「君、アイドルをやってみない?」
数多ある芸能プロダクションの中で輝く一等星、
「ファム・ファタール」から、2人の少女に声がかかる。
 
アイドルーーその身を削って人々に甘く優しい夢を見せる、現代の巫。
その過酷さはオーヴァードであっても変わりはない。
 
復讐と夢、それぞれの目標のため、
少女たちはどれだけのものを犠牲にできるのか?
 
晩夏の祭典へ向けてそれぞれの想いが交錯する中、
夢の舞台を狙う影は確実に忍び寄っていた。
 
FHとUGN、復讐と夢、絶望と希望、栄光と挫折。
いま再び、時計の針が動き出す。

ダブルクロスThe 3rd edition
 
『鏡像のアステリズム』

ダブルクロス────
それは裏切りを意味する言葉。
 

GM:LISP
メインログ / 雑談ログ

Character Sheet

PC1 “レッカーマウル” 飴家真珠あめいえしんじゅ   (キャラシート)   PL めい
PC2 死を齎す王子スローター ロッキー   (キャラシート)   PL
PC3 人生は薔薇の彩ラヴィアン・ローズ 蹄啼わななきイバラ   (キャラシート)   PL ふろずん
PC4 ↑W's UP↑ワッツアップ 多々良那浅香たたらなあさか   (キャラシート)   PL がぶらす

Index


◆Information◆
ファム・ファタール設定資料
NPC紹介

◆Pre play◆
PC&HO紹介

◆Opening Phase◆
01 愛と復讐のプリンセス
02 王子の旅立ち?
03 希望と絶望のアイドル
04 本当のわたし

◆Middle Phase◆
05 偶像を暴くもの
06 夢と復讐の対価
00 Extra 01 幕間01
00 Extra 02 幕間02
07 勇者の受難
00 Extra 03 幕間03

第9回目開始ポイント

ファム・ファタール設定資料

◆概要
ファム・ファタールはFHが表社会で活動するためのカヴァー会社のひとつであり、それを経営するセルの名称でもある。リーダーは元アイドルの二条純恋。
表向きは多くの人気アイドルを抱える押しも押されぬ大手芸能プロダクションだが、
裏では財界や政府関係者への接待、企業からFHへの取引の仲介などを取り仕切るFHの玄関口としての役割を担っている。
芸能活動による豊富な資金力や表社会への影響力から、末端のセルとしては特権的な立場にある特殊なセルである。
 

 
◆二条純恋の芸能界入り〜ファム・ファタールの成り立ち
アイドルを夢見る高校生だった二条純恋はある日、ばるはらプロモーションという芸能界プロダクションからスカウトされる。
弱小プロとはいえ芸能界入りのチャンスを得た彼女は二つ返事で了承するが、
実際のところスカウトが目を付けたのは彼女のアイドルとしての能力よりは、むしろオーヴァードとしての素質だった。
芸能プロダクションとは表の姿であり、実際はプランナー直属のエージェントが数多く所属するFHの内務監査セルだったのである。
FHが表社会で勢力を伸ばすために芸能界を利用する姿を間近で見た彼女は、同様に自分が芸能界で成り上がるためにFHという組織を利用することを思いつく。
エージェントとして任務をこなし、信頼を勝ち取った彼女は、上司の伝手で大手芸能プロダクションに移籍しアイドルとして成功を収める。
彼女の働きによってFHが得た資金力やメディアへの影響力は無視できないものがあり、
この功績により彼女は(ほかのセルを廃棄処分同然で追い出された少女たちを率いて、という条件ではあるが)自分のセルを持つことを許可された。
こうして設立されたのが芸能プロダクション兼FHセルのファム・ファタールである。
 

 
◆ファム・ファタールの目的と活動
ファム・ファタールの目的は、自分たちが芸能界で成り上がるという単純明快なものである。
UGNは彼女らの活動による資金力やメディアへの影響力を危険視しており、
もちろん所属するアイドルの中には個人としてそれらを欲するものもいるが、組織にとってはあくまで副次的なものであり目的ではない。
このためファム・ファタールは、自分たちのファンである民間人やテリトリーである芸能界に表立って危害を加えることはよしとしない(ただし、商売敵を実力で排除することはある)。
時にはUGNと呉越同舟し、テレビ局やライブ会場を襲撃する他のFHセルを撃退することもある。
一般に過激派テロ組織とみなされるFHにおいて、ファム・ファタールは表社会との窓口役となる(比較的)穏健派寄りのセルであるとも言える。
しかしそれは倫理観から来る動きではなく、万が一UGNが優勢になった際に勝ち馬に乗り移るための布石である。
 

 
◆組織構成
ファム・ファタールのメンバーは正規のタレント、練習生、スタッフから構成される。
ほとんどの構成員はオーヴァードであり、非オーヴァードはスタッフに若干名が在籍するのみである。
公募は基本的に行わず、オーヴァードに覚醒したものの未所属の一般人をスカウトするか、
所属するセルをクビになった(あるいは所属するセルが壊滅して行き場を失った)チルドレンの中から採用を行っている。
 

 
◆芸能プロダクションとしてのファム・ファタール
ファム・ファタールは社名であると同時に、同社のメインプロジェクトとなるアイドルグループ名でもある。
正規のタレントは多くがこのグループに属し、世間的にもトップアイドルの一員として認識される。
グループ全員が一緒に活動することは年に数回のライブを除けば稀であり、基本的には2〜5人程度のグループ内ユニットで活動することがほとんどである。
また、社長の二条純恋を始めとしてグループに所属せずソロで活動するタレントも存在する。
練習生は付き人として雑用をこなす必要がある、原則として地上波の仕事は回されないなど待遇面で正規タレントとの差がある。
しかしながら、ファム・ファタールへの注目度の高さからインターネット番組や雑誌のグラビアなどの仕事が回ってくることも多く、
他プロダクションのタレントよりもファム・ファタールの練習生のほうが知名度があるということも珍しくない。
 

 
◆FHセルとしてのファム・ファタール
FHセルとしてのファム・ファタールは、情報工作セルであるラットフィンクの配下として主にマスメディアへの工作と資金繰りを担当している。
以前は二条純恋の古巣であるばるはらプロモーションの配下にあったが、プランナーがFHを去ったことによりセルが機能不全に陥ったため所属を変更している。
UGNはファム・ファタールを敵対組織と位置づけ芸能界における動きを牽制しているが、
ファム・ファタール側は(芸能活動を邪魔されない限り)UGNを明確な敵とは見なしておらず、利害が一致すれば手を貸すこともある。
また、プランナーと二条純恋の個人的な縁からゼノスとも取引がある。
多くの自治体や企業は、FHの存在は把握していても、ファム・ファタールがFHのセルであることには気づいていない。
政府はUGNからの情報提供を通じて把握しているものの、目立ったテロ行為を行わないことや、社会の混乱への影響を鑑みてファム・ファタールの存在を事実上黙認している。

パーソナリティ

”イノセント・ヴァイオレット” 二条純恋
現在は女優として活躍する元アイドルであり、ファム・ファタールの社長兼セルリーダー。
作戦遂行のために非情な判断を行う一方、メンバーをアイドルとして成功させたいという熱意は本物で、売り込みには手を抜かない。
ネゴシエーターとして優れた能力を持っていたためにアイドルに専念して栄華を極めることを許されなかったことが心残りで、それはファム・ファタールを運営する原動力になっている。
高校生から大学生ほどの年頃のタレントが大部分を占めるファム・ファタールにおいてはかなりの年長者でもあり、彼女の前で年齢の話は禁句である。
 

 
新藤亜里沙
バラエティを中心に売り出し中の人気アイドル。
FHの暗殺クランであるオーダーオブブラックに所属する一家に生まれたが、両親はプランナー失踪による内紛で戦死し家計を支えるためにアイドルを始めた。
芸能人としてのキャリアは短いもののFHでの活動歴は長く、実質的には二条純恋の副官にあたる。
自分の容貌と強さに絶対の自信を持ち、芸能界での評判は上々だが、セル内ではマネージャーや格下のオーヴァードを顎で使う横暴で傲慢な性格。
一方で仲間思いで面倒見のいい一面もある。
 

 
柊みなみ
内気で不器用だがその美貌から多くのファンを魅力する駆け出しアイドル。
主に先輩の新藤亜里沙とユニットを組み行動する。
顔を見られることを苦手とし、顔の片側を常に髪で隠している。
元実験体で、ふだんは大人しく良識的な一方、暴走すると手が付けられないほど凶悪な性格になり一般人を襲うこともある。
しかし、ファム・ファタールに所属してからはアイドル活動を通じて友人と呼べる相手も出来たことから少しづつ自身の凶暴性を制御できるようになりつつある。
 

 
狐崎セツ
関西弁といつも笑顔なのがアピールポイントのアイドル。
バラエティを中心に身体を張った企画などもこなし幅広く活躍する。
拷問じみた行為を得意とする残忍なエージェントで、裏では他グループのアイドルの負傷による活動休止、突然の引退などに関わっているとされている。
本人はそれについて悪びれることはなく、自身が傷つけたアイドルが立ち上がってくるのを楽しみに待っているようだ。
 

 
椎名万千花
アイドルグループとしてのファム・ファタールのエース。
もともとFHの所属ではなく、街でスカウトされセルに加入した。そのためオーヴァードとしての訓練はほとんど積んでいない。
歌、ダンス、ルックスと全てが王道かつ一級品でありアーティストとしても高く評価されている。
常軌を逸した承認欲求の持ち主で、その欲望はトップアイドルの仲間入りを果たした現在でさえ満たされることがない。
彼女の高すぎるアイドルとしての素質がどのような自体を引き起こすかについては上層部も慎重に見極めており、あえてエージェントとしての任務で負荷を掛けることで調整しているらしい。
 

 
フィア・ブランデン
音楽チャートの上位を席巻するガチヴァンパイア美少女。
「ヴァンパイアのヒロイン」という概念をもとにしたレネゲイドビーイングであり、2000歳を自称するが正確な年齢は不明。
生誕してから寄る辺がないところをファム・ファタールに拾われ、当初は人間でない存在にアイドルが務まるのか疑問視されたが、その不安を一蹴するようにガチトップアイドルに躍り出た。
SNSでファンと熱心に交流するなどファンサービスの良さに定評がある。
セル内では比較的良識的であり、ときに同僚の非道にドン引きすることもある。
夢は独立してガチヴァンパイアクランを作ること。実はブラム=ストーカーのシンドロームを持っていないことに触れてはいけないらしい。

NPC紹介

 

 
"ビッグE" 江戸川大吾
かつて飴家真珠の所属していたセルのリーダー。すでに故人。
身長2メートルを超える大男だが、見かけによらず博識で手先が器用な闇医者。
もとは真っ当な先進医療の研究者だったが、患者にレネゲイドによる処置を施したことがUGNにバレて学会を追放された過去を持つ。
口が悪く遵法意識には乏しい一方、かなりのお人よしで身寄りのない多くのFHチルドレンの面倒を見ていた。



 

 
"破壊王女デストロイヤー" 武者小路勇姫
キャラシート
ファム・ファタールの宿敵、UGNプロダクションに所属するライブアイドルグループ「Re:try」のメンバー。22歳。
RPGの勇者パーティをモチーフとした世界観でライブシーンから急速に人気を伸ばしている。



 

 
"零時の鐘ドリーム・エンド" 泊里零一郎
ファム・ファタールのプロデューサーのひとり。
もとは別の事務所で大物アイドルのマネージャーをしていたらしいが、引き抜きでファム・ファタールに移籍した。
プロデューサーとしての能力・人脈のほか、認識阻害能力を持ち、ファム・ファタールに都合の悪い悪評の処理なども行っている。



 

 
朝霧ユラ
FHやUGNなどとは関係のない、一般社会の芸能事務所に所属するアイドル。ファンからの愛称はゆらら。
普段のダウナーな姿と歌っているときのハイテンションな姿の二面性が大きな魅力。
とにかくアーティスト肌のアイドルで、蹄啼イバラとはライバルであると世間から目されている。楽曲のダウンロード数やCD売り上げはファム・ファタールを凌ぐほどの人気。



 

 
羽塚えり
ファム・ファタール電脳支部に所属するバーチャルアイドル。
自称「ファムファタのゆるふわお姉さん」。3Dアバターを用いて配信しており素顔、素性などは非公開。
癒し系のまったりした声と絶妙に察しの悪いゲームプレイなどで人気を集めている。

Pre play

PC&HO紹介

GM : まずは自己紹介、PC1からお願いします!
飴家 真珠 : はーい
 

 
飴家 真珠 : “レッカーマウル”飴家真珠あめいえしんじゅ、15歳です!
飴家 真珠 : FHに拉致!実験!廃棄!のよく見るあるあるFHチルドレンです。
飴家 真珠 : その後、FHセルリーダーの“ビッグE”江戸川大吾に拾われて、十人くらいのチルドレンたちと一緒に弱小セルで生活しています。
飴家 真珠 : 真珠のFHとしての欲望は、ただ純粋な愛情です。
飴家 真珠 : 自分を救ってくれた江戸川を父親のように、仲間のチルドレンたちを本当の兄妹のように慕っています。
飴家 真珠 : 「愛されるためにはまず自分が愛さなければいけない」という考えを持っており、学校へは通わず、セルの家事全般を担う道を選びました。
飴家 真珠 : 得意の料理で仲間の胃袋を支える世話焼きですが、その本質は甘えん坊で寂しがり屋な感じ。
飴家 真珠 : Dロイスは悪夢ナイトメア。バックトラック時、119%までジャーム化しません。
飴家 真珠 : シンドロームはエンジェルハイロゥ/モルフェウスのクロスブリード。
飴家 真珠 : 砂糖のようなモルフェウスの砂と光を練り合わせ、FHの武器・雷将神器を軸に作った巨大なロリポップなどのお菓子を錬成して戦います。
飴家 真珠 : 切り札は《鏡の盾》で、受けたダメージをそのまま返す攻撃をFHエンブレムの強制起動者を使って二回使用する感じです。
飴家 真珠 : それと実験体時代のトラウマで声を失っていますが、《天使の絵の具》で光の文字を空中に書いて意思疎通ができるようになっています。なのできっとRPに支障は出ないはず。
飴家 真珠 : 声が出ない分、表情豊かに精一杯感情を伝えていこうと思います。よろしくお願いします! 以上!
飴家 真珠 : キャラシート
GM : ありがとう! 声が出ない新機軸アイドル、どうなるのか楽しみすぎるね…。HOはこちら!

◆PC1用ハンドアウト◆
・ロイス:"殺戮人形キリングドール"
・推奨感情:P:執着/N:憎悪
・ワークス/カヴァー:FH系ワークス/アイドル
身寄りがないところを拾われ、実験を受けてオーヴァードとなり、アウトローな仕事に精を出すも、明日はどちらかわからない。
あなたはそんなどこにでもいそうな普通のFHチルドレンだった。
強いて違うところがあるとすれば、あなたの所属していた弱小セルでリーダーからほかのチルドレン共々、それなりの愛情を持って育てられたことくらいだろう。
しかし、そんな日常はあっけなく終わりを告げる。
セルはひとりのオーヴァードによってあなたを残し全滅した。
仇を討とうにも分かっているのは相手のコードネームだけ、弱小セルの無名オーヴァードに手を貸すセルもなく、宛もなく街を彷徨うあなたにひとりの男が声を掛けた。

飴家 真珠 : こんなに家族大好きなのに全滅するらしい
GM : とんでもないGMもいたもんだぜ……というわけでアイドル卓とは思えない激重復讐HOですが、頑張って輝いて欲しい!
飴家 真珠 : 愛情と憎悪はイコールだからね、がんばって輝きながら復讐します!
GM : 楽しみだね……GMも戦々恐々しながら行く末を見守ります。では次へ!
 

 
ロッキー : では二番手、参る! 簡潔にいきます!
 

 
ロッキー : 僕サマは"死を齎す王子"ロッキー! 悪い王子様を目指すキリングマシン・ガール!
ロッキー : 少し前まで一般女学生だったけど、修学旅行中にFHの無差別テロに巻き込まれて記憶を(ついでに四肢も)失って改造人間にされました! 無知で無垢で中身が空っぽです。
ロッキー : 今ではFHの都合の良い鉄砲玉として任務をこなす日々を送ってます。そんなロッキーに純恋ちゃんからアプローチがあって……一体どうなっちゃうんだ!?
ロッキー : シンドロームはブラックドッグ/ハヌマーン! 機械鎧であるプロメテウスを纏い、武器であるパンドラ(鎌)で敵をバッサバッサと切り倒していきます。
ロッキー : コードネームの"死を齎す王子スローター"はムシャちゃんのコードネームに意図的に寄せました。HOとしてどんな関係になっていくのか楽しみ!
ロッキー : 以上!
ロッキー : キャラシート
GM : 無にされた女の子のことを思うと涙を禁じ得ない、その子の分まで頑張ってほしいね……HOはこちら!

◆PC2用ハンドアウト◆
・ロイス:"破壊王女デストロイヤー"武者小路勇姫
・推奨感情:P:任意/N:任意
・ワークス/カヴァー:FH系ワークス/任意
あなたはアイドルを夢見るどこにでもいる少女だ。
ただひとつ、違うことがあるとすればオーヴァードであるということ。
とはいえ、それはこの夢を追いかける上ではさほど関係の無いことである……はずだった。
芸能事務所、ファム・ファタールが初の新人公募を行うことが世間を騒がせてからしばらく。
無事、一次選考を突破したあなたの目の前に社長・二条純恋が現れ、交渉を持ちかけた。

 

 
武者小路 勇姫 : UGNから地下アイドルが引き続き参戦だ! 破壊バトルしようぜ~~!(そういう話ではない)
ロッキー : 王女と王子のバトル、中々見られるものじゃないよ! すったもんだしようぜ!
GM : 肝心の勇姫はHOの文章にはいないが、どういうことなんでしょうね……そのへんはOPで明らかに!
 

 
GM : ということで次いきましょう! PC3お願いします
蹄啼 イバラ : はい!
 

 
蹄啼 イバラ : 蹄啼 イバラ。若き天才ヴァイオリニストです。
蹄啼 イバラ : 「ヒトの本質に迫った表現」を行なう事から、音楽界の至宝と評されています。
蹄啼 イバラ : もともとクラシック界で華々しい活躍をしていたのですが、何故か突然、ファムファタールに入りました。
蹄啼 イバラ : その理由は「至高の音楽」を探求する為……とされていますが、真偽不明です。
蹄啼 イバラ : また世界規模の総合楽器・音響機器メーカー『WANANAKICORPORATION』の令嬢でもあり、
蹄啼 イバラ : ファムファタには、実家から楽器や機材を提供している他、
蹄啼 イバラ : 自らが制作したオリジナル楽曲を気まぐれに提供してます。
蹄啼 イバラ : 人柄については、そうですね。
蹄啼 イバラ : 才能や家柄を驕らず、誰にでも分け隔てなく心優しい。
蹄啼 イバラ : 甘い声やルックスも、その柔和なイメージを強調していて、
蹄啼 イバラ : まるで造花のように綻びのない、完全無欠な才女です。
蹄啼 イバラ : 嫌いなものは虚偽や虚飾。まあ、好きなヒトの方が少ないので普通です。
蹄啼 イバラ : Dロイスは、遺産継承者。魔眼によって、ヒトの心象を”色彩"で見ることが出来ます。
蹄啼 イバラ : 声色から読み取った情報を、視覚情報に落とし込んでいる感じで、
蹄啼 イバラ : いっさい声が出せない相手の心象は読み取れません。
蹄啼 イバラ : なお戦闘では、範囲RCでスリップダメージのデバフを入れますよ。
蹄啼 イバラ : ヴァイオリニストの指は『演奏』のためにあるので、戦闘経験はほとんどありません。
蹄啼 イバラ : もちろん、殺人を犯した事もないので、荒事はみんなに頑張ってもらいますね。
蹄啼 イバラ : 以上です!
蹄啼 イバラ : キャラシート
GM : ほんとにぃ?? いや、こんな世界的なご令嬢が嘘をつくはずありませんよね。HOはこちら!

◆PC3用ハンドアウト◆
・ロイス:朝霧ユラ
・推奨感情:P:任意/N:任意
・ワークス/カヴァー:FH系ワークス/アイドル
朝霧ユラは別の事務所に所属する同年代のアイドルであり、あなたと同じトップアイドルの一員と言える存在だ。
あなたにとっては眼中になかったかもしれないが、飛びぬけた音楽的素養でアーティストとして高い評価を得ているあなたと彼女は周囲や世間からライバルとみなされて来た。
彼女自身も同じ才能を持つあなたに親近感を覚えたのか、デビューまもない頃から事あるごとにあなたに人懐こく話しかけて来た。
ある日、ファム・ファタールはあなたに対し、彼女に拷問を仕掛ける指示を下した。

GM : HOロイスに拷問を仕掛けるアイドル卓、史上初らしいです
蹄啼 イバラ : ふふ…たっぷり"可愛がって"あげますね…
GM : いまからどんなOPになるのか楽しみですね……GMも予想がつかない部分があるよ!
 

 
朝霧 ユラ : HOロイス、朝霧ユラはトップアイドルの一員。生身でファム・ファタールとやりあえる貴重な存在です。まあ、そんなんだから目を付けられてしまうんですけどね!!
蹄啼 イバラ : うう~ん、トップアイドルの説得力がある可愛さ……
朝霧 ユラ : おそらくファムファタストーリーラインのTier1アイドルなので……GMもプレッシャーを感じながら頑張ります!
 

 
GM : では最後! PC4お願いします!
多々良那 浅香 : えいやー!
 

 
多々良那 浅香 : FHはファム・ファタール、配信&アート系アイドル
コードネームは"↑W's UP↑"、多々良那浅香!
多々良那 浅香 : 両親を蒸発(物理)させた事件を発端に、自身が住まう世界をゲームだと認識するようになってしまったタイプの破綻者です!
元は消極的なゲーム大好き引きこもりオタクだったけど、それ以来完全に吹っ切れた!
多々良那 浅香 : 全ての事象を消化可能な"イベント"と捉えて突っ込んでいく行動力を獲得!何でも楽しく乗りこなせる多方面アーティストに進化した!
ただし、スポーツは別に好きじゃないよ。配信企画とかでやるならまぁ……
多々良那 浅香 : 配信の挨拶は「おはさか!」
どんなクソ深夜でも、彼女が起きたらそれが朝だぜ!
人気の企画はファムファタメンバーを呼んで一対一でお話する奴です!
多々良那 浅香 : ゲーム配信もちゃんと見ろ
多々良那 浅香 : 正確はお気楽適当で怠惰、後は大匙10杯くらいの癇癪持ち。
いつでもキレてるわけじゃないけど、抑圧に対して過剰にキレるぞ、気を付けろ!
普通に付き合う分にはちょっとヨゴレ感のある友達って感じで楽しいぞ!
多々良那 浅香 : シンドロームはエンジェルハイロゥ/ブラックドッグ!
突然クソデカメカに搭乗して光と電気で敵を焼き尽くすぜ!
多々良那 浅香 : 肉体改造をし過ぎて意志判定がマイナスなので暴走はおそらくします
多々良那 浅香 : 範囲遠距離なら任せろー!バリバリ!
多々良那 浅香 : キャラシート
多々良那 浅香 : 以上!
GM : 人生スカイリム系の最年長お姉さんだよ! ありがとう! HOはこちら!

◆PC4用ハンドアウト◆
・ロイス:羽塚えり
・推奨感情:P:任意/N:任意
・ワークス/カヴァー:FH系ワークス/アイドル
ファム・ファタールでアイドルをしながら個人でも動画配信サイトで活動するあなたは、
ファム・ファタール電脳支部に所属するバーチャルアイドル・羽塚えりといつものようにコラボ配信を行っていた。
特にトラブルなくゲーム実況などで視聴者を集めていたあなたたちだったが、えりの配信画面が操作ミスで突然切り替わってしまう。
なんと、画面に、彼女の素顔が……!?

多々良那 浅香 : なんて試練をくれたんだ
 

 
羽塚 えり : ファム・ファタール1期ではまだ始まりたてぐらいだった(うろ覚え)VTuber文化もすっかり世の中に浸透してきたので、このたび電脳支部が生えました。よろしくお願いします。
羽塚 えり : でも早速顔バレするらしいな
多々良那 浅香 : 泣いた
GM : のら○ゃっとルート、今からでもいけるか。そんな感じでよろしくお願いします!
多々良那 浅香 : お願いします!!!
GM : 自己紹介は以上ですね! 1期に負けず劣らず濃いメンバーが揃ってGMは嬉しすぎるよ……
GM : では、本編へと移ります!

Main play

Scene 01 愛と復讐のプリンセス

GM : 登場は真珠ちゃんです。判定からどうぞ!
飴家 真珠 : はーい
飴家 真珠 : 30+1d10(30+1D10) > 30+3[3] > 33

 

 
GM : 数年前、東京某所。
GM : 実験体として失敗作に終わったあなたは、スラム化した街の一角に破棄されていた。
GM : 着るものは汚れ、お腹は減り、手を差し伸べるものもない。
GM : このまま死を待つのか……そう思いながら道行く人を眺める。
GM : この地区は行き場のないオーヴァードや裏社会の人間が行き来する、法治国家の網から漏れた場所。
GM : 適者生存がオーヴァードの世界の摂理であり、みな今日を生きるのに精一杯で誰かを助ける余裕などないのだ。
江戸川 大吾 : ……いまあなたの目の前に立つ、買い物袋を抱えた大男も、そんな中のひとりだった。
 

 
江戸川 大吾 : 「廃棄されたチルドレンか……」
GM : 足を止めて、あなたを見る。
飴家 真珠 : 「…………」
飴家 真珠 : 座り込んだまま、かろうじて視線だけを上に向けて相手を見つめる。
 

 
江戸川 洋子 : 「どうしたエドガワー? 早く帰ってメシにしようぜ〜」
GM : 男の連れであろう少女が声を掛けるが、男はまるで聞いていないというふうに買い物袋を置いてあなたへと近寄る。
江戸川 大吾 : 「嬢ちゃん、立てるか? 」 屈んで手を差し伸べながら。
飴家 真珠 : 「……!」
飴家 真珠 : 手を差し出されたことに驚きながらも、反射的にその手を取ろうとして、
飴家 真珠 : 「…………っ」 
飴家 真珠 : 過去のトラウマからか怯えたように瞳を揺らし、自身の手を引っ込めてしまう。
江戸川 洋子 : 「ほらほら、怖がられてるぞ」
江戸川 大吾 : 「静かにしてろ……。大丈夫だ、獲って食おうなんてしないさ」
江戸川 大吾 : 「しかし……もしかして、話せないのか? 耳は聞こえてるか?」
GM : 流暢に手話で表現しながら、根気よくあなたに語りかける。
江戸川 大吾 : 「まあ、こう図体がデカいと仕方ないが……ほら、怖くない」 不器用な笑顔を作って。
飴家 真珠 : 「…………?」 困惑したように、相手の笑顔を見て
飴家 真珠 : その様子がおかしかったのか、ふふっ、と小さく息を吐いて笑ってしまう。
江戸川 大吾 : 「ふ……安心したか? 腹も減ってるだろう。大したもんは用意してやれないが、ウチに来るか?」 改めて手を差し伸べ。
飴家 真珠 : 「…………」 悩むように、差し出されたその手をじっと見つめて、
飴家 真珠 : “いいの?” と、相手の手のひらに指で文字をなぞる。その動作はゆっくりで、不安が滲み出ていた。
江戸川 大吾 : 「よし、来い。遠慮はいらん。5人も6人も変わらんさ」 返事の代わりに、優しく手を取ってあなたを起こし上げる。
飴家 真珠 : 「……!」 びっくりしながら起こされるが、足下がふらついて江戸川の体に寄り掛かり、
飴家 真珠 : 「………」 口を小さく開いて、
飴家 真珠 : “あ・り・が・と・う”────と、唇が動く。
江戸川 大吾 : 「……どういたしまして、嬢ちゃん」 あなたの身体を支えるようにして、肩を持って歩き始める。
江戸川 洋子 : 「――おいおい、また子ども拾うのか!?」
江戸川 洋子 : 「オレ、これ以上エンゲル係数上がるの嫌だぞ」
江戸川 大吾 : 「……しょうがねぇだろ。見つけちまったんだから」 バツが悪そうに。
江戸川 大吾 : 「親が見つかるまでだ。セルリーダーの決定なんだからとやかく言うな」
江戸川 洋子 : 「こういう時ばっかりFHのルールを持ち出しやがってー。誰が生活費稼いでると思ってんだよ?」
江戸川 洋子 : 「……でもまー、そういうところがエドガワーのいいところだから仕方ないなー」
江戸川 洋子 : 「いいか新入り、あたしはヨーコ、こいつはエドガワー。見た目は厳ついけど、お人よしが過ぎて落ちるところまで落ちぶれたどうしようもないヤブ医者だー」
江戸川 大吾 : 「……闇医者だが、腕までヤブになった覚えはないぞ。嬢ちゃん、名前とか、身分を証明出来るものはあるか?」
飴家 真珠 : 「…………」 ヨーコ、エドガワー…と、反復するように唇が動いて、
飴家 真珠 : 服のポケットの中を探すが、何も持ってはいない。なのでまた、江戸川の手を取って、
飴家 真珠 : “しんじゅ” と、指で文字をなぞる。
江戸川 大吾 : 「真珠か……いい名前だな」
飴家 真珠 : 「…………!?」 名前を褒められたことがあまりなかったので、照れたように顔を俯かせている
江戸川 洋子 : 「ふっ、エドガワーもそういうキザったらしいこと言うんだな~?」
江戸川 大吾 : 「黙れ。さっさと帰るぞ」
江戸川 洋子 : 「はいはーい」 この街では数少ない娯楽……ラジオ放送で流れる流行歌を鼻歌で奏でながら歩いて行く。
GM : ……その日から、あなたは彼らのセルの一員となった。
GM : リーダーの"ビッグE"こと江戸川医師のもとには、最終的にあなたを含め10人ものチルドレンが集まり、皆がそれぞれ問題を抱えていた。
GM : 手がないとか、脚がないとか、触った相手のレネゲイドを破壊してしまうとか、すぐ逆上して敵味方区別なく暴走するとか、医者のくせに仕事が不定期で大黒柱としては頼りないとか……。
GM : そういった面々の中で、あなたの「喋れない」というハンデはちょっとした個性のひとつに過ぎなかったし、セルはさながらひとつ屋根の下で家族のように過ごしていた。

GM : ――それから数年後。
GM : 江戸川のもとでの生活が始まってから、長い時間が経過した。
GM : 子供たちはみな、引き取り手が現れるまでという決まりで江戸川が世話をしていたものの、結局都合よく引き取り手が現れることはなく、ほとんどセルに残り家計を助けていた。
 

 
GM : いつものように、あなたたちは朝食を摂る。
飴家 真珠 : 「…………」 何故か席につきながらも料理に手をつけず、朝食を摂る皆をじーっと眺めている。
江戸川 大吾 : 「いただきます……どうした真珠。食べないのか?」
飴家 真珠 : 「…………」 江戸川に顔を向けて
飴家 真珠 : [パパ おいしい?] と、顔のすぐそばにピンク色の光の文字が現れる。
飴家 真珠 : 食卓に並ぶのは焼き魚やみそ汁、サラダに卵焼きなど、全て真珠が作った料理だった。
江戸川 大吾 : 「……ああ、また腕を上げたな」
飴家 真珠 : [ほんと? うれしい!] 文字が弾むように輝いて
飴家 真珠 : [じゃあ、いっぱいたべてね]
飴家 真珠 : そして、江戸川の皿にある卵焼きを箸で摘まむと、
飴家 真珠 : [はい あーん] 楽し気に、卵焼きを江戸川の口元に運ぼうとする 
江戸川 大吾 : 「お、おう……ありがとうな……」 このセルでは繰り返された光景だが、さすがに恥ずかしいのかぎこちなく食べさせられる。
飴家 真珠 : 「…………」 にこにこと満足気に笑って
飴家 真珠 : [よーこちゃんも あーん] 今度は洋子にも同じことをしようとしてくる
江戸川 洋子 : 「お、オレもか~? はい、あーん」 ぱく、と躊躇なくおいしそうに食べる。
飴家 真珠 : [おいし?] にこにこしながら聞く
江戸川 洋子 : 「うん、相変わらずウマいぞー! さすが真珠だな~」 上機嫌でもぐもぐ食べながら返事をする。
飴家 真珠 : [えへへ やったあ] 両手を笑顔の頬に当てながら
飴家 真珠 : [おかわりあるから いっぱいたべてね!] 嬉しそうにそう文字をキラキラ輝かせる。真珠にとって自分の料理が一番の愛情表現だった。
江戸川 大吾 : 「真珠は本当に料理が好きなんだな」
江戸川 大吾 : 「お前が大人になったら、飲食店を開いてみる……なんてのも良いのかもしれないな」
飴家 真珠 : 「…………」 言われたことを想像しているのか、視線を上に泳がせてから
飴家 真珠 : [パパはそのほうがうれしい?] 首をこてんと傾げて
江戸川 大吾 : 「あ? そうだな、俺は……お前が元気にしてくれればなんでもいい」
江戸川 大吾 : 「だが、得意なものを生かせればいろいろ未来の選択肢が広がるだろう。その中のひとつとして……」
江戸川 洋子 : 「相変わらず堅苦しいな~」 横からヤジを入れるように
江戸川 大吾 : 「おい、俺はだな!?」 これもいつものやりとりである。
飴家 真珠 : 両手で口元を隠しながら、その様子を見てくすくすと笑っている
飴家 真珠 : [でもパパのまじめなとこ わたしすきだよ] ふわりと光の文字を煌めかせて、
飴家 真珠 : [しょうらいのこと ちゃんとかんがえとくね でも……]
飴家 真珠 : [いまは みんなとこうしてるのが いちばんしあわせだから]
飴家 真珠 : そう穏やかに微笑んで見せる。
江戸川 大吾 : 「真珠……ああ。そうだな。今は、それでいいだろう」 にこやかに
江戸川 洋子 : 「ふふ、相変わらず真珠には甘いな~?」
GM : そうして、いつものように朝食は進んで行く。
江戸川 洋子 : 「〜〜〜♪」
GM : 改めて、あなたの隣で少し前の流行歌を口ずさみながら席に着くのは、このセルでいちばん古株のチルドレンである江戸川洋子。
GM : 江戸川、といっても便宜上そう名乗っているだけでセルリーダーである江戸川の実子ではない。拾われた時に名前が無かったのでそうなったらしい。
GM : 金を稼ぐのに手段を選ばないなど、FHらしい人物ではあるが、こうして歳相応にアイドルポップを好む一面があなたには印象的だろう。
江戸川 大吾 : 「ああ、その曲……」
江戸川 洋子 : 「〜♪ お、知ってんのかエドガワー?」
江戸川 大吾 : 「アレだ……ええと、 "ゆら"ってアイドルの曲だろう」
江戸川 洋子 : 「お、せーかーい。珍しいなー、すっかりオッサンの江戸川がこんな若い子の曲知ってるなんて」
江戸川 大吾 : 「いやお前……馬鹿にするなよ? トップアイドルの歌くらいニュース見てたら入ってくるんだから」
GM : そんないつものやりとりから、江戸川が思い出したように言う。
江戸川 大吾 : 「そうだ、今日は久々に手術があるから手術室には入るなよ」
江戸川 大吾 : 「珍しく大口の依頼だから、秘密保持契約とかいろいろあるんだ」
江戸川 洋子 : 「大口〜? 大口ってどのくらいだ?」
江戸川 大吾 : 「あんまり生々しい話はしたくないが……お前ら全員、大学に行かせられるくらいはあるかもな」
江戸川 洋子 : 「マジ〜!? すっげーじゃん! その金を種銭にして霊感商法で10倍にしようぜ!」
江戸川 大吾 : 「真っ当な運用をしろ真っ当な……とにかく、そういうわけだから邪魔するんじゃないぞ」
江戸川 大吾 : 「さて、ごちそうさん。今日も美味しかったぞ、真珠」
飴家 真珠 : 「っ!」 あまりの大金の話に驚き、目を大きくしていたが名前を呼ばれてハッとする
飴家 真珠 : [うん おそまつさまでした!]
飴家 真珠 : 「しゅじゅつがんばってね パパ」 文字を花火のように弾けさせ、笑顔で応援する
江戸川 大吾 : 背中越しに手を振り、その応援に答える。
GM : …………。
GM : ……そこから何があったのか、はっきりとは思い出せない。
GM : 確かなことはあの日、あなたを遺してセルのメンバーは全滅してしまったということだ。
GM : 微かに残るのは、セルを襲ったと言われるオーヴァード、"殺戮人形"にやられたときの痛みの記憶。
GM : そして、血だまりの海に沈む、大切な家族たちの凄惨な姿……それが目に焼き付いて、今も離れない。
GM : そこからどうやって助かったのかも、定かではない。
GM : 気づいたら病院に運ばれ、一命は取り留めたものの、身体の傷以上に心の傷が深く残っていた。

 

 
GM : ……退院したあなたは、僅かな貯蓄を切り崩してセルに拾われる前と同じように当てもなく街を彷徨う。
GM : あの頃より成長したとはいえ、壊滅したセルの残党を好き好んで登用しようというセルも無い。
飴家 真珠 : 「…………」
飴家 真珠 : ふらふらと、力のない足取りで歩き続ける。
飴家 真珠 : セルに来てから得た笑顔も消え、ただ虚ろな目で街を見渡すばかり。
飴家 真珠 : だが、事件から数ヵ月経った今でも、“殺戮人形”の行方も手掛かりも一切掴めていない。
飴家 真珠 : 「…………」
飴家 真珠 : 「……………………」
飴家 真珠 : 「…………………………………………」
飴家 真珠 : 当てもなく街を彷徨い歩くのにも疲れてしまったらしい。
飴家 真珠 : 真珠は道の片隅に、ぺたんと座り込んでしまう。
飴家 真珠 : そして、僅かに唇を震えさせ、
飴家 真珠 : “パパ”……と響かない声で呼びながら、静かに涙を流し始めていた。
GM : ……力尽き、今は届かない人の名をつぶやくあなたに、ひとりの男が声を掛けた。
 

 
泊里 零一郎 : 「あーあー……君、ちょっといいかな」
飴家 真珠 : 「……?」 涙で潤んだ目で見上げる
泊里 零一郎 : 「おっと……ああ……ええと……」 その真面目そうな男は、あなたの様子を見て少し考えながら
泊里 零一郎 : 「その、大丈夫だ。身振りで返事してくれれば。僕は怪しいものではない……と胸を張って言えないのが心苦しいところだが」
泊里 零一郎 : 「僕は、とある芸能事務所でマネージャーをやっているものだ」
泊里 零一郎 : 男は名刺を差し出す。
泊里 零一郎 : そこには「芸能事務所ファム・ファタール プロデューサー 泊里零一郎」と書かれていた。
飴家 真珠 : 「……!」 名刺を受け取って見つめる。ファム・ファタールのことは当然知っており、潤んだ目が揺れる。
GM : ファム・ファタール――FHでありながら芸能事務所を運営する異色のセル。洋子がよく動画や楽曲を視聴していたのを覚えているだろう。
泊里 零一郎 : 「……戸惑っているかな。急な話だからね、無理もない」 あなたを落ち着かせるように、できるだけ穏やかな表情・声で。
泊里 零一郎 : 「いま、ファム・ファタールはちょうど新人を募集していてね。応募すると言ってくれれば、僕の権限で君を推薦することも出来る……」
泊里 零一郎 : 「君……もともとFHの人間だろう?」 小声で、周囲に聞こえないように。
飴家 真珠 : 「……!?」
飴家 真珠 : 慌てて、無理矢理手の甲で涙を拭う。
飴家 真珠 : 「…………」 ジッと、相手を見つめる。どうしてそれを知っているのかと警戒している目だ。
泊里 零一郎 : 「け、警戒されているか……。無理もないな」
泊里 零一郎 : 「ファム・ファタールはFHの重要な情報部門。すまないが、君のこともある程度調べはついている」
泊里 零一郎 : 「その上で……君のアイドルとしての才能を買いたい」
泊里 零一郎 : 「身寄りのないFHチルドレンに、うちほど好条件を出せるところはなかなかないと思う。もし、お金や待遇以外に希望……そうだね、FHらしく『欲望』と言おうか」
泊里 零一郎 : 「そういった物があれば、可能な限りバックアップしよう。事務所で話だけでも、どうだろうか」
飴家 真珠 : 「…………」 じーっと相手の目を見つめて
飴家 真珠 : ポケットから、メモ帳とペンを取り出す。
飴家 真珠 : “分かりました。話をするだけなら” と、綺麗な文字で書き、相手に見せる。
泊里 零一郎 : 「……ありがとう」 その答えを聞き、どこかほっとしたように肩の力を抜く。
泊里 零一郎 : 「では、行こうか。ファム・ファタールの子たちは……やっぱりFHだから、みんな世間でいう”良い子”ではないけれど……僕がしっかりフォローするから怖がらなくて大丈夫だ」
泊里 零一郎 : 「……気が早すぎるかな。まずは話。それからだね」 身体には触れないように、でもさりげなく、あなたをやさしくエスコートする。
飴家 真珠 : 「…………」 こくんと頷いて、立ち上がる
飴家 真珠 : そのまま泊里についていきましょうか…!
GM : こんな怪しい大人2連続に本当にありがとう……! では、シーンを締めます。
飴家 真珠 : 言われてみれば確かに怪しい大人二連続だよ! 了解!
飴家 真珠 : あとそうだ、死亡してしまったしショックも受けてるし、ビッグEのロイスをタイタスに変えててもいいかな?
GM : い、いいよぉぉ!(自分でダメージを受けるGM)
飴家 真珠 : 自分でダメージを受けとる!? では変えさせてもらいますね…感情はそのままで…
system : [ 飴家 真珠 ] ロイス : 3 → 2

GM : 家族を失い傷心のあなたの前に舞い降りた、予想外のチャンス。困惑しながらも、彼についていくことに決めた。
GM : この後どのような展開が待ち受けているのだろうか。そして、自分はどうすればよいのだろうか? いまは考える元気もないかもしれない。
GM : それでも、現実は残酷だ。世界は回り、物語は進んで行く……。

Scene 02 王子の旅立ち?

GM : ロッキーのOPです。登場おねがい!
ロッキー : 42+1d10(42+1D10) > 42+1[1] > 43
 

 
GM : 多数の人気アイドルを地上波へ送り込み、いまや芸能界を席巻していると言っても過言ではない事務所にしてFHセル、ファム・ファタール。
GM : そのファム・ファタールが新たなアイドルの公募を始めたという情報が公開されたのが先月のことだ。
GM : この情報は、界隈に大いなる衝撃をもたらした。
GM : ファム・ファタールといえば、設立から現在までタレントの公募を行っていないことでも知られる事務所であり、それ故にアイドル志望の女子たちはいままで所属したくても運営からのスカウトを待ち続けるしか無かったのである。
GM : 裏社会では、これはライバルであるUGNプロの台頭を受けて事務所の変革を目指している……など小難しい情報が飛び交っているが、そんなことはどうでもいい。
GM : あなたは履歴書を送り、その時が来るのを待ちながらも、いつものように依頼をこなしていた。
 

 
ロッキー : 癖毛のある紫の髪を靡かせながら、一人の少女が踊るようにして裏路地から出てくる。
ロッキー : 「ふん、ふんふふ~ん……♪」 上機嫌にステップを踏みながら、ハミングを奏でる。もっとも、その顔には血糊がいくらか付着しているのだが……
ロッキー : 「実に、イイ夜だ! なんたって、今日はいつもよりと~っても早く頼まれごとをこなしてしまったからね」
ロッキー : 「これは悪の王子としての格も上がっているという証拠だよ! そうに違いない、うんうんっ」
ロッキー : そんなやや大きめの独り言を口にしているせいか、通行人からは冷ややかな目を向けられている。本人は気にもしていないようだが……。
ロッキー : 「格といえば……」ふと立ち止まって、空を見つめる。
ロッキー : 「そろそろ届くんじゃないかな? 僕サマへの招待状が!」履歴書の返事のことらを気にしていたらしい
ロッキー : 「ふふふ、なんて言ったって世話係研究員に手伝ってもらった(ほぼ代筆)渾身のリレキショ?なんだ……」
ロッキー : 「きっと目に止まること間違いなし、さ!」 都市の空に浮かぶ、僅かな星に手を伸ばし、握りつぶす
ロッキー : 「そもそも、世界が僕サマのことを放っておくワケがないからねぇ」うんうん、と一人納得して
 

 
二条 純恋 : 「ずいぶん上機嫌ね、“死を齎す王子スローター”さん?」くす、と笑いながら背後からあなたに話しかける。
ロッキー : 「うん?」 その声に振り返り、訝しげながらに謎の女性を見つめる
ロッキー : 「……やあやあ! ご機嫌ようお姉さん、僕のイミョウコードネームを知っているということは、世話係たちのお知り合いかな?」
二条 純恋 : 「あら、私のことをご存じない? うちに応募してくれたのだからどこかでは目に入っていると思うけれど……」 頬杖を突きながら考えるふりをして。
ロッキー : 「応募、僕サマが知っている……」むむ、と腕を組んで……
ロッキー : 「ああ!」パン、と手を合わせて
ロッキー : 「この前に応募ハガキを出したアニメヴィラン集のBD特典を持ってきてくれたのかい!」わぁ、と幼い子供のような笑顔を浮かべ……
ロッキー : 「……もしくは例のアイドルの、かな?」コロリと、鋭い目つきを浮かべる表情に
二条 純恋 : 「あら、フラフラとしているかと思えばそういう表情もできるのね。悪くないわ」
ロッキー : 「お褒めに預かりコウエイさ!」
ロッキー : 「……で、結局のところどっちなんだい? キミは配達員、それとも招待状をくれる王女様?」
二条 純恋 : 「口がお上手ね。あらためて、私はこういうものよ」 あなたに名刺を手渡す。
二条 純恋 : そこには「芸能事務所ファム・ファタール 社長 二条純恋」と書かれていた。
ロッキー : 「ふむ……」名刺を受け取り、ジッと目を凝らす
ロッキー : 「げーのー、じむしょ……ファム・ファタール。しゃちょー……」ふりがなの部分を口に出して読む。深刻な記憶喪失で識字がおざなりだ。
ロッキー : 「……しゃちょー、聞いたことがある! 王様ぐらい偉い人!」おお、と目を丸くする
ロッキー : 「と、言う事は……直々に来てくれたんだ。僕サマは選ばれた、ってことで良いのかな?」
二条 純恋 : 「……これはレッスンよりも一般教養から始めたほうがよさそうかしら? まあ、お仕事ができるなら構わないわ」
二条 純恋 : 「とにかく、その勘は半分当たりといったところね」
ロッキー : 「(いっぱんきょーよー……?)」「む、半分とはどういうことだい。僕サマはアイドルのアイの部分をやるってことかい?」
二条 純恋 : 「面白い発想だけれど、違うわ」
二条 純恋 : 「ファム・ファタールの公募に応募してくれた人数は、全国でおよそ1万人。それに対して合格の椅子は2つ……」
二条 純恋 : 「そのうちのひとつ、あなたにあげてもいい。ただし、私がいまから言う仕事を引き受けてくれたらね」
ロッキー : 「……その仕事とやら、聞こうじゃあないか」無垢で貪欲、それが彼女だ。純恋の提案した餌にまんまと食いつく
二条 純恋 : 「話が早くて助かるわ」
二条 純恋 : 「といっても、そんなに難しい話じゃないわ。この子をちょっと痛い目に合わせて欲しいの」
GM : 純恋は一枚の写真をあなたに見せる。
 

 
武者小路 勇姫 : 切り揃えられたメッシュ入りのボブカットが印象的な、中性的な魅力を持つ女性がそこに映っている。
ロッキー : 「ほ~う、中々にイケてるじゃあないか。それで、誰なんだいこの子は?」食い入るように写真を見つめる
二条 純恋 : 「UGNプロダクションって知ってるかしら?」
ロッキー : 「ふふ、しらない」堂々と無知を披露
二条 純恋 : 「……その名の通り、UGN傘下の芸能プロダクションよ」 もうツッコまないらしい
二条 純恋 : 「そこに所属するライブアイドルグループ……いわゆる地下ドルというやつね。『Re:try』のメンバー、武者小路勇姫よ。正体はオーヴァードで、コードネームは"破壊王女デストロイヤー"」
ロッキー : 「"破壊王女"! おお、なんとも物々しい名だ!」興味をそそられているようだ
ロッキー : 「……それで話を聞く限り、つまるところ……アレということだな」指を空でくるくると回しながら、頭の中で考えをまとめる
ロッキー : 「我々に歯向かわない様に、今の内に痛い目をみせてシツケをする……と言ったところかな?」
二条 純恋 : 「わかってるじゃない」
二条 純恋 : 「アイドルとしてモノにならないようなら放っておいてもよかったんだけれど、さすが相良さんね。彼女たちの影響力が無視できないところまで来ているの」
ロッキー : 「その相良だかは知らないけど、もう一つ質問をいいかい?」額に人差し指を当て、考える素振り
二条 純恋 : 「何かしら?」
ロッキー : 「なぜ彼女なんだい? メンバーは他にいるだろうに、ピンポイントで狙うということは何かしら、こう……」
ロッキー : 「……ケイカイすべき何かを備えているのかい?」うーむと唸って
ロッキー : 「ああ、なに。ヨワゴシになっているワケじゃあないさ! もし不意打ちで奥の手を喰らって負ける、なんて恰好悪いからね!」
二条 純恋 : 「ああ、そういうことなら心配ないわ」
二条 純恋 : 「理由は単純、彼女がいちばん実戦経験が浅く、狙いやすいからよ」
二条 純恋 : 「もちろん、それだけが理由ではないけれど色々な事情からほかのメンバー……というよりも、一般的なUGNエージェントより与しやすい相手であることは間違いないわ」
ロッキー : 「ふむふむ、つまりは武者小路くんが脅威ではなく……グループそのものであるから、手を打つと……」自分なりに考えを整理して
ロッキー : 「……イイだろう! その王女の膝を折り、我らのイコウ?を知らしめようじゃあないか!」ふんす、と胸を張って
二条 純恋 : 「ふふ、頼もしいわね」
二条 純恋 : 「ではよろしくね。詳しいお話はまた後日、事務所でしましょう」
ロッキー : 「任せたまえ! 悪の王子たる僕サマを阻むものはないのさ!」
ロッキー : 「では、また会おう! あっはっはっはっ!」 高笑いをあげて、純恋に背を向ける
ロッキー : ……あの二条純恋から実質的な合格通知を受けたあの時、実にイイ気分だった。まるで狭い世界が一気に広げられたようなワクワクとした胸の高鳴りが今でも止まらない。
ロッキー : 上機嫌さを隠しきれないステップで、曲がりくねった裏路地を進む。星々の光や、街灯さえ届かない暗闇の路地にポツンと備わった鉄サビだらけのドアの前で足を止めた。
ロッキー : 「僕サマのお帰りだ~!」
ロッキー : ドアを潜り、地下へと向かう階段を下りていく。下った先に徐々に見えてくるのは何に使うのかさえ知り得ない、物々しく整列する機械の群れ。
ロッキー : ぽつぽつと点在する研究者たちは、上機嫌なロッキーに声をかけることも、視界の端にさえ捉えることはない。ただの環境音か、それ以下のモノと思われているのだろうか。
ロッキー : やがて辿り着くのは、物々しさから切り離された「白」で囲まれた空間。精神病患者が閉じ込められるような、柔らかな材質で覆われた部屋が彼女の部屋だ。
ロッキー : 「今日はとてもイイ日だった! 僕サマが世界に君臨する日は近いぞ!」
ロッキー : どさっ。使い込まれたマットレスへ、玉座に座るかのように腰掛ける。
ロッキー : ここが彼女の小さな王国。治めるべき民も、寄り添う臣下すら存在しない空の玉座。あるのは使い古されたテレビと、お気に入りのDVDだけ。後は寝具ぐらいだ。
ロッキー : そんな彼女がこれから歩み出す世界が、どれほど彩に満ちて、波乱万丈の過酷な世界かは……まだ、彼女の知る所ではない。
ロッキー : 「ああ、たのしみだ。これからもきっとイイ事だらけだぞ!」
ロッキー : これから踏みにじる数多の出来事に気を裂くこともなく、彼女はただ笑っていた。

Scene 03 希望と絶望のアイドル

GM : 蹄啼イバラのOPです。登場おねがいします!
蹄啼 イバラ : 39+1d10(39+1D10) > 39+4[4] > 43
 

 

 
GM : 出会いは数年前。あなたがアイドルに転身して間もない頃に遡る。
 

 
朝霧 ユラ : 「……あ、蹄啼イバラ」
GM : 都内某局の休憩スペースでたまたま顔を合わせた。今思えばありふれた、それが、のちの煌めく一等星、朝霧ユラとの出会いだった。
蹄啼 イバラ : 「あら、初めまして~」
蹄啼 イバラ : 「ええっと、貴女は……」恰好からして、同じアイドルだろうか。記憶が正しければ、初めて見る顔だと思う。
朝霧 ユラ : 「まあ知らないよね~。朝霧。朝霧ユラ。向かい、座っていい?」
蹄啼 イバラ : 「朝霧さん? ええ、もちろんどうぞ~?」やはり知らない名だ。優雅な所作で、着席を促す。
朝霧 ユラ : 「ん、じゃ、遠慮なく」 その所作を見るとこちらも少し緊張気味に、丁寧に椅子を引いて座る。
蹄啼 イバラ : 「……」緊張を感じ取ったからか、思案するような仕草を見せてから
蹄啼 イバラ : 「不勉強なもので知らなかったのですが、朝霧さんもわたくしと同じアイドル……ですよね? デビューからどれくらいなのですか?」
朝霧 ユラ : 「あー、いいっていいって。テレビも最近出始めたし知らないのがフツーだから。えーっと……CD初めて出してからは半年くらいかな。それまでは、色々と」
蹄啼 イバラ : 「半年……それでは、この業界では貴女のほうが先輩に当たりますね?」
蹄啼 イバラ : 音楽界や芸能界という括りでは、蹄啼イバラのほうが圧倒的に古株。
蹄啼 イバラ : なにしろ、小学一年生の時分から「天才ヴァイオリニスト」としてメディアに引っ張りだこだった。
蹄啼 イバラ : ────とはいえ。
蹄啼 イバラ : 蹄啼イバラがアイドル業界に足を踏み入れたのは、つい先月のコト。
蹄啼 イバラ : アイドルとしては、まだ駆け出しの新人だ。
蹄啼 イバラ : 「であれば、緊張する必要はありません。芸能界では年功序列が基本ルールでしょう?」柔らかく微笑んで
朝霧 ユラ : 「ふふ、そっか。じゃあ楽にさせてもらうね」
GM : 肩の力を抜いて、カロリーメイトを口に運んでむぐむぐと頬張る。
蹄啼 イバラ : 「……そのブロック状のものは?」
朝霧 ユラ : 「知らないの!?」
蹄啼 イバラ : 「ええ、どこかで見たことがあるような気はするのですが~……」困ったように笑う。どうにも世俗のことには疎い。
朝霧 ユラ : 「おいおい、さっきあんたが収録してた番組のスポンサーだろ……」
蹄啼 イバラ : 「スポンサー、というと製薬会社の……このような食品も作っているのですね……」興味深そうに観察する。
朝霧 ユラ : 「さては買い物とか自分でしないタイプか……ウチの事務所にもたまにいるわ」
蹄啼 イバラ : 「ええ……恥ずかしながら、買い物は執事やメイドがすべて行なっているもので……」
朝霧 ユラ : 「執事?? メイド???」 理解が及ばないらしい
朝霧 ユラ : 「いるところにはいるんだなぁ……そういうの」
蹄啼 イバラ : 「……蹄啼イバラは普通ではない、そういうお話でしょうか?」ふむ、と首を傾げて。
朝霧 ユラ : 「え。いや、そう言いたいわけじゃないけど……」
朝霧 ユラ : 「というか、あれだ、そういう話をしようと思ってたわけじゃなく……!」 話を変えようとする。
蹄啼 イバラ : 「ふふ、気にしていませんよ。わたくしはわたくしが普通ではない、と自覚していますし~」
蹄啼 イバラ : 「……さておき、どういう話をしようと? 遠慮せずになんなりと聞いてもらって構いませんよ~?」
朝霧 ユラ : 「そうやって改めて聞かれると……はぁ……」 俯いてため息をつく。
朝霧 ユラ : 「……あんたの曲聴いたよ」
朝霧 ユラ : 「なんか、アイドルソングなのに真に迫ってくるっていうの? 珍しくていいなと思って、いっぺん話してみたかったんだ」 ちょっと目を逸らしながら言う。
蹄啼 イバラ : 「あら、ありがとうございます~」そう言ってもらえるのは、純粋に嬉しい。
朝霧 ユラ : 「それでどんな人かなと思ったら、こうでさ……」
朝霧 ユラ : 「さらっと言おうと思ってたのに、恥ずかしいんだよ、ペースが全部持って行かれる!」
蹄啼 イバラ : 「ふふ、そのつもりはなかったのですが」
蹄啼 イバラ : 「おかげで朝霧さんの可愛らしい表情が見られたので、結果オーライとしましょうか」口元に手を当て、くすくすと笑う。
朝霧 ユラ : 「な……、ま、ったくもう……」 目を逸らしたら負けな気がして、うつむき加減で顔を赤くしながら睨みつけるように見ている。
蹄啼 イバラ : その視線をさらりと流すと、ぱんと胸の前で手を合わせる。
蹄啼 イバラ : 「ああ、実はわたくしからも一つ、アイドルの先達である貴女と話したいことが────」
蹄啼 イバラ : 「いえ、尋ねたいことがあるのですが、よろしいでしょうか~」
朝霧 ユラ : 「あんたから、あたしに? いいけど」
蹄啼 イバラ : 「そう構えずとも、意識調査アンケートのようなものです」
蹄啼 イバラ : 「貴女はきっと、何度か答えた経験があるでしょう」ありきたりな質問です、と。
蹄啼 イバラ : 「……朝霧さんはなぜ、アイドルになろうと思ったのですか~?」
蹄啼 イバラ : 「そう構えずとも、貴女はきっと答えた経験があるでしょう」ありきたりな質問です、と。
蹄啼 イバラ : 「朝霧さんはどうして、アイドルになったのですか?」
朝霧 ユラ : 「ああ、どうしてアイドルに……」
朝霧 ユラ : 「……」
朝霧 ユラ : 「……なってほしいって言われたから、かな」
蹄啼 イバラ : 「なってほしい? どういう事でしょう?」予想していなかった答えに、首を傾げる。
朝霧 ユラ : 「どういう事も何も、よくある話でしょ」
朝霧 ユラ : 「ほら『ユラはママの希望なんだからね』ってやつ」
蹄啼 イバラ : 「嗚呼、なるほど……」
蹄啼 イバラ : それなら、イバラにも共感できた。そもそも音楽を始めたのは、父の命令だったからだ。
朝霧 ユラ : 「最近は珍しいみたいけどね。ウチは結構その……前時代的な家っていうか……」 言葉を濁す
朝霧 ユラ : 「公務員になってとか、医者になってとか……それがあたしの場合はたまたまアイドルだった。きっかけはそれだけだよ」
朝霧 ユラ : 「……今は、たくさんの人に曲を聞いて貰えるのが楽しいとか、あるけどね」
蹄啼 イバラ : 「たくさんの人に曲を聞いて貰えるのが、楽しいですか……?」
朝霧 ユラ : 「……そういうトーンで返されると自信なくなるなぁ」
朝霧 ユラ : 「楽しいし、嬉しいよ。音楽でいろんなことを表現できて、それを聞いた人がいろんな解釈をしたりして――」
朝霧 ユラ : 最初はダウナー気味のトーンだったが、いざ話し始めると、ぺらぺらと楽しそうにライブでの出来事を語り始める……。
朝霧 ユラ : 「……でさー、あたしもギター持ってライブに出たいわけよ。でもプロデューサーがダメって言うんだ」
朝霧 ユラ : 「なんでって聞いたら、なんて言ったと思う?」
蹄啼 イバラ : 「うう~ん、満足に演奏できないギターなんて耳障りなだけ……などでしょうか~……?」
朝霧 ユラ : 「ヴッ、辛辣ゥ……」
朝霧 ユラ : 「でも、正解はもっとひどいかも」
蹄啼 イバラ : 「これよりもっと……酷い方を想定したつもりだったのですが~……」
朝霧 ユラ : 「まあ、蹄啼には思いつかないくらい低級かな……」
朝霧 ユラ : 「ギター背負うと、おへそが見えなくなるからダメなんだって」
蹄啼 イバラ : 「……おへそが? どういう意味です?」サウンドには影響がないと思うのですが、と首を傾げる。
朝霧 ユラ : 「……ね、バカじゃないって思うよね~」 あえて説明はしない。
蹄啼 イバラ : 「ふむ……まあ、アイドルというのは歌・踊り・舞台演出が織り成す総合芸術ですから……」
蹄啼 イバラ : 「そうした兼ね合いで、ギターは似つかわしくないと判断されたのかもしれませんね……?」
朝霧 ユラ : 「無敵かお前? まあ……そうなのかもね。やっぱ売れなきゃ仕方ないから」
蹄啼 イバラ : 「売れなきゃ仕方ない……なるほど……」
蹄啼 イバラ : 「わたくしとしては、演奏はやはり生に限ると思っていますし、何事もチャレンジ精神が大事だと考えていますから、朝霧さんの考えを支持したいですが……」
蹄啼 イバラ : 「それが事務所の方針なら、仕方ないのかもしれませんね~……」
朝霧 ユラ : 「そっちの事務所は結構自由にやらせてくれんの? やっぱ最大手はいいなー……って、やば、もうこんな時間」
蹄啼 イバラ : 「ついつい、話し込んでしまいましたね」微笑んで
朝霧 ユラ : 「ん、連絡先教えてよ。いろいろ話したいことあるし」
朝霧 ユラ : 型落ちのスマホを取り出して、定番SNSアプリを開く。
蹄啼 イバラ : 「ええ、もちろん構いませんが~……」と最新のスマホを取り出して、
蹄啼 イバラ : 「あ、申し訳ありません……アプリのダウンロードが必要なのですね……」とSNSアプリを入れる。多忙なイバラには、これまで必要なかったのだ。
朝霧 ユラ : 「あー、あ、うん」 こいつマジか、という目で見ている。
蹄啼 イバラ : 「……と、インストールできました」
蹄啼 イバラ : 「連絡先交換のためには~……ええ~と、スマホを振ればいいのですね……?」アプリ画面をじっと見つめ
朝霧 ユラ : 「ね、便利だよねー」 連絡先が入ったのを確認すると、ニコっと笑顔で。
蹄啼 イバラ : "友達"の欄に「朝霧ユラ」の名前が入っている事を確認して、蹄啼イバラは目を細める。
蹄啼 イバラ : 「……ふふ、わたくしのお友達第一号です♪」愉しそうに笑って
朝霧 ユラ : 「……!」
朝霧 ユラ : 「そ、そう……あたしも芸能界の友達って初めてかも」
朝霧 ユラ : 「へへ。じゃ、また!」
蹄啼 イバラ : 「ええ、また今度~」ユラの背中に手を振る
GM : 普通と言えば普通、でも本人たちにとってはそうではないかもしれない。それがあなたたちの出会いだった。
 

 
GM : ――幼い頃から音楽やダンスで英才教育を受けた彼女は徐々にメディア露出を増やし始めていたものの、当時はまだ「与えられた曲を歌うだけ」という感じで。
GM : 楽器の演奏ができる以外はあなたにとって特に目の引くところのないアイドルだったかもしれない。
GM : しかし、その頃を期に彼女は急激に実力と人気を伸ばしていく。
GM : いつしか、世界的ヴァイオリニストから転身し、彗星のように音楽シーンに現れたあなたと並び称されるほどに。
GM : 世間からは"最強・最後のソロアイドル"なんて異名が付くほどに、彼女は成長していった。
GM : ――そして、その成長ぶりをファム・ファタールが警戒するのも、無理からぬことであった。

 

 
GM : ――数年後、都内某局。
GM : あなたは新しく始まる番組の打ち合わせで局を訪れていた。
GM : ……偶然だが、スタジオではユラがゲスト出演中するグルメ番組の撮影が終わろうとしていたところだった。
司会の芸人 : 「ユラちゃん、お疲れ様~。今回も良かったよ。いや、来月は武道館ライブだって? 凄いよねー」
朝霧 ユラ : 「あはは、ありがとうございます。って言っても、単独じゃなくて事務所のみんなで合同ライブですけどね」
司会の芸人の相方 : 「そんなことないっしょ。音楽でメジャーデビューまでこぎつけても、武道館で歌えない歌手が世の中ほとんどなんだからさ」
司会の芸人 : 「しかし、初めて番組出たときはまだあどけない中学生だったのにすっかり大人になってね。ことし? 来年? 高校も卒業でしょ? 進路とかもう考えてるの?」
朝霧 ユラ : 「え、ぁ、いやー……それは」
司会の芸人の相方 : 「おいおい……お前さすがにそれは気持ち悪いだろ。昨今コンプラも厳しくなってんだから気をつけろよ?」
司会の芸人 : 「おっと、つい親戚のオジサンみたいなことを……プライベートなことだもんね。失礼失礼」
朝霧 ユラ : 「あはは、いや、大丈夫ですよー。すみません、もう時間なんで行きます。また番組呼んでくださいね」
GM : そんな会話を交わしてから、少し青い顔をしながらスタジオから出てくる彼女と出くわした。
蹄啼 イバラ : 「……あら、朝霧さん? こんにちは、奇遇ですね~?」
朝霧 ユラ : 「ぁー、蹄啼……久しぶり。珍しいね、打ち合わせか何か?」
蹄啼 イバラ : 「少々、音楽番組の打ち合わせがありまして~」バラエティー番組には、ほとんど出ない。
蹄啼 イバラ : 「……そんなことより、大丈夫ですか? 顔色が優れないようですけど~?」
朝霧 ユラ : 「さっき収録で家系ラーメンと唐揚げ食べてきて……ちょっと吐きそうかも」
蹄啼 イバラ : 「ああ、グルメ番組……」出演オファーはすべて断っている類の番組だ。
蹄啼 イバラ : そもそも、家系ラーメンとは何だろうか。ヴィジュアル系とか、そういう括りがラーメンにも?と首を傾げる。
朝霧 ユラ : 「小さい頃から脂っこいもの禁止されてきたから、受け付けないんだよね……あとちょっと、練習の追い込みで疲れてるかも」
蹄啼 イバラ : 「なるほど、武道館ライブの準備」
蹄啼 イバラ : 「……こちらを先に言うべきでしたね、おめでとうございます朝霧さん」
朝霧 ユラ : 「え……? うん、ありがとう……!」 祝福されたのが意外だったのか、嬉しそうに。
蹄啼 イバラ : 「あら、わたくしに祝われるのが驚きでしたか? まったくもう、心外ですね~?」ユラの心を見透かしたように言ってから、むっとした表情を作る。
朝霧 ユラ : 「え、あ~、悪かったって。でも蹄啼は世界中の有名なホールで演奏してるでしょ」
朝霧 ユラ : 「武道館ライブで、ようやくスタート地点ですねみたいな風に思ってるかなってちょっと思ってたかも」
蹄啼 イバラ : 「…………ふふ」
蹄啼 イバラ : 「そんなことは、ありませんよ? ええ、日本の多くの音楽家にとって、日本武道館は夢の大舞台!」
蹄啼 イバラ : 「そこに立つには、国民に認められるだけの人気や実力を身に着けなければならない」
蹄啼 イバラ : 「その器量に足る人物であると、貴女が認められた────それは素直に喜ばしいことです」
朝霧 ユラ : 「へぇ……そんな喜んでくれるんだ」
朝霧 ユラ : 「なんか元気出て来たな。もっと頑張ろ……!」
蹄啼 イバラ : 「ええ、応援していますよ」
蹄啼 イバラ : 「ただ……」いきなりユラへと手を伸ばし、お腹をぷにっと触る。
朝霧 ユラ : 「おわっ!」
蹄啼 イバラ : 「晴れ舞台に立つ前に、グルメ番組で着いてしまった贅肉は落としませんとね~」くすくすと笑う
朝霧 ユラ : 「いや、そんな頻繁に食ってるわけじゃないからな!?」
蹄啼 イバラ : 「ふふ、音に影響が出ないのなら良いのですが」
蹄啼 イバラ : 「……ともあれ、朝霧さんは以前より格段に歌が上手くなりました」
蹄啼 イバラ : 「きっと耳が良いのでしょうね、貴女は一音一音を大事に歌っている」
蹄啼 イバラ : 「────ですから、自らの"技量には"胸を張って、大舞台を楽しんできてください♪」温かく微笑む
朝霧 ユラ : 「……あんたのお墨付きならこの上ないね。うん、楽しんでくる」
朝霧 ユラ : 「じゃ、今日も練習行きますか」
蹄啼 イバラ : 「はい、行ってらっしゃい朝霧さん」
GM : ……そうしてあなたは彼女と別れ、打ち合わせを済ませると事務所へと戻った。

 

 
GM : 事務所に戻ったあなたは、社長の二条純恋に招集を受ける。
蹄啼 イバラ : 「────何の御用でしょうか、二条さん?」社長直々の招集だが、緊張した様子も無く、いつもの調子で社長を訪ねる。
二条 純恋 : 「打ち合わせお疲れ様。早速だけれど、頼みたいことがあってね」
二条 純恋 : 「あなたの『芸術』を披露して貰おうかと思っているわ」
蹄啼 イバラ : 「……あら、願ってもない申し出」新曲を作ってほしいだとか、そんなお願いだろうと思っていた。
蹄啼 イバラ : 「この頃はどうもマンネリ気味でしたから、ありがたいお話ですね~」どことなく声が弾んでしまう。
二条 純恋 : 「楽しそうで何よりだわ。でも、今回は内容が内容だから慎重にお願いするわね」
二条 純恋 : 「で、肝心の相手だけれど~……」
GM : ……社長室の50インチモニターに、朝霧ユラのライブシーンが映る。
二条 純恋 : 「今度、武道館で朝霧ユラがライブをやるでしょう?」
二条 純恋 : 「彼女を傷つけて、ライブを中止にして欲しいの」
蹄啼 イバラ : 「このわたくしに……朝霧さんを手にかけろ、と……?」
二条 純恋 : 「できないかしら? けっこう、仲が良さそうだものね。気が進まないなら別の子に頼んでもよいけれど」
蹄啼 イバラ : 「嗚呼、わたくしにはそんなっ……そんな酷いこと────」
蹄啼 イバラ : 「社長、貴女っていう人は……!!」
二条 純恋 : 「…………」

 

 
GM : ――当日、日本武道館控室。
GM : 控室には、午前中から乗り込んで会場の最終確認などを行っていた朝霧ユラがひとりでリハ前の休憩していた。
GM : セルの方で侵入のため根回しや人払いのエフェクトの施しは済ませている。
蹄啼 イバラ : こんこん、と控室の扉をノックして。
蹄啼 イバラ : 「朝霧さん、失礼しま~す」滑り込むように、室内に足を踏み入れる
朝霧 ユラ : 「――え、蹄啼!?」
蹄啼 イバラ : 「ええ、わたくしです」
蹄啼 イバラ : 「……ふふ、今日は朝霧さんの晴れ舞台ですから、緊張する貴女のために特別に来ちゃいました~♪」
朝霧 ユラ : 「び、びっくりした……。えー、スタッフのサプライズ? 聞いてなかったから……」
蹄啼 イバラ : 「サプライズといえば、サプライズなのでしょうか~」
蹄啼 イバラ : 「もっと喜んでくれてもいいのですよ~?」
朝霧 ユラ : 「……うん、すごく嬉しいよ」
朝霧 ユラ : 「ずっと目標だったあんたがわざわざここまで来てくれるなんて……なんか、夢みたい」
朝霧 ユラ : 「あ、……だめだめ、メイクが崩れちゃう」 俯いて、何かを我慢するように顔を抑えて。
蹄啼 イバラ : 「わたくしたち、世間では『ライバルのアーティスト』と言われていますから、何も不可思議はありません」
蹄啼 イバラ : 「夢なんてものありません、この世にあるものは目標と現実の二つきりなのですから」
朝霧 ユラ : 「あはは……こんな日まで蹄啼は蹄啼らしいな」 顔を上げて。
蹄啼 イバラ : 「時に、朝霧さん……?」目をじっと合わせ
蹄啼 イバラ : 「あの……わたくし、これまで実は、貴女に隠していた事があるのです……」
朝霧 ユラ : 「へ、隠してた……何何、急に?」
蹄啼 イバラ : 「その……貴女にとっては何より大切な今日、この日だからこそ……」
蹄啼 イバラ : 「わたくしが秘めていた、大切な気持ち……貴女に伝えたくって……」頬を染めて
朝霧 ユラ : 「……えぇぇっ!??」
蹄啼 イバラ : 「このまま告白するのは、流石に恥ずかしいので……耳を、貸してもらえますか……?」目を逸らし
朝霧 ユラ : 「う、うん……」 言われるままに耳を貸す。
蹄啼 イバラ : 「他の人には秘密、ですからね……?」ユラの耳にそっと口唇を近付ける。
蹄啼 イバラ : はあ、と熱を帯びた息が、朝霧ユラの肌を撫でる。
蹄啼 イバラ : ダマスクローズだろうか、濃厚な甘い香りが包み込む。
朝霧 ユラ : 「っ……」
蹄啼 イバラ : そして、次の瞬間────
蹄啼 イバラ : 蹄啼イバラは、がぶりと。
蹄啼 イバラ : まるで吸血鬼のように、朝霧ユラの首筋に牙を突き立てていた。
朝霧 ユラ : 「――ぇ」
GM : 間の抜けた声。何が起きたのかゆっくり理解して、それから、遅れて。
朝霧 ユラ : 「っーーーー、痛ぁーーーっ!!」
GM : パワフルな歌声そのままの、のびやかな悲鳴があたりに響く。
蹄啼 イバラ : 「あは……♪」にんまりと目を細める。
蹄啼 イバラ : 朝霧ユラの全身から、力が抜けていく。
蹄啼 イバラ : さーっと血の気が引いて、ついには立っていられなくなる。
蹄啼 イバラ : そんな哀れな少女を、蹄啼イバラは見下ろして笑っている。
朝霧 ユラ : 身体は言うことを聞かなくても、喉からは至上の”音楽”を奏でながら、床に転がる。
蹄啼 イバラ : 「ずぅ~~っと……こうしたいと思っていましたぁ……♪」
蹄啼 イバラ : 何が起きたのか、朝霧ユラには分からない。
蹄啼 イバラ : 分かったことと言えば、さきほど噛まれたときに、
蹄啼 イバラ : 「傷口から何かが、入り込んだらしい」ということくらい。
蹄啼 イバラ : 麻痺毒、あるいは筋弛緩剤のような何かを、盛られたのだろう。
蹄啼 イバラ : そうとしか考えられない。
蹄啼 イバラ : ……そして、そのような凶行を行なったのは誰か。女の笑顔が告げている。
朝霧 ユラ : 「な、なんで……」
朝霧 ユラ : 「疲れすぎて夢でも見てる……? あたし……」
蹄啼 イバラ : 「あはぁ♪ 良い顔ですねぇ♪」くいっと顎を持ち上げて、ユラの瞳を覗き込む。
蹄啼 イバラ : 「瞳は、声は、心の彩は……言葉よりも雄弁に、嘘偽りない真実のみを語る……」
蹄啼 イバラ : 「何故、どうして……? そう言いたげな表情、たまりません……♪」
蹄啼 イバラ : 「ふふ、思わず昂ってしまいます……♡」
蹄啼 イバラ : 「気分がいいので、貴女の疑問にお答えして差し上げましょうか~……♪」
蹄啼 イバラ : 「……朝霧さん? 貴女は以前、音楽番組でわたくしを”ライバル”だと言ってくれましたね?」
朝霧 ユラ : 「はーっ……はーっ……」 過呼吸になりながら、ゆっくり首を縦に振る。
蹄啼 イバラ : 「良い機会ですから教えてあげましょう」
蹄啼 イバラ : 「────それはすべて、貴女の勘違いです♪」ずいっと顔を近付けて
朝霧 ユラ : 「いっ……」
蹄啼 イバラ : 「……たしかに、朝霧ユラはすばらしい逸材です」
蹄啼 イバラ : くるりと身を翻すと、ユラの周りをすたすたと上機嫌で歩き出す。
蹄啼 イバラ : 「耳が良い、声が良い、顔が良い」
蹄啼 イバラ : 「歌も上手いですし、踊りに関しては、わたくしより格段に上です」
蹄啼 イバラ : 「……けれども、番組のインタビューや、わたくしとの対話でも少し口にしていましたね~」
蹄啼 イバラ : 「貴女はファンの為に歌っている、とか?」振り返ると、クスクスと笑う
朝霧 ユラ : 「はーっ……う、ぅう……何、何なの……!」
蹄啼 イバラ : 「そう、それです! それなのです! 貴女はそれを"良いコト"のように捉えている!」
蹄啼 イバラ : 「嗚呼、なんて感動的!わたくし、涙が出てしまいそう!」可笑しくって、と付け加え
蹄啼 イバラ : 「……”アーティスト”とは、ただひたすらに『美を追い求める者』のことでしょう?」
蹄啼 イバラ : 「有象無象の観客の反応はどうか、自らはメジャー側に迎合しているのか、そんなことは気にしてはいけないのに」
蹄啼 イバラ : 「貴女は芸術の本分を見失って、使い古しでありきたりな美辞麗句に酔っていた」
蹄啼 イバラ : 「その時点で、貴女は”アーティスト”ではない」正面に立って、瞳を覗き込む。
蹄啼 イバラ : 「────ふふ、けど笑わせてもらいましたよ~?」
蹄啼 イバラ : 「貴女が歌っていたのは、アイドルソングの王道」
蹄啼 イバラ : 「……といえば聞こえはいいですが、王道とはすなわち、見慣れたありきたりなモノ」
蹄啼 イバラ : 「売るために大衆受けを意識して作られた紛い物、芸術未満の量産品」
蹄啼 イバラ : 「愛だの夢だの希望だの、手垢まみれで薄っぺらな上辺ばかりの虚飾」
蹄啼 イバラ : 「まあ、貴女のような"虚像の頂点トップアイドル"には似合っていたのかもしれませんね~……? 血も魂も宿らない、偽りの音楽が……♪」
蹄啼 イバラ : 「ありがとうございます~朝霧さん……♪ 本当に笑わせてもらいました~……♪」
蹄啼 イバラ : 「わたくしとライバルだなんて、自惚れていた貴女には……♪」
蹄啼 イバラ : しゃがみこんで、ユラの耳元にそっと口唇を寄せる。
蹄啼 イバラ : 「貴女とわたくしは、そもそも同じ土俵に立ってさえいないのに~……♡」滑稽です♪と嘲り笑う。
朝霧 ユラ : 「あ………ぁあ……」 ぐさぐさと心を刺す言葉のナイフも、あなたに裏切られたことがあまりにショックで届いているのかいないのか。
朝霧 ユラ : ただただ、えぐえぐと悲鳴を上げながら涙を流すことしかできない。
GM : 彼女が泣いているところなんて見たことも、話に聞いたこともない。そのくらいショックだったのだろう。
蹄啼 イバラ : 「あはぁ♡」
蹄啼 イバラ : ……朝霧ユラのなかで沸々と湧きあがり、濃くなっていく感情。
蹄啼 イバラ : 蹄啼イバラの瞳はそれを『色彩』といった形で捉えていた。
蹄啼 イバラ : 浮かび上がってきたのは、黄色と青色。すなわち、驚愕と悲哀。
蹄啼 イバラ : ……ヒトの心が織り成す、妖美なる色彩。
蹄啼 イバラ : 正しく”十人十色”のそれを、
蹄啼 イバラ : 嘘偽りのない本能的衝動を、蹄啼イバラは「何より美しいモノ」と愛していた。
蹄啼 イバラ : ────ヒトは普段、強い感情を持って過ごしてはいない。
蹄啼 イバラ : 蹄啼イバラの目には、くすんだ硝子のように色褪せて映る。
蹄啼 イバラ : 感情というのは、心を揺さぶられて初めて湧き出すものだから。
蹄啼 イバラ : ……そして、蹄啼イバラは。
蹄啼 イバラ : 美の追求に手段を選ばないという点において、誰よりも”アーティスト”だった。
蹄啼 イバラ : 「悲劇と言えば悲劇です……うわべだけの世間の声に惑わされて、貴女ほどの才能が、埋もれていくのは……」
蹄啼 イバラ : 「で・す・か・ら……♪」
蹄啼 イバラ : 朝霧ユラの首筋にそっと触れる。
蹄啼 イバラ : ごぽりと、何かが内側で泡立つような音。
蹄啼 イバラ : ────瞬間、鋭い激痛が朝霧ユラを襲った。
朝霧 ユラ : 「っ、あ―――」
朝霧 ユラ : 涙が引っ込むほど痛みに、思わず絶叫する。
蹄啼 イバラ : 「やっぱり、良いいろ……♪」
蹄啼 イバラ : 見れば六本の真っ赤な釘が、ユラの首筋から生えるように突き立っていた。
蹄啼 イバラ : ……非オーヴァードには、何が起きているのか、意味が分からないだろう。
蹄啼 イバラ : ブラム=ストーカーとしては、ごくありふれた能力行使。
蹄啼 イバラ : 自らの血液を、手足以上に自在なものとして操る力。
蹄啼 イバラ : ……朝霧ユラの体内に入れた血液を、ちょっと釘に変えてみせただけ。
蹄啼 イバラ : だが、オーヴァードの存在も知らない少女ユラには、堪ったものではない。
蹄啼 イバラ : ……ライバルだと思っていた少女の凶行。
蹄啼 イバラ : まるで現実感はない。しかし。
蹄啼 イバラ : ドクドクと流れる熱い血潮と痛みだけが、これを嘘偽りない現実だと告げている。
朝霧 ユラ : 「――――っ!! んぃ――――!!!」
朝霧 ユラ : 文字に起こせないほど声量で、狂ったように叫んでも、強力な人払いによりその悲鳴は誰にも届かない。
蹄啼 イバラ : 「ああ、安心して……♪ 邪魔は入りませんから、好きなだけ啼いてください……♡」
蹄啼 イバラ : 労わるように、慈しむように、朝霧ユラの首筋を撫でる。
蹄啼 イバラ : 蹄啼イバラの手に付き従って、血の棘が動き出す。
蹄啼 イバラ : 血流に乗って、鈍い刃物が少女を引き裂いていく。
蹄啼 イバラ : ぶちぶちと肉が千切れるイヤな音。
蹄啼 イバラ : 生きたまま解体されるような激痛に、意識が断絶────するのでは面白くないので。
蹄啼 イバラ : そのあたりのバランス感覚は心得ている。
蹄啼 イバラ : 意識が飛びそうになりながらも、失わせてはもらえない。
蹄啼 イバラ : そんなことは許さない。許さない。許さない。
蹄啼 イバラ : ……朝霧ユラはすでに、朝霧ユラのものではない。
蹄啼 イバラ : 生殺与奪の権利はもちろん、身体から精神の自由まで、すべての権利は私にあるのだと。
蹄啼 イバラ : 蹄啼イバラは刻み付ける。肉体に、精神に、魂に。
朝霧 ユラ : 「ぁ、あああ、ぁぁ……!!」
朝霧 ユラ : 「っ、――嫌ァァアーーーッ!!!!」
朝霧 ユラ : 何度も、何度も痛めつけられ、飛ぶ血飛沫。
朝霧 ユラ : 肩に添えられた白百合の意匠が、薔薇のように紅く染まっていく。
蹄啼 イバラ : 「あは、辛そうですねえ……♡」
蹄啼 イバラ : 「痛いの痛いの飛んでいけ~♪」
蹄啼 イバラ : 朝霧ユラに《生命治癒》を使用。
蹄啼 イバラ : みるみるうちに傷が治っていく。
蹄啼 イバラ : 耐え難い苦痛からの解放。何故だろうか、それは快楽を伴っていた。
朝霧 ユラ : がくん、がくん、びたん、と流し込まれる生命エネルギーの潮流と痛みの間で床をのたうち回る……。
蹄啼 イバラ : がくがく震える朝霧ユラをそっと抱きしめて。
蹄啼 イバラ : ぎゅっと優しく、自らの胸に埋める。
蹄啼 イバラ : 「あは、びくって震えて可愛い……♪ 良い子良い子……♡」頭を撫でる。
蹄啼 イバラ : 蹄啼イバラの胸は、泥のように柔らかであった。
蹄啼 イバラ : 甘い香りがして、人肌の温もりが伝わってくる。
蹄啼 イバラ : ……苦痛と快楽。対極に位置する刺激。
蹄啼 イバラ : 脳が搔きまわされ、ぐずぐずに蕩けていくのが分かる。
朝霧 ユラ : 脳が理解を拒む。ぐったりと胸に身体を埋めて、蕩けていく。
蹄啼 イバラ : 「その調子でもっと、その美しい悲鳴うたを聞かせてください……♪」
蹄啼 イバラ : 「大丈夫ですよ~、朝霧さん……♪ 」
蹄啼 イバラ : 「ライバルは荷が重すぎましたが、いつかコレクションとして……」
蹄啼 イバラ : 「あなたのことは大事に大事に、あいしてあげますから────♡」

GM : ……結局、ファム・ファタールの目論見通りライブは中止になり、彼女らの事務所は大損害を受け評判を大きく落とした。
GM : そこまでは想定内の事だ。しかし、ひとつだけ想定外のことが発生した。
GM : ……その日以降、朝霧ユラが芸能界に姿を現すことはなかったのだ。

 

 
GM : 数か月後、ファム・ファタール事務所。
GM : 忽然と国民の前から姿を消したスーパースター、朝霧ユラ。
GM : 1ヶ月、2ヶ月と空白期間が伸びるにつれゴシップ誌は騒ぎに騒ぎ立てた。
GM : 今あなたが読んでいる芸能誌にも、彼女の記事が掲載されている。
GM : 舐め腐った態度で大御所芸能人を怒らせた、人知れず入水自殺を図った、海外で隠遁生活を送っている、覆面アーティストとして再デビューしている。
GM : どれも根拠の無い噂話だ。現在も、憶測が止むことはない。
GM : 物思いにふけっていると、リーダーから通話が入る。
蹄啼 イバラ : 「……何でしょう、二条さん?」下卑た三流雑誌を物憂げな表情で閉じて、通話を取る。
二条 純恋 : 「あら、蹄啼さん、ご機嫌ナナメかしら? 悪いけれど、またお願いしたいことがあるの」
蹄啼 イバラ : 「お願いしたいこと?」
二条 純恋 : 「ええ、残念ながら今回は拷問の依頼ではないわ。……そうね、調査依頼、といったところかしら」
蹄啼 イバラ : 「調査、わたくし向きの任務ではないと思いますが~……何の調査依頼なのでしょう……?」
二条 純恋 : 「それは……少し長くなるわ。事務所に戻ったら直接説明してあげる」
二条 純恋 : 「じゃあ、また後でね」
蹄啼 イバラ : 「……分かりました、ではまた」ため息まじりに通話を切る。
GM : 朝霧ユラがいなくなって、世間は騒ぎに騒いだ。
GM : それでも、SNSの荒れ方に比べて実社会への影響は限定的だ。今日も、彼女なしで世界は回っている。
GM : 彼女という存在を失って、自分は何か変わっただろうか? そんなことを考える間もなく、あなたのもとに新たな事件が舞い込むのだった。

Scene 04 本当のわたし

GM : 大変お待たせ致しました! 浅香ちゃんのOPです。登場お願いします!
多々良那 浅香 : 35+1d10(35+1D10) > 35+10[10] > 45
多々良那 浅香 : ギャン
GM : グワー!
 

 

 
GM : ファム・ファタールが運営する公式ライブ配信チャンネル……通称、ファムファタちゃんねる。
GM : そのサイト上で3Dアバターを用いて活動するバーチャルアイドル、それが彼女、羽塚えりだ。
GM : アイドルと並行して配信者としても活動するあなたは、同じ事務所の彼女を招いてコラボ配信を行っていた。
多々良那 浅香 : 「うい、おはさかー」
待機画面から切り替わり、右下のワイプには色味鮮やかな女性が座っている。
 

 
羽塚 えり : 「おはえり~。みんな~。コラボ配信の時間ですよ~」
GM : ふわふわとした優しく甘い、それでいてしつこくない声で視聴者に語りかける。
多々良那 浅香 : 「ついえらサンキュー、今日はえりちゃんとねぇ、これやんの」
画面には、妙にリズミカルな音楽に合わせてリズムを刻むピンクと黄色の人型ウサギ。
多々良那 浅香 : スー〇ーバ〇ーマンだ!
羽塚 えり : 「かわい~。協力型のゲームだよね? 頑張ってお手伝いしちゃうぞー!」
多々良那 浅香 : 「かわ、いい……?まぁそう、協力型協力型」
ウサギというか、ウサギの着ぐるみを着たおっさんが跳ね踊っている。
多々良那 浅香 : 「あたしは前から知ってたけど、えりちゃんはあんまり知らない感じ?」
羽塚 えり : 「うん。流行ってたのは知ってるけどね~。あれかな? PIC○ PARKみたいに協力してギミック解いて進む感じ~?」
多々良那 浅香 : 「あ~まぁそんな感じかも。……『おはさかと同じ胴回りで可愛い』じゃねぇんだワボケ!どう見てもくびれとるやろがいちゃんと!」
羽塚 えり : 「ふふっ、視聴者のキレがいいですね~」 ぽわぽわ
羽塚 えり : 「……え、お姉ちゃんがちゃんとクリアできるか心配? 朝まで耐久配信だな? も、も~バカにして~」 膨れるモーション。
多々良那 浅香 : 「オ、明日は打ち合わせ……あった……気も……する……けど午後だった気がするし、付き合っちゃうよあたしは」
全クリ予定は今日はないけどね、と付け加え
羽塚 えり : 「本当? うふふ、よーし、全クリするぞ~!」
多々良那 浅香 : 「えりちゃんの気合も入ったところで、じゃぁ始めよっか!スタートぉ」
ステージ1-1へ~
羽塚 えり : 「始まった~。えーっと、進まない? ジャンプして……あ!! 思ったより飛ぶ! 飛ぶ!!」
多々良那 浅香 : 「掴むキー押して掴むキー!ほら、多分これ屈伸して前に、どこ行く!!」
空飛ぶ不思議なえり
羽塚 えり : すごい勢いで画面外に弾き飛ばされながら可愛らしい声で大笑いをしている。それを見て視聴者も爆笑に包まれる。
GM : 掴みは上々、視聴者の反応もよい。双方のファンが満足な配信になりそうだ。
GM : ……配信予定時間も中ほど、同時接続数は安定して数千人を維持しスパチャもそれなりに集まっている。
GM : 楽しくゲームをして、みんなの反応を貰って、お金まで貰える。
GM : ファンにとっても貴重な双方向コミュニケーションの機会であり、まさにWin-Win。いつものことながら、なんと素晴らしい時間だろう。
GM : そう思っていた――えりの方のチャンネルに、急な異変が起こるその時までは。
羽塚 えり : 「え、画面乱れてる? 接続悪い? ん~、機材トラブルかな? ちょっとチェックするね」
GM : 画面の向こうのえりが屈むと、トラッキングであなたチャンネルの配信画面の3Dモデルも画面下部へと消える。
GM : ……それから数秒。
GM : 何が起こったのか、コメント欄の様子が変わる……。
多々良那 浅香 : 「うーい、停止しとくね……(『あ』『まずい』『配信見て』……何?)」
どうにも不穏なコメント欄を見ても表情は崩さない。しかし手元でマウスを動かし、すぐさま配信を確認する。
GM : あなたが画面を確認すると……なんということだろう!
 

 
GM : 配信画面に映るのは、いつもの3Dアバターではなく部屋着を着た素顔のえりだった。
羽塚 えり? : 「え、何? もっと画面ひどくなった? ちょっとこっち側いま映ってなくて~……」
多々良那 浅香 : 「ッ……………、ん、ちょっと待ってね~……(ヤバヤバヤバ気付け気付け気付け気付け)」
すぐさまDiscordに移り、羽塚えりにメッセージを送る
多々良那 浅香 : 『落ち着いて 配信切ってすぐ』
羽塚 えり? : 「え、何かやばい感じ!? ちょっとごめん、配信切るね~……! え~と、えーと……」
GM : カチカチ、マウスをクリックする音が配信越しにも聞こえてくる。彼女の焦燥を現しているようだ。
GM : ……焦ったのかなんなのか、何か間違ったプログラムを起動したのか画面に次々と表計算ソフトのウィンドウが映る。
 

 
GM : ――そこに記載されていたのは、ファム・ファタールが大手企業の重役、財界の大物らの名前と謎の数字の羅列。
GM : 内部の人間が見れば、これはいわゆるアイドルによる「裏営業」の記録であろうことは明らかだった。
多々良那 浅香 : 「ヒッ」
羽塚 えり? : 「え、ウソ!? こ、これは何かの手違いで……スタッフさん! スタッフさーん!!」
多々良那 浅香 : 「(配信用のPCにデータ入れてんじゃねぇハゲカスゴミボケスタッフ!!!!!!)」
GM : ブツッ、数秒の後にえりの配信画面が真っ暗に切り替わる。
多々良那 浅香 : 「…………」
取り残された
GM : ……前代未聞の放送事故を起こした配信は結局、事情を把握した運営により打ち切られ、動画アーカイブも残ることなく削除されたのだった。

GM : …………。
GM : ファム・ファタールのこうした情報漏洩事件というのは珍しい。
GM : 水面下で対立するUGNと情報を抜きつ抜かれつ、ということはないでもないが、ライブ中に多くの一般視聴者が見守る中で、となると前代未聞の事態である。
GM : 幸いなことに、裏営業の顧客名簿に関しては画面に映ったのが数秒であったこと、画質が悪く文字が潰れていたこと、一般人には何を意味するものなのか分からなかったこと、そして顔バレのインパクトに隠れたことによって漏洩の影響は限定的だった。
GM : その一方、えりの素顔を含めたスクショはあっという間にネットの海に拡散され、匿名掲示板やSNS、海外アップローダー、ファイル共有サービス、クラウドサービス等など……あらゆる場所でミーム化してしまった。
GM : こうなってしまうとさすがのファム・ファタールといえど揉み消しは容易ではない。
GM : 取れる手段はふたつ。かつてUGNがコードウェル博士の電波ジャックを隠蔽したときもかくやという全世界規模の大作戦を実行するか……あるいは損切りか、この二択である。
GM : そしてファム・ファタールが下した決断は、後者であった。

 

 
GM : ……事件より数日後。あれ以降、えりはファム・ファタールの事務所の地下で保護を受けていた。
GM : あなたはリーダーの指示で彼女の様子を見てくるように伝えられ、直接ここに赴いたのだった。
多々良那 浅香 : 「……おすー?」
ドアを開け様子見
羽塚 えり? : 「うっぅ……おはさか〜……」
GM : 防弾ガラスを挟んで机の向かい側、髪の手入れもせずぐったりと机に突っ伏してあなたを出迎えた、彼女が羽塚えりの正体、松本英里である。

◆羽塚えり
本名は松本英里。
コードネームは"シルキーボイス"。
二条純恋がファム・ファタールを立ち上げる以前に所属していたFHのフロント企業"ばるはらプロモーション"からの同僚で、その流れでファム・ファタールに所属している。
アニメやゲームが大好きなアイドル声優志望で、天性の声質を買われてオーディションに合格したものの、
台詞を全く覚えられない、収録に遅刻するなどのダメ人間ぶりが演技の世界では敬遠され、あえなく実験体送りとなってオーヴァードに覚醒した。
真っ当な努力は苦手だが、勤勉や協調を求められる生き方を回避するためにはいくらでも覚悟できる謎のたくましさがあり、二条純恋からはそういった部分を評価されている。

多々良那 浅香 : 「おお……お可哀そうに……浅香の心臓を一個潰した罪で有罪だが……」
対面の席に着く
松本 英里 : 「ぅぅ……わざとじゃないんでずぅぅ……」
多々良那 浅香 : 「そりゃ、わざとやってたら処刑よ。多分死ぬより辛い目にあうね」
多々良那 浅香 : 「いや~~……まぁ何と言うか……こうやって保護されてるだけまだ有情というか……」
背もたれに体を預けてへらりと
松本 英里 : 「それはそうなんだよね~……あの時は命がないかと思ったし……」
松本 英里 : 「一応配信用のPCでは機密情報は扱わないようにしてたんだけど……リモート勤務と使いまわしてたゲーミングキーボードにウィルスが仕込まれてたみたいで……」
多々良那 浅香 : 「な~~にやってだ!USBポートのアイテムは使いまわすなって私でも分かるんだが???ここに"連帯責任"とかいうカス文化があったらあたしも死んでたんだが???」
松本 英里 : 「いや~~わかってたはずなんでずぅぅ……! なんでこんなミスしちゃったんだろう……」
多々良那 浅香 : 「えげつないイベントフラグを踏ませてくれるわ全く……」
あきれぇ
GM : 保護というと聞こえは良いが、ようは裏切りの疑いが晴れるまで黒服監視の下で軟禁生活ということだ。
GM : そして、期間内に疑いが晴れなければそのときは……。
二条 純恋 : 『どうなるんでしょうね?』
GM : リーダーの張り付いたような笑みを思い出す。
多々良那 浅香 : 「(そんときはさようなら名NPC、あんたの名前はきっとwikiの中で燦然と輝き続けることでしょう……)」
松本 英里 : 「……そういえば、ここネットに繋がってないから外の様子はわかんないんだけど、世間の反応はどんな感じ?」
多々良那 浅香 : 「んー、Vとしての復帰はぶっちゃけキツイと言うか……貴方の顔はインターネッツの不死鳥となりましたって感じ」
松本 英里 : 「ぐふっっっ!」
多々良那 浅香 : 「一応そういうとこから復活できたVも見たことはあるけど、難しーよねぇ……」
多々良那 浅香 : 「てかあたしの配信にも野次馬来て迷惑なんだが!!」
ばんばん!と机を叩き
松本 英里 : 「それは本当に申し訳ねぇ……。あぁ~……せっかく泊里さんが頑張ってくれて電脳支部も軌道に乗ってきてたのになぁ……」
松本 英里 : 「ここから出れたとしても、警備員と言う名の弾避け生活に逆戻りかぁ……」
多々良那 浅香 : 「え~?もう開き直って配信者やるとか無い?時代は強行突破!」
ガッツポ
多々良那 浅香 : 「顔出しは楽よ~~、何を隠す必要も……いや、まぁあるにはあるけど」
松本 英里 : 「う、ぅーん……今から顔出してアイドル活動かぁ……」 もにょもにょしてる
松本 英里 : 「ただでさえ椎名とか柊とか若くて可愛い子が後からどんどん入ってきてるのに、これからあいつらと比べられるなんて、やる前から心折れるよ……」
多々良那 浅香 : 「Vから顔バレして開き直ってアイドル始めます!はもうそういう枠で一個居場所確保できんじゃない?ファンは多分そのままついてきてくれるっしょ!」
松本 英里 : 「ぇ、そ、そうかな……? そういうニッチな枠、実は需要あったりする?」
多々良那 浅香 : 「あるある!結局リスナーなんて『これからも精一杯頑張ります、ショモショモ』って顔してちょっとすりゃなんもかんも忘れんだから!5年後くらいに『そんなこともあったね~シミジミ』って振り返ろう!」
松本 英里 : 「すごい、まるで経験してきたみたいに言うなあ……。でも、そう言われるとちょっと元気出て来たかも」
多々良那 浅香 : 「ま、その前に裏切り者疑惑を晴らさないとDEADENDなんですけどね」
スン……
松本 英里 : 「なんだよね~~、どうしよう~!!」
多々良那 浅香 : 「このまま何も進展なかったらどの娘がえりちゃんを処断しに来るかでトトカルチョ開いて良い?」
松本 英里 : 「それイバラお嬢かセッちゃんに賭けとけば半分くらい当たらない……?」
多々良那 浅香 : 「南無南無……」
手をすり合わせながら退室……
GM : そうしてえりの様子を確認したあなたは、社長への報告に戻るのであった……。
GM : シーンエンド。

Scene 05 偶像を暴くもの

GM : ミドルフェイズに入ります!
GM : 先ほどのシーンの続きになります。登場はイバラちゃんと浅香ちゃんのふたりです。
GM : 登場おねがい!
蹄啼 イバラ : 43+1d10(43+1D10) > 43+2[2] > 45
多々良那 浅香 : 45+1d10(45+1D10) > 45+6[6] > 51
 

 

 
GM : 面会から戻ったあなたは、予定通り社長室へと入る。
GM : そこにはあなたの同僚、蹄啼イバラも同席していた。
GM : 彼女もどうやら社長に呼び出しを受けていたようだ。
二条 純恋 : 「おかえりなさい。えりさんの様子、どうだったかしら?」
多々良那 浅香 : 「ママ~~、なんか無事に切り抜けたら数年後けろっとやらかしたこと忘れてそうな感じの人ねって思いました」
人のことは言えない
蹄啼 イバラ : 「えり……ああ、羽塚えり? 話題の彼女と面会してきていたのですか?」
蹄啼 イバラ : 「ええ~と、タタリさん……でしたっけ……」同僚の名前はうろおぼえだ。
多々良那 浅香 : 「そんな数年起きに現れる死徒みたいな名前じゃねぇわ、たーたーらーな、浅香で良いけどね。そんなあんたはイバラちゃん、アレ、えりちゃんもうダメな感じ?」
二条 純恋 : 「ふふ、えりさんったら相変わらずねぇ。まあ……疑いが晴れたあともやっていけそうなら何よりだわ」
二条 純恋 : 「今日はそのあたりのことを話そうと思って、蹄啼さんにも来てもらったの」
蹄啼 イバラ : 「多々良那さんは何か誤解をされているご様子、わたくしは羽塚さんをどうにかしにきた訳ではありませんよ~」
蹄啼 イバラ : 「どのようなイメージを持たれているか分かりませんが、わたくしはそんな節操なしではありませんからね~?」心外そうにしている。
多々良那 浅香 : 「え~ほんとにござるかぁ?……まぁそれなら良かった。そいだらお話ってなんですか?」
蹄啼 イバラ : 「なにやら調査依頼があるとのお話でしたが~……」社長に向き直る
二条 純恋 : 「そうね、本題に触れる前に……私としては、今回の件が裏切りや内部告発でない……つまり彼女が"嵌められた"のであれば、不問にしても良いと思ってるわ」
多々良那 浅香 : 「お~……やさしい」
蹄啼 イバラ : 「嵌められた、というと?」
蹄啼 イバラ : 「羽塚えりさんは、社内のトップシークレットを漏洩してしまうような、救いようのないダメ人間ではなかった……ということでしょうか~……?」
二条 純恋 : 「そうね、まだわからないけれど……ふたりとも、いまワイドショーで話題になってる『アイドルによる不祥事事件の急激な増加』って知ってるかしら?」
蹄啼 イバラ : 「いえ……世俗のコトには興味がないもので~……」そんなものを見ても、時間の無駄だ。
多々良那 浅香 : 「あー、ちょっと知ってるかも。『おはさかはずっと不謹慎だから関係ないね』って言われて炊いてた」
ムカつくわぁと
二条 純恋 : 「うーん、テレビの力の衰えを感じるわ~」
GM : 純恋がテレビの電源を入れると、アナウンサーが画面に映り夕方のニュースを読み上げる。
アナウンサー : 『――先週金曜日、電車のホームから前の客を突き落としたとして自称アイドルの女性が逮捕された事件で、東京地検特捜部は本日、〇〇容疑者を書類送検したと発表しました』
アナウンサー : 『取調べについて〇〇容疑者は「仕事で嫌なことがあってイライラしていて、気づいたら前の人が落下していた。突き落とすつもりはなかった」と一部容疑を認めているものの、あくまで故意ではないとしており……』
二条 純恋 : 「……この事件は全国ニュースになってしまったものだけれど、ネットニュースレベルだともっといろいろ問題になっているのよ」
二条 純恋 : 「手首を切って病院に運ばれたり、未成年なのにバーに入って補導されたり、ちょっとした言い合いが刃物を持ち出しての喧嘩になったり……」
二条 純恋 : 「そういった細かいものも含めれば、こっちに情報が集まっているだけでも1ヶ月で100件はくだらないわ」
多々良那 浅香 : 「オ~……最初のはもう普通に殺人未遂だけど……治安の悪化を感じる。これと同じと思われてるってマジ?」
蹄啼 イバラ : 「ふふ、遠慮がなくて良いリスナーではないですか~」
蹄啼 イバラ : 「さておき、さすがに一ヶ月で100件は異常ですね~……どうにも、感情の抑制が効かなくなったような凶行が目立ちます~……」
二条 純恋 : 「ふふ、この間なんか○○テレビの局Pに泣きつかれて、うちで別の事務所の子の不祥事をもみ消したりもしたわね~」
多々良那 浅香 : 「ウチが慈善事業みたいなことしてる……貸しが作れて素敵だね」
驚愕
二条 純恋 : 「あら、私たちだって業界が荒廃しきったら困るもの。そうならないように上手くコントロールしないと」
二条 純恋 : 「……とにかく、もともとこういう話は多い業界だけど、それでもこの件数は異常よ。何者かが動いている、そうは思わないかしら?」
多々良那 浅香 : 「思いまーす!なんだろう、週刊誌のレネゲイドビーイングとかかな」
蹄啼 イバラ : 「うう~ん、薄っぺらで真実みもなく、詰まらなそうなRBです……」
蹄啼 イバラ : 「そうですね~……週刊誌のRBかどうかはさておいて、何者かが暗躍している、と考える方が自然ではありますね~……」
二条 純恋 : 「そういう愉快な存在だったらよいのだけれど、なんだか嫌な予感がするのよねぇ」
二条 純恋 : 「というわけで、あなたたちにこの件を調査して欲しいの。頼まれてくれるかしら?」
蹄啼 イバラ : 「あら、多々良那さんとですか~?」意外そうにしている。
多々良那 浅香 : 「ぎゃぁ、分かってたけどエージェントのお仕事!」
多々良那 浅香 : 「んまぁそう、なんか不思議な組み合わせですね」ねーと
二条 純恋 : 「それは、あなたたちがいちばん、調査力と戦闘力のバランスがよいから」
二条 純恋 : 「先に言ったけれど、今回の事件は危険な気がするの。調査力だけじゃなくある程度の戦闘力も欲しくて、スケジュール的にも調整が効く……そうなるとあなたたちが一番という結論になったわ」
蹄啼 イバラ : 「なるほど~、そういうことなら、わたくしは構いませんが~」普段は多忙の身だが、ここ一週間くらいは少し余裕があった。
多々良那 浅香 : 「お~ん、配信者のスケジュールは運営の手によりぐにゃぐにゃにゆがめられてしまうのでした。予定表更新せなな……」
二条 純恋 : 「ありがとう。調査が長引くようなら別のメンバーも融通するから、当面はお願いね」
蹄啼 イバラ : 「よろしくおねがいしますね~多々良那さん」
多々良那 浅香 : 「は~い、仲良くしーましょっ」
蹄啼 イバラ : 「ふふ……ええ、もちろん……」
蹄啼 イバラ : 「真っ直ぐで好感が持てる方のようだ、と以前から気になってはいましたから、こうしてご一緒する機会ができて嬉しいです……」名前はちゃんと憶えてなかったけど。
多々良那 浅香 : 「お、おお……物は言い様……」
蹄啼 イバラ : 「偽りのない本心ですよ~」
蹄啼 イバラ : 「さておき、わたくしは世間の常識には疎いようなので、サポートしてもらえると嬉しいです~」
多々良那 浅香 : 「配信者なんて社会性無いのが相場なんだけど、今回はそうも言っていらんないらしい……は~い、頑張ってアシストしまーす!イバラちゃんは横で微笑んでくれてれば説得力持たせられるって寸法よ」
蹄啼 イバラ : 「ええ、それなりに名は通っていますから、存分に使ってくださいな~」
二条 純恋 : 「頼もしいわぁ。じゃあお仕事については以上ね」
二条 純恋 : 「それとついでに連絡」
二条 純恋 : 「いま開催してるオーディション、内内定者が出そろったから、正式に契約し次第、歓迎会をやるわ。よかったらスケジュールを空けておいてちょうだい」
蹄啼 イバラ : 「あら、どういう子達なのでしょう?」興味が引かれなかったら、堂々と欠席するつもりである。
二条 純恋 : 「ふふ、それはねぇ……」
GM : ……純恋が書類を取り出したタイミングで、ちょうどほかのアイドルたちがテレビ番組の収録を終えて帰ってきたようだ。
 

 
新藤亜里沙 : 「ただいまぁ。いやあ、疲れましたよぉ」
二条 純恋 : 「あら、新藤さんたちが帰ってきたようね」
GM : 帰ってきたのは威圧的な態度と威圧的な胸が特徴のアイドル、新藤亜里沙。
GM : アイドルとしてのキャリアはそれほど長くないが、オーヴァードとしては名家の出で、事実上は二条純恋の副官……つまりセルのナンバー2にあたるエージェントだ。
多々良那 浅香 : 「お~~……おかえりなさーい」ひらひら
目線は胸元に一瞬いっていた
蹄啼 イバラ : 「新藤さん、おつかれさまです~」以前の彼女には、ある程度のシンパシーを感じていたが、今はまったく感じられない。
新藤亜里沙 : 「ラーメンを食べる仕事って聞いてたから受けたのに、どうして現場に行って小麦を挽くところから始まるんですかぁ?」
新藤亜里沙 : 「あの局D、絶対に頭のネジ外れてますよお」
蹄啼 イバラ : 「あら……昨今のテレビ番組は、なかなか楽しそうなコトをするのですね~……」ともすれば拷問に近いのではないだろうか。
多々良那 浅香 : 「数は作れないと思うけど売ったらスゲェ値が付きそう」
アイドルラーメン!
蹄啼 イバラ : 「商売に興味はありませんが、それならお水の方がコスパは良さそうですね~」
多々良那 浅香 : 「アイドル水……いや、やめておこう」
蹄啼 イバラ : 「(……ああ、水商売みたいなことは既にしてるんでしたっけ)」くすりと一人で笑う。
二条 純恋 : 「まあまあ、前番組の男性アイドルグループが揉めて降板しちゃって急だったから……」
二条 純恋 : 「いいじゃない。あれで結構数字とれてるみたいだし」
二条 純恋 : 「それよりオーディションの合格内定者の歓迎会があるから、新藤さんもタレント陣のリーダーとして顔を出してよね?」
多々良那 浅香 : 「いや~楽しみ、オーディションで入って来る子ねぇ、どんな子なんだろ」
ニコニコしながらありさちゃんにね~と
新藤亜里沙 : 「ああ、決まったんですねぇ」 履歴書を拾い上げてみんなに見える位置に広げる。
新藤亜里沙 : 「……こっちのピンク髪の子、こないだ泊里さんが急に推し出した子ですよねぇ」
蹄啼 イバラ : 「プロデューサーの推しですか……うん……?」
蹄啼 イバラ : 「この子、どうやら声が出せないようですが~……?」眉を顰める。
新藤亜里沙 : 「歌もトークもダメだとみなみくらいのビジュがないと厳しくないですかぁ?」
多々良那 浅香 : 「へー、失語症かなんか?めっずらし……グラビア一本とかで?」
二条 純恋 : 「そうねぇ。でも、それくらいやれるポテンシャルはあると私も思ってるわ」
新藤亜里沙 : 「ならいいですけどぉ。もうひとりの方は……」
新藤亜里沙 : 「……社長……問題児を増やさないでって私言いましたよねぇ?」 履歴書の文字だけで嫌な予感がしてるらしい
多々良那 浅香 : 「ふうん、おもしれー設定……社会不適合者ばっかりじゃん!配信業に来な!」
横から覗き込んで
蹄啼 イバラ : 「王子さま……ふふ、問題児より大問題な大人がいたせいか、可愛く見えますね~……」
二条 純恋 : 「でも戦闘力はピカイチよ。それに意外と素直で扱いやすそうだし」
蹄啼 イバラ : 「アイドル事務所で、戦闘力採用ですか~」
二条 純恋 : 「もちろん、それだけじゃないけれどね」
二条 純恋 : 「ウチにはあんまりいなかったタイプのビジュアルだし、こういう子がモノになるときほど、楽しいことってないのよね」 ふふ、と笑う。
多々良那 浅香 : 「ママが真っ当なアイドル愛を発揮しているわ……この二人はラッキーやんね」
タイピングでも教えようかな~だとか
蹄啼 イバラ : 「育てる楽しみ、ですか~……なるほど、それなら分かります~……」
蹄啼 イバラ : 「もう数ヶ月前になりますが、長らく水やりしていた三年モノが花開いた時の感動はひとしおでしたから~……」
二条 純恋 : 「ああ、あの子ね……」
多々良那 浅香 : 「ああ、花開くってそういう……南無……」
手すりすり
二条 純恋 : 「……あの件、”覚醒”しなかったのは残念だったわね。そうなっていたら事がややこしくなって作戦が失敗していたかもだけれど」
二条 純恋 : 「今は、どこで何をしているのかしら?」
蹄啼 イバラ : 「…………さあ、今はどうか」目を伏せる。
蹄啼 イバラ : 「ただ、あの子が消えた原因が、今回の騒動と繋がっているのなら……その黒幕を許してはおけませんね……」
二条 純恋 : 「ふふ、珍しいわね、蹄啼さんがそんなことを言うだなんて」
蹄啼 イバラ : 「……わたくし、後悔しているんです」
蹄啼 イバラ : 「わたくしにとって彼女はとても大切で、だからこそわたくしは、あのとき────」
蹄啼 イバラ : 「……いえ、何でもありません。それこそらしくもない感傷でしたね」
二条 純恋 : 「……」 その様子を見て意味深に微笑む。
多々良那 浅香 : 「おお、イバラちゃんがあんまり見せなさそうな感じのデッケェハートを感じた。ユラちゃんだったっけ、見つけたらいの一番にお伝えして差し上げよう」
蹄啼 イバラ : 「……! ありがとうございます、多々良那さん……!!」
蹄啼 イバラ : 「ふふ、嬉しいです~……でも、先ずは事件の真相を明らかにしなければですね~……」
多々良那 浅香 : 「メインクエにお使いサブクエが追加されましたとさ」
蹄啼 イバラ : (クエ……お魚クエに、メインもサブもあるでしょうか……)と思っている。
GM : 新たな仲間の加入を楽しみにしながら、あなたたちはこの不可解な事件の調査へと赴くのだった。
 
 
GM : ロイスの取得のみ可能です! 取る人いれば!
多々良那 浅香 : えりちゃんのロイスのNを侮蔑から苦笑に
イバラちゃんに✓興味/恐怖で取ろうかな
system : [ 多々良那 浅香 ] ロイス : 3 → 4
蹄啼 イバラ : 多々良那ちゃんにロイス取得しよう!好奇心/隔意のP表で!
system : [ 蹄啼 イバラ ] ロイス : 3 → 4
多々良那 浅香 : 興味ではなく好奇心であった
GM : おっけ! では締めます!

Scene 06 夢と復讐の対価

GM : 全員登場お願いします! 最初は真珠ちゃんとロッキーちゃんの出番、後程合流です。
飴家 真珠 : 33+1d10(33+1D10) > 33+4[4] > 37
ロッキー : 43+1d10(43+1D10) > 43+7[7] > 50
蹄啼 イバラ : 45+1d10(45+1D10) > 45+1[1] > 46
多々良那 浅香 : 51+1d10(51+1D10) > 51+7[7] > 58
 

 

 
GM : ファム・ファタール、来賓待合室。
GM : 泊里に連れられたあなたは、社長の準備ができるまでしばらくここで待っているよう告げられた。
GM : 机にはお菓子や軽食、ドリンクサーバーも無料で使い放題と至れり尽くせりのスペースだ。
GM : そして、同じようにアイドルを目指してきたのか、もうひとりの候補生の姿もあった。
飴家 真珠 : 「…………?」 不安そうに胸元をぎゅっと握りしめながら、部屋の中を見渡す。
ロッキー : 真珠が部屋内を見渡すと、軽食スペースに陣取る一人の女が目に入る。
ロッキー : 「うまいうまい! こんな美味しいお菓子があるなんて!」ハムスターのように頬袋を膨らませて、色んなお菓子を物色していた
ロッキー : 「……むぐ?」 野生の勘か。気配を感じとったロッキーは、ふと真珠の方へ振り返った。
飴家 真珠 : 「…………」 目が合った後、とことこと歩いてロッキーに近づく
飴家 真珠 : [こんにちは] 灰色に輝く光の文字が、自身の顔のすぐ傍に現れる
ロッキー : 「おお?」 興味を惹かれた子供のように目を輝かせ、真珠と文字を交互に見る
ロッキー : 「これはこれは、こんにちは! はじめまして、だ!」口元の食べカスを拭って、仰々しく声を上げる
ロッキー : 「僕サマはロッキー! そういうキミは~……」ふむ、と品定めするように眺めて
ロッキー : 「魔女だね! 文字を浮かび上がらせるなんて洒落た挨拶をするものだ」ちょっとだけ高い視線から、真珠を見つめる
飴家 真珠 : [まじょ……!?] 光の文字が驚いたように揺れ動く
飴家 真珠 : [まじょじゃないよ わたしはしんじゅ]
飴家 真珠 : [ただのオーヴァードだよ]
ロッキー : 「なんだ、同類じゃないか!」オーヴァードの知識はある程度あるらしく、納得したようにうなずく
ロッキー : 「と、言っても僕サマは王子だけどね」ふふん、とどこか鼻高々だ。
ロッキー : 「それはそれとして、だ。しんじゅは何をしに来たんだい?」またお菓子を一つとって、口に運び始める
飴家 真珠 : 「…………」 王子……? と何か言いたげな目でロッキーを見てから、
飴家 真珠 : [とまりさんってひとに つれてこられたの]
ロッキー : 「とーまーり? 」だれ?と言いたげな顔で
ロッキー : 「……ま、使用人の一人だろう!」自己完結で片付けてしまう
ロッキー : 「それでだ。うるわしのキミ」
ロッキー : ちょっとだけ怪訝な表情で見つめる。真珠に何か不満があるようだ。
飴家 真珠 : 「……?」 小さく首を傾げる
ロッキー : 「文字を浮かべる術はもう結構サ。声で会話しようじゃないか、声で」
ロッキー : 「キミの声を聴かせておくれ! さあ、さあ!」王子の前でも遠慮はいらないよ、とばかりに
飴家 真珠 : 「…………」
飴家 真珠 : [わたし こえがだせないの]
飴家 真珠 : [ごめんね おうじさま] 申し訳なさそうに、小さく笑みを浮かべる
ロッキー : 「ほほう、キミは人魚姫というワケか。きっと誰かに声を奪われてしまったんだ、かわいそーに……」
ロッキー : 「ま、気に病むことはないさ! ニンゲン、何かが欠けていた方が魅力がある!」
ロッキー : 「……と、何かのアニメで云っていたよ。カンメー感銘を受けたね」
飴家 真珠 : ふふっ、と小さく息を漏らして笑う。
飴家 真珠 : [ありがとう やさしいね] ピンク色に光る文字がふわっと現れる
飴家 真珠 : [ほんとにおうじさまみたい あなたもアイドルなの?]
ロッキー : 「! ふふん、そうだろうとも……」王子さまのようだと褒められて、誇らしげだ
ロッキー : 「もちろん、アイドル! と、言いたいところだけどね。どうやら『まだ』みたいなんだ」
ロッキー : 「むずかしーコトはわからないけど、これから何かしらをした後に、アイドルになれるらしい」本人もよくわかっていないので有耶無耶だ。
ロッキー : 「つまりはたいかん、しき戴冠式?みたいなものだろう!」
ロッキー : 「ああ、ワクワクするね。キミはどうだい、真珠!」
飴家 真珠 : [ううん わたしはそういうわけじゃないの] 首を横に振って
飴家 真珠 : [プロデューサーのひとにつれてこられたけど なにかのまちがいだとおもうから]
飴家 真珠 : [これからちゃんとことわるつもり]
ロッキー : 「まちがい? ことわる?」不思議そうに首を傾げて
ロッキー : 「うぅん、キミはそのプロデューサーとやらに招待状スカウトをもらったんだろう。間違いのハズはないよ」
ロッキー : 「それに、だ」
ロッキー : 「この世界のうぞーむぞー有象無象から、僕サマたちは選ばれた!」
ロッキー : 「ソラに広がる星屑たちを押しのけて、誰もが目を惹くいっとーせい一等星に僕サマたちはいるんだ!」
ロッキー : 「世界に認められたんだ、僕サマたちは! もう空っぽな思いをすることはないんだよ、真珠!」あの白い部屋にいる時、時折り感じていた孤独感をそう表現して
ロッキー : 「だから、断るのはもったいないよ」
飴家 真珠 : 「…………」 悲し気に目を伏せて
飴家 真珠 : [アイドルになれば このからっぽなおもいがなくなるの? ほんとに?] ぎゅう、と胸元を握りしめる
ロッキー : 「もちろんだとも」確証こそないが、自身に滾る直感を述べて
ロッキー : 「もし不安なら、僕サマがエスコートしてあげようじゃあないか」
ロッキー : 「僕サマは、王子……だからね」悪っぽい笑みを作って
飴家 真珠 : 「…………」 その笑みを見て、釣られて笑い
飴家 真珠 : [おうじさまにしては なんだかわるそうなかおしてるけど]
ロッキー : 「ふふーん、悪い王子様を目指してるからね」誇らしげに胸を張って
ロッキー : 「さ、どうだい。真珠姫、僕サマと踊ってみるかい?」右手を恭しく真珠の前に差し出して
飴家 真珠 : 「…………」 その手をじっと見て
飴家 真珠 : [うん そうだね]
飴家 真珠 : [ありがとう おうじさま]
飴家 真珠 : [わたし まだどうすればいいかわからないから]
飴家 真珠 : [どうかよろしくおねがいします] 照れくさそうに笑いながら、その手を取る
ロッキー : 「────いいとも、僕サマは約束は守る王子だ!」ふと、その手を引いて、真珠を抱き寄せる。
ロッキー : 「地獄の果てまでエスコートするさ。僕サマが言ったら、必ずそうなる」真珠の顔の近くでそう誓うように囁いてみせた
飴家 真珠 : 「…………!」 その囁きにビクッと体を震わせて
飴家 真珠 : 頬を仄かに赤らめながら微笑んで、ロッキーをぎゅっと抱きしめ返した。
飴家 真珠 : ロッキーちゃんに〇感服/劣等感でロイス取ります!
system : [ 飴家 真珠 ] ロイス : 2 → 3
GM : 了解!
GM : あなたたちがそうして交流を深めていると、待合室の扉が開く。
泊里 零一郎 : 「お待たせしたね。飴家さん、社長の準備ができたようだから行こうか」
飴家 真珠 : [わたしだけ?] そちらに顔を向けて、首を傾げる
ロッキー : 「おや、主役は遅れてやっていくといった所かな?」
泊里 零一郎 : 「うん。込み入った話もあるかもしれないからね。ロッキーさんは後でまた呼ぶよ」
泊里 零一郎 : 「(……この短い時間に少し仲良くなったかな)悪いけれど、少し待っていてくれ」
ロッキー : 「構わないさ」抱きしめていた真珠を離して
ロッキー : 「さ、姫。行ってくるとイイ」ぽん、と軽く背を叩いて送り出そうとする
飴家 真珠 : [エスコートしてもらうつもりだったけど しかたないね] 振り向いて、残念そうに笑い
飴家 真珠 : [でも おはなしできてよかった]
飴家 真珠 : [ありがとう おうじさま またあとでね]
飴家 真珠 : ピンク色の文字を弾ませた直後、ロッキーに一歩近づき、
飴家 真珠 : そのまま、彼女の頬に優しくキスをする。
ロッキー : 「────────?」
ロッキー : ぽかん…。何をされたのか一瞬理解できず、呆けた顔を浮かべる。
ロッキー : 「……ん、ああ! ありがとう姫、またすぐ会おうじゃないか!」しかし、すぐ王子として取り繕ってみせた
飴家 真珠 : その言葉に微笑んで頷き、泊里の方へと歩いていく。
泊里 零一郎 : 「……。それでは行こうか」 その様子を見てから少し目を閉じて、社長室のほうへと案内する。
飴家 真珠 : もう一度頷いて、後ろをついていきます!
GM : あなたは泊里に連れられ、社長室へと足を踏み入れる。
GM : 豪奢な革張りの椅子に腰かける大人の女性、二条純恋があなたを迎えた。
二条 純恋 : 「……あなたが飴家真珠さんね。ようこそ、ファム・ファタールへ」
二条 純恋 : 「写真を見たときから凄いと思っていたけれど……実物は見れば見るほど宝石のように楽しみになる子ね。泊里さんが惚れ込んだのも納得だわ」
二条 純恋 : 「ここに来てくれたということは、アイドルになってみるということ、考えてくれたのかしら?」
飴家 真珠 : 「…………」 純恋の言葉が聞こえているのかいないのか、目と口を大きく開けて、
飴家 真珠 : [すみれちゃんがいる!?] オレンジ色に輝く光の文字が背後に大きく現れる
二条 純恋 : 「……あら、私のことをご存じかしら? 若い子向けのお仕事はしなくなって久しいのだけれど……」
飴家 真珠 : [だって テレビドラマでみたことあるから] 
飴家 真珠 : [すごくびっくりした しゃちょうだったなんて]
二条 純恋 : 「ふふ、結構多いのよ? 役者をしながら会社も経営している人……」
飴家 真珠 : [きれーい……] 見惚れて
飴家 真珠 : [まちがえた]
飴家 真珠 : [そうだったんだ……しらなかった] 慌てて文字を表示しなおす
二条 純恋 : 「あら、可愛い子ね。大丈夫。あなたももっと、きれいになれるわ。それが私のお仕事だからね」
飴家 真珠 : […………] 少し嬉しそうに、恥ずかし気に顔を赤らめるが、
飴家 真珠 : [あの ごめんなさい] 気を取り直す様に首を横に振る
飴家 真珠 : [まだアイドルになるって きめたわけじゃないんです]
飴家 真珠 : [まずはじむしょではなしをきくだけって さっきとまりさんとはなしてて] 泊里の顔をちらりと見る
二条 純恋 : 「あら、私ったら失礼。つい話を急いでしまったわね」
泊里 零一郎 : 「……うん。迷ってることや、不安なことがあれば何でも聞いてくれていいし、もちろん断ってくれても大丈夫」
二条 純恋 : 「そうね、何から話そうかしら? う~ん、何か気になることはある?」
飴家 真珠 : こくこくと頷いてから、
飴家 真珠 : [どうしてわたしにアイドルのさいのうがあるっておもうの?] 泊里を見てそう訊ねる
泊里 零一郎 : 「そうだね……」 言葉を選ぶように少し考えて。
泊里 零一郎 : 「どれと選べないくらいにいろいろあるけれど、一番は……表現力かな」
飴家 真珠 : 「……?」 よく分からなかったのか、不思議そうな表情をして見ている
泊里 零一郎 : 「君は話すことができないが、そのぶん全身を使って感情を表現する術に長けている」
泊里 零一郎 : 「例えば、ライブで遠くのお客さんまで届く表現をするというのは大変なことだ。嘆かわしいことだけれど、これができないで人気の歌手の歌マネやモノマネに終始してしまうアイドルや役者は多い」
泊里 零一郎 : 「その点、君は誰に教えられるでもなく今までの人生がすべて全身で表現することに繋がっている」
泊里 零一郎 : 「僕が思うにアイドルというのは単なる職業じゃない。"生き方"なんだ。確かに君は話せないという課題を抱えている。しかし、そんな弱点をものともせず多くの苦難をその笑顔とともに乗り越えてきた生きかたは見る人たちに大きな――」
二条 純恋 : 「泊里さん、もういいです」
泊里 零一郎 : 「…………」 しょんぼり
飴家 真珠 : 「…………っ」 いつの間にか赤くなった顔を隠す様に、口元を両手で覆っている
飴家 真珠 : [そ]
飴家 真珠 : [そんなふうに おもってくれてたんだ] 照れたような、喜んでいるような表情をして
泊里 零一郎 : 「……そうだね。あまり公道で力説するのも気持ち悪いからあの場では言わなかったが……今のもアレかもしれないけれど」
飴家 真珠 : [ううん なんだかうれしかった]
飴家 真珠 : [こんなこといわれたの はじめてだったから]
飴家 真珠 : [ありがとう じゅうぶんわかったよ]
飴家 真珠 : そうピンク色の文字を出してから、ぺこりとお辞儀をする。
泊里 零一郎 : 「……そ、それじゃあ……!」
飴家 真珠 : 「……!!」 待ってほしいと言うように、慌てて両手を前に出して首をぶんぶん横に振って
飴家 真珠 : [ごめんなさい あとひとつだけ ききたいことが]
二条 純恋 : 「泊里さん、そうやって急かさない。ふふ、何かしら?」
飴家 真珠 : 「…………」 純恋に向き直って、
飴家 真珠 : [さっき よくぼうがあるなら かのうなかぎりバックアップするっていわれて]
飴家 真珠 : [それって ひとをさがしてもらうことも できますか?]
二条 純恋 : 「人を?」
二条 純恋 : 「ファム・ファタールはFHの情報が集まるセル。人探しなら確かに得意とするところだけれど……」
飴家 真珠 : 「…………!」
飴家 真珠 : [わたし さつりくにんぎょう ってコードネームのオーヴァードをさがしているの] 
飴家 真珠 : [パパやよーこちゃん みんなを ころしたやつ……] 悲しい目を、床に向ける
二条 純恋 : 「"殺戮人形"。なるほどね」
二条 純恋 : 手元のパソコンを使って手早く情報を検索する。
二条 純恋 : 「……まるで無から沸いたように突然現れ、"ビッグE"のセルを壊滅させて姿を消した幻のオーヴァード。あなたは、そいつの正体を追っている、と」
二条 純恋 : 「"ビッグE"のことは私も耳にしたことがあるわ。かつて"ゴッドハンドE"と呼ばれた伝説の医者」
二条 純恋 : 「UGNから逃げてひっそり隠遁生活を送っているとは聞いていたけど、まさか子供たちの世話をしていたなんてね……」
飴家 真珠 : [パパは ほんとうにやさしいひとだったの]
飴家 真珠 : [だから そんなひとがころされていいわけ ないの]
飴家 真珠 : [だから……]
飴家 真珠 : [だから かたきをうたなくちゃ わたしが わたしが]
飴家 真珠 : 真っ黒な文字を震わせながら、スカートの裾を両手で握りしめている。
泊里 零一郎 : 「……」 沈痛な面持ちで何も言えずにいる。
二条 純恋 : 「なるほど。”復讐”がしたい。それがあなたの欲望ね」
飴家 真珠 : 「…………っ」
飴家 真珠 : ゆっくりと、深く頷いて見せる。
二条 純恋 : 「協力するのはやぶさかでは無いわ。あなたにはそれだけの投資をする価値がある」
二条 純恋 : 「けれど、復讐というのは茨の道よ? それに挑むなら、相応の覚悟を示して貰う必要があるわ」
飴家 真珠 : [かくご?] 
二条 純恋 : 「そうね、といっても、それほど難しい話ではないわ」
二条 純恋 : 「さっき、待合室に別の候補生の子がいたでしょう?」
二条 純恋 : 「その子には、ファム・ファタールの本採用の試験を貸している。あなたはそれを手伝ってくれればいい」
二条 純恋 : 「そうすれば、私たちの情報捜査機関を好きに使わせてあげる」
飴家 真珠 : 「……?」
飴家 真珠 : [アイドルになって そのおてつだいをするだけで いいの?] 不思議そうに聞き返す
二条 純恋 : 「ええ」
泊里 零一郎 : 「……」 めちゃくちゃ嫌そうな顔をしている
飴家 真珠 : [それなら わたしやります] 
飴家 真珠 : [おうじさま]
飴家 真珠 : [じゃない ろっきーちゃん]
飴家 真珠 : [あのこ すごくいいこで げんきをもらえたから]
飴家 真珠 : [わたしが おてつだいできることなら なんでもやってあげたいです] そう笑顔を見せる
二条 純恋 : 「ふふ、ありがとう。では、契約は成立ということでよいかしら」
飴家 真珠 : こくんと頷いてから、純恋へと近づいて、
飴家 真珠 : 「…………」 じーっと、その目を見つめた後、
飴家 真珠 : 突然、純恋の体に抱きつきます。
二条 純恋 : 「……あら」
二条 純恋 : 「ふふ……よしよし。最初は大変だと思うけれど、このセルのみんなのこと、きょうだいみたいに思ってくれていいからね」
飴家 真珠 : [きょうだい……] ビッグEのセルにいたみんなのことを思い出して、
飴家 真珠 : [ありがとう すみれちゃん]
飴家 真珠 : [いままで だれもたすけてくれなかったから ほんとうにうれしい] 純恋の胸に顔を埋めながら、すぐ傍にふわふわと文字を浮かばせて
飴家 真珠 : [わたし がんばるね これからよろしくおねがいします] 
二条 純恋 : 「こちらこそ、よろしくね♪ じゃあ……ロッキーさんを呼んできてくれるかしら? 一緒に話をしましょう」
飴家 真珠 : 純恋から離れ、頷く。
飴家 真珠 : [あの れーいちろーさん] 今度は泊里の方へと近づく
泊里 零一郎 : 「ん、どうしたかな……?」
飴家 真珠 : 「……!」 その直後、今度は泊里の体に抱きつく
泊里 零一郎 : 「おっ、と……!」
飴家 真珠 : [わたしのこと みつけてくれてありがとう]
飴家 真珠 : [あなたのきたい うらぎらないように がんばってアイドルになるから]
飴家 真珠 : [これからよろしくおねがいします] 少し恥ずかしそうに、上目遣いになりながらそう伝える。
泊里 零一郎 : 「……こちらこそ、アイドルになってくれてありがとう。よろしくね」
泊里 零一郎 : 「それはそれとして……アイドルとこうして身体を接触するのはプロデューサーとしてはご法度だから、控えて貰えると助かるかな」
飴家 真珠 : 「……!?」 
飴家 真珠 : [そ そうなの?] 明らかにショックを受けた顔をして
泊里 零一郎 : 「……そうなんだよね。申し訳ないことに」
飴家 真珠 : 「……」 泊里から離れて
飴家 真珠 : 「…………」 
飴家 真珠 : 「……………………」
飴家 真珠 : [わかった…………] しょんぼりと肩を落として、渋々といった感じに床に青い文字が現れる
二条 純恋 : 「ふふ」
泊里 零一郎 : 「そ、そこまで落ち込まれるとは……ごほん。では、一緒に彼女を迎えに行こうか」
飴家 真珠 : 「…………」 頷いて、とぼとぼと部屋から出ていく
泊里 零一郎 : 「……」 申し訳なさそうに廊下を歩きながら。
泊里 零一郎 : 「……ええと、飴家さん、覚えておいて欲しいことがある」
飴家 真珠 : 「……?」 顔を上げる
泊里 零一郎 : 「まず、君はこれから彼女……ロッキーさんがアイドルになる手助けをするが、その合否は君の合否には関係がないということ」
泊里 零一郎 : 「そして、君にはいつでも復讐を諦めてこのセルでアイドルに専念する権利があること。そのふたつだ」
飴家 真珠 : 「…………」 言葉の意味を考えるように、泊里の目を見つめて
飴家 真珠 : [わかった ちゃんとおぼえておくね]
飴家 真珠 : [ありがとう れーいちろーさん] 小さく微笑んで見せる
泊里 零一郎 : 「うん。それじゃあ行こうか……ロッキーさん。準備ができたよ」 扉を開けて呼びかける。
ロッキー : 「えふっ、んん……! そちらの話は終わったようだね!」ジュースを飲んでいたようで、むせながらが返事をする
飴家 真珠 : [だいじょうぶ?] ポケットから白いハンカチを取り出して、ロッキーの口元を優しく拭いてあげる
ロッキー : 「おっと、ありがとう真珠姫。世話係のようなことをしなくても心配に及ばないさ!」
飴家 真珠 : [そっか よかった] ハンカチを畳んで戻す
ロッキー : 「さてさて、では行こうじゃあないか。きっとあっちだろう」目的地とは反対の方を向いて
飴家 真珠 : 「!?!?」 慌ててロッキーの服の裾を引っ張って止める
ロッキー : 「おおっと、なんだ違うのかい?」
ロッキー : 「じゃあそこの……えー、イチローくん! だったかな、案内を頼むよ!」
泊里 零一郎 : 「ふふっ……レイイチローだよ。では、ついてきてくれ」
GM : あなたたちは、ふたたび社長室へと戻る……。
二条 純恋 : 「二人ともおかえりなさい。そして、こんにちは、ロッキーさん」
ロッキー : 「やあやあ、純恋しゃちょー!」
ロッキー : 「早速だが、話を聞こうじゃないか! 堅苦しい挨拶は必要ないだろう?」
二条 純恋 : 「そうね。あなたに関しては単純明快。これから出す任務を達成して貰えばアイドルとして本採用するわ」
二条 純恋 : 「それまでは『仮合格』という感じね。まあ、失敗はしないと踏んでいるわ。今回は飴家さんも手伝ってくれることになったしね」
ロッキー : 「真珠姫もかい? ふむ、誰かと共に動くのは初めてだね……」真珠を見つめて
飴家 真珠 : [うん おてつだいすることになったの] 
飴家 真珠 : [アイドルのことみけいけんのわたしが ちゃんとてつだえるのかちょっとふあんだけど がんばるね] 少し困ったように笑って 
ロッキー : 「それは僕サマも同じさ、ケイケン経験で言えば同じぐらい。かしこまる必要はないよ?」
ロッキー : 「共に初めて踊るダンスのようなものさ」いつもの自信ありげな笑みを浮かべて
飴家 真珠 : [わかった ありがとう おうじさま] 安心したような笑顔になる
二条 純恋 : 「あらあら。じゃあ、改めて任務について説明するわね」
二条 純恋 : ふたりの前に一枚の写真を見せる。
武者小路 勇姫 : ロッキーは前回目にしているだろう。切り揃えられたメッシュ入りのボブカットが印象的な、中性的な魅力を持つ女性がそこに映っている。
飴家 真珠 : [かわいいひと!]
ロッキー : 「かわいいかい? 僕サマはかっこいいと感じるかな」
二条 純恋 : 「ふふ、そうね。どちらでもあるのが彼女の魅力よ。もっとも、そうでなかったら問題にはならないのだけれど」
飴家 真珠 : [このひとはだれなの? アイドル?]
二条 純恋 : 「彼女の名は武者小路勇姫。コードネームは"破壊王女デストロイヤー"」
二条 純恋 : 「私たちのライバル、UGNプロのグループ『Re:try』のメンバーよ」
飴家 真珠 : 「……?」 聞いたことがない、と目を丸くする
二条 純恋 : 「……知らないのも無理ないわね。彼女たちはいわゆる地下アイドル……まだテレビにはほとんど出ていないアイドルだから」
二条 純恋 : 「それでも、実力に関しては折り紙付きよ」
二条 純恋 : 「だから……今のうちに”わからせて”おく必要がある」
ロッキー : 「つまりは、ちょ~っとだけオシオキをするというお話らしい」
二条 純恋 : 「そういうこと」
飴家 真珠 : 「……???」
飴家 真珠 : [どういうこと? おしおき?] 未だによく分かっていない
二条 純恋 : 「あら、少し難しかったかしら?」
二条 純恋 : 「私たちファム・ファタールは、女性アイドルをプロデュースする組織として、この世界で絶対女王の地位にある……ここまでは大丈夫?」
飴家 真珠 : うんうんって頷きます。
二条 純恋 : 「そしてUGNプロの母体であるUGNは、私たちが所属するFHとは不倶戴天の敵、これももちろん知っていると思うわ」
飴家 真珠 : うん…って頷きます。
ロッキー : 「ああ、僕サマが下したほとんどがゆーじーえぬだったね」腕を組んで頷く
二条 純恋 : 「実際のところ、彼女たちのグループであるRe:tryはいますぐには私たちの脅威にはなり得ない」
二条 純恋 : 「でも、彼女たちの放つ『希望』には周囲を感化させるだけの力がある」
二条 純恋 : 「私たちがこの業界の支配者であるためには、『もしかしたら自分たちが”ファム・ファタール”に勝てるのかも……』なんて誰にも思わせちゃいけないの」
二条 純恋 : 「だから、ちょっと痛い目を見て手を引いて貰おう、というわけ」
飴家 真珠 : 「…………!!」 やっと理解したのか、顔が青ざめていく
ロッキー : 「……? どうしたんだい姫、そんな荒事は不慣れみたいな顔をして」
飴家 真珠 : 「…………」 あの、その……と言葉に詰まったかのように唇を動かして、
飴家 真珠 : [ちょっと そういうことだとおもってなくて]
飴家 真珠 : [ごめんなさい あたまがこんらんしちゃってる かも] 不安そうに瞳が揺れる
二条 純恋 : 「うーん、少し休むかしら? ロッキーさん、後で飴家さんに作戦を伝えてくれる?」
ロッキー : 「僕サマは構わないとも、けど……」真珠を気に掛けるように視線を移して
ロッキー : 「姫、なんだってキミが手にかけるワケじゃあない」
ロッキー : 「僕サマが切り込んで、彼女をそのまま下せばイイ話さ。キミはそのお手伝いをしてくれればいい」
ロッキー : 「言っただろう、エスコートさ。キミが重く感じる必要はない」
ロッキー : 「僕サマがしゅはん主犯?になるワケだからね」
飴家 真珠 : 「…………」 ロッキーを黙って見つめて、
飴家 真珠 : [ありがとう やっぱりおうじさまはやさしいね]
飴家 真珠 : [ただ あの すこしきになることがあって]
飴家 真珠 : 「…………」 勇姫の写真をもう一度見る
飴家 真珠 : [ちょっとだけ かんがえるじかんがほしいの]
飴家 真珠 : [ごめんね しんぱいかけて] 申し訳なさそうに目を伏せる
ロッキー : 「なぜ謝るんだい。そのしんちょー慎重さは素晴らしいことだよ」
ロッキー : 「僕サマはすぐ決めてしまうタチだからね、キミは代わりにじっくり悩んで答えを出すとイイ」
ロッキー : 「どちらにしても、僕サマは負けないと思うけどね」
飴家 真珠 : 「…………」 弱弱しく笑って
飴家 真珠 : [ありがとう そうさせてもらう ね]
飴家 真珠 : ロッキーの手を握って、その肩にこてんと頭を寄せる。
ロッキー : 「おー、姫は甘えん坊だね」抵抗なく肩を貸して
ロッキー : 「さ、そういうワケだけど……姫はこのまま話を聞いてもイイし、休みに行っても構わないらしいが……」真珠の肩を撫でながら、純恋の方を見て
二条 純恋 : 「本当に大丈夫? 気分が悪くなったらソファで寝てもいいからね」
飴家 真珠 : [だいじょうぶ]
飴家 真珠 : [ちゃんとききたいから つづきをおねがい すみれちゃん]
二条 純恋 : 「そう? じゃあ、作戦について説明するわね」
二条 純恋 : 「ターゲットの武者小路勇姫は、2週間後に都内のあるカフェにゲストとして出演する予定になっているわ」
二条 純恋 : 「彼女がひとりになる数少ないタイミングよ。あなたたちには事前にバイトとしてそこに潜り込んで貰って、彼女を襲撃して欲しい」
二条 純恋 : 「前にも言ったけど、殺せはしなくても、大怪我をさせてくれればいいわ」
二条 純恋 : 「というのも……今度、全国から注目のアイドルが集まって合同で開催するフェスがある。一般にはあまり知られていないけど、ファンや業界のあいだではとても注目度の高いイベントなの」
二条 純恋 : 「UGNプロはそこで新曲を発表してメジャーシーンへの足がかりにするつもりらしい」
二条 純恋 : 「Re:tryの精神的支柱である彼女が怪我で辞退したり、本領を発揮できなければ、その目論見も崩れるというわけね」
飴家 真珠 : 「…………」 黙って聞いている
ロッキー : 「ふんふん、頭を潰せば……ってところだね」頷いて
二条 純恋 : 「そういうこと。でも、彼女は実戦経験不足ながら強力なオーヴァードであることは間違いないわ」
二条 純恋 : 「ちょっと隙をついたくらいで後に響くような負傷させるのは簡単なことじゃない」
二条 純恋 : 「そこで使うのがコレよ」
GM : 純恋はひと振りのナイフを取り出す。一見はカフェに置いてあっても不思議ではない何の変哲もない小ぶりのナイフだ。
ロッキー : 「ただのナイフじゃあないか。一刺しでもオーヴァードには掠り傷ていどしか作れないんじゃないのかい?」むむ、と頼りなさそうなナイフを睨む
二条 純恋 : 「一見なんの変哲もないナイフだけれど、この刃はかつてFHで秘密裏に研究されていた対抗種……『レネゲイドを殺すレネゲイド』を抽出して作り上げたものよ」
二条 純恋 : 「ひとたびこれで刺されれば、その箇所から肉が腐り落ちて簡単には再生出来ない」
飴家 真珠 : [すごい そんなのあるんだ] 怖そうにナイフを見つめる
ロッキー : 「こわいこわい。けど、オーヴァードにはまさに必殺、ってところだね」
二条 純恋 : 「極秘情報だからね。一般FHエージェントには知りようがないわ」
二条 純恋 : 「当たり所によっては、一撃で致命傷まで持っていけるかもね。どんな軽傷でも、フェスまでに完全回復というのは無理なはずよ」
二条 純恋 : 「例えば顔に一撃、お見舞いしてあげればライブなんてまず断念せざるを得ないでしょうね」
飴家 真珠 : [か かおに] 想像して体を小さく震わせる
ロッキー : 「しょーばいどうぐに傷をつけるワケだ。あとは喉とか、脚なんかも効果的だろうね」戦ってきた分、人の壊し方には慣れている
二条 純恋 : 「本当に、任務に関しては理解が早くて助かるわね。詳細な計画は後で資料を送って伝えるわ」
ロッキー : 「ふふん、そーだろう。しりょーとやらも後で見ておくとも」理解できるかは別だが
二条 純恋 : 「任務に関してはそんなところね。あなたたちのデビューについては、計画が成功するものとして進めておくからくれぐれも失敗はないようにね」
飴家 真珠 : [デビュー……]
飴家 真珠 : [それって いつになるかとか もうきまっているの?] いつの間にかロッキーの腕に抱きつきながら聞く
二条 純恋 : 「そうね、アイドルとしてのお仕事の話は、泊里さんからして貰おうかしら」
ロッキー : 「頼もうじゃないか、レイイチローくん!」
泊里 零一郎 : 「ああ、ちょっと血生臭い話のあとで頭に入らないかもしれないが、後で聞き返してくれて構わない」
泊里 零一郎 : 「これから一か月後に毎年恒例になっている新人のお披露目ライブが予定されている」
泊里 零一郎 : 「急なスケジュールではあるが、アイドルにとって旬な時間というのは限られている。どうしても性急にならざるを得ないことがままあるのは理解してほしい」
泊里 零一郎 : 「君たちにはこれからレッスンを受けて、先輩たちの既存曲3曲をダンス、歌を含めマスターしてもらう」
泊里 零一郎 : 「はっきり言って非常に高いハードルだが、君たちなら乗り越えられると僕は確信している。お願いできるかな?」
二条 純恋 : 「……泊里さんって優しいわよねぇ」 小声で
泊里 零一郎 : 「何か言いました?」
二条 純恋 : 「なんでもない」
飴家 真珠 : 「……?」 不思議そうにそのやりとりを見て、
飴家 真珠 : [だいじょうぶ がんばってアイドルになるってきめたから]
飴家 真珠 : [ただわたし うたはうたえないけど……] 
ロッキー : 「ふふん、任せたまえよ。自慢じゃあないが、僕サマは声が大きい方だと思うからね! 姫の分まで声を張ろうじゃあないか」
ロッキー : 「それに、その程度はハードの内に入らないさ! えーっと、いちかげつ程度だろう?」
ロッキー : 「……姫、いちかげつって何日だい?」ヒソヒソと耳打ちする
飴家 真珠 : 「……!?」 
飴家 真珠 : [30にちくらいだよ] 内緒話をするように二人の口元を手で隠し、その内側で小さく文字を光らせるのを見せる
ロッキー : 「おお、そうだったんだね。姫はかしこい!」コツンと額をつけて感謝
ロッキー : 「……30日! その程度なら軽くこなせるサ!」何事もなかったように胸を張る
泊里 零一郎 : 「……余裕ができたら基礎教養もカリキュラムに入れたほうがよさそうだね」
ロッキー : 「?」なんのことだろうと首を傾げて
飴家 真珠 : そうだね…って少し困ったように笑いながら頷いてる。
泊里 零一郎 : 「では、任務と平行で大変だと思うけれど、明日から早速レッスンを開始する。君たちが寝泊まりする寮もあとで案内する。今日から好きに使ってもらって構わない」
泊里 零一郎 : 「それから……新人の歓迎会も予定されている。先輩たちと交流を深めるよい機会になるだろう。これは必ず出てほしい」
泊里 零一郎 : 「以上。質問はあるかな?」
飴家 真珠 : [ううん だいじょうぶ]
飴家 真珠 : [せんぱいたちにあえるの すごくたのしみ!] 少し気持ちも落ち着いてきたのか、笑顔を向ける
ロッキー : 「せんぱい、か。どんな人たちなのか興味はあるね……」
ロッキー : 「ああ、そうだ。しつもんしてもイイかい?」
泊里 零一郎 : 「もちろん。なんだい?」
ロッキー : 「寝泊りできるりょう、と言っていたけど。そこには何があるんだい」
ロッキー : 「寝る場所というなら、マットレスがあると嬉しいのだけれど」プライベート空間が白い部屋しかない為、想像しにくいらしい
泊里 零一郎 : 「ああ、それくらいなら……ベッドと個別の浴室、冷蔵庫は備え付けてある。人によってはテレビやゲームを持ち込んでもいるかな」
泊里 零一郎 : 「ただ、調理だけは共用スペースでやって欲しい。もっとも、あまり使っている人はいないみたいだが……」
ロッキー : 「べっど……よくしつ……れーぞーこ……」
飴家 真珠 : [え もったいない!]
飴家 真珠 : [わたし ごはんつくってあげるね!] 見るからに嬉しそうな笑顔になる
泊里 零一郎 : 「飴家さんは料理が得意なんだね。みんな栄養が偏りがちだから、たまにご馳走してあげてくれると助かるよ」
飴家 真珠 : [うん!]
ロッキー : 「りょ、りょうりも出るのかい……! それは、いいね……」どこか夢見心地な表情で
飴家 真珠 : [たのしみだね……!] ロッキーと顔を見合わせて笑って
二条 純恋 : 「ふふ、やっぱり新人っていいわねぇ……。それじゃあまた。歓迎会で待っているわ」
GM : ……こうして、あなたたちはファム・ファタールのアイドルとして内定、活動を開始するのだった。

 

 
GM : ――都内某所、某ホテル。
GM : この日は、ホテルのフロアを丸々貸し切ってあなたたちの歓迎会が行われた。
GM : 中心部からは少し離れたところにある洋館風の装飾が特徴的な会場で、そこに並ぶのは店屋物の寿司、有名スイーツ店のデザートなど……とにかく豪勢でファム・ファタールの資金力を感じさせる。
GM : 社長の二条純恋、泊里らプロデューサーの挨拶もそこそこに、アイドル陣のリーダーである新藤亜里沙が音頭をとる。
新藤亜里沙 : 「では、新しい仲間たちの門出にー」
新藤亜里沙 : 「かんぱぁい♪」 なんだかんだ楽しそう
GM : 各々食べ物、飲み物を口にし始めたところで、亜里沙があなたたちのところへやってくる。
新藤亜里沙 : 「じゃ、早速ですけど自己紹介いきましょうかぁ?」
新藤亜里沙 : 「………」 と言いつつ、真珠ちゃんのビジュを間近でチェックし
飴家 真珠 : 「……?」 どうしたのかと首を傾げてる
新藤亜里沙 : 「……ふーん、まあいいんじゃないですかぁ」 亜里沙的及第点
新藤亜里沙 : 「改めて、こっち上がってください」 そう言いながら、あなたたちを壇上へと案内する。
飴家 真珠 : 「……!」 ぱあっと笑顔になりながら、後をついていく
ロッキー : 「ムグッ……ゴクッ。もう僕サマたちの出番かい?」口に詰めていた料理を飲み込んでついていく
新藤亜里沙 : 「ええ。えーと、飴家さんは喋れないから……みんなー! こっち向いてー! 食べ物ばっか見ない!」
GM : 亜里沙が全員の視線をこちらに集め、あなたに注目が注がれる。
飴家 真珠 : 「…………!」 視線が集まり、緊張しながらも壇上に立って、
飴家 真珠 : [はじめまして! あめいえしんじゅです!] 片手を上げて笑顔を浮かべながら、頭上に大きくピンク色の光の文字を綴る
飴家 真珠 : [わたし みてのとおり こえがだせないけど]
飴家 真珠 : [それでもがんばって みんなにおいつけるようなアイドルになれるように がんばります!]
飴家 真珠 : [これからなかよくしてもらえると うれしいです!]
飴家 真珠 : [えっと よろしくおねがいします!] 静かだが、その表情から元気さは伝わる挨拶を終える
GM : 声の不在を補うようにわー、と歓声を上がり、あなたを暖かく迎える。
GM : 拍手をするものもいれば、手を振ったり、なぜかもうペンライトを用意している気の早すぎるものもいたり、アイドルがこれだけいれば反応も個性的だ。
蹄啼 イバラ : 「(……声を出せないというのに、何だかにぎやかな子ですね~)」歓声を上げず、拍手もせずに、ただじーっと壇上の新人アイドルを観察している。
多々良那 浅香 : 「え~、可愛い~、……乳もでけ、やっぱグラビアか……」
おじさん?
飴家 真珠 : 「…………!」 皆の反応に、胸元に両手を当てながら嬉しそうに笑う。
飴家 真珠 : そしてぺこりとお辞儀をすると、一歩下がってロッキーに順番を回した。
新藤亜里沙 : 「はい、ありがとうございましたぁ。こらそこ、乳ばっかり見ない」 ずびし、と指差し、ロッキーにマイクを渡す。
ロッキー : 「どうも、ありさセンパイ。えー、こほん……」軽く咳払いをして
ロッキー : 「……やあ、センパイ諸君! 僕サマはロッキー!」 真珠の丁寧な挨拶とはかけはなれた第一声を放つ
ロッキー : 「ピカピカの新人ではあるが、こうしてアイドルとして並び立てることをこーえー光栄に思う! なんといっても、最近の憧れでもあったからね!」
ロッキー : 身振り手振り、声は大きく、キャッチーな印象を放つ
ロッキー : 「そして、もう一つの憧れは王子さま。わる~い王子さまさ! ここでなら叶えられると踏んで門を叩かせてもらったよ!」
ロッキー : 「と、いうことでよろしく! 立派なプリンセスたちと胸を張って肩を並べられるよう心掛けよう!」ふふん、と自身ありげに胸を張って、スピーチを終える
GM : 再び拍手と歓声が出迎える。言動を確認して心配そうに見守るもの、おもしれー奴じゃんと言いたげに腕組みで見守るもの、こちらも反応はさまざまだ。
新藤亜里沙 : 「ありがとうございましたぁ。王子ですかぁ? ふふ、ウチってまだそういうタイプいないですから、なれるといいですねぇ」 問題起こさなくて一安心
多々良那 浅香 : 「飛ばしてるなーあの子、フィアちゃんみたいなRPガチ勢?」
ぱちぱち~
蹄啼 イバラ : 「僕サマ……王子さま……」
蹄啼 イバラ : 「今回の新人ふたりは、なんともイキが良いですね~?」くすりと笑う。
飴家 真珠 : 歓声が出せない分、がんばって笑顔で拍手しています。
ロッキー : せーだい盛大かんたい歓待……だったかな。感謝するよ、みんな!」 認められることに悦を覚える
飴家 真珠 : 「……!」 挨拶を終えると、ロッキーの手を握って引っ張る。どこか空いてる席に行こうと言っているらしい。
ロッキー : 「おおっと、今日の姫は強引だ!」そのまま引っ張られていこう
飴家 真珠 : そうして壇上から降りて、周囲を見渡しながらとことこと歩いていき、
飴家 真珠 : 「!!!」 イバラと浅香のいる辺りで立ち止まって、
飴家 真珠 : [いばらちゃんとあさかちゃんだ!] 瞳を輝かせながら、二人の傍へと近づいていく
ロッキー : 「ほう、センパイのプリンセス! 僕サマは詳しくはしらないが!」興味深そうに近づいていく
多々良那 浅香 : 「え~~~~っ、知ってくれてるの~~?おいおい可愛い後輩すぎかも」
きゃ~と手を振って
蹄啼 イバラ : 「あらあら、主役が訪ねてきてくださいました~」にこりと微笑んで
蹄啼 イバラ : 「そちらの王子サマはわたくし達のことをご存じないようですし、まず自己紹介しましょうか~多々良那さん?」
多々良那 浅香 : 「それもそうねん、じゃぁ紹介に預かったしあたしから?」
飴家 真珠 : わーってぱちぱち拍手して、紹介してくれるのを嬉しそうにしてます。
多々良那 浅香 : 「多々良那浅香だよ~、歌踊りの他にもストリーマーとしてゲーム配信したり、たまにウチの企画のイラストとかも描いてるよ~」
多々良那 浅香 : 「もちろんアイドルとして舞台に立ったり番組出たりはしてるけど、主戦場は配信かな。真珠ちゃんはどっちで知ってくれたの~?」
飴家 真珠 : [テレビ! はいしんをしてるっていうのは きいたことあるんだけど]
飴家 真珠 : [わたし スマホもってなくて ネットはあまりみたことないの] 頬を人差し指で搔きながら、少し恥ずかしそうにする
多々良那 浅香 : 「スマホ持ってないの!?は~、厳しいご家庭で……テレビだけかぁ、じゃぁ相当大人しくしてる私しか知らないかもなぁ」
多々良那 浅香 : 「幻滅されたらどーしましょ」
からからと笑いながら
飴家 真珠 : 「……?」 不思議そうに目を丸くして
飴家 真珠 : [よくわからないけど そんなことないきがする]
飴家 真珠 : [だって すごくやさしいし あかるいおねえさんってかんじだもん!] ぱあっと笑って
ロッキー : 「僕サマもどうかん同感だ。どことなくムードメーカー? のような気配を感じるよ」うむ、と頷いて
多々良那 浅香 : 「嬉しーこと言ってくれるねぇ!早くあたしの配信に来なね……普通に顔売れるからね……リスナーの言うことは無視しなね……」
ロッキー : 「うん? うむ! 近々にでもはいしん?とやらに赴こうじゃないか! よろしく、浅香姫!」浅香の単語の半分も理解できていないが、健気に了承する
飴家 真珠 : [いきたいな たのしみ!] 両手をグッと胸の前で握って
蹄啼 イバラ : 「ふふ、さっそく親睦を深められているようで何よりです~」
蹄啼 イバラ : 「わたくしもお二人と同様、インターネットには明るくありませんが、何かあれば有識者の多々良那さんが相談に乗ってくださると思いますよ~」
飴家 真珠 : はーい、と笑顔で手を挙げています。
多々良那 浅香 : 「炎上したときは、任せな!」
サムズアップ
ロッキー : 「しょーぼうしでもあるのか!」おお、と真に受ける
飴家 真珠 : [ちがうよ!?]
ロッキー : 「……違うようだ!」首をかしげて
ロッキー : 「この話はおいておくとして、次はキミのことを聞かせておくれ!」イバラに視線を移す
蹄啼 イバラ : 「ええ、わたくしは蹄啼イバラと申します~」
蹄啼 イバラ : 「アイドルとヴァイオリニストを、ひとことで言ってしまえば『音楽家』をしています~」
蹄啼 イバラ : 蹄啼イバラは普段、新人の歓迎会に顔を出さない。
蹄啼 イバラ : 有象無象のアイドルには価値を見出せないし、そもそも仲間意識がない。
蹄啼 イバラ : 自らの”音楽活動”に精を出す方が、よっぽど有意義だ。
蹄啼 イバラ : ……が、『声を失くしたアイドルのプロデュース』という御伽噺じみた難題には少し興味があった。
蹄啼 イバラ : 『既存の常識や枠組みに囚われない挑戦』が肝要なのだと、蹄啼イバラは考える。
蹄啼 イバラ : 王道とは、ありきたりだ。変わらないモノは見飽きて退屈する。
それは「腐敗」と言い換えてもいい。
蹄啼 イバラ : 単調なものは、それだけで良い作品たりえない。悪だ。
四季は移り変わるから、花は散るからこそ美しい。
蹄啼 イバラ : ……”声を失くしたアイドル”という難題に、どう挑戦するのか。
飴家真珠は、泊里零一郎は、二条純恋はそれを昇華できるのか。
蹄啼 イバラ : 蹄啼イバラは品定めに来たのである。
蹄啼 イバラ : 「……わたくしの事は、脇役の一人だと思ってくだされば~」
蹄啼 イバラ : 「それより気になることが一つあるのですが、聞いてしまってもよろしいでしょうか~」
飴家 真珠 : 「…………?」 不思議そうに首を傾げて、小さく笑う
ロッキー : 「?」その横でも不思議そうに
蹄啼 イバラ : 「その……飴家さんは声が出せないのですよね……? それはとても悲しい事です……」
蹄啼 イバラ : 「それは直せないのでしょうか。例えばそう”レネゲイド知識に精通したFHの医者”などには……」
蹄啼 イバラ : 飴家真珠がファムファタに来るまでの経緯は知っている。"医者"の話を出したのは、わざとである。
飴家 真珠 : 「…………っ」 その言葉で江戸川のことを思い出したのか、瞳が悲しく揺れる
飴家 真珠 : [え えっと]
飴家 真珠 : [なおせないと おもう]
飴家 真珠 : [パパがおいしゃさんだったけど せいしんてきなものだからって いわれたから]
蹄啼 イバラ : 「精神的なもの、そうでしたか……これはまた立ち入ったことを……」
蹄啼 イバラ : 「たくさん辛い思いをされたのですね……」
多々良那 浅香 : 「(せ、性格わりぃ~~w)」
蹄啼 イバラ : 「ですが、それが精神的なものならば、心の傷が癒えさえすれば、治る日も来るかもしれません……」
蹄啼 イバラ : 「そのいつかが来てほしいと、わたくしは切に願っておりますよ……」
飴家 真珠 : 「……!」 衝撃を受けたように、目を大きくして
飴家 真珠 : [そんなふうに おもってくれるの? いばらちゃんは]
蹄啼 イバラ : 「ええ、勿論……♪」そうなったら、飴家真珠からは素晴らしい悲鳴が聴けそうだから。
飴家 真珠 : 「…………」
飴家 真珠 : [そうなんだ……]
飴家 真珠 : じーっと、イバラの目を真っすぐに見つめた後、
飴家 真珠 : 一歩近づき、イバラの体に抱きついた。
蹄啼 イバラ : 「なっ……」いきなりのことに思考が、もとい悪企みが止まる。
飴家 真珠 : 「…………」 黙って、ぎゅーっと抱きしめ続けている。
蹄啼 イバラ : 「あ、あの~飴家さん……? これはいったい~……?」
ロッキー : 「ああ、真珠姫は甘えん坊でねぇ。姫の気が済むまで付き合ってあげたまえ!」
多々良那 浅香 : 「え、いーなー!」
蹄啼 イバラ : 「そう思うのなら、代わって差し上げますよ~……? ほら、飴家さん……?」ぽんぽんと困ったように肩を叩く。
飴家 真珠 : 「…………」 しかしそのままくっついたままで、
飴家 真珠 : [あのね いばらちゃん]
飴家 真珠 : [わたし こえがでないこと パパやみんながきにしないでくれたり]
飴家 真珠 : [それでもみりょくがあるって ろっきーちゃんやれいいちろうさんが いってくれたこと]
飴家 真珠 : [それも とってもうれしかったんだけど]
飴家 真珠 : [こんなふうに いつかなおるといいねっていわれたのは あんまりなくて]
飴家 真珠 : [だからなんだか うれしくて] ぽわぽわと、ピンク色の文字がイバラの目の前に浮遊して
飴家 真珠 : [ありがとう いばらちゃん やさしいね]
蹄啼 イバラ : 「い、いえ~……そんなことは~……」
蹄啼 イバラ : 蹄啼イバラには、飴家真珠の『色彩』を見ることが出来ない。
蹄啼 イバラ : これは相手の”声色”から心を知るという、聴覚の延長線にある力。
蹄啼 イバラ : それを視覚化したもの。
蹄啼 イバラ : 当然、声のない相手の気持ちは推し量れない。
蹄啼 イバラ : 「(うう~ん……本心で言っているのでしょうか……)」考えている事が分からない相手は苦手だ。
蹄啼 イバラ : 「主役をわたくしが独り占めしているのは申し訳ありませんから、そろそろ……」抱き着いてきたりと、こんな距離感で接してくる相手がいなかった事もあって、どう対処すればいいか分からない。困ってしまう。
飴家 真珠 : [あ ごめんね]
飴家 真珠 : と光の文字は出るがもう数十秒ほどハグしてから、やっとイバラから離れる。
蹄啼 イバラ : 「……ふう」思わず溜め息が漏れる。
飴家 真珠 : [ねえねえ あさかちゃん]
飴家 真珠 : [さっき ききまちがいじゃなければ いいなっていってた?] 浅香に輝かせた瞳を向けて
多々良那 浅香 : 「言った言った!おいで~」
手を差し出して
飴家 真珠 : 「…………!」 花が開いたように笑顔になって
飴家 真珠 : [やったあ! おじゃまします]
飴家 真珠 : ぴょんっとうさぎのように小さく跳びはねて、浅香の腕の中に収まりにいく。
多々良那 浅香 : 「ほいっと、……や~らか!なんて可愛い後輩なんだ……アホリスナー共に紹介するのが勿体ないくらいだ……どうか無垢な君であれ……」
慈愛の心が目覚めそう
蹄啼 イバラ : 「うう~ん、この調子でファン全員に抱き着いていくんでしょうか……」少し離れて、その様子を見守っている。
飴家 真珠 : [ファンのことはまだわからないけど]
飴家 真珠 : [すみれちゃんにね このセルのみんなのこと きょうだいみたいにおもってくれていいって いわれたの]
飴家 真珠 : [だから またこうやって ぎゅうってしてもらってもいい?] 浅香にぴったりとくっつきながら
蹄啼 イバラ : 「(二条さんッッ……)」
多々良那 浅香 : 「もっちろ~ん♪……つまり、真珠ちゃんとロッキーちゃん…ロッキーで良いか、と、実年齢的にはイバラちゃんもあたしの妹……って、コト!?」
ハッと気づいて
多々良那 浅香 : 「おもろ」
3人、特にイバラを見て
蹄啼 イバラ : 「……その視線、どういう意味でしょうか~」
多々良那 浅香 : 「あっコワッ」
ロッキー : 「きょうだい、か。僕サマにはかぞく? とやらがいないから良くはわからないけど……」
ロッキー : 「うむ、それはそれで面白いだろう! 浅香姫を姉として扱うことも!」
飴家 真珠 : [いっぱいおねえさんができて うれしいね] 満たされたような笑顔
蹄啼 イバラ : 「二条さんの言葉は、あくまで比喩ですからね~?」マジレス
蹄啼 イバラ : 「実際には『新人アイドルから兄妹姉妹の扱いなど受けたくない』という気難しいアイドルも多いはずですから、軽々に振る舞わないほうが賢明かと~」
ロッキー : 「そうなのかい? 人付き合いというのは難しいものだね」ふぅん、と
ロッキー : 「だが今は、僕サマたちだけでもしんこー親交を深めようじゃあないか」
ロッキー : 「よろしく、愉快な浅香姫! 優しきイバラ姫!」
蹄啼 イバラ : 「ええ、よろしくおねがいします~」
多々良那 浅香 : 「フホw は~い、改めてよろしくね!」
蹄啼 イバラ : 「…………ああ、時にロッキーさん? 貴女は珍しい一人称を使いますね~? 教育はどなたから~?」
ロッキー : 「む、今日はきょーいくという言葉をよく聞くね」
ロッキー : 「たしか、誰かから教えを受けることだろう? それなら~……」ぽくぽく、と少ない記憶からそれらしい人物を該当させようとするが……
ロッキー : 「ないね! 強いて言うならアニメが色んなことを教えてくれたよ!」彼女を匿う研究員たちともほぼ関わりがないため、教育者に当たる人物はいないようだ
飴家 真珠 : [アニメ? アニメのキャラのまねをしてるってこと?] 浅香の腕に抱きついたまま
ロッキー : 「真似じゃあないさ。言っただろう、憧れだって!」
飴家 真珠 : [ごめんね でもなんとなくわかったかも] なんだか小さい子供みたいに思えて来た
蹄啼 イバラ : 「なるほど……FHはどこも問題を抱えている様子……」
蹄啼 イバラ : 「けれど、僕サマなんて名乗ったら、普通は子供らしく見えてしまうのでしょうが……」
蹄啼 イバラ : 「貴女には、よく似合いますね~」図体の大きな子供そのものだからという遠回しな皮肉だ。
ロッキー : 「む、なんか子供だって言われてる気がする……」怪訝な顔つき
飴家 真珠 : [そんなことないんじゃないかな]
飴家 真珠 : [アイドルなら そういうキャラってだいじなきがするよ] 
ロッキー : 「むぅ~~ん……」腕を組んで
多々良那 浅香 : 「お、真珠ちゃん良いこと仰る。キャラ持ってるのは強いよ~、ロッキーは素がそれだからブレないだろうし……」
多々良那 浅香 : 「勉強はした方が良いと思うけどね!あたしも人のことぜ~んぜん言えないけど!ゲームがあたしの教師です!」
ロッキー : 「……そんなものか! 子供らしくてもヨシとしよう、成長のよちがあるということだ!」
ロッキー : 「べんきょーにも興味があるとも! 僕サマが知っている王子は、どれも頭が良さそうだったし」うんうん、とインテリな自分を思い浮かべて
飴家 真珠 : [じゃあ わたしがいろいろおしえてあげる!] ぴょいっと浅香から離れて、今度はロッキーの腕に抱きついて顔を近づける
ロッキー : 「おや、それはイイ! 姫からも学べることは学ばなくてね!」 真珠を受けとめて笑みを浮かべる
蹄啼 イバラ : 「ふふ、勉強熱心でけっこうなコトです。机に向かっても、この熱意が持続できれば良いのですが」
ロッキー : 「きっと大丈夫だとも、たぶん!」謎の自信だが、自分のためなら割と忍耐強い方だ
ロッキー : 「そのうち、イバラ姫にも何か教えを乞いにいくかもしれないね!」
蹄啼 イバラ : 「ん~……光栄ですけど、わたくし教えるのは苦手で~……」めんどくさいだけである。実際、多忙だ。
ロッキー : 「ははは、遠慮することはないさ。そうだろう、浅香姫、真珠姫?」
飴家 真珠 : [うーん なにをおしえてもらいたいかによるのかも] 首を捻る
多々良那 浅香 : 「あたしがなんかを教えるかぁ……OBS設定くらいしか説明できる自信ないかも」
ロッキー : 「イバラ姫は美人であるし、その秘訣を乞いにいくのもアリだと考えているとも。僕サマはけしょー化粧とやらに縁がなくてね」
ロッキー : 「それに、浅香姫は僕サマの直感だと語り部の才がありそうだ。キミの様にどう言葉をつづればいいのかは、気になるところではあるともさ」
ロッキー : 直感的に感じた二人の分析を口にして微笑んでみせる
蹄啼 イバラ : 「あら、ありがとうございます~」
蹄啼 イバラ : 「けど、今はわたくしたち少し忙しくって~、ロッキーさんにレッスンする時間が確保できるかどうか~……」浅香ちゃんに目配せをする。今は任務があると。
多々良那 浅香 : 「あ~~……そうね、ちょっと時期が悪いかも。言ってもすぐ手空くと思うから、そん時は改めていろいろ話そっ!」
目くばせを受け取って
多々良那 浅香 : 「あ、えーと……二人とも携帯無いんだっけ……?」
れんらくさきぃ……とつぶやいて
ロッキー : 「そーなのかい?」少し悲しそうに
飴家 真珠 : 「…………」 申し訳なさそうに頷く
蹄啼 イバラ : 「そのうち、プロデューサーから支給されるのでは~」
ロッキー : 「けーたいはないね。無線機ならあるとも!」
飴家 真珠 : [どうしてむせんきはあるんだろ……] 
飴家 真珠 : [れいいちろうさんから しきゅーされたら すぐにいうね]
ロッキー : 「レイイチローくんはけーたいもくれるのか。なんて出来た世話係、かんどーだね……」
飴家 真珠 : [わたしたちも いまはライブのレッスンがんばらなくちゃいけないし]
飴家 真珠 : [ふたりになにかおしえてもらうのは そのあとだね] ある意味ちょうどよかったのかも、と笑う
ロッキー : 「と~っても惜しいが、しかたないか……」本当に残念そうだ
ロッキー : 「だが、それは再びしんぼく?を深め合えるということだね。次を楽しみにしておくともさ」それでもめげていない様子で
飴家 真珠 : そんなロッキーの様子を見ながらこくこくと頷いて、
飴家 真珠 : [しんぼくといえば ほかのせんぱいたちともはなしてみたいな]
飴家 真珠 : [いばらちゃん あさかちゃん ちょっといってきてもいい?]
蹄啼 イバラ : 「ええ、行ってらっしゃい~わたくしたちの事はお気になさらず~」
多々良那 浅香 : 「もっちろ~ん、むしろ交流するのが私達だけなんてもったいない!」
飴家 真珠 : [ありがとう!]
飴家 真珠 : [ふたりとも なかよくしてくれてうれしかった またあとでね] 胸元に両手を置いて、本当に嬉しそうに笑って
飴家 真珠 : いこっか、とロッキーと手を繋ぐ。
ロッキー : 「そうだね。今後ともたのむよ、センパイたち!」お得意のあくどい笑みを浮かべ、真珠に手を引かれていく。
飴家 真珠 : そんな風に、一緒にとことこ歩いて去っていきます!
GM : 新たな仲間を迎えたファム・ファタール。
GM : 先輩たちは謎多き事件の調査、新人たちは襲撃任務とその先にあるデビューライブへと向かってアイドルへの階段を登り始める。
GM : 果たして、それぞれの行く先には何が待ち受けているのか……。
 
 
蹄啼 イバラ : 飴家真珠に期待/苦手のN表でロイスを取得します!
system : [ 蹄啼 イバラ ] ロイス : 4 → 5
ロッキー : 飴家真珠に庇護/憐憫!表はP
多々良那浅香に好意/隔意!表はP
イバラちゃんに取りたいけど、様子を見るため今は取らない!
system : [ ロッキー ] ロイス : 3 → 5
飴家 真珠 : イバラちゃんに〇幸福感/脅威でロイス取ります! 脅威は有名音楽家ですごーいって感じに思ってる
system : [ 飴家 真珠 ] ロイス : 3 → 4
GM : 各々了解!

Extra Scene 01 幕間01

 

 
GM : 歓迎会から一夜明け。
GM : 新人ふたりは、早速デビューライブに向けてダンスなどのレッスンをこなしていた。
GM : アイドルになるための訓練など当然初めてのふたりだったが、任務や家事で培った体力などを生かして、すでに才能の片鱗を見せ始めていた。
GM : レッスンは順調だが、一方で困りごともある。
GM : それは、寮生活のことだ。
GM : セルの家事など身の回りのことを一通りこなしていた真珠は問題ない一方、実験施設の外でほぼ生活したことのないロッキーにとって、一人暮らしというのはかなり挑戦的なことだった。
GM : 昨日の歓迎会のあと、寮長に一通り設備の説明は受けたものの、一から十まで生活について教えてくれるわけではなく……レッスンのあとの話題は自然とそのことに移っていった。
ロッキー : 「……でさぁ」 直前までのレッスンの話題に一区切りをつけ、悩みを零し始める
ロッキー : 「寮生活というのは中々に……うん、難しいものだ……」悩ましげな顔で
ロッキー : 「まずベッドが柔らかくてビックリしてね。かけ布団もふわふわしてるし……」
ロッキー : 「なんかこう、落ち着かないんだ……! そのまま寝ていたら沈んでいきそうじゃないか……!」妄想に近い杞憂を吐き出す
飴家 真珠 : [そんなことないとおもうけど] 
飴家 真珠 : [ゆっくりねれて つかれもとれるでしょ?] 困ったように微笑みながら
ロッキー : 「それはもう、今までにないぐらいにぐっすりだったとも!」
ロッキー : 「ただ、どこかソワソワしてしまうんだ……」
ロッキー : 「僕サマが住んでいた場所はずっと明るくて、いつも誰かしらが見ていたようなトコロだったからね」
ロッキー : 「ぷらいべーと……だったかな? それが急に出来て、僕サマは困惑している!」
ロッキー : 「……のだと、思う」冷静な自己分析を口にする
飴家 真珠 : [これからなれていくしかないとおもうけれど……]
飴家 真珠 : とは言うが、今から何かロッキーのためにしてあげられることはないだろうか、と腕を組んで考え始める……。
蹄啼 イバラ : 悩める新人アイドルたち。そのとき丁度、ばたんと別のレッスン室の扉が開き、中から見覚えのある先輩たちが目の前に現れる。
蹄啼 イバラ : 「あら、お二人は……」
飴家 真珠 : 「!」 そちらにバッと顔を向けて
飴家 真珠 : [いばらちゃんとあさかちゃんだ!] 
飴家 真珠 : 嬉しそうな笑顔で、二人のもとへと駆け寄っていく。そのまま抱きついてしまうのではないかという勢いだったが……
飴家 真珠 : 「っ!!」 何を思ったのか、二人の手前で急ブレーキをかけて止まってしまう
蹄啼 イバラ : 「……こんにちは~、奇遇ですね~」ハグを躱すために身構えていたが、寸前で停止したことに安堵する。
多々良那 浅香 : 「おろ、なんかあったのかな」
受け入れ態勢
飴家 真珠 : [こんにちは いや あのね] 
飴家 真珠 : [まだシャワーあびてなかったから あせくさいかなって] 恥ずかしそうに笑いながら、一歩距離を取っている
蹄啼 イバラ : 「ああ、お二人もレッスン後だったのですね~」
蹄啼 イバラ : 「多々良那さんなら、気にしないかと~」スケープゴート作戦だ。
多々良那 浅香 : 「よくお分かりで!あたしは気にしないよ~ん」
飴家 真珠 : [ええ!?] 
飴家 真珠 : [うーん それなら] 
飴家 真珠 : 少し迷った後、控えめに浅香に抱きつきにいく。
ロッキー : 「汗ぐらいじゃ動じないみたいだ。血塗れなら僕サマも遠慮するかもだけど」やあ、と先輩ズに挨拶して
多々良那 浅香 : 「血濡れかぁ、あたしも血濡れだったらギリオッケーって感じかな」
はいぎゅー と
蹄啼 イバラ : 「血塗れでもオーケーとは、なんとも懐が広い先輩ですね~……」
飴家 真珠 : [す すごいね……] 
飴家 真珠 : やっぱり自分が気になるので、十秒ほどぎゅーってしてもらった後、浅香から離れる。
多々良那 浅香 : 「See ya...」
ロッキー : 「おお、えいご」 謎の感嘆
飴家 真珠 : [ろっきーちゃんって もしかしてえいごもわからない?]
ロッキー : 「ABCぐらいならわかるとも! それ以外はなんとも、だね」うぅんと唸って
飴家 真珠 : [ほんとにぜんぜんしらないんだね わたしとおなじくらいのとしなのに……] これは大変だ、とロッキーを見て
多々良那 浅香 : 「あたしも大して知らんけどね……ここで一番学力があるのはイバラちゃんか」
蹄啼 イバラ : 「わたくしが話せるのは、6か国語ほどですね~」
蹄啼 イバラ : 「ですがまあ、ロッキーさんが住んでいた箱庭……もとい日本から出ない限り、大きな障害にはならないかと~……」
飴家 真珠 : 「……!?」 すごい、と目を丸くして
飴家 真珠 : [ことばにかんしては それはそうなんだけど]
飴家 真珠 : [そこいがいで にちじょうてきに いろいろこまってるらしくて……]
ロッキー : 「ろくかこく……たくさんの人と話せるということか。それは素晴らしいね!」
ロッキー : 「ああ、そうだね。実は寮生活になかなか馴染めないんだ……」代弁ありがとう、と真珠の頭を撫でて
飴家 真珠 : 撫でられて、嬉しそうににこっと微笑む。
蹄啼 イバラ : 「寮生活……なるほど、わたくしは寮住まいではないので何とも言えませんが、共同生活には沢山の困難が付いて回ると聞きますね~……」
蹄啼 イバラ : 「ああ、多々良那さんはどうですか?ファム・ファタールの寮にお住まいなのでしたっけ~?」
多々良那 浅香 : 「んーや、配信とかもあるから近くの別のマンション住んでるよ。近いからいつでも遊びに来て良いゼ……」
飴家 真珠 : [わあ いきたい!] 両手を合わせて
多々良那 浅香 : 「その時は特別ゲストにしちゃうからね」
ロッキー : 「浅香姫の城か、ぜひお邪魔したいものだね!」
ロッキー : 「それはそれとして、だね。キミたちは一人で暮らすことにソワソワとしたことはないのかい?」
ロッキー : 「やはり慣れ、なのかな?」真珠の口にしていたことを思い出して
多々良那 浅香 : 「ん~、あたしは『口うるさく言う奴がいない城が手に入ったぞ!ひゃっほう!』って感じでワクワクしたけど……慣れはあるかも?」
蹄啼 イバラ : 「わたくしは使用人がいつも同伴しているので何とも~……」
蹄啼 イバラ : 「ただ、どうしても真っ新な生活に不安を感じるのであれば、わたくしに少し考えがありますよ~」
ロッキー : 「ほう、みょーあん妙案という物か! 聞かせてはくれまいか!」ずい、と一歩イバラに踏み込んで
蹄啼 イバラ : 「……単純な話、思い入れのあるモノを持ち込めば良いのです~」後退りをして
蹄啼 イバラ : 「ペットの動物も同じで、なかなか新しい家には慣れにくい……そうした場合、お気に入りのオモチャで遊ぶことで慣らしていくと、そう聞いたことがありますよ~」
ロッキー : 「ふ~ん、思い入れのある物か……」あの白い部屋にあるものを思い浮かべる。
飴家 真珠 : [なにかありそう?]
ロッキー : 「そうだねぇ、うーん……あっ!」何か思い至ったようだ
ロッキー : 「僕サマの好きなDVDがある! もう何十回と見たお気に入りなんだ!」
多々良那 浅香 : 「お、いいじゃん!DVDプレイヤーとテレビ置こう、ついでにYoutubeも見れるようにしよう」
飴家 真珠 : [アイドルのDVDとかかな?]
ロッキー : 「うむ、テレビも必要だ! ゆーちゅーぶ、とやらは後で教えてもらおう!」
ロッキー : 「アイドルのDVDもある。けど、僕サマが好きなのは……」 そういって、ディズニーなどの作品をいくつか口に出す
ロッキー : 「ヴィラン……特に、その王子たちに憧れてね。あの我を通す生き方に憧れたのさ」
飴家 真珠 : [そういえば アニメがいろんなことをおしえてくれた ってまえにいってたね] 歓迎会の時のことを思い出す
飴家 真珠 : [だからおうじさまキャラなんだ]
ロッキー : 「ふふん、真珠姫、これは生き様だよ」肩を竦めて笑う
ロッキー : 「心の底からそうありたいと思っているからね。僕サマは根っから悪の王子様なのさ」疑いの欠片もない声色で
飴家 真珠 : 「…………」 すごいなあ、とどこか眩しそうに目を細めている
蹄啼 イバラ : 「ふふ、自分にウソをつかず正直に生きる……それはとても素晴らしいことですね~……」
蹄啼 イバラ : 「ただ寮生活に悩む悪の王子様、というのは何とも可笑しな話ですから、すぐ慣れていきませんと~」
多々良那 浅香 : 「内見したことあるけど良いところではあるし、基盤さえ整ったらあとはどうにでもなりそうかね。あとこう……常識?っていうか使い方?」
ロッキー : 「そうなんだ、集団生活で悩む王子なんてネタもいいところなんだよ!」真剣に困った様子で
ロッキー : 「今までの暮らしよりずっと良い根城であるし、持て余さずに使いこなしたいのだが……」
ロッキー : 「……3人とも、不躾ではあるのだが!」改まった態度で
飴家 真珠 : 「?」 首を傾げる
ロッキー : 「たまにでイイ、僕サマのの様子を見に来てはくれまいか!」
ロッキー : 「キミたちと交流する楽しみも出来るし、学びを得ることもあるだろうからね……」
ロッキー : 「……あ、ムリならば此方が訪ねる方でもイイぞ!」ほんとうに不躾な頼みであった
多々良那 浅香 : 「け、謙虚ッ!実験室育ちなのになんて真っ当なお願い……!」
蹄啼 イバラ : 「ふむ……」
蹄啼 イバラ : 『悪の王子様』なんて戯けた妄想に取り憑かれた、哀れな実験体。
蹄啼 イバラ : 自らの本当の名も知らず、今ある自由さえ仮初めの手足によって形作られた偽物。そんな彼女は……
蹄啼 イバラ : 「(芸術に昇華できる価値は、十分にある……部屋に出入りする権利はあっても困りませんね……)」
蹄啼 イバラ : 「ええ、もちろん構いませんよ~」快く返事する。
ロッキー : 「心強い! イバラ姫から学べることは多いだろうね!」手を差し出して握手を求める
蹄啼 イバラ : 「ふふ……わたくし自身、世間知らずなところは多々ありますが~……」笑顔で手を握る。
ロッキー : 笑顔で固く握るが、レッスン後だというのにひんやりとした感覚がイバラの手を通して伝わる。
ロッキー : そしてその手は限りなく本物に寄せられてはいるが、触感はシリコンであることは明白だ。
蹄啼 イバラ : 「…………」ロッキーが義手義足であることはリサーチ済みだ。むに、とシリコン製の手を揉んでみる。
ロッキー : 「ん、なんだい。僕サマの手が珍しいかい?」
蹄啼 イバラ : 「ええ、義手のヴァイオリニストに会った事はありますが、ここまで精巧な作りのものは初めてでして~」
蹄啼 イバラ : 「手足の感覚はあるのですか?」
多々良那 浅香 : 「ああ、ロッキー義肢だったっけね」
飴家 真珠 : [そうなの!?]
ロッキー : 「感覚はないかな。生まれて目覚めてからずっとだから慣れたものだよ」
ロッキー : そういって、「よっ」と腕と脚の義肢を外して見せる
ロッキー : 「胴や頭以外は全部が機械さ! あはは! …っとと」冗談めかしてプラプラさせたせいでバランスを崩しかける
飴家 真珠 : 「!!!!」 慌てて近づいて、その体を支えに行こう
多々良那 浅香 : 「資料で見てはいたけど結構換装してんのねぇ」
パーツを拾い上げて
ロッキー : 「ありがとう、姫。逆にみんなはこう義肢じゃないのかって驚いたもんだけどね」
蹄啼 イバラ : 「手足の感覚が、ない……それはとても残念です……」外れた手足を見下ろす。
蹄啼 イバラ : それはつまり、痛覚の多い箇所が使えないということである。
蹄啼 イバラ : 「アイドル業には、影響ないのでしょうか?」
ロッキー : 「それは問題ないとも! 定期メンテナンスをサボったり、FHに逆らわない限りは十全に動くハズさ」
ロッキー : 「(ん? 残念と言ったかな? なぜ?)」 ちょっと訝しげに
飴家 真珠 : [それより はやくもとにもどさないと]
飴家 真珠 : [ろっきーちゃんも そんなかんたんにはずしてみせちゃだめだよ] 
飴家 真珠 : [だいじなてあしなんだから なにかあったらたいへんだよ] ロッキーを支えたまま、心配そうに見つめる
ロッキー : 「ごもっともなお叱りだ。どうも替えの効く義肢ものだと思うと、扱いが雑になってしまってね……」
多々良那 浅香 : 「まぁ資金でなんとかできるならねぇ」
雑派だ
蹄啼 イバラ : 「とはいえ、あんまり雑に扱うことは感心しません……ブラックドッグのオーヴァードは、その耐久に対する過信が命取りになると聞いたことがありますから……」
蹄啼 イバラ : 「後輩にもしものことがあったらと思うと、わたくし悲しいです」
ロッキー : 「はは、そう簡単に敗れることはないとも!」自信満々に胸を張る、が体勢が怪しい
飴家 真珠 : [いいから はやくくっつけなおそうよう] ずっと支えたまま困った顔をしてる
ロッキー : 「おっと、すまない。腕は肩に押し込んでくれるかな?」くっつけ方は理解している
飴家 真珠 : じゃあパーツを押し込んで合体させてあげよう
ロッキー : 「……よし、完全体の僕サマだ!」機械的なSEはならない。
多々良那 浅香 : 「完全体ロッキーおかえり~」わ~
ロッキー : 「うむ、こうやって弱みを晒すことは親交を深めるのにイイと聞くからね。出来て良かった」浅香に片手を振り返す。
飴家 真珠 : 「…………」 ロッキーを未だ心配そうに見つめて
飴家 真珠 : [ねえ ろっきーちゃん さっきのはなしなんだけど]
飴家 真珠 : [わたし ずっとかんがえてたことがあるの きいてくれる?]
ロッキー : 「もちろん聞こうとも」耳を傾ける
飴家 真珠 : [あのね]
飴家 真珠 : 「…………」 一呼吸置いて、
飴家 真珠 : [わたし これからろっきーちゃんのへやでいっしょにくらしてもいい?] ピンク色の文字を、ピンと立てた人差し指の上に浮かばせる
ロッキー : 「いいとも!」 間髪をいれない即答が帰って来る
ロッキー : 「……が、一応の理由は聞こう。どうしてだい?」
飴家 真珠 : [だって ろっきーちゃんみてると しんぱいなんだもん]
飴家 真珠 : [いまだって てあしをはずしちゃったりするし]
飴家 真珠 : [それに いっしょのへやでくらせば りょうせいかつのこといろいろおしえてあげられるでしょ?]
飴家 真珠 : [ほんとはぜんぶ わたしがおせわしてあげたいけど]
飴家 真珠 : [それだとダメだとおもうから ろっきーちゃんがひとりでちゃんとできるようになるまで ね] 小さく笑って
ロッキー : 「自立した王子になりたいのは僕サマも同じ、改めて断る理由もないね……」
ロッキー : 「うむ、ではよろしく頼もう! ゆーしきしゃ有識者? が近くにいるのは心強い!」
飴家 真珠 : [よかった こちらこそよろしくね]
飴家 真珠 : 笑顔でロッキーの手を握ろうとするが、
飴家 真珠 : その手を引っ込めて、ロッキーの体をふわっと抱きしめる。義肢の感覚がないと知ったからだろう。
ロッキー : 「おおっと、姫はハグの方がお好きだったね?」 そんな気遣いやいざ知らず。正面から受け止めて。
飴家 真珠 : [うん すき] 目を瞑って
飴家 真珠 : 「…………」 すんすんと鼻を鳴らし、
飴家 真珠 : [でもまずはいっしょに シャワーあびたほうがいいかも]
飴家 真珠 : [からだのあらいかた おしえてあげるね] 困ったように笑って
ロッキー : 「ん、うむ!(僕サマの知らない洗い方があるのか?)」
ロッキー : 「先輩たちはどうだい。さっぱりしていくかい?」
多々良那 浅香 : 「お、じゃぁお言葉に甘えちゃおっかな、デビューライブ終わったらリスナー共に自慢し~たろ」
多々良那 浅香 : 「あそうだ、ロッキー自己開示してくれたし、あたしのソケットも後で見せたげるよ」
改造してる子珍しくないんだよ~と
ロッキー : 「へぇ、そけっと……それは楽しみだ!」何かはわからないが興味はある
多々良那 浅香 : 「(分かってないなこりゃ) イバラちゃんはどうする?」
蹄啼 イバラ : 「……わたくしはこれで、今夜はコンサート公演がありまして~」
飴家 真珠 : [そうなの?]
飴家 真珠 : [それってもうすぐいかないとダメなの? まだじかんない?] 期待するように微笑みながら
蹄啼 イバラ : 「ええ、今夜はオーストラリアのウィーン・フィルハーモニー管弦楽団から招待を受けていまして~」
蹄啼 イバラ : 「途中までディメンジョンゲートで移動、そこからフライトして時間がかかる感じですね~」
飴家 真珠 : 「……!?」 スケールの大きさに驚く
飴家 真珠 : 「…………」 しょぼ…とあからさまに残念そうな表情になって、
飴家 真珠 : [わかった それならしかたないね]
飴家 真珠 : [じゃあ またこんど いばらちゃんのおせなか ながしてあげるね] 小さく笑いながらそう伝える
蹄啼 イバラ : 「…………そのお気持ちだけ、頂戴しておきます~」
蹄啼 イバラ : 「それでは、わたくしは一足先に失礼しますね~」一礼してから踵を返すと、スタスタと逃げるように足早に去っていく。
飴家 真珠 : またね!というように、笑顔になりながら両手を振る
ロッキー : 「あれが人気者のサガ、憧れるねぇ」うんうん、と頷きながら背中を見送る
多々良那 浅香 : 「イバラちゃんは音楽ガチ勢だからねぇ、SNSで言っておけば1時間2時間遅れても許されるあたしとはまた違うのよな」
見送りながら
飴家 真珠 : すごいねぇ、と笑った後、
飴家 真珠 : [じゃあ わたしたちもいこ!] ロッキーの右腕、浅香の左腕に抱きついて挟まれに行く
ロッキー : 「では、真珠姫と浅香姫を浴室までエスコート……とは言えなさそうだね」くすりと笑って
多々良那 浅香 : 「裸の付き合いだー!」
引っ張られていくぜ
GM : こうして先輩たち? の力を借りつつ、あなたたちは新たな生活への期待と不安を胸に抱きながら浴室へと歩いていった……。

Extra Scene 02 幕間02

 

 
飴家 真珠 : 真珠たちがファム・ファタールに来てから、さらに数日後の夕方。
飴家 真珠 : ロッキー、イバラ、浅香の三人は、真珠に相談したいことがあると言われ、事務所の一室に呼び出された。
飴家 真珠 : [いらっしゃい! まってたよ]
飴家 真珠 : 部屋に入ると、真珠が笑顔で出迎える。
飴家 真珠 : テーブルには、彼女が用意したであろうお菓子やジュースなどが置かれていた。
ロッキー : 「やあ、姫! これまた豪勢だね!」出迎えてくれた真珠にハグをしてから部屋に入る
蹄啼 イバラ : 「相談があると聞いて来ましたが……お菓子パーティーに呼んだ訳ではないのですよね?」相談するような弱みが分かれば"今後の参考"になる。
多々良那 浅香 : 「それくらい軽い気持ちでOKってことでしょ。さてさてなんでございましょ」
勝手に座って勝手に食べるぜ
飴家 真珠 : 「…………」 ちょっと目線を泳がせて
飴家 真珠 : [えっと あのね] 
飴家 真珠 : [ろっきーちゃん あのにんむのこと はなしてもいい?] ロッキーに近づいて
ロッキー : 「僕たちのアレだね。もちろん、この場では秘密にすることじゃないだろうしね」首を縦に振る
飴家 真珠 : ありがとう、と微笑んで
飴家 真珠 : [いばらちゃん あさかちゃん]
飴家 真珠 : [あの もしかしたら おかしたべづらいはなし なのかもしれないけど……]
飴家 真珠 : ……そうして、真珠は自身のことを皆に伝え始める。
飴家 真珠 : 今までビッグEというセルリーダーのセルで、他のチルドレンたちと共に幸せな生活を送っていたこと。
飴家 真珠 : その家族同然だったセルメンバーたちが、殺戮人形という謎のオーヴァードに全員殺されてしまったこと。
飴家 真珠 : 家族の仇を討ちたいが一人では殺戮人形を探し出すことも出来なかったところを、ファム・ファタールに拾われたこと。
飴家 真珠 : 二条純恋は真珠の復讐に協力的だが、覚悟を示すためにロッキーに与えられた任務を手伝わなければいけなくなったこと。
飴家 真珠 : そしてその任務は、UGNプロのグループ『Re:try』のメンバー・武者小路勇姫を襲撃し、大怪我を負わせるというものであったこと。
飴家 真珠 : 「…………」 
飴家 真珠 : 真珠は光の文字と、身振り手振りでそれらの内容を語った。
蹄啼 イバラ : 「なるほど……」困った表情の飴家真珠を眺めて、ぱくっと口元に焼き菓子を運ぶ。普段は口にしない甘いものが美味しく感じられる。
ロッキー : 「むぐむぐ、任務については問題ないと思うけどね。ゴクッ、殺戮人形は随分と派手なことをしてくれたみたいだ」お菓子やジュースを口にしながら
多々良那 浅香 : 「大事にされてたんだねぇ真珠ちゃん……良い親でいいなぁ、ぐちぐち言われたりも無かったんでしょ?」
浅香の興味は親に
飴家 真珠 : [たぶん なかったきがする] こくんとうなずいて
飴家 真珠 : [ほんとにやさしくて だいすきなパパだったの]
蹄啼 イバラ : 「その大事なお父様のために、仇討ちがしたい……」
蹄啼 イバラ : 「けれど、そのために無関係の誰かを傷付けることも後ろめたいと、そういう事ですね~?」
多々良那 浅香 : 「あ、そういうことなの?」
飴家 真珠 : 「…………」 静かに頷く
飴家 真珠 : [えっと みんなはどうおもう?] 意外そうな浅香の反応が気になって、皆の顔を見渡す
ロッキー : 「僕サマは……そうだね、復讐をしたいと言うなら続けるべきだと思う」
ロッキー : 「そこに辿り着く過程をどう思うかは、姫次第だけどね」武者小路くんを手にかけるのは僕サマだし、と付け加えて
飴家 真珠 : [うん]
飴家 真珠 : [あ あの]
飴家 真珠 : [べつにろっきーちゃんのにんむがどうとかじゃなくて そこはかんけいなくて]
飴家 真珠 : [ただわたしのもんだいだから そこはあんしんして ね] 勝手に変な心配をしたのか、焦った顔で両手をぶんぶんと胸の前で振る
ロッキー : 「問題ないよ。抱え込むよりかはこうやって相談してくれる方が健全だ……」
ロッキー : 「……と、こういう気遣いをアニメで見た」ぱくりとお菓子を齧って
飴家 真珠 : 「…………!!」 突っ込むように、ぺちぺちとロッキーの胸元を叩いている
ロッキー : 「ムグッ! な、なんだいなんだいっ!」 ツッコミに訳もわからず咳き込む
飴家 真珠 : [もういいです] おかしそうに小さく笑ってから、イバラと浅香の意見を聞くためにそちらを見る
多々良那 浅香 : 「あたしは普通に殺ればいんじゃない?って思うよ?」
あっけらかんと
飴家 真珠 : 「!?」ギョッとしてる
多々良那 浅香 : 「え、だって復讐ミッションを達成したいんだよね?その情報を貰う為に、殺しの仕事クエストを与えられた……で合ってるでしょ?」
飴家 真珠 : [う うん]
飴家 真珠 : [でも そのあいてはふくしゅうとはむかんけいのひと だから]
飴家 真珠 : [わたしのつごうで きずつけるようなことして いいのかな って] 
多々良那 浅香 : 「ん~……そういう慈悲深系ロールプレイなら分かるけど……それを押して達成したいことがあるなら、躊躇うことって無いかな~って思ったんだけど……?」
飴家 真珠 : 「……?」 ロールプレイの言葉の意味が分かってはいないが、真剣に聞いている
多々良那 浅香 : 「別に良くない?いやね、もしかしたらそのターゲットが実は後々に重要イベント持ってて~とかはあるかもしれないけど未来予知なんてできないしさ?今優先したいタスクがあるならそれの為に殺しちゃうくらい大丈夫でしょ」
多々良那 浅香 : 「あ~~わかんねぇか、うーん、そう……結論としてはほんと、別に関係あるなしとか気にしないで良くない?ってコト。ただし、真珠ちゃんが聖人系であり続けたいなら一考の余地ありかな?」
頭をがりがりと掻きながら噛み砕いて
飴家 真珠 : 「…………」 浅香の意見をちゃんと理解するためか、少し考え込んで
飴家 真珠 : [そうだね それくらいきにしないでいったほうが わたしもらくなのかも]
飴家 真珠 : [ただ それでもなんだか あたまのおくでずっとひっかかっちゃって]
飴家 真珠 : [ごめんね せっかくこたえてくれたのに] それでも感謝するように小さく笑う
多々良那 浅香 : 「いやいやいや!こっちこそごめんね、良い感じの答え返せなくてさ!いや~わかるよ、取り返しのつかない要素って死ぬほどあるからねぇ……」
飴家 真珠 : [ううん! あやまらないで] 慌てて両手を振って
飴家 真珠 : [ありがとう あさかちゃん だいすき] にこっと笑う
多々良那 浅香 : 「う~ん……これが本当のファムファタ―ルちゃんですか」
腕組み……
飴家 真珠 : 「……?」 不思議そうに首を傾げている
飴家 真珠 : 「……」 イバラの方を向いて
飴家 真珠 : [イバラちゃんも もしかしておなじ だったりする?] 自分の感覚の方がおかしい気がしてきたらしい
蹄啼 イバラ : 「うう~ん、そうですね~……」
蹄啼 イバラ : 「申し訳ありませんが、わたくしはお二人のように、貴女の背中を押すことはできません……」困ったように笑って
飴家 真珠 : [ぜんぜん あやまることはないんだけど]
飴家 真珠 : [それはどうして?]
蹄啼 イバラ : 「まず大前提として、復讐────すなわち”私刑”は良くないコトです」
蹄啼 イバラ : 「わたくし自身の感覚ではなく、世間一般の倫理道徳のお話です」
飴家 真珠 : 「…………」 そうだよね…と言うように、目を伏せる
蹄啼 イバラ : 「……ただ、これは『罪には相応しい罰を下す』という国家秩序が、正常に機能している場合のお話」
蹄啼 イバラ : 「今回はそうではありません」
蹄啼 イバラ : 「わたくしが問題に感じているのは、どちらかと言えば、貴女の気持ちの方なのです」
蹄啼 イバラ : 「貴女の行いが善か悪か、それはさておいて、危険な任務であることは確か……」
蹄啼 イバラ : 「自らの選択に迷いがあっては、命を落とすことにも繋がりかねませんから~……」
飴家 真珠 : 「…………」
飴家 真珠 : [ごめんね しんぱいさせちゃって]
蹄啼 イバラ : 「いえいえ、そこでですね~……貴女にひとつ尋ねておきたいのですが~……」
蹄啼 イバラ : 「貴女にとって、江戸川大吾はどれくらい大事な存在だったのでしょうか~……」
蹄啼 イバラ : 「復讐を諦められるのなら、もちろんそれに越したことはありません……ただ……」
蹄啼 イバラ : 「江戸川大吾だけではなく……貴女にとって大切な人が、セルには沢山いたはず……」
蹄啼 イバラ : 「その全てが、無情にも奪われてしまったのです……」
蹄啼 イバラ : 「さぞ苦しかったでしょう……悲しかったでしょう……」
蹄啼 イバラ : 「彼らの無念を晴らせるのは、もう"貴女だけ"……」
蹄啼 イバラ : 「────諦められるのですか?」
蹄啼 イバラ : 「貴女にとって、彼らは”その程度”の存在だったのでしょうか?」
飴家 真珠 : 「…………っ」 唇を固く結び、
飴家 真珠 : 「……………………っ」 スカートの裾を両手で握りしめ、
飴家 真珠 : [そのていどなわけ ない]
飴家 真珠 : [わたしにとって パパやよーこちゃんたちは ほんとにたいせつなそんざいで]
飴家 真珠 : [だから あんなことをしたやつのこと ゆるせなくて]
飴家 真珠 : 「…………」 血の海の中に沈んだ家族の姿を思い出したのか、顔が青ざめていく
蹄啼 イバラ : 「そうですか……そうですよね……」
蹄啼 イバラ : 沈痛な面持ちで言うと、飴家真珠の肩をそっと抱く。
蹄啼 イバラ : 「ごめんなさい、酷なことを思い出させてしまって……でも、その言葉が聞きたかった……」
蹄啼 イバラ : 「諦められないなら、もう選択肢はひとつきり────貴女はどんな手を使ってでも、復讐の道を突き進むしかない」
蹄啼 イバラ : 「覚悟が決まったのなら、わたくしから言うことは何もありません……」
蹄啼 イバラ : 「そう、理不尽には理不尽を……! 貴女の怒りと憎しみを、その全てを燃やして、怨敵を討ち取るのです……!」
蹄啼 イバラ : 「FHは自己実現の場……貴女が自らの欲望に正直であるかぎり、みなさん力を貸してくれるはずです……」憎悪の考えを刷り込むように、飴家真珠の頭を撫でる。
飴家 真珠 : 「…………」 イバラの顔を見上げる
飴家 真珠 : [わかった そんなふうにいってくれるなら]
飴家 真珠 : [わたし やっぱりがんばってみる]
飴家 真珠 : [ほんとうはいけないことだって わかってるけど]
飴家 真珠 : [それでもわたし このきもちをかかえたまま ひとりでしあわせにいきていくなんて できないから]
飴家 真珠 : 涙で滲んだような文字を周囲に浮かばせながら、イバラの胸に顔を埋めるように抱きつく。
蹄啼 イバラ : 「…………ええ、貴女はそれで良いのです」ベタベタと甘えられるのは苦手だが、手玉に取っている分には良い気分だ。今後が楽しみで仕方がない。
蹄啼 イバラ : 「(惜しむらくは、この娘には悲鳴や怒号を鳴らす声帯がないことですが……まあ、そのあたりは此方で探ってみて、後から間に合わせれば良いでしょう……)」
飴家 真珠 : 「…………」 そのまましばらく抱きしめた後
飴家 真珠 : [ろっきーちゃんも あさかちゃんも ありがとう]
飴家 真珠 : [うじうじしてるわたしのせなか おしてくれて] 弱々しく微笑みかける
ロッキー : 「ふふん、気に病むことはないともさ」
ロッキー : 「選ぶのは、キミだからね」いつもの笑顔を浮かべて
多々良那 浅香 : 「いやー、はは……まぁ、ほどほどに」
真珠ちゃんが見ていなかった瞬間にオエーしていた
飴家 真珠 : [うん]
飴家 真珠 : [その おそくなっちゃったけど]
飴家 真珠 : [にんむのおてつだい あしをひっぱらないように わたしがんばるね] イバラから離れ、ロッキーの手を両手で握る
ロッキー : 「期待している……と、言えばプレッシャーをかけてしまうけどね。それぐらいの気持ちは姫には抱いているとも!」
ロッキー : 「こちらからも改めて、よろしく頼むよ!」その両手を片方の手で重ねて
ロッキー : 「僕サマも、姫のエスコートを頑張るからさ」
飴家 真珠 : [うん よろしくね おうじさま] 笑顔を向ける
飴家 真珠 : [みんな そうだんのってくれて ほんとにありがとう]
飴家 真珠 : [きぶんのよくないはなししちゃって ごめんね] 途中から少し微妙な反応だった気がする浅香をちらっと見てから、
飴家 真珠 : [もうわたしはだいじょうぶだから ここからはふつうにみんなとおしゃべりしたいな] お菓子もまだあるし、と手を広げる
多々良那 浅香 : 「えぁ!?ああ、全然!こっちこそわりぃね、真面目なお話だったのにさ!うし、聞きたいことなんていっぱいあるもんね~」
気を取り直してね
蹄啼 イバラ : 「ああ、ごめんなさい……わたくしはまた少し予定がありまして~……」
多々良那 浅香 : 「こ、こいつッ!」
ロッキー : 「え~? まだまだお菓子はあるのに、もう行ってしまうのかい?」
蹄啼 イバラ : 「お話したいのは山々なのですが、十月のコンクールに備えた準備がありまして~……」レッスン予定を押してまで聴きたい話は聴けたので、もう帰ろう。という心算である。
飴家 真珠 : [イバラちゃんは ほんとにいつもいそがしいんだね] 
飴家 真珠 : [でもそんなにじかんがないのに きょうはきてくれて ほんとにうれしかった]
飴家 真珠 : [ありがとう イバラちゃん だいすき] 別れを惜しむように、またイバラに笑顔で抱きつく
蹄啼 イバラ : 「…………」困ったようにハグを受け止めて
蹄啼 イバラ : 「……いえ、礼を言われるような事はなにも」本当にそうだ。そんなことを言われると、居心地が悪い。
飴家 真珠 : [なにもあるよ みんながそうだんにのってくれて ほんとうにたすかったから] そのまま抱きしめ続けようとして、
飴家 真珠 : [あ ごめん ひきとめちゃってたね] 慌てて離れる
蹄啼 イバラ : 「いえいえ、後輩の力になれたなら何よりです」
蹄啼 イバラ : 「……それでは、また」失礼しますね。と足早に退室する。
飴家 真珠 : [またね!] 笑顔で両手を何度も振る
ロッキー : 「また会おう、イバラ姫! さっきの熱烈なアプローチはよかったぞ!」真珠ちゃんにかけた言葉のことを言っているらしい
多々良那 浅香 : 「じゃぁに~w」ひらひら
GM : みんなの助言を得て、目標のため任務への覚悟を新たにした真珠。
GM : しばしお菓子を食べながら休息の時を経て、潜入任務へと赴くのであった……。

Scene 07 勇者の受難

GM : 真珠・ロッキーの新人組のシーンです。登場お願いします!
飴家 真珠 : 37+1d10(37+1D10) > 37+2[2] > 39
ロッキー : 50+1d10(50+1D10) > 50+8[8] > 58
 

 

 
GM : ――喫茶店『エリーゼ』。
GM : 東京は中野に店舗を構える、メイドや執事に扮した店員が接客をする店……いわゆるコンセプトカフェと呼ばれるものだ。
GM : あなたたちは、レッスンのかたわら数日前からこの店に潜り込んでいた。
GM : それというのも、本日1日限りのゲストとしてキャストに入るアイドルグループ『Re:try』のメンバー、武者小路勇姫を襲撃するためである。
武者小路 勇姫 : 「お久しぶりでーす、店長!」
店長 : 「いやー、ムシャちゃん久しぶり! 嬉しいね~こうしてまた会えるなんて」
GM : 元気よく入店した彼女を店長がニコニコした笑顔で出迎える。
GM : 彼女はアイドルになる以前はこの喫茶店でバイトをしていて、この仕事もその縁で受けたらしい。
店長 : 「よかったの? Re:tryも売れ始めていまがいちばん忙しい時でしょ」
武者小路 勇姫 : 「いやぁ、まあボチボチですけど心配いりませんって……それに、他でもない店長の為ですから!」
店長 : 「それなら遠慮なく頼らせて貰うよ。しかし嬉しいねぇ。一日とはいえムシャちゃんがまた戻ってきてくれるなんて……!」
店長 : 「あ、この子達が今日、一緒にホールに入る子だからよろしくね。みんなほら、ゲストの武者小路さん。いま人気急上昇中のアイドルだけど、実はうちのOGなんだよね」
GM : そう言って、店長はあなたたちに勇姫を紹介する。
 

 
ロッキー : 「ははぁ、どーりで仲が良いワケだね」腕を組んでムシャちゃんを見つめる
飴家 真珠 : 「…………」 唇を固く結んだまま、黙って勇姫を見つめている
武者小路 勇姫 : 「よろしゅうなー……えっ、めっちゃ美少女!?!?」 思わず二度見
ロッキー : 「姫……あー、真珠のことかい? そうだね、とても麗しい子だとも!」自認がかっこいいと思っているので、真珠のことだと思っている。
飴家 真珠 : 「…………」 ど、どうも…と言うかのように、ぎこちない笑顔になる
武者小路 勇姫 : 「えーいや、どっちがというか二人ともというか……いつからこんなレベル高いことになったんや??」
ロッキー : 「ん~、実は僕サマたちは新人でね。言うなればここ数日、と言ったところかな?」
ロッキー : 「ああ、そうだ」真珠の肩に手を置いて
ロッキー : 「彼女は緊張症でね、声が出ないことがあるけど、どうか許してあげて欲しい」
ロッキー : ね? と、言った様子で微笑む
武者小路 勇姫 : 「あ、そうなんや。耳が聞こえづらいとかはない感じ?」 たどたどしい手話でこんにちはの挨拶を作りながら
武者小路 勇姫 : 「ウチはよう喋る陰キャやからなんかずっといろいろ話してる思うけど、返事せんでも別に聞き流してくれてええから……真珠ちゃんに、ロッキーちゃん? 改めて今日はよろしく頼むで!」 名札を見ながら名前を確認するように声に出して
飴家 真珠 : 「……!」 手話で挨拶を返し、控えめに頷く。
ロッキー : 「1日だけらしいけど、よろしく頼むよ! 武者小路センパイ!」
店長 : 「武者小路先輩かぁ、ふふ、しかしここでまたムシャちゃんがキャストやることになるなんてねぇ」
武者小路 勇姫 : 「懐かしいですね〜。昔働いてたときは初日だけやらせて貰たんやけど、ウチ当時受験落ちたばっかりで顔死んでたからすぐクビになったんよな……」
武者小路 勇姫 : 「その後は裏で無限にオムライス焼いてたわ〜。だから数日やれてる時点でウチよりも上やで。あはは、なんてな」
飴家 真珠 : 緊張したような微妙な愛想笑いを浮かべている。
ロッキー : 「クビねぇ……」ムシャちゃんの首筋を一瞬だけ見つめて
ロッキー : 「ま、それでも今は立派にアイドルとしてやっているみたいじゃないか! なんて言ったかな、ほら、アレだよ……」
ロッキー : 「七回転んで……八回目で飛んでくみたいな言葉……」
武者小路 勇姫 : 「七転八起? そうそう、ウチら『Re:try』やしな!」
ロッキー : 「それだ! グループ名もぴったりじゃないか!」リトライの意味は浅香ちゃん辺りに教えてもらったらしい
ロッキー : 「……実は僕サマたちも絶賛トライのさいちゅー最中でね、外せない場面が近づいているんだよ」
ロッキー : 「これはセンパイにあやかりたいものだね! そうだろう、真珠?」
飴家 真珠 : 「……!」 頷くが、ロッキーが何か口を滑らせないかと冷や冷やするかのようにぎこちない動き
武者小路 勇姫 : 「そうなん? お互い上手く行くとええなぁ!」 何も知らないので無垢な笑顔
飴家 真珠 : 「…………っ」 その笑顔を見て、痛みを抑えるかのように胸元を両手でぎゅっと握りしめてる
ロッキー : 「あははっ! まあ、前向きに望むとするよ!」いつもと変わらぬ笑みで
武者小路 勇姫 : 「ん、大丈夫? お腹痛ない?」 真珠の様子を見て心配そうに
飴家 真珠 : 「……!!」 ハッとして
飴家 真珠 : 慌てて首を何度も横にぶんぶん振る。
武者小路 勇姫 : 「ほんとに? しんどかったらすぐ店長に言うてな」
飴家 真珠 : 「……………………」 
飴家 真珠 : ただ黙って小さく頷く。
武者小路 勇姫 : 「ん、ウチも最初働き始めたときはようお腹痛くなってたから心配なんよな。心配しすぎか……」
飴家 真珠 : 「…………」 じーっと、勇姫の顔を見て
飴家 真珠 : 引っ込み思案な生徒が先生に質問するかのように、控えめに手を挙げる。
武者小路 勇姫 : 「ん、どしたん?」 それに応えて先生のように優しい声で聞く。
飴家 真珠 : 「……」 メイド服のポケットから、メモ帳とペンを取り出して、
飴家 真珠 : “アイドルするのって、楽しいですか?” と、綺麗な文字で書かれたページを見せる。
武者小路 勇姫 : 「え~、アイドル楽しいか? せやなぁ……辛いこともあったりするけど、ウチはむっちゃ楽しいで!」
飴家 真珠 : 「……っ」 悲し気に目を伏せて、
飴家 真珠 : “じゃあ、これからもまだまだ続けるんですか?” と、手帳に文字を書いて見せる。
武者小路 勇姫 : 「(なんでそんな顔……?)そらもう……続けられるうちは精一杯続けるつもりやで。仲間も一緒やしな」
飴家 真珠 : 「…………」
飴家 真珠 : “分かりました” と、書いたページを見せてから、
飴家 真珠 : “応援しています”と、ペンで文字を途中まで書きかけて、
飴家 真珠 : 「っ!!」 パン、と音を立ててメモ帳を閉じる
武者小路 勇姫 : 「ほ、ほんまに大丈夫?」
飴家 真珠 : 「……」 挙動不審に頷いて、
飴家 真珠 : ロッキーの腕に寄り掛かるように抱きつき、彼女の胸元に顔を隠してしまう。
ロッキー : 「おっと……。すまないね、センパイ」真珠の背を撫でながら
ロッキー : 「真珠も悩み多い乙女でね。こういう場だから緊張してしまったのかもしれない」
ロッキー : 「もう少ししたら、きっと調子を取り戻すハズさ」
武者小路 勇姫 : 「……ん、そか。なら、それまで君が支えたってな」
ロッキー : 「任せたまえ。そして、センパイは今日のイベントを盛り上げてくれたまえ!」
飴家 真珠 : 「…………」 ロッキーに体を預けたままチラっと勇姫を見るが、何も言わない。
武者小路 勇姫 : 「おう、ホールの盛り上げは任しとけ!」 親指を立てて、安心させるように笑顔で
GM : そうして、これから何が起きるとも知らず営業は始まった。
GM : 店内はすぐに、開店前から並んでいた若い男女を中心とした行列客で満席となる。
GM : むろん「地上アイドル」であるファム・ファタールのそれとは比べるべくもない人数だが、ひとりひとりの熱気は勝るとも劣らない、Re:tryの勢いを感じさせるものだ。
GM : あなたたちが接客をしている間、勇姫は彼女目当てで訪れた客の対応をしている。
GM : ゲストである彼女は時々接客もするが、基本的には彼女目当ての客と握手をしたり、チェキを一緒に撮ったり……という仕事が主である。
GM : 一方、そんな客の中にもあなたたちに視線を送るものが現れ始める。
客A : 「……なあなあ、あの子ら可愛くないか?」
客B : 「だなー。どっかのグループの子か? 見たことないけど」
飴家 真珠 : 「……!」 視線に気づいて、そちらを見て、
飴家 真珠 : 「…………」 少し困ったように、小さく笑みと会釈を返す。
ロッキー : 「忍んでいても、魅力というのは隠せないものだね?」クツクツと喉を鳴らす
ロッキー : 「やあ、入用かな?」 自信ありげに手を振って応える
客A : 「……あ、へ、へへ……すんません。コーヒーふたつおかわりで……」 にやけ面を隠すように慌てて注文する。
ロッキー : 「ふ~む、他に注文はないのかね? こーひーだけでは味気なくないかい?」 前屈みで客の顔を覗きこむ
客B : 「おっ、おぉ……じゃあこのプリンアラモードもお願いします!」
ロッキー : 「いいだろう! 少しだけ待っていたまえよ!」くるりと踵を返し、厨房へと向かう
飴家 真珠 : 「…………」 感謝を伝えるように、控えめに微笑みながら、胸の前で両手でハートを作って見せる
GM : ……客はすっかりあなたたちに魅了されてしまったようだ。食べる気もなかったプリンをつい頼んでしまうほどに。
GM : ……と、今日の来客は多くが勇姫を目当てに訪れているが、このようにあなたたちに注目するものも少なくなかった。
GM : アイドルとして自分を磨いた成果が早くも上がっているということだろう。

GM : ……数時間後。
武者小路 勇姫 : 「お疲れ様ー」
GM : お昼の営業を終え、あなたたちはバックヤードで休憩に入った。勇姫は少しだけ残って、客の対応をしてから遅れて入ってきた。
武者小路 勇姫 : 「しかしこんなに仰山来てくれるなんてなぁ、嬉しい反面、ちょっと驚きっちゅーか……真珠ちゃんにロッキーちゃんはどうやった? 特にトラブルとかなかった?」
ロッキー : 「いつになくだいはんじょーだったね! うん、こっちは問題ないともさ」
飴家 真珠 : “大丈夫です。みんな優しいご主人様たちだったから” と、メモ帳に書いて見せる。
武者小路 勇姫 : 「ふふ、そっか。ウチもこの店も、ええファンに恵まれたってことかな……」
武者小路 勇姫 : 「それにしても2人とも若いなあ。高校生? ちゃんとバイトして偉いなあ」 なんてジジ臭いことを言いながらすっかり休憩モード
飴家 真珠 : 「…………」 否定するように首を横に振る
ロッキー : こーこーせー高校生ではないのだけれどね、バイトは楽しませてもらっているとも」
ロッキー : 「まあ、僕サマもセンパイみたいな服が良かったんだけどね」唯一の不満点をぶーたれて
武者小路 勇姫 : 「あ~、もしかしてサイズ合うやつなかったり? XLはウチの着てる一着しかないみたいやし、悪いことしたな」
ロッキー : 「そこは気にしないくれたまえ。滅多に着ないものだから、だんだんと慣れてはきたよ」肩を竦めて
武者小路 勇姫 : 「ん、そっか。なら良かったわ。アレなら交換してもえ、ええ……ええかと思ったけど……」 自分が着てるのを想像して躊躇
武者小路 勇姫 : 「夕方からもよろしくな~」
ロッキー : 「見てみたいけどねぇ、めーど服を着てるセンパイ……」よろしく、と手を振って
飴家 真珠 : 「…………っ」 よろしくお願いします、と返すことが出来ず、硬直している。
GM : 勇姫はすっかりリラックスしたのかタオルで汗を拭って、用意されていた麦茶を飲む。
GM : この麦茶は特製……二週間前に業者に扮装したFHの運び屋が店の仕入れに紛れ込ませた1本であり、強い鎮静作用のある薬品が入っている。
GM : むろんキュマイラのオーヴァードである勇姫に普通の人間ほどの効果はないが、一瞬隙を作るだけなら充分すぎる代物だ。
武者小路 勇姫 : 「んんっ、根詰めてレッスンし過ぎたか……? なんか急にウトウト……」
GM : むにゃむにゃ言い終わる前に、椅子に座ったままカクンと項垂れる。
GM : 普通の人間なら蹴ったり殴ったりしても数時間は起きないが、オーヴァード相手なら効き目はせいぜい1〜2分と言ったところだろう。
GM : やるなら躊躇している暇はない。
飴家 真珠 : 「……!」 あの麦茶は、と気づく
ロッキー : 「ふむ、さて……」麦茶のことはよく知らないが、ロッキーは好機を逃すエージェントではない。
飴家 真珠 : [ロッキーちゃん] 
飴家 真珠 : [もしかして いまやるの?] 青色の光の文字を浮かばせる
ロッキー : 「殺るよ」淡々と、冷淡に返す。
ロッキー : そういって手首を曲げると、鈍い輝きを放つ刃が飛び出す。事前に義手へ組み込んでいたのだろう。
飴家 真珠 : 「…………っ」 その刃を見て、ビクッと肩を震わせ、
飴家 真珠 : 制止するように、ゆっくりとロッキーの手に触れる。
ロッキー : 「……? どうかしたかい」当惑した様子で真珠を見つめる
飴家 真珠 : [あ あ あの]
飴家 真珠 : [わたしたち ほんとにこのままやってもいいのかな]
ロッキー : 「うん。やれと言われたし、やらなきゃ僕サマたちは終わりだろう?」遂行するのは当然、と首を傾げる
ロッキー : 「……ああ、やっぱり不安なのかい? 人を目の前で害するのは初めてだろうし、仕方ないか」うんうん、と頷いて
飴家 真珠 : [そ そうじゃなくて]
飴家 真珠 : [このひと アイドルやるのたのしいっていってた]
飴家 真珠 : [それに なかまもいるし これからもつづけていきたいって]
飴家 真珠 : [あ あと すごくやさしくて いいひとだったし]
飴家 真珠 : [だから あの えっと] 青く光る文字が、言い訳のように部屋の壁や床に浮かび上がっていく
ロッキー : 「そうだね、姫の言うことは正しい」頷きながら真珠の言葉を受け止める……
ロッキー : ……が。
ロッキー : 「でも、それって僕サマたちにも当てはまるよ」
ロッキー : 「アイドルをやるのが楽しい……楽しみと言った方がいいか。良い先輩や、仲間もいる。優しい人だっているね」
ロッキー : 「アニメでも良く言うよ。人の命を奪ってはいけないって、ザンコクなことだからって」
ロッキー : 「でもさ、それはそれで、これはこれじゃないかなって思うんだ」
ロッキー : 「真珠姫。浅香姫や、イバラ姫も言っていたね。キミは復讐をするべきだって」
ロッキー : 「キミもあの場で頷いたはずだ。まさか、心変わりでもしたかい?」
ロッキー : 「もし失敗すれば、復讐をする機会は……とても遠くへ行ってしまうだろうね」
ロッキー : 「……あ、でも僕サマだってオニじゃないよ。センパイを殺すまではしないともさ」最後に安心させるような笑み浮かべて
飴家 真珠 : 「……っ ……っ ……ッ……」
飴家 真珠 : それでも安心とは正反対に、ロッキーの言葉を聞くたびに真珠の呼吸は浅く速くなっていく。
飴家 真珠 : そして、ロッキーから手を離し、その両手を自分の胸元に押し付けた。
飴家 真珠 : 「…………ッ」
飴家 真珠 : そのまま、心臓の鼓動を抑え込むかのように動かなくなってしまう。
飴家 真珠 : [わからない] 光の文字が震えて
飴家 真珠 : [わたし どうすれば でも やらなくちゃ だけど ゆうきさん] ひたすら支離滅裂な文字が流れていく
ロッキー : 「姫、聞こえてるかはわからないけど────」慣れた構えで、勇姫の首元に狙いをつける
ロッキー : 「決めたからには、選択肢は二つに一つ」
ロッキー : 「僕サマたちは、ここで……」
ロッキー : 「やるんだ!!」一歩、鈍色の軌跡が首元へ向かう。
ロッキー : 狙いは頸動脈。対抗種が触れれば血管を通じて毒が回り、細胞を破壊するなら声帯にも及ぶだろう。
ロッキー : 気の毒なことではあると、ロッキーは僅かに憐れんだが……。狙いは確実だ。
GM : そしてあなたは、まるでさも、そうすることが当然のようにそのナイフの切っ先を――。
GM : ――真珠のほうに向けて、突き出した。
ロッキー : 「は────?」間の抜けた声を漏らす
飴家 真珠 : 「っ!?」
飴家 真珠 : 反射的に、身をよじってナイフを躱す。そのまま真珠は床に倒れこんだ。
GM : 一体、何が起きたのか?
GM : そんな間違いをするはずがないのに、確かに今あなたの頭の中では、今回の任務の標的が勇姫から真珠にすり替わっていた。
GM : そして、その異常を認識した今も真珠に向ける刃を止めることができない。
飴家 真珠 : 「……!? ……!?!?」 ただ困惑し、床に倒れたままロッキーを見上げている
ロッキー : 「な、なん────」あり得ないモノを見るように手首へ向けていた視線が……
ロッキー : 真珠へと、向けられる。
ロッキー : 「ひ、ひ……め……」再び、突きの構えを取る。狙いは心臓、確実な死を齎す一撃。
ロッキー : 「にげ、ろ……!」機械義肢の脅威的な膂力から生み出される、高速の突きが真珠へと向かう。
GM : あなたたちは気づくだろう。これは、別のオーヴァードの干渉を受けているということに……!
GM : 逃げろと言われても、足が竦んでそれもままならない。
GM : まさに絶体絶命のピンチだ。
GM : ……が。
武者小路 勇姫 : 「ん〜、あれ、ウチ寝てたか……?」
GM : その緊張の間に、間の抜けた声が割って入る。
飴家 真珠 : 「っ!?」 尻もちをついたまま、勇姫に顔を向ける
ロッキー : 「センパ…イ…!」殺意が宿る瞳に、僅かばかりに困惑の色が浮かぶ
GM : それはまさに運命の悪戯だった。
GM : さきほど真珠がまごついてロッキーを制止している間に鎮静剤の効き目が切れたのだ。
武者小路 勇姫 : 「……えっ!?!? ちょっと何しとんねん!!」
ロッキー : 「て、手を貸してくれると……たすか……っ」当惑から一転、腕が再び殺意を持って振りかぶる
武者小路 勇姫 : 「ッ―――――!!!」
GM : 勇姫はすぐさまふたりの間に飛び出すと、ロッキーの腕を掴んで止めようとする。
武者小路 勇姫 : 「ぐっ……力、強っ……!?」
GM : 真珠を狙う刃を押し返す。ふたりの腕力はほぼ互角だった。
ロッキー : 「セ、センパイにちょっとした……アドバイス、だ……!」
ロッキー : 「この手順で、僕サマの腕を動かせば……」視線が肩を指す
ロッキー : 「はず、れる……!」
武者小路 勇姫 : 「ぎぃぃ……!! は、外れる?? 何? どういうこと!?」
飴家 真珠 : GM、真珠がロッキーちゃんの義肢を外すことって可能ですか?
GM : そうね……では許可しましょう!
飴家 真珠 : ありがた…!
飴家 真珠 : 「……っ!!」 ロッキーの言葉を聞き、竦んだ足に力を入れて無理矢理立ち上がる。
飴家 真珠 : そして、ロッキーに突撃し、前に見たのを真似てロッキーの義肢を取り外します!
武者小路 勇姫 : 「!? ウワァーー!!」
GM : 義肢が外れると、勇姫は勢いよくロッキーを押し倒す形で倒れる。
ロッキー : 「うぐっ!?」 ドスン!と背中から倒れる
武者小路 勇姫 : 「いつつ……はぁ、はぁ……一体何が起きたんかわからんけど、無事か?」
ロッキー : 「無事……とは言えないねぇ。また姫やセンパイを殺しにかかってしまうかも、さ」怪訝な面持ちで、未だにこびり付いた殺意を抑えようとする
武者小路 勇姫 : 「……オーヴァードか」 小声で
GM : ……一連の出来事によって、真珠の脳裏にある光景がフラッシュバックする。
GM : いまだ顔の思い出せない"殺戮人形"――その手に握られたナイフがあなたに振り下ろされようとする瞬間だ。
GM : それを、間一髪で大きな男の腕が止める。
GM : それは、いままで記憶の奥底に封印されていた、かつてのリーダー……江戸川に関する最後の記憶だった。

飴家 真珠 : 「……っ!?!?」
飴家 真珠 : 突然蘇った記憶の苦痛に、両手で頭を抱える。
飴家 真珠 : 顔からは血の気が見る見る内に引いていき、足が震えて立っていられなくなり、その場にへたり込んでしまう。
ロッキー : 「おっ。姫、だいじょーぶかいー?」床に倒れたまま、物音に気付いて声をかける
飴家 真珠 : 「…………!」 ロッキーの声に我に返り、
飴家 真珠 : [だ だいじょう ぶ] 光の文字を何とかロッキーの前に浮かばせる
武者小路 勇姫 : 「ほんまに大丈夫? 何があったんかわからんけど……」
飴家 真珠 : [ほ ほんとに ほんとにだいじょうぶだから] 無理して、引きつった表情を笑顔に変えようとして、
飴家 真珠 : 「っ!」 エフェクトを使って対話してしまっていたことに今更気付き、口元を手で押さえる
ロッキー : 「僕サマは大丈夫じゃないよ。あやうく大切な姫を殺しかけたとも……」バツが悪そうに
武者小路 勇姫 : 「んー、とにかく誰も怪我がないなら何よりや!」 文字は見えてないので気づいてない。どこかにいるであろうまだ見ぬ敵を探っているようだ。
飴家 真珠 : 「…………」 自分はまだオーヴァードだとバレてなかったのかな、って勇姫を見てる
武者小路 勇姫 : 「それにしても恐ろしい能力やな。まるでアビシスみたいな……」 ブツブツ小声で何か言っている。
ロッキー : 「まさか操られるなんて、胸糞わるいねぇ……」はぁ、と深いためいきをつく
武者小路 勇姫 : 「せやな。警戒せんと……あ、ってかお互いオーヴァードなんやし協力というか、事情の共有とかしとかん? こんな状況やし……」
GM : そう笑顔で安心させようとしながら話す勇姫の手には……。
GM : ……いつの間にか、先ほどのナイフが握られていた。
飴家 真珠 : 「!?」 目を大きく見開く
ロッキー : 「おおっと、センパイ。まずは自分の手を見たまえ!」戦闘で培われた直感で口を開く
武者小路 勇姫 : 「えっ……」 そう言われて自分の手を見て、いつの間に!? という顔をする。
武者小路 勇姫 : 「あ、アカン!!」
GM : 今この場にいるのは格闘タイプのオーヴァードではなさそうな真珠と四肢の使えないロッキーのみ。
GM : ……痙攣を始める腕とともに、ふたりを滅多刺しにするイメージが、勇姫の頭の中には浮かんでいた。
GM : しかし、「まだ見ぬ敵」の存在に警戒していた勇姫は身体の制御を完全に奪われるまでに一瞬だけ猶予があった。
GM : そして、一瞬でもチャンスがあれば”勇者”は迷わない。
武者小路 勇姫 : 「だ、だ、だ……大丈夫や!!!」
GM : まだ制御が奪われていない逆の手で、ナイフの刃の部分を思い切り引っ掴む。
GM : そして、そのまま力いっぱい、雑巾のように絞り上げた。
武者小路 勇姫 : 「うぉぉぉぉぉぉ!!!」
GM : ブチブチブチ、と皮膚や筋肉が裂け、大量の血を吹き出し、骨まで達したのだろう……嫌な音を立てながらも、キュマイラの膂力でねじ切られたナイフは根元からひしゃげ、跡形もなく粉々に砕け散って床に落ちた。
武者小路 勇姫 : 「ハァ……ハァ……痛っっっっつ!」
武者小路 勇姫 : 「こ……これで大丈夫や……」
GM : 流石にダメージが大きかったか、血溜まりに蹲りながらもふたりを心配させないように笑顔を作ってそう言ってのける。
GM : あなたたちは悟る……その精一杯の強がりの笑顔こそが、二条純恋が恐れた「希望」の正体だったのだろう。
ロッキー : 「お~、まさにごーたん豪胆? と言わざるをえないね」
ロッキー : 「流石はデストロイヤー。この程度のピンチはお手の物と言ったところかな?」感嘆した様子で眺める
飴家 真珠 : [ゆ ゆうきさん ほんとうにだいじょうぶ なの?] 灰色の文字を自分の顔の傍に浮かばせて、
飴家 真珠 : [だって あのナイフは] へたり込んでる場合じゃないと、何とか立ち上がって勇姫に近づいていく
武者小路 勇姫 : 「だ、大丈夫!! 頑丈なのだけがウチの取り得や!」 そう言っているが"リザレクト"が機能せず、出血でどんどん顔が青ざめていく……。
GM : 絶体絶命のピンチは辛くも乗り切った。しかし、この後どうしようか?
GM : 各々がそんなことを考え始めたところだった。
GM : 突然、スタッフルームのドアを蹴破って誰かが突撃してくる!
 

 
GM : 現れたのは、いかにも怪しい……ちょっと怪しいが過ぎる仮面の男だ。
オーメン相良 : 「すまない、遅くなった」
武者小路 勇姫 : 「あ!? 社長! ようこんなタイミングで駆けつけられたな……」
ロッキー : 「しゃちょー? この変な格好が、えらい人?」首を上げながら
GM : どうやら、この怪しすぎるという言葉で表現しきれない男がUGNプロの社長にしてプロデューサー……オーメン相良らしい。
飴家 真珠 : [だれ? しゃちょう?] 
飴家 真珠 : 勇姫の反応的に彼女の味方であることは間違いないのだが、どうしてもその異様な風貌に警戒してしまう。
飴家 真珠 : もしかしてこの人がロッキーたちを操ったオーヴァードなのではないかという考えが過ったのか、勇姫とロッキーを庇うように前に立つ。
オーメン相良 : 「……ああ、君のよく知る店で心配ないとは聞いていたが、念の為調べてみたら案の定だ」 警戒するあなたにも怯まず一歩前に出る。
武者小路 勇姫 : 「あ、せやねん! ちょうどオーヴァードの攻撃が……!」
オーメン相良 : 「……その前に」
オーメン相良 : 「……その子たちはファム・ファタールの刺客だ」 二人に順に視線を送って。
飴家 真珠 : 「っ!!」
武者小路 勇姫 : 「ええ!? ファムファタの!?」
ロッキー : 「まだ研修生らしいけどね!」ふふん、と何故か自慢げだ
武者小路 勇姫 : 「え、じゃあ、アイドルなん!?」 そこではないだろう
オーメン相良 : 「……とにかく、その怪我を放置しておくのは危険だ。すぐに脱出するぞ」
武者小路 勇姫 : 「ちょっと! オイ!! まだ話が分かってへんぞ!!」 普段の馬鹿力も発揮できないままオーメンに担がれる。
ロッキー : 「あー、センパイ。助けてくれた礼にもう一つアドバイスしよう!」
ロッキー : 「あのナイフ、かうんたーれねげーど? とやらの毒が含んでいるらしいから、きっと大変だぞ!」後はそっちで頑張れ、と言わんばかりに変な柄スーツの背を見送る
武者小路 勇姫 : 「毒? なんやそれぇ!?」 知らない
飴家 真珠 : 担がれたまま勇姫は驚いていると、自分の服がほんの少し引っ張られているのを感じるだろう。
飴家 真珠 : 「…………」
飴家 真珠 : 見れば、自分の燕尾服の裾が、真珠の指に摘ままれているのが分かる。
武者小路 勇姫 : 「……!」 どういう表情で顔を合わせて、なんて声を掛けていいのかわからず、固まる。
飴家 真珠 : 「……っ」 勇姫の顔を見上げ、
飴家 真珠 : [ごめんなさい] 
飴家 真珠 : 罪悪感の限界から涙を流しながら、そう光の文字を浮かばせる。
武者小路 勇姫 : 「…………」
武者小路 勇姫 : 『気にすんなよ』と言わんばかりにウィンクして無事なほうの手を振る。
飴家 真珠 : 「…………っ」 その反応に辛そうに顔を俯かせて、手を離して一歩後ずさる。
GM : ふたりは《瞬間退場2》でシーンから退場します。
GM : あなたたちを操ろうとする謎の力も、いつの間にか消えていた。本当に危険は去ったようだ。
GM : ……その後、店長に会ったが勇姫がいなくなったことに何の疑問も抱いていないようだった。本来は夕方からも勇姫の出番は少しあったのだが、その予定は跡形もなく消えていた。
GM : これがUGNの、ひいてはオーヴァードの隠蔽能力というやつなのだろう。
GM : ……苦い結果になってしまったが、あなたたちはセルに戻り社長と対面することになった。

 

 
二条 純恋 : 「おかえりなさい。なんだか微妙な顔をしているかしら? アイドルはいつも笑顔が資本よ?」
二条 純恋 : 「では、任務の結果について聞かせて貰おうかしら?」
ロッキー : 「怪我を負わせた、という点では成功したとも」どこか不服そうに
ロッキー : 「したのだけど……」かくかくしかじか、身体が操られて危うく真珠ちゃんを殺しかけたと説明
飴家 真珠 : ロッキーちゃんの説明に合わせて、所々補足したりします。
二条 純恋 : 「……なるほど、いろいろあったみたいね」 謎の妨害についてある程度予想はしていたのか、さらっと報告を受け入れる。
二条 純恋 : 「そのあたりは置いておいて、まず一番重要な任務について話しましょう。結果としては……」
二条 純恋 : 「こっちにも情報は届いているけれど、かなり深手を負わせたようね」
二条 純恋 : 「でも手……う~ん、手かぁ。顔とか脚とかなら完璧だったんだけれど……まあ良いでしょう。合格よ」
飴家 真珠 : [じゃあ ろっきーちゃんはアイドルになれる?] ロッキーを見て
ロッキー : 「ぶっちゃけ怪しいと思っていたのだけれど、合格なのかい?」嬉しそうにしつつも、若干半信半疑で 
二条 純恋 : 「謎の邪魔が入らなければ首から行っていたみたいだしね。あなたの遂行力に疑いの余地はないと思うわ」
二条 純恋 : 「……何より、最終的には目標を達成してしまう、タレントにとって最も大事な”ツキ”を持っている。それは合格に値するわ」
ロッキー : 「おお……! 運も実力の~……なんたらだ!」パッと顔を明るくして
ロッキー : 「やったぞ、姫! これで僕サマもアイドルだ!」
飴家 真珠 : [うん よかったね] 
飴家 真珠 : [おめでとう ろっきーちゃん] 控えめに、ぱちぱちと拍手を送る
ロッキー : 「ふふん、これでレッスンも頑張れるというものだ……」うんうんと頷いて
ロッキー : 「あのセンパイの分も、張り切らせてもらおうかな」ふと勇姫の姿を思い出して
二条 純恋 : 「おめでとう。どこかの誰かさんみたいに、ここでツキを使い切ったな……なんてあとで私に言わせないように頑張ってね?」
ロッキー : 「まっ、大船に乗った気持ちでいたまえ! ツキにも自信があるとも!」
二条 純恋 : 「ふふ、やっぱり若いっていいわぁ。見てて飽きないわね~」
二条 純恋 : 「……しかし、Re:tryの勇者様もまったく傑作よね。"破壊王女"なんて物々しいコードネームで、とんだ甘ちゃんだもの」
二条 純恋 : 「相良さんがバックにいるのは少し手強いけど、あれならすぐに始末できる機会は廻ってきそうね~」
GM : 社長はまるでテレビドラマの考察でもしているかのように、楽しそうに独り言ちてから、あなたたちに向き直る。
飴家 真珠 : 「…………」 複雑そうな表情をしながら、純恋と目が合う
ロッキー : 随分とご機嫌だな~と視線を合わせる
二条 純恋 : 「さて……気になるのはあなたたちを操ったという謎のオーヴァードについてよね」
飴家 真珠 : [あの そのことなんだけど]
飴家 真珠 : [たぶん さつりくにんぎょう だとおもう]
二条 純恋 : 「"殺戮人形"? あなたの探している?」
飴家 真珠 : 重々しく頷いて、
飴家 真珠 : [わたしたちがおそわれたしゅんかん すこしだけ あのひのことおもいだしたの]
飴家 真珠 : [なんだか さつりくにんぎょうのこうどうと かぶってみえたようなきがして]
飴家 真珠 : はっきりとした確信はないのか、不安げに両手の指をいじっている。
二条 純恋 : 「なるほどね……」
飴家 真珠 : [あの それだけなの ごめんなさい]
二条 純恋 : 「いえ……面白い考察だったわ。でも、まだ判断するには情報が足りないわね」
飴家 真珠 : それはそうだと、小さく頷く。
ロッキー : 「あ、殺戮人形とは関係ないかもだけどさ」ふと思いついたように
二条 純恋 : 「何かしら?」
ロッキー : 「僕や勇姫センパイを操ったオーヴァード。どうやってあの場を嗅ぎつけたのかなって思ってさ」
ロッキー : 「あの任務の内容を話したの、この部屋に集まった僕サマたちとイバラ姫と浅香姫しか知らないからさ」不思議そうに悩んで
二条 純恋 : 「彼女たちが”ダブルクロス”だったら、確かに恐ろしい話よね」
二条 純恋 : 「でもロッキーさん、あなたは今回経験したんじゃないかしら? 無意識化で変な行動を取ってしまうことを」
二条 純恋 : 「この間、羽塚えりさんというあなたたちの先輩が情報漏洩事故を起こしてから考えてみたのだけれど、実のところ私たちセルの幹部も変な行動を取っていないか。確信が持てないの」
ロッキー : 「なるほどね、つまりは意図しない行動を取らされることが僕サマだけじゃなくて……色んな人にもありえるってことか……」ふんふん、と頷いて
二条 純恋 : 「今回の件も、別の一連の事件と同じで誰かが糸を引いているんじゃないかって……そのあたり、蹄啼さんと多々良那さんにも調査に当たってもらっているの」
二条 純恋 : 「そこであなたたちに次の任務。お披露目に向けてのレッスンもあって大変だとは思うけど、この件を4人で一緒に調べてくれるかしら?」
飴家 真珠 : [わたしたちで?]
ロッキー : 「おお、今度は探偵ということだね?」
二条 純恋 : 「ええ。ファム・ファタールは情報セル、うちのアイドルはこういうことも仕事の一環になるのよ」
二条 純恋 : 「といっても、まだ新人のあなたたちにそこまで大きな成果は期待していないわ。先輩に仕事を教えてもらいながら交友を深めるくらいのつもりで、肩の力を抜いてくれて大丈夫よ」
飴家 真珠 : [そういうことなら すこしだけあんしん]
飴家 真珠 : 「…………」
飴家 真珠 : [あの すみれちゃん] 純恋に近づいて、
飴家 真珠 : [ろっきーちゃんのにんむは いちおうせいこうしたけれど]
飴家 真珠 : [わたしのほうはどうなんだろ]
飴家 真珠 : [あの じょうほうそうさきかんをつかわせてくれる やくそくのこと]
二条 純恋 : 「そうね、いいわよ。……といっても、これこそ内容を見ると仮合格というところかしら」
二条 純恋 : 「今のあなたを見ていると、いきなり全部使わせるにはこの世界の情報というものは危険すぎる」
飴家 真珠 : 「…………」
飴家 真珠 : [すみれちゃんは やさしいね]
飴家 真珠 : [わたしは ふごうかくだとおもってたから]
飴家 真珠 : [わたし なにもできなかったし むしろあしでまといになってた]
飴家 真珠 : [だから あのね]
飴家 真珠 : [わたし すこしじゃなくて ぜんぶつかわせてもらわなくて いいです]
飴家 真珠 : [いまのわたしには ファムファタールにてつだってもらうしかく ないとおもうから]
二条 純恋 : 「……私としては、あなたにはアイドルに専念して貰いたいから構わないけれど、本当にいいのかしら?」
飴家 真珠 : [いいの]
飴家 真珠 : [もともとこのやくそくって ふくしゅうはたいへんなみちだから わたしにそのかくごがあるかどうかって]
飴家 真珠 : [たしかめるために すみれちゃんがいってくれたことだったから]
飴家 真珠 : [でもわたし そのかくごがちゃんとあるのか わからなくなって]
飴家 真珠 : [だからいいの ごめんね すみれちゃん] 弱々しく笑う
二条 純恋 : 「なるほどね……そういうことならわかったわ」
二条 純恋 : 「……やっぱり逸材ね、相良さんとかに持って行かれなくてよかったわ」 聞こえないくらいの声でボソッと
飴家 真珠 : 「……?」 はっきりとは聞こえなかったのか、首を傾げて、
飴家 真珠 : それでも何か悪いことを言われたわけじゃないとは思ったのか、甘えるように純恋にそっと抱きつきにいく。
二条 純恋 : 「ふふ、何でもない。やーね、歳を取ると独り言が多くなって」 抱き着かれると、よしよしと頭をなでて
飴家 真珠 : 「…………」 撫でられて、気持ちよさそうに笑う
二条 純恋 : 「……でも、こういうチャンスって自ら遠ざかろうとすると、往々にして意外なときに廻ってくるものなのよ」
二条 純恋 : 「そのときにあなたがどうするのか……楽しみにさせて貰うわ」
GM : 試験に合格して安心したのもつかの間、アイドルたちを狙う謎のオーヴァードの存在を探る新たな任務を与えられたあなたたち。
GM : 果たしてその正体は何者なのだろうか……。そして、デビューライブは無事成功させることはできるのか。期待と不安を胸に、あなたたちは明日のレッスンに備えて寮に戻るのだった。
 

 
GM : ロイス取得、購入判定などあればどうぞ!
飴家 真珠 : 購入判定が…できる!
GM : できます!アイカツもいいぞ

◆アイカツ
購入判定の代わりに任意の〈芸術:〉で判定する。
出た目の[10の位+2]のアイドルポイントを獲得する。
アイドルポイントは購入判定の際に財産点の代わりに使用できる。

飴家 真珠 : じゃあアイカツしときます! 財産点、あると得だし
GM : どぞどぞ!
飴家 真珠 : 〈芸術:ジェスチャー〉で
飴家 真珠 : 6dx+9(6DX10+9) > 8[2,3,4,5,8,8]+9 > 17
飴家 真珠 : 3点の財産点取得になるのかな?
GM : ですです!
飴家 真珠 : 了解! ありがたくいただきます
system : [ 飴家 真珠 ] 財産点 : 2 → 5
飴家 真珠 : ロイス取得はないので、ロッキーちゃんいってもらえれば!
ロッキー : 自分もアイカツしよう!
ロッキー : <芸術:演技>で!
GM : どぞどぞ!
ロッキー : 2dx+5 10ぐらいになれ~!(2DX10+5) > 7[6,7]+5 > 12
ロッキー : よくやった、3点かな!
GM : です! まあまあ良い感じだ
system : [ ロッキー ] 財産点 : 2 → 5

Extra Scene 03 幕間03

 

 
蹄啼 イバラ : ある日の昼下がり、ファム・ファタール事務所の一角。
蹄啼 イバラ : スポンジケーキみたいに穴だらけの防音室に、少女がひとり。
蹄啼 イバラ : 少女の名前は、蹄啼イバラ。
彼女は今、あるコンクールに向けた準備期間にあった。
蹄啼 イバラ : ────パガニーニ国際ヴァイオリンコンクール。
蹄啼 イバラ : 悪魔に魂を売ったと言われる神域の天才、ニコロ・パガニーニ。
彼の名を冠した国際大会が、その故郷であるイタリアで開催される。
蹄啼 イバラ : 予選はすでに終了しており、決勝は十月下旬。
蹄啼 イバラ : 「(優勝トロフィーのような権威、それほど興味はないのですが~……)」
蹄啼 イバラ : 優勝してきなさい、とお父様から言いつけられた。
……お父様は、自社製品の価値を知らしめる”箔”が欲しいのだろう。
蹄啼 イバラ : イタリアといえば「ストラディバリウス」の聖地。
コンクールには、かの銘器を有する奏者も勝ち残っている。
蹄啼 イバラ : そんな優勝候補たちを、自社のヴァイオリンを弾く蹄啼イバラが叩き潰せば、
「自社のヴァイオリンは、ストラディバリウスより優れている」
「ストラディバリウスは最早、過去の遺物だ」とアピールすることができるのだ。
蹄啼 イバラ : ……イバラがFHで自由に振る舞えているのは、会社の威光が大きい。
恩恵は対価が、自由には不自由が付き物だ。
蹄啼イバラの場合、会社の広告塔としての活動がそれだった。
蹄啼 イバラ : 「(仕方がありませんね……)」気乗りはしないが、
蹄啼 イバラ : 音楽界の重鎮に、開催地であるイタリアの人々に、
誰が世界一のヴァイオリニストなのか、理解わからせてやるのも一興だろう。
蹄啼 イバラ : 「…………」
蹄啼 イバラ : レッスン室でたった独り、ヴァイオリンを番える。
蹄啼 イバラ : 蹄啼イバラは、自らのレッスンに「師」を必要としない。
パガニーニは十三歳になると、学ぶべきものがなくなったという。
彼と同じだ。蹄啼イバラに教えられるヴァイオリニストはもういない。
蹄啼 イバラ : ……その代わり。
静かに目を閉じて、ヘッドフォンに耳を澄ませる。
朝霧 ユラ : 『────嫌ァァああああッ!!!!』
蹄啼 イバラ : 聴こえてくるのは、耳を劈くような女の絶叫。
蹄啼 イバラ : 武道館ライブという大切な夢を壊されたアイドル、朝霧ユラの悲鳴だった。
蹄啼 イバラ : 「……♪」
蹄啼 イバラ : ────絵筆を執るような繊細さで、ヴァイオリンの弓を引く。
f字孔から流れ出す音色。
レッスン部屋に響き渡る旋律は、どこまでも伸びやかで美しい。
蹄啼 イバラ : ……が、ここからが本番。
朝霧ユラの悲鳴から、形のない「心」だけを抽出。
悲哀のミッドナイトブルー、その色彩をメロディーに乗せていく。
蹄啼 イバラ : 夢の舞台を目前に、ライバルだと思っていた女から裏切られ、
アイドルとして積み上げてきた全てを否定され、ついには地獄の責め苦を味わう事になった。
彼女が感じた恐れと哀しみ、すべての思いを音色で完全再現する。
蹄啼 イバラ : ────これこそ、蹄啼イバラの真骨頂。
ありのままのヒトの心を表現する、超絶技巧のヴァイオリン演奏。
蹄啼 イバラ : その魔法のような旋律は、ほとんど異能といって良いだろう。
エフェクトでもないのに、聴く者の感情を塗り潰してしまうほどの力があった。
蹄啼 イバラ : 「はあ……朝霧さん……」
蹄啼 イバラ : 悩ましげな溜息を漏らし、いきなり演奏を止める。
蹄啼 イバラ : やっぱり、録音は駄目だ。
蹄啼 イバラ : 音楽も悲鳴も同じなのだ。耳で聴くものじゃない。
……直接、魂と魂で感じ合うものなのに。
蹄啼 イバラ : 現代のレコーディング技術では、その魂まで保存できない。
冷凍食品やドライフラワーのように、その命の熱は失われてしまう。
蹄啼 イバラ : また彼女の声が聴きたいと、恋しく思う。
蹄啼 イバラ : 「(嗚呼、やっぱり許せません……誰が、誰が彼女を……)」
蹄啼 イバラ : 「(朝霧ユラは、わたくしのもの……)」
蹄啼 イバラ : 「(彼女を傷付けていいのは、わたくしだけなのにッ……!)」
飴家 真珠 : イバラが熱く思いを募らせていると、すぐ傍から視線を感じることに気づくだろう。
飴家 真珠 : 「…………」
飴家 真珠 : そちらを見れば、いつの間にか部屋に入って来ていた真珠が、ちょこんと三角座りをしながらイバラを見上げていた。
蹄啼 イバラ : 「────っ!? ぁ、飴家さん!?」驚きすぎてヴァイオリンを取り落としそうになる。演奏に没頭していて、来客に全く気付いていなかった。
飴家 真珠 : 「!」 ぱあっと笑顔になる。やっと気付いてくれた~と言うように。
蹄啼 イバラ : 「い、いつからそこに……!? このレッスン室は、貸し切りになっていたはずですが……!?」珍しく取り乱している。
飴家 真珠 : [ちょっとまえからいたよ] 
飴家 真珠 : [いばらちゃんがここにいるってきいたから あいにきたの] ピンク色の文字を周囲に浮かばせながら、立ち上がる
蹄啼 イバラ : 「来たのなら一言、声をかけてくれたら良かったのに……心臓が止まるかと思いましたよ~……」胸を撫で下ろし、ヘッドフォンに流れていた悲鳴の再生を止める。
飴家 真珠 : 「…………」 笑顔でイバラが持つヴァイオリンを指さす。演奏に集中していたから声をかけられなかったのだと言いたいらしい
蹄啼 イバラ : 「……なるほど、それはお気遣いどうも」
飴家 真珠 : 「……!」 いえいえ、というように笑って、
飴家 真珠 : [いばらちゃん ヴァイオリンすっごくじょうずだね]
飴家 真珠 : [でも どうしてヘッドフォンしながられんしゅうしてたの?]
蹄啼 イバラ : 「……歌のレコーディングと一緒ですよ~」
蹄啼 イバラ : 「と、貴女はレコーディングに参加した事がありませんよね」
飴家 真珠 : うん、と頷いて、
飴家 真珠 : [でも ドラマとかでみたことあるから なんとなくわかるよ]
飴家 真珠 : なんかこうやって歌ってるよね、とヘッドフォンを付ける仕草をして、両手を耳元に当てている。
蹄啼 イバラ : 「ファム・ファタールのアイドルになれば、貴女もいずれは実際に体験する日が来るでしょう」
蹄啼 イバラ : 「……当分は、無理そうですけど」声のかわりに浮かぶ文字を眺めて、残念そうにしている。
飴家 真珠 : [くるのかなあ そんなひ] 困ったように笑う
蹄啼 イバラ : 「ええ、必ずいつか来ます。こういうのは信じるのが肝心なのです」
蹄啼 イバラ : 「…………なにより、来てもらわないと困りますし」
飴家 真珠 : 「?」 何故イバラが困るのかと、不思議そうに首を傾げる
蹄啼 イバラ : 「いえ、なんでも」
蹄啼 イバラ : 「……ああ、その件で言うと、貴女の声が直せないかどうか、わたくしも少し探ってみているのですよ」
蹄啼 イバラ : 「今のところ、めぼしい解決方法は見つかっていないのですが、もう少し頑張ってみるつもりです」
蹄啼 イバラ : 電気式人工喉頭────すなわち機械音声を自社で開発はしていたが、そんなものは詰まらない。生きた悲鳴が聴きたいので却下した。
飴家 真珠 : 「……!」
飴家 真珠 : イバラの顔を丸い目で見つめた後、一歩近づいて彼女の体を抱きしめる。
蹄啼 イバラ : 「きゃ……!? 今度は何……!?」声のない相手は、思考が読めない。反射神経が悪いイバラに突然のハグは回避不能で、そのまま抱き締められる。
飴家 真珠 : 感謝を伝えるように、しばらくぎゅーっと抱きしめて、
飴家 真珠 : 「…………」 やっと離れると、にこにこと満足したような笑顔になっている。
蹄啼 イバラ : 「…………あの、今のハグは? 説明をお願いしても?」一歩、二歩と後退る。
飴家 真珠 : 「……?」 
飴家 真珠 : [わたしのためにがんばってくれて ありがとうって] 不思議そうな顔で光の文字を出す
蹄啼 イバラ : 「……そんなことだろうとは思いましたが、そうではなく」
蹄啼 イバラ : 「何故、抱き着く必要があったのですか? 言葉で伝えればそれで事足りますよね?」
飴家 真珠 : 「?????」 もっと不思議そうにして
飴家 真珠 : [だって わたしがだきつきたかったから] 一歩二歩と近づく
蹄啼 イバラ : 「なるほど~……」説明されたほうが納得いかない。同じだけそろそろと後退する。
蹄啼 イバラ : 「あの、もうひとつ尋ねてもよろしいでしょうか~……」
飴家 真珠 : いいよ! というように笑顔で親指を立てる
蹄啼 イバラ : 「…………」その仕草に頭を押さえ、
蹄啼 イバラ : 「FHがどんな組織か、貴女は知っているハズですよね~?」
蹄啼 イバラ : 「なにしろ貴女は、FHに手酷い実験を受けた末に捨てられた過去があります」
蹄啼 イバラ : 「────だというのに、貴女のファム・ファタールのアイドルに対する態度は何というか」
蹄啼 イバラ : 「あまりに、無防備すぎて」
蹄啼 イバラ : 「何故、そのように他人に馴れ馴れしくできるのか、と……疑問で仕方ないのです……」
飴家 真珠 : 「……?」 
飴家 真珠 : [だって いばらちゃんもみんなも やさしくていいひとたちだとおもうし]
飴家 真珠 : [すきになったひとのこと ふつうはけいかいしたりしないとおもうよ] 不思議そうにしてる
蹄啼 イバラ : 「本心から、そう思っているのですか……?」心の底から理解できない。
飴家 真珠 : 「?」 逆にその質問の意図が理解できないのか、大きな目をさらに丸くしてる
蹄啼 イバラ : 「…………」はあ、と溜め息を漏らす。
蹄啼 イバラ : 本当に、苦手だ。飴家真珠から向けられる真っ直ぐな好意は────かえって、胸の裡の柔らかいところに茨のように絡み付いてくる。
蹄啼 イバラ : 「……であれば、考えを改めた方が宜しいかと~」
蹄啼 イバラ : 「ファム・ファタールもFHです。近付いてはいけない、危険なアイドルもたくさんいます」全くらしくない。自分の利益にもならない助言が、気付けば口から洩れていた。
飴家 真珠 : 「……」 そうなの? と首を傾げて、
飴家 真珠 : [それってだれのこと?]
蹄啼 イバラ : 「わたくし……」
蹄啼 イバラ : 「な~んて、冗談です」ヴィランとしての最後の一線は守る。
蹄啼 イバラ : ────そう。この助言によって、飴家真珠の自分に対する信頼を絶対のモノにすることが狙いなのだ。
蹄啼 イバラ : 呵責する良心なんてものはない。あってはならない。
蹄啼 イバラ : 「たとえば、多々良那さんとか? だらしのないヒトですから、あんまり世話を焼かないほうが良いですよ~」冗談めかして
飴家 真珠 : 「……!」 吐息だけの笑みを零して、
飴家 真珠 : [そうかなあ わたしだらしのないひとって むしろいっぱいおせわやきたくなっちゃうな]
蹄啼 イバラ : 「甘やかしたらダメですよ~、飴家さんはダメ人間製造機ですね~」
飴家 真珠 : そんなことないよ~と言うように、笑顔で手を横に振っている。

To Be Continued...



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