1.シーンプレイヤーの順番決定
まずプレイヤーは1d100のダイスロールを行なう。
出目が高かったプレイヤーから順番に、シーンの主役を務める『シーンプレイヤー』になる。
2.シーンキャラの決定
次にシーンプレイヤーはシーンに登場するキャラを指名する。
シーンプレイヤーと他プレイヤーのキャラから選んで指名すること。
(以後、指名を受けたキャラのプレイヤーを『ゲストプレイヤー』と表記)
※基本的に指名は二人になるが、三人以上の指名も可能
3.シーン表の作成
シーンプレイヤーとゲストプレイヤー以外の参加者は、シーン内容となるシチュエーションを考える。
考えたシチュエーションでシーン表を作成する。
※シーンプレイヤーにシチュエーションの希望がある場合、『3.シーン表の作成』を行わず、『5.シーン作成』までスキップする
4.シーン内容の決定
『3.シーン表の作成』で作ったシーン表からRoCでシーン内容を決定する。
5.シーン作成
シーンプレイヤーとゲストプレイヤー間での相談を終えたら、シーンのRPを開始する。
6.シーン終了
イイ感じにシーンを終了。
次のシーンプレイヤーに交代し、『2.シーンキャラの決定』から開始する。
ふろずん : まずは『1.シーンプレイヤーの順番決定』から!
ふろずん : 参加PLのみなさんは1d100を振ってください! 私はプレイヤー側ではないので振りません!(キャラ指名にはこたえますが)
めい : 1d100(1D100) > 74
みやび : 1d100 そい(1D100) > 98
紫閃 : 1d100(1D100) > 60
ふろずん : では、1.みやび→2.めい→3.紫閃の順番でシーンプレイヤーになっていただきます。 追加の参加者が加わった場合は、自動で最後尾になるカンジで~
ふろずん : まずはみやびんからですね~
ふろずん : 主役であるシーンプレイヤーがみやびんに決定したところで、『2.シーンキャラの決定』にうつります。
ふろずん :
みやびんにはシーンに登場するキャラを指名してもらいます。
自分と他プレイヤーのキャラから選んで指名してね!!
みやび :
自PCは”アン・バースデー”深月藍歌を召喚!
他PCは"賢者の宝石"レナ・エーデルシュタインを指名するぜ!
めい : 召喚…されーちぇ!良いよ良いよ
ふろずん :
ではでは合意が得られたところで、『3.シーン表の作成』に移ります。
シーンプレイヤーとゲストプレイヤー以外の参加者、つまり今回はしせーんと私ですね! 二人はシーン内容となるシチュエーションを考えます。
ふろずん : みやびん(=シーンプレイヤー)にシチュエーションの希望がある場合、『3.シーン表の作成』を行わず、『5.シーン作成』までスキップしますが、
ふろずん : みやびん(あるいはめいめい)にシチュエーションの希望はあります?
みやび : 我は無い!
めい : そうねね…今レナアン卓出てるけどIFっていうか回想みたいな感じになる?のかな
ふろずん : そうなりますかね! でも、シチュエーションと実際のシーンの内容次第にもなりますし、『IFだったことにする』という決断を後回しにするのもありですが。
めい : にゃるにゃる!
ふろずん : 整合性が取れなくなった場合の夢オチという逃げ道は常にあるよという(?)
めい : 何だ夢か…(?)
みやび : 夢だったか…(?)
めい : なんかあれ…特にどういう感じにするかとか全く考えてないんだけど、どっちも任務とか無くて武装してなくて完全に休みの日にばったり出会うとかそういうやつがやりたさある
みやび : あ~完全オフの日…いいね…
ふろずん : にゃるにゃる! そのままゆるっと行くかしら? それとも、そのお題を踏まえてシーン内容はこっちで考えて、シーン表をRoCするかしら?
めい : じゃあせっかくなので何か考えてもらう方向で…!
みやび : タノンダ…
ふろずん : では、完全オフの二人というお題で考えていきます! ちょっと待ってね!!
紫閃 : 私も何か考えればいいのよね!どうしようかしら
めい : 待つ待つ、考えるのも難しちぇっちぇよね
ふろずん : 完全オフという時点で割とシチュとしてできてる気がしますしね(?)
ふろずん : 考えるとしたら、どんな場所かとかがメインになってくるかしら
めい : 言われてみればそれもそうじゃ!ゆるゆる行った方がいいかしら?
ふろずん : 9:40まで考えてみて、思いつかなかったらゆるゆるしてもらうかんじでおねがいしようかしら!
めい : 了解ですわ!
みやび : まったり待ちちぇ!
ふろずん : アンバちゃんがどうしても食べたい人気洋菓子店の限定スイーツ(宝石のように果実が敷き詰められている)、最後の一個を待機列ひとつ前のレナ様が買ってしまって、一緒にたべることになったりならなかったりするやつ!
ふろずん : 紫閃の推薦もあったので、この私の案をシーン内容に決定しようと思います!!
めい : 了解ですの!
ふろずん : これで『4.シーン内容の決定』まで進んだので、
ふろずん :
『5.シーン作成』に移行します!
みやびん(=シーンプレイヤー)とめいめい(ゲストプレイヤー)間での相談を終えたら、シーンのRPを開始してください!! 相談が必要なければ、ぱぱっとはじめてもらっても!!
みやび : OKOK!
めい : りょかりょか…!
めい : どうしようか、わたしから描写していこうか?
みやび : 任せちゃって大丈夫かな…?なんかいつも任せちゃってる気がして申し訳ない…!
めい : あんま大したことないから大丈夫大丈夫!じゃあやるわ!
めい : ある日の休日。FHからの任務も無く、UGNの職員が誰も誕生日ではない日のこと。
めい : “アン・バースデー”深月藍歌は、市内のとある洋菓子店に訪れていた。
めい :
目的はこの洋菓子店で数量限定のスイーツが発売されるからだ。
果物が敷き詰められているそれは宝石のようでどこかの誰かを連想する気もするが、関係無いし食べたくなったのだから仕方ない。
深月藍歌 :
「………」
険しい顔をしながら列に並んで順番が来るのを待っている
めい : あなたが列で待っていると、前にいる客が限定スイーツを買っていった。ようやく次はあなたの番だ……
めい : が、しかし
店員 : 「……!申し訳ありません!ただいまで今日の限定品、ジュエリーフルーツ完売になります!」
店員 : 店員が申し訳なさそうにそう宣言する。限定品目当ての客は残念そうに列から去って行き始めている……。
深月藍歌 :
「は…?せっかく列に並んだっていうのに…」
悪態と溜息を吐いて、他の客同様に去ろうとする
??? : 「あ……わたしで最後だったのね。ちょっと悪い気がするわね……」
めい : あなたが背を向けて店から去ろうとすると、後ろから聞き覚えのある声がする。
深月藍歌 : 思わずその声に足を止め、無意識に振り返ってしまう
めい : 振り返ると、そこにいた客と目が合う。
レナ : 「ん……?」
レナ : 背後──つまり今さっきまであなたの前に並んでいた客、それは“賢者の宝石”レナ・エーデルシュタインだった
レナ : いつもの戦闘用のライダースーツではなく、パンツスタイルのラフな格好をしている。
深月藍歌 :
「レn……っ、”賢者の宝石”……なんであんたがここにいんのよ……」
バツが悪そうな態度
レナ : 「お、お前こそ何故ここに……!」 限定スイーツを手に持ったまま
深月藍歌 : 「べ、別に……ここのスイーツを買いに来たとかそういうのじゃないから、偶然通りかかっただけよ……!」
レナ : 「偶然でこんな店の中まで来るか……?しかもさっきまであんなに列があったのに……」
深月藍歌 : 「さ、さっき店員が売り切れだとかなんだか言ってたわよ。なんのことだか知らないけどっ…」
レナ : 「そんなこと知っている。わたしが今買ったからな……」 商品を見せて
深月藍歌 : 「そ、それはその……空いてたからスリーピングベイビーとカンディードに何か買って行こうと……」
深月藍歌 : 「……はあ、正直に言うわ……ここの限定スイーツが欲しかったのよ……」
レナ : 「だと思った。お前でもスイーツを食べたりするんだな」 意外そうに
深月藍歌 :
「な、何よ…なんかおかしい?」
腕を組んで口を尖らせている
レナ : 「誰もおかしいなんて言ってないだろう」
深月藍歌 : 「ふん……じゃあ私は適当にお菓子でも買って帰るわ、今日は戦うような気分でもないし…」
レナ : 「待て」
深月藍歌 : 「あ…?」
レナ : 「ちょっとこっちに来い」 いきなりアンバちゃんの手を握って、店の奥のイートインコーナーに歩いていく
深月藍歌 :
「ぁ…ちょ…」
抵抗できずに引っ張られていく
レナ : 「座れ」 肩をポンと押してテーブルの椅子にアンバちゃんを座らせ、向かい側に自分も腰掛ける
深月藍歌 :
「…?……??」
事態が把握できず流されるまま席に座らせられる
レナ : 「…………」 ちょっと考えてから
レナ : 「食べるぞ」 ジュエリーフルーツの箱を開けて出してる
深月藍歌 : 「は、はぁ…?これはあんたが買ったスイーツでしょ…!わざわざ私なんかと食べなくても…」
レナ : 「まあ、それはそうだな……」
レナ : 「だが実を言うと、わたしはそれほどこのスイーツが食べたかったわけではないんだ」
深月藍歌 : 「じゃあ…なんで…」
レナ : 「UGNの知り合いに勧められたんだ。たまには休みを取って、美味しいものでも食べに行けとな」
レナ : 「でも……今のわたしはあまり食べることが出来ない体でな。宝石のレネゲイドビーイングになってから、大して食欲は無いし味覚も鈍くなっている」
レナ : 「勧められたからには買ったが、正直全部食べ切れる気がしない。だったら本当に欲しい奴も食べた方がこのスイーツも嬉しいだろう」
深月藍歌 :
「あんた……そ、そう…わかったわよ。なら食べるのを手伝ってあげるわよ…仕方ないわね…!」
ツンとした態度を取るが内心複雑
レナ : 「それでいい。お前がいなければわたしが食べれたのにって後から恨まれても困るからな」 そう言ってフォークをアンバちゃんに手渡す
深月藍歌 : 「…あんたもちゃんと食べるのよ、ちょっとぐらいなら味もわかるんでしょ?」
レナ : 「当たり前だ。別に無くなっているわけじゃないからな」 自分もフォークを持って
深月藍歌 :
「……いただきます。」
小声で呟いて、スイーツの中にある果物を掬いだす
レナ : 「いただきます」 手を合わせて
レナ : 「……んー……」 適当に果物とゼリーを纏めて取って食べるが、今一よく分かってない顔してる
深月藍歌 :
「ん、おいし……ま、まあまあね…っ」
本当はとても美味しい、だがレナの表情を見ていると、なんだか……こっちまで味がわからなくなるような気がする
レナ : 「なんだ……美味しいなら美味しいと言えばいいだろう」
深月藍歌 :
「ふ、普通よ普通…! まったく、私が作った方が美味しいんじゃないの?」
レナ : 「何……お前、お菓子なんて作れるのか?」
深月藍歌 :
「あ、いや…それは……っ、前に…1回だけよ……」
失言だったと自分を戒めて
レナ : 「…………」 もしかして、と以前聞いた誕生日のことが思い当たる
レナ : 「そうか。じゃあ、今度作ってもらうか」
深月藍歌 : 「な、なんであんたの為に作らなきゃならないのよ…」
レナ : 「なんだ?今お前が食べているこのスイーツ、一体誰のおかげで食べれてると思っているんだ」
レナ : 「お前がこれ以上美味しいものを作れるって言うなら、それくらい返してやろうって気はないのか?」
深月藍歌 :
「それは…ん、んんん……」
目が右往左往に泳いでいる、当然レナに美味しいと言わせられるほどの腕前も自信もない
深月藍歌 :
「…そ、その内…ね……」
いつになくしおらしく答える
レナ : 「……ふふっ。あぁ、じゃあその内……な」 しおらしくなっているからか、約束出来たのが嬉しいのか、楽しそうな笑みを浮かべる
深月藍歌 :
「な、何笑ってんのよ…!まったくもう…」
パクパクとスイーツを口に運んで、1口2口分を残す
深月藍歌 : 「ごちそうさま…!あんたといると本当に調子が狂うわ…」席から立ち上がって
レナ : 「あぁ。……もういいのか?てっきり残りも全部食べていくのかと思ったら」 残したフルーツを見て
深月藍歌 : 「全部食べたら私が奪ったみたいになるじゃない……残りはあんたが食べるのよ。」
レナ : 「誰もそんな風には思わないがな」 そう言って一口食べて
レナ : 「……うん。そうだな……」 もぐもぐしてから
レナ : 「それじゃあな、アン・バースデー。……美味しかったよ、お前とこういう風に食べるのも」
レナ : 微妙に目を合わせず、口元に笑みを浮かべながらそう言う。
深月藍歌 : 「ふん……そう、私も悪くはなかったわ。……ちょっとだけね!」
深月藍歌 :
「それじゃあ、また会いましょう賢者の宝石。次はこんなほのぼのとはいかないわよ。」
背中を向けて
レナ : 「……!ふふっ……」 悪くなかったと聞いて、自然と笑みが零れて
レナ : 「あぁ、そうだな。……その時は、望むところだ」 表情を引き締め、アンバちゃんの背を見つめる
深月藍歌 : その答えを聞き届けて、お店から出ていく
深月藍歌 : そのスイーツ店から少し離れ、なんとなく後ろを振り返る
深月藍歌 :
「(……もう少し、あそこにいれば…)」
ふとそんな考えが浮かび、歩いて来た道を見つめる。
深月藍歌 :
「……はあ…私、何を馬鹿なことを考えているのかしら……」
絶対に彼女とは相容れない、所属している組織から考えてもそうだ。そんな甘い考えをまた胸の中にしまい込んで、早歩きでその場から離れていった
ふろずん : 続きまして、次のシーンプレイヤーはめいめいになります!
ふろずん : めいめいは『2.シーンキャラの決定』をおねがいします!!
めい : ちょっと…待ってね!
めい : な…悩みすぎちぇ!
ふろずん : あるあるちぇ…( ˘ω˘ )
めい : こんな機会じゃないと出来ないしNPC出したりもしたい気がする…
ふろずん : それもありちぇな…。ヒロインとか別卓で使う機会ないない…。
めい : じゃあ出すのは木戸あやめで、ずんの聡耶ちゃんと何かやったりとか
ふろずん : さやあや!!!!!!!!!!! わあい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
めい : めっちゃ喜ぶやん!!
ふろずん : 供給、助かる本ねぇ…
めい : どうするか悩んだけどそんな喜んでくれるなら正解だわ!じゃあこの二人でやる!
ふろずん : 了解!
ふろずん : では、次に『3.シーン表の作成』になりますが、やりたいシーンの内容とか傾向とかの希望ってあります?
めい : そうねね、何か考えたいね…
ふろずん : 卓で描写しきれなかったところで言うと、転校した後とかホワイトハンドに入った後とかになるかしら?
めい : 確かにかに、後日談的に転校した後とかが良きかもしれない
めい : 転校して…学校生活的な…?
ふろずん : にゃるにゃる! じゃあそんなカンジで行こうかしら?
ふろずん : そのままふわっとしたカンジで行く? それとも、シーン内容を考えてもらう? 次回までに時間あるから、その時までに考えるでも全然いいと思うけど。
めい : そうねねね…!さっき考えてもらったし何か考えたいなって思ったのだけど
ふろずん : 私の方でも、なんか考えたい気持ちはありちぇな…( ˘ω˘ )
めい : UGNの手引きで転校したはいいけど別のクラスで、あやめが寂しがっとるみたいなのはどうかしら…
ふろずん : にゃるにゃるほどね…! いいと思う…( ˘ω˘ )
めい : やったちぇちぇ…!じゃあそんな感じでいきたさ…!提案したし描写とか流れみたいなのはわたしがやりますます
ふろずん : おけ! おねがいしましょ!!
めい : 玲瓏女学院での事件から数週間後。
めい : UGNの転校のための準備がやっと整い、あなたは都内にある公立高校に転校することになった。
めい : 転校初日の朝、あなたが登校すると校門の前で見知った女子生徒の姿を見つける。
めい : 気の弱そうな猫背と二つ結びにした亜麻色の髪が揺れているその後ろ姿は、木戸あやめだ。
めい : あやめも同じ高校に入ることになったとはUGNからは聞いていたが、彼女は校門から先には進まずその辺りをうろうろしている。
本埜聡耶 : 「(あ、いました、あやめさん。 まず最初にあやめさんの姿を探してしまうなんて、まったく私もバカになったものですね……。)」
本埜聡耶 : 「おはようございます。 あやめさん。」後ろから忍び寄って、耳元で
木戸あやめ : 「んひゃっ!?」 悲鳴を上げて小さく肩を震わせる
本埜聡耶 : 「校門でそのような声を出したら目立ちますよ? そろそろ慣れたらいかがです? 」驚いているあやめちゃんを見て、ニマニマと笑う
木戸あやめ : 「さ……聡耶さん……!び、びっくりするからやめてよぉ……!!」
本埜聡耶 : 「ふむ、考えておきましょう。」まったくやめるような様子はない
本埜聡耶 : 「それよりも、あやめさんはさきほどからウロウロと何をしていたのですか? 」
木戸あやめ : 「うぅ、絶対考えてない……」
木戸あやめ : 「え、えと……何をってわけじゃ、ないんだけど……」
木戸あやめ : 「聡耶さん、いないかなって……思って……」
本埜聡耶 : 「私を? まあ、校門で待っていればいずれ来るでしょうけど……。」自分も同じことをしていた、と言うのはなんだか恥ずかしいので言わない。
本埜聡耶 : 「あやめさんは私の恋人か何かですか? あるいはストーカー?」
木戸あやめ : 「あ……え、えぇ!?こいび……ストーカー!?」
木戸あやめ : 「ち、ちが、ちがちが、違います……!な、なんでそんな……!!」
本埜聡耶 : 「本気で言っている訳ではありませんよ。 しかし、一緒に登校したいならSNSで待ち合わせしておけばいいのに、と思いまして。」
木戸あやめ : 「よ……よかった……。う、うん……それはそうなんだけど……」
木戸あやめ : 「…………」 少し言うのを迷ってから
木戸あやめ : 「昨日、スマホ落として……壊しちゃったんです……」
本埜聡耶 : 「ああ、なるほど、それで昨日の私のメッセージが未読のままだったワケですか。 あの重要なメッセージが。」
木戸あやめ : 「えっ……!?ご、ごめんなさい……!重要なって、な、何かあったの……!?」 申し訳なさそうに小さく震えて
本埜聡耶 : 「いえ、とても私の口からは……。 それはもうなかったことにしましょう……。 きっと一時の気の迷いだったのです……。 (そんなメッセージないですが。)」
木戸あやめ : 「えっ?えっ……?そんな……」 顔を青ざめさせてる
木戸あやめ : 「ごめんなさい……。わ、わたしのせいで……」
本埜聡耶 : 「いいですよ。 許しましょう。 最初からそんなメッセージないので。」
木戸あやめ : 「え……?え?え、と……」
木戸あやめ : 「……な、なんだったのぉ……!じゃあ今の何だったのぉ……!!」
本埜聡耶 : 「ふふ……。 何だったのか、と聞かれると、そうですね……、あやめさんの困り顔が見たかっただけです。」
木戸あやめ : 「こまりっ……。も、もう……!なんで聡耶さん、そんな……そんな意地悪ばっかりするの……!わたしが困ってる顔なんて、面白くないよぉ……!」
本埜聡耶 : 「そうでしょうか? それはあくまでもあやめさんの主観的なもので……っと、」
本埜聡耶 : 「ここでこのまま話し込んでいると、朝礼がはじまってしまいますね? 『転校初日から遅刻してきた問題児』のレッテルを貼られても構わないなら、それでもいいのですが。」
木戸あやめ : 「え!?あ、ほんとだ……。だ、だめ、だめです……そんなの……!」 校庭にある時計を見て慌て始める
本埜聡耶 : 「そうですよね。 では、あやめさん、職員室の場所はわかりますか?」
木戸あやめ : 「……う、うぅん……。わかりません……」
本埜聡耶 : 「はぁ。 では、そんなに慌ててどこに行くつもりだったのでしょうか……。」溜息
木戸あやめ : 「それは……。あ、で、でも、先生とか他の生徒の人に聞く……と、か……したり、して……」 自信なさそうに元々小さい声が更に小さくなる
本埜聡耶 : 「そんな様子で聞けるんですか?」
木戸あやめ : 「う、うぅぅ……」 目に涙が溜まり始める
本埜聡耶 : 「もう、仕方ない人ですね……。 私が職員室まで連れていってあげますから、泣くのはやめてください……。」
木戸あやめ : 「ほ、ほんと……?ごめんなさい、な、泣いてたわけじゃ……ま、まだ泣いてないという、か……」 慌てて手の甲で目元を拭って
本埜聡耶 : 「はいはい。 その程度では泣いてない範囲に入るということにしましょうか。 いつも泣いていることになりかねないですし。」
本埜聡耶 : 「……ほら、行きますよ。」手を差し出す
木戸あやめ : 「……!う、んっ」 差し出された手を握ると、さっきまで泣きかけていたのに笑みが零れる
めい : 二人は手を繋いで一緒に登校し、職員室へと向かう。
めい : 職員室についたあやめと聡耶は、担当の教師と挨拶をした後、これからのことについて軽く説明をされる。
めい : そうしている内に、HRの予鈴が鳴った。
教師 : 「……おっと、ではそろそろ教室へ向かいましょう」
教師 : 「本埜さんはA組、木戸さんはD組に入ってもらうことになります」
木戸あやめ : 「!?!!?!?!?!?!?」 緊張でずっと黙っていたがびっくりして顔をあげてる
本埜聡耶 : 「…………」
本埜聡耶 : 「(あやめさんには内緒で、UGNには『同じクラスで』と言っておいたハズですが……、)」
本埜聡耶 : 「(玲瓏女学院の一件と言い、UGNはあいかわらずですね……。)」
教師 : 「……?どうかしましたか?」 二人の様子を見て
本埜聡耶 : 「……いえ。 ではがんばってくださいねあやめさん。 私は会いにいったりしませんから。」
木戸あやめ : 「えっ!?え、えぇ……!?ま、ま、待って聡耶さん、そんな……っ」
本埜聡耶 : 「既存のコミュニティ……つまり私が隣にいると、クラスメイトの人があやめさんに話しかけにくくなってしまうでしょう。」
木戸あやめ : 「それは……で、でも……わたし……っ」 もう不安と緊張でいっぱいいっぱいになっているのか、もごもごとしてちゃんと返事も出来ていない
本埜聡耶 : 「(クラスでなにかあっても私は守りにいけません。 だから、あやめさんにはクラスメイトの友人を付ける必要があるのです……。 いじめられやすい性格に加えて、あの玲瓏女学院からの転校生という特異性。 つまり目の付けられやすいポジションでもありますから。)」
本埜聡耶 : 「……でも、と言ったところで、もう決まっていることなので。」
木戸あやめ : 「あ、う、うぅ……。そう、ですよね……。き、決まってること……」 目を泳がせて
教師 : 「すみません……どうしてもクラスの人数の問題で別々のクラスになってしまって」 察したのか申し訳なさそうに
本埜聡耶 : 「いえ。 一緒のクラスがよかった、などと子供染みたワガママを言う気はありませんよ。」とか言っているが、そのワガママをUGNに言っていた人
教師 : 「ありがとうございます。こちらでも二人が上手くクラスに馴染めるようにサポートしますから。……では、本埜さんはわたしについてきてください」 席から立ち上がって
本埜聡耶 : 「はい。 では、また。」悲しげなあやめちゃんを置いて、小さく手を振って
木戸あやめ : 「あ、うぅ、うぅうぅ……聡耶さん……」 またと返せる力は残っていないが手は小さく振り返す
めい : 聡耶がA組の教室に向かった後、あやめも別の教師に連れられて職員室を出ていく。
めい : ……残念ながら、二人は別々のクラスになってしまった。
めい : ──その後、聡耶はA組で自己紹介などを行い、クラスの一員として学校生活を送った。
めい : 玲瓏女学院の事件は認知されているため、事件のことを興味本位で聴いてくるような無神経な生徒もいるにはいたが
めい : ほとんどの生徒はそんなことは気にせず、普通に接してくれていた。
めい : 転校生ということで今は注目を集めているが、これなら何事も無くクラスに溶け込むことが出来るだろう……。
めい : そして時間は流れ、放課後。
めい : あやめに会いに行かないという宣言に関係なく、今日はたくさんの生徒にひっきりなしに囲まれていたせいであやめの様子を少しも見に行くことはできなかった。
めい : 生徒のほとんどが帰宅、あるいは部活動に励むこの時間になって、ようやく聡耶は教室で一人になれた。
本埜聡耶 : 「はぁ……。」人と話すのはつかれる……、と溜息をつく。
本埜聡耶 : 「(あやめさんの様子を見に行くヒマもなかったですし……。)」
本埜聡耶 : 「……さて、と。」ようやくそのヒマができたところですし、あやめさんの様子を眺めていきましょうか、と通学カバンを手に持って、D組の教室まで歩いていく
本埜聡耶 : そして、教室に入ることはせずに、チラリと小窓から教室を覗く。
めい : 窓から覗くと、教室の中にはあやめの姿が見える。
木戸あやめ : 「…………」
めい : あやめは教室の奥付近にある机に突っ伏してしまっている。その様子は寝ているというよりも疲れてぐったりしているように見えた。
本埜聡耶 : 「(あの様子だと、私と同じ目にあったようですね……。 でも、それなら心配は不要だったでしょうかね。)」
本埜聡耶 : 「(つかれているようですし、友達ができるまでは私たちの仲は知られない方が都合がいいでしょうし、一人で帰るとしましょうか……。)」
本埜聡耶 : そう思い、ガララ…と小窓を閉めてD組の教室前から去ろうとする。
めい : では小窓を閉める音が聴こえたのか、あやめがピクッと震えて
木戸あやめ : 「……!さ、聡耶さん……?」 顔を上げ、そう小さく名前を呼ぶ声が聴こえる
本埜聡耶 : 「……耳聡いですね。 小窓の音だけで私だと気付きますか、普通。」小窓を閉めると、観念して返事をしながら教室のドアから入っていく。
木戸あやめ : 「お……オーヴァード、だか……ら……?かも……」
本埜聡耶 : 「そういうことは学校では控えるように、言われていませんでしたか? 」
木戸あやめ : 「う、うぅ……ごめんなさい……。でも、今は誰もいないから……つい……」 自分以外残っていない教室を見渡して
本埜聡耶 : 「気を付けてくださいね……、本当に……。」
本埜聡耶 : 「それはいいとして……、どうですか? クラスメイトとはうまくやっていけそうですか、あやめさん?」
木戸あやめ : 「……う、うん……」 と言いかけて
木戸あやめ : 「……うぅ、ん……」 首をふるふる横に振る
本埜聡耶 : 「またそれですか……。何がダメだったんです?」あやめちゃんの隣の席に腰かけて
木戸あやめ : 「その……うまく、話せなかったというか……。いっぱい囲まれて、緊張しちゃったというか……」
木戸あやめ : 「なんか……色々駄目でした……。教科書持ってないのに大丈夫って言っちゃったし……トイレ行けなくておしっこ漏らしちゃいそうになったし……」
本埜聡耶 : 「はあ……、それはもう、深刻ですね……。 私も甘やかしすぎましたかね……。」
本埜聡耶 : 「……いい機会ですし、ちゃんと一人立ちできるようになるまで、私はあやめさんに接触しないようにしましょうか。」
木戸あやめ : 「え……!そ、そんな……。む、むり、むりです……っ!」 首を何度も横に振って
本埜聡耶 : 「ジョーク……のつもりでしたが、本格的に心配になってきましたし、どうしましょうか。」
木戸あやめ : 「…………」 まつ毛を伏せて
木戸あやめ : 「……ごめん、なさい。ほんとは……分かってるんです……こんなんじゃ、だめだって……」
木戸あやめ : 「聡耶さんにひっついてばっかりじゃ、だめだって……分かっては、いるんです……で、でも……」
木戸あやめ : 「……頑張ろうと思っても、聡耶さんとそれまで……会えないなんて……」
木戸あやめ : 「それは、ちょっと……寂しいよ……」 泣きそうになりながら
本埜聡耶 : 「まったくもう……。 それ、泣きそうになるほどの事ですか……? 」呆れて笑って
木戸あやめ : 「……!だ、だって、だって……。うぅ、なんで笑うのぉ……」 顔を上げて
本埜聡耶 : 「いえ、あやめさんは相変わらずだな、と思って。」
木戸あやめ : 「……?」 よく分かってないのか首を傾げている
木戸あやめ : 「でも、じゃあ……その、逆に。聡耶さんは……さ、寂しくなかったり、するの……?」
本埜聡耶 : 「それは…………」
本埜聡耶 : 「そうですね……、私は寂しくない……。」
本埜聡耶 : 「と言えば、ウソになるのでしょうね。」
木戸あやめ : 「……!え、えへ……そっか……。じゃあ、わたしと一緒だね……」 安心したような、嬉しいような、弱々しい笑顔を向ける
本埜聡耶 : 「なんですか、それ……。」その笑顔をむにっと引っ張って
本埜聡耶 : 「……あやめさんがひとり立ちできるようにならないといけない事には、変わりないですからね。」
木戸あやめ : 「んむぇっ……!そ、それうゃ……そう、らけど……」 引っ張られたまま
本埜聡耶 : 「はぁ、まったく……。 『寂しくないとウソになる』とは言いましたけど、一緒じゃないです。 泣くほどじゃないですから。 あやめさんは私の事が好き過ぎなんじゃないですか?」ほっぺから手を離して
木戸あやめ : 「……うん。だって好きなんだもん……聡耶さんのこと……」 少し照れたように小さく笑いながら
本埜聡耶 : 「…………」
本埜聡耶 : 「……そんなに好きなら、是非とも私のために頑張ってください。 好きな私のためなら、ひとり立ちくらいワケないですよねぇ? 」
本埜聡耶 : 「ひとり立ちしなければ会えないなら、さっさとひとり立ちすればいいんですよ。 ほら、カンタンでしょう。」
木戸あやめ : 「あ……う、うぅぅ……。で、でも……それは……っ」 自信が無さそうに
木戸あやめ : 「……が、がんばる……よ……。うん……」
木戸あやめ : 「だ、だけど、もうちょっとだけ、緩く見てもらうとか……。昨日より頑張れたなら、とりあえず良いでしょう、みたいな……」
木戸あやめ : 「そ、そんなすぐに誰とでも話せるようになるわけじゃ、ない気がして……。だ、だめ……?」
本埜聡耶 : 「そんなことだから、今日までひとり立ちできなかったのではないんですか?」ズバァッ!
木戸あやめ : 「ひんっ……!」
木戸あやめ : 「ち、ちが……ちが、だって、だってぇ……っ」 今日一番泣きそうな声で、涙が溢れそうになってる
本埜聡耶 : 「はぁ…、少しの譲歩はしてあげます。 ひとまずはあやめさんに友達ができたら…、ということにしましょう。」
本埜聡耶 : 「それまでは、会っても話せないということで。 ……こう言っている私の気持ちも考えてくださいね?」
木戸あやめ : 「うぅ……。う、うん……ごめんなさい……」 こくこくと頷いて
本埜聡耶 : 「謝る必要はありませんよ。 がんばってもらえれば、私はそれで。」
本埜聡耶 : 「……さて、次に会える時まで時間がかかりそうですから、」
本埜聡耶 : 「今のうちに、私の成分をチャージしておきますか? 放課後が終わるまでは何してもいいですよ?」クスっと笑って、両腕を広げる
木戸あやめ : 「え、え……!?成分、って、そ、それ……は……」 頬を赤く染めて目を泳がせて
木戸あやめ : 「……あ、あの、じゃあ……失礼します……っ」 おそるおそる、ゆっくりと聡耶ちゃんに優しく抱き着く
本埜聡耶 : 「ん……。」
本埜聡耶 : 「……。」抱き着いてもいい、などと言っておきながら、ふわっとした抱き方がもどかしくて、聡耶の方からぎゅっと強く抱きしめる。
木戸あやめ : 「……ふふっ……」 抱きしめられて嬉しそうに笑う
木戸あやめ : 「チャージ……できました……?」
本埜聡耶 : 「……なんで、私がチャージさせてもらった方みたいになっているんですか。 あやめさんの方こそ、もういいんですか? 」
木戸あやめ : 「そ、そうですよね、ごめんなさい……。わ、わたしは、とりあえず……うん」 そっと離れる
本埜聡耶 : 「……そうですか。 こんなところをクラスメイトに見られなくてよかったですね?」ちょっと名残惜しそうに離れ
木戸あやめ : 「え……?別に、いいような……よかったのかな……」
本埜聡耶 : 「何がいいんですか……。 そういう仲だと喧伝されること間違いなしですよ……。」
木戸あやめ : 「そ、そう……かも……?」
本埜聡耶 : 「まあ、それは置いておいて……、しばらくのお別れになりますから、今日は一緒に帰りましょうか。」
木戸あやめ : 「……!?い、いいの……!?」
本埜聡耶 : 「……意外でしたか? では、ジョークだったことにしておきましょうか?」
木戸あやめ : 「や、や……!いやです、一緒に帰ります……!」 あわあわしながら
本埜聡耶 : 「……そうですか。 こういうときにはハッキリと意思表示できるのですから、次に会う時もそう遠くはなさそうですね?」圧をかけながら笑って、手を取る
木戸あやめ : 「そう……かな?ふふっ……。うん、そうだと、いいな……」 笑い返して、手を握る
めい : そうして二人は仲良く手を繋いだまま一緒に帰って行った。
めい : その後、あやめは寂しくなって勝手に会いに来たりすることも時々あったが……
めい : 一週間後には、やっと気の合う友達が一人出来たらしい。
めい : まだまだ心配なことだらけだが、とりあえず彼女もこの学校で何とかやっていけるだろう……聡耶はひとまずそう安心するのだった。
ふろずん : シーンプレイヤー:紫閃 ゲストプレイヤー:めいめい
ふろずん : 登場キャラクター:無相みつる、天海ひなた
ふろずん : シーン内容:ひなちゃんが体育館裏でラブレターを貰っているところに、みつるくんが来てしまう
めい : ある日のこと。無相みつるは天海ひなたに誘われて、夕方に一緒に遊びに行くことになった。
めい : ひなたはああ見えて高校生なので平日は学校に通っているため、授業が終わった放課後になる。
めい : あなたはひなたの通う学校に訪れ、校門前で彼女が出てくるのを待っていた。
無相みつる : 「……」人目に付きにくい少し離れた場所で校門から出てくる人の流れを眺めている。見えない髪の毛を無意識に弄ったり少しそわそわしながら
めい : しかし、昇降口から出てくる生徒達の中にひなたの姿は見えない。
めい : それから十分、ニ十分と待ってもひなたは出てこなかった。
めい : いつまでたっても彼女は現れない。やがて、グラウンドからは放課後の部活動に励む生徒達の声が聴こえ始めて来た……。
無相みつる : 「(……天海、遅いな)」壁にもたれかかって
無相みつる : 一瞬忘れているのだろうか、と考える。
無相みつる : 「(でも、あいつ抜けたところはあるけど約束を忘れるようなやつじゃ……)」
無相みつる : それからまたしばらく待とうとするが、考えれば考える程気になって
無相みつる : 「……少し、様子を見に行くか」そう呟くと姿を眩ませ校門の中へと消えていく
めい : ではあなたは学校へと忍び込み、ひなたを探す。
めい : 校舎に入ってひなたの学年の教室を見てみるがそこにもおらず、あなたは今度は体育館の方を見に行く。
無相みつる : 「(……入れ違いになっていなければいいんだが)」そう考えながらひなちゃんの姿を探す
めい : そうして体育館の裏に回り込んで見ると、あなたはようやくひなたの姿を見つける。
めい : だがしかし、そこにいたのはひなただけではない。もう一人、あなたの見知らぬ男子生徒の姿があることに気付く。
無相みつる : まったくこんなところで何を、と少し安堵して歩み寄ろうとするが男子生徒が視界に入ったことで足を止める
同級生男子 : 「……あのよ、天海。 ここに呼んだのは、なんだ、その。」後ろに手を組み、バツが悪そうにひなちゃんから目を逸らす。
同級生男子 : 「あー! くそ!! 男らしくねえよなあ、男らしくねえよ……。」
同級生男子 : 「男らしく、ズバッと言うぜ! 天海!! 俺、おまえのことが好きだ!! 」
同級生男子 : 「だから、これっ……!! 」後ろ手に持っていた手紙を強引に手渡し
同級生男子 : 「……へ、返事は明日でいい! また、明日な!!」
同級生男子 : 見知らぬ男子生徒は、やっぱ男らしくねえかなあ俺…と呟きながら、ひなちゃんの反応も待たずにバタバタと走り去っていってしまいました。
天海ひなた : 「…………」 好きと言われた瞬間から頭が追いついてなかったのか、手紙を持ったままフリーズして
天海ひなた : 「……え!?!?好きって……あ、あ、ちょっと!ま、まってくださーい……!!」
天海ひなた : 顔を赤くして慌てて呼ぶがもうすでに男子生徒は走り去った後だった。
天海ひなた : 緊張して足が動かず、追いかけることも出来ずそのまま立ち尽くしてしまっている。
天海ひなた : 「ど、どうしよう……」 握りしめた手紙を見つめて
無相みつる : 「……ッ」
無相みつる : 立ち尽くしているひなたちゃんの後ろで不意に誰かの足音が聞こえた気がした。
無相みつる : 足音をたてる、普段はそんなミスはしないのに動揺があからさまに出てしまっている。
天海ひなた : 「……!?えっ、誰か……?」 足音に気付いてびくっと震え、音の聞こえた方をきょろきょろと見ている
無相みつる : ひなたの声が聞こえたような気がしたが、振り向かずそのまま足早に離れていく。
無相みつる : 「(今のって……告白……天海が、告白されてた)」胸のあたりがざわざわする
無相みつる : そういうこともあるだろうと考える。天海は可愛いし、誰にだって優しいから……と。
無相みつる : 誰にだって、という部分が妙に胸に突っかえる。
無相みつる : そんな考えを振り払うように頭を振るとそのまま元いた校門の方へと戻っていく。
めい : では校門で数分ほど待った後、ぱたぱたとこちらへと駆けてくる足音が聴こえてきて、
天海ひなた : 「あっ……!む、無相さん!!ごっ、ごめ、ごめんなさい、こんなに遅れてしまって!!」 ひなたが急いで走ってくる
無相みつる : 「……!」俯くように壁にもたれかかっていたがハッと顔を上げる
無相みつる :
「あっ、天海……」何か言いかけるが口を閉じて
「いや大丈夫。おれも……少し遅れてきたから、野暮用で」
天海ひなた : 「ほ……本当ですか?それならまだよかったです……」
無相みつる : 「……うん」小さく頷いて
無相みつる : 「……行くか」そう言って歩き出す、その態度はいつもに比べてどことなく素っ気ない
天海ひなた : 「あ……。は、はいっ」 追いかけて歩き出す
天海ひなた : 「でも、やっぱりちゃんと先に連絡した方が良かったですよね……実は、クラスメイトの人と少し話してしまっていて……」 少し反省してるように言って
天海ひなた : 「無相さんの方は、野暮用って何をしていたんですか?」 顔を見上げて
無相みつる : 「えっ、と……おれは……」体育館裏での出来事を思い出して言葉が詰まる
無相みつる : 「別に、大したことじゃないよ」少し俯き気味でそう返す
天海ひなた : 「……?そうですか……?」
天海ひなた : 「…………」 みつるの様子を見て、少し黙って考え込んで
天海ひなた : 「あの、無相さん」 立ち止まる
無相みつる :
「!」名前を呼ばれて肩をピクリと震わせる
どうした、と振り返るが目線を合わせるのを避けているように感じる
天海ひなた : 「やっぱり、本当は……たくさんお待たせしてしまったんじゃないでしょうか……」 少し俯き気味に
天海ひなた : 「わたしのことを気遣って野暮用って言ってくれただけで……」
無相みつる : 「なっ!そんなんじゃ……」と思わずひなたの顔を見て
無相みつる : 「……ッ」自分のせいでひなたが勘違いをして申し訳なさそうにしていることにやるせなさを感じる。違うそうじゃないのに……と
無相みつる : 「ダッセェな……」ひなたに聞こえないくらいの小さな声で悪態をついてから
無相みつる : 「なあ……天海」
天海ひなた : 「はい……」 表情が分かりやすく申し訳なさそうに落ち込んでる
無相みつる : 「本当に、待ったことは気にしてないからそんなに落ち込まなくていい」できる限り優しい声色で
天海ひなた : 「で、でも……。無相さん、なんだか雰囲気がいつもと違うような気がして……」
天海ひなた : 「本当は気にしてるけど無相さん優しいから……わたしのこと気遣ってくれても、実は不満なんじゃって……」
天海ひなた : 「……って、思っていたんですけれど……そうではないんでしょうか……?」 みつるの優しい声色を聞いて、上目遣いに見上げる
無相みつる : 雰囲気がいつもと違うと言われてバツが悪そうにするが、ひなたの最後の問いに小さく頷いて
天海ひなた : 「……!よかった……!」 顔を上げて、ぱぁっと表情を明るくする
無相みつる : その笑顔にハッとして
無相みつる : 「悪い、勘違いさせて。別に機嫌が悪いわけではないんだ……たぶん」自分でも今どういう感情なのかわからず困ったように
無相みつる : 一呼吸置いて決心したように向き直る
無相みつる : 「天海、ひとつ聞いてもいいか……?」いつもより少し小さく不安そうな声で
天海ひなた : 「あ……そっか、わたしの遅刻のことじゃないなら、何か別のことで気がかりなことがあるんですよね……っ」
天海ひなた : 「はい、大丈夫です!わたしでよければ、何でも聞いてください!相談でも何でも乗りますから!」 ぐっと小さく握りこぶしを作って
無相みつる : 「そうか、じゃあ……」少し口ごもるがひなたちゃんの態度を見て
無相みつる : 「天海って、モテる……のか?」
天海ひなた : 「……!?も、モテ……!?」 予想にもしてなかった質問だったのか、大きな目をさらに大きくして
天海ひなた : 「え、えぇぇ……!ど、どうなんでしょう……!わたしではそうは思わないような……」
天海ひなた : 「あっ、でもついさっき告白されたからもててるって言える……?」
天海ひなた : 「……あっ!違います、今のはそういうことじゃなくて!!え、ええと……!!」 うっかり口が滑ったのか混乱したようにあわあわしてる
無相みつる : あたふたするひなたをポカンと見ていたが口を滑らせたのを取り繕うとするあたりで思わず笑って
無相みつる :
「慌てすぎだ……いや、でも そうか」こんな質問をされたらな、と思い直して
天海ひなた : 「うぅ、すみません……。びっくりしちゃって……」
天海ひなた : 「だけどどうしてそんなこと聞くんですか?わたしがその……も、モテるのかだなんて」
無相みつる : 「ん……」どうしてそんなことを聞くのか、その質問にまた少し胸がざわつく
無相みつる : だが、少し苦しげだが観念したように話し始める
無相みつる : 「ごめん、天海が言った通り野暮用ってのは嘘で……」
無相みつる : 「天海が遅いからさ……気になって学校の中に探しに行ったんだ……」
無相みつる : 「そしたら、見るつもりは無かったんだが天海が告白されてるところを偶然見てしまって……」
天海ひなた : 「え、えええ……!?そんな、でも無相さんの姿なんて全然……」
天海ひなた : 「……あっ!?そ、そっか、でも無相さん透明になれるから……じゃああの時聴こえた音って……!」
天海ひなた : 「わ、わぁぁぁ……!み、見てたんですかぁ……!!」 恥ずかしそうに両手を頬に当てて
無相みつる : 「……!」音が気付かれていたことに今更気付いて恥ずかしさで頬が紅潮するのを感じる
無相みつる : 「っ……ああ、それで……」
無相みつる :
「それで……天海に恋人ができたらもう、こうやって遊びに行けなくなるんじゃないかと思って……」
語尾に至るにつれて声が小さくなる
天海ひなた : 「…………」 驚いた様子でその言葉を聞いて
天海ひなた : 「あぁ……。な、なるほど……それで……」
天海ひなた : 「ふ、ふふっ……。それで、気になっていたんですね……!」 自然と笑みが零れる
無相みつる : こくりと頷いて
無相みつる : 「別に寂しいわけじゃないし、天海があいつを好きならそれでいい……けど、なんとなくもやもやして」消え入りそうな声でそう言ったあと最後に小さく勘違いさせてごめん、と
天海ひなた : 「い、いえ!そんな、謝らなくたって……!わたしが勝手に勘違いしていただけですから!」
天海ひなた : 「ただ……そうですね。少し考えていたんですけど……」
天海ひなた : 「今決めました。わたし、あの人の告白はお断りしようかと思いますっ」
無相みつる :
その返答に俯き気味だった顔をバッとあげて
「なんで?!今……!?」
天海ひなた : 「元々、断らなきゃとは思っていたんです。あの人のことが、嫌いというわけではないんですけど……」
天海ひなた : 「…………」 キョロキョロと周囲を確認して
天海ひなた : 「……わたし、その……UGNのエージェントじゃないですか」
天海ひなた : 「今は高校生として何とか学校に通えてますけど、もしFHにバレてしまったら……迷惑がかかると思ってしまって」
天海ひなた : そう小声で伝える。
無相みつる : 「あ……」それも、そうか……と
無相みつる : 「でも、天海はそれでいいのか……?」
天海ひなた : 「はい。告白されてびっくりしたし、ちょっと嬉しかったし……相手にも申し訳ないなって気持ちがあるから、迷ってはいたんですけれど……」
天海ひなた : 「……でも、いいんです!今無相さんが言ってくれた言葉で、決心がつきました!」
天海ひなた : 「FHに追われているからとか、UGNだから迷惑がかかるかもしれないとか、本当はそういうことなんて重要じゃなくて……」
天海ひなた : 「わたし、無相さんの方が好きですから!もし恋人になって、遊びに行けなくなるのはわたしも嫌ですもん!」 嘘偽りのない笑顔で真っすぐに、明るくそう伝える
無相みつる : 一瞬何を言われたのかわからず呆然とするが頭の中で反芻してやっと理解して
無相みつる : 「……スッ!!?」あまりの動揺にむせ返る
無相みつる : 「(あま、あま……あまみが……好きって)」頭の中がなんとなくふわふわする
天海ひなた : 「……あ、あれ?無相さん……?もしかして、わたし何か変だったでしょうか……!?」
無相みつる : 「いや……それなら、よかったと思って……」一呼吸置いて落ち着いてから
無相みつる : 「お、おれも……天海と遊びに行くの好きだから……」
無相みつる : 気恥しそうにそう言ったみつるはどうやら微笑んでいるようだった
天海ひなた : 「よかったぁ……!一瞬どうしちゃったのかと思いました」
天海ひなた : 「それなら、お互い一緒ですね。これで何も問題ないですっ」 みつるの表情は見えないが嬉しそうに微笑み返す
無相みつる : 「……ああ」その笑顔に目を細めて
無相みつる : 「……行くか?」さっきとは違い今度はひなちゃんの方を見て
天海ひなた : 「はい!色々あったから、時間が過ぎちゃってましたね……行きましょう!」 にこっと笑って
めい : もう日は傾き始めたが、それでもまだまだ時間はある。二人は一緒に仲良く街へと遊びに出るのだった……。
めい : シーンエンド。