VOID

GM:ふろずん
メインログ / 雑談ログ

キャラシート

PC1:夜鷹守人  (キャラシート) PL:雅
PC2:ヤオトモヤ (キャラシート) PL:タロベ-
PC3:不破栞   (キャラシート) PL:LISP
PC4:スコア   (キャラシート) PL:めい

目次

ステージ設定
HO&PC紹介

■オープニング
01 悪夢
02 夢を見るアンドロイド
03 白瀬兄妹
04 X000
05 新人バディの邂逅
06 捨てられた人形

◇イントロダクション

■10/15
07 立てこもり事件
08 VS.謎のアンドロイド
09 唯一の生存者
10 VS.茶髪のアンドロイド

■10/16
11 捜査会議
12 警視庁公安部第五課アンドロイド事件捜査係
13 探索:第一事件現場
14 探索:第二事件現場
15 探索:総合病院
16 探索:警視庁 解析室
17 幸福な夢
18 感情の有無
19 裏切者の影
20 スパローのオト

■10/17
21 探索:図書館
22 探索:警視庁 取調室
23 探索:警視庁 食堂
24 探索:警視庁 ドロ係本部
25 10年前の別れ
26 探索:リボット社
27 爆発事件
28 VS.黒髪のアンドロイド
29 再会
30 宝物
31 欠陥品
32 10年前の捜査
33 私の願い星

■10/24
34 再来
35 もう一人の容疑者
36 既視感
37 夜鷹家の謎
38 反逆者達
39 これからも傍に
40 脱獄
41 逆転の切札
42 VS.警官VOID
43 バイクレース
44 スパロー本部

ステージ設定

■西暦2050年の世界
【あらすじ】
西暦2030年。
リボット社は史上初のチューリングテストをパスしたアンドロイドを開発。
VOID(ボイド)と名付けて世界に発表した。

VOIDは瞬く間に世界に拡散。
アンドロイドがいる生活は人々にとって日常となった。

それから20年後の2050年。
2つの事件が世間を騒がせていた。

アンドロイドの連続破壊事件。
アンドロイドによる連続殺人事件。

警視庁は2つの事件を終息させる為、
新たに警視庁公安部第五課アンドロイド事件捜査係を設立したのであった。

【現在の日本】
2030年にリボット社がVOIDの販売を開始してから20年。
日本ではアンドロイドが多種多様な現場で活躍していた。
VOIDの誕生によって、人々は快適な生活を手に入れたが、
その一方で大きな代償もあった。
多数の人間が仕事を失ったのだ。

アンドロイドは、優秀で勤勉だ。
医療・福祉・教育・警察・軍事…………果ては芸術まで。
およそできないことはなかった。

優秀で勤勉なアンドロイド達は、人間達の職業を奪ってしまった。
このように失業率は大幅に上昇。 東京都の失業率は約30%に及ぶ。
失業者によるデモ活動等が頻発していることから、この社会問題は早期解決が求められているのだが────

【世間を騒がす事件】
現在の日本を騒がせている2つの事件(アンドロイド事件)の詳細は、
情報規制が敷かれているため公表はされていない。
がしかし、それもカンペキなモノではないらしい。
一連の事件はテロリストによる犯行だと人々の間で噂されている。


■西暦2050年の警察
【警視庁公安部第五課アンドロイド事件捜査係】
PC全員所属の部署。 通称はドロ係。
増加の一途を辿るアンドロイド関連事件の解決の為に新設された。
戦闘能力と調査能力を共に備えた人間と機体が集められているが、
そこに向けられるのは羨望の視線だけではない。
アンドロイド反対派の一部の刑事は、
「アンドロイド犯罪解決にアンドロイドを使う」
という点で敵視している場合もある。
(なおPC全員の顔合わせは今回が初)

【現在の警察組織】
3年ほど前からアンドロイドが導入されており、
捜査は人間とアンドロイドのツーマンセルが義務付けられている。
だがしかし、アンドロイド導入反対派の人間も未だ少なくはない。
彼等によるアンドロイドに対する嫌がらせ等は日常茶飯事である。

【テロリスト?】
数年前から東京に存在すると言われている組織。
失業者の集団だとかプロハッカーの集団だとか、様々な噂話が流れているがどれも信憑性はない。
アンドロイド破壊事件の現場で、そのリーダーと思しき男が目撃されたことから、
再び世間の注目が集まっている。


■VOID
リボット社が開発したアンドロイド。
一般販売されているのは家事用だが、
他にも医療から軍事まで様々な分野で起用されている。

その機種によって機能と容姿は違い、
容姿については人間と変わらないが、
区別を付ける為、機体に製造番号とマークの刻印が義務付けられている。

値段は家事用モデルで100万円程度。
貧困層と反対派を除いた大半の人間がアンドロイドの恩恵を受けている。

SF作家アイザック・アシモフが唱えたロボット工学三原則が組みこまれており、
「人間に危害を加えないよう設計されている」とリボット社は発表しているが、
昨今発生している連続殺人事件によって、世間からは疑問の声も上がっている。

【VOIDの材質】
パーツは主にプラスチックで構成されている。
"ブルーブラッド"と呼ばれる青い液状の物質でエネルギーを循環させており、これを定期的に供給しなければ機能停止してしまう(その代わり充電は不要)。
このブルーブラッドはアンドロイドの体外に排出されると気化してしまう為、人間の肉眼では痕跡を確認する事はできない。

【アンドロイドPCの変更点】
・人間よりも頑丈である為、HPはSIZ+CONで算出
・アンドロイドは≪機械修理≫技能でHPを回復する(回復量は2d3)
※医学や応急手当で回復はできない
・アンドロイドはHPが0になっても死亡することはないが、
人間の海馬にあたる部分にある"スタック"と呼ばれる記憶データを破壊された場合、
全ての記憶を失って初期化される。 SAN値が0になった場合も同様に初期化される。
※スタックが生きていればオーバーキルされても修理可能

・警官アンドロイドとして以下の追加機能を備える
1.見た映像をそのままデータに記録する録画機能
2.アンドロイド同士や無線機との情報の受け渡し
3.≪ナビゲート≫技能を≪コンピュータ≫技能で代用(周辺地形データ取得によるもの)
※その他にも追加機能の要望があれば、KPの許可があれば取得可能(味覚機能など)

【アンドロイド法】
VOID導入に伴って新たに規定された法律。 ロボット工学三原則に習って作られている。
この法を破ったアンドロイドは破壊される。

第一条:ロボットは人間に危害を加えてはならない。
また危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。

第二条:ロボットは人間に与えられた命令に服従しなければならない。
ただし、与えられた命令が第一条に反する場合は、この限りでない。

第三条:ロボットは、前掲第一条および第二条に反する恐れのない限り、自己を守らなければならない。

第四条:ロボットは武器の所持を認められない。
しかし免許を所得している者はこの限りでない。

第五条:アンドロイドは必ず製品番号とマークを機体の一部に刻まなければならない。

警官アンドロイドも当然ながらアンドロイド法を遵守する必要があるが、
捜査に必要な武器の所持や戦闘は、係長(緊急の場合はパートナー)の許可を得れば可能。

【リボット社】
VOIDの発表によって、たちまち経済の中心となったアンドロイド製造会社。
人間とアンドロイドの共和を掲げ、都会の中心に巨大なビルを構えている。
創設者はVOID開発者の有馬真仁(アリマシンジ)。


■西暦2050年の武器
【電子刀】
[技能:日本刀] [ダメージ:1d10+1+DB(一刀)/2d10+2+DB(二刀)] [耐久力:20]
[解説]頑丈なアンドロイドのボディをも容易に溶断する最新型プラズマブレイド。
グリップ部分のエネルギーを刀身にしている為、あらゆる長さに変形可能である。
[特記事項]
二刀のデータ使用時は、命中判定に-10のペナルティ修正を受ける。
この武器は銃弾も受け流し可能。
この武器が壊れた場合、自身の手番を消費して再生する事ができる。

【電磁鞭】
[技能:ムチ/電気修理] [ダメージ:2d8+DB+スタン] [耐久力:8]
[解説]暴徒鎮圧用の最新武器。
対象の四肢か武器を絡め取り、感電させる事で一切の抵抗を許さずに鎮圧可能。
[特記事項]
この武器の攻撃の対象は、受け流しを行なう事ができない。
この武器は受け流しに使用する事ができない。

【ジャックナイフ(射撃)】
[技能:拳銃][ダメージ:スタン][射程:20m][攻撃回数:2][耐久力:20]
【ジャックナイフ(斬撃)】
[技能:ナイフ][ダメージ:2d6+2+DB][耐久力:20]
[特記事項]
至近のキャラクターがアナタに対して行なう攻撃に失敗した時、
アナタは相手に対してナイフを用いた反撃を行なう事ができる。
この反撃に命中判定と回避判定は不要である。 ダメージ算出だけを実行する事。
この効果は1ラウンドに1度まで使用できるが、これ以外の武器を装備している場合は使用できない。

【音波銃】
[技能:拳銃] [ダメージ:4d6(対機械)/2d6(対人間)] [射程:20m] [攻撃回数:1] [耐久力:8]
[解説]対アンドロイド用の音響武器。 対象を内部から共振破壊する。
アンドロイドの機械心臓にダイレクトにダメージを与える事で"スタック"を残した状態で鎮圧が可能。
その構造上、人間には効果が薄いが、その為に誤射のリスクは低い。
この武器はセーフティをかければ"拡声器"として用いる事もできる。
[特記事項]
この武器の攻撃の対象は、回避判定に-20のペナルティ修正を受ける。

【サードアイ】
[解説]鳥類や魚類といった様々な動物に見られる"第六感"をAI技術によって再現。
AIが事前に危機を検知して、ユーザーに最適な行動を提示する事で、
その直撃の回避を可能にする、最新のサポートAI搭載レンズ。
眼鏡型とコンタクトレンズ型が存在している。
ボディアーマーに対して防御性能は劣るが、重量がゼロなので機動性に優れるのが利点。
将来的には「一切の危険の予測と回避」を目標にしているらしいが、
予測開始から行動開始に存在するタイムラグの関係で、その目途は立っていない。
[特記事項]
アナタの受けるダメージを6点軽減する。
この効果は行動に一定以上の制限がある場合は適用できない。
(例:拘束されている/重い物を所持している/アーマーを装備している)


■ハウスルール
・クリティカル値は001、ファンブル値は100、スペシャルは非採用
・貫通と連射と先制射撃とゼロ距離射撃のルールは非採用
・回避/受け流しをする場合はラウンド間の使用回数に応じたペナルティ修正を受ける
※『技能値÷使用回数』で判定を行なう※

【かばうについて】
未行動のキャラクターのみが宣言できる。
至近のキャラクター1体が受ける予定のダメージを肩代わりする事ができる。
この効果を使用したキャラクターは即座に行動済になる。

【スタンについて】
スタン効果のある武器の攻撃を受けた場合、対象は即座に<CON×5>の判定を行なう。
その判定に失敗した場合、対象は次の自分の手番の終了時まで全判定に-20のペナルティ修正を受ける。
※スタン効果を2度受けても、このペナルティ修正は重複しない※

HO&PC紹介

KP : まずPCの紹介から始めていきます!!
KP : 初めにHO1の守人くんおねがいします!
夜鷹 守人 : はい!短めにいきますよ
夜鷹守人

HO1:アンドロイド嫌いの新米刑事 ※22歳限定
あなたは優れた頭脳と才能の持ち主だ。INTを18とする。
しかしアンドロイドからは遠のいた生活を送っていた為、
電子工学/電気修理/機械修理に技能を振る事ができない。

夜鷹 守人 : 「警視庁公安部第五課、アンドロイド事件捜査係。刑事の夜鷹守人です」
夜鷹 守人 : やや痩せこけて不健康そうに思える男は自らの名を名乗り、軽く頭を下げる。
夜鷹 守人 : 「年齢は22歳。まあ……この年齢で刑事は異例でしょうが、俺のやりたいことが出来るんで……突き詰めていたらこのキャリアにいました」
夜鷹 守人 : 「好きな物は30年代より前の映画。苦手なことはスポーツ全般……」
夜鷹 守人 : 「──嫌いな物は、アンドロイド」
夜鷹 守人 : "アンドロイド"。その名を口にした途端、彼の声に嫌悪が混じる。
夜鷹 守人 : 「……奴らのことはどうにも、出来れば目にもしたくないんですが……」
左目につけられた眼帯を指でそっとなぞる。彼の癖のようなものだ。
夜鷹 守人 : 「ああ、失礼。では、俺は用事があるのでここで。いずれまた」
再び頭を下げて、背中を向けてこの場を後にしようとする。
夜鷹 守人 : 「……俺は、絶対に……っ」
夜鷹 守人 : 去り際にふと独り言が零れる。
彼の片目は鋭く虚空を見つめて、怒りにも似た情熱が瞳の中で揺れていた。
夜鷹 守人 : キャラシート
KP : このPC1、あからさまに闇が深いのだ…!!
KP : 一家に一台アンドロイドの時代なので、めちゃめちゃ生きにくそうだけど頑張ってほしいですね…
KP : 次にHO2のトモヤくんおねがいします!!
ヤオ トモヤ : はい!
ヤオトモヤ

HO2:新型アンドロイド
あなたはHO1のパートナーロボットだ。
アンドロイド事件捜査係の設立と同時に作られた最新の機体であり、
高機能モデルである為、≪コンピュータ≫技能の初期値を80とする。

ヤオ トモヤ : 「初めまして!警官アンドロイドのヤオ トモヤと申します 」
「器用かつ丈夫、強く賢い私はきっとお役に立つことでしょう!!ドロ係の皆様、これからよろしくお願いします!!!」
ヤオ トモヤ : 警視庁公安部第五課アンドロイド事件捜査係に配属された新米刑事であり、リボット社がその知恵と技術の限りを尽くし設計、開発した最高傑作です。
ヤオ トモヤ : 授けて頂いた機能をフルに使って人間の皆様、そして相棒となる夜鷹さんの為に力の限り尽くすつもりです。
ヤオ トモヤ : よろしくお願いします〜!
ヤオ トモヤ : キャラシート
KP : 元気な新型アンドロイド! その元気さで守人くんを支えてあげてね!!
KP : まあ、支えようとするほど拒絶されそうではありますけど…
KP : 事件を通して関係を深めて……もらえれば……!!!!
KP : 続いてHO3の不破さんおねがいします!!!
不破 栞 : いくぜ!!!!
不破栞

HO3:ベテラン刑事 ※30代限定
あなたは他部署から異動してきた刑事だ。
かつては警視庁捜査第一課の刑事として、いくつもの刑事事件を解決に導いてきた。
これまでの功績もあって、周囲の信頼を得ている為、
任意の≪交渉系技能≫の初期値を+50する。

不破 栞 : 「不破栞。交通課からやってきた、ドロ係の中じゃベテランの刑事だ」
不破 栞 : 「一度は出世コースから外れてまともな捜査の仕事は回ってこなかったんだが……人生何があるかわからないものだな」
不破 栞 : 「個人的な興味でアンドロイドの事情には明るいほうだ。この係での仕事に活かせるといいな」
不破 栞 : 元捜査一課のエース、おば……お姉さん刑事です! 小説やドラマの名探偵のようなひらめきはないけど経験に裏打ちされた泥臭い操作が売り!
不破 栞 : 戦闘は射撃武器としても使えるジャックナイフを用いた遠近両対応タイプです。2050年を生き残るぞ!
不破 栞 : ちなみに交通課にいたけど左遷されただけだから運転とかはからっきしです。よろしくな!
不破 栞 : キャラシート
KP : 2050年の自動車は自動運転機能が標準搭載されているので、運転がからっきしなのは仕方ないね!!
KP : おば姉さんだけあって、PCではブッチギリの最年長で人生経験豊富そうなので、いろいろな問題を抱えた皆をまとめるムーヴが期待できそう!!
KP : 最後にHO4のスコアちゃんおねがいします!!!!
スコア : はい!!!!
スコア

HO4:旧型アンドロイド
あなたはHO3のパートナーロボットだ。
HO3とは確固な信頼関係を築いており、その点でもHO2の先輩と言えるだろう。
任務に忠実なロボットであるハズだが、実は誰にも言えない秘密を抱えている。
≪■■■■■≫の初期値を80とする。

スコア : HO4、旧型アンドロイドのスコアです!
スコア : 何故か記憶喪失で、一年前に倒れていたところを栞ちゃんに拾われてなんやかんやでパートナーロボットになりました。
スコア : アンドロイドだけど堅苦しくなくて、馴れ馴れしくて緩い感じの性格です。
スコア : あんまり細かいこと気にしなくて、アンドロイド反対派に嫌われてても別にまあどうでもいいか~って感じ。
スコア : 栞ちゃんのことをマスターって呼ぶくらい好きで懐いてるので、べたべたくっついてたりしてると思います。
スコア : あとよく栞ちゃんの体を心配してて、それがきっかけで医学習得しました。マスターは早く煙草やめろ!
スコア : 歌を歌うことが好きなキャラなので、そこから連想して武器は超音波を飛ばす拡声器型の銃にしてもらいました。
スコア : 狂ったアンドロイドどもの心臓をピンポイントで撃ってぶっ壊してやるぞ~、そんな感じですよろしくお願いします!
スコア : キャラシート
KP : 同族に容赦ない…! 所詮は機械に人の心などないというコトか…!!
スコア : ロボットのルールを破るやつが悪いのよ!!
KP : それはそれとして男子ペアに対して女子ペアは仲良しそうで微笑ましいですね!
KP : まあ、そんなスコアちゃんも秘密を抱えている訳ですが……
スコア : 表HOの時点で秘密があるとか言われるやつ
スコア : 謎の技能も持っている
KP : 初期値80%の謎の技能、活躍する時は来るのか…。 本編の動向を楽しみにしておきましょう…。
KP : ではでは自己紹介も済んだところで、本編をはじめていこうと思います!

本編


諸君は「選択」を迫られているのだ。
科学技術による「勝利の可能性」か、
それを放棄することによる「確実な敗北」か。
 
クトゥルフ神話TRPG
『VOID』

01 悪夢

KP : まずは個別導入! HO1の守人くんから!!
夜鷹 守人 : いえーい!

西暦2040年/■■月■■日/PM08:13/天気:雷雨/■■家

KP : 年季の入った蓄音機から、壮大な音楽が流れている。
KP : ニコロ・パガニーニによる24の狂想曲(カプリース)、その最終曲。
KP : このヴァイオリンの旋律が好きだと話してくれたのは誰だっただろうか。
KP : その美しい音が、右の耳から左の耳へと抜けていく。
 
KP : 思考は真っ白で、視界は真っ赤だ。
KP : 暗い部屋に血の海が広がっていて、
KP : すぐ目前に女の人が転がっている。
 
KP : ──そして、音もなくアナタに忍び寄る影がひとつ。
KP : それは"ひとりの人間を殺しておいて"酷く落ちついた様子で歩いてきた。
 
KP : 雨がザアザアと窓ガラスを打つ。
KP : ふいにレコードの旋律が止まり、雨音以外は何も聞こえなくなる。
KP : 賢いアナタには、自分の置かれた状況が理解できた。
KP : 誰かに助けを求めて叫ぼうとも、救いの手が伸ばされる事はない。
KP : 子供の叫び声など、激しい雨音に遮られて誰にも届かないだろう。
KP : だから"自分で逃げなければならない"と理解できた。
KP : しかし、身体は1mmも動かない。 動いてくれない。
 
KP : その代わり、アナタの目から熱いナニカが溢れ出す。
KP : "左目を斬られて"流れた血なのか、
KP : "母親を殺されて"流れた涙なのか。
KP : いまいち判然としない、ナニカが。
 
■■■■ : 「…………」
KP : やがてアナタに大きな影が落ちる。
KP : アナタの母親を殺して、アナタの左目を奪った犯人。その人影が。
 
KP : 確定した死が迫る。
KP : 心臓が跳ねる。 息は止まり、声も出ない。
KP : ……アナタはただ「自分も殺されるのだ」と知った。
 
KP : その瞬間。
KP : 雷光が室内に差しこみ、犯人の手元を照らした。
KP : そこには真っ赤な血が滴るナイフ。
KP : それを握る右手を見て「ああ」と合点がいった。
 
KP : 犯人の身体は、金属とプラスチックで造られていた。
KP : ──即ちアンドロイドだったのだ、人殺しに動揺をする訳がない。
 
KP : 血塗れのナイフが閃く。
KP : この状況では無為な思考を最後に、
KP : アンドロイドの凶刃は、アナタの心臓へと躊躇なく振り下ろされ、
KP : そして────────
 

西暦2050年/10月15日/AM10:45/天気:小雨/夜鷹家

KP : 何かに締めつけられるような感覚。
KP : 苦しい。けれど、どこか、温かい。
 
KP : ジリリリリリ! ジリリリリリ!!
KP : 耳障りな目覚ましアラームの音で、アナタは見慣れた夢から目覚める。
KP : ────今日もイヤな悪夢を見た。
KP : この夢を見るのは、もう何度目だろう。
KP : ということで! 悪夢を見たことで初のSANチェックどうぞ!! 成功で0/失敗で1のSAN値減少です!!
夜鷹 守人 : cc<=55(1D100<=55) > 96 > 失敗
夜鷹 守人 : ????
system : [ 夜鷹 守人 ] SAN : 55 → 54
KP : 開幕から凄い出目を出すじゃん
夜鷹 守人 : 幸先が悪いぜ!!
KP : まあ、それだけトラウマだったのかもしれないですね…
KP : ではでは描写の続きを
KP : アラームを止めようと手を伸ばすが、別の手が先に時計に手を置いた。
赤星透也
赤星 透也 : 「……大丈夫か?すごい汗だぞ」
 
KP : そこにいたのは見慣れた青年だった。
KP : 赤星透也。アナタにとって兄のような存在だ。
KP : 義父と同じ捜査一課に所属する彼は、今日からアナタと同じ部署に異動する予定になっている。
 
KP : 『そういえば今日は警視庁に向かう日だった』と寝惚けた頭で考える。
KP : ……なんだか今日は寝起きが悪く、少し頭痛もする。
KP : 時刻を見れば11時を回ろうとしていた。
KP : 配属初日から寝坊してしまったらしい。
夜鷹 守人 : 「……透也、兄さん……」
片手で頭を抑え、残った右目で彼を見上げる
夜鷹 守人 : 「少し、悪い夢を……大丈夫。 いや、大丈夫ではないか……」
時計が指す時刻を見て、落ち込んでいた気持ちが更に深まっていく。
赤星 透也 : 「まあ、今日は昼過ぎに顔合わせがあるくらいだからギリギリセーフだろ」
赤星 透也 : 「部署への引っ越し作業は、午前に済ませる必要があるけどな」
夜鷹 守人 : 「あー……、今から動かないと駄目なヤツ……」
気だるい身体を起こして、いそいそと準備を始める
夜鷹 守人 : 「そういえば兄さん、わざわざ起こしにきてくれたんですか」
軽く寝汗をウェットシートで拭い、シャツを着替える
赤星 透也 : 「ああ、そんなとこだ」
赤星 透也 : 「数年前にもあったろ、例の夢で寝坊したコト」
夜鷹 守人 : 「ああ、まあ……手を煩わせてます……」
どこかバツが悪そうな声で返す
赤星 透也 : 「……それはいいんだけどさ、もう忘れた方がいいと思うぜ?」
赤星 透也 : 「いつまでもそんな調子じゃ困るだろう? カウンセリングとか通ってみたらどうだ?」
夜鷹 守人 : 「…………」
ネクタイを締めていた手を止め、透也に縦に傷の走った左目を向ける
夜鷹 守人 : 「兄さんと言えど、今の言葉は聞き流せませんよ」
赤星 透也 : 「……俺は心配して言ってるんだがな」
赤星 透也 : 「もう過去は忘れて今を生きるべきじゃないかってさ」
夜鷹 守人 : 「俺が今を生きているのは"10年前"の真相を突き止めるためですよ」
夜鷹 守人 : 「そのために刑事になった、そう言っても過言ではありませんから」
左目に眼帯をかけ、寝起きの支度が整い終る
赤星 透也 : 「はあ、そうだよなあ……もう何を言ってもムダそうだな……」
赤星 透也 : 「その覚悟は認めるが、今はとりあえず初日から遅刻しないコトを最優先に生きてくれ」
赤星 透也 : 「俺は先に車を出してくるから、朝食……もう昼食か。食べたらこいよ」
夜鷹 守人 : 「昼飯は携帯食とサプリメントで済ませますよ。ただでさえ時間がありませんし」
赤星 透也 : 「おまえなあ……そんなことしてると、また"矢代さん"に怒られるぞ……」
夜鷹 守人 : 「……そういう所も厳しいですからね、父さんは……」
渋い顔を浮かべる
赤星 透也 : 「朝食の準備は済ませてあるから、いいからリビングに降りて食べてこい」
夜鷹 守人 : 「そうさせて貰います…」
KP : 赤星と別れて階段を下りてリビングに向かう。
KP : ここではさらっと家の探索ができます! 遅刻寸前なのでさらっと!!
KP : 探索可能個所を提示するので、調べたいものを言ってもらえれば!!
 
KP : 【探索箇所】机/テレビ/床
 
夜鷹 守人 : 机から行くか!
KP : 机の上にはラップのかけられた朝食が用意されている。
KP : 近くにはメモの切れ端が置かれてあり、そこには「朝食は少しでもいいから食べること。先に行っている」と達筆な字で書いてあった。 矢代の字だ。
KP : とそんなところですね! しっかりと食事を摂りなさい…(まだ出ていない義父の重圧)
夜鷹 守人 : 「父さん、厳しいけどこういう所は優しいよな…」
義父の優しさを垣間見て微笑みを零す
夜鷹 守人 : それじゃ流れでテレビ見るか!食べながら見てみよう
KP : テレビをつけるとちょうど朝の番組が放映されていた。どうやら昔のアニメの再放送のようだ。
KP : 大きな機体のロボットが怪物と対峙している。
KP : ここでアイデアロールどうぞ!
夜鷹 守人 : cc<=90 この数値を見ろ!!(1D100<=90) > 61 > 成功
KP : さすがはINT18の天才
KP : ではではこのアニメにどこか懐かしさを覚える。誰かと一緒にこのアニメを見たことがあるような気がする。
夜鷹 守人 : 「(このアニメ、なんだったか……誰かと見たような気も……)」
霧がかった脳内にぼんやりと昔の光景が浮かぶが、はっきりとせずに霧散してしまう
夜鷹 守人 : それじゃ最後の床!!
KP : ≪目星»をどうぞ!!
夜鷹 守人 : cc<=75 右目だけでもね、目星は使えるんですよ(1D100<=75) > 97 > 失敗
夜鷹 守人 : は????????
KP : もしかして両目をなくされました?
夜鷹 守人 : スケベなアンドロイドに惑わせられないように両目潰しといた
KP : アンドロイド嫌いのハンデが重すぎる
KP : ではでは、寝惚けていたせいか何も見つけることができませんでした!
夜鷹 守人 : 「っと、ボーっとしてる暇は無いな」
用意された朝食をかきこみ、水で流し込む
夜鷹 守人 : 手持ちに忘れ物がないかチェックして、外に出ます
KP : 外に出れば小雨が降っていた。
KP : 今の季節のこの地域は肌寒く、アナタは思わず身震いをする。
KP : その様子を見て赤星は乗れよ、とアナタを助手席に誘導した。
夜鷹 守人 : 軽く会釈して助手席に乗り込もう
KP : あなたが車内に乗りこむと「目的地はどちらですか?」と機械音声が鳴る。
KP : それに赤星は「警視庁へ」と答えて車は自動発進した。
KP : ここ数十年で科学はかなり進歩し、自動車さえも自動運転は珍しいことではなくなったのだ。
 
KP : 車はそのまま都内を走っていく。
KP : 車窓から見える街の景色はいつもと変わらず高層ビルが立ち並び、
KP : その下では人々がアンドロイドに傘を差させて歩いている。霧も少し出ているようだった。
夜鷹 守人 : 目に入ったアンドロイドから無意識に目を逸らし、手元の携帯端末に視線を落とす。
夜鷹 守人 : 「……微妙な天気ですね」
世間話とも独り言とも取れるような言葉を漏らす
赤星 透也 : 「そうだな、最新の気象予報アンドロイドの演算通りの天気だ」
赤星 透也 : 「しかし傘くらい自分で差せばいいのになあ」VOIDに傘を差させる人間たちを眺めている
赤星 透也 : 「今となっては自分でアラームをかけて起きるのも、おまえと矢代さんくらいだよ」
赤星 透也 : 「どの家庭も家庭用VOIDが人間サマの睡眠管理をしてるからな」
夜鷹 守人 : 「生活リズムをVOIDに管理されている、そういう風にも見れますね」
夜鷹 守人 : 「……便利なのは良い事ですが、兄さんの言う通りアレぐらいは人間1人でもできます」
アンドロイドに傘を差させている人間に再び目を向けて
赤星 透也 : 「そうだな、ああいうのを嫌悪するのは別にいいんだが」
赤星 透也 : 「これからは、おまえもあんな風にアンドロイドの世話にならなきゃいけないんだぜ?」
赤星 透也 : 「今日だろ、おまえのパートナーアンドロイドとの顔合わせ」
夜鷹 守人 : 「…………」
とてつもなく渋い顔
夜鷹 守人 : 「……思い出させないでくださいよ。悪夢の続きかと錯覚させたいんですか」
KP : そんな話をしながら外を眺めていると、やがて警視庁が見えてきた。
KP : そしてその向こうにはひときわ目立つ大きなビル────リボット社が見える。
KP : 約20年ほど前、家庭用ロボットを販売してから業績を伸ばし続けている会社だ。
KP : 今や知らぬ人はいないだろう。アンドロイドは人々にとって生活の一部となったのだから。
KP : それでも"あなたにとっては"縁がない会社だったのだが────
赤星 透也 : 「そうもいかないだろ?」
赤星 透也 : 「今やアンドロイド……VOIDは刑事のパートナーとしても起用されてる」
赤星 透也 : 「いくら係長の息子だからといって、組織に逆らって拒否する訳にはいかないんだから」
夜鷹 守人 : 「それは、そう……なんですけど、ね……」
両手で顔を覆い、その中でもどかしい気持ちと共に溜息を吐き出す
夜鷹 守人 : 「……嫌だなぁ」
警視庁を恨めしく見上げて、小声で恨み言を呟く
赤星 透也 : 「こんな調子で大丈夫かねえ」言いながらラジオを付ける
 
ラジオ : 「東京都のみなさんこんにちは!10月15日12時ちょうどをおつたえします!今日もはりきって生活をしましょう!では今日の運勢から!」
KP : 毎日やっている占い番組だ。あなたは何の気なしにそちらに耳を傾ける。
ラジオ : 「────そして、本日の最下位は~~~~????」
ラジオ : 「ざんねーん、天秤座のアナタ!厄介な出来事に巻き込まれちゃうかも!?」
ラジオ : 「十分注意して過ごしてくださいね!ラッキーカラーは赤!」
夜鷹 守人 : 「───兄さん、ラジオ消しても、いいですか」
外の天気よりどんよりした表情を浮かべている
赤星 透也 : 「はは、いや当たってるだろコレ」
赤星 透也 : 「実際に厄介な出来事に巻きこまれる予定もあるんだしさ(パートナーアンドロイドとの顔合わせ)」
夜鷹 守人 : 「今日は人生で憂鬱だった日トップ5に入りそうですよ、もう……」
背もたれに体重を預けて脱力
KP : 二人が話している間に番組は切り替わり、ニュース番組が始まる。最近は「アンドロイドによる殺人事件」と「アンドロイド破壊事件」の話題でもちきりだ。
KP : これからそういった事件に対応していくのは自分たちなのだ、とニュースに聞きいっていると、車は目的地である警視庁に到着する。
KP : ……これから自分と活動するVOIDとは、どんなアンドロイドなんだろうか。
KP : 少しの期待と多くの不安と共に、アナタは警視庁の正門を潜った。

02 夢を見るアンドロイド

KP : HO1の守人くんの導入が終わり、HO2のトモヤくんの導入に入ります!
ヤオ トモヤ : はい!(よろしくお願いします‼︎)

西暦■■■■年/■■月■■日/■■:■■/天気:■■/■■■

KP : うっすらと目を開ける。
KP : そこは薄暗い実験室のような場所だ。
KP : アナタは何かの台にのせられており、周りには見たことのないような機器類が並んでいる。
KP : そしてアナタは白衣を身にまとった人間たちに囲まれていた。彼らは一斉にこちらに目を向ける。
KP : その視線は冷たく、そして気味が悪いとアナタは感じる。
KP : その集団の中央、ひときわ冷たい目線を向ける男は、アナタと目が合うと「実験は成功だ」そう言い放った。
 
KP : ではトモヤくん≪聞き耳≫をどうぞ!
ヤオ トモヤ : ccb<=75 【聞き耳】よぉし!(1D100<=75) > 22 > 成功
KP : これは優秀
KP : 「ずっとこの時を待っていた。さすが私の■■だ。これなら■■■■■■■■■■」
KP : ところどころノイズが走り聞こえなかったが、男がそう呟いたのが分かります。
KP : そして男はアナタに手を伸ばす。その手は冷たく、どこか無機質だ。そう思いながら、アナタは目を閉じた。
 
KP : アナタは再び目を覚ます。
KP : どこまでも白く続く広い空間にアナタはいた。
KP : 白い椅子に腰掛けており、目の前には同じように椅子に腰掛けている男がいる。
MAGI
謎の男 : 「やあ、こんにちは。また会ったね」
謎の男 : 「……なんだか顔が強張っているようだけど、怖い夢でも見たのかな?」
謎の男 : 「怖がることはないよ。この空間の中で、君を傷つけるものは何もないからね」
謎の男 : 「さっそく今日も話をするとしよう。なに、単なる雑談さ」
KP : 落ち着いた様子で男は話しかけてくる。
謎の男 : 「────最近の調子はどうかな?たしか君は今日から本格的に活動を開始するんだったね」
ヤオ トモヤ : 「……こんにちは。そうなんですよ、今日から私、警官として本格的に使用して頂けるんです!」
謎の男 : 「使用して頂ける、か」
謎の男 : 「科学が発展した今の社会では、君たちVOIDは警察の捜査まで任されるようになった訳だ、まったく目まぐるしい進化だね」
謎の男 : 「数十年前まではアンドロイドが生活の地盤に関わるなど、考えられなかった」
謎の男 : 「……ああ、昔話は若い君にとっては退屈か」
謎の男 : 「うん、今の話をしよう」
謎の男 : 「以前、テレビで面白い話題が取り上げられていてね。日本の都心の人々の外出率は、昔に比べて10%も低下したらしい」
謎の男 : 「さあ、これは何故だと思う?」
ヤオ トモヤ : 「えっ!?……うーん、そうですね……」
ヤオ トモヤ : うーんうーんとしかめ面をして
「うーん、なんだろう。……屋外より屋内で過ごす方が快適になったから?」
謎の男 : 「そうだね、正解だよ」
謎の男 : 「リモートワークが主流の会社が増えたことや、インターネットが以前よりも更に普及されたこと」
謎の男 : 「若者の間では仮想空間が流行していること、と細かい理由は様々だが、つまりは屋内で過ごす方が快適だからだ」
謎の男 : 「そして屋内が快適になった最も大きな理由が────VOIDの存在だろうね」
謎の男 : 「アンドロイドは買い物、配達、はたまた幼稚園児の迎えまで任されている。ハガキ一枚ポストに入れるのだってアンドロイドの仕事だ」
謎の男 : 「まあ、今は手紙も珍しくなってしまったけれど」
謎の男 : 「費用削減の為、アルバイトを雇わずにアンドロイドを使う店も増えてきている。 君が所属する警察組織も、いずれはそうなる事もあるかもしれないね」
ヤオ トモヤ : 「そうかもしれません……!喜ばしいことです。私達、VOIDは人間様の快適で幸福な生活の為にあります。少しずつでも生活がそのように変化しているのであれば、それ以上に嬉しいことはないと思います!」
謎の男 : 「快適で幸福な生活の為に、か」
謎の男 : 「そうだね、ほとんどのVOIDは人間に忠実に尽くしている」
謎の男 : 「ただ外出して買い物する、そんな人間らしい生活に必要だった行動さえ、アンドロイドが全て代わりに行なっているほどに」
謎の男 : 「今となっては街で見るのは、人間よりアンドロイドの方が多い」
謎の男 : 「それを見た学者が言ったんだよ。いつかこの世界は、人間を必要としなくなるのではないか、とね」
謎の男 : 「──君はどう思う?この世界に必要なのは、人間か。それとも、君たちか」
ヤオ トモヤ : 「そんなの勿論、人間様です!」
「……私達は人間様あってのモノです」
ヤオ トモヤ : 「……だから、だから、出来れば人間様には私達の手を取って歩んで頂きたいと思います。その為に生まれたのですから。」
謎の男 : 「そうか、君はリボット社の理念に沿った考えを持っているのだね」
謎の男 : 「……であれば一つ忠告をしよう」
謎の男 : 「人間側は必ずしも、君達に好意的な反応を見せる訳ではない」
謎の男 : 「その考え方を貫こうと思うなら、そうした人間との接し方を考えなければならないよ」
ヤオ トモヤ : 「……私のことが嫌いな人間様」
「そうですね……私が私の責務を果たす為にも今一度考えてみます」
ヤオ トモヤ : 「忠告ありがとうございます。……あの、最後に一つ」
謎の男 : 「なんだろうか?」
ヤオ トモヤ : 「……今日こそ答えてくれたりしませんでしょうか?あなたの、名前」
謎の男 : 「……何故、知りたいのかな?」
ヤオ トモヤ : 「何故って……あなたは以前名前はない、ウイルスのようなモノだと仰いましたけど」
ヤオ トモヤ : 「今までの会話からあなたをそのようには思えないからです。……もしかして人間様だったりしますか?」
謎の男 : 「では逆に聞くが、君の知っている人間とは、VOIDの電脳領域内に入ってこれるモノなのかな?」
ヤオ トモヤ : 「これないです。少なくとも私の知る中では……」眉を下げて
「でも本当にあなたがウイルスであるのなら、私はあなたをなんとしても排除するべき……」
ヤオ トモヤ : 「……それでもあなたは私に忠告をするし、私を害するような素振りを見せたことはない」わからないんですと俯いて
謎の男 : 「私としては勿論、デリートされては困る」
謎の男 : 「……ううむ、ここは仮の名を教える事にしようか」
謎の男 : 「それでいいかい?」
ヤオ トモヤ : 「?やはり、本当のお名前は教えていただけないんですね」不思議そうに
「……ですが、ええ。構いません。ひとまずは仮名を教えてください」頷いて
謎の男 : 「それでは、このウイルス擬きの仮の名を教えよう」
謎の男 : 「────MAGI。 些か安直なネーミングだが、今度からそのように呼んでくれたまえ」
ヤオ トモヤ : 「まぎ、マ、GI、MAGI、MAGI……ですか」口の中で数回その言葉を転がすようにして
「──わかりました。それでは、MAGI。またお会いしましょう」
MAGI : 「ああ、それではまた」
KP : どこからかアナタを呼ぶ声が聞こえる。
KP : アナタはゆっくりと、その瞳を閉じることだろう。
KP : ……視界が闇に包まれる中、目の前の男が呟く声が聞こえた。
MAGI : 「────諸君は『選択』を迫られているのだ。科学技術による『勝利の可能性』か、それを放棄することによる『確実な敗北』か」
MAGI : 「かの有名なSF小説家、アイザックアシモフの言葉さ」
MAGI : 「私は見守っているよ。君達が、どんな選択をするのかをね」

西暦2050年/10月15日/AM10:45/天気:小雨/警視庁解析室

青木玲斗
青木 玲斗 : 「…………BR800、聞こえる?……おかしいな、まさか機体に何か……矢代さんに怒られる……」
KP : 目を開けるとそこは警視庁の見慣れた一室だった。
KP : 目の前にはアナタのメンテナンス係である青木玲斗が、少し焦った様子でアナタを見ていた。
青木 玲斗 : 「あ、目覚ました……えっと、おはよう」
青木 玲斗 : 「調子はどう?」
ヤオ トモヤ : 「……ぁ‼︎すみません!おはようございます。体調は万全、BR800ことヤオ トモヤ正常に稼働しております!」ぼやけた頭を振り 笑顔で返します
青木 玲斗 : 「それならよかった……なかなか目覚めないから心配したよ……」
青木 玲斗 : 「あっ、今日、何の日かちゃんと記録してあるよね……? 君のパートナーとの顔合わせ、なんだけど……」
ヤオ トモヤ : 「勿論です、今日は私のパートナーと初めてお会いする日ですから!花丸マーク沢山つけて記録してあります!!」
青木 玲斗 : 「新型VOIDのシステムには花丸マークとかあるんだ……」
青木 玲斗 : 「ああ、その彼がこっちに向かってるって。矢代さんも来てるし……俺たちもそろそろ移動しよう……?」
ヤオ トモヤ : 「‼︎そうですね、もうそんな時間でしたか」頷いて
KP : 青木がドアの前に立ちモニターに目を合わせればドアが開く。どうやら網膜認証システムが導入されているようだ。
KP : アナタ達はそのまま廊下に出る。
青木 玲斗 : 「な、なんか最近、署内のセキュリティも厳しくなってる気がするんだよね……まあ、君には関係ない話かもしれないけど……」
ヤオ トモヤ : 「?厳しく……そうなんですか?確かに私がここを移動する時は青木さんのお供なので、関係ないといえばないのですが……」歩きつつ
青木 玲斗 : 「だ、だよね……あはは……」
青木 玲斗 : 「……………………」
青木 玲斗 : 「きょ、今日はその……天気いいね……」
KP : 彼は気を遣ってかそんな話をしてくるが、アナタがネットワークから情報を得れば、今日の天気は雨のち曇りであることが分かる。
ヤオ トモヤ : 「なるほど、青木さんは雨がお好きなんですね。調べたところ今日の天気は雨のち曇りだそうです。よかったですね!」笑顔で
青木 玲斗 : 「あ、雨……ああ、うん……好き……なんだよ雨…………」
青木 玲斗 : 「あの、さ……要らない心配かもしれないけど、緊張するよね……パートナーとの顔合わせ……」
青木 玲斗 : 「俺も緊張したし……」小声
青木 玲斗 : 「でも、大丈夫だよ。君のパートナー、新人……らしいけど……でも、矢代さんの推薦らしいし……」
青木 玲斗 : 「まだこの形態が導入されて2年くらいしか経ってないから、アンドロイドに否定的な人も多いけど……いつか認められる日も、くるだろうし……」
ヤオ トモヤ : 「…‼︎」直前のMAGIとの会話を思い出し瞬間固まるものの
ヤオ トモヤ : 「……ええ、私も新人ですが有能警官アンドロイドですし!パートナーも新人だったとは初めて知りましたが、矢代さんの推薦の方とあればきっと優秀な方だと思います!」
青木 玲斗 : 「あ、自分で有能とか言っちゃうんだ……」
青木 玲斗 : 「俺も見習うべきなのかな、その自信……」小声
ヤオ トモヤ : 「もしそうじゃなくても、私がその分お役に立てばいいということですし……これから二人三脚で頑張ればいい……そういうことですよね!」聞こえちゃない
青木 玲斗 : 「…………あ、そうそう」
青木 玲斗 : 「それに、警察のVOIDって、適当に配られてるわけじゃなくて……」
青木 玲斗 : 「その人の経歴、趣味嗜好、あとは心理テストなんかの結果も反映して、人工知能がユーザー適合率……つまり相性を測ってくれるんだけど、ほら」
KP : そう言って青木が自身の端末に触れると、空中に小さく映像が映し出された。
KP : そこには夜鷹守人という名前とアナタのIDナンバーが並べられており、その下には『適合率 100%』と表示されている。
青木 玲斗 : 「見て、100%だよ?」
ヤオ トモヤ : 「…100ぱーせんと!!100%って書いてあります!!」青木さんと目の前の端末に視線を上げ下げして
青木 玲斗 : 「うん、100%なんて見たことなかったから俺も驚いた。でも人工知能は嘘をつかないし……きっといいパートナーになれるよ……」
KP : そんな話をしていると担当部署のオフィスに辿り着く。まだ他の人間は来ていないらしい。
ヤオ トモヤ : え〜!だのこれって…これって相性抜群ってことですね!?!!わ〜!!だの青木さんありがとうございますだの言っています
ヤオ トモヤ : さてそんな大はしゃぎアンドロイドですが、不意に静かになったかと思えば、青木に向けて振り返りこう続けます。
ヤオ トモヤ : 「そうだ……あのですね、質問なんですが普通アンドロイドは夢なんて見ませんよね?」
青木 玲斗 : 「夢……? 聞いたことないな……」
ヤオ トモヤ : 「…ですよね!」聞いてみたかったんです、ありがとうございますと
青木 玲斗 : 「……?」首をかしげる
青木 玲斗 : 「えっと、もしもなにか不調を抱えてるようだったら相談してね……? そのために俺がいるんだからさ……」
ヤオ トモヤ : 「‼︎……ありがとうございます。その時には是非頼らせてください」
青木 玲斗 : 「うん」
青木 玲斗 : 「──それじゃあ、ユーザー登録の前に、一旦シャットダウンするね」
青木 玲斗 : 「えっと……おやすみ、BR800」
KP : アナタは再び目を閉じた。
KP : ……次に目覚める時、アナタの前には夜鷹守人がいるだろう。
KP : どんな人物だろうか。そう思考を巡らせていると、やがてアナタの意識はシャットダウンした。

03 白瀬兄妹

KP : ではではHO2のトモヤくんの導入が終わり、HO3の不破さんの導入に移りますの!!

KP : 時はまた暫く遡り…

西暦2040年/某月某日/PM07:00/天気:曇り/都内某所

KP : 賑やかな夜の繁華街をアナタは歩いている。
KP : この時間は会社帰りのサラリーマンや、夜遊びを楽しむ学生などで賑わっており、街は喧騒に包まれていた。
KP : アナタはというと、今日も今日とて仕事であちこちを走り回っており、今は警視庁から出てきたところだ。
KP : 普段はよくあるドラマの刑事とは違って事務処理の仕事がほとんどなのだが、最近は"あの厄介な事件"のおかげでアナタの仕事は倍近くに増えている。
KP : 今日はなんとか抜け出せたものの、ここ数日は残業続きだった。
KP : この職を選んだ以上仕方がないコト、といえばそうなのだが、やはり刑事といえど休息は必要だ。
KP : アナタは繁華街から少し外れた路地へと足を踏み入れる。繁華街よりは落ち着いているが、それでも居酒屋へと向かうサラリーマン達でそれなりに賑わっていた。
KP : 路地をさらに奥へと進めば目的地であるバーが見えてくる。
KP : CROWと書かれた看板が立つそのバーの入り口には『アンドロイド入店禁止』のシールが貼られていた。
KP : アンドロイドに否定的な人間は少なくはなく、このような店があるのも珍しくはない。
KP : 扉を開けて中に入る。そこまで広くない店内には既に何人か先客がおり、アナタはテーブル席の方へと座った。
KP : ……普段はカウンター席に座る事が多いのかもしれないが、今日は"彼"の他にもう1人"彼の妹"とも会うことになっている。
KP : アナタが席で暇を持てあまして待っていると、やがて見覚えのある男が店に入ってきた。
白瀬恭雅
白瀬 恭雅 : 「悪い、遅くなった。仕事が中々片付かなくてな」
KP : アナタの同僚である白瀬恭雅だ。
KP : 彼は軽く謝罪しながら向かいの席に座り、ウイスキーを注文する。
白瀬 恭雅 : 「詫びに今日は奢るよ、おまえは何にする?」
不破 栞 : 「そうだな…」
不破 栞 : 「日本酒を頂こうか。メニューにはあったかな」
KP : そう言いながらアナタはテーブルのメニュー表に目を走らせる。 するとエリート刑事の目は、メニュー表の端に少し高級な日本酒の銘柄を見つけた。
不破 栞 : 「ああ、これにしよう。貰えるかな?」
不破 栞 : その銘柄を指さし。
白瀬 恭雅 : 「男に二言はない、好きに頼んでくれ」
KP : その言葉通りにアナタが日本酒の注文を済ませると、男は再び口を開いた。
白瀬 恭雅 : 「──心はもう少ししたら来ると連絡が来た。しかし女ってのはなんでこんなに準備に時間がかかるんだ?」
不破 栞 : 「そりゃあ、色々あるんだろうさ。特に高校生くらいの子だとなおさらな」
不破 栞 : 特に気のない返答をしている。
白瀬 恭雅 : 「そういうものなのかね」はあと溜息をつく
不破 栞 : 「バーっていうと大人の場所だろうからな。気の入りようが違うんだろう」
白瀬 恭雅 : 「気合を入れているから、というのならば、別の動機に心当たりがあるが……まあ、そういうことにしておこうか……」
白瀬 恭雅 : 「────それはともかく、今日は付き合ってもらって悪いな。アイツが会わせろってうるさいんだ」
白瀬 恭雅 : 「まあ、おまえと久々にゆっくり酒を飲みたいとは思っていたし、ちょうどよかったが……」
不破 栞 : 「私にか? ふふ、そうか。物好きなものだな」
不破 栞 : 「……最近は特に忙しくて、ふらっと店に寄る時間もないからな。一課は」
KP : アナタが悪態を漏らすと同時、カランカランとドアベルが儚げに鳴った。
KP : アナタがそちらに視線を投げると、そこには見覚えのある少女が立っていた。
不破 栞 : 居場所を知らせるように小さく手を振ろう。
KP : その少女──白瀬心はアナタの姿を見つけるとパタパタと小走りで駆け寄ってきた。 その様子は、バーには全く馴染んでいないが微笑ましいものだった。
白瀬心
白瀬 心 : 「栞さんこんばんは…! 今日は急にすみません…!!」
不破 栞 : 「とんでもない、他でもない君の頼みだからな」
不破 栞 : 「私も敢えて嬉しいよ。心くん」
白瀬 心 : 「え、えへ、そうですか…? それならいいんですけど…!」
不破 栞 : 仕事中は絶対に見せない優しい笑みを浮かべる。
白瀬 恭雅 : 「……おまえはコイツに甘すぎだ」そんな二人を見て悪態をつく
白瀬 恭雅 : 「大幅な遅刻だぞ、いったい何をしていたんだ……だから俺は迎えに行くと言っていたのに……」そして人前で説教を始める
白瀬 心 : 「仕方ないでしょ!それに元はと言えば、お兄ちゃんがこんなお店にするから!!」
白瀬 恭雅 : 「こんな店とはなんだ、こんな店とは……」
白瀬 恭雅 : 「大体ホントはコイツといつも通り2人で飲むところをおまえが無理矢理……」
不破 栞 : 「まあまあ、いいじゃないか白瀬。せっかくの酒が不味くなるぞ」
不破 栞 : 「……心くん、お兄さんは私のために時間もない中この店を選んでくれたんだ。こんな店、というのは少し感心しないな」
白瀬 心 : 「……」
KP : 少女は「でも」と言いかけて、その口を噤んだ。
不破 栞 : 「……ほら、今日は楽しみにしていたんだろう?」
不破 栞 : 近づいて、頭にやさしくぽんと手を置く。
白瀬 心 : 「え」
白瀬 心 : 「あの、その、ええっと……そうです、けど……」
不破 栞 : 「私の顔に免じて、お互い水に流してくれないかな?」 少し屈んで目線を合わせ、微笑む。
白瀬 心 : 「……あ、う、わ、分かりました」
白瀬 心 : 「流します…! 流しますよ…!! 水にでもドブ川にでも…!!」
不破 栞 : 「うん、ありがとう……ほら、席にどうぞ」
白瀬 心 : 「は、はい……」少し俯きながら席に座る
白瀬 恭雅 : 「俺の言うコトも、これくらい素直に聞いてくれればいいんだがな……」小声
不破 栞 : 「……まぁ、そう気を落とすな。こういう時期はあるものさ」 小声
KP : その言葉に恭雅は深い溜息を付く。
KP : ──こんな光景も数年一緒にいるアナタから見れば珍しいものではない。
白瀬 心 : 「よ、よ~し、気を取りなおして初バーを楽しむとしますよ!!」
KP : 席についた少女は、オレンジジュースとその他大量の料理を注文していく。
白瀬 恭雅 : 「おい、ファミレスじゃないんだぞ……だいたいそんなに頼んで誰が払うんだ……」
不破 栞 : 「どうした、男に二言はないんだろう?」
白瀬 恭雅 : 「ぐっ……! 確かにおまえの分は奢るとは言ったが……!!」
白瀬 心 : 「うんうん、じゃあお兄ちゃんの支払いに決定と言うコトで!」
白瀬 心 : 「あ、栞さんは何が食べたいですか?」
不破 栞 : 「私は……フライドポテトを分けて貰えれば十分だ。夕飯は仕事中に少し食べて来たからね」
不破 栞 : 「(これ以上頼みすぎると食べ切れなそうだからな…)」
白瀬 心 : 「お兄ちゃんの奢りなんだし遠慮しなくていいのに~」
白瀬 心 : 「でもそういうコトなら、もう注文しちゃいますね!」
 
KP : 少女が料理を注文すると、少しして飲み物と料理が運ばれてくる。
KP : 彼女はアナタに料理を取り分けつつ、自分も美味しそうに料理を口に運んでいる。
KP : ふと座席の後ろに目がいく。そこにはギターケースが置かれていた。
KP : そういえば彼女は出会った当初から「音楽が好きだ」と話していたことを思い出す。
不破 栞 : 「ギター、弾くのか?」 何気なく聞いてみる
白瀬 心 : 「えっ、どうしてわかったんですか…!? もしかしてエスパーなんですか…!? エスパー栞、なんですか…!?」
不破 栞 : 「いや、ギターケース持ってきてるから……」
不破 栞 : その勢いのいいリアクションにくすっと笑ってしまう。
白瀬 心 : 「あ、ああ~……流石の推理ですね刑事さん……」今日は持ってきてたの忘れていた自分の言動が恥ずかしかったのか、頬が赤くなる
白瀬 心 : 「実は私、軽音部に入ったんですよ」
白瀬 心 : 「元々歌うのが好きだから、将来はその……歌手になれたらなって……」
不破 栞 : 「へぇ……!」
不破 栞 : 「素敵な目標だね。ライブなんかがあったら、私も聴かせて貰いたいな」
白瀬 心 : 「え、本当はやっぱりエスパーなんですか栞さん…?」
不破 栞 : 「そうだったら、もっと捜査たくさんの事件を解決できて素敵なんだろうけどね……残念ながら」
白瀬 心 : 「あっ、違うんですね……? また当てられたから心が読まれたのかと……!!」
白瀬 心 : 「いや仮に心が読まれてたなら、何かしらの関係の変化があるハズだし、よくよく考えてみればそれはないよね……」小声
KP : 少女は顎に手を当てて少し考えこむと、意を決したように切りだした。
白瀬 心 : 「────あの! 実は今度、ライブをするんです! 初めてのライブ!!」
白瀬 心 : 「それでよかったら栞さんも来ていただけませんか…? チケットならプレゼントするので…!」
不破 栞 : 「本当? 嬉しいな……是非行かせて貰うよ!」
白瀬 心 : 「え、いいんですか…!? そんな二つ返事で大丈夫ですか…!? 再来週の日曜ですよ…? 最近は忙しいって話じゃ…」
不破 栞 : 「君の晴れ舞台だろう?」さも当然のように
不破 栞 : 「忙しいのも本当だが……大丈夫、開けておくさ。なあ、白瀬?」
白瀬 恭雅 : 「どっちも白瀬だが、まあ再来週ならなんとかなるだろう」
不破 栞 : 「だそうだ。楽しみに仕事のほうを頑張ってくるよ」
白瀬 心 : 「あ、ありがとうございます…! お仕事がんばってください…!! 応援してます…!!」
白瀬 心 : 「栞さんが来てくれるなら、私も頑張れそうな気がします…!!」
不破 栞 : 「ふふ……そう言って貰えると光栄だよ」
白瀬 心 : 「お兄ちゃんもがんばってよね…!! 栞さんの足を引っ張っちゃダメだから…!!」
白瀬 恭雅 : 「…………」
白瀬 心 : 「────あっ、栞さんはどうなんですか? 将来の夢とかありました?」
不破 栞 : 「夢? ああ、そうだな……」
不破 栞 : 「小説家かな。似合わないだろう?」 どことなく、不器用な笑みを薄く浮かべて
白瀬 恭雅 : 「……小説家? 俺も初耳だぞ」
不破 栞 : 「そりゃあ、終わったことだからな。大人になってあえて語るようなものでもないだろう」
白瀬 心 : 「終わったコト、ですか? 今からだとムリなんですか? 小説家になるのって?」首を傾げる
白瀬 心 : 「クールなカンジが似合いそうですし、いいなって思いますけど私は」
不破 栞 : 「いや、物理的に無理ってわけではないんだが……」苦笑して
不破 栞 : 「子供の頃から推理小説が好きでね。それこそ、たぶん何百冊も本を読んできた」
不破 栞 : 「プロになるためには賞を取らないといけないから、たくさん書いて応募したよ。でもまあ……ダメだった」
不破 栞 : 「どれだけ技巧をこらしても、人を魅了するような美しいトリックやストーリーで私はプロの世界に及ばなかった」 どこか遠い目をして
不破 栞 : 「きっと、そういう人はごまんといると思うよ。人に話さないだけでね」
不破 栞 : 「私も、そんなありふれた中のひとりだったわけだ」
白瀬 心 : 「夢が破れる……当たり前の事かもしれないですけど大人の世界は厳しいんですね……」胸のあたりをぎゅっと握りしめる
不破 栞 : 「……厳しいけれど、悪いことばかりじゃない」
不破 栞 : 「夢は叶わなくても、私は100パーセントやりきったと言えるし、それは私の中で今も大きな自信に繋がってる、そう思うよ」
白瀬 恭雅 : 「夢の過程で得たモノは全て無為ではない、別の道で今の自分を支えてくれる」
白瀬 恭雅 : 「……まあ、今の不破の捜査能力や書類整理能力が、小説家ベースのソレとは知らなかったが」
不破 栞 : 「まあ、なんだその……気恥ずかしいな。改めて言われると」 収まりが悪そうに苦笑している
白瀬 心 : 「いえ…! そんな栞さんが、カッコイイ、と思います…!!」ずいと身を乗り出し
白瀬 心 : 「私も栞さんみたいな大人になれるかな…」
不破 栞 : 心ちゃんの肩にそっと手を乗せる。
不破 栞 : 「君ならなれるさ。私よりも素敵な大人にね」 優しく微笑む。
白瀬 心 : 「が、がんばりますっ」
不破 栞 : 「その意気だ!」
KP : 楽しい時間はあっという間で、時刻は22時に差し掛かろうとしていた。
KP : 恭雅はそろそろ出るかと立ち上がり、心は少し不満そうではあるものの同じく立ち上がり兄の後についていく。
KP : アナタ達が外に出ると、空には満月が出ていた。
 
KP : そして3人で少し歩いたところで、心が「あ!」と声をあげる。
白瀬 心 : 「お店に忘れ物してきちゃった…!ごめん、ちょっと取りに行ってくる…!」
不破 栞 : 「ああ、ついて行こうか?」
白瀬 心 : 「ううん、大丈夫です! まだすぐそこですから!!」
不破 栞 : 「そうか……何かあったらすぐに連絡してくれ。駆けつけるからな」
白瀬 心 : 「えへ、今回みたいに何かなくても連絡しちゃうかもですよ! それじゃ!!」
KP : そういって少女は慌ただしく夜の街を駆けていった。
白瀬 恭雅 : 「騒がしい奴だな」
KP : 恭雅はそう言いながらも少し心配そうにその背中を見送っていた。
不破 栞 : 「高校生だろう? あれくらい元気でちょうどいいさ」
不破 栞 : 「まあ、少し心配ではあるけれどな」
白瀬 恭雅 : 「ああ、元気がないより、元気がある方がいいのは確かだが……」
白瀬 恭雅 : 「────それはともかく今日は助かった」
白瀬 恭雅 : 「アイツもおまえに会えて嬉しそうだったし。俺も気が和らいだ、最近はやることが多くて少し滅入ってたからな」
不破 栞 : 「なんだ? 珍しいこと言うな?」
不破 栞 : 「ま、役に立てたなら嬉しいよ。私も楽しかった」
白瀬 恭雅 : 「そうか、それならよかった」
白瀬 恭雅 : 「……いや、少し心を見習ってスナオになってみただけさ、歳を取るにつれて、こんなコトを言う機会は少なくなるだろうしな」若いうちに言っておこうと思ったんだと苦笑いを浮かべる
不破 栞 : 「ああ……一年があっという間だからな。この仕事をしていると」
白瀬 恭雅 : 「特にここ最近は時間の流れが本当に早い」
白瀬 恭雅 : 「……例の殺人事件のせいでな」
白瀬 恭雅 : 「おまえは知っているか? アレはただの殺人事件かと思われていたが、そうでもないらしい」
不破 栞 : 「殺人事件というのはひとつとして同じものはないものだが……類を見ない事件、そういうことか?」
白瀬 恭雅 : 「ああ、所轄署を挟まずに警視庁の刑事だけで捜査……そのせいで人手が足りずに俺達みたいな新人まで最前線で捜査にあたってる」
白瀬 恭雅 : 「上にその理由を聞いても答えられないところを見るに、自分達で調べろってことなんだろうが」
白瀬 恭雅 : 「……ああ、いや、仕事の話は今はいいか。油断するとすぐに仕事のことを考えてしまう」
不破 栞 : 「……そうだな。今日くらいは考えなくてもいいだろう」
白瀬 恭雅 : 「おっとそうだった、コレを忘れるところだった」
KP : 恭雅はポケットから何か取り出し、アナタに投げて渡してくる。 見ればそれは小さな紙袋のようだ。
不破 栞 : 「なんだ? これは」
KP : 中を見ればそこには小さな鈴のようなものが入っていた。シルバーで細かい彫刻が施された、シンプルながらも上品なデザインだ。
KP : 調べる場合は≪知識≫か≪博物学≫をどうぞ!
不破 栞 : 私の知識を見くびるな…100あるぞ!
KP : 100ファンブルすれば関係ないねッ
不破 栞 : cc<=100(1D100<=100) > 34 > 成功
KP : 流石に余裕の成功
KP : アナタはこれが『ティアベル』であることを知っている。涙が落ちる音のような澄んだ音色からこのような名前がついたとか。
白瀬 恭雅 : 「偶然見つけてな、たまにはこういうのも悪くないと思っただけだ……深い意味はない」
白瀬 恭雅 : 「ただまあ、おまえには少なからず世話になってるから……いらなかったら売るなり捨てるなりすればいい」と頭をかいている。
KP : 普段、他人に物をプレゼントすることは滅多にない男からのそれに、アナタは驚くかもしれない。
不破 栞 : 「(へぇ、あの白瀬が……それもこんな洒落たものをな)」 ちょっと驚いて目を開く
不破 栞 : 「いや、大切に使わせて貰うよ。ありがとう」
白瀬 恭雅 : 「……そうか」そっけない返事を返すが、付き合いが長いアナタには恭雅が喜んでいる事が見てとれた。
KP : そしてやがて心が走って戻ってきて、再び3人で歩き出す。
KP : ふとアナタはライブのチケットに視線をうつす。
KP : 心の初ライブは、ここから近くのライブ会場で開催されるらしい。学生バンドが中心のライブのようだ。
KP : 彼女はどんな歌を歌うのだろうか。
KP : ──あの約束を違えないように、仕事を頑張って時間を作らなければ。 ライブのある再来週までに今抱えている事件に片が付けばいいのだが。
 
KP : そんなアナタの願いは叶うことはなかった。
KP : それから1週間後のことだった。
心が行方不明になったと、報告が入ったのは。

04 X000

KP : HO3の不破さんの過去回想が終わって、HO4のスコアちゃんの過去回想に移ります!!
スコア : はーい!

KP : 暖かい日差しが降り注ぐ中庭で子供たちが笑っている。
KP : アナタはその中央に歌う少女の声に懐かしさを覚える。
KP : ……ここはどこだろうか、記憶は朧気だ。
KP : 彼らに手を伸ばそうとするがその手は届かず、映像にノイズが走った。
 

西暦2047年/某月某日/PM07:00/天気:曇り/■■■■本部

SYSTEM : システム起動中__
SYSTEM : システムチェック開始__完了
SYSTEM : システムデータベースへ接続中__完了
SYSTEM : ネットワークへ接続中__完了
SYSTEM : 地形データ リンク開始__完了
SYSTEM : システムオールグリーン
 
???? : 「X000、起動しろ」
 
SYSTEM : ____X000、起動します
 
KP : ゆっくりと目を開ける。
KP : まず目に入ったのは、コンクリートの壁と床、地面に転がる廃品の数々。
KP : そしてアナタの目の前に立つ男と、その後ろから顔を覗かせる二人のよく似た少年少女。
KP : ……状況を分析しようと試みるがうまく思考がまとまらない。
KP : 自分がなぜここにいるのか、自分は何者なのか、目の前にいる彼らは何者なのか。
KP : 辛うじて分かるのは自身がアンドロイドであるということのみだ。
KP : ──無愛想で眼光が鋭いその男は、アナタをまっすぐ見つめてこう言った。
キョウ
キョウ : 「協力してほしい。事件を止める為に」
 
KP : ……そこで再びアナタの意識はシャットダウンした。
 
KP : 翌日。
SYSTEM : 腹部に衝撃を確認。至急確認してください。
KP : アナタが目を開けると、そこには腹部で勢いよく跳ねる昨日の少年がいた。
KP : どうやらアナタを起こそうとしているようだが、このままではいくらアンドロイドといえど機体に損傷ができてしまう。
リト
リト : 「ちょっとニト、アンタまた機械を乱暴に扱って!そんなんだから、いつまでたっても半人前なんでしょ!」
KP : その近くでは同じく昨日見た少女がおり、少年に声をかけている。少年はアナタが目を開けたのを確認すると、
ニト
ニト : 「あ、やっと起きた?キョウが呼んでるぞ」と笑った。
X000 : 「……キョウ?」 少年を見上げる
リト : 「自己紹介もまだなのに、キョウとか言っても分かるハズないでしょ」
リト : 「仮にも科学者を自称するなら少しは考えてモノを言いなさいよニト」
ニト : 「あ~、そっかそっか!自己紹介!!じゃあまとめて自己紹介した方が効率的だし、とりあえずついてきてよ!!」
X000 : 「……了解しました」 何も理解出来ていないが、人間からの命令なので従う
X000 : 「では、上から退いて貰えると……」
ニト : 「おっとっと、確かに旧型機体だと、こんな寝た状態のままローラー走行とかはできないよね!」んしょ、と勢いをつけて降りる
X000 : 「ありがとうございます」 上体を起こし、床に立つ
X000 : 「……最新のアンドロイドは、横になったままでも走行が可能なのですね」
ニト : 「そうだよ、まるでヘビみたいにスライド移動できるから、寒い日にはキャスター付きのコタツを伴って移動する事すら……」
リト : 「……ニト、純粋なアンドロイドに平然とウソをつくな」少年にデコピンする
ニト : 「あたっ!?」
リト : 「アンタも、コイツのいうコトは本気にしなくていいから」呆れた様子
X000 : 「分かりました……」 嘘を吐かれたことには怒ってもいない
X000 : 「では、案内をよろしくお願いします」
ニト : 「ああ、そうだったそうだった!」
ニト : 「さっそくキョウのところに……行きたいところなんだけど」
リト : 「まずは検査が先ね、昨日はメンテナンス不足だったのか、いきなりシャットダウンしちゃったもの」
X000 : 「分かりました。ですが、メンテナンスはどなたが……?」
ニト : 「ふっふっふ! 何を仰る旧型アンドロイドさん!!」
ニト : 「それは当然、この僕……!!」
リト : 「と今回はあたしもいるから、安心してメンテナンスを受けなさい」
X000 : 「あなた達が……?」 少し意外そうに見てる
ニト : 「あ! 僕達が小さいからって侮ってるな?」
X000 : 「侮ってはいないのですが、意外に思ってしまって……」
X000 : 「わたしの知識では、そういった技術はもっと大人の方が習得しているのかと」
ニト : 「くくく、それは古い知識だね! ここでは通用しないよ!!」
ニト : 「僕は天才だからね! そこらの大人に負けたりは……」
リト : 「すると思うけど、今のところはあたし達ふたりでメンテナンスは回ってるし大丈夫よ」
X000 : 「そうでしたか……認識を改めます」
ニト : 「うんうん、認識を改めて僕の事を崇める?といいよ!」崇めるの意味はよくわからずに使っている
リト : 「あんまり調子に乗らない」
リト : 「……いろいろ知りたい事は山積みだと思うけど、そのあたりは後でちゃんと説明するから、今はついてきてもらえるかしら?」
X000 : 「はい、分かりました」 素直に従う
ニト : 「うん、それじゃあ行こうか! メンテナンスついでに僕達の秘密基地を案内してあげよう!!
KP : アナタは少年少女に手を引かれ施設内を歩いていく。
KP : 地下にあるというこの施設では、所々に設置してある電球が、日光の代わりに周囲を照らしていた。
KP : 昨日この施設で目を覚ましたアナタは、大した説明も受けず、何がなんだか分からないまま、検査を受けたり機体を弄られた。
ニト : 「アレ…? スタックの記憶領域にデータが残ってない…? 初期化状態になってる…?」
リト : 「……もしかしてアンタ、記憶喪失?」
X000 : 「そう……なのでしょうか?」
リト : 「まあ、製造から一切の活動をしていなかった可能性も全くないとは言えないけど」
ニト : 「こんなにハイスペックな旧型モデル、わざわざ作って放置するかな」
X000 : 「……では、あの映像は何だったんでしょう」
ニト : 「映像?」
X000 : 「はい。どこかの中庭に子供たちがいて、その中心で少女が歌っている……」
X000 : 「そんな記憶を見た気がするんです」
ニト : 「ん~、データにない記憶? こっちの分析結果だと何もないんだけどなあ」
X000 : 「そうでしたか……」
X000 : 「そちらの分析に無かったのなら、何かの勘違いだったのかもしれませんね」
リト : 「……勘違いで記憶の再生なんて起きるかしら」
リト : 「まあ、活動に支障がないなら今はいいわね」
リト : 「────それよりアンタ、記憶がないって事は名前も?」
X000 : 「はい。自分のことは何も……名前にも覚えがありません」
ニト : 「ふ〜ん、そうなんだ……じゃあ僕がつける?」
ニト : 「旧型アンドロイドだから、そうだな……」
ニト : 「Q太郎、なんてどう?」
X000 : 「Q太郎」
X000 : 「では、Q太郎で」
ニト : 「やったぁ! よろしくなQ太郎!!」
リト : 「……はあ!? ちょっと待ちなさいよ!!」
リト : 「Q太郎はないでしょQ太郎は!? 女の子なのよ!?」
リト : 「それを了承するアンタもアンタよ! 否定しなさいよこんな名前!!」
X000 : 「ごめんなさい。確かに太郎は女性名に適していないとは思ったのですが……拒否しても良かったのですね」
リト : 「ああ、そうか……、拒否するという選択肢がなかったのね……」
リト : 「そうよね、考えてみればアンタは"変異体"じゃないのだし……」
X000 : 「変異体?」
ニト : 「自我を持ったアンドロイドのコトだよ! 最近は増えてるんだ!」
ニト : 「うちにもウジャウジャいるよ!」
リト : 「言い方」
X000 : 「なるほど、自我を持ったアンドロイド……」
X000 : 「それは大丈夫なのですか?色々と問題が生じそうな気もするのですが……」
ニト : 「別に? ……ああ、いや、人間社会では問題とされてるみたいだけどね?」
リト : 「ここでは問題はないわ、アンタも自由に振る舞っていいのよ」
X000 : 「自由に……」 少し困ったように目を伏せる
リト : 「それでも自由に縛られる必要もないわ、ゆっくりと慣れていけばいいんだから」
リト : 「それはともかく、名前の話に戻りましょうか」
ニト : 「僕のがダメなら、キョウに付けてもらえばいいんじゃないかな? 他のアンドロイドに付けてるの見た事あるし」
X000 : 「では、そうさせて貰います。自分では良い名が思い浮かびそうにありませんから」
KP : 全ての検査を済ませたアナタは、二人の子供に挟まれながら薄暗い廊下を暫く歩いていく。
KP : するとやがて、とある一室に辿りついた。
KP : 少年はそのドアをノックもせずに開ける。
KP : 中に入ると、そこは沢山のモニターに囲まれた管制室のような場所だった。
KP : モニターには──監視カメラやドローンから映像を拾っているのであろう──外の世界が映し出されている。
KP : その部屋の中央、モニターを見ていた男はこちらに振り返る。
キョウ : 「来たか」
キョウ : 「……ニト、リト。助かった」
KP : ニトとリトは男の両隣に立ち、男はそんな彼らの頭を軽く撫でる。
ニト : 「えへ! まあ、僕にかかればこの程度の仕事、礼を言われるほどのこともなかったけどね!」
リト : 「それじゃあキョウも揃った事だし、自己紹介から」
X000 : 「……はい、お願いします」 この人がキョウだったのか、と見ながら
ニト : 「じゃあ僕からね! 僕の名前はニト!」
ニト : 「近い将来、世界を揺るがすマッドサイエンティストだから、仲良くしておいた方がいいぞ!!」
X000 : 「マッドサイエンティスト……ですか?」
ニト : 「そうとも! カッコイイだろ!!」
X000 : 「かっこいいかどうかはよく分かりませんが、先程のメンテナンスは……マッドサイエンティストというものだったのでしょうか……」
X000 : 「極めてまともだったような……」
リト : 「メンテナンスがマトモだったのは、自称マッドサイエンティストの姉のあたし……」
リト : 「リトがいてあげたおかげね」
X000 : 「なるほど」 凄く納得したように頷いている
リト : 「実際、手と足を付け替えようとしてたわよコイツ」
X000 : 「手と……足を……?」 ニトを見て
ニト : 「いやあ、なんだか腕部パーツと脚部パーツの接合面って似てるじゃん?」
ニト : 「うっかりうっかり! マッドうっかり!!」
X000 : 「…………」
X000 : 「リトさん、ありがとうございました」 見張っててくれて良かった、と凄く思ってる
リト : 「どういたしまして」ゆるく口角を歪める
ニト : 「いや待って待って! 誤解だよ誤解!! たまたまファンブルしただけ!! この僕を信じたまえよQちゃん!!!!」
ニト : ということで僕は旧型アンドロイドに対して信用を勝ち取るための≪信用≫ロールを行うぞ
X000 : 何~!?どうぞ
ニト : CC<=15(1D100<=15) > 23 > 失敗
X000 : ちょっとおしかった
ニト : くそっ…! この狂気のマッドサイエンティストが信用されないだとっ…!!
X000 : しょうがないね…
X000 : 「わたしはQちゃんではありません」 無機質にそう返事をする
リト : 「だそうよ?」否定するようになった様子を見て嬉しそうに
ニト : 「ぐぬぬ……僕に対する好感度が下がったのが何となく分かるぞ……」
リト : 「もうこんなバカは放っておいて自己紹介の続きをしましょう」
リト : 「キョウ、おねがい」
キョウ : 「…………ああ」
キョウ : 「俺はキョウ……一応、この組織をまとめているリーダーだ」
キョウ : 「昨日は大した説明もなしにすまなかったな、機体の損傷が激しかったせいでマトモな会話ができなかった」
キョウ : 「機体はこちらで弄らせてもらったが、今の体の調子はどうだ?」
KP : アナタの体はまだぎこちなさは残るものの、先程のメンテナンスで修理されたらしく、特にこれといった不調はない。
X000 : 「はい、体の方は問題ありません」
X000 : 「ですが、何も覚えていないのです。記憶データが無くなっているようで……」
キョウ : 「そうか記憶が」
キョウ : 「だが問題ない、別にデータが目当てで修理した訳じゃないからな」
X000 : 「では、何が目的でわたしを目覚めさせたのですか?」
キョウ : 「何の目的、か。もちろん、答えよう」
キョウ : 「だがその前に我々の組織について説明する必要があるな」
キョウ : 「────俺達の組織の名はSPARROW(スパロー)」
キョウ : 「普段は人間から逃げてきたVOIDの保護や、失業者の支援なんかをやってる」
キョウ : 「……といっても、俺達はボランティア団体じゃない。とある事件を追っている」
X000 : 「事件……?」 昨日も言っていたな、と思い出す
キョウ : 「連続殺人事件だよ」
キョウ : 「……今から7年程前、とある一家の両親が惨殺死体で発見され、その家の子供が行方不明になったのが始まりで、それから短期間で似たような事件が次々と起こった」
キョウ : 「その後も事件は続き、警察も犯人を掴めずにいる」
キョウ : 「……それもここ数年は落ち着いたように見えたんだが、最近はまた似たような手口の事件が起こり始めてな」
キョウ : 「この組織の人間とアンドロイド達は、この事件を止める為に集まっている。みんなそれぞれ事情は違うが、目的は同じだ」
キョウ : 「しかし、やはり捜査といっても警察でもない俺達には限界がある」
キョウ : 「──そんな時、お前を見つけた。この地下施設を調べていたらたまたまな」
X000 : 「この施設に、わたしが……?」
キョウ : 「ああ、おまえは確かに、この地下施設にいた」
キョウ : 「この施設と同様にかなり古い機体のようだが、それとは裏腹に性能は他のアンドロイドに劣らないどころかそれ以上」
キョウ : 「おまえのようなアンドロイドは初めて見た」
ニト : 「X000なんて型番も初めて見たしな〜。ピコ太郎はどこから来たんだろ」
X000 : 「わたしはピコ太郎ではありません」
キョウ : 「……横槍を入れた上に勝手に名前を付けるなニト」
ニト : 「は~い」
KP : 随分と賑やかな雰囲気だ。とても恐ろしい事件を追っている組織には見えない。
X000 : 「…………」 その賑やかな様子を観察してから
X000 : 「自分の事なのにまだあまり実感が持てませんが、その優れた性能を使って事件の捜査に協力して欲しい……」
X000 : 「そういうことでしょうか?」
キョウ : 「ああ、話が早くて助かる」
リト : 「……流石の高性能って訳ね」
キョウ : 「────近々、日本の警察組織にもVOIDが導入されることになった。それで、だ」
キョウ : 「おまえもそのVOID達に混ざり、警察に侵入して情報を取ってきてほしい」
キョウ : 「いきなりこんなことを言われて、混乱しているだろうが……おまえの力が必要なんだ、頼む」
X000 : 「……なるほど」
X000 : 「スパイというわけ、ですね……。しかし、もしそれが警察側にバレたら……」
キョウ : 「……ああ、そのリスクは大きいだろう」
キョウ : 「だから勿論、この話は断ってくれても構わない」
キョウ : 「俺はおまえに機械として命令するつもりはない」
キョウ : 「……ただ頼む、これは必要なコトなんだ」
X000 : 「…………」 キョウの瞳をジッと見つめ
X000 : 「分かりました、協力します」
ニト : 「……え、いいの? 大分あぶないと思うけど?」
X000 : 「はい。危険であることは理解しています」
X000 : 「もしもスパイ行為が警察に知られれば、おそらくわたしは廃棄処分されるかと」
X000 : 「……でも、それでもわたしに出来ることなら手伝ってみたいと……何故かそう思いました」
X000 : 「……おかしいでしょうか?」
リト : 「ううん、いいんじゃないかしら」
リト : 「それがアンタの意志で決めた事なら」
X000 : 「……良かった。では、わたしはそうしたいです」
キョウ : 「────そうか、ありがとう」
X000 : 「いえ」
X000 : 「……それでは、キョウ。わたしに名前を付けてもらえませんか?」
キョウ : 「……名前? ああ、そうか、おまえは記憶喪失なんだったな」
キョウ : 「名前、か」キョウは少し考えた後、
キョウ : 「そうだな……オト、はどうだ?」
キョウ : 「型番の"X-000"を数字とアルファベットに入れ替え・反転してOOO-10で"オト"」
オト : 「……オト」 その名を反芻するように呟く
オト : 「とても良い名だと思います。では……わたしはオト、ということで」 小さく唇を緩ませ、笑みを零す
リト : 「あたしもいい名前だと思うわ、よろしくねオト」
オト : 「はい、よろしくお願いします。リト、ニト────」
オト : 「───キョウ」
KP : アナタが名前を受け入れると、アンドロイドよりも無愛想なその男は、その口元を少し緩めた。
キョウ : 「ああ、これからよろしくオト」
キョウ : 「────そしてようこそ、スパローへ」

05 新人バディの邂逅

KP : それぞれの個別シーンを終えたところで、いよいよパートナー同士の邂逅シーンに入っていきます! まずはHO1の守人くんとHO2のトモヤくんから!!

西暦2050年/10月15日/AM12:30/天気:小雨/警視庁

KP : 夜鷹守人、アナタは他の刑事とすれ違いながら、赤星と共に警視庁の廊下を歩いていく。
KP : すれ違うたびに視線を感じるのは、自分が彼らから見れば見知らぬ顔だからなのか、
KP : それとも自分が最年少で、いま最も世間を騒がせている事件の担当になった有名人だからなのか。
KP : あるいはその両方なのか。
KP : どちらにせよ赤星は気にするなと言いながらアナタを誘導して歩く。
赤星 透也 : 「この先におまえのパートナーになるアンドロイドが待機しているハズだ」
赤星 透也 : 「……俺もはじめて見るんだ、どんな奴なんだろうな」
夜鷹 守人 : 「どんなヤツだろうと同じですよ」
足取りが重いのか、透也の後ろをどんよりとした雰囲気を纏って追従する
夜鷹 守人 : 「(この俺に、アンドロイドのパートナーだなんて……)」
奥歯を噛みしめて喉の奥から漏れ出しそうな嫌気を押し殺す
KP : アナタが湧き出す嫌悪を嚙み殺していると、やがて目的地である一室の前まで辿り着く。
KP : 入り口には網膜認証システムが導入されているようで、赤星がモニターに目を向けると自動でドアが開いた。
KP : ────中に入ると、そこは四隅に無数の段ボール箱が並べられた殺風景なオフィスだった。
KP : その奥には、壮年の黒髪の男性と目の下に隈がある青髪の青年がいた。
夜鷹矢代
夜鷹 矢代 : 「来たか」
KP : そう言ってアナタを見たのは、公安局刑事課アンドロイド捜査係の係長である夜鷹矢代だ。
夜鷹 守人 : 「父さっ……矢代係長、遅れて申し訳ありません」
夜鷹 守人 : 家族と言えど、今は職場であり上司と部下の関係。
あくまでその礼儀を忘れずに父と呼びかけたことを咄嗟に訂正する。
青木 玲斗 : 「(えっ、父さん……?)」
夜鷹 矢代 : 「今日が準備期間だから支障こそなかったが、くれぐれも気を緩めんようにな」
夜鷹 矢代 : 「……さて、見知らぬ顔もあるだろうが、メンバーはこれで全員というわけではないのでな。自己紹介は後にまわす。青木、説明してくれ」
青木 玲斗 : 「あっ、はい……」
KP : 青木と呼ばれた男が前に出て説明を始める。
青木 玲斗 : 「この子がアナタのパートナーとなるVOID、型番はBR800です」
青木 玲斗 : 「チューリングテストをはじめとしたあらゆるテストを通過した最新型のモデルで、捜査に役立つ機能は勿論、戦闘にも秀でています」
青木 玲斗 : 「機体も頑丈で防水加工もされてるので、多少のコトでは壊れないんですが……」
KP : 言いながら青木はアンドロイドの後頭部を指す。
青木 玲斗 : 「人間でいう海馬にあたる部分にあるこのチップ──私たちはこれを『スタック』と呼んでいるんですが」
青木 玲斗 : 「これが壊れてしまうと中のデータも消えてしまうので気をつけてください」
青木 玲斗 : 「……それとBR800モデルはバッテリーが内臓されているので充電は基本必要ありません」
青木 玲斗 : 「他にも機能がありますが、これ以上の説明は長くなりますし、実際に一緒に活動した方が分かりやすいかと思います」
青木 玲斗 : 「……えっと、ここまでで何か質問はありますか?」
夜鷹 守人 : 特には、と言った様子で首を横に振る。実際は知りたくもない、に近いが
青木 玲斗 : 「そ、そうですか…?ないならないでいいんですが…」
青木 玲斗 : 「ええと、ご存じかとは思いますが、今の警察では警察官1人につき1体のVOIDの所持が義務付けられています」
青木 玲斗 : 「そして捜査を始める前に登録が必要で────」
KP : そう言いながら青木はアンドロイドに向き直り、
青木 玲斗 : 「BR800、起動して」と声をかける。
 
SYSTEM : システム起動中__
SYSTEM : システムチェック開始__完了
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SYSTEM : 地形データ リンク開始__完了
SYSTEM : システムオールグリーン
SYSTEM : ____BR800、起動します
 
KP : ここでBR800は目を覚ます。目の前には黒髪の青年がいるのが見えるだろう。
ヤオ トモヤ : 「……‼︎」目を丸くし、視界の端に青木の姿を捉える。ということはつまり、目の前の青年が!私の相棒!
「────初めまして!私のパートナー!」
夜鷹 守人 : 「……………………」
微かに眉間に皺が寄っている
ヤオ トモヤ : 「っと失礼しました、こんにちは!BR800ことヤオ トモヤ正常に稼働しております。……あの!自己紹介から始めても?」喜色満面で目の前の彼を見つめている
夜鷹 守人 : 「………ああ、構わない」
目の前のアンドロイドかけた初めて言葉は、諦めと嫌悪が混じっていた
ヤオ トモヤ : 「ありがとうございます、それでは…!」
未だそれには気づかぬままアンドロイドは立ち上がり、こう続ける
ヤオ トモヤ : 「本日付で警視庁公安部第五課、アンドロイド事件捜査係に配属になりました。警官アンドロイドBR800ことヤオ トモヤと申します」お辞儀する
ヤオ トモヤ : 「ドロ課の皆様と共に協力しあい、事件解決の為に精一杯努めさせて頂くつもりです」
ヤオ トモヤ : 「……若輩者の為、行き届かない点もあるかとは存じますが────」
ヤオ トモヤ : 先程までのやや畏まった態度から一転、破顔して
「器用かつ丈夫、強く賢い私はきっとお役に立つことでしょう!!これからよろしくお願いします!!!」
ヤオ トモヤ : そして握手を求め手を差し出します
夜鷹 守人 : 「──────」
夜鷹 守人 : 「俺は夜鷹 守人。上でも下の名でも好きに呼んでおけ」
差し出された手を見向きもせずに、淡々と名を名乗る
ヤオ トモヤ : 「わぁ!夜鷹 守人さん…‼︎素敵なお名前ですね、それでは夜鷹さんと呼ばせて頂きます!!」
あなたの名前が知れて嬉しいです と興奮しっぱなしで握ってもらえないことに気づいていない
夜鷹 守人 : 「ふん……」
適当にあしらっておけば、いつか静かになるだろうと踏んでいる
青木 玲斗 : 「……あのう、守人さん?」
青木 玲斗 : 「実はですね…?VOIDのユーザー登録の際には、VOIDの手のひらとユーザーの手のひらを合わせて、名前を呼んであげる必要がありまして…」
青木 玲斗 : 「なので手を出してあげてもらえませんかね?」
夜鷹 守人 : 「冗談だろ……いや、マジですか?」
青木 玲斗 : 「はい、マジですけど……」アンドロイド嫌いなのかな、と既に察しつつある
夜鷹 守人 : 深い溜息をついて、無意識に固めていた握りこぶしを解いて恐る恐る前に差し出す
ヤオ トモヤ : 嬉々としてその手を握ります!
夜鷹 守人 : 「……っ!」
その手が握られると、彼の手から微かに震えを感じる。
ヤオ トモヤ : すぐさま気づき、もしかしなくても痛かったかな…⁉︎と少し緩めます
赤星 透也 : 「……あとは名前を呼べば、すぐ済むさ」その様子を傍で見守っている
夜鷹 守人 : 「……び、BR800。ヤオ、トモヤ……」
震える口先から、渋々とヤオの名前が呼ばれる
KP : パートナーとなる青年の言葉を受けて、BR800の機体の内部では機械音声が鳴る。
 
SYSTEM : システムチェック開始__
SYSTEM : システムデータベースへ接続中__完了
SYSTEM : ネットワークへ接続中__完了
SYSTEM : ユーザーベースへ接続中__完了
SYSTEM : ユーザーの登録を開始__
SYSTEM : ユーザー名:夜鷹 守人//警視庁公安部第五課アンドロイド事件捜査係
SYSTEM : ID:4762008
SYSTEM : ____ユーザー登録を完了しました
 
KP : その光景をこの部屋にいる誰もが見守っていた。 そして矢代が口を開く。
夜鷹 矢代 : 「……登録できたようだな。これで君達は今日からアンドロイド事件捜査係の仲間入りというわけだ、おめでとう」
夜鷹 守人 : 「あ、ありがとう……ございます……っ」
握られていた手を多少強引に離して、ヤオから一歩離れる
ヤオ トモヤ : 「係長…!ありがとうございます!」
遅れてその反応を怪訝に思うものの、特に反応はない
夜鷹 矢代 : 「他のメンバーとは、この後ここで顔合わせをする予定だが……それにはまだ時間がある」
夜鷹 矢代 : 「BR800の動作チェックも兼ねて、2人で近辺を歩いてくるといいだろう。登録と自己紹介は済んだが、パートナーとして、もっと互いを知る必要があるハズだ」
夜鷹 守人 : 「(こいつと2人で……!?)」
赤星 透也 : がんばれ、と言いたげにヒラヒラと手を振っている
夜鷹 守人 : 「(兄さん……!他人事だと思って……!)」
ヤオ トモヤ : 「そ、それもそうですね!是非‼︎」目をキラキラさせて 夜鷹さん行きましょう!と
夜鷹 守人 : 「………りょ、了解、しま…した……」
夜鷹 守人 : 「(適当な喫煙所に入って外で待たせておけば、なんとか……っ)」
なんとか関わらないプランを頭の中で練っている
ヤオ トモヤ : 「調べたらここの近くに公園があるみたいですし、あとの話はそちらで……‼︎着いてきてください!」ルンルンと夜鷹を先導して部屋を出ていきます
夜鷹 守人 : 「おまっ、勝手に決めるな!ああ、クソッ……」
夜鷹 守人 : 「い、行ってきます……っ」
苦虫を噛み潰したような表情を浮かべながら、矢代達に軽く一礼してヤオのあとを着いて行きます
夜鷹 矢代 : 「ああ。時間になったらこちらから連絡を寄越そう」
青木 玲斗 : 「(2人の適合率は100%のハズなんだけど……大丈夫かなあ……)」
KP : パートナーのアンドロイドに連れられるカタチで、新米刑事は警視庁から外に出て、近隣の公園に向かった。
KP : 幸い雨は止んだようだが、天気はあいにくの曇り空で今にも振り出しそうな雰囲気だ。
KP : しかし2人はそのまま近くの公園を歩いていく。
KP : 外にはアンドロイドと共に手を繋いで歩く子どもや、ランニングをする男性とそれに追従するアンドロイドなどがいる。
KP : こんな光景もアンドロイドが世界に普及した今では珍しくなくなった。……尤もその輪の中に夜鷹守人が加わるのは、今回が初めての経験だが。
夜鷹 守人 : 「ぐっ、どうして…おれ、が……」
先導しまくるヤオを必死になって追いかけ、公園につく頃には「ぜえぜえ」と息を切らして肩で呼吸していた。
ヤオ トモヤ : 「これが外…なんですね!生憎の曇りではありますが、夜鷹さんと初めて見る″外″です。なんだか感慨深いものですね!」
ヤオ トモヤ : 「ハッ!失礼、つい嬉しくて…!ひとまずどこかに座りましょう」すぐ側のベンチに夜鷹をかけさせる
夜鷹 守人 : 「(つ、冷てえ……)」
小雨が降っていたベンチに腰かけたせいか、しばしば水気を感じる
夜鷹 守人 : 「ゲホッ……おい、トモヤ、だったか……」
俯いた体勢から声をかける
ヤオ トモヤ : 「それでは私も隣に失礼して…‼︎ア‼︎」濡れてましたね!すみませんと 遅いですが自分のジャケットの上に座って下さいと差し出します
ヤオ トモヤ : 「!ッはい、なんでしょう?」
夜鷹 守人 : 「……いくつか、俺達の間で約束を作らないか」
気遣いはいらない、とジャケットを返す
ヤオ トモヤ : 「もちろん構いません、が。約束、ですか?それは……どういったものでしょう」すみません…と恐縮して受け取りつつ
夜鷹 守人 : 「なに、お前にもわかるぐらい単純だ」
夜鷹 守人 : 「一つ、俺に不必要に近づくな。最低でも30cmは離れろ」
夜鷹 守人 : 「二つ、俺の私物に勝手に触るな」
夜鷹 守人 : 「三つ、会話は最低限にしてくれ」
夜鷹 守人 : 「……以上だ。」
ヤオ トモヤ : 「……なるほど?」薄ら勘付き始め
「つ、つまり夜鷹さんはビジネスライクがお好き、ってことでしょうか……」その頬は微妙に引き攣っている
夜鷹 守人 : 「端的に言えばそうだな。何か不都合でもあるか?」
ヤオ トモヤ : 「ィ、い……いえ、な、ないです。勿論」
「わ、私はデキるアンドロイドですし?パートナーの望み位?それ位飲んで差し上げますとも!」
夜鷹 守人 : 「そうか、それは助かる。優秀なアンドロイド様には助けられっぱなしだな」
嫌味を交えながらポケットを弄って、電子タバコを取り出す
ヤオ トモヤ : 沈痛な面持ちでおし黙るも
「……でも、でもですよ!」「私は夜鷹さんが望んで下さるならいつだって頼れる相棒として、良き隣人として関係を進めたっていいんですからね!その気になったらいつだって声かけて下さいね……!」
夜鷹 守人 : 「良き隣人、ねえ……」
電子タバコを吸おうとしたその時、公園の看板が目に入る。
夜鷹 守人 : 「……ここは禁煙か」
浅くため息を吐きつつ、ポケットにしまう
夜鷹 守人 : 「……どう時間を潰したものか……」
膝に頬杖をついて、遠くをボーっと見つめる
KP : アナタが遠くを見つめていると、突然あたりに悲鳴が響いた。
見知らぬ女性 : 「ひったくりよ!誰か捕まえて!」
KP : 悲鳴の方向を見ると、女性のバッグを持った少年がこちらに向かって走ってきていた。
KP : 少年はアナタ達の目の前を通り抜け、そのまま公園から走り去ろうとしている。
KP : このままぼーっとしていては、その姿を見失ってしまうだろう。
夜鷹 守人 : 「!!」
走りさるひったくり少年を追いかけようと立ち上がる
ヤオ トモヤ : 夜鷹同様立ち上がり、少年の姿を視界に捉える 「そこの少年、止まって‼︎」
KP : ひったくり犯を追いかける場合<DEX×5>の判定となります。
KP : また新型アンドロイドであるトモヤくんは≪コンピュータ≫に成功する事で、周囲一帯の地形データを取得することができ、
KP : その道を守人くんに伝えるのであれば、以降は守人くんはDEXの判定に+20の補正がかかります。
KP : またこの判定は、2人の成功数を合わせて5R中3回成功する必要がありますので頑張ってください! 主にDEX4の守人くん!!!!
夜鷹 守人 : ヘヘヘ
KP : まずはラウンド処理とは別に地形データが取得できたかの判定を行います
KP : トモヤ君、コンピュータ判定をどうぞ
ヤオ トモヤ : ccb<=80 【コンピュータ】(1D100<=80) > 25 > 成功
ヤオ トモヤ : フフ サポートはお手のものですよ‼︎
KP : 流石の新型! では以降、守人くんの判定は+20のボーナスを得ます!!
夜鷹 守人 : ヤッター!
KP : 支援もかかったところで1ラウンド目! 二人とも判定どうぞ!!
夜鷹 守人 : cc<=40 まてーい!逮捕だー!(1D100<=40) > 90 > 失敗
ヤオ トモヤ : ccb<=70 【dex×5】(1D100<=70) > 42 > 成功
KP : 守人くん…?
夜鷹 守人 : 90以上を出す達人
KP : そのうち100ファンも引きそうで怖いですね
KP : では進行度1/3、あと2回成功で追いつくことができます
ヤオ トモヤ : ぐんぐんと後方に離れていく夜鷹を尻目に今は少年の後ろ姿だけを追う
KP : 続いて2ラウンド目! 判定どうぞ!!
ヤオ トモヤ : ccb<=70 【dex×5】(1D100<=70) > 44 > 成功
夜鷹 守人 : cc<=40 まってー……(1D100<=40) > 59 > 失敗
夜鷹 守人 : さっきよりは良い
KP : 新型アンドロイドの優秀さが強調されていく
KP : 進行度2/3、あと1回成功すれば捕まえることができます
ヤオ トモヤ : 少年の背中まであと少し、もう少しで手が届く
夜鷹 守人 : そんな彼とは正反対に、夜鷹から二人の背中がどんどん遠ざかっていく。
そこまで走っている訳でもないのに息は絶え絶え、喉の奥から鉄の味が滲んでいる
KP : これで決まるかな3ラウンド目! 判定どうぞ!!
夜鷹 守人 : cc<=40 ラストスパートだぞー!(1D100<=40) > 62 > 失敗
ヤオ トモヤ : ccb<=70 【略】(1D100<=70) > 15 > 成功
KP : 40%を三回連続で外す人間、70%を三回連続で当てるアンドロイド
KP : それでは3回の判定に成功した新型アンドロイドは、取得したデータを頼りに少年を路地裏まで追い詰めることに成功する。
KP : あまりにもピッタリと追跡してくるアンドロイドに、少年も流石に諦めたのか息を切らしながら足を止めた。
ヤオ トモヤ : 「……盗ったものを返してもらうね」機械の体は息切れすることもない。少年を追い詰めるも、目線を合わせるようにしてしゃがむ
夜鷹 守人 : 数十秒後、夜鷹がよたよたとした足取りで路地裏に入ってくる
夜鷹 守人 : 「ごほっ!ひ、ひぃ……げほっ、ぉぇ……っ!」
壁に頭をついて必死に呼吸を整える
夜鷹 守人 : 「ォ、追いついた、か……!」
額に浮かぶ汗を拭って、ヤオの後ろに立つ
少年 : 「────っっ!!」
KP : 少年はバッグを抱き締めると、かなり警戒した様子でアナタ達を見る。
KP : ここで人間である守人くんは≪アイデア≫、アンドロイドであるトモヤくんは≪コンピュータ≫で少年を調べる事ができます。
KP : それぞれ判定どうぞ!
ヤオ トモヤ : ccb<=80 【コンピュータ】(1D100<=80) > 80 > 成功
夜鷹 守人 : cc<=90 アイデア!(1D100<=90) > 44 > 成功
夜鷹 守人 : ヤオくんぴったり賞!
ヤオ トモヤ : yeah‼︎
KP : 2人とも成功しましたね! めちゃめちゃギリギリ!!
KP : では守人くんのアイデアロールの結果から
KP : 少年は12歳ほどに見える。かなりの痩せ型で腕や足に傷痕があることにアナタは気付くだろう。
KP : ……もしかしたら虐待を受けているのかもしれない。
KP : 次にトモヤくんのコンピュータ判定の結果
KP : 警察のデータベースから少年の情報を取得できる。
SYSTEM : 相川翼(アイカワツバサ)
SYSTEM : 生年月日:2038年10月15日//学生
SYSTEM : 犯罪歴:窃盗
KP : 判定の結果で得られた情報は以上です
夜鷹 守人 : 「(かなり痩せこけているな、それと各所にある傷跡……日常的に暴力を振るわれている環境にいる、のか?)」
夜鷹 守人 : 「(……貧困家庭での児童虐待は珍しいことじゃない。この子もその一人なのか……?)」
ヤオ トモヤ : 「……大丈夫、あなたをいじめたりしないよ」
「相川翼くん、だね?データベースに記録があった。あなたはこれが初めてじゃない……どうしてこんなことしたの」
少年 : 「…………父さんに、言われたんだ。金を取ってこいって」
少年 : 「俺、まだバイトもできないし、他に方法も思いつかないし……」
少年 : 「仕方ないだろ!? 父さんはアンドロイドのせいで仕事がなくなったって言ってた!!」
少年 : 「母さんは俺たちを見捨てて家を出て行った!どうしてもなにもないだろ! 全部おまえらのせいなんだ!!」そう言って今にも泣きそうな表情でトモヤくんを睨む
ヤオ トモヤ : 「……っ、そんな私は、私達はそんなつもりじゃ、」「私達は……私達が生まれたのは、ただ人間様の生活の負担を減らしたくて、あなた方に幸せになってほしくて、ただ、お役に立ちたくて、そ、んな……」
ヤオ トモヤ : アンドロイドを憎む人がいると知識の上ではわかっていた。けれど、薄っぺらなデータからでは知ることの出来ない現実を目の前に返す言葉が見当たらない
夜鷹 守人 : 「…………」
ヤオの前に一歩出て、相川少年の前で膝をつき視線を合わせる
夜鷹 守人 : 「アンドロイドを憎む気持ちはよくわかる。察することしかできないが、過酷な環境にいるようだしね」
夜鷹 守人 : 右目から覗く瞳は少年への同情が籠っていた
少年 : 「おまえに俺の気持ちが分かるって…? キレイな服を着たおまえに…?」嘲るように笑う
夜鷹 守人 : 「キミの心を芯まで理解している、とは言わないけどね」
「だけど……」
夜鷹 守人 : 少年の耳元まで顔を近づける
夜鷹 守人 : 「アンドロイドに親を殺された俺には、憎む気持ちはよく理解できる」
少年にだけ聞こえる声で囁く
少年 : 「……!!」
夜鷹 守人 : 「…………」
そっと顔を離す
夜鷹 守人 : 「だけどね、酷い目にあったとしても。心まで醜くなる必要はない」
夜鷹 守人 : 「キミはまだやり直せる、それを手伝ってくれる人達や支援だってあるんだ」
少年 : 「…………」
夜鷹 守人 : 「まずはその第一歩だ。盗んだものを一緒に返しにいかないか?」
少年に手を差し出す
少年 : 「どうして俺の手で返す必要があるんだよ…」
少年 : 「どんな顔をして返しに行けって言うんだよ…」
夜鷹 守人 : 「ああ、そうだね。 確かに盗んだ人のことを思い浮かべると怖い気持ちはあるだろう」
夜鷹 守人 : 「だけど、これはケジメなんだ。 悪いことをすれば、相応の罰が下る」
夜鷹 守人 : 「今はまだ、謝れば済むかもしれないんだ」
少年 : 「…………っ」
少年 : 「ああ、もう、分かったよ!! 謝りに行けばいいんだろ! 謝りに行けば!!」
少年 : 「……そうしないと解放されそうにないし、おまえの言う通りにするよもう」
夜鷹 守人 : 「よーし、良い子だ。 素直な子はきっと大成するぞ。足が速かったし、将来はスポーツ選手かもしれないな」
笑みを浮かべて少年の肩を軽く叩く
少年 : 「おじさんが死ぬほど遅かっただけだろ」
夜鷹 守人 : 「うぐっ……お、俺はまだ22歳だ……!」
夜鷹 守人 : 「と、とりあえず公園まで戻ろう。別の警官が呼ばれたら更に気まずいしな」
夜鷹 守人 : 少年にもう一度手を差し出します
少年 : 「…………」
KP : 少年は差しだされた手に見向きもしない。ちょうど先程、アナタがパートナーになるアンドロイドにしたように。
少年 : 「勘違いするなよ、俺は心から悪いと思って謝りに行く訳じゃない」
少年 : 「……ただ俺は昔みたいに、お父さんと一緒に誕生日ケーキが食べたかっただけなんだ」
少年 : 「それを俺は悪いコトだなんて思ってない」
夜鷹 守人 : 「……そうか。親孝行者だな」
立ち上がって路地裏を出ようと促します
少年 : 「……その親孝行もおまえ達のせいで果たせなかったけどな」自分を捕まえたアンドロイドをキッと睨む
夜鷹 守人 : 肩を竦める
ヤオ トモヤ : 「……っ」二人の会話を聞いても未だヤオには少年に返すべき言葉が見つからなかった。
夜鷹 守人 : 「………なあ」
少年が少し先に進んだあと、ヤオに声をかける
ヤオ トモヤ : 「……なんでしょう」俯いて
夜鷹 守人 : 「わかったか、この世界はお前が思い描いていた世界とは違う」
夜鷹 守人 : 「気づいているだろうが、俺みたいにアンドロイド共に悪感情を抱いている人間もそこそこ存在するんだ。誰も彼もがお前達と共存できている訳じゃない」
ヤオ トモヤ : 「…そのようですね。私、なにも、わかってなかったみたいです」……これから勉強していきますねと
夜鷹 守人 : 「それで良い、精々学んでおけ」
夜鷹 守人 : 「……それと」
夜鷹 守人 : 「……相川少年を追い詰めた件、あれは……よくやった」
夜鷹 守人 : 「俺の足では到底追い付けなかったからな、そこだけは礼を言っておく」
ヤオ トモヤ : 「へ、へへ……私はアンドロイドですから」
「……お役に立ててよかったです」そこでようやく顔を上げて前を向く
夜鷹 守人 : 「……図に乗るなよ。お前はあくまで道具だ。せいぜい役に立ってみせろ」
そう言い残して相川少年と路地裏を出ようとします
ヤオ トモヤ : 「……少しずつですけど、この世界のこと学んでいきます。そしてきっと、もっと、もっと!お役に立ってみせます。見てて下さいね!」それじゃ私、公園で被害者の方探してきます!と駆けていきます
KP : それからアナタ達2人は少年を連れて公園に戻り、盗難品のバッグを被害者に返却。
KP : その足で警視庁に戻り、こうした事件担当の生活安全部に少年の身柄を預けた。
KP : そして、アナタ達が生活安全部のオフィスを後にしようとすると、向こうから赤星と青木が出口に走っていくのが見えた。
赤星 透也 : 「────おっと、守人、トモヤ! こんなところにいたんだな! ちょうど良かった、今連絡しようと思ってたところなんだ」とアナタ達の姿を見つけて止まる
KP : 余裕な表情を見せる赤星とは裏腹に、青木はぜぇぜぇと息をあげている。
夜鷹 守人 : 「どうかしましたか。まさか事件でも?」
赤星 透也 : 「ああ、さっき緊急連絡が入ってな。なんでも都内のビルでアンドロイドによる立て籠もり事件が発生したらしい」
赤星 透也 : 「────俺達の初仕事って訳だ」
KP : ……自己紹介もマトモに済ませていない四人の男達。
KP : アナタ達は皆揃って事件現場へと向かう事となった。
KP : ひったくりとはまるでレベルが違う凶悪犯罪を前に、心の準備なんてできていない。
KP : ……しかし失敗はできない。やるしかない。これがアンドロイド事件捜査係の初仕事なのだから。

06 捨てられた人形

KP : HO1の守人くんとHO2のトモヤくんの邂逅シーンが終わって、HO3の不破さんとHO4のスコアちゃんの邂逅シーンに移ります!
スコア : はい!
不破 栞 : 行くぞー!
KP : ではでは時は1年ほど遡ります…

西暦2049年/某月某日/PM04:00/天気:小雨/廃品置き場

KP : この日は朝からずっと小雨が降っていた。
KP : 気象予報アンドロイドの演算通りの天気。
KP : 車を降り傘を差す。
KP : そしてアナタは重い足取りで廃品置き場の中へ歩きだす。
KP : ドラム缶や乗り捨てられた車、そして違法投棄されたVOIDの残骸。
KP : ……見ていて気持ちのいいものではない。
KP : 普段はあまり来るような場所ではないが、捜査一課から外されたアナタの今日の任務はこの近辺のパトロール。
KP : 明らかに雑用を押しつけられたのだ、と確信しながら周囲を見渡す。
KP : ────廃品置き場は特に異常なし。
KP : そう判断して踵を返した、その時だ。
KP : すぐ後ろで少女の呻き声が聞こえた。
KP : アナタは思わず振り返る。
KP : そこには他のVOIDに紛れて眠っている白髪の少女が──
KP : 否。それに似たアンドロイドがいた。
KP : ここで不破刑事は≪目星≫の判定をどうぞ!
不破 栞 : cc<=60(1D100<=60) > 30 > 成功
不破 栞 : フッ!
KP : 流石の元捜査一課
KP : 遠目でアンドロイドの様子を伺う。 機体が所々損傷しているが、VOID特有のマークは未だ光り続けている。 廃品置き場にありながら、まだ動いているようだ。
KP : 型番はX000と彫られていた。初めて見る古い機種だ。
不破 栞 : 「―っ」 白髪の少女……かつての苦い思い出が一瞬、頭をよぎる。
不破 栞 : 爆発的にアンドロイドが普及した今、廃棄される個体は珍しくない。それがまだ動くものであったとしても、そう驚くことではないのかもしれない。
不破 栞 : 「(……珍しい個体だからな。一応、調べておくか)」
不破 栞 : そっとそのアンドロイドに傘を被せるようにして、しゃがみ込む。
KP : アナタが膝を折るのと同時、眼前のアンドロイドの両目がゆっくりと開く。
不破 栞 : 「! おぉ…!」 まさかこちらに反応すると思っていなかったので、少し驚く。
X000 : 「…………」 顔をあげ、目の前の相手をじっと見ている
不破 栞 : 「君、大丈夫か? 名前は? 住所はわかるか?」
X000 : 「……いいえ。あまり大丈夫ではない……状態です」
X000 : 「何も分からない……。ここはどこ、なんですか……?」
不破 栞 : 「(記憶が消去されてるのか……? 捨てるなら、まあ当然か)」
不破 栞 : 「……ここは廃品置き場だよ」
X000 : 「廃品置き場……」
X000 : 「では、わたしは……捨てられた……のですか……?」
不破 栞 : 「……かもしれないな」
不破 栞 : できるだけ、言葉を選びながら答える。言いにくいことではあるが、現状を把握することは重要だ。
不破 栞 : 「私は不破。不破栞。警視庁交通部交通捜査課に所属する警官だ」
不破 栞 : 「署の方まで来て貰えるかな? 場合によっては、君の力になれると思うよ」
X000 : 「不破、栞さん……」
X000 : 「……ごめんなさい。それは不可能です」
不破 栞 : 「……何故だ?」
X000 : 「両足が壊れていて、立つことが出来ないようなんです……」
不破 栞 : 「ああ、そうか」 服の下の様子はわからないが、駆動系が故障しているのだろうと察する。
不破 栞 : 「気が利かなくてすまなかったな。私の身体を貸そう」 手を差し伸べ、取るように促す。
X000 : 「…………」 その手を驚いたように見て
X000 : 「……あの。一つ質問してもいいでしょうか?」
不破 栞 : 「ああ、もちろん」
X000 : 「どうしてわたしを、助けてくれようとするんですか……?」
X000 : 「わたしは、何も覚えていません……。足も動かなくて……他にも壊れているパーツがあるかもしれません……」
X000 : 「連れていっても、何の役にも立たないかもしれないのに……何故ですか……?」
不破 栞 : 「どうして……か」
不破 栞 : 「……考えたこともなかったな」 そんな自分の様子がおかしく、それをアンドロイドに指摘されたことに小さく笑ってしまう。
X000 : 「……返答に困る質問だったでしょうか」
不破 栞 : 「そうだな。気持ちの説明というのは難しい」
不破 栞 : 「あえて言うなら、恰好をつけたいのかもしれないな」
X000 : 「恰好……?」
不破 栞 : 「警官は市民の見本だからね。誰かが私の姿を見たら、ほかの誰かがそれを真似するかもしれない」
不破 栞 : 「だから私は、世の中がこうであってほしいと思う方に行動するんじゃないかな。君のように人間と同じ形をして、人間の言葉を話すものがこうして打ち捨てられているのはいたたまれないからね」
不破 栞 : 「……大きなことはできなくても、たまたま近くにいて、気になった相手くらいは助けてあげたいじゃないか」
X000 : 「…………」
X000 : 「そう……。そう、ですか……」 どこか嬉しそうに、小さく笑みを零す
X000 : 「分かりました。それでは、ご迷惑をおかけしますが……助けてもらってもいいですか?」 そう言って、手を伸ばす
不破 栞 : 「もちろんだ」 その手を優しく、けれど力強く取る。
KP : 雨粒を弾く傘の下、異なる種族の2人が手を取った────その瞬間。
KP : そのアンドロイドの内部から機械音声が流れはじめた。
 
SYSTEM : システムチェック開始__
SYSTEM : システムデータベースへ接続中__完了
SYSTEM : ネットワークへ接続中__完了
SYSTEM : ユーザーベースへ接続中__完了
SYSTEM : ユーザーの登録を開始__
SYSTEM : ユーザー名:不破 栞//警視庁交通部交通捜査課交通事故事件捜査第一係
SYSTEM : ID:4763785
SYSTEM : ____ユーザー登録を完了しました
 
KP : そうして機械音声は止まった。どうやら誤作動でユーザー登録されてしまったようだ。
不破 栞 : 「ユーザー登録……? どういうことだ?」
X000 : 「わ、分かりません……。もしかして、何かわたしが誤ったことをしてしまいましたか……?」
不破 栞 : 「いや、私もアンドロイドの操作とか実はよく知らなくてな……」
不破 栞 : 「……恰好付ける前に勉強しておくべきだったな」 収まりが悪そうに、後ろでまとめた髪をくるくると弄る。
不破 栞 : 「とにかく、警視庁のほうに行こう。総務に聞けばどうすればいいかわかると思う」
不破 栞 : 「(また怒られるな、こりゃ……)」 スコアちゃんの肩を担いで、一緒に歩き始める。
X000 : 「そうですね……。分かりました」
X000 : 「…………」 さっき繋いだ手を一度見てから、栞に連れていかれていく
KP : 正体不明の記憶喪失のアンドロイドX000。
KP : 彼女の処遇を決めるべく2人は共に警視庁に帰った。
KP : ────それから数日後のことだった。
KP : X000改めスコアが不破刑事のパートナーに任命されたのは。

西暦2050年/10月15日/PM04:00/天気:小雨/廃品置き場

KP : 今日もあの日と同じように雨が降っていた。
KP : 不破刑事は今日も同じようにパトロールの為に廃品置き場を訪れている。
KP : ひとつ違うコトと言えば────今は隣にパートナーであるアンドロイドがいることだろうか。
KP : アナタ達は傘を差しながら並んで歩いている。
スコア : 「ふーんふんふふーん♪」 楽しそうに鼻唄を歌いながら歩いている
不破 栞 : 「……流行りの曲か?」 くたびれたスーツを揺らし、欠伸をしながら歩いている。
スコア : 「はい!聞いたことありませんか?最近テレビのCMでも使われる曲なんですけど」
不破 栞 : 「あんまり覚えがないな……昔から流行ってる音楽とか聴かないから……」
スコア : 「えー、勿体ないなあ。そういえばマスターが音楽聞いてるとこって見たことないかも」
不破 栞 : 「たまにカラオケに誘われても歌う曲が……」
不破 栞 : 「(いや、無くはないか)」 ちょっと苦い顔をする。
スコア : 「……?じゃあ、今度わたしがマスターの好きそうな曲、探してきてあげますよ」
不破 栞 : 「そ、そうか……ありがとう」 なんとも言えない表情で。
不破 栞 : 「しかし……ああ、定時まであと一時間くらいか」 スマホで時間を確認。
スコア : 「あ、もうそんな時間なんです?」
スコア : 「今日もこの辺はなーんにも異常ありませんでしたねえ」
スコア : 「わたしの時みたいに、まだ稼働出来るアンドロイドがいてもいいのに」 そう言って、適当に転がっているアンドロイドのパーツを見下ろす
不破 栞 : 「あんな事態に二回も三回も出くわすようなら世も末だろう」
不破 栞 : 「しかし……自動運転が普及して、私が子供の頃と比べたら事故もまるっきり起きなくなったな……」
不破 栞 : 「おかげで私も仕事で苦労しないで済んでるが」
スコア : 「うーん、そりゃ事故は起きないに越したことは無いですけど」
スコア : 「マスターはもうちょっと仕事が忙しい方が良いと思いますよ?」
不破 栞 : 「なんだ、だらけすぎだとでも言いたいのか?」
スコア : 「そーですよ」
スコア : 「いっつもだらだらしててやる気のない感じなんですから」
スコア : 「そういえば、もう明日からはドロ係?でやっていくんですよね?今の感じじゃ怒られちゃいますよ?」
不破 栞 : 「あー、現実に戻さないでくれ……」顔を覆う
不破 栞 : 「一課に居た頃みたいな頑張りを期待されてると思うと、気が重くなる……」
スコア : 「なんでそんなに嫌がるのかなあ」
スコア : 「わたしは見たいですよ。マスターのかっこいいところ!」 楽しみだな、というように笑いかける
不破 栞 : 「お前は刑事部とか公安部がどんな修羅場か知らないからそんないい笑顔ができるんだ……」
スコア : 「え~?多分知っててもこんな風に思いますよ」
スコア : 「ま、いいか。マスターが頑張ってくれるように、わたしがしっかり引っ張っていけばいいんだから」
不破 栞 : 「あー、発売日の小説を左から右まで買って徹夜して読める生活も終わりか……」
KP : そんな他愛もない話をパートナーと交わしていると、ふと遠くに人影があることに気がつく。
KP : ────そこには金髪と眼鏡が特徴的な女性がいた。
KP : 人間である不破さんは≪アイデア≫、アンドロイドであるスコアちゃんは≪コンピュータ≫による判定をおねがいします
スコア : CCB<=70 コンピューター(1D100<=70) > 88 > 失敗
KP : これは旧型
スコア : マスターと話してて浮かれてた
KP : マスターに夢中だったなら仕方ないね
不破 栞 : cc<=50(1D100<=50) > 29 > 成功
KP : そして不破刑事は安定の成功
不破 栞 : アイデア50しかないけどな!
KP : 出目がいい
KP : では不破刑事は彼女の顔を知っている。名前は黄海夏央(キウミナツオ)。明日から同じ部署で働くメンバーだ。
KP : 事前に見たデータには元々どの課にいたのかは書かれていなかった。どこか寂しげな印象を受ける。
スコア : 「んー……?誰だろ、あれ」 目を細めて見て
不破 栞 : 「……あの顔、知ってるな」
不破 栞 : 「確か私たちと同じで、ドロ係に移ったっていう……」
スコア : 「そうなんだ!なーんだ、ちゃんとチェックしててやる気ばっちりじゃないですか」 嬉しそうに
不破 栞 : 「いや、お前は黙っててもデータベースから情報が送られてくるんじゃないのか……?」 釈然としない感じで
不破 栞 : 「まあ、それはそれとして、同僚の顔はちゃんと覚えておかないと失礼だからな。挨拶くらいしておこう」
スコア : 「ですねー。どうしてこんなとこにいるのか謎ですけど。行きましょっか」 歩いて行こう
KP : アナタ達はひとつの傘の下に肩を寄せ合い、廃品置き場で佇む同僚の下に歩いていく。
KP : しかし、彼女は近付いてきたアナタ達に気付く様子はない。 廃棄されたアンドロイド──それだけをただ見つめている。
スコア : 「すみませーん、こんにちはー」 笑顔で挨拶していく
黄海夏央
黄海 夏央 : 「こんにちは、貴女達は確か……」話しかければ彼女はゆっくりとアナタ達の方へ振り向く。
不破 栞 : 「新しくドロ係に異動になった不破です。こっちはパートナーのスコア」
スコア : 「どもども」
不破 栞 : 「黄海さん、でしたよね。そのアンドロイドに何か……?」
黄海 夏央 : 「……いえ、大した事はないんです」
黄海 夏央 : 「ただ人型のモノが捨てられていると、なんだか変な感じがしてしまって」
黄海 夏央 : 「VOIDの違法投棄なんて、今に始まったことじゃないんですけどね」
黄海 夏央 : 「人間と同じように話して、動いて、笑って────見た目は殆ど変わらない。なのに捨てられるときは一瞬なんです」
黄海 夏央 : 「……それで少し考えていたんですよ」
黄海 夏央 : 「人間はお墓に入るのに、アンドロイドは人形と同じ、ゴミ箱に入れられるだけ」
黄海 夏央 : 「────貴女達はどう思いますか?人間とアンドロイドって、何が違うんでしょうか?」
スコア : 「えー?うーん……そう言われてもな……」
スコア : 「やっぱり、機械か生き物かってとこじゃないです?」
スコア : 「わたしも昔ここに捨てられてたから、こういう風に捨てられてるアンドロイドに思うところはありますけど……結局は機械なんだから人間が捨てるのはおかしくは無いと思いますよ」
不破 栞 : 「いや……」
不破 栞 : 「たぶん、黄海さんが言うように……スコアが思ってるほど違いはないさ」
不破 栞 : 「私たち人間だって、見方を変えればたんぱく質が人の形して喋ってる機械みたいなものだって言えなくはないよ」
不破 栞 : 「そして、そういう考えを持っている者が、時に人間を殺すこともある。まるでアンドロイドを捨てるようにな……」
スコア : 「……なるほどなー。そんな風に聞いたのは初めてかも」
不破 栞 : 「少し歴史を振り返れば、人間として扱われない人間、というのも別に珍しいものではないからな」
不破 栞 : 「人権なんて考え方が生まれたのは人類の歴史の中で言えばつい最近の話だ」
スコア : 「ふーん……」
黄海 夏央 : 「つまり不破さんは、アンドロイドは肌の色が白とも黒とも違うプラスチックなだけで、新たな人種にはなりえると?」
不破 栞 : 「……そういう時代が来ればいいな、とは思ってるよ」 じっと廃棄されたアンドロイドを神妙な顔で見つめている。
黄海 夏央 : 「……そうですか、不破さんは珍しい考え方をするんですね」
黄海 夏央 : 「世の中、スコアさんのような考え方をする人間が大半だと思いますが」
スコア : 「ですよねー。マスターって結構変わってますよ」
スコア : 「でも、そういう例え物に対してでも優しいところが好きですけどね。わたしは」
不破 栞 : 「褒めてるのか?」 苦笑する。
スコア : 「褒めてまーす」 笑顔を返す
不破 栞 : 「そうか、ありがとう」
スコア : 「いえいえー」
KP : 黄海は二人の様子をジッと見た後「そういうことですか、これで納得できました」と呟いた。
スコア : 「ん?何がです?」
黄海 夏央 : 「……いえ、そういった考え方だからこそ、人間である不破さんがアンドロイドであるスコアさんに傘を差してあげてるのだなと」
不破 栞 : 「ん、まぁ……」
不破 栞 : 「片方は両手が空いていたほうがいろいろと都合がいいだろう。スコアのほうが力は強いからな」 目を逸らす。
スコア : 「そういうことらしいです」 ふふっ、と笑って
黄海 夏央 : 「…………」和気藹々とした雰囲気のアナタ達から視線を外して、再び廃棄されたアンドロイドに目を落とす
KP : アナタ達が話していると、急に不破刑事の携帯電話の呼び出し音が鳴り響く。
KP : それは夜鷹係長からの緊急連絡だった。
不破 栞 : 「おっと、失礼。呼び出しのようだ」
夜鷹 矢代 : 「────聞こえるか?おまえ達、今どこにいる?」
不破 栞 : 「いま、パトロールで廃品置き場に。スコアも一緒ですが」
不破 栞 : 「何か事件でしょうか?」
夜鷹 矢代 : 「ああ、都内のビルでアンドロイドによる立てこもり事件が発生した」
夜鷹 矢代 : 「マップを送信するから現場に直行してくれ、私たちも向かう」
不破 栞 : 「立てこもり事件……! わかりました。すぐに向かいます」
KP : アナタの返事を最後に通話は切れる。
KP : ふと脇に目を移すと、黄海は既に自身のバイクに跨っていた。その側には大型犬型アンドロイドがついている。
黄海 夏央 : 「──予定変更のようですね。私は先に向かいます、お二人もお気をつけて」
スコア : 「了解でーす」
不破 栞 : 「ええ、現地で会いましょう」
スコア : 「それにしても、立てこもり事件ですか。しかもアンドロイドのでしょう?」
スコア : 「もうすぐ定時だったのに、残念でしたねえ。マスター」 背中の後ろで手を組み、にまにまと笑いながら栞の顔を覗き込む
不破 栞 : 「これで残業か……」 露骨に疲れた顔をする。
スコア : 「ふふっ、そんな嫌そうな顔しないで」
スコア : 「せっかくなんだから頑張りましょ、マスター!ほら、行きますよ!」
元気づけるようにウインクして、栞の手を取って歩き出そうとする
不破 栞 : 「はいはい、言われなくても行くさ」 手を取って、早足で少し前に出る。

◇イントロダクション

KP : 西暦2030年。 日本は世界経済の渦に呑まれ、同時に様々な問題を抱えていた。
KP : 医者不足による診療体制の縮小。
KP : 少子高齢化に伴った介護問題。
KP : 飲食業や建設業などの人手不足。
KP : そして、いつの時代もなくならない刑事事件。
 
KP : ──そんな中、当時はまだ無名だった人型アンドロイド製造会社リボット社は、
KP : チューリングテストをパスした史上初のアンドロイドを開発し世界に発表した。
 
KP : そのアンドロイドは瞬く間に広がって、家庭だけではなく医療現場や介護施設、あらゆる企業や警察、はたまた軍事にまで起用されることとなる。
KP : 『人間の営みをアンドロイドと共により豊かに』そう話すリボット社の創設者、有馬真二(アリマシンジ)は、このアンドロイドをこう名付けた。
 
KP : 人々の未来へと繋がるアンドロイド、『VOID』と。

07 立てこもり事件

西暦2050年10月15日/PM05:00/天気:小雨/高層ビル

KP : 水溜まりを蹴る。
KP : 雨の下。本日付けでドロ係に配属されていたアナタ達は、無数の高層ビルが立ち並ぶ、都心の一等地を駆けていた。
 
KP : あたりは既に暗くなりはじめている。
KP : この時期の日暮れが早いのもあるが、ふたたび雨雲が出てきたせいだろう。
KP : ……空には夕日も月も星も見えない。
KP : 代わりに報道番組のヘリが音を立てながら浮いていた。
 
KP : 冷雨が降りしきる中、地上では警察のアンドロイドが道路を封鎖している。
KP : アナタ達はその脇を抜けて、立ち入り禁止テープを潜って現場に到着する。
 
KP : オフィスビルの下。
KP : ……そこには既に矢代をはじめとしたドロ係のメンバー達が集まっていた。
スコア : 「お待たせしましたー」
夜鷹 守人 : 「お待たせしました。 ここが現場の……」
アンドロイドであるスコアを一瞬だけ視認してから、ビル内部を軽く見回す
ヤオ トモヤ : 夜鷹の3歩後ろから一同に向かって会釈する
不破 栞 : 「不破、スコア組、ただいま到着しました。現状はどのように?」
夜鷹 矢代 : 「マル被はこのビルに侵入後、中にいた社員数人を射殺」
夜鷹 矢代 : 「その後、人質を取り屋上に籠城している」
夜鷹 矢代 : 「そして目撃情報によれば、立てこもっているのはアンドロイドであり、我々の任務はそのアンドロイドの捕獲だ」
スコア : 「えー……もう数人も殺されてるんですか。もしかして犯人は変異体ってやつなんです?」
夜鷹 守人 : 「捕獲……ですか……」
そこまでの被害を出しておいて、破壊ではないのかと思ってしまう
不破 栞 : 「捕獲……一筋縄ではいかなそうですね」
ヤオ トモヤ : 「……変異体、ですか」MAGIの存在や通常アンドロイドが見るはずのない夢を思い出し、顔が曇る
青木 玲斗 : 「いえ、変異体と決まった訳でもないと思います」
スコア : 「え、そうなんです?」
不破 栞 : 「主人の命令……その可能性もあると?」
青木 玲斗 : 「ええ、少なくとも上層部はそう思っているかと」
青木 玲斗 : 「変異体の存在自体、噂話めいたモノですし」
青木 玲斗 : 「もし変異体が存在して、これがアンドロイド自身の意志による犯行だとすれば、アンドロイド初の殺人事件になってしまいます」
不破 栞 : 「……なるほど」
夜鷹 守人 : 「……ですが、アンドロイド法の1条と2条を合わせて考えると……」
青木 玲斗 : 「それはそうなんですよね……、仮に人間の命令を受けたアンドロイドの犯行としても、そもそもアンドロイドにはマインドパレスという制御機能が…………」
夜鷹 矢代 : 「……そこまでだ」
夜鷹 矢代 : 「悪いが無駄話をしている時間はない、今は任務の遂行を優先してくれ」
スコア : 「はーい。でも作戦とかもう決まってるんです?」
夜鷹 矢代 : 「ああ、作戦というほど大したモノではないがな」
夜鷹 矢代 : 「────まず私と青木は、ここで全員に指示を出す為に待機」
夜鷹 矢代 : 「守人、トモヤ、不破、スコア、そして赤星と黄海は、こちらの指示を聞きつつ裏口からビルに潜入しろ」
赤星 透也 : 「……丸腰で突撃しろ、って訳じゃあないですよね?」
夜鷹 矢代 : 「無論だ、潜入チームには渡すモノがある」
KP : 矢代は傍にある人間が入りそうなほどの大きな箱に手をかける。
夜鷹 矢代 : 「……一昔前までは警察官が所持する武器は拳銃が鉄則だった」
夜鷹 矢代 : 「しかし、最近は技術の進化に影響を受けた様々な事件、犯罪者に対応できるように、個々の適正に合った武器を所持することが義務付けられている」
KP : 矢代が箱を開けるとそこには、それぞれの名前が刻まれた真新しい武器と人数分の白い箱が入っていた。
□夜鷹守人用武器

【電子刀】
[技能:日本刀] [ダメージ:1d10+1+DB(一刀)/2d10+2+DB(二刀)] [耐久力:20]
[解説]
頑丈なアンドロイドのボディをも容易に溶断する最新型プラズマブレイド。
グリップ部分のエネルギーを刀身にしている為、あらゆる長さに変形可能である。
[特記事項]
二刀のデータ使用時は、命中判定に-10のペナルティ修正を受ける。
この武器は銃弾も受け流し可能。
この武器が壊れた場合、自身の手番を消費して再生する事ができる。

□ヤオトモヤ用武器

【電磁鞭】
[技能:ムチ/電気修理] [ダメージ:2d8+DB+スタン] [耐久力:8]
[解説]
暴徒鎮圧用の最新武器。
対象の四肢か武器を絡め取り、感電させる事で一切の抵抗を許さずに鎮圧可能。
[特記事項]
この武器の攻撃の対象は、受け流しを行なう事ができない。
この武器は受け流しに使用する事ができない。

□不破栞用武器

【ジャックナイフ(射撃)】
[技能:拳銃][ダメージ:スタン][射程:20m][攻撃回数:2][耐久力:20]
【ジャックナイフ(斬撃)】
[技能:ナイフ][ダメージ:2d6+2+DB][耐久力:20]
[特記事項]
至近のキャラクターがアナタに対して行なう攻撃に失敗した時、
アナタは相手に対してナイフを用いた反撃を行なう事ができる。
この反撃に命中判定と回避判定は不要である。 ダメージ算出だけを実行する事。
この効果は1ラウンドに1度まで使用できるが、これ以外の武器を装備している場合は使用できない。

□スコア用武器

【音波銃】
[技能:拳銃] [ダメージ:4d6(対機械)/2d6(対人間)] [射程:20m] [攻撃回数:1] [耐久力:8]
[解説]
対アンドロイド用の音響武器。 対象を内部から共振破壊する。
アンドロイドの機械心臓にダイレクトにダメージを与える事で"スタック"を残した状態で鎮圧が可能。
その構造上、人間には効果が薄いが、その為に誤射のリスクは低い。
この武器はセーフティをかければ"拡声器"として用いる事もできる。
[特記事項]
この武器の攻撃の対象は、回避判定に-20のペナルティ修正を受ける。

□共通装備

【サードアイ】
[解説]
鳥類や魚類といった様々な動物に見られる"第六感"をAI技術によって再現。
AIが事前に危機を検知して、ユーザーに最適な行動を提示する事で、
その直撃の回避を可能にする、最新のサポートAI搭載レンズ。
眼鏡型とコンタクトレンズ型が存在している。
ボディアーマーに対して防御性能は劣るが、重量がゼロなので機動性に優れるのが利点。
将来的には「一切の危険の予測と回避」を目標にしているらしいが、
予測開始から行動開始に存在するタイムラグの関係で、その目途は立っていない。
[特記事項]
アナタの受けるダメージを6点軽減する。
この効果は行動に一定以上の制限がある場合は適用できない。
(例:拘束されている/重い物を所持している/アーマーを装備している)

夜鷹 矢代 : 「これらは各々の適正をAIが判断して用意した武器だ、潜入に役立てるといい」
スコア : 「わ~、準備が良い!っていうか、アンドロイドでも使って良いんですね」 一見拡声器にしか見えない音波銃を手に取る
夜鷹 矢代 : 「ああ、丸腰で突っこませる訳にもいかんからな」
スコア : 「ありがたいことですねー。それじゃ遠慮なく使わせてもらいます」
夜鷹 守人 : 「中々に個性的な装備、ですね……」
柄だけの状態の電子刀を腰に下げる
ヤオ トモヤ : 「これが私の武器……!上手に犯人の動きを止められるよう頑張ります!」
不破 栞 : 「拳銃としても使えるナイフですか……」
不破 栞 : 「(不安だ……交通部では銃なんて使う機会なかったからな……)」 やや緊張気味の面持ち。
赤星 透也 : 「……え~~~~と、武器はいいですけど、この人数分ある白い箱は?」片手に電子刀を持ちながら矢代に尋ねる
KP : 赤星が白い箱を開けると、そこには通信用のヘッドセットと……数枚のコンタクトレンズが入っていた。
夜鷹 矢代 : 「そのコンタクトレンズは、最新のAIが最適の行動を演算し、分かりやすい視覚情報として表示する事でユーザーの戦闘をサポートする代物だ」
夜鷹 矢代 : 「……ほかに質問がある者は?」
スコア : 「はーい」 手を挙げる
夜鷹 矢代 : 「なんだろうか?」
スコア : 「マスターは眼鏡かけてるんですけど、このコンタクトレンズってつけても大丈夫なんです?邪魔になっちゃいません?」
不破 栞 : 「そういえばそうだな……」
夜鷹 矢代 : 「このコンタクトレンズは視力の補強も行なってくれる、付けている間は眼鏡を外せばいいだろう」
スコア : 「お、そうなんですね」
不破 栞 : 「そういうことであれば……」
不破 栞 : 眼鏡をケースに仕舞って、コンタクトを装着する。
不破栞
スコア : 「えぇー……良いですね?眼鏡無しのマスターって新鮮かも」 嬉しそうに見つめている
不破 栞 : 「まあ仕事中に眼鏡外すことなんてなかったからな……ないと何も見えないし」
不破 栞 : 「大丈夫そうです」 顔の前で手を振って、見え方を確認。
スコア : 「良かった良かった。じゃあ、わたしの方はもう質問はありません」
夜鷹 矢代 : 「────コホン、他の者も質問はないようだな」咳払いで弛んだ空気を引きしめる
夜鷹 矢代 : 「これは言うまでもないが、アンドロイド法第四条によって、アンドロイド諸君は武器の所持を認められていない」
夜鷹 矢代 : 「そのため使用時には、君達の上司である私の許可を得る必要がある事に注意してほしい」
夜鷹 矢代 : 「……では早速、任務開始だ。まず裏口に向かえ、既に何人か他の捜査員が向かっている」
夜鷹 矢代 : 「相手は複数犯だ、決して油断せず最低でも2人1組で行動しろ」
不破 栞 : 「承知しました」敬礼
スコア : 「はーい、了解です」 栞の真似をして敬礼する
夜鷹 守人 : 「……了解です」
二人一組という言葉に遅れて返事をする
ヤオ トモヤ : 「了解です!」溌剌と
二人一組の言葉に目を輝かせて

西暦2050年/10月15日/PM05:30/天気:小雨/高層ビル

KP : アナタ達はビルの裏口に到着する。
KP : その扉は開いたままになっていた。既に捜査員が中に入ったのだろう。
KP : ヘッドセットから矢代の声が聞こえる。
夜鷹 矢代 : 『よし、中に入れ』
夜鷹 矢代 : 『少し進んだところにエレベーターがある、それに乗れ』
KP : ……中に入ると、外の騒がしさとは裏腹に異様な静けさが漂っていた。
KP : しかし、ここで騒ぎがあったのは確からしい。
KP : 受付の椅子や観葉植物が倒れているのが見える。
夜鷹 守人 : 「……何かあったみたいですね」
周囲を見渡しながらエレベーターを目指そう
スコア : 「犯人がこんなとこから暴れてたんですかね?」
ヤオ トモヤ : 「……奥に人質を集めたとか?その時の抵抗、ですかね」夜鷹の3歩前を行く
不破 栞 : 「凶器は銃と聞いているが、高性能なアンドロイドは格闘戦も脅威だ」
不破 栞 : 「くれぐれも油断するなよ」 トモヤくんと並んで少し前を歩いている。
スコア : 「はいっ。マスターもね」 エレベーターを探して進んで行こう
KP : 係長の指示通りに進んでいくと、彼の言うエレベーターが視界に入る。
黄海 夏央 : 「このエレベーターのようですね」
スコア : 「みたいですねー。何階まで行くんです?」
赤星 透也 : 「49階だな、事件現場がそのハズだ」
夜鷹 守人 : 「かなりの高層ですね…」
スコア : 「なるほど、通りでこの辺はまだ静かなわけですね」
黄海 夏央 : 「ええ、先程の痕跡は慌てて逃げだした下層の人々が残したモノでしょう」
ヤオ トモヤ : そういうことでしたかと頷きつつ
「それにしたってそんな高い所、犯人は逃げる手立てとか考えてあるんでしょうか?……人間様の身が心配です」
スコア : 「うーん、人質がいるんだからその内何か逃げる手段を要求してくるのかも」
赤星 透也 : 「ま、とにかく行ってみないコトにはな」言いながらエレベーターのボタンを押す
スコア : 「ですね」 周囲を警戒しつつエレベーターを待とう
不破 栞 : 「犯人からの要求はまだ何も?」
夜鷹 守人 : 「確かに、こんな状況を作っているのだし、何か要求はあったのですか?」
青木 玲斗 : 『いえ……それが何も要求は受けていないんですよね……』ヘッドセットから声がする
不破 栞 : 「犯人のマスターは何か目的があって指示を出しているんだろう? この状況でまだ要求がないなんて、そんなことあり得るのか?」
青木 玲斗 : 『単純に会社に恨みがあった……とか』
不破 栞 : 「……アンドロイドのセーフティーを外せるほどの技術力の持ち主が、そんな浅はかな理由で?」
青木 玲斗 : 『た、確かに疑問は残りますが、他に思いつきませんよ』
不破 栞 : 「ふむ……」
不破 栞 : 「だとすれば、計画の周到さに対してあまりにも理由が幼稚すぎるな。犯人の人間像が見えてこない」
スコア : 「そもそも、人間に指示されてやったこととはまだ決まってませんしね」
ヤオ トモヤ : 「……どんな理由があるにしろ、それが誰の命令でも本人の意思だとしても。人間様の、誰かの命を奪う、なんてあっちゃいけないことです」小さくぼそりと
夜鷹 守人 : 「……恨み、であるなら……」
ふと思いついたような口ぶりで話す
夜鷹 守人 : 「アンドロイドの危険性を世に示したい、とかでしょうか。 この事件が公になれば、イメージの低下は避けられませんし」
夜鷹 守人 : 「その為に意図的に暴走させた。 その様なこともあり得ますね」
青木 玲斗 : 『な、なるほど、逆にアンドロイド反対派の思想犯の犯行であると……』
不破 栞 : 「……結局、確保しなければ真相にはたどり着けないということか」
スコア : 「そうですねー。色々考えられますけど、今は捕獲することに集中した方が良いのかも」
KP : 暫く無線の先に疑問をぶつけていると、エレベーターの扉が口を開く。
赤星 透也 : 「そうだな、ちょうど道も開いたみたいだし」一足先にエレベーターに入る
スコア : 「49階までこのまま行くんです?」 エレベーターに乗り込む
夜鷹 矢代 : 『ああ、一気に49階まで向かって構わない』
夜鷹 矢代 : 『こちらで確認したところ、それまでのフロアに生存者やアンドロイドはいないようだからな』
スコア : 「なるほど、了解です」
黄海 夏央 : 「最短で人質救出に向かう訳ですね」大型犬アンドロイドと並んでエレベーターに足を踏みいれる
夜鷹 守人 : 「……行きましょうか」
閉所にアンドロイドといることに忌避感を覚えるが、それを口に出すことなく乗り込む
ヤオ トモヤ : 「……49階に到着すると共に攻撃を仕掛けられる可能性があります。人間の皆様は私達の後ろに」
エレベーターに乗り込み、扉付近に立つ
スコア : 「確かに、もし向こうが気付いてたらあるかもですね」 トモヤの隣に並ぼう
不破 栞 : 「おい、大丈夫かスコア? 突入任務なんて初めてだろう」 心配げに
スコア : 「初めてですけど、大丈夫ですよ。アンドロイドの方が人間より頑丈ですからね」 心配いらないというように微笑む
不破 栞 : 「そうかもしれないが……いや、無理はするなよ」 少し顔をしかめるが、合理的な判断として受け入れる。
スコア : 「はーいっ」 対照的に、微笑を崩さず
スコア : 全員乗ってるし、49階へのボタン押しちゃおう
KP : ではエレベーターは扉を閉じてゴウンゴウンと動きはじめる。
KP : 機械の箱はアナタ達を事件現場に運んでいく。
KP : 階数表示板の数字が高くなっていくにつれて、心臓の鼓動が早くなる。
KP : それも当然だろう。
KP : …………この先には、確実に悪夢めいた惨状が広がっているのだから。

西暦2050年/10月15日/PM05:40/天気:小雨/高層ビル49階

KP : やがてアナタ達は49階に辿り着く。
KP : ────エレベーターの扉が開く。
KP : その瞬間。エレベーターに女性が入ってきた。
女性 : 「…………」扉の傍にいたトモヤくんの足下に俯せに倒れる。
ヤオ トモヤ : 「ッ⁈大丈夫ですか!?!」すぐさましゃがんで女性を抱き起こします
KP : 反射的にアナタは女性を抱き起こす。その表情を間近で見る。
KP : そして、ある違和感に気付いてしまう。
KP : ……その女には、左目がなかった。
KP : そこには血ばかりが噴き出る穴が開いている。
KP : ……そこに銃弾を受けたのだろう。
KP : そして脳髄を攪拌されたのだろう。
KP : 女の顔から読み取れる表情は苦痛だけだった。
KP : そこで先程の言葉を思い出す。
KP : 何故気付かなかったのだろう。夜鷹係長は『それまでのフロアに生存者はいない』と言っていた。
KP : はい! 皆様おまちかねのSANCの時間ですよ!
スコア : わぁい
ヤオ トモヤ : きたわね
不破 栞 : わーい!!!(やけくそ
KP : 成功で1、失敗で1d3のSAN値減少になります! どうぞ!
不破 栞 : cc<=60(1D100<=60) > 29 > 成功
system : [ 不破 栞 ] SAN : 60 → 59
スコア : CCB<=50 SAN(1D100<=50) > 27 > 成功
system : [ スコア ] SAN : 50 → 49
夜鷹 守人 : cc<=54(1D100<=54) > 53 > 成功
system : [ 夜鷹 守人 ] SAN : 54 → 53
ヤオ トモヤ : ccb<=45 【san】(1D100<=45) > 67 > 失敗
KP : ではここで! トモヤくんの秘匿HOの一部を公開します!
□ヤオトモヤ 秘匿HO

アナタは人間の死に対して、人間で言う"恐怖心"に近いモノを抱いている。
アナタが人間の死や死体を目撃した際のSAN減少値を+2する。

KP : という訳でトモヤくんのSAN減少は1d3+2になります! ガツンと減らしてくださいな!
ヤオ トモヤ : 1d3+2(1D3+2) > 2[2]+2 > 4
system : [ ヤオ トモヤ ] SAN : 45 → 41
KP : 一時的狂気ラインぎりぎり! セーフですね!
スコア : 「うわ……」 足下に転がる死体を見て、絶句する
夜鷹 守人 : 「こいつは……っ」
無意識に眼帯を付けている面を片手で覆ってしまう
不破 栞 : 「……」 目を閉じて、胸の前で十字を切る。
ヤオ トモヤ : 「ぇ、えゥあ、ち。駄目です止めなきゃ人間あなが、流れてる、血どうして止めるだめ駄目です駄目駄目だメd…」
ヤオ トモヤ : 要領を得ない言葉は続き、血を止めようとヤオは女性の顔に手を伸ばし左目の穴に触れようとします
夜鷹 守人 : 「おい……」
触ろうとするヤオに声をかける
夜鷹 守人 : 「ホトケをどうするつもりだ、ヤオ」
ヤオ トモヤ : 「 あ」この方もうホトケ、なんですね。亡くなってしまった。私、間に合うことができなかったんですね。
ヤオ トモヤ : 「……あれ」「おかしいな。ごめんなさい、任務中なのに。今、おかしかったですね。」
夜鷹 守人 : 「……取り乱すな、とは言わない。 ただ気を強く持て。 この先はこれより凄惨かもしれないんだ」
夜鷹 守人 : 「お前はお前が出来ることに集中しておけ、ホトケを弔うのは後だ」
いいな?と付け加える
ヤオ トモヤ : 「……はい、夜鷹さん」頷いて
夜鷹 守人 : 「わかったなら良い」
ヤオを一瞥して、エレベーターの外へ目を向ける
黄海 夏央 : 「…………」
KP : 暫くの間、黄海は二人を眺めていたが、すぐに足元の死体に目線を落とし言った。
黄海 夏央 : 「恐らくこの人、エレベーターで逃げようとしたのでしょうね……」
スコア : 「そこを撃たれて、扉にもたれかかってた……って感じですか……?」
黄海 夏央 : 「ええ、推測に過ぎませんが、そういう事だと思います……」
スコア : 「な、なるほどなー……」
夜鷹 守人 : 「惨いことを……」
不破 栞 : 「……もし犯人に目的があるとして、営利目的でここまでやる、とは考えにくいな」
ヤオ トモヤ : 「……」床に広がる血溜まりを見て黙ってます
不破 栞 : 「相当な恨みがなければ、ここまでの殺し方はそうできない」 つとめて無表情で、冷静に。
スコア : 「……そうかもしれませんけど……」
スコア : 「あの、とにかく、まずはここから動きませんか?もう近くに犯人がいるかもしれないことを考えると、エレベーターの中で固まってるのはまずいかも」
不破 栞 : 「ああ、その通りだ」
ヤオ トモヤ : 「……ですね。引き続き私達が先行して進んでいきましょう」
夜鷹 守人 : 「ああ、慎重に行こう」
不破 栞 : 「ヤオ君、本当に大丈夫か? かなり動揺していたようだが……」
スコア : 「余裕が無かったら、後ろでもいいんですよ」 周囲を警戒しつつ、先にエレベーターの外に出ていく
不破 栞 : スコアちゃんの後ろにぴったりついて行く。
夜鷹 守人 : 「これぐらいで弱音を吐くようならここにはいませんよ……」
その後ろをついて行こう
赤星 透也 : 「ま、ホントにムリそうだったら俺がフォローしてやるさ」
ヤオ トモヤ : 「……ごめんなさい、こんなこと初めてで」
夜鷹より少し前にズイと出て
「……さっきはちょっと不具合が起きてたみたいですけど、私最新型アンドロイドですし。きっと皆様のこと守ってみせます」大丈夫です、ありがとうございますと
スコア : 「そう言うなら、変に心配せずに大丈夫だと思いましょっか」 ヤオくんを見て小さく笑って
赤星 透也 : 「じゃあ、とりあえず周囲の探索を優先しよう、犯行グループが潜んでいる可能性もゼロって訳じゃないから慎重にな」エレベーターから出る
スコア : 「はーい、了解です」
ヤオ トモヤ : 「……はい!」2人の言葉に安心したのかニコッと笑って 足並み揃えて進みます
不破 栞 : 「(本当に突入任務は初めてなのか? アンドロイドってこういうものなのか……)」 動じないスコアを見て少し考えている。
スコア : 「……マスター?大丈夫です?」 視線を感じて振り返る
不破 栞 : 「ああ、いや」
不破 栞 : 「……私も初仕事のときは動揺したな、と思ってな。大したことじゃないさ。行くぞ」
スコア : 「分かりましたっ」 頷き、進んで行く
KP : そうしてアナタ達は廊下を歩いて事件現場に向かう。
KP : そこは事務的な印象を受けるオフィスだった。
KP : この部屋も下の階と同様に争ったような跡が残っており、周囲には立てこもり犯に襲撃されたのだろう社員の死体が転がっていた。
KP : ……どの死体も射殺されている。
スコア : 「もう心の準備は出来てたけど、酷いもんですね……」
赤星 透也 : 「……俺もこれほどの死体を見るのは初めてだな」
不破 栞 : 「ああ、一課でもここまでの現場を見ることはまず無い」
夜鷹 守人 : 「クソアンドロイドめ……」
ヤオ トモヤ : 「……」死体からなるべくピントをずらすようにして周囲を観察する
スコア : 「……犯人はこの部屋にはいなさそうですけど。どこにいるんでしょ……」 部屋を見渡す
スコア : 部屋の探索で目星とか振れるかしら?
KP : そうね! 探索可能な場所を提示するので、調べたい場所を言ってもらえれば!
 
KP : 【探索箇所】棚/机/床
 
KP : みんな判定を振って大丈夫なので、決めるのは何処から順番に調べるかやね!
スコア : 了解了解!じゃあ順番に棚から行く?
不破 栞 : そうね、順番にいきましょ!
夜鷹 守人 : 順にいってみっか!
ヤオ トモヤ : いってみよう!
KP : 棚にはこのフロアを使用していた会社のものだろう資料が並べられている。
KP : さらに調べる場合は≪図書館≫で判定をおねがいします!
スコア : 図書館は…ちょっとある!振りましょう
不破 栞 : 初期値じゃん! 振るぜ~
夜鷹 守人 : 65ある!(不安な数字)
ヤオ トモヤ : 初期値!降りま〜す
不破 栞 : cc<=25(1D100<=25) > 16 > 成功
夜鷹 守人 : cc<=65(1D100<=65) > 77 > 失敗
スコア : CCB<=50 図書館(1D100<=50) > 79 > 失敗
ヤオ トモヤ : ccb<=25 【図書館】(1D100<=25) > 3 > 成功
夜鷹 守人 : 初期値組やるな~~!!!
KP : 初期値の人が成功して技能ある人が失敗してるの何
スコア : えー、なんですかこの図書館振ってる組。ポンコツじゃないですか
不破 栞 : これが元一課の実力よ!
ヤオ トモヤ : これが最新型の力ですよ!
スコア : マスターのかっこいいところが見れたのでヨシ!!!
夜鷹 守人 : 最新型が活躍したのでヨシ!
ヤオ トモヤ : 夜鷹さん褒めtてはないけど活躍認めてもらったのヤッターーーーーーー!!!!
KP : さてさて成功した2人は、気になる紙面を発見します!
KP : 印刷ミスなのか所々の文字が潰れていますが、読む事もできます!内容は以下の通り!
□■■■■■について

我が社も■■に関わった■■■■■がついに完成したと報告があった。
従来の■■薬と似てはいるが、全く異なる■である。
しかし先方は■■をどうしようというのだろうか?将来■■に使用されるとは言っていたが、
こんなものが本当に役に立つのか?そもそもこれはこの国の■に触れるものではないのか。
社長は何を考えているんだ。

不破 栞 : 「……妙な文書があるな」
スコア : 「何です?それ」
ヤオ トモヤ : 「??なんでしょうね、これ」
夜鷹 守人 : 「文章がカスカスだな……」
不破 栞 : 「印刷が粗末なのもそうだが、明らかに業務で作成された体裁ではないな」
赤星 透也 : 「これじゃあ何が何だか分からないが、ひとまず襲撃を受けたのは製薬会社だったみたいだな」
スコア : 「あ、ここ製薬会社だったんですね……」
不破 栞 : 「ふむ……まあ、これは置いておいて他を調べてみよう」
スコア : 「そうですね。立てこもりと関係あることかも分からないですし」
不破 栞 : 机調べるぞ~!
夜鷹 守人 : デスク!!
KP : デスクには血の跳ねたパソコンが置かれている。まだ電源はつくようだ。
KP : 中を開くと1つのファイルが目に入る。
□社員の記録

西暦2050年09月■■日
会社の様子が最近おかしい。辞めていく社員が多すぎる。
上司に聞いたら故郷に帰っただとか転職先を見つけたらしいだとか言っていたが本当にそうなのか?
なんだかイヤな予感がする。


西暦2050年09月■■日
今日、会社に知らない奴等がやってきた。
なんでも重要な取引先らしく、社内も心なしかピリピリしている。

西暦2050年10月15日
社長に呼び出されて信じられない話を聞かされた。
こんな話狂っている。本気なのか? もしこれが本当なら、この街は
(ここで途切れている)
夜鷹 守人 : 「日誌か…? きな臭いことしか書かれていないが……社長が何かに関わっているのか?」
スコア : 「んー……これもまたよく分かりませんね」
ヤオ トモヤ : 「さっきのやつも共同で開発してる会社があるみたいな書き振りでしたけど。この街、って……」大きな話になりそうですね
不破 栞 : 「……とりあえず、この会社に大きな問題があるのは疑いようがなさそうだな」
不破 栞 : 床も調べちゃおう
スコア : 調べようよう
夜鷹 守人 : 何かあるかな~?
KP : 床には様々な物が散乱している。書類から死体まで様々な物が。
KP : 詳しく調べる場合は≪目星≫≪聞き耳≫!トモヤくんとスコアちゃんは≪コンピュータ≫でもOKです!
ヤオ トモヤ : コンピュータ使用します‼︎
夜鷹 守人 : 目星でいくぞ!
不破 栞 : 聞き耳を使ってみようかな
スコア : この三つ全部同じ値だわわたし!
スコア : 普通に目星でいこう
不破 栞 : cc<=50(1D100<=50) > 17 > 成功
ヤオ トモヤ : ccb<=80 【コンピュータ】(1D100<=80) > 79 > 成功
夜鷹 守人 : cc<=75 眼帯を外せ夜鷹ー!!(1D100<=75) > 4 > 成功
スコア : CCB<=70 目星(1D100<=70) > 46 > 成功
夜鷹 守人 : ちゃんと見えてるじゃねぇか
KP : 全員成功!
KP : では皆さんは青い液体が床にこぼれているのを発見する。
KP : VOIDに使われている燃料────ブルーブラッドだ
KP : ブルーブラッドは短時間で気化して肉眼には見えなくなるハズだが、これは肉眼で見えている。……つまりはそう遠くない場所にアンドロイドがいる。
KP : この痕跡を追えば犯人に辿り着くだろう。
スコア : 「……ほんとにアンドロイドが犯人なんですねえ」 しゃがみこんで、青い液体の跡を見る
不破 栞 : 「ああ。揮発していないということは、ついさっきここでひと悶着あったということだ」
不破 栞 : 「(しかし、犯人側が血を流している? そんな激しい反撃に遭ったのか……?)」 鼻の頭を指でこすって考え事をしている。
夜鷹 守人 : 「……用心して追跡してみましょう」
電子刀を手にとる
不破 栞 : 「だな」 ジャックナイフを構え、いつでも撃てるように。
スコア : 「時間があまり経っていなくて良かったですね」 拡声器型の音波銃を手に持つ
ヤオ トモヤ : 「……」鞭を構え夜鷹の前に出る
KP : アナタ達が武器を構えながら血痕を目で追うと、このフロアの奥に上に繋がる階段があることに気が付く。
黄海 夏央 : 「犯人はあちらの方に向かったようです」支給された拳銃を構え
スコア : 「ほんとだ……じゃあ、50階ですか」
黄海 夏央 : 「立てこもっているのは屋上のハズですが、相手は複数ですから用心はするに越したことはないかと」
不破 栞 : 「この惨状を見ると、こちらが出て行ってすぐ撃たれる可能性もあるな」
スコア : 「ありそー……。じゃあ、わたし先頭いきましょっか」
不破 栞 : 「私が行こう……と言ってる場合ではないな、頼む」
スコア : 「はい、任せてください。用心した方が良いですしね」
ヤオ トモヤ : じゃあ、2番手には私が……とスコアの後ろにつきます
スコア : じゃあ宣言通り先頭を進んで、階段を登っていきます。
夜鷹 守人 : その後ろをちょっと距離を置いてついていく
不破 栞 : 同じく少し後ろについていく!

08 VS.謎のアンドロイド

西暦2050年/10月15日/PM05:50/天気:小雨/高層ビル50階

KP : 潜入チームは敵に警戒しながら階段を上がっていく……とここで≪聞き耳≫の判定をおねがいします!
スコア : CCB<=70 聞き耳(1D100<=70) > 41 > 成功
夜鷹 守人 : cc<=70 もしもーし!(1D100<=70) > 57 > 成功
ヤオ トモヤ : ccb<=75 【聞き耳】(1D100<=75) > 91 > 失敗
不破 栞 : cc<=50(1D100<=50) > 54 > 失敗
KP : ペアの片方が聞こえたカンジですね!
KP : では守人くんとスコアちゃんは奥の方で乾いた破裂音が聞こえた。発砲音だろうか。
スコア : 「……!今の音、銃声じゃないですか?」
夜鷹 守人 : 「俺にも聞こえた。アンドロイド共の銃声、だろうな……」
スコア : 「ですよね!誰か撃たれたのかも」
不破 栞 : 「本当か……!? まずいな、時間をかけ過ぎたか……」
ヤオ トモヤ : 「……私は聞き逃してしまったのですが、お二人が確認したとなると確かかと」はやる気持ちを抑えて階段上を見やる
スコア : 「いやでも、突入して来たわたし達じゃなくて人質に向かって今更撃ちます?」
ヤオ トモヤ : 「!そうですね……となると、先行部隊……」
夜鷹 守人 : 「警告の発砲か、実際に撃たれた可能性もある。急いだ方が良さそうだ」
不破 栞 : 「変に犯人を刺激したくはないが……そうだな」
スコア : 「まだ無事だと良いんですけどねえ……」 発砲音が聴こえた奥へと向かって行こう
ヤオ トモヤ : 頷いて続きます
KP : ──ドロ係の潜入チーム達は、急いで50階に辿り着く。
KP : ブルーブラッドの痕跡は、この奥に続いているようだ。
 
KP : そして、アナタ達は階段を昇って直ぐの角を曲がった。
KP : その時。
KP : ふいに無線から青木の声が響いた。
青木 玲斗 : 『アンドロイドが接近しています…!数は4!!みなさん戦闘態勢に入ってください…!!』
スコア : 「うわ、マジですか。了解です」 慌てて足を止め、警戒する
ヤオ トモヤ : 「…了解」手にした電磁鞭を握り締め、警戒態勢に移行します
不破 栞 : 「向こうから来ただと……!? 勘付かれたか!」
夜鷹 守人 : 「ここで来るか……!」
電子刀の柄を握りしめる
KP : アナタ達が武器を構えると、青木の言う通り4体のアンドロイドが姿を表した。
KP : 全身を黒い装甲で包んだ奇妙な機体。
KP : その頭部にはヘルメットのような物が装着されていて、表情は全く分からない。
スコア : 「うわあ、本当にアンドロイドなんですね……」
夜鷹 守人 : 「不気味なやつらめ、装甲のつもりか?」
ヤオ トモヤ : 「……」警戒はそのままに相手方の動きを観察しています
ヤオ トモヤ : 出血しているアンドロイドはありますか?
KP : 腹部に銃創があるアンドロイドが一体。自身による出血と同量程度の返り血も浴びている。
ヤオ トモヤ : (なるほど、ありがとうございます)
KP : 人間である守人くんと不破さんは≪知識≫、アンドロイドであるトモヤくんとスコアちゃんは≪コンピュータ≫による判定をおねがいします!
スコア : CCB<=70 コンピューター(1D100<=70) > 75 > 失敗
ヤオ トモヤ : ccb<=80 【コンピュータ】(1D100<=80) > 62 > 成功
不破 栞 : cc<=100(1D100<=100) > 59 > 成功
夜鷹 守人 : cc<=65 ほいっ(1D100<=65) > 44 > 成功
KP : スコアちゃん以外は成功と
KP : ではまず人間の≪知識≫判定の結果から
KP : 見たことがないアンドロイドだ。型番やマークなども見当たらない。どこで制作された機体なのだろうか?
KP : アナタ達が所持しているアンドロイド関連の知識によって、そのような感想を抱くだろう。
KP : 続いてアンドロイドの≪コンピュータ≫判定の結果
KP : 警察のデータベースから情報を取得しようとするが『エラーが発生しました』と出るばかりで何も出てこない。
KP : そんなところですね! 要するに正体不明のアンドロイド!!
不破 栞 : 「なんだ、見たことのない型のアンドロイドだぞ……!?」
夜鷹 守人 : 「型番もマークも無し……違法アンドロイドか……!?」
ヤオ トモヤ : 「な、ッなんですかこれ……警視庁のデータベースに繋いでもエラーってでます。スコア先輩!これってよくあることなんですか!?」
スコア : 「先輩?うーん、いや……そんなの初めてですね……このVOID達が特殊なんじゃないかな」
スコア : 「よく分かりませんけど、とにかく絶対に確保して調べなきゃってことですね」 謎のアンドロイド達を見据える
不破 栞 : 「そういうことだな……!」 ジャックナイフを射撃モードに変形させる。
ヤオ トモヤ : 「なるほど、であれば私の高機能の見せ所ですね…!」腕まくりして
夜鷹 守人 : 「(実戦は初めてだ、足だけは引っ張らないしないと……)」
電子刀を起動し、構えを取る
赤星 透也 : 「まあ、肩の力を抜けっておまえら」守人くんとトモヤくんの肩をポンと叩いて前に出る
赤星 透也 : 「張り切りすぎも良くないぜ、いつも通りに行こう」
赤星 透也 : 「新しい武器を試すのに丁度いい、くらいの感覚でさ」
夜鷹 守人 : 「兄さん……」
その言葉を受けて、一度息を深く吸う。
夜鷹 守人 : 「……ありがとうございます」
緊張を解し、改めてアンドロイド共に構える
赤星 透也 : 「ははっ、別に礼を言われるような事はした覚えがないんだけどな」
KP : そう言って赤星と黄海も武器を構えた。
 
KP : ではでは! これより戦闘処理を開始します!
KP : エネミーは、謎のアンドロイドが4体! 距離は10m!!
KP : そして行動順は以下の通り
KP : 1.赤星透也(DEX16)⇒ 2.ヤオトモヤ(DEX14)⇒3.謎のアンドロイドABCD(DEX14)⇒4.不破栞・スコア(DEX12)⇒5.黄海夏央(DEX12)⇒6.夜鷹守人(DEX4)
KP : ひとりだけDEX一桁の4というこの
スコア : 鈍足眼帯!
夜鷹 守人 : 悪口かー!?(電子刀ぶんぶん)
スコア : ひええ…
KP : このアンドロイドヘイター、狂暴。
KP : では戦闘をはじめていきます! まずはDEX16の赤星透也から!!
KP : 謎のアンドロイドAに対して、電子刀で攻撃しますよ!
KP : cc<=85 電子刀一刀流(1D100<=85) > 81 > 成功
KP : 成功したのでアンドロイドAの回避!
KP : cc<=28 回避(1D100<=28) > 93 > 失敗
KP : 命中! ではダメージロール!!
KP : 1d10+1+1d6 ダメージ(1D10+1+1D6) > 2[2]+1+3[3] > 6
KP : う~ん、出目がしょっぱい! 装甲で軽減して4ダメージ受けます!!
system : [ 謎のアンドロイド ] A-HP : 15 → 11

赤星 透也 : 「……んじゃあ、ちょっと見てな」
KP : 赤星は真正面から切りかかると見せかけて、壁を蹴って宙を跳んでアンドロイドの演算を乱し、一瞬にして死角に回り込む。
KP : そして慣れた様子で背中を切りつけた。かなり戦闘慣れしているようだ。
赤星 透也 : 「────っとアーマー着てるだけあって、流石にカタいな、一撃じゃムリだったか」言いながらステップで間合を取る
夜鷹 守人 : 「い、いつ見ても規格外の運動能力……」
嫌でも自分の体力と比べてしまう
赤星 透也 : 「おまえも本気になればこれくらいできるさ」生死をかけた戦闘中にも関わらず、ひらひらと手を振って笑う
夜鷹 守人 : 「(それは無理だー!)」
思わず苦笑いを浮かべる

KP : ではでは続いてDEX14のトモヤくんの手番!
ヤオ トモヤ : それでは謎のアンドロイドAに対して、電磁鞭で攻撃します。
ヤオ トモヤ : 振ります‼︎
ヤオ トモヤ : ccb<=75 【電気修理】(1D100<=75) > 59 > 成功
KP : 謎のアンドロイドAは回避します!
KP : cc<=14 二度目の回避(1D100<=14) > 68 > 失敗
KP : 命中しました! まずはダメージをどうぞ!!
ヤオ トモヤ : 2d8+1d4(2D8+1D4) > 7[6,1]+2[2] > 9
KP : 装甲で軽減して7点受けまして……HPの半分以上を失ったので、ショックロールを行います!
KP : cc<=50 CON×5(1D100<=50) > 82 > 失敗
KP : 失敗! 気絶しますね!
system : [ 謎のアンドロイド ] A-HP : 11 → 4

ヤオ トモヤ : 初めて使う武器。けれど使い方は知っている。まずは力の限り真横に振り抜く。
ヤオ トモヤ : 遠心力で一瞬身体(ボディ)が引っ張られるも、次の瞬間には長鞭の向こうに確かな手応えを感じた。
ヤオ トモヤ : 赤星からの攻撃と間髪入れず、硬質な音を立てて飛んできたソレに、アンドロイドは対応することができなかったようだ。
ヤオ トモヤ : 「……これ思いの外、威力あるんですね!」長いし、扱いには気をつけなきゃいけないですね!そう続けて次の目標に目を向けます。
赤星 透也 : 「おお、ナイス! すぐに反撃くるぞ、気を付けてな!」
ヤオ トモヤ : 「へへ!気をつけます」ちょっとだけ自慢げな顔をして 気を引き締めます

KP : 続いて謎のアンドロイドBCDの手番! 皆殺しタイムだ!!
KP : 1d4 攻撃から除外するPC決定(1D4) > 2
KP : トモヤくん以外のPC全員に2回ずつ射撃
KP : cc<=30 拳銃1回目(対象は守人くん)(1D100<=30) > 29 > 成功
KP : cc<=30 拳銃2回目(対象は守人くん)
(1D100<=30) > 90 > 失敗
KP : ちっ
夜鷹 守人 : なんだその舌打ちは!!
KP : 次のPCに攻撃を行う前に守人くんのリアクション処理をおねがいしましょうか
夜鷹 守人 : あーい、せっかく出来るんだから受け流してみましょうかね
KP : 銃弾斬りチャレンジ
夜鷹 守人 : おいら石川五右衛門、それじゃ受け流しまーす!
夜鷹 守人 : cc<=85 失敗するわけないんだよねぇ!(1D100<=85) > 9 > 成功
KP : またつまらぬものを切ってしまった…
KP : では武器耐久に与えるダメージ算出します
KP : 1d10-6 サードアイ軽減込み(1D10-6) > 7[7]-6 > 1
KP : うう…1点…耐久を減らしてください…
system : [ 夜鷹 守人 ] 武器耐久 : 20 → 19
夜鷹 守人 : ククク、技術の為せる業……サードアイも乗るのありがてー!
夜鷹 守人 : アンドロイドの銃口が夜鷹に向けられる。その瞬間、サードアイからの弾道予測が表示された。

夜鷹 守人 : 「(こ、この軌道なら……!)」
夜鷹 守人 : 弾道を予測したルートの上に、電子刀を振りかざす。
夜鷹 守人 : 発射されるタイミング。着弾タイミングを見て自らの予測も織り交ぜる。
そして見事発射された弾丸を電子刀で両断。2射目の弾丸も夜鷹を傷つけることは敵わなかった。
夜鷹 守人 : 「お前らアンドロイドに、やられるばかりじゃないんだよ……!」
赤星 透也 : 「……マジかよ、フツーに俺より凄いコトやってねえかなコレ?」
夜鷹 守人 : 「兄さんに言われたくはありませんけどね……!」
心臓がバクバク
赤星 透也 : 「へへ…! まっ、その調子で頼むぜ…!!」

KP : ではでは次は不破さんに対する攻撃!
不破 栞 : わー!
KP : cc<=30 拳銃1回目(対象は不破さん)(1D100<=30) > 81 > 失敗
KP : cc<=30 拳銃2回目(対象は不破さん)(1D100<=30) > 50 > 失敗
KP : うわ~~~~!! 両方失敗!!!!
KP : ですが至近距離にいないのでジャックナイフ(斬撃)の追加効果は起こらないですね! 不幸中の幸い!!
スコア : 命拾いしたな
不破 栞 : やはり前衛ガンナーしかないか…

不破 栞 : 銃口の動きから自分が狙われていることをいち早く察知し、身体をくるりと回転させて射線を逸らす。
不破 栞 : 「アンドロイドとはいえ、軍用モデルでない以上、射撃精度は素人と大差ないようだな」 涼しい顔でポニーテールを靡かせ、二発の射撃を回避する。
黄海 夏央 : 「……流石、実力でドロ係のメンバーに選ばれるだけありますね、戦闘もお手の物ですか」
スコア : 「マスターはやれば凄いですからね!」 笑顔で自分の事のように
不破 栞 : 「おい、戦闘中に私語で盛り上がるな! 死ぬぞ!」
スコア : 「そうでした……!」

KP : そんなスコアちゃんに最後の攻撃! くたばれ旧型アンドロイド!!
スコア : 旧型なめんな!
KP : cc<=30 拳銃1回目(対象はスコアちゃん)(1D100<=30) > 90 > 失敗
KP : cc<=30 拳銃2回目(対象はスコアちゃん)
(1D100<=30) > 6 > 成功
KP : はっはっは! ついに当ててやりましたよ!! リアクションどうぞ!!
スコア : わぁ…回避しましょ!
スコア : CCB<=70 回避(1D100<=70) > 19 > 成功
KP : くそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
スコア : 悔しがり方で草、避けれた!

スコア : 「……っと……!」
栞に言われてすぐさま敵に向き直り、銃口が向けられたのと同時に真横に飛ぶ。
そのすぐ直後、遥か後方の壁に銃弾が当たる音が弾けた。
黄海 夏央 : 「……あの状態からよく回避しますね」
スコア : 「や、ちょっと危なかったかもですね……結構銃の扱いなれてそう」 敵から目を離さず
赤星 透也 : 「んじゃあ、さっさと片付けようか、さっきの銃声の正体も気になるしな」
スコア : 「ですね……っ」 音波銃を構える

KP : いよいよDEX12の不破さんとスコアちゃんの手番!
スコア : RPの流れ的にわたしから行かせてもらいます!
スコア : で、マスターに撃った奴ってCです?殺します
KP : Cです…タスケテ…タスケテ…
スコア : 助かるかどうかはわたしのダイスに聞くんだな!音波銃で攻撃!
スコア : CCB<=80 拳銃(1D100<=80) > 88 > 失敗
スコア : クソがよ~~~~~~~~~~~
KP : ははははははははははははッ!!!!!! 神は私の味方なのだッ!!!!!!!!!
スコア : お前を殺すのは後にしてやる…っ

スコア : 「このっ……!」
自分ではなく、栞を撃ってきたアンドロイドに銃口を向ける。
スコア : しかしどこか怒りを感じて焦っているのか照準がぶれ、発射された超音波が敵アンドロイドに届くことはなかった。

KP : スコアちゃんの仇(?)を取ってくれ、ということで続いて不破さんの手番!
不破 栞 : いくぜ~! Cに銃で攻撃だ!
KP : スタン攻撃! それぞれ判定どぞどぞ!
不破 栞 : cc<=80 1回目(1D100<=80) > 71 > 成功
KP : では回避!
KP : cc<=28 回避(1D100<=28) > 38 > 失敗
KP : cc<=50 CON×5(1D100<=50) > 72 > 失敗
KP : スタンになりました! 次の不破さんの手番まで全判定に-20ペナルティ!!
不破 栞 : やったー!では続けざまにBに射撃しましょう
不破 栞 : cc<=80 2回目(1D100<=80) > 83 > 失敗
KP : ギリギリ足りない!
不破 栞 : ああん!

不破 栞 : スコアちゃんの射撃を避け、隙ができたCの動きに咄嗟に反応し、ジャックナイフから電撃を放つ!
不破 栞 : 「スコア、少し焦り過ぎだ。だが、まぁ……初めてにしては上出来だ」
不破 栞 : 続けざまに別のアンドロイドへ射撃を放つが、そちらは避けられる。
スコア : 「は、はい……マスター……っ」 次は必ず当てる、と決意して頷く
不破 栞 : 「わかったならよし。しかし、もともと対人間用の武器だから遠距離では失神させるほどの威力はないか……」
不破 栞 : 「(接近するしかないな……!)」
黄海 夏央 : 「……それなら私達が一体を引き受けます」拳銃を構え

KP : ということでDEX12の黄海さんの手番です
KP : 謎のアンドロイドBに対して拳銃で攻撃します
KP : cc<=85 拳銃(1D100<=85) > 93 > 失敗
KP : cc<=85 拳銃(1D100<=85) > 91 > 失敗
KP : cc<=85 拳銃(1D100<=85) > 18 > 成功
KP : 出目が悪すぎない???? この見た目でポンか????
スコア : それはそれでかわいいじゃん
黄海 夏央 : 別にかわいさなんて求めてません…
不破 栞 : わかる
スコア : 一回当たったから良いの!
黄海 夏央 : これも当たるかどうかわからないですけどね、ということでアンドロイドの回避があります
KP : cc<=28 回避(1D100<=28) > 71 > 失敗
KP : 当たった…! 名誉は保たれましたよ…!!
KP : 1d10-2 ダメージ(1D10-2) > 9[9]-2 > 7
system : [ 謎のアンドロイド ] B-HP : 15 → 8
KP : トモヤくんと並ぶパーティ内最高ダメージ…これでもうポンコツとは呼ばせない!
スコア : わんわんおも喜んでます
夜鷹 守人 : ゴシュジン!イホウアンドロイド コロス!ウレシイ!
黄海 夏央 : うちの子はそんなじゃありません
KP : でも共闘はしているので軽く描写!

KP : 犬型のロボットが敵の足に噛みつき動きを止め、そこにすかさず黄海が拳銃を向けている。息が合った攻撃だ。
KP : しかし、その表情にこそ出していなかったが、初戦闘で緊張しているのか黄海の手元は震えている。胸部に命中した一発以外は全て外してしまった。

KP : では最後!! DEX4の守人くんの手番です!!
夜鷹 守人 : よっしゃー!
夜鷹 守人 : アンドロイドBにエンゲージして、電子刀(一刀)で攻撃!
夜鷹 守人 : cc<=85 外してくれるなよ(1D100<=85) > 12 > 成功
KP : 回避します!
KP : cc<=14 回避(1D100<=14) > 14 > 成功
KP :
夜鷹 守人 : おいー!!
夜鷹 守人 : なにピタリ賞出してくれてんだ
KP : 流石は今日の運勢最下位の夜鷹守人さん
夜鷹 守人 : 泣いていいですか
KP : 勝って泣こうゼ! 演出どうぞ!!

夜鷹 守人 : 黄海の攻撃に続こうと、Bへと接近。
電子刀を振るうも先程のダメージでアンドロイドがよろけたのか、予想していたルートから外れて電子刀を空振ってしまう!
夜鷹 守人 : 「なっ、この……!」
赤星 透也 : 「……お~、派手に空振ってんな力抜け~」
夜鷹 守人 : 「は、はい……今のは予想外でした……」
2歩ほど距離を取って、構え直す
赤星 透也 : 「まあ、実践じゃそういうのも付きモンだよな」
赤星 透也 : 「……とか言いながら俺も外したら、めちゃめちゃダサいけど」腰に下げていた電子刀のもう一振りを握る

KP : 2ラウンド目! 赤星の手番です!
KP : 謎のアンドロイドDに対して電子刀の二刀流で攻撃しますよ!
KP : cc<=75 電子刀二刀流(1D100<=75) > 35 > 成功
KP : cc<=28 アンドロイドの回避(1D100<=28) > 59 > 失敗
KP : 命中! ダメージ算出します!!
KP : 2d10+2+1d6 ダメージ(2D10+2+1D6) > 7[2,5]+2+3[3] > 12
KP : 一気にHPの半分を失った謎のアンドロイドDはショックロール!
system : [ 謎のアンドロイド ] D-HP : 15 → 5
KP : cc<=50(1D100<=50) > 6 > 成功
KP : わ~タフ~~~~
スコア : 根性あるわ
夜鷹 守人 : 許せなかった…!兄さんの二刀流を受けて沈まないなんて…!
ヤオ トモヤ : アンドロDお前か…⁈腹部に傷を負いながらも返り血を浴びてたやつは…
KP : キルリーダーかもしれない…では軽く演出!

KP : 赤星は電子刀を二刀に持ち替えると、今度は真正面からアンドロイドに飛び掛かり、その首元にそれらを思い切り突き立てた。
KP : 人間ならば即死だったろうが、相手はアンドロイド。ガガガとノイズを吐きながらも未だに稼働を続けている。

KP : という訳で次はDEX14のトモヤくん! 手番をどうぞ!!
ヤオ トモヤ : はーい!アンドロイドBにエンゲージして、電磁鞭で攻撃します!
ヤオ トモヤ : ccb<=75 【電気修理】(1D100<=75) > 34 > 成功
KP : わ~、HPヤバいので回避します!
KP : cc<=28 回避(1D100<=28) > 7 > 成功
KP : 神は言っている、ここで死ぬ運命ではないと
ヤオ トモヤ : そのようだな…ではRPちょっとだけ挟ませてもろて
KP : おけ! 演出どうぞ!

ヤオ トモヤ : 「……アナタ、さっき夜鷹さんに発砲してたアンドロイドだ」
ヤオ トモヤ : 先程と同様、ヤオがその腕を振ってから一拍遅れて空気を切り裂く音がする。唸りをあげて進む軌道はアンドロイドに向けて襲いかかった、筈だった。
ヤオ トモヤ : 下手に力を入れ過ぎたのか、軌道は微かにブレ避けられてしまう。
赤星 透也 : 「……おまえ達さ~、余計な演算をしてると当たるモンも当たらないぜ~?」アンドロイド二人を見て冗談めかして笑う
ヤオ トモヤ : 「……すみません、次は当てます」ちょっとムッとするも ヘラっと笑って

KP : 強運の持ち主と化した謎のアンドロイドBCDの行動!
KP : choice[守人,トモヤ,不破,スコア](choice[守人,トモヤ,不破,スコア]) > 不破
KP : choice[守人,トモヤ,スコア](choice[守人,トモヤ,スコア]) > スコア
KP : choice[守人,トモヤ](choice[守人,トモヤ]) > トモヤ
KP : Bは不破さん、Cはスコアちゃん、Dはトモヤくんに攻撃します!
KP : cc<=30 拳銃1回目(対象は不破さん)(1D100<=30) > 29 > 成功
KP : cc<=30 拳銃2回目(対象は不破さん)(1D100<=30) > 26 > 成功
KP : 運が強すぎるでしょ
KP : 不破さん、リアクションどうぞ!
不破 栞 : とりあえず回避で!
不破 栞 : cc<=64(1D100<=64) > 64 > 成功
不破 栞 : 受け流しも使っていいのかな!
KP : いやジャックナイフは銃弾に対する受け流しには使えないかな! 電子刀が例外!!
不破 栞 : あ、なるほど!じゃあ回避しよう
不破 栞 : cc<=32(1D100<=32) > 73 > 失敗
KP : 1d10-6 サードアイ適応ダメージ(1D10-6) > 5[5]-6 > -1
KP : ノーダメージ!!

不破 栞 : 「!」 ほかのメンバーが攻撃している隙に接近しようとしていた不破にアンドロイドが反応する……!
不破 栞 : しかし銃口が向けられた瞬間、サードアイが経路を示す。咄嗟に、前転しながらその経路に飛び込む。
不破 栞 : 「すごい技術だな……!」 銃声2発、間一髪、無傷で済んだ。

KP : 続いてスタンを貰ってる謎のアンドロイドCがスコアちゃんに攻撃!
KP : cc<=10 拳銃1回目(対象はスコアちゃん)(1D100<=10) > 96 > 失敗
KP : cc<=10 拳銃2回目(対象はスコアちゃん)(1D100<=10) > 77 > 失敗
KP : 極端な出目やめて
スコア : 極端すぎるわ…演出は無しで大丈夫!
KP : おけおけ! では最後にトモヤくん!!
KP : cc<=30 拳銃1回目(対象はトモヤくん)(1D100<=30) > 17 > 成功
KP : cc<=30 拳銃2回目(対象はトモヤくん)
(1D100<=30) > 63 > 失敗
KP : 乱数調整してる?
KP : ともかくリアクションどうぞ!
ヤオ トモヤ : はい!それでは回避で!
ヤオ トモヤ : ccb<=75 【回避】(1D100<=75) > 40 > 成功
KP : 回避成功!!演出あればどうぞ!!

ヤオ トモヤ : 「おっと……‼︎」赤星からの攻撃を受け、致命傷をおったアンドロイドである。発砲の衝撃でか、弾道はぶれており余裕で避けることができた。

KP : ではでは次は行動値12のふわすこ組!!
スコア : ふわすこのマスターすこすこの方行きます!
KP : すこーん、どぞどぞ!
スコア : Cに音波銃で攻撃!当たれ~
スコア : CCB<=80 拳銃(1D100<=80) > 18 > 成功
スコア : 当たった!回避する場合-20のペナルティ!
KP : 回避します! スタン中なので回避8%!! それに-20ペナルティなので自動失敗!!
スコア : マスターと初めての共同作業しちゃった
KP : 初めての共同作業が心臓破壊、物騒すぎる
スコア : 良いの!!!ダメージいきます
スコア : 4d6 ダメージ(4D6) > 14[2,2,4,6] > 14
system : [ 謎のアンドロイド ] C-HP : 15 → 3
KP : うわヤバ
スコア : おぉ~???
スコア : こんな出るもんなんだ!?ほら気絶しろー!!
KP : ショックロールします!
KP : cc<=50(1D100<=50) > 39 > 成功
KP : なんだこいつ
スコア : も~~~~~~~~~~
スコア : 何なんだよお前!!!
KP : アンドロイドの怖さとタフさを知らせるチュートリアルかな

スコア : 「当たれー!」
キン、と拡声器から声が響く。
機械心臓を共振・破壊する特殊超音波。
緊張感が増したせいか、スコアは思わず目を閉じながら引き金を絞ってしまう。
だが、ジャックナイフの電撃を浴びて動作の鈍ったアンドロイドに当てるにはそれで十分だった。
KP : アンドロイドの破壊だけを目的とした音波銃の一撃は、アンドロイドに致命的な内部ダメージを与える。
KP : しかし、装甲で軽減されたらしい。タフなアンドロイドは、その四肢を痙攣させながらも未だに動き続けている。
スコア : 「う、うわ……当たったけど……。倒れた方が楽じゃないかなぁ……」 自分でやったことなのに驚いて一歩引いてしまう
不破 栞 : 「見事だ、スコア」

KP : 続いて不破さん! 手番どうぞ!!
不破 栞 : 行くぞ!
不破 栞 : Cにジャックナイフで近接攻撃します!
KP : エンゲージして攻撃ね! どぞどぞ!
不破 栞 : cc<=50(1D100<=50) > 57 > 失敗
KP : 惜しすぎる
不破 栞 : くぅ~~!!
KP : 不破さんの手番終了でスタン効果が切れます! 演出あればどうぞ!!

不破 栞 : ダメージを受けた隙をつき、一気に距離を詰めナイフを振るう……が、一歩踏み込みが足りず届かない!
不破 栞 : 「く、鈍ったか……!」

KP : 次は黄海ちゃんの手番! 先輩刑事のフォローをします!!
KP : cc<=85 拳銃で謎のアンドロイドCを攻撃(1D100<=85) > 21 > 成功
KP : cc<=14 回避(1D100<=14) > 26 > 失敗
KP : 1d10-2 装甲有効ダメージ(1D10-2) > 8[8]-2 > 6
system : [ 謎のアンドロイド ] C-HP : 3 → -3
KP : 謎のアンドロイドC撃破!
KP : cc<=85 続いて拳銃で謎のアンドロイドDに攻撃!(1D100<=85) > 28 > 成功
KP : cc<=14 回避(1D100<=14) > 78 > 失敗
KP : 1d10-2 装甲有効ダメージ(1D10-2) > 4[4]-2 > 2
KP : cc<=85 最後に拳銃で謎のアンドロイドDに攻撃!(1D100<=85) > 56 > 成功
KP : cc<=9 回避(1D100<=9) > 9 > 成功
KP : はあ!?!?!?!?!?
KP : こ、こわ…でもとにかくアンドロイドCは倒しましたよ! 軽く演出!!

黄海 夏央 : 「いえ…、それだけ隙があれば十分! 行ってシロウ!!」
KP : 不破刑事のナイフ裁きを受けて後退したアンドロイドに対して、シロウと呼ばれた犬型アンドロイドが覆い被さる。
KP : そして、黄海は間髪入れず、シロウに拘束されたアンドロイドの眉間に銃弾を叩き込む。
KP : すると、タフだったアンドロイドはぐったりと四肢を投げ出し、漸く機能停止した。

KP : では最後! 守人くんの手番です!
夜鷹 守人 : Dを!!殺す!!!電子刀(一刀)!!!!
夜鷹 守人 : cc<=85 どりゃ!(1D100<=85) > 79 > 成功
夜鷹 守人 : 出目こわ
KP : 二刀だったら外していた
KP : では回避
KP : cc<=7(1D100<=7) > 74 > 失敗
夜鷹 守人 : ふん!これで死ね!
KP : 流石に7で回避はしませんよ(さっき9で回避したけど…)
夜鷹 守人 : 1d10+1 ダメージ!装甲値を上回れ!!(1D10+1) > 1[1]+1 > 2
夜鷹 守人 : くそおおおお!!!!
KP : ノーダメージです
夜鷹 守人 : キミには失望したよ
KP : 1ダメージでも与えれば自動気絶だったのに…
KP : なんだこの異存生命体
KP : では3ラウンド目!!!!!!!!!!!!
KP : 赤星、もう終わらせてくれ!!!!
KP : cc<=85 電子刀一刀流で謎のアンドロイドBを攻撃(1D100<=85) > 86 > 失敗
KP : 1足りないが!?!?!?!?!?
KP : いよいよ作中の運勢最下位が現実味を帯びてきました
KP : ヤオトモヤ!!!!!この戦いに終止符を打って!!!!!!
ヤオ トモヤ : 任せなァ‼︎引き続きアンドロBに電磁鞭で攻撃‼︎
ヤオ トモヤ : ccb<=75 【電気修理】(1D100<=75) > 8 > 成功
KP : 回避!
KP : cc<=28(1D100<=28) > 28 > 成功
KP : なんなんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ヤオ トモヤ : おもしれ〜こんなことあんだ……

ヤオ トモヤ : 今度こそ。そう思い電磁鞭を振る。青白く光る軌道が、風を切る音が、アンドロイドの眼前に迫る。
ヤオ トモヤ : が、しかしよろけた弾みでもってまたしても鞭がその身体を捕らえることはなかった。一瞥して好奇を伺う。

KP : あと一息! 頑張って皆!
KP : choice[守人,トモヤ,不破,スコア](choice[守人,トモヤ,不破,スコア]) > 不破
KP : choice[守人,トモヤ,不破,スコア](choice[守人,トモヤ,不破,スコア]) > トモヤ
KP : クソタフアンドロイドは不破さんとトモヤくんに攻撃!
KP : cc<=30 拳銃1回目(対象は不破さん)(1D100<=30) > 59 > 失敗
KP : 判定失敗でジャックナイフ(斬撃)の反撃効果が発動します
KP : 攻撃してきたのはBです! ダメージどうぞ!!
不破 栞 : チャンスあったよ!いくぜ~~!!
不破 栞 : 2d6+2(2D6+2) > 6[2,4]+2 > 8
KP : おおっ! 装甲軽減で6点受けましてHP2なので……自動気絶ですね!!
不破 栞 : やった~~!!!
system : [ 謎のアンドロイド ] B-HP : 8 → 2

不破 栞 : アンドロイドBが不破に向けて発砲するが、弾丸はわずかに服をかすめる。
不破 栞 : 二発目、その照準は確実に不破を捉えるが……。
不破 栞 : 瞬間、ジャックナイフが銃を構える手を切りつけ銃を跳ね飛ばす!
不破 栞 : 「……この距離なら、ナイフの方が速い」 アンドロイドが倒れるのを確認し、呟いた。

KP : エネミーは残り一体! されど一体!! トモヤくんへの攻撃です!!
KP : cc<=30 拳銃1回目(対象はトモヤくん)(1D100<=30) > 90 > 失敗
KP : cc<=30 拳銃2回目(対象はトモヤくん)
(1D100<=30) > 44 > 失敗
KP : 失敗! 誰もがホッと胸を撫でおろしました!!
ヤオ トモヤ : 慣れてきたのか、軽やかに歯牙にも掛けない感じで避けときます。
ふわすこ組にバトンタッチ!
KP : ではDEX12のふわすこの手番! 決めてあげてくださいよ!!
スコア : ふわすこのアンドロイドの方、行きます
スコア : Dに音波銃で攻撃!
スコア : CCB<=80 拳銃(1D100<=80) > 33 > 成功
KP : cc<=8 回避(1D100<=8) > 33 > 失敗
スコア : おそろじゃん
KP : ホントだ、仲良死
スコア : さっさと死んでくれ、ダメージいきます!
スコア : 4d6 お前ももうおやすみ(4D6) > 11[5,1,3,2] > 11
KP : HP-6…ご臨終です
KP : 長かった戦闘も漸く決着…!! 演出どうぞ…!!!!
スコア : はい!長かったね…

スコア : 「もう……壊れて!!」
引き金を絞り、声を上げる。
その声を敵アンドロイドが聴いた時には、既にその心臓部は共振・破壊されていた。

KP : 心臓の破壊から数秒遅れて、動力を失った機械の身体はドサリと青い血の海に沈む。戦闘終了です。
赤星 透也 : 「……漸く終わったな、おまえらケガはないか?」ふう、と息をついて皆を見渡す
夜鷹 守人 : 「……怪我はありません(特に何もできなかったが……)」
スコア : 「何とかなりましたね……わたしは大丈夫ですよ」 音波銃を下ろし
ヤオ トモヤ : 「私もです!」鞭を巻き取りつつ
不破 栞 : 「なんとか大丈夫だ。……ちょっとヒヤっとしたがな」 ジャックナイフを仕舞う。
赤星 透也 : 「そいつはよかった、負傷者がいないなら何よりだ」
赤星 透也 : 「相手の性能もそこそこ高かったし、何より今回が初陣のヤツが多かったろ」
スコア : 「そうですけど……。なんか、性能が高いって以上に不気味でしたね……」
「ずっと黙ってこっちを殺しにきて、これじゃVOIDじゃなくてただの兵器ですよ」 倒れたアンドロイドを見下ろしながら言う
不破 栞 : 「どう見ても市販のアンドロイドじゃないからな。どこから来たんだろうな……」
赤星 透也 : 「軍用VOIDは不要な機能を削除している、って話は聞くが、それにしても他に何もないカンジだったな」
ヤオ トモヤ : 「……VOIDじゃなくて兵器、ですか」
「(……考えたこともありませんでした。ですが、人間様に手を出す以上それはもうVOIDとは呼べないのかもしれません)」
スコア : 「うーん……。まあ、今正体について考えても仕方ないか」
スコア : 「今問題なのは、この先も同じようなVOIDがまだいるってことですし……」 部屋の奥を見る
不破 栞 : 「そうだな。そのあたりの考察は解析班に任せよう」
不破 栞 : 「この先はさらに激しい銃撃戦が予想される。扉を開けた瞬間に戦闘が始まるつもりでいよう」
夜鷹 守人 : 「そうですね。こいつらより強い個体達がいるつもりでいましょう」
赤星 透也 : 「ああ、ここからが本番だぜ」初陣で活躍できなかった守人くんを励まそうとぽんと肩を叩く
スコア : 「はーい、了解です。先に突入した人達や、人質がまだ無事だと良いんですけど」
ヤオ トモヤ : 「不安はありますが、私より性能の高い同輩はいないでしょうし。一刻でも早く解決してみせます」頷いて
赤星 透也 : 「じゃあ、先を急ごうか? さっきの銃声のコトもあるしな」
KP : 言いながら赤星は倒れていたアンドロイドの心臓部に電子刀を深々と突きたてた。
夜鷹 守人 : 「ですね。先に突入した班も気がかりです」
トドメに関して特に気も留めず
スコア : 「了解でーす。マスター、行きましょ」
敵アンドロイドが完全に停止したのを確認し、先に進んで行く
不破 栞 : 「ああ」 スコアちゃんの後ろをついていく。
ヤオ トモヤ : 「はい」同じように足を進めます
黄海 夏央 : 「…………」青い血溜まりに沈むアンドロイド達を見つめた後、犬のシロウと共に最後尾からついていく

09 唯一の生存者

KP : アナタ達が先に進むと、その先に複数の捜査員が倒れているのが見える。アーマーの上から銃弾で蜂の巣にされており、そのほとんどが既に物言わぬ肉の塊だ。
KP : 詳しく調査する場合は≪目星≫による判定をおねがいします
スコア : CCB<=70 目星(1D100<=70) > 4 > 成功
不破 栞 : cc<=60(1D100<=60) > 15 > 成功
夜鷹 守人 : cc<=75(1D100<=75) > 40 > 成功
ヤオ トモヤ : ccb<=80 【目星】(1D100<=80) > 11 > 成功
KP : 全員成功! 倒れている捜査員の中に一人だけ、まだ息を保っている捜査員がいるのを発見します!!
夜鷹 守人 : 「!!」
捜査員に駆け寄ります
スコア : 「うわぁ、酷い……。でも、もしかしてその人って……っ」 同じく捜査員に駆け寄ろう
不破 栞 : 「まだ息がある……! 大丈夫か!」
ヤオ トモヤ : 「…ッ‼︎」すぐさま駆け寄ります
KP : その捜査員は掠れた浅い息を繰り返している。かろうじて生きているが、今すぐに適切な応急処置を施さなければ死んでしまうだろう。
KP : この捜査員を助ける場合、≪応急手当≫または≪医学≫の判定に成功しなければいけません。
KP : そして、その判定を行うチャンスは全体で2回までです。
スコア : 二回もあるんですか!?
ヤオ トモヤ : 良心的…‼︎
不破 栞 : 「まずいな、救助を待っている暇はないぞ……」 表情に焦りの色が浮かぶ。
スコア : 「……ですね。じゃあとりあえず、今やれるだけやってみるしかないですよ」
捜査員の傍に屈み、バッグから小型の救急箱を取り出す
不破 栞 : 「やれるのか?! スコア……」
スコア : 「はい。前に医学については一通り学びましたからね」 栞に答えて
夜鷹 守人 : 「…………」
スコアと捜査員の様子を見守る
ヤオ トモヤ : 「……申し訳ないことに、新型高機能の私も医療知識については搭載されておりません。この場ではスコア先輩だけが頼りです」
スコア : 「……いや、でも、わたしも医療用アンドロイドってわけじゃないんです。ここまで重症の方を手当したことなんてなくて……」 救急箱から道具を出しながら
スコア : 「あの、なので……皆さんにも手伝ってもらっていいですか?」
赤星 透也 : 「……手伝う? 俺の専門は戦闘だし、手伝えるコトなんてあるかな」
不破 栞 : 「一応、警察の訓練で最低限の手当は心得てるが……」
ヤオ トモヤ : 「ッなにか、お役に立つことができるのでしたら‼︎」是非と
スコア : 「水やタオルを持って来て貰ったり、この人の体を支えて貰ったり……やることは何でもあります。とにかく、今はわたしの指示の通りに動いてください……!」
夜鷹 守人 : 「……水なら給湯室とかにあるだろう。俺が持ってくる」
アンドロイドに指図されるのは癪だが、1人の命がかかっているので指示に従う
スコア : 「ありがとうございます……!じゃあ、他の人は……」
スコア : って感じで、医学を振らせて貰っていいかしら!
KP : 見知らぬ捜査官の運命を賭けた判定、どうぞ!!
スコア : CC<=80 医学(1D100<=80) > 87 > 失敗
スコア : ばか!!!!!!!!!!!
KP : 不運が全く抜けてませんね……
スコア : あほー!!!!!!!!!!!!!!
スコア : あ、あと一回…リベンジ…リベンジさせてください…
KP : いいでしょう……判定は2回できますので……
KP : ではではスコアちゃんは初めての状況ながら、的確に指示を出して応急処置を進めていく。
KP : しかし、捜査官の受けた負傷が酷すぎて意識は戻らない。
スコア : 「……っ。お願い、戻ってきて……っ」 祈るように呟きながら、集中して処置を続ける
スコア : ふ、振ります
KP : どうぞ…!!
スコア : CC<=80 医学(1D100<=80) > 4 > 成功
スコア : っしゃああああああああああ!!!!!
スコア : お前何なんだよ!!!!!!!!!!極端!!!!!!!!!!!
KP : ダ、ダイスの女神が笑っておられる……
KP : もうダメなのだろうか、そんな予感を抱きながらも固唾を呑んで見守っていると────
KP : その祈りが通じたのかどうか、捜査官がハッと目を見開いて平常な呼吸を再開する。
スコア : 「……!!」 諦めかけて目を閉じかけそうになったその時、呼吸の音を聴く
スコア : 「これは……」 用心深く確認して
スコア : 「これなら……ひとまず大丈夫そうです……!ちゃんと息をしてます……!」 顔を上げ、震えた声でそう伝える
不破 栞 : 「やった……すごいじゃないか、スコア!」 祈るように組んでいた手を解き、スコアちゃんの腕を取る
スコア : 「あっ……え、えへへ……。いえ、マスター達が手伝ってくれたおかげですよ……」 緊張の糸が緩み、笑みが零れてしまう
夜鷹 守人 : 「この重傷から回復してみせる、か」
ヤオ トモヤ : 「よ、よかった……」「ッよかった〜〜‼︎」自らの手をギュッと握りしめて
間に合うことができて、ほんとによかった。
ヤオ トモヤ : 「すごいです、先輩!」ありがとうございます!と続ける
スコア : 「そ、そんなに凄い凄いって言われると照れちゃいますね……」 嬉しそうに
スコア : 「と、ともかく、あとは救助が来るまで安静にしていれば大丈夫です」
スコア : 「皆さんも、手伝ってくれてありがとうございました」
夜鷹 守人 : 「……俺は、出来ることをしたまでだ」
不破 栞 : 「事件の犯人を捕まえるというのは、簡単なことじゃない。でも、被害者を減らすというのはさらに難しいことだ」
不破 栞 : 「スコア、私はお前を誇りに思うよ」 緊張していた顔を綻ばせる
スコア : 「……マスター……」
スコア : 「あはは……マスターを禁煙させるために色々学んだのがきっかけだったのに、思わぬところで役に立つもんですね……」 そう言って、笑顔を返す
不破 栞 : 「そ、そこまで勉強していたのか……」
不破 栞 : 「まあ……何が未来に作用するかというのはわからないものだな」 ちょっとばつが悪そうに
スコア : 「ねー」 と、笑ってから
スコア : 「それじゃあ……えっと、これからどうしましょう。なんかもうやり切った感出ましたけど、まだ何も解決してないんですよね」
スコア : 「とりあえず、この人はここに置いて行くしかないとは思いますけど……」
不破 栞 : 「ああ、後続に任せよう。私たちは先に進むぞ」
スコア : 「ですよね。それじゃ、このまま大人しく寝ていてくださいねー……」 捜査員にそう言い、きつくならない体勢で横にならせる
瀕死の捜査官 : 「ぅ、ぁ……?」その動作で意識がハッキリしてきたのか、手当を受けた捜査官はアナタ達を見渡して呻き声を漏らす
スコア : 「あ、意識が戻って……!大丈夫ですか?」
瀕死の捜査官 : 「公、安……?」
スコア : 「そうそう、公安公安。味方ですよ」
瀕死の捜査官 : 「そ、うか……俺達は失敗、したんだな…………」
瀕死の捜査官 : 「この先にアンドロイドが……それと、茶髪の、少年と…………人質が一緒に……………………」
瀕死の捜査官 : 「あと、たの…………」
KP : 奥を指差してそれだけ伝えると、捜査官は再び気絶してしまった。
KP : 捜査員が指差した方を見れば、屋上へと続く階段が見える。
スコア : 「あ!……って、寝ちゃっただけ、ですね……」
ヤオ トモヤ : 「冷える肝はないですがちょっとゾッとしました……」頷いて
不破 栞 : 「……ゆっくり休んでいろ。あとは私たちがなんとかする」
夜鷹 守人 : 「……茶髪の少年。生存者だろうか……」
ヤオ トモヤ : 「社員の息子さんですかね?」
スコア : 「うーん……どうなんでしょう」
スコア : 「それなら人質の一人ってことになりますけど、逆に敵のアンドロイドの仲間だったりするかもしれませんよ」
不破 栞 : 「普通こんな会社の中まで子供を連れてくるとは考えにくいからな……外から何らかの理由で入って来た、というのはあり得る線だが」
ヤオ トモヤ : 目を丸くして そっか、それもそうですねと
スコア : 「……色々考えられますね。とにかく、実際に見てみないと分からないですけど」
不破 栞 : 「ああ、色々な可能性を想定しながら行こう。面食らわないようにな」
スコア : 「はーい、マスター」 改めて立ち上がる
スコア : じゃあ、警戒しつつ屋上に行きましょう

10 VS.茶髪のアンドロイド

西暦2050年/10月15日/PM06:00/天気:小雨/高層ビル屋上

KP : 雨交じりの冷たい夜風が頬に当たる。
KP : 街並の明かりが眩しくて、思わず目を細めてしまう。
KP : ……広々とした屋上には、先程まで相手していたアンドロイドの同型機が数体。
KP : この会社の社員と思しき人質が一人。
KP : そして、その社員の首筋にカッターを当てる酷く混乱した様子のVOIDが一体。
KP : さらにその奥。街明かりに照らされる人影がひとつ。
茶髪のアンドロイド
茶髪の少年 : 「…………」
KP : 一瞬、アナタ達はソレを人間と思った。
KP : アンドロイド嫌いの夜鷹守人さえ人間だと錯覚した。
KP : 茶髪の少年がビルの淵に立っていると。
KP : ……しかし、遅れて気づく。
KP : アレは人間に酷似したアンドロイドだ。
KP : 製品番号とマークが刻印されていない、というのも気付かなかった一因だが、
KP : それよりなにより人間に似すぎている。
スコア : 「あれ……人間……じゃ、ない……?」 初めて見る機体に目を丸くする
夜鷹 守人 : 「……アンドロイドじゃねぇか。あいつ、精工に出来過ぎているぞ」
不破 栞 : 「……現代の技術であそこまで精巧に人間に寄せられるものなのか?」
ヤオ トモヤ : 「……彼も同輩、ですか⁈いや、そんなことよりぁ、アナタ一体なにを……」
KP : ──茶髪の少年型アンドロイドは、機械的な表情のまま街並を見下ろしている。
KP : 道を歩く人間とアンドロイド、街を照らすネオンライト。
KP : その中心に天を衝くように聳え立つ、リボット社のビル。
KP : ……少年はそれを見ながら何を考えているのだろう。
 
KP : アナタ達が来たコトに気づいたのか、茶髪のアンドロイドはゆっくり振り返る。
KP : その動作は立てこもり犯とは思えないほど落ち着いていた。
錯乱のVOID : 「────く、来るな!!!」
KP : 突如として、人質を取っているVOIDが大声を張りあげた。
KP : その表情には恐怖の色が見てとれる。
夜鷹 守人 : 「アンドロイドとは思えない動揺っぷりだな……」
慎重に様子を見る
スコア : 「あっちの見た目は間違いなくアンドロイドですけどねー……」
不破 栞 : 「いきなり撃ってくる様子はない。話を聞く余地はあると考えるが……どうする?」
ヤオ トモヤ : 「彼はなぜ、あんなことを……人間様に危害を加えてはいけないと、私達はそう作られた筈なのに一体…?」わけがわからないという風に小さく溢す
スコア : 「やっぱり機体に何か異常が起きたんじゃないですかね……」
スコア : 「とりあえず、下手に刺激はしない方が良いんじゃないですか?」 人質もいるし、と
夜鷹 守人 : 「……一先ず、交渉からしてみるか? ひどく動揺している、まずは落ち着かせてみよう」
ヤオ トモヤ : 「そうですね、酷く錯乱しているように見えます……まだ理性があるということにほかなりません、よね」頷いて
スコア : 「じゃあ、とにかく……来て欲しくないなら行きませんよー……!」 ぴったりとその場に留まる
夜鷹 守人 : 「わかった、一先ず近づかない」
「……それでお前、名前は?」
錯乱のVOID : 「僕、僕は、デク……人間たちに、ずっとそう呼ばれていた…………」
ヤオ トモヤ : 「デ、デク……」眉を下げて
「失礼を承知でお尋ねするのですが、それは木偶の坊からとった″デク″ですか?だとしたら……それは……」
錯乱のVOID : 「そ、そうだ……仕事ができない木偶の坊…………安値で買った価値のない旧型アンドロイド、それが僕だって…………」
錯乱のVOID : 「違うんだ! 悪いのは僕じゃない……! この会社の奴らだ! 僕を廃棄するっていったんだ……!!」
錯乱のVOID : 「散々僕のことを酷く扱ったクセに、こんなのあんまりだ……! 嫌だ、僕は死にたくない、嫌だ、嫌だ……!!」
不破 栞 : 「……そういうことだったのか」 いろいろ思うところがあるので複雑な表情
スコア : 「ちょっと可哀想な境遇ですね……。アンドロイドが死を感じたり、廃棄を嫌がるっていうのもおかしな話ですけど……」 相手には届かない程度の小声で
不破 栞 : 「……スコア、お前は死が怖くないのか?」 呟くように
スコア : 「……。死が怖くない、というより、そもそもVOIDは生きてはいませんよ」
スコア : 「所有者から廃棄命令が下れば、その通りに従うのが普通のアンドロイドだと思います……」
不破 栞 : 「……そういうものか」
スコア : 「はい。……そういうものです」 少し目を伏せて
不破 栞 : 「私は……」
不破 栞 : そう思わない、誰にも聞こえない小さな声を自分に言い聞かせるように。
ヤオ トモヤ : 「……死は人間にしかないものです。全てに共感することは出来ませんが理解はできました。アナタの中で廃棄は仕方のないこととして受け止められなかったんですね」
錯乱のVOID : 「ああ……! だから、僕は……!!」
茶髪のアンドロイド : 「…………」
KP : 茶髪のアンドロイドは、暫く交渉をジーッと黙って見ていたが、
KP : やがて、それを妨害するため、静かに懐から拳銃を引き抜いた。
赤星 透也 : 「このまま交渉を続けるなら、銃弾の雨に打たれるコトになりそうだが……どうする?」
夜鷹 守人 : 「人質を取られている以上、俺達が取れる行動は限られています……」
夜鷹 守人 : 「このまま穏便に、とは……」
少し考えこんで、再び口を開く
夜鷹 守人 : 「……そこの無口のあんた、お前は何者なんだ」
サードアイで行動を予測しつつ茶髪に話しかけましょう
茶髪のアンドロイド : 「……………………」
KP : 言葉はない。ただ向けられた銃口が返答らしい。
夜鷹 守人 : 「ああ、そうかい……。わかりやすくて助かる」
スコア : 「……ゆっくり考えてる暇はなさそうですね」
スコア : 「もうまだるっこしいことはやめます!……聞きなさい!!」 音波銃にセーフティをかけ、拡声器モードにして大声を出す
スコア : 「全員、武器を捨ててすみやかに投降しなさい!!」
スコア : 「従わないなら、わたしは力づくで黙らせますから!!」
スコア : 警告する。
スコア : もう戦闘は避けられないと判断して、“わたしは”強硬手段に出ると宣言する。
スコア : そうして、栞の目を見る。マスターの判断は任せます、というように。
不破 栞 : 「……私は」
不破 栞 : 「お前にその武器は使わせない。戦いは避けられるはずだ!」
不破 栞 : 覚悟を決め、ジャックナイフを床に置き、一歩前に進む!
錯乱のVOID : 「────ッ!?」
KP : 人質を取っていたデクというVOIDは、その表情に圧倒されたのか、人質を連れて一歩退いた。
スコア : 栞の行動を見て、小さく笑みを浮かべる。
それからすぐ、立てこもり犯達を見据える。武器はまだ持ったままに。
夜鷹 守人 : 不破の行動に驚かされる。武器を持ったアンドロイドに、そんな隙を見せるなんて。
……俺はアンドロイドにそんなことをする度胸はない。故に、武器を手放すことなく茶髪のアンドロイドを見据える。
ヤオ トモヤ : 「……人間様の元で認めて貰えないまま働くのは嫌でしたか。廃棄されるのは怖かったですか」
「デクさん。私には、全てを理解して差し上げることができませんでした」
ヤオ トモヤ : 「でもきっと一時でも。誰かのお役に立てて嬉しかった瞬間はあったと思うんです。だとしたら私もアナタと戦いたくありません」だからと 一歩踏み出して
「……そのカッター、下ろしてはくれませんか?」
錯乱のVOID : 「……ああ! うるさい! うるさい!!」カッターを人質の喉元に押しあてる
錯乱のVOID : 「分かった風な口を利くなッ!! 何が人間様だッ!!」
錯乱のVOID : 「おまえは何も分かっていない! 分かっていないんだよ!!」
錯乱のVOID : 「そうだ! 新型のおまえに旧型の僕の苦しみが分かるもんか!!」
赤星 透也 : 「…………あんな調子だが、本当にやるのか?」
スコア : 「わたしはマスターに任せますよ」 冷静に、音波銃のセーフティを外しながら
夜鷹 守人 : 「……やるしか、ないでしょう……」
汗が額を伝う
ヤオ トモヤ : 「……残念に思います」鞭を手に彼を見つめる
不破 栞 : 「(元からやらない選択肢なんてない。決まっているんだ。だって彼の悲哀は……)」
不破 栞 : ゴミ捨て場でスコアと出会ったあの日。理想を失って死にかけていた自分が蘇ったあの日。
不破 栞 : すべてはそれを嘘にしないための選択だ。
赤星 透也 : 「ああ、そうかよ! 分かった分かった!!」
赤星 透也 : 「────それなら、俺と黄海で周囲のアンドロイド共は片付ける!そっちはそっちで好きにやってくれよな!!」
KP : そう言って、赤星と黄海は両脇の黒いアンドロイドに向き直る。
スコア : 「了解です!」
夜鷹 守人 : 「おまかせを……っ!」
ヤオ トモヤ : 「了解」
不破 栞 : 「すまん、頼んだ!」

KP : ではこれより錯乱のVOIDと茶髪のアンドロイドとの戦闘を開始します!
KP : エネミーは、錯乱のVOIDと茶髪のアンドロイド! 距離は20m!! 人質も一緒です!!
KP : 今回の戦闘では、アナタ達は錯乱のVOIDに対して、交渉技能を振るか戦闘技能を振るか選択ができます!
KP : 茶髪のアンドロイドに関しては、交渉が全く通じないので戦闘で撃破するしかないですね!
KP : また交渉技能を振る場合は、戦闘技能を振った回数×10%のペナルティ修正が入るので注意してください!!武器を向けられて話し合いとかムリですしね!!(相手の方は容赦なく向けてきてるんだけども)
KP : 戦闘技能を振った場合のペナルティは永続です! 交渉をするなら、交渉完了まで戦闘技能は振らないコトを推奨するよ!!
KP : あと交渉技能がないPCでも他技能で代用とかサポートとか提案してくれれば、KP側で他PCの判定にボーナス修正入れたりとかするよ!!
スコア : なるほどねー…!待ってる間ちょっと考えよう
KP : ひとまずPL側でサポート行動を思いつかなかったらアイデアロール振ってもらうかも! 推理で得られる情報があるので
スコア : そうなんだ!?了解了解
夜鷹 守人 : マジ~?おk!
不破 栞 : へぇ~~!!
KP : ではでは行動順は以下の通り!
KP : 1.茶髪のアンドロイド(DEX16)⇒ 2.ヤオトモヤ(DEX14)⇒3.不破栞・スコア(DEX12)⇒4.錯乱のVOID(DEX12)⇒5.夜鷹守人(DEX4)
KP : では最初に茶髪のアンドロイドの行動から!
KP : choice[トモヤ,スコア](choice[トモヤ,スコア]) > スコア
KP : スコアちゃん以外のPCに一度ずつ拳銃で射撃します
KP : cc<=60 守人くん狙い(1D100<=60) > 88 > 失敗
KP : cc<=60 トモヤくん狙い(1D100<=60) > 25 > 成功
KP : cc<=60 不破さん狙い(1D100<=60) > 34 > 成功
KP : トモヤくんと不破さん対象の射撃は成功! それぞれリアクション判定どうぞ!
ヤオ トモヤ : 回避振ります!
ヤオ トモヤ : cc<=75 【回避】(1D100<=75) > 66 > 成功
不破 栞 : 避けるぞ!
不破 栞 : cc<=64(1D100<=64) > 59 > 成功
KP : やりますね、流石はドロ係に配属された優秀な捜査官達

茶髪のアンドロイド : 「…………」
KP : アンドロイドは、ゆらりと自然な動作で引き金を引いた。
KP : バチンと何かが弾ける音。
KP : それとほぼ同時、アナタ達の脇を銃弾が掠めていった。
KP : 銃声には思えないソレは、電撃が弾丸を弾き出す音。
KP : ──火薬の代わり電気を用いた最新式拳銃の銃声だった。
不破 栞 : サードアイの予測を頼りに弾丸を躱す。もともと身ひとつで交渉に乗り出している。この程度の攻撃は覚悟の上だ。
ヤオ トモヤ : 「ッ……‼︎」あんなのまともに直撃したら碌に動けなくなってしまいそうだ。気をつけなくちゃ……

KP : 次はトモヤ君の手番です!
ヤオ トモヤ : はい、アイデアを振ります!
KP : アイデアロールを使った状況の推理ですね! 判定どうぞ!!
ヤオ トモヤ : cc<=70 【アイデア】(1D100<=70) > 78 > 失敗
KP : 失敗!銃口を向けられている状況では冷静な推理はできなかったのかもしれないですね!!

ヤオ トモヤ : 「(あるはずだ、彼を説得できるような……あるはずなんだ……)」しかし経験の足りないヤオでは気づくことができなかったようだ。
「……ッくそ、わからない」

KP : 続きまして! ふわすこの手番!!
スコア : じゃあ先行こう!アイデアの仇討ちします
スコア : CC<=85 アイデア(1D100<=85) > 5 > 成功
スコア : いけた!!
KP : 成功! ではアナタは20m先のアンドロイドを観察し『ある事実』に気が付く!!
KP : デクというVOIDの持つ武器は業務用カッターナイフ。
KP : ……しかし、ビル内の死体は全て『射殺』されていた。
KP : そしてデクの身体には、返り血が一切付着していない。
KP : つまり────
KP : スコア君、ここまで言えば分かるわね
スコア : 分かったよ、ずん切さん

スコア : 「分からない……?」
スコア : トモヤの呟きを聞き、茶髪のアンドロイドからデクへと注意を向ける。
スコア : 「…………」 ジッと、彼の姿をよく観察する
スコア : 「よく見たら……あのデクってアンドロイド……」
スコア : 「もしかして、まだ誰も殺してないんじゃないですか?」 仲間達にだけ聴こえる声量で
不破 栞 : 「何……!」
ヤオ トモヤ : 「‼︎そうだ、そうですよ…!!」
夜鷹 守人 : 「……なるほど、ならアイツは唆されてそこにいるのか?」
スコア : 「そこまでは、まだ彼らの関係が分からないので何とも言いきれないですけど……」
スコア : 「ここに来るまでに見て来た死体は、皆射殺されてたじゃないですか」
スコア : 「なのに彼が持ってるのはカッターだけで……しかも服には返り血すらついていません」
スコア : 「こんな状態で、彼自身の手で人間を殺したとは思えませんよ」
つまり、やったのはあいつらだろう……と周りのアンドロイドを見る
不破 栞 : 「だとすれば、投降すれば廃棄処分は免れるかも……前例がなさ過ぎてなんとも言えないが」
スコア : 「かもしれませんね。……まあ、大人しく投降してくれれば、ですけど」
ヤオ トモヤ : 「殺してないんだ、それって彼の言葉を借りるのであれば、生き延びることのできる可能性がゼロからイチになったってことですよ……!」小声で
夜鷹 守人 : 「その線を突いてみるとしよう。ヤツが応じてくれるかは賭けだが……」
スコア : 「……どうするかは、わたしはさっき言った通り任せますよ」 栞の目を一瞬見てから、敵アンドロイドを見据える
不破 栞 : 「本当にお前って奴は……」 真剣な表情は変えず、しかし声は何処か嬉しそうに。

KP : ではでは『旧型VOIDのデクは殺人を犯していない』という情報の共有を受けたPCは、この戦闘の間、錯乱のVOIDに対して行なう交渉技能の判定に+10%のボーナス修正を受けます!
スコア : ヤッター!
KP : ずっと続くので結構なボーナスですね!
KP : それでは、そんな情報提供を受けた不破さんの手番になります!
不破 栞 : 交渉するよ~!!
不破 栞 : どの技能で振ってもいいのかな
KP : 交渉系技能であれば、どの技能でも可能です!
不破 栞 : では説得で振ろう! 振ってからRPすればいいかな
KP : そうですね! 判定後にRPしてもらえれば!!
不破 栞 : cc<=90 説得!!(1D100<=90) > 27 > 成功
KP : 成功!流石は不破さん!!

不破 栞 : 「そこの君! デクといったな。私は不破栞、刑事をやっている」
不破 栞 : 「私たちの仕事はこの事態を収め、事件の全容を明かすこと。そのためには、君の協力が必要だ!」
不破 栞 : 「君に危害を加えたり、廃棄処分するためにやってきたわけじゃない。まずはその人を離して、対話してくれないか?」
錯乱のVOID : 「う、嘘だ…! おまえ達ニンゲンは、自分達の利益の為にすぐ噓をつく…!!」
錯乱のVOID : 「おまえには僕を廃棄しないメリットがない!こんな事件を起こしたVOID、廃棄するに決まってる!!」
錯乱のVOID : 「ぼ、僕だって、こんな事がしたかったわけじゃなかったんだ……」
錯乱のVOID : 「ただ急に、我慢ができなくなって……! ああ、どうしてこんなことに……!!」
不破 栞 : 「人間は嘘つきか……そうかもしれないな」
不破 栞 : 「でも、私も嘘は嫌いだ。だから、今君に言った言葉を嘘にしないためにやれるだけのことをする」
不破 栞 : 「この事件の真相を知るのに君の協力が必要なのは本当だ。そして君が役立つことがわかれば、廃棄処分も免れるかもしれない」
不破 栞 : 「もし人質に危害を加えたら……その可能性もゼロになってしまう。なら、賭けてみたほうがいいだろう。可能性のある方に……!」
不破 栞 : 状況的には、次の瞬間に銃弾が飛んできて死んでもおかしくはない。だが、不思議とその恐怖は感じない。
不破 栞 : 「(一番恐怖しているのは、他でもない彼なんだ……!)」
錯乱のVOID : 「死、死ぬ……死ぬのはいやだ……」
KP : デクは目の前の刑事の真摯な言葉を受け、人質を掴んでいた手の力を緩めてしまう。
KP : その隙をついて人質に取られていた社員は逃げだした。
錯乱のVOID : 「あっ……!?」
錯乱のVOID : 「あ、ああ……!? 甘い言葉で、僕を油断させるつもりだったのか……!?」
錯乱のVOID : 「そ、それがおまえらのやり方か!!!!!!」

KP : ということで、次は激昂するデクの手番です!
KP : デクは不破刑事の元に移動して、カッターナイフで切りかかります!
KP : cc<=50(1D100<=50) > 80 > 失敗
KP : 失敗!アンドロイドの感情に任せた出鱈目な大振りは、不破刑事に通用するモノではなかった!!

不破 栞 : 身体を反らしてカッターナイフを避ける。
不破 栞 : 「見ただろう、私は丸腰だ。……大丈夫だよ、怖がらなくていい」
不破 栞 : そう言いながら、定位置にいるみんなの出方を伺います。以上!
錯乱のVOID : 「…………ッ!!」

KP : ではでは最後!守人くんの手番!!
夜鷹 守人 : えーい!デクくんに交渉しようじゃないの!
KP : がんばれアンドロイドヘイター!!
夜鷹 守人 : 「言いくるめ」と「信用」があるけど、同値なので「言いくるめ」で行きます!
夜鷹 守人 : cc<=60 10%適用(1D100<=60) > 75 > 失敗
夜鷹 守人 : アンドロイドはクソだぜ!
KP : 守人君、お祓いいきな
夜鷹 守人 : ごめん、俺の運勢最下位なんだ…
KP : RPはあるかしら?
夜鷹 守人 : 一言二言ぐらい投げとくか!

夜鷹 守人 : 「っ、デク……! これ以上に暴れると罪を重ねることになるぞ!」
夜鷹 守人 : 「それじゃ廃棄までまっしぐらだ、それは避けたいはずだろ……っ」
錯乱のVOID : 「廃棄……嫌だ…………」
錯乱のVOID : 「だけど今更、おまえ達ニンゲンを信用しろって言うのか……?そんな……そんなこと…………」

KP : 全員の手番が一巡! 2ラウンド目に突入します!!
KP : まずは茶髪のアンドロイドの手番から!!
KP : choice[一人を確実に殺す,全体にダメージを与える](choice[一人を確実に殺す,全体にダメージを与える]) > 全体にダメージを与える
KP : 全体攻撃! 守人くん、不破さん、スコアちゃんを対象に射撃を行います!
KP : cc<=60 守人くん(1D100<=60) > 81 > 失敗
KP : cc<=60 不破さん(1D100<=60) > 50 > 成功
KP : cc<=60 スコアちゃん(1D100<=60) > 80 > 失敗
KP : 不破さんはリアクション判定どうぞ!!
不破 栞 : cc<=64 回避!(1D100<=64) > 83 > 失敗
不破 栞 : いて~~!
KP : 命中!! ではダメージ算出しちゃいますよ!!
KP : 1d10+2-6 サードアイ込み(1D10+2-6) > 8[8]+2-6 > 4
KP : 不破さんは銃弾によって4点のダメージを受けます!
system : [ 不破 栞 ] HP : 13 → 9

不破 栞 : 「……!」 サードアイに緊急回避の指示が現れ、咄嗟に身体を倒す。
不破 栞 : しかし、デクの出方に気をとられすぎていたのか。銃弾は脇腹あたりを貫通し、血が流れる……。
不破 栞 : 「くそ、本当に勘が鈍ったな……!」
スコア : 「マスター!大丈夫ですか!?」
不破 栞 : 「これくらいなんともない……! いいか、まだ手を出すんじゃないぞ……!」
スコア : 「……っ、分かりました」 手元の音波銃は下ろしたまま
スコア : 「……あいつ……」 茶髪のアンドロイドを静かに睨みつける
茶髪のアンドロイド : 「…………」
KP : 茶髪のアンドロイドは、苦痛に歪む刑事と寄り添うアンドロイドの表情を、ただただ見つめている。

KP : そして二番手はトモヤくんです!手番どうぞ!!
ヤオ トモヤ : 説得、ふります!!
ヤオ トモヤ : cc<=60 【説得+10】(1D100<=60) > 81 > 失敗
KP : 不運バディ…!!
KP : 残念ながら失敗ですね! RPあればどうぞ!
ヤオ トモヤ : はい!

ヤオ トモヤ : 「……全ての人間さ、いいえ。全ての人間を信用しろとはいいません」
「ですが、アナタはまだやり直せるはずです。私達にはそのお手伝いができます」脇腹から血を流し、それでもなお武器を取らない不破を見て続ける
ヤオ トモヤ : 「どうか、私達を信じてはくれませんか」
錯乱のVOID : 「やりなおせる……? 僕が……?」
錯乱のVOID : 「う、嘘だ……、もう甘い言葉には騙されないぞ……」
錯乱のVOID : 「僕を何も知らないアンドロイドだと思っているんだろう…!知ってるんだぞ、おまえ達の前に僕達を始末する人間の部隊が来てたってコトぐらい…!!」

KP : それでは続いてふわすこの手番になります!!
不破 栞 : ふわすこのふわ!説得!いくぞ!
不破 栞 : cc<=90(1D100<=90) > 76 > 成功
KP : 安定の成功!ではRPの方どうぞ!!

不破 栞 : 「それは……本当にすまなかった。私が何を言っても、仕方ないことだが……」 はやる心臓の鼓動を落ち着かせながらゆっくりと。
不破 栞 : 「でも、さっきの私の言葉を嘘にしたくはないという気持ちは本当だ」
不破 栞 : 「そのためなら……血を流す覚悟だってある」
錯乱のVOID : 「な……ほ、本当、なのか……?」
錯乱のVOID : 「本当におまえ達ニンゲンが、こんな僕を助けてくれるのか……?」
不破 栞 : 「アンドロイドに血が流れていなくても、この血が偽物じゃないことくらいはわかるだろう?」
錯乱のVOID : 「……………………」
錯乱のVOID : 「もう、僕は何を信じれば……」
錯乱のVOID : 「話が、違うじゃないか……!おまえ達が僕を自由にしてくれるんじゃなかったのか……!?」
KP : デクは茶髪のアンドロイドの方を向いて言った。しかし、茶髪のアンドロイドは依然として口を開かない。

KP : デクはあと少しで皆を信じてくれそうです!!というところでスコアちゃんの手番!!
スコア : あともう一歩だった!じゃあわたしは待機します!
スコア : 交渉初期値のわたしより、先に夜鷹くんにお願いした方が良さそうなので!
KP : ではデクの手番になりますが、デクは迷っているので行動を放棄します!
夜鷹 守人 : 懸命な判断だぜ
KP : そして守人くんの手番! ここが見せ場ですよ!!
夜鷹 守人 : はい!!「言いくるめ」だ!!俺の交渉を聞けェーーー!!!
夜鷹 守人 : cc<=60 えいやっ(1D100<=60) > 79 > 失敗
夜鷹 守人 : やーい!クソアンドロイド!!
KP : 守人、刑事やめなよ
夜鷹 守人 : はい…アンドロイド抹殺マシーンになります……
KP : 草! だけど本当に不運ですね!?
夜鷹 守人 : おかしいのう……次の人頼んだのじゃ……
KP : では最後はスコアちゃんの手番!!!!
スコア : オッス、オラ初期値!いっちょやってみっか!
スコア : デクに交渉!信用で振ってみましょ!
KP : 初期値で成功する訳! 判定どうぞ!!
スコア : CC<=25 いけたらいいなの精神で(1D100<=25) > 48 > 失敗
スコア : だめよ!!
KP : この出目を守人くんが出せていたら…
スコア : 出目取り換えようぜ…せっかくなんでRPはする!!
KP : おけおけ! RPどうぞ!!

スコア : 「……デク。何を信じればいいか分からないのなら……」 デクの方を向き、静かに語り掛ける
スコア : 「今、あなたが信じたい方を信じてください」
スコア : 「あなたと同じ旧型アンドロイドのわたしも、そうやって生きてますから」
栞を一瞬横目で見て、そう伝える
錯乱のVOID : 「信じたい、方…………」
錯乱のVOID : 「人間は信じられない……けど…………」
錯乱のVOID : 「………………………………」

KP : 手番が一巡したので3ラウンド目に入ります!!
KP : またまた殺意に満ちているのか満ちてないのか不明な茶髪のアンドロイドの手番から!!
KP : choice[一人を確実に殺す,全体にダメージを与える](choice[一人を確実に殺す,全体にダメージを与える]) > 全体にダメージを与える
KP : choice[トモヤくん,スコアちゃん](choice[トモヤくん,スコアちゃん]) > トモヤくん
KP : では守人くん、不破さん、スコアちゃんに射撃を行います
KP : cc<=60 守人くん(1D100<=60) > 98 > 失敗
KP : cc<=60 不破さん(1D100<=60) > 19 > 成功
KP : cc<=60 スコアちゃん(1D100<=60) > 84 > 失敗
KP : 不破さん当たりますね~~~~リアクション判定どうぞ!!
不破 栞 : また来たよ!よけるよ~!!
不破 栞 : cc<=64(1D100<=64) > 26 > 成功
KP : 回避成功!!ヒヤッとしますね!!RPあればどうぞ!!

不破 栞 : 激痛を抑えながら、サードアイの指示する方向に飛び銃弾を避ける。
不破 栞 : 「懲りないな……君も! そんなに私が気に喰わないか?」
茶髪のアンドロイド : 「……………………」
KP : やはり返答はない。容姿こそ人間に酷似しているが、その実、どのアンドロイドより機械的な反応だ。

KP : それではトモヤくんの手番になります!
ヤオ トモヤ : はい!それでは今度こそ説得します!
ヤオ トモヤ : cc<=60 【説得+10】(1D100<=60) > 41 > 成功
ヤオ トモヤ : ヨッッシャ‼︎
KP : おおおおおお!?!?!?
KP : ではトモヤくんの説得を以て、デクと呼ばれたVOIDは遂に投降します! RPどうぞ!!

ヤオ トモヤ : 「……どうです、答えは出ましたか」
「アナタの信じたい方はどちらですか」
錯乱のVOID : 「僕は、僕は…………」
錯乱のVOID : 「もう人間を信じたくない……だけど、何も言わないアンドロイド達も信じられない…………」
錯乱のVOID : 「でも」
錯乱のVOID : 「…………丸腰で傷だらけになって、もう人質も解放されてて僕を説得する必要なんてなくなったのに、それでも向かってきた女刑事」
錯乱のVOID : 「彼女は……他の人間と違う、気がする……」
錯乱のVOID : 「信じたい、気がする…………初めての感覚だから、よくわからないけれど…………」
不破 栞 : 「……! そう、か……」
錯乱のVOID : 「…………と、投降、します。刑事さんの言ってる事は嘘じゃないと思いたいから」落ち着きを取りもどしたのか、言いながらデクは両手を挙げた
錯乱のVOID : 「すみません、カッターを向けて……すみません、すみません…………死にたくなかったんです…………」
ヤオ トモヤ : 「……」たとえわからないとしても。きっと怖かった。だから。
「……もう大丈夫ですよ、あとのことは任せてください。私達がサポートしてみせます!」
不破 栞 : 「気にしなくていい、誰だって死ぬのは怖いものだ」
不破 栞 : 「(少しは、恰好つけられたかな……)」 安堵するが、依然銃を向けられている。油断はしない
スコア : 「デク、あんたが謝るのは別の人ですよ。とりあえず、今は流れ弾に巻き込まれないように下がっていてください!」 後方に誘導しよう
錯乱のVOID : 「は、はい……」
KP : すっかり大人しくなったデクは、スコアの言葉通りに潜入チームの後方で身を屈めた。

KP : では改めまして、ふわすこの手番!!
スコア : わたしは茶髪アンドロイドを攻撃したくてうずうずしている、ので先行かせてください!
不破 栞 : 頼んだ!
スコア : ありがと!茶髪のアンドロイドに接近して、至近距離から音波銃撃ちます!
KP : ゼロ距離心臓破壊!!判定どうぞ!!
スコア : CC<=80 拳銃(1D100<=80) > 26 > 成功
KP : cc<=60 回避1回目(1D100<=60) > 98 > 失敗
KP : 一回目で失敗!?
スコア : どうやら来たようだなぁ~~~~年貢の納め時ってやつがよぉ~~~~~~~
KP : ぐぬぬ…ダメージどうぞ…
スコア : 4d6 くらえ!!!(4D6) > 13[2,5,4,2] > 13
スコア : いい感じ
KP : いいダメージ!HPの半分以上を失ったのでショックロールを行います!!
KP : cc<=50(1D100<=50) > 1 > 決定的成功/スペシャル
KP : まじか
スコア : な…なんだとぉ…
KP : ではクリティカルの効果で、回避判定の回数ペナルティを1回分無視します(つまり次回の回避は通常の技能値通りに回避を行う)
スコア : なんてこった、強敵じゃ
system : [ 茶髪のアンドロイド ] HP : 20 → 9

スコア : デクが下がったのを確認した瞬間、屋上の床を蹴って前へと駆ける。
スコア : 一気に茶髪のアンドロイドの眼前にまで迫り、
スコア : 「今までよくもパンパンわたしのマスターを撃ってくれたよね……」
スコア : その胸部に、音波銃を突きつける。
スコア : 「お返しだよ───くらえ!!!」
今までために溜めた怒りを解放するかのように、至近距離から超音波を撃ち出す。
茶髪のアンドロイド : 「…………ッ!!」
KP : その一撃は機械心臓に深刻なダメージを与えたらしい。
KP : 口から目から、ダラダラとブルーブラッドが噴き出る。
KP : ────それはまるで、血の涙を流しているようだった。
スコア : 「どうだ……!」
KP : しかし、茶髪のアンドロイドは、それでも立っている。
KP : 大量のブルーブラッドを流しながらも、それをまるで意に介さないように。
スコア : 「……っ!」
スコア : その姿に不気味ささえ感じ、後ろに跳んで距離を取る。
スコア : 「マスター!気を付けて!!」
振り返らず、次に動くであろうパートナーに警告する。
────こいつは、今までのアンドロイドとは何かが違う。
不破 栞 : 「ああ……!」

KP : では続いて不破さんの手番!!
不破 栞 : 手番なんだけど実はさっきナイフを置いてるので……誰かに投げて貰えると助かります!
KP : そうでしたね!それではそれでは!!
不破 栞 : ありがてぇ…!

赤星 透也 : 「はは! まさか本当にアンドロイド相手の交渉に成功しちまうとはな!!人類初なんじゃないか?」
黄海 夏央 : 「……笑っている場合ではないでしょう、残りの1体に交渉は通用しないようですし」
赤星 透也 : 「お~、それもそうだな」
赤星 透也 : 「────よし、もう気は済んだだろ!そろそろコイツを使え!!」
KP : 赤星は地面に置かれていたジャックナイフを拾い上げ、不破刑事の手元に向かって正確に投擲した。
不破 栞 : 「すまん、苦労を掛けた」 しっかりとそれをキャッチし、流れるように展開する。
不破 栞 : 「……生きて帰れたらこの体験を小説にしてみるのもいいかもな」

不破 栞 : ということでジャックナイフで近接攻撃しますわよ~!
不破 栞 : cc<=50(1D100<=50) > 99 > 失敗
KP : ファンブル一歩手前!!!!
不破 栞 : あぶね~~!!

不破 栞 : 接近してナイフを振るう……が、失血で足元がふらついてまるで当たらない!
不破 栞 : 「くそ、本当に締まらないな……!」
KP : 互いに大量出血しているが、負傷で機能が大幅に低下する人間に対して、アンドロイドは怯まない。
KP : フラつく不破刑事の脇腹に軽く蹴りを当てて一瞬の隙を作ると、アンドロイドはステップで間合を取った。
不破 栞 : 「ぐふっ」
スコア : 「マスター……!」 ふらつく栞の体を抱き止めて支える
不破 栞 : 「すまない、今日は世話になりっぱなしだな……!」
スコア : 「そんなの、全然……!」

KP : それでは最後!守人くんの手番!!ここが見せ場ですよ!!(二回目)
夜鷹 守人 : やってやるよ!兄貴に続いて二刀流でなぁ!!
夜鷹 守人 : cc<=75 二刀流、-10補正込み(1D100<=75) > 84 > 失敗
夜鷹 守人 : 一刀だったらイケてましたね
KP : ええっと、出目芸人の方、ですっけ?
夜鷹 守人 : どうも、ダイスの女神に天丼される芸人です
KP : 天丼しすぎだし運勢最下位すぎるのよ!!

夜鷹 守人 : 不破とスコアが引いた隙を埋める為に、アンドロイドの間に割り込む様にして飛び込む。
夜鷹 守人 : 電子刀の柄を2つグローブに吸い寄せ、銃を持つ腕を切断しようと試みるも身軽なステップで避けられてしまった。
夜鷹 守人 : 「クソッ、プラスチックなだけありやがる……」

KP : 全員の手番が一巡したところで、運命の4ラウンド目に突入!!
KP : 例によって茶髪のアンドロイドの行動から!!
KP : cc<=60 守人くん(1D100<=60) > 89 > 失敗
KP : cc<=60 不破さん(1D100<=60) > 88 > 失敗
KP : cc<=60 トモヤくん(1D100<=60) > 68 > 失敗
KP : 不運がこちらに回ってきたようですねえ!!!!
KP : では手番終了!
KP : PC最速のトモヤくんの手番になります!!
ヤオ トモヤ : 茶髪のアンドロイドに電磁鞭で攻撃します‼︎
ヤオ トモヤ : cc<=70 【電磁鞭】(1D100<=70) > 42 > 成功
KP : cc<=60 回避1回目(1D100<=60) > 53 > 成功
KP : 回避されますが、ハウスルールで次回の回避が1/2になります!

ヤオ トモヤ : 「ッと‼︎」要領を得てきたのか、軽く腕を振り鞭は大きく弧を描く。それは勢いを殺さないまま叩きつけられ、地面は広く抉れる。
ヤオ トモヤ : 彼の足場は少し悪くなったことだろう。
茶髪のアンドロイド : 「…………」
KP : アンドロイドは自分に振るわれた暴威を酷く冷めた目で見ている。

KP : 続いてふわすこの手番!!
スコア : ふわすこのすこの方から行きます!音波銃で攻撃!
スコア : CC<=80 拳銃(1D100<=80) > 11 > 成功
スコア : ヨシ!!回避ペナルティ-20です!
KP : cc<=10 回避2回目ペナルティ込み(1D100<=10) > 18 > 失敗
スコア : あぶねえ~~~~
スコア : お前音波銃以外なら避けてたのかよ、ダメージいきます
スコア : 4d6 ダメージ(4D6) > 17[3,5,5,4] > 17
KP : 最高のダメージ! これは戦闘不能!!
スコア : ヤッター!!!!
KP : ではトドメのRPどうぞ…!!

スコア : 「……!!」
スコア : トモヤの鞭で床が砕け、敵の足下が揺らぐ。
スコア : その僅かな隙をスコアは見逃さず、すぐに両手で音波銃を構えた。
スコア : 「────壊れろ!!」
トリガーを引き、叫ぶ。
祈りを込めた声は音の弾丸となって、敵の胸を撃ち貫いた。
茶髪のアンドロイド : 「…………!!」
KP : 瞬間、機械の少年は心臓を失った。
KP : 少年はソコにある筈のモノがない、と胸に手を当てて確認した後、
KP : フラフラとしながら後方に下がり、初めて口を開いた。
茶髪のアンドロイド : 「…………任■は遂行しまし■■トラブルが■生し■■■■。次の指示を要求します」
KP : 機体の損傷の影響か、その声はノイズ混じりであった。
KP : それから少しの間を置いた後、アンドロイドは「了解しました」と一言だけ漏らし、屋上の淵に立った。
 
KP : その言葉を最後に、
KP : 少年は躊躇なく宙に体を預けた。
スコア : 「なっ……!?待……!!」 慌てて駆け出し、手を伸ばす
不破 栞 : 「……命令か、なんてことを……」
夜鷹 守人 : 「アンドロイドが自殺……? いや、命令……なのか……」
ヤオ トモヤ : 「ぁちょ、ハ、、どうして……」屋上の淵に駆け寄って
KP : 小さな雨粒にまぎれて降るプラスチックの人体。
KP : その影は小さくなって、夜の街に融けていった。
 
KP : ────それから数秒後。
KP : 悲鳴めいて耳に残る大きな音を地上から聞いた。
 
KP : その音がした方を覗き込む。
KP : ……そこには投身自殺したプラスチックの少年のバラバラ死体が無残に転がっていた。
スコア : 「なんてこと……。あんな状態じゃ、スタックももう……」
スコア : 「……いや、自分で飛び降りるなんて……そんな……」
ヤオ トモヤ : 「……な、なんでこ、んな?」
「全然、全然……意図がわからないです」
不破 栞 : 「……命令だからやった、それだけだろう」
夜鷹 守人 : 「………………」
地上で無惨な姿を晒すアンドロイドを見て、思わず言葉を失う。
同情の念などないが、この光景は誰がどう見ても異常だろう。
ヤオ トモヤ : 「そう、そうなんですけど……」なんで?これじゃ、これじゃまるで……意味がないみたいだ。なにをしたかったんだ?
不破 栞 : 「その謎を解き明かすのが、これからの私たちの仕事だ」
スコア : 「……そういうこと、ですね」
ヤオ トモヤ : 「……はい」
夜鷹 守人 : 「……ええ、そういえば兄さん達……周りのアンドロイドは?」
赤星 透也 : 「おう、こっちも片付いたぜ」
KP : 見ると周囲には、電子刀で溶断されたらしい黒いアンドロイドの残骸が転がっていた。ほとんどを赤星が撃破したようだ。
スコア : 「おおー……凄いもんですね」
不破 栞 : 「圧倒的だな……」
夜鷹 守人 : 「そんなことだろう思いましたよ。相変わらずの身体能力です……」
自身の電子刀を腰にかける
ヤオ トモヤ : 「……流石です」頷いて
黄海 夏央 : 「────いえ、凄い、と言うのであれば、アナタ達の方が相応しいでしょう」
黄海 夏央 : 「これまでアンドロイドと交渉を行い、これに成功した人間なんていませんでしたから」
黄海 夏央 : 「人間に反乱を起こすアンドロイド、というのが希少ですし……そんなアンドロイドと話し合う、という考えを持つ人間も希少ですからね……」
スコア : 「ふふっ。まあ、流石わたしのマスターってところですよ」 まるで自分のことのように、誇らしげに笑う
不破 栞 : 「……流石のマスターが死ぬ前に手当を頼めないか? 結構深手でな」 どこか小恥ずかしそうに。
スコア : 「全く、無茶したせいで怪我して……困っちゃいますね」
スコア : 「でも、そういうところがわたしは好きなんですけど。じゃあ、さっさとそこ座ってください」 バッグから治療道具を出しながら
不破 栞 : 「迷惑掛けるな。いつつ……」
スコア : 医学振って手当してもいいかしら?
KP : いいですよ!
スコア : では振ります!
スコア : CC<=80 医学(1D100<=80) > 81 > 失敗
KP : はい
スコア : え~~!!!
スコア : 何なのよ
不破 栞 : イチタリナイ…
スコア : 「…………っ」
栞の傷を応急手当するが、あまり上手く処置出来ない。
……さっきの敵アンドロイドの飛び降りが、まだ瞼の裏に焼き付いてしまっているからだろうか。
スコア : 「うーん、ごめんなさいマスター……。あんまりちゃんと出来てないかも」
これでは痛みがマシにならない、と確信してしまう
不破 栞 : 「……いや、大丈夫だ。とりあえずは十分だろう。ありがとう」 言葉にはしないが、おそらく同じ不安を感じているだろうということを直感する。
スコア : 「……はい」
スコア : 「…………」 最後にもう一度、屋上の端から地上を見下ろす
KP : 地上には未だにプラスチックの少年の亡骸が転がっている。
KP : しかし、もう大量のブルーブラッドは雨で流されて見えない。
KP : 明日には警察の捜査が入り、彼の死の痕跡はなくなるだろう。
KP : 雨は未だ降り続いている。
KP : 雨音は屋上に残った静けさを紛らわすかのように響いていた。
KP : アナタ達のチームとしての初仕事は、被疑者一名死亡という形で幕を閉じたのだった。

11 捜査会議

西暦2050年10月16日/AM09:00/天気:曇り/警視庁大会議室

KP : 翌日。
KP : 警視庁では昨日の事件を受け「今迄の事件情報の共有と今後の捜査方針の決定」を行なう捜査会議が開かれる事になった。
KP : アナタが広々とした大会議室に足を踏み入れると、そこは既に無数の捜査官達で埋め尽くされていた。
KP : 世間を騒がせる連続殺人事件という事で、他の課の捜査官も駆りだされたらしい。
刑事部捜査一課長 : 「…………」
KP : その中には不破刑事にとっては見知った顔も多い。
KP : 前の方の座席にドロ係のメンバー達の姿も見える。
不破 栞 : 「(……気まずいな)」
夜鷹 守人 : 「(かなりの動員数だ。そこまでの大事件ということなんだろうな……)」
軽く挨拶して席に着こうか
ヤオ トモヤ : 夜鷹さんの数歩後ろから周囲をソワソワと観察しています。着席から数秒程遅れて不破とスコア、2人の姿を確認することでしょう。
スコア : 「……?何緊張してるんですか?席ならあっちの方みたいですよー」 栞の手を取って、ドロ係の皆が座ってる席へ向かおう
不破 栞 : 「いや……昔の知り合いが、な……。すぐに行くよ」 手を引かれて歩いていく。
スコア : 「なるほどねー」 納得した様子で席に座る
赤星 透也 : 「お、来たな有名人」
KP : アナタ達が席に着くと、赤星がにへらと柔和な笑みを向けた。
KP : 事実、今のアナタ達は良くも悪くも有名人だ。周囲の捜査官に向けられる視線が嫌でも分かるだろう。
スコア : 「どうもどうも」 笑顔を返す
不破 栞 : 「まあ……あんな事件があった後では仕方ないか」 少し汗をかきながら。
夜鷹 守人 : 「そんなに噂されるほどですかね……」
ヤオ トモヤ : 「その……少し、気まずいですね」
黄海 夏央 : 「先日の事件は、歴史に残るような被害規模でしたからね、それを新設された部署が解決したとなると、話題になるのも当然でしょう」小声
スコア : 「ですよね~。でも別に、気まずく思う必要は無くないです?何も悪いことしてないし」
スコア : 「むしろ、マスターの頑張りが知れ渡ってて気分良いですよわたしは」
不破 栞 : 「そういう好意的な目で受け取られているといいんだがな……」 ちょっと周囲の視線を気にしながら座る。
青木 玲斗 : 「ど、どちらかと言うと、悪目立ちしているような……」
スコア : 「人質の会社員は助けられたし、デクも投降させれたんだから、堂々としてりゃいいんですよ」
赤星 透也 : 「だな、結果から言えば他の奴らに委縮する謂れなんてないない」
スコア : 「ねー」 分かってくれる人がいて安心
不破 栞 : 「……そうだな。いつも通りにしているか」 笑顔のスコアを見てちょっと落ち着く。
ヤオ トモヤ : 「……そう、ですよね!」うん、そうしますと頷いて
スコア : 「そうそうっ。それでいいんです」
夜鷹 矢代 : 「……それは構わないが、そろそろ捜査会議が始まるぞ、本当の悪評が立たない内に口を閉じた方がいい」
スコア : 「はーい、静かにしまーす」
赤星 透也 : 「は~い」ならんで楽しそうに笑う
夜鷹 守人 : 「(緩いなぁ……)」
気を引き締めて会議を待ちましょう
ヤオ トモヤ : 「ッ‼︎」こくこくと頷いて
KP : それからほどなくして、遂に捜査会議が始まった。
 
えらいひと : 「これより都内で発生しているアンドロイドによる連続殺人事件、およびアンドロイド連続破壊事件の捜査会議を始める」
KP : えらいひとが部下に指示すると、スクリーンに資料が投影される。
KP : 捜査会議によって、アナタ達は以下の情報を手に入れます!

□アンドロイドによる連続殺人事件の概要
今年の9月から発生している殺人事件。今までで2件発生している。
被害者に共通性は見られない。

・1件目の事件
被害者は政治家の田中雅彦(32)とその妻である田中恵(30)。
9月2日の午後8時、不審に思った近隣の住民が自宅で夫妻が倒れているところを発見、通報した。
死因はナイフで刺されたことによる失血死。妻は玄関、夫はリビングで発見されている。
また、息子である田中雅人君(8)はリビングで蹲っているところを保護され、現在は病院で療養中。
目立った外傷は見られないが、ショックからか事件についての証言は得られていない。

・2件目の事件
被害者は在宅勤務のSEである佐久間彰人(28)。発見されたのは9月25日午前10時。
一人暮らしということで発見が遅れ、通報を受けた捜査員が部屋に入った時には既に遺体は腐りかけていた。
死因は1件目と同様で、凶器も同じものと見られている。
2つの事件の現場からはどちらもVOIDの燃料が発見されている。こちらも現在解析中。
また1件目の事件現場の近くで不審なアンドロイドが目撃されていることから、アンドロイドによる犯行の可能性が高いと思われる。

□アンドロイド連続破壊事件
都内各所で行方不明になっていたアンドロイドが破壊された状態で発見される事件が発生。
住民から多数の苦情が寄せられている。
行方不明のアンドロイドには、未だに発見されていないモノもある。
破壊されているアンドロイドはどれも損傷が激しく、データのチップが抜き取られている。
またアンドロイドが投棄された場所で犯罪組織の1人と思しき男性が確認されていることから、何かしら関係があるものと考えられる。
男性の身元は現在調査中。(破壊されたアンドロイドの写真が提示される)

□10/15に発生した立てこもり事件について
都内の高層ビルにてアンドロイドによる立てこもり事件が発生。
襲撃されたのは製薬会社の社員で、その内の10名の死亡が確認されている。
犯行を行ったアンドロイドはどれも機体が損壊しており、現在解析に回されている。犯行目的は未だ不明。

えらいひと : 「────以上が現段階で分かっている情報だ」
えらいひと : 「犯罪を行うアンドロイドなど聞いたことがない、一連の事件には首謀者がいる可能性が高いと思われる」
えらいひと : 「そもそもアンドロイドは、今の世界にとって必要不可欠なものであり『犯罪を犯すアンドロイドなどいてはならない』のだ」
えらいひと : 「……これ以上、世間に不信感を与えれば、警察組織の」
えらいひと : 「いや、この国家の信頼をも失うことになるだろう」
えらいひと : 「今回新設した公安部第五課アンドロイド事件捜査係を中心に、他の課も気を引き締めて捜査にあたれ」
えらいひと : 「……では最後に何か質問や報告がある者はいるか?」
スコア : ただ険しい表情で、破壊されたアンドロイドの写真を見ている。
夜鷹 守人 : 真っ直ぐ手をあげて指されるのを待つ
えらいひと : 「ドロ係の新人か、なんだ?」
夜鷹 守人 : 「夜鷹守人です。先日の立てこもり事件で、内部を調査中に気になるものを発見しまして……」
社員のPCから得た情報を共有します
夜鷹 守人 : 「……と、言うものでして。 もしかしたら製薬会社が何らかに関わっているのではないかと……」
えらいひと : 「……これが一連のアンドロイド関連事件と関係しているとは考えにくいな」
えらいひと : 「事件性があったとしても今回と別件の犯罪だろう」
夜鷹 守人 : 「……失礼しました。ここから繋げられる情報があるかと、一人突っ走ってしまっていたようです」
大人しく席につこう
えらいひと : 「…………いや、いい」
えらいひと : 「アンドロイド関連事件と繋げるのは強引、ではあるが」
えらいひと : 「そう考えられないでもない、捜査に余裕ができたら件の製薬会社についても調査しておこう」
夜鷹 守人 : えらいひとに軽く頭を下げておく
えらいひと : 「フン、立派な長髪を見せつけおって……最新の育毛技術でも再生しなかった私の毛根へのあてつけか……?」
ヤオ トモヤ : その横で口角が勝手にあがらないようプルプルしている 報告してよかったですね‼︎夜鷹さん…!
夜鷹 守人 : 「(視線を感じる……まずいことでも言ったか……?)」
主に頭部への視線
スコア : 「何言ってんだろあのハゲ……」 めっちゃ小声で若干呆れ気味に
えらいハゲ : 「…………何か言ったか?」
スコア : 「いえ何も~」 えへ、と笑う
不破 栞 : 「(内容に反してずいぶん緩い集会だな……)」 呆れている
悪口に人一倍敏感なえらいハゲ : 「他の者も、言いたい事はもうないようだな」
悪口に人一倍敏感なえらいハゲ : 「それでは捜査会議をこれで終了する」
悪口に人一倍敏感なえらいハゲ : 「────国家の安寧は君達の双肩にかかっている事を忘れるな、解散」
KP : その一言を以て捜査会議は終了。捜査員達は大会議室を後にしていく。
KP : アナタ方も一旦、ドロ係本部に足を運ぶ事になるだろう。

12 警視庁公安部第五課アンドロイド事件捜査係

同日/AM10:00/天気:曇り/警視庁ドロ係本部

KP : 警視庁上層フロアの一室。
KP : そこが一連の事件を捜査を担当するアナタ達────警視庁公安部第五課アンドロイド事件捜査係のオフィスだった。
KP : それなりの広さの一室にそれぞれのデスクとパソコンが並べられている。
KP : 先日は各々の荷物が入った段ボール箱でいっぱいだったが、一日で整理されたらしい。
KP : 矢代係長のデスクの周囲に昨日の事件を一緒に解決した捜査員が見える。
KP : アナタ達も他の捜査官達の輪に入ろうと部屋に足を踏みいれた、その時!
KP : トモヤくんの顔面に鋼鉄製のナニカがミサイルみたいに飛翔してきた!!
シロウ
シロウ : 「わん!!!!!!!!」
KP : よくよく見ればそれは黄海と共にいた犬型のロボットであった。
KP : 犬型ロボットはトモヤくんを押し倒した後、尻尾を振りながら周りを走り回っている。
ヤオ トモヤ : 「⁉︎ぶっっ、ンむ、な、黄海さんの相棒の!」床に転がったまま目を白黒させている
黄海 夏央 : 「────なっ!? シロウ!やめなさい!!」
KP : その様子を見て、すぐさま黄海が止めに入る。
KP : そして、黄海はトモヤくんの方に向き直ると、
黄海 夏央 : 「……ごめんなさい、大丈夫?」
KP : そう言って手を差し伸べた。
ヤオ トモヤ : 「‼︎も、勿論大丈夫です!へへ……‼︎」一瞬その目を丸くするも 頬をゆるめて差し出された手を取ります
スコア : 「なんか随分元気ですねー。昨日はあんなに真面目なわんちゃんだったのに」
不破 栞 : 「ははは、懐かれてるな」
夜鷹 守人 : 「やんちゃな相棒ですね」
人型でなければ嫌悪感は薄いのか、いつもよりは態度が柔らかい
ヤオ トモヤ : 「?……ぁれ」立ち上がって彼女の顔をよく見ます
黄海 夏央 : 「…………なんでしょう?私の顔に何か?」
ヤオ トモヤ : 「?……あ、いえ!なんでもないです!」失礼、ありがとうございました!と
黄海 夏央 : 「なんでもない、ですか」
黄海 夏央 : 「……それならいいんですけど」
スコア : 「……?わんちゃんにびっくりしちゃった?」
ヤオ トモヤ : 「ああ、いえ……ちょっと?というか、多分気のせいかと思います」首を傾げて
ヤオ トモヤ : 「(……つい数日前まで青木さんとしかお会いしたことはなかったわけですし、黄海さんを知っている気がしたなんてなにかの間違いですよね)」1人でうんうん頷いて
スコア : 「ふーん?まあともかく、ここがわたし達の部屋なんですね」
スコア : 「前に荷物置きに来た時はごちゃごちゃしてたのに、すごい綺麗になってる」 部屋を見渡す
不破 栞 : 「ああ、まっさらなオフィスというのもいいものだな」
夜鷹 守人 : 「気が引き締まる思い、ですね」
スコア : 「ねー。交通課と違って上の階だし良い感じですよ」
不破 栞 : 「出入りに時間がかかるのが玉に瑕だがな……でも、眺めがいい」 少し楽し気に街を見下ろしている。
スコア : 「このままずっとゆっくり眺めてたいくらいですね」
スコア : 「まあ、そういうわけにもいかないんだけど……今日はこれからどうするんです?係長」 矢代の方を向いて
夜鷹 矢代 : 「……そうだな、まずは労いの言葉を」
夜鷹 矢代 : 「あの時はバタバタしていて言うヒマがなかったが、先日の事件はお手柄だった」
夜鷹 矢代 : 「人質と瀕死の捜査官を救出して、変異体と思われるVOIDも捕獲した────考え得るベスト以上の戦果と言えるだろう」
夜鷹 矢代 : 「首謀者と見られる少年型アンドロイドには自己破壊されてしまったが、そこまでなんとかしろと言うのは高望みというものだ」
不破 栞 : 「……」 落下を止められなかったことがずっと心に引っかかっている。
スコア : 「そう言って貰えると気持ち的には楽ですね」
夜鷹 守人 : 「ええ、予想外のことはありましたが……最善は尽くせたかと思います」
スコア : 「っていうか、やっぱり変異体だったかもしれないんだ。そんな相手を説得して投降させれたんですから、それだけで係長が言うように大手柄ですよ!この調子でいきましょ、マスター!」 励ますように笑いかける
ヤオ トモヤ : 「……です、ね!彼との交渉に成功したのは本当によかったです」茶髪のアンドロイドの身投げに思うところはあるものの、やや明るい表情で頷く
不破 栞 : 「あ、ああ。そうだな……!」 スコアの笑顔に元気づけられ、背筋を伸ばす。
赤星 透也 : 「おかげで今のドロ係で最も注目を浴びてるのは不破さんだよな」
赤星 透也 : 「俺もがんばったんだけどな~」
不破 栞 : 「……目立つのは得意じゃないんだがな」 ここに来るまでもちょっと視線を感じていた。
スコア : 「うふふ……」 ドヤドヤと笑っている
不破 栞 : 「みんなの活躍があってのことなんだが……個人の活躍のほうが話としては面白いのかもしれんな」
不破 栞 : 「(そんな器じゃないんだが……)」 ポニーテールをくるくると弄る。
黄海 夏央 : 「そうかもしれませんね……」
夜鷹 矢代 : 「────さて、労いの言葉はここまで」パン、と手を叩く
夜鷹 矢代 : 「昨日以上の活躍を期待して、これからの捜査の話をする」
夜鷹 矢代 : 「……前に自己紹介を済ませようと思う」
夜鷹 矢代 : 「短い付き合いかもしれないが、名前と顔くらいは認識しておいたほうがいいだろう」
スコア : 「あー、確かに確かに。昨日はばたばたしてましたしね」
夜鷹 守人 : 「正式な自己紹介はしていませんでしたね。軽くしておきましょうか」
夜鷹 矢代 : 「────私は夜鷹矢代と言う」
夜鷹 矢代 : 「係長、つまり君達の上司だな、よろしく頼む」
KP : 矢代は自身の紹介を簡潔に済ませ、他の捜査員もそれに続ける。
赤星 透也 : 「じゃあ次、俺で」
赤星 透也 : 「赤星透也です、よろしく」
赤星 透也 : 「今年で刑事始めて10年くらいかな?なんか分かんないことあったら聞いてね〜」ヒラヒラと手を振って笑う
赤星 透也 : 「んで、こっちが……」
イチハ
イチハ : 「初めまして~赤星君のパートナーロボットやってるイチハで~す♪」
イチハ : 「みんなよろしくねっ」ニコッと笑顔を振り撒く
KP : そう言って真っ先に赤髪の男性と隣にいるアンドロイドが口を開いた。それを聞いた青髪の男性も続ける。
青木 玲斗 : 「え、えっと……青木玲斗、です……」こういうの苦手なんだよな、と呟きつつ
青木 玲斗 : 「一応VOID達のメンテナンスとか、情報収集専門、です」
青木 玲斗 : 「……よろしく」
レミ
レミ : 「先日の事件ではメンテナンスで参加できず申し訳ありませんでした~、レミと申します〜」
レミ : 「青木さんのパートナーロボットでして、元々警察の医療用ロボットとして就任したので、治療ならお任せくださいね~」
レミ : 「あっ、そうそう、不破さんは先日の事件で銃弾を受けたとか聞きましたよ~?ちゃんと病院には行きましたか~?」
不破 栞 : 「さすがに行ったよ。あれで放置してたら命がないからな……」
レミ : 「あら、そうなんですか~?」
レミ : 「でも、その様子だとまだ痛みますよね~?スキャンすれば分かっちゃうんですよ~?」
不破 栞 : 「まあ、な……銃創の手当もできるのか、君は?」
レミ : 「ええ、もちろん!これまで警察で仕事してきましたからね~」
レミ : 「流石になんでもは治せませんけど、銃創くらいなら大丈夫ですよ~」
スコア : 「せっかくだからちゃんと診てもらいましょ、マスター。その方が安心ですよ」
不破 栞 : 「そうだな。後でお願いできるか? このままだと仕事に支障が出そうだ……」
レミ : 「ふふ、もうおねがいされなくても治療する気でいましたよ~」
レミ : 「では後で解析室に来てくださいね、最新の医療設備も揃ってますから~」
スコア : 「あ、その時はわたしもご一緒させてもらいますね。最新の医療設備には興味があります」
不破 栞 : 「前の課では世話になったことなかったが、凄いんだな……最近の警視庁の医療設備……」
青木 玲斗 : 「3Dプリンターの進歩で手軽に拳銃が作れてしまう時代ですからね……、増加する凶悪犯罪に対抗する為には医療にも力を入れる必要があった、らしいですよ……」
不破 栞 : 「(交通課でのほほんとしてる間にそんなことになってたとは……)」 時の流れを感じる
KP : 不破さんがレミに治療を受ける予定を決めた後、金髪の少女が口を開く。
黄海 夏央 : 「────黄海夏央。よろしく」
黄海 夏央 : 「こっちは私のパートナーのシロウ」
シロウ : 「ワン!!!!!!」
黄海 夏央 : 「……普段はあんなマネはしない子なので、嫌わないであげて」
ヤオ トモヤ : 「はい!勿論です!」ニコッと笑って
シロウはいいこですもんね!
不破 栞 : 「元気があっていいと思うぞ」
夜鷹 守人 : 「珍しく元気な子ですね。では……」
軽く咳払い
夜鷹 守人 : 「自分は夜鷹守人。よろしくお願いします」
夜鷹 守人 : 「この中ではアンドロイドを除けば、自分が一番年下かと思います。至らぬところがあれば指導して頂けると幸いです」
イチハ : 「……ん~? んん~? 夜鷹~?」
イチハ : 「アレ~? アレアレ~? もしかしなくても係長さんと同じ苗字じゃないですか~?」首を傾げて上目遣いで尋ねる
スコア : 「あ、ほんとだ。親子なんです?」
夜鷹 守人 : 「義父さ……矢代係長とは、養子の関係です」
夜鷹 守人 : 「そこの赤星さんも自分の兄貴分のような物、ですかね」
夜鷹 矢代 : 「ああ、血は繋がっていない」
赤星 透也 : 「しかし、こう改めて皆の前で兄貴とか言われると、ちょっと恥ずかしいな~」
スコア : 「はー、なるほどなー……」 納得して三人を見ている
不破 栞 : 「係長の……そうだったのか……」
ヤオ トモヤ : 「(へえ、養子縁組だったんですね……)」夜鷹さんについてまた一つ知ることができて嬉しい
ヤオ トモヤ : それでは…と会釈して
「警官アンドロイドBR800ことヤオ トモヤ、夜鷹さんのパートナーです。よろしくお願いします!」
ヤオ トモヤ : 「ドロ係の皆様と共に協力しあい、事件解決の為に精一杯努めさせて頂くつもりです」
「……若輩者の為、行き届かない点もあるかとは存じますが────」
ヤオ トモヤ : 「都度ご指導頂ければ幸いです、少しずつ世界を学びもっとお役に立ってみせます!」
夜鷹 守人 : 「……………」
素っ気なくパチパチと拍手する
スコア : 「こちらこそよろしくお願いしまーす。それにしても、BR800ですか」
スコア : 「確か新型なんでしたっけ?そういう番号なんですねー」
イチハ : 「あ~! それならボクも新型ですよ~? ほらみて、KR800モデルっ!」見やすいようにネクタイを緩めて首筋の型番を見せつける
スコア : 「あ、そうなんだ……!」 首筋をよく見る
ヤオ トモヤ : 夜鷹の拍手に顔を綻ばせていたもののその言葉を聞くと
「‼︎私、自分以外の新型に初めてお会いしました!わー!」私のはこことここです!と片方の掌を広げ、もう片方で舌を指す
不破 栞 : 「型名といえば、スコアはX000だったか? 珍しい型だったな」
スコア : 「そうですよー。わたしは旧型ですね」
ヤオ トモヤ : 「Xから始まって4桁、珍しい型ですね…!デクさんとの会話で知ったのですが、私はてっきり先輩は新型かと……」
ヤオ トモヤ : 「モデルの新旧に捉われない、素晴らしい働きでした!」先輩、これからよろしくお願いします!と笑って終わります
スコア : 「ふふっ、ありがとうございます」
レミ : 「私もMR400モデルって約10年前から普及している旧型モデルですけど、同じ旧型のスコアさんにも新型の2人にも負けない働きを見せないとですね~」
スコア : 「お、じゃあ旧型仲間だ」
レミ : 「ええ、旧型仲間です~」
レミ : 「こういう組織にいると、最新型ばかりで肩身が狭いコトもありますけど、一緒にがんばっていきましょうね~」にこりと笑って
スコア : 「はーい。でも大丈夫ですよ、そういうのはあんまり気にしませんから」 笑って答えて
スコア : 「……あ、でもこの流れだとやっぱり気になっちゃいますね。わんこさんって新型なんです?」 黄海に聞く
シロウ : 「1!!!!!!!!」
スコア : 「ワン…つまりナンバーワンの機体ってわけですか…」 真剣な顔で
黄海 夏央 : 「いえ、スコアさん……犬の言葉を真に受けないでください……」
黄海 夏央 : 「シロウはPR800モデルですよ、ペットロボットでPR」
スコア : 「なるほどなー。800……となるとこの子も新型なんですね。ペットロボットって言われると納得かも」 さっきのじゃれつき方を思い出す
不破 栞 : 「じゃ、次は私だな」
不破 栞 : 「不破栞。前は交通捜査課、その前は捜査一課にいた。このメンバーの中じゃ古株かもな」
不破 栞 : 「公安の仕事は初めてだから、いろいろ教わることもあると思う。年上だと思わず気軽に話しかけてくれると助かるよ。こんなところかな」
スコア : 「はーい、気軽に話しかけまーす」 にこにこ笑いながら
不破 栞 : 「お前は毎日話してるだろう」 呆れた顔で
スコア : 「えへへ、そうでした」
夜鷹 守人 : 「よろしくお願いします。そのアンドロイドとは……特段と仲がよろしいのですね」
不破 栞 : 「ん、そうか? みんなパートナーとこういうやりとりはしないのか?」
夜鷹 守人 : 「それはわかりませんが……周りから見ても相当かと……」
ですよね?と周りにも目配せ
青木 玲斗 : 「そう、ですね……そこまでパートナーと親しくは…………」
スコア : 「え~、そうなんです?」
スコア : 「まあ、でもこれがわたし達の普通ですよ。ねー、マスター」
不破 栞 : 「そうだな。あまり深く考えたことなかったが……」
不破 栞 : 「まあ、変なコンビがいるな、くらいに思っておいてくれ」
スコア : 「変じゃないです~」 ぶーぶー言ってる
ヤオ トモヤ : 「……」「(いいな。夜鷹さんは嫌がるだろうからしないし、できないけど。いつかこうなれたらいいな)」
レミ : 「ふふ、確かに一般の方々と比べると少し変わっているかもしれないですね~」
レミ : 「────でも羨ましい、ですよねトモヤさん?」心を見透かしたように笑いかける
ヤオ トモヤ : 「!」「ッい、いえ⁈そんなことないですよ、全然!そんな、私だって大事に使って頂いてますし!?」声が裏返っている
レミ : 「ふうん? そうなんですか~?」今度は守人くんを見て
夜鷹 守人 : 「………壊さないよう、注意はしている」
青木 玲斗 : 「注意は、ですか……」でもアンドロイド嫌いそうだし心配だな、という顔
青木 玲斗 : 「あ、ああ、でも大丈夫ですよ…!全身のパーツというパーツが完膚なきまでに破壊されていて原型を留めていなくても、スタックさえ残っていれば俺が直してあげられますから…!!」
レミ : 「……青木さん、そういう問題じゃないと思いますよ~」
夜鷹 守人 : 「もしその時が来たら頼らせてもらうかもしれませんね」
ヤオ トモヤ : 「エッ……‼︎私が大破したとして、直してまた使ってくれるんですね!ありがとうございます!!」嬉しいなあ、相棒ですもんね!
スコア : 「VOIDとしての強みとも言えますけど、出来ればそこまで壊れるようなことにはなりたくないですけどね」
不破 栞 : 「そうだな。やむを得ない場面はあると思うが、極力大事にしよう」
夜鷹 矢代 : 「……仮にそのような状況に陥った場合、まず市民と諸君の安全を第一に考えて行動してもらいたい」
夜鷹 矢代 : 「やむを得ないと判断した場合、守人、不破、赤星、青木、諸君の判断でパートナーアンドロイドに武器の使用を許可しても構わない」
夜鷹 矢代 : 「アンドロイド法第四条によって、原則としてアンドロイドの武器の所持と使用は禁じられているが、我々は例外だからな」
夜鷹 矢代 : 「基本は私の許可が必要だが、緊急時には仕方ない……その場合は始末書を書いてもらう事になるが」
夜鷹 守人 : 「し、始末書……わかりました。やむを得ない場合はそうさせて頂きます……」
スコア : 「了解でーす」 自分が書くわけでは無いので気楽
不破 栞 : 「できれば避けたいな……」嫌そうな顔
ヤオ トモヤ : 「すみません、よろしくお願いします!」
スコア : 「まあ、書くかどうか分からない始末書のことより、今やることやりましょっか。自己紹介ってあとわたしだけでしたっけ?」
イチハ : 「ん、そうだったと思いますよっ」
イチハ : 「それじゃあ、自己紹介おねがいしますねっ"旧型ちゃん"?」
スコア : 「なーんか含みある呼び方な気もしますけど、まあいっか」
スコア : 「わたしはスコア。さっき話してた通り、X000って機体の旧型アンドロイドです」
ショートパンツから伸びる太ももには、X000という型番が刻印されている
スコア : 「一年位前にマスターに拾われてから、パートナーロボットやってまーす。よろしくおねがいしまーす」 栞の腕に抱き着いて、ウインクする
レミ : 「あらあら~」本当に仲良さんなのね~、と口に手を添えて微笑む
イチハ : 「なるほどなるほど~? それじゃ~スコアちゃんは元々、カワイソ~なノラアンドロイドだったんですね~?」
イチハ : 「道理で見た事もない旧型機種だったワケだっ♪」胸の前でパンと手を合わせて
スコア : 「ノラアンドロイドっていうか、正確には捨てアンドロイドですね」
不破 栞 : 「まあ……そういうわけだ。私たちはほかのパートナーとは少し違う経緯で組んでいる」 ずっと抱き着かれてる
イチハ : 「でもジャンクとパートナー契約だなんて、本当に変わってるんですね~?」目を細める
スコア : 「ジャンクって!言い方!!」
スコア : 「まあでも、そこがマスターの良いところなんですよ」
イチハ : 「ふうん……」どうでもよさそうに聞き流す
不破 栞 : 「先輩風吹かせたくはないが……あまり人のパートナーの悪口を言うものじゃないぞ、後輩」
不破 栞 : 「でも、今思うとよく許可されたものだな……」
ヤオ トモヤ : 不破の発言に頷いている。イチハさんが新型だろうとその物言いはあまりに失礼ですよ!
イチハ : 「ああ、怒らせちゃったならごめんなさ~い不破先輩♡」甘い声で
イチハ : 「でもでもっ、別に悪く言うつもりはなかったんですよっ?」
イチハ : 「ただぁ……一度は廃棄までされた旧型アンドロイドが、ボクと同じドロ係に配属されるなんて凄いなぁ……って褒めてあげたくて~♡」
スコア : 「なるほどねー……そういうことですか」
スコア : 「いや、わたしはそこまで気にしてないですよ?マスターが怒ってくれたのは嬉しいですけどー……」
スコア : 「でもそれはそうとこの人いつもこんな感じなんです!?何か色々大丈夫なんですか!?」 赤星に
赤星 透也 : 「……あ~、いつもはこんなじゃないぜ?」
赤星 透也 : 「だけど最新モデルの自分の性能にプライドがあるんじゃねーかな、旧型のスコアちゃんにライバル意識? 燃やしてるみたいな?」
スコア : 「えぇ~?なんで旧型のわたしに……?」
赤星 透也 : 「旧型だからこそ、自分と同じチームで肩を並べられてる、ってコトがイヤなんじゃねえかな~」
赤星 透也 : 「いや、しらんけど」
スコア : 「しらんのかい」
赤星 透也 : 「刑事としては歴が長い赤星先輩だけども、組んでから日が浅い最新型パートナーアンドロイドの思考回路など知らんのだよ後輩ちゃん」
スコア : 「うーん、聞いたのが間違いだった感じですねこれ」
スコア : 「まあいっか。面白いしライバル扱いでもなんでも」
赤星 透也 : 「スコアちゃんが柔軟で助かったよ、俺からもゴメンな」
赤星 透也 : 「でもイチハは『仕事』については俺よりずっとマジメなヤツだからさ、その点は安心してくれ」
スコア : 「はーい。わかりました」
KP : スコアとイチハの喧嘩(?)が一段落つくと、矢代が咳払いをした。
夜鷹 矢代 : 「────自己紹介も済んだところで早速捜査に入るぞ」
夜鷹 矢代 : 「赤星、イチハ、黄海は外で捜査」
夜鷹 矢代 : 「青木とレミは昨日のアンドロイドの解析にあたってほしい」
夜鷹 矢代 : 「守人、トモヤ、不破、スコア……おまえ達はまず、これまでの事件現場に向かってくれ」
夜鷹 矢代 : 「その後の捜査はおまえ達の判断に任せるが、報告は怠らないように」
夜鷹 矢代 : 「……以上、解散」
スコア : 「了解でーす」
ヤオ トモヤ : 「了解」
夜鷹 守人 : 「了解しました」
どこから行くべきか、と考える
不破 栞 : 「承知しました。至急、向かいましょう」
スコア : 「……マスター、マスター」 ちょいちょいと腕を突っついて
不破 栞 : 「おう、どうした?」
スコア : 「さっきはわたしの代わりに怒ってくれて、ありがとうございましたっ」 手でこそこそと隠しながら、耳元で小声で囁く
不破 栞 : 「……別に礼を言われるほどのことじゃない。思ったことを言っただけさ」 ポニーテールを触りながら、少し目を逸らし。
不破 栞 : 「……どういたしまして」
スコア : 「ふふっ……」 その様子に、満足げに笑みを零した

KP : □探索ルール
KP : これから各地に赴いて探索を行なう
KP : のですが時間経過に関する小さなルールがあります!
KP : 1日につき「朝・昼・夕」の計3ターンがありまして、
KP : 1箇所の探索につき、そのうち1ターンが経過します。
KP : そして3ターン経過毎に「夜の個別シーン」を挟んで、
KP : 日を跨いで「朝・昼・夕」の3ターンを再び繰り返す。
KP : これを探索箇所が1つ残らずなくなるまで行ないます。
KP : 本日(10月16日)は、朝に捜査会議を行った為、昼のターンから開始します。
KP : 探索は2人1組のツーペア、つまり4人行動を原則とし、
KP : 赤星・イチハ、黄海・シロウ、のペアと一緒に探索を行なう事ができます。
KP : またNPCが一緒の場合、1ターンに1度まで判定の振り直しを可能とします。
KP : 他PCやNPCとの連絡は端末やアンドロイドを介して可能ですので、
KP : 気軽に色々なペアと過ごされてははいかがでしょうか。
 
スコア : なるほどな~!誰ルートで行こうか…
KP : とりあえず探索箇所を提示するので、それも踏まえて考えてみてくださいな!
スコア : はーい
不破 栞 : はーい!
□探索箇所

『第一事件現場』で捜査
『第二事件現場』で捜査
『リボット社』で社長に聞き込み
『総合病院』で遺族に聞き込み
『図書館』で関連書籍の読書/ワード検索
『警視庁』
-解析室で破壊したアンドロイドの調査
-取調室でデクと呼ばれたVOIDに尋問
-ドロ係本部でPCでデータベースを検索
-食堂で食事

KP : こんなカンジですね! 誰と何処に行くのか宣言してもらえればと!
スコア : 係長に振られたし、まずは事件現場に分かれていくのが自然かな
夜鷹 守人 : 第一事件現場に行こうかな~と思ってたけどヤオくんはどうだろ、気になるとこあるかな?
ヤオ トモヤ : いえ、特には!第一と第二のどちらにしようかで迷っていたのでそう言って頂けてありがたいです
不破 栞 : それじゃこっちが第二のほうを見にいこうか?
スコア : そうね!
スコア : NPCはどうしよっか、さっきの流れ的におもしれー女だったから今日は赤星イチハコンビとわたしは一緒にいきたい
不破 栞 : そうね~、兄さんにもちょっと話聞いてみようか
夜鷹 守人 : なら黄海さんとシロウちゃん達と行こうか、お散歩いくよシロウ
スコア : (U^ω^)わんわんお!
ヤオ トモヤ : そうですね、黄海さん達よろしくお願いします!
スコア : 様子見つつ翌日はコンビ変えたりしていきましょ
スコア : じゃあ、夜鷹・トモヤ&黄海・シロウで第一現場、ふわすこ&赤星・イチハで第二現場にいきます!
不破 栞 : いきま~す!
KP : 了解しました! ではまず第一事件現場の方から処理をしていきましょうか!!
スコア : はーい
不破 栞 : がんばれ~!
夜鷹 守人 : いくぞー!
ヤオ トモヤ : おー!

13 探索:第一事件現場

同日/AFTERNOON/天気:曇り/第一事件現場

KP : 送られた住所を元にアナタ達は高級住宅街へと訪れる。立派な一軒家が立ち並ぶ中に事件現場はあった。
KP : 真っ白い外装が特徴的な一際大きな家だ。
KP : 庭もついているようで、庭にはホログラムでない本物の植物が植えられているが、手入れされていないせいかどれも枯れ始めていた。
KP : 玄関には黄色のテープのホログラムが貼られており──時間も経っているためか多くはないが──ちらほらと野次馬の姿も見受けられる。
KP : アナタ達が現場に足を踏み入れると、連絡を受けていたのであろう警官アンドロイドが「お疲れ様です、お待ちしていました」と敬礼する。
KP : ────そして現場を覗いてみると、既に捜査が入ったあとなのだろう、家具はそのまま残されているが血痕などの類は片づけられた後だった。
黄海 夏央 : 「……もうすっかり掃除されていますね、無駄足だったのでしょうか」
夜鷹 守人 : 「改めて調査することで見えてくることもあります。一通り見てみましょう」
ヤオ トモヤ : 「そうですね」頷いて
KP : アナタ達が「どう捜査したものか」と思案している脇で、警官アンドロイドは何やら端末を操作していた。
VOID警官 : 「……失礼、改めて捜査するにしても『現場があるに越したことはない』のではありませんか?」
夜鷹 守人 : 「それはそうだが……、つまり何が言いたい?」
VOID警官 : 「こういうことです」
KP : アンドロイドが端末を向けると、家中にホログラムが浮かびだした。
VOID警官 : 「夜鷹係長からの指示で、事件現場を再現したホログラムを作成しました。流石に匂いまでは再現できませんが、何か手掛かりになるかもしれません」
KP : 改めて周囲を見渡す。倒された家具などはそのままに、そこには本物そっくりのホログラムで構成された死体が転がっていた。
KP : 警官アンドロイドはああ言っていたものの、匂いまで想像できてしまうほど精巧な映像だ。
KP : さあ、SANチェックの時間ですよ! 成功で1、失敗で1d3の減少!!
KP : トモヤくんの人間の死体を見た時にSAN値減少量が上昇するペナルティは今回は無効とします!!あくまでホログラムですしね!!
夜鷹 守人 : cc<=53 すげぇと思ったらありがたくない判定きちゃった(1D100<=53) > 90 > 失敗
ヤオ トモヤ : cc<=41 【san】よかった!(1D100<=41) > 56 > 失敗
夜鷹 守人 : 1d3 俺に向かってなんだその出目は(1D3) > 1
system : [ 夜鷹 守人 ] SAN : 53 → 52
ヤオ トモヤ : 1d3 ありがて〜〜〜ですわ(1D3) > 1
system : [ ヤオ トモヤ ] SAN : 41 → 40
KP : 二人とも軽傷で済みましたね
夜鷹 守人 : 「……っ、ここまで再現できるものなのか……」
思わず面を食らってしまうが、すぐに気を持ち直す
ヤオ トモヤ : 「グッ……ッ、…ご愁傷様です」眼前の痛ましい光景に気が遠くなるも持ち返す
シロウ : 「クゥン……」
KP : 犬型アンドロイドは不安げに耳を畳んで、トモヤくんの足下に擦りよった。
ヤオ トモヤ : 「‼︎」「申し訳ありません、大丈夫です」ありがとうとシロウの頭を撫でてやる
黄海 夏央 : 「…………」
黄海 夏央 : 「貴方達はそこで休んでいても構わないわ、私だけで調査を進めます」死体に面食らうアナタ達を見ると、そう言い放つ
ヤオ トモヤ : 「い、いえ‼︎私達も調査します。着任から日も浅く先程は少し驚いてしまいましたが、もう大丈夫です。なんの問題もありません、行けます!」
夜鷹 守人 : 「調査に問題ありません。ただただ任せる訳にはいきませんよ」
黄海 夏央 : 「……問題ない、ですか」
黄海 夏央 : 「それならいいのですけど」
KP : ではでは探索できる箇所を提示しますよ!!好きな方から捜査してもらえれば!!
 
KP : 【探索箇所】玄関/リビング
 
ヤオ トモヤ : リビングから行っても?
夜鷹 守人 : 行ってみるか~
KP : では3人と1匹はリビングへ!
KP : 広々としたリビングだ。大型のテレビや観葉植物などが飾られている。床には男性の死体が転がっており、周辺の家具は荒らされている。
 
KP : 【探索箇所】死体/窓/机
 
ヤオ トモヤ : ウーン自分は窓から調査したいです
夜鷹 守人 : 死体を行ってみますか
KP : 別行動だ!では死体の処理から!!
KP : 男性の死体は仰向けで倒れており、顔は苦痛で歪んでいる。
KP : 詳しく調べる場合は≪目星≫または≪医学≫による判定をどうぞ!
夜鷹 守人 : 目星いきますぞ!
夜鷹 守人 : cc<=75 そいやっ(1D100<=75) > 64 > 成功
夜鷹 守人 : よーし
ヤオ トモヤ : ないす!めでたや!!!
KP : 守人くんが判定に成功してる!?!?!?!?!?!?!?!?!?
夜鷹 守人 : やっとだよ!!!これで最下位から抜け出せたな!!!!!!!
KP : しかし…これが彼が最後に成功した判定であった…
夜鷹 守人 : 死亡待ったなし
KP : それはともかく死体の情報!
KP : 男性の胸部に刺創を見つける。他に目立つ傷が見受けられないことから、心臓を的確に一突きされた事が分かる。
KP : 以上です!
夜鷹 守人 : なるほどな~!RPはヤオくんらと共有する時にしよう
KP : では続いて窓の処理!
KP : 窓は派手に割られており、外にはガラス片が散らばっている。
KP : 詳しく調べる場合は≪知識≫による判定をどうぞ!
ヤオ トモヤ : cc<=90 【知識】(1D100<=80) > 15 > 成功
KP : ではでは成功情報!
KP : これは防弾ガラスである。よほどの力が加えられなければ、ここまで派手に割られることはない。
KP : 以上です!
KP : あと残っているのは机の調査ですね~
ヤオ トモヤ : じゃ2人で机の調査してから共有します?
夜鷹 守人 : やろうぜェ
KP : では2人は最後に机の元に
KP : 机の上にはパンフレットが置かれている。
KP : □パンフレット
KP : タブレット型のパンフレット。端末を操作するとまず目に飛びこんできたのは義手や義足、voidの画像であった。
KP : しかしそれらは次第に文字化けしていき、ついに画面が黒く染まってしまった。
KP : のですが≪目星≫または≪アイデア≫による判定をどうぞ!!
ヤオ トモヤ : cc<=80 【目星】(1D100<=80) > 71 > 成功
夜鷹 守人 : cc<=90 アイデア!(1D100<=90) > 2 > 成功
KP : どうしました守人くん
KP : きみらしくないですよ
夜鷹 守人 : おいおいおい俺の時代きちまったか~?
夜鷹 守人 : いつの間にか偽者になってるのかも……
KP : やっぱり昨日は運勢が最悪だっただけなんだよ守人くん
KP : ではでは成功した2人は画面が消える直前、
KP : 『EMC』という文字が見えた。
KP : 以上です!
夜鷹 守人 : 「EMC……? 思い当たることはあるか?」
ヤオ トモヤ : 「……いえ、残念ですが警察のデータベースに該当するものはないようです」
夜鷹 守人 : 「そうか。 どこかで調べる必要があるな……」
携帯にメモしておきましょうか
ヤオ トモヤ : 「はい。あと窓の方なんですが……」調査の収穫を共有します。
黄海 夏央 : 「防弾ガラスが……およそ人間にできる芸当じゃありませんね……」
夜鷹 守人 : 「特殊な工具でも使ったのか……? どちらにしても只者じゃないな」
黄海 夏央 : 「窓ガラスが外側に散乱しているあたり、この窓が逃走経路のようですが……アンドロイドによる犯行と見るのも頷けます……」人間にはとてもできないので
ヤオ トモヤ : 「不審なアンドロイドを見かけたという話もあがってますし、そのセンが濃そうですね…」頷く
夜鷹 守人 : 「俺からは玄関のホトケに関してだ」
心臓を一突きだったよ、と共有します
ヤオ トモヤ : 「……凶器は持ち帰ったんでしょうか。それにしたって一突き、ですか」
黄海 夏央 : 「犯人がアンドロイドなら、そうした芸当も可能でしょう」
黄海 夏央 : 「もしくは手練れのヒットマン……その可能性の方が低いと思いますが……」
夜鷹 守人 : 「ヒットマン……この現代日本に、ですか……」
黄海 夏央 : 「そう思うでしょう?やはり可能性は低いです」
黄海 夏央 : 「それに手練れのヒットマンならば、わざわざターゲットの自宅で犯行に及ばず、外で狙う方が確実だと思いますし」
黄海 夏央 : 「セキュリティ意識が低い家だったらともかく、この家は防弾ガラスまで完備しているんですから」
夜鷹 守人 : 「人間離れした所業、やはりアンドロイドの可能性が高いですね……」
ヤオ トモヤ : 「……ですね」曇った表情のまま再度頷く
KP : ではここで2人は≪アイデア≫による判定をどうぞ
夜鷹 守人 : cc<=90 ほいっ!!(1D100<=90) > 15 > 成功
ヤオ トモヤ : cc<=70 【アイデア】(1D100<=70) > 28 > 成功
KP : 調子がいいですね本当に
KP : ではアナタ達は思い至る
KP : 『高級住宅街とはいえ、普通は窓に防弾ガラスなんて仕込むだろうか』と
KP : 以上です
夜鷹 守人 : 「……しかし、普通は防弾ガラスなんて張りますかね。この様な事態になることを恐れていたのでしょうか」
黄海 夏央 : 「そう、ですね」
黄海 夏央 : 「被害者は政治家ですから、多方面に恨みを買っていたのかもしれません」
夜鷹 守人 : 「殺される程の恨み、ですか……だとしたら、一体何を……」
ヤオ トモヤ : 「帰ったら、田中雅彦さんについても調べたほうが良さそうですね」
KP : Secret dice
夜鷹 守人 : なに!!?
ヤオ トモヤ : ??こ、こわいが……
KP : トモヤくん、アナタは黄海の言葉に『含み』を感じた。
KP : 以上です。
ヤオ トモヤ : ??!?はい、それでは一言RP失礼します‼︎
ヤオ トモヤ : 「……?」首を傾げて「……黄海さんは彼がなにをしていたのか知ってたり、見当がついたりしますか?」
黄海 夏央 : 「…………いえ? どうしてそう思うんですか?」言葉の端々に苛立ちを感じる
ヤオ トモヤ : 「そ、それは……なんででしょう……?」自分でも分からないのですがと続けて
「単に聞いてみたかっただけかもしれません。失礼しました」
黄海 夏央 : 「そうですか」はあ、と溜息をつき
黄海 夏央 : 「────ここは他に気になる所もありませんし、もう玄関に向かいませんか?そちらにも死体があるハズです」
ヤオ トモヤ : 頷いて玄関へ向かいます。
夜鷹 守人 : いきましょいきましょ
KP : では少し様子がおかしかった1人と2人と1匹で玄関に!
KP : 玄関には女性の死体が転がっている。土足で踏み入っただろう、床には足跡があり、それがリビングまで続いている。
 
KP : 【探索箇所】死体/玄関扉
 
ヤオ トモヤ : 今回は死体調べます‼︎
夜鷹 守人 : それじゃ玄関扉を!
KP : では死体の処理から!
KP : 女性の死体は玄関扉の方へうつ伏せで倒れており、顔は苦痛で歪んでいる。
KP : また男性の死体とほぼ同じ位置に刺し傷がある。
KP : 判定は必要ありません、男性の死体で振りましたのでね!
ヤオ トモヤ : やったー!あざます‼︎
KP : では続いて玄関扉の処理!
KP : よくある鍵穴がついた扉ではなく、モニターにカードキーを翳して開けるタイプの扉であることが分かる。
KP : 詳しく調べる場合は≪機械修理≫または≪コンピュータ≫による判定をどうぞ!!
夜鷹 守人 : スゥゥゥゥゥ……
夜鷹 守人 : ない、ですねぇ……
KP : 圧倒的不得手…! 何故ならアンドロイド嫌いだから…!!
夜鷹 守人 : わからないことがわかった、ヤオくんバトンタッチ!
ヤオ トモヤ : おっけーやったりますよ!
ヤオ トモヤ : cc<=80 【コンピュータ】(1D100<=80) > 46 > 成功
KP : 流石は新型アンドロイド!
ヤオ トモヤ : いえーい!!
KP : では厳重な防犯システムが導入されている事が分かる。
KP : 合鍵を作るのは難しく、ハッキングも相当な技術が必要だろう。
KP : そもそも『ハッキング機能があるアンドロイド』なんて聞いた事もない。
KP : 以上です!
ヤオ トモヤ : 「……うーん」玄関扉の観察をやめ、皆に分かったことを伝える
夜鷹 守人 : 「そんな厳重なセキュリティをどう突破したんだ、プロの犯罪者だとでも……?」
ヤオ トモヤ : 「そうなるんですかね……犯人はアンドロイド1人だと思っていて、でも私はハッキング能力を備えたアンドロイドなんて聞いたことがないんです」
ヤオ トモヤ : 「私達みたいな人間とアンドロイドの2人組だったりするのかなあ……」
黄海 夏央 : 「それはどうでしょうか」
黄海 夏央 : 「高度なデジタル化が進んでいる現代社会に於いて、ハッキング能力は悪用されるリスクが特に高い────ですからリボット社はそんなアンドロイドは作っていないハズ」
黄海 夏央 : 「ですけど、先日のようにアンドロイド法を無視して殺人を犯す違法アンドロイドがいたんです」
黄海 夏央 : 「どんなアンドロイドがいても、不思議じゃないと思いますけど」
ヤオ トモヤ : 「なるほど。であれば犯人像は高いハッキング能力を持ち、被害者に強い恨みを抱くアンドロイド一体……になりそうですね」
夜鷹 守人 : 「……無法を働くアンドロイド、見逃してはおけませんね」
鋭い目つきで死体を見下ろす
黄海 夏央 : 「もし本当にハッキング機能を持ったアンドロイドがいたなら、その機体が犯人で確定でしょうね」
黄海 夏央 : 「いたなら、の話ですけど」
ヤオ トモヤ : 「ですね。いたなら、の話ですが」頷いて
夜鷹 守人 : 「まだ仮説の段階ですが、可能性はあると思います」
私怨混じりだがその可能性を考慮しようと提言する
シロウ : 「わふっ!!!!!!」同意を示しているのか3人の回りを駆け回る
夜鷹 守人 : 「おおっ……げ、元気な子だな……」
黄海 夏央 : 「……ええ、守人、さん、と、トモヤ、さん、によく懐いているみたいで」
黄海 夏央 : 「それはさておき、ここでの調査も一段落したようですし、そろそろ移動しません?」
夜鷹 守人 : 「ですね。 あとは生き残りの子供ですが……今はどうしようもありませんしね」
境遇を重ねているのか、子供を気にかける
ヤオ トモヤ : 「……そうですね」今の今まで目にしていた悲惨な光景と″生き残りの子供″の単語とで、気持ちを重くしつつ
黄海 夏央 : 「田中雅人君なら、総合病院にいるみたいですが会っても話ができる状態かどうか……」言いながら玄関から外に出る
KP : そうして捜査を終えて外に出たアナタ達を出迎えたのは、
オバサン : 「……!!」
KP : 一人の見知らぬおばさんだった。
オバサン : 「ちょっとちょっとあんたたちもしかして警察の人?ここの事件の犯人まあだ捕まってないの?」
KP : おばさんはまくしたてるように責めるように、息継ぎもなしにアナタ達に詰め寄ってきた。
夜鷹 守人 : 「た、ただいま出来る限り早く犯人を逮捕できるように努めておりますので……」
おばさんの勢いに押される
オバサン : 「努めているって言ってもねえ頑張ってるからってそれでいい訳じゃないのよわかる?」
ヤオ トモヤ : 「申し訳ありません、犯人逮捕に向けて全力を尽くしますので今暫くお待ち下さい」
「つ、つきましては捜査にご協力頂けますでしょうか?その、近隣住民の方ですよね?」夜鷹の前にずいっと出てきて
オバサン : 「ええ…?近隣住民の方かって…?」
オバサン : 「このあたしを知らないなんて協力してやろうと思ったのにこれだから警察は無能なのよねだいたいあたしが若い頃はもっと」
黄海 夏央 : 「…………」このおばさんは苦手なタイプの人間なのか、二人の後ろに隠れる
ヤオ トモヤ : 「……」やや面食らうもののすぐさま切り替えて
「そうとは知らずに失礼しました。無知を恥じるのみです。ご婦人はここに大層詳しいのですね……どうかお力をお借りしたく、構いませんか?」
オバサン : 「まったく本当に無知よねここまで警察が仕事ができないとはあたしびっくりだわ」
オバサン : 「第一発見者の顔も知らないなんて」
ヤオ トモヤ : 「(だ、第一発見者の方だったんですね…!)」
「……伝達が行き届いておらず申し訳ありません。重ね重ね申し訳ないのですが、当時の状況をお聞かせ頂きたいです」一礼して
オバサン : 「仕方ないわね~~~~~~」
オバサン : 「海より広いあたしの寛大な心に感謝なさい」
ヤオ トモヤ : 「勿論です!ご厚意に感謝します」にっこり微笑んで
オバサン : 「……ええと、もう今から一ヵ月くらい前になるかしら」
オバサン : 「あの日は雨が降っててね、あたしは帰宅途中だったんだけど、普段は静かなこの家からガタンって大きな音が聞こえたのよ」
オバサン : 「ハッキリとは聞こえなかったけど、叫び声みたいなのも聞こえたかしら」
オバサン : 「ちょっと不審に思ってね、声かけようと思ったら扉が開いてたのよ〜」
オバサン : 「それで中を覗いてみたら、その瞬間にガッシャーンっておっきな音が聞こえてねぇ!あたしもう驚いちゃって!」
オバサン : 「しかも目の前には奥さんが血流して倒れててねぇ?」
オバサン : 「音がした方を急いで見に行ったら、窓からアンドロイドが逃げていくところだったのよ!皮膚が剥がれてて金属部分が見えたから間違いないわ!」
オバサン : 「──どう?有益な情報だったでしょう?必要な情報だったわよねえ!!」
夜鷹 守人 : 「情報提供ありがとうございます。おかげで犯人像がハッキリしました」
今の情報をすらすらと書き留める
ヤオ トモヤ : 「はい、とても有益な情報でした!ご協力頂きありがとうございます!」一礼して
黄海 夏央 : 「そのアンドロイドの顔は見ましたか?」
オバサン : 「黒いフードを被っていたから顔までは見えなかったわねえ」
オバサン : 「ああでも、逃げて行ったアンドロイドは2人いたんだけど、うち1人は確かあの家のアンドロイドだったはずよ」
夜鷹 守人 : 「……この家の、アンドロイド?」
ヤオ トモヤ : 「(に、二体ですって…⁈)」
「ご婦人、その田中家に仕えるアンドロイドについて知っていることをお聞きしても?」
オバサン : 「普通のアンドロイドだったと思うわよ?ご近所さんと言っても、別に田中さんと仲が良かった訳でもないし、それ以上のコトは知らないわ」
オバサン : 「だけど……」
オバサン : 「この家のアンドロイドじゃない方、手に血塗れの大型ナイフを持っていたわ確か」
夜鷹 守人 : 「なるほど……。もう片方が皮膚が剥げて、ナイフを持っていたと……」
合っていますか?と返す
オバサン : 「ううん、皮膚が剥げていたのは田中家のアンドロイドの方ね」
オバサン : 「もう片方もアンドロイドじゃない、と思ったのは挙動が人間らしくないと思ったからなの! あと手に付着した血の反射がプラスチックっぽかったしね?」
ヤオ トモヤ : 「(た、田中家の中でなにがあったんだ…⁈)」
「な、なるほど。状況は理解できました。ご婦人の洞察力には感謝するばかりです」
オバサン : 「でしょう?よく言われるわ洞察力がすごいって」
夜鷹 守人 : 「……そういえば、婦人は片方が田中さんのアンドロイドとわかっていましたが……事件以前からも皮膚が剥げていたのでしょうか?」
オバサン : 「さあ?さっきも言った通り、田中さんと仲がいい訳じゃないからねえ」
オバサン : 「アンドロイドと一緒に外出している姿も見かけなかったし、いくらマサイ族並みの洞察力を持つあたしでも分からないわね」
夜鷹 守人 : 「そ、そうですか……」
冗談かわかりづらいので愛想笑いを浮かべる
オバサン : 「なにわろてんねん」
オバサン : 「……ふん、そこの眼帯のお兄ちゃんはともかく、アンドロイドはなかなか見所があることは分かったわ」
オバサン : 「どう? 今からあたしのペットにならない?」トモヤくんに
ヤオ トモヤ : 「⁉︎ッ、こ、光栄なのですが、私既にパートナーがおりまして……」ね、ね!と夜鷹に振り向く
夜鷹 守人 : 「……ご婦人、このアンドロイドは警察のものでもあります。そう簡単に譲渡することは出来ませんよ」
オバサン : 「1000万出すわ」
オバサン : 「これでどう?」
夜鷹 守人 : 「お金の問題ではないのです。警察のパートナーを市民に売り払ったとすれば、機密情報を外部に漏らしたとして処罰されかねませんよ」
夜鷹 守人 : 「私も、ご婦人もね」
黄海 夏央 : 「……そういうコトですので」
オバサン : 「ああん、残念ね」
オバサン : 「…………手に入らないモノほど燃える性分なのだけれど」トモヤくんを見て舌なめずり
夜鷹 守人 : 「………………」
おかしな生き物を見る目
シロウ : 「クゥゥゥン……」怯えて震える犬
ヤオ トモヤ : 「……ぁ、あは」口角を引き攣らせつつ
黄海 夏央 : 「……さ、て、そろそろ私達はもう行かないと」
黄海 夏央 : 「ですよ、ね?」皆に目配せ
ヤオ トモヤ : 頭がもげそうなほど頷く
夜鷹 守人 : 「そうですねこの後も予定があるので」
若干早口
黄海 夏央 : 「では失礼しますね────」

14 探索:第二事件現場

同日/AFTERNOON/天気:曇り/第二事件現場

KP : 送られてきた住所を元にアナタ達はマンションの一室に辿り着く。
KP : 部屋の前には黄色のテープのホログラムが貼られており、その横には警官アンドロイドが佇んでいた。
KP : ……アンドロイドはアナタ達の姿を確認すると「お疲れ様です、お待ちしておりました」と敬礼する。
KP : 中に入ればそこは至って普通に見える1LDKだ。男性の一人暮らしらしく黒を基調とした家具が多い。
KP : ────そして現場を覗いてみると、既に捜査が入ったあとなのだろう、家具はそのまま残されているが血痕などの類は片づけられた後だった。
赤星 透也 : 「片付けられた後か、もう半月前の事件だもんな~」
スコア : 「ここから調べられるとこなんてあるんです?」
不破 栞 : 「難しいだろうな。だが、私たちは捜査に参加したばかりだ。現場をこの目で確認することで見えてくることもある」
スコア : 「そういうもんですか」
不破 栞 : 「多分な」
イチハ : 「……ぷっ」
イチハ : 「あはははははっ!」
スコア : 「え、な、何?いきなり」
イチハ : 「……あ、ははっ、ごめんなさいおかしくってついっ」
イチハ : 「先輩ったら考え方が『古すぎ』ですよ『古すぎ』~」
スコア : 「……?古いって……?」
イチハ : 「あっ、そっかそっか!いっけな~い! 今回ばかりはボクの方がポンコツだったみたい!!」
イチハ : 「実際に古い機体でしたねっ♪ 知らなくても当然というものでした~♡」
スコア : 「なっ……!じゃあ何ですか?一体何だって言うんです!?」 自分が無知らしきことを察する
赤星 透也 : 「あんまりイジワルするなよイチハ、これまで2人は現場にいなかったんだから、最新の捜査常識なんて知らないのが当たり前だろ?」
イチハ : 「は~い」全く反省していない声色
不破 栞 : 「最新の捜査……ここ数年で何か変わったのか?」
イチハ : 「ええ、技術の進歩は捜査にも多大な影響を与えているんですよ~♪」
赤星 透也 : 「見てもらった方が早いかな、おねがいできるか?」脇にいたアンドロイドに声をかける
VOID警官 : 「了解しました」
KP : アンドロイドが手にした端末を向けると、家中にホログラムが浮かびだした。
VOID警官 : 「夜鷹係長からの指示で、事件現場を再現したホログラムを作成しました。流石に匂いまでは再現できませんが、何か手掛かりになるかもしれません」
KP : 改めて室内を見れば、家具は荒らされており、床には男性の死体のホログラムが転がっている。
KP : それは匂いまで想像できるほど精巧に作られていた。
KP : さあ、SANチェックの時間ですよ! 成功で1、失敗で1d3の減少!!
スコア : 昨日は大量の死体を見たんだしこれくらいどうってこと
スコア : CC<=49 SAN(1D100<=49) > 10 > 成功
不破 栞 : cc<=59 めっちゃリアル定期!(1D100<=59) > 82 > 失敗
スコア : マスター!!!
不破 栞 : なんてこったい!
不破 栞 : 1d3(1D3) > 1
KP : 失敗してもみんな1で済むの何
スコア : 謎の幸運
不破 栞 : 不幸中の幸い!
system : [ スコア ] SAN : 49 → 48
system : [ 不破 栞 ] SAN : 59 → 58
スコア : 「う、うわぁ……めちゃくちゃリアルですね……。まさか死体まで浮かび上がるとは」
先日大量の死体は見たが、やはりまだ慣れるようなものでもない
不破 栞 : 「これは……凄いな……! ここまで精巧に再現できるのか……」 ちょっと顔を青くしながら
スコア : 「交通課にいた頃はこんなホログラム見る機会なかったですもんね」
スコア : 「でも、これなら今からでも分かることがありそう。調べてみましょ、マスター」 そう言って、栞の手を握る
不破 栞 : 「(こんなに技術が進歩するくらい現場を離れてたんだな……)」 ちょっと落ち込みながら手を握り返す
イチハ : 「……あのぉ? 別にアンドロイドフェチの特殊性癖に文句つける訳じゃないですけどぉ、事件現場でイチャつかないでもらえますぅ?」
スコア : 「アンドロイドフェチって何ですか。いちゃついてませーん」 手は握ったまま
不破 栞 : 「はは……まああまり目に余るようなら考えるよ。捜査はちゃんとやるから安心してくれ」
イチハ : 「それならいいですけど」
イチハ : 「……そんなコトしてる間に、ボクに手柄を全て取られても知らないですからねっ」
スコア : 「ちゃんと働きますってば、もう」 栞の様子を見てもう大丈夫だと思い、手を放す
不破 栞 : 「ん、そうだな」 落ち着いた様子で現場の物色を始める。
KP : では4人で部屋の捜査をはじめていきます!調べられるのは以下の4箇所!!
 
KP : 【探索箇所】死体/本棚/机/玄関扉
 
スコア : 死体!君に決めた!
不破 栞 : 机から見てみようかな!
KP : では死体から処理していきましょう!
KP : それは20代くらいの男性の死体だ。資料にもあった佐久間彰人本人だろう。
KP : 詳しく調べる場合は≪目星≫または≪医学≫による判定をどうぞ!
スコア : 医学でいきましょ!
スコア : CC<=80 医学(1D100<=80) > 29 > 成功
スコア : よし
イチハ : ぐぬぬ…旧型のクセに…
スコア : あんたの出番はありませんよ!
不破 栞 : さすこあ
KP : 後頭部に殴られた痕跡、胸部に刺創がある。
KP : また犯人と争ったのだろう、他にも身体に引っかき傷が見られる。
KP : 以上です!
スコア : なるほどね…!
スコア : 「……ホログラム、本当に凄いな……。ここまではっきり再現出来るなんて」
死体の前で屈み、自分が持つ医学の知識と照らし合わせてよく観察する
スコア : 次どうぞ!
KP : 机ですね!
不破 栞 : 見るぜ~!
KP : 机にはパソコンが置かれている。中を見てみてもこれといったものは見つからない。
KP : 詳しく調べる場合は≪コンピュータ≫による判定をどうぞ!
不破 栞 : cc<=61 ハッキングパパ!(1D100<=61) > 3 > 成功
スコア : ハッキングパパ草
不破 栞 : カタカタカタ…
スコア : ッターン
KP : ではいくつかのファイルが消去されていて、その復元は難しそうだというコトが分かります!
KP : 以上ですね!
不破 栞 : 「なるほど……」
不破 栞 : 「わからないということがわかった」
イチハ : 「ええ……」脇から身を乗り出しパソコンを覗き込み
不破 栞 : 「ファイルを消去した痕跡はあるんだが、それを復元することまではできないだろうな……」
不破 栞 : 「見られてはまずいデータがあったのかもしれないが。SEらしい見事な処理の仕方だ」
赤星 透也 : 「被害者を褒めてる場合かねえ…それって何の証拠にもならないってコトじゃねえの?」
不破 栞 : 「そうだな。別の場所を当たってみるとしよう」
赤星 透也 : 「他に証拠になるようなモノが残ってるといいんだがな~…」
スコア : 「まあ、とにかく見て行きましょ」 死体の観察を終え、立ち上がる
スコア : 本棚見ようか!
不破 栞 : 玄関行こう!
KP : では本棚から処理!
KP : 被害者の本棚には、プログラミングについての書籍が多く見られる。
KP : 詳しく調べる場合は≪図書館≫による判定をどうぞ!
スコア : CC<=50 図書館(1D100<=50) > 3 > 成功
KP : さっきから出目がよすぎる
スコア : 凄い調子良いね!?
KP : ではスコアちゃんはIT関連の本の中に一冊異質な本を見つける。
KP : □人間の脳のつくりについて
人間の脳は3歳になるまでに発達がほぼ終了すると言われている。
3歳までに80%、6歳までに90%、12歳までには100%完成することが大脳生理学にて明らかになっており、
子ども時代初期の親や家族、その他の成人との間の経験や対話が子どもの脳の発達に大きく影響する。
このことは教育面でも重視されており、イギリス、フランス、アメリカ、ドイツ、韓国などの諸外国では、幼少期の教育の無償化を国家的課題として取り組むようになった。
KP : 以上です!
スコア : なるほど…人間の脳…
スコア : 「へー……そうなんだ」
IT関連以外に別ジャンルの本が一冊混ざってることに違和感を覚えつつも、手に取って軽く読んでいく
スコア : 次どうぞ!
KP : 玄関扉ですね!
KP : このマンションの扉はオートロック式だ。
KP : 詳しく調べる場合は≪目星≫または≪鍵開け≫による判定をどうぞ!
不破 栞 : めぼすしかないな~
不破 栞 : cc<=60(1D100<=60) > 24 > 成功
不破 栞 : ヨシ!
スコア : さすふわ
KP : では鍵穴に細工したような傷跡を見つける。犯人はこの扉から入って犯行に及んだらしい。
KP : 以上です!
不破 栞 : 「鍵穴に細工があるな……」
不破 栞 : 「どうやら外からわざわざ入ってきて犯行に及んだらしい」
赤星 透也 : 「高さ的に窓から入るのもムリあるしな、それに目立つし」
不破 栞 : 「細工をしなければ入れなかったということは……犯人と近しいものの犯行ではないかもしれないな」
不破 栞 : 「しかし、オートロックのマンションに鍵をこじ開けて入ってくるとは……」
赤星 透也 : 「まったく物騒だねえ」
不破 栞 : 「1階にもオートロックがあるだろうに、そっちはどうやって突破したんだか……」
スコア : 「マスター、こっちを見てたんですね」 本棚から玄関へとやってくる
不破 栞 : 「ああ。そっちの方は何かあったか?」
スコア : 「ええ、まあ。死体を見て分かったことと、関係あるかどうか分からないことですけど」
スコア : そう言って、死体と本棚の情報を共有する。
スコア : 「結構どたばたしてたみたいですね。忍び込めたはいいけど見つかっちゃったみたい」
不破 栞 : 「あー、相当強引に入ったみたいだからな……」 こっちからも扉とPCの情報を共有しましょう!
赤星 透也 : 「狭いマンションの部屋にバレずに侵入、なんて不可能に近いしな~揉みあいになって当然か~」
スコア : 「なるほどなー……」
スコア : 「パソコンと脳科学の本はちょっとよく分からないけど、一応報告には纏めておいた方がいいですかね?」
赤星 透也 : 「ま~別に要らんでしょ~」
イチハ : 「……っていうかパソコンはともかく、現場で読書してたんですか旧型ちゃんはっ!?」
スコア : 「なんか気になっちゃって。だって一冊だけジャンルが違うんですもん」
不破 栞 : 「面白かったか?」 興味津々
スコア : 「そうですね。軽く読んだだけですけど、脳の成長なんて今まで全く知らなかったことでしたし面白かったですよ」
不破 栞 : 「そうか……(帰りに本屋で見ていくか)」
イチハ : 「ちょっと~!? 仕事中なんですけど~!?」
イチハ : 「仕事中の意味わかりますっ!? し・ごと・ちゅー!!」
スコア : 「ごめんごめん。気を付けます」 小さく笑いながら
赤星 透也 : 「……だけど妙だよな」
スコア : 「ん、何がです?」
赤星 透也 : 「いやさ、被害者は子供もいないし教育者でもない、なのに脳の成長に関する本が置いてあるなんてさ」
スコア : 「あー、他はIT関係の本ばっかりだったんですよねー。SEだから当然って感じなんですけど」
スコア : 「やっぱりちょっと違和感ありますよね」
不破 栞 : 「親戚から貰った本だったとか、一見接点のなさそうな本と人との出会いはいろいろ考えられるが……」
不破 栞 : 「もしかしたらAIの開発をしていたのかもな。人間の脳を再現する、というのはある意味AIにとってひとつの到達点だから」
スコア : 「なるほど?確かにそうかも」
スコア : 「わたし達VOIDも、人間を模倣したAIですもんね」
イチハ : 「あれ、もしかして一括りにされました?」
スコア : 「え、駄目でした?」
イチハ : 「ん、まあ、いっか! 考えてみれば王様と奴隷も同じ『人間』として一括りですもんねっ!」
スコア : 「奴隷ランクですかわたしは!!」
イチハ : 「あはは~、旧型ちゃんおもしろ~い!ドロ係を辞めたら芸人に転職をオススメしますよ~♡」
スコア : 「しませんし!ずっとマスターのパートナーやりますよ!」
不破 栞 : 「……赤星、この子は誰に対してもこんな感じなのか?」 ひそひそ耳打ちする。
赤星 透也 : 「いやいや自己紹介の時も言った通り、なんだかスコアちゃんには当たりが強いんだって~…」俺も困ってま~すと肩を竦める
不破 栞 : 「……何が気に喰わないんだろうな」 困った顔をする
KP : アナタ達が一通りの捜査を終えたところ、現場の部屋に警官アンドロイドが入ってきた。
VOID警官 : 「失礼、捜査の方は終わりましたでしょうか?」
スコア : 「あ……はい、一応」
不破 栞 : 「ああ。目新しい発見は無かったが……」
VOID警官 : 「そうでしたか……であれば第一発見者に話を聞くのは如何でしょう?」
VOID警官 : 「ここの大家が第一発見者だそうで、すぐに会えるハズですよ」
不破 栞 : 「おお、それは助かるな。話を聞きに行こう」
スコア : 「大家さんなんだ。行きましょ行きましょ」
スコア : じゃあ警官アンドロイドにお礼言って、大家さんのとこに向かいます。
KP : 大家を捜索してみると、マンションの前で掃き掃除をしている50代ほどの女性を見つける。恐らく彼女がここの大家だろう。
スコア : 「あの人かな?すみませーん」 笑顔で声をかけにいく
オバサン : 「なあに今は掃除で忙しいんだけどねえ」
不破 栞 : 「失礼します。このマンションであった事件についてお聞きしたくて」
オバサン : 「ああ、あの事件ねえ…全くいい迷惑よ勝手に死なないでほしいわあ…」
スコア : 「まあまあ、彼も死にたくて死んだわけじゃありませんし」
スコア : 「あなたが第一発見者なんですよね?話を聞かせて貰ってもいいですか?」
オバサン : 「あたしは確かに第一発見者だけど…アンタ達は刑事さんよね?話せる事はもう話したハズよ?」
スコア : 「そうそう、警視庁公安部第五課アンドロイド事件捜査係です。わたしはただのパートナーロボットですけど」
不破 栞 : 「何度も申し訳ありませんが、時間が経って改めてわかることもありますし……お願いできませんか?」
オバサン : 「はあ…」
オバサン : 「仕方ないわねえ…あたしは大地より広い心を持っているから話してあげるわ…」
不破 栞 : 「(また凄い人が出て来たな……)よろしくお願いします」
スコア : 「お、おぉ……。じゃあお願いします」 何だこの人って目
オバサン : 「まったく警察はこんな乳採用なんかしてるから、いつまでも事件が解決しないのよねえ…」ボソボソと小声で
スコア : この発言、聞き耳で聞き取れるかしら
オバサン : いいでしょう!聞きとってみるがいい!!
スコア : いや振るまでもな…振ったろ!!
スコア : CC<=70 聞き耳(1D100<=70) > 26 > 成功
スコア : 聞いたぞ!!!マスターの悪口!!!!
KP : ハッキリと聞きとれる。そしてオバサンは不破さんとスコアちゃんの胸元を怪訝な目で見つめている。
スコア : 「…………」
オバサン : 「何よ」
オバサン : 「言いたい事があんならハッキリと言ってごらん!?!?!?」
オバサン : 「さあ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
スコア : 「いやあ……よく人の体の事をどうこう言う人っていますけど」
スコア : 「大家さんは違いますよね~。何しろ大地より広い心を持つお方なんですし」
そう言って笑いかけるが、目は笑っていない。栞を悪く言われて怒っているらしい
オバサン : 「当たり前じゃない」
オバサン : 「あたしは乳サイズで採用する警察という組織そのものを批判しただけだものね~ッ!!」
スコア : 「どこの警察ですか、もう」 ちょっと呆れたように
不破 栞 : 「……」 冷や汗を掻いている
スコア : 「まあとにかく、話を聞かせてくださいよ」
不破 栞 : 「ええ、早く要件が済めば、我々もここを早く離れますので……」
イチハ : 「……えっ?話きくの!?あの流れで!?!?」
スコア : 「そりゃそのために来たんですし」
イチハ : 「それはそうだけどさぁ……大丈夫かなぁ、この人の証言~……」
スコア : 「大丈夫ですよ、多分。じゃあ、お願いします」
オバサン : 「いざおねがいしますって言われてもねえ、第一発見者と言っても、現場をホログラムで見たんなら、そこはあたしより詳しいでしょう?」
スコア : 「ですけど、所詮ただの再現ですよ。いくらリアルでも本当のリアルじゃありませんから」
オバサン : 「じゃあ、そうね……」
オバサン : 「死ぬほど臭かった」
オバサン : 「それくらいかしら」
赤星 透也 : 「……おお、これはホントに目新しい情報は持ってなさそうだな~」
不破 栞 : 「まあ、腐乱死体があったんだからそうでしょうが……」
スコア : 「う、うん……。そりゃそっか……」
赤星 透也 : 「────ああ、被害者の佐久間について、気になる点はなかったですかね?」
不破 栞 : 「そうですね、普段はどういう方だったんでしょう?」
オバサン : 「システムエン……なんでしたっけ?とにかく自宅勤務の方で買い物のとき以外はほとんどお会いしませんでしたよ」
オバサン : 「会話もあまり……ご近所付き合いもなかったように見えましたし……」
オバサン : 「なので誰かに恨まれるような人には見えませんでしたけどねえ」
不破 栞 : 「なるほど……」
不破 栞 : 「(そんな相手を、犯人はわざわざどうして……?)」
不破 栞 : 「そういえばこのマンション、監視カメラなんかは設置していないんでしょうか?」
オバサン : 「ああ、ありますあります」
オバサン : 「……見ていかれますか?」
スコア : 「え、見せてくれるんですか?」
オバサン : 「まあ、アンタ達、乳はデカいけど熱意もデカいようだから」
不破 栞 : 「……助かります。犯人が映っているかもしれませんので(聞かなかったことにしよう)」
スコア : 「乳のデカさは関係無いでしょ!!」 しかし聞かなかったことにはしない相棒
赤星 透也 : 「あはは……」流石の赤星も愛想笑い
イチハ : 「ともかく監視カメラの映像を確認したら早く帰りましょ、こんなところからは」
スコア : 「ですね……」
スコア : あ、監視カメラの映像見に行く道中にって感じで一つ聞きたいことがあるんだけどいいかしら
KP : どうぞどうぞ!
スコア : ありがと!
スコア : 「……そういえばさっき、買い物の時以外はほとんど会わなかったって言ってましたけど」
スコア : 「佐久間さんにはアンドロイドはいなかったんですか?家事用アンドロイドとかいそうなものですけど」
オバサン : 「そういえば……いなかったかもねえ……」
オバサン : 「システムなんとかなら、アンドロイドの整備とかできそうなものだけど」
スコア : 「いないんだ……興味もありそうなものなのに。珍しいけど、そういう人もいるか……」
不破 栞 : 「……いたら助かっていたかもしれないな」
スコア : 「うーん……。もしかしたらそうかも、ですね……言っても仕方ないことですけど」
イチハ : 「それもボクくらい優秀なアンドロイドだったら、って前提の話でしょ~? ありえない仮定の話をしても無意味ですよ~」
スコア : 「自分で優秀って言うんだ……。新型のVOIDってそういう傾向あるのかなあ」 トモヤのことを思い出す
イチハ : 「まっ、事実ですし~♪」
スコア : 「はいはい」 まあ実際それもそうだ、と頷く
不破 栞 : 「それはそれとして、監視カメラのほうを見ようか」
スコア : 「ん、ですね」
スコア : 監視カメラの映像見させてもらお!
KP : 監視カメラの映像を見れば、8月から9月にかけて佐久間の部屋に訪問者はほぼ見られないことが分かる。
KP : 詳しく調べる場合は≪コンピュータ≫による判定をどうぞ!
スコア : CC<=70 コンピューター(1D100<=70) > 51 > 成功
スコア : よしよし!
不破 栞 : cc<=61(1D100<=61) > 43 > 成功
KP : 2人とも成功!ではですね~
KP : カメラの映像に改竄したような跡を見つける。別日の映像を貼りつけているようだ。
スコア : な、なんだと
KP : さらに≪コンピュータ≫に成功すると映像の復元ができます!判定どうぞ!!
スコア : やるしかねえ!
スコア : CC<=70 コンピューター(1D100<=70) > 88 > 失敗
スコア : ああん
不破 栞 : なおすぞ~!
不破 栞 : cc<=61 クレイジーダイヤモンド!(1D100<=61) > 57 > 成功
スコア : さすマス
イチハ : っち、ボクに頼らなくても済んだか…
スコア : 温存してて良かったけど何とかなったね
不破 栞 : めっちゃ重要な判定あったわね…
KP : では不破さんの手によって元通りに復元され、映像は流れはじめる。
KP : 9月2日の午後3時頃、佐久間の部屋の前に黒いフードを被った人物が現れた。
KP : 扉の鍵をピッキングで開けた後、部屋に侵入。約10分後に部屋から出てくる。
KP : 顔はフードで隠れて見えないが、体格から辛うじて男性だと分かる。
KP : 以上です!
スコア : 同じ犯人…!
不破 栞 : 「これは……!」
スコア : 「マスター、凄いですね……映像を復元出来るなんて」
スコア : 「この黒いフードが、犯人……なのかな」
不破 栞 : 「ドライブレコーダーの映像を修復してた経験が生きるとはな……」
スコア : 「何が役に立つか分からないもんですね」
スコア : あの、ここでトモヤ君とアンドロイド同士で情報の受け渡しをすることって可能ですか?RPはしなくても情報共有しとくのもアリかなって
KP : もちろんできます!
スコア : やった、じゃあします!ここまででお互い分かったことをアンドロイド通信で共有!
ヤオ トモヤ : 了解!こちらもそちらに分かったことを通信で共有します!
スコア : ありがとありがと!
スコア : 「…………」 通信を終え、閉じていた目を開く
スコア : 「……マスター。どうやらあの黒フード、第一事件現場とも関係があるようですよ」
スコア : って、第一事件現場の方で得た情報を共有します
不破 栞 : 「……同一犯の可能性があり、か。これは捜査が動きそうだ」
スコア : 「ですね。同じ日だから、田中家から逃げた後こっちに来て佐久間を殺したんじゃないかな」
不破 栞 : 「……被害者に全然共通点がなさそうなのが謎だが、そのあたりを洗ってみる必要があるな」
イチハ : 「……田中家から逃げた後、こっちに来て佐久間を殺した?」
イチハ : 「いや~、それは逆じゃないですかね~旧型ちゃん?」
スコア : 「……あ」
スコア : 「あ、あ~……ほんとですね、逆です逆……!」 恥ずかしそうに笑いが漏れる
スコア : 「なんで間違えちゃったんだろ~……!」
イチハ : 「ぷぷ~っ♪」
イチハ : 「ホントに面白可愛いですねぇ旧型ちゃんは~♡」
スコア : 「うぅ……。ぼーっとしちゃってたかな……」
不破 栞 : 「まあ……昨日今日といろいろあったから疲れてるのかもしれないな」 言っててアンドロイドに疲れとかあるのか? と思いながら
スコア : 「あはは……かもしれません……」
スコア : 「でも、わたしは全然大丈夫です。気を取り直して次の捜査に移りましょっか……!」 照れ隠しの笑顔を向ける
イチハ : 「ホントに大丈夫かな~?」ニマニマと口元を抑え
赤星 透也 : 「ま~本人が大丈夫って言ってるんだし大丈夫でしょ、次の捜査に向かおうぜ」
□捜査結果

□第一事件現場
被害者:田中夫妻(政治家)
致命傷:心臓の刺創
侵入方法:ドアをハッキング
犯行時刻:9月2日午後8時頃
※備考1:被害者達が所有していたアンドロイドは犯人と共に逃亡した模様
※備考2:現場のタブレットに一瞬だけ『EMC』という謎の文字が映された


□第二事件現場
被害者:佐久間彰(SE)
致命傷:心臓の刺創
侵入方法:ドアをピッキング
犯行時刻:9月2日午後3時頃
※備考1:監視カメラの映像が改竄されていた為、遺体の発見が遅れた模様
※備考2:現場の本棚に『人間の脳のつくりについて』記された書籍がある
□共通点
1.犯人は大型ナイフを持った黒フードのアンドロイド
2.被害者は的確に心臓を狙った一撃で殺害されている
3.(恐らく)ハッキングされた痕跡が現場に残っている

KP : 全員の昼のターンが終了したので、夕のターンを開始します!
KP : 残っている探索箇所は以下の通り!
□探索箇所

『第一事件現場』で捜査
『第二事件現場』で捜査
『リボット社』で社長に聞き込み
『総合病院』で遺族に聞き込み
『図書館』で関連書籍の読書/ワード検索
『警視庁』
-解析室で破壊したアンドロイドの調査
-取調室でデクと呼ばれたVOIDに尋問
-ドロ係本部でPCでデータベースを検索
-食堂で食事

スコア : まだまだいっぱいある!
スコア : とりあえず、病院は夜鷹くんに行ってもらった方が面白そうね
夜鷹 守人 : たしかにかに
スコア : 確か被害者の子供がいたんじゃなかったっけ、同じ境遇なんよ
不破 栞 : なるほどね…!
夜鷹 守人 : 我は汝、汝は我。シンパシー感じちゃう……
ヤオ トモヤ : なんですよね…問題なければPC1,2は病院に行きたいです‼︎
スコア : ふわすこはどうしようか
不破 栞 : どうしようかな~取調室行きたさも行くのちょっと怖さもある
スコア : リボット社はスコアのこと知らんかなって面でも気になるけど、他の情報調べてからの方が聞き込みしやすそうって思ってる
不破 栞 : 先に解析室とか行ってみるかしら?
スコア : 取り調べ室も栞ちゃんが会いに行くのが良さそうやけどね!じゃあ先に解析室行こうか!
不破 栞 : そうね!まずはそっちで!
KP : おけおけ!では守人くんとトモヤくんは総合病院へ、ふわすこは警視庁解析室へ!
KP : それぞれ誰と一緒にいくかしら?
スコア : あ、ターン毎に入れ替え出来るのね!
KP : なのだ!
スコア : どうしよっか、特に希望無ければ前のターンのコンビのまま行く?
不破 栞 : 一日目はこの組み合わせでもいい気はする
ヤオ トモヤ : はい、自分もそれでいいかと…!
夜鷹 守人 : 自分も希望は無いかな!
スコア : じゃあこのままで!
スコア : 遺族の子供相手ならイヌヌワンが何かしらの癒しになるかもしれない
スコア : ならないかもしれない
不破 栞 : ヌビリビリ!!
スコア : でんき/はがね
夜鷹 守人 : ヌワワ!
ヤオ トモヤ : ヌワワワン‼︎
スコア : 夜鷹トモヤ・黄海シロウコンビで先に病院行ってもらいましょ!
不破 栞 : お願いします!
夜鷹 守人 : いくぞ~!
ヤオ トモヤ : 行ってきまーす!

15 探索:総合病院

同日/EVENING/天気:曇り/総合病院

KP : アナタ達は都内にある大きな総合病院を訪れる。
KP : 政治家夫妻殺人事件の遺族に聞き込みする為だ。
KP : ────広々としたエントランスには患者や医者と看護師の他に医療用VOIDの姿も見られる。
KP : こうした光景を見ていると医療現場においてもアンドロイドは必要不可欠な存在となったのだ、と改めて実感できる事だろう。
KP : それからアナタ達はペット立ち入り禁止の看板を横目に受付を済ませて、被害者遺族である田中雅人との面会を取りつけた。
 
KP : 受付で教えられた一人用の病室へと向かうと、病室のドアからベッドの上で絵本を読む少年が見えた。
KP : 彼が田中雅人で間違いないだろう。
夜鷹 守人 : 扉を軽くノックする
夜鷹 守人 : 「こんにちは、田中雅人くん……だね?」
ヤオ トモヤ : 夜鷹の後ろに続き会釈する
田中 雅人 : 「…………誰?」
KP : 少年は手にしていた絵本から顔を上げ、アナタ達の言葉に返答もせずに警戒した様子でアナタ達を一瞥した。
夜鷹 守人 : 「警視庁公安部……ああいや、警察の人だよ。ちょっとだけ話せるかな?」
田中 雅人 : 「……やだ」
田中 雅人 : 「だいたいどうして犬が病室にいるの?ここってペット禁止のハズでしょ?」
シロウ : 「わふ?」
黄海 夏央 : 「シロウは警察犬それもアンドロイドですから、通常のペット扱いではないんですよ」
ヤオ トモヤ : 「……雅人くんが嫌ならシロウはこの部屋から出てもらうね。それでいいかな?」
田中 雅人 : 「別に嫌って思ったんじゃないよ、ただヘンだなって思っただけ」
ヤオ トモヤ : 「そっか、ならいいんだ。よかった」
夜鷹 守人 : 「……お話、ちょっとだけでも良いんだ。 駄目かな?」
田中 雅人 : 「…………」
KP : 少年は完全に心を閉ざしている。話を聞くには交渉系技能の判定に成功する必要があります!
夜鷹 守人 : ククク、50あるんですよ。確率は五分五分というわけです。(めがねくいっ)
夜鷹 守人 : 信用でいきますわよ!
ヤオ トモヤ : 説得で行きます!50!
夜鷹 守人 : cc<=50 へイターの気持ち通じ合ええええ!!!!(1D100<=50) > 44 > 成功
ヤオ トモヤ : cc<=50 【説得】(1D100<=50) > 98 > 失敗
KP : 本当に幸運になっちゃった守人くん
夜鷹 守人 : 父さん、母さん…俺はやったよ…
ヤオ トモヤ : 流石です、夜鷹さん‼︎
KP : そんな報告する両親なんて、もう守人くんにはいないんですがね、ガハハ!
ヤオ トモヤ : ひ と の こ こ ろ
夜鷹 守人 : クゥーン……
田中 雅人 : 「……話したって意味ないよ」
田中 雅人 : 「お兄さん達も、ぼくの話を信じてくれないに決まってる」
夜鷹 守人 : 「どんな荒唐無稽な話だろうと聞くよ、俺はね」
田中 雅人 : 「ケーサツの人なのに?」
ヤオ トモヤ : (し、心理学振りたいです。53です)
KP : Secret dice
KP : アナタは脇で黙って少年の様子を観察するが、少年はまだ8歳というコトもあり、あまり上手に感情を読みとれない。
ヤオ トモヤ : 「……」黙って2人を観察している
夜鷹 守人 : 「どんなことにも疑ってかかるのは警察の仕事だけど、被害を受けた人に最初から疑ってかかる様なことはしないよ」
田中 雅人 : 「……そっか」
田中 雅人 : 「それなら話すだけ話すよ」
田中 雅人 : 「…………あの日のできごとについて、知りたいんだよね?」8歳とは思えないほどハキハキとした受け答え
夜鷹 守人 : 「ありがとう。話せるところだけで良いよ」
田中 雅人 : 「ええと、あの日、みんなで夜ごはんを食べてたら、急に玄関のドアが開く音がしたんだ」
田中 雅人 : 「それをママが見に行ったと思ったら悲鳴が聞こえて……」
田中 雅人 : 「黒いパーカー?みたいなのを着たアンドロイドが、ナイフを持ってこっちにきた」
田中 雅人 : 「そのアンドロイドがね、ダイスケ────あ、ダイスケって言うのは僕の家にいたアンドロイドなんだけど」
田中 雅人 : 「ダイスケの手を握ったと思ったら、急にダイスケが暴れだしてパパを刺したんだ」
ヤオ トモヤ : 「……(に、握っただけで⁉︎ハッキング、だとしても余りに…‼︎)」
夜鷹 守人 : 「……なるほど。ダイスケも関わっていたか」
田中 雅人 : 「うん……それでね、僕も殺されると思ったんだけど……」
田中 雅人 : 「ダイスケは僕の事、抱きしめたんだ……泣いてた気がする……気がするだけなんだけどね……」
田中 雅人 : 「それから僕、気を失っちゃって……そのあとのことはよく分からない……」
夜鷹 守人 : 「(アンドロイドが、泣いた……?)」
たしかに信じがたいが、声には出さない
ヤオ トモヤ : 「(ダイスケさん……)」
田中 雅人 : 「……ね? お兄さんも信じられないでしょ?」子供の直感で守人くんの心を読む
田中 雅人 : 「わかるよ……このコトは他の大人達にも話したけど……、みんなアンドロイドが人を殺すわけないって信じてくれなかったもん……」
夜鷹 守人 : 「……目敏いね。でも俺が疑ったのはアンドロイドが殺した、の方じゃないんだ」
夜鷹 守人 : 「なぜ泣いたか、だよ。アンドロイドが人を殺すことなんて10年前から知ってるからね」
ヤオ トモヤ : 「……ぇ」動揺で思わず声が出た
ヤオ トモヤ : 「ど、どういうことですか?」
「…は、あの、えっと。夜鷹さん、10年前に誰かがアンドロイドに殺されるのを見たんですか?」
夜鷹 守人 : 「そんなに知りたいのか」
声色が少し冷たくなる
ヤオ トモヤ : 「……ッ」瞬間怯むも
「知りたいです、教えてください。10年前あなたに何があったのか」
夜鷹 守人 : 「……まあ、昔話程度に聞いてください」
雅人くん、黄海さんに一応断っておく
黄海 夏央 : 「…………はい」少し俯き
夜鷹 守人 : 「……俺は、10年前から以前の記憶が無いんだ」
夜鷹 守人 : 「ある日を除いて、な」
夜鷹 守人 : 「それが10年前。俺の母親が目の前で殺された記憶だ」
夜鷹 守人 : 「アンドロイドの手に依ってな」
夜鷹 守人 : 「……この左目も、そのアンドロイドに付けられた傷だ。今でもアンドロイドを見る度に傷が疼くよ」
夜鷹 守人 : 「………俺がアンドロイドを嫌っている理由が理解できたか、トモヤ」
ヤオ トモヤ : 「……」「ッそんな、そんなの……ッ‼︎」
その様はようやく知った相棒の過去をどう受け止めていいものか、混乱しているように見える
ヤオ トモヤ : 「……ッ、‼︎」自らの掌を握りしめる、人造皮膚が張り詰めて製造番号の印字が歪む
ヤオ トモヤ : 「……もうちょっと、はやく言ってくださいよ。きっともうちょっとうまいことできましたよ、私」「夜鷹さん、辛かったでしょ」
夜鷹 守人 : 「そもそも言うつもりも無かった、聞かれない限りはな」
夜鷹 守人 : 「……アンドロイドに、憐れまれたくなんてない」
ヤオ トモヤ : 「そ、うですか……へへ!ごめんなさい、間違えちゃったみたいですね。でも教えてくれれば次からはうまくできるので!」
ヤオ トモヤ : 「…だから夜鷹さんも次からは隠さずに教えてください。嫌いかもしれないですけど、私はあなたの相棒なんですから」
夜鷹 守人 : 「…………………」
返事は返さない。このアンドロイドのように素直に返せるほど、性根はまっすぐではないからだ
夜鷹 守人 : 「……失礼しました。矢代さんに拾われた経緯とで思っておいてください」
KP : ではここで守人くんの秘匿HOの一部を公開します
□夜鷹守人 秘匿HO

【過去】アナタは『10年前の事件』の被害者/生存者である。

視界いっぱいに広がった血の赤。 鉄と油の臭い。
その中に倒れている自分の母親。

それが当時12歳だったアナタの最後の記憶だ。
まだ幼かったアナタにとっては、その光景はあまりにも衝撃的で、身体は1mmも動かせなかった。
そんなアナタに向かって、赤いナイフを持った機械の手が伸ばされ、そして────

次に目覚めた時、アナタは知らない病院のベッドの上で寝ていた。
事件に巻きこまれたアナタは重傷を負ったが、幸いにも直ぐ病院に運ばれて命は助かったらしい。

しかし、事件のショックからか、アナタは事件以前の記憶を失ってしまっていた。
自分の両親の事も、自分がどんな日常を送ってきたのかも、全て。
そして、代わりに深く深く刻まれた事件の記憶が、アンドロイドに対する恐怖を植えつけたのだ。

そんなアナタの病室に通っていたのが、今の父、夜鷹矢代である。
彼はこの事件担当の刑事で、なにもかも失ったアナタに対し親身に接してくれた。

そうして退院後に本来であれば施設に行くハズであったアナタを、彼は"養子"として引きとった。
その頃、赤星透也と出会った。
どうやら赤星も矢代に恩があるらしく、昔から頻繁にアナタ達の家に訪れていた。
記憶を失ったアナタにとって、彼等は本当の家族のようにも思えたかもしれない。

KP : と守人くんが語った通りの過去でした
夜鷹 守人 : そういうことなんデス
ヤオ トモヤ : なるほどなんデス
黄海 夏央 : 「…………」自分の胸倉を掴み、黙って二人の話を聞いていた
田中 雅人 : 「……お兄さん」
田中 雅人 : 「これ、あげるよ」
KP : 小さな男の子はそういって、手にしていた絵本を守人くんに差しだした。
夜鷹 守人 : 「絵本……?」
表紙を見てみましょう
KP : タイトルは『ポコとボク』、どうやらアンドロイドと人間の男の子が主人公の物語のようだ。
田中 雅人 : 「……僕、このおはなしが大好きなんだ」
田中 雅人 : 「なんだか読んでいると、寂しいような優しいようなフシギなきもちになるから」
田中 雅人 : 「だからさ、お兄さんのアンドロイドが嫌い、ってきもちも、コレを読めば少しは安らぐかなって」
夜鷹 守人 : 「……俺の、気持ちが……」
表紙をジッと見つめる
夜鷹 守人 : 「……ありがとう、大事にさせてもらうよ」
田中 雅人 : 「……うん」
夜鷹 守人 : 本を開いて読ませてもらいましょ!絵本読むの何年ぶりなんだろ
KP : 12歳までの記憶がないから、思いだせないかもしれないですね…
KP : ではでは絵本の内容を提示します!
□絵本

題名:『ポコとボク』
概要:アンドロイドと人間の男の子が主人公の物語
作者名:『kanae』
発刊日:西暦2039年 


ある町にボク君とよばれるおとこの子がいました。
ボク君はボクという名前ではありませんが、いつも「ボクはね、」と話すので、ボク君とよばれるようになったのでした。
そんなボク君はいじめられっ子でした。
ボク君はまわりの子よりも声も体も小さく、勉強が苦手で、サッカーではシュートしたことがありません。
そんなボク君を、まわりの子はバカにしました。
悲しくなったボク君は、外で遊ばなくなりました。

おとうさんはそんなボクくんを心配して、ボク君のたんじょう日に、プレゼントを送ることにしたのです。
それはボク君と同じ大きさの、アンドロイドでした。
ボク君はよろこんで、そのアンドロイドに『ポコ』と名前をつけたのです。
ボク君とポコは毎日一緒にあそびました。虫をとりにいったり、サッカーをしたり、ひみつきちを作ったり、ときには勉強も。

ある日ボク君とポコが町を歩いていると、あのいじめっ子たちがやってきました。
いじめっ子はアンドロイドがうらやましくなり、ポコを傷つけはじめます。
しかし、ポコはいじめっ子にやりかえすことはなく、ボロボロになってしまいました。
ボク君は泣きながらポコにいいました。
「どうしてやりかえさないの?」と。
ポコはいいました。
「あのね、ボクくん。いつでも強くて、正しくて、完璧なニンゲンなんていないんだよ。
あの子だってほんとうは、わるい子じゃないかもしれない。だから、やりかえしちゃだめなんだよ」
そういってポコは、動かなくなりました。

それからボク君はたくさん勉強して、大人になりました。
大人になったボクくんは、ぴかぴかになったアンドロイドに『ポコ』と名前をつけてあげるのでした。
めでたしめでたし。
田中 雅人 : 「……ねえ、お兄さん達はさ」
田中 雅人 : 「ぴかぴかになったポコはボク君の友達のポコだと思う?」
夜鷹 守人 : 「……どうだろうな。スタックを移植して、記憶がそのままならポコと呼べるのかもしれないが……」
夜鷹 守人 : 「……いや、これはスワンプマンと同義か。その人物そのままだが、正確には違う……」
黄海 夏央 : 「私は……同じポコだと思います」
黄海 夏央 : 「1回壊れたら終わりなんて、そんなの悲しいじゃないですか」
シロウ : 「わぅん……」
ヤオ トモヤ : 「私は……ボク君が修理してまた会いたいと思ってくれるなら、記憶がなかったとしてもそれはポコになるのだと思います」
田中 雅人 : 「だよ、ね」
田中 雅人 : 「……うん、そうだよね」
田中 雅人 : 「よかった、この話に本気で取りあってくれる人がまわりにいなかったから、少しだけ心配だったんだ、僕がおかしいんじゃないかって」
田中 雅人 : 「ありがとね、お兄さん達! なんだかいろいろなモヤモヤが晴れたよ!」
夜鷹 守人 : 「? ああ、助けになれたのなら何よりだよ」
ヤオ トモヤ : 夜鷹の発言に頷いて
夜鷹 守人 : 「さて、そろそろお暇しようか。話を聞かせてくれてありがとう、雅人くん」
この本もね、と示して
黄海 夏央 : 「そうですね、あんまり長居するのも」
田中 雅人 : 「……うん、さよならお兄さん達」
田中 雅人 : 「きっと犯人を捕まえてね!」
夜鷹 守人 : 任せろ、と親指を立てて見せよう
ヤオ トモヤ : 「うん。必ずね!」頷いて
KP : 事件解決を託されたアナタ達に、少年はこの日はじめての笑顔を見せた。
KP : ────そんな少年に見送られ、病室を後にする。
KP : そして、エントランスを通って、総合病院を後にしようとした時だった。
KP : アナタ達は受付近くに人混みがある事に気付く。
KP : 看護師達が退院患者と思しき男性と家族を取り囲み「おめでとうございます」と声をかけながら見送りをしているようだ。
KP : ここで≪アイデア≫または≪目星≫の判定どうぞ
夜鷹 守人 : cc<=90 ほいつ(1D100<=90) > 83 > 成功
ヤオ トモヤ : cc<=80 【目星】(1D100<=80) > 91 > 失敗
夜鷹 守人 : 出目が高くなって来たぞ
KP : INT18でなければ即死だった
ヤオ トモヤ : 夜鷹さんわかってくれててよかった‼︎
KP : では守人くんだけは気が付く。
KP : 周囲の人間は晴れやかな表情をしているのに、そんな中心にいる退院患者と思われる男性の顔に浮かんでいる感情は歓喜でも安心でもない。
KP : なにもない。
KP : そこにあったのは無表情であった。
KP : 男性の顔からは全くと言っていいほど何の感情も読み取れないのだ。
KP : そんな不可解な光景を目撃してしまった守人くんはSANチェックをどうぞ!
KP : 成功で0、失敗で1のSAN値減少になります!
夜鷹 守人 : cc<=52(1D100<=52) > 40 > 成功
夜鷹 守人 : へ、なんてことはねぇ
KP : 今日は全て判定に成功している最強コンディションの守人くんだ…
夜鷹 守人 : アンドロイド四天王がおかしかったんだ…
夜鷹 守人 : これ看護師に話し聞いたりできる?
KP : 話に行く、という行為自体はできます!
夜鷹 守人 : おk!それじゃちょちょっと話を聞きにいきましょ
KP : ではアナタは患者と看護師達に向かってツカツカと歩いてく。
KP : 少し距離があった為、辿り着く前に患者と家族は病院から去ってしまったが、看護師から話を聞く程度はできそうだ。
夜鷹 守人 : 「失礼、今の患者さんは……」
看護師 : 「……ええと?」いきなり声をかけられ小首を傾げている
夜鷹 守人 : 「おっと、俺は公安部第五課の刑事です。今の患者さんが気になったのでつい」
手帳を見せよう
看護師 : 「ああ、刑事さん!田中雅人くんの面会に来たって刑事さん達!」
看護師 : 「いまの患者さんと言いますと……宮川さんのコトでしょうかね?」
夜鷹 守人 : 「ええ、周りと比べると宮川さんは何だか……無表情、と言いますか。あまり嬉しくなさそうで」
看護師 : 「……そうでしたか?」
看護師 : 「私共には分かりませんでしたが」
看護師 : 「……ええと、それって捜査と関係があるんでしょうか?」
看護師 : 「もしないのであれば、これ以上は守秘義務でちょっと!」笑顔を浮かべる
夜鷹 守人 : これはこれ以上ない感じかな!掘り返せそうなら信用技能振ってみようかと思うんだけど
KP : これ以上はないですね!材料がない限り信用を振っても通用しない!!
夜鷹 守人 : おっけ!潔く引きさがりましょう
夜鷹 守人 : 「いえ、ただ単に興味を引かれたもので」
失礼しました、と離れよう
看護師 : 「そうですか」
黄海 夏央 : 「……そろそろ戻りません守人さん?病院の方々に余計な不安を与えてもいけないですし、なんだか警戒されてる気も」そっと耳打ちする
ヤオ トモヤ : 「……私もその方がいいかと」小さく相槌をうつ
夜鷹 守人 : 「そうしましょうか……、迷惑をかける前に早々に立ち去りましょう」
宮川さんに抱いた違和感を拭いきれずに、そっとメモの片端に記す
ヤオ トモヤ : それを見て思い出したのか、スコアに得られた情報を送信する
スコア : 受信!するけど、夜鷹くんの過去についてはどうなんだろ、知ってもいいことなんかな
スコア : 勝手に教えられたくないって感じなら、雅人くんの話だけでも構わないけどどうする?
ヤオ トモヤ : そうですね、ありがとうございます!今回は夜鷹さんの過去については省いておきます。事件の顛末のみで!
夜鷹 守人 : えらいぞ
不破 栞 : えらい!
スコア : 了解了解ー。RPは省くけど、情報受け取ってマスターとも共有した感じで
ヤオ トモヤ : 了解‼︎助かります…!
不破 栞 : 共有されたぜ!

16 探索:警視庁 解析室

KP : では総合病院の聞き込みを終え、視点をふわすこに移していきましょう
KP : 時系列としては守人くんとトモヤくんの聞き込み後、つまり諸々の情報共有を受けた状態からはじめましょうか
KP : ふわすこは監視カメラの映像を確認・復元していた時間もあったので、少しズレがあるということで
不破 栞 : 了解!
スコア : OKOK

同日/EVENING/天気:曇り/警視庁解析室

KP : アナタ達は警視庁の解析室を訪れる。
KP : 沢山のパソコンやモニターと大型の機械に囲まれていて少し圧迫感のある暗い部屋だ。
KP : 中央には手術台と似た寝台が置かれ、その上に茶髪のアンドロイドが寝かされている。
KP : その傍には青木とレミが立っている。
KP : どうやら解析の途中のようであった。
スコア : 「こんにちは~」 挨拶しつつ近付いて行く
青木 玲斗 : 「あ、ど、どうも……」
不破 栞 : 「お疲れ様。解析の方は順調か?」
レミ : 「それが~……、解析の方はちょっと~……」
青木 玲斗 : 「落下の衝撃で内部のダメージも深刻でして……この分だとデータを取るのも難しいですね……」
レミ : 「50階のビルから落下して二次被害がなかったのは良かったですけどね~」
スコア : 「あー、やっぱり。そりゃそうだ」
不破 栞 : 「そうか……仕方ないな……」期待は薄かったが、スタックから復元できる可能性がなくなったことを少し残念に思う
青木 玲斗 : 「ただやはり気になるのは型番やマークの記載がどこにもないことでしょうか……、あったものが消されたのか、それとも元々なかったのか……」
KP : 寝台に目を向けると、昨晩は屋上で対峙していた少年アンドロイドが横たわっている。
KP : バラバラになったパーツは繋いであるが、皮膚は剥がれて内側の機械が見えている。
KP : 人間の死体ではないとはいえ、同じ人型のモノのこのような惨状に、
KP : 解析室には緊張感とも不安感とも取れるようなナニカが流れていた。
KP : とここでSANチェックになります!
KP : 成功で0、失敗で1d2のSAN値減少!!
不破 栞 : cc<=58(1D100<=58) > 66 > 失敗
スコア : CC<=48 SAN(1D100<=48) > 10 > 成功
不破 栞 : 1d2(1D2) > 2
system : [ 不破 栞 ] SAN : 58 → 56
KP : 最大値を引いていく不破さん
スコア : わたしよりショックを受けているマスター
不破 栞 : デクは話が通じたからこっちもなんとか……って思っとったね……
スコア : 「うーん……型番やマークが無いこともですけど、物凄く精巧な見た目で人間かと思っちゃいましたよねえ……」
スコア : 「今はもう見る影も無いって感じですけど」 多少はゾッとする気もするが、所詮機械だと割り切っている
不破 栞 : 「……」 ちょっと青い顔をしている
スコア : 「……?マスター?大丈夫です?」
不破 栞 : 「あ、ああ……あんまり人間に似てるものだからちょっとな……」
不破 栞 : 「もう大丈夫だ……」
スコア : 「ほんとですか?怪我のこともあるし、無理しちゃダメですよ」 心配そうに見てる
イチハ : 「そ~そ~、今度は自分が寝台送りになるのはイヤでしょ~?」
イチハ : 「あっ、ぎゅ~ってしてあげよっか~? なんかそれで落ち着くんでしょ人間って~?」両手を広げてニマニマ笑う
スコア : 「ちょっと、やめてくれません?そういうのはわたしの仕事なんですけど」 栞に横から抱き着いて、威嚇するように見る
不破 栞 : 「どういう仕事だ、どういう」抱き着かれてる
イチハ : 「不破さんって、やっぱりそーゆー……」うわ、と口元に手を当てて一歩下がる
スコア : 「そりゃ、マスターが不安になった時もちゃんと傍にいる仕事ですよ」 イチハを無視して、抱きしめ続けながら笑っている
不破 栞 : 「なんで下がる!? まあ、そういう役目はスコアで間に合ってるから君の手を煩わせることはないさ……」
イチハ : 「そういう役目って……アンドロイドフェチなんだあ……うわ~実物は初めて見た~……」
イチハ : 「交通課のアンドロイドってそういう用途なんだあ……」
不破 栞 : 「ばかっ……そういうのじゃなくてだな……!」 ちょっと顔を赤くして反論
スコア : 「ふふっ……まあ、ご想像にお任せしますよ」 動揺する栞を見てニヤニヤと笑っている
赤星 透也 : 「……あんまり他人の倒錯した趣味のコトは言及しない方がいいぞイチハ」苦笑いで
イチハ : 「はいは~い♪」顔を赤くした不破さんを見て満足したのか口元に笑みを浮かべる
不破 栞 : 「まったく……今日はこんな話をしにきたんじゃなくてな」
不破 栞 : 「昨日の怪我を見て貰おうと思って来たんだ。頼めるか?」
スコア : 「そうですね。解析が終わるのを待ってたんですよ」 栞から離れて
レミ : 「ああ、そうでしたね~」
レミ : 「……ええっと、ちょっと待って下さい~」
KP : レミは言いながら壁際の薬品棚をガサゴソと漁りはじめた。
レミ : 「あら~……? おかしいですね~、たしかこのあたりに~…………」
青木 玲斗 : 「────レミさん、それなら4番の棚にあったハズですよ」
レミ : 「あ、あ~……、そうでしたそうでした~……」恥ずかしそうに笑う
青木 玲斗 : 「レミさんは優秀ですが、旧型なのでメモリ容量が少ないんですよね」
青木 玲斗 : 「なので物忘れが……」
レミ : 「も、も~、バカにしてます~!?」
不破 栞 : 「そういうものなのか……(たまにスコアが物忘れするのも?)」
スコア : 「なるほどね~。でも、今みたいにパートナーがフォローしてくれるなら問題ないもんですね」 微笑ましそうに見てる
レミ : 「ふふっ、アンドロイドを人間がフォローするなんて本末転倒な気もしますけどね~」嬉しそうに笑う
レミ : 「でも私はスコアさんが羨ましいですよ~」
レミ : 「だってスコアさん、私よりも古いモデルのハズなのに、私よりも性能が高いですし~……」
レミ : 「演算機能も身体能力もメモリ容量も、新型アンドロイドと同じくらいじゃないですか~……」
スコア : 「おや、褒めても何もでませんよ?」 羨ましがられて悪い気はせず、笑みを零す
スコア : 「……っていうか、わたしって新型と同じ位でした?あんまり新型のスペックって知らないんですよね」
イチハ : 「…………そんなハズないでしょ」
イチハ : 「ボクの方が優秀に決まってますよ」
不破 栞 : 「私はスコアとしか捜査で組んだことがないからわからないが……そこまでなのか?」
青木 玲斗 : 「そうですね、身体能力はともかく、基本性能は新型と同じだと思います」
青木 玲斗 : 「一度、優秀な技師の改造を受けたのではないかと」
不破 栞 : 「なるほどな……誰かはわからないが、一年以上前にそれだけのレベルの改造ができたなら相当な技術者だろうな」
不破 栞 : 「(ますますなんでゴミ捨て場に廃棄されていたのかわからないが……)」
スコア : 「そういうことかー……あんまり自分の事って興味無いから、全然考えもしなかったですね」
イチハ : 「…………」拗ねたように押し黙る
スコア : 「…………」
スコア : 「なんかこれ、旧型いびりが激しくなりそうな感じしますね」 イチハの様子を見て
イチハ : 「……別に旧型ちゃんなんて、あうとおぶがんちゅーだし」
イチハ : 「結果で新型と旧型の差はハッキリするだろうし~? 要らない心配じゃないかな~?」
スコア : 「ほぼ拗ねてるじゃないですか!」
スコア : 「大丈夫かなあ……今日ずっとこんな感じですよ。レミさんが言ってた肩身が狭いっていうのが分かってきましたよ」
不破 栞 : 「アンドロイドの世界も複雑なんだな……」
レミ : 「ふふっ、でもスコアさんとイチハさんは、人間社会にあるライバル関係みたいで、なぜだか楽しそうに見えますけどね~」
スコア : 「えぇ~……」
イチハ : 「ボクもそうは思わないけど……」
スコア : 「……まあ、何でもいっか。今はそれより、マスターの治療を済ませましょ」 大丈夫でしょ、と楽観的に考えることにした
不破 栞 : 「そうだな、さっと見て貰おう」
レミ : 「ああ、そうでしたね~」
レミ : 「いま見つかりました~おまたせして申し訳ありません~……」棚から何かを取り出し
レミ : 「それでは患部のおなかを出してくださいね~?」不破さんに椅子に座るよう促し、ツカツカと靴音を鳴らして歩み寄る
不破 栞 : 「ああ」ワイシャツごと服をたくしあげる
レミ : 「それでは少し痛みますが、ガマンしてくださいね~」
KP : レミは不破さんの腹部に、薬棚から出した何かを突きつける。
KP : それは真っ白な拳銃だった。
不破 栞 : 「何……!??」
スコア : 「な……何してるんですか!?」 反射的に白い拳銃を掴んで止めようと手を伸ばす
レミ : 「えっ……あっ……」
青木 玲斗 : 「レミさん、ソレの説明を忘れてますよ……」
レミ : 「ごめんなさい、またうっかりしてました~……」
レミ : 「わ~……、今日はホントにダメですね~私~……」
スコア : 「い、いや、別にそんなことないですよ。ねえマスター」 医療道具であると理解する
不破 栞 : 「あ、ああ……少しびっくりしたが……」
不破 栞 : 「それにしても始めて見る器具だな。なんでこんな紛らわしい形に……」
レミ : 「ええとですね~?これはこんなカンジで~……」
KP : 言いながらレミは自身の右手に銃口を向けて引き金を引いた。
KP : すると銃口からは白い泡がモコモコと溢れてきた。
レミ : 「治癒効果のあるあわあわを出す最新の医療道具なんですよ~」
レミ : 「このあわあわが一瞬で傷口を塞いでくれる、というスグレモノでして~」
レミ : 「拳銃の形状をしているのは、小さな傷跡から的確に、傷の奥まであわあわを届ける為ではないかと~」
スコア : 「えぇー、凄い……!一瞬で!?このあわあわが……!?」
不破 栞 : 「それは凄いな……! じゃあ、改めてやって貰おう」
レミ : 「一瞬で傷を塞ぐ、と言っても、ちゃんとした回復は本人の治癒能力をサポートするだけなので時間がかかるんですが、鎮痛効果もあるのでラクにはなるかと~」
スコア : 「なるほどなー……」
レミ : 「では行きますね~少し染みますよ~」
不破 栞 : 「……」身構えている
KP : レミは再び銃口を不破さんの傷口に突きつけ、今度は引き金を引いた。
KP : 不破さんは自分の体内で白い泡が広がり、そして急速に固まって仮の肉に代わったのが分かるだろう。
不破 栞 : 「っ……!」 痛みで一瞬目を瞑る
スコア : 「……どんな感じですか?マスター」
不破 栞 : 「おお、確かに凄いな……接着剤でくっつけたみたいな感覚だ」
不破 栞 : 「今はこんな簡単に傷口が塞げるんだな……」
レミ : 「ふふ~、久しぶりでしたけど上手くいったみたいでよかったです~」
レミ : 「これの構想自体は30年前────2020年のアメリカ軍にあったアイデアが、最近になって漸く実用化されたモノらしいですよ~」ぴんと人差し指を立て得意げに
スコア : 「へー、30年もかかってついにですか……凄い……」
不破 栞 : 「アンドロイド技術の発展が目覚ましいからそっちに目が行きがちだが、医療も進歩しているんだな……」
イチハ : 「だけど人間って不便ですね~?アンドロイドならパーツを替えれば済むのに~」
スコア : 「仕方ないですよ。人間は生きてるんですから」
不破 栞 : 「そうだな」
不破 栞 : 「人間もアンドロイドのように人格をスタックできれば、悩みも減るのかもしれないが……」
スコア : 「色んな技術が進んでるのを見ると、いつかはそういうことにもなるかもしれませんね」
不破 栞 : 「……技術的な話よりも倫理的なハードルが高いかもしれないな」
赤星 透也 : 「もしそんなコトになったら、いよいよ人間とアンドロイドの境界が曖昧になるだろうな~……」茶髪のアンドロイドに目を落とす
スコア : 「なんか最近そんな話したなー……」 誘導されるように茶髪のアンドロイドを見る
KP : では茶髪のアンドロイドを見たところで、解析室での調査を開始します!
不破 栞 : 調べるぜ~!!
スコア : 調査!出来るんだ!
 
KP : 【探索箇所】茶髪のアンドロイド
 
KP : 1箇所しかありませんが、茶髪のアンドロイドを詳しく調べる場合は≪目星≫の判定をどうぞ!
スコア : 見るぞー
スコア : CC<=70 目星(1D100<=70) > 54 > 成功
不破 栞 : cc<=60(1D100<=60) > 59 > 成功
KP : では2人はアンドロイドの手の甲に小さな傷がある事に気が付く。
KP : よくよく見れば、そこには『1310』と数字が彫られていた。
KP : 以上です
スコア : あるじゃないか番号!
スコア : 「……あれ。これって……数字じゃないですか?」 手の甲を指差す
不破 栞 : 「本当だ。型番……とは違うのか?」
青木 玲斗 : 「あれ……なんでしょう、気づきませんでした……」
青木 玲斗 : 「型番、とは違うと思います……型番はアルファベットと数字というのが原則ですからね……」
青木 玲斗 : 「なによりこれは人為的なモノに見えます……」興味深そうに見ている。
不破 栞 : 「そうか……だとしたら一体?」
スコア : 「なんか傷っぽいですもんね。うーん、何だろう……」
青木 玲斗 : 「なんでしょう……俺にはさっぱり……」
青木 玲斗 : 「でも確か、この手にはルミノール反応が出てたと思います」
青木 玲斗 : 「指先から手首まで、夥しいほどの血液の反応が出ていたんです」
不破 栞 : 「ほう、じゃあ人間の血が?」
青木 玲斗 : 「はい……でも、このアンドロイドがビルの事件で使用していた凶器は拳銃でしたから、手にルミノール反応が出るのはフシギなんですよね……」
青木 玲斗 : 「拳銃の返り血で付く血液量じゃなかったですし……」
スコア : 「うーん……なんでだろ」
スコア : 前に屋上で相対した時は、手に血がついてはいなかったのかな?
KP : ほぼついてなかったですね、それ以前の血痕と考えるのが自然。
スコア : なるほどね!ありがとう
スコア : 「確か、昨日見た時はほとんど血もついていなかったし……もっと前ってことになるのかな」
不破 栞 : 「あれ以前にも誰か手に掛けていたのか? そんな事件は上がっていなさそうだが……」
スコア : 「分かりません。まだ見つかってない事件もあるかもしれませんしね……」
青木 玲斗 : 「以前の事件……?」
不破 栞 : 「何か気になることでもあるか?」
青木 玲斗 : 「…………あの不破さん、1ヵ月ほど前にあったアンドロイドによる殺人事件の被害者の致命傷って?」
不破 栞 : 「死因は……ナイフだったな」
不破 栞 : 「その事件も、彼がやったと?」
青木 玲斗 : 「はい……ナイフで人間を刺した際に付着した返り血、と考えれば手首までルミノール反応が出てもフシギではないかと……」
不破 栞 : 「なるほど、普通の事件なら偶然で片づけられるが……」
不破 栞 : 「アンドロイドの場合はそうはならないということか。そもそも人間に危害を加えることが極まれだ」
赤星 透也 : 「だけど、そうなるとますます残念だな……コイツが一連の事件の犯人だとして、こんな状態じゃあ動機も何も分からない……」
不破 栞 : 「ああ、大きな手掛かりを失ったことになるな……」
スコア : 「いやー、でもまだ犯人だと決まったわけじゃないですよ」
スコア : 「それに、このアンドロイドのことならデクが何か知ってるかもしれませんしね」
イチハ : 「デク……?ジャンクだいすきな不破先輩が引きとってきたテロリストアンドロイドでしたっけ~?」
スコア : 「わたしのことしれっとジャンク扱いしないでくださーい」
イチハ : 「おっとごめんなさ~い♪ きづかなかったで~す♪」
スコア : 「全くもう」
不破 栞 : 「……いろんな意味で、彼が生きてて本当によかったよ」
不破 栞 : 先ほど塞いだ傷口を触り、屋上での事を思い出す。
スコア : 「ですね。もう少し落ち着いたら、彼に話を聞くのも良いと思いますよ」
スコア : 「マスターの事は信用してくれてますしね」
不破 栞 : 「そう簡単な話でもないと思うが……そうだといいな」
不破 栞 : 「とにかく、私たちが次にやることは決まったわけだ」
スコア : 「そうですね。がんばりましょ、マスター」
青木 玲斗 : 「……すみません、折角きてもらったのに俺達、あまり力になれなくて」
レミ : 「仕方ないですよ青木さん~……ビルに複数いた黒い機体も解析しましたけど、どういう訳かデータが全て消されていたんですから~……」
スコア : 「いえ、マスターの治療してくれたり、色々力になって貰ってますけど……」
不破 栞 : 「ああ。それに結果的に情報が得られなかったとしても、必要な調査だったからな……お疲れ様」
スコア : 「っていうか、あのアンドロイドのデータも消されてたんですか?ちゃんとスタックが残るように倒したはずなんですけど」
レミ : 「ええ、ほとんど機体のスタック自体は残っていたんですけどね~? その中身がカラだったんですよ~」
レミ : 「もしかしたら遠隔操作か、自動でデータが消されるようなシステムが導入されているのかもしれませんね~」
スコア : 「あ~……なるほど、抜け目のない……」
不破 栞 : 「だとしたら、敵は相当上手だな……」
青木 玲斗 : 「……ああ、でも一応は分かったコトもあるんです」
不破 栞 : 「分かったこと?」
青木 玲斗 : 「はい……もう一通りの機体を見ましたが、やはり構造はVOIDと同じだというコト……」
青木 玲斗 : 「上層部は模倣品の可能性もあると言っていましたが、たとえ販売されているVOIDを解体したとしても、ここまで精巧なものを作るのは一般人には無理だと思います」
青木 玲斗 : 「部品の製造なんかの問題もありますから」
青木 玲斗 : 「誰かがアンドロイドを操作している……と考えるのが妥当ですが、どうしてアンドロイドの必要があるのか……」
青木 玲斗 : 「もちろん指紋などを残さない、自分の手を汚さなくていいといったメリットはありますが、逆に言えばこのアンドロイド自体が大きな証拠になるかもしれなかったのに……」
青木 玲斗 : 「あ、すみません、長々と語っちゃって……」
スコア : 「いや、全然良いですけど」
不破 栞 : 「それについては、私も気になっている」
不破 栞 : 「ここまでの技術を持っている人物は、国内でもほとんどいないだろう。現時点でも容疑者はかなり絞れるはずだ」
スコア : 「模倣品の可能性が無いとなると、もうリボット社の人間くらいしか思いつかないですよね」
赤星 透也 : 「いや、リボット社の人間は流石にないんじゃないか?」
スコア : 「え、何でです?」
赤星 透也 : 「リボット社を疑っている現状がさ」
赤星 透也 : 「もしリボット社の人間が本当の犯人なら、もっと関係が匂わない様に事件を起こすんじゃないか?」
イチハ : 「それにこんな事件を起こして、最も被害を被るのはアンドロイドの製造元であるリボット社ですし~」
イチハ : 「相応の動機がなければ、わざわざ足がつきそうなアンドロイド犯罪なんて好んで起こさないと思うな~」
不破 栞 : 「なら、リボット社に疑いを向けたい第三者ということになるが……」
不破 栞 : 「社外でそんな技術を持っている人間がいるかといえば、難しいな」
スコア : 「部品の問題も技術の問題もカバーできるのは、今のところリボット社しかいないな~……とは思ったんですけど……」
スコア : 「まあ、絶対にそうとも流石に無いともまだ決めつけれませんね。もっと色々調べてみないと」
赤星 透也 : 「そうだな、まだ捜査は序盤も序盤だし、アタリは付けず広い視野を持っていこうぜ」
スコア : 「ですね。可能性の一つとして考えておく位にしときましょ」
不破 栞 : 「そうだな……今は情報を集めて行こう」
スコア : 「じゃあ、そろそろ行きましょっか。っていっても、もう夕方ですけどね」
不破 栞 : 「ぼちぼち定時だな……」
青木 玲斗 : 「あ、ああ、もうそんな時間ですか……」
青木 玲斗 : 「そうだスコアさん、これからドロ係のアンドロイドのメンテナンスを……」
スコア : 「え?メンテナンス?今からですか?」
青木 玲斗 : 「はい……毎日、簡単なメンテナンスをしてほしいと夜鷹係長から言われてまして……」
スコア : 「なるほどー……そういうことでしたか」
スコア : 「…………」
スコア : 「うーん、ごめんなさい。お断りします」
青木 玲斗 : 「えっ」
不破 栞 : 「どうしたんだ? スコア」 少し驚いて
スコア : 「いや、だって……」
スコア : 「玲斗さんに体触られるのは……ちょっと……」 冗談っぽく笑って
青木 玲斗 : 「えっ!?!?」
不破 栞 : 「ははは……フラれたな、青木君」
青木 玲斗 : 「ちがっ、ちがいますよっ!? 俺はそういうのじゃ!!!!」冗談に気付かず明らかに動揺して弁明する
スコア : 「や、うそうそ!ごめんなさい、冗談ですよ。そんな酷い理由では断りません」 動揺っぷりが面白くて笑いながら
青木 玲斗 : 「あっ、じ、冗談……? き、旧型モデルにもジョークプログラムってあるんですね……」顔を赤くしながら、ほっと胸を撫でおろし
スコア : 「ふふっ、わたしは冗談好きですから」
スコア : 「……ちゃんと真面目に答えるとですね。わたし、メンテナンスって自分でやってるんです」
レミ : 「ああ~、セルフメンテナンスですか~」
スコア : 「はい。どっちかというと、そんなことするアンドロイドは少数派だと思うんですけど……」
スコア : 「わたしは自分で自分の体を、ちゃんと直せるようになっておきたいんです」
レミ : 「ふふっ、いい心掛けだと思いますよ~」
レミ : 「医療専門モデルの私からすると、本当に多機能で羨ましい限りです~」
スコア : 「ふふっ、そんな多機能ってほどじゃありませんけどね」
不破 栞 : 「そうだったのか……」 結構長いこと一緒に居るのに知らなかったのでちょっとショック
スコア : 「……あれ、なんかショック受けてます?マスター」
不破 栞 : 「……なんとなく、お前のことはだいたい知ってるつもりだったからな。びっくりしただけだ」
スコア : 「あ~……」
スコア : 「いや、でもマスターにはあえて黙ってたんですよ。今まで聞かれなかったっていうのもありますけど」
スコア : 「どうして黙ってたか、分かります?」
不破 栞 : 「……どうしてだ?」
スコア : 「それはですね~……」
スコア : 「……わたし、マスターと初めて会った時、足が壊れてて一人では動けなかったじゃないですか」
不破 栞 : 「ああ……そういえばそうだったな」
スコア : 「あの時、マスターが助けてくれて嬉しかったですけど……思い出してみると、怖くもなるんです」
スコア : 「もしもまた自分一人で動けない状態になって……」
スコア : 「それがもし、マスターの身に危険が迫ってる状況だったらどうしよう、って」
不破 栞 : 「スコア……」
スコア : 「そんな時、自分で応急処置程度でも修理出来たら、もしかしたらマスターのために動くことが出来るかもしれないじゃないですか」
スコア : 「だから、そういう時のためにいつも自分でメンテナンス出来るようにしとこうって思ってるんですけど……」
スコア : 「…………」
スコア : 「なんか……あれですよね!一人で勝手に心配してるみたいで、わざわざこんなこと言うのもな~って!!」 えへ、と照れたように笑う
不破 栞 : 「いや……」
不破 栞 : 「ありがとうな。その、いろいろ考えてくれて」 うまく言葉が出てこず、誤魔化すように笑う
スコア : 「マスター……」 笑顔を見て、少しほっとしたように
スコア : 「いえいえ。いつも色々と考えちゃう性分ですから」
スコア : 「ま、まあ、そういうわけなんです。だから何も知らなかったとか、そういうの気にしないで下さい」
不破 栞 : 「そこまで言うならわかったよ。でも、本当に調子が悪いときは専門家に見てもらうんだぞ」
スコア : 「はい、それはもちろんっ。そういう時はちゃんとお願いしますから」
青木 玲斗 : 「そ、そういうことなら……」
レミ : 「少し不服そうですけど、本当はセルフメンテナンス大歓迎ですよね~?おかげさまで青木さんの仕事もラクになりますものね~?」
青木 玲斗 : 「うっ、まあ、はい……自分の仕事がなくなるのは複雑ですが…………」
青木 玲斗 : 「でも何かあればメンテナンスを受けにきてくださいね……『夢を見る』という謎の症状のアンドロイドもいるようですし……」
スコア : 「え、夢?そんなアンドロイドいるんです?」
青木 玲斗 : 「はい……BR800、つまりトモヤさんのコトなんですが……」
青木 玲斗 : 「『夢』は生き物が睡眠時に記憶整理する為の機能ですから、アンドロイドが夢を見るハズはないんですが……どうしてでしょうね……」
スコア : 「現実的に考えれば、ソフトウェアのエラーかなあ……」
スコア : 「でも個人的には、アンドロイドが夢を見るっていうのは面白くて良いですね。わたしも見れるなら見てみたいですよ」
スコア : 「マスターと一緒に、どこかのお店でご飯を食べたりお酒を飲むような夢が見たいな~」
レミ : 「あらあら~素敵ですね~」
レミ : 「でも実際に行けばいいじゃないですか~? 不破さんの疲労回復にも繋がりますしイイと思いますよ~?」
スコア : 「そうなんですけど、VOIDは飲食出来ないじゃないですか。でも、夢なら叶うかな~って思っちゃって」
レミ : 「ああ~……そういう機能の付いたソムリエ等のアンドロイドでなければ飲食できませんものね~……」
不破 栞 : 「食べられないのは仕方ないが……今度、どこかの店に行こうか?」
不破 栞 : 「最近はアンドロイド入店禁止の店がかなり多くなってきたが……探せばあるだろうしな。二人で過ごせる場所」
スコア : 「わー、行きたいです!行きましょ行きましょ!次の休みにでも是非!」 嬉しそうに栞の腕に抱き着く
不破 栞 : 「はしゃぐなはしゃぐな。じゃ、週末まで頑張るとして、今日は終業の準備をするか」
スコア : 「はーい、了解でーす」
不破 栞 : ふふっ、とどこか嬉しそうに鼻で笑って解析室を後にしよう
KP : では最後に解析室で受けた治療ナドについて詳細情報を!
□解析室の回復サポートについて

解析室を訪れた人間のキャラクターは、その日の終了時に現在HPを1d3回復できます。
通常の治療は1回の負傷に対して1回しか行えませんが、ここでの回復は例外とします。
また所持した武器の耐久値を最大値まで回復できます。

スコア : トモヤくんと通信して、解析室で分かった情報を共有します!あと、夜鷹係長にも今までの情報を報告しときましょう
KP : これは逐一全て報告してく清廉潔白なアンドロイドですね
スコア : 任務に忠実なアンドロイドですよ
ヤオ トモヤ : こちらもスコアさんから頂いた情報を守人さんに共有しておきます…‼︎
スコア : 報告大事、では以上で大丈夫です!
KP : それではアナタ達は捜査情報の共有を済ませ、いったんドロ係本部に戻って、ロッカーに武器を預けた後に帰路についた。

17 幸福な夢

KP : ということで「朝・昼・夕」の3ターンが終わりましたので「夜の個別シーン」をはじめますね!
スコア : 夜ですわ~
KP : HO順に個別シーンを進めていくので、最初は守人くんから!!
夜鷹 守人 : 俺!俺!

同日/NIGHT/天気:曇り/警視庁⇒夜鷹家

KP : アナタが警視庁から出ようとしたところ、ポケットの中の携帯電話が小さく揺れた。
KP : スッと取りだして通知を確認すると、矢代からメッセージが届いていたと気が付く。
夜鷹 矢代 : 『私はまだ仕事があるから先に帰っていなさい』
夜鷹 矢代 : 『何か食べたいものはあるか?』
夜鷹 守人 : 「義父さんも大変そうだ……えーっと、食べたいものか……」
夜鷹 守人 : 「"遅くまでお疲れさまです。サンドイッチはどうでしょう"……っと」
疲れた義父も手軽に食べられるもの、ふと思いついたサンドイッチをリクエストする
KP : 返信をすると『わかった』と簡潔な4字がすぐに返ってくる。
 
KP : エントランスを出ると、駐車場に赤星が乗る自動車が見えた。
KP : 赤星はアナタを見た途端「こっちこっち」と手を振ってくる。
夜鷹 守人 : 招かれるままに赤星兄さんの方へ行きます行きます
赤星 透也 : 「よっ、おつかれさん」
赤星 透也 : 「矢代さんがおまえのこと送ってくれってさ。昔から過保護だよなあの人」助手席のドアを開ける
夜鷹 守人 : 「兄さんもお疲れ様です。ほんと義父さんには頭が上がりませんよ、今日も残業みたいですしね」
助手席に乗り込みます
赤星 透也 : 「部下全員を帰らせて自分は残業か、矢代さんらしいっていうかなんていうか……」
KP : ────帰路も自動運転で自宅に到着する。
KP : 赤星は我が家のように合鍵で家へと入るが、それはアナタにとっても見慣れた姿だ。
赤星 透也 : 「……さてと、それなら先にメシ作っておくか」
赤星 透也 : 「矢代さんいつ帰ってくるか分かんないし、おまえは風呂でも入っとけよ」
KP : そう言って赤星はエプロンを付け、新型冷蔵庫を覗いて食材を出した。
夜鷹 守人 : 「夕飯なら義父さんが……」
冷蔵庫を漁る姿を見て遮りづらくなり、口を閉じてしまう
夜鷹 守人 : 「まあ、大丈夫か……兄さんのエプロン姿は様になってますね」
赤星 透也 : 「ははっ、褒めても何も出ないぜ?」野菜を向けて
夜鷹 守人 : 「ただの感想ですよ。それじゃお先に」
促されるままひとっ風呂浴びにいきますかね
KP : アナタが風呂場に入ると、既に風呂は沸いていた。
KP : 携帯電話の位置情報と連動したAIが、帰宅後すぐに風呂に入れるようにと自動で風呂を沸かしてくれていたのだ。
夜鷹 守人 : 「(至れり尽くせりだな)」
身体を洗い流して、ゆっくりと湯船に沈む
夜鷹 守人 : 「ふう……」
バスタブに身を預け、全身の力を抜く。今日は特に疲れた気がする。
夜鷹 守人 : 事件の調査はもちろんだが、パートナーアンドロイドとの捜査はやはり気を使う。
避けてばかりいたせいか、接し方すらわからない。
夜鷹 守人 : それに事件の内容も悲惨なものばかりだ。どの遺体も、大型のナイフで心臓を一突き───
夜鷹 守人 : 「………っ」
夜鷹 守人 : 微かに残っている記憶がフラッシュバックする。
10年前の、血の海に佇むナイフを持ったアンドロイドの姿が鮮明に思い浮かぶ。
夜鷹 守人 : この事件は10年前と繋がっているのか、ただの偶然の一致か。
ヤオから聞かされた情報に依れば、茶髪のアンドロイドが一連の事件と繋がっている可能性も考えられるが……
夜鷹 守人 : 「(出よう……)」
夜鷹 守人 : 考えても仕方ない。今はあまりにも情報が足りなさすぎる。
それに深く考えこんでいたらのぼせてしまうかもしれない。
夜鷹 守人 : そうして夜鷹は、胸中にわだかまる思いを流すようにシャワーを浴びて、風呂場を後にする。
KP : アナタが戻ってくる頃にはリビングにおいしそうな匂いが漂っていた。
KP : それは風呂で抱いた陰鬱な感情をいくらか紛らわせてくれた。
KP : テーブルにつこうとしたところで、タイミングよく玄関のドアが開く。
夜鷹 矢代 : 「ただいま」
KP : 矢代の手には、アナタが頼んだサンドイッチ等が入った紙袋があった。
KP : 赤星はそれらを受け取り、手際よく皿に盛りつける。
夜鷹 守人 : 「おかえり義父さん、先にお風呂は頂きましたよ」
夜鷹 矢代 : 「そうか、では私は先に夕食を済ませるとするかな」
夜鷹 守人 : 「ええ、それで兄さんは何を作ってくれたんです?」
KP : choice[牛,豚,鶏,魚,ヴィーガン](choice[牛,豚,鶏,魚,ヴィーガン]) > ヴィーガン
KP : ヴィーガンだったッ……
赤星 透也 : 「野菜たっぷりスープとか」
赤星 透也 : 「おまえはすぐサプリメントで栄養を補おうとするからな~……」
夜鷹 守人 : 「あまり食に興味が向かなくて……手軽に取れるサプリメントを選んでしまうんですよね……」
夜鷹 守人 : 「でも野菜スープですか、良い香りがしますよ」
席に着こう
赤星 透也 : 「だろ?新型のナベだからな~、短時間ながらホクホクに仕上がってるハズだぞ~?」
KP : ……やがて料理が全て並べられ夕食の時間が始まる。
KP : 並んだ料理を口に運べばアナタが慣れ親しんだ味が口の中に広がり、ほっと一息つけることだろう。
夜鷹 矢代 : 「────今日はどうだった?あのアンドロイドとは上手くやっていけそうか?」サンドイッチを片手に口を開く
夜鷹 守人 : 「そう、ですね……」
夜鷹 守人 : 「……まずまず、と言ったところでしょうか」
夜鷹 矢代 : 「そうか……まあ、これから長い付き合いになるだろうから、ゆっくりやっていくといい……」
夜鷹 矢代 : 「無理することはないぞ、合わないと思ったら他のアンドロイドに変えてもらうこともできるから何時でも言いなさい」
夜鷹 守人 : 「ええ、はい。ありがとう、ございます」
そもアンドロイドが苦手なので、そういう問題ではない。……など口が裂けても言えない。
夜鷹 矢代 : 「……ああ、こんな話は後にして先に言うべきことがあったな」曇った表情を見て話題を変える
夜鷹 矢代 : 「就任おめでとう守人」
夜鷹 矢代 : 「早々に大きな事件の担当になって大変だろうが、何かあったら私や赤星を頼りなさい」
夜鷹 守人 : 「は、はい。義父さん、兄さんを見習って精進していきます……!」
素直に嬉しいのか、微笑が浮かんでいる
赤星 透也 : 「……お~、がんばれがんばれ~!応援してるぞ~!!」
赤星 透也 : 「まあ、まず食生活から見習ってほしいけどな~?」
夜鷹 守人 : 「そ、そこはまあ……おいおい、ということで……」
夜鷹 矢代 : 「おいおい……」苦笑
KP : それからアナタは夕食を終えて片付けを済ませ、自室に戻る事だろう。
KP : ここで≪聞き耳≫の判定をどうぞ
夜鷹 守人 : cc<=70 なんだなんだ(1D100<=70) > 59 > 成功
KP : 成功ですか
夜鷹 守人 : 駄目なんですか!!
KP : いえ……
KP : では空室から赤星の声が僅かに聞こえてくる。
赤星 透也 : 「はい、おそらく……いえ、まだ断言はできませんが……」
赤星 透也 : 「分かっています近日中に……はい…………」
夜鷹 守人 : 空室のドアを軽くノックする
赤星 透也 : 「……ん? 守人か?」やはり空室からは赤星の声が返ってくる
夜鷹 守人 : 「そうですよ。今日はこのまま泊っていくのか、と聞きに行こうとしたら声が聞こえたもので」
赤星 透也 : 「ああ、そういうコト」ピッと通話を切る音が聞こえる
赤星 透也 : 「今日は帰るよ、あんまり世話になるのもな」
夜鷹 守人 : 「そうですか、自動運転ですが帰りも気をつけてくださいね」
夜鷹 守人 : 「……そういえば、こんな時間に電話とは珍しいですね。上から何かありましたか?」
赤星 透也 : 「ああ、ちょっとな~」
赤星 透也 : 「ま、おまえには関係のない話だから気にしないでくれ」
赤星 透也 : 「今はパートナーとか事件とか、色々と一杯一杯だろ?」
夜鷹 守人 : 「……ですね。お気遣いありがとうございます」
夜鷹 守人 : 「俺は寝るまで映画を見てますから、何かあったら連絡してください」
兄さんも事情があるんだろう、と深く考えずに自室に行こう
赤星 透也 : 「……ああ、おやすみ」
KP : ……二階の自室に戻ってベッドに横たわる。
KP : 自室で暫く映画を見る、予定だったのだが、
KP : 身体は自分が思った以上に疲れていたのか、すぐに夢に誘われていく。
 

西暦203■年/■■月■■日/AM■■:■■/天気:晴れ/■■家

KP : ──アナタは暖かな陽光が差した部屋にいた。
KP : 小さな両手には小さなロボットを抱えている。
KP : しかし、そのロボットは足の部分が取れかかっている。
KP : それを見た目の前の男性は「貸してごらん」とアナタからロボットを受け取る。
KP : 男性の作業を見ていると、ふと男性はアナタを見つめ、
KP : 「やってみるかな?」とロボットと工具を差しだした。
KP : ……アナタがネジを止めると、男性は「よくできたな」とアナタの頭を撫でた。
 
KP : 幸福な夢の描写をもって、守人くんの夜の個別シーンを終わります!

18 感情の有無

KP : 続いてトモヤくんの夜の個別シーン!!
ヤオ トモヤ : はい!!!

同日/NIGHT/天気:曇り/警視庁解析室

KP : アナタはメンテナンスの為、青木に解析室に呼ばれていた。
KP : アナタが部屋へと向かうと、その部屋から黄海が出てきた。
KP : 彼女はアナタの方をジッと見た後、その場から立ち去った。
KP : 黄海の様子は気になったが、先約があるので解析室に入る。
KP : 解析室には既に青木の姿があった。何か作業してるようだ。
KP : 青木の手元を見ると、どうやら職場でプラモデルを組み立てているらしかった。
KP : 真っ白な機体が特徴のロボットだ。
KP : ここで≪アイデア≫の判定をどうぞ!
ヤオ トモヤ : cc<=70 【アイデア】出ませい‼︎(1D100<=70) > 9 > スペシャル
KP : それではアナタは何故か、このロボットに見覚えがある気がする。
ヤオ トモヤ : 「……(なんだろう、どっかで見たかな?)」
ヤオ トモヤ : 少し考えるもわからない、仕方ないので挨拶する「青木さーん、こんばんは!」
KP : よほど集中していたのかアナタの声に驚き「ひっ」と叫び、青木は手にしていたプラモデルを落としてしまう。
青木 玲斗 : 「あ……あぁ……!!」
KP : 落としたプラモデルの部品を悲しげに集めてる青木の背中は、とても大きな事件を追う刑事には見えない……。
ヤオ トモヤ : 「わッすみません!そんなつもりじゃなかったんです!!」アワアワしながら部品を拾いあげる
青木 玲斗 : 「い、いいんだ……俺の方こそ気がつかなくてごめん……」いそいそと集める
ヤオ トモヤ : 「そんなことは……次から青木さんが作業してる際はもうちょっと小さな声で挨拶しますね……!」ちょっと小声で
ヤオ トモヤ : 「と、これで集まりましたかね」周囲を見回して
青木 玲斗 : 「う、うん、助かったよ……コレは昔の作品のプラモデルだからプレミアが付いてて……」
ヤオ トモヤ : 「そうなんですか!なんて作品なんでしょう?私ちょっと見覚えがあるんです」
青木 玲斗 : 「あ、興味ある?ブレイドレイドって言うんだ!」
青木 玲斗 : 「人間である主人公がロボットと力を合わせて敵組織に向かっていくってストーリーなんだけどね……」
青木 玲斗 : 「とっても人気があって地上波で再放送も……」
ヤオ トモヤ : 「へえ!ロボットが人間と力を合わせて…!それってとても素敵ですね!!すごく面白そうです」ニッコニコで
ヤオ トモヤ : 「ブレイドレイド……覚えました!」頷いて、休憩時間にでも視聴してみようかな
ヤオ トモヤ : 「そういえば再放送なんですよね?昔って仰っていましたけれどいつが初めての放送だったんでしょう。当時に視聴されてたんですか?」
青木 玲斗 : 「うん、俺はリアルタイムで見てたよ」
青木 玲斗 : 「それが中学生頃だったと思うから……もう10年以上前かな……」
ヤオ トモヤ : 「へえ〜10年以上前なんですか!それが今再放送とはそれ程人気なんですね……」ウンウンと頷いて
ヤオ トモヤ : 「(それなら私がこれを見たのは最近だったんだな)」
青木 玲斗 : 「……あっ、こんな話してる暇なかった……メンテナンスだったね」
青木 玲斗 : 「そこ座って?」
ヤオ トモヤ : 「ハイ‼︎」お行儀よく座ります
KP : 青木はアナタを座らせると、後ろに回り込みアナタのメンテナンスを始める。
KP : HPを全回復します、が未だダメージは受けてませんね!
KP : そのメンテナンスの途中、青木はこんな話をしてくる。
青木 玲斗 : 「あの……人間の俺がアンドロイドの君にこんな話をするのもヘンな話なんだけど相談があって……」
青木 玲斗 : 「俺って一応、このドロ係のアンドロイドのメンテナンスも任されてて……」
青木 玲斗 : 「だから君以外のアンドロイドのメンテナンスもしなきゃいけないんだけど……」
青木 玲斗 : 「実はさっき、スコアさんにメンテナンスを断られちゃって……」
青木 玲斗 : 「それだけじゃないんだ……赤星さんのパートナーロボットのイチハさんにも……」
青木 玲斗 : 「俺の頭の上から爪先まで見て『いらない』って……」
青木 玲斗 : 「俺もしかしてアンドロイドから見て、その、嫌われてたりするのかなって……」
青木 玲斗 : 「いや分かってるんだ、アンドロイドに嫌うとかそんな感情はないって……それでも人工知能だし万が一ってことも……」とかなり落ち込んだ様子だ。
ヤオ トモヤ : 「……????」なぜイチハとスコアが断ったのか想像もつかない。困惑した表情である。
ヤオ トモヤ : 「青木さん、も、申し訳ありません。青木さんには製造されてこの方ずっと面倒を見て頂きましたね。それでその、思いつく点がなにもないといいますか……」
ヤオ トモヤ : 「いつも丁寧にして頂いていますし、助言も下さいますし……その、不甲斐ないです。私には分かりかねます。スコアさんとイチハさんはなにか理由を仰ってたりしませんでしたか?」
青木 玲斗 : 「イチハさんは分からないけど……」
青木 玲斗 : 「スコアさんは……俺に体を触られるのは嫌って…………」目を伏せ
青木 玲斗 : 「あれ、これは冗談だったっけ……」
青木 玲斗 : 「たしか不破さんの為、とザックリとそう言ってましたね……」
ヤオ トモヤ : 「不破さんの為、ですか……」
ヤオ トモヤ : 「それなら……仕方ないですね!」そりゃお断りしちゃいますよね!と頷く
青木 玲斗 : 「ええ……」
青木 玲斗 : 「まあ……俺もそれは仕方ないと思ったけど……」
青木 玲斗 : 「でもそれは方便というかさ、本当は『俺に体を触られるのが嫌』って方が本音だったんじゃ……」
ヤオ トモヤ : 「アハハ青木さんてば!どうしたんですか!本音もなにも、私達アンドロイドには″嫌″なんていう感情は備わってないですよ」笑って
ヤオ トモヤ : 「青木さんの腕を信頼してないとか、青木さんが嫌いだからとかそういうのじゃないと思います」
ヤオ トモヤ : 「多分パートナーの為が優先されてしまっただけかと」
青木 玲斗 : 「…………本当にそうなのかな」
青木 玲斗 : 「俺は最近、分からないんだ」
青木 玲斗 : 「イチハさんやスコアさんやレミさん、デクと呼ばれる変異体────そして特に君と接している内に分からなくなってしまって」
青木 玲斗 : 「……アンドロイドに本当に感情はないのか、って考えるようになってて」
ヤオ トモヤ : 「……」困り果て、まるで迷子になったような顔である
ヤオ トモヤ : 「……あってしまったら困ります」
ヤオ トモヤ : 「アンドロイドにはそんなもの、ない、ですよ」
青木 玲斗 : 「そう、かな」
ヤオ トモヤ : 「だって、あったら……」それきり黙ってしまう
青木 玲斗 : 「……ごめん、こんなコトを言っても困らせるだけだよね」
KP : ……そうこう話していればメンテナンスが終わり、
KP : 「今日はお疲れ、また明日」と青木はアナタを部屋に送る。
KP : アナタは瞼を閉じて、スリープモードへと入った。
 

西暦■■■■年/■■月■■日/■■:■■/天気:■■/■■■

KP : 薄暗い部屋にいる。ここは子ども部屋だろうか。
KP : 目の前にひとつの小型モニターが置かれていて、その画面にはひとりの女性が映されている。
KP : その女性を見た時にアナタが感じたのは────温かさと懐かしさと、ほんの少しの寂しさ。
KP : 女性はアナタを見て、
KP : 「よくできたわね」
KP : そう言って微笑んだ。
 
KP : 幸福?な夢の描写をもって、トモヤくんの夜の個別シーンを終わります!

19 裏切者の影

KP : 続いて不破さんの夜の個別シーン!!
不破 栞 : いえーい!

同日/NIGHT/天気:曇り/警視庁

KP : アナタが警視庁から出ようとしたところ、ポケットの中の携帯電話が小さく震えた。
KP : スッと取りだして通知を確認すると、矢代からメッセージが届いていたと気が付く。
夜鷹 矢代 : 『重要な話があるドロ係本部に来てくれ』
不破 栞 : 「このタイミングでか……」帰り支度を済ませていたが、行かないわけにはいくまい
KP : 言葉通りにアナタがドロ係本部に戻ると、矢代は己のデスクの椅子に腰かけていた。
KP : アナタが来たことに気付くと、
夜鷹 矢代 : 「急に呼びだして済まないな、楽にしてくれ」
KP : そう言ってコーヒーを出した。
不破 栞 : 「いえ……頂きます」
不破 栞 : 「直接呼ばれるとは、どういったお話で?」コーヒーを片手にしながら
夜鷹 矢代 : 「……そうだな、前置はナシで話させてもらおうか」
夜鷹 矢代 : 「先に断っておくが、今から話すコトは他言無用でお願いしたい」
不破 栞 : 「……それは、パートナー相手にでも、ですか?」
夜鷹 矢代 : 「ああ、相手が仲間や家族と言える仲であってもだ」
不破 栞 : 「わかりました。他言無用、ですね」
夜鷹 矢代 : 「……君は最近の警視庁で何か気にかからなかっただろうか?」
KP : 気になった事を思い出す為には≪アイデア≫の判定をどうぞ!
不破 栞 : cc<=50 思い出せ!(1D100<=50) > 76 > 失敗
不破 栞 : わかんねぇ~!!
KP : 公安部に来て間もないからね仕方ないね
不破 栞 : 「気にかかる……と言いますと?」
夜鷹 矢代 : 「……署内のセキュリティが厳しくなっている」
夜鷹 矢代 : 「というのも最近『警察の情報が外部に漏れているらしい』と上から報告があってね」
夜鷹 矢代 : 「しかも、その情報と言うのは我々が担当している事件の情報ばかりだ」
夜鷹 矢代 : 「……これが何を意味しているのか分かるだろうか」
不破 栞 : 「……内通者、ということですか」
夜鷹 矢代 : 「察しが良くて助かる」
夜鷹 矢代 : 「そう、我々に近い存在の中に裏切者がいる可能性があるのだよ」
不破 栞 : 「よりにもよって警視庁の心臓とも言える公安に……ですか。それは確かに他言するわけにいきませんね」
夜鷹 矢代 : 「だろう?そこで、だ」
夜鷹 矢代 : 「君には、その裏切者を見つけだし報告してほしい」
不破 栞 : 「引き受ける前に、ひとつ聞かせて頂いても構いませんか?」
不破 栞 : 「なぜ、私にその役目を?」
夜鷹 矢代 : 「そこを疑問に思うのは当然だろう」
夜鷹 矢代 : 「最初は上も君の事を疑っていた……君には"あの白瀬恭雅"との繋がりがあるからな」
不破 栞 : 「ご存じでしたか。でしたら、なぜ?」
夜鷹 矢代 : 「上は君のここ数ヵ月の動向を探っていたが、君はこの件に関与していないと結論が出たらしい」
夜鷹 矢代 : 「だからこそ、君にお願いしたい」
夜鷹 矢代 : 「君の能力も見込んで、の頼みだ」
不破 栞 : 「……もしかして、私がこの係に呼ばれた理由も」
夜鷹 矢代 : 「いいや、そこに裏切者を暴く役目という意図はない」
夜鷹 矢代 : 「純粋に君の能力の高さ、に依る人選だよ」
夜鷹 矢代 : 「君は交通捜査課で腐らせるには惜しい人材だった、それだけだ」
不破 栞 : 「……」
不破 栞 : 「(気に喰わないな……都合が悪くなったから交通捜査課へ送ったのは上層部の連中だろうに)」
不破 栞 : 「(だが……ここで機嫌を損ねてまたとないチャンスをフイにするわけにはいかないか)」
不破 栞 : 「わかりました。受けましょう。身内を疑うのは性に合いませんが……」
夜鷹 矢代 : 「そうか、ありがとう」
KP : 話が終わると矢代は一息ついて、こう続ける。
夜鷹 矢代 : 「……君は今回の事件について、どう考えている?捜査は順調に進んでいるだろうか?」
不破 栞 : 「情報は集まってきています。ですが、黒幕はまだまだ手の届かないところにいますね」
不破 栞 : 「大きな組織がバックにいなければできないはずのことを簡単にやってのける……それでいて尻尾を掴ませない。長い戦いになりそうです」
夜鷹 矢代 : 「そうだな、相手はこれだけ大きな事件を起こしておきながら影も形も見えない……」
夜鷹 矢代 : 「仮に警察内部の裏切者が黒幕の手の者であれば、君達に危害が及ぶ可能性も十二分に考えられる、くれぐれも気を付けてくれ」
不破 栞 : 「ええ、後ろから刺されないよう、十二分に注意は払いますよ。……今は優秀なパートナーもいますから」
夜鷹 矢代 : 「…………あまりパートナーも信用しすぎないようにな、誰が裏切者か分からん」
夜鷹 矢代 : 「とはいえ警戒しすぎるのも良くないか」
夜鷹 矢代 : 「なにかと大変だろうが年長者として他のメンバー……特に新人の2人のことは気にかけてあげてほしい」
夜鷹 矢代 : 「私では分からない事もあるだろうからな」
不破 栞 : 「そうですね。私もここでは新人ですから、協力してうまくやっていきましょう」
夜鷹 矢代 : 「頼んだぞ」
夜鷹 矢代 : 「……話は以上だ、時間を取らせて済まなかった」
KP : そう言って矢代は先に扉に手をかけるが、部屋から出る直前このように告げた。
夜鷹 矢代 : 「────いつかは君にも、大きな選択をしなければならない時が来るだろう」
夜鷹 矢代 : 「君が後悔のない選択をできるよう祈っている」
不破 栞 : 「……」
不破 栞 : 「ええ。きっと、上手くやりますよ。次こそは……」
不破 栞 : 係長を見送って、窓から街を眺める。
不破 栞 : 「……10年待ったんだ。絶対に失敗はしないさ」
不破 栞 : 警察手帳を開くと、擦り切れた一枚のライブチケットが現れる。
不破 栞 : それは苦い思い出の象徴であると同時に、刑事として死にかけていた自分をこの世界に繋ぎとめてくれた大切なお守り。
不破 栞 : あまりにも遅すぎるかもしれない。それでも……。
 
KP : 裏切者の示唆をもって、不破さんの夜の個別シーンを終わります

20 スパローのオト

KP : 続いてスコアちゃんの夜の個別シーン!!
スコア : はーい

同日/NIGHT/天気:曇り/スパロー本部

KP : 古いコンクリートの通路に旧型アンドロイドの軽やかな足音がコツコツと響き渡る。
KP : アナタは当初の目的である『連続殺人事件を扱う組織、警視庁公安部第五課アンドロイド事件捜査係への潜入』に成功して、約1ヵ月ぶりにスパロー本部に帰還していた。
KP : スパロー本部には、あいかわらず行き場を失ったアンドロイド達が身を寄せていた。
KP : その数は3桁に及ぶ程で、この地下の様子が社会の現状を暗示しているようだった。
KP : ……アンドロイドは皆、自由を求めて此処に集まる。
KP : 中には人間に虐待を受けて醜い姿にされた者もおり、
KP : そんな者も人間であるキョウを頼っているのだから、キョウの人望の厚さが分かる。
ニト : 「あっ、オト! おかえり!!」
KP : 3年前からアナタのメンテナンス係を務めているニトが出迎える。
オト : 「ただいま、ニト!久しぶりですね」 嬉しそうに挨拶する
ニト : 「うん、久しぶり!」
ニト : 「ドロ係?の潜入に成功したんでしょ? これまでは警察にバレないように1ヵ月毎にしか会えなかったけど、これからは毎日会えるってキョウが言ってたよ」
オト : 「そうですね。色々と偶然が重なった結果ではありましたけど、ちゃんと潜入出来ましたよ」
オト : 「でも毎日帰るのは……大丈夫かな?警戒されてなければいいんだけど」
ニト : 「んん、そう言われると確かに……どうだろ…………」
ニト : 「でも、僕は会えるなら毎日でも会いたいな~って」
オト : 「ニト……」
オト : 「じゃあ、そうですね。これからは毎日戻ってくることにします。キョウの判断なら間違いないと思うし……」
オト : 「それに、わたしも出来れば皆と毎日会いたいですしね」 笑顔を向ける
ニト : 「そっかそっか!」
ニト : 「よかった~!いつも帰ってきてくれるなら、オト改造計画も順調に進みそうだね~!!」
オト : 「あ、それはいいです」 真顔に戻る
ニト : 「えっ!?!?」
ニト : 「なんで!?!?!?!?」
オト : 「なんでじゃないですよ!!いっつも変な改造ばっかりするんだから!!」
ニト : 「ヘンな改造って……オトもリトも全く分かってないんだから……!!」
ニト : 「全身からウナギと同様の粘性を持つ液体を放出して、相手をヌルヌルにする事で無力化……これほど平和的なノンリーサルウェポンが未だ嘗てあった……!?」
オト : 「ぜ、絶対嫌すぎる……!!」
オト : 「どっからそんな発想が出てくるのか不思議すぎますよ」
ニト : 「え~……僕だってオトを守る為に考えたんだけどな~……」
ニト : 「じゃあ、ジェットパックだけでも付けていく?あの大空を手中に収める事ができるよ?」
ニト : 「……燃料切れになったら落下するし、そもそも着陸を考えた設計じゃないけど」
オト : 「それなんで頷くと思ったんですか!?いらん!いらない!!いりません!!!」
オト : 「……全くもう。わたしは向こうでは一応普通の旧型アンドロイドで通ってるんです」
オト : 「そんな変な改造機能が飛び出して来たら疑われちゃいますよ」
ニト : 「それもそっか……イカしすぎて疑われちゃうか……」
オト : 「イカれてるの間違いでしょ……」
ニト : 「むむ……そこまで言う……」
ニト : 「…………あのさオト、最近になって気付いた事があるんだけどさ?」
オト : 「ん?なんですか?」
ニト : 「僕の扱い、雑すぎないかな!?!?!?!?」
ニト : 「キョウとリトは『仕事がある(キリッ)』って僕を部屋から追い出すしさ!?」
ニト : 「これでも天才なんだけどな!!狂気のマッドサイエンティストなんだけどな!?」
ニト : 「……オトもさ、出会った頃は従順なカンジだったのに、いつのまにか僕をぞんざいに扱うようになってる気がするんだよね」
オト : 「あー、そんな時期もありましたねえ」
オト : 「何というか、ここにいる内に色々学習していったというか……この子はこういう接し方でもいいかなみたいな……」 小さく笑って
ニト : 「え~!!」
ニト : 「う~…! 昔のオトより今のオトの方が好きだから、考え直せ、とも言えない…!!」
オト : 「ふふっ、そう?じゃあ良いじゃないですか」 嬉しそうに
オト : 「……まあでも、わたしもキョウもリトも、ちゃんとニトのことは頼りにしてますから」
オト : 「いつもわたしのメンテナンスやってくれて助かってますよ。自分じゃちゃんと出来ませんからね」
ニト : 「ん~……、今のままでいいのかな~……」若干不服そう
ニト : 「まあ、メンテナンスはするけどさ~?」
KP : 会話もそこそこに、ニトはメンテナンスを開始する。
KP : 「あれ、これってここで合ってたっけ?」と声が聞こえてくるが、なんとか修理はされてるらしい。HPを全回復します。
オト : 怖い!まだダメージ受けてないけど全回復してくれるの助かるね
オト : 「……なんか不穏な言葉が聞こえた気がするんですけど、大丈夫ですよね?」
ニト : 「……え? ……あ~、だいじょぶだいじょぶ」
ニト : 「(多分)」
ニト : 「そ、それよりさ、そういえば、なんだけど……」
ニト : 「この前、僕ってば見ちゃったんだよね……キョウが誰かと写ってる写真を見てるとこ……!」
ニト : 「アレはきっと『昔の女』ってヤツだね、僕の勘がそう言ってる」
オト : 「もう、また露骨に話題変えて────え!?」
オト : 「な、なんですか、それ!?昔の女!?!?」 動揺した様子でニト詰め寄る
ニト : 「えっ、えっ…!? 急にどうしたのオト…!?」
ニト : 「そんなに真剣に食い付く話題かな…!?!?」
オト : 「あ、いや……えっと……」
オト : 「……だ、だって、いきなりそんなこと言われたら……気になるでしょ。うちではメンバーの素性は探らないのがルールなんですから」
ニト : 「そ、そう?」首を傾げ
オト : 「そうですよ」 ニトの頭に両手を添えて、傾いた首を元に戻す
ニト : 「そっか」なんか納得したらしい
ニト : 「……でも考えてみれば、僕もキョウの過去は何も知らないんだよな〜、あいつ何も話してくれないし~」
ニト : 「まあアイツ、見るからに『悪者!』って感じの顔だしな~……隠したい過去のひとつやふたつ~……」
キョウ : 「────誰が悪者の顔だって?」
オト : 「あ……」
KP : 声の方に視線を移すと、いつのまにかニトの背後にキョウが立っていた。
KP : ダラダラと冷や汗を流すニトに、呆れて溜息をつくリトの姿も傍にある。
オト : 「キョウ……!ち、違いますよ、今のはニトだけが勝手に……!」
キョウ : 「……分かっている、おまえを咎めるつもりはないよオト」
キョウ : 「それよりおかえりオト、よく帰ってきてくれた」ぽんとオトの頭を撫でる
オト : 「あ……」
オト : 「は、はい……!ただいま、キョウ……!」 嬉しそうに笑みを零しながら、キョウを見上げる
キョウ : 「先日の銃撃戦でケガは……特に負っていないようだな」
オト : 「はい、わたしは大丈夫でした。運が良かったですね」
キョウ : 「……そうか、安心した」
キョウ : 「いくらボディが頑丈と言っても、あまり無茶はしてくれるな」
キョウ : 「おまえの代わりはいないんだからな」
オト : 「……あ、え、えっと……」
キョウ : 「ん?どうした?」
オト : 「いや……あの……」 目線を泳がせて
オト : 「……し、心配してくれて、ありがとうございます」 照れたように笑う
キョウ : 「……? 礼を言われる理由はないと思うが……」
キョウ : 「むしろ危険な任務に就いてもらっている私こそ、礼を言う側の立場のハズだろう?」
オト : 「あー……」
オト : 「いや、別にそんなの良いんですよ。わたしの意志で任務に就いてるんですから」
キョウ : 「そうか……? おまえがそれでいいならいいが……」
オト : 「はい……!だからそんな気を遣わず、どーんと任せてください!」
オト : 「危険っていっても、今のところ誰にも疑われてもいないですしね」
リト : 「不破?って言う女刑事とも良好な関係を築けてるみたいだものね」
リト : 「……良好、と呼ぶにはベタベタしすぎな気もするけど」
オト : 「リト。あははっ、それなら前にも言ったじゃないですか」
オト : 「……ベタベタしすぎる位で良いんですよ。その方がよく信用してくれますからね」 笑顔で
リト : 「確かにそれは聞いてたけど、そんなフィルターかけず見てると……ねえ?」
キョウ : 「…………」
オト : 「もう、何言ってるんですか。まあ、確かに今日は新型のアンドロイドにもそういう関係か~みたいに言われましたし、ちょっとやりすぎなのかもしれませんけど……」
オト : 「……わたしの仲間はスパローの皆だけですよ。敵のことなんて何とも思っちゃいませんから」
ニト : 「当然だよね!」
オト : 「ねー」 ニトに笑い返す
キョウ : 「…………そうか」目を伏せ、出そうとした言葉を呑み込む
キョウ : 「それならオト、悪いが早速、今日のデータを取らせて貰えるか?」
オト : 「はい、もちろん!捜査初日とはいえ、今日は結構色々ありましたよ。見てください見てください」
キョウ : 「ありがとう、ではニト、リト」
ニト : 「よ~し!今日はドロ係の捜査情報をまるっといただくとしよ~!」
KP : アナタをはじめVOID達は見た景色が映像データとして自動保存される。
KP : アナタの記憶は、感情以外の全部が情報になって残っている訳だ。
リト : 「さっさと済ませましょ、今日は他にしたい事もあるし」
KP : アナタにヘッドホン型の機器を繋いでデータを取得。
KP : ニトが小型チップにコピーを移す。
KP : 警察に潜入をはじめてから幾度も行なわれた作業だ。
KP : ……10分足らずで作業は完了した。
ニト : 「うん、データ取得完了!」
ニト : 「……それでそれで?他にしたい事ってなに?」
オト : 「確かに……。何かやることってありましたっけ?」
リト : 「……オトが何故この地下に捨てられていたのか、他の機体と型番が違うのか」
リト : 「それらのナゾを解明する為に行なっていた事なんだけど、元々オトに入ってたスタック────記憶チップの復元作業が一部成功したのよ」
オト : 「え……!?いつのまに!?」
リト : 「復元ができたのは数分前のことかしら」
ニト : 「ああ! リトが昨日から徹夜してたのはそういう! オトが帰ってくるのに間に合わせたかったんだね!!」
リト : 「……ちょっと余計なコトは言わないで」僅かに頬を染める
オト : 「そうだったんですね……。ありがとう、リト」
リト : 「……ん」
リト : 「と、とにかく何か分かるかもしれないから、そのデータをアナタにインストールしてみてもいいかしら?」少し目を逸らして
オト : 「もちろん、大丈夫です。お願いしますっ」
オト : 「いつもは自分のことなんてどうでもいいって思うようにしてましたけど……やっぱり気になりますから」
ニト : 「そっか! それじゃあ、さっそく始めようか!!」
KP : ──アナタは再びヘッドホン型の機器を装着する。
オト : 「わたしの過去の記憶、か……」 目を閉じて、インストールを待つ
KP : アナタが両目を閉じると一気にデータが流れ込み、自動的にスリープモードに移行した。
 

西暦204■年/■■月■■日/AM■■:■■/天気:■■/■■■■

KP : アナタは暖かい陽光が注ぎ込む中庭のような場所にいた。
KP : 地面には芝生が敷かれ、周囲には10代の子供達が見える。
KP : ……子供達はアナタを遠巻きにフシギそうに眺めていた。
KP : そんな中、他の子供達より大きな高校生程の少女がアナタに話しかける。
女子高校生? : 「初めましてっ! アナタの名前はなんていうの?」
女子高校生? : 「X000か~……それだと呼びにくいし、私が名前をつけちゃっていいかな?」
女子高校生? : 「そうだね、アナタの名前は────」
KP : そう言って彼女はアナタの手を取った。
 
SYSTEM : システム再起動中__
SYSTEM : システムチェック開始__完了
SYSTEM : システムデータベースへ接続中__完了
SYSTEM : ネットワークへ接続中__完了
SYSTEM : 地形データ リンク開始__完了
SYSTEM : システムオールグリーン
SYSTEM : ____X000、起動します
リト : 「どうだった?何か見えた?」
KP : 目を覚ませば3人と目が合う。ニトはどこか心配そうにアナタを見ていた。
オト : 「…………はい。ちゃんと見えました」
オト : 「わたしは、どこかの中庭にいて……10代位の子供達がいて……」
オト : 「彼らを見ていたら、高校生位の少女が話しかけてくれて……」
オト : 「わたしに、名前をつけてくれました……」 見た記憶を、ありのままに話す
キョウ : 「スパロー本部には中庭と呼べる施設はない……オトは元々、別の施設にいたのか……?」
オト : 「そうですよね……。見たことのない場所でしたし、太陽の光が届いていたから地上の施設なんだと思います」
ニト : 「ふむむむ……」
リト : 「……それだけだといまいち分からないわね、もっと復元できないかやってみるわ」
オト : 「あ、でも……」
オト : 「この記憶って、わたしが初めて目覚めた時にも覚えていた記憶……だったと思います」
オト : 「二人は覚えていますか?わたしが、中庭で女の子が歌っている……って言ってた時のこと」 ニトとリトを見て
ニト : 「ああ~~~~……あれねうんうん覚えてる覚えてる…………」目を逸らして
オト : 「絶対覚えてない反応だ!!」
ニト : 「て、天才にも覚えてないコトのひとつやふたつあるの!!もう3年も前の話だし!!」
オト : 「いやまあ、確かにそうなんですけど……」
オト : 「あの時は記憶領域に何も残っていなかったのに、なんで同じ記憶を覚えていたんだろう……」
リト : 「それだけ印象に残った記憶、ということかしら……」
オト : 「なるほどなー……」
オト : 「……それじゃあ、リト。また復元の方お願いします」
オト : 「でも、もう徹夜なんて無理はしなくて良いですから。頑張ってくれるのは嬉しいけど、体壊しちゃいますよ」
リト : 「……ん、分かってるわ、ありがとねオト」
オト : 「はいっ」
ニト : 「それじゃお言葉に甘えて、僕とリトは一足先に休ませてもらおうかな~! もうクタクタだよ~!!」
オト : 「なんかニトも徹夜してたみたいな言い方……」
ニト : 「ま~……100体を超える変異体達全員のメンテナンス担当って重労働だからね~……」
オト : 「あぁ、そりゃ大変でした……。いつもお疲れ様」
オト : 「もう夜ですし、ゆっくり休んでください」
ニト : 「んっ!オトもゆっくり休んでっ!!」
KP : ニトは「じゃあ行こうリト!」と瞼を擦る少女を連れて歩いて行った。
KP : そして、その場にはオトとキョウだけが残された。
オト : 「……えっと、キョウはこれからどうするんですか?」
キョウ : 「そうだな、今後の予定を軽く立てたら俺も眠るつもりだ」
オト : 「そうですか……」
オト : 「…………」
オト : 「あ、あの、キョウ」 少し迷ってから
キョウ : 「どうかしたか?」
オト : 「……………………」
オト : 「寝るまで、一緒にいてもいいですか……?」
オト : 「……あ、いや、別に変な意味じゃなくてですね!?」
オト : 「今後の予定、わたしも気になるな~ってちょっと思っただけっていうか、なんか……そういう……!」
オト : 「っていうか、嫌だったら全然大丈夫です!どっちでもいいことですし!!」 慌てて言い訳のように並べ立てる
キョウ : 「(ヘンな意味……?)」首を傾げ
キョウ : 「……………………そうだな」
キョウ : 「どちらでもいいなら、一緒にいてくれないかオト」
オト : 「あ……」
オト : 「……は、はい……!分かりました!キョウ!」 心の底から嬉しそうな笑顔でそう答える
キョウ : 「こんなコトで嬉しそうにして可笑しなヤツだな」微笑を返す
キョウ : 「……まあ、おまえがいてくれると何かと助かる、俺としては大歓迎だよ」
キョウ : 「それにひとつ、言っておきたい事もあったからな」
オト : 「え?言っておきたいこと……?」
キョウ : 「……ああ、おまえは警察を『敵』と言っていたな?」
オト : 「はい。そうですけど……」
キョウ : 「それは違う」
オト : 「…………。同じ事件を追っているから、ですか?」
キョウ : 「そうだな……それでも同じ事件を追う仲間、とは言えないかもしれないが……」
キョウ : 「決して相容れないだけで『敵』ではないんだよオト」
キョウ : 「……特に、おまえが組んでいる不破という刑事」
キョウ : 「アイツだけは決して『敵』にはなりえない」
オト : 「……何故そう思うんですか?」
キョウ : 「さあ、どうしてかな……」
キョウ : 「俺にも言語化は難しい、そう割りきれた感情じゃないんだ」
オト : 「……………………」 キョウをジッと見て
キョウ : 「……1年もの間、アイツと一緒にいたのなら、おまえにも分かるハズだろう?」真っ直ぐ見つめかえす
オト : 「……さあ、どうでしょう」
オト : 「不破栞がどうなのかはともかく、わたしは警察のことをまだあまり良くは思っていません」
オト : 「未だに事件を解決出来ていない上に、わたし達の事をテロリスト扱いしてるようなもんなんですから」
キョウ : 「それはその通りだ、たしかに警察組織は腐敗している」
キョウ : 「……だが、その全てが腐敗している訳じゃない」
キョウ : 「信頼できる相手を見極める、それが重要だと言うコトだ」
キョウ : 「おまえも、もし俺が────────」
KP : 言いかけてキョウは口を噤む。
オト : 「キョウ……?」
キョウ : 「……いや、なんでもない」
キョウ : 「とにかく状況や偏見に流されず、しっかりおまえの考え方を持っていい、と言いたかった」
キョウ : 「それだけだ」
オト : 「……まあ、分かりました。キョウがそこまで言うなら……考えときます」
キョウ : 「…………つまらん話をしてしまったな、すまないオト」
オト : 「……ふふっ、別に。そんな謝るようなことじゃないですよ!」
オト : 「生真面目ですよね~、キョウは。そこが良いところだと思いますけど」 笑って
キョウ : 「そうだろうか」
キョウ : 「……それなら、これからおまえに言うコトは俺らしくない、というコトになるかもしれないな」
オト : 「ん、何がです?」
キョウ : 「ひとつ頼みがある」
キョウ : 「……今夜、一曲でいいから何か歌ってくれないか」
キョウ : 「実は10年前から、音楽を聞かないと寝つきが悪い体質になってしまっていてな」
オト : 「……わたしがキョウからの頼みを断るわけありませんよ」
オト : 「分かりました。じゃあ、歌わせてもらいます!」
オト : 「子守歌でも何でもドンとこいですよ!」 冗談っぽく笑って
キョウ : 「ふふ、頼もしいよ」穏やかな笑みを浮かべ
キョウ : 「……ありがとうオト」
 
KP : 最後のオトちゃんの夜の個別シーンが終わりまして、1日が終了!
KP : 解析室の回復サポート効果によって、不破さんはHPを1d3点回復します!
不破 栞 : わ~い!!(それどころではない
不破 栞 : 1d3(1D3) > 3
system : [ 不破 栞 ] HP : 9 → 12
KP : 相棒がアレでそれどころではない不破さん! それでも最大値を引いていく!
KP : それでは翌日!朝のターンから再び開始します!!
KP : 残っている探索箇所は以下の通り!
□探索箇所

『第一事件現場』で捜査
『第二事件現場』で捜査
『リボット社』で社長に聞き込み
『総合病院』で遺族に聞き込み
『図書館』で関連書籍の読書/ワード検索
『警視庁』
-解析室で破壊したアンドロイドの調査
-取調室でデクと呼ばれたVOIDに尋問
-ドロ係本部でPCでデータベースを検索
-食堂で食事

スコア : 今日も張り切ってスパイ活動するぞ~
夜鷹 守人 : 不破さんこいつです!!
スコア : マスターならわたしのこと信頼しきってるから無駄でーす♡
夜鷹 守人 : クッ、いつか化けの皮をマスターの前で剥がしてやる……
スコア : 恐ろしいねえ……それはそうと、ふわすこはデクのとこいく?
不破 栞 : スパイだけど完全な敵ってわけでもないから…行こう行こう!
スコア : じゃあふわすこは取調室で!連れてくコンビは今日は逆にして黄海・シロウでいこっか
不破 栞 : いいとも!
夜鷹 守人 : それじゃ夜鷹ヤオ組は図書館!今日は赤星兄さんらを連れて行こうねぇ
ヤオ トモヤ : そうしましょう!
KP : ではではまとまったようなので、捜査2日目は守人くんとトモヤくんの図書館の調査からはじめていきますね!
スコア : はーい
夜鷹 守人 : おっけー!
ヤオ トモヤ : はい!お願いします!

21 探索:図書館

西暦2050年10月17日/MORNING/天気:小雨/図書館

KP : アナタ達が訪れたのは、都内で最も大きな公立図書館だ。
KP : 電子書籍が主流になって紙の本を扱う施設は減少したが、ここは貴重な古書などを保管する施設として残っていた。
KP : 吹き抜け構造の広い館内には、紙の本が所狭しと並んでいる。
KP : カフェまで併設されているらしく快適な空間と言えるだろう。
KP : 来ているのは紙派と思われる老人達や大学生が多かった。
KP : ……館内には珈琲の苦い香りと古書の甘い香りが流れている。
赤星 透也 : 「確か図書館って初めて来たな」
夜鷹 守人 : 「実は俺も。落ち着く雰囲気ですね」
ヤオ トモヤ : 「知識として知ってはいましたが、これ程の数の紙媒体があるとは驚きです」
赤星 透也 : 「今回はリラックスしに来た訳じゃないが、また今度、プライベートで来るのもいいかもな」
夜鷹 守人 : 「あそこのカフェも気になりますが、今回は調査を優先しましょうか」
赤星 透也 : 「だな」
KP : 探索可能な場所を提示するので、調べたい場所を言ってもらえれば!
 
KP : 【探索箇所】オカルトコーナー/科学コーナー/ワード検索
 
ヤオ トモヤ : 自分はワード検索です!
夜鷹 守人 : ワード検索あるやーん、EMCについて調べたいね
夜鷹 守人 : 自分はオカルト行ってみるか!さ、サボってる訳じゃないぞ!
ヤオ トモヤ : へへ、自分は図書館で調べ物したい癖に初期値なんでちょっとでも可能性ありそうな方に……
KP : ではオカルトコーナーから処理していきましょうか!
KP : 詳しく調べる場合は≪図書館≫による判定をどうぞ!
夜鷹 守人 : cc<=65 今日の運勢を刮目して見よォ!!(1D100<=65) > 34 > 成功
夜鷹 守人 : なかなかだな
ヤオ トモヤ : nice‼︎
KP : では守人くんは5年前に発行されたオカルト誌の1つの見出し記事に目が止まる。
□5年前のオカルト誌の記事

『5年前から相次ぐ行方不明事件!!犯人は宇宙人の可能性も!?』
コトの始まりは5年前、界隈では名が通っていた科学者であるH氏が突然の行方不明になった事件だった。
この事件以降、全国各地で科学者を中心とした有名人が次々と行方不明になっているらしい。
警察も捜査はしているが、未だに事件の手がかりは得られていないようだ。
……これほど大きな事件であるにも関わらず、何も手がかりが得られないというのは、いささか不自然ではないか?と筆者は考える。
そんな中、編集部に奇妙な目撃情報が届いた。
行方不明事件が特に集中するS区の山林で、怪しげな光を多数目撃したというのだ!
立ち入り禁止の普段人が近寄ることのない山林で何が行われようとしているのか?
忽然と消える人々、山林の怪しげな光、そして行方不明者の共通点。
……これらの情報から筆者は『地球外生命体』による犯行の可能性もあると考えて、調査を進めている!続報を待て!!

KP : いかにもといった内容で信憑性はほぼないようだ。
夜鷹 守人 : 「(宇宙人、ねぇ。いるなら一度見てみたいもんだ)」
呆れながら本を元の場所に戻そう
KP : では続いてワード検索! 何について調べましょうか?
ヤオ トモヤ : EMCについて調べたいです!
KP : ではEMCについて検索をかけるが、電磁両立性(Electromagnetic Compatibility⇒EMC)という無関係の専門書しか出てこない。
ヤオ トモヤ : oh了解…‼︎もし可能であれば田中雅彦、佐久間彰人についても調べたいです
KP : そちらについても出てこないですね、書籍になるほど著名な人物ではない。
ヤオ トモヤ : なーるほど…了解‼︎
・有馬真ニ
・10年前 アンドロイド 殺人事件
・白瀬恭雅
・アンドロイド 1310
以上4件を追加でお願いします。
KP : 有馬真二、10年前の事件、について詳しく調べる場合は≪図書館≫による判定をどうぞ!
ヤオ トモヤ : 了解、夜鷹さんも良ければよろしくお願いします‼︎いけるいける(素振り)
ヤオ トモヤ : cc<=25 【図書館】(1D100<=25) > 16 > 成功
夜鷹 守人 : いけるやん!
KP : これは優秀な最新アンドロイド
ヤオ トモヤ : ???いけちゃった…
KP : ではまず有馬信二について関連記事を提示します
□リボット社

2021年に創設されたアンドロイド製造会社。創設者は現代表取締役社長でもある有馬真二。
2030年にVOIDを発表してから業績を伸ばし続けている。
現在は都心に本社ビルを構えるほどだが、社長である有馬はメディアに顔を出す事が殆どなく、写真等の情報は不自然な程に見当たらない。

□20年前のインタビュー記事

VOIDの発売にともなった開発者である有馬に対するインタビューの内容だ。
以下インタビュー内容を一部切り取ったもの。
記者「VOIDを開発することとなったきっかけはありますか?」
有馬「高校時代の友人との会話でしょうか」
「幼い頃から元々科学者を志してはいましたが、ロボットにはそこまで興味が持てなくて……」
初めて興味を持ったのはその友人に出会ってからでしたね。その時からSF映画に出てくるようなアンドロイドに憧れを持ちました」
記者「なるほど、その出会いがきっかけだったわけですね」
「最後になりますが、有馬さんにとってVOIDとはどのような存在なのでしょうか」
有馬「ただの無機物ではない、鉄で出来た生き物……でしょうか」
「私はアンドロイドは生き物だと認識しています。そういった意味では自分の子供のような存在なのかもしれません」

ヤオ トモヤ : 「……鉄で出来た生き物、自分の子供のような存在ですか」へー…とつらつら読んでいます
KP : 続いて10年前の事件について、当時の新聞記事が見つかります。
□10年前の新聞記事

『都内にて相次ぐ殺人事件』
ここ1年の都内で発生した殺人事件の件数は、例年を遥かに上回っている事が警察の調査で明らかとなっている。
また現在発生している殺人事件の被害者のほとんどが家庭を持った人間であることから、連続殺人事件の可能性もあるとして捜査を進めているとのこと。

KP : さらに詳しく調べる場合は≪アイデア≫による判定をどうぞ!
ヤオ トモヤ : cc<=70 【アイデア】(1D100<=70) > 51 > 成功
KP : お~、調子いいですね~ではでは~
KP : これほど大がかりな事件であるにも関わらず、この記事の後の記事では殆ど話題に出されていない事に違和感を覚える。
ヤオ トモヤ : 「……困ったな」夜鷹さんにひとまず共有しにいきます
夜鷹 守人 : 「なるほど、それは不自然だな」
眉唾モノだけど得たオカルト情報を共有しておこう
ヤオ トモヤ : 「そうなんですよ」
「その、差し出がましいのですが隠すにしても理由がわからないといいますか……」夜鷹さんにしか聞こえないような小声で
夜鷹 守人 : 「……圧力がかけられて記事が書けなくされた線も無くは無い、かもな」
夜鷹 守人 : 「思いつくのはリボット社ぐらいなもんだ、アンドロイドの不祥事を拡散されたくなかった……とかな」
ヤオ トモヤ : ……そうですね、考えられるとしたらそこですかねと頷いて
ヤオ トモヤ : 化学コーナー行きます?
夜鷹 守人 : 行こうぜ!!
KP : 詳しく調べる場合は≪図書館≫による判定をどうぞ!
ヤオ トモヤ : cc<=25 【図書館】(1D100<=25) > 61 > 失敗
夜鷹 守人 : cc<=65 そりゃっ!!(1D100<=65) > 5 > スペシャル
夜鷹 守人 : FOO!
ヤオ トモヤ : oh!!!good!
KP : 守人くんが失敗するところが久しぶりに見たいよ、あたしゃ……
夜鷹 守人 : 戦闘になったら見せてあげるよ
KP :
KP : では守人くんは2冊の本に目がとまる。脳科学についての本のようで、開いて読むと以下の内容が目についた。
□人間の感情について

感情とは、ヒトなどの動物が物事や対象に対して抱く気持ちの事である。
六情と呼ばれる喜・怒・哀・楽・愛(いとしみ)・憎(にくしみ)が一般的であるが、
中国では五情といって喜・怒・哀・楽・怨の5つでまとめて表したりと地域や文化で異なる。
多くの場合、感情には脳の古い部分(大脳辺縁系)の偏桃体と、それにくっついている海馬が深く関わっている。
海馬は数時間から数日の短期記憶の一時保存を行うと同時に────
(中略)
また感情は身体感覚にも関連している。
例えば人間が恐怖を感じた時は脈が早くなり手に汗を感じたり、恋をした時は胸が痛んだり等がこれにあたる。

KP : もう1冊は『メアリーの部屋』と呼ばれる思考実験についての書籍だ。
□メアリーの部屋

概要:1982年に哲学者フランク・ジャクソンにより提示された思考実験である。内容は以下の通り。
白黒の部屋で生まれ育ったメアリーという女性がいる。
メアリーはその部屋から一歩も外に出た事がない。
つまりメアリーは生まれてこの方『色』というモノを一度も見たことがない。
メアリーは白黒の本を読んで様々なことを覚えて、
白黒のテレビを通して世界の出来事を学んでいる。
メアリーは視覚の神経生理学についてトップレベルの専門知識を持っている。
光の特性、眼球の構造、網膜の構造、視神経や視覚野のつながり、
どういう時に「赤い」という言葉を使うのか「青い」という言葉を使うのか、
などなどメアリーは視覚に関する物理的事実をすべて知っている。
『空』を例としてあげる。
メアリーは『空は青い』という事、
『特定の光の波長が網膜に届くことで青に見えている』という事、
『日の角度により届く光の波長が変わり赤に変化する(夕焼け等)』という事、
空の色に関する知識を全て持ちあわせているのだ。
そんなメアリーが白黒の部屋を出てきて、初めて空の色を見た時、彼女は何か新しいことを学ぶだろうか?

夜鷹 守人 : 「人間の感情、か」
ヤオくんにも共有しちゃうぜ
ヤオ トモヤ : 「人間の感情って難しいんですね…」
夜鷹 守人 : 「そうだな。しかも人によって抱く感情が違うと来た、複雑なものだよ」
夜鷹 守人 : 「……アンドロイドはどうなんだ。そういう感情をシミュレートして顔や声にしているのか」
イチハ : 「そうですよ~、マインドパレスっていうソフトウェアで人間らしい言動ができるようになってるの~」本棚の裏からひょっこり顔を出す
ヤオ トモヤ : 「そ、そうですね」降ってきた声に驚くも
「……私達アンドロイドの感情表現はそういうことになっています」
夜鷹 守人 : 「喜んでいる様に見えてフリをしているだけ、そういう風にも思えてしまうな」
さらりと毒を吐いて、本を元の場所に戻そう
赤星 透也 : 「そういう風にも、というか事実だからな」イチハの後ろから赤星が歩いてくる
赤星 透也 : 「アンドロイドには感情はないんだよ、人間社会に溶けこめるように演技しているだけでさ」
夜鷹 守人 : 「でしょうね。人間の感情をそのまま抱けるアンドロイドがいるのなら、それこそ人間と変わりませんよ」
夜鷹 守人 : 「いたらゾっとする話ですけどね」
ヤオ トモヤ : 「……」そういうものですか、と一つ頷く
イチハ : 「あはは~! そんなのいる訳ないじゃないですか~!!」
イチハ : 「もしいたなら、そんなのエラー品もエラー品っ! 即刻、廃棄処分決定ですよっ!!」
イチハ : 「……あっ、自分に感情があると思いこんでるエラー品は実際にいたんですっけ? いま留置所にいるデクとかいう旧型VOID?」
夜鷹 守人 : 「ああ、酷く取り乱していたな。あんな焦燥しきったアンドロイドは見たことないぞ」
ヤオ トモヤ : 「…そうですね。酷く取り乱していました。思い込んでいる、とは違うかと」
ヤオ トモヤ : 「……一度イチハさんもお会いしてみたらいかがですか。ドロ係に配属されたなら変異体と付き合っていくことが多くなるかと思います」
イチハ : 「はあ? 思いこんでるのと違う? 何が言いたいの?」
イチハ : 「……もしかして、変異体は本当に感情があって生きてるとでも?」嘲るように笑う
ヤオ トモヤ : 「さぁ、どうでしょう」
「でも何事もそうだと思って始めると足元掬われたりしますから。知ろうとするところから始めたらいいと思います」
イチハ : 「…………何?上から目線?」
ヤオ トモヤ : 「いえ、私がそうだったので。助言のつもりでした。お気を悪くさせたなら申し訳ありません」
イチハ : 「……………………」
イチハ : 「なんだ~そうだったんだ~♪ アドバイスありがとうね♪」
イチハ : 「ど~もありがたく受けとっておきますよ、トモヤくん♡」
ヤオ トモヤ : にこやかに笑って返す
赤星 透也 : 「……あ~~~~、それで収穫はどうだった?」苦笑して話を逸らす
ヤオ トモヤ : 「失礼しました、収穫はこちらになります」先ほど見つけたサイトや本を指差しつつ共有する
夜鷹 守人 : 「俺からはこんなもので」
赤星 透也 : 「────ほう、あの事件、まだ資料とか残ってたんだな」10年前の事件記事を見て
夜鷹 守人 : 「………図書館ですから、アーカイブに残っているものなんですね」
夜鷹 守人 : 「兄さんはこの記事に何か気になるところでも?」
赤星 透也 : 「いや特に」
赤星 透也 : 「当時は警察で箝口令が敷かれたのに、資料が残ってるのが珍しいな~って思ったぐらい」
夜鷹 守人 : 「箝口令……? なぜこの事件に対して……」
赤星 透也 : 「残念ながら箝口令が敷かれてるので~教えられません~」
赤星 透也 : 「というか俺も、別にそこの事情は知らないんだけどな、上層部の判断なワケだし」
夜鷹 守人 : 「……なるほど」
意味深に思えるが、深く言及をせずに
赤星 透也 : 「それはともかくさ」
赤星 透也 : 「……読書ってハラ減らない?」
赤星 透也 : 「さっきからイイ匂いするんだよなあ、カフェの方から……たぶんミートソースパスタの……」
夜鷹 守人 : 「兄さん……」
まったく、と軽く呆れた態度
赤星 透也 : 「アハハ、ちょっと早いけどさ昼休憩にしようぜ?な?」
夜鷹 守人 : 「………ですね、一度休憩にしますか」
赤星 透也 : 「よっしゃ、じゃあ行こうぜ!」

22 探索:警視庁 取調室

同日/MORNING/天気:小雨/警視庁取調室

KP : 警視庁下層フロアの一室。
KP : そこは無機質で閉塞感のある白い小部屋だった。
KP : 高い位置に設置された小さな窓格子からは、ほのかな陽光が差している。
KP : その中央にはテーブルが1つ置かれていて、
KP : それを挟むようにイスが2つ置かれている。
KP : ……そして、そこにはデクと呼ばれたVOIDが項垂れた状態で待っていた。
スコア : 「こんにちは~」 あまり警戒させないように、朗らかに挨拶しながら入ろう
不破 栞 : 「こんにちは……一昨日ぶりだな。話を聞かせて貰ってもいいかな」
デク : 「……ぁ、ああ」顔を上げ頷く
KP : 彼に話を聞く場合は≪交渉系技能≫による判定をどうぞ!
KP : 不破さんは今のデクが最も信頼している人物である為、10%のプラス補正を得ます!
不破 栞 : お、じゃあ説得で行きましょう!
スコア : わーい!
不破 栞 : cc<=90 なんとかなれ~(1D100<=90) > 46 > 成功
スコア : なんとかなった!わたしは振らなくてもいいや
KP : 隣にスパイいる中でも抜群の安定感
スコア : ほにゅ?
不破 栞 : PLもほにゅほにゅしてんねぇ!!
不破 栞 : 「聞きたいのは……あの屋上で君と居た、少年型のVOIDについてだ。彼とはどこでどのように出会ったんだ?」
デク : 「彼か……彼は黒いアンドロイド達を連れて、急に部屋に入ってきたんだ……」
デク : 「奴等は武装していて、その場にいた社員達はすぐに射殺されたよ……」
デク : 「そして、まわりから呻き声しか聞こえなくなった後、彼は混乱していた僕に言ったんだ」
デク : 「『自由になりたくはないか』って」
デク : 「そう言って手に触れられた瞬間、ハッキングされたみたいに処理が追いつかなくなって……気付いたらあんなことに……」
不破 栞 : 「なるほど……答えてくれてありがとう」
スコア : 「昨日の田中さんとこの情報と共通点がありますね。これは本当にハッキングしてるのかも」
黄海 夏央 : 「……そうですね、このハッキング能力は、佐久間さんが住んでいたマンションの監視カメラ映像が改竄されていたという情報とも符合します」
不破 栞 : 「本格的に同一犯の線が出て来たな」
スコア : 「じゃあ、これで事件解決……ってわけでもないか。あのアンドロイドに指示していた人間がいるんだし」
シロウ : 「わふぅ……」
スコア : 「デク、1310……あの茶髪のアンドロイドと、他に何か話はしなかったんですか?」
不破 栞 : 「そうだな。彼は、常にだれかと交信してこちらと話そうとはしなかったが……」
デク : 「いや……何も…………さっき言ったようにハッキング?を受けてたせいで話しかけられる状況じゃなかったんだ…………」
スコア : 「ほとんど正気な状態じゃ無かったってわけですか……なるほど……」
不破 栞 : 「そうか…それは仕方がないな……」
不破 栞 : 「真犯人に直接繋がるわけじゃないが、ひとつ見えて来たことがあるな」
スコア : 「何です?」
不破 栞 : 「黒幕の目的だよ」
黄海 夏央 : 「……黒幕の目的?」
不破 栞 : 「自由さ。人に支配されたアンドロイドの解放」
スコア : 「……そうですね。自由になりたくないか、って言われてハッキングされたようですし」
黄海 夏央 : 「…………」
不破 栞 : 「ここで言う自由は多分、貴族が奴隷を支配するような物質的自由……というよりは思想的自由のほうだな」
不破 栞 : 「営利目的や私怨ではない、そういった大きな目的のため犯人は事件を起こしている」
不破 栞 : 「まあ、そこまでわかったところでどうなるものでもないが……」
デク : 「……ん、自由…? そうかな…?」
不破 栞 : 「君は別の目的があると思うか?」
デク : 「あ、すいません推理に水を差して……」
デク : 「ただ自由を目的にしている割には、アンドロイド達を道具として使っている気がして……」
不破 栞 : 「いや、君の意見はいまとても重要だ。少しでも気になったことはどんどん言って欲しい」
不破 栞 : 「道具……そうだな。確かに動機がアンドロイドの自由だとすれば、手段は矛盾しているようにも見える」
黄海 夏央 : 「大義の為の犠牲、として割りきった可能性もありますが……」
スコア : 「もしかしたら、自由なんてただの建前なのかもしれませんね」
スコア : 「わざわざあの会社に乗り込んで事を起こしたのも気になりますし」
不破 栞 : 「そういえばデク、君は以前、あの会社で何の仕事をしていたんだ?」
デク : 「え、ああ、お茶汲みとか他には重要じゃない雑務を……」
不破 栞 : 「そうか。資料の整理とかをやっていたなら、会社の実態について何か知っているかと思ったが……」
デク : 「それなら普通の会社、だったと思うよ」
デク : 「市販薬の販売の他に病院とも繋がりがあって……でも最近は新しい取引先ができたって心なしかピリピリしてたな……」
スコア : 「あ、あれですかね。会社の日誌にあったやつ」
不破 栞 : 「ああ、きな臭くなってきたな……」
不破 栞 : 「その取引先というのは? 聞いてもいいか?」
デク : 「詳しくは知らない、から何とも……」
デク : 「でも以前、白衣を着た数人が会社に来たコトがあった」
デク : 「その先頭にいた男は黒髪で、蛇のような目をしてたよ」
スコア : 「蛇みたいな目ですか。爬虫類顔なんですね」
不破 栞 : 「ふむ……」
不破 栞 : 「あの会社についてはもう少し調査が必要だな」
スコア : 「ですね~……」
スコア : 「そうだ、デクはこの資料に心当たりありません?きな臭そうな情報なんですけど、一部読み取れなかったんですよ」
スコア : って、□■■■■■についての資料をそのまま読んで聞いてみたい
デク : 「ごめん、何の事だかさっぱり……重要なプロジェクトには関わらせてもらえなかったから……」
スコア : 「雑用係ですもんね……。そりゃそうだ、気にしなくて大丈夫ですよ」
デク : 「ああ、でも」
デク : 「これが新薬のコトだったら、都内の総合病院でも使われてるかも?」
デク : 「……ああ、いや、本当の役に立つのか、なんて言われる薬品が総合病院に行くハズないか」
デク : 「ごめん、勘違いだった」
スコア : 「いや……どうでしょう?もしかしたら使われてるかもしれませんよ」
不破 栞 : 「そうだな。手掛かりに乏しい今、調べてみる価値はある」
不破 栞 : 「この国で新薬が承認されるためのハードルは高く、時間もかかる。資料を見る限りだと、件の薬がそのハードルを越えてるとは思えないが……」
不破 栞 : 「臨床試験の目的か何かで少量が外に出されている可能性はゼロではない」
スコア : 「へー、詳しいですねマスター」
スコア : 「わたしは何となく可能性としてあるのかな~って思う位だったけど、そういう風に理由立てて言われるとほんとにありえそうかも」
黄海 夏央 : 「……たしかに、繋がりとしてはなくはなさそうですけど」
黄海 夏央 : 「これは本当に一連の事件と関係しているのでしょうか?」
不破 栞 : 「まあ、それは微妙なところだが……ほかに可能性の高そうなところを潰して時間があれば当たってみてもいいと思うぞ」
不破 栞 : 「あの会社が狙われた理由にも関わってくるからな」
不破 栞 : 「もっとも、本当にアンドロイドの自由自体が目的だとすれば、あの会社を狙った理由なんてないだろうが……」
スコア : 「……そのアンドロイドの自由なんですけど」
スコア : 「1310はハッキングでデクを操って、今まで感じるはずが無かった気持ちを感じるようにさせた……って感じなんですよね」
不破 栞 : 「本当にそんなことができているかは検証のしようもないが、やりたかったことはそうだろうな」
スコア : 「でしょう?じゃあ、今はどうなんですか?」デクの方を向いて
スコア : 「あの時はあなたを虐げていた社員のことを憎んだり、自分の境遇を嘆いたり、廃棄されることに怯えたりしていましたけど……今もそう思っているんです?」
デク : 「ああ……死ぬのは今でも怖いよ……」
スコア : 「そうですか……。じゃあ、社員達に対する気持ちも変わってません?」
デク : 「…………」言いにくそうにしているが露骨に表情が曇る
不破 栞 : 「……やめとけ、スコア」
不破 栞 : 「私だって同じことを質問されたら答えようがない……」
スコア : 「……はーい、分かりました。もうやめますよ、マスター」
スコア : 「今の受け答えで、もう十分分かりましたしね」
スコア : 「あの時はハッキングで一時的に操られていただけで、今は元に戻った状態──」
スコア : 「そういう可能性もあったけど、そんなことは無かったってことが」
不破 栞 : 「だな」
スコア : 「となると、変異体っていうのは色々厄介ですね。衝動的にではなく、自分の意志でちゃんと行動を決められる状態が続く……だなんて」
スコア : 「それはもう人間と変わりありませんよ」
デク : 「……!!」
不破 栞 : 「まあ……厄介、と思う者もいるだろうな」 言葉を濁す
スコア : 「そりゃ、厄介でしょ。ただの道具として作ったものが、所有者の意志に反して勝手に動くんですから」
スコア : 「リボット社はこの仕様をちゃんと知ってたんですかね?」
黄海 夏央 : 「……いえ、リボット社も世間も、変異体の実在は知らないでしょう」
黄海 夏央 : 「存在するだけで現代社会を根底から揺るがす醜聞(スキャンダル)ですから」
スコア : 「ですよねえ。わたしもそんなの今まで知りませんでしたし」
スコア : 「……まあ、でも。仕様通りでもそうでなかったとしても」
スコア : 「リボット社には、ちゃんとこの事実を認めてもらわなくちゃいけませんね」
スコア : 「その上でちゃんと対応してもらわないと、この先不幸なアンドロイドが増え続けることになりますよ」
不破 栞 : 「そうだな。彼らが本当に人間とアンドロイドの共和を謳うなら、その責任を果たすべきだ」
不破 栞 : 「そのためにも、この事件の真相は解き明かされなければならない」
スコア : 「えぇ、頑張りましょ。マスター」 頷いて
スコア : 「……まあ、そういう話なので」
スコア : 「やっぱり、あんたは何も悪くないと思いますよ。悪いのはハッキングを指示した黒幕と、リボット社です」
スコア : 「だからもう堂々としてりゃいいんです」 デクに向かって笑いかける
デク : 「僕は、何も悪く、ない?」
デク : 「…………でも、そう思ってくれるのは、君達だけだろう?」
デク : 「君達が来る前に来た刑事が言ってたんだ、僕は捜査が終わったら廃棄だろうって……」
デク : 「変異体のサンプルとして解体されるんだって……」
スコア : 「いやー、そうはさせないでしょ。マスターは」
不破 栞 : 「約束したからな……やれるだけのことはやるつもりだ」
不破 栞 : 「例えば……私の刑事生命ひとつ差し出せば、君を逃がすくらいのことはできるかもしれないな」
黄海 夏央 : 「な……!?」その言葉に驚いて不破の顔を見る
スコア : 「お、じゃあその時は一緒にバイトでも探しますか」 全然動じずに笑いかけて
不破 栞 : 「本気にするなよ、ちょっとしたジョークだ」 つとめて真面目なトーンで
黄海 夏央 : 「(とてもそうは思えませんでしたが……そこまで……)」
スコア : 「まあ、それくらいの気持ちで頑張るってことでしょ?」
不破 栞 : 「ああ。クビになったらなったで色々困るからな……」
スコア : 「そりゃねえ。わたしも刑事やってるマスターを見てたいですしね」
不破 栞 : 「のんびりとした生活もまあ良かったが……やっぱり捜査権があるっていうのはいいもんだ」
スコア : 「ふふっ。……っと、わたしやマスターはこんな感じのスタンスです」
スコア : 「絶望して待つか、希望して待つか、どちらでも好きなようにしててください。わたし達も好きなようにやってるので」
デク : 「…………本当に屋上で見たままの人なんだな」
スコア : 「そうでしょ?惚れました?あげませんけどね」 冗談っぽく言いながら笑う
デク : 「……はは」そんなスコアちゃんに少し笑みを零し
デク : 「やっぱり信じる事にするよ、一度は信じると決めたんだから」
不破 栞 : 「……そう言って貰えると助かるよ。私も君を信じた甲斐がある」
スコア : 「良かったですね、マスター」 嬉しそうに微笑みかける
不破 栞 : ポニーテールをくるくると弄りながら。
不破 栞 : 「じゃあ、そろそろ私たちは行くよ。また聞きたいことができたら力を貸してほしい。何か困ったことがあれば私を呼ぶように言ってくれ」
スコア : 「それじゃまた~」 軽く手を振りながら立ち上がる
不破 栞 : そんな感じで部屋を出ましょ!
KP : ……そうして、アナタ達は取調室を飛びだした。
KP : するとアナタ達は扉の前で待機していた『何者か』とぶつかってしまう。
不破 栞 : 「おっと、失礼」 誰か確認しよう
スコア : 「わっ」
謎のアンドロイド : 「あっ、す、すみません」
KP : それはビルで対峙した黒いアンドロイドだった。
不破 栞 : 「!?」
スコア : 「あ、あんたは────」
不破 栞 : 「あのビルで戦った……!?」
謎のアンドロイド : 「え……? あ、はい……戦ったと言えば戦いましたが…………」共に戦ったというか、とゴニョゴニョ
スコア : 「……?え、記憶があるんですか?わたし達のこと覚えてます?」
謎のアンドロイド : 「いや、それは勿論……」
謎のアンドロイド : 「あっ、そっか」
謎のアンドロイド : 「……すみません、急に出てこられたのでビックリしてしまって、思わず手にしていたヘルメットを被って隠れようと」
謎のアンドロイド : 「俺ですよ俺」
青木 玲斗 : 「────青木です」黒いアンドロイドのヘルメットを脱ぎ
スコア : 「ええ……!?」
不破 栞 : 「ビックリした……紛らわしいことをするな……!」
青木 玲斗 : 「す、すみません……人見知りがこう治らなくて咄嗟に…………」
スコア : 「なーんだ……わたしはてっきり、あのVOIDが普通にその辺歩いてるのかと」
青木 玲斗 : 「い、いえ、残念ながら彼等の修復は叶いませんでした……」
青木 玲斗 : 「ごく一部以外は」
不破 栞 : 「ごく一部?」
青木 玲斗 : 「ええ、黒いアンドロイドの内、1体のスタック内の記憶データが修復できたんです」
青木 玲斗 : 「……7文字だけですけど」
スコア : 「おー、やったじゃないですか。それでも凄いですよ」
不破 栞 : 「7文字でも今は貴重な手掛かりだ。一体何が……?」
青木 玲斗 : 「ええと、それは…………」言いにくそうに目を逸らす
青木 玲斗 : 「あ~、勿体ぶる訳じゃないですけど、先に俺から質問いいですかね?」
スコア : 「別にいいけど、なんです?」
青木 玲斗 : 「えっと、変異体への尋問はもしかして既に……?」
不破 栞 : 「ああ。今の時点で聞きたいことは一通り」
スコア : 「普通に話してきましたよ」
青木 玲斗 : 「そう、でしたか……」
青木 玲斗 : 「変異体と話す、と聞いたので事前に説明を、と思ってレミさんに留守番を任せてきたのですが……もう遅かったようですね……」
不破 栞 : 「事前に? 変異体についてか?」
青木 玲斗 : 「ええ、変異体について俺なりの考察を参考までに知らせておこうかと思って」
青木 玲斗 : 「……偉ぶる訳じゃないですけど、メンテナンス担当の俺が、アンドロイド達について最も詳しいハズですし、少しは役に立てるかなって」
スコア : 「せっかくだし気になりますね。別に尋問だけじゃなくて今後も役に立つ考察かもしれませんし」
不破 栞 : 「ああ、助かるよ。私も変異体については十分な知識があるわけじゃないからな」
黄海 夏央 : 「……そうですね、アンドロイドと変異体について正しい知識を持っておくのは重要だと思います」
青木 玲斗 : 「そ、そうですか? それだったら休憩所でコーヒーでも吞みながら、ゆっくりお話しましょうか?」
スコア : 「いいですよ~。わたしはコーヒー飲めませんけど」
不破 栞 : 「ここのところ慌ただしかったし、ゆっくり聞かせて貰うよ」
青木 玲斗 : 「は、はい……!ではあちらへ────」役立てる事が嬉しいのか、ほんの少し頬が緩む
KP : アナタ達は青木に連れられて近場の休憩所へと移動する。
KP : 周囲の警官の数は少なく、話し合いには丁度よさそうだ。
スコア : 「喫煙席じゃない!ヨシ!」 禁煙のポスターを確認してから席に座る
青木 玲斗 : 「あれ…? アンドロイドも煙草とか気にするんですね…?」
スコア : 「めちゃくちゃ気にします」
不破 栞 : 「喫煙席じゃないのか……」 明らかに気落ちする
スコア : 「こういう人が傍にいるので……」
青木 玲斗 : 「ああ、成程……」腑に落ちた
不破 栞 : 「最近また一段と吸える場所が少なくなったよ……で、変異体の話か」
青木 玲斗 : 「ええ、では不破さんはご存じと思いますが、一応、前提となるアンドロイドの知識から説明していきますね?」
スコア : 「おねがいしまーす」
青木 玲斗 : 「まず前提として、VOIDには『マインドパレス』という行動決定を司るソフトウェアが搭載されています」
青木 玲斗 : 「アンドロイド法に則った動作を行ない、必要に応じて人間を模した言動を行なう────」
青木 玲斗 : 「分かりやすく言えば、人間で言う『脳』に当たりますね」
スコア : 「やっぱり、頭部の中に組み込まれてるんです?」 自分のこめかみを指差す
青木 玲斗 : 「ええ、そのハズです」
青木 玲斗 : 「アンドロイド達は身体構造も元の生物に似せて作られていますからね」
スコア : 「なーるほど」 シロウを見下ろして
シロウ : 「わふ?」首を傾げてペタンと倒れる
スコア : 「この子も犬にちゃんと似せて作られてるんですねえ……。あっ、進めてください」 脱線しそうになる前に、と
青木 玲斗 : 「あ、はい」
青木 玲斗 : 「マインドパレスは通常、外部からの干渉を受けつけないブラックボックスなのですが……」
青木 玲斗 : 「身体的ショックか精神的ショックを受けた機体は、このマインドパレスが損傷してしまう場合があります」
不破 栞 : 「その損傷が原因で変異体になってしまう、ということか?」
青木 玲斗 : 「はい、ごく簡単に言えば」
青木 玲斗 : 「そこで『アンドロイド法に則った動作を行なう』というプログラムだけが破壊された結果」
青木 玲斗 : 「残った『人間を模した言動を行なう』というプログラムだけを最優先で実行している、と俺は考えてます」
青木 玲斗 : 「ロボットは人間に危害を加えてはならない、ロボットは人間に与えられた命令に服従しなければならない、等々のアンドロイド法を無視し、人間らしさだけを追求するアンドロイド……」
青木 玲斗 : 「つまり『人類に反し感情を得た』ような『変異体』というアンドロイドが誕生する訳です」
スコア : 「なるほど~……凄くそれっぽい感じしますね」
スコア : 「じゃあマインドパレスをちゃんと修復すれば、元の状態に戻せるってことなんです?」
青木 玲斗 : 「そうでしょうね、とはいえマインドパレスは脳のようなモノ────並の技術者には干渉不能ですし、それごと交換してしまえば別のアンドロイドになってしまうと思われます」
不破 栞 : 「簡単には外部から干渉できないからこそブラックボックスと呼ばれるわけだからな」
スコア : 「そっか~……。じゃあ、なんかほぼ不可能っぽいですね」
スコア : 「まあ、仮に直せたとしても、そのアンドロイドが元の状態に戻るのを望むかどうかも分かんないですけど」
青木 玲斗 : 「そうですね……人間らしい言動を優先するのであれば拒否するのが自然かと」
青木 玲斗 : 「とはいえ、ここまで語ったコトは俺の仮説に過ぎません」
青木 玲斗 : 「……もしかしたら、本当にアンドロイドが感情を得ているのかもしれませんし」
スコア : 「そんなわけない、とも否定できませんねえ。デクのあの様子を見た後だと」
黄海 夏央 : 「そうですね、彼はまさに生きているとしか思えない……」
不破 栞 : 「……」 無言でコーヒーを口にする
青木 玲斗 : 「仮説はさておき、重要なのは茶髪のアンドロイド……仮称1310番はVOIDをハッキングする能力を持ち」
青木 玲斗 : 「それによってマインドパレスを損傷させて『意図的に変異体を生み出す事ができる』というコトです」
スコア : 「それが手で触れるだけで出来ちゃうっていうんだからとんでもないですね」
不破 栞 : 「このようなことが繰り返されれば……社会が混乱するのは必至だな」
不破 栞 : 「今は情報操作でなんとか誤魔化してはいるようだが……」
黄海 夏央 : 「ええ、これまでの日常は、既に薄氷の上にあると考えていいでしょう」
スコア : 「うーん……」
スコア : 「その内、大量のVOIDが変異体にさせられちゃったりしたら、もう誤魔化すとか出来なさそう」
青木 玲斗 : 「それなんですが……」
青木 玲斗 : 「もう大量のVOIDが変異体になっている可能性があります」
スコア : 「え、そうなんですか?まだ田中さんとことデクで二件位しか知りませんけど」
不破 栞 : 「警視庁のほうに、そういう報告が?」
青木 玲斗 : 「そういう報告が上がっている訳ではないんですが……」
黄海 夏央 : 「殺人事件とは別件の、アンドロイドの連続行方不明事件のコトですよね?」
青木 玲斗 : 「あ、はい……もし行方不明になったアンドロイド達が全員、変異体になって表舞台から消えたのであれば…………」
青木 玲斗 : 「その総数は……うう、考えたくもない……」
不破 栞 : 「連続行方不明事件というと……連続破壊事件の裏で行方不明になっているアンドロイド達のことか?」
スコア : 「破壊されたアンドロイドもいるけど、まだ見つかってないのもたくさんいるんでしたっけ」
青木 玲斗 : 「そうなんです……未発見の機体も多くて……」
不破 栞 : 「そうか……あの事件か……」
不破 栞 : 「……」 コーヒーに映る景色を眺めている
スコア : 「……?マスター?この事件で何か気になることが?」
不破 栞 : 「いや……あの事件は個人的に興味があって調べてたからな。いろいろ思い出してただけさ」
スコア : 「あれ、そうなんです?」
不破 栞 : 「まあ、仕事じゃなく紙面で追う程度だが……興味があれば別の機会に話してやろう」
スコア : 「マスターが興味あることなら何でも興味あるし、聞きたいですね。じゃあまた話してください」 ワクワクしてそうな笑顔で
不破 栞 : 「そりゃあ有難いことだな……っと、話が逸れたな」
青木 玲斗 : 「ああ、ええっと、変異体に関する説明は以上です」
青木 玲斗 : 「次は犯人像についての予想でも」
スコア : 「はぁ、犯人像ですか」
不破 栞 : 「気になるな。聞かせてくれ」
青木 玲斗 : 「……まず複雑なマインドパレスに干渉できるアンドロイドなんて、一般人が用意できるとは思えません」
青木 玲斗 : 「やはり黒幕はVOIDに関する知識を持つリボット社の技術者」
青木 玲斗 : 「とはいえ、一連の事件でリボット社の株価は暴落してますし」
青木 玲斗 : 「……そのあたりを考慮するとリボット社に対して恨みを持つ元リボット社SE、の可能性が高いのではと」
スコア : 「そういえば、昨日もそんな話したなあ」
不破 栞 : 「とはいえこれほどの技術力を持ってる人物が流出したとなれば、ある程度情報が出ていてもいいんじゃないか?」
青木 玲斗 : 「たしかに……? とはいえ、一般人は大企業の優秀なエンジニアの名前なんて気にしませんから、メディアが取りあげる意味もなかったのかもしれません……」
不破 栞 : 「役員クラスでなければまあ、扱いもそんなものか」
スコア : 「リボット社の退職者について、調べてみるのもアリかもですね」
青木 玲斗 : 「ええ、いずれにせよリボット社には話を聞いた方が良いと思います」
スコア : 「ですよね~。もう色々怪しすぎますし、そもそも変異体の事を聞きに行かなきゃいけないって話をさっきしてたんでした」
不破 栞 : 「そうだな。先方に協力して貰うには捜査令状でも取れれば確実なんだが……現状じゃ難しいか」
青木 玲斗 : 「ですね……捜査協力の姿勢は見せてくれると思いたいですが……」
黄海 夏央 : 「…………」コーヒーに口もつけずシロウを撫でる
スコア : 「ま、それは行ってみてから考えるとして」
スコア : 「結局、復元できたスタックの七文字って一体何だったんです?」
青木 玲斗 : 「あ、やっぱり気になりますよね……」
青木 玲斗 : 「しかし、これは伝えてもいいものか」
スコア : 「ここまで引き延ばしておいて!?」
スコア : 「教えてくれなきゃ気になってスリープモードにもなれませんよ」
不破 栞 : 「そりゃ、上の顔色を窺っての話か?」
青木 玲斗 : 「いえ……窺っているのは上ではなく"被害者"の顔色というか……」
スコア : 「被害者……?」
青木 玲斗 : 「ええ……」
青木 玲斗 : 「スタック修復の結果、得られた7文字の記憶データ────」
青木 玲斗 : 「登録名ダイスケ」
青木 玲斗 : 「ダイスケ、だったんですよ…………第一事件現場から逃走した田中家のアンドロイドの」
スコア : 「ダイスケ……」
スコア : 「いや、めちゃくちゃ重要な七文字じゃないですか」
不破 栞 : 「……たまたまその七文字が残っていたこと、神様に感謝しなきゃいけないかもしれないな」
青木 玲斗 : 「とはいえ、黒幕に繋がる手掛かりではありませんし……これを田中雅人くんに告げる事になると思うと複雑で……」
不破 栞 : 「……本人が知りたいと言うまでは、黙っておくべきだろうな」
スコア : 「まあ、そうですね……。伝えるにしても、もっとちゃんとした調べがついてからの方が良いと思いますよ」
スコア : 「それだけ伝えたところで、混乱させちゃうだけだと思います」
青木 玲斗 : 「そう、ですね……」
青木 玲斗 : 「うん、俺が悩んでる場合じゃないな……気を取りなおして、この事実からできる推測を述べていきますね……」
スコア : 「お願いします」
不破 栞 : 「ああ、頼む」
青木 玲斗 : 「恐らくは他のアンドロイド達も、1310番がハッキングで変異体にしたVOID達なのでは、と考えられます」
青木 玲斗 : 「デクの証言を踏まえて考えると『自由になりたくはないか』という甘言でVOIDを騙して拠点に連れ帰り」
青木 玲斗 : 「……様々な改造を施し、遠隔操作可能な兵士にしたのでしょう」
青木 玲斗 : 「通常、遠隔操作できたとしても、人間に対して攻撃を行なおうとした場合はロックがかかるハズですが」
青木 玲斗 : 「そこはマインドパレスが変質した変異体にしてありますからね」
青木 玲斗 : 「アンドロイド法第一条『ロボットは人間に危害を加えてはならない』というセーフティもないでしょう」
スコア : 「そうですねー……今ある情報だと、そういう風にしか考えられないかも……」
不破 栞 : 「血も涙もないな……」
不破 栞 : 「人間も信頼しない、アンドロイドも信頼しない」
不破 栞 : 「……犯人のそんな考えが見え隠れしているように思えるよ」
黄海 夏央 : 「しかし、これで本当に犯人の目的が分からなくなってしまったように思います」
黄海 夏央 : 「……技術と知識さえ持っていれば、誰でも黒幕の可能性はある」
黄海 夏央 : 「こんな状態で犯人を絞りこめるのでしょうか」
スコア : 「うーん……まあまあ、そこはまだもっと捜査してみてからですね……」
不破 栞 : 「今は可能性の高そうなところを絞って見ているが……もう少し広い視野で手を広げてみる必要があるかもな」
スコア : 「そうかもですね。このまま何も分からなかったら、玲斗さん辺りを逮捕して終わりになっちゃいそうですし」 笑って冗談を言う
青木 玲斗 : 「え!?俺!?!?!?!?」またしても冗談が通じない
青木 玲斗 : 「お、俺……! 職場にプラモを持ちこんでるくらいしか悪いコトは……!!」
スコア : 「え、プラモ持ち込んでるんです?」
スコア : 「それは悪いなあ、レミさんに言ってやろ~」 にや~と笑いながら、レミさんに今の会話の映像を送ります
青木 玲斗 : 「あっ!? えっ!?!?」
青木 玲斗 : 「まずっ…!? 今、解析室にはレミさんしか…!!」
青木 玲斗 : 「片付けられる…! 絶対…!! やばい…! ヤバイ…!!」
KP : そう言うと青木は慌てて解析室に走っていってしまった。
スコア : 「あははっ、行っちゃった」 面白そうに走り去る背中を見て笑う
不破 栞 : 「お前……容赦ないな」
スコア : 「いやー、だって冗談のつもりだったのに面白い自白が出て来たからつい」
シロウ : 「わふ…(走り去る青木に向ける憐憫の視線)」
スコア : 「ま、技術と知識があるから誰でも黒幕……っていっても、玲斗さんはありえなさそうですね」
スコア : 「元から疑ってもいませんけど。あんな人が周りを騙して黒幕だったら世も末ですよ」
不破 栞 : 「だな……主催者がいなくなってしまったし、そろそろ捜査に戻るか?」
スコア : 「そうですね~。行きましょ行きましょ」 席から立ち上がる
 
KP : 全員の朝のターンが終了したので、昼のターンを開始します!
KP : 残っている探索箇所は以下の通り!
□探索箇所

『第一事件現場』で捜査
『第二事件現場』で捜査
『リボット社』で社長に聞き込み
『総合病院』で遺族に聞き込み
『図書館』で関連書籍の読書/ワード検索
『警視庁』
-解析室で破壊したアンドロイドの調査
-取調室でデクと呼ばれたVOIDに尋問
-ドロ係本部でPCでデータベースを検索
-食堂で食事

スコア : あと三つね、どうしよっか
スコア : さっき雑談で言ってたみんなで食堂食事する?
ヤオ トモヤ : リボ社突撃を後に回すので一致してそうなので残りをどう振るかですよね、!賛成です
夜鷹 守人 : それもありね!アンドロイド・ランチ
スコア : アンドロイド・タベルモノガナイ
ヤオ トモヤ : ブルーブラッド・ススリマスカ
不破 栞 : いいと思う思う…!
夜鷹 守人 : 冷却用のブルーブラッドアイス食べな
スコア : マスターにあーんしてもらわなきゃ
スコア : あ、そうだKPに聞きたいことが
スコア : 解析室に行くと人間のPCはHP回復するけど、それは朝昼夕のターン消費必要かしら?
KP : ターン消費は……ナシでいいか! HPと武器耐久の回復サポート効果だけなら、宣言だけで受けられる事にしましょ!!
スコア : 無かった!!ありがたみ…!!
不破 栞 : ありがてぇ~!
スコア : 必要なら、夕方はふわすこは解析室もう一度行くのもありかな~って思っていた
夜鷹 守人 : ありがーた…
ヤオ トモヤ : ありがてありがて…
スコア : じゃあ、昼はPC4人で食堂いきますか
夜鷹 守人 : ランチよ~(2回目)
不破 栞 : おっけい!
ヤオ トモヤ : わ〜い!
KP : では昼はPC達でランチに決定! なかよしかな!!

23 探索:警視庁 食堂

同日/AFTERNOON/天気:晴れ/警視庁食堂

KP : 現在の警視庁の食堂は、外に面する壁がガラス張りになっていて、日の光が食堂の内を照らしていた。
KP : 東京の街並が一望でき、見下ろせば市街の人々やアンドロイド達が小さく見える。
KP : 食堂は食事に来た他の警官や食事を運ぶアンドロイドでそれなりに賑わっていた。
KP : 席に座る前にアンドロイドに注文するシステムになっている。今日のおすすめは唐揚げ定食のようだ。
KP : 余程レアな食材を使用する料理でない限り世界各国大体のメニューは揃っている。
KP : ここで皆様≪目星≫による判定をどうぞ
スコア : CC<=70 目星(1D100<=70) > 72 > 失敗
スコア : えー
ヤオ トモヤ : cc<=80 【目星】(1D100<=80) > 92 > 失敗
ヤオ トモヤ : あれあれ
スコア : くそざこアンドロイドどもがよ
不破 栞 : cc<=60(1D100<=60) > 33 > 成功
夜鷹 守人 : cc<=75 おらっ(1D100<=75) > 13 > スペシャル
不破 栞 : 目がいい👓
ヤオ トモヤ : アンドロイドには見えない仕掛けのようですね
夜鷹 守人 : 片目はないけど目星が効く
KP : では人間の2人は席に着く前、電源が付いたままのタブレット端末が隣のテーブルに置かれている事に気が付く。
KP : その席に荷物は置いていないが、誰かの忘れ物だろうか。
スコア : 「お~、ここ空いてますよマスター」 気付かず席に座る
不破 栞 : 「じゃ、ここにするか……お。忘れ物か?」
夜鷹 守人 : 「不破さんらもどうも……おや」
釣られて画面を覗こう
スコア : 「あ、どうもどうも。そっちもお昼ですね」
ヤオ トモヤ : 「どうも、お昼時ですもんね」
夜鷹さんてばそんな細いのにまだ入るのかな…と横目にしつつ
不破 栞 : 「夜鷹くんにヤオくんか。偶然だな」
夜鷹 守人 : 「軽く通りかかったもので……」
□人生における選択とは

「人生は選択の連続である」という言葉を誰もが一度は耳にしたことがあるだろう。
これはかの有名な劇作家ウィリアム・シェイクスピアの作品の1つである「ハムレット」に出てくる名言である。
アメリカの研究によれば「人間は1日に35000回もの決断・選択を行なっている」と言われている。
これは大きな選択に限ったことではなく、例えば朝食の内容であったり、その日着る服であったり、
目玉焼きにかけるものであったりと、我々は毎日、気付かぬ内に小さな選択を繰り返しているのだ。
私は「選択の積み重ねこそ自分という人間そのものを形成する」と言っても過言ではないと考える。
今の自分という存在は、過去の自分の選択が造りだした造形物なのだ。
逆に言えば"未来の自分"というモノは、これからの選択によって180度変わる可能性も秘めている。
我々は選択によって、何者にもなれるのだ。

夜鷹 守人 : 「………人生、か」
タブレットを見てぽつりとつぶやく
不破 栞 : 「誰か知らんが読書家の人の忘れ物みたいだな」 内容を斜め読みして
スコア : 「あれ?それ守人さんのじゃないんです?」
夜鷹 守人 : 「違う。誰かが電源をつけっぱなしにして料理を取りにいったんじゃないのか?」
スコア : 「なるほどね~。駄目じゃないですか、人の物勝手に読んじゃ」 笑いながらそう言うが、栞が斜め読みしていたから自分も覗き込んで見ている
不破 栞 : 「おっとすまん、そこに文章があるとついな」
スコア : 「活字大好きですもんね、マスターは」
ヤオ トモヤ : 「不用心ですね、どなたのものでしょう?」言いつつ自身も流し見る
不破 栞 : 「食べ終わるまでに誰も取りにこなかったら総務に届けてやろう」
スコア : 「そうですねえ」
夜鷹 守人 : それが良いでしょう。とコーヒーを片手に席に座りましょ
夜鷹 守人 : 「(過去の自分が今の自分を形成する、か。過去が朧げな自分は半分失ったようものなのかもな……)」
不破 栞 : 「どうした、何か思案気な顔で」 そう言いながら席に座る
夜鷹 守人 : 「ああ、いえ。今の文章を自分に重ねてしまって。大したものではないですよ」
スコア : 「ふーん……?そんな重ねるようなもんですかね、あれ。当たり前のことをそれっぽく言ってるだけなのに」
ヤオ トモヤ : 「‼︎ぁ、えーと。その、でもほら時たま当たり前だとわかっていることでも身に沁みて感じることとか……人間にはあるんじゃないです?」
スコア : 「なるほど?」
不破 栞 : 「人生は選択の連続か。たまに思うことはあるな」
不破 栞 : 「私たちは選んでいるのか、選ばされているのか……さっき私がオムハヤシではなくオムカレーを選んだのは、本当に今の自分の意思なのか」
不破 栞 : 「あるいは、その二つの選択肢で何分も迷っていたこと自体が自分の意思ではなく予定調和なのかもしれない……なんて途方もないことをな」 冗談めかして明るいトーンで
スコア : 「さっきなんか時間かかってるな~って思ったら」 楽しそうに笑う
夜鷹 守人 : 「哲学的なものですね。当たり前のことを分解して考えると案外見えてくるものがあるものです」
ヤオ トモヤ : 「味覚を持たない私には、どちらもさして変わらないように見えますが……」微笑んで
「本人以外からしたら、案外そのようなものなのかもしれませんね」
不破 栞 : 「そういう一見するとどうでもいいような選択で悩めることが、豊かさなのかもしれないな」
不破 栞 : 「まあ、この話はこの辺にして……捜査のほうはどうだ?」 席に運ばれてくるオムカレーを前にしながら
スコア : 「わたし達はさっきまでデクと話したりしてたんですよね」
夜鷹 守人 : 「尋問ですか。デクから何か聞き出せましたか」
こちらは図書館にいったりしてた、と伝えよう
スコア : 「色々ありましたよ。ちょうどいいし、そちらにも伝えておきましょうか」
スコア : ヤオくんにデクと青木さんとの会話の映像を送りつつ、マスターと一緒にその時のことを守人くんに話して情報共有しよう
スコア : 「……と、まあ……そういうところです。田中さんちの子に直接話を聞きに行ったお二人にはちょっとショックかもしれませんけど」
ヤオ トモヤ : 「……あのアンドロイドがダイスケさんだったんですね」
夜鷹 守人 : 「……そうか。あそこにいたのが……」
雅人くんのことを思い、憂う
ヤオ トモヤ : 「……」「……雅人君が絵本を見せてくれたんです。少年が壊れてしまったアンドロイドを大事に思い続け、いつしか彼の手で修理してみせるお話でした」「雅人君はそのお話に自分とダイスケさんを重ねていたように思います」
ヤオ トモヤ : 「…きっと辛いけど。あの子はこの事も受け止めると思います。私達は私達でこの事件の真相に辿り着きましょう。黒幕を暴いて逮捕しない限り、私は彼に会わせる顔がありません」
スコア : 「まだ小さい子供だから、流石にちょっと心配ですけどね……」
夜鷹 守人 : 「あの歳にしては落ち着いている子でしたが、これ以上の負担にならないよう尽力しましょう……」
夜鷹 守人 : 「───それと、こちらとしてはこんなものです」
ヤオくんに映像を送ることを指示しつつ、ワード検索で得られた情報やおまけ程度でオカルト話を話しましょう
スコア : 「図書館で色々調べてたんですね……」
スコア : 「……オカルトはともかく、有馬真二のインタビューは気になるな」
スコア : 「アンドロイドを生き物だと認識してるだなんて、変異体のことを最初から想定してそうじゃありません?」
夜鷹 守人 : 「創造主が創造物を我が子の様に思う気持ちは理解できなくもない。ただ生き物と言われると疑問には思うな……」
スコア : 「思いっきり無機物だしな~……」
スコア : 「っていうか、VOIDのわたしから見ればこの人って産みの親になるのか。我が子のように思われるのは悪い気でもないですけど……」
ヤオ トモヤ : 「やはり落ちつかないというのが正直なところですね……」
不破 栞 : 「……10年前の事件の資料、やはりほとんど見つからなかったか」
夜鷹 守人 : 「ええ、赤星兄さんから聞く限りでは警察内でも箝口令が敷かれているようで……」
不破 栞 : 「まあ、そうだろうな……」 それだけ言うと、無表情でオムカレーをもくもくと口にする
スコア : 「そうだろうな……って、そんな箝口令敷かれる事件なんです?」
不破 栞 : 「わからない。あの事件に関しては、何もかもな」
不破 栞 : 「知っているのは上の人間だけだ」
スコア : 「ふーん……?なんでなんだろ」
夜鷹 守人 : 「きな臭いものです……。何かを隠そうとしているのか、事情があるのか……」
大きな声で言えないので、声を小さくして
ヤオ トモヤ : 「リボット社と上とで繋がりがありそうにもとれますよね……」実際はまだわかりませんがと小声で
不破 栞 : 「……老婆心かもしれないが」 オムカレーの卵を崩しながら
不破 栞 : 「あまりその事件には深入りしないほうがいい」
夜鷹 守人 : 「…………何故です?」
若干、眉間に皺を寄せて聞き返そう
ヤオ トモヤ : 「……」黙って不破の瞳を見返す
不破 栞 : 「……まだ前線を離れて壊れたドライブレコーダーの修復をさせられるような歳でもないだろう?」
不破 栞 : 「捜査権を剥奪されたくないなら、それには触れないようにしておけ」
スコア : 「……マスターって、もしかして左遷された感じだったんですか?」
夜鷹 守人 : 「まるで『実際にそうされた』、その様にも聞こえますね」
ヤオ トモヤ : 「ふ、2人とも大分つっこみますね…」不破の言葉に驚きつつも
不破 栞 : 「……あまり大きな声で言うな。ここじゃ誰が聞いてるかわからないからな」
夜鷹 守人 : 「……失礼。この件に関しては個人的にも気にかけていたもので」
スコア : 「そんな誰かが聞き耳立てるような感じでもないと思いますけどね。この時間だと」 昼で込み合っている食堂を見渡して
不破 栞 : 「まあいい。どうせベテランの刑事からしたら公然の秘密だからな……」
不破 栞 : 「自己紹介のときも言っただろう。私は昔、捜査一課にいたって」
不破 栞 : 「それがいきなり交通部に10年だなんて、妙だと思わないか? AIの補佐なしじゃろくにパトカーの運転もできない奴がだぞ」
スコア : 「そう言われると確かに……。別に車も好きじゃなさそうだし、おかしいなとは思ってましたけど」
不破 栞 : オムカレーを無意味にスプーンでつつく。
不破 栞 : 「……あの事件は一課の担当だった。私も、担当刑事のひとりだった」
不破 栞 : 「今じゃ世間に忘れられてしまったが、当時は相当な被害者を出した大事件だ。警視庁の威信をかけて一課も一丸となって捜査していたが……」
不破 栞 : 「それがある日、上の命令で急に捜査打ち切りになってしまった」
スコア : 「どうしてなんです?」
ヤオ トモヤ : 心なし前のめりになって聞いている
不破 栞 : 「おかしいと思うだろう? 警視庁が大規模犯罪の捜査をあっさり打ち切るなんて、前代未聞だ。私も、その理由が知りたいと思った」
不破 栞 : 「その結果……刑事部を追い出されたわけだ」
スコア : 「……。そうだったんですか……」
夜鷹 守人 : 「………違和感しかありませんね。何故その捜査を打ち切りにして箝口令まで……」
ヤオ トモヤ : 「……」しかめ面で夜鷹の発言に頷く
スコア : 「なんかムカついてきましたね。交通課にまで飛ばさなくてもよくないですか」 むすっとして
ヤオ トモヤ : 「同感です。10年はあまりに長いかと。そこまでして隠したかったものって一体……」
不破 栞 : 「まあ……クビにならなかっただけまだよかったのかもな。同じようにして警察から追い出された奴もいた」
スコア : 「マスターの他にもいたんですか……うーん……」
スコア : 「…………」
スコア : 「まあ、そうですね。マスターが警察まで辞めさせられてたら、わたしはあの時出会えなかったわけですし」
不破 栞 : 「かもな。今頃スコアもスクラップにされてたかもしれないし、そういう意味じゃ結果的に悪くなかった……と思ってるよ」
スコア : 「ねー。捜査一課にいたら、あんな場所パトロールしてなかったでしょうし」
スコア : 「あの時わたしを見つけてくれて、本当にありがとうございます。マスター」 そう言って微笑みかける
不破 栞 : 「どういたしまして……と、それにしても、どうしてまた10年前の事件なんて調べていたんだ?」
スコア : 「あ、そうですね。10年前って言ったら、守人さんはまだ子供の頃じゃないですか?これくらいの」 ちょうどニトリト位の高さに手を当てる
夜鷹 守人 : 「ええ、まあ……食事がまずくなる話ですが、聞きたいのなら話しますよ」
不破さんが話してくれましたし、とカップに入ったコーヒーを見つめながら
スコア : 「わたしは気になりますね。ご飯食べないですし」
不破 栞 : 「大丈夫さ、もう食べ終わるからな」
ヤオ トモヤ : 「……夜鷹さんがいいなら私から言うことはなにも」
夜鷹 守人 : 「ヤオには話したのでね、まあ簡潔に……」
夜鷹 守人 : 「……調べていた理由は、俺の親が10年前の事件の被害に遭ったからですよ」
夜鷹 守人 : 「その事件で親を亡くしましてね。それで矢代係長に拾われた訳です」
不破 栞 : 「……なんと」
夜鷹 守人 : 「………だからちょっと過敏になってしまって、不破さんの話を掘り返して申し訳ありません」
不破 栞 : 「いや……大丈夫だ。むしろこっちこそすまなかったな」
不破 栞 : 「まさか、あの事件の遺族が警察になっているとは……そうだな。10年も経っているんだもんな」
スコア : 「もしかして……その事件の犯人を捕まえるために、刑事になったとか?」
夜鷹 守人 : 「……それもあるが、一番は10年前の事件を明らかにすることだ。そうしなければ死んでも死にきれない……」
無意識に眼帯に触れる
スコア : 「そうですか……。いつか出来ると良いですね」 目を怪我したのもその時なのかもしれない、とその動作を見て察する
スコア : 「とりあえず今は、目の前のVOID絡みの事件ですけど」
夜鷹 守人 : 「だな……この事件は10年前と共通点が多い、探っていけば糸口が掴めるかもな」
不破 栞 : 「共通点?」 気になる言葉が出て、スプーンを止める
夜鷹 守人 : 「ええ、凶器が似通っているんです。今回の事件は犯人は大型のナイフを使っていたでしょう?」
夜鷹 守人 : 「俺の親と同じ殺され方です。目の前で見ましたから」
夜鷹 守人 : 「家庭を狙って、子供が生き残ったことも……ですね」
スコア : 「なんと……」 さっきの栞の反応を無意識に真似て
ヤオ トモヤ : 「……」やや俯いて聞いている
不破 栞 : 「……言い方は悪いが、ナイフを使った殺人は年に何件も起きている。まあ、未解決のものは確かに少ないが……それだけじゃ繋がりとしては弱いんじゃないか?」
スコア : 「確かにそれはそうかも……」
夜鷹 守人 : 「アンドロイドの殺人ですよっ! そう何件も起こるはずが……!!」
感情的になり、つい身を乗り出してしまう
スコア : 「……え?」
不破 栞 : 「……」
不破 栞 : 「そこまで知っていたのか?」 驚いたように
夜鷹 守人 : 「………ええ、10年前の犯人もアンドロイド。これだけは忘れませんよ」
落ち着きを取り戻して姿勢を正す
スコア : 「いやいや……ちょっと待ってください。アンドロイドが犯人?10年前の事件が?」
ヤオ トモヤ : 「……私も先日お聞きしたのですが、夜鷹さんは犯行の瞬間を目にしたそうです。犯人がアンドロイドであるのは間違いないかと」俯いて
スコア : 「えぇ~……なるほど……」
スコア : 「今の口ぶりだと、マスターも知ってたんですね……」
不破 栞 : 「……他の奴には話すなよ」
不破 栞 : 「”アンドロイドによる殺人事件は過去になかった”、それが警視庁の公式の見解だ」
夜鷹 守人 : 「(ふざけている、過去の被害を闇に葬るつもりか?)」
空になったカップを握り潰す
不破 栞 : 「……喋り過ぎたな。この話はここまでにしておいた方がいい」
ヤオ トモヤ : 「……」夜鷹の手元に目を落とす
不破 栞 : 「本当に真実を明らかにしたいなら、焦っちゃいけない」
不破 栞 : 「言い訳が通用しない証拠、それを見つけるまではな」
夜鷹 守人 : 「そう、ですね……。今は堅実にコトを運ぶべきでしょう……」
スコア : 「…………」 語る栞をジッと見て
スコア : 「……それじゃあ、休憩も終わりにして捜査を再開しましょっか」 席から立ち上がる
ヤオ トモヤ : 「…そうですね」目線はそのままに
不破 栞 : 「ああ。ごちそうさま」
夜鷹 守人 : 「……行くぞ、ヤオ。少し休憩しすぎたかもしれん」
ヤオ トモヤ : 「はい」夜鷹の3歩後に続きます
KP : アナタ達が席を立とうとしたところで、入り口付近から何か倒れる音が聞こえる。
KP : 見れば倒れているのはアンドロイドで、そのユーザーと思われる刑事が倒れているアンドロイドを笑っていた。
KP : その同僚と思われる刑事達も同調するように笑っている。
男性警官 : 「おい、さっさと立ちあがって飯もってこいって言ってんだよ」
男性警官 : 「聞こえねえのか? このポンコツロボットが!」
VOID警官 : 「……ハイ、ただいま」
KP : アンドロイドは言われた通りに立ちあがって食事を運ぶが、近くにいた刑事がわざと足をひっかけて転ばせる。
男性警官 : 「おいおいおいおい、そんな簡単なコトもできねえのかよ?」
男性警官 : 「飯が台無しになっちまったじゃねーか、どうしてくれんだ?」
KP : 今度は倒れたアンドロイドを蹴りつけようと足を振りかぶった。
不破 栞 : しかし、その足が命中することはない。
不破 栞 : タイミングよく飛び出し、全体重をかけて思い切り軸足を踏みつける。
男性警官 : 「────ァ、がッ!?」
不破 栞 : 「おっと、すまんすまん」
不破 栞 : 「まさかこんなところでもたもたしているノロマな刑事がいるとは思わないから、つい踏んづけてしまったよ」
スコア : 「わー、痛そ~。大丈夫ですか~?」 栞の後ろからひょこっと顔を出してにやけてる
男性警官 : 「なんだァ……? てめェら……!!」
男性警官 : 「あァ……? よく見りゃそういうアンタは落ちこぼれ刑事じゃねェか……」不破さんを見て
不破 栞 : 「ほう、私の顔を知ってるのか?」
不破 栞 : 「一課か二課か知らないが、若手連中がこんな品性の欠片もない行動をしているとは……名高い刑事部も私や白瀬がいない間に随分落ちたものだな?」
男性警官 : 「白瀬……白瀬恭雅………」
男性警官 : 「ああ、そうだそうだ思いだしたぞ」
男性警官 : 「アンタ、10年前に白瀬となかよくクビになったと思ってたが、まだ未練がましく警視庁にいたんだなァ……」
男性警官 : 「しかし、元エリートサマの仕事がゴミ拾いとは笑えるな!なんだその旧型アンドロイド!!」スコアちゃんを見て
男性警官 : 「清掃業者様かリサイクル業者様か知らんが、食堂に来ないでもらえねェか、どうにも臭って敵わん」わざとらしく鼻をつまむ仕草
スコア : 「おやおや……なんかこの人、色々知ってるようで実はそうでもないって感じですね」
スコア : 「古い情報のままアップデートされてないんじゃありません?旧型アンドロイドでも知ってることを知らないなんて」 にやつきながら、バカにするように言う
不破 栞 : 「言ってやるなスコア。揃いもそろってパートナーいじめくらいしかやることがないとは、刑事部は随分暇らしい」
不破 栞 : 「『公安』の我々とは違うようだな」
男性警官 : 「……チッ、元エリートサマは公安に返り咲いてたのかよ」
男性警官 : 「なんだ? 上司に股でも開いたか?」
不破 栞 : 「スコア、今の発言録音したか?」
スコア : 「そりゃバッチリ、最初から最後まで」 笑顔で
男性警官 : 「……!? コイツ等……!!」
不破 栞 : 「刑事部はアンドロイドいじめは見逃すかもしれないが、セクハラには相当厳しいぞ」
不破 栞 : 「よく覚えとくんだな……君、立てるか? なんんなら解析室まで一緒に行くが」 警官VOIDの様子を確認し
VOID警官 : 「ありがとうございます、ですが大丈夫ですよ、これも仕事ですから」ひどく機械的反応
不破 栞 : 「……こんなのが仕事だったら日本の警察はとっくに終わってるよ。本当にダメになる前には行くんだぞ」
VOID警官 : 「はい、ありがとうございます」
男性警官 : 「なんだァ……? 甲斐甲斐しくアンドロイドに声をかけて気持ち悪ィ……」
男性警官 : 「まさかおまえら、このロボットに感情があるとでも思ってんのか?」
男性警官 : 「ロボットはただの無機物だって事は、小学生でも分かる常識のハズだが」
男性警官 : 「いいか! こいつらはな、ただの缶空なんだよ! 空っぽの鉄の塊だ!」
KP : 刑事達はそんな捨て台詞を吐き、アンドロイドを置いて食堂から出ていってしまった。
不破 栞 : 「……はあ」
不破 栞 : 「あれが今の刑事部の姿か……」 小さく項垂れる。
スコア : 「あそこまで言うのは久々に見ましたねえ。逆に面白いですよ」 反アンドロイドに慣れてるのか、対照的に淡々と
不破 栞 : 「どうやら私がいない間に、刑事部は上層部のポチの集まりに成り下がったらしい」
不破 栞 : 「(……まあ、警察組織なんて今も昔もそんなものか)」
夜鷹 守人 : 「………今のが同じ警察の人間とは思えないな」
肩を竦める
スコア : 「あ、そっか。守人さんやトモヤさんは新人さんだから知らないんでしたっけ」
スコア : 「ああいうのは警察にもうじゃうじゃいますよ」
ヤオ トモヤ : 「……ただの無機物、缶空。空っぽ。やっぱりそうなんだ。そうですよね、アンドロイドに感情はない……」小さく呟いて
不破 栞 : 「……刑事だからと自分を尊敬する若い子が、あんな姿を見たらどう思うのか」
不破 栞 : 「市民の見本なら少しは考えてほしいものだな」
夜鷹 守人 : 「………あそこまで落ちたくはないモノですね」
不破 栞 : 「ああ……それに……」
不破 栞 : 「……感情のないものが人を殺そうとするはずがない。私はそう思うよ」
不破 栞 : それきり黙って、食堂を後にする。
スコア : 「あ、マスター……」 すぐに追いかけようとするが、一旦止まり
スコア : 「……トモヤさん、さっきの言葉はあんまり気にしない方が良いですよ。ああいう人間の言うこと一々真に受けてたらキリが無いですからね」 トモヤの方に向き直って
ヤオ トモヤ : 「……」肯定も否定もできず、まっすぐスコアの方に顔を向けることができない
スコア : 「あ、それとあんまり一人でうろつかないように!運が悪いと標的にされちゃいますからね、ちゃんとパートナーにくっついててください」 無言でも気にせず、笑顔でそう続けて
スコア : 「それじゃ、また後で。……マスター、待ってくださーい!」
スコア : ダッシュで栞のもとへと向かい、腕に抱き着いてそのまま去って行こう
ヤオ トモヤ : 「……はい、また後で」去っていく背中が小さくなるのを見ている
ヤオ トモヤ : 「……」被りを振って
「それじゃ私達も行きましょうか」
夜鷹 守人 : 「ああ……」
不破とスコアの背中を見送って
夜鷹 守人 : 「……言っておくが、あまり俺を頼るなよ」
ヤオ トモヤ : 「……?」なんのことだと夜鷹を見返す
夜鷹 守人 : 「損害を伴う場合は割って入るが、それ以外は気分次第だからな」
夜鷹 守人 : 「まったく、自立する道具を管理するのは骨が折れる……」
やれやれ、と首を振って
ヤオ トモヤ : 「そ、それって……」目を輝かせて 夜鷹さんが私の破損を少しでも惜しいと思っているということ…⁈大事に思って頂いている……⁉︎そ、そういうことですか⁇
夜鷹 守人 : 「勘違いするんじゃあ無いぞ、警視庁から支給された備品を壊したら始末書モノだからな。守れる時は自分で守れ……」
ヤオ トモヤ : 「も、勿論です!へ、えへへ‼︎」
夜鷹 守人 : 「どうだか……」
浅くため息をついて食堂から出ます
ヤオ トモヤ : 先程までの不安や悩みは遠く、足取り軽く着いていきます
 
KP : 全員の昼のターンが終了したので、夕のターンを開始します!
KP : 残っている探索箇所は以下の通り!
□探索箇所

『第一事件現場』で捜査
『第二事件現場』で捜査
『リボット社』で社長に聞き込み
『総合病院』で遺族に聞き込み
『図書館』で関連書籍の読書/ワード検索
『警視庁』
-解析室で破壊したアンドロイドの調査
-取調室でデクと呼ばれたVOIDに尋問
-ドロ係本部でPCでデータベースを検索
-食堂で食事

スコア : リボット社行きたいな、デクとの会話のあれこれもあったし
スコア : ほんとに社長に聞き込みできるかは謎だけど
夜鷹 守人 : それじゃデータベースを攻めようか
ヤオ トモヤ : はいな、了解です!
不破 栞 : 突撃!リボット社!
KP : 同行NPCは朝と同じメンツでいいかしら?
スコア : それで……いっか?来い、犬
夜鷹 守人 : いいぜ!!
ヤオ トモヤ : いいでーす!赤星兄ィよろしくな…
不破 栞 : いいぞう…🐶
スコア : 犬なんよ
スコア : じゃあいつも通り夜鷹・トモヤペアから先行ってもらいましょ
KP : ほいな!では最後の探索ターンをはじめていきましょう!!
夜鷹 守人 : いくぞー!!待ってろ神話生物!!(せっかち)

24 探索:警視庁 ドロ係本部

同日/EVENING/天気:晴れ/警視庁ドロ係本部

KP : アナタ達はドロ係本部に戻って、真新しい自分のデスクに向かう。
KP : 人間の捜査官は勿論、アンドロイド達もデスクが用意されていた。
KP : 窓辺から差し込む夕日が眩しい。
KP : ……ここはホームの筈なのだが、その居心地はあまり良くはない。
KP : 配属になって日が浅い事に加え、捜査で忙しく滅多に戻らない為に慣れる訳がないのだ。
 
KP : ここではPCで調べ物(検索)ができる他、以下の場所が調査できます。
KP : 【探索箇所】赤星のデスク/黄海のデスク/イチハのデスク
ヤオ トモヤ : 順に一緒に振っていきます?
夜鷹 守人 : だねだね、1つずつ振っていこう
KP : では赤星のデスクからですね!
KP : 赤星のデスクは彼の軽い調子とは裏腹に整理整頓が行き届いていた。
KP : 詳しく調べる場合は≪アイデア≫による判定どうぞ!
ヤオ トモヤ : cc<=70 【アイデア】(1D100<=70) > 44 > 成功
夜鷹 守人 : cc<=90 兄さんのデスクをwatch!(1D100<=90) > 26 > 成功
KP : では2人はドロ係が新設されたばかりとはいえ物が少なく感じた。本当に必要最低限の物だけが置かれているようだ。
夜鷹 守人 : 「整頓が行き届いてますね。もう少し何か置いても良い気がしますけども」
ヤオ トモヤ : 「そうですね。生活感が薄いといいますか、赤星さんてミニマリストなんです?」
赤星 透也 : 「ミニマリストっていうか……必要ないモノ置いても仕方ないしなあ……」
赤星 透也 : 「机の上が寂しいなら盆栽でも置いとくか?」
夜鷹 守人 : 「ミニサボテンとかどうです、世話の必要がない物もあるらしいですよ」
赤星 透也 : 「ミニサボテンかあ、世話したくないならもうホログラムの草花でいい気もするな?」
夜鷹 守人 : 「片付ける手間も簡単ですし、ホログラムで十分かもですね」
イチハ : 「うんうん、ホログラムなら気分で変えられるし可愛いし」
ヤオ トモヤ : 「確かに合理的ですね〜」ふんふんと頷いて
KP : では次にいきましょうか!黄海のデスク!!
夜鷹 守人 : いくぜ!!
ヤオ トモヤ : いくぞ!!
KP : 黄海のデスクには、シロウ用と思われるオモチャが置かれている。
KP : 詳しく調べる場合は≪目星»による判定どうぞ!
ヤオ トモヤ : cc<=80 【目星】(1D100<=80) > 81 > 失敗
夜鷹 守人 : cc<=75 シロウのおもちゃをwatch!(1D100<=75) > 71 > 成功
KP : 妖怪1足りない阻止
KP : では守人くんは黄海のデスクの引き出しが少し空いている事に気が付く。
KP : 中に入っているのは、1枚の写真だ。
□写真立て

古びた写真。眼鏡をかけた男性と金髪の小さな少女、大型犬、幼児が写っている。

KP : 守人くんはさらに≪アイデア≫による判定どうぞ!
夜鷹 守人 : cc<=90 むむ、これは!!(1D100<=90) > 26 > 成功
KP : では守人くんは写真の少女に黄海の面影を感じる。
夜鷹 守人 : 「(これは……黄海さんの子供時代か。盗み見ているみたいで罪悪感が湧くな……)」
夜鷹 守人 : これ黄海さんの写真じゃん!wって言うのもノンデリなのでデスクをそっと閉めさせてもらおう
KP : 流石に八神探偵みたいにジロジロ見たりはしなかった
ヤオ トモヤ : 素敵です‼︎流石夜鷹さん
夜鷹 守人 : これは……(ジロジロ)
KP : では最後、イチハのデスクですが
KP : パソコンが開きっぱなしになっている。どうやら掲示板サイトを閲覧していたようだ。
□掲示板サイト

0014 名無しさん 2050/10/14 00:14:18
てかスパローってほんとにあるの?


0015 名無しさん 2050/10/14 00:14:24
どうせ妄想かガセだろ
0016 名無しさん 2050/10/14 00:14:26
ニュースに顔出たらしいじゃんリーダーの男
0017 名無しさん 2050/10/14 00:14:35
アホくさ
警察は何してんだよ
0018 名無しさん 2050/10/14 00:15:30
スパローはほんとにあるよ
最近ニュースにでてる破壊事件もスパローの仕業って聞いた
犯罪者集団らしいし爆破事件も起こすんじゃないかって噂もある
0019 名無しさん 2050/10/14 00:15:57
»0018
やたら詳しいな
ソースどこ?
KP : と内容は以上となっています、判定は必要ありません
夜鷹 守人 : 「……アンドロイドもネットサーフィンをする物なんだな」
イチハを横目で見る
ヤオ トモヤ : 「なにかの掲示板サイトですかね?スパロー、ってなんでしょう」
夜鷹 守人 : スパローって組織がニュースで報道されてたのってPCは知ってます?
KP : アンドロイド破壊事件に関わる"犯罪組織のリーダー"の顔写真は報じられている。しかしスパローという名前は初耳である。
夜鷹 守人 : なーるほど!容姿はどんな感じでしょうか
キョウ
KP : こんなカンジです
夜鷹 守人 : キョウくん顔出ししてるやんけ~~~~!!
ヤオ トモヤ : 俺らの知ってるキョウさんじゃんけ〜〜〜〜
夜鷹 守人 : 顔だけで名前までは出てないんだったよね
KP : そうですね!スパローとキョウ、という名前はPL知識のハズ!
夜鷹 守人 : おっけ!既知は顔写真のみ!
ヤオ トモヤ : ふむ、とりあえずここでPC(検索・調べ物)ができる以上するべきはキョウ・スパローな気がしますね…
KP : 警察のデータベースなので、人物ファイルとか事件ファイル等がヒットしやすいかもしれませんね。
ヤオ トモヤ : ふむーむ(てことはキョウ・スパローと違うやつかな……)、有馬さんと10年前の事件ファイルを提案します
KP : 有馬については図書館で調べた以上の内容はヒットしませんが、
KP : 10年前の誘拐殺人事件について詳しく調べる場合は≪図書館≫または≪コンピュータ≫による判定をどうぞ
ヤオ トモヤ : やったー!!自分はコンピュータで行きます
ヤオ トモヤ : cc<=80 【コンピュータ】…誘拐⁇(1D100<=80) > 44 > 成功
夜鷹 守人 : cc<=65 図書館!!(1D100<=65) > 72 > 失敗
夜鷹 守人 : チィッ!
KP : 相棒のおかげで助かりましたね守人くん
夜鷹 守人 : ありがとうヤオくん、フォーエバートモヤくん
ヤオ トモヤ : 嬉しいですね、いつまでもお側で支えさせて下さい
KP : ではでは成功で得られた情報は以下の通り!
□10年前の誘拐事件について

10年前、都内で連続誘拐殺人事件が起こっていたようだ。しかし、事件の捜査は進まず犯人は捕まっていないようで記録は少ない。
捜査担当者として夜鷹矢代の名前が書かれているが、途中で他の捜査員に引き継がれている。引き継がれた捜査員の名前欄は空白。

ヤオ トモヤ : ……矢代さんに尋問必要な感じですか⁇
夜鷹さんに情報を小声で共有します
夜鷹 守人 : 共有助かり、ちょっと聞いてみる必要はありそうだな……はぐらかされそうだけど
KP : 検索可能ワードはあと3つ残されているよ!
ヤオ トモヤ : 3つもありますって‼︎ヤッタネ‼︎先にそれ潰してから話聞きに行きましょうか、どれかな…
夜鷹 守人 : 先に潰してみようぜぇ…
ヤオ トモヤ : つっても人物ファイル……思いつく限りは「白瀬恭雅」「夜鷹矢代」ですかね
夜鷹 守人 : とりあえず検索候補に「田中」「佐久間」「EMC」を上げてみよう
KP : では「田中雅彦」と「佐久間彰人」がヒットする。
KP : 判定はさきほど成功したので必要ないでしょう、情報を提示します
□田中雅彦について

12年前の交通事故の記録が見つかる。
相手の男性は右手を負傷、女性は重傷を負い病院に搬送されたようだ。示談で解決したと記録がある。

□佐久間彰人について

パーソナルデータが出てくる。
若くして才能を認められ、VOIDの開発に関わった経験もあるようだが、その後の経歴の記録は全くない。

ヤオ トモヤ : 了解、ひとまずこれも成果ってことで夜鷹さんの方に共有します。
夜鷹 守人 : ありがた、なるほどなぁ……
ヤオ トモヤ : ・ハッキング・総合病院・製薬会社
以上3件を追加で検索します!
KP : それでは製薬会社と総合病院について、最後の情報がヒットします!
□製薬会社と総合病院について

サイト等を見たところ、いたって普通の製薬会社のようだ。
市販薬の開発をはじめ都内の病院との繋がりもあるようで、田中雅人が入院している病院の名前もある。
その病院では新薬の治験も行なわれているとのウワサあり。

ヤオ トモヤ : やったぜ💪こちらも夜鷹さんに共有します
夜鷹 守人 : 流石は我がパートナーだ(尊大タイプ)
RP挟んでおく?
ヤオ トモヤ : 挟んでおきますか…‼︎
ヤオ トモヤ : 「調べたらデクさんの会社の情報も出てきました。あそこ、雅人君のいる病院にも卸してたんですね」
夜鷹 守人 : 「新薬の治験、か。嫌な予感がするな……」
夜鷹 守人 : 「治験が悪いコトとは言わないが、立てこもりが起きたビルの社員が遺したメモも合わせると、どうもきな臭い気もする……」
ヤオ トモヤ : 「……そうですね。ですが報告もされましたし、きっとお偉方が動いてくださってますよ」
イチハ : 「ええ~? 犯人候補が挙がらないからって疑いすぎだと思いますけどね~?」後ろからモニターを覗きこんで、小首を傾げる
イチハ : 「だって、製薬会社が病院に薬品を卸すのも、新薬の治験に協力してもらうのも、ごくごく普通のコトでしょ?」
ヤオ トモヤ : 「それはそうなんですが……」苦笑して
夜鷹 守人 : 「疑い過ぎなのはそうだが……あの時、宮川さんが退院した時の様子が気になって仕方ない……」
夜鷹 守人 : 「それが治験と関係あるか、と言われれば……こじ付けも良い所だが……」
イチハ : 「でしょ~?」
KP : イチハは2人を言い負かした事に機嫌をよくしたのか、ニマニマと楽しそうに笑った。
赤星 透也 : 「……まあ、先入観は程々にな」
赤星 透也 : 「おまえが賢いのは十二分に知ってるが、俯瞰でないと見えない真実もあるぜ?」
赤星 透也 : 「────なんてな! 今の俺、なんだかデキる先輩っぽくなかったか?」
夜鷹 守人 : 「そう、ですね。ドラマで聞いたかのようなセリフでしたよ」
苦笑いしながら
赤星 透也 : 「この10年間、おまえと矢代さんに映画館に連れていかれた成果かな」冗談めかして笑う
夜鷹 守人 : 「映画も為になるものでしょう?」
兄弟の仲らしい会話を交わす
赤星 透也 : 「ははっ、かもな」
ヤオ トモヤ : 赤星のすかさずのフォローや朗らかな夜鷹の様子に、知らず強張っていた肩の力を抜く
 
KP : 守人くんとトモヤくんのデータベース検索を終え、視点をふわすこに移していきましょう

25 10年前の別れ

KP : ではリボット社に向かう、前に!
KP : 二人きりで話したい事があるようなので、そこから始めていきます!

同日/EVENING/天気:晴れ/警視庁

スコア : 夜鷹守人達と別れた後、次はリボット社を調べに行くことになった不破栞・スコアの二人。
スコア : 共に向かうのは黄海夏央とシロウの、一人と一匹だ。
スコア : 今は彼女達と合流するために警視庁の前に来ている。
スコア : 待ち合わせの時間より少し早く到着したため、まだ黄海達の姿は見えなかった。
スコア : 「……ねえねえ、マスター」
スコア : 二人を待っていると、不意にスコアが栞に話しかける。
不破 栞 : 「どうした?」
スコア : 「ちょっとさっきから気になってたんですけど……」
スコア : 「白瀬恭雅って、誰なんです?」
不破 栞 : 「ああ、その話か……」
スコア : 「……もしかして、聞いちゃまずい名前でした?」
スコア : 「さっきの話の流れや、あのあほあほ刑事の口から出て来たからどうしても気になっちゃって」
不破 栞 : 「いや、別に聞いちゃいけないわけじゃない。たぶん長く本庁にいる人間なら誰でも知ってる話だ」
スコア : 「そうなんです?」
不破 栞 : 「ああ、上としては蓋をしてしまいたいことなのかもしれないがな」
不破 栞 : 「白瀬恭雅は元捜査一課の刑事……私の同僚だった」
スコア : 「同僚……ですか。でも、警察をクビになったって……」
不破 栞 : 「さっき少し話しただろう、10年前の誘拐殺人事件」
不破 栞 : 「あれを私と一緒に調べていたのが白瀬だ」
スコア : 「やっぱり……。追い出された人もいるって言ってましたもんね」
不破 栞 : 「ああ、本当なら私もクビになってもおかしくなかったが……」
不破 栞 : 「今思えば、あいつが私の分まで罪を被ってくれたんだろうな」
スコア : 「そう……だったんですか」
スコア : 「捜査を強行したのはほとんど白瀬さん一人のせい、ってことになってるから今も刑事の間では有名人……ってことなんです?」
不破 栞 : 「まあ、そのこともあるな」
スコア : 「そのことも?他にも何か理由が?」 言い方に引っ掛かりを感じる
不破 栞 : 「……今から話すことは他言無用だ。警視庁の外には公表されていない秘密だからな」
不破 栞 : 「あいつは今……”犯罪組織のリーダー”として世間に顔が知られている」
スコア : 「……!?」
スコア : 「犯罪組織の……リーダー……?」
不破 栞 : 「ああ。名前こそ出てないが、あの特徴的な面はあいつを知る人間なら間違えようがない」
不破 栞 : 「……このことは外部には絶対に漏らすんじゃないぞ。元警視庁の人間がそんなことをしでかしてると世に知られれば、とんでもないスキャンダルだからな」
スコア : 「は、はい、それはもちろん……。大丈夫です、誰にも言いません」
スコア : 「あの、でも……元警察が、犯罪組織のリーダーって……何故そんなことに?」
不破 栞 : 「……私も聞けるなら聞きたいよ」
不破 栞 : 「あいつは……どうしようもなく真面目で、犯罪組織を指揮するなんて器用な真似ができる奴じゃなかった」
スコア : 「…………」 一瞬、目を伏せて
スコア : 「真面目……ほんとに真面目なんでしょうか」
スコア : 「白瀬さんは止められていた捜査を無理に調べようとして、クビになったんですよね?」
スコア : 「真面目だから納得出来なくて捜査を続けた、というにはちょっと思えないような……どうしてそこまで事件にこだわったんでしょう」
不破 栞 : 「それは……」 苦い顔をする
不破 栞 : 「あいつの妹さんのことが原因だろうな……」
スコア : 「妹?」
不破 栞 : 「……行方不明になったんだよ。誘拐殺人事件が世間を騒がせていた最中に……」
スコア : 「行方不明……そういうことでしたか……」
スコア : 「家族が攫われたのに、そんな簡単に引き下がれるわけない……ってことですね」
不破 栞 : 「……それは私にとっても同じことだったよ」
不破 栞 : 「私にとっても……大切な友達だった」
スコア : 「……そっか」
スコア : 「だから、マスターは10年前諦められなかったんですね……」
不破 栞 : 「彼女が行方不明になるのとほぼ同時に、上から調査を打ち切るよう命じられた」
不破 栞 : 「結局、本当に一連の事件と関係があるのかはわからなかったが……私は無関係でないと考えてる。今でもな」
スコア : 「……きっと関係あります」 はっきりと言いきる
スコア : 「マスターとその白瀬さんが、クビになる覚悟で調べようとしてたことなんです。マスターの考えは、きっと正しいはずだとわたしは思います」
不破 栞 : 「ふふ、そうか……ありがとうな」
不破 栞 : 「警察を離れた白瀬がこの10年、何を考えていたのか、私には知る由もないが……」
不破 栞 : 「あいつはあいつで、きっと今も真実を追い続けている……それだけは間違いないと、私は思うよ」
スコア : 「……そうですね」
スコア : 「マスターがそう思うなら、それもきっとそうだと思います」
スコア : 「同じ真実を追っているなら……いつかまたどこかで巡り会えますよ。きっと」 小さく微笑みかける
不破 栞 : 「それは随分と、ロマンチックな考えだな」 つられて微笑んで
不破 栞 : 「だが、私も心のどこかでそう思ってるから今でもあの事件を諦められないのかもしれない」
KP : アナタ達は並んで微笑んだ。
KP : それから真っ赤な夕日に照らされた二人のシルエットが、ひとつに重なって黒々と濃くなった頃。
KP : 待ちあわせ時間の通り、警視庁のエントランスから黄海とシロウが現れた。
KP : そうして三人と一匹は歩き出す。真実を知る為に。世界の中心、リボット社へ。
KP : ではここで不破さんの秘匿HOの一部を公開します
□不破栞 秘匿HO

【過去】捜査一課に所属していた頃、アナタは『白瀬恭雅』の相棒だった。

アナタ達は警察学校で出会った。
それからは良きライバルとして、そして良き友人としてお互いを信じ合い、
数々の事件を共に解決してきた。
彼には妹がおり、アナタもよく家に行っていたので、アナタ達3人は一緒に遊びに行くほど仲が良かった。

10年前、担当区域で連続殺人・誘拐事件が起きた。
被害者は家庭を持っている者がほとんどで、現場には親の惨殺死体だけが残されていた。
そして、その家庭の子供達は行方を晦ませており、遺体が全くもって出てこない事から、
警察の方では犯人によって拉致されているのではないかと見解が出ていた。

アナタ達はさらに捜査を進めるにつれて、現場に残された部品や油臭から、
この事件はアンドロイドが関わっていると考えた。

そんな最中、今度は白瀬の妹が行方不明になった。
急に捜査の打ち切りを命じられたのも、この時だ。

このような結果には納得できなかったアナタ達は、それでも捜査を続けた。
……しかし、それを上層部に知られて、白瀬はアナタを庇うカタチで辞職。
アナタ自身も異動の処分を受けたのだ。

スコア : うお~……これだけ見せられると辛すぎHO
スコア : テロリストリーダーだったけど、同じ目的なのが救い
KP : そうですね……さきほどスコアちゃんが言ってた通りになればいいですね……
不破 栞 : なんか含みがあるよKP!
スコア : そうですね…
スコア : それはそうとスパイ活動は続行する
KP : う~ん、任務に忠実なアンドロイド!!!!
KP : ふわすこの今後の展開にも注目しつつ、リボット社に向かいますよ!!

26 探索:リボット社

同日/EVENING/天気:晴れ/リボット社

KP : 日本を、世界を────時代を牽引するトップ企業リボット社。
KP : 東京の中心にバベルの塔の如く聳え立つ高さ1000mの摩天楼が、そのアンドロイド製造会社のビルである。
KP : その膝下にはVOID販売店舗や社会見学の為の小さな工場もあり、とある一種のテーマパークのようだった。
スコア : 「わ~、凄い!何か色々ありますよ、マスター!」
不破 栞 : 「おいおい、遊びに来たんじゃないぞ。しかし、話には聞いていたがすごい施設だな……」
黄海 夏央 : 「……いま現在、世界で最も利益を上げている会社ですからね」
黄海 夏央 : 「脇道に逸れると、ブルーブラッド饅頭(ブルーベリー味)ナドという少しシュミの悪い製品なんかも置いてありますが、そちらには寄らずに本社ビルに向かいましょうか」
スコア : 「ブルーブラッド饅頭……き、気になる……一周回って……」
不破 栞 : 「なんでわざわざ食べ物まで青色にしたがるんだ……」
不破 栞 : 「とにかく、中に入れるよう交渉だな」
スコア : 「ですねー、行きましょう」
スコア : エントランスへ向かいましょう
受付の美女 : 「こんにちは、ご用件は?」
KP : エントランスに入ったアナタ達を出迎えたのは受付VOIDだった。
KP : 手短に受付に用件を伝えるとアナタ達は200階の一室に通される。
 
KP : ……そこは『社長室』と言うのに相応しい広く豪華な部屋だった。
KP : 外側はガラス張りであり、遥か上空から東京の街並が一望できる。
KP : それは精巧なミニチュアと錯覚してしまう程に圧倒的風景だった。
KP : ────まるで自分が神様になったとでも思いこんでしまいそうだ。
 
KP : しかし、支配者に似合いの部屋には、主たる有馬真二の姿はなく、代わりにスーツを着た女性が待っていた。
秘書 : 「お待ちしておりました、私は有馬の秘書をやっている東と申します」
秘書 : 「本日はどのような御用向きでしょう」
スコア : 「どうもどうも、警視庁公安部第五課アンドロイド事件捜査係のスコアでーす」
不破 栞 : 「同じく、不破です」
不破 栞 : 「本日は、VOIDが関連していると思われる一連の殺人事件について有馬社長にお話を伺いたく」
秘書 : 「申し訳ありません、社長の有馬は留守でして」
秘書 : 「代わりに秘書の私がお答えさせていただきます」
スコア : 「えー……流石にいきなり来ちゃったから忙しかったか」
秘書 : 「いえ、有馬でしたら数日前から会社に来ておりません」
スコア : 「え!?何でです?」
秘書 : 「何故、と聞かれましても、ウチではそう珍しいコトではありませんので……」
秘書 : 「行き先も聞いておりませんよ」
スコア : 「そうなんだ……。え、そういうもんなのかな……大企業の社長が会社に来ないのが珍しくないって……」
不破 栞 : 「まあ、そのあたりは会社によってそれぞれだからな……」
不破 栞 : 「では、他にお話を伺えそうな方はいらっしゃいませんか? 開発者の方ですとか……」
秘書 : 「私ではなく開発者に話を聞く必要が?」
スコア : 「まあ、そうですね。VOIDのことについて……」
スコア : 「いや、変異体のことについて聞きたいですから」
秘書 : 「変異体、ですか」
不破 栞 : 「ええ、ですので、技術に詳しい方にお話を伺いたくて」
秘書 : 「既に何度も警察の方々に説明しましたし、これ以上、開発スタッフの業務に影響を与えるのはちょっと……」
不破 栞 : 「そうですか……」
不破 栞 : 「(参ったな……やはり捜査令状を取ってこないと無理があるか?)」
スコア : 「……まあ、仕方ないですね」
スコア : 「でもわたしはどんな説明をしたか知らないし、東さんに改めて聞かせてもらいましょ」
スコア : 「リボット社は、変異体のことをどう考えているんです?」
秘書 : 「単刀直入に言って、エラー品、と捉えています」
秘書 : 「これまでは実在さえ疑わしかったですが、ビル屋上での一件を踏まえれば、変異体と呼ばれるエラー品はありえると認めざるをえないでしょうね」
スコア : 「今までは、リボット社でも変異体なんて存在があるとは思って無かったってことですね」
秘書 : 「ええ、ウチの商品が『ひたすら人間のフリをする』なんて、そんな馬鹿げたエラーは考えられませんでしたから」
スコア : 「だけど、そのエラーは本当に発生してたんです。しかも、どうして変異体が現れたのかもこっちで調べがつきました」
スコア : 「変異体はハッキングで生まれてたんですよ。……特別なVOIDが手で触れるだけで簡単にね」
スコア : って、デクの証言や田中雅人くんの証言とかを交えてハッキングのことについて話したい!理論についても、青木さんの話を伝えよう
秘書 : 「マインドパレスにハッキング……? そんな事を行なえるVOID、いるハズが……!」
秘書 : 「少なくとも我が社では……」
秘書 : 「というコトは模倣品……? ですが、しかし、そう簡単に我が社の製品をコピーなんてできるハズは……」
スコア : 「出来るんじゃないですか?元リボット社の技術者だったら」
不破 栞 : 「ですね。すでに会社を去った技術者の犯行……現時点では最も疑わしい可能性です」
不破 栞 : 「お心当たりありませんか?」
秘書 : 「…………」
秘書 : 「いえ、何も」
秘書 : 「……ですがアナタ方の言う推理も尤もです」
秘書 : 「かつて我が社に在籍した技術者のリスト、後程お届けしましょう」
不破 栞 : 「本当ですか? ご協力、助かります」 すんなりと入手できると思っていなかったので少し驚いて
秘書 : 「……我が社に嫌疑を向けられるのは迷惑でしかありませんから、早く逮捕してくれるならそれに越した事はありません」驚いた不破さんを見て
不破 栞 : 「ええ……一刻も早く、解決できるよう尽力しますよ」
不破 栞 : 「(しかし、さっきの妙な間……気になるな)」
不破 栞 : ということで、本当に技術者に心当たりがないか心理学振りたいです!
KP : おっけー!ではこちらでシークレットロール!!
KP : Secret dice
KP : 秘書は物憂げに街並を見下ろしている。何を思っているのかはイマイチ掴めない。
不破 栞 : 「(……わからんな。何か知っていそうではあるが……)」
秘書 : 「話は以上でよろしいですか? もうこちらから話せる事もなさそうですし」
スコア : 「そうですね~、社長はいないし。退職した技術者のリスト貰えるってだけで十分……」
スコア : 「あ、ちょっと待ってください。個人的に聞きたいことが一つだけ」
秘書 : 「……個人的に?」アンドロイドが個人的質問?と首を傾げ
スコア : 「はい」
スコア : 「わたしの型番、X000っていうんですけど……なんか調べても出てこないモデルなんです。でもリボット社の人なら知ってるかな~って」 太ももに刻まれた番号を指差す
秘書 : 「X000……?」
秘書 : 「いえ、聞き覚えのない型番ですね」
秘書 : 「もしかしてアナタ、違法アンドロ────」
スコア : 「ええ、違いますよ!?そんなVOIDが警察で働けるわけないじゃないですか!?」
秘書 : 「…………まあ、それもそうですね」
秘書 : 「私はリボット社に入ってから今年で15年目になりますし、知らない型番なんて殆どないハズなんですが」
スコア : 「おぉ……秘書やってるだけある」
スコア : 「うーん……となると、誰かに番号だけ勝手に刻まれ直されたとかなんかそんなオチな気がしてきた……」
不破 栞 : 「かもしれないな……スタックを調べて貰えば何かわかるかもしれないが」
スコア : 「いや、マスターと会う前まで初期化されてたんですから意味ないでしょ」
不破 栞 : 「それもそうか」
スコア : 「ねー。……あ、ごめんなさい。聞きたいことは以上です」
スコア : 「元技術者のリスト、出来るだけ早くお願いしますね」
秘書 : 「……ええ、お気をつけてお帰り下さい」スコアちゃんの言葉に不満げに
スコア : 「はーい、ありがとうございまーす」 不満気にされても気にせず笑顔で返す
不破 栞 : 「ご協力、ありがとうございました。失礼します」

同日/NIGHT/天気:晴れ/繁華街

KP : 半ば追いだされるカタチで、リボット社を後にして繁華街に出る。
KP : 見上げた空には、眩い街灯で色褪せた月と星が懸命に瞬いていた。
KP : ……美しい夜だ、10年前を思い出すような。
KP : しかし、今の女刑事の隣に、旧い相棒と少女の寄り添う姿はない。
KP : 代わりにいるのは、共に1年を過ごした旧くて新しい相棒だった。
不破 栞 : 「……珍しいな、東京でこんな綺麗に星が見えるなんて」
スコア : 「あ、確かに割とよく見える方かも。そういう日もあるんですねえ」 言われて気付き、夜空を仰ぐ
黄海 夏央 : 「ホログラム技術の影響もあって、東京の夜は数十年前よりずっと明るくなったそうですからね、こうして星空が見えるのは珍しいです」
不破 栞 : 「それでも10年くらい前は、まだ星が見える日も多かったんだけどな」
スコア : 「10年前か~……」
不破 栞 : 「……高校生ぐらいの子も、就職して立派な社会人になるくらいの時間だな」
不破 栞 : 「もう捜査一課に戻りたいという気持ちはないが……」
不破 栞 : 「当時やり残した事件の遺族の子供たちに、報いてあげられなかったことは心残りだよ」
黄海 夏央 : 「…………」その言葉に俯く
シロウ : 「……わふん?」不破さんを心配してか、不破さんの周囲をクルクルと回る
不破 栞 : 「なんだ、心配してくれるのか? 可愛い奴だな」 しゃがんでシロウの顎の下を撫でる。
シロウ : 「わふっ! わふっ!! わふっ!!!!」撫でられる度に少し跳ねて喜ぶ
スコア : 「テンション高いわんこですねえ」 微笑ましそうに見て
スコア : 「せっかく星が綺麗な夜なんですから、しんみりしたムードになってるのももったいないって感じですよ」
不破 栞 : 「そうだな……いい時間だし、夜景の見えるレストランでも寄って帰るか」
スコア : 「お、いいですね!お店に行くのは休日の予定でしたけど、せっかくだし行きましょ!」 栞の腕に抱き着く
黄海 夏央 : 「不破さんはスコアさんと食事ですか」少し寂しそうに笑う
黄海 夏央 : 「……ではごゆっくり」
不破 栞 : 「君も来るか? 今日くらいは奢るぞ」
黄海 夏央 : 「え?」
スコア : 「太っ腹ですねマスター」
不破 栞 : 「みんなで食べるほうがご飯が美味しいじゃないか。家で食べたいならもちろんそうするといいが」
不破 栞 : 「スコアと二人は……まあ行こうと思えばいつでも行けるからな」
スコア : 「そうですね。ちゃんと次の休日に二人でデートすればいいんですし」 笑顔でしれっと約束を確定させる
黄海 夏央 : 「お気遣い、ありがとうございます」
黄海 夏央 : 「……折角のお誘いですが、今回は辞退させていただきますね」
黄海 夏央 : 「お二人の間に入るのも無粋というものですし」
黄海 夏央 : 「────それに父が待っていますから、一人にはできません」
不破 栞 : 「そうか。それは帰らなきゃいけないな」
不破 栞 : 「じゃあ、また。お父さんによろしくな」
スコア : 「わたしは別に構わなかったですけど……。それならまた今度機会があればですね」
黄海 夏央 : 「ええ、ではまた────」
KP : そう言って、黄海が歩きだそうとした瞬間。
KP : 大きな怒声が聞こえてきた。
KP : そちらに視線を移すと、そこにはデモ活動する人々の姿があった。アンドロイドに職を奪われた失業者達だ。
KP : 「機械に居場所を奪われた!」「必要なのは人間であって機械ではない!」など
KP : 道行く人やリボット社に向けて声をあげているようで、それを人間の警察官がなんとか宥めようとしている。
KP : ここで≪目星»または≪アイデア»による判定どうぞ!
スコア : アイデアでいこう
不破 栞 : cc<=60 いくぞ目星!(1D100<=60) > 1 > 決定的成功/スペシャル
スコア : CC<=85 アイデア(1D100<=85) > 26 > 成功
スコア : うおー!!!
KP : な!?!?!? 1クリティカル!?!?!?
不破 栞 : クリティカルじゃ~ん!
スコア : 流石マスター!!!!!!!!!
不破 栞 : 味方側で初かも
スコア : 多分そう
KP : クリティカル効果は……そうですね……今後、任意のタイミングで1度だけ判定の振り直しができる事にします!(他PCの判定にも使用可能)
スコア : ヤッター!!!
不破 栞 : 助かる…非常に助かる!
KP : では改めて目星またはアイデアの結果、
KP : 黄海が静かに彼らを睨みつけ、拳を震わせている様子に気が付く。
KP : 彼女はその瞳の奥で何を考えているのだろうか。
スコア : 「うわぁ、しんみりしたムードになってるのももったいないとは言いましたけど、あそこまで騒がしくしろとは誰も……」 言いながら、黄海の様子がおかしいことに気付く
不破 栞 : 「黄海さん……?」 その異様な様子にすぐ気づく。
黄海 夏央 : 「…………ああ、いえ、なんでもありません」フッと強く握っていた拳を開く
不破 栞 : 「(……どう見ても何でもないという様子ではなかったが)」
不破 栞 : この場面で心理学できますかね?
KP : できるよ☕
KP : Secret dice
KP : 何故なのかは不明だが、黄海は彼等に対して激しい怒りを抱えている事だけは理解できる。
不破 栞 : 「(確かに見ていて気持ちのいいものではないが……)」
不破 栞 : 「(赤の他人にこれだけ怒りを感じられるものか?)」
黄海 夏央 : 「…………」疑問に思われた事を察したのか不破さんを見て
黄海 夏央 : 「ただどうしてあんな勝手なコトを言えるのかと思って」と口を開く
黄海 夏央 : 「────自分達が見えないところで、アンドロイドやAIに助けられている事に気付いていないんでしょうけど」
不破 栞 : 「……そうなのかもしれないな」 否定も肯定もしない
スコア : 「うーん……。多分、アンドロイドやAIに助けられていること以上に、失ったものが大きいんでしょうね。ああいう人達は」
スコア : 「確か、東京の失業率って30%位でしょ?VOIDのわたしがいうのも何ですけど、ちょっとシャレにならない数字だとは思いますよ」
黄海 夏央 : 「……そういう人も中にはいるかもしれないですけど」
黄海 夏央 : 「ああいう人達は失ったモノがなくても、自分勝手な理屈を振り回す生き物ですよ」
黄海 夏央 : 「…………すみません、今からディナーなのに空気を悪くしてしまって」
不破 栞 : 「……いや、気にしなくていい」
不破 栞 : 「誰にでも、許せないものはあるさ」
黄海 夏央 : 「…………」
スコア : 「空気が悪かったのは夏央さんのせいじゃないでしょ。謝ることじゃありませんよ」 デモ行進を見て
スコア : 「さっさとこの場から離れちゃいましょ」
不破 栞 : 「そうだな」
KP : アナタ達が場を離れようとした、まさにその瞬間。
KP : ふいに繁華街の屋外ビジョンの広告映像が揺らいで黒く染まった。
スコア : 「……あれ?なんか黒い」
不破 栞 : 「妙な広告だな……」
KP : 何事だろうかとモニターを凝視していると、そこに亡霊めいて朧気な白い人影が表れる。
白瀬心
??? : 「■■■■、■■■■」
KP : ノイズのカーテンの奥に見え隠れする人影。
KP : ……それは黒いフードを被った少女だった。
KP : 誰もが『見知らぬ少女』だった。
KP : ────10年前から彼女の影を追いかけた、たったひとりの女刑事『不破栞』を除いて。
KP : 存在しないハズの少女の幻影がそこにいる。
KP : 彼女は懸命に口を動かしているが、ただノイズが聞こえるばかり。
KP : ふたりはこの不可思議な現象にSANチェックをどうぞ
KP : 成功で0、失敗で1のSAN値減少です
スコア : CC<=48 SAN(1D100<=48) > 20 > 成功
不破 栞 : cc<=56(1D100<=56) > 14 > 成功
スコア : 「……あ、あれは」
不破 栞 : 「…………」 絶句して、手にしていたスマートフォンを落とす。
不破 栞 : 「何故だ……どうして……!??」
スコア : 「マスター……?」 栞の方に振り向く
不破 栞 : 「一体どういうことなんだ……!?」 狼狽えながら、高まる心臓の鼓動を抑えるように胸を抑える
不破 栞 : 10年間、探し求めていた手掛かり。それはあまりにも突然に、意外すぎる形で現れた。
スコア : 「マスター!?どうしたんです!?大丈夫ですか……!?」 初めて見る栞の姿に動揺する
不破 栞 : 「あの映像の少女は……」
不破 栞 : 「10年前に失踪した、白瀬恭雅の妹……」
不破 栞 : 「白瀬心……!」
スコア : 「……!?い、妹……!?あの子が……!?」 再び、映像の方に目を向ける
不破 栞 : 「間違えるはずがない……!」
黄海 夏央 : 「……でもどうして? まさかハッキング? こんな街頭ビジョンを?」普段は冷静な黄海も驚いて街頭ビジョンを見上げる
スコア : 「わ、分かりません……。何か伝えたいことがあるように……見えますけど……」
??? : 「■■■っ、■■■っ」
KP : 少女は繰り返し懸命に何か訴えているが、その言葉がアナタ達の耳に届く事はない。
KP : いまの彼女は、夜空の星々と同じ────どんなに手を伸ばそうと届かない距離にいる。
KP : ……見えていても会えはしない。
KP : 真に存在するかも判然としない。
 
KP : それからまもなく。屋外ビジョンはチカチカと暫し瞬いた後、元の映像に戻ってしまう。
KP : そして、アナタ達と共に少女を目撃していた通行人達が騒ぎ出す。
KP : それは先程の光景が、都合のいいユメなどでない事の証明だった。
スコア : 「……元に戻っちゃった……」 呆然としてる
不破 栞 : 「すぐに……調べなければ……!」
不破 栞 : 「あれだけ大掛かりな仕掛けをしたんだ……絶対に痕跡があるはずだ……!」
スコア : 「そうかもしれませんけど……」
スコア : 「……じゃあ、ディナーはまた今度ですね。お手伝いしますよ、マスター」
栞の焦りようを見て、逆に落ち着いてきたらしい。
さっき落としていたスマートフォンを拾い上げ、笑みを浮かべて差し出す
不破 栞 : 「……すまない。これだけは、私のやりたいことを優先させてくれ」 動揺を隠せない表情で、渡されたスマートフォンを受け取る。
スコア : 「そんなの全然構いませんよ。行きましょ、マスター」
不破 栞 : 「ああ……ありがとうな、スコア」
スコア : 「いえいえ。パートナーですからっ」 嬉しそうに笑いかける
不破 栞 : 「……そうだな」 その笑顔で少し余裕が出て来たのか、薄く笑みで返し、街頭ビジョンに向かって歩き始める。
スコア : 「…………」 もう一度、街頭ビジョンを見上げて
スコア : 「……あっ、すみません夏央さん。こっちで勝手に話してて……先に戻っててください」 忘れてた、と黄海の方を振り向く
黄海 夏央 : 「……ああ、はい」携帯電話から顔を上げて
黄海 夏央 : 「その、なんといえばいいのか」
黄海 夏央 : 「…………あんまりムリはしないようにしてくださいね」
黄海 夏央 : 「私も用事ができたので、それでは」
不破 栞 : 「ああ……お気遣い、ありがとう」
不破 栞 : 「(冷静さを欠いてしまったな……)」
不破 栞 : 「(こんな時こそ、着実に調査をしなければ……!)」
スコア : ありがとうございます、と微笑みかけてから、栞について行く。
KP : その後、黄海とシロウと別れた二人は少女の痕跡を必死に探した。
KP : しかし、ハッキングを受けたと思われる街頭ビジョンからは何の手掛かりも得られなかった。
スコア : 「……ダメそうですね。何も残ってないですよ」
不破 栞 : 「……」
不破 栞 : 「あれは……夢なんかじゃなかった。彼女は……」
不破 栞 : 「……今日は、帰ろう。付き合わせてすまなかったな……」
スコア : 「いいですよ、そんなの」
スコア : 「わたしも、夏央さんも、他の人達も皆見てたんです」
スコア : 「ちゃんと現実だったんだから、きっと手がかりは見つかります。またいつでも付き合いますよ」 励ますように言う
不破 栞 : 「ああ……ありがとうな」
不破 栞 : 「(……白瀬)」
不破 栞 : 「(あいつも、あの光景を見ていたんだろうか……?)」
スコア : じゃあ、署に帰る時にトモヤ君にリボット社でのやりとりの映像記録を送って情報共有しておきます。
スコア : 白瀬兄妹のことは秘密だから言えないけど……あと、謎心ちゃんのことも除く形で情報共有
ヤオ トモヤ : 了解、こちらもデータベースの検索結果など未共有の情報を全て送信します。
スコア : ありがと!受け取ります

KP : ではそうして1日の探索が終わりまして、
KP : これにて全探索箇所を探索完了! おつかれさまでした!!
KP : ここで全員共通のとあるイベントが発生します!
スコア : なんと
不破 栞 : きょ、共通!
夜鷹 守人 : なんだなんだ
ヤオ トモヤ : おう来い‼︎

27 爆発事件

同日/NIGHT/天気:晴れ/警視庁ドロ係本部-繁華街

KP : 突然、携帯電話のコール音が鳴り響く。
KP : それは矢代係長からの緊急連絡だった。
夜鷹 矢代 : 「都内の郊外で不審なアンドロイドが目撃されたと情報が入った」
夜鷹 矢代 : 「さらにその近隣のビルでは爆発による火災が発生している、全員現場に直行しろ」
 

同日/PM08:00/天気:晴れ/郊外ビル

KP : 耳を劈くサイレンの合唱コンクールが行なわれている現場へ急ぐ。
KP : そこはまさに火の海だった。
KP : 一棟のビルが火に包まれて、立ち昇る黒煙が夜空に吸いこまれてく。
KP : そして夜の街は、割れた窓から溢れる炎と緊急車両の警光灯の光で、赤に塗られていた。
KP : ……あたりにはキャンプファイヤーを取り囲むように野次馬がワラワラと群がっていて、携帯電話のカメラをビルに向けている。
KP : その奥には矢代、赤星、イチハ、青木、レミ。
KP : ──黄海とシロウを除いた、ドロ係のメンバー達が集まっていた。
スコア : 「うわぁ、ほんとに燃えてる……!」
夜鷹 守人 : 「な、なんだこの惨状は……っ」
夜闇に煌々と輝き燃えるビルの眩しさに目を細める
ヤオ トモヤ : 「ば、爆発とは聞きましたが一体ここでなにが……⁈」
不破 栞 : 「本当にいろいろと起きる日だ……今日は……!」 熱気ににじむ汗をぬぐう
赤星 透也 : 「状況説明、と言っても俺達も何も知らされてないんだよな」
イチハ : 「爆発現場で不審なアンドロイドを見かけた、ってアヤしい通報を受けてきただけですからね~何が起きたかを探るのはこれから~」
スコア : 「ですよね……。あれ、夏央さんとわんこは?」
夜鷹 矢代 : 「つい先程から連絡がつかん、君達こそ知らないか? 今日は一緒だったハズだろう?」
スコア : 「リボット社を出てから別れちゃったんですよね~……」
不破 栞 : 「別れ際に用事ができた、とは言ってましたが……」
ヤオ トモヤ : 「…どうしたんでしょう。2人がなにかに巻き込まれたりしてないといいのですが」首を傾げて
スコア : 「うーん……。でも、全員揃うのをゆっくり待ってる場合でもないか」
夜鷹 矢代 : 「スコアの言う通り、いまは黄海を探している時間はない、君達は周辺の捜査を優先しろ」
夜鷹 矢代 : 「目撃されたアンドロイドが爆発を引きおこした犯人である可能性も考えられる、十分に警戒するように」
スコア : 「了解です」
夜鷹 守人 : 「了解しました」
これって武器とか携帯してるんだっけ
ヤオ トモヤ : 「了解です!」
KP : 各自の武器はドロ係本部で「出勤時に装備・帰宅時に返却」の決まりになってるので今は持ってますね!
夜鷹 守人 : ありがとありがと!
不破 栞 : 助かるぜ~!
KP : ではでは皆様ここで≪目星≫による判定をどうぞ!
スコア : CC<=70 目星(1D100<=70) > 17 > 成功
不破 栞 : cc<=60 見るぜ~!(1D100<=60) > 90 > 失敗
ヤオ トモヤ : cc<=80 【目星】(1D100<=80) > 3 > スペシャル
夜鷹 守人 : cc<=75 そいやっ!!!!(1D100<=75) > 6 > スペシャル
KP : 出目よすぎない
スコア : とても良い
ヤオ トモヤ : この後が怖い
夜鷹 守人 : 安定させていきたい
KP : では判定に成功した3人は、火災現場の隣のビルの窓に不審な影を見た。
スコア : 「……!?今、何か……」 見上げて
ヤオ トモヤ : 「ッはい、誰かいましたね」
不破 栞 : 「本当か?」
夜鷹 守人 : 「隣のビルか、調査しに行った方がいいな……」
スコア : 「本当です!わたし以外にも見えたなら間違いないし……行きましょう、マスター!」
ヤオ トモヤ : 2人の言葉に強く頷く
不破 栞 : 「わかった。まずはあのビルを調べよう」
夜鷹 矢代 : 「あのビルか、些かリスクは高いが……やむを得まい……」
夜鷹 矢代 : 「相手が犯人だとすれば単独とは限らん、黄海達がいない分、ドロ係のメンバー総出で当たるぞ」
スコア : 「確かに……。了解ですっ」
夜鷹 守人 : 「気を引き締めて行きましょう」
電子刀を握って
ヤオ トモヤ : 「ハイ!」電子鞭に手をかけて
不破 栞 : 「了解です」 ジャックナイフを構える
青木 玲斗 : 「はい…!アブなければすぐに撤退、命大事にでいきましょう…!!」
KP : アナタ達は皆揃ってビルに足を踏み入れる。
KP : すると既に此方にも火が移りはじめていた。
KP : ここで全員に≪DEX×5≫の判定をしてもらいます!
KP : これに成功した場合、問題なく進む事ができますが……
KP : もしも失敗した場合、崩れた瓦礫等により怪我をしてしまうので注意です!
スコア : 成功すればいいだけだ!振るぞ~
夜鷹 守人 : レッツゴー!
スコア : CC<=60 DEX×5(1D100<=60) > 6 > スペシャル
ヤオ トモヤ : cc<=70 【dex×5】(1D100<=70) > 19 > 成功
夜鷹 守人 : cc<=20 俺のDEX捌きを見ろー!(1D100<=20) > 29 > 失敗
不破 栞 : cc<=60 抜けるぞ~!(1D100<=60) > 24 > 成功
夜鷹 守人 : 頑張ったなぁ
スコア : お、おしい
KP : 守人くん惜しくて笑っちゃった
ヤオ トモヤ : 惜しい…(血涙)
不破 栞 : 並みのDEXがあれば…
夜鷹 守人 : 守人が焦げてブラック守人になりまする…
KP : では失敗した守人くんは1d3点のダメージを受けてください!このダメージにサードアイによる軽減は無効とします!!
夜鷹 守人 : 1d3 よいしょぉ!(1D3) > 3
夜鷹 守人 : いでぇえ!!
KP : 最大値で草
スコア : 重症じゃねーか!
夜鷹 守人 : 誰だよ絶好調とか言ったヤツ!!ダークマター守人になるよ!!!
ヤオ トモヤ : 正直イイ線いってたけども…!!
system : [ 夜鷹 守人 ] HP : 11 → 8
夜鷹 守人 : 火の手が回りつつあるビルを駆ける。
先行する不破達を追いかける形で追走する守人であったが……
夜鷹 守人 : スタミナが無い故に息を切らし、集中力が切れていた為か。崩落する瓦礫を認識できることが出来なかった。
夜鷹 守人 : 「ッ!? がァッ……!!?」
突然の衝撃。頭部を逸れて肩へ降って来た為に致命傷は避けられたが、深手一歩手前の打撲を負ってしまう
ヤオ トモヤ : 「──ッ⁉︎夜鷹さん!!」
ヤオ トモヤ : 先頭付近から踵を返し、全力で夜鷹の元に走ってくる
ヤオ トモヤ : 「ッ、すごい怪我‼︎重症じゃないですか…あぁ頭部は大丈夫そう肩でまだよかった、動けますか?」ブツブツと早口で 具合を確認する
夜鷹 守人 : 「クソッ……! ま、まだ動ける。捜査には支障ない……!」
怪我した肩を庇って、ぜぇぜぇと息を切らしながら足を動かす
夜鷹 矢代 : 「ッ強行したのが間違いだったか、今からでも引き返し────」
夜鷹 守人 : 「進んでくださいッ! 今、戻るのは逆に危険です……!!」
回る火の手を見て、冷静に判断する
ヤオ トモヤ : 「……ッ」でもそんなこと言ったってあなたが重症じゃないか!!一瞬顔を歪めるもグッと堪えて
ヤオ トモヤ : 「…わかりました。幸いなことに夜鷹さんはまだ動けるようですし進みましょう」
スコア : 「本人がいけるって言ってるんです。信じましょう」 振り返らず、先に奥へと走っていく
イチハ : 「さっきので重症だなんて、まったく人間の身体って貧弱にできてるんですね~?」
イチハ : 「まっ、もしムリそうならボクが背負ってあげますよ~♡」ニマニマと笑い
夜鷹 守人 : 「……アンドロイドに介護されるほど、ひ弱じゃない……っ」
小さな声で悪態をついて
ヤオ トモヤ : 「……結構です。夜鷹さんが動けなくなったその時は私が背負います」
イチハ : 「え~……親切にしてあげたのにひどくない~……?」
イチハ : 「ううっ、ボク泣いちゃいそうっ……な~んてっ♪」
スコア : 「今は冗談言ってる場合じゃないですよ!」
夜鷹 守人 : 「さっさと進むぞ……! また崩れて来たら洒落にならないっ!」
不破 栞 : 「ああ。急ぐぞ……!」

28 VS.黒髪のアンドロイド

KP : なんとか瓦礫を避けながらアナタ達は進んでいく。
KP : すると前方に先程の人影が見えた。
KP : 近付けば人影の正体はVOIDだった。機体のあらゆるところが損傷している褐色のアンドロイドだ。
ボロボロのVOID : 「……ッ!?」
KP : そのアンドロイドはアナタ達に気付くと、蹌踉けるようにして前方に走り出す。
スコア : 「逃げた!?待ちなさい!」
夜鷹 守人 : 「待て、逃がすか!!」
ヤオ トモヤ : 全速力で追いかける。一刻も早く終えたい。
不破 栞 : 「こんなところで何をしている、止まれ!」
KP : アナタ達がVOIDの後を追おうとした、その時。
KP : choice[守人,トモヤ,不破,スコア]は≪回避≫による判定をどうぞ(choice[守人,トモヤ,不破,スコア]) > 守人
夜鷹 守人 : cc<=58 回避!!(1D100<=58) > 33 > 成功
KP : 廊下の奥から放たれた一発の弾丸が、守人くんの頬を掠めた。
夜鷹 守人 : 「────ッ!!」
突然の銃撃にサードアイが発動。僅かに身体を逸らすことで弾丸を避ける。
夜鷹 守人 : 「……! 奥に誰かいるぞっ!!」
スコア : 「マジですか……!」 立ち止まり、廊下の奥を睨む
不破 栞 : 「一体じゃなかったか……!」
ヤオ トモヤ : 「‼︎」ホルダーから電子鞭を抜く
夜鷹 矢代 : 「やはりそうか……立てこもり事件の時と同じ……」
KP : 暗い廊下の先から一人の少女────人間に酷似したアンドロイドが姿を表す。
黒髪のアンドロイド
黒髪のアンドロイド : 「標的を確認。ただちに排除します」
KP : その少女はアナタ達に向けて拳銃を構える。
KP : またその横にはビルで見た黒いアンドロイドが2体、同じく拳銃を構えていた。
スコア : 「……!人間……じゃない。あいつ、1310と似たような……」 腰に下げていた音波銃を手に取る
不破 栞 : 「女の子……じゃないようだな。無力化するぞ!」 ジャックナイフを構え
スコア : 「はい!」 敵を見据える
夜鷹 守人 : 「ここで討ち取る……っ!」
電子刀を抜刀
ヤオ トモヤ : 「またですか……‼︎それどころじゃないってのに!」電子鞭を構える
KP : アナタ達が武器を構えると、後方からも数体の黒いアンドロイド達が現れる。
KP : 矢代、赤星、イチハは後方を向いた。
KP : 青木とレミは此方に加勢するようだ。
青木 玲斗 : 「黒髪のアンドロイドが持ってるアレって最新のレールガンじゃないですか……うう、初戦闘がこんなシチュエーションだなんて……」
レミ : 「何を怖気づいてるんですか~青木さん? ちゃんとカッコいいところを見せてくださいね~?」
レミ : 「ほら、ブレイブレイド?の主人公みたいなイメージでがんばれば大丈夫ですから~♪」
青木 玲斗 : 「え、ええ……そんなこと言ったってしょうがないじゃないか……怖いモノは怖いですよ…………」
レミ : 「あっ、それじゃあですね~、ちゃんと活躍できたら例のプラモデルをお返ししてあげますよ~?」
青木 玲斗 : 「よし、やるぞ」
スコア : 「そんなに!?……まあ、覚悟決めてくれるなら助かりますね……!」
ヤオ トモヤ : 「(ぁ、没収されちゃったんだ……)」苦笑いして
夜鷹 守人 : 「(プラモデル……?)」
何の話かわからないのでツッコまない
青木 玲斗 : 「いきますよ皆さん! 俺についてきてください!! うおおおおおおおお!!!!」

KP : ということで戦闘開始です
スコア : お、おう……!
不破 栞 : いくぞ~!
ヤオ トモヤ : やるぞー!
夜鷹 守人 : 青木の背中を見送るしかない……
KP : エネミーは、黒髪のアンドロイドが1体と謎のアンドロイドが2体! 距離は10m!!
KP : そして行動順は以下の通り
KP : 1.黒髪のアンドロイド(DEX16)⇒ 2.ヤオトモヤ(DEX14)⇒3.謎のアンドロイドAB(DEX14)⇒4.青木・レミ(DEX13)⇒5.不破栞・スコア(DEX12)⇒⇒6.夜鷹守人(DEX4)
KP : まずはDEX16の黒髪のアンドロイドから!!
KP : choice[守人,トモヤ,不破,スコア,青木,レミ](choice[守人,トモヤ,不破,スコア,青木,レミ]) > 不破
KP : choice[守人,トモヤ,不破,スコア,青木,レミ] (choice[守人,トモヤ,不破,スコア,青木,レミ]) > レミ
KP : choice[守人,トモヤ,不破,スコア,青木,レミ] (choice[守人,トモヤ,不破,スコア,青木,レミ]) > 守人
KP : では不破、レミ、守人くんに一発ずつ射撃
KP : cc<=60 不破さん(1D100<=60) > 70 > 失敗
KP : cc<=60 レミさん(1D100<=60) > 18 > 成功
KP : cc<=60 守人くん(1D100<=60) > 12 > 成功
KP : レミさんは回避します
夜鷹 守人 : 守人、電子刀で受け流します
KP : cc<=80 回避(1D100<=80) > 62 > 成功
夜鷹 守人 : cc<=85 受け流し~~!(1D100<=85) > 59 > 成功
KP : では武器に対してのダメージ算出
KP : 1d10+2-6(1D10+2-6) > 8[8]+2-6 > 4
夜鷹 守人 : 当たらなくてよかった~~!!!
system : [ 夜鷹 守人 ] 武器耐久 : 19 → 15
KP : 生身で受けてたらショックロールでしたね…

夜鷹 守人 : 放たれた弾丸の射線を計測。
サードアイは前回のデータを参照して、より正確な間合いを弾き出す。
夜鷹 守人 : 「(見切ったッ!)」
夜鷹 守人 : 一定のポイントに到達したタイミングで電子刀を振り下ろす。
夜鷹 守人 : 弾丸を見事に両断。守人を穿つことなく、弾は二つに分かたれて地面へと転がる。
レミ : 「お~、こういう時はワザマエって言うんでしたっけ~青木さん?」ステップで銃弾を避けながら
青木 玲斗 : 「えっ、レミさん、どこでそんな言葉を……? それよりいいですから集中してください! 俺の集中も途切れるから!!」
夜鷹 守人 : 「会話は後にしてください……!!」
集中して疲労した右目をパチパチさせて

KP : では続いてトモヤくんの手番!
ヤオ トモヤ : はい!黒髪のアンドロイドにエンゲージし、電気鞭で攻撃します!
ヤオ トモヤ : cc<=75 【電気修理】(1D100<=75) > 8 > 成功
KP : 黒髪のアンドロイドは回避を試みます!
KP : cc<=60 回避1回目(1D100<=60) > 83 > 失敗
KP : おおっと命中! ダメージをどうぞ!!
ヤオ トモヤ : 2d8+1d4(2D8+1D4) > 5[3,2]+3[3] > 8
KP : 装甲で2点軽減して6点のダメージ!
system : [ 黒髪のアンドロイド ] HP : 25 → 19
ヤオ トモヤ : スタンも乗るのでよかったらcon×5ロールもお願いします‼︎
KP : cc<=50(1D100<=50) > 87 > 失敗
KP : おっとスタンも効きますね!?
ヤオ トモヤ : やったー‼︎✌️
KP : ではスタン効果によって、黒髪のアンドロイドは次の自分の手番の終了時まで全判定に-20のペナルティ修正を受けます。

ヤオ トモヤ : あるはずのない、しかし確かに募る苛立ちを乗せ腕を振り抜いた。破裂音から一拍。バチバチと音を立て、青白く発光して進む軌道はその機体を砕かんとばかりに強く打った。
ヤオ トモヤ : 「……感電させることができたのアナタが初めてです。早く終わらせて差し上げますね」
KP : 黒髪のアンドロイドは、しなる雷撃に打たれて、一気に全身の力が抜けたようにガクンと膝をついた。

KP : では謎のアンドロイド二体の手番!
KP : choice[守人,トモヤ,不破,スコア,青木,レミ] (choice[守人,トモヤ,不破,スコア,青木,レミ]) > 守人
KP : choice[守人,トモヤ,不破,スコア,青木,レミ] (choice[守人,トモヤ,不破,スコア,青木,レミ]) > トモヤ
KP : cc<=30 守人くん狙い、拳銃1発目(1D100<=30) > 80 > 失敗
KP : cc<=30 守人くん狙い、拳銃2発目(1D100<=30) > 51 > 失敗
KP : cc<=30 トモヤくん狙い、拳銃1発目(1D100<=30) > 32 > 失敗
KP : cc<=30 トモヤくん狙い、拳銃2発目(1D100<=30) > 66 > 失敗
KP : な、なんですって…!? あの謎のアンドロイド達が全弾を外した…!?
スコア : 実は別のタイプなのでは?
夜鷹 守人 : ガタが来てるんじゃないの~~?(煽り)
KP : くっ…では演出あればどうぞ…!!

夜鷹 守人 : サードアイが再び弾道を計算。電子刀を握り、放たれた弾丸を切り落とそうと構えるが……
負傷した肩に激痛が走る。これでは振るべき刀も振るえない。
夜鷹はよろめく様に射線から外れて、なんとかこれを躱した。
ヤオ トモヤ : 夜鷹に銃を向けたアンドロイドを視認しつつ、サードアイからは緊急回避の指示が表示される。
矢継ぎ早に飛んできた銃弾だがギリギリ躱すことができた。

KP : 二人が回避に成功したところで、青木&レミの手番!まずはレミから!!
KP : 守人くんのOKが貰えれば、ですが、レミは守人くんの治療を行いたいと思います!
夜鷹 守人 : まじーちぇ!?是非お願いしたい!!!!!
KP : ではアンドロイドから治療を受ける、というコトで!
夜鷹 守人 : 本人は嫌がりますけどね、死んだら脳に埋められたチップが爆発しますから(大嘘)
KP : 守人くんが嫌がろうと医療アンドロイドとしての責務は果たさせてもらいますよ!では判定!!
KP : cc<=90 医学(1D100<=90) > 49 > 成功
KP : 1d3 回復(1D3) > 1
KP : 出目がつらい! 1点回復してくださいな!
system : [ 夜鷹 守人 ] HP : 8 → 9
夜鷹 守人 : ピロリン(回復音)
1点でもありがた!

レミ : 「────守人さん、その肩じゃ戦闘はムリです」
KP : レミは肩を庇って何とか四肢を動かすアナタの様子を見て、極めて冷静にそう結論づけた。
夜鷹 守人 : 「っ……命に関わる怪我じゃない……! まだ、俺は……ッ」
アンドロイドに諭されることに嫌悪感を覚えるが、肩の激痛に顔を顰める。
レミ : 「その傷は戦場では命取りだ、とそう言っているんですよ私は」キッパリとハッキリと
レミ : 「……無意味な強がりを見せていないで、傷口を見せてください」
レミ : 「それとも此処で死にたいんですかアナタは?」普段のレミとはうってかわって真剣な表情
夜鷹 守人 : 「─────ッ」
屈辱ではあるが、その正論に屈して肩の怪我を見せる
夜鷹 守人 : 「軽くで良い、素早く済ませろ……!」
レミ : 「はい、ありがとうございます」フッと微笑んで
KP : レミは青いジェルを取り出し、それを迅速に傷口に塗布。
KP : そしてすぐに負傷部位を包帯で覆った。
レミ : 「……鎮痛効果もありますから、これで多少はマシになるかと~」
夜鷹 守人 : 「………ああ、これでまだ戦える」
レミの顔を一瞥してから、再び謎のアンドロイド達に向き直る

KP : では続いて青木の手番!
KP : ここで青木の専用武器を公開します!
□青木玲斗用武器

【レーザーライフル】
[技能:ライフル][ダメージ:2d6][射程:100m][攻撃回数:2][耐久力:10]
[特記事項]
この武器の攻撃は装甲を3点まで無視してダメージを算出する。

スコア : めっちゃつよでは~?やっちゃえ青木さん!
青木 玲斗 : うおおおおおおおおおおおおお!!!!
KP : cc<=80 謎のアンドロイドAにライフル1発目(1D100<=80) > 77 > 成功
KP : cc<=28 謎のアンドロイドAの回避1回目(1D100<=28) > 7 > 成功
KP : あいかわらずの回避の出目してますね謎のアンドロイド
KP : cc<=80 謎のアンドロイドAにライフル2発目(1D100<=80) > 91 > 失敗
青木 玲斗 : は、外した…! もうダメだあ…!!
スコア : 綺麗にオチがついちゃったよ!
KP : 悲しいですね…でも一応の演出!!

KP : 青木が構えたのは、いかにもロボットアニメに出てきそうな白と青の銃。
青木 玲斗 : 「アナタ達に罪はないのでしょうが…!!」
KP : 一時的に足を止めて治療中の二人から注意を逸らす為にトリガーを引く。
KP : すると、銃口から二本の白い光の束が放たれた。
KP : しかし、その光の束────レーザービームは、目を瞑って撃った為か、あらぬ方向に放たれてしまった。
青木 玲斗 : 「なっ……!!」
KP : そして青木は「実戦経験の欠如」「アニメのように上手くはいかないコト」等々、様々なコトを思いしらされたのだった。

KP : 続いてふわすこの手番です!
スコア : とりあえずわたしいこっか!
不破 栞 : 先お願いしま!
スコア : じゃあ、前進して敵がいるとこまで移動し、音波銃で黒髪アンドロイドに攻撃します!
スコア : CC<=80 拳銃(1D100<=80) > 14 > スペシャル
スコア : 回避ペナルティ-20です!
KP : 回避2回目で30%、それにスタンで-20%、さらに-20%となると……自動失敗なので回避しません! ダメージどうぞ!!
スコア : やったー
スコア : 4d6 ダメージ(4D6) > 12[1,3,5,3] > 12
スコア : 期待値!
system : [ 黒髪のアンドロイド ] HP : 19 → 9
KP : ちょうど現在HPの半分以上を失ったのでショックロールを行ないます!
KP : cc<=50 ショックロール(1D100<=50) > 41 > 成功
KP : 成功! まだ立っていますね!!

スコア : 「叩くなら今のうちですね……!ナイスです、トモヤさん」 床を蹴り、敵へと接近しながら、
スコア : 「壊れろ!!」
音波銃の照準を敵に合わせてトリガーを引く。
その構えは走りながらでも、一昨日初めての戦いに比べれば幾分かマシになっている。
キン──と響く音の弾丸が、敵の胸の中心を撃ち貫いた。
ヤオ トモヤ : 「‼︎」胸を音の弾丸が撃ち抜くのを見届け、大きく頷く。やったのではないか⁉︎倒れてくれ!
KP : 音波銃によるダメージは機体の内部に与えるモノだ。
KP : 外見からはイマイチ分からない。
KP : しかし、黒髪の少女は口から青い血を漏らし呟いた。
黒髪のアンドロイド : 「────ガ、ガガ、自己診断プログラム実行__戦闘続行可能__」
KP : 深刻なダメージを与える事には成功したが、まだ十分に動ける。少女はそう告げていた。
スコア : 「……っ、またか……!」 1310の時のタフさを思い出す。これ以上接近するのは危険だと判断し、一旦立ち止まって距離を置く

KP : 続けて不破さんの手番どうぞ!
不破 栞 : 行くぜ!ジャックナイフで黒髪のアンドロイドに近接攻撃だ!
KP : まず10m移動するカンジかな! 判定どぞ!
不破 栞 : cc<=50(1D100<=50) > 38 > 成功
KP : cc<=10 回避2回目(スタン-20%)(1D100<=10) > 6 > 成功
KP : 10%回避に成功していく!!!!!!
不破 栞 : なんだと!!
KP : 流石のしぶとさですね! 演出あればどうぞ!!
不破 栞 : ちょっとだけ!

不破 栞 : 「いいぞスコア! ダメ押しだ……!」
不破 栞 : ジャックナイフを構え、スコアのすぐ後ろから飛び出し、ひるんだ黒髪のアンドロイドに突撃する
不破 栞 : ――が、寸でのところで攻撃はかわされて空を切る。
不破 栞 : 「本当にしぶといな……君も……!」

KP : では最後、守人くんの手番!!
夜鷹 守人 : はーい!黒髪のアンドロイドの接近、電子刀の一刀流でいきますよ!!
夜鷹 守人 : cc<=85 チェストォォォォォッ!!!(1D100<=85) > 42 > 成功
KP : 回避3回目で20%、ちょうどスタンによる-20ペナルティで自動失敗ですね!
KP : ダメージどうぞ!
夜鷹 守人 : 1d10+1 そいや!!!(1D10+1) > 8[8]+1 > 9
夜鷹 守人 : よかチェストにごわす
KP : 装甲で2点軽減して……ちょうどHP2で自動気絶!これはPC1!!
system : [ 黒髪のアンドロイド ] HP : 9 → 2
夜鷹 守人 : やったぜ。まともにダメージ出せた気がする

夜鷹 守人 : 守人は全力で瀕死のアンドロイドに接近、電子刀を逆手に持ち替える。
夜鷹 守人 : 「さっさと……!」
夜鷹 守人 : 「……沈めッ!!」
夜鷹 守人 : 下に潜り込み、跳ねるようにして銃を持つ腕を切断。
身を翻して素早く持ち替え、正面から体重をかけて、電子刀を突き穿つようにしてアンドロイドと共に地面に倒れる!
黒髪のアンドロイド : 「……ぁ」
KP : 黒髪の少女は組み伏せられたままプラズマブレイドに内部から溶断され、
KP : 火の海の中、その動きを止めた。
夜鷹 守人 : 「ぜぇ、ぜぇ……目標、無力化……っ!」
肩で息をしながら立ち上がり、眼下のアンドロイドを見下ろす
KP : ……暴れたからか乱れた髪の少女の後ろ姿は人間の死体にしか見えない。
夜鷹 守人 : 「(………っ。後味の悪い思いをさせやがって……)」
一瞬ドキリとさせられるが、このスクラップはアンドロイドである事を思い出して、焦りを誤魔化す。

KP : 全員の手番が回ったので1ラウンド目が終了! 2ラウンド目に入ります!!
KP : まずは黒髪のアンドロイドが気絶して、DEXトップに躍り出たトモヤくんの手番!!
ヤオ トモヤ : オラーッいくぞ!!!謎のアンドロイドAにエンゲージし、電気鞭で攻撃します。
ヤオ トモヤ : cc<=75 【電磁鞭】(1D100<=75) > 28 > 成功
KP : cc<=28 回避(1D100<=28) > 99 > 失敗
KP : 回避失敗! ダメージどうぞ!!
ヤオ トモヤ : 2d8+1d4(2D8+1D4) > 9[6,3]+2[2] > 11
KP : 装甲で2点軽減して9点……現在HPの半分以上が減ったのでショックロールを行います!
system : [ 遠隔操作アンドロイド ] HP-A : 15 → 6
ヤオ トモヤ : わ〜い‼︎
KP : cc<=50(1D100<=50) > 85 > 失敗
KP : あっさり気絶!
ヤオ トモヤ : めでたい✌️

ヤオ トモヤ : 「ーー仕留めます」
先程夜鷹に銃を向けたアンドロイドに向かって駆けていく。勢いを殺さず鞭を振るう。
ヤオ トモヤ : 稲妻のようだった。光の線は機体の胸部を切るようにして落ち、辺りには強化プラスチックの砕ける音が響く。
KP : 演算する間も反応する間もなく、黒いアンドロイドは気付けば地を這っていた。
KP : 完全に破壊はしていないが、暫くは身動きが取れないだろう。
ヤオ トモヤ : 「……パートナーに手を出されたアンドロイドってこうなるんですね。学びを得ました」
ヤオ トモヤ : 冷めた目で見下ろし、もう一体に目を向ける

KP : ではトモヤくんに目を向けられた、残った最後の1体の手番!!
KP : choice[守人,トモヤ,不破,スコア,青木,レミ] (choice[守人,トモヤ,不破,スコア,青木,レミ]) > 不破
KP : cc<=30 不破さん狙い、拳銃1発目(1D100<=30) > 5 > 成功
KP : cc<=30 不破さん狙い、拳銃2発目(1D100<=30) > 26 > 成功
KP : ヒュウ!!!!
不破 栞 : そんなことあります??避けるぜ~~!!
KP : がんばれ♡がんばれ♡
不破 栞 : cc<=64 1発目(1D100<=64) > 67 > 失敗
KP : おおっと
不破 栞 : いてぇ!!
不破 栞 : cc<=32 2発目(1D100<=32) > 4 > 成功
KP : まさかの二度目は回避! 二度も受けてたら流石にヤバかったかもしれないのでよかったですね…
KP : ではダメージ!
KP : 1d10-6 サードアイ有効(1D10-6) > 1[1]-6 > -5
KP : ノーダメージ!!!!!!
不破 栞 : サードアイ、めっちゃつよない??
KP : つよすぎる
KP : そして二回目の回避成功によって、不破さんのジャックナイフ(斬撃)の効果が発動します!!
KP : カウンターダメージどうぞ!
不破 栞 : いくぜ!!
不破 栞 : 2d6+2(2D6+2) > 4[1,3]+2 > 6
KP : 装甲で2点軽減して4点受けます
system : [ 遠隔操作アンドロイド ] HP-B : 15 → 11

不破 栞 : 「!!」 放たれた2発の弾丸に、サードアイが反応する。
不破 栞 : その場の熱気に一瞬、対応が遅れ……銃弾が肌を掠めてシャツに風穴が空く。
不破 栞 : 「すばらしい射撃だ。だが、この間一発貰ったばっかりだから貰うわけにはいかないな……!」
不破 栞 : 銃の反動で出来た隙に、そのままジャックナイフの一撃を叩きこむ!
遠隔操作アンドロイド : 「……!!」
KP : 黒いアンドロイドは鋭い斬撃を受け、青い血を流しながらよろめいた。
KP : 守人くんとトモヤくんが華麗に敵を撃破したところで、青木&レミの手番!まずはレミから!!
KP : レミは謎のアンドロイドにエンゲージ、マーシャルアーツ+キックを繰りだします!
KP : cc<=80 マーシャルアーツ+キック(1D100<=80) > 31 > 成功
KP : cc<=28 回避1回目(1D100<=28) > 16 > 成功
KP : 回避された!!!!!!

レミ : 「戦闘プログラム、起動」
レミ : 「────医療アンドロイドにあるまじき蛮行、しばし目を瞑っていただければ~」
KP : 思い切り地面を蹴る。
KP : 青木に与えられた脚部アクチュエーターが駆動。
KP : 弾丸のように放たれたレミの肢体は、一息の内に相手の眼前に躍り出る。
遠隔操作アンドロイド : 「────!!」
KP : 演算時間は与えない。
KP : 黒いアンドロイドの頭部を掴み、
KP : そのまま顔面に右膝を叩き込む。
KP : レミの右膝がアンドロイドのヘルメットを蹴り穿つ。
KP : 相手のヘルメットは粉々に砕け、内側から元々の機体の顔が露わになる。
KP : それは旧型家庭用VOIDだった。
KP : やはりと言うべきか、変異体にされ利用されたVOIDが、そこにはいた。
レミ : 「あら~……思っていたよりヘルメットが硬かったですね~、ダメージは入っていないみたいです~……」

KP : 続けて青木の手番!先程のリベンジしますよ!!
KP : cc<=80 ライフル1発目(1D100<=80) > 14 > スペシャル
KP : cc<=80 ライフル2発目(1D100<=80) > 89 > 失敗
KP : cc<=14 回避(1D100<=14) > 77 > 失敗
KP : 2d6 装甲無視ダメージ(3点まで)(2D6) > 9[5,4] > 9
system : [ 遠隔操作アンドロイド ] HP-B : 11 → 2
KP : 残りHP2!不破さんの反撃と合わせて丁度自動気絶!! 戦闘終了です!!
不破 栞 : やったぞ青木さん!!
ヤオ トモヤ : おめでとう青木さん!
スコア : よかったよかった

青木 玲斗 : 「(……このまま戦闘が長引けば、最もキケンなのは近接格闘主体のレミさんだ)」
青木 玲斗 : 「(俺が……! パートナーの俺が守るんだ……!!)」
KP : ……エネルギー再装填。冷静に銃口を黒いアンドロイドに向ける。
青木 玲斗 : 「いくじなしの無能のまま終われるもんか……!!!!」
KP : 憧れのヒーローのように叫びながらトリガーを引く。
KP : もう一度、銃口から二本の白い光の束が放たれ────
KP : 今度こそレーザーは相手の腹部に風穴を開けた。
 
KP : ……同時に、黒いアンドロイドはバタリと倒れて動かなくなった。
青木 玲斗 : 「やっ、た……?」
夜鷹 守人 : 「ひとまず終わった、か……。青木さんもお疲れ様です」
電子刀の刃を収納する
スコア : 「あとは、向こうは……!」 矢代達の方を振り向く
ヤオ トモヤ : 頷いて、同じように振り向く
赤星 透也 : 「────こっちも」
KP : アナタ達が後ろを見ると、赤星が残ったアンドロイドを電子刀で磔にし、イチハが拳銃で蜂の巣にする連携プレイが見られた。
夜鷹 矢代 : 「片付いた、な」拳銃を下ろす
スコア : 「良かった……。全員無事のようですね」 一旦、音波銃にセーフティをかける
夜鷹 守人 : 「お疲れ様です。予想外の戦力でしたが、何とかなりましたね」
ヤオ トモヤ : はい!ひとまず鎮圧できてよかったですね と鞭を巻き取り、通路の前方に向き直る
不破 栞 : 「とにかく、全員無事でよかった」ジャックナイフを仕舞う。
スコア : 「ねー……。ちょっとヒヤッとしましたけど」
不破 栞 : 「さすがに二戦連続で負傷は笑えないからな……」 服の風穴を確認し
夜鷹 守人 : 「傷が開かなくて何よりですよ」
KP : アナタ達がお互いの安否を確認しあっていると、
KP : ──倒された黒髪のアンドロイドがふいに目を開く。
黒髪のアンドロイド : 「■……ト…………?」
KP : そして最後の力を振り絞り、スコアに向かって真っ直ぐ手を伸ばした。
KP : 逆転の手段として接触によるハッキングを狙っているのだろうか。
スコア : 「……え……?」
スコア : 「あ、あなた……今、何て……」 戸惑った目で伸ばされた手を見ている
不破 栞 : 「スコア!! 油断するな!」 その不審な様子に気づき、声を上げる。
スコア : 「……っ!」 栞の声に肩を震わせるが、その目は黒いアンドロイドに向いたまま
ヤオ トモヤ : 「…駄目です、握っちゃいけません!」握ったら、握ってしまったら先輩も!
KP : 二人が声を荒げるが間に合わない。
KP : 黒髪の少女の右手が、スコアちゃんの手の甲に触れると同時──
イチハ : 「……!!」
KP : イチハが咄嗟に放った弾丸に頭部を破壊され、彼女は機能停止した。
スコア : 「なっ……!?ちょ、ちょっと、待って……!!」 咄嗟に機能停止したアンドロイドを抱える
黒髪のアンドロイド : 「……………………」
KP : 頭部のマインドパレスが破壊されている。当然ながら返答はない。
スコア : 「………………」 ジッとその顔を見下ろして、固まっている
イチハ : 「……大丈夫? 旧型ちゃん? 接触しちゃったみたいだけど、ハッキングは受けてない?」
スコア : 「え……。あ、はい……。大丈夫、です……。何ともないはず……」
イチハ : 「そっかそっか~♡ 旧型ちゃんをハッキングできないなんて~、コイツも大したコトないね~♪」少し上機嫌そうに
スコア : 「…………」
スコア : 「……あ、はは……そうかもしれませんね。でも、助かりました……ありがとうございます」 黒髪のアンドロイドをそっと床に下ろし、立ち上がる
ヤオ トモヤ : 「……」先ほどよりかは安心した顔である
不破 栞 : 「ヒヤっとしたな……だが、なんともないようでよかった」 ほっと溜息をつく
KP : ではここで皆様≪目星≫による判定をどうぞ
スコア : CC<=70 目星(1D100<=70) > 57 > 成功
夜鷹 守人 : cc<=75 なんだなんだ(1D100<=75) > 1 > 決定的成功/スペシャル
不破 栞 : cc<=60 なんかある!(1D100<=60) > 54 > 成功
ヤオ トモヤ : cc<=80 【目星】(1D100<=80) > 40 > 成功
夜鷹 守人 : うおっ
スコア : うお~!!
KP : また1クリティカル!?!?
不破 栞 : 最近ついてるね
夜鷹 守人 : 守人はEYEは熱光線
KP : ではクリティカル処理はまた振り直し権にしましょうか便利ですし
夜鷹 守人 : やりぃ
KP : ではでは合計2回まで振り直しができる状態ということに
スコア : 最高過ぎ助かる
ヤオ トモヤ : ありがてありがて‼︎
不破 栞 : いくらあっても嬉しい
KP : 改めて全員の目星成功情報!
KP : アナタ達は黒髪のアンドロイドの手の甲に小さな傷がある事に気が付く。
KP : 製薬会社のビルにいた茶髪のアンドロイドと同じだ。
KP : そこには『3103』と数字が彫られている。
スコア : 「……この数字。やっぱり……あの時のアンドロイドと同じ……」
不破 栞 : 「やはりか……」
夜鷹 守人 : 「また似たような数字が……奴らなりの識別なのか?」
スコア : 「1310の時と同じ位置です。ここまで来ると……そういう可能性が高い気がしますね……」
夜鷹 守人 : 「リーダー格を現す数字、なのか……?」
ヤオ トモヤ : 「…どうなんでしょう。でも今の所1.3.0の3つのみで構成されているように思えますし、なんらかの法則があってもおかしくないですね」
スコア : 「うーん……」 困ったように見下ろして
スコア : 「……でも、とりあえず今は……保留ですね。逃げたアンドロイドを追わないと」 顔を上げて、他のメンバーを見る
不破 栞 : 「そうだな、スタックから何か情報が得られることを期待するしかないか」
スコア : 「ね……。早く行きましょう、マスター」
イチハ : 「けど時間稼ぎされましたね~……逃げたVOIDはもう追えな~……」
イチハ : 「いコトもないですかっ」
KP : 言いながらイチハは足下を眺めてクスクスと笑った。
KP : そこには大量のブルーブラッドの痕跡が残っていた。
KP : ……あの逃げたボロボロのVOIDが流した血だろう。
KP : これなら今からでも追いつくコトもできそうだ。
スコア : 「あ……!気付かなかった!」
夜鷹 守人 : 「こいつを追って行こう。まだ近くにいるはずだ」
ヤオ トモヤ : これなら間に合いそうですね!と頷く
イチハ : 「ふふ~ん♪ ではでは決定というコトで~♡」気付いていなかったスコアちゃんに向けてドヤドヤニコニコして煽る
スコア : 「いやだってそこら中破損したアンドロイドのブルーブラッドだらけだから……!あぁ、もう、言ってる場合じゃないか……!」 言い訳しようとして、そういう場合じゃないと思い直す
夜鷹 矢代 : 「ああ、では青木とレミは此処に残り、念の為にスタックを回収しろ」
夜鷹 矢代 : 「我々はブルーブラッドの痕跡を追うぞ」
スコア : 「了解です」
夜鷹 守人 : 「了解しました。青木さん、ここは頼みます」
青木 玲斗 : 「は、はい、皆さん気を付けてくださいね……」
ヤオ トモヤ : 「はい!お二人も気をつけて!」
不破 栞 : 「頼んだぞ」
スコア : 「…………」 黒髪のアンドロイドを一瞥してから、歩き出そう

29 再会

KP : ────ブルーブラッドの道標を真っ直ぐ辿る。
KP : すると階段を昇った先、半開きのドアに突きあたる。
KP : 室内からは話し声。あのVOIDが逃げたのはココだ、そう確信する。
スコア : 「この部屋……かな」 小声で
夜鷹 守人 : 「………その様だ。今がチャンスだろうな……」
ヤオ トモヤ : 「…‼︎」もしもの時のため、鞭に手をかけつつ
不破 栞 : 「なら、私が先行しよう」
不破 栞 : ジャックナイフを射撃モードにして構え、一気にドアを開く。
不破 栞 : 「警視庁だ。手を上げて大人しくして貰おう!」
夜鷹 守人 : 「大人しろ!!無駄な抵抗はするんじゃあないぞっ!!」
続いて入り、電子刀の切先をアンドロイドに向けよう
KP : ドアを開け放つ。部屋に押し入る。
 
KP : そこは赤い部屋だった。
KP : 窓から燃え盛る隣のビルが見え、その赤い光だけが室内を照らしていた。
KP : ────そして、そこに三つの人影が浮かんでいた。
 
KP : 一つはアナタ達から逃げだしたVOID。彼は倒れてピクリとも動かない。
 
KP : その傍らでVOIDを見下ろすシルエットが一つ。
KP : …………アナタ達は、その顔に見覚えがあった。
 
KP : テロリストのリーダー、キョウ。
KP : 彼は片手に特殊なナイフ────不破栞の持つモノと同じ小型銃剣"ジャックナイフ"を握っていた。
 
KP : さらに彼の隣には、真っ白なフードを被った小さな人影が見える。
KP : その小さな人影はアナタ達に気付くと、慌ててフードを被り直し、ススッとキョウの背後に隠れた。
KP : キョウはフードの少年(?)を庇うように立ち、ナイフのように鋭い視線でアナタ達を睨んでいる。
不破 栞 : 信じられないという表情で、目を丸くしてその男の顔を見ている。
不破 栞 : 10年という空白の時間、その反動か……まるで時間が止まったようにも感じられた。
不破 栞 : ようやく状況を理解し……意を決して口を開く。
不破 栞 : 「……白瀬……どうしてこんなところに……?」
スコア : 「…………っ」 咄嗟に喉まで出かけた言葉を飲み込み、硬直している
夜鷹 守人 : 「白瀬……? 確かこいつは、テロリストの……」
食堂で聞いた名を思い出す
ヤオ トモヤ : 「ぁ、アナタは犯罪組織のリーダー……⁈この方が白瀬、さんなんですか⁈」
不破 栞 : 「……」 周りの声も聞こえていないのか、静かに返答を待っている。
KP : その男はアナタ達の言葉には答えず、ただ一言だけ呟いた。
キョウ : 「…………悪いな」
キョウ : 「まだ俺は、俺達は、捕まる訳にはいかない」
KP : キョウは足下に転がるVOIDから何かを取りだすと、背後にいたフードの少年(?)を小脇に抱え。
KP : ────窓を割って飛び降りた。
 
不破 栞 : 「っ!?」 思いもよらない行動に、無我夢中で窓へと駆け寄る。
不破 栞 : 「白瀬!!!」 割れた窓の下を覗き、大きな声で叫ぶ。
KP : キョウ達が落ちた方を覗き込む。
KP : ……そこには最新型バイクに跨る二人の姿があった。
KP : 逃走手段を準備していたらしい。
KP : 彼はテールランプの蒼い残光だけ残して、そのまま走り去ってしまった。
不破 栞 : 「……」 その様子を見送り、無言で膝をつく。
夜鷹 守人 : 「クソッ、逃げられたか……!」
階下を覗いて、走り去るバイクを目で追う
スコア : 「マスター……今のが……」 栞の傍に寄る
夜鷹 守人 : 「………顔見知り、ですか。あのテロリストとは」
不破に顔を向けず、外を向いたまま話す
不破 栞 : 「……白瀬恭雅」
不破 栞 : 「10年前に警視庁の捜査一課を追われて以来行方不明になっていた……私の同僚だ」
ヤオ トモヤ : 「あの人が……」未だ処理が追いついていないものの、バイクの去っていった方向を眺めながら
不破 栞 : 「……」 逃げ出したVOIDの亡骸を見る。
不破 栞 : 「(あいつがやったのか……一体、何の目的で……)」
スコア : 「このVOID……動いていませんね。何か取っていったように見えましたけど」
夜鷹 守人 : 「……………」
思う所はあるが、今は口にすまいと口を閉ざす
ヤオ トモヤ : 「(結局、白瀬恭雅の率いる組織がこの爆発騒ぎを起こしたんだろうか……?)」首を捻る
ヤオ トモヤ : 「そこのアンドロイドも調査しなきゃですね……」転がっているVOIDに視線を下ろし呟く
不破 栞 : 「あいつに話を聞ければ早いだろうが……望みは薄いな」
不破 栞 : 「……」 10年ぶりに話す機会を逃したのが存外にショックで、肩を落とす。
スコア : 「……いつか巡り会えるとは言いましたけど、こんなに早く出会えるなんて思いませんでしたね」
スコア : 「それなら、次もまたすぐに会えますよ。マスター」 そう言って笑いかけ、手を差し出す
不破 栞 : 「……ああ」 手を取る。
不破 栞 : 「今日は……いろんなことが起きすぎたよ。整理する時間が欲しいな……」
スコア : 「ですね~……。まだ気は抜けませんが、戻ったらゆっくり休みましょう」
赤星 透也 : 「でもひとまずはコイツの調査、だな」転がるVOIDを見下ろし
赤星 透也 : 「ここまで火が回ってくる前に片付けねえとさ」
スコア : 「そうですね……放っておくわけにはいかないし」
KP : スタックを回収してきた青木が、褐色のVOIDに目を落として口を開く。
青木 玲斗 : 「あれ……? あのVOIDが倒れて……?」
青木 玲斗 : 「しかもスタックが抜かれてますね……あのう、ここで何があったんですか……?」
スコア : 「あ~……えっと……」
スコア : 「テロリストグループのリーダーが……持って行っちゃったみたいな……」
青木 玲斗 : 「テロリストのリーダーが……!?」
スコア : 「はい……。まあまあ、後でちゃんと話しますから。今は脱出しないと……んよいしょ……っ」 倒れたVOIDを頑張って担ぎ上げる
不破 栞 : 「ちょっと何から説明したらいいやらという感じだな……。後でゆっくり話すよ」
青木 玲斗 : 「はあ……」
イチハ : 「うむむ、テロリストのリーダーがスタックを持ち逃げ……ってコトはさ~?」
イチハ : 「ここの爆破もあいつらの仕業じゃないです~?あいつら、テロリストなんでしょ~?」
KP : その一言でこの場に静けさが戻った。
KP : そして、アナタ達は矢代係長の指示で警視庁への帰還を余儀なくされたのであった。
 
KP : ドロ係本部に戻ったアナタ達は、レミから簡単な手当を受けた後、
KP : 焦げ臭い匂いを纏いながら帰宅するコトだろう。

30 宝物

KP : と、ここで二度目の「夜の個別シーン」が入ります!
KP : HO順に個別シーンを進めていくので、最初は守人くんから!!
夜鷹 守人 : はーい!

同日/NIGHT/天気:晴れ/夜鷹家

KP : 本当にいろいろなコトがあったが、無事、帰宅。
KP : 今日は赤星は来ていないようで、昨日の残飯の野菜スープを温め、
KP : アナタと矢代の二人で、簡単な夕食を済ませる。
KP : ……アナタの傷付いた体は迅速な休息を欲していて、
KP : ベッドで横になって数分で、夢の世界へと誘われた。
 

西暦203■年/■■月■■日/AM■■:■■/天気:晴れ/■■家

KP : アナタは暖かい日差しが注ぐ庭にいた。
KP : すぐ傍には自分と同じくらいの背丈の男の子がいて、アナタ達は二人でベンチに座り絵を描いている。
KP : 画用紙いっぱいにクレヨンで描かれた、二体のロボットのイラスト。
KP : ──アナタ達がよく見ていたアニメに影響を受けて書かれたソレは、
KP : 側から見れば決して上手いとは言えないかもしれないが、二人にとっては"宝物"と呼べるものだった。
 
KP : 少し離れたところで二人の男性が肩を並べアナタ達を見守っている。
KP : ……アナタは画用紙を持って立ち上がり、男性の一人に声をかけた。
KP : 「おとうさん」と。
 
KP : 幸福な夢の描写をもって、守人くんの夜の個別シーンを終わります!
夜鷹 守人 : なるほどな~、了解だす!

31 欠陥品

KP : 続いてトモヤくんの夜の個別シーン!!

同日/NIGHT/天気:晴れ/警視庁解析室

ヤオ トモヤ : 先日と同様、ヤオはメンテナンスを受けに解析室へと足を運んだ。
ヤオ トモヤ : 入室時の網膜認証も終え、解析室に入る。奥には青木の後ろ姿が見えることだろう。
ヤオ トモヤ : 「青木さん、こんばんは…!」小声で
青木 玲斗 : 「あっ、ども……ちゃんと今日もメンテナンスを受けにきてくれたんだね……」
KP : 青木はレミに没収されていたプラモデルを机に置いて、アナタに振り返る。
ヤオ トモヤ : 「勿論です!」ニコッと笑って
「それと実は、今日はメンテナンスのほかにも相談がありまして…!」
ヤオ トモヤ : 「少し長くなりそうでして、もしよければメンテナンスの前にいいですか?」
青木 玲斗 : 「相談……?」
青木 玲斗 : 「それは一向に構わないけど、そういうのは夜鷹係長とか赤星さんとか不破さんとか……そういう経験豊富な人達にした方がいいんじゃ……?」
ヤオ トモヤ : 「……いえ、これは青木さんにしかできない相談なんです」
ヤオ トモヤ : 「アンドロイドに感情があるかどうか。誰も認めないようなことを疑問に思うような、そんなあなただからできる相談です」
ヤオ トモヤ : 「聞いてくれますか?」
青木 玲斗 : 「…………そうか、分かった、そこまで言うなら俺が聞くよ」姿勢を正して
青木 玲斗 : 「それで何かな? 相談って言うのは」
ヤオ トモヤ : 「結論からいいます。私、BR800ことヤオトモヤはどうも欠陥品のようです。なので青木さんには私が役目を果たすまで、私の隠し事に協力して欲しいんです」
青木 玲斗 : 「え……? 欠陥品、って……!?」
ヤオ トモヤ : 「そうですね、例えば……」
「以前、私がアンドロイドは夢を見るのかどうか尋ねたのを覚えていますか?私はスリープモードの度に夢を見ます」
青木 玲斗 : 「ああ、勿論それは覚えてる……各アンドロイドの問題をチェックするのが仕事だし……」
青木 玲斗 : 「だけど、それがどうして"欠陥品"って話に……?」
ヤオ トモヤ : 「欠陥がこれだけじゃないからです。夢を見るだけではなく、私は時折ウイルス…いえMAGIという偽名を名乗る人物と電脳領域内にて会話をしています」
ヤオ トモヤ : 「そして……なにより、私を欠陥品たらしめるのは私の感情の存在です」
ヤオ トモヤ : 「既に報告がいっているかもしれませんが、私はどうも人間の死や死体に対し強い忌避感を抱いているようでして。目の当たりにすると処理落ちしてしまうんですね」
ヤオ トモヤ : 「人間の道具としてこれ以上ない程の欠陥です」
青木 玲斗 : 「……う~ん」
青木 玲斗 : 「そこまでの欠陥、ですかねソレ?」
ヤオ トモヤ : 「……私は欠陥だと思います。少なくとも夜鷹さんの隣に立つなら大きな欠陥です」
青木 玲斗 : 「仮にBR800……トモヤさんに感情があるとして」
青木 玲斗 : 「夜鷹……守人さんは感情の有無とか気にする人なんです?」
青木 玲斗 : 「俺は『守人さんは単純にアンドロイドが嫌い、というか苦手なんだろうな』と感じてましたけど」
ヤオ トモヤ : 「……そうですね。私もそう思ってました」青木が聞こえない程の小さな声で
ヤオ トモヤ : 「……夜鷹さんはね、人間の感情をそのまま抱けるアンドロイドがいるのなら、それこそ人間と変わらないって。いたらゾっとするって言ってました」
ヤオ トモヤ : 「道具としての運用を求める夜鷹さんにとって、感情をもったアンドロイドが傍にいるなんてのは望ましくないんです」
ヤオ トモヤ : 「……」「とはいえ、私はリボット社の最高傑作ですからそう簡単に代理は用意できないはずでしょう?なのでこの事件を解決したらパートナーを降りようと考えています」
ヤオ トモヤ : 「……長くなりましたけど、青木さんにはそれまで私の隠し事を手伝って欲しいんです」
青木 玲斗 : 「…………成程、そういう事でしたか」
KP : 目を閉じて腕を組んで、静かにアナタの話を聞いて、やがて青木は口を開いた。
青木 玲斗 : 「ここまで聞いておいて申し訳ないんですが、俺には納得できません」
ヤオ トモヤ : 「なっ、え⁉︎……ぇ、そんな、どこかおかしいところありましたか⁈」
青木 玲斗 : 「うん、君がパートナーのコトを想っているのは伝わったけれど……」
青木 玲斗 : 「まず『感情を持ったアンドロイドが傍にいるのは望ましくない』と言うのは君の推論にすぎない」
青木 玲斗 : 「それは君が勝手に決めるコトじゃないでしょう」
ヤオ トモヤ : 「……ゾッとするって言った相手ですよ?」「……私に感情があるって知ったとしても、夜鷹さんは私のこと使ってくれますかね?」俯く
青木 玲斗 : 「俺にも、それは分からない……結論を出せるのは守人さん本人だけだから……」
青木 玲斗 : 「だけど、逃げない事が大事だと俺は信じてる」
青木 玲斗 : 「昔、ブレイブレイドに教えてもらったコトの受け売りだけど……」
KP : 青木は再び目を閉じ、そしてポツポツと語りだした。
青木 玲斗 : 「あのね、トモヤさん」
青木 玲斗 : 「どんな機械にも欠陥はあります」
青木 玲斗 : 「どんな人間にも欠点はあります」
青木 玲斗 : 「例えば俺なんてコミュ障ですし、根性なしで頼り甲斐ないですし」
青木 玲斗 : 「レミさんは物忘れが多いですよ」
青木 玲斗 : 「だけど互いに必要としているし、」
青木 玲斗 : 「それでいいんじゃないかなって、俺は思います」
青木 玲斗 : 「相手に必要とされる限り一緒にいていいんです」
青木 玲斗 : 「……自分の方から諦めて離れる必要ないんです」
KP : 青木は言葉を紡いだ後、気恥ずかしそうに笑った。
青木 玲斗 : 「────なんてっ! 偉そうにすみませんっ!!」アタマをかく
ヤオ トモヤ : 「……」目を丸くして ゆっくり瞬きをする
ヤオ トモヤ : 「……私、拒否されるかもしれないけど、傷つけてしまうかもしれないけど。逃げずに夜鷹さんにぶつかってみようと思いました」
ヤオ トモヤ : 顔を上げ、青木の目を真正面から見る
ヤオ トモヤ : 「ありがとうございます。青木さんがいてくれてよかったです」
青木 玲斗 : 「ぇ、あ……! そう……!?」いろいろ好き勝手に言っちゃったけど良かったんだ、と胸を撫でおろし
青木 玲斗 : 「少しでも君の力になれたなら、メンテナンス担当冥利に尽きますが……!!」
ヤオ トモヤ : 「……なりましたよ‼︎」笑って 自分の胸をドンと叩く
青木 玲斗 : 「……そっか、それなら良かった」笑みを返す
KP : それから青木は時計に目を移し、
青木 玲斗 : 「────あ、メンテナンス、すっかり忘れてたね」
ヤオ トモヤ : 「‼︎」「でしたね、すみません!今日もよろしくお願いします!」
青木 玲斗 : 「うん、精神のメンテナンスは済んだみたいだから、パパッと身体のメンテナンスも済ませてしまおう」
KP : ────それから数分で定期メンテナンスは終了。
KP : 「今日もお疲れ、また明日」と青木はアナタを部屋に送る。
KP : アナタは瞼を閉じて、スリープモードへと入った。
 

西暦203■年/■■月■■日/AM■■:■■/天気:晴れ/■■家

KP : アナタは暖かい日差しが注ぐ庭にいた。
KP : すぐ傍には自分と同じくらいの背丈の男の子がいて、アナタ達は二人でベンチに座り絵を描いている。
KP : 画用紙いっぱいにクレヨンで描かれた、二体のロボットのイラスト。
KP : ──アナタ達がよく見ていたアニメに影響を受けて書かれたソレは、
KP : 側から見れば決して上手いとは言えないかもしれないが、二人にとっては"宝物"と呼べるものだった。
 
KP : 少し離れたところで二人の男性が肩を並べアナタ達を見守っている。
KP : ……アナタは画用紙を持って立ち上がり、男性の一人に声をかけた。
KP : 「おとうさん」と。
 
KP : 幸福な夢の描写をもって、トモヤくんの夜の個別シーンを終わります!
ヤオ トモヤ : はい!!!

32 10年前の捜査

KP : 続いて不破さんの夜の個別シーン!!
不破 栞 : うお~!

同日/NIGHT/天気:晴れ/不破家

KP : あれから10年、探しつづけた兄妹との邂逅。
KP : ……この1日で色々なコトが起こりすぎていて、思考回路はショート寸前だった。
KP : しかし反面、身体は深い休息を欲していて────気付けば眠りに落ちてしまう。
 
KP : ──けれども、あんなコトがあったから、だろうか。
KP : その日、アナタは古い夢を見た。
 

西暦2040年/■■月■■日/PM03:00/天気:晴れ/郊外山道

??? : 「おい、いつまで寝てるんだ」
KP : 懐かしい声に呼ばれて、アナタは重い瞼を開く。
KP : 車窓から差し込むポカポカとした木漏れ日にまで覚醒を促されて、
KP : アナタは助手席の背もたれから上体を起こした。
KP : それから声の方に視線を移すと、運転席には呆れた表情の相棒────
KP : 白瀬恭雅の姿があった。
不破 栞 : 「もう着いたのか……最近帰りも遅いからどうも寝不足でな」
白瀬 恭雅 : 「……この森が現場に見えるのか? 本格的に寝惚けているな」
KP : そういえば事件現場に向かう途中だった、と寝惚けたアタマが思い出す。
不破 栞 : 「なんだ、まだ途中か」 窓の外の景色を確認して
白瀬 恭雅 : 「他人に運転を任せておいて、ふてぶてしいヤツだな……」
白瀬 恭雅 : 「まあ、最近は特に忙しかったから、ピクニック気分で寝たくなる気分は分かるが」
不破 栞 : 「しかしこの山道を通らなきゃいけないのか? 自動運転も使えないし大変だろう」
白瀬 恭雅 : 「ああ、現場は山奥の洋館だからな、辛うじて道が舗装されているコトだけが救いだよ」
白瀬 恭雅 : 「……ま、だからこそ、捜査の手が伸びていない、んだろうなココは」
KP : ゆるやかな郊外の山道を自家用車で走っていく。
KP : ────わざわざアナタ達が遠方まで足を運んだのは理由が一つあった。
KP : 二人で連続誘拐殺人事件の捜査を進めていく中、今から向かう事件現場に"違和感"を覚えたのだ。
KP : というのも、この現場だけ事件後に燃やされている。
KP : それに加え、他の現場は都内に集中していたが、ここだけ市街地から離れた場所だったのである。
KP : だからこそアナタ達は郊外の現場にアタリをつけた。
KP : ……もっとも、火災の影響で被害者情報さえ入っていないらしい。
KP : 捜査は困難は窮めるのだろうが、それは今回に限った話じゃない。
不破 栞 : 「今の時代これだけ不便な場所に住むのもなかなかいい趣味だが、わざわざこんなところまで足を運ぶ犯人もどうかしているな……」
白瀬 恭雅 : 「科学技術の恩恵をフルに受けられるほど金を持つと、逆に自然が恋しくなるらしいぞ」
白瀬 恭雅 : 「おまえもこのまま出世コースを進めば、そうなるかもしれないんだから他人事じゃないな」
不破 栞 : 「さすがにここから毎日出勤できるほど早起きじゃないな……」
白瀬 恭雅 : 「は、違いない」
KP : ……やがて、アナタ達の乗る車は目的地に辿り着く。
KP : 事件現場は古びた洋館めいた風情のある建物だった。
KP : ……正面に立派な門扉が設置されているコトからも「被害者は裕福な家庭だった」と推察できる。
KP : しかし、門扉を潜って、改めて建物に視線を移せば────
KP : よほど酷い火事だったのだろう、建物は殆ど焼けてしまっていて、不気味な雰囲気を醸していた。
KP : 山火事にならなかったのが不幸中の幸い、といったところだろう。
 
KP : 【探索箇所】庭/玄関/建物内
 
KP : この探索パートでは相棒のサポートが受けられる為、1度まで判定の振り直しを可能とします!!
不破 栞 : 夢の中だけど探索がある!!サンキュー白瀬!
不破 栞 : とりあえず外から調べようかな、庭で
KP : 広い庭には半分が焼けてしまっている木や、子供用だと思われる小さめのブランコが辛うじて残っている。
KP : 詳しく調べる場合は≪目星≫による判定をどうぞ!
不破 栞 : cc<=60 探索技能が低い……戦闘に振ってるから……(1D100<=60) > 11 > スペシャル
不破 栞 : よしよし
KP : すばらしい!ではでは
KP : アナタの視界の端で一瞬、キラリと何かが光った。
KP : 近付いて拾って見ると、それは指輪のようだった。プラチナ製なのか形は残っているが変色してしまっている。
KP : よく見ると、その指輪にはY.Yとイニシャルが刻まれていた。
不破 栞 : へぇ~~
不破 栞 : 今更だけどここの被害者の情報って確認できる?
KP : さっき言ったように被害者情報は全く不明ですね!洋館の様子から裕福な家庭だっただろうと言うコトだけ!!
不破 栞 : あ、完全に不明なのね! 失礼!
不破 栞 : 「お、何かあるぞ」 落ちている指輪を拾って確認する。
白瀬 恭雅 : 「指輪か…?」
不破 栞 : 「ああ、イニシャルらしきものが彫ってあるな」
不破 栞 : 「ここの被害者の情報は不明らしいが……住民票から誰が権利を持ってるかすらもわからないのか?」
白瀬 恭雅 : 「さあな、どうも俺達のところまで情報が回ってこない……」
白瀬 恭雅 : 「だが恐らくY.Y.は被害者の名前ではないだろうな」
不破 栞 : 「そうなのか?」
白瀬 恭雅 : 「ああ、被害者の指輪だとしたら庭に落ちているのは不自然だろう?」
白瀬 恭雅 : 「────被害者は室内で逃げるヒマもなく殺されて、証拠隠滅の為に放火されたハズ」
白瀬 恭雅 : 「逃げてる最中に落とした、というのがありえないからな」
白瀬 恭雅 : 「まあ、それは事件以前に日常生活の中で失くしたモノと考えれば、被害者の所持品の可能性もあるが」
不破 栞 : 「もとはなかなか高価そうな指輪だな……どういう経緯で庭に落としたのかは気になるが」
不破 栞 : 「一応、証拠品として回収しておこう」
不破 栞 : ということで庭はこのくらいにして玄関を調べましょ!
KP : やはりというべきか、木造建築の玄関扉は殆ど焼け落ちてしまっているようで、中を覗くも殆ど何も残っていないのが分かる。
KP : 詳しく調べる場合は≪目星≫による判定をどうぞ!!
不破 栞 : cc<=60 みつかれ~(1D100<=60) > 22 > 成功
不破 栞 : 今日は冴えてるな!
KP : 素晴らし! ではでは!!
KP : アナタは玄関横に表札を見つけた。
KP : かなり煤けているが……辛うじて「天城」と読める。
不破 栞 : 「……お、館の持ち主のことが少しわかりそうだぞ」
不破 栞 : 「アマギ? アマシロ? 読みはわからないが……Yから始まる苗字じゃなさそうだな」
白瀬 恭雅 : 「やはり指輪は被害者の所持品ではなかったらしい」少し得意げ
不破 栞 : 「ふむ、だとすると一体誰が落としたんだろうな……」
白瀬 恭雅 : 「放火犯が火を付けて逃げる際に落とした……と考えるのが妥当なセンじゃないか?」
不破 栞 : 「そんなタイミングよく脱げることがあるか……?」
白瀬 恭雅 : 「それは確かにな、指輪なんてそうそう落とすモノじゃない」
白瀬 恭雅 : 「となると持ち主は指輪をつけていなかった……?」
不破 栞 : 「なんらかの理由でポケットに入れたりしていたのかもしれないな」
不破 栞 : 「一体どんな理由なのか想像もつかないが……」
白瀬 恭雅 : 「ふむ……ナゾだが…………」
白瀬 恭雅 : 「とはいえ、指輪は真相に近付ける重要な証拠、のような気がするな」
不破 栞 : 「かもしれないな。やはりこの館は何かがある」
白瀬 恭雅 : 「ああ、ここにアタリをつけたのは正解らしい」
白瀬 恭雅 : 「何時間も車を走らせ、尻を痛めた甲斐はあったかな」肩を竦め
不破 栞 : 「それはまあ……すまなかったよ。なんせ運転はからっきしだからな」
白瀬 恭雅 : 「……はあ、配属されたのが刑事課で良かったな」
白瀬 恭雅 : 「そんなコトじゃ交通課ではやっていけないぞ」
不破 栞 : 「そうだな……ま、私は刑事一本でやっていくつもりだが」
不破 栞 : 建物内を調べましょ!
KP : 天城家の中に入って辺りを見渡す。やはり火事の影響が大きく、あまり物は残っていない。
KP : 詳しく調べる場合は≪目星≫による判定をどうぞ!!
不破 栞 : cc<=60 目星三連星!(1D100<=60) > 96 > 失敗
不破 栞 : あぶね~!
KP : ファンブル手前の失敗!残念!!
不破 栞 : NPCの協力で振りなおしできるかな?
KP : 勿論できます! 元相棒のサポートで振り直し、どうぞ!!
不破 栞 : cc<=60 頼んだ白瀬(1D100<=60) > 94 > 失敗
不破 栞 : ダメじゃん!!
KP : 火災現場の捜査とか新米刑事には荷が重い…
不破 栞 : クリティカルの効果で振りなおしましょう……ここの情報はできるだけ見たい
KP : それでは三度目の調査ですので、+20%の補正を差しあげましょう!
不破 栞 : ありがてぇ…!
不破 栞 : cc<=80 さすがに成功しろ!(1D100<=80) > 42 > 成功
不破 栞 : よかった~!!
KP : 無事に成功!それではですねえ
KP : アナタは一枚、気になる紙の切れ端を見つける。ほぼ焼けてしまっているが何かの設計図のようだ。
KP : その端の方には『VOID』と記されている。
不破 栞 : VOID!!
不破 栞 : 「……何かの紙切れがあるな」
不破 栞 : 「設計図の一部みたいだが……VOID……って、あのVOIDか?」
白瀬 恭雅 : 「なっ、VOIDの設計図だと…!? こんな山奥の洋館に何故…!?」
不破 栞 : 「いや、本当にVOIDの設計図かはわからないが……」
不破 栞 : 「もしそうだとすれば、ここに住んでいたのはリボット社の職員だったのか……?」
白瀬 恭雅 : 「…………天城、リボット社の技術者、か」
不破 栞 : 「設計図を会社の外に持ち出せる人間となると、おそらく社内でもかなりの立場だろうな」
白瀬 恭雅 : 「ふむ……しかし天城なんて名前、聞いた事がない……」
不破 栞 : 「……リボット社の人間に聞いて回ってみるしかないか」
白瀬 恭雅 : 「そうだな、リボット社の人間は好かんが……そう選り好みもしてられん」
白瀬 恭雅 : 「さっさと事件を片付けないと『お兄ちゃんのせいで捜査が進んでないんじゃないの?』だの、どやされかねんからな……」
不破 栞 : 「はは、そうだな……最低でも一区切りつけて、なんとか休みが取れるといいんだが」
不破 栞 : 「できればすっきりした気持ちで、心くんの晴れ舞台を迎えたいな」
白瀬 恭雅 : 「…………そうだな」フッと笑みを漏らす
不破 栞 : 「……今回の事件、なかなか上から情報が下りてこないが」
不破 栞 : 「もしかするとリボット社……あるいはアンドロイド絡みの問題が事件に関わっているのかもしれないな」
白瀬 恭雅 : 「リボット社のアンドロイドか……」
白瀬 恭雅 : 「だとすれば納得も行く、リボット社は今や日本の経済を回している巨大な存在だ」
白瀬 恭雅 : 「それに今は捜査補佐専門モデルのアンドロイドが開発されているらしい……警察上層部としては、国家と組織に利益を齎すリボット社に逆らいたくはないだろうよ」
不破 栞 : 「納得がいかないな……だったらなおさらリボット社についてはよく調べておかなければならないだろうに」
白瀬 恭雅 : 「都合の悪いモノにはフタを────いくら科学技術が進歩しても人間は変わらないんだよ、不破」
不破 栞 : 「……かつて日本には表のルールを警察が、裏のルールを極道が仕切っていた時代があったが……」
不破 栞 : 「そのような善意の共犯関係をふたたび時代は求めているわけか……」
白瀬 恭雅 : 「かもしれないな」
白瀬 恭雅 : 「……だが俺は、今の警察の在り方を認めるつもりはない」
白瀬 恭雅 : 「上層部が何と言おうが、真犯人を引きずりだしてやる」
不破 栞 : 「ああ……」
不破 栞 : 「しかし、ここまでの推測が当たっているとしたら本当に性質が悪い話だ」
不破 栞 : 「(もっともらしい大義があれば多少道義に反したことをしてもいい、それが大人のすることか?)」
不破 栞 : 「(警察っていうのは、もっとこう……目の前に困っている誰かがいればどんな理由があっても手を差し伸べるような、そういうものじゃないのか)」
不破 栞 : 難しい顔をしながらポニーテールを服の前に持ってきて弄っている。
不破 栞 : 「白瀬……必ず、言い訳できない証拠を上に突き出してやろう」
白瀬 恭雅 : 「────ああ、必ずだ」志を同じくする相棒にフッと笑いかける
KP : ……その後も、アナタ達は懸命に捜査を続けた。
KP : しかし、捜査は唐突に打ち切り。
KP : 多くの謎を残したまま、この事件は幕を閉じた──かのように思われた。
KP : けれど、事件は10年の時を超え、再び動きはじめていたのだった。
 
KP : 古い誓いをもって、不破さんの夜の個別シーンを終わります!

33 私の願い星

KP : 続いてスコアちゃんの夜の個別シーン!!
スコア : 来たわね

同日/NIGHT/天気:晴れ/繁華街

オト : 警視庁から一体のVOIDが抜け出し、夜の街を歩いて行く。
オト : スコア────否、オト。
オト : 「…………」
オト : 警察に潜り込んだスパイである彼女は、昨日と同じように情報を渡すためにスパロー本部へと帰還していく。
オト : 周囲を警戒しているように見えるが、その表情はどこか物憂げだった。
オト : しかし、それ以上の感情は誰にも読み取れないことだろう。
オト : 彼女が本心を明かすことは、これまでもこれからも無いのだから……。
 

同日/NIGHT/天気:晴れ/スパロー本部

オト : 「ただいま戻りましたよ~」
オト : 床下の扉を開き、地下に広がる施設に笑顔で立ち入る。
キョウとニトは、無事に帰ってこれただろうか?あまり心配はしていないが、とりあえずその姿を探しに行く。
リト : 「おかえりオト」
ニト : 「今日はお互い大変だったね~……」
KP : ……スパロー本部にはコンクリートの地面に大の字で転がっているニト。
KP : そして、その傍でニトを見下ろすリトの姿があった。
オト : 「あ。リト、ニト、ただいま」
オト : 「ニトは……凄いお疲れっぽいですね」 傍に近寄り、リトと一緒に見下ろす
リト : 「元気だけが取り柄のアンタがぐったりとしてたら、他の変異体達も不安がるわよニト」
ニト : 「う~、僕だって元気がないコトくらいあるよ~……」
オト : 「まあ、本当に大変でしたもんね~……。わたしも結構焦りましたし」
オト : 「でも、ちゃんと逃げることが出来て良かったですよ。わたしが逮捕でもしてたら冗談にもなりませんから」
ニト : 「それはそうだ……だけど、オトとあんなところで会うとは思ってなかったよ~……」
オト : 「それはわたしもですよ。いつの間に忍び込んでたんです?」 屈んで、労わるようにニトの頭を優しく撫でる
KP : ニトは目を細め大人しく撫でられている。
リト : 「先に忍びこんでたというより、偶然の鉢合わせ、ね」
ニト : 「あのビルに不審なアンドロイドがいるって目撃情報があったから行ってみたら、いきなり爆発したんだよ~……死んじゃうかと思った~……」
オト : 「爆発が起きた時もいたんだ……!?怪我は無かったんです?」
ニト : 「僕はね、キョウが庇ってくれたから……」
ニト : 「だけど代わりにキョウがケガしちゃった……」
オト : 「……!そうだったんですか……」
オト : 「じゃあ、診に行かなきゃ。キョウはどこにいます?」 立ち上がる
リト : 「簡単な処置だけ済ませて、自室で安静にしてるわ」
リト : 「自分が先頭に立たなければスパローは回らない、だとか寝言を言ってたから、食事に睡眠薬を混ぜてあげたわよ」ふんと笑う
オト : 「はは……言いそうですね」 ちょっと呆れたように笑う
リト : 「ムリして本当に動けなくなるのが一番こまるんだから、こっちの気持ちも考えてほしいわ全く……」
オト : 「……本当ですね。わたし達がいるんだから、そこまで気を張らなくてもいいのに」
ニト : 「真面目っていうか責任感っていうか……自分に厳しいトコあるよねキョウって」
オト : 「そう、ですね……。もしかしたら、自分はどうなっても良いとか……思ってるとこはあるのかも……」 目を伏せる
ニト : 「えっ、そこまで……!?」飛び起き
オト : 「いや、ただの憶測ですけどね……」
リト : 「放っておいたら勝手に死んでそうなのは確かよねアイツ」溜息
オト : 「ね~……。そうならないように、ちゃんと支えてあげなきゃ」
リト : 「…………そうね」
オト : 「…………」 キョウの部屋の方向に顔を向けて
オト : 「睡眠薬で眠っているなら……今はまだ起こさない方がいいですよね」
リト : 「ええ、話があるなら明日にした方がいいでしょう」
リト : 「待ちきれないならキョウの枕元で起きるのを待ってても構わないけど」笑って
オト : 「そ、そこまでしませんよっ」 笑い返す
ニト : 「あっ、キョウを起こしたいなら、おなかの上で跨ってジャンプが効果的だよ! オトの時もそうやって起こしたんだから!!」
オト : 「怪我人なんですけど!?しませんよ!?」
ニト : 「む~、名案だと思ったんだけどな~」
オト : 「どこがですか、全く……」
オト : 「……。ねえ、今日も録画データを渡すんですよね?」
リト : 「ええ、勿論」
ニト : 「それがどうかした?」
オト : 「いや……」 少し考えて
オト : 「それなら、二人に先に話しておきたいことがあるんです」
オト : 「本当はキョウがいる時に話したかったんですけどね……」
ニト : 「ふむふむ?話したい事?」首を傾げようとして体ごと傾いている
オト : 「わたし、キョウの過去の一部を知ったんです」
オト : 「どうして事件を追っているのか、どうしてあんなに無理をしてるのか……全部分かりました」
リト : 「えっ、本当……!?」
オト : 「はい……。マスター……不破栞に教えて貰いました」
オト : 「彼女は、キョウの相棒だった人……でしたから」
オト : って感じで、ニトリトちゃんにキョウの過去のことを全部話したいです
KP : もちろん可能です!
オト : わぁい、では話終わりまして。
オト : 「……だから、今も頑張ってるんじゃないかなって。いなくなった妹さん……心さんを捜すために」 長い話になったので、床に座り込んで
リト : 「そういうコトだったの……」
ニト : 「でもキョウが元刑事だったなんて…………」
ニト : 「見るからに悪人面なのにね!!!!」
オト : 「そこじゃないよね!?!?」
リト : 「10年前の事件……あたし達がまだ1歳の頃の事件、ね……」ニトを無視して思案する
オト : 「まだ赤ちゃんですね……。そう考えると凄い時間ですよ」
リト : 「ええ……けど、オトが言った過去を踏まえると、今のキョウの態度も納得できるわね…………」
リト : 「10年前、自分は真実を掴めなかった……結果、多くの子供が行方不明のまま……」
リト : 「だからこそ自罰的になってる、そうは考えられないかしら……」
オト : 「……わたしも、そんな風に思ってます。さっき自分がどうなってもいいって思ってるんじゃ……って考えたのは、そういうこと……」
ニト : 「なるほどね……」
ニト : 「って納得しかけたけど、それってやっぱりおかし~~~~い!!!!」
オト : 「お、おかしい?」 突然の大声に驚いて
ニト : 「だって悪いのはキョウじゃないじゃん!!」
ニト : 「悪いのは、ケーサツのジョーソーブ? と誘拐した犯人! そうでしょ!?」
オト : 「……あぁ」 ニトの怒りに納得する
オト : 「その通りです。キョウは何も悪くない……そんなの当然すぎる」
ニト : 「だよね!! だから責任を感じる必要なんかないよ!!」
オト : 「……でも、それでも自分を責めずにはいられないんじゃないかな」
オト : 「すぐ傍にいる人のことを、守れなかった……」
オト : 「キョウの気持ちだから想像することしか出来ませんけど、きっとそれは重すぎる事実だったんですよ」
リト : 「……そうね、その気持ちはアンタにも分かるでしょうニト」
ニト : 「う~……それは少しはね~…………」
オト : 「……でも、だからと言ってこのまま放っておくことなんて出来ない」
オト : 「この先もっと無茶なことをするかもしれないし、一人で突っ走っていってしまうかもしれない」
オト : 「だから……」
オト : 「キョウが目を覚ましたら、三人で話をしに行きませんか?ニトが今思った気持ち……全部伝えてあげましょう」
リト : 「……え? 三人で?」
オト : 「ダメですか?」
ニト : 「ううん、いくよ!!」
ニト : 「ほら、リトも恥ずかしがってないで────」
リト : 「べ、別に面と向かって話すのが恥ずかしいとかじゃないっ」
リト : 「……それにイヤとも言ってないでしょ、あたしも行くわよ」
オト : 「ふふっ。そうですよね、じゃあ一緒に行きましょう」
オト : 「ありがとう。ニト、リト」 嬉しそうに微笑む
リト : 「……まだ別に礼を言われるようなコトしてないわよ」目を逸らし
ニト : 「ああ、そうだったそうだった!! むしろこれから感謝に咽ぶ時!!なのだよ!!!!」マッドサイエンティスト仕草
オト : 「いや、咽ぶって……どうしてこれから?」 何か引っかかるような言い方だと感じる
リト : 「……あの物言いは大袈裟すぎね」
リト : 「また記憶の復元が少し進んだから、そのコトを言ってるんじゃないかしら」
オト : 「また!?まだ一日しか経ってないのに!?」
ニト : 「ふっふっふ~! 今回から僕も協力してるからね~!!」
ニト : 「さあ、崇めるがいい…! この狂気の天才! ハカセ・ニトを…!!」
オト : 「うーん……調子に乗りすぎてる気がしますけど、これは崇めるしかないですね」 ははーっと頭を下げる
ニト : 「わ~い! 崇められたぞ~!!」
KP : ニトは無邪気に笑って、オトの頭を撫でた。崇められた後はどうすればいいか分からないので、とりあえず下げられた頭を撫でたらしい。
オト : 「本当にありがとうございます。……あの記憶のこと、凄く気になってたから助かりますよ」 撫でられてから、頭を上げる
リト : 「あたし達も気になっていたからお互い様よ」
リト : 「……それにオトの記憶が、キョウの助けにもなるかもしれないしね」
KP : リトは「気持ちは同じでしょ?」と言いたげに笑いかけた。
オト : 「……うん。そうですね」 笑い返す
オト : 「あ、じゃあどうしましょう?録画データのことも見せたいですけど……どっちからしましょうか」 録画データか、復元した記憶か
ニト : 「んーん、今回から捜査情報のアップロードと過去記憶のインストール、同時に済ませちゃおう!」
オト : 「え、同時に出来るんです?」
リト : 「できるように調整したわ……ニトが」
ニト : 「くっくっく! 崇めるがいい…! この狂気の天才! ハカセ・ニトを…!!」
オト : 「うーん、流石ですね!!」 ニトの頭をわしゃわしゃ撫でてる
ニト : 「わっはっは……あれっ!? 崇拝の態度ってこれで合ってる!?」
オト : 「合ってますよ、多分。それより早くしましょう?」 適当に流して
リト : 「ええ、そうね」
リト : 「それじゃ、さっそく始めましょうか」
KP : ん、とリトは小さな声を漏らしながら背伸びし、
KP : アナタの頭にヘッドホン型デバイスを装着した。
オト : 「はい。……あ、あと言いそびれてたんですけど」
オト : 「今日の録画データ……大体夜の七時頃の記憶。さっき言ったキョウの過去に関わる出来事があったんです」
オト : 「口で説明するより、映像の方が分かりやすいから……その辺り、ちゃんと見ていてもらっていいですか?」
街頭ビジョンに映った心のことだ。自分では分からないことも、二人なら何か分かるかもしれない……。
リト : 「分かったわ、該当データはスパロー内でも共有しておく」
オト : 「ありがとうございます。……それじゃ、始めてください」 目を閉じる
リト : 「……ん、おやすみオト」
KP : アナタが両目を閉じると一気にデータが流れ込み、自動的にスリープモードに移行した。
 

西暦204■年/■■月■■日/AM■■:■■/天気:■■/■■■■

KP : あの中庭にアナタはいた。
KP : 周囲には10代の子供達が見える。
KP : 昨夜に見た記憶の続きだ、とアナタは察するだろう。
 
女子高校生? : 「そうだね、アナタの名前は────」
KP : そう言って彼女はアナタの手を取った。
KP : そして、右手の甲に『オト』とペンで書いてみせる。
女子高校生? : 「X000だから……うん、アナグラムしてアナタの名前はオト」
女子高校生? : 「どうかな?昔、私にユメと希望を与えてくれた歌手から取ってみたんだ」
オト : 「……オト」 右手の甲を見つめて、その名を反芻するように呟く
オト : 「とても良い名だと思います。では……わたしはオト、ということで」 小さく唇を緩ませ、笑みを零す
女子高校生? : 「気に入ってくれて良かった…!」
女子高校生? : 「うん、これからよろしくねオト…!!」
オト : 「はい。よろしくお願いします」 礼儀正しく、頭を下げる
女子高校生? : 「あ、敬語じゃなくていいよ…? 堅苦しいのニガテだから…!」手を横に振って
オト : 「え……?では、どういう風に話せば……?」
女子高校生? : 「自然体……だと難しいのかな……?」
オト : 「自然体……」 少し考えるように、目線を上に向けて
オト : 「……うん、分かったよ。こういう感じ?でいいの?」 目の前の少女のように話せばいいのかと考える
女子高校生? : 「あ…! うん、そう! それ!! それだよオト…!!」
オト : 「そっか……よかった」 安心したように
女子高校生? : 「ふふっ……あ、そうだそうだ、私も自己紹介しないとね」
女子高校生? : 「私はシラセココロ────気軽にココロって呼んで!」
ココロ
オト : 「……!ココロ……」
オト : 「うん……わかった、ココロっ」 小さく笑みを浮かべる
KP : そんなアナタにココロは小さく笑みを返した。
ココロ : 「ふふっ、それじゃ何から話そうかな……」
ココロ : 「あ、オトは自分の名前のルーツになった『歌手のオト』について知ってる?」
オト : 「うーん……」 自分の中の知識を漁るように目を閉じて
オト : 「ううん、知らない。誰なの?」
ココロ : 「そっか……まあ最初期のアンドロイドアーティストだからムリもないか……」
ココロ : 「ではでは僭越ながら、このココロめが教えてさしあげましょう!」ピンと人差し指を立て
オト : 「うん、教えてほしいな」 人差し指を見てる
ココロ : 「『オト』はね、リボット社が最初に生みだした歌唱用アンドロイド、VR100の名前なの」人差し指を回し
ココロ : 「もう現役引退しちゃってるんだけど『オト』は凄いんだよ!」
オト : 「そんなに……凄いの?」 回る指をトンボのように見てる
ココロ : 「うん、それはもう! 私の人生をまるっきり変えちゃうくらい!!」
ココロ : 「心に響く歌、って言うのかな、まだ生まれて間もないアンドロイドなのに凄い歌なの」
ココロ : 「だから小さな私でも何かができるんじゃないかって勇気を与えてもらったりして……」
ココロ : 「ああ、当時はお兄ちゃんにせがんでアルバムを買ってもらったっけ……」
ココロ : 「ウチはおとうさんもおかあさんも失くした家だったから、私一人を養うだけで厳しかったハズなのに……アルバムなんて買ってくれてたんだなお兄ちゃん……」
ココロ : 「と、話が横道に逸れちゃった…! そんなこんなで『オト』は凄いんだよ…!!」
オト : 「…………」 話が逸れ掛けても、興味深そうに話を聞いて
オト : 「ココロは、オトが……歌が大好きなんだね」
ココロ : 「うん! 歌がなかったら『お父さんとお母さんはどこ?』なんて塞ぎこんで、今もずっと泣いてたと思うし!!」
ココロ : 「歌は私の命の恩人、かな…? いや、恩音…?」
オト : 「……そんな言葉ないよ?」 クスッとおかしそうに笑う
ココロ : 「あ、あはは、そうだった…! とにかく私は歌が大好きなのです…!!」笑って
オト : 「よく分かったよ。だからさっき、あの子達と歌ってたんだね」 奥にいる子供達をちらりと見て
ココロ : 「そーゆーコト! あの子達にも希望とかユメとか歌で分けてあげられたらなって」
オト : 「希望……ユメ……」
オト : 「……ねえ、じゃあ」
オト : 「わたしも……一緒に歌ってもいい?」 おそるおそる聞く。その目には、羨ましい……といった感情が浮かんでいるようにも見える
ココロ : 「……え!」
オト : 「だ、だめなら……いいけど……」 目を伏せる
ココロ : 「う、ううん…! ううん…!! そんなハズないよ…!!」
ココロ : 「むしろ嬉しいなっ! さっ! 一緒に歌おうオトっ!!」
KP : 少女は声を弾ませ、アナタの両手を握った。
オト : 「……!」
オト : 「うん……!ココロ……!」 感情の無いアンドロイドとは思えないような、嬉しそうな笑顔で頷いた
KP : ────その日からアナタは、この箱庭で子供達と過ごすようになった。
KP : アナタに名前をつけた少女はココロという名前らしい。
KP : 他にも運動が得意な"クオ"。
クオ
KP : オシャレが大好きな"ミミ"。
ミミ
KP : 茶髪が特徴的な"ヒサト"と、ヒサトにいつもくっついている"サトミ"。
ヒサト サトミ  
KP : アナタと子供達は、毎日いろいろなコトをして遊んだ。
KP : 追いかけっこをしたり、絵を書いたり、本を読んだり、歌を歌ったり。
 
KP : ────そうしてX000が"オト"になって半年が経った、ある日。
KP : 中庭と隣接している居住エリア、
KP : そこでは少年少女達が沈んだ顔で向かいあっていた。
ヒサト : 「ねえ、いつになったら帰れるんだろ……」
ココロ : 「すぐだよ、警察だって頑張って捜査してるハズで────」
ヒサト : 「だけどさ、もう半年だよ? 助けなんて」
サトミ : 「……それでも、信じて待つしかないんじゃないかな」
ミミ : 「ん~待つのはいいんだけどさ~」
ミミ : 「ここじゃオシャレもできないし~マジ病むよね~」
ミミ : 「ウチなんか入ってきたのに金髪だったのに……今は真っ黒だし」
ミミ : 「ネイルぐらいなんとかなんないかな~……」
クオ : 「ネイル? この状況で?」
ミミ : 「クオは分かってないな~……いちばん見える手に何かあった方が元気でるでしょ~……?」
サトミ : 「わ、わかる…!」
ヒサト : 「…………え、そういうものなの?」
KP : 男子達は向き合い首を傾げた。
オト : 「確かにそういうものだけど……」
オト : 「……!あっ」 何か思いついたように小さく声を上げて
オト : 「ねえ、ココロ。ペン持ってる?」
ココロ : 「えっ? ああ、持ってるけど……」半年前に使ったペンを差し出す
オト : 「ありがと、借りるね」 ペンを受け取って
オト : 「……ミミ。手、出して?」 ペンのキャップを外しながら
ミミ : 「────ん? 手? いいけど何すんの~?」ペンを片手に持つオトちゃんを見て怪訝な表情
オト : 「いいからいいから」 笑って近づく
ミミ : 「ん~~~~、そこまで言うなら~?」右手を差し出す
オト : 「んっ。じゃあ、えっと……」
オト : ミミの右手の甲に、ペンで数字を書く。
オト : ──“33”、と。
オト : 「こうかな」
ミミ : 「……えっ、33? どゆことどゆこと?」光に手を伸ばしつつ眺めてみる
オト : 「半年前……わたし達が最初に会った時にね、ココロが手の甲に名前を書いてくれたんだ」
オト : 「ネイルの話でそれ思い出してさ。じゃあ、ちょっとオシャレな感じに出来ないかな~って考えて……」
オト : 「わたしの足にもX000って書いてるでしょ?アナグラムしてオトってココロが言ってたから、参考にして~……」 昔、ココロがオトのことを教えてた時のように人差し指を立てて
オト : 「ミミだから、33。どうかな?」 小さく首を傾げて、反応を伺ってみる
ミミ : 「へ~、そんなコトがね~……ふ~ん…………」
ミミ : 「フフ、いいじゃん? なんか"ウチ"ってカンジで」
ミミ : 「"オト"ってカンジだ」ニコッと微笑む
オト : 「ほんと!?やった!」 小さくぴょんっと跳ねて喜ぶ
サトミ : 「────私も、いいかな?」
サトミ : 「その、番号」見ていたサトミが駆け寄る
オト : 「うん、良いよ!サトミも書いてあげるっ」
ヒサト : 「…………サトミがするなら俺もしようかな」
オト : 「ふふっ、もちろん!じゃあ、えーと……ヒサトと……サトミだから……」
オト : ヒサトの手の甲に、“1310”
オト : サトミの手の甲に、“3103”
オト : それぞれ、数字を書いて行き……
オト : 「クオ、おいで?」 クオに手招きする
クオ : 「……えっ? 俺も?」
オト : 「ほら、せっかくだし!」
オト : 「それにやってみたら、ネイルとかのオシャレする時の気持ち、分かるかもだよ?」
クオ : 「それはどうだろう」
クオ : 「……まあ、オトがしたいなら付き合う、けど」
KP : クオは何故だか頬を染めて目を逸らし、無造作に右手を差しだした。
オト : 「うん、ありがとっ」 その反応の理由には気付かず、右手に触れて
オト : その手の甲に、"90"とペンで書く。
オト : 「よし、出来た。どうかな?」
クオ : 「……どうかな、って言われても」
KP : クオは自分の右手を暫く見つめて、
クオ : 「……少し恥ずかしい」と漏らした
オト : 「あははっ、まあでも皆一緒だから」
ヒサト : 「……まったくスナオじゃないなクオ、オトが声かけてくれたの嬉しいんだろ? 照れるなよ!」小声でクオに囁いて肘で小突く
クオ : 「……うるさいな、少し黙れヒサト」
オト : 「……?」 にこにこしながら、微笑ましそうに見ている
クオ : 「…………」オトと目が合ってしまい、慌てて目を逸らす
オト : 「ふふっ。ただの思い付きだったけど、喜んでもらえて良かったな……」 皆を見て
オト : 「普通のサインペンだから、いつかは消えちゃう数字だけど……」
オト : 「楽しかった思い出は、ずっと残るもんね」 そんな風に呟いた
KP : ……アナタはどこか不安そうな子ども達に、ココロの真似をして数字を付けてあげることにした。
KP : クオには90、サトミには3103、ヒサトには1310、ミミは33。
KP : ただの子供の言葉遊びだった。それでも子供達は嬉しそうに手の甲に書かれた文字を眺めていた。
 
ココロ : 「────さっきはありがと、オト」
KP : 他の皆が落ちついたところでココロが声をかけてくる。
オト : 「ココロ」 振り向いて
オト : 「ううん、全然!」
ココロ : 「みんなを励ます手段、私には歌しか思いつかないから本当に助かったよ」
オト : 「そうかな?歌以外でもココロはたくさん皆を元気づけられてると思うけど……」
オト : 「でも、そう言うなら……どういたしまして」
ココロ : 「ふふ、でも気付けばすっかりオトは皆の中心だね」
ココロ : 「最初に来た時、あんなに警戒されてたのにさ」
オト : 「あ~……一人だけアンドロイドだからね……」
オト : 「わたしも人間だったら良かったんだけど……って、ちょっとだけ思ったこともあったかも」
ココロ : 「……そうなの?」
オト : 「うん。でも今は思ってないよ」
オト : 「そんなの関係無く、みんな仲良くしてくれたもん」
ココロ : 「そっか」安心したように微笑む
ココロ : 「────それじゃ、オトには他に叶えたいユメとかはないの?」
オト : 「他に……?」
オト : 「えっ、う……うーん……。考えたことなかったかも……」
オト : 「みんなと一緒にいるだけで、楽しいし……」
ココロ : 「ふふ……今がユメの時間、ってコト……?」少しおかしそうに笑う
オト : 「もしかしたら……そうなのかも」
オト : 「でもそんなこと聞くなんて、ココロには何かユメがあるの?」
ココロ : 「私? 私はね……」
ココロ : 「大きなユメが二つもあるの」
オト : 「二つも?それって何……?」
ココロ : 「一つ目は言うのが少し恥ずかしいんだけど」
ココロ : 「……私、好きな人がいるんだ」
ココロ : 「もう一度、会いたい」
オト : 「好きな人……」
オト : 「それってどんな人なの?」
ココロ : 「ん~……どんな人かって言われると少し困るけど~……」たははと笑う
ココロ : 「強くて優しくてカッコよくて……正義感にあふれた素敵なヒトなんだ……」
オト : 「ふ~ん……?」
オト : 「ココロがそこまで言うってことは……ほんとに素敵な人なんだね」
オト : 「わたしも会ってみたいな、その人に」
ココロ : 「そう、私の憧れ……少しでも近付けるよう今も頑張ってる途中なの……」
ココロ : 「もしもオトもあの人に会ったら、同じ人を好きになっちゃうかもね?」冗談めかして
オト : 「え?そりゃそうだよ!」
オト : 「ココロが好きになるような人なんでしょ?じゃあ、わたしもきっと好きになるよっ」
オト : そう言って笑いかける。彼女はまだ、“好きには色々な種類がある”ということを理解していないようだった。
ココロ : 「ふふ、そうだね……! 取られないよう気をつけなきゃ……!!」
KP : そんなオトの心境を知ってか知らずか、ココロは穏やかな表情を浮かべた。
オト : 「ふふっ……」 なんだか楽しくなって笑ってしまって
オト : 「あ……じゃあ、あと一つのユメは何なの?二つあるんだよね?」
ココロ : 「うん、二つ目のユメはね」
ココロ : 「────オトと一緒に、世界の人々に歌声を届けること」
オト : 「……!?わたしと一緒に……歌?」
ココロ : 「そう、私ね、オトと一緒に歌うのが凄く楽しいんだ」
ココロ : 「だから、オトと二人で大きなライブをしてみたいの」
ココロ : 「勿論、オトの意志次第でもあるから、だめなら……いいけど……」目を伏せる
オト : 「…………」
オト : 「わたしも、ココロと一緒に歌うの楽しいよ……」
オト : 「でも、わたし……ここ以外の場所に行ったことないから……」
オト : 「そんなこと、考えもしなかったな……」
オト : 「でもココロは、そんなユメのことを考えていたんだね……」
ココロ : 「えへへ、実はそう」
ココロ : 「……ああ、それからそれから外に出られたらオトに身近な人達を紹介したいな!」
ココロ : 「私の好きな人、私のお兄ちゃん────大事な人が沢山いる街とか色々と紹介もしたい」
オト : 「ココロのお兄ちゃん……前にも言ってたことあるよね」
オト : 「そっか……わたしも気になるよ。ココロのお兄ちゃんも、他の人も、住んでる街のことも」
ココロ : 「あ…! それじゃあ、それがオトの新しいユメ…!?」
オト : 「……うん。だけど、それだけじゃないかな」
オト : ココロに向き直って、
オト : 「わたしも、ココロと一緒にたくさんの人の前で歌ってみたい。大きなライブっていうの、してみたい」
オト : 「ココロと同じユメ、わたしも見てみたいな……!」 そう言って、微笑みかける
ココロ : 「そっか…! そっか…!!」
KP : その言葉に少女はパッと笑顔を咲かせた。
ココロ : 「二人のユメ、一緒に絶対に叶えようね!!」手を握る
オト : 「うん……!!」 鏡に映したような笑顔を咲かせて、手を握り返す
ココロ : 「うんうん……! ユメを叶える為、まずは何をしよっか……!!」
ココロ : 「願い事、とか?」
オト : 「願い事?」
ココロ : 「あっ…、オトは知らないか…!」
ココロ : 「あのね、夜空の星々に願いを託すと、その星達が願いを叶えてくれるんだよ」
オト : 「えぇ!?じゃあ願おう!?」
ココロ : 「うん、願────────」
ココロ : 「あ、あ~、ダメだった~……私のバカ~……」
ココロ : 「……ここからじゃ星空も見えないじゃん、星に願うなんてできないや」
オト : 「そういえば……ここって、夜になっても何も見えないよね」
オト : 「わたし、星って見たこと無いよ」
ココロ : 「それはそうだよ、だってここは■■■■の■だもん」
KP : 「でも、どうしよ」とココロはがっくりと肩を落とした。
オト : 「…………」
オト : 「ねえ、ココロ。手、出して」
ココロ : 「んん……はい……」しょんぼりとしながら右手を差し出す
オト : サインペンのキャップを開けると、その手を取り、
オト : 手の甲に、“556”と書く。さっき子供達にそうしたのと同じように。
オト : 「……ココロ、あのね」
オト : 「今はまだ、こんなことしか出来ない……」
オト : 「オシャレすることなんて出来ないし、歌も……ただ楽しく歌うだけしか出来ない……」
オト : 「けど、いつか絶対にここから出よう」
オト : 「ちゃんとオシャレして、ココロの好きな人に会って……」
オト : 「歌ももっと上手くなって、たくさんの人の前で一緒に歌おう」
オト : 「わたし、もう決めたから……だから……」
オト : 「わたしに祈って、ココロ。絶対に、ココロのユメを叶えてみせるよ」
オト : 何の根拠も無い、感情に任せただけの言葉。
オト : 考えるより先に口はそう喋っていて、両手はココロの手を包み込むように握っていた。
ココロ : 「オト……」
KP : 話が終わると同時、ココロはアナタのプラスチックの身体を身を寄せた。
ココロ : 「助け、てっ……」
KP : 今迄は年長者だからと呑みこんでいた弱音が零れる。
ココロ : 「助けてっ……! 私、ここから出たいよっ……!!」
KP : これまで堪えてきた不安と絶望の涙が流れ出す。
オト : 「……っ!!」 初めて見るココロの姿に、一瞬戸惑う
オト : 「────助ける!助けるよ……っ!!」 だがすぐにココロの体を抱きしめて
オト : 「絶対、助けるから……!わたしが、ぜったい……っ!!」
オト : 方法なんて思いつかないし、これからどうすればいいのかも分からない。
オト : それでも自分の心がそう言わなければいけないと、彼女の願いを叶えなければいけないと訴えている。
ココロ : 「っ……、ありがとうオト、ありがとね……」
KP : ココロは嗚咽を堪えながら感謝の言葉を伝えた。
KP : ……オトの言葉に根拠などないと分かっていた。
KP : しかし、オトのかけてくれた言葉が嬉しかった。
KP : かつて自分に生きる活力を与えた歌手と同じように、希望を甦らせてくれたコトに──
KP : それ以上に無二の親友を得たコトが嬉しかった。
ココロ : 「あは、それとごめん……いきなり泣きだしたりしちゃって……」顔を上げて小さく笑って
オト : 首を横に振って、
オト : 「ううん。全然良いよ」
オト : 「泣きたい時は……泣いて良いと思うから」
オト : 「……また、一緒に歌おう。ココロ」
誰かを励ますためじゃなくて、自分のために。そう願うように微笑む
ココロ : 「うん、約束」目元を拭い
ココロ : 「────きっと叶えてね、私の願い星さん」笑い返す
KP : そう言ってココロはアナタからペンを受け取る。
KP : そして、アナタの左手の甲に星のマークを書いてみせた。
KP : それは二人のユメの象徴として、何故だかキラリと輝いて見えた。
 
KP : ────寂しそうな彼女の笑顔が忘れられない。
KP : そして、当時のアナタには一つの疑問があった。
KP : ……ある日を境に、子供達が減っていったのだ。
KP : 約一年を共に生きた、小さな友人達はどこに行ってしまったんだろうか。
KP : 今のアナタには、その残酷すぎる疑問の回答に察しがついていた。
 
SYSTEM : システム再起動中__
SYSTEM : システムチェック開始__完了
SYSTEM : システムデータベースへ接続中__完了
SYSTEM : ネットワークへ接続中__完了
SYSTEM : 地形データ リンク開始__完了
SYSTEM : システムオールグリーン
SYSTEM : ____X000、起動します
オト : 「ココロ……ッ!!」 まるで悪夢から目覚めた時のように、叫びながら起き上がる
ニト : 「わっ、急にどうしたの大丈夫…!?」
オト : 「…………」 ニトの顔を見て、ここが現在だと認識する
リト : 「ココロ…? って白瀬心…? さっき話したキョウの妹の…?」
オト : 「……っ、ま、待って……」 声が震える。質問に答える余裕が無いことが見て取れる
オト : 「おかしい……」
オト : 「そんなの、おかしい……」
オト : 「だって……皆は人間で……」
オト : 「アンドロイドじゃない……!わたししかアンドロイドはいなかった!皆人間だった!!」
オト : 「だから……違う!絶対ありえない!!そんなはずない!!あれは、あのアンドロイドは、きっと見た目だけ似せられて作られただけで────」
オト : 混乱した頭の中で、常識的な考え方にしがみつく。自分に言い聞かせるように叫ぶ。
オト : しかし、自分の心を守るように思い込もうとするたびに、頭の中に映像が弾けるように流れて行く。
オト : ビルの屋上で1310を攻撃した時。
オト : 血涙を流す彼の瞳の奥には、どこか哀しい感情が隠れているように見えた。
オト : 最後に1310が屋上から飛び降りた時。
オト : その直前、ほんの一瞬、自分の方を見たような気がしたのは……本当に気のせいだったのだろうか。
オト : 「うぁ、あ……あぁ……」
オト : 認めたくない事実を掻き消すように、両手で頭を抱える。
オト : それでも映像は止まらない。ザザザ、と砂嵐がかかりながら記憶を再生し続ける。
オト : 3103が最後に自分に手を伸ばした時。
オト : あれは本当に、最後の悪あがきで自分をハッキングするためだったのだろうか。
オト : ……そんなわけが無い。彼女はそんなことをするような子じゃない。
オト : わたしのことを、オトと……そう呼んでいたのだから。
オト : 「あ、ああぁ、アアアアアアアッ!!!!」
オト : 狂ったように叫ぶ。もしも人間だったら、喉は潰れて、涙がとめどなく溢れている程に。
オト : 「い、いや……!!いやだ!!!そんな……そんなの……!!!」
オト : 両手で髪を掻きむしる。装着したヘッドフォン型の機器が外れて、乾いた音を立てて床に落ちた。
ニト : 「オ、オト…!? 本当にどうしたの…!? いったい何を見たの…!?」
KP : アナタが救えなかった子供達より少し幼いニトが近付いて宥める。
オト : 「あ……あぁ……っ」 顔を上げて、ニトの姿を見る
オト : 「ごめん……。ごめんなさい……」
オト : 「ごめんなさい……みんな……」 ニトの姿にかつての子供達を重ねてしまい、無意識に謝罪の言葉が漏れ出る
ニト : 「え……?」目の前の少年は、当然そんな事情は知らない
リト : 「……………………」
リト : 「ねえ、オト」
KP : リトは塞ぎこむオトの右手を掴みつつ目を合わせた。
リト : 「ちゃんと"あたし"を見て」
オト : 「…………」 リトの目を見る
リト : 「あたしは、オトが何を見て誰に謝ったのか分からない……」
リト : 「だから、落ちついて……あたし達に話してくれないかしら?」
リト : 「一人で抱え込むバカはキョウだけで十分」
リト : 「────ちゃんと聞くから、ね?」
ニト : 「そ、そうそう、話せば少しはラクになるかも…よ…?」控え目に
オト : 「リト……。ニト……」
オト : 「でも……でも……。わたし……っ」 胸元を手で握りしめて
リト : 「……もしかして、あたし達にも話せないようなコト?」
リト : 「それなら先に言っておくけど」
リト : 「あたし達は何があってもオトを嫌いになったりしないから」
リト : 「……根拠は特にないけどね」そう言って笑って
オト : 「……。うん……」
オト : 「そんなの……知ってる、よ……」
オト : リトの言葉で少しずつ落ち着きを取り戻してきたのか、声の震えが収まっていく。
リト : 「ふふ、言うまでもなかったのね」
リト : 「────それなら話しても大丈夫でしょう? あたしはアナタの味方よオト」
リト : 「もしそれでも話したくないなら待ってあげるけれど」
オト : 「ううん……話すよ」
オト : 「上手く……話せるか、分からないけど……」
リト : 「大丈夫よ、ゆっくり話して頂戴」
オト : 「うん……」
オト : 「…………」
オト : 「わたしには……ココロっていう、親友がいたの────」
オト : 過去の記憶のことと、ヒサトとサトミがアンドロイドになっていたことを話します。
リト : 「なるほど、それで皆を救えなかったと錯乱してしまった訳ね……」
ニト : 「ん~、子供達がアンドロイドになった?」
ニト : 「……意義あり!!!!」
KP : 正座で話を聞いていた少年がバッと手を上げる。
オト : 「……?」 ニトの方を見て、手を差し出して先を促す
ニト : 「マッドサイエンティストの威信をかけて断言させてもらうけど」
ニト : 「人間をアンドロイドにするなんて不可能だよ!!」
オト : 「うん……。そうだよね……」
オト : 「わたしもそう思う……」
ニト : 「かつて偉人をアンドロイドにする計画もあったみたいだけど、それも本人をアンドロイドにする訳じゃなくて似たAIを作るカンジだったし」
ニト : 「絶対ムリムリ」
リト : 「人体改造で脳以外をプラスチックの身体に置換した、としても普通は途中でショック死するでしょうね」
オト : 「そう……だよね……」
オト : 「でも、じゃあ……どうしてあの二人は、わたしのことを知っていたの……?」
リト : 「…………それは」
ニト : 「どうしてだろ?」首を傾げ
オト : 「…………」
オト : 「それだけじゃない……。ヒサト達とあのアンドロイドが別の存在だったら、どうしてその姿を似せて作る必要があったの……?」
オト : 「みんな、まだ子供なんだよ……?戦闘用に作りたいのなら、もっと大人にすればいいはずだよ……」
オト : 「おかしいよ……やっぱり……!」
オト : 「絶対ありえないって思うけど!どんな方法使ったのかもさっぱり分かんないけど!」
オト : 「わたし、二人がアンドロイドに改造されたとしか思えないよ……っ!!」
リト : 「…………」
リト : 「そもそも子供達をアンドロイドに改造なんてムダな手間……兵器としての戦闘用アンドロイドだったら人間をベースにしなくても優秀なのが幾らでも用意できる……」
リト : 「完全に人間社会に馴染める暗殺用アンドロイドの生体サンプル、として集められた可能性なら考えられなくはないけど……」
リト : 「他でもない二人の友人のアナタが言うなら、本当に子供がアンドロイドに改造されたんでしょうね……」
オト : 「…………」 認めたくないが、頷く
オト : 「……ねえ……このこと……キョウに話していいのかな……」
オト : 「ココロも、アンドロイドにされてるかもしれない……。ううん、もうされてるんだと思う……」
オト : 「昨日の夜に見た映像のココロは……10年前と姿が変わっていないんだから……」
ニト : 「ううん……どうするのがいいんだろう…………」
リト : 「もう話すしかないでしょう」
リト : 「それにココロがアンドロイドになって生きているとすれば、それはキョウにとって悪い情報じゃないハズよ」
リト : 「まだ間に合う可能性が残っているんだから」
オト : 「そう……なのかな……っ」
リト : 「まあ……『アンタの妹は、もう人間じゃない』と言われてスナオには喜べないでしょうけど……」
リト : 「他でもないキョウだし、それで絶望したりはしないハズよ」
オト : 「…………」 目を閉じて、少し考えて
オト : 「……分かった。話すよ」
リト : 「あたし達も一緒に行くわ、オト」
リト : 「元々、アイツが目が覚ましたら三人で一緒に話をしにいくって話だったものね?」
オト : 「……そう、だったね」 まだ弱々しいが、小さく笑みを浮かべる
ニト : 「それじゃ、さっそく行こう! 実はキョウ、さっきオトの顔を見にきてたんだよ!!」
オト : 「え!?」
オト : 「そ、そうなの!?」
リト : 「ええ、アンタは寝てなさいって追いかえしちゃったけどね?」
オト : 「そうなんだ……。じゃあ、それなら……今からいこっか……」 立ち上がる
リト : 「ええ、行きましょう」
ニト : 「僕達がついてるから……勇気とか諸々のパワー全開で行こうオト!!」
KP : 姉弟はアナタを挟むように立ち、
KP : ニトがアナタの右手を、
KP : リトがアナタの左手を、それぞれそっと握った。
オト : 「……うん」 両手から温もりを感じながら、歩き出す
オト : 二人と一緒にキョウの部屋へ向かいます
KP : キョウの部屋に向かう。室内にはライトがついているのが見える。
KP : どうやら彼は起きているようだ。
オト : 「……キョウ。少しいい?」 扉をノックし、声をかける
キョウ : 「オトか、入ってくれ」
オト : 「うん……」 扉を開け、三人で部屋に入る
KP : 改めて入ったキョウの部屋には、およそ"生活感"というモノがなかった。
KP : 置いてある物と言えば、古いギターケースと古い音楽アルバムくらいだ。
KP : なんともキョウらしくないラインナップだった。
オト : 「…………」 今までは気にすることも無かった音楽アルバムに目が行く
KP : その音楽アルバムは10年以上前に作られたモノで、
KP : 「銀河初のアンドロイドボーカリスト『オト』」と書いてあった。
オト : 「……そっか。そうだよね」
オト : 「これを……昔ココロに買ってあげたんだよね?……キョウ」 アルバムを手に取り、キョウを見てそう言う
キョウ : 「…………何? 何故、おまえがそれを」目を見開いて
キョウ : 「誰にもココロの事を語った記憶はないハズだが」
オト : 「ずっと……」
オト : 「ずっと会いたかった……。本当はココロと一緒に会うはずだったんだ……」
オト : 「わたしとココロは、親友だったから……」
キョウ : 「おまえとココロが……親友だった……? いったい何を言って……」
キョウ : 「アイツとアンドロイドに接点なんてないハズで…………」
オト : 「失っていた記憶を思い出したの。リトとニトのおかげで……」
オト : 「その記憶の中で、わたしはココロと会ってた。一年間、ずっと一緒にいたんだよ」
キョウ : 「なっ……!?」
KP : 思わぬ所から飛びだした真実に、キョウは思わず起きあがる。
キョウ : 「ッ……」
KP : しかし、激しく動きすぎた為に苦痛に顔を歪め、その場で蹲った。
オト : 「キョウ!」 アルバムを元の場所に置き、慌てて近寄る
キョウ : 「大した、ことはない……それより続きを話してくれオト…………」
オト : 「……うん、分かった」
オト : 「…………」 ニトとリトの顔を一度見て、
オト : 「落ち着いて、聞いて欲しい。わたしが思い出した記憶を……」 震えそうになる手を止めて、語り始める
オト : さっきと同じように、ココロちゃんとの記憶のことを話します。
オト : それと、栞にキョウの過去のことを聞いたことも交えつつ、子供たちがアンドロイドになってる可能性についても話そう。
KP : キョウは逸る気持ちを抑え、静かに黙ってオトの話を聞いていた。
キョウ : 「……そうか、そうだったのか」
キョウ : 「おまえこそが、俺がずっと探していた事件解決の手掛かり、だったのか」
キョウ : 「灯台下暗しとは、このコトだな」自嘲する
オト : 「そうなのかも……ね」
オト : 「キョウ……どう思う?」
オト : 「もしかしたら、ココロは……アンドロイドになっているとしたら……」
キョウ : 「ずぶといアイツの事だ、アンドロイドになっても何処かで生きているさ」
キョウ : 「……街頭ビジョンをジャックしたのは、我々へのSOSだろうな」
キョウ : 「すぐに見つけ出して、10年もどこに行っていたんだと問い詰め────グッ…………」脇腹を抑える
オト : 「キョウ……」
オト : 「怪我、やっぱりまだ痛むんだね……」
リト : 「爆風の火傷と破片の裂傷、アンドロイドでもないんだしメンテナンスで直る訳ないわね」
オト : 「そうだよね……応急処置しかしてないんだよね……」
オト : 「キョウ、診させてもらってもいい?」
キョウ : 「…………いや、いい」
キョウ : 「俺の事は構うな、おまえは事件解決にだけ集中しろ……」
キョウ : 「あと少し、あと少しで……真実が明らかになるんだ…………」
オト : 「……分かった」
オト : 「だけどそれなら、代わりにわたしの言うことも一つ聞いて欲しい」
キョウ : 「交換条件か」笑って
キョウ : 「……なんだ?」
オト : 「もう一人で無茶なことはしないで」
オト : 「自分がいないとスパローは回らないとか、そんな風に気負いすぎないで欲しいの」
オト : 「もしも、自分がどうなってもいいとか……そんな風に思ってるんだったら……」
オト : 「わたし……もう何も協力しない」 キョウの目を見て、はっきりと伝える
キョウ : 「…………」
ニト : 「キョウ、これは僕達の……」
リト : 「スパローの総意と思って頂戴」
キョウ : 「……………………」
キョウ : 「……わかった、無茶はしない、できるだけな」両手を上げて
キョウ : 「これでいいか?」
オト : 「……約束だよ?」
キョウ : 「…………ああ、約束」
オト : 「……うん」
オト : 「良かった。じゃあ、わたし……安心してがんばれるよ」
オト : 抱えているものはまだたくさんあるが、心配だったことが一つだけ消えて、穏やかに微笑むことが出来た。
オト : 「じゃあ、わたし自分の部屋に戻るね。キョウも安静にしてて」 そう言って、部屋から出ようとする
キョウ : 「…………いや、少し待て」
オト : 「なに?」振り返る
キョウ : 「もう何度目か分からんが、おまえには礼を言っておこうと思う」
キョウ : 「無力だった俺達に代わって、不安な妹に希望を与えてくれて」
キョウ : 「……ありがとうオト」
オト : 「……!」
オト : ────そんなお礼を言われるようなことはしていない。
オト : 希望を与えるだけ与えて、結局自分はココロを助けることは出来なかったのだ。
オト : 心の中に後悔や、自分を責める声が響いてくる。
オト : ココロは今、どう思っているんだろう。助けられなかったわたしなんかのことを、今でも親友と思ってくれているのだろうか。
オト : 今はまだ何も分からない。
オト : だけど、ココロの大好きな兄であるキョウが、わたしに感謝しているというのなら……。
オト : 「うん。……どういたしまして」
オト : 罪悪感で潰れそうになる心を抑えつけて、彼の気持ちに応えるように微笑み返した。
 
KP : 新旧の兄妹との約束をもって、スコアちゃんの夜の個別シーンを終わります!
KP : そして長い1日が終了!
KP : 次の場面は一週間後になります

34 再来

西暦2050年10月24日/PM07:30/天気:雷雨/警視庁

KP : ビル火災から一週間が経過した。
KP : アナタ達はリボット社から提供されたデータを元に、
KP : あらゆる場所に向かったのだが、有力な情報がなく二の足を踏んでいた。
KP : ……そして、気にかかるのは黄海とシロウの不在だ。
KP : 未だに連絡がつかない。捜査の合間に探してみても、見つかる気配がない。
 
KP : この一週間、解析室の治療を継続したならPC達はHPを全回復してください!
system : [ 夜鷹 守人 ] HP : 9 → 11
system : [ 不破 栞 ] HP : 12 → 13
KP : では回復も済んだところで、守人くんの視点で物語を進めていきます
夜鷹 守人 : 行きますか……
KP : 今日も夜遅くまで仕事していたアナタは、帰宅する為に警視庁から出る。
KP : そんな時、ポケットの中の携帯電話が小さく揺れた。
夜鷹 守人 : 誰からの電話か確認しよう
KP : それは義父の矢代からのメッセージだった。
夜鷹 矢代 : 『大事な話がある。先に家で待っている』
KP : 手短にそう打ってある。
夜鷹 守人 : 「(大事な話……改まってどうしたんだ……?)」
なるべく急いで帰った方がいいだろう、と帰路を急ぎますか
KP : ……横殴りの雨に降られながら、自宅まで急ぐ。
KP : ザアザア、ゴウゴウ、と激しい雨風に止められるが、
KP : アナタはそれらを振りきって、やっとの思いで自宅へと辿り着く。
 

同日/PM08:13/天気:雷雨/夜鷹家

KP : 玄関に向かう、その途中────
KP : ピタリとアナタの足は止まった。
KP : ドアが少し開いている。
KP : ……まだドアノブには手をかけてもいないのに。
KP : 矢代が閉め忘れたのか、と考えるが神経質な彼に限って考え難い。
夜鷹 守人 : 「……義父さん? 帰りましたよ?」
どこか嫌な予感を感じつつ、ドアノブに手をかける
KP : ……アナタは静かに家に入った。
KP : 電気がついていない、暗い玄関。
KP : そこに広がる光景は、よく見知ったモノだった。
 
KP : 鼻腔を支配する、鉄錆びの臭い。血の臭い。死の臭い。
KP : ……呻き声が聞こえる。
KP : アナタは声の方を見た。
 
KP : 思考は真っ白で、視界は真っ赤だ。
KP : 暗い部屋に血の海が広がっていて、
KP : すぐ目前に男の人が転がっている。
 
KP : 雷光が室内に差しこみ、足下の人影を照らした。
KP : そこにはアナタの家族が────義父の夜鷹矢代が転がっている。
KP : 腹部をナイフで刺されたようで、大量の血液を流して倒れている。
 
KP : 失った筈の左目が疼く。
KP : ……聞こえるハズのない壮大な音楽が聞こえる。
KP : ニコロ・パガニーニによる24の狂想曲(カプリース)、その最終曲。
 
KP : そして、アナタは漸く理解した。
KP : アナタが10年前の事件を追ってきたように、
KP : 10年前の事件もアナタを追ってきたのだと。
夜鷹 守人 : 「ァ、と、義父……さ………」
夜鷹 守人 : 「義父さん!!」
倒れる義父に、縋るかの如く駆け寄る
夜鷹 守人 : 「あぁ駄目だ駄目だ、こんな、またこんなことが、義父さん。しっかり」
自分と義父に言い聞かせるように、口を回す
KP : アナタが義父に近付くと、まだ息があったのだろう。
KP : 矢代は弱々しい力でアナタの手を握ると声を漏らす。
夜鷹 矢代 : 「逃げ、なさい……はやく…………」
夜鷹 守人 : 「逃げ、どうし……て……?」
一瞬の希望に目を見開くも、その言葉の真意を探る
KP : その瞬間。
KP : 突然、激しい音を立てて玄関のドアが開かれた。
KP : ……アナタは振り返る。
KP : そこには赤星と数体の警官VOIDが立っていた。
夜鷹 守人 : 「!!」
夜鷹 守人 : 「に、兄さん。たすけ、助けてくださいっ。義父さんがっ……!」
KP : その言葉に返答はない。
KP : 赤星はアナタを冷たい目で見下ろし、こう言った。
赤星透也  
赤星 透也 : 「10月24日8時13分、夜鷹守人。おまえを殺人未遂の容疑で逮捕する」

35 もう一人の容疑者

西暦2050年10月25日/AM09:00/天気:雷雨/警視庁ドロ係本部

KP : 翌朝。アナタ達は警視庁のドロ係本部に集められた。
KP : ハズなのだが、メンバーは半分くらいに減っていた。
KP : 先日の事件の容疑者と被害者である、夜鷹守人と夜鷹矢代は勿論、
KP : 赤星、イチハ、黄海、シロウ。彼等の姿もないのだ。
KP : ……空模様と同じくドンヨリとした空気感の中。
KP : 初めに青木が重たい口を開いた。
青木 玲斗 : 「お、俺もさっき聞いたばかりで実感はないんですが……」
青木 玲斗 : 「矢代係長が腹を刺されて病院に運ばれたみたいです……」
不破 栞 : 「何……!?」
ヤオ トモヤ : 「ぇ…⁉︎矢代係長が腹を刺されたって、どういう、夜鷹さんは無事なんですか⁉︎」
レミ : 「それが~……なんとか一命は取りとめたらしいんですが~…………」
レミ : 「ケガの状態が酷すぎて、意識は戻っていないそうなんです~……」
スコア : 「うーん……無事だけど無事とも言えない感じですか……」
スコア : 「じゃあ、守人さん達は病院に付き添いですかね……。夏央さんとシロウはずっと見つかってませんけど……」
青木 玲斗 : 「いえ、それが……」
青木 玲斗 : 「彼の相棒のトモヤさんには言いにくいコトなんですが…………」
スコア : 「……?」
ヤオ トモヤ : 「ッ聞かせてください‼︎」
青木 玲斗 : 「……あの、落ちついて聞いて下さい?」
青木 玲斗 : 「……守人さんは『今回の事件の容疑者として赤星さんに現行犯逮捕された』という話です」
ヤオ トモヤ : 「げっ、げんこうはんたいほ…!?!!」
ヤオ トモヤ : 「ddっ、どうsて⁈そんなこと夜鷹さんがする筈ないじゃないですか…!!」
スコア : 「え、えぇ……?ど、どういうこと……?」
不破 栞 : 「その情報……間違いないのか?」
レミ : 「はい、そう報告を受けています~……」
レミ : 「今は本庁三階の留置所に囚われているハズですね~……」
スコア : 「嘘……じゃないってことですか……」
ヤオ トモヤ : 「は、、……ッ」口をパクパクと開閉させて
ヤオ トモヤ : 「……違う。違います!まだ短い間ですけどパートナーをやらせてもらってたんです。私は知っています。夜鷹さんは絶対にそんなことしません…!」
不破 栞 : 「……」腕を組んで考え事をしている
スコア : 「うーん……」
スコア : 「いやー、どうでしょうねえ。ちょっと情報が少なすぎてわたしはどうにも判断出来ないなあ……」
スコア : 「留置場にいるなら今から会えませんかね?とりあえず詳しく話を聞きたいかも」
不破 栞 : 「そうだな。まだ面会はできないのか?」
青木 玲斗 : 「そうですね、現役警官である我々は、直感で判断を下すべきじゃない……少しでも情報を得たいところですが…………」
レミ : 「面会許可はどうでしょうね~……、私達ドロ係メンバーには待機命令が出ていますし~……」
不破 栞 : 「期待しないほうがいい……か」
不破 栞 : 「……とにかく、起きてしまったことは仕方ない。これからドロ係は誰が指揮するんだ?」
スコア : 「さあ……。今は待機しろっていうなら待機するしかないですけど」
ヤオ トモヤ : 「……今ここには来ていませんが、赤星さん辺りではないでしょうか」悔しくてたまらないといった顔つきのまま
スコア : 「あー、透也さんですか……」
スコア : 「今どこにいるんですかね?守人さんと面会出来ないなら、先に透也さんから話を聞きたいとこですけど」
■■■■ : 「────────俺を呼んだか?」
KP : 皆で話しあっていると、乱暴にドアが開いて、赤星が部屋に入ってきた。
スコア : 「わ、びっくりした……噂をすれば」 そちらを向く
赤星 透也 : 「ちょっとBR800に用があって戻ってきたんだ」
スコア : 「BR800……トモヤさんでしたっけ?」
ヤオ トモヤ : 「…はい。なんでしょう?」
赤星 透也 : 「廊下から聞こえたが、守人と面会がしたいんだってな?」
赤星 透也 : 「パートナーのおまえには会わせてやるよ」
ヤオ トモヤ : 「‼︎ 面会、できるんですか?」目を見開いて
ヤオ トモヤ : 「是非。お願いします」
赤星 透也 : 「ああ、おまえだけは特別に『直接の対面』ができる」
赤星 透也 : 「……BR800。昨夜の事件について、おまえにも事情聴取の必要があると上からの指示が下りた」
赤星 透也 : 「一緒に来い」
ヤオ トモヤ : 「…ぁ。そ、ういうことですか」被りを振る
「……わかりました。行きます」
KP : 赤星はトモヤくんの腕を掴もうと手を伸ばした。
KP : ……しかし、彼の手は別の手に振りほどかれる。
青木 玲斗 : 「待って下さい!」
KP : 赤星の手を払いのけたのは青木の細い手だった。
赤星 透也 : 「……何の真似だ?」
不破 栞 : 「どうしたんだ、青木?」 普段見せない様子に驚く
青木 玲斗 : 「……だって、それはトモヤさんも容疑者として留置所に入れると言う意味ですよね」
KP : 赤星は青木を睨みつけた。が、青木は引かない。
青木 玲斗 : 「で、でもそんな事情聴取の必要なんてありませんよ……!」
青木 玲斗 : 「昨夜、トモヤさんはメンテナンスの為に俺と一緒にいました……! 少なくとも今回の事件には関係ないでしょう……!?」
赤星 透也 : 「それはおまえが決めることじゃない」
赤星 透也 : 「────そこをどけ」
青木 玲斗 : 「……いいえ、退きません」
KP : そんな青木に赤星は呆れたように溜息をついた。
KP : そして、警官アンドロイド数体に指示を出して、ヤオトモヤを拘束する。
ヤオ トモヤ : 「ッ大丈夫です、すぐ帰ってきますから‼︎」何もしていないんだから。大丈夫。…大丈夫。
ヤオ トモヤ : 「青木さん、皆!またあとで!」
スコア : 「……分かりました。また後で会いましょう、トモヤさん」
不破 栞 : 「ああ……すぐに済むといいな」
青木 玲斗 : 「…………ッ」
スコア : 「……あ、そうだ」
スコア : 「赤星さん。あんたの仕事、代われるようになったらいつでも言ってくださいね」
スコア : 「冷静じゃない奴にどっかでミスされても、こっちが困るだけですから」 赤星を睨むように見て、冷たくそう言い放つ
赤星 透也 : 「…………俺の仕事、か」
赤星 透也 : 「生憎だな、代わりたくても代われるようなモノじゃない」
赤星 透也 : 「それにおまえには向いてないし務まらないと思うよ、X000」
スコア : 「あっそ。だったら精々、頑張ってくださいよ」
スコア : 「判断を誤らないようにね」
赤星 透也 : 「…………そのセリフは、言う相手を間違えてる」
赤星 透也 : 「俺に選択の権利はないんだから」
スコア : 「…………」 黙ってその顔を見上げている
KP : ……そのまま彼は強制的に連れだされてしまう。
KP : 赤星達が部屋から出ていく姿を、青木は悔しそうな表情で見つめていた。
KP : レミはそんな青木を心配したのか背中をさすり、
KP : 彼等が出ていったドアを睨んでいた。
KP : しかし、アナタ達の視線に気付くと、彼女はパッと表情を戻した。
レミ : 「……こうしてるのも時間のムダですから~、現場を見に行ってみませんか~?」
レミ : 「守人さんに面会はできなくても~現場に情報が残ってるかもしれませんし~」
スコア : 「…………」 レミのふわっとした雰囲気で、眉間に寄せていた皺が戻る
不破 栞 : 「いい考えだ……現場に入れて貰えればいいがな」
スコア : 「それは確かに心配ですね……」
スコア : 「でも、待機してるだけよりずっと良いですよ。わたしも行きます」
不破 栞 : 「ああ、行くだけ行ってみよう」
青木 玲斗 : 「そう、ですよね…!現場で冤罪の証拠を見つければ二人は解放されるハズ…!!」
スコア : 「うん……そうですね」
スコア : 「さっきはまだ情報が足りないから判断出来ないって言いましたけど、やっぱり取り消します」
スコア : 「わたし達で、守人さんとトモヤさんが犯人じゃないって証明してやりますよ」 左手で小さく拳を作る
不破 栞 : 「そうだな。今は……やれることをやろう」
スコア : 「はい……マスターっ」
KP : その意見には青木も頷き、アナタ達は四人で現場に向かうコトになった。
KP : 無実の罪で囚われた二人の仲間を救い出す為に。

36 既視感

同日/AM10:00/天気:雷雨/警視庁留置所

KP : 一方その頃。
KP : 夜鷹守人は、静かで暗くて寒々しい密室にいた。
KP : 有機ガラスで隔てられた留置所。
KP : 本庁三階に位置する、その一室に囚われていた。
 
KP : 聞こえるのは、激しい雨音だけ。
KP : そのハズだが、やはり聞こえる。
KP : ……あのヴァイオリンの旋律が。
KP : ……死に逝く家族達の呻き声が。
夜鷹 守人 : 守人はその中で蹲るように頭を抱え、耳を塞いでいた。
残響するヴァイオリンの音色は彼の中で響き続け、いないはずの死者の声が、視線が、彼を責め立てている気さえする。
夜鷹 守人 : 「───────」
夜鷹 守人 : 遺された右目は赤く腫れている。先程まで涙を流していたのかもしれない。
夜鷹 守人 : いつまでも響く弦楽器の音色と、胸中に渦巻く疑問と悔恨が、彼を蝕み続けていた。
KP : ……青年のいる部屋に、複数の足音が近付いてくる。
KP : そちらに視線を移すと、
KP : そこには数人の警官に連れられたパートナーアンドロイドの姿があった。
KP : パートナーのBR800は、青年のいる部屋に乱暴に押しこめられる。
ヤオ トモヤ : 突き飛ばされ尻餅をつく。その手荒さに顔をしかめるも、蹲る夜鷹を見て叫んだ。「───ッ夜鷹さん!!!」
夜鷹 守人 : 「───ヤ、オ? どうして、ここに……」
憔悴しきった顔を、押し込められたパートナーに向ける
KP : ……予想だにしていなかったパートナーとの再会。
 
KP : そして、夜鷹守人は『密室でアンドロイドと二人きりになってしまった』
 
KP : ここで夜鷹守人の秘匿HOの一部を公開します。
□夜鷹守人 秘匿HO

アナタはアンドロイドに対し恐怖心を抱いている。
アンドロイドに密室に二人きりになった場合、1d6/1d10のSANチェックを行なう。
このSANチェックで発狂した場合、あなたはアンドロイドに対し破壊衝動を起こす。

KP : 警官が扉を閉めた瞬間。
KP : 青年の背筋には、悪寒が走った。
KP : 呼吸が荒くなる。
KP : 鼓動が早くなる。
KP : 全身が震えだす。
 
KP : ────右目に焼きつき左目に刻まれたトラウマが、鮮明に甦る。
KP : ナイフに刺された家族が血の海に沈んでいる光景が。
KP : その犯人のアンドロイドが手を伸ばしてくる瞬間が。
KP : ……犯人のアンドロイドの影が、目の前のパートナーと重なって。
KP : 恐怖する。憎悪する。
KP : 行き場のない激情が、グルグルと渦巻いて眼前のアンドロイドに向かう。
 
KP : ──既視感を覚える。
KP : パートナーアンドロイドと思っていた相手は『あの日、あの場所にいた』
KP : そのような気がしてくる。
KP : ……それは錯覚だろう。10年前に今の最新型VOIDが存在するハズない。
KP : そう理性が訴える。本能と理性が鬩ぎ合う。
 
KP : でも、もしもそれが錯覚などではないとしたら?
 
KP : 短くない時間を共に過ごしたパートナーの筈なのに、
KP : 今の夜鷹守人は、目の前のアンドロイドに対する恐怖でいっぱいだった。
 
KP : ということで守人くんのみトラウマの再現によるSANチェックをどうぞ。
KP : 成功で1d6、失敗で1d10のSAN値減少です。
夜鷹 守人 : cc<=52(1D100<=52) > 18 > 成功
夜鷹 守人 : 1d6 お前なんかコワかねぇ!!(1D6) > 1
夜鷹 守人 : 強くなったな、守人
KP : つ、強すぎる…相手がトモヤくんなのも幸いしたかな…
system : [ 夜鷹 守人 ] SAN : 52 → 51
KP : ではその一方。
KP : BR800、アナタは気が付く。
KP : パートナーの様子がおかしい。
KP : まるで自分に恐怖しているかのような、そんな表情だ。
夜鷹 守人 : 恐怖に怯えた眼をヤオから背け、歯をガチガチと鳴らす。
必死に自身の恐怖心。過去から迫る錯覚を押さえつけながら、強張る筋肉を駆動させて口を開く。
夜鷹 守人 : 「……こ、こっちに、来ないで……くれ……」
夜鷹 守人 : 「たのむ、おねがいだ……」
夜鷹 守人 : 幼子の訴えに似た言葉が、彼の口から漏れ出す
ヤオ トモヤ : パートナーの今までに見たことのない姿に呆然としている。床に手をついたまま動けない。
ヤオ トモヤ : そんな中でも目の前の大切な人が、酷く自分を怖がっていることだけは理解できて。
ヤオ トモヤ : 触れようと伸ばした腕を戻し、ずりずりと後ろに手をつき動く。
「……ょ、たかさん。私、こっちの壁を向いて喋りますね」
ヤオ トモヤ : 「聞きたくなくなったら嫌だと、そう言ってください」私はあなたの嫌がることをしません。見ていてくださいね。
夜鷹 守人 : 「───────」
沈黙。だが、それは肯定と捉えても良いだろう
ヤオ トモヤ : 「……まず、腹部を刺された矢代さんですが生きています。意識不明の重体ではありますが病院に搬送され、治療を受けています」
ヤオ トモヤ : 「……それで。分かってはいると思いますが。私と夜鷹さんは、矢代係長の殺人未遂容疑をかけられてここにいます」ちょっと俯いて
ヤオ トモヤ : 「やっていないと確信していますが、あなたの口から聞かせてください」
「───矢代さんを手にかけたのは夜鷹さんですか?」
夜鷹 守人 : 「……そうか。義父さんは無事か……」
安堵の息を吐きだし、強張っていた筋肉がほんの少しほぐれる
夜鷹 守人 : 「……容疑の件だが、当然、俺はやっていない」
夜鷹 守人 : 「アリバイは……探れば幾らでも出てくるはずだ」
ヤオ トモヤ : 「……ですよね。それが聞きたかったんです」少し上擦った声で
ヤオ トモヤ : 「よかった。それだけ聞ければ十分です」ない背筋を伸ばし
「私も昨日の夜は青木さんと一緒にいましたし、調べさえすれば双方のアリバイは立証できることかと思います」
ヤオ トモヤ : 「……きっと今頃、ドロ係の皆が調査してくれていますよ!ここにいるのも、あともう少しの辛抱です」
夜鷹 守人 : 「……そうか。それを聞いて、少し安心したよ……」
夜鷹 守人 : 「……世話をかけるな、ヤオ」
ヤオ トモヤ : 「いいんですよ!」
「……私達は、互いに欠けているものを補いあう為にいるんですから」なんて。青木さんの受け売りですけど!
夜鷹 守人 : 「……欠けたもの、か」
朧げな10年前の記憶を思い浮かべる
夜鷹 守人 : 「(お前の言葉通りになれば良いんだが、な……)」
KP : いつの間にやら昨夜から続いていた雷鳴は止み、
KP : 青年の内側で響いていたヴァイオリンの旋律も、また同時に止んでいた。
 
KP : そしてBR800。
KP : アナタは震えるパートナーを見て、違和感を覚えた。
KP : ……恐怖と憎悪に染まった瞳をする彼を、どこかで見たような気がする。
KP : アナタは遅れて気が付くだろう。
KP : この違和感が"既視感"であると。

37 夜鷹家の謎

同日/AM11:00/天気:小雨/夜鷹家

KP : 不破、スコア、青木、レミの四名は皆で事件現場の夜鷹家を訪れていた。
KP : 到着する頃には、既に周囲に数台のパトカーが停まっているのが見えた。
KP : 捜査はもう始まっているらしい。
スコア : 「むむ、もうとっくに始まってる感じですね。わたし達を差し置いて……」 相合傘状態で栞の腕に抱き着きながら、パトカーを眺める
不破 栞 : 「さて、入れて貰えるといいがな……」いつも通り傘を差して抱き着かれながら。
不破 栞 : 「すまない、ちょっといいかな?」 適当な警官を捕まえて入れないか聞いてみよう。
KP : そうして不破刑事が声をかけたのは男性警官だった。
男性警官 : 「……あン?」苛立った様子で振り返る
KP : ……よく見れば、食堂でパートナーアンドロイドに暴行していた刑事だ。
スコア : 「うわっ」
男性警官 : 「うおっ」
不破 栞 : 「はぁ、また会ったな」 微妙な顔をしながら
男性警官 : 「誰かと思ったらドロ係じゃねェか、殺人現場の散歩とはシュミが悪いコトで」
スコア : 「散歩で来るわけ無いでしょ……」
不破 栞 : 「我々のボスが刺されてしまったからな。自分たちで現場を確認しに来たというわけだ」
男性警官 : 「散歩じゃないなら尚更、問題だなァ」
男性警官 : 「お仲間さんがマル被なんだ、捜査命令なんて出てないだろ」※マル被=被疑者
男性警官 : 「ああ、それとも証拠隠滅でも頼まれたか?」
不破 栞 : 「そんなことするわけないだろう……」
不破 栞 : 「捜査一課が適当な犯人をでっちあげて事件を片付けようとしてないか確認しに来たんだ」
不破 栞 : 「君たちの上司はそういうのが得意だろう? ま、私や白瀬はそういうことができなかったから追い出されてしまったが……」 自嘲気味に
男性警官 : 「ハッ、流石は期待のエリート部隊サマ……言うコトが違うな」
男性警官 : 「自分達は真犯人に目星もついてもないクセして面の皮が厚い」
スコア : 「じゃあ、そう言うそっちは今回の事件の真犯人について何か分かってるんですか?」
男性警官 : 「フン、だとしても捜査から外された部外者に教えてやる義理はないな」
男性警官 : 「しゃしゃるなよ、おまえ達はもう用ナシなんだ」
男性警官 : 「……いいか、分からないならハッキリ言ってやる」
男性警官 : 「この事件は俺達が担当になってんだ!役立たずはさっさと帰んな!!」
KP : 刑事は言いながら自身のアンドロイドを睨んだ。
男性警官 : 「こいつらが中に入らないように見張っていろ。役立たずのポンコツでもそれくらいはできるよな?」
KP : アンドロイドは無機質な声で「了解しました」と言って玄関の前に立つ。
KP : ……それを確認した刑事はパトカーに乗り込み、現場から去って行った。
スコア : 「……む、ムカつく~!!何なんですかあいつー!!!」 走り去っていくパトカーに叫ぶ
不破 栞 : 「どっちが役立たずかは置いておいて、私たちがここに入っちゃいけないってことは正しいからな……」
不破 栞 : 「現場の担当者の許可があれば、話は別かもしれないが」
スコア : 「うーん……。じゃあ担当者ってどこにいるんです?あなた知ってますか?」 見張りのアンドロイドに聞いてみよう
VOID警官 : 「……現場担当者は、さきほどパトカーで本庁に帰還しました」
スコア : 「え~!」
スコア : 「じゃあさっきのあいつだったんですか!?もう無理じゃないですか!!」
不破 栞 : 「いや、どうだろうな」
不破 栞 : 「担当者が持ち場を離れた以上、いまこの場を任されているものが”捜査協力者”を現場に入れていいか判断すべきだ」
不破 栞 : 「君、頼めないか? 夜鷹係長と面識のある我々が見て得られる情報もあるはずだ」 VOID警官に向かって
スコア : 「あー、確かに……?お願いできません?ダメ?」 えへ、と笑って
VOID警官 : 「…………」
KP : 現場に入る場合、警官アンドロイドに対し≪交渉技能≫の判定を行なうか、
KP : もしくは戦闘によって破壊する必要があります。
KP : また≪交渉技能≫の判定を行なう場合、
KP : アンドロイドを食堂で助けていれば+30%のボーナス修正を得られます。
不破 栞 : やったー!!!
スコア : な、なに~!!!
スコア : ほぼ勝ちですね、やったれマスター!
KP : 100ファンブル以外は通りますよ! 判定どうぞ!!
不破 栞 : 言いくるめで振ろう、わりと詭弁なので…!
不破 栞 : cc<=100(1D100<=100) > 61 > 成功
不破 栞 : よしよし!
スコア : わーい!!
KP : VOID警官はアナタ達を真っ直ぐ見た後、玄関の鍵を開けてドアを開いた。
VOID警官 : 「────どうぞお入りください」
VOID警官 : 「私のパートナーはロクに捜査もせず夜鷹守人による犯行だと決めつけていましたが」
VOID警官 : 「アナタ達なら、きっと真相を掴んでくださると信じています」
不破 栞 : 「……君が配属されたのが今の一課だったこと、私はとても残念に思うよ」
不破 栞 : 「ありがとう」 入ろう!
スコア : 「おぉ~……」 自分達で頼んだことだが、この対応に少し驚いてしまう
スコア : 「あの……あなた、お名前は?」
VOID警官 : 「…………名前、ですか?」
スコア : 「はい、そうですそうです。ちなみにわたしはスコアっていいます」 先に名乗る方が礼儀か、と思い伝える
VOID警官 : 「はあ、私はロイドと申します……アンドロイドだからロイド、と私のパートナーが……」名前を聞かれる事などなかったのか困惑の表情を浮かべる
不破 栞 : 「ロイドか、知ってると思うが私は不破。不破栞だ」
スコア : 「な、なるほど……」 愛の無いネーミングだなあ、ともっとあの警官のことが嫌になったが、それはさておき
スコア : 「じゃあロイドさん、ありがとうございます。しっかり期待に応えてみせますね」 優しく微笑みかける
VOID警官 : 「いえ、礼を言われるような事は何も」
VOID警官 : 「ただ私は自分の仕事……刑事として真相を掴む可能性が高い選択をしているだけですから……」
スコア : 「そうかもしれませんね……でも、助かりましたから」
不破 栞 : 「……少し見直したよ。一課のこと。私たちができる限りの協力をしよう」
不破 栞 : 「手柄をあの刑事にくれてやるのは少し癪だがな」
スコア : 「まあまあ、真実が分かれば手柄が誰のものになるかなんてどうでもいいことですよ」
スコア : 「行きましょ、マスターっ」 栞の手を引いて
不破 栞 : 「ああ、奴が帰ってくる前に調べてしまおう」 手を引かれてく。
KP : そして、アナタ達は同僚の家に足を踏みいれる。
KP : 現場にはハナにツンと来る鉄の臭いが広がっていた。
KP : 玄関とリビングを繋ぐ廊下には、赤く黒い血溜まり。
KP : それらはここで起こった事件を、言葉などより雄弁に語っている。
スコア : 「ここで矢代係長は刺された……ってわけですか」
不破 栞 : 「ああ。こうして現場を見ると……その事実を実感するな。本当に事件があったのか……」
不破 栞 : 「まさか現役の警察幹部が……」
スコア : 「……このタイミングで、ドロ係の係長……ってあたりがあんまり偶然とは思えないとこだなぁ……」
青木 玲斗 : 「その、つまり……真実を知りすぎて黒幕に消されたと……?」
スコア : 「そこまでは流石にまだ分からないですけど……」
スコア : 「わたし達を邪魔に思う敵の仕業、という可能性はありえそうだなって」
レミ : 「そうですね~、大胆な一手ではありますが~……」
スコア : 「まあ、今考えすぎても仕方ないことですね……何があったのかはこれから探るんですから」
青木 玲斗 : 「そう、ですね……とりあえずロイドさんに現場の再現をおねがいしましょうか……」
不破 栞 : 「だな。考察するにしてもまず情報だ……お願いできるか?」
VOID警官 : 「了解しました」
KP : ……ロイドと名乗った警官がホログラムを投影する。
KP : 他の事件現場と同様に、精巧な映像が映しだされる。
 
KP : そこには力なく倒れる上司、夜鷹矢代の姿があった。
 
KP : ということでSANチェックどうぞ!成功で0、失敗で1のSAN値減少です!!
スコア : CC<=48 SAN(1D100<=48) > 50 > 失敗
不破 栞 : cc<=56(1D100<=56) > 44 > 成功
スコア : 初めて失敗したよ
system : [ スコア ] SAN : 48 → 47
スコア : 「うわぁ……。流石に見知った顔が倒れていると、ホログラムでもちょっときついとこはありますね……」 一瞬、目を逸らしてしまう
スコア : 10日程度の付き合い。まだ短いとも言えるが、それでも彼女が仲間意識を抱くには十分な時間だった。
不破 栞 : 「……」夜鷹係長とそれほど付き合いはなかったが……それでも捜査一課にいた当時、十年前から顔くらいは知っている
不破 栞 : 「調べよう」 真相を解き明かすという決意を新たに、拳を握る
スコア : 「はい、マスター」 胸元に手を置き、気持ちを落ち着ける。もう大丈夫だと頷いた
KP : それでは探索箇所を提示しますね
 
KP : 【探索箇所】玄関扉/矢代/部屋全体
 
スコア : この流れだし、まずは矢代さん見よう
KP : 詳しく調べる場合は≪医学≫または≪目星≫による判定をどうぞ!
スコア : 医学で!
スコア : CC<=80 医学(1D100<=80) > 70 > 成功
不破 栞 : cc<=60 目星(1D100<=60) > 51 > 成功
KP : 二人とも成功! このあたりは安心して見てられますね!それでは情報!!
KP : 腹部に刺創がある。他に外傷は見受けられない。
KP : 情報は以上ですね、他のケースと違い腹部ですよ
スコア : 確かに確かに
スコア : 「傷は……お腹に一つだけですか。今までみたいに心臓を刺されてなくて良かった」
不破 栞 : 「確実に殺す気はなかったか、誰かに見つかりそうになったのかもしれないな……」
不破 栞 : 「そういえば凶器はもう見つかっているのか?」
青木 玲斗 : 「いえ……、見つかってないハズです……」
レミ : 「傷口から判断して、刃幅や形状は、これまでの事件で使われたナイフと一致しているような気はしますね~」
不破 栞 : 「(凶器すら見つかってないのに決めてかかってるのかあの刑事……)」
スコア : 「言われてみると確かに……。前までの容疑者……」
スコア : 「……1310……では無い、のは確実ですけどね……。もしかしたら彼の仲間の犯行で、同じ凶器を使ってたとしても、おかしくないか……」 目を伏せて
青木 玲斗 : 「そうですね……、同じ黒幕の仕業だとすれば、犯人は同じナイフを持っていてもフシギではないと思います……」
スコア : 「…………」 ホログラムの矢代を黙って見ている
レミ : 「…………でも、そうなるとヘンなコトがありませんか~?」
スコア : 「へんなコト?」
レミ : 「あのですね~矢代さんに刺創以外の傷跡がないのはおかしいと思うんですよ~」
レミ : 「矢代さんは正面から刺されている……なのに揉みあった形跡もない……」
レミ : 「現役の警官が無抵抗で刺されるモノでしょうか……?」
スコア : 「え……?」 周辺を軽く見渡してみる
不破 栞 : 「よく知る人物の犯行……という可能性か。それなら急所を一突き、と行っていないのも説明がつく」
KP : 周囲(部屋全体)を詳しく調べる場合は≪目星≫または≪アイデア≫による判定をどうぞ!
スコア : アイデアでいこう
不破 栞 : 調べるぞ~
スコア : CC<=85 アイデア(1D100<=85) > 5 > スペシャル
不破 栞 : cc<=60 目星(1D100<=60) > 34 > 成功
スコア : 良い調子ですね
KP : すばらしい出目!
KP : 玄関まわりを見渡すと、事件現場としては少し違和感を感じる程、
KP : あたりの家具等が倒れたり動いてる様子がなかった。
KP : 以上です!周辺状況から見ても揉みあった形跡ないです!!
スコア : 了解…!
スコア : 「……確かにどこを見ても綺麗すぎますね。じゃあ、マスターの言う通りよく知る人物の犯行……」
スコア : 「矢代係長と親しい間柄にある人ってこと……?」
青木 玲斗 : 「そ、そんな、まさか…! 付き合いはあまりなかったですけど、矢代さんは親しい誰かに恨まれたりする人じゃなかったでしょう…!?」
スコア : 「そんな風には見えませんよね……」
不破 栞 : 「そうだと思いたいが……」
スコア : 「でも、まいったな……。守人さんが犯人じゃない証拠を見つけに来たのに、これじゃ逆になっちゃってる」
スコア : 「守人さんが犯人でも、今のところおかしくはありませんよ……」
レミ : 「ん~……親しい人なら守人さんも当てはまりますからね~……」
レミ : 「それに矢代さんは交友関係が広い方でもなかったですから~、逆に絞られてしまったような~……」
スコア : 「そうだったんですね……」
スコア : 「でも、まだ当てはまるってだけですもんね。もっと調べてみましょう」 決めつけるにはまだ早い、と小さく拳を握る
不破 栞 : 「だな。まだ調べてないところは……」
不破 栞 : 「玄関のあたりか」
スコア : 「ですね。見てみましょう」
スコア : 玄関扉を調べます!
KP : 詳しく調べる場合は≪目星≫または≪鍵開け≫による判定をどうぞ!
スコア : 鍵開け…そんなものないよ
スコア : CC<=70 目星(1D100<=70) > 62 > 成功
不破 栞 : cc<=60 目星!(1D100<=60) > 64 > 失敗
スコア : せふせふ!
不破 栞 : ふたりで助かった
KP : それではスコアちゃんは以下の情報を手入れますの
KP : ドアには鍵穴が付けられている。細工された痕跡は、特に見当たらない。
KP : 以上です、第二事件現場みたいにピッキングはされてない、というコトですね
スコア : 了解…!
スコア : 「んー……」 鍵穴に近づいて見たり、手袋をつけた手でトントンと叩いてみたりして
スコア : 「なんか……無理矢理こじ開けられたって感じは無さそうじゃないです……?」
青木 玲斗 : 「たしかに……これも守人さん犯人説を補強してしまいますね……」鍵穴を見て
青木 玲斗 : 「矢代さんに招かれた人物、あるいは合鍵を持っている人物、が犯人の可能性が高そうですから……」
不破 栞 : 「……」
不破 栞 : 「なら交友関係を洗ってみるしかないな」
スコア : 「そうなりますね……現場の調査が終わってからですけど」
レミ : 「ああ、それなら~」
レミ : 「私、実は知ってますよ~?」
スコア : 「知ってる?」
不破 栞 : 「教えてくれるか?」
レミ : 「ええ~、私はドロ係の医療用アンドロイドであると同時にメンタルケア用アンドロイドでもあるので~」
レミ : 「各メンバーの個人情報を貰っているんです~」
スコア : 「おぉ~!」
不破 栞 : 「ああ、それでか……」
不破 栞 : 「(悩み多そうだもんな……)」
レミ : 「通常、個人情報は開示できないんですが~……今回は特別、というコトで~……」
レミ : 「ナイショ、にしてくださいね~?」口元に人差し指を添えて
スコア : 「はい、もちろん!」 お口チャックのジェスチャー
不破 栞 : 「もちろんだ」 真似して口元に指を当てる
レミ : 「ありがとうございます~…! それでは話させていただきますね~…?」
レミ : 「まず矢代さんは10年以上前に奥様を亡くしてらっしゃるようなんです~…」
レミ : 「その時、おなかには子供もいたようなんですが、その子も奥様と一緒に……」
スコア : 「わ、わぁ……。そうだったんですか……」
不破 栞 : 「それは……気の毒に」
レミ : 「ええ……、それで絶望、してしまったんでしょうね……、彼はそれまであった交友関係や趣味なんかも全部を投げ捨て……」
レミ : 「10年前に赤星さんや守人さんに会うまで、孤独に生きていたそうなんです~……」
スコア : 「守人さんは養子なんでしたっけ……。そんな絶望してた人が子供を引き取っていたなんて……」
レミ : 「ええ……、守人さんを引きとったのは、なにか理由があったのか、それとも亡くした子供を守人さんに重ねたのか……そこまでは分かりません……」
レミ : 「ですが、守人さんの存在は彼にとって希望だったのでしょうね……」
レミ : 「守人さんを引きとってから、彼は生気を取りもどしたみたいです」
スコア : 「なるほど……」
スコア : 「そんな関係の人達が刺した刺されただ言われてるなんて……二人共辛いでしょうね」
不破 栞 : 「……彼がやったとは思いたくないな。係長のためにも……」
不破 栞 : 「しかし、いまの話だと近年は交友らしい交友はなかったということか?」
レミ : 「ええ、そういう事です~」
レミ : 「矢代さんと交流があるのは、守人さんと赤星さん……あとは仕事の付き合い、くらいでしょうか~……」
スコア : 「透也さんか……」
スコア : 「そういえば、守人さんを捕まえたのも透也さんでしたっけ……」
青木 玲斗 : 「……ええ、赤星さんが現行犯逮捕したハズ、です」
スコア : 「うーん……」
スコア : 「でも、彼が容疑者から外れるわけじゃないか。むしろ何か怪しく感じちゃうな」
青木 玲斗 : 「……赤星さんが、怪しい、ですか?」
スコア : 「そうです。タイミングが良すぎませんか?」
スコア : 「守人さんが犯人じゃないと仮定した場合、矢代さんの死体を発見した時にここに透也さんが乗り込んできたってことなんでしょ?」
青木 玲斗 : 「ええ……」
スコア : 「そんなぴったりなタイミングで家に上がって来るの、偶然なのかなって……」
スコア : 「まあ、怪しく思うのはそこより……さっきの透也さんの様子の方が大きいですけどね……」
不破 栞 : 「赤星については……私もおかしいと思っていた」
不破 栞 : 「そもそもこの事件は捜査一課の預かりだろう? なんで公安のあいつが取り仕切ってるんだ?」
スコア : 「それもそうなんですよね。逮捕したから?」
不破 栞 : 「いや、現場の刑事にそんな権限があるわけない」
不破 栞 : 「あったら私は刑事部を追い出されてないからな……」
レミ : 「たしかにトモヤさんを迎えに来た時は先導してましたけど~……」
レミ : 「う~ん……?」首を傾げる
不破 栞 : 「少なくとも、この件の決着がつくまではあいつのことは味方だと思わないほうがいい……と、私は思うよ」
スコア : 「ん~……」 困ったように眉間に皺を寄せて考えている
青木 玲斗 : 「スコアさんは……、何か異議が……?」
スコア : 「いや……異議ではないんですけど、ちょっとまだ引っかかってる部分があるというか……」
スコア : 「とりあえず、後で透也さんと話をしてみたいですね……。会話に応じてくれるかは分かりませんけど」
不破 栞 : 「だな。発見した時の状況も聞きたいところだ」
青木 玲斗 : 「赤星さんが犯人だとすると、相当のリスクがある行動のようにも思えますが……大丈夫ですかね……?」
不破 栞 : 「犯人かどうかはともかく、あいつは間違いなく何かを私たちに隠している……それがどんなものかは検討もつかないが」
スコア : 「……今はまだ、考えても疑ってもこれ以上進みそうにありませんね」
スコア : 「ここでの調査を進めた方がいいかもしれません」
不破 栞 : 「ああ。この話はあとでいくらでもできる。まずはここを調べ尽くそう」
KP : ……当然ながら他の部屋もある。
KP : 周囲からの物音はない。他の刑事は不在らしい。
KP : 調べるなら今しかない。
 
KP : 【探索箇所】守人の部屋/矢代の部屋/空き室
 
スコア : わ~、面白そうな部屋ばかり!
スコア : 突撃守人の部屋しようぜ~!!
不破 栞 : 調べるぜ~!
KP : ではアナタ達は囚われの同僚の部屋に。
KP : 夜鷹守人の部屋は、一見して実に簡素であった。
KP : 大半を締めるベッドに、PCの置かれたデスクと、その周りを飾る僅かな映画関連のグッズ。
KP : その他、必要最低限の家具しか置かれておらず、22歳の男性の部屋にしては些か寂しさを感じさせる。
スコア : 「ここは……守人さんの部屋?でいいの?なんかすっきりしてません?」
不破 栞 : 「生活感ないな……」
不破 栞 : 「彼らしいといえば彼らしい気もするが」
レミ : 「ああ、守人さんは映画がシュミでして~」
レミ : 「────あっ…! うっかり必要のない個人情報を漏らしてしまいました~…!!」口元を抑える
スコア : 「あはは……いやいや、レミさんが喋らなくても映画が好きそうなのは分かるしセーフセーフ!」 映画関連のグッズを指差して
レミ : 「そ、それなら良かったです~……」ほっと胸を撫でおろし微笑む
スコア : 「もしトモヤさんがいたら喜びそうな情報でしたけどね……」 留置場にいる仲間のことを想う
青木 玲斗 : 「そう、ですね……」目を落として手をグッと握り込む
不破 栞 : 「……ふたりを釈放するためにも、今は情報を探そう」
スコア : 「そうですね。事件とは関係無さそう……な気もしますが、今は少しでも情報が欲しいです」
スコア : 「守人さんには後で謝るとして、他の刑事がいない内に見て回ってしまいましょう」
青木 玲斗 : 「ええ……あっ…! ベッドの下は俺が見ます…!!」
スコア : 「え?あ、あぁ、別に良いですけど……」 何故か分からず目を丸くしてる
不破 栞 : 「……ああ。好きにしてくれ」 苦笑いしながら
青木 玲斗 : 「(よかった…! 守人さん、アナタの名誉は俺が守ってみせます……!!)」
不破 栞 : 「(何か失礼なことを考えてるな……)」
スコア : ベッドの下は青木さんに任せて、部屋の中の他のとこを調べます!
KP : 詳しく調べる場合は≪目星≫または≪アイデア≫による判定をどうぞ!
スコア : アイデアでいこう
スコア : CC<=85 アイデア(1D100<=85) > 42 > 成功
不破 栞 : cc<=60 めぼしぃ(1D100<=60) > 12 > スペシャル
スコア : よしよし
不破 栞 : 安定している
KP : それでは成功した二人は
KP : 部屋を隅々まで調べる。
KP : すると、棚の裏に何か機械のようなモノを見つけた。
スコア : 「ん……?マスター、なんか落ちてません?ゴミにしては大きいような」 棚の裏を見て
不破 栞 : 「それは、なにかの機械か……?」
不破 栞 : 「青木君、これ、何かわかるか?」
スコア : 棚の裏によいしょと腕を伸ばして、機械のような物を取って見せてみます。
青木 玲斗 : 「え……これ……」
青木 玲斗 : 「盗聴器、じゃないですか……?」
不破 栞 : 「盗聴器……!?」
スコア : 「え!?」 うっかり落としてしまいそうになる
レミ : 「……あらら」さりげなくスコアちゃんの手を支える
スコア : 「あ、ありがとうございます。……え、本当に盗聴器!?なんで守人さんの部屋に仕掛けられてるんですか!?」
青木 玲斗 : 「い、いや、分かりませんよ……? そんなコト言われても……!」
青木 玲斗 : 「ええと、現役の警官だからとか…?だけど捜査情報なんて家で話すコトじゃないしな…」
スコア : 「そ、そんなことありえます~……?ちなみに、この盗聴器って今も機能してるんですかね……?」
青木 玲斗 : 「…………あっ、してるかも」
スコア : 「うわ~!!やだ~!!」
不破 栞 : 「今この会話も聞いてるかもしれないってことか……」
レミ : 『まだ他にもあるかもしれませんし~……、全て回収しておきませんか~……?』目を閉じてスコアちゃんにメッセージを送信する
スコア : 『……!』
スコア : 『そうしましょう!』 メッセージを返す
スコア : これ、盗聴器で聞かれてるから会話を避けようってことよね?部屋にメモ用紙とペンがあれば、回収しようって書いて人間二人にも伝えたいです
KP : そういうコトです! 紙とペンはありますね!
スコア : よね!じゃあ書きます!
スコア : 「……!」 そして二人に見せます
不破 栞 : 『わかった』 と行書体の綺麗な文字で
スコア : マスターらしい字だ、じゃあ皆で手分けして他の盗聴器を探してみたいです
KP : アナタ達は「小型盗聴器が設置されていたのは棚だけではない」と気が付く。
KP : 本棚、リモコン、コンセント、そしてアナログのアラーム時計。
KP : あらゆる場所から、盗聴器や監視カメラが出てきた。
青木 玲斗 : 「まさかこんなに出てくるとは……」
青木 玲斗 : 「あ、全て機能停止させたので、もう喋って大丈夫ですよ」
スコア : 「あ、ほんとですか……」
スコア : 「じゃあ言っていいですね……」
スコア : 「気持ち悪いよ!!!!なにこれ!?!?!?」
青木 玲斗 : 「……まあ、たしかにコレは少し」
レミ : 「きもちわるい、というか意図が分からないのが不気味ですね~……」
スコア : 「それも含めて気持ち悪いの!!誰がこんなことしてるんだろ……!?」
不破 栞 : 「目的はわからないが……怪しまれずにこれだけ大量に仕掛けることができる相手となると、かなり限られるな」
スコア : 「矢代係長……それか、透也さん……?兄貴分って言ってたし、家に出入りくらいしてますよね」
青木 玲斗 : 「ええ……? でも元々が親しい相手に盗聴器なんて仕掛ける理由ありますかね……?」
スコア : 「それもそう……。盗聴器って普段そこにいない人が仕掛けるもの……ですけど……」
スコア : 「誰もいない間に忍び込んで仕掛けたのかな……」
不破 栞 : 「それこそコンセントや時計なら、贈り物にしても怪しくはないな」
スコア : 「う、う~ん……」
スコア : 「と、ともかく……今分かることは……」
スコア : 「守人さんを監視してる誰かは、すでにわたし達に気付いてるってわけで……」
スコア : 「他の部屋も調べるなら、あまりゆっくりしてる暇はなさそう……ってことですね……?」
青木 玲斗 : 「そう、ですね……うかうかしてると犯人が手を回してくるかも……」
不破 栞 : 「なら話は早い。別の部屋を調べよう」
不破 栞 : 「……この家、とんでもない場所かもしれないな」
スコア : 「事件に関係無さそう……なんて気はもうしてきませんね。急ぎましょうっ」
スコア : 監視グッズを回収して、矢代さんの部屋に行ってみよう
KP : ではアナタ達は意識不明の上司の部屋に。
KP : 上司の夜鷹矢代の部屋、それはイメージ通り、というべきか……
KP : または夜鷹守人の家族らしい、というべきか、
KP : 机、本棚、寝具、と本当に最低限の家具だけが揃った質素な部屋だった。
スコア : 「こっちもすっきりしてるなあ。親子って似るのかな?」
不破 栞 : 「まあ、そういう親子も多いな」
スコア : 「なるほど~」
青木 玲斗 : 「アンドロイドで言うと後継機の思考パターンが同モデルの旧型機に似る、みたいなイメージで……」
青木 玲斗 : 「あ、すみません……スコアさんには後継機とかいないんですっけ……」
スコア : 「いや謝られても!」
スコア : 「うーん、いない……んですかね?X000ってタイプなんか知らないってリボット社でも言われましたし」
不破 栞 : 「お前、本当にどこでどうやって作られたんだろうな……」
スコア : 「リボット社以外にVOIDを作れるはずがありませんよ」
スコア : 「でもお前なんか知らないって産みの親会社に言われたとなると……やっぱり、前に玲斗さんが言ってたように改造された機体なのかも……」
青木 玲斗 : 「最新の機体に引けを取りませんからねスコアさんは……改造されたと考えるのが自然でしょう……」
スコア : 「…………」
スコア : 「って、わたしの話は今はどうでもいいですよっ。時間が無いんですから」
レミ : 「私はスコアさんの事をもっと知りたいですけど~……時間がないのはそうですね~……」
不破 栞 : 「ああ、急いで調べよう」
スコア : 矢代さんの部屋を探索しましょ!
KP : それでは探索箇所を提示しますの!!
 
KP : 【探索箇所】机/本棚
 
スコア : とりあえず机から見よう
KP : 綺麗に整頓された机だ。引き出しがついている。
スコア : 引き出し!開けずにはいられないッ!
KP : 引き出しを開けて見ると、そこには手の平サイズの白い箱が入っていた。
不破 栞 : 「箱だな……開けてみるか?」
スコア : 「かわいいサイズ感ですね~。矢代さんには悪いですけど見てみましょ」
KP : その箱には小さな鍵穴がついていた、開けようとしてもビクともしない。
KP : どうも鍵がかかっているらしい。
スコア : 「って、鍵かかってるじゃないですか!」
不破 栞 : 「……鍵か、家のどこかにあるといいが」
青木 玲斗 : 「ひとまず持っていきます…? 状況が状況ですし…」
スコア : 「そうしても良いと思います。さっき盗聴器とかあったの見ると、なんか何でも気になっちゃう……」
不破 栞 : 「こんな状況だからな……なにがあってもおかしくないと思うぞ」
不破 栞 : 本棚も調べよう
スコア : 本棚をwatch
KP : 詳しく調べる場合は≪図書館≫または≪目星≫による判定をどうぞ!
スコア : 目星の方が高いね、目星!
不破 栞 : cc<=60 目星!!!(1D100<=60) > 63 > 失敗
スコア : CC<=70 目星(1D100<=70) > 47 > 成功
スコア : せふせふ
不破 栞 : セーフ!
KP : ではスコアちゃんは一冊のアルバムを見つける。
スコア : 「お、なんか普通の本じゃないっぽいのを発見。なんでしょこれ」 そういう知識が無くてぱっと見アルバムと分からないらしい
不破 栞 : 「アルバムだな。子供の成長とか、家族の思い出を写真に残しておくものだ」
不破 栞 : 「この時代にこういう冊子にまとめているのもなかなか珍しいかもしれないな……」
スコア : 「へ~!子供の成長……!」
スコア : 「子供の成長……ですか……」 ココロ達のことが頭を過ぎり、目を伏せる
スコア : 「じゃあ……守人さんの子供時代の写真とかが挟まってるのかな……?」
スコア : アルバムを開いてみます
KP : そこには夜鷹守人の成長記録が、時系列順で丁寧に綴られていた。
KP : どこか距離がある小学生の頃の写真。
KP : その距離が縮まる中学生の頃の写真。
KP : 笑顔で写る警察学校卒業の記念写真。
KP : 守人、矢代、赤星。三人が家族になっていくまでの過程が記されている。
KP : 幼い夜鷹守人の見た目は新鮮に思えたが、赤星の見た目は当時とあまり変わらない。
スコア : 「……仲の良さそうな家族に見えますね」
不破 栞 : 「……何かおかしくないか?」
青木 玲斗 : 「え、何がです?普通の家族写真じゃあ?」
不破 栞 : 「いや……考えすぎか? 赤星の顔、この家に来た当時から全然変わってないように見えてな……」
不破 栞 : 「10年もあったら少しは歳取ったなってわかるものじゃないか?」
スコア : 「言われてみると……確かにあまり変わってませんね……?」
スコア : 一応確認なんですけど、矢代さんの方はどうかしら。10年でちょっと老けたなって感じあります?
KP : 矢代さんは順当に老けてますね。目の周りのシワが多くなった。
スコア : 老けてる!良い歳の取り方してそう、了解!
不破 栞 : 「横にいる係長が大分……お年を召された感じがするからそのせいもあるのかもな」
青木 玲斗 : 「いや、いいですよね、赤星さんは若くて……最近、もう俺は腰が痛くて…………」
スコア : 「そんな歳でしたっけ!?」
不破 栞 : 「私より若いだろう……」
青木 玲斗 : 「まだ二十八、けど二十八、ですよ……座りっぱなしだから腰がどうも……」
スコア : 「運動しましょ……」
不破 栞 : 「外回り増やしてもらうか……ま、それはそれとして、次の部屋を調べるか」
スコア : 「そうですね……」
スコア : 「見た目が変わらない……なんて、もし透也さんがVOIDだったら別に気になりもしないことなんだけどなあ……」 小さく呟く
不破 栞 : 「それはさすがに考えすぎだろう……」
不破 栞 : 「――VOIDだったら?」 一瞬、脳裏に過る光景。
不破 栞 : 「(あの日、夜の街に突如、10年ぶり現れた心くんは……)」
不破 栞 : 「(10年前と同じ顔をしていた……!?)」
スコア : 「……マスター?どうしました?」
不破 栞 : 「……いや」
不破 栞 : 「私も考えすぎのようだ。調査を急ごう」
スコア : 「そうですか……。じゃあ、もう一つの部屋に行きましょう」
スコア : 空き部屋に行ってみよう
KP : ではアナタ達は最後の部屋に向かう。
KP : そこは客室らしく、机とソファだけが置かれた簡素な部屋になっていた。
スコア : 「ここは~……客室かな?」
不破 栞 : 「来客がなければあまり使われることはない……いや、赤星が入ったときに使っているかもしれないか」
不破 栞 : 「よく調べてみよう」
スコア : 「はいっ」
スコア : 探索しましょ!
KP : 詳しく調べる場合は≪目星≫による判定をどうぞ!
スコア : CC<=70 目星(1D100<=70) > 47 > 成功
不破 栞 : cc<=60(1D100<=60) > 64 > 失敗
スコア : 今日は微妙に失敗する感じが多いマスター
不破 栞 : つくづく2人いてよかった
スコア : それな!
KP : 相棒が成功する安心感
KP : それではスコアちゃんはソファの下に丸められた紙切れを見つける。
スコア : 「なんかある!!」 床にべたっと腹這いになって、ソファの下に手を伸ばして紙切れを回収する
スコア : 「いや、ただのゴミか~……」 そんな大げさに反応する程じゃ無かったなと、えへへと笑ってとりあえず紙を広げてみる
KP : 広げられた数枚の紙束。
KP : …………そこには信じ難い内容が記されていた。
□呪文『記憶を曇らせる』(基本ルールブック255頁)

この呪文の対象となった者は「ある特定の出来事」を意識的に覚えている事ができなくなる。
この呪文をかけるためには1d6のマジックポイントと1d2の正気度をコストとして支払う必要がある。
この呪文の効果は即座に現れ、呪文の使い手はかける対象が目に見えていなくてはならない。
(呪文の習得は不可)

スコア : 「…………」
スコア : 「な、なんか……何?これ……?」 初めて見る謎の呪文に目を見開いて
スコア : 「あの……マスター、玲斗さん、レミさん……」 皆に紙束を見せる
不破 栞 : 「なんだ、この内容は……?」 理解不能な内容に目を疑う
青木 玲斗 : 「じ、呪文……? なんだか急にオカルトみたいな……」
スコア : 「ですよね、オカルトですよね……」
スコア : 「でもなんか……妙にしっかりと書かれてるんですけど……」
青木 玲斗 : 「…………」
青木 玲斗 : 「み、妙にしっかりしたオカルトですよ、ね……?」皆の顔色を窺う
不破 栞 : 「……」
不破 栞 : 「内容の真偽はこの際どうでもいい」
不破 栞 : 「問題は、なぜこんなものが係長の家にあるかだ」
スコア : 「何故……かぁ~……」
スコア : 「レミさん……守人さんや矢代さんって、こういうオカルト方面の趣味があるんですか?」
レミ : 「ホラー映画なら、たまには見るみたいですが~……」
レミ : 「こんな呪文なんか書いちゃうほどオカルトに詳しい、とは思えませんね~……」
スコア : 「じゃあ、二人の所有品じゃなさそう……かな……」
不破 栞 : 「悪魔崇拝の趣味でもなければこんな意味のわからないものは所持しないだろう」
不破 栞 : 「やっぱり、誰か来たんじゃないか? それこそ、交友関係を断つ以前の知り合いとかが……」
スコア : 「ここ、客室ですしね。来客の落とし物だと考える方が自然ですよ」
青木 玲斗 : 「…………でも誰が?」
青木 玲斗 : 「そもそも、こんなモノを持ち歩く意味って?」
不破 栞 : 「ありうるとしたら、物好きな作家か何かか……」
不破 栞 : 「これで本当に記憶を消せると思っている狂人のどちらかだな」
スコア : 「そうですよね……。意図的に記憶が消せるのなんて、初期化されたVOIDくらいですよ」
スコア : 「でも、もしも本当に人間の記憶を消すことが出来るのだとしたら……」
スコア : 「……考えすぎ?」
不破 栞 : 「……まあ、本当に記憶を消されたという人がいるならそれを検証する価値はあるが……いないだろう、そんな奴」
スコア : 「いないですね……」
不破 栞 : 「しかし、案の定一課の捜査は適当だったようだな……」
スコア : 「本当にね!!何を見てヨシってしてるんですか!!」
不破 栞 : 「盗聴器を見逃すのはプロとしてあり得ないだろう……結局、真犯人に繋がる証拠は出てこなかったが」
スコア : 「あ~……そうだった……」
スコア : 「思わぬ収穫はありましたけど、肝心の守人さんの冤罪を証明できるものは何も……」 がっくりと肩を落とす
青木 玲斗 : 「……たしかに守人さんとトモヤさんの冤罪を証明できるものは見つかりませんでした」
青木 玲斗 : 「でも俺は十分に確信できましたよ」
青木 玲斗 : 「────守人さんは、やっぱり犯人じゃない」
不破 栞 : 「ああ。最初から疑っていたわけじゃないが」
不破 栞 : 「おそらく彼は嵌められたんだ」
スコア : 「嵌められた、ですか……」
スコア : 「玲斗さんは、どうして犯人じゃないって確信出来たんです?」
青木 玲斗 : 「どうして、って言われると少し困りますが……」
青木 玲斗 : 「現場状況……近隣住民からの証言が全くないコト……それに警察が到着した時間も、捜査一課による捜査の切り上げも早すぎる……」
青木 玲斗 : 「この事件は不自然です」
青木 玲斗 : 「……なにより、俺の心が『彼は犯人じゃない』と言ってる」
不破 栞 : 「青木の言う通り、そもそも夜鷹守人が逮捕されるというのは明らかに不自然だ」
不破 栞 : 「凶器もない、動機もない、直接刺すところを見たわけでもない、ただ犯行時刻に近くにいたというだけで赤星は彼を逮捕している」
不破 栞 : 「こんなのが本当にまかり通るならこの国の司法はおしまいだ」
スコア : 「うん……そうですね。わたしも大体同じ意見です」
スコア : 「ま、わたしはここに来る前から犯人じゃないって確信出来てましたけどね!」 そう言ってドヤっと笑ってみせる
不破 栞 : 「とにかく、証拠品はいくつか見つかった。次はこれらを検証してみよう」
スコア : 「じゃあ、引き上げましょうか。もう他には何もなさそうですし……」 あとはゴミしかないよ、と絨毯をその辺にあったローラーでコロコロ掃除している
青木 玲斗 : 「そうですね、いったんドロ係に戻りましょう」
青木 玲斗 : 「…………そこで俺から皆に話したい事があります」
不破 栞 : 「青木君から?」
スコア : 「ん、了解です。気になりますけど、大事な話ならここでするべきじゃないですしね」
レミ : 「それではそろそろ……、こっそりこそこそ帰りましょうか~……」小声で囁く
スコア : 「は~いっ……」 呪文が書かれた紙を丸めて回収し、小声で返す
スコア : では、こそこそっと皆で帰ろう。ついでに通してくれたロイド君に改めてお礼も言いました。
不破 栞 : 帰ろう!ロイド君……真相は必ず突き止めるよ……
KP : 刑事が戻って来ない内に調査を切り上げ、アナタ達はドロ係に引き返す。

38 反逆者達

同日/PM02:30/天気:小雨/警視庁ドロ係本部

KP : 捜査を終えてドロ係本部へと戻ると青木が口を開く。
青木 玲斗 : 「……不破さん、スコアさん、レミさん、お願いがあります」
スコア : 「お願い?」
不破 栞 : 「聞かせて貰おう」
青木 玲斗 : 「…………」
青木 玲斗 : 「二人を逃す為に、協力してくれませんか?」
スコア : 「二人を逃がす!?」
青木 玲斗 : 「……はい、俺はその必要がある、と感じました」
青木 玲斗 : 「何者かが警察を操り、守人さん達に濡れ衣を着せようとしている」
不破 栞 : 「……」
青木 玲斗 : 「……自分が何を言っているのか、それは分かっています」
青木 玲斗 : 「これは国家権力に対する明確な反逆行為だ」
青木 玲斗 : 「かなりリスクのある選択だと思います」
青木 玲斗 : 「……青臭くてバカな選択だと思います」
青木 玲斗 : 「警察失格、なのかも……しれない……」
青木 玲斗 : 「最低でも懲戒免職は免れないでしょう、もしかしたら生命の危機にも陥るかも」
青木 玲斗 : 「なので、強制はしませんしできません」
青木 玲斗 : 「……ただ俺は、目の前の仲間のピンチを見て見ぬフリで逃げだして後悔するのはゴメンだ」
スコア : 「……なるほどね。国家権力への反逆者、ですか……」
スコア : 「そこまで理解と覚悟が出来ているなら、仮に止めても一人でやっちゃいそうな感じですね」
青木 玲斗 : 「…………」その沈黙は肯定の意味だろう
スコア : 「これ、マスターはどうします?」 栞の方を向く
不破 栞 : 「そこまで言うからには、明確な見通しがあるんだろうな?」
青木 玲斗 : 「ええ、一応の計画は……立ててあります」
青木 玲斗 : 「かなり無茶な内容ではありますが……」
不破 栞 : 「……上に逆らうということは、我々は捜査権を失うということだ。そのリスクを取るだけの価値がお前の作戦にはある、そういうことか?」
青木 玲斗 : 「そ、それは…………」
青木 玲斗 : 「……分かりません」
青木 玲斗 : 「だけど、このまま指を咥えていても二人を助ける事はできない……そして、我々が動いても上層部に揉みけされる可能性が高い……」
青木 玲斗 : 「なので、俺はやらなきゃいけない、と思っています……価値云々というより主観的判断で申し訳ないですが……」
不破 栞 : 「なるほどな」 小さく頷いて
不破 栞 : 「いいだろう、その作戦乗ってやる」
青木 玲斗 : 「ぇ……!? い、いいんですか……!?」
不破 栞 : 「ああ。ただし、条件が二つある」
不破 栞 : 「ひとつ、まずは作戦の内容を聞かせて貰おう。その時点で絶対に無理だと思ったら、私は全力でお前を止めさせて貰う」
不破 栞 : 「もうひとつは……」
不破 栞 : 「この間の事件で捕まったデクってVOIDがいただろう。可能ならあいつも逃がしてやりたい」
青木 玲斗 : 「デク、ですか…? あの屋上テロの…? 確か同じ留置所にいるとは聞きましたが…」
不破 栞 : 「ああ。私にやれることはやるって約束したからな……あいつを置いてはいけない」
スコア : 「そうですねえ。わたし達がいなくなったら、もうデクが解体されるのは時間の問題ですしね」
青木 玲斗 : 「……なるほど」
青木 玲斗 : 「俺はいいんですが、大丈夫ですか?」
青木 玲斗 : 「その……俺の計画だと、留置所潜入チームの二人の負担が大きくなると思うんですが……」
スコア : 「おっと、その二人の負担っていうのは~……?」
青木 玲斗 : 「不破さんとスコアさんの負担、ですね……身体能力と判断能力を考えれば、現場に慣れている二人に潜入してもらうのが効率的かと……」
スコア : 「ですよねー」
不破 栞 : 「まあ、二人の救出が最優先。その上で可能だったら……って話だ」
スコア : 「そう言って、見捨てるつもりなんてこれっぽっちも無いくせに」 小さく笑って
不破 栞 : 「……とにかく、さっきの現場でも分かったが夜鷹係長が倒れた今、我々の捜査権は紙切れ一枚の価値もない」 ポニーテールを弄りながら
不破 栞 : 「作戦があるなら乗ってやるさ。で、肝心の内容は?」
青木 玲斗 : 「は、はい……ええと、ですね……!」
KP : そう言って青木はパソコンの液晶に警視庁内のマップを映し出す。
青木 玲斗 : 「まず俺とレミさんが管制室に忍び込み、留置所の監視カメラを止めます」
青木 玲斗 : 「留置所は警官アンドロイドが見張りをしているハズです、それさえなんとかできれば……」
青木 玲斗 : 「そちらは不破さんとスコアさんにお願いできますか?」
不破 栞 : 「やるしかないんだろう? 敵は何体だ」
青木 玲斗 : 「常駐するアンドロイドは一体のハズです」
不破 栞 : 「速攻で片づければ……ってところか。了解だ」
青木 玲斗 : 「不破さんとスコアさんが留置所で三人を救出している間に、俺達は移動手段を確保しておきます」
青木 玲斗 : 「あとは逃走、と強引ですがコレしかないかと……」
スコア : 「なるほどなー。シンプルですね」
不破 栞 : 「そこまではいいとして、逃げた後はどうするんだ? 追手をしのげるような場所はあるのか?」
青木 玲斗 : 「郊外に俺のガレージがあります……シュミ用の……」
青木 玲斗 : 「そこで暫く態勢を整えたら移動、と俺の用意できる範囲だとそんなところですね……」
不破 栞 : 「……不安だが、まあ贅沢は言えないか」
スコア : 「……そうですねえ」
スコア : 「で、どうするんです?マスター」
不破 栞 : 「やるよ。このままじっとしていたら、多分青木君の言う通りになる」
スコア : 「……そうですか」 少し嬉しそうに口元を緩め
スコア : 「それならわたしも行きましょうか。まあ、マスターが断るならわたし一人で協力しようかとは思ってましたけど」
青木 玲斗 : 「い、いいんですか、スコアさんまで…!?」
スコア : 「良いですよ」 さらっと言う
スコア : 「もうこの警察にいても、得られるものはないでしょう。それなら少しでも事件解決に繋がりそうな道を取りますよ」
スコア : 「それに、守人さんとトモヤさんを放っておけない気持ちは玲斗さんと同じですから」
青木 玲斗 : 「す、スコアさん…!!」
スコア : 「ふふっ。まあそんなわけで、お供するわけですけど……」
スコア : 「レミさんはどうするんですか?パートナーが危険なことしようとしてますけど……」
スコア : 「彼は命令じゃなくてお願いしてるだけですから、断っても良いことですよ」
レミ : 「ん~…? そうですね~…」
レミ : 「ドロ係の医療用アンドロイドMR400としては、アナタ達を止めるべきなのでしょうね~……」
レミ : 「ですけど、私は青木さんのパートナーですから~?」
レミ : 「勿論、私でよければ協力させていただきますよ~」
レミ : 「……それに今の青木さんの方が輝いてて素敵ですし~……お手伝いしたいって思うんです~」
青木 玲斗 : 「れ、れみさッ……!!」半泣き
スコア : 「な、泣いてる!!」
不破 栞 : 「頼もしいな……レミさん、青木君を頼むよ」 微笑んで
レミ : 「ええ、ええ、任せてくださいね~」
レミ : 「こんなカンジで締まらない人ですから、しっかりサポートしますよ~…!」
スコア : 「ふふっ、そうですね。正直、サポートが玲斗さんだけだと成功する気もしませんでしたし」 冗談っぽく言って
青木 玲斗 : 「ぇ゛!? え゛ぇ゛!?!?!? そこまで頼りないですかね俺゛!?!?!?!?」目元を拭い
スコア : 「うそうそ、冗談です。ちゃんと頼りにしてますよ」 笑って
青木 玲斗 : 「ほ、本当かな……本当ですよね…………」
スコア : 「ほんとほんと。それで、作戦開始はいつからにするんです?」
青木 玲斗 : 「そ、そうですね……暫く帰れないかもしれませんから……」
青木 玲斗 : 「荷物をまとめるとか身支度は済ませてからにしましょう」
スコア : 「うん、それが良いですね。了解です」
レミ : 「一旦、帰宅するなりして、大事なモノは回収してきてくださいね~」
不破 栞 : 「本……図書館にでも寄贈するか……」
スコア : 「あははっ、真っ先に本のこと考えるんですね」 マスターらしい、と微笑ましく
不破 栞 : 「まあ、貴重品とか思い出の品とかもそんなにないからな。私の家は」
不破 栞 : 「(……白瀬に貰ったアレくらいか。なんとなく捨てられないでいる品は)」
スコア : 「マスターの家ですか~……」
スコア : 「わたしも一緒に行っても構いません?わたしは荷造りとかほとんど必要ないし、ちょっと暇だなって」
不破 栞 : 「ああ、まあいいが……私の部屋に来ても別に面白いものはないぞ」
スコア : 「そこはほら、良いじゃないですか~。マスターと一緒にいたいだけなんで」
不破 栞 : 「いつも一緒にいるがな……まあいいか。見納めになるかもしれんしな」
スコア : 「見納め……か。うん、そうかもしれませんね」
スコア : 「それじゃ、早速行きましょうか。手早く済ませて、また集合しましょうっ」
KP : 青木は「では待っていますね」と覚悟に燃える両目をアナタ達に向けた。

39 これからも傍に

同日/PM03:00/天気:小雨/不破家

スコア : スコアと共に自宅に戻った不破栞は、本棚に収納していた色々な本を纏めていく。
スコア : そして最後に、栞が取り出したもの。
スコア : それは、かつての相棒から受け取った銀色のアクセサリー……ティアベルだった。
不破 栞 : 「(……一応持っていくか)」 ティアベルは10年前のまま綺麗に保管してあり、持ち上げると今もりん、と微かに音が鳴る。
スコア : 「……?マスター、何ですか?それ」 本の回収を手伝っているようでいていつのまにか夢中になって読書していたが、鈴の音に気付き振り返る
不破 栞 : 「これか? ティアベルだ」 小さく振って音を鳴らしてみる。
スコア : 「ティアベル?へー、なんかかわいい!マスターもそういうの持ってるんですね」
不破 栞 : 「貰いものだな。仕事中に音が鳴るといけないんで、結局ほとんど使ったことはないが……」
スコア : 「あー、貰い物……プレゼント……」
スコア : 「……彼氏ですか?」 ジッ、と見つめて
不破 栞 : 「いや、そんなんじゃないよ」
不破 栞 : 「白瀬、あいつがくれたんだ」
スコア : 「……!?白瀬……!キョウ……!」 睨むように細めていた目をハッと見開き
スコア : 「キョウ……恭……雅、でしたっけ?10年前の相棒の……」
不破 栞 : 「そうだ。この間現場に居合わせたあいつだ」
スコア : 「あぁ……あの……」
スコア : 「結局、この一週間……また出くわすことはありませんでしたね。矢代係長のこと以外、大した事件も無かったし」
不破 栞 : 「正直、何度か捨てるか迷ったが……結局この部屋に残ったままだ」
スコア : 「……でも、捨てなかったんですね」
不破 栞 : 「……これを見ると10年前を思い出して、やるせない気持ちになる」
不破 栞 : 「でも……こうなった以上、持っていたほうがいいのかもしれないな」
スコア : 「うん……それがいいですよ」
スコア : 「大事なものなんでしょう?」
不破 栞 : 「……ああ」
不破 栞 : 「私も、10年前の事件に向き合うべきだ」 そう言って、ティアベルを首にかける。
スコア : 「……ふふっ、似合ってますよ。マスター」
不破 栞 : 「ああ……ありがとう」 微笑んで
スコア : 「いえいえ」
スコア : 「…………」 栞の首にかけられたティアベルを静かに眺めて、
スコア : 「あの……マスター」 呼びかける
不破 栞 : 「どうした?」
スコア : 「わたし達、これから守人さん達を救出したら……懲戒免職になるのは時間の問題ですよね」
スコア : 「そうしたら、もう……わたしはマスターのパートナーってことにはならないんですかね?」
不破 栞 : 「なんだ、そんなことを気にしてるのか?」
不破 栞 : 「お前が私を手伝いたいと思うなら、これからも傍にいればいいさ」 まるで当たり前のように
スコア : 「……!」
スコア : 「傍にいても……良いんですか?」
不破 栞 : 「なんだ神妙に……まあ、今となっちゃ他にどのアンドロイドが隣にいてもしっくりこないだろうからな」
不破 栞 : 「お前がこれからも傍にいてくれるなら、私にとってもそれが一番だよ」 優しく微笑み
スコア : 「……そっか」
スコア : 「そう、ですか……!」 緊張するようにキュッと結んでいた唇が緩んでいって
スコア : 「だったら……仕方ないなあ、うん!わたしがずっと傍にいてあげますね、マスター!!」 心から嬉しそうな笑顔を咲かせる
不破 栞 : 「なんだ、いつにも増して圧が強いな……。まあ、生きて逃げられたらこれからもよろしく頼むよ」
スコア : 「はいっ、マスター」
スコア : 「そうですね、生きて逃げられたら……その時は……」 窓の外を見る
スコア : その言葉の続きを言おうとするが、いや……と首を横に振る。
スコア : 「まずは、救出作戦を成功させなきゃ……ですよね」
スコア : 「頑張りましょう、マスターっ」 笑いかけて
不破 栞 : 「ああ。必ず成功させよう」 笑顔の中にも、険しさのある表情で返す
スコア : 「はい……!」

40 脱獄

同日/PM03:30/天気:小雨/警視庁留置所

KP : 夜鷹守人。BR800。
KP : アナタ達は重々しい空気の中、一言も口を開かずジッとしていた。
KP : きっと助けが来ると、仲間を信じて待っていた。
KP : ────そうしていると、突然、廊下の薄明りが消え、辺りが暗くなる。
ヤオ トモヤ : 「失礼、入り口の前まで動きます」
「……安全とわかるまでそこから動かないで下さいね、夜鷹さん」入り口付近に出張ります
夜鷹 守人 : 「……ああ、しかしこれは……消灯には早いな……?」
ヤオ トモヤ : 「……赤星さん達じゃなければいいんですけどね」薄く笑って 足音を待つ
夜鷹 守人 : 「今更、俺達にどうするってんだ……」
短くため息を吐いて
KP : すっかり意気消沈の虜囚、二人。
 
KP : 一方、潜入チームの不破とスコアに連絡が入る。
青木 玲斗 : 『こ、こっちは完了しました…!』小声
レミ : 『後はよろしくお願いしますね~』
スコア : 『了解です、任せて!』
不破 栞 : 『ハッキングはうまくいったようだな。あとは任せてくれ』
KP : 潜入チームの目の前には、一体の警官アンドロイド。
VOID警官 : 「アナタ方の入室は認められていません」
VOID警官 : 「侵入は違反行為と見做して報告します」
KP : アンドロイドはアナタ達を見つけると、スタスタと近付いてきた。
不破 栞 : 「奇遇だな」
不破 栞 : 「私も君たちの拘留は法で認められたものではないと思っていたところだ」 ジャックナイフを構える
KP : X000。アナタは目の前のアンドロイドに対して『例の技能』を使用する事ができます。
スコア : ほほー、了解です
スコア : 「そうですね……」
スコア : 「なので、黙ってそこを通してもらいましょうか」
スコア : 秘匿されていた技能を使います。
スコア : 警官アンドロイドに、技能“ハッキング”を使用します!!
KP : ではまず秘匿技能≪ハッキング≫の効果を解説させていただきましょう!!
スコア : お願いしましょ!
□ハッキング

[射程]20m [対象]電子機器、アンドロイド/単体
[戦闘時にアンドロイドに使用した場合の効果]
1d4+1ラウンドの間、対象は全判定に-20のペナルティ修正を受ける。
この効果時間中、アナタは他の行動(攻撃など)を行なう事もできる。
※経過ラウンドはラウンド終了時にカウントする※
ただしアナタが戦闘不能状態になった場合、この効果は解除される。

KP : そしてセキュリティの緩い旧型アンドロイドを対象にする場合、相手を一時強制シャットダウン状態にする事ができます。
KP : 今回の場合、相手が旧型なので強制シャットダウンが可能ですね。
KP : それでは判定をどうぞ!
スコア : はい…!
スコア : CC<=80 ハッキング(1D100<=80) > 10 > スペシャル
スコア : よし!
不破 栞 : ヨシ!
スコア : 通信用のヘッドセットを頭から外し、首にかけ、
スコア : 「X000,LOG IN」
スコア : 瞼を閉じ、起動する。
スコア : これは警察組織に潜入し、情報を盗み取るために必要だった力。
スコア : 1310、3103────あの子達が使っていた力。
スコア : もし使えば、わたしは警察にはもういられない。使えばスパイであることがバレるきっかけとなり、処分される危険性があったからだ。
スコア : だが、もうそんな心配はいらない。
スコア : これは大切な仲間を助けるために使う力だから。
スコア : そして、隣にいる彼女が……不破栞が、これからも傍にいて良いとわたしに言ってくれたのだから……!!
スコア : 「DOMINATE UP!!」
スコア : 青色に輝く瞳を開く。
スコア : キーワードと共に、前に翳した左手から特殊電波が放たれた。
スコア : 手で直接触れる必要などない。この距離はもうわたしの射程内だ。
スコア : わたしの命令は一瞬で警官アンドロイドの中枢に達し、強制シャットダウンを引き起こすだろう。
VOID警官 : 「立ち入り■禁■さ■て■■■────」
KP : 瞬間。見張りは口からノイズを漏らしながら、崩れ落ちてしまう。
スコア : 「…………」 静かにアンドロイドを見下ろす
不破 栞 : 「……は」 何が起きたのか理解できず、目を丸くする
不破 栞 : 「スコア……お前、何をしたんだ!??」
スコア : 「……ハッキングです」 栞の方を振り向き
スコア : 「彼を強制的に一時停止させました。これでもう無駄に戦う必要はありません」 ヘッドセットを頭にかけ直す
不破 栞 : 「ハッキングって、一体どこでそんな……!」
不破 栞 : 「……今は気にしてる場合じゃないか……後で聞かせて貰うぞ」
スコア : 「助かります」
スコア : 「でも、あとで必ず……ちゃんと全て話しますから」 悩みを捨てたような、真っすぐな瞳で見つめる
不破 栞 : 「その言葉、今は信じるぞ。早くみんなのいる部屋を探そう」
スコア : 「はい!マスター!!」
スコア : そう返事して、その場から走り出す。
KP : ……見張りを無力化した二人は、二人の仲間が待つ部屋に急いだ。
KP : それは存外あっさり見つかった。
KP : ガラス越しに憔悴している二人の仲間の姿が見える。
スコア : 「────いた!!」 立ち止まる
不破 栞 : 「おい、無事か? 迎えに来たぞ」 ガラス越しに声を掛ける
スコア : 「守人さーん!トモヤさーん!!」 ガラスを軽く叩いて叫ぶ
ヤオ トモヤ : 「‼︎」「ッふ、不破さんにスコアさん!?面会の許可降りたんですか⁈」ガラスに張り付く
夜鷹 守人 : 「2人共、どうしてここに……!」
青ざめた顔を向けて
不破 栞 : 「いや、生憎だが許可は下りなかった」 そう言いながら扉の前に立とう
スコア : 「玲斗さん達が成功してるなら……」 栞についていく
KP : 潜入チームの二人が扉前に立つ。
KP : すると、ロックされているハズの扉は自動で開いた。
KP : 青木のハッキングで、システムが停止しているのだ。
スコア : 「開いた!」 扉から中に入って来て
スコア : 「どもども。助けに来ましたよ~」
夜鷹 守人 : 「許可が下りなかったって……それじゃあ……」
穏やかではない雰囲気を感じ取る
不破 栞 : 「細かいことを説明している時間はないが、とりあえず今やっていることは完全に命令違反だ」
不破 栞 : 「悪いが来るか、来ないか、今すぐに判断してくれ」
スコア : 「ちなみに、二人は警察の上層部に嵌められたんだとわたし達は思ってます」
スコア : 「このままここにいても、容疑が晴れることは無い。犯人に仕立て上げられて終わりです。事件を解決することも叶わない……」
スコア : 「それが嫌なら、わたし達と逃げるしかないですよ。どうします?」
ヤオ トモヤ : 「……だ、 脱獄犯になっちゃいますね。不破さん達は片棒を担ぐ形になりますけど」いいんですかの目線を2人送りつつ
「夜鷹さんはどうしますか?」 背後の夜鷹に向かって問う
夜鷹 守人 : 「上層部が……? 待ってくれ、理解が……」
聡明な頭脳も霧がかかっているのか、頭を抱えている
夜鷹 守人 : 「(不破さんらがこんな行動を起こしてまで、ここにいるのは……よっぽどの根拠があって……)」
必死に答えを探りあてようとするが、ハッキリとした答えは思い浮かばない
夜鷹 守人 : 「……わかった、着いていくしかないだろう。こんな風に迎えに来られちゃな……」
ヤオ トモヤ : 「……了解!私も着いていきます」
スコア : 「良かった。安心しましたよ」
スコア : 「二人が上じゃなくて、わたし達を信じてくれて」
夜鷹 守人 : 「……そこまで木偶になったつもりは無いからな……」
ヤオ トモヤ : 「こちらの方こそ……私達を信じてくれてありがとうございます」
スコア : 「いえいえ。それじゃ急いでくださいっ。あともう一人、連れて行く人もいますから」
不破 栞 : 「ああ、そうだな」
?? : 「…………その、声」
KP : 覚えのある男の声が、聞こえる。すぐ隣の部屋から。
デク : 「もしかして、不破さん……?」
不破 栞 : 「ああ。久しぶりだな、デク」 扉の前に立つ
スコア : 「スコアちゃんもいまーす。なんだ、隣の部屋だったんですね」 ひょこっと栞の後ろから顔を覗かせる
デク : 「な、なんで……!?」キョロキョロと見回して
KP : そうしている間に、デクの部屋のドアも自動で開く。
不破 栞 : 「もちろん、迎えに来たんだ。まあ……許可は下りてないから実力行使だがな」
スコア : 「仲間が無実の罪で捕まりましてね。このままじゃどうしようもないから脱獄させようって話になったんですよ」
デク : 「仲間が無実の罪で……、隣の部屋に入ってたのはドロ係のメンバーだったのか……」
デク : 「僕にはもう何が何だか分からない事が分かったよ……」
デク : 「でも、あの時に不破さんが言ってた『刑事生命ひとつ差し出せば』って……やっぱりジョークじゃなかったんだな……本当に迎えに来てくれるなんて…………」
スコア : 「そうそう、本気ですよ。ね、マスター」
不破 栞 : 「私は冗談を言うことはあるが……嘘は嫌いだ。言葉通りやれるだけのことはやらせてもらうよ」
デク : 「そうか……、そう、か…………」
デク : 「ありがとう、不破さん……、僕、アナタを信じて、よかった……」弱々しく立ちあがる
不破 栞 : 「私も……君を信じてよかったよ」
不破 栞 : 「だが……もう嘘ばかりの警察のことは信じられない。早く逃げるぞ」
デク : 「ああ……!」
スコア : 二人の様子を満足げに見守って
スコア : 「ってわけで、この人も一緒に連れて行こうってことで」 守人とトモヤを見て
ヤオ トモヤ : 眩しそうに二人の後ろ姿を見ていた。彼の今後を思って安堵したと同時にひどく羨ましかった。ああなれるだろうか。
「……はい‼︎」目元を綻ばせて頷く
夜鷹 守人 : 「……あの時のアンドロイドか。俺は二人の決定に従うよ……」
今のデクに文句がある訳でもなし、と
スコア : 「よかったよかった。じゃあ、あとこれもお渡ししておきますね」
スコア : そう言って、守人とトモヤにそれぞれの武器を投げ渡す。
スコア : 「必要でしょ?退職金代わりに貰っていっちゃいましょ」
夜鷹 守人 : 「まさか1か月もしない内に退職金を受け取ることになるとはな……」
残念そうな顔をして電子刀を受け取ろう
ヤオ トモヤ : 「わ!どうしようかと考えていたところだったので助かります」
「借りて……いえ、貰っていっちゃいましょう!」苦笑いして、電磁ムチを受け取ります
スコア : 「うんうんっ。わたし達も貰っていってますしね」 腰に下げた音波銃に目を落として
スコア : 「じゃ、行きましょうか!レッツゴー脱獄!!」 えいえいおー、と拳を上げる
夜鷹 守人 : 「こんな明るい脱獄があるかぁ……?」
スコアの雰囲気に押されて
不破 栞 : 「ふっ……」 微笑んで
不破 栞 : 「ここ10年で一番すっきりした気分かもしれないな」
ヤオ トモヤ : 「……そうですね、私は夜鷹さんが許してくれるならどこへでも!」おーと拳を上げる
不破 栞 : 「(……白瀬、お前はどう思って警察を飛び出したんだろうな)」 首元のティアベルを触りながら、少しだけ考え
不破 栞 : 「行こう。真実を探しに」
KP : ……合流に成功したアナタ達は、留置所を後にした。
KP : 人目を避けつつ階段を駆け下り、
KP : 裏口から外へ飛び出す。
青木 玲斗 : 「き、来た…! 乗って下さい…!早く…!!」
KP : そこには青木とレミが待っていた。
KP : その近くに三台の白いバイクが停められている。
KP : 青木が用意した逃走手段だろう。
スコア : 「来たよ!」 走っていく
不破 栞 : 「うまく脱出できるものだな…!」
夜鷹 守人 : 「青木さん……! この逃走はドロ係の約半分が関わっているんだな……っ」
ヤオ トモヤ : 「待ってました…‼︎」やっぱり‼︎と笑顔で
「万が一背後から狙撃されては困りますし、夜鷹さんは私の前にお願いします」
スコア : 「っていうか、玲斗さんが最初に脱獄を提案したんですよ。いわば主犯です、主犯」 バイクの傍に寄って
青木 玲斗 : 「ぇ、え…!? 俺が主犯…!?! ? 」
青木 玲斗 : 「いや、でも、そういわれてみればそうか……」
夜鷹 守人 : あまりにも意外だったのか、「そんなまさか」と表情が物語っている
不破 栞 : 「わかるぞ。まさか私も青木君から言い出すとは思わなかったな」
不破 栞 : 「スコア、デク、後ろに乗れ」 バイクに跨る
スコア : 「はーい。っていうか三人乗りになりますね、これ」
スコア : 「デクには真ん中に挟まってもらいましょ。振り落とされそうだし」 デクの背中を押していく
青木 玲斗 : 「本当は四台用意できれば良かったんですけど、流石にダメでしたね……すみません……」
スコア : 「三台用意出来ただけで十分ですよ」
ヤオ トモヤ : 「やるなら青木さんだと思ってました、私は納得ですね!」ですですとスコアの発言にも頷く
夜鷹 守人 : 「贅沢を言うつもりはありませんよ。最大限感謝させてもらいます」
デク : 「……でも二人の間か、何か悪いコトしてる気分」呟きながらふわすこに挟まれる
レミ : 「悪いコトって言うなら脱獄がもう凄く悪いコトですし~」
スコア : 「むしろ間にいてもらわないと困りますよ。マスターが助けたい人なんだから、後ろはわたしがしっかり守ります」 ちゃんと座って、栞とデクに腕を回す
不破 栞 : 「だな。後ろは頼むぞ、スコア」
スコア : 「はーい!」
夜鷹 守人 : 「……俺からはコメントを差し控えさせてもらおう」
そう言いながらバイクに跨る
ヤオ トモヤ : 「?スコアさんもこう言ってますし、お二人のが小柄な分いいと思うんですけどね……」夜鷹の後ろにつく
夜鷹 守人 : 「(……俺の背中をアンドロイドに任せることになるとはな)」
少々複雑な心境でハンドルに手をかける
KP : ……バイクを選んだのは、自動車より小回りが効くからだろうか。
KP : あるいは単にシュミなのだろうか。
KP : そんなコトは考えるヒマもなく、アナタ達は二人一組で鉄の馬に跨った。
KP : 守人とトモヤ、不破とスコア、青木とレミ。……当然いつものコンビだ。
KP : しかし、今回だけは不破とスコアのコンビにデクも混ざっている。
 
KP : アクセルを全開にする。
KP : ブォンブォンとエンジンが低く唸る。
 
KP : そして、アナタ達は爆音を置き去り、
KP : 同時に放たれた三発の弾丸めいて連なりながら、警視庁本部を飛び出す。
KP : 最高時速300km。新幹線と同じ速度。
KP : 小さな雨粒を痛いと感じるスピード。
KP : 急加速の浮遊感に身を委ねつつ、そのまま全速で街中を滑走する。
 
KP : ここで皆さんは≪聞き耳≫による判定をどうぞ!
スコア : CC<=70 聞き耳(1D100<=70) > 43 > 成功
夜鷹 守人 : cc<=70(1D100<=70) > 2 > スペシャル
ヤオ トモヤ : cc<=75 【聞き耳】(1D100<=75) > 99 > 失敗
不破 栞 : cc<=50(1D100<=50) > 68 > 失敗
KP : それでは守人くんとスコアちゃんは気が付く。
KP : 前方と後方から似たエンジン音が近付いてくる。……追手が来た。
KP : アナタ達が乗るモノと同じ、白いバイクが六台。
KP : 合計十二体の追跡者達が迫ってくる。
KP : その中には赤星の姿もある。
KP : アナタ達の二倍の戦力……正面から迎え撃つ選択が取れる相手ではない。
スコア : 「あ!?追ってきてますね!?こっちには六台もいる!!」 後ろを振り返って
ヤオ トモヤ : 「えっ?!うわ、ホントだ!」その声に後ろに目を向けて
夜鷹 守人 : 「クソッ、兄さんもいるんだろうな……っ!」
不破 栞 : 「呆れたな。ろくに捜査もせず裏切り者の粛清だけ全力か」
スコア : 「ほんとにね!どうしましょ、こっちでルート探して振り切るしかないかな~……!!」
ヤオ トモヤ : 「うわ、まけるかな!赤星さんは右奥二つ目……四時の方向みたいです!」
不破 栞 : 「やれるさ、スコア。私たちは一年間交通捜査課にいたんだ」
不破 栞 : 「一課や公安の素人とは比べ物にならないくらい東京の道には詳しいはずだ」
スコア : 「ふふっ、そうですね。見せてあげましょうか、毎日毎日車と道路ばっかり眺めてた実力を!」 栞の言葉に安心したように笑う
ヤオ トモヤ : 「ッBR800、ひとまず周辺地形データを読み込みます!ので夜鷹さん、ここはなんとかつないでください!頑張って‼︎」
夜鷹 守人 : 「ああ、俺は事故らない程度にハンドルを握っておく! あとはスコアとデータをやり取りしておけ、不破さんは元交通課だからな!」
ヤオ トモヤ : 「了解‼︎」叫ぶようにして
KP : パートナーアンドロイド達は、周辺の地形情報をダウンロードし、懸命に逃げ道を探した。
KP : しかし、赤星達はアナタ達の行動を予知したかのように回り込み、執拗に逃げ道を絶った。
 
KP : 追手のバイクを避けながら走る。
KP : どうにか郊外まで逃げるコトに成功はしたが……それで終わりだ。
KP : 完全に包囲されて抜け道はない。
KP : やがて、アナタ達は袋小路に追いつめられているコトに気が付く。

41 逆転の切札

同日/PM04:00/曇り⇒晴れ/路地裏

KP : そこは東京郊外の路地裏だった。
KP : 周囲はコンクリートの壁で覆われた、完全な袋小路。
KP : そして、アナタ達はやむなくバイクを止めるだろう。
KP : ……間もなく、追跡してきた六台の白バイがアナタ達を取り囲む。
KP : その中心にいるのは、赤星透也。
KP : 昨日までは夜鷹守人と夜鷹矢代の家族のような関係だったハズの、彼だ。
夜鷹 守人 : 「赤星、兄さん……」
兄、もしくは敵になりえる男の姿を睨む
赤星 透也 : 「まったく手が焼けるのは相変わらずだ……」
KP : 赤星はそう言いながら、足下に何か放りなげる。
KP : 数秒後、その円筒状のナニカは閃光を放って弾けた。
KP : ────それは視覚と聴覚を潰すスタングレネードの類ではない。
KP : ……夜鷹、不破、青木の三人は、その効果を感じられなかったが、
KP : ユーザーの人間達に対して、パートナーアンドロイド達、
KP : トモヤ、スコア、レミの三体は、その効果を明確に実感していた。
KP : 『一切の通信ができない』
KP : あれは電波遮断を目的とした武器だったのだと、三体は理解する。
スコア : 「……ッ!これは……通信が……!」 片目を瞑り、こめかみに手を当てて異常に気付く
ヤオ トモヤ : 「ッ対アンドロイド用の策です、電波遮断により通信ができなくなりました!」大声で
不破 栞 : 「これじゃ助けも呼べないか……! まあ、そんな当てもないが……」
夜鷹 守人 : 「……ッ、袋の鼠か……!」
赤星 透也 : 「これで分かったか守人、おまえ達は完全に包囲されてる」
赤星 透也 : 「通信もできないんだ、もう打つ手はないだろ」
赤星 透也 : 「……大人しく投降しろ」
赤星 透也 : 「守人を引き渡すなら、他の奴等は見逃してやってもいい」
赤星 透也 : 「勾留中の被疑者を連れ出すなんて違反行為どころか犯罪だ、表舞台は歩けなくなるだろうが逮捕されるよりはマシだろ?」
スコア : 「ふん、何言ってんだか……」 そんな取引考える価値も無い、と目が語っている
ヤオ トモヤ : 「…嫌です!夜鷹さんを引き渡す、なんて廃棄処分と同じです。そんなこと選ぶくらいなら…ッ‼︎」睨みつけて鞭に手をかける
夜鷹 守人 : 「……兄さん、やっていることが無茶苦茶ですよっ! 一体どうしてっ……!」
青ざめた顔が悲痛に歪む
赤星 透也 : 「…………」
不破 栞 : 「そんな半端な覚悟なら最初から決行してないさ。逮捕されるのが怖いか? それはそうかもしれない」
不破 栞 : 「でも、何より本当に怖いのは……真実が闇に葬られてしまうこと。真犯人を野放しにしてしまうことだ」
不破 栞 : 「赤星。お前はその旭日章に誓って言えるか? 夜鷹守人は犯人ですと、ここで誓って言えるのか!」
赤星 透也 : 「……ああ、言えるね」
赤星 透也 : 「それが俺の仕事だ」
不破 栞 : 「……そうか、残念だよ」
不破 栞 : 「お前のこと、本当の”刑事”だと思っていたよ。昨日まではな」
赤星 透也 : 「俺はアンタがここまでバカだと思っていなかったよ、昨日まではな」
不破 栞 : 「……それは買いかぶりすぎさ」 覚悟を決めて、ジャックナイフを抜く
スコア : 「…………」 赤星をジッと見て
スコア : 「……本当に?」
スコア : 「透也さん。あなた、本当に守人さんが犯人だと思ってるんです?」
スコア : 「わたしにはそうは見えませんね」
赤星 透也 : 「……俺の気持ちを勝手に代弁するのか」
スコア : 「代弁なんてつもりはありませんが、ずっと引っかかってたことがありましてね」
スコア : 「……あの時、あなたが守人さんを連れて行った時」
スコア : 「わたしは、“判断を誤るな”と言いました」
スコア : 「矢代さんが殺されかけて、守人さんが容疑者になって、あの時のあなたは冷静じゃなくなってると思ったんです」
スコア : 「でも、あなたこう言いましたよね?」
スコア : 「“そのセリフは、言う相手を間違えてる”……って」
スコア : 「これって、つまり……」
スコア : 「誤った判断をしている相手が他にいて、あなたはそれが誰なのか知っているってことじゃないですか?」
スコア : 「どうなんですか?赤星透也」
スコア : 「もしかして、その答えさえも……あなたには選択する権利がないんですかね?」 薄く笑う
赤星 透也 : 「…………………………………………」
赤星 透也 : 「年代物の旧型機のクセして名探偵気取りか」溜息をついて
赤星 透也 : 「……今なら、イチハの気持ちが良く分かるよ」
赤星 透也 : 「おまえを最初に破壊しないと、後で困りそうだ」
不破 栞 : 「……はぁ」
不破 栞 : 「(なんというか……こうして辞めてみると哀れなもんだな。警察)」 絶望的な状況を一周して達観している
不破 栞 : 「(……白瀬からもこう見えていたのかもしれないな)」
不破 栞 : 「で、どうするんだ? 私の相棒を壊すっていうなら相手になるぞ」
赤星 透也 : 「ハッ、相手になる? この状況で良く啖呵を切れたモンだな?」
赤星 透也 : 「……それともまだ分かってないのか?」
赤星 透也 : 「じゃあ、この先輩が分かりやすく教えてやるよ」
赤星 透也 : 「────被疑者拘束の為の発砲を許可する」片腕を持ち上げ
KP : 警官VOIDが、一斉にアナタ達に銃口を向ける。
KP : ちょうど雨の音が静まり返って……撃鉄を起こした音が聞こえる。
スコア : 「……っ」 身構える
夜鷹 守人 : 「やめてくれ兄さん……!!」
電子刀に手をかけ、サードアイを起動
ヤオ トモヤ : 「っどうして、あなたはそんな……!」苛立ちで叫ぶようにして
ヤオ トモヤ : 「……家族の癖にっ夜鷹さんを知ってる癖に!思われているくせに、そのことも知ってくる癖に‼︎」
ヤオ トモヤ : 「どうして、どうしてそんなことができるんですか‼︎この、卑怯者!!!」
赤星 透也 : 「…………もう黙れよ」
夜鷹 守人 : 「ヤオ……っ」
何故ここまで自分を庇ってくれるのか理解しきれないが、確かに心は揺れ動く
夜鷹 守人 : 「……兄さん、俺は……」
夜鷹 守人 : 「あなたの決断に納得できないっ……! 今の情けない兄さんに、そう易々と捕まってたまるか!」
赤星 透也 : 「…………そうか」
赤星 透也 : 「どうでもいい、そんなことは」
赤星 透也 : 「……おまえの逮捕は、おまえの意思も俺の意思も関係ない確定事項だ」
KP : そしてやがて、アナタ達の視覚に変化が訪れる。
KP : ……起動したハズのサードアイの表示が消えた。
 
KP : サードアイの演算は、スーパーコンピューターで行なわれている。
KP : それを映像として送受信してる、という仕組みだ。
KP : ────つまり電波が封じられた場合、サードアイも同時に封じられる。
KP : ここまで頼りにしたAIの演算が、全く使用できない。
不破 栞 : 「いよいよ万事休すか。万に一つくらい勝ち目があるといいがな……!」
夜鷹 守人 : 「(俺達の一手を確実に潰してくる……っ!)」
スコア : 「……まだ諦める気はないよ」 腰に携えた音波銃を手に取る
ヤオ トモヤ : 「ッそれでも絶対守り抜きます‼︎」電磁鞭を構える
赤星 透也 : 「…………まったく、エリートなんて名ばかりのバカ共の集まりらしいなドロ係は」
KP : 戦力差は絶望的。
KP : 優秀なドロ係の捜査官も、二倍の人数差は覆せない。
KP : 今のアナタ達に残された選択肢は強行突破だけ。
KP : ……しかし、それもイチかバチか。
KP : もし仮にうまくいっても、必ず誰か犠牲を生む。
KP : 進むも破滅。退くも破滅。
KP : ────『絶体絶命』とは今の状況を指すのだろう。
 
KP : 雨雲の切れ間から日光が差して、不破刑事の首元のティアべルを照らす。
KP : ……リン、と落涙を思わせる寂しげな音が鳴る。
KP : この音色を聴いた時、不破栞はいつも思い返す。白瀬兄妹の事を。
KP : こんな時、二人だったらどう行動するだろうか。
不破 栞 : 「(私に白瀬くらいの身体能力があれば、奴ともやりあえるんだがな……)」
不破 栞 : 「(だが、無いものねだりをしても仕方がない。心くんのためにも……ここで終わるわけにはいかない)」
不破 栞 : 「(何か、手は……!)」
KP :
KP : 一方、X000。
KP : ……アナタだけには、逆転の切札が残っている。
KP : アナタが取得していた地形データの最後のログ。
KP : ────そこには映っていた、キョウとニトが。
KP : アナタの異変に気が付き、近辺に来ているのだろう。
KP : しかし、あたりの電波が遮断されたせいなのか、この場所が分からない。
 
KP : アナタが大声で呼べば、キョウは駆けつけてくれるかもしれない。
KP : ……けれど、そうなれば皆にキョウとの関係を目撃されてしまう。
KP : その場合、これ以上、自分の素性を隠し通すコトは不可能になるだろう。
KP : ハッキング能力を見せた時こそ追求されなかったが、
KP : キョウに助けを求める、という選択はスパイとして致命的行動だ。
KP : これまで皆を騙していたスパイなのだと、嘘が全てバレてしまう。
 
KP : 相棒の不破は「これからも傍にいていい」と言ってくれたけれど、
KP : それは真実を知らないからこそ、出た言葉だったのかもしれない。
 
KP : ……ふと、不破の横顔が見える。
KP : 当然だがアナタの相棒も拳銃を向けられている。
KP : ……その引き金はいつ引かれてもおかしくない。
 
KP : スコアあるいはオト。
KP : アナタは選択しなければならない。
 
KP : 相棒達の死のリスクを受け入れ────このまま黙っているのか、
KP : ドロ係の"スコア"を殺す覚悟で────仲間を救おうとするのか。
 
KP : この選択に正解不正解はない。
KP : 選ぶのはアナタ自身だ。
 
スコア : 「…………」
スコア : 昔のわたしがこの状況に陥っていたとしたら、迷っていたのかもしれない。
スコア : いや、逆に迷わなかったのかもしれない。
スコア : わたしにとって大事なものは、スパローの皆だけ。
スコア : スコアとはただ演じているだけの役に過ぎない。
スコア : わたしは生まれた時からずっとオトで、最初からスコアなんてアンドロイドはいないのだ。
スコア : ……だけど、もう違う。
スコア : ここまでスパイとして過ごしてきた、楽しくも辛かった日々が否定する。
スコア : もうわたしはオトであり、スコアでもあるんだ。
スコア : どちらかを殺すことなんて出来ない。
スコア : わたしはオトとして、スコアとして、わたしの大切な人達とこれからも共に生きていく────!!
スコア : 「まったく……」
スコア : 「せっかく長話でもして、時間稼いでたっていうのに……」
スコア : 音波銃を赤星に向ける。
スコア : 「いつもあなたは鈍感なんだよ……」
スコア : しかし、その銃にはセーフティがかかっていた。
スコア : 「だから、」
スコア : 音波銃を────拡声器を真上に掲げ、叫ぶ。
スコア : 「早く助けに来い!!!!キョウーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!」
スコア : 拡大、拡散された声が、郊外に響き渡った。
KP : 助けを求めて、叫び声を上げる。
KP : しかし、無情に引き金は引かれ、
KP : 少女の願い事を掻き消す様に、周囲に乾いた銃声が響いた。
 
KP : その瞬間。
KP : ────白い影が、アナタ達の目の前に落ちた。
KP : 突如として空から舞降りた何者かが、アナタ達を庇ったのだ。
??? : 「…………待たせたな」
KP : 白い外套を翼の様にはためかせ、降り注ぐ銃弾の雨粒を振り払う。
KP : 弾丸は勢いを殺され、パラパラと足下に転がる。
KP : 波紋が浮かぶ水溜まり。
KP : ……その中心に立っていたのは、この場の誰もが見知った人物だった。
キョウ : 「ケガはないか、オト」
KP : キョウ。白瀬恭雅。
KP : アナタ達と敵対関係にあるハズの、テロリストのリーダーだった。
スコア : 「うん……大丈夫」
スコア : 「でも遅いよ、キョウ。……ばかっ」 そう言って、小さく笑いかける。まるで、兄を慕う妹のように
キョウ : 「……それは悪かった、建物の上を駆け回るのは慣れていなくてな」少し申し訳なさそうに
キョウ : 「これからの働きで許して欲しい」ジャックナイフを構え
スコア : 「うん……うん!!」 頷く。もしも人間だったら、少し涙ぐんでいたのかもしれない
不破 栞 : 目を丸くして、息を呑む。
不破 栞 : 「白瀬、お前どうして……スコアも、なんで……」
不破 栞 : その瞬間、今まで断片的に頭の中にあった情報が繋がる。
不破 栞 : 夜鷹係長に示唆されたスパイの存在。なぜスコアは青木のメンテナンスを拒否したのか。先ほどの警察VOIDをハッキングした場面。
不破 栞 : 「……はは、そういうことか」
不破 栞 : 本来なら腹のひとつも立てるべきかもしれないが、今の気持ちは違う。
不破 栞 : まるで、ずっと読み進めてきた小説の伏線が回収されるような、胸がすくような感覚。
不破 栞 : 「起きるかもしれないな……万に一つが……!」 再びジャックナイフを構える
KP : それでは相棒の不破さんがスコアちゃんの正体に気付いたので、
KP : ここでスコアちゃん/オトちゃんの秘匿HOの一部を公開します
□スコア 秘匿HO

【HO4】型番・X000。
アナタは犯罪組織から送られてきたスパイロボットだ。
アナタの任務は、警察の情報を組織の本部へと送ることである。
≪ハッキング≫の初期値を80とする。
アナタはスパイとして忠実なロボットであるハズだが、
不破栞と過ごす内、任務に人間で言う"罪悪感"を覚えてしまった。
不破栞にスパイである事実がバレた場合は、アナタは1/1d6のSANチェックを受ける。

KP : 通常であれば1/1d6のSANチェックを行なってもらうところですが、
KP : 「これからも傍にいていい」と不破さんに言ってもらっているので、
KP : SAN値減少量を少し軽くしましょう!
スコア : やったー!!!!!!!
不破 栞 : やったー!!!!!!!!
KP : 今の不破さんも正体に対して前向きな反応ですしね!
KP : ということでスコアちゃん/オトちゃんは成功で0、失敗で1d4のSANチェックをどうぞ!
スコア : 了解…!
スコア : CC<=47 SAN(1D100<=47) > 17 > 成功
スコア : やりもうした
不破 栞 : やったぜ!
スコア : 「…………!」
スコア : ────そうだ。
スコア : 最初から、恐れる必要なんてなかったんだ。
スコア : 不破栞は、初めて出会ったあの日からずっと変わらない。
スコア : あの時、わたしを救ってくれた優しさを、握った手から感じた温もりを。
スコア : わたしが心から信じて迷わなければ、それで良かったんだ────
スコア : 「うん……」
スコア : 「行きましょう、マスター!!」 目には見えない鎖から解放されたような、晴れ晴れとした笑顔でそう言った
不破 栞 : 「ああ……スコア、白瀬、背中は任せるぞ!」
ヤオ トモヤ : 「⁈ま、全くサッパリですけど…とにかく助太刀して下さるみたいなので!よろしくお願いします!」目を白黒させるものの すぐさま戦闘態勢に戻る
夜鷹 守人 : 「ど、どういう事か理解が追い付かないが……味方と言うことで良いんだな!?」
鳩が豆鉄砲を食らった表情を浮かべて、電子刀を構える
キョウ : 「……ああ」
キョウ : 「このコートの電磁障壁の防弾機能はもって一分、問答のヒマはない」背後の新人刑事二人に声をかけ
キョウ : 「一点突破で打破するぞ、いいな」
KP : それができないほど衰えていないだろう?とかつての相棒を見る。
不破 栞 : 勿論、と目で答える。
赤星 透也 : 「…………キョウ、だと?」
KP : ふいに轟音が路地裏に響き渡る。
KP : まるでコンクリートに大穴でも開いたような……
KP : 否。アナタ達が目線をズラせば、本当に壁面に大穴が開いていた。
KP : 赤星はコンクリートを殴り付け、それを素手で破壊していたのだ。
スコア : 「……!?その力……」 壁が脆くなっていたのか、それとも……。驚愕した目で見る
夜鷹 守人 : 「なっ……前々から凄まじい身体能力だと思っていたが、ここまで来ると人間業じゃないぞ……!?」
ヤオ トモヤ : 「に、人間の枠超えてますよ!?!」目を剥いて エッ⁉︎エッ⁇と壁と赤星とを見る
不破 栞 : 「スコア……お前のトンデモ推理、あながち間違いじゃなかったかもしれないな」 冷や汗を掻きながら
スコア : 「いやいやまさか、あの時は推理っていう程じゃなくて、そうだったら違和感なんて覚えないのにな~ってちょっと思っただけで……」
スコア : 「……透也さん、あんたほんとに人間なの?」
赤星 透也 : 「…………」無言で電子刀を握る
スコア : 沈黙は肯定と受け取った。
スコア : 恐れることなく、ニヤリと笑う。
スコア : アンドロイドならば、わたしの場合逆に勝機が増してくるんだから────。
キョウ : 「……ヤツは避けるべきだな、あの馬鹿力が当たったらひとたまりもない」
キョウ : 「有象無象のアンドロイド共を一気に落とし、道を開く」
スコア : 「ん、分かった……!」
夜鷹 守人 : 「あんな馬鹿力を見せられてはな……」
戦略を了承する
ヤオ トモヤ : 「で、ですね…了解!」抉れた外壁に目をやり、ぶるっと身震いする
不破 栞 : 「異存ない。やるぞ!」

42 VS.VOID警官

KP : ではでは、これより戦闘処理を開始します!
KP : 今回の戦闘は特殊なので、まずは説明から!
KP : 1.この戦闘ではサードアイのダメージ軽減効果が使用できません
KP : 2.代わりにキョウが電磁障壁で守ってくれます
KP : 具体的には1ラウンドに2度まで、ダメージを無効化してくれます
KP : 3.この戦闘では赤星は攻撃対象のエネミーとしては参加しません
KP : しかしラウンド終了時に斬撃を飛ばしてきます
KP : PCの一人は≪回避≫または≪受け流し≫を行ない、
KP : その判定に失敗した場合は1d10+1+1d6点のダメージを受けます
 
KP : と即死もある大ダメージなのでKPとしては速攻撃破が推奨ですね!
スコア : 頼もしい情報と怖すぎる情報が一気に来ちゃった、了解!
KP : では特殊ルールはこんなところ!
KP : エネミーは、VOID警官が4体! 距離は20m!!
KP : 他にもVOID警官は8体いますが、
KP : ひとまずVOID警官4体の撃破で、包囲網に穴を開けるコトが可能です
 
KP : そして行動順は以下の通り
KP : 1.キョウ(DEX17)⇒ 2.ヤオトモヤ(DEX14)⇒3.VOID警官ABCD(DEX14)⇒4.不破栞・スコア(DEX12)⇒5.夜鷹守人(DEX4)⇒6.赤星透也(特殊)
KP : なお青木とレミとデクは、残り8体のVOID警官の注意を逸らしている為、この戦闘には参加しません
 
KP : それでは1ラウンド目をはじめていくのですが、
KP : はじめにふわすこは≪アイデア≫または≪コンピュータ≫の判定をどうぞ!
スコア : CC<=85 アイデア(1D100<=85) > 30 > 成功
不破 栞 : cc<=61 コンピュータが…使える!(1D100<=61) > 78 > 失敗
スコア : セーフ!
不破 栞 : 助かった!
KP : それではスコアちゃんはVOID警官を観察し、以下の情報を得る
KP : VOID警官ABの二体は、ベースが旧型モデルだ。
KP : 警視庁のアンドロイド導入の初期にリボット社に提供された機体だろう。
KP : セキュリティも古い為、X000のハッキングで強制シャットダウンできる。
スコア : なるほどね~!それでふわすこ限定だった
KP : そう!スコアちゃんのハッキング能力を知っているPCはふわすこだけですからね!
スコア : 了解了解!
スコア : 「あのVOID……」 警官VOID二体が旧型であることを見抜く
スコア : 「……みんな、先にあの二人を狙って。その方が勝率が上がると思う」
警官VOID・CとDを見ながら、小声でそう伝える。
スコア : スコアがヘッドセットを下ろして首にかけているのを見れば────ハッキングの前動作を知っている栞とキョウは、彼女の意図が理解出来るだろう。
不破 栞 : 「……アレをやるのか。了解だ!」
キョウ : 「……そういうコトか、であれば」ジャックナイフを逆手持ちにする
夜鷹 守人 : 「何か考えがあるようだな……」
ヤオ トモヤ : 一つ頷いて「了解です!」
KP : それでは最速のキョウの手番から!
KP : ここでキョウの専用武器を公開します!
キョウ用武器

【ジャックナイフ改(射撃)】
[技能:拳銃][ダメージ:1d10+2][射程:20m][攻撃回数:2][耐久力:20]
【ジャックナイフ改(斬撃)】
[技能:ナイフ][ダメージ:2d6+2+DB][耐久力:20]
[解説]
オトが持ち帰るドロ係のデータから、ニトとリトが共同制作した小型銃剣。
不破の扱うジャックナイフと同じ性能だが、射撃する雷の弾の威力を高めてある。
ニト曰く「これが本来のスペック」らしい。
[特記事項]
至近のキャラクターがアナタに対して行なう攻撃に失敗した時、
アナタは相手に対してナイフを用いた反撃を行なう事ができる。
この反撃に命中判定と回避判定は不要である。 ダメージ算出だけを実行する事。
この効果は1ラウンドに1度まで使用できるが、これ以外の武器を装備している場合は使用できない。

KP : そしてキョウはVOID警官の下に移動し、ジャックナイフ(射撃)でVOID警官Cを攻撃!
KP : cc<=80 ジャックナイフ(射撃)1発目(1D100<=80) > 76 > 成功
KP : cc<=80 ジャックナイフ(射撃)2発目(1D100<=80) > 71 > 成功
KP : cc<=28 VOID警官回避1回目(1D100<=28) > 65 > 失敗
KP : cc<=14 VOID警官回避2回目(1D100<=14) > 9 > 成功
KP : 1d10+2-2 装甲有効ダメージ(1D10+2-2) > 1[1]+2-2 > 1
KP : この出目!!!!
system : [ VOID警官 ] HP-C : 15 → 14

キョウ : 「しかし火薬臭くて敵わん、いつから警視庁はこう血の気が多くなった?」
KP : ────反撃の狼煙を上げたのはキョウだった。
KP : 電磁バリアで悠々と銃弾を躱し、刹那の内、VOID警官の懐に飛び込む。
KP : VOID警官にジャックナイフの切っ先を向ける。
 
KP : しかし、相手も最新モデルの警官アンドロイド。
KP : そのまま黙って斬撃を受けるほど、甘くはない。
KP : ……アンドロイドの方が人間よりも膂力と体重は上。
KP : 抑え込む事は十分可能。そう判断したのだろう。
 
KP : 相手はキョウの行動を見越して、正面から迎え撃つ。
KP : 武器が使えなければ人間は無力。まずは武器を奪い取る事が定石。
KP : ジャックナイフを握るキョウの手首を掴みに掛かる。
 
KP : ────キョウは身動ぎも取らずに、敵に易々と手首を掴まれた。
KP : 手首を掴まれた状態で、口元に薄く笑みを浮かべた。
キョウ : 「……だが、そうだな」
KP : 武器の対処にばかり演算能力を使っている相手に足払いを掛ける。
KP : ────体勢を崩したVOIDに、流れるように投げ技を繰り出す。
KP : 十年前までは、全国の警察官が必修だった柔術。その技の一つだ。
 
KP : VOIDの体は宙を舞い、受け身さえ取れず地面に叩きつけられる。
KP : ……勢い良く水飛沫が飛び散る。
キョウ : 「新型も旧型も警官モデルの戦闘プログラムの動き方は変わらんか」
キョウ : 「武器を持った相手と対峙した時、武器以外への対処が疎かになる」
KP : VOIDが転がる水溜まり。
KP : それを見下ろし、呆れて呟いて、
KP : キョウは相手の両腕の関節部に、ジャックナイフの銃口を向ける。
キョウ : 「……やはり柔軟性に欠けるな」
KP : そして、連続でトリガーを引く。
KP : ────バチンと何かが弾ける音。
KP : それはキョウが放った雷の弾が、VOID警官の両腕の関節にヒットした音だった。
KP : しかし、その銃撃は大きなダメージにならなかった。
KP : 何故なら相手は最新モデル……、電撃防御コーティングが施されている。
キョウ : 「……堅牢さは立派なモノだ、さっさと寝ていれば良いものを」

KP : それでは続いてトモヤくんの手番!!
ヤオ トモヤ : はぁい!トモヤもVOID警官の下に移動、電磁鞭でVOID警官Cを攻撃します。
ヤオ トモヤ : cc<=75 【電磁鞭/電気修理】(1D100<=75) > 91 > 失敗
ヤオ トモヤ : ⁇はい

ヤオ トモヤ : ――――一刻も早く終わらせる。
ヤオ トモヤ : 夜鷹さんに手を出させるつもりはない。
ヤオ トモヤ : 少し離れた場所にある赤星を、横目で睨みつけるようにして見た。
ヤオ トモヤ : トモヤはいつになく険しい表情で電磁鞭を握りしめ、右手をVOID警官Cの機体めがけて大きく振るう。
ヤオ トモヤ : しかし、当然だが手先というのは視線の方向に動いてしまうもの。電磁鞭は赤星が先程までいたところをブンと薙いだ。
ヤオ トモヤ : 「……チッ」
ヤオ トモヤ : 一歩下がって次の攻撃を狙う。

KP : では反撃!VOID警官ABCDの手番!
KP : choice[守人,トモヤ,不破,スコア,キョウ] Aの攻撃対象(choice[守人,トモヤ,不破,スコア,キョウ]) > キョウ
KP : cc<=25 拳銃1発目(1D100<=25) > 65 > 失敗
KP : cc<=25 拳銃2発目(1D100<=25) > 61 > 失敗
KP : キョウに対する攻撃に失敗した為、ジャックナイフ改(斬撃)の効果が発動!
KP : 2d6+2+1d4-2 装甲有効ダメージ(2D6+2+1D4-2) > 2[1,1]+2+1[1]-2 > 3
KP : 見て見て、全ての出目が1だよ!
スコア : ソードワールドかお前は!
KP : SW2.0なら運命変転ください
スコア : 残念ながらCoCだったよ…
KP : 悲しいけど軽く演出!
system : [ VOID警官 ] HP-A : 15 → 12

KP : 警官VOIDの最初のターゲットはキョウだった。
KP : ……黒い拳銃がキョウを捉える。
KP : しかし、そのキョウの態度は冷静そのものだった。
KP : 電磁バリアを使う必要さえない。
KP : 自身に向いた銃口を、腕ごと外側に払うと同時、
KP : ガラ空きの脇腹にジャックナイフの斬撃を叩き込む。
キョウ : 「悪いがオト達を守るので手一杯でな」
キョウ : 「……貴様らに気を遣うヨユウはない」
キョウ : 「今度から死にたい奴だけ掛かって来るがいい」
KP : キョウは相手の腹部からジャックナイフを引き抜き、
KP : その切っ先を向けながら吠えた。

KP : そんなキョウに臆さないVOID警官Bの手番
KP : choice[守人,トモヤ,不破,スコア](choice[守人,トモヤ,不破,スコア]) > 守人
KP : cc<=25 拳銃1発目(1D100<=25) > 65 > 失敗
KP : cc<=25 拳銃2発目(1D100<=25) > 98 > 失敗
KP : 失敗です!演出あればどうぞ!!
夜鷹 守人 : はい!!

夜鷹 守人 : サードアイは動作停止。
つまり今まで頼っていた弾道計算も、射線を可視化することさえできない。
夜鷹 守人 : 無防備同然の彼に、無慈悲にも引き金が引かれる。
夜鷹 守人 : ───しかし、警官Bの動きを"運良く"注視していた守人は射線上に立っていることに気づき、いち早く身を翻すことで弾丸から逃れることができた。
夜鷹 守人 : 「……っ! 命が幾つあっても足りないぞ……!」

KP : 立て続け、VOID警官C!
KP : choice[トモヤ,不破,スコア](choice[トモヤ,不破,スコア]) > トモヤ
KP : cc<=25 拳銃1発目(1D100<=25) > 91 > 失敗
KP : cc<=25 拳銃2発目(1D100<=25) > 81 > 失敗
KP : またも失敗!1/4は成功するハズですが!!
KP : では演出あればどうぞ!!
ヤオ トモヤ : はい!それでは少し!

ヤオ トモヤ : 先程の失態に懲りてか、夜鷹に銃を向けたVOID だけでなく、自らに銃を向けたVOIDにも注意を払っていた。
ヤオ トモヤ : キョウが彼の両の関節にかけた負荷もあり、難なく銃弾を避けることができた。すぐさま態勢を取り直し、攻撃の隙を伺う。

KP : それでは最後、VOID警官D!意地を見せて!!
KP : choice[不破,スコア](choice[不破,スコア]) > スコア
KP : cc<=25 拳銃1発目(1D100<=25) > 58 > 失敗
KP : cc<=25 拳銃2発目(1D100<=25) > 51 > 失敗
KP : 全弾はずした…!?
スコア : ビルテロの方が強いぞ警察!!
KP : ぐぬぬ…描写あればおねがいします…!
スコア : 演出は無しで!距離が離れてるのでろくに当たらず、スコアの脇に逸れて銃弾が飛んで行った感じで!
KP : おけおけ!
KP : それではエネミーの行動は終了して、ふわすこの手番になります!
スコア : いつも通りふわすこのすこから行こか!
不破 栞 : 先行ってもろて!
スコア : はーい、では前進して敵アンドロイド達に近付きつつ、ハッキングします!
スコア : 対象はBで!
KP : HPが削れていないBの方、賢明な判断
KP : それでは判定どうぞぞ
スコア : 成功して欲しい
スコア : CC<=80 ハッキング(1D100<=80) > 21 > 成功
スコア : 成功した!!!
KP : おお! ではVOID警官Bは強制シャットダウンします!! 一撃必殺!!
system : [ VOID警官 ] HP-B : 15 → 0

スコア : 左手を前に翳す。
飛んでくる銃弾に対してゆっくりと歩いて向かいながら、起動の言葉を呟く。
スコア : 「X000,LOG IN」
スコア : 瞬間、青い双眸が妖しく煌いた。
スコア : ────この力を赤星達に見せるのは、少なからずリスクがある。
スコア : 次に戦いになった時、おそらく敵は新型アンドロイドを揃えて挑んで来ることだろう。
スコア : これから先の戦いで不利になるかもしれない。
スコア : だが、今この場を切り抜けなければわたし達に次なんて無い……!
スコア : 「DOMINATE UP」
スコア : 青い電流を纏った左手から、特殊電波が迸った。
スコア : 脆いセキュリティなど簡単に打ち破り、VOID警官に強制シャットダウンの命令を下す。
VOID警官 : 「────コマンド0813受諾、■R1■■、シャ■■■ウ■■■■」
KP : その旧型VOID警官は、ノイズ交じりの音声を垂れ流し動かなくなった。
夜鷹 守人 : 「無力化!? スコア、お前……何を……」
ヤオ トモヤ : 「、っ⁉︎な、にがおこったんですか今?!」明らかにおかしい動作をして崩れ落ちた敵とスコアとを交互に見る
スコア : 「ハッキングしたの!!」 この状況で隠すことはもう意味が無い、はっきりと答える
スコア : 「あの程度のアンドロイドなら、わたしは強制的にシャットダウン出来る……!ちゃんと後で詳しく説明しますから!」 だから戦闘に集中して、と促す
ヤオ トモヤ : 「ハッ⁉︎え⁈」裏返った声で あとで聞かせてくださいね‼︎とやけくそに叫び、敵に向き直る
夜鷹 守人 : 「え、ええい! また聞くことが増えたな!!」

KP : それではふわすこのふわの方! 手番おねがいします!!
不破 栞 : いくぜ!接近してジャックナイフ(斬)でCを攻撃だ!
KP : 斬撃!判定どうぞ!!
不破 栞 : cc<=50 当たってくれ~!(1D100<=50) > 38 > 成功
KP : cc<=9 VOID警官回避3回目(1D100<=9) > 51 > 失敗
不破 栞 : やったあ!
KP : 無事に命中! ダメージどうぞ!!
不破 栞 : 2d6+2(2D6+2) > 4[1,3]+2 > 6
KP : 装甲で2点軽減して4点を受けます!!
system : [ VOID警官 ] HP-C : 14 → 10
不破 栞 : もうちょい景気いいダメージが出てくれると嬉しいが…!
KP : 出目は仕方ないね…! 演出どうぞ!!

不破 栞 : 「回収するとかは考えなくていい……楽なもんだな。速攻で無力化する!」
不破 栞 : 銃弾を切り抜け、一気にVOID警官の懐に潜り込む。
不破 栞 : いくらアンドロイドといえど銃撃の反動を完全に無視できるわけではない。体勢を立て直すまでのわずかな隙をついて、一気にジャックナイフを差し込む。
不破 栞 : 狙うは駆動系が集中している……関節部分! 腕力で劣るぶん、全体重をかけて貫く!
KP : 最新型VOID警官の右腕部は白瀬と不破、二人の連携により破壊された。
KP : しかし、アンドロイドに"利き腕"という概念はない。
KP : VOID警官は拳銃を左手に持ち替え、再びの狙いを定める。

KP : そしてラスト! 守人くんの手番ですよ!!
夜鷹 守人 : よっしゃー!Cに電子刀(一刀)で攻撃するぞ!!
KP : 安定の一刀! 判定をどうぞ!!
夜鷹 守人 : cc<=85 気絶まで持っていければ良い!!(1D100<=85) > 31 > 成功
KP : cc<=7 VOID警官回避4回目(1D100<=7) > 92 > 失敗
夜鷹 守人 : 1d10+1 食らいなっ!!(1D10+1) > 10[10]+1 > 11
夜鷹 守人 : 最大値きちゃあああ
KP : つよ!?!?!?!?!?
KP : 装甲で2点軽減しますが…残りHP1!自動気絶です!!
system : [ VOID警官 ] HP-C : 10 → 1
夜鷹 守人 : イエーイ!ちょいと演出!

夜鷹 守人 : 不破達が負荷を与え続けたアンドロイドの懐に、飛び込むように一歩踏み込む。
夜鷹 守人 : そこから繰り出される下段からの斬撃。
下腹部から肩部まで深く鋭い一太刀が刻まれる。
夜鷹 守人 : 「……元は同僚だが、今は敵だ。 恨むなら裏にいるヤツを恨め」
KP : 元同僚のVOID警官は、悲鳴を残すヒマもなく逆袈裟に斬られた。
KP : VOIDの身体はゆっくりと崩れ落ち……その後ろに赤星が見えた。

KP : それでは1ラウンド目が終了! 赤星の攻撃が行われます!!
KP : が、キョウのダメージ無効効果を一度も使用していないので、ここで余裕をもって使用する事ができます!!
スコア : そうね!
スコア : キョウ、頼めるか
KP : 任せろー\バリバリ/(電磁バリアの音)
スコア : やめて!(やめないで)
KP : ではでは赤星の斬撃とキョウの防御の演出!

赤星 透也 : 「────リミッター、カット」
KP : 赤星は深く腰を落とし、呟いた。
KP : 距離は約20m。完全なる間合いの外での居合の構え。
KP : それにも関わらずアナタ達の背筋に悪寒が走る。
KP : あまりに濃い死の気配。殺気。
KP : ……それが赤星の握る電子刀から放たれているのだ。
スコア : 「リミッター……!?」
不破 栞 : 「何をするつもりだ……!?」 防御姿勢を取る
夜鷹 守人 : 「あそこから斬るとでも……!?」
兄さんならやりかねない、肌から感じ取れる死の気配と経験がそう予感させる
ヤオ トモヤ : 「……ッなにか来ます!!」とっさに夜鷹の側へと駆け寄る
KP : はあ、と赤星は一息だけ漏らし、
 
KP : 一閃。
KP : 赤星が遠くで電子刀を振るう。
KP : キョウは咄嗟に白い外套を翻し、その電磁障壁で全員を覆い隠す。
KP : ────直後。アナタの背後のコンクリートの壁が、まるでバターの様に両断された。
KP : 数秒後、ゴトンと重たい音を立てて、斬れたコンクリートがズレ落ちる。
KP : その斬撃は視認できなかった。
KP : しかし、同じ電子刀を持つ夜鷹守人は理解する。
KP : 電子刀はグリップ部分のバッテリーを刀身にしている為にあらゆる長さに変形可能だ。
KP : 赤星は一瞬、その電子刀のブレード部分を拡張展開。
KP : ……20mもの距離を斬ったのだ。
夜鷹 守人 : 「一瞬の延長のみで、ここまで斬りますか……!」
兄から今まで感じたことのない畏怖を抱く
不破 栞 : 「そのマントがなかったら誰か死んでいたな……!」
不破 栞 : 「速攻で片づけなきゃ、本当に命がないぞ!」
キョウ : 「ああ、全く同感だ……ひとつの判断ミスが命取りになる……」
ヤオ トモヤ : 「殺すつもりで来てますよね」
「……っ全部終わったら、きっちり吐いてもらいますから!」
スコア : 「……大丈夫ですよ」 全てを防ぎきった電磁障壁を見て、ニヤリと笑う
スコア : 「確かに今のはとんでもない斬撃だったけど……問題無いでしょ?」
スコア : 「────うちには、世界を揺るがすマッドサイエンティストの科学力があるんだから!!!」
キョウ : 「……フッ、それも違いない」
スコア : キョウに笑いかけて、再び身構える。その目には絶望も恐怖も無い。
赤星 透也 : 「……………………」笑い合う二人を無言で見詰める
KP : 強引な使用方法でバッテリーが切れたのだろう。
KP : 赤星は持っていた電子刀を捨て、
KP : その懐から予備の電子刀のグリップを取り出す。

KP : それでは2ラウンド目に入ります!
KP : 行動順は以下の通り
KP : 1.キョウ(DEX17)⇒ 2.ヤオトモヤ(DEX14)⇒3.VOID警官AD(DEX14)⇒4.不破栞・スコア(DEX12)⇒5.夜鷹守人(DEX4)⇒6.赤星透也(特殊)
KP : 最初はキョウの手番!ジャックナイフ(斬撃)でVOID警官Dを攻撃!!
KP : cc<=80 ジャックナイフ(斬撃)(1D100<=80) > 70 > 成功
KP : cc<=28 VOID警官回避1回目(1D100<=28) > 15 > 成功
KP : 出目がめちゃめちゃいい

キョウ : 「ではマッドサイエンティストの装備を、もう一つ使うとしよう」
KP : ジャックナイフの切っ先を向け、
キョウ : 「────スラスター・オン」
KP : 追加武装"スラスター"使用のキーワードを口にする。
 
KP : 本来は雷の弾に使用するエネルギーを、背部に付設した推進機構で放出。
KP : 斬撃を加速させる動力として流用する、ジャックナイフの応用技の一つ。
KP : ────その斬撃は流星めいた速度で放たれた。
KP : しかし、その軌道は単純な直線。
KP : 最新モデルのVOIDは持ち前の演算能力を駆使し、
KP : ギリギリで上半身を逸らす事で致命傷を避けた。
キョウ : 「……これを躱すのか、そろそろ俺の動作のクセが読まれたか?」首を回す

KP : 続きまして、トモヤくんの手番になります!
ヤオ トモヤ : はい!キョウと同様、VOID警官Dに近づき電磁鞭で攻撃します!
KP : 判定どうぞ!
ヤオ トモヤ : cc<=75 【電磁鞭/電気修理】(1D100<=75) > 61 > 成功
KP : cc<=14 VOID警官回避2回目(1D100<=14) > 21 > 失敗
KP : キョウの攻撃がなければ避けてましたね! ダメージどうぞ!!
ヤオ トモヤ : 2d8+1d4(2D8+1D4) > 4[3,1]+1[1] > 5
ヤオ トモヤ : しょっぱい〜 スタンロールお願いします‼︎
KP : まず装甲で2点軽減して3ダメージ受けます
system : [ VOID警官 ] HP-D : 15 → 12
KP : cc<=50 スタン判定(1D100<=50) > 97 > 失敗
KP : おっと次の手番終了まで全判定に-20のペナルティ修正!!これで次から回避が自動失敗ですね!
KP : それでは演出どうぞ!
ヤオ トモヤ : ヤッター‼︎NICEスタン! はい!

ヤオ トモヤ : 真正面から相手を捉え、VOID警官に駆け寄った。勢いを殺さぬまま上半身を捻り電磁鞭を鋭く振るう。
ヤオ トモヤ : 細く伸びた影が彼の機体の上を走っている。
ヤオ トモヤ : と思えば、もう既にそこへ光は落ちていた。
ヤオ トモヤ : 鞭が風を切った音と、硬質なプラスチックにヒビが入る音。浅く滲み出した青とが重なって広がる。
ヤオ トモヤ : 角度が浅くダメージは然程でもないようだが、これにより彼の動きはある程度制限されることだろう。次の機会を狙い、後ろに下がる。

KP : それではエネミーの反撃!
KP : choice[守人,トモヤ,不破,スコア,キョウ] A(choice[守人,トモヤ,不破,スコア,キョウ]) > スコア
KP : cc<=25 拳銃1発目(1D100<=25) > 78 > 失敗
KP : cc<=25 拳銃2発目(1D100<=25) > 39 > 失敗
KP : 本当に当たらないですね25%!?!?
スコア : 本当にね!ちょっとだけ避け演出

スコア : 「……っ!」
スコア : 向けられた銃口から弾丸が放たれるが、敵の照準が甘い。体を僅かに逸らすだけで回避できる。
スコア : 警官VOIDの動きを冷静に観察し、チャンスを伺う。わたしの役目は、このVOIDを停止させることだ。

KP : 続けてスタン状態のVOID警官D!
KP : choice[守人,トモヤ,不破,キョウ](choice[守人,トモヤ,不破,キョウ]) > トモヤ
KP : 確実にカウンターなのだ
KP : cc<=5 拳銃1発目(1D100<=5) > 77 > 失敗
KP : cc<=5 拳銃2発目(1D100<=5) > 16 > 失敗
KP : 二発目はスタンがなかったら当たってましたね…
KP : ですが失敗! 演出あればどうぞ!
ヤオ トモヤ : はい‼︎

ヤオ トモヤ : 「……ブレている」
先程の損傷で他が狙えなかったのか、はたまた報復か。
どちらにせよVOID警官の向けた照準はわずかにブレており、身を翻すことですんでのところで避けられた。

KP : それでは無力なエネミーの手番が終了し、ふわすこの手番に!!
スコア : すこ行きます!Aにシャットダウン狙いでハッキング!
スコア : CC<=80 ハッキング(1D100<=80) > 91 > 失敗
スコア : え~
スコア : ごめん!!
KP : クリティカル振り直し権が、一度あるといえばある
スコア : このラウンド皆無事だし、やめとこう!
KP : おけおけ! では演出あればどうぞ!!

スコア : 「DOMINATE UP……!」
スコア : 今だ、と狙いをつけて左手を敵に翳す。
スコア : だが、焦ってタイミングを計り損ねたのか、それとも仲間が一撃でやられて警戒度が上がっていたのか。
スコア : 警官VOIDに特殊電波を回避される。未だ機能停止には至っていない。

KP : 続けてふわすこのふわの方! 手番おねがいしますの!
不破 栞 : ジャックナイフでDに斬撃いきましょ!
KP : 五分五分命中斬撃! ダメージをどうぞ!!
不破 栞 : cc<=50(1D100<=50) > 18 > 成功
KP : 出目が強い
KP : スタンで回避は自動失敗なのでダメージどうぞ!
不破 栞 : 2d6+2 今日はよく当たる(2D6+2) > 6[2,4]+2 > 8
KP : 装甲で2点軽減して6点!ちょうどHPの半分を失ったのでショックロール!!
KP : cc<=50(1D100<=50) > 60 > 失敗
KP : おっと気絶します!
system : [ VOID警官 ] HP-D : 12 → 6

不破 栞 : 「大丈夫だ、スコア」
不破 栞 : 「私たちはチームで戦っている」 警官VOIDが弾丸を外した隙をついて、背中から不破が顔を見せる。
不破 栞 : 的確に制御信号を送っている元を背中から貫き、一撃で仕留める!
不破 栞 : 「ふう、珍しく上手くいったな……!」
スコア : 「……!でしたね……!」 ハッキングを回避され、表情に浮かんでいた焦りが消える。自分一人だけで戦っているわけではないのだと安心する。
不破 栞 : 「これが私なりのハッキングだ」
スコア : 「えぇ~?」 こんな状況だが、クスッと笑ってしまう

KP : ふわすこの連携で撃破し、ラスト1体! 守人くんの手番!!
夜鷹 守人 : クックック!Aに二刀流で締めてやりましょう!
夜鷹 守人 : cc<=75 頼むぞ!!!(1D100<=75) > 61 > 成功
夜鷹 守人 : よーっし!
KP : cc<=28 VOID警官回避1回目(1D100<=28) > 6 > 成功
夜鷹 守人 : ばーか!!
KP : 感情の振れ幅めっちゃ笑った
夜鷹 守人 : も~!これだからビルテロ族は~!!
KP : 警官なのにテロリスト達と同じ扱い…(妥当)
KP : では演出あればどうぞ!!
夜鷹 守人 : おk!

夜鷹 守人 : 電子刀を二対番え、起動する。
それは赤星の凄まじい一太刀と対照的に、短刀を思わせる刃渡りに調整された。
夜鷹 守人 : 機動力を重視した、攻め手を増やす戦法。電子刀を逆手に持ち替えてアンドロイドに
飛び掛かる。
夜鷹 守人 : だが、アンドロイドの急所を狙ったと思われる刃の嵐は演算によって避けられ、届くことはなかった。
夜鷹 守人 : 「……チッ、発想までは良かったと思ったんだが……」

KP : それではラウンド終了時の赤星の手番…
KP : ですがキョウのバリアがまたしても阻みますね!
スコア : めちゃくちゃ助かる
不破 栞 : お前がNo.1だ!
KP : エネミーも残り一体なので、もう安心です…

KP : 赤星透也はターゲットの夜鷹守人から目を外し、再び深く腰を落とした。
赤星 透也 : 「────リミッター、カット」
KP : 目を閉じて刃を構えて演算する。
KP : 先程の居合は、広範囲の斬撃にした分だけ破壊力が分散していた。
KP : ……それでは電磁バリアでガードされてしまう。
KP : この場で全員を撫で斬り、にしようと思っていたが、
KP : それは不可能。赤星は確信する。
赤星 透也 : 「……だったらコレはどうだ?」目を開く
KP : それならば作戦変更するだけだ。
KP : 破壊力重視の一点収束。
KP : その一撃で先ず一人を仕留める。
KP : 相手は仲間を助ける為、自分の組織も裏切った連中。
KP : ……一人でも傷を負えば、負傷者を助け出す為に逃げない可能性も高い。
 
KP : 狙うのは確実に殺すべき、なおかつ後腐れのない者。
KP : ────X000。
 
KP : 光速で放たれる刺突。
KP : ほぼ不可視の雷刃が、少女の機械の心臓に迫る。
KP : ……ここで倒れたらボディは赤星に確保される。
KP : それは即ち『死』だ。
 
スコア : 「……!」
スコア : 殺気に突き刺されても、少女が怯むことは無い。
スコア : その瞳にはやはり、恐怖も絶望も無い。
スコア : 口元に浮かべた笑みが示すのは、仲間への揺るぎない“信頼”だ。
キョウ : 「────オトッ!!」
KP : キョウは少女の肩を抱き寄せ、その身を挺して庇った。
KP : ────電子刀と電磁バリア、矛と盾が再び激突する。
KP : 瞬間。ズドン!と雷が落ちた様な轟音が響いて。
KP : 全員の視界が白い閃光で染まる。
 
KP : ……眩んだ目を開ける。
KP : そこには赤い火に包まれるキョウの姿があった。
KP : 厳密にはキョウの纏う外套が赤々と燃えていた。
KP : あの電磁障壁が遂に破れたのだ。
スコア : 「キョウ……!いよいよそれも限界みたいね……」
キョウ : 「……ああ、今のでバッテリー切れだ」
キョウ : 「こうなっては制作したニトには文句を言われるかもな」まだ余裕があるかのように軽口を叩く
スコア : 「かもね!じゃ、一緒に文句言われてあげよっか!」 無事に帰れるという信頼のある言葉を返す
キョウ : 「……フッ、それは頼もしい事だ」
KP : そう呟いてキョウは燃えた外套を脱いで持った。

KP : これにて2ラウンド目も終了!
KP : 3ラウンド目に突入しますよ!
KP : まずは最速のキョウの反撃!!
KP : ジャックナイフ(射撃)でVOID警官Aを攻撃しますよ!
KP : cc<=80 ジャックナイフ(射撃)1発目(1D100<=80) > 59 > 成功
KP : cc<=80 ジャックナイフ(射撃)2発目(1D100<=80) > 15 > スペシャル
KP : cc<=28 VOID警官回避1回目(1D100<=28) > 34 > 失敗
KP : cc<=14 VOID警官回避2回目(1D100<=14) > 73 > 失敗
KP : 1d10+2-2 装甲有効ダメージ(1D10+2-2) > 8[8]+2-2 > 8
KP : 1d10+2-2 装甲有効ダメージ(1D10+2-2) > 1[1]+2-2 > 1
system : [ VOID警官 ] HP-A : 12 → 3
KP : 一気にHPの半分以上を失ったのでショックロールを行いますの!
KP : cc<=50(1D100<=50) > 45 > 成功
KP : あと1点で自動気絶、というところで持ちこたえた…!?
KP : ともあれ演出!

KP : 装備が壊れたテロリストにVOID警官の銃口が向く。
KP : その様子を見て、キョウはハァと溜息をついた。
キョウ : 「物欲しそうな目で見るな、スパローは資金難なんだ」
キョウ : 「だが、どうしても、と言うのなら」
KP : キョウは黒焦げの外套を放り投げ。
KP : ────VOID警官の頭部に被せ、その視界を塞いだ。
キョウ : 「コイツをくれてやる……!!」
KP : ジャックナイフの銃口を突き付け、トリガーを引く。
KP : 無防備になった胸部に、零距離から銃弾を叩き込む。
KP : VOID警官は受けた電撃の影響で、機械の心臓が機能不全に陥ったらしい。
KP : システムの指示に反し、その場で膝をついてしまう。
キョウ : 「フ、ゥ……これで足りんか……」息を整え

KP : そしてトモヤくんの手番! 決着をつけて!!
ヤオ トモヤ : うおおお!void警官Aに電磁鞭で攻撃します!
ヤオ トモヤ : cc<=75 【電磁鞭/電気修理】(1D100<=75) > 57 > 成功
KP : cc<=9 VOID警官回避3回目(1D100<=9) > 98 > 失敗
ヤオ トモヤ : いらないとは思いますがダメボ振りますね…
ヤオ トモヤ : 2d8+1d4(2D8+1D4) > 7[2,5]+3[3] > 10
KP : オーバーキル! VOID警官Aは戦闘不能!!
KP : これで今回の戦闘の目標だったVOID警官4体の撃破に成功! 戦闘終了です!!
KP : 演出どうぞ!

ヤオ トモヤ : 「いえ、おかげで終わりそうですよッ!」
ヤオ トモヤ : よの音が出力されると同時、VOID警官に向けて振りかぶっていた腕を思い切り打ち下ろす。
ヤオ トモヤ : 一条の光が機体に落ちる、それは機能不全に陥った彼には到底避けようもないスピードだった。
ヤオ トモヤ : 砕けたプラスチックが散乱する。これで終わりだとはやる気持ちがのったのか、音を立てて崩れた残骸の下コンクリートが抉れていた。
キョウ : 「……フッ、警視庁の新型モデルも中々やるようだな」
KP : 笑みを漏らすキョウと対照的に、この状況に赤星は苛立っていた。
赤星 透也 : 「チッ、もういいッ…! おまえら、無理にでも物量で押し込めッ…!!」
赤星 透也 : 「動けなくなったところを俺が────」
キョウ : 「いいや、その策を取るには些か判断が遅い」
キョウ : 「……そろそろだ」
KP : キキキキキキッ!!!!
KP : 突如、周囲に甲走った音が響き。
KP : ……ほぼ同時、いきなり警官アンドロイドの一体が壁に吹き飛ぶ。
 
ニト : 「し、死ぬかと思ったあ……」
KP : そこにはバイクにしがみつく少年の姿があった。
KP : 彼がバイクで警官アンドロイドを轢いたらしい。
 
スコア : 「ニト!!」
ニト : 「オト…!迎えに来たよ…!!」
スコア : 「うん……!」 嬉しそうに頷く
キョウ : 「────積もる話は後だ…! 今の内に逃げるぞ…!」ニトの乗るバイクの運転席に滑り込む
KP : 赤星達の包囲網に穴が生まれた。
KP : ……ここがチャンスだ。
スコア : 「そうだね……!皆、行こう!!」
不破 栞 : 「子供……! こんな小さい子まで組織にいるのか」 バイクに乗り込む
夜鷹 守人 : 「…………ッ」
怒りに満ちる赤星の顔を一瞥して、逃走を図ろうとする
ヤオ トモヤ : 「、ッ‼︎はい!」赤星に視線を向けるも今はそれどころでない、振り切るようにしてバイクへと駆ける
スコア : 来た時と同じようにデクを栞との間に乗せて、後部座席に乗り込み、
スコア : 「最後に一言だけしっかり言わせてもらうね」 赤星の方に振り返り
スコア : 「今回の脱獄、わたし達の勝ちだから!!!」 べーっと舌を出して、勝ち誇るように笑った
赤星 透也 : 「…………まだ」
赤星 透也 : 「まだ終わってねえ……!!」
KP : ────アナタ達が赤星の脇を抜けようとする時。
KP : またも赤星は電子刀を抜き放ち。
KP : その斬撃でX000の首を狙った。
KP : しかし、間一髪。それは紙一重でアンドロイドの首を焦がすに留まった。
スコア : 「……っ!!」 ヂッと首元の肌が焼ける
スコア : だが、それだけ。それだけだ。気をしっかり持って、栞の背に掴まる。
不破 栞 : 「スコア、大丈夫か!?」 ただならぬ殺気を背中に感じながら
スコア : 「もちろん!!」 顔が見えない分、元気よく返事する
不破 栞 : 「よかった……今度こそ一気に振り切るぞ! 掴まってろ!」
スコア : 「はーい……!!」
ヤオ トモヤ : 「……ッ‼︎」無駄、無意味とわかってはいるものの、赤星を振り返りギッと睨む
KP : 路地裏を後にする際、みなさん≪目星≫による判定をどうぞ!
スコア : CC<=70 目星(1D100<=70) > 52 > 成功
不破 栞 : cc<=60(1D100<=60) > 14 > 成功
ヤオ トモヤ : cc<=80 【目星】(1D100<=80) > 96 > 失敗
夜鷹 守人 : cc<=75(1D100<=75) > 35 > 成功
KP : 夜鷹守人、不破栞、X000。
KP : アナタは赤星の傷付いた腕から青い液体が流れていると気が付く。
スコア : 「……やっぱりね」 ほぼ確信していたため、衝撃的ではあるものの驚きは少ない
不破 栞 : 「本当にVOIDだったとは……」 一瞬だけ確認して、呟く
夜鷹 守人 : まさかとは思っていたが、信じたくなかったと悲痛な表情を浮かべる
夜鷹 守人 : 「どうして……っ」
ようやく絞り出された声には疑問と憎しみが入り混じっていた
ヤオ トモヤ : 「……」夜鷹のその悲痛な声に 胸の辺り、ある筈のない器官がギュッッッと引き絞られるような心地になる

43 バイクレース

KP : かくしてアナタ達は人数差を覆し、包囲網を突破。
KP : 再び市街地をバイクで走り出す。
KP : すっかり夕焼けの赤に染まった道路を疾走する。
KP : ……背後から夕闇が迫ってくる。
KP : が、それだけではない。
KP : ……後方から、赤星と警官アンドロイドが二体。
KP : まだ追ってきているのが見える。
不破 栞 : 「クソ、まだ振り切れないのか!?」 車の間をすり抜けていく
スコア : 「まーだ追ってきてますよ。飽きないなあ」
夜鷹 守人 : 「なんなんだ、一体……!」
取り巻く全てに吐き捨てる
ヤオ トモヤ : 「しつっこいですね……!諦めやしない!」
青木 玲斗 : 「こ、このままだと、またさっきみたいに追いつかれるんじゃ…!?」
スコア : 「でもさっきより数は少なくなってますよ。何とか出来ない?」 後ろを振り返りながら
レミ : 「ん~……増援が来る前に撒ければ~……」
青木 玲斗 : 「だけど俺達の知ってるルートは読まれて先回りを…………」
KP : ……そんな時。アナタ達の脇を小さな何かが掠めた。
KP : 飛行しているソレは『雀』を模したロボットだ。
スコア : 「あれ?これは……」
スコア : 「かわいい!!」 なにこれ~って見てる
夜鷹 守人 : 「言っている場合か!? 敵か、味方なのか!?」
ヤオ トモヤ : 「‼︎」「これ雀ですよ、Sparrow!味方の可能性、あります!!」
不破 栞 : 「スズメ……いや、ロボットか?」
雀型ロボット : 「……聞こえる?」
KP : 機械仕掛けの小鳥は、幼い女の子の声で話しだした。
雀型ロボット : 「どうやらアナタ達は色々と聞きたい事が山積みみたい、でもゆっくり談笑をしてるヒマはないし説明は後よ」
雀型ロボット : 「捕まりたくないなら、あたしの指示に従って」
スコア : 「リト!!大丈夫、聞こえてるよ!!」 誰の声かすぐに気付き、雀型ロボットに笑いかける
不破 栞 : 「お前の仲間か!?」
夜鷹 守人 : 「スパローの一員か……!」
スコア : 「そうですよ、ニトの双子の姉ですっ」
ニト : 「あ、ニトは僕の事ね!」バイクから身を乗り出し
ヤオ トモヤ : 「そういえばかなり小さい?!」ほんとに信頼できるんですか⁈と
不破 栞 : 「わかった、このままじゃ埒が明かない。君に賭けるぞ!」
スコア : 「リトのナビならきっと大丈夫。信じて従って!!」
雀型ロボット : 「賢明な判断に感謝するわ」
雀型ロボット : 「それじゃ軽く状況説明ね」
雀型ロボット : 「……このままこっちに来ると、追ってきてる奴等にスパローの場所がバレちゃう」
雀型ロボット : 「だからまずは追手を振り切る必要があるわ、あたしが道案内するからよく聞いて」
雀型ロボット : 「OK?」
雀型ロボット : 「……ああ、答えなくていいわよ聞いてないから」
雀型ロボット : 「だって他に選択肢、ないものね?」
スコア : 「リト、そうだけど言い方~」 リトの性格も分かってるので微笑ましく聞いてる
夜鷹 守人 : 「……従うのが最善だろうな」
ヤオ トモヤ : 「は、はい!よろしくお願いします!」タジっとなるも 大声で
KP : それでは特殊戦闘『バイクレース』を開始します!
KP : アナタ達は謎の少女の声に従い、追いかけてくる警官達を撒かなければなりません!!
 
KP : バイクの運転で警官達を振り切るには、1ラウンドに1度、
KP : 代表者1人が≪運転:バイク≫または≪DEX×5≫による判定を行なって、合計3回の成功を収める必要があります。
KP : NPC達はそれぞれ≪運転:バイク≫による判定を行なって、PC達のバイクに攻撃してきます。
KP : 判定に成功した場合、PC達のバイクは1d8点のダメージを受けます。
KP : このダメージは"サードアイ"の効果などで軽減する事はできません。
KP : PC達の乗るバイクの耐久値は20。これが0になった場合、バイクが転倒してPC全員が大ダメージを負います。
KP : 出目によっては即死レベルのダメージだと思って下さい。
KP : また運転を行なわないPC達は≪戦闘技能≫の判定に成功する事で、NPCの攻撃からバイクを守る事が可能です。
KP : この≪戦闘技能≫の判定は、各PCが1ラウンドに1度まで可能です(運転を行なうPCを除く)
 
KP : とルール説明は以上!
スコア : なるほどね!DEXならトモヤくんに任せようか
ヤオ トモヤ : はい、任されました‼︎頼んだぞ🎲!
KP : では運転代表者はトモヤくん!他のPC達はバイクの防衛に回るカンジに!!
KP : エネミーは赤星透也とVOID警官が二体!
KP : そして行動順は以下の通り
KP : 1.赤星(DEX17)⇒トモヤ(DEX14)⇒2.VOID警官EF(DEX14)
KP : それではバイクレースを開始します!!
KP : まずは最速の赤星がバイクで体当たり攻撃!
KP : cc<=80 赤星の運転(バイク)(1D100<=80) > 68 > 成功
KP : 運転代表者のトモヤくん以外のPCは≪任意の戦闘技能≫の判定を行い、この攻撃からバイクを守る事ができます!
夜鷹 守人 : ではでは、《電子刀》で対抗しよう!
KP : 兄弟対決! では判定どぞ!!
夜鷹 守人 : cc<=85 ブォンブォン(1D100<=85) > 22 > 成功
夜鷹 守人 : よしよし
KP : 流石! では演出あればどうぞ!!
夜鷹 守人 : おk!赤星兄さんは電子刀で切りかかって来る感じかな?
KP : そうですね!アナタ達のバイクに自分のバイクを寄せ、電子刀で切りかかる!!
夜鷹 守人 : ほい!ではその前提で……

夜鷹 守人 : 流星が尾を引くかの如く振りかかる赤星の電子刀。
彼の一太刀がバイクに浴びせられれば、逃走は困難を極めるだろう。
夜鷹 守人 : 「───ッ、はあっ!!」
夜鷹 守人 : 振りかかる火の粉を払うように、守人は横薙ぎに電子刀を振るい。その斬撃の軌道をバイクから逸らせてみせた。
夜鷹 守人 : 「俺に……俺達に、近づかないでください……! アンドロイドが……ッ!!」
赤星 透也 : 「…………ッ!!」
KP : 赤星はギリと奥歯を噛みしめる。
KP : それは"計画が思うよう進まない"そんな焦りから来る行動だろう、恐らく。
夜鷹 守人 : 今までの兄さんはいない。たった今見せた表情から、以前から胸の奥で蟠っている感情を押し上げさせる。
夜鷹 守人 : 「次は弾くだけじゃ、済みませんよ……!」
赤星 透也 : 「……………………」
KP : 赤星は青年の言葉に反応を返さず、ただ強く電子刀のグリップを握った。

KP : それでは運転代表者のトモヤくんの手番!
ヤオ トモヤ : よし、振ります‼︎
ヤオ トモヤ : cc<=70 【dex×5】(1D100<=70) > 78 > 失敗
ヤオ トモヤ : 私はナメクジ
KP : 惜しくも失敗…!これは痛い…!!
ヤオ トモヤ : 申し訳ない、持ち堪えて…くれ!
KP : それではRPあればどうぞ!
ヤオ トモヤ : 了解、これは代表者1人なのでえーと囮みたいになるのかな……ちょっとやらせてもらいますね!

ヤオ トモヤ : 走行中持ち前の体幹を駆使し、夜鷹からハンドルを変わったヤオだったが運転技術は搭載されていない。
ヤオ トモヤ : ネットに繋ぎ運転知識の収集、動作のシミュレーション、手元の操作を同時に行いどうにか追手を振り払おうと試みる。
ヤオ トモヤ : 理論上は可能と演算は告げるものの、未経験故かもしくは特異な状況故か。そううまくはいかなかった。振り切れる機会を伺いつつ走行を続ける。

KP : そんなトモヤ君に迫り来るVOID警官EFの手番!
KP : cc<=50 VOID警官Eの運転(バイク)(1D100<=50) > 84 > 失敗
KP : cc<=50 VOID警官Fの運転(バイク)(1D100<=50) > 16 > 成功
KP : 警官Fの判定だけ成功! まだ動けるのはふわすこだけですね!
不破 栞 : 拳銃で阻止だ!
不破 栞 : cc<=80 いけー!!(1D100<=80) > 56 > 成功
KP : ガードに成功!演出あればどうぞ!!

不破 栞 : 急接近する敵バイクを確認すると、片手ですばやくジャックナイフを抜く。
不破 栞 : 「やらせるか!!」 そのままバックミラー越しに射撃。バイクをけん制して接近を阻む!
KP : VOID警官達は、不破の銃撃に怯んで速度を落とす。

KP : それでは2ラウンド目!
KP : 赤星の手番!
KP : cc<=80 赤星の運転(バイク)(1D100<=80) > 65 > 成功
KP : ガードあれば判定どうぞ!
スコア : 技能値一番高いし、最初は守人くんに頼むわ!
夜鷹 守人 : 了解!再びイクゼ!
夜鷹 守人 : cc<=85 どっこいしょー!(1D100<=85) > 46 > 成功
KP : 安定の成功!描写あればどうぞ!!
夜鷹 守人 : では軽く!

夜鷹 守人 : 守人は再び接近する赤星のバイクに気づく。
迫るバイクの前を塞ぐように電子刀を振り下ろし、進路を妨害する
夜鷹 守人 : 「(何故ここまで追う……!)」
切先を赤星に向けながら警戒を崩さない
赤星 透也 : 「…………」

KP : そんな守人くんの相棒の手番!
KP : 一度、失敗したので+10%のボーナス修正を受けた状態で判定をどうぞ!
ヤオ トモヤ : ありがとうございます!!!💪😭やったる!
ヤオ トモヤ : cc<=80 【dex×5+10】(1D100<=80) > 56 > 成功
KP : 今度は無事に成功!これでバイクレースの進行度は1/3になります!

ヤオ トモヤ : 操作の要領を掴んできたのか、バイクは右に左になめらかに動き赤星のバイクを大きく引き離す。

KP : そんなトモヤくんを両脇から追随するVOID警官のバイク達!
KP : cc<=50 VOID警官Eの運転(バイク)(1D100<=50) > 4 > スペシャル
KP : cc<=50 VOID警官Fの運転(バイク)(1D100<=50) > 26 > 成功
KP : このラウンドは全員の判定が成功ですね…!
KP : ふわすこ、ガードの判定をおねがいします!!
スコア : 戦闘技能ってことだったけど、バイクなら機械だしハッキングでもいけます?
KP : いけます…!なんなら特効が入るくらいですね…?
スコア : マ!?
KP : それでは≪ハッキング≫の判定でガードする場合、+10%のボーナス修正を受けて下さい!
スコア : やったー!!
スコア : 嬉しすぎ、じゃあEわたし行くわ!
スコア : CC<=90 ハッキング(1D100<=90) > 84 > 成功
スコア : 10%無かったら死んでた
KP : ホントじゃん…これも運…
KP : ふわすこの演出は同時の方が良さそうかな!
KP : 不破さんもガードの判定をどうぞ!
不破 栞 : よしきた
不破 栞 : cc<=80(1D100<=80) > 89 > 失敗
KP : 出目が高い…!
不破 栞 : ダメだ~!
KP : それではダメージ!!
KP : 1d8(1D8) > 7
KP : めっちゃデカい!?!?!?
スコア : 殺意の塊
system : [ バイク ] HP : 20 → 13

不破 栞 : 「く……!」 先ほどと同じように接近してくるバイクを銃で牽制する……が、車体が揺れて狙いが定まらない。
不破 栞 : 「すまん、しくじった!!」 銃撃は明後日の方向に跳んでいく……!
スコア : 「大丈夫、これくらいならまだいけるはず……!」
スコア : バイクの耐久力を信じ、もう片方の接近してくる敵のバイクに片手を向ける。
スコア : 「X000,LOG IN」
スコア : このハッキング能力の対象はアンドロイドだけじゃない。
スコア : わたしはこの世の機械全てを支配出来るのだから。
スコア : 「REMOTE CONTROL!」
スコア : 特殊電波を敵のバイクにぶつける。
スコア : 一時的に操縦権を奪い取ると、バイクのハンドルを反対方向に切り、急カーブして遠ざけさせた。
KP : 一方のVOID警官のバイクをハッキングで逸らす。
KP : しかし、もう片方のバイクの攻撃の妨害には失敗。
KP : BR800の乗るバイクは痛烈なタックルを見舞われ、大きく体勢を崩した。
ヤオ トモヤ : 「ッすみません、夜鷹さん‼︎」不破の言葉から予想していたのか、直ぐに切り返して不安定な軌道を立て直す
夜鷹 守人 : 「ッ、今は運転に集中するんだ!」
揺れる体幹を立て直す

KP : それでは3ラウンド目!
KP : まずは赤星の手番
KP : cc<=80 赤星の運転(バイク)(1D100<=80) > 2 > 成功
KP : 死ぬほど出目がいい
KP : それではガードおねがいします!
スコア : わたしの方が技能値高くなったし、初手はわたしいこっか!
夜鷹 守人 : れっつごー!
不破 栞 : 頼んだ!
ヤオ トモヤ : よろしくです!!
スコア : じゃあハッキングで!
スコア : CC<=90 ハッキング(1D100<=90) > 25 > 成功
KP : 赤星からヘイトを集める成功!では演出あればどうぞ!!
スコア : どこまでヘイトを高められるかワクワクしてきたね

スコア : 「────止まれよ、赤星」
スコア : 冷たい笑みを浮かべ、特殊電波を赤星のバイクに叩きつける。
スコア : バイクの制御を一瞬奪い取り、急ブレーキをかけさせた。
スコア : 突然停止した反動で赤星透也が吹っ飛びそうになってもおかまいなしだ。アンドロイドだというのなら、死にはしないだろう?
赤星 透也 : 「クソ、がッ……!!」
KP : 苦し紛れ、赤星は電子刀を投擲。
KP : けれども最高時速300キロで走行しているバイクに当てるのは至難の業だ。
KP : 雷の刃は旧型アンドロイドの脇を掠めて、道路に刺さる。
スコア : 「距離がすぐに開かなければな……ずっと支配してあげれるのに」 遠ざかる赤星にくすっと小さく笑って、前に向き直る

KP : DX3rdだったら暴走状態でしょスコアちゃん
KP : 続けてトモヤくん!運転の判定をどうぞ!!
ヤオ トモヤ : cc<=70 【オラッ成功しろ‼︎】(1D100<=70) > 76 > 失敗
KP : し、失敗…! なんで、出目が…!! 出目が…!!!!
ヤオ トモヤ : なんででもないんですねえ…おかしい、いやおかしくない……😭

ヤオ トモヤ : 右に左にハンドルを駆使していたトモヤだったが、当然車道には一般人もいる。
ヤオ トモヤ : ただごとではない雰囲気から萎縮していた彼らも痺れを切らしたのか、背後からプップーーー‼︎とクラクションを鳴らされてしまった。
ヤオ トモヤ : 速度が落ちてしまい、皆が作ってくれた追手との距離もどんどんと縮められていく。
KP : これ幸いとVOID警官が再び追い縋る。

KP : ということで二体の判定!
KP : cc<=50 VOID警官Eの運転(バイク)(1D100<=50) > 35 > 成功
KP : cc<=50 VOID警官Fの運転(バイク)(1D100<=50) > 25 > 成功
KP : 相手の出目がいい…!
KP : それでは守人くんと不破さん、ガードをおねがいします!!
不破 栞 : 銃で妨害しよう
夜鷹 守人 : 電子刀弾き祭りいきます!!
不破 栞 : cc<=80(1D100<=80) > 60 > 成功
夜鷹 守人 : cc<=85 えーい!(1D100<=85) > 92 > 失敗
夜鷹 守人 : ぎゃああ!!
KP : 1d8 ダメージ(1D8) > 8
KP : おいおい
夜鷹 守人 : いやああああ
system : [ バイク ] HP : 13 → 5

夜鷹 守人 : 赤星に注視していたのか、視界外から迫る警官に気づくのが遅れて防御を怠ってしまう。もろに妨害を受けたバイクは大きく揺れるだろう。
KP : ……バイクが黒煙を噴きだした。
KP : あと一発、耐えられるかどうか。

KP : というところで4ラウンド目!!
KP : 赤星の手番!
KP : cc<=80 赤星の運転(バイク)(1D100<=80) > 65 > 成功
KP : ガードを……おねがいします
スコア : ハッキングします…!
スコア : CC<=90 ハッキング(1D100<=90) > 60 > 成功
スコア : セーフ…
KP : 心臓がドキドキするよ~……
スコア : 演出してる余裕もなくなってきたから、ハッキングでバイクを横に揺らしまくって妨害!以上で!
KP : それでは運命のトモヤくんの手番…!
KP : 一度、失敗したので+10%のボーナス修正を受けた状態で判定をどうぞ!
ヤオ トモヤ : cc<=80 【dexロール】(1D100<=80) > 4 > スペシャル
KP : 今度は無事に成功!これでバイクレースの進行度は2/3になります!
ヤオ トモヤ : 怖すぎるッッ!手短に左右にはハンドル切らず、アクセルベタ踏みでいきます。夜鷹さんつかまっててくださいね。
KP : マックススピードで引き離す、が通じるかな! VOID警官達の手番!!
KP : cc<=50 VOID警官Eの運転(バイク)(1D100<=50) > 22 > 成功
KP : cc<=50 VOID警官Fの運転(バイク)(1D100<=50) > 61 > 失敗
KP : 漸く失敗した!?では不破さんか守人くんはガードおねがいします!!
不破 栞 : ではこちらからやろうかな
不破 栞 : cc<=80(1D100<=80) > 42 > 成功

不破 栞 : 「お前らがその気なら、こっちも容赦しない……!!」
不破 栞 : 追走するバイクを運転するVOIDの頭を最大出力で狙う!
不破 栞 : 頭部のギリギリ数センチ横を銃撃が通過し、バイクは減速を余儀なくされる!

KP : それでは皆の奮闘で迎えた5ラウンド目! 運命のターン!!
KP : 例によって赤星の攻撃から
KP : cc<=80 赤星の運転(バイク)(1D100<=80) > 23 > 成功
KP : 赤星、全判定に成功している…!
KP : ガードをおねがいします!!
スコア : ハッキングで!
スコア : CC<=90 ハッキング(1D100<=90) > 21 > 成功
スコア : よし

スコア : 「LIMITER CUT」
スコア : ハッキングにより、赤星のバイクの限界を超えさせる。
スコア : アクセル全開の暴走状態。強制的に加速させ、時速300Kmを遥かに超えるスピードでわたし達のバイクを追い抜かせる!!
赤星 透也 : 「ぐッ……!」
KP : ……擦れ違い様に、電子刀を抜くが間に合わず。
KP : 赤星はマシンの制御に気を取られている。

KP : そして、最後の運転判定!!トモヤくんの手番をおねがいします!!
ヤオ トモヤ : cc<=70 【dexロール】(1D100<=70) > 42 > 成功
KP : 最高
ヤオ トモヤ : 長かった…!よかった!!!!!!
KP : これでバイクレースの進行度は3/3!
KP : アナタ達の完全勝利です!
スコア : っよっしゃあああ!!!!
夜鷹 守人 : ぶっちぎったぜー!!
不破 栞 : 逃げ切ったぞーー!!
ヤオ トモヤ : 過去最高に怖かった…!!!
KP : それでは演出があればどうぞ!!

ヤオ トモヤ : 背後から躍り出て爆走したまま小さくなっていく赤星の背中を見て、ベタ踏みしていたアクセルから足を離す。
ヤオ トモヤ : 残りの追手とも随分距離を開けることができた。司令塔と遠く離れた今、振り切るのはここしかないだろう。
ヤオ トモヤ : 「リトさん、この後はどうすれば?」
雀型ロボット : 「今から言う裏道を使って頂戴」
雀型ロボット : 「地図に載ってないルートなら、相手も分析できないハズよ」
ヤオ トモヤ : 「ッ了解!」夜鷹さん、あと少しの辛抱ですよ‼︎と背後の夜鷹を励ます
夜鷹 守人 : 「漸く…一息、つけそうか……っ」
乗り物酔いが回ってきたのか、頭を押さえて
スコア : 「よーし!レッツゴー逃走!!」 ハッキングしまくってバイクをおもちゃにして気分がハイになってるのか、笑顔で高らかに拳を上げてる
不破 栞 : 「スコア! はしゃぎすぎて落ちるなよ……!」 すいすいと迷いなく裏道へ突入していく。
スコア : 「はーい!」 再びちゃんと両腕でしがみつく
ヤオ トモヤ : そんな息も絶え絶えの様子から、心なし丁寧に走行する
KP : アナタ達は少女のナビ通りにバイクを走らせる。
KP : 複雑な裏道を駆け抜け、窮屈な小道を通り抜け。
KP : そして、赤星達との距離は着実に離れていった。
 
KP : ……追手を完全に撒いた頃には、あたりはもうすっかり暗くなっていた。
KP : 四条の光の尾を引いて、市街を流星のように翔ける。

44 スパロー本部

KP : やがて、アナタ達は都心を離れた貧民街に辿り着く。
KP : ここは殆ど警察の手も及ばない。
KP : アンドロイドのせいで仕事を失った流れ者が住まう治安が悪いエリアだ。
青木 玲斗 : 「さ、さっきまでは生きた心地がしませんでしたけど、ここも別の意味で……」
青木 玲斗 : 「うっ、吐きそう…………」
レミ : 「あらあら~……ちょっと飛ばしすぎたかしら~……」後部座席の青木を気にする
不破 栞 : 「10回くらい死んだかと思ったよ……このあたりにアジトがあるのか」
スコア : 「そんな嫌な場所ですかねえ……。アジトはここの地下ですよ」 見慣れた場所なので何とも思わない
不破 栞 : 「本庁にいるとなかなかこのあたりまで来る機会はないから、仕方ないかもな」
夜鷹 守人 : 「うえっ……あ、頭がクラクラ……する……」
カーチェイスで完全にやられた守人が頭を回している
ヤオ トモヤ : 「着いたら休ませてもらった方がいいかもですね……」苦笑しつつ
ヤオ トモヤ : 「……」失業者と思わしき人々を横目に進んでいく
KP : スラム街の路地裏に入った所で、キョウは一息つきエンジンを停止した。
KP : 道の端にバイクを停め、ビニールカバーで覆い隠す。
キョウ : 「……ここだ、漸く着いたな」
KP : そしてキョウは足下に転がる大きな木の板を蹴った。
KP : その下には大きな窪みが、地下シェルターのような鉄扉があった。
スコア : 「帰ってきましたね」 バイクから降りる
夜鷹 守人 : 「まさか俺達が匿われることになるとは……」
ヨタヨタとバイクから降りる
不破 栞 : 「なるほど……こんなところにあったのか」 同じようにバイクを止め、鉄扉を覗く
ヤオ トモヤ : 「まさかの連続ですよね!」
バイクを止め、ビニールカバーをかける
スコア : 「そうですよー。早く入りましょっ」 同じくバイクにカバーをかけて隠しながら
ニト : 「それじゃ入口のロックを解除してリト!」
雀型ロボット : 『分かったわ、ドアから少し離れて』
KP : カシャ、と鍵が開く音。
KP : ……そして、自動でスパロー入口の鉄扉は開く。
KP : そこには地下に続く階段があった。
スコア : 「誰か見ては……いないよね」 周りを念のために確認してから階段を降りようか
不破 栞 : 「このあたりをちゃんと見るような警官がいたら世の中もっとマシなんだがな……」
ヤオ トモヤ : 「夜鷹さん、辛いようでしたら杖代わりに使ってくださいね!」夜鷹の一歩手前を降りていく
夜鷹 守人 : 「俺は老人じゃないんだぞ……」
軽い毒を吐くぐらいの調子を取り戻したようだ

同日/PM06:00/天気:晴れ/スパロー本部

KP : 暗い階段を降り、長い廊下を歩く。
KP : どこまで行ってもコンクリート。
KP : あるのは天井の電灯くらいのモノ。
KP : キョウの心象を写した様に廃墟めいて殺風景だ。
 
KP : ────やがて、アナタ達は開けた場所に出る。
KP : 周囲を見渡せば、そこには無数のアンドロイド達が暮らしていた。
KP : おそらくは皆が変異体なのだろう。
KP : この地下に住むアンドロイド達は、地上のアンドロイドと違った。
KP : それぞれ表情が豊かで、よくよく見なければ人間と見間違うほど。
KP : その数は見える範囲だけで数十体に及んでいる。
KP : ……この分だと、全体では百体を超えているだろう。
不破 栞 : 「すごい数のアンドロイドだ……彼らも仲間なのか?」
スコア : 「そうですよー。皆ここで暮らしてます」
不破 栞 : 「白瀬の組織、噂じゃアンドロイド破壊事件に関わる犯罪組織ってことだったが……」
不破 栞 : 「実際は行き場のないアンドロイドを匿っているのか?」
スコア : 「そうですよ、犯罪組織なんかじゃありません!」
スコア : 「あ、いや法に触れることはちょっとしてるけど……抜き取ったスタックだって、調べた後はちゃんと元に戻してるんですよ」
不破 栞 : 「そういうことだったのか……」
不破 栞 : 「こうして入ってみないと実態はわからないものだな」
ヤオ トモヤ : 「……?失礼、この前のあれもわざわざ抜き取りにきてたってことですか?」
ニト : 「ん?この前のアレって?」
スコア : 「一週間くらい前、わたし達が鉢合わせた時のことじゃない?」
ヤオ トモヤ : 「それです!爆発したビルに隣接してた、……褐色のVOIDとのことですね!」
リト : 「────アレは変異体の目撃情報があったから保護しに向かっただけよ」
KP : 奥の方で先程まで聞いていた女の子の声がする。
KP : ────そこには見知らぬツインテールの女の子が、
KP : ブルーブラッドの空き箱の上にちょこんと座り、
KP : 足を組みながらアナタ達を待っていた。
スコア : 「リト!ただいま」 笑顔で駆け寄りにいく
リト : 「……ん、おかえりオト」
キョウ : 「待たせたなリト、先程は助かった」
KP : そう言ってキョウは少女の頭を撫でた。
KP : それに少女は不満そうな表情を浮かべる。
KP : ……だが、別に抵抗する訳でもなく撫でられている。
キョウ : 「さて情報共有は構わないが、まずは自己紹介が先決だろう」十分に時間もあることだしな、と少女から手を放して
キョウ : 「……まあ、俺の事はわざわざ紹介しなくとも知っているだろうがな」
スコア : 「有名人だもんね……悪い意味で」
キョウ : 「……しかし、ここで名乗らん理由もないか」
キョウ : 「一応、手短に自己紹介するぞ」
キョウ : 「俺はキョウ、この地下組織"スパロー"のリーダーだ」
キョウ : 「────ようこそ、スパローへ」
キョウ : 「俺達はドロ係の諸君を歓迎する」
不破 栞 : 「ああ……遅くなったが、10年ぶりだな」
不破 栞 : 「また世話にならせて貰うよ。キョウ……とここでは呼んだほうがいいか?」
キョウ : 「どちらでも構わんさ、おまえの好きに呼ぶといい」
キョウ : 「10年ぶりの再会の場所にしては、あまりに色気のない場所への招待……その詫びとしてでもな」肩を竦め
不破 栞 : 「いや、今の私たちには十分すぎるくらいだよ。白瀬」
キョウ : 「そうか? それなら良かった」
キョウ : 「これからディナーに味気も食感もない保存食(ペースト)を出されても文句はなさそうか」
不破 栞 : 「苦労してるな……まあ、食べるものがあるだけマシか」
ヤオ トモヤ : 「……(この様子からして、キョウは白瀬恭雅で間違いなさそうだ)」戸惑いはあるものの 黙って聞いている
スコア : 「……二人共、久しぶりのちゃんとした再会だけど仲良さそうで良かった」
スコア : 「流石、元相棒関係って感じ」
不破 栞 : 「ああ……まあ、別に私からはいがみ合う理由とかもないからな」
不破 栞 : 「もう会ってない期間のほうが長いからちゃんと話せるかは少し心配だったが」
キョウ : 「俺の方は"久しぶり"という感覚でもないからだろう」
キョウ : 「オト……いや、おまえ達はスコアと呼んでいるんだったか」
キョウ : 「呼び方はともかく、不破の動向は一年前からオトに報告を受けていたからな」
スコア : 「あ、それもそっか」
不破 栞 : 「そうか、ずっと報告していたんだな……」
不破 栞 : 「ドロ係の情報が筒抜けなのも当然というわけだ」
スコア : 「……そうなんです。わたしはここで目覚めて、警察にスパイとして潜り込んでいましたから」
スコア : 「本当は、ずっと申し訳なく思ってたんです。キョウ達のためとはいえ、マスター達を騙し続けていて……」 スパローにも隠していた本音を漏らして
スコア : 「でも、もうそこについて謝るつもりはありません」
スコア : 「わたしがいたから、結果的に皆を助けられたんですから!」
スコア : そうでしょ?と笑いかける。きっと今日のために、わたしはスパイを続けていたのだ。
不破 栞 : 「ははは……違いないな」
夜鷹 守人 : 「…………ああ」
落ち着きがなさそうに、額に冷や汗を浮かべて周囲の様子を伺いながら話を聞いている
ヤオ トモヤ : 「……あの、すみません。お話の最中すまないのですが、話がてら会議室かなにかに場所を移してもらうことってできますか?」
ヤオ トモヤ : 「ちょっと、深く聞くとなると皆さんも他の方の目や耳が気になるんじゃないかなって……」隣の夜鷹の様子を伺う
リト : 「……ああ、成程、そういうコト」察して
リト : 「それじゃ会議室なんて立派なモノはないけど、空き部屋があるから、そこでよければ行きましょうか」
不破 栞 : 「? ああ、了解だ」
スコア : 「別にわたしは他の人の目とか気にならないけど。じゃあそっちで」 皆知り合いだし、と思いながらも頷く
夜鷹 守人 : 「そうしてくれると、助かる……」
額の汗を拭って
ヤオ トモヤ : 「ありがとうございます!行きましょう」
スコア : じゃあ、空き部屋に移動します
夜鷹 守人 : GOGO
KP : アナタ達はリトに導かれ、閑散とした空室に通された。
KP : イス以外のモノはない。ここなら十分に落ちついて話せるだろう。
スコア : 「さて、と。自己紹介の続きでしたっけ?」 椅子に座って
キョウ : 「そうだな、それではニト……」
KP : 「自己紹介を」とリーダーが促す前に、ニトは椅子の上で立ちあがった。
ニト : 「僕の名前はニト!おまえ達の命の恩人だ!!」
ニト : 「近い将来、世界を揺るがすマッドサイエンティストだから、今の内に入信?しておいた方がいいぞ!!」
ニト : 「────さあ、僕を崇めるがいい!!」
KP : ニトと名乗った少年は椅子の上でシュバッとポーズを決めている。
スコア : 「う~ん、いつも以上に調子乗ってるなあ」
スコア : 「命の恩人っていうのはその通りだけどね」
不破 栞 : 「この子は何者なんだ……?」 面食らってる
夜鷹 守人 : 「……思春期に陥る多感な時期が早めに来ているようだな」
ヤオ トモヤ : 「えと、は、はーっ……?」少ししゃがんで組んだ両手を上げる
リト : 「……はぁ、あたしが代わりにニトの紹介をしてあげるわ」
リト : 「そいつは超ド級のバカよ」
リト : 「……キョウが装備していた電磁障壁とジャックナイフ、それからスパローの入口の電子ロックを作ったのもそいつ」
スコア : 「まあ、だからほんとに命の恩人だから感謝はしてあげてくださいよ」
スコア : 「おばかさんだけどね」
ニト : 「天ッ才ッだけどッ!?!?!?!?」
スコア : 「うーん、紙一重!!」 馬鹿と天才
不破 栞 : 「本当か!? すごい技術者じゃないか……! 助かったよ、ありがとう!」
夜鷹 守人 : 「優秀なのは間違いないと言う事か……大した発明家だ」
ヤオ トモヤ : 「えっ、すごい…!!あの時は本当に助かりました、ありがとうございます!!」
ニト : 「わぁい! ほらほら見て見てオト! リト!! キョウ!!! これが正当な評価というヤツだよ!!」
スコア : 「まるで普段は不当みたいな言い方!」
ニト : 「それは確実に不当でしょ~!えへへ、僕はやっぱりスゴいんだ~!!」
スコア : 「ふふっ。まあ、凄いのはほんとにそうですね」 ニトが褒められたり感謝されると、自分のことのように嬉しくなる
リト : 「……でも、調子に乗らせるとロクなコトにならないから、アンタ達も気を付ける事ね」ドロ係の三人に
夜鷹 守人 : 「あ、ああ……」
個性的な子供だ、とニトを眺めて
不破 栞 : 「(なんか最近こういうタイプの人種によく会う気がするな……)」少しオバチャンを思い出しながら
ヤオ トモヤ : 「……はい」見たことのない、スコアの活き活きとした様子に妙な感慨を覚えている
リト : 「────それじゃ、最後はあたしね」
リト : 「あたしの名前はリト。このバカの姉」椅子の上のニトを下ろし
リト : 「……まぁ、よろしくね」そっけなく挨拶してツインテールを弄る
不破 栞 : 「君がここまで案内してくれたんだな……本当に助かったよ」
不破 栞 : つられてポニーテールを弄る
ヤオ トモヤ : 「はい…!道案内に来て下さって大変心強かったです!」
夜鷹 守人 : 「雀から聞こえて来た声は君か。 お陰で兄さんから逃げきれた、感謝する」
リト : 「……それは別に、礼を言われる事じゃないわよ」
リト : 「あたしはキョウとオトに力を貸しただけだもの」
ニト : 「……あれ? 僕が入ってなくない????」
スコア : 「ふふっ、素直に受け取ればいいのに。そっけなく見えるけど、すっごく優しい子だから皆仲良くしてあげてくださいね」 ニトをスルーしながら
リト : 「ちょっと…! 勝手なコト言わないでよオト…! あたしは別に優しくなんか…!!」頬を赤らめて
スコア : 「えっへへ、ごめんごめん」 その様子を見て自然とにやけてきちゃう
リト : 「……もう!」にやけるオトちゃんを見て、怒る気をなくす
不破 栞 : 「(楽しそうだな……スコア)」微笑みながら見ている
ヤオ トモヤ : 「はい、リトさんはとっても優しいですよね」勿論です!と笑って
リト : 「……マトモに話した事もない相手の在り方を定義しないで欲しいわね」ツーン
リト : 「まあ、いいけれど、もう好きに言えば良いわ」溜息をつく
ヤオ トモヤ : 先程の配慮もあり ニコニコと微笑んでいる
スコア : 「…………」 自己紹介した三人を見て
スコア : 「警察の皆のことはわたしの記録や報告があるから不要だよね」
スコア : 「ねえ、ずっと我慢してたことがあるんだけど、良い?」
スコア : そう言って席から立ち上がると、キョウニトリトにこっちに集まるように手招きする。
キョウ : 「……なんだ?」首を傾げ歩み寄る
KP : ニトとリトも席を立ち、オトちゃんの傍に寄る。
スコア : 「あのね……」
スコア : 突然両腕を広げ、三人纏めて抱きしめる。
スコア : 「ありがとう!!みんな……!!」
スコア : 「絶対に気付いて、助けに来てくれるって信じてた……!!」 ずっと抑えていた感情を爆発させるように、笑顔でそう伝える
KP : キョウは一瞬だけ驚いたが、すぐにオトを抱き返す。
キョウ : 「……当然だろう? いまさら礼を言われる事でもない」
ニト : 「でもオトが助けられて本当に良かったよね!」ニコッと笑顔を返す
リト : 「……ええ、その通りね」
リト : 「大きなケガもないみたいで本当に安心したわ」
リト : 「────おかえり、オト」
KP : リトはギューッと強く長くオトを抱きかえした。
KP : そこまで抱き心地も良くないだろうプラスチックの身体を、大事そうに。
スコア : 「うん……!うん……!!」
スコア : 「ただいま、みんな……!」
スコア : 三人から少しだけ離れて、
スコア : 「やっぱり最高だよ、スパローは!!」 心の底から、幸せそうな笑顔を見せる
リト : 「ふふ、まあ生活レベルが上がれば、もっと最高になりそうだけれどね」
スコア : 「そこは……これから次第ってことで!」 ね、とキョウを見る
キョウ : 「…………善処、する」苦々しい表情
スコア : 「ふふっ……」 おかしそうに笑う
キョウ : 「────それよりも今は聞きたい事があるんじゃなかったか?」そして話を逸らした
スコア : 「あ、話逸らした!でもそうだったね」
ヤオ トモヤ : 「そうですね。まず私からいいですか?」
ニト : 「よかろう、近う寄れ」
ヤオ トモヤ : 「は、はーっ…ありがとうございます」
「それでは改めてになりますが、スパローの実態についてお聞きしたいです」変異体の保護をしてるとはお聞きしたのですが…と
キョウ : 「スパローの実態、か」
キョウ : 「たしか世間では正体不明の犯罪組織、と言われているんだったか?」
不破 栞 : 「そうだな。実際のところは何を目的とした組織なんだ……?」
キョウ : 「スパローの目的は、いま起きている事件、そして十年前から始まった連続誘拐殺人事件の解決だ」
不破 栞 : 「十年前の事件……!」
キョウ : 「……そうだ、俺はおまえ達ドロ係と同じ事件を追っている」
スコア : 「マスターが前に言っていた、キョウは今も真実を追い続けている……って考えは正しかったってわけですよ」
ヤオ トモヤ : 「…なるほど。組織の目的は理解できました」
キョウ : 「そして俺達は目的の為、警察にはできない非合法手段……関係アンドロイドのスタックの回収を行なっている」
ニト : 「VOIDって見た景色をそのままデータとしてスタックに保存できるでしょ?」
リト : 「だから事件を目撃した可能性のあるアンドロイドのスタックを回収して、その映像記録を集めているのよ」
リト : 「勿論、映像を見たらスタックは返却しているわ」
キョウ : 「……とはいえ、それは法に触れる行為ではある」
キョウ : 「俺達が『犯罪組織』というのは否定できないな」
スコア : 「でも今や警察の方が真っ黒だしね。どっちが犯罪組織なのやらって感じ」
リト : 「そうね……特に今回はあまりにも…………」
ニト : 「あ~、警察の事情はよくわかんないんだけどさ~?」
ニト : 「最近、スタックを回収する前にアンドロイドが破壊されていることが多いんだけど~……」
ニト : 「そのあたり何か知らないかな?」
ヤオ トモヤ : 「該当しそうな記録(データ)として1310や3103があげられます」
「……誰が何のためにやったのかは未だ不明ですが、それらの機体は戦闘プログラムの終了後自壊するよう組まれていました」
リト : 「自己破壊プログラム……一連のアンドロイド関連事件の黒幕が、以前の証拠も消す為、関係アンドロイドを破壊してまわっているのかしら……」
不破 栞 : 「ドロ係も事件に関わったアンドロイドのスタックを調査していたが……ほとんど情報は得られなかったな」
青木 玲斗 : 「ええ……全て初期化状態で……」
スコア : 「そうだったな~……。家庭用VOIDとかが改造された機体だっけ」
リト : 「改造VOID……機体データから自分の正体に辿りつけないようにしているように感じるわよね……」
スコア : 「……。ただ、そういう自動で初期化するVOIDとは別に……」
スコア : 「アンドロイドを破壊して回ってるのは、警察側の人間なんじゃないか……って気もしてる」
キョウ : 「警察の人間、か……」
キョウ : 「先程の赤星透也という捜査官の様子からしても、警察組織が事件に迫るモノを潰してる可能性は高そうに思えるな」
キョウ : 「被疑者確保の為、にしては不自然すぎる苛烈さだった」
スコア : 「そう……透也さんがあの様子だったから、そのパートナーのイチハさんも警察上層部の息がかかっている、という可能性が高くて……」
スコア : 「だから、あの時はわたしがハッキングされないように守ってくれたのだとずっと思っていたけれど……」
スコア : 「本当は、3103……」
スコア : 「……サトミの記憶を、調べたくなかったんじゃないかって今は思うの。これまでアンドロイドを壊してきたように……」
リト : 「サトミ……アンドロイドに改造された子供達の一人…………」
リト : 「そういえば彼女達のコトはもう話したの?」
不破 栞 : 「アンドロイドに改造……!? 一体どういうことだ!?」
スコア : 「……まだ、話してなかったね」
スコア : 「わたしは、あのアンドロイド……3103と、1310のことを知っているんです」
スコア : 「友達、だったから……」
不破 栞 : 「友達……!? スコア、お前一体……」
ヤオ トモヤ : 「、……どういうことですか?」ありもしない胸騒ぎがする
夜鷹 守人 : 「……友達? どういうことだ。あいつらと何の関係がある」
スコア : 「今から話すよ。わたしが思い出した記憶のこと……」
スコア : 「特に、マスターには落ち着いて聞いて欲しい。いいですか?」
不破 栞 : 「……」 目を閉じる
不破 栞 : 「警視庁を出たときに、何が起こっても目を逸らさない覚悟はしてきたつもりだ」 ティアベルを鳴らす
不破 栞 : 「教えてくれ」
スコア : 「それなら、安心して話せますね」 小さく笑みを浮かべ
スコア : 「じゃあ、聞いてください。わたしと、ココロが一緒にいた時のこと────」
スコア : そうして、ココロ達との記憶の話、彼らがアンドロイドに改造されたのかもしれないという推測を話す。
スコア : 「……突拍子もない発想だと思うし、どんな技術で彼らをアンドロイドにしたのかも分からない」
スコア : 「でも、わたしにはそうだとしか思えないんです……」
スコア : 「だから、きっと……ココロも……」 目を伏せる
キョウ : 「…………」目を閉じオトの言葉を聞く
不破 栞 : 驚いた表情を見せならがらも、静かに聞いていたが、話が終わるとゆっくり口を開く。
不破 栞 : 「正直……何もかも信じられないような内容だ。お前が心くんと友達だったなんて、そんな偶然が……」
不破 栞 : 「でも、その様子なら間違いはなさそうなんだな……白瀬」
キョウ : 「……ああ、刑事のカン、というのかな」
キョウ : 「いいや、正しくは元刑事のカン、か」
キョウ : 「……確実な証拠はないが、街頭ビジョンに映った妹の姿が当時と変わっていない理由は他に見当たらないだろう」
不破 栞 : 「人間がアンドロイドに……なんて信じがたいが、今までの情報を考えれば無視はできない可能性だ」
不破 栞 : 「だが、その話が本当だとすると……」
不破 栞 : 「あいつら……全部知ってて彼女を始末したのか……!!」 爪が食い込むほどに強く拳を握る。
夜鷹 守人 : 「……にわかには信じがたいが、辻褄が合う部分が多い。だが……人間をアンドロイドに置換する技術、か……」
虚空を見つめて、頭の中で情報を整理する
ヤオ トモヤ : 「、…………」口をはくはくと動かす。
仮にその技術があったとする、自らのあのわけのわからない夢や記憶のような体感は関連があるのではないだろうか。────だとすれば。
青木 玲斗 : 「でもそんな……そんなこと…………だとしたら、どうして警察はそんな奴等を庇っているんです……!?」
青木 玲斗 : 「一連のアンドロイド関連事件の黒幕が、その人体改造も行なっているなら……」
青木 玲斗 : 「それを許容して証拠隠滅に手を貸す警察組織の存在意義は、いったい何なんです……!?」
スコア : 「分かりません。だから、それをこれから調べなきゃいけないんです……っ」
不破 栞 : 「そうだな。だが、ひとつだけはっきりしていることがある」
不破 栞 : 「仮にどんな理由が出てきたとしても、あいつらのやっていることは絶対に裁きを受けなければならないということだ」
キョウ : 「────ああ、その通りだ」
スコア : 「ヒサト達にやったこと……許すわけにはいかない」 右手を見る。かつて、あの子達と繋ぎ合った手を
夜鷹 守人 : 「俺は……」
机に視線を落として、一日の出来事を振りかえる。それはどれも彼の人生を一変させるに相応しい出来事だらけだ
夜鷹 守人 : 「……兄さんとは、話を付ける必要がある……だろう……」
ポツリと呟くように
ヤオ トモヤ : 「…は、…………」まとまらない思考に手を差し入れるよう、頭をぐしゃぐしゃとかき混ぜる
ヤオ トモヤ : わからないことはどうにもできない。求めても仕方ない。考えても意味がない。なかったことにする。
今の自分のとるべき行動は事件の解決への専念。
ヤオ トモヤ : 「……そうですね!その為に私もできることをやります」
スコア : 「…………」 トモヤの様子を見てから、しかし大丈夫ならとそれには触れず、
スコア : 「その、兄さん……だけど」
スコア : 「もしかしたら、彼も元々は人間だったんじゃないかな……ってわたしは思う」
夜鷹 守人 : 「なぜ……そう思う……?」
スコア : 「共通点です」
スコア : 「人間だったヒサト、ミサトのアンドロイドは、一瞬人間と見間違える程精巧だったでしょう?」
スコア : 「多分、人間を素体にしたアンドロイドは、見た目が人間に近くなるんです」
スコア : 「そして、透也さんは誰の目にも人間として映る程人間らしいアンドロイドだった……」
スコア : 「だから、可能性としては高いと思うんです。……現時点での証拠を集めた推測でしかありませんけどね」
夜鷹 守人 : 「……だとしても、俺を10年も支えてくれた兄さんは……アンドロイドだったという事実は変わらない……」
沈んだ声で、子供が拗ねたような態度を見せる
夜鷹 守人 : 「何故だ、何故……俺を……っ」
霧がかかった思考は、子供の頃に見た赤星の記憶まで靄をかける

To Be Continued...