GM:LISP
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雑談ログ
Character Sheet
PC1:赤鷺緋鷺 (キャラシート) PL:ふろずん
PC2:紡木林檎 (キャラシート) PL:タンゴ
PC3:R.O.S.A. -P. (キャラシート) PL:カピバラ
PC4:天道恋花 (キャラシート) PL:めい
Index
◆Pre play◆
HO&PC紹介
◆Opening Phase◆
01 作り物のヒーロー
02 24時間働けますか?
03 無知の代償
04 捜査は躍る
◆Middle Phase◆
05 嵐の襲来
06 奇妙な共闘
07 メン・イン・ブラック(企業)
08 情報収集1
09 情報収集2
10 情報共有
11 恐怖のフーリガン
12 教授の情報ぜんぶ抜く大作戦
13 台風の目
14 ヒーローの資質
◆Climax Phase◆
15 ラッシュ・アワー
◆Ending Phase◆
16 エンディング(紡木林檎)
17 エンディング(天道恋花)
18 エンディング(R.O.S.A. -P.)
19 エンディング(赤鷺緋鷺)
◆After Play◆
経験点配布
Pre play
HO&PC紹介
GM :
本シナリオは次のオリジナルルール:一般オーヴァードを採用します。
通常のルールで作成されるキャラクター(以下、エリート級オーヴァード)に対し、本ルールで作成されるキャラクターを一般オーヴァードと呼ぶ。
一般オーヴァードは、覚醒したてで戦闘経験が浅かったり、かつては一線級のエージェントだったが病で力を失ったり、レネゲイドへの適合が進んでいなかったり、そもそも能力が戦闘向きではなく別分野のスペシャリストだったりするキャラクターである。
一般オーヴァードはエリート級オーヴァードとエキストラの中間のような存在として扱う。
・一般オーヴァードがエリート級と戦闘を行った場合、判定なしで戦闘不能となる。
・一般オーヴァード同士の戦闘はエリート級オーヴァード同士と同様に処理する。
・エキストラはエリート級と同様に演出で倒すことができる。
・戦闘以外の判定はエリート級と同様に行うことができる。
GM :
こんな感じです。誰が一般で誰がエリートなのかはGMに聞いてくれれば適宜回答します。強者に踏みにじられないよう強く生きていこうな……
天道恋花 :
ざぁこ♡ ざこざこ♡ ざこオーヴァード♡
赤鷺ヒロ :
歯を食いしばれよ、最強!俺の最弱はちっとばっか響くぞ!!してくぜ!!(死)
紡木 林檎 :
雑魚ですみません…………強く生きます……
R.O.S.A :
逃げるは恥だが役に立つという言葉が染みる...
GM :
ではでは、PC1から順に自己紹介を簡単にお願いします~。ひとことくらいでも全然大丈夫です。
赤鷺ヒロ :
おう!了解だぜ!!
赤鷺ヒロ :
PC1の「赤鷺ヒロ」だぜッ!よろしくなッ!!
赤鷺ヒロ :
ヒロは人気ヒーロー番組の主役を演じてるが、当人は”ヒーローらしからぬ性格”なんだぜッ!詳細は公式サイトをチェックしてくれよなッ!
赤鷺ヒロ :
過去、FHのモルモットになっていた時期があって、
PC4の天道恋花ちゃんさんの夫、先代”閃光戦輝サンブレイザー”天道翼さんに助けられてるぜッ!!
赤鷺ヒロ :
だが、ヒロを助けるため、天道翼さんは「天下爆散!」してしまってッ……
うう……その事件がヒロのトラウマになってるぜ……!
赤鷺ヒロ :
基本、危なくなったら「逃げる」以外のコマンドがなくなるぜッ……!!
赤鷺ヒロ :
戦闘スタイルは《一閃》を使用した白兵スタイル! ラ〇ダーキックで怪人どもをやっつけてやるぜッ!
赤鷺ヒロ :
ウソだぜ! 《一閃》の全力移動で逃げてやるぜ!!
赤鷺ヒロ :
以上!ちなみにヒロ本人はこんな話し方しないぜッ!!よろしくなッ!!
GM :
ありがとう! モラルが終わってる撮影現場(※本編とは関係ない)にも負けず頑張って欲しいぜ!
GM :
PC1のHOはこちら
◆PC1用ハンドアウト◆
創作の世界だけでない、本物のヒーローを目指すアクション俳優
・ロイス:葵カヤ
あなたはこの春から人気特撮アニメシリーズに出演中の俳優だ。
シリーズ常連のベテラン俳優からドラマ初挑戦のアイドルまで様々なキャストを交えて撮影は順調。
今日も普段通り撮影が始まるはずだったが、あなたは体調の異常で医務室に運ばれる。
目を覚ますと、他のスタッフも次々倒れ撮影は中断していた。一体スタジオに何が起きたのか?
葵カヤ :
シナリオロイスは同じく終わってる撮影現場に投入されたアイドルです。よろしくね。
赤鷺ヒロ :
うおおおおおおッ!アイドルだぜッ!!生で初めて見るぜッ!!肌きれーだぜッ!!よ~~し、一緒に火だるまになって撮影がんばろうなッ!!
葵カヤ :
よろしくお願いしますね。でも火だるまはちょっと……(遠慮)
赤鷺ヒロ :
炎慮だなんて……クッ、奥ゆかしい女の子だぜッッ……
GM :
ではつぎはPC2、お願いします!
紡木 林檎 :
紡木 林檎、17歳のUGN情報工作エージェントです!
花の青春時代をブラック労働につぎ込む、哀れな隠キャ女学生です……
紡木 林檎 :
性格の指針は卑屈/悲観的だけど正直/強気。
自分は弱いしUGNの仕事も好きじゃないけど、やらないといけないという使命感だけは強固。
正直すぎて思ってることを口にしがちです。ウソがそもそも下手。
紡木 林檎 :
能力は心の関係性を糸に見立て、糸を引けば引力を発生させることができます。
物体のみならず精神も引っ張ることが出来るが、一般人ならともかくオーヴァードを動かす為には大きな「想い」が必要で普段は出来ません。
紡木 林檎 :
情報工作も戦闘も三流のエージェント。
一般人相手なら薬剤も駆使してなんとかやれているという具合。
仕事にはうんざりしているが、それでも誰かがやらないといけない事というのも理解しているので渋々やってます。
紡木 林檎 :
以上!
GM :
つむりんありがとう!HOはこんな感じ。
◆PC2用ハンドアウト◆
UGNの裏方として人知れず働く苦労人
・ロイス:"編集長"碓井幸一
あなたは記憶処理を得意とするUGNの一員だ。特に大きな事件もない比較的平和なn市。
とはいってもUGNが暇なはずもなく、近隣支部から押し付けられた記憶処理に日々奔走。
早くも今月の過労死ラインを超えた頃、あなたの元へ日本支部長から事件発生の報が入った。
GM :
職場がヤバいことになってヤバい上司から追加の仕事が来ます。強く生きましょう。
紡木 林檎 :
いつものだね
紡木 林檎 :
雑草魂見せましょう!
碓井幸一 :
そして今回の支部長はこの人です。頼りになりそうだね。
紡木 林檎 :
頼りない……ひょろひょろなよなよだ……(クソ正直)
碓井幸一 :
そ、そんな本当のことを言わなくてもいいじゃないか……!
GM :
ではつぎ!PC3よろしくお願いします!
R.O.S.A :
フルネームはR.O.S.A -P.
n市に居ついてるはぐれアンドロイドです
「人の代替として活動する自動人形を作成する」ことを目的のUGNのプロジェクトの一環として作られました!
この個体は初期のプロトタイプ版なのでオーヴァードとしての力はよわよわです
プロトタイプが製品版より性能がいいわけないだろ!!
R.O.S.A :
色々あってプロジェクトが頓挫したので、n市に打ち捨てられました。
しかしX-PROUDに拾われた後に再起動を果たしました!
その後、X-PROUDでガキどもをカモにしてひと財産築き上げることに成功、やったね
GM :
やったね! 本当にいいのか??
R.O.S.A :
しかし、オーヴァードとしての実力を看過されたのか貸した金がほとんど帰ってこない状況に陥ってます
ガキがよ...
GM :
実にFHらしいロボだ……HOはこちら!
◆PC3用ハンドアウト◆
自覚なくFHに加担する、世界の真実を知らないオーヴァード
・ロイス:"教授"
あなたは東京を根城とする不良グループ「X-PLODE」n市支部の一員だ。
最近リーダーが良い取引先を見つけてきたらしく、裏ルートから超能力が身につくという怪しいクスリや抗争に使える武器を大量に入手しグループは急激に勢力を拡大、独立の噂も出てきている。
今日は荷物を下水道に運び込む仕事を頼まれた。
なんでも取引先の"教授"とかいう顧客の依頼で簡単な生物実験に協力するとのことだが……。
GM :
ロマサガ以来の下水道で金策スタートです。3Kに負けず頑張っていこうな
R.O.S.A :
こき使いやがって...人権問題ですよ!
? :
ロイスの教授についてはまだ秘密ですが、OPでは代わりに小間使いとしてこのねーちゃんが現れます。
? :
まったく金とはいいものでござるなぁ!
R.O.S.A :
むむっ、侍風の見た目に似合わぬ守銭奴の予感!
? :
武士も食わねど高楊枝というやつでござるよ~
R.O.S.A :
ほんとうでござるかぁ~?
GM :
では最後!PC4お願いします!
天道恋花 :
はーい
天道恋花 :
だが、しかし
天道恋花 :
PCの紹介をする前に、まずはこの男について語らなければならない……。
天道恋花 :
そう、彼の名は天道翼────閃光戦輝サンブレイザーの変身者だ!
天道恋花 :
説明しよう! 閃光戦輝サンブレイザーとは!!
天道恋花 :
UGNに所属する特撮オタクの天才科学者・東映が作ったアーマメントベルト・ブレイザーライザーで変身する、紅蓮の超戦士のことである!
天道恋花 :
十年前、サンブレイザーの変身者に任命された翼は、UGNのエージェントとして悪のFHエージェントやジャームと熾烈な戦いを繰り広げて来た!
天道恋花 :
しかし彼の戦いの日々は二年前に終わりを告げる! 赤鷺ヒロを捕えていたFHの施設での戦いで、敵のボスと相打ちになってしまったのだ!
天道恋花 :
だが……サンブレイザーの魂は、新たな変身者へと受け継がれていた!!
天道恋花 :
彼女は天の道を行き恋の花を咲かせる女、天道恋花! 何を隠そう、翼の嫁である!!
天道恋花 :
女子中学生程度にしか見えない幼い見た目! 元気で明るいギャル! だが実は今年で三十歳! しかもレネゲイド関連事件担当独立捜査課、通称R担に所属する刑事だ!!
天道恋花 :
恋花は元々は普通の人間で、生活安全課少年係所属だった! しかし、二年前の翼の死を引き金にオーヴァードに覚醒してしまう!!
天道恋花 :
彼女は凹んだ! 愛する旦那の死! そして今まで知らなかった、レネゲイドに侵された世界で少年少女が日常を守るために戦っていたという現実!!
天道恋花 :
こんなの少年達を守るお巡りさんとしていつまでも落ち込んではいられない! 翼の死を振り切り、恋花はレネゲイド事件に関われるR担に移動!!
天道恋花 :
そして映に駄々をこねまくってブレイザーライザーを譲って貰い────サンブレイザーの二代目変身者となったのだ!!!
天道恋花 :
最後に、恋花の力について解説しておこう! まず、シンドロームはサラマンダー/バロールのクロスブリード!
天道恋花 :
その性能は防御に特化しており、《炎陣》でカバーリング! 《孤独の魔眼》で範囲攻撃の対象を単体化! そして《時の棺》で敵の判定を自動失敗!
天道恋花 :
しかし攻撃エフェクトは一切ない! サンブレイザーの正規変身者である翼と違い、適合率の低い恋花はその力を完全には引き出せていないからだ!
天道恋花 :
だがそれでも戦え、天道恋花! 愛する旦那への想いを力に変えて、子供達の未来を守るのだ!!
天道恋花 :
閃光戦輝サンブレイザー! 日曜午後九時から放送中!!
天道恋花 :
~おしまい~
GM :
いまから始まるよ!!!
GM :
この卓のオーヴァードは戦いでは弱ェかもしれないが激アツなハートは他の卓の奴らにも負けないぜ、ハンドアウトはこんな感じ!
◆PC4用ハンドアウト◆
R担の刑事(庶務係)
・ロイス:"アルジャーノン"
あなたは警視庁のR担に所属する刑事だ。とはいっても荒事に直接関わることは少なく、事件発生時の道路封鎖や自治体・企業との調整が主なあなたの役目だ。
今日はFHが放ったとみられる生物兵器、コードネーム"アルジャーノン"による被害を抑えるため道路封鎖と対象の確保にあたっていた。
何としても被害を最小限に留めなければ。
天道恋花 :
アルジャーノン、明らかに…ボス枠なのだ!
天道恋花 :
頑張って確保します、例え相手がエリートでも
GM :
その心意気、ヒーロー!
武者小路英貴 :
HOロイスのアルジャーノンとの邂逅は先の話になりますが、OPでは道案内役として年下の上司、武者小路英貴警部が登場します。
天道恋花 :
え、かわいい~!
武者小路英貴 :
よろしくぅ~★
天道恋花 :
陽キャの警察だ、よろしくよろしく!
GM :
自己紹介ありがとう! ではでは、オープニングフェイズに入っていきます!
天道恋花 :
わぁい、よろしくおねがいします!
Main play
Scene01 作り物のヒーロー
GM :
PC1のオープニングです。登場はヒロくんのみ!
赤鷺ヒロ :
1d10+39 登場侵蝕(1D10+39) > 9[9]+39 > 48
GM :
結構飛ばしてるぜ~
赤鷺ヒロ :
ヒーローだからね
控室
GM :
某日、東京近郊n市、某スタジオ控室。
GM :
多くのドラマが利用するこのスタジオで、今日は人気特撮アニメ「真心ヴァイザーライジング」の撮影が行われようとしている。
GM :
番組の主なターゲットは未就学児から小学生ほどの低年齢層。しかし娯楽の多様化したこの時代、一緒に観る父親母親も退屈させないような迫真のクオリティが求められるのはどの業界も同様だ。
GM :
あなたも気を引き締めてスタジオに入る……と、そこには先客。
葵カヤ :
誰より早くスタジオ入りしていたのはイヤホンで音楽を聴きリラックスする凛とした黒髪の少女。
葵カヤ :
正統派のオーラを纏いながら、誰も聞いたこともないバンドの曲を好んで聞き、お昼になれば並べられたロケ弁の中から一番人気のない助六弁当をいつも取っていく、そんなどこかズレた感性が共演者には印象的だろう。
葵カヤ :
ヒロインのひとりとしてレギュラー出演中のアイドル、葵カヤだ。
赤鷺ヒロ :
「(挨拶……はしないほうがいいか……リラックスしてるみたいだし……)」軽く会釈だけして、部屋に入る。
赤鷺ヒロ :
「(あいかわらず綺麗な顔してるな……アイドルって言ってたっけ……)」
赤鷺ヒロ :
「(共演している相手のリサーチくらいはするべきなんだろうけど……撮影期間は忙しすぎて、まだチェックできてないんだよなあ……)」撮影の過酷さの反動で、休日は爆睡してたら終わるヒロであった。
赤鷺ヒロ :
人気番組の主演らしからぬ態度で、気付かれないようにコソコソと隅の方に座る。
葵カヤ :
そんなあなたの気配を察知してか、イヤホンを外して後ろを向く。
葵カヤ :
「赤鷺さん、おはようございます。いつも早いですね」
赤鷺ヒロ :
「……あ、おはようございます」完璧に気配を殺したつもりだったのだが、すぐ気付かれたことに少し驚きながら、挨拶を返す。
赤鷺ヒロ :
「早いって言っても、葵さんほどじゃないですよ、これくらいは普通です」
葵カヤ :
「赤鷺さん……本当にこの作品に対して真剣なんですね。いえ、みんな同じなんだと思いますけれど」 どこか嬉しそうに
葵カヤ :
「私も、負けないようにしないと」 しばらく芸能界の一線を離れていた彼女にとってこの作品は復帰作、気合いの入れようが違うというものだ。
葵カヤ :
それゆえに、演技のときは表情の硬さがなかなか抜けないのかもしれないが。
葵カヤ :
「撮影始まってしばらく経ちますけど……そういえば、こうやって落ち着いて話すのって初めてかもしれないですね」
赤鷺ヒロ :
「ああ……そういえば、そうですね……? 二人となると初めてかも……?」
赤鷺ヒロ :
「(え、現役アイドルと二人で何を話せばいいんだ、おれ……!?)」
葵カヤ :
「今では慣れましたけど最初、ビックリしましたよ。ヴァイザーの俳優さんってスーツでの演技も自分でこなされるんですね」
赤鷺ヒロ :
「(あっ、そっかそっか、演技について話せばいいよな普通に)」
葵カヤ :
「てっきり専門のアクターさんが入ってるものかと……」
赤鷺ヒロ :
「ああ、ビックリですよね、俺もスーツアクターの方がやってるのかと思ってましたよ」
赤鷺ヒロ :
「でも『真心ヴァイザーシリーズでは、俳優がすべて兼任してるぞ』って監督が」
赤鷺ヒロ :
※そんなことはない。普通ならCGで演出するところを、リアリティ至上主義の監督に騙され、危険なスタントを強いられているのであった。
葵カヤ :
「え!? 本当ですか……?」
赤鷺ヒロ :
「ええ、前シーズンの真心ヴァイザーの飛行機上で戦うシーンも、勿論そうっていう話です」
赤鷺ヒロ :
「一体どうやって撮ったんですかね……やっぱり偉大だな、先輩たち……」
葵カヤ :
「……そ、そうなんですか」 何か釈然としない顔をしている。
赤鷺ヒロ :
「……?」監督のホラ話を信じきっているので、カヤの態度に首を傾げる。
葵カヤ :
「あの、私、お父さんがヴァイザーの俳優だったんですけれど……」 いわゆる2世タレント
葵カヤ :
「そんなことあったかなあ……って。でも、子供には大変なところを見せないようにしてたのかもしれないですね」
赤鷺ヒロ :
「それはそうですよ」
赤鷺ヒロ :
「俺だったら、もし子供がいたら"ブレイバードフォーム"の撮影の裏話とかしません」
赤鷺ヒロ :
「……ほら、あのフォームって、スーツを燃やしながら撮るじゃないですか」
葵カヤ :
「そうですね。最初見たときは目を疑いました」
赤鷺ヒロ :
「監督が『初回変身は派手に』って爆薬を盛りすぎたせいで、誘爆して吹き飛びましたからね、セットごと」
葵カヤ :
「そ、そんなことが……!? 私、初回は登場していなかったら居なかったんですけど……それってよくあることなんですか?」
赤鷺ヒロ :
「いえ……よくはないですね、流石に……」
赤鷺ヒロ :
「撮影現場の地形まで変わったせいで、観光業界からクレームが入って、めっちゃ怒られたらしいです監督」
葵カヤ :
「ああ……それで初回以降は遠征ロケないんですね……」
葵カヤ :
「そういう、やりすぎちゃうのは良くないですけど……みなさん、いいものを作るために一所懸命に頑張ってるんですよね」
葵カヤ :
「私も負けていられないですね。今日もアクションシーン、頑張ります」
赤鷺ヒロ :
「今日は確か、怪人プルトンと徒手格闘するシーンでしたよね」
赤鷺ヒロ :
「火だるまになりつつ肺を焼かず呼吸する方法とか、溺れながら生きのびる方法とか、いろいろアドバイスできると思うんで、何か困ったときはいつでも相談してください」笑顔で
葵カヤ :
「た、頼りにさせて貰いますね……」 さすがに洒落にならなすぎてちょっと引いている
スタッフ :
そうして演技についての話題に花を咲かせていると
スタッフ :
「おはようございまーす。葵さーん、メイクの時間ですー」
葵カヤ :
「あ、もうそんな時間でしたね。では撮影でまた」
赤鷺ヒロ :
「ええ、また」背中を見送る
GM :
そうしてカヤは部屋を出て行く。気づけば集合時間になり、スタッフも別室に揃っているようだ。
GM :
入れ替わりで控室に見慣れた顔の男が入ってくる。
監督 :
「よーヒロちゃん。調子どーよ? スタジオの方は火薬マシマシで準備万端だからさ、今日もお茶の間の子供たちに向けてバシっと頼むわ!」
赤鷺ヒロ :
「ぁ……え……? 火薬マシマシ……? ブレイバードフォームの撮影あるんですか、今日……?」
監督 :
「いや本当は来週の予定だったんだけどさー。急にスポーツチームとのコラボ回が企画されてどーーしても一週ぶん詰めないといけなくなったみたいでね」
赤鷺ヒロ :
「……ま、待ってください監督、おれにも心の準備ってものが」
監督 :
「お、いいねその感じ! いや最近余裕が出てきて落ち着いちゃったかなと思ってたところなんだよね。やっぱりヒーローは追い詰められてこそ真価を発揮するものだよ!」 聞いてるけど聞いていない
赤鷺ヒロ :
「な、何を言って……!? 美術さんから火薬は控えめにって言われてましたよね……!? どうして逆に盛ってるんですか……!?」
赤鷺ヒロ :
「おれ、あの世の翼さんとコラボしたくないですよ、まだ……!?!?」
監督 :
「翼さん?? 誰のことか知らないけど、美術さんには僕から言っておくから君は心配せず生き残ることだけ考えてくれれば大丈夫だって」
赤鷺ヒロ :
「…………」絶句
監督 :
「じゃあそういう感じで、今日はちょっと忙しくなるからね。ああ、そういえばさっきカヤちゃんと二人で話してた? 脚本さんが珍しいねーって言ってたけど」
赤鷺ヒロ :
「え、あ……いや、はい……まあ、話してましたけど……」あまりの衝撃に、しどろもどろになっている。
監督 :
「カヤちゃんねぇ。ルックスよくてアクションも出来る子連れてきてって紹介で来てくれて、そこはバッチリなんだけどねぇ」
監督 :
「やられるときとか、男の子とちょっといい感じになるときの演技が守りに入っちゃってるっていうか……あのくらいの年の女の子にはそのへん難しいのかねぇ? どう思うよ、ヒロちゃんはー」 監督的には納得行っていないらしい
赤鷺ヒロ :
「(こっちの生死がかかっている状況でそんな質問する……!?)」
赤鷺ヒロ :
「演技はおれも経験なかったから、よく分かんないですけど……」
赤鷺ヒロ :
「あの子、アイドルなんですよね……? 応援してくれてる人達とか考えたら、ある程度は仕方ないんじゃないですか……?」
監督 :
「おー、正論! まあそれもそうかあ。いや勿体ないなあ、アクション俳優専任になってくれんかなあ」
赤鷺ヒロ :
「たしかに才能はあると思いますけど……、やりたいコトかどうかは別ですから……」少なくとも自分には、この道を勧めるコトは出来ない。普通に危険すぎるからだ。この監督の下での撮影では、命がいくつあってもたりない。
監督 :
監督と話し終え、スタッフ一同本番へと準備を進めて行く。
GM :
……撮影開始の時刻も迫ってきたところで、急に女性スタッフが叫ぶ。
GM :
「キャー!!! ネズミ! 赤鷺さん、背中にネズミが!!」
赤鷺ヒロ :
「キャーーッ!?!? ネズミ!?!?!?!?」生死がかかった撮影で緊張状態だったこともあり、猫型ロボットのように取り乱す。
GM :
チクっ、と首元に痛みが走る。
GM :
振り返ると、一匹のまるまると太った大きなネズミが梱包された大道具の山に逃げ込んで行くのが見えるだろう。
赤鷺ヒロ :
「は、はあはあ……ふう……」
赤鷺ヒロ :
「こ、コホンコホン……初めて見ましたね、あんなに大きいネズミ……」何事もなかったように平静を装う。
GM :
衛生管理に気を使っているスタジオに珍しい……と驚くスタッフ一同。
GM :
しばらく駆除の時間をとってから撮影に入ることがキャストへ告げられた。
GM :
……キャストが続々と控え室に戻っていく中、カヤは思案顔で現場を確認している。
赤鷺ヒロ :
「……どうしました?監督の爆薬のことで心配でも?」声を掛ける
葵カヤ :
「いえ、それも心配ですけど……」
赤鷺ヒロ :
「……?」それ以上に心配することなどあるだろうか。いや、ない。
葵カヤ :
「あの、ネズミに噛まれて……何ともないですか?」
GM :
言われてみれば……何だか熱っぽいような気がする。
赤鷺ヒロ :
「え、ああ……そういえば、身体が熱いような……?」極度の緊張のせいだと思っていたが……
GM :
……徐々に違和感に気づく。あなたはこの感覚に覚えがある。
GM :
これはレネゲイドを用いた攻撃だ。
GM :
みるみるうちに全身に焼けるようなダメージが回っていき、やがてそれは意識を保っていられないほどに強くなる。
赤鷺ヒロ :
「あ、れ……おかしい、な……まだ撮影はじまってもないのに、身体が燃えている、みたいに……」
GM :
何かがおかしい。本来ならこの程度のダメージはオーヴァードの再生能力で回復できるはずだ。だが、今はそれができない。
葵カヤ :
「赤鷺さん? ……赤鷺さん! 大丈夫ですか!? 赤鷺さんッ!!!」
GM :
転がる視界。カヤの呼ぶ声が遠くに聞こえ、それきりあなたの意識は暗闇に落ちて行く……。
GM :
シーンエンド。
GM :
ロイス取得・変更などあればお願いします!
赤鷺ヒロ :
HOロイスのカヤちゃんを憧憬/不安のN表で取得!監督の魔の手にかからないか不安です
GM :
了解です!真っ当な不安。
Scene02 24時間働けますか?
GM :
PC2のオープニングです。登場はつむりんのみ!
紡木 林檎 :
31+1d10(31+1D10) > 31+7[7] > 38
N市 市街地
GM :
N市(n市ではない)某所。
GM :
動揺しながらまくしたてる青年に、あなたは上司である記者風の男とともに"取材"を試みていた。
青年 :
「お、俺は見たんだ! オールバックのオッサンが悪魔みたいな爪で少年を引き裂いて――」
碓井幸一 :
「なるほど。それは大変でしたね。もういいですよ」
GM :
記者風の男は、ボールペンの後端を彼に向けると取りつけられたスイッチを押す。
GM :
ピカッ、と一瞬眩しくボールペンが光ると、青年は電池が切れたロボットのようにバタリとその場に倒れた。
碓井幸一 :
「ふう、これで一通り済んだかな」
碓井幸一 :
「紡木さん、”後処理”を頼むよ」 何事もなかったように、ひどく疲れた様子であなたにそう命じる
紡木 林檎 :
「はぁい……」
あからさまに嫌そうな声で、渋々男の胸に触れる
紡木 林檎 :
男の胸から見えない糸を手繰り寄せて、近くにあった電柱へ結びつけた。
紡木 林檎 :
「終わりです。………しばらく、この人の関心はこっちの電柱に向かいますよ……」
紡木 林檎 :
「直に"眼鏡の男"のことも忘れていくんじゃないでしょうか……」
碓井幸一 :
「あー、やっぱり君もそう思う? この件またアイツの仕業なんだろうな……今期に入って3回目だよ」
碓井幸一 :
「まあ、彼の話はもうやめよう。疲労が増すだけだから。しかし悪いね、こんな朝まで付き合わせてしまって」
碓井幸一 :
目の下にクマを作り、栄養ドリンクをぐっと飲み干しながら言う。
GM :
時刻は深夜30時。とっくの昔に日は登り、駅は都心へと出勤するサラリーマンでごった返し始める頃。
GM :
あなたと”支部長”の碓氷はようやく業務を終えた。
紡木 林檎 :
「悪いと思うなら、呼ばないでくださいよぉ……」
諦めきったため息で喉を震わせる。
碓井幸一 :
「僕のガジェットで記憶を強制処理するとどうしても前後の文脈に不自然さが生まれるからね、念には念を入れろと日本支部長からの指示だよ」
碓井幸一 :
「なんせ今回はコトがコトだからね……」
紡木 林檎 :
「いいんです、いいんです……分かってますから。」
「豪奢なカーペットも、破れるのは小さなほつれからですから……」
紡木 林檎 :
「…………はあ〜〜。」
そうしなければならないとは頭では分かっていても、徹夜明けの疲労感が陰鬱な音色を立てる。
GM :
先日、N市にて大規模なアウトブレイク――凍結されたジャームたちの脱走事案が発生。
GM :
逃げ出したジャームが次々に事件を起こし、UGNはその対応に奔走、この有様というわけだ。
GM :
本日、UGNは電波ジャックを目論むFHエージェントと市内のランドマークでもある電波塔で交戦。
GM :
派手なエフェクトの応酬になった末に塔は大破し、FHの目論見は防いだもののその光景を推定200の市民が目撃することとなり、しわ寄せは隣のn市まで及んだ。
GM :
あなたたちの懸命の記憶処理により、明日の学校で電波塔で大立ち回りを繰り広げるヒーローが話題になることもないはずだ……多分。
GM :
……支部員一同、身も心もへとへとだが、一応は学生の身のあなたはまだある程度配慮されているようで
碓井幸一 :
「ともかく今日は休みにしよう。いくら僕がオーヴァードだからってさすがに7徹は洒落にならないよ……」 支部長などこの有様である。
紡木 林檎 :
「うぇ………風呂とか入れてるんですか……?」
碓井幸一 :
「いやいや休憩時間でシャワーくらいは浴びてるよ! だからそんな反応しないでくれ!」
紡木 林檎 :
「………ほんとですかね……ちょっと臭うような……」
碓井幸一 :
「ぐ……最近娘も僕の服を一緒に洗濯するのを気にするようになってきたし……世知辛いぞ」
紡木 林檎 :
「………パパくさい………」
碓井には気安いのか、冗談めかして
碓井幸一 :
「ンン゛!!」 さすがにダメージが大きかったのか、沈む
紡木 林檎 :
「あっ、すみません……クリティカル入っちゃった」
碓井幸一 :
「ふ、不幸だ……とにかく今日はお疲れ様」
碓井幸一 :
「次はいつ休めるかわからないから、せめてしっかり休養を取ることにしよう」
紡木 林檎 :
「………ウチ、この後学校です……」
「シャワーしか浴びれない………」
碓井幸一 :
「そっそれは……その、UGNの傘下の学校だったりは……」
紡木 林檎 :
「あはっ、あははっ……それなら情報処理担当のウチが常駐する理由なくないですか……?」
碓井幸一 :
「ま、まあ……今日くらい行かなくてもどうにかなるんじゃないか。僕もあんまり学校行ってなかったし……」
紡木 林檎 :
「たしかに……サボる、その手があったか……!」
一筋の光明が差し込む
碓井幸一 :
「青春時代をドブに捨てた僕に教えられることは多くないけど、単位を落とさないサボり方なら……」良くない大人
GM :
……と、あなたたちがなんとか休息を立てる算段を立てているところ、悲劇は起こる。
GM :
UGNの端末が着信のアラームを鳴らす。日本支部長からの直電だ。
碓井幸一 :
「」 あまりのショックに駅のほうを向いたまま固まる。
紡木 林檎 :
「うわぁ…………その、電話、出ないんですか?」
こんな時間に上から電話が掛かってくる事態そのものに背筋が凍るが、流石に放置はいただけない。
碓井幸一 :
「だ……」
碓井幸一 :
「だって出たら絶対ロクなことにならないじゃないか!!」
紡木 林檎 :
「知ってますよそんなの……! もう掛かってきてるんですから、さっさと出てあげてよ……!」
碓井幸一 :
「嫌だ!嫌だ嫌だ嫌だ!」
碓井幸一 :
「今日は一日中ゴロゴロして何も考えずに15年くらい前の深夜アニメ見て懐かしさで気持ちよくなるって決めてるんだ!」
GM :
大の大人の駄々こね……こうなった支部長は梃子でも聞かないということは支部員にはよく知られている……。
紡木 林檎 :
「中学生かよぉ……! 」
「最高の計画だと思いますけど……もう終わりなんですって……!」
GM :
とにかく、こうなってしまった以上、選択はふたつにひとつ。
GM :
無理やり端末を奪い取って通話に出るか、ふたりで何も見なかったフリをして家に帰るかである。
紡木 林檎 :
そりゃ当然、何も見なかったフリをして帰りたいのは林檎も同じである。
しかし、悲しい事に林檎はすべき事を棚上げ出来ない人間なのであった。
GM :
いい子だぁ……こんな支部長なのに
紡木 林檎 :
「もういいです、ウチが出ます。」
氷のように冷ややかな声で宣告し、碓井のズボンの尻ポケットから端末をもぎ取る。
碓井幸一 :
「あーーーーー」 魂の抜ける音
紡木 林檎 :
「もしもし……碓井支部長の代理で出てます、紡木ですが。」
GM :
ビデオ通話画面に日本支部長、霧谷雄吾の見慣れた顔が映る……。
紡木 林檎 :
「うへぇ、出た……じゃない、お疲れ様でーす……」
霧谷雄吾 :
「朝早くに申し訳ありません。お疲れ様です、紡木さん」
霧谷雄吾 :
「……碓井支部長はいまどちらに?」
紡木 林檎 :
「ウチの足元に転がってます……」
取り繕おうという意思すらみせない。
碓井幸一 :
床に転がって泡を吹いている碓井の姿が映る。
紡木 林檎 :
「何とか言ってくださいよ……駄々っ子支部長」
霧谷雄吾 :
「……やはりこうなってしまいましたか。参りましたね。昔から碓井支部長はこうなると私が手を尽くしてもどうにもこうにも……」
紡木 林檎 :
「なんでこの人支部長なんです……??」
霧谷雄吾 :
「情報処理能力だけは他の追随を許さないからです。が、n市が比較的平和とはいえ今回は荷が重かったようですね……」
紡木 林檎 :
「………はぁ………とりあえず…ウチでいいなら用件を聞いておきますけど……」
霧谷雄吾 :
「……仕方ありません。代わりの人材が到着するまで、申し訳ありませんが紡木さんをn市の臨時支部長に任命します」
紡木 林檎 :
「………んぇ? 今なんて……?」
霧谷雄吾 :
「あなたをn市の臨時支部長に任命します」 淀みない発音
紡木 林檎 :
「あの……ウチ、ペーペーのクソ雑魚エージェントなんですけどぉ……?」
霧谷雄吾 :
「無理を言っているのは承知しています。本来なら近隣の支部から援軍を招集したいのですが……」
霧谷雄吾 :
「先日、N市にて大規模なアウトブレイクが発生しまして、関東各支部の戦力はその対処で出尽くしている状態です」
霧谷雄吾 :
「東北や九州の支部に応援を呼べないか掛け合ってみるので、それまでの間、なんとか持ちこたえてください」
紡木 林檎 :
「持ちこたえて……って……何、から?」
持ちこたえろということは、持ちこたえないといけないということ。暗に示された脅威を問う。
霧谷雄吾 :
「そうですね。本題に入りましょう」 なし崩し的に話を進める。
紡木 林檎 :
「あっ……ちょ……ま……」
自分が霧谷のペースに飲まれたことを察してあわあわ何か切り替えそうとするが、林檎はそこまで話術に秀でておらず、言いかけた言葉の端っこが漏れただけだった。
霧谷雄吾 :
「現在、n市内でFHによる生物テロと思われる動きが観測されています」
霧谷雄吾 :
「どうやら地元の不良グループ……いわゆる半グレ集団のような足がつきにくいルートを使って被害を拡大しているようです」
霧谷雄吾 :
「今はまだ感染症で病院に運ばれる人が増えたりする程度でそれほど大ごとになってはいませんが、いつ重大な事件に発展するか予断を許さない状況です」
霧谷雄吾 :
「N市から逃げ出した強力なオーヴァードが潜伏している可能性も否定できません。現有戦力では戦闘行為は難しいかもしれませんが、情報収集と、被害拡大の際には救助活動をお願いします」
紡木 林檎 :
「………ぐえぇ……荷が重すぎるよぉ………」
「というか霧谷さんならウチの実績データくらい把握してますよね……!? ………無茶が過ぎるのでは……?」
霧谷雄吾 :
「もちろん、可及的速やかに応援を寄こすつもりです。明日か、明後日か……三日後までには必ず!」
紡木 林檎 :
「………全然来ないやつじゃないですかぁ……!」
「………クスリでもキメてるんです……!?」
紡木 林檎 :
「…………ぅぐぁ〜……」
言いたい事を言い放って、天を仰ぐ。
「………ホントにウチしか居ないんですね……。」
霧谷雄吾 :
「……そうですね」 少しだけ口ごもってから答える。
霧谷雄吾 :
「ですが、本件はUGNだけでなくR担も同時に調査に乗り出してくれています。彼らと連携を取って効率的に調査を進めることも可能でしょう」
霧谷雄吾 :
「私のほうから根回しをしておきます。遠慮なく頼ってみてください」
紡木 林檎 :
「………援軍、あるじゃないですか……ウチの冷や汗を増やさないでくださいょ……」
紡木 林檎 :
「どうあれ、ウチがやらないといけないことなら……。」
「……結果はともかく、努力はします。」
霧谷雄吾 :
「こちらも無理を言っていることは承知の上です。もちろんできる範囲で構いません」
霧谷雄吾 :
「それでは、私はこれからゼノスとの会合に出席しなければなりませんので……申し訳ありませんが、よろしくお願いします」
GM :
プツン、と通信が途切れる。
紡木 林檎 :
「………ウチのサボり計画………短い夢だったなぁ……」
紡木 林檎 :
「目ぇ覚ませ、バカ支部長……!」
碓井の頬を怒りのままにべちべちと叩き、起こして歩かせる。
碓井幸一 :
「う、うーん……」
碓井幸一 :
「そうだ。これは夢なんだ。ぼくは今、夢を見ているんだ……」
碓井幸一 :
「目が覚めたとき、ぼくはまだ17歳」
碓井幸一 :
「起きたら朝ご飯を食べて、クーラーがガンガンに効いた部屋で録画した深夜アニメを見ながら匿名掲示板のスレを巡回したりして、おもいっきり遊ぶんだ……」
紡木 林檎 :
「というか、今はウチが支部長なんだった……!」
「上官命令!二度寝禁止……!」
碓井幸一 :
「アッハイ、すいません、真面目にやりまスゥゥゥ……」 消え入るような声で
紡木 林檎 :
「………碓井さんが電話に出ないから、ウチが支部長になったので。」
「ウチの言う事、絶対服従してもらいますからね……!」
毒を食らわば皿まで、ということらしい
碓井幸一 :
「うーん……やっぱりまだ悪夢かもしれない……」 死んだ目で付いていく。
紡木 林檎 :
「キリキリ歩いてくださいっ……! 入れる余裕があるうちに……シャワーだけでも浴びたい……」
碓井のネクタイを引っ掴んで、早足で歩き出す。
GM :
やはり自分がやらねばどうしようもないようだ。あなたたちは重い身体を引きずって、n市行きの電車に乗り込んだ。
GM :
揺られることしばらく、支部に戻ったあなたの耳に、さっそく支部員からの調査第一報が届く。
GM :
『市内北のスタジオでドラマの撮影中にスタッフ、キャスト一行を狙った生物テロが発生。現場で怪しい人影を見たとの情報あり。オーヴァード潜伏の疑いが強いため民間医療機関は出動見合わせ中』
GM :
シーンエンド。
紡木 林檎 :
碓井元支部長にロイス取ります!
庇護/憤懣のNで!大人げないぞ!
GM :
把握です、残念でもないし当然!
GM :
では、次のシーンへ!
Scene03 無知の代償
GM :
PC3のオープニングです。登場はロサぴのみ!
GM :
侵蝕どうぞ~
R.O.S.A :
1d10+47(1D10+47) > 5[5]+47 > 52
路地裏
GM :
東京を中心に活動する不良グループ「X-PLODE」。
GM :
なんの因果かそこに流れ着いたあなたは世の中の仕組みを知らない少年たちをカモに荒稼ぎしていた……!
GM :
そう、まさに完璧だった……肝心の現金が回収できていないという事実を除けば、だが。
GM :
本日、「X-PLODE」のn市支部の一行……あなたと数人の少年たちは、「取引」の遂行のため依頼人の指定した人気のない路地裏に集まっていた。
GM :
発端はあなたがメンバーの少年たちに貸した金である。
GM :
その回収が滞っていたことを支部のリーダーに相談したところ、返済の立て替えと引き換えに仕事を紹介されたのだ。
GM :
そして、あなたは少年たちの目付け役として同行しているというわけだ。
GM :
待ち合わせの時間に少し遅れて、時代錯誤なコスプレをした女が目の前に現れる。
? :
「やあやあ。君たちがX-PLODEの一行でござるか?」 冗談みたいな口調でいかにも軽薄そうにあなたたちに確認する。
R.O.S.A :
「その認識であっているわ」
R.O.S.A :
「それにしても、このあたりでそんな目立つような恰好をしてるとはよほど物好きな人ね」 やってきた人物に対してまじまじと観察しながら、彼女に関しての情報に心当たりがないか考えを巡らせている
? :
「お~合ってた合ってた。拙者は"教授"の使いをやってるケチな傭兵にござる。いや何を隠そう、拙者刀剣の類に目がござらんでな~」
? :
「この格好も仕事に入り込むための"こだわり"というやつでござる! 短い付き合いになるが、よろしく頼むでござるよ~」
R.O.S.A :
「傭兵ね...雇い主の教授とやらが引っかかるけど余分な詮索はお互いなしにしまよう」
「よろしく頼むわよ、”先生”」
? :
「"先生"! うっへっへ、痺れる呼び方でござるなぁ~」
GM :
リーダーから詳細について聞かされたあなたは、この仕事の依頼元について知っている。
GM :
”教授”とかいう、裏社会では少しばかり名の知られた悪党だ。
GM :
風の噂では、UGNに倒されたという話もあったはずだが……なににせよ、ちゃんと金を出す客であることはリーダーのお墨付き。重要なのはそれだけである。
? :
「さて、依頼の本題に入るでござるよ」
? :
「事前に伝えた通り、君たちにはこのケースの中身を下水道の指定した場所にバラ撒いてほしいでござる」
? :
「まあ簡単な仕事でござるな。これであの破格の依頼料とは”教授”も太っ腹よ!」
GM :
そういって、女はジェラルミン製のケースを差し出す。見た目からは何が入っているのか、想像も付かない。
? :
「目標の位置に着くまでは絶対に開けちゃならんでござるよ。それとハイ、これは前金の50万円」
GM :
現ナマをポンとあなたに差し出す。
R.O.S.A :
「これはどうも。私、ルールを守ってくれる人は好きよ」 周りに言い聞かせるように言葉を発しながら、ケースと現金を受け取る
? :
「いや~、しかし金というのはいいものでござるな」
? :
「拙者も能力に目覚めたての頃は自分をカツアゲしていた不良から逆に財布を分捕ったりしたものでござる」
少年たち :
「……」
GM :
冗談なのか本気なのか、そんなことを言って笑う女を見て少年たちは顔を見合わせる。
R.O.S.A :
「オーヴァードだろうと、頼らざるを得ないモノ。それに重きを置くのは当然の帰結ね」
R.O.S.A :
「ただ利益を上げるなら、無理やりではなく、”理由があって仕方なく頂く”ほうが得意だったわね」
? :
「むっふっふ、お主もなかなかのワルでござるなぁ」
? :
「じゃあ、よろしく頼むでござるよー」
GM :
女と別れ、あなたたちは下水道へ移動する。
下水道
少年A :
「……それにしてもロサよォ、この仕事大丈夫なのかよォ~」
GM :
光が届かない下水道。鼻が曲がるような悪臭の中、懐中電灯の明かりだけを頼りにあなた達は指定された場所を目指していく。
少年A :
「なんかケース渡しに現れたねーちゃんもちょっとネジ外れてそうな感じだったぜ……思ったよりヤベェ案件なんじゃねェのか?」
R.O.S.A :
「その考えがもっと早くできていれば、その大丈夫じゃなさそうな案件に手を出す羽目にはならなかったんじゃない?」 心配する声を聞き流しながら前に進んでいく
R.O.S.A :
「それに、ここまで来てやっぱりなしというのも出来るわけないでしょう」
少年B :
「はーっ、たく、返す言葉もねえや……」
R.O.S.A :
「それに...」 手に持っているスーツケースを目の前に掲げる
R.O.S.A :
「本当に危険かどうか心配なら確認してみればいいのよ」 スーツケースを何回か叩き、耳の部分を当て中身の様子を探ろうとする
GM :
……ケースに耳を当てると、中から微かな声でチュウチュウと甲高い鳴き声が聞こえる。
R.O.S.A :
「なるほどね、下水道にふさわしいお届物じゃないの」
内容に合点がいき、歩みを再開する
R.O.S.A :
「安心しなさい、即時に身体に影響を及ぼすものではないわ」
少年A :
「本当かよぉ? まあロサがそういうならそうなんだろうな」
GM :
そんなやりとりをしながら、特に何事もなく目的地へと到達する。
少年B :
「いいか、開けるぜ?」
R.O.S.A :
「ええ、問題ないわ」 返事しつつこっそりとスマホのカメラを起動する
GM :
少年がケースを開くと、中から数匹の白いネズミが現れた。
GM :
普通のネズミに比べればかなりのサイズだ。だが、目に付く違いといえばその程度だろう。
少年A :
「なんだァ? どんなバケモンが入ってるかと思えば随分カワイイもんじゃねえか」
R.O.S.A :
「あれだけ秘密にして、中身がこれだけと...」 現れたネズミの姿を撮影している
R.O.S.A :
「(教授のことだから、何か裏はあるのでしょうけれど、現時点で私が止める理由もないわね)」 気にかかることはあれど些細なこととしてスルー
GM :
ケースから放たれ、自由になったネズミたちは散り散りに散会していく。
少年A :
「こんな簡単で本当にいいのかァ?」
GM :
……と、一行が油断していたそのとき。
少年B :
「痛ってーーー!!!」
ネズミ :
がぶり。ひっそりとその場に留まり潜伏していた一匹のネズミが少年のひとりの脚に噛みつく。
少年A :
「おい、大丈夫か!? このネズ公、俺達のこと舐めやがって……ブッ殺してやる!」
R.O.S.A :
「あらら、どうやら嫌われたらしいみたいね。ご愁傷様」 心にもないことを口にしつつ撤収準備
GM :
声を荒げても、すでにネズミの姿はない。どうやら逃げ去られたようだ……。
GM :
さて、あなたが撤収の準備を始め、一行もそれに渋々と従ったところ。
少年B :
「っ……」 先ほど噛まれた少年の顔色が変わり、息を荒げ床に膝をつく。
少年A :
「おい、どうした? 変な病気でも貰ったってのかァ?」
少年B :
「……お」
少年B :
「俺の傍から離れろ……今すぐだ……!」
GM :
――この場にいる中で、レネゲイドのことを知るあなただけが瞬時に状況を正しく理解する。
GM :
これは、”オーヴァードの暴走”だ。
R.O.S.A :
「チッ...!損切りか!」 おぼつかない少年に対して持っていたケースで殴りかかる
GM :
ケースは少年の頭を確かに直撃する。
GM :
普段ならこれで倒れるはずだが、様子がおかしい。まるで効いていないように一歩、また一歩と暗闇に真っ赤な瞳をぎらぎら光らせあなたたちに迫ってくる。
少年B :
「ぐ、ぉ……グォォォォォォ!!!!」
GM :
突然、少年の身体がブクブクと膨れ上がったかと思うと、あっという間に巨大な白いワニにその姿を変貌させてしまった……!
少年A :
「ひ、ひーーーーー!!!??? お助けーーー!!!」
少年A :
残された少年たちは一目散に下水道から逃走する……あなたが何を言っても、もはや聞く耳を持たないだろう。
R.O.S.A :
「なにか裏があるとは思ってはいたけど、この状況は織り込み済...とは言い難いか...」 逃げ惑う周囲の様子をうかがう
R.O.S.A :
「...一旦引けとしましょう。損は出たけど後から取り返せばいいもの」 追跡から逃れるように下水道の出口を目指す
GM :
少年……白いワニは力強く下水道を踏破しながらあなたを追跡するものの、さすがに大きな図体ではあなたのスピードには追いつけず、離されていく。
GM :
やがて無事に、あなたは出口へと辿りつくだろう。
GM :
…………
? :
「おー、これは当たりにござるかあ?」
GM :
あなたたちが下水道を去って間もなく。白いワニを見つけ、女は刀を抜く。
? :
「さー。早速試させて貰うでござるよ」
? :
「――秘剣・一の太刀!!」
GM :
女が刀を一閃すると、その一撃は分厚い皮を貫いてワニは大きな悲鳴を上げる。
GM :
……あっけなくワニは少年の姿に戻り、力なく下水道を流されていった。
? :
「うーん、スカ! こんなのでは"教授"のお眼鏡には適わんでござるなぁ」
? :
「……しかし、臭いし汚いし酷い場所でござるな。彼らも金のためとはいえこんなところまで来るとは……」
? :
「まっこと弱者に厳しき世の中よなぁ! ハーッハッハッハ!!」
GM :
――誰も知らぬ下水道に高笑いを響かせ、女は闇へと消えていった。
GM :
シーンエンド。
GM :
ロイスの取得などあればどうぞ!
R.O.S.A :
今は特になしで!
GM :
おけおけ!では以上で!
Scene04 捜査は踊る
GM :
PC4のオープニング!たいへんお待たせしました!シーンプレイヤーは恋花ちゃんです!
GM :
登場侵蝕どうぞ!
天道恋花 :
1d10+37(1D10+37) > 10[10]+37 > 47
n市 橋上
GM :
警視庁R担、n市分室。
GM :
政府のレネゲイド対策の最前線で日夜戦うあなたたちの今日の仕事は、n市の北地区と中心街を繋ぐ橋の検問だ。
GM :
なんでも各地でFHの動きが活発なようで、普段事件のターゲットになることが少ないn市にも"アルジャーノン"という生物兵器が放たれたという。
GM :
ほかの市に比べれば今の所被害は小さいが、なるだけ拡散は防がねばならない。
GM :
――警視庁の主力たる戦闘オーヴァード部隊は目下N市をはじめとした激戦区に全集中の状況であり、戦力としては心もとない。
GM :
それでも、主力が不在のいまだからこそやれることをやる。
GM :
バリケードをがっちり固めた橋の入口で、あなたたちの上司である武者小路英貴警部が自ら陣頭指揮を執り、マイクで指示を出す。
武者小路英貴 :
「みんな~。今日のあたしたちの仕事は事件の影響範囲を最小限に留めること!」
武者小路英貴 :
「珍しく降って湧いた大きい事件だけど、浮足立たないでいつも通り落ち着いて対処! よろしくね~」
天道恋花 :
せっかくなんで、英貴ちゃんにロイス取るのでまあまあ親しい間柄ってことにしてもいいですか? 仕事の時はちゃんと敬語使うけど、オフの時はタメ口で友達みたいに接せれるみたいな
天道恋花 :
ダメなら全然大丈夫!
武者小路英貴 :
もちもち!いいよ~
天道恋花 :
やったー! では武者小路英貴にロイス取ります! 感情は〇友情/劣等感!
system :
[ 天道恋花 ] ロイス : 3 → 4
武者小路英貴 :
ロイス取ってくれた!ありがたいね了解です!
天道恋花 :
「はーい! 了解でーす!!」 笑顔で一際大きな声で返事をする。気合十分といった感じだ
武者小路英貴 :
「レン姉センパイ、元気いいね~!」
武者小路英貴 :
「今日はレン姉しか出れるオーヴァードいなくてマジヤバいから頼りにしてるよ!」
天道恋花 :
「もちろん! ばっちり頼りにしちゃって!」
天道恋花 :
「あたしだけでも何とか出来るってとこ、見せてあげますから!」
武者小路英貴 :
「おっけー! ここで荒事もいけるってとこ見せられれば、上の態度も変わって来るっしょ」
武者小路英貴 :
「まずはみんな、全通行車両のレネゲイド反応を隈なくチェックして!」
武者小路英貴 :
「野生動物も例外じゃない。猫一匹通しちゃダメだよ!」
天道恋花 :
「はい!」
天道恋花 :
「よーし、やるぞ……!」 ポケットに入っている小さなガラスを握り、気合を入れ直してから動き出す
天道恋花 :
じゃあ指示の通り、車両のチェックしていきます!
GM :
では……そのまま特に何も起きず一時間ほどが経過します!
GM :
本当に事件とか起きてるのか? とみんなが思い始めた頃……。
GM :
『ビー!!ビー!!ビー!!ビー!!』
GM :
ついにレネゲイドチェッカーが一台の車に反応する!!
天道恋花 :
「……! これって!」
天道恋花 :
「反応、ありました! この車です!」 英貴や他の警官達に大声で知らせる
武者小路英貴 :
「ナイスッ!! すいません、検問です! 車調べさせてくださーい!!」
おじいさん :
「あの~~何かマズいことがありましたかな?」 車両に乗っているのは年配の男性だ。
GM :
まさかこの人が生物兵器……なんてことはないだろうが。
天道恋花 :
「……どうする? ワーディング、かけてみます?」 小声で英貴に聞いてみる
武者小路英貴 :
「ないとは思うけど……一応お願い!」
天道恋花 :
「了解ですっ」
天道恋花 :
《ワーディング》を使用します! 恋花を中心に小さな火の粉が静かに舞って行って、非オーヴァードが無力化される結界を作り出すよ。
GM :
お洒落だ……! ではでは、運転席のおじいさんはそのまま気を失う。
GM :
……と、同時にボンネットを突き破り一匹の巨大なネズミが道路に飛び出す!!
天道恋花 :
「えっ!? ネズミ!? デカくない!?」 そちらに顔を向ける
ネズミ :
「チュウ~~~!!!!」
GM :
呆気にとられるあなたたちをしり目に、ネズミはまるで自動車かと思うほどの爆速で警備の隙間を駆け抜けていく……!
武者小路英貴 :
「あ~~コラ!! 逃げちゃダメ!!」
武者小路英貴 :
「総員、確保ーッ!!」
天道恋花 :
「待ちなさーい!!」
GM :
待機していたパトカー部隊がネズミの追跡を開始する。
GM :
武者小路警部も自らバイクに跨りエンジンを吹かす。
武者小路英貴 :
「追いかけるよ! レン姉、後ろ乗って!」
天道恋花 :
「そっちの方が良さそうですね、了解!」 少し離れた位置にある自分のパトカーを一瞥して、すぐに後ろに乗って英貴に掴まる
武者小路英貴 :
「よーし、出撃!」
GM :
警察車両とネズミの、世にも奇妙な一大チェイスが幕を開ける。
GM :
ネズミも信じられないくらい速いが、警察車両の性能は伊達ではない。
GM :
まもなく一台のパトカーがネズミに接近する。
ネズミ :
「チュウ……!!」
GM :
ネズミは逃げ切れないことを悟ったのか、《ワーディング》を展開。
GM :
この状況で《ワーディング》を使ってしまえば居場所バレは避けられない、文字通り袋のネズミとなるわけだが、もはやなりふり構っていられないということだろう。
GM :
先頭のパトカーは即座に異変を察知し急ブレーキで停止。それを確認して他のパトカーも速度を緩める。
武者小路英貴 :
「《ワーディング》確認! ドローンでエフェクト痕の追跡を開始!」
武者小路英貴 :
「どうする? レン姉? ここまでやったら後はUGNに任せてもいいって上からは言われてるけど……!」
天道恋花 :
「それなら、そうしてもいいのかもしれないけど……」
天道恋花 :
「だけど言ったじゃん、あたしにばっちり任せてって!」
天道恋花 :
「だからあたしが捕まえます! いいですか!?」
武者小路英貴 :
「…………」
武者小路英貴 :
「おっけー。そうこなくっちゃ……!」
武者小路英貴 :
「えーき号、いっきまーす!!」 一段とバイクのアクセルを踏み込み、《ワーディング》の圏内に突入する。
GM :
……本来なら非オーヴァードはこの時点で無力化されてしまうが……。
武者小路英貴 :
「…………っ!」
武者小路英貴 :
「効かないねぇ! あーしら最強だから!!!」
GM :
ワーディングを無効化する特異体質を買われ、過酷な世界の裏側に放り込まれた若き警部がその宿命を呪うことなく吠える。
GM :
貸し切りの橋を猛スピードで駆け抜け、あなたたちはついにネズミに追いつく!
天道恋花 :
「この距離なら……! よし、そのまま速度を維持してください!」
武者小路英貴 :
「まかせろ~!!」 風圧に耐えながら力強く返答!
天道恋花 :
「…………」 後部座席から立ち上がって、
天道恋花 :
ポケットから円形状のガラス片────ブレイズエナジーレンズを取り出し、その側面に付けられたスイッチを押し込む。
システム音声 :
「ブレイズエナジー!」
天道恋花 :
高らかに鳴り響く起動音声。それと同時に発せられたレネゲイドの波動が、恋花の体内のレネゲイドと共振する!
天道恋花 :
説明しよう! 恋花は自分の力だけではエフェクトをまともに扱えないが、エナジーレンズの影響を受けた時は変身せずとも一時的にその力の一端を借りることが出来るのだ!
天道恋花 :
イージーエフェクトの《アップドラフト》を使用!
天道恋花 :
背中に炎の翼を纏って、バイクよりも速く飛翔し、ネズミに飛び掛かります!
ネズミ :
「ヂュウッ!!!」 まさかの上から飛行しての攻撃……警察がここまでやってくるとは予想外だったのか、ネズミは意表を突かれ反応が遅れる!
天道恋花 :
「つーかーまーえ……たっ!!!」 両腕でネズミを抱え取る! その後地面をごろごろ転がることになっても気にしない
ネズミ :
「ヂュゥゥゥゥッ!!!」 ネズミはあなたの腕の中でじたばたと暴れる……!
GM :
が、抵抗もここまで! ついに諦めたようで、そのまま到着した危険物取扱班が身柄を確保する……。
天道恋花 :
「うへ~……きちゃなかったぁ……」 ばっちそうに両手をぱたぱた振って
武者小路英貴 :
「レン姉ぇお手柄!! ……だけど、身体は大丈夫!?」 バイクを止め、駆け寄る。
天道恋花 :
「大丈夫大丈夫! これくらいヘーキですから!」 地面を転がった際に服が少し擦り切れたりしたが無傷だ
武者小路英貴 :
「おー、あんなスピードから行ってちゃんと受け身取れるなんて……オーヴァードの力もだけど、訓練の成果って奴?」
武者小路英貴 :
「なんにせよ大手柄! これをUGNに持ってけば調査は進展しそうだね」
天道恋花 :
「毎日鍛えてるかいがあったってわけ!」
天道恋花 :
「……にしても、アルジャーノンってネズミだったんですね。もしかして他にもいるのかな……」 うじゃうじゃといるネズミをイメージする
武者小路英貴 :
「だね~、名前からイメージド正面だし、考えなくはなかったけど」
武者小路英貴 :
「レン姉の言う通りたぶん群体型のオーヴァードで、本体は別にいるんじゃないかなあ」
天道恋花 :
「あ、やっぱり? じゃあまだまだ気は抜けないね……!」
天道恋花 :
「よーし、このまま本体もあたしが捕まえてあげますよ!」 調子に乗ったように笑う
武者小路英貴 :
「おー! その意気だ!」
GM :
……と、英貴が拳を振り上げたそのとき、彼女の持っていたデコレーションシールだらけの端末が鳴る。
天道恋花 :
「お、電話」 一緒になって拳を上げてた
武者小路英貴 :
「あ~、上からだわ。ちょっと出るね。ハイもしもし、こちらR担」
武者小路英貴 :
「……はい、はい」
武者小路英貴 :
「……え、支援要請? いやウチも人カツカツで借りたいくらいなんですけどー……」
武者小路英貴 :
「支援って内部? 外部? え、UGN?」
武者小路英貴 :
「UGNには潤沢に人員居るって先週の会議で言ってましたよね? それは先週までの話?」
武者小路英貴 :
「じゃあなんですか? UGNの力をアテにしてたあたしらの計画は組みなおしってことですか?」
武者小路英貴 :
「……そんなのどうでもいいー!? いや良くはない……はあ、もういいです、わかりましたよ!」
武者小路英貴 :
「あ~~~もう、いっつもこうなんだから~~~!! ■■■■----ッ!!!」 音割れするぐらいの暴言を上げて端末をブチ切る
天道恋花 :
「あははっ、英貴ちゃんすっごい声!!」 暴言が面白くてついオフの時の呼び方をして笑ってしまう
武者小路英貴 :
「もー、笑いごっちゃないんだけど~……」 がっくりと肩を落とす
武者小路英貴 :
「……UGNが危機的な人手不足で、誰でもいいからオーヴァードをよこしてくれって……」
天道恋花 :
「何となく察せたけど、やっぱりそういう感じだったんですね~」
天道恋花 :
「でも、今動けるオーヴァードってあたししかいませんよね? あたしがここ離れても大丈夫なんです?」 すでに行く気は満々ではあるが、少し心配そうに訊ねる
武者小路英貴 :
「うん、悪いけどレン姉行ってきてくれる? 大変かもしれないけど……ピンチはチャンス、とも言うしね」
天道恋花 :
「もちろん! 全然悪いなんて思わないで!」 笑顔で承諾する
武者小路英貴 :
「ありがと! こっちはこっちでなんとかする!」
武者小路英貴 :
「あーしら最強、だからね!」 上層部へのやり場のない怒りに拳を上へ突き上げ、不安そうな周囲の部下たちを鼓舞する。
天道恋花 :
「最強! 最強!」 乗っかって拳を上げて
天道恋花 :
「よーし、じゃあ早速向かわなくちゃ! あたしが行くのは、この街の支部……でいいんです?」
武者小路英貴 :
「そーそ、n市支部! 小さいビルに入ってるメディア企業に擬態してるから見落とさないでね~」
天道恋花 :
「りょーかい! 場所は前に聞いたことあるし、大丈夫大丈夫!」
天道恋花 :
「では、天道恋花! 行ってきます!!」 英貴達に敬礼する
GM :
R担のみんなに暖かく送り出され、あなたはn市支部へと向かう。
GM :
"Perfect Storm "が待って居ようとも知らずに……。
GM :
シーンエンド
GM :
ロイス取得などあればどうぞ!
天道恋花 :
ハンドアウトロイスのアルジャーノンの感情を決定しときましょ、〇執着/脅威で! あっさり一匹捕まえられたけど本体はまだだし何が起こるか分からない、油断せずにいきます
GM :
おけおけ!では次のシーンへ!
Scene05 嵐の襲来
GM :
ここからミドルフェイズになります。シーンプレイヤーはヒロくん
GM :
つむりんも後で登場してもらうので、登場時には侵蝕ダイスをお願いします!
紡木 林檎 :
はーい!後で出てくるタイミングでだね!
赤鷺ヒロ :
1d10+48(1D10+48) > 7[7]+48 > 55
医務室
GM :
――目を覚ますと、あなたは医務室にいた。
GM :
時計を見ればとっくに撮影は始まっているはずの時間……だというのに、スタジオ内は不気味なほどに静かだ。
赤鷺ヒロ :
「あ、れ……? 知らない天井……じゃなくて、親の顔より見た天井だ……」ヒロは医務室の常連客であった。
赤鷺ヒロ :
「(レネゲイドビーイングだし、親の顔とかよく分かんないけど……)」
赤鷺ヒロ :
「ええっと、確か……監督から『命綱ナシで高層ビルの壁面を駆け下りろ』って……」
赤鷺ヒロ :
「いや、それは先々週の話か……」
赤鷺ヒロ :
「とにかく、急がないと……!もう撮影はじまってる……ハズだし……?」人気が無いコトを不気味に感じながらも、ひとまずベッドから這い出し、撮影現場に急ぐ。
GM :
撮影現場に向かうと……そこにはぐったりと気を失ったスタッフ達が綺麗に並べて寝かされている。
赤鷺ヒロ :
「……っ!?」その光景に息を呑む。
赤鷺ヒロ :
「な、なんでみんな倒れて……? もしかして、死んで……?」おそるおそるスタッフ達に近付いていく。
GM :
近づいてもみんなうわごとばかりで一向に起きる気配がない……が、死んだりはしていないようだ。
監督 :
「う、う~ん……大道具さん、次は坂の角度を75度に……」
GM :
……案外元気なのかもしれない。
赤鷺ヒロ :
「い、生きてる……良かった……」ホッと胸を撫でおろす。
赤鷺ヒロ :
「いや、良かったのか……?」監督のような人間が生きていて。
GM :
あなたが撮影現場の様子を確認していると、廊下のほうからカツカツカツカツと速い靴音が聞こえる。
GM :
誰かがいるようだ……!
赤鷺ヒロ :
「えっ、誰か来る!?」
赤鷺ヒロ :
「この状況で起きている人……! 即ち、この惨状を生みだした何者かの可能性……!?」
赤鷺ヒロ :
「こうなったら覚悟を決める、しかないか……」
赤鷺ヒロ :
ヒロはおもむろに寝転ぶと、これまでの俳優人生の全てを懸けた全力の"死んだふり"を決行する。
赤鷺ヒロ :
普通に死にたくないからである。
ネズミ :
「チュウウウ!!」
GM :
まず部屋に飛び込んできたのは、先ほどあなたに噛みついたあのネズミ、そして――。
不審者? :
「はぁ…はぁ……やっと追い詰めた!」
不審者? :
「これで、最後!!」
不審者? :
仮面にボディスーツを着込んだ何者かが、刃渡り数十センチの剣を片手に猛追し、一気に突き刺す!!
ネズミ :
「ッヂュゥゥゥゥゥッ!!!!」
GM :
金切り声のような断末魔を上げ、ネズミは塵となって消えていった……。
赤鷺ヒロ :
「(えッ、何か凄い恰好の害獣駆除業者が来てるッッ!?!?)」
不審者? :
「やっと終わった、あとは支部からの救援を……」
GM :
ボディスーツの不審者は、一息をつくときょろきょろと周囲を見渡し……あなたの姿を見て愕然とする。
不審者? :
「――えっ、何で!? さっきまで医務室で寝てたはずなのに……」
赤鷺ヒロ :
「…………」死んだふりは継続しているが、冷や汗が滝のようにダラダラと垂れている。
不審者? :
「もしかして赤鷺さんじゃない……偽物?」
不審者? :
「……だとしたら、狸寝入りをしても無駄。正体を現しなさい!」
不審者? :
そのまま威嚇するように剣の切っ先をあなたの頭の上に突き出す……!
赤鷺ヒロ :
「う、ああ……バ、バレた……」観念して両手を上げる
赤鷺ヒロ :
「毎日のように『今日が命日か』って思ってきたけど、撮影中以外で死ぬコトになるなんて思わなかったな……」
赤鷺ヒロ :
「嗚呼、短い人生だった……」
不審者? :
「ま、まるで本物のような台詞、大した演技だけど……」 さすがに逡巡する
赤鷺ヒロ :
「ほ、本物です……ワシは本物の赤鷺ヒロです……」一人称がおかしくなっている。
不審者? :
「……えっ、本物?」
不審者? :
「……一応確認する」
不審者? :
ボディスーツの女は《ワーディング》を展開する。
不審者? :
一瞬、存在しないはずのスポットライトが彼女だけを照らし、その周囲は闇に包まれる。彼女だけのステージを周囲は幻視するだろう。
GM :
当然、あなたはオーヴァードなので何も起きない。
赤鷺ヒロ :
「わ、わあ……ただでさえテカテカのボディスーツが、スポットライトで更になんか凄いコトに……」
不審者? :
「《ワーディング》が……効かない!?」
不審者? :
「や……やっぱり偽物ッ!!」 再び剣を抜く
赤鷺ヒロ :
「え、ええッ!?ちゃ、ちゃうで!!ワイは正真正銘、本物の赤鷺ヒロや!!」
GM :
~~事情説明中~~
不審者? :
「す、すみません。あなたがオーヴァードだなんて知らなくて、つい……」
赤鷺ヒロ :
「い、いやいや……こちらこそなんか怪しくてすみません……」
赤鷺ヒロ :
「え、ええっと……あなたは……?」本物の赤鷺ヒロだと気付いた途端、相手の物腰が柔らかくなったので、敵ではないだろうと判断する。
"マスカレイド" :
「UGNはご存知ですよね? 私はUGN新道市支部のエージェント"マスカレイド"です」
赤鷺ヒロ :
「ええ、UGNのことはよく……」エージェントに志望して、落ちた経験があるので知っている。
"マスカレイド" :
「ちょっと……偶然、近くを通りかかったんですが、この建物に文字通りFHのネズミが入り込んでいたようで」
"マスカレイド" :
「みなさん、そのネズミのオーヴァードにやられて気を失ってしまったようです」
"マスカレイド" :
「問題のネズミは私が対処しましたし、もうすぐこの市のUGNが救助に来るはずです」
"マスカレイド" :
「すみませんが、スタッフのみなさんの救助を手伝っていただいても構いませんか? 一人だと意外と大変で……」
赤鷺ヒロ :
「も、もちろん……頼まれなくても手伝いますよ、おれの大事な仕事仲間たちですから……」
"マスカレイド" :
「! そうですよね。ふふ、ありがとうございます」 正体を隠すための変声期を通した無機質な声だが、どこか感情が乗っているように聞こえるかもしれない。
赤鷺ヒロ :
「……?」その様子に首を傾げる。
赤鷺ヒロ :
「感謝なら、こっちがするのがスジで……ああ、いや、ともかくみんなを運びましょうか……」
"マスカレイド" :
「ええ」
GM :
――と、あなたたちが動き出そうとしたその瞬間のことだった。
GM :
突然、全身に強烈な悪寒が走る。
GM :
誰かが《ワーディング》を使用した……オーヴァードの本能がそれを理解する!
赤鷺ヒロ :
「ま、また≪ワーディング≫……!? 今度はマスカレイドさんじゃない……!! どこから誰が……!?」
"マスカレイド" :
「……敵襲です」 すっと剣を抜き、臨戦態勢に入る。
赤鷺ヒロ :
「敵襲……!? え、あの鼠は退治したんじゃ……!?」
"マスカレイド" :
「それとは比較にならない相手です……!」
"マスカレイド" :
「一応、聞かせて頂きます。戦えますか?」 まだ無防備に寝転がっているスタッフ達を一瞥する。
赤鷺ヒロ :
「お、おれには……おれには、戦えな……っ」
赤鷺ヒロ :
「いや、戦わないと……ですよね……」同じようにスタッフ達を見る。
赤鷺ヒロ :
撮影の度に死にかける自分に、親切にしてくれた人達が危険に晒されている。
"マスカレイド" :
「あ、あの、無理をなさらなくても……!」
赤鷺ヒロ :
「…………」
赤鷺ヒロ :
「ここにいる人達を守るくらいなら……なんとか……」
"マスカレイド" :
「……わかりました。その覚悟を尊重します」
"マスカレイド" :
「でも、絶対に無理だと思ったらすぐに退いて、私に任せてください」
赤鷺ヒロ :
「は、はい……!お、おねがいします……!!」へっぴり腰で、倒れているスタッフ達の前に立つ。
"マスカレイド" :
「……来ます!」
GM :
……まもなく、気配の主が現れる。
軍服の男 :
「…………」
軍服の男 :
軍服に身を包んだ、大柄なヒロよりもさらに一回り大きなシルエット。
軍服の男 :
鍛え上げられたまさに軍人というその肉体に反して顔色は死人のように青白く、目は不気味に紅くぎらついている。
軍服の男 :
「――なるほど」
軍服の男 :
「君がUGNにその名高き騎士、"マスカレイド"か」
"マスカレイド" :
「……っ」 唾を飲む
赤鷺ヒロ :
「(ハッ、あの男の目……! 見覚えがある……!!)」
赤鷺ヒロ :
「(撮影つづきで何日も眠れなかったときのスタッフ達と同じ……血走った目だ……!!)」
赤鷺ヒロ :
「(それにしても、このプレッシャー……膝がガクガク震えて、正直、立ってるだけで精一杯……)」
赤鷺ヒロ :
「(情けないけど、マスカレイドさんに期待するしか……)」
軍服の男 :
「この軟弱者ばかりのつまらん街を面白くしてやろうと極寒の地獄から這い上がってきてみれば、君のような異分子が紛れているとはな」
軍服の男 :
「……面白くなってきたよ」 殺気剥き出しの眼のまま、不自然に口角を上げる。
赤鷺ヒロ :
「(おれのことは眼中にもないみたいだな……くそ……)」
"マスカレイド" :
「……面白くなってきた?」
"マスカレイド" :
「ふざけるのは大概にしてもらおう……!!」
"マスカレイド" :
――"マスカレイド"は目にも止まらぬスピードで飛び掛かり、男に斬りかかる!
GM :
――しかし、男もどこかから軍刀を取り出すと、事も無げにそれを受け止めた。
軍服の男 :
「良い太刀筋だ」
"マスカレイド" :
「っ……! 貴様ッ……!」
GM :
何度も互いに剣を打ち付けあい、その度に金属音が部屋に響く。
軍服の男 :
「なるほど評判通り。平和ボケした現代の若者にしてはまあまあの腕前だ」
軍服の男 :
「もっとも、自分の持ち味であるしなやかな動きを阻害するような重い仮面をわざわざ着ける理由は、私には分かり兼ねるがね」
"マスカレイド" :
「っ……」 ボディスーツと仮面の隙間……首から汗が滲む。
軍服の男 :
「まあいい。まずはその下の素顔を確認させて貰おう」
GM :
男は距離をとり、軍刀を上段に構えると、"マスカレイド"に向けて鞭のように一気に振り下ろす。
GM :
空中を漂うレネゲイドが剣圧で激しい化学反応を起こし、強酸の雨となって"マスカレイド"に降りかかる!
"マスカレイド" :
「きっ、汚……きゃっ、溶けてる!!?」
"マスカレイド" :
仮面は猛烈な勢いで腐食してひび割れ――その素顔が白日にさらされる。
"マスカレイド" :
そこに現れたのは……紛れもなく葵カヤの顔だ!!
赤鷺ヒロ :
「なっ、あ、葵さん……ッ!?」あたりをキョロキョロと見回す。たしかに倒れているスタッフの中に、葵カヤの姿は無い。
"マスカレイド" :
「しまっ……顔、見られ……ッ!」
GM :
それは彼女の癖……というよりは、幼い頃から芸能の世界とオーヴァードの世界の二重生活を続けてきたが故の呪い、一種のトラウマと言ってもよいだろう。
GM :
"マスカレイド"――カヤは反射的に顔を隠そうとしてしまう。
軍服の男 :
「隙あり」
GM :
その一瞬を突き、男が接近し下腹部に蹴りを入れ……カヤは凄まじい勢いで後ろに吹き飛び壁に叩きつけられる!
"マスカレイド" :
「ぐっ、あぁっ!!!」
GM :
過酷な撮影に耐えうる超硬度の壁に叩きつけられ、反動で前のめりに倒れるが、すぐに起き上がる。
GM :
よろよろとカヤは立ち上がり、再び剣を向けるがそのダメージは小さくないようだ。
赤鷺ヒロ :
「あ、ああ……! 葵さんッ……!!」
"マスカレイド" :
「っ………」 ぱくぱくと口を動かし、相手に悟られないよう声なき声を伝える。
"マスカレイド" :
『逃げて……っ』
赤鷺ヒロ :
「…………っ」たしかに戦局は絶望的だ。何も出来ない無力な自分には、逃げる以外の選択肢はない。
赤鷺ヒロ :
「く、くそッ……くそォッ……!!」
赤鷺ヒロ :
無謀だと誰より分かっていながら、葵カヤの言葉を無視して、軍服の男の前に立ちはだかる。
"マスカレイド" :
「あかさぎ……さんっ」
軍服の男 :
「お前は……」
赤鷺ヒロ :
「お、お前ッ、いい加減にしろよッ……!!」震える手で変身ガジェット”ライジングライザー”に触れながら、叫ぶ。
赤鷺ヒロ :
真心ヴァイザーライジングは────赤鷺ヒロは、子供たちのヒーローである。
赤鷺ヒロ :
その道の先に、破滅の未来しか待っていないとして。女の子を見捨てて一人で逃げ出すなんて、無様なマネは出来ない。
赤鷺ヒロ :
「お、おれはっ"真心ヴァイザーライジング"赤鷺ヒロだ……!! これ以上、その子に手を出そうって言うのなら、まずおれが相手してやる……!!」
軍服の男 :
「入口の張り紙で見たぞ。張子の英雄が超人でもあるとはな」
軍服の男 :
「面白い。相手をしてやる」
赤鷺ヒロ :
「えッ」
軍服の男 :
「どうした。俺は逃げも隠れもしないぞ」
軍服の男 :
「それとも、先手は譲ってやるという余裕か?」
赤鷺ヒロ :
「…………」
赤鷺ヒロ :
「(意味不明の状況……!! 一体どうやって戦えばいいんだ……!!)」
赤鷺ヒロ :
このまま挑めば、自分は死ぬ。
撮影のアクシデントとは訳が違う。目の前にあるのは『絶対の死』だ。
赤鷺ヒロ :
────以前、まったく同じ状況に置かれたことがある。
赤鷺ヒロ :
あのとき、同じように「逃げろ!」といわれた自分は、
頭が真っ白になって、『彼』の言葉に従ってしまった。
赤鷺ヒロ :
……その結果。
彼はたったひとりで戦い続け、遂には命を散らしてしまった。
赤鷺ヒロ :
彼に、『翼さん』に譲ってもらった命。
こんなかたちで使って良いのだろうか。
赤鷺ヒロ :
「スゥーッ……」深呼吸する。
赤鷺ヒロ :
赤鷺ヒロには、かつてと違う点がひとつある。
赤鷺ヒロ :
────それは、自分が”ヒーロー”であること。
赤鷺ヒロ :
真心ヴァイザー役の自分が死ねば、多くの子ども達が悲しむだろう。
赤鷺ヒロ :
……だが、それ以上に。
赤鷺ヒロ :
また恩人を見捨てて、一人で助かるだなんて。
その無様な後ろ姿を、ヒーローを慕っている子供に見せるだなんて。
赤鷺ヒロ :
そんなことは、やっぱりできない。死んでも許せない。
赤鷺ヒロ :
作り物だとしても、今の自分はやはり────
”閃光戦輝サンブレイザー”天道翼と同じく『ヒーロー』なのだから。
赤鷺ヒロ :
「……葵さん」背後の少女に語りかける。
赤鷺ヒロ :
「なんとか時間を稼ぐ、そのうちに逃げてくれ」
"マスカレイド" :
「……! で……できません、そんなこと!」
赤鷺ヒロ :
「……もう、おれのことはいい」
赤鷺ヒロ :
「おれはどうも、足が震えて逃げられそうにないからな」台詞とは裏腹に、前に踏み出す。
赤鷺ヒロ :
「(ライジングライザー……! 臆病なおれに、勇気を……!!)」
赤鷺ヒロ :
「(翼さん……! 無力なおれに、力を貸してくれ……!!)」
赤鷺ヒロ :
右腕につけたブレスレット型の変身ガジェット、ライジングライザーの起動スイッチを押し込む。
システム音声 :
「Ready for Transformation!」
赤鷺ヒロ :
カシャン、とライジングライザー内部に格納されていた両翼が展開。
こうした戦場には場違いな────いや、ピッタリの”音楽”が流れ出す。
赤鷺ヒロ :
「い、行くぞ怪人ッ……!!」ライジングライザーを天高く掲げる。
赤鷺ヒロ :
どこからともなく一陣の風が舞い込み、
ライジングライザーの両翼に取りつけられた”風車ダイナモ”が回転。バチバチと放電を始める。
赤鷺ヒロ :
「へ、変身……ッ!!」
システム音声 :
「RISE UP!!」
赤鷺ヒロ :
迸る雷と一握りの勇気が、ヒロを包む鎧となって────
赤鷺ヒロ :
舞い散る光の中から現れたのは、翼を持つ仮面の戦士。
真の平和を取り戻すために戦い続ける国民的ヒーロー。
赤鷺ヒロ :
この日本において、知らぬ人間のいないその名は────
赤鷺ヒロ :
『真心ヴァイザーライジング』!!
赤鷺ヒロ :
光る!!鳴る!!DXライジングライザーは税込6600円。大好評発売中。
※映像はイメージです。変身はRBとしての能力によるものです。
真心ヴァイザーライジング? :
「え、あれ……!? な、何コレ……!? おれ、真心ヴァイザーに変身して……!?!?」
真心ヴァイザーライジング? :
「何が何だか分かんないけど……こ、これなら────!!」拳を握り締める。
"マスカレイド" :
「赤鷺さん……!」 見事な変身フォームを見て、驚く
軍服の男 :
「来い」 仁王立ちで、攻撃を待つ
真心ヴァイザーライジング? :
「うおおおおおおッ!!!!」雄叫びを上げ、
真心ヴァイザーライジング? :
「なんとかなれ~~~~ッ」ただただ無我夢中で拳を突き出す。
GM :
――男の眼前に熱い拳が迫る。
軍服の男 :
「なるほど」
GM :
男は瞬時に軍刀を投げ捨てると、拳が鼻先に届こうかというタイミングで手首をひっつかみ、すさまじい握力でその勢いを止め……そのままヒロの身体ごと投げ飛ばした。
真心ヴァイザーライジング? :
「ぬわーーっっ!?」撮影の殺陣と実戦はまるで別物。ヒロは受け身を取ることも出来ず、マスカレイドと同じように壁に叩きつけられる。
"マスカレイド" :
「あ、赤鷺さーーーん!!!」
赤鷺ヒロ :
「あ、が……ッ」奇跡にも見えた"真心ヴァイザー"への変身はあっけなく解除され、生身に戻ったヒロは、先程の衝撃で崩落した壁の下敷きになってしまう。
軍服の男 :
「君の実力はわかった。もう充分だ」
軍服の男 :
「さて"マスカレイド"。決着を付けよう」
"マスカレイド" :
「……っ」
GM :
カヤが覚悟を決め唾を飲み込んだ、その時だった。
GM :
――突然、ふたりの間に割り込むようにローブを纏った怪しい影が現れた。
フードの男 :
「主よ。残念だがそこまでだ」
フードの男 :
「少し、戯れが過ぎるのではないか?」
軍服の男 :
「……」 男は肩をすくめる
軍服の男 :
「"アルジャーノン"。何があった」
フードの男 :
「それはこちらの台詞だ。もとよりこの施設を制圧したのは物資の確保が目的だったはず」
フードの男 :
「その目的はすでに完了した。あなたの戦闘の後始末をする私の身にもなってくれ」
フードの男 :
「それに何より……」
フードの男 :
「この場には"UGNの救援"が迫っている。本命の作戦のためにはここが引き際だろう」 窓の外に目をやる
軍服の男 :
「……全員、斬ればよかろう」
フードの男 :
「そう言ってUGNエージェントを10人動員されてつまらん敗北をしたことを忘れたのか?」
軍服の男 :
「主に向かってずいぶんな物言いだな。だがわかった。正論だ」
GM :
男は軍刀を収める。
軍服の男 :
「"マスカレイド"。この決着はいずれ付けさせて貰う」
"マスカレイド" :
「……!」 逃げるな、と言いかけるが、倒れているヒロを見て逡巡する。
フードの男 :
「……人の子らよ、命拾いしたな。長生きしたければ、この件には関わらないことだ」
GM :
ふたりは《瞬間退場》で姿を消します。
"マスカレイド" :
「…………っ」
"マスカレイド" :
「……赤鷺さん、大丈夫ですか? 今救助が来ますから!」
赤鷺ヒロ :
「へんじはない ただのしかばねのようだ」
"マスカレイド" :
「……もしかして、意外と余裕ですか?」
赤鷺ヒロ :
「いや……いやいや……」
赤鷺ヒロ :
「さっきの状況からして、今頃しかばねになっている方がリアリティあるというか……え、ほんとに生きてます……? おれ……?」
"マスカレイド" :
「ええ、ちょっと呆れるくらいには……」
赤鷺ヒロ :
「まわりのみんなも無事……?」キョロキョロ見回して
"マスカレイド" :
「……赤鷺さんが時間を稼いでくれたお陰、かもしれないですね」
赤鷺ヒロ :
「よ、よかった……本当に……」
赤鷺ヒロ :
「時間を稼ぐなんて強がっておいて、あっけなく一撃でやられちゃった時は、もうダメかと……」
"マスカレイド" :
「ええ、無駄なんかじゃありませんでしたよ」
赤鷺ヒロ :
「は、はは……おれなんかが出ていかなくても、葵さんが何とかしてたような気もしますけどね……」はにかんで
GM :
まもなく、n市支部から駆けつけたメンバーが部屋へと入って来る……!
紡木 林檎 :
38+1d10(38+1D10) > 38+8[8] > 46
紡木 林檎 :
「失礼します………うわっ、めっちゃ荒れてる……?」
紡木 林檎 :
室内は荒れているものの、会話する2人を見て安全と判断。僅かな支部員を部屋へ招き入れる。
紡木 林檎 :
「えっと、こんにちは〜……。あっ、あっ、んん!?」
「赤鷺ヒロに葵カヤ!?」
紡木 林檎 :
「ほわっ、呼び捨てしちゃった、すすすすみません……!」
赤鷺ヒロ :
「え、ええっと、キミは……?」どうやら顔を知られているらしい。
紡木 林檎 :
「アッ、ウチから名乗らないと…、えっと……?」
紡木 林檎 :
「ついさっきUGNのn市支部の臨時支部長になった、ペーペーのエージェント……"綴る重心"紡木林檎と申します……申します、でいいんでしたっけ、こういう場合。」
葵カヤ :
「あなたがn市の……臨時? 支部長ですか。よろしくお願いします。ええと私は……」
葵カヤ :
「……こうなってしまった以上、隠すのは無理がありますね。葵カヤです。別の市の支部に所属するエージェントで、コードネームは"マスカレイド"」
GM :
そう言いながら、ヒロに圧し掛かる瓦礫をぐいと持ち上げる。
赤鷺ヒロ :
「あ、すみません、葵さん……何から何まで……」女の子に助けてもらうなんて情けないな、と思いながら。
赤鷺ヒロ :
「────わざわざ名乗らなくても知ってるかもしれないけど、俺は赤鷺ヒロ」林檎ちゃんに向き直り
赤鷺ヒロ :
「一応、ヒーローやってる者です」
紡木 林檎 :
「一応……? 真心ヴァイザーライジングの1号ヴァイザーが……?」
紡木 林檎 :
「国民的! ヒーローじゃないですか!」
おどおどした態度から急にはっきりとした声で
葵カヤ :
「……大人気ですね」 緊張を解いて、笑顔で
紡木 林檎 :
「状況を見れば分かります、赤鷺さんも俳優というだけでなく、真のヒーローだったということが!」
赤鷺ヒロ :
「え……!?」
紡木 林檎 :
「葵さんを守り、敵と戦って退け、その反動で傷つき埋もれていたんですよね!?」
赤鷺ヒロ :
「ええ……!?」
赤鷺ヒロ :
「(こ、この子……!! 何か盛大に勘違いしている……!?)」
紡木 林檎 :
「あっ! 傷の手当てをしないといけないですね……」
「ほらっ、碓井さん……そこで突っ立ってないでこっち来て手伝ってくださいよ。」
「ヴァイザーライジング、もとい赤鷺さんを治療するので。」
赤鷺ヒロ :
「い、いや、あの……」
碓井幸一 :
「はいはい……えっ!? 真心ヴァイザー!?」 死んだ魚の眼をしてよろよろと寄って来たが、急に眼を見開く。
紡木 林檎 :
「そうですよ! スタジオと聞いてもしやと思いましたが……!」
碓井幸一 :
「マジか~。いやうちの娘が大ファンなんですよ! ふだんスマホゲームばっかりでテレビとかあんまり見ないんだけど、日曜の朝だけは茶の間に来て齧りつくように見てるって妻が……」
碓井幸一 :
「父さん仕事でヴァイザーに会ったぞ~って自慢できちゃうなーこりゃ」
紡木 林檎 :
「ウチはニチアサだけは根性で予定ねじ空けてリアタイしてます……!」
赤鷺ヒロ :
「(う、うう……この子、熱心な真心ヴァイザーファンだ……)」
赤鷺ヒロ :
「(実際のところ、敵を退けられたのは全て、葵さんのおかげなんだけど……)」
葵カヤ :
「?」 ニコニコその様子を見守っている
赤鷺ヒロ :
「(でも『さっきから助けてもらいっぱなしで、俺は”ヒーロー”とは呼べないんです』なんて真実を告げたら、この子の”夢”を壊すことになるんじゃあ……)」
赤鷺ヒロ :
「(でもでも、真実を告げないのも良くないような……)」
赤鷺ヒロ :
「(ど、どうしよう……!?)」とカヤちゃんに視線を送る。
紡木 林檎 :
「…………?」
ヒロの様子や"糸"の動きから、何やら焦っているのだろうかと感じるが、敵を逃した後なのだから無理もないと考える。
葵カヤ :
「結果的に敵は逃しましたけど、赤鷺さんは勇敢でしたよ。おかげで、みんなが助かりました」 ※まだUGNの状況を知らないので撤退されなければ勝っていたと思っている
赤鷺ヒロ :
「(え、ええ~~ッ!? 真実を告げるどころか、そんなに持ちあげられたら────)」
碓井幸一 :
「おお、これは修羅場のn市支部に救世主が……って、天下のヴァイザーを軽々しく当てにするのはよくないか」
紡木 林檎 :
「………やはり………!」
「ウチらはそもそもまともに戦えないんですし、救世主で間違いないですよ!」
赤鷺ヒロ :
「いや、大したコトは……してないんだけど……」本当に大したコトはしていないのである。
紡木 林檎 :
「豪快な作中とは違って謙虚なんですね、赤鷺さん」
「…………それもアリ、です」
ぐっ、と小さく親指を立てる。
赤鷺ヒロ :
「…………」絶句。いよいよ打ち明けるタイミングを逃してしまった。
赤鷺ヒロ :
「そ、それより、葵さん」
赤鷺ヒロ :
「……ひとまず、コレを」先程の戦闘でハンガーから外れかかっていた、自分のジャケットを手渡す。
葵カヤ :
「あ……ありがとうございます」
赤鷺ヒロ :
「(うん……人目あるところで、この服装は恥ずかしいよな、多分……)」戦闘で役立つ機能があって着てるんだろうけど、と考えながら。
葵カヤ :
「さて、和やかな空気になったところ申し訳ありませんが、一見落着とはいきません」 ジャケットで上半身を隠す。
赤鷺ヒロ :
「(ヘンな期待かけられたおれの心中は、まったく"和やか"じゃないけど……!!)」
紡木 林檎 :
「そもそも、誰と戦ったのかとか……生物兵器が使われた情報は本当なのかとか……UGN"支部長"として色々と確認したいことがありますね……」
葵カヤ :
「そうですね。みなさんの手当の区切りがつき次第、支部でお話しましょう」
葵カヤ :
「私、実はUGNは休職中なんですが……今回の事件、協力させていただいても構いませんか? 何だか、そう簡単にはいかないような気がして……」
紡木 林檎 :
「………ももも、もちろんです喜んで! というより協力してもらえないとウチら死んじゃいそうなのでぇ……」
拝み倒すように両手を掲げる
葵カヤ :
「そ、そんなに拝まなくても……!」
赤鷺ヒロ :
「葵さん、おれよりずっと強いから、頼りになりますよ」まぎれもない真実である。
葵カヤ :
「……そう、ですかね」 少し自信なさげに笑顔で
赤鷺ヒロ :
「ええ、自信を持って良いと思いますよ」
葵カヤ :
「赤鷺さんがそう言うなら、自信を持って頑張ってみます」
紡木 林檎 :
「励ましも一流……やはりヴァイザーに選ばれる人は違いますねぇ……」
しみじみと
赤鷺ヒロ :
「…………」
赤鷺ヒロ :
「それでは、俺はこれで」
赤鷺ヒロ :
「事件解決、頑張ってください」
紡木 林檎 :
「………んぇえ!? なんでぇ!?」
赤鷺ヒロ :
「いや……、申し訳ないけど、俺は大した戦力になれないし……」
赤鷺ヒロ :
「もう出来るコトないかな~~って……」先程の戦闘で、自分の実力は実感したところだ。足手まといにしかならない。あと怖い。死にたくない。
紡木 林檎 :
「謙虚が過ぎて自己否定!?」
紡木 林檎 :
「いやホントに助けてくださいウチら記憶とか動機をいじいじするくらいしか能の無いへなちょこ共なんです死んじゃう死にたくなぁい……!!」
ヒロの足元に齧りつく勢いで懇願する
赤鷺ヒロ :
「う、うう~ん……」
赤鷺ヒロ :
「(さらっと"記憶いじいじ"とか出るの、怖……)」
赤鷺ヒロ :
「(謙虚というか……出来るコトないのは、紛れもない事実なんだけど……)」
赤鷺ヒロ :
「あ゛あ゛~~、わかった……わかったから……もう縋りつくのはやめて……」
紡木 林檎 :
「あっ……ずびばせんっ……」
途中から泣いていたのか、林檎の顔の色んな汁がヒロのズボンに染みを作っている
赤鷺ヒロ :
「わ、わあ……」汚れていく衣装を何もできず眺めている。
赤鷺ヒロ :
「(泣きながら助けを求めてきたファン……さすがに見て見ぬフリはできない、よな……)」
赤鷺ヒロ :
「とにかく、涙拭いて……俺も、微力ながらお手伝いするから……」ハンカチを差し出す。
紡木 林檎 :
「すびーっ……すみません、ごめんなさい……」
「本当に心強いです、戦えるオーヴァードってだけじゃなくて、真心持った真心ヴァイザーが味方してくれるんですから……。」
赤鷺ヒロ :
「(本当に泣きたいのは、こっちなんだけど……)」
赤鷺ヒロ :
「(ああ、もうヤケだ! やれるところまで"ヒーロー"やってやる!!)」
赤鷺ヒロ :
「……謝るのは俺の方だ、不安にさせてごめん」
赤鷺ヒロ :
「いつも応援してくれてるファンの期待には、絶対に応えて見せる」安心させるために笑顔で言う。もう完全にヤケだ。
赤鷺ヒロ :
「────俺は、真心ヴァイザーなんだから」自分に言い聞かせるように。
紡木 林檎 :
「わぁっ……! 3話の締めのセリフのアレンジだぁっ……!」
葵カヤ :
「……ふふ。赤鷺さん」
葵カヤ :
「昔、お父さんがよく言っていたことを思い出しました」
葵カヤ :
「『カヤ、ヴァイザーは舞台を降りてもヴァイザーなんだよ』って……」
赤鷺ヒロ :
「(うう、さっきの醜態を思いだすと、耳が痛い……)」
GM :
……なにはともあれ、二人はUGNの戦線に加わった。
GM :
嵐はすぐにまた現れる。奴らの好きなようにはさせない。
GM :
救助を終えたあなたたちは、n市支部へと向かうのだった……。
GM :
シーンエンド。
Scene06 奇妙な共闘
GM :
シーンプレイヤーは恋花ちゃん! ロサぴも登場して合流します。
GM :
登場お願いします!
天道恋花 :
はーい
天道恋花 :
1d10+47(1D10+47) > 2[2]+47 > 49
R.O.S.A :
1d10+52(1D10+52) > 2[2]+52 > 54
n市 市街地
GM :
UGN、n市支部へ向かう道すがら。
GM :
平日午前中、登校や出社の時間も過ぎたということで人も車もまばらだ。
GM :
あなたは空いている道をパトカーでスムーズに道を走っていく。
GM :
……と、突然、目の前のマンホールの蓋が開く!
天道恋花 :
「うわっ!?」
天道恋花 :
慌てて急ブレーキをかけます! マンホールの目の前でギリ停車!
R.O.S.A :
「(はぁ...損な立ち回りさせられたわ)」 不機嫌そうにマンホールの穴から昇ってくる
R.O.S.A :
「(それにしてもこの状況...逆に考えれば押し目か...?)」 這い出てその場で考えこむ
R.O.S.A :
「(ほっといても時が解決するでしょうけど、この状況を覆せば、周りに恩を売り込むことが出来て私の影響力もあがるはずね)」 損得を考えていて周りの状況に気づいていない
天道恋花 :
「ちょ……ちょっと、きみ! なんてとこから出てきてるの!?」 窓から顔を出して
R.O.S.A :
「む、貴方は...」 声をかけられたので思案をやめ、そちらに反応する
天道恋花 :
「もう、びっくりした~! あとちょっとで轢いちゃうとこだったじゃん!」
天道恋花 :
「とにかく、歩道に行って! その蓋はあたしが戻すから!」 車から降りて
R.O.S.A :
「...分かったわ」 ここで逃げ出しても状況がややこしくなりそうと判断して指示に従う
天道恋花 :
「ん、いい子だね。じゃあちょっと待っててねー」
天道恋花 :
車の通りが少ないうちに素早くマンホールの蓋を元に戻し、パトカーに乗り直して歩道に寄せる。
天道恋花 :
「それで、どうしてあんなとこから出てきたの?」 再び車から降りる
R.O.S.A :
「......(さてどう仕掛けましょうか)」
R.O.S.A :
「(一旦、空で様子見かしら)」 あまり状況を把握してなさそうな警官の様子を見る
R.O.S.A :
「あの...実はわたし、下水道にいったトモダチが心配で追いかけていて...」
R.O.S.A :
「そうやって、みんなに追い付いたと思ったら...」
「その中の一人が化け物になって襲って来たんです...!」 俯き少し怯えたようなフリをする
R.O.S.A :
「そこからわたし、必死になって逃げてきて...」
天道恋花 :
「……!? 化け物……!?」
天道恋花 :
「それってまさか……。ううん、そうだったんだ……」
天道恋花 :
「それは、怖かったね……怪我はない?」 心配そうに優しく聞く
R.O.S.A :
「はい...わたしは...アンドロイドなので多少の無茶は少々できるので...」 生身のものとは違う構造をした腕を見せつける
R.O.S.A :
「打ち捨てられていたところを、えくすぷろーど?の子たちに拾われてお世話になって、いい思いさせてもらったから...」
R.O.S.A :
「今回の件も放っておけなくて...」 反省するような態度を見せる
R.O.S.A :
「(実際カモとしていい稼ぎにはなってるわ...だからこそ末永くお付き合いしたいのは本当よ)」 そんなことを思っているが態度にはおくびにも出さない
天道恋花 :
「うん……うん……!?!?!?」 聞き間違いか、それとも見間違いか、差し出された腕を見て何度も瞬きして
天道恋花 :
「……ごめん、ちょっと確認!」
天道恋花 :
《ワーディング》を使用します!
GM :
いいよ!
GM :
結果どうなるかは任せますが……当然ロサには効きません!
天道恋花 :
そりゃそうじゃ!
天道恋花 :
「……いや、オーヴァードじゃん!!」 普通に立っているロサを見て
R.O.S.A :
「...そうだけど、何か問題でも?」 ワーディングを感知して向かい合っている相手もオーヴァードだと認識する
天道恋花 :
「問題大有りでしょ! 知らない人にいきなり自分のことアンドロイドって言ったり、生身じゃない肌を簡単に見せたりしちゃダメ!」
天道恋花 :
「今回はあたしだったから良いけど、これがもしファルスハーツとかの悪いオーヴァードが相手だったら何されちゃうか分かんないよ!?」
R.O.S.A :
「あら、ずいぶんお優しいわね、お巡りさん」
R.O.S.A :
「ただFHだろうと、相手が誰であっても私はこの態度で臨んでいたわ」
R.O.S.A :
「結果、貴方のようなUGNだったかしら?信用できる存在に出会えた。それでこの話はおしまい」
天道恋花 :
「うーん、それはそうかもしれないけど、あたしとしては危なっかしくて見てらんないというか……」 困ったように見て
天道恋花 :
「でもまあ、確かにこのことを言い続けても仕方ないか」 《ワーディング》を解除して
天道恋花 :
「とりあえず、自己紹介しよっか。あたしは天道恋花」
天道恋花 :
「UGNじゃなくて、R担の刑事なの。知ってる? 警察のレネゲイドに関わる部署なんだけど~」
R.O.S.A :
「ご忠告感謝するわ。でも私、勝負勘はある方だと思っているわ」 不安の目を気にしていない
R.O.S.A :
「恋花ね...覚えておくわ。」
「呼び方に困るだろうから名前を伝えておくわ。R.O.S.Aよ」
R.O.S.A :
「申し訳ないけど、組織の辺りは詳しくないのよ。いろいろあって棄てられたから」
R.O.S.A :
「とりあえず、正義の味方と認識して問題ないかしら?」わざとらしく手を差し出す
天道恋花 :
「もちろん。お巡りさんが正義の味方じゃないとうそだからね」
天道恋花 :
「よろしく、ロサちゃん! かわいい名前じゃんね!」 笑顔で躊躇いなく握手する
R.O.S.A :
「...危なっかしいのはお互い様に見えるけど」 躊躇ない対応にそっぽを向きつつ小声で呟く
R.O.S.A :
「とりあえず、しばらくはビジネスパートナーとしてよろしく頼むわね」
天道恋花 :
「ビジネス……? あははっ、面白い言葉使うな~ロサちゃんは」
天道恋花 :
「だけどそれなら、さっき言ってたお友達が化け物になって襲われたって話……詳しく聞かせてもらってもいい?」
天道恋花 :
「もしかしたら、あたしが今追ってる事件に関係あるかもしれないし! そうでなくても見過ごせないから!」
R.O.S.A :
「そうね、鼠が人に噛みついて...」 かくかくしかじかで自分が持ち込んだことを隠しつつ情報を共有するよ!
天道恋花 :
「……そっか、ネズミが……」 説明を聞き終わり
天道恋花 :
「うん、もしかしたらと思ったけど……やっぱり関係あるかも。今あたし達が追っている事件もね……」
天道恋花 :
こちらの情報も共有! 特に隠さずそのまま教えます!
R.O.S.A :
「地上にも鼠が...確かに関連があるとみて間違いなさそうね」 二人の情報を整理して納得がいったように
天道恋花 :
「うんうん」 こくこく頷いて
天道恋花 :
「それと、あたしはこれからこの街のUGN支部に救援に行くんだけど、ロサちゃんはどうする?」
天道恋花 :
「あたしとしては、一緒についてきて欲しいんだけど……きみ一人じゃ危ないし」
R.O.S.A :
「そうね...」少しの間考えこむ
R.O.S.A :
「あまり、自らの手を汚す方法は取らないのだけれども...こちらにも事情というものが存在しているのでね」
R.O.S.A :
「私も同行しましょう、ただあまり期待はしないことね」
天道恋花 :
「へ? 期待って何の?」
天道恋花 :
「あたしはロサちゃんを保護したいだけだよ。今さっきも言ったけど、一人でいたら危ないじゃん」 不思議そうに
R.O.S.A :
「お気遣いどうも、ただ私もその救援の手助けをしたいと思ってるんだけど...構わないよね」
R.O.S.A :
「やられっぱなしってのも私の信条ではないの」
天道恋花 :
「そっか……友達が大変なことになってるんだし、そりゃそうなっちゃうか……」
天道恋花 :
「うーん、UGNもR担も人手不足だから、きっと嬉しい申し出なんだけど……」
天道恋花 :
「…………」 心配そうにロサを見ながら少し考えて
天道恋花 :
「……うん、分かった、いいよ。でも、無理はしないって約束してくれる?」
R.O.S.A :
「言われなくても、残念なことに私は争いごとが得意ではないのよ」
天道恋花 :
「そっか! じゃあ安心……ん? 安心? 安心かな……?」
天道恋花 :
「ともかく、約束してくれるんだよね? 無理しないってちゃんとはっきり言って!」
R.O.S.A :
「ぁー...」 心底うんざりしたような溜息をつく
R.O.S.A :
「分かったわ、無理はしない」
R.O.S.A :
「これで十分?」
天道恋花 :
「ん、おっけー! いい子いい子!」
天道恋花 :
「きみのことは、あたしがちゃんと守ってあげるから!」 満足そうに笑って、ロサの肩をぽんぽんと優しく叩く
天道恋花 :
R.O.S.Aにロイス取りましょう! 感情は〇庇護/不安です。
system :
[ 天道恋花 ] ロイス : 4 → 5
GM :
OKです!
R.O.S.A :
自分もロイス取ろうかな
恋花ちゃんに好意/〇食傷で!
天道恋花 :
わーい
system :
[ R.O.S.A ] ロイス : 2 → 3
GM :
OK!
R.O.S.A :
「...ほどほどに期待しておくわ」 うざったそうに振り払いはする
天道恋花 :
「じゃあ、あたしは期待以上の活躍を見せちゃおっと!」 にひひ、と笑って
天道恋花 :
ここでちょっと英貴ちゃんに手短に連絡したいんですけど、電話してもいいかしら
GM :
いいよ!出ましょう!
天道恋花 :
ありがた!
天道恋花 :
「よーし、じゃあちょっと待ってね……」 とロサに断ってからスマホを取り出し
天道恋花 :
「もしもし、武者小路警部? さっきぶりでーす」 英貴に電話をかける。
武者小路英貴 :
『もしもーし。こちらR担。あ、レン姉? 何かあった?』
天道恋花 :
「うん。まだ支部にはついてないんだけど、実はアルジャーノンの被害に遭った子がいて~……」
天道恋花 :
と、ここまでの情報を共有。暴走した子を見つけて欲しいので出来るなら下水道の捜索や、ロサちゃんの仲間を見つけたら保護してもらえるように頼みます。
武者小路英貴 :
『なるほどねー。下水道経由で不良グループの子たちが……』
武者小路英貴 :
『わかった! こっちもそういう子を見つけたら保護させてもらうね!』
天道恋花 :
「ありがとうございまーす! それじゃまた!」
天道恋花 :
そんな感じで電話を切ります!
武者小路英貴 :
はいはーい
天道恋花 :
「よーし、じゃああたし達も行こっか! 乗ってロサぴ!」 パトカーの助手席側のドアを開ける
R.O.S.A :
「そうね、事業開始といきましょうか」 我が物顔かのように助手席に座り込む
天道恋花 :
「はーい」 ロサが乗った後、運転席の方に乗り込む
天道恋花 :
「それじゃーれんか号、発進!」
R.O.S.A :
「(...ダサいわね)」 窓の外を見つめている
天道恋花 :
アクセルを踏み、パトカーを走らせます!向かうはn市支部!
GM :
あなたたちはパトカーに乗り込み、n市支部へと向かう……!
GM :
この偶然の出会いが、嵐の一日に一石を投じることになるのかもしれない。
GM :
シーンエンド。
GM :
改めてロイス取得・購入などあれば可能です。
天道恋花 :
購入が出来る!?
GM :
このシーンから…できます!
天道恋花 :
やったー!
天道恋花 :
応急手当てキットを購入します!
GM :
どうぞ!
天道恋花 :
2dx 目標8(2DX10) > 4[2,4] > 4
天道恋花 :
全然ダメ!終わりです
GM :
にゃ~ん
R.O.S.A :
高性能治療キット買います!
GM :
どうぞ!
R.O.S.A :
2dx 目標9(2DX10) > 8[7,8] > 8
R.O.S.A :
財産ポイント1使って成功にしよう
GM :
OKです!
system :
[ R.O.S.A ] 財産 : 31 → 30
GM :
では次のシーンへ!
Scene07 メン・イン・ブラック(企業)
GM :
シーンプレイヤーはつむりんでPCは全員登場です。
GM :
登場侵蝕お願いします!
赤鷺ヒロ :
1d10+55(1D10+55) > 5[5]+55 > 60
紡木 林檎 :
46+1d10(46+1D10) > 46+4[4] > 50
R.O.S.A :
1d10+54(1D10+54) > 2[2]+54 > 56
天道恋花 :
1d10+49(1D10+49) > 9[9]+49 > 58
UGN n市支部
GM :
――UGN n市支部。
GM :
表向きは海外の可愛い動物のニュースから怪しい都市伝説まで幅広く取り扱う、小規模Webメディアを運営する広告会社。
GM :
記憶処理や清掃など近隣都市で起こった事件の後始末が主要業務だが、一応医療関連などひととおりの設備は揃っている。
GM :
救援活動を終えた紡木臨時支部長ら一行は情報共有や、今後の方針について話し合うためここに戻っていた。
紡木 林檎 :
「や、やっと帰ってこれたぁ………」
こじんまりとしたオフィスの中央に置かれたソファへ雪崩れこむ。
赤鷺ヒロ :
「ここがn市支部……UGNみたいな秘密結社は、てっきりデカいビルを貸し切ってるものだとばかり……」
葵カヤ :
「あまり大きな建物だと簡単に場所が割れてしまうので、このほうが都合が良いんです。たくさんの戦力が集まってる支部はまた別ですけど……」
紡木 林檎 :
「戦闘訓練もしないし、チルドレンの専用寮があるわけでもなし……これで十分、だそうで……」
赤鷺ヒロ :
「なるほど……日本支部しか入ったコトないので、知りませんでした……」
一般支部員 :
「お帰りなさい、紡木臨時支部長。碓井し……碓井さん」
碓井幸一 :
「(し、支部長じゃなくなってる……)」
紡木 林檎 :
「ただいま〜。………ひひ、悪くないですね支部長の座……」
一般支部員 :
「お疲れのところ恐縮ですが、R担から協力者として派遣された方たちがいらっしゃっています。合流頂いても構いませんか?」
紡木 林檎 :
「え、もう!? 先にお風呂とか……うぅ、待たせちゃ失礼かなぁ……」
紡木 林檎 :
「お願いしまーす……連れてきてもらえます……?」
一般支部員 :
「かしこまりました」
GM :
こうして応接間で待機していた恋花、ロサも作戦室へと合流する。
天道恋花 :
「こんにちは~R担で~す」 ゆるゆる敬礼しながら入って来る
紡木 林檎 :
「あっ、えっと……こんにちは、よろしくお願いします。」
2人を見て、ロサの方が年上、つまり刑事だろうと判断する。
紡木 林檎 :
「そっちの子は……助手さんですか?」
恋花に向けて
R.O.S.A :
「違うわよ」 そっけなく対応する
紡木 林檎 :
「……んぇ? あれ?」
ロサにあっさり否定され
天道恋花 :
「そう、あたしの方が……デカです!!!」 慣れてるので楽しそうに言う
紡木 林檎 :
「で……デッカ……!?!?」
「いや小さいのでは……?」
つむりんは こんらんしている!
赤鷺ヒロ :
「えっ、デカって……”協力者”って女の子……!?」頼りになる協力者がいるなら、任せておけば勝手に解決してくれるかも!といった淡い期待が壊れる音を聞いた。
天道恋花 :
「刑事と書いてデカと読むよ~。あたしこれでも警察! お巡りさん!」
紡木 林檎 :
「え……えぇ……?」
「おいくつ……? いや初対面で聞いちゃダメかなぁ……」
恋花の圧倒的な陽のオーラに気圧され始めた
天道恋花 :
「そうだよ、女の子に失礼だよ!」
紡木 林檎 :
「すっ、すみませんっ……」
天道恋花 :
「あははっ、うそうそ! 三十歳でーす」 けろっと笑って
天道恋花 :
「あ、これ証拠ねっ」 警察手帳を見せる
紡木 林檎 :
「答えちゃうんだ……しかもホントにR担刑事だし……」
赤鷺ヒロ :
「R担の天道恋花、さん……」警察手帳を見て
赤鷺ヒロ :
「天道……いや、気のせいだよな……」
天道恋花 :
「あれ? ライジングいるじゃん! すご~」
紡木 林檎 :
「あっ、そうなんです、色々ありまして……」
赤鷺ヒロ :
「初めまして、ヒーローの……」
赤鷺ヒロ :
「ああ、いや、"アクション俳優"の赤鷺ヒロです」これ以上、ヒーローの肩書きでヘンな勘違いをされては困る。タダの俳優だと思ってもらわなければ。
天道恋花 :
「わー、本物だ!」
紡木 林檎 :
「そう、みんな大好き、真心ヴァイザーライジング!主役たる伊達英雄役にしてライジングを演じているスーパースター!赤鷺ヒロさんです!!」
目が見開かれ、拳を握り謳い上げる。
赤鷺ヒロ :
「は、はは……スーパースターなんてそんな……まだ駆けだしの新人ですから……」
R.O.S.A :
「ふぅん、ヒーローねぇ」 値踏みするようにヒロを観察する
天道恋花 :
「そういえばああいうのってみんな新人さんなんだっけ。友達が言ってたな~」
紡木 林檎 :
「………あ、ウチも名乗らないとですね。」
「紡木 林檎、"綴る重心"ってコードネームでUGN情報工作エージェントやってました。」
紡木 林檎 :
「今は……n市臨時支部長やってます。……誰かさんの職務怠慢で。」
碓井の方をじろっと見て
天道恋花 :
「支部長さんなんだ! 若いのに凄いな~」
碓井幸一 :
「あっはははは……今は支部員の碓井です。微力ながら頑張ります……」
赤鷺ヒロ :
「ああ、臨時支部長ってそういう……」
天道恋花 :
「え? もしかして降格されたってこと?」
碓井幸一 :
「ウッ」 致命傷
紡木 林檎 :
「霧谷さん直々の電話をブッチした結果です……」
赤鷺ヒロ :
「ええ……社会人としてどうなんですか流石に……」
天道恋花 :
「ダメダメじゃん!」
R.O.S.A :
「ロクでもない人物ね」
紡木 林檎 :
「そういうわけで、ウチも碓井さんもあんまり頼りになるオーヴァードじゃないんです……。」
「……皆さんにお力を貸していただければ。」
碓井幸一 :
「うう、いいんだ……どうせもともと僕なんか他に誰もいないからって理由でよくわからないまま支部長にされただけの人材だし……」 ソファの上でシャクトリムシみたいになっている
天道恋花 :
「すっごい凹んでる」
紡木 林檎 :
「………もしかして碓井さんがこのままだと、ウチがああなる番……!?」
よく似た経緯で臨時支部長になったことを思い出す
R.O.S.A :
「一度暴落したら、しばらくそのままのタイプでしょうね。さっさと損切りするのも選択肢ね」 流石にちょっと紡木に同情する
天道恋花 :
「うーん……だけど責任ある立場や大人でも、弱っちゃうときもあるよ。聞いた感じだと、UGNも最近大変だったんでしょ?」
紡木 林檎 :
「確かに徹夜続きだったそうですが……幼児退行されるのはちょっと……」
紡木 林檎 :
「流石に捨てるのはちょっと可哀想かも……?」
「………というかやたらサバサバしたあなたは結局誰なんです……?」
名乗りを上げないロサに問う
R.O.S.A :
「私?名前はロサよ」
R.O.S.A :
「今回の事件の被害者で協力者。これで十分かしら?」
紡木 林檎 :
「あっ、はい……ロサさん………あの、刑事さんではないんですよね……?」
天道恋花 :
「あたしがさっきそこで拾って来たアンドロイドちゃんだよ」
赤鷺ヒロ :
「刑事さんが連れてきたんだし、ひとまず怪しい人じゃない、か……」ヒーローのカンで、FH側の人間のような気がしたのだが。
紡木 林檎 :
「そんな、野良猫みたいに……」
R.O.S.A :
「ええ、色々あって刑事さんと一緒に行動することになっただけよ」
R.O.S.A :
「勝手に思い込むと、いつか悪い人に騙されるから気を付けなさい」
赤鷺ヒロ :
「(悪い人……監督みたいな人かな……)」
紡木 林檎 :
「ううっ、そうですけど……」
「所属不明の怪しいオーヴァードさんに言われたくないぃ……!」
天道恋花 :
「ロサぴ、それじゃまだちょっと不十分じゃないかな~。あたしが説明するね」
紡木 林檎 :
「……ロサぴ……」
彼女の冷たい態度を恐れない恋花のコミュ力に驚愕する
天道恋花 :
ロサを連れて来た経緯を簡単にまとめて説明する。
天道恋花 :
「……というわけで、協力してもらうことになりました。無理はさせないって約束してるし、あたしが責任持ってみてるから安心して!」
紡木 林檎 :
「………拾った野良猫を飼うみたいなノリで……??」
紡木 林檎 :
「う、うう〜ん………でも猫の手も借りたいのはホントだし………」
R.O.S.A :
「そういうわけよ、刑事さんが信用している私を信用しなさい」
紡木 林檎 :
「言い方が胡散臭いし……! "糸"も素直な感じしないし……!」
「…………こういう時、ヴァイザーなら……!」
紡木 林檎 :
「『裏切られても、その時考えればいいさ』……!」
紡木 林檎 :
「よし……!採用……!」
赤鷺ヒロ :
「(その時、考えればいいのかな~~……)」当のヒーロー本人が疑っていた……
天道恋花 :
「ご理解いただけて感謝しまーす」
赤鷺ヒロ :
「ああ、あの……信用するのはいいんですけど……」
赤鷺ヒロ :
「さっきのロサさんの仲間が化け物になったって話、ちょっと良いですか……?」
天道恋花 :
「ネズミのこと?」
赤鷺ヒロ :
「そ、そうです……鼠……」
紡木 林檎 :
「ネズミに噛まれたらワニになった……のくだりですか?」
「なんでネズミなのにワニになるんだろう……」
赤鷺ヒロ :
「お、おれ……おれも、実は……その鼠に噛まれてるんですよぉ……」青ざめた顔で言う
天道恋花 :
「そうなの!?」
R.O.S.A :
「あら、ご愁傷様」
紡木 林檎 :
「………んぇっ」
天道恋花 :
「でもワニっぽい顔じゃないな~」 ヒロの顔をまじまじと見てる
紡木 林檎 :
「…………隔離!? こういう時って隔離、ですよね……!?」
テンパって碓井に指示を仰いでしまう
赤鷺ヒロ :
「え、隔離されるの!? おれ、ワニじゃないよ!?」まだ、と小さく足して
碓井幸一 :
「おおお落ち着いて! まずは検査から……!」
紡木 林檎 :
「あわわ、この人役に立たない……! と、とりあえずぐるぐる巻き……!?」
林檎の能力の見えない"糸"でぐるぐる巻きにしてみる。
紡木 林檎 :
とはいえ現状ではあまり拘束力がない、弱いぐるぐる巻きである。
赤鷺ヒロ :
「ああ……鎖で縛られたまま海に沈められたシーンの思い出がフラッシュバックしてきた……」無抵抗に縛られている。
葵カヤ :
「そういう変化が起こる気配はまったくありませんでしたけど……」
R.O.S.A :
「ネズミか噛まれた対象に個人差があるのかもしれないわね」
天道恋花 :
「あはは、何そのぐるぐる巻き! でもまあまあ、つむりん落ち着きなって~。ヒロちゃんは暴走してる感じじゃないでしょ?」
紡木 林檎 :
「………あ、それもそうですね……」
「ヴァイザーの赤鷺さんがネズミに噛まれたくらいじゃヤラれたりしませんよね!」
赤鷺ヒロ :
「ヴッ……」鼠に噛まれたくらいで気絶していた。
紡木 林檎 :
「………ん?つむりん?」
「………もうあだ名をつけられてる……!?」
陽キャ、おそるべし
天道恋花 :
「略してみました」
赤鷺ヒロ :
「つむりんは良いと思うんですが、その……ヒロちゃんは……」何故だか撮影で培われてしまった縄抜け術を駆使して、するりと糸から抜け出す。
天道恋花 :
「あ、いや? じゃあヒロっちにする?」
赤鷺ヒロ :
「ああ~~……じゃあ、ヒロっちの方で……」あんまり変わらない気もするが、ヒロちゃんと呼ばれると、あの監督の顔を思い出してしまう。ヒロっちのほうが、いくらかマシかもしれない。
天道恋花 :
「了解了解!」
天道恋花 :
「逆にあたしのことも好きに呼んでいいから! って、まだちゃんと名乗ってなかったっけ」
天道恋花 :
「あたしの名前は天道恋花でーす。救援要請で来たレネゲイド関連事件担当独立捜査課でーす。みんなよろしくね~」ウインクしてみせて
葵カヤ :
「よろしくお願いします。頼りにしていますよ」 ウィンクで返す。
紡木 林檎 :
「改めて、よろしくお願いします……! 応援要請に応じてくれて感謝感激雨あられおかきってくらいで……!」
赤鷺ヒロ :
「よろしくおねがいします……ええ~と、恋花さん……」天道さん、と呼ぶのは躊躇われた。大恩人たる"天道翼"の名前と被ってしまうからだ。
R.O.S.A :
「しばらくの間頼むわ」 さっき挨拶したのでここではあっさりと流す
天道恋花 :
「うんうん、頼りにして! 元支部長が弱ってる分、大人のあたしががんばるから!」
碓井幸一 :
「ヨロシクオネガイシマス」 芋虫になりながら
天道恋花 :
「あっはははは! 芋虫か~?」 おかしそうに笑ってる
赤鷺ヒロ :
「(学生の紡木さんはともかく、いつのまにか子供あつかいされているな、おれ達……)」
紡木 林檎 :
「また碓井さんが死んでる………とりあえず、応援も来ましたし、順番に休憩行きましょう……」
碓井に休憩を促す
天道恋花 :
「あ、待って待って? 休むのはいいんだけど、先にそっちのおねーさんも紹介してほしいな~って」 カヤを見る
紡木 林檎 :
「あ………えっと………紹介していいんでしょうか……」
初対面の時、カヤが本名を名乗るのを躊躇ったのを思い返して
葵カヤ :
「大丈夫です。みなさん、信頼できる方だと思いますから……」
葵カヤ :
「あとマスク壊れちゃって、替えもないですしね」
葵カヤ :
「葵カヤ、UGNエージェントでコードネームは"マスカレイド"。表の仕事はアイドルで、俳優のお仕事もさせていただいてます」
葵カヤ :
「別の支部の所属なんですが、ヴァイザーの撮影で偶然現場に来ていて……今回の事件に参加させていただくことになりました。よろしくお願いしますね」
天道恋花 :
「あ、やっぱり! そうだと思った~! っていうか、UGNのエージェントなんだ? ヒロっちもそうだけど、誰がオーヴァードなのか分からないもんだね~」
赤鷺ヒロ :
「可愛らしいように見えて、凄く強いんですよ葵さん」
赤鷺ヒロ :
「スタジオの鼠を殲滅して、謎のジャームと"アルジャーノン"を追い払えたのも、葵さんのおかげですから」
R.O.S.A :
「確かに、あの情けない人よりは頼りがいがありそうね」
紡木 林檎 :
「赤鷺さんは謙虚なので、こう言ってますけど、葵さんと赤鷺さん二人の活躍あってこその撃退だったかと……!」
天道恋花 :
「そっかそっか……。ん? アルジャーノンって、ネズミ?」
天道恋花 :
「確か、生物兵器の名前だったよねそれ」
赤鷺ヒロ :
「え……?」思わぬ角度から飛んできた疑問に、首を傾げる。
R.O.S.A :
「人を怪物にするネズミはアルジャーノンとは別の存在ってわけ?」
赤鷺ヒロ :
「俺が見た"アルジャーノン"は、フードを被った人間で……」
赤鷺ヒロ :
「ああ、いや……もしかしたらクソデカい鼠か何かだったのか……?」
紡木 林檎 :
「………えっ、それは流石に気持ち悪い……」
天道恋花 :
「その言い方だと、姿はちゃんと見れなかった感じ?」
葵カヤ :
「フードで全身を覆っていたので、中身はまったく……」
葵カヤ :
「それに、情報が錯綜しているのかもしれませんね。UGN、今大変なことになっているみたいですから……」 休職中なのでちょっと責任を感じている
天道恋花 :
「うーん、じゃあヒロっち達が遭遇したそのアルジャーノンが本体なのかな。英貴ちゃん……うちの警部の見立てでは、ネズミ達を統率する存在がいるかもって話だったから」
天道恋花 :
「あとでちゃんと洗い直した方がいいかもね」
紡木 林檎 :
「かれこれ30時間は寝てませーん………」
それでも碓井に比べるとマシな方なのだが。
葵カヤ :
「そ、そんなに……」
天道恋花 :
「それはちょっとでも寝た方がいいかも!」
R.O.S.A :
「労働は大変ね」 不労所得メインの方
赤鷺ヒロ :
「……情報収集なら俺達が頑張るから、いったん仮眠は取った方がいいよ」
紡木 林檎 :
「徹夜で記憶処理作業した明け方に霧谷さんからの電話があり……スタジオに行ったりして……お風呂と歯磨きと食事もしたい……」
紡木 林檎 :
「赤鷺さぁん……! お優しすぎる……!」
「皆が来てくれたので、一旦休めそうでとても嬉しいですぅ……」
天道恋花 :
「子供にその仕事量は酷いなあ……」
赤鷺ヒロ :
「過労は……大変だからね……」次々と倒れていくスタッフの顔を覚えている。
紡木 林檎 :
「酷いと思いますけど、放り出していい事でも無かったので……」
天道恋花 :
「だけど、それできみが体を壊したら何の意味もないでしょ?」
天道恋花 :
「ここからはあたし達でカバーできるようにがんばるよ」
R.O.S.A :
「そうね、恋花の言っていることは正しいわ」
紡木 林檎 :
「め、女神……? いやママか……?」
恋花の背に光輪が見える、気がする
天道恋花 :
「あははっ、まだ子供は産んでないんだけどな~……!」 少し困ったように笑う
葵カヤ :
「私もしばらく休んでいたぶん、力になりますね」
赤鷺ヒロ :
「……少なくとも、週末の真心ヴァイザーライジングを、リアルタイムで心おきなく見られるようにしてみせる」グッと拳を握り込む。
天道恋花 :
「おっ、さすが子供達のヒーローだ!」
紡木 林檎 :
「皆さんのお気遣い、ありがたく頂きます……!」
「英気を取り戻したら、ニチアサまでに解決出来るよう僅かながらでもお手伝いします……!」
天道恋花 :
「うんうん!」 少し安心したように微笑む
赤鷺ヒロ :
「(威勢よく言ってみたけど、おれにできるコトなんてあるかなあ……)」内心は弱気なヒロであった。
葵カヤ :
「では一通り顔合わせも済みましたし、これから情報収集するにあたって調査すべきことをまとめていきませんか?」
葵カヤ :
「事件の登場人物……ちょうど”アルジャーノン”という名前が出ましたが、それと一緒に現れた謎の男の存在も気になります」
紡木 林檎 :
「そうですね……ウチも休憩入る前に、情報整理はさせてください。」
赤鷺ヒロ :
「謎の男……『この軟弱者ばかりのつまらん街を面白くしてやろうと極寒の地獄から這い上がってきてみれば……(モノマネ)』とか言っていた、おそろしく強い男のことですね……」
天道恋花 :
「そんなこと言ってたんだ。こわいな~」
R.O.S.A :
「賛成ね、個人も企業も方針が決まっていないと活動が不明慮になるわ」
紡木 林檎 :
「んぇ、"極寒の地獄"……?」
碓井と顔を見合わせる。
そもそも最初の徹夜の原因は、凍結ジャームの大量脱走事件からだ。
碓井幸一 :
「……ちょうど今、N市で冷凍保存されてたジャーム達が逃げ出して各地で暴れまわってますね……」
天道恋花 :
「えっ、極寒ってそういうこと!?」
天道恋花 :
「本当なら、相当やばい相手じゃん!」
紡木 林檎 :
「ウチや碓井さんでは秒殺されちゃう……」
葵カヤ :
「それって大事件なんじゃ……」
R.O.S.A :
「ちょっとした恐慌と見ていいわね」
紡木 林檎 :
「なのでUGNの皆さんが各地でてんやわんや、というわけなのです……」
「ある程度は収拾ついたらしいとはいえ……」
天道恋花 :
「そんなことこっちは全然知らされてなかったよ~……いきなり人手不足ってなったのも納得だわ」
R.O.S.A :
「...ひとつ聞きたいのだけれど、冷凍保存というのはUGNがおこなっているのかしら」
「私、そういうのあまり詳しくないの」 オーヴァード社会のシステムよく分かっていないウーマン
天道恋花 :
「そのはずだよ、ロサぴ。捕まえたジャームを凍結してるって話」
紡木 林檎 :
「ロサさん、今まで何してた人なの……?」
「はい、UGNで凍結業務にあたる人たちがいます……」
「ウチらとあんまり関わること無いですけど……」
R.O.S.A :
「ご丁寧にありがとう、私が聞いた噂の中にUGNに倒されたはずの人物が復活したって話があるわ」
R.O.S.A :
「その人物がX-PROUDのガk...子供たちを使って何やら動いているらしいの」
「通り名は確か...”教授”だったかしら」
赤鷺ヒロ :
「あ、そういえば……『UGNエージェントを10人動員されてつまらん敗北をしたことを忘れたのか?』みたいなコトも言ってたな……」
R.O.S.A :
「ま、ヒロが出会った人物が必ずしも教授というわけではないかもね」
葵カヤ :
「”教授”……ですか!?」
天道恋花 :
「え、知ってるの?」
R.O.S.A :
「あら?」
葵カヤ :
「あ、はい。私がUGNに入った頃からずっと要注意ジャームのリストにいたので、名前だけは……」
紡木 林檎 :
「んぇ、そうなんですか………ウチあんまり覚えてなかった……」
葵カヤ :
「まあ……戦闘要員以外は基本見ないですからね、あのリスト」
紡木 林檎 :
「UGNデータベースに詳しく載ってそうですし、碓井さんに資料室の鍵渡しときますね。」
「調べる時はそちらに声をかけてもらえれば。」
天道恋花 :
「そうだったんだ……。子供を利用するジャームなんて絶対許せないね……」
赤鷺ヒロ :
「俺の所感ですけど、少なくともフードじゃない方は、子供を利用するようなタイプには見えなかったな……」
赤鷺ヒロ :
「UGNの応援が来る、って知った時『全員を斬れば済む』とか言ってたし……」
天道恋花 :
「そうなの? じゃあ、別人なのかな……脱走したジャームは一人じゃないって話だったし」
紡木 林檎 :
「………んえぇ、ウチがタイミング間違えたら膾にされてた……?」
身震いする
紡木 林檎 :
「ライジングな赤鷺さんがいてくれて良かった………」
赤鷺ヒロ :
「(相手は勝手に逃げただけなんだけどな……あんまり期待しないでほしいんだけどな……)」
赤鷺ヒロ :
「ああ、でも、"アルジャーノン"って呼ばれてたフードの方は、本命の作戦があるとか言ってたような……」
R.O.S.A :
「そう、賛同者が何人かいても不思議じゃないわ」 あの胡散臭い侍を思い出す
天道恋花 :
「……何にせよ、やっぱり今のままじゃ情報が全然足りなさそうだね」
紡木 林檎 :
「でも、何が足りてないのかはちょっと分かったかも……です」
天道恋花 :
「うんっ。手がかりは掴めて来たし、きっと調べて行けるよ!」
赤鷺ヒロ :
「(うう~ん……どれだけ調べたところで……あの男を相手に、俺達に何かできるコトなんてあるんだろうか……)」
天道恋花 :
「なんだかやばそうな敵だけど、きっと大丈夫! 何もここにいるあたし達だけで全部解決しろってわけじゃないんだから!」
天道恋花 :
「あたし達に出来ることを頑張って行こ! みんな!」 ヒロの不安な心中を察してるのかいないのか、笑顔で鼓舞する
葵カヤ :
「はい! きっと大丈夫ですよ。赤鷺さん」
紡木 林檎 :
「おっ、お〜〜………!」
若干乗り切れていない半端な掛け声を上げる
赤鷺ヒロ :
「そ、そうですね! 出来るコトをやるしかない、か!!」
R.O.S.A :
「荒れた相場でも利益を出してこそ、ね」
赤鷺ヒロ :
「(勇気づけなきゃいけないハズが、逆に勇気づけられてしまった……)」
赤鷺ヒロ :
「(けど、本当に似てるな恋花さん……、苗字が同じだから、無意識に重ねてしまってるだけだろうか、翼さんと……)」
碓井幸一 :
「あ、みなさん出かける感じですか?」 毛布から顔だけ出して
天道恋花 :
「碓井! いたのか!」
碓井幸一 :
「できればいたくなかった……それならこれ、なんか役に立つかもしれないから人数分渡しておきますね」
紡木 林檎 :
「………何です?これ?」
GM :
碓井は内ポケットからボールペンのような何かを取り出して渡す。
碓井幸一 :
「ちょっとした護身用アイテムです。ボタンを押すと特殊な光で相手を無力化します。まあ、どの程度有効か微妙ですが……」
碓井幸一 :
「にっちもさっちもいかなくなったら祈りながら使ってください」
紡木 林檎 :
「あ、いつもの記憶いじいじペンの予備……?」
天道恋花 :
「え、すご~! じゃあ、ありがたく借りとくね!」
R.O.S.A :
「いい優待じゃない、貰っておくわ」
GM :
というわけで、このシナリオ中使えるアイテムのデータを開示します。
アイテム
◆ニューラライザー
正式名称:エレクトロバイオメカニカルニュートラルトランスミッティングゼロシナプスレポジショナー。
一見ただのボールペンだが、ボタンを押すと強烈な光で目にした者のシナプスに作用し気絶させるとともに一定期間の記憶を消去する支部長謹製ガジェット。
なんらかの理由でワーディングが効かない相手にも有効だが、オーヴァードには効かない。
使用する場合は〈RC〉で判定する。
GM :
ついでにこの後のシーンでは碓井が申し訳程度に手伝ってくれますのでそのデータも開示!
NPCカード
◆碓井幸一
▼明日から本気出す
PCをひとり選択する。このシナリオ中、選択されたPCは情報判定を1シーンで2回行うことができる。
▼ちょっとだけ本気出す
〈情報〉の判定に自動成功する。1シナリオ1回まで。
天道恋花 :
碓井! やれば出来るじゃん!!
赤鷺ヒロ :
霧谷くんが能力で支部長に選んだだけある
天道恋花 :
本人は適当に選んだ的なこと言ってたけど全然そんなことないんですね
GM :
ちゃんと選ばれるだけの理由はあるよ! そんな感じです!
天道恋花 :
了解了解!頼もしいね
R.O.S.A :
自動成功ありがたいぜ...
紡木 林檎 :
「ありがとうございます、碓井さん………ひとまず休んで……それからまた頑張りましょう。」
ここまで長い長い一日を超えて、ようやくの休息。
駄々をこねられたりもしたけれど、ここで一度ねぎらってもいいだろう。
碓井幸一 :
「う、ぉぉぉ……ありがとう紡木さん……。この後また大変そうだし、少しだけ仮眠を取らせて貰うよ……」 そのままノータイムで死んだように眠る
GM :
未曽有のUGNの危機、その一端としてn市に現れた怪しいオーヴァードたち……。
GM :
n市の乏しい戦力で立ち向かうことができるのだろうか? 現状を知るため、あなたたちは調査へと向かう。
GM :
シーンエンド。
GM :
ロイス取得と購入判定があればどうぞ!
天道恋花 :
取るか…PC間ロイス!
紡木 林檎 :
ロイス……めっちゃ取るよ!
GM :
おねげえします!
天道恋花 :
わたしはヒロくんだったね、赤鷺ヒロに取得! 感情は〇親近感/不安。テレビで馴染み深いのと自分のアイテムが特撮パロディなので二重の親近感を得ています。
system :
[ 天道恋花 ] ロイス : 5 → 6
赤鷺ヒロ :
林檎ちゃんに庇護/過大評価のN表で、恋花ちゃんに憧憬/嫉妬のP表でロイス取得しますよ!
system :
[ 赤鷺ヒロ ] ロイス : 3 → 5
紡木 林檎 :
赤鷺ヒロに憧憬/疎外感のP!
天道恋花に感服/不快感のP!
ロサに好奇心/不信感のN!
system :
[ 紡木 林檎 ] ロイス : 3 → 6
GM :
一気に3つ取り!
R.O.S.A :
ヒロ君に連帯感/〇隔意と紡木ちゃんに同情/〇憐憫で!
system :
[ R.O.S.A ] ロイス : 3 → 5
赤鷺ヒロ :
購入判定は、高性能治療キットで!
GM :
はいな!購入ある人は各自判定どうぞ!
赤鷺ヒロ :
2dx 目標9(2DX10) > 10[4,10]+10[10]+6[6] > 26
赤鷺ヒロ :
つ、つよ!?
GM :
すごい
天道恋花 :
さすがヴァイザー! 普段から怪我してるからどこに救急箱があるか熟知している!
赤鷺ヒロ :
うう……ありそうなイヤなリアリティだ……
天道恋花 :
わたしも高性能医療キットを狙ってみよう。社会雑魚だけど
天道恋花 :
2dx 目標9(2DX10) > 8[2,8] > 8
天道恋花 :
うわーん! 1足りません! 応急手当キットにしとけばよかったです!
天道恋花 :
財産点は…情報収集が控えてるからやめておこう、ターンエンド
紡木 林檎 :
どうせ社会低いしメタ読み博打してみようか!
解毒剤買います!
GM :
解毒剤だ!どうぞ!
紡木 林檎 :
1dx>=6(1DX10>=6) > 8[8] > 8 > 成功
GM :
無事入手!
紡木 林檎 :
お守りということで!
R.O.S.A :
高性能医療キット狙います!買い増しじゃい!
R.O.S.A :
2dx>=9(2DX10>=9) > 2[1,2] > 2 > 失敗
GM :
出目が…低い!
GM :
財産はいっぱいあるけど使わないかな?
R.O.S.A :
今回はスルーで!
GM :
おけおけ! では以上!
Scene08 情報収集1
GM :
個別に情報収集しますが単一のシーンとして扱います。全員登場お願いします!
赤鷺ヒロ :
1d10+60(1D10+60) > 6[6]+60 > 66
紡木 林檎 :
50+1d10(50+1D10) > 50+4[4] > 54
R.O.S.A :
1d10+56(1D10+56) > 3[3]+56 > 59
天道恋花 :
1d10+58(1D10+58) > 3[3]+58 > 61
調査項目
◆"教授"について
〈情報:UGN、FH、裏社会、警察〉7
◆"教授"の傭兵について
〈情報:FH〉6
◆葵カヤについて
〈情報:UGN〉5
◆"アルジャーノン"について
〈情報:FH〉8
◆スタジオについて
〈情報:ウェブ、噂話〉7
◆n市内の状況について
〈情報:ウェブ、警察、裏社会〉7
GM :
▼明日から本気出すの効果はロサぴが使用する感じでいいかな?
赤鷺ヒロ :
いいとも!
天道恋花 :
碓井!本気を出せ!
R.O.S.A :
おっけい!
R.O.S.A :
株主のために利益を出せー!
GM :
ではロサぴはこのシナリオ中は1シーンで2回情報判定できます!
天道恋花 :
やったね
赤鷺ヒロ :
まず私から!◆スタジオについて を調べさせてもらいますよ!!
GM :
どうぞ!
赤鷺ヒロ :
サヴィ+コネ:情報収集チームを使用!ダイス+1個、達成値+1しまして、
赤鷺ヒロ :
3dx+1 目標値7(3DX10+1) > 10[2,4,10]+7[7]+1 > 18
GM :
他愛なし! では公開
情報
◆スタジオについて
ヴァイザーの収録が行われる予定だった特撮ファンにはお馴染みの撮影場。
先ほどFHによる襲撃があったが、幸いスタッフ・キャストの命に別状はなし。
市内で唯一爆発物を貯蔵できる設備が併設されている。
演出のため大量の火薬が用意されていたが、何者かによって持ち去られている。
付近の住人により怪しい迷彩柄をした年代物の車が走り去っていくのが目撃されている。
GM :
こんな感じです。調査の演出とか、あとは他の人を呼んで話したいこととかあれば内容関係なくてもやってもらって大丈夫です。
赤鷺ヒロ :
ひとまず、スタッフが無事だと分かって一安心!
赤鷺ヒロ :
火薬がなくなったのは気掛かりだけど、ひとまずRPは後で!
GM :
はーい、情報共有のターンもあるのでそこで反応するでも大丈夫!
紡木 林檎 :
教授の情報を情報UGNでチャレンジ!
コネ:情報収集チームを使用!
紡木 林檎 :
1dx+3(1DX10+3) > 4[4]+3 > 7
GM :
いけた!
紡木 林檎 :
軽くRPします!
GM :
先にするかな!どうぞ!
紡木 林檎 :
「休憩戻りましたぁ〜……碓井さん、誰か資料室来ましたか……?」
碓井幸一 :
「おかえり。いや、誰も来てないけど……」 エナドリを大量投入してパソコンに向かっている。
紡木 林檎 :
「んぇ……結局ウチがやらないとかぁ……」
「鍵ください……」
碓井幸一 :
「す、すまないね……申し訳ないけどよろしく頼むよ」 資料室の鍵を投げ渡す。
紡木 林檎 :
「ありがとうございます。それと……」
紡木 林檎 :
「その、碓井さんの仕事、もうひとつ増やして良いですか……?」
碓井幸一 :
「え”、な、何だろう……内容にもよるなあ……」
紡木 林檎 :
「嫌だって言ったら支部長命令にするだけですけど……ね。」
「あのロサって子、露骨に怪しいので一応見ておいてもらおうかと……。」
紡木 林檎 :
「あの子もあの子で情報収集しているはずですし、お手伝いを兼ねてですね。」
碓井幸一 :
「あ~、そういうこと。まあ、そのくらいなら何とかしてみるよ。こんな事態とはいえ外部協力者の調査は必要だからね……」
紡木 林檎 :
「………ありがとうございます。………サボっちゃダメですからね?」
そう言い残して資料室の扉の先へ消える。
碓井幸一 :
「ハイ、キモニメイジマス……」
GM :
情報を公開!
情報
◆"教授"について
本名は榎本貞保。FHエージェントであり、もとは戦時中に生物兵器の開発に関わった軍人。
コードネームは士官時代に当時珍しい帝国大学出だったことにちなむ。
齢100をとうに超えているはずだが、何らかの力により壮年の肉体を維持している。
強さこそが正義を信条とし、軍の解体後は覇権主義を捨てた現政府の存在を否定して国家転覆を目論む。
戦後各地でたびたび発生するテロ事件の影に姿を見せていたが、昨年N市で爆破テロを起こした際UGNに確保され冷凍保存された。
目的は自身が最強のオーヴァードになること、あるいは自身を超える最強のオーヴァードを生み出すこと。
FHの研究者時代に自身が研究対象としていた実験動物"アルジャーノン"と共に行動している。
年月を経て脳細胞が劣化するに従い、かつての策謀に優れた面は薄れ戦闘マシーンと化し、作戦は"アルジャーノン"頼みになっている。
シンドロームはソラリス/ノイマン。
GM :
こんな感じ。一回捕まっているエージェントなのでいろいろ詳しいことがわかっています。
紡木 林檎 :
反応は共有時に!
GM :
おけおけ!
R.O.S.A :
まずオリジン:サイバーを使用します
system :
[ R.O.S.A ] 侵蝕率 : 59 → 61
R.O.S.A :
まず"アルジャーノン"についてを情報FHで調べます!
R.O.S.A :
3dx+4+1 侵食値の関係上ダイスが一個増えてるはず...?(3DX10+5) > 9[6,7,9]+5 > 14
GM :
合ってるはず! 無事抜けましたね!
R.O.S.A :
じゃあこのまま2個目もいっちゃおうかしら
同様に"教授"の傭兵についてをFHで調べます!
GM :
どうぞ!
R.O.S.A :
3dx+4+1 (3DX10+5) > 8[5,6,8]+5 > 13
GM :
いずれも抜けました! まとめて開示!
情報
◆"アルジャーノン"について
FHエージェント"教授"の使役する人間サイズの巨大なハツカネズミの実験動物。
人間に匹敵するかそれ以上の知能を持ち、普段は人間のように二足歩行しフードで身体を隠している。
初期の賢者の石の研究の副産物だと言われているが、その能力の詳細については謎に包まれている。
仲間のハツカネズミを使役することができ、オーヴァードを無力化する能力と、レネゲイドを強制的に活性化させる能力を使用できることが確認されている。
"教授"の拠点を突き止めることができれば彼の能力について詳しく知ることができるかもしれない。
シンドロームはオルクス/キュマイラ
情報
◆"教授"の傭兵について
X-PLODEとの取引に現れた怪しい和装のコスプレ女。
正体はFHマーセナリー”蒐集家”茅原千尋。
良くも悪くも二流の傭兵で、平凡なオーヴァードなら3人同時に相手できるものの、平凡なオーヴァードを3人同時に相手できる以上の力はない……はずだったが、先日"教授"から仕事を請け負ってからは破竹の勢いで格上のオーヴァードを破り続けている要注意人物。
シンドロームはハヌマーン/バロール。
R.O.S.A :
「...とりあえずはこんなものね」 仕事場のひとつを訪れ2つのファイルをデスクに置く
R.O.S.A :
ファイルに挟まれた紙にはそれぞれ、フードを被った男と侍のような恰好をした女性の姿が印刷されている
R.O.S.A :
「さて、交渉をあと一押しするには...」 部屋の隅を見つめそちらに歩み寄る
R.O.S.A :
そこには丁寧に2つに折りたたまれたメモ用紙が落ちていた
R.O.S.A :
「ちょっと押し目も必要なのよ」 ロサがメモを拾い上げ開くとそこから”対物ライフル”が姿を現す
R.O.S.A :
「それでは、取引再開といきましょうか」 銃と情報を手にして支部への帰路につく
GM :
その様子を一台の監視カメラが撮影している……。
碓井幸一 :
『……何も隠し事がないってわけじゃないだろうけど、こちらを裏切る様子もなさそうかな?』
碓井幸一 :
『あえて協力を拒む理由もなさそうだ。良かった』
GM :
では最後!恋花ちゃん
天道恋花 :
はーい
天道恋花 :
◆n市内の状況について、裏社会で調べます!情報屋のコネも使用!
天道恋花 :
5dx+1 目標7(5DX10+1) > 9[2,3,5,7,9]+1 > 10
天道恋花 :
成功!
GM :
コネさんもよう仕事してくれとる!公開します!
情報
◆n市内の状況について
現在、市内の各地で"アルジャーノン"の端末とみられるネズミが騒ぎを起こしているが、中でも球技場では観客が暴徒と化しており、R担が鎮圧に向かっている。
しかし警察は主力部隊を別の市の激戦区に取られており、苦戦は必至のようだ。
PCがこの状況に介入せずミドルフェイズが終了した場合、R担は壊滅して市内から撤退してしまう。
天道恋花 :
な、なに~!!
天道恋花 :
何気に一番状況がやばい情報な気がするよ
武者小路英貴 :
早速ピンチですわよ! マジやってられねーですわね!
天道恋花 :
どうしようかな、特にRPなくていいかなって思ってたけど、ちょっとだけ英貴ちゃんと話すか!
天道恋花 :
情報知って電話をかけるので状況を教えてもらう感じでやりたいんだけどいいかしら
武者小路英貴 :
おけまる!
天道恋花 :
ありがた!ではでは
天道恋花 :
「もしもし、警部? 今どこにいます?」 英貴に電話をかける
武者小路英貴 :
『はいこちらR担!! あ、レン姉!? どうしたの? 何かあった?』 端末越しに市民の怒号が聞こえてくる。
武者小路英貴 :
『こっちはね~、いまサッカー場! n市市民スタジアムにいる!』
天道恋花 :
「やっぱり! R担がスタジアムに行ったって聞いて……!」
天道恋花 :
「そっちは大丈夫そうなんですか?」
武者小路英貴 :
『今のところはなんとか……! でも今日はリーグの昇降格を賭けた一戦らしくてさー! 外のパブリックビューも人がハンパなくて、これがレネゲイド関係あるかはビミョーなところなんだけどあーしらは一応駆けつけたって感じかな?』
武者小路英貴 :
『とりあえず機動隊の人達がバリケード張ってくれてるから、しばらくは持ちこたえられそう!』
天道恋花 :
「なるほどな~……!」
天道恋花 :
「分かりました、じゃあもう少しの間粘ってください! あたしも後でそっち行くんで!」
武者小路英貴 :
『ほんと? 言ってもこっちはエフェクトとか飛び交ってないしまだなんとかって感じだけど……UGNの方は大丈夫そう?』
天道恋花 :
「多分、今のところは!」
武者小路英貴 :
『おっけー! ホントにヤバくなったら緊急で連絡するし、そっちも焦らないでいいからね!』
天道恋花 :
「はーい、了解です!」 主力部隊がいない分心配だったが、英貴の明るい声を聞いて少し安心する
天道恋花 :
電話を切る!そんな感じで終わります
GM :
了解です! ミドルフェイズ終わる前に向かってくれればいいので……大丈夫!
天道恋花 :
よかったよかった、後で向かうぞ~
GM :
では全員分回ったのでシーンエンド!
GM :
購入・ロイスなどあればどうぞ!
赤鷺ヒロ :
高性能治療キット!いきます!!
赤鷺ヒロ :
2dx 目標9(2DX10) > 5[4,5] > 5
赤鷺ヒロ :
もう品切れになりました
GM :
UGNも大変だから…
天道恋花 :
それはどうかな、わたしも高性能医療キット行ってみよう
天道恋花 :
3dx 目標9(3DX10) > 9[4,8,9] > 9
天道恋花 :
まだあったよ!
GM :
あ……る!
赤鷺ヒロ :
流石、恋花さんだあ!!
R.O.S.A :
自分はシューターズジャケット買います!
R.O.S.A :
3dx+4>=13 (3DX10+4>=13) > 6[3,6,6]+4 > 10 > 失敗
R.O.S.A :
財産Pを3使って成功にします!
GM :
めっちゃ買う! 了解です!
system :
[ R.O.S.A ] 財産 : 30 → 27
紡木 林檎 :
特に思いつかなかったので高性能治療キット狙い!
紡木 林檎 :
1dx+2=>9(1DX10+2>=9) > 6[6]+2 > 8 > 失敗
紡木 林檎 :
財産点は使いません!
GM :
OKです!
GM :
では一旦シーンを切りましょう!
Scene09 情報収集2
GM :
残りの項目は以下ひとつです。
調査項目
◆葵カヤについて
〈情報:UGN〉5
GM :
調査する人は登場お願いします!
紡木 林檎 :
54+1d10(54+1D10) > 54+3[3] > 57
紡木 林檎 :
コネ:情報収集チームを使用!
GM :
どぞどぞ!
紡木 林檎 :
1dx+3=>5(1DX10+3>=5) > 8[8]+3 > 11 > 成功
GM :
無事成功! 開示します。
情報
◆葵カヤについて
グループ"硝子の靴"に所属するアイドル。
UGNエージェント"マスカレイド"としてUGN新道支部に所属していたが、現在芸能活動に集中するため休職中。
ドラマの撮影のためn市を訪れていた。
戦力に乏しいn市において、近隣の支部からの援軍も期待できない今、武闘派FHエージェントとまともに戦えるのは彼女ひとりだけである。
ちなみに葵カヤは芸名であり、本名は青井伽耶子。
紡木 林檎 :
ふむふむ……?
GM :
また、この項目を調査したことにより、葵カヤの特殊能力が使用できるようになります。
NPCカード
◆葵カヤ
葵カヤがシーンに登場している場合、あらゆる判定に対して使用できる。
判定に失敗したとき、一度だけダイスを振りなおすことができる。
この効果を使用した判定の達成値を+2する。1シナリオ1回。
天道恋花 :
強い!
赤鷺ヒロ :
流石、カヤさんだあ……一生、着いていきやすぜ、へへ……
R.O.S.A :
やはりエリートは格が違った
天道恋花 :
あたしらカヤさんに頼らないと絶対勝てないんでゲスから…
赤鷺ヒロ :
カスのヒーローども
天道恋花 :
ともかくいざという時に頼らせてもらお!
GM :
唐突な三下ども! ではシーンを切りましょう!
GM :
ロイス、購入などあれば!
紡木 林檎 :
高性能治療キットのリベンジしてやるか!
特に買うものもないし
紡木 林檎 :
1dx+2(1DX10+2) > 10[10]+7[7]+2 > 19
GM :
無事購入! めっちゃ回復できる!
Scene10 情報共有
GM :
調査した内容を支部に戻ってきて共有になります。全員登場おねがいします。
赤鷺ヒロ :
66+1d10(66+1D10) > 66+7[7] > 73
紡木 林檎 :
57+1d10(57+1D10) > 57+6[6] > 63
R.O.S.A :
1d10+61(1D10+61) > 3[3]+61 > 64
天道恋花 :
1d10+61(1D10+61) > 10[10]+61 > 71
UGN n市支部
GM :
UGN、n市支部。
GM :
各々調査すべき項目について一通り洗うことができたところで、ふたたび作戦室へ集合。情報共有し今後の方針を定めることとなった。
碓井幸一 :
「……お疲れ様でーす。みなさん、首尾のほうは?」 ずっと支部から遠隔で調査をしていた。
天道恋花 :
「ぼちぼちですね~」 お茶飲んでる
R.O.S.A :
「堅調ぐらいね」 デスクに集めた資料を放り投げる
紡木 林檎 :
「まあ、伽耶子さん……ゲフン! カヤさんから聞いた通り……ちゃんと資料が残ってましたよ。」
葵カヤ :
「あっ、本名……ふふ、いいですよ。どちらでも」
紡木 林檎 :
「アッ! ……ち、違うんです、息抜きに葵カヤの裏の顔が気になっちゃう〜、とかしてませんよ!?」
嘘が下手すぎる女、紡木。
葵カヤ :
「大丈夫です。見られて困るようなことは外に出していないつもりですから……たぶん」
天道恋花 :
「清純派だ!」
赤鷺ヒロ :
「本名、伽耶子って言うんですね、知りませんでした」
葵カヤ :
「はい。みんなカヤって言うしちょっと古風だから、芸名もそうしちゃえーって……今思うと結構、適当でしたね」
葵カヤ :
「と、雑談の前にまずは情報共有ですね。失礼」
紡木 林檎 :
「あ、そうですね……お願いします。……あとごめんなさい……」
天道恋花 :
「うんうん、大丈夫大丈夫。ヒロっちの本名もヒロ子だから」
葵カヤ :
「そうなんですか……!?」
赤鷺ヒロ :
「平然とウソつかないでくださいよ!? 俺の本名は赤鷺 緋鷺です!!」
赤鷺ヒロ :
「いや、レネゲイドビーイングだし、ちゃんと親から貰った名前じゃないけど!!」
天道恋花 :
「そう言う法則かと思って……レネゲイドビーイングなんだ!?」
紡木 林檎 :
「んぇっ……? 今さらっと衝撃の事実が明かされてません……?」
R.O.S.A :
「あら、ヒロもRBだったのね」
紡木 林檎 :
「んえぇっ……ブルータス、お前もか……アンドロイドって冗談じゃなかったんだ……」
葵カヤ :
「つ、次々と新しい情報が……!?」
天道恋花 :
「そこはあたしは多分そうかな~って思ってたな~。最初に会った時に腕を見せてもらったし」
紡木 林檎 :
「ブラックドッグ発症の方は義体の方も多いので……てっきり、そちらかと……」
赤鷺ヒロ :
「ロサさんは割と分かりやすいですね、俺はヒーローのRBらしいですよ」
天道恋花 :
「ヒーローのレネゲイドビーイングがヒーロー役やってるんだ、なんかすご~」
紡木 林檎 :
「ヒーローのRB!? やはり、ヴァイザー役に採用されたのは偶然ではなく、必然……!?」
赤鷺ヒロ :
「まあ、監督にスカウトされたのは完全に偶然なんですが」
天道恋花 :
「運命じゃん」
紡木 林檎 :
「ですね!!」
運命という言葉に同調する
R.O.S.A :
「運がよかったわね」
赤鷺ヒロ :
「(良かったのだろうか、運……)」監督のことを思うと微妙。
R.O.S.A :
「一方私は特にこれといったものはないわ、しいて言えば人工的に作られたことが由来になるのかしら」 別段変わったことがないような口調で
天道恋花 :
「アンドロイドってだけで結構凄いんだけどなぁ。でもロサぴにとってはそれが普通か」
R.O.S.A :
「まったく、作るだけ作って捨てられるとか嫌になるわ」
「経営的な判断なら正しいのでしょうけど」
赤鷺ヒロ :
「……あ、ついつい話しちゃいましたけど、俺達の生い立ちよりも先に、情報共有の方を進めましょうか?」
天道恋花 :
「それもそうだね~……二人のことはまた後で時間が出来たら詳しく聞こうかなっ」
葵カヤ :
「さらっと流すには重い事実な気もしますが……その通りですね。まずはそうしましょう」
紡木 林檎 :
「気にはなりますけど……まずは共有をお願いします。」
赤鷺ヒロ :
「それなら、俺から……といっても事件後のスタジオの様子を見てきただけなんですが……」と◆スタジオについて を共有しますよ
情報
◆スタジオについて
ヴァイザーの収録が行われる予定だった特撮ファンにはお馴染みの撮影場。
先ほどFHによる襲撃があったが、幸いスタッフ・キャストの命に別状はなし。
市内で唯一爆発物を貯蔵できる設備が併設されている。
演出のため大量の火薬が用意されていたが、何者かによって持ち去られている。
付近の住人により怪しい迷彩柄をした年代物の車が走り去っていくのが目撃されている。
葵カヤ :
「あ……火薬! だからあのスタジオだったんですね……」
天道恋花 :
「あれ、ああいうのってCGで全部やってると思ってたなー! 本物の火薬なんだね」
紡木 林檎 :
「火薬が……ない? 山がいつかなくなるとか言われる、ヴァイザー撮影の火薬が……全部!?」
R.O.S.A :
「...この量、ヒーローの裏で爆発物の密造でもやろうとしているわけ?」
赤鷺ヒロ :
「はい、真心ヴァイザーシリーズは、ほとんどCGナシで撮ってるんですよ」
天道恋花 :
「すごーい!」
紡木 林檎 :
「ヴァイザー、特に現行のライジングはホンモノにこだわる撮影がウリなんですよ!! 流石にスーツが燃えてるシーンなんかは合成とCGも使ってると思いますけど……」
赤鷺ヒロ :
「……いや、燃やしてますよスーツ?」
天道恋花 :
「へぇ~。よく死なないなぁ」
紡木 林檎 :
「………んぇっ……それは流石にオーヴァードでも危な過ぎでは……?」
「赤鷺さん、撮影への度胸が凄い……」
赤鷺ヒロ :
「俺が特別、度胸ある訳じゃ……」はにかんで
赤鷺ヒロ :
「先輩ヴァイザーの方々が通ってきた道ですから、俺もやるのは当たり前です」※先輩はやっていない。騙されている。
紡木 林檎 :
「歴代の皆さんが全員オーヴァードとは思えませんし、普通の人がやったらホントに死にかねないのでは……?」
R.O.S.A :
「少し話は逸れるけれど、その方針は誰の指示でやっているのかしら?」
赤鷺ヒロ :
「特に火薬をふんだんに使ったアクションが増えたのは、今の監督になってからですかね」
赤鷺ヒロ :
「あの監督なら今回は、ショッピングモールが吹き飛ぶくらいの量を用意しててもおかしくないかな」実際どれほどの火薬を準備していたかは判然としないが。
天道恋花 :
「わぁ、それだけの火薬が悪用されちゃうとやばそうかも」
天道恋花 :
「迷彩柄をした年代物の車、だっけ……早いとこ見つけて取り返さなくちゃ」
紡木 林檎 :
「んえぇ………レネゲイド抜きでも火薬量だけで大事件………」
「………収拾つけられるかなぁ……」
天道恋花 :
「まあまあつむりん、なんとかなるって!」
R.O.S.A :
「なるほど...その監督は(詐欺師として)かなりやり手のようね」
「これが終わったら話を聞かせてもらおうかしら」
赤鷺ヒロ :
「……いいですけど、アンドロイドって事は伏せてくださいよ? あの監督、大喜びでスカウトしかねないから」
R.O.S.A :
「覚えておくわ、交渉には少しだけ自信があるの」
紡木 林檎 :
「ロサさんはホント何の人……?」
「アンドロイド映画でも撮るんです……?」
R.O.S.A :
「私が何をしているって?個人事業主とだけ答えておくわ。こういう身体ですもの、やれることは限定されているの」
「監督さん、これだけ自分の意見を通せるなんて偉大だと思わない?見習いたいと思ってるの」
紡木 林檎 :
「わあ……うさんくさい……」
と言いつつも、確かに協力関係にある彼女を排斥するようなことはない。
天道恋花 :
「まあまあ、何でも良いじゃん。ロサぴはロサぴだよ」
天道恋花 :
「それより、つむりんは何か分かったことあった?」
紡木 林檎 :
「………あ、はいっ。"教授"に関するUGNの記録を落としておきました。」
「碓井さん、モニター用意してください。」
碓井幸一 :
「はい」 予算不足のn市の旧型モニターに変換ケーブルを噛まして微妙な解像度で画面が映る
紡木 林檎 :
てててっ、と林檎がキーボードを叩くと、データが表示される。
情報
◆"教授"について
本名は榎本貞保。FHエージェントであり、もとは戦時中に生物兵器の開発に関わった軍人。
コードネームは士官時代に当時珍しい帝国大学出だったことにちなむ。
齢100をとうに超えているはずだが、何らかの力により壮年の肉体を維持している。
強さこそが正義を信条とし、軍の解体後は覇権主義を捨てた現政府の存在を否定して国家転覆を目論む。
戦後各地でたびたび発生するテロ事件の影に姿を見せていたが、昨年N市で爆破テロを起こした際UGNに確保され冷凍保存された。
目的は自身が最強のオーヴァードになること、あるいは自身を超える最強のオーヴァードを生み出すこと。
FHの研究者時代に自身が研究対象としていた実験動物"アルジャーノン"と共に行動している。
年月を経て脳細胞が劣化するに従い、かつての策謀に優れた面は薄れ戦闘マシーンと化し、作戦は"アルジャーノン"頼みになっている。
シンドロームはソラリス/ノイマン。
紡木 林檎 :
「なんというか………蘇った恐竜、って感じですね……」
天道恋花 :
「へ~、やっぱり凄いオーヴァードじゃんね」
赤鷺ヒロ :
「たしかに凄いオーヴァード、なのかもしれないけど……」
赤鷺ヒロ :
「強さこそが、正義……?」
赤鷺ヒロ :
「違う……! 強さはあくまで、正義を貫くために必要なもののハズだ……!!」グッと拳を握りしめる
天道恋花 :
「あははっ、なんかヒロっちがいきなり熱くなっちゃった!」
紡木 林檎 :
「ウチ、感激です……ライジングの言う通りすぎる……お゛お゛んっ」
オタク特有の感極まった泣き声をあげる
赤鷺ヒロ :
「……あ、すみません、急に熱くなっちゃって」
赤鷺ヒロ :
「ただ、国民を守るために戦う軍人が、テロ活動をするなんて許せなくて」
天道恋花 :
「ううん、全然良いと思う! 教授に会ったら直接言ってやりなって!」
R.O.S.A :
「力なき正義は無力とも言われてはいるけどね」 ヒロの言葉に反応して小声で呟く
紡木 林檎 :
「真心ヴァイザーライジングは力ある優しい正義ですっ! 無力とは言わせませんよ……!」
ロサの小声に突っかかる
R.O.S.A :
「はいはい、分かったわよ」
「安心しなさいちゃんとその後に続きもあるわよ。正義なき力は暴力であるってね」
葵カヤ :
「ええ。彼が生まれた時代の価値観がどうだったのかは知りませんが、今を生きる人たちに暴力を振るってよい理由にはなりません」
葵カヤ :
「私たちで、その妄執を終わらせてあげましょう」
赤鷺ヒロ :
「(で、できるかなあ……ロサさんが言った通り、おれが無力なのは事実なんだけどなあ……)」
R.O.S.A :
「しかしまあ、コードネームが教授とは...ずいぶんと長く過去のことを引きずっているみたい」
天道恋花 :
「お爺ちゃんは隠居してなってね」
紡木 林檎 :
「それはそうと……さっきロサさんは堅調と言われてましたが……何か見つかったんですか?」
R.O.S.A :
「まあね、その教授に従っている人物について少々調べてたわ」
「身辺調査の結果がそれよ、見ておきなさい」 デスクの上にあるファイルを指さす
R.O.S.A :
「職業柄個人情報については慎重に扱うのだけれど、今回は特別、煮るなり焼くなり好きに使ってもらって構わないわ」
情報
◆"教授"の傭兵について
X-PLODEとの取引に現れた怪しい和装のコスプレ女。
正体はFHマーセナリー”蒐集家”茅原千尋。
良くも悪くも二流の傭兵で、平凡なオーヴァードなら3人同時に相手できるものの、平凡なオーヴァードを3人同時に相手できる以上の力はない……はずだったが、先日"教授"から仕事を請け負ってからは破竹の勢いで格上のオーヴァードを破り続けている要注意人物。
シンドロームはハヌマーン/バロール。
情報
◆"アルジャーノン"について
FHエージェント"教授"の使役する人間サイズの巨大なハツカネズミの実験動物。
人間に匹敵するかそれ以上の知能を持ち、普段は人間のように二足歩行しフードで身体を隠している。
初期の賢者の石の研究の副産物だと言われているが、その能力の詳細については謎に包まれている。
仲間のハツカネズミを使役することができ、オーヴァードを無力化する能力と、レネゲイドを強制的に活性化させる能力を使用できることが確認されている。
"教授"の拠点を突き止めることができれば彼の能力について詳しく知ることができるかもしれない。
シンドロームはオルクス/キュマイラ
天道恋花 :
「和装のコスプレ女にネズミ男かぁ。教授といいなんか個性強くない?」
紡木 林檎 :
「人サイズのネズミ……怖っ!?」
赤鷺ヒロ :
「そんなことを言ったら、こっちはヒーローのRB、アンドロイドのRB、30歳のロリギャル刑事が揃い踏みですよ」
紡木 林檎 :
「ウチだけ個性がなぁい………いいんですけど、別に……」
葵カヤ :
「ふふ……」 ちょっとウケてる
天道恋花 :
「ロリギャル刑事!? ふーん、そんな言い方するんだヒロっちは」 むっとして
赤鷺ヒロ :
「あっ、いや……!! すみません、つい……!?」
天道恋花 :
「ちゃんと美少女刑事って言いなさい!」
赤鷺ヒロ :
「美少女刑事……」少女だろうか……
天道恋花 :
「美少女でしょ?」 笑顔で
紡木 林檎 :
「天道さん、ウチより童顔だし……」
「自分で美少女って言っちゃうし! 少女ではないのでは……?」
天道恋花 :
「あーあー、みんなしてあたしのことおばさん扱いするんだ~!!」
紡木 林檎 :
「あっ、いえ……ごめんなさい……」
「素敵な……お姉さん?」
R.O.S.A :
「平均から見れば”ヒロの意見”は妥当だとは思うわ」
赤鷺ヒロ :
「おばさん扱いというか……『精神的にも肉体的にも、若さを保っているのが凄い』って話でですね……?」
天道恋花 :
「あたしは永久に心が若いからね、教授とは違うのよ」
天道恋花 :
「つまりあたしは意識上美少女と言っても問題ないわけな!」
赤鷺ヒロ :
「意識上美少女……」なんだその新しい言葉は……
R.O.S.A :
「高値掴みして暴落した株が、あれこれ理由を付けていつか救われると信じてるのと似たような必死さを感じるわ」
紡木 林檎 :
「んぇ………メンタル無敵か……?」
「そのうち恋花ちゃん呼びにさせられそう……」
天道恋花 :
「ふふっ、まあでもほんとのところは別に何でもいいんだけどね~」 けろっとする
天道恋花 :
「ヒロっちはいじると面白いからむきになってみただけでーす」べーっと舌を出して
赤鷺ヒロ :
「うう……あんまりからかわないでください……」
紡木 林檎 :
「………若すぎる……」
あざとい仕草を目の当たりにして
紡木 林檎 :
「……話は戻りますけど、この2人の人物に会った方はいますか?」
「ウチは今のところ、遭遇した覚えはなく……」
天道恋花 :
「あたしもどっちもないな~」
R.O.S.A :
「自分は女の方に会ったわ。とはいっても一言二言言葉を交わしただけで、今出ている情報以上のことは知らないわ」
葵カヤ :
「"アルジャーノン"はスタジオに現れたフードの男で間違いないと思いますが……」
赤鷺ヒロ :
「"アルジャーノン"の正体、本当にクソデカい鼠だったとは……」
天道恋花 :
「生物兵器って情報も割とそのまま当たりだったね」
碓井幸一 :
「キャラの濃さは置いておいて、この”蒐集家”とかいう傭兵、ちょっと気になるなあ……」 資料に一通り目を通して
碓井幸一 :
「セキュリティホールの匂いがする」 嬉しそうに
天道恋花 :
「へ? どゆこと?」
紡木 林檎 :
「はあ。ウチはピンと来ませんけど……こちらから何か仕掛けるつもりですか?」
R.O.S.A :
「抜け道を探すのが好きなんて物好きね。いい態度だわ、私も大好きなの、気が合うわね」
碓井幸一 :
「"アルジャーノン"のセキュリティが思ったより頑強でね、攻めあぐねてたんだ。この子なら付け入る隙があるかもしれない」 カタカタ作業している
天道恋花 :
「そうなの?」
天道恋花 :
「こっちも和装したら仲間だと認識してくれるのかな」 適当言ってる
赤鷺ヒロ :
「動物じゃないんですから…」
紡木 林檎 :
「ネズミ男は居ますけどね……」
碓井幸一 :
「あ、はは……そういう隙とはまた違うんだけどね。この子はパソコンとかスマホをちゃんとロックしてないから情報がいろいろ取れそうってこと」
紡木 林檎 :
「なるほど〜………ちょっとストーカーっぽくて気持ち悪いですね……」
ストーカーとは対個人のスパイなのだから、似るのは当然のことなのだが。
赤鷺ヒロ :
「碓井さんのことが、だんだん怖く見えてきたな…」
R.O.S.A :
「時代錯誤の風貌に似合った、意識の低さで助かるわ」
天道恋花 :
「でもあたしはそういうのならちょっと安心したかも……」 敵とはいえ、子供らしき人物を騙して取り入ったりするのは気が引ける
碓井幸一 :
「気持ち悪くて悪かったね……まあいいさ、結果を楽しみにしているといいよ」
紡木 林檎 :
「一度やり始めた碓井さんの言う事ですから、まあ……成果は期待しています。」
天道恋花 :
「じゃー最後はあたしだね」
天道恋花 :
「みんなも町にネズミが出ているのは知ってると思うんだけど~……」 ◆n市内の状況について共有する。
天道恋花 :
「今のところは大丈夫って聞いてるけど……もしかしたらやばいかも」
赤鷺ヒロ :
「アルジャーノン達は何のためにスタジアムを……と、ともかく、すぐ向かわないと……!! 」
紡木 林檎 :
「火薬の件もヤバいですけど……まずはそちらを何とかしないと、ですね…」
天道恋花 :
「うん……だけど、英貴ちゃんはやばくなったら連絡するって言ってたんだよね」
葵カヤ :
「敵が爆薬を所持している以上、"教授"たちの企みを暴くのも一分一秒を争う事態ですが……」
葵カヤ :
「市民に危険が迫っているのに、そちらを放ってはおけません、よね」
R.O.S.A :
「そうね、気が向いたら様子を見に行きましょうか」
紡木 林檎 :
「ウチはどうせろくに戦えないし、二手に分かれるのもアリ……?」
「いや……それで教授に出くわしたら"死"しかないな、ウチ……」
天道恋花 :
「…………」 少し考えて
天道恋花 :
「じゃあこうするのはどう?」
天道恋花 :
「ピンチの連絡はまだだけど、まずはスタジアムの方に加勢!一気に片付けてその後、R担と協力して教授の拠点を探す!って感じ」
天道恋花 :
「そうすれば、万が一間に合わなくなる……ってこともないし、人手も増えて余裕出来るかもよ?」
赤鷺ヒロ :
「たしかに……R担はレネゲイド事件捜査のプロ、そちらに捜査協力を仰げるようになれば、教授の情報も早く集まるかもしれませんね……」
葵カヤ :
「R担のほうの問題を解決して、こちらに協力して貰うということですね」
天道恋花 :
「そうそう。どうかな?」
R.O.S.A :
「恩を売るという訳ね、いいじゃないの」
天道恋花 :
「もう、別にそういうことじゃないよロサぴ~」 笑ってる
紡木 林檎 :
「ウチも賛成です。」
「………、臨時支部長だし、承認!とか言った方がいいのかな……?」
赤鷺ヒロ :
「俺も異論ありません、人々の危機を見て見ぬフリはできない」
赤鷺ヒロ :
「……葵さんと気持ちは同じです」
葵カヤ :
「ヒーロー、ですもんね」
赤鷺ヒロ :
「ええ!」ニッと笑って
紡木 林檎 :
「たとえ画面の外であっても、ヒーローたらんという姿勢………尊い………」
赤鷺ヒロ :
「(でも、教授と出くわしたらどうしよう~~~~……)」恰好つけたが、内心ではちょっと不安であった。
天道恋花 :
「ふふっ……それじゃあヒーローの協力も支部長の承認も得られたし、それでいこっか!」
碓井幸一 :
「……あ、もう次の行き先決まった感じです?」 ずっとパソコンとにらめっこしていた碓井が議論の終了の雰囲気を嗅ぎつけて
紡木 林檎 :
「ネトストするのはいいですけど、こっちの話も聞いてくださいよぉ……」
天道恋花 :
「決まったよ~。今からスタジアムに行く感じ!」
碓井幸一 :
「いやーその……実は予想外に早く"教授"の拠点らしき場所が割れそうなんですよね」
天道恋花 :
「えー!!!」
紡木 林檎 :
「間が悪い……!けど、やれば出来るじゃないですか!」
碓井幸一 :
「いや~、実はちょうどSNSに大戦時代のジープの動画を上げてめちゃめちゃバズってる女の子がいて、そこから芋づる式に……」
R.O.S.A :
「...聞くまでもないとは思うけどそのジープの模様は?」
碓井幸一 :
「迷彩柄だよ。さすがヴァイザー、お手柄ですね」
葵カヤ :
「…………」
葵カヤ :
「みなさん、提案があるんですが、ここは二手に分かれませんか?」
葵カヤ :
「みなさんがスタジアムの方でR担と合流している間に、私が先行してその施設を調査しておこうかと」
天道恋花 :
「え? カヤちゃんだけで行くの? 危なくない?」
紡木 林檎 :
「カヤさんお一人で……?」
葵カヤ :
「ええと、潜入捜査なので、あまり人数が多くても……でも、そうですね」
葵カヤ :
「もしよければ、碓井さんを同行させていただけますか?」
碓井幸一 :
「え”……」
紡木 林檎 :
「えぇ……? いいですけど、へなちょこだしワガママですよ、この人……」
「へなちょこなのはウチもだけど……」
碓井幸一 :
「ソ、ソウデスヨーホカノヒトニシテオイタホウガー……」
天道恋花 :
「潜入するにしてはどんくさそうだけど……」
葵カヤ :
「……いえ、碓井さんでお願いします。ベテランですし、今回の調査には適任だと思うので」
紡木 林檎 :
「カヤさんがそう言うのであれば、喜んで貸し出しますよ〜」
「………カヤさんに迷惑かけちゃダメですからね!」
碓井幸一 :
「……敵地潜入なんて何年ぶりだぁ……? ま、まあどうしてもご指名というなら」
葵カヤ :
「はい。ありがとうございます!」
葵カヤ :
「お互い何かあればすぐに緊急で連絡しましょう。そちらも、市民のみなさんを頼みましたよ」
赤鷺ヒロ :
「……こっちは任せて下さい」
赤鷺ヒロ :
「ただ葵さん、無茶は止めてくださいね」マスカレイドが強いことは知っている。だが"教授"はそれを超える強敵だ。
葵カヤ :
「はい。これでも自分の実力は見誤らないつもりです」
葵カヤ :
「他はともかく……"教授"を一人で仕留められるなんて思っていませんから」
赤鷺ヒロ :
「……少し安心しました。それなら俺達は葵さん達を信じて、俺達の戦いをしてくるだけだ」
紡木 林檎 :
「お互い無事に帰ってきましょう……」
「ウチもウチが出来る範囲で頑張りまーす……」
天道恋花 :
「あたしはまだちょっと心配なんだけどな~……でもそこまで言うなら仕方ないか。気をつけて行ってね?」
R.O.S.A :
「数少ない元手がなくなるのは困るから、ちゃんと帰ってきなさい」
葵カヤ :
「はい、お互いご武運を……!」
GM :
あなたたちは再会を約束し、一旦二手に分かれ、それぞれの目的地へと歩き出した。
GM :
シーンエンド。
GM :
ロイス・購入などあればどうぞ!
天道恋花 :
ロイスは大丈夫!いくらあっても良いと言われている高性能医療キットもう一回やっとこうかな
天道恋花 :
3dx 目標9(3DX10) > 10[4,5,10]+8[8] > 18
天道恋花 :
あったよ!
赤鷺ヒロ :
でかした!
GM :
この支部めっちゃキット集めてる!
天道恋花 :
このまま医療系支部を目指せ
赤鷺ヒロ :
わたしも例によって高性能治療キットを調達するわよ!
赤鷺ヒロ :
2dx 目標9(2DX10) > 7[5,7] > 7
赤鷺ヒロ :
社会1の切なさ
R.O.S.A :
かなしい
Scene11 恐怖のフーリガン
GM :
シーンプレイヤーは恋花ちゃん! 全員登場お願いします。
赤鷺ヒロ :
1d10+73(1D10+73) > 2[2]+73 > 75
紡木 林檎 :
63+1d10(63+1D10) > 63+9[9] > 72
R.O.S.A :
1d10+64(1D10+64) > 3[3]+64 > 67
天道恋花 :
1d10+71(1D10+71) > 4[4]+71 > 75
n市市民スタジアム
GM :
n市市民スタジアム。
GM :
地方有数の球技場であり、県外からも多くの観客を集める地元サッカーチームの本拠地だ。
GM :
今日はリーグの昇降格を賭けた重要な一戦が行われることもあり、試合前から観客席は賑わい、外のパブリックビューにも多くのファンが詰めかけている。
GM :
……それだけなら良かったのだが、スタジアムの入口付近で何やら怒声が飛び交っている。
GM :
入口を守る武者小路警部率いる機動隊と、鈍器を手にした大勢のサポーターたちが睨み合い、一触即発の雰囲気を醸し出しているのである!
GM :
もしどちらかが手を出せばそのまま殴り合いが始まり、死人が出てもおかしくない。そのくらいの危うさを感じるだろう。
紡木 林檎 :
「うわっ……一触即発……」
「入り口塞がれちゃってますけど……割り込もうものなら、頭かち割られちゃいそう……」
天道恋花 :
「どっかに別の入口ってないかな? そっち探して回り込んでみる?」
紡木 林檎 :
「スタジアムですし、他の入口もたくさんあるはず……搬入口とかからなら、暴徒の皆さんも居ないかも……?」
天道恋花 :
「あるかもね! それじゃ探してみよ!」
天道恋花 :
PCのこの人数だと多分恋花のパトカーで来てるんじゃないかなって思うんで、裏口まで走らせてそこで降りて侵入しましょ!
GM :
了解です!
GM :
少し調べて関係者通路からこっそり中へ入れそうだということがわかったので、警察手帳を見せてそこから侵入することになります。
天道恋花 :
これが権力よ
武者小路英貴 :
「あ!!!」
武者小路英貴 :
「レン姉ぇ! 来てくれたんだ~!」
武者小路英貴 :
「さっき小競り合いがあって暴徒が本格化しちゃってさ~にっちもさっちもいかなくなってたんだ、マジ助かる!!」
天道恋花 :
「ふふっ、来たよ~。まだ大変なことにはなってないみたいでよかった!」
天道恋花 :
「ゆっくり自己紹介してる余裕とかはあんまりないけど、とりあえず紹介しますね。こっちがUGN……」 みんなの方を見て
天道恋花 :
「よく考えたらUGN少ないな! UGNだったり協力者だったりする子達です」
紡木 林檎 :
「ウチだけです……UGN職員……」
武者小路英貴 :
「はいはーい、n市のR担を仕切らせてもらってる武者小路英貴でーす! よろしく! しっかし、UGNも本当に人不足なんですね……」
赤鷺ヒロ :
「この人がR担の刑事……?」初対面の武者小路警部に面食らっている。
武者小路英貴 :
「え、ヴァイザーがいる!? 本物!?」 ヒロ君の存在に気づく
赤鷺ヒロ :
「あっ、はい……初めまして、真心ヴァイザーライジング役をやらせてもらってる赤鷺ヒロです……」たじろいで
天道恋花 :
「びっくりしますよね~。実はレネゲイドビーイングなんですって」
武者小路英貴 :
「え~~?!?! ヴァイザーが!? そ、そんななってるんだ、今のニチアサ……」
紡木 林檎 :
「話に聞いていた、恋花さんの同僚さんみたいですね……うーん、類友……」
赤鷺ヒロ :
「なあ、紡木さん…? 最近のR担の刑事って、みんなこんな感じ…?」ヒソヒソ
紡木 林檎 :
「いえ……ウチは今まで谷さんくらいしか関わったことがなく……谷さんはおじさんですし……」
赤鷺ヒロ :
「そ、そう……なんというか、世界は広いな……」
紡木 林檎 :
「ヒロさんも陽キャオーラに負けない輝きを放ってもらって……! ウチはその陰にかくれますので……」
赤鷺ヒロ :
「また無茶なことを……」
天道恋花 :
「こらっ、人の目の前でひそひそ内緒話しないの!」
紡木 林檎 :
「あっ、はい……お二人は陽キャギャル過ぎるのでは!と」
恋花が言いたいのは内緒話を暴露しろということではないはずだが……
天道恋花 :
「なんだ誉め言葉じゃん。堂々と言いなよそういうことは~」
武者小路英貴 :
「ね~」
紡木 林檎 :
「ウワーッ、きゃぴきゃぴしてるぅっ……目がーっ……!」
赤鷺ヒロ :
「紡木さん、今すぐサングラスに変えた方が良いかもしれない。スタジアムの売店に売ってるだろうか」
R.O.S.A :
「この状況でこれだけ能天気に振舞えるのはもはや才能と言っていいわね」
紡木 林檎 :
「サングラス、昭和の特撮っぽさあって良き……じゃない……!」
「………陽オーラに正気を失いかけていた……」
「ロサさんの言う通り、それより暴徒ですよ暴徒!」
天道恋花 :
「そうだよー、お喋りはここまで」
天道恋花 :
「さて……どうしよっか。試しにワーディングかけてみるのもアリだけど……」
GM :
暴徒たちの怒号はすさまじく、中に居ても声が漏れ聞こえてくる。
暴徒 :
「チケットを持ってんのにスタジアムに入れないったァどういうことだオラァ!!」
暴徒 :
「ぶっ殺すぞサツ公!!」
天道恋花 :
「お~、元気だ!」
武者小路英貴 :
「は~~~?? なんでそない言われなきゃいけんワケ!?」
紡木 林檎 :
「あ………気持ちがわかる……」
「チケットトラブルは……気持ちが荒れる………っ」
武者小路英貴 :
「お前ら全員■■■■して■■■■しちゃろうか!??」 ※マイク音割れ
紡木 林檎 :
「ひえええっ、こっちの人の方が口悪い………!」
「ダメですよぉ、煽っちゃ……!」
天道恋花 :
「英貴ちゃん! 気持ちは分かるけど落ち着いて落ち着いて!」 それだとよりヒートアップさせてしまうと肩を掴んで
赤鷺ヒロ :
「……そもそも、どうしてサポーター達は暴徒に?」
武者小路英貴 :
「フー!! フー!!! ……失礼! それがねー、どうも"アルジャーノン"の仕業っぽいんだよね。この辺で地元の半グレ集団が怪しい動きをしてたみたいだし……」
天道恋花 :
「半グレ集団、かぁ……」
R.O.S.A :
「騒ぎを抑えるためにスタジアムの中で監視させればいいと思うのだけれど...そうしない何か理由があるのでしょう?」
天道恋花 :
「ううん、アルジャーノンの影響があるとなると……このまま入れちゃうのはやっぱりまずいよ」
天道恋花 :
「まずはとりあえず、一回いつものこれしてみよっか」
天道恋花 :
《ワーディング》使用します! 小さい火の粉が舞っていって、触れた非オーヴァードを無力化する。
GM :
では、警官隊と小競り合いしていた市民に火の粉が降り注ぐ……。
GM :
が、いつものように倒れるものもいれば、そうならないものもいる!
GM :
見たところジャーム化や覚醒しているというわけではなさそうだが……非オーヴァードでも体内のレネゲイドが活性状態にあり、ワーディングが効かないのかもしれない。
紡木 林檎 :
「んぇっ……効いてない人がちらほらいるんですけど……」
天道恋花 :
「やっぱりそうか~……! とはいえ、もしオーヴァードだったらもうすでにエフェクトは使ってるよね」 暴徒を観察して推測する
武者小路英貴 :
「け、結構観客が動揺してるよ……!? ワーディングがダメだとしたら、次の手はあるの!?」
天道恋花 :
「と、なると……アレの出番なんじゃない? あの……なんだっけ? なんか名前長いやつ」
紡木 林檎 :
「正式名称、ウチも知りませんよ……"ピカッとのヤツ"ですよね……」
赤鷺ヒロ :
「エレクトロバイオメカニカルニュートラルトランスミッティングゼロシナプスレポジショナーですね」
天道恋花 :
「おー、それそれ! よく覚えてたねヒロっち!」
紡木 林檎 :
「さ、流石の俳優……! 長口上も噛まずにスラスラ言える……!」
赤鷺ヒロ :
「真心ヴァイザーシリーズって特に、長い名前の武器が多いですから」
武者小路英貴 :
「さすが俳優だぁ……って、言ってる場合でもないか!?」
R.O.S.A :
「よく覚えているわね」 実物を取り出す
天道恋花 :
「説明しよう! このボールペン型アイテムをピカっとすると、ワーディングが効かない相手でも気絶させたり記憶を消したり出来るのだ!」
天道恋花 :
「らしいよ。あたしもよく知らないけど」
赤鷺ヒロ :
「改めて聞くと、とんでもない代物だな…」
紡木 林檎 :
「気絶さえすれば、ウチが糸で細工して……暴徒の皆さんのやる気を萎えさせて解散、という形で解決できる……と思います……」
赤鷺ヒロ :
「あの……そのボールペンを使う前に、一ついいですか……?」
天道恋花 :
「ん? なに?」
赤鷺ヒロ :
「俺はできるだけ、力に頼った解決はしたくない」
赤鷺ヒロ :
「特別な力に訴えるのは、最後の手段のほうが良いと思うんです」
赤鷺ヒロ :
「────ですから、いったん俺に交渉を任せてもらえませんか?」
武者小路英貴 :
「立派な考えだけど……マジで言ってる!?」
紡木 林檎 :
「そうですね……! ウチも解決出来るならそのほうが気が楽です……!」
「………でも交渉って……?」
R.O.S.A :
「面白い考えね、けれどやるからには算段はついてるのでしょう?」
天道恋花 :
「うーん……それはどうかな。ヒーロー」
赤鷺ヒロ :
「……どういうことです?」
天道恋花 :
「きみは特別な力に頼りたくないって言うけど、相手は特別な力で操られてるんだよ?」
天道恋花 :
「普通の力で対抗できると思う? 特別な力には、特別な力で立ち向かうしかないんじゃない?」
赤鷺ヒロ :
「……そう、かもしれません」
赤鷺ヒロ :
「けど、やれるだけやってみたいんです」
赤鷺ヒロ :
「何ともならないかもしれないけど、それでも、綺麗ごと実践するのがヒーローですから」
赤鷺ヒロ :
「俺の交渉が失敗したなら、すぐボールペンを使ってもらって構わない……それでは、ダメ……でしょうか……?」
天道恋花 :
「ダメだね、危険すぎる」 いつもの調子ではない真面目な声で言ってから、
天道恋花 :
「でも、一個条件を付け加えるなら、試してみてもいいよ」
赤鷺ヒロ :
「条件……?」
天道恋花 :
「きみ一人じゃなくて、あたしをすぐ傍に置いておくこと!」
天道恋花 :
「あたしは口出ししないけど、きみがうっかり襲われちゃったら怖いからね。ボディガードだけでもさせてほしいな」
赤鷺ヒロ :
「それは……今度は恋花さんまで危険なんじゃ……」
天道恋花 :
「じゃあダメでーす。よーしつむりん、ロサぴ、ボールペン使っちゃえ~」 冗談っぽく言って
武者小路英貴 :
「れ、レン姉らしい……!」
紡木 林檎 :
「ヴァイザーはやすやすとやられません……けど、役割分担は大事ですよ、ヒロさん。」
スッ……とボールペンを構える
R.O.S.A :
「自ら連帯保証人になりたがるとはね」
R.O.S.A :
「それほど信用されて、断るなんてヒーローとしては正しいのかしら?」 ペンを手で回し始める
赤鷺ヒロ :
「あ゛~゛、分かりました……! 分かりましたから……!!」
赤鷺ヒロ :
「意外とみんな、強引な人達だな……!!」
天道恋花 :
「よし、いいこいいこ!」 背伸びしてヒロの頭をぽんぽんと軽く撫でてから、ワーディングを解除する
赤鷺ヒロ :
「うう……やっぱり子供あつかいされてる……」
天道恋花 :
「子供じゃん! 自分の危険は省みないのに、他人の危険には敏感なんてさ~」 にやにやしてる
天道恋花 :
「それじゃあー、あたしと一緒にヒロっちが出て交渉! ダメだったらつむりんとロサぴでボールペンを起動! これでいいよね?」
赤鷺ヒロ :
「いいですかね、武者小路警部……?」この場の責任者だろう警部に尋ねる。
武者小路英貴 :
「ダメなときのバックアップはちゃんとあるんだよね?」
武者小路英貴 :
「なら……頑張ってこい、男の子!」
赤鷺ヒロ :
「は、はい!」
赤鷺ヒロ :
「……紡木さん、ロサさん、後のことはお願いします」
紡木 林檎 :
「任せてください。………うまくいかなかったら、ですけどね。」
R.O.S.A :
「任せなさい」
GM :
では……このまま交渉RPしてもらって判定にしましょう!
GM :
達成値8で部分的に成功、20で完全成功。RPの内容見てちょっとだけ補正もします。
天道恋花 :
おぉ~
赤鷺ヒロ :
8か……社会1のヒロにとっては、難しいところだ……
赤鷺ヒロ :
では、暴徒の前に出る前に、恋花ちゃんに話しかけます。
赤鷺ヒロ :
「あの、恋花さん……予め言っておきますけど……」
天道恋花 :
「ん?」
赤鷺ヒロ :
「実のところ、勝算とかないですからね……? 無茶に付き合ってくれるのは心強いですけど、自分の安全のことを第一に考えてくださいよ……?」
天道恋花 :
「ダーメ。あたしは警察官なので、市民の安全を守ることが最優先でーす」 舌をべーって出して
赤鷺ヒロ :
「うう……何を言っても聞いてくれそうにない……」
赤鷺ヒロ :
「それなら、信じてみるしかないな……」
赤鷺ヒロ :
「俺の力と……暴徒になったサポーター達にも残っているハズの良心を……」
天道恋花 :
「そうそう。自分で言い出したことなんだから頑張ってみよっか」
天道恋花 :
「顔面殴られそうになったらちゃんと守ってあげるから! ほらいくよ!」ヒロの手を引っ張って外に出よう
赤鷺ヒロ :
「は、はい……!」恋花ちゃんに手を引かれ、暴徒が待つ外へ。
暴徒 :
あなたたちが外へ出ると、暴徒がその動きにどよめく……が、すぐにどよめきは罵声に変わる。
暴徒 :
下手なことを言えば一気にこちらになだれ込んでくるかもしれない。
赤鷺ヒロ :
「(さっきはよく見えなかったけど、こんなに暴徒がいたのか……!)」
赤鷺ヒロ :
「(この人数の暴徒がスタジアムに雪崩れこんでしまえば、パニックは避けられないだろう……)」ここに来るまでに手にした拡声器を握りしめる。
赤鷺ヒロ :
「聞け! 俺は真心ヴァイザーライジング、赤鷺ヒロだ!!」右腕のライジングライザーを掲げ、左手の拡声器で叫ぶ。
暴徒 :
「なんだって!?」 「おい、ヴァイザーだってよ!」 「ふざけてんのか!? ヴァイザーじゃなくて責任者呼べよ!!」 反応はさまざまだ。
赤鷺ヒロ :
「あんたら、そんなものを持って何のつもりだ!!」暴徒が持つ鈍器を指す。
赤鷺ヒロ :
「選手の応援に、そんなもの必要ないだろう!?」
赤鷺ヒロ :
「あんたら、選手やチームのファンなんだろう!? そんなことして何になるんだ!?」
赤鷺ヒロ :
「いったい何処に喜ぶ人がいるんだ!! 選手やチームが望んだのか!?」
赤鷺ヒロ :
「今のあんたらがしようとしてるのは、応援なんかじゃない! そんなことしても、支えようとした相手のイメージが逆に悪くなるだけだ!!」
赤鷺ヒロ :
「あんたらがしたかった応援は、そうじゃないハズだろ!?」
赤鷺ヒロ :
「────思い出せ!ただ純粋に、選手を応援したいと思った気持ちが、まだ心の奥に眠っているハズだ!!」
GM :
では、達成値+4の補正にしましょう! 〈交渉〉で判定どうぞ!
赤鷺ヒロ :
2dx+4 目標8(2DX10+4) > 2[1,2]+4 > 6
赤鷺ヒロ :
はい
天道恋花 :
お、お前……!!!!
暴徒 :
「何ワケのわかんねぇこと言ってんだー!!」 「演者や警察じゃなくて社長を出せ社長を!!」 「もう我慢できねぇ! ぶっ殺してやる!!」
赤鷺ヒロ :
「え゛、あの……!? ちゃんとおれの話を……!!」
GM :
暴徒はしばらくあなたの話を聞くそぶりをしていたが、堪忍袋の緒が切れたのか次々になだれ込んでくる……。
天道恋花 :
「うわー!! 二人共スイッチ押して!! 早くー!!!」 押し寄せて来る暴徒からヒロを庇いながら、後方に叫ぶ
紡木 林檎 :
押します!
先に判定かしら?
GM :
ここからの流れを説明するね!
天道恋花 :
お願いします!
GM :
ここからは通称「ニューラライザー」を使用して暴徒を鎮圧して貰います! 〈RC〉で判定し合計2回成功する必要があり、達成値は1回目が8、2回目が10です。
GM :
判定するのはつむりんとロサぴ。順番は自由で何回でも振れますが、失敗する度に全員に暴徒からの攻撃が発生します。
GM :
ほかの二人はこの攻撃をカバーリングしてもOKです。装甲やガードも有効!
天道恋花 :
へへ…つむりんさんやっちゃってくださいよぉ!!
赤鷺ヒロ :
頼みましたぜ、へへ…
紡木 林檎 :
まずは1回目!つむりんが行きまーす!
判定は前の説明通りRCでいいのよね?
GM :
OKです!
紡木 林檎 :
オートで《紡ぎの魔眼》も足します!安いし
system :
[ 紡木 林檎 ] 侵蝕率 : 72 → 73
紡木 林檎 :
8dx+4=>8(8DX10+4>=8) > 10[3,3,4,5,5,7,9,10]+5[5]+4 > 19 > 成功
GM :
余裕の成功!
紡木 林檎 :
「ヒロさん………。ウチは、ウチだけは感激しましたよ……!」
微妙にフォローになっていないセリフを吐きながら、ニューラライザーを暴徒へ向けて光らせる。
GM :
前に出ていた暴徒がその光を見て次々に倒れて行く。後ろでやいのやいの言っていた暴徒はそれを見て動揺している!
GM :
もう一押しで鎮圧できそうだ……!
紡木 林檎 :
「んぇ………1回じゃダメ……?」
「ロサさん!なんかあいつらに煽って!」
「ギリギリまで引きつけます……!」
R.O.S.A :
「はぁ...仕方ないわね」 装置を紡木に投げつける
R.O.S.A :
「そこのイナゴども、聞きなさい」 暴徒に向かって言葉を発する
R.O.S.A :
「威勢がよかったのは最初だけだったみたいね?」
「まあそのまま大人しく退場したほうが賢明かもしれないわ」
R.O.S.A :
「それとも、その熱に任せてまだ勝負する?」
R.O.S.A :
「ま、貴方たちには厳しいかもね」 そのまま暴徒に背を向けてすごすごと去っていく
GM :
動揺していた暴徒の視線が、ふたたびあなたたちに集まる。
紡木 林檎 :
「ロサさん……ありがと!」
去っていくロサと背中合わせに構え、群衆を見据える。
紡木 林檎 :
判定します!
GM :
どうぞ!
紡木 林檎 :
紡ぎ魔眼使うよ!
system :
[ 紡木 林檎 ] 侵蝕率 : 73 → 74
紡木 林檎 :
8dx+4=>10(8DX10+4>=10) > 9[2,4,5,7,7,7,7,9]+4 > 13 > 成功
紡木 林檎 :
「うわああああ!! ぎりぎり狙うの怖すぎるうううう!!」
叫びながらも、暴徒が目の前に迫る瞬間まで震える手を抑える。
紡木 林檎 :
「…………今だぁっ!」
閃光。残りの暴徒全てを捉えられるタイミング。
GM :
再び迸る光! 残っていた暴徒も次々に気を失い、先ほどまでの怒号が嘘のように、入口は静かになる……。
武者小路英貴 :
「ひ…………ヒヤっとしたー……!」
武者小路英貴 :
「でもなんとか鎮圧できた、みたいだね! さすがUGN?」
紡木 林檎 :
「ひぃん………腰抜けちゃった………」
R.O.S.A :
「簡単に買い煽りに引っかかってくれて助かったわ」 やれやれと手を振る
天道恋花 :
「よ、よかった……。みんな、怪我はない……?」 ふらふらしながら立ち上がる
赤鷺ヒロ :
「……おかげさまで、無事です」人目も憚らず項垂れて、地面に手をついている。精神は重傷のようだ。
天道恋花 :
「無事じゃなさそう! メンタルが!」
武者小路英貴 :
「警備隊、お陰様で負傷者なし! いやー、ヴァイザーが出て行って会場の空気変わったときは話し合いだけでいけるか? って一瞬思ったけど……」
武者小路英貴 :
「やっぱりそんな簡単にはいかないもんだねぇ」
紡木 林檎 :
「と……特撮愛が……彼らに無かっただけ……無かっただけなんですよ……」
特撮補正が無いと成功しない交渉だった……と言っているようなものである。
R.O.S.A :
「ヒロは迫力不足って感じだったわね」
赤鷺ヒロ :
「すみません……おれ一人のワガママで、みんなを危険に晒してしまって……」
天道恋花 :
「ふふっ、まあまあいいじゃん。暴動は治められたし、みんな怪我もなかったんだし結果オーライ!」
天道恋花 :
「それに、上手くはいかなかったけど……マジかっこよかったよ! ヒーロー!」 ニッと笑って、ヒロに手を差し出す
赤鷺ヒロ :
「は、はは……どうもありがとうございます……」恋花ちゃんのフォローには目もくれず、一心に地面を見つめている。
天道恋花 :
「あっはははは! 凹みすぎ~」 おかしそうに笑いながら《軽快なる積荷》を使って重力を軽くすることで、無理矢理引っ張り起こそう!
天道恋花 :
ヒロへのロイスの感情を〇親近感/不安から〇誠意/不安に変えます!
GM :
変わった! 了解です
赤鷺ヒロ :
「うう……おれは、おれは……」されるがまま引っ張られている。
武者小路英貴 :
「対抗手段があっても安易に頼らずギリギリまで対話してみる……ってやっぱり大事だしね。勉強させられたよ~」
紡木 林檎 :
「ひ、ヒロさん……背中が心なしか小さい……」
ヒロのロイスを憧憬/不安のPに変更します!
GM :
OK!
赤鷺ヒロ :
紡木林檎のロイスを庇護/過大評価のN表から感服/過大評価のN表に変更!!
赤鷺ヒロ :
守るどころか守られてしまったので、自信喪失ついでに感服になりました……
GM :
おおう……こちらも了解!
武者小路英貴 :
「何にせよ助かった~マジ感謝ッ!」
天道恋花 :
「うん、よかったよかった! 一件落着って感じ!」 ヒロへのダメージはともかく
R.O.S.A :
「ヒロにアドバイスするなら...材料がよかったからといってその後も順調にいくというナイーヴな考えは捨てたほうがいいかもしれない、くらいね」 追い打ちかフォローかよくわからない言葉
赤鷺ヒロ :
「(そもそも材料から悪かった場合はどうすれば……)」自分にヒーローの素質があると思ったコトは無い。
武者小路英貴 :
「今度はこっちが助けになる番だね! オーヴァードの戦力は皆無だからできることは限られるけど……遠慮なく頼って!」
GM :
R担の助けに入ったことで「武者小路英貴」の特殊能力が使用できるようになります。
NPCカード
◆武者小路英貴
購入判定を行ったあとに使用する。その判定の達成値を+30する。1シナリオ1回。
GMは判定を拒否できる。(その場合、回数は消費されない)
天道恋花 :
な、なに~!!
天道恋花 :
これは超凄いですよ、ロサぴの財力と合わせると
武者小路英貴 :
なんでもひとつだけ用意してやろう……🐉
天道恋花 :
その願いはあーしの力を超えている、さらばだ……。
R.O.S.A :
計固定値50は最強すぎる
GM :
では協力も取りつけられたというところで……このシーンは締めます!
GM :
シーンエンド!
赤鷺ヒロ :
高性能治療キットを調達しますよ!
GM :
どぞ!他の人も決まったら振っちゃって
赤鷺ヒロ :
2dx 目標9(2DX10) > 10[3,10]+1[1] > 11
赤鷺ヒロ :
あったよ、回復アイテムが!!
GM :
でかした!
紡木 林檎 :
アンチレネゲイドシェルを買ってみるよ〜
GM :
どぞ!
紡木 林檎 :
2d+2=>13 廻れ(2D10+2>=13) > 12[7,5]+2 > 14 > 成功
GM :
か、買えた!結構高いのに!
紡木 林檎 :
支部にあった弾を横流ししちゃうぜ!
GM :
あ!ダイスが間違ってるね
紡木 林檎 :
回ってないのでダメです……
GM :
無念…!
天道恋花 :
じゃあわたしがリベンジしちゃおう、アンチを分からせにいきます
GM :
アンチとバトるタイプのアイドル? どうぞ!
天道恋花 :
3dx(3DX10) > 8[1,3,8] > 8
天道恋花 :
今日の所はこの程度にしといてやる
R.O.S.A :
自分はアルティメイド服狙おうかな
ついでにエフェクトも使っちゃおう
GM :
きたわね、どうぞ!
R.O.S.A :
オリジンサイバー、砂の加護、コンセントレイトまでいけるかな?
天道恋花 :
コンセは無理じゃ!砂の加護がメジャーアクションじゃないから
R.O.S.A :
残念コンセ抜きで行こう
GM :
コンセ以外はいける!どうぞ!
system :
[ R.O.S.A ] 侵蝕率 : 67 → 72
R.O.S.A :
(2+4)dx+4(6DX10+4) > 9[1,2,3,7,8,9]+4 > 13
R.O.S.A :
英貴ちゃんの効果切って+30と財産7使って成功にします!
武者小路英貴 :
願いはかなえてやった、ではさらばだ……
天道恋花 :
ありがとう神龍…
R.O.S.A :
神龍帰っちゃった...
Scene12 教授の情報ぜんぶ抜く大作戦
GM :
マスターシーンになります。PCは登場できません。
n市 山中
GM :
――n市山中。
GM :
"教授"の傭兵、"蒐集家"の顧客データからふたりがたどり着いたのは、自然の中にポツンと佇む一軒家。
GM :
一見すれば何の変哲もない老朽化の進んだ家屋だが、ぎらぎらと光るサーチライト、鉄板で塞がれた窓、有刺鉄線で覆われたフェンスは自然にあふれたこの場所にミスマッチで異様な雰囲気を醸し出している。
葵カヤ :
「……間違いなさそうですね」
碓井幸一 :
「うわー、すごい厳重なバリアだ。こりゃ見た目以上に入るの苦労するぞ」
葵カヤ :
「だから碓井さんのセキュリティ突破力が必要だったわけです」
葵カヤ :
「頼りにしてますね」
碓井幸一 :
「ハイ、ガンバリマス……」
GM :
碓井は腕時計型のガジェットを起動すると目にも止まらぬスピードで操作し、セキュリティの解析を試みる。
GM :
その神業はまるで一本の指が十本に見えるほどだ……!
GM :
……しかし。
茅原千尋 :
「――困るでござるなぁ」
葵カヤ :
「!」
GM :
突然、屋根の上から声がしたかと思えば女が飛び降りてくる。
葵カヤ :
「"蒐集家"……やはり待ち構えていたわね!」
茅原千尋 :
「くっくっく、そういう貴様は"マスカレイド"でござるな」
茅原千尋 :
「UGNエージェントでありながらアイドルもこなすとマルチな才能の持ち主と伺っているでござるよ~」
茅原千尋 :
「……そういう舐め腐った生き方をしている奴が、何を隠そう拙者は一番気に喰わんのでござる!」
葵カヤ :
「そう」 興味なさげ
葵カヤ :
「悪いけど、私にとってあなたは問題にならない相手」
葵カヤ :
「碓井さん、下がっていてください」
GM :
なけなしの戦闘用ガジェット(放電手袋)でへっぴり腰のファイティングポーズを取っていた碓井にそう声を掛ける。
碓井幸一 :
「あ、下がっててもいい感じ?」
碓井幸一 :
「へへ、それじゃ遠慮なく……」
? :
「「――おっと」」
碓井幸一 :
「……っ!!」
GM :
――突然、碓井の背後に"蒐集家"が現れ背中から斬りかかり……力なく倒れる。
葵カヤ :
「碓井さん!!?」
GM :
これは瞬間移動……否。一瞬でカヤはその種明かしに気づく。
GM :
"蒐集家"が「2人」いる!
葵カヤ :
「ぶ、分身能力……!」
茅原千尋 :
「「ご名答」」
茅原千尋 :
「「戦いは雑魚から始末するのが拙者の拙者の流儀でござるからな!」」
碓井幸一 :
「…………」
GM :
碓井はぴくりとも動かない。
茅原千尋 :
「ははははは! これは死んだんじゃないでござるかあ?」
茅原千尋 :
「いかにもひ弱なガリガリ君らしい最期でござるなあ!」
葵カヤ :
「う、碓井さんを……許さない!!」
葵カヤ :
「2人だろうと3人だろうと、私があなたを成敗する!」
茅原千尋 :
「おー、敏腕エージェント様は怖い怖い」
茅原千尋 :
「まあ……ジッサイ拙者が2人や3人いたところで"マスカレイド"殿の敵ではござらんであろうな」
茅原千尋 :
「そこで、こんなものを用意したでござる」
GM :
鞘から豪奢な装飾のされた古びた西洋剣を抜き、日本刀から持ち替える。
茅原千尋 :
「これは此度の仕事の報酬のひとつとして頂戴した、北欧神話にその名高き魔剣……」
茅原千尋 :
「その名を"ダインスレイフ"!!」
葵カヤ :
「…………!」
葵カヤ :
「…………?」
葵カヤ :
「…………そ、そんな剣が……」
茅原千尋 :
「あ!! その反応、信じてござらぬな!」
葵カヤ :
「いやどう考えても本物じゃないし、だいたいそのナリで西洋剣を切り札にするセンス……」
茅原千尋 :
「キーーー!!」
茅原千尋 :
「フン、いいもんいいもん、拙者とてこれがダインスレイフそのものとは思っておらぬが、なんにせよさぞ名のある魔剣であることは、この力を見ればアキラカでござるからなあ!」
茅原千尋 :
「――轟け! ダインスレイフ!!」
GM :
"蒐集家"が剣を大きく振り下ろし叫ぶと、太刀筋が巨大などす黒いオーラとなってカヤに襲い掛かる!
葵カヤ :
「っ!!!」
GM :
カヤは剣でそれを受け止めようとするが、完全には捌ききれずダメージを負う……!
葵カヤ :
「ぐ……ぅ! 確かに、大口を叩くだけの威力はあるけど」
茅原千尋 :
「その程度の傷すぐに再生するでござろうな」
茅原千尋 :
「――普段の"マスカレイド"殿であれば」
葵カヤ :
「――っ!」
GM :
傷が再生しない。
GM :
それは飛びぬけた再生力で敵の攻撃を凌いできたカヤの戦い方の前提を崩すものだ。
茅原千尋 :
「いかなS級ジャームを下したエージェントといえど、所詮神話級の呪いには勝てんようでござるなぁ!!」
GM :
効果を確信してニヤリとした"蒐集家"はそのまま猛攻……いや、一方的な蹂躙を仕掛ける!
分身 :
「はーーっはっはっは! どうした"マスカレイド"殿?」
茅原千尋 :
「さっきから拙者の攻撃を2割も防げておらぬでござるぞ? 贔屓球団の9番打者のほうがまだマシでござるなあ!」
葵カヤ :
「ぐ……ぁぁあっ!!」
GM :
膝をつき、地面に倒れる。
GM :
せめてこの状況をみんなに伝えようと、目の前に転がった端末に手を伸ばす。
葵カヤ :
「ぃっ……!」
GM :
……が、その手を"蒐集家"が踏みにじる。
茅原千尋 :
「仲間に助けを求めるでござるか? これだからリア充は嫌でござるな~」
茅原千尋 :
「だいたい、この森一帯はUGNの通信を妨害するジャミングが敷かれているから無駄なあがきでござるよ」
茅原千尋 :
「とどのつまり……仮面を脱いで正体を明かし合ったところで貴様は孤独であるということでござるよ!」
GM :
そのままカヤの頭をひっつかむと、長い間放置されたであろう、苔まみれの水桶の中に顔を突っ込ませる。
葵カヤ :
「っ……、っ………!」
GM :
ブクブクと泡を吐き出すことしかできないカヤを見て悦に浸ると、窒息で失神する寸前で引き上げる。
茅原千尋 :
「アイドル様がいいザマでござるなぁ。どんな気分でござるか?」
茅原千尋 :
「跪いて拙者に服従を誓えば、命だけは助けてやらんでもないでござるよ」
葵カヤ :
「……」
GM :
カヤは口に含んだ汚水を、力いっぱい"蒐集家"の顔に噴きかける。
茅原千尋 :
「こ、こいつめ……!」
葵カヤ :
「答えはNOよ……!」
茅原千尋 :
「もう許さん、生まれたことを後悔するくらい徹底的に苦しめてから惨たらしく殺してやるでござる!!」
GM :
……………………
碓井幸一 :
「…………」
碓井幸一 :
「……………………」
碓井幸一 :
「(せ、成功した、事前の打ち合わせ通り!)」
GM :
成功……! 38歳既婚子持ち、ブラックドッグの機械化能力でガン積みした装甲を生かした、一世一代理外の死んだふり作戦によりしれっと無傷で戦線を離脱……!
碓井幸一 :
「(予定通り戦場を離れられたのはいいけど、葵さんがピンチだ!! こんなの予定外だ!)」
碓井幸一 :
「(仮にみんなが来たとしてなんとかなるかこの状況? 被害者が増えるだけじゃないのか!?)」
碓井幸一 :
「(で、でもこのままじゃ葵さんが……)」
GM :
挑発により時間を稼いでいるものの、碓井が逡巡している間にもカヤの体力は刻一刻と奪われていく。
碓井幸一 :
「(ええい、なんとかなれーーッ!!)」
GM :
碓井は《セキュリティカット》でジャミングを破り、位置情報と救難信号をあなたたちに伝える……。
GM :
この情けないSOSが"Perfect Storm"の反撃の始まりになるかもしれないことを、まだ誰も知らなかった……。
GM :
シーンエンド。
Scene13 台風の目
GM :
スタジアムのシーンの続きから。このシーンはミドル戦闘があります!! 全員登場おねがいします!
赤鷺ヒロ :
1d10+75(1D10+75) > 8[8]+75 > 83
紡木 林檎 :
74+1d10(74+1D10) > 74+4[4] > 78
R.O.S.A :
1d10+72(1D10+72) > 2[2]+72 > 74
天道恋花 :
1d10+75(1D10+75) > 2[2]+75 > 77
n市市民スタジアム
GM :
場面は戻って、n市市民スタジアム。
GM :
警察の鎮圧作戦を手伝い、ついに外部からの応援を手に入れたあなたたちは警察からの支援物資を受けとろうとしていた。
GM :
曰く「人はあまり出せないけど物なら少しあるから~」ということだったが……。
武者小路英貴 :
「ねぇ~~?? これ本当に戦闘部署から送られてきた最新兵装なの!?」
武者小路英貴 :
「こんなハロウィンにインフルエンサーが着てるようなバニーメイド服で戦ってる人が警察にいるってマジで言ってるの?」
警官 :
「おかしいですね……封を開けられた形跡もないし、確かに間違いない品だと思うんですが……」
武者小路英貴 :
「うーん、まあ仕方ないや! すまんがこれで我慢してくれ! 願いは叶えたぞ……」 ○里大輔のモノマネ
紡木 林檎 :
「………え、誰が着るんですかコレ……?」
「ロサさん……?」
天道恋花 :
「えー、かわいいじゃん! ロサぴこれ着るんだ?」
R.O.S.A :
「私は着ないわよ?」
紡木 林檎 :
「んぇ、じゃあ恋花さん……?」
「可愛らしい、ですし」
天道恋花 :
「あたしが貰っていいの? 確かにこういうの好きだけど……」
天道恋花 :
「でもあたし、戦闘用では別のスーツがあるんだよね。だから残念だけど今回はパスかなぁ」
紡木 林檎 :
「自前のがある、と……」
「……まさかまさかの真心ヴァイザー・バニーメイド……?」
赤鷺ヒロ :
「もういっそのこと、力が手に入るのなら何でも……いや、でも……」
赤鷺ヒロ :
「お、おれは……おれは……」ずーんと未だに肩を落としている。
天道恋花 :
「まだ凹んでる!」
武者小路英貴 :
「重症だな~、一応プロのあーしらだって失敗してるんだからそんな落ち込むことないのに」
紡木 林檎 :
「責任感が強い、の裏返しなんでしょうか……」
R.O.S.A :
「責任が強いというより、一生引きずる性格なんでしょうね」
紡木 林檎 :
「ひ、火の玉ストレートぉ!」
赤鷺ヒロ :
「ヴッ……ココが球場だからって……」
天道恋花 :
「ヒロっちがメイド服着てるのは面白そうだから見てみたいけど、この調子じゃな~……っていうかそもそもサイズ合わなくない?」 メイド服を持って、ヒロの体に合わせて確認してる
紡木 林檎 :
「流石にパツパツの服では戦えませんもんね………」
「………んぇ、もしかしてウチが着る流れぇ……?」
天道恋花 :
「あははっ、いいじゃん! かわいいし着てみたら?」
赤鷺ヒロ :
「……似合うと思いますよ、紡木さん美人ですから」
R.O.S.A :
「消去法で考えるとそうなるわね」
紡木 林檎 :
「んえぇ!? いやウチこういうのは……!?」
「オタクはオタクですけど、コスはちょ……っと!」
天道恋花 :
「嫌なの? 個性が手に入るぞ~?」
紡木 林檎 :
「いいい、いいんですよ個性は……!」
天道恋花 :
「ウチだけ個性がないってこの前言ってたじゃん!」
R.O.S.A :
「万が一のためにも多角化するというのは大事よ。とりあえずでやってみればいいじゃない」
武者小路英貴 :
「大丈夫大丈夫、あたしの妹もそういうオタクだったけど最近ははっちゃけて楽しそうにしてるから」 隙自語
紡木 林檎 :
「しれっとロサさん候補から抜けてません……!?!?」
R.O.S.A :
「私?私は別のものを自前で用意してるから、当然必要ないわよ」 どこからか調達してきたジャケットを羽織る
R.O.S.A :
「それと、折角用意してくれたものを嫌だからという理由だけで断るのね支部長さんは」
紡木 林檎 :
「んぐっ……レスバ強者っ……」
赤鷺ヒロ :
「まあ、無理に着る必要はないと思いますが、ね……?」林檎ちゃんが着る流れになっており、強くは言えないが、衣装が恥ずかしい気持ちは分かる。
天道恋花 :
「そんなに嫌ならまあ、あたしも無理に着なくても……と言いたいところではあるけど……」
天道恋花 :
「でも一回着てみよっか。なんか面白そうだし!」林檎の腕を掴む
武者小路英貴 :
「意外とハマるかもしれないしね~、やってみよう!」 宇宙人捕獲状態
紡木 林檎 :
「んえぇ〜〜〜………」
か細い鳴き声とともに更衣室へ消える。
赤鷺ヒロ :
「……すまない紡木さん、おれの言葉は無力なんだ」その背中を見送る
紡木 林檎 :
「……………」
数分後。バニーメイド服を着た紡木が出てくる。
紡木 林檎 :
「……………。」
「……………きゅーとなバニーちゃんメイド!つむりんだぞっ☆」
決めポーズとしてハートを胸の前で象る。
紡木 林檎 :
「………やっぱり今のナシ、ナシで……」
赤鷺ヒロ :
「紡木さん……?」その豹変っぷりに驚いている。
天道恋花 :
「あっはははははははは!! ノリノリじゃん!!!」
武者小路英貴 :
「キャーー! かわいい~!! めっちゃかわいくない? 赤鷺さんどうよ~??」 キラーパス
赤鷺ヒロ :
「いや……おれもとても可愛らしいと思いました、けど……けど……」
赤鷺ヒロ :
「え、紡木さん……?」さっきまでの"紡木林檎"の人柄とかけはなれた仕草すぎるせいで、混乱している。
紡木 林檎 :
「……メイド服だし、やっぱり決めポーズとかした方がいいのかな……とか思っちゃったりしてぇ……」
「………は、恥ずかしいので、やっぱり見た目とかどうにかなりません……?」
赤鷺ヒロ :
「ああ、なるほど……さっきのは"変身ポーズ"と"変身口上"だったんですね……そういうことか……」ヘンな方向で納得していた。
R.O.S.A :
「それならその付け耳を外せばいいじゃない」
天道恋花 :
「それを外すなんてとんでもない!!」
R.O.S.A :
「ですって、諦めなさい」
武者小路英貴 :
「耳で指向性制御してるみたいだしね~、外すと動きがヘンになるかも?」
紡木 林檎 :
「プリンセスキュートシリーズのノリと考えればアリ……? いやウチがプリキューはキツ……キツくない……?」
赤鷺ヒロ :
「いえ、可愛いと思いますよ紡木さん、自信を持ってください」こういうコトはストレートに言える男であった。
紡木 林檎 :
「ひ、火の玉ストレートぉ……!」
「や、やめてくださいよぉ……」
顔を真っ赤にしてしゃがみ込む
天道恋花 :
「あ、ニチアサ俳優が口説いてる!!」
赤鷺ヒロ :
「く、口説いてる!? え、おれが!?」
紡木 林檎 :
「く、口説かれてた!? ウチが!?」
天道恋花 :
「ヒロっちやらし~。ファンに手出しちゃうんだ~」にやにやして
赤鷺ヒロ :
「いや、そんなんじゃないですから……!! おれはただ、忌憚ない意見を口にしただけですから……!!」
天道恋花 :
「ほんとかな~? ふふっ、じゃあそういうことにしといてやるか~???」焦ってる様子を面白がってるだけ
赤鷺ヒロ :
「も、もう……からかわないでください……」
赤鷺ヒロ :
「とはいえ……真心ヴァイザーと同じで、そのまま歩いたら人目を引くのは確かですね……」
赤鷺ヒロ :
「────ああ、俺に良いアイデアがありますよ」
天道恋花 :
「言ってみ!」
紡木 林檎 :
「これは……逆転の一手……!?」
ヴァイザーシリーズでヒロ演じる伊達がこう言った時は起死回生のプランがあるものなのだ。
赤鷺ヒロ :
「警察って犯人を逮捕した時、布を被せてパトカーに押し込みますよね?」
赤鷺ヒロ :
「ああいう感じで、移動のときは犯人みたいにパトカーの奥に座ってれば……!!」
紡木 林檎 :
「わあ、名案!………ってどっちみちウチの名誉は無くないですか!?」
天道恋花 :
「ヒロっち…………」 お前…みたいな目で見てる
R.O.S.A :
「違法な店が摘発されたような見た目になりそうね、それはそれで面白そうだけども」
紡木 林檎 :
「……お、面白くないですよ! ウチはまだ花の高校生なのに……変な店で働いて捕まったとか言われたら、終わりすぎる……」
天道恋花 :
「発想は悪くなかったんだけどな~……」
天道恋花 :
「そこは俺の上着をかけてあげよう……ってイケメンムーブするところだったでしょ!」
赤鷺ヒロ :
「くっ、ダメでしたか……他に案は……」
赤鷺ヒロ :
「というか、アイデアとかなくても、俺の職業柄、近くにいるだけで、撮影だと思われるんじゃないですかね……?」
紡木 林檎 :
「………たしかに……」
両手をカニのはさみにして、ちょきちょきする
天道恋花 :
「納得しちゃった」
赤鷺ヒロ :
「問題ないなら、それでいきますか」
赤鷺ヒロ :
「……あ、それとも上着いります?」取って付けたように
天道恋花 :
「今更言ってもかっこよくないぞヒロっち!!」
紡木 林檎 :
「………言うのが遅ーいっ!」
遠慮が無くなりつつあるのか、上着ごとツッコミを入れる
武者小路英貴 :
「あははははははは!」 めっちゃウケてる
赤鷺ヒロ :
「うう……みんなの態度に遠慮がなくなってきた……」
R.O.S.A :
「順張りというべきか後乗りというべきか...後者のほうがお似合いかしら」
GM :
……と、ひと悶着あったがなんとか落ち着いたところで紡木さんの端末がアラームを上げます。
紡木 林檎 :
「んぇ、電話……こういう時の電話って、やな予感……」
端末をいじいじする。
碓井幸一 :
『つ……紡木さんっ! 大変だ!』
紡木 林檎 :
「碓井さん!? ……何ごとです!?」
鬼気迫った声を聞き、先ほどまでの和やかな気持ちを切り替える。
碓井幸一 :
『葵さんがピンチで……あんまり話すとこっちの動きがバレる! 状況はメールで送ったからとにかくすぐ来てください!』
紡木 林檎 :
「分かりました、ご無事で!」
電話を切り、メールをすぐに開いて確認する。
天道恋花 :
「何があったの?」
紡木 林檎 :
「お二人がピンチっぽいです……! 助けに来てと言われましたが……」
紡木 林檎 :
「ウチらが行ってどうにかなるのかな……」
ボヤきながらも、手は動かす
武者小路英貴 :
「お~、マジヤバいじゃん!」
武者小路英貴 :
「……でも、助けに行くわけだ」
紡木 林檎 :
「だって……他に誰が行くって言うんですか……」
「……カヤさんを失ったら、日本に対する損失ですし……」
「……アレで碓井さんも居ないと困る人なんですよ」
武者小路英貴 :
「へ~……いい仲間なんだね?」
武者小路英貴 :
「よし、みんな付いてきて! ここからはあーしらも協力するよ!」
天道恋花 :
「ちょっと待って、つむりんが行くのは分かったけど……ヒロっちとロサぴも行くの?」
天道恋花 :
「多分、戦闘になるよ。覚悟は大丈夫?」
武者小路英貴 :
「あ、そっか。ふたりはUGNの人じゃないんだもんね」
赤鷺ヒロ :
「か、覚悟……」
R.O.S.A :
「構わないわ、戦いも交渉のひとつと考えれば大した問題ではないもの」
天道恋花 :
「そっか、まあロサぴはここで退く感じの子じゃないよね」
R.O.S.A :
「それに恋花には言ったでしょう?私は勝負勘があるほうだって」
「底打ちの音が聞こえたわ、ここからは反転の時よ」
天道恋花 :
「ふふっ、確かに言ってたね! ちょっと心配だけど、心強いよ」
紡木 林檎 :
「メール……この人、ロサさんが会ったという"蒐集家"だそうです……きっと、ロサさんにも得になる……かも……?」
画面に写った荒くブレた写真を見せる。
ロサの流儀を真似て引き込もうとしたが、どうにも怪しげだ。
R.O.S.A :
「ふうん...私、彼女には少し借りがあるのよ。清算のチャンスが思ったより早く来た感じね」 写真に写った侍姿の風貌を見て納得したようにうなずく
R.O.S.A :
「単純な損得だけなら、それほどって感じだけれど。そういった理由からトータルではプラスってところかしら」
天道恋花 :
「じゃあ、あとはヒロっちだけど……どうする? 言っとくけど、他が皆行くからって別に無理に合わせて行く必要はないよ」
赤鷺ヒロ :
「…………」
赤鷺ヒロ :
みな戦う覚悟を固めている。だが自分はどうだ。
赤鷺ヒロ :
つい先程、オーヴァードでもない暴徒相手に何も出来なかった自分は、戦いに行ったところで、足を引っ張るだけではないか?
赤鷺ヒロ :
ふと気付けば『逃げ出す理由』を探してしまう。
赤鷺ヒロ :
「おれ、戦いには行けません……」
赤鷺ヒロ :
「俺は、二人の仲間を助けにいきます……!」
赤鷺ヒロ :
「戦いは、そうせざるを得なくなった時だけ……! それでも構いませんね……!?」
天道恋花 :
「……もちろん! よし、じゃあ一緒に二人を助けに行こっか!」少し嬉しそうに笑って
紡木 林檎 :
「………え、はい、もちろんそうですけど……」
「バニーセンスでちょっぴり敏感になったウチでも、戦うのはちょっと避けたいので……」
R.O.S.A :
「好きにすればいいわ、私にヒロを止める理由はないもの」
紡木 林檎 :
「……ヴァイザーが戦ってくれる!ってなったら嬉しいですけど………無理強いしてまでしてもらうことでは……」
赤鷺ヒロ :
「いざって時は、任せて欲しい……やれるだけやってみる……」今のところ、全戦全敗記録を打ち立てているのだが。
武者小路英貴 :
「……身体張るなぁ~、オーヴァードって言っても、あーし達から見たら市民なのに」
天道恋花 :
「まあまあ、いざとなったらあたしが全員ちゃんと守るから!」
武者小路英貴 :
「レン姉がそう言うなら安心か」
武者小路英貴 :
「あーしら最強だもんね!」
天道恋花 :
「そうそう、最強最強!」笑い返す
赤鷺ヒロ :
「(どっちが"ヒーロー"か、分かったもんじゃないな……)」
天道恋花 :
「じゃあ気持ちも確認できたし、出発しよ! あまりゆっくりしてる時間はなさそうだし!」
紡木 林檎 :
「………行きましょう!」
武者小路英貴 :
「よぉし、こんなことくらいしかできないけど……用意しといたよ、一番速い足を!」
GM :
上空から警察ヘリがあなたたちを乗せるために降りてくる。
天道恋花 :
「おぉー、ヘリだ!」
赤鷺ヒロ :
「ヘリ……ヴッ、頭が……」撮影でスカイダイビングさせられたことがある
天道恋花 :
「やっぱりここいる?」
赤鷺ヒロ :
「い、いえ……行きますう……」
天道恋花 :
「よーし、その意気だ!」
天道恋花 :
「英貴ちゃんマジ助かる! これでひとっとびしていこう!」ヘリに乗り込もう
紡木 林檎 :
「バニーメイド服着て、ヘリで救援に向かう……」
「………めちゃくちゃな日になってきたなぁ……」
武者小路英貴 :
「今日のn市の交通網は大荒れ! どこで"アルジャーノン"が通行止めを仕掛けてくるかもわかったもんじゃないしね~」
武者小路英貴 :
「発進!」 操縦してもないのに合図をし、ヘリが高く飛びあがる。
GM :
あなたたちは救難信号を頼りに、最短距離で現場へと向かう……。
GM :
…………
n市 山中
碓井幸一 :
「あ、みなさんこっちです、こっち……!」 天からの助けに必死に手を振る。
GM :
幸いヘリは途中で撃ち落とされるようなこともなく、無事着地した。
紡木 林檎 :
「………あ、良かった、まだ生きてた……」
天道恋花 :
「マジでね! カヤちゃんは!?」 ヘリから降りよう
碓井幸一 :
「えっ、そういうお店への潜入任務の後?」 つむりんの恰好を見て思わず反応
紡木 林檎 :
「……見るなヘンタイ! 色々あってこの格好なんですよ……とにかく、ウチの格好の話してる場合じゃないです……!」
碓井幸一 :
「そ、そうだねゴメン! 葵さんは"蒐集家"に一方的にやられ……というか拷問中で、どういうわけか傷が回復しなくて戦えそうにないんだ」
赤鷺ヒロ :
「ご、拷問……!?」
紡木 林檎 :
「どうにか引き離せませんか……!?」
R.O.S.A :
「穏やかじゃないわね」
碓井幸一 :
「いまのところ僕らが時間を稼いでる間に葵さんの回復を待つしか策はない……けど」
碓井幸一 :
「奴の持ってる強力な武器の仕掛けを見破れればなんとかなるかも……!」
紡木 林檎 :
「強力な武器……? サムライっぽかったですし……やっぱり刀……なのかな……?」
天道恋花 :
「見破るにしてもまずは実物を見てみないことには分かんないね……カヤちゃん達はどっち!?」
碓井幸一 :
「案内します! ついてきてください!」
碓井幸一 :
「ちなみに武器はめっちゃ西洋の両手剣だった」
紡木 林檎 :
「………サムライの誇りとかお持ちでない??」
天道恋花 :
「ないんじゃない?」 とにかくついていこう
碓井幸一 :
「まあ、みんな貰った武器で戦うしかないし……ひいひい」 全力ダッシュ
紡木 林檎 :
「碓井さん、体力なさすぎ……んぇっ」
こちらは靴が走り慣れない様子
赤鷺ヒロ :
「(葵さん……! 無事でいてくれ……!!)」険しい顔でついていく
GM :
ほどなくして、木々に隠れた民家が目に入る。
GM :
庭に植えられた立派な木から脚を縛られ逆さに吊るされたカヤと、それを見てほくそ笑む"蒐集家"の姿も見えるだろう。
赤鷺ヒロ :
「ッ……!? 葵さん……!!」いったん隠れて様子を伺うコトが賢いのかもしれないが、思わず叫んでしまう。
葵カヤ :
「赤鷺さん……み、んな……」
天道恋花 :
「こらーっ! なんて酷いことしてくれてるの!!」
紡木 林檎 :
「はあ、はあ……か、カヤさん……」
R.O.S.A :
「お久しぶり...と言うほどでもないかしら」 蒐集家の方に目を向ける
葵カヤ :
朦朧とする意識の中で、仲間が駆けつけてくれたことを確認して安堵の笑みを浮かべる。
茅原千尋 :
「フン、助けが来たでござるな。いったいどうやってここがわかったのかは存ぜぬが……」
茅原千尋 :
「貴様らごとき塵芥、この魔剣の前では存在せぬも同然よ!」
紡木 林檎 :
「……うわ、ホントにゴテゴテの西洋剣……」
天道恋花 :
「じゃあ、あれが例の武器だね……」
R.O.S.A :
「猫に小判...と表現すればいいのかしら?」
赤鷺ヒロ :
「ま、魔剣……」
茅原千尋 :
「ほう、見覚えがあると思えば先日の取引でお会いした方でござるな?」
茅原千尋 :
「お仲間が暴走すれば一目散に逃げていたお手前がこうして仲間を助けにやってくるとは、とんだ茶番でござるなぁ!」
R.O.S.A :
「あら、貴方にはそう見えたのね」 意に介さない様子
R.O.S.A :
「利益を得るために立ち回りを変えるなんておかしなことではないわ、市場では当たり前の事よ?」
茅原千尋 :
「ふん、煽り甲斐のない奴でござるな。まあ構わんでござる。土に還れば同じことよ!」
R.O.S.A :
「見たところ、貴方はもったいぶって機会損失を生むタイプのようね、私としてはそっちの方が滑稽よ」
R.O.S.A :
「あら、本当に土に還れるか試してみる?あなたごときが簡単に抵抗線が割れるとは思えないけど」 銃火器を手に取る
赤鷺ヒロ :
「……ちょっと待った、ロサさん」話がしたいと前に出る。
赤鷺ヒロ :
「"蒐集家"茅原千尋……! 手荒なことになる前に投降しろ……!!」
赤鷺ヒロ :
「おまえのコトは許せないが……女の子にそんなマネ、俺はできればしたくない……!!」
茅原千尋 :
「おや、今朝襲ったスタジオで撮影してたヴァイザーも来てるでござるか?」
紡木 林檎 :
「……う、あ……そうだぁー!……正真正銘、真心ヴァイザーライジングが来てるんです、今すぐ降参するべきですよ……!」
無用な戦いを起こさないってコトですよね、という意図を込めてヒロにアイサインを送る。
茅原千尋 :
「なるほど。ヒロインのピンチに颯爽と現れ敵である拙者にも慈悲深く説得を試みるヒーロー! 素晴らしいでござるなぁ」
茅原千尋 :
「拙者がこの世で一番嫌いな人種でござる」
赤鷺ヒロ :
「なんだと……!!」
紡木 林檎 :
「…………ウチ、あなたとは分かり合えそうにないかも……」
赤鷺ヒロ :
「(大人しく投降してくれたら、葵さんでも勝てなかった相手も何とかなる、って思ってたのに~~~~……)」
茅原千尋 :
「相手にどんな事情があるかもしらずに聞こえの良い言葉を叫んで、自分の言う通り行動すればすべて解決できると思ってる何の苦労も知らない典型的リア充」
茅原千尋 :
「まったく反吐が出るでござるなぁ……!」
赤鷺ヒロ :
「…………事情? 事情だって?」
赤鷺ヒロ :
「それなら一体、どんな事情があれば……! 何の罪もない女の子を、葵さんを痛めつけるコトが許されるって言うんだッ……!!」
茅原千尋 :
「キーーー!!! 黙れ黙れ黙れ!! 貴様らどうせそんなことを言って、声を掛けた相手の人生に責任持つ気などさらさらござらぬのであろう!」
赤鷺ヒロ :
「自分の罪の責任は……人生の責任は、自分自身で背負っていくものだ……」
赤鷺ヒロ :
「だが、それでも、おまえが自らの行いを悔い改めるなら、俺は力を貸すつもりだよ」
赤鷺ヒロ :
「俺は、ヒーローだからな」
茅原千尋 :
「……はーーーっはっはっはっはっは!!!!」
茅原千尋 :
「笑わせる冗談でござるなぁ。さすが日曜朝のドラマで主演張ってるだけあるでござる」
茅原千尋 :
「その三文芝居ごと、拙者が叩き切ってやるでござる!!」
赤鷺ヒロ :
「くっ……おれの言葉はまた届かないのか……!!」
葵カヤ :
「ち、がう……赤鷺さん、届いてないわけじゃない」
葵カヤ :
「この人はあなたの言葉が届いているから……あなたが本当にヒーローだから……それを受け入れられないから怒っているの……!」
葵カヤ :
「信じて、あなたは強い。この可哀想な人を止めてあげて……!」
赤鷺ヒロ :
「……!! わかった!!」拳を握る。
赤鷺ヒロ :
「(つ、強くはないんだよな~~~~……止めると言っても、一体どうすれば~~~~……)」内心、冷や汗だらだらであった。
茅原千尋 :
「揃いも揃って、黙るでござる!!」
GM :
茅原は木とカヤを繋いでいたロープを剣で一閃、カヤは下の水桶に沈みぶくぶくと泡を吐く。
赤鷺ヒロ :
「────ッ! 葵さんッ!!」助けるため走りだそうとする。
天道恋花 :
「ヒロ、ストップ」 ガッとスカーフの後ろ側を掴んで引き留める
赤鷺ヒロ :
「な、何で……!? 葵さん、あのままじゃ窒息しちゃいますよ……!! 回復能力、まだ戻ってないんでしょう……!?」
天道恋花 :
「大丈夫……窒息したくらいなら、すぐには死なない」
天道恋花 :
「それよりここできみが助けに行ったら、間違いなく斬り殺されるよ」
天道恋花 :
「今のきみは大分あの子を怒らせちゃってるんだから、ね」
赤鷺ヒロ :
「それはそうかもしれないけどッ……」ぎりりと歯噛みをする。あの魔剣の対策が見つかっていない今、自分が飛びだしたところで、魔剣の錆びになるのが関の山だ。
天道恋花 :
「そもそも、こうなる可能性はあったはずだよ。相手は人質を取っているんだから」
天道恋花 :
「きみがあの子に手を差し伸ばしたい気持ちは分かるけど、それは後だ」
天道恋花 :
「きみはここに、カヤちゃんを助けるために来たはず。あの子を助けに来たわけじゃない……」
天道恋花 :
「ここからは優先順位を間違えると、助けられるものも助けられなくなるよ! ヒーローならもっとクールになれ、ヒロ!!」 スカーフから手を離し、ヒロの目を見て伝える。今やるべきはカヤを倒したあの武器の秘密を暴くこと。だから冷静になれ、と。
赤鷺ヒロ :
「……ッ」まだ焦りはある。だが。
赤鷺ヒロ :
「分かり、ました……たしかに恋花さんの言う通りだ……」恋花ちゃんの目を見て、冷静さを取り戻す。先走った結果、スタジアムの二の舞になって、また他のみんなまで危険に晒すのはごめんだ。
天道恋花 :
「よし、いいこいいこ!」 小さく笑いかけた後、もう心配ないだろうと言うように千尋の方へと向き直る
茅原千尋 :
「御託は済んだでござるか? まとめて斬り倒してやるでござる!!」
GM :
では戦闘に入る前にダインスレイフの能力について見破る判定をしてもらいます!
GM :
判定は〈RC〉〈意思〉〈知識:刀剣、歴史、レネゲイド〉のいずれかで行い達成値3で部分的に成功、15で完全成功になります。
GM :
戦闘中にも判定できますがその場合はマイナーもしくはメジャーアクションを消費します。
天道恋花 :
結構技能が広い!わたしは意志でいきましょ
赤鷺ヒロ :
わたしも意思でいこう!
GM :
それぞれ技能決まったら判定どうぞ!
天道恋花 :
4dx+4(4DX10+4) > 10[1,7,8,10]+9[9]+4 > 23
天道恋花 :
なんか成功してる
GM :
成功した!??
赤鷺ヒロ :
4dx+1 恋花ちゃんが強すぎるよ意思(4DX10+1) > 10[2,2,6,10]+1[1]+1 > 12
R.O.S.A :
もう必要ないけどRCで振っておくか~
R.O.S.A :
2dx+1 おりゃ(2DX10+1) > 7[5,7]+1 > 8
紡木 林檎 :
一応RPの指針の為にエフェクトなしで判定だけはしとこう!
RCで
紡木 林檎 :
6dx+7(6DX10+7) > 10[3,4,7,7,8,10]+3[3]+7 > 20
GM :
では成功したので、まずは達成値3の情報から。
情報
◆魔剣「ダインスレイフ」
命中:0 攻撃力:35 ガード値:15 射程:視界 両手持ち 装備している間、追加のHPを50点得る。
北欧神話の伝説の魔剣とその名を同じくする"遺産"のひとつでござる!
伝承の通り、この剣で傷つけられれば決して癒えることはなくどんな強者も死を待つのみでござる。
この剣があれば目障りなUGNエージェントどももバッサバッサと楽勝でござるな! はーーっはっはっは!
GM :
ちなみに千尋が見えている情報はここまでです。
天道恋花 :
何わろとんねん! しかしてその実態は
GM :
では達成値15のほうの情報!
情報
◆魔剣「ダインスレイフ」
……というのは真っ赤な嘘で、実際は"教授"がFHのある研究プロジェクトに参加していた頃、同名の実験体のデータをもとに打ち出した普通のEXレネゲイド。
鍜治はまったくの素人である"教授"によって見様見真似で作られた作品なので美術・工芸品としての価値はゼロだが、絶頂期の"教授"の研究成果のひとつであり、その性能は折り紙付き。
①このアイテムはバックトラックでEロイス2個分として計算する。
②同じエンゲージ内のオーヴァードを好きなだけ選択する。そのオーヴァードをエキストラ化する。
エリート級オーヴァードに対しても実力差が一定以内であれば使用することが可能。
この能力は1シナリオ1回だけ使用できる。
③戦闘中、このアイテムは使用者とは独立したキャラクターとして行動する。
HPやエフェクト、能力の使用回数などは使用者と共有し使用者が移動した場合は同じ位置に移動する。
④この武器は相手が「この武器とその所有者をどれだけ畏れているか」によって威力が変動し、この情報が公開された時点でデータが以下に変更される。
命中:-5 攻撃力:1 ガード値:0 射程:至近 両手持ち 装備している間、追加のHPを50点得る。
GM :
ということで……こけおどしです! ただ見破られても一定の性能はあります。
天道恋花 :
そんなことある?????
GM :
"教授"が使っている限りは間違いなく伝説級の魔剣なんですよね…ということで、エリート級なのは千尋ではなくこの魔剣のほうだったので真の力を発揮できなくなった今、千尋は一般オーヴァード化します。
天道恋花 :
やったー! 落ちてこい、下で待ってるぞ
GM :
それでも一般オーヴァードの中ではかなり強いことには違いありませんが……みんなが力を合わせれば勝てない相手ではありません。頑張るぞ!
天道恋花 :
がんばるがんばる
赤鷺ヒロ :
勝つぞ~~!!!!
紡木 林檎 :
ガンバルゾー!
R.O.S.A :
イクゾー
GM :
では戦闘を開始します!
【行動値】
15 R.O.S.A
08 茅原千尋(本体)
08 茅原千尋(分身)
08 ダインスレイフ
06 紡木林檎
05 天道恋花
04 赤鷺ヒロ
【初期配置】
茅原千尋(本体) / 分身 / ダインスレイフ
|
(5m)
|
赤鷺ヒロ / 紡木林檎 / R.O.S.A / 天道恋花
◆第一ラウンド
GM :
セットアップ! ある人!
天道恋花 :
アーマメントベルトの効果使用! このシーンの間、自身の装甲値が12点、素手の攻撃力が8点になります! 演出あります!
紡木 林檎 :
はーい!
【重力糸準備】活性の霧
system :
[ 紡木 林檎 ] 侵蝕率 : 78 → 81
GM :
演出的にはすでに作成済でしたが、千尋は改めてセットアップで〈高速分身〉を使用して分身を生成します。
天道恋花 :
「…………」 じーっと魔剣を観察して
天道恋花 :
「なんかあれ……よく見たら思ってたより強く無さそうっていうか……」
天道恋花 :
「あれ、本当に凄い武器なのかな? なんかあたし的にはどうもそうは見えないんだけど……」 ※恋花は千尋のことがさっきのやりとりでただの子供にしか見えなくなったため、畏れる心が弱くなっている
紡木 林檎 :
「んぇ、見かけ倒し……ってコト……?」
恋花の言葉をきっかけによく魔剣を観察する。
紡木 林檎 :
「………あ!? あの剣、心の"糸"を巻き取ってる……?」
バニーメイド服の耳が、魔剣に向いてその正体を示す。
天道恋花 :
「どういうこと?」
紡木 林檎 :
《声なき声》を使用!
音ではなく幻覚の形でつむりんの見ている糸の感覚をおぼろげながら周囲に示します
紡木 林檎 :
「……えっと……言っても伝わらない……」
「こういう、ことですっ……!」
魔剣が皆から巻き取っていた"糸"を林檎が掴むと、それぞれの持ち主たちにもうっすらと糸が見えるようになる。
天道恋花 :
「おぉ!?」
R.O.S.A :
「剣と線...糸が繋がっているように見えるわね」
紡木 林檎 :
「"糸"は……心の動きとか流れをウチが捉える時の見え方……です。」
「あの剣が"糸"を不自然に引っ張って……皆の心を気づかないうちに動かしてた……たぶん……」
赤鷺ヒロ :
「そうか……! ヒーローが人々の声援で強くなるように、あの魔剣はその逆……!!」直感的に理解する。
天道恋花 :
「え、そういうこと? でもなんか分かりやすいかも」
天道恋花 :
「じゃあ逆ってことは、あの子を怖がってたらその分だけ剣も強くなるってわけ?」
紡木 林檎 :
「はい……! 意識して、"糸"を引っ張り返すことが出来れば……!」
「……魔剣に身がすくむことも、ないはずです……!」
赤鷺ヒロ :
「なるほど、あいつは……!」
赤鷺ヒロ :
「別にサムライでもないし、ぜんぜん強くも怖くもない大法螺吹きだって、正しく認識すればいい訳だな……!!」火の玉ストレート
紡木 林檎 :
「そういうコトです!!」
天道恋花 :
「……らしいよ、こけおどし侍さん!」
R.O.S.A :
「見せかけの栄華というわけね、理解したわ」
茅原千尋 :
「な、なななな、何ィ!! 貴様のほうこそこけおどしのヒーローではござらぬか!! その減らず口、すぐにきけぬようにしてやるでござる!」
紡木 林檎 :
「……苦し紛れもそこまでです……!」
「皆さんお強いはずですし、そもそも数の有利……」
紡木 林檎 :
「……ヒロさんの説得をもう一度聞いてみてもいいのでは?」
R.O.S.A :
「...それは難しいと思うわよ、林檎」
R.O.S.A :
「ああいった手合いは、鋭い正論より慰めの甘ったるい言葉を欲しがっているの」
紡木 林檎 :
「……ロサさんはどっちの味方なんですぅ……?」
天道恋花 :
「まあ、魔剣の正体が分かったところで……まだ油断は出来ないしね、勝ち誇るのは早いよ」
天道恋花 :
「今更言って退くような相手じゃないのは分かってる。説得するのは一回お灸を据えて、カヤちゃんを助けてからだよ!」そう言いながら、リュックから黄金色に輝くバックルを取り出す
赤鷺ヒロ :
「そのバックルは……!?」
紡木 林檎 :
「んえっ、あれ!?」
天道恋花 :
「これもこけおどしだよ……ただ、ちょっと派手だけどね!」
天道恋花 :
恋花はそう言いながら、バックルを自分の腹部に当てる!
システム音声 :
「ブレイザーライザー!!!」
天道恋花 :
バックルに内蔵されたスピーカーが、やたらと良い声で自身の名を叫ぶ!
天道恋花 :
その瞬間、バックルに格納されていたベルトが一気に伸び、恋花の腰に自動的に巻き付いた!
天道恋花 :
次に彼女が取り出したのは手の平に収まるサイズの水晶体!
天道恋花 :
円形状の水晶体は金色の装置に囲まれており、恋花はそのスイッチを指で押し込む!
システム音声 :
「ブレイズエナジー!!」
天道恋花 :
エナジーレンズ! それは様々な自然と調和した周囲のレネゲイドを収束させ、エネルギーへの変換を可能にしたアイテム!
天道恋花 :
そしてこれはブレイズエナジーレンズ! 日光と調和したレネゲイドを収束させたエナジーレンズだ!
天道恋花 :
このブレイズエナジーレンズを、ブレイザーライザー中央のスリットにセット!!
天道恋花 :
変身待機、完了! 来るぞ、戦士の降臨を望む祝福の歌が!!
システム音声 :
「ゴー! ゴ・ゴー!! レッツ轟轟!!」「ゴー! ゴ・ゴー!! レッツ轟轟!!」「ゴー! ゴ・ゴー!! レッツ轟轟!!」
天道恋花 :
激しくかき鳴らされる熱血のメロディ! 妙に頭に残るリズムで繰り返される掛け声!
天道恋花 :
三度どころではない! 永久にループする歌が場を異様な空気で包み込む中、今こそ叫べ! 覚悟を決めるあの言葉を!!
天道恋花 :
「天下爆現!!」
天道恋花 :
右手でブレイザーライザー側面のスイッチを勢いよく叩く!
天道恋花 :
直後、ブレイズエナジーレンズから溢れ出す炎! 真っ赤な太陽が恋花の姿を覆い隠す!!
システム音声 :
「ウェイクアップ! ファイヤー!!」
システム音声 :
「ブレイク! ブレイブ! ブレイズ!!」
天道恋花 :
そして、炎が弾け飛び! 戦場に現れたのは! 紅の鎧を身に纏った鋼鉄の戦士!!
システム音声 :
「閃光戦輝!!」
システム音声 :
「サーーーーーーーン!!! ブレイザーーーーーーーッ!!!!」
天道恋花 :
ドカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッッッ!!!!
天道恋花 :
サンブレイザーの名乗りと共に、背後で大爆発が巻き起こる!!
天道恋花 :
説明しよう! これはサンブレイザーの背面に備えられた火薬によるもの! この火薬が変身完了と共に後方に排出され、戦士の登場を派手に演出するのだ!!
天道恋花 :
オーヴァードが食らってもダメージは特にないが、爆風は熱いし爆音はうるさいぞ!!!
紡木 林檎 :
「オワーーーーッ!!!!」
爆風と爆音にひっくり返る
赤鷺ヒロ :
「せ、閃光戦輝サンブレイザー……!? ど、どうして……!?」爆風を浴びながら唖然としている。
紡木 林檎 :
「デ、デ……DXブレイザーライザー!?!?!?」
「なんであんな胡乱オモチャを恋花さんが!?!?!?」
「てか変身したぁ!?!? オモチャじゃなくてモノホン!?!?!?」
R.O.S.A :
「名実ともに暑苦しいわ」 腕て熱風を遮るようにしている
天道恋花 :
「あははっ、ごめんごめん! でもなんかこれ、作ったやつのこだわりらしくてさ~」
天道恋花 :
「旦那が使ってた頃からこれらしいから我慢して!」
赤鷺ヒロ :
「旦那……もしかすると、とは思ってたけど……恋花さんは翼さんの……」
赤鷺ヒロ :
「いや、今は話している場合じゃないな……い、今こそ冷静にならないと……」ブンブンと頭を振る。
紡木 林檎 :
「し、知っているのか赤鷺……!」
「って、そうですね……後で詳しく教えてもらえると……」
天道恋花 :
「そうだよ、話は後で! 行くよ!!」 構えを取る
GM :
ではイニシアチブプロセス!
GM :
ダインスレイフが〈スピードフォース〉を使用して行動します。(演出上は千尋の行動)
茅原千尋 :
「ここにもこけおどしのヒーローがひとり。まったくネズミのように増えるでござるな……!」
GM :
マイナーはなし、メジャーでダインスレイフの特殊効果②を使用しようとします。
茅原千尋 :
「まとめて餌食にしてくれる! 轟け! ダインスレイフ!!!」
GM :
……………………。
茅原千尋 :
「……? ダインスレイフ! ダインスレーーイフ!!!」
GM :
手番を終了します。
天道恋花 :
「何やってるのあの子?」
赤鷺ヒロ :
「轟いてますね……」
紡木 林檎 :
「魔剣の力にも限度がある……のかなあ……」
「……やっぱり伝説の魔剣、と言う割には……?」
茅原千尋 :
「お、おかしいでござるな。いつもなら黒いオーラがこう……」
茅原千尋 :
「まあいい! 時間はかかれど普通に斬っても同じことよ!」
GM :
続いて行動値15、ロサぴの手番です!
R.O.S.A :
はいさ!マイナーでPDWの効果を使用して対象を範囲:選択にします!
R.O.S.A :
メジャーで千尋、分身、ダインスレイフにPDWで攻撃
エフェクトとしてコンセントレイト:モルフェウス、ペネトレイト、砂の加護を使用します
system :
[ R.O.S.A ] 侵蝕率 : 74 → 82
GM :
判定どうぞ! (以下省略)
R.O.S.A :
14DX7-1 (14DX7-1) > 10[2,2,3,3,5,5,5,6,7,7,7,8,9,10]+10[4,6,7,8,9,10]+10[5,5,8,10]+10[5,8]+10[7]+3[3]-1 > 52
GM :
うおっ! マジか!
R.O.S.A :
思ったより回ってしまった
GM :
これは仕方ないからガードするでござるな…! ダメージどうぞ!
R.O.S.A :
6d10+9(6D10+9) > 33[1,8,7,6,9,2]+9 > 42
GM :
切るしかないな! 〈グラビティガード〉〈魔人の盾〉を使用します。
GM :
4d10+20(4D10+20) > 18[2,9,2,5]+20 > 38
GM :
4×3で12点ダメージ!
R.O.S.A :
「おっしゃる通り、私自身としては力不足かもしれないわ」
「ただ...」
R.O.S.A :
「私の外部委託品はそうでもないわよ」
「さあ、製品テストの時間といきましょう?」
R.O.S.A :
自身から剣へつながっている糸を頼りに照準を合わせ、ありったけの弾を発射する
R.O.S.A :
「以前会った時には挨拶を忘れていたのよね、少し手荒っぽいけどこれで十分?」
茅原千尋 :
「ぬわーー!!」 叫びながら分身を集めて重力場を展開! 大方は逸らすも小さくないダメージを受ける!
茅原千尋 :
「ず、随分な挨拶でござるな……。ならこちらも名乗らねばというもの」
茅原千尋 :
「"蒐集家"茅原千尋! 冥土の土産に持っていくとよいでござる!」
GM :
続けてイニシアチブ8、千尋x2のターンです。
GM :
マイナー〈影走り〉でエンゲージ。
GM :
メジャーで▼秘剣・一の太刀(〈瞬速の刃〉〈魔王の理〉〈コンセントレイト:バロール〉〈獅子奮迅〉)を使用します。対象はエンゲージの全員!
天道恋花 :
オートアクションで《孤独の魔眼》を使用! 対象を恋花一人に変更します!
system :
[ 天道恋花 ] 侵蝕率 : 77 → 81
GM :
来ると思ってたぜ! 判定いきます
GM :
9dx7-1(9DX7-1) > 10[3,4,6,7,7,8,9,9,9]+10[1,2,5,6,8,10]+10[1,10]+10[7]+5[5]-1 > 44
天道恋花 :
オートアクションでウェポンケースからフォールンシールドを装備
天道恋花 :
ガードします!《氷盾》+《鋼の氷》、フォールンシールドの効果を使用!
system :
[ 天道恋花 ] 侵蝕率 : 81 → 86
茅原千尋 :
叩き破ってやるでござる!
茅原千尋 :
5d10+13(5D10+13) > 19[4,4,2,1,8]+13 > 32
天道恋花 :
装甲は有効だっけ……でもどっちにしろガード値38点なので無傷でござるよ!
GM :
装甲ガードは有効です!では演出
茅原千尋 :
「まとめて消し飛べぇぇぇ!!!」
茅原千尋 :
一気に接近して風を斬るような一撃を放ち……その一撃によって発生した真空波が全員に襲い掛かる!
天道恋花 :
「……!!」
天道恋花 :
真空波が発射されると同時! サンブレイザーの胸部のコアが赤く輝く!
システム音声 :
「説明しよう! サンブレイザーの胸部中枢に組み込まれた特殊変換炉、サンシャインリアクターに隠された秘密を!」 いきなり大声で喋り出す
紡木 林檎 :
「……説明たすかるぅ……」
システム音声 :
「これは変身者が生み出すサラマンダーシンドロームの炎を吸収し、サンブレイザーの稼働エネルギーに変換するのだ!」
システム音声 :
「そして、天道恋花の魔眼とも融合している! この魔眼のパワーで、敵の攻撃をサンブレイザーへと引き寄せることが出来るぞ!」
システム音声 :
「戦え、サンブレイザー! 仲間を守るために……戦うのだ!!!!!」
天道恋花 :
そんな説明の通りに、バロールの引力によって全ての真空波が恋花へと向かう!
システム音声 :
「バーンアップスピナー!!」 また喋り出す
天道恋花 :
ブレイザーライザーが叫んだのと同時! サンブレイザーの左手首に、小さな赤い円盤が装着される!!
システム音声 :
「説明しよう! バーンアップスピナーとは!」
天道恋花 :
「あ、これ今日うるさい日か」
システム音声 :
「サンブレイザーの左腕部に装備する円形型の手甲!」
システム音声 :
「トリガーを引いて回転させることで内部で特殊燃料を精製! 防御の瞬間に燃料を排出・引火させることで爆発を起こす、サンブレイザー専用のシールド装備のことである!!」
システム音声 :
「さあシールドを回せ! サンブレイザー! 回せ回せ回s」
天道恋花 :
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!
天道恋花 :
説明している間に、構えたシールドが回転! そして攻撃を防いだと同時に爆発を起こす!!
茅原千尋 :
「そんなふざけたおもちゃがこの剣に通じるかあああ!!!」
天道恋花 :
立ち昇る爆炎! そしてやがて、煙が晴れる!
天道恋花 :
「残念! 通じちゃったね」
天道恋花 :
そこに立っていたのは……無傷のサンブレイザーだ!!!
赤鷺ヒロ :
「さ、流石はサンブレイザー……! あの攻撃を一身に受けて、全くの無傷だ……!!」
天道恋花 :
「あははっ、いつもこうならいいんだけどね!」
茅原千尋 :
「な……!」 千尋の顔から余裕が消える。
天道恋花 :
「ふざけたおもちゃも中々侮れないでしょ、侍ちゃん!」
茅原千尋 :
「……そのようでござるな」
茅原千尋 :
「出し惜しみはできない相手とお見受けした。なら、次は本気の本気でござる!!」
天道恋花 :
「…………!」 身構える
GM :
続いて分身の行動!
GM :
マイナー《影走り》で接近!
GM :
オートで《リミットリリース》 メジャーで《瞬速の刃》《コンセントレイト:バロール〉《怒濡の旋風〉《マシラのごとく》《獅子奮迅》を使用します。
GM :
《怒濤の旋風〉でHP6点消費して攻撃力を+18!
天道恋花 :
もう一回オートアクションで《孤独の魔眼》を使用しましょう! 対象を恋花だけにします
system :
[ 天道恋花 ] 侵蝕率 : 86 → 90
GM :
はいな!
GM :
判定いきます! 祈って!
GM :
4dx6-1(4DX6-1) > 10[2,3,4,6]+10[6]+2[2]-1 > 21
GM :
うーん……スカ!!!
天道恋花 :
そ、そんなことある!?
天道恋花 :
リアクションはガード! 固定値ありそうだし、ここは生身で受けて侵蝕を抑え……
天道恋花 :
るのが賢いかもだけど、恋花は真っ向から受けて立つ女なので全力でガードよ
赤鷺ヒロ :
ヒューッ! さっすがサンブレイザーだぜ!!
天道恋花 :
《氷盾》+《鋼の氷》、フォールンシールドの効果を使用!
system :
[ 天道恋花 ] 侵蝕率 : 90 → 95
GM :
よう言うた!!!
天道恋花 :
出しな!お前のダメージを!
GM :
3d10+61 これがこいつのリソースを全部つぎ込んだ正真正銘の全力だ!!(3D10+61) > 26[7,10,9]+61 > 87
天道恋花 :
ガード値38、装甲値12、HPが29だから…
天道恋花 :
足りないか????
GM :
あ~~!!ちょっと足りない!!
天道恋花 :
ひぃん
GM :
めちゃめちゃに惜しかった……演出します!
天道恋花 :
あ、その前にリザレクトしとこう!
GM :
そうだった、どうぞ!
天道恋花 :
1d10(1D10) > 4
天道恋花 :
4点で復活よ
GM :
侵蝕も99でいい感じ!
system :
[ 天道恋花 ] HP : 29 → 4
system :
[ 天道恋花 ] 侵蝕率 : 95 → 99
茅原千尋 :
「どりゃあああああ!!!!」
茅原千尋 :
剣を高く掲げ、反動で目や耳から血が噴き出るほどの勢いで走り抜けながら、そのエネルギーすべてをサンブレイザーに叩きつけ、装甲を叩き割らんとする……!!
茅原千尋 :
「弾け飛べぇ!!」
天道恋花 :
バーンアップスピナーが爆発を起こす! 爆炎の盾が斬撃を逸らそうとするが!
天道恋花 :
「う……ぐ、ああああああっ!!!」
天道恋花 :
刀は爆炎に吞まれながらも、サンブレイザーの装甲を断ち切った!
天道恋花 :
その刃はスーツに守られた恋花の体をも切り裂き、彼女は衝撃で吹っ飛び後方の樹に激突する!
茅原千尋 :
「はーーーっはっはっはっはっは!!! ひぃっ、ひい……やってやった!! 忌まわしきヒーローをこの手で打ち破ったでござるよ!!」
赤鷺ヒロ :
「れ、恋花さんッッ……!!!!」
赤鷺ヒロ :
目前でサンブレイザーの外装が崩れていく。赤鷺ヒロは、まったく同じ光景に見覚えがあった。
天道恋花 :
「……っ、みんな、無事……だよね……?」 何とか上体を起こし、仲間の姿を見る。押し負けはしたが、攻撃から守れたことに安心する
赤鷺ヒロ :
「おれ達は無事です……! そ、そんなことよりも、恋花さんが……!!」
天道恋花 :
「よかった……。大丈夫だよ、あたしのことは気にしないで……」
天道恋花 :
「だから、前を向け……ヒロ! あの大技、流石にそう何度も連発出来ないはず……っ」
天道恋花 :
「反撃するなら今がチャンスだ!!」 割れかけたマスクの下で血を吐きながら叫ぶ
赤鷺ヒロ :
「…………ッ!!」サンブレイザーを傷付けた敵を睨む。
茅原千尋 :
「そのザマでよく吠えるでござるな。貴様もすぐに"マスカレイド"と同じ目に遭わせてやろう!」
天道恋花 :
「それは……どうかな……っ!」 地面に手を突きながら、闘志を失っていない目で千尋を見据えている
GM :
ネクスト! 行動値6、つむりんの手番です
紡木 林檎 :
【重力糸マクラメ・平結び】
CR+インビジブルハンド(前提:活性の霧)
紡木 林檎 :
範囲攻撃!
本体分身魔剣を狙うよ!
GM :
通れば3倍撃!どうぞ!
system :
[ 紡木 林檎 ] 侵蝕率 : 81 → 87
紡木 林檎 :
7dx8+7(7DX8+7) > 10[2,3,3,3,4,8,9]+7[1,7]+7 > 24
GM :
ドッジします!
GM :
5dx+4 本体(5DX10+4) > 10[1,1,6,8,10]+5[5]+4 > 19
GM :
5dx+4 分身(5DX10+4) > 10[1,6,9,9,10]+4[4]+4 > 18
GM :
5dx+4 ダインスレイフ(5DX10+4) > 9[1,2,7,8,9]+4 > 13
GM :
全命中です!ダメージどうぞ!
紡木 林檎 :
3d10+13(3D10+13) > 20[5,10,5]+13 > 33
GM :
装甲は有効だよね? このタイミングで判明しますが、装甲は8点あります
紡木 林檎 :
装甲ガード有効!
特殊効果は飛行解除のみ!
system :
[ 茅原千尋 ] HP : -6 → -81
GM :
OK! なんとか耐えます!
紡木 林檎 :
「れ、恋花さん………」
吹き飛んだ恋花を見て、戦場の迫力に動揺する。
紡木 林檎 :
嗤う千尋たちが、再び一刀を加えんと歩み寄ろうとする……
紡木 林檎 :
「(……ウチが出ていっても、何も出来ないかもしれないけど……!)」
紡木 林檎 :
「………ま、待ったぁー! う、う、ウチが相手だっ……」
茅原千尋 :
「は……邪魔をするなら斬り殺すでござるぞ、コスプレ女!!」
紡木 林檎 :
「……こっ、こす……」
「………や、や、やれるもんならやってみろぉー!」
足元に落ちている石やら破片──サンブレイザーの割れた装甲だ──を投げつける。
しかし、へろへろと投げられるそれらは千尋には掠りもしない。
茅原千尋 :
「ははは!! このオーヴァードだらけの戦場で投石でござるか? UGNもいよいよ進退窮まったという感じでござるなあ!」
紡木 林檎 :
「………それでも……ウチは……」
「………今出来るコトをやらずに、後悔したくない……」
紡木 林檎 :
「………ウチが今、考えた中で一番マシな方法……!」
「くらえーっ!!!!」
紡木 林檎 :
林檎の胸から伸びた"糸"を引く。
林檎から千尋と魔剣への間にある感情に、林檎が石ころや破片に込めた微かな祈りが結びつく。
さながら、糸仕掛けのオモチャが巻き取るように。
石と破片が、千尋と魔剣の重心目掛けて落ちていく!
GM :
それは、完全に注意の外からの一撃だった。
GM :
すさまじいスピードで背後から飛んできた石と破片が千尋とダインスレイフに襲い掛かる。
茅原千尋 :
「な……!?」
GM :
当然躱すことなどできず、気づいたときには斥力展開も間に合わない……!
茅原千尋 :
「き、貴様……何を……!!」 腹部に小さく空いた風穴を抑え、たまらず蹲る……!
紡木 林檎 :
「………あなたの魔剣と同じですけど……」
「………精神を結びつけて、引っ張る。」
「ウチ的には物理の重みも精神の重みも一緒……って感じでして。」
律儀に質問に回答する。
茅原千尋 :
「む、難しいことは理解できぬが……貴様も油断ならん相手だということは理解したでござるよ!」
茅原千尋 :
「予定変更、次の狙いは貴様でござる……!」 血走った目で睨みつける。
紡木 林檎 :
「んぇっ………ヤバっ………」
「た、助けてライジングーっ!?!?」
GM :
ネクスト! 行動値5のレン姉です!
天道恋花 :
待機します! 素で殴れるけど効果は薄いし、ここはヒーローに任せるよ!
GM :
OK! では行動値4、ヒーローの出番だ!
赤鷺ヒロ :
マイナーアクションで《白熱》+《オリジン:アニマル》! 素手のデータを変更!!
system :
[ 赤鷺ヒロ ] 侵蝕率 : 83 → 87
赤鷺ヒロ :
まずマイナーの変身の描写をします!
GM :
変身だー!! 思い切りやってくれ!
赤鷺ヒロ :
「(あのサンブレイザーが一撃でやられた……魔剣がこけおどしでも、もともと強いには強いんだ……)」
赤鷺ヒロ :
「(く、くそっ……やっぱり戦うのは怖いっ……)」足が竦む。
赤鷺ヒロ :
「(でも……!!)」ライジングライザーの起動スイッチを押し込み、天高く掲げる。
赤鷺ヒロ :
「任せてくれ、紡木さん……!」
赤鷺ヒロ :
「(俺も……“いま出来るコトをやらずに、後悔したくない”……!)」
システム音声 :
「Ready for Transformation!」
赤鷺ヒロ :
向かい風を受けた”風車ダイナモ”が駆動。エネルギーを充電する。変身準備完了だ。
赤鷺ヒロ :
「今度こそ、おれは……! 守り通して見せる……!!」
赤鷺ヒロ :
“何も恐れず敵と戦う”なんてことは、ヒロには出来ない。
赤鷺ヒロ :
戦う相手は、常に自分自身。
赤鷺ヒロ :
“敵を恐れる自分の真の心に、勇気の仮面で立ちむかう”
赤鷺ヒロ :
それこそ、赤鷺ヒロに────
赤鷺ヒロ :
真心ヴァイザーに許された、ただ一つの生き方だった。
赤鷺ヒロ :
「変身……ッ!!」
システム音声 :
「RISE UP!!」
赤鷺ヒロ :
ライジングライザーから、眩いばかりの真っ赤な雷光が溢れ出し……
赤鷺ヒロ :
────次の瞬間、光の中から現れたのは、今から半年前に誕生した正義のヒーロー。
赤鷺ヒロ :
紡木林檎は数えきれないほど目にしただろう、そのヒーローの名は、
赤鷺ヒロ :
『真心ヴァイザーライジング』!!
紡木 林檎 :
「な、な、生変身……! が、が、がんばえー!ライジングー!!」
茅原千尋 :
「どいつもこいつも意味のわからん変身ギミックを使ってかばい合いおって……」
茅原千尋 :
「そんなに一緒にいたいなら、まとめてあの世に送ってやるでござる!!」
天道恋花 :
「あははっ、意味わからんっていうのは否定できないね……!」
天道恋花 :
「まあ否定出来るのはそこまでだけど、ね。……やっちゃえ、ヒロ!!」
真心ヴァイザーライジング :
「はい……!!」
真心ヴァイザーライジング :
メジャーアクションで《コンセントレイト》+《一閃》!
真心ヴァイザーライジング :
全力移動した後、ダインスレイフに素手で白兵攻撃をするぞ!
真心ヴァイザーライジング :
7dx8+10+1 命中!(7DX8+11) > 10[3,4,4,5,6,7,8]+7[7]+11 > 28
GM :
んん~~~そうね……
GM :
受けて立ちましょう! ガード!
真心ヴァイザーライジング :
3d10+29 装甲有効ダメージ!(3D10+29) > 22[7,10,5]+29 > 51
GM :
止めてみせる! グラビティガード!!
GM :
4d10(4D10) > 27[9,8,9,1] > 27
GM :
装甲と合わせて35点、ダメージは16点
system :
[ 茅原千尋 ] HP : -81 → -97
茅原千尋 :
千尋のHPは素が27点、《グラビティテリトリー》2で+14、ダインスレイフで+50。
茅原千尋 :
計91点! これで倒れます!
真心ヴァイザーライジング :
や、やったああああ!!ギリギリの勝利だ!!!!
天道恋花 :
や、やったー!!!
GM :
ヒーローたちの勝利だ…演出どうぞ……!
system :
[ 赤鷺ヒロ ] 侵蝕率 : 87 → 93
真心ヴァイザーライジング :
「行くぞ……! 歯を食いしばれ、”蒐集家”……!!」
ぐぐっと身を屈め、もう一度、ライジングライザーのスイッチを押し込む。
システム音声 :
「Hyper Charge!!」
機械音声と同時、ライジングライザーが放電。
真心ヴァイザーの右足が、バチバチと迸る雷光を纏う。
茅原千尋 :
「この期に及んで敵のことを気遣う発言、虫唾が走るでござる!」
茅原千尋 :
「どんな攻撃もこの最強の刃で叩き落としてやるでござる!!」 ダインスレイフを構える。
真心ヴァイザーライジング :
「うおおおおおおおおおおッ……!!」
思いっきり地面を蹴り、自分の肉体を電磁加速で射出。
────赤い閃光が走る。
弾丸のように撃ちだされた身体が、宙を舞う。
真心ヴァイザーライジング :
「(いつもは怪人の腹を貫く技だけどっ……!)」
高速飛翔する右足が、ダインスレイフを蹴り穿つ。
ハリボテの魔剣にスパークが弾け、その使い手ごと吹き飛ばしていく。
この跳び蹴りこそが、みなさんご存知、真心ヴァイザーライジングの必殺技────
システム音声 :
『サンライズ・フィニッシュ!!』
茅原千尋 :
「ぐ、ぐぐぐぐぐ…………!!」
GM :
剣とキックがぶつかり合い、激しい火花が飛び散る。
GM :
外から観測すれば一瞬の出来事かもしれないが、バロールの重力場で歪んだ時間の流れはそれを何倍にも感じさせた。
紡木 林檎 :
「サンライズ来たあああああ!! いっけええええ!!」
ピンチだったのも忘れ、完全に声援モードになっている
ダインスレイフ :
『……我、破レタリ』
紡木 林檎 :
「………んぇ、そっちも喋るんだ……!?」
GM :
先に根をあげたのは、偽りの魔剣。
GM :
じゃじゃ馬娘のわがままに耐え老体にムチ打ち続けたその身体がはじけ飛ぶ。
茅原千尋 :
「キャーーーーーーッ!!!!」
茅原千尋 :
「……せ、拙者の……最強の刃がぁ……」
真心ヴァイザーライジング :
「き、決まったっ……!!」なんとか滑り込むように着地。たしかに砕け散る刃を見る。
GM :
……ダインスレイフが砕け散ったということは、当然その"呪い"も解ける。
葵カヤ :
「…………ぷは」
GM :
縄を引きちぎり、水桶からカヤが顔を出す。
茅原千尋 :
「ひ、ヒッ!!!」
GM :
瞬時に土下座の体勢に移ろうとするが、それよりもカヤの脚のほうがはるかに速い。
葵カヤ :
「――形だけの謝罪の押し売りはいらない。あなたもそれはよくわかっているはずよ」
葵カヤ :
「このくらいで勘弁してあげる」
GM :
カヤは思い切り千尋の頬をビンタする。
GM :
音を置き去りにするほどのその一撃は、身体ごと千尋を吹き飛ばし……"教授"の邸宅に綺麗に人型の穴を作ったのだった。
真心ヴァイザーライジング :
「お、ああ……さ、さすがは葵さん……」
真心ヴァイザーライジング :
「(こ、怖い……絶対に怒らせないようにしよう……)」
天道恋花 :
「あ、はは……カヤちゃん、思ったよりめっちゃ元気だったじゃんね……」
葵カヤ :
「…………」
紡木 林檎 :
「んぇっ………一流エージェントはビンタ一発であんな吹き飛ばせるの……」
「…………というか、ライジングのキック並みでは……?」
R.O.S.A :
「...格の違いってやつね、想像以上だわ」
葵カヤ :
「……す、すみません……カッコつけすぎました。治療を……」
GM :
カヤは温存していた最後の体力を使い果たし、よろっ……と膝から崩れ落ちる。
真心ヴァイザーライジング :
「わ、葵さん……!?」咄嗟に抱きとめる
葵カヤ :
「ご、めんなさい、赤鷺さん。ご迷惑おかけして」
葵カヤ :
「……でも、信じていました。ありがとうございます」
真心ヴァイザーライジング :
「こんなおれを信じてくれてありがとう」
真心ヴァイザーライジング :
「……だけど、おれは大したコトはしてないですよ」
赤鷺ヒロ :
「みんなの頑張りのおかげで、掴めた勝利ですから」ライジングライザーの翼を閉じ、変身を解除する。
葵カヤ :
「はい……本当にみなさん、ありがとうございました!」
葵カヤ :
「すみません、私は……少しだけ休みます。後のことは碓井さんがやってくれると思うので、よろしくお願いします」
天道恋花 :
「もちろん、今は休んで……お疲れ様」 近くの樹を支えに立ち上がりつつ、ベルトからエナジーレンズを抜き取る
システム音声 :
「おつかれサーン」 変身解除。サンブレイザーの全身が黒く染まり、炭のようにボロボロと剥がれ落ちていく。
紡木 林檎 :
「……あっ、そっか。碓井さんも拾いにいかなきゃ、ですね。」
天道恋花 :
「あれ、そういえばどこいった? 後ろかな」 碓井を探す
碓井幸一 :
「は~い、ここにいますよ……しかしよかった、本当にもうダメかと……」
天道恋花 :
「お、いたいた」
紡木 林檎 :
「あ、いた……というか援護してくださいよぉ……ウチ死ぬかと思った……」
碓井幸一 :
「そ、それは……本当に申し訳ない。ちょっとR担の人達を誘導してて……」
碓井幸一 :
「本当にもうダメだってときの逃げる手段を用意して貰ってたんだ。結果的にその必要はなかったみたいだけどね」
紡木 林檎 :
「………それなら、まあ……碓井さんは碓井さんの仕事を全うしてたんですね、すみません。」
紡木 林檎 :
「………前科、ありますから……」
やはり根に持ってるのか、やや恨みがましい。
碓井幸一 :
「ウッ……! 耳が痛い……」
天道恋花 :
「前科のことは知らないけど、その逃走手段はまだ不必要って決まったわけじゃないかもしれないよ? もしかしたら今の戦闘に気付いて、教授が戻って来るかもしれないし」
天道恋花 :
「そうなる前に、あの家のこと調べにいかない? あそこから入れそうだし」 千尋型に穴が空いた壁を見る
赤鷺ヒロ :
「そ、そうですね……あんまりのんびりもしてられない……」カヤちゃんを近くの木に寝かせておく
R.O.S.A :
「派手に穴が開いてしまったし向こうも騒ぎに気づくでしょうね」
碓井幸一 :
「ぞっとしないなあ……情報を回収して早くここを離れましょう」
紡木 林檎 :
「吹っ飛んだサムライさんも放置できませんし……碓井さん、オーヴァード用の拘束具とか持ってませんか?」
碓井幸一 :
「それだけど、R担のほうで確保してもらうことになったよ。ほら、いまウチの収容所使えないから……」
天道恋花 :
「ま、あのカヤビンタを受けたんだしすぐには動けないと思うよ。とにかく見に行こっか」 傷を庇いつつ歩いて、拠点へと向かう
赤鷺ヒロ :
「……はい」傷だらけの恋花ちゃんを見て、急ぎ足で先行するように拠点に入っていく。
紡木 林檎 :
「傷だらけに見えるけど、もう歩けちゃうんだ……刑事さんって凄いなぁ……」
GM :
では屋内へ移動します。
GM :
長年手つかずの物件を少し前に買い上げて急ぎで改築したようで、屋内は古い日本家屋と研究所のハイブリッドのような異様な空間にあっている。
GM :
研究スペースには見たこともないような生き物が保管された培養液入りのケース、綺麗に整理された研究ノートなど。そして、重要なデータが入っていると思しき旧式のパソコンが置かれている。
GM :
生活スペースのほうはわりと最近まで使われていた形跡があり、冷蔵庫には大量のメモなどが貼られてたりする。
碓井幸一 :
「触った瞬間爆発するトラップ……とかはなさそうだね。これなら解析できそうだ」 急に生き生きしだすパソコン君
紡木 林檎 :
「……ホント、こういうの好きですね……」
「……ウチは掲示板巡回くらいしかパソコンスキルないので、お任せします……」
R.O.S.A :
「教授さんは古臭い思想に違わずセキュリティ意識がなってないようね」 保管されていない資料を見て溜息をつく
天道恋花 :
「そっちは詳しい人に任せるけど……あれ、侍ちゃんは? 中に吹っ飛んだはずだよね?」
天道恋花 :
もしかしていない? その辺に倒れてないのかな
GM :
瓦礫の下に転がってる! 特に何もしなければそのまま確保されます。
天道恋花 :
瓦礫の下だった! よかった逃げられてなかった、了解了解
紡木 林檎 :
「あ、そっちの瓦礫の中……? 糸がそっちに伸びてる気がします……」
バニー耳をピコピコ動かして
赤鷺ヒロ :
「ああ、瓦礫を布団みたいにして眠って……いや、気絶してますね……」
天道恋花 :
「あ、ほんとだ! あの様子なら……うん、大丈夫そうか」
R.O.S.A :
「あの状態なら逃げることもできないでしょう。しばらくは放置で問題なさそうね」
赤鷺ヒロ :
「何か事情があって悪事を働いてるようなコトを言ってたのは、気がかりですが……優先順位で言えば、彼女の話を聞くのは後ですね……」
天道恋花 :
「うん、今は先にこの部屋のこと調べちゃおっか」
天道恋花 :
パソコンは碓井さんに任せてるし、研究ノートあたりを見てみる?
天道恋花 :
何か分かったりするのかな
GM :
研究ノートはFHの研究者時代の資料のようですね。
GM :
自身の研究対象であったアルジャーノンについても書かれています。
紡木 林檎 :
つむりんは手持ち無沙汰だし、培養ポッドでも眺めてようかな
天道恋花 :
書かれとる! 読んでみよう、新情報とかあるかな
GM :
情報あります! 少し待ってね
天道恋花 :
待つ待つ
情報
◆"アルジャーノン"について②
"アルジャーノン"はFHで研究されていた実験動物であり、賢者の石の適合者である。
肝心の石の純度がゴミ同然であることや、本人が戦いに興味がないことからエリート級のオーヴァードほどの戦闘力は持たないが、それでも一般オーヴァードにとってはかなりの脅威である。
"アルジャーノン"は群れのネズミに指令を送り自在に操る能力や、非オーヴァードの神経に作用し操り人形とする能力、レネゲイドを強制的に活性化させる能力、また自分と同格以下のオーヴァードのエフェクトを一時的に封じる能力を持つ。
ただし、これらの能力はレネゲイドが強い活性状態にあるオーヴァードや"アルジャーノン"の存在を強く意識している相手には無効であり、戦闘のエキスパートでなくとも侵蝕率が80%を超えているか、"アルジャーノン"のロイスを取得していれば"アルジャーノン"と戦うことができる。
天道恋花 :
重要情報だ!
GM :
ということで"アルジャーノン"はエリート級オーヴァードではなく、無力化能力はRBのエネミーエフェクト《フォールダウン》に由来するものです。
GM :
今のみんななら普通に戦えるということだ
天道恋花 :
なるほどな~
天道恋花 :
了解了解! お前がクライマックスの生贄だ
天道恋花 :
「賢者の石……!? ちょっとみんな、これ見て!」 ノートを見せて情報を皆に共有しよう
紡木 林檎 :
「………んぇ、器用すぎません……?」
「……めちゃくちゃに強いわけではなさそう、なのは助かりますけど……」
R.O.S.A :
「ふむ、本人がそこまで争いを好んでるわけではないと...」
「何かきっかけがあれば、買収出来るかもしれないわね」
赤鷺ヒロ :
「非オーヴァードを操る能力……厄介だな、早く捕まえないと、一般市民に被害が出てしまいかねない……」
紡木 林檎 :
「………ネズミを買収……チーズとかかなぁ……?」
R.O.S.A :
「食物ならそこにあるんじゃないかしら」 メモだらけの冷蔵庫を指さす
GM :
少し本筋からは外れますが、資料には"アルジャーノン"が興味を示すのは力ではなく繁栄だ、とも書かれていますね。
GM :
ふたりがなんかイマイチかみ合っていないのはそのあたりに原因があるのだろうと推測できます。
天道恋花 :
「どうして自分を研究していた教授と協力してるのか、アルジャーノンの目的は何なのか……そこのところが分からないと……」
天道恋花 :
「力じゃなくて繁栄に興味があるっぽいし、やっぱり教授とは別目的かなあ」
赤鷺ヒロ :
「繁栄……一般市民を操っていたのは、教授の作戦のための"陽動"かなにかだと思ってましたが、本当は"一般市民を手駒に加えるコト"自体がアルジャーノンの目的……だったとか……?」
天道恋花 :
「そういう力を持ってるんだし、ありえるかもね。元々実験動物なんだから人間に恨みがあって支配したいって思ってもおかしくないし」
天道恋花 :
「ただ、これ以上推測するのは……ノイマンシンドロームのオーヴァードでもないと難しいかな。本人に直接聞いてみるしかないかも?」
赤鷺ヒロ :
「アルジャーノンひとりと接触できれば……でも、教授とセットなんですよね……」
天道恋花 :
「厄介だな~……。教授にも何か弱点とかあればいいんだけど」
赤鷺ヒロ :
「それこそ、あの子に聞いてみるのはどうです? 少なくとも俺達より、教授の情報を持っているハズですよね?」サムライを指して
天道恋花 :
「尋問してみるってことね。後で試してみよっか!」
赤鷺ヒロ :
「ええ、この部屋で他に情報が見つかれば、話はもっと早いんですけど……」と周りを更に調べてみる。
天道恋花 :
一応冷蔵庫のメモとか、培養液入りのケースとか見てみよっか。何かありそう?
GM :
冷蔵庫のメモですが、夕食の買い物リストやレシピなどに交じってひときわ目を引く一枚の紙があります。
GM :
ものすごく長い、100桁くらいの謎の英数字の羅列が書かれた紙ですね。
赤鷺ヒロ :
「うん……? なんだこれ……?」その紙をはがして、みんなに見せる。
天道恋花 :
「ん~……? なんだろね、暗号?」
紡木 林檎 :
「……レシートにしては金額がデカすぎる……」
R.O.S.A :
「何かのパスワードだったりして」
GM :
と、話していると碓井が頭を掻きむしりながら立ち上がる。
碓井幸一 :
「う~ん。参ったなあ。そっちの調査はどうですか?」
天道恋花 :
「こっちは研究ノートにアルジャーノンの情報と……そっちの変なメモくらいだよ」
赤鷺ヒロ :
「碓井元支部長なら、何かわかりますか?」これです、とメモを見せる。
GM :
碓井にそのメモを見せると驚いて目を丸くする。
碓井幸一 :
「えっ!? RSA暗号!? 手書きでやりとりしてんの? 嘘でしょ」
赤鷺ヒロ :
「U.S.A.暗号……? 踊るんですか……?」
天道恋花 :
「何言ってんの、RSAだよR!」
天道恋花 :
「で、RSA暗号って何?」
赤鷺ヒロ :
「恋花さんも分からないんじゃないですか……!?」
天道恋花 :
「あたしはそんなUSAとか言わないだけまだマシ!」
碓井幸一 :
「え~……パスワードみたいなもんだと思って貰えばいいです。ただし、めちゃくちゃ頑丈な」 苦笑しながら
紡木 林檎 :
「……じゃあ、コレがパスワード……?」
碓井幸一 :
「そうそう。いまハッキングで破ろうとしてたんだけど、このままだとn市のコンピュータ全部使っても50年くらいかかりそうだったからどうしようかと思ってたんだ」
天道恋花 :
「え、ということは……この暗号、そのパソコンに使えるパスワードだったりするってこと?」
碓井幸一 :
「そうかも。試してみましょう」
赤鷺ヒロ :
「よ、よかった……みんなが老衰する前におねがいします……」
GM :
碓井は目にも止まらぬスピードでキーボードを打ち付ける。
碓井幸一 :
「あ、いけたわ」
赤鷺ヒロ :
「一瞬で駆け抜けたな、50年……」
天道恋花 :
「でかしたぞ、オタクくん!」
紡木 林檎 :
「………うーん、鍵を持ってたら家に入れるのは当たり前……ということでしょうか……?」
碓井幸一 :
「いや~、50年待たなくて済んだね。ここまで来たら後はデータをコピーして支部の設備で解析できそうだ」
R.O.S.A :
「詰めが甘いというべきか不用心というべきか...金庫番には不向きではあることは分かるわ」
碓井幸一 :
「言うほど甘くはないと思うけどね。こうすればネットワーク上に痕跡が残らないし、物理的セキュリティさんもそこにいたし……今はのびてるけど」
碓井幸一 :
「それだけあの"魔剣"が破られたのは予想外だったんだろうねぇ」
天道恋花 :
「何とかここまで来れて良かったよ」
天道恋花 :
「じゃあ、コピー出来たら言って! 教授が来る前に撤収しよう!」
紡木 林檎 :
「………他に何か無いのかなぁ……」
何も見つけられてないので、培養液の方をもう一度観察してみようか
紡木 林檎 :
「………気持ち悪ぅ〜………」
「……ウチにはさっぱりだぁ……」
素人には何もわからない!
赤鷺ヒロ :
「さきほど十分、活躍してくれましたし、そんなにムリしなくても」
赤鷺ヒロ :
「恰好よかったですよ、紡木さん……あ、いえ、失礼しました……」
赤鷺ヒロ :
「"きゅーとなバニーちゃんメイド!つむりん"!!」晴れやかな笑顔で言う。あの名乗りを"ヒーロー名"だと勘違いしている。
紡木 林檎 :
「………や、や、ヤメローぅ!!!!」
「……アレはナシって言ったでしょー!? 忘れろォー!」
顔を真っ赤にして、ボールペンを構えヒロに突きつける。
赤鷺ヒロ :
「え……? 恥ずかしがるコトないですよ……! あの勇姿、忘れられないな……!!」
赤鷺ヒロ :
「そう思いますよね、ロサさん」
R.O.S.A :
「...あなたがそう思うならそういうことでいいんじゃないかしら」 呆れ顔
紡木 林檎 :
「……そんな気はしてたけど、この人ド天然ッ……!!」
赤鷺ヒロ :
「…………?」首を傾げている。
紡木 林檎 :
「………せ、せめて"つむりん"のみでお願いします……」
赤鷺ヒロ :
「ああ、真心ヴァイザーライジングを"ライジング"って呼ぶ人が多いのと同じですね」
赤鷺ヒロ :
「では改めて、一緒にもうひと頑張りしましょう、つむりん!」
紡木 林檎 :
「………へけっ……いえ、はい……」
天道恋花 :
「はいはい、いちゃついてる暇があるならこっち手伝ってくださ~い」《軽快なる積荷》で千尋に被さった瓦礫を退けている
赤鷺ヒロ :
「い、いちゃついてないですよ……!? おれはただ、新たなヒーローの誕生をですね……!!」
R.O.S.A :
「ねぇ恋花、痴情のもつれでの被害者男性ってああいうタイプが多いのかしら?」 恋花と一緒にがれきの処理をしながら
天道恋花 :
「あ、ありがとロサぴ。いや~……あれは天然すぎるからちょっと違うかも?」
紡木 林檎 :
「………そもそもウチはヒーローでは無くて、ただの裏方なんですけどぉ……」
「……ホントは"糸"をいじったりするのもあんまり好きじゃないし……そうせざるを得ないコトだらけなだけで……」
赤鷺ヒロ :
「いえ、世界の平和を守るために戦う人はみんな……葵さんも、恋花さんも、武者小路さんも、碓井さんも、つむりんも……ヒーローだと思いますよ俺は」
天道恋花 :
「それはそうだね。良いこと言うじゃんヒロっち!」 重力を制御してよっこいせと千尋を引っ張り上げる
紡木 林檎 :
「………ま、眩しいっ………理想のヒーロー像すぎる……」
碓井幸一 :
「おお、そうかな? いや~ヴァイザーにそう言われると照れちゃうな~」
赤鷺ヒロ :
「あ、俺達に手を貸してくれるロサさんも、ヒーローだと思いますよ……!多分……!!」正体を知らないので、断定はできないが。
R.O.S.A :
「あら、取ってつけたような補足だけどありがたく受け取っておくわ」
紡木 林檎 :
「そうですね……結局、ロサさんにはあれこれと助けてもらって……ここでひとまずお礼を、ありがとうございます。」
支部長として、協力の礼を述べる。
紡木 林檎 :
「もちろん、恋花さんとヒロさんも。ありがとうございます。」
天道恋花 :
「いーよ、あたしはそれが仕事だし!」
天道恋花 :
「ってか、まだ全然終わってないからね!」
赤鷺ヒロ :
「そうですね、礼を言うにはまだ早い」
赤鷺ヒロ :
「……ひとまず目下、無事に帰還できるかという大きな問題があるわけですし」教授の帰宅にビビっている。
天道恋花 :
「オタクくん、そろそろデータのコピーは出来た?」
碓井幸一 :
「ちょうど終わったとこですよ。鬼の帰らぬ間に行きましょう」
天道恋花 :
「天才! そうだね、撤収するよ!」
R.O.S.A :
シーンの終わりにアンチレネゲイドシェルの購入判定したいです!
GM :
どうぞ!
R.O.S.A :
オリジンサイバーも使おう
system :
[ R.O.S.A ] 侵蝕率 : 82 → 84
R.O.S.A :
4dx+4(4DX10+4) > 8[3,4,7,8]+4 > 12
R.O.S.A :
財産Pを1使って成功にします!
system :
[ R.O.S.A ] 財産 : 27 → 26
R.O.S.A :
「さてさて...」 皆が撤収の準備に気を向けているなか、一人周囲を見渡す
R.O.S.A :
「インサイダー取引の時間ね」 ケース付近に鎮座されている収納からいくつかの銃弾を抜き取る
R.O.S.A :
「読み通りみたいね。性格上こういったものの周りに鎮静剤を隠していると予想したけど、その通りだったわ」
R.O.S.A :
「相場も後場といったところね、気を引き締めていきましょ」 何食わぬ顔で合流していく
紡木 林檎 :
「あれ? ……ロサさん何かありました?」
遅れて出てきたロサに声をかける
R.O.S.A :
「いえ、ちょっとしたガラクタだけだったわ」 肩をすくめ手を横に振る
天道恋花 :
「もう、逸れちゃダメだよロサぴー。ちゃんとついてきて!」 ロサと手を繋いで歩いていく
R.O.S.A :
「はいはい、以後気を付けるわ」 抵抗する様子もないのでそのまま引っ張られていく
R.O.S.A :
追加で予備弾倉を使用してPDWの使用回数を回復させておきます
GM :
OKです!
武者小路英貴 :
「ほら、君もキビキビ歩け!」
茅原千尋 :
「ぶ、豚箱は……豚箱は勘弁してほしいでござる……」 拘束されて連行されていく
武者小路英貴 :
「調査資料読んだけど、アンタもう22なんでしょ? いつまでも甘ったれたクソガキみたいなこと言ってないでしゃんとせえ!」
茅原千尋 :
「せ、拙者が一番苦手な人種でござるーー!! 勘弁してほしいでござるーー!!」
天道恋花 :
「あはは……」意外と元気そうでよかった、と少し安心して見てる
紡木 林檎 :
「………んぇ……めっちゃ年上………」
「……なんでこんなコトしてたんだろう……?」
赤鷺ヒロ :
「あんなことを言った手前、更生するなら手を貸してあげたいけど……」
赤鷺ヒロ :
「ともかく、教授とアルジャーノンを止めないと、あの子の更生どころじゃないな……」
武者小路英貴 :
「そーそ、そーいうのはあーし達やUGNの仕事だから!」
武者小路英貴 :
「君は君にしかできないことを頼むぞ、ヒーロー!」
赤鷺ヒロ :
「おれにしか、できないこと……」
赤鷺ヒロ :
「まだ分からないけど、やれるだけやってみます……!!」
武者小路英貴 :
「その意気だ!」
武者小路英貴 :
「あたしはすっかり君のファンになっちゃったからさ。この仕事終わったら、妹に薦められてまだ見てなかったヴァイザーも見てみるね~」
赤鷺ヒロ :
「え、本当ですか!?」
紡木 林檎 :
「まずは平成1作目から……! いや現行ライジングか!? でも騎旋も初心者向けだしそこから……」
急に始まる布教オタクしぐさ
天道恋花 :
「え? 全作見る感じ? まあ面白かったけど……」 映に全部見せられた女
紡木 林檎 :
「えっ、恋花さんまさか全履修済み……!? さっきのサンブレイザーのこともあるし、色々!色々聞きたいっ!」
天道恋花 :
「前に友達に勧められてねー……! 話は帰ったらね!」微笑ましそうに笑って
赤鷺ヒロ :
「(こうしてると思わず、死地にいることなんて忘れてしまうな……けど…………)」恋花ちゃんの傷を見て、目を伏せる。
GM :
強敵・"蒐集家"を倒し訪れた台風の目のようなわずかな凪。あなたたちはこの後に訪れるであろう戦いに備え、つかの間の休息に入るのだった。
GM :
シーンエンド。
GM :
ロイス取得・変更などあればどうぞ!
赤鷺ヒロ :
ロサぴに連帯感/隔意Nで取得!
system :
[ 赤鷺ヒロ ] ロイス : 5 → 6
紡木 林檎 :
ロサのロイスを有為/不信感のPへ!
碓井さんも信頼/憤懣のPにしてやろう
碓井幸一 :
あったけえ…あったけえロイス…
GM :
では次のシーンへ!
Scene14 ヒーローの資質
GM :
ミドルフェイズ最後のシーン! つかの間の休息です。全員登場お願いします。
赤鷺ヒロ :
1d10+93(1D10+93) > 9[9]+93 > 102
紡木 林檎 :
87+1d10(87+1D10) > 87+10[10] > 97
R.O.S.A :
1d10+84(1D10+84) > 1[1]+84 > 85
天道恋花 :
1d10+99(1D10+99) > 9[9]+99 > 108
UGN n市支部
GM :
UGN n市支部、休憩室。
GM :
"教授"のアジトから持ち帰ったデータの解析と、"蒐集家"との戦いで傷を負った葵カヤの回復を待つ間、あなたたちはつかの間の休息を取っていた。
赤鷺ヒロ :
「……あっ、こういえばこれ、差し入れです」大きな袋を机に置く。
天道恋花 :
「おー! なにこれ?」
赤鷺ヒロ :
「真心ヴァイザーシリーズの撮影現場名物、ポパイのおにぎり弁当です」広げた袋には、それぞれパックの中で二つのおにぎりが仲良く並んでいる。
天道恋花 :
「ポパイのおにぎり~!?」
紡木 林檎 :
「……ん何ぃーッ!? あ、あの!?」
赤鷺ヒロ :
「ここだけポパイのおにぎりの認知度がすごい」
紡木 林檎 :
「………ヴァイザー撮影のお供とは存じておりますが……ははぁ、これが……」
R.O.S.A :
「そんな伝統があったのね、私にはそもそも必要ないけれど」
天道恋花 :
「ロサぴ、食べられないじゃん! アンドロイドだもんね」
紡木 林檎 :
「………せっかくのロケ弁を食べられないなんて……かわいそう……」
「ウチの支部のコンセントなら好きに使っていいですからね……」
R.O.S.A :
「言われなくても拝借してるから問題ないわ」 堂々の盗電発言
紡木 林檎 :
「………んぇ? 碓井さんが許可だしたんですかね……?」
天道恋花 :
「いいじゃん事後承諾で! ロサぴにもご飯食べる権利があるよ!」
紡木 林檎 :
「………お行儀はよくないような……?」
「……まあ、別にいいんですけどね……上から怒られそうなら、碓井さんを盾にしよ……」
赤鷺ヒロ :
「ロサさん、もしオイルが必要なら、この添えてある”からあげ”を……」どうしようと言うのだろうか。
R.O.S.A :
「動物油じゃ整備は無理よ。一応私、ワンオフだから指定品以外は駄目だわ」
赤鷺ヒロ :
「やっぱりダメでしたか……」
紡木 林檎 :
「………グルメだ……グルメでいいのかはわかんないけど……」
天道恋花 :
「そりゃそうな!」 笑って
天道恋花 :
「ともかくヒロっち、差し入れありがとね! お腹空いてたから助かるよ~」 袋からお弁当を貰う
赤鷺ヒロ :
「いえ、今日の撮影のために作ってもらったお弁当を、ただ捨てるのは勿体なかっただけですから」
紡木 林檎 :
「………ありがたく………!」
「そっか、今日のスタジオ分………今日は色んなことがあり過ぎて、1日って気がしないなぁ……」
天道恋花 :
「いただきまーす。……結構慌ただしかったもんねぇ」 おにぎり食べながら
赤鷺ヒロ :
「ええ、本当に……そういえば、あの子は尋問を受けているところですかね……?」おにぎりにパクつきつつ
天道恋花 :
「かなぁ。泣いてなければいいけど」
紡木 林檎 :
「………あの人、根は人付き合い苦手なタイプに見えたし……バチバチ明るい英貴さんが普通にインタビューするだけで尋問になるんじゃないかなぁ……」
R.O.S.A :
「彼女にとってはいい薬になるし丁度いいんじゃないかしら」 一応弁当は手元に置いておく
赤鷺ヒロ :
「確かに……教授について、もう少し詳しい話が聞ければいいんですけど……」添えてあるレモンを、からあげではなく鮭おにぎり自体に垂らすという"通"の食べ方を披露しながら
天道恋花 :
「そうだねー……。でもま、気になっちゃうけど今のあたし達は休むのが仕事だよ」
紡木 林檎 :
「……本命は碓井さんのPC作業の方でしょうか……待つしかないですね。」
「……それはそうと、休める時に休んでおかないと、ひどい事になりますからね……」
赤鷺ヒロ :
「特に、恋花さん……傷の具合はどうなんですか……?」
天道恋花 :
「あたし? ヘーキだよ、少しずつ治ってるから……まだちょっと痛いけどね」
赤鷺ヒロ :
「本当ですか……? あの攻撃、とてもそんな風には……」おにぎりを食べる手を止め、不安げにしている
天道恋花 :
「ほんとほんと! 大丈夫だから、心配しないで!」 安心させるように笑いかける
赤鷺ヒロ :
「…………」
赤鷺ヒロ :
「分かりました、それなら、このあと傷を見せて下さい」
赤鷺ヒロ :
「俺、応急手当の心得はありますから」
天道恋花 :
「えっ? 何それ、あたしの裸を見たいってこと……!?」
紡木 林檎 :
「………見損なったぞヴァイザー!」
冗談に乗っかる
赤鷺ヒロ :
「ち、ちがいますよ……!?」顔を真っ赤にして
赤鷺ヒロ :
「お、おれはただ純粋に心配で……!!」
天道恋花 :
「スケベなやつはみんなそう言うんだ! えっち!!」 自分の体を腕で隠して
R.O.S.A :
「主役俳優のスキャンダルというわけね、面白いじゃないの」
赤鷺ヒロ :
「うう……えっちじゃないし、面白くないですよ……」
天道恋花 :
「ふふっ、ふふふ……!」 おかしそうに笑って
天道恋花 :
「うそうそ! 冗談冗談! 子供に肌見られたくらいで何とも思わないって~」
赤鷺ヒロ :
「子供……」
紡木 林檎 :
「……子ども? んぇ、ヒロさんは実際のところ……どうなんだろう……?」
赤鷺ヒロ :
「まあ……実際の年齢は生まれてから3年ってところですが……RBにはそういうの関係ないというか……」
天道恋花 :
「赤ちゃんじゃーん」
赤鷺ヒロ :
「赤ちゃんじゃないです……赤鷺ヒロです……」
天道恋花 :
「よちよち、そうでちゅね~」 にこにこしてる
紡木 林檎 :
「……さ、さんさい……」
「……なんというか、それでいきなりヴァイザーの主演で……日本中の子どもたちの期待を背負うのは……想像以上に苦労しているのでは……?」
赤鷺ヒロ :
「まあ……まったく苦労してない、って言えばウソになりますけど……」
赤鷺ヒロ :
「でも、それってヒーローの道を選んだ者としては、当然のコトですから」
赤鷺ヒロ :
「俺から見れば、まだ学生のつむりんがUGNで体を張っているコトこそ、苦労が絶えないように思いますよ……?」
紡木 林檎 :
「……んぇ、ウチは……大したコトは……」
「……誰かの今ある生活が壊れないように、目を覆うくらいしか出来ないですし……」
「……これも別にやりたくてやっている訳では……」
天道恋花 :
「……やりたくてやってるわけじゃないなら、つむりんが無理してやることはないんじゃない?」
紡木 林檎 :
「……恋花さんも、その傷は負いたくて負った訳ではない、ですよね……?」
「……ウチもこんな苦労はまっぴらごめんです。でも、誰もやらないと大事なモノが壊れてく……」
「……なら、誰かがやるしかない。単に、役目がウチに回ってきてるだけ……です。」
天道恋花 :
「うーん、あたしは自分がやりたくてこの仕事をやってるし、そもそも大人だからきみと同列に語るのはおかしいと思うけどな~……」 困ったように笑って
天道恋花 :
「だけど、つむりんが流されて無理にやらされてるってわけじゃないのは分かったよ。それならあたしが口出すことじゃないね!」
紡木 林檎 :
「……ありがとうございます。」
天道恋花 :
「あははっ、全然いいよ! むしろこちらこそありがとうね、いつもみんなのために頑張ってくれて!」
天道恋花 :
「学生だから毎日大変だと思うけど、きっとつむりんの頑張りに助けられている人達がたくさんいるよ」
紡木 林檎 :
「……そうでしょうか……? でも、ウチのしているコトが無駄ではない、って言ってもらえるのは……思ったより嬉しい、かも……」
紡木 林檎 :
「あっ……そうだ……ウチの仕事で思い出したことが……いえ、大したことではないんですけど……」
「……ちょっと待っててください」
紡木 林檎 :
奥の倉庫から、中サイズの段ボール箱を持ってくる。
中にはギラギラしたパッケージの箱がいくつかと、1枚のDVDケース。
天道恋花 :
「なにそれ?」
紡木 林檎 :
「これ、ちょっと観てもらえますか……長くはないので。」
林檎はDVDを取り出して、再生機器に押し込む。
紡木 林檎 :
「……すぐわかるはずです。」
天道恋花 :
やがて、ある動画が映し出される……。
動画 :
「ブレイザーライザー!!!」
動画 :
「ブレイズエナジーレンズをベルトにセット!!」
動画 :
「スイッチを押し込んで、変身!!」
動画 :
「天下爆現!!」 精悍な印象の男がポーズを取って叫ぶ
動画 :
「ウェイクアップ! ファイヤー!!」
動画 :
「ブレイク! ブレイブ! ブレイズ!!」
動画 :
「閃光戦輝!! サーーーーーーーン!!! ブレイザーーーーーーーッ!!!!」
動画 :
ドカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッッッ!!!!(爆発音)
動画 :
「DXブレイザーライザー! 全国のUGN支部に配布予定!!」
動画 :
「そして!! レンズを付け替えてフォームチェンジ!!!」
動画 :
「アクア!!」
動画 :
「ウイーンド!!」
動画 :
「サンダー!!」
動画 :
「ダーク!!」
動画 :
「続々登場!! 集めよう!! DXエナジーレンズシリーズ!!!」
動画 :
~この動画は、希望・クリエイティブ 、楽しい時間を創る科学者・東映の提供でお送りしました~
紡木 林檎 :
「………とまあ、DXブレイザーライザーの販促動画です。」
「問題はこれがさっきの東映さんという科学者がUGNの技術で作ったオモチャでして……」
紡木 林檎 :
「それを各地のUGN支部に配布しようとしたあげく、オモチャ屋さんに販売企画を持ちかけてですね……」
紡木 林檎 :
「……流石に霧谷さんが大慌てで回収指示を出しましたと。それで、ウチの支部もいくつか回収することになったわけです……。」
紡木 林檎 :
「……あ。ホントはコレ、破棄しないといけなかったんですけど、コッソリ保管してたのは内緒でお願いします……。」
赤鷺ヒロ :
「初めて見るはずなのに、何故か既視感がすごい……UGNはFHと戦っているものとばかり思ってたけど、獅子身中の虫というか……大変なんだな……」
R.O.S.A :
「1人でそこまでの拡販計画とは、かなりやり手のようね」 妙に感心している
紡木 林檎 :
「それで……恋花さんが持ってたソレもブレイザーライザー、ですよね……? どういう経緯なのか気になっちゃって……。」
紡木 林檎 :
「あ! ……言えないような事なら無理に言わなくていいんですよ!?」
天道恋花 :
「うん、そうだよー」
システム音声 :
「ブレイザーライザー!!!」
天道恋花 :
「やべ鳴っちゃった」 リュックから出してテーブルの上に置いた拍子に叫ぶブレイザーライザー
紡木 林檎 :
「……自己主張が激しすぎるぅ……」
赤鷺ヒロ :
「勝手に鳴るの、地味に不便だな……」ライジングライザーはそんなコトにはならない。
天道恋花 :
「レネゲイドに感染してるからね。うっかり変なとこ触ったりすると鳴るんだよ」
天道恋花 :
「あとその時の気分でよく鳴ったり喋ったりする」
紡木 林檎 :
「気分なんだ……」
赤鷺ヒロ :
「オモチャとしては欠陥品だ……」
天道恋花 :
「まあ、こっちはおもちゃじゃないからいいんだよ!」
天道恋花 :
「それで、これの経緯だっけ? あたしの旦那が昔使ってたのを、映に頼んで使わせてもらってるだけだよ?」
赤鷺ヒロ :
「…………」
紡木 林檎 :
「あ、そうなんですね……んぇ、旦那さん?」
紡木 林檎 :
「……もしかして、さっきの販促動画にチラッと映ってた方ですか?」
天道恋花 :
「そう! 中々イケメンでしょ!」
赤鷺ヒロ :
「先代の閃光戦輝サンブレイザー……天道翼さん、ですよね……」
天道恋花 :
「そうそう、やっぱりヒロっち知ってたんだ! あの時もちらっと名前言ってたから気になってたんだよねー」 戦闘で変身した時
紡木 林檎 :
「確かにカッコいい方ですね……スラッとしたイケメンのヒロさんとは違って、がっしりした男前タイプと言いますか……」
赤鷺ヒロ :
「おれなんかとは、比べるのも烏滸がましい……スゴイ人ですよ、翼さんは……」林檎ちゃんの褒め言葉など耳に入っていないように目を伏せる。
紡木 林檎 :
「ああっ! ヒロさんがまた謙遜モードに……!?」
「翼さん、そんなに凄い方だったんですね……」
天道恋花 :
「ヒロっちと比べるのもおかしいけど、確かに凄いかもね。十年位エージェントやってたらしいし」
天道恋花 :
「あたしが使ってるからアレだけど、翼のブレイザーさんなら侍ちゃんくらいは瞬殺だったんじゃないかな?」
紡木 林檎 :
「そん なに」
「恋花さんも手慣れてましたけれど……更に、かぁ……」
R.O.S.A :
「それで、ソレを翼ではなく恋花が持っている理由がなにかしらあるんでしょう?」
「言い方的に彼が持っている方が効率的なのに、そうでない理由が」
紡木 林檎 :
「それはやっぱり……アレじゃないでしょうか。」
「強化フォーム! 古いベルトは一旦使わなくなって恋花さんが2号になった、とか……」
赤鷺ヒロ :
「…………」目を伏せて押し黙る。
天道恋花 :
「あはは、なるほどね! ニチアサっぽい!」
R.O.S.A :
「...林檎、回収騒ぎが起きたのは何回?」
「ああいった手合いがこっそりと作ると思うかしら」
紡木 林檎 :
「んぇ、騒動は初代のDXブレイザーライザーだけですが……」
「流石に懲りただけ、なのでは……?」
「で、ですよね……?」
天道恋花 :
「映は怒られたら二度は出来ないと分かった上で、堂々と一回やって怒られるタイプだからね」
紡木 林檎 :
「ほ、ほら! ロサさんが何を心配してるのか分かりませんけど、杞憂ですよ!」
天道恋花 :
「まあそれはそれとして、実はうちの旦那もう死んじゃったんだよね~」あっけらかんと、笑顔で言う
紡木 林檎 :
「………ぇ」
紡木 林檎 :
「………ぁ……ぇっと、ごめんなさい……」
赤鷺ヒロ :
「────ッ」ぎりりと歯噛みをする。その言葉は本来、自分が言うべきものだ。
R.O.S.A :
「あら、利用できない状態だとは思っていたけれど...ご愁傷様ね」
紡木 林檎 :
「………ロサさん!」
小さな声でたしなめる。
天道恋花 :
「いやいや、別に謝る必要も気を遣うこともないよ!?」
天道恋花 :
「最初に話したく無ければ話さなくていいって言ってくれてたでしょ? でも話したのはあたしなんだから、気にしなくていいって~」
紡木 林檎 :
「んぇ…………でも、ウチの軽はずみな好奇心だけで恋花さんの大事な所に踏み込んじゃったから……」
天道恋花 :
「で、でもなあ……このうるさいの、気にならないのも難しくない?」 ブレイザーライザーを見て
天道恋花 :
「あたしは見ての通りほんとにヘーキだから! ね、だからそんなしょぼしょぼしなくていいよ、つむりん!」 安心させるように笑いかける
紡木 林檎 :
「あ、ありがとうございます………気になりすぎたのはホントにそう……」
「碓井さんに謎が解けたって自慢できます……!」
赤鷺ヒロ :
「そうだ、紡木さんは悪くない」
赤鷺ヒロ :
「そう、悪いのはすべて────」
赤鷺ヒロ :
「……おれ、先に失礼しますね」残りのおにぎりを一気に口に詰めこむと、席を立つ。
赤鷺ヒロ :
この場の空気が、明るく振る舞う恋花さんを見るのが、赤鷺ヒロには耐えられなかった。
天道恋花 :
「ちょ、ヒロっち!? どこ行く感じ!?」
紡木 林檎 :
「ヒロさん……?」
見たこともない色の"糸"がヒロから四方へ伸びる様を見て、面食らう。
赤鷺ヒロ :
「……治療の準備が、ありますから」
赤鷺ヒロ :
「恋花さん、医務室で待ってます」二人の言葉に振り返らず、重々しい足取りで部屋を出る。
天道恋花 :
「行っちゃった……」
R.O.S.A :
「.......」 出ていったヒロを目で追うがすぐに視線を戻す
紡木 林檎 :
「んぇぇ……ウチ、やっぱり余計なコトしちゃったかなぁ……」
机に突っ伏して行き場のないモヤモヤを抱きしめる。
天道恋花 :
「ううん、それでもつむりんのせいじゃないって」
天道恋花 :
「ただ、ヒロっち、多分うちの旦那と知り合いだったんだろうね……」
天道恋花 :
「それで、死んだのが二年前だし……まだ傷が癒えてなかったのかな」
紡木 林檎 :
「うぅっ、ロサさんの勘に従っておけば良かったかな……」
R.O.S.A :
「過去の材料が尾を引く性格なのはこれまでのことから見ても分かることだし、2年前ではヒロにとっては短期のことでしょうね」
紡木 林檎 :
「ウチのせいじゃないよ、って恋花さんが言ってくれるのも頭では分かるんですけどぉ……へこむ……」
天道恋花 :
「それもそうかぁ……」
天道恋花 :
「じゃあ、逆に今の内にいっぱい凹んどく?」 椅子から立って林檎に近付き、頭を撫でる
紡木 林檎 :
「う゛ぉ……母性……」
「お゛お゛ん゛っ………」
抱きついて汚い泣き声をあげる。
天道恋花 :
「いや泣き方! あははっ、よしよーし……! いい子いい子っ」 泣き声におかしそうに笑いつつも、抱きしめてあげている
紡木 林檎 :
「お゛お゛〜゛ん……!」
R.O.S.A :
(個性的な泣き方だと思いつつ口に出さないでいる)
医務室
天道恋花 :
……林檎が泣き止むまであやしてから、医務室へと向かう。
天道恋花 :
「ここかな」 扉の前に立ち
天道恋花 :
「…………」
天道恋花 :
「へいへーい、患者一名入りまーす! いいですかー!」 扉をどんどこどんどこ両手でノックする
赤鷺ヒロ :
「……ど、どうぞ?」ちゃんとした医者ではないので、自分が許可を出すことが正しいのか疑問だが、そう答える。
天道恋花 :
「ういーす」 扉を開けて中に入る
天道恋花 :
「あ、ほんとにいるじゃん」 ヒロを見て
赤鷺ヒロ :
「……そりゃあ、待ってるって言いましたから」バツが悪そうにしながら
天道恋花 :
「そうだけど、やっぱり知り合いの嫁さんの裸を見るなんて……えっちかも……って思ってびびっちゃった可能性が……」
赤鷺ヒロ :
「ないです……! というか、裸は見ませんから……!!」
赤鷺ヒロ :
「ひとまず、これ着てください……! そうすれば、おれから肌を見られるなんて心配も少しは和らぐでしょうし……!!」医務室にあった病衣を手渡す。
赤鷺ヒロ :
はだけやすい病衣を着せながら応急手当をすれば、多少は……たぶんきっと……少なくとも、裸になってもらうよりはマシな感じで治療ができるだろうと、赤鷺ヒロは信じたかった。
天道恋花 :
「別にあたし何も心配はしてないんだけど……わかったわかった、着替えればいいのね」 受け取って
天道恋花 :
「あ、じゃあせっかくだし着替えるとこ見る?」 ジャケットを脱ぎながら
赤鷺ヒロ :
「み、見ませんよ……!」目を逸らす
天道恋花 :
「と言いつつこの部屋から出ていく気はないスケベなヒロっちなのであった……」
赤鷺ヒロ :
「それは治療のためで……! ああ、もう……!! あんまりからかわないでください……!!」
赤鷺ヒロ :
「カーテン閉めて、そこのベッドで着替えてください……予め言っておきますけど、覗いたりしませんから……」
天道恋花 :
「覗かないの? もったいなくない?」 ベッドの方に向かいながら
赤鷺ヒロ :
「勿体ないだなんて、ありえな……!」
赤鷺ヒロ :
「いや、それだと失礼か……? それなら、勿体ないって答えた方が……? 」
赤鷺ヒロ :
「いやいや、待て……! 相手は翼さんの奥さんだ……!! 勿体ないって答えるのも問題だろ……!! それなら、おれはどうすればいいんだ……!?」勝手に出口の無い迷路に迷い込んでいた。
天道恋花 :
「正解は、覗きは普通に犯罪なのでやったら逮捕しまーす」
赤鷺ヒロ :
「この人、そういえば警官だったっ……!!」
天道恋花 :
「あはははっ、じゃあ着替えるね~!」楽しそうに笑って、カーテンを閉める
赤鷺ヒロ :
「うう……」すっかり毒気を抜かれ、近くの椅子のうえで正座して待つ。
天道恋花 :
その後は特にからかうことなく、素早く病衣に着替える。
天道恋花 :
「じゃーん! どうよ!」 カーテンを開けて
赤鷺ヒロ :
「どうって……? サイズが合ってて良かった、とか……?」首を傾げる。
天道恋花 :
「やれやれ、お世辞でもかわいいとか似合うとか言えな……」
天道恋花 :
「いや、病衣が似合ってたらまずいか!」
赤鷺ヒロ :
「そうですよ、つむりんみたいに新しい洋服とか着てきたら、可愛いだとか色々と言えますけど」
赤鷺ヒロ :
「……やっぱり恋花さんは、いつもの制服姿が似合います」正直、病衣は似合わない。
天道恋花 :
「ふふっ、それならまあ嬉しいかな!」
天道恋花 :
「あれ制服風私服だけどね」
赤鷺ヒロ :
「私服だったんだ……」
天道恋花 :
「制服ぶっちゃけあんまかわいくなくてさ~」
天道恋花 :
「や、そこはどうでもいっか! 似合わない服をずっと見せたくないし、さっさと手当て終わらせてよ!」ヒロに近付く
赤鷺ヒロ :
「……分かりました、まずベッドで横になってください」ちょっと後退って
天道恋花 :
「はーい」 素直に横になる
赤鷺ヒロ :
「それでは、傷口を見せてもらえますか?」ベッド脇のテーブルに救急箱を置いて、すぐ傍の椅子に腰を下ろす。
天道恋花 :
「ほいほい」 病衣をずらす。オーヴァードの治癒力である程度は治っているが、まだ傷口は赤く残っていた。
赤鷺ヒロ :
「……よかった、もう血は止まってますね」傷口を見て、一瞬だけ顔を顰めてしまうが続ける。
赤鷺ヒロ :
「撮影で慣れてますから、傷跡が残らないように手当するのは得意なんです。これくらいなら、おれでも何とかなりそうだ」
天道恋花 :
「傷痕が残るかもしれない怪我が慣れるレベルで起こる撮影現場、普通にヤバくない?」
赤鷺ヒロ :
「そうですね……でも、歴代の真心ヴァイザーも同じような撮影をしていたハズですから……」
赤鷺ヒロ :
「と、おれのことはともかく」と救急箱を開ける。
赤鷺ヒロ :
「……はじめに消毒、ちょっと痛みますから我慢してください」
天道恋花 :
「子供じゃないんだから大丈夫だよ、どばどばかけちゃいな~」
赤鷺ヒロ :
「ドバドバはかけませんよ流石に」清潔なガーゼを取り出し、ささっと消毒を済ます。
赤鷺ヒロ :
「それから、この軟膏を塗って……」と高性能治療キットをふたつ使いますよ!
天道恋花 :
わぁい!
赤鷺ヒロ :
6d10 回復(6D10) > 45[2,9,9,7,8,10] > 45
天道恋花 :
凄くない?
赤鷺ヒロ :
本当に治療が得意な男、赤鷺ヒロ。アクション俳優、辞めろ。
天道恋花 :
辞めろは笑う、とにかく全快しました!
system :
[ 天道恋花 ] HP : 4 → 29
赤鷺ヒロ :
「普通なら傷口を縫合するところですが、このモルフェウス因子を持つ特殊なテープで固定しておけば……」UGN医療班顔負けの手際で、治療を進めていく。
赤鷺ヒロ :
「よし、後はオーヴァードの自然治癒能力に任せておけば、綺麗に治るハズです」
天道恋花 :
「おぉ~……! さっきより全然楽になった!」 上体を起こして、腕をぐるぐる回している
赤鷺ヒロ :
「あんまり動くと傷口が開いちゃうんで、しばらくは安静にしててくださいね」
天道恋花 :
「はーい! ありがとね、ヒロっち!」 病衣を整えつつ、ヒロに笑いかける
赤鷺ヒロ :
「……いえ、当然のことをしたまでです」
赤鷺ヒロ :
「その傷は、おれ達を守るために負ったものなんですから」目を伏せる
天道恋花 :
「そういえばそうだったわ!」
天道恋花 :
「なんか当然すぎて普通に忘れてたな~」
赤鷺ヒロ :
「……当然、か」臆病な自分には、出来ないコトだ。
天道恋花 :
「あたし、お巡りさんだからね~」ふふん、と笑って
赤鷺ヒロ :
「……お巡りさんだから、それだけじゃありませんよね」
赤鷺ヒロ :
「あなたが"閃光戦輝サンブレイザー"だから、そうじゃありませんか?」
天道恋花 :
「え、そ……そう? ブレイザーさん関係ある?」少し困惑した様子で
赤鷺ヒロ :
「先代のサンブレイザーは……翼さんは、そういう人でしたから……」
天道恋花 :
「……翼のこと、よく知ってるんだね」
天道恋花 :
「あたしは最近までオーヴァードじゃなかったから、エージェントやってた翼のことは実は全然知らないんだよね。よかったら教えてほしいな!」
赤鷺ヒロ :
「そう、だったんですね……」
赤鷺ヒロ :
「それなら尚更……おれには、義務があるな……」救急箱に道具を仕舞い込み
赤鷺ヒロ :
「────あの、恋花さん」意を決したように言う。
天道恋花 :
「ん?」
赤鷺ヒロ :
「この街の平和を守るために、一丸になって立ち向かわないといけない……」
赤鷺ヒロ :
「そんなタイミングで言い出すのは、おかしいかもしれない……」
赤鷺ヒロ :
「けど、だからこそ今、教えなきゃいけない事があるんです……」
赤鷺ヒロ :
「天道、恋花さんに……」
天道恋花 :
「え……? お、おぉ……どしたのいきなり?」
天道恋花 :
「よく分からないけど、何でも言いな……?」 少し緊張して
赤鷺ヒロ :
「あなたに教えなきゃいけない事、それはつまり……」
赤鷺ヒロ :
「2年前の夜の……『真実』です……」
天道恋花 :
「二年前の、真実……?」
赤鷺ヒロ :
「全部……全部、おれのせいなんですよ……」
赤鷺ヒロ :
「サンブレイザーが、天道翼さんが亡くなったのはっ……、おれのせいなんですっ……」絞り出すように告白する。
天道恋花 :
「…………」 一瞬、硬直して
天道恋花 :
「へ……? ど、どういう意味……? ヒロっちのせいって……?」
赤鷺ヒロ :
「……順を追って、話しますね」
赤鷺ヒロ :
「……昔、おれはFHの実験体でした」
赤鷺ヒロ :
「ヒーローのRBは……ヒーローというオリジンの性質上、進化するポテンシャルを秘めているらしくて……弱いおれみたいなRBでも、研究する価値があったんです……」
赤鷺ヒロ :
「ちょうど”教授”の拠点にあった培養液みたいなのに入れられて、1年もの間、改造実験を受けていた」
赤鷺ヒロ :
「そこから助け出してくれたのが、閃光戦輝サンブレイザー……」
赤鷺ヒロ :
「あなたの夫、天道翼さんでした」
天道恋花 :
「翼が……」
赤鷺ヒロ :
「彼は単身、FHの拠点に乗りこんで、おれのことを助けてくれた」
赤鷺ヒロ :
「でも、おれを培養槽から出したばかりに……警報が鳴って……」
赤鷺ヒロ :
「FHセルへの単独潜入、タダで済むはずがない」
赤鷺ヒロ :
「駆けつけた大勢のFHエージェント達に囲まれ、多勢に無勢……絶体絶命の状況……」
赤鷺ヒロ :
「彼は一人、敵の前に立ちふさがると言った……『キミは逃げろ!』と……」
赤鷺ヒロ :
「その言葉どおりに逃げ出せば、取り残されてしまう翼さんはどうなるか……おれには分かっていた……」
赤鷺ヒロ :
「分かっていたんだ……! それでも、おれはたった一人で逃げ出した……!」
赤鷺ヒロ :
「ヒーローのRBのくせに戦いもせず……! 我が身かわいさに見殺しにしたんだ……!!」この二年、誰にも言えなかった後悔を吐露する。
天道恋花 :
「ヒロ……」 懺悔するヒロを静かに見つめている
赤鷺ヒロ :
「ごめんなさい……ごめんなさい、恋花さん……」
赤鷺ヒロ :
「あなたは……、おれのせいで最愛のヒトを……」
赤鷺ヒロ :
謝って許されるようなコトではない。それでも、深々と頭を下げる。
天道恋花 :
「……………………」
天道恋花 :
「そっか……。だから、おれのせいって……こと、なんだね」 戸惑っていたが、遅れて頭が理解する
赤鷺ヒロ :
「はい……」血が流れるほど強く、自分の拳を握りしめる。
天道恋花 :
「……分かった。とりあえず……頭を上げて貰ってもいい?」
赤鷺ヒロ :
「…………」言われたとおり、頭を上げる。目は伏せたままだ。
天道恋花 :
「…………」 伏せた目をジッと見て
天道恋花 :
「今日これまできみを見ていて、ずっと思っていたことがあったの」
天道恋花 :
「それで今話を聞いて、よく分かったよ」
天道恋花 :
「ヒロ、きみって……。案外、自信家さんなんだね?」小さく笑う
赤鷺ヒロ :
「自信家って……、おれがですか……?」困惑したように、伏せていた目を上げる。
天道恋花 :
「うん、そうだよ。思い返してみて?」
天道恋花 :
「スタジアムで暴徒を相手にした時も、茅原千尋を相手にした時も、きみはまず説得しに行ったでしょ?」
天道恋花 :
「それって、自分の言葉なら聞いてくれる、自分なら相手の心を動かせる、そういう自信がなかったら出来ないことじゃない?」
赤鷺ヒロ :
「それは……そうするしかなかった、というか……」
赤鷺ヒロ :
「おれは腐ってもヒーロー……"真心ヴァイザー"ですから……、少しくらい希望はあるんじゃないかって……」
天道恋花 :
「そうだよね。その少しくらい希望がある……それが自信があったってことじゃん?」
天道恋花 :
「もちろんきみは純粋な子だから、成功するしないの自信や打算だけでそう動いたってわけじゃないとは思ってるけどね」
赤鷺ヒロ :
「純粋……そんなふうに言ってもらう資格、おれにはありませんよ……」
赤鷺ヒロ :
「紡木さんから助けを求められた時も、葵さん達を助けにいく時も……おれは"教授"と出くわした時にどうやって逃げるかで、頭がいっぱいだったんだ……」
赤鷺ヒロ :
「本当のおれは、ヒーロー失格の……弱虫な卑怯ものなんですから……」
天道恋花 :
「…………」何か言いたげに瞳が揺れた後、
天道恋花 :
「……きみが自分のことをどう思っているかは一旦置いて、話を続けるね」
天道恋花 :
「きみは、自分が言われた通りに逃げたから、翼が死んだって思ってる」
天道恋花 :
「じゃあそれって、きみは逃げ出さずに一緒に戦えば、翼は死なずに済んだって思ってるってことでしょ?」
赤鷺ヒロ :
「翼さんはたった一人で戦って、FHセルのエージェント全員を相手に引き分けた……おれ一人の協力があるだけで、大きく結果は変わっていたんじゃないかって……」
天道恋花 :
「うーん、本当にそうかな……?」
天道恋花 :
「さっきの戦いを見るに、わたしも人のことは言えないけど……きみは大して強くないじゃない? それも、二年前となると今よりもっと弱かったはず」
天道恋花 :
「そんなきみが協力していたとして、本当に結果は変わったのかな?」
天道恋花 :
「変わるにしても、きみが足手まといになって敵は倒せず、翼もきみもどちらも死亡……そんな風になったとは思えない?」
赤鷺ヒロ :
「…………っ」言葉に詰まる。たしかに自分は無力だ。今回の事件でそれを思い知らされた。より最悪の結果になっていたであろうコトは否定できない。
天道恋花 :
「だから、きみは案外自信家だっていうのはそういうこと。自分一人の力があれば、状況はより良くなっていたって思っていたんだからさ」
赤鷺ヒロ :
あのときの無力さを後悔するあまり、いつのまにか赤鷺ヒロは『自分が勇気を出して戦っていれば』だなんて、地に足がついてない傲慢な考えを抱くようになっていた。
赤鷺ヒロ :
「でも……それでも、俺はっ……」その真実に触れたところで、後悔は消えたりしない。"あと一歩の勇気を出したところで、無力な自分にはどうしようもなかった"だなんて受け入れ難い。
天道恋花 :
「……ふふっ」小さく笑みを見せて
天道恋花 :
「ねえ、ヒロ。気付いてる?」
天道恋花 :
「ここまでのお話に、特に意味はなかったってことに」
赤鷺ヒロ :
「…………え」
赤鷺ヒロ :
「あれ……おかしいな、おれは恋花さんに恨まれる覚悟で、全てを話したハズで……」
天道恋花 :
「おかしくないよ」
天道恋花 :
「だってさ、もしかしたらって話はし始めると……キリがないんだよ」
天道恋花 :
「もしヒロと翼が協力して戦ったら、二人共無事に敵に勝てたのかもしれない」
天道恋花 :
「逆に、あたしが今さっき言ったように、二人共死んでしまったのかもしれない」
天道恋花 :
「それとはまた別に、ヒロは死んで、翼だけが生き残った……そんな可能性だってあるよね」
天道恋花 :
「全部、仮定の話だよ。だからそんなことを話しても、意味なんてないじゃない?」
天道恋花 :
「もう何もかも終わったことなんだからさ」
赤鷺ヒロ :
「終わったことだから……恋花さんはそれで、本当に納得できるんですか……?」恋花さんから言葉をかけてもらった今も、赤鷺ヒロは過去の後悔を割りきれずにいた。
天道恋花 :
「……翼が死んだことについて、納得出来てるわけじゃないよ」
天道恋花 :
「どうしてうちの旦那が命を懸けて戦って死ななくちゃいけなかったのか、どうして世界はこんなに残酷なのか、考えたところで納得出来たことなんて今まで一度もない」
天道恋花 :
「だけど、あたしはそこを納得しようとしても無理だって気付いたし、考えれば考える程辛くなるし、何よりそんな時間は無意味なことだって分かったの」
天道恋花 :
「だから、あたしは考えを巡らせるなら、もっと意味のあることを考えたい」
天道恋花 :
「ヒロ、きみには考える意味のあることが何か、分かるかな?」
赤鷺ヒロ :
「現在……それから、まだ来ていない未来……」
赤鷺ヒロ :
「おれ達は結局……最善の未来を掴むために、今を戦うしかない……そういうことですか……?」
天道恋花 :
「そう、よく分かってるじゃん。大事なのは、過去じゃなくて現在と未来」
天道恋花 :
「だけど、最善の未来を掴むために今を戦うしかない……っていうのは、ちょっと大げさだし重苦しくなりすぎちゃうよね?」
天道恋花 :
「だから、あたしが今想う意味のあること。それは……」 ヒロに近付いて
天道恋花 :
「赤鷺ヒロ。今日、きみと巡り会うことが出来て良かったということ……」
天道恋花 :
「そして、翼がいなくなって悲しい気持ちと同じ位……」
天道恋花 :
「きみが助かって、これまで生きてきてくれて良かった、ってことだよ……!」優しく笑いかける
赤鷺ヒロ :
「恋花さん……」
赤鷺ヒロ :
「そう言ってもらえるのは、凄く嬉しいですけど……おれはっ…………」その言葉に相応しい存在なのだろうか。自問してしまう。
天道恋花 :
「凄く嬉しいけど……何!?」 少しムッとして
天道恋花 :
「もしかして、さっき言ってたあれ?」
天道恋花 :
「本当のおれはヒーロー失格の弱虫な卑怯ものってやつ? そんなおれが翼さんを犠牲にしてまで生きてていい存在なのかとか、そんなこと思ってる?」
赤鷺ヒロ :
「はい……」消え入るように答える。
天道恋花 :
「あのねー、ヒロっち」 怒ったように睨みつけて
天道恋花 :
「きみ、別に弱虫でも卑怯者でもなくない!?」
赤鷺ヒロ :
「は……? でも、おれ……何度も逃げようとして……」
天道恋花 :
「逃げることの何が悪いの!?」
天道恋花 :
「絶対勝てない相手に意地張って挑むことがかっこいいの!?」
天道恋花 :
「そりゃ、ヒーロー的にはかっこいいかもしれないよ。状況によってはただの意地じゃなくて本当に必要だったり、意味のある勇気なのかもしれない」
天道恋花 :
「だけどね、ここはフィクションのドラマじゃなくて現実なんだ! 死ぬときは主人公でもモブでも誰でも死ぬんだよ!」
天道恋花 :
「そんな世界で、逃げることが選択肢に入っちゃダメだなんて、そんなのおかしいでしょ!」
天道恋花 :
「逃げた時点で敗北とか、逃げることそのものが恥ずかしいことだって思ってるなら大間違いだよ、ヒロ!」 小さく頬を膨らませる
赤鷺ヒロ :
「ご、ごめんなさい……」何故だか分からないが謝ってしまう。
天道恋花 :
「ほんとにね!」 ぷんすこして
天道恋花 :
「……逃げること、それ自体はきっと悪いことじゃない。逃げたのなら逃げた上で、その後どうするかが大事なんだよ」
天道恋花 :
「きみはきっとそこまで考えられる心の持ち主だと、あたしは思ってる。だから……」
天道恋花 :
「自分のこと、卑怯者とか弱虫とか……あんまり言わないであげてよね」
天道恋花 :
「翼が命を懸けて助けた、あたしにとっても大事な子がそんな風に虐められると……何だか悲しくなっちゃうじゃん」 困ったように笑う
赤鷺ヒロ :
「…………」
赤鷺ヒロ :
2年前の事件以降、赤鷺ヒロは自らの全てを肯定できずにいた。
赤鷺ヒロ :
自分を助けてくれた恩人を見捨てて逃げた事。彼の代わりに戦おうとUGNエージェントに志願して、だが戦士にはなれなかった事。すぐ逃げだそうとする弱い自分を変えられなかった事。
赤鷺ヒロ :
「……あの、恋花さん」
天道恋花 :
「何?」
赤鷺ヒロ :
「ありがとうございます、おれのことを認めてくれて」
赤鷺ヒロ :
「それから、すみません……応急手当するって話だったのに、いきなりヘンなことを話して……」
赤鷺ヒロ :
「逆に、勇気づけてもらっちゃって……」
天道恋花 :
「ふふっ……」
天道恋花 :
「いーよ。ヒロはそういう天然なとこあるし、いきなり変なこと言い出すのは今に始まったことじゃないし」
天道恋花 :
「それに、今はそういうとこもかわいいって思えるからね!」 背伸びして、ヒロの頭を両手でわしゃわしゃ撫でる
天道恋花 :
ヒロのロイス感情を〇誠意/不安→〇慈愛/不安に変えて、Sロイスに指定します。
赤鷺ヒロ :
「……あんまりからかわないでください」
赤鷺ヒロ :
「けど、恋花さん、おれもあなたと会えてよかった」
赤鷺ヒロ :
「……心の底から、そう思います」
赤鷺ヒロ :
天道恋花のロイスを憧憬/嫉妬のP表から、庇護/悔悟でP表のSロイスに指定します。
GM :
いずれも了解!!
天道恋花 :
「ふふっ、それならあたしも嬉しい!」
天道恋花 :
「あ、でもからかうのはやめないかも? ヒロっち反応が一々面白いし?」 意地悪そうに笑って
赤鷺ヒロ :
「ええ……リアクション芸人じゃなくてアクション俳優なんですけど、おれ……」
天道恋花 :
「いやでも、ヴァイザーの俳優ってバラエティ番組とかにも出るじゃん!」
天道恋花 :
「ヒロっちならドッキリ系とか絶対受けるよ!」
赤鷺ヒロ :
「ま、まったく嬉しくない……最悪のセカンドキャリアだ……」
赤鷺ヒロ :
「おれのことはともかく……恋花さん、おれより10倍長く生きてるんですよね……? それなら、からかうのは止めて……もう少し慎みというか……」気が緩んだせいで、デリカシー皆無の発言が飛び出す。
天道恋花 :
「え~? でもあたしは常に心が若いし? しょうがないみたいな?」
赤鷺ヒロ :
「しょうがないのかなあ……」
赤鷺ヒロ :
ふと武者小路警部の姿が思い浮かぶ。しょうがないかもしれない。
天道恋花 :
「そうそう!」
天道恋花 :
「だから諦めて! これからきっと長い付き合いになるしね! その方が楽だよ」ヒロの肩に手を置く
赤鷺ヒロ :
「長い付き合いに……」
赤鷺ヒロ :
このあとすぐ、教授やアルジャーノンとの決戦が待っているかもしれない。
赤鷺ヒロ :
────にも関わらず、恋花さんは真っ直ぐ未来を見据えている。
赤鷺ヒロ :
「はは、まったく敵わないな」困ったように笑う。
天道恋花 :
「へっへっへー」得意気に笑い返して
天道恋花 :
「それじゃ、そろそろ着替えて戻ろっか? 二人も待ってるしね」
赤鷺ヒロ :
「はい。俺は葵さんの様子を見てから戻ります」
天道恋花 :
「りょうかーい」 カーテンを閉めようとして
天道恋花 :
「……あ、やっぱり着替え覗いとく? ヒロっちなら別にいいけど」
赤鷺ヒロ :
「またからかって……覗きませんよ……」
赤鷺ヒロ :
「覗きたいです、とか本当に言いだしたら、どうするつもりなんですか……」
天道恋花 :
「え~? そりゃなんていうか、それはそれでかわいいな~? みたいな?」 にやにやしながら
赤鷺ヒロ :
「…………」
赤鷺ヒロ :
「……いや、ヒーローとしては問題しかないですから」
赤鷺ヒロ :
「可愛くないし、普通に逮捕で大スキャンダル決定です」
天道恋花 :
「あっはははは! シャレになんないね!」
天道恋花 :
「じゃあカヤちゃんのかわいい寝顔見ておいで! またあとでね~!」 カーテンを閉める
赤鷺ヒロ :
「寝顔を見たい訳じゃ……あっ、閉められてしまった……」
赤鷺ヒロ :
「ともかく葵さんの様子を見に行こう……おれじゃ、何かできるコトはないような気はするけど……」と踵を返して、医務室から出ます。
GM :
では集中治療室へ。
集中治療室
GM :
部屋に入ると、治療を終えたカヤがベッドに横になっている。医療班もひと段落ついたようで、もう心配はなさそうだ。
赤鷺ヒロ :
「……治療は済んだところ、みたいだな」ベッド脇の小さな丸いイスに腰を下ろす
赤鷺ヒロ :
「ひとまず、よかった……葵さんが無事でいてくれて……」
赤鷺ヒロ :
茅原千尋を吹っ飛ばしたときは、意外にも元気そうに見えたが、あれは文字通りの"火事場の馬鹿力"だったのだろう。
葵カヤ :
「……ん、ぅ、赤鷺さん……?」
葵カヤ :
「……! すごい寝ちゃってた……! みなさん無事ですか!?」
赤鷺ヒロ :
「……あ、おはようございます、葵さん」
赤鷺ヒロ :
「安心してください、みんな無事ですよ」無理に起きあがらず安静にするよう、手で静止する。
葵カヤ :
「そ、そうですか……それは、よかったですけど」
葵カヤ :
「今の状況は……?」
赤鷺ヒロ :
「教授のアジトからデータを持ち帰って、今は元支部長が解析してくれてます」かくかくしかじか
葵カヤ :
「そうですか……碓井さんが」
葵カヤ :
「動けないのは歯がゆいですけど、お陰で少しゆっくりできるということですね」
赤鷺ヒロ :
「ええ、今は休むことが俺達の仕事です」
赤鷺ヒロ :
「……すぐにも、ノンビリしていられなくなるでしょうから」拠点を襲われた教授やアルジャーノンが、何もアクションを起こさないとは思えない。
葵カヤ :
「そうですね。……」
赤鷺ヒロ :
「どうかしました?」
葵カヤ :
「あの、失礼なことをお聞きするかもしれませんが、赤鷺さんはレネゲイドビーイングなんですよね? どうして俳優を……?」
赤鷺ヒロ :
「別に失礼じゃないですけど、どうしてと聞かれると難しいな……」
赤鷺ヒロ :
「人生のドン底だったとき、監督からスカウトされたのがキッカケですけど……」
葵カヤ :
「あ、普通に芸能人と同じような感じなんですね……」
葵カヤ :
「この業界でオーヴァードっていうと、あまり知られてないですけどFHの動きとかもいろいろあるので……改めて安心しました」
赤鷺ヒロ :
「FHが芸能界に……?」そっちの世情は知らないので、初耳だ。
葵カヤ :
「特撮はわからないですけれど、アイドルの世界はちょっと……いやかなり押されてる感じで……」
葵カヤ :
「私も一度は芸能界をお休みしていたんですけれど、業界の仲間がどんどんオーヴァードの力でやられていったりってこともあって……」
葵カヤ :
「この世界って一般社会とは違って少し特殊だから、売れているものは正当化されるんですよね。でも……それってやっぱり悔しいじゃないですか」
赤鷺ヒロ :
「UGNとFHの戦いは、どこか遠い世界の出来事だと思ってましたけど、そんなことがアイドル業界で……」
赤鷺ヒロ :
「売れてるものが正しい、か……確かにそうなのかもしれないけど……」
赤鷺ヒロ :
「────話は少し逸れますが、実は俺、ヒーローとアイドルって同じモノだと思ってるんです」
葵カヤ :
「同じもの……?」
赤鷺ヒロ :
「ええ、だってそうでしょう?」
赤鷺ヒロ :
「人々に夢と希望を与えるのがヒーロー」
赤鷺ヒロ :
「ほら、アイドルも同じだ」
赤鷺ヒロ :
「そっちの業界には詳しくないけど、それくらいは知ってます」
赤鷺ヒロ :
「……ですから、FHとしての活動に"アイドル"を利用しているんだとしたら、俺も許せないですね」
葵カヤ :
「……やっぱり、監督は見る目がありますね」
葵カヤ :
「舞台を降りても、ヴァイザーはやっぱりヴァイザーなんだなって、赤鷺さんを見ていたら思います」
赤鷺ヒロ :
「……えっ、買い被りですよ」照れくさそうに頭をかいて
葵カヤ :
「ふふ……私のほうは、何年もUGNで戦っていたのに、まだヒーローにはなれそうもありません」
葵カヤ :
「この世界に戻ってきたのも……いまトップを走っている人が、汚い手を使って、周りのライバルを蹴落として成り上がって……」
葵カヤ :
「そんなことをしなくても、正々堂々とトップを取れる実力があるはずなのに、それをしない。そんな人が、何よりそんな人相手に戦いもしない自分が許せなくて……」
葵カヤ :
「だから結局、戻ってきちゃいました」
葵カヤ :
「……私は、勝ちたい。勝って、私のほうが正しいことを証明したい」
葵カヤ :
「……こんなことを言っているから、"教授"みたいな輩に目を付けられるのかもしれないですね」 柄にもなく、ちょっと自虐的に笑う
赤鷺ヒロ :
「…………ええっと、それのなにがいけないコトなんでしょう?」きょとんと首を傾げる。
葵カヤ :
「え……?」
赤鷺ヒロ :
「悪を許せないと、自分は正しくありたいと、そう願う気持ちは誰にも咎められるモノじゃない」
赤鷺ヒロ :
「────その熱い思いこそが『ヒーローの資質』なのだと、俺は思いますよ」
葵カヤ :
「……ありがとうございます」
葵カヤ :
「まだまだお父さんみたいなヒーローにはなれそうもない私ですけど、この事件が終わってからもよろしくお願いします。赤鷺さん」
赤鷺ヒロ :
「ええ、勿論です!」笑顔で
葵カヤ :
「今は、この事件の解決ですね。私ももう少し休んだら作戦室に戻ります」
赤鷺ヒロ :
「わかりました、俺は先に失礼しますね」
赤鷺ヒロ :
「……と、その前に」どこからともなく、ポパイのおにぎり弁当を差し出す。
葵カヤ :
「あ、いつものお弁当」
赤鷺ヒロ :
「腹が減っては戦ができぬ、って言いますから」にこっと笑って
赤鷺ヒロ :
「……あ、病みあがりにおにぎりは、ちょっと食べづらいですかね? フードプロセッサーで液状にしときます?」
葵カヤ :
「い、いえ! そのままで大丈夫です!」
赤鷺ヒロ :
「それなら、よかった」まさしく要らないお節介であった。
赤鷺ヒロ :
「……では、作戦室で待ってます」踵を返し
葵カヤ :
「はい!」
GM :
では一足早く、作戦室へ。
作戦室
GM :
他のみんなも休憩の傍ら、ここで情報をまとめていたりするかもしれない。
赤鷺ヒロ :
「ただいま戻りました」ガラガラ
紡木 林檎 :
「あっ………ヒロさん……」
天道恋花 :
「おかえり~」
R.O.S.A :
「あら、戻ってきたのね」
紡木 林檎 :
「その……さっきは……気分を害されたみたいで……ごめんなさい」
赤鷺ヒロ :
「え、いや……つむりんが謝るようなコトじゃ……」
赤鷺ヒロ :
「俺の方こそごめん、本当につむりんは何も悪くないんだ」
天道恋花 :
「そうだよ、つむりんは悪くないよ!」
天道恋花 :
「つむりんが凹んでる間、この子連続で二人の女の子といちゃついてたんだからね!!」
赤鷺ヒロ :
「え……!?!?!?!?」
紡木 林檎 :
「えっ……!? み、見損なったぞヴァイザー……!?」
赤鷺ヒロ :
「いや、ちが……! 二人の女の子……!? 誰と誰……!?!?」
天道恋花 :
「あたしとカヤちゃん!」
赤鷺ヒロ :
「恋花さんが……"女の子"……?」
天道恋花 :
「あっ、そんなこと言うんだ!? あたしをベッドに寝かせて全身触って、最後には愛の告白までしてたくせに~!?」
紡木 林檎 :
「わーお、大スキャンダル……」
赤鷺ヒロ :
「してません! してませんから!!」
紡木 林檎 :
「……ロサさんも気をつけた方がいいかも……?」
「……何かされたらいっぱいふっかけちゃえ!」
赤鷺ヒロ :
「うう……、この人達といると、タレント生命が危うい……」
R.O.S.A :
「ヒロのことだから大したことはないわよ」
「それはそれとして、やられた分はしっかりいただいていく予定だからそのつもりでいることね」
赤鷺ヒロ :
「何故、何かをやられる前提……!? ロサさん、アンドロイドですよね……!?」
天道恋花 :
「ヒロっちがアンドロイドに興奮するタイプの子かもしれないし……」
紡木 林檎 :
「………メカシコ勢……」
ぼそりとオタクワードを呟く
赤鷺ヒロ :
「興奮なんかしなっ……! いや、しないと断言するのも失礼か……?」
赤鷺ヒロ :
「とにかく、スキャンダルになるようなコトは何もしてないです」
赤鷺ヒロ :
「ただ恋花さんに『告白』をして……『スッキリ』させてもらっただけですから……」ギリギリの言葉が飛び交う。
天道恋花 :
「ひ、ヒロっち!?!?!?」
紡木 林檎 :
「……んえっ、スキャンダルすぎるが……?」
紡木 林檎 :
「………というか未亡人……いや未亡人だからセーフはセーフ……?」
R.O.S.A :
「その発言、公共の電波で流してみたいわ」
赤鷺ヒロ :
「え、おれ何か言っちゃいました……?」みんなの反応を見て、首を傾げる。たしかに自分は弁明したハズだが。
天道恋花 :
「言っちゃってるよ!! このド天然ヒーロー!!」
天道恋花 :
「ヒロっちが言うとガチになるから訂正するよ!! ちょっと相談に乗ったってだけだから!! あたしは永久に旦那一筋なんだからね!!!」 珍しく焦って
赤鷺ヒロ :
「え……はい……? それがどうかしたんですか……?」いきなりそんなことを言いだした意味が分からない。
紡木 林檎 :
「……ただの暴露でしたか……ヒロさんは色んな意味で危ない男ですね……」
天道恋花 :
「ほんとだよ! あーもう、びっくりした……」 思わず立ち上がってたので座り直す
R.O.S.A :
「ヒロには人を誤解させる才能があるようね、詐欺師とか向いてるわよ」
赤鷺ヒロ :
「詐欺なんてしませんよ……! ヒーローと反対の存在じゃないですか……!!」
天道恋花 :
「それ以上に騙される才能の方が高そうだよこの子。何となくだけど」
R.O.S.A :
「それもそうね」
紡木 林檎 :
「でも………そうですか。なるほど……」
「……恋花さんに悩みを打ち明けて、ヒロさんは絡まってた糸を整理できたみたいですね……」
紡木 林檎 :
「踏み込んでいいことなのかは分かりませんけど、ヒロさんが前に進めるなら良かった……」
赤鷺ヒロ :
「心配かけてすみません、もうおれは大丈夫です」
赤鷺ヒロ :
「多分……きっと…………おそらく……………………」
紡木 林檎 :
「うーん、自己評価が低過ぎる……」
「ウチも人のコト、言えないかもしれませんけど……」
天道恋花 :
「あははっ、ヒロっちらしくていいじゃんね!」
天道恋花 :
「あたしとロサぴは自己評価高めだしバランス取れてるよ!」
赤鷺ヒロ :
「バランスの問題なのだろうか」
赤鷺ヒロ :
「……あ、恋花さんに告白した後ですけど、葵さんの容態を見てきましたよ」そっちの報告をしてなかったと思い出す。
紡木 林檎 :
「……さっきのイチャイチャ……ならぬ経過観察ですね」
赤鷺ヒロ :
「イチャイチャしてないです……」
天道恋花 :
「どうだったの? 元気してた?」
赤鷺ヒロ :
「元気、とは言い難かったですね……珍しく弱音を吐いてましたし……」
赤鷺ヒロ :
「今の彼女に、これ以上の戦闘を強いていいものかどうか……」
天道恋花 :
「うーん、そっか……。あたし達の中で一番強いけど、メンタルが弱ってる子を戦わせるのもな~……」
紡木 林檎 :
「んえっ………んん?」
紡木 林檎 :
「1番強いのはヒロさん、ということだったのでは……?」
赤鷺ヒロ :
「…………そのことですけど、紡木さん」
赤鷺ヒロ :
「おれには、キミにも告白しておかないといけないコトがあるんだ」
紡木 林檎 :
「んえっ!? ………いや、やめてくださいよ!? 真顔で言われるとドキッとしちゃうので……!!」
赤鷺ヒロ :
「え、それなら……」
赤鷺ヒロ :
「おれには、キミにも告白しておかないといけないコトがあるんだ!」爽やか笑顔で繰り返す。
紡木 林檎 :
「わあ、これはこれでクズ男っぽぉい……」
R.O.S.A :
「...撮影に台本があることの重要さが分かるわね」
天道恋花 :
「まあまあ、言いたいことあるなら早く言っちゃいなよ。何となく予想つくけど」
赤鷺ヒロ :
「わかりました、ハッキリ言っておく」
赤鷺ヒロ :
「────俺は、か~な~り~弱い!」
紡木 林檎 :
「………ズコーッ! ………なんて、流石にこの流れからは予想つきましたけど……」
「………でも、ずっとヒロさんがウチに対して妙な"糸"と態度だった理由が分かりました……」
赤鷺ヒロ :
「薄々、察してはいたんだな……その通り……」
赤鷺ヒロ :
「俺は、キミが思うような”理想のヒーロー”じゃない」
赤鷺ヒロ :
熱心なファンの手前、これまで自分の口から言えずにいた真実。
それをあっさりとハッキリと告げる。
赤鷺ヒロ :
────天道恋花との対話で得た、心境の変化によるものだ。
赤鷺ヒロ :
もし”ありもしない真心ヴァイザーの力を当てにして全滅”なんて事態に陥ったら、それこそ自分を許せそうにない。
赤鷺ヒロ :
ヒーローとしては、情けないのかもしれない。
赤鷺ヒロ :
────それでも、みんなを守るために今やれることはやる。
赤鷺ヒロ :
現実と冷静に向き合い、そう決めた。
紡木 林檎 :
「んぇ………正直に言っちゃうと………」
「…………ガッカリ、です。」
赤鷺ヒロ :
「そう、か」覚悟していたコトだ。その言葉を正面から受け止める。
赤鷺ヒロ :
「……すまない、キミの夢を壊してしまって」
紡木 林檎 :
「真心ヴァイザーライジングはいつでも強いヒーローであって欲しくて…………ここにいるのはウチとあんまり変わらない強さの赤鷺ヒロであって……伊達英雄はどこにもいない人なんだって……」
紡木 林檎 :
「でも………ウチは赤鷺ヒロさんを尊敬出来る、ヒーローの資格を持ってる人だと思います。」
「例え、本物のライジングとは違うのだとしても。」
紡木 林檎 :
「ウチの夢……守ろうとして、無茶なコトしてたんですよね。」
「大して強くもないのに……」
赤鷺ヒロ :
「うん……、無力なおれには、守りきれなかったけど……」困ったように笑う
紡木 林檎 :
「………いえ、感謝してます。」
「……守れるか守れないかじゃなくて、理想を守ろうという心が……ウチにとって大事なので。」
紡木 林檎 :
「………あ! 良い感じにまとめちゃいましたけど、まだ終わってはいませんので!」
「……弱っちくても、最後まで付き合ってもらいますから……!」
赤鷺ヒロ :
「……そのつもりだよ、いまさらキミの前から逃げ出したりしない」
赤鷺ヒロ :
「それから、紡木さん」
赤鷺ヒロ :
「強くもないとか弱っちいだとか、あんまり何度も言わないでくれるかなあ……! おれにも、人並み以上に傷付く弱い心があってぇ……!!」
紡木 林檎 :
「んぇっ、メンタルも弱ぁい……!」
「……事実は事実なのでぇ……よわよわ同士仲良くしましょう……」
赤鷺ヒロ :
「恋花さん……、つむりんを事実陳列罪で逮捕してください……」
天道恋花 :
「じゃあ詐欺罪でヒロっちと一緒に逮捕しとくか!」 笑いながら手錠を取り出して指でくるくる回してる
紡木 林檎 :
「……詐欺っぽいのはあっちでは!?」
ついでとばかりにロサにもなすりつける
天道恋花 :
「うちのロサぴをイメージだけで悪く言わないでくださーい!」
R.O.S.A :
「私はちゃんと許可を取ってやってるわよ?無論本人の同意も」
天道恋花 :
「それみなさい」
紡木 林檎 :
「………怪しい人のセリフじゃないですか!!」
赤鷺ヒロ :
「ロサさんにも罪があるのなら、三人で獄中生活編に…………」
赤鷺ヒロ :
「いや、仲良くするのなら、シャバでの方がいいですね……」
紡木 林檎 :
「………三人なかよく無罪放免を要求しまぁす!」
天道恋花 :
「じゃあこれからの活躍次第だと思って頑張ってもらおう!」
紡木 林檎 :
「………ですね……街がぶっ壊れたら元も子もない……」
「………勝てるかなぁ……やるしかないけどぉ……」
先の事を考えると、急にネガティブな気分になってしまう。
天道恋花 :
「まあまあ、まだこれからどう動くかも決まってないし、落ち込むのは早いよ」
天道恋花 :
「どうするかはオタクくんのデータの解析が終わってから……なんだけど、まだかかるのかな?」
赤鷺ヒロ :
「おにぎり届けに行くついでに、様子を見に行きますか?」
赤鷺ヒロ :
「……ああ、作業しながらでも食べられるよう、フードプロセッサーにかけておいた方がいいかな」
天道恋花 :
「おにぎりなら作業しながらでも食べれるじゃん!」
紡木 林檎 :
「………いくら碓井さんでも、その仕打ちはやめてあげて……」
「……急に鬼の所業するなし……」
赤鷺ヒロ :
「でも片手が塞がりますし、すぐ吸引できたほうが……」
天道恋花 :
「しょうがない、食べさせにいこっか……あーん♡って」 席を立ちながら
天道恋花 :
「ヒロっちが」
赤鷺ヒロ :
「おれですかあ!?よりによって!?!?」
紡木 林檎 :
「………碓井さんには普通にご褒美かもしれない……割とヴァイザーファンだし……」
天道恋花 :
「言い出しっぺだからね! ほら行くよ~」皆で部屋の外へ向かう
赤鷺ヒロ :
「ええ~~……こんなに美人が揃っているのに、おれがその役をするの、ミスキャストすぎるでしょ……」
別室
紡木 林檎 :
「………碓井さーん? 進捗どうですかー?」
悪魔の一言を放ち、ドアをノックする。
碓井幸一 :
「ああ! 紡木さん、いまちょうどみんなを呼びに行こうかと……」 ドアを開ける。
紡木 林檎 :
「………むむ、ちゃっかり終わってるのが小憎たらしい……」
紡木 林檎 :
「……でも、今はありがたいですね。」
「………すぐに説明の準備をお願いします。」
碓井幸一 :
「うん。ちょっと急いだほうが良さそうだ」
碓井幸一 :
「あと、R担のみなさんの力も借りたいな……!」
天道恋花 :
「当然協力するよ! 何でも言って!」
GM :
碓井は作戦室のプロジェクターに情報をまとめて投影する。
情報
◆"教授"の計画について
"教授"は自身が敵軍の空爆によってオーヴァードに覚醒した経験から、爆発事故をきっかけに誕生するオーヴァードに強い関心を示しており、これまでもFHが新たなオーヴァードの覚醒を狙って事件を起こす際に爆発を手段として提唱し成果を上げてきた。
今回の計画は、電車に"アルジャーノン"を忍び込ませて車内のレネゲイド濃度を上げ、特定のポイントを通過する際に爆破させオーヴァードの覚醒を狙うというものだ。
作戦に使用する路線は計画書に記載されているが、詳細な時刻や爆薬の設置場所は情報の漏洩を避けるため当日"アルジャーノン"が選定することになっており不明である。
碓井幸一 :
「……と、いうことらしい!」
天道恋花 :
「爆発……! そっか、火薬はこのために盗んだってこと!?」
紡木 林檎 :
「……か、か、火薬ぅー………!」
「……都心中でヴァイザー撮影の規模の爆発は……ヤバすぎるぅ……」
R.O.S.A :
「爆発とは...教授というより芸術家を名乗るべきね」
「それに加えて新規性も感じられないときたわ」
赤鷺ヒロ :
「く、狂っている……ジャームの立てる計画が、ここまで常軌を逸しているなんて……」
紡木 林檎 :
「………新規性とかいいですから……」
天道恋花 :
「FHってほんとに目的のためなら何でもするからね……」
天道恋花 :
「さて、どうしようか。分かってるのは路線だけ、だけど……」
GM :
ガチャ、と作戦室のドアが開く。
武者小路英貴 :
「向こうが力技で来るならさあ……」
武者小路英貴 :
「こっちも力技で対抗するしかないんじゃない?」
天道恋花 :
「英貴ちゃん!!」
紡木 林檎 :
「………英貴院!……いえ英貴さん!」
武者小路英貴 :
「よっ、ちょうど向こうがひと段落したから様子を見に来たら大変なことになってるねぇ……!」
天道恋花 :
「連絡しなきゃって思ってたところだからナイスタイミング!」
天道恋花 :
「だけど、力技ってどういうことです?」
武者小路英貴 :
「ターゲットがどの列車で爆薬がどこに仕掛けられてるかもわからない」
武者小路英貴 :
「それなら列車を全部止めてもらうしかないんじゃない?」
天道恋花 :
「なるほどな~!」
紡木 林檎 :
「……んぇえ!? 出来るんですか、そんな事……!?」
武者小路英貴 :
「出来るとか出来ないじゃない、市民を守るためにはやるしかないよ!」
紡木 林檎 :
「………んぇ、その通りですね……お願いします!」
武者小路英貴 :
「ってことで、今から警察総出で鉄道会社と調整だ!!」 英貴が拳を振り上げると、後ろの警察たちがすぐに動き出す!
天道恋花 :
「うおー! みんながんばってー!!」
武者小路英貴 :
「上にも動いてもらうぞ~! こういう時しか役にたたないもんね! あ、もしもし警視長ですか~!!!」 鬼電
紡木 林檎 :
「………ド重役にダイレクト連絡する行動力とコミュ力ぅ………ですかねぇ……」
天道恋花 :
「うちのリーダーだからね!」
天道恋花 :
「それじゃそっちは任せるとして……あたし達が相手するのはアルジャーノンかな?」
赤鷺ヒロ :
「そうですね……今回のテロが止められたところで、アルジャーノン達を逃してしまったら、すぐ別の場所でテロが起こりかねない……」
紡木 林檎 :
「教授……はどうしましょう……」
「………ウチらで勝つのは難しそう………足止めがあれば……いいのかな……?」
碓井幸一 :
「とはいえ、肝心の奴らの場所もわかんないんだよね。爆発が起きればそこに現れるんだろうけど……」
R.O.S.A :
「毎回後手後手って言うのも釈然としないわね、こっちから仕掛ける手を見つけ出したいけれど...」
GM :
ほどなくして、警察が働きを報告しにもどってくる。
警官 :
「警部! 良い知らせと悪い知らせがあります!」
武者小路英貴 :
「良いほうから頼む!!!」
警官 :
「ほとんどの列車には通達が完了しました! 次の駅で停車し運転見合わせしてくれるそうです!」
天道恋花 :
「やば~! やったじゃんね」
赤鷺ヒロ :
「すごいな、国家権力…!!」
武者小路英貴 :
「でかした!! それで、悪い知らせは?」
警官 :
「1編成だけ運転士と連絡が付かず、調整中だとかなんだとか……」
紡木 林檎 :
「……んぇ、絶対ジャックされてるやつじゃん……」
天道恋花 :
「そこにもうすでにアルジャーノンが乗ってるとか……ありえそ?」
武者小路英貴 :
「あるなぁ……ジャックされてるとしたら、これは乗り込むしかないか!?」
R.O.S.A :
「そういえばアルジャーノンの能力に精神操作があったわね」
赤鷺ヒロ :
「なるほど、精神操作か……ありえそうですね……」
天道恋花 :
「でも乗り込むってどうやって?」
武者小路英貴 :
「素直に駅で止まってくれるとは思えないよね……」
紡木 林檎 :
「………電車を止められるほどのパワーは……誰も持ってないですよね……?」
武者小路英貴 :
「なら、飛び乗ろう。空から! 昔ヴァイザーでもなんかそんなシーンあった気がするし!」
天道恋花 :
「まさか、あのヘリから!?」
赤鷺ヒロ :
「な、何かそんな気はしてましたけど、マジで言ってます……!?」
紡木 林檎 :
「……んぇえ〜? ………正気かな、この人??」
思わず失礼な言葉が出てきてしまう
武者小路英貴 :
「正気も正気! 車で並走してもいいけど、あいにくそんな悪路を走れるような車、警視庁には置いてなくて……」
天道恋花 :
「車だと仮にあっても、乗り移るのが大変そうですしね~」
紡木 林檎 :
「んぇえぇえ………まあ……それしかないなら……嫌すぎるけど、仕方ない……かぁ……」
紡木 林檎 :
「……バニーメイドまで着せられたんです……何だってやってやりますよぅ……!」
ヤケクソになれば何でもトライできちゃう女、紡木林檎
赤鷺ヒロ :
「す、凄い"覚悟"だ……」
天道恋花 :
「大丈夫。武者小路警部はノリで言ってるように見えて、無理なことは絶対言わないよ」 微笑んでみせる
R.O.S.A :
「四方からでは難しいから、上からとは奇抜だけど悪くはない試みね」
赤鷺ヒロ :
「いやいや、さすがに無理じゃないですかねコレ!? おれでも撮影でやったことないですよ!?!?」
天道恋花 :
「一人だけ嫌がってる子がいる」
赤鷺ヒロ :
「おれがおかしいみたいに言わないでください」
紡木 林檎 :
「………一番慣れてると思ったのに……」
赤鷺ヒロ :
「いったい世界のどこに、走行している列車に飛び乗り慣れている人がいるんですか……!?」
天道恋花 :
「あっははは! そりゃそうだ!」
紡木 林檎 :
「電車の上でアクションする人が何か言ってる……」
武者小路英貴 :
「……あたしまだ何も言ってないんだけど、みんな当然自分が乗り込むつもりなんだねぇ」 嬉しそうに
赤鷺ヒロ :
「なんかおれも当然のように、乗り込むつもりだと思われてません????」
紡木 林檎 :
「………え、お留守番していいんですか??」
「していいならしますけど……」
天道恋花 :
「いい子でお留守番してるんだよ、ヒロ~」 笑顔でおててふりふり
赤鷺ヒロ :
「つむりんと二人でお留守番してようかな、本当に」
R.O.S.A :
「現場に足を運ぶのも仕事のひとつよ」
「ヒロはオフィスワークが好きなのね、ヒーローなのに」
紡木 林檎 :
「…………ウチとしては、オフィスワークの方がマシですけどね……」
「………でも、病み上がりの恋花さんとロサさんだけでアルジャーノンと対峙させるわけにはいかないじゃないですか。」
紡木 林檎 :
「………ウチが居ることで出来るコトがあるなら……それは果たしておかないと。」
「………ちょー逃げたぁいのはホントですけど!」
赤鷺ヒロ :
「…………」この子達、本気で行くつもりである。の顔。
R.O.S.A :
「まあ、責任者が旗振り役として来てくれるのはありがたいわ」
「たよりにしてるわよ、支部長さん」
武者小路英貴 :
「真面目な話、"アルジャーノン"がいるだろうから少しでも戦闘できる人がベストだね! それもそんなにたくさんは乗せていけないし、せいぜい4、5人」
武者小路英貴 :
「となると、"蒐集家"を倒した実績のあるこのメンバーになるんじゃない?」
赤鷺ヒロ :
「紡木さん、ロサさん、恋花さん、碓井さん……この4人か……」現実逃避
碓井幸一 :
「!?」
天道恋花 :
「オタクくんの未知なる力が解放される時が来たか……」
R.O.S.A :
「元支部長でも歓迎するわよ?」
紡木 林檎 :
「………碓井さんのよわよわ度はウチをも上回る……」
「………このおじさんはたたかえないよ」
天道恋花 :
「まあ冗談はさておき! ヒロっちはどっちかというとアルジャーノンと戦うことより、ヘリから飛び移ることが不安なんでしょ?」
天道恋花 :
「それだったら、実は意外と簡単だとあたしは思ってるよ?」
赤鷺ヒロ :
「え……!? 本気で言ってます……!?」
天道恋花 :
「マジマジ!」
天道恋花 :
「これを使って、サラマンダーの炎で空中を飛ぶんだよ! この人数なら、あたしなら全員運べると思う!」ブレイズエナジーレンズを見せる。《アップドラフト》を使うつもりらしい
赤鷺ヒロ :
「なるほど……! サンブレイザーの能力を使えば……!!」
天道恋花 :
「そういうこと! 変身しなくても、その位の力なら使えるからね」
天道恋花 :
「どう? 心配ならお外で少し実演してみてもいいよ?」 安心させるように微笑む
紡木 林檎 :
「気休めにしかなりませんが、"糸"もあるので……落ちても、お釈迦様の糸くらいにはなるかも……」
赤鷺ヒロ :
「それなら、まずこの部屋の窓から飛び降りて……」窓を開けて、
赤鷺ヒロ :
「いや、実演のために何度も怖い思いをするのは嫌だ……!」すぐ閉める。
天道恋花 :
「じゃあ一回ぶっつけ本番で行く方がヒロっち的には良さそうか~」
紡木 林檎 :
「………よわよわなのを白状したからって言っても、チキンすぎるよぉ……」
赤鷺ヒロ :
「ど、どのみちやるしかないなら、もう……! やってやりますよ……!! やればいいんでしょうやれば……!!!!」
赤鷺ヒロ :
「ビルの壁面を駆け下りたコトだってあるんだ……! ヘリから飛び降りるくらい、なんてこと……! なんてこと……!!」ないとはいえない。
天道恋花 :
「よく言った! えらいぞヒロ~!!」 ヒロに近付き、背伸びして頭を撫でる
赤鷺ヒロ :
「うう……撫でられてもまるで心が安らいでくれない……」
紡木 林檎 :
「………ウチもウチも! ほらRISEUP!」
ヒロをうりうりと撫でる
赤鷺ヒロ :
「女の子達に慰められてるの、あまりに情けなすぎる……」
赤鷺ヒロ :
「い、行きますよ……! この場で蹲ってウジウジしてても仕方ないんだ……! おれだって、やってやりますよ……!!」
R.O.S.A :
「言質はとれたわ、もう反故にすると契約違反になるからそのつもりでいなさい」
GM :
……そうして、概ね全員の覚悟が決まったタイミングでドアが開く。
葵カヤ :
「そのヘリ……もう一人、間に合いますか?」
天道恋花 :
「カヤちゃん!」
赤鷺ヒロ :
「葵さん、身体の具合はもういいんですか?」
葵カヤ :
「はい。お陰様でだいぶ、休めましたから」
葵カヤ :
「少なくとも足手まといにはならないはずです」
天道恋花 :
「カヤちゃん自身が大丈夫だって言うならあたしは信じるよ。一緒に行こっか!」
紡木 林檎 :
「心強い……ですけど、やっぱり……」
「……いえ、カヤさん自身が出ると言ってくださってるのに無碍にするのも失礼、ですね。」
R.O.S.A :
「あなたが来てくれるのはこちらとしても助かるわ」
「万が一の切り札としては十分すぎるほどね」
葵カヤ :
「ご心配ありがとうございます。でも、"魔剣"の傷もすっかり癒えましたから」
葵カヤ :
「構いませんよね、武者小路警部?」
武者小路英貴 :
「もちもち! ヘリのスペース的にはいける! ちょっと狭いかもだけど……」
武者小路英貴 :
「じゃあ、メンバーも決まったことだし出発しちゃう? こうしてる間にも起爆予定地に近づいてるかも……!」
天道恋花 :
「そうですね、行きましょ!」
赤鷺ヒロ :
「出発、か……」やっぱり他にもっと良い侵入手段とかないかな……ないよな……やるしか……
天道恋花 :
「こわいなら行く途中、カヤちゃんに膝枕でもしてもらっとく?」
赤鷺ヒロ :
「は!? ええ!? どうしてそうなるんですか!?」
天道恋花 :
「なんかまだ怖がってそうだし……あとせっかくだし……」
赤鷺ヒロ :
「せっかくってなんですか、せっかくって……」
葵カヤ :
「ふふっ、その元気があるならきっと大丈夫です」
赤鷺ヒロ :
「これって、元気とは少し違うような……」ごにょごにょ
武者小路英貴 :
「まあまあ! とにかくみんなの気が変わらないうちに出発だー!!」
天道恋花 :
「おー!!」拳を天に突き出して
紡木 林檎 :
「おー!」
前回とは違い、彼女たちに馴染んできている
R.O.S.A :
「ヒーローらしく善は急げってね、さっさと行きましょう」
赤鷺ヒロ :
「最後は力技で押しきられた────!?!?!?!?」
GM :
――あなたたちは外に用意されたヘリへ乗り込み、決戦の舞台へと乗り込む……!
GM :
そう、最悪の一日に終止符を打つために……!
GM :
シーンエンド。
GM :
ロイス取得変更! あればどうぞ!
赤鷺ヒロ :
紡木林檎のロイスを感服/過大評価のN表から、親近感/劣等感のP表に変更! お互いのコトを知って、気安い関係になりました!!
紡木 林檎 :
ヒロくんのロイスを憧憬/不安Pから信頼/憐憫のPへ!
Sロイスにします!
赤鷺ヒロ :
つむりんにもSロイス取ってもらえて嬉し……その憐憫ロイスはなんだ……!!(残当)
GM :
新しいタイプのSロだ!それぞれ了解!
Scene15 ラッシュ・アワー
GM :
クライマックスフェイズです。全員登場お願いします!
赤鷺ヒロ :
1d10+102(1D10+102) > 3[3]+102 > 105
紡木 林檎 :
97+1d10(97+1D10) > 97+4[4] > 101
R.O.S.A :
1d10+85(1D10+85) > 7[7]+85 > 92
天道恋花 :
1d10+108(1D10+108) > 9[9]+108 > 117
ヘリコプター 機内
GM :
――n市郊外、上空。
GM :
あなたたちは空から問題の列車に追いつく。どうやら外部からの指示や駅を完全に無視して列車は暴走しているようだ。
GM :
こんな無茶を続けていれば爆発は回避したとしても、脱線で大事故は免れないだろう。
武者小路英貴 :
「捉えたよー!! 頼む! レン姉!!」
天道恋花 :
「はーい! みんな、準備はよさそ?」
紡木 林檎 :
「んぇっ……どこどこぉ……!?」
隣に座るカヤの豊かな胸に顔を半分押しのけられ、視界が通らない
R.O.S.A :
「想像よりは高度が高いみたいだけど織り込み済みよ」
赤鷺ヒロ :
「RISE UP……RISE UP……RISE UP……RISE UP……」変身の魔法を唱えている。
赤鷺ヒロ :
「GIVE UP……!! やっぱり無理……!!」
紡木 林檎 :
「………んぇっ、じゃあヒロさんは先に降りていいですよ……」
どっちみちヘリでここまで来てしまったのだ。
赤鷺ヒロ :
「どのみち降りたら死ぬって話!!!!」
葵カヤ :
「落ちそうになったら、私にしがみついてくれれば引き上げます!!」 女子力
天道恋花 :
「まだ覚悟決まってない子がいる!」
赤鷺ヒロ :
「そう簡単に決まるもんじゃないですから、覚悟って!!」
天道恋花 :
「じゃあどうやったら決まるの? カヤちゃんにちゅーでもしてもらう?」
赤鷺ヒロ :
「いやいや……!! ちゅーだなんてそんな……!!」たじろいで後退ってしまう。
赤鷺ヒロ :
そう、全開になっているヘリのドアまで…………
葵カヤ :
「あっ……!」
紡木 林檎 :
「………ひ、ヒロさーん!」
ヒロに繋がった糸を探して、あたふたする
赤鷺ヒロ :
「……え?」足元を見ると、そこにはもう足場などなかった。
赤鷺ヒロ :
「うわああああああああああ!?!?!?!?!?」絶叫と共に墜落する。
葵カヤ :
「赤鷺さーん!! と、とにかく続きましょう!」 続いて飛び降りる
天道恋花 :
「あーもう!! おばかさん!!」 叫びながら、扉から飛び出す
紡木 林檎 :
「あった! これだ……んええぇえ!!」
ヒロに繋がる糸を見つけて引くが、むしろヒロの落下の勢いにつられて林檎の方が落ちる!
R.O.S.A :
「投げ売り...いや投げ降りというべきかしら?」 落下していくヒロを見下ろしている
R.O.S.A :
「あら林檎も...こういうときは流れに乗るのが鉄則ね」 2人目が落ちるのを見て扉から飛び降りる
天道恋花 :
空中でブレイズエナジーレンズを取り出し、起動スイッチを指で押し込む。
システム音声 :
「ブレイズエナジー!!」
天道恋花 :
起動音声と同時に、恋花のレネゲイドが共振。
天道恋花 :
サンブレイザーが装備する炎の翼・プロミネンスウィングが彼女の背に現れる。
天道恋花 :
そして《アップドラフト》を使用!
天道恋花 :
燃え上がる翼が気流を操り、落下するオーヴァード達を優しく包み込む!
天道恋花 :
そして、列車の上へと安全に誘うだろう……ただ一人、先に勝手に落ちたせいで間に合わなかった者を除いて……。
葵カヤ :
「すごいっ! これなら安全に……!」 ふわりと着地
紡木 林檎 :
「………んぇ……まだ生きてるぅ……」
小鹿のように震える脚で列車の上にしがみつく
R.O.S.A :
「ソフトランディング成功ね、感謝するわ」 スマートに着地
葵カヤ :
「赤鷺さんは……!?」
天道恋花 :
「どういたしましてー……え?」 一人足りない気がする
赤鷺ヒロ :
「あああああぁぁぁぁぁ!?!?!?!?」
赤鷺ヒロ :
ヒロは電車に墜落する寸前、《アップドラフト》が覚醒!
赤鷺ヒロ :
『ヒーロー投身自殺』の記事が出るギリギリで停止する。
天道恋花 :
「うわ!!! どうなってるのそれ!?」 列車にしがみつきながら
赤鷺ヒロ :
「はあ……はあ……し、死んだ……三回は死んだ……」なんとか車両にしがみついている。
赤鷺ヒロ :
「何で生きてんのおれ……」小鹿のように震えている。
葵カヤ :
「あ、危なかった……でも、全員無事ですね!」
紡木 林檎 :
「は、はやく車内に……」
走行中の強風にさらされ、震える脚がさらに大きく震える
R.O.S.A :
「さっさと中に入りましょう、少なくとも2名はここに残っていたいとは思ってなさそうだし」 ヒロと紡木の方を見る
天道恋花 :
「ここに残りたい子は中々いないと思うよロサぴ!?」 天井から繋がる整備用の扉とかあるだろうか、と探して
葵カヤ :
「ええ、行きましょう! ――はァッ!!!」
GM :
カヤは刀で車両の整備用の出入り口を一閃、蓋を弾き飛ばす。
天道恋花 :
「すごーい!」
紡木 林檎 :
「…………ぱぅわぁ……それより中に……」
ずるずると這いずって突入口へ向かう。
GM :
あなたたちは風を押しのけ車内へと侵入する。
電車内
GM :
――電車内。
GM :
あなたたちの登場で少し騒ぎ立ったものの、車内はパニック状態かと思いきや思いのほか静かだ。
GM :
むしろ、乗客のあいだにどこか張り詰めた空気が流れているように感じる。
紡木 林檎 :
「んえっ……お、落ち着いて〜……け、警察?です……?」
ワーディングを使うのも忘れて、下手な言い訳をする
赤鷺ヒロ :
「はあ、はあ……! ここからが本番……! ってあれ……?」
乗客 :
「け、警察!? 助かるのか……?」「あ、あれって赤鷺ヒロと葵カヤじゃないの?」「じゃあこれってヴァイザーの撮影?」 ひそひそと、どこか怯えながらざわつく
葵カヤ :
「……突然のことで何が起きたかわからないと思いますが、私たちが来たからにはもう大丈夫です。みなさん。落ち着いてください」
赤鷺ヒロ :
「……何があったのか、どなたか聞かせてもらえませんか?」ヒーローの自分が怯えていたら、乗客はパニックに陥ってしまうかもしれない。まだ墜落のショックは拭えないが、努めて冷静に振る舞う。
乗客 :
「ぐ、軍服のヤバそうな男が……騒いだら一人ずつ殺すって……!」 ボコボコにされて虫の息で倒れている車掌を指差す。
乗客 :
「あ、ああ!!」 それから振り返り――急に怯えてあなたたちの背後を指さす。
紡木 林檎 :
「んぇ?」
指さすままに振り向く
天道恋花 :
「……!!」反射的に振り向く
葵カヤ :
「…………」
R.O.S.A :
「あらあら...」
教授 :
「――来たな、"マスカレイド"」
赤鷺ヒロ :
「"教授"ッ……!!」
教授 :
「その顔は…………」
教授 :
「……………………」
教授 :
「…………………………………………」
教授 :
「…………しら…………いや、張子の英雄か。君もまた会ったな」
赤鷺ヒロ :
「今、おれのことは忘れかけてただろ絶対!!!!!!!!」
教授 :
「俺は一度剣を交えた相手のことは忘れん。思い出すのに時間が要るだけだ」
紡木 林檎 :
「………おじいちゃんじゃん……いやそうなんだけどぉ……」
天道恋花 :
「あっはは……マスカレイドのことはすぐに思い出してたのに、それ以外は眼中にないって感じ?」緊張感が一瞬抜けて
紡木 林檎 :
「………じゃなくてぇ! ………教授まで乗り込んでる!?」
「………爆発させるって話ではぁ……!?」
R.O.S.A :
「メモリーに少し劣化がおきてるようね」
天道恋花 :
話の途中なんですが、これ以上無駄に乗客を怯えさせたくないし《ワーディング》使ってみてもいいですかね……!
GM :
いいよ!
天道恋花 :
では会話を見守りながらこっそり《ワーディング》使用します!いつもの火の粉が車内に舞って、乗客達を眠らせる!
GM :
では倒れる乗客もいますが、効き目が弱い感じで半分起きている様子です。
GM :
おそらく"アルジャーノン"の能力で半活性状態にあるので効き目が薄いのでしょう。
天道恋花 :
「やば……やっぱりもうネズミの能力が回ってるっぽいか……!」
葵カヤ :
「(あまり人の目があるところで戦いたくはないけど、やっぱりワーディングの効き目が……!)」
葵カヤ :
「まったく理解に苦しむ……この列車に乗っていたら、自分の爆弾で死ぬかもしれないのよ!」
教授 :
「そうだな」
教授 :
「だが、新たな超人の誕生の瞬間をこの目で確認することのほうが重要だ」
教授 :
「爆発で死ぬようであれば、俺はその程度の男だったということ」
教授 :
「何も問題あるまい」
紡木 林檎 :
「んぇ………化石おじさんすぎるぅ……今どきはリモートの時代ですよぉ……」
R.O.S.A :
「損益の分岐点が常人とはかけ離れていて、話にならないわ」
赤鷺ヒロ :
「新たな超人が生まれたからなんだ……! 無辜の市民の未来を秤にかけるようなコトか……!?」
教授 :
「君の意見も一理ある」
教授 :
「だが、俺を黙らすことができるのは言葉ではなく、力だけだ」
教授 :
「君が自分の方が強いと自信を持って言えるのなら、喜んで相手になろう」
赤鷺ヒロ :
「……正義は、力の強弱で測れるほど簡単なモノじゃない」
赤鷺ヒロ :
「おまえの言っているコトは、自分に都合が良いただの暴論だ」
教授 :
「……なるほど」
教授 :
「蛮勇もまた勇気。少しは期待できそうだ」 剣を抜く
葵カヤ :
「――赤鷺さん」
葵カヤ :
「……水を差してすみませんが、今は列車を止めるのが先です」
葵カヤ :
「彼は私が食い止めます。その間に運転士さんをお願いします」 みんなを手で制止し。
赤鷺ヒロ :
「葵さん一人で……!?」教授の強さはよく知っている。それは葵さんも同じのハズだ。
天道恋花 :
「カヤちゃん、出来るの……!?」
葵カヤ :
「……ええ。勝てると断言するほど傲慢ではないですが、一度は剣を交えた相手。足止めならいくらでも」
葵カヤ :
「おそらくこの先には"アルジャーノン"が待ち受けています。"教授"を無視はできませんが、そちらの戦力は削れません」
赤鷺ヒロ :
「…………確かに、冷静な判断のようだ」
赤鷺ヒロ :
「分かりました、葵さんの言葉を信じます」
葵カヤ :
「……ありがとうございます!」
紡木 林檎 :
「……急ぎましょう。電車を早く止めただけ、カヤさんの負担も小さくなりますから……!」
天道恋花 :
「そうだね……アルジャーノンを倒したら、こっちに加勢しに戻るよ!」
R.O.S.A :
「余力があれば戻ってくる、それまでの間お願いするわ」
葵カヤ :
「はい! 乗客のみなさんを、お願いします……!」
赤鷺ヒロ :
「勿論……! そっちも任せましたよ……!!」後ろ髪引かれる思いはあるが、この列車を止めるため駆け出す。
GM :
あなたたちは背中をカヤに託し、先頭車両へと向かう――!
教授 :
「……いいのか。奴ら、死ぬかもしれんぞ」
葵カヤ :
「……負けないわ。あの人たちは、強い」 首を横に振る。
葵カヤ :
「あなたのほうこそ行かせてよかったの?」
教授 :
「貴様らがどのような戦術を使おうが、俺が強ければ俺が勝つ。それだけだ」
葵カヤ :
「話が早くて助かるわ」 刀を向ける。
教授 :
「ああ、お互いにな」
GM :
――キィン! と遠くに剣の交わる音が聞こえる。
GM :
その音も振り切り、あなたたちは先頭車両へとたどり着いた!
GM :
運転席にはローブを着た人物が座っており、その隣で運転士が拘束されているのが見える。
天道恋花 :
「あいつか!? アルジャーノンは!!」
アルジャーノン :
「……君か。関わるなと言ったはずだが」 振り向いて、ヒロの顔を見ると呆れたようにそう反応する。
赤鷺ヒロ :
「できれば関わりたくなんてなかった」
赤鷺ヒロ :
「そうせざるを得なくなったのは、おまえたちのせいだよ」運転士を見て
アルジャーノン :
「……そうか。そうかもしれないな」
赤鷺ヒロ :
「時間はないが、同じ実験体のよしみだ」
赤鷺ヒロ :
「────最後に、ひとつだけ聞く」
アルジャーノン :
「私に答えられることなら」
赤鷺ヒロ :
「爆破テロ計画を止めて、投降するのか……」
赤鷺ヒロ :
「それとも、”おれ達”に倒されるか……!!」
アルジャーノン :
「……くどい。人の子よ」
アルジャーノン :
「私がただの大ネズミだからと侮る気持ちはわかる。だが、"教授"より与しやすいからといって我々が弱いと思ったら大間違いだ」
アルジャーノン :
「交渉には応じない。私からもこれが最後の警告だ。この列車から去れ」
アルジャーノン :
「オーヴァードであればこの速度で飛び降りても死ぬことはあるまい」
天道恋花 :
「やー……アルジャーノン。一個勘違いしちゃってるね」
天道恋花 :
「あたし達をきみを侮っちゃいないし、この子は誰だろうと説得をまずする子なんだよ」 ヒロの腕をポンと触って
アルジャーノン :
「甘いな。人の子は……よくその甘さで生き抜いてこれたものだ」
天道恋花 :
「ほんとにね!」
天道恋花 :
「ただ、きみが持ってないその甘さを侮らない方がいい」
天道恋花 :
「弱さや甘さから生まれる強さもあるってこと、これから教えてもらいな……!」
アルジャーノン :
「……ならばご教示いただこう」
GM :
アルジャーノンが手を振りあげると、どこからともなくネズミが現れ運転士の首筋に噛みつく。
運転士 :
「ひ、ひーー!! お助け!!」
GM :
運転士は立ち上がってアルジャーノンの前に道を遮るように立つ。どうやら操られているようだ。
アルジャーノン :
「こうすれば君たちは退かざるを得まい」
赤鷺ヒロ :
「お、おまえっ……!!」
天道恋花 :
「卑怯なことするじゃんね……!」
アルジャーノン :
「生憎、私は"教授"ほど戦いに対して真摯ではなくてね」
アルジャーノン :
「勝って生き残ればそれでいい。それが全てだ」
R.O.S.A :
「ご丁寧に射線が通らないように立たせてるわね...」 狙いを付けようとするがうまくいかない様子
アルジャーノン :
「どうしても私と戦いたいのであれば、この哀れな男ごとやるがいい」
アルジャーノン :
「我々ならそうする。恥ずべきことではない」
赤鷺ヒロ :
「(アルジャーノンの目的は時間かせぎだ……!! 時間さえ稼げば、あっちの計画は達成されてしまう……!!)」
R.O.S.A :
「私単独ならそうしたいのはやまやまだけど、今回のクライアントは完璧に勝つことを要求しているのよ」
R.O.S.A :
「犠牲を出さずに車両の爆破も止める」
「たまったもんじゃないけれど、私は仕事をきちんとこなすタイプなの」
天道恋花 :
「そう……たとえ無茶でもそうするしかない」
天道恋花 :
「そこを捨てたら、あたしはもうお巡りさんじゃなくなっちゃうからね……っ!」 お喋りしている時間もない、一か八か、一気に飛び出して彼を助けるしかないと身構える
紡木 林檎 :
「……迷ってられない……スタジアムのときと同じなら……!」
紡木 林檎 :
碓井謹製ボールペンことニューラライザーを取り出し、運転手に向けて作動させる!
GM :
では〈RC〉で判定になります。難易度は……15です!
紡木 林檎 :
やってやろうじゃねえの!
天道恋花 :
がんばれ!
紡木 林檎 :
紡ぎの魔眼を使用!
system :
[ 紡木 林檎 ] 侵蝕率 : 101 → 102
天道恋花 :
あのこれは提案なんですけど
天道恋花 :
ロサぴ、侵蝕いけそうなら砂の加護乗せない?
R.O.S.A :
自分も乗せるかどうかちょっと考えてた!
R.O.S.A :
侵蝕は問題なしだしいける!
天道恋花 :
じゃあお願い!
紡木 林檎 :
ありがたき!演出あればそちらで載せてもらって!
こちらはシンプルに使うだけ!
R.O.S.A :
ということで紡木ちゃんの判定に砂の加護乗せます!
GM :
OK!!
system :
[ R.O.S.A ] 侵蝕率 : 92 → 95
天道恋花 :
ダイス何個増えるんだっけ
GM :
4かな?
R.O.S.A :
エフェクトのレベル自体は上がってないから4個かな?
紡木 林檎 :
8+3+4で15個だね!回す!
紡木 林檎 :
15dx+7=>15(15DX10+7>=15) > 10[2,3,4,5,6,6,7,7,8,8,8,9,9,10,10]+8[2,8]+7 > 25 > 成功
GM :
さすがの成功!
GM :
では運転士は気を失ってその場に倒れます。
紡木 林檎 :
「………碓井さん、ありがとう……なんやかんや、助けられちゃってる……」
天道恋花 :
「ナイス! つむりん、ロサぴ!!」 効果が出た直後、床を蹴って運転士へと疾走する!
赤鷺ヒロ :
「(仲間が作りだした千載一遇のチャンス……!)」恋花ちゃんと同時に疾走。
天道恋花 :
「返してもらうよ、アルジャーノン!!」 運転士を抱きかかえる
赤鷺ヒロ :
運転士を抱える恋花のスキを埋める為、アルジャーノンに掌底を繰り出す。
アルジャーノン :
「ぐっ……!!」 運転士に手を伸ばそうとするが、殴られて一瞬怯み逃がす。
赤鷺ヒロ :
「や、やったぞ……!!」
天道恋花 :
「ヒロっち、もう大丈夫! 退いて!」 林檎達の元まで運転士を運び終える
赤鷺ヒロ :
「はいッ……!!」背を見せないようにジリジリと後退する。
アルジャーノン :
「……まったく、これだから人の子というのは理解に苦しむ」
天道恋花 :
「そういうもんなんだよ! 人間はね!」
赤鷺ヒロ :
「アルジャーノン、良い言葉を教えてやる」
赤鷺ヒロ :
「『窮鼠猫を噛む』」
赤鷺ヒロ :
「……鼠なんだろ? 肝に銘じた方が良い! 俺達を舐めるなよ!!」
アルジャーノン :
「よく知っている」
R.O.S.A :
「さてと...この状況でもやっぱり交渉は難しいかしら?」
「誰かさんみたいに説得ではなく、私はヘッドハントのお誘いがあるのだけれど」
アルジャーノン :
「残念だが、断る」
R.O.S.A :
「あーあ、残念。あの上司とはウマが合ってなさそうだから持ちかけてみたのだけれど...」
「あんな最終的に生きても死んでもどうでもいいと宣う存在と心中するなら、それで構わないわ」
アルジャーノン :
「……君には我々の本質が見えているようだ」
アルジャーノン :
「だが、君に教授の恨みを買うデメリットに釣り合う対価を提示できるとは思えない」
R.O.S.A :
「それは否定できないわ、待ってもらうかもう少し元手があったらよかったのだけど...その選択肢がないのが個人経営故の悲しさね...」 残念そうに
R.O.S.A :
「それでは、交渉決裂ということで契約書代わりに頭に鉛弾を差しあげることにしましょう」
R.O.S.A :
教授のロイスを尊敬/敵愾心のNでとります!
system :
[ R.O.S.A ] ロイス : 5 → 6
GM :
どうぞ!
アルジャーノン :
「教授もよく言っていたな。人の子が好む表現だ」
アルジャーノン :
「さて。おしゃべりはここまでか? 君たちがその気なら、私は何時間でも付き合うが」
天道恋花 :
「うん、おしゃべりはもうここまで」
天道恋花 :
「さっさとあいつを倒して、列車を止めるよ! みんな!!」
赤鷺ヒロ :
「はいッ!!」
紡木 林檎 :
「………もちろんです………!」
R.O.S.A :
「言われなくても」
アルジャーノン :
「そうか。戦いよりは有意義な時間だったが、仕方あるまい」
GM :
では、最後の戦闘を開始します!
GM :
衝動判定を行ってください! 難易度は9、成否にかかわらず侵蝕が2d10上昇します。
赤鷺ヒロ :
5dx+1 意志(5DX10+1) > 9[3,4,5,8,9]+1 > 10
赤鷺ヒロ :
2d10+105(2D10+105) > 17[10,7]+105 > 122
紡木 林檎 :
8dx=>9(8DX10>=9) > 10[3,3,4,6,6,8,9,10]+4[4] > 14 > 成功
紡木 林檎 :
102+2d10(102+2D10) > 102+13[8,5] > 115
R.O.S.A :
4dx+1 (4DX10+1) > 6[1,1,1,6]+1 > 7
R.O.S.A :
2d10+95(2D10+95) > 14[4,10]+95 > 109
天道恋花 :
6dx+4(6DX10+4) > 7[1,2,2,3,3,7]+4 > 11
天道恋花 :
2d10+117(2D10+117) > 18[9,9]+117 > 135
GM :
みんな高くない!?
天道恋花 :
そういう時も……あります……
【行動値】
17 R.O.S.A
11 アルジャーノン
09 紡木林檎
08 ネズミトループA,B
05 天道恋花
05 アルジャーノンの側近
04 赤鷺ヒロ
【初期配置】
アルジャーノン / アルジャーノンの側近
|
(5m)
|
赤鷺ヒロ / 紡木林檎 / R.O.S.A / 天道恋花
|
(5m)
|
ネズミトループA / ネズミトループB
◆第一ラウンド
GM :
セットアップ! ある人!
天道恋花 :
アーマメントベルトの効果使用! このシーンの間、自身の装甲値が12点、素手の攻撃力が8点になります! 演出あります!
紡木 林檎 :
活性の霧を自分に使います!
GM :
OKです!
system :
[ 紡木 林檎 ] 侵蝕率 : 115 → 118
GM :
アルジャーノンはDロイス:野獣本能でマイナーアクションを使用します。
GM :
《完全獣化》《究極獣化》《一角鬼》《フルパワーアタック》を使用。
天道恋花 :
「じゃあ、行こうか……ヒロ!」ブレイザーライザーをリュックから取り出して、ヒロを見上げる
赤鷺ヒロ :
「はい、恋花さん! いや、”閃光戦輝サンブレイザー”!!」恋花ちゃんと並び立ち、
赤鷺ヒロ :
「俺と一緒に、戦ってください!!」
赤鷺ヒロ :
ライジングライザーの起動スイッチを押し込み、天高く掲げる。翼さんからも見えるように。
システム音声 :
「Ready for Transformation!」
天道恋花 :
「もちろん……!」
システム音声 :
「ブレイザーライザー!!」 バックルを装着
システム音声 :
「ブレイズエナジー!!」 エナジーレンズのスイッチを押し、ブレイザーライザーにセットする
システム音声 :
「ゴー! ゴ・ゴー!! レッツ轟轟!!」
天道恋花 :
変身待機完了を示す音楽が流れ出す。
天道恋花 :
ブレイザーライザーから発せられるその掛け声が、ライジングライザーの待機音と熱く響き合った。
天道恋花 :
さあ、今こそ叫べ────勇気を燃え上がらせるあの言葉を!!
赤鷺ヒロ :
「変身!!」
天道恋花 :
「爆現!!」
システム音声 :
「RISE UP!!」
システム音声 :
「ウェイクアップ! ファイヤー!! ブレイク! ブレイブ! ブレイズ!!」
アルジャーノン :
「生憎だが、我々に紳士協定などというものはない」 手を前に伸ばすと、隠れていたネズミが飛び掛かる!
どこからともなく風が吹き荒び、アルジャーノンの配下を弾きとばす。
逆巻いた風はいつか、変身デバイスから溢れる”紅雷”と”紅炎”を乗せ、
真っ赤に光り輝く『希望の嵐』に姿を変える。
その光景はまさに、地上に生まれ落ちた小さな太陽のようだ。
あたりに赤い火花が咲き乱れる中、台風の目から現れたのは────────
空想と現実、決して交わらない二つの世界に生きる”二人のヒーロー”!!
ひとりは男! 空想のヒーロー!!
赤鷺ヒロ :
『真心ヴァイザーライジング』!!!!
ひとりは女! 現実のヒーロー!!
システム音声 :
「閃光戦輝!! サーーーーーーーン!! ブレイザーーーーーーーッ!!!!」
ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッッッ!!!!
変身完了と同時に背後で巻き起こる大爆発。それは台風を吹き飛ばすような勢いで、二人の戦士の登場を演出した!!
ちなみに今回の爆発は運転士や乗客への被害を考え、残念ながら火薬ではなく、プロジェクターによる投影とスピーカーによる音声だけだ!
だが爆発が偽物だから何だと言うのか? そうだ……問題ない!
何故なら今! 二人の戦士の心は!
本物のヒーローのように、熱く燃え上がっているからだーーーーーッ!!!!!
アルジャーノン :
「……皮肉なものだな」
GM :
"アルジャーノン"はいままでその姿を覆っていたローブを脱ぎ捨てる。
アルジャーノン :
「真逆を行く我々の戦闘形態が似通っているというのは」
アルジャーノン :
「人の子よ。生存競争といこうか。泥水を啜って永い時を過ごしてきた我らは手強いぞ」
GM :
"アルジャーノン"のふたつめのDロイスのデータを公開します。
Dロイス
◆賢者の石(特殊)
このキャラクターは賢者の石の適合者である。
肝心の石の純度が低いためポテンシャルを発揮しきれていないが、それでも一般オーヴァードとしては破格の出力を誇る。
このキャラクターが行う命中判定のクリティカル値を常に-2する。(下限5)
閃光戦輝サンブレイザー :
ちょっと待ってください、データ的に元の賢者の石より強くないですか!?
閃光戦輝サンブレイザー :
俺達が弱すぎるってことか?(逆なろう)
GM :
大丈夫、君たちなら勝てる!!(はず)
閃光戦輝サンブレイザー :
がんばるしかねえ~…!
真心ヴァイザーライジング :
俺達なら必ず勝てる! いや、勝つ!!
GM :
イニシアチブプロセスです。ある人!
紡木 林檎 :
あるねっ!
紡木 林檎 :
【夢想綴織世界】(おもいおりなすせかい)
《時間凍結》
紡木 林檎 :
よろしいか!
GM :
いいよ!
GM :
来たね、この時が……(?)
system :
[ 紡木 林檎 ] HP : 27 → 7
紡木 林檎 :
描写は攻撃とまとめてやるよ!
GM :
ではつむりんのメインプロセスに
紡木 林檎 :
【重力糸マクラメ・本結び】
CR+インビジブルハンド+黒の束縛(前提:活性の霧)
でトループ2体に攻撃!
GM :
了解、判定どうぞ!
紡木 林檎 :
紡ぎの魔眼は温存!
紡木 林檎 :
8dx7+7(8DX7+7) > 10[2,2,4,4,5,8,8,10]+10[6,7,7]+5[4,5]+7 > 32
GM :
そうね~ドッジしましょう!
トループA :
12dx>=32(12DX10>=32) > 10[1,1,1,4,5,7,7,7,8,9,9,10]+8[8] > 18 > 失敗
トループB :
12dx>=32(12DX10>=32) > 9[1,1,1,2,3,3,5,5,8,9,9,9] > 9 > 失敗
GM :
両方命チュウ!
紡木 林檎 :
4d10+22 飛行解除、行動-9(4D10+22) > 20[1,3,6,10]+22 > 42
GM :
あーっと!!
GM :
これは……両方倒れます!
system :
[ 紡木 林檎 ] 侵蝕率 : 118 → 131
紡木 林檎 :
「たくさんの糸が見える………」
林檎の周囲から、幻影の世界が広がる。
色とりどりの糸が夥しく張り巡らされた世界観。
糸があらゆる気持ちを示し、全ての心が引力で廻る。
紡木 林檎 :
「これはウチの夢想、幻想、空想……」
「どれだけ広げてみせようとも、偽りの世界でしかない……」
「偽りの英雄、偽りの鎧、偽りの心。」
紡木 林檎 :
「真に強くは……なれないのかもしれない……」
「ですけど………今は、今だけでも本物であれ!」
「心と願いは──全てを引き寄せる!」
紡木 林檎 :
「そして……ごめんなさい、アルジャーノン。」
紡木 林檎 :
「今、ウチらの心の方が………"想い"っ!!」
紡木 林檎 :
糸の束を引くと、次々に糸が緊張して心たちを繋ぎ止める。
ヒロ、恋花、ロサ、ネズミたち……そしてアルジャーノン。
紡木 林檎 :
ピンと張り詰めた心たちの動きが止まる。
時を感じていた、心が止まる。
紡木 林檎 :
すなわち、体感時間の停止。
時を止めるだけの力が無くとも。
時を止めたも同然──!
紡木 林檎 :
「まずは……これ以上、人質は作らせないっ……!」
紡木 林檎 :
糸の束を振るえば、心の重力が実際の重力操作と交わる。
ネズミたちが空を舞い……
紡木 林檎 :
「………少し大人しくしてて……!」
近くに放置されたトランクの中に叩き込まれる!
トループA :
「チューー!!!」
GM :
瞬間、何かが起きたことだけは理解するもすでに遅く、空中でじたばたすることしかできないままトランクへと仕舞われていく……。
アルジャーノン :
「これは……我らが軍団の奇襲を躱しただと……!」
紡木 林檎 :
「……このうさ耳で丸聞こえ、です!」
「………さっきみたいな真似はもうさせません。」
アルジャーノン :
「やるな。だが、無駄な抵抗だ……!」
GM :
イニシアチブ! ロサぴの手番になります
R.O.S.A :
マイナーでPDWの効果使って全体化して
メインでコンセントレイト、ペネトレイト、砂の加護を使用!
対象はアルジャーノンと側近に攻撃!
system :
[ R.O.S.A ] 侵蝕率 : 109 → 117
GM :
判定どうぞ!
R.O.S.A :
16dx7 (16DX7) > 10[1,1,1,2,3,5,6,7,7,8,8,8,10,10,10,10]+10[3,4,4,5,5,5,5,7,10]+5[2,5] > 25
GM :
そうね~、ちょっと悩ましいがこれはカバーリングしましょう
GM :
側近が《崩れずの群れ》《スプリングシールド》《歪みの体》でカバーリングします。ダメージどうぞ!
R.O.S.A :
装甲は無視! (3D10+9) > 13[9,3,1]+9 > 22
GM :
ではガード値15点、装甲無視なので7*2で14点入ります
system :
[ アルジャーノンの側近 ] HP : 0 → -14
R.O.S.A :
「後ろの不安材料が消えたなら、残るは目の前の障害だけね」 前方の二匹を捉え銃の引き金を引き、無数の弾丸が発射される
R.O.S.A :
PDWの性質上、弾が拡散し壁やガラス面に突き刺さるが気にしている様子は一切無い
アルジャーノンの側近 :
「チュウゥゥゥゥッ!!」
アルジャーノンの側近 :
側近たちの中でひときわ大きい個体が飛び出し、爪を大盾のように変形させてバリアを展開、アルジャーノンを狙った攻撃をすべて引き受ける……!
アルジャーノン :
「電車の中だというのに思い切った銃撃だ」
アルジャーノン :
「だが、ただの現代兵器による攻撃では我が盾は破れんぞ……!」
R.O.S.A :
「私の備品ではないし、いくら傷ついてもどうでもいいのよね」
R.O.S.A :
「ふうん?その現代の品で成り立っているのが今の世界なのよ。いくらオーヴァードだろうと個が世界の理に勝てないことを知らせてあげるわ」
紡木 林檎 :
「………目の前で仕事が増えてるぅ……」
仕方ないこととはいえ、隠匿もへったくれもない乱闘に目眩を覚える。
GM :
ではイニシアチブ、ふたたびつむりんの手番だ
紡木 林檎 :
【重力糸マクラメ・鎖結び】
CR+黒の束縛(前提:活性の霧)
で側近を攻撃します!
system :
[ 紡木 林檎 ] 侵蝕率 : 131 → 135
GM :
ダイスが一個増える、判定どうぞ!
紡木 林檎 :
何度も申し訳ない、温存してた紡ぎの魔眼も使います!
system :
[ 紡木 林檎 ] 侵蝕率 : 135 → 136
GM :
おけおけ!
紡木 林檎 :
12dx7+7(12DX7+7) > 10[1,1,2,3,5,5,6,7,7,7,9,9]+10[1,4,7,9,9]+10[1,3,9]+6[6]+7 > 43
GM :
いい出目だ! そうね、これはガードしましょう、《スプリングシールド》《歪みの体》
GM :
ダメージをどうぞ!
紡木 林檎 :
5d10+20(5D10+20) > 33[5,9,9,7,3]+20 > 53
紡木 林檎 :
行動値-9もついてます
GM :
かなりダメージを与えましたが……倒しきれない!
GM :
ガード15点と装甲値5点で33点ダメージです。
system :
[ アルジャーノンの側近 ] HP : -14 → -47
紡木 林檎 :
「結び目!」
引く糸を変え、ネズミたちの間にある糸を引き絞る!
弱ったネズミたちは次々と互いにに衝突し…、1つの玉結びのようにまとめ上げられる。
しかし、全てを捕らえるまでは至らなかった!
紡木 林檎 :
「……んぇ……これでもまだ残るのぉ……しつこぉい……」
アルジャーノンの側近 :
「チュウ……!!」 副官の個体は苛烈な攻撃に耐え、彼らの王を守るために立ち上がる。
GM :
続いて恋花ちゃんの手番です
閃光戦輝サンブレイザー :
みんなエンゲージ纏まってるし、一旦待機しときます!
GM :
OKです! ヒロ君も待機かな?
真心ヴァイザーライジング :
待機! アルジャーノンを倒すために、力を貯める!!
GM :
では行動値0、アルジャーノンの手番へ
GM :
マイナーは特になし! メジャーで《コンセントレイト:オルクス》《形なき剣》《要の陣形》 (《未知なる陣形》)
GM :
ドッジのダイスが-2されます。
GM :
対象はPC全員!
閃光戦輝サンブレイザー :
オルクスシンドロームってあたりで孤独の魔眼効かないなとは思ってたよ! 《時の棺》使います!!
閃光戦輝サンブレイザー :
判定を自動失敗させます!
GM :
きたわね…!了解!
system :
[ 閃光戦輝サンブレイザー ] 侵蝕率 : 135 → 145
アルジャーノン :
「残念ながら我らが盾を破るほどの力は君たちにはなかったようだ」
アルジャーノン :
「一撃で決めてやろう」
GM :
アルジャーノンは目にも止まらぬスピードで拳を突き出す。ネズミの頭のような意匠の拳から爪が何本も四方八方へと伸び、あなたたちに襲い掛かる……!
閃光戦輝サンブレイザー :
「いや、そうはさせない……!!」
恋花の意志に応えるように、サンブレイザー胸部の特殊変換炉・サンシャインリアクターが激しく輝く!
以前説明した通り、このコアは天道恋花の魔眼と融合している!
そして今! この魔眼は、バロールシンドロームの奥義・時間停止能力を発動させるエネルギー……その全てサンブレイザーのパワーに変換していた!
魔眼から生まれる莫大なエネルギーがスーツ内部の流動経路を走り、サンブレイザーの拳に集中する!
さあ、放て! 一度限りの究極必殺技! その名は!!
システム音声 :
「サンブレイズアップフィーバー!!!」
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!
突き出した右の拳から放たれる大爆発!!
先代と比べて攻撃性能が大きく落ちたサンブレイザーだが、今この一瞬だけはかつての力に匹敵する!!
そう……アルジャーノンの攻撃を押し返す程に!!!
アルジャーノン :
「――馬鹿な……!!」
閃光戦輝サンブレイザー :
「はぁ、はぁ……どうだ……!」
閃光戦輝サンブレイザー :
爆風と煙が晴れる────そこに立つのは、無傷のオーヴァード達!
紡木 林檎 :
「オワーーッ!!!!」
爆風と大音量にひっくり返る……が
「………んぇ? 無傷?」
紡木 林檎 :
「………い、今の、どうなって……?」
真心ヴァイザーライジング :
「アルジャーノンの攻撃を、真っ正面から撃ち返したんだ……! あの頃の翼さんみたいな物凄い力だ……!!」
紡木 林檎 :
「………恋花さん……すご……」
アルジャーノン :
「……少し、君たちを甘く見ていたようだ」 弾かれた爪を元に戻す。
アルジャーノン :
「だが、そのような無茶が何度もできるわけもあるまい」
閃光戦輝サンブレイザー :
「そうだね……」 あっさりと認めてから
閃光戦輝サンブレイザー :
「でも、負ける気は全然ない……!」
閃光戦輝サンブレイザー :
「あーしら、最強だからね……!!」 仲間を庇うように前に立ちながら、身構える
アルジャーノンの側近 :
「――チュゥゥゥッ!!!」 同じ仲間の盾として負けていられないと思ったのだろうか、対抗するように吠える。
アルジャーノン :
「……"最強"か」
アルジャーノン :
「……実につまらぬ称号だ」 吐き捨てるように小さな声でつぶやく
GM :
つづいて行動値0、側近の手番になります。
GM :
マイナーはなし、メジャーは《伸縮腕》のみ。
GM :
対象は恋花ちゃんだ!
閃光戦輝サンブレイザー :
来なさい!
GM :
10dx うおおおおおおおおお!!!!!(10DX10) > 6[1,2,2,2,3,4,4,4,5,6] > 6
閃光戦輝サンブレイザー :
これは…ドッジした方がいいな?
閃光戦輝サンブレイザー :
ドッジします!
GM :
どぞ!
閃光戦輝サンブレイザー :
7dx+1(7DX10+1) > 10[1,4,4,5,7,9,10]+3[3]+1 > 14
閃光戦輝サンブレイザー :
助かった
GM :
アルジャーノンの攻撃を受けて息つく間もなく、側近の爪が盾から槍へと形を変え、襲い掛かる……!
閃光戦輝サンブレイザー :
「この攻撃……!」
閃光戦輝サンブレイザー :
見ただけで分かる、アルジャーノン本体とは比べ物にならない程……
閃光戦輝サンブレイザー :
「遅い!!」
閃光戦輝サンブレイザー :
襲い来る槍の軌道を見切り、直前で身を翻して躱す! サンブレイザーの装甲に掠り、小さな火花だけが散った。
アルジャーノンの側近 :
「チュウ……!」
閃光戦輝サンブレイザー :
「盾としては強いけど、矛としてはまだまだって感じなわけだね……ネズミちゃん……!」 自分と同じタイプだからさっきも対抗するように鳴いたのだろうと確信する
アルジャーノン :
「……もうよい。お前は下がっていろ」
アルジャーノン :
「すぐに片がつく」
アルジャーノンの側近 :
「……チュウ」 そう言われて一歩下がるが、戦場からは退く様子はない。
GM :
では待機組の行動へ! ヒロくんの手番です!
真心ヴァイザーライジング :
マイナーアクションで《白熱》+《オリジン:アニマル》+《ポルターガイスト》!
真心ヴァイザーライジング :
素手のデータを変更し、
素手、即ち自分の肉体を《ポルターガイスト》の効果で破壊!
真心ヴァイザーライジング :
……するところですが、そのデメリットは「エピック」の効果で無効にしまして、
シーン間の攻撃力上昇効果だけ得ます!お馴染みのコンボ!!
GM :
いいコンボだ!
system :
[ 真心ヴァイザーライジング ] 侵蝕率 : 122 → 133
真心ヴァイザーライジング :
まずマイナーアクションの演出をさせてもらいます!
真心ヴァイザーライジング :
「依然、俺達の攻撃はアルジャーノンに届いてさえいない……」
真心ヴァイザーライジング :
「こっちもダメージはないが、サンブレイザーの大技は、もう……」
真心ヴァイザーライジング :
「次はきっと、防ぎきれない……このままじゃ、ジリ貧だっ……」
真心ヴァイザーライジング :
サンブレイザーは”蒐集家”との戦闘でかなり消耗している。今の出力で長期戦は無謀。
真心ヴァイザーライジング :
なにより恋花さんには、これ以上の無茶をさせたくはない。となると早期決着は必須。
真心ヴァイザーライジング :
「けど、葵さんならともかく、おれなんかの力で状況を変える事は……」目を伏せる。
────────いや、そうじゃない。
天道恋花 :
『マジかっこよかったよ! ヒーロー!』
武者小路英貴 :
『君は君にしかできないことを頼むぞ、ヒーロー!』
紡木 林檎 :
『ウチは赤鷺ヒロさんを尊敬出来る、ヒーローの資格を持ってる人だと思います』
葵カヤ :
『舞台を降りても、ヴァイザーはやっぱりヴァイザーなんだなって、赤鷺さんを見ていたら思います』
応援してくれる子供たち :
『がんばれ! 怪人なんかにまけるな! 真心ヴァイザー!!』』
赤鷺ヒロの心に、火が灯る。
“作り物のヒーロー”にすぎないおれのことを、みんなが信じてくれてる。
それなら自分が勝手に諦める訳にはいかない。
────────ふと顔をあげると、赤鷺ヒロの目の前には『光』があった。
その温かい光に、ただただ夢中で手を伸ばす。
真心ヴァイザーライジング :
「みんなの信頼に、応える力を……!」
真心ヴァイザーライジング :
「力を貸してくれッ……!! 真心ヴァイザァァーーッッ……!!!!」
真心ヴァイザーの力の源は、勇気!
放送開始から半年、視聴者達と培ってきた種火────
赤鷺ヒロが勝ち取ってきた全ての信頼が今、自分を信じる『本物の勇気』に変わる!!
真っ赤な光を掴み取ると、手の中にあったのは……
システム音声 :
「Re:GENERATE!!」
真心ヴァイザーライジング :
「コレは……!!」
真心ヴァイザーライジング :
人々の思いの結晶にして、赤鷺ヒロの勇気の結晶!
真心ヴァイザーの追加ガジェット、ブレイザージェネレイター!!
真心ヴァイザーライジング :
「恋花さん!」
真心ヴァイザーライジング :
「あなたは俺に言ってくれた! 『逃げてもいい』と!」
真心ヴァイザーライジング :
「でも、俺はやっぱり『みんなの期待に応えられる理想のヒーロー』になりたい!」
真心ヴァイザーライジング :
「そう願うのはもう”過去の後悔”からじゃないッ!」
真心ヴァイザーライジング :
「────今、大事な人達の”未来を守る為”だッ!!」
そう叫びながら、ブレイザージェネレイターの起動スイッチを押し込む。
システム音声 :
「Re:TURN! Re:BORN!! Re:BURN!!!!」
ブレイザージェネレイターが明滅。あたりに希望のメロディが反響する。
……変身準備、完了だ!
真心ヴァイザーライジング :
「爆・身!!」
ブレイザージェネレイターをライジングライザーに接続!
システム音声 :
「BURN UP!!」
赤鷺ヒロは、ヒーローのRB!
ヒーローは人々の信頼に応えて今、Re:GENERATEする!!
突如、立ち昇る爆炎。
紅蓮の旋風によって天井は燃え落ち、その焼け穴から夕空が覗いていた。
吹き荒ぶ嵐もやがて止む。
そのとき、沈む太陽を背に立っていたのは────────
『閃光戦輝サンブレイザー』をどことなく彷彿とさせる、真っ赤な外装。
不滅の霊鳥を模した戦士は、本物の太陽と同じように紅炎を纏っていた。
これこそ、真心ヴァイザーライジングの強化形態。
『真心ヴァイザーライジング・ブレイバードフォーム』!!
紡木 林檎 :
「……アッ、アレは……! ブレイバードフォーム!?」
「自力でブレイバードに変身を!?」
閃光戦輝サンブレイザー :
「ヒロ……」
閃光戦輝サンブレイザー :
「いや、真心ヴァイザーライジング……!」
閃光戦輝サンブレイザー :
「思いっきり……ぶつかってこーーーーーいっ!!!」 マスクの下に笑みを隠しながら、拳を振り上げて叫ぶ
R.O.S.A :
「...その価値は天井知らずってところかしらね」 姿が変わったヒロと破れた天井を見て呟く
アルジャーノン :
「それが真の覚醒か、苦し紛れの演出か……私が見極めてやろう」
アルジャーノン :
「来い」
真心ヴァイザーライジング :
「ああ……!!」仲間の信頼を背に受け、前に踏み出す。
真心ヴァイザーライジング :
メジャーアクションで《コンセントレイト》+《一閃》!
真心ヴァイザーライジング :
全力移動した後、アルジャーノンに素手の白兵攻撃を行なう!
真心ヴァイザーライジング :
9dx7+10+1 命中!!(9DX7+11) > 10[2,4,5,5,7,8,9,9,10]+10[4,5,7,8,9]+10[6,6,10]+10[8]+4[4]+11 > 55
GM :
たけ~~!!ガードします!!
真心ヴァイザーライジング :
6d10+36+36 装甲有効ダメージ!(6D10+36+36) > 35[8,6,6,8,2,5]+36+36 > 107
GM :
《究極獣化》で装甲10点、ガード値は《一角鬼》の2点で95点ダメージ……
GM :
アルジャーノンのHPは65点、一撃で消し飛びます!!
GM :
……が、《蘇生復活》で最後の力を振り絞って立ち上がります!
真心ヴァイザーライジング :
あと一押し…!
system :
[ 真心ヴァイザーライジング ] 侵蝕率 : 133 → 139
真心ヴァイザーライジング :
「グッ……! アアッッ……!!」
真心ヴァイザーの胸から溢れる紅炎が、ヒロの身を焦がす。
『守る能力』に特化した現在のサンブレイザーとは反対に、ブレイバードフォームは『壊す能力』に特化したフォーム。
ブレイバードフォームは『壊す能力』に特化したフォーム。
圧倒的戦闘力を得る代わり、破壊の紅炎はそれを扱う者まで燃やし尽くす。
……まさしく、諸刃の剣だ。
真心ヴァイザーライジング :
「……行くぞッッ!!」
活動限界を迎えるまで、あと三分。
苦痛に足を止める時間なんて、一秒もない。
ブレイバードフォームへの変身を決めた時、この程度は覚悟していたハズ。
ぐぐっと身を屈め、もう一度、ライジングライザーのスイッチを押し込む。
システム音声 :
「Hyper Charge!!」
真心ヴァイザーの胸から溢れ出す紅炎が放射に広がり、その背中に集まる。
真心ヴァイザーライジング :
「(何より恐ろしいのは、みんなを守りきれないコトだ……!!)」
思いっきり地面を蹴って、大空へ飛び立つ。
ひとっとびで、上空16m。
真心ヴァイザーライジング :
「(それに比べれば……この痛みも、アルジャーノンも……!!)」
あんなに怖いと思った空さえ、今はどうだ?
真心ヴァイザーライジング :
「(恐れるに、足らずッッ……!!!!)」
真心ヴァイザーの背中から、紅炎が燃え盛る!
そこから広がるのは、決して折れぬ灼熱の翼!!
真心ヴァイザーライジング :
「骨の髄まで叩き込んでやる、アルジャーノン! これこそ、おまえの侮った弱さだ!!」
身を翻し、反転!
翼のように燃えていた紅炎を、ロケット噴射!!
真心ヴァイザーライジング :
「ウオオオオオオオオオオッッッッ……!!!!」
アルジャーノンへ向けて、急降下を開始する!
一般オーヴァードの限界を超えた加速に耐えられず、肉体が悲鳴を上げる。
眼球が沸騰。各筋線維は断裂。すぐにも五体がバラバラに砕け散りそうだ。
……それでも、ただ燃え盛る右足を振り抜く!!
頭上から落ちる”第二の太陽”。
コンマ一秒にも満たない一瞬。
そのあまりの速度に、普通のオーヴァードでは反応もままならないだろう。
アルジャーノン :
「――ッ!!」
GM :
しかし、アルジャーノンはこの速度に反応できる。拳でその一撃を受け止め、押し返そうとする。
真心ヴァイザーライジング :
「喰らえッ────────!!!!」
システム音声 :
『ブレイジング・デイブレイク!!!!』
真心ヴァイザーの跳び蹴りが、音を置き去りにしてアルジャーノンに炸裂!
アルジャーノンは爆炎に包まれ、枯れ枝のように真っ直ぐ吹っ飛ばされる!!
GM :
そう、反応はできる。だが、それ以上ではない。
アルジャーノン :
「ぐ、ぎゃぁぁぁぁあああーーーー!!!」
GM :
すさまじい勢いで後ろに吹き飛ばされ、車両の壁に叩きつけられる! アルジャーノンの硬い外殻に罅が入り、大きなダメージが入る……。
アルジャーノン :
「こ……これほどとは……!」
GM :
なんとか致命傷は避けたものの、もはや気力だけで立っている状態だ。
真心ヴァイザーライジング :
「はぁ、はぁ……! 見た、かッ…!!」それはヒロも同じこと。先程の一撃で相当の体力を消費し、いまも文字通りの命を燃やしている。
アルジャーノンの側近 :
「……ヂュウッ!!」
アルジャーノン :
「…………」 無言で戦闘態勢に戻る。が、言葉がないことがその返答になっているだろう。
GM :
このラウンドの最後! レン姉ェ!
閃光戦輝サンブレイザー :
はい!
閃光戦輝サンブレイザー :
マイナーで戦闘移動して、アルジャーノン達にエンゲージ
閃光戦輝サンブレイザー :
あと一点と言われたらやるしかない、アルジャーノンにエフェクト使わず攻撃します!
GM :
どうぞ!
閃光戦輝サンブレイザー :
7dx+1(7DX10+1) > 10[5,5,6,7,9,9,10]+1[1]+1 > 12
閃光戦輝サンブレイザー :
ちょっと頑張った
GM :
では側近が《崩れずの群れ》でカバーリング!
GM :
《スプリングシールド》は使い切ったのでガード値はなし!
閃光戦輝サンブレイザー :
了解!じゃあダメージ
閃光戦輝サンブレイザー :
2d10+8 装甲は有効(2D10+8) > 5[1,4]+8 > 13
GM :
装甲が5点あるので…8点通し!
system :
[ アルジャーノンの側近 ] HP : -47 → -55
閃光戦輝サンブレイザー :
「あの子があんなにも頑張ってるんだ……! 負けてられないよね……!!」
閃光戦輝サンブレイザー :
床を蹴り、疾走! アルジャーノンに接近する!
閃光戦輝サンブレイザー :
「うおりゃああああああああああ!!!」 渾身の力を込めて、拳を突き出す!!
アルジャーノンの側近 :
「ヂュウウウゥゥ!!」
GM :
下がっていろと命じられた側近が飛び出る。肉体変化能力で自身の腕を人間並みに巨大化させ、拳を拳で受け止める!
閃光戦輝サンブレイザー :
「くっ……!!」 攻撃が不得意なのはこちらも同じ。この一撃で倒すまでには至らない
閃光戦輝サンブレイザー :
「さっき下がってろって言われてたじゃん! でも……」
閃光戦輝サンブレイザー :
「忠臣だね……! きみも……!!」 火花を散らしながら、拳を弾きつつ一歩下がる
アルジャーノン :
「……君たちがそうであるように、私にも負けられない理由があるということだ。こんならしくない血を流してもな」
GM :
クリンナップはないね!
GM :
第二ラウンドへ行きます!
【行動値】
17 R.O.S.A
11 アルジャーノン
09 紡木林檎
05 天道恋花
05 アルジャーノンの側近
04 赤鷺ヒロ
【現在配置】
赤鷺ヒロ / 天道恋花 / アルジャーノン / アルジャーノンの側近
|
(5m)
|
紡木林檎 / R.O.S.A
◆第二ラウンド
GM :
ではセットアップ! 行動どうぞ!
紡木 林檎 :
活性の霧をロサに!
system :
[ 紡木 林檎 ] 侵蝕率 : 136 → 139
紡木 林檎 :
攻撃+15です
R.O.S.A :
でかいぜ
GM :
アルジャーノンは《フルパワーアタック》を使用しません。スピードフォルム。
紡木 林檎 :
「………最後に残ったネズミちゃんが厄介すぎる……どうしよぅ……」
紡木 林檎 :
「………あ! ロサさん、次使う弾貸して!」
R.O.S.A :
「構わないわよ」 指で銃弾を紡木の元へ弾く
紡木 林檎 :
「………。はい! コレ撃って!」
糸をありったけ紐付けて、ロサに返す。
物理的な糸ではないので、これでも撃つのに支障はない。
紡木 林檎 :
「………ウチの糸で動きをもう一度止められれば……!」
「今度こそ、アルジャーノンに盾は無いので……!」
R.O.S.A :
「これはどうも、いつか株主には還元をしないとね」
さっきまで持っていた小銃を捨て、コートからハンドガンを取り出し受け取った球を装填する
R.O.S.A :
さてさてマイナー
装備をエフェクトシューターに切り替えて移動、アルジャーノンのエンゲージへと向かいます!
GM :
おお、接近だ
R.O.S.A :
メインでコンセントレイト、ペネトレイト、砂の加護
エフェクトシューターでアルジャーノンを射撃します
GM :
どうぞ!
system :
[ R.O.S.A ] 侵蝕率 : 117 → 125
R.O.S.A :
16dx7-1 さっきは命中補正を忘れていた(16DX7-1) > 10[1,2,2,2,3,3,4,5,6,6,8,8,8,8,9,10]+10[1,2,3,3,6,7]+10[8]+10[7]+10[9]+2[2]-1 > 51
GM :
めっちゃ良い出目だな!?? 側近がカバーリングします! ダメージどうぞ!
R.O.S.A :
6d10+15+9(6D10+15+9) > 26[2,6,4,10,2,2]+15+9 > 50
system :
[ アルジャーノンの側近 ] HP : -55 → -105
GM :
側近のHPは97……これで倒れます!!
system :
[ R.O.S.A ] 侵蝕率 : 125 → 126
R.O.S.A :
「さてと...」 取り出したハンドガンを手に持ちながら前進する
R.O.S.A :
そして2人のヒーローの間で歩みを止め、対峙するアルジャーノンへ向けて銃口を向ける
R.O.S.A :
「いつも私は交渉の時は2つの道を提示するの」
R.O.S.A :
「私に従うか、回り道をしてから私に従うか」
R.O.S.A :
「交渉には勝ち負けだけでなく和解・示談という手もあるのはご存じよね?」
「生き残りたいというのなら...」
「...選択はあなた次第よ」 トリガーに掛ける指に力を籠める
GM :
銃口の行く末を一瞬で判断し、側近が飛び出す――!
R.O.S.A :
「...そう」 飛び出した側近を確認しトリガーを引く
R.O.S.A :
放たれた金色に輝く銃弾は側近を捉える
R.O.S.A :
「どうやら敵対的買収を文字通り、命を張って止めようとする従業員がいたようね」
R.O.S.A :
銃弾は側近を穿つがそれにより勢いを削がれ、アルジャーノンに届くことはなかった
アルジャーノンの側近 :
「……ヂュ……ッ」 力なく床に沈む。
アルジャーノン :
「……私は情けない王だ」
アルジャーノン :
「これだけ仲間に身体を張ってもらっても、時間稼ぎすらままならないとはな」
GM :
続けてアルジャーノンの手番です。
アルジャーノン :
マイナーはなし。メジャーは《コンセントレイト:オルクス》《形なき剣》《要の陣形》。対象は同エンゲージの3人です。
アルジャーノン :
11dx5(11DX5) > 10[1,3,4,4,6,7,7,8,10,10,10]+10[1,4,7,7,9,9,10]+10[1,2,3,4,9]+3[3] > 33
GM :
ぬあ~~~!!
閃光戦輝サンブレイザー :
クリ値5なのに…!
赤鷺ヒロ :
C値5の出目ではない。忠臣がやられて、メンタルデバフ入ってますね。
閃光戦輝サンブレイザー :
わたしは《炎陣》使ってヒロくんカバーリングしよう
赤鷺ヒロ :
メインプロセスつかってカバーリングするのもアリ!
閃光戦輝サンブレイザー :
それもそう! メインプロセス使うか!
赤鷺ヒロ :
できるだけ消耗を抑えてもらって一緒に帰りたいし、是非そうして!
R.O.S.A :
余裕あるし、自分はダメもと回避だなー
GM :
おけよ! ドッジどうぞ~
R.O.S.A :
5dx-1 かいひー(5DX10-1) > 10[4,5,8,8,10]+1[1]-1 > 10
R.O.S.A :
ぐえ
GM :
命中! ではダメージ!
GM :
4d10+3d10+7(4D10+3D10+7) > 21[9,3,6,3]+17[8,1,8]+7 > 45
閃光戦輝サンブレイザー :
戦闘不能になる! 天道翼のロイスを使って復活します!
system :
[ 閃光戦輝サンブレイザー ] HP : 29 → 13
system :
[ 閃光戦輝サンブレイザー ] ロイス : 6 → 5
R.O.S.A :
同じく戦闘不能!X-PROUDのロイスを昇華して復活します!
system :
[ R.O.S.A ] ロイス : 6 → 5
GM :
アルジャーノンは残された力を振り絞り、再び爪を伸ばしあなたたちに襲い掛かる――!
アルジャーノン :
「どうだ……っ!」
閃光戦輝サンブレイザー :
「ぐ、あああああああ……っ!!」 咄嗟にヒロの前に出て、攻撃をその身に受ける。赤い火花が激しく舞った。
R.O.S.A :
「...っく、油断したわね」 攻撃を正面で受け勢いのままそのまま後退する
真心ヴァイザーライジング :
「ロサさん……!! サンブレイザー……!!」
紡木 林檎 :
「………あ、あわわ……恋花さんロサさん……違う、慌てるな……ウチがまだやれること、あるはずだ……!」
必死に手を動かし、糸をまさぐる
真心ヴァイザーライジング :
「くっ、それなら俺が……!!」前に出ようとするが、
真心ヴァイザーライジング :
突如、ブレイザージェネレイターが激しい焔に包まれ、霧散する。
真心ヴァイザーライジング :
ブレイバードフォームの変身が解け、ライジングフォームに戻る。
真心ヴァイザーライジング :
ブレイバードフォームの肉体負荷が、限界を迎えてしまったのだ。
真心ヴァイザーライジング :
「こんなときにッ……!?」
紡木 林檎 :
「………ああ! ブレイバードフォームが……もう時間切れ!?」
「………ブレイジング・デイブレイクの反動が大きすぎたんだ……!」
閃光戦輝サンブレイザー :
「……だから何さ!!」
閃光戦輝サンブレイザー :
「大丈夫! 諦めない限り、絶対に!!」 攻撃を受けてもなお、立ち上がる。その目はアルジャーノンを真っ直ぐ見据えている
真心ヴァイザーライジング :
「…………!!」
R.O.S.A :
「そんなに慌てることはないわよ、林檎」
R.O.S.A :
「死んだ猫...今はネズミかしらも落とせば弾むとはよく言われてて、思いのほか反発が強かっただけよ...」
R.O.S.A :
「結局のところ全体には大きな影響ではないの」
R.O.S.A :
「糸の流れ、潮流を読み切って、行動する。それがリーダーという者でしょう?支部長さん」
紡木 林檎 :
「………流れを、読む……」
アルジャーノン :
「……さて」
アルジャーノン :
「やはり、君が立ちふさがってきたか……」
アルジャーノン :
「私はこの計画でいくつかミスをしたが……君にスタジアムの暴徒をあっさり鎮圧されたのが決定的な失敗だった」
アルジャーノン :
「真っ先に潰すべきは君だったようだ。今更悔いても遅すぎるがな」
アルジャーノン :
「――来い、人の子よ」
GM :
つむりんの手番です。
紡木 林檎 :
【重力糸マクラメ・鎖結び】
CR+黒の束縛
紡木 林檎 :
アルジャーノンに花束を!
GM :
花束だ!どうぞ!!
紡木 林檎 :
紡ぎの魔眼も使う!念の為!!
system :
[ 紡木 林檎 ] 侵蝕率 : 139 → 144
紡木 林檎 :
12dx7+7(12DX7+7) > 10[1,3,4,6,7,7,7,8,8,9,9,10]+10[1,2,3,4,8,9,10,10]+10[4,6,7,9]+5[4,5]+7 > 42
GM :
ドッジします!
GM :
11dx>=42(11DX10>=42) > 10[1,3,4,4,6,6,7,8,8,9,10]+2[2] > 12 > 失敗
GM :
命中!! ダメージどうぞ!
紡木 林檎 :
5d10+5(5D10+5) > 23[4,1,8,8,2]+5 > 28
GM :
装甲値10点、残りHPは1
GM :
これで倒れます!
紡木 林檎 :
「………流れは、最後の糸口は見えました……!」
ぐい、と手にした糸の束を引く。
紡木 林檎 :
引き寄せられたのは、気絶したアルジャーノンの臣下、その筆頭。
紡木 林檎 :
彼から伸びる、最も太い糸を掴む。
すなわち、アルジャーノンに伸びる最も強い──"絆"。
紡木 林檎 :
その糸を軸に、今、ここにある全ての糸を束ねる。
糸は紐へ、紐は縄へ。
事件の被害を食い止めるべく奮闘する、全ての人の想いを!
そして対峙するアルジャーノンたち全ての誇りを!
色とりどりの想いが、花束のように編まれてただ一本の縄に変わる!
紡木 林檎 :
「………やっと掴めました……」
「………ウチの力だけじゃない、皆の想い、全部束ねて………!」
「皆がここまで戦ってくれたから……!」
紡木 林檎 :
「………う、ああああああっ!!!」
胸から伸びた縄を振り回す。
重い力が、アルジャーノンを浮かし、叩きつける!!
アルジャーノン :
「……まったく勿体ない部下だった。こんな薄汚い王にはな」
GM :
――アルジャーノンの外殻が砕け散り、体が指先から砂のように溶けていく。
アルジャーノン :
「見事だ、人の子よ。君たちの勝利だ」
アルジャーノン :
「だが――ぬか喜びさせてすまない。私を倒しても列車は止まらない」
GM :
戦闘勝利条件が公開されます。
GM :
条件は列車のブレーキをかけること。
GM :
ただし、制御系はプログラムが改造されているためボタンが効かず、まずプログラムを修正する必要があります。
GM :
解除するための判定は《情報:FH》《情報:ウェブ》《知識:電子工学》で難易度は20です。
閃光戦輝サンブレイザー :
た、たかーい!
紡木 林檎 :
「…………んぇえ!? し、死なないで!? まず止めてぇー!?」
アルジャーノン :
「あの警察幹部もさんざん我々を苦しめてくれたが」
アルジャーノン :
「……最後の最後で人選を間違えたようだな」
アルジャーノン :
「ゲームオーバーだ」
閃光戦輝サンブレイザー :
「勝手に終わらせないで! きみを倒せば列車が自動で止まるなんて、最初から誰も思ってない!」
閃光戦輝サンブレイザー :
「運転室はすぐそこだ! みんな、叩いてでも止めるよ!!」 運転室を指差す
真心ヴァイザーライジング :
「は、はい……!!」残りの体力を使って全力で走る。
紡木 林檎 :
「………お゛お゛ん゛っ……何とかなるんですかぁコレーっ……!?」
出遅れながらもバタバタ走る
R.O.S.A :
「ここまでやってきて、何とかならない方が逆におかしいとは思うわ」 みんなについていくように追いかける
真心ヴァイザーライジング :
ヒロたち四人は、瞬く間に制御プログラムまで辿り着く。だが……
真心ヴァイザーライジング :
「くそ、アルジャーノンの言う通り、列車のプログラムなんて俺たちに分かる訳────」
真心ヴァイザーライジング :
「あ」ピンと閃く。
閃光戦輝サンブレイザー :
「何!?」
真心ヴァイザーライジング :
「つむりん、端末を出して! いますぐ!!」
紡木 林檎 :
「んぇ!? なんでぇ!? どうぞ!?」
困惑とは裏腹に、手は素早く端末を取り出す。
真心ヴァイザーライジング :
「もう一人の……最後のヒーローに助けてもらうんですよ……!!」
真心ヴァイザーライジング :
「子供たちにとって、最初に目にするヒーローは誰か……! それは……!!」
真心ヴァイザーライジング :
「父親……!!!!」
真心ヴァイザーライジング :
一児の父! 最後のヒーロー、碓井幸一のNPCカード▼ちょっとだけ本気出すを使用! 判定に自動成功します!!
紡木 林檎 :
「……あ! 碓井さんですね……!」
「………大丈夫かなあ……?」
一抹の不安を覚えつつも、頼るとすればそこしかない。端末で連絡をかける。
GM :
端末の向こうから爆音と掠れた声が聞こえる。
碓井幸一 :
『大丈夫! もう着く!!!』
紡木 林檎 :
「んぇ? 着くって……どこに?」
武者小路英貴 :
「――うおおおおおおおおお!!!!!!」
GM :
車両の窓に、駅のホームをバイクで爆走する男女の姿が映る。
閃光戦輝サンブレイザー :
「えーーーーっ!? 英貴ちゃん!?」
GM :
バイクはなんとか電車のスピードに追い付くと、後部座席の碓井がどこかの映画で見たようなホバーするボードに飛び乗って浮上し、列車の扉につかまる。
碓井幸一 :
「ひい、ひい、ひぃ……!」
紡木 林檎 :
「………取った! 釣り上げますよ、着地はそっちでどうにかしてください……!」
自分から碓井に伸びる太い糸を掴み、一本釣りの要領で碓井を天井の穴に飛び込ませる。
碓井幸一 :
「あ、ありがとう……うおーーっ!?」 引っ張られるまま、なんとか床に着地。
GM :
碓井はすぐさま立ち上がって手製のガジェットを列車の制御系へと接続し――
碓井幸一 :
「間に合ってくれよ!」
GM :
――"最悪の一日"に終止符を打つべく、力いっぱいエンターキーを叩きつける。
碓井幸一 :
「よろしくおねがいしまああああああああす!!!!!」
GM :
キィィィイイーーーーー!!!!
GM :
轟音を立てて、列車は急速に速度を落としていき……
GM :
……そして、制止した。
閃光戦輝サンブレイザー :
「と、止まった……!!」
紡木 林檎 :
「オワーーッ!!!!」
急ブレーキの勢いで床を転がる
真心ヴァイザーライジング :
「危なっ!?!?」咄嗟に抱きとめる
紡木 林檎 :
「………あ、ありがとうございます………」
「……んへ、ライジングスーツに抱きとめられる感覚、いいですね……」
真心ヴァイザーライジング :
「思ったより余裕がありそうで安心した」呑気な台詞に笑顔で返す
R.O.S.A :
「駆け込み停止にはご注意ください...ね」
閃光戦輝サンブレイザー :
「あ、はは……どうなることかと思ったけど、なんとかなったね……!」
閃光戦輝サンブレイザー :
「いやもう、本当にみんなよく頑張った……! 本当に───」
システム音声 :
「おつかれサーン!!!」 ベルトから流れる変身解除の音声が、ヒーロー達を労った
GM :
戦闘を終了します。
アルジャーノン :
「列車まで止めてしまったか……」 外殻ごと砂のように、徐々に身体が消失していく。
赤鷺ヒロ :
「ああ、俺達の勝利……そして、おまえの敗北だ……」
アルジャーノン :
「正直なことを言えば……意外だった」
アルジャーノン :
「教授ほど力に自信があるわけではないが、私が君たちに負けるとは思ってもみなかった。ましてや時間稼ぎにすらならないとはな」
赤鷺ヒロ :
「そうだな」
赤鷺ヒロ :
「……お前は確かに強かったよ、アルジャーノン」
赤鷺ヒロ :
「そこらのオーヴァードじゃ、歯が立たないほど」
赤鷺ヒロ :
「だが、それはお前の”不運”でもあったんだろう」
アルジャーノン :
「不運だと……?」
赤鷺ヒロ :
「…………俺は、100点満点のヒーローじゃない」
赤鷺ヒロ :
「高く見積もっても、10点ちょっとのヒーローだ」
赤鷺ヒロ :
「けど、だからこそ、100点満点を目指すことが、理想 を目指して努力することができる」
赤鷺ヒロ :
「強くないからこそ、みんなが俺のことを支えてくれる」共に死闘を演じた仲間に微笑む。
赤鷺ヒロ :
「……一方、おまえは"王"としての強さと立場のせいで、他の誰にも助けを求められなかったんじゃないのか?」
アルジャーノン :
「ふっ……なるほどな……」
アルジャーノン :
「ようやく理解した。お前は不運というが、それは違う」
アルジャーノン :
「俺は不運などではなく、必然として負けたのだ」
赤鷺ヒロ :
「必然……?」
アルジャーノン :
「教授が私を手駒に選んだように、私もまた群れを繁栄させる強い同盟者として教授を選んだ」
アルジャーノン :
「はき違えてほしくないが、間違いなく彼と私の関係が良い時期はあったし、そうしなければ我々がこれほど長く生きることはできなかっただろう」
アルジャーノン :
「……だが、UGNの冷凍から帰って来た教授の計画に乗った結果待っていたのは、我々ネズミの群れが本来重んじるチームワークとは程遠い足の引っ張り合いだった」
アルジャーノン :
「私も私で二流軍師なりに自分が用意できる最大限強い二流の傭兵を用意したつもりだったが、使ってみれば三流どころか五流もいいところのじゃじゃ馬だ」
天道恋花 :
「いや酷い言われようじゃんね……」
赤鷺ヒロ :
「彼女も彼女で、強くはあったけどな……」
紡木 林檎 :
「………あの剣のコト、誰か指摘しなかったんですかねぇ……」
R.O.S.A :
「気づかないだろうし、指摘しても耳に入れないタイプでしょうね」
アルジャーノン :
「教授ほどのものに『これは最強の魔剣である』と言われながら渡されては無理もあるまい。そういった彼女の本質を見抜けなかった私の落ち度だ」
アルジャーノン :
「とどのつまり……君たちのように個々の力では我々に及ばなくとも、それぞれの持ち味をうまく生かし補いあうことを選んだ勇気あるものに敗れるのは必定だったということだろう」
紡木 林檎 :
「………ウチは、そうは思いませんけどね……」
「……ヒロさんの意見とは、ちょっと違うかもしれませんが……」
紡木 林檎 :
「………一匹一匹は弱くとも、群れをなす恐ろしさ。」
「……スタジアムの戦略もそうでしたけど、あなたは王としてよく臣下を束ね上げていた……と、思います……」
紡木 林檎 :
「………ウチらのチームワークと、あなたの指揮。強さの質は良く似てると思います……」
「……仲間を守る為、お互い良く戦ったと……思います。」
「………こういう形でしか決着できなかったのは……悲しい、ですけれど。」
アルジャーノンの側近 :
「チュウ!」 呼応するように鳴く。
紡木 林檎 :
「………あなたもなかなか手ごわかったですね……」
アルジャーノン :
「……そうだな」
紡木 林檎 :
「………それと。」
「………ごめんなさい。」
紡木 林檎 :
「全てを使わないと勝てないからと言って……あなたの大切な絆に手を触れてしまって。」
アルジャーノン :
「気に病むな。きっと、私もその手があるならそうした」
GM :
アルジャーノンは側近と手をかわそうとする……が、手首から先が消滅しており、それも叶わない。
アルジャーノン :
「……お互いにあまり時間がなさそうだ。これだけ迷惑をかけた私が言えたことでないことは分かっているが、ひとつ頼みを聞いて貰えるか」
アルジャーノン :
「もちろん、それを叶える、叶えないはこれからを生きる君たちの自由だ」
天道恋花 :
「……言ってみなよ」
アルジャーノン :
「感謝する」
アルジャーノン :
「……教授の様子がおかしいことは前々から気づいてはいたが、私にはそれを正させることができなかった」
アルジャーノン :
「私に君たちのように、彼に歯向かう勇気がほんの少しでもあれば違う結末があったのかもしれない。だが、そうはならなかった」
アルジャーノン :
「彼は今でこそ暴走列車となり果ててしまったが……かつては知性に溢れ、我々のような矮小な生き物にも最大限の敬意を払う、悪人であっても尊敬できる人物だった」
アルジャーノン :
「私のような薄汚れた小悪党にここまでさせる程度にはな」
アルジャーノン :
「あのような振る舞いは本意ではないはずだ。どうか彼に引導を渡してやってほしい」
赤鷺ヒロ :
「わかった」
赤鷺ヒロ :
「教授は……おまえの友だった男は、俺がきっと……」
赤鷺ヒロ :
「いや、おれ達が必ず、止めて見せる……!」
天道恋花 :
「……ヒロには悪いけど。あたしはそのお願いは聞けないよ」
赤鷺ヒロ :
「恋花さん……?」
天道恋花 :
「あたしはきみに説教することも同情することもしない。可哀想だとも思わない」 アルジャーノンを見ながら
天道恋花 :
「関係無い市民を巻き込んで、オーヴァードに覚醒させようとこんな事件を起こしたこと……」
天道恋花 :
「その被害者達のことを想えば、きみにどんな事情があろうと許すことは出来ない」 列車の後方で今も怯えている乗客達を一瞥し
天道恋花 :
「だから、悪いけどきみの都合のいいお願いは聞かないよ。あたしがやることはたった一つだけ」
天道恋花 :
「今もあたし達のために一人で戦い続けている仲間を、助けに行くだけだ……!」 現実のヒーローである恋花が最も重要視する“優先順位”。それがアルジャーノンよりも、もっと大事な存在があると瞳で語る
紡木 林檎 :
「………カヤさん、まだこちらに来ていませんもんね……おそらく、まだ……」
赤鷺ヒロ :
「そうだな……急がないと葵さんが危ない……」
天道恋花 :
「うん、だから……行こう。みんな」
天道恋花 :
「ヒロ、教授に引導を渡すって願いを引き受けれるくらいなら……まだまだやれるよね?」小さく笑みを浮かべて
赤鷺ヒロ :
「勿論です! 恋花さんもいけますよね?」
赤鷺ヒロ :
「おれ達、無敵……ですから!」笑顔で言う
天道恋花 :
「うん……!」 頷く
アルジャーノン :
「……そうだな。やはり、君たちはそうでなくてはならないのかもしれない」
アルジャーノン :
「理屈で言えば君たちがどうあがいても教授に勝てるはずがないはずなのに、いまは不思議と安心できる」
GM :
アルジャーノンの身体が完全に崩壊していく――。
天道恋花 :
「……だったら、安心してそこで見てなよね」
天道恋花 :
「ヒーローが勝つことを信じて、応援する……テレビの前の子供達みたいにさ」 小さく笑みを向けながら、その姿を見送る
アルジャーノン :
「ああ」
アルジャーノン :
「ここではないどこかから、見守らせてもらおう」
GM :
側近を筆頭にネズミたちが起き上がり、別れを惜しむようにアルジャーノンにすり寄る。
アルジャーノン :
「私も群れの一頭に過ぎない。ネズミにしては少々、長く生き過ぎた。ここが潮時だろう」
アルジャーノン :
「……次はお前の番だ」
GM :
……それだけ言い残すと、アルジャーノンの体は完全に砂と消えてしまう。
GM :
……そして、側近のネズミ個体が光に包まれる。
アルジャーノンの側近 :
「チューゥ……!」
天道恋花 :
「姿が……変わった!?」
赤鷺ヒロ :
「変身した……のか……?」
アルジャーノンの側近 :
「チュ……」 何かを理解したかのように、アルジャーノンだった砂の塊を見送ってから、あなたたちの足元に寄る。
紡木 林檎 :
「………んぇ、何です……? 『仲間を増やして次の町へ』って感じなんです……?」
GM :
まだ言葉を話せないようだが、不思議と「自分も行かせてほしい」という意思を感じ取れるだろう。
R.O.S.A :
「置き去りにされたモノ...かしら」
天道恋花 :
「敵意は……感じないね」
紡木 林檎 :
「そうですね……"糸"の感じからしても、大丈夫そうです。」
赤鷺ヒロ :
「おれ達に、力を貸してくれるのか……?」しゃがみこんで尋ねる。
アルジャーノンの側近 :
「チュイ!」 肯定の意
天道恋花 :
「……だったら、連れて行くしかないか! さっきまで敵同士だったけど……戦力は少しでも多い方が良い!」
赤鷺ヒロ :
「たしかに、そのとおりだ」
赤鷺ヒロ :
「絆、か……」
“糸”を見ることが出来ないヒロには分からなかったが、今なら分かる。
赤鷺ヒロ :
アルジャーノンたち、悪人にも"悪人の絆"はあったのかもしれないと。
GM :
では情報を公開します!
NPCカード
◆"アルジャーノン"
先代"アルジャーノン"の意志を継ぐ新たなリーダー個体。
先代のレネゲイドを取り込んだことで純度が飛躍的に高まり、本来の力を発揮できるようになった賢者の石を体内に持つ。
このオーヴァード単体ではまだ戦闘することはできないが、ほかのオーヴァードに《融合》することで瞬間的にエリート級のオーヴァードと戦うことができるようになる。
天道恋花 :
な、なんだって…!
赤鷺ヒロ :
ここにきて、エリート級オーヴァードと戦うことが……!?
GM :
そういう……こと!
天道恋花 :
まさかの展開だったね…!
紡木 林檎 :
「………よし……このピカチ……ううん、アルチュウはヒロさんに乗せときましょうか……やっぱり主人公の肩ですよ、こういうのは……」
赤鷺ヒロ :
「アルチュウはちょっと響きが最悪かもしれない」
天道恋花 :
「呼び名なんてなんでもいいから、もう行くよ! カヤちゃんを助けに!!」
赤鷺ヒロ :
「は、はい……! 共に行こうアル……いや"アリス"……!!」アルジャーノンと呼ぶのもややこしいので、別の名前で呼ぶ
アリス :
「チューウ!!」 やる気充分
天道恋花 :
アルジャーノンだった砂を一瞥してから走り出します。アルジャーノンのロイス感情を執着/〇脅威→〇遺志/憐憫に変えて。
GM :
了解! あとは頼んだ……🐁
赤鷺ヒロ :
同じようにアルジャーノンを一瞥して、走り出す。
紡木 林檎 :
「………さようなら、アルジャーノン。」
赤鷺ヒロ :
「(おまえに鼠の王としての責務がなかったら……教授が狂っていなかったら……)」
赤鷺ヒロ :
「(おれがもっと『理想のヒーロー』だったら……)」
赤鷺ヒロ :
「(別の、いい未来があったのかもしれないな……)」
赤鷺ヒロ :
恋花が言ったように、もしもの話に意味などない。
赤鷺ヒロ :
迷いを振り切り、いま出来ることをするために、赤鷺ヒロは仲間のもとに急いだ。
GM :
GM :
――一方その頃。
GM :
教授とカヤは列車が停止してもなお剣を打ち合っていた。
葵カヤ :
「"教授"、あなたの計画は潰えた! 大人しく投降しなさい!」
教授 :
「そのようだな」
教授 :
「……ならば、くだらぬ拘りは捨てよう」
教授 :
「改めて剣を交えて確信した。あるかどうかもわからぬ幻影よりも、いまここにいる君にこそ価値がある」
葵カヤ :
「何を……!?」
教授 :
「君なら最強のオーヴァードの素体としては申し分ないということだ」
葵カヤ :
「また世迷言を……その妄執ごと切り伏せる!」
教授 :
「……君も俺を倒したいのであれば、理性などというくだらぬ縛りは捨てることだ」
GM :
教授は剣を上段に構え全力を込め、渾身の一撃を放つ。
葵カヤ :
「ッ……!」
GM :
カヤの放った一撃が先に教授の心臓の辺りを捉える……が、教授の刃は止まらない!
GM :
間一髪直撃は避けるが、切先が強化繊維を引きちぎりカヤの服を破く。
葵カヤ :
「キャッ! しまーー」
GM :
"アルジャーノン"が倒れたいま、ワーディングの中で意識を保っている乗客はいない。
GM :
それでも、長年アイドルとして生き続けてきた性か反射的に胸のあたりを隠そうとしてしまう。
教授 :
「今朝剣を交えたときと同じように、君の"日常"が仇となったようだ」
GM :
――一瞬の隙をついてカヤの剣を引き抜き、今度は教授の剣がカヤの下腹部を貫く。
葵カヤ :
「か……はっ……!」
葵カヤ :
「(ゆ、油断したッ……二度も同じ失敗を……!)」
GM :
激痛で手放した剣が床を転がる。
教授 :
「俺が憎いか? その憎しみで理性の壁をつき破り本能のまま剣を振るうといい」
教授 :
「君なら、その気になれば俺を倒すこともできるだろう」
葵カヤ :
「……っ」
GM :
カヤが覚悟を決めようとした、その時――。
赤鷺ヒロ :
「────変身!」
その声が響いた瞬間、教授の脇腹へと雷光が弾ける。
そう! ヒロインのピンチに颯爽と現れたのは、みんなのヒーロー!
真心ヴァイザーライジング :
「真心ヴァイザーライジング、ただいま参上……!!」
葵カヤ :
「――赤鷺、さん」
真心ヴァイザーライジング :
「すみません遅くなりました……!!」
葵カヤ :
「ごめんなさい、私――」
葵カヤ :
「一瞬ですが、みなさんが間に合わないかと、疑ってしまいました……」
葵カヤ :
「――そして、ありがとう」
真心ヴァイザーライジング :
「気にしないで下さい……遅くなったのは事実ですから……」
真心ヴァイザーライジング :
「でも、おれへの信頼は、今から取り返してみせます……!! 頼れる仲間たちと共に……!!」
天道恋花 :
「頼れる仲間たちでーす」 ヒロの後ろから手をひらひら振る
アリス :
「チュウ!」
紡木 林檎 :
「……頼れるかは分かりませんが……ライジングの味方、でーす……!」
R.O.S.A :
「正規か非正規化はともかく、協力は惜しまないわ」
教授 :
「また君か」
教授 :
「『男子三日会わざれば刮目して見よ』という言葉もあるが、たかだか半日やそこらの経験で俺との差を詰められたと思っているなら心外だ」
真心ヴァイザーライジング :
「そうだな、俺じゃおまえに敵わないさ」
真心ヴァイザーライジング :
「だが、生憎……今のおれは、一人じゃない……!!」
天道恋花 :
「そうだよ、教授。あたし達は力を合わせて、アルジャーノンにも勝ってきたんだから……!」
教授 :
「……そうか。あいつは負けたか」
教授 :
「その力、試してみる価値はありそうだ」
GM :
教授は二本目の刀を抜き、あなたたちに向ける。
真心ヴァイザーライジング :
アルジャーノンには全員で勝てたとはいえ、まだ教授との間には埋められない戦力差がある。
真心ヴァイザーライジング :
だが、赤鷺ヒロは……
真心ヴァイザーライジング :
「今は、負ける気がしない……!!」
天道恋花 :
「その意気だよ、ヒロ……!」 笑みを浮かべながら、ブレイザーライザーを腰に装着する。少しでもヒーローの力となるために。
紡木 林檎 :
「………今の教授が持つ"糸"は少ないですが……ウチがやれるサポートはします……!」
R.O.S.A :
「...アルジャーノンには悪いけれど、まだ使ってないカードがあるの」
「今回は採算度外視でいきましょう...!」 胸元に手をいれる
GM :
ではここからの流れを説明します!
GM :
これから代表してひとり、教授に対して命中判定をしてもらいます。
GM :
ほかの人も各種支援(エフェクトのタイミング問わず)を使用可能、本来は融合した人のDロイスは使えないんだけど、今回は特別にアリスの"賢者の石"の効果も使用できます(侵蝕は上昇しません)。
真心ヴァイザーライジング :
凄いぞ、アリス!
GM :
教授は達成値120の《カウンター》で対抗します。これを破れば教授のEロイス"不滅の妄執"が解けPCの勝利です。
GM :
今までの行動によってPCの達成値には次の補正が入ります。
・スタジアムで被害を出さなかった +10
・茅原千尋を撃破した +10
・列車を止めることができた +10
・アルジャーノン戦の終了時点で残っている全員のロイス ひとつにつき+2
天道恋花 :
つまりいくつだ、30と?
GM :
今回は+44で計+74かな!
天道恋花 :
おぉ~
R.O.S.A :
47以上出せれば勝ちか
真心ヴァイザーライジング :
命中達成値なら、私に任せろ!
天道恋花 :
任せるぞ
GM :
頼むぞヒーロー!
真心ヴァイザーライジング :
「皆、俺に"教授"を打ち破るための力を貸してくれ……!!」
紡木 林檎 :
「………はい!」
今一度、糸の幻覚を周囲に見せる。
ライジングを中心に広げられたタペストリーの糸を辿り、心同士が引き合わされる!
R.O.S.A :
「緊急支援、いつでもいけるわ」 胸元から取り出したカードは真っ黒に輝いている
天道恋花 :
「もちろん……!」 ブレイザーライザーにブレイズエナジーレンズをセットし、
天道恋花 :
「天下爆現!!」
システム音声 :
「ウェイクアップ! ファイヤー!!」
システム音声 :
「ブレイク! ブレイブ! ブレイズ!!」
システム音声 :
「閃光戦輝!! サーーーーーーーン!!! ブレイザーーーーーーーッ!!!!」
システム音声 :
ドオオオオオオオオオオオオオオオンッッッ!!!!
天道恋花 :
背後で今度は本当の爆発を起こしながら、サンブレイザーが登場する!!
真心ヴァイザーライジング :
「それなら、行くぞ……!!」
アリス :
「チュゥーーウ!!」
GM :
アリスはヒロの首筋に噛みつく。
GM :
それは奇しくもこの最悪の一日の始まりとまったく同じ構図だったが、意味合いはまったく異なる。
システム音声 :
「Flowers for Algernon」
ライジングライザーがバグを起こし、存在しないはずの音声が流れる。
真心ヴァイザーライジング :
「この力は……!?」
突如、ライジングライザーが明滅。その装着者自身も真っ白な光に包まれていく。
アルジャーノンの遺志が、友を止める正しい強さに変わる。
そしてやがて、優しい光の中から現れたのは────"教授"には確かに見覚えがある姿。
アルジャーノンの白と、ブレイバードフォームの赤。相反する悪と正義とが交じり合った紅白の外装。
その中心には、賢者の石が太陽のように赤々と輝いている。
……コレは本来、真心ヴァイザーライジングには存在しえない姿。
ただ一度きり、"教授を止める"。同じ目的のために悪と正義が手を取り合って、ようやく生みだされた究極の戦士!!
『真心ヴァイザーライジング・アルジャーノンフォーム』!!!!
教授 :
「……その姿は、アルジャーノンの力か」
真心ヴァイザーライジング :
「ああ、そうらしい」いきなり手に入れた新たな力。だが、ふしぎと疑問は湧かなかった。
真心ヴァイザーライジング :
「……あいつに頼まれたんだ『教授を止めてくれ』と」
教授 :
「……惜しい奴だった。その気になれば自分でもそれができる程度には才能があったはずだ」
教授 :
「だが、俺の期待した通りにはならなかった」
教授 :
「来い。俺がその遺志ごと天国へと送ってやる」
真心ヴァイザーライジング :
「残念だが、そうはならない……」
真心ヴァイザーライジング :
「おまえの目算は、今度も外れることになる……!!」
ぐぐっと身を屈め、もう一度、ライジングライザーのスイッチを押し込む。
システム音声 :
「Hyper Charge!!」
機械音声と同時、賢者の石が放電。
真心ヴァイザーの右腕が、バチバチと迸る雷光を纏う。
真心ヴァイザーライジング :
では、判定に移ろうと思います!!
GM :
頼んだ!!!
閃光戦輝サンブレイザー :
ぴ…砂の加護、頼めるか…
R.O.S.A :
おっけー!
閃光戦輝サンブレイザー :
ありがてえ!
閃光戦輝サンブレイザー :
ダイス5個かな
R.O.S.A :
そうね5個ダイス追加!
真心ヴァイザーライジング :
ダイス少ないので、非常にありがたい!!
system :
[ R.O.S.A ] 侵蝕率 : 126 → 129
真心ヴァイザーライジング :
それでは、賢者の石を使用!C値-2!!
真心ヴァイザーライジング :
更にダメ押し! 閃光戦輝サンブレイザーのロイスをタイタスに変えて昇華!! C値を-1!!
GM :
ほ、本気の本気だ!
system :
[ 真心ヴァイザーライジング ] ロイス : 6 → 5
閃光戦輝サンブレイザー :
やっちゃえ!
真心ヴァイザーライジング :
行くぞ! 《コンセントレイト》+《一閃》!!
真心ヴァイザーライジング :
14dx4+11+10+10+10+44(14DX4+85) > 10[1,2,4,5,5,6,6,7,7,7,9,9,10,10]+10[3,4,5,5,5,6,6,7,7,8,8,10]+10[1,2,2,2,2,2,3,3,4,5,7]+10[1,3,6]+10[7]+1[1]+85 > 136
真心ヴァイザーライジング :
勝ったッ……!!
閃光戦輝サンブレイザー :
やったー!
GM :
達成値136……これにて勝利です!!
system :
[ 真心ヴァイザーライジング ] 侵蝕率 : 139 → 143
R.O.S.A :
「...クロージングの時間よ」 手にしてるブラックカードが大型の銃、アンチマテリアルライフルへと変貌する
R.O.S.A :
教授とロサの間には確かに埋めることが出来ない格差が存在する
R.O.S.A :
しかし、それは単にオーヴァードとしての差であって別の方法で埋め合わせることが出来る
R.O.S.A :
それは人脈、知識、運など様々な要因が最も単純かつ効力が発揮するのは、
現代において最も信頼されているであろう「貨幣」だった。
R.O.S.A :
絆?約束?そういったものは正直、ロサの心らしき感情を完全に揺さぶることはなかった
R.O.S.A :
教授という競合他社を叩き潰す、それと借りの清算のため、そのために狙いを定め──
R.O.S.A :
結果として”真心ヴァイザーのために”その一撃は放たれた
教授 :
「……その程度の兵器、目くらましにしかならん」
GM :
最小限の移動で躱す……が、ダメージを避けたが故にヴァイザーの溜めへの対応がわずかに遅れる……!
R.O.S.A :
「外れた...けれど織り込み済みだわ」
「一手一手、コツコツ積み重ねれば...」 銃を撃った反動で後ろに倒れるがそのまま後転して着地する
真心ヴァイザーライジング :
「……! 今だ、サンブレイザー……!! 」
真心ヴァイザーライジング :
「俺に、もう一度だけ飛ぶための"翼"を……!!」
閃光戦輝サンブレイザー :
「おっけー……!!」 意図を理解し、ライジングの後ろに回る
サンシャインリアクターが真っ赤に輝く!
全身から立ち昇る爆炎! それは天に突き出したサンブレイザーの右腕に渦巻きながら収束する!
天道恋花 :
「(翼……)」
天道恋花 :
「(あなたが命を懸けて助けたあの子は、こんなにも強くなったよ……)」
天道恋花 :
胸の内に愛する人への想いを秘めながら、叫ぶ!!
閃光戦輝サンブレイザー :
「ぶっぱなせ────ヒーロー!!!!」
真心ヴァイザーライジングに、右手に集めた炎を放出する!
まるで母親が優しく寄り添うように、されど父親が厳しく背中を押すように!
巻き起こる紅蓮の炎はライジングの“翼”となり、教授に向かって真っ直ぐに飛翔させる!!
真心ヴァイザーライジング :
「うおおおおおおッッ……!!!!」焔の翼で空を翔け、その右腕を振りかぶる。
教授 :
「意気込みは買おう。だが、そう狙いが見え透いていては俺には届かん」
紡木 林檎 :
「………教授。一つ、お約束を教えてあげます。」
「………全力の必殺技というのは、正面から食らってあげるんです……!」
紡木 林檎 :
"糸"の幻を広げる。
アルジャーノンからアリスへ、アリスからライジングに託された、最後の"絆"。
教授とアルジャーノンの間に確かにあった、想い……!
紡木 林檎 :
「………行っけええええ!!ライジングうううう!!」
紡木 林檎 :
教授の胸と、ライジングの胸の間にある糸で、2人を結びつけ加速させる!
教授 :
「このような小細工が……」 戦闘本能が狙いを察し、"糸"を叩き切ろうとする。
葵カヤ :
「うぐ……さ、せるかああああああ!!!!」
GM :
腹から刀を引き抜き、教授めがけて投げつける。
GM :
慢心創痍の悪あがきとはいえ、カヤの圧倒的なパワーから放たれた危険な一撃を教授の戦闘本能は無視することができない。
教授 :
「――」
GM :
刀を弾き返す。糸は切れることはない。
全員で紡ぎだした、千載一遇の好機!
ヒーローとは、みんなの期待に応えるもの!!その一瞬のスキを逃しはしない!!
真心ヴァイザーライジング :
「行くぞ、怪人ッ……!!」
真っ直ぐ、拳を振り抜く。
かつては届かなかった拳。だが、今は不安などない。
何故なら、この拳は────────
葵カヤの! 碓井幸一の! 武者小路英貴の!
紡木林檎の! R.O.S.Aの! 天道恋花の! “閃光戦輝サンブレイザー”の!!
そして、かつて友を止められなかったアルジャーノン達の!!
“教授”を止めたいと願う、全ての人々の想いが乗った拳だからだ────────!!!!
教授 :
「っ――――!」
GM :
刀では受けきれない。さすがにこのパワーではへし折られてしまう。そう判断し――拳を拳で受ける。
真心ヴァイザーライジング :
「うおおおおおおおおおおッ……!!!!!!!!」
本来、赤鷺ヒロと教授には、天と地ほど力の差があった。
……だが、その強さの差は、絆の力によって覆されていく!
システム音声 :
「サンライズ・フィニッシュ!!」
更に、出力が上がる! 焔の翼が大きく広がり、力の均衡の崩れた教授は押し込まれていく!!
教授 :
「――そうか」
GM :
――教授の身体が腕から吹き飛び……そのまま身体の右半分が崩壊する。
教授 :
「お前の……いや……」
教授 :
「――お前たちの勝利だ。英雄よ」
GM :
吹き飛ばされ、力なく背中から倒れ込む。
GM :
それは"最悪の一日"の本当の終焉。そして、長きに渡る妄執が断たれた瞬間だった。
GM :
"愚者の黄金"で強化された教授の肉体は、塵も残すことなく消えて行く――。
真心ヴァイザーライジング :
「……終わったよ、アルジャーノン」
教授の敗北と同時、その目的を果たしたアルジャーノンフォームの変身は解除される。
教授 :
「俺はもっとあいつから学ぶべきだったのかもしれん」
教授 :
「……物質的な力を追い求め、本質を見落としていたようだ」
赤鷺ヒロ :
「力の本質……」
赤鷺ヒロ :
「力は本来、誰かを守るためにあるものだ……」
赤鷺ヒロ :
「その力を使い、おまえは人々から平和を奪った……」
赤鷺ヒロ :
「もし地獄というものがあるなら、おまえは地獄に行くんだろう……」
赤鷺ヒロ :
「アルジャーノンなら、先に地獄で待っているハズだ……」
教授 :
「そうだな。あいつは律儀な奴だ」
教授 :
「あまり待たせるのも悪い。老兵は去るとしよう」
教授 :
「最後にひとつ」
教授 :
「……君は強い。もっと自信を持つといい」
赤鷺ヒロ :
「────────」励ましの言葉をかけられるなんて思ってもみなかった。
紡木 林檎 :
「………んぇ、なんで驚いた顔してるんですか、ヒロさん……」
赤鷺ヒロ :
「俺は強くなんて……」
赤鷺ヒロ :
「いや、これもまた……教授たちとは違う"強さ"か……」拳をぎゅっと握る。
紡木 林檎 :
「………そうですよ。ウチら、やり遂げたんですから。」
GM :
……そう話している間に、教授の姿はもうそこになかった。
天道恋花 :
「…………」 教授の消滅を見届けた後、ヒロへと駆けつけて、その背中に抱き着く
赤鷺ヒロ :
「わっ、恋花さん……!?」
天道恋花 :
「なーに、ちょっとしんみりしてんの。……勝ちだよ」ニッと笑って、
天道恋花 :
「あたし達のヒーロー! 真心ヴァイザーライジングの!! 勝ちだーーーーーーーーっ!!!」
天道恋花 :
静かな空気を吹き飛ばすかのように、ヒロの右手を天に掲げさせながら大声で叫ぶ
アリス :
「チューウ!!」
赤鷺ヒロ :
「はは、そうですね……! 勝ったんだから、まず祝わないと……!!」
赤鷺ヒロ :
「おれ達の勝ちだーーーーっ!!!!」
紡木 林檎 :
「いぇーーい!! 勝ちましたね!!」
「…………。………この後も仕事かぁ………」
R.O.S.A :
「今回の仕事もプラスで終われてよかったわ」
「...考えてみれば割に合わないけど良しとしましょう」
武者小路英貴 :
「勝利だ! おーーーっ!!!」 いつの間にかいる
碓井幸一 :
「おーー。少しくらい特別休暇、貰ってもいいんじゃないかなあ……」
赤鷺ヒロ :
「あっ、もし休暇が取れたら、真心ヴァイザーの撮影現場にご招待しましょうか?」
碓井幸一 :
「え、いいのかい? こりゃ頑張って日本支部と交渉しなきゃなあ」
紡木 林檎 :
「………行きたい!行きたいですウチ!」
「…………へへ、これからも仲良くしましょうぜ、ヒロの旦那ァ………」
赤鷺ヒロ :
「つむりん、三下の悪役みたいになってる……」
赤鷺ヒロ :
「けど、もし来れるなら家族もご一緒にどうぞ、歓迎しますよ」
葵カヤ :
「ええ、是非……い、つつ!」 まだ傷口が塞がってない。
赤鷺ヒロ :
「あっ、葵さん……! 大丈夫ですか、さっきの怪我は……?」この怪我では、次の撮影の目途は付かないかもしれない。
葵カヤ :
「へ、へーきです……でも、無理はよくないですから、全員、まずは戻って治療しましょうか」
赤鷺ヒロ :
「そうですね! みんなで帰りましょうか!!」
赤鷺ヒロ :
「おれ達、それぞれの日常に────!!」
GM :
――まだまだ後始末は山ほどある、が、嵐は去り、全員無事に日常へと戻っていくのだった。
GM :
シーンエンド。
◆バックトラック
GM :
ではバックトラックです!
GM :
今回はEロイスが4個ぶんあります。ダインスレイフx2、不滅の妄執、虚実崩壊(これは発動しなかった教授のEロイス)
GM :
計4d10、減らしたい人はどうぞ!
赤鷺ヒロ :
143-4d10 全て使いますよ!(143-4D10) > 143-20[6,3,4,7] > 123
天道恋花 :
使うよ!
天道恋花 :
145-4d10(145-4D10) > 145-12[1,2,5,4] > 133
紡木 林檎 :
使っておこうか!たぶん過剰だけど安定大事(父祖biimの教え)
紡木 林檎 :
144-4d10(4D10) > 144-18[9,2,5,2] > 126
R.O.S.A :
自分もそのまま使おう、カスみたいな出目が怖い
R.O.S.A :
129-4d10(129-4D10) > 129-32[10,8,8,6] > 97
赤鷺ヒロ :
恋花さん…出目が…
赤鷺ヒロ :
対してロサぴは相変わらず出目が良い
R.O.S.A :
侵蝕値関連は安定していた
天道恋花 :
ここから全部10出して侵蝕0までいくから見てな
赤鷺ヒロ :
100%切れてない時点で、2倍振りで全部10出しても侵蝕0にならないやつだよ!!
天道恋花 :
五個のロイスを二倍にしてふるよ!
天道恋花 :
133-10d10(133-10D10) > 133-65[6,8,8,9,5,9,1,5,9,5] > 68
天道恋花 :
帰還ですよ!
赤鷺ヒロ :
出目が悪かろうとも、帰還できれば正義
赤鷺ヒロ :
123-10d10 2倍振り(123-10D10) > 123-49[4,1,4,4,9,3,4,8,3,9] > 74
赤鷺ヒロ :
ヒロも無事帰還じゃ~
R.O.S.A :
自分も等倍で!
R.O.S.A :
97-5d10 確定しているけど一応ね(97-5D10) > 97-31[5,4,8,6,8] > 66
紡木 林檎 :
等倍でいけるてしょう!
Sロイスもまるまる残ってるし
紡木 林檎 :
126-6d10(6D10) > 126-35[9,8,4,2,10,2] > 91
紡木 林檎 :
帰還!
GM :
全員問題ないね! ではエンディングへと行きましょうか!
Scene16 エンディング(紡木林檎)
UGN n市支部
GM :
――UGN n市支部。
GM :
n市を襲った未曽有の事件から数日が経った。
GM :
N市から脱走したオーヴァードの収容もある程度目途が立ち、忙しいながらも日常が戻り始めていた。
碓井幸一 :
「ふ~、今日はこのくらいにして早めに切り上げよう」
GM :
なんだかんだあったが、支部長へと返り咲いた碓井が本日の業務を終えてノートパソコンを閉じる。
紡木 林檎 :
「………珍しいですね、残務無いんです?」
碓井幸一 :
「まあ、あるけど、だいぶ落ち着いてきたからね。家族にも全然顔を見せられてないし……今日は早く帰って家でゆっくり過ごしたいと思うよ」
紡木 林檎 :
「………ですねぇ……平和が一番、です。」
コーヒーを啜り、自分もさっさと帰れるようにキリのいいところまでタイピングにスパートをかける。
紡木 林檎 :
「……そういえば、アレコレあったのであの時のお礼言ってなかったですね。」
紡木 林檎 :
「……ほら、『よろしくお願いしまああす』なんて映画のセリフ吐いてた時のアレですよ。」
碓井幸一 :
「ああ、あれかあ」
碓井幸一 :
「いや、僕らのほうこそ乗り込んで電車を止めるために無理して戦ってもらったからね……お互いありがとう、かな」
紡木 林檎 :
「………霧谷さんからの電話一本も取れないような碓井支部長が、まさか暴走列車に直接飛び乗るなんて……」
「………やるときはやるじゃないですか。ちょっとだけ見直しました。」
碓井幸一 :
「あー、だって僕が無理だって言ったら武者小路警部がやるって言うんだから、そりゃ無理とは言えないよ」
碓井幸一 :
「それにあのときは本当に爆破地点まで間もなくて必死だったから、飛び乗るのよりも間に合わない怖さのほうが大きかったかなぁ」
紡木 林檎 :
「……なんだ。結局お尻に火が付かないとダメかぁ……」
「………うかうかしてるとまたウチが支部長になっちゃいますよ?なんて。」
紡木 林檎 :
「………まあ、これは冗談でぇ……ウチも支部長はもうこりごりですけど。」
碓井幸一 :
「怖いこと言うなあ。別に支部長に拘りがあるわけじゃないけど、いざ降ろされると考えるとなんか嫌だな……」
GM :
そんなことを話していると、あなたの端末に着信が入る。
GM :
発信元は日本支部長のようだ。
紡木 林檎 :
「………う、噂をすれば影ぇ………」
紡木 林檎 :
「………支部長、出ます?」
画面の名前を見せる。
碓井幸一 :
「え、いや……君当ての電話なら君が出た方がいいんじゃないかなあ……」
紡木 林檎 :
「………んぇ、上手いことかわすなぁ……」
紡木 林檎 :
「………はい、もしもし。"綴る重心"紡木です。」
霧谷雄吾 :
「お疲れ様です、紡木さん」
霧谷雄吾 :
『先日はあなた方のおかげで無事事件を解決することができました。本当にありがとうございます』
紡木 林檎 :
「……あっ、はい……まぁ、仕事ですし……」
霧谷雄吾 :
『今回はその件を踏まえてご相談なのですが……』
紡木 林檎 :
「……んぇ……何でしょう……」
げんなりしてしわしわした顔で続きを促す。
霧谷雄吾 :
『n市はこれまで情報部門を中心とした少数精鋭で戦闘部隊を置いていませんでしたが、今回の事件で認識を改める必要が出てきました』
霧谷雄吾 :
『よって今後、UGNはn市支部の拡大に向けて動くつもりです』
紡木 林檎 :
「……はあ。……規模が大きくなるのはいいんですけど、それなら碓井支部長にするべきお話なのでは……?」
ちらり、と碓井に視線を飛ばす。
碓井幸一 :
「僕!?」 冷や汗を流す
紡木 林檎 :
「………人員が増えるのなら、その管理は支部長の仕事になるのでは……?」
「………ウチも手伝わないとまでは言いませんけど。」
霧谷雄吾 :
「もちろん碓井支部長とは改めて話し合いを進めていきますが、その前にあなたの意思を聞いておきたいのです」
紡木 林檎 :
「………ウチの?意思?………何の、話です?」
霧谷雄吾 :
「仰る通り、チームが大きくなるということは良いことばかりではありません。n市の場合、最大の障害となるのは指揮官の不足です」
霧谷雄吾 :
「碓井支部長には引き続き情報部門のトップを担当して頂きたいので、これ以上負荷は増やせません」
霧谷雄吾 :
『単刀直入に言いましょう。現在、n市支部の副支部長は空席となっていますが……チーム拡大のため、あなたを副支部長に任命しようかと考えています』
紡木 林檎 :
「…………んえええ…………?」
紡木 林檎 :
「………あれ、これ最初から霧谷さんの術中ってヤツなのです?」
霧谷雄吾 :
『そう身構えないでください。もちろん、すぐに返事をとは言いません』
霧谷雄吾 :
『チームの拡大は長いスパンで見ていく必要がある話ですし……何よりあなたはまだ学生ですからね』
紡木 林檎 :
「…………UGNが学生とか何とか言ってもなぁ………」
紡木 林檎 :
「…………でも、気にしなくていいですよ。」
「………霧谷さんが持ちかけてくる時点で、それは必要な仕事で……」
紡木 林檎 :
「………ウチが一番やれる仕事、なんですよね。たぶん……」
紡木 林檎 :
「………なら、ウチは最終的に引き受けると思います。」
霧谷雄吾 :
『……街の窮地に支部員をまとめ、ときに外部の力も借りながら事件を解決に導くあなたの手腕はリーダーの素質があると考えます』
霧谷雄吾 :
『この人事は今とりうる最善だと私は考えています。が、必要最低限とまでは言いません』
霧谷雄吾 :
『いまのところは検討いただけるというだけで充分です。ありがとうございます』
紡木 林檎 :
「………今は退勤時間が近いのでぇ……この後はしばらく現実逃避させてください……」
「………覚悟を決めたらお返事しますから……」
霧谷雄吾 :
『ええ、お時間ありがとうございました』
霧谷雄吾 :
『それでは』 通信を終了する。
紡木 林檎 :
「………んえぇ………なんでぇ………」
でろりと机の上に溶ける。
碓井幸一 :
「だ、大丈夫かい……?」
紡木 林檎 :
「……大丈夫ではありますけどぉ……」
紡木 林檎 :
「………やってられるかーっ! 今日は自棄ヴァイザーしちゃいますから!」
碓井幸一 :
「相当な荒れようだ……」
紡木 林檎 :
「………こうなったら……副支部長として、とことんやってやりますよっ!」
「………めーっちゃ面倒くさいけど!」
「………けど………」
紡木 林檎 :
「………まあ………ウチ自身がヒーローになる……というのも………そう悪くはなかったですから。」
碓井幸一 :
「お、おお……そういえばヴァイザーといえば、撮影見学の日に休暇が取れそうだよ」
碓井幸一 :
「これからまた大変だけど、僕も精一杯サポートするから毎日乗り切っていこう」
紡木 林檎 :
「………はぁい……」
「……というかウチがサポートする側では……?」
つむりん傲慢!
GM :
UGNは戦闘部隊だけではない。陰ながら奮闘する裏方も含め、みなヒーローであるといえる。
GM :
そのイメージとは裏腹にヒーローになるのは良い事ばかりでもないが……それでも、あなたたちは各々のヒーローを目指し明日からも戦い続けるのだった。
GM :
シーンエンド。
Scene17 エンディング(天道恋花)
n市 住宅街
天道恋花 :
───n市の住宅街。
天道恋花 :
今日、天道恋花はn市の街を何時間も一人で歩き回っていた。
天道恋花 :
「うーん……ここにもいないなぁ……」
天道恋花 :
教授との決着がついた後、いつの間にかいなくなっていた二代目アルジャーノン・アリスを捜して。
天道恋花 :
「やっぱり下水道……とか、行かなくちゃダメか~……? でもそれはさすがに……」
天道恋花 :
道路に敷かれたマンホールの蓋を見ながら、ため息をつく……。
GM :
あなたが途方に暮れていると突然、マンホールの蓋が開く。
アリス :
「チュウ!」
天道恋花 :
「いた!?」
天道恋花 :
「この見た目、大きさ……! きみ、アリスだよね!?」
天道恋花 :
「いや、アリスって呼んでもいいのか分からないけど……」 ヒロが付けた名前で実は他に名前があるかもしれないし、と思いながら近づく
アリス :
「……また会ったな、ニンゲン」
天道恋花 :
「!?!?!?!?」
天道恋花 :
「しゃ、しゃべっ……!? 喋ったー!?」
アリス :
「チュウチュウ……先代の"賢者の石"の情報から少しずつ人間の言葉を学習チュウだ」 まだちょっと怪しい
アリス :
「私を探していたようだが、何か用か?」
天道恋花 :
「あぁ、うん……ちょっと用事があって捜索チュウで……」
天道恋花 :
「ちょっと待っててくれる?」 いつかの時のように、マンホールの蓋を元に戻しながら
アリス :
「チュウ」 周囲を警戒しつつ待機
天道恋花 :
「……きみに、これを見せたくてね」 歩道の端によってから
天道恋花 :
肩に背負っていた大きなカバンを地面に下ろし、中身を取り出す。
アリス :
「なんだそれは……?」
天道恋花 :
「きみがよく知ってる子だよ」
天道恋花 :
そこにはペット用のケージがあり、中には大きなネズミが一匹入っていた。
天道恋花 :
数日前、恋花達R担が追跡して捕獲した、アルジャーノンのネズミである。
アリス :
「おお、同胞!」
アリス :
「そうか。警察に捕まったとは聞いていたが、無事だったのだな……」
ネズミ :
「チュウ!」 再会を喜ぶ
天道恋花 :
「あの時は大変だったよ、全力疾走で逃げちゃうんだから……」
天道恋花 :
「ま、あの列車暴走事件が終わった今となっては全然何てことない話だったけどね」 そう言いながら、膝を畳んで屈み、
天道恋花 :
「……この子を、きみに返すよ」 ケージの蓋を開ける
アリス :
「あれだけ迷惑をかけたのに、わざわざすまないな。感謝する」
ネズミ :
「チューゥ!」 下水道に戻って行く
天道恋花 :
「ううん、いいよ。そういえば、あたしの方もお礼言えてなかったね」
天道恋花 :
「代表して言うよ。教授との戦いで力を貸してくれて、ありがとう」 笑いかける
アリス :
「私は先代との約束を果たしたまでだ。こちらこそ協力、感謝する」
天道恋花 :
「そっかそっか……!」
天道恋花 :
「……ってか、今きみ達は何してるの? 先代も教授もいなくなったわけだけど」
アリス :
「我々は今後の身の振り方を考えて、とりあえずは以前のように下水道を根城にしている」
アリス :
「もともと我々はFHに実験動物として捉えられ、殺処分を待つ身だった」
アリス :
「そこを教授に拾われ彼に付き従ってきたが、こうして教授も先代もいなくなり、自由になるとどうするのがよいのかわからなくてな」
天道恋花 :
「そっか……なるほどね……」
天道恋花 :
「うん、でもそれじゃあ、ちょうどよかった」
天道恋花 :
「もう一つ、きみに話したいことがあるんだよ」
アリス :
「私に?」
天道恋花 :
「うん。二代目のリーダーなんでしょ?」
アリス :
「……そうだな。我らが王、アルジャーノンはもういない。今は私が皆の代表だ」
天道恋花 :
「だよね! じゃあ、話すならやっぱり代表してきみだ」
天道恋花 :
「……まず、あたしは。前に言った通り、アルジャーノンがしたことを許してはいない」
天道恋花 :
「だけど、きみ達とあたし達は……本当は同じ存在だと思ってる」
アリス :
「同じ存在?」
天道恋花 :
「うん、そうだよ」
天道恋花 :
「動物のオーヴァードとやり合ったのは初めてだったけど、戦ってみてよく分かったの」
天道恋花 :
「自分の仲間のために戦って、たとえ傷付いてもお互いに守り合う、レネゲイドに侵された知性のある生き物……」
天道恋花 :
「あたし達は、実は何も変わらないんじゃないかな、ってね」
アリス :
「……群れの中でも特別だった先代はともかく、我々がそう言われるのは初めてのことだ」
天道恋花 :
「そうなの? いや、そりゃそうか……?」
天道恋花 :
「とにかく、あたしのこの気持ちと、自由になって何をすればいいか考え中だって言うならさ」
天道恋花 :
「今のあたし達なら、きみ達と手を取り合って生きていくことも出来るんじゃないかな?」
天道恋花 :
「きみ達がこの街の人達に手を出さないって約束してくれるなら、あたし達もきみ達に危害を加えない」
天道恋花 :
人類とネズミ、なんてスケールの大きな話はしない。ただ、自分達のいる小さな日常を守るための話。
天道恋花 :
「……あたしがきみに、さっきの子を返してあげたようにね」 小さく笑みを浮かべ、アリスを真っ直ぐに見つめて言う
アリス :
「不戦協定か……」
アリス :
「こちらとしては喧嘩を売る理由もないし、一向に構わない」
アリス :
「もちろん、ニンゲンと同じように我々も変わりゆく生き物だ。ずっと方針が同じとは限らない。それでもよいだろうか?」
天道恋花 :
「もちろん、構わないよ」
天道恋花 :
「これからのきみ達の未来が悪い方向に行かないように、あたし達が頑張ればいい話だし!」
アリス :
「……あの戦いを経験したから言えることかもしれないが、頼もしい言葉だ」
天道恋花 :
「ふふっ、そう思ってくれるならお巡りさんとして嬉しいね」 自慢げに笑う
天道恋花 :
「さて、それじゃあ話もまとまったところだし……遅くなったけど自己紹介といこうか」
天道恋花 :
「あたしは天道恋花! 警察のレネゲイド関連事件担当独立捜査課、通称R担ってとこの刑事だよ!」
アリス :
「レンカ、それが君の名か」
アリス :
「我々には基本的に名前というものはないが……そうだな」
アリス :
「アリス。あの時呼ばれた名を使わせてもらおう。君たちとの絆を忘れぬようにな」
天道恋花 :
「……! そっか……! うん、良いと思う、アリス!」
天道恋花 :
「渋い喋り方で一見似合わなさそう……と思えるけど、逆にギャップ萌え感あるしね!」 絆を忘れないようにという言葉が嬉しくて笑顔になる
アリス :
「ギャップ萌え? ニンゲンの言葉は難しいな……」
アリス :
「改めてよろしく頼む。レンカ」
天道恋花 :
「あははっ、褒めてるから安心して! よろしく、アリス!」 手を差し出す
アリス :
「チュウ!」 前足でちょんと触れる。
天道恋花 :
「きゃー! かわいい~!」
天道恋花 :
「(……あの時ネズミを捕まえた時は、ばっちいなんて言ってたのにな)」
天道恋花 :
「(何となく、あたしの中でやっとあの事件がちゃんと終わって……新しく次に進めた気がするよ。アルジャーノン)」 心の中で呟く
天道恋花 :
そうだ、アルジャーノンへのロイスをタイタスに変えようかな。事件に決着がついて二代目と協定も結んで、完全にプラスの方向に関係が変わったことを祝す感じで。
GM :
おけおけ! 終わったあとにロイス変えていくのもよいね…
天道恋花 :
わぁい…!
system :
[ 天道恋花 ] ロイス : 5 → 4
天道恋花 :
「……それじゃ、あたしはそろそろ帰ろうかな。アリスは?」
アリス :
「私は地上では目立ちすぎる。そろそろ地下へ戻るとしよう」
アリス :
「次は成り行きではなく、ちゃんとした味方として会えるとよいな」
天道恋花 :
「よいなじゃないよ、これから長い付き合いにしていくんだから!」
アリス :
「……ああ、その通りだ!」
天道恋花 :
「うんっ」 満足気に頷いてから立ち上がって
天道恋花 :
「また会いに来るよ。またね、アリス!」
アリス :
「チュウ!」 別れの挨拶、そして地下へと帰っていく。
天道恋花 :
チュウ! が別れの挨拶なのかわいいね、恋花もR担の方へと帰ります!
GM :
では場面転換します!
n市警察署 R担分室
GM :
――n市警察署、R担分室。
天道恋花 :
「恋花さんただいまもどりまーした!」 機嫌よく扉を開けて入って来る
武者小路英貴 :
「レン姉! おかえり~!! その様子だと、探し人……探し鼠? は見つかったみたいだね」
天道恋花 :
「はい! 見つかったし、これからきっといい感じに付き合っていけるかなって感じ!」 英貴の方へと歩いて行って
武者小路英貴 :
「よかったよかった。彼らも平穏に過ごせるように、これからも頑張らなきゃね~」
武者小路英貴 :
「あ、こっちもちょうどいいニュースがあるんだよね!」
天道恋花 :
「え~!? なんですなんです?」
武者小路英貴 :
「それがね~~……やーっとn市にも戦闘部隊を置いて貰えることになったの!」
天道恋花 :
「戦闘部隊……!? そっか、前の事件があったから……!」
武者小路英貴 :
「うん。これでFHが来てもUGNに任せてお祈りするしかない、って状況ではなくなるね!」
武者小路英貴 :
「それで……ここからは相談なんだけど、この間の事件の活躍を考慮して、レン姉にはn市の戦闘部隊の第一号になったもらおうかと思うんだ」
武者小路英貴 :
「危険も増えるし、大変だと思うけど……UGNと合同演習にも出れるし、ちゃんと警視庁の訓練設備とか使わせて貰えるようになるよ」
武者小路英貴 :
「どう? 受ける?」
天道恋花 :
「……そんなの、当然」
天道恋花 :
「受けるに決まってるじゃん!!!」 嬉しくて思わず敬語が抜けてしまいながら、瞳を輝かせて答える
武者小路英貴 :
「そう言うと思ってた~! よし、あーしも頑張るぞ~!」
天道恋花 :
「がんばりましょー! 最強のあーしらがもっと最強になるぞ~!」
武者小路英貴 :
「ふふ、目指すは警視庁最強! おー!」
GM :
周りの同僚も集まって盛り上がる。
GM :
これからが大変だが、市民を守れる喜びも大きい。それはみな同じだ。
天道恋花 :
「(……翼。これからも、あたしのことちゃんと見ててよね)」
天道恋花 :
「(あなたに負けないような、閃光戦輝サンブレイザーに……)」
天道恋花 :
「(みんなを守れるヒーローに、あたしもなってやるんだから……!!)」
天道恋花 :
そう、心の中で強く決意の炎を燃やす。
システム音声 :
「ブレイザーライザー!!!!!」
天道恋花 :
その意志に反応するかのように、テーブルの上に置いたブレイザーライザーが今日もやかましく鳴り響いていた。
GM :
シーンエンド!
Scene18 エンディング(R.O.S.A. -P.)
オーヴァード更生施設 エントランスホール
天道恋花 :
n市、オーヴァード更生施設。
天道恋花 :
そこはR担とUGNが共同で作った、ジャーム化していないまだ更生の余地のあるオーヴァードが収容される施設だ。
天道恋花 :
「さてと、次は……」
天道恋花 :
恋花はここでの用事を済ませ、エントランスホールで携帯端末を触りながら次の予定を確認していた……。
R.O.S.A :
「ええと、確かここに...」 施設の入り口から更生の言葉が似合いそうにない存在がエントランスへやってくる
R.O.S.A :
「(...まさか恋花もいるとはね)」 デバイスを触っている姿を確認するもそのまま無視して奥へ進もうとする
天道恋花 :
「ん?」 視界の隅に見慣れた姿が映った気がして顔を上げて
天道恋花 :
「ロサぴ!?」 気付いて声を上げる
R.O.S.A :
「どうも、あの日以来ね」 流石に声をかけられたので反応を返さないわけにもいかなく、返事をする
天道恋花 :
「久しぶり! 元気だった?」 笑顔で駆け寄る
R.O.S.A :
「おかげさまで、いつもと変わらない日々をおくれているわ」
天道恋花 :
「そっか、それならよかった!」
天道恋花 :
「……あれ? ってか、なんでここにいるの?」
R.O.S.A :
「ふと、懐かしい顔が見たくてね。探ってみたらここにいるらしいじゃないの」
R.O.S.A :
「千尋のことよ」
天道恋花 :
「あ、千尋ちゃんか……!」
天道恋花 :
「うん、いるよ。あたしもちょっとだけ様子を見て来たし」
R.O.S.A :
「だから今恋花がこの場所にいるというわけね、理解したわ」
R.O.S.A :
「私としては千尋とこれからのことでも少し話そうかと」
天道恋花 :
「そっか、いいんじゃないかな」 以前は敵同士でも、外部から気にかけてくれる人が多いのは良いことだと頷いて
天道恋花 :
「じゃあ、あたしが一緒に手続きしてあげる! 行こ!」 そう言って受付カウンターの方を見る
R.O.S.A :
「それは助かるわ。私ここに来るのは初めてなの。慣れてる恋花が助けてくれるなら願ってもないことよ」
天道恋花 :
「だよね! あたしに任せて!」笑いかけながらロサの手を引いて
天道恋花 :
そうして受付の職員と会話し、素性が不明なロサでも面会が出来るように手続きする。
天道恋花 :
「……そういえばさ、千尋ちゃんと言えば、あたしずっとロサぴに聞きたかったことあったんだよね」 待ち時間中、エントランスの椅子に隣り合わせに座りながら話しかける
R.O.S.A :
「答えられる範囲でなら答えるわ」
天道恋花 :
「うん」 頷いてから
天道恋花 :
「千尋ちゃんと戦った時、あの子ロサぴに取引で会ったって感じのこと言ってたじゃん?」
天道恋花 :
「その取引って、何だったの?」
R.O.S.A :
「...」
R.O.S.A :
「...ねえ恋花、あの日の出会いは私がマンホールから出てきたところから始まったよね?」
天道恋花 :
「うん。いきなりひょっこり出て来たよね」
R.O.S.A :
「そもそも、なぜ私がマンホール下の下水道を訪れることになったか」
R.O.S.A :
「それは千尋の依頼を受けたからよ」
「金銭と引き換えにね。指定の荷物を下水道においてくることって」
天道恋花 :
「指定の荷物って……?」
R.O.S.A :
「今となっては分かるけれど、アルジャーノンの一部よ」
天道恋花 :
「……! そっか、やっぱり」
天道恋花 :
「もしかしたら、そうなんじゃないかな~って思ってたんだよね。友達が暴走したって言ってたし」 ある程度推測は出来ていたのか、驚きは少ない
R.O.S.A :
「あら、思ったより納得しているって様子ね」
天道恋花 :
「うん、そもそも不良グループの子でも下水道なんて普通行かないし……何かおかしいなってずっと思ってたの」
天道恋花 :
「ロサはあえて黙ってたんだよね、n市があの混乱になった原因の一端を担ってたんだから」
R.O.S.A :
「...否定はしないわ。自分の身の振舞い方も周囲に与える影響も考えてあの時は黙秘を貫いていたのだから」
R.O.S.A :
「結果として恋花だけが知る話になってしまったわね」
天道恋花 :
「そうだね……でも、話してくれて嬉しいよ」
天道恋花 :
「……本当はR担やUGNに報告しなくちゃいけないかもしれないけど、他の人達には黙っておこうかな」
R.O.S.A :
「司法取引というやつね。私としてもその方が穏便に済ませられるから大助かりよ」
天道恋花 :
「あはは、そんな取引って程のことじゃないけどね……」
天道恋花 :
「結果的に悪事の片棒を担いだのだとしても、きみはきっと荷物を置いたらどうなるのか知らなかったんだろうし」
天道恋花 :
「それに、その後騒ぎを治めるために最後まで一緒に戦ってくれたからね」
R.O.S.A :
「そうね、マッチポンプのような形にはなったけど騒動の手助けをしたのは間違いないわ」
R.O.S.A :
「私個人としても珍しい体験が出来て、悪くない気分だったわ」
天道恋花 :
「そっか……それならよかったのかな」
天道恋花 :
「ただ、それよりも気になるのは……」
天道恋花 :
「どうしてそんな取引を受けちゃったの? ってことかな」
R.O.S.A :
「理由ね...」
R.O.S.A :
「一言でいうならば金のためよ」
R.O.S.A :
「教授が力に重きを置いていたように、私は金銭に価値を見出している」
R.O.S.A :
「その観点から判断して、自分の利になるから受けた。結果としては少し痛い目を見せられたけれどもね」
天道恋花 :
「そっか、やっぱりお金か~……。うん、それはなんか納得かも」 普段の言動を思い返して
天道恋花 :
「でも、そうだね。お金は大事だよ、すっごく。あたしもそう思う」 否定せず頷く
天道恋花 :
「ただ、あたしは……きみのその少し痛い目を見せられたってことが気になるの」
R.O.S.A :
「というと?」
天道恋花 :
「……ねえ、ロサ」
天道恋花 :
「きみの価値観は否定しないし、生き方を全部変えろとも言わない」
天道恋花 :
「ただ、このままずっと同じまま進んで行ったら、今度はもっと痛い目を見ることになるかもしれない」
天道恋花 :
「だから、少しだけでいいから……考えてもらえないかな」
天道恋花 :
「きみの未来、きみの人生を。お金とはまた別の、大事なことを……」 ロサの目を心配そうに見ながら、彼女の手を握る
R.O.S.A :
「恋花...」 恋花の話を聞いて一瞬だけ戸惑うような表情を見せる
天道恋花 :
「……あ。それか、ロサ的にはこう言った方が飲み込みやすい?」
天道恋花 :
「さっきのことを黙っておく代わりの、取引……みたいな!」 ニッと小さく笑って
R.O.S.A :
「ふっ、そうね」 すぐにいつもの表情に戻り、笑う
R.O.S.A :
「ええ、私は約束は守るタイプなの」
天道恋花 :
「……! おっけー! じゃあ、取引成立だね!」 嬉しそうに笑い返す
天道恋花 :
「ありがとう、ロサぴ!」
天道恋花 :
ロサのロイス感情を〇庇護/不安→〇誠意/不安に変えましょう。
GM :
おけおけ!
R.O.S.A :
「...感謝するのはこちらもかしらね」
R.O.S.A :
「騒動の一端を引き起こした張本人。しかも正体不明で言動も怪しい守銭奴ときたわ」
R.O.S.A :
「本来なら、ヒロや林檎のような存在に倒される側存在なのでしょうね」
R.O.S.A :
「今回の千尋のように」
R.O.S.A :
「でもそうはならなかった」
R.O.S.A :
「恋花があの時声を掛けてくれた結果、不思議にもヒーローと共闘するまでに至った」
R.O.S.A :
「あの時のあなたの判断で、私のトレンドを変えることが出来たの」
R.O.S.A :
「だからとは言わないけれど...私に変わってほしいというのなら、あなたはあなたのままでいなさい」
「あの時のような恋花で」
R.O.S.A :
自分もロイス変えちゃおう
恋花ちゃんの感情を誠意/食傷のPに変更します
天道恋花 :
わあい、嬉しいね…!
天道恋花 :
「……うん、もちろん! あたしはずっと、ロサがそう言ってくれるようなあたしのままでいるよ!」 心底嬉しそうに笑って
天道恋花 :
……そう話している内に、受付の職員がロサの名前を呼ぶ。面会の準備が整ったようだ。
天道恋花 :
「あ、もしかして行けるみたい?」 カウンターの方を見て
R.O.S.A :
「どうやらそのようね」
天道恋花 :
「じゃあ、行っておいで! あたしはちょっとこれから別の用事があるけど……」 立ち上がって
天道恋花 :
「またいつか会おうね、ロサ!」
R.O.S.A :
「ええ、また会いましょう。その時も仲良くやれるといいわね」 受付の方へ歩いてゆく
天道恋花 :
恋花はロサに笑顔で手を振りながら、施設から出て行くよ。
GM :
では面会室へ!
厚生施設 面会室
GM :
アクリル製の板一枚を挟んで、不機嫌そうに千尋がパイプ椅子に座っている。
茅原千尋 :
「拙者に面会なんて一体誰かと思えば、貴公でござるか……」
R.O.S.A :
「久々に、前のクライアントの顔でも見ようかと思ったのだけれど」
「思ったよりは元気そうでなによりだわ、先生」 軽く挨拶をして自身も椅子に座る
茅原千尋 :
「アレの金の出所は教授だから拙者はクライアントではござらぬけどな……」
茅原千尋 :
「一体何の用でござるか? まさかわざわざ世間話というわけでもないでござろう」
R.O.S.A :
「うーん、どちらかと言えば世間話に近い内容になるかもね」
「あなたがここを出た後どうするのか、明確なビジョンがあるかどうか聞きたかっただけよ」
茅原千尋 :
「ここを出た後~~?? さっぱりわからんでござるな」
茅原千尋 :
「まあ、ろくに高校も行っていない拙者が社会に出て今更真っ当な職についてやっていける未来が見えんことは確かでござるな……」 憂鬱そうに
茅原千尋 :
「拙者のほかにも同じようなオーヴァードもいるけどまあ……みんな似たようなもんでござる。警察は更正なんて立派なお題目は掲げるけど、半分は娑婆でまたやらかしてとんぼ返りって話も聞く」
R.O.S.A :
「ノープランなのは私の予想通りね」
R.O.S.A :
「確かに今まで無法が当たり前で過ごしてきたのに、更生してあとは社会に順応して生きてくださいというのも難があるわね」
R.O.S.A :
「だから...」 一枚のメモ用紙を差し出す
茅原千尋 :
「む、なんでござるかコレは?」
R.O.S.A :
「ちょっとした蜘蛛の糸よ」 メモにはとある場所の住所が示されている
R.O.S.A :
「気が向いたら、そこを訪れるのもいいかもね。無論強制はしないわ」
茅原千尋 :
「ふん、救世主気取りでござるかぁ~? 気に喰わんでござるなぁ」
R.O.S.A :
「ヒーロー活動じゃないわ、ただのイメージアップのための慈善活動よ」
「誰かさんに影響は受けたけれど、救世主みたいに無償の愛を提供するわけでもないわ」
茅原千尋 :
「……貴公に対しては正直いろいろ思うところはあるけど、貴公が仕事に対して真摯なことは知ってるでござる。覚えてたら寄らせて貰うでござるよ」
R.O.S.A :
「理解が早くて助かるわね、あなたの話を聞くに参入のチャンスがあることも分かったから。これはビジネスだと思ってくれて構わないわ」
R.O.S.A :
「それと...私としては責任というものは最後まで取るスタイルよ」
R.O.S.A :
「それじゃあ元気でね、門はいつでも空いているわ」 そういって席と立ち出口へ向かう
茅原千尋 :
「……その」
茅原千尋 :
「貴公の仕事を利用して、騙すような真似をして悪かったでござるな。今更でござるが……」 目を逸らしながら
R.O.S.A :
「あら?まだそんなこと気にしていたの?」
「別に騙そうが構わないわ。仕事を引き受けたのは自分だし、その結果どうなろうと責任は自分にあるわ」 背にしながら答える
茅原千尋 :
「ふん、ならこちらも気にするのはやめでござる」 わざと悪態をついて見送る。
GM :
最悪の一日を機に、確かに人生が変わったふたり。
GM :
これからそれぞれが踏み出していく先にあるのは光か、闇か。それはまだわからない。
GM :
シーンエンド。
Scene19 エンディング(赤鷺緋鷺)
スタジオ
東京近郊n市、某スタジオ。
その場所は今日、ふたたび”惨劇”の舞台となっていた。
────────立ち昇る爆炎。
爆風が撮影機材を薙ぎ倒し、スタッフ達の頬を焦がす。
……だがしかし、目前で大爆発が起きたにも関わらず、スタッフ達は冷静であった。
一斉に消火器具を手に取り、火だるまになった何者かに、真っ直ぐ駆け寄っていく。
まるでそれが”日常”であるかのように。
……それから暫く後、スタジオに「撮影の一時中断」のアナウンスが空しく響いた。
赤鷺ヒロ :
「う、ああ……し、死ぬ……」
先ほど燃やされていたのは、”真心ヴァイザーライジング・ブレイバードフォーム”。
即ち、赤鷺ヒロであった。
……あの事件から1週間。
『真心ヴァイザーライジング』の撮影はなんと、もう再開していた。
監督は相変わらずで、この日の撮影は特別に、休んだ分の爆薬……
すなわち”7倍の爆薬”を使用して、アクションシーンを撮っていた。
赤鷺ヒロ :
「もうダメだ……おしまいだ……」フラフラと歩いてくる。
あの事件の死闘を経た今も、赤鷺ヒロも相変わらずで、
その臆病さを、完全に克服した訳ではなかった。
……というか、死にかけても怖くないほうがおかしい。
紡木 林檎 :
「………んぇぁ、ああ………」
「………事故映像じゃないんです、コレ……?」
目の前で起きた大惨事にドン引きである
赤鷺ヒロ :
「……つむりん? 幻覚か? ついにおれの脳にダメージが?」
紡木 林檎 :
「……おっとぉ? ウチらを見学に呼んだことすら忘れてるぅ……?」
「………マジで脳にダメージが……?」
紡木 林檎 :
「ほら、しっかりしろ〜?」
ヒロの髪を掴んで頭を揺する。
良い子は真似しちゃダメだぞ!
赤鷺ヒロ :
「ゆ、揺れる……き、気持ち悪くなってきた余計……」
紡木 林檎 :
「……というか、ホント頑丈ですね……?」
「……フツーあんな大爆発、木っ端微塵ですよ……」
「恋花サンブレイザーもカチカチだったけど、ライジングも根性がエグい……」
赤鷺ヒロ :
「爆破には受け流すコツがあるんですよ、実は……」
※ヒロは特殊な訓練を受けています。よいこはマネしないでね。
赤鷺ヒロ :
「それより、つむりん……? 本当につむりんですか……?」
赤鷺ヒロ :
「たしかに、撮影現場には呼びましたけど……」つむりんをジロジロと観察する。
紡木 林檎 :
「人前でつむりん連呼すなし! そうだよ!」
赤鷺ヒロ :
「いや、でも、だってぇ……」
赤鷺ヒロ :
「いつもの衣装は?」
赤鷺ヒロ :
「"きゅーとなバニーちゃんメイドつむりん"はどうしたんですか?」
紡木 林檎 :
「ヤメロォー!!!!」
「アレただの借り物だしぃ!! 正装でも何でもないしぃ!」
胸倉を掴んで揺さぶる。
林檎の膂力ではヒロはびくともしないが。
赤鷺ヒロ :
「正装じゃ、ない……!?」
赤鷺ヒロ :
「や、やめてください……いま揺さぶられると、天国まで"RISE UP"しかねないので……」
紡木 林檎 :
「ぜぇ……はぁ……」
「………とにかく、バニーメイドつむりんは若気の至りです。OVAフォームくらいの限定感と思え?」
赤鷺ヒロ :
「それはまた、随分な限定っぷりだったんですね……」
赤鷺ヒロ :
「それなら写真とか撮って、記録に残しておけば良かったかな……」
紡木 林檎 :
「普通に盗撮だよ!俳優の犯罪スクープになるよ……」
赤鷺ヒロ :
「ええ……? 撮影許可、出してくれないんですか……?」
紡木 林檎 :
「出すかァー!」
さっきから顔を真っ赤にして吠えるばかりである
赤鷺ヒロ :
「まあまあ、そんなこと言わず……俺のスカーフより赤くなってますよ、顔……」
紡木 林檎 :
「誰が赤リンゴじゃい!!」
赤鷺ヒロ :
「はは、でも本当に良く似合ってたと思うんですけどね……」
紡木 林檎 :
「………それは、まあ、どうも……」
紡木 林檎 :
「……くそう、3歳児の癖におだてがうまい……」
紡木 林檎 :
「……でも、もうあんな服で戦うのはこりごりですから!ホントに!足とか超痛かったし……」
紡木 林檎 :
「………メイド服とかバニー服を戦闘用にする人とか何考えてんだか……」
赤鷺ヒロ :
「まあ、次のポリキュアはメイドっていう噂もありますから」
赤鷺ヒロ :
「ヒーローも色々というか」
紡木 林檎 :
「………別にヒーローになるのがイヤ…、でもないですけどぉ……」
紡木 林檎 :
「………今度用意してくれる戦闘服にうさ耳つけるくらいはアリなのかな……? 結構便利だったし……」
「………いや何言ってるんだウチ?」
赤鷺ヒロ :
「ふふ、良いんじゃないですか?」
赤鷺ヒロ :
「……と、ヒーロースーツ談義はともかく、わざわざスタジオまで遊びに来てくれて、ありがとうございます」
紡木 林檎 :
「……いやいや! お礼を言うのはコチラです!」
「まさかホントに見学させてくれるとは……!」
赤鷺ヒロ :
「楽しんでもらえましたか?」
赤鷺ヒロ :
「俺が、生で燃やされる様子は……」
紡木 林檎 :
「………あはは! ドン引きです!」
赤鷺ヒロ :
「ですよね~~……」
紡木 林檎 :
「………ライジングが終わったら、監督とは縁を切った方が良いかと……」
紡木 林檎 :
「恋花さんには黙っておいてあげますけど、実情がバレたら逮捕しちゃいかねないですよ……」
赤鷺ヒロ :
「でも、これまでの真心ヴァイザーシリーズでも、CGナシで撮ってるって監督が……」
紡木 林檎 :
「非オーヴァードの俳優さんも居るでしょ……前もちょっと思ったんですけど、絶対騙されてますって……」
赤鷺ヒロ :
「え、ええ? そうかな?」流石に監督に対する疑念が芽生えてきた。
赤鷺ヒロ :
「……あ、でも、ついさっきの爆破で気付いたコトがあるんです」
紡木 林檎 :
「………何です……? 盗まれてた火薬だし、何か仕込みがまだ残ってた、とか……?」
赤鷺ヒロ :
「いえ、その」
赤鷺ヒロ :
「さっきの爆薬、おれ達が戦っていた電車の下、線路に仕掛けられてたんですよね?」
紡木 林檎 :
「ええ、まあ……」
赤鷺ヒロ :
「もし、俺とサンブレイザーが出す炎に引火してたら……」
赤鷺ヒロ :
「……………………」黙ってしまう。最悪の想像をしているらしい。
紡木 林檎 :
「…………。」
「ほ、ほら! 今は生きてますし!………セーフ?」
紡木 林檎 :
「………ウチの指揮ミスなのではぁ……? うーん……」
赤鷺ヒロ :
「と、とにかく、人々に夢と希望を与える真心ヴァイザーの撮影機材が、殺人に使われなくて良かったです」
紡木 林檎 :
「………今まさに行われてた撮影がほぼ殺人行為同然でしたけどね……」
赤鷺ヒロ :
「死んでないから殺人未遂です!」
紡木 林檎 :
「………じゃあオッケーかぁ………そうかな……?」
赤鷺ヒロ :
「うう~ん……」
赤鷺ヒロ :
「あっ、それなら明るい話題に変えましょう……!」
赤鷺ヒロ :
「つむりん、臨時支部長の座を降りて、今度は副支部長になるんですって? 風の噂で聞きましたよ?」
紡木 林檎 :
「………誰がそんな機密をペラペラと……」
「……いや心当たり一人ですね……後で詰めます……」
赤鷺ヒロ :
「かわいそうに……」
赤鷺ヒロ :
「ともかく、おめでとうございます」
赤鷺ヒロ :
「……これは昇進のお祝いと言ったら何ですけど」と大きな紙袋を取り出す。
紡木 林檎 :
「んぇ? そんなの頂いちゃっていいんですか?」
とはいえ無碍にもできないので受け取る。
赤鷺ヒロ :
「いえいえ、遠慮なく!」なんだか中身について自信満々のようだ。
紡木 林檎 :
「どこのお菓子かなぁ〜……? 中身、見てみても?」
赤鷺ヒロ :
「どうぞどうぞ!」
赤鷺ヒロ :
中にはDXライジングライザー&DX雷神グローブ!
DXブレイザージェネレイター&DX炎神ブレイド!!
赤鷺ヒロ :
いま現在、好評発売中。品薄状態の変身なりきりセットである。
おまけに、光る変身パジャマから真心ヴァイザーグミ等のお菓子の詰めあわせまで入っていた。
紡木 林檎 :
「………こっ、これは!? 雷炎Wセット!?」
紡木 林檎 :
「………いいんですか、こんなの頂いちゃって……」
赤鷺ヒロ :
「ええ、勿論! サインも書いておきました!!」
赤鷺ヒロ :
昇進祝いとして、これで正しいのだろうか……。そんな疑問を口にする者はいなかった……。
紡木 林檎 :
「………やったー! サイン箱は支部の御神体にしちゃおうかな……?」
ブラックUGN勤めで勤め人のルールは学んでいても、昇進祝いなど家族や友人から貰えるはずもないので、特に疑問には感じなかった。
むしろ、ヒロがヒロなりにお祝いしてくれたことが嬉しい。
赤鷺ヒロ :
「ご神体……まさかここまで喜んでもらえるとは……」
紡木 林檎 :
「レネゲイドビーイングについてはまだ分からないことも多いですけど……実質、ヒロさんは神みたいなものなんですよね?」
「なら、神から賜ったということで……」
なお、神に対しての扱いがぞんざいであることには触れない。
赤鷺ヒロ :
「俺は神様なんかじゃ……いや、人々の信仰から生まれたのが神様なら、そこまで遠くもないのか……?」
赤鷺ヒロ :
「だとしたら、神への扱いが雑じゃないか……?」
紡木 林檎 :
「…………バレましたか………」
紡木 林檎 :
「………それはそうと、ウチからもコレを。」
紙袋を差し出す。
赤鷺ヒロ :
「え、つむりんから?」
紡木 林檎 :
「………こっちはただの差し入れですけどね。」
「……あとは、協力に対する個人的なお礼です。」
赤鷺ヒロ :
「────いえ、そんなの受け取れません」
赤鷺ヒロ :
「要らなくなったバニーメイド服だなんて……」
紡木 林檎 :
「違うわァー!! 借り物なんだから返したに決まってるでしょ!!」
「仮にバニーだったとして、ヒロさんはそれをどうするんですか!?!?」
赤鷺ヒロ :
「いや、俺には相応しくない……つむりんが持っているべきだよ……」
紡木 林檎 :
「いやカッコ良くいっても天然ボケすぎるのはごまかせませんよ……」
紡木 林檎 :
「はぁ〜……。中身はお菓子とマフラーですよ。」
「お菓子は差し入れで、マフラーは………まあ、ライジングのファンからのお礼、ということで。」
赤鷺ヒロ :
「おお、マフラー……」さっそく取りだして
紡木 林檎 :
「うんうん……やっぱりヒロさんには赤が似合いますね〜。」
赤鷺ヒロ :
「もしかして、手編み……? いやそんな訳はないか……」
紡木 林檎 :
「………? もちろん手編みですが?」
「……ヒロさんに見える、たくさんの人の想いの"糸"の紋様。」
「………それを模して編みました。」
紡木 林檎 :
「………これなら、また怖気ついてもヒーローの心を思い出せるかな、と。」
赤鷺ヒロ :
「つむりん……」
赤鷺ヒロ :
「忙しくて時間もなかったはずなのに、まさか手編みのマフラーを作ってくれるなんて……」
紡木 林檎 :
「……なんやかんや、最近は定時で帰れてますからね。」
「……寝る前にちょこちょこやる時間くらいはありますよ。」
赤鷺ヒロ :
「……ありがとう、大切にするよ」手編みのマフラーを、胸の前で大切に抱える。
紡木 林檎 :
「………ホントに、燃やさないようにだけ、気を付けてくださいね……。」
赤鷺ヒロ :
「……撮影現場では、付けないようにする」
赤鷺ヒロ :
「その代わり、それ以外の時間はずっと付けてよう」この口振りだと、季節は関係なさそうだ。
紡木 林檎 :
「………えぇ……? 夏場まで付けてなくてもいいんですけどぉ……」
赤鷺ヒロ :
「いや、俺がそうしたいんだ」
赤鷺ヒロ :
「春も夏も秋も冬も、このマフラーがあれば、君から勇気を貰えそうだから」
紡木 林檎 :
「…………いや、恥ずかしいですよ!! ヒロさんに真顔でそれ言われたら!!」
「………ま、まあ……大事にしてくれるのはありがたいですが……」
赤鷺ヒロ :
「……? 何故、恥ずかしがる必要が……?」
その問いを口にした瞬間、撮影スタッフがバタバタと駆けてくる。
撮影スタッフ :
「赤鷺さん、本番開始10分前です! そろそろ準備をお願いします!!」
紡木 林檎 :
「んぇ、もうそんな時間……」
「………長話してごめんなさい! ………頑張ってね!」
赤鷺ヒロ :
「謝る必要なんてない。こっちから礼を言わせてほしい」
赤鷺ヒロ :
「正直、さっきまで怖気づいてたけど……つむりんのおかげで、勇気をもって撮影に挑めそうだ……」
赤鷺ヒロ :
ぎゅっとマフラーを握りしめて笑う。
紡木 林檎 :
「………ほら、行った行った! 無事を祈ります!」
赤鷺ヒロ :
「最後に、ひとつだけ」
赤鷺ヒロ :
「スタジオで撮影が終わったらすぐ移動するから、先に伝えておきたいコトがあるんだ」
赤鷺ヒロ :
「表と裏、別々の世界で生きる俺たちだけど」
赤鷺ヒロ :
「また何かあったら、いつでも呼んでほしい」
赤鷺ヒロ :
「飛んでは行けないけど……助けにもなるかも分からないけど……」
赤鷺ヒロ :
「それでも、俺が手を貸すよ」つむりんの手をぎゅっと握る。
赤鷺ヒロ :
「いつも応援してくれてるファンの期待には、絶対に応えて見せる」
赤鷺ヒロ :
「────俺は、真心ヴァイザーなんだから」
紡木林檎と初めて会った時。
助けを求められた赤鷺ヒロは、まったく同じ台詞を言った。
……だが、あの時と意味は違う。
『ヒーローなら、そうするべきだ』と自分を奮い立たせるための言葉ではなく、
今は本心から、そう思っている。
紡木 林檎 :
「………ヒロさん………」
「………ありがとうございます。」
紡木 林檎 :
「………じゃあ、遠慮なく。n市UGNの戦闘部隊の助っ人として呼び出しちゃいますね!」
「………ウチが副支部長になったのは、戦闘の指揮官も兼任させるつもりらしいので……」
紡木 林檎 :
「一番頼れる人が来てくれそうで大助かり!」
まさにヤブからヘビ。
ヒロの苦難は増えそうである。
赤鷺ヒロ :
「え、つむりんが担当予定なの、戦闘部隊だったの……? それ、聞いてない……」握っていた手を離して
紡木 林檎 :
「………聞こえない、聞こえない!」
「いざとなったら恋花さんやロサぴも手伝ってくれるし、恋花さんがアリスとも話をつけてくれたそうですし!」
「………きっと大丈夫!………たぶん。」
赤鷺ヒロ :
「うん、そうだな……みんなの助けがあれば、今度もきっと……」
撮影スタッフ :
「本番10分前で~~~~~す!!!!!!!!!!」さっきのスタッフが戻ってきて、大声で叫ぶ。
赤鷺ヒロ :
「っと、本当に行かなくちゃ」
紡木 林檎 :
「………それじゃ、また!……… 応援してますよ!」
赤鷺ヒロ :
「ああ、また! そこから見守っていてくれ!」手を振って、現場に急ぐ。
赤鷺ヒロ :
撮影スタッフに連れられて、主演の赤鷺ヒロが現場に戻る。
その表情はついさっき爆破されたとは思えないほど、晴れやかだった。
葵カヤ :
「あ、赤鷺さん。もうすぐ始まりますよ」
赤鷺ヒロ :
「おお、葵さん!」
赤鷺ヒロ :
「怪我は、もう治ったんですか?」教授に思いっきり刺されていたが……
葵カヤ :
「はい、もうなんだかんだで一週間も経ちましたし……」
赤鷺ヒロ :
「1週間"も"……?」そんなに生易しい負傷ではなかった気が……
葵カヤ :
「はい。再生力は私の取り得みたいなものですから」
赤鷺ヒロ :
「流石、葵さんですね……あの刀傷がただの擦り傷みたいに治るなんて……」
葵カヤ :
「そういえば、こんなタイミングで話すことではないかもしれないですが……」
葵カヤ :
「赤鷺さんはこれから、UGNに所属したりはしないのでしょうか?」
赤鷺ヒロ :
「UGNに? 俺がですか?」
葵カヤ :
「はい。もちろん、戦いから離れるというならUGNと関わらないというのもありだと思いますけど……」
葵カヤ :
「もし日常を守りたいというのなら、UGNであったり、天道さんのようにR担であったり、組織の後ろ盾はどうしても必要になると思います」
葵カヤ :
「もっとも、今はヴァイザーの撮影でそれどころではないと思いますけどね」
赤鷺ヒロ :
「う~~ん、そうですね……」
赤鷺ヒロ :
「……UGNイリーガルとして、つむりんの手助けはするつもりですが」
赤鷺ヒロ :
「UGNエージェントとして、おれが活動する未来はないでしょうね」
赤鷺ヒロ :
「……それより"大事なコト"を見つけたんです、おれ」
葵カヤ :
「大事なコト……?」
赤鷺ヒロ :
「ええ」
赤鷺ヒロ :
「……もともと、俺がUGNエージェントを目指していた話ってしましたっけ?」
葵カヤ :
「いえ、たぶん……聞いてないかと。そうだったんですね……!」
赤鷺ヒロ :
「……おれ、これまではずっと、目の前の誰かを救える『強い力』が欲しかったんです」
赤鷺ヒロ :
「そういう意味では、教授の考えに重なるところも少しはあったのかもしれない」
赤鷺ヒロ :
「おれは葵さんや翼さんのような、UGNのエージェントが持っている力に憧れていた」
赤鷺ヒロ :
「そうして今回の事件、アルジャーノンの遺志によって、俺は望んでいた力を得るコトができた」
赤鷺ヒロ :
「……けど、俺は手にいれた力で教授を倒せた一方、教授やアルジャーノンを救うコトはできなかった」
赤鷺ヒロ :
「そこまでは俺の手は届かなかった」
葵カヤ :
「……難しいことだったと思いますし、気に負うことはないと思います」
葵カヤ :
「教授は明らかにジャームでしたし、雇われていただけの蒐集家はともかく、一般市民を手にかけようとした以上、私も最初から彼らを救うことは視野に入れていませんでした」
赤鷺ヒロ :
「そうですね、きっとそれが正しい判断だ」
赤鷺ヒロ :
「……けど、アルジャーノンの遺言が、俺の心に残り続けているんです」
赤鷺ヒロ :
「教授に立ち向かう勇気があれば、違う結末があったのかもしれない、と」
赤鷺ヒロ :
「……そうして、思ったんです」
赤鷺ヒロ :
「真心ヴァイザーは、多くの子供に夢と希望を」
赤鷺ヒロ :
「……多くの人々に、勇気を与える事ができる」
赤鷺ヒロ :
「真心ヴァイザーに憧れるつむりんみたいに、あるいは閃光戦輝サンブレイザーに憧れた俺みたいに……」
赤鷺ヒロ :
「ヒーローから勇気を貰って、自らもヒーローを志す人を増やしていけば」
赤鷺ヒロ :
「おれ一人が戦うよりもっと、たくさんの人々を助けられるんじゃないか」
赤鷺ヒロ :
「そうなったら、アルジャーノンのように悪の道に落ちてしまった人達も、今度は後戻りができなくなる前に救えるんじゃないかって」
赤鷺ヒロ :
「……ですから、今のおれはUGNエージェントではなく、」
赤鷺ヒロ :
「俺は真心ヴァイザーライジングとして、この世界にヒーローの種を撒く」
赤鷺ヒロ :
「”ヒーローを作るヒーロー”になって、この世界と戦う」
赤鷺ヒロ :
「……恋花さんが言っていたように、この世界は残酷だ」
赤鷺ヒロ :
「だからこそ俺が、この世界を今よりももっと良くしてみせる……恋花さん達のような優しい人が、涙を流さなくて済む世界にしてみせる……」
赤鷺ヒロ :
「それこそ、俺しかできない”俺の戦い”だ」
赤鷺ヒロ :
「おれにも世界を変えられるか、自信なんかありません」
赤鷺ヒロ :
「けど、”いま出来るコトをやらずに、後悔したくない”」つむりんの受け売りだ。
赤鷺ヒロ :
「……今は、そう思ってます」
葵カヤ :
「赤鷺さん……」
葵カヤ :
「……私、このドラマの仕事を本当に受けてよかったのか、ずっと迷ってました」
葵カヤ :
「お父さんが過去のシリーズに出ていたから、親の七光りって思われるのも嫌だったし……」
葵カヤ :
「でも、今は受けてよかったと思っています。私は、あなたの思うようなヒーローとは少し違うかもしれないけど……」
葵カヤ :
「小さい頃にヴァイザーを見て、ヒーローに憧れて、少しでもその力を借りたくて……それで今があるという意味では、私もヴァイザーに作られたヒーローなのかもしれないです」
葵カヤ :
「私にも、戻ってきて欲しい人がいる。……まだ、間に合いますかね?」
赤鷺ヒロ :
「勇気さえ出せば、何事も間に合わないなんてコトないです」
赤鷺ヒロ :
「おれ達の未来には、まだ無限の可能性が広がってるんですから!」
葵カヤ :
「……ありがとうございます。ずっとモヤモヤしてた気持ち、少し吹っ切れた気がします」
葵カヤ :
「("ソンリエ"……いつか、必ずあなたの元へ……)」
赤鷺ヒロ :
「それならよかった。新米ヒーローとして、すぐ近くの女の子にも、少しは勇気を与えられたみたいだ」
赤鷺ヒロ :
「……あの葵さん、ひとつお願いがあるんです」
葵カヤ :
「なんですか?」
赤鷺ヒロ :
「世界を変えるだなんて、俺ひとりじゃとても出来ないコトだと思うんです」
赤鷺ヒロ :
「俺には”一人じゃ戦えない自信”がある」何故だか誇らしげに
赤鷺ヒロ :
「……ですから、葵さん」
赤鷺ヒロ :
「同じヒーローとしてこれから、」
赤鷺ヒロ :
「いえ、これからも! 俺と一緒に戦ってくれませんか?」
葵カヤ :
「……ええ、もちろんです。こちらこそ、よろしくお願いしますね!」
赤鷺ヒロ :
「……!! 改めて、よろしくおねがいします……!!」
赤鷺ヒロ :
「よかった、葵さんがいれば百人力ですよ」
葵カヤ :
「ふふ。大袈裟です。いまの私に出来ることは多くないけれど……一緒にこの街を守っていきましょう」
赤鷺ヒロ :
「はい!」
撮影スタッフ :
「撮影準備、終わりました~! スタンバイお願いします~!!」
撮影スタッフ :
二人の間に、スタッフの声が割ってはいる。どうやら撮影が始まるらしい。
赤鷺ヒロ :
「……それじゃ、まずは第一歩。さっきのシーンの続きを撮ってきます」
赤鷺ヒロ :
「俺のことを見ててください、みんなを笑顔にできるヒーローかどうか」
葵カヤ :
「はい!」
そうして別れた赤鷺ヒロが位置に着くと、
バタバタと騒がしかった撮影現場が、唐突にしんと静まりかえる。
撮影スタッフ :
「それでは~、本番5秒前~!!」
撮影スタッフ :
「5、4、3、2、1……」
監督 :
「Ready......」
監督 :
「Action!!」
カウントダウンを終え、監督がカチンコを打ち鳴らす。撮影再開だ。
赤鷺ヒロ :
『俺は、決して諦めたりしない……』
赤鷺ヒロ :
『この世界に、本当の平和を……!』
赤鷺ヒロ :
『みんなが笑いあえる未来を……! 必ず、取り戻してみせるッ……!!』
赤鷺ヒロ演じる伊達英雄が、ライジングライザーを天高く掲げる。
みんなも心のなかで叫ぼう!
大きな壁にぶちあたった時、立ち向かうための勇気を与えてくれる”あの言葉”!!
理想の自分に変わるための魔法の言葉を!!
さあ、みなさん! ご一緒に!!
赤鷺ヒロ :
「(みんな見ててくれ、これが俺の……)」
赤鷺ヒロ :
『変身────────!!!!!!』
テロップ :
一ヵ月間、応援ありがとうございました!!
After play
経験点配布
GM :
これにて『The Perfect Storm』完結です! お疲れ様でした!!
紡木 林檎 :
お疲れ様でした!!
天道恋花 :
わーい、お疲れ様でした!
赤鷺ヒロ :
おつかれさまでした!! めっちゃ濃密で良い卓だったね!!
GM :
経験点はいつもの細かいやつはまとめて5点、シナリオの目的を達成したはすべてクリアできたので10点。
GM :
Eロイス《不滅の妄執》《虚実崩壊》とダインスレイフで4点。
GM :
Dロイス《亜純血》(茅原千尋)、《賢者の石》《野獣本能》(アルジャーノン)、《屍人》《愚者の黄金》(教授)で5点。
GM :
19点+最終侵蝕率の点になります!
紡木 林檎 :
Sロイス分もあるでよ!残れば5点
GM :
そうだった! Sロイス5点もあります!
赤鷺ヒロ :
Sロイス残ってて、27点!
天道恋花 :
わたしも27点!
紡木 林檎 :
満額29点!
R.O.S.A :
19と4で23かな!
GM :
GMは35点もらいます! お付き合いありがとうございました!
GM :
積もる話とかはTLでいろいろしたりしましょう……超お疲れ様でした!!
天道恋花 :
本当に楽しかったわ、お疲れ様でした!
赤鷺ヒロ :
改めておつかれさま~!
紡木 林檎 :
お疲れ様でした〜!
R.O.S.A :
お疲れさまでした!
CREDIT
あめのちはる
きまぐれアフター背景素材置き場
五百式立ち絵メーカー
仲乃エマ
三二市
みんちりえ
HSNG
photoAC
Photock
RPGツクール
本作は「矢野俊策」「有限会社ファーイースト・アミューズメント・リサーチ」「株式会社 KADOKAWA」が権利を有する
『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
©︎ 矢野俊策/F.E.A.R.