[メイン] KP : … その後、ブラッドリーやアーカムの署への連絡を済ませ事後処理を任せた事で…あなた達の3日間に渡る過酷な道程は改めて終わりを迎えた。

[メイン] KP : その後数日間を費やして、あなた達は治療の合間に形式的な取り調べを受けたが……エドワードさんのツテや、今回の功績もあってか当然ながらお咎めは無しであった。

魔術師の身元等の詳細は、これから調査を行うようだが…どうやら正解に到れるかは望み薄、らしい。何しろ顔が分からない為、照会する材料が余りに少ないのだ。

[メイン] KP : そしてハスターリクが媒介していた病については…その日を境に、感染者がぱったりと姿を消した。これは後の医学界においても''奇跡''と呼ばれる事となる一件となったのだ。

最も、真相を知る人物はあなた達の他には誰も居ないのだが。

[メイン] KP : 更に元々の依頼に於いても、ティム・ディヴィスを初めとした子供たちの多くが自宅に帰る事が出来……その様な意味合いでも、今回の件は大成功に終わったと言えるだろう。

[メイン] KP : ……幾つかの懸念を残して。

[雑談] system : [ シル・スミス ] HP : 6 → 12

[雑談] system : [ シル・スミス ] STR : 1 → 8

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[メイン] KP : 事件後、あなた達は久しぶりに市立病院へと訪れた。

[メイン] KP : 謎の伝染病の後始末や、単純に今回面会する2人が暫くの間面会謝絶の状態だったこともありー……つまりはその様な理由から、久しぶりの来院となってしまったのだった。

[メイン] KP : いつぞやの病院でのあの喧騒が、まるで幻だったかのように。現在病院は本来の静かな雰囲気に包まれている……

[メイン] KP : あなた達は、先に約束していたソレイユの病室前までそのまま進んでいく……

彼の病室に向かう中でもわかる事だが、ロッテを初めとした看護師等も十分に元気を取り戻して居るようだった。

[メイン] KP : という訳で病室前ですね!入室からスタートして頂けば…

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……本当に元通りになったんだな、何もかも……と」
ソレイユの病室の前で立ち止まり

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「だね…以前起こってた事なんてまるで最初から無かったように思える位だよ」

[メイン] シル・スミス : 「あの時は野戦病院みたいな有様でしたが…ずいぶん落ち着いてくれましたね。おかげでソルもルツさんもゆっくりベッドに入ってられたってわけだ」

[メイン] エドワード : 「院内も大分落ち着いている、あの騒動が嘘のようだな……」
手元に小さな花束を二つ持っている

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「本当にな。こうして面会できるようになったことが何よりの証拠だ……さて」
ふぅ、と息を吐いて呼吸を整える

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 病室の戸をノックします

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「ソル。今大丈夫か?
ドレッドノートだ。他の皆も一緒にいる」

[メイン] KP : 部屋の中から元気な声が帰ってくる。

[メイン] KP : 「……あ、はーい!」
「どうぞ、入ってくださいッス!」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「ん」
元気そうな声に安心しつつ、戸を開きます

[メイン] シル・スミス : 「失礼しますよ」
続きます

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「お邪魔するよ~…」
続いて室内に入る

[メイン] エドワード : 「随分と元気そうだ…」
声をかけてはいりまーす!

[メイン] KP : 久しぶりに見る彼は、ベッドの背に身を預けてそこに居た。

[メイン] KP : 病み上がりにしてはやたらと元気そうで、人懐こい表情を浮かべている。

[メイン] KP : ………が。

[メイン] KP : 彼の姿には、どことなく違和感がある。
…この位置からでははっきりとは分からないが。

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「久しぶり。思ったより回復しているようで良かった……ん?」
原因の分からない違和感を覚えつつ、ソルのベッドに近づきます

[メイン] エドワード : 「やあ、調子はどうだ…、……?」

[メイン] シル・スミス : 「回復してくれたようで何よりですぜ、何せ本当に危なかった……会いに来るのが遅くなったのは申し訳ないですけどもね」
傍まで歩み寄る

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「…?とりあえず元気…そう、だね。」
違和感に若干眉を曲げつつもすぐに元通りの表情に戻ってソルに近寄る

[メイン] ソレイユ : 「へへ、やっぱり俺の取り柄ってバカ元気だけっすから…」
そう笑いながら、左手でぽりぽりと頬をかく。

[メイン] KP : …その左手には、指が1本しかない。

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……ソル……」
触れていいものか、一瞬迷うが……近寄り、その手を取る。

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……あの時、か」

[メイン] シル・スミス : 「……壊死ですかい。それとも外傷のせい?」
一瞬だけ目を伏せた後、あえてストレートに

[メイン] エドワード : 「……あの黒ずんでいた部分だな、どうにもならなかったか…」
花束を近くの棚に置いて

[メイン] ソレイユ : 「…壊死ですね、いやあ……」
「右手が全部無事なのが不思議なくらい、ってお医者の先生は言ってたんですけどね」
困ったように笑顔を見せて

[メイン] ソレイユ : 「へへ、お花もありがとうございます」
「この部屋、殺風景だったんで……癒されます」

[メイン] エドワード : 「…病室はさぞ退屈だろうからな、本でも持って来れば良かったか?」
ふっと微笑んで

[メイン] シル・スミス : 「……痛みはありますかい? 不便は…聞くまでもねえでしょうが」
おもむろに、躊躇いなく左腕を手に取ってじっと眺めながら

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「…そっか…他に体に異常とかは無いかい?」

[メイン] ソレイユ : 「ホントっすか?…だったら探偵小説とか……」
「探偵物じゃないと読めないんですよね、なんだか目が滑っちゃって…」
ボスに

[メイン] ソレイユ : 「……ああー…そうっすねぇ、痛みか…」
「今んとこは薬で収まってるから大丈夫っすよ、あと体にも問題はねえっす!この通り、ピンピンしてますから!」
2人に胸を張ってみせる

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……」
左手を手に取ったまま、じっと黙っている

[メイン] ソレイユ : 「ふふふ…ちょっとちょっと、なんですか?」
残った薬指をうにうに動かして

[メイン] シル・スミス : 「そうか……あァ。そいつはよかった」
と同じように笑顔を返して見せるがややぎこちない。原因だったハスターリクも消え、入院から数週間経とうというのに、まだ痛み止めが必要という状況はさすがに予測より重かった

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……ソル」
真剣に目を見つめて

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……お前の取り柄は馬鹿元気だけじゃない。
そんなつもりは無いのかもしれない、だが……無理に笑ったりなんてしなくていい。もし、少しでも何かあったら俺達を頼れ」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「お前が元気しか取り柄が無い人間じゃない事は、俺達が一番知っているんだから」
そう、手をしっかりと握る

[メイン] シル・スミス : 「そうですぜ。そして、危なっかしいのもよく知ってる」

[メイン] ソレイユ : 「……へへへ」
「ありがとうございます」
左手に目を落としていたが、ずっと目線を上げて

[メイン] KP : その大きな目は、涙で潤んでいる

[メイン] ソレイユ : 「……やー、実は……ですね」
「…ふふ、皆さんが来る前に…ケネスさん、今日来てたんですよ」

[メイン] シル・スミス : 「所長が…!? 一緒に来てくれりゃあいいのに、抜け駆けされましたね……!」

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「所長…フフッ…
ほんと、あの人らしいっていうか…」

[メイン] エドワード : 「そうだったのか…!まさか先に来ているだなんて……ケネス所長とは、ゆっくり話ができたか?」

[メイン] ソレイユ : 「久しぶりにお会いして…俺が就職して以来、全然会えなかったんで…」
「…へへっ、指もね、見せて…」

[メイン] ソレイユ : 「お揃いですね!って言ったらぶん殴られたんですけどね、ふふふ…」
「……でも…」

[メイン] ソレイユ : 「………聞けなかったんですよね。」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「探偵事務所の人間のようになれたか。……という話か?」

[メイン] ソレイユ : 「…………」
黙って頷く

[メイン] シル・スミス : 「……それは、あの時答えをもらえなかったから?」

[メイン] ソレイユ : 「どうして、でしょうね……」
ぎゅっとタオルケットを握って

[メイン] ソレイユ : 「……聞く気、満々だったんですけど。」
「なんでだろ、あはは……いざとなったら、不思議と言葉が出てこなかったんですよねぇ。」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……それはきっと、怖くなってしまったんだな。緊張し、言葉が出てこなかった……気持ちはよく分かる、お前は頑張った」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「だが……あの問いの返事は聞きたい。だからこうして、心残りにしている」
そうだな?とソルを見つめたまま尋ねる

[メイン] ソレイユ : 「……自分でも、中々卑怯だと思うんすけどね」
へへ、と苦笑いして

[メイン] ソレイユ : 「だって、そうでしょう?」

[メイン] ソレイユ : 「…あんな土壇場で、そんなこと聞いちゃって……」
「…半ば、脅しみてえなもんじゃないですか。」

[メイン] ソレイユ : 「…そんなの…オレが欲しい答えだけを言わせるように、仕向けてるようなもんじゃないですか…」
バツの悪そうな顔を浮かべ

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……はぁ。ソル…」
左手から手を離し、しばらく見つめた後……

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 額にデコピンします

[メイン] ソレイユ : 「うぎゃ!」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「全く……どうしてこうも悪い方向に考えてしまうんだ、俺達はあの言葉をそんな風に捉えてなんかいない。
そうだろう?」
そう、呆れた表情で皆を見る

[メイン] エドワード : 「まったくだ、持ち前の明るさを洞窟にでも置いてきてしまったのか?」
ちょっと冗談めかして

[メイン] シル・スミス : 「…………」
腕組みし、曖昧に頷く

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「…はぁ。ノエルの言う通りだよ。
本当に君らしくも無い。」
少しため息を吐きながらそっとソルの頭を撫でる

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「ほら。お前の考えすぎだ……あの時、そんな事を考えている余裕なんて無かっただろうに。
現状に泣く事は大いに結構、だが自分を責めて泣くんじゃない……」

[メイン] ソレイユ : 「………もお…」
「…あんまり、オレを甘やかさないでくださいよ…」
どことなく、気恥しそうに頭を撫でられながら

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「…甘やかしてるつもりは無いよ。
今日に関しても半分は君を叱るつもりで来たからね。」
スッと頭から手を放しながら真剣な目でソルに向き合う

[メイン] ソレイユ : 「ホ、ホサキさん…?」
目をぱちくりさせて。いつになく真剣な眼差しを受け、思わず姿勢を正す。

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「…全く、君は本当に無茶をしすぎなんだよ。
僕はあの場に居合わせては居なかったけど…僕の話を根拠にあのボロボロな状態で無理矢理体を動かして魔力路を破壊したなんて聞いた時はどれだけ肝が冷えた事か…!」

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「今回は偶々吉と出たし、君もこうして生きて帰れたけど、最悪何も効果が無い、その上君の体調が更に悪化して死んでたまであったかもしれないんだぞ…!」
少し強めの口調で声を震わせながらもソルを叱咤する

[メイン] ソレイユ : 「ッ………!」

「…い、や………」

本当に、今まで1度も見た事ない彼の様子に呑まれながらも

[メイン] ソレイユ : 「………オレも、あの時は無我夢中で…ッ」
「オレの体がどうなる…だとか、そんなこと…考えてなくて…」
しどろもどろに言葉を紡ぐ

[メイン] ソレイユ : 「だから……」
「…だから……すみません」
ぺこり、と頭を下げて

[メイン] ソレイユ : 「……ホサキさんにそう言われても……例え、もう1回あんな事が、今から起きたとしても……」

「オレは、…やっぱり、ああやって動く。…と思います」

[メイン] KP : 顔を上げて、あなたの目をしっかりと見つめてから。

[メイン] ソレイユ : 「………やっぱり、オレが動いたことで…皆さんが救われる可能性が少しでも有るんなら…」
「…体が勝手に動いちまうんですよ、たとえそれがどんなに低い確率でも。」

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「…それが悪い事だとは言わないさ。
僕だって以前はそう言った行動を躊躇なくする奴だったから…君がそうしたい気持ちは痛い程わかる。」

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「でもね…それがデフォルトになってしまってはいけないんだ。自己犠牲の精神を前面に出し始めると、人はそれ以外の行動を考えられなくなってしまう。
…命を落とす必要なんて無かった事にまで自己犠牲の考え方のせいで、不用意に命を落とす事に繋がってしまうかもしれないんだよ。」

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「それに、君が居なくなってしまったら…とても悲しむ人が、困る人が沢山居る事を忘れないで欲しい。
ソレイユ、君はもう、文字通り誰かの命を背負って生きている人物になったんだ。そんな人物が居なくなってしまったら…残された人たちがどうなってしまうのか、君ならよくわかっているんじゃないのか?」
トン、と。指先をソルの胸に当てる

[メイン] ソレイユ : 「………ビリー…」
ぽつり、と呟いて

[メイン] ソレイユ : 「……そう、ですね…」
「うん…確かに、そうだ…」

[メイン] ソレイユ : 「…へへへ」
「それに、これから…オレがあの人みたいな警官になれたかって…胸を張って聞けるようになる為にも。」

[メイン] ソレイユ : 「……まだ、死ねませんからねっ!」

向日葵の様な笑顔を見せて

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「…あぁ。それでこそソルだ…♪」
そう言って嬉しそうに微笑んでからそっと、包み込むように抱きしめる

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「…さて、言いたかったもう半分を伝えるよ。
確かに、君のやった過程は褒められた事では無い…けど、君が行った功績は確かにこうしてみんなの命を救ったんだ。
胸を張っていい、ソル。君は本当によく頑張った…僕達が認めるまでも無い。君は…紛れもなく立派な英雄だ…!」
心からの称賛を述べ、強く、強く抱きしめる

[メイン] ソレイユ : 「むぶ…!」
「……へへ、えへへ…!」
空いた右手でぽんぽん、とホサキさんの背中を叩いて

[メイン] ソレイユ : 「……ありがとう、ございます…」
「あは、…ふふふっ!…なんだか超嬉しいですね、こんなのされたの…ガキん頃以来ですよ」

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「正直、これだけじゃ褒め足りない位さ…
それ位の大義を、君は成し遂げたんだから。
…本当に、よくやったよ、君は…♪」
頭をポンポンと、優しく叩きながらソルの体を離す

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「…さて、元気も戻った所で果物でも剥こうか。
リンゴ、食べられるかい?」
バスケットからナイフとリンゴを取り出し、ニコッと微笑みかけて見せる

[メイン] ソレイユ : 「お、ホントですか!」
「わざわざすいませんっす…良かったら皆さんも食べてください、せっかくだし……」

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「フフッ、それじゃ少し多めに剥かないとだね…♪」
少しだけ困り笑顔を浮かべてから、少し離れた椅子に座り、シャリシャリと音を立てながら器用にリンゴを剥き始める

[メイン] エドワード : 「はは…じゃ、ちょっとだけお言葉に甘えるとしようかな?」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「お見舞いに来たはずが、小さいパーティーみたいになってしまうな……」
苦笑して

[メイン] シル・スミス : 「いやァさすがはホサキさんで。腹に据えかねてた部分はあらかた言ってもらっちまいました。ソルもちゃんと根っこのところから元気になってきたようで何よりで……」
長く息を吐きながら、ベッド近くの椅子に腰かける

[メイン] シル・スミス : 「……あの時。所長からの答えを求めてると思った。だから、俺からは答えられねえ。そんな無責任な、気休めは伝えちゃならねえと……」

[メイン] シル・スミス : 「けど、気を失った顔を見て後悔しましたよ。あんまりな…寂しい顔をさせちまった。下手すりゃあそんな顔をさせたまま、今生の別れになっちまうかと思った。そうなりゃあ一生引きずったかもしれねえ。……そういう意味じゃあ、あの質問はたしかに脅しだった」

[メイン] シル・スミス : 「まァどう間違ってて、どう正しかったってのはホサキさんが言ってくれたんで、そこは置いといて。そこを踏まえて今改めて、あの時の質問に答えるなら」

[メイン] シル・スミス : 「……やっぱ、半人前です」

[メイン] シル・スミス : 「今回残される側になってみて。もしくは…ベイリーさんのやってきた跡を追ってみて。改めて思い知りました。
過程はどうあれ、生きて帰れなきゃ半人前なんです。どんな形でも、残された側に後悔を残す。下手すりゃあベイリーさんみたいに、いいように利用されちまうかもしれねえ。ちゃんと自分が生き残るとこまで計算に入れて、初めて一人前なんですよ」

[メイン] シル・スミス : 「だから、お互いまだまだ半人前です。俺たちは」

[メイン] シル・スミス : 一度言葉を切って、顔を覗き込む。

[メイン] シル・スミス : 「俺たちが間に合わなきゃ、ソルは生きて帰れなかった。俺らもソルが動いてくれなきゃ生きて帰れなかった。助かったのがたまたまじゃあ駄目なんだ。……まだまだあの人には届かねえんですよ」

[メイン] ソレイユ : 「シルさん…」
「……オレ、ベイリーさんの事はよく分かりません。何せオレが就職する前に警察を後にしてましたし…署でも、崩落事故に巻き込まれて辞職に追い込まれた、って話しか伝え聞いていませんでしたから。…今回だって、オレ自身は遺した記録にも目を通していない…」

[メイン] ソレイユ : 「…でも、置いてかれた側の気持ちなら分かります。」
「ケネスさんが、そうでしたから。」
悲しそうに笑って

[メイン] ソレイユ : 「……オレぁ、今だってケネスさんは立派な警官だったと思ってます。民間人を強盗から守る為に自分が重症を負って…それは、並大抵の警官ができることじゃあありません。」

「しかも…自分の血を分けた家族でもない赤の他人が相手なら。それは尚更です。」

[メイン] ソレイユ : 「……でもね。」
「同時に、あの人の事…ずるいとも思ってんですよ」

[メイン] ソレイユ : 「だって、約束したのに。オレが頑張って警官になったら…一緒に捜査に出掛けたり、警官としての矜恃を叩き込んでくれるって、そう約束したのに。……勝手に先に行っちまうんですから。」

[メイン] シル・スミス : 「ハハハ…違えねえ。あの人は変なところで思いきりがいいからなァ……」

[メイン] シル・スミス : ひとしきり笑ってから、再度神妙な顔つきになる

[メイン] シル・スミス : 「ここまで聞いたらもう、答えを聞いたようなもんで……野暮かもしれねえが。一応聞かせてほしい」

[メイン] シル・スミス : 「お前の恩人は。手のほとんどの指を失って、警官を引退したって話だった。ソル、同じ状況になって…お前はどうする? ……警官、続けていけるのかい?」

[メイン] ソレイユ : 「…へへへ。」
にっ、と笑顔を見せて

[メイン] ソレイユ : 「オレはやりますよ。」

[メイン] ソレイユ : 「…例えリハビリにどれだけ時間が掛かっても。前みたいに体が充分動かなくなったって、やって見せます。」

「それでー…」

[メイン] ソレイユ : 「……あの人を越えてみせる。」

「今度は、自分から。オレが1人前になったって、胸を張って報告できるように…!」

[メイン] シル・スミス : 「……!」

[メイン] シル・スミス : 半分は期待、半分は確信。そんな心積もりで待っていたが、返ってきた答えに思わず目を開かされる。

[メイン] シル・スミス : 追いつくことを目標にするとばかり思っていた。自分ならそこ止まりだった。まさか、越えるとまで言ってくれるとは……!

[メイン] シル・スミス : 「……くくっ……ハハッ、ハハハハ……! あァ、最高の答えだ! 信じてよかった……いや、むしろ俺の方が気を入れ直さなきゃならなかったみたいだ」

[メイン] シル・スミス : 裂けた口の端を隠すのも忘れてひとしきり笑って。片目の目尻に浮かんだ涙をぬぐって。
それから半身を乗り出して、左手の手のひらに何かを握らせる。

[メイン] シル・スミス : 「……快気祝いには、まだ早いけども」

[メイン] シル・スミス : 握らせたのは、あの時ベイリー家で過去との決別のために撃ちぬいたものと同じくらいの大きさのピアス。しかし今回は太陽でも星でもない。三日月をかたどったデザインだ。

[メイン] ソレイユ : 「これは……」

手のひらに置かれたピアスを、大事そうに右手も添えて両手で包み込みながら

[メイン] シル・スミス : 「聞きかじった曖昧な知識だけれども。月は太陽とも星とも違う。自分じゃ光れねえ…けど、他から照らされて、星より明るく光るんだそうで」

[メイン] シル・スミス : 頭に巻いたタオルを少しずらし、右耳を見せる。欠けた左耳とは違い、五体満足な右耳の上側に。同じデザインの三日月ピアスが空けられている。

[メイン] シル・スミス : 「あの時言ったよなァ、お互い背負い合うって。俺も探偵として、あの人以上の一人前を目指すことにする。……だから、もう勝手に途中で満足してくたばってくれるなよ」

[メイン] シル・スミス : 「警官と探偵じゃあ道筋も違うかもしれねえが。俺はこれからもお前と一緒に、一人前を目指していきたいんだ……なァ、兄弟」

[メイン] ソレイユ : 「……………」
左手に唯一残された薬指で、ピアスの表面を一撫でして

[メイン] ソレイユ : 「……勿論、ですよ…オレも、シルさんも…ケネスさんを越えるまで…」

「いや、いつか。…将来、越えたとしても…!」

[メイン] ソレイユ : 「オレらは近くで…隣で、一緒に頑張っていけますよ。」

「……これを見てると、そんな気持ちが湧いてならねえんです。絶対くたばらねえ、って。やってけそうな、勇気が湧いてくんですよ…」

声を少し詰まらせながら

[メイン] シル・スミス : 「へへ……そういう気概になってもらえりゃあ、柄にもなくそういう店に入ってあれこれ聞いて選んだ甲斐があったってもんですよ。こんな体になって、アクセサリなんかとは一生縁がねえと思ってましたが……なかなかいいモンですね、こういうのも」
改めて照れたように、自分の右耳のピアスに触れつつ

[メイン] ソレイユ : 「……あ、そうだ」

微笑みながらシルさんの様子を見ていたが、ふと手の中のピアスと…自らの手自体にふと目を落として

[メイン] シル・スミス : 「……ん、どうしました」

[メイン] ソレイユ : 「…その……えっと。」

バツが悪そうな…それとも照れくさそうな表情を浮かべながら、左手で頬をかいて

[メイン] ソレイユ : 「……オレ、左利きなんですよ。」
「だから…」

[メイン] ソレイユ : 「……着けて貰えませんか?」

「あはは、折角というか…早速というか。…身に着けておきたいんです。」

左手で耳を指して

[メイン] シル・スミス : 「い、今ですかい? ……フフ、悪い奴だ。まだ入院中で痛み止め打ってる体で、怒られても知りませんぜ」

[メイン] シル・スミス : と言葉のうえではたしなめながらも弾む声色、緩む表情は隠せず。隣に立つと、慎重に。自分と同じように。月のピアスを通す。

[メイン] シル・スミス : 「……自分に着けるのも初めてでしたけども、人に着けるのも初めての体験ですぜ。まったく、退屈しねえや」

[メイン] ソレイユ : 「あはは!オレだってダチのピアス穴は開けこそすれ…着けてもらったことはないですよ?」

着けられながらも、こころなしか機嫌が良さそうなシルさんの様子をチラリと横目で見上げながら

[メイン] ソレイユ : 「っと、鏡鏡……」

無事な右手で、ベッド脇のラックからスタンドミラーを取って自身の姿を確認して

[メイン] ソレイユ : 「……おお、これは…!」
「…フフ、ここだけの話ですけど…」
緩む口元を右手で抑えつつ

[メイン] ソレイユ : 「オレ、ピアスのデザインとかは結構凝ってて……前に着けてた奴も、昔に…ビリー達と相当ああでもないこうでもない、って話し合いながら探してたんですが…」

「……このピアスは、良いもんですよ」

[メイン] ソレイユ : 「シルさんが選んでくれた、ってのも勿論ありますけど……それ以上に、心から気に入りました。三日月のモチーフも…照明の光を受けて、綺麗に輝いてら」

「……へへへ!最っ高のプレゼントを…ありがとうございます!今日は寝る時だって外さないでおきますからね!」
半分冗談めかして

[メイン] シル・スミス : 「ハハハ…! ソルのお墨付きがもらえりゃあ本物ですねェ。今更オシャレの才能が開花しちまいましたかね」
冗談めかして

[メイン] シル・スミス : 「……まァ冗談は抜きにして。探偵業と並行して裁縫を生業にしようってんだ。選んだデザインを褒めてもらえるのは励みになりますよ。今後は縫い物だけに限らず、アクセサリ方面にも手を伸ばせそうですぜ」

[メイン] シル・スミス : 「ああっと、寝る時に見つかっても俺のせいにはしないでくだせえよ!」
照れ隠しか、また冗談めかして

[メイン] ソレイユ : 「えへへ…勿論ですとも!」
「……服飾のお仕事も、頑張ってくださいね。オレ、応援してますから。」

[メイン] シル・スミス : 「えェ。売り込ませてもらいますんで、御贔屓に」

[メイン] ソレイユ : 「あっと、そういえば…」
あなた達に向き直って

[メイン] ソレイユ : 「今日、見舞いに来てくれた人…まあケネスさんもそうですし、ブラッドリーさんもそうだったんですけど…」

「あと一人、居てですね」

[メイン] ソレイユ : 「ハーバートさんも、ついさっき来てくれたんですよね!」

[メイン] エドワード : 「なっ…ハーバート、だと…!?」
和やかだった顔を強張らせる

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「っ!?か、彼女がお見舞いに…!?」
リンゴを剥いていた手を止め、目を見開く

[メイン] シル・スミス : 「なっ……! そ、そいつは……うん。彼女は、何て?」
驚きつつも、魔術師とのやり取りは共有されていなかったことに思い至り、できる限り呑みこむ

[メイン] ソレイユ : 「……?」
あなた達の様子にきょとんとしながらも

「いや、それがー…」

[メイン] ソレイユ : 「部屋に入るやいなや、」

『…なーんだ、死んでなかったんだ』
『意外と元気そうだし、これじゃ器にはダメだな…』

「って。何でか残念そうに言われちゃったんですけどね」
苦笑いしながら

[メイン] ソレイユ : 「その後は連れを待たせてるみたいで……ちょっとお話したら直ぐに行っちゃいました。」

「……うーん、前あった時より…なんだかトゲトゲしい印象でしたね…」

「それと…まだ他にお見舞いしに行く場所がある、みたいなことも言ってましたよ」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……」
しばらくその言葉に固まるが、笑みを作る

「…全く、失礼な奴だな。見舞いに来てその態度か……」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「アイツの言葉は気にするなよ。
……うん?お見舞いって…この病院内で?」

[メイン] ソレイユ : 「ええ、他の病室にも用が有りそうな様子でしたけど…」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「ついさっき、だったな……わかった、教えてくれてありがとう」
微笑みかけるが……他の皆をちらっと見る

[メイン] エドワード : 「…俺達も、他の病室へ行かないといけないからな。身体には気を付けてくれよソレイユくん、病院でこんな事を言うのは野暮かな?」
ノエルの視線に頷いて返す

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「……」
コクリと頷く
「ごめんね、ソル。僕達ももう行かなくちゃ。リンゴ、ここに置いておくから、良かったら食べてね。」
ソルの右手が届く位置に兎型に切ったリンゴを置いて

[メイン] シル・スミス : 「……まァ、あの時も大概気分屋だったようだし。おおかた探偵事務所に思いきり近くなったソルに嫉妬したってとこでしょうよ。まァ気にしないことです。
それじゃあソル、他にも見舞う相手がいるんで、今日はこの辺で。また見舞いに来ますんでね」
のえるんの視線に頷きつつ

[メイン] ソレイユ : 「ああ、はい…!」
「……それじゃ、皆さん。また署の方でお会いしましょうね!」

[メイン] ソレイユ : 「…オレ、なるべく早く復帰してみせますから!」
「もしもの時…少しでも皆さんの調査の際に役に立てる様、頑張りますね!」
元気よく、皆に左手を振って

[メイン] シル・スミス : 「あァ、一足先に現場で待ってますぜ」
手を伸ばし、負けじと振りながら

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「ああ、早く元気になれよ。
……ずっと、応援しているから」
微笑みかけ、小さく手を振って

[メイン] エドワード : 「……しっかり養生するんだぞ」
軽く手を振り返す

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「!…フフッ、それじゃあ、その時は事務所に遊びにおいでね、所長もきっと、歓迎してくれるだろうから。
…それじゃあまたね、ソル♪」
手をヒラヒラと振ってからその場を離れる

[メイン] KP : あなた達は、ソルの応援を背に受けながら病室を後にする。

[メイン] KP : 幸いというべきか…ルツの病室は、ソレイユのそれと対して離れていなかった。

あなた達は直ぐに、目的の部屋の前まで到着するだろう。

[メイン] KP : あなた達が部屋の扉に手をかけようとすると……

[メイン] KP : 扉は、向こうの方から自然と開いてくれた。

[メイン] KP : 部屋からは一人の人物が姿を現す。

[メイン] ハーバート : 「やあ、お待ちしていましたよ。」

[メイン] KP : 最初に出会った時と、一言一句同じ様に。
その飄々とした態度も、何も変わらず。

[メイン] KP : 少女は、あなた達に微笑みかけた。

[メイン] ハーバート : 「………あはっ」

[メイン] ハーバート : 「なーんてね、冗談冗談。あなた達のこと、張り込んで待ってたわけじゃあありませんよ?…まあ、ここに来れば…会えるかなあ。とは思ってましたけれど。」

「だから…そんなに怖い顔しないでほしいな…」

[メイン] KP : ハーバートは、あなた達にいたずらっぽい笑みを向けている。

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……何の用で、ここに?」
表情は崩さず、淡々と尋ねる

[メイン] シル・スミス : 「こっちはまさかこんなに簡単に姿をあらわすとは思ってませんでしたぜ……色々と嗅ぎつけられてることはご存じなんでしょう、どうせ。
それとその部屋……ルツさんに何をしました?」

[メイン] エドワード : 「………」
警戒しながら出方を伺う

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「…色々と聞きたい事はあるけど…とりあえず。
何が目的でここに来たんだい?ハーバート」

[メイン] ハーバート : 「嫌だなあ…ボクだって、アーカム市民なんですよ?」

「今日は…ルっちゃんのお見舞いでしょ、''私''の昔の友人の様子を見に来たでしょ……ああ、それとソレイユくんのお見舞いにも来たんだっけ。」
指折り数えて

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……ああ、聞き方が悪かったな。
そうだよな、ルツとお前は知り合いなんだ……見舞いに来ることは不自然じゃあない」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「どうしてそうやって、何でもない顔で俺達の前に姿を現せるんだ。
シルの言う通り、俺達の事情はもう分かっているんだろう」
そう、目をすっと細めて問う

[メイン] シル・スミス : 「ソルへの言葉はとても見舞いに来たとは思えませんでしたけどね……弱ってたり、死んでたりしたら一体何をしたんです……?」

[メイン] エドワード : 「…生きた死者を作る術を知っているようだからな、疑うのも当然だ」

[メイン] ハーバート : 「………嫌だなあ、誰から聞いたの?それ」
「ボク、そうやって内緒にしてることをペラペラ喋られるのは好きじゃないんだけど……はあ。」
蘇生術の話題について、眉をしかめて

[メイン] エドワード : 「俺もアーカムの混乱に加担したような奴は好きじゃないな…で、結局は何をしに来たんだ。本当に見舞いだけか?」

[メイン] シル・スミス : 「あんたにやたらとご執心だった、洞窟の魔術師から。本人はそう多く語ってくれませんでしたが、書き損じの手紙が山ほどありましたよ」

[メイン] ハーバート : 「なるほどね、…ちぇッ、ジルベールめ…」
「あーあ、身体を貸してやる気も削げてきちゃったなァ、ソレイユくんがダメだしもういっかな…」
ブツブツと呟いて

[メイン] シル・スミス : 「……体を貸す?」

[メイン] ハーバート : 「そりゃそうさ、なんせボクは唯の一般市民なんだから……」
「ま、ルッちゃんは寝てて挨拶もできなかったけどね!残念だなァ……」
エドワードさんに

[メイン] ハーバート : 「……んふふ、企業秘密だよ」

人差し指を唇に当てて

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「今更はいそうですか、で帰せるわけ無いだろう。
お前が無邪気な学生ってわけじゃないのはもう分かっているんだ、少しは事情を説明してくれ」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「お前はそもそも何者なんだ、ハーバート・ウェスト」

[メイン] シル・スミス : 「ハーバート・ウェストはあんたを含めて三人の姿を確認できてます。ここの病院の医者だったハーバートに、ミスカトニック大学卒業生のハーバート。……同一人物なんですかい?」

[メイン] ハーバート : 「ボクかい…?」
「フフフ、困るなあ……そろそろ講義が始まっちゃうンだけど…」
懐中時計をチラリと見てから、口を開く。

[メイン] ハーバート : 「……ボクはボクだよ?」
「私はボクでもあるけれど、先生は私でもない。ボクでもない。」

目を見開いて。その目には……正気の光が一切灯っていない。

[メイン] ハーバート : 「アハッ、……アハ、アハハハハ…!!」
「……ごめんねぇ。キミ達にちゃあんとした名前を名乗っていなかったこと…其れは謝ろう。」

[メイン] ハーバート : 「だってー…」
「………それって、ハーバート・ウェストにも失礼だしね。」

「私は唯の''WANNABE''なんだ。ただあの人になりたいだけの。だから名前もない。もう忘れちゃったんだ! 」

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「…ハーバード・ウェストになりたかったが彼になることは出来なかった…
僕には君がそう言ってる様に聞こえるんだけど…」

[メイン] ハーバート? : 「そうだよ?私はー……」
ふっと瞳に光が差す。

「……いや、止めとこう。あれ?ボクは今何の話をしていたんだっけ?」

[メイン] ハーバート : 「……ごめんね、熱が入ると変な事言い出しちゃって…」
「えっと、あはは。……なにか質問してくれてたよね?」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : ハーバートの精神状態を探るため、心理学を振ってもらってもいいですか?

[メイン] KP : いいですよ!振りますね

[メイン] KP : s1d100 (1D100) > 79

[メイン] KP : ではー……

[メイン] KP : 今回の結果を、之までにした心理学の観察結果…それもごく最近に行った魔術師と比較するならば…

[メイン] KP : 彼は、精神病質であるものの正気を明らかに保っていましたが、ハーバートはその逆。

[メイン] KP : 「乖離性人格障害も、精神病質のきらいもないが、明らかに正気を失っている」

[メイン] KP : そう判断できるでしょう。

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「(……しかし、仮に彼女が正気を失っているのだとしても)」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「(事実として、ハーバート・ウェストは複数の姿で存在していた……どういう事なんだ……!?)」
思わず冷や汗をかく

[メイン] ハーバート : 「……違うんだよ…今日はそんな話がしたかったんじゃあなくて……ああ、ごめんね…ボクってば段取り悪いなあ…」
額を抑えて、ブツブツと

[メイン] ハーバート : 「2つ程、お話があってここに来たんだ。」
「……聞いてくれる?」
上目遣いに、指の隙間からあなたたちを見て

[メイン] エドワード : 「……わかった、聞かせてもらおう」
視線を交える

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「…とりあえず、話すだけ話してみなよ。」
怪訝そうな表情を崩さぬまま、ハーバートに向き合う

[メイン] シル・スミス : 「……というと?」

[メイン] ハーバート : 「まず1つ目……これはジルベールからの伝言だ」

[メイン] ハーバート : 「ルッちゃんに、「もうお前の家には手を出さない。」………だって。」
「…あいつが申し訳なさそうな顔するの、初めて見たよ。キミたちってば何したの?」

口が回る度に元気さを取り戻して

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……ま、て…」
先程、彼女の心理を読み解いてから動揺を隠せないまま……それでも、言葉を紡ぐ

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「…お前、今何て言った……?魔術師の伝言?
『もうお前の家には手を出さない』?」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……どこで、それを聞いた…??」

[メイン] シル・スミス : 「そうです……ジルベールってのは魔術師の名前でしょう? あいつはあの洞窟で、死ぬ間際までベイリー家に執着して……もう何週間も前に死んだはず」

[メイン] シル・スミス : 「その伝言ってのはいつのものです……?」

[メイン] ハーバート : 「……今朝、ボクの家でだけど?」

にやり、と口を歪めて

[メイン] ハーバート : 「ああー…いやでも、もう心配しなくていいよ。キミ達には絶対に危害を加えないし……」
「うん、遺産の譲渡書だけ書いてもらったら…死んでもらうか魔力タンクとして生きてもらうつもりなんだ」

[メイン] ハーバート : 「……今はあいつ、''私''の体に入っててさァ。」
「ほら、キミ達も見たろ?ボクに大学で教えてくれたじゃないか?…誰かを探してるって言ってた、あの体のことだよ」

楽しそうに舌が回る。

[メイン] エドワード : 「私の…?いや待て…それは、どういうことだ…?理解が追い付かないぞ……」

[メイン] ハーバート : 「……ごめんねぇ。」
「ほんッ……と、分かりにくい話だとは思うんだけどさァ…」

「理解も欲しくもないし、本当の事も分かられたくないけれど。直接見てもらえば少しは合点が行くと思うんだ。」

[メイン] ハーバート : 「本当に残念な事だけど、ボクはハーバート・ウェストじゃない。」

[メイン] ハーバート : 「じゃあ、本当のハーバート・ウェストって誰かッて話さ。」

…ルツの病室の扉を徐ろに開け、中に声をかける。

[メイン] ハーバート : 「……先生。ねえ、先生。ハーバート・ウェスト先生!」
「いつまでルッちゃんの事も見てるんだい?…いっくら気の長いボクでも嫉妬してしまうよ!」

[メイン] エドワード : 「なんだと…!?ハーバート・ウェスト…!?」

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「何だって…!?」
視線を病室の中へと移す

[メイン] シル・スミス : 「まだ誰か、ルツさんの病室にいるんですかい……!? しかもそいつがハーバートだって……?」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「…!?」
病室を覗きます、何が見えますか?

[メイン] KP : 彼女の声に応え、部屋からは1人の人物が出てくる。

[メイン] KP : その、顔はー……

[メイン] KP : ……ミスカトニック大学の卒業アルバムで見掛けた、「ハーバート・ウェスト」そのものであった。

[メイン] KP : ……あの時代から20数年経つのにも関わらず、見た目の衰えは一切ない。
しかしー…

[メイン] KP : その体は、幾つも千切られた部位を無理やり縫合したような、醜い傷に包まれていた。

[メイン] ハーバート? : 「彼こそ、''ボクの先生''なんだ。」
「ハーバート・ウェスト。……ああ、うん。いつ見ても見飽きない顔だねえ…その引きちぎられた傷でさえ、勲章にしか見えないよ…」

[メイン] エドワード : 「この人が…いや、しかし…っ!まるで写真から抜け出したかのような……それに体中の傷も…!」

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「この人が…ハーバート…?」
信じられない物を見るかのような目線を彼に向ける

[メイン] シル・スミス : 「もうハーバートってのが何なのかわかんなくなってきましたぜ…で、この先生の中に…何だ。魔術師……ジルベールがいるって……?」

[メイン] ハーバート? : 「そうだよ、だからさ……もうひとつ伝えたいことは、そういう事なんだ。」
「………ロブさんのこと、先生みたいに生き返らせてあげられなくってさァ…残念だったね、って伝えたかったんだよ…」

[メイン] ウェスト : 「おい。…ルツさんの怪我の具合、傷口はもう塞がっているようだが。」
「経過も充分見れた、もういいだろう。講義に遅れそうなんじゃないのか?」
ロブとは異なり、流暢に喋って

[メイン] シル・スミス : 「は……あ……? こっちのハーバート先生は何だ、死んで生き返ったって? 誰が生き返らせた。あんたが?
それで……5年前にロブ・ベイリーを生き返らせようとしたハーバートはあんたで間違いないのか」

[メイン] ハーバート? : 「本当かい?それは良かった……傷口が一生塞がらないと、治るものも治らないからねえ…」

「……ああ、あと!…先生をジルベールなんかと一緒にしないでくれるかい!?…アイツは、私の体ン中に入ってるんだよ。先生は先生、元来の魂が器に入ってるだけなんだぞ!?」

シルさんに半ギレで

[メイン] ハーバート? : 「私ってのは……ああそう、あったあった。」
ポケットから写真を取り出して

[メイン] ハーバート? : 「…もう忘れちゃったの?」
「嫌だなあ。''コレ''だよ。」

[メイン] シル・スミス : 「そいつは…院長先生が探してた、ハーバート・ウェスト……」

[メイン] シル・スミス : 「いや、どの人もハーバート・ウェストって名乗ってたから間違えたんじゃねえですか、悪かったですよ、整理させてくださいよ」

[メイン] シル・スミス : 「つまり……20何年前にミスカトニック大学を卒業して、死んだけど肉体を繋いで生き返ったのがあんた。本物のハーバート・ウェスト先生」
”先生”を手で指し示し

[メイン] シル・スミス : 「で、ここの院長先生が探してた医者と、あんたは同一人物。俺たちや院長先生にはハーバート・ウェストを名乗ってたけど、この先生の名前を使わせてもらってたのであって、本名は違うと」
女子高生ハーバートを指し示し

[メイン] シル・スミス : 「そういう理解で、合ってますかね」

[メイン] ハーバート? : 「…………」
腕を組んで、したたんと片足を踏みながら

[メイン] ハーバート? : 「………なんか、ムカつくゥ〜…」
むくれっ面で

[メイン] シル・スミス : 「どうして……」
理不尽さに顔を覆う

[メイン] ハーバート? : 「そもそも何で、キミ達にボクと先生の関係を類推されないといけないのさ?」

「……合ってるかは教えてあげないよ。ボク、ハーバート・ウェストだし。別人じゃないし。」
聞き分けのない子供のように

[メイン] シル・スミス : 「いやただ呼びづらくて仕方ないんで……」

[メイン] ハーバート? : 「………まあ、これからはボクの事はハーバート。」
「先生のことはウェストと呼び給えよ。」

[メイン] シル・スミス : 「あァ……ハイ、わかりました」

[メイン] シル・スミス :

[メイン] ハーバート :

[メイン] KP : 22:09のウェストのお話辺りからロールバックしますね……すいませぇん…🥺

[メイン] ウェスト : 「おい。…ルツさんの怪我の具合、傷口はもう塞がっているようだが。」
「経過も充分見れた、もういいだろう。講義に遅れそうなんじゃないのか?」
ロブとは異なり、流暢に喋って

[メイン] ハーバート : 「ああ…そうなんだ。ふむ…」
「……そうだね。それならいいんじゃない?…ふふっ、それじゃあもうボク達はお暇しようかな?あーあ、娘さんだけでもなんとかなって気持ちがせいせいしたよ!」
嬉しそうに笑顔を見せて

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「ま、待ってくれ、ハーバート……これは、どういう状況だ?」
顔をしかめて額を抑える

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「先生みたいに生き返らせるって……この『先生』というのは、一体誰なんだ……?」

[メイン] ハーバート : 「先生は……先生だよ。ハーバート・ウェストに他ならない。」
「見てくれ、この理知的な青い瞳。…まあ今は濁ってしまっているけれども。それにプラチナブロンドの細く細かい頭髪、この''ボク''のハーバート・ウェスト以外の何者でもない。」

[メイン] ハーバート : 「……ロブ・ベイリーの時点でも、これ程に上手くいったら良かったんだけれどね。」
目を落として

「…ああ、でも謝る気はさらさらないよ。ボク、悪いことはなぁんにもしてないから。それに戻せもしないし、ね。」

[メイン] シル・スミス : 「……この人の体は……死んでるのか?
じゃあ、あんたが、ベイリーさんを……」
一しきり"ウェスト先生"を眺めた後、複雑に歪んだ表情でハーバートの方を見る

[メイン] ハーバート : 「……そう。」
「だって、先生の体で失敗する訳にはいかないじゃないか?」
へら、と笑って

[メイン] ハーバート : 「医者ってのは丁度よく手元に死体が来る職業だからさ…もし上手くいったら、遺族も喜んでくれる。これ程一石二鳥な事があるかい?」

[メイン] エドワード : 「……うまく行かなかった時の後の事も考えて欲しいものだ、ベイリー家がその例だろう…」
何とも言えない表情で目を伏せる

[メイン] シル・スミス : 「一石二鳥、喜んでくれる……? あァ、そりゃあルツさんは喜んだかもしれねえ……けど、あんな状態で生き返っちまったせいで、ルツさんはこの5年、どんなにか……!」
絞り出すように何かの感情を訴えようとするが、それがはっきりとした形にならない……

[メイン] ハーバート : 「……なンだよ、だから謝ってるじゃないか?」
「ごめんよ、ボクとしても死なせることができるのなら…そう出来たら良いとはおもってるんだけどね」

[メイン] ハーバート : 「……それに、手が無いわけじゃない」
「一つだけ、可能性があるんだ」

[メイン] シル・スミス : 「……というと」

[メイン] ハーバート : 「……ボクを、殺してよ。」

[メイン] ハーバート : 「ふふっ……はは、あははっ…!」
「…そうだ、そうだった…コレを言いたくてボクはここに来たのかもしれないねえ…!」

体を折って笑いながら

[メイン] ハーバート : 「……や、でもねえ。ボクは大人しく殺される気なんてないんだ。だから、」
「……出来るもんなら、って話にはなるけどさァ。」

[メイン] ハーバート : 「ボク、この体になってさ…この女の子の体を得て……幸せに生きることが夢なんだ。子供だって持ちたい。それで…幸せに''一生''、ボクの大事な人たちと生きてやるのがボクの夢…!」

「だから、自分から死ぬ気なんてさらさらない…!」

[メイン] シル・スミス : 「……あの洞窟の魔術師と同じ。死んだら魔術が解除されるってわけかい……」

[メイン] シル・スミス : 「あァ……ずいぶんナメた挑発してくれるじゃねえか。魔術師様はこんな凡人には殺されないと。こんな病院で荒事は起こせねえと。そもそもベイリーさんを殺して本当にいいのか、そんな決断できるわけねえと。たかをくくってやがる」

[メイン] シル・スミス : 懐の銃に手をかけます

[メイン] ハーバート : 「…イヤだなあ、そんなに怒らないでよ?」
「ボクはただ、人並みの幸せを得て生きていたいだけなんだよ…?キミ達に危害を加える気なんて、1ミリもないんだから……」

[メイン] ハーバート : 「ね、せーんせ……?」

真のウェストを慈愛に満ちた視線で見遣りながら

[メイン] ウェスト : 「………」
「…そこの人、名前は知らないが…」

[メイン] ウェスト : 「……ここは抑えた方がいいんじゃないか。」
「斯様に開けた場所で発砲すれば、間違いなく貴方は捕まるだろう」
ハーバートに一瞬、嫌そうな視線を向けて

[メイン] シル・スミス : 「…………」
ギシリ、と噛み潰した奥歯の音を鳴らし、銃から手を離す

[メイン] シル・スミス : 「……"先生"は。わかりませんか、死なせてやる方法。他にありませんかい」

[メイン] ウェスト : 「……私は…」
「…この様な身体になるまでは、魂なぞ信じていなかった。身体の個々の機能に、意識が宿ると。」

[メイン] ウェスト : 「蘇生薬での蘇生を目指していた私には、オカルトなどどというくだらないもの……信じる訳にはいかなかった。」
「……しかしながらこうなってしまえば、最早信じる他あるまいて。」

[メイン] ウェスト : 「''魂''を殺す術は…あるまい。……私には、私が死ぬ方法すらも分からない。」

[メイン] シル・スミス : 「…………そうですか。いや…不躾な質問でした。真摯に答えてもらったこと、恩に着ます」
頭を下げ

[メイン] ウェスト : 「…………」
すっ、と軽く会釈する。
どうやらハーバートよりは話が通じる相手のようだ。

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……ベイリーさんを殺すだとか殺さないだとかは。まず家族に聞くべきことだと俺は思う。だから、今はこれ以上この件について何も聞かない」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「そして、お前を今すぐ殺しに行く……そんな事もしない、約束しよう」
そう、ハーバートを見据える

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「お前が人生を謳歌したいのは理解した、今日はもう学校なりなんなり好きなところに行くがいい……だがな」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……決して、この件は終わった話じゃない。この件からは逃げないでほしいし、俺達だって逃がす気もない……そのことは理解してくれないか」

[メイン] ハーバート : 「………いいよぉ?」
にこ、と微笑んで

[メイン] ハーバート : 「ボクの人生に…キミ達も関わってくれるなら、これ程楽しそうな事はないよねぇ!」
「……ふふ、ふふふっ…前も言った通り、ボクさぁ…キミ達とは奇妙な''縁''を感じてるんだ」

[メイン] ハーバート : 「だからさ……うん、分かったよ。」
「…待ってるからね、また会えるのをさ…」
頬を染めて微笑みながら

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……いい子だ」
小さく溜息を吐いて

[メイン] ハーバート : 「……じゃあ。」
「せんせ、帰ろっか?」

「講義も…あ、やば!もう始まっちゃうって!……急いで急いで!早く車出して!」

[メイン] ウェスト : 「……」
「…分かった。」
ちら、と探索者達を見る

[メイン] ウェスト : 「……力になれず、済まない。」
「では、また。」
頭を下げる

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「とんでもありません。ルツの事を診てくださったとの事で……それについては、大変感謝しています」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「またお会いしましょう」
ノエルも軽く会釈を返す

[メイン] シル・スミス : 「…………」
言葉はなく、深々と頭を下げる

[メイン] エドワード : 「…機会があれば、また」
帽子を軽く下げて

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「……」
二人がその場から去っていくのをただただ見守っている

[メイン] KP : ハーバート……彼女が、ウェストの腕に自身の腕を絡ませ、仲睦まじげに……一方的ではあるものの、そんな様子で去ってゆく。

[メイン] KP : ……あの狂人は、一体何なのか。

[メイン] KP : その答えは、''まだ''知ることは叶わない。
……しかしながら、今回の邂逅は…その時がそう遠くないことを示していた。

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……」
その後ろ姿を見送り……改めて、病室に向き合う。俺達がここに来たのは、彼らに会う為じゃない。

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……入ろうか」
開いたままの扉に目を向け……無意識に、背筋をしゃんと伸ばして後の3人に尋ねる。

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「…こほん。そうだね、入ろっか。」
軽く咳払いをしてから病室の方へ向き直る

[メイン] エドワード : 「…ああ、なんだか疲れてしまったよ…だがルツに会うんだ、シャンとしないとな」
顔をぱしぱしと叩いて

[メイン] シル・スミス : 「……ふーー…………ええ」
一度俯いて深く息を吐き出し、先ほどの二人の印象を振り切ってから顔を上げる

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「ん……わかった」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……ルツ」
扉の向こうに声をかける

[メイン] : 「ふぁ………あ、ぁ。」
「んだよ…誰だかしらねーけど人ん部屋の前で騒いで…」

[メイン] KP : ぐぐ、と背を伸ばしてから、彼女はこちらへと向きなおり…寝ぼけ眼をこする。

[メイン] ルツ : 「ん?」
「……あれ?」
片目をキュッと細めて

[メイン] ルツ : 「……おおぉ、なんだよ!皆かぁ!!」
「…悪い悪い、知らない奴かと思って態度悪くなっちゃって…」
恥ずかしそうに頬をかいて

[メイン] KP : 包帯まみれの彼女は、あなたたちに向かって笑みを浮かべる。

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「…久しぶり。また会えて嬉しいよ。」
ルツの笑みに、こちらも目を細め、穏やかな笑みを作りながら返す

[メイン] エドワード : 「…やあ、ルツ。部屋に彩りはいかがかな?」
一瞬目を伏せるが、微笑みながら花束を見せる

[メイン] シル・スミス : 「あァいえ…部屋の前で騒いじまってたのは本当にその通りで、面目ないことです。お見舞いがすっかり遅くなりまして…」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……ルツ…!」
痛々しいその姿に、一瞬心臓を掴まれたかのような感覚を覚えるが……彼女の表情を見て、思わず瞳に涙が滲む

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「部屋、入るからな!いいな!!」
そう宣言し……いや、宣言する前から、既に部屋の中に足を踏み入れていく。

[メイン] ルツ : 「えぇ!?いいけど……ってもう来てんじゃねーか!」
「それにボス、お土産まで……へへっ、ありがてーことだぜ!」
うおー!と驚きながらもあなたに指をさして

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「返事なんて待っていられるか、俺達は……もう、長い事この日を待っていたんだから……!!」
そのままずかずかとベッドの脇まで行ってしまいますね……

[メイン] シル・スミス : 「それじゃあ失礼しまして…」
続いて入室

[メイン] エドワード : 「まったくだ…しかし、ほんとに久しぶりだなルツ…」
接近!

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「…」
最後に入ってからそっと病室の扉を閉める

[メイン] ルツ : 「へへ…最後にちょこっとだけ会ったのが2週間くらい前らしいから…その前も入れると、1ヶ月半ぶりくらいか?」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……ああ。少し前までは毎週…いや、毎日のように会っていたはずなのに……」
目元の涙をぬぐい、困ったように笑いかける

[メイン] エドワード : 「だな…本当に……いや、暗くなる話題はよそう。」

「…どうだ、怪我の調子は?」

[メイン] ルツ : 「……ハハ、おいおい泣くなよ〜!元気出せよ、こうやってまた会えたんだから!…な?」

…こんな時、彼女は励ましに加えて、ボディランゲージのひとつもする様な人間だったが…今回は声をかけるのみである。

[メイン] シル・スミス : 「体力も多少戻ったようで何よりですぜ。……二週間じゃあまだ包帯は取れませんか」

[メイン] ルツ : 「ん、ああ……いや、それがさあ。」
「ちょうど今日、取れるって話だったんだよな。だからあたしもみんなが来るまで外すのを待ってたっつーか…」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「泣いてなんかない!ルツの馬鹿……!」
困ったような笑顔を崩し……いつものように、ムキになった風に怒った表情でそう返す

[メイン] シル・スミス : 「……! そいつはよかったというか、恐縮というか……! お医者先生か看護師さんが外しに来てくれるんですかね」

[メイン] ルツ : 「んー……でもなんかジュンカイ?だっけ?」
「院長が来てくれんの、まだまだ先だし……むーん…」
大袈裟に腕を組んで

[メイン] ルツ : 「……よし、切っちまおうぜ!」
「旦那、糸切りばさみとか…裁ち切りはさみ持ってんだろ?…こう……ぱつんとやっちまってくれねーか?」
ハサミのジェスチャーをしながら

[メイン] シル・スミス : 「え"っ いやそりゃあもちろん持ち歩いちゃあいますが……! こういうのを勝手に取っちまうのはまずいんじゃあ……!」
三人に助けを求めるように視線を向ける

[メイン] エドワード : 「い、いいのか…?勝手に俺達が包帯を取ってしまったらその…ルツも怒られるぞ…?」

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「…全く、そう言う所は相変わらずだね…♪
勝手な事したら怒られちゃうんじゃないのかい?」
困ったように眉を顰め、クスっと笑いながら問いかける

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「ん……そうだな」
ニヤッと笑う

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「もし患者様がそうしたいと言うのなら、別に取ってしまっても構わないんじゃないのか?
俺も、この病院に貸しがあるし」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「ルツがいいと言うならやってしまえ、シル!この病院の名誉看護婦の俺が許可する!」
ノエルにしては少し…いや、かなりおかしなテンションで、ビシッとルツの包帯に向かって指をさす

[メイン] ルツ : 「そうだそうだー!やっちまえー!」
「……あ、誰か鏡持っててくんねーか?あたしからじゃ見えないし…」
切るのは既定路線、といった様子で

[メイン] エドワード : 「……まあいいか、シルさん。早く包帯を切ってあげてくれないか?」
困ったように笑いながら

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「…全く…♪
名誉看護婦さんがそう言ってるなら仕方ないね♪
よろしく頼んだよ、シルさん♪
っと、そうだね、それじゃあ僕が持っておくよ。」
鏡を手に持ちながらルツの近くに寄る

[メイン] シル・スミス : 「ええぇぇ……いや、まァ……やれと言われりゃあやりますけどね、知らねえですよ、本当……」
と、身を縮こませるようにそそくさ歩いて左隣に立つと、裁断用のハサミを構え

[メイン] ルツ : 「……おう、一思いに頼むぜー…」
頭を垂れる

[メイン] シル・スミス : 「それじゃあ、本当に切っちまいますからね…!」
鏡が用意されるのを確認し、髪を巻き込まないよう慎重にハサミを差し入れると、ショキショキと包帯を断ち切っていく……

[メイン] KP : 刃が入る度…ぱらり、ぱらりと裁断された包帯がこぼれ落ちていく。

[メイン] ルツ : 「………ん、もういいな?」
「んじゃ顔あげるぞー!」

[メイン] KP : 顔を下げた彼女は、残りの包帯を手で引っ付かみ……顔を上げると同時に、それを取り払った。

[メイン] ルツ : 「…ッ………」

[メイン] ルツ : 「……は、はーん…なるほどな。」
「…中々…イケてんじゃないか…」
邪魔な髪を耳に掛けながら。

[メイン] KP : ……口では強がりを吐いているが…

[メイン] KP : その瞳が、瞳の中の瞳孔が。

[メイン] KP : 一瞬、明らかに驚愕によって縮まったのは…あなた達にも確認できた。そして…

[メイン] KP : その表情を、あなたたちが認めたことも。彼女は気づいているだろう。

[メイン] シル・スミス :

[メイン] シル・スミス : 「……。 ……!」
傷痕が残ってしまうことはわかっていた。自分は医者ではないし、自分の体で覚えた技術も命を繋ぐためのものであり、痕を残さないようにするものではなかったから。
だから、隣で鏡に映ったその顔に驚きはしなかった。シルはその傷を視認したルツの反応にこそ息を呑んだ。

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……」
その表情に思わず息が詰まる。が、想定していないわけではなかった……黙ったまま彼女の様子を伺う。

[メイン] エドワード : 「…………」
彼女の言葉を待つ。慰めの言葉が浮かんで来ない訳ではなかったが、喉に詰まり吐き出すことがでない

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「……」
鏡を彼女に向けたまま、ルツの様子をただ見つめている

[メイン] ルツ : 「………は、ははっ…」
「…なん…だよ、皆黙っちゃって…」
ぺた、ぺたと自分の顔を触りながら

[メイン] シル・スミス : 「…………申し、訳、ねえ……」
かすれる声で呻くように絞り出す。

[メイン] シル・スミス : 「傷の処置を…やったのは俺です。ルツさんの顔に…針を入れた。俺には、傷を縫うことはできても…痕を残さないようにすることは、できなかった……」

[メイン] ルツ : 「…だっ、だから……」
震え、上擦った声で

[メイン] ルツ : 「だから、……『なんだよ』って……言ってんだよ……」
「なんっ、なんで…なんで、旦那がそんな事…言うんだ?」

[メイン] ルツ : 「あたしの目、ちゃんと見えてるよ…」
「顔だって、旦那のお陰で全部裂けちまわないで済んだんだぜ…?」
傷痕がしっかりと残った顔を、シルさん達に向けて

[メイン] ルツ : 「……だからぁ、…」
「…………なんで、なんで謝るんだよ…あたし、気にしてねえよお…」

彼女の表情は…病室の窓から差す西日が逆光となって、見えない。

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……ルツ」
静かな声で呼びかける

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「今のお前は、ベイリー家の頼れる長女でも、ケネス探偵事務所の元気印でもない。ありのままの『ルツ・ベイリー』で居てくれていい」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「怖がらないでいい。誰もお前を咎めないし…もう、誰にも傷つけさせないから」
そう、逆光で見えないはずの彼女の瞳を真っ直ぐに見つめて

[メイン] シル・スミス : 「……ああ。そうだ。そうでした。そんなふうに、『今まで通りの気遣い』をしてもらいたくてここに来たわけじゃなかった。だからこんなに会いにくるまで時間がかかったってのに」

[メイン] シル・スミス : 「謝るのは違いました。そいつはまたルツさんに罪悪感を強いる……無理することはねえんです。もう、今までどれだけルツさんが気ぃ張ってたか、ここにいるみんなは知っちまった。だからもう今は、今くらいは。思うままを出してくれていいんです」

[メイン] シル・スミス : 顔を上げ、姿勢を正して。

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「…そういう事。
もう、強がらなくていい、気を張らなくていい。…誰かに甘えていいんだ、頼っていいんだよ、ルツ。
ここに居るのは、君のそういう気持ちも、全部含めて受け入れてくれる人ばかりなんだから」
背中越しに優しく語り掛け、そっと彼女の頭を撫でる

[メイン] エドワード : 「……俺達は仲間だ。それはこれからも変わらないし、何物にも変えられない。」
「だからルツ、もう遠慮する必要はないんだ…俺達も、お前もな……」

[メイン] KP : 彼女は頭に触れられた事で、一瞬びくりと体を跳ねさせる。
その後、身を丸めてそっと体を離すと…

[メイン] KP : ベッド脇に下ろしていた両脚を寝台まで上げ、両の膝を抱えて背をさらに丸めた。
……彼女の小さな背中は、震えている。

[メイン] KP : 更に彼女が姿勢を変えたことで、表情が明らかになり……

[メイン] KP : その顔は、涙に塗れていた。
洟が出る事も厭わず、ぐしぐしと目を擦っている。

[メイン] ルツ : 「…う…………ぁ、…あぁ、あ…!!」
「…ふぐ…っ、ひっく…!」
ぼろぼろと大粒の涙を零して

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「っ…!?」
体を離された瞬間、自分が行ってしまった行動の軽率さに気が付き、顔が真っ青になる
「…ごめん…本当に、ごめん、ルツ…
今のは…僕が無神経だった…」
先程彼女に触れてしまった手を固く握った後、俯く

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……」
ホサキの背中を優しく叩く。大丈夫、と励ますように。

[メイン] ノエル・ドレッドノート : そのままルツの目線より下の位置になるようにしゃがみ込み、静かな声のまま語りかける

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……大丈夫、それでいい。それが普通なんだ、ルツ……なんでもいい、嫌な事も悲しい事も、全部吐き出してしまえばいい」

[メイン] ルツ : 「ひッ……く、………う、うぅ…!」
「ごめッ…ぁあ、あぁあ……」
ふるふる、とホサキに首を横に振って

[メイン] ルツ : 「……くそ、ぉ…ッ、ぐす…」
「……んで、…どぉして…あたしが…」
呻き声のような泣き声を上げながら、寝具のシーツを握りしめて

[メイン] ルツ : 「…ゔぅ、うううぅ………ッ!!やだ、…いやだよぉ…!」
「………どうして!!あたしの…ッ、家族ばっかり…!!…ッも、もう…いやだ……なんでぇえ…」

堰を切ったように恨み言と涙が溢れてくる。
寝具に拳を何度もおろしながら、やり場の無い気持ちをぶつけて

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「…そうだ、お前の言う通りだ……大丈夫、お前は何も間違っていない……」
一つ一つの言葉に頷き続ける。ノエル自身が激情を見せる事は無いが……気持ちは痛いほどによくわかるのだ。

[メイン] エドワード : 「……全部吐き出せ、それを否定するやつはここにはいない。今まで溜め込んでいた分を全て吐き出すんだ…」
落ち着きを払った言葉を紡ぐ

[メイン] シル・スミス : 「ああ……もう我慢しなくていい。今まで、辛かったなあ……」
境遇は違うが、どこかかつての自分と重なって見える

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「……」
何も返す事が出来ず、ただただルツの様子を見守る事しか出来ずにいる

[メイン] ルツ : 「あ゛たし……あたしッ、もう…変わっちゃったんだ…」
絞り出すような声で

[メイン] ルツ : 「……変わりたくなんか無かったのに…」

[メイン] ルツ : 「顔の傷が塞がって…''これ''が普通みたいに治ったとしても、怖い''大人''が家に来なくなって……世間一般の暮らしが出来るようになったとしても…」

[メイン] ルツ : 「そうじゃないんだよ……''普通''の人間で居たかった。皆と一緒に居られる時だけは、そう思えてたんだよ……」

「でも、もう…いや、人並みの暮らしを得てまだこんな事言うなんて……は、ははッ…!はははッ……いつから、そんな贅沢言う様になったんだ?あたしは…?!」

自嘲気味に、シーツに押し付けた顔の下で口が歪む

[メイン] ノエル・ドレッドノート :

[メイン] ノエル・ドレッドノート :

[メイン] ノエル・ドレッドノート :

[メイン] エドワード : 「───″人は変わるもの”だ」

「生きていく限りは人は変化から逃れられない。周りの環境、身体の衰え、時代の流れ、その全てから逃れることはできない」

[メイン] エドワード : 「…だが、人の根本はそう簡単には揺るがないものだ。」

[メイン] シル・スミス : 「……変わったって自覚があるんならそうなんでしょう……けど。どれだけ傷ついて、どれだけ価値観がぶっこわれちまっても。ルツさんがルツさんであることは変わらねえんです」

[メイン] シル・スミス : 「なりたかった自分じゃねえかもしれねえ。けど、今のルツさんだって、昔のルツさんから地続きなのは確かなんです……もう取り返しがつかねえなんてことはねえ」

[メイン] シル・スミス : 「贅沢ってルツさんは言いますが……そいつは今までずっと我慢して我慢して、考えねえようにしてきたから急に変わっちまったように思えるんじゃねえですか。本当は、ずっとそういうふうに…助けがほしかったんじゃねえですか」

[メイン] ルツ : 「…頭が……わかって、くれねェんだ…」
「……あたし、は…あたしなの?」

[メイン] ルツ : 「……分からない…」
「いつから、あたしが''こう''だったのかも…何もかも…」

[メイン] ルツ : 「だって、みんなが歩み寄ってくれているのに……あたしは、手を振り払っちまったじゃねェか……」
ホサキを見ながら

[メイン] ルツ : 「………こんな自分、嫌だよ…」
「あたしが、あたしじゃないみたいで…」

[メイン] ルツ : 「……例え、地続きだとしても。先が分からない道を歩くのは、怖いんだ。」

「止まっていたい。此処にいれば、それで良かったのに…ずっと、変わりたく、…無かった…」
膝を抱える

[メイン] シル・スミス : 「そいつは…仕方ねえことなんです。変わりたい時だけ変われるってもんでもねえ。事故みたいに一気に今の自分をひっくり返されちまうことだってある。急に自分の考えが、心持ちが変わっちまうことだってある」

[メイン] シル・スミス : 「そういうのに折り合いつけていくには時間が必要なんです……自分がそうだったからルツさんもそうだ、なんて言う気はねえですが…」

[メイン] シル・スミス : 「けど、先がわからねえ道を行く怖さはよく知ってるつもりです。だから、何ができるわけでもねえですが……傍にいます。ちょっと先で待ったり、隣を歩いたり、平気そうなら手ぇ引っ張ったり…」

[メイン] シル・スミス : 「……俺は、そうしてもらいましたから」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : シルに対して、静かに頷く。

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……俺は。ルツは、変わっていないと思う。だからこそ先の分からない道を恐れているし、『変わりたくなかった』と言うのだろう」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「お前が真に恐れているのは自分自身の変化じゃない。周囲に生き方を変えられてしまった事に対して……じゃないのか」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : ルツを下から見上げるように、言葉を続ける

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「ずっと、誰かの為に生きて来たんだろう。妹の為、弟の為、他の誰かの為……そのうちお前は、自分の人生が誰の物なのかを見失ってしまっていた」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「だから、『誰かの為』に生きる事から解放されたお前は……手元にあったはずの『生きる理由』が無くなって、お前がこれまで切り売りしてきた物に対する喪失感と不安と……これからの生き方が分からなくなってしまった」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……今の俺の言葉を聞いて、ルツ自身はどう思う?」
言葉を切り、ルツの返事を待つ。

[メイン] ルツ : 「……あたしが、あたしの為に…生きられた、として…さ。」
ぐし、と手の甲で両目を涙を一息に拭ききる。

[メイン] ルツ : 「…………皆は?」

[メイン] KP : その目は暗い。
……怯え、恐怖…未だに彼女は恐れている。

[メイン] ルツ : 「人間は変わる生き物、それなら…」
「………皆も、そうじゃないか。」

[メイン] ルツ : 「あたしが、自分の…''何か''の目的の為に生きることが出来たとしても……」
「…皆の目が…あたしを見る、みんなの目が。''変わっちまったら。''」

「……それが、一番怖いんだよ…ッ!そんな事があったら、もう居られない。皆は…優しいからな……あたしに同情してくれるだろうよ」

[メイン] ルツ : 「……でも、そんな関係…耐えられないんだよ。あたしがッ、あたし自身が…!」
「変わっちまって、同情される様になんてなっちまった…あたしの事が許せない!!」

[メイン] ルツ : 「……なあ…ノエル、ノエル…?」

引き攣った笑みを浮かべる

[メイン] ルツ : 「……お前に…あたしは、どう見えてる?」
「正直に言ってくれよ。」

[メイン] ルツ : 「しみッたれた貧乏人で、借金も払えねぇから…こんな事になっちまった哀れな被害者に……今もそう見えてるんじゃねえか?」

「…はは、はッ!少なくとも……この病院の人間は…''普通''の人間は、そう見てくれたぜ…善い人ばッかりだからな…」

震える手で、ぐしゃりとシーツを握って

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……」
……初めてだ。ルツのこんな姿を見るのは。

[メイン] ノエル・ドレッドノート : しゃがんだまま話を聞いていたが、その場で立ち上がる

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「まず、どう見えているかについて結論を言おうか。正直にな」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「お前はルツ。ルツ・ベイリー。ベイリー家の長女で、探偵事務所の同僚。いつも皆の為に頑張る、明るくて優しい素敵な女の子で……俺が、愛する仲間だ」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「昔も、今もそれは変わらない。お前がどう卑屈になろうが、俺の中でのお前は揺るがない」

[メイン] ルツ : 「…………」

[メイン] KP : 彼女は俯いたまま、目頭を手で抑える。

[メイン] KP : 表情は読み取れない……が。

[メイン] KP : ぽたり、ぽたりと。
胡座をかいた脚に、涙がこぼれおちる。

[メイン] ルツ : 「……なんっ…で、お前は…」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「それと、同情に耐えられない、同情されるなんて関係になりたくないとお前は言うがな……」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : すぅ、と息を吸う。自分が心を乱されてはいけない……それは分かっているのに。

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……同情、しない訳がないだろう……!!!」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「同情という言い方が嫌なら俺が言い換えてやる、俺達はお前が心配なんだよ!!!」
激情で言葉が……そして、涙が込み上げる。

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「お前は大切な弟や妹が、そういう目に遭ったとして……何も思わないのか……!?」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「お前がきょうだいを大切にするように、お前が……ルツ・ベイリーが心配で、お前を守るためなら何だってする、そう考える奴がたくさんいる!!!俺の言う言葉の意味が、お前にならわかるだろう……!!?」
言葉と共に、叫びと共に、次第に涙が溢れ出す。

[メイン] ルツ : 「………そん…ッ、なの…!!」
「っ、ぐぅ…だ、って……」
溢れ出る涙も拭かずに

[メイン] ルツ : 「……わかるッ……けど、さぁ……!」
「ぁ、あああ…ぅうう…!!」
ぐしゃぐしゃと髪をかいて

[メイン] ルツ : 「…………皆のことッ、信じてる……や、信じたい…から…」
1度首を振って

「もし、…万が一、''同情''なんてされちまって…一線引かれたみたいに、腫れ物みたいになんて触れられたくなかったんだよぉお…!!」

「……ひッく…ンみ゛…皆のこと、…大好きだからぁ……!!」

[メイン] エドワード : 「……この職場で心配はすれど一線を引かれることなんてないさ。よく職場の環境を思い返してみろ、何故だか特殊な境遇を抱えている人が多いが……壁なんて感じないじゃないか。」

「それに、マフィアのボスである俺に……一番よく構ってくれたのはルツ、お前じゃないか…?」

[メイン] エドワード : 「皆、同じ気持ちさ。ルツのことが大事で、大好きで…仲間とも家族とも思っている。そういう所だよ、ここは…」

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「…僕…は…」
閉じていた口が自身の意思と関係なく勝手に開き始める。
さっきお前は彼女を傷付けただろう、お前はこの場にそぐわない存在だ、黙っていた方がみんなの為になる。
そんなマイナスな考えが頭によぎるが、それでも、ルツのこの言葉を聞いて、黙っている事を抑える事は出来なかった。思いを伝えずには居られなかった。

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「僕は…君の事、そんな風に見た事は無いし…この先だって見る事は無い…!
…だって…ディープワンなんて化物の血を引いている上に、マーシュなんて…悍ましい家の名前を持っていた…それこそ、腫物みたいな扱いされてもおかしくなかった僕を…君は…最初から受け入れてくれたじゃないか…!!」
自身の心から溢れ出す思いを口にするたびに、それに続く様に涙が瞳から零れ落ちていく

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「この前だってそうだ、僕は君達に詳細も告げず、大切な恋人すら置いて自分を犠牲にしようとした時も…君は…僕を助けに来てくれた
罵られてもおかしくなかった僕を…慰めてくれただろう…!
僕だって…僕だって君と同じだ…!自分を大切に思ってくれてる人が…辛い目に遭っていたら助けたいし、手を差し伸べたいだけだ…!!
…君は僕の恩人でもあって…大切な…ただ一人だけの仲間なんだから…」
溢れ出る涙を必死に拭いながらも自身の気持ちを偽りなく、彼女に訴えた。

[メイン] シル・スミス : 「変化が見た目に出ちまってるほど、同情とか忌避とか……そういう目には見られちまうもんです。俺も道行く人にゃあ避けて歩かれ、怖がられたり同情されたりしてきたもんだ。
けど、ホサキさんの言う通りで。ルツさんはじめ、みなさんはちゃんと、傷の向こうの俺を見てくれた」
作業着の前を少し開き、裂けて歯まで露出してしまった口元、首元の新しい刺し傷の痕を隠さず見せ

[メイン] シル・スミス : 「それともルツさんが俺に接してくれてたのは、ずっと"同情"からだったんですかい……?腫れ物みたいに扱ってくれましたか?」

[メイン] シル・スミス : 「俺はここで……あなたがたに。ルツさんに。人間にしてもらったんです。入ったばっかの頃に比べりゃあ、ずいぶんしゃべりも流調に、表情も見せれるようになったもんでしょう。
そんな色眼鏡で、他人行儀にされたり、露骨に態度が変わっちまったり……しねえですよ。経験則です」

[メイン] シル・スミス : 「すぐに信じろってのは無理な話ですが……ホサキさんもそうだ。ここに生き証人がいるんです。もう少し、気楽に構えちゃあもらえませんかね……?」
さらに増えてしまった傷は皮膚や筋肉を突っ張らせ、動きや変化をぎこちなくさせているのは確かだが……それでも力の抜けた、穏やかな笑みを向けることができる。

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「腫れ物みたいになんて扱う訳ないだろう……!!俺は、もうお前を離さない!!孤独になんてさせる物か、もう二度と……お前にお前自身を殺させたりなどしない……!!!」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……もう、分かっただろう!俺達の言っている事が分かるだろう……!?お前に必要なのは人の視線を気にする事じゃない、変わろうとする自分自身を許せるかだ!!」
涙を手の甲でぬぐい去り、ルツに向かって手を差し出す

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「お前が自分を許せないというのなら、俺がお前を許す!!お前が自分を否定するなら、その数だけ俺がお前を肯定する!!!お前が自分を愛せないというのなら、俺はお前を愛していると何度だって伝える!!!!」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「その代わり、お前が本当に叱られるべき事をしたのなら……その時は、俺がお前を叱るから……!!!」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「だから、もう一人で抱え込むな!俺も、エドワードも、ホサキも、シルも、他の仲間たちだって同じだ!皆お前が共に歩いてくれるのを待っている!!」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「だから……後は恐れず、俺達の手を取ってくれ!共に歩くか否か、お前自身が決めるんだ!」
そう、差し出した手をルツに近づける。手を伸ばせばすぐ届くところまで。

[メイン] ルツ : 「…………」
ひっく、ひっくと泣きじゃくりが止まらない。
両手で口を抑えるが、嗚咽が漏れ聞こえてくる。

[メイン] ルツ : 「ほさ、きが…旦那が…言ってる通り……みん、なのこと……偏見のある目でみ゛た事なんて…なかったっ……!」
「……あたしも、皆も…事務所の誰もかも…」

こく、こくと首を縦に振って

[メイン] ルツ : 「暖かくて、誰にでも優しくって…そんな、きょうだいの、……家族の居る家と同じくらい。」

[メイン] ルツ : 「あたしは…ケネス探偵事務所のことが…」
「皆の事が大事だから…ッ」

[メイン] KP : 涙や洟にまみれた顔を拭って、あなた達4人の…全員の瞳を、決意の宿った瞳で見つめる。

[メイン] ルツ : 「…これからも、ずっと……例え、あたしがどんなに変わっちまったとしても!」

[メイン] ルツ : 「…あたしが皆よりも遅れて、足でまといになっちまって…歩けなくなったとしても…!」

[メイン] ルツ : 「一緒に、何処までも連れて行ってくれッ!!」

[メイン] ルツ : 「おぶって…ひっぱって……肩を貸してでも、一緒に。…それでも辛い時は、立ち止まって…あたしと一緒に休んでほしい…!!」

[メイン] ルツ : 「…皆と生きて''行きたい''んだッ!!」
「だから………!」

[メイン] KP : 差し出されたノエルの手を、利き手で。

力強く握りしめる。

[メイン] ルツ : 「……あたしの事、助けて…!」

[メイン] KP : その言葉はー……
彼女が自分から誰にも見せなかった、日記の中の文言と非常に似ていた。

[メイン] KP : ………しかしながら、今発された''それ''は以前の願いとは明らかに違う。
あなた達はそう確信できる。何故ならー…

[メイン] KP : ……その言葉は、他でもない…あなた達4人に向けて、目の前にいる大切な仲間に向けて。はっきりと。

[メイン] KP : 告げられた、手を伸ばせば必ず届く願いだったのだから。

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……!」
その言葉に、力強い手の感触に、また涙が込み上げる

[メイン] ノエル・ドレッドノート : その衝動のまま、ルツをベッドから引き上げ……ギュッと、力強く抱きしめた。

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……ああ!任せておけ…!」

[メイン] エドワード : 「当たり前だ…!お前が助けを求めるなら例え地獄にでも助けにいってやる…!」

[メイン] ホサキ・マクスリー : 「…うん…君から…その言葉が聞けて良かった…
…助けるよ、必ず…もう君に…悲しい思いなんてさせるもんか…!」

[メイン] シル・スミス : 「……」
一歩引いた位置で三者三様の言葉と抱き締められるルッちゃんの姿をしばし眺め、袖口で左の目元をぬぐう。

[メイン] シル・スミス : 「……もちろん俺も同じ気持ちです。おせっかい焼かせてもらいますよ」

[メイン] シル・スミス : 「そして…本当はすぐにでも渡してあげられりゃあよかったんですが……今のルツさんにならこいつを渡せる。……いや、返してあげられる」

[メイン] シル・スミス : と、ノエルの抱擁から身が離れたタイミングを見計らい、黒い手帳を差し出す

[メイン] シル・スミス : 「こいつはロブ・ベイリー…お父さんの持ち物です。5年前本当は何があったのか、その時ベイリーさんが何を思ってたのか、ルツさんに何を伝えたかったか……読めばわかります」

[メイン] ルツ : 「親父が…?」
「……5年前、って…」
目を丸くして。手帳を手に取る

[メイン] KP : 穴が空くほどに、じっと手の中の手帳を見つめる。
……ページをめくる勇気が出ないらしい。

[メイン] シル・スミス : 「……お父さんの言葉を聞くのは、しんどいですか?」
手帳を開こうとしない姿を眺め、けして責める調子ではなく、あくまでフラットな声色で

[メイン] エドワード : 「…見てやってくれルツ、その手帳にはロブ氏の魂が籠っていると言っても過言ではない…」

[メイン] ノエル・ドレッドノート : 「……お前のしたいようにすればいい。
が…そうだな。いきなりこれを手渡されて、動揺しない方が無理があると思う」
そっと体を離して

[メイン] シル・スミス : 「……いや。申し訳ねえ。唐突が過ぎました…ルツさんからすれば、ここに残ってる言葉がどんなものなのか……悪い想像をしちまっても仕方ねえんだ」

[メイン] シル・スミス : ルッちゃんの持つ手帳の表紙にそっと手を置き、そのまま膝の上まで下げて、今はまだ大丈夫と示します

[メイン] シル・スミス : 「ベイリーさんに何があったのか……俺らが何を見てきたのか。簡単にですが、報告させてもらえますか」
とルッちゃんに

[メイン] ルツ : 「………親父の、昔のこと…」
「…あの人が、ああなっちまう前のこと…旦那達は、知ってんのか?」

[メイン] ルツ : 「どうして……」
言いかけ、首を横に振る

[メイン] ルツ : 「…いや。」
「……そうじゃねえ、よな。どうして、じゃねえ…本当に聞きたいのは、そんな事じゃない…」
すっと面を上げ、シルさんの目を正面から見すえる

[メイン] ルツ : 「…''親父に何があった''か、教えてくれ。」

両の拳を握り締め、正座した腿の上に置いて

[メイン] シル・スミス : 「……ありがとうございます。
今回俺らが関わった事件、最初は行方不明の男の子を捜索するだけの依頼だったんですが……それは最近アーカムに蔓延してた疫病とも繋がって、一人の魔術師が糸を引いてたんです」

[メイン] シル・スミス : 「そいつは六扇楼って中華マフィアと繋がって、攫った人間を魔力タンクと人体実験の道具にしながら、アーカム中に疫病を蔓延させてました。二週間前、市立病院の前じゃ人間が水風船みたいに破裂して血をまき散らした。ノエルさんやホサキさん、エドワードさんもその時に感染して、あと一歩で全滅ってくらいに苦しめられたほどです」

[メイン] シル・スミス : 「けど、調査を続けるうちに5年前にも同じような病気が流行ってたことがわかった……魔術師が手記に残してやがった。そして町中で人間を爆弾みてえに破裂させて、アーカムを滅ぼすところまで行ってたんです」

[メイン] シル・スミス : 「当日。魔術師の計画の実行時間の、本当に寸前。たった一人だけ、魔術師の元に辿り着いた人がいました……それがロブ・ベイリー。ルツさんのお父さんです」

[メイン] ルツ : 「……………」

驚いたように口元に手を当てる。
…想像だにしていなかった事情を飲み込むのに必死な様子だ。

[メイン] ルツ : 「…そういう…さ、オカルト…魔術が現実に''有る''…ってのは。」
「知ってたよ。…今までの依頼や…ホサキの家に関係する話で、少しあたしも聞いた事あったからな。」

[メイン] ルツ : 「……でも、それを…親父が?親父は…魔術と関わりがあったって事なのか?」

「…そんな…あたし、そんな物が存在することなんて…この事務所に来てから初めて知ったのに…」

[メイン] KP : …手帳に目を落とす。
彼女も既にわかっているのだろう。自身のその疑問は、この手帳を開けば…すぐに晴れるという事を。

[メイン] シル・スミス : 「……当時のベイリーさんがどうやって魔術師に辿り着いたか、そんな魔術なんてものを理解してたのかはわかりません。……けど、おそらくは魔術的な部分じゃあなくて、警察としての捜査の結果として魔術師の居場所を突き止めたんでしょう」

[メイン] シル・スミス : 「そして……だから、無事に帰れなかった」

[メイン] シル・スミス : 「魔術師は異様なほどロブ・ベイリーを憎んでました。きっとあと一歩のところまで追い詰められたんでしょう。当時の隠れ家はもう使えないと判断されたのか、放棄されてました。だから、もう一度事件が起こるまで5年もかかった」

[メイン] シル・スミス : 「ベイリーさんは一人で戦ったそうです。きっと、他の警察官を待ってたら間に合わなかった。アーカムはきっと5年前に滅んでた。……俺たちが魔術師に辿り着くまでのアーカムの5年は、ベイリーさんが命がけで勝ち取ってくれた時間だった」

[メイン] シル・スミス : 「その手帳が書かれたのは、ベイリーさんが魔術師の居所に突入する直前です。きっと自分の想像もつかない、何か妙な力が働いてることを、ベイリーさんもわかってたのかもしれない。
それで、自分に何かあった時のために…自分を奮い立たせるために…当時の心境を。家族への言葉を。そこに残したんです」

[メイン] シル・スミス : 「……知ってあげてもらえませんか。ベイリーさんが何を思って、どんな気持ちで、アーカムを守ってくれたのか」

[メイン] ルツ : 「…………」
こくり、と頷く

[メイン] KP : 5年前…彼女が14歳だった、あの日から。

[メイン] KP : ベイリー家の時は止まったままだった。

何も分からないまま、彼女は途端に少女からきょうだいの''親''代わりにならざるを得ず……それは今さっきまで、その役割を演じ…自らをも欺き続けてきたのだ。

[メイン] KP : この手帳を読んで、全てを知ってしまったなら。

自分は…自分と、家族は。どの様に''変わって''しまうのだろうか。

[メイン] KP : それでも、彼女は…手のひらの中の手帳を開く。

[メイン] KP : ……自身を取り巻く、''変化''には。いまだ見えぬ未来にも…過去を知ることにも、もう怯えない。

[メイン] KP : なぜなら、何処までも…共に歩んでくれる、仲間が居るから。

[メイン] KP : あなた達がそばに居てくれるなら、何も怖くない。
……そんな気がしたから。

彼女は、恐れずにページを捲っていく…!

[メイン] KP : ………手帳を開いてから、十数分後。

彼女は最後のページに指をかけ…ぱたん。と黒革の手帖を閉じた。

[メイン] KP : 彼女の頬には、一筋の涙が伝う。

[メイン] ルツ : 「………あたし、さ。」

ぽつり、と呟いて。

[メイン] ルツ : 「正直な所……親父が元気な頃も、あの人のことよく分かんなかったんだよ。」
「……だって、なかなか家にゃ帰ってこねーし…たまに帰ってきても、直ぐに招集かかって…あたし達と遊んでても、直ぐに行っちまったりしてさ。」

[メイン] ルツ : 「……おまけに、口下手。」

へへ、と涙を零しながらも笑って見せて

[メイン] ルツ : 「だから、あの人があたし達のことをどう思ってたのか……当時の自分にゃ、…あの時から成長してなかった、あたしには…分かってなかったんだけど…」

[メイン] KP : 閉じた手帳の裏表紙に、涙が零れ落ちる。

[メイン] ルツ : 「……ほんっと、父さんはバカだよ…不器用で…突っ走り野郎で…!」

「…そんな事、無事に帰ってきて…あたし達に直接言えよぉ…ッ!!」

[メイン] ルツ : 「……あたし達は…いや、あたしは…!」

「…ただ一緒に、家族で暮らせていけば良かったんだ…!ヒーローなんかじゃなくて良い、家族皆で…貧乏でも…何でもいい!みんな揃って、生きていけるなら……」

[メイン] KP : ハッとした顔をしてから、溢れ出る涙を拭いつつこう続ける。

[メイン] ルツ : 「…ごめっ、ごめん…!ちがう、違うんだ!」
「あたし、こんなこと言うつもりじゃなかった…!」

[メイン] ルツ : 「あの時父さんが、その魔術師って野郎を止めてなきゃ…酷いことになってたんだろ?」
「今の…ついこないだまでの街よりも、もっと死人が出て…」

[メイン] ルツ : 「だったら、……これで、良かったんだよ、な。」
「……そうだ、良いに決まってるさ。間違いなんてない。」

[メイン] ルツ : 「でも、''みんな''が…しあわせに暮らせるなら、……それで。良かった、その筈、なのに…」

「……あたし、は…」

その''みんな''には、自分達は入っていない。

[メイン] ルツ : 「……父さんを''代償''に、この街へ''平和''が戻ってきたことを…」

「………心から、喜べねえんだ…」

[メイン] ルツ : 「……その時、父さんがああしなければ…あたし達は、ここに居ねえってのに…」

[メイン] シル・スミス : 「……違う。違うぜルツさん。それでいいんだ。納得なんてしちゃいけねえ」

[メイン] シル・スミス : 「その手帳にはヒーローになりたい、アーカムを守りたい、そんなことは書いてなかったでしょう。結果は評価されるべきだ。俺はベイリーさんの功績を何とか正当に評価させたいと思う……彼を尊敬する。
けど、そんなことはルツさんには関係ねえんです」

[メイン] シル・スミス : 「手帳に残してたのは家族のことばかり……だったら、ベイリーさんが動いたのは家族のためだ。アーカムを守るんじゃねえ、守りたい家族がアーカムにいたってだけの話だ」

[メイン] シル・スミス : 「家族を守れたのは間違いねえ……けど、無事に帰れなかった。5年間、この手帳に残した思いを伝えられずにいた。それで良かったはずがねえんです。そんなんで納得して、ルツさんが心から喜んでいいわけねえでしょう……!」

[メイン] シル・スミス : 「悔しがっていい。恨み言を言っていい。泣いていい。……ベイリーさんの無念を、本当に理解してあげられるのはルツさんだけなんですから」

[メイン] ルツ : 「ッ………」

[メイン] ルツ : 「…ぐす、…ひぐっ……」
「……あ…ぁああ…あぁあああ…ッ!」

手帳を…父親が最期に遺した唯一の形見を抱きしめ、泣きじゃくる。

[メイン] KP : 5年前の、あの日。
残された家族を支える為、一滴も流すまいと堪えた涙が、熱い雫となり頬をつたってゆく。

[メイン] KP : ……背を丸めて泣きじゃくる彼女は、まるでその時の、14歳だった少女そのものに見えた。

[メイン] ルツ : 「…父さん……ッ」
「…ごめん、ごめんね…!あたし、気づいてあげられなくて…!父さんのことなんにも分かってあげられなくて…!!」

[メイン] ルツ : 「…守ってくれて、…ありがとう…」

絞り出すように