■PC1:灰河原バツ
ロイス:罪子(ツミコ)
“玲瓏女学院高等部の旧校舎には、罪子(ツミコ)さんと呼ばれる女生徒の亡霊がいる”
“とある不幸な事故で亡くなった罪子さんは地縛霊となり、学園の旧校舎に囚われているのだ”
“一人学園を卒業出来なかった無念はいつしか怨念に変わり、罪子さんは悪霊となった”
“罪子さんは玲瓏女学院に相応しくない生徒を選別し、不思議な霧を操って旧校舎に迷い込ませ、そして殺してしまう”
オカルトや怪談話に興味のあるあなたは中学生の頃、ネットで広まっているこのような噂を知った。
あなたはこの噂が気になって、噂の真偽を確かめるために玲瓏女学院に入学する……。
GM : ではまずPCの自己紹介から始めて行きます。
GM : 最初はPC1から!どうぞ!
灰河原 バツ : 「え? あ、ああ、もうしゃべる順番なの? その、さ、心の準備とかまだ……あ、ハイ……」
灰河原 バツ : 「あー……あの……フ、フヒッ は、は、灰河原バツ、だよ」
灰河原 バツ : 「ちゅ、中学までは全然学校とか、い、行ってなかったんだけどね、パパが行けって言うから……その、進学したんだよね」
灰河原 バツ :
「そ、その、罪子さんの噂がさ、あるじゃない? あ、知ってる? 罪子さん。そうそう旧校舎でさ学院に相応しくない生徒を選別するっていう地縛霊のアレだよアレ。
バツとしてはさ学院にそれだけ執着してくれてるんなら学院生なら十分意思疎通ができるんじゃないかって思うわけだよ。
バツなんて学院に相応しくないなんて選別だったら一番に引っ掛かること間違いなしだしだったら入学さえできちゃえばこっちのモンじゃない?
あ、なんでこんなこと言うかっていうとバツオカルト好き…っていうかもうオカルトが生活の一部っていうかでさ、8歳の時に……あ、も、もういい? あ、ハイ……」
灰河原 バツ : はい。引きこもりコミュ障オカルトオタク系PC1でございます。
灰河原 バツ : 今は覚醒していませんが、オーヴァードとしてはバロールピュアブリードの妨害型。持ち前の呪いパワーで敵全体の行動値をガン下げし、味方の次の一撃のダメージボーナスもりもりにしてやろうという、自分の手を汚す覚悟はない性根が色濃くあらわれたビルドとなっております。
灰河原 バツ : バツのことを面倒くさく思っても、ダブルクロスのことは面倒くさく思わないでねっ☆
灰河原 バツ : 以上にございます
GM : アイドルかな?一般人だからね、殺したくないから仕方ないね
GM : 紹介ありがとありがと!PC1としては珍しそうなタイプなので楽しみね
GM : では次!
■PC2:毒島環
ロイス:狭間唯子(ハザマユイコ)
一年前のある日、あなたは外出先で起こった火災事故に巻き込まれた。
その時のことをあなたは何故かあまり覚えていない。しかし、ただ一つはっきりと覚えていることがある。
それは玲瓏女学院高等部の生徒“狭間唯子”に助けられたということだ。
唯子に恩を感じているあなたは彼女に再び会うために、玲瓏女学院に入学する……。
GM : PC2、どうぞ!
毒島 環 : 「はーい! 私は毒島環。(家庭以外は)いたって普通の女子高生!」
毒島 環 : 「家のシノギの都合で入学の面接のときにはひと悶着あったけれど、無事に一年生を迎えられてホッとしてるよ」
毒島 環 : 「私が無理言ってまでここに入ったのは、数年前の火災が原因。そのときに救ってくれた『誰か』がここにいるって聞いて、いてもたってもいられなくなったんだ」
毒島 環 : 「借りた恩はしっかり返す、それが私の信条だから!」
毒島 環 : 「特技はゲームと射的! よかったら一緒に遊びに行こうね!」
毒島 環 : 以上! 任侠道の入口にいる極ふつうの女子高生です!
GM : 極ふつう…普通かな?性格が明るくてかわいいから普通ですね、普通だ!
GM : 紹介ありがとありがと!じゃあ次!
■PC3:陽向夏
ロイス:霧下みゆき(キリシタミユキ)
玲瓏女学院高等部の入寮日、あなたは一学年上の先輩“霧下みゆき”と出会う。
あなたとみゆきは名前も知らない初対面の関係だ。
しかしあなたは何故かみゆきを一目見た瞬間から、彼女に対して親しい友人のような好意を持ってしまっていた……。
GM : PC3、どうぞ!
陽向 夏 : 「お、出番かな!えーと、こんちわ!あたしは陽向 夏(ひむかい なつ)、玲瓏女学院に入学したての16歳さ!」
陽向 夏 :
「得意なことはスポーツ、苦手なものは勉強!わかりやすい女だろ?あはははっ!」
ハツラツとした挨拶で快活さを見せる彼女はふんすっ、と胸を張る
陽向 夏 : 「そんじゃ、皆よろしくっ!楽しい学校生活を送ろうな!」
陽向 夏 : Vサインを繰り出し、ここから満足そうに立ち去る
陽向 夏 : ちょっと暑苦しい元気な女の子でーす!よろしくね~!
陽向 夏 : 以上!
GM : 体育めっちゃ得意な子!運動部に入っていっぱい活躍したり明るい学園生活送って欲しいわね…!
GM : 紹介ありがとありがと!では最後!
■PC4:本埜総耶
ロイス:木戸あやめ(キドアヤメ)
玲瓏女学院高等部に進学したあなたは学生寮に入ることになった。
この学園の学生寮は基本的には二人部屋だ。あなたにも同じ部屋で暮らすルームメイトが出来ることになった。
そのルームメイトの少女の名は“木戸あやめ”。
あやめは寮長の妹らしいが、その性格はしっかりした性格の姉とは似ても似つかない、非常に怖がりで人見知りする人物だった……。
GM : PC4、どうぞ!
本埜 聡耶 : 無能な父親の失策で没落した名家、本埜家の娘! それがサヤです!!
本埜 聡耶 :
家名が穢れたことで病んでいった母親は自殺。 そのことに責任を感じた父親とは疎遠に。
そうしてサヤは居場所を失いました。
本埜 聡耶 : しかし、今は玲瓏女学院に居場所を見出し、本埜家を復興させるためにストイックに学業に励んでいます!
本埜 聡耶 :
友達付き合いを「要らない」と捨てているので常に独りですが、学級委員長という立場的にPCたちとは顔見知り同士ではあると思います!!
空気を読まない毒舌クールな性格で、御世辞にも人当たりはよろしくない子ですけど、悪い子ではないのでなかよくしてもらえれば!!
本埜 聡耶 : データ的には、援護の風+ウィンドブレスと妖精の手によって、万能な高達成値でミドル判定と戦闘をこなします!
本埜 聡耶 : 戦闘ではサイレンの魔女という暴力を振るいますが、攻撃力3と雀の涙ほどのダメージしか出なそうな固定値!
本埜 聡耶 : コンセントレイトも乗せられないので、火力ではあまり貢献できそうにないですが、唯一の範囲攻撃持ちなのでミリ残し対策になれると思います!!
本埜 聡耶 : 以上です!
GM : コンセは乗らないけどクライマックスでパーフェクトサクセスは乗せるじゃないのあなた!
本埜 聡耶 : え~、だい、ダイスたちが躍動するわたしのサイレンを、みなさんに見せたいね。
GM : それはそれで見たい分かる
GM : このシナリオ通してPC達と絆を深められるようになってくれるといいわね…
GM : 紹介ありがとありがと!
GM : それではDX3rd「霧の狭間の罪人達」を始めていきます。よろしくお願いします!
毒島 環 : よろしくお願いします!
本埜 聡耶 : よろしくおねがいします!!
灰河原 バツ : よろしくお願いしまーす
陽向 夏 : よろしくお願いしまする!
GM : PC3、陽向夏のオープニング。
GM : 私立玲瓏女学院。
GM : それは都心から離れた小高い丘の上に建つ全寮制の高校。
GM : 百年以上前に創設された歴史あるお嬢様学校として有名だ。
GM : しかし十数年程前から進学希望者が減少したことで、今では家柄を問わず幅広い生徒を受け入れる進学校となっている。
GM : そんな学園にあなたはこの春入学することになった。
GM : 玲瓏女学院では入学式の前日に学生寮に入る決まりになっている。
GM : あなたは今日からその寮で生活するため玲瓏女学院へと向かった。
GM : ……緩やかな坂を上り切ると、玲瓏女学院の校門が見えて来る。
GM : 校門はあなたを迎えるように開けられていた。
GM : そんな感じで校門前に到着します。ここからRPや行動が出来ます。
GM : 寮は学舎と隣接しているので、校門を通って敷地内を進んでいくことになるよ。
陽向 夏 : 「よっ、ただいま到着っと!やーいつ見ても立派なもんだ、我ながらよくこんな上品なとこに入学できたな。あっはっはっは!」でかい独り言
陽向 夏 :
「…ほんとならもう一人いるはずだったんだけど、翼はどこに行っちゃったんだか……旅に出るなら一言行ってくれても良いのになー…」
あくまで楽観的に、友の身を案じる
陽向 夏 : 「…おっと、いけない…!つい感傷に浸っちゃうのは悪い癖だな…えーっと、寮へ行かなくちゃならんのだな私は!」
陽向 夏 : 「ここ進んでー…こっちか、いや違う。あっちだあっち!」せわしく寮への道を進んでいく
GM : ではあなたは校庭を通り過ぎ、学生寮へと続く渡り廊下へと入る。
GM : この渡り廊下を真っすぐに進めば学生寮だった。
GM : ……そこで、あなたは渡り廊下に佇む一人の少女に気付く。
GM : 肩にかかる程度の長さの髪に緩くウェーブが掛かった少女だ。
GM : 玲瓏女学院の黒いセーラー服を着用している。身長は高く、あなたよりも年上に見えるので先輩なのだろう。
少女 : 「はぁ、はぁ……」
GM : 彼女は床に置かれた大きな段ボールを前に、両手を両膝について苦しそうに肩で息をしていた。
陽向 夏 :
「…おや、おーいそこの綺麗なお姉さーん!」
困ってる人を見過ごしておけねえ!って感じで声をかけにいこう
少女 : 「……?」
GM : 少女が顔を上げると、あなたと視線が合う。
GM : と、その瞬間。
GM : あなたの脳天から背筋まで、雷に打たれたような衝撃が走る。
GM : あなたを見詰める長いまつ毛に伏せられていた綺麗な瞳。
GM : 前屈みになって柔らかそうにたわんだ、制服の上からでも分かる程大きな胸。
GM : 額に汗が滲んでいるというのに髪からほのかに漂う花のような甘い匂い。
GM : その全てをあなたは魅力的に感じる。
GM : 初対面でまだ名前も知らないというのに、あなたは彼女のことを親しい友人のように感じるし、もっと仲良くなりたいという好意を抱くだろう。
陽向 夏 :
「ぉ…ぁ、ぇーと……」
今までに経験したことのない感情に自分でも驚いている
陽向 夏 :
「ぃ、いやーなんかさ!荷物を置いて息を切らしていたから、ほら…何かお困りごとかな~?なんて……」
なぜかはわからないが、彼女から視線を背けられない…鼓動は高鳴り、ほんのりと頬が紅潮してしまう
陽向 夏 :
「手伝いとか…いる…じゃなくて、いります…?」
見知らぬ彼女に益のある行動を無意識に選択してしまう
少女 : 「あら……」
少女 : 「えぇ、今少し困っていたの。でも、良いのかしら……?」
陽向 夏 : 「構わない構わない!元気も有り余ってるし全然平気さ…じゃなくて、です!」
少女 : 「ありがとう、優しいのね。それじゃあ、お言葉に甘えさせてもらおうかしら」 嬉しそうにふわっと微笑んで
陽向 夏 :
「あはは…じゃあこれをどこに持っていけば良いのかな?キレイなお姉さん?」
少し微笑まれるだけで胸の中が満たされていくような気が沸いてくる
少女 : 「ふふっ、綺麗だなんて……。寮まで持っていきたいのだけど、大丈夫かしら?結構重いと思うけれど」
陽向 夏 : 「丁度良かった、あたしも寮まで行く予定だったんだよ! ああ重さに関しては心配いらないよ、ほーら!」すっと段ボールを持ち上げる
GM : 色々な物が詰まっているらしい段ボールは確かに重かった。……しかし、言う程のものでもない。
GM : あなたなら一人でも十分運べるだろう。おそらく、彼女が相当に筋力が無かったのだ。
陽向 夏 : 「(あれ、言うほど……いや、あのお姉さんからしたら重いんだよな……)」
少女 : 「まあ……力持ちなのね」
陽向 夏 : 「スポーツとかやってたからね!では、寮までエスコートさせて貰いますよー!」
少女 : 「えぇ。お願いね」
GM : あなたは段ボールを持って渡り廊下を歩いていく。しばらくして学生寮が見えて来たところで
少女 : 「あ……ごめんなさい。わたしったら、手伝って貰ってるのに自己紹介も忘れちゃってて」
霧下みゆき : 「わたしは霧下みゆき。二年生よ。あなたは……新入生かしら?」
陽向 夏 : 「やっぱり先輩だったんだ…!よろしくみゆきお姉さん、私は陽向夏って言います…!察しの通り新入生です!」ハツラツと慣れてなさそうな丁寧語で挨拶
霧下みゆき : 「みゆきお姉さん……」 嬉しそうに笑みを浮かべて
霧下みゆき : 「こちらこそよろしくね、夏さん。……話し方、難しかったら自然でもいいのよ?わたしは先輩だけど、あまり気にしないから」
陽向 夏 :
「いやそんな…じゃ、じゃあお言葉に甘えちゃおっかな~…あはは…」
なんだか彼女の前ではすべてが照れくさく感じてしまう
霧下みゆき : 「えぇ、そうしちゃってそうしちゃって?」
GM : そんな話をしていると、学生寮に辿り着く。
霧下みゆき : 「木戸さーん、持ってきましたよー」
GM : みゆきが声をかけると、寮のエントランスにいた一人の少女が振り返ってこちらへと近づいてくる。
GM : 毛先がウェーブした栗色のロングヘア―が特徴的な女子生徒だ。あなたより少し年上に見える。
陽向 夏 : 「こ、こんちわ!お荷物持ってきました!」
木戸なつめ : 「あぁ、ありがとう霧下さん。……って、持ってないじゃない。まさか新入生に運ばせたの?」
霧下みゆき : 「だって持ってくれるって言ってくれたんだもん」
GM : 木戸と呼ばれたその女性はみゆきを咎めるような声で言ってからあなたの方を見る。
木戸なつめ : 「まったく……。ありがとう、手伝ってくれて。新入生の子よね?」
木戸なつめ : 「初めまして。高等部寮長の木戸なつめです」
陽向 夏 :
「い、いえいえ好きでやったようなもので…」
「あたしは陽向夏、よろしく!……お願いします!」一応敬語
木戸なつめ : 「えぇ、よろしくね。その荷物はここに置いておいて貰える?」
陽向 夏 : 「オ…は、はーい…」オッスと言いかけた、とりあえず荷物を置く!
木戸なつめ : 「ありがとう。さて、と……陽向さんよね」
GM : なつめは手に提げていたファイルを捲って確認する。
木戸なつめ : 「陽向さんの部屋はここね。二階の二〇三号室。この部屋は……一人部屋ね」
木戸なつめ : 「少し寂しいかもしれないけど、隣には他の生徒もいるし、気楽で良いんじゃないかしら?」
陽向 夏 : 「へぇ~、てっきり誰かと一緒になるもんだと……そうだな、私ぐらいだと一人で丁度いいか!」やかましい方だとは自覚してる
木戸なつめ : 「それじゃあ、そこの階段を上がって……」 とエントランス奥の階段を示そうとして
霧下みゆき : 「ねえねえ、ちょっと待って?」 それをみゆきが遮るように言う
霧下みゆき : 「ねえ、夏さん。良かったらわたしのルームメイトにならないかしら?」
陽向 夏 : 「あ、え……あ、あたしとぉ!?い、いやー嬉しいっていうか是非お願いしたい所だけど…!ほらあたしってこんな感じだし…!」あたふた
霧下みゆき : 「本当!?わたしの部屋、一応二人部屋なんだけど今わたし一人だけなの。だから誰かと相部屋になりたいなって思っていたのだけど」
霧下みゆき : 「夏さんは優しいし力持ちだし良いなって……!こんな感じだなんて、あなたが謙遜するようなものじゃないわっ」
陽向 夏 : 「そう言われると……なんだか……へへっ、みゆきお姉さんは褒め上手だなあ。じゃあその、よろしく…?」頬をぽりぽりと掻く
陽向 夏 :
「(……でもどうしてみゆきお姉さんといると、こんなにドキドキするんだ……)」
頬を赤くしながらみゆきに目を向ける
霧下みゆき : 「やった……!よろしくね、夏さんっ」 あなたを見詰め返す目を細めて
木戸なつめ : 「いや、何勝手によろしくしているの?」
木戸なつめ : 「部屋の変更は時期が決まっているし、そもそも学年の違う生徒の相部屋は認められません」
霧下みゆき : 「えー?」
木戸なつめ : 「えーじゃないっ」
陽向 夏 :
「…あっ、そ、そうなんだ…」
見つめ返されて少し見惚れて反応が遅くなった
霧下みゆき : 「んー……でも別に良いじゃない?夏さんも良いっているんだし。ねっ、お願い、木戸さんっ」
GM : みゆきはなつめの顔を覗き込むように前屈みになってそう言った。
木戸なつめ : 「…………」
GM : 一瞬、あなたはみゆきから漂う甘い匂いが濃くなったように感じる。
木戸なつめ : 「……分かりました。霧下さんがそう言うなら……手続きはこちらでしておきます……」 突然人が変わった風にそう答える
陽向 夏 : なんでか知らないけど、みゆきお姉さんって発言力あるのかなぁ…なんて少し蕩けた目で見てる(思考停止)
霧下みゆき : 「やった!じゃあ今日からわたしと夏さんはルームメイトね!」
GM : みゆきは嬉しそうにあなたと腕を組む。制服越しなのに大きく柔らかい胸の感触が分かるだろう。
陽向 夏 :
「あっ、よ…よろし、く……」
密着してることや胸のことを指摘しようにも脳が彼女のすべてを肯定してしまい、すんなり受け入れてしまう
陽向 夏 : 「(いい、におい…だな…)」
霧下みゆき : 「うん、よろしく!それじゃさっそく行きましょ……!」
GM : あなたはそのままみゆきに連れられて階段を登っていく。
GM : こうして、あなたはみゆきと相部屋になった。
GM : これから一年間、あなたはこの不思議な先輩と一緒に寮で生活することになる――。
GM : シーンエンド。
GM : PC4、本埜聡耶のオープニング。
GM : 本埜聡耶、あなたは玲瓏女学院に通う女子生徒だ。
GM : 玲瓏女学院の中等部を卒業し、この春に高等部に進学した。
GM : 入学式前日の今日は入寮日。あなたは中等部から高等部の寮に移動することになる。
GM : と言っても各部の学生寮は隣り合っているため大した移動ではない。
GM : あなたは荷物を纏め、高等部の寮に向かう。
GM : 玄関からエントランスに入ると、高等部寮長の木戸なつめがいた。
GM : ……が、新しい寮生の案内などを務めているはずの彼女は、あなたが入ってきても気付かずぼんやりとしている……。
本埜 聡耶 : 隣り合っている寮でなければ運搬に困る荷物。 計数十キロにも及ぶ本を数個のトランクに敷き詰めて運んでくる。
本埜 聡耶 : 「ふむ……」非力であるサヤは持ち運びに難儀してエントランスの脇に荷物を寄せると、ぼんやりしているなつめの姿を見つける。
本埜 聡耶 : 「もし? あなたが案内役の方では? 違うのなら、まぎらわしいので部屋に戻られるのがよろしいかと。」近付いてそう声をかける
木戸なつめ : 「……はっ」 肩を震わせて
木戸なつめ : 「え、えぇ、そうよ。寮長の木戸なつめです。……あなたは、新入生?よね」
本埜 聡耶 : 「はい。 新入生の本埜 聡耶です。 ……もし眠いのなら、交代された方が双方にとっていいと思いますが。 」フシギそうに見て
木戸なつめ : 「いえ、大丈夫よ。ごめんなさい、今少し気が抜けていたみたいで……どうしてかしら……」 自分でも不思議そうに唸った後、ファイルを確認する
木戸なつめ : 「本埜さんは……二階の二〇四号室ね。……あっ、じゃああなたって」 何かに気付いたようにあなたを見て
本埜 聡耶 : 「……なんでしょうか?」
木戸なつめ : 「この部屋、わたしの妹が割り当てられた部屋なの。あなたのルームメイトね」
本埜 聡耶 : 「妹……そうでしたか。 」家のことを言われるのかと思って構えたサヤ
木戸なつめ : 「えぇ。あやめっていうんだけどね。ちょっと内気な子で色々迷惑かけちゃうかもしれないけど、いい子だから仲良くして貰えると嬉しいわ」
本埜 聡耶 : 「内気、ですか。 私も静かな方がスキですから、あやめさんとはいい関係を築けると思いますよ。 その関係が深いものかというのはさておき。」
木戸なつめ : 「良かった。妹のこと、よろしく頼むわね。じゃあ、そこの階段を……いえ、荷物が多いから一階分だけだけどエレベーターを使うと良いわ」 部屋の奥のエレベーターを示して
本埜 聡耶 : 「エレベーターを使えば、一日を移動に費やすなどといった非効率的な結果にはならないでしょう。 ありがとうございました。」
本埜 聡耶 : 小さく御辞儀をして、エレベーターに荷物を引き摺って行こう
GM : ではあなたはエレベーターに乗って二階へ。そのまま自分の部屋へと向かい、渡された鍵を使って中へと入る。
GM : 部屋は二人用を想定されているとはいえかなり広々としていた。
GM : 備え付けの机が二つに、大きなベッドも二つ。浴槽は無いがシャワールームはついているようだった。中等部とほとんど同じだ。
GM : そんな部屋の真ん中に段ボールが数箱置かれている。
GM : その段ボールの前にぺたんと座り込んで、中の荷物を出して整理している少女が一人いた。
木戸あやめ : 「ふんふんふーん……♪」
GM : 亜麻色の長い髪を二つ結びにした女子生徒だ。彼女は玄関側に背を向けて、更にイヤホンで何か曲を聴いているのかあなたが入ったことに気付いていなかった。
本埜 聡耶 : 「……」荷物を扉の前において、部屋にあがってあやめの背後から近付く。
本埜 聡耶 : そして、そのままイアホンを外して耳元から声をかける。
本埜 聡耶 : 「はじめまして、あやめさん。 これで聞こえますか。」
木戸あやめ : 「ひぇやぁああぁわぁあああ!!?」
GM : 木戸なつめによく似た顔を驚愕と恐怖で歪めながら甲高い悲鳴を上げる。
本埜 聡耶 : 「……あいさつには、悲鳴ではなくあいさつで答えてはいかがでしょうか? 」
木戸あやめ : 「すっ、すみ、すみませっ……ごめんなさ、だっ……誰ぇ……!?」 目に涙を浮かべ、へたり込んだままあなたを見上げる
本埜 聡耶 : 「本埜 聡耶。同じ 一年生。 ルームメイト。 わかりましたか? 」
木戸あやめ : 「うぁ、あっ、あぇ、ルームメイト……」
木戸あやめ : 「し、失礼しました……っ。え、えと、木戸……あやめ、です……。よろしくおねがいしま……す……」 目を逸らしながら
本埜 聡耶 : 「はい。おねえさんから話は伺っています。 内気とは聞いていましたが、ここまでとは思いませんでした。 あの方の話では『"ちょっと"内気』とのことでしたが、認識の訂正が必要ですね。」
木戸あやめ : 「う……ごめんなさい……」
本埜 聡耶 : 「謝罪の必要はありません。 私が運動能力において他者に劣るように、あなたはコミュニケーション能力が劣っているというだけですから。」
木戸あやめ : 「そ、そう……ですか……」
本埜 聡耶 : 「それで、荷物を運ぶのを手伝ってほしいのですが。」
本埜 聡耶 : 「ここまではひきずってきましたが、床を傷つける訳にはいかないので。」
木戸あやめ : 「は、はいっ……わか、わかりました」 と、あやめは立ち上がるのだが
木戸あやめ : 「ひっ……!!」 突然短く悲鳴をあげる
GM : あやめは顔を青ざめさせながら、あなたの背後を凝視していた。
本埜 聡耶 : 「……? 次はなんですか? 」振り向こう
GM : 振り返ると、そこにいたのは……
GM : ……小さな羽虫だった。蚊やハエでも無い、それらよりももっと小さく、名前すら分からない虫がゆっくり部屋の中を飛んでいる。
GM : おそらく、あなたが扉を開けた時一緒に入って来たのだろう。
本埜 聡耶 : 「……虫しかいませんが。」他の怖いものを探したが見つからずにきょとんとして
木戸あやめ : 「あ、う、ぁ、むしっ、むし……!!!」 怯えた様子で硬直し、羽虫を目で追っている
木戸あやめ : 「わ、わ、わたし、だめなんですぅ……!虫と言うか、動物というか……!!」
本埜 聡耶 : 「よく生きていられますね、あなた……。」溜息をついて
木戸あやめ : 「う、うぅぅ……」 言い返せずに震えてる
本埜 聡耶 : 「訂正した認識の訂正が必要になるとは……。はあ。」
本埜 聡耶 : 「……では、こうしましょう。 私は虫を駆除する。 あなたは荷物運びを手伝う。これで貸し借りナシということで。」
木戸あやめ : 「は、はい?……はいっ、その、何とかしてもらえるなら、それで……!」 こくこくと何度も頷く
本埜 聡耶 : 「では、それで。」
木戸あやめ : 「うん……」 といっても駆除するまで怖くて動けない
本埜 聡耶 : 「(はあ……、この調子ではおそらく今後も……。 )」
本埜 聡耶 : 「(……あやめさんのところに入ってきたあなたが悪いのですよ。)」スッと手で掴んで潰す
本埜 聡耶 : 「はい、おしまいです。 手を洗ってきますね。」
木戸あやめ : 「…………」
木戸あやめ : 「え!?こ、こ、殺し、たんですか……!?」
本埜 聡耶 : 「はい。」
木戸あやめ : 「く、駆除って、捕まえて逃がすのかなって……お、思って……」 目がぐるぐるしてる
本埜 聡耶 : 「……キャッチ&リリースする虫の駆除業者の話を聞いた事がありますか? 」
木戸あやめ : 「あ、ありません……」
本埜 聡耶 : 「そういうことです。」
GM : あやめは混乱した様子で少しだけ黙って考え込んだが、
木戸あやめ : 「あ、あの……本埜、さん……」
本埜 聡耶 : 「はい? なんでしょう?」
木戸あやめ : 「……あ、ありがとう……。わたし、頑張ってお荷物運ぶの、手伝うね……」 あなたのことをおそるおそる見詰めて
本埜 聡耶 : 「はあ……、交換条件のための行動ですから、礼を言われるような事でもないですが。」
本埜 聡耶 : 「しかし、気合を入れてもらえるのは助かりますね。 スムーズに終わらせましょう。」
木戸あやめ : 「は、はいっ……!」
GM : ……それが木戸あやめとの出会いだった。
GM : あなたはこれから一年間、この気弱にも程がある彼女と一緒の部屋で過ごすことになる――。
GM : シーンエンド。
GM : PC2、毒島環のオープニング。
GM : 一年前のある日のこと。
GM : 毒島環、あなたはとあるショッピングモールに遊びに行った際に原因不明の火災に巻き込まれた。
GM : モールを全焼させる程の大きな火災だった。消防隊の救助が間に合わず、モールにいたほぼ全ての客が焼死した。
GM : 一緒にいた友人達も焼け死んでいった中、あなたが一人生き残れたのはある少女に助けられたからだった。
GM : 炎に囲まれ、煙に包まれ、もはや動くことが出来ず倒れていたあなたは、朦朧とした意識の中でその少女の姿を見る。
GM : 長く伸ばした黒い髪に、斜めに分けた前髪から覗く赤い瞳の少女。
GM : 着ている黒いセーラー服はあなたでも知っている有名校、玲瓏女学院のものだ。
GM : 彼女はあなたの目の前に立って見下ろすと、
少女 : 「あなた……生きてる?生きてるの?」 あなたの前に屈み、震える声で尋ねる
毒島 環 : 「う……あつい……何が、どうなって……」曖昧な意識の中で、誰かを見つけ、声を絞り出す
毒島 環 : ともすれば燃え盛る音にかきけされてしまいそうな声だ
少女 : 「……っ!よかった……!まだ生きてる……生きてる人がいた……!!」
GM : 少女は目に涙を溜めながら、あなたを抱きしめる。
GM : その体は燃え続ける店の中にいるとは思えない程普通の体温で、あなたはひんやりと気持ちよさを感じるだろう。
毒島 環 : 「……あ……誰……」
少女 : 「わたしのことは良い。それより、今すぐあなたを外に出す……いいですね……!?」
毒島 環 : 「ん……」小さく頷く
GM : 少女はあなたを抱きかかえてすぐに走り出す。
GM : そして薄れゆく意識の中、あなたは信じられないものを見た。
GM : 少女は臆することなく炎の中へと飛び込んで行くのだが、その体が全く燃えないのだ。
GM : 彼女に抱きかかえられているあなたもまるで防火服を着ているかのように引火しない。
毒島 環 : 「(これは……夢、なの? 死ぬ間際の私が見ている……)」ぼんやりと考えている
少女 : 「もう少し……もう少しだから、頑張って――」
GM : あなたの記憶はそこで不自然に途切れていた。
GM : 次に目を覚ました時には病院のベッドの上で、少女はいなかった。
GM : 礼を言うこともあの現象は何だったのかも聞くことも出来ない。
GM : しかしただ一つ、確かなことがある。
GM : あなたは確かにあの少女に助けられ、そして玲瓏女学院にいるということだ。
GM : あなたは再び名も知らぬ彼女と会うため、玲瓏女学院に入学することを決意する。
GM : そして見事入学試験に合格し、入学式の前日にあなたは学院を訪れた。
GM : 学生寮に入るため、あなたは寮の玄関前へと辿り着く。
毒島 環 : 「(……色々あったけど、入学できた)」
毒島 環 : 「(実家の伝手で情報屋さんに調べて貰っても、わかったのはこの学校にいるってことだけ)」
毒島 環 : 「(あんな夢とも現とも知れない記憶を頼りにしてここまできちゃうなんて、普通じゃないかもしれないけど……)」
毒島 環 : 「決めたんだ、絶対にもう一度会うって」寮に足を踏み入れる
毒島 環 : あの場にいたみんなは死に、自分だけが生き残った。その事実は、普通の中学生の少女には重すぎて飲み込めないものだ。
毒島 環 : それは、任侠として裏社会で知られた組織の中で育った娘にも、ずっと昇華しきれない体験になった。
毒島 環 : 「(私は命を貰った。何か、この学校生活の中で、それに報いたいんだ)」
毒島 環 : 漠然とした想いと不安を胸に、寮のエントランスへと歩いていく。
GM : ではエントランスに入ると、寮長の木戸なつめに話しかけられる。
木戸なつめ : 「こんにちは。新入生の子ね?」
毒島 環 : 「はい、毒島環です!」
木戸なつめ : 「毒島さんね。初めまして、わたしは寮長の木戸なつめです」
木戸なつめ : 「部屋を確認するから、少し待ってくださいね」 手元のファイルを捲る
毒島 環 : 「……」公立中学出身なのでお洒落な雰囲気に浮足立っている
木戸なつめ : 「あなたの部屋は……二階の二〇二号室」
木戸なつめ : 「二人部屋だけどルームメイトの子はまだ来ていないから、先に部屋の準備をしているといいわ」 鍵を渡して
毒島 環 : 「はい、お世話になります!」鍵を受け取って荷物を運んでいこう
毒島 環 : 荷物はとても簡素なものだ。本当はゲームやエアガンも持ち込みたい気持ちもちょっとあったが、そんなことのためにこの学校に来たんじゃないだ、と顔を叩いて気を引き締める
GM : ではあなたはなつめに見送られて二階へと上がり、自分の部屋へと向かった。
GM : 言われた通り、ルームメイトはまだ来ていない。あなたは先に一人で部屋の準備を進めていく。
GM : その途中で、あなたはふと部屋の窓から外を見下ろす。
GM : そこで、あなたは一人の少女が寮の前を歩いていくのを見つけた。
GM : ……それは遠目からでも見間違えるはずもない、あの時の少女だった。彼女は寮を出て、校庭の方へと向かっている。
毒島 環 : 「!!」窓から身を乗り出す
毒島 環 : 「い、いる! 本当に!」
毒島 環 : 準備もそこそこに慌てて部屋を飛び出す!
GM : ではあなたは寮を出て、少女を追いかける。
GM : そして、校庭の脇に植えられた桜の木の下で追いついた。
GM : 少女は追いかけて来たあなたには気付かず、そのまま歩いている。
毒島 環 : 「あ、あのっ!!」息を切らして、背後から呼び止める。
少女 : 「……?」
GM : 少女が振り返る。その赤い瞳に見詰められると、あなたは一瞬血の気が引く感覚に襲われた。
GM : 何故ならその瞳は何者をも拒絶するような冷たさがあったからだ。
GM : あの時あなたが生きていたことに気付き、涙を溜めていた人間と同一人物とは思えない目をしていた。
毒島 環 : 「……っ」 記憶とは明らかに違うその様子にたじろぐが、ここまで来て引き下がるなんて選択肢はない
毒島 環 : 「あの、どこかでお会いしませんでしたか!」
少女 : 「…………」 冷たい目でじっとあなたの顔を見て
少女 : 「お前は……あの時の……?」
毒島 環 : 「……! そうです、何年か前の、火災の時に助けられた…!」
毒島 環 : 覚えてくれていた、そのことに安堵する。
少女 : 「……そうか。お前はまだ覚えているのか。記憶操作も結構いい加減なものだな」
毒島 環 : 「き、きおく……何のことですか……?」
少女 : 「こっちの話だ、気にしなくて良い。……で、何の用だ」
毒島 環 : 「あの、私、ずっとあなたにお礼がしたくて……本当に、あのときはありがとうございました!」
毒島 環 : 「私、毒島環って言います。よければ、お名前を教えていただけませんか?」
狭間唯子 : 「……狭間唯子だ」
毒島 環 : 「狭間……唯子さん……」
毒島 環 : 探し求めたその名を、噛みしめるように復唱する
狭間唯子 : 「だが、礼なんていらない。あれはわたしが勝手にしたことだ」
毒島 環 : 「……!」
毒島 環 : 向き合った時からどこかにあった違和感、それがはっきりとしたものになっていく。
毒島 環 : 例えるなら、幼い日に父の仕事場に無断で入り込んだときの、父のあの顔を見ているような気持ち。
毒島 環 : 「そうおっしゃらずに……私も……私も……」 続く言葉が出てこない。
毒島 環 : 「(――助けられたままで、返しきれないほどの恩があるのに)」それは、こちらの身勝手な感情に過ぎないのだ。
狭間唯子 : 「毒島環」
毒島 環 : 「! はいっ」
狭間唯子 : 「わたしには関わらない方が良い」
毒島 環 : 「……!!」
狭間唯子 : 「お前はわたしに恩を感じるべきではない」
毒島 環 : 「そんな……」視線を落とす
狭間唯子 : 「毒島環、お前はあの日の事をどこまで覚えている?」
毒島 環 : 「……」
毒島 環 : 「炎の中にいた私を……唯子さんは、優しく抱いて助け出してくれました」
毒島 環 : 「夢かと思いました。でも……事実としてあの場にいた皆が死に……私だけが生き残った」
毒島 環 : 「……覚えているのは、それだけです」
毒島 環 : それが、自分と狭間唯子をつなぐ、唯一の記憶。蜘蛛の糸のような頼りない事実。
狭間唯子 : 「そこまで覚えているのなら、お前は疑問に思ったことが一つあるはずだ」
狭間唯子 : 「何故消防士でも無いただの学生が、人一人を抱えてあの炎の中から逃げ出すことが出来た?」
毒島 環 : 「そ……れは……」
狭間唯子 : 「普通なら、わたしもお前も焼け死んでいたはずだ。違うか」
毒島 環 : 「……はい」
毒島 環 : 「ずっと、そのことは気になっていました」
毒島 環 : その部分は、確かにどう考えても説明のつかないものだった。
毒島 環 : そして、その解答を狭間唯子に求めていなかったといえば、嘘になる。
狭間唯子 : 「炎で燃えず、死なない人間なんていない。だとすれば、導き出される答えは一つのはずだ」
狭間唯子 : 「わたしは人間ではない」
毒島 環 : 「……人間じゃ……ない……?」
狭間唯子 : 「そうだ。だからもうわたしには話しかけるな」
狭間唯子 : 「人間じゃないわたしに、人間のお前が関わるべきではない……」
狭間唯子 : 「……と、いうことになっているらしい。この世界のルールではな」
毒島 環 : 「一体……どういうことなんですか……?」 衝撃が大きすぎて、飲み込みきれない
狭間唯子 : 「……べらべら喋り過ぎた。とにかく、もうわたしには関わるな」
狭間唯子 : 「そうすれば、お前は平和に暮らせるらしいからな」 あなたに背を向けて歩き出す
毒島 環 : 「……」 その後ろ姿を、何も言えずに見送る。
GM : 唯子はどこかへと歩き去っていく。
GM : あの方角は学園の敷地の端だ。あそこには何も無い……いや、一つだけある。
GM : 旧校舎。何故かずっと残されている、立ち入り禁止の場所だった。
毒島 環 : 彼女がいなくなったあと、誰に向けて話すでもなく、ぽつりとつぶやく。
毒島 環 : 「それでも……あなたは、私の恩人なんです」
GM : ……その後、あなたは学生寮へと一人で戻ることになった。
GM : 狭間唯子は本当に人間では無いのか。彼女の人生に一体何があったのか。
GM : 今のあなたには、まだ何も理解することは出来なかった。
GM : シーンエンド。
GM : PC1、灰河原バツのオープニング。
GM : 玲瓏女学院は創立百年を超える歴史ある学園だ。
GM : 当然校舎が創立時のものからずっと持つわけも無く、これまで何度も改築がされている。
GM : しかし敷地の端にある旧校舎の一棟は取り壊されずに今も残されていた。
GM : その理由は誰にも分からない。しかし、ネットではこのような噂が出回っていた。
GM : “玲瓏女学院の旧校舎には、罪子(ツミコ)さんと呼ばれる女生徒の亡霊がいる”
GM : “とある不幸な事故で亡くなった罪子さんは地縛霊となり、学園の旧校舎に囚われているのだ”
GM : “一人学園を卒業出来なかった無念はいつしか怨念に変わり、罪子さんは悪霊となった”
GM : “罪子さんは玲瓏女学院に相応しくない生徒を選別し、不思議な霧を操って旧校舎に迷い込ませ……”
GM : “生者の魂をも刈り取る銀の鋏で、切り殺してしまうのだ、と”
GM : その真偽は定かではない。しかしこの噂話はネットの片隅でひっそりと盛り上がっていた。
GM : 誰かが描いてネットに上げた、黒髪ロングの古風な美少女に玲瓏女学院の制服を着せ、銀の鋏を持たせた罪子さんのイメージ絵まであるくらいだ。
GM : 灰河原バツ、あなたはこの噂話を偶然知り、何故か非常に心を惹かれてしまった。
GM : ちょうど中学三年生の受験生でどこの高校を受けるか迷っていたあなたは、この噂話で玲瓏女学院への入学を決め、そして見事合格した。
GM : 入学式前日の入寮日、あなたは学生寮に入るために玲瓏女学院に向かった。
GM : 緩やかな坂を上りきると、玲瓏女学院の校門が見えてくる……。
灰河原 バツ : ……ゼヒューッゼヒューッ(緩い坂道でも大荷物転がしながらの上りで既に息も絶え絶え)
灰河原 バツ : あ、ああ……しんどい……部屋に帰りたい……でももうパパに掃除されちゃったし……もうバツの部屋、ないし……
灰河原 バツ : お、おおう……なんて煌びやかな学校……よ、陽のの者の気配がビシビシくる……む、無理ぃ……
灰河原 バツ : と校門を通ったり出たりもたもたまごまごしています。旧校舎と寮は校門からもう見えます?
GM : 寮は何となく遠くに見えるけど旧校舎は見えないね!もっと端にあるので
灰河原 バツ : 把握ちぇちぇ!
灰河原 バツ : 「ううぅ……ほ、本当は念願の旧校舎で落ち着きたいけど、荷物置かないと精神だけじゃなくって肉体的に死んでしまう……寮、寮に……」
灰河原 バツ : ずりずりごろごろ荷物を転がしながら、荷物の陰に隠れるようにして寮の玄関におそるおそる入っていきます
灰河原 バツ : 「おっ……おじゃじゃ、お邪魔、しますぅ……」
GM : あなたが寮に入ろうとした、その瞬間の事だった。
GM : 突然立ち眩みがあなたを襲う。視界が白く染まっていき、あなたの周囲に白い霧が広がっていく。
GM : 霧はどんどん濃くなっていく。その霧はまるで毒素のようにあなたの意識を蝕んで、あなたはやがて気を失って倒れてしまうだろう。
灰河原 バツ : 「あ、あぇ……? なんか目の前が、ぼや……あうぅ、バツの体は外歩きに持たなかったのかぁ……!」
灰河原 バツ : がくっ
GM : あなたが次に目を覚ました時、そこは見知らぬ教室だった。
GM : 古びた教室で、あなたは木造の床の上に倒れている。
灰河原 バツ : 「……へひっ!? ね、寝落ち……! あや、部屋じゃなかったんだった……! あれ、寮……?」
灰河原 バツ : ぺたんと尻もちついたままキョロキョロ見回す
GM : 教室の中は室内だと言うのに薄い霧がかかっていて視界が悪い。
GM : しかし目を凝らして見ると、どう見てもこの教室は改築された玲瓏女学院のものではなく、もっと古い場所だと分かるだろう。
灰河原 バツ : 「これ、バツがぼーっとしてるんじゃなくて、霧……? あ、いや、でもこれは」
灰河原 バツ : 「この古めかしい木目床、外観からの想像とは合わない古めかしさ、モデル遅れの机……! ここはもしかしなくても目的の旧・校・舎では!」
灰河原 バツ : と、その場にしゃきっと直立します
GM : テンション上がって来た子だ、ではしゃきっと立ってみるとあなたの近くには自分の荷物はないのですが
GM : あなたの周囲に、同じように床に倒れている少女が三人いるのが見える。
灰河原 バツ : 「あひっ……!? 誰ぇ……!?」
灰河原 バツ : 1人だと思っていたので飛びのくように後ずさって隅っこから観察しますね
GM : という感じでですね。この三人、実は他のPC達になります。
GM : 他のPC達もバツちゃんと同じように突然立ち眩みがしたかと思うと、霧に包まれて意識を失い、この教室に運び込まれていました。
GM : ここでみんなも各々目を覚ますことが出来ます。起きろ!
陽向 夏 : 「うーん…うーーん……な、なんだぁ……?」唸りながら顔をあげる
毒島 環 : 「……ん……ここは?」
灰河原 バツ : 「ひぇっ起きてきた……おおお、おはっ、おははっ、おはようございます……?」
陽向 夏 :
「…お?うおっ!? なんだここ、古くせえ!!」
「おうっ、おはよ!……じゃなくてここどこだ…???」
毒島 環 : 「え、えっ……おはよう……? 私、寝てた……?」
陽向 夏 : ぱんぱんと埃を払ってからすたんだっぷ
毒島 環 : 「あの、みなさんもいつの間にかここに…? あ、私、新入生の毒島環っていいます」
陽向 夏 : 「そっちもおはようって感じか? なんか霧に包まれたと思ったらいきなりここに寝てたんだけどさあ……あっ、私は陽向夏ってんだ!よろしく!」
灰河原 バツ : 「あ、あ、あのえっと、おお同じ同じ、新入生の灰河原、バツ……ま、まだ寮にも入れてなかったんだけど……」
毒島 環 : 「……あの、大丈夫?」寝ている聡耶ちゃんの肩をとんとんと
陽向 夏 : 「そっかそっか、2人共よろしく!んで、あとはそこの子なんだけど…おーい、起きてるかー?」
灰河原 バツ : 「も、も、もしかして……しし、しん……!?」
毒島 環 : 「!」ビクッと一歩下がる
本埜 聡耶 : 「……大丈夫です。起きていますし、死んでもいません。 あなたがたの話を聞いて、四人が同じような状況でこのような場所で目覚めた事。 そしてその理由について思案を巡らせていました。」寝転がったままそう答える
陽向 夏 : 「おっ、すげえ頭良さそう!とりあえずおはようだな!」
灰河原 バツ : 「し、し、思案する前に起きない……?」
毒島 環 : 「よ、よかった~……あなたは?」
本埜 聡耶 : 「私は本埜 聡耶。 あなたたちと同じ新入生です。」けだるそうに起きあがって
毒島 環 : 「そっか、よろしくね! みんな無事なのはよかったけど、誰がここに運んで来たんだろう?」
陽向 夏 : 「こっちも新入生…ってえことはだ、ここにいるのは全員新入生ってことだ!すごい偶然だな!」
本埜 聡耶 : 「偶然、で済ませるのは如何なものかと。」
灰河原 バツ : 「きき、きっと! 罪子さんのしわざに違いないよ、そうだよ! フッ、フヒヒヒ……!」
毒島 環 : 「つ、罪子さん?」
陽向 夏 : 「それは確かに……でも最後に覚えてるのは霧に包まれた時だな、もしかして…新入生歓迎のためのドッキリ…!」
陽向 夏 : 「お?罪子?なんだそれ?」
灰河原 バツ : 「罪子さんっていうのはねぇ……! この学院に伝わる地縛霊で、学院に相応しくない生徒を旧校舎にさらっちゃうんだよ! ああ、入寮前に不合格判定なんてさすがだよ罪子さん、本物だぁ……!」
本埜 聡耶 : 「はあ……。 」あきれたように
毒島 環 : 「そんな噂話があるんだ……それに引っ掛けた誰かの悪戯かな……?」
陽向 夏 : 「…てことは、私達は罪子さんに不合格にされちまうのか…!そりゃちょっと困るなぁ…」
本埜 聡耶 : 「合格不合格を決めるのはあくまで学校。 幽霊なんているはずもないですし。 非科学的ですよ。」
毒島 環 : 「(でもこんなことをするには相当強い睡眠薬……表では絶対流通してないようなのが必要なはず。もしかして、この辺でシマを張ってる組とかが……!?)」
陽向 夏 : 「うーん、うーん…このまま退学は嫌だなぁ…」自分でもなぜかはわからんがみゆきお姉ちゃんのことが心に浮かんでいる
灰河原 バツ : 「えぇ……? ほほ、ほらこの霧! 罪子さんは不思議な霧を操って生徒をさらってくるんだって噂通りだし」
本埜 聡耶 : 「霧に包まれて気を失った事が共通しているようですし、火災の一酸化炭素中毒による意識障害でこちらに運び込まれた、というセンの方が妥当だと思いますが。」
灰河原 バツ : 「うぇ……ででででも、運び込んだ割には他に誰もいないし、消防車の音もしないし、こっちの方が燃えやすそうじゃん!」床べしべし
陽向 夏 : 「でもさあ、バツは寮にはいなかったんだろ?火事の煙を外で吸うのはなんかおかしいよなぁ…うーん、やっぱ睡眠ガスドッキリか……はたまたガチ罪子さん……」
灰河原 バツ : 「そ、そ、そう! バツまだ寮入ってなかったし、玄関から霧出てこなかったし……フヒッ、そのうち罪子さんが旧校舎に捕らえた獲物を殺しにやってくるんだぁ……!」
毒島 環 : 「火災が起きてるのにわざわざ燃えやすい建物にガイシャを運ぶなんて考えにくいよ、これってよくない抗争に巻き込まれてるんじゃ……」
本埜 聡耶 : 「まあ、火災による一酸化炭素中毒で一瞬で気絶するということもありませんから、その怪談よりは現実的というだけです。」
灰河原 バツ : 「こ、コーソー……?」
陽向 夏 : 「抗争…?運動会はまだだと思うけどな……」
灰河原 バツ : 「つ、罪子さんいるもん……」
本埜 聡耶 : 「いません。」
灰河原 バツ : 「い、いるよぉ……いないって証拠だってないでしょお……」
陽向 夏 : 「ま、色んな考えが出るのは良いことだ。聡耶は頭良さそうだから助かるぜ。」
本埜 聡耶 : 「悪魔の証明ですか。 私は決して信じませんが、あなたはいると思えばいいと思いますよ。 信じる事は人の自由ですから。」
陽向 夏 : 「しかしちょっと頑固そうだな……おっ、そうだ!良いこと思いついたぜ!」
毒島 環 : 「良いこと?」
灰河原 バツ : 「そ、そうだよぉ……人が信じてるのを決めつけで否定するのはいけないんだよぉ……」
本埜 聡耶 : 「あなたの言う"いいこと"は、私にとってはよくない事だと、私の直感はそう告げているのですが……。」
陽向 夏 : 「まあ聞け聞け、良いことって言うのはな……」
陽向 夏 : 「4人で旧校舎探検!!アンド罪子さんを捜索ツアーだ!!」ドドン!
陽向 夏 : 「誰もくる気配ねえしさ、いっそのこと動いてみようぜ!」
毒島 環 : 「え、ええ~大丈夫かな?」
本埜 聡耶 : 「……帰っていいですか。 」
陽向 夏 : 「あっはっは!だいじょーぶだいじょーぶ、怒られたらそん時はそん時だからさ!」
灰河原 バツ : 「ふ、フヒヒ……! か、怪談に付き物のやつ……!」
陽向 夏 : 「聡耶もさ、ちょっとぐらいは気になるんじゃねーの?悪魔の証明ってのより自分の目で確かめにさ?ほらほら…チテキコーキシン…!」
本埜 聡耶 : 「ふむ……、幽霊の存在の確認、ですか。」
毒島 環 : 「(幽霊……か)」
毒島 環 : 「……確かに私は、ちょっと気になるかも」
陽向 夏 : 「気になってきただろ~?な、ちょっとだけ…!ちょっとだけ見に行こうぜ…!」
本埜 聡耶 : 「……まあ、いいでしょう。 少しだけ、付き合います。 バツさんの非科学的妄信を否定したいきもちもありますから。」
灰河原 バツ : 「こ、攻撃的動機……!?」
毒島 環 : 「でも、危なくなったらみんなすぐ逃げなきゃダメだからね」
陽向 夏 :
「やりぃ!んじゃあ安全第一ってことで!」
「そんじゃ罪子さん捜索隊発足!隊長は罪子さんに一番詳しそうなバツに任せるぜ!」勝手に任命
灰河原 バツ : 「お、おー……!? たたた、隊長ぉ!!? むむむ無理無理絶対無理、バツそういうの無理」
灰河原 バツ : 「て、提案したのもみんな纏めたのも陽向さんなんだから、陽向さんがやるべきでは……て、ていうか、やらない理由がない、ない」
毒島 環 : 「うーん……でも、私も夏ちゃんも幽霊のことには詳しくないし……」
陽向 夏 : 「そっかあ?…それもそうだな!押し付けちまってスマンスマン!」
陽向 夏 : 「まあなんとかなるさ、何かあったらバツの知識と聡耶の頭を借りよう!」
灰河原 バツ : 「あ、あぇ……わ、わかってくれたらいい、よ……? うん」
本埜 聡耶 : 「旧校舎の捜索について、私の知識が役に立つ機会はないと思われますが……。」
本埜 聡耶 : 「まあ、手口も動機も不明ですが、私たちを攫ってきた何者かがいるという可能性を考慮して、まずは出口を探しましょう。 そこから三十分だけ付き合います。」
灰河原 バツ : (←陽キャ特有の無茶ぶり無理~と思ったら意外とあっさり通ってきょとんとしている)
陽向 夏 : 「よしよし、そんじゃ出発だー!」おーっ!みたいな感じで拳を突き上げる
毒島 環 : 「すごい、合理的な折衷案だ」
灰河原 バツ : 「お、おおう……!」ひかえめに突き上げる
本埜 聡耶 : 「やらないとダメですか、それ。」といいながら肩の高さで小さく握り拳
毒島 環 : 「まずは出口、なのかな? 押忍ッ!」勢いのいい返事
灰河原 バツ : (←押忍にビクッとする)
毒島 環 : 「あ、ごめん、つい癖で! それじゃ行こっか」
毒島 環 : 急遽結成された探検隊に苦笑しながらも、環は心のどこかでは『幽霊』の存在を期待していた。
毒島 環 : 『わたしは人間ではない』――幽霊に出会えれば、その言葉の意味にも近づける気がして。
GM : 不意に、廊下から木の床が軋む音が聴こえてくる。
GM : それはあなた達の教室に何者かが走って近づいてくる足音だった。
GM : 足音は大きくなっていき……やがて、教室の前で止まる。
GM : あなた達がそちらに目を向けると、その扉がガタガタと音を立ててゆっくり開かれ――
木戸あやめ : 「ひぃぇっ!!ひ、ひとっ、人がいるぅ!!!」
GM : ――無かった。扉の僅かな隙間から緑色の瞳が教室の中を覗いた直後、あやめの悲鳴が外から聴こえてくる。
本埜 聡耶 : 「この声は……、知り合いですね……。」
陽向 夏 : 「うわあっ!?し、知り合いぃ…?」流石にびっくり
毒島 環 : 「悲鳴…!? やっぱりこれ、極……不良の抗争とかに巻き込まれてるんじゃ…」
灰河原 バツ : 「ひぇっ……!? ほ、他にも罪子さんにさらわれた人が……!?」
本埜 聡耶 : 「不良? この学校で抗争をおこす愚か者はいないでしょう。 良家のお嬢様方に傷がつけば、確実に制裁が下されるでしょうしね。」
木戸あやめ : 「あ、うぅ……だれ、誰なの……。って、あれ……?この声、本埜、さん……?」 おそるおそる扉を開ける
毒島 環 : 「そ、そうだといいけど……あれ、ひとり?」
本埜 聡耶 : 「はい。 わたしです。」
木戸あやめ : 「よっ、よよ、よかったぁぁ……!知ってる人いて……!!」 よたよたと覚束ない足取りで教室に入って来る
木戸あやめ : 「わ、わたし、気が付いたらこの校舎にいて……。さ、さっきまで本埜さんと部屋にいたのに……!」
本埜 聡耶 : 「ふむ、あなたも同じですか……。 そうですよね、あなたほどの怖がりがすすんで旧校舎に来る可能性はゼロでしょうし。」
灰河原 バツ : 「ほほ、本当に同じ理由でさらわれた人だ……!」
毒島 環 : 「聡耶ちゃんの知り合いなんだね。あなたも気付いたらここにいたんだ……」
陽向 夏 : 「おお、仲間だ仲間だ!あたし達も同じようなもんでな!」
木戸あやめ : 「は、はい……。え、えと、えと、木戸あやめ、です……。い、いちねんせいです……っ」
毒島 環 : 「私は毒島環、こんな時だけどよろしくね」
木戸あやめ : 「よ、よろしくおねがいします……」
陽向 夏 : 「陽向夏っ!あたしも1年だ!」
灰河原 バツ : 「は、灰河原バツ……お、同じ1年……ふ、フヒッ」
木戸あやめ : 「あ、あれ……?みんな一年生、なんですね……」
木戸あやめ : 「皆さんって、ここで何か用とか……あ、あるんですか?それとももう帰るんですか?か、かえりますよね……!?」 めっちゃ帰りたいという怯えた表情
本埜 聡耶 : 「どなたか残酷な真実を告げてあげてください。」
灰河原 バツ : 「もも、もったいない……!罪子さん探検隊だよ、怪しいところ探すんだよ、フヒヒ……!」
陽向 夏 : 「なんだよー、そこまで残酷じゃないだろー?ちょっと探検して帰るだけだって~」
木戸あやめ : 「つみこさん……?た、たんけん……!?」
陽向 夏 : 「そうそう探検探検!一緒にくるか?」
木戸あやめ : 「う、ぇぇ……い、いやですぅ……!一緒には行きたいけど探検はしたくないです……!」
木戸あやめ : 「だって、な、なんか、この校舎変なんですよぉ……!さ、さっきもおかしな鳴き声みたいなの、聴こえてきましたし……っ」
毒島 環 : 「鳴き声?」
灰河原 バツ : 「おかしな鳴き声……!」パアァァ
陽向 夏 : 「ど、どんな声だった…!」
木戸あやめ : 「う、うん……。ギャアーとか、グオアアー、みたいな……なんか、変な動物みたいな……っ」
陽向 夏 : 「おお…?罪子さんって動物なのか…?」
灰河原 バツ : 「え? う、ううん、人間の霊のはずだけど」
毒島 環 : 「飼育小屋から何か逃げ出したのかな……?」
本埜 聡耶 : 「……あやめさんは蚊より小さな虫を怖がるような人です。 あまりアテにならないかと。」
陽向 夏 :
「じゃあ動物の幽霊かあ…」
「あ、飼育動物の可能性もあるな…環、鋭い。」
灰河原 バツ : 「し、飼育小屋とかあるの? ここ」
木戸あやめ : 「ほ、ほんとに聞いたんですぅ……!だ、だからわたし慌てて鳴き声のする方から逃げて来て……!」 びくびく震えながら
本埜 聡耶 : 「使われていない校舎ですし、あやめさんが怖がっただけで単に動物が住み着いていただけという事も。」
陽向 夏 : 「ん~、声がしてきたのってどっちだ?あっち?」
木戸あやめ : 「う、上の階です……。ここ、多分二階だから……三階、なのかな……?」
陽向 夏 : 「なーるほど?そんじゃ、そこを調査だな!」
灰河原 バツ : 「フヒヒ……じゃあ、三階にごー、だよ」
本埜 聡耶 : 「……まずは出口を探すという話では?」
木戸あやめ : 「うぇ、あ、あぇぇ……!?そ、そう、出口、出口にいきましょうよ……!!」
灰河原 バツ : 「じょ、情報があったんだし、早めに確認しないといなくなっちゃうかもだよ」
本埜 聡耶 : 「ふむ……まあ、それは確かに一理ありますね。」
陽向 夏 : 「危なかったら引き返せばいいしな!」
本埜 聡耶 : 「では、あやめさん。 そういう訳でして行きたくないのであれば、ここでお別れということで。 1人でがんばってください。」
毒島 環 : 「……こんな状況だし、下手に分かれないほうが安全だと思う」
木戸あやめ : 「えええ!!?そ、そんなっ、そんなっ……!」 目に涙を溜めながら聡耶ちゃんの服の裾を指でつまむ
毒島 環 : 「(確かに出口を探したほうがいいとは思うけど…)」 旧校舎の奥、未知の世界に心惹かれる
陽向 夏 : 「一緒に連れてこうぜ~?調査隊の新メンバーにしてさ~」
灰河原 バツ : 「こ、こういうのだと一人で行動した子が死体になって発見されるよね、フヒヒヒ」
本埜 聡耶 : 「付いてきていただければ、何も問題はないのですよ、あやめさん?」
毒島 環 : 「こらこら、怖がらせること言わないの」
灰河原 バツ : 「あ、あぇ……ご、ごめ……」
木戸あやめ : 「う、うぇぇぇん……。つ、ついていきます、ついていきます……」
陽向 夏 :
「ホラー物の常だなあ…」
「よーし、新メンバーのあやめ隊員の加入だ!」
本埜 聡耶 : 「ああ、『付いてきていただければ問題ない』とは言いましたが、気絶をした場合などは置いていきますね。 あなたを運ぶほどの膂力はないので。」
木戸あやめ : 「い、いつの間にか隊員に……でも一人はいやだし……っ」
灰河原 バツ : 「だ、大丈夫……新メンバーは最初には死亡フラグ立たないイメージ……た、たぶん」
木戸あやめ : 「意味がわかりませんよぉ……。き、気絶したら、誰か引きずってください……お願いします……」
陽向 夏 : 「気絶したらあたしが担いでやるよ!任せなって!」そうやって3階へGOだぜ!
毒島 環 : 「うんうん、私が後ろにいるから、前にだけ注意すればきっと大丈夫!」
木戸あやめ : 「あ、ありがとうございます……」 手の甲で涙をぬぐいながら頷いてる
本埜 聡耶 : 「では力仕事は任せました。」
灰河原 バツ : 「い、遺品は回収してあげるよ」
木戸あやめ : 「け、結局死んでるじゃないですかぁ……それ……っ」 などと言いつつ
GM : みんなは教室から出て廊下を通り、階段を登って三階へと向かう。
GM : 三階は二階よりも霧が濃く、注意しなければ前がほとんど見えない状態だった。
毒島 環 : 「気のせい……じゃないよね、霧が濃くなってきた……」
陽向 夏 : 「うおっ、なんじゃこりゃ…みんな足元には気を付けなよ…」
毒島 環 : 「……変じゃない? 普通は霧って下の方に自然と集まっていくものなのに……」
灰河原 バツ : 「ふおあぁぁぁ……罪子さんに近づいてる感じがビンビンしてくるぅ……!」
陽向 夏 : 「そうなのか…?それじゃあ、これは…煙…?……っぽくもないよなぁ……」
本埜 聡耶 : 「霧に包まれて気絶した訳ですから、念のために吸わないようにハンカチを口に当てた方がいいかと。」ハンカチを口に当て
毒島 環 : 「ん、確かに」マスク!
木戸あやめ : 「そ、そっか……そうなのかな……?は、はんかち、はんかち」 スカートのポケットを探って
灰河原 バツ : 「え、うん……ここで気絶はもったいない」袖口で口を塞ぐ
陽向 夏 : 「それもそうだな…!」ハンカチ装備!
GM : では、あなた達が三階の廊下で立ち止まってそうしていると
GM : 突然、霧に隠された廊下の向こうから重い足音が近づいてくる。一歩踏むごとに、床が揺れる程の重さ。
GM : 霧で視認出来なくても分かる。この足音の重さは、明らかに人間サイズのものではない。
毒島 環 : 「……!!」
陽向 夏 : 「!?な、なんだ…何か近づいてくる…!!」
灰河原 バツ : 「つ、罪子さんって実は重量級……?」
本埜 聡耶 : 「(熊……? いや、しかしここは学園内……。そんなハズは……。)」
毒島 環 : 「まさか……本当に幽霊……?!」 不安と、期待の入り混じった声
木戸あやめ : 「や、やっぱり、何か……」
本埜 聡耶 : 「幽霊に重量がありますか? バカバカしいっ……!! 」そう言いながら後退る
GM : あなた達の間に緊張が走る中、その音の正体は霧の中から現れた。
GM : それは一言で表すならば、異形の怪物だった。
GM : 醜く盛り上がった筋肉を覆う青紫の肌。人間など簡単に踏みつぶしてしまいそうな程に極太な四本の手足。
GM : 大きく開けた口から涎を汚く垂らしながら、鎧のように硬質的な頭から覗く赤い目があなた達を捉えている。
GM : 天井まで届く程巨大なその怪物を前にし、あなた達は驚愕、恐怖、嫌悪……そして己への危機感、様々な感情を抱くことだろう。
灰河原 バツ : 「かかかか、完全に物理系パワータイプ……!か、解釈違い!」
本埜 聡耶 : 「(私が読んだどんな本にも、こんな生き物は……。 いいえ、この世界にこんな生き物がいるハズっ……!! )」
陽向 夏 :
「ぉ…ぁ、ぁ……」
口をぱくぱくさせて数秒の間固まってしまう、だがこの時、次にすべきことは一つ…
毒島 環 : 「――逃げるよ!!」
木戸あやめ : 「ひっ……!!」 悲鳴を上げることも出来ず硬直して
陽向 夏 : 「みっ、みんな逃げろっ!!殿は私がやる!!いけいけいけっっ!!!」急かすように、他の子の背中を押す
毒島 環 : 出会った瞬間に直感した、あの火災のときと同じ、人間の力ではどうにもならないということ。
毒島 環 : 「目を閉じて!走って!!」あやめちゃんの手を引いていこう!
灰河原 バツ : 「こ、腰が!ここっこ、腰が! ああっ!」中腰のまま夏ちゃんに押されて階段に尻もちバウンドしていく
木戸あやめ : 「あ、あぅ……」 手を引かれ
本埜 聡耶 : 「……っ!」未知の事象に思考が一瞬停止するが、あたまを振って走り出す
陽向 夏 : 「ク、クソッ!みんなすまねぇ!あたしが探検なんて言ったばかりに…っ!」
灰河原 バツ : 「ま、待っ……やだやだ、罪子さんならまだしもあんな前振りもない肉食系重量級にやられて死にたくない!」足もつれさせながら転げるように逃げ出す
毒島 環 : 「反省は後! 死ぬ気で走って!!」
GM : では、あなた達が走り出した、その瞬間。
怪物 : 「アア、アアア、アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
GM : 突然、怪物が咆哮を上げた。
GM : 怪物は対象を無力化するイージーエフェクト≪超越者の眼力≫を使用。
GM : 建物が軋むほどの叫び声に、あなた達は恐怖で足が竦む。逃げたいという意思に反して、その場から一歩も動けなくなってしまう。
毒島 環 : 「……!!」経験したことのない、超常的な力で足が止まる
灰河原 バツ : 「う、動けない? 動かない……!? あ、あんな見た目で怪奇的……!」
陽向 夏 :
「うあっ…!?」
ビタリと足が止まってしまう、相手の出鱈目な力と恐怖が合わさり一歩も前に踏み出せない
本埜 聡耶 : 「う、ぁぐっ……! 痛っ……そんな、足、動かな……。」未知という恐怖に理知的な思考は流されて、足が絡まって躓いて転んでしまう
怪物 : 「アァッッ!!!」
GM : 怪物の口から赤紫色の舌がカメレオンのように長く伸びる。勢いよく伸びていった舌が、バツの足首に巻き付いた。
灰河原 バツ : 「ひゃあっ!!? うわうわうわやだやだ!こんな生生しいのはやだ!!」
GM : さらにその直後、ジュッという足元から短く響く音と共に、熱い痛みがバツの足首を襲う。
GM : 見れば、怪物の舌についた唾液がバツの肌を溶かし始めているようだった。
灰河原 バツ : 「ひっ……!? 熱っ! 痛っ熱、やだやだっやだーーーっ! パパーーーッ!!」
GM : 怪物が舌を引き戻すと、足を絡み取られたバツの体が宙に浮く。
GM : バツは上下が逆転した視界の中で、自分の体が怪物へと引き寄せられていくのを全身で感じるだろう。
GM : そして、あなたを迎えるように開けられた口を見て悟る。――食われる、と。
灰河原 バツ : (こんなことだったら高校なんてやっぱり行かなきゃよかった……!あそこでちゃんと話し合ってたら……パパ、ごめ……)
GM : ――その時、他の生徒達のすぐ隣を何者かが高速で駆け抜けた。
GM : 何者かは灰河原バツと怪物の間に一瞬で割り込んで入ると、手に持った銀の鋏を一閃する。
怪物 : 「……!?アアアガアガガガ、ガアアアアアアア!!!」
GM : 怪物が絶叫を上げる。怪物の舌は鋏で簡単に切断されていた。
GM : バツは怪物に食われること無く床に落ちる。
灰河原 バツ : 「いだっ……! あ、あぇ? バツ生きてる……!?」
灰河原 バツ : 思わず自分の体を抱きしめた後、怪物の方を振り返る
GM : あなた達は全員、怪物の前に立つ一人の少女の姿を見る。
GM : 長く艶やかな黒い髪と、切れ長の目。
GM : 背はすらっとして高く、玲瓏女学院の制服である黒を基調としたセーラー服によく似合っていた。
GM : 灰河原バツはこの少女の風貌に見覚えがある。
GM : 彼女はあなたがこの学園に入学するきっかけとなった、怪談の罪子さん――のイメージ絵に酷似していた。
灰河原 バツ : 「長い黒髪、銀の鋏……つ、罪子、さん……?」
毒島 環 : 「……! バツちゃん、大丈夫!? あ、あなたは……」 一瞬のうちに様々なことが起こり、理解が追い付かない
陽向 夏 : 「な、何…!?何が起きて……と、とりあえずバツは生きてるか…!?」
灰河原 バツ : 「い、生きてるよ……? あれ、でも死んじゃったのかなぁ、罪子さんがバツのこと助けてくれるなんて都合が良すぎるよね……」その場に尻もちついたままぼーっと罪子さんの姿に見とれてる
木戸あやめ : 「うぇ、え、えと……え?罪子……え……?」
罪子 : 「……うーん……」 怪物の方を見据えながら
罪子 : 「さて、どうしましょう……。まさか生徒まで送り込まれてくるなんて……何とか外に出してあげたいけど……」
罪子 : 「あ、でもこの子達にはわたしの姿なんて見えないのよね。どう誘導しようかな……」
罪子 : 「まずはこれを倒すのが先だけど……この子達、トラウマにならないかなぁ」怪物の方を警戒しながらうーんと唸っている
GM : 罪子はあなた達に背を向けながらそんなことを呟いている
本埜 聡耶 : 「……いえ、見えていますし、聞こえていますし、もう襲われた時点でトラウマになると思いますが。」メガネをくいっとして、なんとかいつもの調子を取り戻す
陽向 夏 : 「み、見えてるぜええ…!罪子さんってプ〇キュア的な存在だったんだなあ…!」
罪子 : 「え?」 全員の視線を今更感じて振り返る
毒島 環 : 「そ、そうだよ! あなたが、本物の罪子さん…!?」
灰河原 バツ : 「つ、罪子さんがこっちを見てる……ええ、えっとえっと……サインください?」
罪子 : 「あれー……?おかしいなぁ、普通見えないはずなんだけど……」
罪子 : 「ツミコって……誰かしら?ごめんなさい、わたし名前がないものだからサインは出来ないかも」 小さく笑って
灰河原 バツ : 「つ、罪子さんじゃ……ない……!?」
罪子 : 「まあ、そう呼びたいならそう呼んでくれても構わないのだけど……とりあえず、今は」
怪物 : 「ギ……ギ、ァ……」
罪子 : 「今は先に、これを何とかしないといけないわね」
GM : 舌を切られた怪物は悶絶しながらも、自分の敵と見なした少女を睨みつけている。
灰河原 バツ : 「な、ななな、なんとかできるんですか、こんなの……?」
罪子 : 「一応ね。そもそも、何とかしないと……あなたもみんなも、死んじゃうでしょ!」
毒島 環 : 「(そうか……この人も『人間じゃない』んだ)」
GM : 罪子はセーラー服のスカーフを素早く取り外し左手に握り締める。
GM : するとスカーフが形を変え、銀色の鋏となった。
GM : まるで手品を見ているかのような奇跡。
GM : しかしスカーフがはっきりとその形を歪ませてその構成物質ごと変化した瞬間を見たあなた達は、これが手品の類ではないと理解出来る。
GM : 銀の鋏を両手に下げた罪子が床を蹴る。その姿があなた達の視界から一瞬で消える。
GM : あなた達に見えたのは、銀の閃きと共に真っ二つに両断された怪物の姿だけ。
GM : 気が付いた時には、罪子は怪物の遥か後方まで駆け抜け、鋏を振り切っていた後だった。
GM : 音を置き去りにする程の速さで殺された怪物は悲鳴を上げることさえない。
GM : 遅れて、怪物の傷口から内臓と体液が飛び散る。
GM : だがそれらはあなた達にかかる前に空中で消散した。床に倒れた怪物も、絶命した瞬間に体が塵のように崩れて消えていく。
GM : まるですべてが夢幻のようだった。しかし、今目の前にいる罪子がこれが現実だと示している。
罪子 : 「いい加減にして欲しいわね……本当に」 鋏をスカーフに戻しながら
毒島 環 : 「す……すごい……」茫然
灰河原 バツ : 「……」口開けっぱなしでぽかーんと見つめている
陽向 夏 :
「か、か、か……かっけえええっ!!!」
「なんだ今の!ど、どうやったんだ!こ、こうズビャーってやつ!」
木戸あやめ : 「な……なに、あれぇ……」 呆然として
本埜 聡耶 : 「(目で、追えなかった……。 あの怪物もそうですが、この人も何者……? )」
罪子 : 「え、か、かっこいい?いえいえ、そんなかっこいいってものじゃないわよ」 口元を袖で隠しながら照れた風に笑って
灰河原 バツ : 「……なる、ほど」
陽向 夏 : 「すっごいかっこいいよ!あんな怪物を一刀両断なんてさ!どうやったかはわからないけどとにかくすごい!」
灰河原 バツ : 「つつつっ!罪子さんの噂だと学院不適合者を殺してしまうって話でしたけど! それをやってたのはさっきの怪物ってことなんですね! それで、罪子さんは怪物と戦ってたんだ! 罪子さんはいい幽霊だったんだ!ですね!そうなんだ!」
毒島 環 : 「あの、あの怪物って……!?」めっちゃ早口のバツちゃんに押しのけられる
罪子 : 「えぇ?あ、あー……えっと……」
罪子 : 「…………」 腕を組んで虚空を見詰めてから
罪子 : 「そうね!!大体そんなところ!!」
本埜 聡耶 : 「明らかに真実ではないらしいですね……。」
罪子 : 「その……えぇ……。もうそう言うことにした方が納得しやすいかなって思ったのよね……ごめんなさい……」
灰河原 バツ : 「はああぁ~~~~っ!やっぱり!やっぱり!こんな予想の裏切られ方ってある!?守護霊!学院の守護霊なんだ!…………あぇ?」
罪子 : 「……わたし、そういう噂は全く分からないわ。罪子っていうのが、わたしのことを指して名付けたんだろうっぽいのは分かるけれど」
罪子 : 「あの怪物はわたしを狙ってこの校舎に送り込まれているだけよ」
毒島 環 : 「あなたを狙って……? お、送り込むって一体だれが…」
陽向 夏 : 「刺客ってヤツかあ、でもどうしてだ?誰が送り込んで罪子さんを狙うんだ…?」腕を組んで首をかしげる
罪子 : 「さあ。わたしはこの校舎に憑りついている幽霊みたいなものだから。それを邪魔に思う人が外にいるってことなんでしょう」
灰河原 バツ : 「あぇ……あっ! でも幽霊なのは本当なんだ!本当なんだ!?」パアアア
罪子 : 「えぇ、まあ。厳密には違うのかもしれないけど……ほら」 罪子の体が床からふわっと浮遊する
本埜 聡耶 : 「……っ!? そんなバカな……!!」
毒島 環 : 「すごい! 浮いてる…!!」
木戸あやめ : 「!?!?!!?」
陽向 夏 : 「スゲー!や、やっぱ体も透けたりするのか…!?」
灰河原 バツ : 「……! ほほほ、ほらっ! 幽霊いた! 罪子さんいたよっ!」聡耶ちゃんに向かって罪子さん指差しつつ
罪子 : 「透ける?そうね、やろうと思えば」 罪子の姿が消えて声だけがする
本埜 聡耶 : 「っぐぐぐ……」
灰河原 バツ : 「じゃ、じゃあ霧は!? あの霧とバツたちをここに連れてきたのは……!?」
陽向 夏 : 「うおおお~っ!すげー!見たか聡耶!罪子さんは浮くし透けるし強いぞ!」
罪子 : 「霧……」 みんなの背後に回ったところで姿を現す
罪子 : 「やっぱりそういうことだったのね。その霧は、わたしを狙う者の仕業よ」
罪子 : 「あなた達をこの校舎に連れ込んで、わたしの邪魔をしようとしたのでしょうね」
灰河原 バツ : 「や、やっぱり……! 罪子さんを悪霊にしてた悪い方の噂は怪物側のだったんだ……! 罪子さん真実……!」
陽向 夏 : 「…お?でも、私達が邪魔になるかなぁ…もし私達が邪魔する側の人間だったとしても、あの怪物の餌か罪子さんに真っ二つだし…」
毒島 環 : 「確かに……何で私たちを連れてきたんだろう?」
罪子 : 「十分なるわよ。現にさっき、あなた達人質になりかけてたところだったじゃない」
本埜 聡耶 : 「……まっとうにやって勝てない相手に搦め手を仕掛けるのは常套手段ですしね。 ……あの怪物とこの方には力の差があるように見えましたし。」
灰河原 バツ : 「む、む、無関係なのに……助けてくれるなんて、やっぱり罪子さんはいい幽霊なんだ……」
罪子 : 「……無関係なんかじゃないわ」
毒島 環 : 「……?」
陽向 夏 :
「な、なるほどぉ? つまり罪子さんの手を煩わせればいいって事か…実際そうなりかけたしなあ……いやなったのか……」
「んえ?」
罪子 : 「……とにかく。色々と不可解だとは思うけど、この場所はあなた達にとって危険な場所だということは理解してもらえたかしら?」
灰河原 バツ : 「どどど、同時に罪子さんに会える聖域だと理解しました!」
陽向 夏 : 「ああ、あの怪物を見て嫌でも思い知ったよ…」
本埜 聡耶 : 「それは否が応でも。 ですが、ひとつ尋ねたい事があります。」
木戸あやめ : 「もう、なんでもいいから……帰りたいです……」
罪子 : 「……聖域扱いされて会いに来られても困るのだけど。何かしら」
本埜 聡耶 : 「そもそも、幽霊以前に納得できないことがあります。 あの怪物やあなたの力はいったいなんなのですか。 明らかに常識外の力を振るっていたでしょう…!」
罪子 : 「んー……」
罪子 : 「超能力と……怪物、としか言えないわ」
毒島 環 : 「超能力……」
本埜 聡耶 : 「幽霊の次は超能力、ですか。」自嘲気味に笑って
灰河原 バツ : 「ぽ、ポルターガイストとかあるし」うんうん頷いてる
陽向 夏 : 「うーん…?」
毒島 環 : 「(唯子さんの言ってたことは……本当だったんだ…!)」
罪子 : 「わたしもはっきりと説明出来る程詳しくないし、超能力は超能力。それだけよ」
本埜 聡耶 : 「……そうですか。 怪物。幽霊。超能力。ああ、認めましょう。 いえ、認めざるを得ないです……。」
本埜 聡耶 : 「それに、常識に当てはめることで全ての物事を否定するという事ほど愚かしい事はありませんから……。」
灰河原 バツ : 「あの、あの、それで罪子さん、ちょっと触ったりあわよくば握手とか……いたっ!?」
灰河原 バツ : 「あ……」近寄ろうとして足に巻き付いたままの舌の存在をやっと思い出す。血の気が引いていく
毒島 環 : 「あっ! そうだよ! バツちゃんの怪我の手当しなきゃ」
本埜 聡耶 : 「さきほどまで死にそうだったのに、とても生き生きとしてますね、バツさん。その舌は部屋に飾っては? 」
罪子 : 「本当、怪我しているわ。わたしに診せて貰ってもいいかしら」
灰河原 バツ : 「ここ、これどうなってるのかな……? さっき足がすっごい熱くて痛くて……こ、これ剥がすのこわい……」
灰河原 バツ : 「お、おねっ、がいします……」
陽向 夏 : 「そうだ怪我怪我…!引っ張られたり落ちたりしたけど…あ、熱くて痛いのかあ…!?」
毒島 環 : 「手当もできるんだ…」
陽向 夏 : 「罪子さん、頼む…!」
罪子 : 「えぇ。これくらいなら何とかなるわ」 バツちゃんの前に屈んで
灰河原 バツ : 「つ、罪子さんに会えたのは嬉しいけど、死ぬほど痛いからこの舌はもう見たくないぃぃ……」
GM : 罪子が巻き付いたままの舌に指先で触れると、舌は一瞬で分解されて塵になった。
GM : そして素早くポケットから白いハンカチを取り出すと、バツちゃんの足首に巻いていく。
GM : その瞬間。ハンカチを巻いただけなのに、バツちゃんは火傷の痛みが治まったのを感じる。
灰河原 バツ : 「ひいぃ……皮とか肉とかどうなってます……?ああ空気に触れるのもこわっ……? あれ? 痛くない」足ぶらぶらさせてみて
罪子 : 「ハンカチ越しに、あなたの傷口を再構成したわ。皮も肉も大丈夫」
罪子 : 「今日一日、これをつけたまま外さないで。明日の朝起きる頃までこうしておけば、きっと跡にも残らないから」
毒島 環 : 「な、治ってる……!!」二度見する
陽向 夏 : 「す、すげえ…さっきから驚かされてばっかりだ……良かったな、バツ…!」
灰河原 バツ : 「サイコーセイ……? な、なんだかよくわかんないけど、罪子さんすごいよ……! ありがとうございます、ありがとうございます! あの、ハンカチももらっちゃっても……?」
罪子 : 「えぇ、そうして。返しに来られても困るもの」
本埜 聡耶 : 「よかったですね、バツさん。痛みと引き換えにおみやげが貰えて。」
灰河原 バツ : 「えへへぇ……こっちは部屋に飾る」
罪子 : 「……不思議な子ね。気味悪がるでもなく喜ぶなんて」 立ち上がって
毒島 環 : 「あんなことがあったのにたくましいなあ……」
罪子 : 「これで歩けるわよね?あなた達を出口に案内するから、ついてきて」 浮遊して廊下をゆっくり飛んでいく
灰河原 バツ : 「フ、フヒヒ……まだ夢みたい……」くっそ下手なスキップらしきものをしながらついていく
本埜 聡耶 : 「……はい」科学で説明できない事象を前にして顔をしかめて、『幽霊はいる…超能力はある…』自分に言い聞かせながらついていく
陽向 夏 : 「1階かな?こんなとこだし違う出口かもなあ…」
木戸あやめ : 「だ、だいじょうぶ……?本埜さん……」 自然に飛んでる罪子に引きながら
毒島 環 : 「さ、聡耶ちゃんが壊れた……」ついてくぞ!
本埜 聡耶 : 「大丈夫ではないです……。 これまで必死に私の学んだ事が、人類の積み重ねた知識がこんなにあっさりと覆されて……うう……。」
灰河原 バツ : 「だ、大丈夫、オカルトも学びがいがあるよ……!」
木戸あやめ : 「あぅぅ……」 どう声をかければいいか分からないが心配した目で見てる
陽向 夏 : 「世の中常識じゃ説明できないものもあるんだな…あたしもびっくりしまくったよ…」
本埜 聡耶 : 「……慰めになっていません。 必要ともしていませんが。していませんが。」言い聞かせるように
毒島 環 : 「(びっくりしたけど……本当にあったんだ)」
毒島 環 : 「人間じゃない……超能力者、か」
灰河原 バツ : 「こ、こういうのだって人類が長い時間積み重ねてきたものだよ。集合知、だよ」
GM : あなた達はそんな話をしながら罪子についていき、一階へと降りる。
GM : そして、昇降口まで辿り着いた。外に通じる扉は固く閉ざされている。
罪子 : 「……この旧校舎はね、わたしの能力で封鎖して、誰にも入れないようにしているの」
罪子 : 「外にいるわたしを狙っている奴は、抜け穴を作ってそこから入ってきちゃうけど」 自嘲気味に笑って
灰河原 バツ : 「え、じゃあ出ちゃったらもう罪子さんには会いに来れない……!?」
罪子 : 「えぇ、そうなるわね」
灰河原 バツ : 「そ、そそそ、それは困る! 困ります! バツ、罪子さんに会うためにこの学院に入ったのに!」
罪子 : 「何だか知らない内にファンが出来てる……どうしてかしら……」
罪子 : 「そこまで想って貰えるのは悪い気分ではないけれど……駄目よ」
毒島 環 : 「……」気持ちがちょっとわかる
灰河原 バツ : 「ゆ、有名じ……有名霊なので……えぇ?? どうして……」
罪子 : 「バツ、と呼ばれていたわね。あなた」 バツちゃんに顔を近づけて
灰河原 バツ : 「は、ハイ! 灰河原バツ15歳です!」
罪子 : 「バツさん、あなたがまだ生きているこの学園の生徒だというのなら」
罪子 : 「この旧校舎には二度と立ち入らないで。こんな場所に閉じ込められるのは、わたし一人で十分なのよ」
GM : 罪子は真剣な眼差しであなたを見詰め、有無を言わせぬ重い感情のこもった声でそう言った
灰河原 バツ : 「……」すがりつくように口をぱくぱくさせるも、食い下がる言葉が出てこない
罪子 : 「…………」 バツちゃんから顔を離して
罪子 : 「……それと、みんなの名前も教えてもらえるかしら?封鎖した校舎の出入りをするために必要なの」
毒島 環 : 「……毒島、環です」
陽向 夏 : 「ん、ああ、名乗りそびれちまってたか。あたしは陽向夏っていうんだ。もう会えないかもしれないけど、覚えておいてくれたら嬉しいぜ」
本埜 聡耶 : 「本埜 聡耶です。 礼を言い忘れていましたが、先程はありがとうございました。」
木戸あやめ : 「き……木戸、あやめです……」
罪子 : 「どういたしまして。……大丈夫よ、会えなくてもちゃんと覚えておくわ」
GM : 罪子が扉に手を触れると、ガチャリ、と鍵の開く音がした。……鍵穴に鍵を差し込んでもいないのに。
毒島 環 : 「……」そんなこと言わないで、という言葉を飲み込む。彼女には彼女の事情があるに違いないのだ
GM : そしてドアノブを捻ると、軋んだ音を立てながら扉が開いた。校舎内に籠った白い霧が外へと解放されていく。
罪子 : 「はい。ここから出れるわ」
灰河原 バツ : 「あ、あのっ! あの……わかりました、言うことききます、罪子さんのこと困らせたかったわけじゃなくて……あの、でも最後に質問だけ! 質問だけ、させてください……!」
罪子 : 「……?なあに?」
灰河原 バツ : 「あの……死んだ人が生き返ることってありますか!? それか、他の幽霊と話したり、呼び出したりってできたりとか……そういう方法があるとか、聞いたことありますか……!?」
罪子 : 「……そう、ね」
罪子 : 「一応、死んだ人間が生き返ったところは、見たことがあるわ」
灰河原 バツ : 「……!! ほほほ、本当に!? どうやって……!?」
罪子 : 「でもそれは意図的に引き起こせるようなものではないから、方法なんて教えられない」
罪子 : 「そもそも、あなたが望むような形の蘇りでは無いかもしれないわね」
灰河原 バツ : 「う……」
灰河原 バツ : 「……ううん、大丈夫……ありがとう、ございます。そういうことがちゃんとあるってわかっただけでも、今は十分」
灰河原 バツ : 「それだけで、諦めない理由には、なる、ので」
罪子 : 「…………」
罪子 : 「どういたしまして」 バツちゃんの髪を優しく撫でてあげてから
灰河原 バツ : 「……! あ、う……」
罪子 : 「これでお別れね。もし送り込まれた時にはちゃんと帰してあげるけど……自分からここに近付いちゃ駄目よ」 みんなに優しく微笑みかけて扉を示す
陽向 夏 : 「わかったよ、流石の私でもこんな目に遭えば迂闊には近づけないかな!あはは…」
本埜 聡耶 : 「……はい。 実のところ、超能力と幽霊について調査したい気持ちはありますが、約束しましょう。」バツちゃんが調べている死者蘇生について、思う所がありながら
毒島 環 : 「……お世話になりました!」
木戸あやめ : 「…………」 まだ少し怯えた様子で頭を小さく下げる
灰河原 バツ : 「あ、あの……えっと……じゃあその、いつか、罪子さんが自由になった時に、また会えるのを待ってます……そうなるように、願ってます」
罪子 : 「……そんな日が来ると良いわね。ありがとう、バツさん」
GM : ……あなた達は扉を抜けて外へと出る。
GM : 背後から施錠する音が重く響き、それから一切扉は開かなくなった。
GM : あなた達は旧校舎を出た後、学生寮へと続く渡り廊下を歩いていく。
GM : その途中、一人の女子生徒が廊下の向かい側から歩いてきた。
GM : それが誰なのか、環ちゃんは分かる……狭間唯子だ。
毒島 環 : 「……!」
狭間唯子 : 「…………」 通り過ぎず、みんなの前で立ち止まって
狭間唯子 : 「……お前達、今までどこにいた?」 と静かに聞く
陽向 夏 : 「おっ…?こ、こんちわ…」
毒島 環 : 「唯子……さん」
灰河原 バツ : 「……な、な、何? あの、えっと」しどろもどろしつつ後ずさって夏っちゃんの後ろに隠れる
本埜 聡耶 : 「ふむ。その質問の意図がわかりませんが、何故そのような事を尋ねるのでしょうか? 面識はありませんよね? 」
木戸あやめ : 「あ、あぅ……」 そのバツちゃんの後ろに並ぶように隠れる
狭間唯子 : 「あぁ、確かに初対面だ。だが、お前達……いや、そこに隠れているのを探しているやつがいたからな」
GM : 唯子は夏ちゃんに隠れているバツちゃんを見てそう言う。
灰河原 バツ : 「……え? え? あぇ? バツ?」
陽向 夏 :
「隠れてるって…」どっちだろ、と思って後ろを見る
「ああ、バツの方か?んで、誰が探してたんだい?」
毒島 環 : 「(……私に用があったわけじゃないんだ)」安堵したような、残念なような微妙な表情
狭間唯子 : 「寮長だ。荷物だけ寮の前に放置されて、本人はどこにもいなかったからな」
灰河原 バツ : 「……? あ、ああっ! そうだ荷物! バツまだ寮に入ってもいないんだったぁ」
陽向 夏 : 「あああ~~!そういえばバツ、荷物置いてねえって言ってたもんな!早く持って来た方がいいんじゃねえのか!」
狭間唯子 : 「どうして寮に入らず、荷物だけ置いてこんなところに他の生徒といる?今までどこにいたんだ」
灰河原 バツ : 「ああうぅ……怒られるのかなぁ……」
灰河原 バツ : 「あぇ、えー……あっと……そ、その、ちょっとついつい浮遊霊を追いかけてふらふらっと……」
灰河原 バツ : (罪子さん、旧校舎に来てほしくないって言ってたし、本当のこと言えない、よね)
本埜 聡耶 : 「(同行していた私たちも、そのウソに付き合わせるのですか……!? )」
陽向 夏 : 「(い、色々と苦しい…!)」
毒島 環 : 「(ど、どうしよう……!?)」
狭間唯子 : 「…………」 感情の読めない冷たい目でバツちゃんを見て
狭間唯子 : 「昼に幽霊はいない」
灰河原 バツ : 「え、え、あの……い、いたよ、いたんだもん……ね、ね? みんな見たよね? ね?」圧に押されて助けを求める
本埜 聡耶 : 「……いえ。私は見ていませんけど。」一瞬だけ迷ったあと裏切る
木戸あやめ : 「え、えぇ……えと……」
灰河原 バツ : 「うえぇ!? さっき常識がひっくり返った云々! う、うんぬん!」じたばた
本埜 聡耶 : 「バツさんがふらふらと歩いていくのを見たので、連れ帰っただけです。」
毒島 環 : 「……」嘘をつくのも気が引けて、目を逸らす
陽向 夏 : 「あ…あたしは~……み…見た……気がするなぁ~……」後半につれて声が小さくなっていく
灰河原 バツ : 「ゆ、幽霊いたもん……」罪子さんと会ってるので嘘ではない
狭間唯子 : 「……そうか。どこに行ったのかを答えたくないのなら、別に構わないが」
狭間唯子 : 「あまり心配をかけるなよ。早く戻れ」
灰河原 バツ : 「あ、あ、うぅ……は、ハイ」怖いのか優しいのかよくわからずぺこりと一礼
本埜 聡耶 : 「はい。……気を付けてくださいね、バツさん。」
毒島 環 : 「す、すいませんでした……!」 一礼
陽向 夏 : 「うっす…」
GM : 唯子はあなた達の脇を通り、高等部校舎の方へと去っていった。
灰河原 バツ : 「ひ、ひどい……バツ、タイミングが悪かっただけでみんな状況、一緒だったのに……」ぼしょぼしょ
木戸あやめ : 「で、でも、あの人誰だったんだろ……先輩……?」
本埜 聡耶 : 「のように見えましたが、どうなのでしょう、環さん? 」
灰河原 バツ : 「ば、バツのこと探しに来たんだったら、寮の人、なのかな」
毒島 環 : 「あの人は……狭間、唯子先輩……だよ」
陽向 夏 : 「環の知り合いか~、しかも先輩だったか~…」
本埜 聡耶 : 「ふむ。名前も知っていましたし、やはり既知の仲でしたか。 あなたに興味を示さなかった様子から、ほぼ一方的に知っているという方が近いのでしょうか。」
灰河原 バツ : 「あぇ、毒島さん、知り合いだったの……? じゃ、じゃあ、もっと助けてくれても……」
毒島 環 : 「ん……そこはちょっと事情があってね……」
毒島 環 : 「(変な噂になっても唯子さんを困らせるし、詳しく話しちゃまずいよね……)」
木戸あやめ : 「……???」 あんまり聞くとまずいのかなと思って何も言えず
本埜 聡耶 : 「まあ、そこは詮索はしません。 興味ありませんし。 」
灰河原 バツ : 「うぅ……知り合いの毒島さんに、わわ、悪いいけど、バツあの先輩なんか怖くて苦手だぁ……ピリピリしてるもん」
毒島 環 : 「ひどくない!? 確かにあんまり話しちゃよくないことだけど!」
陽向 夏 : 「訳ありって感じだし、ツッコみはしねえよ!あ、私はちょっと気になるぜ!」
毒島 環 : 「ん……ありがとう。えっと、ただ勘違いしてほしくないんだけど……」
毒島 環 : 「絶対に悪い人じゃないよ、私はそう思う」
本埜 聡耶 : 「絶対に、そんな言葉は使わない方がいいです。 私はついさきほど打ち砕かれましたので。 超能力者の存在で…………。」
毒島 環 : 「おおう……」心中お察し
木戸あやめ : 「そう……なん、でしょうか……?でも、悪い人だったら……わざわざお姉ちゃんが探してるって教えに来たりしないし、そうなのかも……」
陽向 夏 : 「んー…まあ、悪い人ならわざわざ言伝を預かって来てくれないだろうし、雰囲気で威圧されちゃったけど……まあそうなんだろうな!」
灰河原 バツ : 「ううぅ……毒島さんがそう言うんなら、そうなんだろうけど、こわ、こわいのは間違いない……良い人なのと怖くないのは別なんだぁ」
灰河原 バツ : 「と、と、とにかく荷物取りに行かなきゃだけど、お、怒られるかなぁ……嫌だなあ……」
本埜 聡耶 : 「旧校舎の彼女と敵対する能力者が、私たちが旧校舎であった事を喋るかどうかを試した……そんな可能性もありますよ。」
灰河原 バツ : 「あぇ? あの先輩も幽霊ってこと?」
毒島 環 : 「そのときは四人で一緒に謝りにいこ……」
木戸あやめ : 「寮長、わたしのお姉ちゃんなんだけど……大丈夫、怒りませんよ……。わたしにも全然怒ったこと無いもん……」
本埜 聡耶 : 「実体を持つ怪物がいた以上、幽霊でなくても生徒が超能力者の可能性もあるかと。 」
毒島 環 : 「唯子さんが……罪子さんと?」
灰河原 バツ : 「い、一緒に謝ってくれるの……? い、い、いい人だぁ……それに寮長さんの身内がいた、なんて……! う、運悪くない、かも」
陽向 夏 : 「疑心暗鬼を誘うようなことを言わない! それも一つの可能性だけど、それだったら誰でも怪しく見えちまうぜ」
本埜 聡耶 : 「だからこそ、『絶対にこの人は悪い人ではない』という先入観を破壊しておこうと思いまして。」
本埜 聡耶 : 「……裏切られて破滅してからでは、遅いのですよ。」
灰河原 バツ : 「で、でもそれって、バツたちをさ、あの怪物のエサにしようとした人かもしれないって……う、疑いをかけるってことだよねえ」
陽向 夏 : 「うーん…反論できる余地がない…とりあえず、聡耶の言う事も頭の片隅に置いておくか…」
灰河原 バツ : 「そ、そっちの方が、先入観にならないかなぁ」
毒島 環 : 「……忠告ありがとう。確かに、今はわかんないことが多すぎるもんね」
本埜 聡耶 : 「なにも有力な犯人候補としてあげている訳ではありません。 根拠も弱いですし。 そういう可能性も考えておいた方がいいと思ったのです。 」
灰河原 バツ : 「だ、だってさぁ……毒島さんはいい人だって言ってるし……すすす、好きな人を、そういうふうに疑った方がいいっていうのは、よ、良くない気分だと、思う……」
毒島 環 : 「バツちゃん、私のことなら大丈夫だから……気遣ってくれてありがとうね」
毒島 環 : 「(どんな真実があっても……あのとき私を助けてくれたことは嘘じゃないんだ)」
陽向 夏 : 「ぬ、ぬああっ!どう思えばいいのかわからーん!とりあえず私は良い人だとは思っておくぜ!」
灰河原 バツ : 「あ、あ……う、うん」
木戸あやめ : 「そもそも、考えても考えなくても……わたし達に出来ることって何もないですよね……。出来ることといえば、旧校舎に近寄らないくらいで……」
木戸あやめ : 「だからあんまり気にしても、仕方ないんじゃない、かなぁ……」
毒島 環 : 「うん、とりあえず寮に戻ろう? 寮長さんも待ってるだろうし」
陽向 夏 : 「それもそうだな、何か力がある訳でもないし……あっ、バツ!早く荷物を持ちに行かないと!なんなら手伝うぜ!」
灰河原 バツ : 「あ、あ、あり、がと……」
本埜 聡耶 : 「……そうですね。 意味もない忠告などと、らしくない事をしました。」
灰河原 バツ : 「い、意味はあるよ、突っかかってごご、ごめん……」
本埜 聡耶 : 「いえ。なんとも思ってませんから。」
灰河原 バツ : 「そう……だって罪子さんの噂にあった『学園の不適合者をさらって殺す』って部分はバツたちがさらわれたってことは罪子さんのしわざじゃなかったと言っても事実だったわけだよ。ということはあの白い霧を出してきたのは誰かまだわかんないし、この学院にまだいるかもしれないってわけだよね、だから忠告は正しいんだって思う」
毒島 環 : 「(はっ……早口っ!)」
本埜 聡耶 : 「怪物を送り込んだ別の何者かの関与があるという話もありましたから、そこは間違いないかと。 ……しかし、あやめさんが言う通り、今は抵抗する手段がないですから。」
本埜 聡耶 : 「それと、バツさん。 その早口も普段の口調もそうですが、もっと落ち着いて話した方が相手は聞き取りやすいと思いますよ。」
灰河原 バツ : 「え、えぇ……む、難しい……」
陽向 夏 : 「(少し聞き取れなかった…)」
本埜 聡耶 : 「努力してください。」
毒島 環 : 「ゆっくり慣れて行こう、高校生活はまだまだ始まったばかりだしね」
灰河原 バツ : 「あえぇ……は、ハードルが高い……」
GM : ではそんな話をしていると、あなた達は視線を感じる。
GM : 視線を感じる方へと目を向けると、遠目からあなた達を眺めている三人の女子生徒の集まりがいた。
女子生徒A : 「ほら!やっぱり唯子様のお話をしていましたわ!」
女子生徒B : 「あなたね……盗み聞きとかはやめなさいって……」
女子生徒C : 「こちらに気付いていますよ……?これ以上は失礼になります、ご挨拶しましょう」
GM : 三人の女子生徒はそんな会話の後、あなた達に近付いてくる。
女子生徒A : 「ごきげんよう……!」
GM : そう挨拶する彼女の制服に付けられた校章の色を見ると、あなた達と同じ学年の生徒だと分かるだろう。
GM : 話しかけてきた女子生徒の一人は何故か少し緊張しているような様子で、あなた達のことをどこか期待に満ちたような瞳で見つめていた。
毒島 環 : 「ご、ごきげんよう……?」ぎこちない
陽向 夏 : 「こんち…ご、ごきげんよっ!」さらにぎこちない
灰河原 バツ : 「ひ、ひいぃ……!? 漫画とかでしか聞いたことない挨拶……!」また夏ちゃんの後ろに引っ込む
本埜 聡耶 : 「はじめまして。」合わせないあいさつ
陽向 夏 : 「バツ~挨拶だけでもしておこうぜ~?」なんか可愛いく感じて微笑みながら
女子生徒A : 「わたくし達、先程のご様子を偶然見てしまって……。それで、一つお伺いしたいことがあるのですがっ」
女子生徒A : 「あなた方、もしかして……唯子様のご友人なのですか!?」 興奮した様子で
陽向 夏 : 「あーえっと、知り合いなのは環の方だな。私達は今初めて会ったんだ。」
毒島 環 : 「えっと、私も友人……って言っていいのかわからないけどね……」曖昧に笑う
灰河原 バツ : 「ひいぃ……きらきらキャッキャした陽の波動ぉ……!バツ違うよぉ、初対面だよぉ」
本埜 聡耶 : 「私も違いますね。 そもそも友人などと呼べる間柄の人間はいませんので。」
灰河原 バツ : 「……お、おや? 本埜さんも、ぼ、ぼっち……?」
本埜 聡耶 : 「私には不要なので作っていないだけです。 バツさんとは少しちがうかと。」
灰河原 バツ : 「ばっ……!バツはリアル友達はいないけど、回線の向こうには数百のおしゃべり相手が、いいいいるからなっ……!」
陽向 夏 :
「え、あたし達って友達じゃないのか!?」
てっきりもう友達かと思ってたウーマン
本埜 聡耶 : 「はい。友達ではないです。 ハッキリ言って夏さんのような人間はニガテです。」
陽向 夏 : 「ウッ……ド真ん中ストレートな返事が返って来た…っ!」
女子生徒A : 「あら……そうだったのですね……」
女子生徒B : 「ほらね。だから言ったじゃん」
毒島 環 : 「ご期待に沿えなくてごめんね。えっと……唯子さんってこの学校では有名なの? 私、今日ここにきたばっかりで」
女子生徒A : 「……いいえ!唯子様を追い続けて早一年……わたくしには分かりますわ!あの冷たい眼の奥で揺れる複雑なご感情……唯子様は確実にこの方達を心配していたものですわ!」 もう一人の生徒に言って
女子生徒C : 「あら……ご存知ないのですね、唯子様のこと。有名人ですよ」
本埜 聡耶 : 「(というか、いささか倒錯している方がいますね…。 四人はともかく、あの人とは関わらないようにしましょう…。)」
毒島 環 : 「そ、そうなんだ……かっこいいもんね」そこは共感
陽向 夏 : 「唯子さんって委員長的な存在なのか?」
女子生徒A : 「かっこいいだけではありません!やはりご存知ないのですね、でしたらご説明させていただきますわ!」
毒島 環 : 「(あっ、これ回避できないやつだ)」
女子生徒A : 「唯子様はとても凄いお方なんです!高等部からのご入学なのですが、入学以来ずっと学年トップの成績などころかですね……!」
女子生徒A : 「なんと!全国模試でも一位のお方なんです!」
陽向 夏 : 「へー!そりゃすげえ!」
毒島 環 : 「そ、そうなの!?」
女子生徒A : 「そうなのです!しかもそれだけではありませんよ!」
女子生徒A : 「運動神経は抜群!去年の夏の球技大会ではそれはもう一騎当千のご活躍でクラスを優勝に導いて!」
女子生徒A : 「音楽祭で披露されたピアノはもうプロのピアニストかと思う程でわたくし感動しましたわ……!」
女子生徒A : 「とにかく、我が学園を代表すると言っても過言では無い程完璧なお方なんですのよ!」
女子生徒A : 「すぅっ……」 息継ぎ
女子生徒A : 「ですがそれを鼻にかけることもなく、いつもクールでいらして……!」
女子生徒A : 「あまり自分から他人と積極的に関わろうとはしないのですよね。そこがまた“住む世界が違う人間”のようでいて魅力的なのですけどね……!」
GM : 物凄くはきはきと丁寧に説明された。
毒島 環 : 「そっか……そうなんだ……」
毒島 環 : いろいろ説明されたが、”住む世界が違う”……その一言だけが、重くのしかかる
灰河原 バツ : 「ひいいいぃ……完璧超人こわいいぃ……」
陽向 夏 : 「運動神経もいいのかー…!ピアノとか勉強じゃ敵わねえかもしれねえけど、スポーツなら追い付けるかもしれねえ!一回何かで相手して欲しいな~!」
本埜 聡耶 : 「……」能力者であれば、その程度は容易いか…? と疑念を強めている
女子生徒A : 「うふふ……!わたくし達程度では唯子様に勝とうなんてむぐぐ」
女子生徒B : 「ごめんね、この子学校でも一番の唯子様ファン自称するくらいの子だから……」 Aの口を抑えて
女子生徒C : 「寮に戻られるのですよね?お時間を取ってしまってごめんなさい」
本埜 聡耶 : 「いえ、意外と有意義な時間でした。 」
毒島 環 : 「うん、いろいろ教えてくれてありがとうね…!」
陽向 夏 : 「どんな人かちょっとでも知れて良かったよ、ありがとな!」
灰河原 バツ : (……あの限界トーク……できる)
灰河原 バツ : 「……」夏ちゃんに隠れたまま手だけ振る
女子生徒A : 「……ぷはっ!まあ……!それは良かったですわ!でしたら次は去年の文化祭での喫茶店でクラシックなメイド服を着ていた唯子様の話をあぁちょっとどうしてわたくしの手を引っ張って」
女子生徒B : 「ごきげんよう~」 ほっといたら終わらないと判断したのかAを引っ張ってCと共に去っていく
陽向 夏 : 「じゃ、じゃあな~!」
毒島 環 : 「(でも、唯子さんもここで普通の生徒と一緒に学園生活を送ってるんだな……)」ちょっと嬉しくなる
陽向 夏 : 「…なんか怖いイメージが薄らいだ気がするぜ!」
木戸あやめ : 「そうですね……何となくですけど」
灰河原 バツ : 「ば、バツは余計に遠い存在なんだと思い知ったけど……」
GM : あなた達は女子生徒達と別れた後、学生寮へと辿り着く。
GM : エントランスに入ると木戸なつめと霧下みゆきがいた。
霧下みゆき : 「おかえりなさい、夏さん。いきなりいなくなったからびっくりしたわ」
木戸なつめ : 「あら……あなた達、いつの間に外に出ていたの?エントランスにいたのに気付かなかったわ」
陽向 夏 : 「み、みゆきお姉ちゃん…!な、なんかすごいことが起きてさ…!そっちは大丈夫だった…?」
灰河原 バツ : (に、荷物荷物……)まーた夏ちゃんの後ろで小さくなりながら荷物探す
本埜 聡耶 : 「おねえちゃん…? どう見ても血縁はなさそうですが…。」
霧下みゆき : 「すごいこと?特に何も……あぁ、でも新入生の荷物だけ置いて本人がいなかったみたいだけど」
灰河原 バツ : 「あ、あ、あ、あうあう」動揺
GM : バツちゃんの荷物はなつめの足下に置かれているよ
灰河原 バツ : 壁づたいにこそこそーっと忍び寄って荷物を動かそうとしてみるよ……
陽向 夏 : 「あたし達だけだったのか…とりあえずお姉ちゃんが無事で安心したよ」
霧下みゆき : 「ふふっ、でもお姉ちゃんだなんて……なんだか嬉しいわ、そう呼ばれると」
木戸なつめ : 「……あ!あなた!」 荷物を動かそうとするバツちゃんに気付く
灰河原 バツ : 「ひぇっ!!!」その場で縮こまる
木戸なつめ : 「もしかして、あなたが灰河原さん?荷物だけ置いてあったから少し心配だったのよ」
灰河原 バツ : 「ちちち違うんです、あ、ハイ、灰河原バツですけど……あのあの、好きでほったらかしたわけじゃなくって、ゆゆ、幽霊がですね、そのー……」目がスイミング
木戸なつめ : 「幽霊?とにかく、無事で良かったわ」
灰河原 バツ : 「あぇ? ……あ、ハイ、しし、心配おかけしてご、ご、ごめんなさい……」
木戸なつめ : 「いいえ、大丈夫よ。初めまして、灰河原さん。わたしは寮長の木戸なつめ――」
木戸あやめ : 「お、お……おおおおねえちゃ!!!!!!」
GM : 突然、あやめが叫びながらなつめに抱き着く。
木戸なつめ : 「うわっ!?ちょっ、何……!?」
木戸あやめ : 「うぅ……!こ、怖かった……怖かったよぉ……!!」 涙を目に浮かべながら抱きしめて
木戸なつめ : 「え、えぇ!?何かあったの?」 あやめの髪を撫でて
木戸あやめ : 「うぅぅー……」
灰河原 バツ : 「い、い、色々ありまして……」
木戸なつめ : 「い、色々……?この子が怖がったりするのはいつものことだけど……野良犬でも迷い込んでた?」
陽向 夏 : 「んまぁ…迷い込んだ的な…」
灰河原 バツ : 「の、野良ゆうれ……あいや、そ、そんなところです」
木戸なつめ : 「じゃあ、先生方には報告しておかないと……。みんな怪我は無かったのね」
毒島 環 : 「そうそう、ちょっとガブっといかれそうになっちゃって…」
霧下みゆき : 「あらあら……。それは大変だったわね……」
陽向 夏 : 「うん、まあ…みんな無事だったよな…」
霧下みゆき : 「木戸さんは忙しいし、わんちゃんのことはわたしが報告しておきましょう。……あ、そうだ」
霧下みゆき : 「初めまして、わたしは霧下みゆき。二年生だけど、夏さんのルームメイトなの」 みんなに微笑みかけて
陽向 夏 : 「へへへ…優しそうな先輩だろ?」
本埜 聡耶 : 「……本埜 聡耶。 一年生です。」この学園に来たのは今日が初めての陽向夏が、彼女をお姉ちゃんと呼ぶ事に違和感を覚えて怪訝そうに
毒島 環 : 「へぇ~、そうなんですね! 私は夏さんと同じ新入生の毒島環です!」
灰河原 バツ : 「は、はは、はじめまして……灰河原バツ、です」
霧下みゆき : 「えぇ、みんなよろしくね?それじゃ、わたしは職員室の方に行ってくるわね、夏さん」
陽向 夏 :
「うん、また後で…」
ちょっと名残惜しそうに
本埜 聡耶 : 「……」無言で見送る
霧下みゆき : 「えぇ、また後でっ。大丈夫、すぐ戻って来るわ」 そう笑顔で行ったあと、皆に手を振って寮から去っていく
陽向 夏 : 「…へへ、なんかみゆきお姉ちゃんの前だと頬が緩んじゃうんだよな…なんでだろうな…?」手を振り返して見送る
本埜 聡耶 : 「……夏さん、彼女とは今日が初対面なのですか? 」背が見えなくなってから尋ねる
灰河原 バツ : 「なな、なんか、陽向さんの雰囲気もちち、違った感じがするね……」
陽向 夏 : 「そうだよ、寮に来る途中で会ってさ、荷物運びを手伝ったんだ…」
本埜 聡耶 : 「……では、初対面の人間を、何故に『お姉ちゃん』と? 」
陽向 夏 :
「何故って、そりゃあ……あれ……」
そう、初対面でみゆきのことを殆ど知らない…なのに彼女にあんなにも親しい気持ちを抱いていたことを疑問に思う
陽向 夏 :
「……ああ、初めて声をかけた時にさ、あたしが『そこの綺麗なお姉さ~ん』みたいこと言ったんだよ。それが発端でああ呼んでるんだと思う。」
自分が納得するもっともらしいことを口にして、胸の中の疑問を拭きとる
本埜 聡耶 : 「…………そうですか。」
灰河原 バツ : 「ま、まあ、なくはない……?」
木戸なつめ : 「彼女、何だか人から好かれやすいとこあるものね……愛想良いし」
木戸なつめ : 「ほら、あやめ離れて。お姉ちゃんすることあるから」
木戸あやめ : 「んぅぅ……」 離される
木戸なつめ : 「待たせてごめんなさいね。灰河原さんの部屋は……二〇二号室。あ、毒島さんと相部屋ね?」 ファイルを確認して
灰河原 バツ : 「あ、あ、そうなの? よよよ、よろ、しく」
毒島 環 : 「あ!そうなんだ!」初めて知った
毒島 環 : 「そっかそっか、改めてよろしくね! バツちゃん!」
灰河原 バツ : 「う、う、うん……ふ、フヒヒ……しょ、初対面じゃなくて、よかった」
毒島 環 : 「私も、いろいろあったけど知らない人と相部屋ってよりはちょっと安心したかも。ふふ、よろしくね!」
木戸なつめ : 「もう仲が良いみたいね。じゃあ毒島さん、部屋まで案内してあげてくれる?」
灰河原 バツ : 「あ、ありがと……じゃあ、荷物運ばなきゃ、あっ」ボトッ
毒島 環 : 「大丈夫? 手伝おうか?」
灰河原 バツ : 荷物から藁人形が転がり落ちました
毒島 環 : 荷物を拾い上げようとして、固まる。
木戸あやめ : 「ひぁっ……」
陽向 夏 : 「……お、おお……ファッションアイテムかな……」
本埜 聡耶 : 「友達ができない理由がハッキリと見えましたね、物理的に。」
灰河原 バツ : 「……」今まで見たことのないしゃきしゃきテキパキとした動作で藁人形を素早く拾い上げ荷物の奥深くに沈める
木戸なつめ : 「……ま、まあ、私物は自由だから……」 困った風に笑って
毒島 環 : 「そ、それ部屋に置いとくの!? せめてロッカーとかに仕舞わない?!」
灰河原 バツ : 「ち、違うよ? あれはお人形。みんなお部屋にぬいぐるみとかお人形とか置いておくことあるよね? たまたま藁でできてるお人形があったって何もおかしくないと思わない?思わないかね?思うよね。何もおかしいことはない、うんうん」
毒島 環 : 「いやどう考えても呪術的なアイテムじゃんその反応は!?」
本埜 聡耶 : 「五寸釘のようなツッコミをありがとうございます。」
陽向 夏 : 「綿とか布で出来てたらもうちょっと説得力あったんだけどなあ…」
木戸なつめ : 「え、えーっと……。みんな野良犬に遭遇して大変だったわよね。陽向さんも本埜さんも、部屋に戻って休むと良いわ」
灰河原 バツ : 「失礼だなあ手編みの編みぐるみとか手縫いのぬいぐるみとかあるじゃない、オカルト好きなバツが手作り藁人形を作ってたって何もおかしいところはないでしょう。それともみんな、もう家に自分の部屋がなくなって引き払うっていうのにそこに手作り藁人形置いてこれる?置いてこれる?」
木戸あやめ : 「こ、こわ……」 小声で呟きなつめにしがみついている
本埜 聡耶 : 「見なかったし聞かなかった事にされましたよ。我々もそうしましょうか。」
毒島 環 : 「ひっ……わ、わかった……そこまで言うなら何も言わないよ……」
陽向 夏 : 「う、うう…!?なんか変なスイッチ押しちまったかもしれねえ…!ごめんバツごめんって…!」
木戸なつめ : 「人の趣味だし、あまり突っ込まない方がいいのかと思ったのよ……」
灰河原 バツ : 「だ、大丈夫だよ、堂々と飾ったりはしないから……」
本埜 聡耶 : 「……この一件で、ルームメイトがあやめさんでよかったと初めて思いました。」
木戸あやめ : 「えっ!?……う、うん……わたしも本埜さんがルームメイトで良かった……こわいの、苦手だから……」
本埜 聡耶 : 「そうですか? 意外な返答でした。」
木戸あやめ : 「あ、あぇ……?」 意外と思われたことによく分かってない様子
毒島 環 : 「……夜ちゃんと寝れるかな……不安だ……」
灰河原 バツ : 「ね、眠れなかったら怪談とか、する?」
毒島 環 : 「余計眠れなくなるよ!?」
灰河原 バツ : 「ふ、フヒヒ……生の怪談を人に話すの初めてだから緊張するけど楽しみだなあ……」
毒島 環 : 「(もう話す気満々になってる…)」
陽向 夏 :
「そ、それじゃ今日はもう休もう……」
「ああ、後…みんな今日はごめんな。素直に退いてれば良かったって、あんな目にあってから思ったよ…」
なつめちゃんに聞かれても問題のないはぐらかし方
本埜 聡耶 : 「今日の件、私は別に。 そもそも退路はなかったようですし。」「いまのバツさんについては、放っておけば永遠に墓穴を掘り続けると思うので、環さんに後処理は任せましょう。」
木戸あやめ : 「わ、わたしは一応、大丈夫……。陽向さんだけのせいじゃ、ないと思いますから……」
灰河原 バツ : 「ひ、陽向さんは、すごく頼りになったからき、気にすることないと思う…………本埜さんは、か、髪の毛一本、もらおうか?」
陽向 夏 : 「ははは…先頭に立ってたからな、ちょっとは責任を負わせてくれ。」
本埜 聡耶 : 「髪の毛? いやですよ。 呪うのなら、ボロを出した己を呪ってください。」
灰河原 バツ : 「ふ、フヒヒ……こわいんだ」
本埜 聡耶 : 「……恐怖、あるいは本の重みを知りたいのですか? 」持ってる重い本を振り上げて
陽向 夏 :
「っておいおい…喧嘩はやめてくれよ? 無事に帰って来て怪我はしたくないだろ?」
聡耶ちゃんとバツちゃんの肩に手をおいて
灰河原 バツ : 「ひぃ……! た、体罰反対……! た、短絡的な攻撃は呪いを強めるんだぞ……!」
本埜 聡耶 : 「玲瓏女学院ジョークはさておき、つかれたので寝ます。 髪の毛が欲しいなら部屋から拾っていくがいいです。」
灰河原 バツ : 「そう……フヒヒ、木戸さんと、確率半々だね?」
陽向 夏 : 「あたしも寮に戻るぜ、なんか今日はぐっすり眠れそうな気がするな…ふあああ…」大あくび
毒島 環 : 「怖いこと言わないのー。ほらほら、食事の時間もあるんだし荷物持っていこう」
灰河原 バツ : 「あ、あ、ありがと……が、頑張って早く荷物片付ける、ね」
木戸あやめ : 「うぇぇぁぁあ!!?や、やめてください、髪の色が違うじゃないですかぁ……!!」
灰河原 バツ : 「…………丑三つ時は暗くって、間違えちゃうかも。フヒヒヒヒ」
陽向 夏 : 「こーら、バツ。みんなと仲良くできなくなっちゃうぞー?」
木戸あやめ : 「お、おねえちゃぁ……!!」 また泣きそうになりながら抱き着いて顔を隠してる
木戸なつめ : 「はいはい……」 撫でてる
本埜 聡耶 : 「はあ……、人を呪わば穴二つとも言いますよ。 呪詛返しという奴の勉強をしておきましょうか。 オカルトに興味も出てきたところですし。」
灰河原 バツ : 「お、オカルトジョーク……なな、生の反応が面白くって、ごめん。やらない、やらない」
本埜 聡耶 : 「あやめさんが泣きそうになっている時点で、ジョークとしては破綻しているのでは……? 」
灰河原 バツ : 「つ、次はもう少しうまくやる……」
陽向 夏 :
「よしよし、今度からは軽めので頼むぞ?」
「そんじゃあ、あたしは先に戻ってるからな!みんな今日はお疲れさん!」ビシっと敬礼して部屋に戻っていく
本埜 聡耶 : 「是非ともうまくやってください。 私もほんとに呪詛返しの勉強しそうになってましたから。」
灰河原 バツ : 「か、返されるのもまた一興?」
本埜 聡耶 : 「呪いのコミュニケーションは新次元過ぎます」
本埜 聡耶 : 「さて、では私もこれで。 おつかれさまです。」これで事件が終わって一安心とはいかずに煮え切らないカンジの返事
GM : ……こうして、あなた達は霧に包まれた旧校舎から脱出し、日常へと戻った。
GM : あの旧校舎は一体何だったのか?あの怪物の正体とは?そして、罪子さんとは何者だったのか?
GM : それらを真に理解することはまだあなた達には出来ない。
GM : まだ“発症”していない、ただの人間であるあなた達には……。
GM : シーンエンド。
GM : 灰河原罰、あなたはその日の晩、罪子に言われた通りに彼女のハンカチを足首の傷痕に巻いたまま就寝した。
GM : すると、あなたは夢を見た。
GM : 玲瓏女学院の旧校舎にいる夢だ。
GM : 霧に包まれた古い教室。気が付いた時には、あなたは教室中央付近の席についていた。
GM : あなたはそこでぼんやりと教室を眺めていたのだが、ふと自分が夢を見ていると自覚する。
灰河原 バツ : 「……あ、あれ? バツまた……? 夢?」とりあえず周りを見回してみる
灰河原 バツ :
前みたいに他の誰かが一緒に来てるんじゃないかと見回しています
1人かな?
GM : 一人ですね、怪物も罪子の姿も見当たらない。
灰河原 バツ : 「だ、誰もいないし……どうせ夢なら、また罪子さんと会えるかもしれない、よね……!」
灰河原 バツ : さっそく罪子さんを探しに出ようと立ち上がって教室を出るぞ出るぞ
GM : ガタン、ガタガタッ!
GM : 廊下に出た所で、隣の教室から何かの物音が聴こえる。
灰河原 バツ : 「あ、あぇ、やっぱり他にも誰か来てる……?」
灰河原 バツ : どうせ夢だしと特別警戒もせずに隣の教室の扉を開けちゃうよ
GM : では、そこでは……
罪子 : 「やったー!!かんせーい!!玲瓏女学院超最強ピラミッドよー!!!」
GM : 教室の机(明らかに他の教室からも持ってきている量)をかき集めて何段にも重ねて聳え立ったピラミッド。
GM : その上に腰かけて一人で楽しそうに笑う罪子の姿があった。
灰河原 バツ : 「…………わーお」
灰河原 バツ : しばし見上げ、ぱちぱちぱちぱちと拍手するよ
罪子 : 「あっはっはっはっは!!……え?」
罪子 : 「…………!?」 ピラミッドの頂上から凄い驚いた顔で見下ろしている
灰河原 バツ : 「フ、フヒヒ……ども」
罪子 : 「……なるほど……」
GM : 罪子はピラミッドの上から飛び降りてあなたの前にふわりと降り立つと、
罪子 : 「真夜中だというのに、敵はまたあなたを送り込んできたのね。大丈夫よ、すぐに出させてあげるから……」
GM : 自分が遊んでいた事実も背後のピラミッドも全く存在しなかったかのように、そう涼しい顔で言った。
灰河原 バツ : 「な、なるほど……つまりこの一見無意味に見える最強ピラミッドは怪物や未知の脅威に対抗するための霊的儀式というやつですね、やっぱり罪子さんはすごいやすごいやフヒヒヒ」
罪子 : 「……え、えぇ、そうよ……そういうことなの……」
罪子 : 「…………」 腕組みをして虚空を見詰めてから
罪子 : 「違うわよ……遊んでいたの!悪かったわね、無意味そうに見えて!」
罪子 : 「だって……夜は暇なんだもん!わたし、眠れないから!」
灰河原 バツ : 「な、な、なんと……! こ、こんなダイナミックでアクロバティックな一人遊びするなんて、罪子さんもなかなかぼ、ぼっちレベル高いですね……!」
灰河原 バツ : 「……バツの夢にしてはずいぶん設定が飛んでるというか、夢がない、ような……?」
罪子 : 「うわーん!もー!恥ずかしいとこ見られたー!ぼっちとか言われたー!」
GM : 罪子は顔を手で覆いながら教室を浮遊して漂う。
灰河原 バツ : 「フヒヒ……ご、ご心配なく。バツも筋金入りのぼっちなので……」
罪子 : 「むしろそれは心配しかないのだけど……。というか、あなた今夢って言った?」
灰河原 バツ : 「え、え、ハイ。バツはちゃんと言いつけ通り夜の旧校舎に向かう足を我慢して、初めて自分以外のいる部屋で頑張ってスヤスヤしたんですよ」
灰河原 バツ : 「そ、そうか、夢ならもっと自由にできるのでは……?」
灰河原 バツ : と、罪子さんのように飛んでみようとする。腕を上に突き上げてしゅわっち
GM : 飛んでみようとしてもその場でジャンプするだけに終わる。
GM : しかしあなたはそこで、自分の体が幽霊のように透けていることに気付くよ。
灰河原 バツ : 「はあぁぁ……バツに似て夢のない夢だよ……あぇ? 手の向こうが見え、てる?」
罪子 : 「バツさん、勘違いしても仕方のないことだけど……これは現実よ」
灰河原 バツ : 「……???」
灰河原 バツ : おもむろに罪子さんに近寄って罪子さんのほっぺをつねってみる
罪子 : 「いたい!何するの!」
GM : 体は半分透けているが物には触れられるらしく、しっかり罪子のほっぺたをつねれる。柔らかい。
灰河原 バツ : 「こ、これは現……実……!?」理解
罪子 : 「普通、自分のほっぺたをつねらないかしら」 手を離させ
灰河原 バツ : 「い、痛かったら嫌じゃないですかぁー……」
GM : 罪子はえぇ…と文句を言いたげな顔であなたを見るが、ため息を一つつくだけで済ませる。
罪子 : 「……あなた、きっと意識だけの状態でここまで飛んできたの。幽体離脱……って知っているかしら」
灰河原 バツ : 「こ、これが幽体離脱……!?フヒヒつ、ついに心霊体験ってやつですねテンション上がるなあ……!でも飛べもしないのかぁ」
罪子 : 「わたしのハンカチを巻いて寝たから、それが繋がりの鍵となってしまったのでしょうね」
罪子 : 「わたしの作った道具は、魂に干渉する能力があるみたいだから……」
灰河原 バツ : 「あぁー……え、じゃあ罪子さんのハンカチを身に着けて寝ればいつでも罪子さんに会いに旧校舎に来れるってことですかやったーーー!!!」
罪子 : 「……やっぱりね」
罪子 : 「繋がりがあったとしてもそれだけでここに導かれるわけではないはずなのよ」
灰河原 バツ : 「え、え? バツ何かや、やっちゃいました?」
罪子 : 「あなた、あぁは言ってたけど心の奥底ではまだわたしに会いに来たくて仕方なかったってことじゃない」
灰河原 バツ : 「そ、そそそそりゃあそうでしょうよ、バツ、罪子さんに会いたくってこの学院に入ったんですもん」
灰河原 バツ : 「で、でもちゃんと言うこときいて、今夜はちゃんと物理的には旧校舎の方行ってないし、他の人に旧校舎のことも罪子さんのことも言ってないし……!」
灰河原 バツ : 「だ、だいたい、やることを我慢しろって言われたらなんとかできるかもしれないけど、思うことやめろっていうのは、む、む、無理な相談でしょ……!」
罪子 : 「それもそうね……。これからもハンカチ巻いて寝ようとしていたことはともかくとして」
灰河原 バツ : 「そ、それもダメなの……? バツは罪子さんに会えて嬉しいし、最強ピラミッドレベルのぼっちな罪子さんに遊び相手ができるし、うぃ、win-winでは??」
罪子 : 「前にも言った通り、ここは危険なの。今はいないけど、怪物はまた送り込まれてくるわ」
罪子 : 「意識だけの状態のあなたが怪物に殺されたら、一生生きても死んでもいないような植物人間状態になるでしょうね」
罪子 : 「わたし、あなたをそんな目には遭わせたくないのだけど……あなたはそういうのがお望みなのかしら?」
灰河原 バツ : 「あぇぇ……そ、それは怖いし、嫌だ、けど……」
GM : 罪子はじっとあなたを厳しい目で見つめていたが、
罪子 : 「……もう、仕方ないわね」 ふっと小さく笑みを零す
罪子 : 「良いわ。じゃあ、こうしましょう」
罪子 : 「あなたがわたしをそこまで気にするのは、わたしがあなたにとって未知の存在だからでしょう?」
罪子 : 「あなたが何を望んでいるのかはわたしには分からないけど、わたしの存在にその望む何かを見出している。違うかしら」
GM : 罪子が指を振ると、ピラミッド状に積み重なった机が浮いて崩されていく。
灰河原 バツ : 「え……えっと、うん……? そう、かも……?」ぼんやり動く机を眺めながら
罪子 : 「去り際に死んだ人間のこととか聞いていたでしょう。多分、あなたのその好奇心の強さはそういうことなのかと思ったのだけど」
GM : 机はがたがたと動いて整列していく。一人でに扉が開き、余った机は外へと勝手に運び出されて行った。
灰河原 バツ : 「あ……ハイ、うん、それはそう……そう、だけど、でもきっとそれだけでもなくって」
灰河原 バツ : 「う、うまく言えないけど、だったら罪子さんじゃなくって、他の幽霊でも今同じようにこんなに会いたいってなるのかって言ったら、違うと思い、ます」
灰河原 バツ : 「う、うぅ……ば、バツずっと一人で、自分のことも他人のこともちゃんと考えてこなかったから、い、今はこれ以上、よくわからない、です……」
罪子 : 「じゃあ、なおさらね」
罪子 : 「あなた、わたしのことが好きなのよ。だからもっと知りたいと思っているんでしょう?」 机の上に腰かけ、目を細めてあなたを見る
灰河原 バツ : 「あぁ。……あぇ? うぇ? す、すぇぇえぇ!!?」
罪子 : 「違うの?」
灰河原 バツ : 「よよよ、余計によくわかんない! です……!」
GM : 罪子はくすくすと笑ってから
罪子 : 「わたし、あなたにわたしのこと全部教えようと思ったの。そうしたら、わたしのことをもっとよく分かって貰えると思ったから」
罪子 : 「そしたら、今みたいに気にしすぎることも無くなるかもしれないと思ったのだけど……」
罪子 : 「どうかしら?知りたくない?わたしのことや、この……旧校舎のこと」
灰河原 バツ : 「つ、つつつ罪子さんのことを全部!? 旧校舎のことも!? そ、そりゃあもう知りたい知りたい知りたいでっす!!!」
罪子 : 「じゃ、教えてあげる。そこに座って?」 隣の席を示して
灰河原 バツ : 「あ、あい」ちょっと緊張気味に席に着く
GM : 罪子はあなたが着席したのを確認すると、一つ深呼吸して、
罪子 : 「……この旧校舎には、魔物がいるの」 そう、あなたを見詰めて真剣な声で言った
灰河原 バツ : 「……はぁ。ハイ。昼間のアレみたいな」
罪子 : 「違うわ。あんなものとは格が違う」
罪子 : 「古代から生き続けるその魔物は強大な力を持っている。それは街一つ……いいえ、国すらも滅ぼせるほど危険な力よ」
灰河原 バツ : 「は、はえぇー……」
罪子 : 「でもその魔物はずっと昔に力を使い果たして、この校舎のすぐ真下で長い眠りについていたの」
罪子 : 「ただそれだけなら、魔物が目覚めるのは何百年も先になるはずだった」
罪子 : 「だけど魔物を無理矢理に目覚めさせ、その力を我が物にしようとする組織がかつてあったのよ」
灰河原 バツ : 「はぇ……い、今はない?」
罪子 : 「もう百年も前の話だから。今もその組織があるのか、わたしには確認できない」
灰河原 バツ : 「ひゃ、ひゃくねん……つ、罪子さんが死んじゃったのはいつ、なの?」
罪子 : 「その百年前よ」
罪子 : 「組織はこの土地に馴染んだ少女……玲瓏女学院の生徒を生贄に捧げて、魔物を目覚めさせようとしたわ」
罪子 : 「数えきれない程多くの生徒が生贄になったわ。……わたしも生贄に捧げられ、魔物に食われて一度死んだ」
罪子 : 「だけどわたしが死に際に願った強い想いは、わたしの死後も残り続けた」
罪子 : 「その想いは魔物の力の影響を受けて形になり、今のわたしになったのよ」
灰河原 バツ : 「うぇえぇ……で、でも、こうやって学院がまだあるってことは……そ、その魔物の復活っていうのは失敗したってこと……です、よね?」
罪子 : 「えぇ、そうよ」
罪子 : 「わたしがこの姿になってから身に着けた、物質を変える力と領域を操る力を使って、この校舎ごと魔物を封印した」
罪子 : 「そうして、組織は魔物には手出し出来なくなったの」
灰河原 バツ : 「じゃ、じゃあ魔物が復活しなかったのは罪子さんのおかげなんだ。ややや、やっぱり罪子さんはいい幽霊だった!」
灰河原 バツ : 「あぇ、でもじゃあ、昼のみたいな……罪子さんを狙ってくる怪物とか、それを操ってる人は、その魔物を復活させようとしてるってこと?」
灰河原 バツ : 「で、で……バツたちは生贄だった……?」
罪子 : 「そうなるわね。……最近になって、わたしの封印が少し弱まってしまっていたの。すぐに元の状態に戻そうとはしたのだけど……結局、封印の一部に抜け道を作られた」
罪子 : 「敵はわたしを消して魔物を復活させるのが目的だとは思うけど……バツさん達はどうかしら」
罪子 : 「生贄自体はもう最後に捧げられたわたしで足りているはずなのよ。だから、バツさん達はやっぱりわたしの障害にするために送られたんじゃないかな」
灰河原 バツ : 「そ、そう……で、でもそこは別に大事なとこじゃない、か」
灰河原 バツ : 「そ、それは大丈夫なの、かな……? 昼の罪子さんは、あんな怪物でも相手にならないって言ってたけど、でも」
灰河原 バツ : 「つ、罪子さんはこの旧校舎に一人で縛られっぱなしで、その敵はいくらでも人数も時間もかけられて……ず、ずっと防いでいくのって無理なんじゃあ」
罪子 : 「そうね、無理かもしれないわね」
罪子 : 「でも、わたしが諦めるわけにはいかないもの」
灰河原 バツ : 「……」
灰河原 バツ : 「あ、あの……」
罪子 : 「なに?」
灰河原 バツ : 「い、生贄にされるだけだって十分最悪なのに、百年も一人で幽霊になって、一人で封印し続けて、戦って、そういう邪魔してくる悪い人と戦い続けて……」
灰河原 バツ : 「そ、それに、罪子さんさっき、復活したのは封印されてる魔物の影響だって」
灰河原 バツ : 「そ、それがわかってるなら……あの、そんなの駄目なのわかってるし、バツも怖いのも痛いのも嫌だけど」
灰河原 バツ : 「魔物なんて復活させちゃえば、罪子さんも旧校舎に縛られなくてすむし、魔物と一緒に自由になれるんじゃないのかな、なんて……」
灰河原 バツ : 「て、いうのも……魔物の影響で罪子さんがここにいるなら、封印が続いたらずっと罪子さんはこのままで、万が一魔物が死んでもう出てこないってなったら罪子さんは消えちゃうかもしれなくて」
灰河原 バツ : 「ど、どうやっても罪子さんって大変なままで……」
灰河原 バツ : 「だったらその……ば、バツならそうしてるかなって……」
罪子 : 「……優しいわね、バツさんは」 笑いかける
灰河原 バツ : 「ば、バツは優しくない、よ……た、たぶんこんなの罪子さんがずっと考えて、迷って、ずっとしんどくなってきたことで……そ、そんなの聞きたいわけ……」
罪子 : 「これじゃわたしがずっと一人ぼっちで、辛くてかわいそうだ、もう報われて良いはずだって思ってくれているんでしょう?」
罪子 : 「その気持ちは憐れみでは無く優しさだとわたしは思うわ」
灰河原 バツ : 「う、うん、ハイ……く、比べものにならないけど」
灰河原 バツ : 「ひ、一人ぼっちで、どこにも行けないのがしんどいのはわかるから」
罪子 : 「でもね、バツさん。わたしはこの旧校舎に縛られてはいるけれど、一人ぼっちってわけではないのよ」
罪子 : 「わたしは自分の領域をこの学園の敷地全てに広げることが出来るの。そして、その領域の中を、わたしはここから動かず自由に見ることが出来る」
罪子 : 「わたしは毎日この学園の生徒が平和に暮らしているのを見ている。そうすると、結構寂しくはないものだし……」
罪子 : 「……みんなが幸せそうにしているのを見ると、それだけでもう十分報われているのよ」
灰河原 バツ : 「……う、嘘だぁ」
罪子 : 「あら、嘘じゃないわよ?ここまで全部、ほんとのことしか喋ってないわ」
灰河原 バツ : 「だ、だって……バツは引きこもってた時、窓から小学校に通ってる子とか、いつも見えたけど、幸せじゃなかったもん」
灰河原 バツ : 「な、なんでバツだけこんななのって、思ったもん……」
罪子 : 「それはあなたとわたしが違う人間だからよ。あなたにとっては信じられなくても、わたしにとっては嘘じゃないの」
罪子 : 「人ってみんな違うものじゃない?……わたしは、百年でも何年でも、見守るだけで耐えれる人間だったってだけ」
灰河原 バツ : 「ば、バツわかんないよ……わかんないけど」
灰河原 バツ : 「大丈夫な人はきっと、耐えるって言わないんだよ」
罪子 : 「そう?揚げ足取りじゃないかしら?」
罪子 : 「でも本当に無理なことなら、もうとっくに投げ出してるとは思わない?」
罪子 : 「多分あなたが思っているより、わたしは全然大丈夫なのよ?」
灰河原 バツ : 「そ、そう、かな……そうかも……」
罪子 : 「そうなのよ」 席から立ち上がって
罪子 : 「わたしは望んでこの役を引き受けてるし、続けている。……あなた達、玲瓏女学院に通う生徒への想いを持って」
罪子 : 「そのあなた達が、自らこの旧校舎に足を運んで、もし怪物に殺されたら……」
罪子 : 「その時が、きっとわたしが大丈夫では無くなる時よ」
罪子 : 「だから……お願い、バツさん。ここには意識だけでも、もう来ないで欲しいの」
灰河原 バツ : 「う、うぅ」
灰河原 バツ : 「バツ、罪子さんの言うことは、できるだけ聞くよ、聞くけど」
灰河原 バツ : 「この話が、罪子さんは大丈夫だからほっといてっていうのに納得させるのが目的だったとしたら、全然だよ」
灰河原 バツ : 「バツ、そんな頭もよくないし聞き分けもよくないから、罪子さんは大丈夫な人なんて思えなくて、バツだったら絶対無理なのをずっと頑張って我慢してる人っていうふうにしか」
灰河原 バツ : 「そんなの、納得しましたじゃあいいですってならない、です……」
罪子 : 「……じゃあ、あなたはどうしたいの?」
灰河原 バツ : 「罪子さんの言うことは聞きたいから、幽体離脱でもここに来ないようにするよ……で、でも」
灰河原 バツ : 「い、今、その魔物を復活させようとして、罪子さんの封印に抜け道を作ったっていう人……人?のことを調べる」
灰河原 バツ : 「そ、その危険がなくなったら、罪子さんが旧校舎に来ちゃだめっていう理由がなくなるでしょ……ふ、フヒヒ」
罪子 : 「調べてどうするの?」
灰河原 バツ : 「し、調べて……えっと、ううんと……」
灰河原 バツ : 「や、やっつける……?」
灰河原 バツ : 「の、呪う……!!」
罪子 : 「微妙に効果があるともないとも言い切れないことを言い出したわね……」
罪子 : 「まあ……そうね。そう簡単に調べられるものでは無いと思うけど」
罪子 : 「その気持ちは嬉しいし。やってみたらどうかしら?」
灰河原 バツ : 「ふ、フヒヒ……バツ、許された!」
罪子 : 「諦めきれない子相手に、そこまで縛るのも酷でしょう」
罪子 : 「ただし、無理はしないこと。ちゃんと睡眠は取るし、ご飯も食べて、授業を受けて宿題もすること」
罪子 : 「ちゃんと自分の学園生活を大切にするなら、わたしは何も言わないわ」
灰河原 バツ : 「うっ……が、頑張ります、ハイ」
罪子 : 「よろしい。嘘ついても、わたしちゃんと見ているからね」
灰河原 バツ : 「う、うん……全部見えてるっていうから、だからバツも正直に言った、から」
灰河原 バツ : 「罪子さんが心配なく会えるようになって……よ、夜に二人で遊べるように、頑張るね」
罪子 : 「えぇ。それであなたが納得できるなら……がんばりなさい」
GM : と、その辺りで
GM : あなたの体が少しずつ消えていく。肉体の方が目覚め始めているのだろう。
罪子 : 「そろそろ目覚めのようね」
灰河原 バツ : 「うわ、こんなふうになるんだ……成仏するみたい……」
罪子 : 「言われてみればそうかも。だけど怖がることはないわ」
罪子 : 「……ところで最後にわたしからも聞いておきたいのだけど。あなた、明日が入学式で合ってるかしら」
灰河原 バツ : 「え、あ、ハイ。ぴ、ぴかぴかの1年生、です」
罪子 : 「見たこと無い生徒だと思ったから、やっぱりそうよね。じゃあ……」
罪子 : 「入学おめでとう、バツさん。良き学園生活を」
GM : 罪子はそう言って、あなたに優しく微笑みかける。
灰河原 バツ : 「……!」
灰河原 バツ : 「あ、ありがと……フヒヒ、初めておめでとうって言ってもらえた……」
罪子 : 「……。…………」
GM : 罪子が何かを言った。その声はもうあなたには聴き取れない。多分、別れの言葉だったのかもしれないが……。
GM : あなたの意識はそこで途切れた。意識は旧校舎から離れていき――そして、夢から目覚める。
GM : シーンエンド。
灰河原 バツ :
では罪子さんへのロイスを純愛/隔意で感情入れます
自覚なしのPで!
GM : 了解了解!
GM : 灰河原バツが目を覚ますとまだ見慣れない天井が視界に広がる。
GM : 昨日入った寮の部屋だ。備え付けのベッドの上に横になっている。
GM : 部屋の反対側に置かれたもう一つのベッドにはルームメイトの毒島環が寝ていた。
毒島 環 : 「……ん……んん……」日が挿してくる
灰河原 バツ : 「うーんうーん……罪子さん、罪子さん……ふ、フヒッ、フヒヒ……はっ」ビクンッと体が跳ねるように一瞬痙攣して目を開く
灰河原 バツ : 「あ、朝……ほんとに寮の部屋だ。幽体離脱ってほんとだったんだ……」自分のほっぺつねる
毒島 環 : 「ん……何ぃ~朝から……」むにゃむにゃしてる
灰河原 バツ : 「つ、罪子さん、学院の中だったら見えてるって言ってた、よね……い、いぇ~い罪子さん、み、見てるぅ~?」だんだん盛り上がってきてベッドの上に立ってWピース
毒島 環 : 「……本当に何やってんの!??」 異様な光景が目に入って飛び起きる
灰河原 バツ : 「……はっ」Wピースキメたままルームメイトの存在に気付いて振り返る
灰河原 バツ : 「こ、これはその、あの、罪子さんに朝の挨拶を……」
毒島 環 : 「罪子さん……? なんでここから罪子さんに挨拶を……?」
毒島 環 : 「旧校舎からここが目に入るようには見えないけど……」
灰河原 バツ : 「そ、それはね、バツ昨日の夜に人生初の油袋離脱をキメて旧校舎でまた罪子さんと会って来てね、そこで罪子さんが言うことにはこの学院の中は罪子さんの領域で罪子さんはその中の生徒たちを見ていることで我慢できないことも我慢できたっていう話で。つまり寮の一室であるこの部屋も学院の敷地内であることには罪子さんの視界内なわけで、バツの思いよ罪子さんに届け!」
毒島 環 : 「わーーー!!! わーー!! ストップストップ!」
毒島 環 : 「一言の情報量が多すぎるよ!」
灰河原 バツ : 「あ、ハイ……本埜さんにも言われたもんね」
灰河原 バツ : 「ご、ごめん、バツあんまり話すの得意じゃないから……き、気をつけるよ」
毒島 環 : 「いいのいいの、テンション上がっちゃうのはわかるからね…! えっと、幽体離脱? それも罪子さんの力なのかな…」
灰河原 バツ : 「そ、そうなんだよ、罪子さんがバツに巻いてくれたこのハンカチ! これが罪子さんの持ち物だったがために言わば触媒となってね? バツが罪子さんに会いたいなあと思っていた気持ちと組み合わさってスパーク! そして旧校舎へバツの意識は旅をしてきたってわけですよ」
灰河原 バツ : 「……あ、あ、またやっちゃった、ご、ごめん」
毒島 環 : 「あはは、まあそんなに気にしなくても大丈夫。だいぶ私も慣れてきたし……でもすごい! そんなことができちゃうんだ……」
灰河原 バツ : 「う、うん……でも意識だけでも余計危ないから、できても来ちゃダメだって」
毒島 環 : 「ガチなやつだもんね……戻れなくなりそう」
毒島 環 : 「でも、校舎全体が見れてるのか……罪子さんに見られてるって思うと、なんだかちゃんとしなきゃって気持ちになるね」
灰河原 バツ : 「そ、そう……バツ、罪子さんに言われたから」
灰河原 バツ : 「1、睡眠はちゃんととる。2、ごはんはちゃんと食べる。3、宿題をちゃんとやる」
毒島 環 : 「うんうん」
毒島 環 : 「どれも当たり前だけど大事なことだね!」
灰河原 バツ : 「ば、バツ全部できてなかったから……が、頑張る」ふんす
毒島 環 : 「(遅くまで起きてそうだしご飯もちゃんと食べてなさそうだもんな…)」
毒島 環 : 「そういうことなら私も協力するよ! 罪子さんにあんまり心配かけないようにしなきゃね」
灰河原 バツ : 「あ、ありがと…! うん、それで、罪子さんの邪魔をする悪いやつをつ、突き留めて、堂々と罪子さんに会えるようにするんだ」
毒島 環 : 「ほ、本当に……? 危なくないかな……」
灰河原 バツ : 「し、調べるだけなら大丈夫だよ、たた、たぶん」
灰河原 バツ : 「そ、それに……バツたち一回さらわれて、でも無事に戻ってきてるから、その、目をつけられてると思うんだ」
毒島 環 : 「たしかにね……でも、あんまりカタギの人がそういうことに首を突っ込むと余計にややこしくならないかな」
灰河原 バツ : 「ま、また罪子さんの邪魔に利用されちゃうかもしれないし、じじ、自分の身は自分で……か、カタギ?」
毒島 環 : 「あっ! えっとほら……一般人ってことだよ! 私ったらすぐ地元の言葉が出ちゃって…」
灰河原 バツ : 「ほ、方言なの……? は、初めて聞いた」
毒島 環 : 「そうそう……あっそうだ! そろそろ朝ごはんの時間だよ!」
毒島 環 : 「大人になったら朝昼兼用で生活する人も多いけど、学園の食事は朝昼晩で栄養バランス考えてるだろうしちゃんと食べなきゃね……ということで着替え着替え!」
灰河原 バツ : 「はっ……2、ごはんはちゃんと食べる。ちゃ、ちゃんと食べれるように準備、しなきゃ」
灰河原 バツ : もたもたもそもそ荷物から制服引っ張り出して着替える中で、ゴトンッと何か重いものが床に落ちる音がする
毒島 環 : 「……?」
灰河原 バツ : なかなか立派な大きさの木槌が足元に転がっている
毒島 環 : 「えっ……なにこれ? ノミ打ちでもするの……?」
灰河原 バツ : 「こ、これは、その、日用品だよ、日用品。ほら、ドライバーとかいざという時に持ってた方がいい工具、あれと同じ、同じ」
灰河原 バツ : 「けけ、けしてバツの好きなお人形と関連付けて考えてはいけない、いけないよ」
毒島 環 : 「人形……? ……釘!??」
毒島 環 : 「いやいやぬいぐるみだって言ったじゃん!? 飾るだけじゃないの!?」
灰河原 バツ : 「あ、あ、あー! ごはん食べる時間がなくなっちゃう、なぁー! バツ好き嫌い多いから、きょ、今日から頑張らないとー! 食べるのもおそ、遅いから早めに行かないと、なぁー!」
灰河原 バツ : と、バツなりに手早く着替えて小走りに部屋を出ていく
毒島 環 : 「待ってよー! 夜中の三時に釘を打ち付けるなんて罪子さんに一番怒られるやつだよー!!」 続けて着替えて出ていく!
灰河原 バツ : 「そ、そんなふうに使うなんて、ばばば、バツ考えてもみなかった、なぁー! 毒島さん、物騒だ、なぁー!」
GM : では場面変わって、夏ちゃんの部屋。
GM : 朝になり、ベッドで寝ていたあなたは目覚まし時計に起こされることなく自然と目を覚ます。
GM : 目覚めの良い朝だった。あなたが今まで生きてきた中で最高の寝心地だったと言っていい。
GM : 何故だろうか……そう疑問に思う前に、あなたは自分の全身が柔らかい何かに包まれていることに気付く。
GM : あなたはみゆきに抱きしめられて横になっていた。柔らかい感覚はみゆきのふかふかとした体が密着しているからだ。
GM : 昨夜寝る前は確かに別々のベッドに入ったはずだというのに、目の前にはすやすやと寝息を立てて眠るみゆきの顔が見えるだろう……。
陽向 夏 : 「…ぉ?……んん、寝ぼけてんのかな…お姉ちゃんが目の前に……」目をしぱしぱさせて
陽向 夏 :
「そう、寝ぼけて………」
「(───ない!?)」
陽向 夏 : 「(う、うわあなんでここにみゆきお姉ちゃんが!?めっちゃ寝心地が良かったのってそういう……あっ、良い匂いする…色々やわらか……)」
陽向 夏 : 「じゃ、じゃなくて…!お姉ちゃん…お姉ちゃん起きて~…!朝だよ~…!」小声で声をかけて、身体を少し揺さぶる
霧下みゆき : 「ん、んぅ……」 小さく唸ってから瞼を開ける
霧下みゆき : 「ん……?夏さん?おはよぉ……よく眠れたかしら……?」
陽向 夏 : 「うん、すっごくよく眠れた~…ってそうじゃなくて…!なんであたしの寝床にいるの…?」
霧下みゆき : 「えー?だってせっかく相部屋になったんだから……一緒に寝ないともったいないじゃない……?」 まだちょっと寝起きでうとうとしながら
陽向 夏 :
「そ、そうかな…?まあ…お姉ちゃんと寝れるのは嬉しいっていうか何というか…へへっ…」
「(嬉しいんだけど、なんだろう…昨日の聡耶に言われたことが……)」
陽向 夏 : 「……と、とりあえず起きよう?このまま寝てるのもいいけど、流石に初日から遅刻はしたくないかな~……」
霧下みゆき : 「ふふっ、ならいいじゃない?」 ぎゅうっと抱きしめて
霧下みゆき : 「大丈夫大丈夫、まだ時間には余裕があるわ。もう少しゆっくりしていきましょう」
陽向 夏 :
「はううっ…で、でも…」
ドキドキと鼓動が高鳴っていく
霧下みゆき : 「でもじゃないの。夏さん、昨日は色々あって疲れたでしょう?」 髪を撫でてあげながら
陽向 夏 : 「それは…そうなんだけど、んん……」撫でられて心地よく感じている
霧下みゆき : 「もう少しゆっくりしていましょう。だって……」
霧下みゆき : 「本当は、野良犬じゃないものに遭っていたんだものね?」 耳元で囁きかける
陽向 夏 :
「──ッ!?そ、そんなこと…ほんとに野良犬だった……よ?」
さっきまでの心地よい鼓動が焦りの鼓動へ変わっていく
霧下みゆき : 「……ふふっ、やっぱり」 ニヤリと口元を歪めて
霧下みゆき : 「夏さんったら、嘘ついてるー!いけないのよー、先輩に嘘ついちゃ!」
霧下みゆき : 「こうしてあげるわ!えいえい~!」 抱きしめて自分の胸にあなたの顔を埋め始める
陽向 夏 : 「ぇ、えっ!?む…むぐぅ……お、おねえちゃ…っ!」抵抗もできず柔らかな胸へ沈んでしまう
霧下みゆき : 「ふふふ……」
GM : そうしてしばらくの間うりうりと頭を撫でながらふわふわの胸で包み込んだ後、満足したのかあなたを離す。
霧下みゆき : 「昨日ね、あの後職員室に報告に行ったのだけど……」
霧下みゆき : 「誰も野良犬なんて見ていなかったのよ。あなた達と会ったっていう生徒にも話を聞いたけど、やっぱりいなかったって」
霧下みゆき : 「だから、何か嘘をついているんだと思ったんだけど……正解みたいね?」
陽向 夏 :
「~~~ッ…、ご…ごめん…みゆきお姉ちゃん……」
すっかり顔を赤らめ、気の抜けた表情に
霧下みゆき : 「ううん、良いのよ謝らなくて」
霧下みゆき : 「でも、ほんとは何があったの?ねっ、お姉ちゃんに教えて?先生にバレたらまずいことなら、黙っててあげるから」 耳元でひそひそと囁く
陽向 夏 :
「そ、それは……えっとね……あの時、実はあたし達…っ」
言葉に詰まる、こんなことを言って信じて貰えるのだろうか。罪子さんが言っていた敵とは…そんな考えが脳裏をよぎる
陽向 夏 :
「その…っ、詳しくは……そんなになんだけど………きゅ、旧校舎…に……」
僅かに言葉を吐き出してしまった、きっとここで誤魔化してもきっとすぐバレてしまうし、お姉ちゃんになら…と自分に言い聞かせて
霧下みゆき : 「旧校舎?あの立ち入り禁止の?」
陽向 夏 : 「わ、わざと入った訳じゃないんだ…!霧に包まれたと思ったらいつの間にか、あそこにいて……」
霧下みゆき : 「霧に包まれて……」
霧下みゆき : 「……と、いうことは。もしかして、罪子さん?」
陽向 夏 : 「お姉ちゃんも知ってたんだ、そう…たぶん罪子さんの仕業……かな……」
陽向 夏 : 「バツっていうオカルトに詳しい子がいたから、多分合ってると思う…」
霧下みゆき : 「えぇ、結構有名な噂だもの」
霧下みゆき : 「でも在校生どころか入学前の子を迷い込ませて不合格だってするなんて、罪子さんも酷い人ね……」
陽向 夏 : 「は、はは…罪子さんも以外とせっかちなのかもな……でもあたし達は不合格ってことにはならずに帰って来れたし……」
霧下みゆき : 「そうね、無事に帰ってこれてよかったわ」
霧下みゆき : 「だけどよりにもよって夏さんを選ぶなんて。こんなにかわいくていい子なのに……!わたし今度旧校舎に文句言いに行くわ!」 夏ちゃんを抱きしめてよしよしと撫でながら
陽向 夏 : 「わぷぷっ…!あ、ありがとうお姉ちゃん…でもあの旧校舎って危険そうだし、あまり近づかない方がいいかも…」
霧下みゆき : 「大丈夫、先生にはばれないように行くから!」
霧下みゆき : 「もう文句の一つくらい言ってあげないと、わたしの気がすまないのっ」
陽向 夏 : 「んんんーーー……あはは、お姉ちゃんには敵わないな……。でもほんとに心配だし、あたしはお姉ちゃんに慰めてもらったから大丈夫だよ?」
霧下みゆき : 「えー?そう……?でも……」
GM : と、そこであなたは時計を見る。そろそろ時間に余裕が無くなって来たことが分かるだろう。
陽向 夏 : 「……あっ!?お、お姉ちゃん時間、時間っ!もうそろそろ起きなきゃヤバいかもっ!!」
霧下みゆき : 「あら、本当……もうこんな時間ね」 夏ちゃんから離れ、ベッドから降りる
霧下みゆき : 「この話はまた今度でいっか。着替え、手伝ってあげる!」 ハンガーにかけている夏ちゃんの制服を手に取って
陽向 夏 :
「き、着替えぐらいは一人でできるよ!わととっ…!」
まだほわほわしていて、ちょっと躓く
霧下みゆき : 「まだ寝ぼけちゃってるじゃない」 抱きとめてあげて
霧下みゆき : 「いいのいいの、入学式には在校生も参加だけど、新一年生より集合自体は遅いから」
陽向 夏 : 「んん…そうだったっけ…、じゃあちょっと遅くても……いやでも余裕を持って……」
霧下みゆき : 「だから、わたしは遅くてもいいの!その分、夏さんの髪も梳かしてばっちり綺麗にしてあげる!」
陽向 夏 : 「そ、そっか…じゃあ…お言葉に甘えちゃおうかな~……?」頬を軽く掻く
霧下みゆき : 「えぇ、甘えて甘えて?じゃあ……脱いじゃえー脱いじゃえー!お着換えの時間よー!」 楽しそうに夏ちゃんの服を脱がし始める
陽向 夏 :
「ひゃあああっ!?」
ぽんぽんと脱がされてしまう!!みゆきには負けるが豊満なボディが露わになる!!
GM : あなたはそんな風に楽し気なみゆきに着替えを手伝われた後、部屋を出ることになった……。
GM : では場面変わって、聡耶ちゃんの部屋。
GM : ベッドで寝ていたあなたは目を覚ます。
GM : もう片方のベッドにはあやめが横になっている。目を閉じており、まだ眠っているようだった。
本埜 聡耶 : 「(……目覚めた場所がまた旧校舎だったらどうしようかと思いましたが、杞憂でしたね。)」そんな事を考えながら目覚めて、朝の習慣通りにシャワーを浴びに
GM : 部屋にはシャワー室があるから浴びに行けます行けます。
本埜 聡耶 : 中等部の頃から使っているので設備に戸惑うような事もなく、さらっと髪を洗い、タオルで包んで出てきます。
本埜 聡耶 : ぽんぽんと吸水した後、下着だけ着けた状態で部屋に戻り、髪にドライヤーを当てはじめる。
木戸あやめ : 「うぅ……。シャワー入ったの……?」
GM : 掛け布団をどかして上体を起こしながら、あやめがそちらを見る。
本埜 聡耶 : 「はい。 おはようございます。 今風に言うなら、これは私のモーニングルーティンという奴の一環でして。」
本埜 聡耶 : 「そう、Early to bed and early to rise makes a man healthy, wealthy, and wise. (早寝早起きは人を健康に、裕福に、そして聡明にさせる)」
本埜 聡耶 : 「100ドル紙幣に描かれているベンジャミン・フランクリンの遺した言葉です。日本的に言ってしまえば『早起きは三文の徳』ですね。 あやめさんも心掛けてみては。 」
木戸あやめ : 「ん、ぇぇ……?」 全く分かっていない間抜けな声を漏らして
木戸あやめ : 「わ、わたしも……普段は早起きな方、だとは思うんですけど……」
GM : そう言う彼女は目の下に隈を作ってぼんやりとしている。
本埜 聡耶 : 「手鏡を見れば分かる事ですが、目に隈ができていますよ? 」ベッドに腰かけて、粗めのブラシで髪をとかして
木戸あやめ : 「うぁ、ほんとに……?」
木戸あやめ : 「わたし、昨日のあれが怖くて……一睡も出来なかったから……」 もさもさとした髪の毛を触りながら
本埜 聡耶 : 「ふむ……、まあ、虫で怖がっていたあやめさんには刺激は強過ぎましたよね。 」
本埜 聡耶 : 「……率直に言えば、私も怖かったですし。」小声
木戸あやめ : 「うん……」
木戸あやめ : 「えっ」
本埜 聡耶 : 「なんですか、驚くような事を言った覚えはありませんが。」
木戸あやめ : 「本埜さんでも、怖かったんだ……」
本埜 聡耶 : 「……私をなんだと思っているのですか。 確実に自身の命を脅かすものが怖くない人間はいないと思いますが。」
木戸あやめ : 「ご、ごめんなさい……。でも、本埜さん、びっくりはしてたけど怖そうには見えなかったから……」
本埜 聡耶 : 「そうですか? まあ、あなたほど恐れてはいなかったでしょうけれど。」
本埜 聡耶 : 「……それはさておき、あやめさん、入学式には出席できそうですか? 」新品のセーラー服に袖を通して
木戸あやめ : 「……う、うぅ」 ちょっと悩んで
木戸あやめ : 「出来そうにない……けど、このまま一人でいても絶対眠れないし、入学式からサボっちゃだめだし……がんばる……」
本埜 聡耶 : 「ふむ。 その努力する姿勢は嫌いじゃないですよ。 それで『出来そうにない』というのは、恐怖等の感情によるものですか? それとも体力の問題ですか? 」
木戸あやめ : 「両方……」
本埜 聡耶 : 「……前途多難ですね。 」
本埜 聡耶 : 「仕方ありません。 体力に関しては手の打ちようがないですが、精神の問題に関しては少しばかり手を貸してあげましょう。」
木戸あやめ : 「え……?」 不思議そうに首を傾げる
本埜 聡耶 : 「ルームメイトが初日から欠席などしてメンドウが生まれるのは不本意ですし……」
本埜 聡耶 : 「手を貸す前に……、まずは着替えてください。 そこでも手が要ると言うなら脱がしますが、そこまで甘やかされてはいないでしょう。」
木戸あやめ : 「えっ、えっ……!?う、うん、自分で着替える、から……!」
GM : あやめはびっくりして肩を揺らした後、ベッドから降りてすぐに制服に着替える。
木戸あやめ : 「パジャマじゃ、ダメだったの……?」 お着換え完了
本埜 聡耶 : 「はい。パジャマのまま入学式に連れて行く訳にもいきませんから。」
本埜 聡耶 : 時間的には、入学式までにヨユウありそうかしら?
GM : あってもいいよ!あることにしましょう
本埜 聡耶 : では、着替え終わったあやめちゃんの肩をトンと押して、ベッドに座らせます!
木戸あやめ : 「あぅっ」 座らされ
本埜 聡耶 : 「最低限の支度は整いましたね。……さて。」その隣に座って
本埜 聡耶 : あやめちゃんの手を取って、自分のふとももに持っていって手を重ねる。
本埜 聡耶 : 「読んで字の如く、このように手を貸してあげます。 体温は心を落ち着けるという話もありますから、これで少しはマシになるでしょう。 」
木戸あやめ : 「ぁ……」
GM : あやめは目を丸くした後、ふにふにと弱々しく聡耶ちゃんの手を握り返して
木戸あやめ : 「え、えへ……。うん……ありがと……」 聡耶ちゃんの顔を見詰めて柔らかく笑った
本埜 聡耶 : 「んむ。 あやめさんが休むと、私が困る可能性があるので行なった事ですが、一応、どういたしまして。 」少しバツが悪そうに目を逸らす
木戸あやめ : 「うん……。それでも、ありがと……」
GM : あやめはしばらく黙って、しかし居心地の良さそうに手を握った後、
木戸あやめ : 「……わたし、ね。もし死んじゃったら、罪子さんみたいに……幽霊になっちゃうのかなって、考えてたの」
本埜 聡耶 : 「幽霊、ですか。 今となっては否定できる材料はないですが……。」
木戸あやめ : 「もし、天国とか地獄とかもあっても、わたし……そんな知らないとこ、行くの怖いから……」
木戸あやめ : 「だから幽霊になったら、お姉ちゃんのとこに行って、気付かれなくても一緒にいようかなって……思ってたの……」
本埜 聡耶 : 「……ふむ、あなたにとっては姉が大事なのですね。」
木戸あやめ : 「うん……大事……。お姉ちゃんのこと、好きだから……」
木戸あやめ : 「だ、だけど、あのね……あのね」
木戸あやめ : 「もし、良ければ……本埜さんのとこにも、行っても良い……ですか……?」
本埜 聡耶 : 「…………」
本埜 聡耶 : 「嫌です。」キッパリ
木戸あやめ : 「ふえっ……!」
本埜 聡耶 : 「What is moral is what you feel good after and what is immoral is what you feel bad after. (正しさとは何か?後味の良いことだ。悪とは何か?後味の悪いことだ。)」
本埜 聡耶 : 「ヘミングウェイの言葉です。 家族との永遠の別離は当然悲劇。 幽霊になったのなら、後悔を引き摺るような存在ではなく、会話程度の干渉可能になれるように努力してください。 」
木戸あやめ : 「え、えぇ……えぇぇ……?」
木戸あやめ : 「そっ、そんな……努力、できるのかなぁ……。え、というか、会話出来るようになったら行ってもいいってことなんですか……?」
本埜 聡耶 : 「一方的に幽霊から人生を覗き見されるのは気に入りませんが、もしも会話できるようになったのなら、まあ……構いませんよ。」
木戸あやめ : 「わ、分かりました……。じゃあ、本埜さんのとこには、会話出来るようになってから、いくね……」 小さく笑って
本埜 聡耶 : 「いえ。そもそも、あなたが死んだ時点で私としては後味が悪いです。」
本埜 聡耶 : 「オカルト染みた死後の仮定をするより、あなたは生きて克服する事が山ほどあるハズ。 そちらを優先的に考えた方がいいかと。」
木戸あやめ : 「そ、そうですよね……。わ、わたしもほんとは死にたいわけじゃないし……うぅ、あと八十五年は生きたい……」
本埜 聡耶 : 「百歳まで……、意外と大きく出ましたね……。 寿命を迎えるよりずっと前に、恐怖で心臓が止まって死にそうですが。」
木戸あやめ : 「だって、キリが良いから……。そ、その時までにはちゃんと克服するもん……!多分……」
本埜 聡耶 : 「タブンではダメなのですよ。 」
本埜 聡耶 : 「What is not started today is never finished tomorrow.(今日始めなかったことは、明日終わることはない。)」
本埜 聡耶 : 「その調子では、克服するいつかの明日は永遠に来ません。 計画立てて克服していくのがいいですよ。」
木戸あやめ : 「あぇ……。わ、分かりました……。入学式終わったら、考える……」
本埜 聡耶 : 「……まあ、そうですね、まずは入学式。 話して少しは落ち着きましたか? 」
木戸あやめ : 「うん。眠いけど、落ち着いたかも……。ありがとう、本埜さん……」
本埜 聡耶 : 「ありがとうは要りませんよ。 思った以上に話し込んでしまったので、予定変更して、これはひとつ貸しと言う事にしておきますから。」
木戸あやめ : 「えぇっ!は、話がちが……ごめんなさい……。じゃあ、えと、もう、行きますか……?」
本埜 聡耶 : 「はい。行きましょうか。 手はもう貸さなくてもいいでしょうかね? 」一応、手をにぎったまま立ち上がる
木戸あやめ : 「こ、このまま握ったままじゃ、ダメ……?」
本埜 聡耶 : 「……仕方ないですね。 私は気にしませんが、周囲にヘンなウワサを立てられても知りませんよ。」
木戸あやめ : 「わたしも別に、気にしないと思うから、大丈夫です……。い、いこっ……」 立ち上がって
本埜 聡耶 : 「そうですか。 では急ぎましょう。 早めの行動は基本なのです。 」そのままあやめちゃんの手をひいて入学式へ向かう
木戸あやめ : 「う、うん……!」
GM : では二人で手を繋いで部屋を出た所で、シーンエンド!
GM : 玲瓏女学院の入学式は中等部・高等部合同で行われる。
GM : 大学のキャンパスとほぼ同じ位の広大な敷地を有する玲瓏女学院は体育館も非常に大きい。
GM : 中等部・高等部の新入生とその保護者のみならず、教師や来賓、さらには全ての在校生がこの体育館に収容できる。
GM : 「開式の辞。これより、××年度私立玲瓏女学院の入学式を執り行います」
GM : 入学式は司会のその宣言で始まった。
GM : 華やかな演奏と拍手に迎えられて、あなた達は他の新一年生と共に体育館に入場する。
GM : 二階の観客席では保護者や在校生達が見守っていた。少し探せば、自分達の親や、唯子やみゆき、なつめの姿も見受けられるだろう。
本埜 聡耶 : 「……」父親の姿を見つけて、よくも恥ずかしげもなく来れたものですね…と意図的に目を外す
毒島 環 : 「わ……すごい華やか」きょろきょろしてる
灰河原 バツ : 「ふ、フヒ……お、落ち着かない……」どうせ親は来てないので下向いてる
陽向 夏 :
「あっ、にへへ…」
自分の両親を見つけて小さく手を振る、父は手を振り返してくれたが母は前を向いてなさいと言うようなジェスチャーを送る
毒島 環 : 「家族の人もみんなお洒落でお嬢様学校って……」(不自然に空いたスペースに自分のとこの父親たちいるのが目に入る)「感じだなぁ……」目を逸らす
灰河原 バツ : 「……?」環ちゃんが不自然に視線を動かしたのが気になって観客席を見上げてみる
灰河原 バツ : 「わ、わー……なんか目立つおじさんたちの集まりがいる、ね……え、偉い人の集まりかな」
陽向 夏 :
「ん…?」そんな視線に釣られて目を向け…
「うわっ、なんかあそこだけ雰囲気ちげぇ…」
毒島 環 : 「は、ははは……あんまりジロジロ見ちゃいけないよ~」
毒島 環 : 「(なんでよー!! 来るなら目立たないようにしてって言ったのに!)」
本埜 聡耶 : 「(……環さんの家柄については、あっさりと予想が確信に変わりましたね……。 バツさんといい、あやめさんといい、高等部に入ってから厄介な人との関わりが増え過ぎです……。 )」
灰河原 バツ : (……やっぱりみんな親が来てるのかな)きょろきょろしてみんなの反応を観察する
GM : そんな風に進んでいき、あなた達は順番に席に着いていく。PC達はみんな隣同士の席、あやめは聡耶ちゃんの隣に座っています。
GM : 演奏が止まり、司会の合図で学院長が壇上に上がっていく。
GM : 入学許可の宣言と式辞を述べるためだ。学院長は一礼した後、壇上のマイクの前に立ち――
少女 : 「新入生のみなさーん!ご入学、おめでとうございまーっす!!」
GM : ――学院長のものではない、全く別の声が体育館に響いた。
GM : いつの間にか、学院長の前に割り込むようにして一人の少女が立っていた。
GM : 明るい桃色の髪をツインテールに纏めた、可愛らしい見た目の少女だった。
GM : 背は少し小さく、あなた達よりも年下に見える。小学生、いや進学したての中学生と言ったところだろう。
GM : 白を基調とし、襟やスカートが桃色のセーラー服を着用した少女は笑顔でマイクを手に取っていた。
学院長 : 「な、なんだね君は!降りなさい!」
GM : 当然、こんな少女の登場は予定にないらしい。会場がざわめき始める。
本埜 聡耶 : 「……いったい何なのでしょうか。中等部の入学式ではこのような事は……、明らかに予定外の事態のようですが。」
陽向 夏 : 「な、なんだあ…?もしかしてハプニングってヤツか…!」
毒島 環 : 「えっ、何? 有名な人なの…?」
灰河原 バツ : 「た、タレントとか呼んでるのかな? や、やっぱりお嬢様学校はち、違うね」わかってない
本埜 聡耶 : 「……はあ。 そんなハズはないでしょう。 出演をオファーした有名人ならば、学校側があのような態度を取るハズがありませんよ。」降りなさいと言った人を見て
木戸あやめ : 「な、何なんでしょう……あの子……」
灰河原 バツ : 「え、じゃ、じゃああの子殴り込み? マイクまで持って、用意いいんだぁ」
陽向 夏 : 「保護者が連れて来た子か?目を離した隙に登壇しちまったとかか?」
毒島 環 : 「なんなんだろう……とにかく降りてくれないと式が進まないよ!」
本埜 聡耶 : 「かの玲瓏女学院の入学式があのような少女一人に壊されているのは愉快ですね。 思っているよりずっと杜撰。」
陽向 夏 : 「まあまあ、こんなハプニングがあっても面白えじゃん?入学式早々からこれって伝説になるかもしれねえな…」
毒島 環 : 「大丈夫かなあ…」
本埜 聡耶 : 「さあ……。 ともかく、我々の出る幕ではありませんよ。学校側の対応を見させてもらうとしましょう。」様子見の構え
学院長 : 「君!いいから……!」
少女 : 「ダメでーす!降りませーん!何故ならこのわたし、“霧の妹”(ミスティハート)、愛沢ことなちゃんがー」
少女 : 「今日からこの学園の新しい学院長になるからでーす!!」
本埜 聡耶 : 「……はあ?!」
灰河原 バツ : 「み、みすてぃ……何?」
毒島 環 : 「学院長!? あの子が!?」
陽向 夏 : 「あっはっはっは!なんか思ってたのよりスゲェの来たな!そういうアイドルかなんかなのかな?」
灰河原 バツ : 「あ、ああ、一日学院長みたいなやつ……」
学院長 : 「何を言っているんだ君は……!いい加減に……!」
GM : 学院長が愛沢ことなに手を伸ばす。しかしその手は彼女にぱしっと払い退けられた。
愛沢ことな : 「もー、元学院長さんはー」
GM : ことながぴょんっと小さく跳躍し、
愛沢ことな : 「引っ込んでてくだ……っさい!!!」
GM : 空中でくるんと体を回転させながら、回し蹴りを放った。
学院長 : 「げはぁ!?」
GM : 学院長の脇腹にことなの蹴りが炸裂する。
GM : 放物線どころか一直線に学院長の体が大きく吹っ飛び……彼は体育館の反対側の壁に叩きつけられた。
GM : その威力は幼い少女どころか、人間とは思えない程の力だ。
GM : この異常な光景を前に、駆けつけようとしていた教員は思わず止まり、生徒や保護者からは悲鳴が上がる。
灰河原 バツ : 「…………へぇ??」
毒島 環 : 「あの体格からあの体術……いったいどうなってるの!?」
陽向 夏 : 「なっ…!?アイツ、何をした…!?」
本埜 聡耶 : 「ッ…!? もしかしなくとも、あの力……!! 」
愛沢ことな : 「あー!ごめんなさいおじさーん!ただの人間は紙くずみたいに簡単に吹っ飛んじゃうって忘れちゃってましたー!」
GM : ことなは舌をペロッと出して、ただドジをしたとでも言いたげな様子だ。
灰河原 バツ : 「ななな、何あれ何あれ……ああ、あんなの漫画とかアニメとかでしか起きないでしょ……!?」
本埜 聡耶 : 「いえ、バツさん。 あなたは、いいえ、私たちは現実で見た事があるハズです……そう、旧校舎でッ……!!」
陽向 夏 : 「お、おう…っ、明らかにドラ〇ンボールとかで見るような……」
木戸あやめ : 「じゃ、じゃあ……あの子も、罪子さんと同じような……っ」
灰河原 バツ : 「つ、罪子さんっていうか、ああ、あの時のだったら怪物寄りじゃん……!」
愛沢ことな : 「でもいい感じに盛り上がってくれたみたいで結果オーライですねー!では、改めてこの学院長から宣言しまーす!」
愛沢ことな : 「さあ、はりきって始めましょー!罪と罰に塗れた裏切り者達による――」
愛沢ことな : 「――非日常への入学式を!!」
GM : そう言い放った瞬間、ことなはワーディングを使用する。
GM : 会場にいる全員に、ことなから不快な感覚が伝わり広がっていく。
GM : 嫌な感覚は人々の脳内を塗り潰しながら体から力を奪っていき……。
GM : ただの人間であるあなた達は何も抵抗することも出来ず、その意識を手放すだろう。
毒島 環 : 「いったい、何――」気を失う
陽向 夏 : 「い、意味…わかんねぇ……」がくっ
灰河原 バツ : 「あ、あぇ……何これ、罪子さんたす……」気絶
本埜 聡耶 : 「旧校舎のバケモノの時と、同じ……思、考が、奪われていっ……」意識を手放す
木戸あやめ : 「う、ぁ……おねえちゃ……」
GM : ただの人間達が次々に倒れ、静まり返った体育館。
狭間唯子 : 「……!」
霧下みゆき : 「…………」
GM : その中で、たった二人だけ気絶せずに残っていた生徒がいたが……
GM : その後何が起こったのか、もうあなた達は知ることが出来なかった。
GM : シーンエンド。
GM : 罪子は領域内を監視しすることが出来る能力を持つ。
GM : 彼女の領域は魔物の封印のために旧校舎に常に展開されているが、玲瓏女学院の敷地全てに広げることも出来る。
GM : 学園で暮らす生徒達をこの目で見守ることが出来たからこそ、彼女は旧校舎での孤独に耐えることが出来ていた。
GM : だからこそ、罪子はすぐに気付いた。体育館にいる生徒達に、人間を無力化させる力≪ワーディング≫が行使されたことに。
罪子 : 「ど、どうして……」
GM : 罪子は教室の窓から体育館の方を見詰めながら呟く。
GM : 彼女は今すぐにでも体育館に駆けつけたい気持ちでいっぱいだった。
GM : しかし、魔物を封印し続ける使命を持つ罪子はこの校舎から離れるわけにはいかない。
愛沢ことな : 「あっれー?もしかして分からないんですかー?」
GM : だが罪子が旧校舎から出る必要は無かった。何故なら敵が自ら罪子のもとへと現れたからだ。
GM : 背後から響く愛沢ことなの声。罪子は振り向きざまに鋏を声のする方へと放った。
GM : 教室扉側の席に腰かけていたことなの頬を鋏が掠める。
GM : 声のする喉元に目掛けて投げた一撃だったが、それは首を傾けて躱されてしまっていた。
愛沢ことな : 「きゃー!こわーい!でも良いんですか?こんなことして……」
愛沢ことな : 「わたしは今、新入生も含めた玲瓏女学院の全生徒を人質に取っているんですよ。ちゃんと状況分かっています?」
GM : 罪子はことなを睨みつけるも動けない。錬成した二本目の鋏も投げずに手に下げたままだ。
GM : 罪子の今の一撃を避けれた時点で、愛沢ことなは相当の実力を持つオーヴァードだった。
GM : 一瞬でこの旧校舎まで辿り着いた足の速さも考えると、これ以上下手に動けば彼女はすぐに体育館に戻って生徒達を殺すだろう。
罪子 : 「……あなたが、わたしを殺そうとこの校舎に怪物を送り込んでいた人間ね」
罪子 : 「もうあの怪物達じゃわたしを殺せないと判断して、こんな真似をしたというわけ?」
愛沢ことな : 「えぇ、そうですよー。それに、怪物を用意するのも大変ですからね。色々と手間がかかっちゃいますし」
愛沢ことな : 「もういい加減決着をつけようかと!……というのが半分ですね」
罪子 : 「半分?」
愛沢ことな : 「はい!残りの半分は……“お姉さま”の邪魔をしたあなたへの罰です!!」
罪子 : 「……お姉さま……?一体だれのこと?」
愛沢ことな : 「ちょっと……お姉さまのことも知らないんですか!?もう見たことあるくせに忘れてるんですか!?あんなにかわいいのに!!」
愛沢ことな : 「いいですか……お姉さまは魔物を解放したいんです!なのにあなたはずっとずーっと邪魔ばっかりするんです!」
愛沢ことな : 「わたし達のお姉さまの邪魔をするって重罪なんですよ!分かってますか!?」
愛沢ことな : 「罪!罪罪罪!!重罪で有罪で死刑になっても仕方ないくらいの罪なんです、だから罪子なんですあなたは!!」
愛沢ことな : 「そしてあなたがお姉さまの邪魔をする原因である、この学園の生徒達も同罪です!」
愛沢ことな : 「あなたを殺した後、解放した魔物でも使ってぜーんぶ皆殺しにします!」
愛沢ことな : 「みんなみんなみーんな!“お姉さまの邪魔した罪”で有罪死刑判決勝訴確定地獄逝きなんですぅー!!」
GM : ことなは桃色のツインテールをぶんぶんと振り回りながら捲し立てる。
GM : 彼女の言ってることは無茶苦茶だった。ただ自分達の思い通りにならないから全員死ねと言っている。
GM : だがそれがただの冗談でも子供の戯言でも無いことを罪子は分かっている。
GM : この少女はやると言ったら確実にやるだろう。
罪子 : 「そんなこと……してみなさい……!わたしは本当に亡霊になってでもあなたを追いかけて必ず殺しにいくわ……っ!」
愛沢ことな : 「しちゃうでしょうねー。執念に囚われたオーヴァードって怖いですから、わたしでも流石に殺されちゃうかも」
愛沢ことな : 「……でも、そんなことしてもあなたの気が晴れるだけで生徒達は帰ってきませんよね?」
愛沢ことな : 「ねえ、罪子さん……。あなたならもっと賢い選択が出来るんじゃないですか……?」
罪子 : 「…………っ」
GM : 罪子は苦しそうに思い悩んだ末に……手元の鋏を床に捨てた。
罪子 : 「……分かった」
愛沢ことな : 「うん?」
罪子 : 「魔物のことは解放する。あなたとそのお姉さまが持って行って構わない」
罪子 : 「だけど、この学園の生徒達は……今この学園にいる人達のことだけは、殺さないで」
罪子 : 「彼女たちへの罰は、わたしが引き受けるわ。死ぬより酷い目に遭わせるくらい、あなたなら出来るはず」
罪子 : 「だから、それで……どうかしら」
愛沢ことな : 「……ふーん、なるほどなるほど」
愛沢ことな : 「自分はどうなっても構わないから、他のみんなは殺さないで欲しい。そういうことでいいんですね?」
罪子 : 「……えぇ」
GM : ことなが微笑んだ。
GM : その瞬間、罪子の周囲を漂う白い霧が不自然に歪む。
GM : 霧に取りついたことなの因子によって、霧は形を変えて大気の槍となった。
GM : 罪子の体は、一瞬の間に幾本もの槍に貫かれて血の海に沈む。
罪子 : 「ぁ……っ、……」
愛沢ことな : 「ふふっ、良いんじゃないですか?賢くはないけど、面白そうです」
愛沢ことな : 「あなたのことはこれからうんと酷い目に遭わせます!でも、他の方達をわたしは絶対に殺しませんっ」
愛沢ことな : 「それでー、ほんとに良いんですよね?罪子さんっ」
GM : ことなのその表情と声に、意外にも嘘は見られない。
GM : 罪子は自分の要求がすんなりと通ったことに驚きながらも、
罪子 : 「え、ぇ……。約束、よ……」
GM : 自分の犠牲一つで学園を守れたことを喜び、安心して意識を手放した。
愛沢ことな : 「…………」
愛沢ことな : 「この人、馬鹿ですね。百年も生きてるくせに」
愛沢ことな : 「わたしが出来ることでー、学園のことが何よりも大事なあなたが死ぬより酷い目に遭うことなんてー」
愛沢ことな : 「そんなの、普通に考えて一つしか無いとは思いませんー?」
GM : 罪子の滑稽さを嘲笑うように、彼女の頭を足蹴にしながら言う。
愛沢ことな : 「でもちょうど元学院長を倒して乗っ取ったところだったんです!思う存分楽しませてもらいますね、あなたへの罰っ」
GM : 罪子の手足に霧が巻き付く。四肢を絡み取った霧は罪子の体を持ち上げて宙に浮かべた。
愛沢ことな : 「大丈夫、ちゃんと約束は守りますよ。ただ……」
GM : 旧校舎の窓が開いていく。
GM : 校内に籠っていた、愛沢ことなの白い霧が溢れ出す。
GM : 霧は瞬く間に学園の敷地内に広がっていき、やがて全てを覆い隠した。
愛沢ことな : 「“この学園に巣食う怪物”が、もし生徒を勝手に殺したとしても……それはわたしが守れる約束にはなりませんけどね?」
愛沢ことな : 「……きゃはー!!罪子ちゃんかわいそー!!ことなちゃんったら意地悪ー!!」
GM : 霧に持ち上げられていた罪子の体が、窓から外へと放り出される。
GM : 彼女の体は落下して、すぐに白い世界へと消えていく。
GM : ――これが、終わり。
GM : 百年もの間続いた、罪子の日常の終わり。
GM : 旧校舎を守り続けた一人の女子生徒は、たった今、この封じられた学園と使命から卒業した。
GM : シーンエンド。
GM : ではここからミドルフェイズ。まずはバツちゃんのシーンから。
GM : ――深い眠りの底から、あなたは覚醒する。
GM : そこは玲瓏女学院高等部の教室だったが、旧校舎と同じような白い霧がかかっていた。
GM : あなたはその教室の中央付近の席に座り、机の上に顔を突っ伏して今まで寝ていたようだった。
灰河原 バツ : 「う……うぇ……?」袖口で顔をごしごしこすって顔を上げる
灰河原 バツ : 「きょ、教室…? 入学式は、み、みんなは?」他のみんなを探して周りをきょろきょろ見回します
GM : 見回してみると、霧でよく見えづらいが教室の後ろに誰かが倒れていることに気付ける。
灰河原 バツ : 「きゅ、旧校舎の時とは違……あ、あっ!」あの時と同じで誰かいるぞ!と駈け寄っていく
罪子 : 「う、うぅ……」
GM : 床に倒れていたのは罪子だった。
GM : 罪子は全身に大怪我を負っていた。破れた制服から覗くいくつもの赤い穴は、何か鋭利なもので何度も体を貫かれたのだと分かる。
灰河原 バツ : 「つっ罪子さん!? ななな、なんで、ここ旧校舎じゃ……そ、それにその怪我……な、なんで? 幽霊なんじゃ……!?」
灰河原 バツ : すぐ横に膝をついて声をかけるも、あまりにも重傷すぎてどうしていいかわからずオロオロしてばかり
GM : 声をかけると、罪子は薄く瞼を開く。
罪子 : 「……あ、あなた、は……バツさん……?」
灰河原 バツ : 「そ、そう! バツだよ! あ、で、でも約束破って旧校舎に来たんじゃないよ、入学式で急に眠くなって……あ、あれ? じゃあこれってまた幽体離脱?」
罪子 : 「……違うわ。これは、わたしのせいなの」
罪子 : 「わたしが……あの敵に、負けてしまったから……」 そう言いながら、ゆっくりと立ち上がろうとする
灰河原 バツ : 「な、何のこと言ってるの……? う、わ、そんな怪我で……!」おそるおそる怪我してない部分を探して支えようとする
罪子 : 「わたしは、大丈夫……。少し時間がかかるけど、傷なら治るから……」
GM : 罪子は自分の怪我を示してそう言う。支えて近くで見ると、その傷は目で見て分かる速度で少しずつ治り始めていることにあなたは気付ける。
灰河原 バツ : 「……ふ、普通に触れる? 幽体離脱してないのに……そ、それに怪我治ってきてるけど、本当の怪我だ……」ぺたぺた肌を触れてみたり、怪我の治りをじっと見たりする
灰河原 バツ : 「ね、ねえ……罪子さんって幽霊、じゃないの? も、もしかして……バツが噂で勘違いしただけで、もしかして、ちゃ、ちゃんと生きてる人間なの……?」
罪子 : 「幽霊みたいなものだけど、厳密には違う、とは言ったでしょう」
罪子 : 「きっと、あなたが想像している幽霊そのものではないわ。……生きている人間でもないけれどね」
灰河原 バツ : 「も、もしかして、あの時生き返った人がいるのを知ってるって言ってたのって……」
罪子 : 「わたしのことね。……まあ、それもあなたが思う蘇りとは違うでしょうけど」
灰河原 バツ : 「う、うん……お、思ってたのと違う……う、ううん! 今はいい、そそ、それより何があったの……? 負けたって……そ、それに、バツたちに何があったかも、見てて知ってる? 罪子さんなら」
罪子 : 「……えぇ、知っているわ。落ち着いて、聞いて貰えるかしら」 机に腰かけて
灰河原 バツ : 「う、うん」そのまま床にぺたんと座り込む
GM : 罪子は今までのことを話し始める。
GM : 愛沢ことなの襲撃と、生徒達を人質に取られたこと。
GM : なす術が無かったが、罪子が一人で罰を引き受けることで他の皆は見逃す約束をしたこと。
GM : あなたはそれらを罪子の口から知ることが出来る。
灰河原 バツ : 「ううぅぅ……な、何それ、わ、わけわかんない……お姉さまって誰、そんな八つ当たりみたいな理由で、罪子さんにこんな……」
灰河原 バツ : 「で、で、でも、じゃあこれで罪子さんは自由なんだよ……ね? も、もうその罰を全部受けたんだもんね? ね?」
罪子 : 「そう、ね。多分、そう……なのかしら。愛沢ことなの姿は見えないし……」 しかし若干納得がいかない顔
灰河原 バツ : 「じゃ、じゃあ罪子さん、逃げようよ……ひゃ、百年やってきたことがだめになったのはその……悲しいけど、も、もう魔物はあげちゃって、罪子さんはこうやって生きてるんでしょ? そ、そんな危ない子、もう関わるのやめて逃げよ、ね?」
罪子 : 「……えぇ。もうわたしに出来ることはないわ」
罪子 : 「あなた達も無事だったし、これ以上あの敵にも魔物にも関わることもない。だけど……」
罪子 : 「この、霧。気になるの。バツさん、少し肩を貸してもらってもいいかしら」 机から降りて
灰河原 バツ : 「あ、は、ハイ……ひ、低いけど」(148cm)
罪子 : 「ありがとう」
GM : あなたは罪子を支えながら、彼女の示す教室の窓側へと歩いていく。
GM : 白い霧は教室の中だけでなく窓の外にも広がっており、この学園全体にかかっているようだった。
灰河原 バツ : 「こ、この霧、最初に旧校舎に入っちゃったときと同じ……? ここ、こんなに広く……!?」
罪子 : 「やっぱり、おかしい……。愛沢ことなの霧が、こんなに広がってるなんて……」
GM : そう言いながら、罪子はオルクスのイージーエフェクト≪地獄耳≫を使用。
GM : 領域を広げ、学園全体を俯瞰して見る。
GM : 罪子はしばらくの間、黙って窓の外をじっと見つめる。その瞳は目の前では無く、どこか虚空を向いているようだったが……。
罪子 : 「あ、あぁ……」
GM : 罪子の体から力が抜け、支えるあなたの腕をすり抜けてその場に崩れ落ちた。
灰河原 バツ : 「あっ……ちょっ……ど、どうしたの? こ、ここからでも学院の中、見えたんです、よね? 何が……毒島さんたちは? 陽向さんは? 本埜さん、木戸さんは……!?」
罪子 : 「どうして……。どうして……!あの子、わたしとの約束を……っ」 あなたの質問に答えず、涙を零す
灰河原 バツ : 「……」多少親しみやすい部分もあったとはいえ、強く、不可思議な存在だった罪子さんがこっちの質問に答えられないくらい疲弊し、動揺している様子におろおろする
灰河原 バツ : 「あっ」
灰河原 バツ : ふと、ポケットから罪子さんに巻いてもらったハンカチを探り当てる。自分もその場に屈んで、それを罪子さんの目の下に持っていく。そーっとそーっと涙を染み込ませていく
GM : 罪子は涙を流しながら、あなたの方を見る。ハンカチを払いのけることもしない。
罪子 : 「バツさん……」
灰河原 バツ : 「ふ、へへ……け、怪我の時に気付いたらよかったね……う、ううん、こうやって使えたから、い、今気付いて正解だったかなぁ」
罪子 : 「…………」 しかし、笑顔を返すことはなく
罪子 : 「ごめんなさい、バツさん」
罪子 : 「わたし……あなた達を、守れなかった……」
灰河原 バツ : 「や、やめてよ」
灰河原 バツ : 「つ、罪子さんからしたら学院の生徒を守るのが、あた、当たり前なのかもしれないけどさ。バツからしたら、守ってもらうの当たり前じゃないよ」
灰河原 バツ : 「守ってもらったらありがとう、だけど、守ってもらわなかったからって、罪子さんのせいなわけないよ」
GM : 罪子はそれでも辛そうに首を横に振る。……と、そこで。
GM : 大きな足音が廊下から響く。その重量ある足音を、あなたは知っている。
GM : あの、旧校舎で遭遇した――そう気付くのと同時に、教室の扉が破壊された。
灰河原 バツ : 「ひっ」あの時火傷を負わされた足首をびくっと跳ねさせ、息をのむ
GM : 壊された扉の方を見ると、そこには怪物が現れていた。
GM : 旧校舎にいたものとほとんど同じ見た目をしているその生物は、あなたと罪子を赤い目で見据えている。
罪子 : 「……っ。もう、来たのね」
灰河原 バツ : 「ふ、普通に廊下とか歩いてるの? こいつら……じゃ、じゃあ罪子さんと一緒にいないと……毒島さんたちは……」
罪子 : 「……バツさん、ここにいて。わたしが……わたしが、倒すから」
灰河原 バツ : 「で、で、でも、あんな怪我したばっかりで……!」
罪子 : 「大丈夫、だから……」
GM : 罪子はそう言って、立ち上がろうとする。しかし傷が痛むのか、すぐに足下がふらつき……
罪子 : 「あっ……」
GM : そのまま床に転んでしまう。
GM : 今の罪子は心身共に衰弱しきっていた。この状態で怪物と戦うことは不可能だと、あなたでも分かるだろう。
灰河原 バツ : 「……っ!!」
灰河原 バツ : 近くの椅子を両手で持ち上げ、手前に構えながら罪子さんの前に進み出ます
灰河原 バツ : 「くっ……くくく、来るなぁ! つつつ、罪子さんに何かしたら、バツ許さないぞぉ……っ! も、もしもバツのこと食べたら……つ、罪子さんの噂よりえげつない幽霊になって呪ってやる……!」
罪子 : 「ば、バツさん……!だめ、待って……!」 倒れながら叫ぶが、罪子は立ち上がることも出来ない
灰河原 バツ : 「だ、だめだよ……だってバツ、一人で逃げきれないし、罪子さん運んで逃げれるような体力もないし……ひゃ、百年生徒守ってきたんでしょ? じゃ、じゃあたまには守られてもいいじゃない……」
灰河原 バツ : 「で、でもバツが食べられて、うまく幽霊になれなかったら……どんなのになってもいいよ。罪子さんの知ってる方法で、バツのこと生き返してね……」
罪子 : 「そんなの……!!」
GM : そんなことさせない。罪子は制服のスカーフを外して手に持ち、鋏に変えようとする。立てなくても、投げて戦うことくらいは出来るだろうと。
GM : ……しかし、スカーフの形は変わらない。彼女が何度念じても、何も起こらないのだ。
GM : まるで、力を奪われてしまったかのように。
罪子 : 「(どうして……)」
GM : 怪物はあなた達のそんな様子を見て、赤い目を気味悪く歪める。
GM : 怪物が腕をあなたへと伸ばしていく。人間など少し力を込めるだけで簡単に握り潰せてしまいそうな化け物の腕だ。
灰河原 バツ : 「とっ……! 通さないよ! 食べるんだったらバツが先だから! ば、バツ! チビで運動不足だから、ほ、骨まできっとぽりぽりいけちゃうよ! ふっ、フヒヒヒ……っ」
怪物 : 「ゴアア……!!」
GM : 怪物が低く唸り声を上げる。あなたの持っている椅子は簡単に怪物に指先で摘まみ取られ、そしてバキバキと音を立てて潰される。
灰河原 バツ : 「ひっ……い……!」腰が引け、がくがくに体を震わせながらも、細腕を胸の前で構えてまっすぐ怪物を見ている。けして動かない。
GM : 怪物は無防備になったあなたの体を鷲掴みにする。あなたは捕まえられ、怪物の手から身動き一つ出来なくなる。
怪物 : 「…………」 自分の顔の前に持ってきて、ジッとあなたを睨んでいる
灰河原 バツ : 「ふ、ふひっ、ヒヒッ……! な、なるべく痛くしないでね……!」と、涙目で精いっぱい睨み返す
GM : ――それが、あなたの最期の言葉となった。
灰河原 バツ : (パパ、ごめん……やっぱりバツ、だめなままだった……!)
GM : 怪物がその手に僅かな力を込める。
GM : 嫌な音が教室に響いた。骨が折れ、肉と内臓が潰れる音だ。
GM : その瞬間で、あなたの意識はもう無くなっている。
GM : ……灰河原バツは怪物に体を握り潰され、殺されていた。
罪子 : 「あ……!あ、あぁ……」
GM : 罪子が名前を呼ぶ。その声はもう死んでしまったあなたには決して届かない、
GM : ……はず、だった。
怪物 : 「ガ、ゴ……!?」
GM : 灰河原バツの死体が、独りでに蠢いた。
GM : 自分の手の中で動いた感覚に驚き、怪物がその手を開く。
GM : バツの体が床に落ちる。しかしそれはただの死体ではない。
GM : 死体はゆっくりと蠢いて、潰された体を修復していた。肉が、内臓が、骨が、生物としてありえない速さで治っていく。
GM : やがて元の体に完全に戻ったあなたは、一度死んで潰えた意識をも取り戻す。
灰河原 バツ : 「あ、あぇ……アハ、フヒヒ……ほ、本当に幽霊になれちゃったのかなあ……!」
罪子 : 「バ、バツさん……。ち、違う……それは……っ」 目を大きく見開きながら蘇ったあなたの顔を見て
GM : ……そこで、蘇ったあなたはあることに気付く。
GM : あなたの体と心は、二つの未知に蝕まれていた。
GM : 体を蝕むのは、未知の力。
GM : 正体不明の謎の力があなたの体に溢れていた。その力を解き放てば、目の前にいる怪物だって倒せると直感的に理解出来る。
GM : 心を蝕むのは、未知の衝動。
GM : あなたの中で僅かに増大した恐怖の衝動が、その力を使って満たせと心の奥底で小さく囁いているのを感じる。
灰河原 バツ : 「はあぁ~~~怖い、怖いなあぁぁ~~~! こんなに怖がらせてくれたんだったら、バツの気持ち、分けてあげなきゃあ……!」
灰河原 バツ : 宣言とともに、怪物の周囲の空間が色を失い、灰色に褪せる。その数メートル四方にも満たないような空間の中で、怪物も立っていられないほどの重力が巨躯を押し潰す。
灰河原 バツ : その空間の中を、灰河原バツの小さく華奢な体が悠然と歩いて行く。
灰河原 バツ : 制服のスカートの腰部分から取り出したのは、大振りの木槌。
灰河原 バツ : 押し潰された怪物の胸に向かって、細腕がそれを振り下ろすと、コーン!と甲高い音が響く。
灰河原 バツ : 一つ振り下ろすと、怪物の胸板に亀裂が走り、円形に肉体がズレて落ちくぼんでいく。それは、重力の『釘』
灰河原 バツ : 「怖いよね……怖いよねえ! わかるよぉ、バツすっごくわかる、伝わってくる! 一思いに終わらせてほしいよね!? でもごめんねえ、バツこんなだからあんまり力強くないんだぁ……少しでも早く終わらせられるように、頑張るからねえ……!」
灰河原 バツ : 灰河原バツが、木槌を振り下ろす!振り下ろす!振り下ろす!振り下ろす!振り下ろす!振り下ろす!振り下ろす!振り下ろす!振り下ろす!振り下ろす!振り下ろす!振り下ろす!振り下ろす!振り下ろす!振り下ろす!振り下ろす!振り下ろす!
灰河原 バツ : それは重力の釘が沈み切り、木槌が直接怪物の胸板を叩くまで続いた。
GM : 重力の釘が怪物の中心を貫く。怪物はこの世のものとは思えない程、悲痛な叫び声をあげ……
怪物 : 「ギ……ギ、ぁ……」
GM : 息を漏らすようにか細い鳴き声と共に、巨体が沈む。それから、怪物は一切動かなくなった。
灰河原 バツ : 「フー……フー……フヒッ、フヒヒ……! はあぁぁ……! こ、怖いなぁ……! も、もう動かないかな、ふ、フヒヒッ……! ば、バツ、どうなっちゃったのかなぁ……!」
灰河原 バツ : ゴトンッと足下に木槌を落とし、自分の両手をまじまじと見つめる。早まりっぱなしの鼓動に陰鬱とした気分、それなのに頭が引っ張られるような暗い陶酔感で気がどうにかなりそうだ。
罪子 : 「……バツさん」
GM : 何とか立ち上がった罪子があなたの名を呼ぶ。
灰河原 バツ : 「ヒッ…ヒフー……! つ、罪子、さん……よ、よかった無事で……ふ、フヒッ、み、見てよ、罪子さんと比べたら手際が悪いったらないけど……ふっ、フヒヒ……! バツにもできたよ……!」
罪子 : 「…………」 黙って怪物の方を一瞥した後
罪子 : 「ありがとう……バツさん。助けてくれて……」
GM : そう言って、あなたの体を抱きしめる。
灰河原 バツ : 「た、助け……そ、そうだよねっ、バツちゃんと、罪子さんのこと助けたよね、ちゃんとできたよね、これでよかったよねっ……?」
灰河原 バツ : 抱きしめられた体は、極度の緊張によって強張り直立で固まっている。
罪子 : 「……えぇ。出来てたわ……。でも……今のは、」
GM : 罪子の言葉を遮るようにして、突然校内放送のチャイムが鳴った。
愛沢ことな : 「校内放送―。校内放送でーす!」
GM : 放送から、愛沢ことなの声が聞こえる。
愛沢ことな : 「学院長からのご連絡でーす!説明会を行いますのでー、まだ生きている生徒は今すぐ校庭にお集まりくださーい!」
GM : それだけを伝えると、チャイムが鳴って放送が終わる。
罪子 : 「……バツさん、大丈夫?動ける……?」 抱きしめたまま心配そうに
灰河原 バツ : 「だっ、だっ……大丈夫、ふ、フヒ、怖……」
灰河原 バツ : さび付いた関節を無理やり押し曲げるようにして、罪子さんの背中を抱き返す
灰河原 バツ : 「こ、怖かった……い、今も怖いのに、それがね、なんだか脳みそがどろどろになってくみたいに気持ちいい? 気持ち悪い? の……釘打ってると、色々どうでもよくなっちゃって……バツ、どうなっちゃったのかなぁ?」
罪子 : 「……あなたは、一度死んで蘇った。その時、わたしやあの愛沢ことなのような、超能力者になった……」
罪子 : 「わたし達のような能力者は、何か特定の感情や記憶が増大することがあるみたいなの。……きっと、そのせいでバツさんは怖がったり、気持ちよくなったりしたんだと思う……」
灰河原 バツ : 「フ、フフ……じゃ、じゃあ幽霊じゃなくって、罪子さんと同じになったんだね? ふ、フヒヒ……やったぁ……」
GM : 罪子は少し複雑そうな表情だったが、それを隠し、
罪子 : 「えぇ、同じよ」 あなたから離れて
罪子 : 「……そして、他の皆……環さん達も、きっと同じようになっている」
灰河原 バツ : 「毒島さんたちも……? さ、さっきは、それが見えたの?」
罪子 : 「うん。それに今も確認したら彼女達は皆、今の放送を聴いて校庭へと向かっていたわ」
灰河原 バツ : 「そ、そっかぁ……じゃ、じゃあバツたちも行こう? い、今ならバツが罪子さんのこと、守ってあげられるもんね? あ、あの子に……罪子さんにやったのと同じだけ、釘打ってあげられるもんね……!」
罪子 : 「……えぇ」 小さく笑って
罪子 : 「頼りにしているわ、バツさん」 あなたの手を握る
灰河原 バツ : 「ふ、フヒ……」
灰河原 バツ : 握られた手の温かさから、ようやくバツの体に血が巡り始め、強張っていた体がほぐれ始めていた。
GM : あなたは罪子の手を引いて、教室を出て校庭へと向かって行く。
GM : ――こうして、あなたは覚醒した。罪子と同じ存在になれたと喜ぶあなただったが……
GM : ……これから先、様々な真実を知った時。あなたがそれでもまだ喜べるかは、まだ分からないだろう。
GM : シーンエンド。
GM : と、いうわけで、バツちゃんの覚醒は“死”でした。
GM : 侵食値に+18、それと今回の登場侵食はダイスで振らずに5で固定するので、さらに+5してください。
system : [ 灰河原 バツ ] 侵食率 : 22 → 45
灰河原 バツ : いえっさー!アップデート完了!
GM : おっけー!
GM : 照明がほとんど落ちて薄暗くなった体育館。
GM : 毒島環、体育館の床に一人倒れていたあなたは目を覚ました。
GM : 館内には白い霧が薄くかかっていて視界が悪い。
GM : 先日に迷い込んだ旧校舎の中に満ちていた霧と同じだと、あなたはすぐに分かるだろう。
毒島 環 : 「ん……みんなは……」辺りを見回す
GM : 辺りを見回すと、入学式の時にいた他の生徒や保護者の姿は見えない。
GM : しかし、背後に何者かの気配を感じるだろう。
毒島 環 : 「……!」ただならぬ気配を感じて振り向く
狭間唯子 : 「……やっと起きたか」
GM : 振り返ると、すぐ傍にいたのは唯子だった。
毒島 環 : 「…! 唯子……さん」
毒島 環 : 「私……いったいなんで眠って……みんなはどうしたんですか!??」
狭間唯子 : 「わたし達は全員、あの愛沢ことなとかいう奴に眠らされてしまっていた」
狭間唯子 : 「他の奴らは、眠っている間にどこか別の場所に運ばれたのかもな」
毒島 環 : 「霧はあの子の能力……じゃあ、聡耶ちゃん夏ちゃんに、バツちゃんも……!」
毒島 環 : 「……探しにいかなきゃ……!」
毒島 環 : いまにも走り出したくなるが、ぎゅっと制服の裾を掴む。自分を落ち着かせるように
狭間唯子 : 「お前は他人のことより、まずは自分の心配をした方が良い」
狭間唯子 : 「今、この学園はお前の友人を探しにいけるような状況じゃないからな」
毒島 環 : 「……? どういうこと、ですか……?」
GM : そこで、館内に重い足音が鳴り響いた。
GM : その足音は何重にも重なって、体育館全体を揺らす地震に変わる。
GM : そして、霧の中から巨大な影がいくつも現れ始めた。
GM : 霧で見えづらいが、そのシルエットにあなたは見覚えがある。
GM : それは先日の体育館で遭遇した怪物だ。
毒島 環 : 「――!」 あの時の光景がフラッシュバックし、固まる
GM : 怪物達は十体以上おり、あなた達二人を取り囲むようにしてゆっくりと近づいて来ている。
狭間唯子 : 「……やはり、こうなったか」
毒島 環 : 「わ……!」 一歩ずつ、逃げるように唯子のほうへと寄っていく
狭間唯子 : 「毒島環」 寄って来たあなたの手を掴んで
毒島 環 : 「!」 呼ばれて、怪物の方からふり向く
狭間唯子 : 「ここから一歩も動くな。……良いな」
毒島 環 : 「……っ」
毒島 環 : 恩人を目の前に、しかしただの人間でしかない自分はこの状況に太刀打ちできない。
毒島 環 : 歯がゆい思いを胸に、首を縦に振る。
GM : 唯子はあなたを見詰めた後、手を離す。
GM : その直後、霧の中から一体の怪物があなた達の方へと飛び出す。
GM : 突撃してきたその怪物は、あなた達を叩き潰そうと巨大な拳を振り下ろそうとするが……
GM : ……しかし、あなたの体が潰されることは無かった。
GM : あなたを庇うように前に出た唯子が、その拳を両手で受け止めていたからだ。
毒島 環 : 「唯子さん!!」足が竦みそうになるが、一歩も動かず、叫ぶ。
怪物 : 「ギ!?」
GM : 自分の攻撃が止められると思いもしなかった怪物が驚愕の声をあげる。
GM : そしてその声は、すぐに悲鳴に変わった。
狭間唯子 : 「もう、こういうのはうんざりだ……!消えろ!!」
GM : 唯子の両手から紅蓮の炎が溢れ出す。
GM : 霧を晴らしながら燃える炎が怪物を焼き尽くす。その火力は凄まじく、怪物は一瞬で骨まで燃やされて消し炭になった。
毒島 環 : 「(炎……!)」
毒島 環 : 環の脳裏にいまも焼き付く、あの恐怖の炎の光景。しかし、あの日絶望の淵から環を救ったのもまた炎だった。
怪物 : 「ギ、ギイイ!!!」
GM : 怪物の一匹が不快な声を上げて、環へと襲い掛かって来る。
GM : すぐに唯子は足の裏から炎を噴射させて跳躍する。
GM : ミサイルのように飛んだ唯子は、一瞬で怪物の目の前まで辿り着いた。
GM : 唯子の両手から放たれた炎が盾のように展開される。炎に妨げられて、怪物は環に近付くことが出来ず後退していった。
狭間唯子 : 「本当に、いい加減にしろ……!お前ら……っ」
GM : ……と、あなたは唯子が戦うその姿を目の前にして、突然頭が痛み始める。
毒島 環 : 「……!?」
毒島 環 : 「やだ……こんなときに……!!」 頭を抱える。それでも、目の前で起きている出来事から目を逸らさないように、食いしばる。
GM : ズキズキと打つ頭痛は、あなたの脳裏にある光景を蘇らせていく……。
GM : それは一年前、ショッピングモールで火災に遭った時の記憶だと、あなたはすぐに分かるだろう。
毒島 環 : 「……ぁ……」
毒島 環 : 今も記憶に強く残るその光景が、目の前に蘇ったような錯覚に陥る。
GM : 何故か今まで朧げになっていた記憶。
GM : 抜け落ちていたパズルのピースが拾い集められていくようにして、あなたはあの時の出来事を断片的に思い出していく。
GM : ……ショッピングモールに響き渡る悲鳴と共に、その異形の怪物は突然現れた。
GM : それは今体育館にいるものと見た目は違ったが、確かに似たような力と気配を持つ、人ならざる怪物だった。
GM : 怪物は炎を吐き出して、モール内を真っ赤に染める。
GM : 炎に巻き込まれた人々が次々に焼け死んでいく。
GM : あなたは未知の怪物と死への恐怖で一歩も動くことが出来ず、炎に囲まれる中でただ怯えて蹲ることしか出来なかった。
GM : ――しかしその時、炎の中から唯子が現れた。
狭間唯子 : 「ふざけるな!ふざけるなぁ!どうして殺した!!答えろ!!」
GM : 泣き叫びながら怪物に立ち向かっていく唯子の姿。
狭間唯子 : 「許さない……!絶対に許さない……!地獄に落ちろ、化け物――――――っ!!!」
GM : 流した涙さえも渇き燃やす程の炎を操って、唯子は怪物を焼き尽くしていく。
GM : ……そんな記憶を、あなたはたった今思い出す。
GM : あなたが今まで覚えていたのは、唯子が怪物を撃退した後からのことだ。
GM : 唯子が駆けつけ、異能の力を使って怪物と戦っていた場面をあなたは何故か忘れてしまっていた。
毒島 環 : 「――」全てを思い出す。長い間追い求めていた、自分の記憶にずっと欠けていたピース。それが、ぴたりと。
毒島 環 : 「そっか、私は……あの時にも……」
GM : あなたが過去の記憶を思い出している間に、唯子は怪物達を何体も倒していた。
GM : 唯子には数の差を覆せるほどの強さがあった。十体以上いた怪物はすでに後残り二体になっている。
GM : だが、しかし。
狭間唯子 : 「うっ……ぐ……っ」
GM : 唯子は致命傷だけは避けてはいるものの、怪物達の攻撃をすでに何度も受けて疲弊していた。
GM : 理由は一つ、あなたを守りながら戦っているからだ。
GM : 残った二体の怪物もそれに気づき始めて来ているようで、唯子があなたを無理に庇わなければいけなくなる立ち回りで攻撃の手を続けている。
GM : そのせいで唯子は残りの怪物を倒しきれない。このままではいずれ唯子は倒され、あなたも殺されることだろう。
毒島 環 : 「唯子さん……!」
毒島 環 : 何か手はないか、必死で考える。いま、力で及ばない自分にできるのは、考えることだけだ。
愛沢ことな : 「……良いんですかー?黙って見ているだけで」
GM : 突然、あなたの耳元に囁く声があった。それは入学式で聴いた、愛沢ことなの声だ。
GM : しかしことなの姿は近くに無い。どこか別の場所からあなたに声だけを届けているようだった。
毒島 環 : 「……お前は!!」ふり向けども姿はない
毒島 環 : 「(くそ、これもあいつの能力か……!)」
愛沢ことな : 「このままでは死んでしまいますよ、あの人。もう分かっていますよね?」
愛沢ことな : 「足手まといで戦えないー、ただの人間のあなたがいるせいでー、あの人は死ぬんです。うふふふふっ」
毒島 環 : 「やめろっ!!」 その言葉に負けて、膝を付きそうになる意識を、必死で振り払う。
愛沢ことな : 「あれあれー?やめていいんですか?わたしはあなたに良いことを教えに来てあげたんですよ?」
毒島 環 : 「……どういうこと……!?」
愛沢ことな : 「あなたはすでに“感染”している!実はあなたにもあの人と同じように、戦える力が眠っているんです!」
愛沢ことな : 「その力……目覚めさせたくはないですかー?」
毒島 環 : 「……」 明らかに敵の声に、耳を傾けるのは癪だが
毒島 環 : 「(このままじゃどのみち助からない……なら、いいさ、乗ってやる!)」
毒島 環 : 「どうすればいい」
愛沢ことな : 「ふふっ、それはですねー」
GM : がしゃん、と音を立ててあなたの目の前に何かが落ちる。
GM : 何も無い空間から現れたそれは、スナイパーライフルだった。
毒島 環 : 「!」
愛沢ことな : 「それを持って望んでください!強く……強く……ひたすらに強く、力を望んでください」
愛沢ことな : 「方法はただ、それだけです。“レネゲイド”があなたの望みに応え、そして“発症”するかは……あなた次第ですよ、毒島環さん」
毒島 環 : 「……シンプルでいいね、わかったよ」
毒島 環 : 「(この状況は運命などではなく、まだ見えぬ敵に仕組まれたものなのかもしれない。それでも――)」
毒島 環 : 「(私は……ずっとこの日のために……!)」
毒島 環 : ライフルを握り、強く念じる。
毒島 環 : 「(次は……私が助ける番だ!)」
GM : では、あなたが強く望んだ、その瞬間。
GM : あなたの心臓が強く鼓動する。全身に巡る血が熱く燃え上がる。
GM : 血が内側からあなたの体を焼くようにして全身に苦痛が走った。
毒島 環 : 「……ッ!!」
GM : その苦痛は十数秒程続く。ほんの僅かな時間、しかし永遠とも思えるような過酷な時間。
GM : だが、そんな耐えがたい痛みに耐えきった時、あなたは自分の体に未知の力と衝動が生まれていることに気付くだろう。
GM : それは罪子や唯子と同じ能力。あなたが望んだ力。
GM : そして心の中で僅かに燻り始めた自傷の衝動。あなたはこの力と衝動に一生付き合って生きていくのだと理解する。
毒島 環 : 「――っ、ぐっ、はぁ……!!」 内から湧き上がる苦痛に、なんとか耐えきる
毒島 環 : その痛みを乗り越えた後に、環を襲ったのは――圧倒的なまでの情報量。
毒島 環 : 『安全機構解除、標的確認、着弾までの時間から割り出される座標は……』
毒島 環 : ゲームの世界でしか扱ったことのないはずの実弾銃、その使い方から適正な照準、さらには敵の動きに至るまで
毒島 環 : この戦場を戦い抜くために必要な情報が数式化され、コンピュータプログラムの処理画面のように、次々と脳の中を流れていき、理解され処理されていく。
毒島 環 : 脳がそのように働くのと同時に、環は一瞬で射撃体勢に入り……ものの1秒後には、スコープの中央に、標的を弾丸が捉える未来を幻視していた。
毒島 環 : 「!!」 引き金を引く。破裂音と共に、銃弾が怪物を捉える。
毒島 環 : このサイズの動物を仕留めるのに一発のライフル弾は、あまりにも心許ない……はずだ。普通なら。
毒島 環 : しかし、環の放った一撃は、本来なら知るはずのない未知の存在の急所を、確かに貫いた。
毒島 環 : 「(――まだ敵の手の内に居るのは癪だけど……)」
毒島 環 : 「大丈夫ですか、唯子さん」
狭間唯子 : 「……っ!お前……」
毒島 環 : 「……ごめんなさい。約束、守れなくて」
毒島 環 : 人間の感情までは、高速化した頭脳でもはっきりは読み取れない、が、任侠の世界で生きていた経験である程度察する。
狭間唯子 : 「…………」
GM : 急所を貫いた怪物はもう動かない。残りは一体……それも突如覚醒したあなたに怯んでいた隙を突くことで、唯子があっという間に燃やし尽くした。
毒島 環 : 「……倒し切った……みたいですね」
狭間唯子 : 「……あぁ」 怪物の亡骸からあなたに向き直って、睨みつける
狭間唯子 : 「お前……。自ら望んだな、力を……!」 近付いてきて
毒島 環 : 「……っ、……はい」
狭間唯子 : 「どうして望んだ!その力は……っ!!」
毒島 環 : 「分かってます……! これは恐ろしい力だって……!」
毒島 環 : 「でも……あのまま私を守っていたら、唯子さんは……」
毒島 環 : 「……」 言いよどむ。覚醒した頭脳をもってしても、この感情を言葉にするのは難しい。
毒島 環 : 目の前の唯子を大切に思うあまりに、約束を破ってしまったのは事実なのだ。
狭間唯子 : 「……こうなったのもまた、わたしが弱いせい……か」 顔を背けて
毒島 環 : 「違います」
毒島 環 : 「あなたがいたから、私は生きている。唯子さんの望んだ形じゃなくても……それは間違いない事実です……」
狭間唯子 : 「何も違わない。わたしがもっと強ければ、お前が目覚めることも無かった。それも事実だろう」
毒島 環 : 「……」あまりにも、実直な言葉に返す言葉を失ってしまうが、どこか安心している自分がいる。
毒島 環 : やはり、この人は自分を助けてくれた狭間唯子その人なのだ。あの日、救えなかった人に涙を流していた、あの人に違いないのだ。
毒島 環 : 「……ごめんなさい、生意気なことを」
狭間唯子 : 「…………」 顔を伏せて黙り込んでいる
GM : そこで、校内放送のチャイムが鳴った。
愛沢ことな : 「校内放送―。校内放送でーす!」
愛沢ことな : 「学院長からのご連絡でーす!説明会を行いますのでー、まだ生きている生徒は今すぐ校庭にお集まりくださーい!」
GM : それだけを伝えて放送は終わる。
狭間唯子 : 「……行くぞ」 あなたへの返事はせず、体育館の出口へと歩き出す
毒島 環 : 「……はい」その背中を見ながら、一歩一歩、踏みしめるように歩く。
毒島 環 : 「(確かに、普通の人間とはあまりにもかけ離れすぎているかもしれないけれど……)」
毒島 環 : 「(……あなたは、誰よりも人間らしい。私はそう思うから)」
GM : こうして、あなたは失われていた記憶を取り戻し、そして力を得た。
GM : 力を得たことを、唯子は望んではいなかったかもしれない。
GM : だがそれでも、あなたが大事な人を守りたいと望んで掴んだ力だ。
GM : この選択が間違いでは無いと信じて……今は彼女と共に前に進むしかない。
GM : シーンエンド。
GM : と、いうわけで環ちゃんの覚醒は“渇望”でした。
GM : 基本侵食に+17、登場侵食の5を足して22点上げてください。
毒島 環 : 了解です!
system : [ 毒島 環 ] 侵蝕率 : 0 → 42
GM : おっけい!では次のシーンに
GM : 陽向夏。入学式で気を失ったあなたは、あの後体育倉庫の中に運ばれていた。
GM : 校庭の隅に建てられたこの倉庫には体育の授業で使う用具が収納されている。
GM : 少し埃臭い倉庫の中に敷かれたマットの上であなたはずっと眠っていた。
GM : 寝心地の悪そうな場所でもあなたは起きること無く、夢を見ていた。
GM : それは何でもない夢だ。家で両親と一緒にいる夢。中学校に通っていた頃の夢。最近見た漫画やドラマの世界の中に入り込む夢。
GM : いつも見て、夢だと自覚もせず、起きたらすぐに忘れてしまうような夢の世界。
GM : そんな世界は、突如暗闇に包まれた。周りが真っ暗になり、あなたは一人取り残される。
陽向 夏 : 「……なんだ、どこだ…ここ……」きょろきょろと周りを見渡す
陽向 夏 : 「暗いな…灯り、灯りが欲しい…」
愛沢ことな : 「うふふふふ……」
GM : 闇の中で、愛沢ことなの笑い声が響く。
GM : 周りを見渡しても、暗くてことなの姿は見つけられない。
陽向 夏 : 「っ、これは…えっと、体育館の…ちんちくりんの声…!」
愛沢ことな : 「違いますぅー!ちんちくりんなんかじゃないですぅー!愛らしバディなんですぅー!」
愛沢ことな : 「そんなことより、いつまですやすや眠っているんですかー?起きてくださーい!」
陽向 夏 : 「眠って…あれ、あたし眠ってんのか…!?」
陽向 夏 : 「どうやって起きんだ…!頬でつねれば……えででで……っ」自分の頬をつねって
愛沢ことな : 「おバカさんですね、そんなので起きれるわけないですよ。しょうがないからわたしが覚醒させてあげます!か・く・せ・い!」
愛沢ことな : 「もちろん……二重の意味で!」
GM : と、ことなの声が響いた瞬間。
GM : あなたは突如として襲い掛かった強い痛みで夢から目覚める。
陽向 夏 :
「っ、がっ…!?ぐ…ああ……ッ!?」
激痛に悶えながら、身をよじらせる
GM : 全身が燃えるように痛い。それは今まで感じたことの無いような苦痛だった。
GM : あなたはその痛みを、自分の体が内側から作り替えられているようだと感じる。
GM : 未知の力が体の中から湧きだして、その力を扱うための体に変化しているのだ。
GM : そして痛みと共に、あなたは自分の心の奥底にある感情が増大していくのを感じるだろう。
GM : その感情――衝動の名は、恐怖。
GM : 恐怖の衝動はあなたの心を蝕んでいく。まるで自分の中に知らない自分がもう一人生まれたかのような感覚。
GM : あなたは暴走状態になり、自分自身の内なる力が怖くて仕方が無くなってしまう。
陽向 夏 :
「うあ、あああ…っ!?熱い…っ、痛い痛い痛いぃ…!!なんだよ、これぇ…っ、ああああっ!!」
底なしの恐怖と、いつまで続くかわからない激痛に悶え、目を見開き声をあげる。
GM : 苦痛と恐怖はいつまでも続く。終わりの無い地獄に突き落とされたあなたは自分が自分で無くなっていき、やがてその自我を手放し……
霧下みゆき : 「夏さん」
GM : ……そうになった時、みゆきの声が聴こえた。
陽向 夏 : 「!!…ぉ、ね…ちゃん……?」その声へ意識を向ける
GM : 白い霧のかかる体育倉庫の中に、いつのまにか霧下みゆきの姿があった。
霧下みゆき : 「なるほど、ね……。暴走しちゃってるのね、かわいそうに……」 そう小さく呟くと
GM : みゆきは苦しむあなたの体を、正面から優しく抱きしめた。
陽向 夏 :
「は、ぁ……ぐ、みゆ…おねえ、ちゃん……っ、熱い…っ、苦…し……たす、け……」
縋りつくように彼女へ抱き着き、か細い声で助けを求める
霧下みゆき : 「大丈夫、もう大丈夫よ。わたしがついてるわ……夏さん」
GM : あなたの耳元でそう優しく囁きかける。
GM : みゆきの柔らかい体と甘く芳しい香りに包み込まれると、恐怖に縛られていたあなたの心は少しずつ落ち着いてくるだろう。
GM : やがて、暴走状態も解除される。
陽向 夏 : 「はあ…はあ…っ、これ…は……」
霧下みゆき : 「落ち着いた?もう大丈夫かな?」 髪を撫でて上げながら
陽向 夏 :
「……大、丈夫…? ありがとう…お姉ちゃん……」
「で、でもお姉ちゃん…どうして、ここに…っ」
霧下みゆき : 「わたし、この近くで目を覚ましたから。夏さんの声が聴こえて飛んで来たのよ」 離れて、積み上げられたマットの上に座る
陽向 夏 :
「そうなんだ…あれ、確かあたし達って……」
体育館の出来事を振り返り、なぜ自分がここにいるのか不思議に思う
陽向 夏 : 「なんで、あたし達こんなところにいるんだ…?入学式は、あたしの親は、バツ達は…??」
霧下みゆき : 「愛沢ことなって子が入学式に現れたのは覚えているかしら」
霧下みゆき : 「わたし達はあの子に眠らされてしまったの。そして……あなたは超能力に目覚めさせられてしまった」
陽向 夏 :
「超、能力…? ど、どういうことだ……ううん…?」
状況に追いついていけない…
陽向 夏 :
「夢…じゃないよな、あんなに痛くて苦しかったし……ううん……」
霧下みゆき : 「そうよ。その能力のせいで、夏さんはあんなに苦しんでいたでしょう?」 あなたの胸の中心を指でトンと軽く突いて
陽向 夏 : 「あれ…能力のせいなのか…!?なんか嫌な能力だな…それで、その痛みを乗り越えてあたしは何ができるようになったんだ…??」
霧下みゆき : 「そうね、それは……」
GM : そこで、校内放送のチャイムが鳴る。
愛沢ことな : 「校内放送―。校内放送でーす!」
愛沢ことな : 「学院長からのご連絡でーす!説明会を行いますのでー、まだ生きている生徒は今すぐ校庭にお集まりくださーい!」
GM : 体育倉庫にいるあなた達にも外から愛沢ことなの声が聴こえて来た。
霧下みゆき : 「……あの子ね」 マットから降りる
陽向 夏 : 「あんのちんちくりん…!行こうお姉ちゃん、アイツに一言二言いってやらなきゃ気が済まねえ!」ばっと立ち上がる
霧下みゆき : 「あっ……待って、待ってっ」 夏ちゃんの手を握って
霧下みゆき : 「行く前に……夏さん、ここから外を見てくれる?」
GM : みゆきは体育倉庫の扉に少し空いた隙間を示す。
陽向 夏 : 「んん…?」チラリ
GM : 入学式からかなりの時間が立っているのか、外は暗かった。
GM : 隙間から見えた暗い校庭には……先日に旧校舎で見たあの怪物が二体うろついているのが見える。
陽向 夏 : 「うげっ…!?な、なんでアイツが…っ!」
霧下みゆき : 「分からない。だけどあの怪物ね、多分学園中にいっぱいいるわ。ここに来るまでも結構見たもの」
陽向 夏 : 「ジュラシックパークかよぉ…!どうするお姉ちゃん、隠れながらいくって……いや、学園中にいるならいずれ見つかるか……」
霧下みゆき : 「……さっき、何が出来るようになったかって聞いていたわね」
陽向 夏 : 「え、ああ…うん…」
霧下みゆき : 「あなたはあの怪物を、倒せることが出来るはずよ」
陽向 夏 : 「え、うぇぇ!?あ、あたしがかぁ!?流石に期待しすぎだってお姉ちゃん…!」手をぶんぶん振って
霧下みゆき : 「ふふっ、そんなことないわ」
霧下みゆき : 「期待じゃなくて、確信なの。夏さん……あなたなら出来る。まだ出会って日は浅いけど、わたしには分かるわ」
GM : みゆきは真剣な声色で、真っ直ぐにあなたを見詰めてそう言う。
陽向 夏 :
「う、うううん……。わかった、まだよくわかんねえけど…やってみるっ」
少し悩んだ後、その願いに応える
霧下みゆき : 「ん……!」 頷いて
霧下みゆき : 「わたしとあなたが別々の場所に運ばれていた所を見ると、他のお友達や、あなたのご両親は……きっとこの学園のどこかにいる」
霧下みゆき : 「そして、怪物に怯えて隠れているはずよ。……それを助けてあげられるのは、力を得たあなたしかいないわ」
陽向 夏 : 「…そうか、そうだな…!ここはいっちょ、あたしがヒーローになって皆を救ってやろうじゃねえの…っ!」ふんす、と気を張る
霧下みゆき : 「えぇ……!その意気よ。わたしも手伝うわ」 扉に手をかけて
霧下みゆき : 「まずはあの校庭の二体を何とかしましょう。準備は良いわね?」
陽向 夏 : 「お、おうっ!どんと来いだ!」
GM : みゆきが体育倉庫の扉を開ける。
GM : あなたはみゆきと共に体育倉庫から出て、校庭へと歩んでいく。
GM : そこで校庭の中央付近をうろついていた怪物があなた達に気付いた。
怪物 : 「ゴアアア!!!」
GM : 二体の怪物は雄たけびを上げながら接近。素早くあなた達を取り囲んでくる!
GM : あなたと背中合わせになったみゆきは、足下から幻覚物質を含んだ霧を現しながら、
霧下みゆき : 「いい?夏さん。あなたの背中はわたしが守るわ。だから安心して、勇気を出して立ち向かって……戦うの!」 と、安心させるようにそう言った
陽向 夏 :
「(お姉ちゃんから、霧…?)」
「あっ、お、おう!勇気凛々ってやつだ!」
陽向 夏 : 「(倒すっつったって、どうすりゃいい…!こう、力を…こめて…っ!)」ぐっと力を込めて、内に秘められた力を引き出そうとする
陽向 夏 : すると、夏の身体から火の粉が舞始める。パチパチと弾けるような音を立て、その音はどんどん大きくなり…
陽向 夏 :
ボッ!と勢いのある火柱が彼女の身体からあがる
「わっ!?な、なんだぁこりゃあ!?」
陽向 夏 :
「あつっ、くねぇ……!これが…超能力か…!」
火柱は収まり、彼女へと収まっていく。…が、一部の炎は未だ腕部で猛っており、夏はそれを見つめている
陽向 夏 : 「こんなに燃えてるのに、どうなってんだ……私の一部みてぇだ……」
陽向 夏 :
「……よし、待たせたなこの野郎…!」
怪物へ顔を向ける、今はもう怯える必要はない。あたしにはもう、理不尽に抗える力がある
陽向 夏 :
「準備運動、付き合ってくれるか?」
腕部の炎を更に滾らせ、一気に距離を詰める。その勢いのまま怪物を殴り抜き、よろめいた相手の胴体に回し蹴りを浴びせた
陽向 夏 :
「オラアアアアッ!!!」
隙だらけの怪物へ手を押し当てると、ジェット噴射のような炎を吹き出し、怪物を消し炭にする
陽向 夏 : 「ハアッ…ハアッ…!すげえじゃん、あたし…っ!」
陽向 夏 :
「そうだ、お姉ちゃんは…!」
ぜえぜえと息を切らし、みゆきの方へ振り向く
GM : 怪物の悲鳴が炎にかき消されて行ったのと同時に、あなたの背後で大きな地響きがした。
GM : 振り返ると、その音の正体は怪物が倒れたものだった。
GM : 赤い霧に包まれた怪物は、みゆきの目の前に倒れてもうピクリとも動かない。
霧下みゆき : 「夏さん……!やった?みたいね?」 振り返って笑顔を向ける
陽向 夏 : 「やったぜ!…ていうか、お姉ちゃんも能力者だったんだな…!あたしは炎で、お姉ちゃんは…霧?だから水系…?」
霧下みゆき : 「えぇ、わたしは……」 と、言いかけて何かを思い出すように考えてから
霧下みゆき : 「わたしも、夏さんと同じように目覚めたのよ。だけど水じゃなくて、幻覚……かしら?」
陽向 夏 : 「げん、かく…?なんだか難しそうな能力だ…霧で幻覚……なんかクールかも……」
霧下みゆき : 「ふふっ、そう?でもそれよりも」
霧下みゆき : 「やった、やった!さすが夏さんだわ!わたしの見込んだ通り!とっても強かったわ!」 嬉しそうに抱き着いて
陽向 夏 : 「むえっ…!あはは…ありがとうお姉ちゃん…!自分でもびっくりしちゃったぜ!」抱き返してきゃっきゃとはしゃぐ
霧下みゆき : 「うふふふ……!あっ!こうしてる場合じゃないわね。早く校庭の中央まで行かなきゃっ」 むぎゅむぎゅして喜んだあと離れる
陽向 夏 : 「あ、そっか…!早く向かわねえとな、みんな無事でいてくれよ…!」
GM : こうして覚醒したあなたは見事怪物を倒すことが出来た。
GM : 力を使いこなし、未知を理解し始めてきたあなたはしかしまだ気付いていない。
GM : あなたを導く少女の裏には、二人のオーヴァードの思惑があることに。
GM : シーンエンド。
GM : と、いうわけで、夏ちゃんの覚醒は“感染”でした。
GM : 基本侵食に14、登場侵食分の5と合わせて19点侵食率を上げてください。
陽向 夏 : おっけい!
GM : ちぇいちぇい!
木戸あやめ : 「お、起きて……起きて、ください……本埜さん……」
GM : 本埜聡耶。長い眠りに落ちていたあなたは、木戸あやめの声で覚醒する。
本埜 聡耶 : 「……王子のキスでならば、目覚めるかもしれません。」不明瞭な思考でジョークを言いながら体を起こす
木戸あやめ : 「え、えぇ……!?本埜さん、キス……したいの……?」
本埜 聡耶 : 「ふむ、予想外の反応ですね……。本気な訳がないでしょう。」目をぱちぱちとした後、メガネの角度を調整する
木戸あやめ : 「び、びっくりした……」
本埜 聡耶 : 「したいと言えば、キスしたのですか? 」
木戸あやめ : 「してない!してないです……!」 首をぶんぶんと横に振って
本埜 聡耶 : 「それは残念。 ……と、ここは? 」まわりを見回す
GM : あなたが目覚めた場所は、高等部校舎の間に作られた中庭だった。この時期は植えられた桜の木が満開になっている。
GM : 高等部の生徒達は昼休みによくここで談笑したりしている場所だ。
GM : しかし今、中庭に生徒達の姿はあなたとあやめ以外見当たらない。
GM : 入学式から何時間も経っているのか空は暗く、さらに旧校舎の中のような白い霧がかかっていた。
木戸あやめ : 「中庭ですね……。き、気が付いたら、ここにいたみたいです……」
本埜 聡耶 : 「……また、ですか。 次は高等部の校舎。」ぶつぶつとそのまま言葉を続ける。
本埜 聡耶 : 「オカルトとは即ち未知。 実証されていない事象につけられるラベル名。」ぶつぶつ
本埜 聡耶 : 「コペルニクスの太陽信仰を元にした地動説が解だけは正しかったように、あるいは錬金術が今の科学を生んだように、オカルトが必ずしも空想であるという訳ではない……ですか。 」ぶつぶつ
本埜 聡耶 : 「……認め難いものですね、現代科学というレンズの領域外に見えない真実があるなどと。」ぶつぶつ
木戸あやめ : 「あ、あの……本埜さん……?」 全然分かってない顔で見つめてる
本埜 聡耶 : 「しかし、『過ちて改めざるこれを過ちという』とも、『良薬は口に苦くして病に利あり忠言は耳に逆らいて行いに利あり』とも言いますし……」ぶつぶつ
本埜 聡耶 : 「ああ、ハイ。 自身の無知を知った事は収穫だった、という話です。」その声に反応して
木戸あやめ : 「そ、そう……ですか……」
木戸あやめ : 「こ、これから……どうしましょう……。おねえちゃんも、お父さんやお母さんも、みんないないし……」 泣きそうになっている
本埜 聡耶 : 「……旧校舎通りの経験を元に動くならば、ここからまっすぐに帰るのがベストでしょう。」
木戸あやめ : 「帰るって……どっち?寮?体育館?」
本埜 聡耶 : 「さあ。見ない事には……。 とにかくこの霧のないところ……でしょうか。 」
木戸あやめ : 「そう、ですよね……。霧の無いとこの方が、安全そう……」 聡耶ちゃんの手を繋いで
本埜 聡耶 : 「……む。」また手をつなぐのですか? と尋ねかけるが、自分も心細いところはあるのでいいか、と尋ねるのをやめる。
木戸あやめ : 「えっ。え、えと……」 不安そうにする
本埜 聡耶 : 「……まずは、そうですね、寮に向かいましょうか。 さきほど眠らされたのが体育館と考えると、そちらに戻るのは避けたいところですし。 」
木戸あやめ : 「う、うん……。わかりました」 こくこくと頷いて
本埜 聡耶 : 「では、いきましょう。 ……あのバケモノがいると仮定して、アレも目を頼りに動いているようでしたから、視線を切る事を心掛けて進みます。 」手を引いて、背を低く屈めて歩きだす
木戸あやめ : 「うん……っ」
GM : では、あなたがあやめの手を引いて歩き出し始めたその時。
GM : あなた達の立つ地面が大きく揺れる。地震かと間違うようなこの振動の正体をあなたは知っている。
GM : それは先日に旧校舎で聴いた怪物の足音だった。
GM : 足音はどんどん近付いてきて、やがてその音の正体は霧の中から姿を現す。
GM : 旧校舎で遭遇したものとよく似た怪物が、すでにあなた達を見つけて赤く不気味な目で捉えていた。
本埜 聡耶 : 「……!! 隠れるには一手遅かったですかッ……!! 全力で走りますよ、あやめさんっ……!! 」
木戸あやめ : 「あ……あ、あぇ……!」 返事はちゃんとしてないが、手を引っ張ればすぐに走り出せる
本埜 聡耶 : 「置いていく気も更々ありません…ついてきてッ…!!」手を強く引く
木戸あやめ : 「ん、ん……っ!」 頷く
GM : あなたはあやめと共に怪物から逃れるために走り出す。しかし……
怪物 : 「アアアアアア!!!」
GM : 怪物は叫び声を上げながら、あなた達を追い始める!その動きは巨体に似合わず俊敏だ。
本埜 聡耶 : 「(――っ!? 速い!! このままではッ……!!)」
GM : 怪物はすぐにあなた達に追いついた。その巨大な腕で、あなた達の小さな体を踏み潰そうとする――
木戸あやめ : 「こっ……」
木戸あやめ : 「“来ないで”っ!!!」
GM : だが踏み潰される直前、あやめが甲高い声で悲鳴を上げたその瞬間。
GM : 彼女が発した拒絶の言葉は大気をビリビリと揺れ動かした。
怪物 : 「ギッ……!!?」
GM : 声が伝えた強烈な振動が怪物の頭を撃ち砕く。
GM : 怪物は痛みに悶えて倒れる。間一髪のところで、あなた達を轢き潰すことは無かった。
本埜 聡耶 : 「は、ぁっ……。 あやめ、さん……? 」息を整えるために近くにあった桜の木に背に預けて、その驚愕の光景に目を見開く
木戸あやめ : 「あ、あ、えぇぇ……?」
GM : あやめは混乱した様子で口を押えている。自分でも何をしたのか分かっていない様子だった。
本埜 聡耶 : 「振動の、超、能力……? あやめさんが……? でも、何故……。」
木戸あやめ : 「超能力……わ、わたしが……?だ、だけど、そんなの……」
GM : 混乱するあなた達だったが、すでに怪物はゆっくりと立ち上がり始めていた。
GM : 怪物の砕けた頭部が再生していく。今のあやめの音波攻撃だけでは怪物はまだ死には至らない。
怪物 : 「ギ……ギ、アア……」
GM : まだ前もはっきり見えていないのに、怪物は音だけを頼りにあなた達を叩き潰そうと腕を伸ばし始めていた。
本埜 聡耶 : 「……っ! まだですっ!! 」
木戸あやめ : 「うぅ……」 怪物の方に向き直り
木戸あやめ : 「や……やめてっ……!!」
GM : ぱんっ。
GM : あやめが怪物に向けて声を発すると、怪物の腕が破裂した。
木戸あやめ : 「やめて……やめてっ、やめて……!もう、もう来ないでっ!お願いだから……!!」
GM : あやめが拒絶の言葉を重ねる度に、怪物の体が弾ける。
GM : 怪物は振動で体が壊れる度に再生しようとするが、
怪物 : 「ア……ガ、ガ……」
GM : 何度もあやめに拒絶され続け、ついに体の再生が止まる。これだけやって、ようやく死に絶えたらしい。
木戸あやめ : 「……はっ、はぁ、はぁ……」 肩で息をしながらその場にへたり込む
本埜 聡耶 : 「否定の言葉が振動弾のように放たれる能力……でしょうか。」
本埜 聡耶 : 「……大丈夫ですか? 」へたりこんだあやめちゃんをのぞきこむ
木戸あやめ : 「……!うぅ……う、ぅぅ……」 慌てて口元を両手で抑えて
木戸あやめ : 「わ、わか、わかんない……。わたし、どうしちゃったのか……」
GM : 小さく肩を震わせる。また振動を起こしてしまうのではないかと、口を手から離さず聡耶の方にも顔を向けれない。
本埜 聡耶 : 「……なるほど。 能力の条件が定かではないので、こちらを向いて喋れないと。」
本埜 聡耶 : 「ふむ……、ではひとまずこちらを。」胸ポケットから手帳と万年筆を出して手渡す。
木戸あやめ : 「……?」 受け取って
本埜 聡耶 : 「言葉を伝える手段は声だけではありません。 文字で伝えれば、振動が誰かを傷つける心配はないでしょう。 」
本埜 聡耶 : 「まあ、基本的には顔を背けて話せばいいと思いますが。」
木戸あやめ : 『分かりました。お借りします。ありがとうございます』 手帳の端に綺麗だが小さい文字を書いて見せる
本埜 聡耶 : 「いえ、これも文字通りの貸しですから。 後で返してくださいね。」
GM : あやめはふええ……とでも言ってきそうな顔をしながら手帳に『わかりました』と書いていく……。
本埜 聡耶 : 「……後で能力の条件を特定するなり、能力の制御を試みるなりすればいいのです。 時間ができた後のことですが。 そうすれば手帳は必要なくなりますから。」
GM : あやめはまだ少し不安そうだが、こくこくと頷く。
GM : と、そこで校内放送のチャイムが鳴った。
愛沢ことな : 「校内放送―。校内放送でーす!」
愛沢ことな : 「学院長からのご連絡でーす!説明会を行いますのでー、まだ生きている生徒は今すぐ校庭にお集まりくださーい!」
GM : 校舎の外である中庭にもスピーカーは設置されており、そこから愛沢ことなの声が響いた。
本埜 聡耶 : 「愛沢ことな……!! 間違いなく第一容疑者ですね……。」
本埜 聡耶 : 「従うのは癪ですが……、行きますか? 」
木戸あやめ : 『怖いけど、行きます。わたしの力のことや、お姉ちゃんの居場所、説明してもらえるかもしれませんから』 少しだけ悩んだ後に手帳にそう書く
本埜 聡耶 : 「そうですか。――では、行くとしましょう。」
本埜 聡耶 : 「……頼りにしています。」小声で
木戸あやめ : 「……!」
GM : あやめはその言葉を聞き逃さなかったのか、ちょっとだけ嬉しそうに頷いた。
GM : ではあなたはあやめと共に校庭へと向かっていく。
GM : 高等部の中庭から校庭に向かうなら、高等部校舎一階に入って廊下を通っていくのが一番早い。
GM : 他の怪物の影に気をつけながら、あなた達は渡り廊下を進んでいく。すると、校舎の出口が見えてきた。この先に向かえば校庭だ。
木戸あやめ : 『もうすぐですね』 歩きながらメモ帳に書いて見せる
本埜 聡耶 : 「はい。 これが罠でなければよいのですが……。」
木戸あやめ : 『罠だったら、逃げましょう』
本埜 聡耶 : 「ん、その通りですね。 行きましょう。 」ひときわぎゅっと手を握って
木戸あやめ : 「…………」 握り返して頷き
GM : あなた達が校舎から外に出た……その時だった。
GM : ――霧の中から飛び出してきた怪物の長い舌が、あやめの体に巻き付いた。
木戸あやめ : 「んぶっ……っ」
本埜 聡耶 : 「……!? あやめさんっ……!! 」
GM : 舌が勢いよく引っ張られる。体を圧迫されて言葉を発声出来ないあやめの姿が霧の中へと消えていった。
GM : その舌は校庭の霧の中に隠れていたまた別の怪物のものだ。
木戸あやめ : 「ん、ぐ、ぅ……!」 舌で拘束され、怪物の顔の前まで持ってこられたあやめの姿が見える
本埜 聡耶 : 「(このままでは、あやめさんがッ……!! )」
怪物 : 「アアアアアア……!!!」
木戸あやめ : 「……ぁ」
GM : 骨が砕ける嫌な音が響いた。
GM : あやめの体を舌で強く締め上げた後、怪物は校庭の脇に植えられた桜の木の下へとあやめを投げ捨てる。
GM : 怪物はあなたには目もくれず、投げ捨てたあやめに拳を叩きつけようとし……。
木戸あやめ : 「あ、ぅ……ぅ……。こ、来な……けほっ」
GM : あやめが拒絶の言葉を放とうとするが、口から漏れ出たのは血だけだ。
GM : 怪物の拳は止められず、そのまま彼女の体を叩き潰した。
木戸あやめ : 「……っ、……っ!!」
GM : あやめが声にならない悲鳴を上げる。
本埜 聡耶 : 「あぁっ……! あやめさんっ……!! 」
GM : 体の半分以上を潰されても、あやめはまだ生きていた。壊れた体が人間とは思えない程の速さで治り、修復していく。
GM : それを見て、怪物は何度も何度も拳を振り下ろす。
GM : あやめは抵抗も出来ず、ただ怪物に嬲られ続けるしかない。
GM : そして、あなたはそんなあやめの姿を遠くから見ていることしか出来ない。
GM : ……あやめとあなたの視線が交差する。
木戸あやめ : 「…………」
GM : たすけて。
GM : その言葉は声として出なかったが、あなたはあやめがそう言おうとしていることに気付くだろう。
本埜 聡耶 : 「(……私は言いました。『置いていく気は更々ない』と……。)」
本埜 聡耶 : 「(悪とは何か? 後味が悪い事だ…。 自身の言葉を裏切り、あやめさんを裏切り置いていくほど、後味の悪い事はない…! )」
本埜 聡耶 : 「……っ!! 」勇気を振りしぼって、落ちていた石を怪物に投げつける。
GM : カンッ。音を立てて石が怪物に当たる。
GM : 怪物はその程度の痛み、何も気にしない。あやめを痛めつけることに夢中になっている。
GM : だが、しかし。怪物には何も分からずとも……あなたの中で全ては変わり始めていた。
GM : あなたの体の内側から、自分ではない自分が姿を現す。
GM : それは今までずっと体内に潜伏していた未知のウイルス。発症する時を待っていた超常の力。
GM : 心の奥底に闘争の衝動を植え付けながら、あなたの体を苦痛と共に作り替える。
GM : あなたは自分の体の中に溢れ出した強い力を感じ取り、そして理解するだろう。
GM : あなたは今、あやめと同じ力に目覚めたのだと。
本埜 聡耶 : 「(私にはなにもできないのだろうか? 今までの人生は無意味だったのだろうか? このような知能のない木偶に劣る蹂躙されるしかない命なのだろうか?)」
本埜 聡耶 : 「否……!」否定の言葉を口にする。
本埜 聡耶 : 生まれたばかりの赤子が産声のあげ方を知っているように、聡耶は生まれ変わって手に入れたチカラの使い方を知っていた。
本埜 聡耶 : 歯で指を切って血を流すと、その血をインク代わりに腕に言葉を連ねる。
本埜 聡耶 : そして、その細腕で怪物を殴りつける!
本埜 聡耶 : 本来、ピクリともしないであろうそのパンチは、理外の膂力を発揮し、あやめに覆い被さっていた怪物を押しのけた!
本埜 聡耶 : 「あやめさん…! あやめさんっ!! 大丈夫ですかっ……!! 」弾きとんだ怪物に目もくれずに木戸あやめに近寄り
木戸あやめ : 「あ、ぅ……。本埜、さん……?」 重傷だが、体は驚異的な速度で修復を続けている
本埜 聡耶 : 「ええ、ええ。……よかった。 本当に。」心からの安堵の表情を浮かべ
木戸あやめ : 「……う、ん。ありがとう……助けにきてくれて……」 その表情を見て小さく笑みを浮かべる
本埜 聡耶 : 「……いえ、まだ感謝には早いです。 あの怪物が生きていますから。」
木戸あやめ : 「ま、まだ……?ほ、ほんとだ……っ」
本埜 聡耶 : 「……ええ。ですから、後は私に任せて。 手帳と万年筆でなんとかしますから。 」
木戸あやめ : 「え……?手帳と……万年筆で……?」 怪物に攻撃されていた間も離さずまだ手に持ったまま
本埜 聡耶 : 「はい。 私もあやめさんと同じで、言葉を使う能力のようでして。」
木戸あやめ : 「そう……なんですか?じゃ、じゃあ、お返しします」 差し出して
木戸あやめ : 「もう……わたしは無くても、大丈夫みたいですから」 気が付けば自然に話せていたことに気付いて
本埜 聡耶 : 「なるほど、ケガの功名……という奴ですね。 」
本埜 聡耶 : 「……では、見ていてください。」
木戸あやめ : 「……うん」
本埜 聡耶 : 木戸あやめを守るように立って、怪物を見据えて吠える
本埜 聡耶 : 「Many wearing rapiers are afraid of goose-quills.(剣をつけた多くの者が鵞鳥羽のペンを恐れる)」
本埜 聡耶 : 「通りがいいのは『ペンは剣よりも強し』でしょうか。 誤用の多い言葉ですが、今だけはその誤用こそが相応しい。」
本埜 聡耶 : 「――私の能力は、ある意味では言葉の誤用。 言葉の力を武器として使おうというのですから。」聡耶が右手に持つ万年筆は、文字通りに剣よりも優れた武器。
本埜 聡耶 : しかし、振るう相手は敵ではない。 言葉を記すために振るうものであることは変わらない。
本埜 聡耶 : ――左手に持った手帳を開くと、言葉を綴る。
本埜 聡耶 : 古代種の因子を込めた万年筆で刻まれる言葉は、言うなれば『呪文』。
本埜 聡耶 : オルクスの因子を込めた物質を聡耶の支配領域として書き換え、その物質の本質を"刻まれた文字通り"に上書きする。
本埜 聡耶 :
そして綴られた言葉は「From a little spark may burst a flame.(僅かな火花から炎が上がる事もある)」
同時にオルクスの空間連結によって、手帳の約半分のページに『flame』の言葉が複写される。
本埜 聡耶 : 「……火花のように、私を取るに足らない存在だと思っていたのでしょうが、今となってはその認識は誤りです。」切り取り線からそのページを切り離し、宙に放る。
本埜 聡耶 : 『炎』の意味が込められた紙たちはパチパチと燃え出して、そのまま花弁のように散る――ことなく、突如として吹いた風によって舞い上がった。
本埜 聡耶 : それは聡耶のハヌマーンの能力。 風そのものを武器にできるほどの威力はないが、紙の『炎』たちを手足のように自在に操ることはできる。
本埜 聡耶 :
紙の『炎』たちが舞い上がった先……つまり頭上は、多くの生物にとっての死角。
紙の『炎』たちは風に乗って、知覚外から忍び寄ると、ミイラの布のように隙間なく全ての目を覆い尽くして視覚を完全に支配する。
怪物 : 「……っ!?ガ、ア……!!」 視界を封じられ驚愕の声を漏らす
本埜 聡耶 : 急に視覚を奪われた怪物が次に頼るのは聴覚。 それは先程の木戸あやめと怪物の戦闘でわかっていた。
本埜 聡耶 : しかし、ジュウ…と自身の肉体が爆ぜて気化していく音に支配されていて、それもまったく頼りにならない。
本埜 聡耶 : 「目を瞑った人間が直線を歩けない様子から分かるように、視覚を失った生物の平衡感覚はほとんど機能しなくなります。」
本埜 聡耶 :
視覚という弱点を的確に狙ったために有効打になってはいる。 ……だが、決して決定打にはなりえない。
一枚一枚はライター程度の火力しかなく、サラマンダー能力者である狭間唯子や陽向夏が生み出す爆炎には程遠いのだから。
本埜 聡耶 : ……しかし、これでいい。 これは下書きに過ぎない。
本埜 聡耶 : 〆の言葉を残りのページに複写し、風によって怪物の背後に舞い散らせる。 これで支度は終わり。
本埜 聡耶 : 「さて、別れの言葉を送りましょうか。 あやめさんは耳を塞いでくださいね。」
木戸あやめ : 「……?う、うんっ」 慌てて両手で耳を塞ぐ
本埜 聡耶 : ふと彼女の顔を見ると、今朝の事を思い出す。――あの時、木戸あやめの肩をもっと強く押して、ベッドで休ませておけば巻き込まれなかったのではないか――
本埜 聡耶 : 今となっては詮無きことだと理解しつつ、そのやるせない気持ちはどうしようもない。 故にそれは怪物にぶつける事にした。
本埜 聡耶 : 自由な動きを封じられた怪物に近寄ると、肩をグッと強く押す。
本埜 聡耶 : 視覚を奪われた怪物はカンタンによろめき、空気抵抗を受けやすい巨体に吹いた風によって完全に体勢を崩す。
怪物 : 「ギギッ、ア……!?」 抵抗できず巨体をよろめかせて
本埜 聡耶 : 押された拍子に目を覆っていた紙が一枚はがれて、その視界の端に"英数字"が映る。
本埜 聡耶 : これから倒れる先にある大量の紙。 その全てに書かれた英数字。 ――C6H2CH3(NO2)3。
本埜 聡耶 : 「トリニトロトルエン……略称・TNT。」
本埜 聡耶 : ようやく暗闇から解放されたと思ったら、瞬間、初めて目を開けたように真白い光しか見えなくなって――それが怪物の最後の思考だった。
本埜 聡耶 : 爆音と爆熱によって断末魔と思考はかきけされ、爆風で怪物の肉体は跡形もなく爆散。
本埜 聡耶 : 怪物のいた場所にその存在の痕跡はなく、床に焼け焦げた穴が残るのみ。
本埜 聡耶 : そして、その結果を正しく認識できたのは、生き残った本埜聡耶と木戸あやめだけだった。
本埜 聡耶 : 「・うるさい・隙がないと巻き込み事故が起こる・校舎を破壊してしまう……と、あまり使い勝手はよくないですね、爆薬は。」
木戸あやめ : 「あ、あれ、爆弾だったんだ……やっぱり……」 あまりにも壮絶な光景を前にして、体が回復してもすぐに立ち上がれない
本埜 聡耶 : 「ん。」手を貸そうかと聞くまでもなく手を差し伸べる
木戸あやめ : 「……!あ、ありがとう……」 手を握って
木戸あやめ : 「さ、聡耶さん……」 立ち上がる
本埜 聡耶 : 「……なんでしょう? 助けるのが遅かったと言う恨み言なら後でどうぞ。」
木戸あやめ : 「そんなっ、そんなの言いません……!思ってもいません……!」 首を何度も何度も横に振る
本埜 聡耶 : 「ジョークです。 あなたがそんなことを言うとは思っていません。」
木戸あやめ : 「よ……よかった……」
本埜 聡耶 : 「他に言いたい事がなければ、目的地に向かいましょうか。」
木戸あやめ : 「うん……うんっ、もう無いよ。い、行きましょう……!」 手を繋いで
本埜 聡耶 : 「はい。次は離れないようにしてください。」手をつないだまま肩が触れるか触れないかという距離まで寄って
木戸あやめ : 「んえっ!?う……う、うん、わかった……!」 いつもより距離が近くてびっくりするも、そのまま歩き出す
GM : こうして、あなたは覚醒しあやめを助けることが出来た。
GM : だがまだ怪物はこの学園にたくさんいる。これから先も今回のように二人無事でいられるとは限らない。
GM : だから今は、敵であろうと罠だろうと、情報を手に入れなければならない――あなた達は校庭へと向かって行った。
GM : シーンエンド。
GM : と、いうわけで、聡耶ちゃんの覚醒は“犠牲”でした。
GM : 基本侵食に16点、それに登場侵食の5点を合わせて合計21点侵食率を上げてください。
system : [ 本埜 聡耶 ] 侵蝕率 : 0 → 37
GM : PC達の合流シーンになります。まずは夏ちゃんと聡耶ちゃんから!登場侵食の5点上昇をお願いします。
system : [ 陽向 夏 ] 侵蝕率 : 36 → 41
system : [ 本埜 聡耶 ] 侵蝕率 : 37 → 42
GM : 玲瓏女学院の校庭は学院のちょうど中心に位置し、全て人工芝に覆われている。
GM : 普段は綺麗な緑が広がるこの場所も今は白い霧がかかり、その広大さが逆に不気味に思えた。
GM : 陽向夏と本埜聡耶、あなた達はそれぞれ霧下みゆきと木戸あやめと共に校庭に設置されたお立ち台の前に辿り着く。
GM : 愛沢ことなが校庭に現れてあなた達に説明をするならまずこの場所を選ぶだろう。しかしまだ彼女の姿は校庭のどこにも見当たらない。
GM : 霧がかかっているせいで直前まで見えなかったが、あなた達はお立ち台の目の前で鉢合わせする形になった。
陽向 夏 :
「…あっ、 聡耶!!あやめ~!!良かった、生きてたんだなー!」
焦げ臭さとみゆきの残り香を漂わせながら満面の笑みを向ける
木戸あやめ : 「ひゃぁぇえ!?」 いきなりだったのでびっくりして小さく飛び跳ねる
本埜 聡耶 : 「……私も愛沢ことな かと思って燃やすところでした。」構えた万年筆を下ろして
霧下みゆき : 「違うわよ~」
陽向 夏 : 「やめてくれよ~、もう燃えた後なんだからさあ!それよりさ、よく無事だったな!ここまでうまく切り抜けてこられたのか?」
本埜 聡耶 : 「……霧下みゆきさんも一緒ですか。」隠す事なく疑いの眼差し
木戸あやめ : 「な、なんでみんな当然のように燃えてるの……?」
陽向 夏 : 「あ、うん。お姉ちゃんにはマジで助けられたよ…命の恩人、ってレベルかもな!」
霧下みゆき : 「こんばんわ、聡耶さん。ふふっ、そんな大したことでもないわ」
霧下みゆき : 「わたしこそ、夏さんがいなかったら怪物を何匹も相手に出来なかったもの」
GM : みゆきは疑いの眼差しを向けられても気にすることなくにこにことしている。
本埜 聡耶 : 「何匹も……。やはり、霧下みゆき……あなたも能力者でしたか。」
霧下みゆき : 「あなたも……?じゃあ、聡耶さん達も同じような状況なのかしら」
陽向 夏 :
「にへへ…お姉ちゃんとのチームワークの賜物だな…」
「ん?どういうことだ?」
霧下みゆき : 「わたし達と同じように、超能力に目覚めたのかもってこと!」
本埜 聡耶 : 「あなたたちの口振りからして、同じのようですね。 そうでもなければ、ここまで辿り着けはしないですから、わかっていた事ですが。」
陽向 夏 : 「へえ……えっ、ええ~!?つーことは…ほぼ同時に超能力に目覚めたってことかっ!すげーぞ聡耶っ!すげー偶然だっ!!」
本埜 聡耶 : 「偶然、ですか……。」
木戸あやめ : 「でも、わたし達……旧校舎では、ピンチになっても能力が使えるようになったりとか、しませんでしたよね……?」
木戸あやめ : 「ど、どうしてこんな状況で、しかも四人もほぼ同時に……」
陽向 夏 : 「うん?まあ、言われてみれば……そうだな?」腕を組んで首をかしげる
本埜 聡耶 : 「仮説を立てるには情報が足りませんね。 ひとつ言えるのは、偶然である可能性は著しく低いということだけです。」
陽向 夏 : 「え゛っ、てことはさ…私達は意図的に目覚めさせられた……みたいな?」
霧下みゆき : 「かもしれないわね。愛沢ことなっていう、分かりやすい支配者もいることだし」
本埜 聡耶 : 「私たちを能力者にする動機が不明なので、何者かの意図であると言いきる事はできませんが、覚醒の要因となるナニカがある可能性は高いでしょう。」
陽向 夏 : 「む、むむむ……言われてみれば、夢の中でアイツに『目覚めさせてあげる~』みたいなことを言ってたような…」
木戸あやめ : 「わたしは夢なんて、見ませんでしたけど……。その辺は、ばらばらなのかな……」
陽向 夏 :
「あたしだけか…?うーん…よくわからん…」
むむむと唸ってみるけど当然答えは出ない
霧下みゆき : 「聡耶さんの言う通り、情報が少なすぎるわ。まずは、愛沢ことなの説明会とやらを待ちましょうか……」
陽向 夏 : 「そうだなぁ…その間に他のやつも来られれば良いなぁ…」
GM : ではこの辺りで環ちゃんも唯子と一緒に校庭に辿り着けます。登場侵食の+5をどうぞ。
system : [ 毒島 環 ] 侵蝕率 : 42 → 47
毒島 環 : 「……誰か、いるの……?」
毒島 環 : 唯子ちゃんと並走しながら、みんなの影を見つける
本埜 聡耶 : 「はい、見知った誰かが四人ほど。 」そちらに返事をする
狭間唯子 : 「愛沢ことな……ではないな。生き残った生徒達か」
毒島 環 : 「その声は……聡耶ちゃん! よ、四人?」
陽向 夏 :
「!噂をすれば…」目を凝らして
「環~!それに唯子先輩!そっちも無事だったかっ!」
毒島 環 : 「夏ちゃんあやめちゃん、それにみゆき先輩も!」
木戸あやめ : 「こ、こんばんわ……」 ちょっと唯子にびびりながら
毒島 環 : 「これは……ぐ、偶然? にしては出来すぎてるような……」
霧下みゆき : 「……そういえば、寮で見たグループね?バツさんやなつめさんはいないけど」
毒島 環 : 「そうだ、バツちゃんは?」
陽向 夏 :
「偶然……じゃないのかも、って話をしてたんだよな。」
「ん、そうだな…バツもそろそろ……来るといいな…いや、きっと来る……」
本埜 聡耶 : 「(霧下みゆきと狭間唯子は、元から能力者だった可能性が高い。 ……すると、覚醒した能力者の共通点は『旧校舎に行った事』に違いない。)」
本埜 聡耶 : 「……はい。 バツさんも来ますよ。 」
毒島 環 : 「心配だなあ……怪物に襲われてないといいんだけど……」
狭間唯子 : 「……どうだろうな。まだここに来る途中なら良いが、怪物に怯えて隠れてるか、そもそももう死んでいるかもしれない」
毒島 環 : 「……さ、探しに行った方がいいんじゃ……!」
陽向 夏 : 「きっと生きてるって…!お、おう!探しにいっても私は構わねえぜ!」
毒島 環 : 「……」 生きている、前向きな言葉を言おうとするが、冷静な頭脳は唯子と同じ推論を立ててしまっている
本埜 聡耶 : 「探しに行く? 怪物が闊歩する校内を? どこに隠れているのかの目星もついていなくて、食べられてもう見つかる事もないかもしれない相手を? 」
毒島 環 : 「っ……」
陽向 夏 : 「む…むぐぐっ……で、でもさ…!あたしらみてぇに生きてるかもしれねぇじゃん…!」
本埜 聡耶 : 「はい、その通り。 さっきも言った通り、バツさんは生きている。 私が夏さんと違うところは、希望的観測は口にしないところです。 推論に基づいて言っています。」
本埜 聡耶 : 「ともかく……私の推論が当たっていて生きてるにせよ、外れていて死んでるにせよ、待つしかないのですよ。」
狭間唯子 : 「それにもし生きているなら、自力でここに来る可能性が高い。……お前達のように、力に目覚めてな」 夏ちゃん達を見て
狭間唯子 : 「逆に探しに行けば、行き違いになるだろう」
毒島 環 : 「……そうですね、下手に動くと良くない」
陽向 夏 :
「うぐっ……んんん……っ、わ…わかった……」
本埜 聡耶 : 「まあ、行動したくなる心理はわかりますが、今は待つ時なのです。」
毒島 環 : 「もし愛沢ことなが裏で糸を引いているなら、バツちゃんもここにやってくる可能性は高い……そういうことですよね」
狭間唯子 : 「そういうことだ」
毒島 環 : 「(……いつもなら考えるより先に身体が動くのに、今は頭のほうがずっと先行してる)」
毒島 環 : 「(変な感じ……)」慣れない感覚に目頭を押さえる
本埜 聡耶 : 「……ああ、一応の確認なのですが、」
陽向 夏 :
「うーん…うーん…冷静に、冷静に…」
なんとなく夏の周りがひんやりしてる気がする
陽向 夏 : 「ん?」
本埜 聡耶 : 「環さんはさきほど覚醒した能力者で、狭間唯子さんは既に覚醒していた能力者……ということで間違いありませんか? 」
毒島 環 : 「うん、間違いないと思う」
狭間唯子 : 「あぁ……そうだ」
本埜 聡耶 : 「ふむ、やはりそうですか。 それだけ聞ければ十分です。 その情報でバツさんの覚醒・生存率が高まりました。」
木戸あやめ : 「そうなんですか……?」
本埜 聡耶 : 「はい。(人心を操る様子さえ見せる霧下みゆきに尋ねたところで、はぐらかされるでしょうね…。 藪蛇という奴です。)」
本埜 聡耶 : 「それはそれとして、あやめさん」
本埜 聡耶 : 「やっぱり離れてください。」手を離して
木戸あやめ : 「えぇっ!?ど、どうして……」
本埜 聡耶 : 「その問いの答えは単純明快。 私の能力の都合上、両手が開いている必要があるからです。」
木戸あやめ : 「あ、ぅぅ……。能力を使う時にだけ、離せばいいんじゃ……わ、わかりました……」 しょんぼりして
本埜 聡耶 : 「……そんなに私にくっついていたいのですか? 」不思議そうに
木戸あやめ : 「だ、だって、こわいもん……」
霧下みゆき : 「あらあら、ずっとおてて握っていて可愛らしかったのに……じゃあ代わりにわたしと繋ぐ?」
本埜 聡耶 : 「……それは丁重におことわりさせていただきます。 」
霧下みゆき : 「聡耶さんが困ってるから言ったのに振られちゃった……じゃあ、唯子さん繋ぐ?」 唯子に近付いて
狭間唯子 : 「何故だ。いらん。近寄るな。悪女が移る」
毒島 環 : 「だめです!」
毒島 環 : 慌てて唯子ちゃんの腕を取る!
霧下みゆき : 「あーんなんでか環さんにも駄目って言われてる!もう夏さんしかいない!」 夏ちゃんの手を握る
陽向 夏 :
「ひどい言いようだな唯子先輩、お姉ちゃんはそんな悪女なんて呼ばれる人じゃないぞ!」
むすっと頬を膨らませる
狭間唯子 : 「……悪女は言い過ぎたか。そしてお前もいつまで触ってる」 自分からは環ちゃんの手を振り払わず
毒島 環 : 「あっ、すみません、つい!」ばっと離れる
狭間唯子 : 「…………」 別に怒りはしないけど何も言わない
毒島 環 : 「(……唯子さん、やっぱり気にしてるのかな……仕方ないよね)」ちょっとしょんぼり
本埜 聡耶 : 「……外観というものは、一番ひどい偽りであるかもしれない。世間というものはいつも虚飾にあざむかれる。(So may the outward shows be least themselves: The world is still deceived with ornament.)とも言いますよ、夏さん。」
本埜 聡耶 : 「まあ、誰の事とは言いませんが。」
陽向 夏 : 「ぉ…ぉぉ…?難しいことはよくわかんねぇけど、猫をかぶってるかもってことか…?いやいやまさか~、お姉ちゃんはずっとあたしに優しくしてくれたんだし、そんなことは流石に~!」あっはっはと笑い飛ばすように
霧下みゆき : 「ね~!ひどいわね~!」 うふふと笑って
毒島 環 : 「(それはそれとして、確かに夏ちゃんの様子は変な気がする……この状況でハイになってるだけならいいんだけど…)」
本埜 聡耶 : 「(覚醒した能力者は旧校舎に送られた人間であり、霧下みゆきはウソをついている……。この推論はバツさんが来たら教えるとしましょう。 バツさんが来なければ、根拠としてまだ薄いですから。 )」
本埜 聡耶 : 「……さて、まだ待つようですから、あやめさん、ちょっとこちらに。」肩を押してみんなから離れる
木戸あやめ : 「……?」 押され押され
本埜 聡耶 : みんなの姿は見える程度の距離で止まって、
本埜 聡耶 : 「確証こそないのですが、霧下みゆきには気を許してはいけません。」小声で
本埜 聡耶 : 「それと、」あやめちゃんの耳に口を寄せて
本埜 聡耶 : 「……まあ、怖くてどうしようもなくなったら、どうぞ、抱き着くでもキスするでも、したいようになさればいいです。」そう囁く
木戸あやめ : 「ひゃぇ!?」 びくっとして
木戸あやめ : 「えっ、な、なに、なんでぇ!?」 顔を真っ赤にして飛び退いて離れる
本埜 聡耶 : 「いえ、手をつながないと言った時に不満そうでしたので、代案を用意しただけですよ。」
毒島 環 : 「えっ、どうかした?? 二人とも」
陽向 夏 : 「んん~???」
木戸あやめ : 「お、おかしいですよぉ……!どうして手を繋ぐ代案がキスなんですかぁ……!!」
本埜 聡耶 : 「ふふ、ジョークです。 あやめさんはそのような事したこともないでしょうし、することもないでしょう? 」笑って
木戸あやめ : 「うぅぅ……。どうしてジョークばっかり言うのぉ……。だ、抱き着くまでは、するかもだけど……キス何て、できないよぉ……」 顔を両手で隠して
毒島 環 : 「な、なんだぁ……ビックリしたよ!」
本埜 聡耶 : 「ふむ、そちらにも聞こえていましたか。 これでは離れた意味がありませんね。」
本埜 聡耶 : 「まあ、聞いての通り、あやめさんが私にキスしたいと言うものですから、許可を出していたのです。」
木戸あやめ : 「い……言ってない!!言ってないです!!!」
霧下みゆき : 「あらあら……」
陽向 夏 : 「え゛っ゛!?!?!?チュー!?!?!?」クソでけぇ声
本埜 聡耶 : 「ええ。 あとは私からずっと離れたくないだとか。」
霧下みゆき : 「まあまあ……」
陽向 夏 : 「は、はあ…へえ……お、お幸せにっ…!」完全に誤解してる
木戸あやめ : 「うぁぁん……!そこまで言ってません、言ってません……!!」
毒島 環 : 「さ、ささ聡耶ちゃん……! あやめちゃんも困ってる、困ってるから」
本埜 聡耶 : 「そうですね、泣き出す前に真実を伝えますと、心細くて手をつなぎたいとの事だったので、折衷案として『どうしても怖かったら抱き着いたり好きにしていい』という許可を出しただけです。」(まあこれは霧下みゆきの忠告を隠すためのミスディレクションという奴なのですが…)と考えつつ
陽向 夏 : 「ほええ…1日でそんな仲に…、意外と聡耶も隅に置けないな…」
霧下みゆき : 「あら、そうだったの……。かわいらしくて癒されるし、キスしても良かったのに……」
本埜 聡耶 : 「まあ、実際にキスしてもいいという許可は出した訳ですし、私としてはキスをされても大丈夫ですが。 唇を重ねるだけの行為に恥じらう事はありませんし。」
毒島 環 : 「だ、大胆……」
木戸あやめ : 「な、ななななんで!?なんでぇ!?もっと自分の唇大事にしてくださいぃ……!!」
陽向 夏 : 「そういうとこサバサバしてるよな…あたしには逆に似合わな過ぎてダメだ、ははっ!」
本埜 聡耶 : 「恋愛周りの事柄を神聖に考え過ぎなんですよ。」
狭間唯子 : 「お前達いい加減にしろ。霧の中にまだ怪物が潜んでいるかもしれないんだ、もう少し静かにしておけ」
毒島 環 : 「あっ、ハイっ!」ビシッ
陽向 夏 : 「んっ…!」両手で口を塞ぐ
本埜 聡耶 : 「それもそうですね、気を引き締めて待つとしましょうか。 バツさんを。」
木戸あやめ : 「うぅ……怒られた……」
GM : ではバツちゃんがシーンに登場して、罪子と一緒に校庭に辿り着けます。登場侵食分5点上げてください。
system : [ 灰河原 バツ ] 侵食率 : 45 → 50
GM : お立ち台の近くまで向かうと、霧で隠れていた他のPC達の姿が見える。先にいたみんなも気付くことができますの。
灰河原 バツ : 「……? あ、あ……! つ、罪子さん! み、みんないるよ、あの時一緒だった子は、ぜ、全員……!」
灰河原 バツ : 普段なら罪子さんの後ろに隠れて行動していただろうに、力を手に入れた高揚感からか罪子さんを先導するように堂々と歩いてきていた
罪子 : 「本当ね……。良かった、無事に辿り着けて」
毒島 環 : 「……あ!」遠くのほうに姿を見つける
陽向 夏 : 「あっあっ!来た、来たぞ!バツと罪っ……つ、つ…つー…身に覚えのない生徒と一緒に!」
灰河原 バツ : 「み、みんな生きててよか、よかった……! ももも、もしかして……ここにいる全員、ふ、不思議な力が目覚めちゃった……とか?」罪子さんの手を引き、小走りに合流
霧下みゆき : 「罪?」
本埜 聡耶 : 「……ふむ、やはり来ましたか。」となると…、とみゆの方をチラリと見る
毒島 環 : 「おーーい!! こっちこっち」 手ぶんぶん
陽向 夏 : 「こ、興奮して噛んじゃった…」
霧下みゆき : 「なあに?聡耶さん」 愛想よく微笑んで聡耶ちゃんを見る
木戸あやめ : 灰河原さんも、そういうなら……やっぱり、みんな超能力者になってるんだ……」
本埜 聡耶 : 「……私からもあなたに聞きたい事がありますが、まずは二人との情報の共有が先決でしょう。」
陽向 夏 : 「そっちは大丈夫だったかバツ!すげー心配してたんだぜっ!」
灰河原 バツ : 「ふ、フヒ、フヘヘ……ば、バツもすごい力に、めめめ、目覚めたんだよ。今度はバツが罪子さんを守るんだよ、ふ、フヒヒ……」
霧下みゆき : 「わたしに答えられることがあるなら答えるけど……罪子さん?その子が罪子さんなの?」
灰河原 バツ : 「だ、だ、大丈夫じゃなかったけど、なんとかなったよ……!」
陽向 夏 : 「うおっ、やっぱりバツもか…!?」
毒島 環 : 「そっか……やっぱりそうだったんだね……とにかく、合流できてよかった!」
灰河原 バツ : 「あ、あ……せ、先輩には、話してない……! あの、ハイ、罪子さんです……」言ってよかったのやらちらちら罪子さんの方を見つつ
罪子 : 「初めまして。霧下みゆきさんに……狭間唯子……さん。罪子、と呼ばれている者です」 頭を下げて
狭間唯子 : 「……わたし達のことを知っているのか」
罪子 : 「学園のことはいつも見ているから。生徒の顔と名前はみんな覚えているの」
毒島 環 : 「(罪子さんのことバレちゃったけど……この状況じゃ誤魔化すのも無理だもんね…)」
霧下みゆき : 「へぇー……。見てるっていうのはちょっとびっくりだけど、噂より全然幽霊っぽくないわね……」
GM : 唯子は静かに罪子を見詰めて、みゆきはよろしくねーって握手したりしている
灰河原 バツ : 「ゆ、幽霊って噂だったけど、幽霊じゃなかったんだよ……し、死んじゃったけど生き返ったんだって」
霧下みゆき : 「実体のある人間だったってこと?確かにちゃんと触れるものね」 罪子の手ふにふに触って
罪子 : 「……みんなに、そのことも含めて色々と説明したいことがあるの。いいかしら」
陽向 夏 : 「おう、いいぜ?」
本埜 聡耶 : 「ふむ。 なんでしょう? 」学園のことを見聞きしている罪子さんなら、霧下みゆきの正体についても知っているでしょうか? という期待の目
毒島 環 : 「何でしょう?」
罪子 : 「バツさんには、もう話したことなのだけれど……。実は……」
GM : 罪子はこれまでの様々な経緯を全て説明し始める。
GM : この学園の地下には強大な力を持つ魔物が眠っていること。
GM : 百年前、ある組織がその力を狙ったこと。
GM : 罪子が今までずっと魔物を旧校舎ごと封じてたった一人で戦っていたこと。
GM : しかし愛沢ことなに生徒を人質に取られ、なす術なく敗北したこと。
GM : そしてその結果、この学園に謎の怪物が大量に現れるようになってしまったこと。
GM : 今自分は何故か戦闘能力を発揮できなくなってしまっていること。
GM : バツちゃんが前のシーンで聞いたことも含めて、全員がこの話を知ることが出来ます。
罪子 : 「だから……こうなった責任の一端は、わたしにあるわ」 話し終えて、申し訳なさそうに
陽向 夏 : 「そっか…愛沢ことな、あのちんちくりんは一体何をしたいんだ…?それに組織に封印…うーん、すごいファンタジーになってきたな…」
灰河原 バツ : 「つ、罪子さんは悪くないよ! ずっと一人で守ってきてくれたのに、あのピンクの子が悪いんだよ! み、みんなだったらわかるよね? ね?」
灰河原 バツ : 「し、し、しかも、罪子さん体にいっぱい穴開けられて、ち、血がどばどば出てたんだよ……こ、こいつはめちゃ許せんよなぁ~……!」
毒島 環 : 「罪子さんのせいじゃないですよ……! 私たちも協力しますから、この状況をなんとかしましょう」
陽向 夏 : 「ああ、罪子さんはよくやったさ…、反抗できる隙もなかっただろうしな…」
木戸あやめ : 「そ、それは、そう……ですよ……。さ、流石に罪子さんが全部悪いだなんて……」
本埜 聡耶 : 「まあ、責任を感じるというのも無理からぬ事ではありますがね。」
罪子 : 「……ありがとう。……今わたしに出来ることは、こうして話すことしかできないけれど……」
灰河原 バツ : 「だ、だからバツは決めたんだよ……あ、あいつに、罪子さんにやったのと同じ分だけ、呪いの釘を打ち込んでやるってさぁ~……!」
本埜 聡耶 : 「ふむ、戦闘能力がなくなったとは聞きましたが、他の能力も使えなくなっているのですか? 学園中の事を見聞きできるそうですが……。」
毒島 環 : 「すごい怖いこと言ってない?!」
陽向 夏 : 「お、おお……あ、あたしもこんなことを起こした黒幕に一発ぶちこんでやりたいぜ!」
霧下みゆき : 「あらあら、怖い……。でも、それだけ怒って当然ね……」
罪子 : 「簡単な能力は使えるわ。でも、力が弱まっていて霧が濃すぎるところまでは見ることが出来ないの」
灰河原 バツ : 「と、当然の報い、だよ……い、今のバツならやってやれるんだから……フヒヒ……!」
本埜 聡耶 : 「……なるほど。 バツさんの言う通り、即刻、黒幕を見つけ出して対処できればと思っていたのですが、霧の深い場所が見えないのでは難しそうですね。」
狭間唯子 : 「気持ちは分からなくは無いが。奴が現れてもすぐに攻撃は仕掛けるな。まずは情報を引き出してからだ」
陽向 夏 : 「まずは様子見…うん、ちんちくりんが出ても落ち着いて……できっかなぁ……」
霧下みゆき : 「説明会、って言ってたものね。知れることは知っておいた方が良いわ」
灰河原 バツ : 「む、む、難しい? ふ、フヒヒ……あ、あいつ、ここに来いって呼び出したじゃない。あんなの油断しきって、のこのこ出てくるに決まってるよ。そしたら動けなくして、く、釘を……!」だいぶ興奮しているようだ
毒島 環 : 「お、落ち着いて……!」あわわ
本埜 聡耶 : 「ここまで怪物をたおして来た事は知られているでしょうし、対策はしてくると思いますよ。……奴がバカでなければ、の話ですが……。」
陽向 夏 :
「落ち着け落ち着け、な?アイツをブッ倒してもこれが収まらなかったら困るだろ、だからまずは何か聞きだすんだ。それからでも遅くないさ。」
ほんのり暖かい手でバツちゃんの顔をうりうり
灰河原 バツ : 「で、で、でも、おぶぶっ」うりうりされ
毒島 環 : 「そうそう、手掛かりが潰えちゃったらそれこそ収集がつなかくなっちゃうかも」
本埜 聡耶 : 「はい。生徒が人質に取られている訳ですから、安易な行動は、文字通りの命取り…ですね。」
罪子 : 「……愛沢ことなは、とても強いわ。出来る限り、慎重に行動しましょう」
灰河原 バツ : 「う、うぅ~……」しぶしぶ頷く
罪子 : 「いい子ね……」 安心して小さく笑みを浮かべる
陽向 夏 : 「ほーれ落ち着いたろー?うん、アイツが出てきてもまずは静観だ、煽ってきたらどうなるかわからねぇけどな!」バツちゃんの顔から手を離す
灰河原 バツ : 「い、いい子……ふ、ふへへ……」解放されたほっぺをもちもちしつつ
本埜 聡耶 : 「まあ、『どうしてもガマンならない』という時は、私がストッパーになってさしあげます…。 環さん、その時はあなたにもよろしくおねがいするかと。」冷静になった様子から、適任だと感じて。
毒島 環 : 「(……愛沢ことなは、狙って私たちを覚醒させているように見える。何が目的? あるいは覚醒させること自体が?)」
陽向 夏 : 「おう、そん時は頼まぁ!」
毒島 環 : 「や、やれるだけはやってみるよ……!」
本埜 聡耶 : 「はい。まずはそのような事にならないように心がけてくださいね…。」
毒島 環 : 「気を付けないとね……私自身も前より昂ぶりやすくなってる気がする」
陽向 夏 : 「あたしもあたしも、力が手に入って気が緩んでんのかな…」
灰河原 バツ : 「ぜ、善処する……ば、バツは良い子……」
本埜 聡耶 : 「昂ぶりやすく? 以前よりも思考が冷静になったと思っていたんですが、采配ミスでしょうかね…。」
毒島 環 : 「んー、何ていうのかな……考えるのと感じるのはまた別というか……」
愛沢ことな : 「うふふふふふふ……きゃはははははははは!!!」
GM : お立ち台から、突然愛沢ことなの笑い声が響く。
GM : 一秒前までいなかったそこに、霧の中から愛沢ことなが現れていた。
愛沢ことな : 「ごきげんよう、皆さん。玲瓏女学院の新学院長、愛沢ことなです!」
本埜 聡耶 : 「……自称、が抜けているようですが? 」努めて冷静にそちらを見る
毒島 環 : 「! いつの間に…!?」
陽向 夏 : 「出たなぁ…」
木戸あやめ : 「ひぇぇええ……!!で、でた……!!」
灰河原 バツ : 「こ、この……!」視界に入った途端に力を使いそうになるもののなんとかおさえる
愛沢ことな : 「なーに言ってるんですか、前の学院長を倒したんだからわたしが学院長なんですぅー!ここではわたしがルールなんですから」
愛沢ことな : 「えーっと、にしてもたった八人ですかー。分かってはいたけど集まり悪いですね」
陽向 夏 : 「(なんだそのシステム…!)」
毒島 環 : 「そんなバトル漫画みたいなルールないよ?! 一体…何が目的なの…!」 いつでも銃を取り出せる態勢に
本埜 聡耶 : 「説明会、というくらいですから、当然、説明してもらえるのでしょうね?」
愛沢ことな : 「えぇ、もちろんです。じゃ、何から知りたいですか?目的ですか?」
陽向 夏 : 「そりゃそうだ!こんなことをして何がしたいんだよ!」
愛沢ことな : 「ふふっ、でもそれならもうそこの罪子さんからもう聞いているでしょう?」
愛沢ことな : 「あなた達が悪いんですよ。お姉さまとわたしの邪魔をして……。だから罪子さん共々同罪なんです」
愛沢ことな : 「でもわたしは優しいので、罪子さんの要求を呑んで殺さず閉じ込めるだけにしてあげることにしました!」
灰河原 バツ : 「だ、だったら目的なんてもう……お、お姉さま? な、仲間がいるの……!?」
愛沢ことな : 「お姉さまはお姉さまですけど!」
陽向 夏 : 「名前を教えろっての!」
灰河原 バツ : 「せ、説明しにきたくせに説明になってない……!」
愛沢ことな : 「名前なんて知ってどうするんですかー?どうせ一生ここに閉じ込められるんですから、知っても意味ありませんよ」
愛沢ことな : 「っていうかわたし、説明したいことだけ説明するので!どうでもいい質問は受け付けませーん!」
陽向 夏 : 「せ、説明会って言ったじゃねえかよぉ…!」
毒島 環 : 「な、なんてめちゃちゃくちゃな……!」
本埜 聡耶 : 「端から論理的な説明会など期待してはいけません。人には期待しない…、それが賢い生き方というものなのです。」
灰河原 バツ : 「な、何から知りたいか自分から聞いてきたくせに……!」
毒島 環 : 「聡耶ちゃんは聡耶ちゃんでちょっと悲しすぎない?!」
陽向 夏 : 「もうちょっと明るく生きようぜ…!?」
本埜 聡耶 : 「余計なお世話、という奴ですよ…。」
本埜 聡耶 : 「さて、次の質問。 ……たった八人、と言っていましたが、この場の八人以外に来る予定があったのですか? 」
愛沢ことな : 「はい!まあ、もうちょっといるかと思ったんですよねー。でもみーんな、多分怪物に殺されちゃったみたいですねー」
灰河原 バツ : 「!? つ、罪子さんは、生徒を守るためにやられるままになったんじゃないの……!? や、約束が違う!!」
毒島 環 : 「……!? そんなことって……!!」
陽向 夏 :
「こ、この…っ」
髪が火の粉と共に舞い上がる…が、これは彼女なりの挑発かもしれないと考え直し、気を落ち着かせる
罪子 : 「愛沢ことな……あなたは……っ」
本埜 聡耶 : 「…………ここに来るまで、死体は見つかりませんでしたが。」
愛沢ことな : 「じゃ、まだ殺されずにどっかに隠れてるとかー?あ、それとも死体も残さず食べちゃったのかも!」
陽向 夏 : 「フゥゥ…こいつの嘘かもしんねぇ、あたしはあたしの目で確かめるまで信じねぇぞ…!」
木戸あやめ : 「……っ、そ、そう……ですよ……。お姉ちゃんや、お母さん達が……死んでるなんて……っ」 小さく体を震わせながら
毒島 環 : 「……」確かに自分の父親やその仲間は、死と隣り合わせの世界に生きていたが……こんな理不尽なことがあっていいものか
本埜 聡耶 : 「……ここに来るまでに死体・血痕等の痕跡はありませんでした。 ……仮に跡形もなくたべられたとして、保護者含めたあの場の全員が入る容量が怪物にあるとは思えません。」自分にも言い聞かせるように
愛沢ことな : 「っていうか、誰ですかさっき約束が違うとか言ったの!約束ならちゃんと守ってますけど!」
愛沢ことな : 「あの怪物はね?元からこの学園に潜んでいたものなんですよ。わたしはそれを呼んできただけ」
愛沢ことな : 「旧校舎に送っていたのはわたしが命令していましたが、今は何もしていません。怪物達は皆自分の意志で自由に動いているだけです」
愛沢ことな : 「だから、わたしは関係ありませーん!怪物が生徒の誰を殺そうと、わたしが約束を破ったことにはなりませーん!言いがかりはやめてくださーい!」
毒島 環 : 「手前ぇ……!」
陽向 夏 : 「こ、こ、この…っ!んぎぎぎ…!」
灰河原 バツ : 「ば、バツですけど……! い、言いがかりじゃありませんけど……! 生徒の安全を取引材料にし、したんなら、無事に引き渡すまでが取引でしょう……!」
灰河原 バツ : 「そ、それを関係ないって……と、取引破り! 無責任! 口先三寸! 泥棒の始まり! え、えーとえーと……ば、バーカ!」
陽向 夏 : 「言ってやれ言ってやれ!」
愛沢ことな : 「バカって言った方がバカなんですぅー!そもそも罪人の意見なんて知らんですぅー!!」
灰河原 バツ : 「ざ、罪人って何だよぉ! バカって言ってるじゃんバーカバーカ!」
愛沢ことな : 「だってあなた達はさっき言った通り重罪人ですし。一生この霧に閉じ込められた学園で共同生活送ってもらう刑に決まっちゃってますしね」
陽向 夏 : 「ふざけんじゃねぇ!だったら脱獄してやるまでだ!」
愛沢ことな : 「良いですよー、どうせ無理ですし!じゃんじゃかご自由に脱獄挑戦してください!」
灰河原 バツ : 「……お、おまえの姉ちゃんでーべそ」ボソッ
愛沢ことな : 「たとえでべそのお姉さまでもわたしは好きですしー!……で、他に聞きたいことはないんですか?」
陽向 夏 : 「おうおうやってやらぁ!んで後は…後はぁ……なんだっけ!」
毒島 環 : 「(そう簡単に挑発には乗ってこない、強さは……唯子さんが動かないってことは容易に付け入る隙はなさそうか)」ショックを受けつつも状況を観察している
本埜 聡耶 : 「はあ……。 では、我々の能力への覚醒を促したのはあなたですか? もしそうならば、それこそ何の目的があって? 」溜息をつきながら
愛沢ことな : 「あれあれ?わたしはなーんにもしていませんよ?勝手に目覚めたんじゃないですか」
陽向 夏 : 「いやいや、いやいやいや…それはねーぞちんちくりん、お前夢の中であたしに『目覚めさせる』だの言ってたじゃねえか」
愛沢ことな : 「えー?夢の中になんていけませんよう。まあ、そっちの人には覚醒したらー?って言いましたけど」 環ちゃんを見て
愛沢ことな : 「最終的に望んだのはその人本人ですしね!」
陽向 夏 : 「はあ~~~?ていうか何にもしてないっつったのに関わってるじゃねえか!」
灰河原 バツ : 「や、やっぱり嘘つきだ……! こ、この……二枚舌! 悪徳裁判官! 人殺し! ……えーとえーと、し、シスコン!」
毒島 環 : 「確かに私は自分の意思で選んだけど……」
愛沢ことな : 「……そもそもね、覚醒自体に意味も目的も無いんですよ。だってわたしが関わろうがそうでなかろうが、“オーヴァード”になるのはあなた達含めた全人類に起こりうることなんですから」
本埜 聡耶 : 「……オーヴァード?」
陽向 夏 : 「おーう゛ぁーど……???」
毒島 環 : 「全人類……そんなことって……!」
愛沢ことな : 「あっ!いっけなーい!そういえばあなた達、オーヴァードって名前も何もかも知らないんでしたね!」
愛沢ことな : 「もしかして、超能力者とかそんな風に呼んでました?」
本埜 聡耶 : 「……なんだか、ストッパーに徹しなくてはならないハズの私まで腹が立ってきました。」知識マウントにむかむかサヤ
灰河原 バツ : 「ち、違うの………?」
陽向 夏 : 「……何か裏がありそうだな…」
愛沢ことな : 「もー、違いますよー。せっかくだから教えてあげましょう」
GM : ことなは手持ちのタブレット端末を操作して画面をあなた達に見せる。
陽向 夏 : 「んん?」
毒島 環 : 「(不本意だけど……今は何もわからない。こいつのペースに乗るしかない)」 画面を見る
愛沢ことな : 「いいですかー?わたし、同じこと説明するの嫌いだし説明中に邪魔入れられるのも好きじゃないんです。少しでも情報が欲しいなら、黙って聞いててくださいね」
灰河原 バツ : 「むぐ……」自分の口おさえてる
陽向 夏 : 「…仕方ねえ、黙って聞いててやるさ」
GM : タブレットの画面に様々な映像が流れていく。ことなはそれに合わせて説明を始めていった。
愛沢ことな : 「二十年前!中東某国から未知のウィルス、その名も“レネゲイドウィルス”が発掘されました!」
愛沢ことな : 「そのレネゲイドウィルスは輸送機で運ばれていたのですが、何者かが輸送機を撃墜!どかーん!ちゅどーん!」
愛沢ことな : 「かわいそうなことにレネゲイドウィルスは大気圏まで巻き上げられて、そのまま世界中に散らばったのだ!」
愛沢ことな : 「ゴミ屑の人間達は知能があほあほのあほの子だから気付いていないけど、ほぼ全人類がすでにレネゲイドに感染しちゃってるのです!」
愛沢ことな : 「この感染したレネゲイドが発症した人間のことを“オーヴァード”、レネゲイドで発現した特殊な力の事を“エフェクト”と呼びます!」
愛沢ことな : 「超能力でも超能力者でもありませんよー?ちゃーんとどこかの誰かが名付けた分かりやすい名前があるんですからねー?」
愛沢ことな : 「そして、エフェクトの種類にもちゃんと名前がついています!」
愛沢ことな : 「オーヴァードの能力は“シンドローム”という呼ばれる種類で大きく分けられます。そしてこのシンドロームとはー」
愛沢ことな : 「光を操るエンジェルハイロゥ!生体電流を操るブラックドッグ!血液を操るブラム=ストーカー!」 タブレットに能力を使うオーヴァードの映像が流れる
愛沢ことな : 「獣に変化するキュマイラ!身体を自在に変化させるエグザイル!」
愛沢ことな : 「魔眼という球体で重力を操るバロール!」 バツを
愛沢ことな : 「超高速思考、並列思考で天才になるノイマン!」 環を
愛沢ことな : 「熱を支配し超高熱と超低温を操るサラマンダー!」 夏と唯子を
愛沢ことな : 「力の因子を張り巡らせた領域内を操るオルクス!」 聡耶を
愛沢ことな : 「触れている物質を変化させるモルフェウス!」 罪子を
愛沢ことな : 「高速で動き、振動を操るハヌマーン!」 あやめを
愛沢ことな : 「体内で薬品を精製するソラリス!影を操り別のシンドロームを模倣するウロボロス!」 みゆきをそれぞれ順番に指差していく
愛沢ことな : 「以上の十三種類ですねー。オーヴァードはこの十三種類の中から最大で三つまで発現し、組み合わせた力を得ます!」
愛沢ことな : 「一番強く純粋な一つの力を発揮する“ピュアブリード”、雑種な二種類の“クロスブリード”、何故か最近現れた三つの力を合わせる“トライブリード”!」
愛沢ことな : 「と、まあ色々組み合わせて常識じゃ考えられない超常的な力を扱えるわけなのです!」
愛沢ことな : 「でーすーがー!オーヴァードには“衝動”と呼ばれる厄介な野郎がいるんですねー」
愛沢ことな : 「この衝動はレネゲイドが活性化したり、オーヴァードの心が強い感情で揺れたりすると、増大しちゃうんです!脆い!」
愛沢ことな : 「そして限界を超えると、理性を失ってただ衝動に突き動かされる暴走状態になることがあります!この中にも経験がある人、いるんじゃないですかねー?」 夏ちゃんを見て
愛沢ことな : 「まぁ、暴走しても頑張って制御するかしばらくしたら落ち着くんですけどね」
愛沢ことな : 「もう面倒くさくなってきたのでおしまーい」 タブレットを片付ける
灰河原 バツ : 「あぇっ……!?」なんかまだ続きがありそうだったのに切り上げられて困惑
本埜 聡耶 : 「ふむ。 バツさんが先走っているのは、レネゲイドが感情に及ぼす効果が関係ありそうですね…。」すんなり受け入れる
陽向 夏 :
「………」一気に説明されたのでちょっと固まってる
「……暴走、お姉ちゃんに収めてもらったやつか…?んで、あたしの能力…シンドロームってのがサラマンダーと……」
毒島 環 : 「……信じがたいけど、筋は通る……か。でもなんでそんなことがずっと表にならなかったんだろう」
陽向 夏 : 「………よく目立たないな、こんな能力持ってるやつら!?普通はテレビとかさ、何かしらで特集されたりするんじゃねえのかな…!?なんか大衆に見られたら弱体化するから身を潜めてるとか!?」
灰河原 バツ : 「そ、そうだよ……! 罪子さんが幽霊って言われてるくらい、こんなの滅多にない、珍しい話で……! 全人類がこんなのになる可能性があったら、もっと見つかっててもおかしくない、はず……!」
霧下みゆき : 「……わたし達が知らないだけで、オーヴァードの組織がもうあるんじゃないかしら」
霧下みゆき : 「その組織が情報を統制している、とか。罪子さんを狙っていたのも何かの組織だったのでしょう?」
陽向 夏 : 「ん?ああ~…確かに、政府の秘密組織とか、能力者の…オーヴァードの軍団とか作っててもおかしくないか……」
本埜 聡耶 : 「そうですね、その意見には賛成です。 情報・記憶操作に特化した能力者がいれば、情報統制は可能でしょうし。」みゆの方見て
霧下みゆき : 「よね?同意見みたいね」 聡耶ちゃんに微笑んで
毒島 環 : 「地下組織みたいなものね……陰謀論めいてるけど、こうして信じがたいことがどんどん起きてるんだもんね。そのくらいあってもおかしくないか」
灰河原 バツ : 「き、記憶操作、情報統制……こ、このネット全盛の時代にそんな……」あわわ
愛沢ことな : 「ではでは、あなた達にはこれからこの学園で共同生活を送ってもらいます」
愛沢ことな : 「期限は……ありません!あなた達は一生、怪物達と一緒に暮らしていくのです!」
愛沢ことな : 「そういう感じでー。お疲れ様でした、はい解散」 面倒そうにお立ち台の階段を降り始める
本埜 聡耶 : 「……待ってください。 最後に一つ、質問があります。」
愛沢ことな : 「何ですか、もー!流石にずっと喋ってて喉乾いて来たんです、早くしてください!」 もう一回上に登る
本埜 聡耶 : 「YES or NO で済むカンタンな質問です。」
本埜 聡耶 : 「――この八人の中にウソをついている、裏切者がいるのではないですか? 」
愛沢ことな : 「えぇー、そんなの知りませんよ。疑心暗鬼になりたいなら勝手になってくださいよ!」
本埜 聡耶 : 「ふむ、そうですか。 それは失礼しました。」
愛沢ことな : 「全くもー。じゃ、ほんとにさよなら!」
狭間唯子 : 「待て」
毒島 環 : 「唯子さん…!」
愛沢ことな : 「もーなんですか、これ以上は何も答えませんよ。説明会は終わったんです!」
狭間唯子 : 「ならば、後はお前を倒すだけだな」
GM : 唯子の右手から炎が出現し、剣の形を取る。
愛沢ことな : 「あれあれ?学院長への反逆は校則違反ですよー?良いんですか?」
狭間唯子 : 「良いも何も、お前を倒せばこの霧は晴れる。違うか?」
愛沢ことな : 「えぇー?んー、まぁー……そうですけど」
愛沢ことな : 「他の方達もそうなんですか?」
陽向 夏 : 「……それがそうなら、あたしもそうするかな。…でも化け物の方がなー……」
本埜 聡耶 : 「ええ。 人質という後ろ盾を手放した今、あなたをたおさない道理はない。 野蛮なのは嫌いですが。」
灰河原 バツ : 「そ……そうだそうだ! 説明がためになったからってゆ、許さないぞ、罪子さんにやったぶん、やり返してやる……!」木槌を手に取って進み出る
毒島 環 : 「(この余裕が気になる……私たちなんか取るに足らないって思ってるの?)」無言で銃を構える
罪子 : 「バツさん……。でも、ごめんなさい……わたしは……」 力が無くて戦えない
陽向 夏 : 「ちんちくりん倒したら化け物まで外に出るんじゃねーかなーって、そうじゃなかったら今すぐブッ倒してやるんだけどな」
灰河原 バツ : 「つ、罪子さんに助けてもらったぶんの恩、まだまだ全然返してないから……! き、気にしないで下がってて……!」
罪子 : 「……分かった。気を付けて」
木戸あやめ : 「……あぇ!?み、みんな戦っ……えぇ!?」
木戸あやめ : 「で、でも、あの子、怪物じゃなくて……ひ、人ですよ!?」
本埜 聡耶 : 「殺さずとも、戦闘不能にすることはできるでしょう。 私たちはオーヴァード。 あやめさんが見せたように、驚嘆に値する再生能力が備わっているようですから。」
木戸あやめ : 「うあ……そ、そうですけど、でも……っ」 首をふるふると横に振る
陽向 夏 : 「…あやめはいい子だな、こんな状況でもアイツを傷つけたくないか……」
木戸あやめ : 「いい子だなんて……。そ、ういう、わけじゃ……」
霧下みゆき : 「……無理をすることはないんじゃないかしら。数ではこちらが勝ってるのだし、罪子さんと一緒に下がってもらう?」
陽向 夏 : 「ああ、後ろにいてもいいんだ。好き好んでやることじゃないしな……」
本埜 聡耶 : 「では、あやめさんは下がって……いえ、後ろから怪物が来ないか見張っていてください。」
木戸あやめ : 「す、すみません……っ」 こくこくと頷いて
毒島 環 : 「後ろは任せたよ……!」
霧下みゆき : 「でもちょっと不安ね。流れ弾が来るかもしれないし、わたしは罪子さんとあやめさんを傍で守るわ。その方が夏さん達も気にせず戦えるでしょうし」
陽向 夏 :
「……あたしも気が進まねえな、あんな畜生ちんちくりんでも見た目は子供だし…でもまあ、あたしらは普通じゃねえんだ、少しぐらい痛い目にあってもらうぜ…!」
「ん、お姉ちゃんに任せた!」
本埜 聡耶 : 「(そちらの方が心配ですが、そちらにも気を向けるヨユウはない……。 今は愛沢ことなの『裏切者はいない』という証言を信じる他ないですか……。)」
灰河原 バツ : 「ま、任せました……つ、罪子さんを頼みます……!」
霧下みゆき : 「えぇ……!任せてちょうだい」
GM : みゆきは罪子とあやめを連れて後方に距離を取ります。
愛沢ことな : 「はぁ……作戦会議終わりました?」
本埜 聡耶 : 「ええ、作戦……というほどのものではないですが、おまたせしました。」
陽向 夏 : 「おう、待たせたみたいだな。難しいことはちんちくりんをブッ倒してから考えるぜ」
毒島 環 : 「(みんなの戦い方はわからないけど、その場で合わせるしかない!)」
愛沢ことな : 「全く、しょうがない人達ですね。まさか本気でやり合おうなんて。でも正面から正々堂々と来ちゃうなら、わたしもそれに応えて」
愛沢ことな : 「不意打ち!!!!!」
GM : そう叫び、素早くあなた達に手を翳す。
GM : あなた達の周囲を漂う霧が突然眩く発光した。
GM : 霧に圧縮されていたエネルギーが一気に放出。巨大な爆発となってあなた達を吹き飛ばす!
GM : PC達と唯子は10d10のHPダメージを受けますの。
毒島 環 : 「――!!」痛みとともに後ろに吹き飛ばされる
灰河原 バツ : 「は? がっ……!?」吹っ飛ばされ
陽向 夏 : 「なっ───!?」衝撃と共に吹き飛び受け身も取れず地面に転がされる
GM : 10d10 ダメージ DoubleCross : (10D10) > 67[7,3,7,5,8,6,10,9,8,4] > 67
GM : とどめを刺されたくなければリザレクトを使用するが良い。
毒島 環 : 死んだ!リザレクト!
陽向 夏 : ククク…痛いですな…
灰河原 バツ : リザレクト~!
毒島 環 : 1d10+47 DoubleCross : (1D10+47) > 6[6]+47 > 53
system : [ 毒島 環 ] 侵蝕率 : 47 → 53
system : [ 毒島 環 ] HP : 27 → 6
本埜 聡耶 : 1d10+42 リザレクト DoubleCross : (1D10+42) > 9[9]+42 > 51
system : [ 本埜 聡耶 ] 侵蝕率 : 42 → 51
system : [ 本埜 聡耶 ] HP : 25 → 9
陽向 夏 : 1d10+41 リザ! DoubleCross : (1D10+41) > 5[5]+41 > 46
system : [ 陽向 夏 ] 侵蝕率 : 41 → 46
system : [ 陽向 夏 ] HP : 36 → 5
灰河原 バツ : 1d10+50 DoubleCross : (1D10+50) > 5[5]+50 > 55
system : [ 灰河原 バツ ] 侵食率 : 50 → 55
system : [ 灰河原 バツ ] HP : 26 → 5
GM : 爆発に巻き込まれ、あなた達は倒れる。リザレクトで傷を修復出来るが、そのダメージは決して小さいものでは無い。
罪子 : 「みんな……!!」
GM : 罪子とあやめは距離を取っていたのと、みゆきが展開した霧を盾にして爆風も防いだので無傷です。
毒島 環 : 「ゴホッ……痛っ……何が……!」
本埜 聡耶 : 「ッ……爆発……、まさか、早速、使われる側になるとは……。 」
灰河原 バツ : 「ひ、卑怯者……!」
陽向 夏 : 「があ゛…っ、クソッ……おろしたての制服が……っ!!」ボロッボロ
愛沢ことな : 「きゃはははは!学院長に歯向かうからこうなるんですよー!覚醒したてで弱いのにこんなに強いわたしに挑もうなんて、」
GM : 倒れたあなた達を見てことなが笑う。だがしかし、この攻撃に耐えきったものが一人だけいた。
狭間唯子 : 「誰が弱いだと?」
毒島 環 : 「唯子……さん……っ!」
GM : 爆発の中から唯子が飛び出す。
GM : 彼女は全身を炎に包まれながらも怯むことなく地を蹴り、ことなのいるお立ち台へと突撃。
愛沢ことな : 「えっ」
GM : 唯子はすれ違いざまに炎の剣を薙ぎ、ことなの体を上下真っ二つに焼き切った。
愛沢ことな : 「うぁっ……え?うそ、斬られ……」
狭間唯子 : 「本当に弱いのは正々堂々と理不尽に挑んだこいつらではない。卑怯にも不意打ちで片をつけようとしたお前の方だ!!」
愛沢ことな : 「ひっ、ぎゃ……アアアアアアアアアアア!!!??」
GM : 両断されたことなの体が空中で爆発する。
GM : 彼女の絶叫は炎にかき消され、後には何も残らなかった。
毒島 環 : 「!!」一瞬の出来事に目を見開く
陽向 夏 : 「な、何が起きて…!?うおっ!?」
灰河原 バツ : 「え……え? あ、跡形もなく……」呆然
陽向 夏 : 「あれが…あたしと同じシンドロームか、すげえや…」
GM : ことなはあっけなく死んだ。だが、あなた達は気付くだろう。
GM : 学園に立ち込める霧が、まだ消えていないことに。
毒島 環 : 「……き、霧は……っ!」
陽向 夏 : 「…あれ、消えねぇじゃん…!?」
本埜 聡耶 : 「……罪子さんに強いと言わしめた愛沢ことなが、こんなにあっさりとやられるとは思えません。」
木戸あやめ : 「え……!?ほ、ほんとだ、でも今死んで……!」
毒島 環 : 「じゃあ今のは……」
陽向 夏 : 「…本物じゃない、とか…?」
灰河原 バツ : 「そ、それとも……霧を出してるやつは、別にいる……とか?」
本埜 聡耶 : 「対策もなく、ここまで来るとは思えないと言いましたが、あれはその対策だったのでは。」
狭間唯子 : 「わたしは確かにこの手で奴を殺した。あいつは本物の愛沢ことなだ」
毒島 環 : 「ほ……本当なんですか……?」
本埜 聡耶 : 「ふむ……、ホンモノ……。 では何故、霧が晴れないのでしょう……? 」
狭間唯子 : 「だが、そいつの言う通り何かしらの対策をしていたのだろう。矛盾しているようだが、奴は一回殺したくらいでは死なないと言うことだ」
陽向 夏 : 「な、なるほど?…じゃあアイツがもう一人以上いるってことか……」
灰河原 バツ : 「ど、ドッペルゲンガーみたいな?」
毒島 環 : 「ここで話してても、答えは出なさそう……かな」
本埜 聡耶 : 「そうですね、まずは次の目標設定が必要でしょう。」
毒島 環 : 「それにしても、みんなあれだけの攻撃を受けて生きてるなんて……これがオーヴァードの能力なんだ……」
霧下みゆき : 「どうしましょうか……」 ひとまず安全と見て罪子とあやめを連れて戻って来る
陽向 夏 : 「うーん…ちんちくりん探しと、生存者探し…?」
本埜 聡耶 : 「我々の勝利条件は三つ。 1.生存者の救助 2.怪物を全滅させる事。3.愛沢ことなと"おねえさま"と呼ばれる者を倒して霧を晴らす事。そんなところでしょう。」
陽向 夏 : 「わかりやすい解説サンキュー聡耶!」
毒島 環 : 「うん、そのためにも情報を収集しないとね……!」
灰河原 バツ : 「か、怪物はなんとかなると思うけど……ふ、封印されてた魔物は……?」
罪子 : 「旧校舎の方は霧が濃くてよく分からない。魔物は愛沢ことなにもう持っていかれたのか、今もあの場所に眠ったままなのか……」
本埜 聡耶 : 「可能な事ならば倒したいですが、情報が足りないので保留としましょう。 怪物は倒せる事が実証されましたが、魔物については我々で敵う相手なのかというのも不明ですから。 」
灰河原 バツ : 「ま、魔物はやばいって話だよ……と、とりあえず他を優先しよ、うん、そうしよ……」
陽向 夏 : 「そうだなぁ、親玉みたい雰囲気だし、それ相応に強えんだろうな…」
毒島 環 : 「リスクの低そうなところから外堀を埋めてくしかないね……」
罪子 : 「……あれは、倒せるようなものじゃないわ。封印するだけで精一杯よ……」
陽向 夏 : 「こんなに超能力…じゃなくて、オーヴァードが揃ってもか……もう魔王とかだなそれは……」
本埜 聡耶 : 「ふむ、ならば再封印の準備も必要ですか。 なにはともあれ入用なのは情報ですね。」
狭間唯子 : 「……リスクの低そうな場所だと言うなら、お前達は学生寮に戻れ」
狭間唯子 : 「おそらく、あそこは安全だ」
灰河原 バツ : 「お、お前たちは?」
毒島 環 : 「唯子さんは……?」
狭間唯子 : 「わたしは一人で愛沢ことなを探す」
陽向 夏 : 「そんな無茶な……つっても、さっきの強さを見せられちゃ強くは言えねえな…」
毒島 環 : 「唯子さんの強さは……勿論わかってますけど……」心配
灰河原 バツ : 「で、でも一回やり方を見られたから、対策してくるかも……お、お姉さまっていうのも一緒に出てくるかもだし」
陽向 夏 : 「やっぱ未知数の空間だし、少しは心配だな…どんな罠があるかもわかんねぇし…」
狭間唯子 : 「問題ない。逆に、お前達がいた方がわたしが本気を出し辛い」
毒島 環 : 「……」守りながら戦うのは難しい。先ほど、自分を守って唯子が戦っていた時を思い出す
陽向 夏 : 「う゛っ…否定できねぇ…」
毒島 環 : 「……わかりました。お願いします」
灰河原 バツ : 「う、う……」反論が出てこない
毒島 環 : 「……私たちの調査でわかることもあるかもしれないし、定期的に寮で集合しましょう」できることをやるしかない
本埜 聡耶 : 「ふむ、そうですね。 とりあえずは寮を拠点として使いましょうか。 救助した人を搬入するのもそこで。」
陽向 夏 : 「そうしよっか、他の人も無事でいてくれよ~…」
狭間唯子 : 「……調査なんてしなくていい。お前達は寮でジッとしていろ」
陽向 夏 : 「え゛っ…流石にそれはできないよ…!もう簡単に死ぬことはないし、情報を集めたりするぐらいは…!」
灰河原 バツ : 「そ、そう、怪物くらいは倒せるわけだし……!」
本埜 聡耶 : 「今も生存者がいるとするなら、怪物の対処も迅速にこなさなければならない。人手がいるでしょう?」
狭間唯子 : 「簡単に死ぬことはない?不意打ちとはいえ、あの程度の攻撃にも耐えられず無様に地面に転がっておいてよく言えるな」
狭間唯子 : 「お前達なんて、大量の怪物に囲まれたらすぐに殺されるだろう」
狭間唯子 : 「下手に動かれる方がかえって迷惑だと言っているんだ」
毒島 環 : 「……どうしても、一人でやるんですね」
狭間唯子 : 「さっきからそう言っている」
毒島 環 : 「そこまで言うなら……わかりました」
毒島 環 : 「……死なないでくださいね」
狭間唯子 : 「……言われるまでも無い」
GM : 唯子は高等部校舎の方に歩き出す。シーンから退場します。
本埜 聡耶 : 「……過保護、というか、なんなのでしょう……。」その背に呟く
陽向 夏 : 「頼りにされてねえ…心配してくれてるのかもしれねぇけど、言葉選びに容赦がねえ…」
灰河原 バツ : 「が、眼中にないって感じ……」
霧下みゆき : 「どうなんでしょうねぇ……」 苦笑いして
毒島 環 : 「……」
陽向 夏 : 「…なあ環、さっきはああは言ったけど……ほんとは動くつもりだろ?」
本埜 聡耶 : 「そうなのですか? 」
灰河原 バツ : 「え、そ、そうなの?」
毒島 環 : 「どうしても必要になればね……確かに唯子さんは強いけど、この状況を一人はさすがに無理があるよ」
毒島 環 : 「でも、とりあえずは寮の周りに居よう。はぐれちゃったらまずいし、そこでできることもあるはず」
木戸あやめ : 「でも寮が安全って、どうして知っているんでしょう……?もしかしてお姉ちゃん、そこにいるのかな……?寮長だし……」
陽向 夏 : 「ん、そうか…兎にも角にも一旦寮に戻るか…」
本埜 聡耶 : 「それ、気になっていたんですよね。 聞くヒマもなく行ってしまいましたが。」
毒島 環 : 「その言葉の意味を確かめるためにも、まずは寮に行こう」
罪子 : 「そうね……。唯子……さんに全部従うわけではないけど、わたしはそれに賛成」
灰河原 バツ : 「つ、罪子さんみたいに遠くを見る力でもあっるのかな……? と、とにかくりょ、寮が安全なら、他にも人がいるかもしれないよね」
本埜 聡耶 : 「……そうですね、まずは寮から探索していきましょう。 1人がダメになったら共倒れの作戦なんてバカバカしいので、唯子さんに従う気はまったくありませんが。 」
陽向 夏 : 「おう、あたしも動くつもりだぜ。大人しくできる気分でもねーしな」
霧下みゆき : 「それからどうするにしてもまずは寮ね?じゃあ、気を付けていきましょうか」
GM : そう言った流れであなた達はまずは学生寮へと向かう……シーンエンド!
陽向 夏 : みゆんを幸福感/偏愛Pにして、バツちゃんに連帯感/不安Pで!
毒島 環 :
聡耶ちゃんに〇P連帯感/N隔意で!もっと仲良くなりたいね…
あと唯子さんの感情を決めてなかったのでP憧憬/〇N不安にしましょう!
GM : 了解!
GM : 登場はPC全員になります、登場侵食+5をお願いします
system : [ 灰河原 バツ ] 侵食率 : 55 → 60
system : [ 毒島 環 ] 侵蝕率 : 53 → 58
system : [ 陽向 夏 ] 侵蝕率 : 46 → 51
system : [ 本埜 聡耶 ] 侵蝕率 : 51 → 56
GM : 学生寮に向かう間、あなた達は三つほど気付いたことがある。
GM : 一つは、学園内にはあなた達の想像以上の数の怪物がいたこと。
GM : 霧の中の至る所から怪物の気配がする。そのせいで、あなた達は怪物を避けて遠回りの道で学生寮へ向かうことになった。
GM : 二つは、学園の敷地の外には何も見えない程の濃い霧が広がっていたこと。
GM : その先がどうなっているのか分からない。しかし、霧の中に怪物が潜んでいることを考えると無策で進むのは危険だと感じる。
GM : そして三つ目は、学生寮の周辺にだけは白い霧がかかっていないということだ。
GM : あなた達が寮に入ると、エントランスにも霧はかかっていない。見渡してみると、怪物の姿も無いことが分かるだろう。
毒島 環 : 「ひ、冷や冷やした~……けど、確かに寮の中は霧がかかってないね…」
陽向 夏 : 「んー…ほんとに寮は安全っぽいな、安全な場所がわかったのはでかいぜ」
灰河原 バツ : 「だ、だから怪物が絶対来ないってわけじゃないとお、思うけど……せ、先輩はやっぱりこうなってるのわかってたのかな」
本埜 聡耶 : 「ふむ…、何故かと気になるところですが、霧も怪物の姿もない…。 ひとまずは回ってみましょうか。」てとてと歩いて
罪子 : 「そうね……。寮の中に誰かいるかもしれないし」
陽向 夏 : 「声かけしながら進んでみるか、おーい誰かー?」あまりうるさくない声量で
灰河原 バツ : 「だ、誰か―、寮長ー」続いて
霧下みゆき : 「誰かいますかー?おーい」 夏ちゃんと一緒に呼んでいく
木戸あやめ : 「お、おねえちゃー……」 小声
本埜 聡耶 : 「そのような小声では効果があるとは思えませんね。 ……とはいえ、力んで能力が出たらと考えるとそれでも構いませんが。」
木戸あやめ : 「ご、ごめんなさい……。それは、そう……。お、おーい……」 気持ちちょっと大きめに
灰河原 バツ : 「の、能力? き、木戸さんは声で何かするんだ」
本埜 聡耶 : 「ああ、説明していませんでしたね。あやめさんの能力は……、」少し考えるしぐさをして
陽向 夏 : 「おっ、あたしにも教えてくれ~。ていうかみんなの能力も知らねぇ!」
本埜 聡耶 : 「そうですね…、声でワイングラスを割る様子を見た事があるでしょうか? あの現象を他の物体にも起こす事ができる…と言えば伝わりやすいかと。」
毒島 環 : 「このままいざ戦闘しなきゃいけないことになったらまずいもんね……このあたりでお互いに説明しておこうか」
木戸あやめ : 「あっ……そ、そう、それです。わかりやすい……」
灰河原 バツ : 「え、えぇ……じゃ、じゃあここで本気で呼んだら、窓ガラス全部パーンってなっちゃうね……」
陽向 夏 : 「…ああっ!振動とかそういうのか、なんだか強そうだな!」
木戸あやめ : 「し、しません、しませんから……!!」 お口を両手で抑えて
毒島 環 : 「一度に何体も相手にできるのかな…? 制御できれば心強そう」
本埜 聡耶 : 「はい、強いですよ。 共鳴で分子結合から破壊できるので、生物にも極めて有効ですし。もしここで全てのガラスを割る事ができる規模の能力を使用できるなら、私たちも巻き添えになる可能性も。」
木戸あやめ : 「ほ、誉められてる……?でもしません、しませんからっ、割らないから……!!」
陽向 夏 : 「おー…?まあ強いってことはわかったぜ!」
毒島 環 : 「う、迂闊に使わないほうがよさそうだね……」
灰河原 バツ : 「……な、なんだか難しいけど、巻き込まれそうってことはわかった」
木戸あやめ : 「巻き込みませんよぉ……」
本埜 聡耶 : 「まあ、私が見たところではそこまでの規模はないので、巻き込まれるということもないかと。 制御もできるようになってきたようですし。」
灰河原 バツ : 「へ、へえ、目覚めたばっかりなのにすごいね」
木戸あやめ : 「ん、う、うん……」
灰河原 バツ : 「ば、バツはね、呪いの力だよ……フフ……体を重くしたり、一つのところに重さをしゅ、集中させたりできるんだよ」
本埜 聡耶 : 「呪いって重力なんですか……? 」
罪子 : 「愛沢ことなの説明では呪いとは言っていなかった気もするけれど……」
陽向 夏 :
「うんうん、よくやってるぜ」
「おっ、グラビティーなやつだ!それも結構強いんじゃねーか?」
灰河原 バツ : 「ば、バツがそう思った方が力が出るから、い、いいんだよ……! そ、その集中させた一点をこの木槌で押し込んであげるの……フヘヘ、超能力丑の刻参り、だよ」
本埜 聡耶 : 「超能力と呪いはオカルトのジャンルが違う気がしますが……」
灰河原 バツ : 「ば、バツの呪いパワーだから、いいんだよ……!」
陽向 夏 : 「じゅ、重力の釘か……なんかすげーな……」
罪子 : 「良いのかしら……」 苦笑するけど別に否定はしない
毒島 環 : 「近接戦闘向けの能力だね…!」
陽向 夏 :
「んで、あたしは氷とか炎を扱えるらしいな!氷はまだ出したことねえけど…ほらっ」
指先にライター並の火を灯す
灰河原 バツ : 「お、おお……! ぱ、パイロキネシス……!」
霧下みゆき : 「これから訓練すれば低温も操れるようになるのかもしれないわね……!」
本埜 聡耶 : 「なるほど、炎の能力では火事になった時に不安でしたが、氷も使えるなら安心ですね。」
毒島 環 : 「すごい! わかりやすい!」
陽向 夏 :
「炎ならこの通りだ」徐々に火力を強めていく
「へへ、さっきは爆発みてぇな炎を出せたんだぜ!」ふっ、と息を吹きかけ消火
陽向 夏 : 「今はひんやりするぐらいしかできねぇけど、氷も使えるようになりてえな!夏と冬は快適だぜ!」
霧下みゆき : 「そうそう、凄かったんだから!みんなにも見せて上げたかったわね」
陽向 夏 : 「うんうん、見せる機会があったらお披露目するぜ!…あっ、それは無い方がいいんだな!」
灰河原 バツ : 「あ、あの、狭間先輩も炎出してたよね……あ、あんなのできるようになるのかな」
陽向 夏 : 「あ~、なんか剣みたいなの出してたな…あたしも出せるかもしれねぇ…」
霧下みゆき : 「夏さんなら頑張ればきっと出来るようになるわよ」
陽向 夏 :
「へへっ、ありがとうお姉ちゃん!」
口角が緩む
本埜 聡耶 : 「……まあ、能力を使う機会なら事欠きませんよ。 少し外に出ればすぐにでも使う事になるでしょうし。」
毒島 環 : 「次は私かな?」
陽向 夏 :
「実戦トレーニングにゃピッタリだな…」
「おう、聞かせてくれ!」
毒島 環 : 「私の能力は高い計算能力……みんなと違ってわかりやすく何か起こるわけじゃないから説明しにくいんだけどね」
毒島 環 : 「銃の弾道を一瞬で予測して狙った場所に命中させたりできるよ」
灰河原 バツ : 「は。はえぇ……ふ、普通の生活で役に立ちそう」
陽向 夏 : 「お、めっちゃ頭が良い能力だ!映画とかよく見る超天才系みたいなヤツが見られるんだな…!」
毒島 環 : 「身体ははっきりいって元とあんまり変わらないから……過度な期待は禁物だよ!」
本埜 聡耶 : 「ふむ…、私もそのような能力の方がよかったですね…。」
木戸あやめ : 「シンドロームって、自分で選んで決めたり出来ないんでしょうか……出来ないですよね……」
陽向 夏 : 「できないんじゃねぇのかなぁ…」
毒島 環 : 「後天的に変えたりはできるのかな……今考えても仕方ないことかもしれないけど……」
罪子 : 「わたしの知っている限りでは、自分で後から作り替えたりってことは出来なかったわね……」
灰河原 バツ : 「……そ、そういえば、その銃はどこから……」
毒島 環 : 「あ、これはね……怪物に囲まれてピンチの時に空から降ってきたんだ」
本埜 聡耶 : 「ええ……、能力よりもそちらの方が不可解なのですが……。」
陽向 夏 : 「空から…?なんじゃそりゃ…も、もしかして隠されたテレポート能力…!」
毒島 環 : 「いや、たぶん愛沢ここなの差し金だと思う……変な仕掛けはされてないから武器として使う分には問題ないはず」
灰河原 バツ : 「え、えぇ……あ、あいつの考えてることはよくわからない……」
陽向 夏 : 「そういえば環には関わった、みたいなこと言ってったっけ…?そん時のか…」
毒島 環 : 「そう、普通ならあのまま見逃せばよかったはずなのに。理由はわからないけど、覚醒する人間を増やす狙いがあるんじゃないかと思うんだ」
木戸あやめ : 「そんなことしても、自分を倒せるオーヴァードを増やすだけじゃ……別の理由があるのかな……」
陽向 夏 : 「どうして増やそうとするかわかんねぇな…やっぱ超能力者軍団を作ろうとしてるとかかぁ…?」
灰河原 バツ : 「お、お姉さまっていうのが色々考えてるのかな……」
本埜 聡耶 : 「軍団を作る目的でこのような敵対行動を取る意味はないでしょう。 ……洗脳能力者がいるならば、別ですが。」
陽向 夏 : 「気づかずに洗脳されてたら怖えな、気を付けねぇと…」ぱしぱしと顔を叩いて
毒島 環 : 「洗脳か……そんなことできるオーヴァードもいるのかなあ…」
霧下みゆき : 「それならもっとスマートにやればいいのに……。あの子の考えてることってよく分からないわ」
本埜 聡耶 : 「……。」みゆの方見て
霧下みゆき : 「……?」 見つめ返す
灰河原 バツ : 「す、スマート……き、霧下先輩は、もっとうまいやり方が思いつくの……?」
霧下みゆき : 「わたし達、入学式の時から眠らされていたじゃない?だったらそのまま眠ってる間に洗脳できそうじゃないかしら」
陽向 夏 : 「うえー、そんなことされたら一網打尽だったな…」
本埜 聡耶 : 「……ふむ。 確かに? 」
灰河原 バツ : 「な、なるほど……にゅ、入学式じゃなくても、寮に行った時のアレでも……あ、危なかったなあ」
毒島 環 : 「…ってことは、洗脳してどうこうって可能性は低そうか」
霧下みゆき : 「だからわたしはもっと別の狙いがあるんじゃないかなーって思うわ。まあ、考えても何か分からないのだけどね」 困った風に笑って
陽向 夏 : 「思惑が別に……? んー…何がしたいかさっぱりだぜ……」
本埜 聡耶 : 「狙いはともかくとして、話は戻しますが、」
本埜 聡耶 : 「……洗脳能力を使えるオーヴァードの存在は証明できますよ。 実際に使用したことはありませんが、一時的ならば私にもできるかと。」
木戸あやめ : 「えっ」
灰河原 バツ : 「えぇ」
陽向 夏 : 「うぇっ、マジか…!」
本埜 聡耶 : 「私の能力は……、エジプト神話におけるトト神のような、と言いますか。」
陽向 夏 : 「?」
本埜 聡耶 : 「言葉を用いて、物質の在り方を改変・上書きする能力です。 例えば誰かに『傀儡』と言葉を書けば、その人物はその通りに私の傀儡になる。」
毒島 環 : 「ひええ……」
陽向 夏 : 「おー?よくわかんねーけどすごそうだな…?」
灰河原 バツ : 「と、トト神といえばヒエログリフを作ったと言われてて、全部の人の名前や行動を書に記録していると言われているね……なるほど、本埜さんの能力はトト神の書に倣って書き込むことで対象の行動や事象を操作してしまうというわけだね」
罪子 : 「詳しいのね、バツさん……」
灰河原 バツ : 「せ、専門分野なので……」
毒島 環 : 「さすがだね! なるほどなあ……」
本埜 聡耶 : 「まあ、バツさんの言った通りですね。……とはいえ、なんでもできるという訳でもなく、できたとして体力的に一度までといったところなのですが。」※ナーブジャックのこと
陽向 夏 : 「おー、やっぱバツは博識だな…つまりは書いたことを発動させる能力なんだな!把握したぜ!」
灰河原 バツ : 「じゃ、じゃあ、あいつにその洗脳が決まれば、この霧も晴れるのかな」
陽向 夏 : 「そういう手もあるか…!」
本埜 聡耶 : 「いえ、私が操れるのはごく短時間だけかと。 数秒がいいところです。晴れた後に元通りが関の山ですよ。」
陽向 夏 : 「そっかぁ…」
木戸あやめ : 「あ、あぅ……そうなんですね……」
罪子 : 「扱い方は違うけど、わたしと根幹は同じ能力な気がするわ。同じシンドロームなのかしら……」
毒島 環 : 「罪子さんの力もよく似た? 能力なんですね、今は使えないけど…」
本埜 聡耶 : 「ふむ、では罪子さんの能力に参考になる点があるかもしれないですね。」
罪子 : 「物質を作り替えたり、ルールを書き変えたりって言うのは同じだと思うから。今は使えないから、参考にして貰うのも難しいけれど……」
灰河原 バツ : 「……」罪子さんとお揃いかあという顔
罪子 : 「どうしたの?バツさん」
灰河原 バツ : 「な、な、なんでもない……うん」
罪子 : 「そう?」 首を傾げて不思議そうにするがこれ以上は聞かない
本埜 聡耶 : 「能力が揃っていても、カバーできるシチュエーションが少なくなるだけだと思いますが……。」読心の聡耶
罪子 : 「……あぁ。そういうこと」 ちょっと笑って
灰河原 バツ : 「な、な、何を言いたいのかよくわかりませんけど……! ば、バツ何も言ってませんけど……!」
罪子 : 「ふふっ、それならそういうことにしておくわね」
本埜 聡耶 : 「顔に書いてありましたがね…。」
灰河原 バツ : 「し、し、しておかなくてもそうなんだよなあ……!」
陽向 夏 : 「どういうことぉ…?」首をかしげて
霧下みゆき : 「まあまあ、別にいいじゃない。あとはわたしの能力のことかしら?」
本埜 聡耶 : 「はい。 罪子さんの能力は既に知っていますし、使えないということなので復帰するまでは保留するとして、次は霧下みゆきさんにおねがいします。」
灰河原 バツ : 「そ、そうそう! お願いします」
陽向 夏 : 「あっ、そうそう!お姉ちゃんのはまだ詳しく聞いてないんだ!」
霧下みゆき : 「じゃあ、簡単にだけど。わたしは体の中で薬や化学物質を作れる能力よ」
霧下みゆき : 「それを霧状にしてばらまいて、幻覚を見せたりすることが出来るみたいね」
毒島 環 : 「霧状に…」
灰河原 バツ : 「き、霧……」
霧下みゆき : 「あら?何かおかしなこと言ったかしら」
陽向 夏 :
「あたしと戦った時は赤い霧を出してたな~」
みんなの反応とは別に思い出しなっちゃん
霧下みゆき : 「そうそう、よく見ていたわね。夏さん」
本埜 聡耶 : 「なるほど、霧状ならば、吸い込まないで避ける事は難しい。合理的ですね。」(スナオに言うのですね…)という驚きを胸に秘めつつ
毒島 環 : 「や、外の霧もみゆきさんとよく似た能力で作られてるのかなって…疑ってるわけではないんですが!」
霧下みゆき : 「あぁ、そうね……。もしかしたら、同じシンドロームなのかもしれないわ」
陽向 夏 : 「こんだけ人がいるんだから能力が似ることもあるかもなー…」みゆきを信じて疑わない姿勢
灰河原 バツ : 「お、同じ霧の能力だったら、この白い霧がそういうのなのか、分析できたりしませんか……?」
霧下みゆき : 「ごめんなさい、そこまでは……。わたしの霧と違って幻覚作用があるわけではないということは分かるけれど……」
灰河原 バツ : 「そ、そう…」
毒島 環 : 「なるほどなあ……能力も千差万別なんですねえ」
霧下みゆき : 「あとは、霧自体を操って簡単な通り道を作ったり盾を作ったりってことも出来るみたいね。さっきはそれで罪子さん達を守れたし」
陽向 夏 : やっぱお姉ちゃんはすげーや、みたいな顔してる
罪子 : 「そうね……。それで爆風を防いでくれたの。ありがとう、みゆきさん」
霧下みゆき : 「いいのよー」
灰河原 バツ : 「は、狭間先輩は一人で行っちゃったけど、霧下先輩だったら、足手まといじゃなかったのかな」
霧下みゆき : 「どうかしら、わたしもあの子からしたら足手まといだったりするんじゃない?本人にしか分からないけれど……」
本埜 聡耶 : 「通り道、ですか。 うまく駆使すれば安全に立ち回れそうですね…。」罪子さんの結界の穴から怪物が来たという話を思い出しながら
霧下みゆき : 「確かに、逃げ道に使えたりも出来るかも。いざという時はやってみましょう」
陽向 夏 : 「やっぱお姉ちゃんは頼りになるぜ!でも頼り切りにならないようあたしも頑張ろう、うんうん」
毒島 環 : 「これで全員の能力はある程度わかったのかな?」
木戸あやめ : 「じゃ、じゃあ、早く寮を探しましょう……っ。お姉ちゃん、どこかに隠れてるのかも……!」
本埜 聡耶 : 「そうですね、捜索を続けましょう。」
陽向 夏 : 「ついつい話し込んじまった!探索再開だ!」
毒島 環 : 「うん、今のところ寮の中は安全みたいけど、油断はできないからね……慎重に行こう」
灰河原 バツ : 「か、怪物が入って来ないとは限らないからね」
罪子 : 「えぇ。みんな固まって、気を付けて行きましょうか……」
GM : ではあなた達は寮の中を見て回る。
GM : しかし、寮内には誰もいなかった。怪物もおらず、どこにも霧はかかっていない。
GM : 唯子の言っていた学生寮は安全だと言う言葉は真実だった。あなた達は再びエントランスにまで戻って来る。
木戸あやめ : 「おねえちゃんどこ……」 しょんぼりしてる
毒島 環 : 「うーん空振りだったかあ…安全なのは確かなんだけど…」
陽向 夏 : 「…うーん、1人2人居ても良さそうなんだけど……」
本埜 聡耶 : 「……まあ、今後は拠点に使えそうだという事はハッキリしましたから、それを収穫としましょう。」
灰河原 バツ : 「じゃ、じゃあやっぱり、他を探して生きてる人を寮に連れて帰ってくるのがいいのかな……は、狭間先輩はじっとしてろって言ってたけど」
本埜 聡耶 : 「そうですね。 唯子さんがどんな実力者であっても、生存者を探すところまで手は回らないでしょうし。」
陽向 夏 : 「ああ、やっぱ動いた方がいいよな…。あたしは周辺だけでも良いから探索すべきだと思うぜ」
霧下みゆき : 「それはわたしも賛成。だけど……ちょっと言い辛いのだけど、いいかしら……?」 みんなを見回して
毒島 環 : 「何ですか?」
陽向 夏 : 「ん?何?」
灰河原 バツ : 「……?」
霧下みゆき : 「とりあえずここが安全なら、みんなひとまずシャワーを浴びるかお風呂に入ってきたらどう?服も酷い状態よ」
GM : そう言って、みゆきはあなた達の血で汚れた体や服を見る。
陽向 夏 :
「…?あ、ああ~…!」
ビリビリのボロボロ、下着見えてるかもしれん
毒島 環 : 「あ……確かに。そんなこと考えてる余裕もなかったけど……」ボロッ
灰河原 バツ : 「い、言われてみれば……」一度ぐちゃぐちゃにされてるのでそりゃもう血みどろ
本埜 聡耶 : 「……確かに、出会った生存者がこの血の痕を見れば、誤解を招きかねないですか…。」
霧下みゆき : 「ほらほら、夏さんなんて下着が見えちゃってる」
陽向 夏 : 「えっ、あっあっ…!し、指摘されるとなんか恥ずかしいな…!へへへ…」
罪子 : 「みゆきさん以外みんなこんな状態だから気にしてなかったけど、人殺しか怪我人だと思われてもおかしくはないわね……」
毒島 環 : 「確かにいらない誤解を招くのはよくないね…」
灰河原 バツ : (呪いの演出としては正解……?)
陽向 夏 : 「怪我人でもこんなピンピンしてるなんて怪しいったらないぜ…」ちょっとモジモジしてる
本埜 聡耶 : 「夏さんの他にはあやめさんも酷い状態ですね。 既に何度も再生能力を使っていましたし。」
木戸あやめ : 「う、うぅ……わたしが一番酷い……?もしかして……」 みんなをちらちら見て
本埜 聡耶 : 「はい、二人はさっさとそのムダな肉を隠すのがいいかと。」
木戸あやめ : 「えっ、む、無駄……!?ふ、太ってない……ないですよ……?」
陽向 夏 : 「ふ、太ってねーし!」🍈🍈
本埜 聡耶 : 「いえ、胸の事ですが……。」
毒島 環 : 「(で、でかい……たしかに)」
灰河原 バツ : 「う、うわ……」
木戸あやめ : 「あ、あぅ、ぇぇ……!!」 胸を両手で隠して
陽向 夏 : 「…ま、まあ他の子より大きいけど…!」
本埜 聡耶 : 「私の下着にはたじろがないのに、自分のものが見られるのは恥ずかしいのですね、あやめさん。そうですか。そうですか。」
木戸あやめ : 「えっ、えっえっ……!?そ、そんな、だって、だってぇ……」 泣きそうになってる
陽向 夏 : 「な、なんだよもう~!そんなに見たいなら見せてやってもいいんだぞ!……あっ、あやめの話か。」
灰河原 バツ : 「ふ、フフ……同レベル」さやちゃんの肩ポン
本埜 聡耶 : 「ジョークですよジョー……TNTで吹っ飛ばしてあげましょうか。」肩の手を払い
灰河原 バツ : 「も、持たざる者同士、なかよくやろう……ぜ!」b
本埜 聡耶 : 「別に駄肉のことなど、どうにも思っていません……。持っていない方が得ですし。」
本埜 聡耶 : 「……それはともかく! さっさとシャワーを浴びて着替えますよ。 時間は限られているのですから。」話を切るように
灰河原 バツ : 「ば、バツはもらえるものなら欲しいけどね……」
毒島 環 : 「そ、そうだね…!」胸はふつうくらい
霧下みゆき : 「えぇ、行ってらっしゃい。わたしはその辺で待っているわ」
陽向 夏 : 「お、おう!そうだそうだ!そ、そんじゃお先に!」急ぎ足!
陽向 夏 : 「(なんか着る物あったかなー…!!)」
毒島 環 : 「気をつけてくださいね!」
霧下みゆき : 「はーい、大丈夫よ」 手をふりふり
木戸あやめ : 「なんで聡耶さん怒ってたのぉ……」 めそめそしながら小声で呟きつつ向かう
本埜 聡耶 : 「……ああ、霧下みゆきさん。 待ってる間、手持無沙汰でしょうから、生存者と入れ違いにならないように、ここが安全である事を示す張り紙を用意していただければ。」
霧下みゆき : 「いいわよ。じゃあ、入口に貼っておくわね」
本埜 聡耶 : 「はい。では失礼します。」そういって部屋に戻ろう
灰河原 バツ : 「つ、罪子さん、い、一緒に行こ……あったかいシャワーとか、久しぶりでしょ?」
罪子 : 「うん。いつもは汚れなんて能力で分解していたから……ちょっとだけ楽しみだわ」
灰河原 バツ : 「ふ、フフ……じゃ、じゃあバツが背中を流してあげよう」
罪子 : 「……えっ!?い、一緒に入るのね!?」
灰河原 バツ : 「は、恥ずかしがることはないさ……さあ、さあ、さあ」いつになく押しが強い
罪子 : 「や、でも色々……その……えっ、えぇ……!?さ、最近の子ってそれが普通なの……!?」
灰河原 バツ : 「お、おやあ、どこでも見える罪子さんも、シャワーシーンは自重してたのかな……ひゃ、百年越しのシャワーの進化をあ、味わうがいいよ。フヒヒ」背中を押していく
罪子 : 「そ、そんなプライベートなところまでは覗かないわ!あぁ、ちょっとバツさん……!」 困りながらも押して連れていかれる
GM : ではあなた達は体を流します。
GM : 体を綺麗にすると気分が良くなるのでみんなHPが5点回復するよ。
system : [ 本埜 聡耶 ] HP : 9 → 14
system : [ 陽向 夏 ] HP : 5 → 10
system : [ 灰河原 バツ ] HP : 5 → 10
system : [ 毒島 環 ] HP : 6 → 11
毒島 環 : ヤッター!
灰河原 バツ : 地味にありがてえ
GM : 地味に助かる
GM : ではあなた達は体を流した後、着替えてエントランスまで戻って来る。
GM : しかしエントランスで待っていると言っていたみゆきの姿が見えなかった。
陽向 夏 : 「ふぃ~さっぱりさっぱり~……ってアレ、お姉ちゃんは?」私服に着替えてきた
木戸あやめ : 「え……?わたし、陽向さんのとこにいるのかと思って……」
毒島 環 : 「え、いない? 外に出ちゃったとか……?」 私服
本埜 聡耶 : 「……いないようですね。 置き手紙などはありませんか? 」大きな本を抱えて出てきた
罪子 : 「一人で!?危険だわ、早く追わなきゃ……!」
灰河原 バツ : 「は、張り紙頼んでたよね……?それやってるとか……?」
陽向 夏 : 「さ、先走っちまったってのか!?でもお姉ちゃんってそんな動く人じゃないし…!」
毒島 環 : 「誰かが入ってきて連れて行っちゃったとか……?」
陽向 夏 : 「誘拐…!?まさかこんな時に…!」
木戸あやめ : 「霧下先輩、おっとりしてそうだから……確かに一人では動かなさそう……」
毒島 環 : 「どっちに行ったのかわからないけど、探さなきゃまずい……!」
本埜 聡耶 : 「憶測を重ねても仕方ないでしょう。 まずは周囲の痕跡の探索。すなわち情報が必要です。」
灰河原 バツ : 「あ、慌ててみんな別々に探すと危ないよ、ミイラ取りがミイラってやつだよ」
罪子 : 「……っ、そうね、落ち着いて、まずは近くから見て行きましょう……」
陽向 夏 : 「で、でもよー…うう~……わ、わかった…っ、急いで落ち着いて探す…!」
本埜 聡耶 : 「・彼女を最後に見た場所の周辺・張り紙を用意するハズだった入口の順に調べていくのがいいでしょう。」
陽向 夏 : 「おう…!流石知恵者だぜ…!」
毒島 環 : 「聡耶ちゃんの言う通りだね……順序立てて行こう!」
本埜 聡耶 : 「参謀扱いは悪い気はしません。 肉体労働は得意な方々に一任しますね。」そう言って最後に見た場所の周囲を見てみよう
GM : ではみゆきを最後に見た辺りを見て回って見た所で
GM : あなた達は何か美味しそうな匂いがすることに気付く。匂いは学生寮の一階にある食堂から漂ってきていた。
本埜 聡耶 : 「……くんくん。 このニオイは……? 」
陽向 夏 : 「すんすん……ん、なんかいい匂いがする…?あっちか……?」
灰河原 バツ : 「ん、んん……? お、おいしそうなニオイがする……」
毒島 環 : 「……料理…?」
木戸あやめ : 「……かれー……?」 とあやめが呟いたことで、その匂いがカレーだと皆分かる
陽向 夏 : 「カレー…?…ほんとだ!カレーの匂いだっ!」
毒島 環 : 「と、とりあえず行ってみよう!」
本埜 聡耶 : 「……何故、カレー? ともかく、警戒は緩めずに…! 罠の可能性もなくはないのですから…!!」
陽向 夏 : 「おう…!」涎を拭って
罪子 : 「えぇ、分かったわ……っ」
GM : ではあなた達は食堂に向かう。
GM : 中等部、高等部共通で使われている学生寮の広い食堂。
GM : 本来なら夕飯の時間で多くの生徒が集まる場所だが、今この時にはあなた達以外に誰もいない……
霧下みゆき : 「あ、みんなもう上がったのね。ちょうど今出来たところなのよ」
GM : かと思われたが、厨房からエプロン姿のみゆきが顔を出す。
陽向 夏 : 「い、いた~~!!お姉ちゃんいた~~!!」
毒島 環 : 「みゆきさん! びっくりしたよ~どこ行っちゃったのかと…!」
灰河原 バツ : 「りょ、料理してたの……?」
陽向 夏 : 「もうお姉ちゃんっ、書置きぐらいしても……ん、エプロン……?」
霧下みゆき : 「ごめんね~。みんな上がってくるまでまだ時間かかると思ってたのよ」
本埜 聡耶 : 「……む、エプロン。 団体行動において、勝手な行動は慎んでいただきたいのですが。」
霧下みゆき : 「ごめんなさいね?でもみんなこっち来て、みてみてっ?」 手招きして
陽向 夏 : 誘われるまま見てみる
GM : そちらへ向かえば、カレーライスと皿に盛りつけられたサラダがトレイに乗せられて並んでいるのが見えるだろう。
毒島 環 : 「……わっ、美味しそう……」
灰河原 バツ : 「おおー……!」
罪子 : 「一人で作ったの……!?」
陽向 夏 : 「…!すげえ、全部お姉ちゃんが…!?」
本埜 聡耶 : 「単純な料理ではありますが、この人数分となると骨が折れそうですね…。」
霧下みゆき : 「あぁでも、ほんとに全然大したことないのよ。探してみたら、非常用のレトルトのカレーがあったから作って見たの」
霧下みゆき : 「今が非常時だと思って……。あとは余ってた野菜を切ったくらいね」
本埜 聡耶 : 「なるほど、非常用。今を置いて他にないでしょうね…。」
毒島 環 : 「これ以上ない非常時だね……確かに、ずっと何も食べずに動いてたからお腹減っちゃったかも」
霧下みゆき : 「そうでしょう?眠っていたせいでお昼も抜いちゃってるし……。何か食べないと皆倒れちゃうわ」
陽向 夏 : 「ベストな使い時だな!それでも十分だよお姉ちゃん、ありがとう!」
霧下みゆき : 「ふふっ、どういたしまして。全員分あるから、みんなテーブルに持って行ってくれるかしら?」
灰河原 バツ : 「お、お風呂上りにすぐごはんが食べられる幸せ……は、ハイ」
毒島 環 : 「こんなありがたいことだったんだね……」運んでいく
本埜 聡耶 : 「(この非常時にこの冷静さ…、実際の覚醒時期はいつ頃なのでしょうか…。 そして彼女の目的は一体…。)」
木戸あやめ : 「うん……嬉しいね……」
陽向 夏 : 「はーい、へへ…緊張しまくって腹のことなんか忘れてたぜ!」今更腹の虫が鳴き始める
霧下みゆき : 「ふふっ、夏さんったら……」
本埜 聡耶 : 「……私は、後で構いません。 "お姉さま"と呼ばれる何者かが食事にも罠を仕込んでいた場合、全員が動けなくなるのは避けたいですから。」
霧下みゆき : 「あら、そう?わたし一口味見してみたけどそんなことなかったわよ?」
陽向 夏 : 「なんだよ~、じゃああたしが先に食べちゃうぞ~?」
灰河原 バツ : 「ご、ごはんはちゃんと食べる」罪子さんに目配せ
罪子 : 「ちゃんと覚えているのね、えらいわ」 バツちゃんに微笑みかけて
灰河原 バツ : 「フ、へへ……」
毒島 環 : 「ふふ……結局食べないわけにはいかないしね、私も食べるよ」
毒島 環 : 「でも、万が一全員倒れちゃったりするのは確かに困るよね」
木戸あやめ : 「そんな、味見しても気付けない罠とかあるのかなぁ……。で、でもわたし食べちゃいます……お腹空いてるから……っ」 そう言って急いで席に着く
陽向 夏 : 「じゃあ頂きま……じゃ、じゃああたしが先に食べるってー……」手を合わせてた
本埜 聡耶 : 「遅行毒の可能性もありますし、私は最悪の状況に備えて行動する事にしているので……。既に最悪の状況な訳ですし。」
罪子 : 「慎重ね、聡耶さんは。……そういうことなら、わたしが先に食べようかしら。いただきます」 手を合わせて
本埜 聡耶 : 「(霧下みゆきは薬を操るソラリス能力者……、いくらでも薬を入れることはできる)」と固唾をのんで見守る
灰河原 バツ : 「ば、バツはちゃんと……食べる」
毒島 環 : 「いただきまーす……」手を合わせて、ひと口目を口に入れる
陽向 夏 :
「あっあっ、あたしも!いただきますっ!」
大きな口で一口
GM : ではカレーを食べた人。
GM : 一口食べた途端、あなた達の舌に衝撃が走るだろう。
GM : ……美味しい。美味しすぎる。レトルトのカレーなのに、名門店に引けを取らない程の味だった。
罪子 : 「……おいしい!」 ほっぺたに手を添えて瞳を輝かせる
灰河原 バツ : 「な、なにこれ……こ、こここ、これがレトルト? お嬢様学院の備蓄って、こ、こんなにすごいの……?」衝撃でぷるぷるしてる
陽向 夏 : 「うっ…!?う、うう……うまいっ!!なんだこれほんとにレトルトかぁ!?」次々に口へ運んでいく
木戸あやめ : 「そういうわけじゃ……えっ、なんで……!?」 もぐもぐ
陽向 夏 : 「お姉ちゃん野菜切っただけって言ったけど…はむっ、ほんとに…もぐっ、それだけ…!?」
毒島 環 : 「う、うまい!! 本当にレトルト? お偉いさんをおもてなしする店に行ったときみたいな味だよ…!」
灰河原 バツ : (お偉いさんをおもてなし……?やっぱりお嬢様学院に通う人の家は違うんだなあ)もぐもぐ
本埜 聡耶 : 「……む。 大絶賛ですね……。」
霧下みゆき : 「あら、ほんと?……うん、美味しい!ちょっと細工した甲斐があったわね」 自分もカレーライスを食べ始めて
陽向 夏 : 「細工?なんかの隠し味、みたいな?」頬についたカレーを指で拭って
霧下みゆき : 「えぇ。わたしソラリスだから、色んな化学物質を作れるの」
霧下みゆき : 「その物質を料理に少しだけ混ぜて味を美味しくしたのよ。もちろん、人体には何の害もないわ」 もぐもぐ
毒島 環 : 「なるほど、能力を料理に生かしたんだ……」おいしい
灰河原 バツ : 「そ、そらりすってすごい……」もぐもぐ
陽向 夏 : 「へー、そういう使い方も…!化学調味料、じゃなくて…お姉ちゃん調味料…?」むぐむぐ
本埜 聡耶 : 「……ドラえもんで言う所の『いっぱい食べる子元気な粉』ですか。」おいしそうにたべてる様子をじとーっと眺めながら
霧下みゆき : 「そうそう、お姉ちゃん調味料」 笑ってる
木戸あやめ : 「聡耶さんも食べましょう……!お、美味しいですよ、冷めたらもったいないよ……!」
本埜 聡耶 : 「っ……し、しかし……。」俯いて
陽向 夏 : 「食おうぜ食おうぜ!マジでうまいからさ!」
霧下みゆき : 「電子レンジはあるから、温め直せば食べれるけれど……」
灰河原 バツ : 「よ、妖怪でいうところの……蛤女房」ぼそ
罪子 : 「何……女房?」 分かってない
毒島 環 : 「(電力は供給されてるんだな…)」
本埜 聡耶 : 「ハマグリ? なんですかそれは…。と、ともかく! 私は屈しません!!おなかなど減ってないですし!!」
本埜 聡耶 : 「まあ、おなかが減ったら食べるかもしれませんが。 それはそれとして。……みなさんおいしそうに食べるがよろしいのです。」
木戸あやめ : 「そんな……こんなにおいしいのに……」
陽向 夏 : 「なんだよ~、あーんって食べさせてやろうか~?」
本埜 聡耶 : 「な。何を言っているのですか。 私とあなたの歳を数えてみてください。」
陽向 夏 : 「ん~、15と16?いーじゃんいーじゃん友達なんだし!ほれほれ、口開けてみ?」
本埜 聡耶 : 「第一、私はあなたとは友達では……。 強引な方ですね……。 」
灰河原 バツ : 「蛤女房というのは名前の通り貝の一種である蛤の化身で、人の姿をして料理をするところは誰にも見せず、絶品の料理を作るという妖怪。人の形をしていても正体はハマグリなのでその体自体が出汁の固まりで、自分の体で出汁を取っていたということですね」
罪子 : 「へぇ……。物知りね、バツさんは」
本埜 聡耶 : 「食欲減衰効果が期待できるオカルト話をどうも!!!!」キレ気味
灰河原 バツ : 「せ、専門分野なので……」えへへ
毒島 環 : 「しょ、食事中に……!」スプーンが止まる
本埜 聡耶 : 「褒めてないです!!!!!!!!!」
陽向 夏 :
「こんな濃い時間を一緒に過ごしたんだしもう友達みたいなもんだろ~?」
「ははは!なんだその話!」
灰河原 バツ : 「ほ、本当に食欲が減衰する部分はちゃんと割愛したのに……」
罪子 : 「(そんなに食欲減衰するような話だったかしら、蛤って美味しいわよね)」とか思いながら食べてる
霧下みゆき : 「まあまあ……食べて毒が無ければいいのよね?それならわたし達は早く食べきって聡耶さんを安心させてあげればいいじゃない」
陽向 夏 :
「味わって食べたいぐらいなんだけどな…」と言いつつ進みは早い
「よーし、待ってろよ聡耶!」
本埜 聡耶 : 「……別に待ってませんが。」満更でもない溜息
毒島 環 : 「……うん、おいしい」切り替えた
陽向 夏 :
「……ごっそさん!毎日食べたい味だったぜ!」
ぺろりと平らげて
GM : ではでは、聡耶ちゃん以外の皆はカレーを食べ終えていく。
GM : その辺りで、あなた達は体に溜まった疲れが前よりも取れているのを感じるだろう。
GM : さらに頭も妙に冴えてくる。体に負ってまだ治り切っていない怪我を除けば、あなた達の体調は非常に良くなっていた。
GM : そんな感じで、みゆきの化学物質入り料理を食べたことで、このシナリオ終了時まで任意の能力値を使用したダイスを常に+二個出来ます。
GM : 選択出来る能力値は一つだけ。ダイスが増えるだけなのでHPや行動値、財産ポイントなどは上昇しません。
毒島 環 : すごい!
陽向 夏 : すげえ!!!
GM : 凄いのだ!一つ能力値を選ぶが良い
陽向 夏 : にくにく肉体をえらーぶちぇ…🍖
灰河原 バツ : と、とんでもないぜ……もちろんバツは精神を選ぶぜ!
毒島 環 : 感覚!でいきましょ!
GM : 了解!ではそれぞれダイス+二個されます。
霧下みゆき : 「美味しかったわね。時間も無いしお皿はとりあえず後で洗いましょうか。流し台に置いておきましょう」
毒島 環 : 「ごちそうさま……なんだか元気が出てきた気がする……!」 流しに持っていく
陽向 夏 :
「はーい!ご馳走様だぜ、お姉ちゃん!」
満面の笑みを向けて、お皿を持って行く
灰河原 バツ : 「……! ……! ご、ごちそう、さま!」食べるのが遅い
霧下みゆき : 「はい、お粗末様でした」 嬉しそうに笑って
本埜 聡耶 : 「ふむ……ソラリスのドーピング効果でしょうか。 私も後でいただきましょう。後で。」たべたい気持ちを振り払って
木戸あやめ : 「まだ食べないの……?お腹空いたまま怪物と戦ったら絶対倒れちゃうよ……」 心配そうにしてる
陽向 夏 : 「そうだそうだ~」流しから顔だして
本埜 聡耶 : 「……む。石橋は叩いて渡る主義なのです。」
毒島 環 : 「聡耶ちゃん……」聡耶ちゃんの考えも一理あるので何も言えないが……
灰河原 バツ : 「わ、渡る橋がなくなってからじゃ遅いと思うなあ」
霧下みゆき : 「……それじゃあ、聡耶さんの分はラップをかけて冷蔵庫に入れておきましょう。後で食べてちょうだいね」 そう少し寂しそうに笑って、聡耶ちゃんのカレーを持っていく
本埜 聡耶 : 「……はい、そうしていただければ。」少しいたたまれない気持ちになりつつ
陽向 夏 : 「むー…ほんとに美味しいんだぞ~?ちゃんと食べておくんだぞ~?」
本埜 聡耶 : 「もう、わかりましたよ…!! 私は疑う役目を率先しているだけなのです!! 」
霧下みゆき : 「だいじょうぶだいじょうぶ、分かっているわ」
毒島 環 : 「大事なことだもんね……でも、あんまり無理しちゃだめだよ」
陽向 夏 : 「ん、気を張りすぎるとパンクしちまうからな。」
本埜 聡耶 : 「……む。 言われずともわかっています。 心配無用です。」
霧下みゆき : 「……さてと。みんな、これからどうする?ほんとに寮の外を見に行くの?」
陽向 夏 : 「うん、あたしはそうするつもり…唯子先輩だけには任せられないからな。」
灰河原 バツ : 「りょ、寮の中に誰もいなかったからには……探しに行くしかないと思う」
本埜 聡耶 : 「無論ですね。 まあ、派手には動かない事が絶対ですが。」
木戸あやめ : 「お姉ちゃんのこと、探しに行かなきゃ……」 こくこくと頷いて
毒島 環 : 「うん…戦闘になったらまずいから、すぐに寮に戻れる距離から順に探索していこう」
霧下みゆき : 「じゃあ……仕方ないわね」 罪子さんの方を見て
灰河原 バツ : 「……?」罪子さんの方をみるみゆみゆ見て
罪子 : 「……分かった。みんな、少し待っていてもらえるかしら。霧で隠れていて全ては難しいけど、学園のことを見てみるから」
灰河原 バツ : 「つ、罪子さん、見えるの……!?」
本埜 聡耶 : 「霧の濃いところ以外は見える…という話がありましたが、なるほど、確かにある程度は分かると言うのは助かりますね。」
罪子 : 「えぇ。霧の濃いところと、隠れている人達を見つけられるわけではないけれど……」
毒島 環 : 「能力は使えなくなったけど、透視はできるんだ…!お願いします!」
灰河原 バツ : 「む、無理しないでね……負担がかかるようなら、成果なんてなくてもいいから……!」
罪子 : 「ありがとう。大丈夫よ、無理はしないから」 そう言って目を閉じて
GM : 罪子は地獄耳を使用し、今のあなた達が探索出来そうな場所を調べます。
GM : 行ける場所は、学生寮以外だと図書館、保健室、購買部、職員室、各教室。
GM : このシーンだけで全ての場所へ向かえます。シーンの切り替えは必要ありません。
GM : 図書館は校舎とは別の施設。後は全部高等部の校舎で、一階に保健室と購買部、二階に職員室、教室は三階になります。
GM : 玲瓏女学院は他にも施設はあるけど、今挙げた場所以外は怪物が多すぎたり荒らされていて何も無かったりと罪子が判断したところになります。
GM : あとは中等部校舎や旧校舎は周りの霧が深すぎて何も見えなかった感じですね。
罪子 : 「……と、言う感じなのだけど」 みんなに見た結果を説明する
本埜 聡耶 : 「ふむ…、個人的には図書館が気になるところですね。」
陽向 夏 : 「全部怪しいよなぁ…うーん…」
灰河原 バツ : 「と、図書館だけ離れてるし、ば、バツも先に行っとくのはいいと思うな」
毒島 環 : 「最終的には全部見たいから、あまり順番には拘らないけど、余裕のあるうちに遠くから確認するのはいいかも」
霧下みゆき : 「そういえば、唯子さんは高等部校舎の方に行っていたわよね?先に図書館に行くのは悪くないんじゃないかしら」
陽向 夏 : 「そうだなぁ…なら始めは図書館か、広そうだし探索のし甲斐がありそうだな。」
本埜 聡耶 : 「校舎に向かって唯子さんと鉢合わせれば、文句を言われるのは目に見えてますしね。」
木戸あやめ : 「絶対怒ってきますよ……」
本埜 聡耶 : 「ふふん、その時が来たら、思い切り反論することにしましょう。」
毒島 環 : 「で……できれば今は会わないようにしたいね……」頭が痛い
木戸あやめ : 「す、すごいね、聡耶さんは……先輩なのに……」
陽向 夏 : 「流石にいま会うのはまずいよな…お説教コースが目に浮かぶぜ…」
本埜 聡耶 : 「たかが一年生まれた差しかないのに、能力自体を見ない年功序列など下らないシステムなのですよ。 気後れすることはありません。」
木戸あやめ : 「え、えぇ……」
灰河原 バツ : 「あ、あれだけ差を見せつけられて、そんなにポジティブに理論武装できるの、すごいなあ」
陽向 夏 : 「肝が据わってんな…!」
本埜 聡耶 : 「戦闘能力の差は確かにありますが、『何もせずに待っていろ』というのは論理的な提案ではなかったので。 」
毒島 環 : 「(唯子さん……心配だなぁ)」
罪子 : 「…………」 少し複雑そうな表情で唯子の話を聞いた後
罪子 : 「じゃあ、まずは図書館……ね?行きましょうか」 椅子から立って
本埜 聡耶 : 「罪子さんも同行するのですか?」
罪子 : 「だめ……かしら?」
灰河原 バツ : 「い、今見た状態がずっとそのままとは限らないよ! 移動する時とかに見てもらえば、そのぶん安全に移動できる、だ、だから罪子さんは必要! い、いいね?」
本埜 聡耶 : 「なるほど、論理的ですね?」見透かしたような目で見る
毒島 環 : 「もちろん! 能力は使えなくても、罪子さんの経験は役立つはずだしね…!」
霧下みゆき : 「それもそうだし、いくら寮が安全とはいえ一人だけ残していくのも心配だわ」
陽向 夏 : 「確かに!ここにいれば安全だけど、攻め込まれる可能性だってある…あたし達と一緒にいれば安心だな!」
灰河原 バツ : 「そ、そう、論理的なんだよ」
本埜 聡耶 : 「ふむ。もちろん許可しますよ。 というか、連れて行かなかったら、唯子さんと同じですし。」
罪子 : 「……ありがとう、バツさん。戦えなくても、きっと役に立って見せるわ」 微笑んで
灰河原 バツ : 「う、うん……つ、罪子さんはバツが守るから……!」
罪子 : 「……うん。頼りにしてるね」
GM : ではあなた達は全員一緒に学生寮を出て、まずは図書館へと向かう……。
GM : さっきはあれほどいた怪物には何故か一匹も遭遇しない。すんなりと辿り着くことが出来た。
GM : 玲瓏女学院は図書館も大きく、都内にある図書館にも劣らない程の蔵書数を誇る。
GM : 図書館に入ってエントランスを抜けると、すぐにあなた達は大量の本棚に圧倒されるだろう。
GM : 白い霧がかかっていて見えづらくても、数えきれない程多くの本が蔵書されていることが分かる。
GM : 一階だけでなく吹き抜けになった二階までまだ本棚がずらりと並んでいた。
陽向 夏 : 「おひょー、一生かかっても読み切れなさそうだなー?」
灰河原 バツ : 「す、すごい広い図書館……お、オカルト系の本もたくさんあるかな……フヒヒ」
毒島 環 : 「す、すごい蔵書量……こんな図書館が校内にあるなんて…!」初利用
本埜 聡耶 : 「ああ、そういえばあなた方は来た事がありませんか。 私にとっては馴染み深いですが……。」
罪子 : 「わたしも見慣れているけど、確かに広いわよね。オカルト系の本も確かあったはずよ」
陽向 夏 : 「聡耶は常連か、なら案内とか任せよっかな!」
灰河原 バツ : 「そ、それは嬉しいなあ……! こ、これから入り浸るかも……」
毒島 環 : 「誰か居ませんかー」 声をかけながら歩いていく
本埜 聡耶 : 「案内……。 シュミで読書しに来た訳ではないですし、大した事は案内はできなそうですが、まあ任せてください。 本棚の一角は読み尽くしている程度には詳しいですから。」
陽向 夏 : 「それはかなり詳しい部類なんじゃねーかな…?ま、まあ頼んだぜ!」
灰河原 バツ : 「そ、そうだった、他に人がいないか探しにきたんだった……! だ、誰か、いませんかー……!」
霧下みゆき : 「霧もかかってるし、気を付けて行きましょう」 環ちゃんを一人にしないように一緒に歩いていく
陽向 夏 : 「おーい!だーれーかー?」
本埜 聡耶 : 「人探しなら……そうですね、二階から声をかけましょうか。 見通しがよくなりますし。」
陽向 夏 : 「名案!んじゃそうしようぜ!」
木戸あやめ : 「あ、そっか……。その方が見やすいかも……?」
毒島 環 : 「あ、ありがとう…みゆきさん…!」
毒島 環 : 「確かに、それがいいかも! とりあえずみんな二階に上がっちゃう?」
霧下みゆき : 「どういたしまして?そうね、二階二階……あっちの階段かな?」
陽向 夏 : 「えーとえーとぉ?お、そっちか!」
本埜 聡耶 : 「ええ、こちらですね。……しかし、館内にも霧とは。 本の状態が気になるところです。」先導して歩いていこう
灰河原 バツ : 「だ、大丈夫かな……全員二階に行くと、怪物がもし一階に出たら、に、逃げ道がなくなっちゃうんじゃ……」
毒島 環 : 「貴重な本とかが無事ならいいけど……いや、今はそんなこと気にしてる場合じゃないよね」
霧下みゆき : 「大丈夫よ、もしどうしようも無くなった時はわたしが抜け道を作るわ」
毒島 環 : 「そ、そんなことできるんですか? さっき言ってた抜け道を作る能力かな…」
灰河原 バツ : 「そ、そっか、霧を操れるから……き、霧下先輩は頼りになるなぁー」
陽向 夏 : 「そん時はあたしが炎で援護を…あっ、本が燃えちまうか…!くそー、氷の技が使えれば…」
霧下みゆき : 「ふふっ、頼りにして頼りにしてっ」 嬉しそうに笑って
本埜 聡耶 : 「……まあ、霧下みゆきさんに頼らずとも、本棚を足場に飛び降りるなり、本棚を遮蔽物にするなり、道で一対一を強いて各個撃破するなりといくらでも対処はできます。」
陽向 夏 : 「お姉ちゃんと聡耶は頼りになるぜ…ま、今は探索タイムだ。誰か生き残りはいるかな…」
罪子 : 「逃げるだけならみんなで力を合わせればきっと何とかなるはずよ。ともかく探してみましょう」
GM : そんな風に話しながら、あなた達は吹き抜けになった二階に登り、一階を見渡す。
GM : 霧がかかっていて分かりづらいが、生存者はいない。怪物の姿も見えなかった。
愛沢ことな : 「うふふふふふ……」
GM : しかし突然、ことなの笑い声が館内に響く。
毒島 環 : 「!」
灰河原 バツ : 「や、やっぱり誰もいな……うぇっ!?」
陽向 夏 : 「ち、ちんちくりん…!?」
愛沢ことな : 「ちんちくりんじゃないんですけどー!」
GM : 声はあなた達の真上からする。見上げれば、ことなは背の高い本棚の上に腰かけていた。
本埜 聡耶 : 「……図書館では、お静かに。」睨んで
罪子 : 「愛沢ことな……!本当に生きていた……!」
灰河原 バツ : 「は、狭間先輩にやられたはずじゃあ……や、やっぱり本物じゃなかった、のか……!」
陽向 夏 : 「爆殺されて生きてるなんてどういうカラクリだ!分身か!」
愛沢ことな : 「最初からずーっと本物ですよー。こんなかわいい女の子が二人もいるわけないじゃないですか」
毒島 環 : 「す、すごい自信だあ……」
灰河原 バツ : 「うえぇ? じゃ、じゃあ狭間先輩にやられたのは……や、やられてから生き返った??」
木戸あやめ : 「自分で言うんですね……」
本埜 聡耶 : 「自らをかわいいと言う女は、決まってかわいくありません。」
毒島 環 : 「さ、聡耶ちゃん!!」
陽向 夏 : 「可愛げはあるんだけどそれ以上に態度と素行がな……」
愛沢ことな : 「あれあれ、ゴミ屑人間にはわたしのかわいさが分からないんですねー?かわいそー♪……ま、そんな話はどうでもいいんですけどね」
毒島 環 : 「(でも実際のところどういう絡繰りなんだろう…? 異常に強くてしぶとい能力者……バツちゃん的な言い方をするとまるで地縛霊みたいだ)」
本埜 聡耶 : 「……それで、何の用ですか? 自称・学園長さん。」
愛沢ことな : 「この図書館に生存者を探しに来たなら無駄ですよ。見ての通り、だーれも隠れていませんから」
灰河原 バツ : 「そ、それはどうも、ご親切に……!」
愛沢ことな : 「わたしはですね、あなた達にこの図書館のことについて教えにきたんです!」
愛沢ことな : 「新学院長として、この図書館はリニューアルすることにしました!」
陽向 夏 : 「図書館は図書館じゃねーのかよー」
本埜 聡耶 : 「は? 」
陽向 夏 : 「な、なんだそりゃ…改修工事でもすんのか?」
毒島 環 : 「嫌な予感しかしない……」
愛沢ことな : 「そんな工事なんてしませんよ、図書館と言えば中身!本です、本!」
愛沢ことな : 「あんまりいらなさそうな本はぽいってしてー、今あなた達に必要な本と入れ替えておいたんです!」
灰河原 バツ : 「ぽ、ぽい……!? と、図書館はしゅ、種類置いててなんぼじゃないの……!?」
本埜 聡耶 : 「…………今までここにあった本は、私が読もうと思っていた本も含めて、あなたの裁量で捨てた、と?」
陽向 夏 :
「え、えー…?」
「(これ聡耶にとっちゃ相当…あ、やっぱり…)」
愛沢ことな : 「はい!捨てちゃいました!」
毒島 環 : 「な、なんてことを……」
灰河原 バツ : 「そ、そんなまでして、どんな本入れたの……?」
愛沢ことな : 「今のあなた達に必要な本って、そんなの決まってません?」
愛沢ことな : 「もっともっと、この世界の本当のこと、知りたくは無いんですか?」
愛沢ことな : 「例えば、レネゲイドに関係する組織のこと、とか……人間じゃないレネゲイドの生物のこととか……」
愛沢ことな : 「大サービスして、ことなちゃんの不死の秘密とか、そういう弱点になりそうな本も置いちゃってまーす!」
本埜 聡耶 : 「………………なるほど。」ふふと笑って、開きかけた本と万年筆をしまう
毒島 環 : 「(わ……わからない……なんでそこまでして私たちに……)」
木戸あやめ : 「こ、攻撃しかけてた……」 聡耶ちゃんを横目に見ながら
本埜 聡耶 : 「残ったのが無価値な本だけなら、爆破しても、いいかと思いまして。」
木戸あやめ : 「だ、だめですよ……!?」
陽向 夏 : 「…なんでわざわざ自分の弱点を晒すようなことを…」
灰河原 バツ : 「た、たしかに知りたいことはたくさんあるけど……そ、そんな悠長に読ませてくれるの?」
愛沢ことな : 「あぁ、それはですね……あなた達って、未だに自分の罪の重さも理解出来てないじゃないですか?」
愛沢ことな : 「そこでわたしは思ったんです、あなた達にはそもそも罪を理解するだけの知識が無いと!」
愛沢ことな : 「なので、まずは色々な知識を身に着けてもらおうかと思ったわけなんですねー。幸い、そういう本ならすぐ用意出来たからわたしも面倒じゃなかったですし」
灰河原 バツ : 「つ、罪って、お姉さまがどうたらこうたらってやつ……?」
陽向 夏 : 「お、おう…未だにその罪ってのがよくわかんねぇや…」
愛沢ことな : 「それもありますし他にも色々!」
愛沢ことな : 「だーかーらー!それを理解するために勉強しろって言っているんです!」
陽向 夏 : うぇー…って嫌そうな顔してる
本埜 聡耶 : 「……ふむ。 確かに罪という概念は人の思考・知識から生まれたもの。罪の自認に知識が要るというのは理解できるのですが、あなたの不死の秘密を教えるメリットが不明です。」
毒島 環 : 「……」この状況を鑑みていろいろ考えている
罪子 : 「……そもそも出鱈目なことを教えるつもりか、知った所でわたし達がどうしようもない方法なのかもしれないわね」
灰河原 バツ : 「そ、その辺りも罪っていうのに関係する、とか? も、もしくはそこだけ修正するのがめんどくさ……」
愛沢ことな : 「あなた達学生でしょ?頑張って頭働かせて、わたしがどういう狙いなのか自分で考えればいいじゃないですか?」
愛沢ことな : 「まあ、それも出来ない位かわいそうな脳みそだったらもう……仕方ないですけど……ええ……」 可哀想な物を見る目で見降ろして
陽向 夏 : 「んだよ!それをちゃーんと読めばいいんだろっ!それぐらいあたしにもできらぁ!」
本埜 聡耶 : 「私たちが愚か、ですか……。しかし、馬鹿と煙は高いところへ上る、と言いますよ?」見上げて睨む
灰河原 バツ : 「きょ、興味があることだったら、ば、バツだって勉強できらぁ……!」
毒島 環 : 「……利用されるようで癪だけど、本を確認してみる価値は確かにあるか」小声
愛沢ことな : 「でも下に降りたらどうせすぐ殴りかかってくるじゃないですかー。もー」
本埜 聡耶 : 「不意打ちした人がよく言います」
愛沢ことな : 「わたしは学院長だから何やっても許されるんですぅー!……ま、やる気出してくれればいいんです、出してくれれば」
愛沢ことな : 「そういうことで!しっかり勉強してくださいねー?ばいばーい」
陽向 夏 : 「偉いからって何しても良い訳じゃねーぞー!」
本埜 聡耶 : 「はい、さようなら。二度と出てこないでください。」
GM : ことなは霧に包まれてその姿を消した。
罪子 : 「……バツさん、興味のないこともちゃんと勉強しなきゃだめよ」
毒島 環 : 「こんな学院長は嫌だの見本を見てるみたいだ……」
灰河原 バツ : 「い、いなくなった……あ、あぇ……つ、罪子さんが言うなら……が、頑張る」
陽向 夏 : 「流石にあんな学長はどこ探したっていないだろー…」
罪子 : 「うん、いい子。……とはいえ、今は普通の勉強どころではないけれど」
本埜 聡耶 : 「……誰の言葉にも耳を傾けよ。口は誰のためにも開くな。他人の話をよく聞き、だが判断は差し控える事。(Give every man thy ear, but few thy voice; Take each man’s censure, but reserve thy judgement.)」
本埜 聡耶 : 「シェイクスピアの言葉です。 罪子さんや環さんの言う通り、目を通すだけ通しましょう。 真偽の判断は後で出来ます。」
陽向 夏 : 「鵜呑みにはすんなってことだな、よし理解できた!」
毒島 環 : 「そうだね、とりあえずちょっと目を通して、有益そうなら寮に持ち帰って読んでみよう」
木戸あやめ : また聡耶さんが難しいこと言ってるなあ、って顔しながらも頷いてる。
灰河原 バツ : 「ぎ、ぎぶえび……? よ、よくわかんないけど、ちゃ、ちゃんと力の使い方とか、弱点とかわからないとだし……が、頑張って読もう」
霧下みゆき : 「……でもわたし、今の間に本棚をちょっと探していたんだけどそれらしい本なんて全然なかったわよ?普段通りの図書館だわ」
毒島 環 : 「え、そうなんですか?」
霧下みゆき : 「相当少ないか、目につきにくい場所に置かれてるんじゃないかしら……」
本埜 聡耶 : 「……ふむ。爆破しなくてよかったですね。」
陽向 夏 : 「な、なんじゃそりゃあ…!?一筋縄では読ませねぇってか…!?」
灰河原 バツ : 「さ、探すところから始めろってこと……!? や、やっぱり意地悪だ……!」
毒島 環 : 「まるでゲームでもしてるみたいなやり方だ……」
本埜 聡耶 : 「私はここの風景を見慣れていますから、違和感があれば気付ける……といいですね。」
陽向 夏 : 「頼むぜ聡耶ぁ…あたしも目を凝らして探す…」
木戸あやめ : 「ほ、ほんと?っていうか、本好きなのに爆破するとか言わないでよぉ……」
本埜 聡耶 : 「本好きとはいえ、本ならなんでもいいという訳ではありませんし、自称・学園長が用意した本など無価値以外の何物でもないと思っていたので、それならいっそと。」
木戸あやめ : 「え、えぇ……」
灰河原 バツ : 「ほ、本には罪はないのに……」
本埜 聡耶 : 「まあ、ジョークですよ。 50%ほどは。」
陽向 夏 : 「5割マジじゃん!」
毒島 環 : 「ここに来るの初めてだから、どの本がもともとあってどの本が新しく追加されたのかちょっとピンとこないな……怪しい本があったら聡耶ちゃんに都度聞いていくのがいいかな」
毒島 環 : 「(冗談でも本当にやりかねない怖さがあるよなあ……)」
本埜 聡耶 : 「そうですね。 とはいえ、全ての本を暗記している訳ではありません。 それにオーヴァードに関連していれば内容でわかるでしょうし、基本的には個々の判断にゆだねます。」
罪子 : 「じゃあ、みんなが見える程度の距離を保ちつつ、気をつけながら手分けして探しましょうか。怪物が絶対に潜んでいないとも限らないし」
本埜 聡耶 : 「はい、それがいいかと。」
陽向 夏 : 「うっし、よく見えないとこがあったら呼びな。燃え移らない程度の火で照らしてやっからさ」
霧下みゆき : 「分かったわ、その時は頼りにさせてもらうわね?」
毒島 環 : 「了解了解! 私も……この生まれ変わった頭脳で……」言ってて恥ずかしくなってきた
灰河原 バツ : 「……えーとえーと、ば、バツは……が、頑張る」何か自分だけができることを考えたが思いつかなかった
陽向 夏 : 「おう!みんなで頑張ろうぜっ!」
霧下みゆき : 「えぇ。環さんの頭脳もバツさんのことも、当然みんな頼りにしてるわ。がんばりましょっ」
GM : ではでは、そういう感じでですね
GM : この図書館ではことなが置いた本を探すという形で情報収集が出来ます。
難易度5:ユニバーサル・ガーディアンズ・ネットワークについて
難易度6:ファルスハーツについて
難易度7:レネゲイドビーイングについて
GM : この調査項目は全ての<情報:>技能で調査出来ます。 情報技能を応用して本探しに使う感じで
本埜 聡耶 : 知っている本との差異で探す、という方法で<知識:本>を使えたりしないかしら!
GM : うーん(悩み)
GM : まあいいか、認めましょう
本埜 聡耶 : 優しGM!! 図書館は聡耶の庭なのでうれしみ…!!!!
本埜 聡耶 : 難易度7:レネゲイドビーイングについて を<知識:本>で調べます!!
本埜 聡耶 : 3dx+5 <知識:本>の最初で最後の煌めき DoubleCross : (3DX10+5) > 7[2,5,7]+5 > 12
GM : 最初で最後の輝きすぎる、では公開
その本にはレネゲイドそのものが知性を持った存在“レネゲイドビーイング”について記されていた。
この情報を取得したPCは、一般的なUGN所属のオーヴァードが知っている程度のレネゲイドビーイングやゼノス、
“プランナー”都築京香の情報について大まかに知ることが出来る。
また、この情報を踏まえて以下の内容を推測出来る。
・罪子は人間だった頃の彼女の思念を起源とするレネゲイドビーイング。
・罪子はレネゲイドビーイングのエネミーエフェクト≪インヴィジブルボディ≫でオーヴァード以外から感知出来ない。
・しかしPCが人間だった頃から罪子の姿は見えていたため、旧校舎に攫われた際にPC達は愛沢ことなに何らかの細工をされていた。
・旧校舎の魔物の正体は極少数の古代から存在する高い知性を持つレネゲイドビーイング。
GM : こういう感じでPLが当然のように知っている情報をPCも知ることが出来、更にそこから推測という形で新しい情報を得ることが出来ます
本埜 聡耶 : ほむほむ! PCもRBについて理解した!!
GM : 理解した!
陽向 夏 : 難易度6のファルツハーツを調べマッスル!
陽向 夏 : 2dx 難易度6!ワンチャンある! DoubleCross : (2DX10) > 9[3,9] > 9
陽向 夏 : おっほ
GM : 全然いけた、では公開
その本にはオーヴァードで構成された国際テロ組織“FH”について記されていた。
この情報を取得したPCは、一般的なUGN所属のオーヴァードが知っている程度のFHの情報について知ることが出来る。
また、この情報を踏まえて以下の内容を推測出来る。
・百年前に旧校舎の魔物を狙っていた組織は現在よりも少数組織だった頃のFH。
・今回事件を起こした“霧の妹”愛沢ことなはFHエージェント。
・事件の規模の大きさを考えると、愛沢ことなは単独犯では無く共謀しているエージェントか配下のオーヴァードがいる。
GM : こんな感じのやつ、大体予想通りかも
灰河原 バツ : 難易度5:ユニバーサル・ガーディアンズ・ネットワークについて いきます
灰河原 バツ : 2dx+3 ちぇいや DoubleCross : (2DX10+3) > 6[2,6]+3 > 9
GM : 余裕ーちぇ、では公開
その本には16年前に設立された、人間とオーヴァードの共存を目指す組織“UGN”について記されていた。
この情報を取得したPCは一般的なUGN所属のオーヴァードが知っている程度のUGNの情報について知ることが出来る。
また、この情報を踏まえて以下の内容を推測出来る。
・今回の玲瓏女学院での事件を解決しようとUGNはすでに動いている。
・全てが終われば混乱を防ぐために事件は隠蔽される。
・その後、UGNはPC達を保護し、レネゲイドや衝動を制御させながら普通の生活を送れるようにサポートする。
灰河原 バツ : UGNさんほんまに動いてるか?ほんまか?
GM : う、動いてるちぇ…信じてほしいちぇ…
灰河原 バツ : ちぇああ動いてるなら仕方ないちぇね……
GM : わかればええんちぇ…
GM : あと重要な情報を伝え忘れていたのですが、今回の情報収集でジャーム化の事実には全く触れられておりません。
GM : UGNがジャーム保護してるとかFHがジャームでも関係なく使ってるとかも分からないよ。
GM : あなた達は各々本を探した後、テーブルや椅子のある図書館内の読書スペースに向かう。
霧下みゆき : 「みんな、それらしい本は見つけられた?」 一足先に来て、読書スペースの椅子を人数分用意していた
灰河原 バツ : 「い、一応……! お、オーヴァード関係の組織についての本があ、ありました」
毒島 環 : 「こっちは空振りだった……! みんなは?」あしたのジョーを大量に抱えて出て来る
陽向 夏 : 「うん、ファルツハーツっつーテロ組織についてなんだけど……環、それ漫画じゃね…??」
本埜 聡耶 : 「無論ですね。 私はレネゲイドビーイング――罪子さんと魔物についての本が。」本を机に置いて座り
罪子 : 「わたし?」
毒島 環 : 「あ、あとで読もうと思って……」てへ
灰河原 バツ : 「つ、罪子さんについて……?」
陽向 夏 : 「じゃああたしも後で読まして!おっ、罪子さんの情報もか!」
本埜 聡耶 : 「はい。 事件解決後を既に見据えている環さんは置いておくとして、みなさん興味津々のようですから、私から話しましょうか。」
陽向 夏 : 「頼むっ!」
木戸あやめ : 「は、はい、お願いします……。わたしの探してきた本は、ちょっと……変だし……」
灰河原 バツ : 「……」ゴクリ
本埜 聡耶 : 「では、まずは罪子さんの正体について。 幽霊なのか、幽霊でないのか。」
毒島 環 : 「……」
本埜 聡耶 : 「罪子さんは、死後も残った生者の残留思念……とでもいうのでしょうか。」
本埜 聡耶 : 「そうしたものが核となって生まれたレネゲイドビーイングと呼ばれる知性体です。」
毒島 環 : 「レネゲイドビーイング……??」
陽向 夏 : 「レネゲ…ゆ、幽霊?」
罪子 : 「やっぱり……。レネゲイドビーイングって名前は初めて聞いたけれど……」
灰河原 バツ : 「ば、バツたちとは違う……?」
毒島 環 : 「つ、つまり幽霊ってこと……?」
本埜 聡耶 : 「はい。 生まれ方としては幽霊に近いでしょう。 ですが、違うと定義します。"レネゲイドビーイング"という名の通り、レネゲイドウィルスでできているので。」
陽向 夏 : 「こう…なんかの核があって、レネゲイドウィルスで実体化しているって感じで合ってるか?」
灰河原 バツ : 「つ、罪子さん、ウィルスなの……?」罪子さんのほっぺをむにっとつまむ
罪子 : 「んふぇっ!?そ、そういうことで合ってはいると思うわ」 つままれ
毒島 環 : 「なるほどね……レネゲイドウィルスって凄いなあ……」
本埜 聡耶 : 「……ふむ。 記憶の連続性・アイデンティティ等による自己同一性など、テセウスの船めいた問題は置いておくとして。」
本埜 聡耶 : 「……実体化、というのはどうでしょうか。 生きた人間にレネゲイドウィルスが感染し、肉体を持つ我々と違って、罪子さんには肉体と呼べるような確固としたものはない。」
陽向 夏 : 「でも怪我とかするし、触ったりできるし…んー?ど、どういうことだ…!」
本埜 聡耶 : 「我々オーヴァード以外には、感知もできない存在なのです。 レネゲイドはレネゲイドに影響を及ぼす事ができる……ということでしょうかね。」
罪子 : 「そうね……。だからわたし、旧校舎でみんながわたしを見ることが出来て驚いたのよ」
毒島 環 : 「あれ、でも、あのとき私たちはまだオーヴァードじゃなかったんだよね」
灰河原 バツ : 「え……でも、バツたち旧校舎で罪子さんと会った時、まだオーヴァードじゃなかったよね?」
本埜 聡耶 : 「はい。そこなのです。」
陽向 夏 : 「お?」
本埜 聡耶 : 「我々が旧校舎に送られたのは、愛沢ことなの仕業。 そこで眠っている間に我々はなんらかの細工をされていたようで。 」
木戸あやめ : 「さ、細工?細工ってなに……?」 怯えて
灰河原 バツ : 「さ、細工……!?」自分の頭を押さえる
陽向 夏 : 「細工…?お、おうマジで何されたんだ…?」
本埜 聡耶 : 「さあ、そこまでは。 それが我々の覚醒にも影響を及ぼしているのか、それとも旧校舎に覚醒する要因が他にあったのか、といったナゾが増えましたね。」
本埜 聡耶 : 「まあ、わからないことはともかく」
本埜 聡耶 : 「旧校舎の魔物の正体もわかりました。」
毒島 環 : 「確かに言えるのは、たくさんいる学生の中で私たちが覚醒したのは、どうも偶然じゃなさそうだってことくらいかな……」
陽向 夏 : 「マジか!んで、んで!魔物の正体は…!」
本埜 聡耶 : 「そう期待されると困ります。 実際のところ、わかったと言えるほどわかっていないので。」
本埜 聡耶 : 「……旧校舎の魔物。その正体はごく少数のみ存在する古代のレネゲイドビーイング、だそうです。 それも高い知性を備えているそうで。 」
毒島 環 : 「あの怪物もレネゲイドが実体化した存在…なの?」
罪子 : 「……わたしは魔物の力を介して生まれた存在だから。魔物もレネゲイドビーイングってことになるわね」
陽向 夏 : 「古代の…?高い知性ってことは喋れるのかな、どうしよ…ござる~とかおじゃる~とか言うのかな…」
霧下みゆき : 「古代っていうなら多分もっと前なんじゃないかしら……」 笑って
陽向 夏 : 「(喋る恐竜か…!?)」
灰河原 バツ : 「て、手が付けられないくらいの魔物っていうから、話が通じないくらいの凶暴なやつだってばっかり……は、話せるのかな」
本埜 聡耶 : 「対話を試みるだけムダ、というよりも仇になるでしょうね、おそらく。」
罪子 : 「……えぇ。会話は出来てもそう分かり合えるものでもない……というより、話しにいくところから苦労すると思うわよ、あれは」
灰河原 バツ : 「あ、あのピンクより……?」
毒島 環 : 「目的があってこっちを襲ってきてるんだとしたら、なおさらタチが悪いよ…!」
罪子 : 「そうね、あの子の方がマシかもしれないわね……」 少し目を逸らして
本埜 聡耶 : 「自称・学園長は謀略を巡らせるタイプには見えませんしね。」
陽向 夏 : 「い、色物だらけで困っちまうぜぇ…」
本埜 聡耶 : 「話を戻しますね。 『話に行くところから苦労する…』との事ですが、罪子さんは魔物について他に知っていることがあるのですか? 」
罪子 : 「えぇ、まあ……。意味としては、近づけないくらい強いということなのだけれど」
本埜 聡耶 : 「そんなもの、これまでよく封印できていましたね……。」
罪子 : 「わたしが魔物の力から生まれたことと、あと色々と運が良かったのよ」
毒島 環 : 「魔物の力から……!?」
罪子 : 「前に言ったでしょう?魔物の影響を受けて生まれたって」
罪子 : 「まあ……あれについては、もう学園にいないなら今優先して話すほどのことじゃないわ。また後で、機会があれば教える」
本埜 聡耶 : 「ふむ。まあ、時間は限られていますしね。」
本埜 聡耶 : 「さて、私の話はこれで終わりです。 次の方、どうぞ。」
陽向 夏 : 「あたしあたし~!えーと、あたしは組織についてだな!」
陽向 夏 : 「このさ、ファルスハーツ?っていう国際的なテロ組織がいるらしいんだよ、しかもオーヴァードだらけの」本を広げながら
毒島 環 : 「こ、国際的テロ組織……?! いよいよ陰謀論めいてきたね……」
灰河原 バツ : 「て、テロ……ぶ、物騒だね」
陽向 夏 : 「トップにこのコードウェル博士ってのがいて、その下にマスターエージェントがいて…リエゾンエージェントが…セルが……えーと、まあなんかやべー組織らしい!」
本埜 聡耶 : 「……まあ、オカルトが罷り通るのですから、陰謀論も現実になりえるでしょうね。」
陽向 夏 : 「んで、さっき聡耶が魔物について話してくれたけど、百年前にその魔物を狙ってたのがそのFHらしいぜ。今よりも小規模だったっぽいけど」
罪子 : 「ファルスハーツ……。あの人達、そういう組織名だったのね……」 本を覗き込んで
本埜 聡耶 : 「オーヴァードの人口は増加傾向にあり、それに伴って組織規模も拡大している……という訳ですね、恐らく。」
灰河原 バツ : 「じゃ、じゃあ罪子さんが生贄にされたり、封印されてりしたのも、ふぁ、ファルスハーツのせいなのか……!」
毒島 環 : 「階級式の組織なのかな…? とにかく、今の状況もその組織が関係してる可能性はありそうだね…」
陽向 夏 : 「多分なー、そんでそんで…この事件を起こしたのが…もう知ってるわって感じだけど、あのちんちくりん。"霧の妹"って呼ばれてる愛沢ことななんだってよ、あいつもFHなんだ」
毒島 環 : 「なるほど……その情報が本当なら、組織ぐるみの犯行で間違いないだろうね」
木戸あやめ : 「じゃああの“霧の妹”って呼び名、コードネーム……とかなのかな……」
本埜 聡耶 : 「組織による犯行ならば、"罪"や"罰"などと抽象的な目的では成立しないと思いますが、真の目的がまだ見えてきませんね。」
陽向 夏 :
「コードネームか…なんか自称してるだけのような気もする名称だけどな……」
「そんで続きだ、今回の事件…規模的にことな1人じゃないらしい、どうも協力者がいるらしいぜ。」
霧下みゆき : 「どうかしら?組織って言っても、この本によれば各オーヴァードが好き勝手に動いているのでしょう?罪子さんを苦しめたいって目的でこういうことしてもおかしくないんじゃない?」 本を捲って
本埜 聡耶 : 「はあ。 もしそうだとするならば、組織として認めたくない杜撰さですね。」
陽向 夏 : 「んーまあ…でもここまでするのかな…?」
霧下みゆき : 「そうやって自由に出来るからこそ大規模になっていったとか。まあ、考えてもまだ分からないわね」
灰河原 バツ : 「お、お姉さまってずっと言ってたし、それが協力者、なんだろうね……や、やっぱり"霧の姉"なのかな」
罪子 : 「あ、安直ね……?でも妹っていうくらいだからおかしくはない……かしら?」
陽向 夏 : 「"霧の姉"か…なんかめっちゃみゆきお姉ちゃんっぽいな、ありえねぇけど」
本埜 聡耶 : 「…………」
灰河原 バツ : 「き、霧下だもんね」
毒島 環 : 「(夏ちゃんのみゆきさんに対する全幅の信頼はなんなんだろう……確かにいい人だけど……)」
霧下みゆき : 「うふふっ、ほんとね!それならいっそのことわたしがその姉なら良かったのに」
霧下みゆき : 「そしたら愛沢ことなにこらって叱るだけで全部終わるじゃない」 冗談めいてくすくす笑って
陽向 夏 : 「へへっ、それなら良かったんだけどなぁ~…いやお姉ちゃんがFHなのは嫌だな…」
毒島 環 : 「そ、そうだね…あはは」ちょっとぎこちない笑い
霧下みゆき : 「あら、そう?わたしは別にFHでも悪くないと思うわよ」 本を眺めて
陽向 夏 : 「…どうして?」
灰河原 バツ : 「で、で、でもテロ組織だよ?」
霧下みゆき : 「テロって言っても、各々の欲望に従って生きている。FHはそれをサポートするだけって感じじゃない?これを読んだ限りでは」
霧下みゆき : 「せっかく手に入れた力なら、それを有効利用して生きたってわたしは悪くないと思うわ」
陽向 夏 : 「うーん…有効に使いたいっていうのはわかるよ、でもあたしは間接的に犯罪には関わりたくないかな…」
灰河原 バツ : 「……よ、欲望のためだったら、他の人を攻撃したりしてもいいのかな……罪子さんにしたこととか、魔物とか怪物のこととか、こうやって閉じ込められてることとか」
霧下みゆき : 「もちろん、犯罪したり他の人に迷惑かけたりっていうのはいけないことね。でも……」
霧下みゆき : 「……この中にだって、力を使って何かを叶えたいって人はもしかしたらいるんじゃない?例えば、死んだ人間を蘇らせたい、とか」
灰河原 バツ : 「……!」
毒島 環 : 「……」反応するバツちゃんのほうを見る
灰河原 バツ : 「で、でも、その」
灰河原 バツ : 「きっと、こういう力は、や、やりたいようにやりたいだけやったら、人なんて簡単に死んじゃう力だとお、思う」
灰河原 バツ : 「だ、誰かを生き返らせるのに、代わりに誰かが死んじゃったら、い、嫌だよ」
霧下みゆき : 「ふふっ、そうね。そう考えられるならもちろんそれで良いのよ」
灰河原 バツ : 「……た、試された?」
霧下みゆき : 「試してなんかないわ。むしろ試されるのは、きっとこれからよ」
霧下みゆき : 「だって、最悪の展開の話をするけれど……あなた達の保護者がまだ生きているとは分からないもの」
霧下みゆき : 「その時に、力を使って大切な人を蘇らせたいって子も出るかもしれないなって思ったの。その気持ちはおかしくないと思うから、わたしはもしFHに入っても否定しないよってだけ」
灰河原 バツ : 「……」みんなの表情をそーっと見回してみる
陽向 夏 :
「否定は…できないかな…」
自分も行方不明の友人の件もあるので
本埜 聡耶 : 「そもそも、いまさらFHに入るなどと、あの自称・学園長が認めるとは思えませんがね。」気にしてなさげ
毒島 環 : 「……父さんが……か……」覚悟はしているが、いざその話題になると気が重くなる
木戸あやめ : 「い、一生ここで暮らせって言われてるもんね……」
罪子 : 「……もしもの話をしても仕方がないわ。まだ捜索だって終わっていないもの」 FHの本を無理矢理閉じる
灰河原 バツ : 「……あ、で、でも! も、もうひとつ、別の組織についての本をみ、見つけてたんだよ……! えっと、陽向さん、そ、そっちの話していいかな?」
陽向 夏 : 「あ、お、おう!そっちはどんな組織なんだ!」
毒島 環 : 「うん、まずは情報の共有をちゃんと、やろう」
灰河原 バツ : 「えと、えーと、ゆ、ゆにばーさるがーでぃあんずねっとわーく……な、長い……UGNって略してあるからこれでいいかな……その、に、人間とオーヴァードが共存していくための組織だって」
本埜 聡耶 : 「……共存、ですか。 テロ組織よりは耳ざわりはいい言葉ですね。」
陽向 夏 : 「お、いいじゃんいいじゃん!やっぱあるよなそういう組織!」
罪子 : 「そんな組織が……」
灰河原 バツ : 「せ、世界中の色んなところに支部があって、も、もちろん日本支部もあって、オーヴァードのことが全然知られてないのは、UGNが情報をが漏れないように色々動いてるんだって」
毒島 環 : 「標榜している言葉だけでは判断できないけど、穏健そうな思想の組織みたいだね」
木戸あやめ : 「だからわたし達、今までレネゲイドの事何にも知らなかったんですね……」
本埜 聡耶 : 「……ですが、今の状況だけを見れば、その組織の存在が疑わしいですね。」
陽向 夏 : 「なんでだー?」
灰河原 バツ : 「だ、だから、今のこの学院のことでも、もうUGNは動いてるんだと、思うんだけど……」
陽向 夏 : 「マジか!んじゃあ助けがくるかもしれないってことかな!」
本埜 聡耶 : 「学園中に魑魅魍魎が跋扈しているこの状況で、その組織が『レネゲイドに関する情報を秘匿できている』とは思えないのですが……。」
毒島 環 : 「この状況になってからかなり時間が経ってるし、普通に考えれば外は大事になってるはずだよね」
霧下みゆき : 「案外、この程度の事件なんて今までもよく起こっていたりするんじゃないかしら?だって、UGNもFHもオーヴァードも世界規模でいるんでしょう?」
陽向 夏 : 「そういう対処に慣れてる…のか?あたし達が知らないとこでいつもこんな事が起こってんか…?」
本埜 聡耶 : 「ならば、事後処理の方法でもある……のでしょうか。」
灰河原 バツ : 「その、えっと……UGNは、オーヴァードの事件に関わった一般人のき、記憶を消して後処理をするんだって。も、もちろんオーヴァードだったり、人によっては記憶も残したままにするみたいだけど」
本埜 聡耶 : 「……記憶を、ですか。」
毒島 環 : 「それって……私たちも知らない間に記憶を消されたりしてるかもしれないってことだよね」
陽向 夏 : 「なんか映画で見たな…なんだっけ、黒いスーツ着て宇宙人と戦うやつ」
灰河原 バツ : 「う、うん……だ、だからこの学院の事件も、全部解決したら、なかったことに……お、オーヴァードが関わらなかった感じの事件ってふうにか、変えられるんじゃないかな」
毒島 環 : 「メンインブラックかな…」
陽向 夏 : 「おーそれそれ、やっぱ超常系に記憶操作は付き物だな」
本埜 聡耶 : 「系……これは現実ですよ。」
木戸あやめ : 「ほ、ほんとに映画の中の世界みたいになってきちゃった……」
灰河原 バツ : 「い、今のバツたちみたいに目覚めたオーヴァードには、ちゃ、ちゃんと普通の生活に戻れるようにサポートもしてくれるみたい……」
罪子 : 「それは少し安心……いえ、この目で見てみないと分からないわね……」
陽向 夏 :
「細かいことはいーのいーの」
「やっぱ良い組織じゃんか~、入るならそこかな~」
毒島 環 : 「それが本当なら、なんとかしてUGNの人と合流したいけど……」考え込む
本埜 聡耶 : 「……いい組織? 記憶を消して回る組織が、善良な組織かは懐疑的ですが、まあ、確かに。……FHよりはマシですか。」
灰河原 バツ : 「う、うん……さ、逆らわなかったら安全な組織なのかなって思うけど、バツも全部信用していいのかなって思う」ぱたんと本を閉じる
灰河原 バツ : 「に、人間とオーヴァードを共存させるっていう目標なのに、オーヴァードのことは隠して、記憶まで消して……そ、そんな腫れものみたいな扱いって共存、なのかなあ」
灰河原 バツ : 「……そ、そんなふうに、隠れて生きてかなきゃいけないのかな」
本埜 聡耶 : 「……まあ、このような能力者の存在が明るみになれば、世界的なパニックは避けられないでしょうし、仕方のない事ではあるのでしょうがね。」
霧下みゆき : 「人間とオーヴァードの共存を掲げているくせに、やってることは共存出来ないって言っているようなものねぇ」 ため息をついて
陽向 夏 : 「んー…バツと聡耶の言うこともわかるな、でもあたし達レネゲイドのことも今日知ったばかりだし、本に書いてないこともあるかもな…」
霧下みゆき : 「まあ、隠れて生きるのが嫌ならUGNに従わなきゃ良いんじゃないかしら。別にオーヴァードになったら絶対入らなきゃいけないって話でもないんでしょう?」
灰河原 バツ : 「あ、う……ご、ごめん……か、感想、余計だった……」
灰河原 バツ : 「い、言いたかったのは、FHが絶対ってわけでもないし、こういう助けに動いてくれる組織があって、ちゃ、ちゃんと後の生活も手伝ってもらえるかもってこと、だよ」
霧下みゆき : 「あら、謝る必要なんてないわ。大丈夫、ちゃんとみんなに伝わってるわよ」
毒島 環 : 「この状況を脱してから考えればいいと思ってたけど、もしUGNの人とFHの人、同時に鉢合わせたらどっちに付くかは考えなきゃだね……」
陽向 夏 : 「もう進路決めんのかよぉ…うう、もう平和な日常はねぇんだなぁ…」
本埜 聡耶 : 「今更ですか。旧校舎で怪物に襲われた時に、もうフツウの平和はなくなったものと思いましたが。」
陽向 夏 : 「ここまでとは思わなかったんだよぉ…」
灰河原 バツ : 「UGNについたら、日常に戻る手伝いはしてもらえるよ……か、形のうえで、だけど。し、知らなかったことにはできないし、力はなくならないから」
罪子 : 「……オーヴァードだって、ちゃんとした日常を過ごす権利はあるものね」
陽向 夏 : 「うーん、きっちり考えとくぜ…」
本埜 聡耶 : 「人知を超えた力を持つとはいえ、オーヴァードも人……ですからね。」
本埜 聡耶 : 「さて。 では、ここまでに出た情報をざっくりとまとめましょうか。」
本埜 聡耶 : 「UGNはレネゲイドを秘匿することで世界秩序を維持する穏健派。FHはレネゲイドを使う事で世界秩序を崩す過激派。」
本埜 聡耶 : 「FHは目的のために旧校舎の魔物を求め、罪子さんを狙った…というところでしょう。」
毒島 環 : 「実感はないけど、オーヴァードを取り巻く事情はわかってきたね」
木戸あやめ : 「そういうこと……だよね……」
陽向 夏 : 「そうだなぁ…うーん…」
霧下みゆき : 「オーヴァードにも色々あるのねぇ……。あとそういう組織のことじゃなかったけれど、わたしも本を一冊見つけてきたのよ」
陽向 夏 : 「どれどれ?そういえばあやめも何か見つけてきたよな?それも後で見ちまうか」
木戸あやめ : 「あ……う、うん、じゃあ……あとで」
灰河原 バツ : 「せ、先輩も? ど、どういう本?」
霧下みゆき : 「あまり目新しい情報ってわけではなかったのだけどね。シンドロームやエフェクトに関する本だったわ」 そう言って本を見せる
GM : その本には各シンドロームやエフェクトについて、ことなの説明よりもさらに詳しく解説されている本だった。
GM : PC達はUGN所属のオーヴァードが知っている程度のシンドロームやエフェクトの知識をさらに身に着けることができます。
毒島 環 : 「あ、それすごく助かるかも……自分の能力のことわかんないといざって時に困るし……」
陽向 夏 : 「めっちゃありがてぇ!あたしにも後でで良いから見せて見せて!」
霧下みゆき : 「もちろん。わたしはもう読んだからみんな見て良いわ」 渡して
灰河原 バツ : 「の、呪いの力とは、書いてない……?」
霧下みゆき : 「ごめんなさい、無かったわね……」
本埜 聡耶 : 「やはり重力と呪いには関連性がなかったわけですか。」
灰河原 バツ : 「だ、誰かを重くしたりするのは広義的に呪いと見ていいんだ……きっとそうだ」
本埜 聡耶 : 「広義が過ぎる」
罪子 : 「そ、その方が力が出るなら……ね?そういうことで良いんじゃないかしら……」
灰河原 バツ : 「お、オーヴァードには感情が大事っていう話だもん……呪いの方が絶対力出るもん」
毒島 環 : 「なるほど……」ノイマンなので超スピードでページを捲っていく
陽向 夏 : 「はやっ、読めてんのかそれ…!」
毒島 環 : 「えっ……あ、ごめん、ページめくるの早かったよね…!」夏ちゃんのペースに合わせてサラマンダーのページに戻る
陽向 夏 : 「サンキュサンキュ…!おっ、やっぱ氷も出せそうだな…凍らせてドーンとかできっかな…」
GM : そんな感じで各々シンドロームに対する理解を深めていると
木戸あやめ : 「あ、あの……わたしの本……」 と持ってきた本を抱えて控えめに言ってくる
毒島 環 : 「そうだった! あやめちゃんの本も見なきゃね…!」
陽向 夏 : 「あ、ごめ…あやめはどんな本を持って来たんだ!」
本埜 聡耶 : 「もっと主張してくれないと伝わりません。 ……それで、ヘンな本と言っていましたが、どういった?」
木戸あやめ : 「う、うぅん、ごめんなさい……。え、えと、これなんだけど……」
GM : そう言って、あやめは持ってきた一冊の本を開いて見せる。
GM : そこに書かれた文字は全て暗号化されていた。これではすぐには読み解けないだろう。
木戸あやめ : 「わたしだけじゃ、全然分からなくて……」
毒島 環 : 「うわっ、何これ……いかにも何かありそうだけど……」
本埜 聡耶 : 「……暗号、ですか。 自称・学園長にはできそうにない芸当ですが。」メガネの角度をととのえて
陽向 夏 : 「?……?印刷ミスか?」
灰河原 バツ : 「へ、変な本だ……の、ノイマンだったら読める?」環ちゃんに
陽向 夏 : 「お、そうだそうだ。環はいけるか?」
毒島 環 : 「数学とか得意じゃないんだけど……ちょっと見てみる!」
本埜 聡耶 : 「ブレインとして頼られるのが私ではないと言うのは業腹ですが……、まあ、妥当な采配ですか。」
罪子 : 「環さん、読めそうなの?……それなら、わたしもみんなに見せたいものがあるのだけど」
灰河原 バツ : 「つ、罪子さんも本見つけてたの?」
陽向 夏 : 「確かに聡耶もいけそうだよな……ん、罪子さんも?って結局全員なんか持ってきてるな!」
毒島 環 : 「ちょっと判断するのに時間かかりそうだから、罪子さんの持ってきたものも見ながら解いてみる…!」
罪子 : 「本じゃなくて別の物なの。それに難しそうだったから言うのが遅れたのだけど……」
GM : 罪子はタブレット端末を見せる。それは愛沢ことなが校庭で持っていたものだ。
罪子 : 「本棚の間に挟まっていたの」
本埜 聡耶 : 「……あの人は本をなんだと思っているのでしょうか。」
霧下みゆき : 「電子書籍も入ってるなら……本?」 苦笑して
陽向 夏 : 「電子書籍ってんならまあ…」
灰河原 バツ : 「えぇ、これ置いてってたの……!? む、難しいって……そ、そうか罪子さん、100年旧校舎に……」
罪子 : 「いえ、学園のことは見ていたから扱い方は分かるのよ……!そ、そんな、古い女みたいにっ」
毒島 環 : 「つ、罪子さん……」ほろり
本埜 聡耶 : 「事実として古い女かと。 それで、何がわからないのでしょうか? 」
灰河原 バツ : 「ご、ごめん、気にしてるよね……」
陽向 夏 : 「あ、あははぁ…」なんとも言えない
罪子 : 「うぅ……。と、とにかく見て貰えれば分かるわ」
GM : 罪子が端末を操作すると、内部のデータを確認出来る。
GM : そこには説明会で見せられたレネゲイドに関する映像の他に……。
GM : UGNのデータベースの一部にアクセスできるようになっていた。
GM : アクセス出来るデータはいくつかあったが、その中でもあなた達の目を引くデータが一つある。
GM : それは“狭間唯子”のオーヴァード登録データだった。
GM : しかしデータにはセキュリティロックがかかっており、設定されたパスワードを突破しなければいけないようだった。
罪子 : 「……こういうことなんだけど」 パスワード入力画面を見せて
毒島 環 : 「は……狭間唯子……!」
灰河原 バツ : 「も、もしかして狭間先輩、UGNの人なのかな……?」
本埜 聡耶 : 「ふむ。 FHの自称・学園長と敵対しているのですから、当然と言えば当然ですか。」
毒島 環 : 「唯子さん……もしかしたらとは思ってたけど」
陽向 夏 : 「へー…UGNの先輩だったか…、でもなーんでわざわざロックをかけて…」
霧下みゆき : 「この端末が不正アクセスだからなんじゃない?ほら、他の知らない人のデータもロックがかかってるわ」 画面を操作して見せて
陽向 夏 : 「ん…あーマジだ、これ全部UGNの人かあ…」
GM : さてさてそんな感じの流れでですね、調査項目が追加されます。
・狭間唯子について <情報:UGN>8
・愛沢ことなについて <情報:学問>9
GM : この二つになります。一度情報判定振った人はシーンに入り直すという形で登場侵食+5上昇させれば判定降れます。
GM : 情報共有はそのままシーン継続したまま出来ます。
毒島 環 : 唯子さん調べますます!
GM : 了解!
本埜 聡耶 : では聡耶が入り直して、愛沢ことなについて調べます!
system : [ 本埜 聡耶 ] 侵蝕率 : 56 → 61
GM : はーい
毒島 環 : もうエフェクトは使ってもいいのかな?ダイスがやや不安なので生き字引を使いましょ!
GM : 普通に使って良いよ良いよ
system : [ 毒島 環 ] 侵蝕率 : 58 → 59
毒島 環 : 3dx>=8 届けこの思い DoubleCross : (3DX10>=8) > 10[2,7,10]+1[1] > 11 > 成功
本埜 聡耶 : 4dx+1>=9 DoubleCross : (4DX10+1>=9) > 8[5,6,8,8]+1 > 9 > 成功
GM : 両方成功ね!では公開
毒島 環 : やったー!
中等部から玲瓏女学院に通う生徒。現在高校二年生。
名家である狭間家の生まれで、狭間家は玲瓏女学院の創設時から代々この学院に娘を入学させている。
一年前、ショッピングモールに現れた“怪物”が引き起こした火災事故で友人を失う。
その時の精神的ショックでオーヴァードに覚醒した。シンドロームはサラマンダー/ノイマンのクロスブリード。
怪物を単独で撃破した後、UGNに保護されるが事件を隠蔽されたことに納得出来ず離反。
FHや他のオーヴァード組織から勧誘を受けたが全て断っており、どの組織にも属していない。
しかし玲瓏女学院の周辺でレネゲイド事件が起きればUGNよりも早く駆けつけて戦うため、この街を拠点とするFHセルやエージェントから疎まれている。
FHエージェントであり、霧を起源とするレネゲイドビーイングの少女。
世界中でレネゲイドビーイングが目覚め始めた頃よりもっと前からその存在が確認されている。
シンドロームはオルクス/サラマンダー/ウロボロスのトライブリード。
オルクスとサラマンダーの能力を合わせて領域内に展開した霧を操ることが得意。
学園の隔離にはオルクスのエネミーエフェクト≪ラビリンス≫を使用し、霧で迷わせることで学園への出入りを封じている。
≪ラビリンス≫の効果は愛沢ことなの意思か、彼女が完全な死を迎えなければ解除されない。
しかしことなはレネゲイドビーイングのエネミーエフェクト≪不死生命≫を取得しており、死亡しても領域内の霧から再び生まれることで復活する。
≪不死生命≫を打ち破るためには学園に広がる霧を全て纏めて消し去る必要があるが、現在のPCやNPCの能力では不可能に近いだろう。
また、ウロボロスシンドロームでもあることから、罪子が攻撃用のエフェクトを使えないのは
ことなに敗北した際にウロボロスのエネミーエフェクト≪封印の楔≫を使用され、レネゲイドを吸収されてしまっている可能性が高い。
≪封印の楔≫の解除条件も≪不死生命≫と同じで、現在のPCやNPCの力で打ち破るのは困難である。
GM : こんな感じ、読めたらこの場で共有RPしていって大丈夫です。
本埜 聡耶 :
あやめちゃんに暗号書を開いてもらい、その隣で白紙にインクを垂らす。
本埜 聡耶 :
万年筆を振るうまでもなく、因子を含んだインクは白紙に染み渡っていく。 それは聡耶の思考によってうねり、次々に意味不明な文字を生み出していく。
本埜 聡耶 :
「……ふむ。 もう少し開いていてください。 あなたの持ってきた本なのですから、私に解読を任せた責任は最後まで取ってもらいます。」
木戸あやめ :
「え、えぇ……!?ちゃんと開いて……。ご、ごめんなさい……」
本埜 聡耶 :
数十分ほどの熟考の後、散乱していた文字たちは集まっていき、ひとつの文章としてまとまった。
毒島 環 :
「……いけた! パスワード、破れたよ…!」
本埜 聡耶 :
「丁度、そちらも終わりましたか。」机の中心に『愛沢ことなについて』と題がつけられた紙を投げて
陽向 夏 :
「……ん、おおっ!流石だぜ2人共っ!」
毒島 環 :
「(人のプライベートを覗くなんて、趣味じゃないけど……知りたい。私も、真実を……!)」生来の願望と、ノイマンの因子が知識を求める
灰河原 バツ :
「の、ノイマンて本当すごい……」
罪子 :
「本当……!?」
毒島 環 :
「このタブレットに信号傍受と復号化の機能があって助かったよ…! もともとハッキング用だったみたい」わずかな期間で使い方をマスターしている
毒島 環 :
「肝心の内容は……っ!」そこに表示された文字列を見て、言葉を失う
陽向 夏 :
「ど、どうかしたか…?」
灰河原 バツ :
「な、なになに、UGNの人でもなかった……?」
毒島 環 :
「……そっか」どこか納得が行ったように呟く
毒島 環 :
「えっと、詳しくは見て貰えばわかる、かな」 タブレットのプロジェクター機能で壁に画面を移す
灰河原 バツ :
「う、おお……使いこなしてる」
毒島 環 :
「唯子さんは……UGNの所属じゃなかった。正しくは、元UGNみたい」
毒島 環 :
「この街で事件が起きた時に、自発的に活動しているみたいだね」
毒島 環 :
「覚醒したのは一年前……ショッピングモールで大きな火災があったとき」
毒島 環 :
「それで……」少し言いにくそうに、どもる
毒島 環 :
「……多分だけど、この場に私もいた、んだと思う」
罪子 :
「環さんも……?」
毒島 環 :
「……内緒にしてたけど、私は唯子さんを探してこの学校に来たんだ」
本埜 聡耶 :
「訳アリなのはバレバレでしたがね。そういうことですか。」
毒島 環 :
「うん、お嬢様なんて柄じゃないしね(お嬢とはよく呼ばれてたけど…)」
灰河原 バツ :
「そ、それで、知り合いなのかどうなのかって感じだったんだ……」
陽向 夏 :
「そっかぁ…あん時の反応はそういう…」
毒島 環 :
「覚醒して間もない唯子さんが、私を助けてくれたんだ」
毒島 環 :
「でも、事の真相は”無かったこと”にされた」
毒島 環 :
「だから、唯子さんはUGNを離れたってことみたい」
灰河原 バツ :
「き、記憶操作……」
陽向 夏 :
「あー…」
毒島 環 :
「……」
毒島 環 :
「(だから、ひとりなんだ。UGNもFHも信用できなくて……)」
毒島 環 :
「(そして、唯子さんも……私と同じ。あの火事のことを、まだ乗り越えられてないんだ)」
毒島 環 :
「……やっぱり、全部任せてなんておけないよ」
毒島 環 :
狭間唯子のロイスの感情を変更します! Nの不安を表に
GM :
了解了解!
霧下みゆき :
「……でも一人でやるって言ってたわよ?信じて全部任せるのもいいんじゃないかしら」
毒島 環 :
「……信じてるからです、きっと分かり合えるって」
陽向 夏 :
「お姉ちゃん冷たいぜー…?あたしもほっとけねえし、またなんて言われようと何かは協力した方が良い……って思うな。」
霧下みゆき :
「ふふっ、あの様子じゃお節介だって突っぱねられちゃうかもしれないけど……その時は泣いちゃだめよ?」 心配するように
毒島 環 :
「ふふ……泣くかもしれないけど、絶対に諦めません」
毒島 環 :
「(これは……私がやらなくちゃいけないんだ。同じように、あの事件に今も苦しめられている、私が)」
本埜 聡耶 :
「……ふむ、では次に移りましょうか。 人間関係よりもひとまず優先すべき事柄がありますから。」
木戸あやめ :
「う、うん……。あの本のこと、ですよね……」
本埜 聡耶 :
「現状打破の方法……つまり愛沢ことなについて調べた事を話しましょうか。」
陽向 夏 :
「ちんちくりんか、なにがわかった?」
毒島 環 :
「と、解けたんだ……すごい」
本埜 聡耶 :
「まず、自称・学園長。愛沢ことなの正体は、罪子さんと同じレネゲイドビーイング。」
灰河原 バツ :
「えっ……!?」
毒島 環 :
「人間じゃないの!?」
陽向 夏 :
「あいつもかよ…!」
本埜 聡耶 :
「まあ、まったく同じという訳ではありません。 "残留思念"を核として生まれた罪子さんと異なり、愛沢ことなが核とするのは、"霧"。」
本埜 聡耶 :
「故に、霧を操る事が――ああ、いえ、『霧を操る』というのは、少し違いますか。 霧自体が愛沢ことなであると考えた方がいい。」
陽向 夏 :
「あ、あれが…!?全部ぅ…??」
本埜 聡耶 :
「はい。 その彼女の一部である霧によって学園は隔離されている。 ……愛沢ことなを完全に滅することができなければ、学園の出入りも叶わないのです。 」
罪子 :
「それは……どう考えても、今のわたし達じゃ難しいわね……」
本埜 聡耶 :
「ええ。 完全に滅するには、愛沢ことな――つまりは霧のすべてをまとめて消し去る必要がでてきますからね。」
灰河原 バツ :
「そ、それでやってること全部見られてたんだ……い、今も見てるし、聞いてるのかな」そこの霧を手でぶんぶんする
木戸あやめ :
「さっきもタイミングよく現れたし、そうなんでしょうね……。うぅ、あんまり触らない方がいいですよ……」
灰河原 バツ :
「うぅ……」手を引っ込める
毒島 環 :
「もしかして死んでも復活するのは、霧がある限りいくらでも再生できるってこと…?」
陽向 夏 :
「じゃあ…ミサイル並の火力が必要じゃないか…!?」
本埜 聡耶 :
「はい、その通り。 愛沢ことなの体がなくなったところで、それは一部でしかないのです。」ずびしっ
毒島 環 :
「そ……そんなのどうやって倒せば……!」弱気になりそうになるが、首をぶんぶんと振る
本埜 聡耶 :
「狭間唯子さんが『寮は安全』と言い切り、実際に霧のない寮には、神出鬼没だった愛沢ことなと怪物が出現しなかったのはそういうことでしょうね。」
灰河原 バツ :
「……ん、でも、そもそもなんで寮には霧がかからないのかな」
毒島 環 :
「そこだよね、気になるのは」
本埜 聡耶 :
「ふむ、そこは不明ですね。解明できれば打開の糸口になりえるのですが。」
罪子 :
「愛沢ことなでも手出し出来ない要素があの寮にある……?でも、そんなの見当たらなかったわね……考えても分からないか」
本埜 聡耶 :
「そうですね。 わかっていることを話しましょうか。」
本埜 聡耶 :
「わかったことのもうひとつは、罪子さんが能力を使えなくなった訳についてです。」
罪子 :
「わたし?」 自分で指をさして
本埜 聡耶 :
「はい。 能力が使えなくなったのは、愛沢ことなとの戦闘後との話でしたよね。」
罪子 :
「えぇ、そうよ」
本埜 聡耶 :
「彼女のシンドロームは、オルクス/サラマンダー/ウロボロス……そのうちのウロボロスの能力で、罪子さんのレネゲイドは彼女に吸収されてしまっているようなのです。」
罪子 :
「ウロボロス……そうだったのね」
灰河原 バツ :
「そ、それ……大丈夫なの……!? だ、だって、レネゲイドビーイングってレネゲイドでできてるんでしょ……!?」
陽向 夏 :
「やばくねーかアイツ…罪子さん薄くなったりしてないよな…?」
本埜 聡耶 :
「全てが吸い取られた訳ではないので大丈夫でしょう。 領域内探査程度なら使えるようですし。」
罪子 :
「そうね、大丈夫よ。こうして生きているんだから……えっ、影薄い?ほんとに?」
毒島 環 :
「だ、大丈夫! 存在感あるよ!」
灰河原 バツ :
「う、薄くない薄くないよ!」
陽向 夏 :
「薄くなって…」ジッと見つめて
罪子 :
「良かった……!」 謎の安心
本埜 聡耶 :
「いえ、忖度しなくても影は薄いですよ。 逆に濃くては不自然です。オーヴァード以外が感知できる実体がない訳ですから。」
罪子 :
「……そうね、そうだったわね……えぇ……」
毒島 環 :
「さ、聡耶ちゃん……」冷や汗
灰河原 バツ :
「お、オーヴァードからしたら存在感あるでしょうが……! 忖度じゃないんだよ……!」
木戸あやめ :
「い、今ここにいるのはオーヴァードだけですし、実質今は影薄でもないんじゃ……?」
本埜 聡耶 :
「あやめさんが言うと説得力がちがいますね。」
木戸あやめ :
「どうしてぇ……!?」
陽向 夏 :
「言動の一つ一つに棘がついてらぁ…!」
本埜 聡耶 :
「まあ、話を戻しましょうか。 影が濃くても薄くても、そこにいることには変わりないのですから。」
木戸あやめ :
「いいもん……わたし、影薄くても……目立つ方が嫌いだもん……」 俯いて小声で呟いてる
罪子 :
「……そうね。今重要なのは、わたしが力を取り戻すためには愛沢ことなを倒さなければいけないということ……」
罪子 :
「そして、その方法は現時点では厳しいということ、ね……」
本埜 聡耶 :
「はい。能力を取り戻すにも、彼女を消し去る必要がありますからね。」
毒島 環 :
「(そこまでは罪子さんの力なしで頑張らなきゃいけないか……)」
毒島 環 :
「……うし!」 顔パンパンと叩いて気合を入れる
陽向 夏 :
「んー、やることが山詰みだなー!どうにか突破口見つけねぇと!」
霧下みゆき :
「みんなでもっと強くなるか、何か強力な武器でもあればいいのだけどね……。他の場所も見て回って見ましょうか」
本埜 聡耶 :
「いえ、まだです。 話すべきことが、あとひとつ……あります。」
木戸あやめ :
「……?」 しょんぼりしてたけど顔を上げる
陽向 夏 :
「どうしたー?」
毒島 環 :
「ん、なになに?」
灰河原 バツ :
「な、何か手立てが……?」
本埜 聡耶 :
ふう、と息をついて
本埜 聡耶 :
「……あやめさん。あなたの影が薄いか濃いかなんて、どうでもいい。 ……いま、借りをひとつ返してもらってもよろしいですか。」小声であやめちゃんに声をかける
木戸あやめ :
「え、えぇ……?い、いいですけど、どう返せば……?」
本埜 聡耶 :
「……」言葉を返さず、机の下であやめちゃんの手を自分の太ももに持っていって、自分の手と重ねる。
木戸あやめ :
「ひゃぇ!?」
本埜 聡耶 :
「……そんなにビックリしなくとも。 私も、ちょっと、些か、心細かっただけです。」バツが悪そうに
木戸あやめ :
「だ、だって……ごめんなさい。心細かったんですね……えへへ……」 手を握り返して照れた風に笑う
本埜 聡耶 :
目を閉じて心を落ち着けた後に、あやめちゃんの笑顔を見て、つよめに手をつねって放す
木戸あやめ :
「いたっ……!?……?……????」 涙目になってなんで…?って顔しながら見てる
本埜 聡耶 :
その顔を見て笑ってから、席から立つと霧下みゆきを見つめて言い放つ
本埜 聡耶 :
「――霧下みゆきさん。あなたはFHの人間なのですか?」
霧下みゆき :
「……えぇ!?」 びっくりして目を丸くして見上げる
陽向 夏 :
「おまっ、聡耶!なに言ってんだよー!」
毒島 環 :
「聡耶ちゃん……!」
灰河原 バツ :
「そ、そうだよ、たしかに霧使いだけど、そ、そんな決定的に怪しいところは……」
本埜 聡耶 :
「無論、根拠もなしに言っているのではありません。 」
本埜 聡耶 :
「主な根拠は、あなたは我々と違って、既に覚醒していたオーヴァードである可能性が高い点です。」
霧下みゆき :
「えぇー……?そ、そうなの?」
陽向 夏 :
「むー、じゃあその根拠を聞かせてくれよー…」
本埜 聡耶 :
「では一つ目。 あなたは初対面の人物と、その日のうちに『お姉ちゃん』と慕われるまでの仲になっている。 そして全幅の信頼を寄せられている。」
本埜 聡耶 :
「陽向夏さんのことです。 元来、信頼とは時間と行動で勝ち取るもの……この明らかに不自然な状況には、エフェクトの使用が疑われます。」
陽向 夏 :
「そんな筈は…そんな……んん……」
霧下みゆき :
「え、えぇぇ……!そう言われても、わたしと夏さんがすぐに気が合ったとしか……ねえ?」 夏ちゃんを見て
陽向 夏 :
「そ、そうだよ…!きっと…!」
霧下みゆき :
「よねっ!」 笑って
本埜 聡耶 :
「あまりに根拠に乏しい反論ですが、私側にも証拠というものはない。 憶測でモノを言っている事の自覚はあります。」
霧下みゆき :
「もう……。そんな憶測で言われるなんて……」
本埜 聡耶 :
「……はい。 ひとつでは根拠があまりに弱いので二つ目にいきましょう。」
霧下みゆき :
「まだあるのぉ……?」
本埜 聡耶 :
「あなたには、目覚めたばかりの我々が持っている共通点がない。――つまり『旧校舎に連れ去られた事』がないのです。」
毒島 環 :
「(確かにみゆきさんは何かを隠してるけど……ここで追及しすぎるとこの後の行動に響くよね……もしもの時は聡耶ちゃんを止めなきゃ……)」
陽向 夏 :
「………」
霧下みゆき :
「それはそうだけれど……。愛沢ことなの言葉だと、わたし達以外にももっと覚醒して生き残っててもおかしくないような言い方だったじゃない?」
霧下みゆき :
「今ここにいるのが偶然旧校舎に攫われた子達ばかりだったってだけじゃないかしら?」
本埜 聡耶 :
「同時期に覚醒したあなた以外のオーヴァード全員が旧校舎にいっていたことは単なる偶然だと?」
霧下みゆき :
「えぇ、偶然だと思うのだけど……だってわたし、あなた達と同じタイミングで覚醒したはずだもの」
霧下みゆき :
「……っていうか、聡耶さん……。もしかして、わたしのことをそうやって疑っていたから、カレーも食べてくれなかったの……?」
本埜 聡耶 :
「はい。 その通りです。 ソラリス能力者であれば、薬物を隠すのは容易い。 ……嫌疑が晴れるまではたべないつもりでいますから。」
霧下みゆき :
「そう……」
霧下みゆき :
「だったら仕方ないわね……」 顔を伏せて
毒島 環 :
「み、みゆきさん…!?」
灰河原 バツ :
(元からオーヴァードだったからってFHってことになるのかな……?)
霧下みゆき :
「どうやらあなたは憶測の中のわたししか見ていないみたい。それなら……」
霧下みゆき :
「これから目の前にいるわたしをちゃんと見て貰えるように、頑張って信用してもらうしかないわね!」 顔を上げて笑って見せる
毒島 環 :
「み、みゆきさん……」
陽向 夏 :
「すげー前向き…!!」
霧下みゆき :
「だってそうするしかないじゃないっ。正しいか正しく無いかの証拠もないんだもの」
本埜 聡耶 :
「……追加で言えば、罪子さんの封印に穴を開けたと捉える事もできる『抜け道を作る能力』、校内に満ちている『霧を操る能力』、『この状況に対して冷静過ぎること』も挙げられます。」
本埜 聡耶 :
「言っておきますが、カンタンには信用しないつもりですよ。」
霧下みゆき :
「能力はたまたまだし、冷静なのは……先輩だし、しっかりしようと思ってるだけなんだけどなぁ……」 困った風に笑って
毒島 環 :
「す、すごい……」
毒島 環 :
「(正体が何であったとしても、この姿勢は見習わなきゃだな……)」
陽向 夏 :
「んー、聡耶は緊張して疑心暗鬼になってんのかな…もうちょっと肩の力を抜こうぜ、な?」
灰河原 バツ :
「……? えっと、ば、バツは霧下先輩のことFHかは考えてなかったけど、昔からオーヴァードだったのはそうなんじゃないの……?」
霧下みゆき :
「え?いいえ、違うわよ?」
灰河原 バツ :
「そ、そうなの? ふ、振る舞い? が狭間先輩みたいにた、頼りになったから、バツは狭間先輩と同じでもともとオーヴァードの人だって、普通に思ってた」
霧下みゆき :
「あー……。うふふっ、そういうこと。それだけ頼りにされてるなら嬉しいわ」
霧下みゆき :
「先輩だもの。そういう振る舞いにもなるわ」 笑って
灰河原 バツ :
「そ、そういうものなのかな……い、一年違うだけでこんなに違うのかあ……」
霧下みゆき :
「そういうものなの~」
陽向 夏 :
「お姉ちゃんは頼りになっからな~、あっはっは!」
本埜 聡耶 :
「はあ。あなたという人は……信頼で信頼の相殺を期待しないで疑ってください……。」目を向けずに小声で呟く
陽向 夏 :
「へへ、すまねぇな」にっと微笑んで
毒島 環 :
「聡耶ちゃん、えっと、うまく言えないけど……」
毒島 環 :
「ありがとうね。結果論だけど、ここで思い切って言ってくれて良かったと思う…」
毒島 環 :
「正直、私もちょっともやもやしてたし……あとは、みゆきさんの行動を見て判断していこ」小声で
本埜 聡耶 :
「ありがとう、ですか……。 そう言われるとは思いませんでしたが、まあ、ノイマンの頭脳というのをフル活用してください。 負けませんから。」
毒島 環 :
「(な、なんか対抗意識持たれてる!?) 聡耶ちゃんには全然及ばないけどが、がんばるよ…!」
霧下みゆき :
「ほら、じゃあもういきましょ!わたしのことちゃんと信じて貰えるようにがんばらなくちゃ!」 席から立ち上がって
本埜 聡耶 :
「……はい。 時間はありませんから。 」
罪子 :
「疑心暗鬼になっている場合じゃないものね」
毒島 環 :
「そうだね、行こう!」
陽向 夏 :
「おう!えーと、次は校舎1Fか!」
灰河原 バツ :
「こ、今度こそ誰か見つかるといいんだけど……霧が全部ピンクなら、本当にいないのかなあ」
GM :
ではあなた達は図書館を出た後、保健室へと向かった。
GM :
保健室は高等部校舎の一階にあった。
GM :
薄く白い霧がかかった保健室の室内は、怪物が暴れていたのかめちゃくちゃに荒らされている。
GM :
今はもう怪物の気配は無いようだが、これでは十分な治療は不可能だろう。
GM :
しかし荒らされた棚を探せばまだ使える治療道具は残っているかもしれない……。
GM :
と、いう感じで。この保健室では一シーンに一回、PC一人につき一つ応急手当キットを取得出来ます。
GM :
シーンを変えれば何度でも取得できますが、保健室に行く余裕がある状況の時のみになります。
GM :
保健室に行く余裕がある状況かそうでないかはその都度答えます。
灰河原 バツ :
「ひ、ひどい状態だ……ね、と、図書館と違ってやっぱりこっちにはか、怪物もいるんだ」ゴクリと喉を鳴らす
毒島 環 :
「ここで誰か襲われたのかな……血痕とかはないみたいけど…」
陽向 夏 :
「そうだなー…保健室といえば清潔なイメージなのに、見事に滅茶苦茶にしちまって…まったく…」
罪子 :
「だけどここまで来る間も、この周りも怪物の気配は無かったわ。……多分、唯子さんが倒しているんだと思う」
本埜 聡耶 :
「ふむ。やはりオーヴァードにも熟練度・才能による実力差というものがあるのは確かなようですね。 まあ、すぐに追いつきますが。」
毒島 環 :
「じゃあここにいた怪物も……? す、すごい……」
霧下みゆき :
「そうねえ、強くならなきゃ愛沢ことなにも勝てないわけだし……」
毒島 環 :
「そのために、下準備もしっかりしなきゃね……このへんの薬品とかはまだ使えそう」
陽向 夏 :
「強くなりてぇなぁ…おっ、この包帯とかまだ綺麗だぜ?」
木戸あやめ :
「あ、ほんとですね……。まだ使えるものはあるんだ……」
本埜 聡耶 :
「不幸中の幸い、ですか。 自己再生能力を有するオーヴァードの身体と言えど、治すのは致命傷だけ。 医療器具は拾っておいた方がいいでしょう。」
毒島 環 :
「みんな爆風で負った怪我がまだ治りきってないもんね、いつ襲撃がないとも限らないし、治療しておく?」
灰河原 バツ :
「さ、さっきやられたところもままだ怪我あるしね……お、オーヴァードすぐ治るわけじゃないんだな」
罪子 :
「オーヴァードの再生能力にも限界があるもの……。使うたびに気力や体力なんかは削られていくわ」
陽向 夏 :
「擦り傷とか地味に痛ぇからな…薬とか塗るだけで大分変わるぜ、気持ち的にもな」
霧下みゆき :
「じゃあ、みんな手当する?わたしは怪我してないから、その間万が一怪物が来ないか見張っておくわね」 そう言って保健室の扉に行って廊下を見ている
毒島 環 :
「あ、ありがとうございます。じゃあ……」するすると上着を脱いで傷口を出す
陽向 夏 :
「ありがとなお姉ちゃん!」ばっと上着を脱ごう、早脱ぎ
毒島 環 :
「ご、豪快な脱ぎ方」
本埜 聡耶 :
「……ふむ。ケガ人を救助した時のために持っておくのも手ではありますが、探せば余りは出るでしょうから、まずは私たちで使いましょうか。」みゆを見送り
毒島 環 :
2d10 使いましょ!対象は自分で
DoubleCross : (2D10) > 14[6,8] > 14
system :
[ 毒島 環 ] HP : 11 → 25
陽向 夏 :
2d10 自分にキット使うーちぇ!
DoubleCross : (2D10) > 20[10,10] > 20
system :
[ 陽向 夏 ] HP : 10 → 30
本埜 聡耶 :
2d10 応急手当キットを自分に使用
DoubleCross : (2D10) > 11[3,8] > 11
system :
[ 本埜 聡耶 ] HP : 14 → 25
陽向 夏 :
「昔からよく動き回って怪我とかしてたかんな、自分を治療するのもお手のも…ぉ…むっ……よしっ、今日は綺麗に巻けた気がするぜ。」
灰河原 バツ :
「ば、バツはとっとこうかな……が、我慢できないほどじゃないし……け、けして、貧相すぎて、ぬぬ、脱ぎたくないからとかではない……」もしょもしょ
木戸あやめ :
「別の方向いておきましょうか……?」
灰河原 バツ :
「い、いいから……! ま、また取りに来れるかわかんないし、取っとくよ」
本埜 聡耶 :
「見られて減るほどのサイズもないでしょうに。と思いましたが、戦略的に取っておくということでしたら異論はありませんね。」
木戸あやめ :
「わ、わかりました……」 まだ治りきっていない怪我に傷薬塗ってガーゼ当てながら
灰河原 バツ :
「……本埜さんには、言われたくない」
毒島 環 :
「(あやめちゃんが意外と凄い……)」プロファイリング
木戸あやめ :
「……?……???」 視線を感じて自分の体を隠してる
陽向 夏 :
「小さくても良いじゃん、女は胸だけじゃねえだろ?」
本埜 聡耶 :
「そういうことです。私はまっっっったく気にしてないので。」
灰河原 バツ :
「そ、それは持つ者の理屈、だよ」
毒島 環 :
「でかいよね……」二人を見ながら(平均的)
陽向 夏 :
「デカくてもデメリットもあるんだぜー?どっちもどっちってヤツだよ、うんうん」
本埜 聡耶 :
「逆ですよ逆。 デメリットしかありませんよそんなもの。」
毒島 環 :
「確かに体育のときとか痛そうだけど…!」
毒島 環 :
「(でも大きいといえば……)」みみゆの方を見る
霧下みゆき :
「……?みんな何の話してるの?もう手当は終わったかしら?」 振り返って
陽向 夏 :
「……あー、ここじゃお姉ちゃんが一番だよな。…あっ、治療は終わったぜ!」
灰河原 バツ :
(い、一番でかい……比べるべくもなく……)
霧下みゆき :
「何が……?とにかく、終わったならそろそろ行きましょうか」
本埜 聡耶 :
「はい。"魔物"の話は終わりました。」
毒島 環 :
「(圧倒的強者……)そうですね、行きましょう!」
木戸あやめ :
「え、してませんよね……魔物の話……」
灰河原 バツ :
「し、してたよ、確かに」うんうん
陽向 夏 :
「ま、魔物ぉ…?」
本埜 聡耶 :
「……魔物(おっぱい)は確かにいたのです。みなさんの胸の中にね。」
木戸あやめ :
「えぇ……?」
毒島 環 :
「胸の中にっていうか、胸じゃん…」
罪子 :
「……バツさんは成長のことを気にするなら、まずちゃんとご飯食べて夜更かしせずに睡眠を取りましょうね」 ちょっとだけ笑ってバツちゃんに囁く
灰河原 バツ :
「……! ももも、もちろん、ごはんはちゃんと食べる……!」
罪子 :
「うん、えらいえらいっ。夜もちゃんと寝ましょうね」
灰河原 バツ :
「で、できるだけ……!」
毒島 環 :
「私も協力するから頑張ろうね!」
本埜 聡耶 :
「何の協力ですか……。」
陽向 夏 :
「…揉んだり…?」
灰河原 バツ :
「揉っ……!?」
毒島 環 :
「栄養計算とかだよ!?」
陽向 夏 :
「おーそっちか、ノイマンらしいな!」
本埜 聡耶 :
「レネゲイドの誤用が過ぎるのでは? ともかく胸のサイズなどと限りなく下らなく意味のない事を思案するより、優先すべき事をしてください。」
毒島 環 :
「つい脱線しすぎちゃった! 行こう行こう」
GM :
あなた達は保健室を出た後、購買部へと向かった。
GM :
高等部校舎一階にある購買部は、お菓子や飲み物、授業で使うノートや文房具など、様々な物が売っている場所だ。
GM :
昼食時には食堂では無く手軽に食べたい生徒がパンやサンドイッチを買い求めに来るのだが、今は人影一つない。
GM :
しかし人はいないが、購買部の中は色々な物で溢れ返っていた。
GM :
普段購買部にある物に加えて、日用品から食材、漫画雑誌や映画のDVD、テレビゲームから大人数で遊べるボードゲームなど。
GM :
本来購買部にあるはずの無い物が大量に追加されていた。
GM :
購買部は大きめのコンビニ程度の広さがあるが、それでも物が多すぎる。
GM :
床にまで山のように積み重なった物品の数々で足の踏み場がほとんどない……。
毒島 環 :
「こ、ここの購買ってこんなに充実してるの…!?」
本埜 聡耶 :
「……いえ、中等部からの生徒である私が断言します。 明らかに異常です。 」
陽向 夏 :
「ほえー、すげぇな女学院!暇はしねぇかもな…っていうか詰めすぎじゃね?」
罪子 :
「えぇ、そんなはずは無いわ……」 テレビゲームのソフトを手に取って
灰河原 バツ :
「あ、荒れてないし……こ、コンビニよりすごい……」
毒島 環 :
「これも愛沢ことなの仕業……かなあ…」
陽向 夏 :
「いつ仕入れたんだか…んで、これどう進むんだ…足を置く場所がない…」
霧下みゆき :
「多分そうでしょうね……。パンだけじゃなくて食材まであるし、生活するために必要なものはここから持っていけってことかしら」
灰河原 バツ :
「にゅ、入学式から今までの時間で模様替えしたってこと……?」
毒島 環 :
「嫌に親切なのが気になるけど、目的と関係あるのかな…?」
本埜 聡耶 :
「模様替え、というよりは雑に追加された印象を受けますが……、ふむ……。」
木戸あやめ :
「分からないけど……。こ、これ、誰か埋まってたりしないかな……」 そう言って品物の山をどかして探していく
本埜 聡耶 :
「もし埋まっていたら、買って帰りましょうか。」はあ、と溜息をついて
灰河原 バツ :
「えぇ……すごい怖い発想するじゃん……」
木戸あやめ :
「商品じゃないですよ……!?」
毒島 環 :
「生き埋めになってるってこと…? ありえない話じゃないけど……」一緒にどかしてく
陽向 夏 :
「聡耶のジョークは笑い所が難しいな…」
GM :
そんな風に、あなた達は購買部の中を探していく。
GM :
結局、品物の下敷きになった生徒はいなかったが……
GM :
バツちゃんはその途中で、ある気になる物を見つける。
GM :
それは一見すると鉢巻のようにも見える白い鉄輪だ。
GM :
輪にはロウソクが何本か突き立てられて固定されている。
GM :
その奇妙な見た目の輪に、あなたは見覚えがあった。……丑の刻参りで頭に被るあの輪によく似ている。
GM :
という感じでキャラシでは常備化してるけどシナリオの展開上今まで持ってはいなかったRコントローラーを取得出来ます。
灰河原 バツ :
「お……おおっ!? こ、これは……!」引っ張り出して高々と掲げる
陽向 夏 :
「なんだなんだ?……ほんとになんだ!?」
霧下みゆき :
「なあに?それ」
毒島 環 :
「や、ヤバいアイテム…!?」
灰河原 バツ :
「ふ、ふふ……! これはね、こうやって装着すれば……!」さっそく鉢巻を巻くと頭の横に蝋燭が並び丑の刻参りスタイルが完成
木戸あやめ :
「ひぇっ……!?」
本埜 聡耶 :
「……いやいやいや。」
毒島 環 :
「これ大丈夫? 年ごろの乙女がこんなことして何らかの法に抵触しない?」
灰河原 バツ :
「ふ、ふおおおお……! か、感じる……バツの呪いパワーが高まっていくのを感じるよ……!」レネゲイド活性化
罪子 :
「え……!?バツさんそれ、大丈夫なの……!?少し見せてもらってもいい!?」 心配そうに覗き込んで
陽向 夏 :
「な、ならいっか…?てかよくそんなものが落ちてたな…あたしにも使えそうなのなんか無いかな…」当然ない
灰河原 バツ :
「だ、大丈夫、だいじょう……!?」レネゲイドウィルスの高まりからか自動で着火する🔥
毒島 環 :
「引火! 引火する!!」
GM :
罪子はモルフェウスのイージーエフェクト≪成分分析≫を使用。Rコントローラーの構成要素や性質を把握します。
罪子 :
「これ、多分装着者のレネゲイドを増幅させてるわ。使い方はよく分からないけれど……」
灰河原 バツ :
「こ、これは……! バツの感情の高まりに連動して自動着火する呪いパワー増幅器……! ま、まさにバツのバツによるバツのための装備というわけだね……!」
陽向 夏 :
「ちょちょちょい!?せめて豆電球とかつくようにしてくんねぇか!?」
本埜 聡耶 :
「思い込みの力などではなく、事実として実用的な道具なのですね……。厄介なことに。厄介なことに。」
罪子 :
「大丈夫かしら……」 心配そう
毒島 環 :
「取り扱いには気を付けてね……(嫌な予感しかしない」
灰河原 バツ :
「だ、大丈夫、大丈夫……これで、より完璧な呪いを撃てるよ」鎮火
陽向 夏 :
「おめでとう…?なのか…?」
罪子 :
「よかった、ちゃんと操作出来るのね。それなら安心かしら……?」
本埜 聡耶 :
「……しかし、まず愛沢ことなが用意したものでしょうね、これは。」
木戸あやめ :
「なんでわざわざこんな怖い見た目の用意したんですかぁ……」 Rコントローラーを見ないようにして震えてる
灰河原 バツ :
「し、失礼な、バツの力を最大限に引き出す形だよこれは……!」
木戸あやめ :
「ふえぇ……ご、ごめんなさい……」
毒島 環 :
「至れり尽くせりなんだよね、不思議なことに……」
本埜 聡耶 :
「これは決してあやめさんのためなどではないですが、探索している時は外しておいた方がいいかと。」
灰河原 バツ :
「えぇ、つ、常に臨戦態勢でいた方がよくない……?」
本埜 聡耶 :
「まあ、戦闘時には付けた方がよいのでしょうが……、根拠も述べましょうか。」
本埜 聡耶 :
「1.折角、血のついていない服に着替えたと言うのに、そのような禍々しい装備をしていては生存者に疑われる」
本埜 聡耶 :
「2.愛沢ことなの用意した罠である可能性がある」
本埜 聡耶 :
「3.そんなの付けた人の傍を歩きたくない」
本埜 聡耶 :
「以上です。……納得いただけましたか?」
陽向 夏 :
「脇に抱えとくかー…?」
灰河原 バツ :
「せ、生存者のためは、ま、まあわかったから仕方ないか……」
毒島 環 :
「暗いところでそれ付けた人がいきなり出てきたら気絶しちゃうよ…」
本埜 聡耶 :
「……まあ、生存者の存在自体が疑わしくなりつつはありますが、そういうことでガマンしてください。 自室に戻ったら、環さんにいくらでも見せつけていいので。」
毒島 環 :
「唐突に重い役目を背負わせないで!?」
灰河原 バツ :
「で、でもほら……! く、暗いところも照らしながら進めるんだよ……!」着火🔥
木戸あやめ :
「懐中電灯探そうよぉ……!!」 泣きそうになってる
陽向 夏 :
「んー……霧の中からこの灯りが見えたらちょっと怖いかもしんねぇぜ…」
灰河原 バツ :
「し、仕方ないなあ……」若干しょんぼりしつつしまう
本埜 聡耶 :
「そう、仕方ないのです。 私も自称・学園長へのTNT爆撃をガマンしたのでガマンしてください。」
灰河原 バツ :
「……で、でも。これを用意したのがあのピンクなんだったら、何が狙いなんだろうね……て、敵に塩を送るってやつだよ」
本埜 聡耶 :
「そうなのですよね。図書館でもそう。 『己の罪を知るためには……』等と言っていましたが、調べた結果、それもわかりませんでしたから。」
陽向 夏 :
「舐められてんのか、何か別の思惑があるのか……あたしにゃまったく意図が読めねぇけどな」
本埜 聡耶 :
「しかし、思惑があるとしても、今の我々は行動あるのみ……なのです。」
毒島 環 :
「どうしても”戦わせたい”って意図は感じる……けど、今はそれに乗るしかないみたい」
灰河原 バツ :
「そ、そう……多少怪しくても、か、確実にパワーアップするなら使わないと……!」
GM :
ではそんな風に話している時
GM :
環ちゃんは購買部の片隅に日本刀が置かれていることに気付く。
GM :
まるで自分も傘ですよと言っているかのように傘立ての中にしれっと紛れ込んでいる。
GM :
環ちゃんも常備化してるけど今まで手に入れてなかった日本刀を取得できます。
毒島 環 :
「こ、これって……!」
陽向 夏 :
「お、模造刀まであんのか?」
毒島 環 :
刀を傘立てから持ち出すと、すっ、と慣れた手つきで鞘から引き抜く
毒島 環 :
「ま、マジのポン刀だよ…!!」
本埜 聡耶 :
「……また言葉に出てしまっていますよ、生まれが。」
霧下みゆき :
「ぽん……?」
陽向 夏 :
「本物の刀ぁ!?マジかよ…初めて見た……」まじまじと見る
毒島 環 :
「! に、日本刀、ね! つい方言が……」
灰河原 バツ :
「か、刀って……! ば、バツのこれよりよっぽど置いちゃだめなものでは……?」
陽向 夏 :
「ポン刀ってどこの方言なんだ…?つーか手馴れてんな、剣道とかやってた?」
毒島 環 :
「剣道部ではないけど、ま、まあ……ちょっとだけね……」
毒島 環 :
「でも本物の刀は初めて見たなあ……模造刀よりも軽いや」八相の構え
霧下みゆき :
「ちなみにもう一つあるみたいよ。これも本物なのかしら?」
GM :
みゆきはそう言って傘立ての中からもう一振りあった日本刀を持ち出す。
陽向 夏 :
「どれー?」見てみよ
毒島 環 :
「接近戦ならこっちのほうがいいかな……一応持って行こ」鞘に仕舞う
GM :
見てみると何の変哲もない刀ですね。環ちゃんが見つけたものと同じです。
灰河原 バツ :
「に、二本も……み、みんななんでバツの鉢巻より驚かないのかな……?」
陽向 夏 :
「驚いたけどさ…バツのは、なんていうか…ベクトルが違うっつーか?」
毒島 環 :
「刃物の身近な危険とはまた異質な恐怖があるから……かな……」
罪子 :
「一応驚いてるのよ?驚いてるのだけど……。みゆきさん、その刀わたしが持っててもいいかしら」
霧下みゆき :
「罪子さんが?使えるの?」
毒島 環 :
「罪子さんの武器は……鋏だったけ? 刀も使えるんだ」
罪子 :
「いえ、刀は使ったことは無いわ。でもエフェクトが封じられてても武器さえあれば戦えるかもしれないと思って」
陽向 夏 :
「どっちも刃物だし、手に馴染んでるかな?」
霧下みゆき :
「そういうことなら罪子さんに持っててもらいましょう。……というか、お、おも、おもい……」 刀を持つ両手がぷるぷる震えてる
毒島 環 :
「スマートな見た目だけど1キロくらいあるからね…気を付けて…」
罪子 :
「気を付けるわ、ありがとう」 受け取り
灰河原 バツ :
「そ、そっか、鋏もエフェクトでつくってたんだもんね」
罪子 :
「そうなの、だから今までどうしようも出来なくて……」
GM :
そんな感じで環ちゃんと一緒に罪子も刀を取得します。
GM :
エフェクトは未だに使えないけど、エキストラ相手なら罪子も戦えるようになったよ。
毒島 環 :
ありがた!
GM :
と、購買部でのイベントは以上。ここから購買部の機能について説明します。
GM :
購買部では購入判定が出来ます。購買部にあるわけないだろってものまで、判定に成功さえすれば取得できます。
GM :
購入判定が出来るのは通常通り一シーンに一回だけ。ただし購買部に行く余裕があるシーンの時に限ります。
GM :
GMがそれならあると認めた物なら、ルルブやサプリに書いてる物以外でも取得できます。判定が必要かどうかは物によります。
GM :
購入判定したい人はおるかな?
本埜 聡耶 :
拙者、アルティメイド服を、取りたいでござる。
GM :
キャラ的に絶対着なさそうなのに!!良いぞ、判定するが良い
本埜 聡耶 :
9dx+10 目標値20 援護の風+ウィンドブレス
DoubleCross : (9DX10+10) > 9[1,3,4,4,8,8,8,9,9]+10 > 19
本埜 聡耶 :
財産点1点使います! 布を使った裁縫で補修というかたちで!!
GM :
了解了解
system :
[ 本埜 聡耶 ] 侵蝕率 : 61 → 65
毒島 環 :
UGNボディアーマー、買います
GM :
はーいどうぞ
毒島 環 :
2dx+1 ダイスはしょぼい!
DoubleCross : (2DX10+1) > 6[4,6]+1 > 7
毒島 環 :
残念!
GM :
12だから厳しい
陽向 夏 :
レザージャケット狙いますわよ~!
GM :
判定どうぞ!
陽向 夏 :
2dx そいやっ!
DoubleCross : (2DX10) > 10[3,10]+6[6] > 16
陽向 夏 :
ンンン…回りますな…
灰河原 バツ :
よーしバツ、アルティメイド振っちゃうぞ
灰河原 バツ :
2dx 目標20ちょいやー!
DoubleCross : (2DX10) > 9[5,9] > 9
灰河原 バツ :
( ˘ω˘ )
GM :
あった!(夏)無かった!(バツ)
本埜 聡耶 :
「……ふむ。 この様子ならば、他にも戦闘向きの道具が眠っているかもしれませんか…。」オルクスの領域を展開し、目を瞑ってレネゲイドの感覚だけを探る。
本埜 聡耶 :
狙い通りに蜘蛛の巣に獲物がかかったような感覚。 そしてその感覚を手繰り寄せ……、取り出したるは一着の服。
本埜 聡耶 :
――そう、メイド服である。
本埜 聡耶 :
「……は?」手にしたメイド服を見て、間の抜けた声を出す
木戸あやめ :
「……?聡耶さん、それなに……?」
毒島 環 :
「聡耶ちゃん、それ探してたの??」
陽向 夏 :
「なになに…、そ、それ…!メイド服じゃねーかー!かーわいー!」
灰河原 バツ :
「……ふっ」
本埜 聡耶 :
「い、いや……。 これはちが……。 」
本埜 聡耶 :
「領域によってレネゲイドに適合した道具を……、何がおかしいのですか!」
陽向 夏 :
「ん、探し物ってこれじゃねーの?へー、サイズもピッタリっぽい?」
霧下みゆき :
「まあまあ……。ただのメイド服にしか見えないけど、それもレネゲイド関係?」 微笑ましそうに見てる
毒島 環 :
「これを着るとレネゲイドが上手く使えるようになるの…? なんか車に貼ると速くなるステッカーみたいな趣を感じる…」
陽向 夏 :
「あたしも欲しーなー、もう一着ねーかなー」がさごそ
灰河原 バツ :
「べ、別に何も言ってないけど……さんざん見た目をどうこう言ってきた人が、ねえ?」
本埜 聡耶 :
「…………!! 別にメイド服ならば、あなたの禍々しいソレとは違って、誤解を生みませんし?」
灰河原 バツ :
「3.そんなの付けた人の傍を歩きたくない」ちょっとモノマネ気味に
陽向 夏 :
「こらこら煽るなー、嫌われちまうぞー?」
本埜 聡耶 :
「……もう既に嫌いです。」
本埜 聡耶 :
「バツさんの禍々しいソレと同じで、確かに効果のある品、ではあるのです。 罪子さん、分析おねがいします。」
罪子 :
「えぇ……少し待ってね」 ≪成分分析≫使用
灰河原 バツ :
「あ、煽っていいのは、煽られる覚悟のある人だけなんだよ……」
陽向 夏 :
「仲良くしてほしーけどなあ…」頬をぽりぽりと掻いて
罪子 :
「……確かに、普通のメイド服とは違うわね。強化スーツみたいなものかしら。ナイフくらいなら弾けちゃいそう」
罪子 :
「そこまで詳しくは分からないけど、レネゲイドに適性のある材質……なのも間違いなさそうね」
毒島 環 :
「ちゃ、ちゃんとしたものなんだ…」
陽向 夏 :
「誰がこういうの作るんだろうなー…」
本埜 聡耶 :
「見立ては正しかった、と……。背に腹は代えられ……いや、しかし……。」
木戸あやめ :
「き、着るの……?似合いそう……な気はするけど……」
毒島 環 :
「ちょっと見て見たくはあるかも…」
陽向 夏 :
「あたしもー!」
灰河原 バツ :
(強化はしっかりされるのか……)こそこそともう一着ないかなーと探してみる。見つからなかった
本埜 聡耶 :
「なんですか、あなたたちのその眼差しは……。」
本埜 聡耶 :
「……別に、衣装として着たい訳ではなく、実用品として手に入れただけですからね? わかっていますか?」
霧下みゆき :
「分かってる分かってる」 にこにこしながら見てる
陽向 夏 :
「うんうん」便乗頷き
本埜 聡耶 :
「……ならば、よし。 なにか流されている気もしますが……。」
灰河原 バツ :
「そ、そういうことにしておこう……フヒヒ」
本埜 聡耶 :
「……バツさんの皮肉通り、これを着た私の傍を歩くのはイヤでしょうし、そちらで羽織るものでも見つけておいてください。」
毒島 環 :
「えー、絶対かわいいのにー」
灰河原 バツ :
「……べ、別に、お返しで言っただけで、本気で傍を歩くのが、い、嫌なわけでは……」マジトーンにちょっとあたふた
陽向 夏 :
「あたしもそう思うぜー、聡耶自身が可愛いからさ、そういうのも絶対似合うって」
本埜 聡耶 :
「かわいいとか似合うとかどうでもいいのですよ…!! そこにこだわっていませんから! 」
本埜 聡耶 :
「……」溜息をついて
木戸あやめ :
「い、いってらっしゃい……」
陽向 夏 :
「おう、楽しみに待ってるぜ!」
霧下みゆき :
「あらあら、ほんと!かっこいいわ、夏さん!」
陽向 夏 :
「へへーん、だろだろー?」褒められてどやどや
毒島 環 :
「大人っぽくて似合ってるね。防御力も少しだけどありそう…かな!」
罪子 :
「そういう普通の着替えもあるのね……ほんとに何でも揃ってる購買だわ」
陽向 夏 :
「デパートがこう…ギュっとされたみたいな…。もっと探せば色々見つかるかもなー」
灰河原 バツ :
「つ、罪子さんも何か着替えてみる……?」
毒島 環 :
「あ、確かに。長い間制服のままなんだもんね」
罪子 :
「え!?そうだけど……わたしは別にいいわよ……?」
陽向 夏 :
「そっか!100年ぶりに衣替えとかどうかな、きっといい気分になれるぜ?」
罪子 :
「えぇ……?でも何を着たらいいのかも分からないし……」
陽向 夏 :
「んー、罪子さんスタイル良いからな。なんでも似合いそうだけどー……」
灰河原 バツ :
「こ、これとかあれとかそれとか……!」巫女服、魔女服、修道着など
毒島 環 :
「なんかすごい服ばっかり持ってきてない!? よくこんなのあったね…」
陽向 夏 :
「おー、ハロウィンみてーだな!どれも似合いそうだけど!」
罪子 :
「それほんとに普通の服……!?和服ならまだ分からないでもないけど……!」
灰河原 バツ :
「だ、大丈夫大丈夫、フツーフツー」
罪子 :
「そう……かしら……?そ、そうね……じゃあ、これ……?」 巫女服手に取り
毒島 環 :
「み、ミコサン…!」
陽向 夏 :
「いいねー、戦える巫女さんだ!」
灰河原 バツ :
「ふ、ふふ……きっと、よ、よく似合うよ……!」心の中でガッツポーズをキメるバツ
罪子 :
「でもこういうのって神社の人が着るんじゃ……」 と悩むけど
罪子 :
「そ、そう?それならまた後で、時間があったら着てみようかしら」 ちょろいのでちょっと嬉しそうにしてる
灰河原 バツ :
「ま、魔物を100年間も封じてきた罪子さんはある意味巫女だから……!」
罪子 :
「そういうもの……!?」 笑って
毒島 環 :
「言いえて妙だなあ……」
本埜 聡耶 :
みんなが着替えについて話していると、しばらく試着室に籠っていた聡耶がメイド服に着替えて帰ってくる。……その顔は照れではなく困惑と自嘲の色に染まってた。
本埜 聡耶 :
「……羽織るものは。はやく。」そそくさと見えないように購買から出ていこうとしながら
陽向 夏 :
「…!聡耶ー、ちょっと待てってー!超可愛いじゃねーかよ!ちょっと待てちょっと待てってー!」
木戸あやめ :
「ありますけど……。そ、そんなに嫌だったんだ……」 ジャケット抱え
本埜 聡耶 :
「……感想とか求めてないですし。」受け取って、すぐ羽織ってメイド服を隠して
灰河原 バツ :
「……」憎まれ口のひとつもなく口半開きで見ている
毒島 環 :
「め、めちゃめちゃ似合ってる……! 記念写真記念写真……!」
本埜 聡耶 :
「写真など撮ったら、その端末ごと破壊しますよ。」じとー
陽向 夏 :
「えー持ったいねー…でもスカート部分もいいな…」聡耶ちゃんの周りをぐるぐる回って観察
本埜 聡耶 :
「……私は見世物ではありません。」夏ちゃんから距離を取って
灰河原 バツ :
「……ちぇっ、必要以上に恥ずかしがってたらあ、煽ってやろうって思ってたのに……に、似合いすぎで、やんの」ぽそっ
毒島 環 :
「じょ、冗談だって……ははは……」スマホ仕舞う
本埜 聡耶 :
「……バツさん、なにかいいました?」
灰河原 バツ :
「な、なんでもなーいなんでもないよー……持ってる側に言うことはないよー」
本埜 聡耶 :
「持ってる側…? いつも以上に言っている事の意味が不明ですが……。」
本埜 聡耶 :
「……しかし、落ちこぼれた本埜家の女には給仕こそがふさわしいという事でしょうかね。」自嘲の笑みを浮かべて
霧下みゆき :
「誰もそういう意味で言ってないんじゃないかしら……」 困った風に笑って
灰河原 バツ :
「……お、落ちこぼれ??」
陽向 夏 :
「ち、ちげーよ!マジで似合ってるし、可愛いから誉めてんだぞ!ほんとだぞ!」
本埜 聡耶 :
「……かわいいかわいいと言われると、とてもむずがゆいので、私なりの釘を刺しただけですよ。 皮肉でそう言われているとは思っていません。」
毒島 環 :
「な、ならいいけど……」(実は繊細そうだもんなあ…)
灰河原 バツ :
「……」
本埜 聡耶 :
「まあ、我が家のつまらない家庭事情はどうでもいいでしょう。 今ならば、あなたがたの目や口だけを能力で封じる事ができそうな程度には、効果があることが確認できたので、装備はこれでよしとします。」
灰河原 バツ :
「も、も…………さ、聡耶ちゃんさあ!」急に裏返り気味の大声
毒島 環 :
「ひえっ……」
陽向 夏 :
「…へへ、勘弁してくれよ?」
本埜 聡耶 :
「なんでしょうか? 急に声を大きくして。」
灰河原 バツ :
「ば、バツはさあ、その……い、一度だって、本埜家?の子とお話してたつ、つもりは……ないんだよねえ! そ、そんなこと言ったらバツんちとか特に何もないし……と、とにかくさあ!」
灰河原 バツ :
「さ、さ……聡耶ちゃんは、家が栄えてるとか没落とか、そういうの関係なく聡耶ちゃんなわけだよ! そ……そういう、本埜の家がどうこうって目で見てると思われたら、心外だなあ……!」
本埜 聡耶 :
「…………」
陽向 夏 :
「バツ……お前、へへへ……」
毒島 環 :
「バツちゃん……!(言う時は言うんだ…)」
本埜 聡耶 :
「……そうですね。 玲瓏女学院においては、私を家柄で軽んじる者もいましたが、あなたたちはそうではない。」
本埜 聡耶 :
「だからこそ、仮にもこうして行動を共にしている訳ですし。」
本埜 聡耶 :
「本埜というラベルの前に、私は私。 ……家名しか取り柄のない愚者たちには必要になってくる教育という手間が省けて非常にラクです。」
灰河原 バツ :
「あ……あう……! ふ、フヒヒ……そ、そう、聡耶 ちゃんはそうやって、じ、自分の方に自信持っててもらわないと、あ、煽りづらいったらないしねえ……!」わしゃられつつ
本埜 聡耶 :
「意味のない煽りは即刻やめていただきたいですが、まあ……」
本埜 聡耶 :
「……一応、ありがとうございます。」
毒島 環 :
「素直じゃないなあ」小声
灰河原 バツ :
「ふ、フヒヒ……」
陽向 夏 :
「おおっ…?もしかして、これが…友情…!!」
本埜 聡耶 :
「……ちがいますよ。 友人関係とかメンドウな。」
本埜 聡耶 :
「息をするように煽ってくる人間が友人などイヤですし、そもそも私の友人を名乗るのならば相応の能力を持ってもらわなくては。 まずは笑い方の矯正からどうぞ。」
灰河原 バツ :
「うぇっ……そ、そうそう、と、ととと、ともだ……!とかじゃなくて、た、対等に張り合っていきたいってだけなんだよね……!」
陽向 夏 :
「こんだけ一緒にいてまだ友達じゃねーの!?!?友達って思ってたのあたしだけ!?あ、この話前もした気がする!!」
本埜 聡耶 :
「そうですよ。勝手に友達だと思って片思いするがいいのです。」笑って
灰河原 バツ :
「だ、誰かさんも、冗談でも本当でも言われたら傷つくことのふ、分別をつけないと……と、友達!なんか一生できないから……ね!」
陽向 夏 :
「うぇぇー!こんな手厳しい同級生は初めてだぜー!これはこの事件が終わるまで友達になるってミッションも追加だな…!」
木戸あやめ :
「わたしももう、友達だと思ってた、な……」 しょんぼりしてる
本埜 聡耶 :
「…………まったく物好きな方々ですね、こんなに私は拒絶していると言うのに。」
本埜 聡耶 :
「もう、私の事はいいでしょう。 いきますよ、あやめさん。」
本埜 聡耶 :
「……あなたが選んだジャケットなのですから、隣を歩く責任はあなたにある。」あやめちゃんの手を握って
木戸あやめ :
「……え?えぇ……?そ、それ、関係あります……?」 困惑するけど手繋がれて嬉しそうに
毒島 環 :
「本当に、素直じゃないなあ」その様子を見てうっすら微笑み
陽向 夏 :
「(な、仲良し…!あたしも頑張ろう…!)」
本埜 聡耶 :
「ふっ、愚問ですね。 私があるといったら意味はあるのです。 私が間違えた事などありますか?」そう言って踏み出した足はいつもより軽やかに感じた
灰河原 バツ :
(……態度違いすぎない?)
木戸あやめ :
「えぇぇ……ど、どんな自信……!?」 連れていかれ
罪子 :
「ふふ……。じゃあ、わたし達も行きましょうか」 ずっと巫女服持ったまま他の皆に
毒島 環 :
「ですね! 行きましょう!」
陽向 夏 :
「ん、なんか楽しかったな!そんじゃ次だ!」
陽向 夏 :
聡耶ちゃんに〇P友情/N疎外感で取りマッスルよ
灰河原 バツ :
聡耶 ちゃんに〇友情/嫉妬でロイス取得だ……!
本埜 聡耶 :
バツちゃんに〇友情/隔意でロイス取得します! 友達じゃないです!
GM :
?????? 了解です
system :
[ 灰河原 バツ ] ロイス : 3 → 4
system :
[ 本埜 聡耶 ] ロイス : 3 → 4
GM :
では購買部を出て次の場所へと向かう途中、廊下でのこと。
罪子 :
「……ねえ、バツさん。バツさんってこういう服が好きなの?」
GM :
と、持ち出してきた巫女服を見ながら不意に罪子が言う。
灰河原 バツ :
「そ、そ、それはもう……! う、丑の刻の神社に巫女服、あまりにも王道なオカルティックシチュエーションだと思いませんか、バツは思います! そのうえ罪子さんは烏の濡れ羽の如き黒髪ストレート、これで巫女服が似合わないなんてことがあろうか、あろうはずもない!」
罪子 :
「えっ……え?そ、そう……なんだ?」 熱量が凄くて押され気味
灰河原 バツ :
「う、丑の刻参ラーとしてはバツも巫女服着てみたいなーとは思うけど、この身長にくせっ毛なので自分がそれを着てもたぶんサイズ合わずでテンション微妙に……その点罪子さんなら理想的と言わざるをえないわけで……!」
灰河原 バツ :
「ところでそういう質問をしてくるってことは少なからず興味が惹かれてるってことですよね。だったら着たいと思った時が着時なので今すぐ着替えるべきそうするべき、さあさあさあ!」
罪子 :
「うわっ、わ、わ、それは……そうなんだけど……!これ、着るの時間がかかりそうだから後回しにしようかなって思ったんだけど……」
GM :
罪子はモルフェウスのイージーエフェクト≪ウォーキングクローゼット≫を使用。
GM :
自分が着ている学生服を巫女装束に変化させた。
罪子 :
「こ、こうすればすぐに着替えられたのよね」
灰河原 バツ :
「…………!!!」声にならない絶叫とともにゴールを決めたサッカー選手のようにその場で膝立ちスライディングから天を仰ぐ
罪子 :
「え!?なにかおかしかった……!?」
灰河原 バツ :
「い、いえ……! 大変お似合いにございます」
罪子 :
「びっくりした、よかった……ふふっ……」 照れ臭そうに袖で口元を隠しながら笑う
灰河原 バツ :
「ば、バツはここで死んじゃうのかもしれない……」
罪子 :
「バツさんったら……」
本埜 聡耶 :
「……似合っている、というのは同意見ですが、バツさんの反応が私の時と違って、オブラートに言って、些か気持ち悪いですね。」じとー
木戸あやめ :
「オブラート貫通してない……?」
灰河原 バツ :
「ほ、放っておいてくれるかなあ……! あ、煽る前提で見るのと、こ、こっちの期待に純粋に応えてくれたのを見るのじゃあ、そ、そりゃあリアクションも変わるんだよねえ……!」
陽向 夏 :
「お、可愛い可愛い!やっぱ美人はオシャレしてなんぼってヤツだな!」
霧下みゆき :
「ほんとほんと!聡耶さんもメイド服だし、なんだか華やかになった感じ!」
毒島 環 :
「すごい! この服をちゃんと着こなせるなんて……」
罪子 :
「ありがと……神社の人じゃないからそんなに似合わないかなって思ったんだけど、そう言って貰えると嬉しいわ」 まだ若干恥ずかしそうに笑って
毒島 環 :
「本職の人みたいでびっくりしちゃった……」
本埜 聡耶 :
「……しかし、これではコスプレのために購買部に寄ったようになってしまいましたね。」メイド服の裾を掴んで、イヤそうな顔
毒島 環 :
「じ、実用的なものもあったから…」
灰河原 バツ :
「こ、これで似合わないなんて言う輩がいようものならバツの本気の超丑の刻参りが火を噴くよぉ……!」
陽向 夏 :
「ほんとに燃えるもんな…頭のやつ…」
罪子 :
「噴かないで噴かないで……!?あっ……そ、それより、もうこの先が職員室よ!」 露骨に話題を変えて小走りで先を行く
毒島 環 :
「あ、待って待って罪子さん!」ついていく
陽向 夏 :
「着いたか!早速覗いてみるぞ!」
本埜 聡耶 :
「三階の教室に鍵がかかっている可能性もあるので、職員室で探すべきはまず鍵束ですね。」ついていこう
GM :
ではそんな感じで職員室に辿り着く。
GM :
職員室は高等部校舎の二階にある。玲瓏女学院の優秀な教師達が集まるこの部屋は、平時なら入る時少し緊張する場所だ。
GM :
しかし現在の職員室に教師の姿は無く、地震が起こったかのように荒らされてしまっていた。照明も壊されて薄暗い。
GM :
怪物の姿は今は見えないが、あなた達が来る前にここで暴れていたのだろう。
毒島 環 :
「ここも荒らされてる……」
霧下みゆき :
「これじゃ、ここにも生存者はいなさそうかしら……」 荒らされた机の下を覗いて
陽向 夏 :
「暗いしなぁ…」ぽっ、と指先に火を灯す
灰河原 バツ :
「か、怪物と鉢合わせてないから運はいんだろうけど……あ、暗い? じゃ、じゃあバツのこれの出番だよねえ……!」いそいそと蝋燭鉢巻を装着しようとする
本埜 聡耶 :
「あ。それに出番はないです。」
木戸あやめ :
「ひえぇえ!?」
灰河原 バツ :
「な、なんでぇ……?」
毒島 環 :
「暗いところでやられると洒落にならないよ!」
本埜 聡耶 :
「この通り、あやめさんが怖がると探索が非効率的になるのと、夏さんに任せた方がラクなので。」
陽向 夏 :
「たはは…バツ、それは戦いになった時に頼むぜ?」
灰河原 バツ :
「き、木戸さんにばっかり甘くない……?」
本埜 聡耶 :
「は? 今は非効率的なのでやめろと言っただけで、あやめさんに見せる事自体を制止した訳ではありませんよ。」
本埜 聡耶 :
「事件解決後でいくらでも見せてあげるがいいです。 一週間程度、貸しますので。」
灰河原 バツ :
「へぇ」あやめちゃんの方を見てちょっとにやけてみせる
毒島 環 :
「やっぱり仲良いんじゃん」小声でにやにや
木戸あやめ :
「なんで!?い、いいです、いいですぅ……!やめてぇ……!」 泣きそうになりながら首をふるふるさせて
本埜 聡耶 :
「怖がりを克服するいい機会と思ってください。 私の知るところではありません。」そう言いながら、鍵束とか探そう
灰河原 バツ :
「な、なかなかいいリアクションするよね……バツ、別に怖がらせる趣味はないんだけど、悪くないかも?」
木戸あやめ :
「そんなぁ……」 聡耶ちゃんの腕にしがみついてる
陽向 夏 :
「あまりイジめてやんなよー?」
本埜 聡耶 :
「あんまり恐怖でしがみつかれると、探索にも支障が出るので、今はそのあたりで。」
本埜 聡耶 :
「……それと、あやめさん。 駄肉が当たっています。ジャマなのでその駄肉を退かしてください。 さもなければ千切って投げます。」
木戸あやめ :
「ひぃぃ……ご、ごめんなさい……」 大人しく離れる
GM :
そんな風に喋りながら探してみたが、鍵束は見つからなかった。
GM :
しかし暗い職員室の奥に、小さな光が灯っていることにあなた達は気付くことが出来る。
罪子 :
「……何かしら、あれ」 指差し
陽向 夏 :
「…ほんとだ、もしかして誰かいるのか…!」
灰河原 バツ :
「あ、明かり……? だ、誰かいるのかなあ?」
霧下みゆき :
「見に行きましょう!」 光に近付いていく
本埜 聡耶 :
「……」万年筆を構えてついていこう
陽向 夏 :
「おーい…!誰かそこにいるのかー…!」声かけちぇ
毒島 環 :
「……」一応いつでも刀を抜けるようにして近づく
GM :
光の正体は生存者……ではなく、床に落ちたノートパソコンだった。電源がついている。
GM :
明るく光った画面には、一件のビデオメッセージが届いていることを示す通知が表示されていた。
灰河原 バツ :
「あー……く、暗闇に光るPC画面、み、見慣れた落ち着く光景」
罪子 :
「バツさんの視力落ちてそうで心配になってきたわ……」
陽向 夏 :
「…なんだパソコンかぁ、でもなんか…届いてんのか?」
毒島 環 :
「メッセージ…誰からだろう?」
本埜 聡耶 :
「ふむ。 教員用PCのデータでしょうし、見る意味はないでしょうが……。」
本埜 聡耶 :
「まあ、見てみましょうか。 自称・学園長の気まぐれの類かもしれませんから。」PCを操作してビデオメッセージを再生してみよう
GM :
ビデオメッセージを再生すると、ザーッというノイズと共に灰色の砂嵐が流れていく。
GM :
しばらくして、その砂嵐に隠されるように一人の男の姿が映った。
霧谷雄吾 :
「……わたしはUGN日本支部支部長、霧谷雄吾……」
GM :
砂嵐で顔が見え辛い男は、そう自分の名を名乗った。
本埜 聡耶 :
「……! UGN日本支部支部長……!!」
陽向 夏 :
「UGNつったか今…!」
毒島 環 :
「こ、この人が…!?」
霧下みゆき :
「言ったわ、言った!」
霧谷雄吾 :
「……“霧の妹”の電波妨害で……このメッセージが届いているかも、あなた達が最後まで見ることが出来るかも……分かりません……」
霧谷雄吾 :
「……ですが、まだ生き残っている生徒がいると信じて、このメッセージを送ります……」
霧谷雄吾 :
「……あなた達の保護者は、学園の外で生きている……」
霧谷雄吾 :
「……“霧の妹”が学園の敷地端に飛ばした彼らを……霧が覆う前に何とかこちらで全員保護することが出来ました……」
霧谷雄吾 :
「……しかし、生徒の皆さんの救助は……どうしても間に合わなかった……」
灰河原 バツ :
「ほ、本当に動いてた……UGN……!」
毒島 環 :
「ちゃんと介入してきてたんだ……よ、よかった……のかな?」
本埜 聡耶 :
「……保護者が生きている、というのは一応の朗報ではあるのでしょう。 」
陽向 夏 :
「とりあえず生きてる人がいるってわかっただけ万々歳だ……でも、あとは生徒達が……」
霧谷雄吾 :
「……わたし達の力が足りず……こんなことになってしまって……本当に申し訳ありません……」
霧谷雄吾 :
「……ですが必ず、学園を覆う霧を突破し……助けに行きます……だからどうか、希望を捨てないで……」
霧谷雄吾 :
「……あなた達には、帰る場所が……まだ残っています……から……」
GM :
そこでビデオメッセージは不自然に途切れた。砂嵐とノイズが激しくなり、最後の方はほとんど聴き取れない。
本埜 聡耶 :
「……切れましたか。 いえ、切られたのでしょうか。」
霧下みゆき :
「電波妨害っていってたものね。携帯も繋がらないし……このメッセージを届けるのも相当大変だったはずだわ」 スマホを取り出して見て
灰河原 バツ :
「で、でも、みんなのお、親御さんが無事だっていうのはよかったね?」
木戸あやめ :
「ん……。お母さんたち、無事だったんだ……よかったぁ……」
陽向 夏 :
「ああ…ほっとしたぜ、UGNやるじゃんか…」
本埜 聡耶 :
「……私にとってはどちらでもいい事ですが。」ぼそっ
毒島 環 :
「本当なのかはわからないけど、希望が出てきたよ……! でも、他の生徒はどうしたんだろうね……」
本埜 聡耶 :
「それは三階にいる可能性が高い狭間唯子さんに尋ねるとしましょう。」
灰河原 バツ :
「……」
毒島 環 :
「唯子さんが救出しているとしたら、今頃は寮にいるだろうけど……」
毒島 環 :
「やっぱり、会って話さなきゃだね」
罪子 :
「ここまでは誰も見つからなかった……。あとはこの上の階か、霧が深い場所にいるか、ね……」
灰河原 バツ :
「お、怒られるかなあ」
霧下みゆき :
「大丈夫大丈夫、もし怒られたらわたしもフォローしてあげる」
毒島 環 :
「それはもう、覚悟していくしかないよ…! 職員室は、他にはなにもないかな?」
陽向 夏 :
「叱られ上等だぜ、って気持ちで会いにいこうぜ!あたしはそうしてる!」
本埜 聡耶 :
「もうないですね。 鍵束も見つからなかったので、鍵が閉まっていたら破壊する方向で。」
木戸あやめ :
「じゃあ……い、いこ!おねえちゃん、探さなきゃ……っ」 家族が生きてると知ってちょっと元気になってる
灰河原 バツ :
「じゃ、じゃあ行こうかあ……お、怒られるにしても、人助けにしても、早い方がいいよね」
毒島 環 :
「非常事態だしね。鍵はぶっ壊していこう」
陽向 夏 :
「壊すのは任せろ!ちょっと気が引けるけどな!」
本埜 聡耶 :
「はい。任せましょう。 破壊を咎められたら夏さんの責任にできるので。」
GM :
あなた達は職員室を出た後、二階から順番に各教室を見て回っていく。
GM :
教室はどこも怪物に荒らされて酷い状態だった。これではもし教師がいても授業は出来ないだろう。
GM :
しかしそんな有様の中、三階にある二年生の教室は綺麗なままだった。
GM :
ここには怪物が現れていないらしい。霧がかかっているものの、怪物の気配も無かった。
霧下みゆき :
「……あっ、ここわたしの教室」 後ろの方の席に座って
毒島 環 :
「この部屋だけ不自然に綺麗……なんでだろう?」
陽向 夏 :
「ここだけは綺麗なままだ…ん、お姉ちゃんの教室なんだ!」
灰河原 バツ :
「こ、ここには誰も逃げ込まなかったってことなのかな……?」
霧下みゆき :
「そうなのよ~。この教室というか、三階自体には怪物はいなかったのかしら?」 席に着いたまま荒れていない廊下を見て
本埜 聡耶 :
「ふむ。 怪物はそれぞれの教室に出現し、その教室を荒らした後に廊下に出ることなく消失した、と?」
毒島 環 :
「唯子さんが張って守ってたとかでもなさそうだね…」
陽向 夏 :
「ん-、なんか怪物避けの何かがあるとか…?」
霧下みゆき :
「それはよく分からないけど……オルクスの能力なら可能かしら?」 不思議そうにしながら立ち上がる
灰河原 バツ :
「りょ、領域を操る能力、でしたっけ……で、でもそれなら、余計にわざわざこの教室だけ荒らさないように避けたってことに……?」
本埜 聡耶 :
「オルクスの能力で、出入口の行き先を廊下ではない場所に繋げて転移させる等でしょうか。」
霧下みゆき :
「そうそう、そんな感じかしら……」 と図書館から持ってきたシンドロームの本を開いて確認しながら
毒島 環 :
「怪物は勝手に暴れまわってる、みたいなこと言ってたもんね…不自然に無事な部屋があるってことは何か手を打ってるとしか考えられないよ」
霧下みゆき :
「……そうだ。ねえ、みんな。ちょっといい?」
GM :
みゆきは立ち上がって教卓の前に向かう。
霧下みゆき :
「これから授業を受けてみない?」
陽向 夏 :
「え、今から…?」
灰河原 バツ :
「じゅ、授業? き、霧下先輩が何か教えるんですか……?」
毒島 環 :
「授業って、なんの授業ですか…?」
霧下みゆき :
「そう!レネゲイドを扱うための授業!」 シンドロームの本を両手に持って見せて
本埜 聡耶 :
「……何故、このタイミングで藪から棒に。」
木戸あやめ :
「……?その本なら、みんな読みました、よね……?」
陽向 夏 :
「んー、まあこんな状況じゃなければ受けてみたいけど…」
霧下みゆき :
「このタイミングだからよ~。愛沢ことなを倒すには、もっと強くなる必要があるでしょう?」
霧下みゆき :
「それでずっと考えていたのよね。みんなを強くする方法。この本を読み返してたらその方法を閃いたのよ」
毒島 環 :
「閃いた…?」
霧下みゆき :
「えぇ。わたしはソラリスだから、化学物質を作ったり幻覚物質を霧にして散布することが出来る」
霧下みゆき :
「この能力を応用すれば、イメージトレーニングのような形であなた達の力を強化して上げれるんじゃないかなって思ったのよ」
GM :
みゆきはそう言って、ソラリスのページを開いて見せる。
陽向 夏 :
「なる、ほど…?」首をかしげて
灰河原 バツ :
「ば、バツたちと同じタイミングで覚醒したのに、す、すごいね……? ば、バツなんてバロールのことまだ全然わかってないのに」
霧下みゆき :
「何回も読んでいっぱい考えてたものっ」 ちょっと自慢気に
本埜 聡耶 :
「VRで軍のトレーニングが試みられているように、幻覚で……ということですか。可能ではあるでしょうね。」
毒島 環 :
「確かに効果はありそうだけど、そんな高度な能力の使い方、本当に上手くいくかな…?」
霧下みゆき :
「やってみなきゃ分からないけど、可能性はあると思うの!どうかしら?」
陽向 夏 :
「…そうだな、やってみる価値はあるんじゃないか!どんな風になるかはわかんねーけど!」
毒島 環 :
「可能性か……強くならなきゃ、可能性も何もないか」
本埜 聡耶 :
「これからは霧の深いリスクの高い場所に行く必要がある、となると実力が要るのは事実……ですね。」
灰河原 バツ :
「う、うん……あのピンクのふ、不意打ちでどうにかならないようにしなきゃ、だし……」
罪子 :
「……わたしは是非お願いしたいわ。それで力を奪われたわたしでも強くなれるなら、だけど」
毒島 環 :
「怪物が襲ってこないかだけ気になるけど…」
木戸あやめ :
「じゃ、じゃあ、わたし……みんな授業?受けるなら……見張ってます。あとでわたしもしたらいい、し……」
毒島 環 :
「それなら私も後で授業を受けようかな? 二人いれば前後どっちから来ても対応できるしね」
木戸あやめ :
「う、うん……。そうする……?」
陽向 夏 :
「あー、交互にやるのも手だな!ナイスアイデアだぜ!」
灰河原 バツ :
「つ、罪子さんが受けるならバツも受ける……!!」
罪子 :
「じゃ、一緒に受けましょうか」 バツちゃんに微笑んで
灰河原 バツ :
「う、うん……!」
陽向 夏 :
「あたしも最初に受けるぜ!」はいはい!と手をあげて
本埜 聡耶 :
「(……罠だとするならば、提案して受け入れさせる意味がない、でしょうか。 不意打ちすればそれで済みますし……。)」
本埜 聡耶 :
「……では、私は後で。 分けるのならば、三対三の方がいいでしょうし。」能力による洗脳だとすれば、同人数いれば抑えられるでしょうし。
霧下みゆき :
「……!聡耶さんも一緒にやってくれるのね?もちろん後でも全然大丈夫よ」 嬉しそうに
本埜 聡耶 :
「……別に、信用した訳ではありません。 罠である可能性は低いと思っただけです。」
霧下みゆき :
「ふふっ……。じゃあ、教室を閉めきる必要があるから窓と扉を閉めて、後の三人は廊下の方で見張っててもらえる?」
霧下みゆき :
「夏さん達はどこでもいいから好きな席に座ってちょうだい」
毒島 環 :
「はーい、何かおかしなことがあったらすぐ声を上げてね!」
陽向 夏 :
「あいよー!」
罪子 :
「えぇ、ありがとう」 適当な席に座って
灰河原 バツ :
「は、はーい」
陽向 夏 :
前の方に座りみゆ
GM :
近いみゆ!
灰河原 バツ :
罪子さんの隣に当然のように座る
GM :
知ってた仲良し。ではここで先にみゆきの授業の効果について説明します。
GM :
PC達は“エフェクト強化”と“技能強化”の効果を受けることが出来ます。
シナリオ終了時まで一時的に新しいエフェクトを一つ取得出来る。
シナリオ終了時まで一時的に技能のレベルを五点上げることが出来る。
GM :
デメリットとかは無いみゆよ。
GM :
こんな感じです、データ的な処理は纏めてやりたいので先に聞きたいんだけど、後半組の環ちゃん聡耶ちゃんもする?
本埜 聡耶 :
しますわ!
毒島 環 :
するぜ!
GM :
了解了解、では各々取得するエフェクトもしくはレベル上昇させるエフェクト、技能の選択の宣言をお願いします。
本埜 聡耶 :
サイレンの魔女のレベル+3・RC技能のレベル+5します!
陽向 夏 :
炎の刃+3 白兵に+5しちゃうよん!
灰河原 バツ :
時の棺を習得、RC+5しますーちぇ!
毒島 環 :
コンバットシステムの射撃を取ります! 技能も射撃を+5で
GM :
了解了解!では強化内容はそんなもので
GM :
準備が整うと、みゆきの周囲から霧が溢れ出していく。
GM :
薄いオレンジ色の霧は瞬く間に愛沢ことなの白い霧を塗り替えて教室内を満たしていった。
霧下みゆき :
「それじゃ、目を瞑って?……そのまま落ち着いて息をするの……」
GM :
その霧の中に浸っていると、あなた達の頭の中にあるイメージが浮かび上がる。
GM :
怪物と戦っている自分自身のイメージだ。あなた達はみゆきに“今よりも強い自分の幻覚”を見せられていた。
GM :
動きに無駄を無くし、エフェクトの出力を上げ、能力を応用し、新しい技を編み出す。
GM :
それはただのイメージでありながら、視覚ではなく全身の感覚で感じ取ることが出来る。
GM :
あなた達にとっての最適な手本は頭と体に染みついていき、現実でも同じように動けると確信できるだろう……。
陽向 夏 :
「んんんーーー………ハッ!?い、今の…あたしは…っ!!」カッと目を見開く
灰河原 バツ :
(の、呪うだけじゃだめだ……あの不意打ちにはバツじゃ全然対抗できない……も、もっと根本的に、対抗できる手を……聡耶ちゃん、罪子さん、み、みんなを守れる力を……!)
罪子 :
「…………」 静かに瞼を開く
灰河原 バツ :
「……!」すっと目を開く。いつの間にか広がるように持ち上がっていた髪がふわりと降りる
陽向 夏 :
「…そうか、なるほどな…この力の引き出し方がわかった気がするぜ、火力アップだ…!」
霧下みゆき :
「……ほんと!?うまくいった?」 霧を消して
陽向 夏 :
「いったいった!ありがとうだぜ、お姉ちゃん!」
霧下みゆき :
「やったやった……!」 本を抱えたままその場で小さく跳んで
灰河原 バツ :
「な、何か、バツの中で革新的な変化が起こった気がするよ……!?」
罪子 :
「わたしは……奪われた力が元に戻った感じはしない。けど、残っていた力は少しだけ強くなった気がするわ」 自分の掌を見て
霧下みゆき :
「とにかく、みんな成功ってことよね?環さーん、聡耶さーん、あやめーさーん。上手くいったわよー」 教室の扉を開けて呼ぶ
本埜 聡耶 :
「……見ていました。 特にアヤシイ様子もなく。」
陽向 夏 :
「みんなスゲーぜこれ!強くなった感じがすごいぜ!」
灰河原 バツ :
「う、うん……今すぐにどうこうできる気はしないけど、お、奥の手ができた、気がする」
霧下みゆき :
「ふふっ、なんだ見てたのね?それじゃ、あとの三人も試してみる?」
毒島 環 :
「そんなに効果あるの…? これから私も試してみるけど…!」
本埜 聡耶 :
「では、おねがいしましょう。 ……アヤシイと思ったら、即座に風で霧を払いますから。」
陽向 夏 :
「おうっ、見張りしてくるから終わったらそっちはどんな感じだったか教えてくれよな!」
霧下みゆき :
「えぇ、その時は是非そうしてちょうだい?」
灰河原 バツ :
「ま、まあ何もないとは限らないから……何かおかしかったら声を上げて」
木戸あやめ :
「みんなを見てると、全然大丈夫そう……ですけど……。えと、座ればいいんですよね」
毒島 環 :
「ちょ、ちょっと緊張するなあ…」
本埜 聡耶 :
「……」思案顔で教室の隅っこの窓際の席に座ろう
GM :
ではでは入れ替わる形で前半組は一旦外に出て、再び教室を閉めます。教室内にはみゆきと一緒に環、聡耶、あやめが残される。
霧下みゆき :
「緊張しなくても大丈夫よ。それじゃ、もう一度始めるわね……」
毒島 環 :
「はいっ…」
GM :
再びオレンジ色の霧が部屋の中を満たしていく……と言った感じで、三人も同じような幻覚を見せられ、潜在能力を引き出されます。
毒島 環 :
「ん……んんっ……」想像の中でSTGのように自在に動き回っている
本埜 聡耶 :
「……なるほど。 正しい文字の使い方を覚える事ができたようです。」ゆっくりと目を開けて
毒島 環 :
「こ……これ、すごっ……」幻覚の中で脳の演算能力が限界を超えて頭が熱くなっている
毒島 環 :
「確かにこれは間違いなく効果があるよ……ちょっとくらくらするけど」ふらふら
木戸あやめ :
「ただ大きな声を出せば良い……ってわけじゃ、ない……のかな……」 首を小さく振って
霧下みゆき :
「大丈夫?くらくらするならすぐに立たない方が良いわ」 そう言って霧を消す
毒島 環 :
「すいません、ちょっと涼みたいかも……」上着を脱ぐ
本埜 聡耶 :
「……」身体の状態を確認して、まったく不調がない事に逆に溜息をついて
霧下みゆき :
「えぇ、そうして?……聡耶さんは大丈夫?」
本埜 聡耶 :
「……はい。 私は環さんと違って、身体が火照ってしまうようなことはありません。」
霧下みゆき :
「よかった~。みんなー、もう入ってきて大丈夫よー」
陽向 夏 :
「んっ、お疲れっ!どうだったどうだった!」
灰河原 バツ :
「み、みんな大丈夫っぽい……? な、なんか毒島さん、服がみだ、乱れ……」ごにょごにょ
本埜 聡耶 :
「機械的に言うなら、基本出力が向上し……、ああ、環さんは体が火照ってしまったとか。」
毒島 環 :
「私の能力が頭を使うやつだから、なんか二重に負荷がかかっちゃったみたいで……もう大丈夫!」 上着を治す
陽向 夏 :
「おー?なるほどな?…それっ」
毒島 環 :
「ひゃっ!!」甲高い声
陽向 夏 :
「冷却冷却っと!ひんやりして気持ちいいだろ!」にひひと微笑んで
毒島 環 :
「び、びっくりした~もう大丈夫だってば、もう!」
毒島 環 :
「でも……ありがと、おかげでちょっと目が冴えたかも」
陽向 夏 :
「だろー?そんで、どうだった?パワーアップしたか…!」
木戸あやめ :
「た、たぶん……?」
霧下みゆき :
「ちゃんと強くなったみたいよ?みんなの力になれたみたいで嬉しいわ」
灰河原 バツ :
「こ、これで狭間先輩に足手まといって言われない……かな?」
毒島 環 :
「効果はめちゃめちゃあったと思う……! これで少なくとも気後れすることはないと思う…!」
陽向 夏 :
「やったな!これで唯子先輩に遅れは取らねぇさ。見返してやる…ってのは変だけど、役に立てるってことを教えてやろうぜ!」
木戸あやめ :
「でも狭間先輩、今どこにいるんでしょう……?結局鉢合わせなかったし、霧の深いところ……?」
本埜 聡耶 :
「でしょうか。 自称・学園長が最優先目標のようでしたし。」
陽向 夏 :
「色んなとこ飛び回ってんのかな、どこかですれ違ったりしたのかも…それだったら気づくか…?」
灰河原 バツ :
「で、でも図書館の本だと……あ、あのピンク不死身だよね? い、いくら狭間先輩でも、勝ち目あるのかな……?」
霧下みゆき :
「どうなのかしらねぇ……」 窓の外を見てる
本埜 聡耶 :
「あるとすれば、学園中を燃やす必要がありますが、その情報も手に入っていないから追っているのでは。」
罪子 :
「……みんな。彼女のことも含めてなのだけど、少しいいかしら」
陽向 夏 :
「ん?」
罪子 :
「今のわたしなら、多分霧の濃い場所も見通せるかもしれないわ」
毒島 環 :
「ほんとですか!? 罪子さん」
灰河原 バツ :
「お、おお……! さすが罪子さん!」
本埜 聡耶 :
「なるほど、ここで能力の向上が生きてくる訳ですか。」
陽向 夏 :
「マジかっ!やっぱお姉ちゃんのトレーニングが効いたのか!」
霧下みゆき :
「ほんと?じゃあ、試してみて試してみて!」
罪子 :
「えぇ。少し待っていてね……」
GM :
罪子は≪地獄耳≫を使用。領域を広げ、学園全体を把握します。
罪子 :
「…………」 しばらく目を閉じて能力の使用に集中していたが
罪子 :
「……っ!!い、いた……」 と目を大きく見開く
罪子 :
「生徒がいる……!中等部の校舎の三階に、二十人くらい……生徒が教室の中に隠れてる……!」
本埜 聡耶 :
「……! 中等部……!!」
灰河原 バツ :
「えっ……! ちゃ、ちゃんといたんだ……!」
陽向 夏 :
「20人も…!?ま、周りはどうなんだ、怪物は…!」
罪子 :
「怪物は……校舎の一、二階にたくさんいるわ。それに、校舎の周り……霧の中にも、数えきれないくらいの怪物が見える……」
罪子 :
「このせいで、三階から降りられないみたい……」
灰河原 バツ :
「さ、三階には上がってこないの……?」
毒島 環 :
「はやく助けないと……!」
罪子 :
「机を重ねて階段にバリケードを作っているみたいね……。それもいつまで効果があるのか分からないけれど……」
罪子 :
「……それに、あの子。何だかあやめさんに似ているような生徒が一人いる……?」
木戸あやめ :
「……!?お、おねえちゃん!?」
本埜 聡耶 :
「寮長。 彼女の策ですか。」
陽向 夏 :
「それって…そうだ、あやめの姉ちゃん!」
木戸あやめ :
「お姉ちゃんだ、生きてたんだ……!」
毒島 環 :
「寮長もそこにいるんだ…!」
灰河原 バツ :
「ちゅ、中等部に立てこもってたのか……」
霧下みゆき :
「良かったわね。だけど……どうする?怪物はとても多いのでしょう?わたし達で何とか出来るのかしら……」
灰河原 バツ :
「は、狭間先輩はいないの? 見えない?」
毒島 環 :
「唯子さんが見える場所にいるなら、合流したいけど…」
罪子 :
「唯子さんも見えるわ。今は……校庭にいる。もしかして、彼女も中等部に行くのかしら……」
本埜 聡耶 :
「ならば、取るべき行動はひとつ……ですね。 」
陽向 夏 :
「おう…あたし達も中等部へ行くッ!」
毒島 環 :
「いくら唯子さんでもみんなを守りながらこの数は厳しいよ…! 急ごう!」
木戸あやめ :
「うん……っ。一緒に助けに、いく……!」
灰河原 バツ :
「え、援軍にならなきゃあ……!」
GM :
ではあなた達は校庭へと出る。
GM :
中等部校舎は学生寮と高等部校舎の反対側に位置する。
GM :
校庭を挟んで向かい側のその先だ。あなた達は中等部に向かうため、校庭を横断していく。
GM :
中等部校舎の周囲は深い霧に隠されていて、校舎の影も形も見えない。
GM :
さらに霧の中には怪物が大量に潜んでいるようで、不気味な唸り声がいくつも重なって聴こえてくる……。
GM :
そんな霧の手前で、あなた達は狭間唯子の姿を発見する。
GM :
唯子もこれから中等部校舎に進もうとしていたのか、霧の先をジッと見据えているようだった。
狭間唯子 :
「……!お前達……。どうしてここにいる?」 すぐに気付いて振り返って
毒島 環 :
「唯子さん!!」息を切らしながらも、走って駆け付ける。
狭間唯子 :
「……寮にいろといったはずだが」
毒島 環 :
「ご、めんなさい……でも、でも」
毒島 環 :
「あなた一人に全てを背負わせるなんて、そんなこと、いけないと思って…!」
灰河原 バツ :
「じ、じっとしてられないというか、何というか……? ちょ、ちょっと強くなったし……」
狭間唯子 :
「……お前達に出来ることなんて何も無い。いいから戻れ」
陽向 夏 :
「いーや、そうでもねーさ。あたし達はいつまでも守られるだけの存在じゃねえ、この力で先輩の役に立てる。 あたしにも守らせてくれよ。」
毒島 環 :
「強くなったなんてナマ言うつもりないですけど、戻りません。だって……」
毒島 環 :
「私だって……私だって、目の前に救えるかもしれない命があるなら、手を差し伸べたい!」
狭間唯子 :
「…………」
毒島 環 :
「……ひょんなことから、あの大火事の日、私に何があったのか知りました」
毒島 環 :
「あの日あなたが、わたしを抱えてどうして泣いていたのか。今なら少しだけわかる気がします。だから、私を巻き込みたくないというのもわかります」
毒島 環 :
「でも、私がここで引いたら……あの日と何も変わらない。唯子さんはまた一人になってしまう」
毒島 環 :
「それじゃダメなんです。でも、ひとりじゃなければ」
毒島 環 :
「あの日のことを、乗り越えられるかもしれないじゃないですか……!」
毒島 環 :
瞳に涙を浮かべながら、一歩も退かない。止めるなら力づくで、そう顔で主張する。
狭間唯子 :
「……何が一人だ、何が乗り越えられるだ」
狭間唯子 :
「知ったような口を利くな、毒島環。お前は何も分かっちゃいない」
狭間唯子 :
「わたしのことも、お前自身のことも……この世界のことも、まだ何も……」
毒島 環 :
「……」何も言い返さない。彼女には彼女の想いがあるのだ。それを受け止めなければ
狭間唯子 :
「…………」 それっきり、顔を伏せて黙り込んでいたが
罪子 :
「……待って!まずいわ!」
GM :
と、突然罪子が切羽詰まった声を上げる
陽向 夏 :
「うおっ、どうした!?」
毒島 環 :
「……!」罪子さんと同じほうを向く
本埜 聡耶 :
「状況に変化が?」
灰河原 バツ :
「う、うえ? 何か見えたの……!?」
罪子 :
「うん……っ、隠れている生徒達が怪物に見つかったの!バリケードも壊されて、下の階から追い詰められて屋上に逃げていっている……っ!」
木戸あやめ :
「あ、ぇぇ……!?」
毒島 環 :
「……一刻も早く向かわなきゃ!」
陽向 夏 :
「────ッ!!ああ、誰も死なせやしねーぞッ!!」
灰河原 バツ :
「も、もう着いてくるなとかい、言ってる場合じゃないでしょ……! い、行かないと……!」
本埜 聡耶 :
「……口論の続きならば、また後でどうぞ。 救助が優先です。」いざとなれば声に出そうとしていた合理的正論のナイフをしまって
狭間唯子 :
「ふざけるな!お前達は行くな、わたしが一人で……!」
GM :
その時、地響きが重なり合って聴こえ始める。深い霧の中から、今まで潜んでいた怪物達がこちらへと近づいてくる。
GM :
その数は霧に隠れて見えづらい中でも数えきれない程多い。
GM :
この数全てを相手にしていれば、生徒達の救助どころか校舎にさえ辿り着けないとあなた達は分かるだろう。
木戸あやめ :
「……っ、ど、どうしよう、どうしよう……」
毒島 環 :
「躊躇してる暇はないみたいだよ…!」
陽向 夏 :
「どうしようもこうしようも…っ、どっからか突破するしかねぇ…!」
本埜 聡耶 :
「はい。一点集中突破しかないでしょうね。 軍略は不得手ではありますが。」
灰河原 バツ :
「こ、校舎にちゃんと着いて、助けられてから続きにしよう……!」
毒島 環 :
「位置取りぐらいならシミュレートしてきたよ…! みんな初陣だし気休め程度だけど、ないよりはマシだと思う!」
本埜 聡耶 :
「あるいは可能ならば……。」みゆきちゃんを見る
霧下みゆき :
「……そうね、手を貸しましょうか?このまま突破しようとしても間に合わないかもしれないものね?」
陽向 夏 :
「お姉ちゃん……!そっか、言ってたよな!抜け道って言ったっけ!」
霧下みゆき :
「えぇ、といっても……」
GM :
みゆきが手をかざすと、あなた達と罪子、そしてあやめの体が霧に包まれる。
霧下みゆき :
「わたしの力だと昇降口に繋げるまでが限界だわ。それにきっと怪物達は侵入にすぐに気付いて、校舎まで追いかけて来る」
霧下みゆき :
「だから、わたしと唯子さんは囮としてここに残りましょう。怪物が校舎に入らないように気を引きながら戦う……というのはどう?」
本埜 聡耶 :
「校舎に入れるならば、それで十分です。 そちらの戦力が足りているのなら、の話ですが。」
灰河原 バツ :
「こ、このままだと校舎にも着かないし……!そ、そこからはバツたちが頑張る番、だね……!」
狭間唯子 :
「霧下……!何を勝手に……!!」
陽向 夏 :
「……っ、でもお姉ちゃん達が……」少し狼狽え
木戸あやめ :
「…………っ」 余裕が無くなって来たのでこくこく頷いてる
毒島 環 :
「お願いします。みゆきさん」
毒島 環 :
「唯子さん、勝手なことしてごめんなさい。必ず、必ず助けますから…!」
狭間唯子 :
「……っ!勝手なことばかりだ、お前は……」 睨みつけてる
本埜 聡耶 :
「……霧下みゆきさん。 あなたの嫌疑は晴れていませんし、信用した訳でもありませんが……、」
本埜 聡耶 :
「それでも、礼を言っておきます。」
本埜 聡耶 :
「あなたの能力で生徒たちを守りに向かう事ができたのなら……、それはあなたがいなければできなかった事ですから。」
霧下みゆき :
「……えぇ、どういたしまして!……って返すのは、無事に助けられてからかしらね?」
本埜 聡耶 :
「……はい。 後で。」
霧下みゆき :
「時間が無い……繋げるわ!そっちは任せるわよ!」
GM :
みゆきは瞬間退場Ⅲを唯子と自分以外に使用。
GM :
あなた達は霧で作られた抜け道を通り、中等部校舎へと突入する形でシーンから退場します。
霧下みゆき :
「……あーあ」
霧下みゆき :
「面白くなってきたじゃない」
霧下みゆき :
「それじゃ、わたしが鍛えてあげた力。早速見せてもらいましょう」
狭間唯子 :
「……霧下みゆき……っ!!」
GM :
唯子はみゆきの胸倉を掴む。
狭間唯子 :
「どういうつもりだ……!!」
霧下みゆき :
「あら?どうって?」
狭間唯子 :
「条件が違うっ!!」
霧下みゆき :
「しょうがないじゃない。出来る限りとは言ったでしょう?」
霧下みゆき :
「それにね?わたし、あなたほどあの子達に対して過保護になりすぎるつもりはないのよ」
狭間唯子 :
「…………」
霧下みゆき :
「ほーら。こんなこと話してないで、早くこいつらを倒さなきゃ!」
霧下みゆき :
「みんなを守りたいのでしょう?だったら……ね?」
GM :
みゆきが妖しい笑みを見せる。
GM :
唯子はそれに対し舌打ちだけを返すと、怪物の群れの中へと飛び込んで行った。
GM :
シーンエンド。
GM :
登場はPC全員です、登場侵食+5点お願いします。
system :
[ 灰河原 バツ ] 侵食率 : 60 → 65
system :
[ 毒島 環 ] 侵蝕率 : 59 → 64
system :
[ 陽向 夏 ] 侵蝕率 : 51 → 56
system :
[ 本埜 聡耶 ] 侵蝕率 : 65 → 70
GM :
あなた達は霧の抜け道を抜けて、中等部校舎の昇降口に辿り着く。
木戸あやめ :
「階段……あそこです!早く行かなきゃ……!」
GM :
あやめはそう言うと、廊下の先にある上り階段へと走っていく。
毒島 環 :
「みんな……無事でいて!」息を少し切らしながら階段を駆ける!
陽向 夏 :
「おうっ!間に合ってくれよ…っ!」
灰河原 バツ :
「そ、そんなに一人で先に走ったら、あぶっ、あぶない、よ……! ち、近付かれたら困るタイプでしょ……!」
本埜 聡耶 :
「(霧下みゆきの罠などではなかった、ですか。 ……信用していいのでしょうか。 いや、しかし。)」
本埜 聡耶 :
霧下みゆきにロイスを取ります! 感情は有為/不信感N
system :
[ 本埜 聡耶 ] ロイス : 4 → 5
GM :
了解!
毒島 環 :
「そうだ!隊列は守んなきゃね……!(最悪の場合は刀もあるけど」
木戸あやめ :
「で、でもっ……!」 焦りながらもみんなと速度を合わせる
灰河原 バツ :
「み、みんな目いっぱい、い、急ぐから大丈夫……!」もう息上がってきてりゅ
陽向 夏 :
「だ、大丈夫かよバツ…!あたしがおぶって行くか!?」
灰河原 バツ :
「さ、さすがにい、一番近くで戦える人の、りょ、両腕は塞げないでしょ……!」
本埜 聡耶 :
「……喋ってるから息が切れるんですよ。 急ぎではない内容なら後で。」
灰河原 バツ :
「……!」反論にぱくぱくしつつ従う
陽向 夏 :
「足でもなんとかならあ!(根拠のない自信)」
毒島 環 :
「はあ……はぁっ、もう少しだよ!」
GM :
ではあなた達が階段を登っていったところで
怪物 :
「ゴアアアアアア!!!」
GM :
霧の中に潜んでいた怪物が飛び出して来て、あなた達に襲い掛かる!
GM :
しかし、その間に高速で割って入った罪子が日本刀で怪物の爪攻撃を受け流した。
罪子 :
「ん、くっ……!!」
GM :
罪子が刀を薙ぐと、怪物は一瞬で体をバラバラに切り刻まれて倒れる。
GM :
だが怪物は校舎の中にまだ多く潜んでいたらしい。
GM :
今の戦闘で侵入を感知し、あなた達を追いかけるように霧の中から次々に怪物達が姿を現す。
陽向 夏 :
「っ!?つ、罪子さん!ちくしょう…潜んでる化け物もいんのか…!」
毒島 環 :
「罪子さんっ!! 大丈夫ですか!」
灰河原 バツ :
「す、すご……! ほ、本当にエフェクト使えないの、罪子さん……!? で、でも大丈夫……?」
罪子 :
「わたしは大丈夫……!それより先に行って、早く……!」
GM :
罪子は下の階から襲い来る怪物たち相手に一人で応戦しながらそう叫ぶ。
毒島 環 :
「っ……わかりました!」この先に待つ、生徒たちのことを考えると、ここで歩みは止められない
灰河原 バツ :
「……! つ、罪子さん、じゃ、じゃあせめて……!」例の鉢巻を装着して振り返ると、迫り来る怪物と罪子さんの間2メートルほどの空間が色を失う
灰河原 バツ :
領域に踏み入った怪物たちの足が床にめり込み、ある者は足を取られ、ある者はたたらを踏み、ある者は押し潰されるように倒れ込む
灰河原 バツ :
「こ、これくらいしかできない、けど……! つ、罪子さん、す、すぐに追いついてね……!」罪子さんに目配せして告げると、すぐにまた反転して走り出す
罪子 :
「ありがとう、バツさん……すぐに行くから!」
GM :
ではあなた達はその場を罪子に任せ、階段を駆け上がっていく。
GM :
そして、ついに屋上へと辿り着いた。
GM :
……屋上には凄惨な光景が広がっていた。
GM :
いくつもの生徒の死体が転がっており、大小様々なサイズの怪物達がその死体を弄んでいる。
GM :
死体の四肢を引きちぎり、体を踏み潰し、血を啜る、など……目を背けたくなるような状況だった。
GM :
しかし目を逸らさずに状況を確認すれば、少数だがまだ生き残っている生徒もいることにあなた達は気付くだろう。
GM :
彼女達は怪物ににじり寄られて屋上の端に追い詰められていた。
木戸なつめ :
「い、いや、いやぁ……!来ないで……っ」
GM :
その中には木戸なつめの姿もあった。
木戸あやめ :
「お……お、お姉ちゃん!!」
木戸なつめ :
「……!?あ、あやめ!?だめっ、来ちゃだめ……!!」
GM :
怪物は今まさになつめ達を叩き潰そうとしていたが、あなた達の到来に気付いてそちらへと顔を向け始める。
毒島 環 :
「……そんな……!!」屋上の様子を見て絶句するが、まだ生き残っている生徒を見て冷静さを取り戻す
毒島 環 :
「……違う! まだ生き残っている人がいる!! もう一人も犠牲にはしない!」 怪物に銃を向ける
陽向 夏 :
「っ…クソッ、クソッ!!テメェら…ぜってぇ許さねぇ…っ!!」
灰河原 バツ :
「や、や、やってくれたなあ……! も、もうこれ以上、やらせないぞ……!」鉢巻の蝋燭に火がともり、髪が左右に持ち上がる
本埜 聡耶 :
「……そう。 失われた過去を想うより、今を正しく見定め、冷静に、正しい行動を。 」自らにも言い聞かせるように
木戸あやめ :
「絶対……絶対助けるから……っ」 小さく震えながらも、拳を握り締めて怪物を見据える
怪物 :
「アアアアアア……ッ!!!」
GM :
怪物達はあなた達が邪魔になると本能的に察したのか、標的をなつめから切り替える。
GM :
咆哮を上げながら、今にも怪物達はあなた達へと襲い掛かろうとしていた……!
GM :
という流れで、ミドル戦闘になります。
GM :
敵は怪物達AとB。どちらもエネミー一体分で五体程度の集まりとするトループです。
GM :
行動値はAB共に5。
GM :
配置はPC達――(5m)――怪物AとB。
GM :
PC側もエネミー側もそれぞれで一まとめのエンゲージ状態になっています。
GM :
怪物は他にもいて、あやめはそちらの怪物を相手にするのでPC達と同じ戦闘には参加しません。
GM :
では戦闘開始!まずはセットアップから
GM :
今回セットアップあるのは環バツの二人だけかな、この二人だけ答えてもらう感じで!
GM :
ちなみに今回のエネミーはセットアップありません。
毒島 環 :
今は使わない!
灰河原 バツ :
灰色の庭+コズミックインフレーション発動!
GM :
了解了解、行動値下がります
灰河原 バツ :
「す、好き勝手暴れてくれたねえ……! で、でも、バツの方を向いたのが運の尽き、だよ……こ、ここはもう、バツの庭だ……!」
灰河原 バツ :
指揮者のように両手をゆっくりと上げていくと、バツを中心に周囲の風景が色を失い、グレースケールになっていく
灰河原 バツ :
その灰色の風景の中、怪物たちには自重が何倍にもなったかのような圧力がかかるだろう
灰河原 バツ :
しかし不思議とバツが仲間と認めたオーヴァード、そして守るべきと決めた人間にはその影響はない
灰河原 バツ :
この力を呪いと信じるが故、灰河原バツの庭の中でその重力は彼女の感情に従うのだ
system :
[ 灰河原 バツ ] 侵食率 : 65 → 69
GM :
怪物達は低く唸り声を上げて抵抗しようとするも、あまりの重さにまるで動くことが出来ない……!
GM :
そのまま最初はバツちゃんの手番だ、行動どうぞ!
灰河原 バツ :
死神の瞳+コンセントレイトでAに呪いをかけるぜ!
system :
[ 灰河原 バツ ] 侵食率 : 69 → 74
灰河原 バツ :
みゆカレーで精神+2、みゆ修行でRC+5、Rコントローラーでダイス+5が乗るぜ~
GM :
了解、命中どうぞ!
灰河原 バツ :
11dx+9
DoubleCross : (11DX8+9) > 10[1,2,3,3,3,4,8,8,9,10,10]+10[1,5,9,9,9]+7[5,6,7]+9 > 36
GM :
怪物達はイベイジョン持ちなので回避はダイス振らずに固定値です。
GM :
この達成値なので当たる!ダメージは無いよね、効果どうぞ
灰河原 バツ :
効果は次にAがダメージを受ける際、ダメージダイスを+9だ!
GM :
じゃあ攻撃描写どうぞ!
灰河原 バツ :
ではおもむろにスカートの脇、左右から手を突っ込むと、その手にはそれぞれ藁人形、木槌が握られている
灰河原 バツ :
そしてスカートのポケットに入っていた小ぶりのペンケースはジャラリと音をたて、大量の五寸釘が入っているのが誰からも見えたことだろう
灰河原 バツ :
その釘を豪勢に、一気に9本握り込み、藁人形の胸元に豪快に突き立てる!
灰河原 バツ :
その藁人形を怪物Aと視線上重なる位置に掲げると……バツの頭の横に揺れる蝋燭の炎から揺れめく空間に、黒く禍々しい瞳が浮かび上がるだろう
灰河原 バツ :
「あぁ……こんなに、こんなに血が出て、て、手も足も、ちぎられて……い、痛かったよねえ、辛かったよねえ、怖かったよねえ……!わ、わかるよ……そ、その恨みを、怒りを、恐怖を……! ば、バツが万倍にして返してあげるよぉ……!」
灰河原 バツ :
木槌を振り下ろす! 藁人形の背中には支えがないにも関わらず、まるで空気の壁に固定されているかのように微動だにしない! コーンと甲高い音を響かせ、9本の釘束が人形の胸に食い込んでいく! そしてその人形に連動して、頭上に浮かぶ死神の瞳が怪物Aの胸に禍々しい視線を送る!
灰河原 バツ :
その視線は次第に具現化され、怪物A自身には痛みもないにも関わらず、その胸元に半ばまで埋め込まれた巨大な釘を形成するのだ!
灰河原 バツ :
あと一撃、その釘頭を何者かが叩けば、蓄積された重力が怪物Aの胸に風穴を空けるだろう!
灰河原 バツ :
「ふ、フフ、フヒヒ……の、呪ったよ……! さあ、あと一発、最期にその釘を叩かれるまで、やられたみんなのぶんまで存分に恐怖するといいよぉ……!!!」
怪物 :
「……!?」
GM :
怪物は痛みも何も無く自身の胸に埋め込まれた釘を見て狼狽えている……。
GM :
では次!環ちゃんの手番です、行動どうぞ
毒島 環 :
マイナーはなし、メジャーで《コンセントレイト:ノイマン》《コントロールソート》《コンバットシステム》《瞬速の刃》《巨神の斧》
system :
[ 毒島 環 ] 侵蝕率 : 64 → 77
毒島 環 :
対象は怪物Bに行きましょう!
GM :
命中どうぞ!
毒島 環 :
10dx8+1+5 きええい!!
DoubleCross : (10DX8+6) > 7[1,2,4,4,5,5,5,6,6,7]+6 > 13
毒島 環 :
き、きえええええええい!!!!(大事故)
GM :
きええええ!!!
GM :
残念ながら固定値で回避です……
本埜 聡耶 :
妖精の手を使用! 事故を起こさないのが知恵者ですよ!!
毒島 環 :
ありがてえ…!
system :
[ 本埜 聡耶 ] 侵蝕率 : 70 → 74
GM :
有能賢者。妖精の手効果どうぞどうぞ
毒島 環 :
1dx8+16
DoubleCross : (1DX8+16) > 3[3]+16 > 19
GM :
当たる!ダメージどうぞよ
毒島 環 :
2d10+20
DoubleCross : (2D10+20) > 8[3,5]+20 > 28
GM :
倒しきれない!トループなのであと一体分くらい残ります。
GM :
描写どうぞ!
毒島 環 :
「……!」灰河原バツが先陣を切って能力を行使したのとほぼ同時。環は銃口を怪物に向け、引き金に指をかけていた。
毒島 環 :
しかし……先ほどシミュレーションによる訓練を行ってきたとはいえ、実戦の、一歩間違えば死の緊張感は別格である。ほんの少しの焦りが、小さな角度のズレを生む。
毒島 環 :
「しまっ……!」
本埜 聡耶 :
動揺から生まれた僅かなズレは、横から吹いた風が合理的に塞いでいった。
本埜 聡耶 :
「計算から"風"が抜けているのではないですか? 動揺はわかりますが、落ち着いて。」
毒島 環 :
「……! 聡耶ちゃん!」
毒島 環 :
一瞬血の気が引いた顔に、血色が戻る。銃弾は怪物の胸に当たる部分を貫く!
毒島 環 :
「ああ、”風”があることを忘れてたよ。もう大丈夫…!」 一人ではない、力を合わせてこの窮地を乗り切るのだ。
本埜 聡耶 :
「ええ、それならいいのです。 そんなことでは張り合いがありませんから。」
GM :
銃弾に貫かれた怪物は悲鳴を上げて倒れていく。しかしまだ怪物達はあと少し残っている……!
毒島 環 :
「あと一押し、お願い!!」
本埜 聡耶 :
「ええ、任されましょう…!」凄惨な景色に眉をしかめながらも敵を見据えて
GM :
では次聡耶ちゃんの手番です、行動どうぞ!
本埜 聡耶 :
マイナーアクションで1m進みます!
本埜 聡耶 :
メジャーアクションで紙刀(カミソリ)! サイレンの魔女です!! 対象は怪物達A,B!
本埜 聡耶 :
オートで、援護の風+ウィンドブレスを使用! いきます!!
system :
[ 本埜 聡耶 ] 侵蝕率 : 74 → 83
GM :
了解、命中どうぞ!
本埜 聡耶 :
9dx+19 ダイス+5個・達成値+9
DoubleCross : (9DX10+19) > 10[1,3,4,4,5,5,7,7,10]+9[9]+19 > 38
GM :
めっちゃつよい、当然当たる!ダメージどうぞ
本埜 聡耶 :
9d10+4d10+12 Aへの装甲無視ダメージ
DoubleCross : (9D10+4D10+12) > 45[7,4,3,4,8,5,7,3,4]+25[8,6,10,1]+12 > 82
本埜 聡耶 :
4d10+12 Bへの装甲無視ダメージ
DoubleCross : (4D10+12) > 22[5,4,8,5]+12 > 34
GM :
こわ~…AB両方とも戦闘不能です!描写どうぞ!
本埜 聡耶 :
「あなた方の心に言葉は届かない。 ならば、言葉の切れ味……その身をもって知ってもらうとしましょう。」本を開き、言葉を刻む。
本埜 聡耶 :
綴られた言葉は「Words cut more than swords.(言葉は、剣以上に切れる)」
本埜 聡耶 :
『sword』の言葉を各ページ十六箇所に複写する。――そして、『剣』になったことで外れたページを掴み取り、宙に放った。
本埜 聡耶 :
それぞれのページが二つ、四つ、八つ、そして十六と分かれ……、紙吹雪になって舞い落ちる。
本埜 聡耶 :
吹き荒ぶ風によって、怪物に埋め込まれた釘は風穴を穿ち、
本埜 聡耶 :
『剣』の紙吹雪は、実際の猛吹雪のように荒々しく……尚且つ、守るものに傷ひとつ付けない繊細さで、敵の肉体だけを切り刻んでいった。
本埜 聡耶 :
血を吸った紙吹雪は薄い朱に染まり、さながら桜吹雪の如く舞い散る。
本埜 聡耶 :
その桜が告げるのは、春らしい「出会いのはじまり」ではなく、「永遠の別れ」。――しかし、この美しい風景は「死の運命に囚われた生徒達への手向け」でもあった。
怪物 :
「ギ、イ……アアアアアアアア!!!」
GM :
怪物が断末魔の叫びをあげる。切り刻まれた体は地に落ちて、その後一切動くことは無かった。
木戸あやめ :
「あっちに……行って!!」
GM :
怪物が一掃されたのとほぼ同じタイミングで、あやめの方も決着がついていた。
GM :
彼女の上げた声は怪物達数匹を纏めて吹き飛ばし、屋上から突き落とす。
GM :
屋上に残ったのはあなた達五人となつめ達数人の生徒、そして怪物の死体だけだ。
GM :
戦闘終了になります!
本埜 聡耶 :
「……終わり、ましたか。」散らばったページを領域連結して本に戻して
木戸あやめ :
「う、うん……っ。聡耶さんの方、も……!?」 振り返って
陽向 夏 :
「(みんな強いな…あたしの出る幕もなかったぜ…)」
毒島 環 :
「危なかったけど…なんとか! みんなは無事!?」
陽向 夏 :
「おう、これで屋上はもう……ああ、くそっ……」
灰河原 バツ :
「ふ、フフ……み、みんな、や、やったね……!」どこか強張った表情と顔色で寄ってくる。装備が不審このうえない
毒島 環 :
「夏ちゃん……」
本埜 聡耶 :
「やったね、とスナオに喜べるような状況ではありませんがね……」夏ちゃんと死体たちを見て
陽向 夏 :
「……できることなら、間に合わせたかったな。やっぱ現実はそう甘くはねーか…」
灰河原 バツ :
「で、でも、助かった人もいるし……か、仇は取った……よ……」藁人形と木槌を握ったままの腕が小刻みに震えている
毒島 環 :
「……守れた人もいるよ、辛いけどっ……今は立ち止まっていられない」
本埜 聡耶 :
「……そうですね、残された今に目を向けましょう。」
木戸あやめ :
「……っ、う、ん……。おねえちゃ……おねえちゃーん……!」 なつめの方に走っていく
陽向 夏 :
「ああ、その通りだ……すまねぇな、皆。」
罪子 :
「みんな!無事!?」
GM :
そこで、屋上に罪子が上がって来る。
毒島 環 :
「罪子さんっ……」
本埜 聡耶 :
「……はい。私たち"は"無事です。」
灰河原 バツ :
「い、いいんだよ……き、きっと、陽向さんの反応の方が、う、浮かば……」罪子さんが上がってきたのに気付いて言葉を切る
陽向 夏 :
「……助けられた生徒もいたけどな、ちょっと遅かったみたいだ。」
罪子 :
「…………っ」 屋上に転がる生徒達の死体を心苦しそうに見て
罪子 :
「そ、う……。でも、少しでも助けられたなら……。それに、あやめさんのお姉さんは助けられた……みたいね」
灰河原 バツ :
「そ、そう……ま、間に合ったのは、間に合ったよ、罪子さん……」
陽向 夏 :
「……ん、なんとかな…。」
罪子 :
「えぇ……」 辛そうに頷きつつ、あやめの方を見て
木戸あやめ :
「お姉ちゃん!」
GM :
あやめは屋上の端にいるなつめに駆け寄ると、その体に抱き着く。
木戸なつめ :
「あ……あやめ」
木戸あやめ :
「よかった、お姉ちゃん、ほんとに良かった……助けられて……っ」
GM :
あやめは泣きそうになりながらなつめの体を抱きしめる。
木戸なつめ :
「……い」
GM :
が、しかし。
木戸なつめ :
「いや……っ!!」
GM :
なつめは怯えた声を上げて、あやめの体を引き剥がし、突き飛ばした。
木戸あやめ :
「…………え?」
GM :
予想にもしていなかった反応を受け、あやめは尻餅をついたまま呆然と姉を見上げる。
木戸なつめ :
「な、なに、なによ、今の力……!!」
木戸あやめ :
「え?え、これは、えっと……わたし、オーヴァードになって……」 立ち上がり、再びなつめに歩み寄ろうとして
木戸なつめ :
「ちっ……近寄らないで!!い、いやっ……やめて……」
木戸なつめ :
「……化け物……っ」
GM :
なつめは恐怖に顔を歪ませながら、あやめと……あなた達を見る。
GM :
その目は怪物を見る怯えた目と全く同じだった。
GM :
それもなつめだけではない。生き残った数人の生徒も皆、なつめと同じようにあなた達を見ている。
本埜 聡耶 :
「……」歩み寄ろうとしていたあやめちゃんの手を引く
木戸あやめ :
「…………」 なつめを見詰めたまま手を引かれ
灰河原 バツ :
「…………」夏ちゃんに肩を叩かれてようやく止まっていた震えが、別の震えになって襲ってくる
陽向 夏 :
「んなっ………」何か言おうと口を開くが
毒島 環 :
「あ……ああ……」瞬時に状況を理解する。
本埜 聡耶 :
「……考えてみれば、当然の話です。失念していました。……恐怖は常に無知から生じる。(Fear always springs from ignorance)」
灰河原 バツ :
「……あ……し。しまわ、ないと……」不安を与える装備をしっぱなしだったことに気付き、ようやく藁人形、木槌、鉢巻をしまう。が
灰河原 バツ :
「あっ……!」釘を詰め込んでいたペンケースを落とし、五寸釘を足下にじゃらじゃらとばらまいてしまう
GM :
その音に驚いて生徒達が小さく悲鳴を上げる。
灰河原 バツ :
「あ、う……お、脅かす、つもりじゃ……」悲鳴に弾かれたように反応し、ごにょごにょと弁明するも声はどんどん小さくなる。下を向き、のろのろと屈んで釘を拾い始める……
陽向 夏 :
「……」
灰河原 バツ :
「あ、あ、ありがと……」消え入りそうな声でお礼を言うが、夏ちゃんの顔も見れない
罪子 :
「ま……まって、違うのよ、わたし達は化け物なんかじゃ……」
木戸あやめ :
「ど……どうして……」
木戸あやめ :
「どうして、お姉ちゃん……そんなこというの……?」
木戸あやめ :
「わ、わたし、おねえちゃんを、たすけたくて……」
木戸あやめ :
「だから……だ、だから……」 あやめの目から涙が溢れ出す
GM :
そこで、あなた達はビリビリと引っ掻くような小さな痛みを肌に感じる。
GM :
それは大気が揺れていることによるもの。そしてその振動の発生源は……木戸あやめからだった。
陽向 夏 :
「……なあ、あんた達…信じてもらえ…っ、ん、なっ……!?」
GM :
大気の揺れは次第に強くなっていく。あなた達はあやめから伝わる振動のせいでその場に立っていられなくなるだろう。
本埜 聡耶 :
「あやめさん、いけない! 気を静めてください…!」手は離さないように掴みながら
灰河原 バツ :
「……? や、やばい、き、木戸さん、それはだめだ……っ! うっ」思わず顔を上げて声を上げるも、立ってられずにそのまま転んでしまう
陽向 夏 :
「ぁ…あや、め……っ!?待て、それはぁ……っ!?」
木戸あやめ :
「う、うぅ、あぁ……あぁぁ……!!!」
GM :
振動が強くなるごとに、あやめから感じるレネゲイドの反応は更に大きくなっていく。
GM :
聡耶ちゃんは振動が強すぎてその手を離すしかなくなり、その場に倒れ込みます。
本埜 聡耶 :
「あ、っ……」
木戸あやめ :
「うあ、あああ、ああああああ……おねえちゃアアアアア……!!」
GM :
そしてその反応は、あやめの絶望の叫びと共に爆発した。
GM :
高まっていくあやめのレネゲイドに引き寄せられるようにして、屋上に立ち込める霧があやめの周囲に集まっていく。
GM :
霧はあやめを繭のように包み込む。霧の繭は蠢いて中にいるあやめごとその形を変えていき……
木戸あやめ :
「アアアアアアア……ガアアアアアアアアア……ッ!!!」
GM :
――その姿は、巨大な怪物へと変貌した。
本埜 聡耶 :
「あやめさ……なん、で……」見上げて
灰河原 バツ :
「あ……? えぇ……?」
木戸なつめ :
「ひっ……!?」
陽向 夏 :
「───は?な…どう、いう……?」
罪子 :
「……そんな」
毒島 環 :
「……こんな、ことって……」
GM :
あなた達は今のあやめの姿を見て全てに気付く。
GM :
今まで怪物は人間を捕食するようには動いていなかった。そんな個体は先日に旧校舎で見たものくらいだ。
GM :
奴らは皆、人間を嬲り殺しにしようとするだけだ。だがそれなら、学園内にもっと生徒の死体が転がっていないとおかしいはずだったのだ。
GM :
しかし死体はこの中等部校舎でしか見ていない。ではそれは何故だったのか。
GM :
――あの怪物達は皆、玲瓏女学院の生徒がオーヴァードに覚醒し、そして変貌したものだったのだ。
GM :
それはまだ人の形を保っている自分達にも起こることなのかもしれない……今のあやめを見ればそう分かるだろう。
GM :
化け物だと拒絶されたこと、目の前であやめが変貌したこと、元は人間だった怪物をこの手で殺めていた、自分達も怪物に変貌するかもしれないこと。
GM :
これらの出来事は、いくら冷静を保とうとしてもあなた達の心に大きな衝撃を与える。
GM :
その衝撃で心は揺れ動き、あなた達の体内に宿るレネゲイドは急激に活性化するだろう。
GM :
というわけで、全員衝動判定を行って貰います。目標値は20。意思で判定し、失敗すると暴走状態になります。
GM :
成功しても失敗しても侵食率を2d10上げてください。
本埜 聡耶 :
5dx
DoubleCross : (5DX10) > 9[2,2,4,5,9] > 9
本埜 聡耶 :
2d10+83
DoubleCross : (2D10+83) > 10[3,7]+83 > 93
system :
[ 本埜 聡耶 ] 侵蝕率 : 83 → 93
陽向 夏 :
2dx
DoubleCross : (2DX10) > 5[1,5] > 5
陽向 夏 :
2d10+56
DoubleCross : (2D10+56) > 12[4,8]+56 > 68
system :
[ 陽向 夏 ] 侵蝕率 : 56 → 68
毒島 環 :
6dx+2
DoubleCross : (6DX10+2) > 10[1,2,6,8,10,10]+10[7,10]+1[1]+2 > 23
毒島 環 :
2d10+77
DoubleCross : (2D10+77) > 16[10,6]+77 > 93
system :
[ 毒島 環 ] 侵蝕率 : 77 → 93
灰河原 バツ :
6dx
DoubleCross : (6DX10) > 10[1,1,1,2,6,10]+10[10]+3[3] > 23
灰河原 バツ :
2d10+74
DoubleCross : (2D10+74) > 16[6,10]+74 > 90
system :
[ 灰河原 バツ ] 侵食率 : 74 → 90
陽向 夏 :
「は、ははっ……んだよ、これ…ほんとにバケモンじゃねえか……、あれ…じゃあ、あたし達が倒した…のは……ぁ、ぁぁぁ…っ!?」
陽向 夏 :
「嘘だ、嘘だ嘘だっ!そんな、そんなはずはないんだ…あ、あたし……あたし達は……嘘…嘘だ……」
本埜 聡耶 :
「……嘘? 嘘のハズは、ない。 でも、どう、して……。」その答えは思考停止寸前の自分に代わって、もうひとりの自分が答える。
本埜 聡耶 :
これが罪の答えなのだろうと。 薄々察してはいたのだろうと。 こうなった以上は仕方がない。今までしていたように殺せと。
本埜 聡耶 :
「……っ。 あやめ、さん……。 わた、しは……。 」わからない。したくない。そんな思考停止の自分に代わって、肉体の主導権はレネゲイドに委ねられた。
毒島 環 :
「(ああ、そういうことだったんだ…)」
毒島 環 :
「大馬鹿だ、私は……っ!」なぜ狭間唯子が戦うなと言ったのか、その意味をようやく理解する。彼女の言うように、確かに自分は何もわかっていなかった。
毒島 環 :
良かれと思って動いたことが、とんでもない結果を招いてしまった。
毒島 環 :
後悔とともに、衝動が押し寄せてくるが……。
毒島 環 :
「(落ち着け! 初めてじゃない、こんなのは……!!)」
毒島 環 :
環は、子どもの頃からずっと家業のことを周囲に恐れられながら生きてきた。その経験とノイマンの頭脳が、環をギリギリのところで踏みとどまらせた。
毒島 環 :
「ダメだ、二人とも……!」 状況を見極めることをやめない。二人が危険な状態であることを察知し、次の手を考える!
灰河原 バツ :
「あ、ああ……? う、うぐ……っ」
灰河原 バツ :
助けたはずの人間たちからの反応に既に多大なショックを受けていたバツの思考は鈍化していて、あやめの怪物化という現実が襲ってくるのは非常にゆっくりとしていた
灰河原 バツ :
けれど思考速度こそ遅かったものの、バツの中でその現実は空想に歪められず、逃避で除去されることもなく、現実としてしっかり脳に焼き付けられてしまった
灰河原 バツ :
「う、うぶっ……う、うぇぇぇ……っ!」
灰河原 バツ :
びたびたとその場に、昼に胃に収めたものを逆流させる。一度自分も死を経験した。肉が潰れ、骨が砕けた凄惨な光景も、経験済みのこととして耐えることができた。けれどこれは耐えられない
灰河原 バツ :
なのに。なのに。なのに。
灰河原 バツ :
「なんで……なんでぇ……?」三者三様の様子を突っ伏した地面から見上げて嘆く。誰が狂っていて誰が狂っていないのかもわからない。なのに。ぐしゃぐしゃに歪んで体液に汚れた顔をしていても、灰河原バツは狂えない。
罪子 :
「……っ、バツさ……ん……みんな……」
GM :
彼女達を守らなければと思うも、罪子の体を活性化したレネゲイドが蝕む。
GM :
衝動に耐えるだけで精一杯で、罪子は一歩も動くことが出来なかった。
木戸あやめ :
「ギイイイイ……アアアアア!!!!」
木戸なつめ :
「ひ、ひっ……!ぎゃあっ!!」
GM :
怪物と化したあやめがその腕を大きく振ると、なつめ達が大きく吹き飛ばされる。
GM :
生き残っていた生徒達の体が宙を舞い、悲鳴と共に屋上の外へと落下していく。
GM :
なつめだけは床を転がった後にフェンスに体が引っかかって止まったが、強く叩きつけられたことで気を失ってしまった。
GM :
あやめはあなた達へと向き、再び咆哮を上げる。
GM :
次の標的はお前達だ、とでも言うように。
GM :
と、いう流れで、ここから二回目のミドル戦闘になります。
GM :
あやめの行動値は10。
GM :
初期配置はPC達――(5m)――あやめ
GM :
PC達は一まとめでエンゲージしている状態になります。
GM :
まずセットアップから!
灰河原 バツ :
うう……灰色の庭を発動するよお
毒島 環 :
ファンアウトは使わない…!
GM :
了解了解、あやめの行動値は0に
system :
[ 灰河原 バツ ] 侵食率 : 90 → 92
GM :
あやめは波紋の城塞を使用。自身の装甲値を+6します。
GM :
灰色の庭の描写するかな?
灰河原 バツ :
ちょっとだけ
GM :
ではどぞどぞ
灰河原 バツ :
「ふッ、ぐ……う、うぅ……!」吐き戻した胃液がまだ口から途切れきらない中、それでもなんとか顔を上げる。決断ができなくとも、彼女を止めなければならないことはわかる。
灰河原 バツ :
鉢巻を巻く気力もなく、片手に握りしめたままわずかな火をともし、髪を逆立てながら木戸あやめだったモノを見据える。なんとかそれの周囲にのみ、再びグレースケールの重力空間を展開する。
灰河原 バツ :
「でも……でも、その先は……?」精一杯の力を振り絞ってはいるものの、バツは次の一手を決めかねている。
GM :
ではあやめの行動値が下がってるのでバツちゃんの手番です、行動どうぞ!
灰河原 バツ :
へうう……みんな、行動放棄でもいい……?
本埜 聡耶 :
仕方ないちぇな…! 行動放棄というより、ディレイかな…!( ˘ω˘ )
灰河原 バツ :
せやね、ディレイします。すまんな
灰河原 バツ :
「できない……だって、聡耶ちゃん……できないよぉ……!」
本埜 聡耶 :
「…………」見上げる事もできなくなって俯いて、周りの声も届かない様子。
GM :
そうしたいなら仕方ないね!では次環ちゃん行動どうぞ
毒島 環 :
待機しましょう!ラウンドの最後に行動します
毒島 環 :
「でも、止めなきゃ……!!」
毒島 環 :
自分に言い聞かせるように、そう強く言葉を発する。しかし、すぐに撃つことはしない。
毒島 環 :
「(ギリギリまで諦めない、あやめちゃんを助ける方法があるかもしれない。でも、本当にどうしようもなかったときは……私が!!)」
GM :
じゃあ次かな、夏ちゃん行動どうぞー
陽向 夏 :
おっけーい!
GM :
命中どうぞ!
陽向 夏 :
12dx+5-1
DoubleCross : (12DX8+4) > 10[1,1,3,3,3,4,5,6,8,8,8,8]+10[1,4,7,9]+4[4]+4 > 28
GM :
あやめのリアクションはドッジで!
GM :
4dx
DoubleCross : (4DX10) > 5[1,4,4,5] > 5
GM :
当たる!ダメージどうぞ
陽向 夏 :
3d10+19-4 ドリャー!!あっ、結合粉砕で装甲無視です!
DoubleCross : (3D10+19-4) > 15[10,2,3]+19-4 > 30
GM :
装甲無視了解了解。でもまだ戦闘不能にはなりません。攻撃描写どうぞ!
陽向 夏 :
恐怖が身体と思考を支配する。なぜ、どうして、の思考がぐるぐると脳を巡り、いつもの快活さを曇らせていた。
陽向 夏 :
そんな時、あることを思い出した。そうだ、あの時あやめは繭のように包まれて…
陽向 夏 :
「あやめ…あやめえええええっ!!!」
陽向 夏 :
「中にいるんだろっ!?そうだ、きっとそうに違いないんだッ!!」
陽向 夏 :
あまりにも的外れな答え、今まで倒した怪物は塵と消えて何も残らなかったはずなのに…
陽向 夏 :
「いま…助ける…ッ」
毒島 環 :
「……夏ちゃん!!」 取り乱す彼女の姿を見て、いてもたってもいられず、叫ぶ
木戸あやめ :
「ガ、アア……!!」
GM :
怪物は斬撃を受けて苦しそうに呻く。その声が届いているかどうかは分からないし、巨体の中からあやめの姿は見つからない……。
GM :
次は聡耶ちゃん、行動どうぞ!
本埜 聡耶 :
マイナーアクションで暴走を解除します!
GM :
正気に戻りさやちゃ
本埜 聡耶 :
メジャーアクションで式鬼紙! サイレンの魔女です!! 対象は木戸あやめ!
本埜 聡耶 :
オートアクションで援護の風+ウィンドブレスを使用!
GM :
命中どうぞ!
本埜 聡耶 :
10dx+19 ダイス+5個・達成値+9
DoubleCross : (10DX10+19) > 10[1,2,3,3,4,4,4,7,7,10]+7[7]+19 > 36
GM :
あやめはドッジ!
GM :
4dx
DoubleCross : (4DX10) > 10[2,5,10,10]+6[4,6] > 16
GM :
頑張ったけど当たる当たる、ダメージどうぞ!
本埜 聡耶 :
4d10+12 装甲無視ダメージ
DoubleCross : (4D10+12) > 19[10,6,2,1]+12 > 31
GM :
装甲は無視されてるけどまだHPは残ってるので耐えます、描写どうぞ!
本埜 聡耶 :
俯いていた顔をあげると、レネゲイドに侵された思考を振り払う。 ……『私』が言葉にしなければ。
本埜 聡耶 :
「あやめ、さん……!! 」誰もがバケモノと呼ぼうと、私はバケモノなどと呼びはしない。 本を開き、「木戸あやめ」と名を刻む。
本埜 聡耶 :
『あやめ』の言葉を各ページに複写する。――そして、『あやめ』になったことで外れたページを掴み取り、宙に放った。
本埜 聡耶 :
それぞれのページに切れ込みが入ることで、一匹の大蛇のようにまとまってうねるソレは、『菖蒲』のカタチをしていた。
本埜 聡耶 :
「……正しさとは何か?後味の良いことだ。悪とは何か?後味の悪いことだ。(What is moral is what you feel good after and what is immoral is what you feel bad after.)」
本埜 聡耶 :
「もし、私たちが引けば、確実になつめさんは死ぬでしょう……。」
本埜 聡耶 :
「でも、家族を殺すなんて後味が悪い事……、あなたには、絶対にさせませんッ……!!」
本埜 聡耶 :
木戸あやめを引き留めるように『菖蒲』のツルが腕に巻き付き、きつく締め付ける。
木戸あやめ :
「ガ、グゥゥゥ……ッ!!」
GM :
叫び声を上げながら菖蒲のツルを引きちぎろうとするが、怪物の力でもそれは解けることは無い。
GM :
ツルに締め上げられながらも、怪物は反撃を開始する。
GM :
と言う流れで行動値0のあやめの手番。
GM :
マイナーは無し、メジャーで化け物の叫び(振動球+さらなる波+コンセントレイト)
GM :
対象は先に攻撃仕掛けてきたって理由で夏ちゃんにしましょう。
GM :
9dx+5@8 命中
DoubleCross : (9DX8+5) > 10[1,2,3,7,8,8,9,9,9]+10[2,5,7,8,8]+10[2,8]+6[6]+5 > 41
GM :
確か暴走状態よね?リアクション出来ないのでそのままダメージ!
GM :
5d10+10 装甲無視ダメージ
DoubleCross : (5D10+10) > 24[8,4,7,4,1]+10 > 34
陽向 夏 :
死亡!リザレレクト!
陽向 夏 :
1d10
DoubleCross : (1D10) > 3
system :
[ 陽向 夏 ] 侵蝕率 : 81 → 83
system :
[ 陽向 夏 ] HP : 30 → 3
木戸あやめ :
「アアアアア、アアアアアアアアアッ!!!」
GM :
怪物と化したあやめが夏を振り払うように咆哮を上げる。
GM :
大気を震わす声は衝撃波となり、夏の体を吹き飛ばした!
陽向 夏 :
「ぐぁ…っ!?あや、めぇ……!!」
毒島 環 :
「夏ちゃん!!!」
灰河原 バツ :
「陽向、さん……!」
陽向 夏 :
「あたしは、諦めねぇ…からな……っ!!」
本埜 聡耶 :
「あやめさん! もう、やめてっ……!! こんな……こんなこと、あなたは望んでないでしょう……?」カラカラの喉から声を振りしぼって
木戸あやめ :
「グ、ウウ……ウウウウ……!!」 正気を感じさせない唸り声を上げて聡耶を睨みつけるだけ
本埜 聡耶 :
「……っ! (私の言葉は、届かないの……? ) 」
GM :
今のあやめと対話は不可能である……と気付かされたところで次の行動に!
GM :
待機してて行動値低い方の環ちゃんの手番です、行動どうぞ
毒島 環 :
行く! マイナーはなしで、メジャーで《コンセントレイト:ノイマン》《コントロールソート》《コンバットシステム》《瞬速の刃》《巨神の斧》だ!
system :
[ 毒島 環 ] 侵蝕率 : 93 → 106
GM :
ゆくゆく!命中どうぞ!
毒島 環 :
9dx8+1+5
DoubleCross : (9DX8+6) > 7[1,2,4,5,5,7,7,7,7]+6 > 13
毒島 環 :
4dx8+1+5 計算間違ってたので振り直し分!
DoubleCross : (4DX8+6) > 10[3,6,7,8]+7[7]+6 > 23
GM :
4dx ドッジ
DoubleCross : (4DX10) > 10[5,6,7,10]+5[5] > 15
GM :
当たる!ダメージどうぞ!
毒島 環 :
3d10+25
DoubleCross : (3D10+25) > 18[4,10,4]+25 > 43
GM :
めっちゃ強い。けどまだ耐えるね…!描写どうぞよ
毒島 環 :
「これ以上……罪を重ねさせるわけにはいかないんだ……!」
毒島 環 :
どれだけ思案しても、あやめを元に戻す手立ては見つからない。夏に向かって攻撃が飛んだ時点で、覚悟を決める。
毒島 環 :
「これは、私の責任でもある……私が止めなきゃいけないんだ……!」
毒島 環 :
力を籠め、引き金を引く。
毒島 環 :
「(お願い―止まって!!)」 環の覚悟を乗せた銃弾はあやめの身体を貫く。
毒島 環 :
それは深刻なダメージを与えたはずだが、それでもあやめは止まらない。
毒島 環 :
「っ……!」息が詰まりそうになりながらも、戦闘の継続に備える
木戸あやめ :
「ギ……ギ、ぁ……っ」
GM :
体表に張った振動のバリアで弾丸の勢いを削ぐが、何度も攻撃を受けて動きが鈍くなり始める
GM :
では最後!バツちゃん行動どうぞ
灰河原 バツ :
マイナーなし、メジャーで死神の瞳+コンセントレイトですわ
system :
[ 灰河原 バツ ] 侵食率 : 92 → 97
GM :
了解ですわ~、命中どうぞ!
灰河原 バツ :
13dx+9@8 ちぇーい
DoubleCross : (13DX8+9) > 10[1,1,1,1,3,3,4,4,4,5,5,7,8]+3[3]+9 > 22
GM :
あやめはドッジ!
GM :
4dx
DoubleCross : (4DX10) > 10[7,8,9,10]+2[2] > 12
GM :
当たる!
GM :
効果は前と同じで次の攻撃に9d10かな
灰河原 バツ :
ですわですわ
GM :
了解ですわ、描写どうぞですわ
灰河原 バツ :
「ひ、陽向さん、毒島さん、聡耶ちゃん……」
灰河原 バツ :
(ば、バツが何もしなかったから、陽向さんがあんな目にあった……毒島さんも、聡耶ちゃんも、自分でどうするか決めた……ば、バツは、また逃げた……ひ、卑怯者……!)
灰河原 バツ :
「う……わあああああああああ!!!!」
灰河原 バツ :
膝立ちのまま、目の前の地面に藁人形を叩きつけ、そのまま木槌を振り下ろす!重力の釘が、木戸あやめの胸に浮かびあがる……
木戸あやめ :
「……っ!!」
GM :
あやめは釘から逃れようと足掻くが重力の釘が外れることは無い。
本埜 聡耶 :
「(バツさんの、能力……。 アレが刺さって、生きていた人は……。)」
本埜 聡耶 :
「おねがいです、あやめさん……。 おねがい、もう、やめてぇっ!! 」今まで出した事もない声量で叫ぶ。
木戸あやめ :
「アア……!ア、ギイイイ……!!」
GM :
必死の想いで叫んでも木戸あやめが止まることは無い。変わらず殺意をむき出しにして、あなた達を睨みつけるだけだ。
毒島 環 :
「聡耶ちゃん……!!」
灰河原 バツ :
「…………っ」
陽向 夏 :
「聡耶……あやめぇ……っ」
GM :
無情さを感じながらクリンナップです、クリンナップのエフェクト持ってるPCはいなさそうね
GM :
灰色の庭の効果終了であやめの行動値は10に戻ります。
GM :
で、二ラウンド目!セットアップ!
毒島 環 :
なし!
灰河原 バツ :
セットアップ、灰色の庭を発動
GM :
了解了解、あやめの行動値は0に。
system :
[ 灰河原 バツ ] 侵食率 : 97 → 99
GM :
あやめは再び波紋の城塞を使用します。
GM :
灰色の庭の描写するかな
灰河原 バツ :
手番が最初なのでそこと一緒にさせてくーださい
GM :
了解了解、ではバツちゃん行動どうぞ!
灰河原 バツ :
マイナーで戦闘移動、木戸あやめにエンゲージ
灰河原 バツ :
木戸あやめに親近感/悔悟〇でロイスを取得。タイタスにして昇華。
GM :
なるほどなるほど、了解です。命中どうぞ!
灰河原 バツ :
13dx たのむぞ
DoubleCross : (13DX10) > 9[1,2,2,4,6,7,7,7,7,8,8,8,9] > 9
灰河原 バツ :
ちぇああああああああああああ
GM :
ちぇああああああ…
GM :
祈れ!ドッジ振ります
GM :
4dx
DoubleCross : (4DX10) > 9[3,3,7,9] > 9
灰河原 バツ :
同値ってドッジ成功だっけ……
GM :
残念ながら…そうですの
灰河原 バツ :
ひううううん……
GM :
ひぃん…タイタス使用だし決めさせてあげたいけどこればっかりは仕方ない…描写あれば…!
灰河原 バツ :
やらせてくだしあ
GM :
どぞどぞ!
灰河原 バツ :
恐怖がオーヴァードの力を強くする。バツは覚醒した時から、自分の力を強める感情を自覚していた。
灰河原 バツ :
「……」鉢巻を巻く。蝋燭に今度はしっかりと火がともる。木戸あやめを見据えると、その周りの空間が再び色を失い、その場に縫い留める重力がかかる。
灰河原 バツ :
そして、よろよろと立ち上がり、走り出す。既に体力が切れ、嘔吐と精神的ショックに足はもつれているが、それでも灰色の庭に捕らわれた相手には追いつくことができる。
灰河原 バツ :
(怖い、怖い、怖い……)
灰河原 バツ :
さっきは、怖くて動けなかった。その恐怖の正体は、自分が木戸あやめを殺してしまうことへの恐怖だった。
灰河原 バツ :
(でも、そんなの全然ましだ……そんなのよりも、木戸さんが、お姉さんを殺す方が……陽向さんが、毒島さんが……聡耶ちゃんが木戸さんを殺す方が……! ずっと、ずっと怖い……!)
灰河原 バツ :
「きっ……! あっ……あやめ、ちゃん! ……聡耶ちゃん、ごめん!!!」
灰河原 バツ :
ゴッ と釘の頭を素手の拳が叩く鈍い音が響く。拳が割れ、血が噴き出す。
灰河原 バツ :
……けれど。
灰河原 バツ :
小柄で、非力で、引きこもりで、一度も誰かを殴ったことがなかった拳は、こんな一生に一度の覚悟を決めた時でさえ、半ばまで埋まった釘の頭を押し込む力すら持ち合わせていなかった。
灰河原 バツ :
「……! く、くっそぉ…………!!」
木戸あやめ :
「グ、ウウゥゥ……!」
GM :
眼下にいるバツを睨みつけ、その腕で振り払おうとするが、灰色の庭の効果で身動きできない。
GM :
次!環ちゃんの手番です、行動どうぞ
毒島 環 :
やるよ!!《コンセントレイト:ノイマン》《コントロールソート》《コンバットシステム》《瞬速の刃》
system :
[ 毒島 環 ] 侵蝕率 : 106 → 116
GM :
節約していくマン、命中どうぞどうぞ
毒島 環 :
16dx7+1+5 これであってるはず…!
DoubleCross : (16DX7+6) > 10[1,1,3,5,6,6,7,7,8,8,8,9,9,9,9,10]+10[1,1,2,3,4,5,8,9,10,10]+10[3,4,6,8]+1[1]+6 > 37
GM :
4dx ドッジ!
DoubleCross : (4DX10) > 10[4,6,8,10]+10[10]+5[5] > 25
GM :
こわ
GM :
けど当たるよ、ダメージどうぞ!
毒島 環 :
当たってよかったのか……きっとよかったんだ
毒島 環 :
4d10+9d10+11
DoubleCross : (4D10+9D10+11) > 17[2,10,1,4]+56[9,2,6,1,8,8,7,10,5]+11 > 84
GM :
あやめはHP0、戦闘不能になります!描写どうぞ
毒島 環 :
日向夏、灰河原バツ、そして、本埜聡耶までもが戦う覚悟を決めている。
毒島 環 :
「ごめん、ごめんね……!」涙を流す。それは奇しくも、あの火事の日の唯子と同じように。
毒島 環 :
自分が戦いを決すれば、夏は、バツは……聡耶はどう思うだろうか。
毒島 環 :
唯子はどうだろうか? 怒るだろうな、彼女のことだ。そんな風に思考を巡らせる。
毒島 環 :
「でも、誰かがやらなくちゃいけないんだ……」 このまま時間を稼げば、あるいは唯子に全てを任せることができるのかもしれない。でも、そんなことは毛頭考えていなかった。
毒島 環 :
「ごめんね」 一人に背負わせなどしないと決めたのだ。
毒島 環 :
引き金を引く。銃弾はあやめを貫き、バツの力も重なって大きく弾けた。
木戸あやめ :
「ギャ……!!?」
GM :
悲鳴が上がる。バツの力は環の銃弾で炸裂し、怪物と化したあやめの体が沈んだ。
GM :
あやめは反撃しようと動かない。戦闘終了です。
GM :
が、戦闘は終了なのですが、あやめはオートで蘇生復活を使用。
GM :
HP1で戦闘不能状態を回復します。
GM :
怪物の体がボロボロと崩れていく。崩れた肉片は霧となって消えていく。
GM :
そしてやがて、怪物は元のあやめの姿に戻った。
木戸あやめ :
「……う、うぅ」 うつ伏せに倒れながら呻いて
毒島 環 :
「……」時が止まったように、射撃姿勢のまま動かないでいたが
毒島 環 :
「……っ!!」その場で起きた出来事に、目を見開く
本埜 聡耶 :
「……! あ、あやめさんっ……!!」拘束する必要がなくなった菖蒲のツルを操って、最速で駆け寄る
陽向 夏 :
「!!あやめ…あやめぇーーーっ!!」
灰河原 バツ :
「………………あ、あぇ……? う、嘘…………」釘のあった場所に座り込んだまま呆然と眺める
灰河原 バツ :
灰色の空間が晴れ、色が戻る
毒島 環 :
「(も、戻った…!? でも、まだ安心はできない…!)」動揺しながらも、次に何が起こっても対応できるように360度に気を配る
木戸あやめ :
「……み、みんな……」
GM :
木戸あやめは血に塗れた体を起こして、ゆっくりと立ち上がり
木戸あやめ :
「どうしてわたしの邪魔をするの……?」
GM :
そう、濁った瞳であなた達を見詰めながら聞いた。
本埜 聡耶 :
「ぇ……。 」間の抜けた声を漏らして、足を止める
木戸あやめ :
「ねえ……どうしてわたしに大人しく殺されてくれないんですか……?」
毒島 環 :
「あやめちゃん……何を言って……」
陽向 夏 :
「…?ころ…なんだって……?」
罪子 :
「あ……あやめ、さん……」
灰河原 バツ :
「…………じ、自覚が、あったの……?」
木戸あやめ :
「うん……とってもいい気分だったんですよ?力が溢れて来て、強くなって……」
木戸あやめ :
「この力でお姉ちゃんもみんなも殺したら、きっともっといい気分になれると思ったのに」
木戸あやめ :
「ねえ、どうして邪魔するんですか……!?ねえ!?なんで!?」
GM :
普段のあやめからは想像もつかないような言葉と声の大きさで叫ぶ。
陽向 夏 :
「わ、悪い冗談はやめろよ…あやめらしくないぜ…?な、なあ……」
木戸あやめ :
「わたしらしくないってなんですか……?わたしは何も変わりませんよ」
陽向 夏 :
「…一体、どうしちまったんだよぉ…そんな怖いこと言わないでくれよ…!なあ…!?」
本埜 聡耶 :
「……どうして邪魔をするのか? と言いましたね。」
木戸あやめ :
「……?」
本埜 聡耶 :
「それは、あなたのため、ですよっ……!」包み隠す事ない本心を述べる
木戸あやめ :
「わたしのため?何言ってるの聡耶さん……」
本埜 聡耶 :
「私は知っています…! あやめさんはちいさな虫を殺す事であっても避けていた! そんなあなたがみんなを殺したいなんて、言うハズがないっ……!! 」
木戸あやめ :
「……そういえば、そんなことも言ってた気がしますね。でも、もう今のわたしは違うんです」
木戸あやめ :
「どうしてかは分からないけど、変わるものなんだね、人って。でも聡耶さんもわたしが強くなって嬉しいでしょ?」
木戸あやめ :
「もっと変われるように頑張れって応援してくれてたもんね?」 不気味に笑いかける
本埜 聡耶 :
「ち、がう……。 」危険を顧みずに近付き、弱弱しくトンと胸を叩く
本埜 聡耶 :
「わたし、は……、わたしが、一緒にいたいと思ったのは、元のあやめさんで……。 わたしは、あやめさんとのなんでもないやりとりが、すきで……。」
本埜 聡耶 :
「おねがい……。 元に、戻ってください……。 レネゲイドなんかに流されないで……。戻って……。 」俯いてぽろぽろと涙を零しながら
木戸あやめ :
「…………?」
GM :
あやめは言われていることが理解出来ないのか、不思議そうな目で聡耶のことを見ている。
GM :
と、そこで
GM :
その時、あなた達の視界の端、屋上の片隅に倒れている木戸なつめの体が小さく痙攣した。
GM :
意識を失ってはいるが、まだ彼女は生きているらしい。
木戸あやめ :
「……あれ?」 そちらを見て
木戸あやめ :
「お姉ちゃん、まだ生きてるんだ」
木戸あやめ :
「もう……お姉ちゃんったら、オーヴァードじゃないのにしぶといんだね……」
木戸あやめ :
「おねえちゃん……ふふっ、しょうがないなあ。わたしが今度こそちゃんと殺してあげるね……!」
GM :
あやめが床を蹴って身軽に跳躍する。
GM :
あなた達の頭上を跳び越えながら、あやめの体が再び変貌を始める。霧が集まり、腕が怪物のものへと変わり始める。
GM :
あやめはその巨大化した腕でなつめを叩き潰そうとしていた。
GM :
レネゲイドが活性化し進化したハヌマーンの高速移動。その動きにあなた達はついていくことが出来ない――
本埜 聡耶 :
「や、め……(また、間に合わない……)」
陽向 夏 :
「あやっ…!」
毒島 環 :
「やめろ!!!」瞬時に引き金を引くが、間に合わない――。
灰河原 バツ :
「ま、待っ……!」四つん這いになって手を伸ばす。力を使いすぎた反動か、灰色の庭は発動しない
GM :
――が、その時。
狭間唯子 :
「もう、やめろ!!」
GM :
手から炎を噴射させて屋上に飛んで来た唯子があやめを強襲した。
木戸あやめ :
「ぎゃあっ……!?」
GM :
なつめを守るようにして放たれた炎の壁に阻まれて、あやめの体は燃えながら床に落ちる。
GM :
あやめは再び戦闘不能になります。
狭間唯子 :
「……はぁ、はぁ……」 大量の怪物と戦ったうえで急いでここまで来たのか、体中傷だらけで息も切れている
毒島 環 :
「ゆ……」
毒島 環 :
「唯子さん……!!」
本埜 聡耶 :
「…………」パチパチと燃え落ちたあやめを見て、膝から崩れ落ちる
灰河原 バツ :
「は、狭間先輩……」
狭間唯子 :
「毒島、環……」 片膝をつきながら環ちゃんの方を見る
灰河原 バツ :
(あ、あれ……? 霧下先輩は……?)
陽向 夏 :
「………」伸ばした腕を下げ、呆然とする
狭間唯子 :
「……一応、聞いておくぞ。お前達はまだ正気だろうな」
毒島 環 :
「……」無言で、強く頷く
狭間唯子 :
「そうか」
狭間唯子 :
「この惨状で、よくジャーム化しなかったものだな……」
毒島 環 :
「ジャーム化……」
毒島 環 :
「いったい、何が起こってるんですか……」
陽向 夏 :
「ジャー…ム…?もう何なんだよ…意味わかんねぇよ…」
狭間唯子 :
「……もう隠す意味も無いな」
狭間唯子 :
「レネゲイドに心と体を侵食され、理性を失い、ただ衝動に突き動かされるだけの存在……それがジャームだ」
狭間唯子 :
「最初にオーヴァードに覚醒した時、ほとんどの人間は心身へのショックに耐え切れずジャームになる」
狭間唯子 :
「わたしやお前達のように一部のオーヴァードがジャームにならずに済むのは奇跡に近い」
灰河原 バツ :
「ジャーム……や、やっぱり、他の生徒が全然見当たらなくて、あの怪物ばっかりだったのは……」
狭間唯子 :
「そうだ。ほぼ全ての生徒が最初の覚醒に耐えられずにジャーム化した」
毒島 環 :
「……!」断片的だった情報が、ついに繋がる
陽向 夏 :
「ほぼ…すべて…」
狭間唯子 :
「だがそれを乗り越えても、ジャーム化の危険は常に付きまとい続ける」
狭間唯子 :
「レネゲイドウィルスはその力を使うたびに活性化し、オーヴァードを侵食する」
狭間唯子 :
「他にも強い感情の動き……たとえば、己の大切なものの喪失……。様々な要因で、オーヴァードは誰でもジャームになり得る」
狭間唯子 :
「木戸あやめはエフェクトを何度も使い続けていた。そして姉から拒絶されたことがトリガーとなって……こうなった」 あやめを見下ろして
狭間唯子 :
「そして……愛沢ことなの霧の中でジャーム化した場合、皆異形の怪物に変化するらしい」
狭間唯子 :
「こいつはジャーム化してすぐに倒されたから、体は一度元に戻ったが……」
狭間唯子 :
「それでもまだ心はジャームのままだ。こいつはもう二度と元の木戸あやめには戻らない」
本埜 聡耶 :
「…………あの時、再生能力を何度も使う前に、私が覚醒して、いれば……。」
狭間唯子 :
「過ぎたことを悔やんでも何も変わらん……。それよりも、今すべきことは他にあるだろう」
灰河原 バツ :
「も……戻らない? で、でもこの霧のせいでしょ? UGNなんのも、あ、あるんだし……み、見た目だって戻ってたんだから、じゃ、ジャームから戻る方法ってあるよね? ……ねえ?」
狭間唯子 :
「戻らない」
灰河原 バツ :
「……!」
毒島 環 :
「……」
陽向 夏 :
「…っ、一生…か……?」
狭間唯子 :
「UGNもFHも、ジャーム化の治療は研究している。だが、結局何年経とうとジャームの治療方法は見つからなかった」
狭間唯子 :
「過去にはジャームを治療しようと無茶な研究を進めた結果失敗して凄惨な事故を起こし、その実験自体を闇に葬られてしまったことさえある」
狭間唯子 :
「どうあがいても無理なんだ。わたしもお前達も、ジャームにならないように生きるしかない」
本埜 聡耶 :
「……でも。 ……いえ、そう、ですか。」
狭間唯子 :
「そうだ。ジャームが元に戻ることなど決してない……」
毒島 環 :
「(聡耶……ちゃん……)」掛ける言葉がない
狭間唯子 :
「ジャームが元に戻らない以上、わたし達に出来ることは一つしかない」
狭間唯子 :
「このまま苦しみ続けるくらいなら、殺してやった方がこいつのためだ。木戸あやめはここで殺す」
本埜 聡耶 :
「…………」
陽向 夏 :
「ころっ……!?ほんとに、ほんとにそれしかないのか……?」
狭間唯子 :
「……だから、そう言っている……」
灰河原 バツ :
「…………し、仕方ない、よ」
毒島 環 :
「……このまま続けても、問題の先延ばしにしかならない、その前に私たちがジャーム化してしまう、そういうことですか」
狭間唯子 :
「…………」
灰河原 バツ :
「さ、さっきだって、覚悟して戦ったはず、だし……このままほっておいたら、寮長も、他の人も……みんなも……さ、聡耶ちゃんだって、殺されちゃうかもしれないんだから」
本埜 聡耶 :
「…………私が。」
本埜 聡耶 :
「私が、やります。」
毒島 環 :
「……聡耶ちゃん」
罪子 :
「え……!?」
陽向 夏 :
「…っ、聡耶…でも……っ」
灰河原 バツ :
「さ、聡耶ちゃん、これ以上……!」
狭間唯子 :
「……わたしがやろうと思っていたが、構わない。覚悟が出来ているならな」
本埜 聡耶 :
「……他人に押し付ける方が覚悟が要りますよ。」
狭間唯子 :
「それもそう、だな」
毒島 環 :
「本気、なんだね」
本埜 聡耶 :
「本気ではなければ、言いません。 疑うのならば、根拠を示しましょう。」
陽向 夏 :
「聡耶…っ、…ちくしょう……」
霧下みゆき :
「本当に殺していいの?」
GM :
あなた達の背後から声がする。振り返ると、霧の中にみゆきが立っていた。
陽向 夏 :
「お姉…ちゃん…?」
本埜 聡耶 :
「霧下、みゆきさん……。 」
毒島 環 :
「……!」
霧下みゆき :
「大変なことになってるみたいね。影を飛ばしていたから、状況は把握できているけど……」
灰河原 バツ :
「き、霧下先輩……な、なんで狭間先輩と一緒じゃなかったの……? か、影?」
霧下みゆき :
「ずっと一緒にいたけど、唯子さんが勝手に空飛んで屋上まで上がっちゃったのよ」
霧下みゆき :
「わたしは空なんて飛べないから、階段上って来たの。四階もあるから時間かかっちゃった」
霧下みゆき :
「影っていうのはこれね。わたし、ウロボロスだから影を切り離して遠くの様子を見れるの」 足下の小さな黒い物体を示して
霧下みゆき :
「まあ、わたしのことなんてどうでもいいのよ」
霧下みゆき :
「あなた達、あやめさんを殺すの?……いえ、」
霧下みゆき :
「本当に殺したいの?」
霧下みゆき :
「それがあなた達の欲望なら止めはしないけど。一応聞かせてもらえる?」
本埜 聡耶 :
「……答えがわかっていて、聞いているでしょう。」
霧下みゆき :
「分かってるって?さっき言葉にしたように、殺すってこと?」 首を傾げて
本埜 聡耶 :
「殺したくて、殺すハズ、ないじゃないですか……。」
霧下みゆき :
「だったら」
GM :
みゆきの姿がふっと消える。霧の抜け道を通り、聡耶の目の前に現れる。
霧下みゆき :
「殺すな」
霧下みゆき :
「仕方ないから、それしか方法がないからって理由で本当にやりたくもないことをするな」
霧下みゆき :
「この世に正しいことなんて何一つとして存在しない。だからわたし達は、自分自身の欲望に従って生きるのよ」
霧下みゆき :
「あなたが殺したくないのなら、殺さないで済む方法を探しなさい」
霧下みゆき :
「唯子さんに諦めろと言われた程度で諦めてるんじゃないわよ」
霧下みゆき :
「あなたはまだ何も始めてはいない。ただ命令されるままに楽な方へ逃げているだけよ」
霧下みゆき :
「違うかしら?……あなたの本当にしたいことは何?」 微笑みかける
本埜 聡耶 :
「わたしが、ほんとに、したいこと……、は……。」
本埜 聡耶 :
「いつものあやめさんと……、また、一緒に過ごしたい……ですっ……。 」
霧下みゆき :
「……じゃあ、そう出来るように頑張りましょうっ」 嬉しそうに笑って
毒島 環 :
「聡耶ちゃん……!!」
陽向 夏 :
「でもお姉ちゃん…それってどうすれば……あたしだってあやめと過ごしたいんだ、何かできるならあたしも手伝うよ…」
霧下みゆき :
「ジャーム治療の研究をすればいいのよ。UGNもFHもやってるって言ってたでしょう?」
霧下みゆき :
「どちらでもいいから、組織に入って手伝えばいい。あなた達の協力で、もしかしたら何かが変わることがあるかもしれないじゃない」
灰河原 バツ :
(ほ、本当にそれでいいの、かな……? は、狭間先輩は……)唯子さんの反応うかがう
狭間唯子 :
「……もういい。疲れた」
狭間唯子 :
「永久にそいつを苦しめたいなら勝手にしろ」
GM :
唯子は屋上から飛び降りてその場から去っていきます。
灰河原 バツ :
「あ……!」
毒島 環 :
「……」目を閉じる
陽向 夏 :
「……先輩…」
霧下みゆき :
「勝手にしろ、ですって」 くすっと笑って
霧下みゆき :
「じゃ……みんなはどうするの?聡耶さんは殺したくないみたいだけど」
本埜 聡耶 :
「……」みんなの意見を窺う
陽向 夏 :
「……あたしも、嫌だよ……当たり前じゃん、短い間だったけど一緒に色んな経験をした友達なんだぜ…!!」
灰河原 バツ :
「……ば、バツは正直、あ、諦めた方がいいと思った、けど……」
灰河原 バツ :
「……さ、聡耶ちゃんが、諦めてないのに、あ、諦めろって言えないよ」
毒島 環 :
「……できれば助けたいのは私も同じだ、けど……」
毒島 環 :
「存在するかどうかもわからない方法のために、これからずっとあやめちゃんを止めておかなきゃいけない、そんなこと、本当にできるのかな……?」
毒島 環 :
「……これは、すぐに結論を出していいことじゃないよ。みんな、少し時間を取って考えてみない?」
罪子 :
「……今のわたし達には、まだ知識が足りなさすぎるわ。学園を出てから考えても……わたしも良いとは、思う……」
灰河原 バツ :
「じゃ、じゃあ……あ、あやめちゃんが動けないうちに霧を晴らさないとだね」
罪子 :
「うん……」
毒島 環 :
「うん、まずはここから出て……UGNの力を借りるしかないと思う」
本埜 聡耶 :
「……それは、ごもっとも。 結論を急ぐなんて、私らしくもないです、ね……。」
陽向 夏 :
「で、でもよ…!でも……うう……」
本埜 聡耶 :
「まず最優先すべきはこの学園を出る事。 あやめさんの事に関しては……、その後に解決すべき問題です。 ……優先順位を違える事は、ありません。」
毒島 環 :
「うん、夏ちゃんも、順を追って考えていこう……! 一気に全部なんて解決できないよ」
陽向 夏 :
「……おう、そう…だな…」コクリと頷いて
霧下みゆき :
「……ん、よく分かったわ。だったら今は、あやめさんとなつめさんを連れて、安全な寮に戻らなきゃね」
毒島 環 :
「(……とはいっても、学園を出るまで眠っていてくれるかというのは、正直賭けだ……何度もあやめちゃんが起きて暴れるなら、間違いなく今度は私たちがジャーム化してしまう)」
灰河原 バツ :
「だ、大丈夫、かな。また起きて暴れちゃわないかな……」
本埜 聡耶 :
「あの霧から力を得ていたようですから、霧のない寮に居れば多少は……。 しかし、拘束手段は欲しいですね。 霧の打破手段もまだ見つかっていませんから……。」
木戸あやめ :
「……う、ぅ……」 まだ意識はかすかにあるのか、倒れたまま小さく呻き声をあげる
毒島 環 :
「! 急ごう……あんまり時間はないみたいだ…!」
本埜 聡耶 :
「……では、あやめさんは、私が。」と紙の力も借りて、あやめちゃんを抱き抱える
本埜 聡耶 :
「(友達なんてジャマなだけだって、思ってきたのに。 私を、こんなきもちに、して……。)」
本埜 聡耶 :
「(UGNで誰かのためにジャーム治療なんて、私らしくもない……。 あなたのせいで、もう予定通りの人生は歩めそうにない。一生分の貸し、ですからね……。)」
本埜 聡耶 :
あやめちゃんのロイスの感情を 庇護/隔意N から 幸福感/悔悟Nに変更します!
木戸あやめ :
「…………」 抱きかかえられながら、ぼんやりと聡耶ちゃんの顔を見上げて
GM :
そんな聡耶ちゃんの傍にみゆきが寄って来る。
GM :
みゆきは手を伸ばしてあやめの頬に触れ、
霧下みゆき :
「眠りなさい、あやめさん」
木戸あやめ :
「……ぁ……う……」
GM :
みゆきはソラリスのエネミーエフェクト≪蝕む声≫を使用。
GM :
提案を強制的に従わせるエフェクトの効果で、あやめは命じられるままに眠りについた。
GM :
ジャーム化しているとは思えない程安らかな寝顔で小さく寝息を立てている。
霧下みゆき :
「これでひとまずは大丈夫……。数時間はまず目覚めないわ」
霧下みゆき :
「拘束するより、こっちの方があやめさんもゆっくり休めるでしょう?」 優しく微笑んで
本埜 聡耶 :
「……ありがとう、ございます。 拘束なんて、できればしたくなかったので。」その笑顔から目を逸らし
霧下みゆき :
「えぇ、どういたしまして」
霧下みゆき :
「夏さん、まだ辛いかもしれないけどもう少し頑張れるかしら……?なつめさんを運びたいの。手伝ってもらえる?」 倒れているなつめちゃんの方に歩いて行って
陽向 夏 :
「…うん、大丈夫。こんなとこで折れてられないよな……寮長はあたしが運ぶよ、お姉ちゃんは重いもの持つの苦手だろ?」少し微笑んで
霧下みゆき :
「ありがとう、強い子ね。わたしじゃ難しいから助かるわ」
陽向 夏 :
「へへっ…そんなでも、ないさ…」
GM :
ではそんな感じであやめとなつめを運ぶようにしたところで
罪子 :
「バツさん……」 と罪子が近づいて声をかける
灰河原 バツ :
「罪子さん?」
罪子 :
「……その」
罪子 :
「…………」
灰河原 バツ :
「……な、何か言いづらいこと、かな」
GM :
一緒に戦えなくて、守れなくてごめんなさい、という言葉を押し殺して。
罪子 :
「辛くて、苦しいわよね……。きっと悲しくて、無力感で……いっぱいよね……」
罪子 :
「それでも、あなたは本当によく頑張ってくれたわ……」
GM :
そう言って、バツちゃんを優しく抱きしめる。
灰河原 バツ :
「あ、う……だ、だめだよ、罪子さん、今のバツ、き、汚いから……は、吐いたし」
灰河原 バツ :
「そ、それに……こ、怖くて動けなかったり、う、動けてもうまくいかなかったり……う、うまくやれてない」
灰河原 バツ :
「く、悔しいなあ……お、オーヴァードになっても、だ、だめなままで……」
罪子 :
「……だけど、それでも。わたしは……バツさんもみんなも、よく頑張ってくれたと……思うの……」
罪子 :
「だから、まだ何も終わっていないけど……。今は、少し休みましょう……」
灰河原 バツ :
「…………う、ん」
灰河原 バツ :
震え、強張っていた体からようやく少し力が抜け、罪子さんの方へ重みがかかる
GM :
罪子はバツちゃんの体を受け止めながら、そのまま髪を優しく撫でてくれていた……。
GM :
……あなた達はついに知った。
GM :
レネゲイドウィルスウィルスの恐ろしさを。この力は、忌むべきものでしかないことを。
GM :
そして、ジャームとはいえ、すでにあなた達は人を殺めていたことを。
GM :
これがあなた達の犯した罪。
GM :
仕方なかったのだと正当化しようとしても、心の奥底では絶対に否定することが出来ない罪。
GM :
罪を背負って、あなた達は歩む。いつのまにか、もう後戻り出来ないところまで……。
GM :
シーンエンド。
GM :
登場はPC全員です、登場侵食+5点お願いします。
system :
[ 灰河原 バツ ] 侵食率 : 99 → 104
system :
[ 毒島 環 ] 侵蝕率 : 116 → 121
system :
[ 陽向 夏 ] 侵蝕率 : 84 → 89
system :
[ 本埜 聡耶 ] 侵蝕率 : 102 → 107
GM :
その後、あなた達は学生寮へと帰って来た。
GM :
眠っているあやめとなつめは、みゆきの提案で彼女と夏の部屋に運ぶことになった。
GM :
それぞれのベッドにあやめとなつめを寝かせる。
GM :
あやめは依然としてよく眠っていた。みゆきの言った通り、これならしばらくは目覚めることは無いだろう。
GM :
なつめは先に応急手当はしたものの、まだ気を失っている。
GM :
しかしまだ傷は深いはずだ。落ち着いたところで、罪子が彼女の怪我の具合を確かめようする。
罪子 :
「……え?傷が……」
GM :
罪子の言葉で、あなた達は異変に気付く。
GM :
――ジャーム化したあやめに付けられた体の傷が、完全に癒えていたのだ。
陽向 夏 :
「……え?」一緒になって確認しようとする
毒島 環 :
「どうかしたの…?」
罪子 :
「き、傷が……。全部治っていて……これじゃまるで……」
灰河原 バツ :
「け、怪我が……? そ、それって、寮長も……?」
本埜 聡耶 :
「……オーヴァード化。……あるいは、ジャーム化。でしょうね。」
霧下みゆき :
「……あやめちゃんの攻撃を受けた時かしら。どのタイミングかは分からないけれど……きっとそうね」
陽向 夏 :
「…マジかー…」溜息と共に吐き出す
毒島 環 :
「攻撃を受けたショックで……ってことかな……」
毒島 環 :
「とはいえ、起きてしまったことは仕方ないね……」
陽向 夏 :
「…ジャームになってなきゃ良いな…」
罪子 :
「唯子さんの言っていたことが正しければ、それは多分大丈夫……と思うわ」
GM :
木戸なつめはすでにオーヴァードに覚醒していた。
GM :
しかし、この学園の霧の中でジャーム化した者は皆あの異形の姿へ変貌する。
GM :
なつめが人の形を保ったまま覚醒しているのなら、彼女はおそらくジャーム化していないことになるだろう。
霧下みゆき :
「とはいえ、色々とショックが大きかったのかまだ当分は眠ったままかしら……」 なつめの頬をつっついて
毒島 環 :
「起きたらどう説明したらいいんだろう……」頭を抱える
陽向 夏 :
「そっか…なら、安心……でもねえか…」
灰河原 バツ :
「ば、化物って言ってたくらいだから……う、うん」
本埜 聡耶 :
「……私が説明しますよ。 説明するのは慣れてますから。 自分もオーヴァードになった今なら呑み込める話でしょう。」
毒島 環 :
「大丈夫……?」背負いすぎなんじゃないかとちょっと心配
陽向 夏 :
「……ああ、ちょっとそういうとこを聡耶に頼りすぎてる気がする。あたしも少しはフォローするぜ」
本埜 聡耶 :
「……心配無用です。 私は大丈夫。 」
灰河原 バツ :
「そ、そうだよ……あ、あやめちゃんのこと責めそう、だし」
本埜 聡耶 :
「……責める? 私は事実をありのままに伝えるだけですよ。」
灰河原 バツ :
「そ、それに耐えられなかったら、ジャーム化待ったなし、だよ……」
本埜 聡耶 :
「ならば、彼女がしたことは包み隠して『あなたはなにも悪くない』と甘い言葉で守ってあげるんですか?」
灰河原 バツ :
「そ、そうは言ってない、でしょ……! つ、伝え方の問題だって言ってるんだ、じ、事実なら何だって言っていいわけじゃない……!」
本埜 聡耶 :
「…………。」
灰河原 バツ :
「……ご、ごめん、こ、こんな強く言うつもりじゃな、なかった」
毒島 環 :
「でも、バツちゃんの言うことはもっともだと思う。寮長さんまでジャームになったりしたら、もう私たちも持たないかもしれない…」
陽向 夏 :
「どうしたものかなぁ…なんだか頭がいっぱいいっぱいだよ…」髪を指でくるくると弄る
陽向 夏 :
「……でも、やんなきゃなんねえんだよな…」
霧下みゆき :
「まあまあ……。聡耶さんだって当然なつめさんにジャーム化してもらいたいわけじゃないんだから。皆のその気持ちがあればきっと大丈夫よ」
霧下みゆき :
「それより、まずはこれからどうするかを考えた方が良いわ」
本埜 聡耶 :
「これから……。 愛沢ことなの撃破手段を探す事、ですね。」
陽向 夏 :
「んだな…」
霧下みゆき :
「えぇ、そういうこと」
灰河原 バツ :
「……そ、そうだ。ひ、日向さん、ちょっと」遠慮がちに袖を引っ張って部屋の隅に行こうとする
陽向 夏 :
「お、お…どうした?」引っ張られていく
灰河原 バツ :
「え、えっと……よ、よいしょ……!」おもむろに上着を脱がしにかかる
陽向 夏 :
「うおお…!?ど、どうしたバツ…なんかあたしの服に入ったか…!?」上着がめくれる程度
灰河原 バツ :
「そ、そいうわけじゃ……ああ、やっぱり」めくれた服の下の傷を確認して
灰河原 バツ :
「そ、その……ば、バツ、救急セット使ってなかったから。け、怪我、見せてもらえるかなって」
陽向 夏 :
「ああ~……(合点のいった顔)」
灰河原 バツ :
「い、言いづらくて……ご、ごめんね、バツのせいで」救急箱開いて背中側から手当開始しながら
陽向 夏 :
「ん、お前だけのせいなんかじゃないさ……ほら、頼んだぜ?」
灰河原 バツ :
「……ううん。ば、バツが怖がらずに、最初からちゃんと動けてたら……た、たぶんあやめちゃんが暴れることはなくって、ひ、陽向さんがこんな怪我することなくて……だ、だから、この怪我はバツのせいなんだ……」
陽向 夏 :
「……だーかーらっ」くるっと振り向いて
灰河原 バツ :
「うぇ」突然振り向かれて
陽向 夏 :
「そこまで思い詰めなくて大丈夫だ、これからはきっとうまくいく、あたしもそう思うことにするっ…!……だから、そう一人で悩まないでくれ。」両手で頬を包んで、目をまっすぐ見つめる。
陽向 夏 :
「……空元気でも良いんだ、じゃねーといずれ折れちまうからな。今だけは虚勢を張っても良い、悩むのは…これが終わってからにしよう、な?」
灰河原 バツ :
「あ……う……ば、バツには難しい……けど、が、頑張ってみる……よ」目をまっすぐ見られると落ち着かず視線を右往左往させるも、うつむき気味に視線を合わせて頷いてみせる
陽向 夏 :
「うっし、その意気だ!んじゃ手当の方は頼んだぜ?」
灰河原 バツ :
「う、うん……あ、ありがと……」
灰河原 バツ :
2d10 治療ダイス
DoubleCross : (2D10) > 12[10,2] > 12
system :
[ 陽向 夏 ] HP : 3 → 15
灰河原 バツ :
まあ期待値は超えた、うん
GM :
ではこれからどうするか。あなた達は愛沢ことなを倒す方法について話し始めたところで。
罪子 :
「方法なら……。ある、わ」
GM :
ずっと黙り込んでいた罪子がそう口を開いた。
毒島 環 :
「罪子さん……? 何か知ってるんですか?!」
灰河原 バツ :
「な、何か方法が……?」
罪子 :
「えぇ……」 少し言い辛そうにして
罪子 :
「……旧校舎の魔物の力を、使うの」
本埜 聡耶 :
「な……!?」
陽向 夏 :
「魔物の…?」
灰河原 バツ :
「あ……そ、そういえば、罪子さんがかけてた封印は解けちゃったはずだけど、で、出てきてないね……?」
霧下みゆき :
「確か、もう愛沢ことなが持っていっちゃったはずじゃなかったかしら?」
本埜 聡耶 :
「ええ、確定情報ではないとはいえ、そう聞きましたが……。 どのようにその力を使う、というのでしょう……。」驚いてズレたメガネをととのえ
罪子 :
「わたしもずっとそう思っていた。だけど領域を広げて学園を見た時、中等部校舎と一緒に旧校舎の方も見たの」
罪子 :
「霧で気配まで隠されてしまっていたけれど、魔物は愛沢ことなに回収されずに今も旧校舎の地下にいたわ」
罪子 :
「今まで、わたしにはちゃんとした知識が無かったから分からなかったのだけど……」
罪子 :
「あの魔物は図書館の本に書いてあったレネゲイドビーイングの種別だと、きっと協力型のレネゲイドビーイングだったんだと思う……」
罪子 :
「百年前、FHの人間が魔物をその身に宿そうとしていたところを見たのよ」
毒島 環 :
「協力型の…人間に憑依? するっていう…」
陽向 夏 :
「合体、みたいな…」
霧下みゆき :
「使役したり、力を借りたり……って感じかしら……?」
灰河原 バツ :
「あ、あのピンクには使えてないってこと……?」
罪子 :
「きっと人間にしか宿れないのよ。だから、同じレネゲイドビーイングの愛沢ことなはまだ魔物に手を出せていないんだと思う……」
本埜 聡耶 :
「なるほど、相性の問題……。 」
罪子 :
「……だけど、多分理由はそれだけじゃない」
罪子 :
「あの時見た人間は魔物を憑りつかせるのに失敗していたわ。……魔物の力が強力すぎて、体が耐えきれず死んでしまったの」
灰河原 バツ :
「じゃ、じゃあ……も、元が人間のオーヴァードなら、耐えられるのかな……?」
罪子 :
「かもしれないし……。そうでもない、かもしれない……。資格があるのは、人間のオーヴァードだけなことは確か、だけれど……」
毒島 環 :
「私たちの誰かが、あれと協力できる可能性があるってことか……」
陽向 夏 :
「なるほどー…?」
本埜 聡耶 :
「しかし、そもそも危険な存在だからこそ封じていたハズ……。 利用などできるのですか? 逆に利用されるリスクが高すぎるのでは?」
灰河原 バツ :
「で、でもピンクが動いてないなら、さ、先に動いた方がいいと思う……つ、使えるFHの人が来ちゃったら、いよいよ手遅れだよ」
罪子 :
「元々人間のオーヴァードが使うための存在なら、利用は出来るはず……で、でも……っ」
陽向 夏 :
「だなー…使えるもんは使ってみるか…?でもなんか怖えーよな…」
霧下みゆき :
「失敗したら死んじゃうわけだものねぇ……」
灰河原 バツ :
「えっ」
本埜 聡耶 :
「FHが連れてきた人間なのですから、旧校舎の魔物に適合せずに死んだ人もオーヴァードだったと考えた方が自然ですよ。」
陽向 夏 :
「それだよな、やっぱ死にたくはねーけど…力は欲しい……贅沢な望みすぎるよなー…」
毒島 環 :
「……リスクが高すぎるけど、もう安全な策なんてないよ」
灰河原 バツ :
「……」視線が右往左往
本埜 聡耶 :
「だからと言って、犠牲のリスクが高く付きまとうものを『策』などと言わない! それは無謀です!!」
毒島 環 :
「それなら、UGNの人が助けに来てくれるのを待つしかないけど……」
毒島 環 :
「校舎を見回って使えそうなものを探すにも、ジャームとぶつかる危険性は高いし、成果が上がる見込みも薄いか……」
灰河原 バツ :
「……FHの方が先に動いちゃうかもしれない、よね。助けが来るまであやめちゃんと寮長をおさえておけるか……そ、それに」
灰河原 バツ :
「ば、バツたちも、ジャーム化、するかもしれない」
毒島 環 :
「……」
陽向 夏 :
「……やっぱ行くしかねーよ、ここでうだうだしてても時間を食うだけだ…!」
本埜 聡耶 :
「……っ」
灰河原 バツ :
「い、行こう……し、死ぬのは怖いし、い、嫌だけど……」
灰河原 バツ :
「み、みんながジャーム化しちゃったり……じ、自分がジャーム化してみんなを襲う方が、もっと嫌だ」
陽向 夏 :
「ここからきっとうまくいくさ、聡耶にまた感情論って言われるかもしんねーけど、今はこうやって前を向くしかねえ……とあたしは思う!」
毒島 環 :
「……もし誰かひとりが挑戦しなきゃいけないなら……私は飛び込む覚悟があるよ」
本埜 聡耶 :
「…………誰かが、じゃないんですよ。」
本埜 聡耶 :
「……もう、誰も、逝ってほしくないんです! 」
毒島 環 :
「……」
灰河原 バツ :
「ば、バツも同じだよ……だ、だから行くんだよ……!」
陽向 夏 :
「……あたしもだ!!だから動かなくちゃなんねぇ!!もうこれ以上あたし達の目の前で誰の死もみたくねえし起こさせたくねえ!!」
本埜 聡耶 :
「だからって、そんな、不確定な…………。 」
毒島 環 :
「聡耶ちゃん……」
灰河原 バツ :
「た、助けに来てくれるのは、確定してるのか……!?」
毒島 環 :
「……私もここから誰かが助けてくれる見込みがあるなら、待つのが賢明だと思うよ」
毒島 環 :
「でも、聡耶ちゃんの言っていることはそういうことじゃないように聞こえるよ」
本埜 聡耶 :
「…………」
灰河原 バツ :
「あ……あやめちゃんがまた暴れるかもしれない、寮長もジャーム化するかもしれない……そ、外だって、UGNがFHに負けて、み、みんなのお父さんお母さんだって危ないかも……か、確定してることなんて、何も……何も、ない!」
灰河原 バツ :
「し、死なせたくないのに、う、動かなかったら……も、もっと後悔する……!」
陽向 夏 :
「一緒に行こう、聡耶!あたし達でやるんだ!」
毒島 環 :
「誰かがリスクを取って犠牲になるかもしれない、それくらいなら、とりあえずは安全なこの寮でずっと過ごしていたほうがいい」
毒島 環 :
「それはある意味正しいのかもしれない。でも、今までそうしてきた結果……」
毒島 環 :
「私は……また、失ってしまった……!」
毒島 環 :
「たしかになんの保証もない選択かもしれない、でも、未来が必要なら、行くしかないよ……!」
本埜 聡耶 :
「……そう、ですね。 今回ばかりはあなたたちの言い分が、正しいのでしょう。」
本埜 聡耶 :
「頭ではわかっています。 わかっているのです。 」
本埜 聡耶 :
「なつめさんに対する態度といい……、私は、冷静ではないようです。」
本埜 聡耶 :
「まったく私らしくない……、ごめんなさい。 すぐ戻ります。」そういって部屋を出ていこう
灰河原 バツ :
「あ、う……」手を伸ばしかけて見送る
毒島 環 :
「……待ってるよ。心の準備は必要だから…」
陽向 夏 :
「…おう、待ってるぜ。」
本埜 聡耶 :
部屋には、荷物が詰まったままの段ボールがいくつか置かれていた。 さっきまでは『またあした』があると信じていたのだ。 ――キレイに片付いているベッドに腰掛ける。
本埜 聡耶 :
「(中等部の頃は『本棚を置くスペースが足りない』と狭く感じた寮室も、いざルームメイトがいないと広く感じるものですね……。)」
本埜 聡耶 :
『いままで殺していた生徒に対する罪悪感と無力感』『姉に代わる支えになれていたら』過去への後悔。ベッドに手を置く。――心を落ち着けた温かい手は、もう重ならない。
本埜 聡耶 :
『旧校舎の魔物の犠牲者が出るのではないか』『私にあやめさんを救う事ができるのか』未来への不安。――締め付けられる胸の代わりにベッドのシーツを掴む。
本埜 聡耶 :
「(私にはひとりでやっていける強さがある。 友人なんて時間の無駄。……ひとりでいる事こそが効率的だと思っていましたが、)」
本埜 聡耶 :
「(不必要な関係だと思っていたのに、あやめさんがいなくなっただけで、私の心は、こんなにも……。)」
本埜 聡耶 :
死と隣り合わせの今の学院において、いかに木戸あやめが心の支えとなっていたか、失ってはじめて思い知る。
本埜 聡耶 :
心中を試みた母の苦悩も、旧校舎の脅威の存在も、木戸あやめを心の奥底ではもう…かけがえのない友人だと思っていたことも、
本埜 聡耶 :
いつも、知るのは、取返しが付かなくなってから。
灰河原 バツ :
コン……コン。
本埜 聡耶 :
「……すぐに戻る、と伝えたハズですが。」そちらに目をくれずにノックに返答する。
灰河原 バツ :
返事に答えず、しっかりした返答で相手の状態が話のできないようなものではないと判断したのか。そー……っと扉が開き、片目だけ室内を覗く。
本埜 聡耶 :
「それではホラー映画ですよ。髪を切ってください。 ……罪子さんの武器はハサミですし、おあつらえ向きでしょう。」扉が開く音でそちらを見て
灰河原 バツ :
「…………」
本埜 聡耶 :
「……何の用ですか? 時間がないので戻れ、と? それなら、先にいってもいいですよ、別に。」
灰河原 バツ :
相手の目の前に立ち、視線を合わせるだけの度胸がないのか、膝辺り眺めるうつむき加減でしばらく回答を探しているようだった。が……
灰河原 バツ :
「…………ふ、フフッ」
灰河原 バツ :
突然、脈絡もなく吹き出す。
本埜 聡耶 :
「……なにかおかしいところでも? 」
灰河原 バツ :
「そ、そう。来るまで……来てからも、色々考えてたはずなんだけど。こ、ここまで来て……な、なんだか、おかしくなっちゃって」
本埜 聡耶 :
「?」
灰河原 バツ :
「だ、だってさ。ま、前までだったら、こんあ時に弱気出すなんてバツの役で、そ、それを正論で殴っ……ひ、引き戻してくれるのが聡耶ちゃんの方で」
灰河原 バツ :
「こ、こんなふうに逆の立場になるなんて、なんだかおかしいねって。そ、そんなこと考えたら、なんか言うこともなくなっちゃって、ふ、フフフ……っ」
本埜 聡耶 :
「……ふ。 正論で殴るなんて語弊しかありませんね。 」目を伏せながらも微笑んで軽口をたたく
本埜 聡耶 :
「ですが、まあ、おかしい。 コミュ二ケーション能力が不足しているあなたが来ることがまず。」
灰河原 バツ :
「ず、ずいぶんない、言われようだなあ……! こ、これでも少しは、こ、コミュ強になったはず……だよ? フフ」
本埜 聡耶 :
「いままでに指摘したその話し方が治っていないのに、自信たっぷりですね。」
灰河原 バツ :
「そ、そりゃあ自身もつくってもんだよ……な、なんせ、あの堅物理屈屋の聡耶ちゃんと、こうやってこ、コミュニケーション取ってるんだからね」
本埜 聡耶 :
「そうですか。……まあ、あながち間違った自己評価でもない、かもしれませんね。」
灰河原 バツ :
「ふ、フヘヘ……ま、まあ、変わったのはバツの方だけじゃないんだろうけどね」
本埜 聡耶 :
「…………バツさん。」
本埜 聡耶 :
「迷惑をかけます。……私、すっかり臆病になってしまったようで。」
本埜 聡耶 :
「というのも、『殺されて』と言われたのは……、初めてじゃなくて。」
本埜 聡耶 :
「母親に言われた事があるんです。 心中を提案されて、断って。……そのあと、母は死にました。」
本埜 聡耶 :
「もう乗り越えた。もうトラウマではない。と思っていたのですが……、その記憶が呼び起こされて、あやめさんも、もう戻らないんじゃないかと。」
本埜 聡耶 :
「……怖いんです。」
灰河原 バツ :
「……そっかあ」
灰河原 バツ :
「こ、込み入ったこと、話してもらったお礼に、ば、バツも自分のことを……す、少し話すよ」
灰河原 バツ :
「ば、バツも……」
本埜 聡耶 :
「家族を失くしてる、でしょう?」
本埜 聡耶
:
「罪子さんに死者蘇生の方法なんて聞いていましたから、そんなところかと思うのですが。」
灰河原 バツ :
「そ、そう。ママがいないんだ……小2? 3? の頃だったかな。癌だったんだって」
灰河原 バツ :
「さ、聡耶ちゃんからしたら、自然な別れで、む、むしろ羨ましいくらいかもしれない、けど……」
灰河原 バツ :
「ば……バツはむしろ、聡耶ちゃんの方が、う、羨ましかった」
本埜 聡耶 :
「……それは何故?」
灰河原 バツ :
「ま、ママは……い、言ってくれなかった。一緒に死んでほしい、なんて。きっとそれが普通、なんだろうけど」
灰河原 バツ :
「た、たぶん……あの時のバツだったら、そう言われてたら、きっと一緒に死んだんだろうなって思う」
本埜 聡耶 :
「…………」
灰河原 バツ :
「な、何もできることがなくって。何も、お願いしてもらえなくって。結局、最後まで、一度もしてほしいこと、何も聞けないまんまいなくなっちゃった」
本埜 聡耶 :
「……ふむ。 やはりバカですね、バツさんは。」
本埜 聡耶 :
「願い事を伝えなくても、推測はできるでしょう。 親しい家族なら。 ……あなたの母親はどんな人だったんですか。 いまのあなたに何を望むんですか。」
灰河原 バツ :
「そ、そんなの、こっちが聞きたいんだよなあ……ほ、本当に、しっかりしちゃってた人だったから」
本埜 聡耶 :
「ですが、少なくとも死ぬことや引きこもることじゃないでしょう。」
本埜 聡耶 :
「あと死ぬとか殺すとかカンタンに言わないでください。 殺しますよ。」
灰河原 バツ :
「ふ、フフ、自分は言ってるくせに」
灰河原 バツ :
「…………本当は。」
灰河原 バツ :
「本当は、バツね。オカルトなんか信じちゃいないんだ」
本埜 聡耶 :
「……それは、衝撃のカミングアウトですね。 しかし、何故?」
灰河原 バツ :
「ば、バツ、良い子だったんだよね。誰にも怒られたことない、聞き分けの良い子だったんだ。い、今じゃ見る影もないだろうけど」
本埜 聡耶 :
「……ないですね。まったく。」
灰河原 バツ :
「ま、ママがいなくなって……何もお願いされないし、お、怒られたこともないままで。だ、だったら。ま、ママが一番嫌がることをしたら。し続けたら」
灰河原 バツ :
「し、死んだママにこだわり続けたら。ぱ、パパは怒ってくれるかなって」
本埜 聡耶 :
「……」
灰河原 バツ :
「ふ、フヒヒ……け、結局、一度も怒ってもらえないまんま、引っ込みもつかなくなって、本当に歪んじゃったんだけどね」
灰河原 バツ :
「あ。し、信じてはないけど、い、今はオカルト好きなのは本当だよ」
灰河原 バツ :
「つ、罪子さんに聞いたのも、あれは本心。ず、ずっと信じられてなかったことでも、つ、罪子さんみたいなオカルトが本当にあったら、できても不思議じゃないでしょ? ま、まあ、そんな都合のいいことはなかったけど」
本埜 聡耶 :
「バカですね、もう。 修復可能な関係なら、過去よりも今を見て、正しい行動をとった方が建設的なのに。」
本埜 聡耶 :
「……っていうか、私の相談に乗りに来たんじゃないんですか? 私が相談に乗ってどうするんです。」
灰河原 バツ :
「ふ、へへ……ご、ごめん」
本埜 聡耶 :
「ですが、まあ……」
本埜 聡耶 :
「他人に勉強を教えるように、と言いますか、私のきもちにも、自分の言葉で整理がついた気がします。」
本埜 聡耶 :
「今を見て……、正しい行いを。 」
本埜 聡耶 :
「昨日までは旧校舎の幽霊やオーヴァードが未知の存在であり、信じられない虚構だったように、旧校舎の魔物との適合も、ジャームの治療法もまた未知。」
本埜 聡耶 :
「ないと決まった訳では、ない。 ……そこには可能性があります。」
本埜 聡耶 :
「他に道がないのならば、行くしかない。」
本埜 聡耶 :
「さきほどみなさんが言っていた通りですが、誰かに言われた正論は、正しくとも呑み込めるわけではない。 ええ、学びました。 気持ちの整理が大事……ですね。」
灰河原 バツ :
「そ、そう……ば、バツ、言われた通りバカだから、あんまり上手く言えないけど」
灰河原 バツ :
「さ、さっきのじゃあ、正しくても聡耶ちゃんが納得できないまま無理やりって感じだったから、そ、そりゃあすっきりしないわけだよね」
灰河原 バツ :
「だ、だから、すっきりさせにきたわけだ」
灰河原 バツ :
「す、すっきりした?」
本埜 聡耶 :
「……まあ。 すこしは、胸のつかえがとれた気はします。」
灰河原 バツ :
「よ、よかった」
灰河原 バツ :
「あ、あと、よかったついでに……よ、余計な一言だろうけど」
本埜 聡耶 :
「?」
灰河原 バツ :
「……もしあやめちゃんがいなくなっても、一人にはしないよ」
本埜 聡耶 :
「………………」驚いたように
本埜 聡耶 :
「……バカですね、まったくもう。」ベッドから立って、笑いながらデコピン
灰河原 バツ :
「あぇっ」不意打ちでのけ反る
灰河原 バツ :
「へ、へへ……笑わせた」
本埜 聡耶 :
「勝ったみたいな雰囲気出さないでください。もう……、ほら行きますよ!」
灰河原 バツ :
「あ、ま、待ってぇ……!」
本埜 聡耶 :
「バカとは言いましたが、……嫌いではないバカですね。」呟いて
本埜 聡耶 :
「はいはい、置いていきませんよ。 あまりに遅いと置いていきますが。」そう強引に手を引いていく
灰河原 バツ :
「あ、あぇ? なんて? おっ……へ、へへ」驚いたように間抜けな声を漏らすも、握り返し、しっかりついていく
GM :
では聡耶ちゃんとバツちゃんはみんなの待つ部屋に戻って来る。
本埜 聡耶 :
「おまたせしました。」
灰河原 バツ :
「ま、ました」
陽向 夏 :
「よっ、おかえり……ん?なんか憑き物が落ちたみたいな顔だな?なんかあったか?」
罪子 :
「……おかえりなさい」
毒島 環 :
「おかえり…!」
本埜 聡耶 :
「……ただいま? 」言いなれていないので困惑気味に
灰河原 バツ :
「ふ、フヒヒ……か、カウンセラーバツの、手腕?」
本埜 聡耶 :
「なにがあったか……という問いについては答えかねます。」
本埜 聡耶 :
「私は、バツさんにいきなりベッドに押し倒されて……。」
毒島 環 :
「え、ええっ!?」
本埜 聡耶 :
「これ以上は、とても言えません。ごめんなさい。」
灰河原 バツ :
「え、ええっ!? じ、事実無根……!」
霧下みゆき :
「あらあら……随分仲良くなったのねぇ……」
陽向 夏 :
「お、おお…!?お前達…そんな仲、だったか…?」
本埜 聡耶 :
「まあ、それは嘘なのですが。 実際は、自称・カウンセラーバツさんの悩みを、何故か私が聞いていたのです。 ミイラ取りがミイラになりましたね。」
灰河原 バツ :
「……ま、まあ、うん、そう。あらかた、そう」
霧下みゆき :
「そうだったの?悩みが解消されたなら良かったけど……それじゃ、結局これからどうする?」
陽向 夏 :
「そ、そっか…ともあれスッキリできたのならよし!」
本埜 聡耶 :
「旧校舎の魔物の力を使う。 ダメそうなら全力で止める。 それしかありません。 ……覚悟はできました。」
毒島 環 :
「なんだ嘘かあ…ま、でも聡耶ちゃんの調子が戻ったみたいで何よりだ!」
霧下みゆき :
「そう。聡耶さんまで決めたのなら、わたしには止められないわね」
霧下みゆき :
「罪子さんも、もう覚悟を決めるしか無いんじゃないかしら」
罪子 :
「…………」
灰河原 バツ :
「そ、そう。これで、一致団結」
罪子 :
「……分かった。じゃあ、今から魔物の場所まで案内する」
罪子 :
「だけど、あれを見てあなた達が無理だと判断したら……引き返す……でもいい、わよね……?」
本埜 聡耶 :
「ええ、臨機応変にいきましょう。 他の手が見つかる可能性もゼロではないので。」
灰河原 バツ :
「だ、大丈夫。ちゃ、ちゃんとその場で判断できるよ」
陽向 夏 :
「そんなになのか、その魔物ってヤツは…?」
罪子 :
「……うん」
毒島 環 :
「まずは、その魔物に会わないとだね…!」
霧下みゆき :
「…………」 少し窓の外を見てから、椅子から立ち上がってカーテンを閉めて
霧下みゆき :
「じゃ、行きましょうか?」
陽向 夏 :
「…おうっ!」顔をパシパシと叩き、気を引き締める
本埜 聡耶 :
「……? ……はい。」
灰河原 バツ :
「よ、よし……!」気合い入れて蝋燭付き鉢巻をギュッとしめる
GM :
ではここから旧校舎に向かいますが、その前にしたいこととかはあるかしら
本埜 聡耶 :
ないですです! もう十二分に自由にさせてもらったので!!
灰河原 バツ :
大丈夫!
陽向 夏 :
だいじょーぶ!
毒島 環 :
だいじょぶよ!
GM :
了解です、ではでは
GM :
旧校舎の周りは深い霧に覆われていた。
GM :
だが、中等部校舎の時と違ってジャームの気配は一切しない。
GM :
おそらく、この周辺のジャームはすでに唯子が倒したのだろう。
GM :
旧校舎に辿り着いたあなた達は、昇降口から中へと侵入する。
GM :
罪子に案内されて向かった先は、一階にある教室だった。
GM :
何の変哲もないただの教室だ。地下室への入り口は見つからない。
罪子 :
「みんな、少し待っていて。今開くから」
GM :
罪子はそう言うと、オルクスのイージーエフェクト≪テレキネシス≫を使用。
GM :
教室の机を手を使わずに移動させ、とある規則的な並びで配置する。
GM :
すると、予め決められていた机の配置による重みで床のスイッチが作動した。
GM :
教室の片隅にある床板が複雑に変形して外れ、地下室へと続く階段が現れる。
罪子 :
「……出来たわ。ここが、魔物のいる地下室への入り口」
本埜 聡耶 :
「まさかこのような仕掛けが旧校舎にあるとは……。 知らなければ足を踏み入れる事は絶対に出来ないでしょうね。」
陽向 夏 :
「おーすげえ、まさに隠し通路…学校にこんなのがあるんだな…」
灰河原 バツ :
「す、すごい……さ、サスペンスものとかで、よくあるやつ……!」
毒島 環 :
「この先に、魔物が…」
罪子 :
「わたしがモルフェウスの能力で作ったの。もし旧校舎に侵入されてもすぐに地下室に辿り着けないように、って」
本埜 聡耶 :
「なるほど。結界と仕掛けによる二重の守りという訳ですか。」
霧下みゆき :
「よく考えられてるわね。こんなの気付けないし、罪子さんがいないと辿り着け無さそう」
灰河原 バツ :
「こ、これ罪子さんお手製……!? ひゃ、百年ってすごい……」
毒島 環 :
「100年ものの守りだもんね……」
陽向 夏 :
「へー…流石罪子さんだな、用意周到って感じ」
罪子 :
「そ、そんなに言う程でもないわ。それより、行きましょう?ついてきて」 照れくさそうに口元を巫女服の袖で隠しながら、階段を先に降りていく
本埜 聡耶 :
「はい。 あまり先行しないでくださいね。」ついていく
罪子 :
「えぇ。むしろ、先に行きすぎるとみんなが迷っちゃうから……」
陽向 夏 :
「そんな入り組んでんだ…」ついてくついてく
灰河原 バツ :
「きゅ、旧校舎の地下ってロマンだなあ」ついていきつつ
毒島 環 :
「できればもっと平和なときに来たかったね…」
本埜 聡耶 :
「(あやめさんがいたら『地下は暗くて怖い』と遅れそうになって、手を引く事になっていた、でしょうね……。)」
GM :
あなた達は先頭を進む罪子に続いて、地下室へ続く薄暗い階段を降りていく。
GM :
地面を掘るなどの方法でこの階段以外からの侵入を防ぐためなのだろうか。
GM :
階段内はまるで異次元空間のように捻じ曲がっているうえに、道が分かれて迷宮化していた。
GM :
その上罪子のオルクスの能力で方向感覚を狂わされるように作られているらしい。
GM :
階段を降りているはずなのに、本当は別の方向に向かっているかのように錯覚してしまう。
GM :
罪子が先導してくれていなければ、あなた達はきっと今頃はぐれて異次元の迷宮に取り残されていただろう。
GM :
そんな複雑化した階段を何分もかけて降りていくと、やっと地下室の扉の前まで辿り着く。
GM :
地下室は異常な熱で満ちているらしい。扉越しにもその熱さが伝わってくる。
GM :
……だというのに、あなた達は熱さよりも悪寒を感じるだろう。
GM :
その原因は、この扉の先に待つ者の気配のせいだ。
GM :
古代から存在し、世界をも滅ぼす力を持つ旧校舎の魔物。
GM :
まだ姿も見えていないと言うのに、その圧倒的な気配を感じるだけであなた達の体内に宿るレネゲイドがざわめき始める。
罪子 :
「……ついた。この先よ」
本埜 聡耶 :
「……なるほど、罪子さんがああ言っていた意味がわかってきました。」
灰河原 バツ :
「こ、ここから一人で帰れって言われたら、そ、遭難確実だよ……」腕を抱えて震えをこらえつつも、肌はじっとりと汗ばんでいる
陽向 夏 :
「……い、嫌な予感しかしねーな…!ビビんなあたし…気張れ気張れ…!」
毒島 環 :
「……」ざわつく腕を抑える
霧下みゆき :
「帰る時はみんな一緒……だけど、どうする?進むの?」 いつも微笑してるみゆきも冷たい汗をかいている
本埜 聡耶 :
「ええ、進みましょう。 他に道はないのですから。」
陽向 夏 :
「あ、あったりまえだぜ…!ここで帰ったら女が廃るぜ…!」
毒島 環 :
「覚悟はできてるよ……絶対に、みんなで生きて帰るんだ」
灰河原 バツ :
「こ、ここまで来たら行くしかないんだよなあ……!」
霧下みゆき :
「それもそうよね」 小さく笑って
罪子 :
「……開けるわ」
GM :
罪子が扉を開け、あなた達はその先へと進む。
GM :
そこはもはや地下室とは呼べない場所だった。
GM :
この部屋を襲う高熱によるものか、百年もの間影響を与え続けたレネゲイドによるものか……。
GM :
原因は分からないが、部屋の形は歪に溶け変わり、まるで洞窟の中のようになっていた。
GM :
そして、火の粉が吹き荒ぶる部屋の中心に魔物は存在していた。
GM :
それは、体長三メートルを超える巨大な狼の形をしていた。
GM :
その体は紅蓮の炎で覆われて、常に燃え続けている。
GM :
炎の狼はただそこに黙って佇んでいる。だというのに、あなた達のレネゲイドは激しく共振している。
GM :
気を少しでも緩めれば暴走か、ジャーム化にまで持っていかれそうになるとあなた達は恐怖と共に理解するだろう。
魔物 :
「――ようやく来たか、人間」
GM :
炎の狼はあなた達を見据えながら、低い声でそう言った。
毒島 環 :
「……お前が、魔物……!」必死に勝機を保つ
陽向 夏 :
「おっ…ぉ、ぉ……しゃ、喋ったぁ……!!」
霧下みゆき :
「高い知能を持つレネゲイドビーイング、って推測は……当たりだったみたいね……」
灰河原 バツ :
「あ、ぐ……よ、ようやく……? ま、待ってたのか……?」蝋燭の炎が共鳴して激しく燃え上がる
本埜 聡耶 :
「…………そうなのでしょうか。」背筋を冷たいものが這うが、無視する
魔物 :
「封印が解かれていたからな。そろそろ来る頃だと思っていた。なぁ?番人よ?久しぶりではないか」 罪子を見て
灰河原 バツ :
「ま、待ってたのは罪子さん……?」
罪子 :
「……えぇ、久しぶりね」
罪子 :
「零狼(レイロウ)」
本埜 聡耶 :
「レイロウ……? では、玲瓏女学院というのはもしや……。」
毒島 環 :
「こ、この魔物に由来する名前だったり……」
陽向 夏 :
「れい、ろう……?あ、ああ~~~…!!」
零狼 :
「そうだ。おれの名は零狼。原初の焔を起源とする者だ」
零狼 :
「玲瓏女学院だったか?ファルスハーツも捻りの無い名前をつけたものだな」
灰河原 バツ :
「え……じゃ、じゃあ、学院自体、FHが作った……?」
陽向 夏 :
「えっ、この学院に名前つけたのFHなのかよ…!?」
霧下みゆき :
「そういうことでしょうね。今はどうかは知らないけど、元々は零狼に捧げる生贄を作るための学園だったのでしょう」
毒島 環 :
「最初からFHの息がかかった学校だったっていうことか……」
零狼 :
「ま、そんなことはどうでもいい」
零狼 :
「お前達、おれの力を欲して来たんだろ?」
灰河原 バツ :
「そ、そう! 霧の結界、なんとかするために……!」
陽向 夏 :
「そ、そうだっ!あんたの力を貰いにきたんだ!」
毒島 環 :
「その通りだ…!」
本埜 聡耶 :
「(……しかし、この存在の力を人の身に宿せるものなのでしょうか。)」
零狼 :
「では、おれを使うのはどの人間だ?前に出な」
陽向 夏 :
「………じゃ、じゃああたしが一番槍だっ!」
毒島 環 :
「な、夏ちゃん…!」
霧下みゆき :
「夏さんが……!?」
灰河原 バツ :
「ひ、日向さん……!?」
本埜 聡耶 :
「……」
陽向 夏 :
「サラマンダーで炎を扱えるし、お前も燃えてるし…相性バッチリだろ!……多分っ!!」
霧下みゆき :
「そうかもしれない。だけど……良いの?」
陽向 夏 :
「ああ、構わねえ……」
陽向 夏 :
「でも、誰かしらやんなきゃなんねぇからな…あたしがその誰かしらになるのは構わねえだろ…!」再び零狼に向き直る
毒島 環 :
「夏ちゃん……」感服
霧下みゆき :
「……そうね」
GM :
みゆきは夏ちゃんに近付き、後ろから抱きしめる。
霧下みゆき :
「でも大丈夫よ、夏さん」
霧下みゆき :
「それでもあなたは絶対に死なない。わたしが保証してあげる」 耳元で夏ちゃんだけに聴こえる声で囁く
陽向 夏 :
「っ!へへっ…ありがとう、お姉ちゃん…!」
陽向 夏 :
「よーし、覚悟が決まったぜっ!どんと来やがれってんだ!」
GM :
みゆきは夏ちゃんに微笑み返した後、背中を向けて離れる。
毒島 環 :
「……」固唾を飲んで見守ってる
零狼 :
「お前か。名前は何という?」
陽向 夏 :
「陽向 夏だ!熱そうな名前だろ!」ふんす
零狼 :
「陽向夏。おれの問いかけに答えろ」
零狼 :
「お前はおれの力を使って何を壊す?」
陽向 夏 :
「あたしが壊すものは……」
陽向 夏 :
「だからお前の力で、この学院を包む霧と一緒に…!悪を消し飛ばしてやんだ!」
陽向 夏 :
「……あとな、力は壊すために使うだけじゃねえ。護るために使ってやる、あたしの目の前でもう誰も死なせやしねえ!」
零狼 :
「……ふん。護るためか。力を振るう理由を都合よく正当化した、くだらん願いだ」
零狼 :
「だが、良いだろう。おれは退屈してるんだ」
零狼 :
「楽しませてくれりゃあそれで良い。力を貸してやる」
陽向 夏 :
「!」
零狼 :
「ただし……」
陽向 夏 :
「た、ただし…?」
GM :
零狼の体が炎に変わる。
GM :
炎は龍のように揺らめいて、夏の周囲を渦巻いて燃え始める。
GM :
それは炎の檻だ。もはやこの檻の中から逃れることは出来ない。
零狼 :
「おれの炎に耐えられれば、の話だがな?」
陽向 夏 :
「────!!」
灰河原 バツ :
「ひ、日向さんっ!?」駈け寄ろうとするが熱気で思わず足を止めてしまう
本埜 聡耶 :
「……ッ!!」
GM :
――その瞬間。
GM :
――陽向夏の周囲を渦巻く炎の檻が、一斉に迫った。
GM :
夏の全身が一瞬で炎に包まれる。地獄の業火よりも紅い炎がその体を燃やし始めた。
GM :
その勢いは凄まじく、オーヴァードの体の再生能力がまるで追いつかない。
GM :
このままではあなたはすぐに零狼に燃やし尽くされ、死を迎えると分かるだろう。
毒島 環 :
「――夏ちゃん!!」思わず叫ぶ
陽向 夏 :
「────っ!!─────!!!」
罪子 :
「な、夏さん……っ!」
霧下みゆき :
「…………」
灰河原 バツ :
「も、もうやめっ……!」
零狼 :
「なるほど。どうやらお前はおれの力に相応しい人間じゃなかったらしい」
零狼 :
「おれも残念なとこだが、まあ仕方ない。覚悟は承知の上だったんだろう?今回は潔く滅びてくれ」
GM :
零狼は悪意を持ってあなたを滅ぼすわけではないらしい。
GM :
しかし、その声には残念さと共に、決して人間とは相容れない冷酷さがあった。
陽向 夏 :
「(───そうか、ダメだったか…悔しいな…まだ何にも出来てないんだけどなぁ……)」
GM :
あなたの再生能力がついに限界を迎える。そのまま体は消し炭となり――
GM :
――かける、直前。あなたの手を取る者があった。
GM :
繋いだ手から炎が移っていく。あなたの体が、零狼の炎から解放されていく。
GM :
同じ系統の力で無理矢理に零狼の炎を操り、自分の身に全てを引き受けさせる。
GM :
卓越したサラマンダーシンドロームのオーヴァードだからこそ出来る業。それを行ったのは……狭間唯子だった。
狭間唯子 :
「あ、ぁ……ぐぅぅ……!!」 引き受けた炎にその身を焼かれ続けながらも高速で再生を続けて耐える
陽向 夏 :
「(っ!?せ、先輩っ!?!?)」
毒島 環 :
「――!!」
狭間唯子 :
「……っ!!」 息をするのも苦しそうにしながら、夏ちゃんを睨みつけている
灰河原 バツ :
「は、狭間先輩……!? い、いつの間に、どこから……!?」
毒島 環 :
「唯子さんっ……!」
陽向 夏 :
「ぐっ…げほっ…!ど、どうしてここに…!?」
零狼 :
「……お前、何者だ?」
GM :
零狼の炎が問いかける。唯子は体を焼き尽くす炎に耐えながら、炎を見てはっきりと答えた。
狭間唯子 :
「わたしの名は、狭間唯子……」
狭間唯子 :
「…………っ」
狭間唯子 :
「零狼、貴様の力はわたしが貰う!!」
零狼 :
「狭間の女とは因果なものだな。良いだろう、ならば問おう」
零狼 :
「お前はおれの力で何を壊す?」
狭間唯子 :
「そんなもの……決まっている」
狭間唯子 :
「――弱き者を自分達の都合だけで虐げ、奪い、踏み躙る……!」
狭間唯子 :
「この世界を支配する全てだ!!」
GM :
その時。唯子を襲う零狼の炎が激しく輝いた。
GM :
炎は爆発を起こし、唯子の体を飲み込む。あなた達は爆風に煽られて大きく吹き飛ばされ、地面を転がってしまう。
陽向 夏 :
「せんぱ────っ!?」吹っ飛ばされて転げる
灰河原 バツ :
「ぶわっ……!!」体の軽さもあって派手に転がってしまうが、それでもなんとか顔を上げて爆心地を確認する
本埜 聡耶 :
「……ッ! 唯子さん……!! 」爆風で吹き飛ばされ、その衝撃でメガネにヒビが入り、ぼやけた視界でそちらを見る
毒島 環 :
「くっ……唯子……さんっ! どうして…!」 床に這いつくばり、必死に何が起きているのか見極めようとする
罪子 :
「唯子さん……っ」
GM :
倒れたあなた達が顔を上げると……
GM :
そこに立っていたのは、髪が灰のように白く変色した狭間唯子だった。
GM :
一糸纏わぬ姿になった唯子の体を覆うようにして零狼の炎が周囲で渦巻いている。
GM :
先程体ごと服が燃えて消えたから裸になっている……というよりも、超常的な存在となった故にもはや衣服を着る必要が無い。
GM :
今の唯子からはそう思わせられる程の圧倒的な力を感じさせられる。
GM :
あなた達は、唯子の体に零狼が宿ったのだと理解出来るだろう。
狭間唯子 :
「…………」 燃える自分の手を黙って見つめている
本埜 聡耶 :
「……成功、した、のでしょうか。」ズレたメガネを戻し
陽向 夏 :
「せ、成功か…?なんかえらく雰囲気が変わっちまったぜ…?」
霧下みゆき :
「そう……みたいね?」
毒島 環 :
「こ、こんなことって……」
灰河原 バツ :
「う、うう……ほ、本当に味方……かなあ?」
罪子 :
「み、かた……。さっき、言ってたことは……」
狭間唯子 :
「……言った通りだ」
狭間唯子 :
「わたしはこれから、この世界を支配する全てを破壊する」
狭間唯子 :
「UGNも、FHも、何もかもな」
本埜 聡耶 :
「……!」
陽向 夏 :
「んなっ…!?」
毒島 環 :
「そんな……!」嘘だ、と言いたくなるが……そんな冗談を言う人間でないことは、痛いほど知っている
灰河原 バツ :
「え、え……ひ、飛躍しすぎじゃあ……」
狭間唯子 :
「何を言っている。お前達ももう十分、身に染みて分かったはずだろう」
毒島 環 :
「……」
狭間唯子 :
「ファルスハーツが存在しなければ、今回の事件は起きなかった」
狭間唯子 :
「学園の生徒……先生……わたしの友人達……。その全てが犠牲になることなど無かった」
狭間唯子 :
「FHだけではない、UGNもだ。すでに十六年もかけていながら、奴らは未だに人間とオーヴァードの共存を果たせていない」
狭間唯子 :
「奴らがもっと早く人類とオーヴァードが共存できる世界を作っていられれば、防げた事件、失わずに済んだ命はあったはずだ」
狭間唯子 :
「ただひたすらに真実を隠し、現状を維持して犠牲から目を背け続けるだけの組織などもはや必要が無い。そうだろう」
本埜 聡耶 :
「……いえ。 それは違う。 」
本埜 聡耶 :
「あやめさんを治すためには、UGNが十六年をかけて集めた知識・設備が必要です。 必要がないことはない。」
狭間唯子 :
「言ったはずだ、ジャームは治らないと」
灰河原 バツ :
「そ、そそそ、そうそう、UGNがなかったら、み、みんなの家族もき、きっと死んじゃってるし……!」
狭間唯子 :
「家族か。お前達、この学園を出てどの顔で家族と会うつもりだ」
狭間唯子 :
「人を殺したことも、オーヴァードであることも、UGNに言われるがままに隠して、これまで通りに過ごすつもりか?」
狭間唯子 :
「そんな嘘偽りで塗り固めた関係に何の意味がある?」
灰河原 バツ :
「そっ……! そうじゃない! そうじゃない……! あ、会える会えないじゃないし、普通に暮らせるかどうかじゃないぞ……! い、生きてくれてることに、意味があるんだ!」
灰河原 バツ :
「お、オーヴァードになって普通に暮らせなくなったのと、い、今も普通の人間でいられてる人が普通に暮らしていけなくなるのは関係ない! 関係ないよ!」
狭間唯子 :
「普通に暮らすとはなんだ?UGNに都合よく捻じ曲げられた偽りの平和の世界での日常のことか?」
狭間唯子 :
「何も知らせずに自分達の都合で作った世界で暮らすのが正しいのか?」
陽向 夏 :
「じゃ、じゃあよ…!先輩がすべての支配を焼き尽くした後には何が残るんだよ!」
灰河原 バツ :
「そ、そうだよ! 捻じ曲げられてたって、十六年も続いてれば、知らずに生きてる人にとってみたらそれが普通じゃないか! ち、力を持ったからって、そういう普通を壊していいことにはならない……!」
狭間唯子 :
「真実が残る。強き者に支配されない、歪められない、人間とオーヴァードが本当に対等な世界が残る」
狭間唯子 :
「それで壊れる関係があったとしたら、所詮その程度の絆だったというわけだ」
陽向 夏 :
「いやっ、そうは何ねえ!頭の悪いあたしでもわかる…!」
灰河原 バツ :
「じゃあ……じゃあ絆を壊された人はど、どうでもいいっていうのか……! み、みんなが、そんなもんだ仕方ないって思えるようなことじゃ、ないんだぞ……!」
狭間唯子 :
「どうでもいい。己の正体も危険性も隠して築いた関係に意味なんて無い。そんなものは相手に対するただの裏切りだからな」
毒島 環 :
「……私は!!」
毒島 環 :
「私は、ずっと真実を知らなかった。私が火事から生還したあの日、私が真実を知りたいと思っても、あなたは何も教えてくれなかった…」
毒島 環 :
「それでも、裏切られたなんて思っていません……!」
毒島 環 :
「今も、かけがえのない、変わらない日常を与えてくれたあなたに感謝してる……真実だけが正義じゃない!」
狭間唯子 :
「……環」 顔を伏せて
狭間唯子 :
「わたしは……お前に対して、後ろめたさしか感じていなかった」
狭間唯子 :
「裏切りだとしか……思えなかった」
毒島 環 :
「今、私のこの思いさえも否定して、すべてを壊すというなら……」
毒島 環 :
「撃ちます。たとえ、貴方だとしても……!」
狭間唯子 :
「……勝手にしろ。わたしもそもそも、お前達の意見なんて求めていない」
狭間唯子 :
「わたしの忠告を無視し、勝手な行動を続けるようなお前達に従う義理もないからな」
GM :
唯子が右手を掲げると、超大な熱量を持った炎の柱が上がった。
GM :
紅蓮の火柱は天井を溶かしてぶち抜き、空へと昇る。
GM :
唯子は瞬間退場を使用、シーンから退場する。炎を噴射させて飛び上がり、天井に空いた穴から外へと脱出していった。
霧下みゆき :
「……行っちゃった。これからどうする?」 見上げて
毒島 環 :
「……止めますよ、たとえ私一人でも、行きます」背中を向けて
陽向 夏 :
「…どうするって…追いかけるしか……ねぇよなぁ……」
灰河原 バツ :
「……あ、あれだけ反論したけど、と、とりあえず、ピンクどうにかしてもらってからかなあって」
霧下みゆき :
「そうしなきゃわたし達は学園から出れないわけだけど。そんな悠長なことしてて、ほんとに間に合うのかしらねぇ……」
陽向 夏 :
「待てよ、環。あたしも行くっての…みんなでなんとかしようぜ?」
罪子 :
「……えぇ。一人でいかせるわけにはいかないわ。……そんなの、死にに行くようなものよ」
毒島 環 :
「……唯子さんは、本気だ。行けば、みんな死ぬかもしれないよ」
毒島 環 :
「それでも、来るの?」
陽向 夏 :
「死にかけたことなんて1度や2度じゃないぜ、さっきも死にかけたしな!」
霧下みゆき :
「夏さんが行くならわたしも行くしかないわねー」
灰河原 バツ :
「や、やだなあ、あ、あわよくばピンクやられてからとは思ってけど、それはそれとしてバツも行くよ、もちろん……い、言われっぱなしじゃいられないってね」
本埜 聡耶 :
「UGNを壊されると困るので、私も行かなければ……ですね。」
罪子 :
「……UGNだけじゃない。みんなの家族や何も関係ない人達だってきっと巻き込まれるわ」
罪子 :
「みんなが帰る場所を失わせるわけにはいかないもの。もちろん、行くわ」
本埜 聡耶 :
「では、目的は一致したようですね。 とはいえ、策がないのは相変わらずですか。」
毒島 環 :
「みんな……」
陽向 夏 :
「行き当たりばったり、でも今もそれしかねえからな!んじゃ早く行こうぜ!」
灰河原 バツ :
「で、出たとこ勝負……フフ」
霧下みゆき :
「えぇ……!」
GM :
あなた達が決意を固めたその時。
GM :
突然、白い霧が地下室を満たす。
毒島 環 :
「……!」
罪子 :
「これって……」
陽向 夏 :
「出やがったか…!」
本埜 聡耶 :
「……そのようですね。」
灰河原 バツ :
「うぇ……!? こ、こっちに来るの……!?」
霧下みゆき :
「……っ!?罪子さんっ!!」
罪子 :
「えっ!?」
GM :
みゆきが叫び、罪子の肩を押して退かした。
GM :
その直後、罪子のいた場所の霧が激しく発光。
GM :
校庭の時と同じように霧が爆発し、みゆきは爆風に巻き込まれて地面を転がった。
霧下みゆき :
「あ……い、たぁ……」
罪子 :
「み……みゆきさん!!」
陽向 夏 :
「お姉ちゃん…!?」
灰河原 バツ :
「き、霧下先輩! こ、これ、あの時の……!」
毒島 環 :
「みゆきさん……! 怪我は…!」
陽向 夏 :
「お姉ちゃん…!お姉ちゃんっ!大丈夫か!?」
霧下みゆき :
「……っ、だいじょうぶ……」
GM :
みゆきは背中に大きな火傷を負っているが、かろうじて致命傷は避けていた。オーヴァードの修復能力で少しずつ傷が癒えている。
愛沢ことな :
「ありゃりゃ、一発で仕留めようと思ったのに何故か邪魔されちゃいました!」
GM :
霧の中から愛沢ことなが姿を現した。彼女は階段の前に降り立って、あなた達の行く手を阻む。
本埜 聡耶 :
「愛沢ことなッ……!! 」
愛沢ことな :
「こんにちはー!学院長ですよー!」
陽向 夏 :
「チッ…!大人しくしてると思ったら…!」
灰河原 バツ :
「き、汚いな……さすがピンクきたない」
愛沢ことな :
「うふふ……!邪魔されたのは意外だったけど、わたしの思い通りに動いてくれましたね!ぜんぶぜーんぶ、わたしの計画通りに!」
本埜 聡耶 :
「なんですって……? あなたは唯子さんに追われる立場のハズ……」
陽向 夏 :
「何言ってんだ…!これから吹っ飛ばされんだぞお前…!」
愛沢ことな :
「そうなんですけど、なんででしょうかねー?わたしがこっちを邪魔しに来たの、あの人にとっては好都合なんじゃないですか?」
愛沢ことな :
「あの人、あなた達を自分の手で殺したくないんでしょうね?」
灰河原 バツ :
「……け、計画通り? は、狭間先輩が力をつけるのも?」
毒島 環 :
「最初からそれを狙っていたのか……!」
愛沢ことな :
「ふふっ、零狼は協力型のレネゲイドビーイングですからねー。同じレネゲイドビーイングのわたしじゃ宿せないんです!」
愛沢ことな :
「だから、人間に宿して貰うために今回の事件を起こしたんですよ」
愛沢ことな :
「大量にオーヴァードに覚醒させてー、保護者を外に出すことで希望は残してー、学園を出たーいって気持ちにさせてー、じゃあ零狼の力を借りるしかないってなったらー」
愛沢ことな :
「今のあなた達みたいに行動するって決まってますからねー!もう面白いくらいに掌の上で転がされ続けてて笑っちゃいますよもー!」
本埜 聡耶 :
「宿すことさえできれば、利用する算段は整っていると?」
愛沢ことな :
「利用なんてしませんよ。零狼を解放することこそが目的なんですから」
本埜 聡耶 :
「解放が目的……? 」
灰河原 バツ :
「ほ、保護者を外に出して……? そ、それはUGNが救助したからじゃあ……」
陽向 夏 :
「ああ…??お前、一体何を……」
愛沢ことな :
「おばーかさん!わたしがそうなるように学園の敷地の端に運んだんじゃないですか!UGNが救助しやすいようにね!」
愛沢ことな :
「ま……全て計画通りってわけでは無いんですけどね。まさか狭間唯子が今の世界を滅ぼそうとするとは読めませんでしたし」
愛沢ことな :
「でも良いんです、解放さえ出来れば!UGNやFHが滅んだところで何の問題もありません!お姉さまならそうなってもきっと余裕ですからね!」
愛沢ことな :
「逆に、わたしのことをもっと褒めてくれるかも!これ以上ないくらい理想的な零狼の使い方してるわけですしね!」
毒島 環 :
「……」目を閉じて静かに聞いている
灰河原 バツ :
「う、うう……は、狭間先輩の危険思想も関係ないって、いったい何が目的なんだ……? 零狼が復活して、何になるんだ……?」
愛沢ことな :
「ま、頭よわよわクソ人間に分かる話じゃないですしね」
愛沢ことな :
「あなた達も罪子さんももう用済みですし、そろそろ死んで貰いましょうか」
愛沢ことな :
「零狼のもとに案内させるために今まで生かしておきましたけど、もうその役目も果たしてくれましたしね」 罪子を見て
罪子 :
「…………っ」
灰河原 バツ :
「ぐぐっ、こ、こっちにはノイマンだっているんだぞぉ……! っ、つ、罪子さん……!」弾かれたように罪子さんの前に転げつつ走っていく
罪子 :
「ば、バツさん……」
愛沢ことな :
「っていうかさっさと死んで貰わないと困るんですよね。だって、罪子さんは零狼を封印できる唯一の存在なわけですしー」
愛沢ことな :
「一応ある程度の力は奪っておきましたけど、もしかしたらまだ何か隠しているかもしれませんしね」
灰河原 バツ :
「ぜ、絶対やらせないぞ……! そ、そうなの?」
罪子 :
「……分からない。でも、まだわたしに……封印の力が少しでも残されているなら」
罪子 :
「唯子さんを、止められる可能性は……あるのかもしれない……」
陽向 夏 :
「そんじゃ…増々守らなくちゃいけないよな?」
本埜 聡耶 :
「ええ。 道は見えてきました。 後は降りかかるひのこは払って進むしかない。」
毒島 環 :
「……可能性があるなら充分だよ」
毒島 環 :
「絶対に、守り通す!」
罪子 :
「……う、ん……!」 強く頷いて
愛沢ことな :
「そういうことなのでー」
愛沢ことな :
「っていうか守るとか無理なんで!ここで死んでくだっさーい!!」
GM :
ことなが叫びながら、霧を凝固させて作った槍を手にあなた達に飛び掛かろうとする。
GM :
……が、突然ことなの体を赤い霧が包み始めた。
愛沢ことな :
「うわ!?なんですかこれ……幻覚!?」
GM :
ことなはばたばたと何もないところに手を振って暴れている。
GM :
あの霧はみゆきが操る幻覚作用を持つ霧だった。
GM :
みゆきは倒れながらも、ことなに手を翳して幻覚を見させている。
霧下みゆき :
「……死んでください、じゃないわよ、もう……」 ゆっくりと立ち上がって
毒島 環 :
「みゆきさん……!」
陽向 夏 :
「お姉ちゃん…!」
霧下みゆき :
「ねえ、みんな。みんなに聞いて貰いたいことと、聞きたいことがあるの。いいかしら」 傷口を手で抑えながら
灰河原 バツ :
「ど、どうぞ」
陽向 夏 :
「う、うん…」
霧下みゆき :
「まず、聞いて貰いたいこと。……わたしがここで愛沢ことなを足止めするわ。みんなは罪子さんと一緒に唯子さんのもとに向かって」
霧下みゆき :
「そして、聞きたいことは……」
霧下みゆき :
「…………」
霧下みゆき :
「憶測の中のわたしじゃなくて、今までみんなと一緒にい続けたわたしを見て答えて欲しいの」
霧下みゆき :
「わたしって……本当にみんなの敵だったかしら?」 寂しそうに小さく笑いかける
本埜 聡耶 :
「…………」
灰河原 バツ :
「て、敵ではないよ……! な、何回も守ってもらったし、強くしてもらったし、か、カレーも作ってもらったし、そ、それからえーと、えーと……」
陽向 夏 :
「……霧下みゆきは……」
毒島 環 :
「考えは相容れない部分もあったけど……でも、みゆきさんの誠意は本物だった」
本埜 聡耶 :
「……疑うとするならば、力を与えられた事も布石だった、と見る事もできます。」
本埜 聡耶 :
「でも、あなたがいてくれたおかげで、あやめさんを殺さないで済んだ。」
本埜 聡耶 :
「……今まで疑っていてごめんなさい。 疑う役目から切り離した考えとしては、あなたは頼れるセンパイです。 今の私はそう思っています。」
GM :
みゆきは皆の返事を聞いて、嬉しそうに笑うと
霧下みゆき :
「じゃあ、ここは任せて。罪子さんと一緒に、唯子さんを追って」
霧下みゆき :
「夏さん」 夏ちゃんを見て
陽向 夏 :
「おうっ」
霧下みゆき :
「わたしが最高のお姉ちゃんだっていうなら、あなたも最高の妹よ」
霧下みゆき :
「今ある日常を守ることこそが、あなたの欲望だと言うなら……それは正しい」
霧下みゆき :
「わたしはあなたの欲望を応援する。だから、迷わず最後まで駆け抜けなさいっ」 夏ちゃんの髪を優しく撫でて、そう微笑みかけて言う
陽向 夏 :
「…へへへっ、お姉ちゃんに言われるとやっぱこそばゆいな…」
霧下みゆき :
「……えぇ!」
罪子 :
「ありがとう、みゆきさん……」
罪子 :
「みんな、行きましょう!最短距離で地上まで上がるわ!」 階段の方に走り出して
灰河原 バツ :
「い、行こう……!」
毒島 環 :
「はい!」
陽向 夏 :
「おうっ!お姉ちゃん、また後でな!」
罪子 :
「えええ、ちょっと待ってね……」 って言いながら走りつつ服準備してくれる
陽向 夏 :
「サ、サンキュサンキュ!」走りながら着替えて
GM :
ではあなた達はみゆきをその場に残し、ことなの脇を通って階段を登っていく。
GM :
PC達と罪子はシーンから退場します。
愛沢ことな :
「……酷いじゃないですか?罪子さんを庇うどころか、わたしを攻撃するなんて」
GM :
幻覚の霧をやっと振り払ったことなが不満そうに言う
霧下みゆき :
「いいじゃない。わたしの勝手よ」
愛沢ことな :
「まったくもう。だけどやっと二人きりになりましたね、お姉さま――」
GM :
ことなはみゆきに微笑みかけて……
愛沢ことな :
「――の大っ嫌いなウロボロスの邪魔者FHエージェント!“霧の魔女”(ファントムミストレス)……!!」
GM :
その顔を、怒りの表情で歪めてそう言い放った。
霧下みゆき :
「あら?プランナーの嫌いなウロボロスシンドロームなのはあなたも同じじゃない?」
愛沢ことな :
「あんたと一緒にしないでください!!わたしは違う……トライブリードで目覚めたものなんて……!!」
霧下みゆき :
「何が違うの?一緒じゃない。お仲間同士、仲良くやりましょう?」
愛沢ことな :
「ざっけないでください!わたしは……わたしは、お姉さまでも諦めた零狼の復活を成し遂げる!」
愛沢ことな :
「そうすれば、ウロボロスシンドロームに目覚めたわたしでもまた認めてくれる!またお傍に置いてくれるはずなんです……!」
霧下みゆき :
「やっぱりそういう理由だったのねえ。まあ、そういう気持ちは否定しないけれど……」
霧下みゆき :
「零狼が復活しようと、あなたがプランナーのもとに戻ることは無いわ。あなたは今ここで倒されるもの」
愛沢ことな :
「はぁー!?調子乗らないでもらえますー!?あなたなんて、ずっとわたしの掌の上で転がされてるだけのざこざこゴミ屑人間じゃないですか!」
GM :
ことなの周囲に霧が現れ始める。オルクスの因子を散りばめた領域が展開される。
GM :
もはやこの領域からみゆきは逃れることは出来ない。しかし、彼女は余裕を持った態度を崩さず不敵な笑みを浮かべていた。
霧下みゆき :
「何か勘違いしているみたいね。わたし達は最初から全部分かった上で、あなたの計画に乗ってあげていたのよ」
霧下みゆき :
「だって、それが……」
霧下みゆき :
「わたしと唯子さん、二人で決めた作戦なんだもの」
GM :
シーンエンド。
灰河原 バツ :
夏ちゃんに〇憧憬/劣等感でロイス取得だ
system :
[ 灰河原 バツ ] ロイス : 4 → 5
陽向 夏 :
環ちゃんに〇P友情/疎外感でロイス取って、バツちゃんの感情をP連帯感→P友情に変更!
system :
[ 陽向 夏 ] ロイス : 6 → 7
毒島 環 :
陽向夏 ○友情/不安 灰河原バツ ○友情/隔意 で取りましょう! そしてSロイスを唯子さんに設定!
system :
[ 毒島 環 ] ロイス : 4 → 6
本埜 聡耶 :
霧下みゆきのロイスを有為/不信感Nから誠意/不信感Pに変更
system :
[ 本埜 聡耶 ] ロイス : 5 → 6
陽向 夏 :
霧下みゆきをSロイスに!
本埜 聡耶 :
木戸あやめのロイスをSロイスにします!
灰河原 バツ :
罪子さんをSロイスに!
GM :
それぞれロイス了解了解!
GM :
――時は今から十二時間以上遡る。
GM :
入学式に愛沢ことなが現れ、体育館全体にワーディングをかけた後のこと。
GM :
愛沢ことなが領域を操って旧校舎へと跳んだあと、体育館には二人の女子生徒が残されていた。
GM :
狭間唯子と霧下みゆき。
GM :
どちらもオーヴァードであるためワーディングの影響を受けなかった二人だ。
GM :
二年生の彼女達は近い位置の客席についており、お互いがすぐに意識を保っていると気付くことが出来た。
狭間唯子 :
「この状況で気を失っていない。ということは、お前は……」
GM :
狭間唯子が警戒して睨みつける。
霧下みゆき :
「えぇ、オーヴァードよ。あなたもそうでしょう?狭間唯子さん?」
GM :
霧下みゆきはそれを涼しい笑顔で受け流す。
狭間唯子 :
「……何者だ。正体次第では燃やす」
霧下みゆき :
「そう警戒しないで?わたしはFHエージェント“霧の魔女”霧下みゆき――」
狭間唯子 :
「燃やす」
霧下みゆき :
「きゃああああ!!?待って、待って~~~~~!!??」
GM :
右手に一瞬で炎の剣を携えた唯子がみゆきに襲い掛かる。
GM :
みゆきは悲鳴を上げながらウロボロスの≪イージーフェイカー≫でコピーしたイージーエフェクト≪猫の道≫を使い、抜け道を作って体育館の中を逃げまわる。
GM :
しかし近接戦闘では唯子の方に分があるらしく、みゆきはあっという間に体育館の端に追い詰められてしまった。
狭間唯子 :
「燃やす」
霧下みゆき :
「この子燃やすしか言わない!」
GM :
霧を盾のように展開して炎の斬撃を受け止めながら、みゆきは焦りつつも争う意思がないことを示し始める。
霧下みゆき :
「ち、ち、違うの、落ち着いてぇ……!わたしはFHだけど、あの子の仲間じゃないのぉ……!」
狭間唯子 :
「信じられるか!!貴様、一体何が狙いだ!!」
霧下みゆき :
「何も狙ってないわよ!」
狭間唯子 :
「嘘をつけ……っ!貴様はどう見ても裏しかないタイプだ!!」
霧下みゆき :
「ひどいわ……!も、もー!わたしのことが信じられなくても、自分のことなら信じられるでしょう!?」
霧下みゆき :
「わたしが嘘をついているかどうか、ノイマンの頭脳で確かめてみたらいいじゃないっ」
狭間唯子 :
「…………」
GM :
そう言われて、唯子はみゆきへの警戒をそのままにノイマンの頭脳を回転させる。
GM :
唯子はサラマンダーとノイマンのクロスブリード。嘘をついているかどうか程度なら、冷静に観察すればすぐに分かる。
GM :
そして、彼女の思考回路が導き出した結果は……
狭間唯子 :
「……確かに、嘘はついていない」 炎の剣を手元から消す
霧下みゆき :
「ほらっ。ひどい人」
狭間唯子 :
「だがそれはそれとして、貴様が怪しいことには変わりはない」
霧下みゆき :
「も~」
狭間唯子 :
「そもそも、何故わたしがノイマンシンドロームだと知っている」
霧下みゆき :
「知っているも何も、今の戦い方を見て気付いただけよ。わたし、たくさんのオーヴァード見てるもの」
GM :
その言葉にも嘘は無かった。
GM :
今の戦闘で唯子はノイマンとしての技術はほとんど使っていない。
GM :
みゆきは自分の知識と経験を照らし合わせて、唯子が見せた僅かな動作からシンドロームを見抜いていたようだった。
霧下みゆき :
「ねえ、こうしている場合じゃないわ。愛沢ことなは一体何をしようとしているの?」
霧下みゆき :
「あなたの頭脳なら予測できるんじゃない?」
GM :
みゆきのことも気になるところだったが、確かに今はこうしている場合ではなかった。
GM :
唯子はノイマンの頭脳をフル回転させて、愛沢ことなの動向を予測した。
狭間唯子 :
「……愛沢ことな。奴の狙いは……旧校舎の魔物だ」
狭間唯子 :
「旧校舎を封印する番人を倒し、魔物を手に入れようとしている……」
霧下みゆき :
「やっぱり!じゃあ、その先は……?大丈夫、あなたならもっと予測できるはず……!」
GM :
みゆきの足下から溢れ出した霧が唯子を薄く包み込む。
GM :
その霧のベールに敵意は無い。レネゲイドを上手く活性化させ、唯子の予測能力を高めるためのものだった。
GM :
みゆきの手助けを借り、唯子は一気に真実を導き出す。
狭間唯子 :
「……奴はレネゲイドビーイング。人間じゃないから、協力型のレネゲイドビーイングである魔物……零狼を自分で扱うことは出来ない」
狭間唯子 :
「この学園の生徒達をこのまま一斉に覚醒させて、零狼を扱えるオーヴァードを生み出そうとしている……という、わけか」
霧下みゆき :
「それって……阻止できそうなの……?」
狭間唯子 :
「限りなく不可能だ。愛沢ことなは今、わたし達が踏み込むことが出来ない旧校舎にいる」
狭間唯子 :
「奴はそこからすでに学園に霧を広げている。もうすぐこの体育館も飲み込まれる……」
狭間唯子 :
「そうすれば、ここにいる奴らはオーヴァードに覚醒するための因子を埋め込まれる」
狭間唯子 :
「わたし達はそれを邪魔出来ないように深い眠りに落とされるだろう。あの霧はそういう効果も持っている」
霧下みゆき :
「わたし達が起きた頃にはもうみんなほとんどジャーム化、それでも覚醒しない子もいるかもしれないけどそれもごく少数……」
霧下みゆき :
「ジャーム化せずに生き残ったオーヴァード達は、閉じ切った学園の中で魔物を継承するために愛沢ことなに誘導される、というわけね……」
GM :
深刻な状況を理解し、二人は黙り込んだ。
GM :
これからどうすればいいか。唯子は諦めずに考えるも、やはり解決策には辿り着けない。
狭間唯子 :
「……霧下みゆき。お前……何故逃げない?」
霧下みゆき :
「あら?ここにいちゃだめなの?」
狭間唯子 :
「そうじゃない。FHエージェントで潜入してきただけのお前がここに残り続ける理由はないだろう」
狭間唯子 :
「一人で逃げるならまだ間に合う。今はお前に構っているどころではないし、逃走の邪魔はしないと言っているんだ」
霧下みゆき :
「逃げないわよ。だって残る理由ならあるもの」
狭間唯子 :
「何……?」
霧下みゆき :
「……わたしね、この学園に一人、仲間になって欲しい子がいるの」
霧下みゆき :
「わたしの理想と欲望を叶えるためにはたくさんの仲間が必要なのよ。でも、ただ数がいれば良いってわけじゃない」
霧下みゆき :
「ちゃんとわたしの理想を理解して、一緒に進んでくれる、それでいて強い子じゃなきゃダメ」
霧下みゆき :
「その素質のありそうな子がこの学園にいるの。だからわたしはその子が欲しい」
霧下みゆき :
「……だけどこんなことになっちゃったし、今回はもうその子を引き入れるのは無理でしょうね」
霧下みゆき :
「この先の状況で話を聞いてもらえるかも分からないし、そもそも最悪の場合、すぐにジャーム化して終わりだわ」
狭間唯子 :
「だったら何故だ」
霧下みゆき :
「そんなの決まってるじゃない。わたし、自分の邪魔をされて黙っていられる程大人しい女じゃないの」
霧下みゆき :
「しかもわたしが目をかけた子まで巻き込もうとしているのよ?そんなの絶対に許せないわ」
霧下みゆき :
「愛沢ことなはわたしが必ず始末する」
霧下みゆき :
「……それに最終的にどうなるかは分からないし、拒絶されるかもしれないけど……」
霧下みゆき :
「それでもわたしはもうあの子……夏さんのこと、勝手に仲間だと思ってるのよ」
霧下みゆき :
「だからわたしがここで見捨てるわけにはいかないの。せめて無事に学園を出るまではお姉ちゃんが面倒見なくちゃね」
GM :
みゆきの言葉に嘘は無い。
GM :
彼女の言葉には怒りと優しさ、そして偽りの無い欲望があった。
霧下みゆき :
「要するに、わたしはわたしが守りたい子のために戦うってこと」
霧下みゆき :
「今も逃げずにここに残っているんだから、あなたにだってそういう守りたい子がいるんでしょう?」
狭間唯子 :
「……そんな奴」
狭間唯子 :
「昔も今も、大勢いたし……いるに決まっている……」
GM :
顔を伏せ、小さく声を震わせながら呟くように答える。
GM :
みゆきはその返答に対して微笑んでこう言った。
霧下みゆき :
「……ね、唯子さん。わたしと同盟を結ばない?」
狭間唯子 :
「同盟だと?」
霧下みゆき :
「うん。こんな状況だもの。普段ならともかく、今はFHってだけで敵対する必要はないでしょう?」
霧下みゆき :
「わたし、こう見えて結構強いのよ?その上、あなたの条件は全面的に呑んであげるし、出来る限り従ってあげるから……」
霧下みゆき :
「どう?協力しない?オーヴァード同士、二年生同士、ね?」
GM :
みゆきが笑顔で手を差し出す。唯子は腕を組み、少し考えた後、
狭間唯子 :
「……いいだろう」
GM :
握手には応じないながらも、彼女の誘いに乗ることにした。
霧下みゆき :
「やった!」
狭間唯子 :
「ではまず条件だ。ジャーム化した生徒は、全てわたしが殺す」
狭間唯子 :
「オーヴァードになったばかりの奴に、クラスメイトを殺させるわけにはいかない」
霧下みゆき :
「その気持ちは分からないでもないけど、全てっていうのは難しいんじゃないかしら……」
霧下みゆき :
「あなたが助けに行く前に他のジャームに襲われたら、オーヴァードに覚醒した子なら自分の身を守るために戦うと思うわよ?」
狭間唯子 :
「そうだとしても……必要以上には絶対に殺させない。わたしが出来る限り引き受けてみせる」
霧下みゆき :
「無茶するのねぇ……。相当大変だとは思うけど、それも承知の上よね。分かったわ」
狭間唯子 :
「霧下みゆき。お前はジャーム化せず生き残ったオーヴァードの保護に回れ」
狭間唯子 :
「後で合流出来た時に、安全そうな場所を予測して伝える。わたしがジャームを殲滅するまでの間、ずっとそこに隠れていろ」
霧下みゆき :
「頑張ってみるけど、それもずっとは難しいかもしれないわね……」
霧下みゆき :
「お風呂に入れて、ご飯でも食べさせて時間を稼ごうかしら……」
狭間唯子 :
「それと、お前は不必要にレネゲイドのことは教えるな。自分が元からオーヴァードだったことも隠せ」
霧下みゆき :
「あら?どうして?」
狭間唯子 :
「お前が教えるときっと偏った知識になる。上手くFHに入るように誘導するだろう」
霧下みゆき :
「そんなことしないわよ~。そんなに気にするなら分かったけど、ジャーム化のことは?教えない方がいいの?」
狭間唯子 :
「……愛沢ことなの霧の中でジャーム化した者は、原形が分からない程歪な怪物になる」
狭間唯子 :
「……UGNじゃあるまいし、隠し事なんてしたくはないが。これから起こる状況の中で、ジャーム化のことは無理に知るべきではない」
霧下みゆき :
「そういうことなら、黙っていれば生徒達がジャームになったってバレなさそうだけど……でも……」
狭間唯子 :
「真実を教えるのは……学園を出て落ち着いてからの方が良い……」
霧下みゆき :
「……そうね。余裕の無い時にそんなショックを受けたら、暴走したりジャーム化しちゃうリスクが高くなっちゃうものねぇ」
GM :
二人がこれからの動きを話し合っている内に、体育館に霧がかかり始める。
GM :
愛沢ことなの霧がここまで侵食してきたのだ。
霧下みゆき :
「あら、もう来ちゃった。……そういえば、愛沢ことなを倒すのは後回しで良いの?」
狭間唯子 :
「一度試してみないとはっきりしないが、奴は霧がある限り何度でも復活する」
狭間唯子 :
「それにおそらく世界中に霧のバックアップを無限に用意してもいるだろう。……まずはジャームの殲滅が先だ」
GM :
霧が館内を満たしていく。強烈な眠気が襲ってきて、二人は徐々に立っていることも出来なくなってきた。
霧下みゆき :
「あと……最後に。零狼はどうする?もしかしたら、学園を出るために継承しようとする子が出るかもしれないわよ」
狭間唯子 :
「そんなことさせるか。あれは半端な覚悟で手に入れられるような力ではない。覚醒して間もない奴にはまず耐えられない」
狭間唯子 :
「どうしてもという時は、わたしが代わりに背負ってやる」
霧下みゆき :
「立派な先輩ねぇ。じゃあもしも他の生徒が零狼に近付こうとした時は、影をあなたに飛ばして伝えてあげるけど……」
霧下みゆき :
「……無理にそこまであなたが全部背負う必要なんてないんじゃない?」
狭間唯子 :
「別に、無理にじゃない。圧倒的な力が手に入るなら望むところだ」
狭間唯子 :
「たとえそれが愛沢ことなの思惑通りだったとしても、あえて乗ってやる」
狭間唯子 :
「そして、奴もろとも全てを破壊してやろう。この嘘偽りで塗り固められた、くだらない世界を……全てな」
GM :
唯子は床に倒れながらも、強く拳を握った。
霧下みゆき :
「……そう。だったら良いわ、もう同盟を結んだ仲間だもの」
GM :
みゆきは眠りに落ちていった唯子を見て、小さく笑う。
霧下みゆき :
「その時は、わたしは……あなたの欲望も応援してあげるわ。……唯子さん」
GM :
奇妙な絆を結んだ二人のオーヴァードを、霧が飲み込んでいく。
GM :
白く、白く、世界が真っ白に染まっていった――。
GM :
シーンエンド。
GM :
……PC達が階段を登って行ってから、しばらくした地下室。
愛沢ことな :
「あれあれー?あんな大口叩いといて結局この程度なんですかー?きゃははははは!!」
GM :
血溜まりの中に沈んだ霧下みゆきの無様な姿を見降ろしながら、愛沢ことなが嗤う。
霧下みゆき :
「う、うぅ……」
GM :
愛沢ことなと対峙してからすでに何度もリザレクトを繰り返している。
GM :
オーヴァードといえどその再生能力には限界がある。みゆきの体はもうこれ以上自力で傷を治すことは出来なかった。
GM :
それでもみゆきは精一杯の霧を出し、ことなに幻覚を見させようとする。
愛沢ことな :
「だーかーら、そんな幻覚もうわたしには通用しないんですって……ば!!」
霧下みゆき :
「あっ……!?」
GM :
ことなはみゆきの大きな胸を踏みつける。ただの足蹴に圧迫されただけでみゆきの攻撃は止められてしまっていた。
愛沢ことな :
「知ってますよお?霧の魔女さん?あなたって、ただ仲間集めや教育が得意なだけなんですよねえ?」
愛沢ことな :
「優秀なのはあなたじゃなくて仲間なだけ。本人の戦闘能力は大したこと無いただのざこざこ女なんですもん」
愛沢ことな :
「何でもかんでも仲間頼りだから、こうして一人になったら何にも出来ない」
愛沢ことな :
「まったく、こんな奴が本当にリエゾンロードのお気に入りなんですか?ことなちゃんには信じられませんよー」
霧下みゆき :
「…………」
GM :
ことなの言葉に言い返す気力はすでにみゆきには無かった。彼女の目は虚空を見詰めている。
愛沢ことな :
「さーてと、そろそろ終わりにしましょうか。考えてみたんですけど、やっぱり最後はあなたのお顔をぶっ潰すことにします!」
愛沢ことな :
「その綺麗な顔で今まで何人も誘惑してきたんですよねー?」
愛沢ことな :
「せっかくなんでわたしがぐっちゃぐちゃに潰して、不細工な死体にしてあげますよ」
GM :
霧が凝固し、巨大な槌に変わる。ことなはその槌の持ち手を掴んで大きく振りかぶった。
霧下みゆき :
「……。たすけて……」
愛沢ことな :
「なんですかー?今更命乞いですか?ふふっ、わたしそういうのって一切聞くつもりな」
霧下みゆき :
「――たすけて、みんな」
GM :
みゆきが小さく呟いた、その瞬間。
GM :
彼女の助けを求める声に応じるようにして、愛沢ことなの眼前に巨大な拳が現れた。
愛沢ことな :
「はっ!?」
GM :
驚愕することなの顔面に拳が突き刺さる。ことなは悲鳴を上げながら吹っ飛び、地面を転がった。
愛沢ことな :
「……っ!!な、な、なに……なんで……!?」
GM :
ことなは慌てて顔を上げて状況を把握する。
GM :
みゆきはまだ倒れたままだ。彼女に今のような反撃を行う力は残されていない……。
GM :
そこにいたのはバロールの能力で空間を跳躍し、間一髪のところでみゆきを救ったオーヴァードの少女。
GM :
そして……
FHの少女達 :
「うわーんお姉ちゃんごめんなさい遅くなってー!」「ひ、酷い……どうしてこんなことになってるんですか!?」「みゆきお姉ちゃん死なないでー!」
FHの少女達 :
「お姉ちゃんどこー!?あんたじゃまー!!」「ちょっと!勝手にみゆきちゃんに触らないでくれる!?」「みゆきさん、あたしのこと分かる!?助けにきたわよ!」
FHの少女達 :
「まず手当が先でしょう。そこどきなさい」「待って待って、わたしが回復する!」「もう誰でも良いから早くしてよ」
GM :
十人程度の見知らぬ少女達だった。
GM :
少女達はみゆきを取り囲んで騒いでいる。その様子を見て、ことなはすぐに気付いた。
GM :
彼女達は皆全て、霧下みゆきが勧誘し、育てたFHのオーヴァード達だと。
霧下みゆき :
「み、みんな、よく来てくれたわね……。流石だわ、ばっちりのタイミングよ……でももうちょっと静かにね……?お姉ちゃん今かなりまずいから……」
GM :
少女達に全方面からもみくちゃにされて更に疲弊しているように見えるが、みゆきは回復エフェクトを受けて何とか立ちあがる。
愛沢ことな :
「いや……いやいや、おかしいじゃないですか!?なんでそいつらが入ってきて……!」
愛沢ことな :
「……あっ。そ、そうか、狭間唯子は今、外の霧を焼き払いながら学園を進んでいる……」
愛沢ことな :
「いやでもですよ!?まだ全部の霧が消されたわけじゃありません!多少弱まった程度で、わたしの霧の領域を突破できるわけが……!!」
霧下みゆき :
「もう、何言ってるのよ。あなた、さっき言ってたじゃない」
霧下みゆき :
「優秀なのはわたしじゃなくて、わたしの仲間なだけだって」
GM :
愛沢ことなの霧の力は確かに強力だ。霧の領域は何重にも重なった層で出来ており、何者も突破することが出来ない。
GM :
狭間唯子が零狼の炎で焼き払おうとも、すぐに全てを消しきれるわけではない。現時点では、層の一つや二つを燃やし尽くした程度だ。
GM :
……しかし、霧下みゆきの配下のオーヴァードはことなが言うようにみゆきよりも遥かに優秀だった。
GM :
霧の力が多少弱まっただけで、彼女達にとっては十分だったのだ。
FHの少女達 :
「ねえ、こいつぶっ殺せばいいの!?良いんだよね!?」 好戦的な少女が戦闘態勢を取り始める
霧下みゆき :
「待って待って?出来ればそうしたかったところなのだけど、このレネゲイドビーイングは不死なの」
霧下みゆき :
「学園中の霧を全部消し飛ばすか……いえ、それでもだめなんだっけ」
霧下みゆき :
「“霧の妹”は自分が絶対に滅びないように、世界中の至る場所に霧のバックアップを用意している」
霧下みゆき :
「それも無限にね。大昔からずっと用意し続けていたんでしょう?……唯子さんからはそう聞いたのだけど、違う?」
愛沢ことな :
「へえ、よく知ってるじゃないですか……!学園に侵入されたのは流石にびっくりしましたけど、結局わたしを殺すなんてできっこないんですよねー!」
霧下みゆき :
「だけど、殺せなくても倒して捕まえるだけなら何とかなる。……と思うのだけど、どうかしら?」
FHの少女達 :
「……えぇ、出来ますね。戦闘不能にし、拘束するだけならやりようによっては可能なはずです」 ノイマンシンドロームの少女が愛沢ことなを観察しながら
霧下みゆき :
「やっぱり!流石ね!じゃあ、やることは決まったわ」
霧下みゆき :
「これからありとあらゆる手を尽くして愛沢ことなを倒す。そして、まずは罪子さんの力を返してもらうわ」
愛沢ことな :
「は、はぁ!?あんた頭わるわるなんですか!?大体わたしは絶対に死なないんですから、罪子さんの力を奪い返すなんて無理なんですけど!?」
霧下みゆき :
「奪い返そうだなんて言ってないわ。わたしはただ、あなたに返してもらうだけよ」
GM :
そこでやっと愛沢ことなは思い出した。霧下みゆきには他人を自分の思い通りに動かす力があることに。
GM :
通常ならば、格下である霧下みゆきの命令など簡単に抵抗出来るだろう。
GM :
だがみゆきの配下のオーヴァード達は強力だ。彼女達に倒された時、果たしてまだ自分はみゆきの命令に抵抗出来るのか――
愛沢ことな :
「……あっ!?」
GM :
最悪の展開が脳裏をよぎる。その間に、ことなはみゆきの仲間達に包囲されてしまっていた。
霧下みゆき :
「じゃあみんな、やれるわね?」
愛沢ことな :
「ちょ、ちょっと」
霧下みゆき :
「時間が無いわ。夏さん達が唯子さんに追いつくまで、もうあと何分もかからない。最初から全力で行くわよ」
愛沢ことな :
「ま、待って……」
霧下みゆき :
「大丈夫、みんなならきっと出来る……」
愛沢ことな :
「待ってって……言って……っ!」
霧下みゆき :
「さぁ、愛沢ことなを、わたし達の敵を――」
愛沢ことな :
「ば……ばかばかばかばかばかぁー!!!待ってって言ってるのにぃー!!!!」
霧下みゆき :
「――討て」
GM :
みゆきの合図と共に、FHの少女達は一斉に攻撃を開始する。
GM :
様々なエフェクトが引き起こす、破壊と殺戮の嵐が霧を散らす。
GM :
絶え間なく続く暴力と、その中心で響く愛沢ことなの無様な悲鳴。
GM :
常人ならば目を背けたくなるような凄惨な光景を前にしながら、霧下みゆきはいつも通りの微笑をたたえていた。
GM :
シーンエンド。
GM :
クライマックスフェイズになります、全員登場侵食+5をお願いします。
system :
[ 灰河原 バツ ] 侵食率 : 104 → 109
system :
[ 毒島 環 ] 侵蝕率 : 121 → 126
system :
[ 陽向 夏 ] 侵蝕率 : 89 → 94
system :
[ 本埜 聡耶 ] 侵蝕率 : 107 → 112
GM :
旧校舎を出たあなた達が最初に見たのは、燃える夜空だった。
GM :
学園の周囲を覆う、≪ラビリンス≫の霧が零狼の炎で焼き消されて行っている。
GM :
しかし霧は何百層にも重なって存在しているらしい。そのため、零狼の炎であってもまだ全てを燃やし尽くすのに時間がかかっているようだった。
GM :
あなた達はその炎から感じる唯子の強いレネゲイドの気配を頼りに彼女を追いかける。
GM :
そして辿り着いた場所は、玲瓏女学院の校門だった。
GM :
門の前では、掲げた右手から天に炎を放ち、霧を焼き尽くしていく唯子の姿がある。
零狼 :
「どうした?こんな霧を消すのにいつまで時間かけている」
狭間唯子 :
「さあな。まだお前の力を扱いきれていないから、慎重になっているのかもしれないな」
零狼 :
「何を言っている。お前は今までおれを宿した中で、最も適性のあるオーヴァードだ」
零狼 :
「お前はすでにおれの力を完全に使いこなしている。驚くことにな」
零狼 :
「本気を出せば、全ての霧ごとこの辺り一帯を一瞬で燃やし尽くせるはずだ。なのに何故力を解放しない?」
狭間唯子 :
「…………」
零狼 :
「……ハッ。まあ良い。お前の好きなようにしな」
零狼 :
「おれとお前は一心同体。退屈だが、もうしばらくはおれもお前の戯れに付き合ってやろう」
零狼 :
「だが時間をかけすぎたみたいだな。邪魔者が追いついてきたようだぞ」
GM :
あなた達はそのような会話をする唯子と零狼から、十メートル程離れた地点で立ち止まる。
GM :
唯子の纏う炎、そしてレネゲイドが強すぎて迂闊に近づけないのだ。
陽向 夏 :
「追い付いたぜ、せんぱ…うわっちち!?」
毒島 環 :
「唯子さん!!!」走ってきて、炎の前に立つ
本埜 聡耶 :
「(……なるほど。オーヴァードとしてのレベルが違う。 罪子さんの封印の力が行使されていない状態で踏み込むのは、あまりに無謀ですか。)」
灰河原 バツ :
「あ、あつ、あつっ……! こ、これじゃあ近付く前に黒焦げになっちゃうよ……!」
狭間唯子 :
「……もう来たのか。霧下みゆきめ、わたしの欲望を応援するとか言っておきながら……」
GM :
唯子は霧を燃やす炎を止め、あなた達に向き直る。
狭間唯子 :
「何をしに来た」
毒島 環 :
「あなたを、止めに来ました……!」
陽向 夏 :
「先輩がヤバいことしそうだからな!駆けつけてきたぜ!」
狭間唯子 :
「まさか、本気だったとはな……」
灰河原 バツ :
「さ、さっきのじゃあ、納得できないんで……!」
狭間唯子 :
「だったら何だ?納得できるように丁寧に説明でもすればいいのか?」
狭間唯子 :
「いいや、無理だろうな。お前達は言葉で言って止まるような奴らじゃない。今までだってそうだった」
灰河原 バツ :
「よ、よくご存じで……!」
陽向 夏 :
「きっとそうだろうな、世界の色々をぶっ壊すなんて言われて黙ってるやつなんていないぜ?」
本埜 聡耶 :
「そもそも、今までも説明不足でしたしね。」
狭間唯子 :
「説明してお前達が暴走でもジャーム化でもされたら困るからな。あえて言わなかった」
狭間唯子 :
「……ま、結局何も変えられず。最悪な状況を作っただけだったが」 自嘲するように笑う
本埜 聡耶 :
「ふむ、なるほど。 一理はありますが、結果的には互いに空回っていた訳ですか。」
狭間唯子 :
「そういうことだ。……それで、どうする?」
狭間唯子 :
「力づくで止めでもするのか?」
本埜 聡耶 :
「……必要ならば、武力を行使する事も厭いません。 」
陽向 夏 :
「おう、そのつもりだぜ」
毒島 環 :
「あなたの言うように、本当ならUGNもFHもない方がいいのかもしれない」
毒島 環 :
「でも、必要なんです。人は、みんながみんな、真実に耐えられるほど強くない。真実と向き合って生きていくには、秩序が必要なんです!」
灰河原 バツ :
「そ、そうそう……た、たしかにオーヴァードになってみたら、隠れて生きてかなきゃならないのは嫌だけど……でも、普通の人間やってたら、こ、こんなの知らないにこしたことないよ」
灰河原 バツ :
「い、今普通に生きてる人を、こ、困らせていいことにはならない……!」
陽向 夏 :
「バツも言うじゃねえか!そうだな、今はまだ一般人を困らせるわけにはいかねえ!」
狭間唯子 :
「そうかもしれないな」
狭間唯子 :
「……だが」
狭間唯子 :
「わたしはもうそんな世界は望んでいない」
GM :
唯子の纏う炎が激しさを増して燃え上がる。
GM :
それに伴い、唯子の力が更に膨れ上がったように感じられる。
GM :
ただのジャームとは比べるべくも無い破壊の化身たるその姿を目の当たりにして、あなた達は改めて理解するだろう。
GM :
この存在には決して敵わない。力の差は歴然であり、これに挑むなど死にに行くようなものだ、と。
罪子 :
「……みんな」
GM :
今まで黙って瞳を閉じていた罪子が呼びかける。
灰河原 バツ :
「つ、罪子さん? あ、危ないよ、下がってないと」
罪子 :
「ううん。下がるのはみんなの方」
毒島 環 :
「罪子さん……!?」
罪子 :
「……わたしがやる。……お願い、わたしを信じて」
本埜 聡耶 :
「……やれるのか、などは愚問ですね。 任せました。 」この私が他人に『任せる』と自然に口にするようになるなんて、と笑いながら
陽向 夏 :
「……信じるぜ、罪子さん!やっちまってくれ!」
灰河原 バツ :
「だだだ、だめだよ、罪子さん、まだ力が……!」
罪子 :
「……うん。まだ、力は戻ってない」
毒島 環 :
「だったら……!」
罪子 :
「だけど、それでも……わたしは諦めてない。だから……」 強くなっていく唯子の炎見て
罪子 :
「お願い……わたしに任せて。わたしのことを信じて、見守って欲しいの」
灰河原 バツ :
「…………」
毒島 環 :
「……罪子さん……」
陽向 夏 :
ぐっ、と親指を立てて見守っている
灰河原 バツ :
「ぶ、無事に戻ってくれなかったら……お、大けがしたり、し、死んじゃったりしたら……つ、罪子さんのこと呪うからね……!」絞り出すように言って二、三歩下がる
罪子 :
「……うん!呪われたくないもの。ちゃんと戻って来る」
GM :
罪子はバツに笑顔を向け、みんなの顔を見てから前へと歩み出ていく。
GM :
今の唯子を止めるには、あなた達が対等に渡り合うには、零狼の力の影響を受けて生まれた彼女を信じて全てを託すしかない。
GM :
罪子は巫女服から玲瓏女学院の制服に戻すと、腰に下げた日本刀を抜刀した。
罪子 :
「……っやああ!!」
GM :
高熱に身を焼かれながら突撃し、罪子が刀を振り下ろす。
GM :
だがその刀は唯子の体をすり抜けた。
GM :
唯子の体は炎で構成されていて実体が無かった。どのような攻撃も今の彼女には通じない。
罪子 :
「くっ……」
GM :
それでも諦めずに何度も刀で切りつける。だが、ただ刃が炎に溶かされていくだけだ。
GM :
祈りと覚悟を胸に挑み続けるも、やはり今の罪子では封印の力は使えなかった。
狭間唯子 :
「無駄だ」
罪子 :
「あっ……!」
GM :
唯子が軽く腕を振り払って放った炎に当てられただけで、罪子は吹き飛ばされ地面を転がる。
狭間唯子 :
「もう諦めろ。今のお前に零狼は封印できない」
狭間唯子 :
「それにお前が戦う理由ももう無いだろう」
罪子 :
「理由が……無いですって?馬鹿なこと言わないで……!」
狭間唯子 :
「玲瓏女学院は滅んだ。お前は結局学院を守れず終わったんだ」
罪子 :
「えぇ、そうよ……!わたしは守れなかった……わたしの学院はもう無いわ……」
罪子 :
「……だけど、まだこの子達がいる」
狭間唯子 :
「最後に残った玲瓏女学院の生徒だからか?一体いつまで学院にしがみついて亡霊のように生きるつもりだ」
狭間唯子 :
「お前がこれ以上この学院に縛られる必要なんて……もう無いだろう」
罪子 :
「違う!もう学院のことなんて関係ない!玲瓏女学院の生徒だから守るんじゃない!」
罪子 :
「バツさん、環さん、夏さん、聡耶さん……!みんなだから守りたいの!!」
罪子 :
「だからみんなが信じている場所を、必要としている場所を、帰る場所を勝手に奪わせたりなんかしない……!!」
罪子 :
「みんなの居場所は、わたしが守ってみせる!!」
GM :
――その時。
GM :
罪子の叫びに応じるように、空から光が降り注いだ。
罪子 :
「……!!」
GM :
罪子に落ちて来たその光は、旧校舎から解放されて飛んできた彼女のレネゲイドだ。
GM :
愛沢ことなが奪っていた封印の力は、光の形を持って罪子のもとへと還っていた。
GM :
罪子は自分の力が還って来たことを確信すると、その手を前に翳す。
GM :
すると、彼女の足下からいくつもの光の線が地面を走った。
GM :
光の線は互いに交差し、やがて均等な長さの五本の線が唯子を取り囲むようにして繋ぎ合わされる。
狭間唯子 :
「これは……!!……っ!!」
GM :
地面に浮かび上がった五芒星の形が光り輝く。これが罪子の封印の領域だった。
GM :
五芒星に囲まれた唯子から、零狼のレネゲイドが封じられていく……!
毒島 環 :
「罪子さんっ!!」
陽向 夏 :
「うおっ、なんか収まっていく…!?やったのか罪子さん!!」
灰河原 バツ :
「つ、罪子さんの力が、戻った……! こ、これなら……!」
本埜 聡耶 :
「……まったく、ヒヤヒヤさせます。 いつも無策なんですから。」ほっと息をついて
罪子 :
「えぇ……!やった、やったわ……!……っ!?」
狭間唯子 :
「……封印の力か。だが……この程度で、わたしを止められると思うな……!!」
GM :
唯子の体表から噴きあがった炎が周囲へと燃え広がっていく。
GM :
炎は地面に描かれた封印の領域さえも燃やし尽くそうとしていた。
罪子 :
「あっ……あ……!」
GM :
罪子は封印の領域を何とか維持しようとしているが、炎の勢いの方が強い。
GM :
このままでは罪子は押し負け、いずれ唯子は再び零狼の力を取り戻すだろう。
GM :
もう猶予は無い。全てを罪子に任せることは出来ない。
GM :
……あなた達がここで唯子を倒し、決着をつけるしか無い。
陽向 夏 :
「…!今がチャンスだ、やるぜ…皆ッ!」
毒島 環 :
「罪子さん……! 私たちも、戦うっ!!」強くうなずく
灰河原 バツ :
「さ……させない! 罪子さんが抑えてくれてる今が……今しかないんだ! む、無駄にしない……! 止めて見せる!」装備を両手に取り出し、罪子さんの前に出る!
本埜 聡耶 :
「ええ。 ……これはもうミスはできませんね。」本を開いて、万年筆を構える
罪子 :
「……うん。お願い、みんな……」
罪子 :
「みんなで……戦いましょう。唯子さんを、止めましょう……!!」
GM :
唯子の発した炎は燃え上がり、瞬く間に校門から校庭へ、校庭から校舎へと燃え移っていった。
GM :
……玲瓏女学院が燃えていく。百年以上の歴史を持つ学園が炎に呑まれて消えていく。
GM :
圧倒的なレネゲイドが引き起こした炎に取り囲まれて、あなた達の体内に宿るレネゲイドは共振し、激しく活性化し始めていた。
GM :
という感じで、衝動判定になります。目標値は9。
GM :
意思で判定後、侵食率を2d10上げてください。失敗したPCは暴走状態になります。
毒島 環 :
8dx+2>=9 いっけーー!!
DoubleCross : (8DX10+2>=9) > 10[2,2,3,4,4,5,10,10]+6[1,6]+2 > 18 > 成功
毒島 環 :
2d10+126
DoubleCross : (2D10+126) > 8[5,3]+126 > 134
本埜 聡耶 :
6dx>=9
DoubleCross : (6DX10>=9) > 10[1,1,2,4,7,10]+6[6] > 16 > 成功
本埜 聡耶 :
2d10+112
DoubleCross : (2D10+112) > 16[8,8]+112 > 128
灰河原 バツ :
7dx>=9
DoubleCross : (7DX10>=9) > 10[1,3,5,6,9,9,10]+4[4] > 14 > 成功
灰河原 バツ :
2d10+109
DoubleCross : (2D10+109) > 19[10,9]+109 > 128
陽向 夏 :
4dx>=9
DoubleCross : (4DX10>=9) > 9[4,7,8,9] > 9 > 成功
陽向 夏 :
2d10+94
DoubleCross : (2D10+94) > 10[2,8]+94 > 104
GM :
クライマックス戦闘の前にまず説明。
GM :
唯子はDロイス奇妙な隣人で零狼をその身に宿しています。
GM :
零狼は特別なジャームで様々な特殊能力を持っていますが、現在それらの能力は罪子の封印で使用出来ません。
GM :
しかし罪子の封印は弱まっていくので、ラウンドの開始時に一つずつ特殊能力が使用可能になっていきます。
GM :
そして四ラウンド目の開始には零狼の特殊能力“あらゆるダメージを受けない”が使用可能になります。
GM :
なので、PC達は三ラウンド目までに唯子を倒せないと自動的に敗北となります。
GM :
零狼の特殊能力は全て纏めて一つのEロイス扱いとし、オリジナルのEロイスなのでバックトラックでの追加ダイスは+2個分とします。
GM :
次に行動値や最初の配置など。
GM :
唯子の行動値は20
GM :
配置はPC達――(10m)――唯子。
GM :
PC達は全員一纏めでエンゲージしている状態です。
GM :
罪子は近くにいるけど封印に集中しているので戦闘には参加しません。あと攻撃の対象にもなりません。
GM :
ではクライマックス戦闘開始!
GM :
ラウンドの開始時なので、まず零狼の能力が解放されます。
GM :
“対象の装甲値を全て無視する”効果が使用可能になります。
GM :
唯子の攻撃は装甲値を全て無視してダメージを算出します。全てを焼き尽くす零狼の炎にはあらゆる防具はその意味をなさない。
GM :
で、セットアップ。唯子はないので、バツちゃんと環ちゃんは使う場合宣言をどうぞ。
灰河原 バツ :
灰色の庭発動!エフェクトレベルも上がってるので行動値減少は18だぜえ!!
system :
[ 灰河原 バツ ] 侵食率 : 128 → 130
GM :
了解了解、では唯子の行動値は18下がって2に。
毒島 環 :
ならこっちは大丈夫かな!なしで!
GM :
節約するーちぇ!
GM :
では唯子が行動値下がってるからバツちゃんから、行動どうぞ!
灰河原 バツ :
死神の瞳+コンセントレイト!
灰河原 バツ :
マイナーなし、メジャーでです
system :
[ 灰河原 バツ ] 侵食率 : 130 → 135
GM :
了解了解
GM :
命中どうぞよ!
灰河原 バツ :
14dx+9@7 ちぇーい
DoubleCross : (14DX7+9) > 10[1,2,4,4,5,6,6,7,8,8,9,9,9,10]+10[1,2,4,4,6,10,10]+10[4,9]+2[2]+9 > 41
GM :
よい達成値、ドッジします!
GM :
9dx+3
DoubleCross : (9DX10+3) > 10[3,3,4,5,6,6,7,7,10]+6[6]+3 > 19
GM :
当たります、効果宣言後に攻撃描写どうぞ!
灰河原 バツ :
次にダメージを受ける際、ダメージダイスに10d10追加だ!
GM :
了解!
灰河原 バツ :
「罪子さんが命がけで作ってくれた封印……と、解けさせない……! ば、バツが止める……押さえ込む!」鉢巻をギュッと巻くと、蝋燭の炎が今までになく燃え上がる。そして唯子の周りの空間が色を失っていく
灰河原 バツ :
しかし今までの怪物への空間とは違う。一部をより色濃く、線状に重力をかけてその場に縫い留める。重力が地面に溝を作り、罪子さんの封印に重なる逆五芒星を描く!
灰河原 バツ :
「そこから……一歩も動かさない……!」ジャラララッと釘束を右手に握り、正面の空間に縫い付けられた藁人形の胸に突き立てる!それを木槌で押し込む!叩きつける!
灰河原 バツ :
唯子の胸に浮かび上がる重力の釘は水平ではない。その釘すらも斜めに刺さり、先端を地面に突き立て、封印の一助として縫い留める。
灰河原 バツ :
「こっ……これが今のバツのふ、フルコース……! つ、次、頼んだよ……!」額に血管を浮かべ、呪術師は仲間に後を託す
狭間唯子 :
「……抜けないし燃えることもない、か。妙な真似を……」
GM :
自分の胸に浮かび上がる釘を取り除こうとするが敵わず、恨めしそうに睨みつけている。
GM :
では次!環ちゃんどうぞ
毒島 環 :
行きます! マイナーで5mだけ下がってエンゲージをずらしましょう。
毒島 環 :
メジャーで《コントロールソート》《巨神の斧》《瞬速の刃》《コンバットシステム》《コンセントレイト:ノイマン》
system :
[ 毒島 環 ] 侵蝕率 : 134 → 147
GM :
了解、命中どうぞ!
毒島 環 :
18dx7+6 これであってるはず!
DoubleCross : (18DX7+6) > 10[3,3,3,3,4,5,5,6,6,7,8,8,8,8,9,10,10,10]+10[1,1,2,6,6,6,8,8,9]+10[3,8,10]+10[5,7]+4[4]+6 > 50
GM :
ミドルが嘘みたいな達成値出しとる、ドッジします!
GM :
9dx+3
DoubleCross : (9DX10+3) > 9[1,2,5,5,6,6,7,8,9]+3 > 12
GM :
当たる!バツちゃんの10d10も加えてダメージどうぞ
毒島 環 :
6d10+28+10d10 届け!!この一撃!!
DoubleCross : (6D10+28+10D10) > 20[8,2,1,7,1,1]+28+65[8,8,4,6,8,7,10,4,8,2] > 113
GM :
ひええ…攻撃描写どうぞ!
毒島 環 :
「任された…!」バツの声に応える。
毒島 環 :
「(ごめんなさい、私は……)」銃を構える。照準を合わせるとともに、今までにない高まりを感じる。
毒島 環 :
――今の環は知る由もないが、環には二種類のシンドロームが発現している。
毒島 環 :
ひとつは愛沢ことなに宣告されたノイマン。常軌を逸した射撃能力はそれに由来するものだ。
毒島 環 :
そしてまだ見ぬもう一つのシンドロームは……灰河原バツと同質の能力、バロールである。
毒島 環 :
この学校に来るまで、環の時計は、ずっと止まっていた。
毒島 環 :
あの大火事の日、なぜ自分は生き残ったのだろう? なぜ、自分だけが生き残ったのだろう?
毒島 環 :
その答えを環は記憶の中の狭間唯子に求めた……が、結局のところ答えは見つからず、世界の真実に出会ってもなお、環はどこか過去に囚われていた。
毒島 環 :
ゆえに、環が時を操るシンドロームに目覚めたのは、ある意味必然だった。そして、未だそれを使いこなせなかったことも。
毒島 環 :
――しかし、この瞬間。
毒島 環 :
自分の過去の象徴である、狭間唯子に対峙した環の時間は、動き出す。
毒島 環 :
数年分の想いを乗せた弾丸は、同じシンドロームを持つバツのレネゲイドと共鳴し――時空を歪ませ、驚異的な爆発を引き起こす!
毒島 環 :
「私は、私の信じる道を行きます!!」
狭間唯子 :
「ぐっ……!?」
GM :
時空を歪ませる程の爆発を受けた唯子の体が吹き飛ぶ。
GM :
傷付いた体をすぐさま炎に変えて繋ぎ合わせて構え直すがそのダメージは重い。
狭間唯子 :
「……信じる道、か。だったらわたしも遠慮なく自分の信じる道を行かせて貰う」
毒島 環 :
「ああ、止まってなんかいられないんだ、あなたも、私も……!」
GM :
では次は夏ちゃん、の前にイニシアチブで唯子がエフェクトを使用します。
GM :
唯子はイニシアチブで極大消滅波を使用。
GM :
対象は環ちゃん。リアクション不可能のHPダメージを自動成功で与えます。
GM :
10d10 HPダメージ
DoubleCross : (10D10) > 60[2,3,4,6,7,5,9,5,10,9] > 60
毒島 環 :
ロイスをタイタスにして復活します
毒島 環 :
もう過去に捕われるのは終わりだ!旧友のロイスをタイタスにして昇華!
GM :
了解了解!では描写
狭間唯子 :
「毒島環……お前の友人が死んだのも、お前がオーヴァードに覚醒したのも、結局のところわたしが弱かったせいだ」
狭間唯子 :
「だからわたしはずっと求めていた……!今のこの世界を変えられる程の力!強い者に踏み躙られない、圧倒的な力を!」
狭間唯子 :
「その力にもうすぐ手が届く!これ以上わたしの邪魔をするな!!」
GM :
そう叫ぶと共に、唯子の周囲に小さな炎の狼が何体も現れる。
GM :
唯子が手を振りかざすと、炎の狼達は一斉に環ちゃんに襲い掛かった。
GM :
高速で殺到する狼達にあなたはまるで反応出来ない。燃える紅の牙が、あなたの体に噛みついていく!
毒島 環 :
「ぐっ……あぁぁぁっ……!!」 全身が燃え、引き裂かれる。
毒島 環 :
「っ……それはあなたの罪なのかもしれない。でもダメ……です、過去に捕われちゃ……!!」すでに身体は限界を迎えようとしているが、必死に炎を振り払い、再生する!
狭間唯子 :
「黙れ……っ。わたしは過去を捨てるつもり何て無い、ずっと引きずって進む……!!」
GM :
では次!夏ちゃんの手番です、行動どうぞ!
陽向 夏 :
ウッス、あたしのターン!まずは父親のロイスをタイタス化、ダイス+10個するぜ!
system :
[ 陽向 夏 ] ロイス : 7 → 6
GM :
父親ー!了解よ
陽向 夏 :
マイナーは氷炎の剣、メジャーで炎の刃+フレイムタン+結合粉砕+CR!装甲無視である!
system :
[ 陽向 夏 ] 侵蝕率 : 104 → 117
GM :
了解である、命中振るのである
陽向 夏 :
26dx+5@7 そいやっさ!
DoubleCross : (26DX7+5) > 10[1,1,1,1,2,2,2,2,2,3,3,3,4,4,5,5,5,5,6,6,6,6,8,9,10,10]+10[3,5,5,8]+10[8]+10[8]+10[8]+5[5]+5 > 60
GM :
唯子のリアクションはガード、オートで氷盾と蒼き悪魔を使います。
GM :
ダメージどうぞ!
陽向 夏 :
7d10+22-3 そらよ!
DoubleCross : (7D10+22-3) > 42[8,4,10,1,8,5,6]+22-3 > 61
GM :
まだ耐え…れる!
GM :
蒼き悪魔の効果で夏ちゃんに21点のダメージを返します!
陽向 夏 :
あっちぃ!ついでに母親をタイタス化して復活!
system :
[ 陽向 夏 ] ロイス : 6 → 5
system :
[ 陽向 夏 ] HP : 15 → 19
GM :
一気に両親のロイスが消えてしまう、了解です攻撃描写どうぞ!
陽向 夏 :
炎剣を滾らせ、自分を越える熱量の彼女を見据える。今の自分がどこまで通用するのか、この刃すら届かないのではないか…
陽向 夏 :
そんな考えが脳裏をよぎる、──が、すぐに彼女はそれを杞憂と切り捨てた
陽向 夏 :
「はあああああっ!!!」
陽向 夏 :
「仕上げだーーーッ!!」
陽向 夏 :
叫びと共に炎剣を勢いに任せて唯子の方へ放り投げる、それは吸い寄せられるように傷口へと突き刺さり、強い光を放ち始め…
陽向 夏 :
次の瞬間、炎剣が灼熱の炎と共に爆散し唯子ごと飲み込む火柱が吹き上がる!
陽向 夏 :
「…へへっ、零狼と先輩の技から学ばせてもらったぜっ!!うまく行くもんだな!!あっ、後な……」
陽向 夏 :
「───零狼の炎から引っ張り出してくれて、ありがとよっ!」
狭間唯子 :
「……っ!!」
GM :
炎で体を包み込み、夏の爆炎を防ぐ。
GM :
だがそれでも炎剣の勢いは止まらず、火柱に叩き伏せられた。
GM :
立ち上る炎で唯子の姿は見えない。これで倒れたか……そうあなたが目を凝らして見た瞬間。
GM :
火柱の中から、唯子の炎が光線になって放たれた。
GM :
炎熱のレーザーはあなたの体を一直線に撃ち抜く!
陽向 夏 :
「くあッ!?」
陽向 夏 :
「んぐっ……へ、へへ……!手痛い返事が返ってきやがった、な…っ」
狭間唯子 :
「……勘違いするな。お前を助けたつもりはない」
狭間唯子 :
「わたしはこの力をお前から奪うためにああしただけだ……!!」
陽向 夏 :
「そうかよ…!でもな、あたしが助かったことには変わりはねえからな…お礼ぐらいはしたって良いだろ…?へへっ…!」
狭間唯子 :
「…………」
GM :
何と言い返して言いか分からないのか、唯子はただじっと睨み返すだけだ。
GM :
では次は聡耶ちゃんの手番、行動どうぞ
本埜 聡耶 :
マイナーアクションで1m進みます!
本埜 聡耶 :
メジャーアクションで、王紙(オオカミ)! サイレンの魔女+パーフェクトサクセス+ナーブジャック+フラットシフトです!! 対象は狭間唯子!
本埜 聡耶 :
オートアクションで、援護の風+ウィンドブレスを使用! いきます!!
GM :
了解です、命中どうぞ
本埜 聡耶 :
12dx7+22
DoubleCross : (12DX7+22) > 10[1,3,5,5,5,5,6,8,8,9,9,10]+10[1,5,6,8,10]+10[2,9]+10[10]+5[5]+22 > 67
本埜 聡耶 :
妖精の手を使用!
本埜 聡耶 :
1dx7+72
DoubleCross : (1DX7+72) > 1[1]+72 > 0 (ファンブル)
本埜 聡耶 :
達成値72でストップ!
system :
[ 本埜 聡耶 ] 侵蝕率 : 128 → 136
GM :
妖精の手あるある、了解です
GM :
とりあえずドッジしましょう
GM :
9dx+3
DoubleCross : (9DX10+3) > 10[1,2,3,5,6,8,9,9,10]+8[8]+3 > 21
GM :
当たる!で、ナーブジャックは意志と対決よね
本埜 聡耶 :
ですね! おねがいします!!
GM :
15dx+5
DoubleCross : (15DX10+5) > 9[1,2,2,3,3,5,6,6,6,7,8,8,8,9,9]+5 > 14
GM :
では両方命中で、ダメージどうぞ!
本埜 聡耶 :
8d10+15 装甲無視ダメージ
DoubleCross : (8D10+15) > 42[7,2,9,5,6,2,8,3]+15 > 57
GM :
唯子はHP0、戦闘不能になります。
GM :
戦闘不能になった直後にオートで燃える魂を使用。HP60で戦闘不能状態を回復します。
本埜 聡耶 :
にゃんと!!
本埜 聡耶 :
しかし、ナーブジャックの効果があります! ナーブジャックで行わせるメジャーアクションの内容は、自滅!! それが罪を焼く火だと言うなら、その火は狭間罪子の身も焦がす!!(回数制限のあるエフェクトは使えません)
GM :
では唯子はメジャーで焦熱の弾丸+プラズマカノン+スキルフォーカス+コンセントレイトを使用。自分自身を攻撃します
GM :
15dx+16@7 命中
DoubleCross : (15DX7+16) > 10[1,1,1,2,3,5,6,7,7,7,8,9,9,10,10]+6[1,1,2,3,3,4,4,6]+16 > 32
GM :
9dx+3 回避
DoubleCross : (9DX10+3) > 10[1,4,5,5,7,8,8,10,10]+5[4,5]+3 > 18
GM :
4d10+37 装甲無視ダメージ
DoubleCross : (4D10+37) > 18[5,6,3,4]+37 > 55
GM :
HP60だから戦闘不能にはならない…
GM :
けどそうね、唯子はオートで刹那の勝機を使用。
GM :
誰かに支配されるのが一番嫌いだからここで使おう、HPダメージを0にします
GM :
処理的にはこれで以上かな、攻撃描写どうぞ!
本埜 聡耶 :
「……あなたは何の為にFHとUGNを滅ぼそうというのですか? 後悔? 無力感? ――それとも贖罪?」陽向夏のまっすぐな目に言葉を失った狭間唯子を見て、尋ねる。
狭間唯子 :
「そんなことを聞いてどうする」
本埜 聡耶 :
「相手の心情を知りたいというのはおかしいでしょうか?」
狭間唯子 :
「今更そんなことを知った所で、どちらかが退くわけでもあるまい」
狭間唯子 :
「……後悔も無力感もあれば、怒りや憎しみだってある」
狭間唯子 :
「贖罪だとは思わん。それで罪を償えるかなんて分からないからな」
本埜 聡耶 :
「……なるほど。 理解できる感情です。 私も少なからず抱いた。」
本埜 聡耶 :
「しかし、だからこそ。 私は、あなたの道を"否定"しなければならない。 」
本埜 聡耶 :
「戦後の極道が一定の秩序を守ったように、あるいは法のように、必要な支配はあるのです。……ああ、いえ。 今の世界が正しいというつもりもありませんよ? 」
本埜 聡耶 :
「しかし、世界は無知。 今はまだUGNの秘匿が必要。 オーヴァードの真実を受け入れるだけの準備ができていないですから。」
本埜 聡耶 :
「無知は恐怖を生み、恐怖は差別を生み、差別は悲劇を――ジャームを生む。」
本埜 聡耶 :
「……私は、この目で見てきました。」
本埜 聡耶 :
「それはあなたも御存知のハズ。 私たちがジャーム化しないように真実を隠したのですから。」
狭間唯子 :
「だったら大人しくその支配を受け入れろというのか?その必要な支配とやらが完全では無かったせいで今のこの状況があるんだ」
本埜 聡耶 :
「いいえ。 そうは言っていません。 それでも、あなたの方法で救われるものはないと言っているんです。」
本埜 聡耶 :
「UGNとFHが滅んだなら、オーヴァードの真実が明らかにはなるでしょう。」
本埜 聡耶 :
「しかし、その結果は? 強き者に支配されない? 歪められない? 人間とオーヴァードが本当に対等な世界?」
本埜 聡耶 :
「否……! 人類とオーヴァードの共存などありえない! 玲瓏女学院の悲劇を拡散する結果にしかならない!!」
狭間唯子 :
「それでも一部のオーヴァード共の勝手な都合で歪められたこの世界よりはましだと思うがな」
狭間唯子 :
「そうやって最初から決めつけているからいつまでもUGNもレネゲイドの公表に至れていないんだ」
狭間唯子 :
「真実を知った上でどうするのか、誰もがその選択肢すら勝手に奪われている今の世界にも先は無い」
本埜 聡耶 :
「選択肢がないなら、私たちの手で作るしかないでしょう。 真実が公表できるようになる未来を!」
本埜 聡耶 :
「未知の可能性を諦め……、人類とオーヴァードが袂を分けて殺し合うような世界が正しかったなんて言わせない。」
本埜 聡耶 :
「真の共存の可能性を捨て、もう未来を見ていないあなたに、私たちの未来は奪わせない……!!」
狭間唯子 :
「……やはり話すだけ意味は無かったな。勝手にしろ」
本埜 聡耶 :
「ええ。 こちらとしては感謝の念もあったので、別に戦う動機が整理できてスッキリしました。 勝手にさせてもらいますとも!!」
本埜 聡耶 :
紙を操る能力者である聡耶は、サラマンダー能力者に対して不利。
本埜 聡耶 :
故に。 持ち得る限りの"古代種"の力を込め、狭間唯子の業火にさえ拮抗し得る存在の名を、本に刻む。
本埜 聡耶 :
名を複写された紙片たちは風に乗って、燃え落ちていく母校・玲瓏女学院を駆けていく。
本埜 聡耶 :
ペーパークラフトの要領で、ひとつの生命になっていく。 その身に移った焔で、あるべき姿になっていく。
本埜 聡耶 :
そして、校庭の火の海から帰ってきたのは――『零狼』であった。
本埜 聡耶 :
そう。 虚偽の『零狼』。 領域支配・風の操作によって、その体躯を焦がす狭間唯子の焔を制御する式神である。
本埜 聡耶 :
サイズも、火力も、オリジナルには遠く及ばない。 ……しかし、それでも構わない。 今、未来を守る力になるのなら。
本埜 聡耶 :
ゴウ、とその体躯に御しきれない業火で、一秒、また一秒と崩れながらも駆け――オリジナルの体に喰らいつく。
狭間唯子 :
「何を真似ているんだ……」
GM :
そう呟き、自身に食らいつく聡耶が作った零狼に手を翳す。
GM :
その手から巨大な炎の塊を放ち、虚偽の零狼を消し飛ばした。
本埜 聡耶 :
「……っ! 私の能力の限界ですか、しかし! 私はもう諦めないっ……!! 」
本埜 聡耶 :
一瞬にして炭となって霧散した零狼を風で操る。 その紙に宿した因子はまだ生きている。
本埜 聡耶 :
因子の炭を結界の外縁に束ね、ひとつの文に。
本埜 聡耶 :
『あらゆる支配を受けない完全なる自由は、人々による節度を持つ支配に少なからず劣る。』
本埜 聡耶 :
『έλεγχος(支配)』の力を結界内の狭間唯子に適応。 自分の力が及ばないなら、相手の力を使うまで。
本埜 聡耶 :
オリジナルからあふれる真の零狼の焔を従え、狭間唯子に放った。
狭間唯子 :
「……っ!!」
GM :
絶体絶命の危機を前に、ノイマンの頭脳をフル回転させる。
GM :
度重なる攻撃を受けてダメージの蓄積した今の唯子にこの決死の攻撃は避けきれない。
GM :
それでも魂を燃やし、傷を無理矢理に塞ぎながら動く。
狭間唯子 :
「わたしはお前の支配を受けるつもりはない……!わたしは誰にも屈しない!!」
GM :
叫びながら、支配された零狼の焔の一部を奪い返す。
GM :
咄嗟の判断だったために全てを取り返すことは出来ないが、致命傷を避けるには十分だった。
GM :
零狼の炎は唯子の体を全て焼き尽くすことなく、通り過ぎていく。
本埜 聡耶 :
「……なるほど、これは骨が折れる訳です。 持ちの手札をすべて切ってしまいました。 あとは出たところ勝負ですか。」
GM :
では次!唯子の行動いきます
GM :
マイナーで氷炎の剣+氷の回廊を使用。
GM :
白兵武器を作製し、飛行状態で戦闘移動。聡耶ちゃんにエンゲージします。
GM :
メジャーで玲瓏円舞(炎の刃+コントロールソート+コンセントレイト)を使用。
GM :
対象は聡耶ちゃんで攻撃します。
灰河原 バツ :
オートアクション、時の棺を使用だ!
system :
[ 灰河原 バツ ] 侵食率 : 135 → 145
GM :
了解了解、では唯子の攻撃は失敗になります。
GM :
唯子の背中から溢れ出した炎が翼の形を取る。
GM :
唯子は火の粉を散らしながら空を飛び、聡耶へと高速で接近。
GM :
その手にはいつの間にか炎で作られた剣が握られていた。
狭間唯子 :
「まずはお前からだ、本埜聡耶……!!」
GM :
気合と共に炎の剣を薙ぐ。揺らめいて形を変え続ける炎は間合いが全く読めない。
GM :
唯子は燃える刃で聡耶の体を袈裟懸けに焼き切ろうとする……!
本埜 聡耶 :
「……っ!」身を守ろうにも、武器である本は焼け落ちてしまっていて能力を行使する術すらない……!
灰河原 バツ :
瞬間、再び唯子の周囲の空間が色を失う。
灰河原 バツ :
しかし今まで行動を阻害するだけの、境界の曖昧なものではない。
灰河原 バツ :
幾辺の重力の壁が唯子の周囲の空間を押し固め、包み込んでいる。全方向からの重力が空間を押し固めていく。
灰河原 バツ :
「い……言ったはずだよ……! 一歩も動かせないって……!」
灰河原 バツ :
霧下みゆきの手ほどきを受けた際、他のみんなと違ってバツの持つエフェクトには大きな成長は見られなかった。ただ、何かが掴めそうな兆しがあった。けれど、何が足りないのかわからなかった。
灰河原 バツ :
今まではバロールのエフェクトを呪いと称し、自分の恐怖を力に変えてただ敵へとぶつけていた。それが正しい使い方で、その先に兆しを見たものがあると思っていた。
灰河原 バツ :
けれど、本埜聡耶に凶刃が迫り、それを防ぐ手段が自分にないことを理解して、そこで初めて足りないものを自覚した。
灰河原 バツ :
――守りたい。
灰河原 バツ :
「ば、バツは……い、いつもそうなんだ……! い、いつも大事なものがなくなってから、後悔する……ママも、パパとの関係も、あやめちゃんも……!」
灰河原 バツ :
木戸あやめがジャーム化した時、動けなかった。そのせいで陽向夏が重傷を負った。非力故に重力の釘を押し込むことさえできなかった。そのせいで毒島環はひどく消耗してしまった。
灰河原 バツ :
そして今、本埜聡耶が傷つけられようとしている。
灰河原 バツ :
「これ、以上……! バツの大事な人を傷つけさせない……!!!」
灰河原 バツ :
体内の細い血管が弾けていくほどのレネゲイドの奔流。その全てを一点に向け――灰色の棺に捕らわれた狭間唯子の時間は凍り付いた。
狭間唯子 :
「く……っ!」
GM :
炎の刃が聡耶を断ち切る直前で止まる。重力の空間に閉じ込められ、指先一つ動かすことが出来ない。
狭間唯子 :
「なるほどな……。お前の覚悟は十分、分かった……」 バツちゃんの方を一瞥して小さく呟く
本埜 聡耶 :
「バツさん…! 私を守るために、あなたが傷ついてどうするんですか…!! 」
灰河原 バツ :
「へ、へへ……ち、違うよ、傷ついてなんか、ない。大事な人を……聡耶ちゃんを守りたいって思ったら、今までより力が出たんだ」
灰河原 バツ :
「ば、バツは、この力をものにする……! ちゃ、ちゃんと! 後で泣いて、吐いて、怖がらなくていいように……だ、大事なものをなくさないように……バツは変わるんだ!」
本埜 聡耶 :
「ばか、ですね。もう。 ……ですが、ありがとうございます。 」
灰河原 バツ :
「ふ、フヒヒ……い、いいってことよ」
GM :
ではクリンナップ!エネミーもPCもエフェクトは持ってないはずね
GM :
唯子の行動値が元に戻ってラウンド進みます。
GM :
では2R目。ラウンドの開始なので零狼の能力が解放されます。
GM :
解放される能力は“攻撃のシーン(選択)、射程:視界化”。
GM :
唯子はこのラウンドから、エフェクトを使用した全ての攻撃の対象がシーン(選択)、射程:視界になります。
GM :
で、セットアップ。唯子は先陣の炎を使用して行動値を+30します。
GM :
行動値50です
GM :
申し訳ないが灰色の庭使えないね…!環ちゃんもファンアウト使うことないよね、多分
毒島 環 :
ないよ!
GM :
りょかりょか、では唯子の行動に
GM :
マイナーは無し。メジャーで零狼炎武(炎の刃+アマテラス+インフェルノ+コンバットシステム+コンセントレイト)を使用
GM :
対象はPC全員。インフェルノの効果でこの攻撃で一点でもダメージを受けたPCは行動済みにされます。
灰河原 バツ :
待ってもらってよろしいでしょうか
GM :
待つ待つ
灰河原 バツ :
Sロイス……罪子さんをタイタス化。時の棺の使用回数を増やします。
灰河原 バツ :
オートアクション、時の棺を発動!
GM :
了解了解、では再び攻撃失敗に
system :
[ 灰河原 バツ ] ロイス : 5 → 4
system :
[ 灰河原 バツ ] 侵食率 : 145 → 155
GM :
唯子の左手が炎に包まれる。炎は膨れ上がり、巨大な狼の爪の形を取っていた。
GM :
その炎は今まで見たものとは全く違っていた。これは罪子の封印が弱まって出現した零狼の力の片鱗だ。
GM :
この圧倒的な炎に焼き尽くされれば、あなた達はただでは済まないだろう。
GM :
唯子は零狼の腕を模った炎の爪で、あなた達を薙ぎ払おうとする……!
灰河原 バツ :
大事なものを守るために力を使うことを覚えて、ようやくわかったことがある。
灰河原 バツ :
罪子さんがどんな思いで、自分を犠牲にして、100年間この学院の生徒を守り続けてきたかということ。
灰河原 バツ :
狭間唯子が今まで、どんな思いで力ない人を守り、自分の手を汚してきたのかということ。
灰河原 バツ :
そして、自分を置いていってしまったママが、自分を叱ってくれなかったパパが。
灰河原 バツ :
「……さ、せない」
灰河原 バツ :
限界を超えるレネゲイドの奔流。鼻からさらに血が吹き出る。鉢巻の蝋燭が増幅したレネゲイドを制御しきれず砕けて落ちる。
灰河原 バツ :
「やらせない。バツの大事な人だけじゃない……罪子さんの守りたかった人を! それから狭間先輩……あんたにも、もう誰も失わせない!!!」
灰河原 バツ :
再び狭間唯子の周囲を、燃え広がった狼の爪ごと灰色の棺が押し固め、時間を凍らせる!
狭間唯子 :
「お前の命令には従わない……!!」
GM :
そう言って、必死に炎の爪で薙ぎ払おうとするがその力が動くことは無い。
毒島 環 :
「……え……」凄まじい攻撃に身構えていたが、何が起きたのか理解できず。
陽向 夏 :
「バツ…ッ!? す、すげえ…よくやったぜっ!あたしらも続くぞっ!」再び炎の剣を携えて
毒島 環 :
「そうか、今のはバツちゃんが……!」
毒島 環 :
「(今の攻撃、まさにけた違いの威力だった……みんな消耗してきてる、この勝機を逃すわけにはいかない……!)」
毒島 環 :
「……続くよ! 私たちも!」
GM :
続くぞ!が、行動値的にはバツちゃんが先やね。バツちゃん行動どうぞ
灰河原 バツ :
最後の超丑の刻参りだ!死神の瞳+コンセントレイト!
system :
[ 灰河原 バツ ] 侵食率 : 155 → 160
GM :
命中どうぞ!
灰河原 バツ :
15dx+9@7 おらあああああ
DoubleCross : (15DX7+9) > 10[2,2,2,2,3,4,4,5,6,6,7,9,10,10,10]+10[5,6,7,9,9]+10[1,4,8]+10[9]+1[1]+9 > 50
GM :
とてもすごい、ドッジします!
GM :
9dx+3
DoubleCross : (9DX10+3) > 9[1,3,4,4,5,7,7,7,9]+3 > 12
GM :
当たる!
灰河原 バツ :
次のダメージに10d10追加だあ!
GM :
おkおk!描写どうぞ
灰河原 バツ :
藁人形に釘を打とうとして、ごとん、と木槌を落とす。
灰河原 バツ :
限界を超えたエフェクトの連続使用により、体から急激に力が抜けていく。握力が残っていなかった。
灰河原 バツ :
「…………」
灰河原 バツ :
力が出ない。あと一歩のはずだ。
灰河原 バツ :
ふと後ろを振り返って、それを見つけた。
灰河原 バツ :
「ああ……それしかないよね」
灰河原 バツ :
震える手になけなしのちからを込めて、引き絞る。自分が今成業できる、残ったレネゲイドの全てを込めて。狭間唯子に向かって拳を……突き出す!
灰河原 バツ :
拳から射出された灰色の釘が、再び狭間唯子の胸に突き立てられる。
灰河原 バツ :
そして、最後の力を出し切らせてくれた存在に。
灰河原 バツ :
「毒島さ……た、環ちゃん。狭間先輩を止めて……ううん。わかってあげられるのは、きっと、環ちゃんしかいないんだ」
灰河原 バツ :
「あとは、よろしく」
灰河原 バツ :
今度こそ全て出し切ったバツは、後を託してその場に膝をついた。
毒島 環 :
「……うん」その声を受け取り、目を閉じて深く頷く。
GM :
ではではそのままの流れで環ちゃんの手番いきましょう、行動どうぞ!
毒島 環 :
マイナーはなし! メジャーで《コントロールソート》《巨神の斧》《瞬速の刃》《コンバットシステム》《コンセントレイト:ノイマン》!
system :
[ 毒島 環 ] 侵蝕率 : 147 → 160
GM :
命中どうぞ!
毒島 環 :
19dx7+1+5 いっけえええ!!!!
DoubleCross : (19DX7+6) > 10[2,2,2,2,2,2,4,5,5,5,5,6,6,7,9,9,10,10,10]+10[1,2,4,5,6,8]+10[8]+10[8]+2[2]+6 > 48
GM :
良い達成値、ドッジします!
GM :
9dx+3
DoubleCross : (9DX10+3) > 8[3,3,3,6,7,7,8,8,8]+3 > 11
GM :
当たるー、ダメージどうぞ!
毒島 環 :
よし!
毒島 環 :
5d10+28+10d10
DoubleCross : (5D10+28+10D10) > 25[2,2,3,8,10]+28+56[3,9,9,9,5,1,3,8,3,6] > 109
GM :
いつものやばやばダメージ!
GM :
唯子はダメージを受けた直後にオートでバーニングハートを使用。
GM :
暴走状態になり、このシーンの間行う攻撃の攻撃力に+16します。
GM :
そして戦闘不能になる瞬間にオートでラストアクションを使用。メインプロセスを行います。
GM :
と反撃してきますが、まずは攻撃描写どうぞ。
毒島 環 :
「……」目を閉じていた一瞬の間。環は脳をフル回転させる。
毒島 環 :
想像以上に、零狼の力が戻るのが速い。奇跡的に今の一撃はバツによって防がれたが……おそらく、どう頑張ってもあと一分と持たず自分たちは壊滅するだろう。
毒島 環 :
身体がレネゲイドに蝕まれるのを感じる。このまま戦い続ければジャーム化するかもしれない。しかし……。
毒島 環 :
「絶対に……ここで、止めてみせる!!」
毒島 環 :
親友の作ったただ一度のチャンス。そこに迷う道理など微塵にもなかった。引鉄が引かれると同時に、再び時空が歪み、巨大なエネルギーが発散し爆発を巻き起こす!
毒島 環 :
「これが……私の行く道だ!」
GM :
爆発に巻き込まれ、唯子の体が吹き飛ぶ。
狭間唯子 :
「……っ、ぐ、う……」
GM :
唯子の体を覆う零狼の炎が少しずつ消えていく。もう彼女も限界だと分かるだろう。
毒島 環 :
「……っ」ほとんど脳だけしか使っていないのに、全身を襲う倦怠感……加速する思考に、自分が何を考えているのか、自分にもよくわからなくなっているが……。
毒島 環 :
蒙昧する意識の中で苦しむ唯子の姿を認め、環は自分の頬を涙が伝うのを感じた。
狭間唯子 :
「……泣いている場合か。お前は信じる道を行くんじゃ……無かったのか」
毒島 環 :
「……はい、これで、泣くのはやめです」頬を拭う
GM :
環が涙を拭う、その瞬間。
GM :
泣いて隙なんて与えるな、涙を流して進むような覚悟でわたしの邪魔をするなとでも言うように。
GM :
唯子は立ち上がり、再びあなた達へと向かってきていた。
GM :
ノイマンの超人的な頭脳によって発せられた命令が、限界を超えている唯子の体を強引に動かしている。
GM :
マイナーでアバターフォームを使用。白兵達成値を+12します。
GM :
メジャーで業火の一匹狼(炎の刃+アマテラス+コンバットシステム+コントロールソート+戦神の祝福+コンセントレイト)を使用。
GM :
対象はPC全員。
GM :
25dx+20@7 命中
DoubleCross : (25DX7+20) > 10[1,1,1,3,3,3,3,5,5,5,5,5,5,6,6,6,7,7,8,9,9,10,10,10,10]+10[2,3,3,6,9,9,10,10,10]+10[2,7,8,10,10]+10[5,7,9,9]+3[1,3,3]+20 > 63
GM :
オートで勝利の女神を使用。達成値を+24します。合計で87に。
GM :
リアクションどうぞなの
本埜 聡耶 :
5dx ドッジ
DoubleCross : (5DX10) > 9[2,5,7,8,9] > 9
陽向 夏 :
12dx+1 どっぢっぢ!
DoubleCross : (12DX10+1) > 10[1,1,1,1,3,3,4,4,4,5,9,10]+9[9]+1 > 20
毒島 環 :
5dx ドッジ行きますよドッジ!
DoubleCross : (5DX10) > 9[1,5,5,5,9] > 9
灰河原 バツ :
5dx+1 やけくそのドッジ
DoubleCross : (5DX10+1) > 9[4,8,8,8,9]+1 > 10
GM :
では全員命中。
GM :
ダメージの直前にバーストブレイクを使用。ダメージを+5d10します。
GM :
9d10+65+12d10+5d10 装甲無視ダメージ
DoubleCross : (9D10+65+12D10+5D10) > 56[2,6,4,10,10,7,1,9,7]+65+61[9,1,8,9,5,9,1,1,9,6,1,2]+27[10,8,6,2,1] > 209
GM :
唯子は攻撃後、オートで蘇生復活を使用してHP1で戦闘不能状態を回復します。
GM :
PC達も戦闘不能になると思うので、復活する人はタイタスの使用などあればどうぞ。
陽向 夏 :
繰姫翼をタイタス化して復活!!
system :
[ 陽向 夏 ] ロイス : 5 → 4
毒島 環 :
父親のロイスをタイタスにして昇華します! まだ私の極道は終わってない
system :
[ 毒島 環 ] ロイス : 5 → 4
本埜 聡耶 :
おとうさんのロイスをタイタスにして昇華・復活します! もう家の再興とかどうでもいい。 本当にしたい事を見つけた。
GM :
父親がすごいタイタスになる
灰河原 バツ :
バツはそのまま倒れます。
GM :
十分頑張った頑張った…!では復活はバツちゃん以外やね。描写いきます
GM :
唯子が纏う炎が今までにない程に燃え上がった。
GM :
炎は唯子を完全に包み込み、やがて巨大な狼の姿となる。
GM :
それは超高熱で暴走したレネゲイドを、氷のように研ぎ澄まされたノイマンネットワークをフルに活用して束ね上げた力の塊。
GM :
封印を受けながらも零狼の力を限りなく引き出した、全てを滅ぼす業火だった。
狭間唯子 :
「まだだ……まだ、お前達に負けてなんかやらない……」
狭間唯子 :
「わたしを否定して前に進むなら、この程度の攻撃くらい乗り越えてみせろ……!!」
GM :
業火の狼が牙を剥く。その口から、紅蓮の炎が一気に放たれた。
GM :
身も心も、魂までをも焼き尽くそうとする圧倒的な炎があなた達へと襲い掛かる!
灰河原 バツ :
「……ちっ……くしょぉー……」迫り来る業火の前に手をかざそうとするが、もう腕も上がらない。膝をついたまま、ゆっくりと顔だけで振り返り、仲間たちを眺める。
灰河原 バツ :
「……ば、バツはここまで……あ、あとは……」そこまで言いかけて、やめる。そして目を閉じる。
灰河原 バツ :
やるべきことは全てやった。やりきった。後はあえて言うことはない。仲間たちがやってくれる。それが、今は不安も恐怖もなく信じられる。
灰河原 バツ :
そのままバツは安らかな表情で炎に呑まれた。
毒島 環 :
「……あとは、任せて」
陽向 夏 :
「…おうっ、少し休んでてくれ…!」
毒島 環 :
倒れる友を背中で見届け、燃え焦げる身体に鞭打ちながらも二本の足でしっかりと地面を踏みしめる。
毒島 環 :
視線は一点、狭間唯子のことを見つめている。最後まで膝を付くことはしない!
本埜 聡耶 :
「無論、私たちは屈したり、しません……! 」風の操作によって、できるだけダメージを避けるが、致命傷を回避するのが精一杯。 木戸あやめに選んでもらったジャケットも、声を出したそのノドも、焼けてしまっている。
狭間唯子 :
「…………」
GM :
攻撃を終えると狼を模った炎が散っていき、唯子の姿が中から出てくる。
GM :
封印を受けながら無理に零狼の力を限界まで引き出したせいか、彼女ももう限界を超え切っている。
GM :
あなた達と同じように、気力だけで立っている状態だった。
GM :
では次!夏ちゃんの手番です、行動どうぞ!
陽向 夏 :
おっけい!マイナーで唯子先輩にエンゲージ!
陽向 夏 :
メジャーは炎の刃+結合粉砕+CR!
system :
[ 陽向 夏 ] 侵蝕率 : 117 → 126
GM :
命中どうぞ!
陽向 夏 :
16dx+5@7 せいや!
DoubleCross : (16DX7+5) > 10[2,4,5,5,5,5,5,6,6,7,7,7,8,8,8,8]+10[4,4,5,8,8,9,9]+10[2,3,8,10]+10[6,7]+2[2]+5 > 47
GM :
唯子は暴走状態なのでリアクション出来ません。ダメージをどうぞ。
陽向 夏 :
5d10+22 しゃあ!
DoubleCross : (5D10+22) > 28[5,10,10,1,2]+22 > 50
GM :
唯子は戦闘不能!復活エフェクトなんかももうありません。
GM :
これで戦闘終了になるよ、攻撃描写どうぞ!
陽向 夏 :
地を蹴りだし、先ほどまでは炎が弱まっていた…いや、再び燃えがった膨大な熱量とまた相対する
陽向 夏 :
「(クソッ、弱まってたんじゃないのかよ先輩…!? また通るのか、あたしの炎は…!!)」
陽向 夏 :
これ程の猛攻を受けてもなお、膝を付くことのない狭間唯子…ならばあたしもだ、炎の嵐に巻き込まれたとしても、この身が再び灰となろうとも…諦めはしない!
陽向 夏 :
「だとしてもだッ!どんだけ熱かろうと、あたしは諦めねえぞォ!」
陽向 夏 :
夏の炎剣と零狼の炎の衝突、通常であれば強い炎に呑まれて終わりだ…だがそうはならなかった。
陽向 夏 :
彼女の刃が狭間唯子を切り裂く、奇跡的に通ったのだろうか…いや違う、これは…
陽向 夏 :
「───あたしの、気合だああああっ!!!」
陽向 夏 :
切り傷から再度の爆発、その爆風に乗って唯子と距離を取る!
陽向 夏 :
「しゃあっ!!どうだあっ!?」
狭間唯子 :
「……あ、ぁ……っ!!」
GM :
夏の気合を込めた一撃は確かに唯子を捉えた。
GM :
爆風が消えた後、見えたのは仰向けに倒れる唯子の姿だ。
狭間唯子 :
「…………」
GM :
唯子は霧の晴れた夜空を仰ぎながら、
狭間唯子 :
「もう、認めるしか……ないのね……」
狭間唯子 :
「あなた達の強さを……」
GM :
そう小さく呟き、その瞳を閉じる。
GM :
唯子が纏っていた炎が消えていく。
GM :
もう彼女が立ち上がることも、零狼の炎がその身を燃やすことも無かった。
陽向 夏 :
「やっ……」「やったぁ~~~……!!!」
毒島 環 :
「唯子さん……!!」 炎が消えていくのを見ると思いっきり走って、駆け寄る。
毒島 環 :
無言で、その身体を起こして抱きとめた。涙が出そうになるが、堪える。もう泣かないのだ。
GM :
環ちゃんに抱き留められた唯子はそのまま意識を失っている。
毒島 環 :
「ああ……終わったんだ……」
毒島 環 :
震える声で、どこか安堵するように呟いた。
罪子 :
「……バツさん……っ」
GM :
やっと封印を維持することが出来た罪子は、力尽き、倒れたバツちゃんに駆け寄る。
罪子 :
「やっと、終わったわ……。ありがとう、バツさん……」
GM :
その体を抱き起こして、優しくそう言った。
GM :
ではこれからバックトラックに移ります。
GM :
Eロイスは零狼の能力で二個分、それと零狼が破壊神顕現と超越活性を持っているので、合計で四個。
GM :
4d10分任意で減らすことが出来ます。
GM :
その後、残ってるロイスを一倍か二倍かを宣言して振ってください。
毒島 環 :
へらすぞー!!
毒島 環 :
160-4d10
DoubleCross : (160-4D10) > 160-24[7,5,7,5] > 136
毒島 環 :
これは二倍ですね…!いきましょいきましょ
毒島 環 :
136-8d10
DoubleCross : (136-8D10) > 136-58[4,10,10,10,6,1,10,7] > 78
毒島 環 :
無事帰還!
陽向 夏 :
おうおう!まずはEロイス分じゃ!
陽向 夏 :
126-4d10
DoubleCross : (126-4D10) > 126-18[1,9,2,6] > 108
陽向 夏 :
108-4d10 1倍振りでい!
DoubleCross : (108-4D10) > 108-27[8,1,9,9] > 81
本埜 聡耶 :
136-4d10
DoubleCross : (136-4D10) > 136-33[10,5,10,8] > 103
本埜 聡耶 :
103-5d10 1倍振りで~
DoubleCross : (103-5D10) > 103-33[9,8,6,4,6] > 70
灰河原 バツ :
160-4d10
DoubleCross : (160-4D10) > 160-20[7,6,5,2] > 140
灰河原 バツ :
140+8d10 二倍振り
DoubleCross : (140-8D10) > 140-41[5,10,3,8,2,8,2,3] > 99
system :
[ 灰河原 バツ ] 侵食率 : 160 → 99
陽向 夏 :
せふせふ!
GM :
じゃあ全員生還ね!よかったよかった
GM :
次のシーンに行きましょう。
GM :
勝負は決した。
GM :
倒れた唯子は意識を失っている。戦いは終わったのだ。
GM :
バツちゃんは罪子の腕の中で目を覚ますよ。
灰河原 バツ :
「……う……んん……?」抱きかかえられる浮遊感に身じろぎする
罪子 :
「バツさん!」 顔を覗き込む
灰河原 バツ :
「…………」ゆっくりと目を開き、ぼんやりとした焦点で罪子さんと目を合わせる。
灰河原 バツ :
「…………あと5分」そしてまた寝る
罪子 :
「だ……だめ!そりゃ、寝かせてあげたいけど……!起きてバツさん~!」 ゆさゆさ揺さぶる
本埜 聡耶 :
「……罪子さん、この人は燃える玲瓏女学院に置いてきましょう。」
罪子 :
「ええ!?そんなっ」
灰河原 バツ :
「ふ、へへ……つ、罪子さんがあんまりシリアスだったから、場を和ませようと……って、待って待って! こ、こんな灼熱迷宮に置いてかないで! ほ、本当にもう起きれなくなる……!」
灰河原 バツ :
してやったりと罪子さんに薄目で答えていたが、聡耶ちゃんの提案に跳ね起きる
罪子 :
「も……もうっ」 と怒るが、そんな余裕も残っていたと分かり安心する
陽向 夏 :
「あ、あたしも置いてかないでくれぇ…!」
灰河原 バツ :
「そ、それで……最後、どうなったの……? は、狭間先輩は大人しくなってるみたいだけど、あ、あの狼は? 封印? 消滅?」
毒島 環 :
「まだわからない…とりあえず今は眠ってるみたいけど…」
罪子 :
「封印は出来ているはずよ。まだ唯子さんの体に零狼は宿っているけど、ひとまず大丈夫のはず」
毒島 環 :
「罪子さんがそう言うなら大丈夫なのかな…!」
陽向 夏 :
「そっかぁ…罪子さん様様、ってやつだな!」
灰河原 バツ :
「また封印かあ……ず、ずいぶん風通しよくなっちゃったけど、これからはどうするの……? もう旧校舎も燃えちゃったと思うんだけど……」吹き抜け状態になってしまった上を見上げて
陽向 夏 :
「…ど、どうなんだろうな?」
罪子 :
「旧校舎が無くても、封印自体はこのまま何とか出来るわ。場所じゃなくて、わたしの力が重要だから」
罪子 :
「ともかく……零狼をまた封印できたのは、わたしだけじゃなくてみんなのおかげね。本当にありがとう……みんな」
本埜 聡耶 :
「いえ、目的が一致していた訳ですし、礼を言われるような事はありません。それならお互い様というやつです。」
罪子 :
「ふふっ、それもそうね」 微笑んで
灰河原 バツ :
「わ、笑い事じゃないよねえ……つ、罪子さん、ずーっとアレを旧校舎にこもって封印してきてたわけで……ま、また罪子さんがこれから100年単位で縛り付けられるとしたら、黙ってられないんだけど……?」
陽向 夏 :
「こ、今度はUGNとか頼れんじゃ…ねえかな?確証はねえけど…」
毒島 環 :
「そういえばUGNと連絡は取れる……かな? って言っても、連絡先わからないんだけど…」
罪子 :
「そうね。今はわたししか封印出来ないけど、きっとUGNに言えば手伝ってくれると思う」
罪子 :
「それにもう、一人で縛りつけられるつもりも無いわ」
灰河原 バツ :
「だ、だったら今度は頼ろう! ……あ、そう? ふ、フフ……それならよかった……」安堵のため息
GM :
ではそんな会話をしているところなのですが、あなた達は戦闘が終わって落ち着いたことで気付くことがある。
GM :
今までの戦闘で火の手は学園中に回っている。
GM :
おそらく、あやめとなつめがいる学生寮もすでに炎上しているだろう。
GM :
だがあなた達の周辺は炎の壁に囲まれている。今の傷付いたあなた達ではこの炎を突破して寮まで向かうのは不可能だった。
本埜 聡耶 :
話しながら思案を巡らせていたが、この体力では……と解決策が浮かばない。
陽向 夏 :
「…どうする、これ…寮まで突破できるか…?」
本埜 聡耶 :
「……できないからこそ、ここで会話するヒマがあった訳です。 あったらもう向かってます。」落ち着かない様子で
灰河原 バツ :
「も、もう力が素寒貧……」
毒島 環 :
「…まずいね、これは…」汗が滲む
罪子 :
「みゆきさんがいれば……。いえ、でも……っ」
陽向 夏 :
「あー…お姉ちゃんも無事かな…そっちも助けに行きてぇけど…」
GM :
そんなどうしようもない状況の中……炎に照らされて出来た影の中から、一人の少女が這い出てくる。
陽向 夏 :
「……んん?」
灰河原 バツ :
「き、霧下先輩は勝ったのかなあ……?」目を細めて人影を判別しようとする
木戸なつめ :
「う……。う、ぅ……」
GM :
ウロボロスの能力で影から現れたのは木戸なつめだった。
GM :
その両腕には眠っているあやめが抱えられている。
本埜 聡耶 :
「木戸、なつめさん……!? それに、あやめさんも……。」溶け落ちたメガネでなんとか視認する
陽向 夏 :
「うおっ!?寮長とあやめ!?」ガチびっくり
毒島 環 :
「自力で、ここまで…!!」
木戸なつめ :
「こ、この子、を……」
GM :
なつめは息も絶え絶えにそう言うと、あやめを地面に降ろしてから倒れた。
GM :
あやめを庇って進んだためか、影の中に潜んで進んでも炎に焼かれてしまっていたらしい。
GM :
オーヴァードの再生能力で何とか生きているものの体中に火傷を負っている。
GM :
まだ覚醒したてで上手く力を使えない彼女は、限界を迎えて意識を失ってしまった。
本埜 聡耶 :
「………………」
本埜 聡耶 :
「……言われるまでも、ありません。」あやめちゃんの元に駆け寄って背負う
灰河原 バツ :
「め、目覚めたばっかりで、あやめちゃんを守ってここまで……」
毒島 環 :
「本当に、よかった…あとは任せて…!」
陽向 夏 :
「…やっぱお姉ちゃんはお姉ちゃんか…寮長もこっちに寝かせよう…!」
本埜 聡耶 :
「私はあやめさんを。 なつめさんのことはそちらにおねがいします。」
本埜 聡耶 :
「寝かせるなんて悠長な事では、ここまで燃え広がりかねないですよ。 脱出を優先した方がいいのでは? 」
陽向 夏 :
「そうだけどよ……んん~、何か策はあるか…?」
灰河原 バツ :
「で、でも周りが火の海なわけで……ど、どこに行っていいのやら」
GM :
あやめとなつめはひとまず生きてはいたが、未だに学園中が炎上している。
GM :
炎の壁は校門にも立ち塞がって学園から脱出することも出来ない。
毒島 環 :
「(何か…手はないか…!)」
GM :
一体どうすればいいか……あなた達が必死に考える、その時。
GM :
あなた達の頭や手に、水滴が落ちた。
GM :
ポツ、ポツと落ちてくる雫。空を見上げると、夜空に広がっていたのは霧ではなく雨雲だった。
GM :
突然現れたその雲は一気に雨を降らせていく。強い勢いで叩きつけてくる土砂降りの雨が、学園を襲う炎を消し始めた……!
本埜 聡耶 :
「……? いきなりの、雨……? 」手で雨をすくって
陽向 夏 :
「おっ…?お、おお…!?消防車でも来たのか…!?」
毒島 環 :
「こ、れは一体…!?」
罪子 :
「違うわ!しかも、自然の雨じゃない……!」
灰河原 バツ :
「め、めぐみの雨ってやつ……え? じゃあ、こ、これも何かのエフェクト……?」
罪子 :
「えぇ、きっと……多分天候を操作出来るタイプの……」
陽向 夏 :
「へえ…そんなエフェクトまで……ってことは、あたし達の他にオーヴァードがいるってことか…?」
毒島 環 :
「いったい、誰が…」
GM :
エフェクトの雨は炎をかき消し、数分と経たずに全てを鎮火させた。
GM :
あなた達は黒く焼け落ちた校門の外から、数人の人影がこちらへと近づいてくることに気付く。
GM :
彼らは老若男女様々な人々で、着ている服装も雰囲気も皆違う。
UGNエージェント :
「遅くなって、申し訳ありません」
UGNエージェント :
「UGNです。あなた達の救出に来ました」
GM :
その中から歩み出てきた黒いスーツを着た女性が、あなた達に頭を下げてそう言った。
本埜 聡耶 :
「UGN……なるほど、唯子さんの焔で霧の迷宮が焼かれて……。」
灰河原 バツ :
「UGN……! た、助かったあ……」
毒島 環 :
「よ、よかったぁ……!」
陽向 夏 :
「UGN…!あ、あと旧校舎に1人いるはずなんだ!助けにいってやってくれないか!」
UGNエージェント :
「まだ一人……!分かりました」
UGNエージェント :
「皆さんは、まず彼女達の怪我の手当てをお願いします」
GM :
そう言って、UGNエージェントは半分に分かれて行動する。
GM :
半分は旧校舎へ救出に、もう半分はPC達の手当だ。あなた達は治癒系のエフェクトで怪我を治して貰い始める……。
GM :
……が、しかし。
零狼 :
「全く……どうしようもない契約者だ」
GM :
唯子の体から再び炎が噴き出し――零狼が呟く声が聴こえる。
陽向 夏 :
「っ!?零狼…封印されて大人しくなったはずじゃ…!」
毒島 環 :
「……!!」
灰河原 バツ :
「つ、罪子さん……!?」
罪子 :
「え……!?で、でも、確かに封印は……!」
零狼 :
「番人。お前がおれを封印できるのは、契約者のいない状態だけだ」
零狼 :
「随分と頑張ってはいたがな。狭間唯子という契約者を得たこのおれを止めることはもうできない」
罪子 :
「……っ、そんな……」
零狼 :
「全く……その気になればまだ戦えたっていうのに、負けを認めやがって。ま、察することは出来るがな……」 唯子を見て
零狼 :
「だがおれはまだ満足していない。UGNとFHの破壊だったか?ちょうどUGNがいるな」
零狼 :
「お前の願い、このおれが自ら手伝ってやろう……!!」
GM :
唯子の傍に現れた零狼の炎は、その口から炎弾を放ち始める!
UGNエージェント :
「うあ……!?」
GM :
炎の塊は学園を巻き込みながら、UGNのエージェント達を吹き飛ばし始める……!
毒島 環 :
「やめろおぉぉー!!」叫ぶが、もう戦う力が残されていない…!
灰河原 バツ :
「さ、さっき大人しくなってたじゃないか……! い、潔く負けを認めろぉー……!」
陽向 夏 :
「て、てめぇ…!負けたなら大人しくしてやがれってんだ!」
零狼 :
「負けだと?そんなものは契約者が勝手に決めたことだ……!」
GM :
零狼は更にレネゲイドを強め、破壊の限りを尽くしていく……!
GM :
と、そこで
霧下みゆき :
「みんな~」
GM :
あなた達を呼ぶ優しい声が響く。
GM :
周辺にいつのまにか立ち込めた霧の中から、霧下みゆきの姿が現れた。
毒島 環 :
「みゆきさん! 無事だったんだ…!」
陽向 夏 :
「お、お姉ちゃん!無事でよかっ……たって言いたいんだけど、今はそれどころじゃなくて…!」
罪子 :
「よかった……!で、でも……」
灰河原 バツ :
「き、霧下先輩……こ、こっちは危ない……!」
霧下みゆき :
「何言ってるのよ。もう何とかなったみたいね?流石だわ、みんな」 零狼と応戦するUGNエージェントをのんきに見ながら
毒島 環 :
「そ、そんなのんきな…!」
陽向 夏 :
「え…?で、でも苦戦してるような…」
灰河原 バツ :
「え、えぇ……な、なんとかなってないでしょこれ……ないよね?」
GM :
あなた達が再び確かめてみても、UGNエージェントは押され続けている。このままでは彼らがやられるのは時間の問題だった。
霧下みゆき :
「何とかなるわよ。だって零狼がどれだけ強かろうと、所詮は協力型のレネゲイドビーイング」
霧下みゆき :
「本体の唯子さんを止めてくれたならもう十分。後始末はこの子がするわ」
GM :
みゆきは霧の中から一人の少女を引きずり出す。
GM :
それは全身にダメージを負い、戦闘不能になっている愛沢ことなだった。
本埜 聡耶 :
「……っ!」
陽向 夏 :
「うわっ…ボロッボロじゃねえかチンチクリン…」
灰河原 バツ :
「うぇ、そ、そんな四次元ポケットみたいな……!」
毒島 環 :
「うおお……」絶句
陽向 夏 :
「…で、こいつがどうしてくれるんだ…?」
霧下みゆき :
「まあ、見ていて?夏さん」 ことなに向き直って
霧下みゆき :
「“霧の妹”愛沢ことな」
霧下みゆき :
「零狼のレネゲイドを吸い取りなさい」
GM :
みゆきは≪蝕む声≫を使用し、ことなに提案する。
愛沢ことな :
「……はい……」
GM :
今のことなにその提案を拒否する力は残っていないようで、彼女は虚ろな目をしながら従った。
GM :
ことなは零狼の炎にふらふらと近付いてその手を翳す。
零狼 :
「何……!?」
GM :
零狼が気付くが、もう遅い。
GM :
ことなの手から放たれたウロボロスの影が零狼の炎を覆い、そのレネゲイドを吸収していく……!
零狼 :
「ぐ、おお……アアアアアアアア!!!」
GM :
零狼の叫び声と共に、炎が消えていく。
GM :
唯子に宿る零狼のレネゲイドは、全てことなの影に食いつくされた。
GM :
あっという間に、零狼の暴走という危機は去ったらしい――が、しかし。
愛沢ことな :
「ぎゃあああああ!!?あ、あぁぁ、あああああっ!!!」
GM :
ことなの体が炎に包まれる。それは今しがた吸収した、零狼のレネゲイドによるものだ。
GM :
――愛沢ことなはレネゲイドビーイングだ。故に同じレネゲイドビーイングの零狼をその身に宿すことは出来ない。
GM :
しかし、ウロボロスシンドロームは他者のレネゲイドを食いつくす力を持つ。
GM :
レネゲイドそのものに対する脅威であるとし、“プランナー”都築京香に追放、排除された原因である力をことなは持っている。
GM :
この力ならば、零狼のレネゲイドを吸収することも確かに可能だろう。
GM :
……だが、零狼という存在はあまりにも強すぎた。
GM :
本来ならばレネゲイドビーイングの天敵とも言えるウロボロスでも、相手が零狼であれば逆に食われ返されてしまう。
GM :
零狼のレネゲイドはことなの体内で暴れ回り、彼女の体を内側から焼き尽くしていた。
愛沢ことな :
「アアアアアアア!!!ぎ、あ、あぎぎ、ガ……!!!」
GM :
あなた達の目の前で、ことなはのたうち回りながら地獄の業火に焼かれ続けている。
灰河原 バツ :
「ちょ、ちょっ……!? 何、何やらせてるんですか……!?」あまりの反応にさすがに焦る
霧下みゆき :
「何って?この子のウロボロスの力で零狼のレネゲイドを吸収させただけよ?」
毒島 環 :
「(て、敵とはいええげつない…!!)」驚きの眼でその様子を見ている
陽向 夏 :
「………っ」
灰河原 バツ :
「ででで、でもこの苦しみ方……し、死んじゃうのでは……!?」
霧下みゆき :
「……あぁ!大丈夫大丈夫、死にはしないわ」
霧下みゆき :
「愛沢ことなはね、学園の霧を晴らしたところで死なないの。古代からずっと、世界中に霧のバックアップを用意しているらしいからね」
愛沢ことな :
「……や、ぁ……ああ……ぁぁぁ……」
愛沢ことな :
「…………」
GM :
やがて、ことなの体は燃やし尽くされた。強すぎる炎は少しの骨も残さず、炭さえも消えてしまっている。
霧下みゆき :
「だから彼女を殺すことは不可能なの。こうなったところで、今頃別の霧のある場所で復活しているわ」
霧下みゆき :
「だけど、それでも零狼のレネゲイドからは逃れられない」
霧下みゆき :
「愛沢ことなはこれから一生、霧のバックアップが無くなるまで零狼のレネゲイドに焼かれ続ける」
霧下みゆき :
「霧は無限にあるみたいだから、ほぼ永久に死と再生を繰り返すわ」
霧下みゆき :
「ね、大丈夫でしょ?彼女は完全には死なないの。安心してくれた?」 微笑みかけて
毒島 環 :
「ひっ……」戦慄
罪子 :
「……っ」 息を呑む
陽向 夏 :
「あ、ああ……っ」
本埜 聡耶 :
「……罪人が受ける罰とはいえ、見ていて気持ちいいものではない。 ……憐れです。」
灰河原 バツ :
「あ……あ……で、でもそれって、死ぬより……」思わず伸ばした手には崩れた炭くずのかけらしか残らない。想像し、顔面蒼白になる
霧下みゆき :
「みんなは優しいわね。でも、こうしなきゃみんな零狼に倒されてたかもしれないし」
霧下みゆき :
「仕方ないわよね」
GM :
みゆきはあなた達と違い、全く憐れみを感じさせない微笑を湛えている。
本埜 聡耶 :
「(仕方ない、と笑いながら実行するこの人は……。)」
毒島 環 :
「そう…かもしれませんね…」納得はする
灰河原 バツ :
「し、仕方ない……仕方ない……? た、たしかにあいつは、罪子さんにひどいことして、学院のみんなも怪物に変えて…………で、でも、レネゲイドのこととかはちゃんと教えてくれて、質問にはそれなりに答えてくれて」
灰河原 バツ :
「そ、それくらいされる奴だったかもしれないし、してやりたいくらいだったけど、でも…………も、もう一度、話すくらいしてみたかった……」
灰河原 バツ :
自分でも自分自身の感情は理解できないが、ことなを形作っていた炭のかけらを握りしめると、なぜか涙が出てきてしまった。
霧下みゆき :
「あらあら……ごめんなさい、バツさん」
霧下みゆき :
「UGNのエージェントさんが一人二人死んでもいい程、愛沢ことなと話す時間が欲しかったなんて……気付かなかったわ」
灰河原 バツ :
「そ、そ……れは……!」思わず顔を上げてみゆきの方を見るが、自分が言ったことはそういうことだと理解できてしまい、言葉が出てこなくなる
本埜 聡耶 :
「……随分と意地の悪い言い方をするんですね。」
霧下みゆき :
「だって、そういう意味でしょう?……ほら、バツさんだってそうだって顔してる」
陽向 夏 :
「バツは…優しいな…、でもあたしはこれくらいの報いは受けて当然だと思う。人の命をなんとも思ってないやつだ…!ざまあみやがれ…っ」
本埜 聡耶 :
「確かに真実ではあるのでしょうが、言い方があるでしょう。」
灰河原 バツ :
「ち、違う、違う……! ば、バツはバカだから、そ、そういうことまで考えられてなくって、ひ、人が死んでもいいからなんて……」
霧下みゆき :
「そうねぇ……」
霧下みゆき :
「ごめんなさい、言い方が悪かったわね?意地悪に言って悪かったわ」
霧下みゆき :
「だけど、みんなを守るためには彼女と話す時間は本当に無かった、ということだけは……理解してもらえる?」
灰河原 バツ :
「ご、ごめんなさい……わ、かりました……あ、ありがとう、ございます……」目を合わせていられなくなり、俯いてしまう
霧下みゆき :
「謝らなくていいのよ。わたしも悪かったし……さて、それじゃ……」
UGNエージェント :
「離れてください!!」
GM :
突然UGNエージェントが銃を構え、みゆきに発砲する。
霧下みゆき :
「わっ」
GM :
弾丸はみゆきの周囲を漂う霧に弾道を逸らされ、彼女に命中することはなかった。
陽向 夏 :
「うわっ!?な、なにすんだよっ!」
灰河原 バツ :
「……!?」
毒島 環 :
「えっ……」茫然
霧下みゆき :
「そうよ、わたし味方よー?確かに、今さっきのは傍目には酷く見えたのかもしれないけど……」
UGNエージェント :
「何を言っている……!」
UGNエージェント :
「皆さん、そいつは……ジャームです……!ファルスハーツの魔女です!どうしてお前がここに……!?」
陽向 夏 :
「ジャ、ジャーム!?ファルスハーツ!?お、おいおい…何を言って…!」
本埜 聡耶 :
「……」
灰河原 バツ :
「じゃ、じゃーむ……? え? いや、ジャームはだって、もっと話が全然通じないはずじゃ……」
罪子 :
「そ、そうよ、だ……誰かと勘違いしているんじゃない、かしら……?」
霧下みゆき :
「…………」
霧下みゆき :
「あらあら……」
霧下みゆき :
「バレちゃった」
GM :
みゆきはニタリと口元だけを歪めて笑った。
灰河原 バツ :
「霧下、先輩……?」
毒島 環 :
「み、みゆきさん…!?」
陽向 夏 :
「お姉…ちゃん…??」
本埜 聡耶 :
「……そう、ですか。 外れていてほしいと思っていた推察は当たっていたんですね。」すんなり受け入れる
霧下みゆき :
「えぇ、そうよ。わたしはFHエージェント。コードネームは“霧の魔女”っていうの」
陽向 夏 :
「そ、そんな…お姉ちゃんが…FHの……」
霧下みゆき :
「わたしもね、ほんとは最初から明かすつもりだったのよ。でも、唯子さんに黙ってろって言われちゃって……」
霧下みゆき :
「わたし、唯子さんと同盟を結んでいたから。一時的とはいえ、仲間の約束を破るわけにはいかなかったの」
霧下みゆき :
「でもでも、騙してて悪いなぁ、疑われてたのもほんとは当たりなのに嘘つくしかなくて申し訳ないなぁ、とは少しくらいは思ってたのよ?」
霧下みゆき :
「ごめんなさいね?」 言葉とは裏腹にまるで悪びれてない笑顔で
毒島 環 :
「……」言葉を失っている
本埜 聡耶 :
「罪悪感もないのによくそんなこと言いますね。 愛沢ことなを始末した時も、フツウの人間なら罪悪感のひとつも覚えるハズなのに、あなたにはなかった。」
陽向 夏 :
「そ、そっか……でも……」
灰河原 バツ :
「……そ、そうか、だ、だからFHの説明の時、あんなに……で、でも……」もごもご
霧下みゆき :
「……?大丈夫?夏さん」 心配するように見て
陽向 夏 :
「えっと…う、うん…」大丈夫ではないが返事をする
霧下みゆき :
「そ?よかった」
霧下みゆき :
「まあ、でも……罪悪感って言われてもねえ。わたしだって多少はあるのよ」
霧下みゆき :
「ただ、愛沢ことなに対してだけはないわね。だって、彼女にはわたしの計画をぜーんぶ邪魔されちゃったんですもの」
本埜 聡耶 :
「あなたの計画……。」
毒島 環 :
「計画…!?」
霧下みゆき :
「わたし、この学園の生徒を全員オーヴァードに覚醒させようと思ってたのよ」
本埜 聡耶 :
「……!?」
陽向 夏 :
「へ…?」
霧下みゆき :
「そのために今年の三学期から潜入して準備を進めてたんだけどなぁ……愛沢ことなのせいで結局全部無駄になっちゃった」
霧下みゆき :
「理性の無いジャームでも、普通の人間なんかよりよっぽど価値があるのに。もったいないことしちゃったわよね」
本埜 聡耶 :
「……」
毒島 環 :
「み、ゆきさん……」絶句
陽向 夏 :
「お、お姉ちゃん…なんか怖いよ…」
霧下みゆき :
「あらあら、夏さんったら……別にお姉ちゃんは怖くなんてないわよ?」
灰河原 バツ :
「そ、それってでも、あ、愛沢ことながやったことと同じじゃあ……」
霧下みゆき :
「何言ってるのよ、全然違うわよ。愛沢ことなは零狼を使わせるオーヴァードを求めてただけでしょ?」
灰河原 バツ :
「じゃ、じゃあ霧下先輩は……ど、どうしたかった? が、学院のみんなをオーヴァードにして、その先は……?」
霧下みゆき :
「よく聞いてくれましたっ。わたしはね、オーヴァードだけの世界を作りたいの」
霧下みゆき :
「オーヴァードが支配する世界。醜い人間は皆死ぬか、オーヴァードに利用されるだけの世界。そんな未来を作るのがわたしの夢なのよ」
灰河原 バツ :
「……!!!」
陽向 夏 :
「……っ、それ…は……」
本埜 聡耶 :
「……動機が不明ですね。 覚醒以前の夏さんには価値がないと思いながら接していたのですか?」
霧下みゆき :
「いえいえ。夏さんは特別よ。だって、彼女はとっても良いオーヴァードに目覚めさせられそうだったもの」
本埜 聡耶 :
「なるほど、初めからオーヴァードにした後を見ていたと。」
霧下みゆき :
「そういうこと。だから、早く仲良くなりたくてエフェクトも使ったのよね。計画の入学式はもうすぐ明日だったし」
陽向 夏 :
「………」
陽向 夏 :
エフェクトにも心当たりがある、初めてみゆきとあった時だ。あの衝撃的な…印象を植え付けられた場面を忘れられるはずがなかった
灰河原 バツ :
「じゃ、じゃあ、もし、オーヴァードの素質がないってわかってたら……?」
霧下みゆき :
「素質がないならただの人間と仲良くなんてしないわ。多分、その後もジャームにしたままほっといたかしら?」
毒島 環 :
「そんな……」
灰河原 バツ :
「か、カレー作ってくれたのも、オーヴァードの力を引き出してくれたのも……屋上まで送ってくれたのも、愛沢ことなを引き受けて狭間先輩を追わせてくれたのも全部、全部、オーヴァードだったから、だけ……?」
霧下みゆき :
「えぇ、そうよ。まあ、唯子さんとあなた達を守るように約束しちゃったからっていうのもあるけどね」
陽向 夏 :
「……なんか、すごい悲しいよ…。理由はわかってんだけど、言葉にできねえ…」
霧下みゆき :
「そうかしら……?何が悲しいの?夏さん」
陽向 夏 :
「ちょっと前まではさ…すごく優しくて可愛くて、頼りになって……ちょっと非力なお姉ちゃんだって思ってたんだ…」空を見上げて
陽向 夏 :
「でも、今は…なんだか別人みたいで……大切な人が…またどっかに行っちまったみたいで…」
陽向 夏 :
「そこに今でもいるんだぜ?でもさ…でも……なんか…お姉ちゃんが遠くにいるように感じる……」
霧下みゆき :
「明かしてなかったってだけで、わたしは最初からずっと変わらないんだけどなぁ……」 困った風に笑って
陽向 夏 :
「そうなんだよなぁ…あたしが勝手にそう思ってただけなんだよ、お姉ちゃんはお姉ちゃんなんだよな……」みゆきに顔を向けて、へらっと笑う
陽向 夏 :
「……だけどさ、ごめん…お姉ちゃん…」
霧下みゆき :
「あらあら……嫌われちゃった」
GM :
そう話している内に、学園の外からUGNのエージェントが更にやってくる。
GM :
零狼の暴走、そして霧の魔女の登場を受けた援軍だった。
霧下みゆき :
「わたしはまだ全然分かり合えると思ってるんだけどなぁ……そろそろ一旦退いた方がいいかしら」 周囲を見渡して
本埜 聡耶 :
「私もそうできたらいい、とは思っていましたが、この学園で起きた惨状をなんとも思わないような人と分かり合える事はないと思います。」
霧下みゆき :
「そうなのかしらねぇ……」 困り笑いしてる
灰河原 バツ :
「…………」周囲を囲み、集まってくるUGN職員たちを見回し、何かを考えこむように眉間にしわを寄せ、目を閉じる。
灰河原 バツ :
途中で砕けていた蝋燭に、再び小さな火がともる。そして、UGN職員たちの周囲の空間が色を失い、時間が鈍化する。
UGNエージェント :
「……っ!?!?」 足が止まる
灰河原 バツ :
「…………い、行って、ください」限界まで酷使した直後の再度のエフェクト使用により、再び鼻血を吹き出させながら、みゆきへ
霧下みゆき :
「まあ……!ありがとう、バツさん。助かるわ」
霧下みゆき :
「それじゃあね、みんな。またね、夏さん?」
陽向 夏 :
「……じゃあな、みゆき先輩……」
灰河原 バツ :
「こ、今回だけ、です……い、いっぱい考えたけど、やっぱり霧下先輩の言ってた理想の世界は……ば、バツは嫌だ」
毒島 環 :
「ば…バツちゃん…」
灰河原 バツ :
「つ、次に会ったら……そ、その時は……」……それ以上をみゆきに告げるのはやめにする
罪子 :
「バツさん……」
GM :
瞬間退場を使用。シーンから退場します。
GM :
みゆきは笑顔で手を振って、霧の中に消えていく。
灰河原 バツ :
みゆきの離脱を見送って、蝋燭の火が消える。UGN職員の周囲の空間は元の通りに色づいた
陽向 夏 :
「あああああ……」
UGNエージェント :
「あなた……一体どういうつもりなんですか……!?」 バツちゃんに詰め寄って
灰河原 バツ :
「ご、ごめん、なさい……で、でも」
灰河原 バツ :
「た、助けてもらったんです……何度も、何度も。ごはんを食べさせてもらって、知らないことを教えてもらって、危ないところを助けてもらって……ば、バツじゃできないような……あ、後を考えたことまで……」
灰河原 バツ :
「FHでも……じゃ、ジャームだったとしても……い、今だけはまだ、あの人は先輩で……! こ、ここで、思ってたのと違ったからって、裏切られた気持ちになったからって……い、今捕まえさせるのは……それは違う……!」
UGNエージェント :
「……あなたは彼女のそういう面しか知らないのかもしれませんが」
UGNエージェント :
「“霧の魔女”は一般人をオーヴァードに覚醒させてはFHに勧誘し、自分の操り人形に変えるような女です」
UGNエージェント :
「覚醒に失敗してジャーム化しようがお構いなし、何とも思わず次の獲物を探す」
UGNエージェント :
「過去には……まだ奴が幼い頃、街一つの住人全てを纏めてジャーム化させた記録さえあります」
UGNエージェント :
「もしかしたら、今奴を捕まえられたかもしれない。これからの被害を防ぐことができたかもしれない」
UGNエージェント :
「あなたが今彼女を助けたことで、罪の無い一般人がこれからも犠牲になるかもしれない……あなたはその責任を背負うことになるかもしれないと、そこまで考えて行動しましたか?」
灰河原 バツ :
「…………」
灰河原 バツ :
UGNエージェントの言葉と、愛沢ことなを始末した時のみゆきの言葉が重なるように感じた。同じことをしたと思った。
灰河原 バツ :
「ば、バツはバカで……す、すみません……で、でも、今日あの人は」
灰河原 バツ :
「こ、この学院を、まとめて全員ジャーム化させた奴を……も、もう同じことが起こらないようにしてくれました。だ、だから……」
本埜 聡耶 :
「要するに借りを返したということですね。 確かにあの人に手を貸したのはバカだと思いますが、私たちはあの人に助けられた訳ですし。」
灰河原 バツ :
「は、ハイ……」
UGNエージェント :
「……今日のことと、彼女の今までの罪。そしてこれから想定される被害は別です」
UGNエージェント :
「過ぎたことはもう仕方がありません。あなたの力に抗えなかったわたし達も悪い……」
UGNエージェント :
「ですが“霧の魔女”に感謝する気持ちがあっても、彼女の言うように奴に手を貸すなんてことはもう二度としないでください」 聡耶ちゃんを見て
UGNエージェント :
「もし次に似たようなことをしてしまえば、あなたはUGNの敵だと見なされてしまうかもしれませんから……」
灰河原 バツ :
「ハイ……も、もう、しません。もし今度会うようなことがあったら……こ、今度はあの人を、止めてみせます」
UGNエージェント :
「…………」 バツちゃんの目を見て頷いて
UGNエージェント :
「まずは、皆さんを近くのUGN支部までお連れします。よろしいでしょうか?」 みんなに聞いて
本埜 聡耶 :
「はい。……ああ、いいえ。ひとりジャーム化した友人がいるので、然る施設におねがいします。」
UGNエージェント :
「ジャームに……っ。はい、分かりました」
陽向 夏 :
「……お願いします…」
灰河原 バツ :
「お、お願いします……」鼻血をぬぐいつつ
毒島 環 :
「……よろしくお願いします」バツちゃんの様子を心配しながら
罪子 :
「……バツさん、これ」 とハンカチを差し出して
灰河原 バツ :
「あ、う……あ、ありがとう」罪子さんからハンカチを受け取り、鼻を押さえる
灰河原 バツ :
「ま、また借りちゃったね」
罪子 :
「そうね。今度は、洗って返してもらってもいい?」
灰河原 バツ :
「う、うん……し、染みにならないように、頑張る、ね」
罪子 :
「うんっ」 元気づけるように微笑みかけて
GM :
――あなた達はUGNに保護され、学園から去っていく。
GM :
“霧の妹”愛沢ことなが引き起こした凄惨な事件は終わった。
GM :
恐るべき罪を犯した愛沢ことなは永久に死と再生を繰り返すという罰を受け続ける。もうあなた達に手を出すことも無い。
GM :
しかし、失われた玲瓏女学院の生徒達の命は決して返ってこない。
GM :
ジャーム化した生徒は僅かに生き残っているが、彼女達が元の人間性を取り戻すことも無い。
GM :
後にUGNのジャーム凍結施設に連れられて、ジャーム治療の目途が立つまで眠り続けることになる。
GM :
だが、この真実が表に出ることは決してない。
GM :
事件の全てはUGNの手によって隠蔽された。生徒達は謎の放火犯が起こした火災事故で死亡したという扱いになった。
GM :
新入生の保護者達は記憶を操作され、入学式に参列したという事実さえ消されてしまっている。
GM :
こうして、世界は嘘と偽りで塗り固められて平和を取り戻した。
GM :
それでも……突然最愛の娘達を失った彼らはどう思うのだろうか。
GM :
愛する我が子が受けた本当の苦しみを知ることも出来ず、彼女達を追いやった本当の敵を憎むことさえ出来ない。
GM :
偽りは事実をもみ消すことが出来ても違和感までは消すことが出来ない。
GM :
彼らはきっと何も納得できず、一生癒えない空虚な傷跡に苛まされ続けるのだろう。
GM :
これが本当に世界の正しい在り方なのかは誰にも分からない。
GM :
しかし、あなた達は望んだ。
GM :
昨日と同じ今日、今日と同じ明日。
GM :
繰り返し時を刻み、変わらないように見える世界を。
GM :
秩序という名の裏切りに満ちた支配を振りかざす側に立つことを。
GM :
親も友人も、何も知らない人々を全て欺いた裏切り者(ダブルクロス)は、守り抜いた日常をこれからも生きていく。
GM :
今はこうすることが、きっと正しい未来に繋がると信じて……。
GM :
シーンエンド。
GM :
PC1、バツちゃんのエンディングです。
GM :
――あれから三日後。
GM :
玲瓏女学院を失ったあなたは実家に帰ることになった。
GM :
UGNはあなた達四人が別の学校に通えるようにしてくれるらしい。
GM :
都内にある公立高校らしいが、今回の事件の後処理が大変なのか編入手続きはまだ済んでいない。
GM :
そんな中、あなたはあの時貸してもらったハンカチを返すために罪子に会いに行った。
GM :
身寄りもなく、オーヴァードにしか見えないレネゲイドビーイングである罪子は、今はUGNの施設で暮らしている。
GM :
しかし、施設に罪子はいなかった。職員に聞いてみると、ついさっき玲瓏女学院へとふよふよ飛んで向かって行ったらしい。
GM :
あなたは罪子を追いかけて玲瓏女学院へと向かう。
GM :
玲瓏女学院は零狼の炎で焼け落ち、もはや元の校舎は見る影もない。
GM :
ほんの少し前まではよくテレビの報道レポーターが学院跡地に来ていたようだが、UGNの情報統制によってもう彼らの姿は無い。
GM :
ニュースで事件のことはたった三日で一切取り上げられなくなり、もう玲瓏女学院の名前さえ聞かなくなってしまった。
GM :
そんな誰もいなくなった学院の跡地で、あなたは罪子を発見する。
罪子 :
「…………」
GM :
彼女は憂いを帯びた顔で、高等部校舎の焼け跡を眺めていた。
灰河原 バツ :
「つ、罪子さーん! つみ……あ」
灰河原 バツ :
それなりの音量(本人は精一杯)で呼びかけながら学院内に入ってきたものの、いざ本人の後ろ姿を発見すると声を潜めてしまう。
灰河原 バツ :
入学直後にあんな事件が起こってしまい、学院で過ごした日々は数日にも満たない。正直焼け落ちた校舎を眺めても、死んでしまった人たちのことを思いこそすれ、自分にとっての感慨や喪失感がわいてくるものではなかった。
灰河原 バツ :
しかし、100年間ここにいた罪子さんはどうだろうか。旧校舎に縛られていたとはいえ、眺めているだけでよかったと本人に言わしめた、永年過ごした場所がなくなってしまった喪失感はどれほどのものだろうか
灰河原 バツ :
「…………」
灰河原 バツ :
足音を潜め、そっと後ろから近づく。手が届く距離まで近づいて……
灰河原 バツ :
「わ、わたし罪子さん、あなたの後ろにいるの」耳元でぼそっと囁いてみる
罪子 :
「わっ!?」 肩を震わせて小さく跳び跳ねて
罪子 :
「えっ、つみ……え!?バツさん!?」 そのまま浮遊して振り返る
灰河原 バツ :
「へ、へへ……か、怪談風にやってみました。は、反応はいいんだけど……驚いたからって飛んじゃうの、UGN的にはまずいんじゃないですか……?」
罪子 :
「もう、びっくりするじゃない」 着地して
罪子 :
「でもわたし、オーヴァードにしか見えないもの。監視カメラなんかにも映らないし、大丈夫じゃないかな?」
灰河原 バツ :
「か、カメラに映らない……? それは初耳……いやでも、普通に人が会う分にはちゃ、ちゃんと人間に見えますよ」
罪子 :
「UGNで色々と試してみたのだけど、機械にも認識されないみたいだったのよ」
罪子 :
「そうね……オーヴァードなら大丈夫と思ったけど、わたしのことを知らない人はびっくりするかしら……次からは気を付けましょう」
灰河原 バツ :
「そ、そうそう。あ、あんまりすぐにエフェクト使っちゃうようだと、い、一緒に出掛けたり、紹介したりしたりできないじゃないですか」
罪子 :
「紹介って?誰に?」
灰河原 バツ :
「だ、誰ってそりゃあ……と、と……友達、とか」
罪子 :
「えぇ?でもわたし、普通の人間の子には見えないのよ?」
灰河原 バツ :
「あ……あぁー……そっか、お、オーヴァードにしか見えないっていう話でしたっけ」
灰河原 バツ :
「そ、それは残念……友達はまあその、置いといて……い、一緒に出掛けたり、あとその……ぱ、パパには紹介したかったのに」
罪子 :
「パパ……。じゃあ、幽霊ですって紹介する?レネゲイドのことは言えないけど、幽霊っぽいことなら見せれるし」 テレキネシスでその辺に転がっている小石を浮かせて
罪子 :
「それはそれで怖がらせてだめかな……」 悩んでる
灰河原 バツ :
「う、うぅーん……パパ、真面目で頭固いから、それやったら寝込んじゃうかも……た、ただでさえバツがこんなだから、オカルトアレルギー気味だし……」
灰河原 バツ :
「UGNで頼んだら、つ、罪子さんも普通の人に見えるようにならないかなぁー」
罪子 :
「どうなのかしら……。ちょっと分からないけれど……」
罪子 :
「後で聞きにいってみる?」
灰河原 バツ :
「い、行ってみましょ、そうしましょ……! つ、罪子さんが暮らしてるところにも、行ってみたいし……!」
灰河原 バツ :
そこまで乗り気になって言ってみて、ふと言葉を途切れさせる。乗り出し気味になっていた重心を戻し、一歩校舎側に進んで肩を並べる。
灰河原 バツ :
「や、やっぱり……罪子さんからしたら、ここの学院にいた頃の方がよかったですか……? きゅ、旧校舎から出られなくても、学院のみんなのこと、見れてた時の方が……」
罪子 :
「……旧校舎から出て、外の世界を見てみたいって思わなかったといえば……嘘になるわ」
罪子 :
「でも、それは学院のみんなを犠牲にしてでも叶えたい願いじゃなかった……。みんなが幸せに暮らしていてくれた方が、わたしは当然嬉しかったわ」
灰河原 バツ :
「…………」
罪子 :
「未練も後悔も、言葉で言いきれないくらいたくさんある……」
罪子 :
「だけどもう、みんないない。わたしが結局守り切れなかったって嘆いても、どうにもならない」
罪子 :
「だから……もう今日で、ここに来るのは最後にしようって思ったの」 焼け落ちた校舎を見上げて
罪子 :
「それにもうすぐ全部取り壊しになるだろうしね」
灰河原 バツ :
「よ、よかったって言って、いいんですかね……」
灰河原 バツ :
「ば、バツは……その、罪子さんの大事な場所にこ、こんなふうに言うのはちょっと……ですけど。こんなところに縛られてほしくないんですよね」
灰河原 バツ :
「じ、自分を犠牲にして、それからも百年。ま、守ってるっていっても誰も罪子さんのことはちゃんと知らないままで……も、もう十分じゃないですか」
灰河原 バツ :
「こ、これからは罪子さんにもっとやりたいこととか、生きたいところとか、好きにひ……はいいとして」
灰河原 バツ :
「ば、バツは罪子さんに、た、楽しく生きてほしいんですよ。で、生きててよかったなあって、百年我慢してよかったなあって、思ってほしいんですよ」
罪子 :
「……えぇ、そうね。知ってる。バツさん、最初からずっとそう言ってくれてたものね」
罪子 :
「それなら、これから一緒に教えてくれる?楽しく生きられる、色々な事」 バツちゃんの方を向いて
灰河原 バツ :
「も、も……! もちろん……! あ、でもその、バツもな、長いこと引きこもりだったんで、色々アレですけど……」
灰河原 バツ :
「だ、だから! た、楽しい生き方、探していきましょ……一緒に」
罪子 :
「……うんっ。よろしくね、バツさん」 嬉しそうに笑いかける
灰河原 バツ :
「え、うぇへへ……よろしく……あ、そ、そうだ、これ」
灰河原 バツ :
そう言ってポケットからハンカチを取り出し、罪子さんの前に差し出す……が、罪子さんのハンカチではない。無地の灰色をしている。
罪子 :
「……?これって?」
灰河原 バツ :
「か、借りたハンカチ、約束通り返そうと思ったんですけどぉー……し、白いハンカチに鼻血ってなかなか落ちなくて。け、結構時間経ってから洗いましたし」
灰河原 バツ :
「だ、だから、アレはもらっておいて……か、代わりにバツのハンカチをあげ……貸します」
罪子 :
「そうだったの……そうよね、洗うの大変だったわよね」
罪子 :
「分かったわ。わたしのと交換ね」 ハンカチを受け取る
灰河原 バツ :
「そ、そう! 交換、交換ですけど、貸したんで! い、いつか返してください!」
灰河原 バツ :
「……そ、そしたら……罪子さんからも会いにきてくれるでしょ?」
罪子 :
「分かった。だけど……」
罪子 :
「そんなことしなくても、わたしはいつでもあなたに会いに行くわ」
灰河原 バツ :
「……! そ……そっか、そ、そうですよねえ! へ、へへへへ……!」
罪子 :
「もう。さっきこれから一緒に楽しいこと探そうって言ってたじゃない……」 と笑いながら、ハンカチをポケットにしまいつつ
罪子 :
「……そうね、これからは自分の人生、か……」 と少し考えて
罪子 :
「バツさん、一つ決めたことがあるの」
灰河原 バツ :
「ば、バツ、重い女なんで……バロールだけに、なんて……へへ……
罪子 :
「わたし、もう罪子をやめるわ」
灰河原 バツ :
「え? あ、ああ~~……そ、そういえば、罪子さんってこっちが勝手に呼んでるだけ、でしたよね……えっと、じゃあ、なんて?」
罪子 :
「うん……。わたしはレネゲイドビーイングだってことは知っているわよね」
罪子 :
「もう元の人間では無いし、わたしは学園を守るために生まれた存在だったから……もう人間だった頃の名前を名乗る気はなかったの」
罪子 :
「罪子って名前はみんながたくさん呼んでくれたから割と気に入ってるけど、学院を守っている間の噂で名付けられたものだし……」
罪子 :
「これから学院に縛られずに生きていくなら、この名前で呼ばれるのもおかしいかなって思って」
罪子 :
「……これからは、わたしの人間だった頃の……元の名前で呼んでもらってもいいかしら」
灰河原 バツ :
「そ、そりゃもちろん……! だ、だって、また人間として生きてこうって、そういうふうに思ったからってことですよね。す、すごくいいことだと思います……!」
灰河原 バツ :
「……えーっと。で、その名前は……?」
罪子 :
「えぇ、今教えるわね」
罪子 :
「わたしの、本当の名前は……」
罪子 :
「狭間結子(ハザマユイコ)」
灰河原 バツ :
「……へ? ……えぇ!?」
灰河原 バツ :
「じゃ、じゃあ狭間先輩って……?」
狭間結子 :
「そうよね、今まで言ってなかったわよね」
狭間結子 :
「わたしと唯子さん、同じ家系の生まれなの。唯子さんから見て元のわたしは何ていうのかしら…ひい…おばあちゃん…おばさん…?そこまでは分からないけど……」
狭間結子 :
「あぁ、漢字は違うのよ。わたしは結ぶって意味の方の結。狭間家の女性はね、みんな名前に子がつく決まりなの」
狭間結子 :
「たまたま、読みだけ被っちゃったのでしょうね」
GM :
その言われて、あなたはやっと気付く。
GM :
雰囲気が違うから今まで分からなかったが、罪子と唯子はとてもよく似ていた。
GM :
美しく艶やかな黒い髪や切れ長の瞳からはどこか面影を感じるだろう。
灰河原 バツ :
「……はあぁ。ぜ、全然雰囲気も違うと思ったけど……い、言われてみたら、確かに。に、似てるとこあります」
狭間結子 :
「そう?自分ではあまり分からなかったけど」 少しだけ嬉しそうに笑って
灰河原 バツ :
「……だ、だったら。あ、あっちの狭間せんぱ……唯子さんとも、仲良くしないとですねえ」
灰河原 バツ :
「い、いや、紛らわしいな……あっちは狭間さん? でいいかな……うん、こっちで名前で呼びたいし」
灰河原 バツ :
「じゃ、じゃあ、ちゃんと会いに行きましょう。そ、その時は、邪魔になるかもですけど……で、できれば一緒に。よ、よろしくお願いしますよ、ゆ、ゆい……」
灰河原 バツ :
「……結子さん」
狭間結子 :
「……!えぇ、バツさんっ!」 今までで一番かわいく、嬉しそうな笑顔で返事する
灰河原 バツ :
「……!!!」
灰河原 バツ :
今まで見た中で間違いなく一番可愛く、そして嬉しそうな感情をそのまま向けてくれた喜び、興奮からか。癖になったのか、また鼻血が出てきてしまう
灰河原 バツ :
「あ、や、やば」とっさにポケットからハンカチを取り出し、鼻を押さえる。それは結子から借りたあのハンカチであり、バツが言っていたような染みなどないではないか。
狭間結子 :
「……!?バツさん、鼻血が……って、あ、あれ?そのハンカチ……」 目を丸くして見つめて
灰河原 バツ :
「だ、大丈夫……って、あ。やべ」
狭間結子 :
「やべって……どういうこと?」
灰河原 バツ :
「ち、違くて……そ、そのぉー、ちゃ、ちゃんと染み抜きまでしっかりできたんですけどぉー、こ、この交換思いついちゃったんで、せっかくだし、な、なので嘘も方便っていうか、バツは悪くなくてぇー」
狭間結子 :
「……もう!じゃあ染みもついてなかったから返せるね、返しなさい!わたしも返すから!」 嘘をついたことを怒っているのか頬を小さく膨らませている
灰河原 バツ :
「や、やだやだ! だって結子さんもハンカチもらうってところには合意してるし! こ、これもうバツのだもんな、か、返さない! むん!!」
灰河原 バツ :
鼻を押さえたまま逃げ出し、しかも大人げなく灰色の庭まで展開して追ってくるであろう結子さんを妨害する。
狭間結子 :
「あぁ、もう……バツさん!?待ちなさい、バツさんっ!」 追いかけようとするが動きが鈍くなってしまう
灰河原 バツ :
「つ、捕まえてごらんなさーい? ふ、フフフ……あはははっ!」
灰河原 バツ :
ふざけて見せるが、その笑顔は今までで一番屈託なく、自然なものだった。
GM :
――今回の事件で、多くの命が失われた。そして多くの悲しみが生まれた。
GM :
生き残ったあなたも決して消えることの無い罪を背負うことになった。
GM :
だがそれでも、あなたが得たのは罪と悲しみだけではない。
GM :
それはあなた自身と、傍らに立つ少女が証明している。
GM :
旧校舎を彷徨う亡霊は、もうその人生を縛られること無く、未来へと歩み始めることが出来たのだから……。
GM :
シーンエンド。
GM :
PC2、環ちゃんのエンディング。
GM :
――あの後、狭間唯子はUGNに拘束された。
GM :
UGNの侵食率検査の結果、唯子はジャームだと判断されたのだ。
GM :
零狼のレネゲイドは失われているとはいえ、彼女の侵食率は異常な高さだったらしい。
GM :
本音の唯子とぶつかり合ったあなたは、彼女はジャームでは無いと確信している。
GM :
しかしUGNではジャームかそうでないかは侵食率を見て判別される。
GM :
すでに人の心を失っていても傍目には理性のあるようにふるまうジャームが存在する以上、確かなものは数値だけだ。
GM :
あなたがいくら唯子はジャームではないと訴えたとしても、どうしてもこの数値だけは覆せない。
GM :
唯子はジャームとして眠らされ、UGNが管理するジャーム凍結施設に連行されることになった。
GM :
凍結施設の場所は襲撃の危険性を考慮して、UGN内でもほとんどの者が知らされていない。
GM :
施設に連れていかれれば、あなたはもう二度と唯子と会うことは出来なくなるだろう。
GM :
唯子は現在、都内にあるUGNの支部で眠らされている。
GM :
極秘の凍結施設への輸送準備が整うまでそこに預けられているのだ。
GM :
そして事件から三日が経った今日、唯子は凍結施設に連れていかれるらしい。
GM :
あなたはその前に唯子に会っておこうと、彼女が眠る支部へと向かった。
GM :
厳重に警備された支部を進んでいくと、一番奥の部屋に唯子はいた。
GM :
零狼の力を失っているせいか、髪は元の黒色に戻り、体にも炎は纏っていない。
GM :
唯子は機械に繋げられたカプセルの中で眠らされており、あなたが到着したことにも気付いていないようだった。
毒島 環 :
「唯子さん……」目を閉じている彼女に、声は届いていないだろうが…
毒島 環 :
「本当に、運ばれてしまうんですね……しばらく、お別れですね」
毒島 環 :
あの事件から数日。あれだけ追い焦がれた狭間唯子は眠り、学園など初めから存在しなかったかのように世界は回っている。
毒島 環 :
永く止まっていた時は動き出した。まだ忘れられない悲劇が、怪物と化した生徒を始末した感覚が、自分の中に残っている。
毒島 環 :
あの時は、確かに自分たちの考える最善を尽くしたつもりだった。それでも、考えずにはいられないのだ。
毒島 環 :
「……私がもっと強ければ、もっと違った結果があった……のかな」
毒島 環 :
ひたすらに強さを、過去を求め続けた唯子の気持ちが、少しだけ理解できたような気がした。
毒島 環 :
「(……違う、私は)」
毒島 環 :
首を振る。そう、これは自らが選んだ道。
毒島 環 :
「唯子さん、私は……前に進みます。この道が正しいかなんてわからないけど……」
毒島 環 :
「必ず会いましょう、また、未来で」
毒島 環 :
泣かないと決めたのに、唯子の顔を見れば目頭が熱くなり、顔を伏せた。
GM :
ではそこで
GM :
突然部屋の扉が開き、十数人の人間が入って来た。
GM :
それは武装したUGNの戦闘部隊だ。
毒島 環 :
「……!」
GM :
彼らを率いて進むのは、スーツを着込んだ金髪の男。
スーツの男 :
「これが零狼の契約者、狭間唯子か」
GM :
男はあなたを無視して前に出ると、部隊に素早く指示を出す。
GM :
部隊員達はあっという間に唯子を包囲し始めた。
毒島 環 :
「ちょっと…!」 思わず制止しようとするが、頭では何が起きているのかわかっている。
毒島 環 :
「(時間か……)」
GM :
しかし、あなたは時計を見て気付く。……まだ輸送予定の時間より随分と早い。
GM :
戸惑うあなたの目の前で、部隊員達は唯子に銃口を向け始める。
スーツの男 :
「さて……始めるぞ。これより零狼・狭間唯子を討伐する」
GM :
スーツの男はそう部隊に言い放った。
毒島 環 :
「な……!」
毒島 環 :
「ちょっと、いきなり何ですか!?」
毒島 環 :
「唯子さんは……施設に送られるんじゃないんですか…!」 隊員たちの前に出る
スーツの男 :
「何だ、お前は?いきなり人にものを訊ねるとは……随分と礼儀がなっていないな」
スーツの男 :
「まずは名前くらい名乗ったらどうだ?新人オーヴァード」
GM :
スーツの男の目は、サングラスの下からでも分かる程あなたを見下すような色をしていた。
毒島 環 :
「毒島環…です。質問にちゃんと答えてください…!」睨み返す
スーツの男 :
「ふん……」
スーツの男 :
「中枢評議会、評議員のアッシュ・レドリックだ」
毒島 環 :
「(中枢評議会…!?)」
毒島 環 :
「評議員殿が…一体何のつもりでこのようなところに」
アッシュ・レドリック :
「狭間唯子は殺処分することにわたしが決定した」
アッシュ・レドリック :
「奴はこれから始末する。お前はさっさとこの部屋から出ていきたまえ」
毒島 環 :
「日本支部は霧谷支部長の管轄です。中枢評議会が手を下すなら議会を通さなければならないはずです!」
毒島 環 :
一歩も退かない。
アッシュ・レドリック :
「全く、これだから自分で考えることもしない無能は困る」
アッシュ・レドリック :
「わたしがわざわざここまで出向いてきたということは、もはや一刻の猶予も無い状況だと分からないのか?」
毒島 環 :
「狭間唯子はUGNの技術では抑えておけない、そう仰るお積りですか?」
アッシュ・レドリック :
「ようやく気付いたようだな、その通りだ」
アッシュ・レドリック :
「こちらの調査で、零狼はウロボロスにレネゲイドの大半を奪われようと宿主からは完全に死滅しないことが分かった」
アッシュ・レドリック :
「狭間唯子は零狼の力を失っている……しかし、それは今だけの話だ」
アッシュ・レドリック :
「もうすぐに奴は力を取り戻す。不滅の破壊衝動の塊とも言える零狼は、体を凍結しても無理矢理に目覚め、再び暴れ始めるだろう」
アッシュ・レドリック :
「奴が目覚める前に、この危険分子は絶対に排除せねばなるまい」
毒島 環 :
「それはあなたの独自研究に過ぎません」
毒島 環 :
「確たる根拠があるなら中枢評議会の同意をここに示せるはずです」
毒島 環 :
負けてはいけない。
毒島 環 :
この男は、狭間唯子の幻影だ
毒島 環 :
この男に屈すれば……それは狭間唯子と対峙した、過去の自分の覚悟と道を違えることになる。
アッシュ・レドリック :
「根拠はある。が……穏健派の無能な議員達は判断が遅すぎる」
アッシュ・レドリック :
「いつまでもグズグズと……。世界の危機はもう目前に迫っているというのにだ」
アッシュ・レドリック :
「お前と無駄な話をしている時間も無い」
アッシュ・レドリック :
「一度だけ言う。そこをどけ、毒島環」
毒島 環 :
「どきません!」
毒島 環 :
「それでもやるというなら……私が齧りついてでも止めます」
毒島 環 :
「あなたが自分の判断で動くというのなら、私も自分の判断で動かせて貰います……!」
毒島 環 :
立ち塞がる。この人数相手に実力行使されれば、自分などひとたまりもないだろう。
毒島 環 :
それでも、諦めない。対話することを。
GM :
アッシュは一歩も退かないあなたを見て、面倒そうにため息をついた。
GM :
それを合図に戦闘部隊が高速で動き始める。
GM :
彼らは数人がかりであなたを一瞬で拘束すると、床に叩きつけて組み伏せた!
GM :
無能を嫌うアッシュが選別した精鋭部隊の実力は圧倒的だ。あなたはまるで抵抗することが出来ない。
毒島 環 :
「くっ……!!」
アッシュ・レドリック :
「無駄な話、どころか無意味だったようだな」
アッシュ・レドリック :
「手間をかけさせられた。……始めるぞ」
毒島 環 :
「やめろ……!」
GM :
あなたの言葉はもはや意味を為さない。
GM :
アッシュの下した冷酷な命令に従い、部隊が銃の引き金を絞る……
GM :
その時。
GM :
眠っている唯子の体表から炎が噴き出した。
GM :
炎は唯子を閉じ込めるカプセルを一瞬で焼き尽くす。
アッシュ・レドリック :
「何!?」
毒島 環 :
「っ!!」
GM :
そして爆炎の中から現れたのは、狭間唯子だった。
GM :
彼女の髪は再び白く変色し、スタイルの良い美しい体には服ではなく零狼の炎が纏われていた。
狭間唯子 :
「一足遅かったようだな、“ミリオンサンズ”」
GM :
あなたの目の前で、零狼――狭間唯子は復活を果たしていた。
毒島 環 :
「唯子さん……どうして……!」 UGNの冷凍睡眠技術を完全に信頼していたわけではないが…
毒島 環 :
「(それほどまでに、零狼の力は強力なのか……!)」
GM :
唯子はあなたに見向きもせず、アッシュ・レドリックと対峙する。
アッシュ・レドリック :
「くっ……やれ!!」
GM :
焦りながらもアッシュは部隊に指示を出す。
GM :
しかし部隊員達が放ったエフェクトの弾丸は、全て炎と化した唯子の体をすり抜けていった。
狭間唯子 :
「評議員の力もこの程度か?これなら覚醒して間もないあいつらの方がまだ厄介だったな……!!」
GM :
唯子が腕を振るうと、その手から炎が放たれた。
アッシュ・レドリック :
「ぐ……ああ!?」
GM :
炎の塊はアッシュや精鋭部隊に命中すると爆発し、彼らを大きく吹き飛ばしてしまう。
狭間唯子 :
「わたしはこの力がある限り、何度でも今の世界のルールを壊すために戦う」
狭間唯子 :
「余計な邪魔をするな、UGN」
GM :
唯子は倒れ伏したアッシュ達に、冷たくそう言い放った。
毒島 環 :
「唯子さん……」 対話の意思があるかどうかはわからないが、それでも話すしかない。
毒島 環 :
「まだ、UGNと、FHを破壊するつもりですか…!」
狭間唯子 :
「当然だ。わたしの覚悟は変わらない」
狭間唯子 :
「お前の覚悟はどうなんだ、毒島環」
毒島 環 :
「変わりません!」
毒島 環 :
炎で涙が蒸発するような感覚に襲われながらも、必死に言葉を返す。
狭間唯子 :
「なるほどな。またわたしの邪魔をし……破壊ではなく秩序を選ぶと。そういうわけか」
狭間唯子 :
「ならば、少し厄介なことになるな」
狭間唯子 :
「わたしの中にある零狼の力はまだ完全には戻っていない」
狭間唯子 :
「お前がまだ邪魔をするなら、UGNもFHも滅ぼすのに手間がかかってしまうだろう」
毒島 環 :
「……」
毒島 環 :
「唯子さん……あなたとは道を違えるかもしれないけど……私は、私の道から真実を求めます」
毒島 環 :
「この世界はまだ、真実を知るには脆すぎる。たとえ虚構でも、まだ秩序が必要なんです」
毒島 環 :
「その準備ができるまで、私は、貴方を止め続けます」
狭間唯子 :
「……良いだろう」
狭間唯子 :
「そこまでの覚悟があるなら、お前に猶予を与えてやる」
狭間唯子 :
「わたしが力を完全に取り戻すまでの間に、お前が世界を変えろ。……わたしに滅ぼされなくても済む世界にな」
毒島 環 :
「……はい」
毒島 環 :
「もし、そのときが来たら……」
毒島 環 :
「私と、友達になってくれますか?」
狭間唯子 :
「…………」
GM :
唯子があなたに返事をしようとする直前
アッシュ・レドリック :
「一体何を言っている!奴の好きにさせるな!今すぐ……っ!?」
GM :
アッシュ達は再び唯子に挑もうとする。しかし、唯子が放った炎の壁に一瞬で遮られた。
GM :
炎の壁は部屋を一周するように作られ、その中に囲まれるのはあなたと唯子しかいない。
狭間唯子 :
「…………」
毒島 環 :
「……」
GM :
炎に包まれた二人だけの世界の中、唯子はあなたに近付いていき……
GM :
……その体を、優しく抱きしめた。
GM :
唯子の体は零狼の炎に包まれているというのに、何故かあなたには燃え移らない。それどころか高熱さえ感じないだろう。
GM :
唯子の柔らかい肌の感触は、あの時と同じだった。一年前、火災現場で唯子に抱えて助けられたあの時と……。
毒島 環 :
「……ああっ」
狭間唯子 :
「……大丈夫、あなたなら出来る」
狭間唯子 :
「零狼が不滅の破壊衝動の塊と言うのは本当よ。でも、こいつはわたしがずっと抑え込んでおくから」
狭間唯子 :
「だから、あなたは……あなたが信じる道を行って」
GM :
そう囁く唯子の優しい声と口調を聞いて、あなたは気付く。
GM :
今までのような他人を遠ざけるために強く作った殻ではない。一年前に見た時と同じ唯子をあなたは感じる。
毒島 環 :
「……っ」頬を大粒の涙が伝う
毒島 環 :
「はいっ!」
GM :
唯子は抱きしめながら、小さく頷いて
狭間唯子 :
「それと……」
狭間唯子 :
「わたし、本当は嬉しかった」
狭間唯子 :
「人間ではないと明かしても、変わらずわたしに歩み寄ろうとしてくれたことも」
狭間唯子 :
「あなたがいたから、わたしは生きていると言ってくれた時も」
狭間唯子 :
「裏切られたなんて思っていない、変わらない日常を与えてくれて感謝してると言われた時も」
狭間唯子 :
「本当は……本当は、すごく嬉しかった」
GM :
あなたの体を強く抱きしめ、言葉を続ける。
狭間唯子 :
「今まで何度もあなたを傷つけてしまって、ごめんなさい」
狭間唯子 :
「それでも、わたしのことを想ってくれて……ありがとう、環さん……」
狭間唯子 :
「……世界を変える時が来たらなんて、そんなのもう待てない。だから、わたしからお願いさせて」
狭間唯子 :
「環さん。わたしと今、友達になってくれる?」
毒島 環 :
「…はい!」
毒島 環 :
「絶対に、また会うから……!」
毒島 環 :
「いつまでも、友達です!」
毒島 環 :
「(ああ……)」
毒島 環 :
「(諦めなくてよかった……)」
毒島 環 :
「(いままでも、これからも……)」
毒島 環 :
涙を拭い、友の抱擁に身体を預ける。
狭間唯子 :
「……!えぇ……!ありがとう、環さん……」
GM :
あなたと唯子はしばらくの間、そのまま抱きしめ合っていた。
GM :
だが、いつまでもそうしているわけにはいかない。唯子は名残惜しそうにあなたから離れる。
狭間唯子 :
「……もう、行くわ」
狭間唯子 :
「今のこの世界に、わたしはいてはいけない」
狭間唯子 :
「UGNはわたしを排除しようとするし、FHは零狼の力を手に入れようとするでしょう」
狭間唯子 :
「そんなことに巻き込んで、あなたの理想の邪魔をするわけにはいかないもの。だから、少し遠くへ行くわ」
毒島 環 :
「うん…」
毒島 環 :
「また、ね」
狭間唯子 :
「どうして寂しそうにしているの。……絶対にまた会ってくれるのでしょう?」
毒島 環 :
「……また会えると信じていても、友達との別れはいつも寂しいよ」
毒島 環 :
「でも、くよくよしてなんかいられないもんね……!」 笑顔を作る。
毒島 環 :
それは決して無理して作った笑顔ではない。さようならは、また会うための合言葉なのだ。
狭間唯子 :
「えぇ、そうよ。それに、あなたはそういう笑顔の方が似合ってる」
狭間唯子 :
「人類とオーヴァードが共存できる世界になったら、ちゃんと帰って来るわ」
狭間唯子 :
「あなたが作る未来で、また会いましょう……環さん」
毒島 環 :
「……うん!」 強く頷いて
GM :
唯子の体が炎に変わる。炎は散っていき、やがて小さな火の粉となって全て消えてしまった。
GM :
唯子は瞬間退場を使用。シーンから退場する。
アッシュ・レドリック :
「零狼め……まだ近くにいるはずだ!絶対に逃がすな!」
GM :
エフェクトの力で何とか炎をかき消したアッシュ達は、消えた唯子の行方を追って部屋から去っていく。
GM :
黒い焦げ跡が広がる部屋に、あなたは一人残された。
毒島 環 :
「……ふふ」
毒島 環 :
「そうと決まったら、頑張らなきゃな……!」
毒島 環 :
早歩きで部屋を後にすると、UGNから一時的に借用している端末を開く。
毒島 環 :
「(まずは、保留にしてた今後の身の振り方についてのメールに回答をしなきゃ。それから……)」
毒島 環 :
廊下の窓から、春の温かい陽が射している。同じ空の下、どこかで友も同じ時間を過ごしている。
毒島 環 :
また会える日を信じて、環は歩き続ける。
毒島 環 :
ロイスを変更します。 狭間唯子 ○友情/不安で!
GM :
――狭間唯子はいなくなった。
GM :
零狼を滅したいUGNと、零狼の力を手に入れたいFHは彼女を捜索するも、双方ともまるで手がかりすら見つけられない。
GM :
唯子はどこへ行ってしまったのだろう。
GM :
世界中に手を伸ばしているはずのUGNもFHも誰も見つけられず、その内様々な噂が流れ始めていた。
GM :
唯子は零狼の力に耐え切れず自滅しただとか、人知れず何者かに討滅されてしまった、等の真偽も定かではない憶測だ。
GM :
しかしただ一人、あなたは真実を知っている。
GM :
あなたは唯子と約束した。人類とオーヴァードが共存できる世界が出来た時、彼女は必ず帰って来る……と。
GM :
唯子が嘆いた、嘘と偽りに塗れたこの世界を、あなたは本当に変えることは出来るのか……それはまだ分からない。
GM :
それでも、あなたは前へと進む。唯子が託してくれたこの道の先で、きっと彼女は待っているはずだから。
GM :
シーンエンド。
GM :
PC4、聡耶ちゃんのエンディングです。
GM :
――事件から一週間後。
GM :
ジャーム化した木戸あやめはまだUGNの支部に預けられていた。
GM :
本当は四日前に、狭間唯子や他のジャーム化した生徒と共に凍結施設へと送られるはずだったのだが……
GM :
アッシュ・レドリックの行動や唯子の逃走等で予定が狂い、輸送が大幅に遅れてしまったのだ。
GM :
そして今日、やっと輸送の準備が改めて整った。
GM :
あなたはあやめを見送るために、彼女の預けられている支部へと向かった。
GM :
あやめの眠る部屋に入ると、あなたは一人の少女がいることに気付く。
GM :
木戸なつめだ。
GM :
あなたがなつめの姿を見るのは久しぶりだった。
GM :
怪我も治り、ちゃんと目覚めたとは聞いていたがなつめはあなた達と今まで会うことはなかった。
木戸なつめ :
「…………」
GM :
なつめはあやめの眠っているカプセルの前に立ち、あやめを見下ろしている。
本埜 聡耶 :
「あなたも、きていたのですね。」背後からそう声をかける
木戸なつめ :
「……!本埜さん……」 振り返る
本埜 聡耶 :
「いままで会いませんでしたから、現実を受け入れることができずに閉じこもっているのかと思っていました。」
木戸なつめ :
「……いえ。ちゃんと分かっているわ」
木戸なつめ :
「あやめをこんな目に遭わせたのは、わたしだって……」
本埜 聡耶 :
「……そうですか。 ならばいいのです。」
本埜 聡耶 :
「虫を殺すことさえ忌避していた怖がりのあやめさんが、勇気を振り絞ってジャームに立ち向かっていたのは、すべてあなたのためだったというのに、」
本埜 聡耶 :
「あなたを心の拠り所にして頑張っていたあやめさんに、"否定"の言葉を投げかけたという事を理解していただけているなら。それで。」
木戸なつめ :
「…………」 目を瞑って、顔を伏せて
木戸なつめ :
「えぇ、その通りよ。何も言い訳をするつもりもない……」
木戸なつめ :
「悪いのは、全部……わたし」
本埜 聡耶 :
「あなたが元凶だとは言っていません。 罪悪感を覚えるのはもっともな話ですが。」
本埜 聡耶 :
「あのような惨状を作ったFH。そしてレネゲイドウィルスの存在があやめさんをジャームにした。」
本埜 聡耶 :
「あなたがトリガーになったのは、その通りでしょう。……ですが、あの時、私があなたに代わる心の拠り所になっていれば、このような悲劇はなかった。」
本埜 聡耶 :
「……私も、同罪ですよ。 責任をあなたに押し付けたい訳じゃない。そこのところは覚えていてください。」
GM :
なつめはしばらく黙って俯いていたが、顔を上げて。
木戸なつめ :
「分かった。じゃあ……」
木戸なつめ :
「もしジャームでなくなったあやめが目覚めた時は。あなたはあやめの心の拠り所になってくれる?」
本埜 聡耶 :
「…………。」
本埜 聡耶 :
「……ええ。私は元よりそのつもりです。」
本埜 聡耶 :
「しかし、あなたのお願いを聞くだけでは貸し借りの交渉が成立しませんから、私からもあなたにひとつ。」
本埜 聡耶 :
「あやめさんが戻ってきた時、彼女に謝ってください。」
木戸なつめ :
「それは……」
木戸なつめ :
「……出来ない」
木戸なつめ :
「あやめが戻ってきた時、わたしは……」
木戸なつめ :
「もう、どこにもいないから」
本埜 聡耶 :
「……! (拠り所になってほしいといったのは、やはり……)」「どういう意味ですか? 」
木戸なつめ :
「……あやめにあなたみたいな友達が出来て、本当に良かった」
GM :
なつめは答えを返さず、儚げな笑みを小さく零すとあなたに背を向ける。
木戸なつめ :
「これでもう、安心してわたしはいなくなれるわ」
GM :
なつめはあやめの眠るカプセルに手で触れる。
GM :
すると、カプセルにひびが入った。
GM :
このカプセルは中にいるジャームが万が一目覚めて暴れても問題無いように、対エフェクトの処理が施されている。
GM :
凍結施設の設備程ではないとはいえ、そう簡単にひびが入るものでは無い。
GM :
しかし、ひびはカプセル全体にまで走って広がっていき……
GM :
やがてカプセルは大きな音を立ててバラバラに崩れた。
GM :
その破壊の力は、モルフェウスシンドロームの分解能力によるものだとあなたは分かるだろう。
GM :
カプセルが分解され、中からあやめの姿が現れる。
本埜 聡耶 :
「っ……!! 一体、何をしようというのですか……!?」
GM :
なつめはあなたの問いに何も答えない。
木戸あやめ :
「ん、う……?」
GM :
カプセルが無くなったせいか、あやめが目を覚ました。
木戸なつめ :
「あやめ」
木戸あやめ :
「……?おねえ、ちゃ……?」
木戸なつめ :
「あやめ……」
木戸なつめ :
「…………」
GM :
なつめはあやめの胸に手を置く。
木戸なつめ :
「あなたは、何も悪くない」
木戸なつめ :
「悪いのは、あなたを否定してしまったこのわたしよ……」
木戸なつめ :
「謝ったところで……誰にも許される罪じゃない……」
木戸なつめ :
「だから――」
木戸なつめ :
「――わたしの体と命を、あなたにあげる」
GM :
その時、なつめが触れているあやめの胸の中心――その奥から光が溢れ出すのをあなたは見るだろう。
本埜 聡耶 :
「いのちを……? あなたは、なにを、いって……。」
GM :
この胸の奥に灯る小さな、しかし強く輝くその光の正体は一体何なのか。
GM :
あなたは考えを巡らせた結果、気付くだろう。
GM :
この光は、あやめの魂だ。
GM :
以前図書館で呼んだシンドロームの本の内容を思い出す。
GM :
モルフェウスシンドロームを極めたオーヴァードは、物質変換能力で自らの魂まで作り上げる。
GM :
あの情報が真実なら、なつめはモルフェウスの力であやめの魂そのものに干渉出来たとしてもおかしくはない。
本埜 聡耶 :
「光……。 魂、の錬成……。」
GM :
……あやめの魂の輝きが妙な気配と共に変化していく。
GM :
その変化をあなたは直感的に理解出来た。
GM :
それはこれまで何度も感じて来た気配。
GM :
ジャームと相対した時などには最も強く感じ、今も自分の内側から感じ取れるその気配は――レネゲイドウィルスだ。
GM :
あやめの魂は、なつめの物質変換能力でレネゲイドウィルスそのものに変化していた。
本埜 聡耶 :
「レネゲイドウィルスの、可能性……。 もしや、なつめさん……!」
GM :
なつめが一瞬、あなたに振り返る。その口元には小さく笑みを浮かべたまま。
GM :
なつめの足下から黒い影が伸びた。
GM :
ウロボロスの影はあやめの体に襲い掛かる。そして、レネゲイドと化したあやめの魂を喰らい始めた。
GM :
その瞬間。
GM :
あやめの魂を喰らった影響なのか、それともウロボロスでエグザイルの能力を模倣しているのか。
GM :
木戸なつめの体が、あやめの姿へと変化していき――
GM :
――あなたが確認できたのは、そこまでだった。
GM :
あやめの魂が爆発的に光り輝いた。圧倒的な光を前にして、あなたは目を開けていることが出来なくなる。
本埜 聡耶 :
「……っ!! 」
GM :
……やがて、光は収まった。あなたは瞼を開ける。
GM :
そこにいたのは、魂を抜き取られて抜け殻となった木戸あやめの体。
GM :
そして……床に倒れている、もう一人のあやめの姿だった。
本埜 聡耶 :
「……なつめさんの贖罪、です、か。 私が二人が仲直りできる未来を作ろうと思っていたのに、それが私の贖罪になるハズだったのに。 」
本埜 聡耶 :
「……人の話も聞かないで、一方的にお願いを押し付けて。 」
本埜 聡耶 :
「また目的を失ってしまいました。……ああ、それは違いますね。」
本埜 聡耶 :
「なつめさんに託されたのですから、あやめさんの拠り所になって、二度と悲劇を生まないのが、次の目的。 それが私の贖罪。 ですか……。」
本埜 聡耶 :
「…………」床に倒れているあやめちゃんに近寄り
本埜 聡耶 :
「起きて……起きて、ください……。 あやめさん……。」この存在をあやめと呼んでいいのか迷いながらも、声をかける。
木戸あやめ :
「あ、ぅ……?」
GM :
声に反応して、もう一人のあやめが瞼をゆっくりと開く。
本埜 聡耶 :
「……まだ、寝惚けているようですね。 ……ふむ。」
本埜 聡耶 :
「では、こうしましょう。」あやめちゃんの前髪を持ち上げて、
本埜 聡耶 :
そのまま、おでこに口付けをする。
木戸あやめ :
「えっ」
GM :
何をされたのか頭がすぐに理解出来なかったようで、一瞬間抜けな声を漏らした後
木戸あやめ :
「え、えぇええっ!?ひゃっ、あぇ!?き、きす、き……!?な、なんでぇ……!!!???」
GM :
あやめは顔を真っ赤にしながら飛び起き、尻餅をつきながら後ろに転がってしまった。
本埜 聡耶 :
にんまりとからかうような、それでいて安堵と幸福感をにじませる笑みを浮かべる
本埜 聡耶 :
「ふふ。 眠り姫の目覚めといったら、キス。でしょう? 」
木戸あやめ :
「え、えぇぇ……!?わ、わた、わたし、お姫様だったの……!?聡耶さん、わたしの王子様だったのぉ……!?」
GM :
目をグルグル回しながら狼狽えるその様子を見て、あなたは確信する。
GM :
この体は元は木戸なつめのものだ。しかし、今表に出ている彼女の意識はあやめだった。
GM :
レネゲイドに変えて吸収したあやめの魂までは、まだジャームに汚染されていなかったのだと分かる。
本埜 聡耶 :
「……よかった。 これは私の知ってるあやめさんです。 ……ありがとうございます、なつめさん。」呟いて
本埜 聡耶 :
「あやめさんは血筋としては姫とは縁遠いですが、望むのならば、あなたの王子様というものになって差し上げても構いませんよ? 」ニマニマと笑って
木戸あやめ :
「あ……えぇ!?で、でも、わたしたち女同士だし、あ、あの……!」
木戸あやめ :
「あ……あっ!お、お姉ちゃん……!こんなことしてる場合じゃないですよ……!お姉ちゃん、助けに行かなきゃ……!」 立ち上がって
木戸あやめ :
「あ、あれ!?でもわたし、みんなと一緒に屋上に上がって……!!?」
本埜 聡耶 :
「……そこで、記憶が終わっているんですね。 それも、なつめさんの配慮、なのでしょうね。 」
本埜 聡耶 :
「あやめさん。 もう、事件は終わったんです。」
木戸あやめ :
「え……?ど、どういう……こと……?」
本埜 聡耶 :
「(なつめさんとしては、話してほしくはないでしょうが……)」
本埜 聡耶 :
「あやめさん。 落ち着いて、聞いてください。」手を握って
木戸あやめ :
「ひゃっ……は、はい……」 不安そうに見つめて
本埜 聡耶 :
「屋上でなつめさんを助けた後、オーヴァードの存在を知らない彼女は、恐怖のあまりにあなたを否定した。」
本埜 聡耶 :
「そのショックで、あなたはジャーム化。 レネゲイドウィルスの力に理性を奪われてしまいました。」
本埜 聡耶 :
「……私たちには、レネゲイドに心を奪われたあなたを救う手立てがなかった。 玲瓏女学院の事件が治まっても。」
本埜 聡耶 :
「そんなあなたを助けたのもまた、なつめさんだったのです。」
本埜 聡耶 :
「今のあなたの体は、なつめさんのもの。 ……彼女はレネゲイドに汚染されていない体をあなたに譲った。」
本埜 聡耶 :
「不必要なところは省きましたが、それが事件の顛末です。」
木戸あやめ :
「…………え?」
木戸あやめ :
「じゃ、ジャーム……わたしが……?お姉ちゃんが……否定……?」
木戸あやめ :
「で、でも、わたし……何も覚えてない!それにこの体、ど、どう見てもわたしのだよ……!?」
本埜 聡耶 :
「それは、なつめさんの能力でしょう。」
本埜 聡耶 :
「……あやめさん。 お姉さんと会いたいですか?」
木戸あやめ :
「あ……会いたいです……っ」
本埜 聡耶 :
「ですよね。 そういうと思っていました。」
本埜 聡耶 :
「ならば、私が叶えます。 私もこの結末は望ましくないですから。」
木戸あやめ :
「ど……どうやって……?こ、このからだ、お姉ちゃんの……?なんだよね……?」
本埜 聡耶 :
「ええ。そうです。 故に、そこにはまだ、なつめさんの魂がいるかもしれない……。」
本埜 聡耶 :
「なつめさんのした事の逆をすればいいんですよ。 なつめさんの魂をサルベージして、本当のあやめさんの体に移す。」
本埜 聡耶 :
「無論、本当のあやめさんの体のジャーム化を治療できていなければ、できません。 それに、なつめさんの魂は残っていないかもしれない。」
本埜 聡耶 :
「魂を錬成して、他の人間に移すなんて、他の人にはできないかもしれない。」
本埜 聡耶 :
「そこは完全なる未知。 故に、可能性があります。」
本埜 聡耶 :
「…………私を信じて、待っていてくれますか? 」
GM :
本当の体と聞いて、あやめは背後に倒れていた自分の元の体に気付き、驚いて肩を震わす。
木戸あやめ :
「……本当に……」
木戸あやめ :
「…………」 足下から崩れ落ち、ぺたんとへたり込む
木戸あやめ :
「……ま、つ……ううん……。待たない……」
木戸あやめ :
「だ、だって、わたし……わたしとおねえちゃんの、ことなんだもん……」
木戸あやめ :
「わたしも、聡耶さんと一緒に……やる……」 涙をぽろぽろと流し始めながら
本埜 聡耶 :
「そうですか。いい答えです。」指で涙を拭って、微笑む
本埜 聡耶 :
「一生分の貸しにしてあげようと思っていたのですが、一緒にいてくれるなら、貸しになんてなりませんね。 」
木戸あやめ :
「ん……。でも、わたし……」
木戸あやめ :
「何だか少しだけ、思い出してきたの……。わたし、ジャームになってた時……」
木戸あやめ :
「聡耶さんや、みんなに……酷いこと、してた気がする……っ。酷いこと、言ってた気がする……っ」
木戸あやめ :
「あ、う、ぅぅ……ごめんなさい、聡耶さん……っ」
GM :
涙を拭われても、更に涙が溢れ出している。
本埜 聡耶 :
「ああ、もう、泣いてばかりで仕方のない人ですね……。」言葉では悪態をついているが、その声色には優しさしかない。
本埜 聡耶 :
「……いいんですよ。 あなたの本心から出た行動じゃない。レネゲイドに操られていたって、私は知っていますから。 」つないでいた手を離して、両手を背中に回して抱き寄せる
木戸あやめ :
「……っ!さ、やさん……」
GM :
弱々しく抱きしめ返し、あやめはそのまま静かに泣き続けている。
GM :
しばらくの間そうして、やっとあやめは少しずつ涙が収まって来るだろう。
木戸あやめ :
「ん、うぅ……」 ずっと抱きしめたまま
本埜 聡耶 :
「……収まりましたか?」
木戸あやめ :
「……う、ん……。ごめんね……わ、わたし……泣き虫で……」
本埜 聡耶 :
「まったくですね。 ……ですが、まあ、泣き虫なあやめさんの方がすきですよ、私。」
木戸あやめ :
「え……えぇ?そうなの……?でも、前に変わった方がいいって……」
本埜 聡耶 :
「そうですね。 けど、あなたの事を知っていく内に……その方があやめさんらしいかなと思ってきたんです。」
木戸あやめ :
「あぇ……?う、うん、と……そっ……か……」
木戸あやめ :
「聡耶さんが、好きっていうなら……じゃあ、わたしらしいままで……いい?かな……」 ちょっとだけ嬉しそうに小さく笑って
本埜 聡耶 :
「まあ、少しは克服していってほしいですけど。」
本埜 聡耶 :
「……それはそれとして、あやめさん。」
木戸あやめ :
「は、はい……?」
本埜 聡耶 :
「これから、私の同意がない時は、手を離しちゃダメですよ。 私があなたの帰るところですから。 ……いいですね?」
木戸あやめ :
「……え!?」
木戸あやめ :
「え!?えぇ!?ど、同意がない時って……ど、どういうことぉ……!?」
本埜 聡耶 :
「手をつないだ時、あなたの手は私の所有物になっている……ということですね。勝手に手を離す事は許されないのです。」
本埜 聡耶 :
「……私らしくないことを言っていますね? ですが、理解してください。 あなたの拠り所になることは、なつめさんからの願いなのです。」
木戸あやめ :
「わ、わたし物じゃないよぉ……!あ、うぅ……お姉ちゃんのお願い……」
木戸あやめ :
「わ、わたしも、聡耶さんと手を繋げるの……嬉しいですよ……?なんだか、安心出来るから……」
木戸あやめ :
「でも……手を繋ぐときって……お、お風呂入る時とかは?」
本埜 聡耶 :
「別に、いつも手を繋がなければいけないという訳ではないですよ? 私も困りますし。」
本埜 聡耶 :
「私から手を繋ごうと提案した時には拒まない。 私が手をつないでいたいと思っている間はずっとつないでいる。そっちから離さないでほしい。 ……それだけです。 今更ですが、何言ってるんでしょうね、私は。」
木戸あやめ :
「あっ……!そ、そうだよね、そうですよね……!」
木戸あやめ :
「な、なんだか、わたし……ずーっと手を繋いだままなのかなって、思っちゃって……」
木戸あやめ :
「それでも全然、良いかな……って、思ったから、勘違いしちゃったの、かな……っ」 照れたように笑って
本埜 聡耶 :
「……っ、もう、何を言っているんですか、あなたもっ!!」
木戸あやめ :
「ひゃっ……!!ご、ごめんなさい……!!」
本埜 聡耶 :
「別にいいですけど……。 本当に私の事がすきですね、あやめさんは……。」
木戸あやめ :
「……うん」
木戸あやめ :
「すき、ですよ……聡耶さんのこと。だから、手を繋ぐのも……全然大丈夫」 頬を赤らめながら微笑む
本埜 聡耶 :
「…………」
本埜 聡耶 :
「……そんなにスナオになられたら、反応に困りますね。 」
本埜 聡耶 :
「……そうですね。 そんなに好きな私にならば、何をされても大丈夫そうなので、明日からがたのしみです。」冗談めかして
木戸あやめ :
「えっ?や、何をされてもって……な、何するの!?」 冗談を真に受けた顔で
本埜 聡耶 :
「ふふ、なんでしょうね? 何をすると思いますか? 」ニマニマ
木戸あやめ :
「あ、えぇぇ……!?そんなっ、そんなの……わ、分からないよぉ……!」
本埜 聡耶 :
「では、なにをされるか想像して、たのしみにしておいてください。 その想像を越えていきますから。」
木戸あやめ :
「ど、どういうこと……!どういうことなのぉ……」
本埜 聡耶 :
「それはさておき、さきほどあやめさんに情熱的なハグをされていた間にUGNに連絡を入れておきました。」
木戸あやめ :
「え!?じょ、情熱的……じゃ、ないと、思う……けど……き、気付きませんでした……」
本埜 聡耶 :
「直にあやめさんの体を回収しに来るかと。あともう少し長くハグしていたら、恋仲だと思われていたところです。」
木戸あやめ :
「あ、あわわ……」
木戸あやめ :
「……えと、わたしの体……。って言うと、なんか変な感じだけど……。UGNの人が回収してくれるなら、大丈夫だよね……」
本埜 聡耶 :
「はい。通りすがりの変態に渡すわけではないですから。」
木戸あやめ :
「へんたっ……!?い、いませんよ、そんな通りすがり……!」
本埜 聡耶 :
「いますよ。世界は広いのです。 まあ、UGNのコールドスリープ施設にはいないでしょうから安心ですね。」
木戸あやめ :
「うぅ……い、いるんだ……。知らなかった……」
木戸あやめ :
「あ、あのね、聡耶さん……。へ、へんたいさんじゃなくて、あのね……」
木戸あやめ :
「聡耶さん、この後の時間って、空いてる……?」
本埜 聡耶 :
「……? 」
本埜 聡耶 :
「これからは、私はジャーム治療に関する論文を……。」
本埜 聡耶 :
「……ああ、いえ、今、空きました。 なんでしょう?」
木戸あやめ :
「……?よかった……」
木戸あやめ :
「あのね、聡耶さん。もう事件が解決したなら、えっと……」
木戸あやめ :
「灰河原さん……毒島さん……陽向さん……それに、罪子さんやみんなも、無事……だよね?」
本埜 聡耶 :
「はい。みなさん無事ですよ。」
木戸あやめ :
「よかった……!じゃあ、わたし……」
木戸あやめ :
「わ、わたし、みんなに会いたい……!心配や迷惑かけて、ごめんねって……もう大丈夫だよって、伝えにいきたい……!」
木戸あやめ :
「い、一緒に、行ってくれ……る?」
本埜 聡耶 :
「もう。 どうして、そんな心配そうに聞くんですか。」
本埜 聡耶 :
「いいですよ。 謝罪できる時に謝罪しておきましょう。 丁度、久しぶりにみなさんに会いたかった……という気持ちもない訳ではないですしね。」
木戸あやめ :
「ご、ごめんね……。で、でも、よかった……!じゃあ、いこ……!」 ぎゅっと繋いだ手を強く握って
本埜 聡耶 :
「ん。 謝罪デートといきましょう。 」ふっと息をついて、からかうように
木戸あやめ :
「デート……!?じゃ、ないよ……!ち、ちがうよね……!?」
本埜 聡耶 :
「ふふ…。 さあ。 どうでしょうね? 」
GM :
あなたはあわあわと狼狽えるあやめと手を繋いだまま、支部から出ていく。
GM :
……モルフェウスの能力でレネゲイドに変換したあやめの魂をウロボロスの影で自身に取り込み、その体を彼女に渡す。
GM :
後にUGNのレネゲイド研究者はこの現象を奇跡だと言った。
GM :
こんな無茶苦茶なエフェクトの使い方はそう簡単には出来ない。覚醒したばかりのなつめにこのようなことが出来たのもおかしかったし……
GM :
魂を吸収出来たとしてもきっと拒絶反応が出る。体の主導権を渡すどころか、その前になつめもジャーム化してもおかしくないだろう。
GM :
だがそれを可能にしたのは、なつめとあやめが血の繋がった姉妹だったこと。
GM :
あやめの魂まではまだレネゲイドに汚染され、ジャーム化していなかったこと。
GM :
なつめがもう二度と自分の意識は目覚めなくても良いという覚悟で、その体をあやめに完全に明け渡したこと。
GM :
そして……人間とオーヴァードという壁で一度は脆く崩れても、彼女達の絆は心の奥底ではまだ強く繋がっていたからだった。
GM :
――こうして、木戸あやめは帰ってきた。
GM :
最初は一年間だけのルームメイトで終わるはずだった。
GM :
あの事件で学院は無くなり、あやめは限りなく治療不可能なジャームとなったはずだった。
GM :
しかし、今あなたの隣にはあやめがいる。
GM :
あやめはあなたに寄り添って、その心は確かに元の彼女のまま生きている。
GM :
あなたとあやめの日常はこれからも続いていくのだろう。
GM :
彼女の手を離さない限り、きっと永遠に……。
GM :
シーンエンド。
明日のジョー読んでた
初めて唯子先輩と遭遇したときのことを思い出す
「ないっ!大丈夫だっ!」
椅子から立ち上がる
みゆんに見られて咄嗟に答える
何か言い出したそうだけど、言葉出て来ず聡耶ちゃんの発言を聞いている
そうやって聡耶ちゃんと肩を組む
「……聡耶、もしお姉ちゃんが悪い人だったとしても、あたしはどっち付かずで揺れちまうかもしんねぇ。そん時はビンタなりなんなりで頼む…」
聡耶ちゃんの耳元でそう呟いてから肩から離れる
保健室
購買部
がさごそ
Rコンを見て驚く
「……私は、着替えて、きます。背に腹は代えられないので……。 羞恥することなど私には、ないのです。」メイド服とにらめっこして
「ん、このジャケット…イケてるな!」
さりげなく壁にかかってるジャケットを手に取って羽織る
思わずバツちゃんの頭をわしわし撫でる
職員室
教室
見まわして
もしくは現在使用出来るエフェクトのレベルを三レベル分上げることが出来る。
上昇出来るレベルは合計で三レベル。
一つのエフェクトだけを三レベル上げることも、複数のエフェクトに振り分けて合計で三レベル分上げることも出来る。
戦闘のための強化なのでイージーエフェクトの取得は不可能。
レベルを上げることが出来る技能は≪白兵≫ ≪射撃≫ ≪RC≫ ≪交渉≫ ≪運転:≫ の五種類。
技能強化でレベルを上げることが出来る技能は選択した一つの技能のみ。
ボッ、と音を立て手のひらから炎が上がる
後ろからひんやりさせた手を顔に当てる
校庭
「…わ、わかった…!でも絶対無事でいてくれよっ!」二人のことを信じて
シーン15 罪と罰
中等部校舎 昇降口
「とりあえず急げ急げ!」
屋上
パチパチと火の粉が上がり始める
お前らの行動値は0じゃい!
散乱した生徒の死体を目にして、やるせない気持ちになる
バツちゃん達と名前も知らない生徒達に向けて
それとなくバツちゃんの頭をぽんぽんと叩き、軽いお礼をする
「なる、ほど……そう…か……」
みんなの怯えた目に耐え切れず口を紡ぐ
無言で釘を拾い集め、ペンケースへと納める
その場に膝を付き、自分の肩を抱く
震えながらブツブツと呟いて
身体は現実を拒否して震え、吐き戻し、視界を歪ませているのに、意識のどこかに、この現実を冷静に見下ろしている自分がいるのだ。
マイナーは氷炎の剣、メジャーは炎の刃、結合粉砕、フレイムタン、CR(サラマンダー)であやめちゃんを攻撃!
いきなり叫んだと思うと、炎を剣としあやめへと飛びかかっていく
これはただ、恐怖が作り出した都合の良い行動、彼女はただそれに従うだけだ。
振るわれた炎はあやめだったモノを深く切りつけ、抉るように蠢いた。あやめを探り当てる様に…
口元の血を拭いながら、あやめの方を向く
メジャーアクション、素手殴りダイス+10!!!
今にも泣きそうな声で駆け寄っていく
震える声で語り掛ける
咄嗟に手を伸ばす
「一つ目、なつめさんに『妹の事をよろしく頼む』と言われていること。」
「二つ目、この場の誰より、本来のあやめさんに詳しいこと。」
「三つ目……、あの時、もっと早く覚醒していれば。 私が抱きとめて支えになれば、避けられたかもしれないという責任があること。」
何か言いたそうだが、言葉が詰まる
その声に反応して振り返る
いっぱいいっぱいの心中からか、唸ることしかできなかった
倒れているなつめを背負う
シーン16 旧校舎の魔物
学生寮 203号室
「自分が化け物って呼んだ存在に変わってたら…って感じか…」
部屋の天井を見つめてぼそりと呟いた
「んだよ~、そうなら最初に言ってくれ?」
そう言って自分で上着を脱ぐ
ニッ、と笑いかけて
そう言ってまた背中を向ける
学生寮 204号室
遠慮がち、というよりはおっかなびっくりといった方が適当な、か細いノックが響く
いつもなら軽口のひとつふたつ返すものの、今回はぱくぱくと金魚のように口を動かすのみで。少し考えるようなそぶりをして、のそのそと部屋の中に入ってくる。
学生寮 203号室
「でも、まあ…今更後には引けねえ!どんとこい!…って気持ちで行くぜ…!」
旧校舎
階段
地下室
なるほど~という顔で聡耶ちゃんを見る
ずいっと一歩踏み出して
根拠のない自信を並べる
「───っていうのは半分嘘だ。やっぱ少し怖いし、まだ死にたくねえや…ははは…」震える右手を押さえて
ニッ、と微笑んで深く深呼吸
「悪だ、人の命を何とも思わず利用して…あまつさえ踏みにじる!あたしはそんな奴らは許せねぇ!」
「へへっ、よろしく頼むぜ!」
声も出せず、その炎に焼かれていく
その身が朽ちていく中、不思議と冷静にその声を聞いていた
口も聞けない状態で放り出される
口がようやくきける程度まで回復し、唯子先輩と目を合わせる
服も焼け落ちて恰好はつかないが、親指を立ててる
「ああ、あたし達なりにあがいてやるってんだ」
駆け寄って抱き起す
夏もバツちゃんと並んで
「───最高のお姉ちゃんさっ!!あたしにはそう見えるっ!!」自信満々の笑みで返す
「ありがとうお姉ちゃん、言われた通り…最後まで突っ走ってくるぜっ!」
「あと罪子さん、服とか出せない!?やっぱ恥ずかしい!」今までほぼ裸だった
狭間唯子のロイスを感服/隔意Nで取得
シーン17 二人のオーヴァード
体育館
シーン18 霧の魔女
地下室
シーン19 終わりの夜
玲瓏女学院 校門
蛇のようにうねる剣が空を舞い炎を散らす、迷いなき灼熱の一振り。それは激しく唯子を切り裂いた
撃ち抜かれた衝撃で後ろへ倒れる
唯子を見据えながら立ち上がる
両親がどれだけ、自分のためを思っていてくれたかということ。
力の出し方は覚えた。
何か、力の源が……理由が要る。
もうやれることはやり尽くした
気が抜けたのか、へろへろと仰向けに倒れた
シーン20 最後の敵
校門前
火傷だらけの身体をやっとこ起き上がらせて
もう一度UGNエージェントの方を振り返って
凄惨すぎる光景に口が出ない
永遠に続く苦痛を想像し、背筋をぞくりと震わせる
ぐっと拳を握りしめて
様々な感情がこみ上げ、それを処理できず口をもごもごさせている
嫌悪の表情を示す
特別、以前であれば嬉しくなるような言葉であったが…今は心を締め付ける言葉でしかなかった
この感情は友人であった繰姫翼が失踪した時の喪失感に似ていた
「───いや、霧下みゆき…あんたとは、きっと……分かり合えない…っ!」
大粒の涙をこぼしながら、彼女を睨む
「悪いことをしてない時に会いにきてくれ…」
膝を抱えて呻く
意気消沈した声で応える
シーン21 罪と共に生きる
玲瓏女学院
うぇ、なんですか?」
シーン22 時の狭間
UGN支部
シーン23 贖罪の姉
UGN支部