西暦2024年、辰年。
裏切りの果て、斯くて願いは成就せり。
 
────少女らが夢見た、小さな幸せ。
その亡骸の上に聳え立つ、願いの神樹。
新たに樹立せし、欺瞞に満ちた極楽浄土。
“願ってもない”予定調和のハッピーエンド。
 
新たなる年。新たなる神。新たなる律。
女神の慈悲は、星を覆う天蓋となりて。
天蓋を切り祓う流星、
神薙ぎの遺産、紅梅も散ってしまった。
 
只人に赦されたのは、
甘き死の運命を、ただ受け入れることのみ。
 
────だが、憶えているだろうか。少女は云った。
「本気で願うのなら夢は叶う」と。
 
想いのまま、あなたが選んだなら。
その未来を、あなたが願ったなら。
 
赤い糸はきっと、あなたを夢見た未来に導くだろう。
 
……然れど、運命を否定する者よ。
これは警句である。ゆめゆめ忘れることなかれ。
人の夢、というのは厄介なことに、
思い描いた通りには、決して叶わぬものである。
 
ダブルクロスThe 3rd edition
『Dream of Blooming』

ダブルクロス────
それは裏切りを意味する言葉。

GM:ふろずん
メインログ / 雑談ログ

Character Sheet

PC1 暁月絢音あかつきあやね   (キャラシート)   PL めい
PC2 猿曳松葉さるひきまつば   (キャラシート)   PL タンゴ
PC3 神狩妃華かがりひばな   (キャラシート)   PL がぶらす
PC4 蛇ノ目衣葉じゃのめきぬは   (キャラシート)   PL LISP

Index

◆Previous Story◆
Dreams Come True

◆Pre play◆
PC成長報告

◆Opening Phase◆
01 FIRST DREAM
02 SECOND STAGE

◆Middle Phase◆
03 春眠、暁を覚えず
00 情報収集
04 アリアドネの糸
05 PEACEFUL MY WORLD(without you)
06 PEACEFUL YOUR WORLD(without me)
07 抱薪救火
08 兎猿の誓い
09 想いのまま
10 お礼参り
11 VORPAL & IMMORTAL

◆Climax Phase◆
12 夢の続き

◆Ending Phase◆
13 落花、枝に還らずとも
14 藪に蛇なかれ、村に事なかれ
15 暗夜に灯を失えど
16 人事ヲ尽クシテ天命ヲマツ
17 Dream of Blooming
18 夢の始まり

◆After Play◆
経験点配布

Pre play

PC成長報告

GM : プレイヤーのみなさま、お集まりいただきありがとうございます!
GM : これより年越し卓こと『Dreams Come True』の続編!
GM : 『Dream of Blooming』を開催いたします!
GM : まずプリプレイ!
GM : 各PCの成長報告から、始めていこうと思いますの!
GM : はじめにPC①の暁月絢音、成長報告をお願いします!
暁月 絢音 : はーい
 
暁月絢音
 
暁月 絢音 : 1ラウンドに1回味方が与えるダメージをLV+1D点上げる《力の法則》を最大レベルで取って、残りの経験点で〈白兵〉のレベルを2上げました
暁月 絢音 : あと思い出の一品で前の卓で貰ったマフラーを取ってます。これから毎日一生つけます
暁月 絢音 : キャラシート
GM : 想いが重い…
暁月 絢音 : 妖怪マフラー装備女!
暁月 絢音 : これで堕トシ神の運勢を大凶にしてやりますよ
GM : 単なる手編みのマフラー、過度な期待を寄せられています
GM : なお絢音ちゃんは前回、従者の《砕け散る絆》によって、
GM : Dロイス《遺産継承者:紅梅》を破壊されています。
GM : もともと、Dロイスのあったロイス欄は空白に。
GM : 武器の「紅梅」も砕け散り、丸腰の状態で物語が始まります。
暁月 絢音 : 紅梅お前Dロイス降りろ
暁月 絢音 : まあわたしくらいになればね、素手で堕トシ神くらい倒せるんで
暁月 絢音 : 覚悟しててください
GM : 前回のエンディング、それで痛い目を見たのに…
暁月 絢音 : うるさい! 次どうぞ!
 
 
GM : ではではPC②の猿曳松葉、成長報告をお願いします!
 
猿曳松葉
 
猿曳 松葉 : 猿曳松葉です。
前回のことがあって、完全に心が折れて緋依さんに屈してます。
成長としてはエンブレムの"チューターズTIPS"とエフェクト《サポートボディ》を取得しました。
クロウサ師匠の技を他者との連携という形で習得した……というイメージ!
TIPSの方はフレーバー要素が強いけど、何かの役に立つかもしれない
猿曳 松葉 : キャラシート
GM : 梅結村支部のふたりは、仲間との連携を強化した感じですね!
GM : 前回は「夢皓有栖の死」「安黒うさぎとの戦い」「桐生緋依の裏切り」と大切な人との関係崩壊が続き、心が折れてしまいましたね。
GM : なお松葉ちゃんも今回、武器の「松籟十二束」を失くし、丸腰の状態で物語が始まります。
猿曳 松葉 : たぶん差し出す形になったと思うよ
GM : か、完全に心が敗北してしまっている…
GM : この絶望から、どう立ち直っていくのか…そもそも立ち直れるのか…期待です…
 
 
GM : つづけてPC③の神狩妃華、成長報告をお願いします!
 
神狩妃華
 
神狩 妃華 : ウオオ!神狩妃華です!!
成長報告ですが、《爆砕の氷炎》のレベル上昇と《リフレックス》を取って火力と回避マシマシ!
シンプルイズベスト!演出の多彩さはなんとかひねり出さなければいけません!!
神狩 妃華 : 確か妃華のおかげで衣葉ちゃんが逃げ出せたわけですが、一体どこにいるのか
神狩 妃華 : 緋依が反目(?)したことについては暫く認められそうにありません!
現実を見ろ最年長!
神狩 妃華 : もしかしたら状況によっては一回くらいシバいても良いとされています
神狩 妃華 : キャラシート
GM : 親友といえど、罪があるのなら戦う運命にあるのかもしれない…
GM : 前回は、ジャバウォック相手に健闘をするも敗北。
GM : 蛇ノ目衣葉こそ逃がせたものの、敵の手に落ちてしまいました。
GM : さきほど言及があった通り、一連の事件の黒幕は、親友の桐生緋依だった訳ですが、
GM : 唯一、それを知らないPCです。これから辛い展開が待ち受けていますね。
 
 
GM : さいごにPC④の蛇ノ目衣葉、成長報告をお願いします!
蛇ノ目 衣葉 : みなさんお待ちかね、美少女探偵の時間だ!
 
蛇ノ目衣葉
 
蛇ノ目 衣葉 : 戦闘面は《死神の手》をLv4で取ったのでだいぶ火力が上がりました。
蛇ノ目 衣葉 : あとは前編でイージーエフェクトがなかったがために探偵らしい動きがあんまりできなかった反省を生かし《異形の歩み》《十徳指》《物質変化》の三つを取得したぞ!
蛇ノ目 衣葉 : より磨きがかった私の推理力をお見せしよう。全体的に探偵というよりコソ泥っぽいエフェクトだって? 気にするな!🐍
蛇ノ目 衣葉 : 前編は神狩さんのお陰でなんとか逃げ出せたが手痛い敗北だったぞ。
蛇ノ目 衣葉 : 後編では無事真犯人を確保して美少女勝利ヒロイン探偵になります。おそらくメンタル的には唯一無傷です。がんばるぞ!
蛇ノ目 衣葉 : キャラシート
GM : いつのまにか、パーティーの精神的支柱になりつつある美少女探偵だ!
GM : 前回は、黒幕の魔の手から逃れることができた唯一のPCになりましたね。
GM : 衣葉ちゃんだけ唯一、UGN所属ではなくゼノス所属のRBでもありますし、この物語において「最も特異な存在」と言えるでしょう。
GM : 状況を打開できるかどうかは、黒幕にとってもイレギュラーな存在である衣葉ちゃんの手にかかっています。
 
 
GM : それでは無事、全員の成長報告が終わったところで、メインプレイに移っていきます!
GM : よろしくおねがいします!
暁月 絢音 : 今年の抱負は神殺し! よろしくおねがいします!
蛇ノ目 衣葉 : 俺達の2025年はこれからだ!
神狩 妃華 : 名を冠していく どうして友人を殺さなくちゃいけないんですか?よろしくお願いします!
暁月 絢音 : 実は卓の時間軸は2024年です
GM : 実はそうなんですね! まずオープニングフェイズ! 過去回想になります!

Main play

Scene01 FIRST DREAM

GM : 登場PCは暁月絢音! 登場侵蝕をどうぞ!!
暁月 絢音 : 1d10+34(1D10+34) > 6[6]+34 > 40

 

令和二年 六月三十日 午前六時三十分 梅結神社

GM : ────夢皓有栖の死から、三年前。時節は梅雨。
GM : か細い糸のような雨が降りしきる、ある早暁あけがたのことである。
女子生徒 : 「うち、海を見んのなんて初めてや~」
女子生徒 : 「そら写真やら動画じゃ見とるけど、やっぱし実物は感動するモンなん?」
男子生徒 : 「んなこと知るかいな、おれかて見たコト無いわ」
男子生徒 : 「せやけど、まあ楽しみっちゃ楽しみやな~海」
 
GM : ぱしゃぱしゃと水たまりを散らし、大通りを並び歩く少年少女。
GM : ……彼らは、暁月絢音の級友であった。
GM : もっとも、真っ当に口を利いた試しはない。同じ教室に通っているだけだ。
GM : 「友」の字を用いることが躊躇われるほど、全くもって交流は皆無。
GM : 「赤の他人」の方が、関係としては近しいかもしれない。
 
GM : ……決して、友ではない級友たち。
GM : その軽い足取りの向く先は、バス乗り場に。
GM : 学園生活における一大行事、すなわち『修学旅行』にあった。
 
GM : ────梅結中学校の修学旅行は、一年生のうちに行なわれることになっている。
GM : というのも、同中学校に籍を置く生徒は、そのほとんどが村人。
GM : 梅結村は山峡に浮かぶ陸の孤島であるために、村の外の世界を知らぬ子供も少なくない。
GM : 村の外へ出る修学旅行は、まさしく「修学」の意味で、大きな意義があるのだ。
 
GM : また、一年生のうちに級友と親交を結ぶことも、目的の一つとされている。
GM : 奈良は海なし県だ。
GM : この田舎から出て、初めて見る海。
GM : その興奮と感動は、或いは落胆は、たしかに生徒の絆を育むだろう。
 
GM : ……だが、暁月絢音には、いずれも関わりない話。
GM : 何故なら、暁月絢音は『紅の巫』。
GM : 古来より伝わる神事『正月枝舞』に人生を捧げる事を運命づけられた一族。その跡継ぎ。
GM : 神事に用いる祭具『紅梅』との契約によって、村を出ることさえ許されぬのだ。
 
GM : ……尤も、契約がなかったとして。
GM : 修学旅行の参加はやはり、叶わなかったであろう。
GM : 俗世の些事にかまける暇があるなら、正月枝舞の鍛錬に費やすべき。
GM : 紅の巫とは斯くあるべしと、そう教えられてきた。
 
GM : 自分の意志も、選択の自由も、初めからありはしない。
GM : 俗に言う『普通の日常』は、暁月絢音にとっての普通ではなかった。
 
暁月絢音
 
暁月 絢音 : 「…………」 拝殿の屋根の下、遠く見える同級生の姿を目でぼんやりと追って
暁月 絢音 : 「……って、何ぼんやりしてるんだろ。わたし」
暁月 絢音 : 羨ましく思う気持ちを押し込めて、あるいは気付かないように目を逸らしながら、一人呟く。
女子生徒 : 「……あんたが楽しみなんは、水着の女の子やろ」
男子生徒 : 「そ、そそ、そないなこと! あらへんよ!?」
女子生徒 : 「海開きまだやろ、変な期待するだけムダやで」
男子生徒 : 「ほんまにちゃうって……! 聞いてや、なあ……!」
GM : ……幾重にも折重なる霧雨のカーテンが、暁月絢音と二人を遠ざけてゆく。
GM : 距離にして数百メートル先の光景が、まるで別の世界のことに感じられる。
GM : 紅の巫には、どれほど願ったところで手の届かぬ”ありふれた日常”。
GM : それはあっけなく、暁月絢音の傍を通り過ぎていった。
 
GM : 神社の境内は、現世と幽世の狭間。
GM : この世あらざる場所と云われるが、それは事実かもしれない。
GM : 何故なら、紅の巫は生きていない。
GM : 彼らのような普通の日常と無縁の、見えない檻の中で息をしているだけだ。
暁月 絢音 : 「……はぁ」
暁月 絢音 : 「わたし、きっと修業が足りてないのね」
暁月 絢音 : 「必要のないことを気にするなんて、無駄なだけでしょ」
暁月 絢音 : そう、目を伏せながら自分に言い聞かせる。
GM : 暁月絢音は、自らの願望から目を逸らす。
GM : ……そしてやがて、屋根を叩く雨音しか聞こえなくなった頃。
GM : 静寂が境内を包み込む中。
女の声 : 「────初めまして」
GM : 突如、背後から声がした。
暁月 絢音 : 「え……?」 慌てて振り向く
 
夢皓有栖
 
謎の女 : 「初めまして、あなたは暁月絢音ちゃんですね?」
GM : 誰もいないはずの虚空より現れた、幽霊のような白い女。
GM : その女はなにが愉しいのか、ニコニコと微笑みを湛えていた。
暁月 絢音 : 「はぁ……そうですけど。どなたですか?」 対照的に、訝しむような目で
謎の女 : 「よくぞ聞いてくれました、絢音ちゃん」
謎の女 : 「……わたくしは、夢皓有栖」
謎の女 : 「あちらの修学旅行生が見るだろう、海の向こう側からやってきた」
謎の女 : 「────そう、あなたのお姉ちゃんです」
暁月 絢音 : 「……は?」
暁月 絢音 : 「えっ、何……? 姉……? どういうこと……?」 理解が追いついていない
夢皓 有栖 : 「……ふふ、どうやら混乱しているようですね」
夢皓 有栖 : 「いいでしょう、説明してあげます」
夢皓 有栖 : 「あなたは、わたくしの妹。わたくしは、あなたのお姉ちゃんということです」同じことを繰り返しているだけである。
暁月 絢音 : 「全然説明になってないんですけど……」
暁月 絢音 : 「もしかして、不審者……?」
夢皓 有栖 : 「どこからどう見ても、怪しい点などありませんよ?」
夢皓 有栖 : 「……ああ、可憐すぎることは異常、すなわち"不審"の定義には当てはまるかもしれませんね?」
暁月 絢音 : 「…………」
暁月 絢音 : 「あの、わたし用事あるんでいきますね。さようなら」 後ずさりしながら
夢皓 有栖 : 「まあまあ、そう言わず」
夢皓 有栖 : 「冗談はこのくらいにしておきますから」
暁月 絢音 : 「……わかった」 動きを止め
暁月 絢音 : 「じゃあ、本当に何なんですか? わたしのお姉ちゃんって。あなたのことなんて聞いたこともないんですけど……」
夢皓 有栖 : 「わたくしはですね、UGNという組織からやってきました」
夢皓 有栖 : 「あなたたちの世界で言うところの妖を狩り、世界秩序を守っている組織です」
暁月 絢音 : 「ふーん……?」
暁月 絢音 : 「そんな組織初めて聞いたけど、別にあってもおかしくはないか」
暁月 絢音 : 「でもそんなとこの人が、一体何の用なんです?」
夢皓 有栖 : 「この梅結村を守るためですよ、もちろん」
夢皓 有栖 : 「……ふふ、絢音ちゃんを守るためとも言えますね」
暁月 絢音 : 「いや、守られる必要ないと思いますけど」
夢皓 有栖 : 「ほう、その心は?」
暁月 絢音 : 「その心も何も、この村全然平和なんで……。術師の争いもなければ、鬼も出ないし」
夢皓 有栖 : 「いま安全だからと言って、その平和が永遠に続くと考えるのは早計では?」
暁月 絢音 : 「そう言われてもな……」 困ったように
夢皓 有栖 : 「……実はですね。わたくしが派遣されてきたのは、梅結神社現当主の暁月鈴音さんとの協議の末のコト」
夢皓 有栖 : 「気付いていないだけで、すぐ傍まで危険は忍び寄っているかも?なのですよ?」
暁月 絢音 : 「…………」
暁月 絢音 : 「お母様がもうそういう話で進めているのなら、わたしは言う事ないけど……」
暁月 絢音 : 「あなたが嘘吐いてたりしませんよね?」
夢皓 有栖 : 「おやおや、信用がありませんね」楽しそうに
夢皓 有栖 : 「わたくしは本当に、世界を守るUGNの人間であり……」
夢皓 有栖 : 「────絢音ちゃんのお姉ちゃんですよ?」
暁月 絢音 : 「いやだからその……! それのせいで信用できないんだけど……!!」
暁月 絢音 : 「何!? わたしのお姉ちゃんってどういうことなの!?」 思わず声を荒げる
夢皓 有栖 : 「どういうコト、と言われましても」
夢皓 有栖 : 「わたくしは生き別れの姉、それ以上でもそれ以下でもありませんよ」
暁月 絢音 : 「生き別れ……」
暁月 絢音 : 「……本当に?」 ジッ……と有栖の顔を見る
夢皓 有栖 : 「ええ、もちろん! わたくし、嘘をついたコトなど一度もありません!!」
夢皓 有栖 : 「それにですね、考えてみてください?」
夢皓 有栖 : 「初対面の相手のお姉ちゃんと偽って、いったい何のメリットがあるんです?」
暁月 絢音 : 「そう……なんだよね……。わたしも今、そう考えていて……」
暁月 絢音 : 「わたしの知らないことなんてたくさんあるだろうし、本当に生き別れの姉妹がいてもおかしくはないのかな……っていう気はしてる……」
夢皓 有栖 : 「ふふ、そうでしょうそうでしょう!」
GM : 姉を自称する見知らぬ少女は、微笑ましいものを見るような目で。
GM : 一歩。また一歩。ジリジリと暁月絢音に歩み寄る。
暁月 絢音 : 「でもなんか、こんな変な人がわたしの姉って言われても……納得できないかなって……」 寄られた分後退する
夢皓 有栖 : 「ヘンな人……!? お姉ちゃん、ショックです……!!」わざとらしく肩を落とす。
暁月 絢音 : 「ごめん、傷付けたいわけじゃなくて……」
暁月 絢音 : 「……いや、なんかわざとっぽいね。本当にショック受けてる?」
夢皓 有栖 : 「…………」目を逸らす
暁月 絢音 : 「あなたが適当な人っていうのはよく分かりました」 嫌そうにため息をつく
夢皓 有栖 : 「これでも合理主義の魔女、だなんて呼ばれているのですが」
暁月 絢音 : 「奇人変人不審者距離感間違え女とかの方がよく言われません?」 遠慮が無くなってきている
夢皓 有栖 : 「あ、酷い! もう少し、お姉ちゃんを敬ってください!?」
暁月 絢音 : 「だから、そのお姉ちゃんっていうのが無理なんだって……」
暁月 絢音 : 「……もう一応、生き別れの姉っていうことは信じますけど。いきなり姉扱いは出来ないから、そこは理解してください」
夢皓 有栖 : 「……仕方ありませんね」
夢皓 有栖 : 「では、改めて挨拶しましょうか」そんなに遠くに逃げていないで、と手招きをする
暁月 絢音 : 「…………」 嫌そうな眼差しを隠さずに、おそるおそる近付く
夢皓 有栖 : 「……ふふ」
GM : 『挨拶』と言いながら、夢皓有栖は絢音へと両手を伸ばし────
GM : その頬に人差し指で触れると、絢音の唇の端をそっと吊りあげた。
夢皓 有栖 : 「顰めっ面ではなく、笑顔の方が似合いますよ」
夢皓 有栖 : 「……その調子でよろしくおねがいしますね、絢音ちゃん」
GM : 強引に作りだした少女の笑顔を覗き込み、
GM : 夢皓有栖はやはり、満足げに微笑むのだった。
暁月 絢音 : 「んなっ……!! な、なっ……!?」
暁月 絢音 : 「何!? 何なの!? 意味分かんないんだけど!!」 慌てて有栖の手を払い退ける
夢皓 有栖 : 「……あら、知らなかったですか? これは巷で有名な挨拶ですよ?」
夢皓 有栖 : 「表情筋をほぐすことで、お互いに心を許そうという意味があるのです」
暁月 絢音 : 「嘘でしょ!? そんな、初対面の人の顔に触れるとか……ありえなくない!?」 口元を手で隠しながら驚く
夢皓 有栖 : 「まあ、噓ですけど」
暁月 絢音 : 「……っ!! こ、こいつ……!!」
夢皓 有栖 : 「ふふ、お返しにわたくしの顔にも触れてよいですよ?」
暁月 絢音 : 「触りません。嘘吐きが移るので」
夢皓 有栖 : 「嘘吐きは感染しませんよ」
夢皓 有栖 : 「……ああ、触ってよいのが顔だけ、ということがイヤでしたか? 他にどんなところを触りたいと?」
暁月 絢音 : 「そんなこと何にも言ってないでしょ!!」
暁月 絢音 : 「はぁぁぁ……何この人……?」 疲れたようにため息を吐く
夢皓 有栖 : 「A.あなたのお姉ちゃんです」
暁月 絢音 : 「認めたくない……」
夢皓 有栖 : 「まあまあ、それはともかくとして」
夢皓 有栖 : 「わたくしはお姉ちゃんなので、だいたい何でも知っています」
暁月 絢音 : 「また意味の分からないこと言い出した……」
夢皓 有栖 : 「では、証明して見せましょうか?」
夢皓 有栖 : 「……絢音ちゃんは今、家の事情で修学旅行を諦めるところでしたね?」
暁月 絢音 : 「え……? まあ、そう……だけど……」
暁月 絢音 : 「もしかして、紅梅のこととかもうお母様から聞かされてるの?」
夢皓 有栖 : 「そうとも言えますし、そうではないとも言えますね」よく分からないコトを言う
夢皓 有栖 : 「(当主直々に説明を受けるのはこれから、ですけど未来予知で聞いた後ですから)」
夢皓 有栖 : 「(UGNの機密資料を読んでもいますしね)」
暁月 絢音 : 「変な受け答えしか出来ないのかな、この人……」
暁月 絢音 : 「もういいか。そうだよ、わたしは修学旅行には行けないの」
夢皓 有栖 : 「……紅梅の代償によって、あなたは村を出ることが出来ない」
GM : ────『だいたい何でも知っている』との言葉は、あながち嘘偽りでないらしい。
GM : どこか浮世離れした白い女は、暁月絢音の置かれた境遇を、ぴたりと言い当てている。
夢皓 有栖 : 「けど、修学旅行に行けないというのは、ちょっと違いますね?」
暁月 絢音 : 「違うって何が?」
夢皓 有栖 : 「…………ふふ」
夢皓 有栖 : 「ねえ、絢音ちゃん」
少女の目を見つめ、その名を楽しそうに呼ぶ。
暁月 絢音 : 「何……?」
夢皓 有栖 : 「わたくしと二人、この神社を抜けだして────小さな修学旅行に行きませんか?」
暁月 絢音 : 「小さな修学旅行……!?」
夢皓 有栖 : 「ええ、村の外には出られなくとも、村を旅するだけなら問題ないでしょう?」
夢皓 有栖 : 「どうです? きっと楽しいと思いますよ?」
暁月 絢音 : 「嫌です」
夢皓 有栖 : 「あら、そっけのない返事」
暁月 絢音 : 「意味分かんないし、わたしには鍛錬があるから。この後の予定も決まってるの」
夢皓 有栖 : 「そうですね、確かにあなたには"紅の巫"としての使命があります」
夢皓 有栖 : 「けれども、本当にそれで良いのですか?」
暁月 絢音 : 「良いって……別に良いとか悪いとかじゃないでしょ」
暁月 絢音 : 「こっちの事情を知ってるなら分かるでしょ。わたしはそういう風に望まれてるんだから、その期待に応えないと……」
夢皓 有栖 : 「知っているからこそ、わたくしだけは言わせてもらいますよ」
夢皓 有栖 : 「他人から押しつけられた願望に、自分の人生を定められることはありません」
夢皓 有栖 : 「……あなたは本当は、他のクラスメイト達が送っている『普通の日常』に憧れがあるハズでは?」
暁月 絢音 : 「…………」 迷って
暁月 絢音 : 「……まあ、少しくらいはね。そう思うのもわたしが修行不足の未熟者だから、だけど」 一応、正直に答える
夢皓 有栖 : 「そうですよね、そう思って当然です」
夢皓 有栖 : 「では、もう少し答えやすいよう質問を変えましょう」
夢皓 有栖 : 「……行きたいか、行きたくないか」
夢皓 有栖 : 「あなたの気持ちは、どちらですか?」
夢皓 有栖 : 「────未来とは、幾度もの選択が紡ぐモノ」
夢皓 有栖 : 「あなたの未来は、あなたが決めるのです」
暁月 絢音 : 「…………」 目を伏せて
暁月 絢音 : 「そりゃ、行きたいか行きたくないかで言うと……」
暁月 絢音 : 「んん……」 悩んで
暁月 絢音 : 「……興味がないこともない、くらい……かな……」 何かの裏切りになってしまいそうな気がして、かろうじてそんな返事にする
夢皓 有栖 : 「ふふ、なるほどなるほど」
夢皓 有栖 : 「その言葉で、今は十分です」
夢皓 有栖 : 「────善は急げと言いますし、さっそく修学旅行に行きましょうか!」
暁月 絢音 : 「え? いやだから、わたしはこれから鍛錬があるから無理なんだけど……!」
夢皓 有栖 : 「鍛錬だなんて、いつでもできるでしょう?」
夢皓 有栖 : 「そんなことより、わたくしは絢音ちゃんと修学旅行に行きたいので、絢音ちゃんを連れ去ることにしました」
暁月 絢音 : 「さっき言ってた他人から押し付けられた願望云々は何だったの!?」
夢皓 有栖 : 「わたくしの人生ですから、わたくしの行動はわたくしが決める」
夢皓 有栖 : 「……同時に、絢音ちゃんにも選択の権利はあります」
夢皓 有栖 : 「本当にイヤだと思ったなら、もちろん抵抗してもらって結構です」
暁月 絢音 : 「…………」
暁月 絢音 : 「分かった、分かった。付き合えばいいんでしょ……」 ため息を一つ吐いて
夢皓 有栖 : 「ふふ、そう来なくっちゃ!」嬉しそうに笑う
夢皓 有栖 : 「……心配せずとも、お母様ならばきっと許してくれますよ」
夢皓 有栖 : 「それでも怒られたら、全てわたくしの所為にすればいい」
暁月 絢音 : 「いや、さすがに全部あんたのせいになんてしないから……」
暁月 絢音 : 「お母様にはあとでわたしからちゃんと言うし、その後の鍛錬の時間を倍にすれば済むだけ」
暁月 絢音 : 「それより、ここでずっとだらだらとあんたと話してる方が時間の無駄だと思っただけだよ」
夢皓 有栖 : 「これはまた手厳しい」
夢皓 有栖 : 「……それでも、わたくしの手を取ってくれたコト、感謝しますよ」
暁月 絢音 : 「一々大げさなんだよね……」
暁月 絢音 : 「もう感謝とか別にいいから。早くどこにでも連れて行きなさい」
夢皓 有栖 : 「ええ、どこまでも共に参りましょう!」傘を差す
GM : 夢皓有栖は嬉しそうに手を引くと、絢音を連れて駆けだした。
GM : 朱塗りの鳥居を潜り抜け……、
GM : 苔生した石段を駆け下り……、
GM : 朝露に濡れた紫陽花の小路を通り過ぎ……、
GM : ────少女ふたりは梅結神社を抜けだして、小さな小さな修学旅行へ繰りだした。
 

同日 午前七時零分 梅結村商店街 クレープ屋

GM : 初めに訪れたのは、梅結村商店街。
GM : その一角に新しく出来たという、評判のクレープ屋であった。
夢皓 有栖 : 「じゃじゃ~ん、うわさのクレープ屋さん『ラビットホール』です!」
GM : ……噂通り、梅結村の雰囲気にそぐわない愛くるしい店構え。
GM : 梅結中学校の女子生徒達は、この店の話題で持ちきりである。
 
GM : 辺鄙な田舎、娯楽の無い閉鎖空間。
GM : 日々、枯れた街並みを眺めながら、都会への淡い憧れを育てている村民にとって、
GM : この洒落たクレープ屋は、砂漠に咲く一輪の花のようなもの。
GM : ……村の若人が足繁く通っているのも、無理からぬ話だろう。
暁月 絢音 : 「あー……ここ、ね……」
暁月 絢音 : 「そういえば、名前は聞いたことあるかも……」 店を眺める
夢皓 有栖 : 「そうでしょうそうでしょう」
夢皓 有栖 : 「営業時間外ですけど、特別に朝イチで開店してもらいました」
GM : とんでもない事を、さらっと言う。
暁月 絢音 : 「凄い迷惑だと思うんだけど、それ……」
夢皓 有栖 : 「店長さんとは、ちょっとした知り合いでして」
暁月 絢音 : 「あんた、この村に来たばかりじゃないの……?」
夢皓 有栖 : 「そう不思議はないでしょう? このクレープ屋も、村の外から来たものなのですし?」
暁月 絢音 : 「……それもそうか」 納得して
暁月 絢音 : 「で、食べるの? ここのクレープ」
夢皓 有栖 : 「ええ、もちろん」
夢皓 有栖 : 「早朝に開店させておいて、やっぱりいいやと帰るというのは酷です」
暁月 絢音 : 「そりゃそうだけど……」
暁月 絢音 : 「……わたしが食べていいものなのかな」
夢皓 有栖 : 「もちろん! 何の問題があると言うのです?」
暁月 絢音 : 「いや、だってこんなの今まで食べたことないから……」
夢皓 有栖 : 「そう警戒することはありません」
夢皓 有栖 : 「クレープとか、八つ橋とあんま変わりませんよ」とんでもない暴言
暁月 絢音 : 「それは絶対違うでしょ……」
夢皓 有栖 : 「さておき、イチゴやバナナといった定番から、ツナやハムといった軽食に近いメニューまで」
夢皓 有栖 : 「いろいろ取り揃えているらしいですよ、絢音ちゃんはどれにしますか?」
暁月 絢音 : 「うーん……」
暁月 絢音 : 「じゃあ、いちご……が良いかな」
夢皓 有栖 : 「なるほどなるほど、わかりました」
GM : 夢皓有栖は踵を返すと、クレープをふたつ注文。
GM : 数分の後、店員からクレープを受け取ってきた。
夢皓 有栖 : 「はい、絢音ちゃんはイチゴが好きなんですね?」
GM : にんまりと意味ありげな笑みを浮かべ、
GM : 兎のクッキーが添えられたクレープを、絢音へ差し出す。
暁月 絢音 : 「……何? 文句あるの?」 ムッとしながら受け取る
夢皓 有栖 : 「……いえ、ただ」
夢皓 有栖 : 「絢音ちゃんの好きな物がひとつ知れて、嬉しいなと思いまして?」
暁月 絢音 : 「……はぁ、そう」 目を逸らして
暁月 絢音 : 「あんたは何を選んだわけ?」 さっさと話題を切り替えるように訊いてくる
夢皓 有栖 : 「わたくしは、白桃タルトクレープです」
暁月 絢音 : 「ふーん……? なんかよく分からないの選んだんだね」
夢皓 有栖 : 「わたくしは目新しいものが好きなのです」
夢皓 有栖 : 「わたくしの好きなこと、絢音ちゃんも知っていってくださいね」
暁月 絢音 : 「えぇ……?」 嫌そうな声
夢皓 有栖 : 「そんな顔しなくても」
暁月 絢音 : 「だって、わたしの脳に必要のない情報な気がして……」
夢皓 有栖 : 「ありますよ! 最重要項目と言ってもいい!」
暁月 絢音 : 「いただきます」 無視していちごクレープを口に運ぶ
夢皓 有栖 : 「あ、無視しましたね!?」
暁月 絢音 : 「…………」 無視してもぐもぐして味わっている
夢皓 有栖 : 「また無視して」
夢皓 有栖 : 「……まあ良いですが、どうですかお味は?」
暁月 絢音 : 「うん……そうだね……」
暁月 絢音 : 「美味しいと思う……。ふわふわしてて、いちごやクリームも甘くて……」
暁月 絢音 : 「初めて食べたな……こんなお菓子……」口元に小さな笑みを浮かべながら、クレープを眺めている
夢皓 有栖 : 「ふふ、それは何よりです」自分のコトのように嬉しそうだ。
夢皓 有栖 : 「……あっ、絢音ちゃんの顔を見ていたら、良いコトを思いつきました!」
暁月 絢音 : 「悪いコトのような気しかしないんだけど」
夢皓 有栖 : 「相変わらず信用がない!」
夢皓 有栖 : 「本当に良いコトですから、信じてください」
暁月 絢音 : 「分かったよ……何?」
夢皓 有栖 : 「単純な話です」
夢皓 有栖 : 「わたくしのクレープと絢音ちゃんのクレープ、シェアして食べませんか?」
暁月 絢音 : 「それ見なさい、悪いコトだった」
夢皓 有栖 : 「ど、どうして……!? 何も悪いコトじゃありませんよ……!?」
暁月 絢音 : 「シェアって、お互いに口付けたものを交換して食べるってことでしょ? 汚いんだけど」
夢皓 有栖 : 「絢音ちゃんはキレイですよ」
暁月 絢音 : 「そ、そういう話じゃないから……!!」 動揺を隠すように大声で
夢皓 有栖 : 「わたくしも"顔は"キレイなはずですが」
暁月 絢音 : 「自分で言うんだ……」
夢皓 有栖 : 「……わたくしも、絢音ちゃんが美味しそうに食べるイチゴクレープを食べたいと思っていたのですけど」
夢皓 有栖 : 「わたくしとシェアするのは、そんなに嫌ですか?」俯いて
暁月 絢音 : 「……えっと、その……」
暁月 絢音 : 「嫌……というか、わたしたちまだ初対面だし……。なんか、順序をすっ飛ばしてるような、とか……」
暁月 絢音 : 「それとも、こういうのって普通なわけ……?」
夢皓 有栖 : 「姉妹なら普通では??????」
夢皓 有栖 : 「寧ろ、シェアしない方がおかしいかもしれませんね??????」
暁月 絢音 : 「だから、まだ姉としてなんか見れないって……!」
暁月 絢音 : 「っていうか何、その前のめりな感じ……! そんなにシェアしたいものなの……!?」
夢皓 有栖 : 「クレープのシェアというのは、オーソドックスな青春の一頁と呼べるもの」
夢皓 有栖 : 「『同じ釜の飯を食らう』といった親密さを表す言葉がありますが、現代においては『同じ店のクレープを食らう』方が親密になれる行為だと記憶しております」
暁月 絢音 : 「同じ釜の飯……というのは、何となく分からないでもないけど……」
暁月 絢音 : 「…………」 有栖が持っているクレープを見て
暁月 絢音 : 「まあ、もう別にいいか。そっちはまだ口付けてないみたいだし……」
夢皓 有栖 : 「そうそう、気にすることはありませんよ」
夢皓 有栖 : 「はい、わたくしだと思って大事に食べてくださいね」白桃タルトクレープを手渡す
暁月 絢音 : 「気持ち悪いんだけど!!!???」
夢皓 有栖 : 「あら、そうでしたか? よくある表現だと思ったのですが」クスクスと笑う
暁月 絢音 : 「それ、食べ物に向かって使う言葉じゃないから!」
暁月 絢音 : 「一気に食べづらくなったな、もう……っ」 手元のクレープを見て
夢皓 有栖 : 「わたくしにも、絢音ちゃんを」
夢皓 有栖 : 「……じゃなくて、絢音ちゃんのクレープをいただけますか?」
暁月 絢音 : 「もう絶対わざと言ってるでしょ……」
暁月 絢音 : 「あぁもう……一口だけだからね……」 疲れた顔でいちごクレープを渡す
夢皓 有栖 : 「はいはい、ひとくちですね」ニコニコと受け取る。
暁月 絢音 : 「さっさと食べて返そう……」 白桃タルトクレープを一口食べる
暁月 絢音 : 「……?」 もぐもぐして
暁月 絢音 : 「美味しいけど、タルト……? ってこんな感じ……? なんだ……?」
夢皓 有栖 : 「ここの白桃タルトクレープは、白桃タルトをそのまま入れているのではなく、焼いたタルト生地と白桃を別々に挟んであるみたいですね」
暁月 絢音 : 「ふーん……。食べたことないから分からなかった」
夢皓 有栖 : 「クレープに引き続き、タルトまで……絢音ちゃん、実はカタカナ読めなかったり……?」
暁月 絢音 : 「読めるよ!! 何、カタカナ読めないって!!」
暁月 絢音 : 「うちは和菓子しか出ないってだけ! 馴染みがないってだけだから!!」
夢皓 有栖 : 「ふふ、そうですよね」口元に手を当てて笑っている。
夢皓 有栖 : 「……でも、ちゃんと"修学旅行"になっていてよかった」
夢皓 有栖 : 「案外、知らないことは身近にもゴロゴロと転がっているものですから」
暁月 絢音 : 「……修学旅行行ったことないから、そう言われても今一よく分からないけどね」
暁月 絢音 : 「何でもいいけど、そっちもさっさと一口食べて、返してくれる?」
夢皓 有栖 : 「わかりました、それでは」
GM : と大きな一口。相手が口を付けたところなどお構いなしに頬張った。
暁月 絢音 : 「……普通に行くんだね」
夢皓 有栖 : 「わたくしはお姉ちゃんですからね」
夢皓 有栖 : 「……うんうん、クレープはこうも甘くて美味しいものとは」咀嚼しながら頷いている。
暁月 絢音 : 「理由になってないし……」
暁月 絢音 : 「まあ、美味しいよね。これなら他のも期待できるし、次は別の頼もうかな」
夢皓 有栖 : 「ええ、また二人で来ましょうね?」浮かれた様子でクレープを返す。
暁月 絢音 : 「あんたと来るとはまだ言ってませんけど」 クレープを取り換える
夢皓 有栖 : 「わたくし以外の方と来る予定が……? ちょっぴりジェラシー……」
暁月 絢音 : 「そんな予定もないから!! もう黙って食べて!!」 そっぽを向いて残りのクレープを食べ始める
夢皓 有栖 : 「…………あら」
夢皓 有栖 : 「さっきは"口を付けていないなら問題ない"と言っていたのに、わたくしが食べたイチゴクレープを躊躇なく」
暁月 絢音 : 「……あっ。いや、これは……」 気付かなかったらしく戸惑って
暁月 絢音 : 「仕方ないでしょ……! 食べ物を粗末にしちゃいけないんだし……!!」
夢皓 有栖 : 「ふふ、そうですね?」なにやら見透かしたように笑う
暁月 絢音 : 「……………………」 その笑顔を睨みながらもぐもぐもぐもぐ
夢皓 有栖 : 「絢音ちゃんのほっぺが、クレープのせいか怒っているせいか栗鼠のように……」
GM : ……ただ一時、己が使命を忘れ、友人との買い食いに興じる。
GM : それはまさに、手が届かないはずの『普通の日常』であった。
夢皓 有栖 : 「────絢音ちゃんの怒りが爆発しないうちに、次のスポットに参りましょうか」
暁月 絢音 : 「え? まだどこか行くわけ……?」
夢皓 有栖 : 「ここでクレープのシェアだけして終わったら、それは単なるデートです」
暁月 絢音 : 「デッ……! デートのつもりじゃないんだけど!」
夢皓 有栖 : 「わたくしとしては、デートでも構わないのですが、それはともかく」
夢皓 有栖 : 「わたくし、ナビゲーターとしては、世界有数の実力と自負しております」
夢皓 有栖 : 「……絢音ちゃんには、まだまだもっともっと楽しんでもらいますよ」
暁月 絢音 : 「そこまで言うなら見せてもらおうじゃない。こんな村に楽しめるような場所なんてないと思うけどね」
夢皓 有栖 : 「灯台下暗しと言いますが、案外、地元だからこそ知らなかった魅力というのがあるものですよ」
夢皓 有栖 : 「────さあ、はぐれてしまわぬよう、わたくしの手を取って」
暁月 絢音 : 「いや、はぐれないけど。子供じゃあるまいし」
夢皓 有栖 : 「それなら、繋ぐ理由を変えましょう」
夢皓 有栖 : 「わたくしが繋ぎたいので、繋いでいてください」
暁月 絢音 : 「あんたねえ……」
暁月 絢音 : 「生き別れの姉だか何だか知らないけど、なんでそこまでしようとするのかほんと分かんないな……」
暁月 絢音 : またため息をついて、手を差し出す。繋ぎたいなら勝手に繋げと言うように。
夢皓 有栖 : 「……ふふ、絢音ちゃんは素直じゃないですね」それで構わない。勝手に手を繋ぐ。
暁月 絢音 : 「別に、全然普通の反応だからね……」 手を握って
GM : それからも、二人は”修学旅行”を続けた。
GM : 小さな傘の下、緑豊かな公園を並び歩き……、
GM : 雨宿りついでに、近くの足湯へ立ち寄り……、
GM : 流れる滝を横目に、朽ちた橋梁を渡って……、
 

同日 午前十一時零分 山頂の小祠

GM : ────小さな旅路の終着点は、神社の裏手。
GM : ひっそりと静かに聳える裏山。その頂上であった。
GM : 山嶺まで辿り着く頃には、気付けば雨は止み、
GM : 雲間から差し込む薄明が、少女の住まう村落を照らしていた。
暁月 絢音 : 「…………」
暁月 絢音 : 「雨、やっと止んだみたいだね」村を見下ろしながら
夢皓 有栖 : 「ぜえ、ぜえ……そ、そうですねっ……」
暁月 絢音 : 「……あんた、意外と体力ないんだね」 一方、息一つ乱れていない
夢皓 有栖 : 「はあ、はあ……、ええ……思ったより……疲れるものですね……」
夢皓 有栖 : 「自分の身体を……、思いっきり動かすというのは……」両膝に手をついて、息を荒げている。
暁月 絢音 : 「なんでそれで山登ろうって言ったの……しかもこんな雨降りに……」 呆れ気味に見てる
夢皓 有栖 : 「こ、こちらが……修学旅行、最後のポイントに……相応しいかと思っていたのですがぁ……」
GM : 山頂には、古びた祠が静かに佇んでいた。
GM : その前に並び立つ灯籠に、夢皓有栖は体を預ける。
暁月 絢音 : 「……まあ、分からなくはないかな」
暁月 絢音 : 「結構、景色綺麗だし。山の上から見ると違うものだね」 少し楽し気に、また山頂からの景色を眺める
夢皓 有栖 : 「ええ……」へなへなになりながら、絢音ちゃんに歩み寄る。
夢皓 有栖 : 「すぐ足下に見えるのが梅結神社、あなたの家です」
夢皓 有栖 : 「ここから見ると、小さなものでしょう」
暁月 絢音 : 「うん……そうだね」
夢皓 有栖 : 「そこから目線を上げていくと、梅結村商店街」
夢皓 有栖 : 「次に梅結村の玄関口、梅結びの大橋へと続いていますね」
夢皓 有栖 : 「……さらにさらに、その向こうには隣街が一望できます」
GM : 眼下に広がっていたのは、見たこともない隣町。
GM : あまりに遠くて、モザイクアートのようだった。
暁月 絢音 : 「……あんたはあの町、行ったことあるの?」
夢皓 有栖 : 「いえ、まだありませんね」
暁月 絢音 : 「そう……」
暁月 絢音 : 「でも、あんな町よりもっと大きな町ならいくらでも行ったことあるんだろうね」
夢皓 有栖 : 「ええ、この日本に限らず、アメリカやイギリスやフランス」
夢皓 有栖 : 「様々な国を巡っていましたから」
暁月 絢音 : 「そういえば、海の向こうから来たって行ってたっけ……」
夢皓 有栖 : 「……ええ、気になりますか?」
暁月 絢音 : 「別に」 ぷいっと顔を背ける
夢皓 有栖 : 「あら、少しはわたくしに興味が出た頃かと思ったのですが」
夢皓 有栖 : 「……ふふ、残念です」
暁月 絢音 : 「……興味が出てないわけじゃないよ。これだけ連れまわされたんだし……」
暁月 絢音 : 「あと、意味分かんないくらい変人だし」
夢皓 有栖 : 「それはその、喜んでいいのでしょうか」
夢皓 有栖 : 「……いえ、喜ぶことにしますね」
夢皓 有栖 : 「絢音ちゃんはわたくしのことが気になっている! ほんとはもう好きなんじゃない!? と偏向報道することもできますし」
暁月 絢音 : 「絶対やめて!!」
夢皓 有栖 : 「そんなこと言いつつも~、イヤよイヤよも~?」
暁月 絢音 : 「すごくイヤ」
夢皓 有栖 : 「ひぃぃん……」
暁月 絢音 : 「変な鳴き声出さないでくれる?」
暁月 絢音 : 「話を戻すけど……別に、あんたの話に興味がないんじゃなくて……」
暁月 絢音 : 「外国の話とか、あまり聞きたくないの。……聞いても仕方ないだけだから」
夢皓 有栖 : 「…………」
夢皓 有栖 : 「大事なお役目が、紅梅との契約があるからですか」
暁月 絢音 : 「そうだね。わたしはこの村から出れないから」
夢皓 有栖 : 「……あなたは一生を梅結神社に捧げる、と?」
夢皓 有栖 : 「絢音ちゃんはそれで幸せですか?」
暁月 絢音 : 「……さあ? 幸せかどうかなんて、考えたこともないから分からないかな」
夢皓 有栖 : 「…………」
夢皓 有栖 : 「それなら、今日はどうでした? わたくしとの修学旅行、楽しかったですか?」
暁月 絢音 : 「うーん……」
暁月 絢音 : 「楽しかった、というよりは……なんか疲れたかも」
夢皓 有栖 : 「え」
暁月 絢音 : 「え、じゃないでしょ……」
暁月 絢音 : 「初対面の知らない女にいきなり姉を名乗られて、しかも村中連れまわされて疲れないわけなくない?」 呆れ気味に
夢皓 有栖 : 「改めて説明されると、まるでわたくしが不審人物かのようです」
暁月 絢音 : 「かのようじゃなくて、かなり不審人物だよ、あんた」
夢皓 有栖 : 「…………な、何と!?」
暁月 絢音 : 「何その顔……。自覚なしとかもっと酷いな……」
暁月 絢音 : 「……まあ、でも」
暁月 絢音 : 「あんたは様子のおかしい不審者だし、凄く疲れたけど……」
暁月 絢音 : 「別にそこまで悪いわけでもなかった、って気もするかな……」 小さく笑って
夢皓 有栖 : 「それはつまり」
夢皓 有栖 : 「わたくしと過ごす時間は、非常に楽しかったと言うことですね?」
夢皓 有栖 : 「G〇〇gle翻訳にかけたら、そう翻訳されますよね?」
暁月 絢音 : 「何翻訳かは知らないけど、全然違うってことは分かる」
暁月 絢音 : 「さっきの言葉、やっぱり撤回しようかな……」 今日何度目か分からないため息を吐く
夢皓 有栖 : 「溜息ばかりついていると、幸せが逃げちゃいますよ?」
暁月 絢音 : 「その原因になってるあんたが言わないで……」
夢皓 有栖 : 「……でも、楽しかったと思ってもらえたなら何よりです」
夢皓 有栖 : 「お姉ちゃんが思うに」
夢皓 有栖 : 「絢音ちゃんはもっと、いろいろ望んでいいと思うのです」
暁月 絢音 : 「いろいろって……?」
夢皓 有栖 : 「学校で流行っている物を食べたいだとか、オシャレがしたいとか、旅がしたいとか」
夢皓 有栖 : 「お姉ちゃんと、もっともっと一緒にいたいとか? それこそ、いろいろです!」
暁月 絢音 : 「最後はどうでもいいとして、旅がしたいは望んでも意味ないでしょ」
暁月 絢音 : 「……できないことを望んだところで、虚しくなるだけだよ」 遠い景色を眺めて
夢皓 有栖 : 「わたくしはそうは思いません」
夢皓 有栖 : 「何が起こるか分からないのが人生です」
夢皓 有栖 : 「……本気で願うのなら、いつかきっと夢は叶いますよ」
暁月 絢音 : 「どうかな……そう上手くはいかないのも人生でしょ」
夢皓 有栖 : 「それもまた、真理でしょうが」
夢皓 有栖 : 「何もかも諦めるには、絢音ちゃんは若すぎます」
夢皓 有栖 : 「中学一年生の子供が、悟った風なことを言わないでください?」
暁月 絢音 : 「その子供と大して歳変わらない人が偉そうなこと言わないで欲しいんだけど?」 ムッとして
夢皓 有栖 : 「わたくしは子供らしく、夢見がちでやらせてもらってますんで」
暁月 絢音 : 「あぁ、そう……」
暁月 絢音 : 「……あんたがどうしてわたしにそこまで入れ込んでくれるのか分からないけど、まあ言いたいことは分かるよ」
暁月 絢音 : 「でも、わたしに紅の巫の役目を投げ出せって言いたいなら、それは拒否させてもらう」
暁月 絢音 : 「わたし自身がやりたくてやってることじゃないかもしれないけど、わたしのために周りから立場を悪くしてまで、ずっと見捨てずに応援してくれている人もいるの……」
暁月 絢音 : 「その人の期待に、わたしは応えたいと思ってる。……そう思う気持ちが悪い、なんてわけはないはずでしょ?」 母のことを想いながらそう語る
夢皓 有栖 : 「絢音ちゃん……」悲しげな顔で見る
暁月 絢音 : 「話はもうこれでおしまい。いい?」
夢皓 有栖 : 「まだ、よくありません」
夢皓 有栖 : 「誰かの期待に応えたいという気持ち、それ自体は結構なことです」
夢皓 有栖 : 「……でも、元々やりたくないのに、強要されてやっているコトだとしたら」
夢皓 有栖 : 「わたくしには"やりがい"を言い訳に、自分の気持ちを誤魔化しているように見える」
暁月 絢音 : 「分かったようなことばっかり言うよね、あんた……」
暁月 絢音 : 「だったらあんたはわたしにどうして欲しいわけ?」
夢皓 有栖 : 「……あなたには、自分の意志で幸せな未来を生きてもらいたい」
夢皓 有栖 : 「お姉ちゃんとして、当然の気持ちですよ」
暁月 絢音 : 「まだ本当に姉かどうか分かんないけどね……」 まだ疑っている目
夢皓 有栖 : 「む、疑り深いですね」
暁月 絢音 : 「というか本当に姉だとしても、今のわたしにとっては、あんたのことはまだ会って間もない他人なの」
暁月 絢音 : 「別に、あんたが悪い奴とは思ってないし、言ってることも分からなくもないんだけど……」
暁月 絢音 : 「……いきなり色々言われて、自分が頑張ってること、頑張りたいと思ってることを否定されても……ちょっと困るよ」 目を逸らし、少し辛そうに言う
夢皓 有栖 : 「そう、ですよね」
夢皓 有栖 : 「……では、これからもっと困ってもらうことにします」前後の文脈が繋がっていない。
暁月 絢音 : 「話が見えないんだけど……?」
夢皓 有栖 : 「あなたがいつか自由を望むように、わたくしは今日みたいなコトを色々と仕掛けるつもりです」
夢皓 有栖 : 「そしていつか、あなたが望むのなら、わたくしは『自由』を与えてみせる」
夢皓 有栖 : 「あなたの未来を、あなたの意志で選択できるような自由を」
夢皓 有栖 : 「……自由になって尚、使命を優先したいと願うのなら、それはわたくしの負け」
夢皓 有栖 : 「誰でもないあなたの意志で、あなたの使命に殉じるとよいでしょう」
暁月 絢音 : 「なんか勝負になってるし……」
暁月 絢音 : 「…………」 少し考えて
暁月 絢音 : 「分かった分かった……いいよ、もう勝手にして。鍛錬の時間さえ邪魔しなければ、付き合ってあげるから」
夢皓 有栖 : 「ふふ、そうこなくては」
夢皓 有栖 : 「まあ、鍛錬を邪魔しないという保証は出来かねますが」
暁月 絢音 : 「じゃあイヤ」
夢皓 有栖 : 「……そう言わず、わたくしの言い分も聞いてください!」
夢皓 有栖 : 「絢音ちゃんの鍛錬は長すぎます! そのあいだ会えないお姉ちゃんの気持ちも考えて下さい!?」
暁月 絢音 : 「そんな気持ち知らないし知りたくもありません」
暁月 絢音 : 「鍛錬の時間が長いって言うなら、どうにかできるように自分の頭使ってみたら?」
暁月 絢音 : 「大口叩いたんだから、それくらい何とかしなよ。お姉ちゃんなんでしょ?」 挑発するように意地悪に言う
夢皓 有栖 : 「……むむ、言いましたね?」
夢皓 有栖 : 「こう見えて、やる時は徹底的にやる女ですよ?」
暁月 絢音 : 「はいはい……勝手にやって。わたしは知らないから」
夢皓 有栖 : 「はい、勝手にやらせてもらいます」嬉しそうに
夢皓 有栖 : 「────そうして必ず、わたくしは絢音ちゃんを幸せにしてみせます」
夢皓 有栖 : 「そう遠くない未来、あなたはわたくしを『お姉ちゃん』と呼ぶことになるでしょう」
暁月 絢音 : 「……なんか求婚でもされてるみたいだね……変なの……」 目を逸らす
夢皓 有栖 : 「ふふ、求婚と捉えてくれてもいいですよ?」
暁月 絢音 : 「捉えるわけないでしょ……!」
夢皓 有栖 : 「あいかわらず、絢音ちゃんは可愛いですね」にこにこ
暁月 絢音 : 「はぁぁ……もう……」
暁月 絢音 : 「ほんっと疲れたんだけど……。もう帰ってもいい?」
夢皓 有栖 : 「そうですね、もう今日のところは手を繋いで帰りましょうか」
暁月 絢音 : 「えぇ、また……?」
暁月 絢音 : 「……まあいいか。あんた、山下ってる間転びかねないし」 手を差し出す
夢皓 有栖 : 「そんなに危なっかしいですか? わたくし?」嬉しそうに手を取る
暁月 絢音 : 「かなり危なっかしい気がする。この程度の山で息切れするし……」
夢皓 有栖 : 「息切れひとつしてない絢音ちゃんの体力がすごいだけでは!」
暁月 絢音 : 「紅の巫は鍛え方が違うの。ほら、もう行くよ」
夢皓 有栖 : 「ふふ、はいはい」
夢皓 有栖 : 「……ああ、ここから海を見ることは叶いませんでしたが」
夢皓 有栖 : 「あなたが望むのなら、いつかきっと一緒に海も見ましょう」
夢皓 有栖 : 「……ふふ、約束です」
GM : ────暁月絢音は、聞いたこともない潮騒。
GM : その音色にどこか似た蝉しぐれが、山の向こうでいつまでも響いていた。
GM : ……これが運命に呪われた姉妹の、暁月絢音と夢皓有栖の出会いだった。
 
GM : その日の夜。
GM : 夢皓有栖はこっそりと梅結神社に忍び込み、
GM : 縁側で二人、秘密の天体観測をすることになったのだが……、
GM : ────それはまた、別のお話。

Scene02 SECOND STAGE

GM : 登場PCは暁月絢音、猿曳松葉、神狩妃華の三人! 登場侵蝕をどうぞ!!
暁月 絢音 : 1d10+40(1D10+40) > 4[4]+40 > 44
猿曳 松葉 : 1d10+34(1D10+34) > 1[1]+34 > 35
神狩 妃華 : 1d10+34(1D10+34) > 6[6]+34 > 40

 

令和六年 一月一日 午後六時三十分 旧梅木集落

GM : ────新年が明けてから、どれほどの刻が経っただろうか。
GM : あなたたちは、深い夢に堕ちていた。
GM : 在りし日の幸せな記憶、離れがたい甘い初夢に。
GM : ……だが、暁月絢音は目を醒ます。
GM : 「絢音ちゃん、起きてください」と、
GM : 誰かの呼ぶ声が、聞こえた気がした。
 
暁月絢音
 
暁月 絢音 : 「ん……」
暁月 絢音 : 「あり、す……?」 寝ぼけてつい、もういない人の名を呼びながら瞼を開ける
GM : ……重い瞼を開くも、絢音を呼んだ何者かの姿はなかった。
GM : その代わり、絢音の目に映ったのは、大量のお札。
GM : びっしりとお札が貼り付けられた、木組みの格子。
GM : ……薄暗いせいで判然としないが、座敷牢に囚われているようだ。
GM : それだけではない。
GM : 絢音の四肢には、罪人を縛る枷のように”何かの根”が絡み付いていた。
GM : 天井から伸びた木の根。それはどうも、尋常のものではない。
GM : ……根に抱かれていると、甘い睡魔が襲ってくるのだ。 
GM : 気を抜いた途端、また意識を失ってしまいそうなほど、強烈な睡魔が。
GM : すぐ傍には、猿曳松葉。神狩妃華。河合由佳。
GM : 見知った三人の姿があった。
GM : ────先刻の絢音同様。木の根に抱かれ、幸せな夢に堕ちている。
河合 由佳 : 「ふへへへ……せんぷぁい……ほんとにいいんすか~……」
河合 由佳 : 「こんなに景色のいいとこで高級フルコースなんてぇ……夢みたいっす~……」
GM : そのうち一人は呑気なものである。
暁月 絢音 : 「…………」
暁月 絢音 : 「最悪。さっきまでわたしもあんな間抜け面晒して寝てたなんて……」
暁月 絢音 : 「この根、何とかできるかな……やってみるか」
暁月 絢音 : 体に思いっきり力を入れて、四肢に絡みついた根を引きちぎって起き上がろうとしてみます!
GM : 尋常な力では破壊できないだろうが、丸腰でも暁月絢音はオーヴァード。
GM : 何の植物かは知らないが、根っこ如きは強引に引き千切ることができた。
暁月 絢音 : 「よし……! ちょっと固いけど、強度はそこまでじゃないみたいだね……!」
暁月 絢音 : 「さて、と……」
暁月 絢音 : 「あんたたち、起きなさい!! こんなところで寝てる場合じゃないでしょ!!」
暁月 絢音 : そう呼びかけながら、他の三人に絡みついた根も引きちぎっていきます!
 
神狩妃華
 
神狩 妃華 : 「……ぐ、ぅ……何、だ……母さ……ん、で、は、ないな悪い今起きた」
絢音ちゃんに起こされたことに気付いてそそくさ
猿曳 松葉 : 「おとうちゃん、ことしもサンタさん……来てくれるかなあ……」
4年前のクリスマスの夜、両親がサンタを名乗るオーヴァードに殺される前の夢のようだ。
猿曳 松葉 : ぶちりと根を引きちぎられると、満面の笑みで目覚め……
……その笑みは、夕立前の空のようにすうっと暗く、無表情へと変わる。
 
猿曳松葉
 
猿曳 松葉 : 今まで絢音が一度も見たことのない、松葉の無表情ははっきり言って不気味であった。
暁月 絢音 : 「……おはよう。一応、ちゃんと起きたみたいだね。あとは……」 河合を見る
 
河合由佳
 
河合 由佳 : 「うう~ん……? あ、あれ……? おはようございます……?」
河合 由佳 : 「どうしてボクはこんなところに……?」
神狩 妃華 : 「……大丈夫か河合、怪我は?」
とりあえず身体をチェック
河合 由佳 : 「わわ、怪我はないっすけど」大人しくぺたぺた触られてる
猿曳 松葉 : 「………あやねんが皆起こしてもうたんか。」
「寝てればええもんを。」
暁月 絢音 : 「はぁ? 随分な物言いだね、松葉」
暁月 絢音 : 「起こさない方が良かったわけ?」
猿曳 松葉 : 「そうや。ヒヨっちゃんの……親切、やろ。」
「これ以上失うことなんてあらへんし、失ったもんと会える場所まで用意してくれたんやから……」
声色は暗く、その所業を親切と形容することに躊躇いはあるようだが……受け入れろということらしい。
暁月 絢音 : 「呆れた。何が親切だよ……」 すっかり絶望しきった松葉を見て、ため息を吐く
神狩 妃華 : 「待て待て、待ってくれ。随分と込み入った話になっていそうだが……そちらで何があったかを私達に説明するのを先決してくれないか?」
神狩 妃華 : 「私からも二人に伝えておきたいこと、聞いておきたいことがある」
暁月 絢音 : 「そうだね、わたしも話さなきゃいけないと思ってたの」
暁月 絢音 : 「ただ、何があったか話す前に一つだけ言っておくことがある」
暁月 絢音 : 「わたしは嘘は言わない。見たものをありのまま話す」
暁月 絢音 : 「だけど、あんたたちは別にそれを信じなくても良い。自分の目で確かめるまではね」
神狩 妃華 : 「…………何が、あったんだ」
息を詰まらせて
暁月 絢音 : 「黒幕は、緋依だった」
暁月 絢音 : 「あいつは自分が堕トシ神の力を得るために、ジャバウォックを使って有栖を殺したんだよ」 冷静に、落ち着いた声で、妃華の目を見ながら伝える
神狩 妃華 : 「   ………それ、は」
数秒を呆気にとられる。
神狩 妃華 : 「……それは……いや、 ……それは……」
状況は納得できる。ジャバウォックの行動も、消えていなかった内部犯の可能性も、蛇ノ目の自身に対する言動も。だが、誰よりも他者の生存を願っていた彼女に限って。納得できない。
暁月 絢音 : 「あいつは、世界を救うために堕トシ神の力を使うとか何とか言っていた」
暁月 絢音 : 「正直、くだらなさすぎて全く理解できなかったけどね……」
暁月 絢音 : GM、補足お願いします!
GM : はい!補足いたしましょう!
GM : ────そう、年越しの直後。
GM : あなたたちは梅結村支部に潜んでいた”本当の裏切り者”に、桐生緋依に敗北した。
GM : 桐生緋依は、堕トシ神の封印に小さな綻びを見出して利用。
GM : ジャバウォックの暗躍の下、あなたたちを謀って、『神の力』を手に入れたのだ。
 
GM : 只人が神に敵うはずもなし。
GM : 暁月絢音は、紅の巫として桐生緋依に挑むも惨敗。
GM : 神薙ぎの遺産『紅梅』さえ、いともたやすく手折られてしまった。
GM : ……刃向かう武器を失くし、だが今も生きているのは、彼女の情けに他ならない。
 
GM : 『無益な殺生はしたくない』
GM : あの言葉にウソはないらしい。
GM : ……生かしておく理由はない。けれども、殺すほどの理由もない。
GM : 必要に迫られなければ、見逃すつもりなのだろう。
暁月 絢音 : 「……だってさ。すっかり神様気取りだよね」
河合 由佳 : 「うう、ボクが従者に捕まってる間にそんなことが……」
猿曳 松葉 : 「………ヒヨっちゃんはFHを滅ぼして平和を作るんやとさ。」
「やから、あやねんを攻撃したのは勝負をしてきたからであって……抵抗せんねやったら、なんもせんって約束したわ。」
神狩 妃華 : 「…… …… ……緋依……」
数度口をはくはくとさせ、絞り出すように
猿曳 松葉 : 「………ウチはそれでもうええってうたんや。」
「アリっちゃんを殺したことも……! 師匠をあんなに傷つけたことも腹立つけど……!」
猿曳 松葉 : 「今生きてるあやねんや皆は、それで生かしてくれるぅ言うんやから……」
神狩 妃華 : 「………………お前は……何をして……」
思わず額を覆う。身体が何倍にも重く感じられ、涙が滲む。
目前の二人がこんなにも笑えない冗談を言うはずがない。
暁月 絢音 : 「……多分、なんだけど。緋依は鬼になったんじゃないかってわたしは思ってる」
神狩 妃華 : 「……鬼?」
猿曳 松葉 : 「………ジャームのことや。」
暁月 絢音 : 「そう、それ。わたしの家では鬼って呼んでるの」
暁月 絢音 : 「いつからかは分からないけど、あいつはジャーム化したせいで、堕トシ神の力を求めるようになった」
暁月 絢音 : 「わたしはそうでもないと納得できないと思うんだけど。あんたたちはどう思う?」
河合 由佳 : 「ジャーム化っすか……そうした報告は上がってきてないっすけど……」
河合 由佳 : 「緋依さん自身が、医療スタッフとしてそれを報告する立場だったんで、ジャーム化を隠そうとすれば、いくらでも出来るっすね……」
神狩 妃華 : 「…………本部の怠慢……或いは人員不足か……………能力使用の過多……近くに激しい戦闘行為……ないし、災害等による大規模な怪我人の発生は?」
顔を覆ったまま、震える声で聞く。
暁月 絢音 : 「さあ? そんなこと多分なかったと思うけど」
神狩 妃華 : 「……なら、なんで……緋依……」
神狩 妃華 : 「…………暁月さん、君の予想は……多分、当たってるよ」
「あの、心優しい彼女が……誰よりも、誰にも傷ついてほしくないと願っていた彼女が……そんなこと…………尋常な心でやるものか」
暁月 絢音 : 「……だろうね。わたしもそう思ってる」
暁月 絢音 : 「他に聞きたいことはある?」
河合 由佳 : 「あっ、ボクからひとつ」
河合 由佳 : 「ええっと、絢音ちゃんの紅梅が壊されたのは分かったんすけど」
河合 由佳 : 「……松葉ちゃんの弓矢とか、どこ行ったんすかね?」
GM : クリスマスの夜、猿曳松葉が安黒うさぎから貰った『弓懸』。
GM : 暁月絢音が夢皓有栖から貰った『白い刺繍の赤いマフラー』など、
GM : 武器以外のものは奪われていない。
GM : だが、堕トシ神を討つ為の武器は、その一切が失われていた。
猿曳 松葉 : 「置いていけって言われたから、渡したわ。」
「………もう必要あらへんもん。」
猿曳 松葉 : 「ウメ棒もあの後、バキバキどころか灰になって消えてもうたよ」
暁月 絢音 : 「はぁ……」 ため息をついて
暁月 絢音 : 「まあ、そうでしょうね。あんたの今の様子見てれば、納得だよ」
河合 由佳 : 「松葉ちゃん……」
神狩 妃華 : 「………そうか。私からは……こんなことを言っている場合ではない……が、今、少し……まとめられそうにない」
神狩 妃華 : 「ごめん、な」
今もなお顔を伏せっている
河合 由佳 : 「せ、先輩……」
河合 由佳 : 「────よ、よし! 分かったっす!」
河合 由佳 : 「今から、このボク! 河合由佳がリーダー代理として、議事進行していくっすよ!!」暗い空気を和ませるように、無理に明るく振る舞う。
暁月 絢音 : 「えぇ……」 嫌そう
猿曳 松葉 : 「何を話すことがあるっちゅうねん……」
「皆も寝てた方が気ぃ楽やで……」
一応皆が寝るまでは起きて説得するつもりのようだ。
神狩 妃華 : 「河合、悪い、待ってくれ……報告そこらは私がする。この場では私しか知りえないこともあるし……顔は……見せられたものじゃないからこのままで」
河合 由佳 : 「ほ、本当にだいじょうぶっすか……? それなら任せるっすけど……!」不安げにしている
暁月 絢音 : 「マスコット如きが偉そうになったものじゃないって思ったけど、正直今のあんたよりはこっちの方がマシじゃない?」
河合 由佳 : 「マスコット如き!?!?!?!?」
暁月 絢音 : 「冗談だよ。……これからどうするかも決めたいところだし、任せても良いと思うけど」
神狩 妃華 : 「…………私達はジャバウォックに連行されかけた。狙いは……まぁ、梅結神社から離すことだったろう。そこで襲撃を受けたが……なんとか、蛇ノ目を逃がすことができた」
私はこのざまだが……と。
神狩 妃華 : 「……故に、彼女と合流することをまず目標としたい」
未だ顔を覆ってはいるが、ただ事実を話すことで多少は落ち着けたか、顔は上げた。目は充血している。
暁月 絢音 : 「衣葉だけいないから、何となくそうだとは思ってたよ。まだ捕まってないだろうし、どっかその辺にいるでしょ」
猿曳 松葉 : 「………抵抗はせんとって欲しいけど……」
「衣葉探偵がなんかしてヒヨっちゃんに目ぇつけられんのもそれは嫌やな……」
河合 由佳 : 「それなら何はともあれ、初めにするべきコトは”現状の把握”っすよね!」
河合 由佳 : 「まず、ここはどこか……?」
河合 由佳 : 「たしか暁月家の持ち物に、こんな場所があったような……」
GM : 河合由佳は、モルフェウスのエフェクト《完全複製》を使用。
GM : この座敷牢に関する資料のコピーを作り出す。
GM : ────河合の資料によれば、この座敷牢があるのは村外れ。
GM : 暁月家の親戚筋がかつて管理していた、墓地の真下にあるらしい。
GM : 何故、座敷牢などが作られたのか。
GM : その理由は、資料に明記されていない。
GM : ……けれども、紅の巫と白の巫の歴史。
GM : それから堕トシ神の特性を思えば、理由は想像に難くないだろう。
河合 由佳 : 「────このあたり、人が住んでたみたいっすね」
河合 由佳 : 「だけど、それも昔の話。打ち捨てられた今、あたりは雑木林になってそうっす」
GM : 河合由佳は敢えて、座敷牢の成り立ちには言及しない。
GM : ……答えが分からない訳ではない。逆だ。
GM : 察してしまったからこそ、言及を避ける。
GM : 過去の因習を暴いたところで、皆の士気を削ぐだけである。そんなヒマ、今はない。
暁月 絢音 : 「ふーん、さすがわたしの家だね。座敷牢くらい作ってたか」 まるで気にしていないように
河合 由佳 : 「は、はは、そっすね~……さ、さすがあ~……」苦笑い
神狩 妃華 : 「村の……外れか……行動するには便利そうにも見えるが……監視が無いとは思えない……」
暁月 絢音 : 「監視なんて気にしても仕方ないでしょ。わたしはさっさと出たいんだけど」
河合 由佳 : 「墓地の枯れ井戸から繋がってるのかな……長い間、使われてないみたいっすけど……」
河合 由佳 : 「うへ~……、対オーヴァード用の結界は生きてるっすね~……」
暁月 絢音 : 「それ、どういう結界なわけ? この牢は壊せないってこと?」
河合 由佳 : 「そっすね、分かりやすく実演するっす」
神狩 妃華 : 「え、大丈夫なのか」
河合 由佳 : 「だいじょうぶっす、安全な確認方法があるんで」
河合 由佳 : 「……まず、落ちている石ころを格子の隙間から投げてみるっすよ」
GM : そいっと放り投げた石は、普通に格子の隙間から外に飛んでいった。
暁月 絢音 : 「……それで?」
河合 由佳 : 「ま、ここまでは普通っすよね」
神狩 妃華 : 「ああ」
河合 由佳 : 「次、ボクがエフェクトで造った石を投げるっす」《完全複製》を使用。さっきと全く同じ石を生成する。
河合 由佳 : 「……そいっと」
GM : 河合の投げた石が、格子を通り抜ける瞬間。
GM : バロールかオルクスだろうか。何かしらの力場が作用して、石はバラバラに砕け散った。
暁月 絢音 : 「壊れた……。術だけを無力化してるってこと?」
河合 由佳 : 「おそらく、そうっす」
河合 由佳 : 「オールドタイプのシンプルな結界で、オーヴァードの身体も弾く力場になっているハズっす」
暁月 絢音 : 「オーヴァードの身体もね……」
暁月 絢音 : 「それっ」 いきなり河合の背を押して、格子に押し付けようとする
神狩 妃華 : 「おいおいおいおいおい!」
河合 由佳 : 「きゃ~~!?!?!?!? ちょ、ちょっと!? マジで冗談で済まないっす!?!?!?!?」悲鳴を上げている
神狩 妃華 : 「な、何するんだ!」心臓に悪い!
猿曳 松葉 : 「あやねん、何してんや……」
「試すなら、ウチでやればええやんか。」
暁月 絢音 : 「言った本人で試すのが筋でしょ。体当たりで壊せるかやってみない?」 一応、力を加えるのを止めて
河合 由佳 : 「無理っすから! ボクはそんなフィジカルタイプのオーヴァードじゃないっすから!!」
河合 由佳 : 「自分で言うのも変な話っすけど、マスコットっすから!!!!」
暁月 絢音 : 「ざーんねん。それなら仕方ないか」 その様子にくすくすと笑って
暁月 絢音 : 「……でも、それならどうするの? 脱出手段がないことになるけど」
河合 由佳 : 「……はあ、はあ」
河合 由佳 : 「実のところ、物理破壊は不可能ではないっす」
神狩 妃華 : 「ん、そうなのか」
暁月 絢音 : 「どうすればいい?」
河合 由佳 : 「先輩が全力でエフェクトを使えば、おそらく破壊可能っす」
河合 由佳 : 「……けど、ひとつだけ大きな問題があって」
暁月 絢音 : 「何?」
河合 由佳 : 「結界を破壊するほど高い出力のエフェクト行使をすれば、この洞窟ごと崩れて生き埋めになりかねないんす……」
神狩 妃華 : 「あぁ……ん~、確かに……私は屋外戦闘の方が向いてるからな……」
猿曳 松葉 : 「あと、ヒヨっちゃんにも普通にバレるんちゃう?」
「………やめといた方が……」
とは言いつつも、強く止めないあたり、外にいる人がどうしているか気になる節はある様子。
暁月 絢音 : 「それなら、洞窟が崩れる前にわたしの空間を繋げる術で出口を作るのはどう?」 松葉を無視して提案する
河合 由佳 : 「うう~ん……堕トシ神の影響で、まだ力場が歪んでいるハズっすから、その作戦の成功確率は高くないんじゃないかと……」
暁月 絢音 : 「じゃあ、どうしようもないんだけど……」
神狩 妃華 : 「(なぁカワユ、暁月さんって……あんな感じだったかな)」
河合 由佳 : 「(いえ、どういう心境の変化があったのか分からないっすけど……)」
河合 由佳 : 「(でも、前向きなのは良いコトっす……! 紅梅も砕けちゃって、松葉ちゃんみたいに希望を失ってもおかしくないのに……!!)」
神狩 妃華 : 「(そうか……彼女達の友情に罅が入らないことを私は祈るよ)」
神狩 妃華 : 「しかし、そうなると何が必要か……先ほど暁月さんが破壊した根はエフェクトの産物じゃないか?あれらが通っている部分だけ穴が空けられるだとかは無いかな」
河合 由佳 : 「たしかに! 試す価値はありそうっす!!」
河合 由佳 : 「けど、根っこが開けた穴に、ボク達の身体が通るかどうかは────」
 

 
GM : いきなりですが、ここでみなさん 〈知覚〉判定をどうぞ! 難易度は6です!!
暁月 絢音 : 2dx+1 (2DX10+1) > 9[1,9]+1 > 10
猿曳 松葉 : 3dx>=6 知覚(3DX10>=6) > 5[4,4,5] > 5 > 失敗
神狩 妃華 : (1+0+0)dx(10+0)+0+0 〈知覚〉判定(1DX10) > 5[5] > 5
暁月 絢音 : 巫女の勘で何とかなった
 

 
GM : では、成功した絢音ちゃん。
GM : あなたが耳をすませば、頭上から規則ただしい軍靴の音が聞こえてくる。
GM : 数は少なくとも十人。
GM : この座敷牢の入り口周辺を、決められた経路ルートで巡回している。
GM : 十中八九、見張りだろう。
暁月 絢音 : 「……なんか、さっきから足音が聴こえてるんだけど」 天井を見上げる
猿曳 松葉 : 「………どうせ出られへんねやったら誰でもええやん。」
神狩 妃華 : 「足音?………どんなだろうか」 耳をすませて
暁月 絢音 : 「誰でもいいわけないでしょ。人数が多いことは分かるけど……」
暁月 絢音 : 《地獄耳》を使って、足音の正体を確認することってできます?
GM : では地獄耳によって、足音の正体が判明する。
GM : ジャバウォックの従者だ。正月枝舞を中断させ、暁月絢音と猿曳松葉を取り押さえていた者共で間違いないだろう。
暁月 絢音 : やっぱり従者だった! 了解です
暁月 絢音 : 「……ジャバウォックの従者だね。同じとこぐるぐる回ってるし、多分見張りかな」 護符の形をしたオルクスの因子を手に取って、目を瞑りながら伝える
猿曳 松葉 : 「ヒヨっちゃんもマメなことやでホンマ」
神狩 妃華 : 「やはり見張りはいたか。となると、蛇ノ目が単独でここに来るのも難しいな……そも、何にせよ障壁の突破が目下の課題ではあるんだが……」
河合 由佳 : 「うう~ん、この結界は座敷牢内のオーヴァードを閉じ込める為のモノ」
河合 由佳 : 「内側から与えられる衝撃に強い反面、外部から与えられる衝撃には弱い」
河合 由佳 : 「んで、誰かが助けにきてくれたら、なんとかなりそうなんすけど……」
神狩 妃華 : 「……苦しいな」苦々しく
暁月 絢音 : 「他に人の気配なんてないんだけど」
河合 由佳 : 「この村外れを都合よく通りがかって、奇跡的に地下の座敷牢を見つけだし、見張りをみんな蹴散らせるだけの強さを持ったオーヴァードが偶然……」
河合 由佳 : 「ぐ、偶然……ボク達を助けに来てくれれば……」
猿曳 松葉 : 「おらんやろ。……おったとしても、痛い目見る前にやめてほしいとこや。」
GM : 地図で見る限り、村人も通らないような僻地。
GM : ここまで捜索に来る人間がいると考えるのは、少し……
GM : いやかなり無茶と言えるだろう。
GM : ────そもそも、まだ村内に生き残りがいるかどうか。
暁月 絢音 : 「来るかどうかも分からない助けに期待はできないね」
暁月 絢音 : 「もう無理矢理、この結界を破壊して脱出するしかないと思う」
河合 由佳 : 「ま、まじっすか……!?」
暁月 絢音 : 「それしかないでしょ? 崩落するかもしれないってのはあんたの憶測でしかないんだし」
暁月 絢音 : 「本当にここが崩れたとしても、頑張れば完全に生き埋めになる前に出れるかもしれないじゃない」
河合 由佳 : 「そうっすね、たしかに憶測にすぎない話っす」
河合 由佳 : 「……けど、ボクの見立てじゃ九割九分、失敗するっすよ」
河合 由佳 : 「全滅のリスクが高い作戦に、ボクは賛同できないっす」
神狩 妃華 : 「河合もプロだ。彼女がこう断言する以上、無茶は避けた方が良い」
神狩 妃華 : 「崩落から身を護る手立てもあるわけじゃないしな……」
天井を眺めて
暁月 絢音 : 「だったら、ここで一生助けを待つか閉じ込められてろっていうわけ?」
暁月 絢音 : 「わたしはそんなことしたくないね。それなら生き埋めの方がまだマシだわ」
猿曳 松葉 : 「こっから出て何になるちゅうねん……」
「死んだらなぁんにも残らんのやぞ……」
神狩 妃華 : 「……まぁ、そうだな……ひとまず落ち着いてほしい。いや、至って冷静かもしれないが」
神狩 妃華 : 「念のため言っておくけど、諦める気なんてサラサラないさ。ただ、暁月さんや私達の本懐が達成され得ない可能性をできるだけ排したい」
神狩 妃華 : 「だからどうか、怒気を収めてくれ。……その怒りはきっと、解放すべき時が必ずあるはずだ」
暁月 絢音 : 「……だったらどうするの? 諦めたわけじゃないなら、何か代案があるわけ?」
河合 由佳 : 「根っこがあった場所は、結界に穴が開いてるって話があったじゃないっすか」
河合 由佳 : 「流石に人が通れる穴じゃないっすけど、もしかしたら広げるコトができるかも」
河合 由佳 : 「……そう捨て鉢にならなくても、まだ色々と試す余地は残ってると思うっすよ!」
暁月 絢音 : 「…………」 根っこが伸びる場所を見て
暁月 絢音 : 「分かった。でも思いついたこと全部試してみて、それでも無理だったら強行突破するよ」
暁月 絢音 : 「わたしは早く脱出して、やらなきゃいけないことがあるんだから」
河合 由佳 : 「……やらなきゃいけないことって?」
暁月 絢音 : 「決まってるでしょ。堕トシ神を倒すんだよ」
猿曳 松葉 : 「………無理なコトを言うなや。次こそ、ホンマに殺されてまうで……!」
神狩 妃華 : 「…………それは、やっぱりやらなきゃな。このままで良いハズがない」
河合 由佳 : 「堕トシ神を倒す、ってことには異論はないんすけど」
河合 由佳 : 「少なくとも、ボク達だけじゃ絶対に無理だと思うっすよ?」
河合 由佳 : 「……紅梅も壊れちゃって、ここからの脱出以上に打つ手ナシじゃないっすか」
神狩 妃華 : 「そこはほら、流石にUGN上層部が動いていないとは思えない。天の火こそ墜ちてしまったが、それで諦める人達ではないハズだ」
暁月 絢音 : 「妃華以外、無理無理うるさいな。打つ手はこれから考えるんだよ」
河合 由佳 : 「……そっすね、まず勝算を得るために、一にも二にも本部と合流したいとこっす」
河合 由佳 : 「けど、こんなことを牢屋の中で言ってても、捕らぬ狸の皮算用ってヤツっすかね」
暁月 絢音 : 「そうだよ。だから、まずは結界の抜け穴から試していかないと」
暁月 絢音 : 「松葉、あんたも手伝いなさい。いつまで不貞腐れてんの」
猿曳 松葉 : 「不貞腐れてへんわ。……あやねんが死なへん為に言っとるんや! 何で分からへんねん……」
暁月 絢音 : 「勝手に人が死ぬって決めつけないでくれる?」
暁月 絢音 : 「そんなくだらないこと言ってないで、あんたにはさっさと約束を守ってもらいたいんだけど?」
猿曳 松葉 : 「約束ぅ……? なんかしたか……?」
暁月 絢音 : 「何それ。忘れたとは言わせないよ」
暁月 絢音 : 「わたし、正月枝舞の前に言ったよね」
暁月 絢音 : 「もし正月枝舞が終わっても、うさぎが戻ってこなかったらすぐに迎えに行ってあげて……って」 松葉の目を見て
猿曳 松葉 : 「………ぐ。………それは……」
猿曳 松葉 : 実際、うさぎはこの牢にはいない。
松葉はもうFHではないうさぎを殺す理由はないはずだと自身を騙していたが……
緋依がどう捉えるかは分からない。
猿曳 松葉 : 「………分かった、分かったって。」
「………師匠と衣葉探偵を見つけるまでやからな。」
暁月 絢音 : 「そう、良かった」
暁月 絢音 : 「あんたがもしうさぎのことを見捨てるつもりだったら、友達やめてたとこだったわ」 笑顔で言う
暁月 絢音 : 「じゃあ、さっきまでのふざけた態度は許してあげるから」
暁月 絢音 : 「さっさと一緒にここを出るよ、松葉」
猿曳 松葉 : 「はいはい。どうせ許さんくっても出るって決めたら引きずってでも出てくつもりやったんやろ。」
絢音の頑固さはよく知っている。
暁月 絢音 : 「よく分かってるじゃない」 悪びれもしない、嬉しそうな笑顔を向ける
河合 由佳 : 「(ふたりが仲違いをしなくてよかった……)」
河合 由佳 : 「(けど、状況は考えられる限り、最悪……)」
河合 由佳 : 「(未来予知の力を持つ”デイドリーム”夢皓有栖支部長は、こうなるコトを知っていたはず……)」
河合 由佳 : 「(なんでこんな未来に……この先、希望なんてあるんすかね……)」
 

 
GM : ロイス取得などあればどうぞ!!
暁月 絢音 : 神狩妃華にロイスを取ります! 〇連帯感/脅威で! 一緒に戦おうなぁ!!
system : [ 暁月 絢音 ] ロイス : 3 → 4
神狩 妃華 : 絢音ちゃんに✓感服/不安、緋依のロイスを同情/✓憐憫に変更!
神狩 妃華 : もう一個取っちゃおう 松葉ちゃんに✓尽力/憐憫で
system : [ 神狩 妃華 ] ロイス : 2 → 4
GM : おっけい! ロイス取得が済んだところで、別の視点に!
GM : 登場PCは蛇ノ目衣葉! 登場侵蝕をどうぞ!!
蛇ノ目 衣葉 : 40+1d10(40+1D10) > 40+6[6] > 46
 

 

同日 午後六時三十分 梅結村住宅街

GM : ……一方、その頃。梅結村住宅街の外れ。
GM : 蛇ノ目衣葉は、絶体絶命の窮地に陥っていた。
 
ジャバウォックの従者
 
猟犬A : 「多勢に無勢、ムダな足掻きは止めてラクになったらどうだ」
GM : 周囲には、ジャバウォックが差し向けた刺客。数は十。
GM : 完全に包囲されて、逃げ道はなく。
GM : 前回と異なり、血路を切り開く仲間もおらず。
GM : ……ジリジリと真綿で絞めるよう、包囲網は狭まりつつある。
GM : わざわざ推理するまでもなく、最悪の状況だ。
猟犬A : 「……おまえの仲間は、とっくに全滅した」
猟犬A : 「助けに来る人間は、一人も残っていない」
猟犬A : 「もう、終わってるんだよ」
GM : ……半日以上、足を止める間もなく逃げ続けてきた。
GM : だが、もう限界だ。
GM : 相手は従者。倒せど倒せど尽きることなく襲い来る。
GM : 人海戦術で、執拗に追ってくる刺客との連戦。
GM : その疲労によって、蛇ノ目衣葉の体力は尽きかけていた。
 
蛇ノ目衣葉
 
蛇ノ目 衣葉 : 「参ったな、人知れずこれだけの数を展開しているとは……」 ひも状になりながら木の陰に隠れている
GM : ズガガガガ、と小銃を連射。隠れていた木はあっけなく薙ぎ倒されてしまう。
蛇ノ目 衣葉 : 「うわーー!!」 掃除機のコードのように身体を戻しながら草むらに倒れる
猟犬A : 「もういいだろ、おまえはよく頑張った」
猟犬A : 「あの世での言い訳も、十分に立つさ」
猟犬A : 「……さあ、辞世の句を詠むといい"スニーキングスネーク"」
猟犬A : 「お前の頑張りに免じて、それくらいの時間はくれてやる」
蛇ノ目 衣葉 : 「いや、生憎と閻魔さまに当面は戻って来るなと言われているものでね」
蛇ノ目 衣葉 : 「いい句が浮かぶまでもう少し付き合ってもらおうかな……!」 よろよろとミミズのように這いながら逃げようとする。
猟犬A : 「そうかよ、あくまで諦めないんだな」
猟犬A : 「────悪いな、そこまで待てないよ。こう見えてせっかちなもんでさ」
GM : 小銃のレーザーサイトが、一斉に向けられる。
GM : 蛇ノ目衣葉に浮かび上がる、赤いまだら模様。
GM : ……それはきっと、死の予告。
GM : 標的を捉えた猟犬が、ライフルの銃爪ひきがねに指をかける。
GM : ……最早、ここまでか。
GM : そうした考えが、頭を掠める。
 
GM : その刹那。
GM : 蛇ノ目衣葉の背後、からんころんと何かが転がる音が響いた。
GM : それは石塀に立てかけられた、ごく普通のありふれた金属バット。
GM : 数秒後の運命を暗示するかの如く、地面に倒れ伏したそれは……
GM : だが、ふわりと。
GM : 時を巻き戻すかのように、ひとりでに宙へ浮きあがった。
 
猟犬A : 「は、何が────」
GM : 猟犬の思考停止も束の間。
GM : 金属バットは、その隊長へ目掛けて飛んでいく。
 
GM : 猟犬は間一髪、それを避けるが……
GM : その背後には、いつのまにか”死んだハズの女の影”があった。
 
GM : 次の瞬間、現れた少女は金属バットを大きく振りかぶり────
GM : 思いっきり、フルスイングした。
 
GM : 響き渡る快音。飛び散る脳漿。
GM : 割れた頭から血の飛沫を上げて、見るも無残に倒れ伏す猟犬。
 
安黒うさぎ
 
小柄な少女 : 「────通りすがりのピンチヒッター登場、ってとこかしら?」
GM : 完全熱光学迷彩服の隠密状態が解け、少女の姿が露わになる。
GM : 「正義の味方」とは言い難い、その出で立ち。
GM : 血塗れのバットを担いだ、殺人鬼めいた兎面の少女。
 
安黒うさぎ
 
GM : ……それはまさに、招かれざる闖入者のエントリーであった。
蛇ノ目 衣葉 : 「ほう、君は……!」
小柄な少女 : 「誰かと思えばゴムゴムの探偵か、あんたは”起きてた”のね」
蛇ノ目 衣葉 : 「ん? ああ。目覚めはバッチリだ」 釈然としない様子で頭の上に耳を立てて兎の真似をする。
蛇ノ目 衣葉 : 「やられるだなんて思っていなかったが、私のほうに構っていてよかったのか? 村の仲間たちも大変な状況だろう」
小柄な少女 : 「本当に通りすがっただけよ、それより」
GM : 少女の視線が、蛇ノ目衣葉に向けられる。
GM : ────刹那。
GM : 猟犬の小銃は一斉に、その矛先を変えた。
GM : 蛇ノ目衣葉から、忽然と現れた仮面の少女へ。
猟犬たち : 「き、貴様……!!」
GM : わずかに逸れた、少女の視線。
GM : その一瞬の油断を、猟犬は見落とさない。
GM : ……刹那の間隙に、集中砲火。
GM : ありったけの銃弾を乱れ撃つ。
GM : 猟犬の戦いの嗅覚は、鋭敏に嗅ぎ取っていた。
GM : 「この女をすぐに始末しなければまずい」と。
GM : 数多の戦闘経験に基づく判断。
GM : 未来予知にも似た直感。それは間違っていなかった。
GM : …………しかしながら。
小柄な少女 : 「はあ、呑気に説明しているヒマはないみたい」
GM : ────降り注ぐ弾雨。
GM : 逃げ場のない致死性の雨を、少女はバット一本で凌ぎきった。
小柄な少女 : 「探偵、まだへばっちゃいないわよね?」蜂の巣になったバットを放り捨て、溜め息を漏らす。
蛇ノ目 衣葉 : 「もちろん。しかし間一髪で助かったよ。さすがにもうダメかと思って上の句まで考えていたところだ」
小柄な少女 : 「その調子じゃ、まだ余裕はありそうね?」
小柄な少女 : 「それなら下の句を考える前に、ちょっと────」
GM : 猟犬の足下、マンホールが勢い良く跳ねあがる。
GM : ……視界の外から顎先に直撃する、四十キロの鉄塊。
GM : 猟犬の脳髄が揺さぶられ、意識を手放しそうになる。
GM : ブラックドッグの磁力操作能力を用いた奇襲だ。
 
GM : 次の瞬間、仮面の少女は猟犬の懐まで滑り込み────
GM : 轟雷一閃。
GM : 少女の右肘が、猟犬の鳩尾に突き刺さる。
GM : 「裡門頂肘」。一撃必殺を旨とする八極拳の技の一つである。
小柄な少女 : 「……手を貸してくれないかしら? さすがに丸腰はしんどいわ?」
蛇ノ目 衣葉 : 「もちろんさ」
蛇ノ目 衣葉 : 「たださすがに腕が疲れてね。ちょっとローレンツ力を貸してくれないか?」 ※磁気で腕を飛ばせと言っているらしい
小柄な少女 : 「そういう細かいのは苦手なんだけど、まあいいわ」
GM : 仮面の少女は、衣葉の腕を射出できるように磁場を構成する。
GM : ……が、猟犬も黙って見ているはずがない。
猟犬たち : 「ッ……! させるか……!!」
GM : 仮面の少女は、身を守る武器を失くしている。
GM : ……故に、衣葉との連携に集中している今こそ好機。
GM : 残りの猟犬は八体、畳みかけるよう追撃を仕掛ける。
小柄な少女 : 「チッ……」
GM : 村に響き渡る銃声。
GM : さきほど斃した猟犬を盾に、初撃を躱す。
猟犬たち : 「まだまだ……!!」
GM : 矢継ぎ早に襲ってきたのは、四人の槍兵。
GM : ……徒手空拳では、長物を相手にするのは厳しいだろう。
GM : ────射手と槍兵が繰り出す、緻密な連携。
GM : 怒濤の連撃には、仮面の少女も押されているように見えた。
GM : 彼女一人では、打開は厳しいかもしれない。だがしかし────
蛇ノ目 衣葉 : 「細かい制御はいらない。とにかく外に向かって放射だ。あとは目の前の戦闘に集中してくれ」 ジジジ、と身体を繋ぐジッパーに電流が走る。
小柄な少女 : 「そういうコトなら、任せなさい!」
GM : ……磁力操作能力を持つ少女にとって、鉄で作られたものは全て武器。
GM : 自分に向けられた殺意の全て、磁力で操るマンホールの一振りで弾き返す。
小柄な少女 : 「────はっ! "元ストライクハウンド"が聞いて呆れる! さっきの威勢はどこにいったのかしら?」
GM : 口撃を加えて、一気に加速。
GM : 目にもとまらぬ立体機動で、猟犬を翻弄する。
GM : 同時、少女は蛇ノ目衣葉に目配せをする。
GM : ……あちらに注意が向いている、今こそ好機。
蛇ノ目 衣葉 : 「さすがこの村で最強のエージェント、完璧だ」 磁場のズレを計算して、方向を修正。
蛇ノ目 衣葉 : なるべく多くの敵を巻き込める位置を見極め、解けて伸びた両腕をレールガンの原理で放つ。
蛇ノ目 衣葉 : 腕の裁断面から伸びた刃が、まるでチェーンソーのように猟犬たちを切り裂いて行く……!
猟犬たち : 「ぐ、ぐああああああッッ!?!?」
GM : 奇想天外な方法で撃ちだされたレールガンは、猟犬の想定の外。
GM : 仮面の少女のアシストもあって、残る猟犬八体はズタズタに引き裂かれ、
GM : 敗者は憐れ、血霞と散る。
蛇ノ目 衣葉 : 「どうやら私はまだあの世に帰る前に役目があるようだ」 飛ばした腕を素早く仕舞う。
蛇ノ目 衣葉 : 「少し惜しいがこの辞世の句は君たちに譲ろう」
蛇ノ目 衣葉 : 「――香典は キャッシュレスでも 払えます」
小柄な少女 : 「本気でカスみたいな辞世の句ね……」
猟犬たち : 「あ、ぐ……貴様……何故……生き、て…………」それだけ言い残し、霧散する。
蛇ノ目 衣葉 : 「仕方ないだろう、生き延びる道を考えるのに必死でそこに脳のリソースを割けなかったんだから」 両手ピース
小柄な少女 : 「生き延びるのに必死だったら、まず辞世の句とか考えるヒマないでしょ」
小柄な少女 : 「────けどまあ、即席バッテリーにしては上手くいったわね?」
蛇ノ目 衣葉 : 「金属と磁力だからね。敵としては相性最悪だが、味方になるといろいろ連携ができるわけだ」
蛇ノ目 衣葉 : 「ところで、私がヘビになったりモモンガになったりしている間に村では何が起こっていたのか知っているかい? 君のほうが今の事情には詳しそうだ」
小柄な少女 : 「え、モモンガに……?」
小柄な少女 : 「ああ、いや、そんなことはどうでもよくて……」
小柄な少女 : 「まず自己紹介が必要でしょう、あたし達は"初対面"なんだから」
蛇ノ目 衣葉 : 「ん??? まあそうか。私から名乗ったことはなかったね」
蛇ノ目 衣葉 : 「ゼノスから来たエージェント、蛇ノ目衣葉。美少女探偵さ」
小柄な少女 : 「うわ、自称美少女……有栖みたいなコト言うわねこいつ……」
蛇ノ目 衣葉 : 「あの子そういうキャラだったんだ」
小柄な少女 : 「えっ、あっ……別に交友ないから、詳しく知らないけどね……」
蛇ノ目 衣葉 : 「……何か話がかみ合わないようだな。まあいい。私は名乗ったし君のほうも聞かせて頂こう」
小柄な少女 : 「分かったわ、あたしは正体不明のオーヴァード……その名も……」
小柄な少女 : 「”ラビット仮面”」
蛇ノ目 衣葉 : 「ラビット仮面……!?」
ラビット仮面? : 「……………………」
ラビット仮面? : 「待って、今のナシ……流石にダサすぎるわ……」
ラビット仮面? : 「ラビ…? バニ…? ううーん…?」
ラビット仮面? : 「────よ、よし、決めた」
バニシングバニー : 「あたしは”バニシングバニー”よ」ドヤ
蛇ノ目 衣葉 : 「あ! ちょっと韻を踏んだな」
バニシングバニー : 「そうそう、バニとバニで……」
バニシングバニー : 「じゃなくて! そのあたりのディティールはいいでしょ!?」恥ずかしそうにしている
蛇ノ目 衣葉 : 「……う~む、別に私はいつまでも付き合うがこのくだり、必要なのか?」
バニシングバニー : 「…………どういう意味よ」
蛇ノ目 衣葉 : 「だって君は安黒うさ……」
バニシングバニー : 「いえ、違うわ」食い気味に否定する
バニシングバニー : 「安黒うさぎは死んだ、もういないの」
蛇ノ目 衣葉 : 「お、おお……(このノリ、令和でもあるんだ)」
バニシングバニー : 「……そんなことより、あんたはどうしてここに」
バニシングバニー : 「って聞くまでもないか、ずいぶんとモテモテだったものね」肩を竦める
蛇ノ目 衣葉 : 「うっかりダブルクロスの車に乗り込んでしまってね。逃がして貰ったはいいんだがさすがに厳しかったよ」
バニシングバニー : 「ああ、道中にあった燃えカスみたいな車、あんたたちの仕業か」
蛇ノ目 衣葉 : 「そういうことだ。その言い方だと、もう一人のほうは見かけていないようだね」
バニシングバニー : 「この村で起きている人間を見つけたのは、あんたで初めてよ」
蛇ノ目 衣葉 : 「ん?? ということは、他はみんな寝ているのか?」
蛇ノ目 衣葉 : 「真犯人を逃したわけだし、ただ事では済まないと思っていたがそんなことになっているとは……」
バニシングバニー : 「人通りの多い道に行けば、嫌でも分かるわよ……いま起きている惨状ってやつがね……」
蛇ノ目 衣葉 : 「なるほどな……それで、唯一起きている私をわざわざ助けたということか」
蛇ノ目 衣葉 : 「お互いこの状況を放っておくつもりはないようだ」
バニシングバニー : 「いえ、別にあんたを助けにきた訳じゃないわ」
蛇ノ目 衣葉 : 「しょぼ~ん」
バニシングバニー : 「ほんとに緊張感ないわね、まあ絶望してるよりはマシか」
バニシングバニー : 「……じゃ、どうしてあんたを助けたのか、順を追って説明するわね」
蛇ノ目 衣葉 : 「ありがたい。頼んだ」
バニシングバニー : 「あたしは元々、絢音とマツを探していた」
バニシングバニー : 「念のために言っておくと、私情なんかじゃないわ」
バニシングバニー : 「あたしと二人とは、何の関わりもない」
バニシングバニー : 「ただ、事態解決のために二人の力が必要だと判断しただけ」
バニシングバニー : 「────兎も角、二人の行方は一向に掴めず」
バニシングバニー : 「あたしは貴重な時間を、ただ徒に浪費するばかりだった」
バニシングバニー : 「……そんなときよ、あたしが村で”おかしなモノ”を見つけたのは」
GM : 言いながら、蛇ノ目衣葉の背後を指す。
蛇ノ目 衣葉 : 「え?」 振り返る
 
ふしぎな白猫
 
白い猫 : 「……うにゃ~ん」
蛇ノ目 衣葉 : 「あ!! 君は!!!」
GM : そこには、見覚えのある白猫の姿があった。
GM : この梅結村を訪れた初日、蛇ノ目衣葉を神社へ招いた猫である。
蛇ノ目 衣葉 : 「また会えるとはね……この子がどうかしたのかい?」
バニシングバニー : 「その猫、どういう訳か”起きている”」
バニシングバニー : 「……村内は現在、特殊なワーディングに包まれているわ」
バニシングバニー : 「動物も人間も、おそらく草木さえ眠りに落ちている」
バニシングバニー : 「……だというのに、起きているのよ」
蛇ノ目 衣葉 : 「ふむ……」
蛇ノ目 衣葉 : 「奇妙な偶然もあるものだな。それで……?」
バニシングバニー : 「で、その猫が気になって追いかけてみたら、あんたがいたってワケ」
バニシングバニー : 「だからほんとに、あたしは通りすがり」
蛇ノ目 衣葉 : 「本当にただの偶然というわけだね」
蛇ノ目 衣葉 : 「……いや、君が助けてくれたのかもしれないな」 にゃんこの方を見て
白い猫 : 「うな~~~~……」
GM : 二人の会話を聞いていた白猫は、つまらなそうに欠伸。
GM : ひょいと石塀を飛び降りた。
白い猫 : 「…………」
GM : じろりと二人を見遣ると、白猫は踵を返して歩き出す。
GM : ……と思えば、ふいに立ち止まって振り返る。
蛇ノ目 衣葉 : 「ん……? 何か用かな」
バニシングバニー : 「……着いてこいって感じかしら? 生憎、猫語は分からないけど」
蛇ノ目 衣葉 : 「なるほど。そういえばこの村に来た時も君が案内してくれたんだったな……」
蛇ノ目 衣葉 : 「付いて行かせて貰おう」
バニシングバニー : 「この状況でノラ猫を当てにするって、本気で言ってる……? まあ、あたしもここまで付いてきたけどさ……」
蛇ノ目 衣葉 : 「なにせこの子のお陰で事件に巡り合えたようなものだからね。ほかに当てがあるならそちらにしてもいいが……」
バニシングバニー : 「そうよね……、他に行く当てもないか……」
バニシングバニー : 「仕方ない、あたしも途中まで付いていってあげる」
蛇ノ目 衣葉 : 「心強いな! それでは改めて出発と行こうか」 スキップで猫を追跡する
バニシングバニー : 「この調子でほんとに大丈夫かしら」後ろからついていく
バニシングバニー : 「……ああ、歩きながらでも、教えておきましょうか」
バニシングバニー : 「ジャバウォックの従者は、だいたい各地に十体ずつ配置されてる」
バニシングバニー : 「言われなくても身に染みてると思うけど、消耗戦に持ち込まれたら勝ち目はない」
バニシングバニー : 「倒しても倒しても補充されるし、他エリアの猟犬が出張ってきたら物量で負ける」
蛇ノ目 衣葉 : 「さっきみたいになったらどうしようもないね。警戒はするが、早めにみんなと合流したいところだ」
バニシングバニー : 「あんたら全員が揃えば、猟犬の二十や三十くらいは何とかなるでしょうね」
バニシングバニー : 「……あいつらの弱点は、従者ゆえの脆さ」
バニシングバニー : 「さっきみたいにスキをついて速攻で仕留めれば、補充されるまでは時間を稼げる」
バニシングバニー : 「────とはいえ、最初から見つからないのが一番でしょうね」溜め息まじりに、頬から流れる血を拭う。先程の戦闘は、無傷では済まなかったらしい。
蛇ノ目 衣葉 : 「こんな身体だから隠密なら得意だが、君は……心配ないかな?」
バニシングバニー : 「いざとなれば、完全熱光学迷彩服があるわ」
バニシングバニー : 「……あいつら鼻が利くし、できれば頼りたくはないけどね」
蛇ノ目 衣葉 : 「なるほど。では囲まれなければ大丈夫そうだね」
バニシングバニー : 「囲まれなければ、ね」周囲を警戒しながら、歩みを進める。
 

同日 午後七時十分 旧梅木集落

GM : ────かくして辿り着いたのは、村外れからも外れに外れた辺境。
GM : 真っ当なヒトなら通うことのない、僻地の中の僻地。
GM : 雑草ばかりが鬱蒼と生い茂る、雑木林のような場所であった。
GM : ……招き猫はどんな意図があって、ここまで案内したのだろうか。
蛇ノ目 衣葉 : 「う~ん? 見渡す限り木だが……このあたりに地元の人しか知らないスポットでも?」
バニシングバニー : 「あたしは地元の人間じゃないけど、こんなとこは来たこともない」
バニシングバニー : 「けっこう歩いたんだけど、もしかして無駄────」
GM : 言いかけて口を閉じ、咄嗟に身を屈める。
GM : 同時、蛇ノ目衣葉も気が付くだろう。
GM : ……何者かの足音が、近付いてきている。
蛇ノ目 衣葉 : 「……!」 身体を絨毯のように展開して草の中に隠れる
猟犬B : 「────おい、ここから女の声がしなかったか?」
猟犬C : 「気のせいだろう、この村に動ける人間はいない」
猟犬B : 「人間じゃなくても、RBなら一人いたよな?」
猟犬C : 「”スニーキングスネーク”か、此処にわざわざ逃げてくると思うか?」
猟犬B : 「……普通ないだろうな、村を出たいなら逆に逃げる」
猟犬C : 「そもそも、あの”ハイエナ”共が逃がすとは思えん」
猟犬B : 「…………」
GM : 猟犬の勘だろうか。誰もいないはずの空間に耳を澄ます。
GM : そうして猟犬は、無言で拳銃を取り出し……
GM : 蛇ノ目衣葉らが潜んでいる草叢に、拳銃を乱射しはじめた。
猟犬B : 「おい、そこにいるんだろ! 分かってるぜ、出てこいよ!! なあ!?」
バニシングバニー : 「…………」無言で首を横に振る。まだ隠れていろ、ということだろう。
蛇ノ目 衣葉 : 「……!」 瞬きでモールス信号、了解の合図
猟犬B : 「────チッ、外れか」残弾を撃ち尽くしたのか、銃撃を止める。
猟犬B : 「オレの勘も、鈍ったもんだな全く」
猟犬C : 「……もう気は済んだのか、持ち場に戻るぞ」
猟犬B : 「言われなくても分かってるよ、マニュアル野郎」
GM : そうして猟犬は立ち去る。窮地は凌げたらしい。
蛇ノ目 衣葉 : 「間一髪だったな……。見張りを立てているということは、やはりここに何かあるのだろうか?」
バニシングバニー : 「でしょうね、あんたに差し向けた追手より多いくらい」
GM : 存在を悟られぬように、遠巻きに観察する。
GM : ────見たところ、従者の数は二十。さきほど二人で撃破した倍の数。
GM : 彼らは枯れ井戸を中心に巡回しており、何かを守っているように思えた。
GM : ……では、ジャバウォックは何故、大きな戦力を僻地に割いているのか。
蛇ノ目 衣葉 : 「……あの井戸だな。多分」
バニシングバニー : 「そうね……だけど、これだけの包囲網を突破するのは厳しいわ……」
バニシングバニー : 「さすがに二十は殲滅できるような戦力じゃない……さっきは迂闊に仕掛けなくて正解……」
蛇ノ目 衣葉 : 「どうしようか? 参ったな。視覚では誤魔化しきれないぞ」
バニシングバニー : 「……まず、あの井戸に何が隠されてるのか」
バニシングバニー : 「その推理を聞かせてもらえない? あんたは一応、探偵なんでしょ?」
蛇ノ目 衣葉 : 「そりゃあ、この村で最も厳重に隠す必要があるものと言えばひとつしかあるまい」
蛇ノ目 衣葉 : 「おそらくあの下に巫女が居る。そういうことだろう」
バニシングバニー : 「あそこに……、絢音が……」
バニシングバニー : 「どれくらいの確信があって、そう言ってるの?」
蛇ノ目 衣葉 : 「私の推理では99パーセントだが……あの猫がここに連れてきたことで確信に変わった」
蛇ノ目 衣葉 : 「賭けてみる価値はある」
バニシングバニー : 「……あんたの推理、信じてみるわ」
バニシングバニー : 「────絢音が助けられるなら、あたしに考えがある」
蛇ノ目 衣葉 : 「聞こう」
バニシングバニー : 「簡単よ、あたしがあいつら全員を引きつける」
バニシングバニー : 「……その間に、あんたは絢音を助けだして」
蛇ノ目 衣葉 : 「お腹と背中がくっつくくらい簡単だな」
蛇ノ目 衣葉 : 「要らない心配かもしれないが、死ぬなよ。私が恨まれる」
バニシングバニー : 「その時は潔く恨まれてちょうだい」
バニシングバニー : 「……ま、こんなとこで死ぬつもりはないから安心して」
蛇ノ目 衣葉 : 「……いいだろう、こちらも必ず成功させる」
バニシングバニー : 「あたしが騒ぎを起こしても、猟犬のいくらかは見張りに残るハズ」
バニシングバニー : 「……頼んだわよ、蛇ノ目衣葉」
蛇ノ目 衣葉 : 「ああ。合図を頼む」
バニシングバニー : 「それなら狼煙が上がったら開戦の合図」
バニシングバニー : 「あんたは見張りが薄くなった時点で、騒ぎに乗じて井戸に潜入」
バニシングバニー : 「絢音を連れて、まあなんとか脱出する」
バニシングバニー : 「……って感じの段取りになるかしら」ぜんぜん緻密ではない計画を立てている。
蛇ノ目 衣葉 : 「把握した。まあ……なんとかなるだろう」 戦闘力頼み
バニシングバニー : 「オッケー、じゃあまたね」
バニシングバニー : 「……絢音とマツのことは、くれぐれもおねがいよ」
蛇ノ目 衣葉 : 「ああ(もう設定を忘れてそうだな……)」
GM : 仮面に隠した素顔が丸見えな少女、バニシングバニーは静かに立ち去る。
GM : いつのまにか、あの猫も姿を消していた。
GM : ────村を訪れて以来、蛇ノ目衣葉を導くように現れる神出鬼没の白猫。
GM : ワーディングにかかっていない以上、オーヴァードと考えるのが自然。
GM : ……だが、いったい何が狙いなのだろう。
蛇ノ目 衣葉 : 「(プランナーのプラン通りであれば、あの猫が何か鍵を握っているはずだが……)」
蛇ノ目 衣葉 : 猫の不在を確認しつつ、合図に備える。
GM : では、静かに様子を伺っていると……
GM : 蛇ノ目衣葉の眼前に突然、白い閃光が走った。
GM : ────次の瞬間、耳を劈く雷鳴。
GM : 心臓を大きく穿たれ、斃れる二匹の猟犬。
GM : 猟犬を貫いたのは、雷の矢だ。
GM : ……三キロメートルも先から行なわれた、超長距離狙撃。
GM : それは射線上にあるものを全て、二匹の猟犬ごと抉り穿っていた。
猟犬C : 「この雷撃……! ま、まさかヤツ……!? 生きていたのか……!?」
GM : あまりに目を引く一射。
GM : 残存する十八の猟犬は、射角からバニシングバニーの位置を捕捉する。
GM : ……狙撃のセオリーに則るのなら、すぐさま逃げるべき状況。
GM : だが、これはあくまで陽動。
 
GM : バニシングバニーは定石を破り、続けて二射。
GM : ────だが、標的を視認した猟犬は、雷の矢を目視で回避。
GM : そのうち五体を見張りに残すと、バニシングバニーを討つ為に駆けだした。
GM : ……ひとまず、陽動作戦は成功のようだ。
 
GM : 狙いを外した雷の矢は、猟犬と蛇ノ目衣葉との間にあった茂みに着弾。
GM : 草木は瞬く間に燃えあがり、白い煙が上がる。派手な狼煙だ。
蛇ノ目 衣葉 : 「来た……!」 合図とともに腕をゴムのように思い切り伸ばし、井戸めがけて放つ。
蛇ノ目 衣葉 : そうして井戸の端を掴むと、《物質変化》で体をひも状……ヘビのように変化させ一気に飛びついた。
蛇ノ目 衣葉 : 戦いの喧噪に紛れ、その姿を正確に視認できたものはいないだろう。
蛇ノ目 衣葉 : そのまま、身体を元に戻しながら迷うことなく井戸の底へと外壁を這いながら落下していく……。
GM : バニシングバニーの決死の陽動作戦。
GM : それによって、蛇ノ目衣葉は猟犬の目を欺くことに成功した。
GM : ……はたして、バニシングバニーは無事だろうか。
GM : それ以前に、暁月絢音は枯れ井戸の底に無事でいるだろうか。
GM : ────最早、推理を検証する手段はひとつきり。
GM : 蛇ノ目衣葉は真実を確かめるために、昏い井戸の底へ身を投げた。
 
GM : ロイス取得などあればどうぞ!
蛇ノ目 衣葉 : ラビット仮面 ○有為/不信感 でロイス取ります!
system : [ 蛇ノ目 衣葉 ] ロイス : 3 → 4
GM : ラビット仮面で定着しちゃったよ!!!!
蛇ノ目 衣葉 : こっちのほうが面白いから……
GM : バニシングバニーさん的には、まったく笑えないような状況になってたよ!
GM : ともあれ、ミドルフェイズに突入!

Scene03 春眠、暁を覚えず

GM : 登場PCは全員! 登場侵蝕をどうぞ!
暁月 絢音 : 1d10+44(1D10+44) > 7[7]+44 > 51
猿曳 松葉 : 1d10+35(1D10+35) > 8[8]+35 > 43
神狩 妃華 : 1d10+40(1D10+40) > 5[5]+40 > 45
蛇ノ目 衣葉 : 1d10+46(1D10+46) > 7[7]+46 > 53

 

同日 午後七時十七分 旧梅木集落

GM : 村外れの見捨てられた墓地。
GM : その墓穴のさらに奥底、そこには牢獄があった。
GM : ……墓場の枯れ井戸より通じた檻、言うなれば”地の獄”。
GM : そこには神罰を受けて以来、囚われとなった無辜の巫女らの姿。
GM : 暁月絢音。猿曳松葉。神狩妃華。河合由佳。
GM : ……四人は静かに聞いていた。
GM : 遠くで繰り広げられているのだろう、激しい戦いの音を。
GM : ────数秒の静寂の後、こちらに近付いてくる足音を。
暁月 絢音 : 「……誰か来る」 天上を見上げて
猿曳 松葉 : 「………さっきの音、雷みたいやなかったか?」
暁月 絢音 : 「そうだね、誰かが戦ってる感じだった」
神狩 妃華 : 「……蛇ノ目ではない……?」
猿曳 松葉 : 「………あんな風にドッカーンするんは探偵というよりは……クロウサ師匠っぽい気も……」
暁月 絢音 : 「ちょっと、少し静かにして……来るよ」 もう領域を広げて確認するより早いと察し、牢の向こう側を見る
蛇ノ目 衣葉 : 「……お、居たね。予想通りだ」 みんなの姿を確認して牢の方に近寄っていく。
暁月 絢音 : 「衣葉……!?」 
猿曳 松葉 : 「いや探偵なんかーい!!」
「………ごめん、思わずツッコんでもうた」
蛇ノ目 衣葉 : 「なんだかご期待に沿えなかったようですまないが、色々事情があってね。私がここに来たわけだ」
蛇ノ目 衣葉 : 「その様子だと力づくでは出れないようだね」
神狩 妃華 : 「……無事で何よりだ、蛇ノ目。ああ、内からは難しいらしくてね」
猿曳 松葉 : 「いや、無事なんは良かったんやけど……」
「なんでまたここに? ヒヨっちゃんには目ぇつけられてへんのか?」
暁月 絢音 : 「つけられてるでしょ。……あんたも相当大変だったみたいだね」 衣葉のボロボロの身体を見て
蛇ノ目 衣葉 : 「そこんとこだが私にもようわからん」 衣葉の中では最新ミームらしい
蛇ノ目 衣葉 : 「逆にみんなが捕まったり寝てたりすることに私はビックリしたよ」
猿曳 松葉 : 「…………そうせんと、また皆ボロボロになってまうから……」
暁月 絢音 : 「もう起きてるでしょ?」
暁月 絢音 : 「ねえ衣葉、話は後にしましょう。先にこの牢、壊してくれる?」
暁月 絢音 : 「小動物が言うには、外側からなら問題なく壊せるらしいから」
神狩 妃華 : 「名前を呼んでやってくれ」
河合 由佳 : 「ボクの名前は河合っす!! 絢音ちゃんにも自己紹介したっすよね????」
蛇ノ目 衣葉 : 「本当だな? パンチした瞬間私が量子化して消し飛んだりしたらちょっと嫌だぞ」
河合 由佳 : 「ちょっと嫌で済むんすね……」
暁月 絢音 : 「もしそうなったらこいつを恨んで」 河合を指差して
河合 由佳 : 「え……!? いや、こういう結界は、遺産が封じられていたイギリスの教会とかでも見たコトあるんで、おそらく間違いないと思うっすよ……!?」
河合 由佳 : 「強いて言うのなら、結界のエネルギー源になっている閂の部分が脆くなってるかと……!!」
蛇ノ目 衣葉 : 「よし。私が死んだら香典は○uicPayで頼むぞ」
神狩 妃華 : 「それでいいのか……?」
蛇ノ目 衣葉 : 両腕を組み、体中のジッパーをうねうねと移動させ手先に集中。固めて金槌のように変形させる。
GM : 蛇ノ目衣葉は、四人を封じる結界を破壊しようと格子の前に立つ。
 

 
GM : いきなりですが、衣葉ちゃんは知覚判定をどうぞ。目標値は12です。
GM : 失敗した場合でも、達成値の高さで結果が変わります。
蛇ノ目 衣葉 : 知覚じゃ~ん!
蛇ノ目 衣葉 : オリジン:ヒューマン使ってもいいかな
GM : 良いよ!
蛇ノ目 衣葉 : んじゃ気休め程度にやっておこう!
system : [ 蛇ノ目 衣葉 ] 侵蝕率 : 53 → 55
蛇ノ目 衣葉 : 2dx+1>=12 いけ~~~(2DX10+1>=12) > 5[4,5]+1 > 6 > 失敗
猿曳 松葉 : 一応バディムーヴしておきましょう、多少変わるらしいので……
猿曳 松葉 : +3です
蛇ノ目 衣葉 : ありがたい!合計9です
蛇ノ目 衣葉 : 多少はマシな結果になれ
GM : それでは、
 

 
GM : ────ふと気付くと、蛇ノ目衣葉の首筋には冷たい死の感触があった。
猟犬B : 「よう、墓場が似合うな、ツギハギ死体フランケンシュタイン
GM : [目標値-達成値]d10点のHPダメージを受けてもらいます。
GM : 3d10 HPダメージ(3D10) > 17[6,1,10] > 17
蛇ノ目 衣葉 : ぐわー!
system : [ 蛇ノ目 衣葉 ] HP : 31 → 14
GM : 突如、背後に現れた影。蛇ノ目衣葉の首筋に、コンバットナイフが突き立てられる。
猿曳 松葉 : 「……探偵! 後ろや!」
蛇ノ目 衣葉 : 「チッ!!」 ジッパーを腕先に集中していたので身体を展開して回避できない。ビリビリと首から肩にかけて引き裂かれながら飛んで後ろに下がる。
蛇ノ目 衣葉 : 「ギリギリ助かったよ、ワトソン君……!」
暁月 絢音 : 「衣葉……! こいつ、ジャバウォックの……!!」
猿曳 松葉 : 「いやだから、ウチの名前ワトソンちゃうし……」
「やなくて! そいつらようけおるんや! 無理に戦ったらアカン!」
もちろん衣葉はとっくに知っている事実だが、松葉は道中を知らない
蛇ノ目 衣葉 : 「よく知っている。だから上で引きつけてもらったはずだが……」
猟犬B : 「あっちは陽動だろ、おかしいと思ったんだよな」血に濡れたナイフをくるくると弄ぶ。
猟犬B : 「おまえがここにいる、ってことは追撃部隊ハイエナはやられたのかよ?」
蛇ノ目 衣葉 : 「その通り」 引き裂かれた面をビラビラさせながら両手ピース
猟犬B : 「……ったく呆れるな、”怒りの緋イグニス・イレ”捕縛のときも死んでなかったか?」溜息を吐く。
猟犬B : 「十人も雁首そろえて、どんだけ死んだら気が済むんだ?」
神狩 妃華 : 「私達を包囲した部隊か……」
猟犬B : 「ああ、おまえが噂に聞く"怒りの緋イグニス・イレ"か」
猟犬B : 「いちおうオレとは初対面だ、挨拶でもしておくか?」クツクツ笑いながら
暁月 絢音 : 「いらないでしょ」
暁月 絢音 : 「……衣葉、本当に悪いと思うし、こっちも凄く悔しいけど」
暁月 絢音 : 「一人であいつを倒すことはできる? ……今はあんたしか頼れる人がいないの」
蛇ノ目 衣葉 : 「もちろん。ここでできないと言うやつは探偵じゃないね」
蛇ノ目 衣葉 : 「ホームズもきっとそう言うはずさ」 金槌を剣に変化させて臨戦態勢
暁月 絢音 : 「そう……! 探偵って凄いんだね」 小さく笑みを浮かべ
猟犬B : 「大した自信だ、だがあんまりオレを甘く見ない方がいいぜ」
猟犬B : 「ハイエナ如きと同じように上手くいくと思ってんなら、大間違いだ」
暁月 絢音 : 「あんたこそ、こいつを甘く見ない方が良いと思うよ」
暁月 絢音 : 「衣葉は大量にいるあんたたちの監視を潜り抜けてここまで辿り着いたんだから。そこんところ、忘れないでくれる? ザル警備員さん」
暁月 絢音 : 蛇ノ目衣葉にロイスを取りましょう! 〇信頼/劣等感で!
system : [ 暁月 絢音 ] ロイス : 4 → 5
蛇ノ目 衣葉 : ヤッターー!!
猟犬B : 「ハッ、言ってくれるな紅の巫」
猟犬B : 「……いや、もう紅の巫じゃないんだったか? 紅梅を失くした今のお前に存在価値はない」
暁月 絢音 : 「そうなんじゃない? そりゃ、あんたたちにとってはもうわたしは存在価値0の女でしょ」 特に気にしてないように
猟犬B : 「使命に生きてきた、と聞いてたが、意外と気にしてないんだな」
暁月 絢音 : 「そんな使命、もうどうでもいいの。本当にやりたいことも新しくできたし」
暁月 絢音 : 「それに、あんたたちからの評価もどうでもいいよ」
暁月 絢音 : 「ここにいる衣葉は、危険を顧みず助けに来る価値があると思ってここまで来てくれたんだから。それで十分でしょ」
猟犬B : 「……へえ、なるほど? 威勢の良い女は嫌いじゃないぜ?」
猟犬B : 「だが、やりたいコトってのは叶えてやれそうにない」
猟犬B : 「────今からそいつは、元通りのバラバラ死体に戻るんだからなッ!!」
GM : 言いながら、蛇ノ目衣葉に跳びかかる。
蛇ノ目 衣葉 : 「おっと」 関節をあり得ない方向に歪曲させて回避。
蛇ノ目 衣葉 : 「不意打ちで私を仕留められなかったのは痛手だったね。君が私の”宿敵”なら確かにバラバラになっていただろう」
蛇ノ目 衣葉 : 「でも、そうではなかった。だからこの戦いの答えは分かり切っている」 そのまま反発力で剣で思い切り斬りかかる。
猟犬B : 「ハハ、答えが分かりきってる? それのどこが推理だ?」重い一撃を短剣でいなし、すかさず足払い。
猟犬B : 「探偵が聞いて呆れる、なぁ!!」体勢を崩した蛇ノ目衣葉に、刃を振り翳す。
蛇ノ目 衣葉 : 「つれないことを言うね……! 私のほうも時間が惜しい。答え合わせと行こうじゃないか」 剣で刃を受ける。
猟犬B : 「……いや、まだまだ! もっと遊ぼうぜスニーキングスネーク!!」
猟犬B : 「大義だなんだとつまらねえ任務で退屈してたんだ! オレをもっと楽しませてくれよ!!」
GM : 猟犬は《陽炎の衣》を使用。
GM : 瞬く間に、あなたたちの目の前から姿を消した。
蛇ノ目 衣葉 : 「まったく、消える人が多い日だな……!」
GM : ……あの口振りで、大人しく引き下がるだろうか?
GM : 否。蛇ノ目衣葉の背筋を伝う悪寒。
GM : ヤツはきっと、すぐ近くに潜んでいる。
GM : 今か今かと、蛇ノ目衣葉ターゲットの命を狙っている。
GM : 一瞬でも油断をすれば、命取りになる。ここでしくじれば全滅だ。
 

 
GM : 今度は全員で知覚判定をどうぞ! 目標値は変わらず12です!
GM : 最も高い達成値で、判定の成否を決めますね。
GM : 失敗した場合でも、達成値の高さで結果が変わります。
蛇ノ目 衣葉 : ありがたい!
暁月 絢音 : 了解了解!
蛇ノ目 衣葉 : 4dx+1>=12(4DX10+1>=12) > 9[2,5,6,9]+1 > 10 > 失敗
猿曳 松葉 : 3dx>=12(3DX10>=12) > 4[1,4,4] > 4 > 失敗
暁月 絢音 : 2dx+1(2DX10+1) > 8[5,8]+1 > 9
神狩 妃華 : (1+0+0)dx(10+0)+0+0 〈知覚〉判定(1DX10) > 9[9] > 9
猿曳 松葉 : よし、衣葉ちゃんにバディムーヴを使おう!
猿曳 松葉 : +3
蛇ノ目 衣葉 : 超助かる!
GM : 絢音ちゃんが衣葉ちゃんにロイスを取って、Dロイス《黄泉還り》の効果で判定ダイスが増えたこともあって最終達成値13!!
GM : 成功、では軽く演出に!
 

 
GM : ────猟犬が潜んでいたのは、蛇ノ目衣葉の左後ろ。
GM : 完全な死角から、流れるように繰りだされる刺突。
GM : ”普通の人間なら”気付いてからでは、避けきれないだろう。
蛇ノ目 衣葉 : 「見えた」 まるで攻撃が見えていたかのように、右側に向かって転がり込む。
猟犬B : 「…………!!」
GM : 不可視で不可避の一撃を躱され、猟犬は目を見開いた。
GM : 同時、猟犬の隠密状態が解ける。
GM : 攻撃とは同時に行なえないのが、隠密能力の共通の弱点だ。
GM : ────猟犬を叩くのなら、今を措いて他に無い。
蛇ノ目 衣葉 : 「――なぜわかった、という顔をしているな。その謎を冥土の土産に持って行くといい」
蛇ノ目 衣葉 : 後ろを向いたまま、上下逆さに構えた剣を後ろに向かって思い切り振り下ろす!
猟犬B : 「ぐッ……、まだまだァッ……!!」
GM : 反撃を食らう刹那、猟犬は《復讐の刃》を使用。
GM : 手に持っていた得物、コンバットナイフを投擲。
GM : 猟犬の牙は、蛇ノ目衣葉の首筋に食らいつかんと迫る。
GM : ……が、その狙いは僅かに逸れてしまっていた。
GM : 猟犬の抵抗は、蛇ノ目衣葉の柔肌を切り裂くに留まる。
GM : ────とはいえ、一ミリでもズレていたら、頸動脈を裂いただろうが。
蛇ノ目 衣葉 : その攻撃の隙を見逃すはずもない。さらに剣を二度、三度と突き刺す!
GM : 決死の反撃、その後隙を狙われたのなら躱しようがない。
猟犬B : 「……チッ、もう限界か」
猟犬B : 「まだまだ戦り足りねえってのに、つくづく”この身体”はひ弱で厭になるな」
GM : そうして遂に、猟犬は膝を突く。なんとか勝利を収めたようだ。
蛇ノ目 衣葉 : 「むう、そういえば何十体もいる中の一体だったか」
蛇ノ目 衣葉 : 「ともかく答えは出たようだ。大謎解きに戻るとしようか」
猿曳 松葉 : 「ふぅ……見てるこっちが冷や汗かいたわ」
神狩 妃華 : 「無事……は言い難いかもしれないが、どうにかなって良かった」
猟犬B : 「────たしかにオレは死角から攻撃したハズ、どうして避けられた?」
蛇ノ目 衣葉 : 「簡単なことさ。密室トリックが3パターンあるのは知っているだろう」
蛇ノ目 衣葉 : 「一、犯行時に犯人が室内にいた。二、犯行時に犯人が室内にいなかった。三、そもそも密室ではなかった」
蛇ノ目 衣葉 : 「これもそれと同じ、君にとっての死角は私にとっては死角でなかったわけだ」
蛇ノ目 衣葉 : 薄暗い地下ではよくわからなかったが頭の後ろ側に目と口が生えており、正面の顔はへのへのもへじになっている……!
猟犬B : 「……ちっ、エグザイル能力かよ、次は同じ手は食わねえぞ」
暁月 絢音 : 「次なんてあるの? あんたもう負けたじゃない」
蛇ノ目 衣葉 : 「おっと……これで終わりかと思ってつい答え合わせをしてしまったよ」 目の位置を戻しながら。
猟犬B : 「オレらは従者だからな、何度でも甦る」
猟犬B : 「いまならちょちょいのちょいで復活だ、まさしく不死だな」自嘲するように
暁月 絢音 : 「なるほど、そういう式神ってわけ……」
蛇ノ目 衣葉 : 「おい、ズルいじゃないか。私なんか30年くらい待たされたのに」
神狩 妃華 : 「1時代は軽く過ぎていそうだな」
暁月 絢音 : 「でも、あとで復活しようがどうでもいいでしょ。重要なのは、今回勝利したのは衣葉だったって事実だけ」
暁月 絢音 : 「敗者は敗者らしく、さっさと消えなさい」
猟犬B : 「そうだな、今回はおまえの勝ちだ」やけにあっさりと
猟犬B : 「……スニーキングスネーク、勝者への礼だ。良いコトを教えてやる」
蛇ノ目 衣葉 : 「おお、有難いね。情報はエビカツサンドと同じくらい好物だ」
神狩 妃華 : 「(主観的だな)」
猟犬B : 「オレが十分以内に帰ってこなかった場合、残った見張りが枯れ井戸を爆破するコトになってる」
猟犬B : 「そっちの箱入り娘を助けたいんなら、せいぜい急ぐんだな」
暁月 絢音 : 「誰が箱入り娘よ……」
蛇ノ目 衣葉 : 「……戦闘開始からいま何分経ったかな? 急いだほうが良さそうだ」
猿曳 松葉 : 「………!? ちょ待ちぃ、手ぇ出さんって約束は!?」
猟犬B : 「あと三分、手を出さないなんて約束は『障害にならないのなら』の条件つきだろ」
猟犬B : 「先に猟犬に手を出したのはそっちだ」
猿曳 松葉 : 「何してくれとんの衣葉探偵──!?!?」
神狩 妃華 : 「まぁ仕方無かったのだろうさ、錠の方頼んだ!」
暁月 絢音 : 「そうね、もうこいつと話してる場合じゃない! お願い!」
蛇ノ目 衣葉 : 「こっちにもいろいろ事情があってね。それは後で話そう」
蛇ノ目 衣葉 : 「バリツ!!!!」 再び腕を金槌に変形させて錠を叩き割る。
GM : 古びた錠は経年劣化しており、案外あっさり壊すことができた。
GM : 同時、四人を閉じ込めていた結界が解ける。
暁月 絢音 : 「よし、開いた! ありがとう!!」 すぐに扉から出る
猿曳 松葉 : 「おわーっ!!急げ急げ!!」
気が動転しているのか、他4人を突き飛ばすように急かす
暁月 絢音 : 「ちょ、ちょっと、押さないで……!」
蛇ノ目 衣葉 : 「まったく、こういうときこそ小学校で習ったおかしの原則が役に立つというのに……!」
猿曳 松葉 : 「お菓子ならいっぱい食べとる!!」
避難訓練はフケていた
神狩 妃華 : 「おさないかけないしゃべらない、殿は私が務めよう」どうどう
河合 由佳 : 「ふう、久々のシャバの空気は美味いっすね……! と、おねがいするっす……!!」
蛇ノ目 衣葉 : 「捕まっていたのはせいぜい一日じゃないのか?」 脱走!
暁月 絢音 : 急いで外に出ましょう!
猟犬B : 「……はっ、せいぜい足掻くんだな」その背中に呟くと、敗者は静かに血霞と散った。
GM : ほとんど「死に体」と言っていい苦境に立たされていた、紅の巫たち一行。
GM : あなたたちは墓穴から、
GM : ……否。井戸から這い出し、見張りに残った猟犬を突破。
GM : 鬱蒼とした雑木林を抜ける。
GM : 次の瞬間。
GM : いきなり眩いばかりの光に包まれ、あなたたちは目を細めるだろう。
GM : ……現在の時刻は、午後七時過ぎ。とっくに日は没している。
GM : にも拘らず。梅結びの村はまるで、日中のように明るかった。
GM : それは何故なのか。
GM : 答えは「一目瞭然」であった。
GM : ────梅結神社より、夜空を貫くように聳え立つ大樹。
GM : 千年の刻を経て、現代に甦りし光の樹。日輪に取って代わる神の威光。
GM : その威容、山の峰より尚高く。
GM : 果てしなく伸ばされた枝々は、天蓋のように村中を覆い尽くしている。
GM : 暁月絢音と猿曳松葉、堕トシ神と対峙した二人は理解する。
GM : ……梅結神社から伸びた大樹。
GM : アレはきっと、堕トシ神の権能によって生まれたものであると。
GM : 明確な根拠などない。ただ背筋に走る悪寒が、そう告げていた。
GM : ────まさしく「一目瞭然」。
GM : 考えずとも分かる。もうアレは「戦う」とかいう次元の相手ではない。
暁月 絢音 : 「何、あれ……? あれも堕トシ神の力で作ったの……?」
神狩 妃華 : 「とてつもない威容だ……あれは何だ……?」
猿曳 松葉 : 「はあ……はあ……」
「皆おるか? 見てみい、アレに喧嘩売ってもうたんやで……」
「………どないすんねん、これから……」
神狩 妃華 : 「あれが………斬り倒すのは流石に無理……か。元を断つ他ないな……」
「それが何か、でもあるが………」首を痛めるほどに見上げて
暁月 絢音 : 「どないも何も、戦うだけだけど?」 悪寒を振り払い、怯まずに言う
蛇ノ目 衣葉 : 「おお、言い切ったね。さすが美少女巫女だ」
暁月 絢音 : 「美少女巫女を名乗った覚えはないんだけど……!?」
猿曳 松葉 : 「いやいやいや!? 年明けてからあやねんおかしいで!?」
「思いっきりぶっ刺されて、ウメ棒もこなごなにされたん忘れたんか!?」
暁月 絢音 : 「別におかしくなってないし、忘れてもないよ。何言ってんの松葉……」 逆におかしい人を見る目で
猿曳 松葉 : 「えぇ……あやねんの心配やのに……」
こちらもドン引き
河合 由佳 : 「松葉ちゃんの気持ちは分かるっすよ、流石にあれは……どうすればいいか……」
暁月 絢音 : 「それをこれから考えるんでしょ? 違う?」
河合 由佳 : 「そうなんすけど……都合よく考えつくようなモノなんすかねえ……」
神狩 妃華 : 「本部との連絡は?」
河合 由佳 : 「そっすね、まず本部と連絡……」
GM : 河合は《完全複製》を使用。手元に小型通信機を作り出す。
猿曳 松葉 : 「ヒヨっちゃんにも完全に喧嘩売ってもうたし、一回逃げて応援連れてきた方がええって……」
河合 由佳 : 「ううーん……応援、来てもらいたいのは山々なんすけど……」
河合 由佳 : 「本部は応答すらないっす……うんともすんとも言わないっす……」
神狩 妃華 : 「……そうか、いや………何となくそんな気もしてたんだ。仕方無い」
暁月 絢音 : 「ど田舎だから電波が悪いとかじゃなくて?」
河合 由佳 : 「ボクがブラックドッグ能力で通信を飛ばしてるんで、電波環境の問題ではないかと」
蛇ノ目 衣葉 : 「そういえば私のスマホもさっきから圏外だな。これもあの大樹が……?」
暁月 絢音 : 「じゃあ、本部に何かあったと考える方が自然だね。かなりの時間経ってるし、緋依が何かしたんじゃない?」
猿曳 松葉 : 「………ヒヨっちゃん………」
河合 由佳 : 「本部がやられてたら、それこそおしまいっす……」
神狩 妃華 : 「……その可能性は高い。防戦中であったり、或いは少なくとも援軍を送れる状況でないか。あまり期待できるものではなくなった」
猿曳 松葉 : 「あ、そうや衣葉探偵」
「クロウサ師匠見ぃひんかったか? あんな従者にやられるような師匠ちゃうし、どっかにはおると思うんやけど……」
蛇ノ目 衣葉 : 「安黒うさぎかい? ああー……そうだな」 珍しく歯切れの悪い反応
暁月 絢音 : 「何、どうしたの?」 珍しい反応に違和感を覚える
神狩 妃華 : 「上から雷鳴が轟いていたな、そういえば。彼女の攻撃だったり?」
蛇ノ目 衣葉 : 「見たと言えば見たし、見てないと言えば見てない……と言うしかないか」
暁月 絢音 : 「意味分かんないんだけど」
神狩 妃華 : 「もう少し具体的に……」
猿曳 松葉 : 「なんやそりゃ……?」
「まあ生きとるんやったらええわ、状況が状況やしな……」
蛇ノ目 衣葉 : 「実はあの後、猟犬に囲まれていたところをあるお方に助けられてね」
神狩 妃華 : 「あるお方」
蛇ノ目 衣葉 : 「その方は仮面を被って”バニシングバニー”を名乗っていたが、あの強さを見るに私にはどう見ても安黒うさぎとしか思えなかった」
猿曳 松葉 : 「いや、クロウサ師匠は"ヴォーパルバニー"やろ? ニセモンか?」
蛇ノ目 衣葉 : 「どうだろうね。彼女も『安黒うさぎは死んだ』と言っていたし」
暁月 絢音 : 「はぁ……。うさぎも案外、笑えない冗談言うんだね」
神狩 妃華 : 「……彼女は何を……?自身を死んだことにしておきたいのか?何故……?」
猿曳 松葉 : 「ほらみろ、ウソついとるやん!」
「あんだけムチャクチャして全然死なんかった師匠が死ぬわけあらへんし」
猿曳 松葉 : 「そのパチモン、出会ったら一回シバいたるわ!」
暁月 絢音 : 「あのね、松葉……。いや、もういいわ……」
蛇ノ目 衣葉 : 「う~む、洒落にならないくらい強いから覚悟しておいたほうがいいぞ」
暁月 絢音 : 「衣葉、そのバニシングバニーは今どこにいるか分かる?」
蛇ノ目 衣葉 : 「私が井戸に入るときに猟犬たちを引き付けてもらったんだが、もうここからかなり離れているはずだ」
蛇ノ目 衣葉 : 「今の位置はちょっとわからないな」
暁月 絢音 : 「そう……分かった」
暁月 絢音 : 「じゃあ、まずはうさぎんぐバニーから捜しましょうか。神社に行こうかと思ってたけど、それは後にする」
猿曳 松葉 : 「絶対ホンモノの場所知ってそうやしな!」
神狩 妃華 : 「ああ、賛成だ。彼女がいてくれるのは心強い。本当に無事で良かった……」
河合 由佳 : 「……あ~、その前にちょっと良いっすかね?」
暁月 絢音 : 「何?」
蛇ノ目 衣葉 : 「どうかしたかな?」 うさみみを両手で作りながら
河合 由佳 : 「バニシングバニーの捜索には賛成なんすけど」
河合 由佳 : 「この状況で当てもなくバニシングバニーを探し歩くことは、とっても危険なコトだと思うんすよ」
猿曳 松葉 : 「………でも、今やとドコ行っても危なないか?」
暁月 絢音 : 「危険なんて承知の上よ。領域を広げてでも何でもすれば、きっとすぐに見つかるでしょ」
河合 由佳 : 「相手は完全熱光学迷彩服を着てるんすよ? すぐ見つけられるっすか?」
暁月 絢音 : 「やってみなくちゃ分からないでしょ」
暁月 絢音 : 「向こうだって、わたしたちを捜してると思うし」
神狩 妃華 : 「河合は何かあるだろうか。実際、猟犬達との遭遇は避けたい……二人で行動しているときは回避しやすかったかもしれないが、ここまで大所帯だとそれも難しいだろうし」
蛇ノ目 衣葉 : 「全員私くらい身体が柔軟ならなんとかなるかもしれないが、厳しいだろうね」
河合 由佳 : 「……そっすね、ボクから提案なんすけど」
河合 由佳 : 「いったん、この村を出て、態勢を整えないっすか?」
蛇ノ目 衣葉 : 「おお、村を……」
蛇ノ目 衣葉 : 「出られるのか??」
神狩 妃華 : 「それは……確かに……」
河合 由佳 : 「絢音ちゃんは今、紅梅との契約がなくなってるんすよね?」
暁月 絢音 : 「えぇ、あれはもうなくなった」
暁月 絢音 : 「だけど、衣葉が言っているのはわたしのことじゃなくて、ジャバウォックの式神がうろついているのにそう簡単に村の外に出れるのか、ってことじゃない?」
蛇ノ目 衣葉 : 「だね。契約の問題がないのであれば無理筋でもないとは思うが……」
河合 由佳 : 「ジャバウォックが動いたのは確か『堕トシ神に仇為す行為』だったからっすよね」
河合 由佳 : 「それなら去るものは追わず、で村境の警備は薄くなってるんじゃないかと」
猿曳 松葉 : 「なんや、それでええんか………」
「ほんなら閉じ込めずに村から叩き出す方にして欲しかったわ。」
神狩 妃華 : 「緋依の目的が眠らせることだったんだろう。……向こうに……多分アレも寝ているのかな、同じ状態の動物もいるし」手をひさしにして
暁月 絢音 : 「人を勝手に眠らせないで欲しいね……」
猿曳 松葉 : 「………よう分からんわ。」
「優しく良い夢見せるんかと思ったら、いきなり爆殺しようとしてくるし……」
「……ヒヨっちゃんのこと、なんもわからんわ……」
暁月 絢音 : 「分からなくて当然でしょ。あれはもう鬼になっちゃったんだから」
神狩 妃華 : 「緋依も……もう……きっと私達の気持ちなど……わから、ないよ」
猿曳 松葉 : 「………ごめん、ウチはみんなみたいに割り切られへんかもしれん……」
暁月 絢音 : 「わたしも別に、割り切ってるわけじゃないけどね……」
河合 由佳 : 「……今は、無理に割り切らなくていいと思うっすよ」
河合 由佳 : 「とにかく、村を出ましょう」
河合 由佳 : 「堕トシ神の支配領域から離れられたら、絢音ちゃんの《ディメンジョンゲート空間転移》で直接、UGNに応援要請しにいけるハズっす」
猿曳 松葉 : 「わかった。道案内はウチがするわ。」
蛇ノ目 衣葉 : 「ゼノスにも応援を呼べないか掛け合ってみよう。状況が状況だし、プランのひとつくらい寄こしてくれるだろう」
暁月 絢音 : 「……何? もう村を出るってことで決まったの?」
暁月 絢音 : 「ふーん……」
暁月 絢音 : 「ふーーーーーーーーーーーーーん………………」 凄く嫌そうな顔で河合を見ている
神狩 妃華 : 「………暁月さん?」
河合 由佳 : 「…………な、なな、なんすか?」あわあわしている
暁月 絢音 : 「いいえ?」
暁月 絢音 : 「わたしがうさぎを捜そうとしたらやる前から危険だとかすぐ見つけられるかとか言って来たくせに、あんたが村の外に出ると決めたらやる前から警備が薄くなってるから大丈夫って言うんだと思って?」
河合 由佳 : 「村を出るルートが安全、とは言わないっすけど! 少なくとも村内に留まるよりリスクは低いじゃないっすか!?」
河合 由佳 : 「それに五人だけで動くより、UGN本部の協力を得られた方が、うさぎちゃんの生存確率も上がると思うんすよ!?」
猿曳 松葉 : 「あやねん………言いたいことはわかるんやけどさ……」
「ウチら2人、丸腰のまんまなんや……」
「だから助けに行くのも危ないけど、村の外に出てたら師匠もさすがに危ない……?」
「師匠も心配やし、あやねんも心配なんや!!」
猿曳 松葉 : 「あれ!? ウチはどうしたらええんや!?」
暁月 絢音 : 「そんなの知らないよ。自分がどうしたいかなんて、自分で決めなさい」
神狩 妃華 : 「猿曳さんは……こんな状況だ、上に掛け合えば低危険度の遺産の一つや二つだったら貸してもらえる……かも?」むつかしい顔
「そうすれば安黒さんの救出にも参加できるだろうから」
猿曳 松葉 : 「………ううん。ワケわからんくなったけど、ウチはやっぱりあやねんがまず身を守れるようにしたいかも……?」
「師匠も心配やけど……落ち着いてはいるはずやし……」
猿曳 松葉 : 「アカンか?」
暁月 絢音 : 「松葉が自分でそうしたいと思ったなら、それで良いよ」
暁月 絢音 : 「だけどね、松葉、由佳 。これははっきり言っておく」
暁月 絢音 : 「わたしは、やる前から無理とか出来ないとか決めつけられるのが大嫌いになったみたいなの」
暁月 絢音 : 「だから今後一切、わたしの前でそういうことは言わないで貰える?」
猿曳 松葉 : 「………そういうことかいな。」
「じゃあウチもワガママ言うてもええよな!?」
暁月 絢音 : 「別に良いよ。わたしが聞くとは限らないけどね」
猿曳 松葉 : 「もう大事な人が消えたり傷ついたりするんは嫌や!うんざりや!」
「あやねんがこの後ムチャクチャしよるのはよーーーーわかった!」
「無理とはもう言わんけどな、止めろとは延々言ったるからな……!」
暁月 絢音 : 「はいはい、勝手に言いなさい」
暁月 絢音 : 「でも、わたしは何言われても止めないからそこは憶えておきなさい」
暁月 絢音 : 「生まれて初めて、本当に自分の意志で決めたことなの。人に言われてやめるつもりは全くないから」
猿曳 松葉 : 「…………ドアホ。」
涙の滲んだ瞳でそれだけ吐き捨てる。
蛇ノ目 衣葉 : 「少し見ない間にたくましくなったね。この状況下では大事なことだ」
暁月 絢音 : 「よく分かってるじゃない、衣葉」 満足気に笑って
河合 由佳 : 「ボクも、頭ごなしに出来ないって否定するのは止めるっす」
河合 由佳 : 「……けど! もし絢音ちゃんの進もうとしてる道が、ほんとに奈落に落ちる崖だったら、別の道を提案させてもらうっすからね?」
暁月 絢音 : 「それでいいよ。さっきも、あんたが結界を調べてくれなかったら、衣葉が助けに来てくれる前に無茶して全滅するかもしれないとこだったんだし」
暁月 絢音 : 「あのことは感謝してる。だからその功績に免じて、村を出るのは嫌だけど今回は従ってあげるわ」
暁月 絢音 : 「あんたも、早くUGNの仲間と連絡取りたいんでしょ」 自分がうさぎに会いたいように、河合もそうだと考えている
河合 由佳 : 「……そっすね」
河合 由佳 : 「けど、それ以上に、うさぎちゃんを助けるためには、諸々の装備や人手が必要っすから」割と合理的判断
神狩 妃華 : 「ああ、それこそ暁月さんと猿曳さんは無手だし、カワユ達後援が待機するための拠点も必要だしな」
「言い方に関しては私も気を付けるとするよ」
暁月 絢音 : 「ありがとう、助かる」
暁月 絢音 : 「じゃあ、早く行きましょう。村の外へ」 勝手に歩いていく
猿曳 松葉 : 「あ、ちょ! ジブン、村の外の道知らんくせに!」
慌てて絢音の後を追う
 

同日 午後八時八分 梅結村商店街

GM : 神樹に見下ろされながら、あなたたちは村の外へ通じる大通りを目指した。
GM : ひらりはらり。村内には白い花弁が舞い散っていた。
GM : キラキラと光るそれは、降りしきる白雪にも見えた。
GM : 目を奪われてしまうほど美しいその光景は、極楽浄土か夢の国か。
GM : ……その道中。ちょうど四つ辻を曲がろうとした時のことである。
GM : 猿曳松葉は、いきなり何かに蹴躓いた。
猿曳 松葉 : 「んおっ……とお!?」
そのまま前方に転がる勢いで前捻り宙返りを出して着地する。
暁月 絢音 : 「松葉、大丈夫?」 立ち止まる
猿曳 松葉 : 「足になんか当たったわ……」
着地した時の蹲踞の姿勢のまま、後ろを振り向く
暁月 絢音 : 「なんかって……」 確認します
GM : ────見れば、足元には物言わぬ人体が転がっていた。
GM : それもひとつではない。
GM : ふたつ、みっつ、よっつ。
GM : ……見覚えのある村人が、道端に捨てられたように無造作に転がっていた。
蛇ノ目 衣葉 : 「おお、聞いていたとおりだな……」
神狩 妃華 : 「生存確認を」 心拍とか呼吸とか
猿曳 松葉 : 「おわっ、八百屋の白ジイやんけ!? 生きとるか!?」
暁月 絢音 : 「なにこれ……。まさか、死んでるの……?」
GM : 死んでいる、訳ではない。
GM : 生きてはいる。息をしている。
GM : ……よくよく見れば、その四肢には木の根が絡みついていた。
GM : 先刻のあなたたち同様に、眠らされているのだ。
GM : ────木の根はやはり、梅結神社方面から伸びてきている。
GM : 梅結村全域、糸のように張り巡らされているらしい。
暁月 絢音 : 「この木の根、座敷牢のと同じ……。ということは、この人たちも眠らされてるってこと?」
蛇ノ目 衣葉 : 「聞くところによれば、村人はみんな眠らされているそうだ」
暁月 絢音 : 「そうだったの……眠らされたのはわたしたちだけかと思ったら、見境なしだったんだね」
猿曳 松葉 : 「ほな根っこ外したら起きるんかな……?」
暁月 絢音 : 「多分ね。試してみましょう」
神狩 妃華 : 「おそらく私達同様起きるだろう……が、いや、無暗に起こすのはどうだろう」
暁月 絢音 : 「何、起こさない方がいいの?」
猿曳 松葉 : 「ジャバのヤツの兵隊に見つかったらヤバない?」
「白ジイなんて足ヨボヨボやし、秒やで秒」
神狩 妃華 : 「今私達は、緋依にほとんど"相手にされていない"。だからこうやってあまり危険を冒さずに移動できているが……」
「ここで多くの人を起こせば、………言い方は悪いが、目障りに思われる可能性はある」
暁月 絢音 : 「なるほどね……」
暁月 絢音 : 「だったら、悪いけど今は放っておくしかないか。眠ってるだけならまだ安心だし」
猿曳 松葉 : 「言い方アレやけど、死なへんし、悪い夢は見てへんと思うから……」
河合 由佳 : 「そっすね、賢明な判断だと思うっすよ」
河合 由佳 : 「けど堕トシ神は、植物を媒介にエフェクトを行使するんすね……」
河合 由佳 : 「神道の起源は自然崇拝って話もあるし、当時の人々の信仰が生んだRBなら、そういう影響を色濃く受けたのかな……」言いながら根に触れる。
暁月 絢音 : 「さあね……。何であろうと、いずれ切るか燃やすかしてあげるだけだよ」
 

 
GM : それでは全員、知覚で判定をどうぞ。目標値は6。
蛇ノ目 衣葉 : 4dx+1>=6(4DX10+1>=6) > 8[1,6,7,8]+1 > 9 > 成功
神狩 妃華 : (1+0+0)dx(10+0)+0+0 〈知覚〉判定(1DX10) > 8[8] > 8
暁月 絢音 : 2dx+1 なんか知覚しかしてない気がするっす!!(2DX10+1) > 9[7,9]+1 > 10
蛇ノ目 衣葉 : わかるマン
猿曳 松葉 : 3dx>=6 素の感覚は低いんじゃあ!(3DX10>=6) > 10[8,9,10]+2[2] > 12 > 成功
 

 
GM : では、成功した全員。
GM : 眼前に広がる惨状に目を奪われていても尚、あなたの耳は聞き取るだろう。
GM : ……聞き覚えのある、規則ただしい軍靴の足音を。
暁月 絢音 : 「……奴の式神かな」 音のする方を見る
猿曳 松葉 : 「………はよ行こう、もう来よった」
猿曳 松葉 : 「こっちや。」
手招きする。
「浅井さんちを抜けていけば裏道から真っすぐや。」
人の家の垣根に空いていた穴へと進んでいく。
蛇ノ目 衣葉 : 「なんとかやり過ごすしかないね」 ついて行こう
神狩 妃華 : 「ありがとう猿曳さん、ほらカワユも」手を引いてとっとと
暁月 絢音 : 「はあ……。本当にうじゃうじゃと、虫みたい……」 小走りで向かう
GM : 立ち去る五人の背後で、猟犬の話し声。
猟犬D : 「このあたりで”神樹の根”に反応があったが……」
猟犬E : 「このエリアには誰もいないはず、何かしらの不具合だろう」
GM : ────猟犬は二人。
GM : このメンバーなら、斃すことは容易いだろう。
GM : だが、現状では迂闊に手を出さないほうが賢明だ。
GM : 孤立無援のあなたたちに対して、あちらの戦力は無尽蔵に近い。
GM : あちらに援軍が到着した途端、苦境に立たされるのは自明の理。
GM : 蜂の巣を突くようなものである。
GM : 故に、あなたたちは猟犬から離れ、村の外を目指した。
GM : 猟犬から十分に離れたところで、河合が口を開く。
河合 由佳 : 「あれ、ボクが根っこに触ったからっすかね……」
暁月 絢音 : 「でしょうね」
河合 由佳 : 「うう、迂闊だったっす……まさか根っこと猟犬の感覚が繋がっているとは……」
暁月 絢音 : 「知らなかったんだし、さすがに仕方ないんじゃない? 見つからなくて良かったと思いましょ」
猿曳 松葉 : 「ウチも思いっきり蹴り飛ばしてもたから……カワイっちだけでもないしな。」
神狩 妃華 : 「素肌での接触か否かは問わなさそうだ。蹴躓かないよう気を付けなければな」
蛇ノ目 衣葉 : 「だね。とにかく長居せずここを抜けてしまおう」
河合 由佳 : 「触らぬ神に祟りナシ、ってやつっすかね……」
暁月 絢音 : 「……でも、あいつらの話聞いてちょっと考えてたんだけど」
暁月 絢音 : 「やっぱりあの根っこ、放っておいたらまずい気がする」
河合 由佳 : 「それは紅の巫の勘っすか?」
暁月 絢音 : 「いや、勘じゃなくて木の根ってところが気になるの」
暁月 絢音 : 「木の根っこって、地面から養分を吸い上げるためにあるものでしょう?」
河合 由佳 : 「たしかに……ということは……?」
暁月 絢音 : 「……眠ってる人たちから養分を吸い取ってるんじゃない? あの神樹とかいうの」 天に広がる木の枝を見上げる
蛇ノ目 衣葉 : 「アレがなんなのかまだまだわからないところではあるけど、いかにもありそうな話だね」
猿曳 松葉 : 「ううん………? あんま吸われてた感じはせんかったけどな……? 実はチューチューされてた?」
牢で目覚めた時を思い出そうとしてみる
神狩 妃華 : 「んん……いよいよ弱体化を狙おう、という際には端から焼き切っていっても良いかもしれないか」
河合 由佳 : 「とはいえ、猟犬の数も分からないコトには、迂闊に動けないっすね……」
河合 由佳 : 「こっちの少ない戦力じゃ、気づかれた途端、物量で圧し潰されるのが関の山っす……」
暁月 絢音 : 「まあ、わたしも今どうこうできると思ってないし、放っておくしかないんだけど……」
暁月 絢音 : 「わたしには、あんな神樹なんて呼ばれてる大掛かりな木がただ人に幸せな夢を見せるためだけにあるとは思えない、ってだけ」
暁月 絢音 : 「考えすぎならそれでいいんだけどね」 そう言って、先に歩いていく
河合 由佳 : 「あっ、絢音ちゃん? ちょっと待ってもらえるっすか?」
暁月 絢音 : 「何? 早く通り抜けるんでしょ?」 振り返る
河合 由佳 : 「その通りなんすけど、その前にひとつお願いがあるっす」
暁月 絢音 : 「内容によるよ」
河合 由佳 : 「絢音ちゃんは《地獄耳》で、周囲の索敵をお願いしていいっすか?」
河合 由佳 : 「……村を出ることを第一目標に据えたっすけど、決してそれは、うさぎちゃんの捜索を諦めるって意味じゃないっす」
河合 由佳 : 「うさぎちゃんの捜索も、並行して行ないましょう」
暁月 絢音 : 「……そうだね、分かった。この辺りにうさぎが隠れてるかもしれないしね」
暁月 絢音 : 少し嬉しそうな顔しながら、《地獄耳》使いましょ!
GM : 周囲一帯には、さきほど見た者と合計して十体もの猟犬が徘徊していた。
GM : だが、安黒うさぎの姿は見つけられない。
河合 由佳 : 「バニシングバニーなら、猟犬を撒くコト自体はあまり難しくないはず」
河合 由佳 : 「となれば、猟犬がうじゃうじゃで危険な村から離れるのが自然な流れ」
河合 由佳 : 「こっちで見つかるかもしれない……と思ったんすけど、どうっすかね?」
暁月 絢音 : 「それもそうかもね……」 
暁月 絢音 : 「でも、木の根に迂闊に触って式神を呼び寄せる奴の言う事だしなぁ~……」 意地悪っぽく言う
河合 由佳 : 「そこまで信用ないんすか!?!?!?!?」がびーん
河合 由佳 : 「……まあ、正月枝舞のタイミングで、暗躍しているジャバウォックにも気付けなかった節穴っすけど!!!!」
暁月 絢音 : 「それは全員でしょ」
神狩 妃華 : 「それは何というか……そうだな、UGNに報告無く招集されたオーヴァードと言う時点で、警戒を強めておくべきだった……」
猿曳 松葉 : 「それを言うたら、ヒヨっちゃんがおかしくなってた事に1ミリも気づけんかったウチも悪いしな……」
河合 由佳 : 「それじゃ、みんなで節穴フレンズということで……」うっかり暗くなってしまった空気を和ませるように冗談を言う。
暁月 絢音 : 「変なグループ作らないで。早く行くよ」 地獄耳で猟犬の位置を把握したため、先に歩いていく
蛇ノ目 衣葉 : 「安黒うさぎが見つからなくても、耳が利く巫女さんについていけば安全そうだね」
 

同日 午後八時十八分 梅結びの大橋

GM : 村中を練り歩く百鬼夜行。
GM : ジャバウォックの猟犬に見つからぬよう、慎重に歩みを進める。
GM : 河合由佳が推測した通り、
GM : 村の外に向かうにつれて、見回りの猟犬は少なくなっていった。
 
GM : ────そうして漸く、あなたたちは辿り着く。
GM : 梅結村の玄関口、渓谷の上に架けられた「梅結びの大橋」へと。
 
GM : 紅梅との契約が切れた今、暁月絢音も村の外へ逃げられるハズ。
GM : ……ハズ、なのだが。
GM : あなたたちの歩みは、橋上で完全に停まっていた。
GM : いや、「停められてしまっていた」。
 
GM : ────結界だ。
GM : 座敷牢に張られていたものより強固な結界で、村を出る道は封じられていた。
暁月 絢音 : 「……なにこれ? また結界?」
神狩 妃華 : 「……やってくれる」
河合 由佳 : 「け、結界……!? ボク達を逃がさないために、こんなことまで……!?」
河合 由佳 : 「うわ~~ん、申し訳ないっす……完全に読みが外れたっす……」
暁月 絢音 : 「まあ、でも……今回は内側からでも壊せばいいだけじゃないの? 地下じゃないんだし」
河合 由佳 : 「うう~ん……こんなに大きい結界は見たコトないっすけど、物理でいけるのかな……」
蛇ノ目 衣葉 : 「また私のバリツの出番か……」
暁月 絢音 : 「やってみなきゃ分かんないでしょ。バリツでもなんでも、全員で攻撃してみましょう」
猿曳 松葉 : 「ってもなあ……どこ殴ればええんや……?」
暁月 絢音 : 「どこでもいい! やってたら弱いとこがあるかもしれないで……」
暁月 絢音 : 「っしょ!!」 枯れた薔薇の花弁の魔眼を散らしながら、高速で結界に突撃し拳を叩きつける!
猿曳 松葉 : 「うーん………まあ試さんとなんも分からんのはそうやな……」
「これでええか。」
適当な石を腕を一回転させるアンダースローで投擲する。
オーヴァードの力ならば、この程度のことでも空気を割る音がする。
蛇ノ目 衣葉 : 「う~ん、ではこの辺かな? バリツ!!!!」 腕を金槌にして殴る
神狩 妃華 : 「目立ちそうで怖いんだが……仕方ない、ハァ!!」
炎の爪で叩き割ろうとする
GM : 鉄拳、金槌、炎爪。その全てが、結界に触れた瞬間、同じだけの力で跳ね飛ばされる。まったく手応えがない。
GM : また、今度の結界はエフェクトで造っていない普通の石まで跳ね返す。
暁月 絢音 : 「いったぁ……」 手をぷらぷらさせて
蛇ノ目 衣葉 : 「さすがに物理でいけるほど甘くはなかったね。どうしようか?」
神狩 妃華 : 「そもそも別の結界か……」石も跳ね返されたのを見て
河合 由佳 : 「……?」跳ね返った石を見て、
GM : 河合はふいに手を掲げ、目を閉じる。
暁月 絢音 : 「何、どうしたの?」
河合 由佳 : 「いや、そういえば……まったく風がないと思って……」
暁月 絢音 : 「言われてみれば……。空気の流れも結界で止まってるってこと?」
神狩 妃華 : 「まさか、本当にただの壁として機能してるのか?」
河合 由佳 : 「あくまで推測の段階っすけど、梅結村一帯、この結界で空間ごと遮断されてるんじゃないかと……」
河合 由佳 : 「電波が届かないんじゃ、UGN本部に連絡できないのも納得っすね……」
蛇ノ目 衣葉 : 「なんと……これじゃあゼノスもUGNも、FHも外から干渉できそうにないな」
猿曳 松葉 : 「よーわからんけど、ハコヅメにされとる……みたいな?」
暁月 絢音 : 「どこか抜け穴とかないかな……探してみない?」
猿曳 松葉 : 「前の夏みたいやな……川から調べてみよか?」
河合 由佳 : 「うう~ん、どこかに穴があれば、そこから電波がUGN本部に届いているような気もするっすけど」
神狩 妃華 : 「ああ。しかし……ここまで大規模な空間異常、UGNが察知していないとは思えない……エージェントの一人や二人、監視の為にここまで来ていそうなものだが」
大橋に誰もいないの
蛇ノ目 衣葉 : 「ゼノスにしても、ここまで大ごとになった以上はプランナーが何かしら動いてるはずだからね」
GM : ほのかに朱を帯びた結界は、曇り硝子のようになっており、外の様子を窺い知ることはできない。
暁月 絢音 : 「……連絡が取れない以上、動いてるかどうかわからないものに期待しても仕方ないわ。わたしたちでやれることを片っ端から試していくしかないと思うけど」
神狩 妃華 : 「ん~、外も見えないな。確かに待ちは厳しそうだ」少し背伸びしながら
河合 由佳 : 「でも、これだけ大きい結界を維持するのは厳しいはず……そこまでするなら、ボク達を始末していた方が確実で、コストがかからないと思うんすけど……」ぶつぶつ独り言を漏らしている
暁月 絢音 : 「ここにいても仕方ない。結界の境目に沿って進んで色々探ってみましょう」
蛇ノ目 衣葉 : 「こうなるととっかかりがないしね。確かに外周を見て回るくらいしかないな」
河合 由佳 : 「外周を見て回る……けっこう歩くことになりそうっすね、2時間か3時間ちょっと……?」
猿曳 松葉 : 「師匠も外周の方で待ってるかもしれんし……」
神狩 妃華 : 「安黒さんの探索にも繋がりそうではあるか、そうだな」
河合 由佳 : 「そっすね、分かったっす」
河合 由佳 : 「ただ、外周を回るのは全面的にボクに任せてもらえないっすか? 適材適所で動きましょう!」河合は最も体力がなさそうだが、何か考えがあるのか、そんなことを言う。
蛇ノ目 衣葉 : 「正気かい???」
神狩 妃華 : 「、単独というワケではないよな?」
暁月 絢音 : 「あんたは結界に詳しいから、見てもらうのはそりゃいいけど……」 同じく、単独で行くことに疑問の目
猿曳 松葉 : 「山の中を回るんやったらウチがやった方が良ぅない?」
軽く地面を蹴って、近くの木にぶら下がる。
河合 由佳 : 「もちろん、ボク"は"単独では行かないっすよ?」
河合 由佳 : 「こっちの方が効率が良い、っす……!!」河合は気合をいれて《完全複製》を使用。四機の小型ドローンを作成する。
暁月 絢音 : 「何これ?」
猿曳 松葉 : 「ラジコン?」
蛇ノ目 衣葉 : 「おお、こんなものが用意できるのか?」
神狩 妃華 : 「なるほど、ドローンか……動くんならこれで十分だな」感心感心
河合 由佳 : 「松葉ちゃんの言う通り、ラジコンみたいなモノっすね」
河合 由佳 : 「結界の中なら電波を送れるハズだし、これなら問題ないかと」
暁月 絢音 : 「そう……わかった。じゃあ、お願い」
河合 由佳 : 「ふふ、任されたっす!」
河合 由佳 : 「────とはいえ『村を出て、態勢を立て直す』って自分から提案しといて何っすけど、作戦変更した方が良さそうっすね」
河合 由佳 : 「結界に抜け穴が見つかる可能性が高くない以上、村内でやれるコトはやっておきたいっす」
蛇ノ目 衣葉 : 「そういうことなら、私は堕トシ神についてもう少し調べておきたいかな」
暁月 絢音 : 「うさぎを探したり、武器になるものを探したり、やることはいくらでもあるね……」
神狩 妃華 : 「ああ、むしろ方針が固まって気合が入るさ、………よし」肩を回して
河合 由佳 : 「現状の調べが進めば、村を出る方法も分かるかもしれないっす」
河合 由佳 : 「それから勿論、うさぎちゃんとの合流も試みましょう」
河合 由佳 : 「……可能なら単独行動は避けて、猟犬との遭遇だけ気をつけて」
河合 由佳 : 「ひとまずこちらを」
GM : 河合は《完全複製》を使用。みんなの分の小型通信機を作り出す。
暁月 絢音 : 「あんた、何でも作れるよね……」
蛇ノ目 衣葉 : 「これで無料で通話し放題だな」
河合 由佳 : 「ふふ~ん、本部エージェントは伊達じゃないっす! 実質、ドラ〇もんっすよ?」
暁月 絢音 : 「まあ、あんたの言う事は半分くらいアテにならないけどね」
河合 由佳 : 「そんなあ!?!?!?!?」
神狩 妃華 : 「大概のインシデントで言えることだが、私達は暗中模索を常に強要されるからな……どう見えてるかわからないが、カワユは相当上手くやってくれているよ」
河合 由佳 : 「……へへ、それほどでもないっす」照れくさそうに鼻こすこす
暁月 絢音 : 「一々調子に乗らないで。さっさと動きましょう」
河合 由佳 : 「そっすね、絢音ちゃんと松葉ちゃんは調査に出る前に渡したいものが一つ」
暁月 絢音 : 「今度は何?」
猿曳 松葉 : 「近所のおばちゃん並みにモノくれるやん」
通信機をポケットに無理やり押し込みながら
河合 由佳 : 「お守り程度っすけど、コレを持っていってほしいっす」
GM : 再び《完全複製》を使用。レプリカの刀剣と弓矢を作り出す。
暁月 絢音 : 「……いや、あんた」
暁月 絢音 : 「武器も作れるなら最初からやって!!!!!!!!!!!」
河合 由佳 : 「えっ、あっ!? ごめんなさいっす!?!?」
河合 由佳 : 「ただこれ、遺産どころかハリボテなんで"武器"かと言われると微妙な感じなんすよ!?」
神狩 妃華 : 「実際、マテリアルが武器であるっていうだけのものだろう?一応鉄と木ではできてますみたいな」
河合 由佳 : 「そっすそっす……! そこらの金属バットとそんな変わんないくらいで……!!」
猿曳 松葉 : 「梅結神社の土産で売ってた木刀レベルってことやな。………それでも無いよりある方がええやろ。ありがとうな。」
暁月 絢音 : 「そう、あるとないとじゃ全然違うよねぇ……?」
暁月 絢音 : 「だから、わたしにはあんたが村の外に出るためにあえて今までそれをしなかったようにしか見えないんだけど……?」 腕組みしながら睨んで
河合 由佳 : 「そ、それは誤解っすよ!?」
河合 由佳 : 「……ただ、武器になるものを渡したら、堕トシ神に向かっていきそうで危なっかしいとは思って」
河合 由佳 : 「…………あ」
暁月 絢音 : 「それ、渡して。今からあんたの頭ぶっ叩くから」 詰め寄って
河合 由佳 : 「ひ、ひぃ!? 誰か助けてほしいっす!?!?」
神狩 妃華 : 「カワユの頭が割れてしまうよ」どうどう
猿曳 松葉 : 「………あやねんストップ!ストップ! なんで急にこんな狂犬になってもたんや……!」
後ろから羽交い締めにする
暁月 絢音 : 「わたしはもう誰かの都合の良いように操られるなんてごめんなの!!」 羽交い絞めにされながらじたばた
神狩 妃華 : 「暁月さん、カワユの行動はあくまで君や他のメンバーを案じてのものだ。気遣いを不要と断じるならまだしも、他意があるように言うのは……」河合と絢音ちゃんの間に入って
河合 由佳 : 「後先を考えず突っ走る絢音ちゃんが、ただただ心配だったんすぅ……」ぷるぷる
暁月 絢音 : 「……ったく」 暴れるのをやめる
猿曳 松葉 : 「わかる、わかるで……ウチもおんなじ気持ちや。」
猿曳 松葉 : 「今でもまだ、ヒヨっちゃんに目ぇつけられるマネは止めてほしいくらいやけど………」
猿曳 松葉 : 「それは無理、って言うんやからホンマ……」
「せめて勝ちの目があるように、特攻だけはせんとってくれや。な?」
絢音への拘束をやめる。
暁月 絢音 : 「誰も特攻するなんて一言も言ってないでしょ」
暁月 絢音 : 「あんた、なんかわたしのことをずっと頭おかしいやつみたいに扱ってない?」
猿曳 松葉 : 「いや、年明けからずっと様子が変やろ!」
「確かに色々あったけどさ……」
ブーメラン発言である。
暁月 絢音 : 「変じゃない。むしろ、普通だと思う」
暁月 絢音 : 「だって、考えてみなさい?」
暁月 絢音 : 「わたしやお母様が梅結村に縛り付けられてきたことも」
暁月 絢音 : 「有栖が死ぬことになったのも」
暁月 絢音 : 「うさぎが殺されそうになってることも」
暁月 絢音 : 「鬼になった緋依があんな風に狂ったことも」
暁月 絢音 : 「あんたがそうやって辛そうにしていることも」
暁月 絢音 : 「わたしの大切な人たちを苦しめてるのは、全部堕トシ神のせい」
暁月 絢音 : 「わたしはそんな元凶が許せなくなったんだから、倒したいと思うのは当然じゃない?」
猿曳 松葉 : 「あ〜………それは……うん、そうやな………」
「ウチも年神が悪いってのは分かる……分かるんやけど……」
「年神を倒す為にあやねんが体全部を燃やしてるみたいに見えてもうて……最後に残ったあやねんまで燃え尽きようとしてるんはウチが耐えられへんくって……だからあやねんを止めたくなるんかな……」
暁月 絢音 : 「そんなのあんたの思い込みだよ。わたしは別に、燃え尽きようだなんて全く思ってないんだけど?」
暁月 絢音 : 「燃えるのは堕トシ神だけで十分だわ」
猿曳 松葉 : 「……ははっ」
「それ聞いてちょっと安心できたわ。」
「………でもホンマに、居なくならんとってな……」
暁月 絢音 : 「いなくなったりしないから、安心しなさい」
暁月 絢音 : 「わたしは自分が死ぬために戦うバカじゃないから」 そう笑いかける
猿曳 松葉 : 「よし、ほな……やることやろか!」
瞳はまだ暗さがあるが、口元に笑みが戻る。
暁月 絢音 : 「えぇ、やりましょう」 松葉の笑みを見て、少し安心して
暁月 絢音 : 「じゃあ由佳、それは一応ありがたく貰っとくわ」 河合に手を出して
河合 由佳 : 「はい、ぜったい生きて戻ってくるんすよ」刀を手渡す
暁月 絢音 : 「そうだって言ってんでしょ」 笑いながら、刀を腰に差す
河合 由佳 : 「……先輩、みんなのことをお願いするっす」
神狩 妃華 : 「当然。死力を尽くすよ」
GM : 河合はこくりと頷いて、
河合 由佳 : 「……ボクはドローンが撮影した映像の確認作業をしなきゃなので、一旦お別れっすね」
神狩 妃華 : 「……正直不安だよ。本当に……言っても仕方ないかもしれないが、気を付けてくれ」苦々しく
河合 由佳 : 「ボクは猟犬の少ない村外れで隠れるつもりなんで、みんなの方がよほど危険っすけどね?」
暁月 絢音 : 「通信機もあるし、何かあったらすぐ連絡すればいいでしょ」
猿曳 松葉 : 「逃げ足も一流や。安心せえ。」
神狩 妃華 : 「私達は戦えるからな。では、そういう別れ方になるか」
河合 由佳 : 「そっすね、何かあったら呼んでください」
河合 由佳 : 「戦闘はダメダメっすけど、調査だったら力になれることがあるかもっす!」
暁月 絢音 : 「はいはい……。じゃあ、もう行くよ」
河合 由佳 : 「それじゃ、また! 良い報せを期待してるっす!」手を振る
蛇ノ目 衣葉 : 「フフフ……大船に乗ったつもりで待っていたまえ」
猿曳 松葉 : 「そっちもなんかあればええな、ほな。」
鬱蒼とした森の木々の枝の中へ消えていく。
神狩 妃華 : 「それじゃぁ、後でまた」続くよ~
暁月 絢音 : 「……頑張りましょう」 空を覆う木を見上げてから、歩き出す
 

同日 午後八時二十分 梅結村外れ

GM : ……一方その頃。
GM : 猟犬の目さえ届かぬ、村の外れ。
謎の男 : 「後はこれさえあれば……」
GM : そこには、ひとりの男の姿があった。
謎の男 : 「フフ、何たる幸運……この状況でこのような代物が手に入るとはな……」
GM : その手に肉塊を掲げ、クツクツと笑う男。
GM : ────そこで行われていたのは、召喚の儀式だった。
もう一人の男 : 「それはまだ、完成しないのか? 堕トシ神を討つ勝算はあるのか?」
謎の男 : 「……望みを叶えたいのならば、焦ってはいけない」
謎の男 : 「今はただ、刻を待つのだ」
謎の男 : 「────”約束の刻”は、必ずやってくるのだから」
 
GM : ロイス取得などあればどうぞ!
神狩 妃華 : カワユに 庇護/✓不安 でとったるか
system : [ 神狩 妃華 ] ロイス : 4 → 5
GM : 不安が勝ってるっす! ボクとしては、先輩のメンタルの方が不安っすよ!!
神狩 妃華 : まだイける
猿曳 松葉 : まず絢音のロイスを信頼/憤懣のPに
猿曳 松葉 : それからロイス取得で
衣葉に誠意/猜疑心のPと
妃華に尊敬/劣等感のP!
system : [ 猿曳 松葉 ] ロイス : 3 → 5
GM : 了解! 一気にロイスが埋まってきたね!!

情報収集

GM : それでは、情報収集フェイズ!
GM : 今回の情報収集フェイズには、少し特殊なルールがあります!
GM : 情報収集判定の判定に失敗した場合、その判定を自動的に成功扱いにします!
GM : わお、ファンタスティックだね!
暁月 絢音 : 敗北を知りたい
GM : でも、大事なのはここから。
GM : その場合、村内を巡回している従者に見つかってしまい、
GM : [達成値-目標値]×10点のHPダメージを受けてもらいます!
暁月 絢音 : ヤダー!!
暁月 絢音 : まあ成功すればいいだけなんで
暁月 絢音 : 情報判定、失敗するやつおる?
暁月 絢音 : いねえよなあ!!
蛇ノ目 衣葉 : 私、失敗しないので
神狩 妃華 : ウオー!
GM : ファンブルしてHPダメージで即死したら爆笑する自信ある
暁月 絢音 : とにかく特殊ルール了解!
GM : なおダメージを受けるのは、失敗したPCだけ。
GM : 連帯責任にはならないので、その点は安心してください。
GM : それから「種別:コネ」のアイテムが使用できません。外部と連絡が取れないので仕方ないですね。
暁月 絢音 : ミーミルの覚書で取ったコネは…つ、使えますか…?
GM : ミーミルの覚書は…まあ、セーフとしましょう! フレーバー的にいけそうだし!!
暁月 絢音 : よかった!!!!
GM : あと、調達判定について。
GM : こちらは判定に失敗してしまってもペナルティはありませんが、制限が課せられます。
GM : 村内で手に入るような日用品以外、調達できないものとします。
GM : この閉鎖空間で、アンチマテリアルライフルの販路とか絶対ないので悪しからず。
暁月 絢音 : よく取る応急手当キットとかならいけるのかな?
GM : 応急手当キットなら、いくらでも調達可能です。高性能治療キットになると、UGNのレネゲイド医療アイテムなので厳しい。
暁月 絢音 : 了解! 十分やね
GM : 最後に情報収集フェイズでは、以下のNPCの助力を得ることができます。

〈NPCサポート:河合由佳〉
登場侵蝕を振った直後に使用する。
対象の登場侵蝕を0にする。
この効果はシナリオに1回まで使用できる。

暁月 絢音 : つよい
蛇ノ目 衣葉 : 10が出たときに使おう
GM : 調査のお手伝いをして、肉体的精神的負担を和らげてくれる感じですね。登場侵蝕事故を防げます。
神狩 妃華 : うむ
GM : 情報収集項目は以下の通り
調査項目 ◆年末年始の動向について①
 〈知覚〉〈情報:UGN〉〈情報:梅結村〉7

◆年末年始の動向について②
 〈知覚〉〈情報:UGN〉〈情報:梅結村〉7

◆桐生緋依について
 〈情報:UGN〉8

◆ジャバウォックについて
 〈情報:UGN〉8

◆堕トシ神について
 〈知識:レネゲイド〉〈情報:梅結村〉12
暁月 絢音 : 登場します!
GM : どうぞどうぞ!
暁月 絢音 : 1d10+51(1D10+51) > 1[1]+51 > 52
猿曳 松葉 : 登場する!
猿曳 松葉 : 1d10+43(1D10+43) > 1[1]+43 > 44
神狩 妃華 : 1d10+45(1D10+45) > 6[6]+45 > 51
蛇ノ目 衣葉 : 出ましょい
蛇ノ目 衣葉 : 1d10+55(1D10+55) > 8[8]+55 > 63
暁月 絢音 : じゃあまず、◆年末年始の動向について①を〈情報:梅結村〉7で調べます!
暁月 絢音 : 3dx+3(3DX10+3) > 8[6,7,8]+3 > 11
暁月 絢音 : 余裕の成功!
猿曳 松葉 : ◆年末年始の動向について②を〈知覚〉7で!
猿曳 松葉 : 3dx>=7(3DX10>=7) > 10[4,5,10]+10[10]+7[7] > 27 > 成功
GM : アンチマテリアルライフル購入する時しかいらない出目
神狩 妃華 : ◆桐生緋依について 〈情報:UGN〉8 調査しちゃうよん
神狩 妃華 : (2+0+0)dx(10+0)+3+0 〈情報:UGN〉判定(2DX10+3) > 5[4,5]+3 > 8
神狩 妃華 : おっべ!
GM : ちょうど成功してよかった
蛇ノ目 衣葉 : まずは〈NPCサポート:河合由佳〉を使って侵蝕を無かったことにしてもらいます
GM : 河合パワー、偉大です
system : [ 蛇ノ目 衣葉 ] 侵蝕率 : 63 → 55
蛇ノ目 衣葉 : ということで《コンセントレイト》《壁に耳あり》で判定しましょう!
蛇ノ目 衣葉 : 7dx8>=12(7DX8>=12) > 10[2,2,3,9,9,10,10]+6[3,5,6,6] > 16 > 成功
GM : さすがに強い
system : [ 蛇ノ目 衣葉 ] 侵蝕率 : 55 → 58
GM : ひとまず全員成功、登場をしなおしてジャバウォックについて調査する人はいるかな?
神狩 妃華 : 1d10+51(1D10+51) > 4[4]+51 > 55
神狩 妃華 : いいぞ
神狩 妃華 : ◆ジャバウォックについて 〈情報:UGN〉8 調査の時間よ
神狩 妃華 : (2+0+0)dx(10+0)+3+0 〈情報:UGN〉判定(2DX10+3) > 7[5,7]+3 > 10
神狩 妃華 : いいぞ
GM : 危なげなく成功、本部エージェントの威厳よ
暁月 絢音 : 情報収集全勝利です
蛇ノ目 衣葉 : 約束された勝利
GM : それでは、上の項目から開示していきましょう
情報

◆年末年始の動向について①
 
桐生緋依が堕トシ神の力を手に入れるには、
まず護衛にやってきた本部エージェント達を片付ける必要があった。
そのため、従者によって架空のオーヴァード『アンノウン』を演出。
本部エージェント達を陽動で釣りだすと、罠にかけて奇襲。
 
一部の優秀なエージェントは不意をつかれた状態から善戦。
梅結神社にジャバウォックの裏切りを知らせようとしたが、
《イージーフェイカー:電波障害》でジャミングが施されていた為、報告は叶わなかった。
孤軍奮闘も虚しく、エージェントは無数の従者に蹂躙されてしまう。
 
梅結神社に残った本部エージェントは、UGNの立場を活かし闇討ち。
正月枝舞を中断させるために、本部エージェントと従者を挿げ替える。
河合由佳は消えてしまうと怪しまれる為、また脅威にならないので放置。
この際、護衛の排除と従者の擬装のために、
安黒うさぎにも使用した幻惑能力《歪んだ囁き》で周囲の人間を欺いていた。
 
また事前に、穏健派と改革派の本部エージェントそれぞれに幻覚を見せ、
対立を煽ることで戦力を分断。計画を進めやすくしていた。

GM : 前編のおさらいを兼ねた計画概要ですね。裏で色々やってたんだな~、くらいの認識でOK。
暁月 絢音 : こそこそやってんねぇ!
情報

◆年末年始の動向について②
 
本部エージェントを片付けた後、残った問題は安黒うさぎの処分だ。
暁月絢音には、宣戦布告は無視して『正月枝舞』に専念してもらい、
かわりに本部エージェント達と潰しあってくれれば、それが最善だった。
……だが、騙して作った友人に殺されるのなら、それはそれで裏切り者FHに相応しい末路だ。
ということで、数名の従者を尾行させ、いったん動向を伺うことに。
 
結局のところ、暁月絢音と猿曳松葉が、安黒うさぎを殺す事はなかった。
……だが決戦の直後、千載一遇のチャンスが訪れる。
激しい戦いで、大きく体力を消耗。そう、安黒うさぎは弱っていた。
暁月絢音と別れて無防備になった瞬間、安黒うさぎを対物ライフルで狙撃。
山肌を転げ落ちていくターゲットを見て、ジャバウォックの従者は「任務完了」と断じた。
 
そのあとは、計画の最終フェイズ。
堕トシ神の解放を阻むだろう、衛星軌道のレーザー砲台『天の火』を、
ジャバウォックが有する最終兵器、弾道ミサイル『バンダースナッチ』で撃墜。
暁月絢音の正月枝舞によって、限定封印解除状態になった堕トシ神に、
夢皓有栖殺害で手に入れた『巫の血』を使用して、願いを叶えてもらった。
 
同時に、神狩妃華と蛇ノ目衣葉を『アンノウン』で釣りだして、捕縛…………
する予定だったが、神狩妃華の予想以上の抵抗によって、蛇ノ目衣葉を取り逃す。
 
なおFH以外の「必要ない殺し」はしない依頼であったため、
(夢皓有栖を除いて、)UGNの人間はひとりも殺していない。

GM : 計画概要その2! 現場に残っていた痕跡や、エージェントの端末なんかの遺留物から推理できたのが自然かな、って感じ!
暁月 絢音 : (夢皓有栖を除いて、) そこが一番罪深い殺しなんですけど
蛇ノ目 衣葉 : これは死んだうさねぇ……
暁月 絢音 : 崖落ちしてたらそりゃ生きてるわ
猿曳 松葉 : 推理は……松葉には無理そうなので、証拠を報告して衣葉ちゃんに状況整理してもらったことにしよう!(いつもの)
GM : いつもの流れができている
情報

◆桐生緋依について
 
梅結村支部の少女たちにとって、お姉さん的な存在。であったジャーム。
多忙なUGNホワイトハンド時代、傷付いた人々を救う為に、
回復エフェクト及び《記憶探索者》能力を濫用した結果、侵蝕率が危険域に到達。
休養を兼ねて、安全な梅結村支部に転属する運びとなった。
 
初めはよかった。
自分が救えなかった猿曳夫妻の愛娘を、すぐ傍から見守ることができた。
久しぶりの日常の風景を、自分が戦ってきた理由を見返すことができた。
……だが、梅結村での穏やかな暮らしは、
「今もUGNチルドレン達は死線に立っているのに、こんなことで自分は良いのだろうか」
といった無力感や焦燥感に、次第に侵蝕されていった。
 
そうして、桐生緋依はゆっくりジャーム化していった。
ジャームとなった現在の桐生緋依は『強い救済意識』と『FHへの憎悪』に囚われている。
これまで抱いていた『無力感』の裏返しである。
(元々の彼女には考えられない事だが、)その障害になるなら、相手が誰だろうと排除する。
それが『必要な殺し』ならば、まるで厭わない。
 
現在の桐生緋依には、それがすべて。
使命であって、絶対無二の存在意義。
……のハズなのだが、神狩妃華と贈りあったブローチを、未だに身に着けている。
それは桐生緋依に残された、最後のヒトらしさだろう。

暁月 絢音 : 休んでてジャーム化されたらもうどうしようもないよ!!!!!
神狩 妃華 : 休暇を取れ(休暇を取れ)
GM : ワーカーホリックだったばかりに、休暇が休暇になってなかった……もうどうしようもないね……
情報

◆ジャバウォックについて
 
桐生緋依が契約している傭兵。梅結神社の門番をしている。
かつてはUGN最強の戦闘部隊、ストライクハウンドに所属。現隊長とは同期。
当時の彼は、UGNに固い忠誠を誓っており、他の規範となる人物だった。
「一人も犠牲にしない」を信条に持つ、仲間思いの理想家であった。
 
……だが、ある日。彼が率いる部隊が捨て駒にされて全滅。
たしかに意義ある死であった。しかし、ジャバウォックは理想を見失い、
傭兵稼業に身を投じて「金が貰えるなら何でもする」と嘯くようになる。
かつての彼を知る者は「人が変わってしまった」と噂した。
 
《赤色の従者》を用いた、集団での奇襲や強襲を基本戦術とするが、
このエフェクトは、自身の小隊が全滅したコトで目覚めたもの。
 
ジャバウォックの従者は《従者の目覚め》によって、それぞれ個性を持っており、
何の因果か、死んだ部下らと同じ容姿と人格になっている。
また通常とは異なり、イージーエフェクトを除いたエフェクトを共有していない。
(出力は及ばないが、)それぞれ生前の部下と同じ能力を持っている。
 
現在、村を巡回している従者は、十体単位の分隊が十。合計百体にも及ぶ。
まさにワンマンアーミーである。
 
ジャバウォックは更に、桐生緋依から堕トシ神の力を分け与えられている。
従者や武器の生成能力が向上しており、難攻不落の要塞となっている。
従者を全滅させられたとして、再配置されるのは時間の問題。無意味な抵抗だろう。
 
切り札は、弾道ミサイル『バンダースナッチ』。
天の火を撃墜する為に消費しており、今は弾切れ。
神の力の供給を受けている状態でも、再生成には時間がかかる模様。
また紅梅を破壊した《砕け散る絆》の能力も健在。
 
夢皓有栖を暗殺し、UGN本部の護衛を手玉に取った相手だ。
……無策で戦えば、堕トシ神に挑むまでもなく全滅してしまうだろう。

暁月 絢音 : ジャーム化してないくせに緋依ちゃんの暴走に乗った一番やばいやつ
GM : そのあたりは、緋依ちゃんに対する恩義とかがあって……(間違いを正す方向に行かなかったのが問題)
暁月 絢音 : 本当にそれそれのそれ
神狩 妃華 : なにやってんだ~~!
暁月 絢音 : この卓一番の大バカ者なんですよね
GM : 余談ですけど、猟犬Bちゃんは、ジャバウォックがUGNエージェントの規範となるような真っ当な人物であった頃に拾った戦災孤児だったりする。
暁月 絢音 : もうちょっとちゃんと教育してくれ、言葉遣いとか態度とか
GM : 色々あってやさぐれてああなったやつ! 自分に勝った衣葉ちゃんに情報を教えたりと、戦士としての矜持とか少し残っている(?)
暁月 絢音 : なるほどな~
GM : 戦いを好んでいるのは、従者ごとジャームになっているためです
蛇ノ目 衣葉 : なるほどね~!
暁月 絢音 : 策を考えて全員まとめて倒して上げようね…
情報

◆堕トシ神について
 
堕トシ神とは、ヒトの願いから生まれたレネゲイドビーイング。
故に、人の願いを叶えることで『成長』する特性を有している。
 
桐生緋依は、この特性を利用。
村中に「神樹の根」を張り巡らせ、根を媒介にソラリス能力を行使。
村中の人間に甘い夢を見せて、夢の中で願いを叶えることによって、
その欲望を養分とし、急速に成長している。
 
本来、堕トシ神は『願いを叶える権能』を持つハズだが、今は使えないらしい。
となると、実に効率のいい成長方法である。
 
人口密集地に根を下ろしていたら、たちどころに成長していたはず。
では、どうして桐生緋依はそうしなかったのか。
 
────『出来なかった』のだ。
堕トシ神の復活を見越した初代の巫らの備えによって、周囲一帯は結界で封鎖。
堕トシ神も人間も出入りができない状態になっている。
結界はいずれ解ける。が、そうなる前に当代の巫が『紅梅』と『白梅』で封印。
即座に収拾をつける算段だったのだろうが……。
 
神薙ぎのEXレネゲイド、『紅梅』及び『白梅』。
いずれも持ち合わせていない今、勝算はゼロに等しい。

GM : 絢音ちゃんの推理は、見事に当たってた訳です。
暁月 絢音 : それみなさい
GM : なお結界は堕トシ神の仕業じゃなかったやつ。堕トシ神としては、本当ならさっさと村を出たい。
暁月 絢音 : いい気味ですわ~!!!
暁月 絢音 : 一生引きこもってな
GM : これまで村を出られなかった絢音ちゃんが言うと、重みが違うよ
暁月 絢音 : まあわたしらも出れなくて困ってるわけだけど、どうしようね…
GM : 情報収集項目は以上!要約しますと……
GM : 詰み!!!!!!
暁月 絢音 : わたしの前で詰みとか無理とか言うならGMでも容赦しないよ
GM : 画面越しに!?!?!?!?
猿曳 松葉 : GMにまで噛み付くのはルール無用すぎるよ!!
暁月 絢音 : 今から殴りに行くから覚悟して
GM : この狂犬……!! でもどうせ村から出られないから怖くないよ……!!
GM : それはそれとして、調達判定に移りましょうか!
暁月 絢音 : はーい
GM : 調達したいものを宣言して、振っていってね! 村にあるかグレーなものは確認を取ってもらえれば!!
暁月 絢音 : いつもの応急手当キット、いきましょう
暁月 絢音 : 3dx(3DX10) > 9[4,6,9] > 9
暁月 絢音 : 難易度8なので成功!
猿曳 松葉 : 応急キットでいいかな!
蛇ノ目 衣葉 : 応急手当キットいくぜ!
蛇ノ目 衣葉 : 6dx+1>=8(6DX10+1>=8) > 10[1,5,5,6,9,10]+1[1]+1 > 12 > 成功
猿曳 松葉 : 2dx+1>=8(2DX10+1>=8) > 5[2,5]+1 > 6 > 失敗
神狩 妃華 : 俺もいったろ
蛇ノ目 衣葉 : 余裕のよっちゃん
神狩 妃華 : (2+0+0)dx(10+0)+2+0>=8 〈調達〉判定(2DX10+2>=8) > 8[3,8]+2 > 10 > 成功
暁月 絢音 : 今使ってもいいなら、衣葉ちゃんを回復したいです!
蛇ノ目 衣葉 : ありがて~
GM : いいわよ!どうぞどうぞ!!
暁月 絢音 : はーい
暁月 絢音 : 2D10(2D10) > 15[10,5] > 15
暁月 絢音 : いいじゃんね
蛇ノ目 衣葉 : 素晴らしい回復量!
system : [ 蛇ノ目 衣葉 ] HP : 14 → 29
神狩 妃華 : ふむ、あぶれるけどどうしようかな 衣葉ちゃんマックスにしちゃう?
暁月 絢音 : アリだと思う
蛇ノ目 衣葉 : 今回いろいろダメージありそうだし、貰えるなら!
神狩 妃華 : なりたまえ、マックスに!2d10だから使用すれば完全回復だ
蛇ノ目 衣葉 : わーい!
system : [ 蛇ノ目 衣葉 ] HP : 29 → 31
GM : シーンに登場しなおしてるので、妃華さんはもう一度だけ調達判定を振ってもいいけど、どうするかしら?
神狩 妃華 : ううん、別に欲しいものが思い浮かばないわね 誰か何か欲しいものあるかい?
暁月 絢音 : 制限もあるし特にないかなー…応急手当キット補充でいいんじゃないかしら
猿曳 松葉 : 同じく〜今回は剣も要らない
蛇ノ目 衣葉 : UGN系も買えないしね、特にないかな?
神狩 妃華 : じゃあもう一回応急買ってみよう
GM : どぞどぞ~
神狩 妃華 : (2+0+0)dx(10+0)+2+0 〈調達〉判定(2DX10+2) > 6[5,6]+2 > 8
神狩 妃華 : えらし
GM : 流石~優秀だ~
GM : では、調査と調達が終わったところで、軽く衣葉ちゃんの調査RPに!
 

 
蛇ノ目 衣葉 : 「ふ~む……採集したレネゲイドの調査データを河合さんに調べてもらったはいいが……」
蛇ノ目 衣葉 : 「やはり『紅梅』と『白梅』がない限りは厳しそうだな。あったらみんな苦労はしていないか」
蛇ノ目 衣葉 : そんな感じで当てもなくその辺の根っこと眠っている人たちを観察している。
バニシングバニー : 「────蛇ノ目衣葉」突然、背後から声が掛けられる。
蛇ノ目 衣葉 : 「うわ!!! 出た!!!」
バニシングバニー : 「……出た、とは何よ。ヒトを幽霊みたいに」完全熱光学迷彩服の隠密を解く。
蛇ノ目 衣葉 : 「都合よく出くわしたわけではなさそうだな……いつからこちらの動きを察知していた……!?」
バニシングバニー : 「ついさっきよ、高台から村を眺めてたら見つけたの」
蛇ノ目 衣葉 : 「ふむ……」
蛇ノ目 衣葉 : 「ちょうどいい、と言ってはなんだが、みんな君に会いたがっていたようだぞ?」
蛇ノ目 衣葉 : 「今なら連絡すれば呼べると思うが」
バニシングバニー : 「…………」目を伏せて
バニシングバニー : 「いや、あたしは二人と会うつもりはないわ」
バニシングバニー : 「もし強引に連絡しようものなら、その通信機は破壊させてもらう」
蛇ノ目 衣葉 : 「それは困るな……」
蛇ノ目 衣葉 : 「まあ君には君の事情があるだろうし仕方ないが、やり方を選んでいられる状況でもないだろう」
蛇ノ目 衣葉 : 「私はじきにみんなのところへ戻るつもりだが、これからどうするつもりだ?」
バニシングバニー : 「……あたしは、桐生緋依の優先殺害目標になっている」
バニシングバニー : 「あたしが着いていったら、絢音とマツを危険に晒す」
バニシングバニー : 「だから、会えない」
バニシングバニー : 「……会わせる顔がない」仮面に手を触れる。
蛇ノ目 衣葉 : 「そうかな? そう思っているのは君だけだと思うが……」
蛇ノ目 衣葉 : 「なんて、同じ『一度死んだ』仲間の私は思ってしまうけれどね」
バニシングバニー : 「…………」
バニシングバニー : 「……それより、絢音とマツの様子はどうだった? 怪我はしていない? 元気でいたかしら?」話を逸らす。
蛇ノ目 衣葉 : 「あ、話題を変えたな!! まあ、この状況で元気も何もないが、二人とも開き直ってやる気ではいるよ」
バニシングバニー : 「そう……、心が折れてないならよかった、のかしら……」
蛇ノ目 衣葉 : 「君が戻ってきてくれたら心強いんじゃないかな?」
蛇ノ目 衣葉 : 「時間が経つと戻り辛くなってしまうぞ。30年とか経つとな」
バニシングバニー : 「言われなくても分かってるわよ……絢音やマツは、あたしに戻ってきてほしいってことくらい……」
バニシングバニー : 「でも、戻れないわ……罪の清算が済むまでは……」
蛇ノ目 衣葉 : 「罪の重さを決めるのは君ではないよ」
蛇ノ目 衣葉 : 「いや、そういう問題ではないんだろうな」
蛇ノ目 衣葉 : 「君に響くかわからないが、少し昔話をしよう」
蛇ノ目 衣葉 : 「……むかしむかし、まだレネゲイドが世界に撒かれていなかった頃、
東京には蛇ノ目衣葉という美少女女子高生名探偵がいた」
バニシングバニー : 「(美少女は余計でしょ……)」
蛇ノ目 衣葉 : 「彼女は数々の難事件を解決に導いて警察からも認知されていたが……ある連続殺人事件を追っているとき、同級生が襲われているのを目にしてしまう」
蛇ノ目 衣葉 : 「警察を待てばその子は殺されてしまうだろうことは明白だったし、犯人を捕まえる千載一遇のチャンスでもあった。なんて当時の私は思っていた」
蛇ノ目 衣葉 : 「……バカなことをしたな」 珍しく悲しそうに下をうつむく。
バニシングバニー : 「……それでどうしたの?」
蛇ノ目 衣葉 : 「最初の飛び蹴りは完璧に入ったよ。普通の成人男性が相手ならそれで勝負は決まっていた」
蛇ノ目 衣葉 : 「でも今思えば、あれはジャームだったんだろうね。反撃で両腕を吹っ飛ばされて、そのまま生きたままバラバラにされたよ」
バニシングバニー : 「……運が、なかったわね」俯いて
蛇ノ目 衣葉 : 「……運がなかったのは私じゃないさ」
蛇ノ目 衣葉 : 「それから長い歳月を経て、私は幸いにも再び現世へ帰ってくることになった」
蛇ノ目 衣葉 : 「……ただ、今更帰ろうにも30年以上の時間はあまりにも長すぎた」
蛇ノ目 衣葉 : 「私の家族は、私が殺されたことによってみんな人生がめちゃくちゃになってしまっていたんだ」
蛇ノ目 衣葉 : 「父は自分が娘を殺したんじゃないか、なんて根も葉もない噂を立てられて仕事を失い、母はノイローゼで入院しているそうだ」
蛇ノ目 衣葉 : 「弟が元気そうなのだけが救いだが……今更17、18の小娘がお前の姉だと会いにいっても頭のおかしい奴としか思われないだろう」
蛇ノ目 衣葉 : 「……でも私は名探偵だからな。わかってるんだ。『それでも会いに行ったほうがいい』なんてことは」
蛇ノ目 衣葉 : 「だから君の気持ちも1パーセントくらいは理解してあげられるし……」
蛇ノ目 衣葉 : 「何度でも言うぞ。『早く会いに行ってやったほうがいい』ってね」 ふだんのおどけたポーカーフェイスに戻る。
バニシングバニー : 「自分は会いに行ってないクセに、よく言うわ」
バニシングバニー : 「……けど正直、意外だった」
バニシングバニー : 「あっけらかんとしていて、悩み事ひとつなさそうだと思っていたから」
蛇ノ目 衣葉 : 「逆に言うと悩みはこれくらいだな。そのくらい今は吹っ切れているよ」 両手ピース
蛇ノ目 衣葉 : 「さて、長話になってしまったな」
蛇ノ目 衣葉 : 「とにかくだ、私たちはいまこの村のことをいろいろ調べているが脱出する手立てがない以上は戦わなければならない。彼女らに悪いと思うなら、そのときは力を貸してほしいな」
バニシングバニー : 「…………ええ、絢音とマツを助けるためなら、なんでもするつもりよ」
バニシングバニー : 「その前に、あんたの言う通り、二人と会って話しといた方が良いんでしょうね」
バニシングバニー : 「……でも、どういう顔で会えばいいのか、分からないのよ」
蛇ノ目 衣葉 : 「ふむ」
バニシングバニー : 「────大晦日の夜、あたしはあんたたちを殺そうとした」
バニシングバニー : 「どういう事情があろうとも、それだけは変えられない事実」
バニシングバニー : 「探偵風に言うなら、れっきとした”殺人未遂”」
バニシングバニー : 「……それでも、絢音とマツは許してくれたわ」
バニシングバニー : 「帰ってきてほしいって、言ってくれた」
バニシングバニー : 「正直に言えば、嬉しかった」
バニシングバニー : 「……あたしはこれまで、家族とか仲間とか、そういうのと無縁の人生を送ってきた」
バニシングバニー : 「自分の”帰る場所”なんてものは、望んだところで手に入らないものだったから」
バニシングバニー : 「……過ちを犯したあたしに『帰ってきて』って言葉を二人にかけてもらった時」
バニシングバニー : 「本当に嬉しかった」
バニシングバニー : 「これまで二人を騙してきたのに、傷付けたのに、まだ受け入れてくれたことが」
バニシングバニー : 「────いま帰っても、絢音とマツは受け入れてくれるんでしょうね」
蛇ノ目 衣葉 : 「それでも、自分の中で割り切れないものがあると」
バニシングバニー : 「ええ、衣葉……あんただったら割りきれる……?」
バニシングバニー : 「殺しかけたけど、事情があったから仕方ないって」
バニシングバニー : 「相手に許してもらったなら、もう気にすることはないって」
蛇ノ目 衣葉 : 「簡単ではないだろうな。私も殺そうとしたりなんだということはないが、家族には迷惑をかけてそれっきりになっている」
蛇ノ目 衣葉 : 「ただ、私は割り切る必要なんてないと思っている」
蛇ノ目 衣葉 : 「相手からしてみればウジウジしてるのも困り者だが、完全に割り切ったら割り切ったでなんかムカつかないだろうか?」
蛇ノ目 衣葉 : 「清算して楽になりたいというのは誰しもそうだが、そういう割り切れない気持ちを忘れずに、抱えてできるだけ日常に戻って生きていくこと、それこそが真っ当な償いなんじゃないかと私は思うよ」
バニシングバニー : 「……なんというか、それらしいことを言うのね」
バニシングバニー : 「それこそ、なんかムカつくわ。探偵としてのスキル?」
蛇ノ目 衣葉 : 「ふふふ見くびるなよ。戸籍上は50手前のおばさんだぞ」
バニシングバニー : 「……おばさんになれば、あたしもそう言えるのかしら」失礼
蛇ノ目 衣葉 : 「世の中にはそういう真っ当な清算がもうできない奴もいる」
蛇ノ目 衣葉 : 「私と、ほかの被害者たちを殺したアイツがそうだ。あるいは桐生緋依もそうかもな」
蛇ノ目 衣葉 : 「君はそうじゃない。そんな仮面外してみんなのところへ行くといい」
バニシングバニー : 「…………」仮面に手をかける。
バニシングバニー : 「この気持ちを抱えたまま戻ることが償い、か」
バニシングバニー : 「あんたの言うことは、一理あるのかもね」
バニシングバニー : 「あんたの言ってくれた言葉は覚えておく、けど」
バニシングバニー : 「────あの戦いの後、何があったかは、落ちていた端末から大体は知ってるわ」
バニシングバニー : 「……あたしが最初から、絢音の味方をしていれば、」
バニシングバニー : 「梅結神社に戦力が集まっていれば、ジャバウォックの暗躍を防げたかもしれない」
バニシングバニー : 「はじめから、こんなことになってないかもしれない」
バニシングバニー : 「……あたしはあたしが許せてない」
バニシングバニー : 「理屈じゃなく、あたしの気持ちの問題」
バニシングバニー : 「あたしを探している絢音やマツの姿を見掛ける度、」
バニシングバニー : 「帰ってきてって言葉を思い出す度、二人に会いたいと思った」
バニシングバニー : 「────けど、こんな気持ちを引きずったまま会えやしない」
バニシングバニー : 「引きずったまま帰ることが正しいんでしょう、でも今のあたしには無理」
蛇ノ目 衣葉 : 「そうか。まあ、何にしてもすぐには難しいだろう」
蛇ノ目 衣葉 : 「私も無理強いするつもりなんか毛頭ないからな」
蛇ノ目 衣葉 : 「ただ、どんな未来に行くにせよ、この事件を解決して明日を掴み取るにはおそらく我々の力だけでは足りない。そのことだけは頭に入れておいて欲しい」
バニシングバニー : 「ええ、力はいくらでも貸すつもりよ」
バニシングバニー : 「…………と、そろそろ猟犬が巡回に来る時間ね」
蛇ノ目 衣葉 : 「あ~。私も戻らなきゃな。このくだり、なんて報告したらいいんだ?」 ぶつぶつと呟きながら
バニシングバニー : 「ごめんなさい、衣葉」
バニシングバニー : 「……いえ、ありがとう。あたしに気を遣ってくれて」
蛇ノ目 衣葉 : 「礼には及ばないよ。また会おう」
バニシングバニー : 「……ええ、無事で」完全熱光学迷彩服を使用。幽霊のように姿を消す。
蛇ノ目 衣葉 : という感じで戻りましょう!

Scene04 アリアドネの糸

GM : 登場PCは全員! 登場侵蝕をどうぞ!
暁月 絢音 : 1d10+52(1D10+52) > 9[9]+52 > 61
猿曳 松葉 : 1d10+44(1D10+44) > 1[1]+44 > 45
神狩 妃華 : 1d10+55(1D10+55) > 9[9]+55 > 64
蛇ノ目 衣葉 : 1d10+58(1D10+58) > 5[5]+58 > 63

 

同日 午後九時零分 梅結村外れ

GM : 調査は恙なく進行。
GM : 猟犬の巡回区域も、おおよそ割りだせた。
GM : そこであなた達は、お互いに連絡を取り合い、
GM : 猟犬のいない村外れで合流。調査内容を報告することになった。
 
GM : 通信機越しの情報共有の方が手軽だったかもしれないが、
GM : 通信機の多用はできるだけ控えるべきだろう。
GM : ジャバウォック達に電波を傍受されてしまう恐れがある。
GM : ……なにより、戦力分散は避けるのが無難だ。
 
GM : ────ただ、情報共有によって分かったことと言えば、
GM : 現状を打開する手段は残されていない。その確信を強めるばかりだった。
GM : 御仏が垂らしたという蜘蛛の糸も、ここには届かないだろう。
GM : ……なにしろ、御仏の坐す天上は、神樹の枝でびっしりと埋め尽くされている。
暁月 絢音 : 「なるほどね……。この短時間でよくここまで分かったものだわ」
神狩 妃華 : 「ふむ………」顎に手を当てて
猿曳 松葉 : 「無理………は言わん約束やから言わんとしても……」
「どないするよ? ただ待ってても助けは来なさそうやし……」
暁月 絢音 : 「まだ由佳の報告を聞いてないよ。結界のことは他にも何か分かった?」
河合 由佳 : 「悪い報せと悪い報せがあるっす、どっちから聞きたいっすか」
暁月 絢音 : 「どっちも同じじゃない」
神狩 妃華 : 「グレードがあったりするのか?」
河合 由佳 : 「……まず、結界には穴のような場所は見つけらなかったっす」
河合 由佳 : 「初代の巫が用意した結界との話っすけど、カンペキと言う他ないっすね」
河合 由佳 : 「ドーム状に村を覆っていて、上空まで変わらない強度っす」
暁月 絢音 : 「そう……。まあ、そのおかげで堕トシ神が村の外に行けないって話だから、完全に悪い状況だとは言わないけどね……」
神狩 妃華 : 「流石に球形だろうか……地面を掘れば、なんて甘い話は無いかな」
河合 由佳 : 「ええ、調査しようがないっすけど、地中にも結界があると考えるのが自然っす」
河合 由佳 : 「こうして堕トシ神は根を張っている訳っすから、その対策はしてあると考えるのが妥当っす」
暁月 絢音 : 「それができるなら、今頃ジャバウォックの式神が頑張って穴掘ってるでしょうね」
暁月 絢音 : 「で、もう一つの悪い報せは?」
河合 由佳 : 「……神樹の根は、結界を破ろうとしてるみたいっす」
河合 由佳 : 「詳細に調べられた訳ではないっすけど、バロール/オルクスの同質の能力で、結界の相殺を試みているみたいっすね」
暁月 絢音 : 「そのために必要な力を、村の人たちから吸い取ってたってわけ」
神狩 妃華 : 「進捗はありそうなのか?」
河合 由佳 : 「今のところ、結界に変化は見られないっす」
河合 由佳 : 「……その点で言えば、ある意味で良い報せではあるかもしれないっすね」
蛇ノ目 衣葉 : 「もしこれが破られたらどうなるか……ぞっとしないね」
暁月 絢音 : 「破られたら……人がたくさんいる、例えば大阪あたりにまで飛んで行って、根を下ろして力を回収……」
暁月 絢音 : 「堕トシ神の願いを叶える力を復活させて、あとは緋依の思うがまま……って感じかしらね」
蛇ノ目 衣葉 : 「そうならないようにしたいが、そうなったらそれまでに各組織が何かしらの対策を用意してくれていることを祈るしかないな……」
猿曳 松葉 : 「まあでも……ヒヨっちゃんが倒そうとしてるんはFHやから……」
「そうなったら普通の人に被害が出えへんようにする方に回ってもええんちゃうかとは思うな。」
猿曳 松葉 : 「根っこが吸ってんは別に命とかでもないんやろ……?」
暁月 絢音 : 「……あんた、それってFHだったら全員死んでも良いって言ってんの?」
猿曳 松葉 : 「…………死にたないんやったら、さっさと降伏なり凍結処分受けるなりしたらええ。」
「無駄に人が死ぬんは嫌やけどな、ヒヨっちゃんがこうなったんもそもそもFHが悪さするからやろ。」
暁月 絢音 : 「さて、どうかしら。今の緋依が降伏した程度で許すとはわたしは思わないけど」
神狩 妃華 : 「猿曳さん、それには賛同できない。FHの舵を取っている者達は確かに軒並み破壊的だが……」
神狩 妃華 : 「先日遭遇したチルドレン等、やむを得ず籍を置いている者も多い。身寄りのない者、人質がいる者、自由を剥奪されている者……理由は様々だ」
猿曳 松葉 : 「それこそFHから逃げ出すええチャンスになるんとちゃうか?」
神狩 妃華 : 「……真っ当な理性を持っているなら、亡命といった形でそういった子も許してもらえる……かもしれない。でも……緋依はどうだろう」
神狩 妃華 : 「所属自体をまだしているとは言え、君達と長くを共にした安黒さんを殺そうとしている、彼女は……」
暁月 絢音 : 「……そう、それ」
暁月 絢音 : 「うさぎもFHだよ、松葉」
猿曳 松葉 : 「い、いや……裏山でFHのハゲメガネに殴りかかったやん! もう辞めたってことやろアレ!」
アレで辞めたと全員に思ってもらえると考えていたらしい
暁月 絢音 : 「そうだね、うさぎはあの時あいつらと決別した」
暁月 絢音 : 「だけど、それだけではいもう辞めました、と認めてくれるような組織じゃないだろうし……」
暁月 絢音 : 「少なくとも、緋依はうさぎのことをまだFHだとみなしている」
暁月 絢音 : 「あいつは今もまだ、うさぎを殺すつもりだよ」
猿曳 松葉 : 「ううん……ほなやっぱりヒヨっちゃんはどうにか止めんとアカンか………」
暁月 絢音 : 「そう。それにね……」
暁月 絢音 : 「たとえもし、緋依がうさぎを殺さないとしても、わたしはFHの人たちをみすみす殺させるのは絶対反対」
暁月 絢音 : 「緋依を大量虐殺者にしたくないわ。鬼になっても、あいつはわたしの大事な人の一人だから」
暁月 絢音 : 「……これ以上、死者なんて出したくないのよ。わたしは」 首に巻いている赤いマフラーに触れる
猿曳 松葉 : 「死者が出ん方がええって言うんやったら、なおさらFHなんかおったらアカンとは思うけどな……」
「まあどっちみちヒヨっちゃんは止めんとアカンみたいやし、ぶちぶち言うのは止めとくわ。」
暁月 絢音 : 「……別に、あんたの人生だからわたしが生き方を押し付けるつもりはないけどさ」
暁月 絢音 : 「あんたはもっと、そのFH嫌いとちゃんと真面目に向き合った方が良いと思うよ」
暁月 絢音 : 「うさぎは良いけどそれ以外はダメ、死んでしまえ、なんて矛盾してるからね」
猿曳 松葉 : 「んぐ……別にFHなんか辞めたらオッケーなんや! 辞めんで悪さするんがアカンのや!」
駄々を捏ねているも同然の反論である。
暁月 絢音 : 「はいはい。じゃあそれでいいんじゃない」
暁月 絢音 : 「ただ、わたしは友達として一応伝えたかっただけだから。あとは好きにして」
猿曳 松葉 : 「急に大人ぶって説教しおってからに……」
絢音の話を聞いていないわけではないが、理解して受け入れるには少し性急すぎる話のようだ。
蛇ノ目 衣葉 : 「……ああそうだ、安黒うさぎといえば私からもひとつ報告しないといけないことがあるな」
蛇ノ目 衣葉 : 「いや……安黒うさぎじゃなくてバニシングバニー? それともラビット仮面だったか? まあいい」
神狩 妃華 : 「ん、見つかったか?」
暁月 絢音 : 「いたの? 安黒仮面」
猿曳 松葉 : 「パチモンのことか?」
蛇ノ目 衣葉 : 「ちょっといろいろ事情がだな……かいつまんで説明するとね」 そんな感じでかくかくしかじか説明しましょう!
暁月 絢音 : 「…………」 ではそれを聞き終えて
暁月 絢音 : 「……怒りを通り越して呆れてきたわ。何やってんの、うさぎは……」
猿曳 松葉 : 「待て、待て待て待て! 変質者仮面は実はクロウサ師匠やったってコトか!?」
2周遅れの気づきである。
暁月 絢音 : 「そうだよバカ」
猿曳 松葉 : 「アホって言うて!かわいくないから!」
神狩 妃華 : 「割り切れないかぁ……」少し困ったように
猿曳 松葉 : 「いや、やなくて………師匠何しとんの??」
「すぐ顔出す言うたやん!!!!」
暁月 絢音 : 「衣葉が言った通り、合わせる顔がないんでしょ……」
暁月 絢音 : 「こっちは気にしなくていいって言ったのに。ここまで面倒臭いとは思わなかったわ」
蛇ノ目 衣葉 : 「でも彼女のことだ。何か状況が差し迫れば現れるだろう……多分」 自信なさげ
暁月 絢音 : 「まあ、元気してると分かっただけ良かったよ。それはそれとして戻ってこないのは許さないけどね」
猿曳 松葉 : 「なんや、ええカッコしいかいな!?」
「おいしいとこで助けてドヤ顔しても許さへんで!!」
暁月 絢音 : 「それでいいよ。その時は何かっこつけてんやボケって言ってあげて」
河合 由佳 : 「まあ、うさぎちゃんの気持ちも分からなくもないっすけどね……」困った様子で
神狩 妃華 : 「何にせよ健在で何よりだ。やっぱり強いな彼女は……」感心するよ
猿曳 松葉 : 「クロウサ師匠やからな! あんな猟犬くらい100匹でも鯖折りやろなと思てたわ!」
暁月 絢音 : 「とりあえず、知らない間にやられてるって心配はもうそこまでしなくて良さそうね」
暁月 絢音 : 「だけど衣葉、ごめんね。うちのばかあほ間抜けうさぎが迷惑かけて……」
蛇ノ目 衣葉 : 「な~に、これも依頼のうちだからね」 そうか?
暁月 絢音 : 「……そう。ありがと」
暁月 絢音 : 「さて、それじゃうさぎはもう捜しても避けられると思うから、今は別行動するしかないとして……」
暁月 絢音 : 「これからどうするか、一つわたしから提案があるんだけど。いい?」
神狩 妃華 : 「是非とも聞かせてくれ」
蛇ノ目 衣葉 : 「いいとも!」
猿曳 松葉 : 「なんや?」
河合 由佳 : 「おっ、何か考えがあるんすか?」
暁月 絢音 : 「ええ」
暁月 絢音 : 「……ディアボロスを捜さない?」
蛇ノ目 衣葉 : 「ディアボロス? あ~、春日一族の?」
神狩 妃華 : 「どうだろうか……既に退却している可能性は……いや、回復するためにどこかに身を潜めている可能性も……」むむ
猿曳 松葉 : 「は? それハゲメガネのFHやろ?」
「今頃死んどるか……猟犬に囲まれてるんちゃうの?」
猿曳 松葉 : 「だいたい敵なのは変わらんやろ。近づいてええコトあるか?」
暁月 絢音 : 「まず、退却してる可能性は多分ないよ。結界があるんだから、村からは出れないはず」
暁月 絢音 : 「それに、すでに死んでるとも思えない。あいつの強さは、一度戦ってみて分かってるんだから」
神狩 妃華 : 「足さえあれば安黒さんに吹き飛ばされた後から結界ができるまでに村から出られるかとも考えているんだが……まぁ、確かに難しいか」
暁月 絢音 : 「そう簡単に堕トシ神を諦めるとも思えないしね。しつこそうだし」
河合 由佳 : 「たしかに、しつこそうな目つきだったっす」
暁月 絢音 : 「でしょ?」
暁月 絢音 : 「だから、あいつを捜して……」
暁月 絢音 : 「協力関係を結ぶ」
猿曳 松葉 : 「はぁ~???」
「猫の手でも借りたい言うんは分かるけどなあ、猫以下やであんなん!」
「後ろから刺されるんがオチやろ!」
暁月 絢音 : 「それはどうかしら?」
暁月 絢音 : 「あいつの目的が堕トシ神の力を手に入れることだとしても、まずは緋依やジャバウォックを倒さないといけない」
暁月 絢音 : 「わたしたちの敵は同じってことよ。後ろから刺されるにしても、緋依と決着をつけた後じゃない?」
猿曳 松葉 : 「いやいやいや……」
「一千万歩譲って共闘するにしてもやで?? FHの隣なんて一番猟犬に狙われるとこやろ!」
「危のうてしゃーないやろ!?」
暁月 絢音 : 「確かに危険かもね」
暁月 絢音 : 「だけど、今のわたしたちだけの戦力じゃ、緋依たちには勝てない。わたしたちには、一緒に戦ってくれる味方が少しでも必要よ」
暁月 絢音 : 「それに、もしここまであいつが生き残っているなら、わたしたちが知らない情報や手がかりを掴んでいるかもしれない」
暁月 絢音 : 「共闘ができなかったとしても、あいつと接触する価値はきっとあると思うの」
神狩 妃華 : 「私は賛成しようかな。危険性の懸念については最もだけど、いよいよ表立って対立するとなれば、結局猟犬からの襲撃なんて避けられない」
神狩 妃華 : 「それに、アレは話の分からないFHエージェントではない。まぁ……あまり大声で言えることではないんだが、過去にはUGNと協力してレネゲイド災害を退けた経歴も、ないことも……無い」
神狩 妃華 : 「自分たちがどのような状況に立たされているか、積極的に狙われる立場だからこそ十分理解してるはずだ」
河合 由佳 : 「た、たしかに絢音ちゃんの話には、一理あるっす」
河合 由佳 : 「……けど、ディアボロスに狙われた絢音ちゃん自身が、この提案をするなんて」
暁月 絢音 : 「不思議?」
猿曳 松葉 : 「そりゃそうやろ。」
「痛い目には遭わせたったけど、同じくらい痛い目にも遭わされとるし……」
暁月 絢音 : 「別に、わたしはもう襲われたことなんて大して気にしてないよ」
暁月 絢音 : 「嫌なところと言えば、あいつがうさぎのことを道具扱いしてたことくらいだけど……」
暁月 絢音 : 「それはもう、うさぎがお前らの仲間じゃないってあの時に決別したしね。だったらわたしが恨むことはもうないわ」
猿曳 松葉 : 「えぇ………怖いと思わへんの?」
絢音の割り切りぶりに少し引いている。
暁月 絢音 : 「全く思わない」
暁月 絢音 : 「それよりもっと怖いものを倒すつもりなんだから。今更悪魔程度にびびってる場合じゃないのよ、わたしは」
猿曳 松葉 : 「せやな。………しゃーないか。」
「FHと共闘なんてまっぴらごめんやけど、使えるもんは何でも使わんと生き延びられへんのもホンマやからな。」
暁月 絢音 : 「えぇ、そうよ」
暁月 絢音 : 「あとは衣葉、あんたはどう思う?」
蛇ノ目 衣葉 : 「もちろん構わない。私は別にもともと彼らに対して何か思うところもないしね。こんな状況だから試せることは全部試すべきだ」
暁月 絢音 : 「ふふっ……そうよね。あんたとは割と気が合うわ」
暁月 絢音 : 「じゃあ、全員賛成ということで。ディアボロスの捜索をしてみましょうか」
猿曳 松葉 : 「賛成ちゃうわ! 反対してへんだけやし!」
「捜索はやったらんこともないけど。」
暁月 絢音 : 「実質賛成みたいなものじゃない」
猿曳 松葉 : 「ムキー!」
うさぎの無事もあり、割といつもの調子になってきたようだ。
GM : 今後の方針にも、ひとまず目途がついた。
GM : ……ちょうど、そのとき。
GM : あたりに美味しそうな匂いが漂ってきた。
GM : よく煮込まれたのだろう、食欲をそそる丸鶏と煮干しの香り。
 
GM : ……見るとそこには『ラーメンの屋台』があった。
GM : 途端、とてつもない空腹があなたたちを襲う。
GM : それもそのはず。現在時刻は、午後九時過ぎ。
GM : 昨夜から一日、あなたたちは何も口にしていないのだ。
暁月 絢音 : 「……え? うそ……ラーメンの屋台……?」
神狩 妃華 : 「な、なんでラーメン屋台が……?いつのまに」
猿曳 松葉 : 「おおお! お腹ペコペコや、また色々する前にちょうどええわ! 食べてこ!」
無警戒に近づいていく。
蛇ノ目 衣葉 : 「大将! とんこつ一人前!」 もうのれんを潜ってる
猿曳 松葉 : 「ウチはみそな〜」
神狩 妃華 : 「馬鹿、罠だったらどうするんだ!!」慌てて
暁月 絢音 : 「ば、ばか!! あんたたち……!!」 追いかける
 
春日恭二
 
謎の男 : 「らっしゃいませー!!」
 
春日恭二
 
春日 恭二 : 「────UGNの犬どもめ……!!」
猿曳 松葉 : 「ゲーッ!?!?!? このハゲーッ!!!!」
神狩 妃華 : 「ディアボロス!?!?」
蛇ノ目 衣葉 : 「なんだ、表の仕事はラーメン屋だったのか? まあなんでもいい、替え玉つき面固めで頼むよ」
暁月 絢音 : 「あ、ああ……! あああ……!!」 
暁月 絢音 : 「なんてちょうどいいタイミングで! 会いたかったよ、ディアボロス!!」 あまりにもすぐに見つけることが出来て、思わずハイになる
春日 恭二 : 「あ、会いたかっただと……? な、何をいきなり気色の悪いことを……!」
猿曳 松葉 : 「いやふざけとんか!?!? こんな時にラーメン屋て!! みそ大盛り麺ふつう野菜追加!!」
神狩 妃華 : 「ど、どうやって猟犬の索敵から逃れてるんだ……そんな……そんな状態(?)で……?」
暁月 絢音 : 「あぁ、いや……そうね。ちょっと喜び過ぎた……」
暁月 絢音 : 「あんた、なんでこんなとこで屋台やってるの?」
春日 恭二 : 「ふん、なんでも良いだろう……」
 
ベリーベリースモールケーキ
 
FHチルドレンA : 「あーしらのごはんがてら、そっちのこと探してたんだよね~」
FHチルドレンA : 「あ、これお冷ね~」
暁月 絢音 : 「どうも……って、あんたもいるのね」 お水を受け取りつつ
蛇ノ目 衣葉 : 「おお、レモン入りのお冷だ。嬉しいねぇ」
 
ビッグバグズ
 
FHチルドレンB : 「それはまあ、いますよ」
FHチルドレンB : 「ちなみに今、餃子と定食は品切れ。オススメはチャーシュー麺らしいです」
暁月 絢音 : 「……もういいや。じゃあわたしはそれにしようかな。お腹空いてるし、話したいこともあるし」
神狩 妃華 : 「"ビッグバグズ"に"ベリーベリースモールケーキ"、君達も無事だったか……何よりだ」
皆話し合えそうなので周囲の気配は気にしながら着席 5人行けるか
GM : 五人ギリギリ入れるくらいの狭さなのだった。
河合 由佳 : 「ぼ、ボクは醤油ラーメンで……」河合は面食らって困惑している
暁月 絢音 : 「そりゃ、この辺に式神はいないけどさ……あんたたち凄い大胆だね。屋台って」
暁月 絢音 : 「っていうかせっま!!」 ぎゅうぎゅうづめ
神狩 妃華 : 「お、悪い」立つ
暁月 絢音 : 「いや立たなくていいから! 詰めれば何とかいけるし」
神狩 妃華 : 「そうか」一回抜けたから外から河合を押し込む形
河合 由佳 : 「おおう……逃げ場がなくなったっす……」
蛇ノ目 衣葉 : 「事業拡大したほうがいいんじゃないか? いまこの辺でラーメン屋一件だけだから超ブルーオーシャンだよ」 アス比のおかしい画面みたいなシュっとした体形になって詰める
猿曳 松葉 : 「客がおらんがな! ウチら以外誰も食べに来んて!」
FHチルドレンA : 「おばさんは何にする~? ウチのオススメは~、新メニューのケーキラーメン!」妃華さんに言ってるらしい
神狩 妃華 : 「……ケーキラーメンは……遠慮しておこうかな?」じゃぁ私はチャーシュー面で……と
FHチルドレンA : 「オーダーはいりま~す! ミソ1・トンコツ1・ショウユ1・チャーシュー2!!」
FHチルドレンA : 「プリーズ・ヘルプミー?」
暁月 絢音 : 「え、何それ……?」 戸惑ってる
猿曳 松葉 : 「何語? なんて?」
春日 恭二 : 「……接客を間違って覚えてるだけだ、気にするな」ちゃっちゃと湯切りを済ませ、手際よくラーメンを作っていく。
暁月 絢音 : 「いきなり助け求められたのかと思ったわ……」
神狩 妃華 : 「経験が……?」
蛇ノ目 衣葉 : 「そりゃラーメン屋なんだから経験あるだろう」 そういう問題ではない
春日 恭二 : 「昔取った杵柄、というやつだ」ダブルクロス3rdリプレイ『春日恭二の事件簿』を参照
春日 恭二 : 「私が昔、人生のドン底で振る舞ってもらった一杯だ。今の貴様らに相応しかろう?」
GM : そうして絢音の前に出されたのは、鶏足もみじと煮干しでダシを取った、昔ながらの醤油ラーメン。
GM : 具材はナルト、メンマ、煮卵、焼豚。とシンプルな構成そのものだ。
猿曳 松葉 : 春日の物言いにむっ、とするが、目の前のラーメンを突っぱねるほど胃袋は重くなかった。
神狩 妃華 : 「人に歴史ありだな……同じ状況だとは思うが……」
暁月 絢音 : 「へぇ……ほんとにちゃんとラーメンね」
暁月 絢音 : 「とにかく、冷める前に食べちゃいましょ。いただきます」 行儀よく手を合わせてから、割り箸でラーメンを啜る
猿曳 松葉 : 「腹立つけど腹減ってんねんな………いただきます!」
 

 
GM : ということで特別に、PC全員がFH共通エンブレム〈悪魔の淡麗〉を取得!
GM : メジャーアクションで使用することで、このシナリオの間、〈意志〉判定のダイスを+2個できます!!
暁月 絢音 : なんと……! 嬉しい! これからわたしたちはFHよ
猿曳 松葉 : 悔しい!でも食べちゃう!!
暁月 絢音 : シナリオ中ずっと有効なら、もうメジャーアクション使って〈悪魔の淡麗〉を使っちゃいます。今食べてるし。
猿曳 松葉 : 確かに、シナリオ中有効ならもう使っちゃおうかな
 

 
暁月 絢音 : 「美味しいね。お腹空いてたから助かったわ」 幸せそうに頬張る
蛇ノ目 衣葉 : 「美味いし、化学調味料を使っていない。こだわりを感じるね」 ずるずる
神狩 妃華 : 「美味いな………もうこっちを本職にしたらどうなんだ」
猿曳 松葉 : 「ホンマやで。FHなんて辞めたらええねん。」
「文句つけたろと思ってたけど……ケチのつけるとこあらへんラーメンや……!」
春日 恭二 : 「ふん、化学調味料は、特有の"尖り"があるからな……そっちは健康に悪いといった意見もあるが、あくまで無化調ラーメンの優れている点は味だよ……」
神狩 妃華 : 「造詣も深い……」
暁月 絢音 : 「なんか凄い詳しいし……。まあ、人に生き方を押し付けるつもりはないから、FHやめろとまでは言わないけどさ……」
暁月 絢音 : 「ごちそうさまでした。美味しかったよ、ありがとう」 お腹空いてたのであっというまに食べ切る
蛇ノ目 衣葉 : 「リピ確定です」 〈悪魔の淡麗〉使ってしまおう
春日 恭二 : 「あいにく、私の店は今日かぎりだ」
暁月 絢音 : 「もったいないね。別に良いけど」
春日 恭二 : 「あくまで私はFHエージェント、この味が気に入ったのなら『ラーメンはるこ』を探してみるがいい」
神狩 妃華 : 「修行店か何かか」ごちそうさまでした、と 〈悪魔の淡麗〉使用しちゃおう
暁月 絢音 : 「ラーメンはるこ、ね……。堕トシ神を倒したら、探そうかな」
蛇ノ目 衣葉 : 「有益な情報だ」 メモメモ!
春日 恭二 : 「……私がかつて世話になった店、とだけ言っておこう」
猿曳 松葉 : 「ウメ棒ももう無いし、終わったらいくらでもラーメン食べに行けるわ! 天一とかも食べよな!」
暁月 絢音 : 「そうだね。この村には無いから、楽しみ」
暁月 絢音 : 「でも、まずは……ディアボロス。あんたに話がある」
暁月 絢音 : 「あんたたちがわたしたちを捜していたように、こっちもあんたたちを捜していたの」
春日 恭二 : 「……なるほど、聞こう」赤い頭巾を取って
暁月 絢音 : 「単刀直入に言う」
暁月 絢音 : 「わたしたちと一緒に、堕トシ神と戦って欲しい」
春日 恭二 : 「矢張り、そう来たか」
暁月 絢音 : 「予想はついてたみたいね」
春日 恭二 : 「桐生緋依は、我々にとって共通の敵だからな」
春日 恭二 : 「外部の援軍も期待できない状況だ、悪魔の手も借りたいところだろう」
暁月 絢音 : 「えぇ。今はとにかく味方が欲しいの」
春日 恭二 : 「……そうだな、手を貸してやらんでもない」
春日 恭二 : 「が、しかしだ」
暁月 絢音 : 「何?」
春日 恭二 : 「条件がひとつある」
暁月 絢音 : 「言ってみなよ」
猿曳 松葉 : 「ほらみい、ろくでもないこと言い出すで……」
しれっと注文した替え玉を啜りながら
春日 恭二 : 「共闘の結果、もし堕トシ神を封印することができたなら、その暁には……」
春日 恭二 : 「────この私に『願いをひとつ叶える権利』を寄越すと」
暁月 絢音 : 「ごめん。それはできない」
暁月 絢音 : 「だってわたしは、堕トシ神を封印するんじゃなくて、倒すつもりだから」
猿曳 松葉 : 「やんなぁ〜! 仮に封印にしたって、願いの権利なんてさすがに渡せんやろ!」
春日 恭二 : 「倒す、だと? 大きく出たな、紅の巫?」
暁月 絢音 : 「そうだよ、わたしは堕トシ神を必ず倒す」
暁月 絢音 : 「封印なんて甘いことはしない。あれは滅ぼさなくちゃいけないもの」
暁月 絢音 : 「わたしが生まれて初めて、自分の意志だけで決めたことよ。文句ある?」
春日 恭二 : 「ああ、あるとも」
春日 恭二 : 「……貴様も知っているだろう、堕トシ神を巡る戦いの歴史は」
暁月 絢音 : 「えぇ、ある程度はね」
春日 恭二 : 「陰陽師や平安武者、当時のUGNにあたる検怪異使……一騎当千の猛者ども、それらが一丸になって、遂に封印しか出来なかったのが堕トシ神だぞ」
暁月 絢音 : 「そんなの知らないし、関係無い」
暁月 絢音 : 「過去の陰陽師たちが出来なかったからって、それはやる前から諦める理由にはならない」
暁月 絢音 : 「方法が無くても、見つけ出す。見つからなかったら、一から作り出してやる」
暁月 絢音 : 「たとえ何年、何十年かかろうと……わたしは堕トシ神を絶対に倒してやるから」 強い意志の宿った目でディアボロスを見つめる
神狩 妃華 : 「御覧の通りだよ、"ディアボロス"。少なくとも私では彼女の意志は曲げられない」
春日 恭二 : 「……この間、ヴォーパルバニーの部屋で泣いていた紅の巫と同一人物か?」
猿曳 松葉 : 「ウチも出来んかった……つまりもう誰にも曲げれんってコトや。」
お手上げのポーズ
猿曳 松葉 : 「年明けからずっとこんな調子や。 やーっと何考えてるかちょっと分かってきたけどな……」
暁月 絢音 : 「何考えてるかって、全部そのまま言ってる通りなんだけど……」
春日 恭二 : 「この際、交換条件の話は良い……世間知らずの紅の巫なら、条件を吹っ掛けられると思っただけだからな……」
春日 恭二 : 「それより、堕トシ神を倒すか……」
猿曳 松葉 : 「はぁ……信用ならへんやろ? こんなんと手ぇ組むんか? ちゃんともっかい考えた方がええで?」
暁月 絢音 : 「もう十分考えたよ」
暁月 絢音 : 「ディアボロス、あんたは堕トシ神を倒す方法を知ってるの?」
春日 恭二 : 「心当たりというほどのモノではないがな」
暁月 絢音 : 「なんでもいい、言ってみて。こっちが掴んだ情報もあとで話すから」
春日 恭二 : 「単に現状から導きだされる推論だよ」
春日 恭二 : 「おまえたちや我々が逃げ延びているところを見ると、堕トシ神は万全ではないらしい」
春日 恭二 : 「本来なら願いを叶える権能を使って、好きに始末できるはずだ」
春日 恭二 : 「────堕トシ神にとって、願いを叶えることは存在意義」
春日 恭二 : 「……ふむ、ちょうど人間にとっての食事に近いか」ラーメンのどんぶりに目を落とす。
春日 恭二 : 「ところが千年もの間、正月枝舞で無為にエネルギーだけ消費させられていた」
春日 恭二 : 「実のところ『飢餓状態で憔悴している』と見たぞ」
暁月 絢音 : 「……そうなの?」
春日 恭二 : 「とはいえ、並のオーヴァードでは、一瞬で蹴散らされて終わりだろうがな」
春日 恭二 : 「ジャバウォックはさておいて、だ」
春日 恭二 : 「紅梅があれば、堕トシ神との戦いに勝つことも無理筋ではな……」
春日 恭二 : 「────おい貴様、紅梅はどうした」
暁月 絢音 : 「あ……ごめん、緋依に壊されちゃった」 目を逸らしながら
春日 恭二 : 「な、なんだとッ!?!? 紅梅を破壊されたあッ!?!?!?!?」
猿曳 松葉 : 「折れたってレベルちゃうんや。………文字通り灰すら残ってへん。」
神狩 妃華 : 「現場を見たわけではないが、遺産をこうも易々と破壊するとはな……」
暁月 絢音 : 「仕方ないじゃない……あっちも紅梅を警戒してたから、真っ先に手を打ってきたんだろうし……」
春日 恭二 : 「はああああ、本気で言ってるのか……その体たらくで、堕トシ神を倒すなどと……」
暁月 絢音 : 「本気だよ。文句ある?」 開き直って
春日 恭二 : 「まったく、まず貴様らが止めるべきではないのか……? 無理無茶無謀も良いところだ……!」
猿曳 松葉 : 「逆に聞くけどなあ、止めへんかったと思ってんか? それが出来たら苦労せんわ!」
神狩 妃華 : 「それこそ無理だ。全員が反対したところで彼女は行くさ。それに、私も封印という手段を取りたくない」
春日 恭二 : 「現状の憔悴している堕トシ神なら、撃破できる可能性もゼロではなかったかもしれんが……」
春日 恭二 : 「それはあくまで、紅梅があればこその話だ……どう倒すつもりなのだ……」
蛇ノ目 衣葉 : 「それはそうなんだよね。まあ人数も増えたことだし、もう少し知恵を出し合ってみようじゃないか」
暁月 絢音 : 「そう。っていうか、それをこれから見つけるってさっきから言ってるでしょ」
春日 恭二 : 「はあ、その前にひとつ良いか」
暁月 絢音 : 「何?」
春日 恭二 : 「ラーメンの駄賃に聞かせろUGN」
神狩 妃華 : 「む」
春日 恭二 : 「────そもそも、桐生緋依は何故、堕トシ神のことを知っていた?」
暁月 絢音 : 「さあね……。わたしたちは分からないよ」
神狩 妃華 : 「…………ふむ」
猿曳 松葉 : 「いくらでも調べる時間ならあったやろ? 神社にも入れたんやし……」
暁月 絢音 : 「それか、誰かから教えてもらったか……」
春日 恭二 : 「何処で、あるいは誰から知ったのだ?」
春日 恭二 : 「────表向きに梅結神社で祀られていたのは、あくまで年神。日本神話の一柱」
春日 恭二 : 「その裏にあった堕トシ神の存在は、厳重に秘匿されてきたはずだ」
春日 恭二 : 「その存在が明るみになれば、我々のように様々な組織に狙われることになるからな」
暁月 絢音 : 「でも知らないって……有栖から教えられたんじゃないの? 有栖は堕トシ神の監視が任務だったんだし、念のために緋依にも教えてたとか」
春日 恭二 : 「であるならば、同じく支部員である猿曳松葉にも教えているべきだろう」
春日 恭二 : 「非戦闘員の桐生緋依より、戦闘員の猿曳松葉に教えている方が自然だ」
猿曳 松葉 : 「ウチは口軽いからなあ〜……」
暁月 絢音 : 「自覚あるんだ」
神狩 妃華 : 「ああ……緋依はあくまで休養のためにここに配置されていた。両方に伝えないというならまだしも、彼女だけというのは……」
春日 恭二 : 「UGN本部から護衛に来たエージェント達さえ、任務の裏側にあった事情は聞かされてなかったハズだ」
河合 由佳 : 「たしかに、ボク達が調べられたのも中枢評議員からサポートがあったからっすよね」
春日 恭二 : 「それどころか、紅の巫である暁月絢音自身も知らなかっただろう?」
暁月 絢音 : 「わたしはそりゃ知らされないでしょ」
暁月 絢音 : 「最初から知ってたら、そんな使命さっさと投げ出してるわ」
春日 恭二 : 「……そこまで徹底した秘密を、単なる医療スタッフが知っていたのは少し引っかかる」
暁月 絢音 : 「ラーメンのお代にならなくて悪いけど、わたしには見当もつかない」
暁月 絢音 : 「あんたはどうしてそこまでそれを気にするの?」
春日 恭二 : 「……昨夜、ヴォーパルバニーの言っていた事が気になっていてな」
暁月 絢音 : 「うさぎが何か言ってた?」
春日 恭二 : 「……言っていた、というよりは、言っていなかった点がおかしいと言うべきか」
春日 恭二 : 「我々はヤツから報告を受けたコトで、堕トシ神の存在と権能を知った」
春日 恭二 : 「……そもそも、我々の情報源は反コードウェル派のリエゾンロードなのだが」
春日 恭二 : 「ヤツの報告を受けるまでは『梅結神社に重大な何かが隠されている』という程度の不確かな情報でしかなかった」
春日 恭二 : 「その調査のために、ヴォーパルバニーを潜りこませていた訳だ」
暁月 絢音 : 「なるほどね……。だったら、あんたはこう言いたいと」
暁月 絢音 : 「緋依やうさぎに堕トシ神の情報を流した黒幕がいる、って」
春日 恭二 : 「平たく言えば、そうなるか」
春日 恭二 : 「だが昨夜、ヴォーパルバニーは『報告をしたのはお前だ』と言った時、ヤツは首を傾げていた」
春日 恭二 : 「故に『ヴォーパルバニーになりすまし、FHに報告を送った何者かがいる』と考えた方が自然だな」
暁月 絢音 : 「そういえば、そうだったね……わたしもあの時黒幕がいるって確信したけど、その後緋依が出てきたせいで頭から吹っ飛んじゃってた……。緋依がFHのあんたたちに情報を渡す必要もないのよね……」
蛇ノ目 衣葉 : 「あの調査報告書は桐生緋依がでっちあげたものだとばかり思っていたけど、確かにFHが介入してくると作戦がやりにくくなるんだから動機としては微妙か」
FHチルドレンA : 「う~~ん……? むずかし~こと、ウチよく分かんな~~い……」こめかみあたりで、指をくるくると回している。
猿曳 松葉 : 「ウチもや〜〜」
とすっとぼけてから、相手がFHだと思い直してそっぽを向く。
暁月 絢音 : 「……考えることを放棄するわけじゃないけど、他に思い当たる人物がいないね。あとはジャバウォックくらいだけど、緋依の手下のあいつもそんなことする必要ないし」
神狩 妃華 : 「ジャバウォックこそ、最初から部外者だからな。情報からは一番遠いか」
猿曳 松葉 : 「そもそも最初に知ってたんは誰なんよ??」
「さっきから誰から聞いたって話ばっかりやん!」
暁月 絢音 : 「だからそれが誰か分からないって言ってるんでしょ……」
蛇ノ目 衣葉 : 「う~ん。ちょっと考えてもわかりそうにないな」
蛇ノ目 衣葉 : 「私をここに寄こした"プランナー"あたりは知っていただろうけど、わざわざこんな事態を引き起こすとは思えないし」
暁月 絢音 : 「探偵のあんたでも今はお手上げか……」
神狩 妃華 : 「"プランナー"……凡その事情は把握してるんだろうな。バカにされている気分だ……」不満げに
蛇ノ目 衣葉 : 「可能性だけならいろいろ挙げられるんだけど、根拠はないね。……関係ない話かもしれないが、ちょっと気になったことがあるんで話題に上げてみてもいいかな」
暁月 絢音 : 「何?」
蛇ノ目 衣葉 : 「結局『白梅』ってどこに行ったんだろうか?」
暁月 絢音 : 「それは……」
暁月 絢音 : 「多分、だけど。UGNが持ってるんじゃないかな」
神狩 妃華 : 「少なくとも私は聞き及んでないが」
春日 恭二 : 「……今はUGNが管理しているだろうな。元々はFHの持ち物だったのだが」
蛇ノ目 衣葉 : 「え~~、じゃあ村の外にあるのか……」
暁月 絢音 : 「有栖はUGNが白梅を使って生み出した白の巫のクローン、って話だったでしょ」
暁月 絢音 : 「それより、元々はFHが持ってたってことの方が初耳な気がするんだけど?」
春日 恭二 : 「教える義理がなかったからな」
蛇ノ目 衣葉 : 「UGNとFHで一本ずつ持ってた?」
蛇ノ目 衣葉 : 「なんでそんなことになったんだ……」
春日 恭二 : 「白の巫の一族は、紅の巫が滅ぼしただろう」
春日 恭二 : 「その際に失った白梅が、巡りまわってFHの手に渡っていた訳だ」
春日 恭二 : 「……それから、あるFHセルは白梅について独自に研究していたが」
春日 恭二 : 「ある事件によって、FHセルは壊滅。その残骸にあった記録の断片から、梅結神社に大きな秘密があると判明した流れだ」
暁月 絢音 : 「ふーん……そういうこと……」
暁月 絢音 : 「白梅があれば、もしかすれば紅梅の代わりになるかもしれないけど……。結局、外にあるんじゃ取りに行けないね」
猿曳 松葉 : 「ウチとしてはまたけったいな棒とあやねんが契約するハメにならんくて結構やけどな。」
暁月 絢音 : 「今はそれがなくて困ってるんだけどね……」
暁月 絢音 : 「まあ、でも、ないものを言っても仕方ないわ。あるもので何とかするしかないのよ、わたしたちは」
蛇ノ目 衣葉 : 「伝説の剣ゲット大作戦は無理か~」
蛇ノ目 衣葉 : 「ああ、そうだもうひとつ。大将たちに聞いておきたいことがある」
春日 恭二 : 「なんだ、餃子セットならないぞ」
蛇ノ目 衣葉 : 「それは残念だ……じゃなくて、この辺で白い猫を見なかったかな?」
神狩 妃華 : 「猫?」
春日 恭二 : 「…………白い猫?」ふざけているのか、といった怪訝な視線を送る。
蛇ノ目 衣葉 : 「いや、あれは三毛猫ホームズもかくやの猫界では名の知れた名探偵と見たね。あの子が私を暁月さんたちのところに案内してくれたんだ」
暁月 絢音 : 「……どういうこと? 今は動物も眠っているはず、だけど……」
蛇ノ目 衣葉 : 「ああ、カラス一匹起きてるとこを見なかったよ。なのになんであの猫が起きてたのか気になってね」
神狩 妃華 : 「緋依の影響を免れた猫か……明らかに普通ではなさそうだな」
暁月 絢音 : 「考えられるのは妖か、誰かの式神か……」
暁月 絢音 : 「怪しいけど、衣葉をわたしたちのところまで案内したのなら、少なくとも味方ではある……のかも、ね」
春日 恭二 : 「悪いが、我々はそんな猫は見たこともない」
暁月 絢音 : 「衣葉、その白い猫って他にはどんな見た目だった? もしかして、毛がふわふわした感じの……赤い目の猫?」
蛇ノ目 衣葉 : 「そうそう。もしかして村で飼ってる猫だったのか?」
暁月 絢音 : 「やっぱり……。えぇ、そのはず。その猫ならわたしも前に見たことがあるから」
蛇ノ目 衣葉 : 「なるほど。通りで野良にしては毛並みがいいはずだ」
猿曳 松葉 : 「ん〜〜〜、そんな猫おったかなあ……?」
暁月 絢音 : 「あんたは記憶力ないから……」
猿曳 松葉 : 「なんやとー! 事実を言うな!」
暁月 絢音 : 「事実ならいいじゃない……」
暁月 絢音 : 「とにかく、その猫は捜してみましょう。きっと、何かの手がかりになると思う」
蛇ノ目 衣葉 : 「だね。探偵の基本業務のひとつなんだけど、猫探しって結構大変なんだよ」
春日 恭二 : 「お伽噺でもあるまいに、白猫が戦いの行方を左右するとは思えんがな」
春日 恭二 : 「……知っているか紅の巫。千年の昔、堕トシ神を誰も殺せなかった理由を」
暁月 絢音 : 「あんたは知ってるの?」
春日 恭二 : 「ああ、当時の文献を調べたからな」
春日 恭二 : 「それによれば、堕トシ神の戦いは一年にも及んだそうだ」
蛇ノ目 衣葉 : 「いろいろ長引く要因はありそうだよね」
蛇ノ目 衣葉 : 「例えば『堕トシ神』がやられそうになっても、誰かが『堕トシ神』の復活を願ったりするんじゃないかな」
春日 恭二 : 「そういうことだ、察しがいいな探偵」
春日 恭二 : 「……オーヴァードの軍勢は、その総力をもって堕トシ神を討たんとした」
春日 恭二 : 「だが、堕トシ神は”殺せど死ななかった”」
春日 恭二 : 「一日に一度、三百六十五度に渡って殺したところで、その度に甦ったという」
蛇ノ目 衣葉 : 「きっと堕トシ神を倒そうとしてる人でさえも、本当に堕トシ神がいなくなっていいのかは確信が持てないだろうからね。難しいことだと思うよ」
暁月 絢音 : 「ふーん……だから堕トシ神は封印するしかなかった、ってわけ?」
春日 恭二 : 「というよりは『紅梅と白梅によって、ようやく封印することができるようになった』というべきか」
春日 恭二 : 「その二振りがなければ、堕トシ神は無限に甦るだろう」
春日 恭二 : 「……今の桐生緋依がどれだけの回復能力を備えているかは未知だが、甘い考えは捨てた方が良い」
暁月 絢音 : 「甘い考え、ね。それは堕トシ神を倒すなんて夢物語だ、って言いたいの?」
暁月 絢音 : 「それとも、緋依を殺さずに堕トシ神だけを倒す、だとかは考えるなってこと?」
春日 恭二 : 「いずれも違うな」
春日 恭二 : 「闇雲に挑むな、と忠告しているだけだ」
春日 恭二 : 「……我々は今や、運命共同体と言っていい。貴様らに諦められるのも死なれるのも困るのでな」
暁月 絢音 : 「あんためちゃくちゃ頭悪いのね」
春日 恭二 : 「……なんだと?」ピキピキ
暁月 絢音 : 「闇雲に挑むつもりなら、わたしは座敷牢から出てすぐに堕トシ神に突っ込んで行ってる」
暁月 絢音 : 「そうじゃないから、こうしてあんたたちを捜していたし、この次も手掛かりになりそうな白い猫を捜すって決めたんでしょうが」
暁月 絢音 : 「それにね、わたしは諦めるつもりも死ぬつもりも最初から全くないの」
暁月 絢音 : 「分かった? 今のが凄く無意味で無駄な忠告だったってこと」 笑顔を向ける
春日 恭二 : 「チッ、嫌味な笑顔を……『わかった』の4文字をこうも長く腹立たしい言葉にできるのは特異な才能だ……」
暁月 絢音 : 「あんただって、自分で分かってることを偉そうに忠告されたらムカつくでしょ。そういうことよ」
FHチルドレンA : 「ロスおじってば、年下の女の子にやりこめられてるじゃんね」くすくす
FHチルドレンA : 「────あっ、はいは~い! ロスおじとは関係なく、ウチ思いついたコトあるんだけど!!」手をあげる
暁月 絢音 : 「え、何?」 意外そうに
FHチルドレンA : 「有栖ちゃんってさ、たしか予知能力だっけ? 占いみたいなコトできたんだよね?」
暁月 絢音 : 「えぇ、そうだけど……それがどうしたの?」
FHチルドレンA : 「や、このこと知ってんならさ~」
FHチルドレンA : 「もうなにかしら手を打ってあるんじゃないかな~、って思ったんだけど~」
暁月 絢音 : 「それは、そう……なんだよね……」
暁月 絢音 : 「わたしも考えなかったわけじゃないけど……。ここまであいつが遺したようなことは何も……」
猿曳 松葉 : 「FHの言うことやしなあ……えいっ」
試しに近くの木を蹴ってみる。これで白梅が落ちてくるとでも思っているのだろうか。
暁月 絢音 : 「クワガタじゃないんだから……」
蛇ノ目 衣葉 : 「そう。彼女の能力を考えればおそらくこの村に関することで詰み状態になることはないはずなんだ」
神狩 妃華 : 「彼女の私室……は神社だろうか。物色は難しそうだ」
春日 恭二 : 「……暁月絢音。貴様は何か、夢皓有栖から渡されていないのか?」
蛇ノ目 衣葉 : 「あっ!!!!!」
暁月 絢音 : 「これしか渡されてないよ……何、衣葉?」 首に巻いた赤いマフラーを触って
蛇ノ目 衣葉 : 「それだよ! マフラー!!」
神狩 妃華 : 「これが……どうかしたのか?」
猿曳 松葉 : 「それが白梅なんか? ずいぶんアカいのとは違うなぁ?」
蛇ノ目 衣葉 : 「そのマフラーは夢皓有栖が手作りしたものだったな?」
暁月 絢音 : 「そうだけど……」
暁月 絢音 : 「いや、あんたまさか、これに何か特別な力が込められてるとか言うつもり……?」
蛇ノ目 衣葉 : 「そのまさかだ。ちょっと確認させてもらっても構わないか?」
暁月 絢音 : 「まあ、いいけど……」 マフラーを外して衣葉に渡す
蛇ノ目 衣葉 : 確か刺繍とかあったよね。広げて確認してみよう。
GM : ────よく見れば、マフラーの裏には”小さな刺繍”が施してあった。
GM : 白い糸で縫い付けられていたのは、招き猫。そう、白い猫だ。
蛇ノ目 衣葉 : 「あ~~~~!!! 猫だ!」
暁月 絢音 : 「何? 猫……?」
暁月 絢音 : 「……確かに白い猫、ではあるけど。有栖も猫を捜せ、って言いたいわけ?」 覗き込んで
河合 由佳 : 「いよいよ、疑念が確信になってきたっすね……この招き猫を探せば……」
河合 由佳 : 「って、わあ!?」いきなり驚いて、椅子から転げ落ちる。
猿曳 松葉 : 「どしたん? いける?」
暁月 絢音 : 「何、どうしたの? みんなして大声ばっかり出さないでほしいんだけど」
河合 由佳 : 「う、後ろ! 後ろっすよ!!」指を突きつける。
GM : あなたたちが刺繍を眺めていると、
GM : いつのまにか、その足元には白猫が忍び寄ってきていた。
 
ふしぎな白猫
 
神狩 妃華 : 「っ、噂をすれば尋ね猫!」
蛇ノ目 衣葉 : 「一体いつから……!?」
猿曳 松葉 : 「おお、コイツが噂の?」
遠慮なく捕まえようと両手を伸ばす。
白い猫 : 「……」とんっと軽く跳びあがり、捕まえようとした松葉の頭の上に乗る。
蛇ノ目 衣葉 : 「身軽だ……」
猿曳 松葉 : 「……ウキー!」
頭に手を伸ばすが、軽くあしらわれる。
暁月 絢音 : 「捜す手間が省けたね」
暁月 絢音 : 「あんた、一体何者なの?」
蛇ノ目 衣葉 : 「U○EMYで猫語を履修しておくべきだったか……」
河合 由佳 : 「そもそも、衣葉ちゃんの言っていた白い猫とマフラーの招き猫って、同一人物……もとい同一猫なんすかね……?」
河合 由佳 : 「少なくとも、招き猫には見えな────」
GM : その途端、白猫はスッと上体を起こし……
 
ふしぎな白猫
 
白い猫 : 「うにゃ~~ん」その左腕を大儀そうに上げた。
蛇ノ目 衣葉 : 「見ろ!! 招いてるぞ!」 何を?
猿曳 松葉 : 「まねいとるな……」
神狩 妃華 : 「ほ、本当に招き猫のポーズを……」当惑と感心
河合 由佳 : 「ま、招き猫だああああッッ!?!?!?!?」
暁月 絢音 : 「招き猫ってこういうものだっけ……?」
暁月 絢音 : 「まあいいや……。ねえ、あんたは何をしに来たの? 偶然現れたとは思えないんだけど」
白い猫 : 「…………」招き猫は絢音を睨みつけて、ぷいっとそっぽを向いた。
猿曳 松葉 : 「なんやねんその態度……そっちから来たんやろがい」
暁月 絢音 : 「何こいつ……」
暁月 絢音 : 「日本語、通じてるんでしょ? 妖なのか式神なのか知らないけど、返事しなさい」
GM : ……あなたたちを無視して、招き猫は駆け出す。こちらの質問に応えるつもりは無いらしい。
蛇ノ目 衣葉 : 「追うぞ!!!」 真っ先にダッシュ
神狩 妃華 : 「猟犬の索敵が気になるが……そうは言ってられないか!」いくぞいくぞ
猿曳 松葉 : 「森でウチに勝てると思うなよ、にゃん公!!」
木の枝をオランウータンのように高速で乗り継いで追いかける!
暁月 絢音 : 「ちょっと待って!! 追うのはいいけど衣葉、先にマフラー返して!!」 立ち上がって追いかけて
蛇ノ目 衣葉 : 「おっと! すまないすまない。猟犬については……たぶん大丈夫じゃないかな。前回もそうだった」 走りながらマフラー返却
暁月 絢音 : 「ありがと! ……ディアボロス、あんたたちは!?」 立ち止まってマフラーを巻き直し、屋台に振り返って
春日 恭二 : 「大勢で動いて、敵に勘付かれても面倒だ」
春日 恭二 : 「我々は我々の準備を進める、行くがいい」
蛇ノ目 衣葉 : 「次は半炒飯定食を頼む」
暁月 絢音 : 「……分かった。じゃあ、これ!」 河合から貰った通信機を投げ渡す
春日 恭二 : 「なるほど、こいつで連絡を取ればいいのだな」受け取る
暁月 絢音 : 「そういうこと! 式神に察知されるかもしれないって話だから、気を付けて使う必要はあるけどね」
暁月 絢音 : 「それと……ベリーベリースモールケーキ? だっけ?」 
暁月 絢音 : 「あんたの言葉で、思い出したことがある」
FHチルドレンA : 「ほえ、ウチの言葉? なんか言ったっけ?」
暁月 絢音 : 「有栖が何か手を打ってるって話! その後、ディアボロスが何か渡されてないかって言ってたでしょ?」
暁月 絢音 : 「渡されたのは、このマフラーだけだった」
暁月 絢音 : 「だけど、“渡される予定”だったものはある」
暁月 絢音 : 「猫のことが済んだら、それを探してみるわ」
FHチルドレンA : 「よく分からんけど、なんだか良い顔してるじゃんね」
FHチルドレンA : 「それなら~……ふふ、良かったのかな~……?」
暁月 絢音 : 「えぇ、多分ね。……それじゃ!」
暁月 絢音 : 《ゼロGフィールド》を使って自分にかかる重力を軽くして、兎のように跳躍しながら先に行った皆を追います!
FHチルドレンA : 「えへ、また後で~!」手を振って見送る。
GM : 「名は体を表す」というが、
GM : あの憎たらしい招き猫、あなたたちを何処へ導くのだろうか────
春日 恭二 : 「……ふん、どうやら希望が見えてきたか」
GM : ディアボロスは口角を歪め、紅の巫らを見送る。
GM : ……それが「最後」だった。
GM : あなたたちがディアボロスを見たのは、この時が最後であった。
GM : ────次回、ディアボロス死す。

Scene05 PEACEFUL MY WORLD(without you)

 

同日 午後九時二十五分 梅結神社

GM : 一方、その頃。
GM : 人類の願望を吸いあげる神樹、その根元。
GM : ────大樹のうろ、『女神のねや』にて。
GM : 伽藍の洞には、最新の女神が眠っていた。
 
GM : ……新時代秩序を築かんとする神は、
GM : “神に仇為す不届き者”の暗躍を知り、その目を醒ます。
 
桐生緋依
 
"神憑"桐生 緋依 : 「────────」
GM : 女神は上体を起こし、傍に控えていた”ジャバウォック”を一瞥する。
 
ジャバウォック
 
"ジャバウォック" : 「おはようございやす、緋依サン」
"ジャバウォック" : 「……ああ、もう『緋依サマ』なんでしたか」おどけてみせる
"ジャバウォック" : 「"願いの回収"は、もういいんで?」
"神憑"桐生 緋依 : 「……それより優先したいことができたの」
"神憑"桐生 緋依 : 「わたしの夢から醒めて、夜更かししている悪い子がいるみたい」
"神憑"桐生 緋依 : 「……紅梅を失った今、できることなんてあるハズないとはいえ」
"神憑"桐生 緋依 : 「念の為、芽は摘んでおかないと」
"ジャバウォック" : 「へえ、左様ですかい」
"神憑"桐生 緋依 : 「ジャバウォック、絢音ちゃんたちの居場所は? もう掴んでいるのでしょう?」
"ジャバウォック" : 「村外れでディアボロスらと接触して、何やら企んでいる模様」
"ジャバウォック" : 「……だったんですがね、FHと別れた途端、いきなり消えちまいやした」
"神憑"桐生 緋依 : 「────消えた?」
"ジャバウォック" : 「ええ、それこそ神隠しにあったみてえに消えちまった、と従者から報告を受けてやす」
"神憑"桐生 緋依 : 「あの五人に幻覚能力の類はなかったはずだけど」
"神憑"桐生 緋依 : 「……まあ、仕方がないわ」
"神憑"桐生 緋依 : 「幻覚を受けた状態でも、気配感知や戦況分析で獲物を追えるのは、あなたくらいのものでしょう」
"神憑"桐生 緋依 : 「あなたは引き続き、絢音ちゃんたちの捜索を」
"ジャバウォック" : 「……見つかったら、どうするつもりで?」
"神憑"桐生 緋依 : 「らしくもない愚問を」
"神憑"桐生 緋依 : 「わたしの夢から目覚めて、あの牢を抜け出したということは、すなわち反逆の意志表明に他ならない」
"神憑"桐生 緋依 : 「────みな殺しなさい、ジャバウォック」
"ジャバウォック" : 「…………そうですかい」
GM : ジャバウォックは溜め息をついた。
GM : 彼が何を思ったのか、神となった桐生緋依には知る由もなかった。
"神憑"桐生 緋依 : 「では、そちらUGNは任せましたよ」
GM : 相手の返事を待たず、女神は動き出す。
"神憑"桐生 緋依 : 「────FHについては、このわたし自らが打って出ます」
GM : 女神はまるで神に祈るように瞼を閉じると、胸の前で手を合わせる。
GM : ……次の瞬間、目を開くと。
 

同日 午後九時三十分 梅結村外れ

春日 恭二 : 「なっ、堕トシ神ッ……!? どうしてここにッ……!?」
GM : 女神の眼下には、罰するべき悪があった。
春日 恭二 : 「オルクスの《縮地》か…!?」
GM : 領域操作の転移、いわゆる瞬間移動。
GM : ────ではない。だが、ともあれ「結果」は何も変わらない。
"神憑"桐生 緋依 : 「少し遅くなったけれど、大掃除を済ませましょうか」
GM : ……これから三人には神罰が下る。その「結果」は何も変わらない。
春日 恭二 : 「ハッ、掃除だと……? 我々をゴミと一緒にしては────」
GM : ディアボロスの怒声を聞き流して、神は厳かに右手を天へ翳す。
FHチルドレンB : 「おじさん、マズっ……!?」
GM : ────次の刹那、迸る閃光。
GM : 地上を薙ぎ払う、女神の威光。
GM : 尋常なオーヴァードとは、遥かに次元の違う一撃。
GM : それはエフェクトですらない、単なるレネゲイドの奔流だった。
FHチルドレンB : 「く、そ……」
GM : 咄嗟にディアボロスを庇った少年。
GM : ……”ビッグバグズ”の肩から先は、跡形なく消失していた。
FHチルドレンA : 「ひッ……!?」
GM : 少年は懺悔するように、力なく膝から崩れ落ちる。
春日 恭二 : 「ビッグバグズ……!!」
GM : ディアボロスは少年に駆け寄ると、その身体を揺さぶった。
GM : ……息をしていない。
"神憑"桐生 緋依 : 「悪魔が子供に守られるなんて、情けないことね」
GM : 女神は眉ひとつ動かさず、動かなくなった少年を見下ろす。
春日 恭二 : 「くっ……!! 堕トシ神は未だ不調ではなかったのか……!!」
GM : ディアボロスは立ち上がり、空を睨んだ。
春日 恭二 : 「(それとも、これでも万全じゃないのか……!?)」
"神憑"桐生 緋依 : 「……ああ、最期に聞いておこうかしら」
"神憑"桐生 緋依 : 「絢音ちゃんたちは、どこに行ったの?」
春日 恭二 : 「……クク」
春日 恭二 : 「クハハハハハハッ!!」何が可笑しいのか哄笑する。
春日 恭二 : 「何を聞くのかと思えば、バカバカしい! この私が答えると思ったか?」
春日 恭二 : 「折角の元旦だ、せいぜい奴らと”かくれんぼ”を楽しんだらどうだ?」
春日 恭二 : 「そら、参拝客もいなくてヒマだったろう?」
"神憑"桐生 緋依 : 「……この状況で、よく吼える」
"神憑"桐生 緋依 : 「フフ、その胆力だけ買ってあげるわ”ディアボロス”」
GM : ディアボロスの虚勢を見透かし、女神は嘲笑った。
"神憑"桐生 緋依 : 「でも、それもここまでね」
GM : 村中に張り巡らされた神樹の根、そのうち一つに手を翳す。
GM : ……途端、神樹の根は蠢動。
GM : 先端からほつれて、細い紐状の繊維に解かれていった。
春日 恭二 : 「チッ……今度はいったい、何をッ……」
GM : 目の前の事態に困惑するディアボロス。
GM : その言葉に答えるように告げる。
"神憑"桐生 緋依 : 「────神罰、執行」
GM : 神命に従い、紐解いた繊維が幾千幾万と束ねられる。
GM : ……神樹によって編み上げられたのは、一振りの光の刃。
春日 恭二 : 「なっ……!? 何故、貴様がそれを持って────」
GM : ディアボロスは、その武器のことを知っていた。
GM : 故に疑問を投げかける。
 
GM : だが、それこそ女神に答える義理などない。
GM : 桐生緋依は躊躇なく、断罪の刃を振り翳し。
 
GM : ────次の瞬間、神の刃が地上を薙ぎ払った。
GM : その斬撃は光の波となって暴れ狂い、軌道上にある全てのものを滅殺。
GM : 塵一つ残さず、ディアボロス達を消し去っていた。
GM : ……その惨劇を目の当たりにして尚、女神はやはり微笑んでいた。

Scene06 PEACEFUL YOUR WORLD(without me)

GM : 登場PCは全員! 登場侵蝕をどうぞ!
暁月 絢音 : 1d10+61(1D10+61) > 5[5]+61 > 66
猿曳 松葉 : 1d10+45(1D10+45) > 3[3]+45 > 48
神狩 妃華 : 1d10+64(1D10+64) > 9[9]+64 > 73
蛇ノ目 衣葉 : 1d10+63(1D10+63) > 6[6]+63 > 69

 

同日 午後九時三十分 梅結村住宅街

GM : ディアボロスと別れてから、十分が経っただろうか。
GM : ────いきなり、あなたたちの視界が白く染められる。
GM : 落雷のような、突然の激しい閃光。
GM : 吹き荒ぶ突風。大きく揺れる地面。
GM : ……その光源も震源も、さきほどディアボロスと別れた地点のようだ。
GM : 彼らの身に何かあったコトは、疑いようもなかった。
暁月 絢音 : 「……何、今の」
神狩 妃華 : 「まさか……!」ぐいと振り返って
猿曳 松葉 : 「…………。クロウサ師匠の雷ちゃうで、アレ。」
蛇ノ目 衣葉 : 「……やられたか!」
暁月 絢音 : 「そんな、嘘でしょう……」
暁月 絢音 : 「緋依が、やった……ってこと……?」
蛇ノ目 衣葉 : 「十中八九、間違いないだろう」
神狩 妃華 : 「………さっき、渡して、いたな。通信機は?」
河合 由佳 : 「応答なし、シグナルロストっす」目を伏せる
暁月 絢音 : 「……っ。そ、う……」 歯を噛みしめる
猿曳 松葉 : 「………アホなやっちゃ。……借りだけ作って死んでどうすんねん。」
FHはもちろん敵視しているが、恩を受けた人間が粛清されて何も感じないわけがない。
神狩 妃華 : 「いや………苦しい、とは思うが……まだ、死んだとは……」
蛇ノ目 衣葉 : 「そうだな、希望的観測をしている場合ではないが、死亡確認まではわからない」
暁月 絢音 : 「……そうね、まだ断定はできない。だけど、確認しに行くこともできない、ね……」 今向かえばディアボロスの二の舞になると冷静に考える
暁月 絢音 : 「でも、おかしいな……」
暁月 絢音 : 「どうして緋依は、わたしたちを襲いに来ないの? FHが優先だとしても、すぐにこっちに向かって来てもおかしくないはずなのに」 空を見上げる
白い猫 : 「…………」
蛇ノ目 衣葉 : 「それはたぶん、この猫のお陰だろう」
神狩 妃華 : 「そも、これが緋依の仕業なのかもわからないからな……どちらにせよその疑問は残るが……この猫?」
蛇ノ目 衣葉 : 「さっき私が井戸まで移動しているときも、この猫についていくと”猟犬”に捕捉されなかった」
蛇ノ目 衣葉 : 「この猫だけ眠っていないのもそうだ。何か、探知をキャンセルできるような能力を持っているのだろう」
暁月 絢音 : 「……っ! 何、それ」
暁月 絢音 : 「だったら! だったらそれを先に言ってよ!! 大勢で動けば敵に勘付かれるから、って理由でディアボロスとは別れたのに!!」 衣葉に詰め寄って
蛇ノ目 衣葉 : 「……すまない。ただ、あの時点では確証がなかったし、大勢で動けば危険だという彼らの意見のほうに理があった」
蛇ノ目 衣葉 : 「私の勘でゴリ押すにしてもその間に猫を見失ってしまう可能性もあった。今となっては、すべて言い訳でしかないが……」 珍しく顔を伏せる
暁月 絢音 : 「……っ、いや、ごめん……」
暁月 絢音 : 「分かってる、こんなのただの八つ当たりよ……。あんたは悪くない……」 瞼をぎゅっと閉じる
蛇ノ目 衣葉 : 「いや、何かできるとすれば私なのは間違いなかった。とにかくこの事件を解決するまでの辛抱だ。理解してくれてありがとう」
白い猫 : 「…………」
神狩 妃華 : 「……さっきっから君は何なんだ……私達をどこに連れて行こうとしている……?」 今のやり取りを黙ってみている猫に
GM : 招き猫は背後で起きた惨劇を気にも留めず。また言い争いや疑問も無視して。
GM : 寧ろ、その歩みを早めていく。
暁月 絢音 : 「……あの、猫」 
暁月 絢音 : 「もしこっちをからかってるだけだったら、絶対許さないから」 ついて行く
蛇ノ目 衣葉 : 「……”あなたは思うがまま行動してください”か」
蛇ノ目 衣葉 : 「私が自信を失ったら、この事件は本当に終わりというわけだ」 前を向いて猫を追うぞ!
GM : ……それから間も無く、招き猫は足を止める。
GM : 白い猫の導いた先は、五人の見知った場所であった。
GM : 俗に言う「平成レトロ」のような民家が並び立つ、梅結村住宅街のはずれ。
GM : 梅結村の特産品、実梅の木々が生い茂る小高い丘。
GM : その手前。おおよそ築四十年になるだろう、ボロボロに赤錆びたアパート。
GM : ────安黒うさぎの自宅だ。
暁月 絢音 : 「ここ、うさぎの住んでたとこじゃない……」
神狩 妃華 : 「既に探索はしたが……誰かいるのか」
蛇ノ目 衣葉 : 「数日ぶりだね……」
猿曳 松葉 : 「なんでまた師匠んち……?」
「家間違えとらんか、にゃん公?」
蛇ノ目 衣葉 : 「とりあえず開けてみるかい?」 ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ
河合 由佳 : 「もう合鍵ならあるっすから!?!?」
暁月 絢音 : 「あんたそれ毎回やるのね…」
暁月 絢音 : 「もしかしたら、うさぎが戻ってるのかもしれない。由佳、開けて」
河合 由佳 : 「分かったっす、いざって時を考えると、ボクは非戦闘員だし先輩が適任かな」作成した鍵を渡す。
神狩 妃華 : 「ああ、任された。じゃぁ開けるぞ」ガチャ―
GM : あなたたちが部屋の扉を開けた途端。
GM : 招き猫はずかずかと中に入っていき、ごろんと押し入れの手前で寝転んだ。
河合 由佳 : 「……前となにも変わらない、っすね」
暁月 絢音 : 「こいつ、遠慮とか知らないの?」 猫を睨む
猿曳 松葉 : 「えらいずうずうしいな、このにゃん公」
松葉もたいがい図々しい人間なのだが。
神狩 妃華 : 「安黒さんが実は飼い主だったりするんだろうか」入室
暁月 絢音 : 「そんなの聞いたことないけどね……」
暁月 絢音 : 「こいつがただくつろいでるだけじゃないんだったら、この押し入れに何かあるのかな」
暁月 絢音 : 部屋に入って、押し入れを開けてみましょうか
GM : 押し入れを開けると、そこには布団や衣類が収められていた。
GM : これだけなら単なる私物、何の変哲もないのだが……
GM : 物がひとつ、増えている。
GM : ────夢皓有栖のハンドバッグ。
GM : クリスマス以来、行方不明になっていた彼女の持ち物だ。
GM : その持ち手には、暁月絢音が贈った『健康祈願のお守り』が結ばれていた。
暁月 絢音 : 「……! これ、有栖の! なんでここに……!?」 ハンドバッグを取り出して
神狩 妃華 : 「それは……暁月さんが言ってたお守りか!誰かがここに……安黒さんが……?」訝しんで
猿曳 松葉 : 「師匠が置いたんやったら、探偵に伝えといても良うないか?」
河合 由佳 : 「有栖ちゃんの殺害現場は、この近辺……殺される前、うさぎちゃんの部屋を訪れてて、事前に隠していたとか……?」
蛇ノ目 衣葉 : 「ピッキングで侵入して……」
暁月 絢音 : 「侵入手段はともかく……」
暁月 絢音 : 「ごめん、有栖。中身見るよ」
暁月 絢音 : ハンドバッグを開けてみよう
GM : 手提げ鞄には、『お楽しみ福袋』と殴り書きされたメモ。
GM : それから当然、彼女の携帯端末が入っていた。
猿曳 松葉 : 「あ!!!!!お楽しみ福袋!!!!!」
猿曳 松葉 : 「あんなに楽しみにしとったのに、すっかり忘れとったわ……」
暁月 絢音 : 「……そう、やっぱりこれだったんだ」
暁月 絢音 : 「渡されたものはマフラーだけだったけど、渡す予定のものはあった……それがこれよ」
猿曳 松葉 : 「メモだけ……? 福袋はどこや???」
暁月 絢音 : 「この鞄自体が福袋ってこと? 全然それっぽくないけどね……」
神狩 妃華 : 「これを見越して、ということか……?」
蛇ノ目 衣葉 : 「端末か……これは何か情報がありそうだね」
蛇ノ目 衣葉 : 「頼んだ!!!」 カワユちゃんに渡そう
暁月 絢音 : 「それ、パスワードとかあるの? 普通の携帯電話に見えるけど」
神狩 妃華 : 「まぁ、普通にロックをかけている可能性は無くもないが……見せることが目的なら無いだろうな」
河合 由佳 : 「ロックはかかってるっすけど、ボクがいることを見越してたんでしょう」
河合 由佳 : 「ふふ~ん、こういう時の為にボクがいるんすよね」
GM : 河合は《セキュリティカット》を使用。エフェクトによって鍵を解く。
暁月 絢音 : 「……何が入ってるの?」
GM : 携帯端末をつけると、そこには動画ファイルが開かれていた。
GM : ファイル名は『年賀状』。
GM : 普通なら「送ることが出来なかった動画」だろうが、夢皓有栖に限ってありえない。
GM : ────どうやら持ち主は、元旦に携帯端末が開かれることを見越していたらしい。
暁月 絢音 : 「……年賀状、ね。何もかも、お見通しってわけ」
暁月 絢音 : 「良いわ、受け取ってやろうじゃない」
暁月 絢音 : 「受け……」
暁月 絢音 : 「これ、どうやって再生するの?」 機械に疎かった
猿曳 松葉 : 「あやねんの母ちゃん、ケータイ全然持たせてくれへんかったもんな……」
神狩 妃華 : 「カワユ、よろしく」携帯持ってるだろうからそのまま
河合 由佳 : 「────いや、これはボクじゃなく、絢音ちゃんが開くべき動画だと思うっす」
猿曳 松葉 : 「ほなやり方教えたってや。ウチは……説明下手やし。」
河合 由佳 : 「絢音ちゃん、ここをタップしてみてください」携帯端末を手渡して。
暁月 絢音 : 「……分かった。ここを押せば良いのね」
暁月 絢音 : 「………」 携帯端末を受け取り、一度深呼吸して
暁月 絢音 : 「いくよ」 意を決し、端末をタップする
GM : ……暁月絢音が液晶に触れた途端。
GM : 聞き馴染みのある、だが二度と聞けないと思っていた少女の声が流れ出す。
 
夢皓有栖
 
謎の女 : 「────明けましておめでとうございます」
謎の女 : 「今年もよろしく、とは言えませんが」
謎の女 : 「初めまして、神狩妃華さん。蛇ノ目衣葉さん。河合由佳さん」
謎の女 : 「妹がお世話になっています」
謎の女 : 「一応、自己紹介をしておきましょう」
 
夢皓有栖
 
夢皓 有栖 : 「────わたくしは夢皓有栖、暁月絢音の姉です」
暁月 絢音 : 「有栖……」久しぶりに見る有栖の顔に、目頭が熱くなる
蛇ノ目 衣葉 : 「どうも、美少女探偵・蛇ノ目衣葉だ」
神狩 妃華 : 「私達のことも当然知っていた……と。これが未来視か」感心するように
猿曳 松葉 : 「アリっちゃん………メッセージ残してくれたんは嬉しいけど……めでたくはないで……」
喪中である。
夢皓 有栖 : 「……そうですね。祝うべき新年ですが、まるでめでたくありません」
GM : 録画したビデオメッセージのハズだが、松葉の言葉に返答する。
猿曳 松葉 : 「………んん? 今フツーに返事せんかったか?」
暁月 絢音 : 「どうせこれも未来予知でしょ……。こっちが何言うか分かってるから、タイミングよく返事してるだけじゃない?」
神狩 妃華 : 「………そんなことが」怪訝に
蛇ノ目 衣葉 : 「ええ、我々の反応を全部予測して動画に残しているのか??」
夢皓 有栖 : 「流石は絢音ちゃんですね」
夢皓 有栖 : 「────これは12月24日に撮影されたビデオメッセージ」
夢皓 有栖 : 「ですけど、わたくしからも皆さんの様子が見えています」
夢皓 有栖 : 「わたくしの未来予知を応用した、疑似未来通信」
夢皓 有栖 : 「リアルタイムで双方向通信ができる『リアルタイム・カプセル』と呼びましょうか」
夢皓 有栖 : 「……ともかく、夜空に浮かぶ星の光が、その星の死後も届くように、」
夢皓 有栖 : 「みなさんがこれを見る時、わたくしはもう、この世にいないでしょう」
GM : ……だが、それだけでは説明がつかない。
GM : 夢皓有栖の予知は、眠っている時だけ起動する。
GM : 起きたまま、未来予知できているのはおかしい。
暁月 絢音 : 「……言っている意味がさっぱり分からないんだけど」
夢皓 有栖 : 「少しばかりポエットな表現すぎたでしょうか」
暁月 絢音 : 「表現はどうでもいいけど、リアルタイムっていうのが分からない……」
暁月 絢音 : 「だからこれ、録画なんでしょ? あんたが会話してるみたいに返事してるのは予知でこっちの言う事が分かってるだけ……そうじゃないの?」
夢皓 有栖 : 「まあ、端的に言うとそうなります」
夢皓 有栖 : 「わたくしの能力は本来、眠らなければ機能しないなど、いくつか制約がありますが」
夢皓 有栖 : 「そちらにいる『年神さま』のお力を借りて────」
暁月 絢音 : 「何……?」
猿曳 松葉 : 「? 今はヒヨっちゃんはおらんけど……?」
堕トシ神=年神さま=神緋依と考えている。
神狩 妃華 : 「其方と言うのは……」見渡して
蛇ノ目 衣葉 : 「……え!? そういうことなのか!?」
蛇ノ目 衣葉 : 「君が……年神さま!?」 猫のほうを見る。
暁月 絢音 : 「はぁ? 年神って、堕トシ神のことでしょう……?」
夢皓 有栖 : 「ご名答です、名探偵さん」
夢皓 有栖 : 「……いつまで黙っておられるおつもりです、年神さま?」
GM : 少女はあなたたちの背後を、白い猫を見ると首を傾げた。
白い猫? : 「……まったく死人がよくもまあ、ぎゃあぎゃあと喚きおるわ」黙っていた白猫が、流暢に言葉を紡ぎ出す。
猿曳 松葉 : 「………ジジくさ!? アリっちゃん、あやねん、コイツ可愛いない!! いやや!!」
神狩 妃華 : 「やはり会話できたのか……」
蛇ノ目 衣葉 : 「もどして」
暁月 絢音 : 「あんた、ねぇ……」 驚きつつも、猫を睨み
暁月 絢音 : 「話せるならさっさと話しなよ……! どういうつもり?」
白い猫? : 「斯様な無様を晒し、誰が名乗りを上げられるものか」猫の身体を言っているのだろう。
夢皓 有栖 : 「それから、わたくし死人ではありません」
夢皓 有栖 : 「こちらの時系列では、いまだ生人いきんちゅですよ年神さま」
蛇ノ目 衣葉 : 「おお、こりゃ一本取られたね」
暁月 絢音 : 「……つまり? この猫が本当の年神で? その力を借りて、あんたは起きながら予知をしてこっちを見ながら動画を撮っている……」
暁月 絢音 : 「だから、リアルタイムで通話しているのと変わらない……そういうわけ? 有栖」
神狩 妃華 : 「言い方は考えようだが中継機のようなものだろうか」
夢皓 有栖 : 「そういうことです、流石は絢音ちゃんですね」
夢皓 有栖 : 「……自己紹介する気がなさそうなので、わたくしから紹介しましょう」
夢皓 有栖 : 「そちらは年神さま、つい最近になって自我を得たそうですよ」
夢皓 有栖 : 「おそらく、面影島事件によって起きたRBの進化が原因でしょう」
夢皓 有栖 : 「神道の表現を借りるなら、荒魂あらみたま和魂にぎみたまのうちの『和魂』のほうの分霊だそうで」
蛇ノ目 衣葉 : 「あっ……面影島事件。なるほどねぇ……」 微妙な顔になる
暁月 絢音 : 「何島事件かは知らないけど、RBね……」
暁月 絢音 : 「つまり、神じゃなくて妖ってことじゃない」
神狩 妃華 : 「それを言ってしまうと堕トシ神もそうではあるんだが……」
白い猫? : 「ふん、年神さま呼ばわりなど、こちらから願い下げじゃよ」
白い猫? : 「夏目何某ではないが、今の妾に名などない」
暁月 絢音 : 「ふーん……。そう言ってることだし、年神さま呼びはやめてやったら?」 
猿曳 松葉 : 「ほな、にゃん公のままな。にゃん公、お手!」
暁月 絢音 : 「それは犬でしょ……」
白い猫? : 「…………」松葉の手を引っ掻く
猿曳 松葉 : 「ウキャー!!!! 爪出しよった!!」
蛇ノ目 衣葉 : 「猫パンチだ……」
猿曳 松葉 : 「パンチちゃうで、爪や爪!」
神狩 妃華 : 「名乗る名が無いと言われても、何かで妥協はしてもらわないとな……」
白い猫? : 「……どうしても、妾の名を呼ばねばならぬと云うのなら、」
白い猫? : 「そうさな、”チェシャ猫”とでも呼ぶがいい」
暁月 絢音 : 「何それ。どうしてチェシャ猫?」
チェシャ猫 : 「白の巫の名、アリスに因んだのみ。これといった意味は無い」
暁月 絢音 : 「あっそ。まあ、なんでもいいけど……」
神狩 妃華 : 「(首だけになったりは流石にしないよな)」何を言うでもなくじっと見ている
暁月 絢音 : 「有栖、一から全部説明してくれないかしら」
暁月 絢音 : 「そのために話してるんでしょ、あんた。怒る前に言い訳なら聞いてあげる」
夢皓 有栖 : 「……そうですね」
夢皓 有栖 : 「────まず謝らせてください、ごめんなさい」
夢皓 有栖 : 「絢音ちゃんと松葉ちゃんを悲しませたことも、クロウサちゃんとの仲違いも」
夢皓 有栖 : 「天の火が撃墜されたことも、堕トシ神の封印が解けたことも」
夢皓 有栖 : 「いま起きている惨状の全て、このわたくしに責任があります」
夢皓 有栖 : 「……みなさんには知る権利があり、そして、わたくしにも教える義務がある」
夢皓 有栖 : 「わたくしの知る限りを、説明させていただきますよ」
暁月 絢音 : 「……別に、全てあんたに責任があるなんて思わないけどね」
暁月 絢音 : 「あんたが緋依を鬼に変えたわけじゃないでしょ」
夢皓 有栖 : 「いえ、わたくしはUGN支部長ですから」
夢皓 有栖 : 「……彼女の監督責任は、わたくしにあって然るべきでしょう」
暁月 絢音 : 「そう……。まあ、別にあんたがそういうことにしたいのなら、勝手にすればいいけど」
猿曳 松葉 : 「………ヒヨっちゃんの事は分からん。でも師匠にはなんで説明せえへんかったんや……?」
「こんな風にテレビ電話残したみたいに、手紙の1枚置いといたったら誤解せんくて済んだんちゃうん?」
夢皓 有栖 : 「そうですね、それを話すにはイチから順に説明していく必要があるでしょう」
暁月 絢音 : 「だったら早く説明しなさい。それでも分からないことあったら文句つけるから」
夢皓 有栖 : 「はい、たすかります」
夢皓 有栖 : 「────改めて、こちらの状況説明から」
夢皓 有栖 : 「現在、こちらはクリスマスイヴの梅結神社」
夢皓 有栖 : 「わたくしを殺すために、今も猟犬がわたくしを監視しています」
夢皓 有栖 : 「……ですから、年神さまの”神隠し”の力によって音声だけ遮断」
夢皓 有栖 : 「コソコソと通話している次第です」
GM : “神隠し”とは即ち、オルクスの領域操作能力。
GM : 《失われた隣人》による認識阻害である。
暁月 絢音 : 「……クリスマスイヴって聞いて、もしかしたらと思ったけど」
暁月 絢音 : 「あの時のこと? パーティの後、あんたが一人で勝手にいなくなった……」
夢皓 有栖 : 「ええ、その通りですよ」
暁月 絢音 : 「はぁ……何が思い人に告白よ……」
暁月 絢音 : 「わたしは未来の自分に嫉妬してたってことじゃない。バカバカしい……」
夢皓 有栖 : 「ふふ、そういうことです」
チェシャ猫 : 「従者どもからは、死期を悟った女が、愛らしい猫に安らぎを求めているように見えておるのか」
チェシャ猫 : 「まあ、多少は怪しまれておるかもしれんが、奴らも大事おおごとになっては困る」
チェシャ猫 : 「境内での戦闘は、できれば避けたいのじゃろう」
チェシャ猫 : 「……少なくとも今すぐ襲われることはない、と予知で判明しておる」
チェシャ猫 : 「ふん、女狐同士の化かしあいよな」
暁月 絢音 : 「狐憑きは有栖じゃなくてわたしだけどね……」
夢皓 有栖 : 「それからエフェクトで化かしてるのは年神さまなのですし、狐というか猫なのでは……」
チェシャ猫 : 「この神薙ぎ共……ああ言えばこう言う……」
暁月 絢音 : 「とにかく状況は分かった。話を続けて」
夢皓 有栖 : 「ええ、次にわたくしが死んでしまった理由について」
夢皓 有栖 : 「……まず簡単に言ってしまえば、わたくしが事態を把握した時には詰んでいました」
夢皓 有栖 : 「知ってのとおり、ジャバウォックは非常に強力なオーヴァードです」
夢皓 有栖 : 「準備時間に比例して、指数関数的に戦力を増やすことができる」
夢皓 有栖 : 「一見、そう見えない飄々とした態度を取っていますが、マスタークラスのエージェントにも引けをとらない」
夢皓 有栖 : 「従者ひとつ取っても非常に強力です。その実力はご存知でしょう?」
暁月 絢音 : 「……それは、分かるけどさ」
暁月 絢音 : 「あんた、未来予知でこれまで色んな奴らを相手にしてきたんでしょ?」
暁月 絢音 : 「ジャバウォックはそれより強いとでも言うの?」
神狩 妃華 : 「夢皓さんが視ることのできる範囲より遥か前から、認知しようのない場所で計画を進行し続ければあるいは……と、言うは易いが」
神狩 妃華 : 「彼らはそれを達成してしまったと」
夢皓 有栖 : 「ええ、わたくしが無敵であったのは、わたくしの未来予知が秘密であったから」
夢皓 有栖 : 「……UGN本部に連絡が取れたなら、まだ打つ手もあったのですが」
夢皓 有栖 : 「さすがは歴戦の傭兵と言いますか、先回りの《電波障害》で対策を打たれていた」
夢皓 有栖 : 「わたくしは常勝無敗でしたが、あくまでUGNのバックアップ前提の話」
夢皓 有栖 : 「どれほどコマ運びの上手い棋士でも、最初から王手されていては勝ちようがない」
蛇ノ目 衣葉 : 「なるほどな……」
暁月 絢音 : 「……本当に?」
暁月 絢音 : 「勝つことが出来なかったとしても、何とか生き延びることはできなかったの?」
暁月 絢音 : 「本当に、その未来は一つもなかったの?」
夢皓 有栖 : 「…………そうですね、なかったと言えばウソになります」
暁月 絢音 : 「やっぱり。じゃあ、どうしてその未来を選ばなかったわけ?」
夢皓 有栖 : 「わたくしの望む未来、ではなかったからです」
夢皓 有栖 : 「……その未来を選ばなかった理由についても、触れておきましょうか」
暁月 絢音 : 「言って。納得するかどうかは分からないけどね」
夢皓 有栖 : 「……わたくし達は一丸となって事態の対処に当たりました」
夢皓 有栖 : 「絢音ちゃん、松葉ちゃん、クロウサちゃん、それからわたくし」
夢皓 有栖 : 「わたくしたち四人は、幾度も繰り返し、夢の世界でジャバウォックと戦いました」
夢皓 有栖 : 「わたくしとて、みんなと歩める未来があるのではないかと夢見たのです」
夢皓 有栖 : 「……勝算はありました」
夢皓 有栖 : 「準備万端のジャバウォックは、マスターエージェントを超える実力」
夢皓 有栖 : 「とはいえクロウサちゃんは、マスターエージェント候補」
夢皓 有栖 : 「絢音ちゃんと松葉ちゃんも、実戦経験がなくとも強力なオーヴァードには違いありません」
夢皓 有栖 : 「ジャバウォックの弱点を探り、戦って戦って戦って……」
夢皓 有栖 : 「ようやく勝ち目が見えたのが、だいたい百戦を越えた頃」
夢皓 有栖 : 「……最大の障害になったのは、天の火を撃墜するために用意されていたミサイルです」
夢皓 有栖 : 「弾道ミサイル『バンダースナッチ』、おそらく最終兵器なのでしょう」
夢皓 有栖 : 「ジャバウォックは追いつめられると、あのミサイルで梅結村一帯を吹き飛ばす」
暁月 絢音 : 「……それを止めることが、どうしてもできなかった?」
夢皓 有栖 : 「いえ、そうではない」
夢皓 有栖 : 「……そうではないのです」
暁月 絢音 : 「だったら、何? それさえどうにかできれば、勝てたんでしょう?」 
夢皓 有栖 : 「それから更に、戦いを繰り返すこと九百回」
夢皓 有栖 : 「……約千回目の戦闘で、わたくし達はついにジャバウォックを斃した」
夢皓 有栖 : 「クロウサちゃんを中心に力をあわせ、ミサイルを使わせないよう、怒濤の勢いでエフェクトを行使」
夢皓 有栖 : 「死闘の果てに、ジャバウォックを撃破したのです」
暁月 絢音 : 「だったら、もう勝ちじゃない……」
暁月 絢音 : 「それの何がいけなかったの?」
夢皓 有栖 : 「────けれども、それでも死人が出ることは避けられなかった」
夢皓 有栖 : 「クロウサちゃんと刃を交えたなら、お分かりでしょう」
夢皓 有栖 : 「……彼女の戦い方は、無茶が多い」
夢皓 有栖 : 「クロウサちゃんが全力を出せば、その出力の高さから仲間さえ巻き込む恐れがあります」
夢皓 有栖 : 「また本人への負荷も計りしれない」
夢皓 有栖 : 「……FHチルドレンの教育方針のせいでしょうが、全力を出せば自滅しかねない危うい力なのです」
GM : 仲間を巻き込んでしまう変異暴走。それから120%エフェクトのことを言っているのだろう。
暁月 絢音 : 「…………」 考えて
暁月 絢音 : 「じゃあ、死んだのは……うさぎ、ってこと?」
夢皓 有栖 : 「……察しがついたようですね」
夢皓 有栖 : 「けど、その予想より酷い結果です」
夢皓 有栖 : 「死闘の負荷で、クロウサちゃんがジャーム化」
夢皓 有栖 : 「破壊衝動に呑みこまれたクロウサちゃんから、わたくしを庇って、絢音ちゃんが────」
夢皓 有栖 : 「…………と、これ以上の仔細は語る必要ありませんね」深呼吸してから困ったように笑う。
暁月 絢音 : 「…………」 
暁月 絢音 : 「そう、ね。……もう十分」 目を伏せる
猿曳 松葉 : 「…………。」
その後クロウサがどうなったのか。自分はどうしたのか。恐ろしくて聞けなかった。
夢皓 有栖 : 「わたくしの経験上、未来にはいくつか確定事項が────」
夢皓 有栖 : 「すなわち『運命』と呼べる代物があります」
夢皓 有栖 : 「太陽は東から昇り、西へと沈む。そのような当然の摂理」
夢皓 有栖 : 「……今回の運命は『巫が死ぬ事』だったのでしょう」
夢皓 有栖 : 「何千回、何万回。予知を繰り返したところで、ムダな足掻き」
夢皓 有栖 : 「……絢音ちゃんと二人で助かる未来は、見つけられなかった」
暁月 絢音 : 「……何それ。わたしか、有栖、どっちかは必ず死ぬ運命だったってこと?」
夢皓 有栖 : 「そういうことです」
夢皓 有栖 : 「なんとも夢のない話ですが、わたくしの能力は万能ではないのです」
暁月 絢音 : 「そうね、本当に夢がない」
暁月 絢音 : 「それで、あんたがわたしの代わりに死ぬことを選んだってことでしょ」
夢皓 有栖 : 「……はい」
チェシャ猫 : 「ふん、莫迦な女じゃ」
チェシャ猫 : 「……暁月絢音と安黒うさぎが死ぬ」
チェシャ猫 : 「それこそ、この世界にとって最善の未来じゃろう」
チェシャ猫 : 「UGNにとって、安黒うさぎダブルクロスが死んだところで気に留める者はおらん」
蛇ノ目 衣葉 : 「君がいくら神と言っても、それ以上言うなら私も黙っていないよ」 珍しく眉を顰めて低い声で
神狩 妃華 : 「揚げ足を取るようだが……気にする者がいない、などと言うことは無いしな」
猿曳 松葉 : 「おう、にゃん公。言ってええコトと悪いコトがあるやろ。」
「アリっちゃんにとって、ウチにとって、2人がどんだけ大事か!」
「次すっとぼけたコト言うたらヒゲ全部むしったるからな。」
チェシャ猫 : 「ふん、お主らに指図をされる謂れはない。妾が述べているのは真実じゃ」
チェシャ猫 : 「よくよく考えてみるがいい。暁月絢音の死も、堕トシ神の復活に比べれば大した問題ではない」
チェシャ猫 : 「”予備”は居るからのう」
チェシャ猫 : 「先代の暁月鈴音紅の巫に舞わせるか、あるいは夢皓有栖白の巫に覚えさせればよい」
チェシャ猫 : 「UGNが弱っている今、予知能力を持つ夢皓有栖に死なれるほうが困る」
猿曳 松葉 : 「コイツほんま……! 人の心とか無いんか?」
乱雑な動きでチェシャ猫の首を掴もうとする。
チェシャ猫 : 「クカ、遅い遅い」ひょいと避ける。
猿曳 松葉 : 「キーッ!! むかつく!!」
神狩 妃華 : 「比較的最近覚醒したRBだそうだから……実際、人の感情に対する学習は大したものではないだろうな」こちらも多少、腹を立てながら
暁月 絢音 : 「松葉、もういいから。そいつは放っておきなさい」
暁月 絢音 : 「でも、ありがとうね。怒ってくれて……衣葉も、妃華も」小さく笑う
蛇ノ目 衣葉 : 「礼を言われるようなことは……怒るのは後でいくらでもできるか。それよりこれからのことだ」
神狩 妃華 : 「ああ、脱線してしまった」電話に向き直って
猿曳 松葉 : 「………今はもうほっとくけど、覚えとけよ……」
しょうもない捨て台詞を吐く。
暁月 絢音 : 「……チェシャ猫、あんたの言い分は正しいよ」
暁月 絢音 : 「うさぎはいなくなった方がUGNにとって都合が良いし、わたしの代わりは他にもいる」
暁月 絢音 : 「あんたの言う通り、わたしが死んで有栖が生き残った方が、きっと世界のためになるでしょうね」
チェシャ猫 : 「であろう?」
暁月 絢音 : 「でもね。それはあんたが見てる世界の中では、ってだけよ」
暁月 絢音 : 「世界は一つじゃないの。人それぞれ、見てる世界は全部違う」
暁月 絢音 : 「偉そうな態度取るなら、その程度の常識はちゃんと理解してからにしてもらえる? さっきからずっと、莫迦な畜生にしか見えないから」 冷たい目で猫を見下ろす
夢皓 有栖 : 「絢音ちゃん……」妹の成長を嬉しそうに見届ける。
夢皓 有栖 : 「そうですね、年神さまの言葉が間違っているとは思いません」
夢皓 有栖 : 「誰かにとっては、多くの人にとっては、最善の未来だったのかもしれない」
夢皓 有栖 : 「……多数を救うために、少数を切り捨てる」
夢皓 有栖 : 「他ならぬわたくしが、これまで何度もやってきた事です」
夢皓 有栖 : 「けど、みんなを犠牲にするなんて、今のわたくしにはどうしてもできなかった」
夢皓 有栖 : 「わたくしの世界では、みんなが一番大事ですから」
夢皓 有栖 : 「世界にとって最善の未来でも、わたくしにとって最悪の未来」
夢皓 有栖 : 「────ですから、それだけは避けたかったのです」
チェシャ猫 : 「……ハッ、世界全体よりたったの二人が大事とは、大したエゴじゃ」
神狩 妃華 : 「そういうものだよ、人は」
暁月 絢音 : 「有栖が自分勝手なのは、今に始まったことじゃないしね……」
暁月 絢音 : 「だから、あんたは自分一人が死ぬ未来を選んだ」
暁月 絢音 : 「わたしと松葉とうさぎが、どれだけ悲しもうと……その我儘を貫き通した。そういうことでしょう」
夢皓 有栖 : 「……ええ。最後の最期まで、自分勝手なお姉ちゃんでごめんなさい」
暁月 絢音 : 「こんな時だけは、素直に謝るのね」
暁月 絢音 : 「わたしがどれだけ色んなことをいやいや言っても、へらへらしてたくせに」
夢皓 有栖 : 「イヤよイヤよも好きのうち、かと」
暁月 絢音 : 「…………」
暁月 絢音 : 「その通りだよ、バカ」 ジト、と睨む
夢皓 有栖 : 「…………」困ったように笑う。
猿曳 松葉 : 「………なんか、えらい素直やないか」
心境の変化か、最後の会話だからなのか。
絢音の内心全てを知ることは出来ないので不思議がるが、それでも松葉は絢音が素直な気持ちを伝える機会があることを嬉しく感じる。
暁月 絢音 : 「別に……わたしだってそういう時もあるの」
暁月 絢音 : 「それより、説明することはまだあるでしょう。全部聞いてあげるから、さっさと話しなさい」
夢皓 有栖 : 「そうですね、まだ説明するべきコトはあります」
夢皓 有栖 : 「……千度にも及んだ戦いの後、わたくしは考えを改めました」
夢皓 有栖 : 「『どうすれば計画を止められるか』ではなく『どうすれば皆を生かせるか』と」
夢皓 有栖 : 「みんなの生死を分かつ課題は、大きく分けてふたつ」
夢皓 有栖 : 「まず一つ目、ジャバウォックの有する弾道ミサイル”バンダースナッチ”」
夢皓 有栖 : 「……たったの一手で盤面ごと燃やし尽くす、最強の切り札」
夢皓 有栖 : 「それから二つ目、クロウサちゃんが”暗殺の優先目標”に上げられていたこと」
夢皓 有栖 : 「……一連の計画に”不要な殺生”はありませんが、彼女が恨むFHの人間は別なのです」
夢皓 有栖 : 「この二つの課題を、一手で解決するため」
夢皓 有栖 : 「────わたくしは敢えて、相手の計画に乗ることにしました」
暁月 絢音 : 「……逆に、ってこと?」
夢皓 有栖 : 「ええ、相手の計画を逆手に取ることで、みんなを生かそうと考えたのです」
夢皓 有栖 : 「一つ目、弾道ミサイル”バンダースナッチ”に対処すること」
夢皓 有栖 : 「こちらは簡単。当初の目的の通り、天の火を撃ち落とすために使わせてやればいい」
GM : “簡単”というが天の火の撃墜は、UGNにとって大きな被害だ。
暁月 絢音 : 「確かに、そのおかげで今はあの兵器は使えなくなってるらしいね」
夢皓 有栖 : 「……ええ、問題は二つ目、クロウサちゃんの暗殺を阻止することです」
夢皓 有栖 : 「こちらは、ただ相手の計画に乗る訳にはいきませんでした」
夢皓 有栖 : 「────元々の暗殺計画では、わたくしとクロウサちゃんは同じ日に始末されるはずでした」
夢皓 有栖 : 「わたくし達が孤立したところで、それぞれ命を狙うつもりだったのです」
夢皓 有栖 : 「……そのあと、絢音ちゃんと松葉ちゃんには、行方不明とか適当に説明」
夢皓 有栖 : 「UGN本部には、虚偽の報告を送信。非常事態を知らせないよう工作する」
夢皓 有栖 : 「神社の守りは手薄になりますし、正月枝舞を待てば”コトは成る”といった算段です」
暁月 絢音 : 「でも、実際にはうさぎは緋依に操られて、わたしたちと戦うことになったわけだけど……」
暁月 絢音 : 「そうするように、あんたが誘導したの?」
夢皓 有栖 : 「……そういうことです」強い罪悪感があるのだろう。目を伏せる。
夢皓 有栖 : 「相手の暗殺計画を避けるため、クロウサちゃんには雲隠れしてもらう必要がありました」
夢皓 有栖 : 「……とはいえ、ジャバウォックの従者がいるような状況で、ゆっくり説明はできません」
夢皓 有栖 : 「ありのままを何とか伝えたとしても、クロウサちゃんは納得してはくれません」
夢皓 有栖 : 「事情を知ったクロウサちゃんは憤って、逆にジャバウォック達に向かっていってしまう」
夢皓 有栖 : 「彼女の欠点で、同時に良いところでもありますね」
暁月 絢音 : 「そうね……」
暁月 絢音 : 「うちにはバカしかいないからね」 笑みを浮かべて
夢皓 有栖 : 「ええ、全く……そういう皆だからこそ、わたくしは守りたいと思ったのです……」儚い笑みをこぼす。
暁月 絢音 : 「そう……」
猿曳 松葉 : 「で、でもあんなボロボロになるまで戦い合う必要はなかったやろ……?」
「ああするしか無かったんか……」
夢皓 有栖 : 「必要は、あったのです」
夢皓 有栖 : 「そうですね、順に説明しましょう」
夢皓 有栖 : 「────わたくしは彼女の気持ちを裏切るような『最低の作戦』を取った」
夢皓 有栖 : 「初めに”一連の計画を破る奇策を思いついたフリ”を猟犬に見せました」
夢皓 有栖 : 「そうする事で、相手を焦らせ”暗殺のタイミングを早めさせる”狙いがありました」
夢皓 有栖 : 「その狙いは的中」
夢皓 有栖 : 「パーティーを終えた後、クロウサちゃんといる時間にジャバウォックは襲ってきました」
夢皓 有栖 : 「……もし別々に襲撃を受けた場合は、わたくしは抵抗もできずに殺され」
夢皓 有栖 : 「クロウサちゃんも、寝首をかかれて殺されてしまいますから、必要なことでした」
暁月 絢音 : 「……でも、うさぎだけじゃジャバウォックには勝てないでしょ」
暁月 絢音 : 「そこからどうやって、うさぎが殺されずに操られる流れになるのよ」
夢皓 有栖 : 「確かに、クロウサちゃんはジャバウォックには勝てません」
夢皓 有栖 : 「けれども、完全熱光学迷彩服を持っていたおかげで、逃げることなら出来たのです」
夢皓 有栖 : 「……一方、ジャバウォックの襲撃は周到なものでした」
夢皓 有栖 : 「クロウサちゃんの逃げ足を見越して、幻覚能力を使った”保険”を用意していた」
夢皓 有栖 : 「逃げられた場合を考えて、一連の犯行を絢音ちゃんの仕業に見せかけていたのです」
暁月 絢音 : 「……なるほどね」
暁月 絢音 : 「あとは放っておけば、わたしたちが潰し合ってくれるってわけ」
夢皓 有栖 : 「……ええ。わたくしはそれを、逆手に取りました」
夢皓 有栖 : 「クロウサちゃんとみんなが戦い合うことになる」
夢皓 有栖 : 「みんなが悲しむことが分かりながら、よりよい未来のために黙認した」
夢皓 有栖 : 「そうなれば、絢音ちゃんのいる梅結神社から、」
夢皓 有栖 : 「ジャバウォックが監視している梅結神社から、離れたところで隠れてくれると知っていたから」
夢皓 有栖 : 「……緋依さん達の筋書きの通りにコトが進んでいる限り」
夢皓 有栖 : 「クロウサちゃんが、絢音ちゃんや松葉ちゃんと反目している限りは、暗殺命令を”保留”にすると知っていたから」
猿曳 松葉 : 「………ごめん、よー分からんかった。アホでごめん。」
「やから師匠やみんなが傷つく羽目になったんはすんなり納得はできひんけど……」
「でも、アリっちゃんが考えに考えて選んだ結果ってのは分かったわ。」
猿曳 松葉 : 「たぶん、ウチがこの返事するのも知っとったんかな……それでもちゃんと説明してくれたんは、ありがとう。」
夢皓 有栖 : 「こちらこそ、そう言ってくれてありがとう」
夢皓 有栖 : 「今のわたくしに見えている未来は、あなたたちが最新の未来」
夢皓 有栖 : 「憎まれることも、覚悟していましたよ」
暁月 絢音 : 「……うさぎの気持ちを踏みにじって、わたしたちと戦い合う未来にしたってのは……まあ良いわ」
暁月 絢音 : 「いや、別に良くはないんだけど。でも、その戦いで誰かが死んだわけじゃないもの」
暁月 絢音 : 「死ななければ、次がある。喧嘩したなら仲直りすればいいってだけの話なんだから」
猿曳 松葉 : 「せやな。………今は変な仮面付けとるらしいけど、それもアリっちゃんの指示なん?」
神狩 妃華 : 「いやぁ、それは……」苦笑
夢皓 有栖 : 「いえ、なんですかあれは……」
蛇ノ目 衣葉 : 「それは本人なんだ……」
暁月 絢音 : 「有栖が何ですかっていう程の仮面なんだ……ちょっと見たくなってきたかも」
猿曳 松葉 : 「ダサくてももうアリっちゃんのせいには出来ひんな、写真撮っといたろ。」
夢皓 有栖 : 「……わたくしが読んでいたのは、昨夜みんなと戦った後、弱っているクロウサちゃんを猟犬が狙ってくるところまで」
夢皓 有栖 : 「ですから、年神さまには狙撃のタイミングを伝えて、クロウサちゃんを守っていただいたくらいです」
暁月 絢音 : 「こいつがねえ……」 猫を見る
猿曳 松葉 : 「………あー、ありがとうなぁ! でもヒゲはむしるからな。」
蛇ノ目 衣葉 : 「なんだかんだ言って守ってくれてたんだな」
チェシャ猫 : 「ふん、猫の手も借りたいというから貸してやったのよ」
チェシャ猫 : 「……神に命令など、傲岸不遜は死んでも治らんらしい」
暁月 絢音 : 「あんた神じゃないでしょ」
夢皓 有栖 : 「なんなら猫でもないのでは、日本神話の年神信仰から漏れた"招き猫"のエッセンスでそうなっただけですよね」
暁月 絢音 : 「要するに大した存在じゃないってことじゃない」
神狩 妃華 : 「年神の身近にある概念の寄せ集め……みたいなものだろうか」
猿曳 松葉 : 「猫なんか猫ちゃうんかチャウチャウなんか、はっきりせい!」
チェシャ猫 : 「……今の妾は”チェシャ猫”じゃ、それ以上でも以下でもない」
チェシャ猫 : 「というか、さっきからずっと"年神さま"と呼ぶのをやめろ白の巫」
夢皓 有栖 : 「ああ失礼、いきなり呼び方を変えるのは難しいもので」
暁月 絢音 : 「別にこいつの呼び方なんてどうでもいいから……」
暁月 絢音 : 「それより、問題なのはこれからのこと」
暁月 絢音 : 「今のところ、わたしも松葉もうさぎも生き残ってはいる……」
暁月 絢音 : 「だけど、この後は? 言っとくけど、わたしはこのまま逃げて隠れ続けて緋依が諦めるのを待つとか、そんな臆病な作戦は願い下げだからね」
夢皓 有栖 : 「こうなった以上、彼女は決して諦めないでしょう」
夢皓 有栖 : 「わたくしを殺した以上、犠牲を出した以上、いかなる不安要素も残さず、計画の完遂にこだわるハズです」
暁月 絢音 : 「まあ、でしょうね……。ここまで来たら今更自分で止まる気もないんでしょ、あの神様気取りは」
猿曳 松葉 : 「………ヒヨっちゃん……。」
夢皓 有栖 : 「……今の彼女の在り方は、かつてのわたくしのようです」
夢皓 有栖 : 「多数を救うために、少数を切り捨てる」
夢皓 有栖 : 「わたくしが切り捨てられる側になったのは、因果応報というものでしょうか」
暁月 絢音 : 「それは違うでしょ」
暁月 絢音 : 「有栖、あんたは本当に心の底から望んで、少ない人間を切り捨ててきたの?」
夢皓 有栖 : 「……いえ、そんなことは」
暁月 絢音 : 「そうでしょう」
暁月 絢音 : 「あんたが多くの人間を救うために少ない人間を切り捨ててきたのは、自分じゃない誰かにそういう生き方を望まれて来たからよ」
暁月 絢音 : 「あんたが自分でやりたくてやっていたわけじゃない」
暁月 絢音 : 「在り方が似てるっていうなら、昔のわたしとあんたの方でしょ。違う?」
夢皓 有栖 : 「……そう、でしたね」
夢皓 有栖 : 「わたくし達、ずっと誰かの敷いたレールの上の人生でした」
暁月 絢音 : 「そうよ。わたしたちは同じなの」
暁月 絢音 : 「なのによくもまあ、今までわたしに偉そうに説教してくれたものだわ。有栖が言えることかっての」
暁月 絢音 : 「……あんただからこそ、言いたかったことなんだろうけどね」
夢皓 有栖 : 「当時のわたくしは、自分と同じ境遇のあなたを救いたかった」
夢皓 有栖 : 「……けど、結局のところ、救われていたのはわたくしの方だったのかもしれませんね」
暁月 絢音 : 「別に良いんじゃないの、それで」
暁月 絢音 : 「わたしもあんたに救われてたと思うし。どっちも救われてお得じゃない」
夢皓 有栖 : 「お得、って考え方はありませんでしたね」
暁月 絢音 : 「まあ、救いは救いでも、緋依のは絶対にごめんだけどね……」
暁月 絢音 : 「あいつは皆を救うつもりで神様を気取ってるけど、あんなの誰も救われないわ。緋依自身も含めてね」
暁月 絢音 : 「だから、教えて有栖。どうすれば、わたしたちはあいつを止めてやることができる?」
夢皓 有栖 : 「……そうですね、みなさんを救う一手を授けましょう」
夢皓 有栖 : 「────この状況を打開する手段なら、二つあります」
蛇ノ目 衣葉 : 「ふたつも!?」 両手ピース
夢皓 有栖 : 「ええ、二つですよ」ピースを返す
夢皓 有栖 : 「……とはいえ、その内ひとつはオススメしたくありませんけど」
暁月 絢音 : 「何を選ぶかはわたしたちで決めるよ。だから両方とも、順番に教えて」
夢皓 有栖 : 「────その前に、まず堕トシ神の状態について解説しておきましょう」
夢皓 有栖 : 「堕トシ神には、三つの形態があります」
夢皓 有栖 : 「第一段階、種子」「第二段階、芽吹」「最終段階、開花」
夢皓 有栖 : 「……そこまで進んだ場合は、天の火があったところで対処できないでしょう」
夢皓 有栖 : 「各国の遺産など、UGNの最高戦力をぶつけてもどうか。といった感じですね」
暁月 絢音 : 「じゃあ、今はどの段階なの?」
夢皓 有栖 : 「────現在の堕トシ神は、芽吹の初期段階」
夢皓 有栖 : 「実のところ、現在の堕トシ神なら、封印する手段は存在します」
暁月 絢音 : 「わたしは封印じゃなくて倒したいんだけど……」
暁月 絢音 : 「でも、どうやって? 封印には、紅梅が必要なんでしょ?」
夢皓 有栖 : 「現在の堕トシ神が飢餓状態、といった話は聞きましたね?」
暁月 絢音 : 「ディアボロスが言ってたね……。千年間も叶えようのない願いを叶えさせられ続けたせいで、調子悪いんでしょ」
神狩 妃華 : 「あれも中々鋭いな……」
夢皓 有栖 : 「ええ、あの推測は当たっています」
夢皓 有栖 : 「堕トシ神は足りてない分の栄養を根っこから補給して、なんとか活動している」
夢皓 有栖 : 「……絢音ちゃんも推測していましたが、根っこさえ処理して回れば、堕トシ神の存在を願う人々から与えられる回復は阻害され、」
夢皓 有栖 : 「有効なダメージを与えられるハズです」
暁月 絢音 : 「だけど、やるにしてもそう簡単にはいかないでしょ……。根っこを触ったら敵に感知されるんだし」
夢皓 有栖 : 「その問題は、ごく簡単に解決しますよ」
夢皓 有栖 : 「────わたくしが所属していた特殊部隊”アンサラー”が結界の外に待機しております」
夢皓 有栖 : 「天の火が機能停止した時点で、UGN本部が派遣を決めたのでしょう」
夢皓 有栖 : 「優秀な彼らは、確実に事態を解決するはず」
夢皓 有栖 : 「……あなたたちは、もう戦わなくていい」
夢皓 有栖 : 「結界が解けたら、すぐにUGNに保護を求めてください」
暁月 絢音 : 「いや、ちょっと待ちなさい」
暁月 絢音 : 「そいつらがどれだけ優秀なのか知らないけど、本当に全部解決してくれるわけ? 今もまだ、結界を抜けてこの村に入れてすらいないのに」
暁月 絢音 : 「それとも、あんたはそいつらに任せれば全部上手く行くって未来ももう見たって言うの?」
夢皓 有栖 : 「…………」
チェシャ猫 : 「UGNに任せて逃げる、のう?」
チェシャ猫 : 「その計画でいくとして、堕トシ神は激しく抵抗するじゃろう」
チェシャ猫 : 「アンサラーがどれだけ優秀じゃろうと、その過程で何かしらの被害は出るじゃろうな?」
チェシャ猫 : 「……なにしろ神樹の根には、村人どもが抱かれて眠っておる」
チェシャ猫 : 「奴らの枕元で死闘を繰り広げ、はたして無事で済むものか?」
猿曳 松葉 : 眉根を寄せて考え込む。
当初、絢音たちの安全を確保できるなら逃げ出すのも構わないと考えていたが……
3年間過ごした梅結の村人を見捨てることになると話が変わってくる。
交友の広かった松葉ならばなおさらだ。
神狩 妃華 : 「その懸念は最もだが……チェシャ猫、君はどういった理由でそれを私達に聞いてるんだ?」
チェシャ猫 : 「妾は紅の巫と同じく、堕トシ神に連なる者として、村に縛られておった存在」
チェシャ猫 : 「堕トシ神の封印が解けたことで、ようやく首輪は外れた」
チェシャ猫 : 「封印解除の立て役者であるところの白の巫には、少しばかり借りがある」嫌味な笑みを浮かべ
チェシャ猫 : 「……提案どおりにコトを進め、もし仮に犠牲が出た場合」
チェシャ猫 : 「その責任の幾許かは、白の巫が負うことになるじゃろう」
チェシャ猫 : 「故に、忠告してやっておるのじゃ。それで良いのか、と」
チェシャ猫 : 「……後はそうさな、単なる気まぐれじゃ」
暁月 絢音 : 「何それ? この村に愛着があるから村人を死なせたくないです、ってわけじゃないの?」
チェシャ猫 : 「千年、封じられた檻に愛着があると思うか?」
暁月 絢音 : 「さあ。それはあんたじゃないからわたしには分からないわ」
暁月 絢音 : 「まあ、わたしはあるけどね。愛着」
チェシャ猫 : 「……ふん、奇特な神薙ぎじゃな」
神狩 妃華 : 「チェシャ猫の私情はともかくとして、先ほど挙げてくれた点は私も気がかりだ。アンサラーがどんな戦い方をするかは知らないが、村人に犠牲が出るのも極力避けたい」
暁月 絢音 : 「わたしもそうね。村の人たちを傷つけたくないし……」
暁月 絢音 : 「村だけじゃない。そもそもわたしは、堕トシ神のせいでこれ以上犠牲が増えるのが嫌なの」
暁月 絢音 : 「大体ね、有栖……。もしも、アンサラーが全く犠牲を出さず、完璧に事態を解決できたとしても、この提案には乗れないわ」
夢皓 有栖 : 「何故、です?」
暁月 絢音 : 「決まってるでしょ」
暁月 絢音 : 「わたしが堕トシ神を倒したいからよ」
暁月 絢音 : 「わたしの大切な人たちを傷つけてきた原因になったあいつを、わたしは絶対に許せない」
暁月 絢音 : 「だから、堕トシ神とはわたしが決着をつける。千年間続いた因縁も運命も、全部まとめてね」
夢皓 有栖 : 「決意は、固いのですね」
暁月 絢音 : 「固いよ」
暁月 絢音 : 「なんたって、わたしが生まれて初めて本当に自分の意志だけで決めたこと、だからね」 笑みを浮かべる
夢皓 有栖 : 「…………分かりました」嬉しいような切ないような、複雑な表情を浮かべ。
夢皓 有栖 : 「あなたと初めて出会った日、わたくしは言いましたね」
夢皓 有栖 : 「あなたの未来を、あなたの意志で選択できるような自由を与えてみせると」
夢皓 有栖 : 「……選択の余地があるのなら、示すべきなのでしょう」
暁月 絢音 : 「そうよ、お姉ちゃん。妹が成長したんだから、姉としてちゃんと応えなさい?」
夢皓 有栖 : 「それならば、わたくしも覚悟を決めましょう」
夢皓 有栖 : 「────堕トシ神より分かたれし枝葉、すなわち紅梅」
夢皓 有栖 : 「それが失われた今、正攻法での攻略は不可能」
夢皓 有栖 : 「……あなたたちは、そう考えたのですよね?」
蛇ノ目 衣葉 : 「今までの歴史から言えば、対処のしようはないね」
猿曳 松葉 : 「ただでさえアホ強やったしな……ハンデもらわなキツない?」
神狩 妃華 : 「収集できた資料とディアボロスの意見からそういった判断に至ったワケだが……あるんだな、別の手段が」
夢皓 有栖 : 「ええ。紅梅は奇跡のような遺産ですが、決して”唯一無二の希望”ではない」
夢皓 有栖 : 「……まだ希望は残っております」
夢皓 有栖 : 「何故なら、紅梅は姉妹刀」
夢皓 有栖 : 「白の巫の系譜、わたくしが契約していた片割れが、この村には眠っております」
夢皓 有栖 : 「────銘は『白梅』。それこそ、荒ぶる神を封じる”もう一振りの希望”です」
蛇ノ目 衣葉 : 「あるじゃん!!『白梅』!!!」
暁月 絢音 : 「……いや、待ちなさい。どうして白梅がこの村にあるのよ」
暁月 絢音 : 「それは今もUGNが持ってるはずなんじゃないの?」
夢皓 有栖 : 「あら、わたくしはUGNなんですよ?」
夢皓 有栖 : 「白梅の活用方法は、一にも二にも堕トシ神の封印ですから必要」
夢皓 有栖 : 「……と幹部相手にゴネにゴネて、いざという時のために隠していたのです」
暁月 絢音 : 「…………」 
暁月 絢音 : 「何それ……ずっと結界の外にあるものだと思ってたわたしがバカみたいじゃない……。ふざけた用意周到さだわ……」 と脱力して言いつつも、少し嬉しそうな声色
蛇ノ目 衣葉 : 「味方も含めて完全に出し抜いたね……」
猿曳 松葉 : 「いや、待て待て!」
「それホンマにあやねんに使わせるつもりか?」
「アカい方よろしく、また村から出られんようになるんやったら……ウチに使わせてくれや!」
夢皓 有栖 : 「……紅梅と白梅の契約条件は、『巫の血』を宿していること」
夢皓 有栖 : 「松葉ちゃんには、扱えませんよ」
猿曳 松葉 : 「ぐぅ……」
暁月 絢音 : 「残念でした。わたししか無理みたいね」 笑って
夢皓 有栖 : 「……そうですね、絢音ちゃんなら、然るべき手順を踏んだら契約できるでしょう」
夢皓 有栖 : 「クローンのわたくしが契約できたことが、その根拠です」
チェシャ猫 : 「契約に瑕疵は出ておったがな」
チェシャ猫 : 「村の外で契約した所為か、白の巫の複製であった所為か」
チェシャ猫 : 「夢皓有栖には”村から外に出てはいけない”といった代償が機能しておらんかった」
暁月 絢音 : 「それだけならむしろ得に聞こえるけど? 代償が機能してない分、能力に問題が出たのかな」 
夢皓 有栖 : 「ええ、恐らく」
夢皓 有栖 : 「わたくしの場合、元々の身体能力が低くて、戦いに用いた試しがないのでハッキリ言えませんが」
暁月 絢音 : 「なるほどね……」
暁月 絢音 : 「分かった。とにかくわたしが白梅と契約すれば、堕トシ神が相手でも勝ち目が出て来るのよね」
暁月 絢音 : 「すぐに探しに行きましょう。白梅はどこに隠したの?」
夢皓 有栖 : 「……その前に、念のために確認させてください」
暁月 絢音 : 「何を?」
夢皓 有栖 : 「……絢音ちゃんには、分かっていますか? 白梅と契約するという意味が?」
夢皓 有栖 : 「正統な血族が、この村の中で契約を行なうのです」
夢皓 有栖 : 「……松葉ちゃんが危惧した通り、絢音ちゃんは白梅の代償を受けるでしょう」
夢皓 有栖 : 「それはすなわち『世界一周旅行』というあなたの夢を諦めるということ」
夢皓 有栖 : 「今度は自らの手で、力に対する責任と義務を負うということ」
夢皓 有栖 : 「そんなことしなければ、あなたは自由になれるのですよ?」
夢皓 有栖 : 「────本当にそれで、いいんですか?」
猿曳 松葉 : 絢音の眼をじっと見つめる。
淡い期待と、きっとそうはならないであろうとという諦念が籠もった眼で。
暁月 絢音 : 「…………」 松葉の目を見てから、
暁月 絢音 : 「有栖、あんた何か勘違いしてるんじゃない?」
夢皓 有栖 : 「……勘違いですか?」
暁月 絢音 : 「そうよ。誰が、いつ、どこで、わたしの夢が世界一周旅行だなんて言ったの?」
暁月 絢音 : 「そんな夢を語った覚えは無い。私の夢はね……」
暁月 絢音 : 「有栖。あんたと一緒に、世界一周旅行よ」
夢皓 有栖 : 「…………」目を伏せる
暁月 絢音 : 「わたしの夢はもう一生叶わない。だからもう、諦めるも何もないのよ」
夢皓 有栖 : 「そう言うと、思っていました」予知ではない。お姉ちゃんだから、妹のことを知っていただけ。
夢皓 有栖 : 「……そう言うと思っていたから、この選択肢は提示したくなかった」
夢皓 有栖 : 「あなたには、この村を出て幸せになってほしかった」
夢皓 有栖 : 「……ふふ、醜いエゴですよね」
暁月 絢音 : 「そうね……」
暁月 絢音 : 「どうやら、あんたはもう一つ勘違いをしているみたい」
夢皓 有栖 : 「……?」首を傾げる。
暁月 絢音 : 「あんたはわたしに幸せになって欲しいってばっかり言うけどさ」
暁月 絢音 : 「それって、わたしのことをずっと不幸だと思ってるってことでしょう?」
夢皓 有栖 : 「……わたくしは他人に決められる人生は辛かったもので、絢音ちゃんもそうだと思っていたのですが」
暁月 絢音 : 「そんなことない。そんなことないんだよ、有栖」
暁月 絢音 : 「わたしは少なくとも、三年前からは……。あんたがこの村に来て、わたしの姉になってくれた時からは……」
暁月 絢音 : 「全然、ちっとも、自分が不幸だなんて思うことはなかった」
暁月 絢音 : 「紅の巫の使命を押し付けられて、村から出られなくても、そんなの別にどうでも良かったの」
暁月 絢音 : 「わたしは、あんたが……有栖さえいてくれれば、それで十分幸せだったんだよ」
夢皓 有栖 : 「絢音、ちゃん……」
GM : 不意に零れそうになった涙を堪えて、夢皓有栖は深く息を吸った。
夢皓 有栖 : 「そうですね……わたくしも、ずっとずっと同じ気持ちでした……」
夢皓 有栖 : 「あなたと巡り会えたことは、何にも代えがたい幸運であると……」
夢皓 有栖 : 「あなたを村から解き放ちたいと願いながら、村での平穏な日々がどうか永遠に続いてほしいと……」
夢皓 有栖 : 「エゴに塗れた矛盾した願いを抱いていた……」
GM : 震える声で、自らの想いを紡いでいく。
夢皓 有栖 : 「ふふ、見張りの猟犬に怪しまれてはいけないと言うのに……涙がこぼれて……」
GM : 制服の袖で、潤んだ目元を拭う。
GM : 少女の頬に差した淡い紅は、喜色にも憂色にも見えた。
暁月 絢音 : 「……有栖」
暁月 絢音 : 「あんたの夢は、わたしが幸せな未来を掴むコト……そう言っていたよね」
夢皓 有栖 : 「……ええ」
暁月 絢音 : 「その夢は、もう一生叶わないよ」
暁月 絢音 : 「あんたが隣にいないから、わたしはもう幸せには生きていけない」
暁月 絢音 : 「ごめんね」
夢皓 有栖 : 「……謝るのなら、わたくしの方でしょう」
夢皓 有栖 : 「あなたの幸せを奪ってごめんなさい、と」
暁月 絢音 : 「……有栖が謝る必要なんてないよ」
暁月 絢音 : 「だって、わたし……別にこれも悪くないと思ってるの」
暁月 絢音 : 「わたしの人生の幸せは、有栖と一緒にいた時間だけ」
暁月 絢音 : 「これから何年、何十年生きようと、それを上回る時間は存在しないの」
暁月 絢音 : 「つまり有栖。あんたはこれからもずっと、わたしの心の真ん中に居続ける」
暁月 絢音 : 「そんな大事な席をあんたは勝ち取ったのよ。誇らしく思いなさい?」
暁月 絢音 : 「あんたは、わたしにとって一生、最高のお姉ちゃんよ」 笑顔でそう伝える
夢皓 有栖 : 「ふふ、光栄です……」
夢皓 有栖 : 「わたくしも、絢音ちゃんのことを世界でいちばん愛していますよ」
GM : 両想いの姉妹。だが、お互いの気持ちを伝えるのが遅過ぎた。
GM : 死者と生者、本来は交わらない二人。もう最愛の相手を抱き締めることもできやしない。
暁月 絢音 : 「知ってるよ」 小さく笑ってから、
暁月 絢音 : 「さあ……覚悟はもう出来たでしょう」
暁月 絢音 : 「これからの話を続けましょう。有栖」
夢皓 有栖 : 「そう、でしたね」
夢皓 有栖 : 「あなたたちの未来の話をしましょう」
神狩 妃華 : 「……では、私から一つ。ああ言っていた以上解決できない問題があるんだろうが……堕トシ神を討伐する場合でも、契約による移動制限はかかってしまうのか?」
神狩 妃華 : 「堕トシ神がいなくなれば、白梅や巫女をその場に縛り付ける意味そのものが無くなるはずだ」
暁月 絢音 : 「それもそうね……」
暁月 絢音 : 「とはいえ、今まで堕トシ神を倒したことがないんだし、予測不能な気がするけど……」
猿曳 松葉 : 「元祖ウメ棒の方は折れた後、村の端に近づいてもなんも起きんかったし……」
「ヒヨっちゃんに憑いてる悪い年神さん……堕トシ神やっけ、ソレをぶっ倒した後は白いウメ棒もへし折ったらええんちゃう!?」
暁月 絢音 : 「そんな簡単に折れるものじゃない気がするんだけど……」
チェシャ猫 : 「もし討伐ができたなら、契約は消えるかもしれんな」
チェシャ猫 : 「紅梅と白梅の契約は、堕トシ神の因果干渉能力を応用して作られておる」
チェシャ猫 : 「大本の堕トシ神を断てば、自然と消えるじゃろう」
暁月 絢音 : 「ふーん……それならそれで嬉しくはあるけど」
暁月 絢音 : 「ま、わたしにとっては別にどうでもいいわ」
暁月 絢音 : 「大事なのは、未来じゃなくて今だから」
夢皓 有栖 : 「……では、今を歩んでいくあなたに助言を」
夢皓 有栖 : 「白梅を手に入れたとて、実際のところ、勝算は極めて薄いでしょう」
夢皓 有栖 : 「ジャバウォックはいまだ、強力なオーヴァード」
夢皓 有栖 : 「ミサイルを失くした代わりに、今度は紅梅を壊した力を有している」
夢皓 有栖 : 「あの攻撃を一度でも受けたら、その瞬間にゲームオーバーというわけです」
暁月 絢音 : 「今度は白梅が壊されるかもしれないってわけね……」
暁月 絢音 : 「となると、こっちが白梅を手に入れてもあまり見せびらかしたりしない方が良いかも……」
夢皓 有栖 : 「百体もの猟犬を突破するためにも、白梅を壊されないためにも、必要になってくるものがあります」
夢皓 有栖 : 「……一にも二にも戦力です」
夢皓 有栖 : 「まず一緒に戦ってくれる『仲間』を確保しましょう」
猿曳 松葉 : 「師匠もいいかげん連れてこんとな!」
神狩 妃華 : 「そろそろ仮面を取ってもらわないとな」
蛇ノ目 衣葉 : 「これだけ材料が揃えばさすがに同行してくれるんじゃないかな」
蛇ノ目 衣葉 : 「しかし、この場にいなくてよかったのかよくなかったのか……本人が知るには重い事実がいろいろとあったな」
猿曳 松葉 : 「あ、あと……アリっちゃん、ウチさ、ヒヨっちゃんに神社からパクっ……借りてた矢ぁ取り上げられてもうてん……」
「カワイっちに間に合わせの分は貰ってんねんけど、強い矢ぁ置いてる場所とか知ってたら教えて欲しいねん。」
夢皓 有栖 : 「そうですね、あなたにも武器が必要です」
夢皓 有栖 : 「……梅結商店街の細い路地、『ラビットホール』というクレープ屋があるのを知っていますか?」
暁月 絢音 : 「わたしと有栖が修学旅行で行ったあの店ね……」
猿曳 松葉 : 「よう買い食いしてたからモチ知ってるで。」
夢皓 有栖 : 「そのクレープ屋、UGNの協力者が経営しているセーフハウスのひとつです」
暁月 絢音 : 「初耳なんだけど」
暁月 絢音 : 「あっ。だから、あんたあの時知り合いって……」
夢皓 有栖 : 「ふふ、そういうことです」
猿曳 松葉 : 「あ、だから!? あっこで買い食いしてサボるといつもアリっちゃんに後でバレてたんは!?」
夢皓 有栖 : 「店主さんは『UGNエージェントとしてあれで良いのか』って、わたくしが代わりに怒られてましたよ」
猿曳 松葉 : 「ごめんやん」
暁月 絢音 : 「それはともかく、その店主は今もその店にいるの?」
夢皓 有栖 : 「いえ、UGNの協力者といっても非オーヴァードですから、堕トシ神の《ワーディング》で気絶していますね」
夢皓 有栖 : 「この際、無断で侵入して構いません」
夢皓 有栖 : 「────クレープ屋は、梅結神社防衛のために本部エージェント召集に使っていました」
夢皓 有栖 : 「故に、地下には武器庫が隠されています」
夢皓 有栖 : 「こんなこともあろうかと作っていた”松籟十二束”の予備もあったハズ」
蛇ノ目 衣葉 : 「予備があることあるんだ」
猿曳 松葉 : 「おお〜! さすがアリっちゃんや!」
夢皓 有栖 : 「まあ、他でもないわたくしですから、予備くらいの備えはあります」
神狩 妃華 : 「遺産の予備……」
暁月 絢音 : 「遺産って程の物なのかしらね、あれ……」
暁月 絢音 : 「まあいいか。そこに行けば松葉の武器問題は解決ね」
夢皓 有栖 : 「……一つ問題がありまして、行けばすぐ解決というわけでも」
暁月 絢音 : 「何? 式神がうろついてるとか?」
夢皓 有栖 : 「ええ、そのまさかです」
夢皓 有栖 : 「あちらも、秘密武器庫の存在は嗅ぎつけていたようです」
夢皓 有栖 : 「全員で倒してしまえば話は早いのですけど、他に行ってもらいたい場所もありまして」
暁月 絢音 : 「白梅の隠し場所とか?」
夢皓 有栖 : 「ええ、それから追加の戦力確保にも」
暁月 絢音 : 「追加って言われても、うさぎと……」
暁月 絢音 : 「あとはディアボロスたちくらいしかいないけど」
猿曳 松葉 : 「そもそも無事かどうかも分からんで……?」
「なんやごっつい音もしたし……」
暁月 絢音 : 「まだ死んだとは限らないでしょ」
夢皓 有栖 : 「今のディアボロスを戦力として数えられるかはさておき」
夢皓 有栖 : 「まだいるではありませんか、お忘れですか? 団体でわらわらといましたよ?」
暁月 絢音 : 「……いたっけ?」
蛇ノ目 衣葉 : 「団体で? このへんにわらわらいるのなんて"猟犬"くらいじゃないのか?」
神狩 妃華 : 「団体……?UGN本部エージェント達……は無力化ないし入れ替えが成されてただろう?」
夢皓 有栖 : 「妃華さん、正解ピンポン! 無力化された本部エージェント達です!!」
暁月 絢音 : 「……って、あの人たち今どこにいるんだっけ? ジャバウォックにやられたとか聞いたような」
蛇ノ目 衣葉 : 「あ~そういえば! あまりにもあっけなくやられていたから忘れていたな……」
夢皓 有栖 : 「呆気なくやられてくれないと、ジャバウォックの弾道ミサイルが放たれていたので止むなしですね」
夢皓 有栖 : 「緋依さんは不要な殺しはしない。本部エージェント達も生きています」
夢皓 有栖 : 「無力化された後、絢音ちゃん達と同じように捕らえられているようですね」
暁月 絢音 : 「そういうことね……。じゃあ、あとは根っこを千切れば起きるわけ」
夢皓 有栖 : 「そういうことです」
夢皓 有栖 : 「……彼らは機能不全を起こしたところで不意をつかれ、あっけなくやられてしまいましたが」
夢皓 有栖 : 「正面きっての防衛戦なら、なかなかの働きをしてくれるはず」
蛇ノ目 衣葉 : 「頭数がいるだけでもありがたいね」
神狩 妃華 : 「そう言う事ならしっかり働いてもらわないとな……」
夢皓 有栖 : 「彼らは坂の上に建てられた、村長のお屋敷に囚われています」
夢皓 有栖 : 「あなたたちが囚われたときと同様、見張りの猟犬が配置されていますので、二人以上で向かうことをお勧めします」
暁月 絢音 : 「二人以上ね……」
暁月 絢音 : 「結界が破られるまでどれだけの時間の猶予があるか分からないし、多少危険でも分担するしかないか」
蛇ノ目 衣葉 : 「だね。対集団戦なら私の出番かな?」
暁月 絢音 : 「任せるよ。白梅が手に入るまで、わたしは大して戦力にならないし」
神狩 妃華 : 「私がいれば話も通しやすいかな」
蛇ノ目 衣葉 : 「なら、この二人で猟犬にリベンジと行こうか」
河合 由佳 : 「ボクも行くっすよ、城攻めだったら多少は力になれるハズっす」しばらく黙っていた河合が口を開く
暁月 絢音 : 「言うと思った。あんた、妃華好きね」
河合 由佳 : 「え!?!?!?!?どうして、そうなるんすか!?!?!?!?」
暁月 絢音 : 「いやだっていっつもくっついてるし……」
神狩 妃華 : 「そりゃぁ私のカワイイ後輩としてタッグで派遣されてるからな、戦闘ばっかりの私のサポートをしてもらわなくちゃ」
猿曳 松葉 : 「ヒバナの姐ちゃんもなかなか可愛がっとるやん。」
「全員にソレやってたらややギルティやけど!」
暁月 絢音 : 「じゃあ、とにかくその三人で本部エージェントの救出に向かうってわけね」
河合 由佳 : 「こっちは任せて欲しいっす……!!」
河合 由佳 : 「あと、好きといっても"先輩"に対する好きと言うか、断じて恋愛感情みたいなアレではなく、ちゃんと仕事だし勘違いはしないでほしいっす」早口
猿曳 松葉 : 「早い早い、めっちゃ早口」
暁月 絢音 : 「別に聞いてないのに答えだした……」
神狩 妃華 : 「ん、ぉお……?まぁ、こちらは任された。とっととたたき起こして来ようか」
蛇ノ目 衣葉 : 「(鈍感すぎるのも困り者だね)」 謎の両手ピース
猿曳 松葉 : 「(?)」一時の別れの挨拶かと思い両手ピースを返す
暁月 絢音 : 「あんたら何やってんの……」
暁月 絢音 : 「別にいいけど、それじゃわたしはクレープ屋まで松葉のお供かしらね……」
夢皓 有栖 : 「それでも良いのですが、移動距離のことを考えますと」
夢皓 有栖 : 「絢音ちゃんは『白梅』の回収に向かうべきかと」
暁月 絢音 : 「……時間が足りないか。単独行動になるのが心配だけど」
猿曳 松葉 : 「ウチは大丈夫や。あやねんこそ気ぃつけてな。」
夢皓 有栖 : 「たしかに、松葉ちゃんが一人では心配です」
神狩 妃華 : 「ん、どうするか」
猿曳 松葉 : 「ほな先に師匠探してみよか?」
「もしかしたら師匠も武器探してるかもしれんし、商店街の方来てるかも。………野生のカンとかで……」
夢皓 有栖 : 「────そうですね。そろそろ手を貸してもらえますか? クロウサちゃん?」背後の虚空に声を投げる。
暁月 絢音 : 「……え?」 振り向く
蛇ノ目 衣葉 : 「そんなまさか……」
猿曳 松葉 : 「ん??」
GM : 夢皓有栖が声をかけた途端、ガタっと屋根が揺れる。
夢皓 有栖 : 「……やっぱり、完全熱光学迷彩服で隠れていましたね」傍にいると分かったのは勘だったらしい。
神狩 妃華 : 「いたのか……」見上げながら
暁月 絢音 : 「何それ……! うさぎ、ちょっと出て来なさい!!」
河合 由佳 : 「……あ、通信機の方に連絡が」
暁月 絢音 : 「何、こんな時に!」
バニシングバニー : 『…………あたしはバニシングバニー、安黒うさぎじゃないわ』低い声で
暁月 絢音 : 「いや、あんたねぇ……」
猿曳 松葉 : 「ぶっwwwww」
「ホンマに言うてるwwwww」
バニシングバニー : 『な、何がおかしいのよ!?』
猿曳 松葉 : 「いや!なんもありまへん、なんもないですよバニシングバニーはん!」
写真をどうにか撮って、一生擦り倒す気である
神狩 妃華 : 「君が……いや、君がとかは無いんだけども」
蛇ノ目 衣葉 : 「ふぅ……また会ったな、"バニシングバニー"」 無駄にシリアスな声色
暁月 絢音 : 「ええい色々ややこしくなる! もうバニシングバニーで良いから要件を言いなさい!」
バニシングバニー : 『……ちょうど聞きたかったコトがあるわ』
バニシングバニー : 『あんたは本当に一生、村を出ないつもりなの?』
暁月 絢音 : 「堕トシ神を倒しても白梅の契約や代償が消えなかったなら、そうなるね」
バニシングバニー : 『……有栖がさっき言っていた、アンサラーの作戦の難点は”猟犬との戦いが各地で起こる”という危険性』
バニシングバニー : 『あたしが一人で梅結神社に突っ込んで足止めすれば、村人には犠牲は出ず、なんとかなるかもしれない』
バニシングバニー : 『あんたは白梅なんかと契約しなくてもいいかもしれない』
バニシングバニー : 『……それでも? 自分の自由より堕トシ神を倒す方が大事なの?』
暁月 絢音 : 「うっさい、バニシングバカー」
蛇ノ目 衣葉 : 「ふふ」 ウケてる
神狩 妃華 : 「語呂が……」悪い
猿曳 松葉 : 「それ言うたん、ウチも含めてもう何人目やって感じや。」
「あやねんはもう止まらんし、無理って言ったらキレて殴りかかってくるで。どうや、怖いやろ!」
バニシングバニー : 『……ええ、怖いわ』
バニシングバニー : 『堕トシ神やジャバウォックと戦って、あんたたちが無事で済む保証ないじゃない』
暁月 絢音 : 「だったら逆に聞くけど。あんたが一人で突っ込んで足止めすれば、あんたが無事で済む保証はあるわけ?」
バニシングバニー : 『……あたしのことは、どうでもいいでしょ』
猿曳 松葉 : また言うとるわ、と肩をすくめる。
暁月 絢音 : 「どうでもいいわけないでしょ、あんたバカなんじゃないの」 さっきと違う、真剣な声色で
暁月 絢音 : 「うさぎ。あんたがわたしたちを想う気持ちと同じくらい、わたしたちもあんたが大事なの」
暁月 絢音 : 「そんなことも分からないわけ? だから登場人物の気持ちが分からなくて現代文の点数悪いのよ」
バニシングバニー : 『現代文の点数低いのは、もっとどうでもいいでしょ!?』
猿曳 松葉 : 「それウチにも飛び火するからやめーや!」
暁月 絢音 : 「周りにバカが多すぎる……」
夢皓 有栖 : 「……クロウサちゃん、あなたが苦しんでいるのは、わたくしの行ないのせいです」
夢皓 有栖 : 「とわたくしが悔いたところで、仕方ないのでしょう」
夢皓 有栖 : 「ですから、衣葉さんに言われたコトを思い出してください」
夢皓 有栖 : 「────割りきれない気持ちを忘れず、抱えてできるだけ日常に戻って生きていくことが真っ当な償い」
夢皓 有栖 : 「必要以上に自分を罰しすぎですよ、そんなの誰も望んでいません」
夢皓 有栖 : 「自分をもっと、大事にしてください」
蛇ノ目 衣葉 : 「おお、まさかあの場面までお見通しとは……」
猿曳 松葉 : 「というか人手足りひんって言うとんねん! バニのバカでええからさっさと手ぇ貸してくれや!」
暁月 絢音 : 「……うさぎ。あんたが、わたしのことをを想ってくれているのはよく分かってるけど」
暁月 絢音 : 「わたしはもう、白梅と契約して堕トシ神をこの手で倒すって決めたの」
暁月 絢音 : 「そこに躊躇いはないし、これから先、後悔もしない。だって、やっと自分で決めた生き方だから」
バニシングバニー : 『絢音……マツ……』
暁月 絢音 : 「うさぎも、もう決めなさい。自分の生き方を。……別にこっちから無理に押し付けはしないからさ」
バニシングバニー : 『…………わかった』
GM : 静かに部屋の扉が開く。それから、おずおずと仮面の少女が入ってくる。
猿曳 松葉 : 「やっと出てきたな……!」
「えいっ☆」
携帯を取り出して仮面をつけた顔を撮影する。
バニシングバニー : 「ひゃ!? い、いきなりなにすんのよ!?」緊張してたせいでビックリして、普段は出さないような可愛い声を上げてしまった。
猿曳 松葉 : 「いやあ、謎の仮面バニシングバニーの記録をつけたろうかと思てな!」
「師匠がふざけたこと言うて全然約束守って帰ってこんかったんやから、師匠の変装のセンスの記録くらいしたってええやろ?」
バニシングバニー : 「……ずっと帰ってこなかったのは、ごめん」
バニシングバニー : 「でも、それとこれは話が別のような」
猿曳 松葉 : 「ん??? なんですのん安黒仮面さん??」
おちょくってくるのはようやくまともな姿を見られた照れ隠しである。
暁月 絢音 : 「うさぎ、早くその仮面外した方が良いよ。多分一生弄られるし、それに……」
暁月 絢音 : 「わたしも、あんたの顔見たいから」
猿曳 松葉 : 「………なんや、仮面が恥ずかしなるまでイジったろ思たのに、正直な話されたらやりにくいやん、あやねん。」
「………ま、さっさとそのダッッッサい仮面取りぃよ。ウチにも顔見せてくれや。」
バニシングバニー : 「…………」暫し逡巡して、仮面に手をかける。
 
安黒うさぎ
 
安黒 うさぎ : 「────その、ただいま……」そうして外した仮面の下には、泣き腫らしたような跡があった。
猿曳 松葉 : 「………おう、おかえり。年越しそばはもう無いで。残念やったな!」
暁月 絢音 : 「おかえり、うさぎ」 笑顔で迎える
夢皓 有栖 : 「ええ、おかえりなさい」三人が仲直りできた事に安堵の笑みを浮かべている。
夢皓 有栖 : 「……それから、ごめんなさい」
夢皓 有栖 : 「理由はどうあれ、あなたに重荷を背負わせてしまった」
安黒 うさぎ : 「……言いたいことは山ほどあったハズなんだけど、もう良いわ」
安黒 うさぎ : 「話を聞いたら、何か言う気も失せたし」
安黒 うさぎ : 「あたしはこれまで、あんたたちをスパイとして騙してた」
安黒 うさぎ : 「それでお相子でしょう」
暁月 絢音 : 「どっちも隠し事してたわけだしね。いいんじゃない、それで」
安黒 うさぎ : 「……ちなみに何時から、あたしがFHのスパイだと分かってた?」
夢皓 有栖 : 「ええっと、スパイだと分かったのは配属初日でしたね」
夢皓 有栖 : 「梅結村支部に配属する人間の身辺調査をしない訳がありません」
暁月 絢音 : 「はや……」
猿曳 松葉 : 「なんで知ってたのにほっといたんや? クロウサ師匠やから別に問題は無かったけどさ。」
問題はあったような気はするが、過ぎたことは忘れた。
神狩 妃華 : 「確かに。次期マスターエージェントと目される程のオーヴァードだったわけだが……」
夢皓 有栖 : 「クロウサちゃんに危険がないことは、未来予知で知っていました」
夢皓 有栖 : 「オーヴァードとしての実力ではなく、人柄としての危険がないという意味です」
夢皓 有栖 : 「ですから、敢えて泳がせておいて、所属や背後関係を探ろうかと」
暁月 絢音 : 「要するに舐められてたと」
安黒 うさぎ : 「すました顔で、よくやるわ」溜息を吐く
夢皓 有栖 : 「べ、別に舐めていた訳では……」
夢皓 有栖 : 「わたくしの能力を使えば、梅結神社の秘密に辿り着けないように細工するのは容易かっただけで……」
猿曳 松葉 : 「せやで。舐めとったんはあやねんの……いや、たぶん気のせいやな、うん。」
暁月 絢音 : 「いや、いきなり何の話……?」
神狩 妃華 : 「ん、ああそうだ。先ほど話題に挙がった疑問なんだが良いだろうか」
夢皓 有栖 : 「ええ、なんでしょう?」
神狩 妃華 : 「夢皓さん、君が知っているかどうか……緋依は堕トシ神を始めとした情報について、どこから辿りついたんだろう、と」
神狩 妃華 : 「梅結の秘密について、たいていの人間は遠ざけておいていたんだろう?」
夢皓 有栖 : 「はい、そうですね」
夢皓 有栖 : 「……この村の日常を守っていたのは、秘密の力です」
夢皓 有栖 : 「争いの火種を生む、万能の願望器『堕トシ神』」
夢皓 有栖 : 「巫の血。巫の舞。紅梅。三つの鍵を用いた『三重封印ロック』」
夢皓 有栖 : 「未来予知の能力を持つ、最後の砦こと『夢皓有栖わたくし』」
夢皓 有栖 : 「……その全てを厳重に秘匿していたからこそ、薄氷の上に平穏が保たれてきました」
夢皓 有栖 : 「当然、緋依さんにはアクセスできない情報です」
暁月 絢音 : 「……で? 結局、どうやって緋依は堕トシ神のことを知ったわけ?」
夢皓 有栖 : 「わたくしにも、ハッキリした答えは分かりませんが」
夢皓 有栖 : 「この秘密を全て知っていたのは、大きく分けて三つ」
夢皓 有栖 : 「まず一つ目、UGNの幹部たち」
夢皓 有栖 : 「それから二つ目、改革派幹部の命令を受けてきた本部エージェント」
夢皓 有栖 : 「穏健派幹部に命令を受けてきた正規の護衛とは別の勢力で……」
夢皓 有栖 : 「妃華さんなら知っているでしょう、改革派の評議員『李文龍』のことは」
神狩 妃華 : 「ああ、会ったことはないが……あの古老か」
夢皓 有栖 : 「ええ、あの方は自身の悲願のために堕トシ神を調べたがっていましたね」
夢皓 有栖 : 「彼の孫にあたる『李風龍』に村の秘密と部下を託して、この村に派遣している」
暁月 絢音 : 「ふーん……。誰だか知らないけど、名前は憶えた」
夢皓 有栖 : 「気をつけて損はないですが、あんまり関わらない方がいいですよ」
神狩 妃華 : 「結局のところハッキリはしていないんだろう?李文龍に関しても、あくまでちょっかいを出していた事実が多少あるというだけで」
夢皓 有栖 : 「ええ、実際のところ、現在の状況には彼のメリットがありません」
夢皓 有栖 : 「"天の火"は落ちて、というか一時機能停止」
夢皓 有栖 : 「それだけのコストを支払って、堕トシ神の力は手に入っていない」
暁月 絢音 : 「だったらそいつは違うってことでしょ。最後の三つ目は何?」
夢皓 有栖 : 「白梅を調べていた研究機関……より正確に言うのなら……」
夢皓 有栖 : 「わたくしを作りだしたFHセル、ということになるでしょうね」
暁月 絢音 : 「……何? あんたを作った?」
夢皓 有栖 : 「ええ、絢音ちゃんは勘違いをしていたようですが」
夢皓 有栖 : 「わたくしを生みだしたのは、UGNではなくFHです」
神狩 妃華 : 「んー……まぁ、そういう分野に手を出すのはそっちになるか……」UGNも無いことは無いけどごにょごにょ……と
暁月 絢音 : 「そうだったの……。有栖を作ったのは、UGNだとずっと思ってた」
蛇ノ目 衣葉 : 「FHが持っていた白梅のDNA情報から生まれたんだもんね。考えてみればそれが自然だ」
夢皓 有栖 : 「ええ、わたくしは元々『世界を壊す兵器』としてFHで生まれた」
夢皓 有栖 : 「わたくしの予知能力、防衛より侵攻に向いていますし」
暁月 絢音 : 「じゃあ、有栖はUGNの誰かに助けてもらったってこと?」
夢皓 有栖 : 「はい、いろいろとありまして」
夢皓 有栖 : 「セルにあった白梅を持って、UGNに亡命した訳です」
暁月 絢音 : 「なんだ、自分から逃げ出したのね……それもそうか」
暁月 絢音 : 「UGNが本当に有栖を救ってくれるような組織なら、そのまま有栖を都合の良い兵器として利用するわけないしね」
夢皓 有栖 : 「『世界を壊す兵器』から『世界を守る防壁』に……命の天秤ばっかり持たさせて、まったく厭になっちゃいますね……」いずれの仕事もなくなって肩の荷が下りたのか、冗談めかして言う。
神狩 妃華 : 「返す言葉も無いよ。私達は……取り返しのつかない比較をし続けている」
夢皓 有栖 : 「妃華さんから謝ることはありませんよ」
夢皓 有栖 : 「どの組織も同じようにUGNも人間の集まり、良い人も悪い人も当然のようにいる」
夢皓 有栖 : 「決して一枚岩ではない」
夢皓 有栖 : 「……わたくしの仕事が『必要悪』だったことは理解していますし、そこに恨みはありません」
暁月 絢音 : 「……あんたね。本当に心の底から必要悪だったって思ってるわけ?」
夢皓 有栖 : 「自分の行いを"必要悪だったから仕方ない"と割り切ることはできませんが」
夢皓 有栖 : 「UGNとしては、より多くの人を救う為にはそうする他なかった」
夢皓 有栖 : 「……と事情の『理解』はしていますよ」
暁月 絢音 : 「……そう。理解してるだけなら別にいいわ」
暁月 絢音 : 「まあ、そっちの事情がどうであろうと、必要悪をあんたに押し付けるような組織のトップは腐ってるとは思うけどね。わたしは」
猿曳 松葉 : 「…………。」
UGNで働きながらも必要悪を行うしかなかったと語る有栖。
それを押し付けたUGNを許せないと語る絢音。
そしてFHでありながらも手を貸してくれた春日たちを思い浮かべながら、正義について考えてみる。
神狩 妃華 : 「一応擁護をしておくと、UGNには絶対的なトップがいるわけではないんだ。議会制を採用している」
神狩 妃華 : 「だから、そうだな……先ほど挙がった者のように私欲に走る者、多数の幸福のための犠牲を厭わない者もいるが……決してそうでない人達も奔走しているよ」
暁月 絢音 : 「要するに、UGNの全員が悪いって言いたいわけじゃないのは分かるけどさ」
暁月 絢音 : 「むしろ、議会制だっていうならもっとたちが悪いわ。たくさんの人が有栖を利用することに賛成したってわけなんだし」
神狩 妃華 : 「う~ん……」返す言葉が無い(2回目)
暁月 絢音 : 「っていうかね、妃華。さっきから聞いていれば、わたしはあんたにUGNの擁護をしてもらいたいわけでも、謝って欲しいわけでもないの」
暁月 絢音 : 「あんたはただの下っ端でしょ。別にわたしは、妃華や由佳のことを責めてるわけじゃないから」
暁月 絢音 : 「ただ、有栖を苦しめた一部の奴らに文句があるってだけ。それだけよ」
神狩 妃華 : 「それは………そうだな」
神狩 妃華 : 「……一応、私達もその議員から勅命を受けて来ているから、少し庇い立てしたくなってしまった」
暁月 絢音 : 「そう……分かった。だったら、もうあんたの前で悪口言うのはやめておくよ」
神狩 妃華 : 「ありがとう」
神狩 妃華 : 「しかし……そうか、堕トシ神の情報を触れ回ったのが誰かはハッキリしない、か……」少し気落ちをして
夢皓 有栖 : 「そうですね、わたくしに分かるのは三つの容疑者候補と」
夢皓 有栖 : 「緋依さんに名乗っていた『白兎』という偽名のみ」
夢皓 有栖 : 「……正体に察しは付きますが、いまさら分かったところで何かできる相手ではない」
猿曳 松葉 : チラリとうさぎの方を見る。
「白いウサギなあ……なんか知らんの、黒い方のうさちゃんは?」
安黒 うさぎ : 「し、知らないわよ」
安黒 うさぎ : 「白ヤギと黒ヤギじゃないんだから、黒兎だからって白兎の友達はいないわ」
暁月 絢音 : 「じゃあ、うさぎが関係ないならその白兎って誰なの? 察しがついてるなら教えて欲しいんだけど」
夢皓 有栖 : 「…………確証の無いことは言えません」
夢皓 有栖 : 「が、真実を突き止めるとしたら、その探偵さんかもしれませんね」
蛇ノ目 衣葉 : 「ほ~。ここで私が指名されるのは嫌な予感しかしないな」
蛇ノ目 衣葉 : 「ともかく、その役目はこの美少女探偵が任されたよ」
夢皓 有栖 : 「ええ、お願いします」
夢皓 有栖 : 「……難しい選択を強いられるかもしれませんが、あなたならきっと乗り越えられるでしょう」
蛇ノ目 衣葉 : 「そう言って貰えるとは、私も少しは信頼を勝ち取れたということかな」
夢皓 有栖 : 「ええ、それはもう」
夢皓 有栖 : 「どこからともなく現れて、絢音ちゃんや松葉ちゃんやクロウサちゃんを、ここまで支えてくれているのですから」
蛇ノ目 衣葉 : 「ふふふ」 照れ隠しの両手ピース
暁月 絢音 : 「ふーーーーーーーーーーーーーーん…………」 不満そうな表情で有栖を見ている
夢皓 有栖 : 「な、なんでしょう……? 絢音ちゃん……?」
暁月 絢音 : 「別に?」
暁月 絢音 : 「ここに至ってなお、確証がないからダメとか言って答えない上に、自分だけ分かってますよって顔で物言ってくるお姉ちゃんに対して別に何か思ってたりなんてしないけど?」
暁月 絢音 : 「やっぱり喧嘩別れしてやろうかな、とか考えてるわけじゃないけど?」
夢皓 有栖 : 「うう~ん……とっても怒ってます……」
蛇ノ目 衣葉 : 「そりゃ~怒りもするだろう」
神狩 妃華 : 「そこはほら、今の暁月さんならその誰かに向かっていくのは想像に難くないし、それで間違ってたら大事だし……」
猿曳 松葉 : 「そもそもみんなが隠し事してたコトに片っ端からキレて回っとるしな……」
おおこわ、と絢音から身を守るジェスチャーをする
夢皓 有栖 : 「お姉ちゃんの勘くらいの話で、ほんとに確証はないのです」
夢皓 有栖 : 「なにより絢音ちゃんの未来を、わたくしを奪われたことに対する復讐なんかで穢したくはない」
暁月 絢音 : 「また勝手なことばっかり言って……」 
暁月 絢音 : 「わたしはただ、これまで隠されてきた分、あんたにはもう何も隠さず全部話して欲しいってだけよ。……最後の会話なんだから」
暁月 絢音 : 「それでもダメっていうなら、せめてごめんなさいくらい言いなさい」
夢皓 有栖 : 「……ごめんなさい、これまで隠し事ばかりで」
暁月 絢音 : 「……分かった、いいよ」
暁月 絢音 : 「あんたがわたしのことを想ってくれてることに嘘はないと思うから、許してあげる」
夢皓 有栖 : 「ふふ、絢音ちゃんは優しいですね」
夢皓 有栖 : 「……こう思うのは不謹慎かもしれませんが」
夢皓 有栖 : 「あなたがわたくしの代わりに怒ってくれること、嬉しく思いますよ」
暁月 絢音 : 「……はいはい。調子いいこと言って機嫌取らなくていいから」 照れ隠しするように目を逸らす
神狩 妃華 : 「…………まぁ、暁月さんにああ言った手前ではあるんだけど、正直私も教えてほしかったところはあるよ」蒸し返すようだけどさ、と
夢皓 有栖 : 「申し訳ありません、妃華さん」
夢皓 有栖 : 「けれども、わたくしの勘より、緋依さんから聞いた方が確実でしょう」
神狩 妃華 : 「……彼女が素直に教えてくれればね」
神狩 妃華 : 「…………多分だけど、堕トシ神の情報があろうがなかろうが、緋依のジャーム化は防げなかったんだろう」
夢皓 有栖 : 「……ええ、おそらく」
夢皓 有栖 : 「彼女の侵蝕率上昇に気付けなかった、わたくしの落ち度です」
神狩 妃華 : 「まさか戦闘も医療行為も……なんならエフェクト使用すらないで侵蝕率が上がっているとは思わないさ。アレはアレで……なんていうか、頑固だよなぁ」
神狩 妃華 : 「UGNや夢皓さんに責任があるとは思ってない。私は今、緋依の最期を穢したソイツが許せないんだよ」
暁月 絢音 : 「わたしも大体同じ気持ちかな……。鬼になったとしても、堕トシ神のことさえ知らなければ緋依は有栖を殺すことはなかったんだし」
神狩 妃華 : 「緋依が犠牲を許容する訳が無かった。死に瀕した誰に対しても、最後の最期まで心を砕いた彼女が誰かの死を割り切るなんて、こんな悪夢は無いんだ」
神狩 妃華 : 「彼女が取りえないそんなことを決断させた誰かを私は、私が許さない」
瞳の奥で獄炎が揺らいでいる。
神狩 妃華 : 「…………が、それも緋依を止めないことにはな……」スンと様子を戻して
猿曳 松葉 : 「ヒバナの姐ちゃん……」
妃華の眼にもまた、絢音と同じく身を焼く炎が宿るのを見て不安にかられる。
今さら退くわけにもいかないが、彼女たちの感情が止まらないモノであることが恐ろしい。
河合 由佳 : 「……そっすね、まず一にも二にも堕トシ神への対応っす」
河合 由佳 : 「堕トシ神を斃すために、いま最も必要なものは白梅」
河合 由佳 : 「有栖ちゃんは一体、白梅をどこに隠したんすか?」
夢皓 有栖 : 「……昨夜、みなさんはそこを訪れております」
夢皓 有栖 : 「絢音ちゃんは、わたくしとの修学旅行でも行きましたね」
暁月 絢音 : 「……あぁ、あそこだったのね」
暁月 絢音 : 「有栖と修学旅行で行って、昨夜うさぎと戦った……あの山の祠」
暁月 絢音 : 「そこに白梅を隠したのね?」
夢皓 有栖 : 「……ええ、あそこは昔々、紅の巫が建てたもの」
夢皓 有栖 : 「自らが滅ぼした白の巫を悼むために作った祠です」
暁月 絢音 : 「なるほどね……隠し場所にちょうど良いってわけ」
夢皓 有栖 : 「そういうことです。人通りもありませんしね」
暁月 絢音 : 「分かった。じゃあ、皆が手分けしてる間に、わたしはそこに白梅を取りに行きましょう」
チェシャ猫 : 「おぬしには、妾が同行してやろうぞ」
暁月 絢音 : 「あんたが? まあ、式神を避けれるし、いてくれると助かるけど……」
チェシャ猫 : 「ああ、丸腰同然のおぬし一人では、式神にも敵うまいよ」
猿曳 松葉 : 「おいにゃん公、あやねんになんかあったら承知せんからな! ちゃんとせえよ!」
えいえい、と指でつつこうとする。
蛇ノ目 衣葉 : 「ってことは我々はにゃんこと離れるのか。まあ戦闘はもとより覚悟だが一応気を付けないとだね」
神狩 妃華 : 「ああ、無駄な消耗は避けたい」
河合 由佳 : 「できるだけ、猟犬が少ない道をナビゲートしないとっすね」
暁月 絢音 : 「あとは、各々目的を果たした後、どこに集まるか決めておいた方がいいんじゃない?」
暁月 絢音 : 「UGNのエージェントたちを助けた時点で、それまで式神たちに見つかっていなかろうが感知はされるんだし。ここからは悠長にやってる暇なさそうよ」
チェシャ猫 : 「であれば、神社に向かう階段の下で構わんじゃろう」言いながら松葉の指を噛む。
猿曳 松葉 : 「ウギャー!! 噛まれたーッ!! ビョーキなる!?」
暁月 絢音 : 「野良猫に手出す松葉が悪い」
猿曳 松葉 : 「ぐぅの音が出る正論!ぐぅ!」
安黒 うさぎ : 「……あんたは相変わらずね、マツ」溜息まじりに言いながら、どこか嬉しそう。
暁月 絢音 : 「だからってぐぅとは言わないでしょ……」
暁月 絢音 : 「アホは放っておいて、集合場所は神社の階段下ね。どうせ後は乗り込むだけだし、ちょうどいいわ」
安黒 うさぎ : 「(そのアホに、あたしは含まれてないわよね……さすがに含まれてないか……)」
河合 由佳 : 「……それじゃ方針も固まったところで、ボク達は本部エージェント達を助けに行きましょっか」
猿曳 松葉 : 「おぅ、こっちもぼちぼち武器取りに行かなアカンな。」
神狩 妃華 : 「ああ、訓練されたエージェント達とは言え叩き起こしてから統率するまで多少かかるだろう。急ごうか」
河合 由佳 : 「……絢音ちゃんは、この部屋に残ってほしいっす」
暁月 絢音 : 「え、どうしてよ」
猿曳 松葉 : 「そらまだアリっちゃんから言いたいコトあるんやろ。あやねんだけに言いたいコトがさぁ。」
河合 由佳 : 「そっすね、白梅との契約に反対とかそういうんじゃないっすよ」
河合 由佳 : 「……ただ、これから死ぬにしろ生きるにしろ」
河合 由佳 : 「ここでしっかりお別れをしておかないと、ぜったい後悔すると思うんす」
河合 由佳 : 「絢音ちゃんも、有栖ちゃんも、二人ともっす」
暁月 絢音 : 「ずっと思ってたんだけど、由佳ってかなり仕切りたがりよね」
神狩 妃華 : 「ふふ」
河合 由佳 : 「いちおう、将来の幹部候補生っすからねボク!?」
暁月 絢音 : 「そんなの知らないしどうでもいいし……」
暁月 絢音 : 「でも、気遣ってくれるなら一応素直に受け取っとくわ」
河合 由佳 : 「初めっから、そう言ってくれれば良かったんじゃないっすかね!?」
暁月 絢音 : 「言われなくても分かってることを偉そうに言われるとむかつくのよ、わたしは」
河合 由佳 : 「そういえば、ディアボロスの時もそうだったっすね……覚えておくっす……」
夢皓 有栖 : 「……衣葉さん、妃華さん、それからマスコットさん」
河合 由佳 : 「ボクは河合由佳…!河合由佳っす…!!」
暁月 絢音 : 「似たようなもんじゃない」
河合 由佳 : 「ぜんぜん違うっすよ?!マスコットとマスカットくらい違うっす!!」
猿曳 松葉 : 「マスカットのマスコットにでもなるか?」
夢皓 有栖 : 「……冗談です、由佳さん」
夢皓 有栖 : 「巻き込んでしまって、ごめんなさい」
夢皓 有栖 : 「それから何より、絢音ちゃんや松葉ちゃんやクロウサちゃん」
夢皓 有栖 : 「わたくしにとって大事な人を助けてくれて、ありがとうございます」
蛇ノ目 衣葉 : 「礼には及ばないよ」
蛇ノ目 衣葉 : 「そうするしか道がなかったとしても、こんな怪しい私のことを信頼してくれてありがとう」
蛇ノ目 衣葉 : 「短い付き合いだったが……そうだな。いずれ私も君と同じところへ戻ることになるだろうから、その時にでもゆっくり話そう」
夢皓 有栖 : 「ふふ、その時がきたら是非」
夢皓 有栖 : 「実はわたくし、あなたとは良い友達になれそうだと思っていたのです」
蛇ノ目 衣葉 : 「あ~、なんかラビット仮面には言われたなぁ。似た者同士だって。ちょっと話してみてわかった気がするね」
安黒 うさぎ : 「自称美少女とか、あんたら以外に見たことないわよ」
安黒 うさぎ : 「戸籍上五十歳とか言ってたのに、よく美"少女"探偵を名乗れるわよね」
猿曳 松葉 : 「ラビット仮面には言われたないと思うわ……」
安黒 うさぎ : 「あたしは"バニシングバニー"!! ラビット仮面とか知らないから!!」
暁月 絢音 : 「そんなの別にもうどっちでもいいから……」
蛇ノ目 衣葉 : 「世の中にはずっと17歳を名乗る人たちもいるみたいだし、些細な問題だとも。それより、私よりみんなのほうが話しておきたいことがあるんじゃないかな?」
安黒 うさぎ : 「……あたしは後でいいわ、お先にどうぞ」別れを惜しんでいるのか、そんなことを言う。
神狩 妃華 : 「では、私も出発するし……夢皓さん」出支度していたのを向き直って
夢皓 有栖 : 「はい」
神狩 妃華 : 「色々な意味でどの口がなんだが……今まで、この世界を守ってくれてありがとう。月並みだが、君は本当に……立派だ。それ以外に言い様がない」
夢皓 有栖 : 「……わたくしには、勿体ない言葉です」
夢皓 有栖 : 「でも、あなたのように裏表ない真っ直ぐな方に言ってもらえると」
夢皓 有栖 : 「わたくしのやってきた事にも、意義があったのだと嬉しく思いますよ」
神狩 妃華 : 「謙遜しすぎだよ。少なくとも私の近くに君以上の平穏の守護者はいないさ」
神狩 妃華 : 「……代わりになんて言うつもりはないが……君の守りたかったものを、私は全力で守らせてもらうよ」
夢皓 有栖 : 「ありがとうございます、あなたになら安心して任せられる」
夢皓 有栖 : 「……これからの世界のことを、」
夢皓 有栖 : 「わたくしの大事な人達のことを、よろしくお願いします」
神狩 妃華 : 「任された。よし、行くか!」
河合 由佳 : 「はい! この作戦、かならず成功させるっすよ!!」自分を鼓舞している。
暁月 絢音 : 「また後で会いましょう。衣葉、妃華、由佳」
神狩 妃華 : 「ああ、また後で」手をひらひらしていくわよ~
蛇ノ目 衣葉 : 「では、行ってくるよ」
猿曳 松葉 : 「無事に帰ってきてな! 信じとるで!」
河合 由佳 : 「今度は穏健派と改革派のエージェントも一緒っすけど、喧嘩はダメっすからね~」言いながら妃華に続く。
GM : ────そうして、部屋には梅結村支部の四人が残った。
夢皓 有栖 : 「松葉ちゃん、クロウサちゃん」
猿曳 松葉 : 「ん」
夢皓 有栖 : 「あなたたちには、本当に多くの苦労をかけてしまいました」
夢皓 有栖 : 「みんなで過ごす日々は、とっても楽しかった」
猿曳 松葉 : 「花見に川遊び、焚き火でイモ焼いてみたり……そんで最後の『何でもない日』。ホンマ楽しかったことばっかりや。」
猿曳 松葉 : 「アリっちゃんと皆とおった3年、楽しいコトばっかりやったわ。」
夢皓 有栖 : 「……ええ、だからこそ」
夢皓 有栖 : 「最後の最期に、恩を仇で返すようなコトになってしまって申し訳ありません」
猿曳 松葉 : 「ええよ。ウチは許しとるから。」
「そらまあ大変な目にはおうたけども……アリっちゃんが考えた末なんは分かったから。」
安黒 うさぎ : 「有栖が勝手なことは、今に始まったことじゃないしね」懐かしむように笑って
暁月 絢音 : 「まあ、それはそうね……」
安黒 うさぎ : 「……でも、あたしは有栖の身勝手に何度も救われてる」
安黒 うさぎ : 「同じくらい困らされたりもしたけど、それはいいの」
暁月 絢音 : 「それも、わたしも同じかな……」
猿曳 松葉 : 「ウチはそないに困りはせんかったけどな?」
悪ノリする側だったので当然である
暁月 絢音 : 「そりゃ、あんたは困らせる側だったからでしょ」
猿曳 松葉 : 「おほほ、記憶にございませんわよ〜」
安黒 うさぎ : 「あんたら二人して、騒がしすぎたわ全く」
安黒 うさぎ : 「…………でも、あんなに騒がしかった日々は、もう帰ってこないのね」
安黒 うさぎ : 「少しは静かにしてほしい、っていつも思ってたけど」
安黒 うさぎ : 「……騒がしいあんたの欠けた日常はきっと、寂しいんでしょうね」
暁月 絢音 : 「……そうね」
猿曳 松葉 : 「………アリっちゃんが持ってくるオモロい事大好きやったで。」
夢皓 有栖 : 「わたくしもですよ松葉ちゃん、クロウサちゃん」
夢皓 有栖 : 「……これまで、わたくしの世界はひどく狭く、ただ辛いだけのものでした」
夢皓 有栖 : 「奪った命を、救えた命を、ただ数えるだけの人生」
夢皓 有栖 : 「家族とは何か。友人とは何か。あなたたちに会うまでのわたくしは、それを知りませんでした」
夢皓 有栖 : 「わたくしは最善の未来を選ぶだけの、運命の奴隷でした」
夢皓 有栖 : 「わたくしの人生は、わたくしのものではなかった」
夢皓 有栖 : 「────わたくしの見える世界が、未来が広がったのは、」
夢皓 有栖 : 「四季の移ろいを楽しいと思えたのは、あなたたちと出会ってからです」
夢皓 有栖 : 「……もともと、わたくしは同じ境遇のあなたたちを救いたいと思って、梅結村支部を立てましたが」
夢皓 有栖 : 「あなたたちと過ごす日々は、わたくしの心も救ってくれたのです」
暁月 絢音 : 「……それなら、どういたしまして……って言うべきかしら。お互い様だけどね」
猿曳 松葉 : 「せや。ウチの心も助けてくれたで……後ろやなくて、前を見て歩いていけるように……」
安黒 うさぎ : 「勝手に救おうとして、勝手に救われていて……」
安黒 うさぎ : 「勝手に、死んでっ……ほんとに最後まで勝手なヤツだわっ……」涙がにじむ
猿曳 松葉 : 「それでも……」
猿曳 松葉 : 「もう2度と会われへんのはつらい、つらいけど……」
猿曳 松葉 : 「こうやって、さよならとありがとうを言うてお別れできるんやから、感謝やで……。」
ぽろぽろと涙がこぼれる。
夢皓 有栖 : 「…………そうですね、最期に感謝を」
夢皓 有栖 : 「真っ白で空虚だったわたくしの人生に、彩を与えてくれてありがとう」
夢皓 有栖 : 「自分勝手で傲慢で、そう自覚しながら生き方を変えられない」
夢皓 有栖 : 「こんなわたくしを、愛してくれてありがとう」
夢皓 有栖 : 「……わたくしは、わたくし自身以上に大事な存在に巡り会えた」
夢皓 有栖 : 「わたくしは運が良い。これ以上に幸せなコトがあるでしょうか」
夢皓 有栖 : 「────あなたたちと過ごした三年間、わたくしは夢のように幸せでした」
暁月 絢音 : 「……わたしもよ、有栖。この三年間、本当に幸せだった。……さっきも言ったけどね」 涙は流さず、微笑んで
猿曳 松葉 : 「ほんまに、ありがとう………。」
溢れる涙を服で拭う
猿曳 松葉 : 「………よし。」
猿曳 松葉 : 「後のことは任せてや。アリっちゃんには敵わんかもしれんけど……」
「あやねんとクロウサ師匠のコト、守るから。……それに、ヒヨっちゃんだって……」
「とにかく、ウチはやれるコトをやってみるから! 見ててや!」
猿曳 松葉 : 「………ほんなら……さよならや、アリっちゃん。」
安黒 うさぎ : 「ええ、さよなら有栖」
安黒 うさぎ : 「これまで伝えてなかった気がするから、最期にひとつだけ」
安黒 うさぎ : 「…………あんたのこと好きだったわよ、この馬鹿」踵を返し、表情を見せないように呟く。
夢皓 有栖 : 「ええ、さようなら」
夢皓 有栖 : 「…………さようなら、わたくしの大事な親友たち」
GM : ────二人は振り向かず、部屋を出ていった。
GM : 去っていく二人の背中を、夢皓有栖はどこか寂しそうに見送る。
GM : ……最後に部屋に残ったのは、死に別れた姉妹。
GM : 死者との会話だなんて、都合の良い奇跡も終わろうとしている。
夢皓 有栖 : 「……さて、絢音ちゃん」
暁月 絢音 : 「……何?」
夢皓 有栖 : 「恨み言をぶつけるのであれば、今のうちですよ」冗談めかして
夢皓 有栖 : 「あなたには、それをいう権利があります」
暁月 絢音 : 「恨み言って、あんたねえ……」
暁月 絢音 : 「最後の最後に言う事がそれ?」
夢皓 有栖 : 「ふふ、すみません」
夢皓 有栖 : 「いざ最期となると、何を話せばいいやら……言いたいことは星の数ほどあったはずなのですが……」
夢皓 有栖 : 「まあ、そんな不器用なところもご愛嬌でしょう?」
暁月 絢音 : 「だからって、恨み言あればどうぞなんて逆に愛嬌ないでしょ……」
暁月 絢音 : 「そりゃ、怒りたいことなんて探せばいくらでも見つかるっちゃ見つかるけどさ」
暁月 絢音 : 「もう今更いいわ。というかしたくない」
暁月 絢音 : 「有栖との最後の話なんだから、嫌な空気で終わりたくないの」
夢皓 有栖 : 「そうですね、最期はやはり笑顔でお別れしたい」
夢皓 有栖 : 「わたくし、絢音ちゃんの笑顔が好きです」
夢皓 有栖 : 「絢音ちゃんが、好きです」
夢皓 有栖 : 「……ふふ、両想いですね?」
暁月 絢音 : 「……まあ、そうね」
暁月 絢音 : 「わたしも有栖の笑顔が好きだし、有栖のことが好きよ」 若干照れながら
夢皓 有栖 : 「……ええ、知っています」目を閉じて、胸に手を置く。
夢皓 有栖 : 「あなたが言ってくれた『大好き』って言葉、しっかり過去のわたくしに届いていましたから」
夢皓 有栖 : 「いえ、それ以前から……あなたの想いは言葉にせずとも、わたくしには全て伝わっていました……」
暁月 絢音 : 「……そう」
暁月 絢音 : 「ま、それなら……楽で良いわ。わたしは、あんたみたいに口が回る方じゃないから」
夢皓 有栖 : 「あら、お姉ちゃんを詐欺師みたいに」
暁月 絢音 : 「違うけど、割と似たようなもんでしょ」 おかしそうに笑って
夢皓 有栖 : 「言いますね、まったくこの子は」
夢皓 有栖 : 「…………さて、まだまだ絢音ちゃんと話したいところですけど、時間はあまり残されていませんね」溜息をついて
暁月 絢音 : 「……もうダメなの?」
夢皓 有栖 : 「ええ、絢音ちゃんには"やりたいコト"があるのでしょう?」
夢皓 有栖 : 「……であれば、立ち止まってはいられません」
暁月 絢音 : 「そうね。このままずっとここで、有栖と話していたい気持ちはあるけど……」
暁月 絢音 : 「今はそれよりも、本当にやりたいことがある」
夢皓 有栖 : 「それでいいのです」
夢皓 有栖 : 「……本当に強くなりましたね、絢音ちゃん」
夢皓 有栖 : 「わたくしはお姉ちゃんとして、とても誇らしい」
暁月 絢音 : 「どうかしらね……。自分では強くなったとか、よく分からない」
暁月 絢音 : 「でも、有栖がそう見えるなら……まあ、わたしも胸を張ることにするわ」
夢皓 有栖 : 「ええ、胸を張ってください」自分が胸を張って笑顔で
夢皓 有栖 : 「…………」名残り惜しそうに一息だけ置いて、本題に移る。
夢皓 有栖 : 「……わたくしの未来予知は、幾度も繰り返す能力」
夢皓 有栖 : 「苦しさも楽しさも、感じるすべてを何倍にもする」
夢皓 有栖 : 「死を数えるばかりだった苦しい夢は、本当にたくさんの幸せな夢になりました」
夢皓 有栖 : 「どんな呪いも、祝福に代わる」
夢皓 有栖 : 「────逆も然り。人々に救いを与える神の祝福は、今となっては、呪いに変貌してしまった」
夢皓 有栖 : 「あなたはそれを止めに、」
夢皓 有栖 : 「……千年の刻を越え、初代が果たせなかった偽神討伐に向かうのですね」
暁月 絢音 : 「ええ、そうよ」
暁月 絢音 : 「堕トシ神はわたしが必ず倒す。この先、何が起ころうともね」
夢皓 有栖 : 「それなら、白梅とは別に持っていってほしいものがあります」
暁月 絢音 : 「何よ?」
夢皓 有栖 : 「わたくしの鞄についているもの」
夢皓 有栖 : 「……絢音ちゃんがくれたお守り、お返しします」
夢皓 有栖 : 「死に逝く自分の血で汚してしまうことを勿体なく思い、鞄と置いていってしまいましたが、」
夢皓 有栖 : 「……わたくしにとって”二番目”に大事な宝物」
夢皓 有栖 : 「絢音ちゃんに持っていてほしいのです」
暁月 絢音 : 「…………」 嫌そうな顔をしている!
夢皓 有栖 : 「あら、なんですかその顔は?」
暁月 絢音 : 「いやだって、このお守り全然効果無かったと思うんだけど……? あんた死んでるし……」
夢皓 有栖 : 「それはわたくしが此処に置いていってしまったからでしょう」
暁月 絢音 : 「だったらずっと付けとけって話に……あぁ、もういいわ」
暁月 絢音 : 「どうせお守りなんだから一年経ったら返して貰うつもりだったし。かなり早いけど預かるわ」
暁月 絢音 : 「……二番目に大事な宝物とまで言われたら、断るわけにもいかないしね」 
夢皓 有栖 : 「ええ、お願いします」
夢皓 有栖 : 「……ちなみに一番目はもちろん、あなたですよ?」からかうように
暁月 絢音 : 「……そんなの知ってる。わたしにとっても、一番目はあんたよ、有栖」
暁月 絢音 : 「で、二番目がこのマフラー。似た者同士ね」 首に巻いた赤いマフラーを触って
夢皓 有栖 : 「ふふ、確かにそうですね?」おかしそうに笑っている。
夢皓 有栖 : 「……そのお守りはきっと、戦うあなたを守ってくれる」
夢皓 有栖 : 「いちばん大切なあなたを守れるなら、これ以上の喜びはありません」
暁月 絢音 : 「分かったよ。ちゃんと持っといてあげるから」
暁月 絢音 : 「だから、後は任せなさい。有栖」
夢皓 有栖 : 「……ええ、もし全てが終わったら」
夢皓 有栖 : 「その時は、そちらの鞄もあなたに差しあげます」
夢皓 有栖 : 「良い材質のものですから、長く使えるハズです」
夢皓 有栖 : 「……外の世界を旅できるようになった、そのとき」
夢皓 有栖 : 「それはきっと、役に立つコトでしょう」
夢皓 有栖 : 「……お古だとかって、野暮は言いっこなしですよ」
夢皓 有栖 : 「ほら、本当の姉妹というのは、妹は姉のお古を貰い受けるものなのでしょう?」
暁月 絢音 : 「そりゃ、そうらしいけどさ……」 なんか色々お下がりばっかりだなの顔
 

 
GM : ということで、絢音ちゃんは限定アイテム〈お姉ちゃんのお古〉を入手します!
暁月 絢音 : やったー!

〈お姉ちゃんのお古〉
 
解説:辰年のお守り。夢皓有栖にとって二番目に大切なもの。
いちばん大切な貴女と生きた、たった三年間の幸せな歳月の証拠。
 
あなたが〈意志〉判定のダイスを振った直後に使用する。
あなたの判定のダイス目をひとつ選んで+2する(最大10)。
判定を行なっている最中にも使用できる。
このアイテムは1シナリオに1回まで使用できる。

暁月 絢音 : 効果が……ある!?
GM : おねえちゃんパワーです。一回り強くなった思い出の一品。
暁月 絢音 : なるほどね……! ありがたく受け取ります
 

 
暁月 絢音 : 「……ほら、これでいい?」 鞄からお守りを取って見せる
夢皓 有栖 : 「ええ、やっぱり可愛いお守りですね」
夢皓 有栖 : 「絢音ちゃんの方が可愛いですが」
暁月 絢音 : 「はいはい。ほんと好きね、それ」
夢皓 有栖 : 「はい、絢音ちゃんが好きですから」臆面も無く
暁月 絢音 : 「でしょうね……」
暁月 絢音 : 「……有栖。そっちのわたしが来る前に一つだけ、あんたに言っときたいことがあるんだけど」
夢皓 有栖 : 「ええ、何でしょう?」
暁月 絢音 : 「わたしに幸せな未来を生きて欲しいっていう有栖の夢は、もう叶わない……そう言ったのは憶えてるよね」
夢皓 有栖 : 「言いましたね、まったく寂しいコトを言う妹です」
暁月 絢音 : 「わたしは誰かの願いを叶えてあげる都合の良い神様でも、姉の言う事を全部聞いてあげるような優しい妹じゃないので」
暁月 絢音 : 「だから、あの言葉を撤回する気は全くない。だけど……」
暁月 絢音 : 「……ただそれは、今のわたしがそう思ってるだけよ」
暁月 絢音 : 「これから先、もしかしたら……。自分の意志で、あんたのことを忘れて、勝手に幸せに生きる未来を選ぶこともあるかもしれない」
暁月 絢音 : 「……自分で言ってて、絶対ありえないって思うし、そんな風にはなりたくないけどね」
暁月 絢音 : 「でも、未来なんて誰にも分からないから……」
暁月 絢音 : 「生き方や夢を押し付けられるのは困るけど、ちょっとくらい期待したり願うことくらいは……許してあげる」
夢皓 有栖 : 「ふふ、そうですね……人生は長い……」
夢皓 有栖 : 「これから何が起きるかなんて、神のみぞ……いえ、神だって知らないでしょう……」夢皓有栖も知れるのは八日だけ。
夢皓 有栖 : 「ですから、わたくしは絢音ちゃんの幸せな未来を諦めたりしませんよ」
夢皓 有栖 : 「本気で願うのなら、いつかきっと夢は叶う。そう信じています」
夢皓 有栖 : 「知ってのとおり、わたくし自分勝手で夢見がちですから」
暁月 絢音 : 「ええ、そうしなさい。あんたはその方がきっと良いわ」
夢皓 有栖 : 「それでは遠慮なく、そうさせてもらいます」
夢皓 有栖 : 「あなたと巡り会ったこと、堕トシ神を斃すことも奇跡なのです」
夢皓 有栖 : 「……もう一つくらい、おまけで奇跡が起こってもいいハズでしょう」
暁月 絢音 : 「奇跡ってそんな一回起きたらあともう一回みたいなおまけ感覚で起こるもん……?」
暁月 絢音 : 「まあ、未来なんて誰にも分からないって言ったばかりだから否定できないけどね」
GM : そのとき、ザッザッと遠くで砂利を踏む音が鳴った。
GM : ……時間だ。
夢皓 有栖 : 「さて、こちらの絢音ちゃんが探しに来てくれたみたいですね」
暁月 絢音 : 「どうして来るのよ、そっちのわたし……。寝とけばいいのに」
夢皓 有栖 : 「ふふ、自分をそんな邪険に扱わないであげてください」
夢皓 有栖 : 「絢音ちゃんは、いなくなったわたくしを心配してきてくれたのですから」
暁月 絢音 : 「そうだったね……」
暁月 絢音 : 「まあ、いいわ。そいつが来なかったら、ずっとだらだら話し続けちゃいそうだし……ちょうどいいでしょ」 名残惜しさを振り切るように言う
夢皓 有栖 : 「……そうですね、名残り惜しいですがお別れです」
夢皓 有栖 : 「絢音ちゃん」愛しい人の名を呼ぶ。
暁月 絢音 : 「何、有栖」
夢皓 有栖 : 「……わたくし、巫の血のせいで、ひどく苦しんだこともありました」
夢皓 有栖 : 「絢音ちゃんも、それは同じだったと思います」
暁月 絢音 : 「そうね……」
夢皓 有栖 : 「けれども、今となっては、この血に感謝しています」
夢皓 有栖 : 「この血は、あなたとの縁を結んでくれたのですから」
暁月 絢音 : 「……そうね」
夢皓 有栖 : 「…………それでは、最後にひとつ」
夢皓 有栖 : 「自分勝手なわたくしの、自分勝手な願いを憶えていてもらえますか」
暁月 絢音 : 「言うだけ言いなさい。聞いてあげるから」
夢皓 有栖 : 「……梅は寒きを耐え忍び、誰より美しく咲き誇る花」
夢皓 有栖 : 「もしもわたくしを憐れむのなら、絢音ちゃん」
夢皓 有栖 : 「わたくしの分まで、ただ幸せに生きてください」
夢皓 有栖 : 「……それ以上の喜び、わたくしにはありませんから」
暁月 絢音 : 「……その答えは、さっき言った通り。わたしはあんたの願いを叶えてあげるつもりはない」
暁月 絢音 : 「だけど、未来なんて誰にも分からないから……」
暁月 絢音 : 「絶対に、忘れないでおいてあげる。わたしのお姉ちゃんが、わたしの幸せを願ってくれたことを」
夢皓 有栖 : 「ありがとう、ございます」
夢皓 有栖 : 「……それだけで、十分です」目元を拭い、ぎこちなく笑う。
暁月 絢音 : 「……ちょっと、やめてよね。わたしが最後に見るあんたの顔が、泣き顔なんて最悪だから」
暁月 絢音 : 「ちゃんと、笑っておいて。わたしも有栖の笑顔が好きだって言ったでしょ」
夢皓 有栖 : 「ええ……! 笑顔でお別れ、でしたね……!!」微笑んだ目の縁からポロポロと涙が零れる。
暁月 絢音 : 「…………っ、あぁ、もう……」
暁月 絢音 : 「仕方ないから、それで良いわ……それで……!」 ずっと我慢していたのに、涙が少しずつ零れ始める
夢皓 有栖 : 「ふふ……、やっぱり絢音ちゃんは優しいです……」
夢皓 有栖 : 「また来世、巡り会えたなら今度こそ……」
夢皓 有栖 : 「使命のなくなった世界を、ふたりで添い遂げましょう……」
暁月 絢音 : 「全く、来世だなんておかしなこと言って……分かったよ」
暁月 絢音 : 「その時は、また一緒にいてあげるわ」
夢皓 有栖 : 「ふふ、約束ですからね」笑って
夢皓 有栖 : 「────さようなら、絢音ちゃん。わたくしの最愛の妹」
夢皓 有栖 : 「…………あなたの行く先に、幸多からんことを」
GM : ────午後十時零分ちょうど、動画の再生が終わる。
GM : 夢皓有栖との最後の通話は、無情にも切れてしまった。
GM : ……誰もいない部屋。帰ってくるのは静寂と孤独。
GM : 暗転した画面は、鏡のように自らの表情を写すばかり。
暁月 絢音 : 「……こっちがさよならって言う前に、勝手に切るんじゃないよ……バカお姉ちゃん」
暁月 絢音 : 「本当、最後まで自分勝手なんだから……」
暁月 絢音 : 暗い画面に、静かに涙の雫が落ちる。
暁月 絢音 : 「…………」
暁月 絢音 : だが、やがてその涙の雨も止まる。
暁月 絢音 : いや、無理矢理に、手の甲で拭って止めてやる。
暁月 絢音 : 「……チェシャ猫」 巫女服の袖で顔を隠しながら、名を呼ぶ
チェシャ猫 : 「なんじゃ」黙っていた猫が答える。
暁月 絢音 : 「待たせて悪かったね……」
暁月 絢音 : 「もう、大丈夫」
暁月 絢音 : 「行くよ。白梅と契約しに」
暁月 絢音 : 立ち上がり、そう伝える。袖を振り払ったその顔には、涙の痕だけが残っている。
チェシャ猫 : 「ふん、少しは良い顔をするようになったか」
チェシャ猫 : 「神薙ぎはそうでなくてはな」
暁月 絢音 : 「何言ってんの。わたしは元から姉お墨付きの良い顔よ」 笑みを返して
チェシャ猫 : 「……口の減らんヤツじゃ、矢張り似とるよお主らは」
暁月 絢音 : 「誉め言葉ね。……ほら、行くよ。時間ないんだからね」
暁月 絢音 : 戦いで壊れては困る有栖の鞄と携帯端末だけをその場に残し、お守りだけを握って歩き出す。
暁月 絢音 : 夢皓有栖のロイスをSロイスに指定します。
GM : 了解しました! 納得のSロイス!!
 
GM : ……この先に起こることは、夢皓有栖にも分からない。
GM : 目を覆いたくなるようなバッドエンドが待ち受けているかもしれない。
GM : けれども、それこそ本来あるべき形。
GM : ────未来とは、今を生きる人々が勝ち取っていくものなのだから。
 
GM : ロイス取得などあればどうぞ!
猿曳 松葉 : うさぎのロイスを信頼/不安のPに変更、そのままSロイス指定に!
蛇ノ目 衣葉 : 神狩 妃華 ○尽力/憐憫で取得しましょう。このあと共闘することになるので!
system : [ 蛇ノ目 衣葉 ] ロイス : 4 → 5
神狩 妃華 : 衣葉ちゃんに✓連帯感/疎外感を取得
カワユのを✓信頼/不安に変更
system : [ 神狩 妃華 ] ロイス : 5 → 6
GM : それぞれ了解! では次のシーンに!!

Scene07 抱薪救火

GM : 登場PCは神狩妃華と蛇ノ目衣葉! 登場侵蝕をどうぞ!
神狩 妃華 : 1d10+73(1D10+73) > 6[6]+73 > 79
蛇ノ目 衣葉 : 1d10+69(1D10+69) > 10[10]+69 > 79

 

同日 午後十時十分 梅結村住宅街 庄屋の屋敷

GM : 馬鹿と煙は高いところへ上る。
GM : というが、高いところへ居を構えるのは金持ちと相場が決まっている。
GM : ……梅結村の庄屋。平たく言えば「村長」の屋敷も、その例に漏れず。
GM : 勾配の急な坂の上、高台に建てられていた。
GM : 立派な門構えに、時代がかった杮葺こけらぶき屋根の木造平屋。
GM : 敷地面積は、約三百坪。ちょっとした池までついている。
 
GM : 他所の村長の邸宅はどうか知らないが、
GM : 小さな村落に対して、この屋敷は少しばかり立派すぎるように思えた。
GM : もしかすると。かつての村長には「紅の巫のお目付け役」が任じられていたか。
GM : であれば、重要なお役目への見返りとして、厚遇を受けていたとも考えられる。
GM : ……が、それはさておいて。
GM : あなたたちは物陰から、現場の様子を俯瞰する。
 
GM : ────屋敷を囲っていたのは、頼もしい用心棒。
GM : 無論、村長の雇った護衛ではない。
GM : ジャバウォックの猟犬だ。見える範囲の数は十。
GM : これだけなら、不意をつけば何とかなるだろう。これだけなら、だが。
神狩 妃華 : 「想像はしていたが……多いな」
蛇ノ目 衣葉 : 「なかなかな数だね。やれなくはないと思うが、騒ぎになればすぐにあちこちから集まってくるだろう」
河合 由佳 : 「ボク達を捕えていた猟犬はたしか、二十でしたっけ」
河合 由佳 : 「それに比べれば、まだマシっすけど」
河合 由佳 : 「……いずれにしても、正面から挑んだなら体力消耗は避けられないっすね」
蛇ノ目 衣葉 : 「暗殺……は向こうの方が上手そうだな。一気に突き抜けて本部エージェントを起こすにしても戦力としてあてにできるか怪しいものだ」
神狩 妃華 : 「状況を説明する時間も欲しいからな……潜入できれば良いんだが、あの家の地図とか無いだろうか」
河合 由佳 : 「一応、カンタンなものなら作れるっすよ」ほい、とモルフェウス能力でさくっと俯瞰図を作成する。
蛇ノ目 衣葉 : 「本当に戦闘以外は完璧といっていいくらいだな……」
河合 由佳 : 「見たまんま出力しただけなんで、中の間取りとかは別途資料を漁らないと分かんないっす」
河合 由佳 : 「……でも、本部エージェント達はおそらく、あそこに幽閉されてるっすね」
河合 由佳 : 「ほら、例の根が這ってるし」
GM : 河合が指したのは、屋敷の庭。
GM : いかにも日本庭園といった風に、敷き詰められた砂利の向こう。
GM : そこには古びた土蔵があった。
GM : ……扉の前には、二人の従者。何か守っているようにも見える。
蛇ノ目 衣葉 : 「理論値で言えば二人だけ倒せばいいわけだな」
河合 由佳 : 「り、理論値……? まあ、最速で真っ直ぐ突っ切るんならそうなるっすかね……?」
神狩 妃華 : 「すぐ傍だし、猟犬も続々と集まっては来そうだが……」
河合 由佳 : 「けど、隠れて助けるには、お庭の砂利がネックなんすよね~……」
河合 由佳 : 「どうにも足音でバレちゃいそうな感じが……古来からの防犯システムも侮れないっす~……」
蛇ノ目 衣葉 : 「あ~、音が鳴るわけだ。ALS○Kいらずだね」
 

 
GM : それでは、本部エージェントを助ける判定について説明いたします!
GM : これから二人には『二度の判定』を行なってもらい、
GM : その合計達成値によって、本部エージェント救出の成否を決めていきます。
 
GM : 一度目の判定は【偵察判定】。
GM : 相手の配置や建物の構造を知り、救出作戦成功を近付ける下調べの判定です。
GM : 二人には〈知覚〉〈情報:UGN〉〈情報:梅結村〉のいずれかの技能で判定を行なってもらいます。
 
GM : 二度目の判定は【救出判定】。
GM : 読んで字のごとく、本部エージェントを救出する本命の判定です。
GM : 救出方法はお任せします。それによって使用技能と合計難易度が変わります。
GM : 正面突破の場合は〈白兵〉〈射撃〉〈RC〉のいずれかで合計難易度90。
GM : もちろん、それぞれエフェクト使用も可能です。
GM : もし達成値が満たなかった場合は、情報収集フェイズと類似の処理を行ないます。
GM : 判定を成功にする代わりに、それぞれ[目標値-達成値]分のHPダメージを受けてもらいます。
神狩 妃華 : 《アイスフロア》を使用します!とかは後半の判定になるかな
蛇ノ目 衣葉 : 見せるか…固定値の力…
GM : そうね!まず【偵察判定】から振ってもらいましょうか! そのあと救出方法を決めましょう!!
GM : 〈知覚〉〈情報:UGN〉〈情報:梅結村〉のいずれかの技能を選択して判定をどうぞ!
神狩 妃華 : じゃぁ〈情報:UGN〉で振りますわよ
蛇ノ目 衣葉 : あ、これ《壁に耳あり》って使える感じ?
GM : 当然、エフェクトはいくらでも使用可能!
蛇ノ目 衣葉 : じゃあ情報で振ろう!
蛇ノ目 衣葉 : 《コンセントレイト》《壁に耳あり》で判定
蛇ノ目 衣葉 : 7dx8 サンキュー黄泉還り(7DX8) > 10[1,1,1,4,6,8,9]+10[8,9]+7[5,7] > 27
system : [ 蛇ノ目 衣葉 ] 侵蝕率 : 79 → 82
GM : めちゃめちゃ良い出目!
神狩 妃華 : (2+1+0)dx(10+0)+3+0 〈情報:UGN〉判定(3DX10+3) > 9[4,7,9]+3 > 12
GM : 今のところ、合計達成値39!
GM : それでは、偵察判定で分かることを軽く描写しましょう。
 

 
GM : 《闇夜の烏》によって潜んでいる猟犬が十体。
GM : 警備の隙間を縫うように配置されている。
GM : ……が、彼らの専門が暗殺だからか、完璧な警備体制ではない。
GM : いくらか付け入るスキはありそうだ。
蛇ノ目 衣葉 : 「お、割と死角があるね。やっぱり肉食だから視野が狭いんだろうな」
神狩 妃華 : 「そういうことなんだろうか……まぁ、暗喩的には間違って無さそうだな。私達でもどうにかなりそうだ」
河合 由佳 : 「猟犬っていっても肉食獣じゃ……あ、暗喩だったんすか……?」
蛇ノ目 衣葉 : 「こっちに警戒されてない限りはエグザイルの能力を使えば出し抜けそうだ。
神狩さん的にはどうだろうか?」
神狩 妃華 : 「先ほどカワユが言っていた……砂利の音に関しては対策があるが、その他はまぁ……頑張ります、って感じだな。最悪見つかったらまた私が陽動に回るさ」
河合 由佳 : 「段ボールとか要るっすか"スニーキングスネーク"的には」どこからともなく段ボール箱を作成する。
蛇ノ目 衣葉 : 「あ~~、使いたいな~! でも多分使わないほうがいいんだろうな……」
神狩 妃華 : 「『❓』とはならないからな」
河合 由佳 : 「日本庭園に段ボール落ちてたら怪しすぎるっすからね……」
河合 由佳 : 「────ともあれ、こういう段取りになるっすかね?」
河合 由佳 : 「一.先輩と探偵さんとで協力して、土蔵に潜入」
河合 由佳 : 「二.根を処理して本部エージェント達を起こす」
河合 由佳 : 「三.根を切ることで気付いて襲ってくる猟犬を、本部エージェント達と迎撃する」
河合 由佳 : 「……といった3ステップで?」
蛇ノ目 衣葉 : 「3が神頼みなのが厄介だね。ほかは何とかなるだろう」
神狩 妃華 : 「ああ、3はアレだな、あんまりボケてる奴は叩き起こすなりしよう。悪いが待ってやれる時間も無いしな」
河合 由佳 : 「仮にも本部エージェントっすから、たぶん大丈夫っす」
河合 由佳 : 「……多分、きっと。おそらく」
 

 
GM : それでは、本命の【救出判定】!!
GM : 救出方法は、話してたとおり隠密でいいかしら?
蛇ノ目 衣葉 : いいよ!
神狩 妃華 : その通りで!砂利道は《アイスフロア》で誤魔化していけ
GM : 了解!それでは〈知覚〉で合計難易度50としましょう。
GM : アイスフロアの使用によって、それぞれ判定に+2のボーナス修正を加えてください!
蛇ノ目 衣葉 : 6dx+2 技能とかないが行くぞ!!(6DX10+2) > 9[1,4,4,5,6,9]+2 > 11
神狩 妃華 : (1+1+0)dx(10+0)+2+0 〈知覚〉判定 ダイス数が、少ない!(2DX10+2) > 9[7,9]+2 > 11
GM : 偵察判定との合計達成値61! 無事に成功です!!
 

 
蛇ノ目 衣葉 : 「学芸会で鍛えた私の演技力をお見せしよう」
蛇ノ目 衣葉 : 《物質変化》で木の枝に擬態しながらその辺の木の上を器用に移動して、あっという間に土蔵までたどり着く。
GM : 蛇ノ目衣葉は、天窓から閉ざされた土蔵に潜入。
GM : ……部屋には、神樹の根が血管のように張り巡らされていた。
GM : 本部エージェント達は根に抱かれ、壁に磔にされている。
GM : 穏健派と改革派を合わせて、だいたい数は二十から三十ほど。
GM : 全員、生きている。根から切り離せば、すぐ目覚めるだろう。
蛇ノ目 衣葉 : 「ここまでは予定通りか。パパっとやってしまおう」
神狩 妃華 : 「さて、大人しく話を受け入れてくれればいいんだがな」
蛇ノ目 衣葉 : 「だね」 ジッパーを外して腕を展開、断面の刃で根を切り刻んでいく。
神狩 妃華 : 千切っていく
 
李風龍
 
改革派のエージェント : 「……ぐ、此処は」
GM : まず目覚めたのは、ひとりの少年であった。
GM : ひとつに結った黒髪を揺らし、ゆっくり起きあがる。
GM : その面立ちはあどけなさを残しており、
GM : 暁月絢音や猿曳松葉より、幾らか幼いように見えた。
蛇ノ目 衣葉 : 「えっ、子供??」
神狩 妃華 : 「君、私の声は聞こえるか、所属は?」目の前で手を振って
改革派のエージェント : 「……僕は李風龍リー・フォンロン、李家の末弟です」
改革派のエージェント : 「UGN改革派の李文龍より遣わされてきました」
蛇ノ目 衣葉 : 「ほ~~~」
李 風龍 : 「どうやらみっともないところを、お見せしてしまった」すぐ状況を理解したのか、冷静な様子で言う。
神狩 妃華 : 「李風龍………いや、今は良い。冷静で助かる、とにかく人手が欲しくてな」
李 風龍 : 「ええ、おおよそ事情は分かり────」
GM : そのとき、影から現れた刃があなた達の会話を断った。
李 風龍 : 「ッ……!!」土蔵に落ちていた火かき棒を咄嗟に拾い上げ、自身に振るわれた刃を弾く。
蛇ノ目 衣葉 : 「っと、やっぱり根を切ったからそろそろ気づくよね」 ジッパーを展開して回避
猟犬F : 「…………コソコソと夜遊びとは感心しないな、諸君」
GM : 弾かれた槍の切っ先をくるりと回し、老いた猟犬は尋ねる。
神狩 妃華 : 「過眠も体に悪いだろうからな……そろそろ起きる時間だ」
猟犬F : 「寝る子は育つ、とも言うだろう」
猟犬F : 「諸君には寝ていてもらわねば困る」
猟犬F : 「……今となっては、永久とこしえにね」
蛇ノ目 衣葉 : 「怖いなあ。今度こそ辞世の句を用意しておこうか」
猟犬F : 「いや、構わんとも。ラクにしたまえよ」
猟犬F : 「……その良く回る舌より、我々の牙のほうが速い」ぱちんと指を鳴らす。
GM : その刹那、土蔵を二十の猟犬が包囲する。
神狩 妃華 : 「うぅん……そう簡単には行かないもんだな」グローブを締め直しながら
蛇ノ目 衣葉 : 「おい、みんな出番だぞ。派閥のルールとか知らないが給料分の仕事をしなきゃいけないのはどこでも同じだろう」 本部エージェントたちに声を掛ける
 
穏健派のエージェント
 
穏健派のエージェント : 「…………ハッ!」
GM : 次に目覚めたのは、細身の女性。
GM : 美しい黒髪をお団子のように結っている。
GM : 身形からして、護衛部隊の隊長であろう。
穏健派のエージェント : 「誰かの助けを求める声があった故、目覚めた次第なのだが……この状況は、いったい……」
GM : 目覚めた瞬間、女に槍が突き立てられる。
穏健派のエージェント : 「ひとまず……、敵はハッキリしているようでありますな……!!」猟犬の攻撃を半身で躱すと、組み技で槍を奪い取る。
蛇ノ目 衣葉 : 「おお、ちゃんと戦えるようで安心したよ。さすがにこれで負けてたら話にならないからね」
神狩 妃華 : 「起きたら即攻撃か。全く……何が皆の幸福だ」続けて根を焼き払っていく
穏健派のエージェント : 「ゼノスの探偵だったか、なにやら舐められている様子」
穏健派のエージェント : 「我ら人理の防人! 有象無象の悪漢ごときに負けは────」
穏健派のエージェント : 「うん……? 何やら忘れているような……!」
穏健派のエージェント : 「いやいや、まさかまさか! この私があっけなく不意打ちでやられたなど、夢でありましょう!!」
蛇ノ目 衣葉 : 「ある意味夢で合ってはいるかもしれない」
穏健派のエージェント : 「やっぱり、悪夢を見ていたようですな」
蛇ノ目 衣葉 : 「この村の現状が悪夢みたいなもんだからね」
穏健派のエージェント : 「ありもせぬ悪夢から醒めたところで、この人理の防人! 本部エージェントの力、ご覧に入れましょう!!」
神狩 妃華 : 「(濃いな……)」
李 風龍 : 「…………」苦虫を嚙み潰したような顔した後、舌打ちまでしている。
GM : 神狩妃華によって根が焼き払われ、エージェント達が続々と目を醒ます。
GM : ……全員が丸腰。武装は奪われているらしい。
穏健派のエージェント : 「降りかかる火の粉を払う! 戦える者は前へ!」奪った槍の切っ先を猟犬に向ける。
GM : それでも、半数のオーヴァードが前線に立つ。
GM : 武器作成、或いはRCのエフェクトなら、武装が奪われていても十分に戦闘可能だ。
蛇ノ目 衣葉 : 「さすが本部のエージェント、すごい適応力だ」 自らも戦闘態勢に入る
神狩 妃華 : 「こうでもなければ務まらないとも」 炎を纏って
猟犬F : 「…………」
GM : 暫くの間、睨み合いが続く。
GM : ……数の差では、こちらが有利になった。
GM : 正面戦闘なら、こちらに分があるだろう。
GM : まず勝利を収められるはず。
GM : ……だが、血を流さず勝利が収められるかは別の問題。
GM : このあと、ジャバウォックとの決戦が待ち受けている。
GM : 可能なかぎり、消耗は避けなければならない。
GM : とはいえ、消耗を避けて慎重に戦えば、他の区域から猟犬が追加され────
猟犬F : 「…………ふむ」
GM : 突然、猟犬が一斉散開。あなたたちの前から姿を消す。
GM : 老いた猟犬も、その矛を収める。
蛇ノ目 衣葉 : 「おっと……これはどういうことかな?」
神狩 妃華 : 「舐め……られているわけではなさそうだが」
猟犬F : 「この場では、諸君と戦わなくて良いそうだ」
猟犬F : 「……初撃を躱されてしまった以上、こちらの不利は揺るがない」
猟犬F : 「どのみち、諸君とはすぐ戦うことになるのだろう」
猟犬F : 「であれば、ここでの消耗はお互いに避けるべき、との仰せだ」
神狩 妃華 : 「(お互いに……?)」
蛇ノ目 衣葉 : 「ふむ。こっちも本部の人達が起きたてな以上、戦いたくないのはそうだが……いやに弱気じゃないか」
猟犬F : 「我々とて本意ではない」
猟犬F : 「が、命令は命令だ。大人しく引きさがるとも」
猟犬F : 「……ああ、どうせなら追ってきてくれても構わんぞ」
猟犬F : 「それなら、戦う理由ができる」
神狩 妃華 : 「……遠慮しておこうか」
蛇ノ目 衣葉 : 「万全じゃないってのはそうだしね。外のUGNやFHのためにここで君たちを潰して捨て石になるつもりもさらさら無い」
猟犬F : 「賢明な判断だ、ここまで生き残ってきただけある」
蛇ノ目 衣葉 : 「私がゼノスのメンバーだからできる判断だな!!」
李 風龍 : 「……なんだ、モーニングコールだけして帰るのか?」
李 風龍 : 「まったく爽快な目覚めだ、今度は朝食も付けてくれると嬉しいね」猟犬を睨んで
猟犬F : 「ああ、サービスが行き届いてなかったかね」
猟犬F : 「それなら君も梅結神社に来たまえよ、最後の晩餐を振る舞ってやるとも」
GM : 猟犬Fは《瞬間退場》を使用。土蔵から一瞬で立ち去る。
穏健派のエージェント : 「……奴らは一体、何者だったのだ」
穏健派のエージェント : 「実は私、奴らにやられる夢を見たのだが、」
穏健派のエージェント : 「梅結神社の守りの要たる我々がまさか、やられるはずないしな」
神狩 妃華 : 「それに関してはちょっと残念な報せなんだが……」
蛇ノ目 衣葉 : 「そのまさかなんだな」
穏健派のエージェント : 「うん????」
穏健派のエージェント : 「??????」
李 風龍 : 「……この期に及んで、現実が受け入れられてないのか」呆れた様子で
李 風龍 : 「まったく、本部エージェントの質も落ちたもんだな」
蛇ノ目 衣葉 : 「まあ現実とは思えないことがいろいろ起こってるからね。ちゃんと現状を認識している人もいるようで何よりだよ」
神狩 妃華 : 「神社で襲われた記憶はある、と言うことで良いんだな?情報のすり合わせをしたい」
穏健派のエージェント : 「そうなのです」
穏健派のエージェント : 「タチの悪い夢だと思うのですが、我々が梅結神社で護衛をしていたところ、不審なオーヴァードの目撃情報がありまして」
穏健派のエージェント : 「確認に向かったところ、背後から不意をつかれ……」
穏健派のエージェント : 「と、なにゆえ、あなたは私の見た夢を知っておられるのか!!」
神狩 妃華 : 「う~ん……中々見ないタイプだな……」眉間を揉んで
李 風龍 : 「埒が明かないな」舌打ちをする
蛇ノ目 衣葉 : 「UGNってこんな感じでもやっていける職場なのかい? 私もゼノスをクビになったら転職を考えてみようかな」
李 風龍 : 「……こいつがとびきりバカなだけです」
神狩 妃華 : 「まぁ……そうだな……彼女は大分のびのびとやらせてもらってるらしい。お察しの通りだが、ほとんどの本部エージェントが襲撃によりここに収監された」
李 風龍 : 「"ジャバウォック"の従者ですね?」恩人に対しては敬語を使う。
神狩 妃華 : 「ああ、そこまで把握済みだったか」
李 風龍 : 「……まあ、状況から何となくは察しがつきます」
李 風龍 : 「堕トシ神の存在を知る何者かが、ジャバウォックを雇って、堕トシ神の奪取のために我々を排除したんでしょう」
蛇ノ目 衣葉 : 「まあちょっとその……何者かが何者なのかが結構問題なんだけどね」
李 風龍 : 「というと?」そこまで察しがついていない
穏健派のエージェント : 「(というか、堕トシ神とはいったい)」って顔。
蛇ノ目 衣葉 : 「これから戦う相手のことだし知っておいたほうがいいだろう。桐生緋依だ」
神狩 妃華 : 「……彼女が接点のあったジャバウォックを徴用し、この村一帯を掌握している」
李 風龍 : 「……桐生緋依、ですか?」驚いた様子で
李 風龍 : 「たしかに、ジャバウォックを雇ったのは彼女とは聞いていますが」
李 風龍 : 「本当に? あの女医が?」
蛇ノ目 衣葉 : 「やっぱりにわかには信じられないようだね。あってはならないことがいくつも起きてるから」
蛇ノ目 衣葉 : 「順を追って話そう」 詳しい経緯をかくかくしかじか説明しよう
李 風龍 : 「……そんなことが」まだ幼い少年ながら、受けた説明をすぐ飲み込む。
李 風龍 : 「桐生緋依は単なる女医、彼女が神の力を狙っていたとは想像もしていませんでした」堕トシ神の情報が手に入るハズがないからと、容疑者候補から外していたのだろう。
神狩 妃華 : 「私達も……想像だにしなかった。しかし今や緋依は、野望をついに実現しうる状態になりつつある」
神狩 妃華 : 「(緋依に情報を与えたのは彼では無かったか……)」
穏健派のエージェント : 「……なるほど、事情は委細承知いたしました」
GM : そう言うと、固い地面に座り込む。綺麗な正座だ。
穏健派のエージェント : 「我ら、人理の防人」
穏健派のエージェント : 「不意をつかれたとはいえ、ジャバウォックひとりに手籠めにされ、巫を守るという任も果たせず」
穏健派のエージェント : 「……此度の偽神復活、その咎はひとえに我ら盾の無力ゆえ」
穏健派のエージェント : 「誠、申し開きようもございませぬッ」
GM : 頭を地面に叩きつける。俗に言う土下座だ。
蛇ノ目 衣葉 : 「令和でもこういう謝罪あるんだ」
神狩 妃華 : 「古風だね……」
穏健派のエージェント : 「……かくなる上は、腹を切ってお詫びする他ありますまい」バッと頭を上げる。
穏健派のエージェント : 「それでどうか、同士のことは赦してもらえまいか」
神狩 妃華 : 「言いかねないと思った!やめてくれ、死んでとれる責任なんて無いぞ!」
穏健派のエージェント : 「ええいっ! 誰ぞ! 刀を持って参れ!!誰ぞ!!!!」
蛇ノ目 衣葉 : 「まずは桐生緋依を止めるのが最優先だ。あとのことはそれから考えるようにしてくれ」 後ろから羽交い絞めにする
穏健派のエージェント : 「と、止めないでくだされ……! この大事に呑気に眠りこける盾など要らぬ……!」
穏健派のエージェント : 「斬って捨てるのが、世の為……! 人の為……!!」
蛇ノ目 衣葉 : 「UGNってすごい人材雇ってるんだな……」
神狩 妃華 : 「いやぁ……ちょっと……後でどの部署か聞いておこうかな……」
李 風龍 : 「……同じUGNだからと、一緒にしないでいただきたい」心底いやそうな顔
GM : それから副官にも説得され、なんとか彼女は落ち着きを取り戻す。
穏健派のエージェント : 「うう……不肖のわたし如きに、情けをかけていただき……誠にかたじけない……」
穏健派のエージェント : 「一度ならず二度までも助けていただいた、この御恩……決して忘れませぬ……」
神狩 妃華 : 「その恩に関しては今日返してくれれば良いさ。皆の力が借りたいから救助に来たわけだしな」
蛇ノ目 衣葉 : 「そういえば、この後の段取りはどうしようか。予想外だったが猟犬は近くを去ったようだし、合流するなら今のうちだと思うけれど」
穏健派のエージェント : 「そうですな、合流は早いほうがいい」
穏健派のエージェント : 「……と、そのまえに、名乗り遅れておりましたな」
穏健派のエージェント : 「私の名は、舛世」
穏健派のエージェント : 原切 舛世ハラキリマスヨと申します」
原切 舛世 : 「もう二度と腹を切ったりしないので、どうか安心してください」
蛇ノ目 衣葉 : 「(突っ込んだ方がいいのか……?)そうか……了解だ。改めてよろしく」 迷ってスルー
原切 舛世 : 「それからこちらは副官の森、日系ハーフです」
副官の森 : 「隊長がご迷惑をおかけしました、メメント・森です」
蛇ノ目 衣葉 : 「(名前で採用してる??)よろしく」
神狩 妃華 : 「ああ、まぁ……よろしく頼んだ。言われるまでもないだろうが、上手く補佐してやってくれ」
副官の森 : 「ええ、隊長はなんというかめんど……はい……」言いたいことがあるのだろうが、呑み込む。
原切 舛世 : 「?」首を傾げている。
神狩 妃華 : 「よし、大方問題は無さそうだ、少し早いかもしれないが合流地点に向かってしまおうか、蛇ノ目」 みんな起きたー?
蛇ノ目 衣葉 : 「いいんじゃないかな。ここで待機していても仕方ないしね」
李 風龍 : 「丸腰のエージェントを戦力には数えられないでしょう、この土蔵に納められている武器を拝借してから向かってはどうか」ないよりマシだろうと提案する。
蛇ノ目 衣葉 : 「貴重品もありそうだが、緊急事態だしUGNが言うなら仕方ないだろう」
神狩 妃華 : 「ああ、調達できそうな者はそうしてくれ。ああそれと!この期に及んで派閥でいがみ合う者がいようものなら私がここに叩き込む!」
神狩 妃華 : 「皆に限って無いだろうが、くれぐれもよろしく頼む!」声を張り上げて
原切 舛世 : 「はは、この状況で喧嘩など!」
原切 舛世 : 「まして、年端もいかぬ小僧といがみあうなど! いかに欲深で性根の腐った生意気な相手だろうと、ありえますまい!!」
李 風龍 : 「……喧嘩というものは、同じレベルの者同士でしか発生しないと言います」
李 風龍 : 「このように無為に歳だけ重ねた間抜けと、僕が喧嘩する道理はないですね」
神狩 妃華 : 「……………くれぐれもよろしく頼む!」
蛇ノ目 衣葉 : 「はっは~。楽しくなってきたな」
原切 舛世 : 「はは、おまかせあれ」目が笑っていない
李 風龍 : 「ええ、仲良くしましょう」にこにこ
GM : ────そのとき、妃華の通信機から声がする。
河合 由佳 : 『あ、ああ……!! せ、先輩……!!』
河合 由佳 : 『に、庭に……! すぐそこに……!!』震える声で告げる。
神狩 妃華 : 「河合……!?」見るぞ見るぞ
GM : ふと気付くと、誰もいないハズの日本庭園には人影があった。
"神憑"桐生 緋依 : 「────明けましておめでとう、妃華?」
神狩 妃華 : 「──────」息を呑む。
蛇ノ目 衣葉 : 「……参ったな、さすがに大きく動きすぎたか」 一瞬驚くが、すぐに切り替えてこの場を乗り切るためいろいろな可能性を考える
李 風龍 : 「桐生緋依……!? いや、堕トシ神か……!!」
"神憑"桐生 緋依 : 「よく頑張ったけど、もうゲームオーバーよ? 投降してくれるかしら?」
神狩 妃華 : 「なんだよ……その恰好は……」
"神憑"桐生 緋依 : 「嗚呼、これ? 堕トシ神の力を纏ったのよ?」
"神憑"桐生 緋依 : 「ふふ、似合うかしら?」くるりと回って、少女のように無垢な微笑みを見せる。
神狩 妃華 : 「…………」
相応しい返答なんて全く持ち合わせていない
"神憑"桐生 緋依 : 「つれないわね」
神狩 妃華 : 「……仕方ないだろ……?」
"神憑"桐生 緋依 : 「神の力を手に入れたわたしに、祝福の言葉の一つくらい贈ってくれてもいいのに」
神狩 妃華 : 「素直に……喜べるわけ、ないよ……」続きの言葉を紡ごうとしては取りやめ
"神憑"桐生 緋依 : 「そう、残念だわ」
"神憑"桐生 緋依 : 「……それなら、もう投降してもらえる?」
"神憑"桐生 緋依 : 「ああ、いえ、それより良いコトを思いついたわ」
"神憑"桐生 緋依 : 「────妃華、わたしの側についてくれない?」
神狩 妃華 : 「は?」声が裏返る
"神憑"桐生 緋依 : 「あら? 何かおかしいことを言ったかしら?」首を傾げる。
"神憑"桐生 緋依 : 「……ああ、わたしの考えは妃華には聞かせていなかった」
"神憑"桐生 緋依 : 「だから、わたしの側についていいのか迷っているのね?」納得したように言う。
神狩 妃華 : 「──……、……聞かせて、くれよ」 苦し気に
"神憑"桐生 緋依 : 「ええ、もちろん」嬉しそうに
"神憑"桐生 緋依 : 「わたしは気付いたのよ、わたしのやり方では……」
"神憑"桐生 緋依 : 「いえ、あなたのやり方でも、人々を救うことはできない」
"神憑"桐生 緋依 : 「……オーヴァードが覚醒する時、そのままジャームになってしまう確率は知っている?」
神狩 妃華 : 「約、50%……」
"神憑"桐生 緋依 : 「その通り、半分のオーヴァードがジャームになってしまう」
"神憑"桐生 緋依 : 「……それでも、まだUGNは世界秩序を守れている」
"神憑"桐生 緋依 : 「けれどね、オーヴァードに覚醒する人間は増加の一途を辿っている」
"神憑"桐生 緋依 : 「それをすべて捕縛、冷凍保存するなんて現実的じゃないでしょう?」
"神憑"桐生 緋依 : 「覚醒の時、ジャームにならなかったオーヴァード達も、エフェクトを使えばジャームの仲間入りをしちゃうんだから」
"神憑"桐生 緋依 : 「……そう遠くない内、収容限界だって訪れるわ」
"神憑"桐生 緋依 : 「UGNがやっていることは、未来の無い『延命治療』に過ぎないのよ」
"神憑"桐生 緋依 : 「────だからこそ、わたしは堕トシ神の力を使って世界を変える」
"神憑"桐生 緋依 : 「果てしない犠牲の連鎖を断ち切る」
"神憑"桐生 緋依 : 「そのためには、多少の犠牲も止むを得ないでしょう」
"神憑"桐生 緋依 : 「できれば、あなたたちはその『犠牲』の一部になってほしくはない」
"神憑"桐生 緋依 : 「……ね? 分かったでしょう? わたしに協力して?」
"神憑"桐生 緋依 : 「犠牲の無い新しい世界を、共に作りましょう妃華?」
神狩 妃華 : 「緋依………」
神狩 妃華 : 「緋依の懸念は、最もでは、あった……」
"神憑"桐生 緋依 : 「だったら……」
神狩 妃華 : 「私も……犠牲の無い世界を夢見るよ」
神狩 妃華 : 「でも、もう……緋依が”それ”を語る資格は、無いんだ……」
"神憑"桐生 緋依 : 「どうして?」首を傾げる。
神狩 妃華 : 「……犠牲を強いたから。目の前にある幸福を、壊したから」
神狩 妃華 : 「もしかしたら……緋依の案に乗じる人が、UGNの中にもいるかもしれない」
神狩 妃華 : 「『必要な犠牲だから』を合言葉にして、だ。一人が死んで世界に秩序が齎されるなら、なんて」
神狩 妃華 : 「その……胸の悪くなる言い訳をやめろ」
神狩 妃華 : 「緋依にこんなことを言うのが酷だってことは分かってる。自分の無力を感じて悩んでいたことくらい知ってるさ。何回話し合ったと思ってるんだ」
神狩 妃華 : 「でも、だ。それでも私達は……一人の犠牲も許容しちゃいけないんだよ」
神狩 妃華 : 「犠牲を想定するな。勘定するな。人の命の行く末を勝手に決めて良い訳がないだろ」
神狩 妃華 : 「私達は、犠牲なんて一つも想定せずに事を成さなきゃいけないんだよ。それがUGNに所属する私達の義務だ」
"神憑"桐生 緋依 : 「……悪性腫瘍を切除する」
"神憑"桐生 緋依 : 「そのために流す血が、罪だとでも?」
神狩 妃華 : 「矮小化するな緋依、それは血じゃなくて命だ」
"神憑"桐生 緋依 : 「…………そう、分かったわ」
"神憑"桐生 緋依 : 「妃華には分かってもらえないことが、分かったわ」
"神憑"桐生 緋依 : 「……それなら、妃華」
"神憑"桐生 緋依 : 「何体ものジャームを処理してきたその手で、今度はわたしを殺すの?」
神狩 妃華 : 「────……今から全部引っ込めてくれるなら、そんなことせずに済むよ」
深く息を吸って答える
"神憑"桐生 緋依 : 「……いまさら、止まる気なんてないわ」
"神憑"桐生 緋依 : 「あなたを犠牲にしても、わたしは新しい世界を必ず作る」
"神憑"桐生 緋依 : 「あなたも同じようにすればいいわ」
神狩 妃華 : 「私がするのは”殺し”で、そっちが出すのは”犠牲”か。…………気が大きくなりすぎじゃないか」
"神憑"桐生 緋依 : 「今のわたしは『神』だもの」
神狩 妃華 : 「じゃぁ身の丈に合って無い。返して来るんだ」
"神憑"桐生 緋依 : 「……身の丈にあった生き方をしていたら、誰も救えないわ」
"神憑"桐生 緋依 : 「はあ、残念よ」
"神憑"桐生 緋依 : 「あなたには、わたしの理想を分かってほしかった」
"神憑"桐生 緋依 : 「……今回は投降を促しにきただけ、あと少し猶予をあげましょう」
"神憑"桐生 緋依 : 「今の話をなかったことにして、大人しくしていれば見逃してあげる」
"神憑"桐生 緋依 : 「……もし、それでも刃向かってきたら、」
"神憑"桐生 緋依 : 「その時は、あなたも容赦なく始末する」
"神憑"桐生 緋依 : 「────急用ができたから、わたしはこれで失礼するわね」
GM : その言葉を最後に、桐生緋依は姿を消し。
GM : ……彼女の立っていた場所には、一片ひとひらの花弁だけが残された。
蛇ノ目 衣葉 : 「今は見逃してもらった……と言うしかないね。情けないことだが」
神狩 妃華 : 「そうだな…………始末、か」落ちた花弁をぼんやりと見ている
李 風龍 : 「いま我々を始末しなかったのは、彼女の余裕によるものか」
李 風龍 : 「……傲慢なものだ、あるいは『急用』の方がよほど大事だったのかもしれませんが」
蛇ノ目 衣葉 : 「力量の差ほど余裕はなさそうには見えたね。そういった事情があるのかもしれない」
蛇ノ目 衣葉 : 「その『急用』とやらに付け入れるようやるしかないね」
原切 舛世 : 「……急用が大事だったと、その一言で片付けて良いものか、私は疑問でありますな」
原切 舛世 : 「彼女には、神狩妃華殿に対する情のようなものがあった」
原切 舛世 : 「……ただ殺したくなかったが故に、決着を先延ばしにしたのでは?」
神狩 妃華 : 「え?ああ…………」ぼうっとしていたようで、その言葉に引き戻され
神狩 妃華 : 「どうだろうなぁ……情か……それが本当なら、嬉しいんだがな……」
李 風龍 : 「ジャームに情があるなんて、甘い考えは捨てた方が良いでしょう」
原切 舛世 : 「────ともあれ、妃華どの!!!!!!」
神狩 妃華 : 「うん?」
原切 舛世 : 「あなたは良いコトを言ってくれた! 感動した!!」
原切 舛世 : 「世界救済を謳うのなら、犠牲を勘定に入れてはならぬ! 私の言いたかったことは、まさしくそれなのです!!」
神狩 妃華 : 「まぁ……すぐ傍で犠牲を許容されたから、それにカッとなって言ったというのもあるんだが……」
原切 舛世 : 「ふふ、謙遜めされるな」
原切 舛世 : 「口をついて出た言葉ならば尚のこと、それこそ貴殿から出た真実の言葉でありましょう」
原切 舛世 : 「皆の者、首が赤べこのようになっておりましたぞ」
原切 舛世 : 「探偵殿もきっと、同じようにお思いのことでしょう」勝手に言っている。
蛇ノ目 衣葉 : 「もちろんだよ。戦わなければならない状況でなくとも、このまま暴走させておくわけにはいかないね」
蛇ノ目 衣葉 : 「とはいえ、神狩さんが彼女を前にしてもそう言えたのは少し意外でもあったけれど……」 後方腕組み探偵
神狩 妃華 : 「それは……そもそも、以前の緋依自身がそういうスタンスだったな、と私が思うからさ。別にあんなに明確に言葉にはしてなかったし、きっと本人に聞いても明言はしなかったろうけど」
神狩 妃華 : 「本当に、優しい人だったんだ。ホワイトハンドで見た頃も……助けられなかった全ての命を嘆いて、沈み込んでしまうような人だった」
神狩 妃華 : 「まぁ、助けられた身からすれば、『貴方に救われた私は見てくれないのか』なんて……少し思ってしまうけどね」
蛇ノ目 衣葉 : 「……なおさら負けるわけにはいかないね。桐生緋依に、あなたを殺させるわけにはいかない」
原切 舛世 : 「……そうですな、私も何度か彼女の世話になったコトがあります」
原切 舛世 : 「以前の彼女は、人々の死に抗う高潔で優しい戦士であった」
原切 舛世 : 「……貴殿の話を聞いていて確信しました、彼女はもう彼女でない」
原切 舛世 : 「討ってやることが、せめてもの情けでしょう」
神狩 妃華 : 「そうだな……」
緋依に反論をしていた時の凛々しい表情は鳴りを潜め、始終アンニュイな相槌を打っている
蛇ノ目 衣葉 : 「あなたまで無理をなさるなよ、と言えないのが辛いところだね……」
神狩 妃華 : 「んん……大丈夫だ。別に……腕が鈍るだとかでは無いんだがな……やるべきことは決まっているし……」
神狩 妃華 : 「ただ、本当に……彼女はジャームになったんだな、と……人の終わりを、数少ない私の友人が……辿ってしまったという事実を、咀嚼してたんだ」
蛇ノ目 衣葉 : 「……簡単には飲み込めないよね。私と初めて会ったときにはすでに彼女はジャームだったのだろうけど、だとしてもなかなか受け入れがたいものはあるよ」
蛇ノ目 衣葉 : 「それでも時間は待ってくれない。相手の気が変わらないうちに合流に向かおうか」
神狩 妃華 : 「ああ……暁月さんから話は聞いていたハズなんだが、心構えが足りなかったんだろうな。悪い、時間を取らせた。また呆けていたら気付けてくれ」
蛇ノ目 衣葉 : 「任された。それでも立ち直れなかったときは……私が指揮を執らせてもらおう」 両手ピース
李 風龍 : 「他の組織のエージェントが我々の指揮を……?」
蛇ノ目 衣葉 : 「いくらなんでも起きたばかりの人に任せられないからね……というのは半分冗談だ。現実的には君が指揮を執ることになるだろう」
原切 舛世 : 「いえ、私は蛇ノ目衣葉殿が指揮を執るコトには、依存ありませんぞ!」
神狩 妃華 : 「……無いのか?」びっくり
蛇ノ目 衣葉 : 「おお、話がわかるね」 腕組み頷き探偵
原切 舛世 : 「少なくとも、先程の話に『大義には犠牲が付き物だろ』みたいな顔をしてた馬鹿に従うよりはいい」
李 風龍 : 「……理想と現実は違う、と思っただけだ」
李 風龍 : 「彼女の世界救済に賛成する訳じゃないが、大義を為すための犠牲は付き物でしょう」
原切 舛世 : 「痴れ者め! 現実はどうあれ、理想に手を伸ばし続ける努力を絶やしてはならぬ!!」
原切 舛世 : 「そういう当然の心構えの話をしておったのだ!!」
蛇ノ目 衣葉 : 「どうどうどう、喧嘩は帰ってからいくらでもできるんだし、今はそのあたりにしておこうか」
原切 舛世 : 「……むう。恩人に免じて、今日はこのくらいにしておくが、覚えておくがいい改革派」
原切 舛世 : 「目的に拘泥していては、本質を見失うぞ」
蛇ノ目 衣葉 : 「さっきまでとにかく腹を切ろうとしていた人とは思えない台詞だ……」
副官の森 : 「……隊長は少し様子がおかしいだけで、それ以外は真っ当なお方なのです」
神狩 妃華 : 「そう言われると幾らでもいるか。犠牲云々に関しては穏健改革以前の思想の話だと私は思ってるから、個人間レベルでの衝突になってしまう」
神狩 妃華 : 「『緋依の言う救済には賛成できない』。今はこれでいいだろ?」
蛇ノ目 衣葉 : 「うん、綺麗にまとまったね」
李 風龍 : 「ええ、それで構いません」
李 風龍 : 「バカが蒸し返すのでヘンな空気になっただけで、我々も協力は惜しみませんよ」
原切 舛世 : 「き、貴様……!! ああ言えば、こう言う……!!」
神狩 妃華 : 「一々反応するなって……悪かった悪かった、私がぼうっとしていたせいだな、ほら行くぞ」パンパンと手をはたいて
原切 舛世 : 「ハッ、いざ梅結神社に参りましょうぞ!!」
蛇ノ目 衣葉 : 「これがデキる組織人かぁ……」
GM : あなたたちは厄介な同行者たちを伴って、梅結神社を目指した。
GM : ……決着の時は近い。
GM : 勝つにせよ負けるにせよ、彼女との因縁には、もうすぐ終止符が打たれるだろう。
 
GM : ロイスの取得などあればどうぞ!
神狩 妃華 : 緋依のロイスを懐旧/✓悔悟に変更!
蛇ノ目 衣葉 : 桐生緋依 誠意/○憤懣 で取得しましょう。これで埋まり!
system : [ 蛇ノ目 衣葉 ] ロイス : 5 → 6
GM : 了解しました! みんなのロイス枠も埋まってきて、いよいよ決戦の感じがある!

Scene08 兎猿の誓い

GM : 登場PCは猿曳松葉! 登場侵蝕をどうぞ!
猿曳 松葉 : 1d10+48(1D10+48) > 6[6]+48 > 54
猿曳 松葉 : 未だに60超えないのはちと困る!
ジェネシフトできるタイミングでしたいです
GM : 了解! 判定はメインプロセス扱いで、マイナーアクションとメジャーアクションそれぞれ行っていいので、判定する機会があればその時でも!!
猿曳 松葉 : あり!

 

同日 午後十時十分 梅結村商店街

GM : 一方、その頃。
GM : 安黒うさぎと猿曳松葉。二人は梅結村商店街を歩いていた。
GM : ……こうして、安黒うさぎと肩を並べるのは何日ぶりだろうか。
GM : 彼女との関係修復には、本当に数多くの試練があった。
 
GM : ────石畳の上、あちこちに転がっている人の群れ。
GM : 神樹の根は、蜘蛛の巣のように地上に張り巡らされている。
GM : ……桐生緋依が与える世界の救済。そう呼んだ滅亡の未来。
GM : これを止められなければ、元の木阿弥。
GM : FHに所属していた安黒うさぎは、彼女に殺されてしまう。
GM : ……UGN本部機密特殊部隊アンサラーも待機しているらしいが、どこまで頼りになるのか。
猿曳 松葉 : 「うわ、師匠目ぇ腫れてんで! オニの目にも涙やなぁ〜!」
クリスマス前と同じような調子で茶化してくる松葉の目も真っ赤に充血していた。
安黒 うさぎ : 「……腫れてない、目玉どっかに落としてきたんじゃないの? あんたはそそっかしいから」指摘されたのが照れくさくて、また仮面をかぶる。
猿曳 松葉 : 「ほんまや! めんたま落ちとったわ!! ちゃうわ!」
「また仮面つけとるし! どっから持ってきたんやソレ!」
安黒 うさぎ : 「なんというか、拾ったのよ」
安黒 うさぎ : 「……この仮面、あんたはダサいだとか散々な言いようだったけど」
安黒 うさぎ : 「かっこいいから普通に」
猿曳 松葉 : 「いや、ウチだけちゃうし。総ツッコミやったから。」
「普通にセンスヤバいで。」
安黒 うさぎ : 「……い~~や、あんたのセンスがおかしいのよ」
安黒 うさぎ : 「この点に関しては、あたし間違ってない」
猿曳 松葉 : 「おっしゃ、全部解決したら校内アンケートしたるわ! ウチもなんか仮面作ったろ!」
安黒 うさぎ : 「え、校内アンケート……それはちょっと……」
猿曳 松葉 : 「お? ビビっとんかあ〜〜??」
中腰でかかってこいよ、のアピールをする。
安黒 うさぎ : 「ビビってるとかじゃないから、別に」
安黒 うさぎ : 「ただ、全校生徒に披露するのはちょっと……仮面のセンスがどうとかって話じゃないでしょ……」
猿曳 松葉 : 「ウチは出来るで??」
単にウケの為なら羞恥心を捨てられるだけだ。
安黒 うさぎ : 「うわ……流石ね……」
安黒 うさぎ : 「ちなみに褒めてないから」
猿曳 松葉 : 「いやいや! 実は褒めてた説あるやろ?」
猿曳 松葉 : 「むしろもう褒められたな! ヨシ!」
安黒 うさぎ : 「まったく、相変わらずおめでたいヤツ……」苦笑して仮面を外す
猿曳 松葉 : 「そうそう、もう付ける必要もないんやし、宴会まで仮面はとっとき。」
安黒 うさぎ : 「別に祭りだからって付けた訳じゃないけどね」
安黒 うさぎ : 「……そんなことより、やっぱり増えてるわね根っこ」
猿曳 松葉 : 「ウチの夢がよっぽど美味しかったんやろうなあ……」
安黒 うさぎ : 「馬鹿なことを言ってないで、踏まないように気を付け────」
安黒 うさぎ : 「…………」
猿曳 松葉 : 「お? まさか引っかかったん? それはだいぶ持っとるな……?」
茶化そうとするが、そういう空気ではないと読み取る
GM : 突然、安黒うさぎは溜息を漏らす。
GM : クレープ屋へ向かう道から逸れて、人通りの少ない路地に入っていく。
GM : ……そうして、寂れた老舗の駄菓子屋の前に差しかかる頃。
GM : 彼女はやはり、唐突に足を止めた。
猿曳 松葉 : 「……? どしたん? んめえ棒でも恋しなった?」
安黒 うさぎ : 「────隠れてないで、出てきなさい」
安黒 うさぎ : 「お互い、かくれんぼは飽き飽きでしょ」
GM : 誰にともなく、安黒うさぎは声を上げる。
GM : ……あたりを包み込む静寂。
GM : この状況において、彼女の声に応える者などありはしない。故に。
GM : ────その返答は、物言わぬ刃によって行なわれた。
GM : 二人の頭上から襲いかかる二匹の猟犬。
GM : 鋏のように左右から同時に振るわれる、二振りの薙刀。
安黒 うさぎ : 「……ご挨拶、どうもありがとう」
猟犬たち : 「……ッ!!」
GM : ガキィンと響き渡る金属音。
GM : 薙刀の挟撃を両腕で受け止めて、安黒うさぎは笑った。
猿曳 松葉 : 「ずっとつけてきとったんか!?」
「もう黙ってやられてるわけちゃうで!!」
うさぎを援護すべく、薙刀の手元を狙って矢を放つ。
河合の弓矢では傷を負わせることは出来なくても、牽制程度にはなる。
猟犬たち : 「…………」鏡合わせのような一対の猟犬は、放たれた矢を切り落とすと、即座に距離を取る。
GM : 本来なら、先程の一撃で両腕を切り落とせていたハズ。
GM : であれば何故、そうなっていないのか。猟犬は考える。
猟犬G : 「……なるほど。服の下に金属の破片を仕込んでいる」
猟犬G : 「磁力操作によって作りだした『急造の手甲』で防いだのか」
猟犬H : 「……タネさえ分かったら、その対処は容易いコト」
猟犬H : 「全身を鎧っているとしても、関節部分には装甲の纏いようがないハズ」
猟犬G : 「もう一人は、松籟十二束がなければ脅威ではないと見た」
猿曳 松葉 : 「なんやと! 無視すんなー!」
ぴすぴすと効果の薄い矢を浴びせて気をそらすべく必死
安黒 うさぎ : 「……ふん。相手を甘く見ていると、足下を掬われるわよ猟犬」
猿曳 松葉 : 「わかった! 足元をすくえばエエんやな!」
そういうことではない。
安黒 うさぎ : 「……やっぱり、こいつは甘く見てもよかったかも」
猿曳 松葉 : 「なんでや!?」
安黒 うさぎ : 「敵の前で馬鹿なことを言ってるから」
猿曳 松葉 : 「それも作戦のうちや! ………で?ホンマはどこすくったったらエエんや?」
安黒 うさぎ : 「ああ、もう……そういう話じゃ……」
猟犬H : 「敵前でずいぶんと余裕そうだな、残党たち」
猟犬G : 「その余裕、いつまで持つか見物だ」
猿曳 松葉 : 「………いや、マジな話これどうしよ? クロウサ師匠バット持ってたって話はどしたん?」
安黒 うさぎ : 「猟犬との戦闘で壊れた」
安黒 うさぎ : 「……今、ほとんど丸腰」
猿曳 松葉 : 「うーん、うさゴリラ(笑)!」
「……さすがに笑い事ちゃうかも。なんかその辺に都合良く刀とか落ちてへんか……?」
安黒 うさぎ : 「あるモノで何とかするしかないでしょ」
GM : ……周囲には、他にも猟犬の気配があった。
GM : 情報が正しければ、猟犬は十体で一組。あと八体が潜んでいる。
安黒 うさぎ : 「────マツ」
GM : 出来の悪い妹のような、けれども頼れる仲間の名前を呼ぶ。
猿曳 松葉 : 「なんや、言うてみ。」
軽く、けれども真剣な声色で応じる。
安黒 うさぎ : 「……一人じゃキツい、背中を任せていい?」
猿曳 松葉 : 「おう! 任せとき! 約束もしとるしな!」
 

 
GM : それでは松葉ちゃんには、猟犬を撃退するための判定を行なってもらいます!
GM : 使用技能は〈白兵〉〈射撃〉〈RC〉のいずれか。
GM : クロウサも同様の判定を行ない、合計達成値が90以上なら成功!
GM : 足りなかった場合は、その分のHPダメージを受けてもらいます!
GM : まずクロウサの判定から!
GM : クロウサは「コンボ:ラビットチェイン(コンセントレイト+アームズリンク+アタックプログラム+エレキフィールド)」を使用!!
GM : 18dx7+11+12 クロウサの命中判定!(素手)(18DX7+23) > 10[2,3,4,4,5,5,5,6,6,6,6,6,7,8,8,8,10,10]+10[3,3,4,7,8,9]+10[3,9,9]+5[3,5]+23 > 58
GM : 合計難易度90なので、松葉ちゃんが32以上を出せば成功になりますね!
猿曳 松葉 : まずはマイナーでジェネシフト!3dあげますわ
猿曳 松葉 : 3d10+54(3D10+54) > 19[9,7,3]+54 > 73
猿曳 松葉 : CR+踊る髪
system : [ 猿曳 松葉 ] 侵蝕率 : 73 → 77
猿曳 松葉 : チューターズTIPS使用
猿曳 松葉 : 8dx8+9>=32(8DX8+9>=32) > 10[2,3,4,4,2,5,5,8]+10[10]+6[6]+9 > 35 > 成功
GM : 合計達成値93! 無事に成功!
 

 
GM : 矢継ぎ早に振るわれる、二本の薙刀。
GM : 安黒うさぎは俊敏な身のこなしによって、縦横無尽の連撃を捌いていく。
GM : これだけなら、彼女が一人でも対処できただろう。
GM : ……そのとき、唐突に降り注ぐ銃弾の雨。
安黒 うさぎ : 「チッ」
GM : 安黒うさぎは咄嗟に後退。死の雨を躱す。
GM : ……連なる屋根の上、猟銃装備の猟犬が四体。
安黒 うさぎ : 「まず鬱陶しい上のヤツから片付ける! マツ、援護おねがい!!」
猿曳 松葉 : 「おうよ!」
電柱の足場に足先を引っ掛けて駆け上がり、屋根の上に弓矢を飛ばす……が。
速度もなく位置の有利も取れていない弓では十分な圧力にならず、猟犬たちは引き下がらない。
安黒 うさぎ : 「急拵えの弓矢じゃ流石に届かないか、あっちはあたしが行く」
安黒 うさぎ : 「……あんたはアドバイスを思い出して」
猿曳 松葉 : 「………ぐ。えーと……」
助けにならない歯がゆさと、自分の曖昧な記憶力に苛立ちを覚える。
だが、うさぎの声色はクリスマス前の最後の稽古の記憶を確かに掘り起こす。
安黒 うさぎ : 「────それじゃ、任せたわよ!!」
GM : そうはさせるものかと、襲い来る弾丸の集中豪雨。
GM : 安黒うさぎは石畳を駆け抜け、死の雨を躱す。
GM : 迎え撃つ二本の薙刀、その切っ先に飛び乗り────
GM : 猟犬の頭上、うさぎが跳ねる。
猟犬たち : 「甘いッ!!」
GM : ……その刹那、影に潜んでいた四体の猟犬が姿を現す。
GM : うち半分は、安黒うさぎを撃墜するため。
GM : もう半分は、猿曳松葉を襲撃するため。
GM : それぞれ血の槍を携え、突っ込んでくる。
安黒 うさぎ : 「……!!」
GM : ────如何に安黒うさぎと言えど、空中での姿勢制御は出来ない。
GM : このままでは、彼女は二本の槍に貫かれてしまう。
GM : ……が、猿曳松葉が援護に回ったら、今度は松葉自身が危険に晒される。
GM : 二者択一。猿曳松葉は刹那の選択を迫られる。
猿曳 松葉 : 「……『標的に目を囚われすぎるなって、言ってるわよね?』……思い出せたで……!」
猿曳 松葉 : 狙うのは猟犬ではなく。今出来ることで猟犬が一番『嫌がる』こと。
それならば、このイタズラ小僧の"猿松"にお任せあれ!
猿曳 松葉 : 全力を込めて、電線を狙い切る。
切れた電線はスパークをまき散らし、不規則にのたうつ!
いかな猟犬といえど、高圧電流と読めない動きの前にわずかなためらいが生まれる。
猟犬たち : 「くっ、いきなり何を……!?」
猿曳 松葉 : 「………行け師匠! それが『水筒』や!」
うさぎにだけ通じる合言葉で連携を取る。
安黒 うさぎ : 「フッ、やればできるじゃない!」屋根に降り立ち、微笑みながら
GM : すかさず磁力操作能力を行使。
GM : 暴れ狂う電線を操って、地上の猟犬を縛りつける。
猟犬たち : 「味な真似を……!!」まだ動ける猟犬は、安黒うさぎに銃口を向ける。
安黒 うさぎ : 「あんたがマツを甘く見たツケよ!!」誇らしげに
GM : 再び磁力操作によって、駄菓子屋の看板を引き寄せる。
GM : そのまま古びた看板を弾除けにして、猟銃を携えた猟犬に肉薄。
安黒 うさぎ : 「悪いんだけど、今のあたしは負ける気がしないの」
GM : 蜂の巣になった看板を叩き付け、安黒うさぎが放ったのは跳び蹴り。
GM : 駄菓子屋の看板ごと、四体の猟犬を蹴り穿つ。
GM : ……必殺の一撃を受けた四体が血霞と散ると、
GM : 残りの六体は、形勢不利だと見るや否や撤退。
GM : この場に残されたものは、安黒うさぎと猿曳松葉。
GM : ……それから元通りの静寂のみ。ひとまず”決着”と見ていいだろう。
猿曳 松葉 : 「ストラーイク! さすが師匠!」
グッとガッツポーズを送る。
安黒 うさぎ : 「ナイスアシストよ、マツ!」グッとガッツポーズで返す。
安黒 うさぎ : 「……と、今はそんな場合じゃなかったわね」思わずはしゃいだのが少し恥ずかしいのか、手を引っ込める。
猿曳 松葉 : 「いやそこはハイタッチにグータッチ、ビシガシグッグッまでやろうや?」
安黒 うさぎ : 「……そういうこと、あんたはよく恥ずかしくないわね」
猿曳 松葉 : 「大阪人に恥はあらへんのや。」
大阪人特有の誇大広告である。
安黒 うさぎ : 「あんたみたいなヤツだらけだと思うと、ゾッとするわね大阪」
猿曳 松葉 : 「なんでや! 生あったかあい場所やぞ!」
安黒 うさぎ : 「生あったかいのは、ちょっと微妙……」
安黒 うさぎ : 「まあ……そういうとこ、羨ましいと思うことも偶にはあるけど……」
猿曳 松葉 : 「任せとき! 師匠はボケはええけどツッコミにキレが足りひんからな! 修行して来年はM-1出よな!」
安黒 うさぎ : 「どう見ても逆でしょうが! あたしがツッコミ! あんたがボケよ!!」
猿曳 松葉 : 「いやいや、リバースできてこそ一流やから! 二刀流やで!」
安黒 うさぎ : 「一流になるつもりないんだけど……一人で勝手に出なさいよ二刀流で……」
猿曳 松葉 : 「うらやましいやろ!? ボケツッコミ両対応型大阪人!? なりたないんか!?」
安黒 うさぎ : 「誰もなりたくないわ……」
安黒 うさぎ : 「それより、ムダな時間を取られたわ」
安黒 うさぎ : 「勿論、あんたのM-1の話も含めて」
猿曳 松葉 : 「無駄ちゃうって! さっきの『水筒』みたいに、師匠の窮地を救うかもしれんで! オモロさが!」
安黒 うさぎ : 「面白さですくえるのは、あんたの足下くらいよ」
猿曳 松葉 : 「ズコーッ!!!!」
わざとらしく転げてみせる。
安黒 うさぎ : 「……もう時間ないから置いていこ」スタスタ
猿曳 松葉 : 「待って待って! 置いてかんとって!!」
転げた姿勢からブリッジして、しゃかしゃか四足歩行で追いかける。
安黒 うさぎ : 「うわ、気持ちわるっ……!? そのエクソシスト歩法やめなさいよ……!?」
猿曳 松葉 : 「エクソ……? なんそれ?」
「まあええか。今日は勘弁しといたろう。」
ドン引きのうさぎが面白いので後日またやってやろうともくろむ松葉であった。
安黒 うさぎ : 「今度やったら、絢音に祓ってもらうわ……」
猿曳 松葉 : 「今のあやねん、マジ無敵やからな……それはちょい怖い」
震え上がる。
安黒 うさぎ : 「……今の絢音については、あたしも思うところはある」
安黒 うさぎ : 「けど、とにかく先を急ぎましょ」
猿曳 松葉 : 「おう、いざクレープ食べ放題!」
安黒 うさぎ : 「……普通に窃盗だからね、それ」
 

同日 午後十時二十分 梅結村商店街 クレープ屋

GM : ……死線を潜り抜けた二人は、ようやく辿り着く。
GM : 村の若者に人気を博しているクレープ店、ラビットホールへ。
GM : 兎をあしらった、遊園地めいたファンシーな店構え。
GM : ラビットホール兎の穴』とは、
GM : 不思議の国のアリスにおいて、主人公アリスを非日常の世界へ誘った場所。
GM : レネゲイド事案という「非日常の世界」を繋ぐ窓口には適した名だ。
GM : ────みんなの憩いの場所が、UGN本部の臨時拠点だったことはビックリだが。
猿曳 松葉 : 「お邪魔するで〜〜」
誰も居ないはずだが、一応声をかけて入店する。
安黒 うさぎ : 「ええっと、バックヤードに通じる扉は……」
GM : クレープ店の側面、関係者以外立ち入り禁止と記されたドアが見つかる。
猿曳 松葉 : 「開くかなあ? 食らえ、探偵式!」ガチャガチャガチャ
安黒 うさぎ : 「鍵は……ああ、わかった……」
GM : 安黒うさぎは勢いをつけ、鉄の扉にドロップキック。
GM : 閉ざされていた扉がまるで、紙のように弾け飛んでいく。
安黒 うさぎ : 「あたしたちは関係者だから、鍵はかかってないみたいね」暴力こそマスターキーだ。
猿曳 松葉 : 「あっぶな!?!?!?」
うさぎのドロップキックを危うく食らうところだった
猿曳 松葉 : 「………このとっても力こそパワーな感じ、師匠が帰ってきたって感じやわ……」
しみじみと頷く。
安黒 うさぎ : 「……普段からこうみたいに言わないで、緊急事態だし仕方ないでしょう」
猿曳 松葉 : 「まあ怒られるんウチちゃうし〜。行こ行こ。」
と松葉は言っているが、うさぎはUGN所属ではないので怒られる場合の対象は松葉である可能性が高い。
GM : ラビットホールのバックヤードには、食材や調理器具ばかりで変わった点はない。
GM : ……ただ一つ。あなたたちの足元には、地下へと通じる分厚い鋼鉄の扉があった。
安黒 うさぎ : 「…………」
GM : 鍵がなければ開きそうにない。
GM : 普通のオーヴァードなら、この場で足止めを食らうのだろう。
猿曳 松葉 : 「まーた扉かい! 金庫かなんかみたいなゴッツいのつけよってからに……」
安黒 うさぎ : 「……まあ、これならいけそう」
猿曳 松葉 : 「えぇ………? いけんかい!」
流石に厳しいかと考えた矢先だったのでドン引き
安黒 うさぎ : 「その、蝶番のところが脆そうだし」
安黒 うさぎ : 「……まあ多分、いけるでしょ」
GM : 安黒うさぎは『普通のオーヴァード』ではない。
GM : 強力な磁力によって、鉄扉を強引に引き剥がす。
GM : ……鋼鉄の扉はまるで粘土のように、ぐにゃりと拉げてしまっている。
猿曳 松葉 : 「師匠、今までゴリラなんて言うてごめんやで……」
「こんなんゴジラや!ゴジラ!」
「どんだけパワーあんねん!?よっ!破壊神!!」
安黒 うさぎ : 「あ、あたしが膂力で何とかした訳じゃないでしょ……!?」
安黒 うさぎ : 「相手が金属だったし、ブラックドッグ能力と相性が良かっただけで……!!」
猿曳 松葉 : 「それにしたってコレはエグいて!」
「せやけど助かったわ! サンキュー師匠!」
安黒 うさぎ : 「……そのうち、あんたも『破壊』してやろうかしら」
猿曳 松葉 : 「アッハハ!!!!………100年後でお願いしまーす……」
安黒 うさぎ : 「半分は冗談よ、それより地下に急ぎましょ」
猿曳 松葉 : 「さよなら、ウチの半分……」
冗談に冗談を返して、さらに下りていく。
GM : ────クレープ屋の地下には、広大な武器庫があった。
GM : なんて話をしても、タチの悪い冗談だと笑われるだろう。
GM : が、紛れもない事実である。
GM : おそらく、バロールかオルクスの空間拡張能力によるものだ。
GM : 広い地下空間。
GM : その白い壁面には、所狭しと武器弾薬の類が掛けられている。
安黒 うさぎ : 「猟犬がここを破壊してなかったのはラッキーだったわ」言いながら二本の大剣を手に取る。
猿曳 松葉 : 「ほんまにあったんやなあ……てか広ッ!?モノ多ッ!?」
「こんなにあるんやったらウチにも遊……使わせて欲しかったわあ。」
使えもしない大型ライフルを手に取る
安黒 うさぎ : 「……ずいぶん大きくなったわね、松籟十二束」ライフルを見て
猿曳 松葉 : 「せやろ〜? しばらく見ぃひん間にたくましくなったわあ〜」
猿曳 松葉 : ブンブンとライフルを振り回していた拍子に、壁にぶつけて暴発させてしまう。
猿曳 松葉 : 「……………。さ、松籟の予備はどこかな!」
壊したライフルを放置して、本命を探す
安黒 うさぎ : 「…………」睨みつける
猿曳 松葉 : 「ナニモシテナイノニコワレタ、ウチ悪くない」
安黒 うさぎ : 「武器の扱いは命に関わるから気を付けろって、口を酸っぱくして言ったわよね」
安黒 うさぎ : 「今度、またイチから仕込み直さないといけないかしら」
猿曳 松葉 : 「サーセン……。今まで通り、弓にしまーす……。」
GM : ────それから暫く後。
GM : 松籟十二束を探していると、部屋の奥のテーブルに白い箱を見つけるだろう。
GM : ……契約の繋がりによるものか、はたまた単なる直感か。
GM : この長細い箱には、重要な何かが入っているような気がしてならない。
猿曳 松葉 : 「………おっ。お宝の予感がするで〜! じゃかじゃん!」
さっそく開けてみる。
GM : 開けてみようとするが、どうやら鍵がかかっている。
猿曳 松葉 : 「……むむ。箱にまで鍵かかっとるわ。」
「師匠〜! 師匠〜! ヘ〜ルプ!」
安黒 うさぎ : 「……あたしにどうにかしろって? これ金属じゃないでしょ?」
安黒 うさぎ : 「ああ、ついさっき手に入った大剣で叩き斬ってみる? 試し斬りもしたかったし?」
猿曳 松葉 : 「それ、中身はどうなるんや?」
わかり切ったことを聞く。
安黒 うさぎ : 「…………」
安黒 うさぎ : 「…………祈りなさい」大剣を振りかぶる
猿曳 松葉 : 「ちょちょちょ!! 流石にアカーン!!!!」
安黒 うさぎ : 「……それなら、あんたが自分で何とかしなさいよ」
猿曳 松葉 : 「しゃあないな、細々したのはあんま好きちゃうんやけど」
猿曳 松葉 : 《十徳指》を使用。爪を伸ばして持っていたヘアピンと一体化、即席のピッキングツールを作る。
猿曳 松葉 : 「教室のカギ空けるみたいにいけばええんやけど〜……どうかなあ?」
しばらく雑な手つきで弄り倒す
安黒 うさぎ : 「そんなんで何とかなるものなの?」うしろから覗き込む
猿曳 松葉 : 「ん〜開くやつは開くで。忘れモンして夜中の教室開けたりとか、神社の倉庫開けたりとか……」
安黒 うさぎ : 「……それ、後で絢音にチクるからね」
猿曳 松葉 : 「残念やったな、神社の倉庫の件はもう怒られ予約済や!!」
安黒 うさぎ : 「……呆れた、ほんとに」
GM : 他愛も無い話をしていると、カチっと鍵が開く音。
猿曳 松葉 : 「おお! ホンマに開いてもたわ!」
「ほな早速お宝を……」
安黒 うさぎ : 「……泥棒の才能あるわね」
GM : 箱の中には、十二本の破魔矢が綺麗に収められていた。
猿曳 松葉 : 「美少女大怪盗目指そかな???」
GM : この木の矢に、猿曳松葉は見覚えがあった。
GM : ……間違いない、松籟十二束だ。
猿曳 松葉 : 「おお〜! 間違いないで! 松籟ちゃんや!」
「ホンマに予備まであるんはちょい怖なるけども……ありがたいな!」
安黒 うさぎ : 「大事なモノにしては、セキュリティが甘いような……」
安黒 うさぎ : 「ああ、いえ……有栖のことだから、ちょうどマツが解けるくらいのセキュリティにしてたのかもね……」
猿曳 松葉 : 「いやいや鍵3つもあったで? 神社の倉庫なんてすぐパチ……借りれたし」
安黒 うさぎ : 「そのうち逮捕されるからね、あんたは」
猿曳 松葉 : 「そんなつもりはなかったんや! つい出来心で……!」
しょうもない三文芝居を繰り広げる。
安黒 うさぎ : 「……学校にインタビューが来たら『絶対にやると思っていました』って答えてやる」
猿曳 松葉 : 「師匠ー!! 見捨てんとって師匠ー!!」
安黒 うさぎ : 「……泥棒行為を働いておいて『見捨てないで』もないでしょ」
安黒 うさぎ : 「それより、他にもEXレネゲイドの弓懸けがあったんだけど」
猿曳 松葉 : 「あ、それは要らんわ。もう弓懸はあるし。」
両手に嵌めたプレゼントをピースで見せる
安黒 うさぎ : 「あたしがあげたのより、性能よさそうだけど良いの?」
猿曳 松葉 : 「うーん……足用やったらもらおかな?」
「手にはめる分はコレがええねん。なんせピッタリやからな!」
安黒 うさぎ : 「ふ~~~~ん……」
猿曳 松葉 : 「なんやコイツ」
「なんか言いたそうやな! はっきり言った方がええで!」
安黒 うさぎ : 「いえ、別に? 身体にフィットしてるんなら何よりってだけよ?」どことなく嬉しそうに見える。
猿曳 松葉 : 「なんか気持ち悪いな今の師匠!」
笑顔でバッサリ切り捨てる。
「なんやかんやプレゼントはありがたく使わせてもろとるし、ウチのもよろしくな!」
安黒 うさぎ : 「あんたの水切り石は、使いようがないでしょう」溜息まじりにテーブルに手を置く
猿曳 松葉 : 「いや水切りしてや!?」
安黒 うさぎ : 「投げた後の回収がめんどいから嫌」
猿曳 松葉 : 「回収するんか……変なトコ律儀やなホンマ」
安黒 うさぎ : 「律儀というか……単なる勿体ない精神よ……」
安黒 うさぎ : 「そんなことよりも、松籟十二束が手に入ってよか────」
GM : 突然、安黒うさぎは蹌踉よろけて膝から崩れ落ちる。
GM : からんころんと音を立てて、二本の大剣が床を転がっていく。
猿曳 松葉 : 「師匠? 寝不足か!?」
倒れそうになるうさぎの肩を掴む。
安黒 うさぎ : 「睡眠を取るヒマはなかったけど、そうじゃないわ……」
安黒 うさぎ : 「いきなり、手足の力が抜けて……」
猿曳 松葉 : 「いや、それが寝不足ちゃうんか……?」
「ちゃうんやったらヒヨっちゃんがなんかしてきたんか?」
自分の体調を確かめる
安黒 うさぎ : 「ああ、分かった……これは毒ね……」
安黒 うさぎ : 「やけにカンタンに引くと思ったわ……」朦朧とした意識で呟く。
GM : 安黒うさぎの身体には、無数の切り傷があった。
GM : ……猟犬の連撃、その全てを防ぎきれていた訳ではない。
GM : おそらく、あの薙刀には毒が塗られていたのだろう。
GM : 緊張が解けた今になって、ようやく毒が回ってきたのだ。
猿曳 松葉 : 「毒ぅ!? 今さら効くコトある!?!?」
安黒 うさぎ : 「アドレナリン……出てたからかしらね……」
猿曳 松葉 : 「のんびりしとる場合ちゃうで、はよう皆と合流せな!」
「河合っちなら解毒薬とか作れるはずや!!」
河合に対する過度な期待
安黒 うさぎ : 「あのマスコットか……さすがに調薬は専門じゃないでしょう……」
安黒 うさぎ : 「それ、に……あたしを運んで、梯子を昇って……猟犬にも見つからず合流するのは…………」げほげほ、と咳きこんで言葉が止まる。
猿曳 松葉 : 「ハシゴくらい足だけで登れるわ! 猿松なめとんちゃうぞ!」
安黒 うさぎ : 「ああ、これ……呼吸器系も麻痺する毒か……」
猿曳 松葉 : 「ウワーッ!! こんなトコで死ぬなアホ!!」
「なんか無いんか!?」
物資には困らない場所だが、松葉に適切な治療用品を見つけるのは難しいだろう。
安黒 うさぎ : 「ァ、あたしにかかれば、平気……だけ、どね……」掠れ声で
安黒 うさぎ : 「かいふく、あんぷる……そのへん、ある……はず……」
猿曳 松葉 : アンプル探してみるよ、判定いるかな?
GM : 判定は要らないよ!死ぬ気で探せばあります!
猿曳 松葉 : 「アンプルぅ!? 何色や!? 緑ぃのか!?」
バタバタと清潔そうな箱を片っ端から持ち出す。
猿曳 松葉 : 「ほら口空けい!」
とりあえず全部使おうとするし、アンプルなのに口から入れようとするし、何もかも間違っている
安黒 うさぎ : 「…………」身体が自由に動かせないので、磁力操作でそのへんの金属をぶつける。
猿曳 松葉 : 「ぐえっ!! ハズレか……」
「今さらやけど、ヒヨっちゃんからちゃんと教えてもらっとけば良かったな……」
しぶしぶ箱の図説とにらめっこし、何度か間違えながらもどうにかアンプルを注射する
安黒 うさぎ : 「────はあ、ふう。ようやくラクになってきた」深呼吸して
猿曳 松葉 : 「はあ……はあ……なんとかなって良かったわ……」
安黒 うさぎ : 「それはこっちの台詞なんだけど……まあ、ありがとね……」
猿曳 松葉 : 「今回はホンマごめんな……守るとか言っといて全然できてへんわ。」
安黒 うさぎ : 「(しょげるなんて、らしくないわね)」
安黒 うさぎ : 「……それにしても、マツに手当してもらうなんて変なかんじ」
安黒 うさぎ : 「怪我こさえてくるのは、いっつもあんたの方だったのにね」
猿曳 松葉 : 「褒めてもなんも出んで?」
安黒 うさぎ : 「褒めてはいない、手際は最悪だったし」
安黒 うさぎ : 「あたしじゃなかったら、死んでるわよ今頃」肩を竦めて笑う
猿曳 松葉 : 「また練習しとくから、実験台よろしく!」
冗談を飛ばす
安黒 うさぎ : 「はあ、麻痺毒をまた食らえって?」
猿曳 松葉 : 「いや、ホンマに毒食らえって話ちゃうで!? 治療の勉強もしようかなって。」
「今度はめちゃくちゃにはならんと思うし……知らんけど。」
安黒 うさぎ : 「最後の一言、余計すぎるわ……」
安黒 うさぎ : 「まあ、応急手当の勉強するのは良いんじゃない?」
安黒 うさぎ : 「とはいえ……今回はあたし、疲労で免疫が落ちてたせいで、あんたの世話になったけど、次は毒くらいは気合いで何とかするつもりよ……」謎の強がり
猿曳 松葉 : 「ゴリ押しすぎるやろ! そのうち気合いで空飛ぶんちゃうか?」
安黒 うさぎ : 「何を言ってるの? 空は磁力で飛ぶわ?」そういう話じゃない
猿曳 松葉 : 「ボケ殺しすぎる……!」
安黒 うさぎ : 「────さておき、毒が完全に抜けるには、もう少し時間がかかりそう」
安黒 うさぎ : 「ちょうど、あんたと二人で話したいことがあったんだけどいい?」
猿曳 松葉 : 「ええけど……なんや?」
安黒 うさぎ : 「……あんた、ついさっき絢音が言ったことは覚えてる?」険しい表情で
猿曳 松葉 : 「色々言うとったけど……どれのコトや?」
安黒 うさぎ : 「有栖が隣にいないから、もう幸せに生きていけないって」
猿曳 松葉 : 「……それか……」
「クロウサ師匠もなんか思うコトあったか?」
安黒 うさぎ : 「そりゃね、あんたもあるでしょう」
猿曳 松葉 : 「………んー。なんというかなあ。」
「あやねんがそう言う気持ちは凄い分かるねん、ウチかてアリっちゃんが居らんくなって悲しくない訳ないし。」
猿曳 松葉 : 「ウチは……オトンとオカンが死んで、ワケの分からん施設でこれから暮らせぇ言われた時におんなじコト思うたからさ。」
猿曳 松葉 : 「オトンとオカンが居らんくなった悲しさはずっと消えへんけど……それでも村で楽しくやれるようにはなったやろ?」
猿曳 松葉 : 「やから、ウチは生きてさえいれば何とでもなるやろと思とる。」
「………あやねんにはまだ言わへんけどな。」
安黒 うさぎ : 「……そう、ね」
安黒 うさぎ : 「あたしもあんたも、有栖の代わりにはなれない」
安黒 うさぎ : 「いえ、あいつの代わりになるヤツなんていない」
安黒 うさぎ : 「絢音の胸に空いた穴はきっと一生、埋まりはしない」目を伏せる。
安黒 うさぎ : 「……それでも、あたしはあたしとして、絢音には幸せになってほしい」
安黒 うさぎ : 「これまで、辛い思いをしたんだもの」自分のせいでという意味も含まれるのだろう。
安黒 うさぎ : 「……同じくらい、これから幸せな思いをしてほしいと思うの」
猿曳 松葉 : 「せやな。めちゃくちゃなコトになってもうたけど、無事に解決できたらあやねんもとうとう外に出られるかもしれん。」
「そしたらきっと……いつかあやねんも………」
安黒 うさぎ : 「生きてさえいれば……、いつかきっとか……」
安黒 うさぎ : 「そう、ね……あたしたちが何ができるのか考えるより、まず未来を掴まなくちゃね……」
猿曳 松葉 : 「そういうこっちゃ! アホ2人が先のコト考えてもしゃあないで!」
安黒 うさぎ : 「たまには良いコトを言うじゃないマツ」
安黒 うさぎ : 「────もう毒は抜けた、代わりに気合が入ったわ」
安黒 うさぎ : 「行くわよマツ、手始めに世界を救ってやりましょう」
猿曳 松葉 : 「嘘やろ……はよ元気になってもらわなアカンけど、早すぎやろ!!」
猿曳 松葉 : 「世界とかは知らんけど、村のみんなは助けんとな!」
GM : ────兎と猿は誓いを胸に、未来を掴むために動きだした。
GM : もう二度と、二人が迷うコトはないだろう。
 
GM : UGNの武器庫からは、なんと!
GM : 高性能治療キットひとつと……
GM : 望んだジェネラルアイテムを、何でもひとつだけ! 手に入れることができます!
猿曳 松葉 : おおっと……? 松籟とは別枠でってことよね?
GM : もちろん! 松籟十二束はジェネラルアイテムじゃないしね!!
猿曳 松葉 : GM!レネゲイドサポーターをひとつ!
GM : へいおまち!レネゲイドサポーターいっちょう!!
GM : ロイスの整理などあればどうぞ!
猿曳 松葉 : うさぎのロイスを連帯感/不安のPに!
猿曳 松葉 : 新規取得はなし、この枠は緋依さんに取ると決めている
GM : それでは、次のシーンに移りましょう!!

Scene09 想いのまま

GM : 登場PCは暁月絢音! 登場侵蝕をどうぞ!
暁月 絢音 : 1d10+66(1D10+66) > 3[3]+66 > 69

 

同日 午後十時三十分 梅結村裏山

GM : ────時を同じくして。梅結神社の裏手、山の麓。
GM : そこには、紅の巫と一匹の猫の姿があった。
GM : あたりは一面、白銀の世界。
GM : 積み重なる雪が、冬の枯れ山を彩っている。
GM : ……時間まで凍ったように、昨夜とまるで変わらない光景だ。
GM : 直線距離としては梅結神社に近いハズだが、ここには神樹の根は伸びていなかった。
暁月 絢音 : 「まさか、初日の出関係なしに二日連続で山に登るとは思わなかったな……」 雪で転ばないように気を付けつつ歩く
チェシャ猫 : 「ふむ、願いを叶える人間がおらぬ山には、根を伸ばす価値もないと云う訳か」あたりを見回して
チェシャ猫 : 「この躯で山登りは面倒じゃ、肩に乗せろ紅の巫」そうする事が当然のように言う。
暁月 絢音 : 「は? 嫌だけど」
チェシャ猫 : 「……なんじゃ、この間まで”年神さま”を信仰しておったくせに」
暁月 絢音 : 「そりゃ、真実を知らなかったんだから当たり前でしょ」
チェシャ猫 : 「無知とはまこと、恐ろしいことよの」
チェシャ猫 : 「……いまさら神扱いされるのも気色が悪い、おぬしの態度は気にせぬが」
チェシャ猫 : 「大人しく妾を運ぶというなら、そうさな」
チェシャ猫 : 「白の巫、夢皓有栖の話を聞かせてやろう」
暁月 絢音 : 「さっさと乗りなさいよ。何のんびり歩いてんの」
チェシャ猫 : 「……まったく、現金なヤツじゃなぁ」ひょいと肩に飛び乗る。
暁月 絢音 : 「で? 有栖の話って?」 再び歩き始める
チェシャ猫 : 「夢皓有栖が生前、何をしておったか? おぬしは知っておるか?」
暁月 絢音 : 「この村に来る前は、UGNのアンサラーとかいう部隊で戦ってたんでしょ?」
チェシャ猫 : 「らしいな」
チェシャ猫 : 「……が、妾が言っておるのは、この村を訪れてからのことよ」
暁月 絢音 : 「なんだ、そっち?」
暁月 絢音 : 「堕トシ神の監視をしながら、わたしに構ってた。チェシャ猫も知ってるでしょ」
チェシャ猫 : 「そうさな、おぬしが知っておるのは"そこまで"じゃろう?」背後で意地の悪い笑みを浮かべ
暁月 絢音 : 「……あんたは他にも知ってるって言うの?」
チェシャ猫 : 「左様、あやつは堕トシ神の監視の傍ら"ある研究"をしておった」
暁月 絢音 : 「何の研究よ」
チェシャ猫 : 「堕トシ神と紅梅についての研究じゃ」
チェシャ猫 : 「……おぬしと紅梅の契約を断ち、普通の日常を与えるためのな」
暁月 絢音 : 「……そう」
暁月 絢音 : 「こっちが頼んでもないことばっかりやるのね、あいつは……」 雪を見下ろしながら
チェシャ猫 : 「とことんまで、自分勝手な女よ」
チェシャ猫 : 「……あやつの研究の一環で生みだされた副産物こそ”堕トシ神との契約によって、運命操作能力を与えられた矢”」
チェシャ猫 : 「猿曳松葉の持つ、松籟十二束じゃ」
暁月 絢音 : 「ふーん……そうだったの……」
暁月 絢音 : 「それは今確かに役立ってるけど、結局紅梅の契約を断つ研究の方はどうなったの?」
チェシャ猫 : 「研究が完成しておったら、今頃こうはなっておるまい」
チェシャ猫 : 「運命を操る武具を、ヒトの手で新生するとは大した偉業であるが……」
チェシャ猫 : 「研究の目標はあくまでも、お主の日常を取り戻すコト」
チェシャ猫 : 「そして、あやつの夢は叶うことなく、道半ばで果ててしもうた」
暁月 絢音 : 「そうね……」
暁月 絢音 : 「まあ、わたしは……夢が叶わなくても、その気持ちだけでも十分だけどね」
暁月 絢音 : 「……自分勝手なことには違いないけど」
チェシャ猫 : 「気持ちだけで嬉しいとは、慎ましいことよ」嘲るように笑う
暁月 絢音 : 「いいでしょ、別に。何か悪い?」
チェシャ猫 : 「くく、妾は"悪い"とは一言も発しておらんよ?」
暁月 絢音 : 「笑い方がそう言ってんのよ。自覚ないの?」
チェシャ猫 : 「そう聞こえたのなら、すまなかったのう」
チェシャ猫 : 「……ただ、勘違いをしないでほしいと思ってなぁ」
暁月 絢音 : 「何の勘違いよ?」
チェシャ猫 : 「良いか、妾とは慣れ合おうとは思うな」
チェシャ猫 : 「妾とおぬしとは、平安の世から宿敵同士であったのじゃ」
チェシャ猫 : 「お互い、利用しあうくらいが丁度よかろう」
暁月 絢音 : 「先祖の話を持ち出されてもね……」
暁月 絢音 : 「っていうか、慣れ合おうなんて思ってないよ。松葉じゃないんだから」
チェシャ猫 : 「あの阿呆は鬱陶しくてかなわん」
暁月 絢音 : 「それは分かる」
チェシャ猫 : 「珍しく意見の一致を見たな」
チェシャ猫 : 「……さておき、話を戻そう」
暁月 絢音 : 「良いけど……有栖の話?」
チェシャ猫 : 「ああ、あやつは紅梅の契約解除こそ出来なかった」
チェシャ猫 : 「……じゃがな。逆に紅梅と契約を結ぶ方法、その調べは済んでおったのじゃ」
暁月 絢音 : 「契約を結ぶ方法ね……」
暁月 絢音 : 「つまりその方法が分かってるから、姉妹刀の白梅とも契約ができるってわけ?」
チェシャ猫 : 「察しがよいな、そういうコトじゃ」
チェシャ猫 : 「詳しい方法は、山頂についてから話してやろうぞ」
暁月 絢音 : 「分かった。それならそれは後でいいけど……」
暁月 絢音 : 「チェシャ猫、さっき利用しあうくらいが丁度良いって言ってたけどさ」
暁月 絢音 : 「本当にわたしが白梅と契約して、堕トシ神を倒してもいいの?」
チェシャ猫 : 「どういう意味じゃ?」
暁月 絢音 : 「あんたは樹の方の堕トシ神が封印されていたから、猫の姿で目覚めた後もこの村から出られなかったんでしょう?」
暁月 絢音 : 「だったら堕トシ神を倒したら、あんたにも何か影響が出るんじゃない?」
チェシャ猫 : 「妾と堕トシ神は、もう別のRBじゃ」
チェシャ猫 : 「妾に受け継がれているものと言えば、自我がないころの千年の記憶くらいのもの」
チェシャ猫 : 「封印が解けた時点で、堕トシ神との繋がりなど断たれておる」
チェシャ猫 : 「故に、今の妾は自由なのじゃ」
暁月 絢音 : 「ふーん、なるほどね……」
暁月 絢音 : 「だったら良かったわ。こっちも心置きなく堕トシ神を倒せるし」
チェシャ猫 : 「……はっ、この期に及んで妾の心配か? 我らは宿敵同士と言うたハズじゃがな?」
暁月 絢音 : 「別に慣れあうつもりはないし、宿敵同士でも何でもいいけど、そこは関係ないでしょ」
暁月 絢音 : 「わたしはもう堕トシ神のせいで犠牲になる奴を出したくないってだけ」
暁月 絢音 : 「ただそれだけよ。今までこそこそわたしのこと見てたくせに、そんなことも分からないの?」
チェシャ猫 : 「ふん、酔狂なヤツじゃ」
暁月 絢音 : 「はいはい……何とでも言いなさい」 特に気にせず歩いていく
 

同日 午後十一時零分 山頂の小祠

GM : 片道三十分あまりの旅路の果て。
GM : 紅の巫はようやく、苔生した古い祠に回帰する。
GM : ────山頂の様子は、すっかり様変わりしていた。
GM : 昨夜は枯れていた枝垂れ梅が、紅白に咲き乱れ。
GM : 梅結神社より聳え立つ神樹が、その巨躯によって街並みを覆い隠す。
GM : ……変わらないのは、古い祠くらいのもの。
GM : 建てられた当時から、これだけは変わらずに在るのだろう。
暁月 絢音 : 「なんか満開になってるんだけど。これも堕トシ神のせい?」
チェシャ猫 : 「ああ、神樹の根に近しいモノじゃ」
チェシャ猫 : 「……千年の昔、初代の神薙ぎと堕トシ神が争った際、堕トシ神が使った妖術の残滓」
チェシャ猫 : 「もっとも、今の堕トシ神との繋がりがあるか知らぬがな」
暁月 絢音 : 「要するに、気にしないで良いってわけね」
チェシャ猫 : 「そういうことじゃ」
暁月 絢音 : 「だったら、早く白梅を取り出しましょう。あの祠にあるはず……」
暁月 絢音 : 祠に近付いて見てみましょう
GM : 祠には開けられた様子は無い。
GM : チェシャ猫が静かに、小祠の前に立つ。
チェシャ猫 : 「……のう、紅の巫よ」
暁月 絢音 : 「何よ」
チェシャ猫 : 「こいつが何か、分かるかい?」祠を指す
暁月 絢音 : 「……祠じゃないの?」
チェシャ猫 : 「────こいつは”あやつの夢の墓場”じゃ」
チェシャ猫 : 「白梅と契約してしまえば後戻りは利かぬ」
チェシャ猫 : 「堕トシ神を斃せば契約は解ける、など誇大妄想にすぎぬよ」
チェシャ猫 : 「……覚悟は、良いのだな?」
暁月 絢音 : 「……今度はそっちが心配してくれてるの?」
チェシャ猫 : 「妾が心配しておる訳じゃない」
チェシャ猫 : 「白の巫から"最終確認の役目"を頼まれただけのこと」
暁月 絢音 : 「なんだ、ただのお使いか」
暁月 絢音 : 「……松葉たちは違うと思うけどさ」
暁月 絢音 : 「別にわたしは、堕トシ神を倒したら白梅の契約も解けるって可能性には、何も期待なんてしてないよ」
チェシャ猫 : 「確かに、お主はそのように言うておったな」
暁月 絢音 : 「そう。わたしが今したいことは、村の外に出ることじゃなくて、堕トシ神を倒すこと」
暁月 絢音 : 「ただ、それだけよ。村の外に出たいから戦うんじゃない、わたしがこの腐った運命に決着をつけたいから戦うの」
暁月 絢音 : 「覚悟なんて、もうあの正月枝舞の時から決まってる……」 目を閉じて、初めて自分の意志で決めたあの夜を思い返す
暁月 絢音 : 「だから最終確認なんていらない。早く白梅と契約しましょう、チェシャ猫」
チェシャ猫 : 「……そうかい」
チェシャ猫 : 「覚悟があるのなら、その祠を開くがいい」
GM : ……思えば、この古い祠は多くのことを見守ってきたのだろう。
GM : 夢皓有栖との出会い。安黒うさぎとの和解。
GM : ……更には、これから起きるコトの顛末も。
GM : 遥かなる過去から未来に至るまで、すべてを見届けるのだろう。
暁月 絢音 : 「……言われるまでもない」 呼吸を一つして
暁月 絢音 : 「開けさせてもらうわ。有栖」
暁月 絢音 : 祠に手を伸ばして開きます
GM : 覚悟を胸に、苔生した祠を開く。
GM : ────其処に封じられていたのは、古びた枝。
GM : 堕トシ神を禊ぎ祓う、もう一振りの神薙ぎの刃。
チェシャ猫 : 「……そいつが『白梅』、夢皓有栖が遺した最後の希望じゃ」
チェシャ猫 : 「さあ、手に取るがいい。あやつと桐生緋依の夢を諸共に断つ刃を」
暁月 絢音 : 「…………」
暁月 絢音 : 静かに白梅を手で掴み取ります。
GM : ……手に取ってはみたが、紅梅との間にあった結びつきは感じられない。
暁月 絢音 : 「…………」 祠から取り出した白梅をまじまじと見て
暁月 絢音 : 「これ、契約できてる?」
チェシャ猫 : 「……ふむ、矢張り手にしただけで契約は更新できんらしい」
暁月 絢音 : 「やっぱりそうよね」
暁月 絢音 : 「じゃあ、聞かせて貰おうかしら。さっき言ってた、契約の方法の話」
チェシャ猫 : 「そうさな、仕方あるまい」
チェシャ猫 : 「……準備しろ、紅の巫」
暁月 絢音 : 「何をよ」
チェシャ猫 : 「────”正月枝舞”の準備じゃ」
暁月 絢音 : 「正月枝舞? まさか、正月枝舞が契約の方法なの?」
チェシャ猫 : 「ああ、そうとも」
チェシャ猫 : 「……信じがたいなら、昔話をしよう」
暁月 絢音 : 「疑ってるわけじゃないけど、聞きましょう。話して」
チェシャ猫 : 「元を辿れば、紅梅も白梅も『巫の血』などという契約条件はなかった」
チェシャ猫 : 「神薙ぎの血統が、必ずオーヴァードに覚醒するのも、紅梅と白梅の契約者となるのも」
チェシャ猫 : 「この村に縛られることも、すべては初代の神薙ぎが自ら施した呪いよ」
暁月 絢音 : 「そうだったの?」
チェシャ猫 : 「ああ、それには理由があった」
チェシャ猫 : 「……堕トシ神を封じた巫は、はじめに堕トシ神に『滅びよ』と命じた」
チェシャ猫 : 「が、その願いだけは叶うことがなかった」
暁月 絢音 : 「堕トシ神が拒否した?」
チェシャ猫 : 「当時の堕トシ神には意志などなかった」
チェシャ猫 : 「けれども、それ以上に多くの者に”神の存在が望まれていた”のじゃよ」
暁月 絢音 : 「はぁ……随分大人気なこと」
チェシャ猫 : 「となれば、紅梅と白梅は、堕トシ神を封じる”唯一の鍵”となってくる」
チェシャ猫 : 「……そこで時の権力者は、紅の巫と白の巫に命じた」
チェシャ猫 : 「お主らは”その生涯を懸け、堕トシ神を封じ続けよ”とな」
チェシャ猫 : 「そうして、高潔なる巫の姉妹は、その命令を受け入れたという訳じゃ」
チェシャ猫 : 「……くく。堕トシ神を封じ続ける為とはいえ、惨いコトをするものよ」
チェシャ猫 : 「己の命だけではなく、子々孫々まで人身御供に捧げるとは」
暁月 絢音 : 「……一体、どう思ってたのでしょうね。初代の紅の巫と白の巫は」
暁月 絢音 : 「命じられたからそうしたのか、自分たちがやりたくてやったのか……」
チェシャ猫 : 「どちらというコトもなかろうよ」
チェシャ猫 : 「奴らは"やるべきだと思ったから"命令を遂行したのじゃろう」
チェシャ猫 : 「……もっとも、当初は『堕トシ神を完全に殺せるようになるまで』と期限がついた任務じゃった」
チェシャ猫 : 「が、そのように都合の良い方法は見つからぬまま時は流れ、責務は永劫となった訳じゃ」
暁月 絢音 : 「なるほどね……」
暁月 絢音 : 「つまり、微かな希望に縋りつきながら続けたせいで、願いは呪いに変わったってわけ」
暁月 絢音 : 「哀れでみっともない話だわ」
チェシャ猫 : 「……滑稽よな、堕トシ神を殺しきれるハズがなかろう」
チェシャ猫 : 「堕トシ神とは、人類の欲望そのもの」
チェシャ猫 : 「もし死ぬとすれば、神頼みをする必要がないほど人類が進化を遂げるか」
チェシャ猫 : 「……神頼みをしようと思えぬほど、人類が深い絶望に堕ちるかだろうよ」
チェシャ猫 : 「どれほど弱ったとて、紅の巫ひとりの力で堕トシ神が討てるとは思えん」
暁月 絢音 : 「それは違うよ、チェシャ猫」
暁月 絢音 : 「堕トシ神はわたしが必ず倒す。絶対にね」
チェシャ猫 : 「先人に学ぶことを知らんと見える、憐れじゃな紅の巫」
暁月 絢音 : 「何言ってんの。憐れなのはあんたの方よ、チェシャ猫」
暁月 絢音 : 「偉そうに説明しておきながら、あんたは二つも見落としてることがあるんだから」
チェシャ猫 : 「……見落としておることじゃと?」
暁月 絢音 : 「そう。まず一つ目」
暁月 絢音 : 「それはどれだけ多くの者が神の存在を望んでいたとしても、そんな有象無象よりもこのわたしの想いの方がずっと強いということ」
暁月 絢音 : 「そして、二つ目」
暁月 絢音 : 「わたしはたった一人で堕トシ神に挑むわけじゃないってことよ」
チェシャ猫 : 「はっ! 神薙ぎでもないヤツらが首を揃えて、何になると言うのじゃ?」
暁月 絢音 : 「分からない? これだからその辺の野良猫は頭悪くて困るわ」
暁月 絢音 : 「答えはもうすぐに見せてあげるから、あんたはゆっくりわたしたちの戦いを見物してなさい」 笑い返す
チェシャ猫 : 「……ふん、よかろう? お主らの心折れる様、特等席で見たくなったわ!」
暁月 絢音 : 「折れるのは堕トシ神の間違いだけどね?」
チェシャ猫 : 「────さておき、話を契約に戻そう」
チェシャ猫 : 「正月枝舞とは本来、堕トシ神との契約に用いられた陰陽術」
チェシャ猫 : 「阿と吽、陰と陽。すなわち”巫の姉妹”によって行なわれる儀式」
チェシャ猫 : 「現代に伝わる正月枝舞は、その用途を『堕トシ神の封印限定解除』に絞って簡略化したモノよ」
暁月 絢音 : 「ふーん……」
暁月 絢音 : 「わたし一人しかいないけど、それで契約は成功するのかしら」
チェシャ猫 : 「さて、そこまで保証しかねる」
チェシャ猫 : 「……ただ、初代が執り行った『初めの正月枝舞』を正しく再現できれば」
チェシャ猫 : 「お主は堕トシ神の契約に触れ、白梅との再契約くらい果たせるじゃろう」
暁月 絢音 : 「わたしの舞い次第ってわけか……」
暁月 絢音 : 「良いじゃない? ちょうど、昨日つまらない舞いをしたところで消化不良だったところなの」
暁月 絢音 : 「初代の再現どころか、それ以上の舞いで再契約してみせるわ」
チェシャ猫 : 「はっ、ぬかしおる」
チェシャ猫 : 「……ならば、教えてやろう」
チェシャ猫 : 「陰陽術としての正月枝舞は、お主の舞うものと決定的に違う点がひとつある」
暁月 絢音 : 「何よ」
チェシャ猫 : 「"代償"じゃ」
チェシャ猫 : 「────まず、己の脚を切れ」
チェシャ猫 : 「負った傷の深さ、流した血の多さ」
チェシャ猫 : 「呪術の基礎、すなわち契約の代償」
チェシャ猫 : 「それはそのまま、おぬしが儀式に臨む『覚悟の強さ』を示すじゃろう」
 

 
GM : 任意のHPを消費してください。最大12点、最低1点です。
暁月 絢音 : えっ、24点消費したいんですけど
GM : 堕トシ神と戦闘する前に瀕死になりかける巫女!?
暁月 絢音 : 覚悟の強さ、舐めないでください
暁月 絢音 : 気持ちはそれくらいあるんだけど、システム上できないなら……12点で勘弁してやる!
GM : 覚悟が強い! 12点でも最大HPの半分だよ!
暁月 絢音 : では12点消費します!
system : [ 暁月 絢音 ] HP : 25 → 13
 

 
暁月 絢音 : 「そういうわけね……」
暁月 絢音 : 「一筋縄ではいかないってこと。面白いじゃない……やってあげるわ」
暁月 絢音 : 左手で赤い袴の裾をたくし上げ、その細い脚を冷たい空気に晒す。
暁月 絢音 : 右手で河合から貰った日本刀を抜刀。両脚のふくらはぎに刃を当て、そして────
暁月 絢音 : 躊躇いなく、一気に刀を振り抜いた。
暁月 絢音 : 「…………ッ!!」
暁月 絢音 : バツンッ……と、琴の弦が切れるような音と同時。
暁月 絢音 : 深く刻まれた傷口から溢れた血が、純白の地面を赤く染め上げる。
チェシャ猫 : 「…………そこまでするとは、理解に苦しむのう」白雪を染める鮮血を静かに眺めて
暁月 絢音 : 「はぁ……? あんたが、言ったんでしょうが……」
暁月 絢音 : 「流した血の多さが覚悟の強さを示すって……」
暁月 絢音 : 「これでもまだ足りないなら、もう一回くらい切ってあげてもいいけど……っ?」 息を殺し、額に汗を滲ませながら強がって笑う
チェシャ猫 : 「ふん、その調子で堕トシ神と戦えるのか?」
チェシャ猫 : 「……いや、そもそも舞えるのか?」
暁月 絢音 : 「舞わなくちゃ白梅と契約できないんでしょ……」
暁月 絢音 : 「だったら気合と覚悟で舞うだけよ……ッ」
チェシャ猫 : 「そう言うのなら、妾に止める義理はないがのぅ」
チェシャ猫 : 「……おぬしは後は裸足になって、正月枝舞を舞えばよい」
チェシャ猫 : 「正月枝舞の足運びによって、舞台に血の文様が刻まれるはず」
チェシャ猫 : 「────赤い糸、すなわち巫の血を道標に、切っても切れぬ縁を結ぶ」
チェシャ猫 : 「堕トシ神の因果干渉の権能を用いた契約こそ、正月枝舞の成り立ちよ」
暁月 絢音 : 「どうでもいいけど、裸足になるのは先に言って欲しかったね……」
暁月 絢音 : 愚痴を吐きながら、草履と足袋を脱いで裸足になる。
チェシャ猫 : 「……他にも必要な仕掛けはあるが、おぬしに夢皓有栖の研究成果を教えているヒマはないな」
チェシャ猫 : 「そのあたりは、ネコの手を貸してやる」
GM : チェシャ猫は、雪の上で九字を切る。
GM : ……途端、暁月絢音の足元が揺れた。
暁月 絢音 : 「……っ、何……?」
チェシャ猫 : 「疑似血盟術式、起動」
GM : 九本の光の糸が雪上を走ると、四縦五横の格子を描いていく。
GM : ────それは有名な陰陽師、安倍晴明の宿敵。蘆屋道満が得意とした呪法。
GM : 平安時代の初めに興った『修験道』の秘法。
GM : 修験道とは、山の神々と語らい神通力を得るという神秘の業。
GM : ……神そのものであったチェシャ猫にとって、その扱いは容易いものである。
暁月 絢音 : 「……何これ?」 訝し気に眺める
チェシャ猫 : 「なに、怪しいものではない」
チェシャ猫 : 「夢皓有栖が編みだした術式を使い、お膳立てをしてやるのよ」
GM : オルクスの領域によって、自然の力を利用。
GM : 雪の下から草木が芽吹き、急激に成長を始める。
チェシャ猫 : 「────神域、顕現」
GM : 言霊に応じて、成長した樹木が姿を変える。
GM : ……そしてやがて、絡み合う木々が織り成したもの。
GM : それは『舞殿』だった。
GM : ────昨夜、桐生緋依の計略によって妨げられた正月枝舞。
GM : 偽りの神を禊ぎ祓う神事を、今度こそ遂げる為の再演の舞台。
暁月 絢音 : 「ふーん……思ったよりしっかりしてるじゃない……」
暁月 絢音 : 「雪の上で舞うのかと思ってたよ」
チェシャ猫 : 「おぬしと堕トシ神を繋ぐために、この方が都合が良いらしい」
チェシャ猫 : 「……さて、準備は整った」
チェシャ猫 : 「おぬしは正月枝舞を舞い、血の陣の中心で”白梅”に念じるだけでよい」
チェシャ猫 : 「とはいえ、此度の契約は例外も良いところ」
チェシャ猫 : 「おぬしの呼びかけに白梅が応じるとは、限らんがな」
暁月 絢音 : 「そうなったら、それはわたしの力量不足なだけ。でも……」
暁月 絢音 : 「もし応じないっていうなら、何度でも舞って呼び続けてやるだけよ」
チェシャ猫 : 「その諦めの悪さだけは初代に似ておるな」
暁月 絢音 : 「一緒にしないで。わたしはわたしよ」
チェシャ猫 : 「……そうかい」
チェシャ猫 : 「ともあれ、始めようか」
チェシャ猫 : 「────血の契りを結ばんと欲する者よ、前へ」
暁月 絢音 : 「……はい」
暁月 絢音 : 一歩、二歩と前に出て、配置につく。
暁月 絢音 : ────しん、と静まり返る舞殿。
暁月 絢音 : その清浄な空気を汚すのは、自らの脚から発せられる灼けるような熱だけ。
暁月 絢音 : ゆっくりと膝をつくと、冷たい床が傷口に触れる。
暁月 絢音 : その冷たさが逆に痛みを際立たせ、絢音は固く目を閉じた。
暁月 絢音 : だがそれでも喘ぐような息を殺し、深々と頭を下げる。
暁月 絢音 : 瞼の裏に思い描くのは、静寂を破って打ち上がる大輪の花火。
暁月 絢音 : 黄金の火花が尾を引きながら天に昇り、やがて夜空いっぱいに弾け、咲き誇る。
暁月 絢音 : 心の中だけに広がる正月枝舞の合図と共に、絢音は大きく息を吸った。
暁月 絢音 : 「────ッ」
暁月 絢音 : 白梅を固く握りしめ、天へと舞い上がる。
暁月 絢音 : 今ここには、清らかな鈴の音も爪弾く琴の凛とした調べも存在しない。
暁月 絢音 : それでも大きく、そして滑らかに。円を描くように舞い踊る。
暁月 絢音 : しかし、一歩を踏みしめるたび、激痛が絢音の意識を白く揺さぶる。
暁月 絢音 : 傷口から溢れ出た鮮血が、舞台を点々と散らしていく。
暁月 絢音 : 本来寸分の狂いもなく優雅であるはずの舞が乱れているのは、震えた線になった血の軌跡を見るまでも無く明らかだった。
暁月 絢音 : 「……っ、う……」
暁月 絢音 : 軸がぶれ、足取りがもつれ、掲げた腕が微かに震える。
暁月 絢音 : 貫くような痛みに今にも意識を刈り取られてしまいそうになる。
暁月 絢音 : だが、その朦朧とする意識を繋ぎ止めるのは、たった一つの願いだった。
暁月 絢音 : 「(そうだ……)」
暁月 絢音 : 「(何をやっているの、暁月絢音)」
暁月 絢音 : 「(わたしは決めた。堕トシ神を倒し、わたしを縛る運命と因縁に決着をつけると)」
暁月 絢音 : 「(それは有栖の夢を踏みにじってでも叶えたい、わたし自身の願いだったはずでしょ……)」
暁月 絢音 : 「(この程度の痛みに潰されるような覚悟で、ここに来たわけじゃないんでしょ……!)」
暁月 絢音 : 「(だったら……!)」
暁月 絢音 : 「(もう二度と、無様な舞いを晒すな……ッ!!)」
暁月 絢音 : 堕トシ神を討つ────その想いだけが、荒れ狂う痛みの奔流に唯一の楔を打ち込んだ。
暁月 絢音 : すると、あれほど身体を苛んでいた激痛が遠のいていくのを感じる。
暁月 絢音 : いや、無くなったのではない。あまりにも強い意志が、肉体の悲鳴を抑え込んで支配下に置いたのだ。
暁月 絢音 : 乱れていた舞から、よろめきが消える。震えが収まる。
暁月 絢音 : 一糸乱れぬ、洗練された優雅な動きを取り戻していく。
暁月 絢音 : 脚から流れる血の軌跡さえも、もはや穢れではない。舞の美しさを構成する深紅の彩りに昇華する。
暁月 絢音 : ……ただ、それは初代が執り行った『初めの正月枝舞』とは全く違う。
暁月 絢音 : 今ここに舞う巫は一人だけ。
暁月 絢音 : 阿と吽、陰と陽。本来“巫の姉妹”によって行なわれる正月枝舞を、一人で正しく再現できるわけがない。
暁月 絢音 : 「(……だから、何?)」
暁月 絢音 : 「(有栖はいつだってここにいる)」
暁月 絢音 : 「(あんたはこれからもずっと、わたしの心の真ん中に居続ける)」
暁月 絢音 : ────その時チェシャ猫は、ほんの一瞬、幻を視るだろう。
暁月 絢音 : 夜空に色鮮やかな打ち上げ花火が咲き乱れるのを。
暁月 絢音 : 清らかな鈴の音が、すぐ耳元で鳴り響くのを。
暁月 絢音 : そして、赤いマフラーを風に靡かせて舞う絢音に重なるように、もう一人の巫が舞う姿を。
暁月 絢音 : 自らの命を賭した陰陽術の儀式は、積み重なった16年の歳月と姉への強い想いによって絶技と成る。
暁月 絢音 : 「…………」
暁月 絢音 : ……そうしてやがて、万感の想いを込めた舞が、最後の型を描き、静かに終わりを告げる。
暁月 絢音 : 後に残るのは、白い舞台に血で描かれた赤い陣。
暁月 絢音 : その中心で白梅の枝を胸に抱き、凛として佇む一人の巫の姿だけだった。
GM : ……途端、紅の巫が手に持っていた白梅が光り輝く。
暁月 絢音 : 「……!! 白梅が……」
GM : 儀式は成功したのか────そう安堵した瞬間。
GM : 暁月絢音の身体は、唐突に『何か』に弾き飛ばされて宙を舞った。
暁月 絢音 : 「な……っ!?」
チェシャ猫 : 「っ……!? これはっ……!!」
GM : ……暁月絢音を攻撃したもの、白梅から飛びだした何か。
GM : それは『白い糸』だった。
GM : 無数の糸を鞭のように振り回し、紅の巫を近付けまいとしているのだ。
暁月 絢音 : 「チェシャ猫、これは何……!? 紅梅の赤い糸に似てるけど……!!」 倒れた体を起こしながら
チェシャ猫 : 「儀式は失敗じゃ……! 白梅がおぬしを拒絶した……!!」
チェシャ猫 : 「矢張り、付け焼き刃の再契約は無理があったか……!!」
チェシャ猫 : 「あるいは、お主を村に縛りつけまいとする夢皓有栖の躊躇いかもしれん……」本来の契約者を思う。
暁月 絢音 : 「はぁ……!? ふざけた真似してくれるじゃない……ッ」
暁月 絢音 : 「往生際の悪い姉ね……! だったらもう一回契約を試してやるだけよ!!」 痛みに耐えながら立ち上がる
GM : ────絶え間なく、嵐のように暴れ狂う鞭糸。
GM : 其れは少女の柔肌を掠め、背後にあった梅の木まで薙ぎ倒す。
GM : 簡単には白梅に近付けもしないだろう。
GM : メキメキと軋みを上げて、根元から折れる枝垂れ梅。
GM : ……同時、暁月絢音の背筋に戦慄が走った。
GM : 共振するレネゲイド。背骨をすべて氷柱に換えられたような寒気。
GM : ────《ワーディング》だ。
暁月 絢音 : 「…………っ!?」 
暁月 絢音 : 「これは……結界? でも、誰の……っ!?」
暁月 絢音 : 近くに使用者がいるかもしれない、周囲を見渡してみます。
女の声 : 『こんなとこに隠れていたのね、絢音ちゃん?』
GM : どこからともなく、聞き馴染みのある優しい声。
GM : ……折れた枝垂れ梅が、次第に姿を変えていく。
GM : 枝が腕に、幹が胴に。舞い散る花々は美しい着物に。
GM : そうして梅の木が象ったのは、ひとりの女。
 
桐生緋依
 
GM : ────桐生緋依だ。
GM : 梅結神社にいるはずの、ヒトを幸福なる破滅へと導く運命の女神。
暁月 絢音 : 「緋依……ッ!!」
"神憑"桐生 緋依 : 「まったく、イヤな予感ほど当たるわね」
"神憑"桐生 緋依 : 「……この状況でわざわざ手分けまでして、妃華は戦力確保に動いていた」
"神憑"桐生 緋依 : 「わたしはその理由がすぐに分かったわ」
"神憑"桐生 緋依 : 「このわたしと戦って勝つ算段が付いたってこと、でしょう?」
"神憑"桐生 緋依 : 「────その”勝算”がそれなのね?」小さな嵐と化した白梅を指す。
暁月 絢音 : 「……ったく、無駄に頭回るんだから……」
暁月 絢音 : 「その通りよ、わたしは白梅と契約しに来た。文句ある?」 怖気づかずに緋依を睨む
"神憑"桐生 緋依 : 「ふふ、ないとでも思うのかしら?」狂気の滲んだ笑みで答える。
チェシャ猫 : 「……ひとたび根を下ろした以上、神域たる梅結神社から易々と移動はできぬハズ」
チェシャ猫 : 「故にこそ、堕トシ神は根を伸ばして領域を広げる」
チェシャ猫 : 「────となると、こやつは神そのものではない」
チェシャ猫 : 「神の分霊、おぬしが言うところの”式神”じゃろう」
暁月 絢音 : 「そういうこと……だからあんな妙な登場の仕方だったのね」
チェシャ猫 : 「……ああ。堕トシ神は自身の一部から分霊を生み出すことが出来る」
チェシャ猫 : 「以前の堕トシ神が生みだした枝垂れ梅から生み出せるほど、能力の扱いに慣れているとは予想しとらんかったが」
暁月 絢音 : 「それが出来てるっていうんだから、もう仕方ないね……」
暁月 絢音 : 「緋依、ちょっとそこで待ってなさい。わたしは今、白梅と契約しているところなの。あんたの相手してやるほど暇じゃないのよ」
"神憑"桐生 緋依 : 「面白いことを言うのね、絢音ちゃん?」
"神憑"桐生 緋依 : 「わたしが待ってあげる義理がどこにあるのかしら? 白梅と契約するなら、やるコトはひとつでしょう?」
チェシャ猫 : 「……忠告しておくぞ、紅の巫」
チェシャ猫 : 「分霊は権能を扱えぬ、ジャバウォックの操る従者と似たようなものじゃ」
チェシャ猫 : 「……が、丸腰同然のお主が敵う相手ではない」
チェシャ猫 : 「白梅を諦めたなら、妾の認識阻害神隠しで逃げられるじゃろう」
チェシャ猫 : 「あちらは躍起になって追う必要がなくなるからの」
チェシャ猫 : 「────荒唐無稽な夢は、疾く諦めるがよい」
GM : まさしく絶体絶命。勝算は万に一つもありはしない。
GM : ……チェシャ猫の言う通り、逃げるのが賢明な選択ではあるのだろう。
暁月 絢音 : 「はぁ? 逃げる? 諦める……?」 
暁月 絢音 : 「バカ言わないで。そんなこと絶対しないから」
暁月 絢音 : 「ちょっと緋依の式神が脅しかけてきた程度でビビッて逃げ出すような女じゃないのよ、わたしは」
暁月 絢音 : 「白梅とわたしが怖くて怖くて仕方ない、神様気取りの誰かさんと違ってね?」 嫌味っぽく緋依に笑いかけて
"神憑"桐生 緋依 : 「……そう、残念だわ」嫌味を流して
"神憑"桐生 緋依 : 「貴女がそのつもりなら、もう容赦はしない」
GM : 女神の分け身は、枝垂れ梅へと手を翳す。
"神憑"桐生 緋依 : 「やっぱり、此処で死んでもらうしかないわ」
GM : ……途端、矢張りと言うべきか、六本の木々が脈動。
GM : それぞれ、六体の猟犬の姿を象っていく。
暁月 絢音 : 「……何? 式神が式神出したんだけど」
チェシャ猫 : 「そう不思議もあるまいよ、それより本当に退かぬのか」
チェシャ猫 : 「死ぬぞ、貴様」
暁月 絢音 : 「退かない。っていうか、勝手に死ぬとか決めつけないでくれる?」
暁月 絢音 : 「逃げるならあんた一匹で逃げなさい。わたしは何が何でも、ここで白梅と契約するから」
チェシャ猫 : 「…………」
チェシャ猫 : 「……くく、面白いではないか」
チェシャ猫 : 「白梅との契約に成功できたならば、たしかに勝ち目はあるかもしれぬ」
チェシャ猫 : 「……乗りかかった舟じゃ、手を貸してやろう紅の巫」
チェシャ猫 : 「おぬしの破滅するサマを、特等席で見させてもらうとしよう」
暁月 絢音 : 「誰が破滅するかっての……」
暁月 絢音 : 「でも、手を貸してくれるなら助かるし断る理由がないね。……ありがとう、チェシャ猫」 小さく笑みを向けて
暁月 絢音 : チェシャ猫に〇誠意/不快感でロイスを取ります!
system : [ 暁月 絢音 ] ロイス : 5 → 6
チェシャ猫 : 「ふん、礼など要らぬ」
チェシャ猫 : 「……紅梅と白梅は、日常を望む人々の願いによって生まれたもの」
チェシャ猫 : 「故に、今こそ願いを叫ぶがいい! 暁月絢音!!」
チェシャ猫 : 「覚悟を胸に、白梅を手に! 貴様自身の切なる願いを────!!」
 

 
GM : 白梅との再契約を果たすには〈意志〉判定に成功してもらう必要があります!
GM : 難易度は24!!
GM : ただし!さきほど消費したHP分、達成値にボーナス修正がかかります!!
GM : この判定に失敗した場合、相応のペナルティを覚悟してください。
GM : ……では、判定をどうぞ!!
暁月 絢音 : ラーメン食べてお姉ちゃんのお古装備してるんですよ、任せてください
暁月 絢音 : ではいざ!
暁月 絢音 : 6dx+13(6DX10+13) > 8[2,2,2,4,7,8]+13 > 21
暁月 絢音 : はー?
暁月 絢音 : お姉ちゃんのお古があるんですけどー?
暁月 絢音 : お守りの力で最後の8の出目に+2します! これで一回クリティカルするはず!
GM : ちょうどクリティカル! お姉ちゃんの力が絢音ちゃんを救った!!振り足してください!!
暁月 絢音 : 1dx+23(1DX10+23) > 7[7]+23 > 30
暁月 絢音 : これが姉妹の絆です
GM : 姉妹の絆によって、白梅の契約はなされる! では描写!!
 

 
"神憑"桐生 緋依 : 「……そんなことを、わたしが許すと思うの?」
GM : 女神の分け身は、植物の種子をバラ撒く。
GM : ────次の瞬間、無数の種子は空中で炸裂。
GM : 信じられない勢いで芽吹いた木々が、槍の雨となって暁月絢音へ降り注ぐ。
GM : チェシャ猫はそれを何とか、傘のように展開した結界で弾く。
チェシャ猫 : 「ちっ……流石にまるで敵わん、のう……!」
暁月 絢音 : 「チェシャ猫……!!」
GM : 瞬間、チェシャ猫の結界が砕け散る。
チェシャ猫 : 「今のがわらわの限界……! 次はないぞ……!!」
GM : 目前には、暁月絢音へ吹き荒ぶ『白梅の拒絶領域』。
GM : 背後には、暁月絢音に追い縋る『六体の猟犬ども』。
GM : ────前門の虎、後門の狼。進むも地獄、引くも地獄。
GM : だが、もう暁月絢音の心は決まっているだろう。
暁月 絢音 : 「十分よ、チェシャ猫!!」
暁月 絢音 : 迷うことなく地面を蹴り、白梅へと真っ直ぐに向かう。
暁月 絢音 : 「何度言ってもとぼけて聞く耳持たないらしいから、あともう一回だけ言ってやる!」
暁月 絢音 : 白梅の拒絶領域にその身一つで突撃。
暁月 絢音 : 白い糸が侵入者に襲い掛かる。絢音の全身は鞭打たれ、抉れた肉と鮮血が吹き荒ぶ。
暁月 絢音 : だが、絢音は自身がどうなろうと一歩も退かず、ただひたすらに進み続ける。
暁月 絢音 : 「わたしの願いは……」
暁月 絢音 : 「わたしの願いは、堕トシ神を討つこと!!」
暁月 絢音 : 「千年続いた因縁に、わたしたちを苦しめ続けた運命に、決着をつけること!!」
暁月 絢音 : 白い嵐の中心に手を伸ばす。腕や指が千切れそうになっても関係無い。
暁月 絢音 : その胸に誓った覚悟だけを力に変えて、一瞬たりとも怯むことなく……
暁月 絢音 : 「だから、もういい加減わたしの願いを認めなさい────────」
暁月 絢音 : 「────────有栖!!!!」
暁月 絢音 : そして、ついに、巫は白梅をその手に掴み取る。
GM : ────暁月絢音が白梅に触れた瞬間、あれだけ荒れ狂っていた嵐は止み。
GM : 白くあたたかな光が、あたりを包んだ。
 

 
GM : 《砕け散る絆》によって破壊され、空白になっていたロイス枠に、以下のDロイスを追加してください。

正月姉妹ビヨンド・ザ・ドリーム
REC:夢皓有栖
▼通常効果
このDロイスを取得した際に、あなたは『白梅』を取得する。
このDロイスで取得したアイテムは、常備化されているものとして扱う。
このDロイスで取得したアイテムは、あなた以外に使用、または装備できないし、所持していてもその効果を受けることはできない。
▼強化効果
自身が「神の力」を持つキャラクターを『白梅』で攻撃するとき、
命中判定のダイスを振った直後に使用する。
自身の判定のダイス目のひとつを「反転」する。
(例:1の場合は10、3の場合は8に変更する。)
この効果は1回の判定につき2回まで使用できる。
 


 
『白梅』
種別:白兵 技能:<白兵> 命中:-1 攻撃力:12 ガード値:1 射程:至近
購入/常備化:購入不可/不可
解説:夢皓有栖の願いが込められた、EXレネゲイドの木刀。
今だけは神薙ぎの遺産でなく、妹の幸せな未来を切り拓くための刃。
堕トシ神に共鳴することで真価を発揮。
ごく一瞬だが、白の巫の『未来予知』能力を使用することができる。
この武器による攻撃で1点でもダメージを与えた場合、
対象が使用して効果が持続しているEロイスひとつを解除できる。
ただし、GMが許可しない限り解除はできない。
代償:契約者は梅結市から外に出ることが出来ない。侵蝕率基本値に+4する。
暁月 絢音 : や、やったー! 反転!?!?
GM : 他システムの『運命変転』と同じ力です!
暁月 絢音 : 思った! すごいやつだよ
暁月 絢音 : 了解です、大切に使わせてもらいましょう……!
GM : 神の力により造られた猟犬は、一撃で打ち祓うことができます! では演出!!
 

 
"神憑"桐生 緋依 : 「こ、この光はッ……!?」
GM : 白梅から溢れ出す神々しい光。堕落の女神は目を細める。
暁月 絢音 : 「ほんと手間かけさせてくれたね……全身痛すぎなんだけど」 白梅に恨むように言ってから
暁月 絢音 : 「でも、悪くない気分だわ。これからよろしくね、相棒さん」 口元に笑みを浮かべる
チェシャ猫 : 「……ここ一番で手繰り寄せよったか、奇跡を」ククと笑みを浮かべ
"神憑"桐生 緋依 : 「ッ……! 白梅との契約がどうしたと言うの……?」
"神憑"桐生 緋依 : 「そんなちっぽけな枝、関係ない……!」
"神憑"桐生 緋依 : 「わたしの猟犬たち……! 永久の眠りを与えてあげなさい……!! 」
GM : 雪上を駆ける猟犬ども。
GM : うち三体は躊躇わず、標的に狙いを定めて跳躍。
GM : ────三方から槍が閃き、暁月絢音へ突き立てられる。
暁月 絢音 : 「……!」
暁月 絢音 : 敵意を察知した瞬間、絢音の周囲に梅の花弁が舞い散る。
暁月 絢音 : 紅梅を失って以来枯れて色を失っていたはずのそれらは今、穢れなき純白に染まっていた。
暁月 絢音 : 無数の白い花弁は、絢音が手に持つ白梅へと収束。花弁は連なって、雪のように白い刃を形成する。
暁月 絢音 : 「白梅との契約がどうしたって……?」
暁月 絢音 : 突き立てられる三本の槍を、最小限の動きで全て躱す。
暁月 絢音 : まるで最初から、どこに攻撃が来るか分かっているかのように。
暁月 絢音 : 「そんなの決まってるでしょ」
暁月 絢音 : 「────あんたたちを倒せるって言ってんのよ!!」
暁月 絢音 : 妖狐の耳と尻尾をその身に出現させながら、白梅が弧を描く。
暁月 絢音 : 一、二、三太刀。槍を突き出した直後の隙を見逃さず、猟犬たちを一気に斬り捨てる!
GM : 確かな脅威であったハズの猟犬は、それぞれ一刀のもとに霧散する。
"神憑"桐生 緋依 : 「なっ……!? その力は、いったい……!?」
"神憑"桐生 緋依 : 「それほどの力、紅梅には無かったはず……なのにどうして……」
暁月 絢音 : 「さあ? そんなのわたしも知らないけど……」
暁月 絢音 : 「もしかしたら、有栖が一緒に戦ってくれてるんじゃない?」 乱れたマフラーを巻き直して
"神憑"桐生 緋依 : 「そんな出鱈目な奇跡……! 何度も起こるはずない……!!」
"神憑"桐生 緋依 : 「今度こそ、確実に仕留めなさい猟犬たち……!」女神は唸るような低い声で告げる。
"神憑"桐生 緋依 : 「絢音ちゃんは今、満足に歩けないはず……!!」
GM : 途端、猟犬は猟銃装備に切り替え、絢音から距離を取る。
GM : 白梅の届かない遠距離から、銃撃で一方的に嬲り殺しにするつもりだ。
暁月 絢音 : 「…………」
暁月 絢音 : だが絢音はその銃口にも、一切怯まずに。
暁月 絢音 : 血に染まった足で、一歩二歩と、ゆっくりと前に進む。
暁月 絢音 : その無防備な姿を猟犬が見過ごすはずもない。一斉に重なる破裂音と共に、無数の弾丸が絢音に殺到する。
暁月 絢音 : ……しかし、その全てが空を切った。弾丸はどれも、前へと進む絢音の肌を掠めることさえなく雪の中へと消えていく。
暁月 絢音 : 「(────やっぱり視える。一瞬だけ、ほんの一瞬だけだけど、未来が……)」
暁月 絢音 : 白の巫の未来予知。
暁月 絢音 : 今の絢音の瞳には、猟犬たちの攻撃が確定した事象として映っていた。
暁月 絢音 : 「奴らの未来が視える……!」
暁月 絢音 : 未来を知る絢音にとって、もはやこの程度の弾丸は何発撃ち込まれようが意味をなさない。
暁月 絢音 : 足元で白い花弁がひらりと舞い、見えない糸に引っ張られるようにして宙を跳ぶ。
暁月 絢音 : 重力を操る巫女は、弾丸の雨を縫って猟犬たちに高速で接近。
暁月 絢音 : そして、すれ違う一瞬、純白の刃がきらめいた。
暁月 絢音 : 絢音が猟犬たちの背後に着地した瞬間、彼らは己の急所を切り裂かれたことに気付くだろう。
猟犬たち : 「ぐ、ぐわああああッッ────!?!?」
GM : ……遂に覚醒を果たす、比翼の神薙ぎ。
GM : 猟犬の数体程度では、もう相手にもならない。
"神憑"桐生 緋依 : 「…………ッ!!」一瞬で猟犬が全滅。諸共に霧散していく光景に目を見開く。
暁月 絢音 : 「どうしたの? そんなに驚くことないでしょう?」
暁月 絢音 : 「わたしは神薙ぎ。この世でただ一人だけの……」
暁月 絢音 : 「あんたの天敵よ」
暁月 絢音 : 白梅の切っ先を偽りの神に向け、堂々と宣言する。
"神憑"桐生 緋依 : 「なるほど、認めましょう……確かにその力、わたしの天敵みたいだわ……」
暁月 絢音 : 「それで、緋依。どうするの?」
暁月 絢音 : 「今ここで戦う? かかってくるなら相手してやるけど」
"神憑"桐生 緋依 : 「……………………」
"神憑"桐生 緋依 : 「……勿論、此処で戦って勝利する自信はあるけれど」
"神憑"桐生 緋依 : 「勝負は一旦、お預けにしましょう」
"神憑"桐生 緋依 : 「脅威だと分かったのなら、万全には万全を期して……その前提で対策を打つ……」
"神憑"桐生 緋依 : 「有栖ちゃんと同じように、あなたはジャバウォックに殺させるわ」
暁月 絢音 : 「ふーん……良いじゃない。そうこなくちゃ」
暁月 絢音 : 「わたしはあんたみたいに卑怯者でも臆病者でもないの」
暁月 絢音 : 「やるからには、万全の相手に正々堂々真正面から挑む方が好みだわ」
暁月 絢音 : 「だから、せいぜい頑張って対策を打ってきなさい」
暁月 絢音 : 「あんたの歪んだ願いごと、全部わたしが叩き斬ってあげるから!」
"神憑"桐生 緋依 : 「…………まったく、威勢が良いことね」
"神憑"桐生 緋依 : 「それなら、梅結神社で白黒はっきりさせましょう」
"神憑"桐生 緋依 : 「神樹のもとで、待っていてあげるわ」
"神憑"桐生 緋依 : 「……あなたは絶対に、わたしの下まで辿り着けないと思うけれど」その言葉には"確信"に近い響きがあった。
暁月 絢音 : 「勝手に決めつけないで」
暁月 絢音 : 「未来なんて誰にも分からない。やってみなくちゃ分からないのよ」
"神憑"桐生 緋依 : 「いえ、あなたの未来は決まっているわ」
"神憑"桐生 緋依 : 「神のみぞ知る、なんて言うでしょう?」
"神憑"桐生 緋依 : 「……予言してあげるわ、あなたは必ず破滅する」
暁月 絢音 : 「…………」 それを否定するかのように、真っ直ぐな瞳だけを返す
"神憑"桐生 緋依 : 「さよなら、もう二度と会うこともないでしょう」
GM : その言葉を最後に、桐生緋依は姿を消し。
GM : ……彼女の立っていた場所には、一片ひとひらの花弁だけが残された。
暁月 絢音 : 「……はぁ」 
暁月 絢音 : ため息を一つ吐くと、狐の耳と尻尾が引っ込み、白梅が纏っていた花弁が散っていく。
暁月 絢音 : 「笑わせてくれるわ。白梅持ったわたしにあれだけ動揺してたくせに」
チェシャ猫 : 「……ふっ、ジャバウォックの力量を信頼しておるのじゃろうよ」
チェシャ猫 : 「せっかく契約した白梅とて、ヤツが有する"破壊の能力"を食らったらタダでは済むまいよ」
暁月 絢音 : 「そうね……。でも、そう簡単に同じ手は食わないよ」
チェシャ猫 : 「どうかな、それこそ未来は誰にも────」
GM : 突然、肉体の疲労がドッと押し寄せてくる。
GM : 力の覚醒によるものか、血を流しすぎたせいか。
GM : ……気を抜いた途端に、眠りに落ちてしまいそうだ。
暁月 絢音 : 「……あぁ、もう。これからが本番だってのに……」 白梅を杖のように地について、倒れそうになる体を支える
チェシャ猫 : 「流石のおぬしも、疲労困憊か」
暁月 絢音 : 「そうみたい……。でも、疲れたなんて言ってられない」
暁月 絢音 : 「チェシャ猫、山を降りるよ……。悪いけど、帰りは自分で歩いてちょうだい……」
チェシャ猫 : 「まったく、脚を斬りすぎたおぬしの自業自得じゃ」
チェシャ猫 : 「……仕方あるまい、今度は妾が麓まで送ってやる」溜息をついて
暁月 絢音 : 「はあ……?何、その体でどうやって?」
チェシャ猫 : 「何、こうするのよ」オルクス能力を行使。舞殿を構成していた木々を解く。
GM : そうして、木々は新たに断崖を下るための"縄"に姿を変える。
暁月 絢音 : 「……何これ」
チェシャ猫 : 「こいつにおぬしを繋いで、崖から下ろす」
チェシャ猫 : 「梅結神社とは、直線距離では離れてはおらぬ」
チェシャ猫 : 「その足を使わずとも、すぐさま合流地点に戻れるじゃろう」
暁月 絢音 : 「それ、下ろすっていうか落ちるの間違いな気がするんだけど」
チェシャ猫 : 「木々は妾の手足のように動かせるのでな、そのあたりは融通が利く」
チェシャ猫 : 「……堕ちたいなら、それでも構わんぞ」そっちの方が速い。
暁月 絢音 : 「構うに決まってんでしょ」
暁月 絢音 : 「ああもう、分かった。どうせみんなを待たせてるだろうし、早く着くならその方が良い。それで行きましょう」 舞う前に脱ぎ捨てた足袋と草履を履き直して
チェシャ猫 : 「よし、ではしっかり掴まっておれよ」
チェシャ猫 : 「妾も初めてなのでな、失敗は覚悟しておけ」くく、と冗談めかして
暁月 絢音 : 「失敗したらあんたも道連れにしてあげる。そっちこそ覚悟しなさいよ……」 冗談が通じない女だった
チェシャ猫 : 「……旅は道連れというが、世に情けはないらしい」

Scene10 お礼参り

GM : 登場PCは全員! 登場侵蝕をどうぞ!
暁月 絢音 : 1d10+69(1D10+69) > 8[8]+69 > 77
猿曳 松葉 : 1d10+77(1D10+77) > 8[8]+77 > 85
神狩 妃華 : 1d10+79(1D10+79) > 9[9]+79 > 88
蛇ノ目 衣葉 : 1d10+82(1D10+82) > 5[5]+82 > 87

 

同日 午後十一時四十分 梅結神社正面

GM : ……一歩。また一歩。
GM : 歩みを進める度、高まる緊張。
GM : 濃くなってくる花の薫り。密度を増していく欲望の樹根。
GM : ────それぞれ短い旅路を経て、
GM : 一日ぶり、あなたたちは決戦の舞台に集結する。
GM : 地上を支配しようと根を伸ばす神樹の膝下、梅結神社へ。
暁月 絢音 : 「そんなことないのになんか久しぶりな気がするのはどうしてだろ。えーと、みんなは……」集合場所の階段下へと歩いていく
蛇ノ目 衣葉 : 「おお、無事に主役も戻ったようだね」 大所帯を引き連れ腕組みリーダー顔
猿曳 松葉 : 「あやねん! 良かった、無事やな!」
「………ってその足! 大丈夫か!?」
神狩 妃華 : 「顔色も悪いが……とりあえず治療か」
暁月 絢音 : 「大丈夫よ。もう足は誤差だから」 白梅のせいで全身ボロボロだった
蛇ノ目 衣葉 : 「おお……のっぴきならないようだね……」
原切 舛世 : 「やや、紅の巫どの!? 何を仰るか! 大怪我ではありませぬか!」見知らぬ顔も幾つかある。
猿曳 松葉 : 「なんかまた濃いのが増えたなあ、こんな人おったっけ?」
暁月 絢音 : 「UGNの本部の奴でしょ?」 顔は前に見たことある
原切 舛世 : 「……はっ、申し遅れました」
原切 舛世 : 「私は本部から遣わされた、梅結神社の護衛を担当していたエージェント」
原切 舛世 : 原切 舛世ハラキリ マスヨと申す者、以後お見知りおきを」
猿曳 松葉 : 「芸名か??」
暁月 絢音 : 「いや……UGNだし、コードネームなんじゃない……?」
原切 舛世 : 「はっ……? 父と母より貰い受けた名なのですが、何かおかしな点でも……?」
暁月 絢音 : 「おかしいところしかないんだけど」
猿曳 松葉 : 「ピュアっピュアな目ぇで言われるとケチつけれんな……」
蛇ノ目 衣葉 : 「おお、ちゃんと対応してる。偉いなあ」 スルーした奴
猿曳 松葉 : 「いや探偵はスルーしたんかい! ボケばっかりやなくてツッコミも食べなさい!」
神狩 妃華 : 「彼女ほら、真面目そうだから……あんまり言うと、なあ?」小声
暁月 絢音 : 「原切は苗字だから仕方ないとしても、そこに舛世を繋げるのはセンス凄いと思うんだけど」
暁月 絢音 : 「今から腹を切る人みたいじゃない、あんた」 全部突っ込む
蛇ノ目 衣葉 : 「ユニークだね」 ポジティブ探偵
猿曳 松葉 : 「気づかいせんのかーい! 全部言うてもうとる!」
原切 舛世 : 「ふふ、腹を切る? 何を仰るか、紅の巫女どの!!」地面の上で膝を突く。
原切 舛世 : 「私は護衛のお役目を果たせずに、邪神復活を許してしまった身」
原切 舛世 : 「────お望みとあらば、それくらい何時でも! 誰ぞ刀を持って参れい!!」
蛇ノ目 衣葉 : 「またスイッチが入っちゃったな……」 後ろから取り押さえる
暁月 絢音 : 「あ、バカなのね、こいつ……」
猿曳 松葉 : 「アカン! ブレーキ無いでコイツ!!」
「ブレーキ、江戸に落っことしたんや!」
神狩 妃華 : 「なんでだよっ!!エージェント・森!」止めてくれ
副官の森 : 「お久しぶりです、メメント・森です」一緒に取り押さえる
暁月 絢音 : 「今度は何????」
猿曳 松葉 : 「流石に芸名やんな???」
副官の森 : 「コードネームは"メメント・モリ"、本名はメメント・森です」
暁月 絢音 : 「ややこしいのよ」
猿曳 松葉 : 「それコードネームいる????」
安黒 うさぎ : 「……馬鹿なコトばかりやっていないで、それより絢音の怪我よ」
安黒 うさぎ : 「大丈夫なんて強がり言わないで、はやく治療を受けなさい」
猿曳 松葉 : 「ジブンもな。気合いで毒は抜いた!とかめちゃくちゃ言うとるけど、一応診てもらった方がええんちゃう?」
安黒 うさぎ : 「あたしは回復アンプルで治ったから良いの」
暁月 絢音 : 「わたしは今それより、他のエージェントの奴らの名前も気になり始めているんだけど……」
神狩 妃華 : 「気にするな気にするな、回復に専念してくれ」
安黒 うさぎ : 「マツ、応急手当の道具を持ってきてたでしょ?」
猿曳 松葉 : 「おう、残ったアンプルとか救急箱持ってきとる。」
器用に頭の上に乗せてバランスを取る
暁月 絢音 : 「でも、数には限りあるでしょ……。診てくれるなら、足の方からお願い」 近寄って
猿曳 松葉 : 「おっしゃ、やったるで!」
高性能治療キットを絢音ちゃんに使うよ
蛇ノ目 衣葉 : 「我々はなんやかんや無傷だからね。遠慮なく使ってくれ」
河合 由佳 : 「ふふ~ん、ボクのナビゲートがあったっすからね!」そうだろうか
 

 
猿曳 松葉 : 3d10 高性能治療キット(3D10) > 9[3,3,3] > 9
GM : 治療が下手すぎるわ、マツ
暁月 絢音 : 3が並んでる!
system : [ 暁月 絢音 ] HP : 13 → 22
GM : ついでに最大HPまで3足りないわ
 

 
猿曳 松葉 : 「おらああああ!!」
真面目にやろうという意気込みはあったが、手つきは怪しく、綺麗に出来ているとは言いがたかった。
神狩 妃華 : 「できない私が言うのもなんだけど、気合で上手くいくわけではないから……」おず……
猿曳 松葉 : 「…………やっぱりちゃんと習えば良かった……ごめんやで。」
暁月 絢音 : 「何謝ってるの、十分だよ。さっきより全然マシになったし」 その場でぴょんぴょんとジャンプしてみて
暁月 絢音 : 「ありがとう、松葉」
猿曳 松葉 : 「そんなら良かった、次はもっと上手なっとくわ。」
暁月 絢音 : 「わたしはほんとにこれだけ出来れば十分だと思うけどね……」 巻いて貰った包帯を見ながら
暁月 絢音 : 「そういえば、エージェントたちは無事に助け出せたみたいだけど、松葉の矢はちゃんと見つけられたの?」
猿曳 松葉 : 「てってれーん!! ばっちりや!」
松籟十二束を見せびらかす。
猿曳 松葉 : 「そっちも白梅は見つかったんか?」
暁月 絢音 : 「うん、あったよ」
暁月 絢音 : 「契約に少し手こずったけど、何とかなった」 腰に差していた白梅を抜いて、皆に見せる
蛇ノ目 衣葉 : 「おお、これが伝説の剣……」
神狩 妃華 : 「緋依に対抗しうるもう一振り……何か問題は無かっただろうか」
猿曳 松葉 : 「おお〜………赤バージョンからなんか変わった? 契約内容とか……」
暁月 絢音 : 「いや、ほぼ一緒よ。ちょっと未来予知できるようにはなったけど、特に何も問題ないわ」
蛇ノ目 衣葉 : 「それは大きな違いじゃないのかい??」
神狩 妃華 : 「相当な事のように聞こえたが……」
猿曳 松葉 : 「え、すご」
「やっぱり白いヤツの方がスゴいんや!」
安黒 うさぎ : 「……引き継いだのね、有栖の力を」
暁月 絢音 : 「多分、そういうことなのかな……」
暁月 絢音 : 「って言っても、本当に一瞬視える位だけどね。有栖程大したものじゃないわ」
チェシャ猫 : 「あやつは眠っている間しか、予知能力が使えなんだ」
チェシャ猫 : 「……どちらが優れている、といった話でもあるまい」
暁月 絢音 : 「それもそっか」
暁月 絢音 : 「まあだからって別に予知に頼り切りになるわけじゃないけど。とにかくこれでようやくまともに戦えるようになったと思うし、準備万端よ」 白梅を腰に差し直す
蛇ノ目 衣葉 : 「完全体美少女巫女というわけだ。頼もしいね」
暁月 絢音 : 「そう。わたし、完全体美少女紅白の巫なの」 笑顔で言う
猿曳 松葉 : 「あやねんの自己評価がマックスになっとる!」
「アリっちゃんのおかげかなあ?」
安黒 うさぎ : 「かも、しれないわね」絢音と有栖がどんな話をしたか知らないが、絢音の笑顔を見て、安心したように微笑んでいる。
神狩 妃華 : 「想定していた戦力は集め、必要な装備も回収できたわけだが……何か不足はあったかな」 これとこれと、と数えて
暁月 絢音 : 「わたしはないよ。いつでもいける」
猿曳 松葉 : 「一応、武器庫から武器と防具もらってきたで。」
「誰か要りそう?」
武器は本部エージェントの内の何人かが持って行く想定で!
蛇ノ目 衣葉 : 「最後の装備チェックだね。いよいよ決戦という感じだな」
暁月 絢音 : 「わたしはいいかな、動きづらくなりそうだし」
李 風龍 : 「では、そちらの青龍偃月刀をお借りしましょう」
神狩 妃華 : 「んん~……おっ、これを頂こうかな」 サポーター!
猿曳 松葉 : 「ウチは重いのキライやし、あやねんも巫女服が慣れてるやろうし……」
「衣葉探偵とかヒバナの姐ちゃんが何か着るんなら持ってって!」
レネゲイドサポーター渡すよ〜
神狩 妃華 : 「こういう装備、結構高いんだよな……エージェントの生存率を上げたいなら無償支給なりすればいいんだが、それでは組織が立ち行かないのも事実……」
神狩 妃華 : レネゲイドサポーターを装備しますわよ
暁月 絢音 : 「ねえ、準備出来た? わたしもう行きたいんだけど」 石段にすでに足をかけている
河合 由佳 : 「絢音ちゃんはやる気まんまんっすね~……」
暁月 絢音 : 「当然でしょ。やっと白梅が手に入ってスタートラインに立てたんだし、これから全てに決着をつけに行けるんだから」
蛇ノ目 衣葉 : 「やる気満々で頼もしいね。私は自分の身体が武器みたいなものだからあまり装備は考えたことがないが……」 ごそごそと漁って
蛇ノ目 衣葉 : 「おっ、これなんか集大成って感じでいいんじゃないか」生徒の名前が入った文化祭のTシャツを発見して広げる
暁月 絢音 : 「何の集大成……?」
神狩 妃華 : 「どうしてそんなものが……?」
猿曳 松葉 : 「うわっ、それウチらの代のヤツ!」
「なんで混じってんねん!?」
暁月 絢音 : 「しかもわたしたちのなんだ……」
蛇ノ目 衣葉 : 「これで私も梅結第三高校の一員というわけだ」 制服の下に着てる
暁月 絢音 : 「ならないからね。しかも第三じゃないし」
猿曳 松葉 : 「タイツが見慣れたせいかTシャツの方がヤバい気ぃしてくるな?」
暁月 絢音 : 「衣葉、ふざけてるならわたしもう勝手に行くよ」 二段目に足をかけている
神狩 妃華 : 「いけない、ジワジワ暁月さんが前進してる」
猿曳 松葉 : 「はやいはやい! グリコしとるみたいなっとる!」
猿曳 松葉 : 「あやねんがチヨコレイト連打する前に行こ!」
蛇ノ目 衣葉 : 「あ~、待ってくれよ~。気合入れなおすためにコレだけ装備させてくれ」
蛇ノ目 衣葉 : 「やっぱり探偵の正装と言えばコレだからね」 どこから持って来たのか鹿撃ち帽を被って階段に走る。
暁月 絢音 : 「クラスTシャツにその帽子って、どんなファッションセンスしてるの、あんた……。ほんと緊張感ないんだから……」
河合 由佳 : 「締まらないっすね……! でも、おかげで何だかやれるような気がしてきたっす……!!」死闘を覚悟していたからだろう。止まらなかった手の震えが静まる。
神狩 妃華 : 「ああ……本当、勇気づけられるよ。UGN本部エージェント各位、支度の方は?」
原切 舛世 : 「訊かれるまでもなく準備は万端! 整っております!!」
李 風龍 : 「敵方の手札が見えていないのは気になりますが、こちらも戦いの準備はできています」
神狩 妃華 : 「悪いな、知っての通りこちらも色々余裕が無いんだ。暁月さん待たせた!」いくぞいくぞいくぞ
暁月 絢音 : 「うん……行きましょう」
暁月 絢音 : 皆で階段を登って行きます!
GM : あなたたちは階下より、女神の坐す神社を見上げる。
GM : ────古い鳥居の下、黒い外套を靡かす人影。
GM : 桐生緋依を庇護する門番、ジャバウォック。
GM : あたりに猟犬の姿は見当たらない。一人、なのだろうか。
 
ジャバウォック
 
"ジャバウォック" : 「────どうもみなさん、お揃いで」
"ジャバウォック" : 「わざわざ初詣とは、感心ですねえ?」
暁月 絢音 : 「ジャバウォックね」 いるのは分かっていたため、動揺もない
蛇ノ目 衣葉 : 「思ったより早かったね。大将のお出ましとは」
暁月 絢音 : 「番犬なんだし、当然じゃない?」
神狩 妃華 : 「ああ、まさに門番と言った風体だな」
猿曳 松葉 : 「初詣してヒヨっちゃんに会いに行くんや、狛犬は退いてくれんか?」
"ジャバウォック" : 「そいつは聞けねえ相談だ」
"ジャバウォック" : 「門番が道ィ開けんのは、死ぬ時だけなんでね」
"ジャバウォック" : 「────寧ろ、其れはあっしの科白でしょう」
"ジャバウォック" : 「女子供を斬るのは、あっしもシュミじゃあねえんです」
"ジャバウォック" : 「その『白梅』だけ捨てて、引き返してもらって」
"ジャバウォック" : 「愉しく寝正月ってワケにゃいかねえですかい?」
暁月 絢音 : 「何がシュミじゃないよ。有栖を殺したクズのくせに」
"ジャバウォック" : 「殺したくはなかった、と戯れ事を抜かすつもりはねえですがね」
"ジャバウォック" : 「趣味と仕事は、まったく別の話でしょうよ?」
暁月 絢音 : 「つまらない言い訳ね……」
暁月 絢音 : 「趣味だろうと仕事だろうと、あんたが望んで殺したことには違いないでしょ」
"ジャバウォック" : 「……今更、善人ぶるつもりは更々ねぇですがね」
"ジャバウォック" : 「そいつを言うんなら、世界秩序って大層なお仕事のために、多くの命を奪ってきた夢皓有栖も、同じことにならねえですかい?」
暁月 絢音 : 「バカなの? 全然違うでしょ」
暁月 絢音 : 「自分で望んでその道を選んだ大人のあんた」
暁月 絢音 : 「誰かに望まれてその道を選ぶことしかできなかった子供の有栖」
暁月 絢音 : 「一体どこが同じなの? 全然分からないから教えてくれる?」
"ジャバウォック" : 「なるほど? 責任は選択に伴う、って話ですかい?」
"ジャバウォック" : 「……そんなら、あんたが選んだこの道はどうですかねえ?」
"ジャバウォック" : 「一人で殺されに来んのは勝手ですぜ? けど、こんなに大勢を引き連れて!」
"ジャバウォック" : 「万に一つもない勝算で突っ走ってるにしても、あっしに犠牲なく勝てるとお思いで?」
暁月 絢音 : 「思ってるに決まってんでしょ」
暁月 絢音 : 「ここにいる全員、誰一人欠けることなく堕トシ神を討ち倒す」
暁月 絢音 : 「それがわたしたちの望む未来よ。あんたに殺されるために来た奴なんてどこにもいないの」
神狩 妃華 : 「それにだが、暁月さんばかりに責任を問うものじゃない。この場にいる人間が彼女の言いなりになっているとでも?ナメるなよ」
蛇ノ目 衣葉 : 「その通り。私が自分の好奇心以外の何かで動いてると思ったら大間違いだ」 両手ピース
猿曳 松葉 : 「ウチは一応止めたんやけどな……意地でも行くっつうんやから、ほな守り通さなアカンやろ?」
安黒 うさぎ : 「……あたしたちも、自分の意志で戦いに来たの」
安黒 うさぎ : 「あんたの揺さぶりは、まったく見当はずれなのよ! ジャバウォック!!」
"ジャバウォック" : 「……まったく、めでたい頭をしていらっしゃる」溜息をついて
暁月 絢音 : 「なんだ、あんた今日が何の日か知らないの?」
暁月 絢音 : 「お正月よ?」 バカにするように笑う
"ジャバウォック" : 「はあ、頭までめでたくなるとは初耳ですねえ」
神狩 妃華 : 「……聞いていればジャバウォック、話を逸らすのが随分上手じゃないか。お前の犯した罪と私達の行動を同列に語るのは無理筋だ」
"ジャバウォック" : 「やあ、別に逸らしたつもりはなかったんですがね?」
"ジャバウォック" : 「……あっしの罪状なぞ、どうでもいいでしょう?今更?」
"ジャバウォック" : 「UGNもFHも、平気でガキを使って殺しあってんだ」
"ジャバウォック" : 「もうあっしも、殺した数なぞ数えちゃいねえ」
暁月 絢音 : 「どうでも良いわけないでしょ。っていうかあんたって本当に、一々話の規模を大きくして自分の罪から遠ざけようとするのね」
暁月 絢音 : 「ちょうどいい……あんたが死んでからだと聞けないし、今訊くよ」
暁月 絢音 : 「どうして緋依に協力した? どうして緋依を止めなかったの?」
"ジャバウォック" : 「……さっき言った通り、というと少し説明不足ですかね」
"ジャバウォック" : 「今の世界は、ガキ共を使って殺し合うイカれた世界だ」
"ジャバウォック" : 「どっちもイカれてんなら、犠牲の少ねえ緋依サンの世界のほうが、いくらかマシってもんじゃねぇですかい?」
暁月 絢音 : 「……何がマシ、よ」
暁月 絢音 : 「どっちも最悪だよ。犠牲は多い少ないじゃない。数は全く関係ない……」
暁月 絢音 : 「現にあんたが出した一つの犠牲のせいで、わたしはずっと最悪の気分だよ」
原切 舛世 : 「…………ジャバウォック殿」
原切 舛世 : 「かつての貴方は、犠牲なき世界を作るという高潔な理想を掲げていたハズだ」
原切 舛世 : 「にも拘らず、これはなんだ!」
原切 舛世 : 「貴方も犠牲にされる憂き目にあったのは分かる……! されど、それで理想を曲げた末、あまつさえ少女らを犠牲にしようとするなど……!!」
暁月 絢音 : 「そういえば聞いたけど、あんたは部下を失ってから変わったんだっけ?」
暁月 絢音 : 「犠牲の少ない世界の方がマシとか言ってるけど、実際はそんなのどうでもよくて……」
暁月 絢音 : 「本当は堕トシ神に死んだ仲間を蘇らせてもらいたいとか、そんなくだらないこと考えてるんじゃない? あんた嘘吐きだし」
"ジャバウォック" : 「…………へへ、知った風な口を聞きなさる」
"ジャバウォック" : 「あっしの部下は死後、どういう訳か従者となった」
"ジャバウォック" : 「生き返ってほしいなんて、微塵も思っちゃいませんぜ」
"ジャバウォック" : 「そもそも、現在の堕トシ神の出力じゃ『死者蘇生』は叶えられやせん」
"ジャバウォック" : 「過去に死んだ人間を甦らせようとすれば、木偶人形が出来るくらいのもんで」
"ジャバウォック" : 「……その点、夢皓有栖を甦らせようとしなかったのは賢明でしたねえ」
暁月 絢音 : 「……堕トシ神を倒すって決めるまでは、考えてたよ」
暁月 絢音 : 「正月枝舞の時、わたしが堕トシ神に願えば、有栖を生き返らせることができるんじゃないかって」
安黒 うさぎ : 「絢音……」
暁月 絢音 : 「でもね、それをしたら終わりだって気付いたの」
暁月 絢音 : 「何が終わるのか、あんたには分かる? ジャバウォック」
"ジャバウォック" : 「さあ? 叶えられんなら叶えんのが普通でしょう?」
暁月 絢音 : 「……あんたはそうなんだね」
暁月 絢音 : 「だったら教えてあげる」
暁月 絢音 : 「終わるのは、わたしの有栖への想いよ」
暁月 絢音 : 「堕トシ神に願って、大切な人を生き返らせてもらったとしても」
暁月 絢音 : 「それを一度でも願えば、きっとこの先何度も同じことを願うことになる」
暁月 絢音 : 「大切な人が死ぬ度に、堕トシ神に願って生き返らせてもらう」
暁月 絢音 : 「堕トシ神がいれば大丈夫。何度死んでも、何度失っても、取り戻すことができるんだから問題ない────」
暁月 絢音 : 「……ねえ、そんな考え方になったらさ」
暁月 絢音 : 「大切な人への想いは、もうとっくに変わり果ててるんじゃないかな」
暁月 絢音 : 「死んでも生き返るから大丈夫……そんな風に思える相手って、本当に大切な存在のままなの?」
暁月 絢音 : 「わたしはそうは思わない。だから、わたしは堕トシ神に有栖を生き返らせてもらうことなんて絶対にしない」
暁月 絢音 : 「わたしのこの有栖への大事な想いを、歪ませたり汚したりなんてしたくないの」
暁月 絢音 : 「……でも、あんたは違うのよね? ジャバウォック」
暁月 絢音 : 「あんたの仲間は死後従者になった、ですって?」
暁月 絢音 : 「もしかしてあんた、自分でも気付いていないんじゃない?」
暁月 絢音 : 「死んでも生き返る不死身の軍隊。もう決して失うことのない仮初の命……そんな奴らは……」
暁月 絢音 : 「あんたにとって、もう少しも大切な存在じゃないってね……」 哀れな存在を見るかのような目で語る
"ジャバウォック" : 「……………………」
蛇ノ目 衣葉 : 「私からも言わせてもらおうか」
蛇ノ目 衣葉 : 「もう互いに煮詰まった状況だ。いいかげん、くだらない建前でお茶を濁すのはやめにしないか?」
蛇ノ目 衣葉 : 「あなたは、UGNもFHも子供を使って殺しあっていると言った。それはマクロな視点では確かにそうかもしれない」
蛇ノ目 衣葉 : 「でも組織の中で戦っているほとんどの者は、平気でそんなことをしているつもりなんか微塵もない」
蛇ノ目 衣葉 : 「むしろ自分の人生を賭けて、部下たちの人生を背負って指示を出していたはずだ」
蛇ノ目 衣葉 : 「それはあなたや、桐生緋依がいちばんよく分かっているはずじゃないのか? 私はそうだと思っていたんだけれどね」
蛇ノ目 衣葉 : 「間違っているならこの美少女名探偵にご教授頂きたいな!」 両手ピース
"ジャバウォック" : 「……茶を濁すのはやめにしよう、って割には御託を並べますねえ」
"ジャバウォック" : 「部下の人生を背負っていたからなんです? 現場の人間の気持ちひとつで、何が変わるってんです? 実情が変わらなけりゃ、何の意味もないでしょうよ?」
蛇ノ目 衣葉 : 「そうだな。少なくとも君の部下たちはクソみたいな人生でも最期にいい上司につけたと思って逝けたんじゃないかな」
蛇ノ目 衣葉 : 「そして私がこんな不快な思いをさせられることもなかった」
蛇ノ目 衣葉 : 「お互いロクに自己紹介もしてなかったから最後の礼儀としてこちらから名乗っておこう」
蛇ノ目 衣葉 : 「――蛇ノ目衣葉、享年17歳。君の言うところの木偶人形というヤツだ」
"ジャバウォック" : 「ご丁寧にどうも、あっしはジャバウォック」
"ジャバウォック" : 「……悪党に説教とは、風変わりな木偶人形だ。せいぜい覚えておきやすよ」
猿曳 松葉 : 「ウチからは……まああんまり言うことは無いな。難しいコトはよう分からんし。」
「………大事な人のカタチを側に置いときたい気持ちも分からんでもないし、犠牲が少ないことは大事やと思うけど……」
「ウチはウチの守りたいモノの為におる。手ぇ出すんやったらしばく。………分かりやすいやろ?」
暁月 絢音 : 「……じゃあ、へらへらした笑顔も消えたし、そろそろ始めましょうか。あんたももう、わたしたちを倒したくなってきたでしょ?」
暁月 絢音 : 「さっさと出しなよ、あんたのもう大切じゃない部下たちを。……あぁ、でも別に出したくないなら出さなくてもいいよ」
暁月 絢音 : 「奇襲、不意打ち、騙し討ち。それしかできない弱くて可哀想な奴だもんね? あんたは」 挑発するように笑う
"ジャバウォック" : 「……へへ、良くご存じで」
"ジャバウォック" : 「あっしは門番ですから、自分から動く訳には参りやせん」
"ジャバウォック" : 「此処を通らなきゃならねえのは、あんたの方」
"ジャバウォック" : 「────そっから先は死線だ、後戻りはきかねぇ」あなたたちの三段ほど先の石段を指す。
"ジャバウォック" : 「その覚悟がおありなら、その石段を踏み越えるといい」
暁月 絢音 : 「覚悟なんて、あんたに問われるまでもなくとっくに出来てる……」
暁月 絢音 : 「行くよ、みんな」
蛇ノ目 衣葉 : 「ああ!」
猿曳 松葉 : 「おっしゃ来い!」
神狩 妃華 : 「よし」
暁月 絢音 : 石段を登ります!
GM : 一歩、あなたたちが踏み出した瞬間。
GM : ────目も眩む閃光。耳を劈く轟音。
GM : ジャバウォックが影に仕掛けていた対人地雷が炸裂する。
GM : ……だが、その爆破の衝撃は、あなたたちに届くことはなかった。
原切 舛世 : 「安い挑発! 貴様が罠を張っていたコトは読めていたぞ、ジャバウォック!!」
GM : 重力の刃で爆炎を切り払い、ジャバウォックを睨む。
李 風龍 : 「ウロボロス能力で影に隠していた対人地雷です。我々はこれにやられました」
原切 舛世 : 「……ですが、同じ轍を二度は踏みませぬ」
原切 舛世 : 「あなたが前へ進むと云うのなら、道を切って拓くは防人の使命!!」
李 風龍 : 「……昨夜は不意を突かれ、不覚を取ってしまいましたが」
李 風龍 : 「今度はそうは行きません」
暁月 絢音 : 「助かったよ、ありがとう!」
"ジャバウォック" : 「さっきので終わりだったらラクだったんですが」
"ジャバウォック" : 「……どうにも、そう甘くはねえらしい」ぱちんと指を鳴らす。
GM : 石段の脇にあった灯籠、その影が揺れる。
GM : ゆらりと伸びて分かれ、無数の影は”ヒトの姿”を成していく。
GM : ……そうして顕現したのは、葬列する女神の御使い。
GM : 今宵、幾度も対峙した猟犬たち。
GM : 正確な人数は数えきれないが、総勢百体。そのすべてだろう。
暁月 絢音 : 「ようやくお出ましね。見飽きた顔ぶれたち」
蛇ノ目 衣葉 : 「そんなところに隠れていたとはね。まあ数ならこちらもそれなりにはいる。以前のようにはいかないよ」
猿曳 松葉 : 「多い多い!! 結構倒したはずちゃうんか!?」
暁月 絢音 : 「さっきあいつらは死んでも生き返るって言ったとこでしょ……」
猿曳 松葉 : 「せやけどもう復活してるとは思わんやん!」
神狩 妃華 : 「準備が整っているみたいで何よりだが……そこらへんは堕トシ神やらのサポートもあるのか」
安黒 うさぎ : 「でしょうね……! とはいえ、この場で撃破した傍から復活させることは、流石に出来ないでしょ……!!」二振りの大剣を構える。
暁月 絢音 : 「じゃあ、あとは簡単ね」
暁月 絢音 : 「百体全員、片っ端から斬り捨てて……ジャバウォックを倒す!!」 白梅を抜き、同時に狐の耳と尻尾を顕す
原切 舛世 : 「はっ! 頭数も揃った今の状況なら、猟犬程度はモノの数ではない!」
李 風龍 : 「……と言いたいところですが」
李 風龍 : 「我々で抑えられるのは、現実的に考えれば六十体が限度かと」
安黒 うさぎ : 「あたしは一人で三十、相手しながらフォローに回る」
安黒 うさぎ : 「……ジャバウォックのことは、あんたらに任せていいわね?」
蛇ノ目 衣葉 : 「もちろんだ。彼には私たちが引導を渡してやろう」
暁月 絢音 : 「任せて、うさぎ。すぐに片づけるから」
猿曳 松葉 : 「ほなよろしく! ええっと、泥舟?に乗ったつもりで任してくれや!」
暁月 絢音 : 「それ沈むんだけど」
チェシャ猫 : 「……事実、泥船のようなモノじゃがな」
暁月 絢音 : 「うるさいチェシャ猫。黙って見てなさい」 緊張感が緩んでしまう
猿曳 松葉 : 「おったんかにゃん公! 沈みそうなら泳げばええねん!」
神狩 妃華 : 「全く安黒さんには頭が下がる、私のキャリアすり減らしてでも何とか諸々便宜を図らなきゃな」
安黒 うさぎ : 「礼には及ばないわ! あたしもやりたいコトをやってるだけだもの!」絢音ちゃんと松葉ちゃんと肩を並べるコトが嬉しいのか、晴れやかな顔で言う。
暁月 絢音 : 「そう……」 うさぎに小さく笑ってから、
暁月 絢音 : 「じゃあ……行くよ、ジャバウォック……!!」 ジャバウォックを睨み、白梅を構え
暁月 絢音 : 「その鳥居、押し通らせてもらう!!」
GM : それでは、戦闘開始!


 
【行動値】
15 猟犬トループA
12 猿曳松葉
09 ジャバウォック
07 暁月絢音
07 猟犬B
05 蛇ノ目衣葉
04 神狩妃華
 

 
【初期配置】
ジャバウォック / 猟犬トループA / 猟犬B
  |
(6m)
  |
暁月絢音 / 猿曳松葉 / 神狩妃華 / 蛇ノ目衣葉
 

 
【勝利条件】
・ジャバウォックを戦闘不能状態にすること。
・白梅が破壊されないこと。
 

 
【備考】
・この戦場には、ジャバウォックによってトラップが仕掛けられている。
 PC達は移動する度、トラップによって「3d10点の装甲有効ダメージ」を受ける。
・ジャバウォック、猟犬トループA、猟犬Bは神の力を持つキャラクターとして扱う。
 

 
【NPCサポート】
この戦闘では、三つのNPCサポートを受けられます。

〈NPCサポート:河合由佳〉
選択したエネミー1体の能力を”ざっくり”と看破する。
この効果は1ラウンドに1回まで使用できる。
 

 
〈NPCサポート:安黒うさぎ〉
このラウンドの間、PC全員の攻撃力を+20する。
この効果は1シナリオに1回まで使用できる。
 

 
〈NPCサポート:本部エージェント〉
PCひとりが攻撃や効果を受ける直前に使用する。
そのダメージと効果を打ち消し、肩代わりする。
この効果は1ラウンドに1回まで使用できる。
 


◆第1ラウンド
 
GM : それでは、まずセットアッププロセス!
蛇ノ目 衣葉 : やるぞ!いつもの!(命の鎧) 演出は省略だ
system : [ 蛇ノ目 衣葉 ] 侵蝕率 : 87 → 91
猿曳 松葉 : 新技、サポートボディ!
同エンゲージの味方全員に+2D
自身のダイス-5D(松籟の効果で踏み倒す)
system : [ 猿曳 松葉 ] 侵蝕率 : 85 → 88
神狩 妃華 : 叫喚之導きょうかんのしるべ】:《先陣の火》
system : [ 神狩 妃華 ] 侵蝕率 : 88 → 90
神狩 妃華 : 行動値が+15されましたとさ
GM : ジャバウォックは《シャドウマリオネット》を使用。対象は蛇ノ目衣葉。
GM : ジャバウォックの〈RC〉と対象の〈意志〉判定で対決。ジャバウォックが勝利した場合、対象には戦闘移動を行なってもらいます。
GM : 6dx+6 RC判定(6DX10+6) > 9[6,6,7,7,8,9]+6 > 15
GM : 衣葉ちゃんは〈意志〉判定をどうぞ!
蛇ノ目 衣葉 : 意思か~~厳しいが行くか!
蛇ノ目 衣葉 : (1+2+2+2+2+2+2)dx>=15 (13DX10>=15) > 10[1,1,1,2,2,2,3,5,7,9,9,10,10]+2[1,2] > 12 > 失敗
GM : お、惜しい…!!
猿曳 松葉 : 助けが必要かい?
蛇ノ目 衣葉 : 頼むワトソン!!!
猿曳 松葉 : バディムーヴを使用!+3!
GM : 同じく達成値15! 同値の場合、リアクション側が有利! よって判定は成功に!!
 

 
GM : 避けられぬ死闘を前に、睨み合う両者。
GM : 戦いの幕は、思わぬ場所から切って落とされた。
猟犬F : 「────やあ、先程は失礼した」
GM : 蛇ノ目衣葉の背後から、ゆらりと姿を現す刺客。
GM : 庄屋の屋敷で対峙した、老練なる猟犬。
猟犬F : 「十分な”もてなし”が出来なかった詫びだ」
GM : その言の葉が届くよりも速く、ダイナマイトの束を投擲。
GM : 追いかけるよう槍を突き出し、ダイナマイトを蛇ノ目衣葉の背中に縫い付ける。
猿曳 松葉 : 「ば、爆弾やーっ!?!?」
「何すんねん!?」
叫びながら、手にした松籟を投擲。
威力は無いが、必中の力で槍を持った猟犬に向かって飛んでいき、その足を一瞬躊躇わせる。
猿曳 松葉 : 「かわせ!衣葉探偵!!」
蛇ノ目 衣葉 : 「ッ――!!」 一瞬、隙はできて衣葉は瞬時に何か行動を取ったようだ。
蛇ノ目 衣葉 : しかし、確かに爆弾を縫い付けた手応えは感じる……。
猟犬F : 「……ふん、遠慮せずともよい」
GM : 槍で貫いたまま、標的の身体を持ち上げる。
GM : ……宙に浮いたその姿は、磔刑のように見えた。
猟犬F : 「挨拶がわりに受け取ってくれたまえよ」
GM : サラマンダー能力で、ダイナマイトに着火。
GM : ────次の瞬間、蛇ノ目衣葉を包み込む爆炎。
GM : 容赦なく逃げ場なく、標的に襲いかかる爆破の衝撃。
GM : その爆風によって、蛇ノ目衣葉の身体はジャバウォックの下へ投げ出され。
GM : ……同時、爆発の閃光に紛れ、老いた猟犬は姿を消していた。
猿曳 松葉 : 「き、衣葉探偵ーーーッ!!!!」
蛇ノ目 衣葉 : ……ジャバウォックの目の前に散り散りになったクラスTシャツとボディスーツの残骸が舞い落ちる。
猿曳 松葉 : 「い、いきなり………そんなん……」
誓いを立てて早々に仲間が一人爆散してしまったショックで足が震える。
暁月 絢音 : 「……本当に?」 目を細めて、服の残骸を観察する。その状態に違和感を覚える。
蛇ノ目 衣葉 : 「さすが巫女さん。優れた観察力だ」 何事もなかったかのように二人の背後から現れる。
猿曳 松葉 : 「ウワーッ出たーッオバケ!!」
暁月 絢音 : 「衣葉! やっぱり……!」 振り向く
神狩 妃華 : 「ひやっとさせる……」
河合 由佳 : 「ほ、ほんとっすよ~……寿命が縮んだっす……」
蛇ノ目 衣葉 : 「いやー、あれだけの手練れでも先入観ってやっぱりあるものなんだね」
蛇ノ目 衣葉 : 「本体ボディスーツだけの妖怪がその上にボディスーツを重ね着しているだなんて完全に理解の外だったらしい」
猿曳 松葉 : 「え、じゃあ本物?」
暁月 絢音 : 「どう見てもそうでしょ」
猿曳 松葉 : 「なんや驚かせんなや! 死んだフリされたらビックリするやろがい!」
蛇ノ目 衣葉 : 「敵を欺くには……って言うだろう? とりあえずワトソン君のおかげで、一人であのぶっ殺しゾーンに放り込まれなくて助かったよ」
暁月 絢音 : 「……っていうかそれ、松葉が言う? わたしはいいんだよ、今から敵に回ってもう一回平手打ちしてやっても」 以前死んだふりされたことをまだ根に持った笑顔で
猿曳 松葉 : 「アハハ………タイヘンモウシワケゴザイマセンデシタ」
暁月 絢音 : 「よろしい。じゃあ敵に集中!」
猿曳 松葉 : 「はいよ!」
 

 
GM : 続いてイニシアチブプロセス!
暁月 絢音 : 行動入る前に〈NPCサポート:河合由佳〉を使用しましょう! ジャバウォックのこと教えて!
河合 由佳 : 了解したっす! ざっくり教えるっす!!
河合 由佳 : ジャバウォックは少なくともHP200越え! 普通ならクライマックスボスで出る性能っす!
河合 由佳 : ジャバウォックの警戒するべき点は「範囲(選択)」で攻撃してくること。
河合 由佳 : それから余裕な感じを見るに、なにやら『切り札』を隠している気配があるんで、もっとも動向を注視しておくべきエネミーっす。
河合 由佳 : ……いかがでしたか?(クソブログエージェント)
暁月 絢音 : 十分っす! ありがとうね
暁月 絢音 : ついでに〈NPCサポート:安黒うさぎ〉も使用しましょう! このラウンドの間、PC全員の攻撃力を+20!
安黒 うさぎ : 了解! あんたらとの連携攻撃で、ジャバウォック達を斃しましょう!
暁月 絢音 : わあい、頼りになる女だよ!
GM : ジャバウォックは《紅の猟兵》を使用。
GM : このラウンドの間、猟犬トループAと猟犬Bが行なう判定のダイスを+3個、攻撃力を+12。
GM : そして、行動値18! 最速の神狩妃華のメインプロセスになります!!
神狩 妃華 : 行くぞ~
神狩 妃華 : 髪火之華はつかのはな】:《鳳凰の翼》+《氷炎の剣》
system : [ 神狩 妃華 ] 侵蝕率 : 90 → 96
神狩 妃華 : 《氷の回廊》もお付けします
system : [ 神狩 妃華 ] 侵蝕率 : 96 → 97
神狩 妃華 : ウオオオ移動移動移動!
GM : 戦闘移動したので、ジャバウォックの罠が起動!
GM : 3d10 装甲有効ダメージを食らえ!!!!(3D10) > 20[8,7,5] > 20
神狩 妃華 :
system : [ 神狩 妃華 ] HP : 32 → 17
神狩 妃華 : じゃぁメジャー行くわ
GM : 来い来い!!!!
神狩 妃華 : 火雲霧散かうんむさん】:《コンセントレイト:サラマンダー》+《炎神の怒り》+《爆砕の氷炎》 吹っ飛ばしちゃうよ~ん
神狩 妃華 : 範囲選択、当然エネミー全員!
system : [ 神狩 妃華 ] 侵蝕率 : 97 → 108
GM : 命中判定をどうぞ!
神狩 妃華 : (5+5+3+2)dx(7+0)+1+15-2+2+0 判定/100%以上/火雲霧散かうんむさん Fire!(15DX7+16) > 10[1,1,1,1,2,2,2,2,4,5,6,6,8,9,9]+10[2,5,8]+6[6]+16 > 42
神狩 妃華 : (・~・)
GM : 猟犬トループAは《アクロバット》《真空返し》を使用!
GM : このドッジに成功した場合、その攻撃の対象になっている他キャラクターへの判定も失敗となる!!(シナリオ1回まで)
GM : 10dx+4+9 真空返しの補正込みのドッジ判定(10DX10+13) > 10[1,2,3,5,5,6,8,9,9,10]+8[8]+13 > 31
GM : チッ……
暁月 絢音 : 舌打ちしてんじゃないよ!
GM : ジャバウォックは普通にドッジ!
GM : 10dx+6 ジャバウォックのドッジ(10DX10+6) > 10[1,4,5,5,6,8,9,10,10,10]+8[2,4,8]+6 > 24
GM : 猟犬Bは《復讐の刃》で反撃!!
GM : 侵蝕率上昇は、厳密には全ての判定が終わってからになるので、反撃の時点での妃華さんの侵蝕率は97! よってリザレクトは可能です!!
神狩 妃華 : ほぉ~なるほど 了解
GM : では、ダメージをどうぞ!
神狩 妃華 : 5d10+12+5D+20+0 ダメージ/100%以上/火雲霧散かうんむさん(5D10+12+5D10+20+0) > 32[6,2,7,9,8]+12+27[3,2,10,3,9]+20+0 > 91
GM : くっ、痛い……!! それぞれ装甲8点で軽減して、83ダメージ……!!
system : [ 神狩 妃華 ] HP : 17 → 12
system : [ 猟犬A ] HP : 0 → -83
system : [ 猟犬B ] HP : 0 → -83
system : [ "ジャバウォック" ] HP : 0 → -83
GM : だが、そちらも痛い目を見てもらう! 猟犬Bの《復讐の刃》!!
GM : 15dx7+8 命中判定(15DX7+8) > 10[1,1,3,3,4,5,6,6,7,8,8,8,9,10,10]+10[1,2,2,3,6,7,8]+10[7,9]+10[1,9]+6[6]+8 > 54
GM : 6d10+14+12 条件つき装甲無視ダメージ(シザーリッパー)(6D10+14+12) > 29[8,6,1,8,2,4]+14+12 > 55
GM : 防具ひとつの装甲を無視した55点のダメージを食らうがいい!!
神狩 妃華 : サポーターしかつけてない!!
神狩 妃華 : リザレクリザレク
GM : 最後のリザレクトを味わっていきな…
神狩 妃華 : 1d10 うめ…うめ…(炎神コスト用にリザレクレベル上げても良かったなの顔)(1D10) > 3
system : [ 神狩 妃華 ] HP : 12 → 3
system : [ 神狩 妃華 ] 侵蝕率 : 108 → 111
 

 
神狩 妃華 : 「さぁ……まずは私が征くぞ、止めてみろ!」
神狩 妃華 : 戦術上は不要な宣言を以て前へ出る。
神狩 妃華 : 歩を進めるごとに背面から炎の柱が吹き出し、翼を形作る。
神狩 妃華 : 「……ハァッ!!」
神狩 妃華 : 階段に敷かれた石畳を吹き飛ばし、爆炎が迫る。
神狩 妃華 : 瞬間、閃光が奔る。先ほどの地雷の他、中空のものに反応するブービートラップ等。それらが一斉に炸裂し、煙幕を形成する、が……
神狩 妃華 : それら全てを切り裂く炎爪が、門番達の本陣に到達する。
神狩 妃華 : 全くもって無傷ではない。金属片が突き刺さり流血もあるが……彼女が衣葉を逃がした時の怪我に比べれば、大したものでないように見えるだろう。
神狩 妃華 : 「ナメるなよジャバウォック!!私はそれほど軟弱に見えたかッ!?」
"ジャバウォック" : 「……流石、火事場の馬鹿力は目を見張るものがありやすねぇ」
猟犬A : 「それなら、あの時と同じく眠ってもらうとする!」銃口を向ける。
安黒 うさぎ : 「────ちっ、マスコット! 手を貸しなさい!!」
河合 由佳 : 「えっ、ボクっすかぁ……!? 手って言ってもぉ……」
河合 由佳 : 「あ! そういうコトっすかぁ!!」意を得たりといった風に、モルフェウス能力を行使。
GM : 河合由佳は金属のワイヤーを練成。
GM : 安黒うさぎは磁力によってワイヤーを操ると、猟犬の構えていた銃を巻き取る。
猟犬A : 「……ッ!?」途端、猟犬は身を守る術を失くす。
神狩 妃華 : 「ありがとう安黒さん!カワユ!!大勢いるのはこちらも同じということだ!!」
神狩 妃華 : 「景気づけに一発喰らって行け!!」
神狩 妃華 : 振り上げていた爪を地面に突き立てる。
神狩 妃華 : 即座に炎の渦が巻きあがり、自ら諸共その場にいる全員を熱に晒す。
猟犬B : 「────なるほど、追撃部隊ハイエナがやられたのも納得だ」
GM : 炎の渦を切り裂き、飛び出してくる影。
GM : ……その刹那、神狩妃華の肩口から背中にかけて刃が走った。
神狩 妃華 : 「ッ!?」
猟犬B : 「……おまえはオレを楽しませてくれそうだ」燃える外套を脱ぎ捨て、血に濡れたコンバットナイフを弄ぶ。
神狩 妃華 : 「随分……元気が良いじゃないか……」
傷口が燃え、なんとか腕の接続をもたせる。
 

 
GM : 行動値15! 猟犬トループAのメインプロセスになります!!
GM : マイナーアクションで《ハンドレッドガンズ》
GM : メジャーアクションで「コンボ:追い撃つ猟犬(コンセントレイト+ペネトレイト+ブルータルウェポン+ギガンティックモード」
GM : 対象は範囲(選択)、暁月絢音、猿曳松葉、蛇ノ目衣葉!
暁月 絢音 : 範囲(選択)! であれば《孤独の魔眼》を使います! 対象を絢音だけに変更!
system : [ 暁月 絢音 ] 侵蝕率 : 77 → 81
GM : 出ましたね、孤独の魔眼!
GM : 10dx7+6 命中(10DX7+6) > 10[1,1,2,3,5,6,6,7,8,10]+10[1,4,9]+10[8]+2[2]+6 > 38
暁月 絢音 : 一応のドッジ!
暁月 絢音 : 5dx+1(5DX10+1) > 8[1,5,6,7,8]+1 > 9
暁月 絢音 : 全然だめだ
GM : さすがにドッジエフェクトがないと厳しい!(あってもそこそこ厳しい)
GM : 4d10+16+12+12 装甲無視ダメージ(4D10+16+12+12) > 25[9,7,3,6]+16+12+12 > 65
暁月 絢音 : 戦闘不能になるよ、リザレクト!
暁月 絢音 : 1d10(1D10) > 2
暁月 絢音 : 安く済んで偉い
system : [ 暁月 絢音 ] HP : 22 → 2
system : [ 暁月 絢音 ] 侵蝕率 : 81 → 83
 

 
猟犬A : 「……久しぶりだな、覚えてるか蛇ノ目衣葉」身を包む炎を振り払う。
GM : 神狩妃華とは、年越しの襲撃以来。
GM : 蛇ノ目衣葉とは、バニシングバニーとの共闘以来になるだろうか。
GM : 二人にしてやられた猟犬の追撃部隊、その隊長はモルフェウス能力を行使。
GM : ボルトアクション式の小銃を作り出す。
猟犬A : 「……ああ、返事はなくて構わないぜ」
GM : その銃口を、あなたたちへ向ける。
猟犬A : 「もし忘れてても、この鉛玉の味ですぐに思い出せるだろうからなッ!!」
GM : 猟犬が小銃のトリガーを引く。
GM : ……音速の二倍の速度で迫り来る、30-06スプリングフィールド弾。
GM : その”初撃を躱すのは”容易かった。
GM : ────が、標的を包囲するよう、取り巻きの猟犬らが『砂の結界』を生成。
GM : あなたたちは束の間、球状の空間に閉じ込められる。
GM : それは放たれた銃弾も同じ。避けられた弾丸が、結界にぶつかって跳ね返る。
GM : ────その瞬間、弾丸がなんと『二つに増えた』。
GM : 目の錯覚を疑うかもしれないが、そうじゃない。
GM : 一度の跳弾で二倍。二度の跳弾で四倍。三度の跳弾で八倍。
GM : ……跳弾する度、鼠算のように増えていく魔弾。それこそ猟犬の攻撃の正体。
GM : 一発一発が大した威力を持っている訳じゃない。恐るべきは攻撃密度。
GM : 乱反射する弾丸の総数は、もはや猟犬自身すら把握していないだろう。
GM : ────浴びている側であれば尚の事。
GM : 梅雨のように激しく降りしきる『鉄砲雨』を、ただ耐えるコトしかできない。
暁月 絢音 : 「なんだ、衣葉はこれを前に受けたことあるんだ?」
暁月 絢音 : 「だったら今回はわたしに譲りなさい。全部独り占めしてあげる」
蛇ノ目 衣葉 : 「正気か?? こんなこと言いたくはないが君がやられたら本当に終わりだぞ?」 アス比のおかしい画面みたいなスリムな体型になって全部回避しているが、それも長くは持たないだろう
暁月 絢音 : 「わたしがこれくらいでやられるわけないでしょ!」
暁月 絢音 : 白梅を足元の石畳に突き刺したのを合図に、絢音の周囲に白い梅の花弁が舞い散った。
暁月 絢音 : これは彼女のバロールの魔眼。白梅と契約してから、純白に染まった契約の証。
暁月 絢音 : 普段数枚程度のその花弁たちが今、何もない空間から一気に溢れ出す。
暁月 絢音 : 何十、何百と増殖する花弁。それらは雪崩のように荒れ狂いながら、松葉と衣葉の体を覆い……
暁月 絢音 : 斥力によって弾丸の雨を弾き返す、鉄壁の鎧となる!
猟犬A : 「…………!!」二人を守ったコトに目を見開く。
GM : いや、自分を守らなかったことに目を見開いたのだ。
GM : 二人に届かなかった分だけ、無数の弾雨は暁月絢音に殺到する。
暁月 絢音 : 「…………っ」 白梅を杖代わりに体を支えながら、降り注ぐ弾丸をその身に受ける
暁月 絢音 : 「はっ……なんだ、つまらない味ね……」 だが、全身を射抜かれてもなお倒れない。口から吐くのは血だけでなく強がりだ。
猿曳 松葉 : 「あやねん! まだいけるな!?」
絢音を信じて、心配ではなく発破をかける。
無論、それすらも彼女には不要かもしれないが。
蛇ノ目 衣葉 : 「まったく、君もたいがい不死身だな。やれるというなら任せるけれど、引き際は見誤らないでくれよ」
暁月 絢音 : 「こんなもん掠り傷だよ……! 行きなさい、松葉!!」 手の甲で口元の血を拭いながら叫ぶ
 

 
GM : 行動値12! 猿曳松葉のメインプロセスになります!!
猿曳 松葉 : マイナーでまず後方へ5m移動!
GM : それなら移動のトラップダメージは受けてもらうよ!
猿曳 松葉 : 3d10 HPダメージ(3D10) > 10[4,5,1] > 10
system : [ 猿曳 松葉 ] HP : 27 → 17
猿曳 松葉 : メジャー!
【松籟十二束・戌群殺到じゅつぐんさっとう
CR+踊る髪+異形の祭典+浸透撃
猿曳 松葉 : 対象は敵全員!
GM : 猟犬Bが《殺意の壁》を使用!
GM : このメインプロセスの間、猿曳松葉の攻撃力を-12!!(ラウンド1回まで)
GM : 命中に干渉するデバフはないので、命中判定をどうぞ!
猿曳 松葉 : 5dx8+19(5DX8+19) > 10[1,3,4,6,9]+1[1]+19 > 30
暁月 絢音 : 《妖精の手》を使用します! 最後の1を10に変更!
暁月 絢音 : 「1dx8+39」で振り足してもらって!
system : [ 暁月 絢音 ] 侵蝕率 : 83 → 87
猿曳 松葉 : 1dx8+39(1DX8+39) > 6[6]+39 > 45
GM : ジャバウォック、猟犬トループA、猟犬Bはそれぞれドッジ!!
GM : 10dx+6 ジャバウォックのドッジ(10DX10+6) > 10[2,2,3,3,4,4,5,8,9,10]+6[6]+6 > 22
GM : 10dx+4 猟犬トループAの《アクロバット》のドッジ(10DX10+4) > 10[1,1,4,5,6,7,7,8,8,10]+8[8]+4 > 22
GM : 14dx+4 猟犬Bのドッジ(14DX10+4) > 10[1,3,5,6,7,7,7,8,8,8,9,9,10,10]+7[5,7]+4 > 21
GM : 全員に命中! ダメージをどうぞ!
猿曳 松葉 : 5d10+1d10+11+20-12(5D10+1D10+11+20-12) > 34[8,9,7,4,6]+5[5]+11+20-12 > 58
猿曳 松葉 : 硬直付与!
GM : 猟犬Bが《状態復元》を使用、硬直を回復してHP5点を失います。
system : [ 猿曳 松葉 ] 侵蝕率 : 88 → 97
system : [ 猟犬A ] HP : -83 → -133
system : [ 猟犬B ] HP : -83 → -138
system : [ "ジャバウォック" ] HP : -83 → -133
GM : 猟犬トループAのHPは100!よって戦闘不能!!
GM : 猟犬Bはギリギリで生存!
 

 
猿曳 松葉 : 「神社の森はウチのホームグラウンドや! 商店街ん時とはちゃうぞ!」
猿曳 松葉 : 石段から脇の森の中へ飛び出して、猿らしく縦横無尽に駆けめぐる。
だが、ジャバウォック側も黙って見ている訳がなく。
猟銃を持った猟犬たちが松葉に揺れる木々へ一斉射撃する。
さらには薙刀を持った二人、鏡合わせの猟犬が松葉を追う。
猿曳 松葉 : 「ウチを森で捕まえれるもんなら捕まえてみい!!」
猟犬G : 「一度、我々を出し抜いたからと……!」
猟犬H : 「調子に、乗るな……!!」左右から同時に薙刀を振るう。
猿曳 松葉 : 「おっとぉ! 鬼さんこちら〜」
ひらりと枝の方へ飛び移り、牽制の矢を射ち始める。
猿曳 松葉 : さらに加速しながら、ジャバウォックと石段に陣取った猟犬の方へ矢を射掛ける。
手で枝を掴めば足で弓をつがえ、足で幹を蹴れば手に弓を握る。
絶え間なき移動と射から、猟犬のごとく執拗に追尾する矢が殺到する!
猿曳 松葉 : 猟犬の何人かを貫くが、ジャバウォックを含む技量に優れた者は矢をいなし続ける。が……
猿曳 松葉 : 「師匠!あやねん! そのまま頼むで! 」
猿曳 松葉 : 大樹の枝に照らされた空、松葉の牽制に気を取られた彼らの頭上には既にうさぎの電磁力によって浮かぶ灯籠たち!
暁月 絢音 : 「そういうことね……!」
暁月 絢音 : 巫女服の袖を振り、白い花弁を天へと放つ。
暁月 絢音 : 雪のように煌く花吹雪は、宙に浮かぶ燈籠の周囲を旋回。そして────
暁月 絢音 : 「墜ちろ! 下っ端!!」
暁月 絢音 : 絢音の合図で燈籠にかかる重力が何倍にも増加。猟犬たちへと一気に落下する!
猟犬A : 「なッ……!?」
GM : 三人の連携攻撃を前に、猟犬は為す術なく押し潰されてしまう。
安黒 うさぎ : 「ふっ、マツの陽動に引っかかったわね」
安黒 うさぎ : 「口ほどにも……ってマツ、後ろ……!」
猿曳 松葉 : 「おっしゃ! カンペキ!………ん?」
猿曳 松葉 : うさぎと絢音との連携の成功を見届けた、その瞬間。
二つの薙刀の刃が松葉に追いつく!
猟犬G : 「完璧とは……」
猟犬H : 「はたして、この状況のことを指すのだろうか……!!」
猿曳 松葉 : 「うおおおお!! 毒のやつぅ!!」
猿曳 松葉 : 直感に従い、間合いを詰めることで刃の直撃をかわす……!
「ウチは食らわんからな……!」
猿曳 松葉 : が。
直後にシンメトリーの動きで放たれた蹴りが松葉を吹き飛ばす!
猿曳 松葉 : 「ぐうっ……! これで、おあいこぉ!!」
猿曳 松葉 : 空中で体を捻り、反撃の矢を放って猟犬二人を倒す。
しかし、勢いのまま石段へ飛ばされ、何段も下へと転がり落ちる。
安黒 うさぎ : 「マツは……うん、大丈夫そうね……」階下の松葉を一瞥する。あれくらいの蹴りは訓練でいつも入れている。
猿曳 松葉 : 「痛っつ……」
「やけどこんなん平気や!」
どこで引っかかったのか、頭をトラバサミに挟まれながら飛び起きる。
暁月 絢音 : 「なんか挟まってるけどね……」
猿曳 松葉 : 「うわっ! 蹴られただけやのにめっちゃ痛いと思ったわ!」
バタバタしてトラバサミを外して放り投げる。
 

 
GM : 行動値9! ジャバウォックのメインプロセスは待機を選択!!
GM : 行動値7! 暁月絢音と猟犬B!! 同値の場合、PC優先になるので、暁月絢音のメインプロセスになります!!
暁月 絢音 : はーい
暁月 絢音 : マイナーアクションで戦闘移動、6m前進してジャバウォックたちにエンゲージします!
暁月 絢音 : 来い、トラップ!
暁月 絢音 : でもこれ振るまでもなく確定死では?
GM : 3d10 それはそうの装甲有効ダメージ(3D10) > 20[7,9,4] > 20
暁月 絢音 : リザレクト!
暁月 絢音 : 1d10(1D10) > 8
暁月 絢音 : えーん
system : [ 暁月 絢音 ] HP : 2 → 8
system : [ 暁月 絢音 ] 侵蝕率 : 87 → 95
GM : けっこうデカい…
暁月 絢音 : しかたないね、じゃあメジャーアクション!
暁月 絢音 : 《ディストーション》《瞬速の刃》《コンセントレイト》
暁月 絢音 : 猟犬B倒せるかもしれないけど、勝利条件的にこいつに集中した方が良いと思ったので、対象はジャバウォックで!
GM : 《復讐の刃》の反撃もあるし正しい判断! 命中判定をどうぞ!
暁月 絢音 : 11dx7+6(10DX7+6) > 10[1,1,2,3,3,5,6,7,7,8,9]+10[4,4,5,10]+1[1]+6 > 27
暁月 絢音 : 《正月姉妹》の強化効果を使用して、最後の出目の1を10に変えてクリティカルさせます!
暁月 絢音 : 1dx7+36(1DX7+36) > 10[8]+6[6]+36 > 52
暁月 絢音 : 更に二回目の《正月姉妹》の強化効果を使用……しても意味ないですね?
GM : そう!侵蝕が増える妖精の手ほど、便利に使える訳ではないのだ!
暁月 絢音 : でも十分ね! 最終達成値52です、リアクションおねがい!
GM : ジャバウォックはドッジ!
GM : 10dx+6 ジャバウォックのドッジ(10DX10+6) > 10[2,2,2,3,3,5,9,10,10,10]+7[2,5,7]+6 > 23
暁月 絢音 : 当たる! ダメージいきます、装甲は有効!
暁月 絢音 : 6d10+12+20(6D10+12+20) > 42[10,4,6,9,9,4]+12+20 > 74
暁月 絢音 : いいじゃない!
system : [ 暁月 絢音 ] 侵蝕率 : 95 → 102
GM : ダメージダイスが走っている…!!
GM : 装甲で軽減して、66ダメージもらいましょう
system : [ "ジャバウォック" ] HP : -133 → -199
 

 
暁月 絢音 : 巨大な鳥居の前に立ち塞がる番人へと、絢音が駆ける。
暁月 絢音 : 傷ついた脚の痛みなど微塵も感じさせない、一直線の鋭い突撃。
暁月 絢音 : 一段、また一段と、石段を力強く蹴り、間合いを詰めていく。
暁月 絢音 : 「…………っ!!」
暁月 絢音 : しかし、その瞬間だった。
暁月 絢音 : 絢音が踏みしめる石段の影が蠢き、仕掛けられていた無数の地雷が連鎖的に起爆した。
暁月 絢音 : 轟音と熱波が空気を震わせる。爆炎は石畳を砕きながら、絢音の身体を瞬く間に飲み込んでいく。
暁月 絢音 : もうもうと立ち昇る黒煙に包まれて、彼女の姿は完全に戦場から掻き消えた。
暁月 絢音 : だが────。
暁月 絢音 : 「月紅演舞、宵ノ手」
暁月 絢音 : 凛とした声が、爆心地から響き渡る。
暁月 絢音 : 続く言葉は煙に遮られてなお、不思議なほど明瞭に宣言された。
暁月 絢音 : 「────打上花火うちあげはなび!!」
暁月 絢音 : 次の瞬間、黒煙そのものが内側から弾け飛んだ。
暁月 絢音 : 爆炎を突き破って飛び出した絢音は、すでにジャバウォックの懐深くにまで踏み込んでいる。
暁月 絢音 : そして、白梅の純白の刃は下から上へと、天を衝くような軌道で振り上げられた。
暁月 絢音 : 刹那、乱れ舞う無数の白い花弁が、その場の重力を逆向きに書き換える。
暁月 絢音 : あらゆるものを地に引きつける力は今、絢音の周囲だけ、天へと向かう暴力的な奔流へと変貌した。
暁月 絢音 : 足元の砕けた石が、黒い煙が、そして眼前のジャバウォックの体が、宙へと打ち上げられていく。
暁月 絢音 : 無論、それだけで致命傷になるはずもない。
暁月 絢音 : この程度の高さから落下したところで、ジャバウォックほどのオーヴァードであれば傷一つなく着地することなど容易いだろう。
暁月 絢音 : しかし絢音の狙いはそんな単純なものではなかった。
暁月 絢音 : 彼女は視ていたのだ。
暁月 絢音 : ほんの一瞬、この石段を駆け上がるよりも前に、脳裏をよぎった刹那の光景。
暁月 絢音 : ────猟犬たちと戦う友人が放った雷。
暁月 絢音 : その一撃が、偶然にも、この座標の、この高度を、寸分の狂いもなく通過する未来を。
暁月 絢音 : 「弾け飛びなさい、ジャバウォック。あんたが今年の花火一号だよ」
暁月 絢音 : それは、未来を視た絢音以外、誰にも予測できぬ神の一手。
暁月 絢音 : 天高く打ち上げられて無防備となったジャバウォックの身体。
暁月 絢音 : そこへ向かうのは、攻撃を放った安黒うさぎすらも意図していない、完全なる流れ弾────!
"ジャバウォック" : 「…………ッ!?」
GM : 空中に投げだされたジャバウォックは、傍にあった木の枝を掴もうとする。
GM : ……その刹那の間隙が、命取りとなる。
GM : 安黒うさぎが放った、雷の矢。
GM : 猟犬に向けて放たれたそれは、正確無比にジャバウォックの心臓を撃ち抜いた。
暁月 絢音 : 「よし、完璧。予知通りね」 見上げ、花火の出来栄えに満足する
安黒 うさぎ : 「……汚い花火ね」最も驚いたのは、雷の矢を放った当人だ。
猿曳 松葉 : 「今の師匠が狙ったんちゃうの?」
階段下から尋ねる
安黒 うさぎ : 「あたしは他の猟犬を狙ってたわ、完全な偶然よ」
暁月 絢音 : 「うさぎの流れ弾が視えたから、わたしがそこにあいつを放り込んだ……」
暁月 絢音 : 「それだけだよ」
"ジャバウォック" : 「なる、ほど……厄介な能力だ……」雷の矢で焼け焦げた身体を、ゆらりと幽鬼のように立ち上がらせる。
"ジャバウォック" : 「やっぱり……そいつは緋依サンに向けられる前に、消さなきゃならねぇ……」白梅を見る。
暁月 絢音 : 「そうでしょうね、あんたたちはよっぽどこの力が怖いみたいだから」
暁月 絢音 : 「だけど、わたしは視てみせる」
暁月 絢音 : 「あんたが白梅を壊す未来よりも先に、わたしたちが勝利する未来をね……!」 白梅を構え直す
 

 
GM : 同じ値の猟犬Bのメインプロセス!
GM : マイナーアクションで《陽炎の衣》《ハンティングスタイル》
GM : 蛇ノ目衣葉にエンゲージ。
GM : メジャーアクションで「コンボ:忍び寄る猟犬(コンセントレイト+見えざる死神+血に飢えた跳躍+光速の剣)」
蛇ノ目 衣葉 : きたわね
GM : 対象は単体、蛇ノ目衣葉!
GM : 16dx7+7 命中(16DX7+7) > 10[1,1,2,2,2,3,3,3,4,5,5,7,7,8,8,9]+10[2,5,8,10,10]+10[7,7,10]+10[1,7,8]+10[7,7]+10[9,9]+5[1,5]+7 > 72
GM : 出目がすごすぎる
蛇ノ目 衣葉 : 厳しいね~これドッジできるやつだっけ?
GM : ガード不可! ドッジは可能! リアクションをどうぞ!!
蛇ノ目 衣葉 : (5+2+2+6)dx+1+15>=72(15DX10+16>=72) > 10[1,2,2,3,4,6,7,8,8,8,8,9,10,10,10]+8[5,6,8]+16 > 34 > 失敗
GM : 相手が悪いだけで、普通の攻撃なら躱せる達成値だよ
蛇ノ目 衣葉 : まあここは必要経費でしょう、受けよう
GM : 8d10+14+12+12+20+12 《デスストーカー》込みの条件つき装甲無視ダメージ(シザーリッパー)(8D10+14+12+12+20+12) > 44[5,8,3,6,7,4,3,8]+14+12+12+20+12 > 114
GM : 普通に3桁ダメージを出してくるのが、元UGN最強部隊ストライクハウンド。
蛇ノ目 衣葉 : リザレクトします!
蛇ノ目 衣葉 : 91+1d10(91+1D10) > 91+9[9] > 100
system : [ 蛇ノ目 衣葉 ] 侵蝕率 : 91 → 100
system : [ 蛇ノ目 衣葉 ] HP : 31 → 9
GM : ぴったり賞! コンバットナイフの一撃をプレゼント!!
蛇ノ目 衣葉 : 来いや!
 

 
猟犬B : 「……好き勝手に暴れるだけ暴れて、くたばりやがって」
GM : 追撃部隊に悪態を吐きながら、くるりとコンバットナイフを弄ぶ。
GM : 得物ナイフを逆手に持ち替え、地を這うように身を屈める。
猟犬B : 「ま、かく言うオレも、好きに楽しませてもらうんだがなッ!」
GM : まさしく獣のように、猟犬は獲物へ跳びかかる。
蛇ノ目 衣葉 : 「おや、君か」
蛇ノ目 衣葉 : 「小銃持った彼じゃないんだな。さっきのワトソン君の攻撃でやられてしまったかな?」 脱力したまま軽やかにステップを踏み躱す。猟犬Aのことを言ってるらしい。
猟犬B : 「ハッ、あの能無しと一緒にすんな!」
GM : 空中から振り下ろされる猟犬の牙。その初撃は見事に躱されてしまう。
猟犬B : 「オレは! お前とのケリを付けにきたんだぜ?」
猟犬B : 「あんまり他の男の話をするんじゃねぇ、妬けちまうだろ?」
蛇ノ目 衣葉 : 「むう、私はこういうのに執着される才能があるのだろうか?」
猟犬B : 「……まあ、良いさ! おまえの腕が鈍ってないなら、それでいい!!」
GM : 猟犬は愉しそうに笑うと《陽炎の衣》を使用。
GM : 瞬く間に、あなたたちの目の前から姿を消した。
猟犬B : 「もっとだ! オレを楽しませてくれよ、蛇ノ目衣葉!!」
GM : どこからか、猟犬の声が聞こえてくる。
猟犬B : 「この疼きを、この渇きを! おまえの血で鎮めてくれッ!!」
GM : それはかつて『秩序を守っていた人間』の成れ果て。戦士の屍鬼。
GM : ────多数を救う為には少数を切り捨てる。
GM : 世界秩序の大義のもとにUGNが生み出した、歪みのひとつ。
GM : 闘争衝動のジャームは、その欲望を剥き出しに襲いかかってくる。
GM : ……敢えて必殺の一撃を捨て、矢継ぎ早の速攻。
GM : 隠密状態が解けるのは、攻撃の一瞬のみ。その間隙を失くす。
GM : 獲物を囲むように跳ね回り、その四肢を切り刻んでいく。
GM : ────振るわれる刃は、目で捉えるコトさえ出来ない。
GM : 猟犬の多くが得意とするのだろう暗殺戦法。その真髄だ。
蛇ノ目 衣葉 : 「――ッ、は、げしいな……」 ガードする素振りもなく脚だけですべて躱そうとするが、一発、また一発と身体がズタズタに引き裂かれついに地面に倒れる。
猟犬B : 「……なんだよ、もうおしまいか?」みずから姿を現して、落胆の声を漏らす。
蛇ノ目 衣葉 : 「熱烈なコールをして貰って悪いところだが……」
蛇ノ目 衣葉 : 「私には君を斬る理由がない」 よろよろと立ち上がる。
猟犬B : 「……は? なんだって?」
蛇ノ目 衣葉 : 「言葉そのままの意味だ」
蛇ノ目 衣葉 : 「私と君の格付けはすでに済んでるから私が君に拘る理由はないし……」
蛇ノ目 衣葉 : 「別に君に今起きているこの事態の責任があるとも思ってない」
猟犬B : 「……つまらねえコトを言いやがる」
猟犬B : 「分かったよ、オレと戦う気がないことは」
猟犬B : 「だったら、おまえが応じるまでアプローチして切り刻んでやる」
猟犬B : 「オレは諦めが悪いんでな────!!」
 

 
GM : 行動値5! 蛇ノ目衣葉のメインプロセス!!
蛇ノ目 衣葉 : やりましょう!マイナー《骨の剣》《死招きの爪》
蛇ノ目 衣葉 : メジャー《伸縮腕》《コンセントレイト》《ラバーアームズ》《死神の手》《ジャイアントグロウス》、ジャバウォックに攻撃だ!!
system : [ 蛇ノ目 衣葉 ] 侵蝕率 : 100 → 106
GM : デバフなどはないので、命中判定をどうぞ!
蛇ノ目 衣葉 : (5-1+3+2+6)dx7+18(15DX7+18) > 10[1,1,3,4,6,6,7,7,7,7,7,7,8,10,10]+10[1,2,4,7,8,9,9,10,10]+10[5,6,8,8,9,9]+10[1,1,8,9]+10[3,9]+4[4]+18 > 72
蛇ノ目 衣葉 : 同じ出目だ、奇遇だね
GM : つ、強い…! 猟犬Bちゃんと同値…!!
GM : ジャバウォックはドッジ!
GM : 10dx+6 ジャバウォックのドッジ(10DX10+6) > 10[2,3,3,4,5,6,6,8,9,10]+3[3]+6 > 19
蛇ノ目 衣葉 : ダメージ出そう!装甲は有効
蛇ノ目 衣葉 : 8d10+71+3d10+20(8D10+71+3D10+20) > 46[7,9,1,7,9,9,3,1]+71+17[5,7,5]+20 > 154
GM : や、ヤバい! さすがに食らったら即死!!
GM : ジャバウォックは《虚無への回帰》を使用!
GM : HPダメージを0にする!!(シナリオ1回)
蛇ノ目 衣葉 : チィ!でも底は見えたぜ!
GM : もうダメージ無効エフェクトはないので、風前の灯火だ……
system : [ 蛇ノ目 衣葉 ] 侵蝕率 : 106 → 121
 

 
蛇ノ目 衣葉 : 「ッ……」 だらりと腕を下げたまま、抵抗も見せず猟犬の攻撃を受け続ける。
猟犬B : 「おいおい、ほんとに強情なヤツだな?」血塗れになっていく衣葉を睨みつける。
猟犬B : 「どうせくたばるんなら、辞世の句のひとつでも詠んでからくたばってくれよ?」
蛇ノ目 衣葉 : 「……前にも言われたんだけど、生憎いい辞世の句が浮かばなくてね」 血反吐を吐きながら
蛇ノ目 衣葉 : 「だから、代わりにこの句を送ろう」
蛇ノ目 衣葉 : 「――『文待つて ありし日忍ぶ 仮初めの 夢は叶わぬ 寝正月かな』」
猟犬B : 「くたばる前に出る言葉がそれか! 訳の分からねえコトを!」
蛇ノ目 衣葉 : 「これは言葉通りの意味じゃないぞ。探偵からの挑戦状だ。向こうでゆっくり考えるといい」
蛇ノ目 衣葉 : 「……さて。そろそろいいかな」
蛇ノ目 衣葉 : 「賭けは、私の勝ちだ」 切り刻まれ、何度目かの復帰。これ以上は今後の戦いに支障が出るというところまで衣葉は粘って、その時を待っていた。
蛇ノ目 衣葉 : 「ジャバウォック。やはり圧倒的な力を手にすると、一流の戦術家でも大味な戦いをしたくなって戦略眼が鈍るようだね」
蛇ノ目 衣葉 : 「その無制限とも言えた兵力こそがあなたの敗因だ」
蛇ノ目 衣葉 : 一流の戦士には殺気を感じ取る能力がある。その科学的な正体には諸説あるが、空気の流れを感じ取っているという説のほか、磁場の変化で刃物の接近を察知することができるとも言われている。
蛇ノ目 衣葉 : 通常であれば、全身凶器人間の衣葉が不審な動きを見せれば猟犬たちはもちろん、ジャバウォックもすぐにそれを察するだろう。
蛇ノ目 衣葉 : しかし、安黒うさぎが飛び回るこの戦場の磁場はめちゃくちゃになっていた。
蛇ノ目 衣葉 : 「私がみんなの攻撃のどさくさに紛れてそちらの陣地に腕を伸ばしていても、誰一人として気づかなかったわけだ……!!」
蛇ノ目 衣葉 : だらりと下げていた腕を思い切り引くと、ジャバウォックの本陣で轟音を立てながらチェーンソーのように衣葉の伸びた腕の断面が刃を走らせながら大将に迫る!!
GM : ────突如、ジャバウォックの首元に迫るチェーンソー。
GM : 相手の虚をついた必殺の一撃。回避の動作を取ることはできない。
"ジャバウォック" : 「……ええ、あんたの言う通りだ"スニーキングスネーク"」だが、不敵に笑う。
"ジャバウォック" : 「ですがね、それでも正面から叩き潰せるくらいの余裕が、こっちはあるんですぜ?」
GM : 首級しるしを挙げる筈だったチェーンソーは、紙一重でその動きを止める。
GM : ……見れば、ジャバウォックの頸は、血液を固めた装甲によって守られていた。
"ジャバウォック" : 「で、探偵さん? 次はどんな推理を披露してくれるんで?」
GM : ジャバウォックは、ギャリギャリと悲鳴を上げる鎖鋸を払いのける。
GM : ……刹那、チェーンソーは装甲を引き裂いたが、標的の息の根までは届かない。
GM : 代わりに、ジャバウォックの傍に控えていた数体の猟犬が霧散する。
GM : ……先程の血の鎧、どうやら猟犬の維持リソースから、強引に作り出したものだったらしい。
GM : 余裕そうな笑みを見せるが、それは見せかけ。
GM : 猟犬に割いていたリソースを防御に回さざるを得ないほど、余裕を失くしているはずだ。
蛇ノ目 衣葉 : 「もう推理はいらない。ここまで来たら私たちが勝つ」 一本指を立てて宣言する。
"ジャバウォック" : 「……そうですかい」
"ジャバウォック" : 「そんなら、その自信から斬って捨てる」
 

 
GM : 待機していたジャバウォックのメインプロセス!
GM : マイナーアクションで《赫き剣》《赫き猟銃》《破壊の血》《原初の青:陽炎の衣》《マルチアクション》
GM : 白兵武器と射撃武器を作成。隠密状態になりながら硬直を解除。
system : [ "ジャバウォック" ] HP : -199 → -201
GM : メジャーアクションでコンセントレイト+シャドーテンタクルス+鮮血の一撃+ブラッドバーン+原初の赤:吹き飛ばし+原初の黒:フェイタルヒット+混色の氾濫
GM : 対象は範囲(選択)、暁月絢音、神狩妃華!
暁月 絢音 : 《孤独の魔眼》使いましょ! 対象を絢音だけに変更!
system : [ 暁月 絢音 ] 侵蝕率 : 102 → 106
GM : この攻撃でHPダメージを与えた場合、対象を6mまで戦闘移動!
GM : 17dx7+10 命中(17DX7+10) > 10[1,2,3,3,3,4,5,5,7,7,7,7,7,8,9,9,9]+10[4,4,4,5,7,7,8,10,10]+3[1,2,2,2,3]+10 > 33
暁月 絢音 : とりあえずドッジ!
暁月 絢音 : 6dx+1(6DX10+1) > 8[4,4,5,5,8,8]+1 > 9
暁月 絢音 : いつもの
GM : 4d10+4d10+19+18+16 装甲有効ダメージ(4D10+4D10+19+18+16) > 35[10,10,8,7]+25[7,3,9,6]+19+18+16 > 113
GM : NPCサポート:河合由佳の効果! ざっくりエネミー能力看破の追加情報!
河合 由佳 : このラウンド、加速する刻など追加行動はないっす!
暁月 絢音 : めちゃくちゃありがたい情報をありがとう
猿曳 松葉 : 有用情報ありがとうカワユ
暁月 絢音 : じゃあ心配せず〈NPCサポート:本部エージェント〉を使わせてもらおう! ダメージ肩代わりお願いします!
原切 舛世 : 任されましたぞ!
system : [ "ジャバウォック" ] HP : -201 → -212
GM : ジャバウォックはオートアクションで《喰らわれし贄》《巨人の影》を使用。
GM : このシーンの間、自身のウロボロスのエフェクトを組み合わせた攻撃の攻撃力を+12。
GM : 取得している《ブラッドバーン》のLVを+2。
 

 
"ジャバウォック" : 「……んじゃあ、そろそろ行きますぜ」
GM : 傷口から流れ出す血液が、凍てつくように凝固していく。
GM : そうしてジャバウォックの左手に顕れたのは、一振りの湾刀。
GM : ────夢皓有栖を殺した、本当の凶器。
暁月 絢音 : 「……その武器でしょ。有栖を殺したのは」 低く冷たい声で
神狩 妃華 : 「コイツが本命か……!」身を翻して
"ジャバウォック" : 「ええ、ご名答です」
GM : ジャバウォックの恐ろしさは、ほぼ無限にも思える兵力。
GM : 本体性能は、それほど脅威ではない。
GM : ……そう考えていたなら、全くの思い違いである。
"ジャバウォック" : 「今から、あんたを殺した武器にもなる」
GM : ジャバウォックが血の刃を振り翳す。
GM : ────途端、ぞわりと背筋に走る死の予感。
GM : ジャバウォックの”猟犬を生み出す力”は、あくまでUGN脱退時に覚醒したもの。
GM : ストライクハウンドに所属していた頃は、そんなものはなかった。
GM : ……もともと戦闘能力が高いことは、自明の理だ。
GM : 理想が腐り落ちていたとしても、その実力は変わらない。
暁月 絢音 : 「ほんと、気持ちの悪いおじさんよね……」
暁月 絢音 : 「誰があんたなんかに殺されるかっての!!」
暁月 絢音 : 白梅に収束していた花弁が一斉に分離。
暁月 絢音 : ジャバウォックの攻撃に備えるように、周囲の空間に散りばめていく!
神狩 妃華 : 「……どこまで墜ちるか……!ッ…!」
神狩 妃華 : その機動力を生かし回避を試みる……が、先ほど従者から受けたダメージに顔をしかめる。
"ジャバウォック" : 「その身体で、どこまでやれるもんですかね!」
GM : 振るわれた瞬間、流体となって伸びる血の刃。
GM : ジャバウォックの一閃は、間合いに入った標的すべてを薙ぎ払う。
GM : ────ハズであった。
GM : その間際、あなたたちの前に躍り出る影。
李 風龍 : 「此処は任せてもらいましょうか!」
GM : ジャバウォックの斬撃を迎え撃つ青龍偃月刀。
GM : 同一のブラム=ストーカー能力の血刃で、李風龍はあなたたちを庇う。
"ジャバウォック" : 「……へえ」にやりと笑う。
GM : ……ぶつかりあう血刃と血刃。
GM : 類似の能力であれば、出力で劣る李風龍が押し負けるのが当然だ。
李 風龍 : 「ぐッ……! おおッッ……!!」
GM : 事実、李風龍はジャバウォックに薙ぎ払われてしまう。
GM : ……それくらいのこと、賢明な少年は最初から知っていた。
GM : 狙いはあくまで、斬撃の軌道をあなたたちから逸らすこと。
GM : 可能な限り、あなたたちを無傷で堕トシ神と戦わせること。
GM : ……一人で勝てるなんて思っていない。そんなプライドに意味はない。
GM : 今は神薙ぎを守り通すコトが、未来の勝利を掴むコトが彼の矜持であった。
暁月 絢音 : 「あんた……! 大丈夫なの!?」
李 風龍 : 「っ……致命傷は避けました……」袈裟にばっさりと斬られているが、まだ立っている。
暁月 絢音 : 「……っ」
暁月 絢音 : 「……いや、違う」 出かけた言葉を喉の奥に押し込めて、
暁月 絢音 : 「助かった! ありがとう!!」 礼を言い、すぐにジャバウォックと対峙する
神狩 妃華 : 「まさか君に助けられるとは……気合が入る、よッ」 ぐっと身を起こして
 

 
【行動値】
12 猿曳松葉
09 ジャバウォック
07 暁月絢音
07 猟犬B
05 蛇ノ目衣葉
04 神狩妃華
 

 
【現在位置】
暁月絢音 / 神狩妃華 / ジャバウォック
  |
(6m)
  |
蛇ノ目衣葉 / 猟犬B
  |
(5m)
  |
猿曳松葉
 


◆第2ラウンド
 
GM : まずセットアッププロセス!
GM : ジャバウォックは《シャドウマリオネット》を使用。対象は猿曳松葉。
GM : ジャバウォックの〈RC〉と対象の〈意志〉判定で対決。ジャバウォックが勝利した場合、対象には戦闘移動を行なってもらいます。
GM : 6dx+6 RC判定(6DX10+6) > 10[1,6,7,8,8,10]+3[3]+6 > 19
GM : 〈意志〉判定のリアクションをどうぞ!
猿曳 松葉 : 5dx>=19 2回転すれば勝ちよォ!(5DX10>=19) > 8[1,2,5,6,8] > 8 > 失敗
猿曳 松葉 : はい
GM : 悪魔の淡麗があっても、さすがに厳しい
GM : それでは、松葉ちゃんは戦闘移動でジャバウォック達にエンゲージしてもらいます。
GM : 3d10 装甲有効ダメージ(3D10) > 19[5,7,7] > 19
猿曳 松葉 : ぐえー、死ぬ!リザレクト!
猿曳 松葉 : 1d10(1D10) > 2
system : [ 猿曳 松葉 ] 侵蝕率 : 97 → 99
system : [ 猿曳 松葉 ] HP : 17 → 2
GM : 続いてイニシアチブプロセス!
GM : ジャバウォックは《加速する刻》を使用!
GM : 《加速する刻》で追加したジャバウォックのメインプロセス!
GM : マイナーアクションでEロイス《梅伐らぬは何とやら》を使用。

《梅伐らぬは何とやら》
 
タイミング:マイナーアクション
技能:- 難易度:自動成功
対象:自身 射程:至近 衝動:破壊
効果:《砕け散る絆》の派生Eロイス。
このメインプロセスの間、1点でもダメージを与えた場合、対象が持っているロイスひとつを消去する。
「範囲(選択)」など複数の対象へとダメージを与えた場合、対象となったキャラクターすべてのロイスをひとつずつ消去する。
どのロイスが消去されるかはGMが決定すること。
対象はロイス欄から指定されたロイスを消すこと。
また、GMが任意に設定した条件を達成するまで同じ人物に対するロイスを再取得できず、他のロイスで空欄を埋めることもできない。
ロイスが消去されたことによる影響はGMが決定すること(対象から、消去されたロイスに関する記憶が無くなるなど)。
Dロイスを消去した場合、その効果を受けられないとしてもよい。
このEロイスを使用したメインプロセスが終了した後、
そのラウンドの間、このキャラクターはあらゆる判定のダイスを-12個する。

GM : メジャーアクションで「コンボ:簡易装填・バンダースナッチ(コンセントレイト+滅びの一矢+ブラッドバーン+始祖の血統+クロスアタック+クロススラッシュ+原初の白:バリアクラッカー+原初の黒:フェイタルヒット+灰燼に帰すもの+混沌の崩壊+混色の氾濫」を使用。
GM : 《クロスアタック》の効果で、猟犬Bを行動済みに。その代わり、この判定に対するドッジ判定のダイス-12個。
GM : 《原初の白:バリアクラッカー》の効果で、ガード不可装甲無視。
GM : 《混沌の崩壊》の効果で、原初の赤、原初の青、原初の白、原初の黒を使用不能にしてダメージ+8D。
GM : 対象は範囲(選択)、蛇ノ目衣葉を除いたPC全員!!
暁月 絢音 : 殺意しかないよー、《孤独の魔眼》使いましょ! 対象を絢音だけにします
GM : 18dx7+10 命中(18DX7+10) > 10[1,1,2,2,2,4,4,5,5,6,7,7,8,8,8,9,10,10]+10[1,1,2,4,6,6,8,8]+10[6,9]+3[3]+10 > 43
暁月 絢音 : ドッジ判定のダイスはなくなってるんで、リアクションなんて取れないんだよね…
暁月 絢音 : で、Dロイス破壊されたら駄目だから、本部エージェントのサポート使うしかないんだよね…
暁月 絢音 : ロイス破壊の身代わりになってもらうの正直めちゃくちゃ嫌なんだけど、使ってダメージと効果肩代わりしてもらいましょ…
原切 舛世 : 何を躊躇うことがありましょう! 紅の巫を守るために我々はいるのです!!
暁月 絢音 : まあそうなんだけど、気持ち的にね!
GM : 仕方がないね! それでは弾道ミサイルのダメージを算出!
GM : 5d10+12d10+16+18+24+16+20+12 装甲ガード無視ダメージ(5D10+12D10+16+18+24+16+20+12) > 33[9,9,3,8,4]+68[2,9,2,4,8,5,5,7,5,7,8,6]+16+18+24+16+20+12 > 207
GM : 喰らわれし者の効果解除。Eロイスの反動で、このラウンドに自身が行なう判定ダイス-12個。
system : [ "ジャバウォック" ] HP : -212 → -226
 

 
"ジャバウォック" : 「……思った以上に、やりますねえ」
GM : ────戦いに敗れた猟犬たち。
GM : 元通りの血溜まりとなって、辺りを赫々と彩る彼らを見下ろす。
"ジャバウォック" : 「いよいよ、出し惜しみしている余裕はなさそうだ」
GM : ジャバウォックが右手を掲げる。
GM : 同時、周囲に広がる血の海が蠢いた。
GM : ……意志を持つ鮮血が逆巻いて、ジャバウォックの頭上に凝集する。
GM : 血潮はやがて、巨大な紅い結晶となって爛々と輝いた。
河合 由佳 : 「こ、高エネルギー反応を確認……!」
河合 由佳 : 「猟犬に回していたリソースと神の力を使って……ま、まさかっ……」
GM : ……其れは『標的を諸共に殲滅するための兵器』。
GM : 『ヒトを殺害するための武器』とは、そもそも規模が違う。
GM : 見たこともないそれを、あなたたちは知っている。
GM : ────弾道ミサイル、バンダースナッチ。
GM : ジャバウォックが有する、最強の切り札にして、
GM : 夢皓有栖が自らの生存を諦めた、最大の要因だ。
神狩 妃華 : 「あんな規模のものを……もう再装填したのかッ!?」 見上げて
蛇ノ目 衣葉 : 「くっ、仕留めそこなったばかりに……!」
暁月 絢音 : 「ふーん、あれが切り札ってわけ?」
猿曳 松葉 : 「いや、余裕ぶっこいてる場合か!? 白ウメ棒までぶっ壊されへんかアレ!?」
暁月 絢音 : 「慌てればあれが勝手に壊れてくれるっていうなら、いくらでも慌ててあげるけど」
暁月 絢音 : 「そうじゃないでしょ。だったらやることは一つだけ」
暁月 絢音 : 「バンダースナッチだろうが神の力だろうが、全部防いでやる! 来なさい、ジャバウォック!!」 白梅を構えて
"ジャバウォック" : 「まったく威勢の良いことだ」
"ジャバウォック" : 「まだ不完全ですが、あんたを仕留めるにゃ十分でしょう」
"ジャバウォック" : 「……こいつでゲームセットです」
GM : 血液の噴射によって撃ちだされた弾道ミサイル。
GM : 残酷にも迫ってくる、破滅の未来。
GM : ────ジャバウォックの推測は、概ね正しい。
GM : 完全だろうと不完全だろうと、これを食らえば一巻の終わりだ。
GM : 弾道ミサイルに付与した破壊の権能で、白梅は確実に砕け散る。
GM : ……堕トシ神を討つための希望は、今度こそ完全に失われてしまう。
暁月 絢音 : 「そういうセリフは! ちゃんとわたしを倒した後で言え!」
暁月 絢音 : 「月紅演舞、宵ノ手!」
暁月 絢音 : 「────“流華陣りゅうかじん”!!」
暁月 絢音 : 大量の白い花弁が空へと昇り、ジャバウォックの弾道ミサイルと激突する!
暁月 絢音 : 「…………ッ!!」
暁月 絢音 : 全身の傷口から血を溢れ出させながら、必死に花弁を操作。
暁月 絢音 : 迸る逆さまの重力が弾道ミサイルの勢いを削ぎ落とす。白い花弁の壁が、何とか地上への着弾までの時間を稼ぐ。
暁月 絢音 : ……だが、それでも圧倒的な力の差はすぐに表れる。花弁は一枚、また一枚と限界を迎えて崩壊していっていた。
GM : ……絶体絶命の危機。
GM : ジャバウォックの前に立ち塞がる、ひとつの影。
原切 舛世 : 「……たったいま、分かりました」
原切 舛世 : 「この瞬間のために、私はここに居るのだと!」
暁月 絢音 : 「はあ!? 何言って……っ!!」
原切 舛世 : 「はあッ……!!」天高く跳びあがり、
GM : 眼前に迫った弾道ミサイルを、刀で斬りつける。
"ジャバウォック" : 「ハッ! その矮小な刀で、あっしの攻撃を防ぎきれると?」
原切 舛世 : 「たしかに、難しいでしょうな……! だとしてもっ……!!」
GM : 原切の振るう刃は、バロール能力を伴ったもの。
GM : 次元を切り裂き、小型のブラックホールを生み出す。
原切 舛世 : 「ジャバウォックよ……! 貴方は現実に絶望したようだが、どのような状況であろうと、私は絶望などしない……!!」
GM : その引力によって、弾道ミサイルを押し留める。
GM : だが、まだ一つでは足りない。二度三度と斬撃を重ねる。
原切 舛世 : 「現実がどうであろうと……!いや、現実が厳しいからこそ……!!」
原切 舛世 : 「犠牲を生まないことを、防人であることを……! この願いを諦めたりしないッ……!!」
GM : 二人はバロール能力によって、決死の覚悟で食らいつく。
GM : それでも、弾道ミサイルの威力を相殺しきることは出来ない。
原切 舛世 : 「ぐッ……! うおおおおおおッ……!!」
GM : 梅結村一帯を包み込む閃光。
GM : 激しい熱を伴って、生み落とされる破壊の嵐。
GM : ……崩壊していく風景。手遅れに見えたとしても、防人は諦めない。
GM : 爆心地に踏み出し、その身を挺して弾道ミサイルを受け止める。
暁月 絢音 : 「原切……!!」 
神狩 妃華 : 「無茶をする……!」
猿曳 松葉 : 「行けーっ!! ミサイル切りマスヨになるんやーっ!!」
蛇ノ目 衣葉 : 「誰かが無茶をしなければいけない場面なのは事実だ。頼んだよ!」
GM : ────やがて、嵐が止んだ頃。
GM : その中心には、ボロボロに焼け焦げた女の姿があった。
原切 舛世 : 「ふ、ふふ……」
GM : 防人は《リザレクト》によって自己修復しながら笑う。
原切 舛世 : 「防ぎ、きったり……少しは、汚名が雪げましたかな……」
GM : なんとか気力で立っていたのだろう。よろめいて膝を突く。
暁月 絢音 : 「……っ」原切の傍に駆け寄り、その体を支え
暁月 絢音 : 「汚名なんて、あんたのおかしな名前しか元からないっての……」
蛇ノ目 衣葉 : 「こ、ここまでやるとは味方ながら正直思わなかったよ……」
神狩 妃華 : 「功労者に言ってやるなって……!後は何とかする、回復に専念してくれ」
暁月 絢音 : 「あとはあんたさえ生きてればわたしたちの勝ちだよ、原切舛世。だから絶対死なないで!!」
原切 舛世 : 「ふ、心配めされるな……易々とは死にませぬ故……」掠れた声で虚勢を張る。
暁月 絢音 : 「そう……なら安心!」 小さく笑った後、ジャバウォックに向き直る
 

 
GM : 行動値12! 猿曳松葉のメインプロセスになります!!
GM : ここで倒しきれなければ、ジャバウォックの反撃が飛んできますよ!!
猿曳 松葉 : プレッシャー!!
猿曳 松葉 : 寄せられてるのでマイナーで移動!
奥に5m行きましょう
GM : 3d10 装甲有効ダメージ(3D10) > 19[10,8,1] > 19
猿曳 松葉 : 死ぬ!最後のリザレクト!
猿曳 松葉 : 1d10(1D10) > 9
system : [ 猿曳 松葉 ] 侵蝕率 : 99 → 108
system : [ 猿曳 松葉 ] HP : 2 → 9
猿曳 松葉 : メジャーは【松籟十二束・舞射ち】
CR+踊る髪
GM : 猟犬Bが《殺意の壁》を使用!
GM : このメインプロセスの間、猿曳松葉の攻撃力を-12!!(ラウンド1回まで)
猿曳 松葉 : 対象はジャバのみ!
GM : 命中判定をどうぞ!
猿曳 松葉 : 6dx7+19 まわれ!(6DX7+19) > 10[1,1,4,6,8,8]+10[1,9]+10[9]+3[3]+19 > 52
GM : なかなか良い達成値!
GM : ジャバウォックはドッジしますが、Eロイスのデメリットでダイスが0個になってファンブル!
GM : ダメージロールをどうぞ!
暁月 絢音 : 《力の法則》を使用! ダメージロールに+5D10してください!
system : [ 暁月 絢音 ] 侵蝕率 : 106 → 110
猿曳 松葉 : 6d10+1d10+11-12+5d10(6D10+1D10+11-12+5D10) > 34[5,3,4,9,3,10]+3[3]+11-12+30[6,2,10,9,3] > 66
GM : 装甲で軽減して、58ダメージ……
system : [ "ジャバウォック" ] HP : -226 → -284
GM : ジャバウォックの最大HPは250! この連携攻撃によって撃破となります!!
暁月 絢音 : やったー!
蛇ノ目 衣葉 : 勝利だーーー!!!
 

 
猿曳 松葉 : 「ようやった、マスヨさん!」
「ジャバのおっちゃんの年貢はウチが納めたるわ!!」
微妙に間違ったことを言って、ジャバへ向かって突撃する。
猿曳 松葉 : 走りながら弓を一射。
矢を腕で受け止めたジャバウォックの懐に、囮の矢とほぼ同時に飛び込む!
猿曳 松葉 : 「あやねん!! パース!!」
力を込めた一瞬を突き、ジャバウォックの身体を踏み台に背中側へ飛び出る。
血で紅白に染まる絢音の花弁を巻き取って矢に乗せた、渾身の一発を胴に当てる!
束ねた造花の衝撃で、絢音の方へ押し出す!
"ジャバウォック" : 「ッ……!!」振り向きざまに、湾刀での一閃。
GM : 自分を踏み台がわりにした猿曳松葉の胴体を、袈裟に切り裂く。
猿曳 松葉 : 「ぐっ……!」
空中ではどうしようもなく、身をひねって致命傷だけ避ける。
「ウチは……ええ! はよいてこませぇ!!」
暁月 絢音 : 「松葉あんたね、体育の授業みたいなことやってるからそうなるの……!」
暁月 絢音 : 文句をつけながら原切を地面に寝かせ、白梅を握り直す。
暁月 絢音 : 衝撃でこちらへと吹っ飛んでくるジャバウォックの身体。
暁月 絢音 : 標的が向こうから来るなら、後はもう刀を振る必要はなかった。
暁月 絢音 : 「パスじゃない。あんたの一撃でもうゴールよ、松葉!」
暁月 絢音 : 白梅の刃先から放出されたのは、大量の白い糸。
暁月 絢音 : 白い糸はお互いに絡みあい、サッカーゴールのようなネットを編み出す。
暁月 絢音 : だが、その糸は全てが刃のように鋭く強靭。
暁月 絢音 : 向かって来たボールを優しく受け止めるのではなく、その全身を破裂するまで無慈悲に切り刻む蜘蛛の巣だ。
GM : ────ジャバウォックの眼前に迫る、刃の群れ。
GM : その白い糸は、蜘蛛の巣のようなもの。
GM : 絡め取られたが最後、捕えた獲物が逃れる術はないだろう。
GM : ジャバウォックは、何とか体勢を立て直そうとするが……、
"ジャバウォック" : 「ぐッ……」
GM : 足の踏ん張りが効かない。全員に受けたダメージの影響だ。
"ジャバウォック" : 「(躱し、きれねえ……!!)」
GM : そう断じた刹那、すぐさまジャバウォックは刀を構え直す。
GM : 己が身を守るために、血の刃を振るう。
GM : ……だが、それこそ『矮小な刀』では防ぎきれるものではない。
"ジャバウォック" : 「おおおおおおッ……!!」
GM : 刃の網がジャバウォックの全身を包み込み、同時に切り刻んでいく。
GM : 全身を斬られては、血の鎧でも防ぎようがない。
GM : ────そうして、白い糸は血の紅で鮮やかに染め上げられた。
GM : ジャバウォックは、あなたたちの足下に血塗れで横たわる。
GM : 瀕死の重傷だ。もう二度と立ち上がる事はないだろう。
GM : ……因縁の強敵、ジャバウォックはついに斃れた。
GM : 死闘の末、あなたたちは何とか勝利を収めたのだ。
GM : ……本部エージェント達と猟犬の戦いは続いているが、そちらの心配は要らないだろう。
GM : 首領が落とされた以上、残った猟犬は烏合の衆にすぎない。
猿曳 松葉 : 「はぁ……はぁ……何とか倒せたか……?」
「容赦する相手ちゃうとはいえ、なかなかエゲツない締め方やったけど……」
暁月 絢音 : 「あんたがこっち投げてくるからでしょ」 息を整えながら、血のついた糸を巻き取る
猿曳 松葉 : 「ウチはサッカーやなくてバレーのつもりやったんや!」
暁月 絢音 : 「はいはい、ごめんね。……っていうかなんでもいいでしょ、倒せたなら」
蛇ノ目 衣葉 : 「なんにしてもギリギリだったけど……勝ち切った。これで神への挑戦権を得たわけだ」 ピース
神狩 妃華 : 「一応残党もいる、ぞ!……っと」 振り向きざまに猟犬を焼き払う。自傷でボロボロだ
猿曳 松葉 : 「うお、親玉倒しても止まらんのかい!!」
「お約束はどした!?!?」
残党の存在を指摘され、弓矢で牽制する。
李 風龍 : 「独立した意志を持つ従者のようですから、動けるのも不思議では────」
GM : ……それは突然だった。
GM : ────ぱりんと、頭の上で何かが砕ける音が響いた。
河合 由佳 : 「い、いきなり、何の音っすか……!?」
GM : 見上げてみれば、聳え立つ神樹の枝々から白い月が覗いていた。
GM : ……神薙ぎの結界によって、村内と外界は遮断されていたハズ。
GM : だというのに、月が見えているのは、一体どういうことか。
暁月 絢音 : 「……まさか、もう結界が……」 月を見上げる
チェシャ猫 : 「そのまさからしい……結界が解けるのは、明日の日の出あたりと思うておったが……」
蛇ノ目 衣葉 : 「ほう……予定より早まったということか。これはまずそうだね」
チェシャ猫 : 「ああ、想定より堕トシ神の成長が早い……閉鎖環境ゆえ、村人には満たされぬ願いが多かったと云うことか……」
チェシャ猫 : 「あるいは、我々の行動で封印解除を急いだのか……」
神狩 妃華 : 「そういうことなら、なおさら責任を取ってやらなきゃだな」
暁月 絢音 : 「理由なんてどうでもいい! 急がないとダメってことでしょ!?」 
チェシャ猫 : 「そういうコトじゃ」
チェシャ猫 : 「隣町まで根を伸ばされてしまえば、あやつの成長は歯止めが効かなくなるぞ」
蛇ノ目 衣葉 : 「となり町まで距離があって助かったね。急ごう!」 ダッシュ
暁月 絢音 : 「ったく、休む暇もないんだから……!」
猿曳 松葉 : 「みんな走れるか!?」
と、いいつつ自分は枝を渡って移動する松葉
暁月 絢音 : 「走れないならおいて行くだけ!」
猿曳 松葉 : 「スパルタあやねん!?」
神狩 妃華 : 「全く、こういう時にこそ後方支援がいてくれなくちゃ困るんだが……!!カワユはどうする!?」 炎をふかして
河合 由佳 : 「えっ、ボクは……」逡巡する。自分がついていっても足手まといになるのではと。
GM : 河合が答えを出そうとした途端、あなたたちの脳内に声が響く。
"神憑"桐生 緋依 : 『────最終勧告よ、無駄な抵抗はやめて投降しなさい』
暁月 絢音 : 「……何これ。緋依の声が直接頭の中に聴こえるんだけど」
蛇ノ目 衣葉 : 「神の権能……というと安売りしすぎか」
神狩 妃華 : 「緋依……」
チェシャ猫 : 「権能、というほどのコトは無い」
チェシャ猫 : 「単なるオルクス能力じゃ、大した技でもない」
暁月 絢音 : 「電話みたいなものよね」
暁月 絢音 : 「っていうか、緋依。投降しろとかバカ言わないでくれる? 大体こっちは無駄な抵抗してるつもりないんだけど」 空に向かって睨む
猿曳 松葉 : 「まあ……無駄とは言わんけど、無茶してるなあとは思わんこともないな……」
猿曳 松葉 : 「でも……ヒヨっちゃん。ウチらがそれをせんかったら……この後どうなるんや?」
"神憑"桐生 緋依 : 『決まってるでしょう、世界が救われるわ』
"神憑"桐生 緋依 : 『人類は幸せな眠りにつき、永遠に苦しむことはなくなるの』
暁月 絢音 : 「村の人たちにしてることを、全世界にやるってわけね……」
猿曳 松葉 : 「初夢な……ヒヨっちゃんのくれた初夢は悪うなかったし、それもええかもな。」
「でも、ホンマに全員か?」
「FHは潰すとは言うとったけど……FHでもそんな悪うないヤツもおった。」
「もちろんクロウサ師匠もや。そんな人らも皆救ってくれるんか?」
"神憑"桐生 緋依 : 『何を言っているのかしら、松葉ちゃんは』
"神憑"桐生 緋依 : 『────FHは、人間じゃないでしょう?』
神狩 妃華 : 「……はぁっ……」額を抑えて
猿曳 松葉 : 「………さよか。」
「ほんならやっぱりアカンわ。ウチはヒヨっちゃんを止める。」
「師匠は絶対守るって決めたし……」
「他のFHかて、開けてみんとホンマに悪いヤツかどうかは分からへん。」
猿曳 松葉 : 桐生緋依にロイスを尽力/脅威のNで取得!
system : [ 猿曳 松葉 ] ロイス : 5 → 6
暁月 絢音 : 「へぇ、松葉がそんなこと言うなんて。ちょっと前はFHなら全員死んでもいいって言ってたのにね」
猿曳 松葉 : 「悪いヤツはもちろんアカン。でも、ラーメンの礼を忘れるほど恩知らずちゃうで!」
「あ、いや、別にラーメンだけちゃうけどな!?」
暁月 絢音 : 「別にラーメンだけとは思ってないけど……良いんじゃない?」
暁月 絢音 : 「あんたがやっと、FHだろうと何だろうとちゃんと自分で相手を見て判断できるようになったってことなんだから」
暁月 絢音 : 「まあ今もずっと、曇った目してる奴もいるけどね」 空に向かって意地悪く笑いかける
"神憑"桐生 緋依 : 『松葉ちゃんまで、そんなことを言い出すなんて』
"神憑"桐生 緋依 : 『…………妃華』
"神憑"桐生 緋依 : 『絢音ちゃんと松葉ちゃんを止めないの?』
"神憑"桐生 緋依 : 『ふたりを死地に赴かせることが、あなたの言う正義なの?』
神狩 妃華 : 「二つ……暁月さんは私が何をどうしたって止まらない」
神狩 妃華 : 「もう片方は……私も……私達も、緋依を止めたいから。私が殉じたいのは正義じゃなくて、放っておいては確実に失われてしまう人命なんだよ緋依」
神狩 妃華 : 「……君の眼には、もう映ってないみたいだけどさ……」 目を伏して薄く息を吐く
河合 由佳 : 「先輩……」
猿曳 松葉 : 「ヒバナの姐ちゃん……大丈夫か?」
神狩 妃華 : 「いやぁ、どうだか……私がどう思っても、緋依は考えを変えてくれないみたいだからさ」 へら、と
暁月 絢音 : 「緋依が無駄な抵抗はやめて大人しく投降してくれればいいのにね」
"神憑"桐生 緋依 : 『……そう、どうしても理解してくれないのね妃華』
"神憑"桐生 緋依 : 『分かっていたけれど、残念だわ』
神狩 妃華 : 「最初から矛盾してるんだ、分かるわけないだろ。世界を幸福で満たすならだれも殺さずに達成してみろよ緋依……もう無理だけどさ」
蛇ノ目 衣葉 : 「もちろん私も止まるつもりはない」
蛇ノ目 衣葉 : 「まやかしの幸せもひと時なら悪くないけど、夢の中に真実はないからね」
"神憑"桐生 緋依 : 『…………』切なそうな溜め息を漏らす。
暁月 絢音 : 「ちょっと、ため息吐きたいのはこっちなんだけど?」
暁月 絢音 : 「ねえ、この面倒な電話もうさっさと切ってくれない? 言いたいことあるなら顔合わせて言った方がいいし」
暁月 絢音 : 「あんたのこと、斬ってやれないでしょ?」
"神憑"桐生 緋依 : 『……分かったわ、交渉決裂ね』
"神憑"桐生 緋依 : 『けど、あなたたちと二度と言葉を交わすことはないでしょう』
"神憑"桐生 緋依 : 『────その代わり、与えてあげましょう"本当の絶望"というものを』
GM : "神憑"桐生緋依はEロイス《SAVE THE WORLD》を使用。
GM : 神樹の頂から、溢れるように広がっていく赤い光。
GM : ……目が潰れるような極光の中、暁月絢音は視た。
GM : 背後から迫ってくる、死の運命。
GM : ────次の瞬間、一刀のもとに斬り捨てられる『破滅の未来』を。
暁月 絢音 : 「……ッ!?」
暁月 絢音 : 咄嗟に地面を蹴り、転がるようにして迫り来る破滅の未来から身を躱す……!
GM : 石段から転げ落ち、暁月絢音はギリギリで死の運命から逃れる。
"ジャバウォック" : 「────”勝負に負けて、試合に勝つ”ってのは、こういう状況を言うんですかねェ」
GM : そこには、撃破したハズのジャバウォックが無傷で立っていた。
暁月 絢音 : 「は……?」 理解が追いつかず、間抜けな声を漏らす
暁月 絢音 : 「どういうこと……? なんであんたが、無傷で……っ」
猿曳 松葉 : 「え? あやねんどした?」
突然転がった絢音を追って目線を動かす。
「…………!?!? ジャバ!? さっきエゲツゴールされてたのに!?!?」
蛇ノ目 衣葉 : 「なるほど、これが神の力というわけかな……!」
神狩 妃華 : 「ははぁ、今度こそ神の力……なんてものを使ったんだろうか……」ジャバウォックへの警戒は当然だが、空を仰ぎ見て
GM : それでは、Eロイスの効果を開示しましょう。

《SAVE THE WORLD》
 
タイミング:オートアクション
技能:- 難易度:自動成功
対象:シーン(選択) 射程:視界 衝動:-
効果:《不滅の妄執》《尽きせぬ力》の派生Eロイス。
「神様に存在してほしい」といった人々の願いによって、運命を操る権能を行使。
自身と眷属に限定して過去改変を行ない、あらゆる傷をなかったことにする。
 
自身か自身の力を分けたキャラクターに対して使用する。
HPからEロイスやエフェクトの使用回数まで、あらゆる状態を任意の時点に戻す。
ただし、このEロイスの使用回数は回復できない。
この効果は1ラウンドに1回まで、1シナリオに12回まで使用できる。
使用可能回数は、信者の数によって増減する。(今回の場合、眠らされた人数)
 
このEロイスが解除された場合、
このEロイスによって変動した、あらゆる状態を元に戻す。
このEロイスはバックトラックと経験点の計算の際、ひとつにつき3個分のEロイスとして計算する。

チェシャ猫 : 「……眷属を”神の一部”と定義することで、自身の不死性を分け与えたか」
チェシャ猫 : 「はっきり言っておくぞ、これほどの成長はまったく想定しておらん」
GM : かつての桐生緋依が『数多くの人々を助ける為』に望んだ、回生の権能。
GM : 現在の彼女はそれを『刃向かう人々を滅ぼす為』に使っている。
GM : ────暁月絢音が契約した白梅は、堕トシ神の権能を禊ぎ祓う刃。
GM : が、この場合はジャバウォックにかけられた権能を解くことは出来ない。
GM : 流れる滝の水を止めることが叶わぬように、
GM : その源流たる堕トシ神を斬らなければ、回生の権能は止められないのだ。
暁月 絢音 : 「あんたさっきからずっと想定外だね」
チェシャ猫 : 「……なにしろ、堕トシ神の力がヒトの身体に宿ったのは初めてなのでな」
暁月 絢音 : 「不死だか何だか知らないけど、だったら大本を断てばいいだけでしょ」
神狩 妃華 : 「それを目の前の男が許せばいいんだが……」苦しげに
暁月 絢音 : 「許しなんていらない。最速でもう一度倒して、緋依のもとまで辿り着けばいいだけよ」
猿曳 松葉 : 「それか、ウチがここで足止めに残れば……」
暁月 絢音 : 「何それ、うさぎの真似? やめて欲しいんだけど」
猿曳 松葉 : 「ただ時間稼ぎするだけやって!……ウチだけの力じゃアカンか……?」
暁月 絢音 : 「ダメに決まってるでしょ。それならさっきみたいに一緒に倒した方が早いよ」
蛇ノ目 衣葉 : 「主戦力が欠けて勝てる相手でもないからね。そうするしかなさそうか……?」
チェシャ猫 : 「……神樹の成長度合いからして、あと少なくとも十回は甦ってくるぞ」
チェシャ猫 : 「なにより、時間稼ぎをされては相手の思うツボじゃろう」
暁月 絢音 : 「だったらどうすればいいっていうわけ!? 他に方法がないんだから、十回でも二十回でも倒すしかないでしょ!!」
GM : チェシャ猫の言う通り、ジャバウォックと再戦したところで無駄だ。勝ち目も薄い。
GM : ……桐生緋依を斃す他に、この状況から抜け出す術はない。
GM : 先程の光の源を考えれば、堕トシ神がいるのは”神樹の頂”で間違いない。
GM : 神狩妃華の《アイスフロア》か、河合由佳の《完全複製》。
GM : どちらか使えば、そこまで届くような足場を作るコトはできる。
GM : ……だがしかし、その場合は猟犬部隊の追撃を許すことになる。
GM : いま以上に消耗した状態で、堕トシ神との決戦に勝てるのだろうか。
GM : ────断じて否である。そんなことで、死の運命は覆せない。
暁月 絢音 : 「チェシャ猫、文句つけるだけつけて何も代案がないなら、わたしはやるよ」
暁月 絢音 : 「もう一度ジャバウォックを倒して押し通る。そして、あの樹の上まで向かう!」
安黒 うさぎ : 「…………待ちなさい、絢音」
暁月 絢音 : 「何!?」
安黒 うさぎ : 「……あたしに、考えがある」
暁月 絢音 : 「分かった、言ってみて」
猿曳 松葉 : 「クロウサ師匠のプラン……一体どんな脳筋プランなんや……っ!」
安黒 うさぎ : 「ゆっくり説明しているヒマはないわ、乗るか反るかだけ決めて」ジャバウォックがこちらの隙を伺っている。
安黒 うさぎ : 「成功確率は二割あればいいところ、一発で大吉を引くくらい博打」
安黒 うさぎ : 「……失敗した場合、あんたら全員、あたしが殺すことになる」
暁月 絢音 : 「そう……分かった。乗るよ」 即答する
神狩 妃華 : 「私も乗ろうか、安黒さんに殺す気が無いなら私は死なない」
猿曳 松葉 : 「2割……2割って何パーやっけ? うーん……」
「乗った! 乗らんかったら負け確定みたいなもんなんやろ?」
暁月 絢音 : 「2割はね、100%って意味よ。松葉」
猿曳 松葉 : 「おっしゃ100パーやな! 任せるで!」
疑いを全く持たずに運命を委ねる
暁月 絢音 : 「うさぎがわたしたちを殺すわけが無い。わたしはそう信じてる。だから100%行けるってね」
蛇ノ目 衣葉 : 「二進数なら100%かもしれないね。私に関して言えば着地は心配ないよ」
暁月 絢音 : 「じゃあ決まりね。うさぎ、何するか分からないけどとにかくやって!」
安黒 うさぎ : 「……ほんとに、バカばっかね」嬉しそうに笑って
安黒 うさぎ : 「マスコット、察しはついてるでしょう! 足場!!」
河合 由佳 : 「え、ええ~~…!? 本気っすかぁ…!?」
GM : 困惑の声を上げつつも、手は動かすのが本部エージェント。
GM : 《完全複製》を用いて、オーダー通りに足場を組み上げていく。
"ジャバウォック" : 「────指を咥えて見てるとでも、思ってんですかい?」
GM : ジャバウォックが血刃を振り翳す。
GM : ……狙いは非戦闘員の河合由佳だ。
神狩 妃華 : 「許すと思うかッ!?」 瞬時に背の炎を噴かして迫り、爪で迎撃をする
"ジャバウォック" : 「…………!!」血の刃と焔の爪が鍔競り合う。
GM : ジャバウォックの攻撃に怯まず、河合は練成を続けていた。
河合 由佳 : 「……ッ! これでいいんすよね!!」
GM : ……河合が作り出したのは、一艘の小舟。
GM : 船体はすべて、鋼鉄で出来ているらしかった。
GM : もし水辺に浮かべたら、すぐさま沈んでしまうだろう。
GM : ────だが、今回はそれでいい。いや、それがいい。
安黒 うさぎ : 「上等……! あんたたちは、すぐ乗り込んで……!!」
暁月 絢音 : 「要するに、昨日と同じことをするってわけね……分かった!」 飛び乗る
蛇ノ目 衣葉 : 「しっかり掴まっていないとね……!」 がっしり船体を掴んで
猿曳 松葉 : おかにおるのに舟乗るなんて変な話やけど……任せるで!」
神狩 妃華 : 「らァッ!!」一時的に力を籠めて血の刃を押し飛ばす
神狩 妃華 : 「一回やってるんだ、平気だとも!先の心配はしないで良いぞ!!」
GM : あなたたちが乗り込んだ途端。
GM : ふわりと船体が浮かび上がり、地面に対して垂直の姿勢に。
河合 由佳 : 「うう……本当にやるんすね……」一緒に乗り込んでいる。
GM : シートベルトが出現して、あなたたちを船体に繋ぎとめる。
GM : 河合がモルフェウス能力によって生み出したのだろう。
猿曳 松葉 : 「あー、本日はクロウサ航空をご利用いただき、まことにありがとうございます。当機はまもなく離陸いたしまーす。」
シートベルトが出てきて妙にはしゃいでいる。
暁月 絢音 : 「なんか、遊びだと思ってるバカがいるんだけど」
暁月 絢音 : 「放り出そうかな」 松葉のシートベルトを外そうと手を伸ばす
猿曳 松葉 : 「あ、遊んでへんし!! "シートベルトは必ずお締めください"なんやぞ!?」
神狩 妃華 : 「拗れる前に飛ばしてくれ!」シートベルトは締めたぜ
蛇ノ目 衣葉 : 「いやあ、いつも新幹線だったから飛行機は初めてなんだよね。よろしく頼むよ」
暁月 絢音 : 「うさぎ、お願い。それと……」
暁月 絢音 : 「また後でね」 振り返って笑いかけ、再会を誓う言葉を送る
猿曳 松葉 : 「おう、ちゃっちゃと終わらせてくるからな! ほなよろしく師匠!」
猿曳 松葉 : 「……あ、今度はちゃんと待っといてや?」
安黒 うさぎ : 「…………ええ、あたしが待つ側になっちゃったけど」
安黒 うさぎ : 「今度こそ、約束は守るわ」
猿曳 松葉 : 「よし。いってきまーす!」
笑顔で頷き、手を振る。
GM : 話している間に、背後から情け容赦なく襲ってくる猟犬ども。
GM : 彼らの猛追を本部エージェント達が阻む。
李 風龍 : 「ジャバウォック達は、我々が止めてみせますッ……!」
原切 舛世 : 「堕トシ神のことは、頼みましたぞッ……!!」
暁月 絢音 : 「ええ、任せて……! すぐに決着をつけてくるから」
暁月 絢音 : 「だから、それまで絶対に誰も死なないでよ!!」
蛇ノ目 衣葉 : 「頼りにしてるよ」
神狩 妃華 : 「殿は任せた!」
安黒 うさぎ : 「ええ、言われるまでもないわ」
GM : 小舟を挟むように、二本の大剣を突き立てる。
GM : 身の守りを捨てて、戦闘に使っていた電力を一点集中する。
安黒 うさぎ : 「打ち上げ準備、始めるわよ」
安黒 うさぎ : 「────覚悟は、いまさら聞くまでもないわよね」
GM : 自らの覚悟を問うような声色とは裏腹に、
GM : 安黒うさぎの両手には、バチバチと雷光が弾けている。
安黒 うさぎ : 「それじゃ、いくわよ……」
安黒 うさぎ : 「3……2……1……」
安黒 うさぎ : 「0……!!」
GM : 背中を押すように、二本の大剣に雷撃を叩き込む。
GM : ……考え方は、蛇ノ目衣葉の両腕を猟犬に放った時と同じ。
GM : 二振りの大剣を滑走路代わりとし、船体を電磁加速で射出する。
GM : ────ズドンッ! と爆発のような轟音。
GM : あなたたちの乗った舟は、夜空を射抜く矢のように飛び出した。
GM : 空気の壁を突き破り、すぐさま音速を超える。
GM : ……安黒うさぎらしい、あまりに強引な一手。
GM : 気付けば、あなたたちは猟犬が届くことのない『神の領域』へ、
GM : すなわち梅結村上空へ、その身を投げ出していた────

Scene11 VORPAL & IMMORTAL

 

同日 午後十一時五十九分 梅結神社正面

GM : あなたたちが去った地上では、熾烈な戦いが繰り広げられていた。
"ジャバウォック" : 「さっきまで優勢だったから、って調子に乗りすぎじゃないですかねえ」
安黒 うさぎ : 「─────ッ!!」
GM : 振るわれる血刃を、安黒うさぎは紙一重で躱す。
"ジャバウォック" : 「ひとりで、あっしを止められると?」
GM : 安黒うさぎとジャバウォックは、ほとんど互角。
GM : 一騎討ちなら、負けはしないだろう。
GM : ……問題になってくるのは、四方八方から絶え間なく襲ってくる猟犬たち。
GM : 安黒うさぎは傷付いたエージェントを庇い、怒濤の連撃を捌いていく。
GM : ────が、防戦一方。ジリジリと追い詰められていく。
安黒 うさぎ : 「マツ達が堕トシ神を倒せば、あんたの借り物の力は失われるはず……」
安黒 うさぎ : 「それまで守りきれば、十分に勝機はあるわ……」
GM : 安黒うさぎは肩で息をしながら、ジャバウォックを睨む。
GM : 本部エージェント達は、先程の戦いでボロボロ。
GM : にもかかわらず、あちらは万全の状態まで回復している。
GM : ……暁月絢音、猿曳松葉、神狩妃華、蛇ノ目衣葉。
GM : 高い戦闘能力を有していた四人も抜け、戦力の均衡は崩れだしていた。
安黒 うさぎ : 「(猟犬は密集している……今、最大出力で薙ぎ払えば……)」
安黒 うさぎ : 「(いや、ダメだ……本部エージェント達まで巻き込む……)」
安黒 うさぎ : 「(もし取り巻きを全滅できたとして、また甦って────)」
GM : 磁力によって灯籠を振り回し、猟犬を薙ぎ払う。
GM : ……その瞬間、狙いすましたように血刀を振るうジャバウォック。
安黒 うさぎ : 「ぐッ、重い……!」
GM : なんとか大剣で弾こうとするが、先に限界を迎えたのは武器の方であった。
GM : 斬撃の重みに耐え兼ね、鋼鉄の大剣はバラバラに切り刻まれてしまう。
"ジャバウォック" : 「へへ、あの五人で神を倒せるって? それこそありえないでしょうよ!」
GM : 間髪を入れず、ジャバウォックの追撃。
GM : バラバラになった刀身を磁力で連結し、なんとか斬撃の軌道を逸らす。
安黒 うさぎ : 「…………ッ」
GM : 致命傷は避けたが、無傷では済まなかった。
GM : 斬られてしまった肩口から血を流しながら、もう一本の大剣を構える。
安黒 うさぎ : 「────その五人に負けといて、あたしと同じミスをするのねジャバウォック」
安黒 うさぎ : 「あんたが思ってるよりずっと、あの子達は強いわ」掠れた声で言う。
安黒 うさぎ : 「……あんたたちの術中にあったとしても、あたしは一度、あの子達を疑ってしまった」
安黒 うさぎ : 「そんなはずがないのに、バカなあたしは自分の目を曇らせた」
安黒 うさぎ : 「今度こそ、最後まで信じ抜く!」
安黒 うさぎ : 「────あたしは、そう決めてるの!!」
GM : ジャバウォックを真っ直ぐ見据えて、覚悟を叫ぶ。
"ジャバウォック" : 「……おお、なるほど。美しき友情」
"ジャバウォック" : 「ですが、残念! 曇った目はそのままらしい!!」
"ジャバウォック" : 「さっさとあんたを殺して、あっちの助太刀に行かせてもらいやすぜ!!」
安黒 うさぎ : 「…………っ!!」
GM : 傷付いた安黒うさぎに、一斉に襲いかかる猟犬たち。
GM : それらを払いのける黒き刃があった。
原切 舛世 : 「助太刀いたす、うさぎ殿!」
安黒 うさぎ : 「UGNの……? あんたら、まだそんなに動ける状態じゃ……!!」
原切 舛世 : 「何を仰るか! 汚名を雪ぐ好機であるのは、我らも同じ!」
原切 舛世 : 「巫を守る使命を帯びながら、果たせずにいた我ら盾!」
原切 舛世 : 「この窮地に動けなければ、人理の防人の名折れでありましょう!!」
李 風龍 : 「FHだなんだ、と下らないことを言っている場合じゃありませんしね」
李 風龍 : 「同じ目的のために、手を貸してあげますよ”ヴォーパルバニー”」
"ジャバウォック" : 「────大した矜持だ、よっぽど死に急ぎたいらしい」皮肉めいた言葉を口にする。
原切 舛世 : 「ジャバウォック……道を違えた同胞よ……」
原切 舛世 : 「たしかに、世界の安寧は”綺麗ごと”だけでは罷り通らぬやもしれぬ……」
原切 舛世 : 「その事実に、貴様は絶望してしまったのだろう……」
原切 舛世 : 「だが、無関係な子供らを、貴様の絶望に巻き込むことは筋違い……!!」
原切 舛世 : 「亡霊に成り果てた貴様は……! 貴様の歪み果てた夢は、我々が斬って捨てる……!!」
李 風龍 : 「……僕は美辞麗句を並べる趣味はありませんが」
李 風龍 : 「ただ、人類に幸せな夢を見せるコトが『人類救済』とか思い上がりじゃないですか?」
李 風龍 : 「笑わせますよね? そんなの単なる『堕落』でしょう?」
李 風龍 : 「犠牲の無い世界とか言ってましたけど、その手段で人の魂を奪い殺してないですか?」
李 風龍 : 「そもそも『犠牲なき世界』のために犠牲を認めた時点で、お笑い種なんですよね」
"ジャバウォック" : 「……へえ、どいつもこいつも威勢のいいことで」
"ジャバウォック" : 「それなら、こいつはどうですかい?」
GM : ジャバウォックが右手を掲げる。
GM : 途端、周囲に広がる血の海が蠢いた。
安黒 うさぎ : 「っ、あの技は……弾道ミサイル、バンダースナッチ……!!」
李 風龍 : 「堕トシ神の権能で、ミサイルも使えるほど回復していたのか……」
原切 舛世 : 「くっ……あの一撃、二度は防げるかどうか……」
GM : 意志を持つ鮮血が逆巻いて、ジャバウォックの手元に凝集していく。
GM : ジャバウォックが勝利を確信した、その瞬間。
GM : ────突如、弾道ミサイルになるはずだった血潮が霧散する。
GM : 招かれざる闖入者によって、弾道ミサイルが壊されたのだ。
"ジャバウォック" : 「……ッ!?」
 
春日恭二
 
謎の男 : 「不死身になって油断したな、ジャバウォック」
GM : 戦場に姿を現したのは、死んだハズの男。
GM : あるエージェント曰く『不死身の悪魔』。
安黒 うさぎ : 「”ディアボロス”……!?」
 
春日恭二
 
春日 恭二 : 「────ふん、去年ぶりだな裏切り者ダブルクロス?」
春日 恭二 : 「貴様だけであれば、結界の外まで逃げのびることもできただろうに」
安黒 うさぎ : 「あんたこそ、なんできたの?」
春日 恭二 : 「……部下が庇ったおかげで、私は今こうして動けている」
GM : 白き悪魔は、一命を取り留めた部下に思いを馳せる。
GM : 小生意気なガキ共だが、やられた分の借りは返すと。
春日 恭二 : 「やられっぱなしで終わるなど、この私のプライドが許さん」
春日 恭二 : 「……故に、神とやらに先刻の礼参りへ来てやったのだよ!」
GM : 神に仇為す悪魔が、《破壊の爪》をジャバウォックに向ける。
"ジャバウォック" : 「なるほど? 神に反逆してこその”悪魔”ってワケですかい?」
"ジャバウォック" : 「それなら、望み通りの神罰とやらをくれてやりますかね!」
春日 恭二 : 「……ふん、滑稽だな」
春日 恭二 : 「心折れた者が、不屈の悪魔に勝てるなどと思わんことだ!!」
GM : 両者、戦闘態勢に入る。
GM : 戦いの行方は、悪魔の参戦によって分からなくなった。
安黒 うさぎ : 「(絢音、マツ……! こいつはあたしたちが何とかする……!!)」
安黒 うさぎ : 「(あんたたちも必ず、生きて帰ってくるのよ────!!)」
 
神狩 妃華 : では失礼して、メディカルアシスタントを使用!なんとHPが全快
system : [ 神狩 妃華 ] HP : 3 → 32
GM : 不死鳥のように全回復したところで、いよいよ決戦のクライマックスフェイズ!

Scene12 夢の続き

 

令和五年 十二月二十五日 午前零時零分 梅結村住宅街

GM : ────神々の坐す国、大和。
GM : その辺境、梅の香る村落にて。
 
夢皓有栖
 
夢皓 有栖 : 「嗚呼、ごめんなさい……」
GM : ひどく静かな夜だった。
GM : ひらりはらり、花弁のごとき淡雪が舞い散る中。
GM : ひとりの女が、背中から血を流して倒れていた。
夢皓 有栖 : 「ごめんなさい……絢音ちゃん……」
GM : お姉ちゃんと共に生きる日常こそ、一番の幸せだったと彼女は言った。
GM : その幸せを奪ってしまうのだ。これから暁月絢音は苦しむことになる。
GM : ……薄く降りつもった白い雪が、
GM : その少女から流れ出す紅い血に、命の熱に融けていく。
 
GM : 走馬灯というやつだろう。
GM : 人生で最高に楽しかった三年の記憶が、瞼の裏に甦る。
 
GM : 村から出られない『妹』の為に、
GM : 海遊びをするかわりに、みんなで裏山で川遊びしたり。
GM : ある日、いきなり松葉ちゃんが弓矢で獣を狩ってきて、
GM : とばっちりで、猟師さんから怒られたりもした。
GM : ────どれもかけがえのない、大切な思い出だ。
夢皓 有栖 : 「それから、絢音ちゃんに初めて会った時……わたくしは────」
夢皓 有栖 : 「わたくし、は……」
GM : いつかきっと、一緒に海を見ようといった。
夢皓 有栖 : 「約束、したのに……」
夢皓 有栖 : 「この期に及んで、我ながら往生際の悪い……」自嘲する。
GM : 死の覚悟は、もうとっくに済ませたつもりだったのに。
GM : 『運命』なのだと、受け入れていたつもりだったのに。
GM : 後悔はないが、心残りならば山程あったらしい。
 
GM : ひゅうひゅう。
GM : まわりが静かだから、自分から漏れる吐息がうるさかった。
GM : 息苦しくって、ラクになりたくて、雪の上で仰向けになる。
夢皓 有栖 : 「はぁ……はぁ……」
GM : 夜空には暗雲が広がっていて、星のひとつも見えやしない。
GM : 雪が降っているのだから当然、
 
GM : ─────当然、何も見えないはずなのに。
 
星空
 
GM : 霞んでいく視界の向こう側に、見えるはずのない星を見た。
GM : まっすぐ夜空に伸びた、赤い糸のような光の帯。
GM : 闇夜を切り裂いていく、紅い流星。
GM : みんなと見ることができなかった年始の花火に似たあれは、
GM : あれはきっと……堕トシ神との決戦に向かう絢音ちゃんたちだ。
 
GM : ────半死半生、意識が沈みかけているからだろう。
GM : 『予知夢』の能力によって、瞼に浮かび上がる最新の未来。
GM : 一条の軌跡。一縷の奇跡。
GM : 願ってもない奇跡に、思わず笑みが零れる。
夢皓 有栖 : 「ふふ、そう……そうですか……」
GM : 掠れた声で誰にともなく、虚空に呟いて。
GM : ただ夢中で祈るように、赤い星へと手を伸ばす。
GM : その手は何処にも届かないと知っていて、なお。
GM : 多くの人々に願われてきた少女は、自らの願いを流れ星に託す。
夢皓 有栖 : 「わたくしのような……地獄に堕ちるべき”魔女”には、これ以上ない……」
GM : 希望の未来に辿り着けたのだ、そう少女は微笑んで……
GM : 眠りに落ちるよう、その目を閉じた────
 

令和六年 一月二日 午前零時零分 梅結神社上空

GM : ────上空10km地点。
GM : 雲の上、成層圏。気温マイナス56度の極寒領域。
GM : 人類の生存には、特殊な装備が必要とされる高度。
GM : ……そこには、悪神を討たんとする一条の流れ星があった。
 

 
GM : 流れ星たち! 登場侵蝕をどうぞ!!
暁月 絢音 : いくぞー!
暁月 絢音 : 1d10+110(1D10+110) > 2[2]+110 > 112
猿曳 松葉 : 1d10+108(1D10+108) > 10[10]+108 > 118
神狩 妃華 : 1d10+111(1D10+111) > 8[8]+111 > 119
蛇ノ目 衣葉 : 1d10+121(1D10+121) > 9[9]+121 > 130
 

 
河合 由佳 : 「し、死ぬ……マジで死ぬ……」
河合 由佳 : 「うさぎちゃん、飛ばしすぎっすよ~~……」
GM : 天翔ける流星には、五人のオーヴァード。
GM : ────眼下には、標高6000mの高楼。人類の欲望を吸いあげる神樹。
神狩 妃華 : 「耐えてくれ!!私も何とか焚いてるから!」 暖を
猿曳 松葉 : 「イーーーヤッホーーー!!」
《環境適応》で寒さもへっちゃら、ジェットコースターのノリ
蛇ノ目 衣葉 : 「いやぁ、クラスTシャツを破かれたのがこんなところで効いてくるとはね……」
暁月 絢音 : 「……それより、緋依は!? どこにいるの!?」 尻尾で体を包み、チェシャ猫を両腕で抱えて寒さに耐えながら、空を見回す
チェシャ猫 : 「妾に尋ねるより、相応しいモノをお主は持っておる」
GM : 偽りの女神との決戦を前に、白梅が光を放つ。
GM : 文字通りに”梅結村を飛び出した”ことによる契約の代償。
GM : ────白梅から白い糸が伸び、暁月絢音の両手に絡み付く。
GM : 同時、光り輝く神樹の頂に向かっても伸ばされる赤い糸。
GM : 『あそこに堕トシ神がいる』と、白梅の呪縛が進むべき道を指し示す。
暁月 絢音 : 「まさか、生まれて初めて村の外に出た先が、こんな空の上になるとは思わなかったよ……!」
神狩 妃華 : 「途轍もない速度で射出すればさしもの白梅も拘束の反応が遅れるのか……」
猿曳 松葉 : 「こうすれば外に出れたんやなあ……全然思いつかんかったわ。」
いつかの夏休みの宿題の答えを目にして
猿曳 松葉 : 「ほら! あっちが明るいで! たぶん大阪や!」
蛇ノ目 衣葉 : 「そっちは滋賀県の方角だよ」
猿曳 松葉 : 「滋賀の何が明るいっちゅうんや!?」
暁月 絢音 : 「そっちはどうでもいいんだけど」 全く見向きもしていない。視線の先は赤い糸だけ
神狩 妃華 : 「……いるのか、あそこに緋依が」
暁月 絢音 : 「えぇ、いる。もうすぐそこにね」
猿曳 松葉 : 「あ、せや。カワユっち、この後はどうするん?」
「パラシュートとか付いてるん?」
河合 由佳 : 「え、パラシュ……あっ……」
暁月 絢音 : 「ないのね?」
神狩 妃華 : 「オイ!今から生成は!?」
猿曳 松葉 : 「アカ───ン!?!?!?」
GM : 猿は木から落ちるより当然に、ヒトは空から堕ちる。
GM : ……ふわりと一瞬、内臓が浮かび上がる感覚。
GM : 次の瞬間、あなたたちは”墜落”をしはじめる。
GM : 月を背に、重力に任せた時速300kmの自由落下フリーフォール
GM : ────空気の薄い成層圏では、ほとんど空気抵抗というものがない。
GM : それ故に、あなたたちの落下スピードは、際限なく加速していく。
神狩 妃華 : 「ぐ……ッ!」 自身の身にかかるGに耐えてる
暁月 絢音 : 「このままだと、激突ね……っ」 チェシャ猫を抱きしめながら
チェシャ猫 : 「むう」シートベルトがないので、大人しく抱かれている。
蛇ノ目 衣葉 : 「くっ……私は身体が軽いから衝撃は小さめだろうが、みんなは大丈夫だろうか?」
猿曳 松葉 : 「いざとなったら松籟にしがみついてでも生き残ってもらわんと!」
チェシャ猫 : 「……どうやら、墜落の心配をするよりも先に、対処せねばならぬ問題がやってきたぞ」
GM : ────それは突然だった。
GM : あなたたちの視界は、目を塞がれたように暗くなって、
GM : ほぼ同時、船体を襲う衝撃。
GM : ……巨大な何かが、船体に衝突したのだ。
GM : グルグルとありえない速度で、船体が錐揉み回転。
GM : 船内の五人は、洗濯機に入れられたように激しくシェイクされる。
暁月 絢音 : 「何、なのいきなりぃ……!?」
蛇ノ目 衣葉 : 「おお、ちょっと横の回転は想定していなかったな……!」
神狩 妃華 : 「ぐ、おおおお!!カワユ大丈夫か!?」 とりあえず自分は大丈夫なので
河合 由佳 : 「だ、大丈夫じゃないっすうううう!?!?!?!?」ゴロゴロと転がりながらも、船体が空中分解しないようにモルフェウス能力で固定する。
猿曳 松葉 : 「うおおおおお!?!? 何や!?」
異常な回転の中でも、松葉の動体視力と三半規管は周囲の状況をきっちり把握しようと努める。
暁月 絢音 : 「多分、攻撃されたことだけは分かるけど……ッ!」
暁月 絢音 : 《地獄耳》で周囲の状況把握ってできます?
GM : 可能!
暁月 絢音 : じゃあ使用! 何起きたのか確認します!
GM : 暁月絢音は、船体を襲った"何か"の正体を知るだろう。
GM : ────迫ってきたのは、神樹の枝々。
GM : それらが意志を持つように次々と襲ってきている。
GM : 流れ星とは、そのほとんどが地上に着く前に砕け散ってしまうものだ。
GM : 次の攻撃が到来するまで、あと三秒。このままでは、他の流れ星と同じ運命を辿ることになる。
暁月 絢音 : 「……枝が動いてる!!」 目を瞑り、オルクスの因子で象った護符を握りながら端的に状況を知らせる
神狩 妃華 : 「なるほど、木”ごと”か!!焼けそうなら焼く!」
 

 
GM : 枝を迎え撃つ前に、衝動判定をお願いします! 難易度は9!!
暁月 絢音 : 8dx+1(8DX10+1) > 10[4,4,5,5,6,10,10,10]+8[6,7,8]+1 > 19
猿曳 松葉 : 6dx (6DX10) > 10[1,2,2,5,7,10]+9[9] > 19
神狩 妃華 : (2+2+3+0)dx(10+0)+1+0 〈意志〉判定(7DX10+1) > 10[1,2,3,6,9,10,10]+10[9,10]+1[1]+1 > 22
蛇ノ目 衣葉 : 11dx>=9 サンキュー絆の力!(11DX10>=9) > 9[1,3,3,4,4,4,7,7,9,9,9] > 9 > 成功
暁月 絢音 : 全員成功!
暁月 絢音 : 2d10+112(2D10+112) > 19[9,10]+112 > 131
猿曳 松葉 : 2d10+118(2D10+118) > 10[4,6]+118 > 128
神狩 妃華 : 2d10+119(2D10+119) > 18[10,8]+119 > 137
蛇ノ目 衣葉 : 2d10+130(2D10+130) > 9[2,7]+130 > 139
 

 
GM : 「攻撃が来る」と察知した瞬間、神樹の枝は眼前に迫っていた。
GM : 音速を超えて、主人の宿敵たるあなたたちを撃ち落とすために。
猿曳 松葉 : 「──見えたッ!!」
言うや否や、シートベルトの間から飛び出して宙へ身を投げ出す。
乱雑に回転するモーメントを抑えにかからず、むしろ手足を小さくまとめて高速回転。
そしてタイミングを回転に合わせ、矢を枝へ向けて放つ!
GM : 丸太のような太さを持ちながら、同時に鞭のようにしなる枝々。
GM : その軌道を確かに逸らす、が……
GM : 襲ってくる枝は、一本や二本だけではない。
GM : ────刹那、もう次の一撃が迫ってきている。
神狩 妃華 : 「普段やるもんじゃないが……!」 こちらもシートベルトを外し、身を乗り出す。
神狩 妃華 : 船外へ大きく踏み込み、足を凍り付かせて船へ固定する。その前傾のまま、閉じている左目を見開く。
神狩 妃華 : 「灼き切れろッ!!」 炎爪の応用。質量を持った炎熱のレーザーが発射され、迫る巨枝を焼き切らんとする。
GM : レーザーカッターのように、迫り来る枝々を焼き払っていく。
GM : 炎爪ではなくレーザーを使ったのは、正しい判断だ。もし正面から受け止めていたなら、質量の差で吹き飛ばされていた。
蛇ノ目 衣葉 : 「まったく、バラバラにされるのは得意だけど、するのは専門外なんだよね……」
蛇ノ目 衣葉 : グチグチ言いながらも、腕を超高速で展開。そのまま船のスピードを利用して逆らわず、しなやかに鞭のようにしならせれば、断面の刃がなます切りのように枝を切り裂いていく……!
蛇ノ目 衣葉 : 「……なんだかんだでこの身体に助けられっぱなしなのが複雑だね」 実体らしい実体を持たない衣葉だからこそできる切り抜け方である。
猿曳 松葉 : 「お〜い! 衣葉探偵! 調子乗りすぎたわ! 拾って〜!!」
成層圏でぐるぐる回転したまま置いていかれそうになっている
蛇ノ目 衣葉 : 「命綱なしで行ったのかい? まったくしょうがないなあ」 もう片方の腕を鉤爪のように松葉めがけて投擲!
猿曳 松葉 : 「ありがとう衣えも〜ん!」
腕にしがみつく
蛇ノ目 衣葉 : 「こうやって人助けに使えるならバラバラにもされておくものかもしれないね」 無事回収できて安堵
チェシャ猫 : 「……ふむ、なんとか凌ぎきったか」
GM : ────猛攻を潜り抜け、神樹まで約十二秒。
GM : 堕トシ神の坐す目標地点の全容が見えてくる。
GM : ……白梅が指し示しているのは、神樹の頂上。
GM : その中心には『巨大な花の蕾』のような物体があった。
GM : 硬い外殻を持つ蕾の中に、堕トシ神は隠れているのだ。
GM : ……この勢いのまま、玉砕覚悟で突っ込めば、外殻は破れるだろう。
GM : だが、そうした場合、あなたたちが受けるダメージは計りしれない。
チェシャ猫 : 「さて、此度はいかに切り抜けるのかのう?」
河合 由佳 : 「い、いかにって……」
河合 由佳 : 「ん……? あ、あれ……?」通信機付きのヘッドセットを弄っている。
暁月 絢音 : 「何? どうしたの」
河合 由佳 : 「ほ、本部よりメッセージを受信したっす……!?」
神狩 妃華 : 「天井を突き抜けたからか…!?」
テレーズ : 『────総員、対閃光防御ッ!!』
GM : 突如、視界を白く染めあげる閃光。
GM : ……ソラから降り注いだ光の柱が、神樹の蕾を貫いた。
猿曳 松葉 : 「うおおーっ!! 目がーっ! 目がーっ!」
別に眩しかっただけで視力に問題はない
暁月 絢音 : 「何、今の……!?」
神狩 妃華 : 「天の火か…!?再起していたのか……!」 サングラスをかければいいじゃない
GM : ……そう。ジャバウォックが撃ち落としたはずの『天の火』の援護射撃。
GM : 自己修復機能によって復旧していた、衛星軌道の砲台。
GM : その収束レーザーを、UGN中枢評議会の決議によって照射したのだ。
GM : 周辺区域に被害が出ない限界ギリギリの出力で放った、一条のレーザー光線。
GM : 確かにそれは、堕トシ神を守る”花の蕾”に大穴を穿つ。
暁月 絢音 : 「ふーん、都合の良い本部だこと。元々は神社ごと堕トシ神を吹っ飛ばすつもりだったくせに」
暁月 絢音 : 「でもまあ、今は感謝してあげる」
アスクレピオス : 『────地上のアンサラーは、神樹の侵攻を食い止めるよう手配した!』
テレーズ : 『あなたたちは、堕トシ神を……!!』
暁月 絢音 : 「あんたたちに言われなくても、そのつもりだっての!」
猿曳 松葉 : 「どうどう、あやねんどうどう! 今噛みつくのはあっちあっち!」
神狩 妃華 : 「了解、堕トシ神の鎮圧に向かいます」 ぐいとマイクを引き寄せて
蛇ノ目 衣葉 : 「ふふふ、よかろう」 何様?
GM : 花の蕾、その外殻が修復されはじめる。
GM : 堕トシ神としての権能を行使した高速再生。開いた穴も数分で元通りだろう。
GM : ……だが、あなたたちが蕾の中に侵入する方が速い。
GM : 残った問題は、五体満足で着地できるかどうか。
暁月 絢音 : 舟の周囲に舞い散る白い花弁。
暁月 絢音 : それは神樹の枝々の襲撃に遭っている間もずっと、散りばめ続けていた魔眼の花弁だ。
暁月 絢音 : この舟の墜落を防げるのは重力を操れる絢音だけ。だから彼女は、枝の迎撃すら仲間たちに託し、花弁の操作に集中していた。
暁月 絢音 : 《ゼロGフィールド》を使用。
暁月 絢音 : 鋼鉄の舟から少しずつ奪い取られる重力。
暁月 絢音 : 舟はまるで元からその機能があったかのように減速を始め、蕾に空いた穴の中へと緩やかに突入する!
GM : ────花の蕾、天蓋に開いた穴。
GM : 月光と共に、ボロボロの小舟が舞い降りる。
河合 由佳 : 「か、完全に死んだと思ったっす……それも三回は確実に……」青い顔で
蛇ノ目 衣葉 : 「私より多くなるところだったね」 死人ジョーク
神狩 妃華 : 「どうしてやろうかなと思ってたが……何とかなって良かった……」
神狩 妃華 : 「ありがとう、暁月さん」
暁月 絢音 : 「やるならわたしが一番向いてそうだと思っただけだよ。どういたしまして」抱えていたチェシャ猫を離しながら、舟から降りる
猿曳 松葉 : 「ん? あれ? もしかしてミスったら木っ端みじん系やった……?」
クロウサを信頼しすぎるのもよくないぞ!
暁月 絢音 : 「そりゃそうでしょ。ミスるわけないけど」
神狩 妃華 : 「私が氷のレールを敷くという案も頭の中にはあったんだ。速度は落ちないが落ちる場所は決められる」
暁月 絢音 : 「ま、ちゃんと無事に入れたんだから何でもいいでしょ」
猿曳 松葉 : 「せやな、大事なんはこっからや!」
暁月 絢音 : 「緋依は? この中にいるはずなんだけど」周囲を見回す
"神憑"桐生 緋依 : 「────ここまで、辿り着くなんて」
GM : そこには、神々しい光を浴びる女があった。
GM : 堕トシ神、桐生緋依。この事件の裏で、糸を引いていた黒幕。
暁月 絢音 : 「だから言ったでしょ、緋依」
暁月 絢音 : 「やってみなくちゃ分からない、ってね」
"神憑"桐生 緋依 : 「……予想以上だわ」
"神憑"桐生 緋依 : 「でも、それ以上のモノじゃない」
暁月 絢音 : 「負け惜しみが得意なんだから……。まあ、まだ負けてないから言わせてあげるけどね」
"神憑"桐生 緋依 : 「────いま一度、尋ねておきましょう」
"神憑"桐生 緋依 : 「あなたたちは何故、わたしを斃そうとするの?」
"神憑"桐生 緋依 : 「わたしは全能の神になれる……苦しみ続ける人類に救済を与えるコトができるのに……」
"神憑"桐生 緋依 : 「あなたたちが望むすべて、わたしが叶えてあげられるのに……」
猿曳 松葉 : 「あー、ちょい待ちい、整理するから」
「──答えはみっつ!」
「ひとつ! ウチはヒヨっちゃんを倒しに来たワケちゃう。あやねんを守って、ヒヨっちゃんを止めにきただけや。」
「ふたつ! ヒヨっちゃんはスゴいんはわかる! でも他ならぬ、あやねんが納得してへんからココまで来たんやろ? 何でも叶えられるんやったら、あやねんを満足させたらしまいやろ!」
「以上!」
"神憑"桐生 緋依 : 「……いろいろなモノを失ってきた分、松葉ちゃんには望みがたくさんあるはず」
"神憑"桐生 緋依 : 「そのすべてを棒に振ってまで、やるべきことなのかしら?」
猿曳 松葉 : 「む……」
「まあな。お金もちになりたいとか、スイパラ100回行きたいとか、M-1出たいとか。……親に会いたいとか。」
「でもその為に一番大事な望みを落としたアカンやろ? あやねんを守る。クロウサ師匠を助ける。ほんで、ヒヨっちゃんも救って……今、大事な人をこぼさへんように。」
"神憑"桐生 緋依 : 「わたしの力なら、そんなことくらい叶えてあげられるわ?」
"神憑"桐生 緋依 : 「FHの安黒うさぎは始末して、綺麗な安黒うさぎを新しく作ってあげるから」
猿曳 松葉 : 「おいコラボケェ!!!!」
「人を折れたエンピツみたいに言うなや!! 当たり前のコトさえ分からんくなったんか!?」
"神憑"桐生 緋依 : 「言ったでしょう? FHは人間じゃないのよ?」
"神憑"桐生 緋依 : 「そこまで固執する理由の方が分からない」
猿曳 松葉 : 「師匠も師匠やけど、ヒヨっちゃんも頑固すぎるやろ!!」
「FHも生きた人間やったんや、ちゃんと見んとアカンかったんや! その眼ぇ、よう見えるんやろ! もっかいちゃんと見てや!!」
"神憑"桐生 緋依 : 「…………」何を言っているのか、と呆れた様子で溜め息を吐く。
猿曳 松葉 : 「………ウチがいくらアホな事言っても、ヒヨっちゃんは話だけはちゃんと聞いてくれたのにな。」
緋依が変わってしまったことを嘆く
暁月 絢音 : 「わたしもちゃんと聞いてたでしょ」
暁月 絢音 : 「聞いた上でバカだなこいつって思ってたけど」
猿曳 松葉 : 「それはそれでヒドない!?」
暁月 絢音 : 「でもまだマシでしょ。今の緋依に比べればね」
"神憑"桐生 緋依 : 「絢音ちゃん……」
"神憑"桐生 緋依 : 「今なら、まだ間に合うわ……さあ、その忌々しい白梅を置いて……」
暁月 絢音 : 「……怖がってるのか、それともまだわたしたちのことを想ってるのか知らないけど、あんたは本当に戦いたくないのね」
暁月 絢音 : 「だったらもう少しちゃんと聞かせてもらおうかな」
暁月 絢音 : 「緋依、あんたはこれからどうするの?」
暁月 絢音 : 「人類は幸せな眠りにつき、永遠に苦しむことはなくなる……って言ってたけど」
暁月 絢音 : 「わたしがここで頷いたら、わたしたちもそのままずっと眠らされちゃうわけ?」
"神憑"桐生 緋依 : 「ええ、もちろん」
"神憑"桐生 緋依 : 「あなたは堕トシ神との因縁に決着をつけたいみたいだけど、そんなものは"どうでもいいこと"になるわ」
"神憑"桐生 緋依 : 「永遠に幸せな人生を送れるのよ? わたしに刃向かう理由なんてないでしょう?」
暁月 絢音 : 「……そう。本当に、ただそれだけなんだね」
暁月 絢音 : 「よく分かった。じゃあ緋依、言わせてもらうけど……」
暁月 絢音 : 「あんたの創る世界はきっと、寂しい……と思うよ」
"神憑"桐生 緋依 : 「寂しい……? わたしの作る世界が、寂しいですって……?」言葉の意味が分からないのか、同じ言葉を反芻する。
"神憑"桐生 緋依 : 「もう何も奪われない……もう何も失くさない……誰もが平等に幸福な世界になるのよ……?」
暁月 絢音 : 「そうでしょうね……」
暁月 絢音 : 「でもそれって、結局自分の頭の中だけの出来事でしょ?」
暁月 絢音 : 「どんなに幸せを感じたって、本当は隣には誰もいない。一緒に幸せを感じて、分かち合ってくれる人がいないなんて」
暁月 絢音 : 「そんなの、わたしは寂しいよ」
"神憑"桐生 緋依 : 「…………」
"神憑"桐生 緋依 : 「寂しいからって、そんなちっぽけな感情論で……」
"神憑"桐生 緋依 : 「あなたは命を賭して、わたしを止めるって言うの……?」
暁月 絢音 : 「寂しいって気持ちが、ちっぽけなわけないじゃない」
暁月 絢音 : 「あんた自身は寂しくないの?」
暁月 絢音 : 「誰も目覚めない世界で、たった一人、眠る人々を永遠に見守り続けることになるんでしょ?」
暁月 絢音 : 「これから辛くなっても、苦しくなっても、あんたの傍にはもう誰もいない。あんたが寂しくなっても、ずっと独りぼっち」
暁月 絢音 : 「あんたは世界を救う神になるって言うけど……」
暁月 絢音 : 「そんな風に独りぼっちになったあんたのことは、一体誰が救ってくれるの?」
"神憑"桐生 緋依 : 「……わたしは、みんなが救えるのならそれでいい」
"神憑"桐生 緋依 : 「神とは、孤独なモノでしょう? 何がいけないの?」
暁月 絢音 : 「あんたは人間でしょ」
暁月 絢音 : 「それでも自分は神だから平気って言い張るなら、わたしを倒して証明してみせなさい」
暁月 絢音 : 「でもね、わたしはかなり手強いよ」
暁月 絢音 : 「独りぼっちの寂しいあんたと違って、わたしは一人じゃない」
暁月 絢音 : 「辛くても苦しくても悲しくても、友達や仲間や猫や姉に支えられてここまで来た、最強の巫だからね……!」不敵に笑いながら、白梅を腰から抜く
"神憑"桐生 緋依 : 「…………っ」
蛇ノ目 衣葉 : 「私はあなたと直接の因縁はないけど、探偵としてはこの戦いは譲れないからね」
蛇ノ目 衣葉 : 「夢皓有栖殺害の件、ここで私が追求しなければすべては有耶無耶、まさに夢へと消える。警察はもちろん、UGNでさえもその罪を忘れるだろう」
蛇ノ目 衣葉 : 「少なくとも夢の中に真実はない。これが私の答えだ」 腕のジッパーを展開して臨戦態勢へ!
"神憑"桐生 緋依 : 「真実が、なんだと言うの?」
"神憑"桐生 緋依 : 「つらくて苦しいだけの真実に、価値なんてないわ」
蛇ノ目 衣葉 : 「そうかい? つらくて苦しいと思ったのは、それだけあなたが見送った命に価値があったからだと私は思うけれどね」
蛇ノ目 衣葉 : 「確かになんとなくワンミスであの世に送られた私が語れることじゃないのかもしれない」
蛇ノ目 衣葉 : 「でもつらいとか悲しいとか、そういうのは幸せからの落差があるからこそ生まれるものなんだ。それだけはきっと間違いない」
蛇ノ目 衣葉 : 「そういうのを全部無視してみんなの人生を平坦にしようっていうのなら、私はあなたの罪だけじゃなくて、その『幸せ』を奪う行為だって許すことはできない」
"神憑"桐生 緋依 : 「元FHのプランナーに付き従うRBが、知った風な口を……」
蛇ノ目 衣葉 : 「確かに私はただの木偶人形だ」
蛇ノ目 衣葉 : 「神として、まずは木偶人形を論破するくらいの大義名分は用意したほうが良いんじゃないかな。"蛇ノ目衣葉"なら間違いなくそう言うよ」
"神憑"桐生 緋依 : 「……大義なら、あるわよ」
"神憑"桐生 緋依 : 「ねえ、妃華? あなたは分かってくれないの?」
"神憑"桐生 緋依 : 「あなたは失われてく人命を救いたいと言った」
"神憑"桐生 緋依 : 「わたしの計画に、何の問題があるというの?」
神狩 妃華 : 「最初の一手から………いや、それが全部か」
神狩 妃華 : 「これから先、FHの作戦行動やジャームの暗躍によって失われるかもしれなかったどれだけの命が救われようと……」
神狩 妃華 : 「緋依は、最初の犠牲を厭わなかった」
神狩 妃華 : 「それが、意図しない形で生じてしまったものなら……まぁ、私も……もう少し……揺らいでいたかもな」
神狩 妃華 : 「でもそうじゃない。目的がなんであれ、死んでほしいから殺したんだ。それは……もう、無理だよ」
神狩 妃華 : 「緋依はきっと、これから必要さえあれば障害を殺し続ける。元々守ろうと思っていたものも容易に。眉一つ動かすことなく」
神狩 妃華 : 「夢皓さん殺しについてなんて、”FHだから”と言う建前すら、緋依は持ってなかった。殺意をもって、不必要に、善人を殺した」
神狩 妃華 : 「『有罪』だ。有罪だよ緋依……貴方を庇い立てすることはできない」
"神憑"桐生 緋依 : 「犠牲を出したから何?」
"神憑"桐生 緋依 : 「目的のための犠牲は、止むを得ない」
"神憑"桐生 緋依 : 「UGNも同じことをしてるでしょう? 何をいまさら!」
神狩 妃華 : 「誰かがやっていれば自分もやって良いのか?……こんな小学生みたいな問答を私にさせないでくれ」
神狩 妃華 : 「確かに、そういったプロジェクトは存在する。私も詳しくはないけどさ」
神狩 妃華 : 「君は今、確かに彼らと同じことをしている。多くの人を救うという目的の元、別の誰かを殺すんだ」
神狩 妃華 : 「それで構わないと?良い訳ないだろ……殺人は罪だ。オーヴァードだろうがそうでなかろうが、ジャームだろうが、UGNだろうがFHだろうが」
神狩 妃華 : 「改めて、貴方の目的は矛盾していた。夢皓さんの殺害を企てたその時から」
"神憑"桐生 緋依 : 「……あの屋敷と、まったく同じ問答」
"神憑"桐生 緋依 : 「これ以上の対話はムダね、あなたは潔癖がすぎる」
暁月 絢音 : 「……だったら、もういい加減始めましょうか」
暁月 絢音 : 「────“神薙ぎ”の時間よ」
"神憑"桐生 緋依 : 「あなたたちの綺麗ごとじゃ、世界は救えないと教えてあげるわ」
 

 
GM : “神憑”桐生緋依は、Eロイス《予告された終焉》を使用!
GM : Eロイス《傲慢な理想》をふたつ使用して「対象:シーン(選択)」に!!
GM : このシーンに出ている「FHだと認識しているキャラクター」をエンディングフェイズに殺害します!!
GM : なお、今の緋依にとって仇なす者はFHと同義なのでPC達も死亡します。
暁月 絢音 : え!? 曲解ですよ!!!
暁月 絢音 : あ、でも春日ラーメンのエンブレムあるな…
蛇ノ目 衣葉 : くっ、プランナーが元FHだったばっかりに…
GM : 障害をすべてFHと見做すくらい、桐生緋依は見境ないジャームということですね…
GM : なお傲慢な理想がもうひとつあれば、シーン外の世界中のFHも殲滅できたのですが、それにはまだ堕トシ神の力が足りません。
神狩 妃華 : もう終わりだよぉ
暁月 絢音 : なるほど、そういうことね!
 

 
GM : ────開いていく花の蕾。
GM : その刹那、あなたたちの元に飛び込んでくる二つの影。
チェシャ猫 : 「…………ッ!?」
GM : チェシャ猫へ絡み付く異形。
GM : 星明かりによって照らされた姿は、今年の干支を象徴していた。
GM : 『辰』。
GM : すなわち、二頭一対の紅龍と白龍。
GM : ……神樹の枝葉より生み落とされし、堕トシ神の眷属。
暁月 絢音 : 「なっ……チェシャ猫!!」
"神憑"桐生 緋依 : 「────首を刎ねなさい」
GM : 双子の龍は、細い躰でチェシャ猫を万力のように締め上げ……
GM : その首を、両断する。
GM : 嫌味ばかり口にしたチェシャ猫の頭が、ごとんと転がり落ちる。
GM : 女神はそれを見ると、口元に微笑みを湛えていた。
猿曳 松葉 : 「に、にゃん公──!!」
神狩 妃華 : 「…………」 緋依を睨んでいる
蛇ノ目 衣葉 : 「ほ、本当にやったぞ……!」
暁月 絢音 : 「……っ! チェシャ猫、何やってんの……あんた……」
暁月 絢音 : 「特等席でわたしの戦いを見るって言ってたくせに……何勝手に死んでるの……っ!」 拳を握り締める
チェシャ猫 : 「────ふん、何を情けのない声を上げておる」転がり落ちた頭が喋り出す。
暁月 絢音 : 「……はあ!?」
猿曳 松葉 : 「うわあ!! 化け猫や!!」
今さらである。
"神憑"桐生 緋依 : 「……最も始末しやすい不確定要素だと思っていたのだけど」
チェシャ猫 : 「甘いの小童、妾が何者だったか知らぬと見える」
チェシャ猫 : 「……妾はチェシャ猫、先代の堕トシ神」
チェシャ猫 : 「おぬしが持つ再生能力くらいは持ち越しておる」
暁月 絢音 : 「…………」 ポコ、と転がったチェシャ猫の頭を白梅で軽く叩く
チェシャ猫 : 「ぬう……軽々しく神薙ぎの刃を振るうでないわ……」神の力への特効が入ったらしく、痛そうにする。
暁月 絢音 : 「うるさいバカ猫。心配して損したよ」
暁月 絢音 : 「もう大人しくそこで見ていなさい。巻き込まれても知らないからね」
チェシャ猫 : 「……そうさな、しっかり見届けてやろう」
チェシャ猫 : 「おぬしらの戦いの行く末をな」
"神憑"桐生 緋依 : 「再生能力があるのなら、死ぬまで殺せばいいだけのこと」
"神憑"桐生 緋依 : 「────始めましょうか、あなたたちの終わりをね」堕落の女神が両腕を広げる。
GM : それでは、クライマックス戦闘を開始します!


 
【行動値】
12 猿曳松葉
12 ”神憑”桐生緋依
07 暁月絢音
05 蛇ノ目衣葉
04 神狩妃華
?? ”十二神将”紅辰
?? ”十二神将”白辰
 

 
【初期配置】
”神憑”桐生緋依 / ”十二神将”紅辰 / ”十二神将”白辰
  |
(6m)
  |
暁月絢音 / 猿曳松葉 / 神狩妃華 / 蛇ノ目衣葉
 

 
【特殊エネミー:十二神将】
セットアッププロセスの初めにダイスロールを行なう。
「”十二神将”紅辰」と「”十二神将”白辰」の行動値及びエフェクトは、そのダイスロールによって決定する。
「”十二神将”紅辰」と「”十二神将”白辰」は、リアクションを行なわない。
また、Eロイス《SAVE THE WORLD》の対象にならない。
 

 
【ボスエネミー:”神憑”桐生緋依】
河合由佳の分析によって、以下のエフェクトを取得していることが判明する。
 
《超人的弱点》
「紅梅」あるいは「白梅」からダメージを受けた際、そのダメージが12点増加する。
また、以後に受けるあらゆるダメージを12点増加する。
この効果はシナリオ終了時まで適用する。
 
《超人的弱点Ⅱ》
あらゆるダメージを12点軽減する。
ただし、《超人的弱点》で指定したダメージを受けた場合は軽減できず、
このエフェクトはそのシナリオ終了まで効果を適用しない。
 
また自身のシンドロームとは別に、堕トシ神のバロール/オルクスのエフェクトを取得している。
エグザイルの《融合》と同じような状態。
 

 
【勝利条件】
”神憑”桐生緋依を撃破すること。
 


◆第1ラウンド
 
GM : まずセットアッププロセス! 十二神将のダイスロールから!!
GM : choice[子,丑,寅,卯,辰,巳] “十二神将”紅辰の干支決定(choice[子,丑,寅,卯,辰,巳]) > 寅
GM : choice[午,未,申,酉,戌,亥] “十二神将”白辰の干支決定(choice[午,未,申,酉,戌,亥]) > 酉
GM : 寅は行動値10、酉は行動値3で顕現。
暁月 絢音 : 《トップオブワールド》を自身に使用! 次に行なうメジャーアクションの判定のクリティカル値を-1します!
system : [ 暁月 絢音 ] 侵蝕率 : 131 → 137
蛇ノ目 衣葉 : やるぞ!《命の鎧》!
system : [ 蛇ノ目 衣葉 ] 侵蝕率 : 139 → 143
猿曳 松葉 : 《サポートボディ》を味方に付与しましょ!
猿曳 松葉 : みんなに+3D、自分に-5D(踏み倒す)
system : [ 猿曳 松葉 ] 侵蝕率 : 128 → 131
神狩 妃華 : 叫喚之導きょうかんのしるべ】:《先陣の火》
system : [ 神狩 妃華 ] 侵蝕率 : 137 → 139
GM : “十二神将”紅辰は《ターゲットロック》+《攻性変色》を使用。
猿曳松葉に行なう単体攻撃の攻撃力+32。暴走。
GM : “神憑”桐生緋依はEロイス《運命の糸車》を使用。

《運命の糸車》
 
タイミング:セットアッププロセス
技能:- 難易度:自動成功
対象:シーン(選択) 射程:視界 衝動:-
効果:堕トシ神の運命操作能力によって、対象の行動を封じる。
対象から一人が代表して「年神御籤」を引く。
その結果に応じて、対象は弱体あるいは強化を与える。
「年神御籤」はラウンド毎に引き直し、効果を更新する。
効果の詳細は以下の通り。
 
【大吉】
このラウンドの間、対象が行なうあらゆる判定のダイスを+12個する。
【吉】
このラウンドの間、対象が行なうあらゆる判定のダイスを+3個する。
【凶】
このラウンドの間、対象が行なうあらゆる判定のダイスを-3個する。
【大凶】
このラウンドの間、対象が行なうあらゆる判定のダイスを-12個する。
また重圧、硬直、放心、暴走、邪毒ランク12、憎悪:暁月絢音を得る。
 
本来、堕トシ神の運命操作能力によって【大凶】しか出ない。
だが、白梅の能力によって相殺。他の結果を引き寄せている。

GM : このEロイスに対抗する為のNPCサポートを同時に公開。

〈NPCサポート:チェシャ猫〉
堕トシ神の能力に干渉し、「年神御籤」を引き直す。
この効果を使用した場合、PCひとりの侵蝕率を+2する。

GM : なお何度でも使用可能です。使用回数だけ侵蝕上昇するので注意。
暁月 絢音 : 無限おみくじ編!?!?
GM : 大吉を出そうとして沼らないように気をつけようね…
暁月 絢音 : ガチャ運が今試される
GM : それでは、代表して一人! 年神御籤を引いてください!!
暁月 絢音 : 引いちゃうか、巫女だし
神狩 妃華 : いったれいったれ
蛇ノ目 衣葉 : 頼んだ巫女さん!
猿曳 松葉 : どうぞどうぞ
暁月 絢音 : じゃあ引きます!
暁月 絢音 : choice[大吉,吉,凶,大凶](choice[大吉,吉,凶,大凶]) > 大凶
暁月 絢音 : えへへ
"神憑"桐生 緋依 : ふふ……この結果でもいいのよ……
暁月 絢音 : いいわけないやろがい!
猿曳 松葉 : これ、振りなおす時の侵蝕率増加はPCの誰かが背負えばいいのよね?
GM : 引き直しは誰でも可能! 侵蝕を上げた人が、責任をもって引き直すことにしましょう!
暁月 絢音 : じゃあ侵蝕一番低い松葉ちゃんに引き直しを頼もうか、巫女の運はカスだと分かったので…
暁月 絢音 : よく考えたら有栖ちゃんが死んでる時点で運がなかった
猿曳 松葉 : 任せろ! 燃費が激安の殿堂だからね、粘ってもいいくらい
猿曳 松葉 : choice[大吉,吉,凶,大凶](choice[大吉,吉,凶,大凶]) > 大吉
system : [ 猿曳 松葉 ] 侵蝕率 : 131 → 133
暁月 絢音 : すごすぎ!!!
GM : それでは、松葉ちゃんの豪運によって大吉の効果を適用!
GM : このラウンドの間、PC全員が行なうあらゆる判定のダイスを+12個!!
暁月 絢音 : めちゃくちゃ嬉しい、今年は申年です
 

 
GM : 姉妹の龍、その紐のように細い躰が解けていき……
GM : 一体は真紅の寅に、一体は純白の酉へと姿を変える。
暁月 絢音 : 「…………」
暁月 絢音 : 二体の干支の獣を見据えながら、絢音の周囲に舞い散る無数の白い梅の花弁。
暁月 絢音 : その一枚一枚が光を放ちながら、静かに、そしてゆっくりと一つの場所へと収束を始める。
暁月 絢音 : 彼女がその手に握る、一本の白梅へと。
暁月 絢音 : そして、絢音は静かに命じた。
暁月 絢音 : 「舞い結べ」
暁月 絢音 : その言霊を合図に繋げられるのは、昨晩、人と鬼との境目で放った紅の巫の最終奥義。
暁月 絢音 : 万糸千紅正月仕舞ばんしせんこうしょうがつしまい”。
暁月 絢音 : だが今、その意味は全く新しいものへと変貌を遂げていた。
暁月 絢音 : 本来、この奥義は無数の花弁が器となる紅梅を包み込み、その形を巨大な真紅の大太刀へと変える術。
暁月 絢音 : だが今、眼前にて起きている現象は、その理とは真逆だった。
暁月 絢音 : 白い花弁たちは、白梅の枝を巨大にするのではない。
暁月 絢音 : まるで水が砂に染み込むように、光が闇に溶けるように、白梅そのものへと浸透していく。
暁月 絢音 : 全ての魔眼を、全ての力を、ただ一点に。
暁月 絢音 : 絢音が持つ全ての力を凝縮し、純化させ、再構築していく。
暁月 絢音 : 「────“万糸千紅正月姉妹”」
暁月 絢音 : やがて、絢音の手に握られたのは、純白の刀だった。
暁月 絢音 : 柄から鍔、そして刀身の切っ先まで、一切の継ぎ目も装飾もなく、ただひたすらに白い輝きを放つ一本の刀。
暁月 絢音 : 絢音の傍には、あれほど舞い散っていた花弁は一枚たりとも残っていない。
暁月 絢音 : 花弁を拡散していたこれまでの紅の奥義とは全く違う。
暁月 絢音 : 全ての力を一点に凝縮し、一太刀に全てを賭ける白の奥義。
暁月 絢音 : 「行きましょうか、白梅。偽りの神を断ち切りへ」
暁月 絢音 : 姉に語りかけるかのように優しい声色でそう呟き、静かに白い刀を構え直す。
暁月 絢音 : その切っ先は揺らぐことなく、ただ一人討つべき敵だけを捉えていた。
"神憑"桐生 緋依 : 「……なるほど、それがあなたの新しい力」
"神憑"桐生 緋依 : 「けど、すべては無駄だわ」
 

 
GM : 続いてイニシアチブプロセス!
GM : “神憑”桐生緋依は《加速する刻》を使用!
GM : “神憑”桐生緋依の追加メインプロセス!
GM : メジャーアクションで、Eロイスを使用。

夢幻抱擁エンプレス・エンブレイス
 
タイミング:メジャーアクション
技能:- 難易度:自動成功
対象:シーン(選択) 射程:視界 衝動:-
効果:《歪んだ囁き》《愚者の契約》の派生Eロイス。
堕トシ神の運命操作能力によって、運命の糸で絡めとった対象の動きを封じる。
また、ソラリスの幻惑能力を行使。対象に『都合の良い夢』を見せる。
このシーンの間、対象が行なうあらゆる判定の達成値を0にする。
この効果を受けた対象が、クリンナッププロセスを迎えたとき、
対象は「永眠状態※」となって、夢の国から永遠に逃れられなくなる。
その代わり、夢の中では何でも願いが叶うようになる。
このEロイスは、堕トシ神が「開花状態」になったとき、《無限抱擁》に進化する。
このEロイスはバックトラックと経験点の計算の際、ひとつにつき2個分のEロイスとして計算する。
 
※特殊な死亡状態。自分の意志で目覚めることができない。
使用したエネミーを撃破した場合、目覚めることができる。

暁月 絢音 : どうすんのこれ!!!!
暁月 絢音 : 達成値0だと白梅で切れないし、お、終わり…では…?
GM : それはどうかな!基本ルールブック1の221頁をご覧あれ!!
暁月 絢音 : ありがとうロイスの力!
 

 
"神憑"桐生 緋依 : 「せっかくだけどね、わたしはあなたたちと”戦う”つもりはないの」
GM : 桐生緋依は慈愛にも似た表情で、あなたたちへ手を伸ばす。
GM : ……刹那、あなたたちの四肢には『見えない糸』が絡みついていた。
"神憑"桐生 緋依 : 「────だって、これで終わりなんだもの」
GM : 次の瞬間、あなたたちは女神に祈るように膝をついていた。
GM : “まだ”あなたたちの心が屈した訳ではない。
GM : ────『神樹の木糸』に生えた無数の小さな棘から、麻薬成分を注射。
GM : 四肢の筋肉が弛緩して、立っていられなくなったのだ。
暁月 絢音 : 「……なっ、に……これ……」
蛇ノ目 衣葉 : 「くっ……そう簡単には戦闘の舞台に立たせてくれないか……」
神狩 妃華 : 「力が……!?」
猿曳 松葉 : 「………5限の数学……?」
既に半分寝言
GM : あなたたちの思考には深い靄がかかり、だんだん意識が薄れていく。
GM : この木糸は”神樹の根”と同様の性質を持っている。
GM : 《記憶探索者》能力によって記憶を読み取り、相手が望む夢を────────
GM : それ以上 、考えが まとまら ない。
GM : あなたたちは、同時に 意識を  かりとられて、
GM : しあわせな しあわせな  ゆめのせかいへと  堕ちて いった  。
"神憑"桐生 緋依 : 「……おやすみなさい、良い夢を」
 

 
蛇ノ目 衣葉 : ――1995年、東京のとある住宅街。
蛇ノ目 衣葉 : 通勤、通学のため人々が目覚め始める時間、彼女は不在の両親に代わり朝食の目玉焼き、トーストにコーヒーを用意していた。
蛇ノ目 衣葉 : 今をときめく女子高生探偵、蛇ノ目衣葉。区内ではちょっとした有名人である。
蛇ノ目 衣葉 : 朝食の準備ができた頃、部活の朝練に起きてきた弟も居間に顔を出してきた。
蛇ノ目弟? : 「おはよ、ねえちゃん……」大きな欠伸をしながらテーブルに着く。
蛇ノ目 衣葉 : 「おはよう。今日は母さんがいないから適当に作ったぞ」 先に座ってコーヒーを飲んでいる。
蛇ノ目弟? : 「片面焼きか~……おれ、ターンオーバー派なんだけど~……」朝食を作ってもらっておきながら、目玉焼きに細かい文句をつける。
蛇ノ目 衣葉 : 「ああ、だからいつもそっちだけ出てくるの遅いのか。気づかなかったな」
蛇ノ目弟? : 「探偵失格だな、ねえちゃん」
蛇ノ目弟? : 「目端の利くホームズだったら、ぴたりとターンオーバーを出してたぜ」
蛇ノ目 衣葉 : 「彼はズボラだから他人にそんな気を使わないよ」 パンの耳だけ先に食べてる
蛇ノ目 衣葉 : 「いや、どっちかというと神経質なのか? まあどっちにしろ私がホームズだったら毎回スクランブルエッグだろう」
蛇ノ目弟? : 「まあ、ホームズはよく知らんけど……毎朝スクランブルエッグはちょっとやだな……」
蛇ノ目弟? : 「────それより、ねえちゃんさ」
蛇ノ目 衣葉 : 「何?」 耳が全部なくなったパンを半分に折って食べてる
蛇ノ目弟? : 「……まだ続けてんの、探偵ごっこ?」
蛇ノ目 衣葉 : 「ごっこじゃないぞ。謝礼金も出てるんだから」 ちょっとむっとした顔になる。
蛇ノ目弟? : 「謝礼金が出るからって、そんなの建前だろ?」
蛇ノ目弟? : 「ねえちゃんのは、ごっこだよ。仕事じゃなくて興味本位というか趣味というか」
蛇ノ目 衣葉 : 「今はまだそうだな。でも私は仕事として探偵をやりたいと思ってる」
蛇ノ目 衣葉 : 「父さんだって私くらいのころは作家ごっこをしていたんだから、そこから仕事に繋がっていくものだろ」
蛇ノ目弟? : 「父さんとねえちゃんは違うよ、作家は危なくない」
蛇ノ目弟? : 「……別に探偵を目指すことに、文句があるって言うんじゃなくてさ」
蛇ノ目弟? : 「殺人事件を追うのは、なんていうか一般市民の手に余るだろ」
蛇ノ目弟? : 「……父さんも母さんも、心配してる」
蛇ノ目 衣葉 : 「なんだ、お前も心配してくれてるのか?」 からかうように
蛇ノ目弟? : 「……別に、おれが心配してるとかじゃね~けど」そっぽを向いて
蛇ノ目弟? : 「父さんと母さんと、あと一般論の話な?」
蛇ノ目 衣葉 : 「……まあ、帰りが遅くなってるのは悪いと思ってる。でも扱ってるのが殺人事件だからって、みんな私を買いかぶりすぎだ」
蛇ノ目 衣葉 : 「そんな簡単に犯人に会えるようなら警察も苦労してないよ。私はあくまでお手伝いなんだから」
蛇ノ目弟? : 「まあ、買い被りっていうのはそうかも」
蛇ノ目弟? : 「可愛い弟の好みも分からなかったくらいだし?」
蛇ノ目 衣葉 : 「ずいぶん口が達者になったな。おい」
蛇ノ目弟? : 「それはどうも、新聞部に入ったからかな」
蛇ノ目弟? : 「あっ、そうだ! もし犯人について何か分かったら、おれにも何か教えてよ!」学校新聞に書くし、と
蛇ノ目 衣葉 : 「そんな物騒な事件を扱うのか? はいはい、わかったらな」
蛇ノ目 衣葉 : 「新聞部といえば、そろそろ行かないと朝活に間に合わないんじゃないか? 新聞部が朝早くから何してるのかは知らないけど」
蛇ノ目弟? : 「あっ、そうじゃん!?」慌ててトーストを口に捻じ込み、コーヒーで流し込む。
蛇ノ目弟? : 「────じゃ、ねえちゃん! 特ダネ待ってるからな!」鞄を引っ掴んで
蛇ノ目弟? : 「あんまり期待してないけど!!」
蛇ノ目 衣葉 : 「ポケベル持ったか?」
蛇ノ目弟? : 「え~っと、持った持った! おれのこと、子供あつかいしすぎだって!」
蛇ノ目弟? : 「……と、ひとつ言い忘れてたわ!」
蛇ノ目 衣葉 : 「今度は何?」
蛇ノ目弟? : 「今夜はカレーな! 父さんも母さんも帰ってくるから、ねえちゃんも今日くらいは早く帰って来いよ!」
蛇ノ目弟? : 「んじゃ、行ってきま~す」パタパタと家を出る。
蛇ノ目 衣葉 : 「はいはい。まったく、今どきカレーで釣られる女子高生がいるかな?」
蛇ノ目 衣葉 : 「まあ、ここ何日か根詰めてるし今日くらいは早めに帰るか」 ルーズソックスを履きながら
蛇ノ目 衣葉 : 弟に少し遅れて、学校に向かう電車に乗る。
蛇ノ目 衣葉 : いつものように同じ高校に通う友人に話しかけられたりしながら、最寄り駅で降り、定期を出して改札を通ったところで、妙な視線に気づいた。
蛇ノ目 衣葉 : 「(……あのサラリーマン、なんかずっとこっちの方を見てたな)」 同級生の声を右から左に流しながら、気づかれないように周囲を観察する
元クラスメイトの少女? : 「………あの」背後から声をかけられる。
蛇ノ目 衣葉 : 「うわ!!」 驚いて振り返る
元クラスメイトの少女? : 「うわ!? す、すみません!?」一緒に驚く
蛇ノ目 衣葉 : 「あ、あなた一年のときクラス一緒だった……ビックリした。何か用かな?」
元クラスメイトの少女? : 「何か用って訳じゃないよ、久しぶりに会った有名人さんに挨拶しとこって」
蛇ノ目 衣葉 : 「いや有名人ってほどじゃ……素直に喜んでおくべきなのかな? ありがとう。あとおはよう」 ぎこちない笑顔で返す
元クラスメイトの少女? : 「うん、おはよう!」
元クラスメイトの少女? : 「謙遜しないでいいよ! 女子高生探偵って有名じゃん?」
元クラスメイトの少女? : 「ほら、学校新聞にも活躍が載ってたし? あれ、弟くんが書いたんでしょ?」
蛇ノ目 衣葉 : 「おいおい、入学早々余計なことしかしてないなあいつ」
元クラスメイトの少女? : 「おや? 衣葉ちゃんに許可を得てた訳じゃないんだ?」
蛇ノ目 衣葉 : 「な訳ないだろう。別に書くのは自由だけど、実際以上の実績みたいに書かれるとちょっと恥ずかしいね」
元クラスメイトの少女? : 「ふふ、可愛いとこあるんだね弟くん」
蛇ノ目 衣葉 : 「……まあ、世の中の思春期男子と比べたらちょっとお姉ちゃん子なとこあるかもね」
元クラスメイトの少女? : 「ちょっとかな?」
蛇ノ目 衣葉 : 「ちょっとだね。私の見立てだと」
蛇ノ目 衣葉 : 「(完全に見失ったな……まあたまたま目が会っただけかもしれないし別にいいか)」
元クラスメイトの少女? : 「ん? どうかした?」衣葉ちゃんの視線の先を振り返って
蛇ノ目 衣葉 : 「知り合いがいた気がしたけど、気のせいだったみたい」 定期券を取り出し、改札に向かって歩きだす。
元クラスメイトの少女? : 「気のせいならよかった! せっかくだし一緒に登校しよ?」
蛇ノ目 衣葉 : そのまま、特に何事もなく学校までたどり着き、いつものように一日を過ごす。
蛇ノ目 衣葉 : 学級新聞を見るために一年の廊下まで行って下級生に囲まれたりと、普段よりも慌ただしい一日だったが、とにかく。
蛇ノ目 衣葉 : ――放課後、今日くらいは早めに帰ろうと帰路につこうとしたころで、偶然にも”それ”は目に入った。
蛇ノ目 衣葉 : フェンスの向こうに、夕方の学生街にはやや不自然なサラリーマンの姿。
蛇ノ目 衣葉 : 「(あの人、朝の……! 明らかにうちの生徒を……)」
蛇ノ目 衣葉 : ……視線の先に居たのは、同じく帰路についていた、今朝の元クラスメイトだった。
蛇ノ目 衣葉 : 「(若い女学生を狙った連続猟奇殺人事件……。考えすぎかもしれないけれど)」
蛇ノ目 衣葉 : 「(考えすぎなら、それに越したことはない)」
蛇ノ目 衣葉 : ……女子高生を追うストーカー、それを追う女子高生。奇妙な追跡劇が始まった。
蛇ノ目 衣葉 : 少女がコンビニに寄ればストーカーはそれを追うように店内へ。衣葉は店外で息を潜め待機。
蛇ノ目 衣葉 : 少女がゲームセンターに寄ればストーカーも明らかに興味のなさそうなメダルゲームで時間を潰す。衣葉は店外で息を潜め待機。
蛇ノ目 衣葉 : 少女が喫茶店に寄ればストーカーもその店でコーヒーを頼む。衣葉は店外で息を潜め待機。
蛇ノ目 衣葉 : 「(それほど妙な動きはないな。やはりただのストーカーか……?)」
蛇ノ目 衣葉 : 「(それにしてもあの子……そろそろ家に帰ってくれないか???)」 ぼちぼちカレーも冷める頃だろう。内心何をやってるんだと思いつつも、第六感が衣葉を諦めさせてくれない。
蛇ノ目 衣葉 : やがて少女も、長い放課後を終えてようやく帰路につく。
蛇ノ目 衣葉 : 少し中心地から外れたところに家があるようで、東京とはいえ人目に付かない場所も出てくる。
蛇ノ目 衣葉 : 「(……やっぱり、さすがに考えすぎだよな。ただのストーカー……いやそれも問題ではあるけれど)」
蛇ノ目 衣葉 : 衣葉が見切りをつけて帰宅しようとした、その時。
蛇ノ目 衣葉 : ――電灯の下で、男がポケットからぎらりと光る何かを取り出した。
蛇ノ目 衣葉 : 「(……っ!!)」 恐怖、興奮、そんなものより先にいざこの場面が訪れて衣葉の頭の中にあったのは、動揺だった。
蛇ノ目 衣葉 : 慌てて携帯で知り合いの刑事にメールを送るが、どんなに早くても警察がこの場に現れるまで3分はかかるだろう。
蛇ノ目 衣葉 : 男の手に握られた刃渡り15センチほどの包丁がかよわい女子高生を刺すのは、そう難しくない時間だ。
蛇ノ目 衣葉 : 「(どうする?? このままだとあの子が……かといって声を出しても人が来るような場所じゃ……)」
蛇ノ目 衣葉 : ――その瞬間。ピーッ、ピーッと甲高い電子音が衣葉の鞄から鳴り響いた。
蛇ノ目 衣葉 : 「しまっ……」 ポケベルだ。帰りが遅い衣葉を心配したのだろう。おそらく母か弟か。
蛇ノ目 衣葉 : ……それが呼び水となったのか、男は少女を目掛けて駆けだした。
元クラスメイトの少女? : 「なっ……!?」ポケベルの音に振り返ると、飛び込んでくるストーカーと蛇ノ目衣葉が目に映る。
蛇ノ目 衣葉 : このとき、女子高生探偵・蛇ノ目衣葉は何を考えていたのだろうか?
蛇ノ目 衣葉 : おそらく、何も考えていなかった。
蛇ノ目 衣葉 : ――いったいどこからそんな力が出たのか、猛ダッシュで飛び出し壁を蹴って飛び上がり、そのまま男の背中に見事な飛び蹴りを加えていた。
蛇ノ目 衣葉 : ……どさっ、と男が倒れ、カラカラと包丁が道路を転がる。
蛇ノ目 衣葉 : 現行犯に限っては、一般人にも逮捕権が発生する。へなへなと竦む足をなんとか立ち上がらせると、倒れた男の両手を上着を使って締めあげた。
蛇ノ目 衣葉 : 「よ、良かった……」
元クラスメイトの少女? : 「わ、わたし……いま、殺されるところだったの……?」地面に転がるナイフを見て、へなへなと膝を折る。
蛇ノ目 衣葉 : 「そうかもしれないね……でも、その未来はなくなったよ」 ほっと一息ついたところで、パトカーのサイレンが近づいてくるのがわかる。
元クラスメイトの少女? : 「っ……」恐怖で身震いをする。
元クラスメイトの少女? : 「ありがとう、衣葉ちゃんっ……わたしっ、わたしっ……」訳もわからず、ぽろぽろと涙がこぼれる。
蛇ノ目 衣葉 : 「うん、うん。大丈夫、大丈夫だ」
蛇ノ目 衣葉 : ……その後、まもなく警察が到着し男は正式に逮捕された。
蛇ノ目 衣葉 : 後に関係者から少しだけ聞かせてもらったところでは、男の部屋からは殺人事件の被害者のものとみられる身体の一部が複数発見されたらしい。
蛇ノ目 衣葉 : 警察署での事情聴取を終えて外に出た衣葉を、心配そうな家族が出迎えた。
蛇ノ目弟? : 「────ねえちゃんっ!!」外に出た途端、転びそうになりながら駆け寄ってくる。
蛇ノ目 衣葉 : 「……ぁ」
蛇ノ目 衣葉 : 見慣れた弟の顔が近づいてきて、肩を掴むと、いっぱいいっぱいだったのだろうか。自然と涙が溢れてくる。
蛇ノ目 衣葉 : 「ああ、ごめん。私……カレー……冷めちゃって」
蛇ノ目弟? : 「そんなこと、どうでもいいっ……」
蛇ノ目弟? : 「ねえちゃん、ケガは……? どこにもないよな……?」
蛇ノ目 衣葉 : 「うん……無事。なんともない」
蛇ノ目弟? : 「よかった……」ほっと胸を撫でおろす
蛇ノ目弟? : 「このバカ姉貴っ……どんだけ心配させんだよっ……」姉の胸に顔を埋める
蛇ノ目 衣葉 : 「……」 胸を触られると急に冷静になって頭をこつんと軽く叩く
蛇ノ目弟? : 「痛っ!? なにすんだよ!?」
蛇ノ目 衣葉 : 「それとこれとは話が別だ。まったく……」
蛇ノ目弟? : 「とにかく、ねえちゃん……もう危ないことは止してくれよ……」
蛇ノ目弟? : 「警察の人達には、感謝されたよ……けど、一歩でも間違えてたら死んでたんだぞっ……」
蛇ノ目 衣葉 : 「……悪かったよ。反省してる」
蛇ノ目 衣葉 : 「私ひとりの命じゃないんだもんな……」
蛇ノ目弟? : 「そうだよ……」
蛇ノ目弟? : 「探偵っていっても、わざわざ殺人事件に関わる必要とかないじゃんか……」
蛇ノ目 衣葉 : 「これからは心配かけないようにするよ」
蛇ノ目 衣葉 : 「でも、探偵になることに反対はしないんだな」
蛇ノ目弟? : 「そりゃあ、記事のネタにしちゃってるし……」
蛇ノ目弟? : 「本音を言えば、探偵ごっこも止めて欲しいけどさ……」
蛇ノ目 衣葉 : 「……高校を卒業するまでは控えるよ」
蛇ノ目弟? : 「絶対だぞ、もう危険なコトに関わるのは止してくれ……」
蛇ノ目弟? : 「ねえちゃんが身体を張らなくっても、誰かが何とかするって……」
蛇ノ目 衣葉 : 「……むぅ」 言いたいことはあるけれど、心配かけてしまった手前引き下がる。
蛇ノ目 衣葉 : ふたりを両親がなだめる形でその日は収まり、帰ってから家族で冷えたカレーを温め直して食べた。
蛇ノ目 衣葉 : これが、後に関東にその名を轟かす女子高生探偵・蛇ノ目衣葉が本格的に世に知れ渡る最初の事件となった。
蛇ノ目 衣葉 : ――めでたし、めでたし?
 

 
 
桐生緋依
 
桐生 緋依? : 「────華?」
桐生 緋依? : 「妃華? ちょっと聞いてるの?」
神狩 妃華 : 「───うぇ、ああ、」
神狩 妃華 : 「ああ、悪い、考え事してた」
神狩 妃華 : 体が風を切る。その音が流れて遥か彼方へ飛んでいく。
山林が左右に道を開けては視界の端へ消えていく。
神狩 妃華 : そうだ、何をしているんだ自分は。
ツーリング中に考え事なんて、後ろに人を乗せてさえいるのに。
神狩 妃華 : 「悪い悪い、本当何してるんだ……ごめん、なんて?」
桐生 緋依? : 「……ほんとに疲れてるみたいね、少し休憩する?」そう提案する。
神狩 妃華 : 「………そうするか、良い感じのとこ、は、と……」
神狩 妃華 : しばらく走らせ、自販機のある休憩所へバイクを停める。
桐生 緋依? : 「────はい、お茶で良かったわよね?」バイクから降りた後、自販機で買ってきた飲み物を手渡す。
神狩 妃華 : 「あ、またいつの間に……ありがと、貰うよ」
お茶に口を付けてから、ベンチに腰を落ち着ける。
桐生 緋依? : 「ふふ、どういたしまして」微笑んで、すぐ隣に座る。
神狩 妃華 : 「ふぅ…………」
神狩 妃華 : 深く息を吐き、木の隙間から望める景色を見る。
山は青々とし、きっと休息に臨むには絶好の地だろう。
神狩 妃華 : 「ああ、寒くなかったか?多少とは言え標高も上がったし、意外と肌寒く感じるだろ、乗ってると」
桐生 緋依? : 「ううん、大丈夫」
桐生 緋依? : 「それより、空気が美味しいわね……こうして遠出するのなんて、何時ぶりかしら……」深呼吸して
神狩 妃華 : 「緋依もさ、療養とは言っても村に籠りっぱなしじゃ息が詰まるだろ?……梅結って言ったか」
神狩 妃華 : 「まさかこんな田舎の方に移動してるなんてなぁ」のんびりと
桐生 緋依? : 「決して、こっちの生活が悪い訳じゃないんだけどね」
桐生 緋依? : 「やっぱり、歳の近い友人がいないから」
桐生 緋依? : 「一人で過ごす休日が多くて、少し寂しかったのかも」
桐生 緋依? : 「今日は誘ってくれてありがとう、妃華」にこりと微笑む
神狩 妃華 : 「どういたしまして……ま、私も最近コイツとはご無沙汰だったわけでさ」
乗ってきたバイクを叩いて
神狩 妃華 : 「存外忙し……存外な訳ないか、私も順当に忙しくてさ」
神狩 妃華 : 「エージェントの方は言わずもがな、一応弁護士ってのはカバーなわけだけど適当にやる訳にも行かないだろ?するとなんと勉強量が2倍3倍に膨れるんだなこれが」 頬杖をついて
桐生 緋依? : 「二足の草鞋にするには、大変なお仕事を選んじゃったみたいね」
桐生 緋依? : 「弁護士芸人、って人もいるみたいだけど、芸人さんよりエージェント業務のほうが忙しいでしょうし」
神狩 妃華 : 「そりゃまぁ……FHのバカ共は時も場所も選んではくれないし……」
神狩 妃華 : 「それに、時間はできても後ろに乗ってくれる奴がいないんだよなぁ」
神狩 妃華 : 「ああそうだ、今新しい……っつってももうある程度の付き合いにはなる後輩がいるんだよ」 思い出したように
桐生 緋依? : 「後輩? ああ、前に言っていた?」
神狩 妃華 : 「そうそう、河合って子。年はそう離れてないけどさ、ザ・後輩って感じの子で距離感も上手いし、仕事も嫌々言いながらしっかりこなせるし……可愛いもんだよ」
神狩 妃華 : 「緋依にとっての私も、こんな感じだったのかな。よっぽど可愛げは無かったろうけどさ」 冗談めかして
桐生 緋依? : 「そうねえ、可愛げはなかったかも?」冗談めかして
桐生 緋依? : 「昔は危なっかしくて、目が離せないっていうかな」
桐生 緋依? : 「……でも、妃華はずっと恰好よかったわよ」
神狩 妃華 : 「それは……今も?」
桐生 緋依? : 「ええ、もちろん」
桐生 緋依? : 「……誰かのために頑張れる人は、それだけで恰好よく映るものでしょ?」自分の主観ではなく、一般論でお茶を濁す。
神狩 妃華 : 「……そっか。ま、そう見えるんなら何より!頑張ってる甲斐があるってもんだよ」
桐生 緋依? : 「……あの頃より、妃華は強くなった」
桐生 緋依? : 「妃華を慕ってくれる後輩までできた」
桐生 緋依? : 「けど、あんまり無理はしないでね? 守る側になったからって、背伸びをする必要はないの」
桐生 緋依? : 「どんなに強い人でも、背伸びし続けてはいられない」
桐生 緋依? : 「そういう日は、今日みたいに息抜きをしましょう?」
桐生 緋依? : 「……と、せっかくのお休みなのに、説教臭くなっていけないわね」職業病かしら、と笑う。
神狩 妃華 : 「んーん、こっちも愚痴っぽくなったからお互い様かな」 へら、と
神狩 妃華 : 「ま、あんまり無理してるつもりは無いよ。疲れはそりゃあるけど、そんなもんは当然っちゃ当然だしさ」
桐生 緋依? : 「それならいいんだけど」
神狩 妃華 : 「御覧の通り休みもとってるし……」
神狩 妃華 : 「それよりむしろ、緋依の方が心配だよ。療養の要請がってことは結構キてたんじゃないの?」
桐生 緋依? : 「梅結村支部に来てからは、ヒマなものよ?」
桐生 緋依? : 「わたしの仕事らしいような仕事は、松葉ちゃんが拵えてくるケガの手当てくらい」
桐生 緋依? : 「有栖ちゃん、絢音ちゃん、松葉ちゃん。三人のお姉さんをするのが今の仕事って感じね」
桐生 緋依? : 「エフェクトも使ってないし、侵蝕率も低い数値で安定しているわ」
神狩 妃華 : 「むしろそうじゃなきゃ困るんだけど……さっき見た子達か、だいぶと仲良さげだったな」
神狩 妃華 : 「フフ、お姉さんを借りてきちゃったよ」
桐生 緋依? : 「いくらでもどうぞ、貸出自由よ?」妃華なら、と冗談めかして
神狩 妃華 : 「あんまりずっと借りてると怒られそうだな……今日くらいは貸し切りにしてもらうか!」
桐生 緋依? : 「ええ、返却期限は守ってちょうだいね」口元に手を当てて笑う
桐生 緋依? : 「後輩ちゃんからすれば、わたしが妃華を借りている訳だし、お互い様かもしれないけど」
神狩 妃華 : 「確かに……まぁ今はあっちにつきっきりだし、たまにはな?知らない間にツーリング行ってたなんて知ったらなんかせがまれそうだけど」
桐生 緋依? : 「ふふ、微笑ましいことじゃない」
神狩 妃華 : 「本当にな。………本当に良かった、緋依に何もなくて」
思い出したように、心底安堵した様子で
桐生 緋依? : 「あら? 何もなくて、ってなあに? わたしはなんともないわよ?」
神狩 妃華 : 「さっきも言ったけどさ、療養を言い渡されるってそこそこのことだと思うから。もっとこう……キツそうにしてたらどうしようと思って」
桐生 緋依? : 「ん~……そうねえ……」
桐生 緋依? : 「あんまり妃華と会えないことが、少し寂しいくらいかしら?」
桐生 緋依? : 「その分たっぷり、今日は付き合ってもらうわよ?」
神狩 妃華 : 「もちろん!………今日だけじゃなくて……何かあったら、いや、何も無くても呼んでよ、付き合うからさ」
席を立ち、ヘルメットを取って緋依に渡す
桐生 緋依? : 「ふふ、約束よ?」重石のように、楔のように……あるいは呪いのように、その言葉を紡ぐ。
神狩 妃華 : 「ああ。よし、そしたらそろそろ行こうか、緋依」
バイクに跨り、緋依が乗り込むのを待つ
桐生 緋依? : 「ええ、十分に休めたしね」ヘルメットを受け取り、妃華の後ろに跨る。
桐生 緋依? : 「…………」ぎゅっと妃華の背中に抱き着く。昔より広くなったその背中には、柔らかくて温かい感触があった。
神狩 妃華 : 「…………皆が無事なら、私はそれで大丈夫」
ぽつりと零す。梅結に来てから抱いた、何よりの願い。
神狩 妃華 : 二人は風を切り、後ろへ後ろへと木々を流す。
人の少ない山林特有の澄んだ空が二人を見下ろすのみ。
神狩 妃華 : 未だ不穏の渦巻く世界も、今だけは光に満ちていた。
 

 
猿曳 松葉 : ──猿曳松葉の夢の中。
いつかの夏。海水浴場。
青空と青海と砂浜を眩い太陽が照らし、浜辺の終わりに植えられた松林が潮風に鳴く。
今より幼い姿の松葉は、両親とともに波打ち際で遊んでいた。
猿曳 松葉 : 「もっとでっかい池掘って、横にお城建てよう!?」
父親 : 「おっしゃ、お父ちゃんが一夜城作ったる! 太閤さんもびっくりさせたろうやないか!」
母親 : 「ほな松葉、お父ちゃんが頑張ってる間、お城に付ける貝殻でもお母さんと探そか?」
父親 : 「僕は放置ぃ!?」
猿曳 松葉 : 「んーーどっちもいいや!! バレーしよバレー!!」
両親 : 「「城も放置ぃ!!」」
猿曳 松葉 : 母親とバレー遊びしたり、カニを追いかけたり、なんやかんやで城を完成させて、みんなで砂の城にドロップキックしたり……
猿曳 松葉 : 遊んでいるうちに気づけば空の色は陰り、生温い風が頬を叩く。
水平線は黒雲の塔が既に隠している。
父親 : 「天気荒れそうやな。ちょうどええ時間やし、ご飯食べに帰ろか。」
猿曳 松葉 : 「えー? マツバ、まだ遊びたいんやけどー!」
母親 : 「松葉。そんな気にいったんやったら来週も連れてきたるって。」
母親 : 「ご飯。今日はお好み焼きやで? 食べへんの?」
猿曳 松葉 : 「食べる!!!!」
猿曳 松葉 : 砂を蹴って海に背を向けて、既に帰り支度に向かった両親を追いかけていく……
猿曳 松葉 : ……ふと、途中で立ち止まる。
「…………?」
ゴロゴロと音を立てる遠雷に、呼ばれた気がした。
"神憑"桐生 緋依 : 『────お父さんとお母さんが呼んでいたわよ? 行かなくていいの?』
猿曳 松葉 : 「あ……うん。なんかまだ帰ったらアカンような気がして……」
急に現れた見知らぬ女性には疑問すら抱かず、嵐の荒れる海を見つめる。
猿曳 松葉 : 「うーん、なんでやろ……?」
"神憑"桐生 緋依 : 『こんなところにいたら、お父さんとお母さんに置いていかれちゃうわよ?』
猿曳 松葉 : 風で声は聞こえないが、両親が体を張って松葉を呼んでいるのが見える。
猿曳 松葉 : 「置いてかれるのは嫌やな……。」
「まあ、よく分からんコト考えてもしゃあないな!」
「ほんじゃね、知らんお姉ちゃん。」
嵐に背を向けて、両親の元へ歩き出していってしまう──。
"神憑"桐生 緋依 : 『ええ、さようなら』
"神憑"桐生 緋依 : 『────末永くお幸せに』満足げに笑って、いつもより小さく見える背中を見送る。
 

 

令和五年 六月二十四日 午後二時三十分 梅結神社

暁月 絢音 : 雨が降っていた。
暁月 絢音 : 梅雨の終わりを締めくくるような、穏やかで優しい雨だった。
暁月 絢音 : 世界は仄かに白く煙り、拝殿の屋根を叩く雨音だけが辺り一面に響いている。
暁月 絢音 : その屋根の下で絢音は一人、降り注ぐ雨粒が描く無数の線を、ぼんやりと眺めていた。
暁月 絢音 : 「……?」
暁月 絢音 : ふと、思考に靄がかかっていることに気づく。
暁月 絢音 : 「あれ……? わたし、何してたんだっけ……」
暁月 絢音 : 今まで何をしていたのか、思い出せない。
暁月 絢音 : 思い出そうとすると、頭の中に柔らかな霧が立ち込めて、思考が滑っていく。
暁月 絢音 : だけど、何かとても大事なことをしていたような────。
暁月 絢音 : 「……思い出せない」
暁月 絢音 : 小さく呟いた声は、優しい雨音に吸い込まれて消えた。
暁月 絢音 : だが、思い出せないということは、別に大したことではなかったのかもしれない。
暁月 絢音 : 「…………」
暁月 絢音 : 絢音は再び、ただ黙って、降り続ける雨を眺める。
暁月 絢音 : 雨は嫌いじゃなかった。
暁月 絢音 : むしろ、好きだったかもしれない。
暁月 絢音 : 何故なら、この世で最も大切な人と出会ったあの日も、今日みたいな雨が降っていたから。
暁月 絢音 : その記憶を思い出すと、心の中が温かいもので満たされていくのを感じる。
暁月 絢音 : ……ふと、何かを期待するように、絢音は鳥居の向こう側へと視線を移す。
暁月 絢音 : 雨に濡れる参道の、その先に。大切な人が、きっともうすぐ自分を迎えに来てくれる。
暁月 絢音 : 約束すらしてないのに、何故か、そんな確信にも似た期待が心に満ちていた。
夢皓 有栖? : 「────あっ!!」煙雨の向こうから現れた人影。それはあなたの視線に気付くと、ぱあっと笑顔の花を咲かせ。
夢皓 有栖? : 「絢音ちゃ~ん!!」雨音を貫く大きな声で名を呼ぶと、鳥居の下で手を振った。
暁月 絢音 : 「有栖……!?」
暁月 絢音 : 「……本当に来るなんて」 嬉しそうに笑いながら、手を振り返す
夢皓 有栖? : 「あ・や・ね・ちゃ~ん!!」石畳の水たまりを散らし、ぴちゃぴちゃと拝殿まで駆け寄ってくる。
暁月 絢音 : 「そんな何回も呼ばなくても聞こえてるから……」 困ったように笑って
夢皓 有栖? : 「周囲に遠慮なく大声で愛しい妹の名を呼べるのは、雨の日の特権です」周囲に遠慮したコトがあっただろうか。
暁月 絢音 : 「いや、あんた天気に関係なくいつも大声でわたしのこと呼ぶでしょ」
暁月 絢音 : 「学校でされるとちょっと恥ずかしいんだからね」
夢皓 有栖? : 「ふふ、それはすみません」
夢皓 有栖? : 「わたくしのことも、大声で呼んでくれて構いませんよ? お姉ちゃ~んと!!」
暁月 絢音 : 「だから、恥ずかしいんだって……」 お姉ちゃんと呼ぶこと自体は否定しない
暁月 絢音 : 「それより有栖、どうしたの? こんな雨の日に」
暁月 絢音 : 「今日は別に集まる予定とかなかったでしょ?」
夢皓 有栖? : 「あら? 予定がなかったら、会いに来てはいけませんか?」
暁月 絢音 : 「……そんなことないよ。来てくれて嬉しい」
夢皓 有栖? : 「ふふ、わたくしも絢音ちゃんと会えて嬉しいです」
夢皓 有栖? : 「……では、この歓喜を表現するための抱擁を」両手を広げる
暁月 絢音 : 「……はいはい。やればいいんでしょ、やれば」
暁月 絢音 : 少しだけ呆れたように、恥ずかしそうに言いながら、有栖の広げた腕の中に飛び込む。
暁月 絢音 : そして、腕を回してぎゅっと抱き着いた。
夢皓 有栖? : 「……ふふ、今日は素直で可愛いですね絢音ちゃん?」優しく包み込み、労わるよう頭を撫でる。
夢皓 有栖? : 「いえ、いつでも絢音ちゃんは可愛いですが」
暁月 絢音 : 「なんか……今日はそんな気分なの。悪い?」 大人しく頭を撫でられている
夢皓 有栖? : 「悪くなんてありませんよ? わたくしとしても常々、絢音ちゃんに甘えてほしかったのです」
夢皓 有栖? : 「絢音ちゃんは、頑張り屋さんですから」
暁月 絢音 : 「そうかな……。別に、そんなに頑張ってないと思うけど」
夢皓 有栖? : 「そんなことないですよ、絢音ちゃんは偉いのです」
暁月 絢音 : 「……そう。ありがと」
暁月 絢音 : 「じゃあ、何かもっとお姉ちゃんにご褒美でも貰おうかな」
夢皓 有栖? : 「あら、何がお望みですか?」嬉しそうに
暁月 絢音 : 「そうだね……」 少し考えて
暁月 絢音 : 「じゃあ、甘いもの奢ってもらうとか?」
夢皓 有栖? : 「……なるほど! であれば、あそこで決まりですね!」
暁月 絢音 : 「うん、あそこで」 名前を言わずとも分かり、嬉しそうに頷く
暁月 絢音 : 「じゃあせっかくだし、松葉とうさぎも呼んで……」 と言いかけて、
暁月 絢音 : 「……いや、今回はいいか。わたしへのご褒美なんだし」
暁月 絢音 : 「わたしが有栖を独り占めさせてもらう日があってもいいでしょ」
夢皓 有栖? : 「ええ、もちろん」にっこり微笑んで
夢皓 有栖? : 「わたくしは"あなただけのお姉ちゃん"ですから!」
暁月 絢音 : 「うん」 嬉しそうに頷いて、一旦有栖から離れ
暁月 絢音 : 「…………」
暁月 絢音 : 「……………………?」 ふと、何か不思議そうにぼんやりと有栖の顔を見つめてしまう
夢皓 有栖? : 「……おや? わたくしの顔に何か?」首を傾げる
暁月 絢音 : 「え? あ、いや……」
暁月 絢音 : 「……何でもないよ。早くいこ?」
暁月 絢音 : 何かをごまかす様に言って、有栖の腕に抱き着く。自分で傘を差さないつもりらしい。
夢皓 有栖? : 「あらあら、今日の絢音ちゃんは甘えん坊さんですねえ?」嬉しそうに笑いかける。
暁月 絢音 : 「いいでしょ、別に。あんたはわたしのお姉ちゃん、なんだし」
夢皓 有栖? : 「ええ、そうですね」
夢皓 有栖? : 「ではでは、松葉ちゃんとクロウサちゃんに内緒で、二人っきりの秘密のデートと参りましょうか!」
暁月 絢音 : 「……うん!」
暁月 絢音 : 有栖と絢音は二人で一つの傘に肩を寄せ合いながら、朱塗りの鳥居を潜り抜ける。
暁月 絢音 : 苔生した古い石段を下り、雨粒に洗われて一層色鮮やかになった紫陽花の小路を通り過ぎて行く。
暁月 絢音 : こうして二人で神社を出るのはいつぶりだっただろう。
暁月 絢音 : 少しずつ神社の静けさが遠のいていくのを感じながら、絢音はふと思っていた。
暁月 絢音 : ────何だかすごく久しぶりな気がする、と。
暁月 絢音 : 「(……そんなわけ、ないでしょ)」
 

同日 午後三時零分 梅結村商店街

暁月 絢音 : 商店街の一角に、その店はまるでおとぎ話から飛び出してきたかのように構えられていた。
暁月 絢音 : クレープ屋、ラビットホール。
暁月 絢音 : 梅結村には少し不釣り合いな、パステルカラーで彩られた愛くるしい店構え。
暁月 絢音 : 三年前に開店したばかりの頃は、その物珍しさと可愛らしさで、梅結中学校の女子生徒たちの話題を独占したものだ。
暁月 絢音 : あの頃の熱狂に比べればいくらか落ち着いたが、ラビットホールは今も、この村の少女たちにとっては少し特別な人気店だった。
暁月 絢音 : ただ、今日は休日にもかかわらず、止まない雨のせいか、店の前に人影はまばらだ。
暁月 絢音 : それでもラビットホールは少女たちを歓迎するかのように、甘い香りをふわりと漂わせている。
暁月 絢音 : 「ここも意外とずっとあるよね。わたし、流行りが過ぎたらすぐに潰れちゃうかと思ってた」
夢皓 有栖? : 「いわゆるブームが何巡もできるほど、梅結村に娯楽はありませんからね」
夢皓 有栖? : 「なにより単純に、此処のクレープは中々の絶品ですから!」
暁月 絢音 : 「そうだね……他所のクレープをわたしは知らないけど、すごくおいしいと思う」
暁月 絢音 : 「有栖は何味にする?」
夢皓 有栖? : 「やっぱり王道の……白桃タルト味でしょうかっ!」王道だろうか
暁月 絢音 : 「それ、前も頼んでなかった?」
暁月 絢音 : 「っていうか、王道ならいちご味だと思うんだけど」
夢皓 有栖? : 「絢音ちゃんは、初来店時はいちご味を頼んでいましたね」
暁月 絢音 : 「うん。なんか懐かしいね」
暁月 絢音 : 「わたし、いちご好きだし、今日もそうしようかなって」
夢皓 有栖? : 「ふふ、絢音ちゃんは本当にいちご好きですね~」
暁月 絢音 : 「いいでしょ、好きなんだから。早く買ってよ」
夢皓 有栖? : 「ええ、わたくし達の番が来たようです」
暁月 絢音 : 「わたし、クレープ焼いてるの見るのなんか好きなんだよね……」
暁月 絢音 : 注文を有栖に任せ、絢音は店員がクレープを作る様子を子供のように眺めていた。
暁月 絢音 : やがてすぐに、完成したいちご味と白桃タルト味のクレープが二人に手渡される。
暁月 絢音 : 「……美味しそう」 綺麗に巻かれたクレープを見て
夢皓 有栖? : 「ええ、今回もシェアして食べましょうか!」
暁月 絢音 : 「そうだね。じゃあ……」
暁月 絢音 : 「はい、有栖。あーん?」 いちごのクレープを有栖の口元へと差し出す
夢皓 有栖? : 「……あら、先手を取られてしまいました」
夢皓 有栖? : 「ですが、こちらも負けてはいませんよ!」同時に白桃タルトクレープを絢音の口元へと差し出す
夢皓 有栖? : 「ふふ、お返しですよ! 一緒に食べましょう?」
暁月 絢音 : 「あ……もう。分かったよ。それじゃ……」楽しそうに笑って
夢皓有栖? 暁月絢音 : 「「あ~~~~ん」」二人で同時に、お互いのクレープにかぶりつく。
暁月 絢音 : 「…………」 もぐもぐと口を動かして
暁月 絢音 : 「……有栖、おいしい?」
夢皓 有栖? : 「ええ、夢のように甘くて美味しいです」
夢皓 有栖? : 「シェアすれば幸せも二倍、いえ少なくとも十倍にはなってますね!」
暁月 絢音 : 「それは大げさすぎでしょ……」 おかしそうに笑って、いちごのクレープを食べて
暁月 絢音 : 「……うん、おいしい」
暁月 絢音 : 「おいしい……ね、有栖……」
暁月 絢音 : 巫女服の袖が濡れる。
暁月 絢音 : 雨ではなく、絢音の目から零れた涙で。
夢皓 有栖? : 「ええ、本当においし……」
夢皓 有栖? : 「なっ、いきなりどうしたのですか……!?」泣き出してしまった絢音に狼狽える。
暁月 絢音 : 「ど、どうしたんだろ……どうしたんだろう、ね……」
暁月 絢音 : 「なんか……急に、涙が……なんでなんだろ……っ」 混乱したように目元を手で拭うが、涙は次から次へと溢れ出る
夢皓 有栖? : 「絢音ちゃん……」
夢皓 有栖? : 「大丈夫……大丈夫ですよ……」クレープを置いて、絢音ちゃんを胸元に抱き寄せる。
夢皓 有栖? : 「安心してください……わたくしはずっと、ここにいますから……」
暁月 絢音 : 「有栖……」
暁月 絢音 : 「ほんとに? ほんとに、ずっと……いるんだよね……?」
暁月 絢音 : 「ちゃんと、ここにいるよね……? 有栖……」 有栖に抱き着き、確かめるように言う
夢皓 有栖? : 「ええ、わたくしが愛しい絢音ちゃんを置いていく訳ありません」抱き返す。
夢皓 有栖? : 「……何か、悪い夢でも見たんですか?」腕の中で震える妹を見て、そう尋ねる。
暁月 絢音 : 「分からない……」
暁月 絢音 : 「でも、なんだか……有栖がどこにもいないような、気がして……」
暁月 絢音 : 「ごめん……変なこと言ってるよね……」
夢皓 有栖? : 「…………ええ、あなたの愛するお姉ちゃんなら、此処にいるではありませんか」
暁月 絢音 : 「うん……」 抱きしめる手が震えて
暁月 絢音 : 「そう、だよね……。ここに、いる……よね……」
暁月 絢音 : ────そうだ、有栖はちゃんと、ここにいる。
暁月 絢音 : そんなこと、疑いようもないはずなのに。
暁月 絢音 : この胸の奥にぽっかりと穴が空いているような感覚は、一体何なのだろう。
暁月 絢音 : まるで、今さっき食べたクレープみたいだ。
暁月 絢音 : こんなにも甘くて幸せな味のはずなのに、どれだけ食べても、甘さが舌の上を滑っていくだけ。
暁月 絢音 : 決して満たされることのない胃袋の中に落ち続けているだけのような、虚しい感覚。
暁月 絢音 : 幸せなはずなのに、何かが足りない。
暁月 絢音 : 満たされているはずなのに、どうしようもなく渇いている。
暁月 絢音 : どうして、わたしは今、こんなにも、
暁月 絢音 : 寂しいと思っているんだろう……?
 
夢皓有栖
 
??? : 「…………」
GM : それは世界の異物だった。
GM : 気付くと、暁月絢音の傍に"白い影"のような何かが佇んでいた。
GM : 水面に映る月のように、輪郭がボヤけていて姿形もハッキリとしない。
GM : あたりの人々は、その明らかな異変に気付く様子もない。
GM : ────夢のように幸せな日常を謳歌する姉妹と、それを見つめる影。
GM : 何故、だろうか。白い影もどこか切なそうに見えて。
GM : “幸せで満ちているハズ”の暁月絢音の心を、酷く締めつけた。
暁月 絢音 : 「…………?」
暁月 絢音 : 「だれ……?」 顔を上げ、白い影を不思議そうに見つめる
??? : 「……■た■しは、■■■■」
??? : 「あなたの■■■■■です」
GM : 白い影が、言葉を紡ぐ。
GM : その美しい声は掠れて、ハッキリと聞き取ることができない。
暁月 絢音 : 「何……? 聞こえない……」
暁月 絢音 : 「ね、ねえ、有栖……聞こえた……?」 有栖に確かめる
夢皓 有栖? : 「え……? ええっと……?」
夢皓 有栖? : 「聞こえたというと、何が……? そちらに何かあるのですか……?」首を傾げる
暁月 絢音 : 「え……?」
暁月 絢音 : 泣いてたせいで、変なことを考えていたせいで、自分の頭がおかしくなってしまったのかと、目元を手の甲で擦る。
暁月 絢音 : 「……いる、よね……? 有栖には見えないの?」
暁月 絢音 : 「そこに……白い影が……」 影を指さす
夢皓 有栖? : 「…………」きょろきょろ見回して
夢皓 有栖? : 「悪い夢を見て、疲れているのでは?」
暁月 絢音 : 「…………」
暁月 絢音 : 「有栖、どうして信じてくれないの……?」
暁月 絢音 : 「いる……いるんだよ、そこに……! 本当に、影が……!」
暁月 絢音 : 「寂しそうな、誰かがいるの……!」 何故か自分が間違っているとは思えず、必死に訴える
夢皓 有栖? : 「……ごめんなさい、わたくしにはどうしても見えません」
夢皓 有栖? : 「他のお客さん達も気にしてる様子はありませんから、どうやら見えているのは絢音ちゃんだけみたいです」
暁月 絢音 : 「わたしだけ……」
暁月 絢音 : 「どういうこと……? あんたは……」
暁月 絢音 : おそるおそる近づいて、白い影に手を伸ばす。
??? : 「……■■ちゃん」触れたハズの指先が通り過ぎていく。
??? : 「■た■しは、■■ちゃんの幸せな未来を願いました」だが、その思いに応えるよう言葉を紡いでいく。
??? : 「■■ちゃんが幸せならば、それでいいと思っています」次第に、言葉が鮮明に聞こえてくる。
??? : 「……けれども、■■には本当の意味での『未来』が無い」
暁月 絢音 : 「未来……?」
暁月 絢音 : 「あんたは……あんたは、何を……言って……」 じっと白い影を見つめる
夢皓 有栖? : 「絢音ちゃん……? いったい、どうしてしまったのですか……?」虚空に話しかける妹に当惑する。
暁月 絢音 : 「有栖……」 
暁月 絢音 : 「影が、話しているの……。未来がない、って……」
夢皓 有栖? : 「未来が、ない……?」
夢皓 有栖? : 「おかしなコトを言う影さんですね……未来なら、此処にあるじゃないですか……」
夢皓 有栖? : 「絢音ちゃんとわたくし、二人でこれからずっと一緒に生きていく……! そうした明るい未来が……!!」立ちこめる暗雲の下、理想の夢を語る。
暁月 絢音 : 「そう……なのかな……」
暁月 絢音 : 「有栖は、本当にそう思う……?」
夢皓 有栖? : 「ええ、勿論! わたくしは────」
GM : "姉を名乗る女"が続きを言葉にするよりも早く、白い影が問い返す。
??? : 「……■■ちゃんは言いました」
??? : 「■た■しと話すよりも、今は本当にやりたいことがあると」
??? : 「■■ちゃんの幸せは、この閉じた世界に本当にありますか?」
??? : 「■■ちゃんが願った因縁の決着は、このようなものでしたか?」
暁月 絢音 : 「…………」
暁月 絢音 : 「わたしが、本当にやりたいこと……」
暁月 絢音 : 「何か……あった気がする」
暁月 絢音 : 「わたし、何か大事なことをしていた……」
暁月 絢音 : 「でも、思い出せなくて……。別に、思い出せないならそれでもいいのかなって、思っちゃって……」
暁月 絢音 : 「でも……そうじゃないのかな」
暁月 絢音 : 「わたし、こんなところにいちゃ……ダメなのかな……?」
夢皓 有栖? : 「あ、絢音ちゃん……? 何を言っているのです……?」
夢皓 有栖? : 「その"大事なコト"というのは、わたくしと過ごすコトでしょう?」
夢皓 有栖? : 「それ以上に大事なことなんて、この世にありますか?」冗談めかして笑いかける。
暁月 絢音 : 「……ねえ、有栖」 
暁月 絢音 : 「わたし、なんだかずっと……寂しいの」
暁月 絢音 : 「有栖がいてくれるのに、こんなに幸せな気持ちなはずなのに、寂しいの……」
暁月 絢音 : 「どうしてそう思うのか、わたしには分からない……だけど……だから……」
暁月 絢音 : 「……確かめてみたい。ここから出て……」
暁月 絢音 : 「わたしが忘れてる、大事なこと……」
夢皓 有栖? : 「ここから出る……? な、何を言って……?」
暁月 絢音 : 「……ねえ、お願い」 白い影に向かって
暁月 絢音 : 「あんたは、きっと何か知っているんでしょ?」
暁月 絢音 : 「わたしに教えてよ。……もう、隠し事なんてしてほしくない」
??? : 「……ええ、分かりました」
GM : 一歩、二歩。白い影は暁月絢音へ歩み寄る。
??? : 「どんなに綺麗に繕ったところで、傷跡は消えないし」
??? : 「どんなに両目を瞑ったところで、現実は変わらない」
GM : あたりに凛とした声が響き渡り、頭に立ち込めていた靄が晴れていく。
GM : この世界にあって、白い影だけが偽りなき明々白々な真実を語る。
??? : 「────此処は、夢の国」
??? : 「苦しい現実から逃避させるために生まれ落ちた、真っ赤なウソの世界」
GM : 白い影が水たまりを踏むと、水面に波紋が広がっていく。
GM : ……波紋は際限なく広がり、夢の国の輪郭そのものを揺らめかせる。
暁月 絢音 : 「…………っ」 ぎゅっと目を固く瞑る
暁月 絢音 : 「そう……そうだよね……」
暁月 絢音 : 「ここは、夢……。わたしが見てる夢の世界……」
暁月 絢音 : 「わたし、わかってたはずなのに、気づけなかった……」
暁月 絢音 : 「バカみたいだね……。こんなの寂しいって思って、当然じゃない……」
暁月 絢音 : 「だって、あんたはもう……本当は死んでるんだから……」 瞼を開き、白い影を見る
 
夢皓有栖
 
夢皓 有栖 : 「…………ええ、ようやく気付いてくれましたか」
GM : 瞼を開くと、白い影の"本当の姿"が瞳に映る。
GM : ────夢皓有栖。死別したお姉ちゃん。
暁月 絢音 : 「有栖。どうしてここにいるの?」
暁月 絢音 : 「まさかあんたも、わたしが作り出した都合の良い夢の中の存在なわけ?」
夢皓 有栖 : 「…………さあ、どうでしょう」
夢皓 有栖 : 「ただひとつ言えるのは、わたくしには大事なお役目があるということ」
暁月 絢音 : 「そうやってすぐにはぐらかすんだから」
暁月 絢音 : 「まあ、いいわ。大事なお役目って何?」
夢皓 有栖 : 「この夢を終わらせること」
夢皓 有栖 : 「……いえ、正確には"絢音ちゃんに選択肢を用意すること"でしょうか」
暁月 絢音 : 「何それ? どういう選択肢があるっていうわけ?」
夢皓 有栖 : 「絢音ちゃんは、この泥濘のような幸せな夢に浸っていたいですか?」
暁月 絢音 : 「…………」 ふっ、と鼻で笑って
暁月 絢音 : 「ねえ、有栖。それ、他の奴らならともかく……」
暁月 絢音 : 「他でもないこのわたしが、万に一つもそう思う可能性あるって、本当に思ってる?」 自信に満ち溢れた笑みを浮かべる
夢皓 有栖 : 「いえ、まったく」笑って
夢皓 有栖 : 「万に一つもあったら、偽物に嫉妬しちゃいますよ」
暁月 絢音 : 「ま、そう言うあんたも偽物かもしれないけどね」 はっきりと答えなかったことを根に持ってるのか、意地悪そうに言う
夢皓 有栖 : 「むむ……まあ、本物かと言われると、定義が難しい存在ではあるのですが……」
暁月 絢音 : 「まあ、別にいいでしょ。あんたが本物か偽物かなんて、今はどうでもいい」
暁月 絢音 : 「起こしに来てくれてありがとう、お姉ちゃん」
夢皓 有栖 : 「ふふ、どういたしまして」
暁月 絢音 : 「…………」 周囲を見渡して
暁月 絢音 : 「……でも、なんかまだ起きれる気配ないんだけど。ほっぺたでもつねればいい?」
夢皓 有栖 : 「そんなことをする必要はありません」
夢皓 有栖 : 「あなたが目醒めると選択したなら、それを導くのが姉の務めです」
GM : 優しく包み込むように、姉の影は暁月絢音の手を握って、
夢皓 有栖 : 「……今のわたくしは夢幻のようなもの、もう二度と会うことはないでしょう」
夢皓 有栖 : 「こうして、一度でも夢の中で逢えたコトが奇跡というものです」
暁月 絢音 : 「でしょうね。そんな気はちょっとだけしてた」
暁月 絢音 : 「でも、十分でしょ。一度会えただけでもさ」
夢皓 有栖 : 「……ええ、この上ない幸せですよ」
夢皓 有栖 : 「死して尚、最愛の妹に会えるだなんて。日頃の行ないが良かったおかげでしょうか」
GM : 夢皓有栖は、胸の裡にある寂しさを誤魔化して笑った。
暁月 絢音 : 「日頃の行ないが本当に良かったかは知らないけど……満足してるんだったら、もういいでしょ。あんたの役目、果たしてくれる?」
暁月 絢音 : このままここでまだ話していたい、とは言わない。そんなことを願うのは、夢の中に浸っていたいと言うのと同じだからだ。
夢皓 有栖 : 「……わたくしは"白梅"に宿した夢皓有栖の遺志、魂そのもの」
夢皓 有栖 : 「故に、あるべき姿に還るとしましょう」
暁月 絢音 : 「…………」
暁月 絢音 : 「ねえ、ということはわたしが契約の時に大怪我したのは、あんたのせいってことになるんだけど?」
夢皓 有栖 : 「あ~……それはその~……」
夢皓 有栖 : 「契約の手助けになろうとしたら、わたくしの葛藤まで白梅に流れ込んでしまいまして~……」
暁月 絢音 : 「はあ~!? 余計なことしないで欲しかったんだけど!?」
暁月 絢音 : 「あぁもう、まったく……」
夢皓 有栖 : 「ふふ……結局、最後に叱られてしまうとは……」
暁月 絢音 : 「しょうがないでしょ。あんたは最後までずっと、人の気なんて知らないでやりたい放題するんだから……」
暁月 絢音 : そう文句をつけながら、有栖に一歩近づいて。
暁月 絢音 : その体を、優しく抱きしめる。
夢皓 有栖 : 「……!」不意に抱きつかれ、目を見開く。
暁月 絢音 : 「でも、そんなあんたのことが、わたしは大好きだから」
暁月 絢音 : 「今までありがとう。それと、さようなら。……お姉ちゃん」 笑顔で、耳元で囁く
夢皓 有栖 : 「……ええ。さようなら、絢音ちゃん」
夢皓 有栖 : 「わたくしはいつまでも、あなたの傍に────」
GM : おはようの口付けをするように、身体を重ねる。
GM : ……途端、姉の影は夢幻のごとくフッと掻き消えて、
GM : その代わり、暁月絢音の手には”一振りの刀”が握られていた。
GM : ────雨雲が生む薄闇を裂くような、白の輝きを宿した刃。
GM : 銘は白梅。お姉ちゃんが遺した、神薙ぎの遺産。
暁月 絢音 : 「……そういうこと、ね」 白梅を手に、納得した呟きを残す
夢皓 有栖? : 「なっ、絢音ちゃんが持っているのは"白梅"……?!」
暁月 絢音 : 「そうだけど。何、急にびっくりして」 そちらに振り返って
暁月 絢音 : 「わたしがこれを持ってると、まずいとでも言いたそうだね」
"再現記憶"夢皓 有栖 : 「…………っ」
"再現記憶"夢皓 有栖 : 「この幸せな夢を、壊すのですか?」
暁月 絢音 : 「壊すよ。文句ある?」
"再現記憶"夢皓 有栖 : 「わたくしを、置いていくんですか?」
"再現記憶"夢皓 有栖 : 「わたくしに共にいてほしいと願ったのは、あなたの方でしょう!?」
暁月 絢音 : 「……有栖。その願いなら、本当はもう叶ってる」
"再現記憶"夢皓 有栖 : 「もう叶っている……?」
暁月 絢音 : 「有栖は死んだ。だけど、あいつはずっとここにいる」
暁月 絢音 : 左手を掲げると、何もない空間から赤い光が渦を巻く。
暁月 絢音 : それは真紅のマフラーとなり、意思を持って絢音の首に巻き付いた。
暁月 絢音 : 「わたしが忘れない限り、想いを捨て去らない限り、有栖はずっとわたしの中で生きてるんだよ」
"再現記憶"夢皓 有栖 : 「そんなの詭弁でしょう……!? 寂しさに目を瞑って、美辞麗句で誤魔化しているだけ……!!」
"再現記憶"夢皓 有栖 : 「本当はずっと、わたくしとの日常を願っているハズで……!!」
暁月 絢音 : 「何言ってるの。寂しさに目を瞑って、誤魔化してるのがこの世界でしょ」
暁月 絢音 : 「わたしはもう目を開くよ。わたしは夢の中じゃなくて、現実で、有栖の想いと一緒にこれからも生きていく」
暁月 絢音 : 「有栖が命を懸けて切り開いてくれた未来を、どこまでも生き抜いてやるんだから!!」
"再現記憶"夢皓 有栖 : 「っ……! 幸せな夢を棄てて、辛いだけの現実を選ぶなんて……!!」
暁月 絢音 : 「辛いだけかどうかなんて、そんなの誰にも分からないでしょ!!」
暁月 絢音 : 「有栖……いや、わたしの中にある、お姉ちゃんに縋っていたいだけの弱いわたし」
暁月 絢音 : 「わたしのこれからの生き様、見せてあげる。だからあんたは黙ってわたしの後をついてきなさい!!」
暁月 絢音 : 再現記憶の有栖に背を向け、白梅を両手で上段に構える。
"再現記憶"夢皓 有栖 : 「なっ、何を……!?」
暁月 絢音 : 「起きなさい、わたし……それとみんな……」
暁月 絢音 : 「神薙ぎの続きだよ────────!!!!」
暁月 絢音 : 世界を目覚めさせる程の大声で叫びながら、決意と共に白梅を振り下ろす。
暁月 絢音 : 白い光の刃が無数の雨の線を断ち、雲を切り、そして……この悪夢そのものを断ち切る!!
暁月 絢音 : 年神のロイスをタイタスに変えて、昇華! 不利な効果の打ち消しで夢から目覚めます!
system : [ 暁月 絢音 ] ロイス : 6 → 5
 

 
蛇ノ目 衣葉 : 家族に囲まれ、温め直したカレーを食べていた衣葉。
蛇ノ目 衣葉 : 「……違う」
蛇ノ目 衣葉 : ふと違和感を感じて、窓の外を見ると、空に小さな裂け目が走っているのを見つける。
蛇ノ目 衣葉 : 「そうだ、真実はこうじゃない」
蛇ノ目 衣葉 : 左手のスプーンをテーブルに落とす。カランと無機質な音が食卓に響き渡る。
蛇ノ目 衣葉 : 「私はあの時……気づいたら腕を切り飛ばされていて……」
蛇ノ目 衣葉 : 「だから、これは全部嘘なんだ」
蛇ノ目 衣葉 : 「……ごめん、みんな。私、もう行かなきゃ!」
蛇ノ目 衣葉 : 家族の静止を振り切って、家を飛び出し全力で走る。
蛇ノ目 衣葉 : 向かう先はもちろん、あの事件が起きた街路だ。
蛇ノ目 衣葉 : 「ハァ……ハァ!」
蛇ノ目 衣葉 : 道の先、空間を割く亀裂の向こう側に、昨日捕まえたはずのサラリーマンのシルエットが見える。
蛇ノ目 衣葉 : 「居たな、やっぱり。お前はまだ捕まってなんかいない」
蛇ノ目 衣葉 : 「これは私にとって都合のいい夢じゃなく――お前にとって都合のいい夢だ」
蛇ノ目 衣葉 : 「神を倒して、お前も捕まえる。逃がしなんかしないぞ」
蛇ノ目 衣葉 : 逃げる影を追って、衣葉は亀裂へと飛び込んだ。
蛇ノ目 衣葉 : その中で待ち構えていたのは、あの日間違いなく受けた攻撃。
蛇ノ目 衣葉 : 猛獣の爪のような真空波が、衣葉の身体をバラバラに引き裂いていく。
蛇ノ目 衣葉 : 「そうだ。残酷でもつまらなくても」
蛇ノ目 衣葉 : 「――これが私の求めた真実だ」 殺人犯のロイスをタイタスにして昇華、現実世界に戻る!
system : [ 蛇ノ目 衣葉 ] ロイス : 6 → 5
 

 
神狩 妃華 : 二人がいるのは山頂。
しばらくの運転を終え、ヘルメットを脱いで山を風景を一望できる場所へ。
神狩 妃華 : 「風が気持ち良い……やっぱり山は良いな……」
神狩 妃華 : 「ほら、緋依もこっち」
神狩 妃華 : 走行中風を受け続けていたとは言え籠るヘルメットの中。
軽くかいた汗を拭い、緋依へと振り向く。
"再現記憶"桐生 緋依 : 「ええ」一緒にヘルメットを脱ぐと、髪を風に靡かせ
神狩 妃華 : 「……………?」
神狩 妃華 : 緋依の方を向いたまま、疑問符を浮かべる。
"再現記憶"桐生 緋依 : 「……どうかした? わたしの顔に何かついてる?」
神狩 妃華 : 「いや、なんか……割れ……てる……?」
神狩 妃華 : 視線は緋依の向こう、中空へ。
神狩 妃華 : 「ごめん、ちょっと見てくる」
神狩 妃華 : 明らかな異常を感じて空を舞う。
通常の現象とは思えない。レネゲイドに起因する何らかなら、報告が必要だ。
神狩 妃華 : 「何だこれは……っと、全く……せっかくの休日を邪……魔………」
神狩 妃華 : 空に浮かんだ罅に近づき、その中を見やる。
神狩 妃華 : 「これ……」
神狩 妃華 : 見えたのは、夢皓有栖の死。FHの暗躍。安黒うさぎの暴走。ジャバウォックの奇襲。UGNエージェントの救出。ジャバウォックとの再度の死闘。
神狩 妃華 : そしてジャームと化し、人としての死を迎え神へと新生した桐生緋依との最後の戦い。
神狩 妃華 : それら一連の、”立ち向かわなければならないもの”が、記憶として蘇る。
神狩 妃華 : 「……………」 罅の前で沈黙を続ける。
"再現記憶"桐生 緋依 : 「────華?」
"再現記憶"桐生 緋依 : 「妃華? ちょっと聞いてるの?」山頂から大きな声で呼ぶ。
神狩 妃華 : 「…………悪い、緋依」
神狩 妃華 : 「ああ、そうか…………そうだよな…………」
神狩 妃華 : 髪をぐしゃぐしゃと掻き、ヘルメットに押さえつけられて乱れていた髪型を尚更に酷くする。
神狩 妃華 : 「私、行かなきゃ」
"再現記憶"桐生 緋依 : 「何を、言ってるの……?」
"再現記憶"桐生 緋依 : 「良いじゃない、妃華が行かなくても……R事案なら、他のエージェントに任せておけば……」
神狩 妃華 : 「そうだったら、良かったなぁ……でも、違う」
神狩 妃華 : 「私が良い夢を見続けたところで、世界が止まってくれるわけじゃない………ハァ!」
神狩 妃華 : 一息に力を籠め、炎の爪を生成する。
神狩 妃華 : 「だから……だから!!」
神狩 妃華 : 爪を罅に突き立て、夢幻の傷を抉る。そのまま押し広げ、中へと。
神狩 妃華 : 「緋依がいなくても、今だけは……前へ!!」
神狩 妃華 : 父親のロイスをタイタス、昇華で不利な効果を打ち消しましょう!現実へ帰還だ
system : [ 神狩 妃華 ] ロイス : 6 → 5
 

 
猿曳 松葉 : ──猿曳松葉の夢の中。
両親に駆け寄って、2つの手を取ろうとした瞬間。
赤白の稲光が閃いて、嵐雲を割く。
猿曳 松葉 : 「──ああ、これ……夢やったか。」
「ええ夢や、ホンマ。」
"神憑"桐生 緋依 : 『……それなら、永遠に目覚めなくていいじゃない』
猿曳 松葉 : 「ききっ………アホやな、ヒヨっちゃん!」
猿曳 松葉 : 「ええ夢なら、また見ればええやろが! ウチがオトンオカンを覚えてる限り、何度でも見れる。この夏への扉はどこにかてあるんやから……!」
猿曳 松葉 : 「お父ちゃん、お母ちゃん。」
両親に告げる。
猿曳 松葉 : 「ごめん、友達んとこ行ってくる!」
猿曳 松葉 : そうして嵐へ──夢の外、戦場へ駆け出していく。
大切な友人たちがまだ戦っているから。
雨は篠突き、風は吹き荒ぶ。
浜辺は波に飲まれていき崩壊していく。
猿曳 松葉 : それらを物ともせず突き進む娘を見る夫婦は──おだやかに、仕方ない娘だと笑う。
夫婦の周りだけは変わらず、穏やかな夕暮れの浜辺が残っていた。
猿曳 松葉 : 両親のロイスをタイタス化して昇華!
起きるぜ!
system : [ 猿曳 松葉 ] ロイス : 6 → 5
 

 
GM : ────そうして、あなたたちは幸せな悪夢から目覚める。
GM : 四肢には見えない運命の糸が絡み付き、身動きを封じていた。
暁月 絢音 : 「……あー、もう……」 その辺に転がった白梅に御札を投げて貼り付け、《テレキネシス》で操作。高速で振り回し、見えない糸を断ち切る
暁月 絢音 : 「こんな状態で寝てたなら、最悪の夢にもなるよ。バカじゃないの?」 欠伸をしながら、立ち上がる
蛇ノ目 衣葉 : 「危なかったね。でも、夢の時間は終わりだ」 身体をバラバラにしてすぐに抜け出す
暁月 絢音 : 「おはよう、衣葉。……松葉、妃華、由佳! あんたたちは起きてる!?」
神狩 妃華 : 「………」
パチリと目を開けた後絡まる糸を認め、有無を言わさず焼き払う。
神狩 妃華 : 「……ああ、目が覚めたよ、ありがとう」
目頭を揉みながら気だるげに
河合 由佳 : 「うう~ん、ボクも何とか……」妃華が放った火炎で、河合を縛っていた糸が燃え落ちる。
猿曳 松葉 : 目を覚ますと身を捻って糸を揺らす。
限界まで張った糸を矢尻に引っ掛けて断ち切り、降り立つ。
猿曳 松葉 : 「寝てま〜す」
冗談を言いながら、絢音の肩を叩いて最後の気合を入れる。
暁月 絢音 : 「いたっ! 起きてるじゃない!!」 痛そうに肩を抑えながらも、嬉しそうに
猿曳 松葉 : 「二度寝したらえーらい怒られそうやからな!」
「やること全部やったら、もっかい寝正月させてもらうわ!」
暁月 絢音 : 「よく分かってるじゃない」
暁月 絢音 : 「寝るにはまだ早いの。神薙ぎはまだ終わってないからね」 緋依を見る
"神憑"桐生 緋依 : 「わたしの夢から、醒めた……?」
"神憑"桐生 緋依 : 「自らの願いを、自らの幸せを拒絶したというの……!?」
暁月 絢音 : 「言ったでしょ、一人ぼっちで夢見ても寂しいだけだって。わたし、寂しがり屋なの」
猿曳 松葉 : 「別にお断りしてへんよ。でもな、他にも欲しいもんも守りたいもんもあるんや。そっちも捨てるわけにはいかんのや! ウチは欲張り屋やからな!」
蛇ノ目 衣葉 : 「くどいかもしれないけど、やっぱり夢の中に真実はないからね」
蛇ノ目 衣葉 : 「私にはまだ解かないといけない謎がある。その答えは私の頭の中にはない。何百年夢を見続けても真実にはたどり着けない。そんなのはお断りだね」
神狩 妃華 : 「私はまぁ……猿曳さんと同じかな。私自身の幸せを享受する前に、君を止めなきゃいけないんだ、緋依」
"神憑"桐生 緋依 : 「……そう、口だけじゃなかったということ」
"神憑"桐生 緋依 : 「それなら、仕方ないわね」
"神憑"桐生 緋依 : 「────誰もが奪われずに、誰もが満ち足りた、争いのない理想の世界」
"神憑"桐生 緋依 : 「わたしの救いを拒絶するあなたたちは、新しき世の安寧を乱す罪深き者」
"神憑"桐生 緋依 : 「まさしく、救いようのない愚者」
"神憑"桐生 緋依 : 「あなたたちに与えられる慈悲は、もはやありません」
"神憑"桐生 緋依 : 「……正義のために、消すも已む無し」目覚めたあなたたちに殺意を向ける。
暁月 絢音 : 「勝手に言ってなさい、緋依」
暁月 絢音 : 「わたしたちはあんたが諦めるまで戦うし、謝るまで許さないから」
暁月 絢音 : 「覚悟しなさい。ここからが本当の神薙ぎだよ……!!」 《テレキネシス》で引き寄せられた白梅が、回転しながらその手に収まる
"神憑"桐生 緋依 : 「許さない……それは此方の台詞でしょうに……」
"神憑"桐生 緋依 : 「あなたたちは"有罪"です……覚悟することね、絢音ちゃん……」
 

 
GM : 行動値23! 最速の神狩妃華のメインプロセスになります!!
神狩 妃華 : オー!白梅ゴメン!先に行くぜ
暁月 絢音 : 行ってもらって!
神狩 妃華 : 髪火之華はつかのはな】:《鳳凰の翼》+《氷炎の剣》
system : [ 神狩 妃華 ] 侵蝕率 : 139 → 145
神狩 妃華 : 【氷の回廊】もお付けしてエンゲージしますわ
system : [ 神狩 妃華 ] 侵蝕率 : 145 → 146
神狩 妃華 : ではメジャー
神狩 妃華 : 火雲霧散かうんむさん】:《コンセントレイト:サラマンダー》+《炎神の怒り》+《爆砕の氷炎》
system : [ 神狩 妃華 ] 侵蝕率 : 146 → 157
神狩 妃華 : 対象は緋依と2体の干支!
GM : デバフなどはありません! 命中判定をどうぞ!
神狩 妃華 : (5+5+4+15)dx(7+0)+1+15-2+0 判定/100%以上/火雲霧散かうんむさん 爆ぜるゥ!(HAZERUTV)(29DX7+14) > 10[1,1,2,2,2,2,2,3,3,3,3,3,4,4,5,5,5,5,6,7,7,7,8,9,9,9,10,10,10]+10[1,4,4,4,7,8,8,9,9,9]+10[3,5,5,7,8,9]+10[4,6,7]+6[6]+14 > 60
system : [ 神狩 妃華 ] HP : 32 → 27
GM : "神憑"桐生緋依はガードを選択。干支はリアクションを行えません。
GM : ダメージロールの直前、“神憑”桐生緋依は《領域の盾》を使用!
GM : 自分へのダメージを“十二神将”紅辰にカバーリングさせます!!
GM : 他にはありません!ダメージをどうぞ!!
暁月 絢音 : 《力の法則》を使用! ダメージロールに+5D10してください! カバーリングするならもっとダメージ大きくして早く倒そう
system : [ 暁月 絢音 ] 侵蝕率 : 137 → 141
神狩 妃華 : ヒョ~ 感謝
神狩 妃華 : 7d10+14+5D+5D+0 ダメージ/100%以上/火雲霧散かうんむさん(7D10+14+5D10+5D10+0) > 39[1,7,9,4,9,6,3]+14+26[1,9,5,5,6]+23[5,8,1,8,1]+0 > 102
神狩 妃華 : 元気な100点ですよ!
GM : 普通に3桁ダメージを出してくる!
GM : それぞれ装甲6点で軽減しまして、白辰が96ダメージ! 紅辰が192ダメージ!!
system : [ "十二神将"白辰・酉 ] HP : 0 → -96
system : [ "十二神将"紅辰・寅 ] HP : 0 → -192
GM : 大ダメージではありますが、白辰と紅辰は共に生存! 神の眷属は伊達ではない!!
 

 
神狩 妃華 : 「”罪”の何を知ってるんだ、緋依……」
神狩 妃華 : 「いや、いい」
一歩前へ。
神狩 妃華 : 「問答をしに来たんじゃないんだ……もう」
神狩 妃華 : ドウ、と爆ぜる。幻想の名残惜しさを振り切るように前へ。
神狩 妃華 : 「全力で行かせてもらうぞ緋依ィ!!」
神狩 妃華 : 飛翔するその身は瞬時に距離を詰める。
緋依たちへ到達するその直前に焔の鳥となり、勢いそのままに炸裂する。
暁月 絢音 : 同時、絢音はオルクスの因子が形作った護符を妃華の後ろから投擲。
暁月 絢音 : 白く輝く護符を中心に、領域を展開。気流を操り、突風を吹かせる。
暁月 絢音 : 一陣の風は妃華の背を押すように、その身に纏う焔の火力を爆発的に上昇させる!
"神憑"桐生 緋依 : 「……妃華あなたと相対することになるなんて、思わなかった」神樹の糸を手繰る
"神憑"桐生 緋依 : 「誰かを守れる強いあなたに、憧れを抱いた頃もあったけれど」
"神憑"桐生 緋依 : 「……そんなあなたの手も、今のわたしには決して届かないわ」二体の眷属をマリオネットのように操り、身を守る盾と変える。
神狩 妃華 : 「……!」
軌道修正はしないし、できない。そのまま着弾、爆発する。
GM : 追い風を受けて、轟々と燃え盛る焔の翼。
GM : そこから迸る爆炎が、二体の眷属を呑み込んでいく。
GM : 木偶人形の半身を、地獄の業火が燃やし尽くす。
GM : ────だが白煙が立ちのぼる中、桐生緋依は無傷で佇んでいた。
GM : それは良かったのか悪かったのか、神狩妃華の胸中は複雑だろう。
神狩 妃華 : 「チッ……庇わせたか。……私だって、緋依に殴りかかるハメになるなんて思ってなかった。一生来ないでほしかった、そんな機会」
煙幕から身を翻して構える
暁月 絢音 : 「あいつすぐ無理無理言うよね……。一回で届かないんだったら、届くまで殴りかかってやればいいだけでしょ」
チェシャ猫 : 「心を折るために言っておるんじゃろうが、こやつに対しては逆効果らしい」
暁月 絢音 : 「そういうこと。……って、チェシャ猫も起きてたのね」 ひとまず安心する
チェシャ猫 : 「忌々しいことじゃが、もともと堕トシ神と妾は同じモノ」
チェシャ猫 : 「半端な権能など、妾には効かぬとも」
チェシャ猫 : 「……それより、またぞろ彼方あちらが仕掛けてきそうじゃな」
暁月 絢音 : 「何でもいいよ、来るならきなさい……!」
"神憑"桐生 緋依 : 「……反撃の機会なんてものを、与えてあげると思うかしら」
"神憑"桐生 緋依 : 「すぐ終わらせてあげるわ、妃華」
"神憑"桐生 緋依 : 「────だってほら、苦しいことは早く終わらせたいでしょう?」医者であった頃を思わせるような台詞と共に、未だ燃えている眷属を操る。
 

 
GM : イニシアチブプロセス!
GM : ”十二神将”白辰が《死神の疾風》を使用!
GM : 行動値+10。攻撃のダメージ+3D。(次の攻撃終了かシーン終了まで継続)
GM : この効果によって、行動順が繰り上がります!
GM : 行動値13! ”十二神将”白辰のメインプロセス!
GM : マイナーアクションで《エアロドライブ》
GM : 素手のデータ変更。
GM : メジャーアクションで「コンボ:十二神将・酉刻(コンセントレイト+電光石火+かまいたち+炎の刃+アマテラス)」
GM : 「射程:視界」「対象:単体」の白兵攻撃です。対象は神狩妃華。
GM : 12dx7+6-2 命中判定(12DX7+4) > 10[1,2,3,5,5,5,6,8,8,9,9,10]+10[2,3,4,7,10]+10[5,10]+4[4]+4 > 38
神狩 妃華 : 避けちゃうよ~ん
神狩 妃華 : 【焔の高楼】:《リフレックス:サラマンダー》+《炎神の怒り》
神狩 妃華 : (5+6+5+15)dx(7+0)+1+18+0 判定/100%以上/焔の高楼 大吉とかのおかげで相当ダイスが多い(31DX7+19) > 10[1,1,2,2,2,2,3,3,3,3,3,4,5,5,6,6,6,6,7,8,8,8,8,8,8,8,9,9,9,9,10]+10[1,2,2,3,3,4,5,5,6,8,8,10,10]+10[2,3,8,9]+3[1,3]+19 > 52
system : [ 神狩 妃華 ] 侵蝕率 : 157 → 162
system : [ 神狩 妃華 ] HP : 27 → 22
GM : つ、強い…! 回避成功…!!
GM : 1d10+2 電光石火&エアロドライブの自傷ダメージ(1D10+2) > 5[5]+2 > 7
system : [ "十二神将"白辰・酉 ] HP : -96 → -103
 

 
"神憑"桐生 緋依 : 「……さあ、お行きなさい我が眷属!」
GM : 神樹の枝々によって、酉の輪郭を象った白き眷属。
GM : 無数の枝葉で作られた羽根を、サラマンダー能力で更に燃やすと……
GM : 焔の翼を広げて、天高く飛び立った。
GM : ────十番目の干支、酉。
GM : 『夜明けを告げる者』として、太陽信仰の対象であった神聖なる鳥。
GM : 何故だろうか。その火の鳥は奇しくも、神狩妃華に似ていた。
"神憑"桐生 緋依 : 「神狩妃華、汝に永劫の安息を与えん────!!」
GM : 焔の翼を折り畳み、急降下。
GM : 一条の矢となって、神狩妃華に突撃する。
神狩 妃華 : 「ッ!」
火の鳥が着弾するその刹那、目を見開く。
神狩 妃華 : 「そんな真似事程度でッ!」
神狩 妃華 : 三対六枚の焔の翼をはためかせ宙を舞う。
予備動作不要、急加速と強引なコーナリングを可能とする飛翔に追いつくことはできない。
神狩 妃華 : 「安息だなんて、眠たいことを言うなよ」
"神憑"桐生 緋依 : 「……流石、といったところかしら」眷属の一撃を躱した妃華を見て
"神憑"桐生 緋依 : 「けれど決定打には欠けるみたいね、お互いに」
神狩 妃華 : 「ああ……私だけじゃな」
 

 
GM : 行動値12! 猿曳松葉と”神憑”桐生緋依のメインプロセスになります!!
GM : 同行動値の場合、PC有利になるので猿曳松葉のメインプロセスから!
猿曳 松葉 : マイナーで戦闘移動、後ろに5m離れておこう!
猿曳 松葉 : メジャーで
【松籟十二束・吉日良辰きちにちりょうしん
CR+踊る髪+異形の祭典+浸透撃+マシラのごとく
猿曳 松葉 : 対象は敵全員!
GM : 全力だ!デバフなどはありません! 命中判定をどうぞ!!
猿曳 松葉 : 19dx7+19(19DX7+19) > 10[1,1,2,3,4,4,5,5,6,6,6,7,7,8,8,8,9,9,10]+10[1,2,4,4,5,6,6,9]+10[10]+10[8]+10[8]+6[6]+19 > 75
GM : 良い出目!
GM : "神憑"桐生緋依はドッジ。干支はリアクションを行えません。
猿曳 松葉 : ガード不可ですからね
GM : 9dx 回避(9DX10) > 9[4,4,4,5,5,6,8,8,9] > 9
GM : 緋依さんには戦闘技術とかないので、ドッジでは分が悪い。
GM : ダメージロールの直前、“神憑”桐生緋依は《領域の盾》を使用!
GM : 自分へのダメージを“十二神将”白辰にカバーリングさせます!!
猿曳 松葉 : 8d10+1d10+61(8D10+1D10+61) > 40[3,8,9,2,4,4,3,7]+6[6]+61 > 107
GM : 装甲で6点軽減して、紅辰は101ダメージ! 白辰は202ダメージ!!
system : [ "十二神将"紅辰・寅 ] HP : -192 → -293
system : [ "十二神将"白辰・酉 ] HP : -103 → -305
GM : 十二神将の最大HPは……それぞれ240!!
GM : これにて戦闘不能!!
猿曳 松葉 : やったー!
GM : で・す・が……
猿曳 松葉 : ハァ?
GM : まだ悪夢は終わらない!
GM : Eロイス《NEVER-ENDING NIGHTMARE》を使用!!

《NEVER-ENDING NIGHTMARE》
 
タイミング:オートアクション
技能:- 難易度:自動成功
対象:シーン(選択) 射程:視界 衝動:-
効果:《不滅の妄執》の派生Eロイス。
”十二神将”紅辰か”十二神将”白辰が戦闘不能になった際、3回まで使用できる。
このラウンドが終わる時、対象の戦闘不能状態を回復して、HPを120点まで回復する。
このEロイスはバックトラックと経験点の計算の際、ひとつにつき2個分のEロイスとして計算する。

猿曳 松葉 : コラ〜!!
暁月 絢音 : えーんなにこれ
GM : ふふ……このEロイスがある限り、わたしは無敵よ……
暁月 絢音 : あ、よく見たら瞬時に復活じゃなくてこのラウンドが終わる時じゃん!
GM : そう、即時復活ではない……そこが唯一にして最大の弱点……
暁月 絢音 : なるほどね…
system : [ 猿曳 松葉 ] 侵蝕率 : 133 → 147
 

 
猿曳 松葉 : 「ヒヨっちゃん!! 厄年は去年までや! こっからは大吉で行くで……!」
猿曳 松葉 : 祈るのは神にではなく。
ただ、大切な人たちの今日がより良い日になることを運命に祈る。
願いの籠もった十二束は、松葉色の一矢へ転じる。
猿曳 松葉 : 全身で伸びをするように、緑の鏑矢を打ち上げて──
──天より戻るのは、三体目の龍。
猿曳 松葉 : 否、そう見えただけで、実際は針のごとく小さな矢の集合体であった。
その数、約8兆9億。
12の12乗の本数の矢こそ、松葉の無意識が松籟に願った、"止めるための攻撃"!!
猿曳 松葉 : 龍のカタチをした矢の嵐が、全て押し流しそうとする!!
猿曳 松葉 : 「行け──っ!! ウチらの大吉ドラゴン!!!」
暁月 絢音 : 「ダッサ……」
神狩 妃華 : 「しれっと全員のものにされてるな」
GM : この上なく恰好つかない名前でも、その威力の凄まじさは変わらない。
"神憑"桐生 緋依 : 「……我が眷属よ」冷めた目で無数の矢を見遣ると、神樹の糸を再び操る。
GM : 大河のごとき矢の流れは、眷属一体では押し留めることは叶わないだろう。
GM : 眷属を二体同時に使って、強引に堰き止める。
"神憑"桐生 緋依 : 「…………」
GM : あなたたちの道を阻んだ眷属は、完全に沈黙。
GM : 神狩妃華と猿曳松葉、たったの二人に敗北を喫した。
"神憑"桐生 緋依 : 「……………………」神の盾としての役目を終え、無様にも横たわっている眷属を見下ろす。
暁月 絢音 : 「やるじゃない、二人とも」
猿曳 松葉 : 「おう! 祈ったらなんか出てきたから上手いコトいったわ!」
神狩 妃華 : 「露払いくらいはできないとな」
猿曳 松葉 : 「………ヒヨっちゃん、さすがに味方が足りんやろ。」
「降参してくれると嬉しいんやけど……。」
"神憑"桐生 緋依 : 「…………ふ、ふふ」
"神憑"桐生 緋依 : 「ふふ、あはははははは!!」何がおかしいのか笑い出す。
暁月 絢音 : 「緋依……?」
"神憑"桐生 緋依 : 「味方が足りないって? なあに、松葉ちゃん? これで勝ったつもりなの?」
"神憑"桐生 緋依 : 「可愛いことね、抜けたところは相変わらずみたい」
猿曳 松葉 : 「そんな、可愛いとか抜けてるとか事実ばっかり言われたら照れるやん。」
暁月 絢音 : 「バカにされてるって気付いてないの?」
猿曳 松葉 : 「いやバカちゃうし。アホやし。」
チェシャ猫 : 「バカにされておるのではない、事実バカなのじゃ」
猿曳 松葉 : 「アホにこだわらさせて!?」
猿曳 松葉 : 「というのは半分冗談やけど……」
「何が言いたいんや、ヒヨっちゃん。」
ヘラヘラした表情から、少し引き締めて
"神憑"桐生 緋依 : 「────フフ、こういうことよ」
GM : あたりに這っていた根のような何かが、斃れた眷属に絡み付く。
GM : 途端、神樹によって象った眷属の躯体が生気を取り戻していく。
河合 由佳 : 「レ、レネゲイド反応…! 神樹本体から栄養を送って、急速回復している模様…!!」
猿曳 松葉 : 「なんそれずっこ!?!? インチキすなーっ!!」
暁月 絢音 : 「そういうことね……」 冷静に眷属の様子を観察している
神狩 妃華 : 「復活するか……まぁ、眷属が居なくても十二分だろうけど、それくらいならできるだろうさ」
蛇ノ目 衣葉 : 「こりゃあマズいね。ジャバウォックだけじゃなくこちらも無尽蔵ということか」
暁月 絢音 : 「いや……大丈夫」
暁月 絢音 : 「あれはわたしが何とかする」
暁月 絢音 : 「だから、みんなは緋依にだけ集中して!」 はっきりと自信を持った声で呼びかける
猿曳 松葉 : 「ジブンが大将やからな、頼んだで!!」
絢音に勝敗の流れを委ねる。
"神憑"桐生 緋依 : 「何とかする……?」
"神憑"桐生 緋依 : 「ふふ、やれるものならやってみなさい……」
"神憑"桐生 緋依 : 「もっとも、それまで立っていられたらの話だけれど……」
 

 
GM : ”神憑”桐生緋依のメインプロセス!
GM : マイナーアクションで《ダークマター》+《斥力跳躍》
GM : 自己強化しながら、後方に1m戦闘移動。
GM : メジャーアクションで「コンボ:三分咲き・始梅シバイ(コンセントレイト+瞬速の刃+黒の咆哮+形なき剣+塞がれた世界+完全なる世界+因果歪曲+パラドックス)」
GM : 《ワールドデストラクション》を使用して射程変更。
GM : 《紡ぎの魔眼》を使用して判定ダイス増加。
system : [ "神憑"桐生 緋依 ] HP : 0 → -10
GM : 「射程:視界」「対象:5体」の白兵攻撃! 対象はPC全員!!
GM : 24dx7 命中判定(24DX7) > 10[1,3,4,4,4,4,4,4,5,5,5,6,7,7,8,8,9,9,9,9,10,10,10,10]+10[1,1,1,2,2,4,5,5,6,8,8,10]+10[2,8,10]+10[3,9]+4[4] > 44
GM : ドッジする場合は、判定ダイス-3個
暁月 絢音 : ドッジしましょ!
暁月 絢音 : 17dx+1(17DX10+1) > 10[1,1,1,2,2,3,3,4,4,4,5,5,6,8,8,8,10]+5[5]+1 > 16
暁月 絢音 : ダメでーす
猿曳 松葉 : 一応ドッジしてみましょ
猿曳 松葉 : 14dx+1 回れー!(14DX10+1) > 10[2,2,2,2,3,5,6,6,6,7,7,7,8,10]+8[8]+1 > 19
神狩 妃華 : 回避ィー!
神狩 妃華 : 【焔の高楼】:《リフレックス:サラマンダー》+《炎神の怒り》
system : [ 神狩 妃華 ] 侵蝕率 : 162 → 167
神狩 妃華 : (5+6-3+5+15)dx(7+0)+1+15+0 判定/100%以上/焔の高楼(28DX7+16) > 10[1,1,1,2,2,2,2,2,3,4,5,5,5,6,6,6,6,7,7,8,9,9,9,9,9,10,10,10]+10[1,1,2,2,2,5,5,6,7,9,10]+10[1,4,7]+10[8]+10[8]+10[8]+1[1]+16 > 77
system : [ 神狩 妃華 ] HP : 22 → 17
蛇ノ目 衣葉 : ワンチャンあるかもしれない、避けるぞ!
蛇ノ目 衣葉 : (5+4+15-3)dx+1+18>=44(21DX10+19>=44) > 10[1,2,2,2,2,3,3,3,4,4,5,5,6,6,6,7,8,9,10,10,10]+10[2,4,10]+3[3]+19 > 42 > 失敗
猿曳 松葉 : バディムーヴ圏内!
蛇ノ目 衣葉 : ワトソン君!?
猿曳 松葉 : バディムーヴ使用! 衣葉ちゃんの判定に+3!
GM : それでは、衣葉ちゃんも成功……すると思ったかしら?
猿曳 松葉 : ダニィ!?
GM : "神憑"桐生緋依は《グラビティバインド》を使用!
GM : 衣葉ちゃんの回避判定の達成値-12!!
蛇ノ目 衣葉 : ぐわあああ!!
GM : それでは、妃華さんだけ回避成功。三分咲きの小手調べのダメージ算出。
GM : 5d10+12+12+12+12 装甲有効ダメージ(5D10+12+12+12+12) > 17[2,8,5,1,1]+12+12+12+12 > 65
暁月 絢音 : 本当にまだ小手調べなダメージ数だった…それでも戦闘不能なるけどね!
暁月 絢音 : 妃華さんのロイスを使わせてもらって、戦闘不能から復活しましょう! 負けてられねえの気持ち
system : [ 暁月 絢音 ] ロイス : 5 → 4
system : [ 暁月 絢音 ] HP : 8 → 11
猿曳 松葉 : 戦闘不能! 絢音ちゃんのロイス切って立つよ!
おめぇの出番だ!頼んだぞ!
system : [ 猿曳 松葉 ] ロイス : 5 → 4
system : [ 猿曳 松葉 ] HP : 9 → 13
蛇ノ目 衣葉 : 桐生緋依のロイスをタイタスにして昇華、ここはこれしかないな!
system : [ 蛇ノ目 衣葉 ] ロイス : 5 → 4
system : [ 蛇ノ目 衣葉 ] HP : 9 → 15
 

 
"神憑"桐生 緋依 : 「この世は弱肉強食、圧倒的強者に踏みにじられる不条理な世界」
"神憑"桐生 緋依 : 「だからこそ、わたしはもう”何も奪われないように”強くなった」
"神憑"桐生 緋依 : 「この世界を思い通りに書き換えられる『神の力』を手に入れた」
"神憑"桐生 緋依 : 「……例えば、こういう風に」
GM : 桐生緋依は、天上へと右手を掲げる。
GM : ……途端、蕾の残骸が蠢動。
GM : 先端からほつれて、細い紐状の繊維へと解かれていった。
"神憑"桐生 緋依 : 「────神罰、執行」
GM : 神命に従い、紐解いた繊維が幾千幾万と束ねられる。
GM : 女神の手元に顕現したのは、暁月絢音を縛り続けてきた運命の具現。
GM : ────紅梅。
GM : 他でもない桐生緋依が砕いた、もう一振りの神薙ぎの刃。
暁月 絢音 : 「……!? どうして、あんたがそれを」
"神憑"桐生 緋依 : 「元は堕トシ神から分かたれた力、わたしが持っていても不思議はないでしょう?」
暁月 絢音 : 「……それもそうね」
暁月 絢音 : 「ったく……堕トシ神を討つための刀のくせに、何良いように使われてるの、あんた」 紅梅を呆れたように見る
"神憑"桐生 緋依 : 「紅梅と白梅は、人々が『平穏な日常』を望んで生まれたものよ」
"神憑"桐生 緋依 : 「故に、わたしが新たに作る『平穏な日常』を守るために振るわれるのは道理」
"神憑"桐生 緋依 : 「誰もがそれを望んでいるわ……その願いを叶える為に使うのだから本望でしょう……」
暁月 絢音 : 「何言ってるの。その誰もの中に、わたしは含まれていない」
暁月 絢音 : 「わたしの願いはただ一つ、堕トシ神を討ち倒すことだけ」
暁月 絢音 : 「その願いは! 有象無象の三下たちの適当な願いより遥かに強いのよ!!」 
暁月 絢音 : 「御託はいいからかかってきなさい、緋依! あんたたちの願いなんて、わたしが断ち切ってあげるから!!」
"神憑"桐生 緋依 : 「……いいでしょう」
"神憑"桐生 緋依 : 「あなたたちが、わたしたちの夢を阻むというなら」
"神憑"桐生 緋依 : 「圧倒的強者らしく、弱者を蹴散らして進むだけよ」
GM : 枝先に咲いた梅の花、バロールの魔眼が赫々と輝く。
GM : ……目障りな羽虫を退けるよう、桐生緋依は紅梅を振り払う。
GM : 美しい弧を描き、あなたたちの喉元へ迫る光の軌跡。
GM : ディアボロス達を襲った、断罪の光刃。
GM : ────桐生緋依は非戦闘員。刀剣を扱った経験など、ほとんどない。
GM : 戦闘技術に限った話なら、ジャバウォックの方が遥かに上だ。
GM : ……が、それでも、あなたたちは回避できない。
GM : 手足に神樹の糸が絡み付き、逃れられないように運命を定められる。
GM : 女神の一閃は、その軌道上にいた背教者あなた達を撫で斬りにする。
神狩 妃華 : 自身に絡まった糸を見てギリと歯を食いしばる。
そのまま爆発するように糸を切り、空へ。
神狩 妃華 : 「この程度の絡め手が何だ!!」
暁月 絢音 : 「……っう、ぁ……!!」 威勢良く立ち向かったものの、妃華のように糸から逃れられるわけもなく。無防備になった体を光の刃に断ち切られる。
猿曳 松葉 : 「ぐっ………」
夢から起きた時のような脱出できる猶予はない。
鳩尾のあたりを一閃で抉られ、赤い線が滲み出る。
「まだや……二度寝はせんって言うたからなぁ!」
絢音が無事に願いを叶えるのを見届けるまで、自分も倒れるわけにはいかない!
蛇ノ目 衣葉 : 「なるほどっ……これが神の刃。だけど、斬られるのは慣れている……!」 切られた端から仕込んだ針で素早く縫合、再生してなんとか立ち上がる
暁月 絢音 : 「舐めないで、よ……この程度……っ!!」
暁月 絢音 : 衣葉の真似をするように、白梅の刃先から伸びた白い糸が、傷口を瞬時に縫合。痛みに耐えながら手足を縛る糸を振り払い、緋依を睨みつける
"神憑"桐生 緋依 : 「この程度……そうねえ、確かに"この程度"だったかもしれないわ……」
"神憑"桐生 緋依 : 「────わたしの力の『三割』じゃ足りなかったみたい」まだ立っている神敵を見て
暁月 絢音 : 「当たり前、でしょ……」
暁月 絢音 : 「もっと本気で来なさい、緋依……!!」 額に汗を滲ませながらも、怯まず言い放つ
神狩 妃華 : 「三割、か……」
慢心される分には多いに構わない。
"神憑"桐生 緋依 : 「本気……? そんなものを出す必要はないわ……?」
"神憑"桐生 緋依 : 「わたしの眷属はいくらでも甦ることができる……わたしが本気を出すまでもなく、あなたたちを物量で擂り潰せるもの……」
暁月 絢音 : 「そう……」
暁月 絢音 : 「だったら……仕方ないね……」 何を思っているのか、口元に小さく笑みを浮かべた
 

 
GM : 行動値7! 暁月絢音のメインプロセス!!
暁月 絢音 : はーい
暁月 絢音 : マイナーアクションで戦闘移動、7m前進して緋依にエンゲージ
暁月 絢音 : メジャーアクションで《ディストーション》《瞬速の刃》《完全なる世界》《コンセントレイト》
暁月 絢音 : 対象は"神憑"桐生 緋依!
GM : デバフなどはありません! 命中判定をどうぞ!!
暁月 絢音 : いくよ!
暁月 絢音 : 32dx5+6(32DX5+6) > 10[1,1,1,1,1,1,2,2,2,2,3,3,4,4,4,4,5,5,5,5,5,6,6,6,7,7,8,8,10,10,10,10]+10[1,1,1,2,3,3,4,5,6,7,7,7,8,8,10,10]+10[1,2,2,3,5,6,9,9,10]+10[1,2,7,8,10]+10[1,5,6]+10[5,5]+10[2,8]+10[8]+10[5]+10[10]+4[4]+6 > 110
暁月 絢音 : めっちゃいいじゃん!
GM : な、何…!? もう3桁達成値…!?
暁月 絢音 : 凄い運が良かったね…でもまだやるよ!
暁月 絢音 : 《正月姉妹》の強化効果を使用、最後の出目の4を7に変更! クリティカルさせます!
GM : くっ、まだまだ回る…!! ダイスロールをどうぞ…!!
暁月 絢音 : 1dx5+116(1DX5+116) > 2[2]+116 > 118
暁月 絢音 : だめだったね…強化効果二回目を使用!
暁月 絢音 : 最後の2を9に変更、もう一回クリティカルさせます!
GM : 姉妹パワーだ! どうぞ!
暁月 絢音 : 1dx5+126(1DX5+126) > 4[4]+126 > 130
暁月 絢音 : ダメみたい!
暁月 絢音 : 泣きの三回目、《妖精の手》を使用! 最後の4を10に変えて、ラストチャンスクリティカルいきます
GM : 運命のダイスロールをどうぞ!
暁月 絢音 : 1dx5+136(1DX5+136) > 10[10]+1[1]+136 > 147
暁月 絢音 : ちょっといけた!
猿曳 松葉 : まだバトルフェイズは終了してないぜ!
暁月 絢音 : カン☆コーン
GM : ひょ…?
猿曳 松葉 : トラップカード発動!
【猿真似】《異世界の因子》!
《妖精の手》を取得するぜ!
猿曳 松葉 : そしてそのまま発動!
system : [ 猿曳 松葉 ] 侵蝕率 : 147 → 156
暁月 絢音 : ありがたいね、じゃあもう一回振り足そう!
暁月 絢音 : 1dx5+156(1DX5+156) > 10[6]+2[2]+156 > 168
GM : 最終達成値168だと…!?
暁月 絢音 : これが姉妹+友情パワーよ
暁月 絢音 : 避けれるものなら避けてみなさいよ神様ぁー!!
GM : くっ…! “神憑”桐生緋依は《束縛の領域》+《領域調整》+《アニマルテイマー》+《パーフェクトサクセス》を使用…!!(シナリオ1回)
GM : 命中判定に対して、交渉判定で対決を行なう!
GM : この判定で勝利した場合、その攻撃を失敗とする!!
暁月 絢音 : かかってこい…!
GM : 白梅の攻撃を受けさえしなければ、受けさえしなければ……堕トシ神の敗北はありえないのだ……!!!!
GM : 18dx7+12 交渉判定(18DX7+12) > 10[1,1,1,1,3,4,5,6,7,8,8,8,9,9,10,10,10,10]+10[1,1,4,4,4,6,6,6,8,9]+10[8,10]+10[9,9]+4[3,4]+12 > 56
GM : くっ……みんなの力には、及ばないっ……
暁月 絢音 : わたしたちの勝ち! いやまだ勝ってはないけど
暁月 絢音 : ダメージだします!
GM : ダメージをどうぞ!
暁月 絢音 : 17d10+24+12(17D10+24+12) > 92[1,2,2,6,4,3,10,1,9,6,10,6,8,3,9,6,6]+24+12 > 128
暁月 絢音 : おぉ
暁月 絢音 : 装甲は有効!
system : [ 暁月 絢音 ] 侵蝕率 : 141 → 157
GM : 装甲で6点軽減して、122ダメージ!
system : [ "神憑"桐生 緋依 ] HP : -10 → -132
GM : 更に、白梅の攻撃を受けたことで"神憑"桐生緋依の《超人的弱点Ⅱ》のダメージ軽減効果が解除され、以降に受けるあらゆるダメージを+12点します。
暁月 絢音 : やったね
暁月 絢音 : 今回が初ダメだし、実質機能しなかった軽減だった
暁月 絢音 : じゃあ1点以上ダメージを与えたので、切ってもいいですか……Eロイス!
GM : Eロイス、持ってけ神薙ぎ!
暁月 絢音 : 紅梅の未練を晴らすよ
暁月 絢音 : 《NEVER-ENDING NIGHTMARE》の効果を解除したいです!
GM : 分かりました!
GM : Eロイス《NEVER-ENDING NIGHTMARE》は解除され、十二神将の復活も取り消されます!!
暁月 絢音 : やった~!
 

 
暁月 絢音 : 「……松葉!」
暁月 絢音 : 「十二秒……ううん、六秒でいい! 時間を稼いで!」 突然、松葉に無茶ぶりする
猿曳 松葉 : 「いくらでも稼いだる! 気合い溜めとけ!!」
そう告げるより前に手は動き、弓を番えていた。
未来予知……は出来ないが、絢音がそろそろ何かするという勘によるものだ。
突然の無茶ぶりを予知していたかのように動き出している。
暁月 絢音 : 「ん……!」 頷く
猿曳 松葉 : 緑の矢が放たれ小さな龍となり、緋依に届く直前で霧散する。
しかし、弾けた煙幕が時間稼ぎとなる。
"神憑"桐生 緋依 : 「何を企んでるか知らないけれど、何をしても無駄よ……!」緑の矢を切り払い、自らの天敵たる神薙ぎに紅梅を振り翳す。
暁月 絢音 : 「…………」
暁月 絢音 : 松葉が矢を放ったのと同時。
暁月 絢音 : 絢音の意識は、常人には耐えられぬほどの超密度な情報奔流へと呑み込まれる。
暁月 絢音 : 瞼の裏に映し出されるのは、無数の未来。
暁月 絢音 : 何百、何千もの太刀筋。自分が剣を振るう、ありとあらゆる可能性の姿。
暁月 絢音 : ある未来では刃が弾かれ、ある未来では僅かに逸れる。
暁月 絢音 : またある未来では、肉を斬れても、その奥にある神の権能に届かない。
暁月 絢音 : 書道の大家が本番の一枚のために、何千枚、何万枚と紙に筆を入れるように。
暁月 絢音 : 絢音は加速した未来視の中で、ただひたすらに剣を振るい続ける。
暁月 絢音 : この一瞬の間に、千の戦いを経験し、万の敗北を味わう。
暁月 絢音 : 全てはたった一度の、完璧な一太刀のために。
暁月 絢音 : ただ一つ、確実に堕トシ神を断ち切るために────!
暁月 絢音 : 「…………!」
暁月 絢音 : やがて、幾星霜にも感じられた精神の旅路の果てに、絢音は剣技の完成を見出す。
暁月 絢音 : 唯一、偽りの神に届く、完璧な一筋の軌跡を。
暁月 絢音 : 現実世界では、ほんの数秒。伏せられていた絢音の瞼が、静かに開かれる。
暁月 絢音 : その瞳には、神の如き研鑽を終えた者の、絶対的な確信が宿っていた。
"神憑"桐生 緋依 : 「────ッ!!」その瞳から感じるものがあったのか、はたまた存在しない千年前の記憶によるものか、女神の背筋を伝う戦慄。
"神憑"桐生 緋依 : 「(この一瞬で、空気が変わった……!? いったい、絢音ちゃんは何を……!?)」
"神憑"桐生 緋依 : 「(いえ、それよりッ────!!)」
GM : その瞬間、桐生緋依は咄嗟に後退っていた。
GM : 同時、四方八方から神樹の糸を伸ばし、神薙ぎを絡め取ろうとする。
GM : ……昨夜、元旦に挑んできた暁月絢音はこれで斃せた。
GM : 経験則から出た、即断即決の自己防衛。
暁月 絢音 : 迫りくる神樹の糸に一切怯まず、前へと進み始める。
暁月 絢音 : 一歩、二歩……その歩みは遅い。畳のヘリを踏まないような歩みだった。
暁月 絢音 : だが、それでも殺到する糸が絢音に触れることはない。
暁月 絢音 : まるでどこから来るのか最初から分かっているかのように、直前に最小限の動きで避けられ続けている。
暁月 絢音 : 「月紅演舞、あけノ手」
暁月 絢音 : やがて、絢音は緋依の前までゆっくりと辿り着き……
暁月 絢音 : 全ての魔眼を凝縮して生まれた、一点の曇りもない純白の刀を手に、宣言する。
暁月 絢音 : 「────“一筆両断いっぴつりょうだん”!!」
暁月 絢音 : 未来の中で飽きるほど繰り返した軌跡に沿って、絢音は鋭く、そして流麗に刀を滑らせる。
暁月 絢音 : それはまるで書初めで、真っ白な紙に最初の一筆を入れるかのように。
暁月 絢音 : 清浄な袈裟懸けの斬撃が、桐生緋依の身体を奔る。
暁月 絢音 : だが、真に斬り裂いたのは、物理的な肉体だけではない。
暁月 絢音 : 白梅が断ち切るは神の力。
暁月 絢音 : 穢れた願いが生み出してしまった、偽りの理そのもの。
暁月 絢音 : 今、神薙ぎの刃は、堕落の神の権能を、その根源から刈り取る────────!!
"神憑"桐生 緋依 : 「ぐッ……、ああああッ……!!」真っ赤な鮮血が、白い着物を染めていく。
GM : 傷口から流れ出たものは、血潮だけではない。
GM : 鈍く光る星に似た何かが、それこそ墨のように黒い星雲を伴って溢れ出す。
暁月 絢音 : 「緋依。わたしの今年の抱負、教えてあげる」
暁月 絢音 : 筆が吸い込んだ墨を切るように、白梅の刃先から滴る血を足元に擦りつけて。
暁月 絢音 : 「神殺し」 満足気な笑みを向け、堂々と言い放つ
"神憑"桐生 緋依 : 「これが白梅っ……これが神薙ぎっ……」傷口を抑えて
"神憑"桐生 緋依 : 「ああ……、わたしの神の力がっ……」
河合 由佳 : 「眷属の反応、途絶! 神樹本体との接続も絶たれた模様!!」
暁月 絢音 : 「知ってるよ。もう未来で見たから」 振り返り、くすっと笑う
猿曳 松葉 : 「ようやった!! 時間稼ぎしたかいあったな!」
弓懸を嵌めた手で親指を立てる。
"神憑"桐生 緋依 : 「っ……一太刀浴びせただけで、もう勝ったつもりかしら……眷属を失ったところでっ……」
暁月 絢音 : 「勝ったつもりじゃない」
暁月 絢音 : 「勝つんだよ! これからね!」
 

 
GM : 行動値5! 蛇ノ目衣葉のメインプロセス!!
蛇ノ目 衣葉 : はーい!
蛇ノ目 衣葉 : マイナーで《骨の剣》《死招きの爪》、メジャーで《伸縮腕》《コンセントレイト》《ラバーアームズ》《死神の手》《ジャイアントグロウス》
蛇ノ目 衣葉 : もちろん対象は桐生緋依で攻撃だ!
system : [ 蛇ノ目 衣葉 ] 侵蝕率 : 143 → 149
GM : デバフなどはありません!命中判定をどうぞ!!
蛇ノ目 衣葉 : (5-1+4+15)dx7+1+18-1(23DX7+18) > 10[1,2,2,2,3,3,3,4,4,4,5,5,5,6,7,7,8,9,9,9,9,10,10]+10[1,2,5,7,7,8,8,8,10]+10[1,6,6,7,8,9]+10[1,7,9]+10[2,10]+1[1]+18 > 69
GM : 命中がみんな強い!
GM : ”神憑”桐生緋依はガードを選択! ダメージをどうぞ!!
蛇ノ目 衣葉 : 7d10+71+1D10+2d10+12(7D10+71+1D10+2D10+12) > 32[3,1,6,6,8,7,1]+71+7[7]+13[10,3]+12 > 135
GM : 装甲6点とガード値1点で軽減して、128ダメージ!!
system : [ 蛇ノ目 衣葉 ] 侵蝕率 : 149 → 164
system : [ "神憑"桐生 緋依 ] HP : -132 → -260
GM : ”神憑”桐生緋依はEロイス《SAVE THE WORLD》を使用!(残り10回)
GM : HPなどエフェクト回数など、戦闘開始の状態に戻しますよ!
GM : 《束縛の領域》《パーフェクトサクセス》が再び使用可能に。
GM : また《加速する刻》の使用可能回数も回復。
GM : ただ、解除されたEロイスまでは戻せません。
system : [ "神憑"桐生 緋依 ] HP : -260 → 0
 

 
蛇ノ目 衣葉 : 「白梅、確かに効いたようだね」
蛇ノ目 衣葉 : 「つまり堕トシ神の謎は概ね解けた。あとは努力次第といえるわけだ」
蛇ノ目 衣葉 : 「村の外にはまだまだ解決しなければならない謎がある」
蛇ノ目 衣葉 : 「こんなところで立ち止まってはいられないね!!」
蛇ノ目 衣葉 : その場でくるくると、ねじ巻きのように身体を何度も捻る。
蛇ノ目 衣葉 : 「もっと、もっとだ! この夢を突き破るくらいのパワーを!」
蛇ノ目 衣葉 : 細い身体が千切れる限界ギリギリまで捻りを蓄えると、そのまま逆立ちし脚のジッパーを展開しながら弾性エネルギーを解放、勢いよく逆回転を始める。
蛇ノ目 衣葉 : 「いっけぇぇぇぇぇぇ!!!」 竜巻のような激しい足技が襲い掛かる!
"神憑"桐生 緋依 : 「────ッ!?」
GM : 眷属は猿曳松葉と神狩妃華に敗れ、もう身を守る盾にはできない。
GM : 手に持った紅梅で、なんとか防ごうとするが……
GM : 変幻自在のエグザイル能力者相手では、大した防御にはならない。
GM : 蛇ノ目衣葉の"回し蹴り"は、たしかに女神の脇腹を捉える。
"神憑"桐生 緋依 : 「……っ」一瞬、苦悶の表情を見せる。
GM : ────だが、堕トシ神が負った傷は、すぐさまに塞がっていく。
GM : 「神様に存在してほしい」といった人々の願いによって、自らの破滅を拒絶する。
GM : 運命を操る堕トシ神の権能、その中でも最も厄介なものだ。
蛇ノ目 衣葉 : 「確かにダメージを与えたはずだけれど、人々の願いにより再生する伝承通りの能力か……」
蛇ノ目 衣葉 : 「でも、誰かの願いで存在しているのはこっちも同じだからね。負けてなんかやるつもりはないよ」 攻撃終了とともに着地
"神憑"桐生 緋依 : 「……個人の願いが、人類全体の願いに勝てるハズがないわ」
"神憑"桐生 緋依 : 「その明白な真実を、身をもって分からせてあげましょう」
 

 
GM : イニシアチブプロセス!
GM : 本来はラウンド1回の制限がありますが、使用回数を巻き戻したため"神憑"桐生緋依が《加速する刻》を再び使用!
GM : “神憑”桐生緋依の追加メインプロセス!
GM : 《天使の階梯》+《領域の加護》+《導きの華》を使用。
GM : 自身が次に行なうメジャーアクションのC値-1(下限6)。達成値+20。攻撃力+6。
GM : クリンナッププロセス、1ラウンド目が終了。


 
【行動値】
12 猿曳松葉
12 ”神憑”桐生緋依
07 暁月絢音
05 蛇ノ目衣葉
04 神狩妃華
 

 
【現在配置】
暁月絢音 / ”神憑”桐生緋依
  |
(1m)
  |
神狩妃華
  |
(6m)
  |
蛇ノ目衣葉
  |
(5m)
  |
猿曳松葉
 


◆第2ラウンド
 
GM : 2ラウンド目! まずセットアッププロセス!!
GM : “神憑”桐生緋依は《力場の形成》+《活性の霧》を使用。
GM : このラウンドの間、自身の攻撃力+24。ドッジダイス-2個。
GM : それから、Eロイス《運命の糸車》の効果が更新されます!!
GM : おみくじを引きたい方、年神御籤をどうぞ!
暁月 絢音 : せっかくだし、まだ引いてない人引く?
蛇ノ目 衣葉 : 一回くらい引きたいな、引こう
蛇ノ目 衣葉 : choice[大吉,吉,凶,大凶](choice[大吉,吉,凶,大凶]) > 吉
蛇ノ目 衣葉 : 吉だ!まあ妥協してもいい気はする
GM : なかなか良い引き!
暁月 絢音 : 引き直して凶続きになっても嫌だし、十分じゃないかな!
蛇ノ目 衣葉 : これで行こうか!
GM : それでは! このラウンドの間、PC全員が行なうあらゆる判定のダイスを+3個!
暁月 絢音 : わーい
 

 
GM : 続いてイニシアチブプロセス!
GM : “神憑”桐生緋依は《加速する刻》を使用!
GM : “神憑”桐生緋依の追加メインプロセス!
GM : マイナーアクションで《ダークマター》+《斥力跳躍》
GM : 自己強化しながら、後方に1m戦闘移動。
GM : メジャーアクションで「コンボ:五分咲き・破竹ハチク(コンセントレイト+崩れる大地+鋼の顎+破砕の顎+ワールドシェイカー+惑いの一撃+アニマルテイマー+塞がれた世界+完全なる世界+覇王幻魔眼+落星衝+因果歪曲+パラドックス)」
GM : 「射程:視界」「対象:5体」のRC攻撃! 対象はPC全員!!
GM : 24dx6+6+20 RC判定(24DX6+26) > 10[1,1,2,2,3,3,4,4,4,4,4,5,5,6,6,6,7,7,7,8,8,9,9,10]+10[1,2,4,5,7,7,8,8,8,9,10]+10[1,2,7,8,10,10,10]+10[6,6,6,7,8]+10[3,3,6,7,9]+10[5,6,10]+5[4,5]+26 > 91
GM : この攻撃に対するドッジ判定のダイス-6個!リアクションをどうぞ!!
猿曳 松葉 : 一応回避で〜
猿曳 松葉 : 1dx+1 凄い幸運があるかもしれない(1DX10+1) > 5[5]+1 > 6
暁月 絢音 : 一応ドッジ!
暁月 絢音 : 2dx+1(2DX10+1) > 9[8,9]+1 > 10
暁月 絢音 : 無理なのだ!
蛇ノ目 衣葉 : 素で回避だ
蛇ノ目 衣葉 : (5+5+3-6)dx+1+21>=91(7DX10+22>=91) > 10[3,5,6,7,9,10,10]+8[5,8]+22 > 40 > 失敗
神狩 妃華 : 頑張らせていただく
神狩 妃華 : 【焔の高楼】:《リフレックス:サラマンダー》+《炎神の怒り》
神狩 妃華 : (5+6-6+5+3)dx(7+0)+1+18+0 判定/100%以上/焔の高楼(13DX7+19) > 10[1,2,2,2,3,3,3,5,7,9,9,10,10]+10[2,3,4,7,10]+10[3,9]+2[2]+19 > 51
神狩 妃華 : ム・リ
GM : さすがにね! 本領を発揮してきた女神です!!(5割)
GM : 10d10+7+14+2d10+12+12+20+24+24+6 装甲無視ダメージ(10D10+7+14+2D10+12+12+20+24+24+6) > 55[9,8,1,10,2,1,5,3,9,7]+7+14+9[2,7]+12+12+20+24+24+6 > 183
暁月 絢音 : ひえ~
暁月 絢音 : チェシャ猫のロイスを使わせてもらおう、戦闘不能状態から回復!
system : [ 暁月 絢音 ] ロイス : 4 → 3
猿曳 松葉 : どうもこうもあらへん、死にます!
妃華さんのロイスを切って起きましょう!
system : [ 猿曳 松葉 ] ロイス : 4 → 3
蛇ノ目 衣葉 : そろそろどれを切るか悩むターン、ふしぎな白猫のロイスをタイタスにして昇華しましょう
system : [ 蛇ノ目 衣葉 ] ロイス : 4 → 3
神狩 妃華 : 松葉ちゃんのロイス切っておきましょう!死ぬぜ~~
system : [ 神狩 妃華 ] ロイス : 5 → 4
system : [ 神狩 妃華 ] HP : 17 → 15
system : [ 神狩 妃華 ] 侵蝕率 : 167 → 172
 

 
"神憑"桐生 緋依 : 「……まだまだ、わたしの世界はこれから始まるのよ」
GM : 女神はまるで神に祈るように瞼を閉じると、胸の前で手を合わせる。
"神憑"桐生 緋依 : 「でも、あなたたちの抵抗はこれでおしまい」
GM : 桐生緋依はオルクス能力を行使。
GM : 龍の姉妹、その亡骸が浮かび上がる。
"神憑"桐生 緋依 : 「結合せよ、十二神将……!!」
GM : 紅龍と白龍。
GM : 一対の眷属が二重螺旋のごとく絡み合い、あたりに神々しい光が溢れ出す。
GM : ────顕現したのは、全長60mはあろうかという巨龍。
GM : 眷属の亡骸を神の力の依代とし、強引に生み落とされた木偶人形。
GM : 式神相手に言うのもおかしな話だが、リビングデッド屍鬼のようなものだ。
猿曳 松葉 : 「なんじゃありゃ!?!? なんでそんなにおっきくなってもうたんやー!?」
暁月 絢音 : 「あんたそれ好きね……!」 前も言ってた気がすると思い出す
蛇ノ目 衣葉 : 「この村に来た時は、こんなスケールの戦いになるなんて想像していなかったね……」
神狩 妃華 : 「質量に任せやがって……」 見上げて
"神憑"桐生 緋依 : 「絢音ちゃんのお望み通り、力の差というものを見せつけてあげるわ!!」神龍をマリオネットのように操る。
GM : 巨龍は暴れ狂ったように、あなたたちに向かって突っ込んでくる。
GM : あなたたちは当然、突進を躱そうとするが……
GM : バロール能力によって引き寄せられて、龍の口に吞み込まれてしまう。
GM : ────神龍の口に生えた竹の牙が、あなたたちを粉々に噛み砕く。
暁月 絢音 : 「っあああああああ!!!」 体の中で骨が砕ける音を聞きながら、悲鳴をあげる
蛇ノ目 衣葉 : 「ぐ、斬撃や打撃ならなんとかなるけどこれは……!」 噛まれてズタズタに引き裂かれる
神狩 妃華 : 「チィ……無……理か!!ぐっ」 高音と共に炎を噴かして重力圏を脱そうとするが、叶わず呑まれる
猿曳 松葉 : 「ぐっ、おおおお!!!!」
突き刺さり続ける竹槍地獄から下がって逃れることは松葉にはできない。
ならば──進む!
妃華の見せた覚悟を見習って、流れる血も顧みず肉の廊を這い進む!!
猿曳 松葉 : 「………しゃあっ!! 脱出や!!」
最後の門をこじ開けて外に出る。
………どこから出てきたのかは深く考えない方がいいだろう。
暁月 絢音 : 「こ、の……っ!!」 無我夢中で白梅を振り、龍の牙を折って何とか外へと逃れる
蛇ノ目 衣葉 : 「みんな根性あるね。私も負けてられないな……!」 噛みつかれながらも刃で牙を切り落とし、なんとか脱出!
"神憑"桐生 緋依 : 「これでも、まだ立てるって……まだ諦めないって言うの……?」這い出してくるあなたたちを見て、驚嘆する。
神狩 妃華 : 「一回死にかけた程度で私が諦めたことがあったか……?」
暁月 絢音 : 「言ったでしょ……わたしたちは、あんたが諦めるまで戦うって……っ」地に這いつくばりながらも、変わらない闘志の宿った目で緋依を睨む
 

 
GM : 行動値12! 猿曳松葉と”神憑”桐生緋依のメインプロセスになります!!
GM : 同行動値の場合、PC有利になるので猿曳松葉のメインプロセス!
猿曳 松葉 : はーい!
猿曳 松葉 : マイナーはなし、メジャーで
【松籟十二束・舞射ち】
CR+踊る髪
猿曳 松葉 : 対象は緋依さんしかいない!
GM : デバフなどはありません! 命中判定をどうぞ!!
猿曳 松葉 : 12dx7+19(12DX7+19) > 10[2,3,3,4,4,5,7,7,7,8,9,10]+10[3,4,4,4,8,10]+5[1,5]+19 > 44
暁月 絢音 : 《妖精の手》使用します! 最後の出目を10に変えて振り足し!
暁月 絢音 : 「1dx7+49」で振り足してもらって!
system : [ 暁月 絢音 ] 侵蝕率 : 157 → 161
猿曳 松葉 : 1dx7+49 助かる!(1DX7+49) > 1[1]+49 > 0 (ファンブル)
GM : 妖精でのファンブルはないので、最終達成値50かな?
暁月 絢音 : そう!
system : [ 猿曳 松葉 ] 侵蝕率 : 156 → 160
GM : "神憑"桐生緋依は《束縛の領域》+《領域調整》+《アニマルテイマー》+《パーフェクトサクセス》を使用!
GM : 18dx7+12 交渉判定(18DX7+12) > 10[1,1,1,2,2,3,3,4,4,4,5,7,8,8,9,9,10,10]+6[2,2,3,3,6,6,6]+12 > 28
GM : な、何…!?!?
暁月 絢音 : こんなことあるんやね…
猿曳 松葉 : 大吉!!!!今年は申年!!!!!
GM : 辰年だよ!!!!!!(作中時間)
GM : では、ダメージをどうぞ!!
暁月 絢音 : 《力の法則》を使用します! ダメージロールに+6D10してください!
system : [ 暁月 絢音 ] 侵蝕率 : 161 → 165
猿曳 松葉 : 6d10+1d10+11+12+6D10(6D10+1D10+11+12+6D10) > 21[8,1,4,1,3,4]+3[3]+11+12+43[9,1,8,10,6,9] > 90
暁月 絢音 : いいじゃない
GM : 装甲6点で軽減して、84点ダメージ!
system : [ "神憑"桐生 緋依 ] HP : 0 → -84
GM : 《異常耐性:硬直》によってバッドステータスの効果を無効に。
 

 
猿曳 松葉 : 松籟十二束の秘めた力は先ほどの大吉ドラゴン技──"吉日良辰"でほとんど使い切った。
ここからは実力勝負。
単純な弓の技量で戦うしかない……!
猿曳 松葉 : 「まだやめられへんのか、ヒヨっちゃん……!」
側転から勢いをつけて倒立、両足で弓を引く。
松葉にとっての基本弓術で矢を放つ!
"神憑"桐生 緋依 : 「こっちの台詞……!!」巨龍を操って、射線を切る。
暁月 絢音 : 「それ、邪魔!!」
暁月 絢音 : オルクスの因子を宿した護符を足元に張り付ける。
暁月 絢音 : その瞬間、溢れ出したのは緋依が使役していた神樹の糸だった。
暁月 絢音 : 絢音が展開した領域が神樹を侵蝕し、数秒程度だが糸の主導権を握ったのだ。
暁月 絢音 : 大量の糸は龍へと巻き付き、その巨体を絡めとって放り投げ────松葉の矢の通り道を切り開く!
猿曳 松葉 : 「あやねんサンキュ! いくぞ、おかわりや!」
空いた射線に体勢をころころ変えながら幾本も撃ち込む。
"神憑"桐生 緋依 : 「ぐっ、こんなものっ……」幾本もの破魔矢が、女神の身体を射抜く。
GM : 桐生緋依は、四肢に刺さった破魔矢を強引に引き抜き……
"神憑"桐生 緋依 : 「っ……、何の意味もないわっ……」苦悶に表情を歪めながら、破魔矢をへし折る。
猿曳 松葉 : 「………痛いくせに強がりおって……。」
苦悶の表情を見ると罪悪感も湧くが、ここで止めてはそれこそ意味が無い。
暁月 絢音 : 「痛いの強がってるのはお互い様。でもまあ、良いじゃない」
暁月 絢音 : 「余裕がなくなって、ようやく堕ちてきてくれたものだわ。人間っていう枠組みまでね」 
 

 
GM : “神憑”桐生緋依のメインプロセス!
GM : ”神憑”桐生緋依はEロイス《SAVE THE WORLD》を使用!(残り9回)
system : [ "神憑"桐生 緋依 ] HP : -84 → 0
GM : 《束縛の領域》《パーフェクトサクセス》が再び使用可能に。また《加速する刻》の使用可能回数も回復。
GM : メジャーアクションで《天使の階梯》+《領域の加護》+《導きの華》を使用。
GM : 自身が次に行なうメジャーアクションのC値-1(下限6)。達成値+20。攻撃力+6。
GM : 続いてイニシアチブプロセス!
GM : “神憑”桐生緋依は《加速する刻》を再び使用!!
GM : ”神憑”桐生緋依の追加メインプロセス!
GM : マイナーアクションで《ダークマター》+《過剰収縮》
GM : メジャーアクションで「コンボ:狂い咲き・結松ケツマツ(コンセントレイト+瞬速の刃+巨人の斧+魔人の弩+黒の咆哮+形なき剣+朧の弾丸+惑いの一撃+アニマルテイマー+塞がれた世界+完全なる世界+因果歪曲+パラドックス)」
GM : 《ワールドデストラクション》を使用して射程変更。
GM : 《紡ぎの魔眼》を使用して判定ダイス増加。
system : [ "神憑"桐生 緋依 ] HP : 0 → -10
GM : 「射程:視界」「対象:5体」の白兵攻撃! 対象はPC全員!!
GM : 《アウトレイジ》を使用。C値-1(下限5)するかわりに暴走。
GM : 《明鏡止水》を使用。この判定ではダイス減少効果を受けない。
GM : だが! 判定の直前、チェシャ猫が《隠された世界》を使用!!
GM : 「対象:単体」暁月絢音に変更!
暁月 絢音 : チェシャ猫ありがとうね…あ、わたしぃ!?
チェシャ猫 : 「対象:単体」になった後の対象決定は、あちらに委ねられとるのでな…
暁月 絢音 : それはしょうがないわ、単体にしてくれてありがとうね…
GM : それでは、命中判定!
GM : 31dx5+20 神の力を受けるがいい!!(31DX5+20) > 10[1,1,2,2,2,2,3,3,3,3,4,4,5,5,6,6,6,7,7,7,7,8,8,8,8,9,9,10,10,10,10]+10[2,2,2,3,3,3,3,3,4,4,5,5,7,8,9,9,9,10,10]+10[1,3,3,7,8,8,9,9,10]+10[1,5,7,8,9,9]+10[6,7,7,8,8]+10[2,4,5,8,9]+10[3,6,7]+10[4,9]+3[3]+20 > 103
GM : ドッジを行なう場合、判定ダイス-8個!
暁月 絢音 : へー、8個ですか
暁月 絢音 : ちょうど0になるじゃん!!
暁月 絢音 : ガードします、さも最初から別に避ける気なんてなかったですよみたいな顔で
GM : 《シュガーラッシュ》で強化した上で《崩壊するスフィア》を使用。ダメージ+12d10。
GM : 使い捨てアイテム〈死刻印〉を使用。ダメージ+30。
GM : それでは、装甲無視ダメージを算出!!
GM : 11d10+12+12+12+12+10+24+24+12d10+6+30 女神の全霊を受けなさい!(11D10+12+12+12+12+10+24+24+12D10+6+30) > 76[7,7,9,7,3,5,10,10,8,8,2]+12+12+12+12+10+24+24+85[5,10,8,10,8,9,4,5,7,3,9,7]+6+30 > 303
暁月 絢音 : えぇ~!?
GM : 驚異の300ダメージ! これこそ神の力よ!!
GM : が、ダメージが適応される直前、河合由佳が《砂塵の城壁》を使用!
GM : 暁月絢音が受けるHPダメージを0にする!!
暁月 絢音 : え~!?
暁月 絢音 : 助かりすぎるが
GM : 河合ひとりでは何ともできないので、力をあわせて女神の一撃を打ち破ってください!
 

 
"神憑"桐生 緋依 : 「……あなたたちの心が折れないというのは、よく分かったわ」
GM : 女神は眠るように目を瞑ると、天高く紅梅を掲げる。
"神憑"桐生 緋依 : 「戯れは、これまで」
GM : ……同時、あなたたちの立っている地面が大きく揺れだした。
GM : 全長6000mの大いなる神樹、その枝先から光の粒になって消えていく。
暁月 絢音 : 「え……!? 樹が……」
"神憑"桐生 緋依 : 「わたしの双肩には、80億の人類の未来が懸かっている……」
"神憑"桐生 緋依 : 「あなたひとりの願いが、そのわたしに敵うはずもない……」
GM : 紅梅に咲いた梅の花、バロールの魔眼が赫々と輝く。
GM : ────途端、紅梅のまわりに夜風が渦巻いた。
GM : 冷たい夜風は花弁を巻き込み、やがては花の嵐となって吹き荒び。
GM : 荒れ狂う神風が、彼方の雲の海を消し飛ばしていく。
"神憑"桐生 緋依 : 「……神樹、再誕」
GM : 星屑のように煌めく光の粒が、紅梅の刀身に集っていく。
GM : ────女神が織り成したのは、天を貫くほどに大きな光の刃。
GM : 夜空を映したような昏い刀身には、星屑が涙のように散っている。
GM : ……これは大いなる神樹を象っている、人々の願いの結晶。
GM : 桐生緋依が掲げる人類の理想、『歓びに満ちた滅び』を形にしたものである。
暁月 絢音 : 「…………っ」 そのあまりの巨大さに流石に息を呑む。だが、それでも後退することはない。
蛇ノ目 衣葉 : 「さすが神、なんでもアリってところだね……! 昔の人はこれと戦っていたのか?」
神狩 妃華 : 「人の依り代を得たことでより明確に形になってるかもしれないな……バカげてるよ、全く」
猿曳 松葉 : 「ウチの願いも、その星の一つなんかな……?」
きらめく刃に呼応して、光の意味を悟る。
「でもな、ここにもひとつ、大事な"月"があんねん。星すべてに負けへんって吠えてる頭のおかしいのが。」
「悪いんやけど、引き下がらんから。」
暁月 絢音 : 「…………」 松葉を一瞥してから、
暁月 絢音 : 「緋依。あんたの背負おうとしてるものは大きすぎる」
暁月 絢音 : 「そんな巨大な刀、人には不釣り合い」
暁月 絢音 : 「わたしは……これくらいでいい」 巨大な光の刃に比べれば、遥かに小さな白梅を構える
暁月 絢音 : 「この程度で十分だよ。あんたのでかいだけの願いを打ち砕くにはね……!」
GM : 矮小なる神薙ぎの刃を見下すと、誰にともなく言葉を紡ぐ。
"神憑"桐生 緋依 : 「弱者は弱者……都合の良い奇跡など、起こらない……」
"神憑"桐生 緋依 : 「起こらなかった……起こるハズがないの……」
GM : 患者が死に直面する度、ありもしない奇跡を願った。
GM : だが、何度も裏切られてきた。何度も見送ってきた。
GM : ────所詮、この世は弱肉強食。
GM : 弱き者は強き者の食い物にされて、遂には命まで奪われてしまう。
GM : 暁月絢音が紅の巫としての役目に縛られていたことも、
GM : 夢皓有栖がアンサラーとしての役目に縛られていたことも、
GM : すべては、人類を守るという『より大きなもの』のための犠牲だ。
GM : ……奇跡だなんて夢想が、世の摂理を覆すことはない。
GM : だからこそ、堕トシ神なんてものに縋ったのだ。
"神憑"桐生 緋依 : 「わたしの全霊を、神樹に集いし願いを以て……」
"神憑"桐生 緋依 : 「我が救いを阻む神敵を討ち祓う……!!」
GM : ただ夢中で、滅びの刃を振り翳す。
GM : 自分が嫌悪した”奪う側”の人間になってしまった。自己矛盾には目を瞑って。
"神憑"桐生 緋依 : 「背教者よ、人類救済の礎となるがいい……!」
"神憑"桐生 緋依 : 「堕ちろッ────!!!!」
GM : 狂える神の刃が振り下ろされる。
GM : ……すべてを塗り潰す黒い極光。
GM : 人々の夢を束ねた、玉石混交の願いの濁流。
GM : 破滅の奔流の前に、一匹の白猫が躍り出る。
チェシャ猫 : 「新たなる神とやら、首を刎ねられた礼がまだじゃったな」印を結ぶ。
チェシャ猫 : 「────詞花の伍番、龍花塵リュウカジン
GM : 足下から彩り豊かな梅の花が咲き乱れて、あなたたちを覆い隠す。
GM : 其れは十二ある呪詞のひとつ、暁月絢音の”流華陣”と同じく守りの技。
GM : ……舞い散る花弁は、いかなる攻撃でも斥力で弾くバロールの盾。
GM : だが今更、その程度のエフェクト。狂える女神の全霊、防ぐに能わず。
GM : ────神の刃に触れた瞬間、無数の花弁が次々と霧散していく。
GM : 全くもって、盾としての役目を果たせていない。
GM : その勢いを僅かに殺してはいるが、それだけだ。
GM : ……女神の一撃は、止まらない。
暁月 絢音 : 「ダメ、まだ止まってない……!」 衝撃に備えるように身構える
神狩 妃華 : 「避ける……だとか言う規模じゃないなこれは……!」
猿曳 松葉 : 「アカンか……!? なんか無いんか……!?」
蛇ノ目 衣葉 : 「くっ、耐えられるか……!?」
河合 由佳 : 「ここまで一緒に戦ってきたんすッ……! ボクだってぇッ……!!」
GM : 河合は地面に手をつくと、モルフェウス能力を行使。
GM : とてもじゃないが、女神の一撃を正面から弾き返す装甲など練成できない。
GM : 故に、河合が作り出したのは流線形装甲。
GM : 一艘の小舟が荒波を征くように、破滅の奔流を受け流すための防御形態だ。
GM : ……装甲の上、ひらひらと花弁が舞い落ちる。
GM : チェシャ猫との連携、花弁の斥力によって強度を上げる。
GM : ────ここまでして漸く、神の刃を押し留めることが叶う。
"神憑"桐生 緋依 : 「無為! 無駄!! 悪あがきにすぎないッ!!」
GM : だが、其れは一時かぎりの話。
GM : 矢張り、只人には女神の一撃を防ぐことはできない。
河合 由佳 : 「ぐッ……、やっぱりボクにはッ……」
GM : バロールとモルフェウスの複合装甲が、パリンパリンと砕けていく。
GM : 河合も負けじと食い下がるが、
GM : 装甲を作る速度は、装甲を壊す速度に追いつけない。
GM : ……威力はかなり殺いでいる。だが、あと一つ足りないものがある。
暁月 絢音 : 「ここまで無駄なことなんて、何一つなかったよ」
暁月 絢音 : 「チェシャ猫、由佳。あんたたちは、わたしが“視る”時間を稼いでくれた!」
暁月 絢音 : 純白の刀を右手で、肩へと担ぐように構える。
暁月 絢音 : 鋭い刃ではなく、硬い峰を相手に向けるその姿は、今まで彼女が見せたことのない構えだった。
暁月 絢音 : ────紅梅に集まった光の刃は、大いなる神樹を象っている人々の願いの結晶だという。
暁月 絢音 : だが、絢音は知っている。母から教わった、神と人との正しい在り方を。
暁月 絢音 : 神社に参拝し、神に願い事をするのは、全てを神に委ねて自分は何もしないということでは決してない。
暁月 絢音 : 神への願いとは、自らの努力を前提に、その背中を押して欲しいという決意表明だ。
暁月 絢音 : 神様は頑張る人を応援してくれる。そういう存在なのだと、絢音は信じている。
暁月 絢音 : 「(……だから、この光の中にもきっといる)」
暁月 絢音 : 緋依が救おうとしている、この世界の人々。
暁月 絢音 : その中には、ただ神に与えられるだけの幸福を望まない者もいるはずだ。
暁月 絢音 : 辛くても、苦しくても、悲しくても。この現実を生き抜き、自らの手で願いを叶えようとする、気高き魂が。
暁月 絢音 : その意志こそが、この完璧に見える願いの凝縮体の、唯一の歪みだ。
暁月 絢音 : 「月紅演舞、明ノ手」
暁月 絢音 : 絢音は二人が稼いでくれた時間で、すでに未来を視ていた。
暁月 絢音 : 加速した意識の中で、彼女はあえて何度も光の刃にその身を投じた。
暁月 絢音 : 灼熱の光に焼かれ、神の力に裂かれ、幾千回となく死の苦痛をその身で味わう。
暁月 絢音 : それはこの巨大な力の奔流を、外からではなく内側から理解するため。
暁月 絢音 : その身で受け、その魂で感じ取り、光刃の構造に眠るたった一点の弱所を探り当てる。
暁月 絢音 : 神に全てを委ねず、自らの意志で戦おうとする者たちの想いが眠っている、奇跡の一点を……!
暁月 絢音 : 「────“鏡開き”!!」
暁月 絢音 : そして今、絢音は未来視で見出した弱所へ、白梅の峰を正確に叩きつける。
暁月 絢音 : その一撃は、神へと捧げられた鏡餅を、新たな年の幸を願って打ち開く、祝福の木槌に似ていた。
暁月 絢音 : ピシリ、と。
暁月 絢音 : 白梅の峰が触れた一点から、巨大な光の刃の表面に亀裂が走る。
暁月 絢音 : その一点を起点として、まるで内側から助けるように、無数の亀裂が網の目のように広がり……
暁月 絢音 : 固く閉ざされていた人々の願いの結晶は、やがてその形を保てなくなり、粉々に打ち砕かれる……!
"神憑"桐生 緋依 : 「なッ……!?」
GM : 砕けた願いは結晶となって、花弁のようにキラキラと舞い散っていく。
GM : 桐生緋依は、ただ茫然とそれを眺めることしかできない。
"神憑"桐生 緋依 : 「あ、ありえないッ……!!わたしの全力をッ……!!」
"神憑"桐生 緋依 : 「いったいどうして……!? 悪い夢でも見ているの……!?」
GM : 訳も分からぬまま、渾身の一撃が打ち砕かれたのだ。狼狽するのも当然というものだろう。
暁月 絢音 : 「はぁ……はぁ……」 息を切らして緋依を睨む
蛇ノ目 衣葉 : 「の、乗り切った……」 防御姿勢を解く
神狩 妃華 : 「砕いたのか今のを……流石だ、暁月さん……」 驚愕の色を隠せない
暁月 絢音 : 「わたしはただ、叩いただけ……。チェシャ猫と由佳のおかげだよ」 小さく笑い
神狩 妃華 : 「カワユ!根性見せたな!!」 後方に笑顔とサムズアップを送って
河合 由佳 : 「そ、それほどでも……! いや、ほんとに時間を稼いだだけなんすけどね……!?」
猿曳 松葉 : 「にしたってあやねんも神業ちゃう? いや、そこに神おるけどさあ……」
暁月 絢音 : 「……まあ、わたしはその神の天敵だから」
チェシャ猫 : 「白の神薙ぎの未来予知、土壇場でここまで使いこなすとはな」
チェシャ猫 : 「……ともあれ、まだ気を抜くには些か早いようじゃ」
"神憑"桐生 緋依 : 「────ッ!!」ギリ、と歯噛みをしながら神薙ぎを睨む。
暁月 絢音 : 「ええ、もちろん……気を抜くつもりなんてない」
暁月 絢音 : 「もういい加減、あいつを悪い夢から、醒ませてあげないと……いけないからね……!」 緋依と対峙する
 

 
GM : 行動値7! 暁月絢音のメインプロセス!!
暁月 絢音 : はーい
暁月 絢音 : マイナーアクションで戦闘移動、1m前進して緋依にエンゲージ。
暁月 絢音 : メジャーアクションで《ディストーション》《瞬速の刃》《完全なる世界》《コンセントレイト》
暁月 絢音 : 対象は"神憑"桐生 緋依!
GM : デバフなどはありません! 命中判定をどうぞ!!
暁月 絢音 : 22dx7+6(22DX7+6) > 10[1,1,1,1,2,4,4,5,5,6,6,6,6,7,7,7,7,8,9,10,10,10]+10[2,4,4,5,6,6,7,9,10]+10[2,6,10]+4[4]+6 > 40
暁月 絢音 : ま、まあまあ…!
暁月 絢音 : 《正月姉妹》の強化効果を使用、最後の4を7に反転させてクリティカルさせます!
暁月 絢音 : 1dx7+46(1DX7+46) > 5[5]+46 > 51
暁月 絢音 : 反転できない! ので妖精の手!
暁月 絢音 : 5を10に変えてクリティカルさせます!
暁月 絢音 : 1dx7+56(1DX7+56) > 4[4]+56 > 60
暁月 絢音 : 《正月姉妹》の強化効果二回目を使用、4を7に変えてもう一回クリティカルさせます!
暁月 絢音 : 1dx7+66(1DX7+66) > 1[1]+66 > 0 (ファンブル)
暁月 絢音 : ダメじゃんね! 松葉ちゃんお願いします
猿曳 松葉 : おかわり! 松葉が妖精の手を使うよ!
system : [ 猿曳 松葉 ] 侵蝕率 : 160 → 164
暁月 絢音 : ありがとう、じゃあもう一回クリティカル!
暁月 絢音 : 1dx7+76(1DX7+76) > 10[9]+10[7]+10[9]+3[3]+76 > 109
暁月 絢音 : やったー!
GM : 松葉ちゃんのおかげだ!!
暁月 絢音 : めちゃくちゃ助かったね…
暁月 絢音 : じゃあ最終達成値は109です。さあ来い!
GM : “神憑”桐生緋依は《束縛の領域》+《領域調整》+《アニマルテイマー》+《パーフェクトサクセス》を使用!(シナリオ1回)
GM : 命中判定に対して、交渉判定で対決を行なう!
GM : 18dx7+12 交渉判定(18DX7+12) > 10[1,2,3,3,3,3,4,4,4,5,5,5,6,7,7,7,7,10]+10[3,7,7,8,9]+10[4,5,5,9]+5[5]+12 > 47
GM : くっ、届かないっ……!!
暁月 絢音 : わたしたちの勝ち! ダメージ出します!
暁月 絢音 : 11d10+27+12(11D10+27+12) > 52[8,1,7,3,7,2,1,2,3,9,9]+27+12 > 91
暁月 絢音 : 装甲は有効!
system : [ 暁月 絢音 ] 侵蝕率 : 165 → 181
GM : 装甲で6点を軽減!
暁月 絢音 : 1点以上ダメージを与えたので、白梅の効果で《SAVE THE WORLD》の効果を解除します!
GM : Eロイス《SAVE THE WORLD》が解除!
GM : このEロイスによって回復した全ての数値が元通りに!
GM : “神憑”桐生緋依は回復した分のHPダメージを即座に受けることに!
GM : 自傷ダメージ10点。これまで受けたダメージ122点+128点+84点。
GM : この攻撃で受けた85点を足して、合計429ダメージ!
system : [ "神憑"桐生 緋依 ] HP : -10 → -439
GM : “神憑”桐生緋依の最大HPは365! よって戦闘不能!!
暁月 絢音 : 倒せてるじゃん!!!!!!!!!!
蛇ノ目 衣葉 : うおおお!!!!!!
GM : また鳥居で戦っていたジャバウォックと猟犬も、Eロイス解除によって戦闘不能!
神狩 妃華 : いったー!
暁月 絢音 : 同時に決着した!
GM : だが、“神憑”桐生緋依は《蘇生復活》を使用! HP1で復活!!
暁月 絢音 : 勝ってないじゃん!!!
system : [ "神憑"桐生 緋依 ] HP : -439 → 1
 

 
暁月 絢音 : 前のめりになる身体を、白梅を杖のように突き立てて必死に支える。
暁月 絢音 : 呼吸は浅く、全身を走る痛みで意識が明滅する。
暁月 絢音 : だが、絢音の瞳から光は消えない。
暁月 絢音 : 「松葉……!!」
暁月 絢音 : 友人に再び命を託し、彼女はまたその意識を未来へと飛ばす。
暁月 絢音 : 堕トシ神を、今度こそ完全に断ち切るための一撃を求めて……!
猿曳 松葉 : 絢音がその言葉を発する前から既に駆け出している。
おそらく次の一発こそ絢音の大本命。
通さなければ明日はないと以心伝心で感じ取る。
猿曳 松葉 : 「ヒヨっちゃん──!! 覚悟せえ──ッ!!」
叫び、大樹の枝を駆け上がり、宇宙に触れる勢いで飛び上がる。
四肢全てで弓を押さえつけ、口で矢を引く!!
猿曳 松葉 : 大掛かりで、見え見えの一発。
だからこそ、見て見ぬふりは出来ない!
"神憑"桐生 緋依 : 「…………ッ」わずかに弛緩していた心を引き締める。
GM : キラキラと明滅しながら、あたりに舞い散る花弁。
GM : ピースの欠けたジグソーパズルのように、散り散りになった願いの欠片。
GM : そのほとんどは、先程の一撃で堕トシ神の制御から外れていた。
GM : ……だが、その力まで失われてはいない。
GM : 桐生緋依は、バロールの重力操作能力を行使。
GM : 人々の願いから生まれた光の破片を、強引に纏め上げ……
"神憑"桐生 緋依 : 「そんなものッ!!」荒々しく腕を振るう
GM : 女神の指揮によって、花の嵐が吹き荒れる。
GM : 願いの奔流が、猿曳松葉の渾身の一矢を押し流していく。
GM : ……猿曳松葉、最後の一射は不発に終わる。
GM : だが、それでいい。
GM : 何故ならばこれは、暁月絢音に繋ぐ『時間稼ぎ』の一射。
GM : 猿曳松葉は正確に、桐生緋依の時計の針を”射止めて”いたのだから。
暁月 絢音 : ……この一瞬の間に、絢音はまた無数の未来を視る。
暁月 絢音 : 永遠にも等しい時間の中で、無限に剣を振るい続ける。
暁月 絢音 : だが、しかし。何度やっても、理想の太刀筋は完成しなかった。
暁月 絢音 : 脚を切って挑んだ正月枝舞、暴走する白梅との契約、猟犬との戦い、ジャバウォックとの戦い、そしてこの緋依との決戦……。
暁月 絢音 : これまでの戦いで身体に深く刻まれた傷と疲労が、未来の自分自身の動きをも蝕んでいた。
暁月 絢音 : 完璧な一歩が踏み出せない。理想の速度に腕が追いつかない。
暁月 絢音 : 本来なら見えるはずの勝利の未来に、どうしても辿り着けないのだ。
暁月 絢音 : 「…………っ」
暁月 絢音 : 焦りが絢音の心を黒く塗りつぶそうとした、その時。
暁月 絢音 : 彼女は、未来の中で剣を振るうのをやめた。
暁月 絢音 : そして、今この瞬間をこそ見据えるように、その名を紡ぐ。
暁月 絢音 : 「月紅演舞、明ノ手」
暁月 絢音 : 絢音は、ゆっくりと瞼を開く。
暁月 絢音 : 未来視を自らの意志で止めたのだ。
暁月 絢音 : 無限の可能性の中から、たった一つの正解を探すことを、やめた。
暁月 絢音 : だがそれは諦観ではなく、彼女が辿り着いた新たな境地だった。
暁月 絢音 : 「(そうだ。完璧なんて、いらない)」
暁月 絢音 : 「(だってわたしは、人間なんだから)」
暁月 絢音 : 人は、未来など視れない。
暁月 絢音 : どんな時でも、この一瞬は一度きり。そこに、予行演習なんてものはない。
暁月 絢音 : だから、ただ人に出来るのは一つだけ。
暁月 絢音 : たとえその一振りが不完全でも、愚直なまでに、後悔が残らないように、今この瞬間に全力を尽くすことだけ。
暁月 絢音 : ならば、見せてあげよう。
暁月 絢音 : 未来視の力じゃない。神の権能でもない。
暁月 絢音 : 傷だらけの身体で、それでも前に進もうとする、ただの人間の、ありったけの生き様を!
暁月 絢音 : 「────“双華天昇そうかてんしょう”ッ!!」
暁月 絢音 : 叫びと共に、絢音は渾身の力で白梅を下から上へと振り放つ。
暁月 絢音 : 今の白梅は完全な純白ではなかった。
暁月 絢音 : これまでの激しい戦いで染まった血により、刀の半分が鮮烈な紅に染まっている。
暁月 絢音 : 紅と白、二つの色を宿した双華の刀。
暁月 絢音 : それはまるで地平線から昇る太陽のように、美しい円弧を描く……!!
"神憑"桐生 緋依 : 「こんなこと、ありえないッ……あってはならないッ……」
"神憑"桐生 緋依 : 「わたしは、新たな世界を統べる神なのだからッ……!!」
GM : 迫り来る白梅。もはや回避は間に合わない。
GM : そんなことは意にも介さず、桐生緋依は無我夢中で叫ぶ。
"神憑"桐生 緋依 : 「堕トシ神よ、わたしに更なる力を……」
"神憑"桐生 緋依 : 「この血、この肉を喰らいッ! 無窮なる真の力を示したまえッ────!!」
GM : その願いに呼応したのか。
GM : 女神の胸元から溢れ出す、赤黒い閃光。
暁月 絢音 : 「くっ……!」 
暁月 絢音 : 閃光に目が眩む。だが、完璧を捨てた瞬間から、敵の抵抗など覚悟の上だった。
暁月 絢音 : ただひたすらに、最後まで刀を振り抜こうとその両腕に力を込める────
GM : 白き刃が堕トシ神を切り裂く。その瞬間。
GM : ────神薙ぎ自らの意志に反し、白梅はぴたりと静止していた。
GM : またあなたたちの身体も、指先から凍てつくように停止。
GM : 一瞬のうちに何が起きたのか、身動きひとつ取れなくなっている。
チェシャ猫 : 「ぬう……、妾の動きを封じるか……」
"神憑"桐生 緋依 : 「フ、フフ……! ハハ、アハハハハ……!!」
GM : おそらくは、彼女の仕業なのだろう。
GM : 動けなくなった背教者あなた達を見回すと、桐生緋依はひとり哄笑した。
河合 由佳 : 「この赤い光っ……ジャバウォックが復活した時も見た"堕トシ神の権能"っ……」
GM : ……堕トシ神は本来、過去と未来に根を張るRB。
GM : 時空干渉によって運命を歪め、人々の願いを叶える権能を持つ。
GM : その権能は、人々の願いという燃料があって初めて扱えるもの。
GM : 千年の正月枝舞によって力を失った堕トシ神には、使えなくなったハズ。
GM : そんな大前提の下、あなたたちは戦ってきた。
GM : 事実、今の堕トシ神に『時間遡行』など出来ない。
GM : ────故に、これは『時間停止』。
GM : 本来の堕トシ神が持つ権能のわずか一端。残酷な刻の流れを拒絶する力。
GM : ……それさえ、ヒトの身には過ぎた代物。
GM : 今の堕トシ神には、まともに扱えないはずだ。
"神憑"桐生 緋依 : 「ううッ……ふ、ふふふふッ……」
GM : 桐生緋依は苦しそうに胸を抑えて、だが愉しそうに笑った。
GM : ……どうやら、彼女は不足したエネルギーを自らの生命で補填している。
GM : 生命の炎を燃やす事で、無理やり『時間停止』を実現しているのだ。
GM : ────女神の胸元には、幾本もの糸が絡み合う種子のような球体。
GM : 光り輝くそれの正体を、紅の巫は知っている。
GM : ……アレは『堕トシ神の核』。桐生緋依の力の源。
GM : あれさえ何とかできれば、この窮地を覆せるかもしれない。
GM : ……けれど、人間ひとりの力など、たかが知れている。
"神憑"桐生 緋依 : 「ちょっと驚かされたけど、わたしの勝ちよ絢音ちゃん……!」
"神憑"桐生 緋依 : 「痛みを感じる時間さえ与えず、夢みたいに一瞬でッ────!!」
GM : 無慈悲な女神が、紅梅を振り翳す。
GM : ……神薙ぎの四肢は、見えない刻の糸で絡め取られて。
GM : 振り下ろされる死を、ただ見上げることしか出来ない。
暁月 絢音 : 「…………ッ!!」
暁月 絢音 : もはや打つ手はないと頭では理解している。
暁月 絢音 : だが、それでも、決して折れずにここまで辿り着いただけあって、彼女はどうしても諦めが悪いらしい。
暁月 絢音 : 暁月絢音の双眸には、未だ不屈の闘志が宿っていた。
GM : ────紅の巫の命運が尽きる、その刹那。
??? : 『あなたは、一人じゃない……』
GM : 愛しい誰かの声が、聞こえた気がした。
??? : 『あなたが諦めない限り、未来は閉ざされたりしない……』
??? : 『進むべき道が見えないなら、わたくしが切り開いてみせる……!』
GM : ────途端、白梅から広がる暁光。
GM : 春の訪れのように温かな白い光が、暁月絢音を包み込む。
"神憑"桐生 緋依 : 「な、何が起きてッ……」
GM : 突然のことに、桐生緋依から笑みが消える。
GM : 白梅から放たれたそれは、凍て付いた時間を融かし……、
GM : 暁月絢音の身体に、自由を取り戻していく。
暁月 絢音 : 「これは……」 自身を包む温かい光を見下ろす
"神憑"桐生 緋依 : 「っ……! 白梅の神殺しの権能っ……!!」
暁月 絢音 : 「……ううん、違う。今のはそんな大したものじゃない」
暁月 絢音 : 「緋依、あんたには聞こえなかったんだね」
暁月 絢音 : 幻聴だとは思えなかった。その存在を確信するように、白梅の柄を強く握り直す。
"神憑"桐生 緋依 : 「どんな出鱈目な奇跡を手繰り寄せたってッ……!!」
GM : 時間停止を破ったところで、無意味だ。
"神憑"桐生 緋依 : 「(だって、そうでしょう……!? わたしは完全なる神の力を手に入れたのよ……!?)」
"神憑"桐生 緋依 : 「(そんな不完全な構え! そんな矮小な刃! 真正面から切り伏せて────)」
GM : そう自分に言い聞かせるように、紅梅を振り下ろす。
暁月 絢音 : 振り下ろされる紅梅を、絢音は白梅の刃で真正面から受け止めた。
暁月 絢音 : 甲高い音が響き、二つの刃が激しく火花を散らす。
暁月 絢音 : 「っはああああああああああ!!!!」
暁月 絢音 : 魂の底から絞り出したような絢音の叫びが、戦場に響き渡った。
暁月 絢音 : もはや技などではない。ただ想いの全てを乗せた、全身全霊の一撃。
暁月 絢音 : そのあまりにも純粋な神薙ぎの想いの前に、神の力を宿したはずの紅梅が悲鳴を上げる。
暁月 絢音 : 紅い刀身に刻まれた一筋の亀裂、そこから無数の線が奔った、次の瞬間。
暁月 絢音 : パリン、と澄み切った音を立てて、紅梅は粉々に砕け散った。
"神憑"桐生 緋依 : 「なッ、莫迦なッ……!?」
暁月 絢音 : だが、がむしゃらに振り抜かれた白梅の勢いは止まらない。
暁月 絢音 : 砕けた紅梅の向こう側へ、その切っ先が真っ直ぐに駆け上がる。
暁月 絢音 : 白刃が求めるのは、緋依を神へと至らせた禍々しい力の源。
暁月 絢音 : 彼女に宿る堕トシ神の核そのものを、今こそ断ち切る!
"神憑"桐生 緋依 : 「きゃああああああっ────!?!?」
GM : ……一刀両断。
GM : 絡まり合った数多のヒトの願い。
GM : その歪んだ結晶を、少女ふたりの切なる願いが打ち砕く。
GM : 堕トシ神は、神薙ぎが生んだ奇跡に、
GM : ────否。
GM : 諦めず、投げ出さず。ただ懸命に今を生きるヒトの強さに敗れたのだ。
暁月 絢音 : 「……どう、よ……緋依……!」 確かな手応えを感じながら、緋依を見る
"神憑"桐生 緋依 : 「ぅ、ぐ……」
GM : たったの一撃で半壊した、堕トシ神の核。
GM : ほとんど光を失くしたそれを庇うように、桐生緋依は胸元を抑え付け。
"神憑"桐生 緋依 : 「どう、して……! どうしてッ……!!」
GM : 数歩、紅の巫を睨みながら後退った。
"神憑"桐生 緋依 : 「わたしの方が完璧で、強いはずだったのにッ……!!」
暁月 絢音 : 「……そうだよ、あんたは完璧で強い」
暁月 絢音 : 「でも、完璧だからこそ、あんたには未来がないんだよ」
暁月 絢音 : 「あの夢の世界みたいに、完璧な神にはもう可能性がない」
暁月 絢音 : 「不完全で、弱い人間を舐めないで。あんたと違って、未来のあるわたしは、どこまでだって成長し続けるんだから……!!」
"神憑"桐生 緋依 : 「訳の解らないことをッ……!!」
GM : この先の勝敗が分かっていても尚、桐生緋依は神の力に縋る。
GM : ……今に崩れ落ちそうな偽神の心臓を、神樹の糸で縫合。
GM : 堕トシ神の権能を、自らの欲望を、なんとか生き永らえさせようとする。
"神憑"桐生 緋依 : 「弱い人間には、そんな可能性なんてッ……」なかった、と言いたいのだろう。数多の患者を見送ってきたから。
暁月 絢音 : 「…………っ」 もう刀を振る力さえ残っていないが、それでも無理矢理余裕ぶって笑みを浮かべる。何故なら弱い人間には、仲間という可能性さえあるのだから。
 

 
GM : 行動値5! 託された蛇ノ目衣葉のメインプロセス!!
蛇ノ目 衣葉 : いきます!マイナーはない!メジャー《伸縮腕》《コンセントレイト《死神の手》で最後の攻撃だ!
GM : デバフなどはありません! 命中判定をどうぞ!
蛇ノ目 衣葉 : (5+5+3)dx7+1+21-1(13DX7+21) > 10[2,3,3,4,6,7,7,7,9,9,10,10,10]+10[1,1,2,5,7,9,9,10]+10[2,6,8,9]+5[5,5]+21 > 56
GM : 暴走しているのでリアクション不可! ダメージをどうぞ!!
蛇ノ目 衣葉 : 6d10+90(6D10+90) > 38[10,9,4,6,3,6]+90 > 128
GM : 128点から装甲6点を引いて、122ダメージ!
GM : 文句なく戦闘不能! 復活エフェクトもありません!!
GM : これにて戦闘終了!! みんなの勝利です!!!!
神狩 妃華 : ウォオオオ!
暁月 絢音 : 殴られるためだけに復活してるじゃないですか! とにかく勝ち!
蛇ノ目 衣葉 : 長い戦いだった……!!
猿曳 松葉 : 完!!
………とはいえどうなるのか予想がつかないよ!
system : [ 蛇ノ目 衣葉 ] 侵蝕率 : 164 → 172
 

 
蛇ノ目 衣葉 : 「まさか巡り廻って私にこんな大役が回ってくるなんてね……」
蛇ノ目 衣葉 : 「私の神様はずいぶんと趣味が悪いようだ」
蛇ノ目 衣葉 : 身体中の暗器を変形させ大きな鎌を形作ると、音もなく接近する。
蛇ノ目 衣葉 : 無限とも思える堕トシ神の再生能力、それが白梅の力によって途切れる瞬間を、誰よりも早く衣葉は狙っていた。
蛇ノ目 衣葉 : 自分たちがこの戦いが勝利するということは……おそらく桐生緋依が助からないことを意味するだろう。
蛇ノ目 衣葉 : 彼女が重ねた罪を考えればそれは仕方のないことである。
蛇ノ目 衣葉 : 当然、今更その程度のことで踏みとどまる仲間たちだなどとは思っていない。
蛇ノ目 衣葉 : だが今この瞬間は間違いなく覚悟があっても、仲間を葬るトリガーを引いたときの業を、この先何十年もの人生を同じ覚悟で背負い続けていられるだろうか?
蛇ノ目 衣葉 : 「この旅で会ったみんなにはほんの少しだけでもいい、心穏やかにこれからを過ごして欲しい」
蛇ノ目 衣葉 : 「これは私のエゴだ。桐生緋依、あなたと同じ願いだ」 ほかの誰にも聞こえない、語り掛けるような声で
蛇ノ目 衣葉 : 「だから……私が冥界に案内しよう」
蛇ノ目 衣葉 : 死神の鎌が振り下ろされ――その罪を、桐生緋依と共に切り裂いた。
桐生 緋依 : 「いやああああああああ────!!!!」
GM : 紅梅を失った桐生緋依に、もはや成す術もなく。
GM : その胸元で鈍く輝いていた『堕トシ神の核』に、
GM : ……彼女が犯した全ての罪の源に、蛇ノ目衣葉は引導を渡した。
GM : トドメを刺された堕トシ神の核が、光の粒となって消えていく。
桐生 緋依 : 「ぁ、あ……」
GM : 探偵は狂った幻想を殺し、真実の姿を詳らかにする。
GM : ……桐生緋依は神の力を失い、その姿は元通りの白衣に戻っていた。
GM : あなたたちは、絶対の力を持つ女神に勝利したのだ。
GM : ────同時、暁月絢音が持つ”白梅”からは光が失われて。
GM : ひらりはらり、枝先に咲いた紅白の梅の花が散る。
GM : ……そうして、白梅は何の変哲もない木の枝へ戻った。
GM : 堕トシ神なき世界に、紅梅も白梅も必要ない。
GM : 千年もの永きに渡る役目を終えた白梅は、深い深い眠りについたらしい。
GM : ────そして、お役目を終えたのは、紅の巫も同じ。
GM : ふっと身体が軽くなるような、けれど何処か寂しいような感覚。
GM : ……この何とも形容しがたい気持ちを、暁月絢音は知っている。
GM : 神薙ぎを果たしたことで、白梅との契約が解けたのだ。
GM : 『生まれ落ちた村から外に出られない』
GM : 千年も続いた神薙ぎの呪いは、堕トシ神と共に散った。
暁月 絢音 : 「……そう」
暁月 絢音 : 白梅に目を落とし、小さく呟く。
暁月 絢音 : 「やっと終わったみたい、ね」
暁月 絢音 : 言葉にしたことで、その実感が湧いてくる。
暁月 絢音 : だが、今はまだ達成感や喪失感に浸っている時ではない。
暁月 絢音 : 顔を上げ、緋依の様子を見る。
桐生 緋依 : 「終わっ、た……?」
桐生 緋依 : 「そんな……そんなの、真っ赤なうそよ……」
GM : 『現実』を受け入れられず、桐生緋依は狼狽していた。
桐生 緋依 : 「うそ、うそ……! ようやく手に入れた神の力が、ありえないわ……!」
GM : 権能を失ったことを誰より自覚しながら、その事実を認められない。
GM : 取り乱した様子で、ジリジリと後退っていく。
GM : ────途端、大きな地響き。
GM : どうやら、自らの核を失った神樹が崩壊しはじめたらしい。
暁月 絢音 : 「……!? まさか、これ……崩れるの?」
神狩 妃華 : 「消えるか崩れるか……ろくなことにはならなさそうだぞ!」
人々を回収しなければならない
蛇ノ目 衣葉 : 「らしいね……感傷に浸ってる間もなさそうだ」
蛇ノ目 衣葉 : 「(あるいは、その方がいいのかもしれないが……)」
猿曳 松葉 : 「ヒヨっちゃんは!?」
打ち倒した彼女の姿を探す。
暁月 絢音 : 「そこにいるでしょ! 緋依、早くこっち来なさい!!」
桐生 緋依 : 「ど、どうして……! だめ……!! 消えないで……!!」まわりの様子は耳に入っていないらしい。
河合 由佳 : 「みんな、早く舟に乗り込むっす……!! このままじゃ巻き添えっすよ……!!」
GM : 河合は《完全複製》によって、小舟にパラシュートを増設する。
暁月 絢音 : 「そんなこと分かってるけど、緋依が!」
蛇ノ目 衣葉 : 「(やはりそう簡単に割り切れるものじゃないか……!)」 先に舟に乗りこもうとするが、全員の躊躇する姿を見て焦る
神狩 妃華 : 「皆は留まってくれ!私が一番早い」 グローブを握り直し身を乗り出す
猿曳 松葉 : 「………分かった! ヒバナの姐ちゃん、ヒヨっちゃんを頼んだで!」
蛇ノ目 衣葉 : 「仕方ないな、いざとなったら引き戻すよ!」
GM : ……少し離れたところで、桐生緋依は泣き叫んでいた。
桐生 緋依 : 「こんなの、こんなの……悪い夢よ……」
桐生 緋依 : 「ここまで、ここまでやったのよ……?」
桐生 緋依 : 「ここで失敗したら、すべて意味を失くしてしまうっ……」
桐生 緋依 : 「もっと……!! 神様、どうか……!! わたしにもっと力を──── 」
GM : 彼女の願いは、誰に届くこともない。
GM : ……そうして遂に、神樹は一夜の夢のように消えてしまった。
桐生 緋依 : 「────ぁ、」
GM : 桐生緋依は、空想の樹から足を踏み外し。
GM : 神の領域、標高6000mの高楼から真っ逆様に堕ちていく。
神狩 妃華 : 「────舌噛むなよ!!」
神狩 妃華 : 中空を高速で舞う火の鳥が緋依の身を攫う。
神狩 妃華 : 「……自分で言ってただろ、完璧になったんだって。それが敗けたんなら、もうそれ以上は無いんだよ。最初からその道は間違えてたんだ」
神狩 妃華 : 「積極的に犠牲を出す完璧なんて、そんなの……無いだろ」
神狩 妃華 : 失意の緋依を抱き、降下している船へ戻る。
桐生 緋依 : 「妃、華……」
GM : 一瞬、正気を取り戻したように目を見開いて、その名を呼ぶ。
GM : ……だが、すぐさま意識を失ったらしい。眠るように目を閉じる。
GM : 最後に何を想ったのか。その頬には、涙の雫が伝って落ちた。
GM : ────其れが心優しい女医、その歪みきった悪夢の終わりであった。
 
 
◆バックトラック
 
GM : それでは、バックトラックのお時間です!
暁月 絢音 : うぇーい
蛇ノ目 衣葉 : Eロイス盛り盛り
GM : Eロイスは、圧巻の12個!!
GM : 《SAVE THE WORLD》×3、《夢幻抱擁》×2、《NEVER-ENDING NIGHTMARE》×2、《傲慢な理想》×2、《予告された終焉》×1、《運命の糸車》×1、《梅伐らぬは何とやら》×1
GM : また、このバックトラックでは以下の効果が使用可能です!

〈NPCサポート:桐生緋依〉
 
かつての桐生緋依が持っていた願いの残滓。
人類救済といった大それたものでなく、手が届く誰かを救うための力。
PCひとりのバックトラックが失敗したとき、
タイタスひとつをロイス扱いにして振り直すコトができる。

暁月 絢音 : ありがたい!
暁月 絢音 : なんか辛いこと書いてた
蛇ノ目 衣葉 : 辛すぎ!!!!
GM : 最後に正気を取り戻した緋依さんによるサポートです
GM : ではEロイスを使って侵蝕を減らしたあとに、それぞれ何倍振りするか宣言して、バックトラックをお願いします!!
暁月 絢音 : はーい
暁月 絢音 : 12個全部使うよ!
暁月 絢音 : 181-12D10(181-12D10) > 181-64[2,1,9,4,1,8,7,7,8,6,3,8] > 117
暁月 絢音 : せっかくだし絢音ママのメモリーを使って、10減らします!
暁月 絢音 : これで107にして、あとは三つのロイスを通常振りよ
暁月 絢音 : 107-3D10(107-3D10) > 107-14[10,1,3] > 93
暁月 絢音 : 帰還!
猿曳 松葉 : 12個は多いかもしれんけど事故怖いからね、全部使っとこう
猿曳 松葉 : 164-12d10(164-12D10) > 164-77[3,7,8,4,2,5,6,9,8,10,8,7] > 87
猿曳 松葉 : 87-3d10 1倍!(87-3D10) > 87-9[2,1,6] > 78
神狩 妃華 : 全部使うぜ~
神狩 妃華 : 172-12d10(172-12D10) > 172-71[3,9,9,9,1,7,4,9,8,6,2,4] > 101
神狩 妃華 : ロイス4個と生還者で7Dを等倍!
神狩 妃華 : 101-7d10(101-7D10) > 101-56[9,10,10,8,5,10,4] > 45
GM : 出目の上振れがすごい
神狩 妃華 : 本当に上振れすぎなんだワ
蛇ノ目 衣葉 : 当然全ツッパ!
蛇ノ目 衣葉 : 172-12d10(172-12D10) > 172-58[2,9,6,5,3,1,9,6,2,6,5,4] > 114
蛇ノ目 衣葉 : 頑張る場面でもないな!いつも通り二倍で
蛇ノ目 衣葉 : 114-6d10(114-6D10) > 114-37[10,6,3,10,4,4] > 77
蛇ノ目 衣葉 : 無事帰還!!!
GM : たくさんEロイスあったので、危なげなくって感じですね! おめでとう!
暁月 絢音 : ありがとう~
GM : ジャーム化の心配がなくなったところで、エンディングフェイズに移っていきましょう!
暁月 絢音 : いくぞー!
神狩 妃華 : エンディンディン

Scene13 落花、枝に還らずとも

 

同日 午前零時二十四分 梅結神社

GM : ────かくして。
GM : ただ一夜かぎりの、だが千年もの永きに渡る戦いは幕を下ろした。
GM : 無数の破片となって、崩れ去る神樹。
GM : 打ち上げ花火のように光の軌跡を描いて、キラキラと儚く散っていく。
GM : そんな状況の中、あなたたちは神の力を失くした桐生緋依を救出。
GM : パラシュート付きの小舟に乗り込み、地上へ向けて降下していた。
GM : ……河合はモルフェウス能力で船体を軽くすると、更には電灯を増設。
GM : その明滅によって、モールス信号を打電。
GM : 自らの無事と勝利を告げながら、梅結神社へ降下する。
 
GM : ────令和六年、人類の未来を懸けた神薙ぎの決戦。
GM : めでたい新年の訪れ、その裏側で起きた事件を知る民草はいない。
GM : ……けれども、その手に掴んだ勝利の意義は変わらない。
GM : 称える者の無い勝利でも、その価値はあなたたちが誰より知っているだろう。
GM : あなたたちは神薙ぎを果たし、人類の未来を守ったのだ。
GM : ────故に、これは静かなる凱旋である。
GM : あなたたちは光に包まれながら、明るい夜空をゆっくりと降りていく。
河合 由佳 : 「総員、対ショック姿勢っす!」
神狩 妃華 : 「キッツいな本当に……!」 緋依を抱いたまま身を固める
GM : 念のために警告しながら、静かに神社の境内へ着陸する。
GM : ……境内には、あなたたちの着陸を阻むものはなかった。
GM : 巨大になった神樹によって押し潰されていたらしく、本殿は半壊状態。
GM : 神樹の傍にあった舞殿に至っては、役目を終えたように全壊していた。
暁月 絢音 : 「うわ、めちゃくちゃだね……」 舟から降りる
猿曳 松葉 : 「あやねんの玉タマでどうにかならんのん?」
※なりません
暁月 絢音 : 「結界張ってないから無理。あれは壊れる前に使わないと意味ないから……」
蛇ノ目 衣葉 : 「仕方ないこととは言え、貴重な文化遺産が失われてしまったね。壊れる前に視れてよかったかな」
神狩 妃華 : 「………本殿の修繕だけならまぁ、人が出張ってすぐなんとかなるかな……」
暁月 絢音 : 「別にどうでもいいんじゃない? もう意味のなくなった神社なんだし」
河合 由佳 : 「いやいや! 歴史的重要性はさておき、これまで絢音ちゃんが暮らしてきた建物っすよね!?」
暁月 絢音 : 「そうだけど、所詮ただの建物だし。それに堕トシ神は倒したんだから祀る神もいないでしょ」
猿曳 松葉 : 「ま、思い出があればええってこっちゃな。」
「せや、神といえば……にゃん公の方はどうなったんや?」
暁月 絢音 : 「え? そこにいたと思うけど……」 辺りを見回す
チェシャ猫 : 「なんじゃ? 神のようで神ではない、少し神のような猫じゃがな?」食べるラー油のような口上を述べながら、ひょいと船から降りる。
猿曳 松葉 : 「ほら、おるやん。ご神体?ってヤツ」
不遜にもチェシャ猫の胴を掴んで持ち上げる。
暁月 絢音 : 「御神体ねえ……。そんなのチェシャ猫はやりたいわけ?」
蛇ノ目 衣葉 : 「これを機に普通の猫として……というのもアリかもしれないにゃあ」勝手に返事してる
チェシャ猫 : 「……考えなしに阿呆なことを抜かすな猿松」衣葉ちゃんを白い目で一瞥してから、松葉に振り返る。
チェシャ猫 : 「もう妾は御免被るぞ、何の得にもならん神の真似事など」
チェシャ猫 : 「……なにより『新たなる堕トシ神の器』として、UGNにもFHにも目をつけられかねんのが面倒じゃ」
神狩 妃華 : 「ああ……別にここで神になることを避けてもその扱いは避けられない気がするが。私は庇ってやれてもだな」
言いながら緋依のバイタルをチェック
猿曳 松葉 : 「こうして世の中に野良猫が一匹増えるのであった……強く生きるんやで……」
そっとリリース
暁月 絢音 : 「……っていうか、神社とかご神体だとかほんとどうでもいいから!」
暁月 絢音 : 「それより、わたしはうさぎたちのことの方が気になるんだけど!」
蛇ノ目 衣葉 : 「そうだ! みんなは?」 きょろきょろとあたりを探す
猿曳 松葉 : 「ほんまやん!」
「まー、クロウサ師匠にハラキリねーちゃんに真面目くんまでおって負けてるわけないやろし、どっかにはおるやろ!」
神狩 妃華 : 「無事であってほしいが……ジャバウォックが加勢に来なかったあたり、凌ぎ切ったのか」
神狩 妃華 : 「とんでもないな本当に」
暁月 絢音 : 「そうであればいいんだけどね……」
暁月 絢音 : 「境内にはいないから、まだ階段の方にいるのかな。行きましょう」 鳥居の方へと向かう
GM : ────鳥居を潜ると、あなたたちの目に飛び込んできたのは血だまりだった。
原切 舛世 : 「…………」
GM : 血の海に、ひとりの女が斃れている。
暁月 絢音 : 「……っ!! 原切!!」 一瞬その光景に怯むが、すぐに駆け付ける
猿曳 松葉 : 「しっかりせえ!! まだ生きとるか!?」
蛇ノ目 衣葉 : 「大丈夫かい!?」
神狩 妃華 : 「カワユ、手当道具まだあるか!?」
原切 舛世 : 「……おや? 暁月絢音どの? 猿曳松葉どの?」死体のように転がっていたそれは、何事もなかったように普通に返事した。
原切 舛世 : 「よくぞご無事でお帰り……と、どうしました? 青い顔をされて!」
猿曳 松葉 : 「ウワーッ!! 普通に喋りおる!?!?」
「ジブンが血溜まりにぶっ倒れてるせいやろがい!」
神狩 妃華 : 「無事ならどうして倒れてるんだ…!?」
暁月 絢音 : 「もしかして気絶してただけ? 激しい戦いだったから……」
李 風龍 : 「……そういうことです。まったく紛らわしいコト、この上ない」階段の脇で座りこんでいた風龍が文句を言う。
原切 舛世 : 「そなたも倒れている癖に!」
暁月 絢音 : 「はあ……。いや、いいんだけどね、生きてるなら……。無理もないし……」 ひとまず安心する
神狩 妃華 : 「……安黒さんは?」二人に
安黒 うさぎ : 「あたしなら、ここにいるわ」コツコツと下段から歩いてくる。他のエージェントより体力の余裕があるらしい。
安黒 うさぎ : 「……おかえりなさい、みんな!」笑顔で帰りを迎える。
猿曳 松葉 : 「ただいま〜、なんとか無事に帰ってきたで。」
「宇宙旅行も楽しんできたし!」
暁月 絢音 : 「ただいま、うさぎ……!」
神狩 妃華 : 「なんというか……すごいな、君は本当に……」半ばあきれるように
蛇ノ目 衣葉 : 「やられる心配はしてなかったけど、案外元気そうだね。こっちはみんな無事で?」
暁月 絢音 : 「そうだよね、他のみんなは……? 誰か死んでたり……」
暁月 絢音 : 「……鬼になってたり、しないかな」 不安そうに聞く
安黒 うさぎ : 「戦死者とジャーム化、共にゼロよ」
安黒 うさぎ : 「詳しくは調査が必要だけど、あんたが不安がることないから安心しなさい」
暁月 絢音 : 「……そっか。それならほんとに良かった……」 一気に体から力が抜ける
安黒 うさぎ : 「……わ、っと!」絢音ちゃんの身体を抱きとめる
暁月 絢音 : 「あ、ごめん……。安心したらつい……」 
安黒 うさぎ : 「いえ、無理もないわ……これまで気が休まるヒマもなかったものね……」
猿曳 松葉 : 「あやねんはようやったよ。」
「もちろん、ウチと皆もな!」
暁月 絢音 : 「そうだね……。みんな頑張ったよ、本当に」 
暁月 絢音 : 「もう誰も失わず、堕トシ神を倒せたんだから」 うさぎから一歩離れ、自分の足で立つ
蛇ノ目 衣葉 : 「嬉しいねぇ。そういえば戦死者ゼロといえば、春日さん達は?」 調子乗り両手ピース
安黒 うさぎ : 「ああ、ディアボロスね……あいつら、緋依に殺されたと思ったら生きてたの……」
神狩 妃華 : 「生きてたのか!チルドレンの二人は!?」
李 風龍 : 「詳しくは分かりませんが、口振りから連れてきた部下も生存しているものかと」
暁月 絢音 : 「……それはよかったんだけど、どうしてそれをうさぎたちが知ってるの? 挨拶でもしにきた?」
原切 舛世 : 「あまり認めたくはないのですが……ヤツは助太刀に来ましてな……」
暁月 絢音 : 「……そうだったの」
蛇ノ目 衣葉 : 「何にしてもあれでお別れにならなくて安心したよ」
神狩 妃華 : 「今回ばかりはアレの不死身っぷりに感謝だな……いよいよおかしな話になってきたぞ」
猿曳 松葉 : 「ヒヨっちゃん、ウチらUGNと違ってFHに対しては本気で殺す気まんまんやったのに……」
「わざわざこっちに手ぇ貸しに来たんか……」
暁月 絢音 : 「共闘しようって話はつけてたしね。あれで義理堅いとこあったんでしょ」
チェシャ猫 : 「あやつらとしては、おぬしらが勝たねばFHごと滅ぼされかねんしの」露悪的な見方にゃんこ
暁月 絢音 : 「まあ、そりゃそうだけど……」 
暁月 絢音 : 「もうなんでもいいか。全員無事だったんだし」
猿曳 松葉 : 「終わり良ければ全て良し!……というには最初から酷い話やったけど……」
「それでも、やな。」
暁月 絢音 : 「……ただ、ちょっと疑問なんだけど」
暁月 絢音 : 「本当に堕トシ神はあれで終わったわけ? なんか、最期は随分あっけなかったというか……わたしはもっと何度も復活するようなのを覚悟してたんだけど」
神狩 妃華 : 「そこらへんは……どうなんだチェシャ猫?」
チェシャ猫 : 「以前にディアボロスが言っておった通り、あれでも堕トシ神は弱っていた」
チェシャ猫 : 「……とはいえ、初代の神薙ぎが出来なかったように、紅梅と白梅があっても、堕トシ神を完全に滅するコトなど普通はできんハズ」
チェシャ猫 : 「それでも白梅は何故か、堕トシ神の核を破壊することができた」
チェシャ猫 : 「……堕トシ神の状態以外に、初代の神薙ぎと違うところがあるとすれば」
チェシャ猫 : 「夢皓有栖が暁月絢音を────いや、言わぬが華というものじゃな」
猿曳 松葉 : 「いやそこ濁すんかーい!」
暁月 絢音 : 「…………」 小さく笑って
暁月 絢音 : 「要するに、わたしたちの方が初代の神薙ぎより強かったってことでしょ? 初代好きのチェシャ猫は楽しくないかもだけど」 適当な石段に座る
チェシャ猫 : 「初代は嫌いじゃが……面倒じゃ、そういうコトにしといてやろう……」
暁月 絢音 : 「あんたすぐ初代初代言うし、わたしのこと似てるとかいうからそうだと思ったんだけどね……」
チェシャ猫 : 「自らを千年も縛ってきた相手を好むなどありえんよ、だとしたら相当の物好きじゃろう」
暁月 絢音 : 「それもそっか?」
暁月 絢音 : 「ま、とにかく……完全に倒せたのならそれでいいわ」
暁月 絢音 : 「もし仮にこの先復活するようなことがあれば、その時また倒してやればいいだけの話だし」 何故かまだ手元に残っている白梅を見る
チェシャ猫 : 「……第二、第三の堕トシ神が生まれるというコトはあるじゃろうな」
神狩 妃華 : 「嬉しくない情報だ……」
チェシャ猫 : 「堕トシ神は元々、救いを求める人々の願いから生まれた神じゃからのう」
チェシャ猫 : 「どうなるかは、未来の人類次第じゃ」
暁月 絢音 : 「そういうことなら、大丈夫でしょ」
暁月 絢音 : 「人間は、弱くてもただ神に縋るような奴だけじゃない」
暁月 絢音 : 「辛くても苦しくても神に全てを委ねず、ちゃんと自分の足で立って、もしくは誰かと一緒に支えあって……自分たちを救える奴らだっているんだから」
暁月 絢音 : 「わたしは、そう信じてるよ。……だって面倒だしね、堕トシ神なんかとまた戦うの」 息を一つ吐いた後、星空を見上げる
安黒 うさぎ : 「……そう、ね」笑いかける
河合 由佳 : 「────ともあれ! 分からない未来を考えるより、今すべきことが山積みっすよ!」
河合 由佳 : 「降下している間に、UGNホワイトハンドを呼んでおいたっす!」
河合 由佳 : 「みんな重傷なんで、まずは診察と治療を受けてくださいっす!」
暁月 絢音 : 「はいはい……」 結構疲れきっている
神狩 妃華 : 「……ああ……緋依達の拘束も進めてくれ」
多分ジャバも引っ張ってきてる
猿曳 松葉 : 「お腹すいたー………」
疲労困憊だが、食い気が先に出ている
河合 由佳 : 「ごはんの用意もあるはずなんで、安心してほしいっすよ」
蛇ノ目 衣葉 : 「もう一回大将のラーメンが食べたかったね。なんて冗談は置いといてよろしく頼もうか」 全身ズタズタ
河合 由佳 : 「ボクは本部情報班と合流して、まず村内の被害状況を確認してくるっす」
河合 由佳 : 「その後は……事前に撮っといた村内の風景と見比べて、破損した箇所の修繕作業を……」
河合 由佳 : 「はは……徹夜確定っすね~……」
猿曳 松葉 : 「カワユっちの代わりは来てへんの?」
神狩 妃華 : 「カワユもちゃんと人使えよ!」
河合 由佳 : 「応援は来るハズっすけど、村内の状態を細かく記憶しているボクが入らないと、回らないんじゃないかと……」
暁月 絢音 : 「だったらさっさと合流してくれば? 愚痴ってる分だけ減るよ、睡眠時間」
河合 由佳 : 「それもそっすね……」肩を落とす
神狩 妃華 : 「厳しい……付いてやれなくて悪い、無理はするなよ~」
河合 由佳 : 「いえいえ、こういうのがボクの戦場っすから!」顔を上げて
河合 由佳 : 「復興のために動けるだけ良かったと思って、もうひと頑張りしてくるっすよ!」
暁月 絢音 : 「そ、じゃあがんばって。治療受けるだけのこっちのことは気にしないでいいから」
蛇ノ目 衣葉 : 「獅子奮迅の活躍だね。君こそ影のMVPだよ」
猿曳 松葉 : 「ほなまた〜! 終わったらお疲れ様会したるから。」
GM : ────戦いは終わったが、UGNの仕事はこれからが本番だ。
GM : 医療班による、眠っている村人やエージェントの診察と治療。
GM : 情報班による、村内の被害状況の確認。その補修。
GM : ……また、一連の事件に関する『情報操作』も急務であった。
GM : 年末年始の死傷者はゼロ。
GM : だが、村人のほとんどが、一年に一度のお正月を寝過ごしたのだ。
GM : 浦島太郎ほどじゃないが、一日の記憶がないのは流石にまずいだろう。
GM : ……ということで、UGN情報班は記憶操作を実施。
GM : 「新年早々に直下型地震があった為、村人全員で梅結高校に避難していた」
GM : なんて嘘八百で、なんとか誤魔化した。
GM : 「地震のせいで停電していた」ということにすれば、
GM : 村内の軽微な破損や、外界との通信が絶えていた言い訳が立つからだ。
GM : 実際は神様に眠らされて、幸せな夢を見てた訳だが……
GM : 事実は小説より奇なり、とは良く言ったものである。
 
GM : ────なお対外的な情報操作は、最低限で済みそうらしい。
GM : 神薙ぎの結界のおかげで、村内で起きたコトの大部分は秘匿されていたからだ。
GM : 結界が破れてから神薙ぎまでの二十分間は、麓の街から神樹が見えていたようだが。
GM : ……とはいえ、事件現場は人里から離れた山奥。
GM : 時間帯も夜遅くだったことから、それほど大事にならないだろう。
GM : 送り火のような「伝統行事の一種」と思うか。
GM : ────或いは「狐に化かされた」と思うか。その程度で終わる話だ。
 

同日 午後五時零分 梅結びの大橋

GM : 本部エージェント達を中心に、ほとんど不眠不休で作業を続けて……
GM : 梅結村がいつも通りの姿を取り戻す頃には、日が沈みかけていた。
GM : 真っ赤な夕陽が、梅結村の玄関口こと『梅結びの大橋』を紅に染めあげる。
GM : あなたたちの影は、その上で向き合うように並んでいた。
 
GM : ……神狩妃華と河合由佳の任務は残すところ、
GM : 「事件の首謀者である、桐生緋依とジャバウォックの護送」のみ。
GM : ────二人は”ジャーム収容施設”に送られることが決まったらしい。
GM : いったん《ディメンジョンゲート》でUGN本部に送り、
GM : そのあと、深海や衛星軌道にあるというジャーム収容施設へ送られるのだ。
 
GM : ……UGNホワイトハンドの対ジャーム部隊が、ウイルス鎮静剤を投与したおかげか。
GM : 或いは、ヒトの身に余る神の権能を用いた反動だろうか。
GM : 桐生緋依とジャバウォックが目覚める気配は、まったく無い。
GM : UGN護送車両の後部座席の寝台で、静かな眠りに落ちている。
GM : 村の近くに開いた《ディメンジョンゲート》まで運べば、任務完了だ。
GM : この調子なら、二人の仕事は恙なく終えられるハズ。
GM : ────すなわち、お別れの時間だ。
暁月 絢音 : 「そろそろ行くの?」
猿曳 松葉 : 「お別れ会してる間ぁ無かったなあ。手土産になるけど渡しとくわ。ありがとうな。」
短時間でも可能な限り感謝と労いを込めて、たこ焼き(梅味)入りのプラスチックパックを渡す
神狩 妃華 : 「おお、ありがとう。やれることの大半はやったし、向こうでもやることが目白押しだからな……!」体を捻りながら
暁月 絢音 : 「大変ね、UGNのエージェントって」
蛇ノ目 衣葉 : 「生で見たのは初めてだけど、UGNの修復技術って凄いんだね。これを毎日世界のどこかでやっているわけか」
河合 由佳 : 「タベモノ……アリガタイ……」目元に深いクマを作った河合が、たこ焼きを受け取る
暁月 絢音 : 「死にかけてる……」 
神狩 妃華 : 「カワユ、しんどかったら背中貸すぞ、大丈夫か?」
河合 由佳 : 「背中……」妃華さんの背中に寄りかかろうとして
河合 由佳 : 「背中を借りるのは、本部エージェントの威厳に……」
神狩 妃華 : 「大丈夫大丈夫、今ここにいるのはカワユに威厳とか求めないって」
勝手におぶる
河合 由佳 : 「おわ!? せ、先輩!?」
暁月 絢音 : 「というか、威厳なんて最初から一ミリもなかったでしょ」
猿曳 松葉 : 「働き過ぎのマスコットやな。」
河合 由佳 : 「な、なかったとしても……さすがに年下の子達の前で、こんな子供っぽい姿を見せるのは抵抗があ……」
神狩 妃華 : 「……今のカワユを見て子供っぽいなんて思う奴もいないよ。どれだけしんどい仕事してきたか知ってるんだ」
河合 由佳 : 「うう~ん、そうっすかね……」じろっと絢音と松葉を見る
暁月 絢音 : 「そんなに疑わなくても、ちゃんと大人としての仕事をしてたと思ってるよ」
暁月 絢音 : 「見た目はちんちくりんだけど」
河合 由佳 : 「一言が余計!!」
暁月 絢音 : 「ふふっ……」
安黒 うさぎ : 「まっすぐ立てないくらい疲れてるんでしょ、肩肘を張って無理することないわ」絢音の後方からコツコツと歩いてくる。
暁月 絢音 : 「うさぎ。来たのね」 振り返る
猿曳 松葉 : 「そうそう。こんな感じにさ、気軽におぶられてけ〜?」
うさぎの背中に飛び乗る。
安黒 うさぎ : 「……あんたはダメ」コンクリートの上で、普通に背負い投げを繰り出す
猿曳 松葉 : 「ギャース!!!!」
受け身を取って、弾むように転がっていく
暁月 絢音 : 「何やってんの……」 呆れたように見てる
神狩 妃華 : 「……」いたそ…と顔をしかめて
安黒 うさぎ : 「きっちり休憩を取ったヤツが、楽しようとしない」ぱっぱっ、と手を払う
蛇ノ目 衣葉 : 「ふふ」 なんやかんや仲良くしてるのを微笑ましく見守る
暁月 絢音 : 「……ねえ、由佳も疲れてるからあまり長く引き止めたくはないんだけど、一つだけ聞かせて」
暁月 絢音 : 「緋依の鬼……ジャームって、そっちに任せとけばいつか治るものなの?」
河合 由佳 : 「うう~ん……ボクはレネゲイド医療の専門家じゃないので、はっきりしたコトは言えないっす……」
神狩 妃華 : 「少なくとも前例は無い……無かったよな?」
河合 由佳 : 「そっすね……今のところ、ジャーム化は不治の病っす……」
河合 由佳 : 「オリジナルの聖杯みたいな伝説の遺産を使った場合でも、どうだったかな……」
猿曳 松葉 : 「よう分からんけど、絶対無理とは決まったワケちゃうってコトやんな?」
蛇ノ目 衣葉 : 「医学の進歩に期待……って感じだね」
暁月 絢音 : 「……っていうかね。わたしは前例がないとか、知らない遺産を使ったらどうとか、そんな言葉を聞きたいわけじゃないの」
暁月 絢音 : 「緋依のこと、あんたたちUGNに任せていいのよね?」 妃華と由佳を真っすぐに見る
神狩 妃華 : 「……私達に……やらせてくれ。悪い、暁月さんが望んでる言い回しがこうじゃないって言うのはわかってるんだ」
神狩 妃華 : 「私も方々に手を尽くす。やれることは何だってやる。ただ、こればっかりは……なんというか、私も……願望の方が強くなってしまう」
暁月 絢音 : 「別に難しく言わなくても、わたしはそれだけ聞ければ十分だよ」
暁月 絢音 : 「じゃあ、そのやれることやって何とかなったら、あいつはこっちに送ってきてもらえる? まだ謝って貰えてないからね」
神狩 妃華 : 「それは、それはもちろん!緋依が正気を取り戻した暁には、必ず一度梅結に連れて来るさ」
暁月 絢音 : 「うん、それなら安心。待ってるよ」 小さく笑い
猿曳 松葉 : 「そん時はすぐ連絡してや!」
蛇ノ目 衣葉 : 「その時は私も駆けつけよう。まだこの世にいたらね!」
暁月 絢音 : 「何その縁起悪い言い方……」
安黒 うさぎ : 「……そういうブラックジョーク、言われる側が困るから止めた方がいいわよ」
蛇ノ目 衣葉 : 「はは、ちょっとやんごとない事情があるんだよね。そう言うなら今後は控えようか」
神狩 妃華 : 「そういえば蛇ノ目の任務は……達成ってことになったのか?これは」
蛇ノ目 衣葉 : 「…………そういえば、そもそも私の任務ってなんだったっけ?」 分厚いメモを読み返す
暁月 絢音 : 「噓でしょ……?」
猿曳 松葉 : 「探偵、その物覚えでええんか!?」
蛇ノ目 衣葉 : 「謎を解明して事件も解決したからめでたしめでたしかな~と思っていたけど、よくよく考えたら全部予定外のことだったんだよね」
蛇ノ目 衣葉 : 「あったあった、『正月枝舞を恙なく執り行えるよう、紅の巫こと暁月絢音を守り抜く事』だから堕トシ神の打倒とは関係なく一応達成になるのかな?」
暁月 絢音 : 「まあ……知らないけど達成でいいんじゃない? わたしは無事だし」
猿曳 松葉 : 「正月の舞は台無しやけどええんか?」
蛇ノ目 衣葉 : 「それは巫を守ったのに儀式に失敗したUGNの瑕疵だから私は知らないね!! とにかく胸張って東京に帰れそうだよ」両手ピース
神狩 妃華 : 「ふむ……プランナーは世界の崩壊を危惧していただけなんだろうか……」
猿曳 松葉 : 「ええ人なんやなあ、プランナー?さんって」
蛇ノ目 衣葉 : 「いい人? いい? かなあ。あと人なのかもちょっと……」 ぶつぶつ
神狩 妃華 : 「一応言っておくと、全く良い人ではないよ。なんだろうな……我々人間の倫理を参考にはするけど、目的の為には別に無視もする、みたいな……」
暁月 絢音 : 「ふーん……? 評判悪いんだね」
猿曳 松葉 : 「ほーん……? なんかふわっとしてんな?」
蛇ノ目 衣葉 : 「その謎を解くのは私の役目かな。夢皓さんに任されたからね」
暁月 絢音 : 「そういえば言ってたっけ……。じゃあ、衣葉ももうすぐに帰るの?」
蛇ノ目 衣葉 : 「だね。帰りの新幹線が取れなかったから三が日は関西にいるつもりだけど」
猿曳 松葉 : 「お、ええやん! そのまま住んだらええ説」
蛇ノ目 衣葉 : 「う~ん、場合によってはお世話になるかもしれないね。とりあえず清水寺は寄っていこうかな」 観光マップを広げながら
猿曳 松葉 : 「いやそこは大阪の観光してえよ!!」
「古墳とかどうよ? ただのデカい裏山にしか見えへんで!?」
神狩 妃華 : 「魅力を伝えて無くないか?」
蛇ノ目 衣葉 : 「とにかく、しばらくはお別れになるけどまた梅結村には寄らせてもらうよ。それまでに交通の便をだね……」 無茶な注文
猿曳 松葉 : 「そこは蛇ノ目ロープウェイ開通してもろて……」
暁月 絢音 : 「それは無理な話だけど、寄るなら歓迎するよ。いつでも来なさい、衣葉」
蛇ノ目 衣葉 : 「ふふ。あんな出会いだったのにこうも歓迎して貰えるなんて、有難いものだね」
暁月 絢音 : 「まあ、もう一週間くらい一緒に過ごしてるしね……。みんなにはお世話になったし、そりゃ歓迎するよ」
神狩 妃華 : 「こっちも随分世話になった。暁月さんのおせおせが無かったら成せなかった作戦だったよ、本当に」
暁月 絢音 : 「わたし、そんなにおせおせしてたっけ?」
蛇ノ目 衣葉 : 「自覚ないことあるんだ」
猿曳 松葉 : 「狐あらため猪!ってくらいには」
暁月 絢音 : 「かわいくないから嫌なんだけど……」
猿曳 松葉 : 「なんでよウリ坊かわいいやろ!……大人の猪は知らんけど。」
チェシャ猫 : 「────おぬしの何処に可愛げなんてものがあったんじゃ?」
GM : 気付けば、橋の手摺りの上に白猫が座っていた。
暁月 絢音 : 「は? わたしは有栖にかわいいと言われ続けた女なんだけど?」 睨む
猿曳 松葉 : 「あ、野良になったにゃん公やん。ジブンも見送りか〜?」
チェシャ猫 : 「これが最後の機会になるからの、猪の神薙ぎにも挨拶くらいはしてやろうと思うてな」
暁月 絢音 : 「……なんかその言い方だと、あんたもどこかに行くみたいじゃない?」 
チェシャ猫 : 「みたいではないよ、妾は梅結びの村を去る」
猿曳 松葉 : 「地域猫の座は要らへんのか!?」
チェシャ猫 : 「ぜんぜん要らん」
暁月 絢音 : 「そりゃそうでしょうよ……でもどこに行くの?」
チェシャ猫 : 「さてな、目的地はない」
チェシャ猫 : 「ただ気の赴くままに、自由に旅をしようと思うておる」
暁月 絢音 : 「そっか……。いいんじゃない? 千年もこの村に縛られてたんだし」
猿曳 松葉 : 「別に最後とは言わず、たまには帰ってきてもええのに〜」
神狩 妃華 : 「私は事情を知ってるから全く構わないが……余計なお世話かもしれないけど、UGNなりFHのエージェントには気を付けて」
チェシャ猫 : 「ふっ、まさしく余計なお世話じゃ」
チェシャ猫 : 「元より結社のオーヴァードと関わり合いになるつもりはないが、まあ忠告には感謝しておこうか」
暁月 絢音 : 「最後までかわいげのない野良猫ね……」
チェシャ猫 : 「ついでじゃ、貴様にも感謝しておこう紅の神薙ぎ」
チェシャ猫 : 「最後に面白いものを見せてもらった」
暁月 絢音 : 「あんたがわたしに感謝するなんてね……」 驚いて
暁月 絢音 : 「面白いことなんてした覚えないんだけど、まさか堕トシ神を倒したこと言ってるの?」
チェシャ猫 : 「ああ、そうじゃ」
チェシャ猫 : 「無理だ無謀だと言われておるのに、聞き耳を持たず突っ込んでいく様は、なかなか笑えた」
暁月 絢音 : 「あんた、本当に感謝する気ある?」
チェシャ猫 : 「くく、いまさら素直に感謝されても気色が悪いじゃろ?」
暁月 絢音 : 「……まあ、あんたに限ってはそうね」
暁月 絢音 : 「でも、わたしは素直に感謝しとくよ。捻くれてても損するだけって知ったし」
暁月 絢音 : 「色々助けてくれてありがとう、チェシャ猫。村の外に行っても、元気でやりなさい」
チェシャ猫 : 「……ふん、素直に感謝されても気色が悪いだけと言っておろうに」そっぽを向く
暁月 絢音 : 「はいはい……」 くすっと笑う
蛇ノ目 衣葉 : 「さて、名残惜しいけど私はバスの時間が迫ってるからそろそろ出発することにするよ」
暁月 絢音 : 「ん、分かった。あんたも元気でね、衣葉」
猿曳 松葉 : 「おっと、それはマジのガチでヤバいやつ!」
「乗り遅れたらお泊まり継続やで!」
安黒 うさぎ : 「……あんたには、特に世話になったわね」
蛇ノ目 衣葉 : 「大したことはしてないさ。頑張ったのは君だ」
安黒 うさぎ : 「変なブラックジョークだけ控えて、達者にね」
蛇ノ目 衣葉 : 「ああ。次は……私が頑張る番かもね」
安黒 うさぎ : 「ああ、家族の件? あたしに好き勝手を言った分、あんたも気張りなさい?」
蛇ノ目 衣葉 : 「30年かぁ……まあ、自信はないがやれるだけやってみるよ」
猿曳 松葉 : 「何の話? 知らんけど、頑張れ〜?」
蛇ノ目 衣葉 : 「ふふ、ワトソン君にまで言われちゃね。頑張らせて貰うよ。それじゃあまた会おう!」
暁月 絢音 : 「ええ、また……!」
猿曳 松葉 : 「おう、またな! なんならいつでも通話したるで? むしろこっちからかけるわ!」
神狩 妃華 : 「それじゃぁな、蛇ノ目。……よし、私達もそろそろかな」
暁月 絢音 : 「そういえば由佳が疲れてること忘れてた」
猿曳 松葉 : 「ヒバナの姐ちゃんとカワユっちも最後までありがとうな。もしかしたらまた世話なるかもしれんし、そん時はよろしく!」
河合 由佳 : 「こちらこそ、いろいろと助けられたっす!」妃華さんの背中で
河合 由佳 : 「休暇が取れたら、今度は遊びに来るっすよ!」
河合 由佳 : 「休暇が、取れ……取れたら……」
暁月 絢音 : 「ダメそうね……」
蛇ノ目 衣葉 : 「正月休みは取れそうにないね」
神狩 妃華 : 「すっかり梅結メンバーとして見てたけど、猿曳さんもUGN所属なんだもんな。何かあったら言ってくれ、休暇なんてものは捻じ込むもんだ」
神狩 妃華 : 「本部エージェントの強権をいかんなく発揮しようじゃないか」
暁月 絢音 : 「そもそも、捻じ込まないと休暇の取れない職場ってブラックすぎるでしょ……」
神狩 妃華 : 「………」反論の無い顔
猿曳 松葉 : 「UGNのえらいさんになって、休暇いっぱい取れるようにせなアカンな……?」
猿曳 松葉 : 「いやしれっと混じってたけど衣葉探偵!? のんびりしてたらバス遅れるで!?」
ほら行った行った、と背中を押す
蛇ノ目 衣葉 : 「楽しそうな雰囲気を感じてつい……背中を引かれる思いってこういうのを言うんだね」 今度こそ出発!
猿曳 松葉 : 「楽しいコトならまた誘うって! 大阪に万博来るらしいし皆で行こうや!」
衣葉を改めて送り出す
暁月 絢音 : 「皆でね……それもいいかもね」 衣葉を見送りながら
猿曳 松葉 : 「ヒバナの姐ちゃんとカワユっちもなんか……こう……ねじ込んで、な!」
神狩 妃華 : 「そこは何とかするよ。本当に差し迫った状況とかでなければ、私は無理やり開けられるし……カワユはそこんとこちょっと押しが弱いけど、一緒にゴリ押しすればどうにでもなる」
河合 由佳 : 「なんとか……なんとかするっす……」
河合 由佳 : 「ふふ、けど万博か……絢音ちゃんが良いリアクションしてくれそうで、楽しみっすね……」
暁月 絢音 : 「わたしに何を期待しているの……?」
暁月 絢音 : 「万博とか歴史の教科書でしか知らないから何とも言えないんだけど」
河合 由佳 : 「知らないからこそ、楽しめるものが沢山ありそうじゃないっすか」
暁月 絢音 : 「まあ、それはそうね……」
暁月 絢音 : 「じゃあ、わたしも楽しみにしとこうかな」
猿曳 松葉 : 「せやせや。せっかく村に縛られんようになったんやしな!」
暁月 絢音 : 「まあね……色々あって少し疲れたから、しばらくは村でゆっくりしたいところだけど」
神狩 妃華 : 「あ、そろそろ本当に時間がマズそうだ」時計を確認して
暁月 絢音 : 「あんたたちはゆっくりしてる場合じゃなさそうだね」
河合 由佳 : 「あんまり遅れると、ゲートの向こうで待ってるエージェントに心配かけちゃうっすからね」
猿曳 松葉 : 「ほなまたな! ハラキリねーちゃんや真面目くんにもよろしく言うといて!」
暁月 絢音 : 「またね。妃華、由佳……体に気を付けて」 仕事で無理してそうだし、と
神狩 妃華 : 「ああ、彼女らには私からも改めて礼を言っておくよ!それじゃぁ、そちらも元気で!」
行くぜ行くぜ
河合 由佳 : 「それじゃ、また! 良いお年を!!」微妙にタイミングを間違った言葉を残すと、神狩妃華と河合由佳を乗せた護送車両は走り去っていく。
猿曳 松葉 : 「良いお年を!!!!」
暁月 絢音 : 「それ、なんか違うような……」 そう言いつつ見送る
暁月 絢音 : 「じゃあ、あとはチェシャ猫……」
猿曳 松葉 : 「にゃん公、もうおらんくない?」
猿曳 松葉 : 「挨拶も無しで行きおったで! そっけないやっちゃなあ……」
そうは言いつつも笑う
暁月 絢音 : 「まあそういうやつでしょ、あの猫は」
暁月 絢音 : 「じゃあ、わたしたちも帰りましょうか」
猿曳 松葉 : 「せやな。おせちは用意せんかったし、ぜんざいでも作って食べようや!」
暁月 絢音 : 「用意する時間とかなかったもんね……うさぎもそれでいい?」
安黒 うさぎ : 「ええ。せっかくだし、久しぶりにあたしが厨房に……」※安黒うさぎの料理は下手くそである。
暁月 絢音 : 「え、いやそれは……」
猿曳 松葉 : 「クロウサ師匠はさぞお疲れやろ!? ウチに任せてくださいよ!へへっ……」
謎の三下口調で止めにかかる
安黒 うさぎ : 「あんたたち何よ、その態度は……」
暁月 絢音 : 「別になんでもないけど……うさぎ一人に任せるのもあれだし、みんなでやりましょ。それでいいでしょ、それで」 
暁月 絢音 : 「ほら、行くよ!」 共同作業と勢いで誤魔化して、橋から引き返していく
安黒 うさぎ : 「あっ、ちょっと! 待ちなさい絢音!」
安黒 うさぎ : 「さっきの妙な態度の意味は……!!」追いかけていく
猿曳 松葉 : 「気にした負けやって! ほら行こ!」
GM : ……三つの影が、夕焼けに染まる道を駆けていく。
GM : それぞれが、自らの在るべきところへ帰っていく。
GM : 春風の運んできた花の香りが、在りし日の郷愁を誘う。
GM : ────色は匂へど、散りぬるを。
GM : 諸行無常。落ちた花は、枝に還ることはない。
GM : 夢皓有栖と過ごしたあの日常は、二度と帰ってこない。
GM : ……だが、それでも。
GM : 形を変えながら、少女らの日常は続いていく。
GM : 一年の終わりには、また新しい年が待っているように。
GM : その新たな日々こそ、ひとりの少女が懸命に生きた証であった。
GM : ────そうした三人の後ろ姿を、チェシャ猫は見えなくなるまで木陰から見送っていた。

Scene14 藪に蛇なかれ、村に事なかれ

 

令和六年 一月六日 午後六時零分 東京近郊公園

GM : 梅結びの村で起きた悲劇は、その幕を閉じた。
GM : 一連の事件の死者は、一名のみ。
GM : 蛇ノ目衣葉の尽力によって、被害は最小に抑えられた。
GM : ……だが、事件の真相は闇の中。
GM : 事件の裏で糸を引いていた黒幕、『白兎』の謎は明かされないままだった。
 
GM : ────梅結村の事件から数日後。
GM : 蛇ノ目衣葉は、東京のとある住宅街の公園を訪れていた。
GM : 淡い藍色に染められていく夕闇が美しい。
GM : そうした美しい日常風景の中に、『彼女』は融け込んでいた。
 
都築京香
 
GM : ────”プランナー”都築京香。
GM : あなたが所属する組織、ゼノスを統率するリーダー。
GM : 悠久の時を生きる彼女はまるで、幼い子供のようにブランコを漕いでいた。
GM : 人払いは済ませてあるのだろう。周囲に人影はない。
GM : ……この小さな世界にいるのは、蛇ノ目衣葉と都築京香の二人だけだ。
蛇ノ目 衣葉 : 「あ、ブランコ派ですか? プランナー」 ぐるぐる回る円錐型の遊具で遊んでいる
都築 京香 : 「ええ、ブランコは適度に身体を動かしながら、考え事をするのに向いています」
都築 京香 : 「────それより、今日は定刻通りに来てくれましたね」
都築 京香 : 「ふふ、約束をすっぽかされるのではないか、と心配しました」冗談めかして微笑む
蛇ノ目 衣葉 : 「さすがに仕事始めくらいはちゃんとしますよ。まあ、もう少しで関西で二度目の永眠をして帰って来れないところでしたが」 ものすごいスピードで回すだけ回して着地
都築 京香 : 「桐生緋依の手によって、現代に甦った堕トシ神との戦いですね」
都築 京香 : 「……ではさっそく、かの事件に関する報告をお願いしましょうか?」
蛇ノ目 衣葉 : 「はい。もとの任務は護衛だけだったんですが、ずいぶん分厚い報告書になってしまいましたね」
蛇ノ目 衣葉 : 儀式のタイミングを狙った夢皓有栖の暗殺、安黒うさぎとの戦い、黒幕である桐生緋依……。
蛇ノ目 衣葉 : そして桐生緋依に情報を提供し、FHに調査報告を流して事件を裏で操った、まだ見ぬ”真の黒幕”の存在などを事細かに伝える。
都築 京香 : 「なるほど、真の黒幕」
都築 京香 : 「ここまで調べ上げるとは、流石は名探偵と言ったところですね」
蛇ノ目 衣葉 : 「まさかプランナーにそう呼んで貰えるとは、私にも遅れてきた成長期が訪れましたかね」 両手ピース
都築 京香 : 「私が命じたのは、紅の巫の護衛まで……だというのに、ここまで詳細に調査するのは、あなたらしいというか何というか……」
蛇ノ目 衣葉 : 「謎があれば解かずにはいられないんですよね。結局、ひとつは証拠が何も出てこなくて残ったままになったんですが」
都築 京香 : 「……では、報告はこれで終わりというコトになるでしょうか?」
蛇ノ目 衣葉 : 「ですね。報告はこれで終わりですが……私からも聞きたいことがあります」
都築 京香 : 「なんでしょう?」
蛇ノ目 衣葉 : 「私が指摘しなければ、ずっとこの茶番を続けるつもりですか?」
蛇ノ目 衣葉 : 「プランナー……いえ、”白兎”さん」
都築 京香 : 「……ふふ」
都築 京香 : 「さすがは名探偵さん、気付いていましたか」
都築 京香 : 「────ご名答、この事件を仕組んでいた黒幕の"白兎"とは、すなわち私のことです」
蛇ノ目 衣葉 : 「やはりそうでしたか……」
都築 京香 : 「いったい何時から、私が犯人だと?」
蛇ノ目 衣葉 : 「夢皓有栖について調べていたときから候補にはありましたが……確信に変わったのは、彼女に通話でこの事件を任されたときですね」
蛇ノ目 衣葉 : 「それに夢皓有栖の予知能力を破れそうな人物なんて、あなたを除けばほかに居ないでしょうから」
都築 京香 : 「……なるほど、やはり厄介ですね。未来予知の力は」
都築 京香 : 「部下の進言を聞いて、プランを修正したのは正解だったようです」
蛇ノ目 衣葉 : 「珍しいですね。当初のプラン通りにはいかなかったと?」
都築 京香 : 「当初のプランでは、夢皓有栖の排除はプランに組み込まれていませんでした」
都築 京香 : 「無論、いずれは排除する必要がありましたが」
都築 京香 : 「今回そうしたのは、夢皓有栖を生みだした研究者から進言があったためです」
蛇ノ目 衣葉 : 「なるほど……」 微妙な表情をする
蛇ノ目 衣葉 : 「旅立つ前に言っていたように、すべての謎をご存じだったわけですね」
都築 京香 : 「はい、全ては私が決めた運命プラン通りに進んでいました」
都築 京香 : 「……とはいえ、何もかもが完璧とはいきませんでしたが」
蛇ノ目 衣葉 : 「ほう、というと?」
都築 京香 : 「堕トシ神が消滅してしまった事、あれは私にとってもイレギュラーでした」
都築 京香 : 「……通常、撃破した堕トシ神は種子の状態に戻る」
都築 京香 : 「紅の巫の手助けをして、種子になった堕トシ神を持ち帰りたかったのですが」
都築 京香 : 「第二目標であった、同胞の『チェシャ猫』の解放しか出来ませんでした」
都築 京香 : 「夢皓有栖の細工か何かでしょうか、そのまま神を滅ぼしてしまうとは」
蛇ノ目 衣葉 : 「細工……そんな計算高いものではないと思いますけれどね」
蛇ノ目 衣葉 : 「愛ですよ、ひとえに」
都築 京香 : 「愛、ですか。なんともロマンチックなことを言いますね」
都築 京香 : 「そのおかげで、私は貴重な堕トシ神のサンプルを失くした訳ですが」
蛇ノ目 衣葉 : 「ふふふ、私は生前からずっとロマンチックですよ」
蛇ノ目 衣葉 : 「しかし、どうしてこの計画に私を採用したのでしょう? もっと使いやすい駒はあったのでは?」
都築 京香 : 「そうですね、真犯人らしく洗いざらい話すとしましょう」
都築 京香 : 「今回の事件は、あなたというRBを試す試金石でした」
都築 京香 : 「戦闘能力と思考能力、それから何より考え方について」
都築 京香 : 「私はRBのために動いていますが、あなたはどうか」
都築 京香 : 「……オリジンのせいか、あなたはヒトに寄った考えを持ちやすいですから」
蛇ノ目 衣葉 : 「なるほど。そういうことであれば確かに、私の本質を試すにはうってつけでしょうね」
蛇ノ目 衣葉 : 「ちなみに……結果は如何でしたか?」
都築 京香 : 「戦闘能力と思考能力に関しては、申し分ありません」
都築 京香 : 「……考え方については、そうですね」
都築 京香 : 「事件は解決したというのに、誰に頼まれた訳でもなく、真実に隠された更なる真実を追い求める」
都築 京香 : 「探偵としては、百点の結果だったと言えるでしょう」
蛇ノ目 衣葉 : 「おお! そこまで評価して頂けるとは探偵冥利に尽きますね」
都築 京香 : 「……ただ、私が必要としているのは探偵ではなく、同胞のRBのために戦えるエージェントです」
都築 京香 : 「ですから、敢えて問いましょう」
都築 京香 : 「────このまま、私の下でRBのために働くか」
都築 京香 : 「あるいは、私の下から離れて、ヒトの真似を続けるのか」
蛇ノ目 衣葉 : 「その答えも、あなたならすでにご存じでしょうが……」
蛇ノ目 衣葉 : 「私は、やはり人間の探偵・蛇ノ目衣葉でいたい。あの村の出来事を通じて改めてそう思いましたよ」
蛇ノ目 衣葉 : 「それに何より……あなたの同胞でいるのは謎の解き甲斐がなさそうだ」
都築 京香 : 「なるほど、そう答えますか」驚いた様子も無い。
都築 京香 : 「構いませんよ、引き留めるような見苦しい真似はしません」
都築 京香 : 「……それに、未来の可能性は広い方がいいですから」
蛇ノ目 衣葉 : 「ああ、あれですか? 真田信之と信繁が西軍と東軍で分かれたみたいな話。だとしたら私も随分評価されたものですね」
蛇ノ目 衣葉 : 「せっかく現世に呼び戻してくれたのにご期待に沿えないのだけが申し訳ないですが、あなたのプランの外側を目指すのが私の役割と思って貰えたら幸いです」
都築 京香 : 「ええ、あなたが”ヒトの隣人”でありたいのなら、私はそれを木陰から見守るとしましょう」
都築 京香 : 「無論、私の障害となった時は、その限りではありませんが……」
蛇ノ目 衣葉 : 「まさか。そんな無謀な真似、するつもりありませんよ」
蛇ノ目 衣葉 : 「まあ……つもりがなくても身体が動いちゃうときっていうのはあるんですけどね」
都築 京香 : 「そういうところが、あなたの厄介なところです」
都築 京香 : 「……違う道を歩むあなたに、忠告をひとつ」
蛇ノ目 衣葉 : 「忠告ですか。ありがたく受け取っておきましょう」
都築 京香 : 「推理を披露する時は、犯人と二人きりじゃない方が良い」
都築 京香 : 「────気付いてましたか? あなたが最初に殺されたときと似た状況でしたよ?」
蛇ノ目 衣葉 : 「もちろん。とはいえあなた相手ならほかに何人かいたところで結果は大差ないでしょう」
都築 京香 : 「ふふ、それはそれは光栄な評価です」
都築 京香 : 「不要な忠告でしたね。私が見逃すことも、名探偵さんはお見通しだったでしょうから」冗談めかして、ブランコを下りる。
蛇ノ目 衣葉 : 「やだなぁ。お見通しなわけないじゃないですか」
蛇ノ目 衣葉 : 「サシで話すのはあなたへの敬意に他ならないし、大丈夫だと思ったのはただの勘です」
蛇ノ目 衣葉 : 「――私の勘じゃなくて、私にヒントを与えた夢皓有栖の勘、ですけれどね」 謎のドヤ顔
都築 京香 : 「…………」
都築 京香 : 「夢皓有栖……最後の最後まで、思い通りにならない相手でしたね……」
蛇ノ目 衣葉 : 「せっかくですし、私からも忠告しておきましょう」
都築 京香 : 「なんでしょうか?」歩きながら、背中越しに尋ねる。
蛇ノ目 衣葉 : 「これから夜道では、狐に用心なさったほうがよいですよ」
蛇ノ目 衣葉 : 「”未来視”だけがあなたの計画を打ち破る可能性ではありませんから」
都築 京香 : 「……ご忠告、ありがとうございます」
都築 京香 : 「それでは、私はこれで失礼しますね」
都築 京香 : 「────さようなら、探偵さん。あなたの更なる進化を期待していますよ」夕焼けの沈む方へ消えていく。
蛇ノ目 衣葉 : 「…………やれやれ、なんとか殺されずに済んだな」 ふー、とため息をつく
蛇ノ目 衣葉 : 「しかし辞めてしまったなーゼノス。これからどうするよ? 原切さんのところにでも世話になるしかないか??」 自問自答しながら宛てもなく歩き出す
蛇ノ目 衣葉 : 「それかこの際だし昔の伝手でも当たってみるか……? 谷巡査って今はレネゲイド関連の仕事してるんだっけ……」 任務の合間に調べた、昔の知り合いの現在のプロファイルのメモを捲っていく
蛇ノ目 衣葉 : 「……おっと」 と、やがてあるページで手が止まる。
蛇ノ目 衣葉 : 「未来のことは後々考えるとして、まずは行かなきゃいけないところがあるんだったな」
蛇ノ目 衣葉 : 「……面識ない相手に姉として出て行く方法、夢皓さんに聞いておけばよかったかな」
蛇ノ目 衣葉 : 東京もこの30年ですっかり変わってしまったが、乗り慣れた鉄道は路線図を見ずとも衣葉を帰路へと導いてくれる。
蛇ノ目 衣葉 : これから、探偵・蛇ノ目衣葉の真の第二章が始まっていく。
蛇ノ目 衣葉 : ――が、それはまた別のお話。

Scene15 暗夜に灯を失えど

 

令和六年 一月八日 午後八時零分 亜米利加アメリカ

GM : 河合由佳は、アメリカの街並みを歩いていた。
GM : 梅結びの村とは、似ても似つかない景色。ビルの森をひたすらに歩いていく。
GM : ひとりで歩いている女は、河合由佳の他にいない。
GM : 単純に、女性ひとりが夜に出歩ける治安じゃないからである。
河合 由佳 : 「(……単なる宅飲みなのに、少し気合いを入れすぎたっすね)」ふと鏡に反射した自分の姿を観察する。オーヴァードである河合由佳は、アメリカの治安などお構いなしである。
GM : 河合由佳が着ていたのは、可愛らしい外行きの服。
GM : なんだか、クリスマスデートでも行くのかという感じだ。
GM : 右手には紙袋。梅結村のお土産として買った梅酒をはじめとして、彩り豊かな酒瓶が幾つか並んでいる。
GM : 酒精の強いお酒より、甘くて飲みやすい自分好みのラインナップ。
河合 由佳 : 「(アメリカだと毎回、店員さんに念入りに年齢確認されるんすよね……)」
河合 由佳 : 「(あんまり飲んでこなかった分、ラインナップはこれで良いか少し心配っす)」
GM : そんなことを考えながら、河合由佳が辿り着いたのは神狩妃華の自宅。
河合 由佳 : 「……ここが先輩のハウスっすね」なんとなく緊張しながら、インターホンを押す。
神狩 妃華 : 「はーい」
神狩 妃華 : インターホンから間延びした返事が聞こえる。
次いで、ドアへと足音が近づいてきた。
神狩 妃華 : 「いらっしゃーい」
神狩 妃華 : 扉から現れたのは、普段と装いの違う神狩妃華。
髪のセットはほどほどに、服装は簡単なワイシャツとジーンズだ。
河合 由佳 : 「ど、どもっす」いつもと違う先輩の姿に少し戸惑いながら、右手に提げた酒瓶を持ち上げる。
神狩 妃華 : 「なーに緊張してるんだって、ほら入った入った」
荷物を受け取るしぐさを取りながら足を促す
河合 由佳 : 「……それじゃ、お邪魔するっす!」酒瓶を手渡して、先輩の部屋に入る。
神狩 妃華 : 「いや~寒かっただろ、梅結ほどじゃないけどまだな~」
神狩 妃華 : UGN本部エージェントである妃華は、現在アメリカの本部近くに居を構えている。
広大な国土を持つアメリカである故州によってその季節の気温はまちまちだが、UGN本部が設置されているメリーランド州の1月は冷えるものだ。
夕方頃であれば4℃もあれば良い方か。
河合 由佳 : 「ふふ、実はそうでもないっすよ?」モコモコのコートを脱いで、その内側を見せる。
GM : そこには、モルフェウス能力で作りだしたホッカイロが貼り付けられていた。
神狩 妃華 : 「モルフェウスはそういう時便利だよな……小物に金がかからなくて。ああ、でも暖房効かせといたから大丈夫だよもう」
神狩 妃華 : てきぱきと片付けをしたりものを出したり……
神狩 妃華 : 「いやぁ、暖房使うのなんて久々だからリモコン見つかんなくて焦ったよ」
河合 由佳 : 「あ~、サラマンダーのオーヴァードは体温調節ができる人がいるんですっけ?」
神狩 妃華 : 「そういうこと。一人暮らし始めた頃の夏とかは気を付けないと飲み物とかダメにしてたなぁ」
河合 由佳 : 「はは、そういうシンドロームならではの悩みってあるもんすね」
河合 由佳 : 「あっ、もし本当にリモコンなくなったら、機種だけ教えてもらえたら作れるっすよボク」
神狩 妃華 : 「精密機械行けるのか……いや、ドローン作ってたしそりゃいけるか。流石だな、本当に」
グラス二つと何本か酒を持ってくる
河合 由佳 : 「エフェクトの私的利用は、あんまり褒められたコトじゃないっすけどね!まあ、大体は!」グラスを受け取る
神狩 妃華 : 「果たしてどんだけの奴が守ってるのやら……こっちは法が無いからな~私も出る幕が無いよ」
悪戯な顔をして。河合の持参した酒瓶を開け、グラスへ傾ける。
神狩 妃華 : 「ほら、カワユも」
河合 由佳 : 「っと、とととと……」注がれていく酒をグラスで受ける。
神狩 妃華 : 「よし……それじゃぁ乾杯しますか」
河合 由佳 : 「そっすね、かんぱ~い!」
神狩 妃華 : 「乾杯、梅結の件お互いお疲れ様」
小気味良い音を鳴らし、酒を呷る。
河合 由佳 : 「……ほんとに、ほんとに、おつかれさまっす~」甘い酒をチビチビと飲む
神狩 妃華 : 「本当にな……おかげで仲良く強制休暇を叩きつけられたわけだ」
河合 由佳 : 「後のことは我らがテレーズ様に任せて、今日はゆっくりさせてもらうっすよ」
神狩 妃華 : 「ああ…………本当にいろんなことがあったな」
ちびちび
神狩 妃華 : 「…………なぁ、ちょっと良いか?」
河合 由佳 : 「ん、なんすか?」グラスから口を離し
神狩 妃華 : 「一つ質問があってさ……カワユってどんな夢見させられてたんだ?」
神狩 妃華 : 「あ、言いたく無い奴なら言わなくて良いからな!?デリケートななんかだったらほんと」
ぼそりと質問を呟いてから、慌てたように
河合 由佳 : 「うえ、ボクの夢っすか? ちょっと恥ずかしいくらいで、別にデリケートな話じゃないっすよ?」
河合 由佳 : 「……以前、先輩にお高めのディナーを奢ってもらったじゃないっすか?」
神狩 妃華 : 「ん?んああ」
河合 由佳 : 「……あれっす」ちょっと恥ずかしそうに
河合 由佳 : 「ぜんぜん満腹にならなくて、美味しい料理が永遠に運ばれてきて幸せ!」
河合 由佳 : 「……みたいな」
神狩 妃華 : 「………」
飲酒時の気持ち良さげな目線のままカワユをまんじりと見ている
神狩 妃華 : 「お前さ~~……」
神狩 妃華 : 「この可愛い奴め!」
ぐいと手を伸ばし、髪をわしゃと撫でる
河合 由佳 : 「わわ!?」わしゃわしゃとされるがまま
神狩 妃華 : 「はぁ……ま、何というか……お馬鹿な夢で良かったよ。小学生かって」
肩の力が抜けたように笑いながら席に戻って
河合 由佳 : 「いやいや、お馬鹿って! 小学生って!!」
河合 由佳 : 「好きなもの食べ放題って、最高にハッピーな夢じゃないっすか!? 人間、突き詰めればそこに辿り着くと言っても過言ではないっすよ!!」
神狩 妃華 : 「ま~否定はできないけど……私らが日本人だから余計にそう思えるのかも。しかも私の奢りと来た。贅沢だな~」へら
河合 由佳 : 「ふ、贅沢の限りを尽くしてたっす……本来はアメリカのレストランなのに、本格的な和食まで出てきてたっすからね……」
河合 由佳 : 「────ボクの夢はさておき、先輩はどうだったんすか?」
神狩 妃華 : 「………事件とか抜きで梅結に来てる夢だったな」
思い返すように視線を空に彷徨わせて
神狩 妃華 : 「で、暁月さんとか猿曳さんとかとは何故か知り合ってて……今思い返すとすごいご都合だな」
神狩 妃華 : 「それで、緋依とツーリングをする……だった、かな」
目を閉じ、ゆっくりと
河合 由佳 : 「緋依さんと……」
河合 由佳 : 「つまり……ボクが、出ていない……!?」
神狩 妃華 : 「カワユ自身は……!でも緋依に自慢させてもらったよ、自慢の後輩だって」
河合 由佳 : 「ふ~~ん……まあ、ぜんぜん気にしてないっすけどね……」
神狩 妃華 : 「ふふ、そういうことにしておくよ……で、言われたんだ、無理とか強がりはしてくれるなよってさ。どの口がって感じだけど……」
河合 由佳 : 「……緋依さん自身、他人のために無理しちゃう性分だったらしいっすね」
神狩 妃華 : 「ああ。ホワイトハンド時代、誰かの命を取りこぼす度に無力を嘆いてたよ。絶対、絶対にそんなことは無いのにさ」
神狩 妃華 : 「私の励ましは届かなかったのか……なんて、意地の悪いことも考えちゃうよ」
河合 由佳 : 「……そんなことはない、とボクは思うっすよ」
河合 由佳 : 「緋依さんは最後の最後まで、ブローチを身に着けていたっす」
河合 由佳 : 「あれって、先輩が贈ったものっすよね?」
神狩 妃華 : 「あ、ああ……そうだよ」
河合 由佳 : 「先輩と緋依さんの関係は、だいたい知っているっす」
河合 由佳 : 「……先輩は、緋依さんが助けることができた数少ない命」
河合 由佳 : 「ですから、自分が無力であっても少しでも多くの命を救うために、そんな先輩のブローチを心の支えにしていたと思うんす」
河合 由佳 : 「……なんて、今のは勝手な妄想っすけど!」
神狩 妃華 : 「……そうであったら嬉しいな」
神狩 妃華 : 「まぁ、どうしてこううだうだ言ってるかって言うとさ、感情を少し整理出来たらなと思ってたんだ」
神狩 妃華 : 「休暇を貰って、美味い飯も食べたし、バイク乗って山も行ったし、運動がてら本部の部屋借りて訓練したりとか……色々やったけど、なんか……いつも通りなんだよ」
神狩 妃華 : 「なんて言うか……悲しむタイミングを逃した……?昔からあまり感情的にならないように頑張っててさ、そのせいかも」
ふつふつと湧き上がる言葉をそのまま吐き出すように
神狩 妃華 : 「はぁ、後輩に何聞かせてんだ私は……」
河合 由佳 : 「悩みを聞かせてもらえて、ボクは嬉しいっすけどね」一口、酒を呷る。
河合 由佳 : 「……無理できてしまうのは、様々な困難に立ち向かうUGNのエージェントには必要な素養」
河合 由佳 : 「でも、やっぱりヒトとしては健全じゃないっすから」桐生緋依のことを言っているのだろう。
河合 由佳 : 「後輩に見栄を張ろうなんて思わず、悩みがあったら教えてほしいっす! ツーマンセルでやってきた相棒なんすから!!」
神狩 妃華 : 「………」
思っていたより遥かに心強い返答に、少し唖然とする
神狩 妃華 : 「ふふ、ふふふ、はぁ……大物だよ、本当に」
神狩 妃華 : 「うん、ああ……それはつまり、言ってしまえば素だよな……」
クスクスと笑っている。飲酒は好きだが、元々全く強くない方だ。酔ってもいるのだろう。
神狩 妃華 : 「私の素……今の私なんてのはそれはもう、心配性で面倒臭いぞ?」
河合 由佳 : 「ふっ、ばっちこいっす! こちとら普段から、面倒な裏方のお仕事ばっかりしてるんすよ?」
神狩 妃華 : 「甘く見てるな……今回の仕事受ける時にカワユが言ってた『安全な後方支援しかしてないボク』なんてセリフを思い出してるくらいにはアレだぞ」
神狩 妃華 : 「今回の作戦なんて、カワユがいなかったら成功してなかった。ううん、相当頼り切りだったかもな…………行動指針の決定、状況把握、咄嗟の機転に物資の補給、偵察……おんぶにだっこじゃないか……絶対に私達よりも貢献度が高いぞ……?それが何か、たかが後方支援なんぞ……結局こういうのはそういうことを言う奴がいるから悪いんだよな、本部にもいるよなほんとうに」
神狩 妃華 : 目を閉じ手元の液体をくゆらせながら、もにゃもにゃと詠唱を開始している。
河合 由佳 : 「い、いや~! それほどでも~!!」
神狩 妃華 : 「……と、まぁこんな感じだよ。万一パワハラとかセクハラとか感じたらしかるべき部署に報告して良いからな!」
河合 由佳 : 「そんなことは全然! いつもの『偉い!』とは感じが違って、少しビックリはしたっすけど、評価してもらえて嬉しいっすよ?」
河合 由佳 : 「へへ、気兼ねなく褒めてくれていいっす!」
神狩 妃華 : 「それなら良し!カワユも何かあったら相談してくれよ!」
河合 由佳 : 「相談……それなら、このまえ話した高級寿司バーが……」冗談半分で言う。また奢られようとしている。
神狩 妃華 : 「ああ、どうせなら行こう、私だって食べたいさそんなのは……」
勝手に話を進める。ずっと目を閉じている彼女は、もうすっかり良い気分のようだ。
神狩 妃華 : そうして、とりとめのない話に花を咲かせながら時間が過ぎていく。
神狩 妃華 : いずれ酒精に誘われ、翌日も休暇であることを良いことに贅沢な眠りへとつくのだろう。
神狩 妃華 : 無視できない傷はあれど、今はただ楽しく、安らかに。大切に思える人がいるのなら、まだきっと大丈夫だから。
 
神狩 妃華 : 翌朝、記憶もばっちり残っている彼女は、珍しく赤面しながら諸々どうか忘れてほしいと拝み倒したらしい。

Scene16 人事ヲ尽クシテ天命ヲマツ

 

令和六年 一月九日 午後四時九分 梅結村商店街 クレープ屋

GM : ────事件から数日。
GM : 猿曳松葉は安黒うさぎと共に、例のクレープ店を訪れていた。
GM : 若者に人気のクレープ店、ラビットホール。
GM : UGN本部の臨時拠点でもある、特別なお店。
GM : ……この店は長めの正月休みを取っており、今日が仕事始めだった。
GM : というのも、ここ数日はUGN内部がゴタゴタしていたのだ。
GM : ────今回の事件は、組織の内部腐敗が招いた悲劇といっていい。
GM : 桐生緋依がジャーム化しないように組織運営できていれば。
GM : ジャバウォックが捨て駒にされてなければ。
GM : ……事件との直接の関わりはないが、暁月絢音と夢皓有栖もそうだ。
GM : 『世界秩序の名のもとに、個人へのシワ寄せを看過していた』
GM : そのせいで起きた悲劇、そう言えるだろう。
 
GM : 故に、UGNは組織体制の見直しを行なうことになった。
GM : UGN梅結村支部は、次期支部長が決まるまで一時凍結。
GM : その代わり、支部再編の繋ぎとして────
原切 舛世 : 「へい! いらっしゃいませェ~~ッ!!!!」
GM : ……なんと、原切舛世が駐在することが決まった。
GM : ラビットホールで店員をしているのは、なんでだろう。
GM : 分からない。おそらく誰も知らないだろう。
GM : 村を守るために派遣されてる筈で、護衛がこんな仕事する必要ない。
猿曳 松葉 : 「ちわ〜。邪魔しにきたでマスヨちゃん〜。」
もうすっかり馴染んでいる
安黒 うさぎ : 「(邪魔してるのは、原切の方みたいだけどね……)」すぐ隣で苦々しい顔をしている店長を見る。
原切 舛世 : 「今日は何にいたしましょう! 御薦めは新鮮な冬ブリですがね!!」何故か寿司屋のような口調で話す。
猿曳 松葉 : 「ほなブリクレープやな! って食べれるかーい!」
原切 舛世 : 「は……?」
原切 舛世 : 「私のブリクレープが、食べられないと……?」こいつは天然モノであった。
猿曳 松葉 : 「急にキレキレの目ぇで見てくるやん……」
猿曳 松葉 : 「……クソっ! 食べたろやないかい!! 持ってこいや!!」
無意味な芸人根性
安黒 うさぎ : 「マジか」
原切 舛世 : 「へい! ご注文承りましたぁ! ブリブリクレープいっちょう!!」
猿曳 松葉 : 「ネーミングまで終わっとる!!」
GM : 原切が焼き上げたのは、黒いクレープ生地。
GM : チョコレートの黒ではない。普通に焦がしている。あと穴も開いている。
GM : そこに新鮮なブリの切り身をたっぷり散らすと、純白のホイップクリームでドレスアップした。
GM : ブリ側も驚いているだろう。ホイップクリームとの初共演に。
原切 舛世 : 「温かいうちにお召し上がりください!」見た目だけは海苔巻きのようなソレを、笑顔で手渡してくる。
猿曳 松葉 : 「…………いただきます!!」
この世の終わりのようなクレープを食す
猿曳 松葉 : 「…………マッッッズ!!!!! 甘さが生臭さを引き立てる最悪の味の下駄箱やあ!!!」
猿曳 松葉 : 「ほな師匠もどうぞ。」
安黒 うさぎ : 「出されたものは全て食べるのがマナーでしょ? 遠慮しないで?」
猿曳 松葉 : 「シェアもクレープの楽しみやろ〜? どうぞどうぞ」
安黒 うさぎ : 「不味さもシェアしないで!」
安黒 うさぎ : 「食べるって言ったのはあんたでしょ! あんたが処理しなさい、その生ゴミ!!」
猿曳 松葉 : 「くっ、強情やな……マスヨちゃん泣くで?」
自分のことは棚に上げる。
猿曳 松葉 : とはいえ観念したのか、珍妙な顔をしながらちびりちびりと食べ進め始める。
原切 舛世 : 「猿曳松葉どの、今にも泣きそうな顔に見えますぞ……ふふ、そこまで感動してもらえるとは……」
猿曳 松葉 : 「都合のええことしか聞こえてへんのか!?」
安黒 うさぎ : 「アレはあんたが生みだしたモンスターよ」
安黒 うさぎ : 「最初から断ってればよかったのに」
猿曳 松葉 : 「ただ断ったってオモロくないやん?」
安黒 うさぎ : 「面白くないって、ねえ?」
原切 舛世 : 「ねえ、と言われましても何のことか」何が面白いのだろうか。自分は完璧なブリブリクレープを提供しただけだが……
猿曳 松葉 : 「ホンモノの天然すぎるわ……いやブリの話ちゃうで?」
猿曳 松葉 : 「というかクレープはもうええねん! 作ってもろたからには食べるし!」
安黒 うさぎ : 「それなら結構、自業自得だけどね」
猿曳 松葉 : 「そんで聞きたい話よ、ジブンこれからどうすんのん?」
猿曳 松葉 : 「FHには戻りにくいやろうし……せやけど梅結に残る理由ももうあんまないんちゃう? ウチもあやねんもその内離れることになりそうやし。」
猿曳 松葉 : 「謎の守護神、ラビット仮面!になりたいんやったら全然止めへんけど!」
安黒 うさぎ : 「……そのネタ、次に擦ったら殺すわよ」
猿曳 松葉 : 「ごめんやん、ウサちゃんマスク!」
安黒 うさぎ : 「…………」鋭いローキックを繰り出す
猿曳 松葉 : 「あべし!!」
悶絶しながらもクレープは一応落とさないように守る
安黒 うさぎ : 「……で、これからどうするかって? あんたから進路相談みたいなコト聞かれるとは思わなかったけど」
安黒 うさぎ : 「あたしは、村に残るつもりよ」
猿曳 松葉 : 「そっか、なんや村が気に入ったか?」
安黒 うさぎ : 「交通の便も悪いし娯楽もないし、村そのものが気に入った訳じゃないわ」
安黒 うさぎ : 「ただ、この村は絢音の帰るところでしょう」
安黒 うさぎ : 「有栖が命を懸けて守り通した大事な場所でもある……その遺志を受け継ぐヤツが要るでしょ……」
安黒 うさぎ : 「なにより、ハラキリ一人に任せておくのは滅茶苦茶に不安」冗談めかして
猿曳 松葉 : 「ハラキリちゃん、強いは強いんやけどな……」
「クロウサ師匠なら村のコトも分かっとるし、安心して任せられるわ。」
「村の皆とも仲良うな。」
一人になりがちだったうさぎのことを気にかけている。
安黒 うさぎ : 「何様のつもりなのかしら、この弟子……」
猿曳 松葉 : 「お弟子様やが?」
安黒 うさぎ : 「で……? そのお弟子様はどうするつもり……?」呆れた様子で聞き返す
猿曳 松葉 : 「もしあやねんが村の外に出られるようになったら、あやねんのおもりでもしたろかと思ってたんやけどな。」
猿曳 松葉 : 「今のあやねんには余計なお世話か思うてな。」
「ジブンでやることはジブンで決めるし、困ってもジブンでなんとかするなり助っ人呼ぶなり出来るやろ?」
猿曳 松葉 : 「それに……ウチはウチでやりたいコトできたから。あやねんは時々顔見れたらええわ。」
「たまにスタンプ爆撃とかして忘れられんようにせなな!」
安黒 うさぎ : 「絢音はスマホの扱いに慣れてないんだから、そういうの程々にしなさいよ……? 壊れたのかってパニックになっても知らないわよ……?」
安黒 うさぎ : 「やりたいコトって? スタンプ爆撃のことじゃないわよね?」
猿曳 松葉 : 「そっちは冗談やって! こっちは大真面目やで。」
猿曳 松葉 : 「──勉強。」
マツバの口から出たとは思えない言葉を、真面目くさった顔で告げる。
安黒 うさぎ : 「べん、きょう」
安黒 うさぎ : 「…………ああ、弁筐? 水道管のバルブのこと? アレをやりたいってどういうコト?」脳が理解を拒んでいる。
猿曳 松葉 : 「いやそっちこそ何の話????」
「普通に色んなコトを学ぼうかって話やで????」
安黒 うさぎ : 「は??????」
安黒 うさぎ : 「…………原切、いますぐUGNホワイトハンドを呼んで」
猿曳 松葉 : 「頭おかしなったんちゃうわ!! 失礼やなー!」
安黒 うさぎ : 「……それなら一体、どういう風の吹き回しよ」
猿曳 松葉 : 「んー………せやな……」
「長なるけど、ヒヨっちゃんの話からしよか。」
猿曳 松葉 : 「ウチはさ、去年のクリスマスまでは『強くなって、悪いやつをやっつけて、大事な人を守れたら良い』思てたんよ。」
「年明けにヒヨっちゃんの言うてたコトと大差ないし、なんならええと思うたりもしたわ。」
猿曳 松葉 : 「せやけど、ヒヨっちゃんは力を手に入れて……結局上手くいかんかった。」
「力だけ手に入れて、大事なモンをいっぱい落としてもうたからや。」
猿曳 松葉 : 「他のみんながどう言うんかは知らんけど、ウチはヒヨっちゃんの描いた夢は好きや。夢を叶える過程はともかくな。」
猿曳 松葉 : 「だから、ヒヨっちゃんの描いた夢を……正しい形で叶えられるようにしてあげたいんや。」
「それが出来たら苦労せんわ!って言われるのは分かっとる。せやから勉強しよう言うとんや。」
猿曳 松葉 : 「ヒヨっちゃんがマトモに戻れるような研究が進むようにしたいし、ヒバナのねーちゃんやカワユっちがきちんと休んで仕事できるようにしたい。」
「衣葉探偵が今後どうするんか知らんけど、ああいう宙ぶらりんで蘇った人が世の中で受け入れられるようにしたいし、あやねんみたいにレネゲイドで人生をめちゃくちゃにされる人がおらんようにしたい。」
猿曳 松葉 : 「………ムズいなー!!!」
安黒 うさぎ : 「夢いっぱいなのは良いけどね、あれもこれもって言ってたら何もできないわよ」
安黒 うさぎ : 「言うでしょ、二兎を追う者は一兎をも得ずってね」
猿曳 松葉 : 「一石二鳥って言葉もあるで?」
安黒 うさぎ : 「……あんたが言ってたのは、一石五鳥くらいでしょ」肩を竦める
猿曳 松葉 : 「まあな、最初から何でもかんでも出来るとは思うてへん。」
「せやけど、色々知らんとどれも叶わんやろ?」
「そう思て、最初はUGNの他の支部から見て回るわ。」
猿曳 松葉 : 「UGNを知って、FHを知って、ゼノスを知って……」
「おかしくなる前のヒヨっちゃんみたいな、色んな人を助けられるようになりたいんや。」
安黒 うさぎ : 「……これまで勉強をサボった分、他人より大変よ?」穏やかな口調で
猿曳 松葉 : 「年明けに冬休みの宿題やってる気分や。………いやマジで転校する前に本物をやらなヤバいな?」
冬休みの宿題(現物)の存在を思い出した
安黒 うさぎ : 「あたしは手伝わないからね、せいぜい頑張って勉強しなさい」笑って
猿曳 松葉 : 「それ、クロウサ師匠もやからな! 山ん中ほっつき歩いてて絶対終わってへんやろ!」
安黒 うさぎ : 「……好きでほっつき歩いてた訳じゃ」まったく言い訳になってない
猿曳 松葉 : 「解散、解散! クレープ食べとる場合ちゃうかったわ!」
ブリブリクレープはなんやかんやで食べ終わっている
猿曳 松葉 : 「ああ、帰る前に師匠にはお願いしとかんと。」
安黒 うさぎ : 「……お願い?」首を傾げる。
猿曳 松葉 : 「大したことちゃうで。」
「強さだけで人は救われへんとは言うたけど、要らんとは思うてへんからな。」
猿曳 松葉 : 「また、稽古つけてくれな!」
安黒 うさぎ : 「ふっ、なにそれ」
安黒 うさぎ : 「お願いされなくても、稽古くらいは付けてあげるわよ。いつでも帰っていらっしゃい」
猿曳 松葉 : 「ありがとうな。いつかギャフン言わせたるわ!」
「知らん間に野生に帰って山に逃げんといてや!」
安黒 うさぎ : 「あんたこそ、途中で勉強から逃げ帰ってきたら覚えておきなさい」
安黒 うさぎ : 「勉強する方がマシって思うくらい、キツい稽古で出迎えてあげるから」
猿曳 松葉 : 「怖あ〜〜……」身震いする
「まあでも大丈夫や。堕トシ神倒すのに比べたら、勉強なんて大したことあらへん!」
猿曳 松葉 : 「ほなまたな、師匠! また村出る日ぃ決まったら声かけるわ!」
安黒 うさぎ : 「……はいはい、また明日」手を振る
安黒 うさぎ : 「(……いつのまにか、大きくなったわねマツ)」
GM : 安黒うさぎは、広くなった弟子の背中を見送る。
GM : ……猿曳松葉が言ったことは、夢物語にすぎない。
GM : それでも、彼女の歩む先には無限の未来が続いている。
GM : 安黒うさぎの胸に不安はなかった。なにしろ一度、奇跡を起こしたのだ。
GM : いつかに夢皓有栖が言った通り、本気で願うのなら夢は叶えられるだろう────

Scene17 Dream of Blooming

 

令和六年 一月三日 午後六時零分 梅結神社

GM : ────時は遡り、事件の翌日。
GM : 黄昏どき。あたりを夕闇が満たす中、暁月絢音は社務所を訪れていた。
GM : 堕トシ神が破壊した梅結神社は、すっかり元通りだ。
GM : 「出来る限り、歴史ある古材を残して復元する」
GM : と言っていたが、UGN情報班の仕事は完璧と言えるだろう。
GM : 柱や梁から廊下の床板にいたるまで、木目も再現されている。
GM : ……ただ、それでも。復元した社務所には”大切なもの”が欠けていた。
 
GM : この部屋には、温もりがない。
GM : かつて支部員たちの憩いの場所だった社務所は、もはや見る影もない。
GM : 薄暗い部屋に人影はなく、しんと静まり返っている。
GM : ……至極、当然だ。梅結村支部は凍結したのだから。
GM : 夢皓有栖は、桐生緋依は、もう居ないのだから。
暁月 絢音 : 「…………」 誰もいない社務所を見渡す
暁月 絢音 : 「まあ、これだけ直せたなら十分だと思うし、一応ありがたいとも思うけど……」
暁月 絢音 : 「いっそ、新しく全部建て直してもよかったかもね……」 敷かれた適当な座布団の上に座り、目を閉じる。在りし日の思い出に浸るように。
GM : あなたが思い出に浸っていると、玄関の呼び鈴が鳴る。
GM : ……どうやら、来客だ。
暁月 絢音 : 「……誰?」
暁月 絢音 : 立ち上がって玄関へと向かい、戸を開ける。
GM : あなたが玄関に出ると、そこには金髪碧眼の美しい少女が立っていた。
GM : あなたよりも年下だろうか、外国人らしい整った顔立ちには幼さを残している。
 
テレーズ・ブルム
 
テレーズ : 「────こんばんは、暁月絢音さん」
テレーズ : 「私はUGN評議員のテレーズ・ブルム、今日はお詫びの為に参りました」
GM : 弱冠十五歳にして、誰より重い責務を負った少女。
GM : UGN中枢評議員、テレーズ・ブルム。
GM : 本来いるべき護衛のエージェントを連れず、彼女は一人で訪ねてきたのだった。
暁月 絢音 : 「評議員……って、UGNの……?」
暁月 絢音 : 「あんたが? 本当に? 評議員って、こんなわたしと歳変わらない奴だったの……?」 目を丸くしてテレーズの顔を見る
テレーズ : 「ええ、これがUGN評議員であることを証明するバッジです」胸元につけた徽章を見せる
暁月 絢音 : 「へ~……。って、わたしが見ても本物なのか偽物なのかすら全く分からないけど……」
暁月 絢音 : 「…………」 じーっと徽章を見ながら考えて
暁月 絢音 : 「とりあえず、上がる? 立ち話も何だし」
テレーズ : 「はい、お言葉に甘えさせてもらいます」同年代らしからぬ威風堂々とした佇まいで
暁月 絢音 : 「じゃあ、適当なとこ座ってて」
暁月 絢音 : そう言ってテレーズを社務所に上げ、自分はお茶を淹れに奥へと向かう。
GM : テレーズは絢音の動きに倣って、玄関で革靴を脱ぎ……
GM : そのあと、社務所の座布団の上で正座して待っている。
暁月 絢音 : 「はい、粗茶ですが。……外国人なら紅茶とか珈琲の方が良いんだとは思うけど、うちにはなくて」 温かい緑茶が淹れられた湯呑をテレーズの前に置く
テレーズ : 「いえ、お気遣いありがとうございます。いただきます」湯呑を持ち上げ、緑茶に口をつける。
暁月 絢音 : 「……なんか慣れてるね。日本語も上手いし」
テレーズ : 「近年、日本でのR事案は増加傾向にありますからね」
テレーズ : 「日本を訪れる機会は多いのです」
テレーズ : 「……職務とは関係なく、プライベートで訪れたりもしますから」
暁月 絢音 : 「ふーん……そう……」
暁月 絢音 : 「でも、今日は観光に来たんじゃないんでしょ? さっきお詫びとか言ってたし」
テレーズ : 「……はい」湯呑を置いて、改めて絢音に向き直る。
テレーズ : 「部下の神狩妃華と河合由佳から、報告は受けています」
テレーズ : 「今回の事件が起きたのは、UGNの失態によるもの」
テレーズ : 「……その所為で、貴女はひどく苦しんだと」
暁月 絢音 : 「……まあ、そうだね。わたしだけが苦しんだとは言わないけど……」
テレーズ : 「桐生緋依のジャーム化に気付けていれば、こんなことにはならなかったハズ」
テレーズ : 「……そして、それは組織を率いる立場にある私たちの責任です」
暁月 絢音 : 「なんかどっかで聞いたような台詞……」 有栖のことを思い出して
暁月 絢音 : 「そんな責任とか言われてもね。こんなど田舎で休んでる奴がジャーム化したかどうかなんて、外国にいたら分からなくても仕方ないでしょ」
暁月 絢音 : 「そもそも、緋依自身が誤魔化してたわけだしさ」
テレーズ : 「いえ、それは違います」
テレーズ : 「こうした事態が起こらないよう、予防する仕組みを作ることが健全な組織運営」
テレーズ : 「特に人命に関わる話ですから『仕方ない』の一言で済まされる話ではありません」
暁月 絢音 : 「…………」
暁月 絢音 : 「だったら、あんたはそのことを謝りに来たってこと? 責任は全部自分たちにあるってことにされたら、こっちは許せるわけもないんだけど」
テレーズ : 「我々を許さなくて構いません」
テレーズ : 「私は許されるために来た訳ではありませんから」
暁月 絢音 : 「そう……」
暁月 絢音 : 「別に、わたしはあんたを責めようとか思ってないよ。緋依のジャーム化の責任がどうこうって言われても、そんなのすぐ傍にいて気付けなかったわたしにだって責任あることだと思ってるし」
暁月 絢音 : 「それと、わたしは有栖を使い潰した評議員たちのことが嫌いだけど……」
暁月 絢音 : 「あんた、年齢的に無関係でしょ。アンサラーが立ち上げられたのってもっと昔のことだと思うし」
暁月 絢音 : 「あんたが赤ちゃんの頃から評議員やってましたって言うなら話は別だけどね」
テレーズ : 「……ええ。現在のアンサラーの存在自体は知っていましたが」
テレーズ : 「夢皓有栖支部長のことは、今回の事件まで何も知りませんでした。UGN評議員ともあろう者がお恥ずかしい限りです」
暁月 絢音 : 「それだけ秘密の存在だったってことでしょ。あいつの経歴考えたら分からなくはないけど」
暁月 絢音 : 「じゃあ、別にあんたがわたしに謝ることとかもうなくない? お茶飲んだらさっさと帰りなさい。忙しいんでしょ?」
テレーズ : 「いえ、もうひとつ謝罪しなければならないことがあります」
暁月 絢音 : 「え、何?」
テレーズ : 「夢皓有栖支部長の亡骸を、こちらの一存で回収した件です」
暁月 絢音 : 「……ああ、あれね。ほんと、よくもやってくれたわ」
暁月 絢音 : 「思い出したら腹立ってきた。どういう事情があったら人の姉の遺体を勝手に連れていけるって話だよ」 テレーズに怒るというより、あの日の出来事を思い返す様に言う
テレーズ : 「(人の姉……)」
テレーズ : 「そうですね、説明なく回収した件についても謝罪を」
テレーズ : 「もちろん、この場で説明させてもらいます」
暁月 絢音 : 「それなら、聞くけど……」
テレーズ : 「……夢皓有栖支部長が有した”未来予知”は、勢力図を左右する特別な能力です」
テレーズ : 「堕トシ神を巡る争いを経験した貴女なら、お分かりでしょう」
テレーズ : 「……未来予知は付け狙われ、その遺体さえ争いの火種になってしまう」
暁月 絢音 : 「何それ、遺体があれば未来予知の能力を使えるようになるっていうの?」
テレーズ : 「可能性の話です」
テレーズ : 「夢皓有栖支部長自身、白の巫のDNAデータから能力ごと再現したクローン」
テレーズ : 「ですから、そこから更に未来予知が複製できても不思議はないのです」
暁月 絢音 : 「ふーん……」
暁月 絢音 : 「じゃあ要するに、有栖の遺体を回収するように命令した奴は、最後まで有栖の能力のことしか考えてなかったってわけね」
暁月 絢音 : 「墓荒らしでもされて遺骨を盗まれたら困るから、あいつを故郷で眠らせてあげることもさせないってわけ」
テレーズ : 「……そう言われても、無理もないですね」
テレーズ : 「ひとえに我々の無力ゆえ、彼女をお返しすることはできませんでした」
暁月 絢音 : 「……そう」
暁月 絢音 : 「一応聞いとくけど、それを決めたのってあんたなの?」
テレーズ : 「中枢評議会の決定です」
テレーズ : 「私が決めた、とも言えるでしょう。そうせずとも済む案を提示する事ができませんでしたから」
暁月 絢音 : 「だったら、なおさらあんただけに文句言っても仕方ないし、謝られたって意味ないでしょ」
暁月 絢音 : 「評議員全員がここに謝りに来るなら、片っ端からぶん殴ってやるとこだったけどね」
テレーズ : 「……私は、あなたの家族を守る事ができませんでした」
テレーズ : 「ですから、せめてものお詫びにこちらを」
テレーズ : 「────どうか、受け取ってもらえますか」
GM : そう言うと、テレーズは白い革製の箱を手渡してくる。
暁月 絢音 : 「中身見てから決める。それでいい?」
GM : テレーズは静かに頷いた。
暁月 絢音 : 「金一封とかそういうのだったら、悪いけど返すからね……」
暁月 絢音 : 流石にそんなことはないだろうが、だとしても何を渡されたのか想像も出来ない。落ち着いて箱を開け、中身を確認する。
GM : ……箱の中には、白銀のペンダントが収められていた。
GM : ペンダントトップには、雫型の装飾が付いている。
暁月 絢音 : 「これは……?」 ペンダントを取り出して
テレーズ : 「そのペンダントには、夢皓有栖支部長の遺灰が収められています」
暁月 絢音 : 「遺灰……!?」
暁月 絢音 : 「有栖の……って、ちょっと待って。それって大丈夫なわけ?」
テレーズ : 「いえ、まったく」
テレーズ : 「ごく一部ではありますが、ペンダントの遺灰を使えば、問題のクローンを作り出すことも出来るかもしれない」
テレーズ : 「けれども、ヒトの尊厳を守るために、ヒトの尊厳を奪うことがあってはならない」
テレーズ : 「……と、私は思っています」
テレーズ : 「ですから、どんな形であれ、あなたの下に彼女を帰すべきだと思いました」
暁月 絢音 : 「…………」 
暁月 絢音 : 「なるほど、ね……」 ペンダントを見つめて
暁月 絢音 : 「だけど、そうだね……評議員さん」
暁月 絢音 : 「このペンダントの中身、本当に有栖の遺灰なのかな?」
暁月 絢音 : 「わたしに誠意を見せるフリするために、嘘ついて何でもないペンダントを渡しただけ……」
暁月 絢音 : 「そういう可能性も、あるんじゃないの?」
テレーズ : 「……そうですね、その可能性はあります」
テレーズ : 「公式には、夢皓有栖支部長の亡骸はUGNが埋葬した事になっている」
テレーズ : 「その遺灰が持ちだされたという記録はありません」
テレーズ : 「……そのペンダントの中身が本物かどうか、証明する手段もないのです」
暁月 絢音 : 「そう、これが本物かどうかなんて、誰にも証明できない。FHかどっかに奪われて、遺灰からクローンでも作られない限りはね」
暁月 絢音 : 「でも、わたしはそんなことさせるつもりは毛頭ない。有栖そっくりの誰かを生み出してまた利用されるなんて、そんなのわたしが絶対許さない」
暁月 絢音 : 「だから、わたしができることは、一つだけ」
暁月 絢音 : 「あんたの言葉を信じることだけだよ、テレーズ」
暁月 絢音 : 「ヒトの尊厳を守るために、ヒトの尊厳を奪うことがあってはならない……そう言ったテレーズの言葉を、わたしは信じる」
暁月 絢音 : 「有栖を帰してくれてありがとう。……これは絶対に、誰にも渡したりなんてしないから」
暁月 絢音 : そう笑顔で感謝を告げ、ペンダントを首にかける。
テレーズ : 「こちらこそ信じてくれて、ありがとうございます」
テレーズ : 「……本件は極秘でお願いしますね。自分の所為であなたを危険に晒すことは、彼女にとって最も避けたいことでしょうから」
暁月 絢音 : 「もちろん、誰にも言わないよ。約束する」
テレーズ : 「あなたの言葉を、私も信じますよ」
暁月 絢音 : 「うん……」 頷き、ペンダントを握りしめる
暁月 絢音 : 「……じゃあ、用件はこれでおしまい? せっかくだし、ゆっくりしていってもらってもいいけど、むしろ引き止めたら悪いかな」 忙しそうだし、と
テレーズ : 「ええ、そろそろお暇しようかと」
暁月 絢音 : 「分かった。じゃあ見送るよ」 立ち上がって
GM : テレーズも立ち上がろうとする、が……
GM : 正座していて足が痺れたのだろう、テレーズは途中で尻餅をついた。
暁月 絢音 : 「ふふっ……何やってんの? 足、痺れちゃった?」 おかしそうに笑う
テレーズ : 「はい、実は我慢していたのです……正座はどうも慣れなくて……」少し頬を染めて、恥ずかしそうに微笑み返す。
暁月 絢音 : 「そりゃそうだよね、正座はさすがに慣れてなくても仕方ない」
暁月 絢音 : 「じゃあ、無理に立ち上がってまた転ぶと危ないし、あともう少しだけゆっくりしていきなさい。楽な体勢でいいからさ」 また座布団に座って
テレーズ : 「では、お言葉に甘えて────」
 

同日 午後七時零分 暁月邸

暁月 絢音 : ────その後、足の痺れが取れて無事に歩けるようになったテレーズを見送った後。
暁月 絢音 : 家に帰った絢音を待っていたのは、慣れ親しんだ味噌の香り。
暁月 絢音 : それと「おかえりなさい」と穏やかな声で出迎えてくれた、母・鈴音の姿だった。
暁月 絢音 : 堕トシ神との戦いが終わってから、もう二日。
暁月 絢音 : 眠らされている間に全てが終わり、実感も湧かないまま、ただ娘を危険な戦いへ送り出してしまったという後悔に苛まれていた鈴音だったが、その表情も幾分か落ち着きを取り戻していた。
暁月 絢音 : 食卓を囲む二人の会話は、まだ少しぎこちない。それでも、確かに温かい時間が過ぎていく。
 
暁月 絢音 : そうして食事を終えた後、鈴音はこれまで固く禁じていたテレビの電源を入れた。
暁月 絢音 : 画面の中では、初めて見るタレントたちが賑やかに笑ったり、おそらく世間で人気の役者たちが、現実離れした恋愛模様を演じている。
暁月 絢音 : その自分たちからはあまりにかけ離れた世界を前に、二人は顔を見合わせて笑い合う。
暁月 絢音 : 使命から解放された母と娘。こんな時間を、絢音はずっと心のどこかで望んでいたような気がしていた。
暁月 絢音 : 普通の親子としての日常をこうして得られるまで、あまりにも長い道のりだったが、それでも遅すぎるということはない。
暁月 絢音 : これから先も、この穏やかな日々はきっと続いていくのだろう。
 
暁月 絢音 : ────だが、その温もりは長くは続かなかった。
暁月 絢音 : 風呂に入るために母から離れ、一人きりで湯船に浸かっていると、あの感覚がまた胸の奥から湧き上がってくる。
暁月 絢音 : 有栖が亡くなってからずっと、ぽっかりと空いたままの心の穴。
暁月 絢音 : 温かい湯に入っているはずなのに、冷たい風が穴の中を吹き抜けていくのを感じる。
暁月 絢音 : そのたびに、まるで全てを見失ってしまうような、途方もない虚しさに襲われてしまっていた。
暁月 絢音 : 絢音はその感覚から逃げるように、早々に風呂から上がると、自室に戻ってすぐに布団を敷いた。
暁月 絢音 : その時ふと、部屋の隅に置かれたハンドバッグが視界の端に映った。
暁月 絢音 : 『良い材質のものですから、長く使えるハズです。……外の世界を旅できるようになった、そのとき。それはきっと、役に立つコトでしょう』
暁月 絢音 : ハンドバッグを譲り渡す時、有栖はそう言って笑っていた。
暁月 絢音 : けれど、今の絢音には、村の外に出る気力があまり湧いてこなかった。
暁月 絢音 : もう自分を縛るものは何もなくて、自由になったはずなのに。
暁月 絢音 : 外の世界へと旅立つには、心についた傷がまだ癒えていないらしい。
暁月 絢音 : 布団に寝転がったまま、絢音はペンダントを手に取って、ぼんやりと眺める。
暁月 絢音 : 「これから、どうしようかな……」
暁月 絢音 : 無意識に、ペンダントに向かって呟く。
暁月 絢音 : だが、その問いに答えてくれる声は、当然ながらもうどこにもない。
暁月 絢音 : 絢音はペンダントを、枕元に畳んで置かれた赤いマフラーの上へと置いた。有栖の思い出同士を、寄り添わせるかのように。
暁月 絢音 : そして、部屋の電灯を静かに消す。
暁月 絢音 : 「……おやすみなさい」
暁月 絢音 : 誰にともなくそう告げて、絢音は疲れた思考から逃げるように、固く目を瞑った……。
 

令和六年 一月三日 午後?時?分 ????

GM : 泥のような眠りの中。
GM : 花の香りに誘われて、暁月絢音は目を開ける。
GM : ……気付くと、あなたは梅結神社の拝殿に立っていた。
GM : ふと、空を見上げる。
GM : 曇りひとつない夜空、無数の星々が天の河のように瞬いていた。
GM : その中心には、昏い夜を穿つような真っ白なお月さま。
GM : ひらりはらり。そこから零れ落ちる冷たい雪の華。
GM : ……街灯りのない田舎から見上げる星空は美しい。
GM : だが、何故だろうか。今宵はいつにも増して綺麗に見えた。
暁月 絢音 : 「…………」 そのまましばらく星空を仰ぎ見た後、ハッと我に返る
暁月 絢音 : 「あれ……。わたし、何でこんなとこに……」 視線を下ろす
GM : ────境内に目を向けたあなたは、信じられないものを見る。
GM : 舞殿の近く、門松が生えていた場所。
GM : あなたと同じように星空を見上げる少女の姿があった。
GM : ……夢皓有栖。白梅に還ったハズのお姉ちゃんだ。
暁月 絢音 : 「……あ」
暁月 絢音 : 「有栖……?」
暁月 絢音 : 理解が追い付かず、赤い目を見開いてその姿を見つめる。
夢皓 有栖 : 「絢音、ちゃん……?」懐かしい声に呼ばれて、振り返る。
暁月 絢音 : 「有栖……どうして、ここ……に……」
暁月 絢音 : 自然と足が動き始め、ゆっくりと彼女のもとへと向かっていく。
夢皓 有栖 : 「どうして……? どうして、でしょうね……?」有栖自身、戸惑っている様子だ。
夢皓 有栖 : 「だいたい何でも知っているわたくしですが、流石にこれは想定外ですよ……」
暁月 絢音 : 「…………」 おそるおそる、有栖の髪に手を伸ばす
GM : 触れようとするが、あなたの指先は通り抜けていく。
夢皓 有栖 : 「……ふむ、どうやら生き返った訳ではないようです」
夢皓 有栖 : 「易々とは甦ったりしないのが道理というものですね」
暁月 絢音 : 「…………」 何の感触もなかった手を見下ろして
暁月 絢音 : 「じゃあ、何……? あんた、もしかして……幽霊……ってこと?」
夢皓 有栖 : 「幽霊……まあ、概ねそのようなところでしょうか……」
夢皓 有栖 : 「わたくし、死後はふらふらと村を彷徨っていましたから」
夢皓 有栖 : 「絢音ちゃんとのコンタクトが叶ったのは、堕トシ神に夢を見せられていた二度だけ……」
夢皓 有栖 : 「役目を終えて、消え去る運命……だったと思うのですけど……」首を傾げる
暁月 絢音 : 「いや、ちょっと待って……ふらふらと村を彷徨ってたって何?」
暁月 絢音 : 「それに、有栖と夢の中で会ったのは一回だけでしょ?」
夢皓 有栖 : 「そうですね、順を追って説明しましょう」
夢皓 有栖 : 「死後、わたくしは梅結神社が目覚めました」
夢皓 有栖 : 「何にも干渉できない、それこそ幽霊のような状態となって」
夢皓 有栖 : 「おそらくですが、これはわたくしの"予知夢"が死によって起動したものと考えています」
夢皓 有栖 : 「UGNで検査を受ければハッキリするでしょうが、この身体では無理ですねえ」絢音ちゃんの身体に手を入れて遊んでいる。
暁月 絢音 : 「ちょっと、真面目にやって!」 手を払おうとするがそれもすり抜ける
夢皓 有栖 : 「で、絢音ちゃんは一度しか覚えていないらしいですが、わたくしは二度のコンタクトに成功しています」
夢皓 有栖 : 「一度目は、絢音ちゃん達が座敷牢に閉じ込められた時です」
暁月 絢音 : 「座敷牢……」
暁月 絢音 : 「まさか、あの時わたしを起こしたのって……有栖だったの?」
夢皓 有栖 : 「ええ、ハッキリとは聞こえていなかったのですね?」
夢皓 有栖 : 「わたくし、みんなが目醒めるコトは予知で知ってはいたのですが、まったく起きる素振りがないので心配で……」
夢皓 有栖 : 「傍でずっと、あなたに呼びかけていたのですよ」
暁月 絢音 : 「そうだったの……。わたしはあれ、幻聴なのかと思ってた……」
暁月 絢音 : 「……いや、ちょっと待って。じゃああんた、見えないだけでずっとわたしの傍にいたの?」
夢皓 有栖 : 「ええ、背後霊みたいに付き纏っていましたよ?」
暁月 絢音 : 「こわ……お母様にお祓いしてもらおうかな……」
夢皓 有栖 : 「ふっ、わたくしは手強いですよ……! 娘さんは貰ったと悪霊化しかねません……!」
暁月 絢音 : 「っていうかね、背後霊とか悪霊とか言い方が悪い!」
暁月 絢音 : 「せめてそこは守護霊くらい言いなさい」
夢皓 有栖 : 「なるほど、守護霊……」
夢皓 有栖 : 「ふふ……しゅごい守護霊……」下らないダジャレを言い出す
暁月 絢音 : 「あんた、大分元気ね?」 呆れたように見てる
夢皓 有栖 : 「死後、元気と形容されるなんて……!」
夢皓 有栖 : 「人類で初めてかも……ああ、死後元気番付では、蛇ノ目衣葉さんがいましたね……」
暁月 絢音 : 「普通、幽霊って見えないし、元気なイメージとかないからね……」
暁月 絢音 : 「でもこれまで見えなかったあんたの姿が今は見えてる……ってことは、よ」
暁月 絢音 : 「もしかして、ここってわたしの夢の中なんじゃないの? 今思い出したんだけど、わたし布団に入った記憶があるし……」
夢皓 有栖 : 「ええ、おそらく」
夢皓 有栖 : 「勝手に絢音ちゃんと添い寝した記憶、わたくしにもあります」
暁月 絢音 : 「何勝手に人の布団の中入ってるの!?」
夢皓 有栖 : 「ふふ、相思相愛の姉妹なら普通のことですよ」
夢皓 有栖 : 「ついでに、お風呂にも一緒に入っていました」
暁月 絢音 : 「こいつ……見えないことを良いことに……っ」
暁月 絢音 : 「あんた、そんなことやって楽しいわけ?」
夢皓 有栖 : 「……そうですねえ」
夢皓 有栖 : 「まったく楽しくない訳じゃないですけど、ここ数日の絢音ちゃんを見てるのは、辛い気持ちも大きかったです」
夢皓 有栖 : 「あなたが寂しい思いをしていても、わたくしには何もできないのだと突き付けられている感じがして」
暁月 絢音 : 「……仕方ないでしょ。こうして話してると忘れそうになるけど、あんたはもう死んでるんだから」
夢皓 有栖 : 「ええ、本来は二度と言葉を交わすコトなどできないハズ」
夢皓 有栖 : 「……だからでしょうね、今のわたくしが元気に見えるのは」
夢皓 有栖 : 「何の憂いもなく、愛しいあなたと話せる時が来たのですから、テンションが上がるのは当然というものですよ」
暁月 絢音 : 「……そっか。わたしも、しんみりされてるより多少鬱陶しくても元気な方が全然いいかな」
暁月 絢音 : 「どうやらこれまでの話をまとめてみると、幽霊の有栖が添い寝でもしてれば、何だかよく分からないけどこうして夢の中で会えるってことみたいだしね」 嬉しそうに笑う
夢皓 有栖 : 「……それはどうでしょうか」
暁月 絢音 : 「どうでしょうかって、何が?」
夢皓 有栖 : 「わたくしには、この奇跡が何度も続くと思えません」
暁月 絢音 : 「……何それ? どうしてそう思うの?」
夢皓 有栖 : 「お姉ちゃんの勘、で片付けるのは雑過ぎますね、確証が無い推測でよければ話しますよ」
暁月 絢音 : 「じゃあ聞くよ。気になるし」
夢皓 有栖 : 「わたくしが夢に干渉できたのは、堕トシ神の権能が及んだ範囲だけでしたよね?」
暁月 絢音 : 「そうね……」 前に夢で会った時のことを思い出す
夢皓 有栖 : 「あの時は白梅の契約を介して、ハッキリした姿かたちを持って話せた訳ですけど、それはともかくとして……」
夢皓 有栖 : 「今回も、似たような状況なのではないかと思うのです」
暁月 絢音 : 「そうなの?」
夢皓 有栖 : 「────絢音ちゃんが神薙ぎを成したコトで、堕トシ神を構成していた『人々の願い』は世界に飛び散りました」
夢皓 有栖 : 「その中には当然、絢音ちゃんを支えてくれた人々の願いもあったハズ」
夢皓 有栖 : 「……故に、あなたを想う人々の願いの力が、わたくしとあなたを繋ぐ架け橋となっているのではないかと」
暁月 絢音 : 「ふーん……?」 分かったような、分からないような声を出しながら首を傾げて
暁月 絢音 : 「じゃあ理屈はそうだとして、その願いの力っていうのはずっとは続かないって有栖は考えてるわけ?」
夢皓 有栖 : 「ヒトの願いは、ひとつひとつは小さな力」
夢皓 有栖 : 「寄り添ってこそ、大きなことを成すことが出来る」
夢皓 有栖 : 「……願いの集合体である堕トシ神のようにはいかないでしょう」
暁月 絢音 : 「……そう」
暁月 絢音 : 「ま、それなら仕方ないわ。死んだやつと何度も会わせろなんて、贅沢言えないしね……」 少し寂しそうに笑う
夢皓 有栖 : 「……ええ、少し寂しいですが、それでいいと思っています」
夢皓 有栖 : 「死者は死者、生者の未来を見守るくらいで丁度いいのです」
暁月 絢音 : 「未来どころか、わたしがお風呂で裸になるとこまで見守ってたけどね、あんたは……」 ジッ……と有栖を見る
夢皓 有栖 : 「ふふ、姉妹なら裸の付き合いは普通です」
暁月 絢音 : 「……まあ、有栖ならいいけどさ」
夢皓 有栖 : 「…………」
夢皓 有栖 : 「素直に公認されると……ちょっと恥ずかしいというか、悪いことをしている気になってきますね……」
暁月 絢音 : 「何、今更? 姉妹なら普通なんでしょ?」
暁月 絢音 : 「別にいいよ、有栖なら一緒にお風呂入っても添い寝しても。これからはまた話せないんだし、有栖だってその方が寂しくないでしょ」
夢皓 有栖 : 「お言葉に甘えることにします」
夢皓 有栖 : 「……次に会えるとしたら、おそらく来年のお正月」
夢皓 有栖 : 「それまで、こうして話すことは出来ないでしょうから」
暁月 絢音 : 「……いや、ちょっと待って? 一年後のお正月?」
暁月 絢音 : 「これが最後って話じゃなかったの?」
夢皓 有栖 : 「もしもの話です」
夢皓 有栖 : 「堕トシ神、というか願いの力が高まるのは年末年始でしたよね?」
暁月 絢音 : 「そうらしいけど……」
暁月 絢音 : 「じゃあ、何? 願いの力が高まるその時期になったら、また同じようにわたしたちを繋いでくれるってわけ?」
夢皓 有栖 : 「ええ。誰かが絢音ちゃんのことを想ってくれていたら、の条件が付きますが」
暁月 絢音 : 「そういう条件なら、多分大丈夫な気がするけど……」 色々な顔を思い出して
夢皓 有栖 : 「絢音ちゃんは可愛いですからね!」
暁月 絢音 : 「……まあ、ね。あんたの妹だから」 おかしそうに小さく笑って
夢皓 有栖 : 「ふふ、全ては推測の域を出ませんが、でも……また会えるような気がしています……」
夢皓 有栖 : 「何より、何度でも奇跡は起きるって信じた方がいいですから……!」
暁月 絢音 : 「何度でも起きたら、それって奇跡とは呼べないような気もするんだけど……」
暁月 絢音 : 「ま、いいか。信じ続ければ夢は叶う、だっけ。それで良いんじゃない」 実は気に入っている言葉だった
夢皓 有栖 : 「そういうことです!」そんな妹の姿を見て、嬉しそうにしている
夢皓 有栖 : 「……ふふ、盆と正月がほんとに一緒に来るみたいで、少しおかしいですね」
暁月 絢音 : 「めでたくていいんじゃない? ……まあ、でもそうね」
暁月 絢音 : 「ちょうどいいし、有栖には聞いておきたいことが一つあったの」
夢皓 有栖 : 「聞いておきたいこと? わたくしの秘密なら、あらかた語り尽くしたと思いますが」
暁月 絢音 : 「ううん、有栖の秘密じゃなくて……」
暁月 絢音 : 「あの時は喧嘩別れにしたくなかったから引き下がってあげたけど、また来年も会えるっていうなら、心置きなく聞けるでしょ」
暁月 絢音 : 「緋依に堕トシ神の情報を流した黒幕。白兎だっけ?」
暁月 絢音 : 「そいつが何者なのか、わたしに教えて。確証がないとか言ってたけど、本当は分かってるんでしょ」
夢皓 有栖 : 「……まあ、確証がないだけで、ほぼ確信に近いですが」
夢皓 有栖 : 「それ、聞いちゃいますか?」
暁月 絢音 : 「話したくなさそうだね」
夢皓 有栖 : 「やっぱり、絢音ちゃんのことが心配ですから」
暁月 絢音 : 「あの時も言ってたっけ。わたしに復讐をさせたくないって……」
夢皓 有栖 : 「ええ、その気持ちは今も変わりません」
暁月 絢音 : 「……そうでしょうね」
暁月 絢音 : 「あんたが心配してる通り、わたしは黒幕に復讐できるならしてやりたいって思ってるもの」
暁月 絢音 : 「緋依を操って、有栖を殺して、全部計画通り上手くいったって安全な場所で笑ってるような奴、絶対に許せない」
暁月 絢音 : 「今すぐにでもぶん殴りに行ってやりたいし、そもそもそんなクズが生きてるような世界で、わたしは幸せになんてなれないと思うから」 瞳の色に憎悪が宿る
夢皓 有栖 : 「絢音ちゃん……」
暁月 絢音 : 「……でも、ね」
暁月 絢音 : 「あんたが、今ここで、素直に教えてくれるなら……」
暁月 絢音 : 「わたしは復讐しないって、約束してあげる」 拳を固く握りしめて
夢皓 有栖 : 「…………」
夢皓 有栖 : 「……はあ、そこまで言うのなら仕方ない」
夢皓 有栖 : 「絶対ですからね? お姉ちゃんとの約束です!」
暁月 絢音 : 「約束するよ。だって有栖は、わたしの未来を復讐なんかで穢したくはないんでしょ」
暁月 絢音 : 「それに、もしわたしが仇討ちするって松葉やうさぎが知ったら、あの二人も多分わたしを止める……」
暁月 絢音 : 「それでもわたしが言うこと聞かなかったら、もしかしたらわたしを守るために一緒についてくる可能性だってある……」
暁月 絢音 : 「だったら、出来ないでしょ……。堕トシ神と戦うってわたしが決めた時も、あの二人はずっとわたしのことを心配してたんだから……」
暁月 絢音 : 「これ以上、わたしのわがままであんたたちに心配かけたり、振り回したりなんて出来ないし、したくはないからね……」 それでも悔しそうにして
夢皓 有栖 : 「……そうですか、やっぱり絢音ちゃんは優しい子です」
暁月 絢音 : 「別に……あんまり自分が優しいとかは思わないけど」
暁月 絢音 : 「正直、本当に、不本意だし……黒幕を見逃してやるなんて」
暁月 絢音 : 「だけど、黒幕の正体は知っておかないといけないでしょ。……わたしたちの未来のためにもね」
夢皓 有栖 : 「それもそうですね、警戒の意味でも知っておくに越したことはない」
夢皓 有栖 : 「……なにより愛しい妹の頼みですから、その問いに答えましょう」
暁月 絢音 : 「……うん。ありがと、有栖」
夢皓 有栖 : 「今回の事件を仕組んだ黒幕、白兎とは……」
夢皓 有栖 : 「”プランナー”都築京香、ゼノスのリーダーだと思われます」
暁月 絢音 : 「プランナー……って、衣葉のとこのやつ?」
夢皓 有栖 : 「ええ、その通り」
夢皓 有栖 : 「彼女には、つらいお願いをしてしまいましたね」
暁月 絢音 : 「ああ、だからあの時衣葉にあんなこと言ってたわけね……」
暁月 絢音 : 「でも、別に気にしなくていいんじゃない? 探偵なんだし、あんたが頼まなくても勝手に辿り着いてたでしょ」
夢皓 有栖 : 「気にしない訳にもいきませんよ。彼女の考え方なら、このままプランナーの下にいることはないでしょう」
夢皓 有栖 : 「彼女はゼノスという後ろ盾を失くし、もしかするとプランナーから刺客を差し向けられるかもしれない」
暁月 絢音 : 「それでも大丈夫でしょ。衣葉なら上手くやると思うよ」 松葉やうさぎとはまた別の信頼を向けて
暁月 絢音 : 「もし本当に危ないことになるんだったら、助けにいけばいいだけだし」
夢皓 有栖 : 「……そうですね」
夢皓 有栖 : 「実のところ、わたくしは後者はあまり心配していません」
夢皓 有栖 : 「プランナーは、レネゲイドビーイングの為に動いている」
夢皓 有栖 : 「プランの妨げにならなければ、同胞には寛大な態度を取るでしょう」
暁月 絢音 : 「そう、味方には優しいってわけね……クズのくせに」
夢皓 有栖 : 「……わたくしは、彼女のことをクズとは思っていませんよ」
暁月 絢音 : 「はあ? どうしてよ」
夢皓 有栖 : 「……確かに、梅結村支部を滅茶苦茶にしたことは容認できません」
夢皓 有栖 : 「ですが、それはわたくし個人の感情」
夢皓 有栖 : 「……彼女はレネゲイドビーイングの未来のために戦っている」
夢皓 有栖 : 「わたくしは彼女と同様、人類の未来のために戦っていた」
夢皓 有栖 : 「……彼女とわたくしは、頻繁に衝突していました」
夢皓 有栖 : 「わたくしは彼女の計画を止め続け、多くの犠牲を強いた」
夢皓 有栖 : 「……お互い様です。種の存亡をかけた戦いに、善も悪もないと思うのです」
暁月 絢音 : 「いいえ、全然お互いさまなんかじゃないでしょ」
暁月 絢音 : 「それともプランナーってやつは、有栖みたいに誰かに命じられて、強制的にレネゲイドビーイングの未来とやらのために戦わされてたって言うわけ?」
夢皓 有栖 : 「そういう訳ではありませんが」
暁月 絢音 : 「だったらやっぱり違うでしょ、あんたたちを同じものだと語るのは」
暁月 絢音 : 「別に、有栖がどう思おうが勝手だけどね。プランナーが自分の意思で、今回の事件を引き起こしたっていうなら……」
暁月 絢音 : 「わたしにとって、そいつは悪だよ。絶対、一生許さない。わたしの一番大切なものを奪ったんだから……」
夢皓 有栖 : 「絢音ちゃん……」
夢皓 有栖 : 「わたくしの代わりに、怒ってくれるのですね……」
暁月 絢音 : 「当たり前でしょ。わたしのことを優しい優しいっていうけど、あんたの方がよっぽど優しすぎだよ」
夢皓 有栖 : 「そうでしょうか?」首を傾げる
暁月 絢音 : 「自覚ないわけ……?」 
暁月 絢音 : 「まあ、いいか。っていうか、わたしは別にプランナーの陰口大会したかったわけじゃないんだし」
暁月 絢音 : 「何度も衝突したっていうなら、有栖は詳しいんでしょ。それならもっとちゃんと色々教えてくれる?」
暁月 絢音 : 「これから先、またプランナーの敵意がわたしたちに向けられた時のために……」
夢皓 有栖 : 「わたくしもプランナーも前線に出るタイプではないので、直接の面識はありませんが、それでもよろしければ」
暁月 絢音 : 「いいよ、全然。それで十分だから」
夢皓 有栖 : 「では、かいつまんで説明しましょうか────」かくかくしかじか
暁月 絢音 : 「…………」 時々相槌を打ちながら、話を聞き終えて
暁月 絢音 : 「堕トシ神より危険なんじゃない? そいつ」 感想を言う
夢皓 有栖 : 「まあ、そう思いますよね」
夢皓 有栖 : 「おそらく、堕トシ神とは同年代に生まれ……いえ、それ以上に古いでしょうか……」
暁月 絢音 : 「そんな奴相手に、よく何度も戦ってきたものだわ……」
暁月 絢音 : 「有栖、あんたはよく犠牲を出しただのなんだの、自分のことが許されない存在みたいに言うけどさ」
暁月 絢音 : 「そんな化け物みたいな奴相手に、本当によくこれまで頑張ったと思うし……たくさんの人たちを救ってきたんでしょ」
暁月 絢音 : 「だったら、もっとその人の数だけ誇りなさいよ。犠牲を出した人の数だけ、あんたは苦しんできたんだから、そうじゃないと不公平なんだけど」
夢皓 有栖 : 「絢音ちゃん……」
夢皓 有栖 : 「そう、ですね……そんな風に考えたことは、ありませんでした……」
暁月 絢音 : 「でしょうね。だから、わたしが言ってやらなきゃって思ったの」
夢皓 有栖 : 「…………」
夢皓 有栖 : 「……絢音ちゃんと過ごす中で、わたくしは初めて『平和な日常』というものを知りました」
夢皓 有栖 : 「それがわたくしの勝ち取ったものなら、たしかに誇れる功績なのかもしれない」
暁月 絢音 : 「うん……そうだよ」
暁月 絢音 : 「有栖は、わたしの最高のお姉ちゃんなんだから。もっと堂々としててよね」 笑って
夢皓 有栖 : 「……そうですね! そうでした!!」
夢皓 有栖 : 「わたくし、しゅごい守護霊のお姉ちゃんということで!!」一人時間差天丼
暁月 絢音 : 「また言ってるし」 呆れながらも楽し気に笑う
夢皓 有栖 : 「────それなら、絢音ちゃん」
夢皓 有栖 : 「ここまで頑張ってきた労いに、また正月枝舞を見せてもらえませんか?」
暁月 絢音 : 「…………」
暁月 絢音 : 「また!?」
夢皓 有栖 : 「絢音ちゃんの舞いは、何度見ても飽きません」
夢皓 有栖 : 「……それに、年越しの正月枝舞に出席できなかったのが心残りだったのです」
暁月 絢音 : 「いや、でもあんた幽霊になって見てたんじゃ……」
夢皓 有栖 : 「年越しの正月枝舞も、白梅との契約の正月枝舞も見ていましたよ」
夢皓 有栖 : 「……ですが、直接見るのと予知で見るのは違うでしょう?」
夢皓 有栖 : 「なんというか、リモート出席みたいな?」
暁月 絢音 : 「そう言われても、わたしは全然分からないんだけど……」
暁月 絢音 : 「……まあ、いいか。そんなに何度も見てるくせに、まだ見たいって言われるのは嫌じゃないし」
暁月 絢音 : 「有栖が見たいなら、舞ってあげるよ。いくらでもね」
夢皓 有栖 : 「ふふ、ありがとうございます!」満面の笑みで
暁月 絢音 : 「はいはい、どういたしまして」
暁月 絢音 : 「じゃあ、すぐに始めるから……見ていなさい、有栖」
暁月 絢音 : 「あんたのためだけの、正月枝舞をね」
暁月 絢音 : 絢音はそう言って笑いかけた後、舞殿に向かい、その中央に屈み込むように膝をつく。
暁月 絢音 : 夢の中なのにひやりとした檜の床板の冷たさを感じながら、白梅をそっと胸の前で構えた。
暁月 絢音 : これから舞うのは、神に捧げるための神事。
暁月 絢音 : だが、今だけは違う。これは封印のための神事でも、ましてや遺産との契約のための儀式でもない。
暁月 絢音 : ただ目の前にいる大好きな姉に見てもらうだけの舞。
暁月 絢音 : それでも、絢音はゆっくりと頭を下げ、神聖な舞への敬意を示した。
 
暁月 絢音 : ────りん、と。
暁月 絢音 : 一つ、どこからか鈴の音が澄んだ音を響かせた。
暁月 絢音 : それを合図に、絢音は重力から解き放たれたかのように、天へと高く跳躍した。
暁月 絢音 : そして、羽のように軽やかに舞殿へと降り立つと、舞台の上を美しく回り始める。
 
暁月 絢音 : その動きの中に緊張は一切ない。
暁月 絢音 : 絢音の口元には、自然と柔らかな笑みが浮かんでいた。
暁月 絢音 : 舞うことは、楽しい。
暁月 絢音 : 絢音は今、心の底からそう思えていた。
暁月 絢音 : 使命でも宿命でもなく、ただ大好きな人のために舞うこと。
暁月 絢音 : その喜びは絢音の足の運びから波紋のように溢れ出していき、もはやその舞は決められた型をなぞるだけのものではなくなっていた。
 
暁月 絢音 : 絢音の心が感じるままに、より軽やかに、より楽しげに。
暁月 絢音 : くるりと回れば、白い袖が柔らかく広がり、床を踏む足音さえも雅に変わる。
暁月 絢音 : 絢音はただ有栖が好きだから、その一心で舞っていた。
暁月 絢音 : 千年前に生まれた呪いである正月枝舞は今、絢音の純粋な想いによって、自由で喜びに満ちた舞へと昇華されていく。
 
暁月 絢音 : ……だが、その舞も永遠には続かない。
暁月 絢音 : 正月枝舞の終わりが近づくにつれて、世界の輪郭がゆっくりと白み始めていた。
暁月 絢音 : 月の光は淡くなり、舞殿の柱が、境内の木々が、白い霧の中へと溶けていく。
暁月 絢音 : 世界そのものが、夢の終わりが近いことを告げているのだ。
暁月 絢音 : それでも、絢音の舞は止まらない。残された僅かな時間で、この想いの全てを届けようとするかのように。
 
暁月 絢音 : そしてやがて、最後の回転を終えると、天を突くように掲げられた白梅が静かに下ろされた。
暁月 絢音 : りん、と締めるように、もう一度だけ鈴が鳴る。
暁月 絢音 : どこまでも美しく澄んだ音色が、白く染まっていく世界に切なく響き渡った。
GM : ……優しい表情で正月枝舞を見守っていた有栖は、パチパチと拍手を送る。
GM : 見ると、あたりと同じように彼女の身体も消えかけていた。
夢皓 有栖 : 「────ありがとう絢音ちゃん、見てるこっちまで楽しい気分になってくる素晴らしい舞でした」
暁月 絢音 : 「うん……ありがとう」
暁月 絢音 : 「でも、あんた一人のためにやってあげた特別な正月枝舞なんだから……そんな言葉だけじゃ、ちょっと足りないんじゃない?」
夢皓 有栖 : 「……そうですね、たしかに」
夢皓 有栖 : 「であれば、絢音ちゃん」消えかけた足で舞殿に上がる。
暁月 絢音 : 「ん?」
夢皓 有栖 : 「…………目を、閉じていてください」
暁月 絢音 : 「……分かった」 素直に目を瞑る
夢皓 有栖 : 「では、失礼しますね」
GM : 夢皓有栖は、愛しい妹の唇に自らの唇を重ねる。
GM : 夢皓有栖は実体を持っていない。故にあなたの唇に感触はなかった。
GM : ────ただ、胸の奥に空いた穴に、温かい何かが広がっていく。
暁月 絢音 : 「…………」 その行為に驚くことはなく、むしろ期待していたのか、
暁月 絢音 : 「ふふっ……」 少しだけ照れくさそうに、しかし満足そうに笑った
夢皓 有栖 : 「んっ…… なんだか照れますね……?」唇を離してはにかむ
夢皓 有栖 : 「でも、ずっとこうしたいと思っていました……」
暁月 絢音 : 「よくキスしたいんですか? とか言ってたもんね、あんた」
暁月 絢音 : 「もしかしたらわたしも、本当はそうしたかったのかも。……だから、嬉しいよ」
暁月 絢音 : 「なんか、また一年頑張ろうかなって……そう思えた感じ」
夢皓 有栖 : 「それなら、よかった」
夢皓 有栖 : 「────夜が、明けますね」すぐ傍に寄り添い、消えていく世界を眺める。
暁月 絢音 : 「うん……」
暁月 絢音 : 「じゃあ、わたし……もう起きるよ。いつまでも、眠ってるわけにはいかないもんね」
夢皓 有栖 : 「……ええ、お別れの時間です」
夢皓 有栖 : 「さよならは言いません」
夢皓 有栖 : 「想いを捨て去らない限り、わたくしはずっと絢音ちゃんの中で生き続ける」
夢皓 有栖 : 「そう、あなたが言ってくれたから」
暁月 絢音 : 「そうだね……」
暁月 絢音 : 「じゃあ、これからはこう言おうかな」
暁月 絢音 : 「よいお年を! お姉ちゃん!」 無邪気な笑顔を姉に向けて、そう明るく告げる
夢皓 有栖 : 「ええ、よいお年を! 絢音ちゃん────」再会の奇跡を信じて、満面の笑みを返す。
 

令和六年 一月四日 午前六時三十分 梅結神社

暁月 絢音 : 「ん……」
暁月 絢音 : 窓から差し込む白い光に照らされながら、瞼を開ける。
暁月 絢音 : 「…………」
暁月 絢音 : しばらくの間、寝ぼけたようにぼんやりと見慣れた天井を眺め、
暁月 絢音 : 「……っ!!」
暁月 絢音 : 「有栖……!!」
暁月 絢音 : 布団から飛び起きると、部屋を飛び出す。
暁月 絢音 : もしかしたら、寝起きで夢と現実の区別がついていなかったのか。
暁月 絢音 : それとも、分かってはいるけれど確かめずにはいられなかったのか。
暁月 絢音 : 裸足のまま外へと飛び出し、神社の境内へと走っていく。
暁月 絢音 : さっきまで有栖と一緒にいたはずの、あの舞殿へと……。
GM : ……だが、舞殿にお姉ちゃんの姿はなかった。
GM : 昨夜のあれは夢幻に過ぎなかったのだろうか。そんなことが頭をよぎる。
GM : けれども、あなたの胸には確かに、温かなモノが満ちている。
GM : ……ふと足元を見ると、何かが落ちている。
暁月 絢音 : 「これは……」 その何かを拾い上げる
GM : 拾いあげてみると、それは白い梅の花だった。
GM : 境内には梅の木は生えていないはずだ。どこから来たのだろうか。
GM : ……その答えを、あなたは知っていた。言わば"妹の勘"というやつで。
暁月 絢音 : 「……そう」
暁月 絢音 : 「そっか……」
暁月 絢音 : 色々な感情が込み上げてくる心を押さえつけるように、白い梅の花を優しく握りしめる。
暁月 絢音 : 「……また、逢いましょう」
暁月 絢音 : 「わたしのお姉ちゃん────」
暁月 絢音 : 澄んだ朝の空へと微笑みかける。
暁月 絢音 : 握った手を開くと、白い梅の花弁が風に吹かれ、空の向こうへと静かに消えていった。

Scene18 夢の始まり

暁月 絢音 : 夜明け前が一番暗い。
暁月 絢音 : 昔、誰かがそう言っていたのをふと思い出す。
暁月 絢音 : 令和六年、一月十二日の深夜。
暁月 絢音 : しんと静まり返った家の中、わたしはそっと布団から抜け出した。
暁月 絢音 : 窓の外はまだ、深い瑠璃色の闇に包まれている。
 
暁月絢音
 
暁月 絢音 : わたしは寝間着から着替えた後、一番大切なものをそっと首にかける。
暁月 絢音 : 有栖の遺灰が収められた、白銀のペンダント。
暁月 絢音 : ひんやりとした感触は、すぐにわたしの体温で温められていった。
暁月 絢音 : そして、首にかけられたペンダントの上から、いつもの赤いマフラーを巻く。
暁月 絢音 : 手には有栖から貰ったハンドバッグ。龍の刺繡が入ったお守りが付けられている。
暁月 絢音 : 空間拡張の術で広げられた鞄の中には、必要最低限の物と、有栖が使っていた携帯端末。
暁月 絢音 : それと一応、白梅が放り込まれていた。
暁月 絢音 : ……着物に毛糸のマフラーにハンドバッグなんて、似合ってなさすぎるけど、今更だ。
暁月 絢音 : わたしが学校の制服以外は和服しか持ってないことを知っているのに、こんなものを寄越してきた有栖が悪い。
 
暁月 絢音 : わたしは軋む床を鳴らさないように、静かに玄関の扉を開けて、生まれ育った家を出る。
暁月 絢音 : まだ深い闇に満ちた梅結村を、ゆっくりと歩いて回る。
暁月 絢音 : これまでの全ての思い出を、心に刻み込むように。
 
暁月 絢音 : 梅結神社。
暁月 絢音 : もう神様のいない神域で、それでもわたしは静かに手を合わせた。
暁月 絢音 : 梅結商店街。
暁月 絢音 : シャッターの閉まったラビットホールの前を通り過ぎる。ここで有栖と食べたクレープの甘さが、ふと舌の上によみがえった。
暁月 絢音 : 梅結中学校、そして高校。
暁月 絢音 : 友達と笑い合った、何でもない日々の記憶が、幻のように景色に重なる。
 
暁月 絢音 : 生まれてからずっと、わたしはこの村から出られなかった。
暁月 絢音 : それは確かに呪いだったけど、不思議とこの村を嫌いになったことは一度もない。
暁月 絢音 : むしろ、今はどうしようもないほどの愛しさを感じている。
暁月 絢音 : それはきっと、有栖たちがこの村に来てくれたから。
暁月 絢音 : 窮屈だったわたしの世界を、みんなが広げてくれたからなのだろう。
 
暁月 絢音 : そうして時間をかけて村を見て回った後、わたしは裏山を登っていく。
暁月 絢音 : まだ雪の残る山道を、一歩一歩、踏みしめて。
暁月 絢音 : やがて、視界が開け、祠の建つ山頂へとたどり着いた。
暁月 絢音 : 東の空は、もうゆっくりと白み始めている。
暁月 絢音 : 深い瑠璃色が、燃えるような茜色へと変わっていく。
暁月 絢音 : やがて、その光の向こうから、太陽がその姿を現した。
暁月 絢音 : 闇に閉ざされていた眼下の村は、優しい光に照らされて、その輪郭を明らかにしていく。
暁月 絢音 : そんなあまりにも美しい景色を前に、わたしはただ息を呑んだ。
暁月 絢音 : 「……よし」
暁月 絢音 : 誰に言うでもなく、一つ頷く。
暁月 絢音 : 「そろそろ、行きましょうか」
暁月 絢音 : その言葉に答えるように、わたしの周囲に、純白の梅の花弁がふわりと舞う。
暁月 絢音 : わたしは助走もつけずに駆け出すと、そのまま山頂から朝焼けの空へと飛び出した。
暁月 絢音 : 白い花弁がわたしの身体を空間ごと優しく包み、重力から解き放つ。
暁月 絢音 : わたしは落下することなく、ゆっくりと宙を飛んでいく。
 
暁月 絢音 : ────これからわたしは、この村を出る。
暁月 絢音 : あのクリスマスイブの夜、有栖に語った世界一周旅行の夢。
暁月 絢音 : 彼女がいなくなって、それはもう叶うことはなくなったのだと思っていた。
暁月 絢音 : だけど、テレーズが渡してくれたペンダントの中に、有栖の欠片は確かにある。
暁月 絢音 : わたしが彼女を忘れない限り、この想いを捨て去らない限り、有栖は今もこの胸の中で生き続けている。
暁月 絢音 : それどころか、三が日の間に見る夢の中だけとはいえ、わたしは有栖とまた会うことだってできる。
暁月 絢音 : 当初思い描いた夢とは、その形は確かに違ってしまったかもしれない。
暁月 絢音 : それでも今のわたしが旅立つ理由としては十分だった。
暁月 絢音 : わたしは、今もきっとすぐ傍にいる彼女に、わたしが夢を叶えている姿を見せてあげたかったから。
 
暁月 絢音 : このことは松葉やうさぎにはもう話してある。
暁月 絢音 : だけど、見送ってもらうことはしなかった。
暁月 絢音 : この村には、いつでも戻ってこれる。
暁月 絢音 : どんなに遠く離れたって、空間を繋ぐ術を持つわたしにとっては距離なんて関係ない。
暁月 絢音 : 松葉はその内この村を出るらしいけど、それなら松葉の新しい場所への空間をわたしが繋ぎに行けばいいだけ。
暁月 絢音 : だから、これは悲しいお別れじゃない。大げさに湿っぽく挨拶をする必要なんてないはずだ。
 
暁月 絢音 : そうして冷たい朝の空気に浸りながら、慣れ親しんだ村の空を飛び越えた辺りで、ゆっくりと高度を下げていく。
暁月 絢音 : やがて、わたしは梅結村の玄関口、深い渓谷の上に架けられた梅結びの大橋に静かに着地した。
暁月 絢音 : この橋を越えればもう、外の世界になる。
暁月 絢音 : ゆっくりと橋を進んでいき、あと一歩で渡りきるところでわたしは足を止め、愛しい故郷を振り返る。
暁月 絢音 : 「じゃあね。行ってきます」
暁月 絢音 : 自然と笑顔をこぼしながら、わたしは最後の一歩を踏み出す。
暁月 絢音 : 境界線を跨いでも、糸は現れない。
暁月 絢音 : 赤い運命も、白い使命も、わたしを縛り付けるものはもう何もなかった。
暁月 絢音 : 「……さて、どこに行こうかな」
暁月 絢音 : 実は、行き先は全く決めていなかった。
暁月 絢音 : 地図も、計画も、何もない。
暁月 絢音 : これだとチェシャ猫と同じだと、今更気づいたのがおかしくて、思わず笑ってしまう。
暁月 絢音 : 「どこでもいいか……!」
暁月 絢音 : ああ、そうだ。
暁月 絢音 : わたしはもう、どこにでも行ける。
暁月 絢音 : どんな未来だって、自分の意志で選ぶことができるのだから。
 
暁月 絢音 : わたしは両腕をぐっと上げて、気持ち良く伸びをする。
暁月 絢音 : そして、そのままゆっくりと空を見上げた。
 
暁月 絢音 : そこには、闇を全て洗い流したかのような、どこまでも澄み渡る暁の空が広がっていた。

After play

経験点配布

GM : 年越し卓の後編『Dream of Blooming』これにて完結! お疲れ様でした!!
暁月 絢音 : お疲れさまでした!
蛇ノ目 衣葉 : お疲れ様でしたー!!感無量やね…
神狩 妃華 : お疲れさまでした!!いや~本当に
GM : 苦しい戦いだった分、ハッピーエンドで終わることができて、こっちも救われた気分です…
暁月 絢音 : ほんとにね…
GM : それでは、経験点配布のお時間!
GM : Eロイスで12点、シナリオクリアで10点、いつもので5点。
GM : 合計27点に最終侵蝕率とSロイスぶんを合わせて、各プレイヤーの取得経験点としてください!
暁月 絢音 : 37点! 多分最高点かも
猿曳 松葉 : 同じく37!
神狩 妃華 : Sロイスを取った覚えが無いので30点な気がする
蛇ノ目 衣葉 : 30です!Sロイス取ってなかったな…!
暁月 絢音 : S、取らないときは取らないやつ
GM : それでは、みんなの取得経験点を3で割って切り捨て!わたしは45点もらいましょう!
暁月 絢音 : いただいてもらって!
GM : 完結まで半年、改めておつかれさまでした!
GM : みなさんのおかげで、とてもいい物語になったと思います!!
神狩 妃華 : GMも本当にお疲れ様でした!
猿曳 松葉 : こちらこそGMお疲れ様!!
暁月 絢音 : お疲れさまでした! それなら本当に良かった…!
蛇ノ目 衣葉 : GMが一番お疲れ様だぜ…めちゃめちゃ力入った大作だったね…
暁月 絢音 : 辛く苦しく悲しく苦しくいやちょっと辛すぎるな…って卓だったけど、本当に力作だったし面白かったわ…!
GM : いろいろ災難が続いていたけど、最後は救われてくれてよかった…
猿曳 松葉 : 喪失の覚悟を無駄にせず、さりとて辛すぎないいい落とし所やったね……
GM : それならよかった…
GM : それでは、名残惜しいですが解散しようと思います!また次回の卓でお会いしましょう!!
猿曳 松葉 : 改めてお疲れ様!!ありがとう!!
蛇ノ目 衣葉 : お疲れ様でした!
神狩 妃華 : お疲れさまでした!ありがとうございまーした!!
暁月 絢音 : ありがとうございました、解散!


CREDIT
しば式めーかー
なかば
なごに屋
フリー素材処くらげや
ふわふわ鱈メーカー4
わたおきば
babycast

本作は「矢野俊策」「有限会社ファーイースト・アミューズメント・リサーチ」「株式会社 KADOKAWA」が権利を有する
『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。