GM:ふろずん
メインログ /
雑談ログ
Character Sheet
PC1:暁月絢音 (キャラシート) PL:めい
PC2:猿曳松葉 (キャラシート) PL:タンゴ
PC3:神狩妃華 (キャラシート) PL:がぶらす
PC4:蛇ノ目衣葉 (キャラシート) PL:LISP
Index
◆Information◆
ステージ:奈良県梅結村
NPC紹介
◆Pre play◆
HO&PC紹介
◆Opening Phase◆
01 夢の終わり
02 あかいいと
03 極東の火薬庫
04 招き猫
◆Middle Phase◆
05 朝に紅顔ありて、夕べには白骨となる
00 情報収集1
06 黒白混淆
00 情報収集2
07 エンプレス・エンブレイス
08 白日夢
09 真っ赤なウソ
◆Climax Phase◆
10 "望まれた"決戦
◆Ending Phase◆
11 あなたのゆめ、わたくしのゆめ
12 良い一年になりますように
13 新時代秩序
◆After Play◆
経験点配布
Information
ステージ:奈良県梅結村
基本ステージ奈良県梅結村を舞台とする。
くわしくは、以下の情報を参照すること。
◆奈良県梅結村
奈良県の南端、山間部に位置する村落。その地名の通り、梅が特産品。
関西弁に似た”梅結弁”を話すが、最近は標準語で話している人も多い。
村は平和そのもので、オーヴァードとの衝突は一度も起こっていない。
大きな催しは、年越しの『正月枝舞』と共に打ちあげる花火くらいか。
細い海苔で飾り結びをした「梅結おむすび」が写真映えして人気だが、
見た目以外、ごく普通の梅おにぎりなので、地元民は誰も口にしない。
ちなみに夢皓支部長は、梅肉ソースをおもちにつけて食べるのが好み。
(好きが高じて、学校の屋上でお餅を焼いて怒られたという伝説を持つ)
◆梅結高校
暁月絢音、猿曳松葉、夢皓有栖、安黒うさぎが通っている高校。
歴史ある木造校舎が特徴で、校長はなにかと「古き良き」を持ち出す。
冷暖房設備がないため、夏は暑く、冬は寒い。
在校生徒は「古くていいからエアコンくらいつけろ」と抗議している。
なお、男子の制服は学ラン。女子の制服はセーラー服。
◆梅結神社
『年神さま』を祀る、歴史ある神社。
『紅の巫』の『正月枝舞』が有名。
また『門松』の語源とされる全長30mの神木が聳えている。
年末年始は非常に忙しく、初詣に来た参拝客達が殺到する。
◆UGN梅結村支部
三年前に新設された小さな支部。
梅結神社の社務所を使っている。
所属しているのは、暁月絢音、猿曳松葉、夢皓有栖、安黒うさぎ、桐生緋依の計5名。
梅結村自体が平和であるため、これといった任務は無い。ほとんど部活感覚。
お仕事がないときは、巫女の恰好に着替えて、梅結神社の手伝いをしている。
(なお安黒うさぎは、巫女の仕事を拒否している)
◆年神
梅結神社で祀っている神様。
この現代日本において、最も広く信仰されている神の一柱。
すっかり形骸化しているが、正月の行事は全て、この神を迎えるためのもの。
NPC紹介
※ステータス評価※
[S]隔絶(戦闘能力では、プライメイトオーヴァード等が該当)
[A]卓越(戦闘能力では、マスターエージェント等が該当)
[B]優秀(戦闘能力では、支部のエースクラス等が該当)
[C]オーヴァード標準
[D]一般人並
[+/-]以上/未満
“デイドリーム” 夢皓 有栖
[シンドローム]不明
[運動能力]D- [戦闘能力]D-
[思考能力]B [戦術指揮]S
「ふふ、お姉ちゃんは何でも知っているのですよ」
暁月絢音のお姉ちゃんを自称するUGN梅結村支部長。
器用に見えて不器用。大和撫子に見えて不良生徒。
学校では授業をサボって昼寝しているコトが多い。
絢音の自由を奪う神社の因習に嫌悪を抱いており、
みんなと”普通の日常”を過ごすコトを望んでいた。
実際、絢音や松葉にとって日常の象徴だったが……
“ヴォーパルバニー” 安黒 うさぎ
[シンドローム]ブラックドッグ/サラマンダー
[運動能力]A- [戦闘能力]A-
[思考能力]D- [戦術指揮]C
「そんなんじゃ、いつまでたっても半人前よ」
暁月絢音と猿曳松葉の戦闘の師匠にあたる、UGNエージェント。
愛称は『クロウサ』。キツめの性格だが、面倒見はいい。
単独で支部ひとつに相当する戦闘能力を持っているとか。
なお皆にバレないようにしているが、学力はかなり低い。
“エンプレスツリー” 桐生 緋依
[シンドローム]ソラリス/オルクス
[運動能力]D+ [戦闘能力]D+
[思考能力]C+ [戦術指揮]C+
「夢皓支部長……わたしは……」
神狩妃華のおっとりした旧友。UGN梅結村支部の臨時支部長。
かつてはUGNホワイトハンドで医者として活動していた。
FHに傷付けられた人々を救う事ができなかった経験から、
ひとりの犠牲も出さず、梅結村支部を率いる夢皓支部長を慕っていた。
なおカンタンな回復と幻覚のエフェクトを使えるが、戦闘能力はない。
妃華と交換したブローチをいつも大事に身に着けている。
“ワンダーアキュート” 河合 由佳
[シンドローム]ブラックドッグ/モルフェウス
[運動能力]D [戦闘能力]D
[思考能力]B- [戦術指揮]B-
「かわゆいか? 河合由佳! ただいま参上っす!!」
神狩妃華の後輩。UGN本部から同行してきたノリの軽い新人オペレーター。
レネゲイド知識が豊富で状況把握能力が高いが、戦闘能力は一般人並。
そのおかげか、市民感情や現場意見を重視している模様。
“ジャバウォック”
[シンドローム]ウロボロス/ブラム=ストーカー
[運動能力]B [戦闘能力]B~A
[思考能力]B [戦術指揮]B
「あっしは金勘定ばかり得意な、しがない傭兵ですぜい」
UGN梅結村支部の一大事に雇われた傭兵。
金さえ貰えれば何でもすると嘯いており、
どことなく軽薄な空気を持つ細身の大男。
“プランナー” 都築京香
[シンドローム]不明
[運動能力]不明 [戦闘能力]不明
[思考能力]不明 [戦術指揮]不明
「プランは第一段階の成功を確認。さあ、次のステップに移りましょう」
蛇ノ目衣葉を梅結村に導いた、ゼノスのリーダー。
表向きはUGNに協力する姿勢を示しながら、やっぱり裏はあるようで?
Pre play
HO&PC紹介
GM :
プレイヤーのみなさま、お集まりいただきありがとうございます!
GM :
まずプリプレイ!
GM :
PLによるPC紹介から、始めていこうと思います!
GM :
はじめにPC①、自己紹介をお願いします!
暁月 絢音 :
はい!!
暁月 絢音 :
暁月絢音、平安時代から続くオーヴァードの家系・暁月家に生まれた16歳の女子高生です!
暁月 絢音 :
梅結神社の神楽・正月枝舞を執り行う巫女・紅の巫で、遺産の木刀・紅梅と生まれた時から契約しています!
暁月 絢音 :
紅梅の代償で梅結村の外へ出ることが出来ません! この代償は紅梅を次の紅の巫に渡しても継続されるようなので、一生村で暮らす運命です! かわいそう!!
暁月 絢音 :
そんなHO設定とは関係なく《異形の痕》で黒い狐の耳と尻尾が生えるんですが、暁月家は異形のオーヴァードを嫌悪しているので親戚からはめちゃ嫌われています!
暁月 絢音 :
なので紅の巫として認めてもらうために、歴代の巫女よりも正月枝舞の稽古を頑張ってきました!
暁月 絢音 :
頑張った甲斐あって、というか非戦闘用のデータなら自前の経験点使っても良いルールだったので、〈芸術:正月枝舞〉の技能レベルは脅威の30になっています!
暁月 絢音 :
ですが正月枝舞本番はまだ未経験だし、先代紅の巫の母親にはまだ遠く及ばないと思っているし、自分が親戚から認められてないのもあって全然自信を持てていません!
暁月 絢音 :
そんな自信の無さを隠すようにクール振った不愛想な態度を取っています!
暁月 絢音 :
でも内心ではHOロイスの有栖ちゃんのことは初めて出来た友達として好きだし、UGN梅結村支部のみんなのことも大切に思っているよ!
暁月 絢音 :
あとは能力的には、シンドロームは紅梅と同じバロール/オルクスの白兵型!
暁月 絢音 :
《孤独の魔眼》で範囲攻撃の対象を自分だけに変更したり、《妖精の手》で振り足ししたり、紅梅の効果でEロイスを解除したり色々します!
暁月 絢音 :
ただその分、攻撃面は装甲無視も範囲攻撃もないし、攻撃力も他のPCに比べると控えめです。
暁月 絢音 :
一応100%を超えると一回だけ《トップオブワールド》でクリ値を下げて攻撃出来るので、多分そこでEロイス解除分の仕事位は出来るでしょ……! って思ってます。
暁月 絢音 :
以上、纏めると「色々やるバロオル白兵型でクールっぽいけど内面よわよわ代償重すぎ遺産継承者舞いガチ勢狐耳尻尾巫女」です! よろしくお願いします!
GM :
頑張り屋さんでかわいいね! よろしくおねがいします!
GM :
そんな絢音ちゃんのHOはこちら!
◆PC1用ハンドアウト◆
ロイス:夢皓有栖
カヴァー/ワークス:巫女/指定なし
あなたは『正月枝舞』という神楽のために、
その生涯を捧げる『紅の巫』と呼ばれる巫女だ。
お役目のために、幼い頃から独りで過ごしてきたが、
今から三年前、UGN支部長の「夢皓有栖」と出会い、
また彼女が連れてきたPC②や「安黒うさぎ」といった友人もできたことで、
あなたの日常は、遅咲きながら確かに花開いていた。
だが、紅の巫としての修行が忙しくなる時期、クリスマスパーティーの翌日。
あなたは、ある絶望的報せを聞くことになる。
※このハンドアウトを選んだPCは「Dロイス:遺産継承者:紅梅」を取得する。
◆PC1専用アイテム◆
『紅梅』
種別:白兵 技能:<白兵> 命中:-1 攻撃力:12 ガード値:1 射程:至近
購入/常備化:購入不可/不可
解説:古き神を封じたとされる、EXレネゲイドの木刀。
巫の血を宿した人間のみ、契約を行なう事ができる。
『正月枝舞』を舞う際、これは祭具として振るわれる。
臨戦状態に入った時、バロール/オルクスの力によって、
契約した対象のレネゲイドを纏い、自ら刀身を作り出す機能を持つ。
(例:契約した人間がブラックドッグの場合、雷の刃が作りだされる。)
この武器による攻撃で1点でもダメージを与えた場合、
対象が使用して効果が持続しているEロイスひとつを解除できる。
ただし、GMが許可しない限り解除はできない。
代償:契約者は梅結市から外に出ることが出来ない。侵蝕率基本値に+4する
GM :
つづいてPC②、自己紹介をお願いします!
猿曳 松葉 :
猿曳 松葉、16歳高校1年!
大阪弁のヘラヘラ少女!
村の老人たちから猿松(≒悪ガキ)と呼ばれるくらいのヤンチャ。
もっぱら山に行って遊ぶタイプです。
猿曳 松葉 :
一方で、4年前のクリスマスに両親をFHに殺されたため、FHへの憎悪と家族に対する執着があります。
今の梅結支部は家族同然で守りたい気持ちが強いです。
猿曳 松葉 :
シンドロームはハヌマーン/エグザイルで、猿のように森の木々を駆け巡ったり、四肢と口を使った曲芸的な弓術を使えます。
対オーヴァード戦では神社からパチった……もとい無断で借りている松籟十二束という特別な矢を使います。
年神さまパワーが込められたすごい矢だ!
データ的には複数体射撃型。
《マシラのごとく》の一発火力もあります。
猿曳 松葉 :
以上!
GM :
家族、今度は守れるといいね……
猿曳 松葉 :
おっ、そうだな
GM :
そんな松葉ちゃんのHOはこちら!
◆PC2用ハンドアウト◆
ロイス:安黒うさぎ
カヴァー/ワークス:指定なし/UGNチルドレン
あなたは過去、FHに家族を奪われたことがあるUGNチルドレンだ。
身寄りをなくしたあなたは、UGN支部長の「夢皓有栖」に拾われ、
戦闘の師匠「安黒うさぎ」とPC①の四人で、新たな生活を始めた。
それから三年。12月25日。雪が降りしきる運命の夜。
仮初の家族は再び、あなたの目の前から消えてしまうことになる。
猿曳 松葉 :
守れてないやんけー!!
GM :
即オチ2コマ過ぎる
GM :
ともあれPC③、自己紹介をお願いします!
神狩 妃華 :
へいへい!
神狩 妃華 :
HO3、神狩 妃華さん(26)です!
表の顔で新米弁護士を務める傍ら、UGN本部は遺物探索局にてテレーズ・ブルムの下働いております!
神狩 妃華 :
一般家庭で生まれ育ちましたが、放火による火災で命を落とした際に覚醒、UGNに保護されました!ハンドアウトロイス桐生緋依とはその時からの付き合いでございます
神狩 妃華 :
よく抱かれる第一印象は実直で、実際ストレートな性格をしているわよ
嘘が全くつけないとかではないのでご安心です
神狩 妃華 :
戦闘時には体の各所から炎が噴き出してまるで花みたいになるぜ
戦闘スタイルはゴリゴリの近接!炎の爪で爆殺します
神狩 妃華 :
何かの事故でHPが3以下になったら笑ってやってください
ともども腹を切って詫びます
神狩 妃華 :
人を褒めたり罰したり、酒が好きだったり手が大きいことがちょっとコンプレックスなお姉さんをよろしくな!以上です!!
GM :
よろしくおねがいします! 真っ直ぐな大人として、他PCを引っ張っていってほしいね!
GM :
そんな妃華ちゃんのHOはこちら!
◆PC3用ハンドアウト◆
ロイス:桐生緋依
カヴァー/ワークス:UGN本部エージェント/指定なし
あなたは中立派か穏健派のUGN本部エージェントだ。
UGN本部技術顧問「アスクレピオス」の依頼を受け、
あなたは後輩の「河合由佳」と共に梅結村を訪れた。
曰く、この村のどこかには”大量破壊兵器”のようなものが眠っており、
穏健派と改革派の間で、陰謀が渦巻いているらしい。
だが、そんなことは関係ない。
旧友の臨時支部長「桐生緋依」と協力し、依頼を完璧にこなすだけだ。
GM :
なお実際に依頼するのは、上司のテレーズちゃんということになりました!
GM :
さいごにPC④、自己紹介をお願いします!
蛇ノ目 衣葉 :
は~い!
蛇ノ目 衣葉 :
蛇ノ目衣葉、ゼノス所属のレネゲイドビーイングでクールビューティー女子高生名探偵を自称する全身黒インナーの不審者です。
蛇ノ目 衣葉 :
一年前の面影島事件のときに大量発生した黄泉還りの中の一体で、事件後は普通に消えるはず……だったがなぜか消えずに現在に至ります。
蛇ノ目 衣葉 :
パっと見大人びた雰囲気はあるけど雰囲気だけで、良くも悪くも年相応に好奇心旺盛な性格。任務よりも自分の興味を惹かれる事件に首を突っ込むこともしばしば。
蛇ノ目 衣葉 :
シンドロームはエグザイルのピュアで、バラバラ殺人事件で殺された経歴があるので身体をバラバラにするのが得意!!
蛇ノ目 衣葉 :
戦闘時は体中に付いたジッパーを切り離して腕を伸ばして攻撃するという、ブチャラティとだいたい同じ戦い方をします。
蛇ノ目 衣葉 :
一応探偵なので、PC4らしく戦闘も情報もそこそこにこなせるタイプです。
蛇ノ目 衣葉 :
以上! よろしく頼む!(フリー音声)
GM :
よろしくおねがいします! PC④は唯一の他組織枠になるので、頑張ってほしいですね!
GM :
そんな衣葉ちゃんのHOはこちら!
◆PC4用ハンドアウト◆
ロイス:ふしぎな白猫
カヴァー/ワークス:指定なし/ゼノスレネゲイドビーイング
あなたはゼノスに所属するレネゲイドビーイングだ。
「都築京香」から指令を受け、UGNに協力するために梅結村を訪れた。
進化に必要と言っていたが、彼女の真意ははたして……
それはそれとして、UGN梅結村支部はどこだろうか?
迷子のあなたを導いたのは、どこからか姿を現した「白い猫」だった。
GM :
それでは無事、全員の自己紹介が終わったところで、メインプレイに移っていきます!
Main play
Scene01 夢の終わり
GM :
まずオープニングフェイズ。
GM :
最初のシーンはマスターシーンになります。
GM :
令和五年 十二月二十五日 午前零時零分 梅結村住宅街
GM :
──────神々の坐す国、大和。
GM :
その辺境、梅の香る村落にて。
夢見る少女 :
「嗚呼、ごめんなさい……」
GM :
ひどく静かな夜だった。
GM :
ひらりはらり、花弁のごとき淡雪が舞い散る中。
GM :
ひとりの女が、背中から血を流して倒れていた。
夢見る少女 :
「ごめんなさい……絢音ちゃん……」虚ろな目で呟く。
GM :
……薄く降りつもった白い雪が、
GM :
その少女から流れ出す紅い血に、命の熱に融けていく。
GM :
白い少女はそんな自らの最期を、
どこか他人事みたいに、ぼんやり俯瞰して眺めていた。
GM :
少女は聡明であった。だからこそ、分かっていたのだ。
GM :
……自分は、もう助からないと。
GM :
走馬灯というやつだろう。
人生で最高に楽しかった三年の記憶が、瞼の裏に甦る。
GM :
村から出られない『妹』の為に、
海遊びをするかわりに、みんなで裏山で川遊びしたり。
GM :
ある日、いきなり松葉ちゃんが弓矢で獣を狩ってきて、
とばっちりで、猟師さんから怒られたりもした。
GM :
────どれもかけがえのない、大切な思い出だ。
みんなにとっても、そうだったのなら嬉しいのだけど。
夢見る少女 :
「それから、絢音ちゃんに初めて会った時……わたくしは────」
夢見る少女 :
「わたくし、は……」
GM :
少女にとって、臨死体験は一度や二度ではない。
GM :
死はずっと、あるいは生より身近にあったもの。
GM :
……ゆえにこそ、
少女はこれまで、死を恐れたコトなど一度もなかった。
夢見る少女 :
「約束、したのに……」
GM :
けれども今はどうだ。
GM :
知ったつもりで何も知らなかった『本物の死』。
GM :
その手触りを初めて知った少女の指先は、
GM :
恐怖に凍てついて、震えてしまっていた。
夢見る少女 :
「この期に及んで、我ながら往生際の悪い……」自嘲する。
GM :
死の覚悟は、もうとっくに済ませたつもりだったのに。
GM :
『運命』なのだと、受け入れていたつもりだったのに。
GM :
後悔はないが、心残りならば山程あったらしい。
GM :
少女は……
『夢皓有栖』はどうも、失うものが増えすぎた。
GM :
ひゅうひゅう。
GM :
まわりが静かだから、自分から漏れる吐息がうるさかった。
GM :
息苦しくって、ラクになりたくて、雪の上で仰向けになる。
夢見る少女 :
「はぁ……はぁ……」
GM :
夜空には暗雲が広がっていて、星のひとつも見えやしない。
GM :
雪が降っているのだから当然、
GM :
─────当然、何も見えないはずなのに。
GM :
霞んでいく視界の向こう側に、見えるはずのない星を見た。
GM :
まっすぐ夜空に伸びた、赤い糸のような光の帯。
GM :
みんなと見ることができなかった年始の花火に似たあれは、
GM :
あれはきっと…………
夢見る少女 :
「ふふ、そう……そうですか……」
GM :
掠れた声で誰にともなく、虚空に呟いて。
GM :
ただ夢中で祈るように、赤い星へと手を伸ばす。
GM :
その手は何処にも届かないと知っていて、なお。
夢見る少女 :
「わたくしのような……地獄に堕ちるべき”魔女”には、これ以上ない……」
GM :
そうして、何を思ったのか、少女は微笑んで……
GM :
眠りに落ちるよう、その目を閉じた────
Scene02 あかいいと
GM :
登場PCは暁月絢音と猿曳松葉! 登場侵蝕をどうぞ!
暁月 絢音 :
はい!
暁月 絢音 :
1d10+38(1D10+38) > 2[2]+38 > 40
猿曳 松葉 :
34+1d10(34+1D10) > 34+1[1] > 35
梅結神社 武道場
GM :
令和五年 十二月二十四日 午後五時零分 梅結神社
GM :
────時は遡り、夢皓有栖の死から七時間前。
GM :
俗世の喧騒から離れた、ある辺境の神社にて。
GM :
境内の西方に位置する武道場。その古びて赤茶けた畳の上で。
GM :
二人の少女が、それぞれ刀と弓を構えていた。
GM :
名を暁月絢音。猿曳松葉。
齢十六にして、いずれも「新星」と呼ぶに能う強者であった。
GM :
相対するのも、また少女。
GM :
身の丈、五尺もないだろう小さき女であった。
GM :
白と黒。身の丈ほどある二本の大剣を携えて、対峙する二人を睨みつけている。
GM :
────数の上では、二人の有利。
GM :
だが、あなたたちは知っている。
GM :
……この小さき女。こう見えて、多勢に無勢をものともしない一騎当千の猛者!
小柄な少女 :
「お手並み、拝見」
GM :
小柄な少女は「コンボ:ラビットチェイン(コンセントレイト+アームズリンク+アタックプログラム+エレキフィールド)」を使用!
GM :
18dx7+11+12-5 クロウサの命中判定(18DX7+18) > 10[1,1,1,1,4,4,5,6,6,7,7,7,8,9,10,10,10,10]+10[1,2,3,3,4,5,5,8,8]+10[2,8]+4[4]+18 > 52
GM :
暁月絢音は〈白兵〉、猿曳松葉は〈射撃〉で判定をお願いします!
GM :
目標値は52! エフェクトの使用も可能です!
あくまでフレーバー程度の判定になるので、今回のエフェクト使用では、侵蝕上昇も使用回数消費もナシ! 全力でどうぞ!
暁月 絢音 :
ありがたいね、それなら全力出せるやつだ!
暁月 絢音 :
じゃあ《ディストーション》《瞬速の刃》《コンセントレイト》を使用していきます!
暁月 絢音 :
7dx7+4(7DX7+4) > 10[3,3,6,6,6,10,10]+10[1,8]+2[2]+4 > 26
猿曳 松葉 :
【舞射ち】
CR+踊る髪
猿曳 松葉 :
3dx8+9(3DX8+9) > 6[1,1,6]+9 > 15
暁月 絢音 :
分かってたけど全然だめだよ! 使用回数減らないからせっかくだし《妖精の手》も使ってみようかな
GM :
どうぞどうぞ!
暁月 絢音 :
1dx7+30+4(1DX7+34) > 5[5]+34 > 39
暁月 絢音 :
だめでした!
GM :
二人とも失敗!では描写!!
GM :
ツインテールの少女は、ダダダダンと畳を蹴ると天高く跳びあがり。
GM :
生物の死角、上空から強襲を仕掛ける!
GM :
小柄な少女の膂力から軽々と振り下ろされる、二振りの大剣。
GM :
正面で受けるのは無謀、となれば躱すか切り返すしかないが────
暁月 絢音 :
「はあっ!!」 梅の花弁が刀身に集まり、真っ赤に染まった木刀で切り返す!
猿曳 松葉 :
「容赦なさすぎやろっ……!」
ひらりとバク転し、そのまま反動をためて腕の力で飛び上がる。
猿曳 松葉 :
「次はマツバが上や!」
右手で道場の梁にぶら下がったまま、右足と左手で弓を構えて矢を幾本か浴びせる。
小柄な少女 :
「なるほど……初めて稽古をつけた三年前よりも、随分と良い動きをするようになった……」
小柄な少女 :
「けど……!!」
GM :
松葉の後退を見るや否や、すぐさま少女は絢音ひとりに狙いを定めた。
GM :
切り返してきた木刀……『紅梅』を大剣で強引に叩きおとし……。
GM :
更には、その切っ先を踏みつけて身動きを奪う。
暁月 絢音 :
「あ……っ」 相手を見上げる
GM :
少女はすでに、絢音の懐に潜り込んでいる。松葉の援護射撃は望めようもない。
小柄な少女 :
「まず一人」
猿曳 松葉 :
「ごめんあやねんどいてー! 師匠狙えんわ!」
GM :
その言葉が届くよりも早く、もう一振りの大剣を横薙ぎに一閃。
GM :
木刀を奪われてしまった絢音には今、身を守る術が────
暁月 絢音 :
「あぐっ……!?」 刀身に集まっていた梅の花弁……バロールの魔眼を血のように散らせながら吹っ飛ばされる!
小柄な少女 :
「それからマツ」絢音が吹き飛ぶ様子を、横目で眺めながら話しかける。
小柄な少女 :
「……標的に目を囚われすぎるなって、言ってるわよね?」
猿曳 松葉 :
「……こらあかんわ……ん?」
状況の不利を察し、距離をとるための反動をつけようとする
GM :
松葉が距離を取ろうとした次の瞬間。死角から飛んできて何かが、その頭部にブチ当たる。
GM :
がつんと頭部を揺さぶられた松葉は、道場の梁から打ち落とされた。
猿曳 松葉 :
「うきゃ───!?!?」
ボテッ、と鈍い音を立てて、畳に大の字で激突する
GM :
同時、松葉のとなりに何かが転がる。
GM :
……あなたの水筒だ。
少女はブラックドッグ能力の磁力操作によって、金属の水筒を操り、あなたに当ててみせたのだ。
猿曳 松葉 :
「セコいわそんなん……がくぅ」
わざわざ口に出して崩れる。
小柄な少女 :
「……二人、猿も木から落ちるってね」
小柄な少女 :
「ふう、二人とも、まだまだ甘いわ」
小柄な少女 :
「戦いに正々堂々も何もないのよ?」乱れた黒髪をかきあげる。
GM :
彼女は安黒うさぎ。あなたたちの戦いの師匠だ。
GM :
こと戦闘において、彼女はあなた達を凌駕する。
GM :
単独で支部ひとつに相当する、といった噂があるが、
GM :
あながち、ウソとも言い切れないのが怖いところだ。
暁月 絢音 :
「いったぁ……。あんたが強すぎるだけでしょ、うさぎ……」壁に寄りかかりながら
猿曳 松葉 :
「手加減!手加減してえや!」
大の字のまま、口を尖らせる。
安黒 うさぎ :
「あんたたちの言い分、もし敵が本気で殺しに来たら、同じことを言ってみる?」
猿曳 松葉 :
「せやけど、ボコボコにされるだけやったら練習ならんて〜」
暁月 絢音 :
「……敵って言われても、ね。その敵と遭ったことないんだけどな、わたし」
暁月 絢音 :
「ずっと思ってるけど、わたしこの訓練に付き合う必要ある?」 面倒そうに言う。松葉と違って戦闘訓練へのモチベがない
GM :
絢音の言う通り、梅結村は平和そのもの。
GM :
FHとの戦闘は勿論、事件らしい事件が起きたコトもない。
GM :
こんなに熱心に、戦闘訓練を積む必要はあるのだろうか。
猿曳 松葉 :
「せやせや。あやねんのカワイイお顔にキズついたらどうしてくれんねんな〜。な〜、あやねん。」
復活して、絢音の頭をもしゃもしゃ撫でる。
暁月 絢音 :
「ちょ、ちょっと、やめて……」嫌がるように言うが、あまり抵抗はしてない
安黒 うさぎ :
「……ふん、傷の舐めあいは結構だけどね」
安黒 うさぎ :
「仮にだけど、もしあたしが裏切ったらどうするの?」
安黒 うさぎ :
「それだけで、この支部は壊滅よ?」
暁月 絢音 :
「何その想定。意味分かんないんだけど……」
猿曳 松葉 :
「え、裏切んのん師匠? 終わりやん」
まるで今から裏切りますと言われたかのような反応。
仮定が苦手なのだ。
安黒 うさぎ :
「…………」
??? :
「────いえ、クロウサちゃんは裏切ったりしませんよ」
GM :
その声に振り返ると、いつのまにか武道場の入口に女が立っていた。
GM :
白く儚く美しい、氷像が如き少女だ。
GM :
……と、彼女を初めて見た人は、概ねそのような感想を抱くだろう。
GM :
彼女は夢皓有栖。UGN梅結村支部長。
GM :
三年前まで孤独だった暁月絢音にできた初めての友人だ。友人で変人だ。
暁月 絢音 :
「うわ出た」 あえて嫌そうな態度を取って
夢皓 有栖 :
「うわ、とはなんですか……このわたくしを幽霊みたいに……」
猿曳 松葉 :
「あ、アリっちゃん! 慰めてぇや……クロウサ師匠がウチらをボコボコにするねん……」
よよよ、とワザとらしく泣いてみせる
安黒 うさぎ :
「あたしは別に、ボコボコにしてる訳じゃ……」
暁月 絢音 :
「疲れてる時に疲れる人の相手したくないの。そのまま松葉の相手してて」 立ち上がり、うさぎの方に歩いていく
猿曳 松葉 :
「あ、あやねん……! 甘えチャンスをもらわんくてええんか!? あやねーん!」
暁月 絢音 :
「甘えチャンスって何……? そんなのいらないってば」
夢皓 有栖 :
「妹に歓迎してもらえなくて、お姉ちゃんは寂しいです……」よよよ、と松葉のマネをする。
GM :
夢皓有栖はこんな風に、暁月絢音のお姉ちゃんを『自称』している。
GM :
……なお、実の母親によると、夢皓有栖だなんて聞いた覚えもなく、
GM :
戸籍謄本を遡ってはみたが、似た名前さえ載っていなかったらしい。
暁月 絢音 :
「いつも言ってるけど、勝手に姉を名乗らないでくれる?」
猿曳 松葉 :
「ええやん、別に〜。ほぼお姉ちゃんやろ?」
「マツバのこともお姉ちゃんって呼んでもええんやで?」
同い年である。なんなら松葉の方が生まれが遅いくらい。
暁月 絢音 :
「あんた歳同じじゃない……もっと変でしょ」
夢皓 有栖 :
「あ、松葉ちゃん、ダメですよ! ズルい! わたくしがお姉ちゃんですよ!?」※お姉ちゃんではない。
猿曳 松葉 :
「えっ、お姉ちゃんってオンリーワン存在!? アリっちゃんのお姉ちゃんイメージやば!」
ききっ、と面白そうに笑う。
暁月 絢音 :
「あー、もう……」
安黒 うさぎ :
「……この二人、もう放っておいた方がラクよ」肩を竦める
暁月 絢音 :
「まあ、そうだけど……っ」
暁月 絢音 :
「────とにかく、わたしは一人っ子だから! いい加減、妹にするのはやめて!」 黒い狐の耳と尻尾がぶわっと逆立つ
夢皓 有栖 :
「むう、そこまで拒絶されてしまっては仕方ありませんね」
夢皓 有栖 :
「一度くらいは、お姉ちゃんと呼んでほしかったのですが」
安黒 うさぎ :
「あんたの妹好きはともかく、アレちゃんと買ってきた?」
猿曳 松葉 :
「アレ? どれ?」
有栖の手元をちょろちょろと覗く
夢皓 有栖 :
「アレとは、コレです」その片手には白い箱が下げられている。
夢皓 有栖 :
「予約していたケーキは、きちんと受け取ってきましたとも」
猿曳 松葉 :
「ソレかぁ!! ケーキやあ!」
逆立ちの姿勢から、足でバチバチと拍手する。
スカートがひっくり返ってスパッツが丸見えだが、気にもとめない。
安黒 うさぎ :
「いっつも言ってるでしょ、はしたないから止めなさいマツ」
猿曳 松葉 :
「はいはーい」
うさぎに言われて不服そうに中断する。
暁月 絢音 :
「……本当にやるの? クリスマスパーティ」
夢皓 有栖 :
「ええ、勿論やりますよ?」
暁月 絢音 :
「……。ねえ、あんた、ここがどこかちゃんと分かってる? 神社なんだけど?」
夢皓 有栖 :
「ええ、知っています」
夢皓 有栖 :
「……ですから、年神さまから許可を貰ってきました」
猿曳 松葉 :
「え、神社でやったらあかんの? ええんちゃうの?」
暁月 絢音 :
「良いわけ無いし、許可って何……!?」
暁月 絢音 :
「でたらめ言うのも大概にして!」
夢皓 有栖 :
「デタラメかどうか、まあ聞いてください」
夢皓 有栖 :
「帰り道に尋ねた時、年神さまはこう仰っていました」
夢皓 有栖 :
「紅白のショートケーキなら、まあオッケー!と……」
夢皓 有栖 :
「ね?」ドヤ
猿曳 松葉 :
「かんぺき」
力強く頷く。
暁月 絢音 :
「そんなわけあるかー!!」 有栖に詰め寄って顔を近づける
夢皓 有栖 :
「どうしました? いきなりキスしたくなったのですか?」
夢皓 有栖 :
「クリスマスイヴとはいえ、いきなり大胆な……」
暁月 絢音 :
「は、はぁ……!? なんでそうなるの……!?」 慌てて離れる
夢皓 有栖 :
「ふふ」その様子を見て、ニコニコと笑っている。
安黒 うさぎ :
「また大層なホラ話を考えたわね……」
安黒 うさぎ :
「神様とやらはどうでもいいけど、絢音の母親のほうは説得できたの?」
夢皓 有栖 :
「…………ふふ」曖昧に微笑んでいる。
暁月 絢音 :
「絶対許可出してないでしょ、お母様……」
猿曳 松葉 :
「ええって〜。黙ってたらバレへんバレへん。もらえるもんはもうときぃよ。」
じっとするのが苦手なのか、梁にブラブラとぶら下がりながら
夢皓 有栖 :
「まあ、どうしてもクリスマスが祝えないのでしたら『なんでもない日』のお祝いという事でひとつ」
夢皓 有栖 :
「……わたくしは、ただ絢音ちゃんと、みんなと過ごしたいだけですから、名目など何でも良いのです」
暁月 絢音 :
「……そういうことなら、まあ」
暁月 絢音 :
「ケーキも勿体ないし、ね……」 目を逸らしながら言うが、尻尾はゆっくり揺れている
猿曳 松葉 :
「まあマツバもクリスマスはあんま好きちゃうしな〜。何でもない日おめでとう!の方が気楽でええわ。」
猿曳 松葉 :
「てかあやねんはケーキ自分だけ食われへんかったら嫌なんやろ!ききっ。」
暁月 絢音 :
「はぁ……!? 別に、そういうわけじゃないんだけど……!!」
夢皓 有栖 :
「ふふ、とっても美味しいクリスマスケーキですよきっと?」
夢皓 有栖 :
「わたくし、FXで大儲けしたお金で買いましたから」
暁月 絢音 :
「えふえっくす……?」 不思議そうに聞き返す
猿曳 松葉 :
「そないに儲かる話あんのん?今度マツバにも教えてぇや!」
松葉では種銭を溶かすのがオチである
暁月 絢音 :
「何、あんた……バイトしてたの?」
夢皓 有栖 :
「ええ、美味しい仕事がありまして」
夢皓 有栖 :
「けど、わたくしみたいに何でも知っている人間でないと、上手くいかないような仕事ですから、松葉ちゃんにオススメはできません」
猿曳 松葉 :
「………マツバがアホすぎるってコト???? そんなん!そのとおりやわ!!」
安黒 うさぎ :
「ああ、そこ自覚あるのね」
暁月 絢音 :
「否定しないんだ……」
安黒 うさぎ :
「────お金の話はともかくとして、あたしは有栖がクリスマスケーキを買えた方が驚きね」
安黒 うさぎ :
「帰ってくるのが遅かったから、また寝過ごしたんじゃないかと思ったけど」
夢皓 有栖 :
「失礼な! わたくし、約束を破った事はありません!」
夢皓 有栖 :
「すっぽかすのは授業だけです!」くわっっ
夢皓 有栖 :
「いつも保健室でサボって昼寝をしているせいで、出席日数が大変なことになっていますが……約束に寝過ごしたなんてコト、一度もありませんから……!!」ドヤッッ
暁月 絢音 :
「最悪の先輩だね……卒業できなくなっても知らないよ」 呆れたようにため息をつく
猿曳 松葉 :
「アリっちゃん、来年はマツバと授業受けよな……マツバも赤点ヤバいけど!!」
夢皓 有栖 :
「絢音ちゃんと松葉ちゃんと一緒に授業が受けられるなら、留年もいいかもしれません」
暁月 絢音 :
「そのままもう一回留年して後輩になってそう」
猿曳 松葉 :
「え、学年下のお姉ちゃん? それはなんかイヤやなぁ」
夢皓 有栖 :
「その時は、絢音ちゃんたちも一緒に留年してください」
暁月 絢音 :
「なんでそうなるの。絶対いや!」
安黒 うさぎ :
「留年とか、あんただけで十分よ」
夢皓 有栖 :
「あらあら、言ってくれますね、クロウサちゃん?」
夢皓 有栖 :
「ほんとに赤点で留年しそうなのは、何処の誰だったでしょうか?」
安黒 うさぎ :
「!?」
猿曳 松葉 :
「アホや!アホ仲間がおる!」
うさぎを指さして、うきゃきゃ、と笑う。
暁月 絢音 :
「うさぎ、あんた……大丈夫なの?」 心配そうに
安黒 うさぎ :
「いや、あたしは……」
安黒 うさぎ :
「マツみたいなアホじゃないから……!! 何か勘違いしてんじゃない……!?」行動値40で有栖と松葉に肘鉄を叩き込む。
猿曳 松葉 :
「ごっ、ふ……どつきの威力高すぎや……」
またもや大の字で倒れる。
夢皓 有栖 :
「ま、松葉ちゃんが……!!」さらっと肘鉄を回避
夢皓 有栖 :
「松葉ちゃんっ……あなたのこと、ぜったい忘れませんよ……」しゃがみこんで拝む。
猿曳 松葉 :
「ありがとう……また会う日まで……元気でな……」
ボケ倒していく
暁月 絢音 :
「ふふっ……まったく、何やってるんだか」 密かに楽しそうに笑う
安黒 うさぎ :
「……ほら、勝手に死んでないで甦りなさいよ」松葉ちゃんの首根っこ掴んで
安黒 うさぎ :
「この調子じゃ、クリスマスパーティーを始める前に日が暮れるじゃない」
猿曳 松葉 :
「へいへーい。『なんでもない日』パーティーな。」
猫のような姿勢で持ち上げられてから、着地する
暁月 絢音 :
「そこ、重要だよね。一応」 《異形の痕》を解除し、狐耳と尻尾をしまって
夢皓 有栖 :
「ふふ、ではパーティー会場に急ぎましょうか」
GM :
すっかり西日が沈む頃。
GM :
あなた達は武道場を後にして、神木と舞殿を挟んだ向かい側。
GM :
境内の東方に位置する社務所へ移る。
UGN梅結村支部
GM :
『社務所』というと、あまり聞き馴染みないかもしれないが、
GM :
要するに、神職や巫女が使う”神社の事務所”。
GM :
まあ、言ってしまえば普通の和室だ。
GM :
この部屋は『UGN梅結村支部』としても使っているのだが、
GM :
管轄する区域で事件が起きないので、完全に支部員達の憩いの場になっている。
GM :
和室の片隅には、年季の入った石油ストーブ。
GM :
年老いたストーブは、とにかく目覚めが悪い。
GM :
着火ボタンを押しても、うんともすんとも言わないことが多い。
猿曳 松葉 :
「はよ〜はよ〜」
《環境適応》で寒さをものともしない松葉は一足先にテーブルについて急かす。
GM :
ストーブの問題を熟知している安黒うさぎは、手慣れた様子で《炎の理》を使用。
GM :
指先から火花を放って、いつものようにストーブの火を点けた。
夢皓 有栖 :
「ふう、あたたまりますね」
GM :
ストーブの前なら温まるだろうに、有栖はわざわざ絢音のほっぺに両手で触れた。
GM :
白雪のように、あるいは死人のように────ひどく冷たい感触がする。
暁月 絢音 :
「ひゃんっ!?」 二重の意味で驚き、思わずしまったはずの耳と尻尾が生える
夢皓 有栖 :
「あら、いきなり可愛い声を出して、どうしたのですか?」ニコニコ
暁月 絢音 :
「ど、どうしたもこうしたもない! つ……冷たいでしょ!?」
夢皓 有栖 :
「わたくしはあったかいですが」
暁月 絢音 :
「こ、この……!!」 仕返しと言うように自分の両手で有栖の頬に触れようとする
夢皓 有栖 :
「ふふ、なんでしょう?」無抵抗に触れられる
暁月 絢音 :
「……冷たくないの?」
夢皓 有栖 :
「あったかいですよ、絢音ちゃんは先程まで運動していた訳ですから」
夢皓 有栖 :
「……なにより、こうして触れていると、心が温かいのです」
暁月 絢音 :
「…………」
暁月 絢音 :
「……はぁ。ああ言えばこう言う……もういいっ」 そっぽを向き、有栖を尻尾でもふっと叩く
夢皓 有栖 :
「もういい、とは」
夢皓 有栖 :
「ほっぺのかわりに、この尻尾をモフっていい、ということですね!?」尻尾を揉む。
自称お姉ちゃんは、すぐ相手にスキンシップする悪癖があった。
暁月 絢音 :
「はあ!? なんでそうなるの!? やめて……!!」 びくっと全身を震わせる
猿曳 松葉 :
「……ほーん?」
「クロウサ師匠も手ぇ温めたろか?」
安黒 うさぎ :
「あら? サルらしくというか、豊臣秀吉リスペクト?」草履を温めたらしいという話は覚えている。
猿曳 松葉 :
「え?どこそれ?」
そもそも人名だと分かってない。
「いやあ、心が暖まるぅアリっちゃんが言うからさ、心の冷たい師匠もこれで優しうなるかと……」
安黒 うさぎ :
「…………」イラッッッッ
安黒 うさぎ :
「そう、分かったわ。ご親切にどうも」
安黒 うさぎ :
「生憎、あたしは心の温かい人間なの、かわりにあたしが温めてあげるわね」
安黒 うさぎ :
「……さあ、手を出して」
猿曳 松葉 :
「…………」
嫌な予感しかしないが、茶化した以上は制裁は受けるのが大阪の性。
そっと手を出す。
GM :
うさぎは差しだした手をしっかりと両手で挟み込み、
GM :
《炎の理》を使用。
GM :
松葉ちゃんの手を燃やします。
猿曳 松葉 :
「うっきゃ────!?!?!?」
「あかん!あかんて!心がアツすぎや!!」
安黒 うさぎ :
「あったまれて良かったわねえ」
安黒 うさぎ :
「あんたの手は今度から、あたしがあたためてあげるから」殺し文句だ。文字どおりの。
猿曳 松葉 :
「手ぇがホットサンドなってもうた……師匠〜、冗談やんもう〜。」
安黒 うさぎ :
「冗談なら何でも言っていい、だなんて思わないことね」
猿曳 松葉 :
「ふっ、マツバがこれで懲りた、だなんて思わないことね」
うさぎの口調を真似て返す
夢皓 有栖 :
「……あら、何をイチャイチャしてるんですか二人とも?」絢音ちゃんの尻尾を撫でながら
安黒 うさぎ :
「……どうしたらこれが"イチャイチャ"に見えるのかしら」
猿曳 松葉 :
「アリっちゃ〜ん、クロウサ師匠がマツバの手ぇホットサンドにすんねん〜!」
甘えて泣きつく
夢皓 有栖 :
「やっぱりイチャイチャじゃありませんか」泣きついてきた松葉ちゃんの髪を、もう片方の手で撫でる。
夢皓 有栖 :
「お熱いですね、まったく」
猿曳 松葉 :
「アチアチすぎるわホンマ」
暁月 絢音 :
「いや、あんた達……あんた達ね……っ」
暁月 絢音 :
「やるんでしょ、パーティ!! 準備して!!」 割と大人しく尻尾を撫でられていたが、痺れを切らしたように叫ぶ
夢皓 有栖 :
「ああ、そうでしたそうでした」
夢皓 有栖 :
「忘れてました、完全に」
暁月 絢音 :
「忘れるな!!」
猿曳 松葉 :
「ほんまや、皿とってくるわ〜」
夢皓 有栖 :
「ああ、ちょっと待ってください、松葉ちゃんや」
猿曳 松葉 :
「まだなんかあった?」
夢皓 有栖 :
「いえ、クリスマスディナーには少し早いですから」
夢皓 有栖 :
「まず予定していた”クリスマスプレゼント交換”から始めませんか、と」
猿曳 松葉 :
「うっ………せ、せやな……」
妙に目を泳がせる。
暁月 絢音 :
「……何? もしかして、お腹空いてるの?」
猿曳 松葉 :
「マツバの胃袋はいつでもオーケーやけど……ま、まあ師匠が引かんかったらガチで怒らんやろ……たぶん……」
ごにょごにょと言葉を濁す。
安黒 うさぎ :
「……?」
夢皓 有栖 :
「ふふ、それではプレゼント交換に参りましょう」
夢皓 有栖 :
「まずこちらで用意いたしました、この年神御籤」
夢皓 有栖 :
「この御籤で、最も運勢の良い人と最も運勢の悪い人、それから中間の二人をペアとしまして、プレゼントを交換していきます」
夢皓 有栖 :
「……さあ、どれを引きますか?」四枚のお御籤を差し出す。
猿曳 松葉 :
「もらいっ!」
1番手で何も考えずむしり取る。
暁月 絢音 :
「どれでもいいけど、さっきの反応見ると松葉とペアにはなりたくないな……」 適当に一枚引く
安黒 うさぎ :
「それなら、あたしはこれ」
夢皓 有栖 :
「わたくしは、この余ったものを」
夢皓 有栖 :
「────それでは、結果発表~~~~!!!!!!」
猿曳 松葉 :
「いえーい!!!!!」
懲りずに逆立ち拍手
暁月 絢音 :
「一々やかましいんだから……」 そう言いつつ小さく笑う
GM :
お御籤の結果はこうだ。
GM :
絢音は大吉、松葉は末吉、うさぎは小吉、さいごに有栖は────
夢皓 有栖 :
「ふふ、大凶です」微笑みながら、そう言った。
猿曳 松葉 :
「縁起悪っ! なんでそんなん入れたん?」
暁月 絢音 :
「ふふっ、残り物には福があるって言うのにね」 大吉の籤を見せつけながら
夢皓 有栖 :
「大凶も、そう悪いものじゃありせんよ」
夢皓 有栖 :
「絢音ちゃんが大吉なら、わたくしも大吉のようなものですから」
猿曳 松葉 :
「ところで末吉って一番ええやつ?」
暁月 絢音 :
「そんなわけないでしょ……」
安黒 うさぎ :
「ダメだわ、こいつ……小学校からやりなおしなさい……」辛辣
猿曳 松葉 :
「じゃあマツバの交換先って………」
安黒 うさぎ :
「まあ、あたしになるわね」
猿曳 松葉 :
「───」
口を大きく開けて、ムンクの叫びの様な顔をする。
暁月 絢音 :
「あんた……本当に何持ってきたの……?」
安黒 うさぎ :
「何その顔……」
猿曳 松葉 :
「ま、マツバのやつは最後に……渡そうかな〜?」
猿にまつわる諺に、朝三暮四というものがある。
無論、松葉が知るはずもないが。
安黒 うさぎ :
「はあ? 勿体ぶってないで渡しなさいって」
暁月 絢音 :
「もう、初めにした方が良いと思うよ。他のまともなプレゼント見て出しづらくなるのがオチだから」
安黒 うさぎ :
「……安心しなさい、どんなにセンスが悪くても怒りはしないし」
猿曳 松葉 :
「………ええい! なんとかなれぇ〜!」
どんっ、とビニール袋に入った一斗缶とおかきの缶を差し出す。
明らかに重い。お菓子などではない。
安黒 うさぎ :
「…………何が出てくるかと思ったら、おかき?」
安黒 うさぎ :
「クリスマスプレゼントとしたらヘンではあるけど、これくらいは別に────」缶を開ける
猿曳 松葉 :
目に映るは───石。
石。石。石がいっぱい。
猿曳 松葉 :
「今年度マツバちゃん石コレクション〜」
なはは、と笑う
安黒 うさぎ :
「…………」絶句する。
猿曳 松葉 :
「待って!?待って!?ステイ!!」
安黒 うさぎ :
「…………ねえ、絢音? スコップある? できるだけ大きいのが良いんだけど」
暁月 絢音 :
「今持って来る」 呆れながら立ち上がる
猿曳 松葉 :
「怒る前に言い訳だけ言わせて!な!?」
安黒 うさぎ :
「門松の下に埋めてあげるから、言い訳はそこでしなさい」
猿曳 松葉 :
「ホンマはキジでも取ってこよう思てん!でも猟師のおっちゃんにえらいどやされたやろ!流石にやめてん!」
「鮎釣ってくるのも考えたけど、日持ちせんから昨日の夕飯に出したんや!」
猿曳 松葉 :
「ほんで……ほんで……何も無くて……マツバが持ってた中で一番大事にしてたやつ持ってきてん……」
猿曳 松葉 :
「ほ、ほら!水切り用の石!めっちゃ平たいから師匠投げたら太平洋渡ってアメリカまで飛んでくで!?」
猿曳 松葉 :
「あとめっちゃ丸いのとか! ゴツゴツしたのとか!」
暁月 絢音 :
「それは流石に無理でしょ……」
安黒 うさぎ :
「……そう、ちょっと試してみたいから、そこ動かないでくれる?」
猿曳 松葉 :
「ま、まだや! こっちのおかき缶の方は色で選んだやつ!」
猿曳 松葉 :
「なんか赤いのとか!みどりいのとか!」
夢皓 有栖 :
「ふむ……」
夢皓 有栖 :
「なかなか良いコレクションではありませんか、松葉ちゃん」
安黒 うさぎ :
「……どこがよ?」
夢皓 有栖 :
「この赤い石は、見たところガーネットの原石です」
猿曳 松葉 :
「………????」
暁月 絢音 :
「宝石の元ってこと。……だけど、本当に?」
夢皓 有栖 :
「ええ、嘘ではありませんよ」
夢皓 有栖 :
「こちらの小さな緑の石は、グリーンサファイアの原石ですねえ」
暁月 絢音 :
「確かに、綺麗だけど……」 覗き込んで見る
夢皓 有栖 :
「絢音ちゃんの方が、綺麗ですよ……」いきなり耳元で囁く
暁月 絢音 :
「ひぅっ!?」 息が吹きかかってビクッとして
猿曳 松葉 :
「そこはマツバのプレゼントをもっとフォローして!?!?」
暁月 絢音 :
「今そういう話じゃなかったでしょ!!!!」 有栖の顔を手で押しのける
夢皓 有栖 :
「愛の言葉は、いつ口にしても良いものなのですよ」よく分からないコトを言っている
暁月 絢音 :
「意味分かんないし……!」
夢皓 有栖 :
「……それはさておいて、松葉ちゃんのプレゼントには、ちゃんと価値があるのです」
猿曳 松葉 :
「どやぁ……」
当然、意図した価値ではなかったが、さぞ自慢げに
暁月 絢音 :
「腹立つ顔してるな……」
安黒 うさぎ :
「価値っていっても、原石は原石でしょう? いちから自分で磨けっての?」
暁月 絢音 :
「どこか専用の店とかってないのかな」
猿曳 松葉 :
「別に磨かんくってもキレイやん?」
安黒 うさぎ :
「……綺麗って、このままじゃ単なる石じゃない」
安黒 うさぎ :
「マツの目こそ、磨いた方がいいかもね。やすりかなんかで」
猿曳 松葉 :
「ええんか!? マツバのこのキラッキラのお目々がさらに輝いてまうで!?」
安黒 うさぎ :
「……絢音、どこかにやすりはない?」削るつもりである。もちろん目を。
暁月 絢音 :
「あるよ、取ってこようか?」
猿曳 松葉 :
「待って!待って! マジでやるのはあかんて!」
暁月 絢音 :
「……まあ、松葉の目を削るのはともかく」
暁月 絢音 :
「別にこれは無理に磨かなくてもいいんじゃない?」 石を見て
安黒 うさぎ :
「……どういう意味?」
暁月 絢音 :
「だって、松葉はこれが宝石じゃなくても価値を感じて、プレゼントに選んだってことでしょ?」
暁月 絢音 :
「プレゼントは気持ちっていうし……このままの方が、松葉にとっての気持ちが籠ったプレゼントとも言えるんじゃない?」
猿曳 松葉 :
絢音のフォローに合わせ、凄い速さで首を縦に振る。
夢皓 有栖 :
「流石はわたくしの妹、良いコトを言いますね」
安黒 うさぎ :
「……気持ち、ねえ」
安黒 うさぎ :
「籠ってたら石なんか選んだりしないと思うんだけど」
安黒 うさぎ :
「そもそも重いのよ、物理的に」
暁月 絢音 :
「それはそう」 フォロー梯子外し
猿曳 松葉 :
「あやねん!? そこは『クロウサ師匠からしたら重いうちに入らん』とかなんとか言うて!?」
暁月 絢音 :
「松葉じゃないんだから、そんな酷いこと言えるわけ無いでしょ」
猿曳 松葉 :
「そんなんマツバが毎回師匠をゴリラ扱いしてるみたいやんか!そのとおりや!」
安黒 うさぎ :
「…………」本気でキレる三秒前の顔をしている
猿曳 松葉 :
「さーせんしたーっ!」
流石に調子に乗りすぎたので、土下座して難を逃れようとする。
安黒 うさぎ :
「…………はあ、まったく」
安黒 うさぎ :
「いちおう祝いの席だし、今回は不問にしてあげるけど、次はないわ」言いながら、受け取ったプレゼントを部屋の隅に置く。
暁月 絢音 :
「ふふっ、命拾いしたね」
猿曳 松葉 :
「あざーす……何とか暴力は受けずにすんだわ……」
暴力を受けそうになるのはだいたい松葉の口が悪いせいだが、その点は学習しないようだ
暁月 絢音 :
「……でも、この流れでプレゼント交換か……もう良かったのか悪かったのか」 部屋の隅に置かれた松葉のプレゼントを見ながら
安黒 うさぎ :
「……? まさかだけど、絢音まで石を持ってきた訳じゃないでしょうね……?」
暁月 絢音 :
「野生の猿じゃないんだからそんなわけないじゃない……」
猿曳 松葉 :
「野生の猿ぅ? そんなんおったかなあ?」
すっとぼけ
安黒 うさぎ :
「あんたよ!! あんたっ!! ほんとのサル以下の学習能力ね、この猿松!!!!」
猿曳 松葉 :
「あ──っ! 誰が猿松や! ウッキ──!!」
両手を挙げ、歯を剥き出して威嚇する。
安黒 うさぎ :
「石なんかを渡しといて、よく逆ギレできたものね!?」
猿曳 松葉 :
「師匠かてプレゼントのセンスあるんかわからんで!」
「そないに言うんやったら師匠のプレゼント見せてみいよ〜!」
暁月 絢音 :
「流石にうさぎが石レベルはないだろうけど……確かに気になるね」
安黒 うさぎ :
「……うっ」
夢皓 有栖 :
「クロウサちゃんや、仲直りの印にプレゼントを差し出すのです」
安黒 うさぎ :
「……少なくとも、石よりマシよ」多分、と小声で付け足し
安黒 うさぎ :
「ほら、受け取りなさい」ぶっきらぼうに”手袋”を投げ渡す。
GM :
一口に”手袋”と言っても、一般的にイメージする防寒用のものではない。
GM :
『弓懸』と呼ばれる、弓矢を引き絞るための”グローブ”のようなものだ。
GM :
────だが、おかしい。
GM :
このプレゼントは、弓を扱う松葉しか必要ないもの。
GM :
くじ引きの結果によって、絢音や有栖が選ばれていたら困っていたはず。
GM :
どうして、この弓懸を選んだのだろう。
猿曳 松葉 :
「ん〜? 弓懸やん。」
「まあ嬉しいけど………普通に嬉しいやつやから逆に悔しいなコレ?」
安黒 うさぎ :
「ふん、あんたは道具の扱いも身体の扱いも雑だものね」喜んでもらえて安心したのか、ドヤ顔している。
安黒 うさぎ :
「ちゃんとした防具でも付けていないと、危なっかしくて見てられないわ」
暁月 絢音 :
「確かに良いものだけど……でもこれ、松葉以外が貰っても困るプレゼントじゃない?」
猿曳 松葉 :
「ホンマやん! あやねん天才!」
安黒 うさぎ :
「そ、それはその……」
猿曳 松葉 :
「たまたまマツバが相手で良かったな〜、師匠!」
アホなのだ。偶然そうなったとしか考えていない。
安黒 うさぎ :
「え、ああ……そう、ねえ……」
夢皓 有栖 :
「……どうして、弓懸など選んだのか」
夢皓 有栖 :
「本人が答えづらそうなので、わたくしが代わりに答えて差しあげましょう」
暁月 絢音 :
「……野暮じゃない?」
夢皓 有栖 :
「無粋でも良いではありませんか」
夢皓 有栖 :
「ふふ、クロウサちゃんは、全員が喜ぶプレゼントが分からなかったので、各々に合うプレゼントをひとつずつ持ってきていたんですよね?」
安黒 うさぎ :
「……なっ!?」
猿曳 松葉 :
「ん? ほんならアリっちゃんとあやねんの分もあるってコト?」
暁月 絢音 :
「え……そうだったの? わたしはてっきり、松葉に渡したくて選んだんだと思ってた……」
安黒 うさぎ :
「…………」図星をつかれたらしい。黙って足下の畳を見つめている。
猿曳 松葉 :
「ん〜??? なんかややこしない??」
「用意したんやったらもう全部渡したらよくない??」
暁月 絢音 :
「そうしたらわたし達まで全員分プレゼント用意しなくちゃいけなくなるでしょ」
猿曳 松葉 :
「確かに……。あやねん、実は石欲しい?」
暁月 絢音 :
「絶対いらない」
夢皓 有栖 :
「わたくしも要りません、わたくしの膂力では持って帰れないので」
猿曳 松葉 :
「マツバコレクション、誰に渡してもアウト!?!?」
「みんな容赦ないわあ〜、よよよ」
夢皓 有栖 :
「ふふ、良いものだとは思いますが」
夢皓 有栖 :
「それはさておいて、クロウサちゃんが弓懸を渡した意味についても教えておきましょう」
夢皓 有栖 :
「その弓懸は、戦闘訓練に励む松葉ちゃんの指を守るためのもの」
夢皓 有栖 :
「乙女にとって指は大事ですから、松葉ちゃんの身体を思って────……」
安黒 うさぎ :
「ああ、もう好き勝手ばっかり言って!! うっさい!!!! もう黙りなさい!!!!」静かだったうさぎが、耐えきれなくなって叫ぶ。
暁月 絢音 :
「もうこの口、塞いどこうか」 有栖の口を手で塞ぐ
夢皓 有栖 :
「え、口を塞ぐ……? やっぱりキスしたいのですか……?」
夢皓 有栖 :
「む、むぐぐぐぐ……」
暁月 絢音 :
「あんたはなんですぐそういう考えになるの……!」 動揺して手を離す
夢皓 有栖 :
「ふふ、どうしてでしょう? 分かりませんか?」
暁月 絢音 :
「分かるか!」
猿曳 松葉 :
「あ〜……せやな……ありがとうな、師匠。」
照れくさそうに頭を掻く。
安黒 うさぎ :
「……な、何よ、急に改まって」
猿曳 松葉 :
「もろたもんはもろたもんやし、嬉しかったし……お礼は言うやろ。」
「マツバに対して真面目な師匠、不気味で不気味でしゃーないけどな!」
いらんコトを言わないと収まりが悪いらしい。
安黒 うさぎ :
「あんたと違って、いつも真面目よ」フン、と鼻を鳴らす。
安黒 うさぎ :
「……言っておくけど、有栖が言ってたような深い意味ないから」
安黒 うさぎ :
「弓懸なら貰って困らないと思った、単にそれだけよ」
暁月 絢音 :
「ふふっ……」 微笑ましそうに見てる
猿曳 松葉 :
「深い意味とかあんま分からんかったけど、早速使うわ!」
暁月 絢音 :
「よかったじゃない、松葉」
暁月 絢音 :
「あと、そうだ……用意してくれたっていうわたしと有栖の分は、次の誕生日にまで取っておいてくれる? 楽しみに待ってるから」
安黒 うさぎ :
「あんた達の分まで用意したっていうのは、有栖の勝手な言い分だけど……まあ、誕生日プレゼントくらい用意してあげるわ……」
猿曳 松葉 :
「あ、コレ手にはめる分しかないやん!」
「来年は足にはめるやつちょーだいな!」
図々しい。
安黒 うさぎ :
「来年と言わず、年末年始のセールで勝手に買えばいいでしょ……UGNからお金もらってるんだから……」
暁月 絢音 :
「というか、足に嵌めるのってあるの……? あんな撃ち方するの松葉だけでしょ」
猿曳 松葉 :
「えー? 探せばおるって! 両手両足使えたら便利やし!」
安黒 うさぎ :
「そもそも、弓矢を番えるのに足を使うの止めなさいよ」
安黒 うさぎ :
「そこまで世話を焼いてあげる義理ないわよ」
暁月 絢音 :
「ま、それもそうだね……」
暁月 絢音 :
「…………」 ふと、今までのやりとりを思い返すように宙を見て
暁月 絢音 :
「ところでこのプレゼント交換、まだやるの?」
猿曳 松葉 :
「まだあやねんのセンスもアリっちゃんのセンスも爆発してへんで?」
夢皓 有栖 :
「絢音ちゃんのプレゼントを貰えないなんて、殺生な……」
暁月 絢音 :
「そうなんだけど、それが問題というか……。うさぎのを見てたらわたしのプレゼント、あんまり貰って喜ばれる気がしなくなってきて……」
猿曳 松葉 :
「『キミのパンチを見せてみろッ!!』さあ来い!」
ゲーセンのゲームのセリフをモノマネしながら、催促する。
暁月 絢音 :
「い、意味分かんないし」
夢皓 有栖 :
「……ふむ、絢音ちゃんは自信がないのですね」
夢皓 有栖 :
「それなら、全知の魔女こと夢皓有栖が断言してあげましょう」誰もそんな風に呼んだコトはないが
夢皓 有栖 :
「……絢音ちゃんに貰ったプレゼント、わたくしはとても嬉しく思うコトでしょう」
夢皓 有栖 :
「それこそ、もう死んでもいいやってくらいに」
暁月 絢音 :
「それは流石に喜びすぎでしょ……!?」
夢皓 有栖 :
「そうでしょうか? ともあれ、不安に思うことはありませんよ!」
夢皓 有栖 :
「ど~~ん、と胸を張って渡してくれたら良いのです!!」
暁月 絢音 :
「…………」
暁月 絢音 :
「はあ……。なんかちょっと悩んでたのがバカらしくなってきた。さっさと渡すね」
暁月 絢音 :
「はい、これ」 赤い糸で口を縛った小さな包みを有栖に渡す。
夢皓 有栖 :
「おお、ありがとうございます!」両手で大事そうに受け取って
猿曳 松葉 :
「なんやろな〜気になるなぁ〜」
有栖に頬ずりするほどの勢いで覗き込もうとする。
見てるだけで鬱陶しい。
暁月 絢音 :
「鬱陶しいのがいるから早く開けてみて」
夢皓 有栖 :
「ええ、はい!」ニコニコと包みを開ける。
暁月 絢音 :
───中に入っていたのは、赤い袋に入ったお守りだ。
暁月 絢音 :
表には健康に長生きすることを願う、健康祈願の文字が刺繍されている。
暁月 絢音 :
よく見れば神社で売られているものとは少し違い、来年2024年の干支の龍の絵も裏に縫われているため、手作りだと分かるだろう。
猿曳 松葉 :
「なんや、お守りか〜。」
「真面目のあやねんらしいちゃらしいけど。」
好奇心は満たされたのであっさり離れる。
暁月 絢音 :
「石よりマシでしょ!」 ムッとして
猿曳 松葉 :
「別にあかんとは言うてへんよ〜!」
「良いプレゼントやとは思うし。」
「マツバのオモロを求める心がな、ちょ〜っと満たされへんかっただけなんや!」
夢皓 有栖 :
「ふふ、まったく松葉ちゃんは相変わらずですね」
夢皓 有栖 :
「────実のところ、わたくしの為に絢音ちゃんがお守りを作ってくれていたコトは知っていました」
夢皓 有栖 :
「ですから、絶対に嬉しいって断言ができたのですが……」
夢皓 有栖 :
「でも、実際に絢音ちゃんに渡してもらうと、こんなに……」
夢皓 有栖 :
「こんなに嬉しいもの、なのですね……」胸の前でお守りを抱えて、おだやかに微笑んでみせる。
暁月 絢音 :
「有栖……」
猿曳 松葉 :
「バチクソ喜んでるやん、良かったなあ!」
「全米が泣いたレベルで喜んでるでコレ!」
夢皓 有栖 :
「ふふ、全米が泣かなくても、全お姉ちゃんが泣きそうですよ」
暁月 絢音 :
「ま、まあ、そこまで喜んでくれるなら……わたしも嬉しいけど……」 照れたように目を逸らして
夢皓 有栖 :
「本当にありがとう、絢音ちゃん」
夢皓 有栖 :
「これまで生きてきて良かったと、心からそう思えました」大袈裟すぎる
暁月 絢音 :
「お、大げさでしょ……っていうか、」
暁月 絢音 :
「別に、あんたのためだけに作ってないからね……!? プレゼント交換だから誰に渡っても良いと思って用意してたんだけど!?」
夢皓 有栖 :
「あら、そうでしたか?」
暁月 絢音 :
「そうだから! ……まあ、でも……」
暁月 絢音 :
「そこまで喜ぶなら、来年もまた……お守り、作ってあげても、いい……けど……?」 恥ずかしそうに小声になりながら言う
夢皓 有栖 :
「…………ふふ」
夢皓 有栖 :
「知ってはいましたが、絢音ちゃんは本当に、」
夢皓 有栖 :
「わたくしのことが大好きですね!!!!」
暁月 絢音 :
「なっ……だ、大好きって程じゃない!! 普通だから!!」
猿曳 松葉 :
「何を今さら当たり前のコト言うてんねんな〜」
暁月 絢音 :
「当たり前じゃないし!!」
夢皓 有栖 :
「……ふむ、わたくしは絢音ちゃんのコトが大好きなのですが、」
夢皓 有栖 :
「絢音ちゃんは違ったのですね?」
暁月 絢音 :
「違うっていうか……う、うぅ……」
暁月 絢音 :
「大好きって言うと、その……なんか……」 目が泳いで
暁月 絢音 :
「……あ! あんたのプレゼントは? 早く渡してよ」 強引に話題を変えようとする
夢皓 有栖 :
「あら、逃げましたね?」
暁月 絢音 :
「うるさい! いいからさっさと出して!!」 いつのまにか顔が真っ赤になってる
夢皓 有栖 :
「ふふ、仕方ないですねえ」
夢皓 有栖 :
「ではでは、わたくしからもお返しを」
夢皓 有栖 :
「絢音ちゃんへ送るプレゼント、それはそう」
夢皓 有栖 :
「どこどこどこどこ……じゃーん……!!」SEを声に出している
夢皓 有栖 :
「─────このわたくしです!!!!」両手を広げる
暁月 絢音 :
「…………」 スン……と真顔になる
猿曳 松葉 :
「うきゃきゃ!!なにそれ!!マツバ以上に何も持ってへんやん!!」
何かがツボったのか、床をころころ転がって爆笑する
安黒 うさぎ :
「本気なら、マツと一緒にゴミ箱に直行ね」
猿曳 松葉 :
「とばっちりぃ!?!?」
暁月 絢音 :
「今から出しに行こうか、粗大ゴミで良いよね」
安黒 うさぎ :
「生ゴミじゃない?」
猿曳 松葉 :
「いやいや、せめて資源ゴミで」
夢皓 有栖 :
「まあまあ、ゴミ箱行きは松葉ちゃんだけということで」
猿曳 松葉 :
「ってなんでやねーん!」
暁月 絢音 :
「……で、本当のプレゼントは? 冗談はもういいから早く出して」
夢皓 有栖 :
「あら、バレていましたか」
夢皓 有栖 :
「……では、こちらを」ゴソゴソと紙袋をまさぐり、
GM :
有栖が取り出したのは、赤い糸で編んだマフラー。
夢皓 有栖 :
「今年の冬は、また一段と冷え込むらしいですから」
夢皓 有栖 :
「みんなが授業を受けている間、保健室のベッドで、チクチクと縫いました」
GM :
どうやら手編みらしい。
GM :
以前、裁縫は苦手と言っていた記憶があるのだが、売り物のように上手にできている。
暁月 絢音 :
「……! なんだ……上手い、じゃない……」 思ってたよりまともな、しかも手編みのプレゼントが来て驚く
猿曳 松葉 :
「アリっちゃんまでそんな……真面目にちゃんとしたやつ用意できてたなんて………くっ!」
ネタ枠仲間だと思ってたらしい
夢皓 有栖 :
「ふふ、ここまで上手くなるのに、だいたい一年はかかりましたね」ドヤ
安黒 うさぎ :
「あんたが編み物の練習してるとこなんて、見たコトないけど……」
夢皓 有栖 :
「睡眠学習というやつですよ」また適当を言っている
暁月 絢音 :
「ちゃんと授業受けてよ……まあ、別にいいか」
暁月 絢音 :
「……ねえ。せっかくだし、巻いてみてよ」 自分の首元を指で示して
夢皓 有栖 :
「ええ、もちろん」
夢皓 有栖 :
赤いマフラーを持った両手を、絢音ちゃんの首元へと伸ばす。
夢皓 有栖 :
それから、くるくると優しく包んで見せる。
夢皓 有栖 :
「……うんうん、分かりきったことでしたが、やっぱりよく似合いますね」ニコニコと微笑んで
猿曳 松葉 :
「お姉ちゃんに巻いてもらえて良かったなあ〜!」
茶化し半分だが、その光景を喜ぶように
暁月 絢音 :
「ふーん……そう? そっか……」
暁月 絢音 :
「…………」 もふもふと、首に巻かれたマフラーを触って
暁月 絢音 :
「ありがとう、有栖……嬉しい」 素直にお礼を言って、微笑みかける
夢皓 有栖 :
「その言葉が聞けて、よかった」
夢皓 有栖 :
「ここ数日の苦労がすべて、報われたようです」ギリギリ間に合わせたのかそんなコトを言う
夢皓 有栖 :
「……わたくしだと思って、肌身はなさず大事にしてくださいね」
暁月 絢音 :
「ふふっ……分かったよ、大事にするってば」 大げさだな、と笑いつつもギュッとマフラーを手で握って
暁月 絢音 :
「…………」
暁月 絢音 :
「ね、ねえ、そろそろケーキとか食べない? わたし、お腹空いてきちゃったんだけど……」 遅れて恥ずかしくなってきたらしく、プレゼント交換を終わろうとする
夢皓 有栖 :
「ふふ、そうしましょうか」
猿曳 松葉 :
「ケーキ!ケーキ!」
謎の踊りを始める
夢皓 有栖 :
「……では、まず話が長いことで有名な校長先生に倣って、パーティー開幕の挨拶を」
夢皓 有栖 :
「えー、こほんこほん」
夢皓 有栖 :
「みなさん、本日はわたくしの我儘を聞いてくれてありがとうございます」
夢皓 有栖 :
「今年は絢音ちゃんが初めて『正月枝舞』を舞う年」
夢皓 有栖 :
「とっても忙しいのは知っていたのですが」
GM :
────『正月枝舞』。
GM :
一年を終え、また始めるため。年神さまへと奉納する神楽。
GM :
これこそ、暁月絢音にとって、
GM :
否。何代にも亘って年神に身命を奉じる”紅の巫”にとって、絶対無二の存在理由。
GM :
……一にも二にも、正月枝舞。この尊い使命以外、紅の巫に生きる意義などない。
GM :
きっとそのことを戒める為に、この『紅梅』の代償は、このようにあるのだろう。
GM :
契約者、すなわち”紅の巫”たる暁月家を、この梅結村へと縛りつける永劫の呪い。
GM :
……とりわけ一族の異端、
GM :
醜い狐憑きとして生まれ落ちた暁月絢音に、自由など与えられるべくもなかった。
GM :
その生涯は、正月枝舞の稽古に捧げてきた。
GM :
……そうして、紅の巫の存在意義たる『正月枝舞』の奉納演舞を目前に控えた今。
GM :
今みたいなムダな時間の浪費は許されない。許されなかった。
GM :
────それでも今、クリスマスイヴに四人でこんなパーティーが開けているのは、
GM :
まぎれもなく、夢皓有栖のエキセントリックな奔放さの賜物だ。
夢皓 有栖 :
「……どうしても、今日だけはみんなと過ごしたくて」
夢皓 有栖 :
「というわけで、挨拶もほどほどに」
夢皓 有栖 :
「本日の主役! クリスマスケーキの登場と参りましょうか!」
GM :
テーブルの上で、クリスマスケーキの箱を開けてみせる。
夢皓 有栖 :
「ですがすみません、身元不詳の老人が乗っているケーキしかなくて……」
GM :
現れたのは、いちごのショートケーキ。紅白のコントラストが映えているが……
GM :
やっぱり、神社には似つかわしくない。ショートケーキ側も居心地が悪そうだ。
暁月 絢音 :
「そりゃそうでしょ。クリスマスなんだし……」
安黒 うさぎ :
「クリスマスケーキ、初めてなの?」
夢皓 有栖 :
「わたくしは海外生活が長かったので、ブッシュ・ド・ノエルやジンジャーブレッドの方が馴染みがあるのですよ」
猿曳 松葉 :
「マツバ、このジジイきらーい。」
「先食べてええ?」
夢皓 有栖 :
「ああ、コレがサンタクロース」
夢皓 有栖 :
「他人の家に不法侵入して、逆泥棒行為を繰り返す老人でしたか」
暁月 絢音 :
「わたしが言うのもなんだけど、こんなに扱いの悪いサンタクロースいるんだ……」
安黒 うさぎ :
「好きに食べたらいいんじゃない? その部分が好きなやつ、誰もいないでしょ」
猿曳 松葉 :
「まあ別にマツバも好きちゃうけど……」
ぼりぼりとマジパン人形を食らう。
夢皓 有栖 :
「時にサンタクロースといえば、日本の巫女と深い繋がりがあることは知っていますか?」
暁月 絢音 :
「え……そうなの?」
夢皓 有栖 :
「ええ、実はですね? 願いを叶えるサンタクロースが日本に伝来した結果、姿を変えて生まれたのが巫女なのですよ!」
夢皓 有栖 :
「ほら、この巫女装束もサンタクロースと同じ紅白」
夢皓 有栖 :
「つまりは絢音ちゃんも、サンタクロースの一人ということです」
暁月 絢音 :
「そ、そんなわけ……!」 聞いたことがない、と思いつつも信じかける
猿曳 松葉 :
「すげーっ! ………いやあやねんがサンタなんはやっぱ嫌かも」
安黒 うさぎ :
「…………有栖」
安黒 うさぎ :
「絢音も分からないような、絶妙なウソをつくの止めなさい」
暁月 絢音 :
「……やっぱり嘘じゃない!! おかしいと思った!!」
夢皓 有栖 :
「ふふ、絢音ちゃんは可愛いですね」
暁月 絢音 :
「可愛いとかそんな話してないでしょ! いつもいつも変な事ばっかり言って……!」
夢皓 有栖 :
「悪い大人に騙されないよう、気を付けてくださいね?」
暁月 絢音 :
「こんな騙し方する大人いないから!」
暁月 絢音 :
「もー……! くだらないこと言ってないで、さっさと切り分けてくれる?」
夢皓 有栖 :
「ふふ、はいはい」
GM :
暁月絢音にとって、夢皓有栖は……
GM :
ただ一時、紅の巫の”運命”を、夢のように忘れさせてくれる。そんな存在だった。
GM :
それが良いことなのか、悪いことなのか……
GM :
少なくとも、伝統と格式をよしとする親戚連中からすれば、悪いことなのだろう。
GM :
それでも、あなたは夢皓有栖と過ごす普通の日常が好きだった。
GM :
────有栖本人にそれを伝えたコトは、ただ一度もなかったかもしれないけれど。
夢皓 有栖 :
「みんなのために”お楽しみ福袋”も用意しましたが、それはまた後のお楽しみ」
夢皓 有栖 :
「一月一日、お正月に受け取ってもらいましょう」
GM :
それから、夜が更けるまで。
GM :
あなたたち四人は心ゆくまで『何でもない日』のパーティーを楽しんだ。
GM :
────そして、「また来年」と別れた翌日。
GM :
サンタクロースから届くプレゼントを、世界中の子供達が待ちわびる朝。
GM :
絢音と松葉の元に届いたのは、最悪な真実。
GM :
────夢皓有栖が殺されたという報せだった。
Scene03 極東の火薬庫
GM :
登場PCは神狩妃華! 登場侵蝕をどうぞ!
神狩 妃華 :
1d10+34(1D10+34) > 8[8]+34 > 42
アメリカ 自由の女神
GM :
令和五年 十二月二十五日 午前七時零分 亜米利加
GM :
────夢皓有栖の死から七時間後。
GM :
遺物探索局に所属するUGN本部エージェント、神狩妃華。
GM :
あなたはニューヨークのランドマーク『自由の女神』を訪れていた。
GM :
無論、呑気に観光しにきた訳でも、クリスマスデートに来た訳でもない。
GM :
ある人物から呼び出されたからだ。
GM :
待ち合わせ場所は、自由の女神の”王冠展望台”。
GM :
そう、ご存知だろうか。自由の女神の内側、実は入ることが出来る。
GM :
そして、頂きに輝く王冠部分は、見晴らし台になっているのだった。
GM :
意外や意外。
GM :
この王冠展望台、稀にUGNが機密情報の受け渡しに使うことがある。
GM :
何故なら、自由の女神はUGNが管理している。ヒトの出入りも自由自在。
GM :
「約百メートルの高さにある人通りのない密室」と思えば、盗聴の心配をせずに済むコトがお分かりいただけるだろう。
GM :
無知な観光客達が自由の女神を見上げる傍ら、その王冠では秘密結社が暗躍している訳だ。
GM :
その王冠展望台へと向かうエレベーターにて。
GM :
すぐ傍にはもう一人。あなたに帯同するエージェントが控えていた。
可愛い後輩 :
「いきなり呼び出されたんすけど、世間はクリスマスムードって時期に何の用っすかね……」
GM :
“ワンダーアキュート”河合由佳。後方支援担当の新米エージェント。
GM :
あなたの後輩にあたり、もうそこそこ長い付き合いになる。
神狩 妃華 :
「UGNの仕事に季節なんて関係無いからな…とは言え、私も家族と過ごしたかったさ」
神狩 妃華 :
「でもそうだな…一人でなくて良かった。『おめでとう』の一言でも言い合える後輩がいて助かるよ」
と、仕事の前ではあるが穏やかな笑顔を浮かべている。
河合 由佳 :
「わ~……、先輩はこんな時でも余裕があって良いっすね~~……」
河合 由佳 :
「いえ、皮肉じゃなく……そういうとこ少し憧れるっす……」
神狩 妃華 :
「皮肉だなんて思っていないし……そうだな、こういったのは切り替えが大事って言うだろう?」
神狩 妃華 :
「私だって緊張する時はするし、腹が立ったりもする。今日はそれこそ丁度特別用事が無くてかつ、カワユが同行するって話だったからこうしてどんと構えてるんじゃないか」
河合 由佳 :
「その切り替えができるのが凄いって話っすよ」
河合 由佳 :
「ボクだって、先輩は頼もしく思ってるっすけど……」
河合 由佳 :
「それでも、今日はホームパーティーに招かれてたのにドタキャン……友達を五人ほど失ったとなれば……」
河合 由佳 :
「すぐ切り替えはできないっす……」
神狩 妃華 :
「可哀そうに……今度何か奢ってやろうな…」
神狩 妃華 :
「向こうさんが問題無ければその失われた友人達も呼んで良いぞ…」
河合 由佳 :
「ほんとっすか! 先輩、太っ腹!! 寿司がいいっす寿司!! 最近、ニューヨークにできた本格スシバーがいいっす!!!!」最近は物価も高いし、高級日本食屋となると入る勇気なかったんすよね~!とすぐに気持ちを切り替え、目をキラキラさせている。現金なやつだ。
神狩 妃華 :
「………ま、まぁな、表も裏もまぁまぁ潤ってるから……大丈夫だろう…多分」
神狩 妃華 :
「カワユがいつか後輩を持った時に還元してくれるって言うなら…よし、許そう!」
何か重大な決断をしたようにサムズアップをする。ノットギルティ。
河合 由佳 :
「…………」黙っている。そんなに面倒見のいい先輩になるだろうか。
河合 由佳 :
「それはそれとして、先輩?」話を変え、上目づかいで尋ねる。
神狩 妃華 :
「何だ?」
河合 由佳 :
「クリスマス、特別な予定がなかったって……先輩、恋人とかいないんすか……?」
河合 由佳 :
「俗に言うクリぼっちっすか……!!」
神狩 妃華 :
「オー…お、何だァ?急に…高校時代からUGNに世話になってるから、そういう交流を広めてる時間はほぼ無かったわけだが…」
神狩 妃華 :
「そんな私への宣戦布告と取ればいいのか……?」
何故急に喧嘩を売られたのか分からないが買うぞ…という顔
河合 由佳 :
「いやいや、先輩ってモテそうだし、意外だったというか」
河合 由佳 :
「……それなら、遠慮せずボクが誘えばよかったな~って」
神狩 妃華 :
「ああ、そういうことか」
おふざけ半分の怒気を引っ込め
神狩 妃華 :
「まーーー……そうだな…そういうお誘いも無い訳じゃないんだ、実はな」
河合 由佳 :
「ほえ~~……! 興味あるっすよ、先輩のそういう話……!!」
河合 由佳 :
「先輩、恋人が浮気をしたら『有罪』って燃やしそうっすもんね」どういう話を期待しているのだろう
神狩 妃華 :
「それは多分そう。だが…んー……少しシビアな話なんだがな」
朗らかな雰囲気から、少しトーンを下げる
神狩 妃華 :
「職業柄、私の身にいつ何が起こるか分からないだろ?だからほら……お互いにしんどいだろうってさ、断ってるんだ。UGN外部の人間相手なら猶更な」
もちろん、友人だったりとの親交は切れてないぞ、と付け加えて
河合 由佳 :
「あ~~……」
河合 由佳 :
「安全な後方支援しかしてないボクが、危険な前線で戦う先輩に、興味本位で酷なコトを聞いちゃったっすね……ごめんなさいっす……」素直に謝る
神狩 妃華 :
「……そんな卑下しないでくれって。前線に出ながら結婚してるUGN職員だっていくらでもいるし、ただの私の選択ってだけなんだから」
神狩 妃華 :
「話が逸れたけど、私を誘うどうこうって話だったろう?もちろん喜んで参加するさ」
神狩 妃華 :
「逆にカワユに予定が無かったら、私が誘っても良い。他の友達には事務所の後輩とでも言っておけばセーフだろうしさ」
と取り持つ
河合 由佳 :
「ん~、先輩の友達と~……そうっすね~……」
河合 由佳 :
「ボク、できれば先輩と二人がいいっす……!!」
神狩 妃華 :
「オ、サシか!勿論いいともさ」
神狩 妃華 :
「賑やかなのが好きかなと思ったんだけど……そうでも?」
河合 由佳 :
「ええ、それでも」
河合 由佳 :
「先輩の友達と一緒とか、気を遣っちゃってパーティーを楽しむどころじゃないっすし」
河合 由佳 :
「だいたい何をしても許してくれる先輩とサシの方が、気がラクだし楽しいんすよボク」
神狩 妃華 :
「……そっか。じゃぁ今度の寿司も二人で行こうか」
後輩からの評価にまんざらでもない
河合 由佳 :
「そっすね! また今度のフレンチも、その次の高級割烹も、先輩が奢ってください!!」いつのまにか高級料理を奢る予定が、次々と組まれている…。
神狩 妃華 :
「………そん時の支払いはまた追々な…」
先輩の財布にもシナリオ上限がある
河合 由佳 :
「は~~い」
河合 由佳 :
「ともあれ、今夜は二人でクリスマスパーティーどころじゃなさそうっすね」
河合 由佳 :
「給与に文句はないっすけど……『時は金なり』とか言うんなら、買わせてほしいっすよ時間……」
河合 由佳 :
「聖杯みたいな万能の願望器があれば、時間なんて無限に作れるのにな~」
GM :
ピンポン。
GM :
……チャイムが鳴って、エレベーターが開く。
GM :
地上十階、待ち合わせ場所の”王冠展望台”に着いたらしい。
GM :
そこには確かに、あなたを待つ二人の姿があった。
テレーズ :
「クリスマスだというのに、こんなところまで呼びつけてしまって申し訳ありません」
GM :
あなたが所属する遺物探索局を率いるUGN評議員。テレーズ・ブルム。
GM :
UGN創設メンバーにして、レネゲイド研究の権威。アスクレピオス。
GM :
この年末のクソ忙しい時期に、UGN上層部の二人に呼び出されたのだ。只事ではないのだろう。
アスクレピオス :
「いや~~、こんなに若くて可愛い女の子達に囲まれるなんてハーレムじゃ……ジジイ冥利に尽きるのう……」
GM :
只事では、ないのだろうか。
神狩 妃華 :
「…私は特別気にしませんが……最近の子はそういった発言をセクハラと捉えたり、しますよ。お気をつけて」
表では弁護士をやっている。法律相談として、そういった案件が来ることもあるのかもしれない
テレーズ :
「……アスクレピオス先生、事態は一刻を争うんです」テレーズからも叱責の声が飛ぶ。
アスクレピオス :
「分かっておる分かっておる、そんなに怖い顔をするでない」
アスクレピオス :
「ワシらのような上層部に呼びだされては、緊張するじゃろう? ちょっと場を和ませようとしただけじゃよ!」
河合 由佳 :
「和む……? 偉い人が女の子に叱られる様を見せただけでは……?」小声
アスクレピオス :
「……ま、時間がないのは、テレーズちゃんの言う通りじゃの。さっそく本題に移ろう」
テレーズ :
「さて、ヒバナさんとユイカさんは日本出身でしたね?」
神狩 妃華 :
「はい」
アスクレピオス相手にちょっと崩してたのをすぐ正して
テレーズ :
「奈良県の南端、山間部に位置する”梅結村”という村落は知っていますか?」
神狩 妃華 :
「いえ、存じ上げないですね」
河合 由佳 :
「ボクも知らないっすね……それがどうしたんすか……?」
アスクレピオス :
「その村の神社には、未使用の核兵器が眠っておる」
河合 由佳 :
「か、核兵器!?!?!?!?」
アスクレピオス :
「まあ、実際には兵器とは違うのじゃが、世界に与える影響度合いで言えば、似たようなもんじゃろう」
テレーズ :
「その強力な兵器を巡って、どうにもUGNの改革派が動いているようで……」
アスクレピオス :
「ほれ、コードウェルのクーデターとか色々とあって、UGNの戦力ってガタ落ちしとるじゃろう?」
アスクレピオス :
「じゃから、その兵器の取り扱いをどうすべきか、UGN内部の意見が割れておってな」
アスクレピオス :
「改革派は使える物は使うべき、」
アスクレピオス :
「穏健派は触らぬ神に祟りなし、といった具合にの」
アスクレピオス :
「……ワシは内輪での揉め事は好かん、ここまでなら我関せずの姿勢を決め込むとこなんじゃが」
アスクレピオス :
「もうひとつ、大きな問題があっての」
河合 由佳 :
「大きな問題……!? まだあるんすか……!? もうおなかいっぱいっすよ……!?」
アスクレピオス :
「その”兵器”の監視のために遣わされていたUGN支部長が殺されておる」
神狩 妃華 :
「それは、また随分…」
眉を顰める
アスクレピオス :
「なにしろ核兵器級の代物じゃ……普通のUGN支部長なら、殺されるのも理解はできよう……」
アスクレピオス :
「じゃがな、殺されたのは"デイドリーム"夢皓有栖……あの子が殺されるなんてこと、普通ならありえん……」
テレーズ :
「ありえない? どういうことです? 夢皓有栖はただの非戦闘員では?」
神狩 妃華 :
「その…有栖と言う子はそれほどの信頼を?」
アスクレピオス :
「うむ、少なくともワシは……あの子が死ぬ日が来るなどと夢にも思わなかった……」
アスクレピオス :
「テレーズちゃんは評議員入りして日が浅い……知らぬのも無理はないがな……」
アスクレピオス :
「まあ、とにかくじゃ」
アスクレピオス :
「水面下でなにか、改革派や穏健派とは別の思惑が動いておるのかもしれん」
テレーズ :
「もし梅結神社の”兵器”が悪用されるような事になれば……最悪の場合、UGNは滅びるかもしれない……」
アスクレピオス :
「ワシは以前、その兵器が暴れる様子を直に見ておるが、そうさな」カツカツと窓際まで歩いていき、
アスクレピオス :
「最低でも、ここから見える範囲はすべて、焦土になると考えてくれ」その両腕を大きく広げて言った。
河合 由佳 :
「そ、そんなことに……」
神狩 妃華 :
「冗談みたいな破壊力だ……それがその…梅結と言う場所に。しかも既に、何者かの手が近づいている」
テレーズ :
「流石は"怒りの緋"、呑み込みが早い」
テレーズ :
「……さて、いろいろ込みいった事情はありますが、任務内容自体は極めてシンプルです」
テレーズ :
「まず一つ目、2023年が明けるまで、梅結神社と”紅の巫”こと暁月絢音を守り通してください」
テレーズ :
「それから二つ目、梅結村のUGN支部長”デイドリーム”夢皓有栖の死の真相を究明してください」
テレーズ :
「以上です、お願いできますか」
神狩 妃華 :
「当然です、任務の方拝命しました」
河合由佳の応答も待つ
テレーズ :
「頼りにしていますよ」
アスクレピオス :
「おそらく、おぬしが経験してきた任務で最も危険なものになるじゃろう」
アスクレピオス :
「じゃが、おまえさん”達”なら、やりとげられると信じておるよ」
河合 由佳 :
「────えっ、ボクもっすか!?!?!?!?」
アスクレピオス :
「……当たり前じゃろう、何のために呼ばれたと思うておったんじゃ」
神狩 妃華 :
「こんな重要な任務に無関係なエージェントを連れてくるわけないだろ?」
何を言っているんだお前はと言わんばかりに
河合 由佳 :
「いや、だって核兵器っすよ!? 世界の危機っすよ!?」
河合 由佳 :
「普通、そんな重要任務に新人を連れていきます!?!?」
テレーズ :
「年齢や経歴は関係がありません」
テレーズ :
「それを言うなら、私は十代の小娘です」
アスクレピオス :
「ワシは2000歳のクソジジイじゃ」
テレーズ :
「アスクレピオス先生は黙……静かにしていてください」
アスクレピオス :
「しゅ~ん……」
河合 由佳 :
「え~、でもでも……いまから日本に発つんすか~……?」
河合 由佳 :
「先輩だっていろいろと準備とか困るっすよねえ……!?」
神狩 妃華 :
「一旦家に帰って荷物纏める…のにそんなに時間かかるか?」
きょとんと
アスクレピオス :
「あるいは、チケットの心配か?」
アスクレピオス :
「くく、安心せい……梅結村には、本部の《ディメンジョンゲート》から直通じゃ……」
GM :
改革派と穏健派の派閥争いが勃発するほど、強力な兵器が眠っているのだ。
GM :
すぐ問題に対処できるよう準備しているのは、至極当然だと言えるだろう。
神狩 妃華 :
「ああ、それはありがたい。…ほら河合、腹をくくるんだ」
両肩に手を乗せて
河合 由佳 :
「二人とも、そういう問題じゃないっす!!」
河合 由佳 :
「うわ~~ん、マジで行かなきゃダメなやつっすかコレ……心の準備、全然できてないんすけど……」
河合 由佳 :
「心のなかで『パワーー!!』って言っている中山きんにくんが、今日ばかりは『ヤダーー!!』って喚いてるんすけど……」
神狩 妃華 :
「その例えはお二人に通じるのか…?」小声
神狩 妃華 :
「ともかく!気持ちはわかる、河合。お前は新人だし、話のスケールは大きいさ。人死にだって出てる」
河合 由佳 :
「そ、それなら……」
神狩 妃華 :
「でも、私達がやらなければいけない。UGN本部エージェントである”怒りの緋”と”ワンダーアキュート”が、だ」
先ほどまでは呆れるように河合を見ていた目に火が点る
神狩 妃華 :
「でなければ……梅結に眠る兵器が、誰かに火を吹く」
神狩 妃華 :
「それは今日……慎ましやかに今夜を祝っている人かもしれないし、お前をパーティに誘ってくれた友人達かもしれないし、私の父なのかもしれない」
神狩 妃華 :
「私はそれを絶対に許せない。だから、行動は早い方が良いんだ」
神狩 妃華 :
「それに、だな……あー、お二人だって、お前が前線に出るような能力じゃないことくらい百も承知だ」
神狩 妃華 :
「現地に協力できるエージェントやイリーガルは?」
と、テレーズに確認する
テレーズ :
「護衛対象の"紅の巫"自身がUGNイリーガルです」
テレーズ :
「そして、猿曳松葉というUGNチルドレンが一人」
テレーズ :
「最後に非戦闘員ではありますが、支部長不在の梅結村支部の臨時支部長」
テレーズ :
「"エンプレスツリー"桐生緋依が、あなたたちを待っているハズです」
神狩 妃華 :
「緋依が?」
最後の一名に一際反応する
河合 由佳 :
「知り合いなんすか……?」沈んだ声で尋ねる
神狩 妃華 :
「ああ、長い付き合いだよ。そうか、緋依がいるのか……移動してたのか」
感心を顔に滲ませて
河合 由佳 :
「なんだか先輩が見たコトない表情してるっす……ほぼNTRっす……」
神狩 妃華 :
「ねとり?……?まぁいいか、いや、それだけ協力者がいるなら心強い」
神狩 妃華 :
「河合、お前の不安も尤もだが、後衛を守ってやるのだって私の仕事に含まれてるんだ。当然お前だって危険に晒さないよう最善を尽くすさ」
河合 由佳 :
「うう、先輩……」
河合 由佳 :
「そこまで言われたら、仕方ないっす……よね……」
河合 由佳 :
「ここで逃げたら女が廃る! この河合由佳! 全力で!!」
河合 由佳 :
「全力で、後方支援させていただくっす……」尻すぼみに声が小さくなる
神狩 妃華 :
横でウンウンと満足げに頷いております
アスクレピオス :
「よう言うた! それでこそユイカちゃんじゃ!!」
河合 由佳 :
「初対面なのにボクの何を知ってるんすか……」
アスクレピオス :
「────さて、諸君の決意に感謝を」
アスクレピオス :
「ワシも協力してやりたいところなのじゃが、すまんの」
アスクレピオス :
「今回、ワシは表立って動けん」
アスクレピオス :
「……これでも、ワシはUGN創設メンバーとしてそれなりの影響力がある」
アスクレピオス :
「ワシが介入してしまえば、改革派と穏健派の間で、要らん波風が立ちかねん」
アスクレピオス :
「……もちろん、サポートはさせてもらうが」
アスクレピオス :
「と、まずはこれを受け取るがいいヒバナちゃん」ほいっと何かを投げ渡す
神狩 妃華 :
「何でしょう」受け取る
アスクレピオス :
「ワシの専用端末じゃ」
アスクレピオス :
「梅結村関連の情報は、UGNの最高機密扱いになっておってな、本部エージェントさえ閲覧制限が課せられておる」
アスクレピオス :
「より詳しい情報が必要だと判断したときは、UGN創設メンバーたるワシの権限を使って、調査を進めるとよい」
GM :
※普通なら調査難易度30を超えるような『最高機密扱いの情報収集項目』の調査難易度を和らげます※
神狩 妃華 :
「なるほど、ありがとうございます。必要な際には活用させていただきます」
アスクレピオス :
「うむ」満足そうに頷いて
アスクレピオス :
「……画像フォルダは開けるなよ、マキちゃんの隠し撮り写真は、お主には些か刺激が強い」真剣な表情で
テレーズ :
「…………」冷たい視線を向ける
神狩 妃華 :
「……犯罪ですか?」
アスクレピオス :
「じょ、冗談じゃって~!! 同じ時間を過ごした子たちの写真が収められてるだけじゃ~!!」
アスクレピオス :
「ヒバナちゃんったらもう!」
神狩 妃華 :
「だろうと思いましたよ、こちらも冗談です。まぁ、無暗な閲覧はしないように努めます」
鼻を鳴らしてピリとした空気を戻す
アスクレピオス :
「ふ、ふう……あぶないあぶない……ほんとに捕まるところじゃったわ……」
神狩 妃華 :
「では……支度もあるので、よろしいでしょうか」
少し時間を気にして
テレーズ :
「はい、ご武運を」
アスクレピオス :
「うむ、お土産をよろしく頼むぞ~~」
神狩 妃華 :
と、二人の元から移動しよう
GM :
────自由の女神、下りエレベーター。
神狩 妃華 :
「…………カワユ、お前は偉いよ」
これからの任務が帯びる特殊性がもたらす緊張感の中、ふと漏らす
河合 由佳 :
「え、なんすかなんすか? 藪から棒に?」
神狩 妃華 :
「今回の任務に行くと決意してくれたことだよ。もちろん私が説得したっていうのもあっただろうけど」
神狩 妃華 :
「二人の手前控えたが……本当に!勇気のいる決断だったと思う!カワユ、おまえは 偉い !!」
河合の手を握りこみ、目を輝かせて。思い出すかもしれない、この人は人を褒めることが好きなのだ
河合 由佳 :
「わ、出た! 先輩のいつもの!!」
河合 由佳 :
「仕方ないから行くと言っただけなんすけどね、ボク!! ほぼ言わされたようなもんっす!!」
神狩 妃華 :
「いやそうかもしれないが!でも違ったろう!?渋々『はいはい行きますよ……』では無かったじゃないか!その態度を作れるだけでも私としては十分なんだって!」
河合 由佳 :
「画面の前のあなたに説明するっす! これがあるから、サシの食事のほうが気楽なんすよ!!」
河合 由佳 :
「……まあ、でも」
河合 由佳 :
「褒められて悪い気はしないっす」
河合 由佳 :
「ボク、褒められて伸びるタイプなんで、もっと褒めて下さい」ずずいと頭を差し出す。撫でろというコトだろうか。
神狩 妃華 :
「勿論だ、幾らでも褒めたいから、どれだけでも褒められるような後輩でいてくれよな」
わしわしと遠慮なく撫でる。セットとかしているのであれば、崩れるかもしれない
河合 由佳 :
「う~むむむむ、どれだけでも褒められるような後輩……難しいっす……」
河合 由佳 :
「それなら、褒めた分だけボクに奢って下さい」前髪を整えながら
河合 由佳 :
「そうすればボク、ご褒美につられて"良い後輩"できるような気がするっす」またメシをたかろうとしている。
神狩 妃華 :
「そっちは有限だからなぁ……私も、気持ちよく奢れる先輩になれるよう精進するよ」
苦笑いで
河合 由佳 :
「────ふふ、お互い頑張らなきゃっすね」
Scene04 招き猫
GM :
登場PCは蛇ノ目衣葉! 登場侵蝕をどうぞ!!
蛇ノ目 衣葉 :
1d10+40(1D10+40) > 2[2]+40 > 42
某喫茶店
GM :
────時を同じくして。
蛇ノ目 衣葉 :
大手チェーン喫茶の一角。
蛇ノ目 衣葉 :
全身ボディスーツの上にセーラー服を着こんだいかにも怪しい風体の人物……蛇ノ目衣葉はひとつ任務を終え、そこで一服しようと注文の列についていた。
蛇ノ目 衣葉 :
「うーむ、これは難しい問題だ」
蛇ノ目 衣葉 :
「トリプルエスプレッソラテか、カフェアメリカーノか、はたまたキャラメルマキアートか……」
蛇ノ目 衣葉 :
「平成〇年からタイムスリップしてきた身としては、最近の喫茶店はメニューが豊富で迷ってしまうな……」
蛇ノ目 衣葉 :
はよしてくれ、といいたげな店員の視線をガン無視してメニューと睨めっこしている。
蛇ノ目 衣葉 :
「……よし、抹茶クリームフラペチーノにしよう。それにえびアボカドのサンドイッチもひとつ」
蛇ノ目 衣葉 :
ようやく注文を決め、張り付いた笑顔で対応する店員から商品を受けとると、スマホを確認し始める。
蛇ノ目 衣葉 :
「さて、このあたりで脱出ゲームの遊べそうな場所は~と……」
蛇ノ目 衣葉 :
「ふむふむ、所要時間110分。次のゼノスの定例会までは2時間……」
蛇ノ目 衣葉 :
「私の推理力ならギリいけるか……?」
都築 京香 :
「コーヒー店に入っておいて『抹茶クリームフラペチーノ』に『エビアボカドサンド』とは、これいかに」
GM :
カウンター席から、あなたに声をかける者があった。
蛇ノ目 衣葉 :
「あ。プランナー、いつからそこに」
都築 京香 :
「あなたが店内に入ってくる、ほんのすこし前から」白と黒が混ざりあうカフェオレを啜っている。
都築 京香 :
「私からもひとつ、あなたに尋ねたいことがあるのですが」
蛇ノ目 衣葉 :
「はひ」 むぐむぐとサンドイッチを頬張っている
都築 京香 :
「……あなたは先程、ゼノスの定例会議より、自分の都合を優先しようとしましたね?」溜息まじりに苦言を呈する。
蛇ノ目 衣葉 :
「いやいや、颯爽と謎を解いて定刻通り出席する予定でしたよ」 謎のキメ顔
都築 京香 :
「そう言って遅刻した回数を覚えていますか?」
蛇ノ目 衣葉 :
「もちろん。13回です」 両手を使って二進数で表現
都築 京香 :
「覚えているのに学習はしないのですね、なるほど」
都築 京香 :
「それなら、コレは知っているでしょうか探偵さん」
都築 京香 :
「……あなたに対するクレーム、少なくとも遅刻回数の四倍は届いていますよ」
蛇ノ目 衣葉 :
「なるほど。つまり私に怒っている人が最低でも四人いるということですね」
都築 京香 :
「まったく、あなたのマイペースには困ったものです」
都築 京香 :
「────さて、時に探偵さん」
都築 京香 :
「ここ日ノ本において、永きに渡って秘匿されている『千年の謎』……」
都築 京香 :
「興味はありませんか?」
蛇ノ目 衣葉 :
「おお。聞かせていただきましょう」 興味津々
都築 京香 :
「奈良の南端、梅結神社」
都築 京香 :
「そこでは平安の世から続く神事『正月枝舞』が、年越しに行われています」
都築 京香 :
「その神事には、ある大きな秘密が隠されている」
蛇ノ目 衣葉 :
「その秘密を探りたい……と?」
都築 京香 :
「いえ、『千年の謎』はあくまでも、あなたの興味を引くためのもの」
都築 京香 :
「その正体が何かなんて、私はとっくに知っています」
蛇ノ目 衣葉 :
「なんだ。いつもの通りですね」
蛇ノ目 衣葉 :
「まあプランナーにとっては既知のものでも、人間にとってはそうではない。なら解いてみる価値はあるというものでしょう」
都築 京香 :
「ふふ、やる気は十分のようですね」
都築 京香 :
「あなたは事件にあたるモチベーション次第で、パフォーマンスにムラが出ますから、まず最初に『謎』で興味を引けてよかった」
蛇ノ目 衣葉 :
「いつも先を行かれているようで気にはなりますが、ありがたい配慮ですね。それで、謎解きでないなら目的は?」
都築 京香 :
「では、本題」
都築 京香 :
「あなたに依頼したいことは、すなわち」
都築 京香 :
「────正月枝舞を恙なく執り行えるよう、紅の巫こと暁月絢音を守り抜く事」
蛇ノ目 衣葉 :
「ほう、因習村の巫女のボディガードと……」
蛇ノ目 衣葉 :
「また、どこかの名探偵の孫のような匂いがしてきましたね」
都築 京香 :
「ひと口に因習村と言っても、梅結村の因習は"人間にとって必要なモノ"ではあるのです」
都築 京香 :
「……と、あなたに詳しく話してはいけませんでしたね」
都築 京香 :
「探偵にとって、謎は謎のうちが華」
都築 京香 :
「雛鳥のように答えを乞い、そのまま与えられては退屈でしょう?」
蛇ノ目 衣葉 :
「ですね。もう奈良行きの新幹線を予約してしまいましたよ」
都築 京香 :
「ああ、出立の前に伝えておくべきコトがひとつ」
都築 京香 :
「ただ旅行に行くような気持ちで、あなたは思うがまま行動してください」
蛇ノ目 衣葉 :
「ほう?」
都築 京香 :
「謎かけではないので、難しく考える必要はありません」
都築 京香 :
「運命は変わらない。あなたがいつも、そうしてきたようにすればいい」
都築 京香 :
「延いてはそれが、あなたの進化を促すでしょう」
蛇ノ目 衣葉 :
「ふむ……少し不可解ですが、どこかの小学生名探偵もふらっと出かけた先で事件に巻き込まれてますからね。事件のほうから私に寄ってくるということでしょうか」
蛇ノ目 衣葉 :
「それが依頼とあれば、全力で観光させていただきます」
都築 京香 :
「どうぞご自由に」何もかもを見透かしたように微笑んで
都築 京香 :
「……とはいえ、正月枝舞はUGNにとって大事な儀式」
都築 京香 :
「ゼノス所属の探偵が協力を申し出ても、簡単には信じてもらえないでしょう」
都築 京香 :
「必要であればUGNエージェントの身分も”用意”できますが、如何しますか?」
蛇ノ目 衣葉 :
「ありがたいですが、追求されたときに上手く誤魔化せるほど器用ではないので」
蛇ノ目 衣葉 :
「余計に信用を損ねるきっかけにもなりかねませんし……何より、身分を偽ったりしないほうが私は私らしく動きやすいかと」
都築 京香 :
「なるほど、もっともです」
都築 京香 :
「それだけ自己分析できているのなら、会合に遅刻するのも止めてほしいところなのですが」
蛇ノ目 衣葉 :
「すみません、謎が……謎が追いかけてくるんです」 カスの遅刻理由
都築 京香 :
「ほう、謎が」
都築 京香 :
「あなたにクレームを入れてきた幹部エージェント達には、そう説明しておきましょう」皮肉
蛇ノ目 衣葉 :
「京香様、いつにも増して辛辣ではありませんか?」
都築 京香 :
「もし辛辣になっているとすれば、それはなぜか」
都築 京香 :
「奈良県行きの電車のなかで、推理してみてはいかがです?」
蛇ノ目 衣葉 :
「むぅ。とにかく、任務については把握しました」
都築 京香 :
「……ええ、良い報告を待っていますよ探偵さん」
蛇ノ目 衣葉 :
「ふふ。この空前絶後絶対可憐美少女名探偵、蛇ノ目衣葉にお任せください」
蛇ノ目 衣葉 :
「それでは」 抹茶ラテを飲み切って出発!
梅結村 商店街
GM :
同日 午後二時三十分 梅結村商店街
GM :
電車で三時間、観光バスで四時間半。
GM :
合計七時間半にも及ぶ、長旅の果て。
GM :
辿り着いたのは、大和の山峡に浮かぶ陸の孤島。梅結村。
GM :
あなたは村の中心、石畳の大通りを歩いていた。
GM :
古くからの伝統ある街並みを残しているのか、
GM :
はたまた観光客向けの単なるマーケティングか。
GM :
いずれにせよ、古めかしい老舗が軒を連ねている。
GM :
……この梅結村だけ、時間が止まっているようだ。
GM :
コンビニといったチェーン店は見受けられないが、観光地として見れば悪くない。
GM :
「名物は何だろうか?」とあたりの店を見渡せば、
GM :
細い海苔で飾り結びをした『梅結おむすび』をはじめ、梅パスタから梅パンまで。
GM :
極めつけは『うめ~~梅もち』という、ユーモアの欠片もないネーミングの商品。
GM :
……なんというか、言葉を選ばず言えば、節操ない村興しだ。
GM :
『梅』が特産品なのは分かるが、やりすぎである。
蛇ノ目 衣葉 :
「ずいぶん長かったな……」
蛇ノ目 衣葉 :
「さて、その地を知るには何はなくともまずは食べ物からだな。村の名前通り梅が名物みたいだけれど」 適当な飲食店を探して入る
梅干しみたいな顔のお婆さん :
「いらっしゃいいらっしゃい」
蛇ノ目 衣葉 :
「こんにちは、店主さん。小腹が空いたから食事にしたいんだけれどおすすめは?」
梅干しみたいな顔のお婆さん :
「おすすめ、おすすめなあ……若い子に人気なんは、やっぱし梅結おむすびかねえ……」
梅干しみたいな顔のお婆さん :
「良縁も結んでくれる~言うて、縁起ええんよ~」
蛇ノ目 衣葉 :
「若い子に人気……おむすびが……東京もだけど、令和の世は不思議なものが流行ってるね」
蛇ノ目 衣葉 :
「ではおむすびをふたつ頂きましょう」
梅干しみたいな顔のお婆さん :
「毎度あり、ちょ待っとってな」店先の長椅子に座ることを勧めて、店主は引っ込んでいく。
蛇ノ目 衣葉 :
「ふう」 椅子に座って一息
蛇ノ目 衣葉 :
「良縁か。この村でどんな縁があるのかな?」
蛇ノ目 衣葉 :
ではおにぎりを食べながら神社のほうへ行きましょう
GM :
石畳の大通りを抜け、あなたは神社を目指すが……
GM :
何しろ慣れない土地だ。どちらへ歩けばいいのか分からなくなってしまう。
蛇ノ目 衣葉 :
「う~ん、ちょっと標識とかないから道が……いまどの辺だろう?」 方向音痴
GM :
……あなたが、道に迷っていると、
ねこさま :
「…………」
GM :
気付けば、毛並みの美しい白猫が。
GM :
にゃあと鳴き声のひとつも上げず、ただ静かにあなたを見上げていた。
蛇ノ目 衣葉 :
「あ。猫だ(現実逃避)」
蛇ノ目 衣葉 :
「なにかあげられるものはあったかな。チョコレートはダメだったな。う~ん」 しゃがんで鞄を漁る
GM :
白猫は欠伸とともに伸びをすると、
GM :
気まぐれにあなたの足下をくるくると回り、
GM :
そのうち、スタスタとあなたの前を歩きだした。
ねこさま :
『ついてこい』
GM :
何故だか、そう無言で告げているように見えた。
蛇ノ目 衣葉 :
「ほう、私についてこいと」
蛇ノ目 衣葉 :
「これも旅の醍醐味だ。案内してもらおう」 ツッコミ不在の恐怖
梅結神社
GM :
同日 午後二時五十分 梅結神社
GM :
マイペースに軽々と歩き回る白猫を追いかける。
GM :
石畳の大通りを抜け、苔生した石段を上り、
GM :
電車とあわせて約八時間もの旅路に、あなたの足腰が音をあげる頃。
GM :
────あなたの視界に飛びこんできたのは、
GM :
ところどころ丹塗りの剥げた、古びた鳥居。
GM :
……ようやく、ようやく。辿り着いたのだ、梅結神社に。
蛇ノ目 衣葉 :
「はぁ、はぁ……長かったーーーーーーっ」 やっと猫に追いついて階段に腰かける
蛇ノ目 衣葉 :
「この距離は地元の人も大変だろう……さて、せっかく来たしお賽銭でも入れていこうか」
GM :
鳥居の向こう。まず天を衝くように聳えていたのは、巨大な神木。
GM :
全長数十メートル。目測では測れないほどの巨躯だ。
GM :
あなたを見下ろし、威圧するかの如き威容は、その奥にあるだろう拝殿まで覆い隠している。
GM :
……ここまで大きな松は、見た覚えがない。
蛇ノ目 衣葉 :
「ふむ」
GM :
……と、あなたが門松に気を取られていると、いつのまにか。
GM :
ここまでの道を案内してくれた親切な白猫は、いずこかに姿を消していた。
蛇ノ目 衣葉 :
「む、案内役がいなくなってしまったな」
蛇ノ目 衣葉 :
「まあ猫は気まぐれだからな……またひょっこり現れてくれるのを願おうか」
蛇ノ目 衣葉 :
「しかし、ここで『正月枝舞』が行われるのか。一体どんな儀式なんだろうか?」 お賽銭箱に100円入れつつ境内を観察する
GM :
北方には拝殿と本殿。
西方には武道場。中央には神木と舞殿。東方には授与所。
GM :
『正月枝舞』が行なわれるのは、舞殿。神木のお膝元だ。
GM :
それぞれ年季が入って立派なものだが、どうやら今のあなたに用があるのは東方。
GM :
破魔矢や御神籤を売っている授与所の、その奥の社務所。
GM :
……UGN本部の人間が、バタバタと出入りしているところが見える。
GM :
これはきっと、そう。
GM :
────あなたには馴染みがあるだろう、殺人事件の匂い。
蛇ノ目 衣葉 :
「――熊手を買っている場合ではなさそうだな」
蛇ノ目 衣葉 :
「本部の人間が出払っているということは相当のことだろうな」 気を引き締め、真剣な表情に一変して社務所へ向かう。
Scene05 朝に紅顔ありて、夕べには白骨となる
GM :
登場PCは全員! 登場侵蝕をどうぞ!!
暁月 絢音 :
1d10+40(1D10+40) > 5[5]+40 > 45
猿曳 松葉 :
1d10+35(1D10+35) > 1[1]+35 > 36
神狩 妃華 :
1d10+42(1D10+42) > 3[3]+42 > 45
蛇ノ目 衣葉 :
1d10+42(1D10+42) > 10[10]+42 > 52
UGN梅結村支部
GM :
同日 午後三時零分 梅結神社
GM :
────梅結神社社務所。いや、UGN梅結村支部にて。
GM :
いつもの冬休みならば、
GM :
夢皓有栖が持ってきた、変わり種なお菓子を食べながら、みんなで談笑している頃。
GM :
昨晩まで楽しいパーティーが開かれていた和室では、
GM :
沈痛な面持ちのUGNエージェント達が一堂に会していた。
GM :
……その中心には、白い棺桶が重々しく横たわっている。
GM :
紅白の梅の花と、思い出の品たちで彩られたベッド。
GM :
そこには、ひとりの少女の亡き骸が納められていた。
GM :
今日のパーティーの主催とも言える少女、夢皓有栖。
GM :
────昨晩まで笑いあっていた彼女は、あの時のような優しい微笑みを湛えたまま。
GM :
もう二度と覚めることのない、永久の眠りに落ちていた。
神狩 妃華 :
「(夢皓有栖……月並みだが、まるで生きている様)」
と、周囲の人間の様子も少し見回している
猿曳 松葉 :
「…………」
ただ黙って棺桶を見つめる。
妃華たちは知るはずもないが、松葉が1分以上黙るというのは、雪が降っても槍が降っても他の支部メンバーが見たことのない光景だった。
桐生 緋依 :
「夢皓支部長……どうして……」両手で顔を覆う。
GM :
“エンプレスツリー”桐生緋依。
GM :
梅結村支部の最年長メンバーであり、みんなの「保護者」のような存在だ。
GM :
夢皓有栖に死化粧を施したのは彼女。
GM :
一体どういう気持ちで、有栖の遺体に化粧を施したのか。
GM :
察するに余りあるというものだろう。
GM :
梅結村支部メンバーは、猿曳松葉と桐生緋依の二名のみ。
GM :
暁月絢音と安黒うさぎの姿は無い。
猿曳 松葉 :
「………? ヒヨっちゃん、クロウサ師匠は何しとるんや?」
「サボりってレベルちゃうやろ」
いつも巫女仕事に来なかったうさぎだが、葬式にまで顔を見せないとは何事か。
絢音にはすぐ連絡できなかったが、儀式の準備が終われば来るはずと思っている。
桐生 緋依 :
「それがその……今朝から連絡がつかなくて……」
猿曳 松葉 :
「寝ぼすけちゃんか!?」
「………ここにもおるな寝ぼすけ。」
「保健室ちゃうぞ、アリっちゃんもさっさ起きい。」
起きるはずもない棺桶の中に明るく声を飛ばす。
響くこともない。
神狩 妃華 :
「…………緋依、クロウサ師匠、と言うのは?」
場の空気を乱さぬよう、小声で聞く
桐生 緋依 :
「絢音ちゃんと松葉ちゃんに戦いを教えていた子ね……とっても強かったの……」
猿曳 松葉 :
「なんで過去形なんや!」
「どうせ空気読めんとどっかほっつき歩いとんねん、マツバの手ぇ空いたらさっさと見つけてお説教やわ」
神狩 妃華 :
「……私は把握していなかったが…なるほど、もう一人オーヴァードがいるのか。………」
いたたまれなさそうに視線を彷徨わせる。
桐生 緋依 :
「…………」うさぎについて何か言いたそうにしていたが、いま言うべきじゃないと判断して目を伏せる。
猿曳 松葉 :
「ヒヨっちゃんはすぐ黙る〜。」
「まあええわ、とりあえずあやねんが来るまで待たなあかんし。」
神狩 妃華 :
「彼女…夢皓有栖や…諸々についてはこの後詰める、で良かったよな。集まるメンバーは?」
現地にいる責任者に対しての確認として改める
桐生 緋依 :
「メンバーはこれで全員のハズよ、絢音ちゃんは『正月枝舞』の準備があるから……」
GM :
紅の巫こと暁月絢音は、もうすぐ正月枝舞を控えている。
GM :
この大事な時期に『余計なコト』に関わらせる訳にはいかない。
GM :
先代の巫こと暁月鈴音とUGN本部が、協議の末に下した結論だ。
猿曳 松葉 :
「………来させへんのか? お別れも言われへんのに……」
桐生 緋依 :
「気持ちは分かるけど、もう決まったことよ……わたしたちが口出しできるコトじゃないの……」
蛇ノ目 衣葉 :
「ごめんくださーい」 空気をぶった切って社務所に上がる。
猿曳 松葉 :
「謝るくらいやったら帰ってや〜!」
定番の返し。いつもよりキレが足りない。
蛇ノ目 衣葉 :
「おお。すごい、関西では本当にこの返しが来るのだな」 上がってる
神狩 妃華 :
「待て、所属は」
一瞬呆気にとられたが、前へ出て立ちふさがる
猿曳 松葉 :
「え、ホンマに誰!? 痴女!? 痴女が乗り込んできたで!?」
猿曳 松葉 :
「って冗談ちゃうわ! 誰やねん、名ぁ名乗りい!」
弓を取り出す
蛇ノ目 衣葉 :
「痴女ではない。美少女探偵だ。ちゃんと黒い服も来ているぞ」 ジッパーを開いて上に羽織っているセーラー服を瞬時に脱ぐ。
猿曳 松葉 :
「痴女やんけ」
神狩 妃華 :
「わ た し は そういうことを聞いてるんじゃない。貴様は何処の誰だ?見覚えが無いし話も聞いていないぞ」
それが彼女の構えなのか、両手を鉤爪のように強張らせる
蛇ノ目 衣葉 :
「おっと失礼。申し遅れたが、私は蛇ノ目衣葉。ゼノス所属の探偵だ」
猿曳 松葉 :
「…………ほ〜ん、そうか、なるほどな。」
「………ゼノスって何やったっけ?」
小声で緋依に聞く
神狩 妃華 :
「ゼノス…!?」
眉を顰める
桐生 緋依 :
「ゼノスは元FH日本支部長の都築京香が作った、レネゲイドビーイングのための組織よ」小声で答える
猿曳 松葉 :
「………FHってコトなんか?」
ジロリと衣葉を見る
神狩 妃華 :
「少し違う。目的は完全に別離している組織だ」
背中越しに補足を飛ばす
猿曳 松葉 :
「ほなFHとちゃうかぁ〜………」
蛇ノ目 衣葉 :
「少なくとも立て付けとしてはね。オカンが言うには本当のところはリーダーの頭の中にしかないから構成員にもよくわからないらしいよ」
猿曳 松葉 :
「いやどっちやねん……? マツバにも分かるように言うてよ」
「何しに来たんや?」
笑ってはいるが、弓は手放さない。
FHと同様とみなせば、ここで射貫くことも辞さない。
蛇ノ目 衣葉 :
「時を戻そう。私はプランナーの命でこの地で行われるという『正月枝舞』なる儀式が無事に遂行されるよう見届けにきたのだ」
蛇ノ目 衣葉 :
「しかし、おそるべきタイミングだ……こんな平和そうな村で殺人事件とはね」 しゃがんで遺体を観察
神狩 妃華 :
「…………ううん……ピエロを装ってるだけか…?」
矢継ぎ早に飛んでくる胡乱なワードに半目になりながら
猿曳 松葉 :
「は?殺人?」
「ヒヨっちゃん、それホンマか?」
殺されたということをきちんと聞かされていなかったらしい
桐生 緋依 :
「ええ……誰にも教えてもらわなかったの……?」
桐生 緋依 :
「有栖ちゃんは……夢皓支部長は、殺されたのよ……」
猿曳 松葉 :
「死んだ!死んだ!ばっかりでアレしてコレして〜でちゃんと聞く間ぁ無かったで!」
「………ほんで……アリっちゃんは……殺された………」
猿曳 松葉 :
4年前の悪夢と、悪夢の中で嗤う人影がフラッシュバックする。
猿曳 松葉 :
「………またや……また………」
守れなかった。弱いから。鈍いから。
暁月 絢音 :
───突然、社務所の扉が勢いよく開かれる。
暁月 絢音 :
「…………ッ、はぁ、はぁ……」
暁月 絢音 :
そこに立っていたのは、正月枝舞の稽古をしていたはずの暁月絢音。
暁月 絢音 :
……赤いマフラーを首に巻いた彼女は息が上がっていた。
暁月 絢音 :
《強化心肺》で常人より優れた心肺能力を持つ彼女のこんな姿を、松葉と緋依は見たことがないだろう。
猿曳 松葉 :
「あやねん!? 来ぉへんはずやろ!?」
神狩 妃華 :
「暁月絢音…彼女が」
桐生 緋依 :
「絢音ちゃん……」夢皓有栖の死は、彼女には伝えないようにしていた。にも拘わらず来てしまうだなんて。
蛇ノ目 衣葉 :
「巫か。君が」
暁月 絢音 :
「…………」 その場にいる全員の顔を見渡して
暁月 絢音 :
「わたしの“領域”がなんだか騒がしいと思ったら……随分と大所帯ね」
暁月 絢音 :
「知らない顔だらけだけど……まあ、別に、そこはどうでもいい」 社務所に一歩上がり
暁月 絢音 :
「それより、おかしな話が聞こえて来たよね……」
暁月 絢音 :
「有栖が殺された、って?」 冷たい声で問いかける
猿曳 松葉 :
「よう聞いとるやんけ。その通りや……」
暁月 絢音 :
「その通りだって……?」
暁月 絢音 :
「そこで寝てる有栖が、死んでるっていうの? 本当に?」 棺桶を見る
猿曳 松葉 :
「こっちかて、タチの悪いドッキリって言うてほしいわ……」
神狩 妃華 :
「………見てもらって良い。貴様はこっちだ」
蛇ノ目ちゃんは引っ掴んで横に退かせよう
蛇ノ目 衣葉 :
「むぅ」 さすがに大人しく横にどけられている
暁月 絢音 :
「…………っ」 ゆっくりと、眠る有栖に近付いて
暁月 絢音 :
「有栖、起きなさい」 屈み、有栖の顔を覗き込んで呼びかける
夢皓 有栖 :
「……………………」
GM :
返事は、無い。
暁月 絢音 :
「……ねえ、ちょっと」
暁月 絢音 :
「わたし、本気で怒ってるんだけど」
暁月 絢音 :
「こんな冗談で済まないことして楽しい? たくさんの人に迷惑かけて……」
暁月 絢音 :
「ほんと最悪。……でも、今起きたらまだ許してあげるよ」
暁月 絢音 :
「だから、早く起きて。有栖」 表情を強張らせたまま、有栖の肩に触れる
GM :
返事はやはり、無い。
GM :
「起きるから許してください」なんていって、今にも目覚めそうなのに。
GM :
またいつもの冗談だと、笑ってくれればどれだけ良かったか。
GM :
夢皓有栖は、死んでいる。
GM :
その肌は氷像のように青白く、少女の身体は温もりをもう失くしている。
GM :
死んでいる。死んでいる。夢皓有栖は死んでいる。
GM :
何の疑いようもなく、完全に。もう、死んでいる。
GM :
その足で二度と、あなたに駆け寄ってこない。
GM :
その手で二度と、あなたの頬に触れるコトはない。
GM :
その口で二度と、あなたの名を呼びはしない。
GM :
その顔で二度と、あなたに笑いかけるコトはない。
GM :
二度と、二度と。夢皓有栖との日常が戻ってくるコトはない。
GM :
────秘めてきた想いを伝える機会さえ、二度と。
暁月 絢音 :
「…………ッ」 身体の冷たさに怯えるように手を離しかけて、
暁月 絢音 :
「お……おき、……」
暁月 絢音 :
「……起きてって、言ってるでしょ!! ねえ!!」 有栖の両肩を掴み、悲鳴に似た怒鳴り声を上げる
暁月 絢音 :
「ほんと意味分かんないから!! お願いだから早く起きて!!!」
暁月 絢音 :
「いい加減にしてよ!! こんなのおかしいでしょ……有栖!!!」 両手に力を込めて叫び続ける
猿曳 松葉 :
「あやねん。………乱暴したアカンて」
そっと言い聞かせるように、絢音の肩に手を置く。
その手もまた、固くこわばって震えていた。
暁月 絢音 :
「……っ、だって……! だって、有栖が起きないから……! わたし……!」 振り向き、声を震わせる
神狩 妃華 :
「……緋依、君が良ければ私から簡潔に説明する」
夢皓有栖が殺害されたことや、本部エージェントが詰めている理由についてを改めて伝えるが、と。
部外者である自分の方が、嫌われるにしても辛くなかろう、と。
桐生 緋依 :
「────いえ、だいじょうぶ。その気持ちだけありがたく貰っておくわね妃華」
桐生 緋依 :
「有栖ちゃんの検死をしたのはわたしだし……梅結村支部の臨時支部長としての責任を果たさせてほしい……」
神狩 妃華 :
「……そうだな、出過ぎた。任せるよ」
背中を壁に預けて身を引く
桐生 緋依 :
「絢音ちゃん、松葉ちゃん……辛いと思うけれど、よく聞いて……」
暁月 絢音 :
「緋依、さん……」
猿曳 松葉 :
「……言うて」
短く、続きを促す。
桐生 緋依 :
「有栖ちゃんは、誰かに殺されたの……」
桐生 緋依 :
「死因は失血死、背中にあった刀傷が致命傷よ……」
桐生 緋依 :
「他に外傷はなかったし、まず間違いないと思うわ……」
桐生 緋依 :
「傷口から見たところ、背後から『大型の刃物』で斬りつけられたみたいね……」
桐生 緋依 :
「FHなど他の組織のオーヴァードは、目撃されていなかった」
桐生 緋依 :
「となると、自ずと"内部の人間の犯行"ってコトになるわ……」
猿曳 松葉 :
「そんなん……分からんやろ!!」
「マツバの友達の兄貴の同僚の教え子は透明になれるニンジャや、ゆう話も聞いたコトあるわ!」
「そないなFHのヤツかもしれんやろ!!」
家族同然に暮らしてきた身内に、裏切り者がいたなどという発言は到底看過できない。
桐生 緋依 :
「そう思いたいって気持ちも分かるけど……」
桐生 緋依 :
「それなら何故、今朝から安黒さんに連絡がつかないの……?」
暁月 絢音 :
「うさぎが、いないの……?」
暁月 絢音 :
「じゃあ、じゃあ……有栖を殺したのは」
暁月 絢音 :
「うさぎだって……言いたいの……?」
桐生 緋依 :
「…………」目を伏せる。
猿曳 松葉 :
「…………っ」
猿曳 松葉 :
「ほな本人さっさと捕まえて、話聞いたらええわ!! ただの勘違いやってな!」
「ヒヨっちゃんは遠慮して来んかったけどな、師匠と一緒に楽しゅうパーティーしたんや!!」
猿曳 松葉 :
「見ぃ!!」
手に着けた弓懸を見せる。
猿曳 松葉 :
「師匠が用意してたプレゼントや!」
「裏切りもんがこんなん用意するって言うんか!?」
桐生 緋依 :
「わたしも本当はこんなこと、言いたくないけれど……」
桐生 緋依 :
「FHのスパイなら、相手を騙すために何でもするわ……そのプレゼントも、彼女が裏切り者じゃない証明にはならない……」
桐生 緋依 :
「松葉ちゃんも、本当は分かっているんでしょう……?」
猿曳 松葉 :
「分からへん!! マツバはアホやから分からへん!!」
嘘だ。答えは分かりたくない、だ。
神狩 妃華 :
「実際に証拠がある訳じゃない。もちろん、その子が犯人でない可能性だってある」
神狩 妃華 :
「でも、私達には疑う必要があるんだ。その大切な友人が亡くなった今この時に、行方をくらませているのであれば尚更に」
松葉の言葉を信じつつも、分別を付けるように
猿曳 松葉 :
「いかついねえちゃん……」
「わかっとる。どっちみち師匠は探さなアカン。どっかでケガしとるんかもしれんし……」
暁月 絢音 :
「……うさぎが犯人なわけない!!」 声を張り上げる
暁月 絢音 :
「だって、昨日まで、あんな……あんなに、いつも通りだったんだよ……!」
暁月 絢音 :
「有栖だって! 有栖だって、いつもみたいに、お姉ちゃんだとかなんとか……変なことばっかり言って、笑ってて……ッ!!」
暁月 絢音 :
脳裏に有栖の笑顔が蘇る。
暁月 絢音 :
もう自分の日常の一部として、当たり前のようにいつも共にいてくれた存在。
暁月 絢音 :
その姿と、今棺の中で眠る有栖の姿が、あまりにも重ならない。
暁月 絢音 :
「…………」
暁月 絢音 :
いや、違う。重ならないのは、
暁月 絢音 :
────重ならないのは、涙で視界が滲んでしまっているせいだからだ。
暁月 絢音 :
「有栖……」
暁月 絢音 :
「う……ああ……」
暁月 絢音 :
「うぁぁああああああああああああーーーーーーーーッ!!!」
暁月 絢音 :
有栖の胸に顔を伏せて泣き叫ぶ。
暁月 絢音 :
いつもなら自分から彼女に触れることさえしなかったのに。
暁月 絢音 :
紅の巫としての立場や、個人的な感情が邪魔して拒み続けていたことを後悔するように……
暁月 絢音 :
有栖を強く抱きしめ、子供のように声を上げて泣き続ける。
猿曳 松葉 :
有栖を抱きしめる絢音を、さらに後ろから強く抱きしめる。
何もかもこぼれ落ちていく自分の掌から、泣き叫ぶ"妹"まで無くしてしまわないように。強く。
本部エージェント :
「……二人にお別れの時間をあげたいところですが、ディメンジョンゲートがそろそろ」
暁月 絢音 :
「…………。な、に?」 背中に松葉の温もりを感じながら、顔をゆっくりと上げる
猿曳 松葉 :
「はやすぎひんか……もうちょっと何とかならへんか……」
神狩 妃華 :
「……もう時間は厳しいのか?」
本部エージェントに寄って
本部エージェント :
「……すみません、なにぶんアメリカと日本を繋いでいるものですから、長く安定させるのは難しいのです」
暁月 絢音 :
「ちょっと、待ってよ……。あんた達、何話してるの……?」
暁月 絢音 :
「まるで、有栖のこと……連れて行く……みたいな……」 声を震わせて
河合 由佳 :
「その通り、っす……夢皓有栖ちゃんの遺体は、UGN本部に送られることになってるっす……」
暁月 絢音 :
「な、なんで……?」
河合 由佳 :
「正直、よく分かんないっす……」
河合 由佳 :
「ただ、有栖ちゃんは身寄りのないUGNチルドレンだったっすから……日本には遺体の引き取り手もなくて……」
猿曳 松葉 :
「なんやそれ……マツバも死んだらアメリカ行きなんか?」
河合 由佳 :
「そういう訳じゃない、と思うんすけど……」
河合 由佳 :
「すみません……有栖ちゃんについては、本部の我々もあまりよく分かってないんす……」
河合 由佳 :
「本部エージェントでも閲覧できないトップシークレット扱いになってて……」
暁月 絢音 :
「意味分かんないよ! そんなの納得出来ない!!」
猿曳 松葉 :
「せやせや! 急にアメリカ送られたら墓参りもおちおち行けんわ!!」
暁月 絢音 :
「わたしが……わたしが引き取る! わたしが有栖と一緒にいる!!」
暁月 絢音 :
「有栖は、わたしの……お姉ちゃんなんだから……!!!」 有栖を渡さないと言うように、その体にしがみついて叫ぶ
神狩 妃華 :
「すまない。私も少々納得がいかない所はある、が………UGN本部が無意味なことはしない。彼女がアメリカに送還される、確とした理由はきっとあるんだ」
困ったように諭す。自身も説明を受けていないため、これ以上に擁護のしようがない。
暁月 絢音 :
「イヤ! イヤイヤイヤイヤ!! 離れたくない!!」 駄々をこねるように泣き叫ぶ
猿曳 松葉 :
「アメリカ行きは分かったけど、ちゃんと返してくれるんやろうな!?」
神狩 妃華 :
「努めて交渉する。少なくとも……私の上司は話の分からない人ではない」
猿曳 松葉 :
「………ありがとうな、名前も知らんいかついねえちゃん……」
本部エージェント :
「…………」ただ無言で
GM :
本部エージェント達が、有栖が納められた棺桶を持ちあげる。
暁月 絢音 :
「あぁ……っ!」 立ち上がろうとするが、足に力が入らない。絶望した表情で手を棺桶に伸ばす
猿曳 松葉 :
歯を食いしばり、棺桶を見送る。
離れたくない気持ちは絢音と同じだ。
だが……まだ、大事な人を探さなければいけない。
決意が足をとどめる。
本部エージェント :
「……すみません、後のことはお願いします"怒りの緋"」
神狩 妃華 :
「ああ」
GM :
かくして、見知らぬ誰かの手によって、有栖は運ばれていく。
GM :
────この土地に縛られている暁月絢音の手が、決して届かないところ。
GM :
時空の門、その向こう側へ。
暁月 絢音 :
「やめてよ……っ」 震える足に力を込め、
暁月 絢音 :
「返して……」 涙が零れ続ける目で睨みつけ、
猿曳 松葉 :
「──あやねん!」
絢音の動きに気づき、制止の声をかけるが遅い。
暁月 絢音 :
「返せッ!!!」 畳を蹴り、開いた時空の切れ目に飛び込もうとする
GM :
────その瞬間、どこからともなく赤い糸が絡みついて、絢音の四肢を縛りつけた。
GM :
其れは遺産『紅梅』の代償。
GM :
……紅の巫を、この梅結の土地に縛りつける永劫の呪い。
暁月 絢音 :
「あ……!!」
猿曳 松葉 :
「言わんこっちゃない……! いつものクソウメの呪いや!」
暁月 絢音 :
「あ、ぐ……!! ぐ、ぅぅ、うううううッ……!!」 涙を流しながら、拘束する赤い糸を睨む
GM :
赤い糸は、決して切れたりしない。
GM :
藻掻けば藻掻くほどに、縛りつける強さを増していく。
GM :
あたりの畳の隅間から無数のツルが現れ、藻掻く絢音に絡み付いていく。
暁月 絢音 :
「う……うぅ……!」
暁月 絢音 :
紅梅の代償は自分が誰よりも分かっている。……もうこれ以上、足掻いたところで無駄だと。
暁月 絢音 :
「…………」 抵抗を諦め、全身から力を抜く。まるで首吊り死体にでもなったかのように。
GM :
暁月絢音の運命は変わらない。
GM :
藻掻いたところで、足掻いたところで、ただ自分が苦しいだけ。
GM :
夢皓有栖の運命も、また変わらない。
GM :
……暁月絢音と夢皓有栖は、織姫と彦星のように引き裂かれ。
GM :
しかし、もう二度と再会は叶わない。
GM :
夢皓有栖はついに時空の門を潜り抜け、暁月絢音の目の前で、手の届かない遠くへと旅立ってしまった。
暁月 絢音 :
「…………」 ゆっくりと赤い糸が解け、畳の上に下ろされる
暁月 絢音 :
「もう……もう、いや……ぜんぶ……ぜんぶ……」 その場に蹲り、虚ろな目で涙を流す
神狩 妃華 :
「今のが……彼女の持つ遺産の代償……」
猿曳 松葉 :
「そうや、あやねんを絶対村から出さへんクソみたいな棒きれやで」
赤い糸をしっしっ、と追い払いながら、絢音を介抱する。
蛇ノ目 衣葉 :
「遺産……なるほど。それがこの村の神事の正体ということか」
蛇ノ目 衣葉 :
「誰が考えたのかは知らないが、惨いことをするものだ……」
暁月 絢音 :
「…………」 松葉に介抱されてるが何も喋らず虚空を見ている
神狩 妃華 :
「”あとは任せる”、か……酷いことを言うな、彼らも」
壁から身を起こし、向き直る
神狩 妃華 :
「緋依、改めて関係者はこれで全員か?……一人よくわからないのもいるが」
いつの間にか何となく馴染もうとしているゼノスメンバーを横目に
蛇ノ目 衣葉 :
無言の両手ピース
猿曳 松葉 :
「なに記念撮影しとんねん」
鬱血した絢音の足をほぐしながら
桐生 緋依 :
「いえ、もう一人まだ来ていない方が────」
"ジャバウォック" :
「おおっと、あっしをお呼びですかい?」ヌッと身を屈めて、長身痩躯の男が入ってくる。
暁月 絢音 :
「…………?」 そちらに目を向ける
猿曳 松葉 :
「また変なんが出てきおったで……」
"ジャバウォック" :
「ヘンなのとは、これまた結構なご挨拶」
"ジャバウォック" :
「いきなり勝手に来たゼノスの探偵と、あっしを一緒にしないでくださいや」
"ジャバウォック" :
「これでも、あっしは此処に招かれてきたんですぜい?」
神狩 妃華 :
「では紹介を頼む。その後に私も続こうか」
猿曳 松葉 :
「ヒヨっちゃんが呼んだんか? この……なんかうさんくさいおっちゃん……」
"ジャバウォック" :
「おお、申し遅れやした、あっしは”ジャバウォック”」
"ジャバウォック" :
「そこの桐生緋依サンに雇われた、しがない傭兵でさァ」
暁月 絢音 :
「傭兵……?」
猿曳 松葉 :
「傭兵ぃ? ヒヨっちゃんが? なんでや?」
有栖を守る為の傭兵ならともかく、殺されてから出てくる傭兵はいかなる理由か。
神狩 妃華 :
「(カワユ、そんな話聞いてたか…?)」こそっと
河合 由佳 :
「(いえ、初耳っすけど……なにぶん急ぎだったんで、本部の連絡に漏れがあったんでしょう……)」
桐生 緋依 :
「有栖ちゃんが殺されたと知ってからすぐ、わたしは絢音ちゃんと松葉ちゃんを守るために、知り合いの伝手を頼ったのよ」
桐生 緋依 :
「もともと本部の応援が来るなんて知らされてなかったから、わたしが何とかしなくちゃと思って」
猿曳 松葉 :
「あ〜、あやねんの警護か……うさんくさい言うてごめんな、おっちゃん! でも喋り方はうさんくさいでホンマ!」
暁月 絢音 :
「……わたし達も、敵に狙われてるかもしれない……ってこと……」 松葉まで失うかもしれないなんて、と想像して目を伏せる
神狩 妃華 :
「まぁ、理解したよ緋依。即席の協力になってしまうがよろしく”ジャバウォック”」
"ジャバウォック" :
「ええ、よろしくおねがいしますよ神狩の姐サン」
"ジャバウォック" :
「……まァ、本部のエリート様が駆けつけてくださってるんだ」
"ジャバウォック" :
「今となっちゃあ、あっしは八割がた用済みってなモンですがね」
神狩 妃華 :
「あっお前本名を………まぁ良いか」
仕方ない、と息を軽く吐き
"ジャバウォック" :
「おっとすいやせん、うっかりうっかり」
"ジャバウォック" :
「雇い主からはそっちの名前で色々と話を聞いてたもんで、つい」
神狩 妃華 :
「いや、構わない。少なくとも今日この場では本名を明かすと今判断した」
神狩 妃華 :
「この村に住む君達に、敵ではないと思って欲しくてな」
これだけで信用してもらえるとは思わないが、と付け加えた。
猿曳 松葉 :
「ヒヨっちゃんが信用して連れてきた人なんやろ? ヒヨっちゃんの見る目ぇをマツバは信じとるから大丈夫や。」
"ジャバウォック" :
「そいつはどうも」
暁月 絢音 :
「……まあ、知らない人達だけど、敵だとか……思ってないよ」
暁月 絢音 :
「本当に敵なら、こんなところに一人で入ってこないでしょ……」
神狩 妃華 :
「あー……そういう見方もできるな。とにかく一旦受け入れて貰えているようで何よりだ」
神狩 妃華 :
「では改めて……私は”怒りの緋”、神狩妃華だ。UGN本部の実働エージェントで、今回は……ここで発生した殺人の真相を突き止め、そして君を守る為に参じた」
君、の部分で絢音の方を見やり
暁月 絢音 :
「わたしを……?」
暁月 絢音 :
「やっぱり、敵はわたしのことも狙っているの……?」
神狩 妃華 :
「具体的には何も。ただ、ここで事件が発生した以上は、遺産関係者である君に危険が及ぶ可能性が十二分にある」
猿曳 松葉 :
「そうやとしても、マツバが絶対手ぇ出させへん! 絶対や言うたらぜ〜ったいや!」
家族を失い続けた者の断言。
河合 由佳 :
「おお、頼もしいっすね!」
河合 由佳 :
「……本部はどうも『正月枝舞』の実施に拘ってるみたいっすから、その関係で絢音ちゃんも狙われてるのかもしれないっす」
河合 由佳 :
「でも、このボク……! "ワンダーアキュート"河合由佳も、及ばずながら力になるんで、安心してほしいっす……!!」
猿曳 松葉 :
「かわいいカワイっちな、覚えたで〜」
暁月 絢音 :
「……どうしてUGNの本部が、正月枝舞のことを気にするの? うちの人達ならともかく、こんな村の祭事関係ないんじゃ……」
神狩 妃華 :
「それに関しては、後で君にも伝えて良いかどうかを打診するよ」
暁月 絢音 :
「……そう」 何かあるのだろう、と思うが打診が必要なことなら今は聞かない
蛇ノ目 衣葉 :
「なぜかどこの組織も『正月枝舞』のことを気にしているようだね」
猿曳 松葉 :
「せや、そこの痴女探偵! ゴタゴタしとって馴染んでもうてるわ!」
「結局なんなんやジブン!」
蛇ノ目 衣葉 :
「痴女ではない、美少女名探偵だ」
暁月 絢音 :
「……ふざけてる?」
猿曳 松葉 :
「自分で美も名もつけるのはよくばりすぎるやろ」
河合 由佳 :
「……美少女を自称するヤツに、まともな人間はいないっす」
河合 由佳 :
「かわいいボクが断言するっすよ」
猿曳 松葉 :
「ジブンも言うてもうてるやん!」
河合にツッコまざるを得ない
蛇ノ目 衣葉 :
「……ああ、もう事件が起きているんだったな。余興は抜きにしよう」
蛇ノ目 衣葉 :
「私は蛇ノ目衣葉。後から来たふたり以外には説明したが、ゼノスから巫を守るために寄こされたエージェントだ」
蛇ノ目 衣葉 :
「この村のことは新幹線の切符を取るまで知らなかったから来るのは初めてだ。もちろん神事のことも」
蛇ノ目 衣葉 :
「ほかに説明が必要なことはあるかな?」
暁月 絢音 :
「ゼノスって、妖の集団だっけ……。別に、説明とかはいい、けど……」
暁月 絢音 :
「わたしを守りに来たって言うなら、ついでに松葉と緋依さんのことも守ってほしい……かな……」 衣葉を含め、他に集まった人達の顔も見上げて
暁月 絢音 :
「……わたしだけが生き残っても、意味……ないから」
蛇ノ目 衣葉 :
「もちろんだ。できるだけ被害を少なくするのが探偵の使命だからな」
桐生 緋依 :
「絢音ちゃん……」胸元できゅっと自分の手を握る。
猿曳 松葉 :
「………死なへんわ、アホ! あやねんもヒヨっちゃんも死なさへんし、師匠かてさっさと呼び戻したるわ!」
暁月 絢音 :
「……そう、だね」 有栖がすでに死んでいるため、不安げに応える
神狩 妃華 :
「……ゼノスもまた、プランナーの指示である以上無意味な動きは見せない。この場では、『一旦』見逃しておくが……」
渋々と
"ジャバウォック" :
「はいそうですかと信じる訳にも、いかないですかねェ」神狩に同調する。
蛇ノ目 衣葉 :
「別に信じないなら信じないで構わない。すぐに信用されるなんて思っていないからね。行動で示すだけさ」
河合 由佳 :
「お~……たった一人なのに、毅然とした態度っす……」
神狩 妃華 :
「セリフが無駄に誠実で困るな……」
猿曳 松葉 :
「なんかよーわからんやっちゃな……服もよーわからんし……」
猿曳 松葉 :
「まあ、あやねんを守るん手伝ってくれるんやったら別にええか!」
暁月 絢音 :
「わたしは……FHとかゼノスとかよく分からないから、別に」 信用の度合いで言えば他に来た人と特に変わらないと言うように
蛇ノ目 衣葉 :
「ふむ、納得してくれたならよかった」
蛇ノ目 衣葉 :
「ほかの皆は村に住んでいる知り合いのようだね」
暁月 絢音 :
「うん……」
神狩 妃華 :
「一応リストは貰ってるんだが……不備が無いとも限らないし、それぞれから聞いておきたいな」
紹介を促しちゃうよん
猿曳 松葉 :
「そうや自分が名乗ってへんかったわ!ごめんなあ!」
「マツバやで。猿曳松葉。えっと、何やったっけ、新しいコードネームもつけてもらったんやけどな……」
あまりに名乗る機会が無くて忘れてしまったらしい。
暁月 絢音 :
「コードネーム……あったっけ、そんなの……」
桐生 緋依 :
「まったくもう……松葉ちゃんのコードネームは"松の守"でしょう……?」困ったように微笑んで
桐生 緋依 :
「絢音ちゃんのコードネームは、ええと……? UGNイリーガルとして戦ってきた訳じゃないから、そういえばなかったかしら……?」
暁月 絢音 :
「うん……知らない。正直、イリーガルとか……そんな意識もないし……」 有栖がいたから一緒にいただけ
猿曳 松葉 :
「もう"紅の巫"でええんちゃう? コードネームみたいなもんやろ。」
暁月 絢音 :
「いや、コードネームとかじゃないんだけど……。もう、何でも良いよ」
猿曳 松葉 :
「まあ……どうでもええか、そっちは」
打っても響かない絢音の態度と、投げやりな返答に心苦しさを覚える
猿曳 松葉 :
「自分の名前くらいは自分で言うときぃよ、あやねん。」
暁月 絢音 :
「…………」
神狩 妃華 :
「ああ、聞かせてくれ」
暁月 絢音 :
「……暁月絢音。紅の巫です」
暁月 絢音 :
「って、言わなくても……知ってるんじゃないの……?」
神狩 妃華 :
「そうだな。でも……自己紹介は書面じゃ済ませられないじゃないか」
そうだろう?と穏やかに
河合 由佳 :
「自己を紹介するから自己紹介っすからね」
暁月 絢音 :
「まあ……そうかもしれないけど」
暁月 絢音 :
「でも、ごめん。なんか他に紹介出来る気がしない……頭回んなくて……」
神狩 妃華 :
「構わないよ、暁月さん。私も無理強いはしたくない……君に必要なのは、一度落ち着く時間だ」
桐生 緋依 :
「そうよね、無理もないわ……あんなことがあったんですもの……」
桐生 緋依 :
「わたしだって、気持ちの整理はついてない……」
暁月 絢音 :
「……うん」
桐生 緋依 :
「そうよね……絢音ちゃん、あなたは休むべきよ……」
桐生 緋依 :
「今回の事件、わたしたちだけで捜査を進めるから……ね……?」妃華に目配せをする。最終的な指揮権は本部エージェントにあるからだ。
暁月 絢音 :
「……そう、かも。でも、いいの……?」
桐生 緋依 :
「ねえ、妃華……良いわよね……?」縋るような目でお願いをする。
神狩 妃華 :
「………元よりそうなるハズのものだ。私も休んでいて欲しい。ただ、護衛対象である暁月さんを遠ざけることも少し難しいという点はある」
暁月 絢音 :
「……じゃあ、そうしようかな」
暁月 絢音 :
「神社の中にはいる、から……。それなら、大丈夫?」
"ジャバウォック" :
「分かれてると護衛が難しいってんなら、あっしに任せてくださいや」
"ジャバウォック" :
「どのみち、雇い主と先代の巫を護衛するために、神社に残るヤツも必要なんでね」
猿曳 松葉 :
「おっちゃん! ジャバのおっちゃん! 頼むでホンマ!!」
"ジャバウォック" :
「ジャバのおっちゃんってなぁ止めてくんな……どうにも響きが悪ィや……」
猿曳 松葉 :
「え、アカンの? ほなジャバ・ザ・ハットで……」
"ジャバウォック" :
「もっと悪くしてどうするよ、大犯罪者じゃねぇかい」
猿曳 松葉 :
「文句たれやなぁ、もうおっちゃんでええ?」
「おっちゃん、おっちゃんしかおらんし」
"ジャバウォック" :
「……あっしが悪いんですかね」
"ジャバウォック" :
「まあ、それで構いやせんが」
暁月 絢音 :
「…………」 話している間に、壁に手を突きながらゆっくりと立ち上がって
暁月 絢音 :
「……ごめん。じゃあ、わたしは……これ、で」 社務所の扉へとふらふら歩いていく
猿曳 松葉 :
「なんかいるもんとか、聞くことあったらすぐ言いや!」
暁月 絢音 :
「……うん」 立ち止まり、振り返って
暁月 絢音 :
「ありがとう、松葉……。ごめんね……」
猿曳 松葉 :
「ごめんは要らへん! 任しといて!」
暁月 絢音 :
「……ん」 ずっといつもと変わらないように、明るくしてくれている松葉に少し元気づけられたように、口元にほんの小さな笑みを浮かべて
暁月 絢音 :
絢音はそのまま社務所の外に出て、シーンから退場しましょう。
桐生 緋依 :
「絢音ちゃん……大丈夫かしら……」その後ろ姿を見送る
猿曳 松葉 :
「………大丈夫なワケあるかい」
「戻ってこんもんには耐えるしかないんや。」
絢音が行ったのを見届けて、大きく深呼吸。
自分にも言い聞かせる。
桐生 緋依 :
「そう、ね……」
猿曳 松葉 :
「………それより、まだ取り戻せるもんと守れるもんが先や」
桐生 緋依 :
「取り戻せるもの……?」
猿曳 松葉 :
「師匠や、師匠! あんのアホゴリラを見つけてこなアカンやろ!」
"ジャバウォック" :
「師匠ねぇ? 取り戻せるってェと、第一容疑者の安黒うさぎをまだ信じてるんで?」
猿曳 松葉 :
「当たり前やろ! アホゴリラとは言うたけどな、大事な家族なんや!」
「マツバの耳で直接師匠から事情聞くまで、犯人とは思わへん!」
"ジャバウォック" :
「ほォ、家族ねぇ……まったく天晴な信じっぷりでェ……」
"ジャバウォック" :
「ま、そのためにも一先ず、自己紹介コーナーを終えましょうかね?」
猿曳 松葉 :
「え、あと誰紹介してない?」
「ごちゃごちゃして全然覚えてへんわ。」
蛇ノ目 衣葉 :
「そこのお姉さん……は私は把握していないかな」
神狩 妃華 :
「ああ…お前以外知ってそうだからな」
そういえばな…と
桐生 緋依 :
「────ほとんど顔見知りだし、戦闘員じゃないから必要ないかもしれないけど、改めて」
桐生 緋依 :
「わたしは梅結村支部の臨時支部長になった"エンプレスツリー"桐生緋依よ」
桐生 緋依 :
「もっとも、こういう場合の最終的な指揮権は本部エージェントにあるから、ほとんどお飾りだけれど」弱々しく笑ってみせる
猿曳 松葉 :
「そんなことあらへん!ヒヨっちゃんは梅結村最強や!」
「えーと……ほら、そこの探偵にも負けへんで!なんかこう……ほうようりょく?が!」
ノリで援護したため、フォロー内容がわやくちゃである。
神狩 妃華 :
「ふふ、それならあるかもな」
蛇ノ目 衣葉 :
「包容力」バ~ン!
河合 由佳 :
「包容力なら、ボクも負けてないっすけどね?」
蛇ノ目 衣葉 :
「わざわざ部外者のためにご紹介感謝する。私のほうからプロファイルしたい人物は以上だ」 メモを取りながら
猿曳 松葉 :
「いや、河合っち、ジブンは負けとる……。」
「ウチらは勝たれへんで……。」
謎に肩を抱く。
河合 由佳 :
「そ、そんな……!? あの探偵、見たところ包容力の欠片もないっすよ……!?」
猿曳 松葉 :
「いや、デカいでアレは……見るからにデカい……」
「ヒヨっちゃんには勝るとも劣らんで……!」
神狩 妃華 :
「ああ……そう言う事か……」
ようやっと飲み込めた
蛇ノ目 衣葉 :
「何の話だろう? 背はそんなに高くないほうだが……」腕組み(組めない)
桐生 緋依 :
「包容力に大きいとか大きくないとかある……?」同じように腕を組んで、大きな胸を持ちあげる。
猿曳 松葉 :
「……ヒヨっちゃんは無自覚でこのボケかますんやで、すごいやろ。」
神狩 妃華 :
「相変わらずだな、緋依も……」
蛇ノ目 衣葉 :
「とにかく、情報提供感謝する。私はこれから容疑者について調査を進めさせてもらおう」
猿曳 松葉 :
「師匠探しならマツバも手伝うで、もちろん。」
神狩 妃華 :
「当然私達もだ。というかそれこそ私たちの本分なんだが……」
桐生 緋依 :
「……ああ、その前に少し妃華は残ってもらえるかしら」
桐生 緋依 :
「捜査を始める前に、相談しておきたいコトがあるの」
河合 由佳 :
「へぇ、二人っきりで秘密のお話っすかぁ?」
神狩 妃華 :
「河合、茶化さない」
こら、と簡単に注意をして
神狩 妃華 :
「私が残ればいいんだな」
勿論待つ姿勢だぜ
"ジャバウォック" :
「んじゃあ、あっしらは先にお暇しますかね」
猿曳 松葉 :
「はいはい、ほな行こか」
「衣葉探偵もほら行くで〜」
蛇ノ目 衣葉 :
「ああ、よろしく頼む」 行くぞ~!
河合 由佳 :
「それじゃ、ボクも外で待ってるんで」
河合 由佳 :
「早めに来てくださいよ~?」やっぱり茶化しながら部屋を出る
神狩 妃華 :
「内容によるぞ~」手をひらひらさせて
桐生 緋依 :
「ふふ、にぎやかな子ね」微笑んで見送る
桐生 緋依 :
「…………それでね、話なんだけど」妃華に向き直り
桐生 緋依 :
「絢音ちゃんと松葉ちゃんについて、話しておきたくて」
桐生 緋依 :
「あの二人にとって、有栖ちゃんはとっても特別な存在で……そんなに大事なものを、いきなり二人は失ってしまったのよ……」
桐生 緋依 :
「もちろん、わたしにとってもそう……だけれど、わたしよりずっと深く傷付いてるだろうから……」
桐生 緋依 :
「あの子達のことを、気に掛けてあげて貰えるかしら……」
神狩 妃華 :
「それは…当然だろう」
神狩 妃華 :
「私は今日、UGN本部エージェントとして、この事件の収拾を図る為にここへ派遣された」
神狩 妃華 :
「だから、それを何とかする義務がある」
神狩 妃華 :
「だがそれ以上に……」
手を握りこむ
神狩 妃華 :
「あの子たちは、ただ……ただ、家族を失った子供だ」
神狩 妃華 :
「家族を奪われた、ただの人なんだ。何も特殊な状況じゃない」
神狩 妃華 :
「その傷心は、察するにあまり……いや、同じか」
神狩 妃華 :
「緋依は覚えてるか?私が黒焦げでホワイトハンドに運び込まれた時のことだ」
桐生 緋依 :
「ええ、勿論よく覚えてるわ……あの時は予断を許さない状況が続いてて、わたしは一睡もせずに、あなたに付きっきりだった……」
神狩 妃華 :
「それと同じに、今思った。少し重ねてるのかもな」
神狩 妃華 :
「家族を失う痛みは知っている」
神狩 妃華 :
「寄り添う人間は……多ければ良いというものではないが……私を頼ってくれるなら、全力でそれに応えよう」
桐生 緋依 :
「……ありがとう、妃華」
桐生 緋依 :
「こんなときに、不謹慎かもしれないけど」
桐生 緋依 :
「こんなときだからこそ、わたし嬉しいわ。妃華がいてくれて」
桐生 緋依 :
「……来てくれたのがあなたで、本当によかった」そう言って、妃華の手を握る。
神狩 妃華 :
「はは、くすぐったいな。私なんてまだまだ子供みたいなものだろうに」
桐生 緋依 :
「ううん、そんなことないわ」
桐生 緋依 :
「戦えない無力なわたしより、ずっと頼りになる」
神狩 妃華 :
「最近後輩……さっきの河合にも同じ凹み方をされたよ」
苦笑いで
桐生 緋依 :
「後方支援のエージェントはみんな、同じ悩みを抱えるものなのかしら」
神狩 妃華 :
「かもしれないな。皆もっと自信を持ってくれ、よっと!」
両肩を外からパシリと軽く叩く
神狩 妃華 :
「直接的な戦闘力が全部じゃないなんて、分かり切ってることだろう?緋依達がいなければ、私達はいつ壊滅したっておかしくない」
神狩 妃華 :
「私達は感謝してる。綺麗に治った傷痕や、救われていく人命を見る度に……やっぱり緋依達がいなければ、と強く思い直す」
神狩 妃華 :
「皆、途方もなく掛け替えのない仕事をしてるんだ。無力なんて、こんなに相応しくない言葉もない」
桐生 緋依 :
「……ふふ、ありがとうね妃華」
桐生 緋依 :
「絢音ちゃんと松葉ちゃんの心配をお願いしたはずなのに、年上のはずのわたしまで励まされちゃった」
桐生 緋依 :
「本当は、こんなはずじゃなかったんだけど」少し拗ねたように笑う
神狩 妃華 :
「えぇ?私の前でそんなこと言ったらこうなることくらいわかってたろう?」
神狩 妃華 :
「弱音を吐いてくれたのは素直に助かるしな。聞けて良かった」
桐生 緋依 :
「たまには、大人ぶりたかったのよ」
桐生 緋依 :
「……さて、わたしから言いたいことは以上」
桐生 緋依 :
「改めて、あの子たちのことをお願いね妃華」
神狩 妃華 :
「ああ、承った」
と笑顔を送り、妃華も探索とかに繰り出すのかな
GM :
『朝に紅顔ありて、夕べに白骨となる』とは良く言ったもの。
GM :
今も昔も変わりなく、この世は諸行無常。
GM :
一時の夢のごとき平穏な日常は、白雪のように儚く融けて消えた。
GM :
……かの者があった場所に残されたものは、ただ雪融けの涙のみ。
GM :
それでは、PCのシナリオロイスに対する感情決定を各々お願いします!
暁月 絢音 :
夢皓有栖の感情、好意/〇後悔で!
猿曳 松葉 :
安黒うさぎに信頼/不信感のP!
まだ助かる……まだ助かる……
神狩 妃華 :
緋依さんに✓友情/嫉妬でごぜやす
蛇ノ目 衣葉 :
ふしぎな白猫 〇好奇心/疎外感 で取りましょう!
GM :
全員のロイス取得を了解しました!
猿曳 松葉 :
追加でロイス取りたいのです!
GM :
どうぞどうぞ!
暁月 絢音 :
猿曳松葉に〇友情/恐怖、安黒うさぎに〇信用/不安でロイス取得します!
system :
[ 暁月 絢音 ] ロイス : 3 → 5
猿曳 松葉 :
暁月絢音に庇護/恐怖のP!
これ以上失うという恐怖!
system :
[ 猿曳 松葉 ] ロイス : 3 → 4
神狩 妃華 :
河合に✓庇護/脅威(財布がね…)
絢音に同情/✓憐憫で
system :
[ 神狩 妃華 ] ロイス : 3 → 5
蛇ノ目 衣葉 :
せっかくだから俺はこの赤い巫女を選ぶぜ! 絢音ちゃんに〇好奇心/憐憫で取得しましょう
system :
[ 蛇ノ目 衣葉 ] ロイス : 3 → 4
GM :
改めてロイス取得了解!
GM :
それでは情報収集シーンに移りましょう
情報収集1
GM :
今回の情報収集項目は、ちょっとずつ小出しにしていきます
調査項目
◆年神について①
〈情報:UGN〉〈情報:ゼノス〉〈情報:梅結村〉10
◆ジャバウォックについて
〈情報:UGN〉7
GM :
まずこれだけ! 調査をしたい方はシーン作ってもらって!!
神狩 妃華 :
そしたらジャバについていきま~~す
神狩 妃華 :
1d10+45(1D10+45) > 8[8]+45 > 53
神狩 妃華 :
振りますわね
GM :
どうぞどうぞ!
神狩 妃華 :
(2+2+0+0)dx(10+0)+3+0 〈情報:UGN〉判定(4DX10+3) > 9[3,5,9,9]+3 > 12
GM :
さすがの調査能力、では開示
情報
◆ジャバウォックについて
桐生緋依が契約している傭兵。
《赤色の従者》によって、従者を生み出すブラム=ストーカーのオーヴォード。
なお血液で生み出すものは従者に限らず、白兵武器からミサイルまで自由自在。
強力な従者や武器の作成には時間がかかるが、時間をかければかけるほど戦力を増やすコトができる。
戦いに備えて準備しているなら、マスターエージェントも単独撃破できるほどの戦闘能力を発揮する。
余談だが、元UGNエージェント。
UGN所属当時、捨て駒も同然の扱いを受けて、率いていた部隊が全滅。
ジャバウォック自身も、生死の間を彷徨った。
このとき、命を救ってくれた恩人が桐生緋依。
今回の依頼を受けたのは、彼女から受けた恩義を返すためである。
……それはそれとして、きっちり報酬は貰う。
ケチだ恩知らずだと罵られようとも、絶対にタダ働きしないのが、ジャバウォックの流儀なのである。
GM :
以上! 次の方どうぞですよ!!
蛇ノ目 衣葉 :
いくぜ~! 待ってろ年神!
蛇ノ目 衣葉 :
1d10+52(1D10+52) > 10[10]+52 > 62
蛇ノ目 衣葉 :
《壁に耳あり》を使用して「年神について①」調査しましょう
蛇ノ目 衣葉 :
5dx+1>=10(5DX10+1>=10) > 10[3,5,5,6,10]+3[3]+1 > 14 > 成功
GM :
さすがは探偵、やりますねえ
system :
[ 蛇ノ目 衣葉 ] 侵蝕率 : 62 → 63
GM :
では開示しますよ!
情報
◆年神について①
神仏への信仰が人々に根付いていた、古の時代。
貧困や苦難に喘ぐ人々の「願い」によって生まれ落ちたレネゲイドビーイング。
シンドロームは、バロール/オルクス。
オルクス因子を媒介して因果に干渉。願い通りの運命を作り出すことができる。
『聖杯』『猿の手』『魔法のランプ』といった類の、万能の願望器。
非常に高い知能を持つようになった、現代のレネゲイドビーイングとは異なり、
見境なく願いを叶え、人間を堕落させてしまう。
その在り方から、元々の呼び名は『堕トシ神』。
救いを求める願いから生まれた神でありながら、
この神を巡る陰惨な殺し合いが引き起こされて、世はさらに乱れた。
同じような悲劇を防ぐために、年神の情報は永く秘匿されてきたが、
夢皓有栖の死をきっかけに、千年の時を超え、再び戦乱が起きようとしている。
蛇ノ目 衣葉 :
ほ~~~~~
GM :
以上! UGNが重要視するのも分かるね! そして調査項目が増えますよ!!
調査項目
◆紅の巫について
〈情報:UGN〉〈情報:梅結村〉6
◆夢皓有栖について①
〈情報:UGN〉10
猿曳 松葉 :
36+1d10(36+1D10) > 36+3[3] > 39
猿曳 松葉 :
紅の巫行くよ!
猿曳 松葉 :
2dx+1 紅の巫について情報UGNで(2DX10+1) > 7[3,7]+1 > 8
GM :
危なげなく成功! では開示!!
情報
◆紅の巫について
この日本に戦禍を招いた『堕トシ神』はやがて、
「平穏な日常を過ごしたい」と正しい願いを受けて、
自分自身で生んだEXレネゲイド『紅梅』『白梅』によって封印されたという。
このとき、遺産で神を封じた姉妹を”神薙ぎ”と呼び、
後世には『紅の巫』『白の巫』として伝わっている。
ただ今も残っているのは『紅の巫』こと暁月家のみ。
紅の巫とは、紅梅を以て堕トシ神を封じ続ける要石。
つまるところ『天下泰平のための人身御供』だ。
「平穏な日常を過ごしたい」と願われたせいで、
紅の巫だけ、平穏な日常を過ごせないのは皮肉だが。
GM :
以上! こういう経緯で梅結村に縛られているんですね!
猿曳 松葉 :
か、カスの風習〜〜
てか白梅は何!?
GM :
何でしょうね
GM :
では次の方、どうぞ!
暁月 絢音 :
出ます!
暁月 絢音 :
1d10+45(1D10+45) > 9[9]+45 > 54
暁月 絢音 :
でっか
暁月 絢音 :
夢皓有栖について①、調べます!
暁月 絢音 :
ミーミルの覚書を使用、このシーンの間コネ:UGN幹部の効果を得てダイス+2個!
暁月 絢音 :
5dx 目標10(5DX10) > 8[3,4,6,7,8] > 8
暁月 絢音 :
足りない! 財産点!
猿曳 松葉 :
異議アリ!
猿曳 松葉 :
バディムーヴを使って+3できるぜ!
暁月 絢音 :
おー
GM :
うう~ん、美しきかな助け合い
暁月 絢音 :
何か間違えたかと思った、それならお願いします!
猿曳 松葉 :
コストもない!成功するはず!
GM :
それでは成功! 情報を開示!!
情報
◆夢皓有栖について①
国家規模や世界規模の脅威への対処を目的に、UGNが設立した本部機密特殊部隊『アンサラー』に所属していた。
災厄の予兆を観測した地域へ赴き、その指揮によって、FH時代のプランナーの計画など多くの災厄を防いできた。
三年前、梅結村に移ったのは、本人の希望によるもの。
梅結村は『年神さま』がいるために守護の必要が高く、
だが大きな戦力を割くことは、FHをはじめとした敵対組織に『年神さま』の価値を悟られてしまう恐れがあった。
そのためUGN上層部は「夢皓有栖の使い道として妥当だろう」と判断した。
能力の詳細は定かでないが、有栖は自らを『魔女』と称するコトがあった。
彼女の過去をさらに探れば、その理由について詳しく分かるかもしれない。
暁月 絢音 :
す、すごいお姉ちゃんだ…
GM :
本部機密特殊部隊所属の凄いお姉ちゃんなのでした!
GM :
と、ココでトリガーシーンの条件を満たしたのですが、
GM :
あと一つ、知らなくても問題ないフレーバー情報がございます。
調査項目
◆フレーバー情報:梅結村について
〈知識:歴史〉〈情報:梅結村〉8
猿曳 松葉 :
出しゃばりマツバやで〜出るで〜
暁月 絢音 :
気になるし助かる、お願い!
猿曳 松葉 :
39+1d10(39+1D10) > 39+1[1] > 40
GM :
マジで低燃費じゃんね
猿曳 松葉 :
侵蝕率まで値切る女
猿曳 松葉 :
2dx 特に技能はないのでどちらでも!(2DX10) > 8[4,8] > 8
GM :
おお、素で成功
GM :
ではでは、それほど重要でもない情報を開示!
情報
◆フレーバー情報:梅結村について
梅結村では、年越しのタイミングに花火を打ちあげる。
色とりどりの花火の下、紅の巫が舞う『正月枝舞』はとても綺麗だと評判。
時は遡り、十八世紀ごろ。
江戸の世は四大飢饉に見舞われ、異常気象や害虫の異常発生で凶作が連続。
百姓一揆や打ちこわしが頻発した。
そうした惨状を嘆いたのが白の巫だ。
『白の巫』の一族は、年神の力を「乱れた世を正すために使おう」と画策。
『紅の巫』の一族と争い、その命を散らしたとされる。
────花火とは元来、鎮魂の儀式。
『堕トシ神』を巡る戦乱で散った、全ての死者の霊魂を鎮めるものである。
暁月 絢音 :
ちょっと待ってくださいね、結構重要なんじゃないですか?
GM :
あくまで歴史の話だし、今とはあんまり関係ないやつ!
暁月 絢音 :
確かにそうだけど!
GM :
調査項目はひとまず以上!
GM :
情報収集RPに入る前に! それぞれ登場回数だけ調達をしてもらいましょうか!
猿曳 松葉 :
2回かな!
まずは応急キット!
猿曳 松葉 :
2dx+1>=8 応急手当キット(2DX10+1>=8) > 7[6,7]+1 > 8 > 成功
暁月 絢音 :
引きこもり中ですが、出た後に調達したってことでいつもの高性能医療キット行きましょう
暁月 絢音 :
3dx 目標9(3DX10) > 9[4,8,9] > 9
暁月 絢音 :
お、ぴったり!成功です
GM :
持っていきなされ…有栖ちゃんは治すことができないけどね…
暁月 絢音 :
何でそんなこと言うの!!!!!!!
猿曳 松葉 :
事あるたびに刺してくる!
次はダメ元で両手剣を買うよ!
蛇ノ目 衣葉 :
UGNボディアーマー狙ってみましょう
猿曳 松葉 :
2dx+1>=10 両手剣(2DX10+1>=10) > 5[3,5]+1 > 6 > 失敗
猿曳 松葉 :
特に財産点は使わない!
蛇ノ目 衣葉 :
3dx+1>=12(3DX10+1>=12) > 8[6,8,8]+1 > 9 > 失敗
蛇ノ目 衣葉 :
残念! 以上です
神狩 妃華 :
(2+0+0)dx(10+0)+2+0 〈調達〉判定 難易度10の両手剣(2DX10+2) > 6[2,6]+2 > 8
神狩 妃華 :
が、駄目…!
GM :
残念無念!
猿曳 松葉 :
バディムーヴを使用します!妃華ちゃんの判定に+3!
神狩 妃華 :
よって達成値は11!成功!
GM :
松葉ちゃんは射撃型のハズ…! いったい何に使う両手剣なんだ…!!
猿曳 松葉 :
私の狙いは分かってるくせに白々しいぞ!!
GM :
ふふ…その思惑は当たるかどうか…楽しみですね…
GM :
それでは調達も終わったので、情報収集RPに移ろうと思いますよ!
暁月 絢音 :
はーお
猿曳 松葉 :
はお〜
猿曳 松葉 :
社務所に一度松葉が戻って来る。
両手が荷物で塞がっているためか、足で器用に襖を開けて入ってくる。
猿曳 松葉 :
「よっこいせ〜」
いかにも年季の入った木箱をどかどかと粗雑に置く。
蛇ノ目 衣葉 :
同じころ、衣葉はゼノスの同僚と連絡を取っていた。
蛇ノ目 衣葉 :
「……"ご神木"のことなら同じ植物に聞いてみるのがよいかと思ったけれど、当たりだったね」
蛇ノ目 衣葉 :
「万能の願望器か。それはロクなことにならないはずだ。何が何でも封じようとなるのも当然ということか」
蛇ノ目 衣葉 :
黒革の手帳にいろいろメモを記入しつつ、社務所へと戻ると、ちょうど戻って来た松葉と鉢合わせる形になった。
猿曳 松葉 :
「おかえり〜。」
「こっちは納屋ん中を見てきたで!」
「師匠があんなとこおるとは思ってへんけど、一応な。」
「ついでに中にあった古そうなもん持ってきたわ!」
中身は神社にまつわる史料のようだ。
猿曳 松葉 :
「マツバはなんもわからんけど、衣葉探偵は名探偵なんやろ?」
「真犯人の手がかりとかにならんか!?」
蛇ノ目 衣葉 :
「ほう、この名探偵の力を借りたいと。素晴らしい慧眼だ」 ピク、と反応
蛇ノ目 衣葉 :
「任せてくれたまえワトソン君」 ずずいと接近して資料を貰うとパラパラ解読し始める。
猿曳 松葉 :
「ウチはワトソンくんやなくて、マツバちゃんやねんけど?」
蛇ノ目 衣葉 :
「お決まりの奴を言ってみたかっただけだから大丈夫だ。名前はちゃんと覚えているぞ」
蛇ノ目 衣葉 :
「さて、これは『紅梅』『白梅』なる神器とそれを守る巫女たちにまつわる資料のようだね」
蛇ノ目 衣葉 :
「このふたつが彼女……紅の巫の契約した遺産ということで正しいかな?」
猿曳 松葉 :
「え? 知らんで?」
「あやねんが持ってるクソボケ木刀は一本しかあらへんし。」
「木刀以外にあったかなあ?」
蛇ノ目 衣葉 :
「む? 資料にはそれぞれの神器を『紅の巫』『白の巫』が守っていると書いてあるけれど……『白梅』のほうは白の巫とともにどこかに忘れ去られてしまったようだね」
蛇ノ目 衣葉 :
「まあ、今はそれについては置いておこう。私が独自で収拾した情報と総合するとだ……」
蛇ノ目 衣葉 :
「かつてこの地には『堕トシ神』と呼ばれるなんでも願いを叶えてくれる神様がいた。だが、本当になんでも叶えてくれるものだから人々は堕落し、これを廻って争いを起こした」
蛇ノ目 衣葉 :
「そんな争いを収めるため『堕トシ神』自ら自分を封印するため生み出したのが『紅梅』と『白梅』。だが、『白梅』のほうは忘れ去られ今に残るのは紅の巫と『紅梅』のみ、と」
蛇ノ目 衣葉 :
「まとめるとそんなところだね」
猿曳 松葉 :
「え、ながw!」
「三行で言うてくれな全然わからん!」
蛇ノ目 衣葉 :
「・年神さまは万能の神様で争いの種
・巫女は神器と契約して年神さまを封じるための人柱
・やはり紅梅はクソ」
蛇ノ目 衣葉 :
「こんなところでどうだろう?」
猿曳 松葉 :
「これ言うてマジで返してくれたん、ジブンが初めてやわ」
「プロやな!! めっちゃ分かりやすい!」
蛇ノ目 衣葉 :
「探偵してると結構あるからね。要約してくれって。それで省かれてしまう部分に重要な事実が眠っていることもあるのだけれど……」
蛇ノ目 衣葉 :
「しかし、問題の容疑者はなかなか見つからないようだね」
猿曳 松葉 :
「せやなぁ……どこ行ったんやろか……」
「本気で遭難とかしてたらシャレならんで!」
蛇ノ目 衣葉 :
「……そういえば、紅の巫女のほうはまだ休息中かな? あれだけのショックがあったら仕方ないところではあるが……」
猿曳 松葉 :
「そう!それや!」
「今から様子見に行こうと思てん!」
「色々ありがとうな、名探偵!」
思い立ったら即行動、とばかりにバタバタ駆け出していく。
蛇ノ目 衣葉 :
「ああ。私の調査はホワイトボードにまとめておくからあとで読んでおくといい」 勝手に設営してる
暁月 絢音 :
静寂に包まれた和室。
暁月 絢音 :
障子の隙間から差し込む夕日の光だけが、部屋の中をぼんやりと照らしている。
暁月 絢音 :
絢音はそんな薄暗い部屋の隅に、膝を抱えるようにして座り込んでいた。
暁月 絢音 :
彼女の目元は赤く腫れていた。泣き続けた末に、とうとう涙は涸れ果て、もうこれ以上流すものが無くなったらしい。
暁月 絢音 :
「……寒い、な」
暁月 絢音 :
建物が古いせいで隙間風が吹いているらしく、部屋の気温は低かった。
暁月 絢音 :
首元を覆う赤いマフラーを両手でぎゅっと握る。
暁月 絢音 :
そういえば昨日、有栖にこれを渡された時「今年の冬はまた一段と冷え込む」と言っていたことを思い出す。
暁月 絢音 :
「……こんなことになるんだったら」
暁月 絢音 :
「一回くらい……お姉ちゃんって……」
暁月 絢音 :
「大好き、って……。言ってあげれば、よかった……な……」
暁月 絢音 :
マフラーで覆い隠した口元から掠れた声が零れて消えた、その時だった。
暁月 絢音 :
畳の上に放り投げられた一巻の巻物がひとりでに動き始め、その両端がゆっくりと開いた。
暁月 絢音 :
“常世の巻物”。
暁月 絢音 :
それは暁月家に代々伝わる、紅の巫だけが扱うことが出来る家宝。
暁月 絢音 :
普段は白紙で何も記されていないが、紅の巫が望めば様々な情報を写し出す力を持つ不思議な巻物だった。
暁月 絢音 :
「…………?」
暁月 絢音 :
白い紙の上に、墨のように黒い文字が流れるように書き出されていく。
暁月 絢音 :
この巻物が勝手に反応したのは、絢音の中のレネゲイドが不安定化したためだ。
暁月 絢音 :
レネゲイドは悲しみと絶望に押し潰された心から逃げるように、その力を外部へと放出していた。
暁月 絢音 :
───だから、なのだろう。
暁月 絢音 :
常世の巻物が記したのが、絢音にとって最も大切な人に関する情報だったのは。
暁月 絢音 :
「……有栖?」
暁月 絢音 :
その名前を目にした瞬間、思わず巻物を手に取ってしまう。
暁月 絢音 :
「アンサラー……UGNの特殊部隊……」
暁月 絢音 :
「……そんなの、知らない。そういえば、有栖が今までどこで何をしてたかなんて……聞いたこともなかった……」
暁月 絢音 :
待っているだけじゃなくて、もっと自分から有栖に話しかければよかった。もっと有栖のことを知ろうとすればよかった。
暁月 絢音 :
またそんな後悔が胸に押し寄せて苦しくなってくる。だが、今はそれよりも────
暁月 絢音 :
「どうしてUGNが、年神さまのことを気にするの……?」
暁月 絢音 :
「何かおかしい……。有栖は、どうして────」
猿曳 松葉 :
「たのもーっ!!」
わざとらしく、障子をけたたましく開ける。
猿曳 松葉 :
「って部屋めっちゃ寒いやん!」
「マツバは平気やけど、あやねんが体冷やしたあかんやろ〜!」
暁月 絢音 :
「松葉……。び、びっくりした」 そちらを見上げる
猿曳 松葉 :
「…………。ちょっと外出て体でも動かさん?」
「こんなとこでじっとしてたらカチコチなってまうわ。」
絢音の泣き腫らした顔を見て、ここでじっとさせるのは良くないと感じた。
暁月 絢音 :
「体動かすって言われても……今は訓練とか出来る気分じゃ……」 困ったように見て
猿曳 松葉 :
「別に縄跳びでもPK勝負でも羽子板でも何でもええって!」
暁月 絢音 :
「…………」 松葉の目をジッと見て
暁月 絢音 :
「……松葉……ずっと、ごめんね」
猿曳 松葉 :
「………あんなあ、謝るとしたらマツバの方やから。」
「ホンマはマツバがちゃんとアリっちゃんを守らなあかんかったんや。あやねんはウチに怒ってええくらいや。」
猿曳 松葉 :
「でも3度目はあらへん。」
「あやねんもヒヨっちゃんも守ったる。」
「でもな、先にあやねんがカピカピなってもたら意味ないやんか!」
猿曳 松葉 :
「今日は日差しはまだぬくいから、体ほぐしたら……ちょっとはマシやろ。」
暁月 絢音 :
「……そう、だね」 窓の外から差し込む光を一瞥して
暁月 絢音 :
「でも、守るなら……うさぎもでしょ? まだ、見つかってないんだよね……?」
猿曳 松葉 :
「……そうや。1番強いクセに、何やっとるんや……」
「あんのドアホもきっちり見つけたるわ!」
暁月 絢音 :
「ほんとに、ね……」 不安そうに、膝を見てから
暁月 絢音 :
「ねえ、松葉……ちょっといい?」
猿曳 松葉 :
「なんやなんや!」
暁月 絢音 :
「あの……。その、大したことじゃないんだけど……」 言いづらそうにして
暁月 絢音 :
「寒くて、足……冷たくなっちゃったから」
暁月 絢音 :
「立ち上がり辛いんだけど……。だ、だから……」
暁月 絢音 :
「手、貸して……欲しいんだけど……」 目を逸らしながら、小声で言う
猿曳 松葉 :
「おっしゃまかせい!」
絢音の腕を強く引き、立ち上がらせる──
その勢いのまま、正面から抱き上げるように持ち上げる。
暁月 絢音 :
「ひゃっ!? え、えぇ……!?」
猿曳 松葉 :
仰け反るように持ち上げまま、日の照らす縁側へ駆け出す。
暁月 絢音 :
「なっ、ちょ、ちょっと……おろして……っ!!」
猿曳 松葉 :
「えー? オモロいからもうちょい担いどいたろかな〜!」
猿曳 松葉 :
「ウソウソ、はい。」
日に温められた縁側の床板に絢音の足を下ろす。
暁月 絢音 :
「も、もう……。変なこと言うんじゃなかった……」
暁月 絢音 :
「……本当にバカだね、松葉は……」 少しだけ元気が出たらしく、小さく笑みを浮かべて言う。
猿曳 松葉 :
「おっと、マツバはバカちゃうで!!」
「アホなんや!!!!」
おどけて自分を指さす。絢音が少しでも笑ってくれるなら、それに優ることはない。
暁月 絢音 :
「……どっちも同じじゃない?」
猿曳 松葉 :
「違うんや!! かわいげがあるんや!!」
暁月 絢音 :
「そういうところがおばかなんだよね……」 くすっと笑って
暁月 絢音 :
「……まあ、なんでもいっか。お外、連れて行って?」 手を差し出す。さっきの態度と言い、絢音から手を握ろうとするのは初めてだ
猿曳 松葉 :
「お姫ちゃんやな〜! ほら!」
優しくも固く手を取る。
暁月 絢音 :
「巫女だからね」 手を握り返して
暁月 絢音 :
「……ありがと、松葉」
猿曳 松葉 :
「ええって! こっちこそありがとうや。」
「ほんでどうする? 木でも登る?」
暁月 絢音 :
「お猿さんじゃないんだから……」
暁月 絢音 :
「……なんでもいいよ、松葉の好きなことで。付き合ってあげるから」 普段なら絶対に嫌というが珍しく
猿曳 松葉 :
「え、そんなコト言うてええん!? 木登りなるで!?」
暁月 絢音 :
「だから良いってば……。わたし、普通に登れるし」 重力を操って
猿曳 松葉 :
「浮くんはずっこいやろ!?」
軽口を叩きながら、外へ向かう。
GM :
一方、その頃。
神狩 妃華 :
『ジャバウォックとは何者なのか』。
神狩 妃華 :
緋依が呼び込んだ、見慣れぬ傭兵。
緋依のことは勿論信頼しているが、相手の素性は計り知れない。
神狩 妃華 :
「さて、アレは一体何なのか……聞いて簡単に分かれば良いが」
神狩 妃華 :
最も簡単なのは、直属の上司に聞くことだ。それと同時に、想定外のオーヴァードの参戦を報告しなければならない。
アスクレピオス :
『────もしもし、こちらはアスクレピオス。かわいいヒバナちゃんからプライベートな連絡とは、なんとも嬉しいのう』
テレーズ :
『……私も同席している時点で、プライベートではないでしょう、アスクレピオス先生』
神狩 妃華 :
「貴方に私からプライベートな連絡を差し上げることはそうある事ではないので…」
無慈悲な断言
神狩 妃華 :
「失礼、お二人にある報告と、それに伴った情報の提供を仰ぎたく」
テレーズ :
『ある報告とは?』
神狩 妃華 :
「はい……事前に戴いていた、現地にいるオーヴァードのリストとは別に二人のオーヴァードが」
神狩 妃華 :
「片方は”ジャバウォック”と言う傭兵です。”エンプレスツリー”が個人的に依頼を出したとのことですが」
アスクレピオス :
『……ほう、ジャバウォックか』
テレーズ :
『ご存知なのですか?』
アスクレピオス :
『うむ、ヒバナちゃんは『ストライクハウンド』というUGN本部の戦闘部隊を知っておるか?』
神狩 妃華 :
「具体的な編成は存じ上げませんが、名前だけは」
アスクレピオス :
『ヤツは、そのストライクハウンドの元メンバーじゃ』
テレーズ :
『なるほど、元UGNの人間でしたか』道理で知っている訳だ、相槌を打つ。
アスクレピオス :
『当時の資料も残っておる、すぐそちらに送ろう』と妃華ちゃんの端末にデータが送られてくる。
神狩 妃華 :
「ありがとうございます、目を通しておきます」
神狩 妃華 :
「それと……もう一人妙なオーヴァードが」
電話越しから渋面なのが分かる声色
テレーズ :
『妙、ですか?』
神狩 妃華 :
「はい、名を蛇ノ目衣葉と言うらしいのですが、所属をゼノスと言っておりまして……どうにもこう……本人の言動が胡乱と言うか……」
アスクレピオス :
『ゼノスの……蛇ノ目衣葉……!?』
テレーズ :
『知っているんですか、アスクレピオス先生!』
神狩 妃華 :
「よくご存じで」
アスクレピオス :
『いや、まったく知らん……誰それ、怖……』
テレーズ :
『知らないんですか、紛らわしい……』
テレーズ :
『とはいえ、ゼノス……ゼノスですか……それは気掛かりですね……』
神狩 妃華 :
「目的は我々と同じ、『巫女を守ること』らしいのですが……」
アスクレピオス :
『ふむ……巫女を守る、か……』
アスクレピオス :
『今は、猫の手も借りたいところ……信用に足る相手とならば、友誼を結んだ方が良いじゃろうが……』
アスクレピオス :
『そうさな、おぬしはどう思った?』
神狩 妃華 :
「何というか……あまりにも情報が少ないと言うか……空気を読んだりだとか、言動の筋は通っているように見えますが、まだ何とも……」
珍しく言葉のキレが悪い。
神狩 妃華 :
「あの感じが演技にも見えないですし……ううむ」
テレーズ :
『……なるほど』
アスクレピオス :
『それなら、ひとまず協力関係を続けてもよいじゃろ』
テレーズ :
『ただ、警戒は怠らないでください』
テレーズ :
『プランナーも、年神の力を狙っている可能性は大いにあります』
神狩 妃華 :
「確かに……その可能性はありそうですね。河合にも共有しておきます」
アスクレピオス :
『おお、頼むぞ』
テレーズ :
『……それから、話は変わるのですが』
テレーズ :
『こちらからも、あなたに伝えておきたいコトがひとつ』
神狩 妃華 :
「はい、何でしょうか」
テレーズ :
『先程、衛星情報から梅結村に侵入者を検知しました』
アスクレピオス :
『おそらく、改革派の手先じゃろう』
神狩 妃華 :
「ほう……了解しました。相手方のスタンスにもよりますが、大方迎撃の方針で構いませんか」
テレーズ :
『……相手がUGNであれば、穏便な対処をお願いします』
テレーズ :
『こちらから手を出せば、その戦火は瞬く間に燃え広がってしまうかもしれない』
アスクレピオス :
『まったく面倒じゃのう、政治って』
神狩 妃華 :
「上層部の方にそういったことは言って頂きたくありませんが、面倒なことは否めないですね。畏まりました、所属も確認を取った上で慎重な対応を心がけます」
テレーズ :
『無茶を言って申し訳ありませんが、お願いします"怒りの緋"』
アスクレピオス :
『……まあ、相手から襲ってきたら全力で迎撃してよいぞ』
アスクレピオス :
『最初は殴らせてやるのが、戦いの鉄則じゃ』
神狩 妃華 :
「挑発は得意ではありませんが……河合ならイケるかもしれませんね」
笑いを含んで
テレーズ :
『そのときはきっと、あなたがあの子を守ってあげてくださいね』
アスクレピオス :
『非戦闘員の技能は一通り持ってても、戦闘能力はまるでないからのう、ユイカちゃんは』
神狩 妃華 :
「当然です。まぁ……そもそも戦闘に発展しないのが一番なのですが、厳しいでしょうね」
テレーズ :
『……ええ。年神の力は、誰しも喉から手が出るほど欲しい代物でしょうから』
神狩 妃華 :
「万象を叶える願望器……考えるまでもなく誰もが欲するでしょうね」
神狩 妃華 :
「情報の方、ありがとうございました。対処に向かおうと思います」
テレーズ :
『頼みましたよ、怒りの緋』
アスクレピオス :
『ユイカちゃんも"ヴォーパルバニー"について調べを進めておると言っていた』
アスクレピオス :
『戦いの日は、そう遠くないじゃろう』
アスクレピオス :
『……くれぐれも気をつけるんじゃぞ、ヒバナちゃん』お爺ちゃんのようなコトを言う。
神狩 妃華 :
「ありがとうございます、”アスクレピオス”。必ず皆を生かして任務を終了します」
電話越しに一礼をする
神狩 妃華 :
「それでは失礼します」
電話を切って終了!
Scene06 黒白混淆
GM :
登場PCは全員! 登場侵蝕をどうぞ!!
暁月 絢音 :
1d10+54(1D10+54) > 1[1]+54 > 55
猿曳 松葉 :
40+1d10(40+1D10) > 40+10[10] > 50
神狩 妃華 :
1d10+53(1D10+53) > 7[7]+53 > 60
蛇ノ目 衣葉 :
1d10+63(1D10+63) > 3[3]+63 > 66
梅結村 住宅街
GM :
令和五年 十二月二十八日 午後五時零分 梅結村住宅街
河合 由佳 :
「ここがあの女のハウスっすね」
GM :
────夢皓有栖の死から三日後。
GM :
俗に言う「平成レトロ」のような民家が並び立つ、梅結村住宅街の外れ。
GM :
梅結村の特産品、実梅の木々が生い茂る小高い丘。
GM :
……その手前に、それはあった。
GM :
おおよそ築四十年になるだろう、ボロボロに赤錆びたアパート。
GM :
ここがうさぎの住んでいる家らしい。
GM :
らしいというのも、絢音も松葉も、うさぎの家を訪れたことがないのだ。
GM :
いつもは下校途中にみんな、梅結神社に集まるのが決まりになっていて。
GM :
みんなが帰ってくるのを緋依が待っていて……
GM :
────閑話休題。空しいばかりの昔話は止そう。
GM :
あなたたちが気にしなければならないのは現在、
GM :
このアパートに安黒うさぎがいるかもしれない。ということだ。
暁月 絢音 :
「うさぎ……こんなところに住んでたの……?」
猿曳 松葉 :
「これがうさぎ小屋や!………なんて冗談、師匠がキレ芸せんとオモロないわ。」
「さっさとカチコミすんで。」
蛇ノ目 衣葉 :
「うら若き乙女が……隔絶された村だと貸し家の場所も限られるということかな」
神狩 妃華 :
「そういうことか……?しかし、君達も彼女の家を知らないというのは意外だった」
暁月 絢音 :
「……いつも神社に集まっていたから」
猿曳 松葉 :
「家押しかけたろうと思て、1回跡をつけたらどつき回されたわ! 家まで来んなボケぇ!ってな!」
うさぎの口調はそんな感じではなかっただろう。
暁月 絢音 :
「そんな風には言わないでしょ……」
蛇ノ目 衣葉 :
「鍵は開いてないね。この村だと噂の伝達も速そうだし、あまり騒ぎにはしたくないがどうしようか」 ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ
猿曳 松葉 :
「めっちゃ不審者しとるけどソレはええんかい!」
暁月 絢音 :
「……でも、ほんとにここにいるのかな。もう三日も経ってるのに、ずっと部屋にいるなんて考えられないよ……」 不安そうにアパートを見上げる
神狩 妃華 :
「最初から籠城をする気があったなら三日は余裕だろうな。ただ、それにどんな意味があるのか……という点は気になる」
暁月 絢音 :
「……もしいるなら、中で何かあったのかも。どうにかして入らなきゃ……」
河合 由佳 :
「いなくても手掛かりくらいは……って、いい加減、ドアノブ回すの止めてほしいっす~~!?」
暁月 絢音 :
「……もしかして探偵ってこんなのばっかりなの?」
神狩 妃華 :
「そら、一旦退いてくれ」
ドアガチャ不審者を脇へ
蛇ノ目 衣葉 :
「さすがに令和の時代にこれは通じないか~」 諦めて後ろに下がる
河合 由佳 :
「……はあ、こういう時はボクに任せてほしいっす」
暁月 絢音 :
「……開けれるの?」
河合 由佳 :
「まあ、見ててください」
GM :
二階の204号室。
GM :
ほとんど沈みかけた日を照り返す、赤錆びた鉄の扉。
GM :
河合由佳は、そのドアノブにそっと触れて《完全複製》を使用。
GM :
モルフェウス能力で204号室の鍵を複製する。
河合 由佳 :
「……ボクにかかれば、この通り! ボロアパートの合鍵くらいは楽勝っす!!」
蛇ノ目 衣葉 :
「おお、お見事」
暁月 絢音 :
「物質創造の術だね……そんなこともできるんだ」
猿曳 松葉 :
「おお〜! やるやん! 可愛いだけちゃうかったな!」
河合 由佳 :
「まあまあ、それほどでもあるっす」
河合 由佳 :
「もっと褒めてほしいっす」
神狩 妃華 :
「ありがとう河合、私だと壊すばっかりだからね」
蛇ノ目 衣葉 :
「今のところ私との美少女探偵対決はイーブンといったところだね」 謎目線
河合 由佳 :
「え……なんすかそれ……」
暁月 絢音 :
「相手しなくていいから、早く開けてくれる?」
河合 由佳 :
「そ、そっすね」複製した鍵を渡す。非戦闘員ゆえ、自分が先に入るべきではないと判断したのだろう。
神狩 妃華 :
「私が先に入ろう。皆はそれで構わないかな?」
猿曳 松葉 :
「えー? マツバじゃアカン?」
とは言うものの、狭い部屋での戦闘になればマツバは不利だろう。
蛇ノ目 衣葉 :
「私は異存ない。ここは戦闘のプロにお任せしよう」
暁月 絢音 :
「ううん、構う。もしうさぎがいたら、知らない人が来てびっくりするでしょ」 うさぎが犯人だとは微塵も疑っておらず、戦闘になる可能性も考えていない
神狩 妃華 :
「ああ……ええと、うさぎさんは……急に知らない人が訪ねて来ると、怯えてしまうタイプの子なのかな?」
苦しいことを言っている 誰だって怯えるだろうから
猿曳 松葉 :
「めっちゃ噛みついてくるタイプやな……」
偏見である。
暁月 絢音 :
「いや、勝手に鍵開けて知らない人が入ってきたら誰でもそうなるでしょ……」
暁月 絢音 :
「っていうか、こんなとこでずっと話してても目立つし。気になるから……早く入るよ」 由佳から渡された鍵で、勝手に扉を開けて入ろう
河合 由佳 :
「あっ……!? 絢音ちゃんは護衛対象っすから、そういうのはちょっと……!?」
神狩 妃華 :
「あ、待っ……」
猿曳 松葉 :
「あやねん先行かんとって!?」
体をねじ込んで、絢音のすぐ後ろにつく。
GM :
幸か不幸か。
GM :
……204号室には、やはりと言うべきか。安黒うさぎはいなかった。
GM :
まず目に入ったのは、キッチンの流し。
GM :
……そこにはカップラーメンのゴミが、乱雑に積み上げられている。
GM :
うさぎは炊事洗濯も整理整頓も苦手だった。この惨状は納得だろう。
暁月 絢音 :
「……いない。そりゃ、そうだよね……」
猿曳 松葉 :
「そうか、おらへんか……」
「にしてもきったないキッチンやなぁ! そら入れてくれへんわ!」
蛇ノ目 衣葉 :
「空振りか。なかなか気合入れて捜査が必要そうなお部屋だ……」
神狩 妃華 :
「っ……ふう、ちょっと良いだろうか、暁月さん」
暁月 絢音 :
「なに?」妃華に振り向く
神狩 妃華 :
「君は私達にとって護衛対象なんだ……私達の勝手な都合なのは百も承知なんだけどね」
あくまでフランクに、説教臭くないよう努める。
神狩 妃華 :
「だから、できれば……例えばこうやって何があるか分からない場合は、特に私なんかに先陣を切らせてほしい。頼めるだろうか?」
暁月 絢音 :
「何があるか分からないって……そう言われてもな」
暁月 絢音 :
「ここうさぎの家なんだから、そこまで危険はないでしょ」
暁月 絢音 :
「わたしはうさぎが犯人とか……全く思ってないから」 少し不機嫌そうな声色になる
猿曳 松葉 :
「それはマツバもそうやけど!」
「でも師匠とは別の人がおるかもしれんやん……実際部屋は空けてたわけやし……」
暁月 絢音 :
「それは……そうかも、だけど」
神狩 妃華 :
「~……まぁ、そうだね。彼女の言う通り、別の人間が潜伏している可能性は当然あった」
神狩 妃華 :
「それに、先日言った通り……すでに敵対する可能性のある人物がこの村には忍び込んでいる。ずっと緊張しているのも良くはないが、一応気を付けていて欲しいんだ」
暁月 絢音 :
「…………」 目を伏せて
暁月 絢音 :
「分かった。……ごめんなさい」
神狩 妃華 :
「ありがとう」
神狩 妃華 :
「暁月さんは偉いよ。私だったら……そうだな、親友を疑ってる人間と共に行動するのは気が乗らないだろうし」
暁月 絢音 :
「な、なに? いきなり……?」
暁月 絢音 :
「別に、気が乗らないも何も……わたしが勝手について行ってるだけだから」 突然褒められて少し困惑している
河合 由佳 :
「本来なら、梅結神社で待機しているって話だったっすもんね」
河合 由佳 :
「こっちとしては助かるっすけど、何か心変わりするキッカケでもあったんすか?」
暁月 絢音 :
「……一人でいると、松葉が心配してくるから」
暁月 絢音 :
「それに、わたしも……誰かと一緒にいる方が、いいかなって……思っただけだよ」 目を逸らして答える
猿曳 松葉 :
「せやせや、皆で外出た方が気分ええやろ?」
絢音にうざったらしく肩を寄せる
暁月 絢音 :
「別に気分が良くなるとか、そこまでのことじゃないんだけど」 嫌そうに言うが、離れようとはしない
河合 由佳 :
「なるほど、なるほど……」
河合 由佳 :
「もしかして……ボク、可愛い後輩力で負けてる……!?」
神狩 妃華 :
「いや、可愛い”後輩力”の部分でまだ負けてないな」
河合 由佳 :
「それならよかった……アイデンティティが崩壊して、爆発四散するところだったっす……」
暁月 絢音 :
「ねえこれ何の話……? こんなことしてる場合じゃないでしょ」 呆れたように見てる
河合 由佳 :
「そうっすね! いや~~! ついつい!!」絢音の様子を見て、安心したように微笑む。由佳も絢音のことを気に掛けていたらしい。
猿曳 松葉 :
「あやねんのお叱りも出たし、ぼちぼち師匠の部屋漁りましょか〜」
蛇ノ目 衣葉 :
「ましょうか~」 もう漁ってる
暁月 絢音 :
「ほんとはしたくないけど、何か手掛かりがあるかもしれないし仕方ない……。ごめんね、うさぎ」
GM :
【感覚】または【精神】で判定をお願いします! 目標値は6!!
暁月 絢音 :
3dx 精神!(3DX10) > 9[2,3,9] > 9
神狩 妃華 :
(2+1+0)dx(10+0)+0 【精神】判定(3DX10) > 8[3,7,8] > 8
蛇ノ目 衣葉 :
3dx>=6 感覚はワンチャンある(3DX10>=6) > 7[2,2,7] > 7 > 成功
猿曳 松葉 :
3dx 感覚!(3DX10) > 8[5,6,8] > 8
GM :
全員成功!ではでは、
GM :
あなたたちの目を引いたのは、壁の棚。
GM :
そこには松葉がプレゼントした石ころ達が、丁寧に並べられていた。
GM :
……あんなに迷惑そうにしてたクセに。整理整頓は、苦手なクセに。
暁月 絢音 :
「……! 松葉、これって」
神狩 妃華 :
「……?」
端から見て
猿曳 松葉 :
「この形……この色! 間違いあらへん!」
「マツバが『なんでもない』パーティーであげた今年度ナンバーワン水切り石や!」
猿曳 松葉 :
「他のもそうや、全部マツバが選んできたやつや!!」
暁月 絢音 :
「だよね……。ちゃんと持って帰ってたなんて……」
蛇ノ目 衣葉 :
「なるほど、ワトソン君のプレゼントか……(プレゼントに石……?)」
猿曳 松葉 :
「ちゃんと大事にしとってくれたんや……」
「………いや、ちゃうな。」
猿曳 松葉 :
「なんでご大層に棚に飾っとんねん!! 水切りせえよ!!」
照れ隠しか、ツッコミに変えてしまう。
暁月 絢音 :
「しないでしょ……宝石の原石もあるって言うんだから……」
GM :
すぐ隣には、写真立てが伏せられている。
暁月 絢音 :
「これは……」 写真立てを上げてみよう
GM :
……写真立てに収められていたもの。
GM :
それは四人で初めて撮った記念写真。
GM :
三年前の七月、緋依に撮ってもらったものだ。
GM :
どことなくぎこちない態度の三人を、笑顔の有栖が抱き寄せている。
GM :
……出会ったばかりの当時。
GM :
暁月絢音にとって、梅結村支部のメンバーは『村の外から来た余所者』だった。
GM :
猿曳松葉にいたっては、FHの手によって家族を奪われて間もない頃。
GM :
なかよく笑顔で集合写真、とはいかないのも当然だ。
GM :
……それでも。この写真が切り取っているのは、かけがえない時間。
GM :
どんなに願っても、二度と手に入らない日常の風景。
GM :
……この時、安黒うさぎは何を思っていたのだろう。今となっては分からない。
暁月 絢音 :
「…………っ」 ジッと、無言で写真を見つめる
猿曳 松葉 :
「えらい懐っつい写真やな……ホンマに最初も最初ちゃうんかコレ?」
暁月 絢音 :
「そう、だね……。三年前、くらい……かな……」
蛇ノ目 衣葉 :
「……いい写真だ。このデジタル全盛の時代にわざわざフレームに収めるのもわかるくらいには」
神狩 妃華 :
「大事にしていたんだな……」
猿曳 松葉 :
「そういうこっちゃ。」
「………師匠は裏切ったりなんかしてへん。」
暁月 絢音 :
「そんなの……そんなの分かってる。でも……」
暁月 絢音 :
「ねえ……だったら、うさぎはどこ? どこに行ったの……?」
暁月 絢音 :
写真に映る有栖とうさぎの顔を見たせいだろうか。また静かに涙が溢れてきてしまう。
猿曳 松葉 :
ぐい、と自分の袖で絢音の涙をやや強引にぬぐう。
「それを探すためにここに来たんやろ!」
「まだなんかあるかもしれへん、諦めんのはまだ早すぎるわ!」
暁月 絢音 :
「でも、でも……もう三日も経つのに……。もしかしたら、うさぎまで……」 拭われても次から次へと涙が流れる
猿曳 松葉 :
「言うなや!」
「あんのクソ強手加減知らずの暴力魔人のアホ師匠やぞ!?!? 黙ってやられるワケあるかい!!」
松葉自身が抱えている最悪の想像を考えないように、必死に言葉で隙間を埋め尽くそうとする。
暁月 絢音 :
「……っ、ごめ、ん……」
神狩 妃華 :
「……実際、それほど強力なオーヴァードなら戦闘痕くらいあるはずだからね」
部屋を改めている
猿曳 松葉 :
「こんなとこで師匠がバトってみい、アパートごとズッタズタのボッコボコなっとるわ」
河合 由佳 :
「……空気を読めてないのは、百も承知で言うんすけど」
河合 由佳 :
「戦闘の痕跡なら、あったんすよ」
暁月 絢音 :
「え……?」
蛇ノ目 衣葉 :
「何……?」
猿曳 松葉 :
「どこにあるっちゅうねん、言うてみい」
河合 由佳 :
「ここから徒歩数分の距離」
河合 由佳 :
「オーヴァードのエフェクトの痕跡があったんす」
河合 由佳 :
「有栖ちゃんが倒れていたのも、そのあたりで……」
暁月 絢音 :
「有栖が……すぐ近くで……」
神狩 妃華 :
「そうか……」
猿曳 松葉 :
「ここ来るまでに言わんかい!!!!」
河合の肩を片手で揺する
河合 由佳 :
「す、すみません……せっかく立ち直ったみたいなのに、有栖ちゃんの遺体の状況について触れて、また傷付けてしまったらと思って……」
神狩 妃華 :
「いや、必要な情報だよ河合。ありがとう」
暁月 絢音 :
「……っ、ごめん……わたしのせいで……」
河合 由佳 :
「い、いえ……! 絢音ちゃんが気に病む必要はないっすよ……!?」
河合 由佳 :
「単にボクが空回ってただけっすから……!!」
河合 由佳 :
「そ、それより……! この際だし、有栖ちゃんの遺体の状況について、もう少し詳しく教えておくっすね……!」
暁月 絢音 :
「……ん」 まだ泣いてるが聞く構え
蛇ノ目 衣葉 :
「頼んだ」 真面目な顔でメモを取る
猿曳 松葉 :
「あやねんがええなら構へん、頼むわ」
河合 由佳 :
「有栖ちゃんは事件当日、携帯電話はおろか”何も持ってなかった”らしいんすよ」
河合 由佳 :
「ハンドバッグすら持ってなかったんす」
暁月 絢音 :
「……お守りも?」
河合 由佳 :
「え、お守り……?」首を傾げる。
暁月 絢音 :
「わたしがあげたの。パーティの時……プレゼントで」
神狩 妃華 :
「何かに結ってたのなら一緒に持って無さそうだけど……?」
河合を見て
河合 由佳 :
「お守りを持っていた、って情報はないっすね……」
河合 由佳 :
「本当に、何も持ってなかったんす……」
暁月 絢音 :
「……そっか」
暁月 絢音 :
「持ってなかったなら、ご利益も……あるわけないよ、ね……」 首元のマフラーを両手で握りながら、静かに涙を流す
猿曳 松葉 :
「持ってへんかった、そんなことあるか?」
「アリっちゃんのあやねんへのラブっぷりはちょい気持ち悪いくらいやったのに……」
蛇ノ目 衣葉 :
「不思議だな。この時代に携帯電話も持たないで外出とは……」
暁月 絢音 :
「わたしは携帯、持ってないけど……。でも、確かに……有栖が持ってなかったのは変かも……」
神狩 妃華 :
「散歩でももう少し荷物がありそうだが……今猿曳さんが言っていたことも鑑みるに、お守りも手放すとは考えにくい」
暁月 絢音 :
「…………」
暁月 絢音 :
「盗られた……?」 残った可能性はそれしかないと、小さく呟く
河合 由佳 :
「でも、何のためにっすか……? ただのお守りなんすよね……?」
暁月 絢音 :
「うん……」
暁月 絢音 :
「……ごめん、忘れて」 気が弱くなりすぎてるのかすぐ謝ってしまう
蛇ノ目 衣葉 :
「何か理由がありそうだが、もう少し材料が揃ってから考えてみよう」
河合 由佳 :
「……うう~ん、分かんないっす」
河合 由佳 :
「ひとまず”ヴォーパルバニー”がいなかったコトを梅結神社に連絡しておくっす」
河合 由佳 :
「戦いになるんじゃないかと心配してるでしょうし……」
暁月 絢音 :
「ん……」 頷く
河合 由佳 :
「って、あれ……?」UGNの端末を弄りながら、首を傾げる。
暁月 絢音 :
「……なに?」
河合 由佳 :
「いや、どうにも電波が────────」
GM :
ここで全員に〈知覚〉または〈回避〉の判定をお願いします! 目標値は11!
暁月 絢音 :
わあお!?
蛇ノ目 衣葉 :
そう、命の鎧を……使っていないのである!
暁月 絢音 :
2dx+1 知覚で(2DX10+1) > 9[3,9]+1 > 10
暁月 絢音 :
ぐあ
蛇ノ目 衣葉 :
6dx+1>=11(6DX10+1>=11) > 9[1,1,2,3,7,9]+1 > 10 > 失敗
神狩 妃華 :
鳳凰の翼はまだ生えてねぇ!避けるぞォ!
神狩 妃華 :
(5+1+0)dx(10+0)+1+0 〈回避〉判定(6DX10+1) > 10[2,4,7,8,10,10]+6[3,6]+1 > 17
暁月 絢音 :
凄い
GM :
さすがは本部のエリート
猿曳 松葉 :
3dx+1>=11 〈回避〉射撃型だが回避の方が目がある(3DX10+1>=11) > 8[2,7,8]+1 > 9 > 失敗
猿曳 松葉 :
ちょい待ち!バディムーヴでどちらか生かせそう
GM :
なお、この判定は誰か一人でも成功すればいいよ!
暁月 絢音 :
何!?
暁月 絢音 :
優しい
神狩 妃華 :
オ、なんとかなってんじゃ~ん!
猿曳 松葉 :
そういうやつだったか!!
じゃあ妃華さん頼みますぜ!
蛇ノ目 衣葉 :
さすが本部エージェント!
GM :
では、妃華ちゃんの視点の描写!
GM :
カツンカツン。
GM :
階段を上る靴音。足取りは軽やか。
GM :
おそらく三人。
GM :
……こちらに、近付いてきている。
神狩 妃華 :
「……来客が三人。河合、暁月さんと後ろに。猿曳さんと蛇ノ目は期待しても良いか」
護衛対象を後ろへ、玄関に向く。
河合 由佳 :
「え、来客っす!?」あたふたしている。
暁月 絢音 :
「もしかして……」 うさぎかもしれない、と淡い期待を持って玄関を見る
蛇ノ目 衣葉 :
「これでもプランナーに送り込まれる程度には戦える。心配いらないよ」 ジッパーに手をかける
猿曳 松葉 :
「どーんと期待してもらってええで。」
バッグから弓と矢筒を取り出す。
仮にうさぎであったとしても、抵抗しなければ痛い目に遭うのは間違いないのだから。
GM :
全員が足音に身構えた、その瞬間。
GM :
────あなたたちの立っていた空間は、真っ二つに薙ぎ払われた。
暁月 絢音 :
「きゃあっ!?」 悲鳴を上げ、その場に倒れ込む
猿曳 松葉 :
「うきゃ───!!!」
反射的に飛び退く。
蛇ノ目 衣葉 :
「これは手強そうだ。バラバラにされないよう注意してくれ」
神狩 妃華 :
「……派手にやる。”ワンダーアキュート”!保護対象は無事だな!?」
河合 由佳 :
「な、なんとか無事っす……!!」絢音ちゃんと一緒に身を屈めていた。
GM :
ガラガラと、コンクリートの壁が崩れ落ちる。
GM :
鞭のように振るわれた剛腕、その鋭い爪が部屋を引き裂いたのだ。
GM :
その衝撃で写真立てが、あなた達の足下に転げ落ちる。
GM :
……ぱりんと音を立てて、思い出の写真に亀裂が走る。
GM :
瓦礫の山に、土埃が舞う。
GM :
カツンカツン。やたらと響く靴音。
GM :
……崩落した壁の穴に手をかけて、闖入者が歩み寄る。
謎の男 :
「ふん、躱したか……命拾いしたな……」
GM :
────土埃の向こうから姿を現したのは、ひとりの男!
GM :
かの者は、音に聞こえし悪鬼羅刹!!
謎の男 :
「UGNの犬どもめ……!!」
GM :
誰もが知るだろう、不撓不屈のFHエージェント!
GM :
────“ディアボロス”春日恭二!その人であるッ!!
暁月 絢音 :
「だ……誰……!?」
猿曳 松葉 :
「じ、ジブンは!?」
「───いや知らんわ!誰やジブン!!なんなんや!!」
蛇ノ目 衣葉 :
「ふむ、私は関東の人間だからあまり詳しくないのだが、西の方でご活躍されている方だろうか?」
神狩 妃華 :
「貴様は”ディアボロス” 春日恭二……有名人のお出ましだな。まさかFHも絡んで来るとは……」
苦虫を噛み潰したように
春日 恭二 :
「私を知る貴様は、本部エージェントか」
春日 恭二 :
「このような片田舎までご苦労さま、大した忠犬ぶりだな」
FHチルドレンA :
「え~、ロスおじ、また『犬』とか言っててウケるんだけど~」ディアボロスの後ろからひょこっと、女子高校生くらいのFHチルドレンが入ってくる。
FHチルドレンA :
「それしか語彙ないんか~?」
春日 恭二 :
「不遜な物言いは止めろ"ベリーベリースモールケーキ"……! まだ私は何もロスしてはいない……!!」
暁月 絢音 :
「これがFH……なの? いきなり襲ってきはしたけど……」 なんか緊張感に欠けていて困惑する
蛇ノ目 衣葉 :
「ああ、春日一族とかいう……なんかプランナーが言っていた気がするね」
猿曳 松葉 :
「………FHぅ? ジブンら、FHなんか?」
緊張感はありつつも、なんだかんだとヘラヘラしていたマツバの顔から、笑いが落ちる。
FHチルドレンB :
「ええ、そうです」
FHチルドレンB :
「おれは"ビッグバグズ"、紅の巫を回収しにきました」
暁月 絢音 :
「わたしを……?」
猿曳 松葉 :
「冗談キツいな、ジブンら。オモロないで。」
「あやねんに指触れてみぃ、ドタマかち割んぞ!!」
笑みの消えた表情から、また歯を見せて笑う。
だが、この笑みは純然たる威嚇……猿の笑みだった。
猿曳 松葉 :
FHの名を聞いたからか、絢音に手を出すと言われたからか、マツバの目には今までにない憤怒が宿っていた。
春日 恭二 :
「ふん、そいつが紅の巫か」
春日 恭二 :
「万能の願望器”年神”を手中に収めておきながら、惨めに泣いて怯える……その表情……」
春日 恭二 :
「まったく気に入らん! ”なんでも願えば叶う立場”にあるだろうに!」
暁月 絢音 :
「は、はぁ……!?」 慌てて涙を袖で拭い
暁月 絢音 :
「何、年神って……堕トシ神とかいうやつのこと? 何でも願いが叶うとか、そんなわけないでしょ……!」 目元に赤い跡を残したまま、睨みつける
蛇ノ目 衣葉 :
「これだけ各組織が必死になっているところを見ると、まったくの眉唾でもないみたいだけどね」
神狩 妃華 :
「ああ。厄介なシロモノなのは間違いないが……相手の目的が自明なのは良いことだ。下手な勘繰りをせずに済んで助かる」
春日 恭二 :
「クク、驚きだ……他ならぬ紅の巫自身が、年神と紅の巫の真価を理解していないとは……」
春日 恭二 :
「猫に小判とは、まさしくだな」
暁月 絢音 :
「だ、だって、そんなこと言われても……実感がない。今まで聞いたことも無かったし……」 戸惑っているようで、弱気さを隠せない
猿曳 松葉 :
「ごちゃごちゃ言うたかって、あやねんをツラい目に合わせとんのはジブンらやろうが!」
「アリっちゃんも師匠もジブンらがやったんやろ!!」
FHチルドレンB :
「師匠?ああ、"ヴォーパルバニー"安黒うさぎのことですか?」
暁月 絢音 :
「知っているの……!? じゃあ、やっぱりあんた達が……!!」
春日 恭二 :
「────ああ、ヤツも良い仕事をしたものだ」
春日 恭二 :
「時間こそかかったが、指令どおりに梅結神社の秘密を明かし」
春日 恭二 :
「最大の障害であった”デイドリーム”夢皓有栖を殺してくれた」
春日 恭二 :
「クク、まったくお手柄だよ」
暁月 絢音 :
「なっ……何……」 絶句する
蛇ノ目 衣葉 :
「むう……FHの方からその情報が出てきてしまったか」
猿曳 松葉 :
「………黙らんかい!」
「しょうもないウソで騙しても効かへんわボケ!!」
ギリリ、と弓を引き
神狩 妃華 :
「ふむ………」
あり得た線が濃厚になったが、確信はできない。
FHチルドレンB :
「……彼女はスパイ向きの性格じゃないと思ってましたけど、認識を改めないといけませんかね」
FHチルドレンB :
「相手を騙す術に、ここまで長けているとは」まだ信じている松葉を見て、感心したように言う。
暁月 絢音 :
「スパイ……」
暁月 絢音 :
「何、それ……。じゃあ、うさぎは……本当に有栖を殺したの? 最初から、そのつもりでわたし達と一緒にいたって、こと……?」 声が震え出す
春日 恭二 :
「ああ、そうとも! 疑いもしなかったかね?」
春日 恭二 :
「安黒うさぎは最初から、UGN梅結村支部に潜伏した裏切り者!!」
春日 恭二 :
「貴様らに近付いたのも、すべては年神を手に入れる為の演技だったのだよ! 」
暁月 絢音 :
「そんな……そんなのって……」 顔が青ざめていき、嫌な汗が流れる
猿曳 松葉 :
「黙れやFH……! 師匠じゃない、ジブンの言う事なんて信じるかいな!!」
神狩 妃華 :
「ああ、今はそれで良い」
暁月 絢音 :
「……っ、あ、あんた達が、うさぎの本当の仲間だって言うなら」
暁月 絢音 :
「うさぎに会わせてよ……! うさぎの口から聞けないと、わたしも……信じられない……っ!」
春日 恭二 :
「……紅の巫よ」
春日 恭二 :
「貴様の要求を呑んでやる義理など、我々にあるかね?」冷酷に言い放つ
暁月 絢音 :
「…………っ」 冷たい声に怯み、口を閉じてしまう
春日 恭二 :
「そうだな、我々の要求に応じるつもりがあるなら考えてやってもいい」
春日 恭二 :
「────我々に付いてこい、紅の巫」
暁月 絢音 :
「…………」
暁月 絢音 :
「あんた達について行ったら、うさぎと会える……? で、でも……」
春日 恭二 :
「ああ、会えるとも……その忌々しい遺産の呪縛も解いてやる……」
春日 恭二 :
「さあ……! 我々に付いてくるんだ、暁月絢音……!!」
暁月 絢音 :
「…………っ」 色々なことがあって動揺してるせいか、返事を出すことが出来ない。その場に硬直して、不安に揺れる瞳で春日を見つめている
猿曳 松葉 :
「どうせ口だけや、こんなヤツ!!」
「約束守るやつがメガネにオールバックなわけあるかいな!!」
とんでもない偏見である。
暁月 絢音 :
「…………!?」 そこ!? という目
猿曳 松葉 :
「会わせたる、言うくらいやったらここ連れてきいよ!!」
「ホンマに仲間かどうか証拠があらへんやんけ!」
神狩 妃華 :
「”松の守”の言う通りだ。FHは目標達成の為なら手段を選ばない組織。凡そ信用には値しない」
春日 恭二 :
「クク、FHは手段を選ばんか! 紅の巫の一族を人柱とし、それを良しとする組織がよく言う!!」
猿曳 松葉 :
「あやねん、向こうは惑わす気しかあらへん。」
「耳貸したアカン!」
蛇ノ目 衣葉 :
「持ってる情報量的に向こうのほうが真相には近そうだけど、行かせるわけにいかないね」
蛇ノ目 衣葉 :
「なに、こちらには美少女探偵がいる。彼らの力などなくともすぐにうさちゃんには追いつくさ」
暁月 絢音 :
「…………」 目を伏せて
暁月 絢音 :
「みんな、ごめん……」 前へと一歩二歩と歩み出る
猿曳 松葉 :
「あやねん!! よう考えぃ!!」
春日 恭二 :
「よし、良いぞ……! 貴様の願い、この私が叶えてやろう……!!」
暁月 絢音 :
「わたし、うさぎと会って話がしたい……。紅梅だって……本当は捨てられるものなら、捨てたい……」 腰に差した木刀に目を落として
暁月 絢音 :
「……だけど、そう……。そう、だよね……」
暁月 絢音 :
「…………」 一つ、深呼吸して
暁月 絢音 :
「こいつのこと信用出来るかっていったら、そんなわけないし……」
暁月 絢音 :
「それならまだ、変な言動ばっかりするけど、三日間一緒にいた探偵の方がマシだし……」
暁月 絢音 :
「何より……」
暁月 絢音 :
「────メガネにオールバックのおっさんが笑いながら語り掛けて来るのは……キショい!!!」 迷いを振り切るように叫んで狐の耳と尻尾を出現させ、嫌悪の目で春日を睨む
暁月 絢音 :
ここで、《ワーディング》とブラックダイアモンドを使いたいです!
GM :
了解! 演出どうぞ!
暁月 絢音 :
はーい
暁月 絢音 :
春日に突きつけるように取り出した、黒色の勾玉が妖しく輝く。
暁月 絢音 :
その光が世界に広がった瞬間。床に落ちていた時計の針が止まった。
暁月 絢音 :
────幽世の勾玉。
暁月 絢音 :
それは常世の巻物と同じく暁月家に代々伝わる家宝の一つ。
暁月 絢音 :
勾玉は紅の巫の《ワーディング》に呼応し、周囲の物体の時を止めて村を守る結界を展開する!
春日 恭二 :
「チッ、交渉決裂か……!!」
FHチルドレンA :
「あ~あ~……こうなっちゃったの、ロスおじのせいじゃん……」
FHチルドレンA :
「先制攻撃で部屋を吹っ飛ばしたり~……クロウサちゃんの裏切りの件で傷付けたりしてさ~……」
FHチルドレンA :
「そういう乱暴なの、ウチはヤダって言ったじゃ~ん……」
FHチルドレンA :
「あと眼鏡にオールバック、ウチも嫌い」
FHチルドレンA :
「こだわり持ってセッティングしてそうなとこがキショい」
春日 恭二 :
「ク、クク……」
春日 恭二 :
「ふん……最初から本気で交渉するつもりなどない……! 応じないのなら、力尽くで奪えばいいだけのコト……!!」
猿曳 松葉 :
「ほらみい、これがFHのやり方や!」
「やれるモンならやってみいや!!」
神狩 妃華 :
「分かりやすくて助かるよ」
FHチルドレンA :
「あ~……ロスおじのせいで、ウチらもFHで一纏めにされた~……」
FHチルドレンA :
「ウチはおじさんと一緒にしてほしくないから、やさしさで教えてあげるけどさ~」
FHチルドレンA :
「クロウサちゃん、ほんとにウチと同じFHチルドレンだよ? 次期マスターエージェント候補? とかって言われてたし?」
暁月 絢音 :
「……っ、それが、もし本当だったとしても……。うさぎから直接聞かないと納得出来ないよ……!」 紅梅を腰から抜き、右手で握りしめる
猿曳 松葉 :
「ん、ぐ……」
「知らん!知らん知らん知らん!!」
「こっちは3年一緒に過ごしとったんや!!」
「もしそうやとしても!! もっかいこっちに裏切り直させたるわ!!」
FHチルドレンA :
「ふ~~ん……」
FHチルドレンA :
「それなら、クロウサちゃんのために、二人とも頑張って~? ウチ、応援してるからさ~?」
FHチルドレンA :
「じゃ、ウチは帰るんで~……おつかれさまでした~……」マイペースに踵を返す
暁月 絢音 :
「えっ……? あ、うん……」 気が抜けて見送る構え
猿曳 松葉 :
「いやホンマに帰るんかい!」
思わずツッコミ
春日 恭二 :
「ちゃんと働け! 貴様はFHチルドレンだろうが!!」
FHチルドレンA :
「え、だる~~……」
FHチルドレンA :
「でもまあ……お小遣い貰っちゃってるし、そのぶんは働かないとか~……」
暁月 絢音 :
「何なのもう……! 調子狂う……!」 恐怖を押し込めて決心したのに、と怒りの滲んだ目で睨む
FHチルドレンA :
「手荒なマネとか好きくないけど、痛い目を見てもらうコトになったから、覚悟してよね~」
暁月 絢音 :
「それはこっちのセリフだよ、都会っ子……っ!」
GM :
それでは戦闘を開始していきます!
【行動値】
19 FHチルドレンA
12 春日恭二
12 猿曳松葉
07 暁月絢音
05 蛇ノ目衣葉
04 神狩妃華
03 FHチルドレンB
【初期配置】
春日恭二 / FHチルドレンA / FHチルドレンB
|
(3m)
|
暁月絢音 / 猿曳松葉 / 神狩妃華 / 蛇ノ目衣葉
【勝利条件】
・ディアボロスに《蘇生復活》を使わせる。
【備考】
・背後には壁しかないため、後退することはできない。
◆第一ラウンド
GM :
それではまずセットアッププロセス!
神狩 妃華 :
あります!
神狩 妃華 :
【叫喚之導】:《先陣の火》
system :
[ 神狩 妃華 ] 侵蝕率 : 60 → 62
蛇ノ目 衣葉 :
ある!《命の鎧》!
system :
[ 蛇ノ目 衣葉 ] 侵蝕率 : 66 → 70
神狩 妃華 :
「戦闘は回避できなかったか……仕方あるまい」
神狩 妃華 :
「随分勝手に話してくれた。この子達の意志が強くて助かったよ」
神狩 妃華 :
「さて、私ともお話しようじゃないか。聞きたいことが山程あってね」
神狩 妃華 :
神狩妃華は、常に閉じている左目を開ける。
溢れ出るのは煌々と点る焔。
神狩 妃華 :
「”怒りの緋”、参る」
猿曳 松葉 :
「ん……? アレ………?」
妃華の焔の灯る左眼を見て、なにか記憶に引っかかったような顔を一瞬するが……
今はそんな場合ではない。
GM :
続いてイニシアチブ! 最速の行動値19は神狩妃華とFHチルドレンA!!
GM :
行動値が同値の場合はPC優先になるので、まず神狩妃華の手番になります!
神狩 妃華 :
はぁい!
神狩 妃華 :
【髪火之華】:《鳳凰の翼》+《氷炎の剣》
神狩 妃華 :
と、氷の回廊!
system :
[ 神狩 妃華 ] 侵蝕率 : 62 → 69
神狩 妃華 :
敵エンゲージに接敵しまぁす
GM :
くく、エンゲージされてしまったぞ
神狩 妃華 :
メジャー行くわよ~
GM :
どうぞどうぞ!
神狩 妃華 :
【火雲霧散】:《コンセントレイト:サラマンダー》+《炎神の怒り》+《爆砕の氷炎》
system :
[ 神狩 妃華 ] HP : 32 → 27
system :
[ 神狩 妃華 ] 侵蝕率 : 69 → 80
神狩 妃華 :
対象はもちろん3人とも!
神狩 妃華 :
(5+4+2+0)dx(7+0)+1+15-2+0 判定/100%未満/|火雲霧散《かうんむさん》(11DX7+14) > 10[3,3,4,5,7,8,9,10,10,10,10]+10[1,1,2,2,3,6,10]+2[2]+14 > 36
GM :
ディアボロスは《イージスの盾》でガード!
GM :
FHチルドレンAとFHチルドレンBは《イベイジョン》でドッジして、それぞれ達成値7と達成値15! 失敗!!
GM :
ダメージをどうぞ!
神狩 妃華 :
4d10+12+3D+0 ダメージ/100%未満/|火雲霧散《かうんむさん》(4D10+12+3D10+0) > 25[9,10,5,1]+12+11[6,2,3]+0 > 48
GM :
2d10+1 ディアボロスのガード(2D10+1) > 9[5,4]+1 > 10
GM :
ディアボロスはガード10と装甲5で15点軽減して、33ダメージ
system :
[ 春日 恭二 ] HP : 0 → -33
GM :
FHチルドレンAは装甲1しかないので、47ダメージ
system :
[ FHチルドレンA ] HP : 0 → -47
GM :
FHチルドレンBは装甲5で、43ダメージ貰いますよ!
system :
[ FHチルドレンB ] HP : 0 → -43
GM :
FHチルドレンAのHPは残りわずか! まだまだ他は戦えそうといった感じ! 演出をどうぞ!!
神狩 妃華 :
「手加減は無しだ。悪く思わないでくれ」
FHチルドレン達の背景に思いを馳せる。そんなことをしたところで自分が知る由も無いのだが。
神狩 妃華 :
閃光が走る。
瞳にちらちらと灯る焔とは別に、背中から六つの炎の柱。
神狩 妃華 :
それらを凌ぐ輝きを放つ、赤熱する両腕の爪甲。
神狩 妃華 :
”怒りの緋” 神狩妃華の行う攻撃は単純だ。駆けて、撃つのみ。
これだけで、戦場を凌いできた。
神狩 妃華 :
「まずは寝ていてもらおうか!!爆ぜろ!!」
春日 恭二 :
「チッ! この女、速い────!!」両腕を交差させ、衝撃に備える。
神狩 妃華 :
神狩の爪と春日の腕が激突する瞬間、炸裂するような衝撃が周囲を襲う。
罪人を千々にせんと、猛火が見舞われる。
FHチルドレンA :
「きゃああっっ!?!?」戦いに慣れていないのか、少女は正面から爆風を浴びてしまう。
FHチルドレンB :
「グッ……この速度! この威力! これがUGN本部エージェントか……!!」
GM :
続いて、行動値が同じFHチルドレンAの手番!
GM :
マイナーアクションで《ハンドレッドガンズ》を使用して、
GM :
メジャーアクションで《ブルータルウェポン》+《スプリットアタック》!
GM :
対象は猿曳松葉、神狩妃華、蛇ノ目衣葉の三人!
GM :
9dx+1 命中判定(9DX10+6) > 9[1,1,1,3,4,5,6,7,9]+6 > 15
猿曳 松葉 :
回避します!
神狩 妃華 :
回避しますわよ
蛇ノ目 衣葉 :
避けれるじゃん!!いくぞ~!
猿曳 松葉 :
3dx+1>=10 回避(3DX10+1>=10) > 10[4,4,10]+8[8]+1 > 19 > 成功
神狩 妃華 :
(5+2+0)dx(10+0)+1+15+0 〈回避〉判定(7DX10+16) > 10[2,3,4,6,7,9,10]+8[8]+16 > 34
蛇ノ目 衣葉 :
6dx+1+15>=10(6DX10+16>=10) > 10[3,6,6,7,8,10]+8[8]+16 > 34 > 成功
system :
[ 神狩 妃華 ] HP : 27 → 25
GM :
それでは、軽く演出!
FHチルドレンA :
「あ~、もう痛いな~~……! せっかく巻いてきた髪がボロボロじゃんか~……!!」
GM :
モルフェウスの能力を用い、戦うための『武器』を生み出す。
GM :
少女が掌に生み出したのは、何と……クリームたっぷりの小さなイチゴショートケーキ!
FHチルドレンA :
「これはお返し……! 恨みっこなしだかんね……!!」
GM :
おおよそ戦場にも梅結村にも似つかわしくない、インスタ映えしそうなそれを、
GM :
少女は「えいやっ」とあなたたちに投げつける。
GM :
……パイ投げのようだ。
GM :
普通なら、顔に当たったところで怪我もしない。
GM :
────だが、宙を舞うイチゴショートケーキは、急速に膨張!
GM :
その質量によって、あなたたちを圧し潰すために降り注ぐ!
猿曳 松葉 :
「う、うおああああ───!!」
「なんでそんなにおっきなったんや──!!」
エグザイルとハヌマーンの能力で身体を限界まで細くすぼめ、柔らかいケーキに逆飛び込みする。
そのまま泳ぎ食いながら難を逃れる!!
神狩 妃華 :
飛んできたケーキを認め、カッと目を見開く。
神狩 妃華 :
揺らめいていた焔を目元に集中させ、飛来物を焼き飛ばす。
神狩 妃華 :
「本来こういう使い方はしないんだが……」
蛇ノ目 衣葉 :
「っ――」 狭い部屋で逃げ場はない。ならば受けるしかない。
蛇ノ目 衣葉 :
肩のあたりについたインナーのジッパーを思い切り引く。
蛇ノ目 衣葉 :
戦闘中にいきなり服を脱いだ……なんてことはもちろんない。
蛇ノ目 衣葉 :
ジッパーが開いた先は虚空。衣葉の身体の中は空洞だった。
蛇ノ目 衣葉 :
開いたところから身体がぺらぺらの紙のように展開し、そのまま床にぴったり張り付いて衝撃を下に逃がし、難を逃れた。
蛇ノ目 衣葉 :
「……紙一重だ」 ケーキまみれになりながら。
暁月 絢音 :
「いやケーキ出す術とか空洞人間とか、もうどっちに反応すればいいの……っ」 飛び散るケーキのクリームと衣葉を交互に見て困惑している
蛇ノ目 衣葉 :
「後で説明するからケーキのほうに集中してくれたまえ」 ケーキまみれのまま三次元に戻る。
暁月 絢音 :
「ああもう、緊張感ないなこの状況……!」 紅梅を構え直す
春日 恭二 :
「もっと真面目にやらんか"ベリーベリースモールケーキ"……!!」
FHチルドレンA :
「え~……ウチはおじさんと違って、戦いにきた訳じゃないし~……将来はパティシエを目指してるんで~……」
猿曳 松葉 :
「ほなFHなんてやめたらええのに……」
FHチルドレンA :
「ほんとにね~……でもウチも家族とか養わなきゃいけないからさ~……」
FHチルドレンB :
「戦いの最中に、敵と雑談をするな……! 来るぞ……!!」
GM :
続いて行動値12! 猿曳松葉とディアボロス!
GM :
松葉ちゃんからの行動になります!
猿曳 松葉 :
【松籟十二束・乱射ち】
CR+踊る髪+異形の祭典
猿曳 松葉 :
対象は春日とチルドレンAとB!
猿曳 松葉 :
全員狙います!
猿曳 松葉 :
3dx8+19 FHなんてやめちまえ!!(3DX8+19) > 10[7,9,10]+6[4,6]+19 > 35
GM :
ディアボロスは《イージスの盾》でガード!
GM :
FHチルドレンAとFHチルドレンBは《イベイジョン》でドッジして、それぞれ達成値7と達成値15! 失敗!!
猿曳 松葉 :
4d10+1d10+11(4D10+1D10+11) > 15[7,2,1,5]+3[3]+11 > 29
system :
[ 猿曳 松葉 ] 侵蝕率 : 50 → 57
GM :
2d10+1 ディアボロスのガード(2D10+1) > 11[6,5]+1 > 12
GM :
ディアボロスは12ダメージ、FHチルドレンAは28ダメージ、FHチルドレンBは24ダメージもらいます!
猿曳 松葉 :
あとダメージ時硬直効果がある!
system :
[ 春日 恭二 ] HP : -33 → -45
system :
[ FHチルドレンA ] HP : -47 → -75
system :
[ FHチルドレンB ] HP : -43 → -67
GM :
FHチルドレンAは戦闘不能! 他ふたりは硬直を受けますよ!
猿曳 松葉 :
「あやねん、ごめん! イチゴは残せんわ!」
ショートケーキのてっぺんまで泳ぎ食べて上がった松葉が、天井との合間で叫ぶ。
暁月 絢音 :
「いや、わたしそんなのいらないから!!」
猿曳 松葉 :
時間停止した瓦礫の欠片を足場に、大きなイチゴをFHの少女に蹴り飛ばす!
猿曳 松葉 :
そして、イチゴの影に隠れて矢を足に構えた弓につがえる。
猿曳 松葉 :
「FH相手や、コレ使ってもアリっちゃんも文句ないやろ!」
弓につがえるのは、羽を松の緑に染めた矢──松籟十二束!
こっそり神社から拝借していた虎の子、今こそ使うべきだと!
うち二本をまとめて足でつがえて、放つ!
猿曳 松葉 :
弓から放たれた矢がイチゴの攪乱に紛れて、しゃあっ、という松風の音を立てて飛ぶ。
吸い込まれるかのように風に導かれ、春日とFHの少年に突き刺さる!
GM :
ディアボロスは飛んできた矢を、その爪で一度は叩き落す。
GM :
だが、そのまま地面に落ちるハズであった神の矢は、運命に導かれるような不可思議な軌道で、ディアボロスの脇腹に突き立てられた。
春日 恭二 :
「この矢……! 年神の力を宿しているのか……!!」
春日 恭二 :
「ヴォーパルバニーめ……! 報告を受けていないぞ、こんなものは……!!」
猿曳 松葉 :
「まあ、師匠はマツバがコレ持ってるの知らんかったしな……」
「というか凄いなコレ!! 神社からパチ……黙って借りてきたかいあったわ!!」
暁月 絢音 :
「松葉、あとで話があるからね」 ジト…と見る
猿曳 松葉 :
「こ、こういう時の為に借りたんやからええやろ!?」
暁月 絢音 :
「はぁ……。それはそれ、これはこれだから」 黙って借りるのがダメなんだよ、と呆れたように
FHチルドレンA :
「緊張感ないのは……お互い様じゃんね……」松葉に蹴りつけられた巨大な苺の下敷きになって伸びている。
GM :
クク、弛んだ空気を引き締めるぞ諸君! ディアボロスの手番!
GM :
マイナーアクションで《破壊の爪》+《完全獣化》
GM :
メジャーアクションで「コンボ:不屈の一撃・改(渇きの主+伸縮腕+吸収+オールレンジ+獣の力+獣王の力+血の宴+コンセントレイト)」
GM :
範囲(選択)! 対象は暁月絢音、猿曳松葉、蛇ノ目衣葉の三人!
暁月 絢音 :
《孤独の魔眼》を使用します! 攻撃の対象を絢音一人に変更!
system :
[ 暁月 絢音 ] 侵蝕率 : 55 → 59
GM :
な、なんだと…!? どこまで人柱になるのだ…!!
暁月 絢音 :
自分から人柱になる女。やりな命中を!
GM :
16dx7+6 命中判定(16DX7+6) > 10[1,1,2,4,4,4,5,6,7,8,8,9,9,9,9,10]+10[4,4,5,8,8,8,9,10]+6[1,2,3,4,6]+6 > 32
暁月 絢音 :
ダメもとでドッジ!
暁月 絢音 :
1dx+1(1DX10+1) > 9[9]+1 > 10
暁月 絢音 :
だめでした
GM :
4d10+18+20 装甲無視ダメージ(4D10+18+20) > 16[7,2,3,4]+18+20 > 54
暁月 絢音 :
当たり前の戦闘不能だよ、《リザレクト》します!
暁月 絢音 :
1d10+59(1D10+59) > 7[7]+59 > 66
system :
[ 暁月 絢音 ] HP : 25 → 7
GM :
クク…《吸収》によって、キミには次のラウンドまでダイス-2個してもらうぞ…
暁月 絢音 :
ひぃん、了解です
GM :
クク…あとHP8点回復するぞ…
system :
[ 春日 恭二 ] HP : -45 → -37
春日 恭二 :
「────お遊びは終わりだ!!」
春日 恭二 :
「不甲斐ない部下に代わって、私手ずから決着をつけてやる!!」苛立った様子で、悪鬼が右腕を振り翳す。
GM :
────また先刻の一撃が来る。
GM :
絢音にとっては、今回が初陣。
GM :
……初めて向けられる、本気の攻撃。
GM :
先程の少女の攻撃など、まさしく児戯に等しい。その威力は推して知るべしだ。
GM :
軽々と部屋を粉砕した一撃に、人体が耐えられるハズも無い。
暁月 絢音 :
「…………!!」
暁月 絢音 :
────その時、絢音が無意識に思ったのは。
暁月 絢音 :
自分では無く、周りの人々が傷付くこと。
暁月 絢音 :
もう有栖のような死を見たくはないという、ただ一つの強い想いだった。
暁月 絢音 :
「月紅演舞、宵ノ手!」
暁月 絢音 :
「────“流華陣”!!」
暁月 絢音 :
無我夢中で叫びながら、紅梅を床に力強く突き立てる。
暁月 絢音 :
絢音の周囲に現れ、ひらひらと舞う赤い花弁。
暁月 絢音 :
それは風もないのに漂う魔眼の花弁達。バロールの力が具現化したもの。
暁月 絢音 :
それら無数の花弁が一斉に散らばる。
暁月 絢音 :
花弁の行き先は松葉と衣葉の目の前────彼女らを守る盾のように展開する!
春日 恭二 :
「うおおおおおおッ!!!!」
GM :
ただ美しいばかりの花弁! 悪鬼の一撃を防げるはずもなし!!
GM :
そう確信したディアボロスは、花弁ごと三人を蹴散らしてやろうと一閃する。
GM :
だがしかし────
春日 恭二 :
「な、何ィ……!?」
GM :
悪鬼の一撃は、松葉と衣葉に届くコトはなかった。美しいばかりと侮った梅の花に阻まれたのだ。
GM :
けれども、肝心の紅の巫はどうだ。
暁月 絢音 :
守りの陣を展開した代償として、絢音の傍からは全ての花弁が消え去っている。
暁月 絢音 :
「うぐああっ……!!」
暁月 絢音 :
結果、絢音にのみ攻撃が直撃。赤い花弁と血を散らしながら、後方の壁に叩きつけられる……!
春日 恭二 :
「貴様……! 正気か……!?」
暁月 絢音 :
「な……なにが、よ……?」 壁にもたれかかった状態で薄く目を開き
春日 恭二 :
「何が、だと……!? 貴様は"年神を封印する鍵"……! こんなところで死んでもらっては困るのだ……!!」
暁月 絢音 :
「は、はぁ……? なんであんたがそんな心配……。っていうか、あんた達は堕トシ神の封印を解きたいんじゃ……」 堕トシ神の願望器としての力はまだ疑っているものの、敵の事情が呑み込めず困惑する
春日 恭二 :
「貴様がいなければ、堕トシ神の封印を解除でき────」
FHチルドレンB :
「おじさん、喋りすぎでしょ」
蛇ノ目 衣葉 :
「ほう」 地獄耳
猿曳 松葉 :
「くぅ……今のは……」
余波で爆散したショートケーキのクリームを顔から拭い、状況を把握する。
猿曳 松葉 :
「あ、あやねん!? 今の花びら……ウチらの方守ったんか!? なんで無茶すんねん!!」
暁月 絢音 :
「む、無茶したわけじゃ……。ただ、咄嗟に……」 目を逸らす
猿曳 松葉 :
「………さよか。………ありがとう、でもホンマ自分を大事にしてや。」
絢音の意を尊重しつつも、忠告はする
蛇ノ目 衣葉 :
「参ったな、君を守るのが私の仕事だというのに」 といいつつも嬉しそう
暁月 絢音 :
「大丈夫……。あんなおっさんの攻撃、うさぎの訓練に比べたら全然マシ……なんだから……っ!」 痛みに耐えながら虚勢を張り、紅梅を杖代わりにして立ち上がる
春日 恭二 :
「減らず口を……!」
春日 恭二 :
「こんなヤツを野放しにしていたら、何処で死なれるか分からん……! すぐさま回収しなければ……!!」
GM :
それでは、次は行動値7! 暁月絢音の手番です!
暁月 絢音 :
はーい
暁月 絢音 :
マイナーアクションで3m戦闘移動で前進、春日達にエンゲージ
暁月 絢音 :
メジャーアクションで《ディストーション》《瞬速の刃》《コンセントレイト》
暁月 絢音 :
対象は春日! 大したダメージにならない気はするけど、とりあえずちょっとでもHP減らすよ!
暁月 絢音 :
6dx7+4(6DX7+4) > 10[2,3,6,7,8,9]+10[5,6,8]+6[6]+4 > 30
暁月 絢音 :
悪くないけどダメージ固定値が貧弱なので妖精の手、使っちゃうか
暁月 絢音 :
最後の出目を10に変えて振り足し!
暁月 絢音 :
1dx7+34(1DX7+34) > 10[9]+2[2]+34 > 46
GM :
クク…見事に回ったぞ…
暁月 絢音 :
いいじゃんね! リアクションどうぞ
GM :
ディアボロスは《イージスの盾》でガード! ダメージをどうぞ!
暁月 絢音 :
5d10+12(5D10+12) > 24[7,9,4,3,1]+12 > 36
暁月 絢音 :
装甲値は有効
GM :
2d10+1 ガード値(2D10+1) > 5[4,1]+1 > 6
GM :
完全獣化によって防具が外れているので、今のディアボロスは装甲値0!
ガード分だけ軽減して、ちょうど30ダメージ!
暁月 絢音 :
結構通ってる!絢音にしては十分だわ!
system :
[ 暁月 絢音 ] 侵蝕率 : 66 → 77
system :
[ 春日 恭二 ] HP : -37 → -67
暁月 絢音 :
深く息を吸い込みながら紅梅を両手で握り直し、全身を沈めるようにして構えを取る。
暁月 絢音 :
魔眼の花弁が刀へと集まり、紅い光の粒が刃先を覆った。
暁月 絢音 :
そして、足を静かに滑らせながら、一拍ずつ舞うように動き出す。
暁月 絢音 :
軽やかでありながらどこか神聖な重みを宿すその所作、その姿は、神楽を舞う巫女そのもの。
暁月 絢音 :
「月紅演舞、宵ノ手」
暁月 絢音 :
それは安黒うさぎの指導のもと編み出された、正月枝舞の動きを取り入れた紅の巫にのみ扱える剣術。
暁月 絢音 :
花弁が放つ光が強まり、部屋が夕焼けに閉じ込められたかのように赤く染まる中、
暁月 絢音 :
巫女は床を蹴って天井擦れ擦れまで跳び上がり、叫ぶ。
暁月 絢音 :
「――“夕落ち”!!」
暁月 絢音 :
自身にかかる重力を瞬時に強め、春日に向かって急降下。
暁月 絢音 :
沈みゆく太陽の輝きにも似た光を纏い、刀を頭上から振り下ろす!
春日 恭二 :
「無抵抗に付いてくればいいものを……! 先程から生意気な……!!」
GM :
ディアボロスは硬化した腕で払い除けようとするが、バロール能力で加速した刃は、そう易々と見切れるものではない。
GM :
わずかばかり威力を削ぐが、紅梅の切っ先は、ディアボロスの白いスーツを夕紅に染めるだろう。
暁月 絢音 :
「……! 通った……!」 初の実戦だからか、紅梅から伝わる手応えを感じて自分でも驚く
暁月 絢音 :
「このまま押し切るよ、探偵!!」 春日から目を逸らさず、後ろの衣葉に呼びかける
蛇ノ目 衣葉 :
「任せてくれ」
GM :
次は行動値5!蛇ノ目衣葉の手番です!
蛇ノ目 衣葉 :
いくぞ~! マイナーで《骨の剣》《死招きの爪》
蛇ノ目 衣葉 :
メジャーで《伸縮腕》《コンセントレイト:エグザイル》《ラバーアームズ》、対象は春日で!
GM :
クク…来るがいい…
蛇ノ目 衣葉 :
4dx8+15(4DX8+15) > 6[3,6,6,6]+15 > 21
蛇ノ目 衣葉 :
オイイ!
暁月 絢音 :
そんなことある?
暁月 絢音 :
《妖精の手》使うか…!
GM :
ダイス数も少ないし、クリティカル値も8だからね! 固定値型の衣葉ちゃんの弱点なのであった!
暁月 絢音 :
これでドッジ選択されたら嫌すぎる、妖精の手使うぞ!
蛇ノ目 衣葉 :
わーーーーい!!!
暁月 絢音 :
「1dx8+25」で振り足してもらって!
蛇ノ目 衣葉 :
1dx8+25 巫女さんパワー!!!(1DX8+25) > 10[8]+5[5]+25 > 40
暁月 絢音 :
よしよし
GM :
くく…回転していて偉いぞ…
system :
[ 暁月 絢音 ] 侵蝕率 : 77 → 81
GM :
ディアボロスは《イージスの盾》でガード! ダメージをどうぞ!!
蛇ノ目 衣葉 :
5d10+42+1d10 これであってるはず!(5D10+42+1D10) > 19[3,2,7,4,3]+42+6[6] > 67
蛇ノ目 衣葉 :
装甲などは有効
GM :
2d10+1 ガード値
(2D10+1) > 19[10,9]+1 > 20
暁月 絢音 :
何こいつ!!
GM :
クク…! ココで最高の出目だぞ…!!
蛇ノ目 衣葉 :
つ、つよい!
GM :
ガード分だけ軽減して、47ダメージ!まだ私は生きているぞ…!!
system :
[ 春日 恭二 ] HP : -67 → -114
system :
[ 蛇ノ目 衣葉 ] 侵蝕率 : 70 → 82
暁月 絢音 :
その時、春日は腕に白い護符が貼られていることに気付くだろう。
暁月 絢音 :
それは紅の巫のオルクスの因子が実体を持ったもの。様々な効果を付与する特殊な護符を、先程の斬り合いの最中に貼り付けていた。
暁月 絢音 :
今回の効力は“弱体化”。春日の運動能力を一時的に下げ、衣葉の攻撃のサポートをする!
蛇ノ目 衣葉 :
「なるほど、これが美少女巫女の力……」
蛇ノ目 衣葉 :
「これだけお膳立てしてくれる護衛対象、有難いものだね。一気に畳みかけて指揮官を落とそう」
蛇ノ目 衣葉 :
ふたたび腕のジッパーを思い切り引き、展開する。三次元の空間を形作る役目から解放された腕は自由自在にうねり、バネのように伸びる。
蛇ノ目 衣葉 :
「さて、つくづく美少女探偵らしくない残虐な戦い方で申し訳ないが、どうかご承知願いたい」
蛇ノ目 衣葉 :
ジッパーの断面は刃になっており、春日の身体を巻き込んで切り刻んでいく!
春日 恭二 :
「ぐッ……! このディアボロスが、このような小娘ごときに……!!」
GM :
普段のディアボロスなら、素直に躱してしまうなり、強引に引きはがすなりと、なにかしらの対処が出来ていただろう。
GM :
だが、護符の弱体のせいで一瞬、その判断が遅れてしまった。
GM :
ディアボロスは、生きたままミキサーに放り込まれたようにズタズタに裂かれ。
GM :
そのあと漸く、自分の腕に張り付けられた護符を、自らの腕ごと引き裂いて弱体状態を解除! スニーキングスネークのことも強引に引きはがす!!
蛇ノ目 衣葉 :
「何ぃ……」
春日 恭二 :
「(紅の巫……攻撃能力自体は大したコトは無い……)」
春日 恭二 :
「(だが……攻撃から防御に支援とあまりにも、多彩……!!)」
春日 恭二 :
「(コレが『巫女』の戦い方というものか……!!)」
春日 恭二 :
「あまり調子に乗るなよ、探偵……! 貴様らごときの攻撃など、この私には効いておらんわ……!!」
蛇ノ目 衣葉 :
「異形対決はそちらに軍配か……やむをえないな。1バラバラ殺人ポイント進呈しよう」 腕を収納
暁月 絢音 :
「そんな変なポイントくれてる場合じゃないから! ほんとに効いてないんじゃないかってくらいタフなんだけど、あいつ……!」
神狩 妃華 :
「しかし傷は目立つ。強がるなよ”ディアボロス”、貴様の目的は達成されない」
猿曳 松葉 :
「そうや! こっちかて負けてへん! 負けへんかったら勝てるんや!!」
春日 恭二 :
「世迷言を……! あいつらを黙らせてやれ"ビッグバグズ"……!!」
GM :
最後に行動値3! FHチルドレンBの手番!!
GM :
マイナーアクションで《破壊の爪》+《完全獣化》+《剛身獣化》!
GM :
火力の高い素手で後衛を殴りたいのですが、松葉ちゃんに硬直を付与されていて《ハンティングスタイル》で移動できないので……
GM :
メジャーアクションで《コンセントレイト》+《獣の力》+《飛礫》+《増腕》+《吹き飛ばし》!
GM :
範囲(選択)の遠距離白兵攻撃! 対象は猿曳松葉と蛇ノ目衣葉!
GM :
13dx8+6 命中(13DX8+6) > 10[2,2,2,3,3,3,4,4,5,6,6,8,9]+10[1,10]+10[10]+10[8]+4[4]+6 > 50
猿曳 松葉 :
まわりすぎ!!
GM :
めっちゃ回ったな!?
暁月 絢音 :
なんてやつだ、ビッグバグズ…!立ち絵がシルエットとは思えない…!
蛇ノ目 衣葉 :
避けるしかねぇ~
猿曳 松葉 :
避けワンチャン!
蛇ノ目 衣葉 :
7dx+16 10回転くらいしろ!!(7DX10+16) > 10[1,2,2,5,5,7,10]+10[10]+6[6]+16 > 42
猿曳 松葉 :
3dx+1 可能性はゼロじゃない(3DX10+1) > 7[4,5,7]+1 > 8
GM :
衣葉ちゃんは避けそうで草
蛇ノ目 衣葉 :
できねぇ~!!(ぺらぺらになって吹き飛ばされる
GM :
6d10+4+4 装甲有効ダメージ(6D10+4+4) > 35[5,10,6,9,1,4]+4+4 > 43
GM :
リザレクトする方はどうぞ!
猿曳 松葉 :
リザレクト!
猿曳 松葉 :
57+1d10(57+1D10) > 57+1[1] > 58
system :
[ 猿曳 松葉 ] HP : 27 → 1
蛇ノ目 衣葉 :
1d10+82(1D10+82) > 4[4]+82 > 86
system :
[ 蛇ノ目 衣葉 ] HP : 31 → 4
GM :
松葉ちゃんの侵蝕がずっと安すぎ問題
猿曳 松葉 :
孤独の魔眼コピーも視野に入るね……
GM :
なお松葉ちゃんと衣葉ちゃんは《吹き飛ばし》の効果によって、今いる3m後方からディアボロス達がいる前方のエンゲージまで移動させられます!!
FHチルドレンB :
「……黙らせろって言われたって、あっちの相手をしたいのに足は動かせないし」さきほど松葉から足に受けた矢を放り投げ
FHチルドレンB :
「おじさんも目の前のふたりで手一杯みたいだ」
FHチルドレンB :
「────となれば、やるコトはひとつか」
GM :
メキメキと音を立てて、少年の右腕が変貌していく。
GM :
地に着くほどに長く、丸太のように逞しく。
GM :
……細身の少年には、あまりに不釣り合いな巨腕へ。
GM :
その側面には、具足武者のごとき幾層もの装甲を鎧っている。
GM :
おそらく、青虫の蛹化能力で硬化しているのだろう。
GM :
────これは、キュマイラ能力による変身。
GM :
平安の世では『物の怪』と忌み嫌われた力。
FHチルドレンB :
「攻撃が届かないんなら……」巨腕を重々しく振りかぶる。
FHチルドレンB :
「こっちに引き摺り出せばいいだけのこと……!!」
GM :
少年が殴りつけたのは、眼前の巫たち……
GM :
ではなく、アパートの天井!!
GM :
────巨腕から繰りだされる、圧倒的膂力!
GM :
もとよりガタがきていたアパートが、その衝撃に耐えられるハズも無し!
GM :
少年の剛腕は、軽々と天を貫き、
GM :
アパートの天井は、無惨にも瓦礫の雨となって、松葉と衣葉に降り注ぐ!
GM :
すぐ前方に避けなければ、諸共に天井に圧し潰されてしまうだろう……!
蛇ノ目 衣葉 :
「しまった、アパートが……」ジッパーを展開して衝撃を逃がそうとするが、間に合わない――。
蛇ノ目 衣葉 :
瓦礫の下敷きとなり、ペラペラになってしまう。
猿曳 松葉 :
「なんてことするんやー!?!?」
天井にぶら下がっている最中に崩落が始まる!
天井を這い回って退避しようとするも……
猿曳 松葉 :
「ぎえぇっ!!」
掴まっている場所がまるまる落ちたのではひとたまりもない。
無様に春日たちの前へ墜落する。
暁月 絢音 :
「……!! そんな……二人共……!」 傷付く姿を見て血の気が引き、怯えた目で叫ぶ
春日 恭二 :
「ふん……やったか……」倒れ伏す二人を見下して
暁月 絢音 :
「や、やってないよ……! そうでしょ!?」 有栖の姿が頭の中で重なり、必死に呼びかける
蛇ノ目 衣葉 :
「……動じるな。私はなんとか大丈夫だ」 二次元のまま尺取虫みたいに瓦礫から這い出てくる
暁月 絢音 :
「良かっ……ほ、ほんとに!?」 二度見する
神狩 妃華 :
「紙……?」
春日 恭二 :
「チッ、黙っていればいいものを、ふざけたマネを……」
猿曳 松葉 :
松葉は床に大の字で転がったまま、ピクリともしない。
春日 恭二 :
「だが……クク、よくやったぞ"ビッグバグズ"……!」
春日 恭二 :
「もう一人の耳障りな小娘は、一撃で息の根を止められたようだ……!!」
神狩 妃華 :
「まさか……!」
ギリ、と歯を鳴らす
暁月 絢音 :
「ま……松葉!! 松葉、しっかりして!! 起きて!!!」 松葉のすぐ傍に屈み、彼女の肩を揺すりながら叫ぶ。敵に背を向けてしまう程動揺している。
春日 恭二 :
「まったく哀れな女だ……貴様が大人しくついてきていれば、こうはならなかったものを……」
GM :
全員が行動したので、クリンナッププロセス!
猿曳 松葉 :
ないよ!
暁月 絢音 :
ないです!
神狩 妃華 :
ないよ~
蛇ノ目 衣葉 :
ないぞう…🐘
GM :
ではでは、1ラウンド目が終了!
GM :
妃華ちゃんの《先陣の火》の効果が消えて、行動値4に変更!
神狩 妃華 :
ウス!
GM :
絢音ちゃんが受けていた《吸収》の判定デバフ効果も消えます!
暁月 絢音 :
了解! 厄介な春日細胞だったよ
◆第二ラウンド
GM :
2ラウンド目!セットアップ!
GM :
もう誰もエフェクトないハズなので、続けてイニシアチブ!
GM :
まず最速の行動値12! 猿曳松葉とディアボロス!
GM :
松葉ちゃんの手番からになります!
猿曳 松葉 :
七里靴の効果で戦闘移動でエンゲージから離脱
猿曳 松葉 :
【松籟十二束・狸射ち】
CR+踊る髪+浸透撃
猿曳 松葉 :
狙うは春日!
GM :
クク、来るがいい!
猿曳 松葉 :
3dx8+19(3DX8+19) > 10[1,10,10]+7[6,7]+19 > 36
GM :
危ない危ない…コンセントレイトがLV3なら、まだ回っていたぞ…
GM :
ディアボロスはガードが出来ないので、ドッジをするぞ…
GM :
16dx+1(16DX10+1) > 10[1,1,1,2,3,3,3,4,4,5,6,6,6,8,9,10]+7[7]+1 > 18
猿曳 松葉 :
こわいこわい
猿曳 松葉 :
4d10+1d10+11 決めろ!(4D10+1D10+11) > 24[6,1,7,10]+7[7]+11 > 42
GM :
そのまま42ダメージが通るぞ!
system :
[ 春日 恭二 ] HP : -114 → -156
system :
[ 猿曳 松葉 ] 侵蝕率 : 58 → 64
GM :
春日の最大HPは150! 戦闘不能!!
GM :
《蘇生復活》を使用して復活! 戦闘勝利条件を満たしたので、これにて決着!!
暁月 絢音 :
やったー!
猿曳 松葉 :
よかった……そろそろ他メンバーの侵蝕が怖かったよ
蛇ノ目 衣葉 :
さすがだぞワトソン君!
GM :
クク、やるではないか…!
春日 恭二 :
「ガソリン切れの本部エージェントに、ボロボロで死体同然の探偵……」
春日 恭二 :
「肝心の紅の巫も戦意喪失したとなれば、我々の勝利も同然だな」
春日 恭二 :
「"ビッグバグズ"、取り巻き連中を抑えていろ」
春日 恭二 :
「────紅の巫は、私が回収する」一歩、背を向ける絢音に歩み寄る。
暁月 絢音 :
「……っ!!」 その声を聞き、振り返る
春日 恭二 :
「クク、ようやく! ようやくだ!!」
春日 恭二 :
「ようやく、私は年神の鍵を……! 世界を塗りかえる全能の力を手に入れるのだ……!!」
猿曳 松葉 :
踏み出した春日の足をガシリと掴む手。
「引っかかっ〜た!! 死んだフリに決まっとるやろ!!」
死んだフリ。動物かクソガキしかしない行動を、この土壇場でかます、それが猿曳松葉という少女!
猿曳 松葉 :
すかさず、クロウサ師匠に鍛えられた格闘術の一端を活かし、子猿の如く巻き付きながら春日を登り、背中に張り付いた!
春日 恭二 :
「何ッ……!? 貴様、まだ生きて────」
猿曳 松葉 :
動揺した春日の背中を蹴り飛ばしながら、宙返り。
人体の弱点、うなじをマツバの目が捉える。
猿曳 松葉 :
「そこやあああああ!!」
空中で足に構えた弓から放つ!
背中側から放たれた矢に対応するための時間は、あまりに短い!
春日 恭二 :
「くッ……! このッ……!!」身を捩り、すぐさま防御態勢に入る。
GM :
ディアボロスは、歴戦のFHエージェントだ。
猿曳松葉も家族を失ってから数年の訓練を受けてきたとはいえ、その戦闘経験の豊富さは比べるべくもないだろう。
GM :
ディアボロスは自身の戦闘経験────最近は多くが負け戦であるが────から来る勘に基づき、咄嗟に首筋を抑えようとする。
GM :
……が、わずかに遅い。
GM :
強がっていたが、ディアボロスの体力は限界を迎えていた。
GM :
神狩妃華が、蛇ノ目衣葉が、そして暁月絢音が───皆が与えたダメージが、ディアボロスの動きをわずかに遅らせたのである……!!
GM :
そうして、夢皓有栖から貰い受けた破魔矢が今!
GM :
猿曳松葉の手によって、魔を祓わんと悪魔の頸を射抜いた!
春日 恭二 :
「ガ、ハ……! ク、クソ……!! このディアボロスが、小娘どもなんぞに……!!」風穴の開いた首筋を手で抑えて、掠れた声で叫んでいる。
猿曳 松葉 :
ごっ、と松葉が顔から派手に着地する。
ディアボロスに一矢報いるのが精一杯で、着地までは気が配れなかった。
猿曳 松葉 :
「ど、どうや……まいったかFH………」
床に這いつくばったまま、首だけを動かして春日の方を見る。
春日 恭二 :
「口の減らんガキがァッ……!!」
春日 恭二 :
「い、良いかッ……! 勘違いするなよッ……!! 私は貴様らに負けた訳ではないッ……!!」
春日 恭二 :
「貴様らの奮闘に免じて、紅の巫を少しばかり預けておいてやるだけだッ……!!」
FHチルドレンB :
「うわ、プライド高……往生際悪……」
猿曳 松葉 :
「……おぅ……それでええわ………ちょっと2,300年預かっとくわな……」
息も絶え絶えながら、減らず口だけは一丁前。
FHチルドレンA :
「え、そんなに生きるん? めっちゃ長生きじゃんね、紅の巫」天然
暁月 絢音 :
「そんなわけないでしょ。……逃げるなら早く逃げたら?」 何故か追撃する意志はなく、木刀を下げる
FHチルドレンA :
「そだね~……ウチらもボロボロだし~……」
神狩 妃華 :
「私はあまり逃がしたくは無いが……特に君達は」
チルドレン両名に目を向け
FHチルドレンA :
「え~、目~付けられちゃったカンジ~?」
FHチルドレンA :
「ほら、ロスおじ、うなじに風穴を開けたまま負け惜しみしてないでさ~……」
FHチルドレンA :
「あっちに回収されるまえに回収して~……」大きないちごの下で手足をバタバタさせている。
春日 恭二 :
「なんだ、その態度は……!! こうなったのも、貴様らが不甲斐ないからだろう……!!」言いながらFHチルドレン達の首根っこを掴む。
春日 恭二 :
「────チッ、UGNの犬共! あとヘンな探偵! 聞くがいい!!」
蛇ノ目 衣葉 :
「聞いてやろう」 三次元に戻りながら
春日 恭二 :
「その巫が死ねば、千年前の災厄が溢れ出す……! ゆめゆめ忘れぬコトだ……!!」
蛇ノ目 衣葉 :
「千年前の災厄……?」
GM :
ディアボロスは捨て台詞を残して《瞬間退場》+《瞬間退場Ⅱ》を使用! FHチルドレン達を連れて、シーンを退場します!
暁月 絢音 :
「……行ったね」
蛇ノ目 衣葉 :
「なんとか乗り切ったか。それにしても去り際に妙なことを言っていたね……」
猿曳 松葉 :
「あやねんが……死なんかったらええんやろ……」
「ほな……関係あらへん……」
暁月 絢音 :
「……松葉、大丈夫?」 倒れている松葉の前に屈み、手を差し伸ばす
猿曳 松葉 :
「めっちゃ死にそう……もう体力1ってカンジや……」
絢音の手を取り、よろよろと起き上がる
暁月 絢音 :
「そう……」
暁月 絢音 :
「1残ってるなら、大丈夫だよね」 握った手をくるりと離し、松葉の胸元をガッと掴む
猿曳 松葉 :
「ちょ、ちょ!? イタぁ!? 背骨!背骨がきしむ!!」
暁月 絢音 :
「うっさい!! バカ!!!!」 泣きながら全力で松葉の頬に平手打ちを放つ!
猿曳 松葉 :
「な、なんでマツバがシバかれなあかんねん……!?」
暁月 絢音 :
「はあ!?!?」
暁月 絢音 :
「────わたしが!!」 ばちーん!
暁月 絢音 :
「どれだけ!!」 ばちーん!!
暁月 絢音 :
「心配したと!!!」 ばちーん!!
暁月 絢音 :
「思ってるの!!!!」 バアアアアアアン!!! 涙を溢れさせた目で松葉を睨みながら、容赦なく往復ビンタ!!
猿曳 松葉 :
「うっきゃああああ!!!!」
ビンタの勢いで首がガクガク揺れる
神狩 妃華 :
「それ以上は……」
蚊帳の外
蛇ノ目 衣葉 :
「うーん、見事なビンタだ」
猿曳 松葉 :
「……………心配させたな、ごめん」
暁月 絢音 :
「……っ! ほんと……ほんとだよ……っ!!」 松葉を両腕で抱きしめて
暁月 絢音 :
「もう二度とあんなことしないで……! 次やったら、絶対許さないから……っ」
猿曳 松葉 :
「わかったって。もうせーへんから。」
「それはそれとして………めっちゃ名演技やったくない!?」
暁月 絢音 :
「…………」 ハイライトの消えた目で再び右手を振り上げる構え
猿曳 松葉 :
「アカン、待って、どうどう……!!」
「次食らったらマジでKOやから!!」
「いやホンマすんませんでした………!!」
土☆下☆座
蛇ノ目 衣葉 :
「見事な土下座だ……」拍手
暁月 絢音 :
「はぁ~~~~……。もう、いい加減にしてよね……」 大きくため息をついて、手を下げる
神狩 妃華 :
「ふふ、そんなやり取りができるなら……取り合えず皆無事で良かった」
声をかけようとしていたが、一通りのコントに笑みを浮かべて
暁月 絢音 :
「まあ、それはそうなんだけど……」
暁月 絢音 :
「……あの子は?」 河合を捜して周囲を見回す
神狩 妃華 :
「河合も無事か~?」
かわいい声 :
「あ~……ようやく気付いてくれたっすか……」瓦礫の山が喋っている。
猿曳 松葉 :
「というか、あやねんこそ大丈夫なんか………」
「心配かけたんはそっちもやろ……?」
暁月 絢音 :
「わたしは平気。……心の痛みに比べれば、あんなの全然大したことないから」
猿曳 松葉 :
「………。………気ぃつけるよ。」
「マツバは絶対、おらんくなったりせんから。」
暁月 絢音 :
「……うん」 頷いて
猿曳 松葉 :
「うん。ほな、そこの埋もれとるカワイちゃん助けたろか。」
神狩 妃華 :
「ああ、今助けるぞ河合~、怪我の方は大丈夫か~?」
瓦礫をどかしつつ
暁月 絢音 :
「埋もれてるだけなら大丈夫でしょ。すぐに出してあげるから」
暁月 絢音 :
《ワーディング》を解除。
暁月 絢音 :
同時に、ケーキで圧し潰された家具が、崩落した天井が、時間を巻き戻したかのように修復されていく。
暁月 絢音 :
これが幽世の勾玉による力。紅の巫の結界は、オーヴァードによる戦闘の爪痕を全て消し去る。
暁月 絢音 :
しかし、《ワーディング》を使う前……春日恭二の最初の一撃は適用外。部屋は最初に吹き飛ばした時の状態にまでしか戻らない。
暁月 絢音 :
だが、河合を助け出すのには何も問題はないだろう。
暁月 絢音 :
そして、今度は《ワーディング》のみをかけ直す。この状況では、まだ人を寄り付かせるわけにはいかない。
猿曳 松葉 :
「戻んのはここまでかぁ……」
飛び散った石や写真立てをなるべく損傷の少ない場所に置き換えていく。
河合 由佳 :
「う~……死ぬかと思ったっす~……」咄嗟に《壁抜け》で床に穴を開け、落ちてきた天井から逃れていたらしく、河合は床にしゃがみこんでいた。
神狩 妃華 :
「悪いな、急な閉所戦闘で避難させられなかった」
暁月 絢音 :
「ちゃんと生きててよかったよ」
蛇ノ目 衣葉 :
「なにはともあれ全員無事だね」
猿曳 松葉 :
「ホンマにな。ガチの戦闘すんのは初めてやったけど……なんとか追っ払えて良かったわ。」
蛇ノ目 衣葉 :
「初実戦とは思えない動きだったよ。しかし、結局安黒くんには会えなかったな」
神狩 妃華 :
「ああ、どうも……私達が把握していない事柄が多すぎる。再度情報を精査する必要があるか」
猿曳 松葉 :
「せめてチビのどっちかでも捕まえられたら良かったんやけどなぁ。」
松葉も割とチビの癖にそう言う
暁月 絢音 :
「チビって、松葉と大して変わらなかったでしょ……」
神狩 妃華 :
「あの二人は機を見て必ず保護する。彼女らはおそらくFHチルドレンだろう……身寄りが無かったり、やむを得ない理由を持ってFHに訓練をつけられている子達だ」
暁月 絢音 :
「FHチルドレン、か……」
猿曳 松葉 :
「そないな言い方やと、ウチらとあんま変わらんみたいやんけ! 気ぃ抜けててもFHやぞ?」
河合 由佳 :
「あのおじさんはともかく、チルドレンの方はそんなに悪い子達って印象は受けなかったっすよ?」
神狩 妃華 :
「ああ、本人の性格はあまり関係ない。むしろあんな感じで育っているのが意外なんだが……」
暁月 絢音 :
「任務だから仕方なくって感じだったね。ケーキの術者の方は特に」
暁月 絢音 :
「……ねえ、みんな。そのFHチルドレンなんだけどさ」
暁月 絢音 :
「わたし……」
暁月 絢音 :
「うさぎは本当に、FHチルドレン……あいつらの仲間で」
暁月 絢音 :
「有栖を、殺したんじゃないかな、って……思う」 落ち着いて、ゆっくりと言葉を紡ぐ
猿曳 松葉 :
「………あやねん? 何言うとるんや……逆なってもうてるで?」
暁月 絢音 :
「うん。ずっと考えていたから」
暁月 絢音 :
「あのおっさんは騙そうとしてたのが見え見えだったけど、他のFHチルドレンは嘘を吐いてたようには……わたしには見えなかった」 目を伏せて
猿曳 松葉 :
「………信じるんか、それを……」
「だって、信じてもうたら、全部、全部、壊れてまうやろ……」
ひび割れた写真立てから、硝子の破片が落ちる。
暁月 絢音 :
「それに、それだけじゃないの」
暁月 絢音 :
「クリスマスイブの日、訓練が終わった後……うさぎが言ったこと覚えてる?」
暁月 絢音 :
「『もしあたしが裏切ったらどうするの?』……って」
暁月 絢音 :
「あんなセリフ、普通は出てこないんじゃないかな」
猿曳 松葉 :
「せやけど、せやけど……!」
「全部演技やったはずがない、ほら、石や……」
震える手で黒くつややかで平たい石を見せる。
「持って帰らんくっても良かったやろ、こんなん……」
暁月 絢音 :
「……そうだよ」 石を見て
暁月 絢音 :
「わたしも、全部が演技だったとは思えない。思えるはずがない」
暁月 絢音 :
「わたしは、わたしの知っているうさぎのことを今でも信じている。だから……」
暁月 絢音 :
……ひび割れた写真立てを手に取る。
暁月 絢音 :
だが、割れているのは写真を入れる外枠のガラスだけ。
暁月 絢音 :
その中に収められた写真は、傷一つついていない。
暁月 絢音 :
「だから、こう思うの……」
暁月 絢音 :
「うさぎは、有栖を殺して……」
暁月 絢音 :
「友達を裏切って……」 写真立てを握る手に力が入る
暁月 絢音 :
「それで平気な顔してられるようなやつじゃ、ない……!!」
暁月 絢音 :
「きっと、今もどこかで、わたし達みたいに……」
暁月 絢音 :
「ううん、わたし達以上に、一人ぼっちで苦しんでるはずだよ……ッ!!!」
暁月 絢音 :
自分の想いを、感情を、整理するかのように続け、最後には強く言葉に出し、松葉を真っ直ぐに見つめる。
猿曳 松葉 :
「もし、師匠がホンマにアリっちゃんを殺したんやったら……マツバは許されへん。」
猿曳 松葉 :
「やから……ひとりぼっちの師匠を見つけよぅ。」
「ほんで、ビンタでシバいたる。」
「さっきのマツバみたいに……マツバとあやねんとヒヨっちゃんを心配させた分と、アリっちゃんに酷いことした分と、嘘ついてた分と……」
猿曳 松葉 :
「………一生、ビンタしてもしきれへんなぁ。」
涙を流しながら、笑う。
暁月 絢音 :
「……うん。そう……だね」 小さく、弱々しく笑い返す
暁月 絢音 :
「早く、見つけなくちゃね……うさぎ」 窓の外を見る。この村のどこかにいるだろう、彼女の姿を心の中に思い描いて
蛇ノ目 衣葉 :
「……気休めにしかならないかもしれないが、今はまだ色々な可能性がある段階だ」
蛇ノ目 衣葉 :
「私も彼らが嘘を言っているようには見えなかったが、それがすなわち真実であるということにはならない」
蛇ノ目 衣葉 :
「本人の口から真実を聞くために、私も引き続き尽力しよう」
暁月 絢音 :
「うん……ほんと頼むよ、探偵。あんたこのままだと、目離すと不審行動する変な妖怪ジッパー女なんだから」
笑ってそう言う。三日行動を共にし、背中を預けて戦ったせいか、衣葉や妃華への態度は最初に比べてかなり和らいでいるようだ
蛇ノ目 衣葉 :
「妖怪ではない、美少女探偵だ。その評価が改まるように頑張るよ」
暁月 絢音 :
「はいはい。美少女好きね、あんた」 呆れるように笑いながら流す
神狩 妃華 :
「……そういえば……私の聞き間違いじゃなければ、暁月さんと猿曳さんは初戦闘だったと今さっき言っていただろうか?」
一時訪れた和やかな雰囲気に笑みを浮かべていたが、ふと思い出すように
暁月 絢音 :
「そうだよ。今まで敵なんていなかったし」
猿曳 松葉 :
「せやで。模擬戦はアホほどやってるけどな〜。」
神狩 妃華 :
「ふむ……初めての戦闘であの”ディアボロス”とか……」
暁月 絢音 :
「あのって言われても……ただのおっさんでしょ、あいつ」
猿曳 松葉 :
「強かったは強かったけど……師匠のこと考えるとなぁ……」
※個人の感想です。
河合 由佳 :
「ええ? そっちの界隈では有名なおじさんっすよ? ねえ、先輩?」
神狩 妃華 :
「ああ。最近こそ負けがこんでいると聞くが……実際のところ、FHの幹部候補と目される程に実力のある男だ」
神狩 妃華 :
「様々な作戦行動に参加し、死んだと思われていてもいつの間にか舞い戻っている……一部では不死なんじゃないかって噂まである」
暁月 絢音 :
「そんなに? 確かに異様に頑丈だったけど……」
河合 由佳 :
「うなじに風穴が開いたまま喋ってたの、まるっきりホラーっすよ」
猿曳 松葉 :
「脳みそまでカチカチとちゃうか、アレ?」
「あんなベッタベタなイタズラに引っかかるの、そうそうおらんで。」
暁月 絢音 :
「性格はともかく、実力は本物だったってわけね……」 侮っていたわけではないが、認識を再度改める
暁月 絢音 :
「何とか追い払えてよかったよ」
神狩 妃華 :
「ああ、多少の人数有利があったとは言え……初めての実戦でこの成果は最上と言っても過言じゃない!よく頑張ったな、二人とも!!」
肩をがっしと掴んで コミュニケーションがちょっとアメリカンだ!
神狩 妃華 :
「簡単にできることじゃないからな!」
暁月 絢音 :
「えっ、な、何……!? いきなり……!?」
猿曳 松葉 :
「めっちゃ褒めるやん!! それほどでもあるな!!」
肩を組み返して、がっちり嵌まる
河合 由佳 :
「あっ、出たっすね! "いつもの"!」他人事だと思って、ニヤニヤしている。
暁月 絢音 :
「何、いつものって!」
猿曳 松葉 :
「いつものはいつものや! ぜんぜん知らんけど!」
神狩 妃華 :
「良い事凄い事ができたなら、褒められなければ……何と言うか、割に合わないだろう?」
神狩 妃華 :
「別に褒められたいからやってるわけじゃないのは分かってるんだ」
神狩 妃華 :
「でも私は褒めたい!だから、本当によく戦ってくれた!」
暁月 絢音 :
「何それ……。まあ、別に悪い気はしないから、いいけど……」 照れて目を逸らす
猿曳 松葉 :
「ん、ありがとう! ………いっつも怒られてばっかりやから、ただ褒められるんはなんかちょい気恥ずかしいな……」
河合 由佳 :
「いっつもこうなんすよ、先輩」なんだか訳知り顔で
暁月 絢音 :
「あんたの妙な自己肯定感の高さがなんか分かったよ……」
河合 由佳 :
「ボクの自己肯定感の高さは、元からっす」
猿曳 松葉 :
「天然モンかいっ!」
蛇ノ目 衣葉 :
「しかし、実際凄いことだと思うよ。私たちに護衛を任せて下がっててもよかったのに」
蛇ノ目 衣葉 :
「あまり前に出られてもこちらとしては困ったりもするが……」 苦笑
暁月 絢音 :
「探偵まで褒めてきたよ」
猿曳 松葉 :
「下がるとこあらへんかったで……ってのは冗談やけど。」
「マツバはあやねん守らなあかんかったし。」
「あやねんはふわふわのナリして中身は頑固頑固のがんこちゃんやからなぁ。」
神狩 妃華 :
「あ、そうだ!暁月さん、戦力として申し分無いと分かった上でこれを言うのは相応しくないと分かってはいるんだが……」
神狩 妃華 :
「その、な?蛇ノ目も言ってるが、護衛対象っていう名目があってな……」
少し申し訳なさそうに
神狩 妃華 :
「勿論、さっきの行動を責めたりはしない!むしろ助けられている側だからな、私達は」
あせあせ
暁月 絢音 :
「…………」その様子をじっと見て
暁月 絢音 :
「……まあ、そりゃ、護衛任務を受けてるあんた達が困るのは分かるし、松葉が心配するのも分かるよ」
暁月 絢音 :
「でも、悪いけど……わたし、ジッとしてなんかいられないの」
暁月 絢音 :
「さっきも言ったように、心の痛みに比べたら、体の痛みなんて大したことないし……」
暁月 絢音 :
「……もう、誰かが死ぬのなんて……見たくないから……」 拳を小さく握りしめる
猿曳 松葉 :
「…………この顔する時のあやねんはな〜。」
「もう絶対てこでもブランコでも動かへんで。」
蛇ノ目 衣葉 :
「……そうだな。残された人の悲しみというのは計り知れない。私も肝に銘じておこう」
神狩 妃華 :
「……そうみたいだね」
「参ったな、ぐうの音も出ないよ」
諦めるように苦笑いで
蛇ノ目 衣葉 :
「それはそれとして、死にぞこないぶりには定評があるからそこまで心配はいらないよ。私に関して言えばね」
暁月 絢音 :
「なんかぺらぺらなってたしね……」
猿曳 松葉 :
「ジッパー開けまくってベロンベロンやったな。」
「中身どこいったん?」
蛇ノ目 衣葉 :
「……まあまあ、中身の話はいいじゃないか。なくても動いてるんだから」
河合 由佳 :
「ええ……? 体重とか気にしなくていいのは良いかもっすけど……!」
猿曳 松葉 :
「ほなええか〜。………ええんか!?」
暁月 絢音 :
「単にそういう術者ってだけでしょ? さっきは妖怪とか言ったけど、別に変だとは思ってないから」
神狩 妃華 :
「レネゲイドビーイングって言うのはそういうものだ。理屈を求めても大体帰ってこないよ」
河合 由佳 :
「そっすね、いま大事なのは"探偵さんはタフガイ"ってコトだけっす」ガイではない
蛇ノ目 衣葉 :
「そうそう、がらんどうのほうが戦いやすいからね」
猿曳 松葉 :
「夢のない話やなあ……」
衣葉のがらんどうの胸を突っついて
暁月 絢音 :
「……わたしは、あんたほどタフってわけじゃないかもしれないけど」
暁月 絢音 :
「だからこそ、無理は出来ないしやらないってちゃんと考えてるから。そこは安心して」
暁月 絢音 :
「あとあんたやめなさい、人の胸勝手に触るのは」 松葉の手を止める
蛇ノ目 衣葉 :
「次からはひと揉み100円だ」両手の指を使って二進数で100を作る
猿曳 松葉 :
「金とるんか!? ケチ!」
「………まあ、そっちは後でゴネるとして……さっきの話な、あやねんが無茶する前に全員とっちめたらええんや!」
神狩 妃華 :
「君が戦えると分かった以上、何より当事者である暁月さんに」
「そこで守られていてくれ、とは私からは言えないしな」
諦めたよ、と
暁月 絢音 :
「……ありがと」 理解を示してくれて、と小さく笑って
暁月 絢音 :
「ところで、ねえ……これ、どうすればいいの?」 外に出ようと狐の耳と尻尾を収めたところで、部屋の惨状を改めて見渡し
暁月 絢音 :
「今はまだ人除けの結界張ってるけど、解いたらまずいんじゃない?」
神狩 妃華 :
「河合、戦闘後の処理だけど」
河合 由佳 :
「ふふ~ん、そのためにボクがいるんす!」
神狩 妃華 :
「頼んだ」
猿曳 松葉 :
「ヒヨっちゃんに連絡せなな……」
「お?カワイっちもいけるんか? ちなマツバは余裕で無理やで。どや。」
GM :
河合は崩れた壁に手をつけて《完全複製》を使用。
GM :
数分のうちに、うさぎの部屋は元通りの光景を取り戻した。
暁月 絢音 :
「あんた、こんなこともできるんだ。ただのマスコットじゃなかったんだね」 感心したように部屋を見る
河合 由佳 :
「え゛っ゛!? ただのマスコットだと思われてたんすか!?」
暁月 絢音 :
「ちょっとだけね。……これでうさぎがいつ帰ってきてもよくなったよ、ありがとう」 口元に笑みを浮かべて
神狩 妃華 :
「彼女もまた、『UGN本部エージェント』というわけだ」
何故か自慢げに
猿曳 松葉 :
「あ、なるほど? これが都合の良いオンナってやつ?」
とても誤解を招く表現
河合 由佳 :
「そっすよ~、本部エージェントだし、だいたい何でも~……」
河合 由佳 :
「って、都合の良いオンナってなんすか!?」
河合 由佳 :
「今回みたいな緊急任務のせいで、むしろ都合のつかないオンナっすよボク!!」
神狩 妃華 :
「私みたいな戦闘要員は戦闘が予想される現場でこそ輝くが、河合みたいなのは中々引っ張りだこでな……」
暁月 絢音 :
「はぁ……。別に都合がつこうがつかなこうが、正妻だろうが浮気相手だろうがどうでもいいよ」
暁月 絢音 :
「それより、後片付けはもうこれで終わったんだよね?」
河合 由佳 :
「そっすね……ああ、いや……」
河合 由佳 :
「そういえば、なんすけど……FHに襲われる前に電波障害があって、まだ梅結神社のほうに連絡できてないっすね~……」
暁月 絢音 :
「そういえば……。今はどうなの?」
河合 由佳 :
「ボクがブラックドッグ能力で直したんで、今は通信できると思うっすよ」
神狩 妃華 :
「ん、そうか。連絡を頼む」
猿曳 松葉 :
「はよ連絡しようや。ヒヨっちゃんとジャバジャバのおっちゃんの2人やとなーんか心配やわ。」
河合 由佳 :
「話している間に調べてみたとこ、事件現場一帯が、誰かしらの能力のせいで電波障害を起こしてたみたいっすね」
河合 由佳 :
「……と言っている間に、メッセージ送信完了」
河合 由佳 :
「うんうん、あっちは何事もなかったみたいっす」
暁月 絢音 :
「そっか……よかった」 安心する
蛇ノ目 衣葉 :
「もしかしてこの村に来てから私のスマホが繋がり悪いのも……?」 アンテナ1本
猿曳 松葉 :
「それはいつものことやで」
暁月 絢音 :
「スマホのことはよく分からないけど、ここ田舎だからね」
蛇ノ目 衣葉 :
「しょぼーん」
神狩 妃華 :
「そもそも電波が悪いのか……」
暁月 絢音 :
「そういうもんなの」
暁月 絢音 :
「っていうか、連絡も済んだなら早く行こうよ。うさぎを捜しに」
暁月 絢音 :
「しょぼくれてるのは置いていくからね」 そう言って、入口の方に歩いていく
蛇ノ目 衣葉 :
「あー、大丈夫行くよ行く。置いてかないでー」
河合 由佳 :
「わ~……激しい戦いの後だっていうのに、元気いっぱいっすね~……」
神狩 妃華 :
「急に駄々っ子みたいになったな……」
行くぞ行くぞ
猿曳 松葉 :
「行こ行こ。ダベってたらなんか動ける気ぃしてきたわ。」
「衣葉探偵には後でアンテナ立てるコツ教えたるわ。」
河合 由佳 :
「…………」四人の後ろ姿を見つめ、
河合 由佳 :
「あるいは……何か動いてないと色々と考えちゃうんすかね~……」そんなことを呟いて、最後にうさぎの部屋を後にした。
GM :
ロイスの取得などあればどうぞ!
蛇ノ目 衣葉 :
猿曳 松葉 〇感服/不安 で取得しましょう!
system :
[ 蛇ノ目 衣葉 ] ロイス : 4 → 5
神狩 妃華 :
取得は一旦おいておきまして、
絢音ちゃんの感情を✓連帯感/不安に変更!
暁月 絢音 :
Dロイスのバフかけないのも勿体ないし、衣葉ちゃんに取ろうかな! 感情は〇連帯感/厭気で
system :
[ 暁月 絢音 ] ロイス : 5 → 6
蛇ノ目 衣葉 :
ありがたすぎる!🐍
猿曳 松葉 :
衣葉ちゃんに感服/猜疑心のP!
まあ胡散臭いのには変わりないからね……
妃華さんに信頼/劣等感のP!
出来る大人だ!
system :
[ 猿曳 松葉 ] ロイス : 4 → 6
GM :
了解しました! では次のシーン!
情報収集2
GM :
再び情報収集シーンです! 調査項目は以下の通り!
調査項目
◆年神について②
〈知識:レネゲイド〉〈情報:UGN〉〈情報:ゼノス〉〈情報:梅結村〉8
◆夢皓有栖について②
〈情報:UGN〉10
◆安黒うさぎについて
〈情報:UGN〉〈情報:ゼノス〉〈情報:FH〉8
◆桐生緋依について
〈情報:UGN〉6
◆フレーバー情報:夢皓有栖について③
〈情報:UGN〉〈情報:梅結村〉10
暁月 絢音 :
登場するよ!
暁月 絢音 :
1d10+81(1D10+81) > 8[8]+81 > 89
猿曳 松葉 :
登場するぜ!とーぅ!
猿曳 松葉 :
64+1d10(64+1D10) > 64+3[3] > 67
蛇ノ目 衣葉 :
1d10+86 匂いますねぇ~(1D10+86) > 10[10]+86 > 96
蛇ノ目 衣葉 :
グワーーーッ
神狩 妃華 :
1d10+80(1D10+80) > 5[5]+80 > 85
蛇ノ目 衣葉 :
年神調べます、思い出パワーで
蛇ノ目 衣葉 :
8dx+1>=8 ダイスがいっぱいある喜び(8DX10+1>=8) > 10[2,6,7,7,8,9,9,10]+9[9]+1 > 20 > 成功
GM :
さすがの名探偵! では情報を開示!
情報
◆年神について②
年神の持つ力は、時が流れるごとに高まっていき、年末年始に臨界を迎える。
放っておけば、年神の封印は解けてしまうだろう。
そこで必要となってくるのが『正月枝舞』である。
正月枝舞とは、年神の封印を解く鍵。
巫の血を宿す人間の願いだけを叶える限定封印解除状態とし、
「良い一年になりますように」と叶えようがない正しい願いを告げるコトで、年神のエネルギーを発散する。
つまるところ、ガス抜きだ。
UGNは正月枝舞が失敗して、年神の能力が暴走ないしは悪用されるような事態を恐れており、
年末年始のタイミングだけ、梅結村に本部エージェントを配備した上、
衛星軌道のレーザー砲台"天の火(IA119頁)"を梅結神社へと向けている。
年神の持つ力は、UGNとFHの勢力図を書き換える可能性がある程に強大であり、
神社ごと年神を破壊するコトによって、千年前のような惨劇を防ぐ次善の策。という訳だ。
GM :
なおFHが紅の巫を手に入れようとしてたのは、千年前みたいな暴走状態の堕トシ神だと、効果範囲なら誰彼かまわず自動で願いを叶えてしまうからですね。
GM :
堕トシ神の力で内部分裂しかねないし、紅の巫って制御装置が付いていた方が扱いやすい。
暁月 絢音 :
なーるほどね…!
蛇ノ目 衣葉 :
なるほどね~~~重大な役目だった
蛇ノ目 衣葉 :
「これを任されるということは、私も探偵として箔がついてきたということだな」
蛇ノ目 衣葉 :
「……なんて言っている場合ではないか。本人に事実が知らされないままこんなことが行われているのは危険が過ぎるな」
暁月 絢音 :
夢皓有栖について②行きます!
暁月 絢音 :
ミーミルの覚書を使用、このシーン中コネ:情報収集チームの効果を取得して情報判定の達成値に+2!
暁月 絢音 :
5dx+2 目標10(5DX10+2) > 4[2,2,2,2,4]+2 > 6
暁月 絢音 :
全然足りないが!?
GM :
出目が死にすぎている
暁月 絢音 :
財産ポイント6も余ってるので、4使っちゃおう
GM :
有栖ちゃんの情報を得るためなら安いもんだ
暁月 絢音 :
ので成功に!
GM :
では情報を開示!
情報
◆夢皓有栖について②
遺産『白梅』に残されていた『白の巫』のDNA情報から生みだされたクローン。
『堕トシ神』に起因するバロール/オルクス能力、すなわち『未来予知』の力を有していた。
約八日間に起こり得る未来を、夢の中で体験する能力。疑似タイムリープと言ってもいい。
また体験した未来と全く同じ行動を取るコトで、未来を確定するコトができる。
ゲームに例えるなら「全ルート攻略したのでルート分岐条件も分かる」といったところか。
この能力を使って、彼女は数えきれないほどの人々を救ってきた。
……が、そのためには数えきれる少数を切り捨てる必要に駆られることが多い。
そんなことを、物心つく前から”責務”だと強いられていた彼女は、
ごく普通の日常に憧れ、だが罪悪感から『魔女』を自称していた。
暁月 絢音 :
な、なんだそれは!?
暁月 絢音 :
クローンだったか~…!白の巫の家、ないもんね…
GM :
そう、戸籍謄本に名前がないのも当然なのです
暁月 絢音 :
じゃあなんで殺されてるんですか…
GM :
何でも知ってたハズなのに、なんで殺されてるんでしょうね…
暁月 絢音 :
謎…!
暁月 絢音 :
情報に対する反応だけRPしようと思うけど、他の情報抜いてからでもいいかな?
GM :
了解! では次の方!
猿曳 松葉 :
ワイや!
猿曳 松葉 :
【安黒うさぎについて】を〈情報:UGN〉で!
猿曳 松葉 :
3dx+1(3DX10+1) > 3[1,2,3]+1 > 4
GM :
1,2,3
猿曳 松葉 :
アカン、後で出直すわ
神狩 妃華 :
ではお次、緋依ちゃんについて調べよう
神狩 妃華 :
(2+2+2+0)dx(10+0)+3+0 〈情報:UGN〉判定 コネもあるぞ!(6DX10+3) > 10[2,2,7,7,8,10]+2[2]+3 > 15
GM :
さすがは本部エージェント! では開示!
情報
◆桐生緋依について
元UGNホワイトハンド所属の非戦闘員。
UGN所属当時は「無辜の人々を守るため戦いたい」と戦闘員に志願していた。
が、緋依には戦闘エフェクトの適性がなかった。
その代わり、回復エフェクトの適性はあった為、
自分自身が前線に立って戦う道は断念。戦う人々を助けるために医療の道へ。
────年端もいかない少年少女が、世界秩序のために命を落とす。
そうした悲劇を防ぐ為に奔走してきた。
だが、多くの子供は救うコトができず、
救うコトができた一握りの子供も、戦場に舞い戻って、結局は死んでしまう。
数えきれないほどに、多くの死を看取ってきた。
……その結果、緋依は『FHへの憎悪』と『無力感』を募らせることになった。
なお、UGNホワイトハンドで医師をしていた頃、
FHジャームの襲撃を受けた「猿曳一家」の治療に当たっていた。
GM :
では次の方! 松葉ちゃんのリトライかな?
猿曳 松葉 :
ただのリトライじゃねえぞ……
猿曳 松葉 :
67+1d10(67+1D10) > 67+5[5] > 72
猿曳 松葉 :
3dx+1>=8(3DX10+1>=8) > 6[3,6,6]+1 > 7 > 失敗
猿曳 松葉 :
ええい、お小遣いや!
system :
[ 猿曳 松葉 ] 財産 : 4 → 3
GM :
バディムーヴは他人限定やったわ! では開示!!
情報
◆安黒うさぎについて
UGN梅結村支部の裏切り者。戦闘特化のFHチルドレン。
オーヴァードに覚醒したのは、四歳の頃。
物心つく前の子供に、エフェクトの制御なんてできるハズが無い。
案の定、うさぎの能力は暴走。父親と母親を殺しかけてしまった。
うさぎはそれから「バケモノを産んでしまった」と両親に疎まれ、家庭崩壊。
そんなときに接触してきたのがFH。
家庭に居場所を失くしたうさぎに、FHは曲がりなりにも居場所を用意した。
他に居場所のない少女にとって、彼らの提案を拒否することはできなかった。
これまで真っ当な教育機関に通ったコトがなかったため、学力はかなり低め。
なんだかんだ面倒見がいい反面、直情的で暴力的な一面も併せ持つ。
これはFHの育成方針の弊害によるものだ。
こうした衝動性を抑えるため、普段は真面目で理性的な態度を心掛けていた。
にも拘わらず(善し悪しはともかく)猿曳松葉に対しては暴力的であり、
ある意味で”気兼ねなく接していた”とも言える。
戦闘では《ポルターガイスト》によって、武器ふたつを同時に操るスタイル。
余裕を持っている間は、一定距離を保ちながら〈射撃〉で冷静沈着に対処する。
が、余裕がなくなってくると、二振りの大剣を用いた〈白兵〉に切り替え、最大出力での力押しになる。
全力を出すと【変異暴走:破壊】によって仲間まで巻き込んでしまうため、集団戦闘は苦手。
苦手分野を加味しても、小柄で高性能。戦闘特化の一線級エージェント。
GM :
お次の方、最後の情報収集をどうぞ!
猿曳 松葉 :
チャレンジだけしよう!
猿曳 松葉 :
72+1d10(72+1D10) > 72+10[10] > 82
猿曳 松葉 :
いい感じ
GM :
横並びの侵蝕になって、ダイスボーナスもついたよ!
猿曳 松葉 :
【フレーバー情報:夢皓有栖について③】〈情報:UGN〉で!
猿曳 松葉 :
4dx+1>=10(4DX10+1>=10) > 7[5,6,7,7]+1 > 8 > 失敗
GM :
金なら~~?
猿曳 松葉 :
解決だね!迷ったけどもう使っちゃおう!
system :
[ 猿曳 松葉 ] 財産 : 3 → 1
GM :
では金の力で開示!
情報
◆フレーバー情報:夢皓有栖について③
実は、梅結村にも何度か、他の組織のエージェントが入ってきたことがある。
それでも村の平和が保たれていたのは、
有栖が未来予知によって、争いの芽を潰していたからであった。
授業をサボって眠っていたのも、予知能力を用いて梅結村を守るためだった。
世界秩序を守るために、生まれたときから能力を濫用しており、
その代償によって、夢と現実の区別が付けられなくなっていた。
有栖のスキンシップ癖は、現実を確かめるためのもの。
夢の世界には『触覚』が存在しなかったため、触れ合うコトで確かめていた。
……というのは単に建前で、ただ他人と触れ合いたかっただけかもしれない。
有栖は予知能力によって、普通の日常を何度も繰り返していた。
……となると、既知の未来をなぞるだけでは、少しばかり退屈になってくる。
有栖が突飛な言動をしていたのは、予知能力で見なかった未来を生み出す為。
みんなと新鮮で楽しい日々を過ごすためだった。
暁月絢音がお守りを手作りしてくれるコトも、既に知っていた。
その気持ちに応えるため、有栖は未来予知能力を応用。
夢の世界で編み物を練習していた。
元々が不器用だったので、夢の中で一年もかかったが、
有栖は『睡眠学習』によって、マフラーを綺麗に編みあげる技術を修得した。
赤いマフラーは、せめてもの罪滅ぼし。
最愛の妹達を悲しませるだけ悲しませて、自分は死んでしまう。
もう二度と、抱きしめてあげるコトは出来ない。どんなに涙に震えていても。
────だからこそ、有栖は『手編みのマフラー』を最期に遺した。
自らが死して尚、最愛の妹に寄り添い、温もりをあげるために。
暁月 絢音 :
ひぃぃん…
GM :
有栖の言動はすべて、こういう事情だったんですね…
暁月 絢音 :
おねむなのは何か理由あるんじゃないかな~とは思ってたけど…
暁月 絢音 :
マフラー代わりにするんじゃなくて死なないでくれるか!?!?
GM :
どうして…死んだんでしょうね…
暁月 絢音 :
生存ルートもうなかったんですかね…まだ謎が残ったね…
GM :
ともかく、すべての調査項目を看破!
GM :
シーンに登場した回数まで調達してから、各々のRPをしてもらいましょう!
暁月 絢音 :
高性能治療キット行っとこうかな
蛇ノ目 衣葉 :
UGNボディアーマー狙ってみましょう!
蛇ノ目 衣葉 :
8dx+1>=13(8DX10+1>=13) > 10[2,4,5,5,6,6,6,10]+7[7]+1 > 18 > 成功
暁月 絢音 :
すげえ!
蛇ノ目 衣葉 :
これが友情パワーよ(?
暁月 絢音 :
5dx 目標9(5DX10) > 7[2,2,2,4,7] > 7
暁月 絢音 :
残り2点の財産点を使おうかな
暁月 絢音 :
で、この医療キットを衣葉ちゃんに使おうかな!装甲上がってるし!
暁月 絢音 :
3d10 回復量(3D10) > 15[5,4,6] > 15
暁月 絢音 :
前に調達したのがあともう一個ある!さらに回復してやる
暁月 絢音 :
3d10(3D10) > 19[3,8,8] > 19
暁月 絢音 :
全快かな?
蛇ノ目 衣葉 :
ありがたすぎる!
system :
[ 蛇ノ目 衣葉 ] HP : 4 → 31
蛇ノ目 衣葉 :
美少女巫女ナースの称号を進呈しよう
暁月 絢音 :
いらない!
神狩 妃華 :
そしたら私もUGNボディアーマー狙っちゃいますか
神狩 妃華 :
(2+2+0)dx(10+0)+2+0>=13〈調達〉判定 ボディ!
神狩 妃華 :
(2+2+0)dx(10+0)+2+0 〈調達〉判定(4DX10+2) > 10[2,4,7,10]+10[10]+8[8]+2 > 30
神狩 妃華 :
ワァ…
GM :
イカれた達成値だ…
神狩 妃華 :
UGNボディアーマーげと
猿曳 松葉 :
高性能医療キット、3回チャレンジします!!
猿曳 松葉 :
4dx+1>=9(4DX10+1>=9) > 10[1,2,5,10]+2[2]+1 > 13 > 成功
猿曳 松葉 :
4dx+1>=9(4DX10+1>=9) > 8[2,3,4,8]+1 > 9 > 成功
猿曳 松葉 :
4dx+1>=9(4DX10+1>=9) > 10[2,6,7,10]+10[10]+3[3]+1 > 24 > 成功
暁月 絢音 :
すごい
GM :
おお~、全て成功だ~
猿曳 松葉 :
とりあえず絢音ちゃんにまず使おうか!
猿曳 松葉 :
3d10(3D10) > 6[4,1,1] > 6
GM :
こっちの出目はカス
暁月 絢音 :
不器用でかわいい
猿曳 松葉 :
もういっちょ!
猿曳 松葉 :
3d10(3D10) > 11[6,2,3] > 11
GM :
ちょっとコツ掴んだけど、期待値より低めだ
system :
[ 暁月 絢音 ] HP : 7 → 24
GM :
とはいえ、ほぼ全快だね!
暁月 絢音 :
ほぼ全壊!ありがとうね…!
暁月 絢音 :
カスの誤字やめろ
猿曳 松葉 :
壊れとる!!
猿曳 松葉 :
衣葉ちゃんは体力回復できてるし、一応自分に使っとこうか
猿曳 松葉 :
3d10(3D10) > 14[4,9,1] > 14
GM :
だんだん上手くなってきてる
system :
[ 猿曳 松葉 ] HP : 1 → 15
GM :
では全員の判定が終了! RPの時間に移りましょう!!
暁月 絢音 :
はーい
蛇ノ目 衣葉 :
は~~~い
暁月 絢音 :
梅結神社の社務所。
暁月 絢音 :
すぐ隣で衣葉が怪我の応急処置をしている間、絢音は常世の巻物を開いていた。
暁月 絢音 :
「何、それ……」
暁月 絢音 :
写し出されたのはまたしても、夢皓有栖の情報。
暁月 絢音 :
彼女が魔女を自称する所以だった。
暁月 絢音 :
「ゲームのことはよく分からないけど……」
暁月 絢音 :
「未来で起こることを体験出来るって言うなら、どうして有栖は殺されて……」
暁月 絢音 :
「…………」
暁月 絢音 :
「お姉ちゃん……」
暁月 絢音 :
クローンとはいえ、遠く血の繋がった姉のことを想い、もう届かない言葉を呟く。
蛇ノ目 衣葉 :
「なかなか……凄い巻物だね。色々な情報を教えてくれるのか」 横で服を縫い合わせながら
暁月 絢音 :
「うん……。全てを教えてくれるってわけじゃないけどね……」
暁月 絢音 :
「ただ、この巻物が間違った情報を記したことはない……。だから、ここに書かれてることは……」 全て真実だ、と示す
蛇ノ目 衣葉 :
「今となっては失われてしまった過去のことも教えてくれるのは、探偵としては浪漫があるね」
蛇ノ目 衣葉 :
「だが、情報はあくまで情報であって答えではない」
蛇ノ目 衣葉 :
「未来を占える夢皓有栖にとってもそれは同じだったということだろう」
暁月 絢音 :
「そう……なのかもね……」
暁月 絢音 :
「未来……未来、か……」
暁月 絢音 :
「未来が見えたって、あんたが死んでちゃ……意味ないでしょ、有栖……」 小さく、悲しむように呟く
蛇ノ目 衣葉 :
「……そうだな。使命だなんだと理由付けたって、置いて逝くほうはいつも勝手なものだ」
猿曳 松葉 :
「邪魔するで〜!!」
またもや足で襖を開けつつ、荷物を抱えた松葉が空気も読めずに……あるいは空気をあえて読まずに入ってくる。
暁月 絢音 :
「邪魔するなら帰って」
蛇ノ目 衣葉 :
「本場の返しだ……!」
猿曳 松葉 :
「は〜い。……ってここに帰ってきたんやけど!?」
暁月 絢音 :
「あんたこれ好きだよね……」 テレビを見ていないため元ネタを知らずに使っている
猿曳 松葉 :
「オモロいやろ?」
「ほら、救急箱かっぱらってきたで!」
猿曳 松葉 :
「ヒヨっちゃんは忙しそうやからな、マツバがやったるわ!」
「おら脱がんかい!」
絢音に乱雑な手つきで治療を試みる
暁月 絢音 :
「ちょ……! ちょっと、やめて! 自分で脱ぐから……!!」 恥ずかしがって軽く抵抗しつつも治療してもらうよ
猿曳 松葉 :
不慣れな手つきではあるものの、3人であーでもないこーでもないとしつつ、やり遂げるよ
暁月 絢音 :
「……余計に疲れた」 サラシを巻き直し、巫女服を整えている
猿曳 松葉 :
「いやもうブラックジャックやったやろ今の!? 闇医者なろかな!?」
「それはまあ置いといて〜」
猿曳 松葉 :
「ヒヨっちゃんとこ行ったついでに、UGNのデータベース貸してもろてん。」
猿曳 松葉 :
「………やっぱり師匠はFHから来とったわ。」
うさぎについて書かれた一つ目のファイルを差し出す。
暁月 絢音 :
「……そっか。やっぱり、そうだったんだね」 ファイルを受け取って、衣葉と読む
蛇ノ目 衣葉 :
「やはり、同じFHの彼らから出てきた情報は間違いがなかったか……」
蛇ノ目 衣葉 :
「となれは、我々とは近くぶつかることになるだろう」
暁月 絢音 :
「その方がいいよ。このまま逃げられるよりはね」
蛇ノ目 衣葉 :
「そうだな。そのときに聞きたいことは聞けばよいだろう」
猿曳 松葉 :
「………せやな。 それにいい加減あんの涼しい顔をギャフン言わせたろう思ってたんや。」
強さはよく知っているが、それでも勝ってやろうと。
暁月 絢音 :
「……うん」 弱々しい声だが、しっかりと頷く
猿曳 松葉 :
「ほんで、余計やったかもしれんけど……」
「こっちがアリっちゃんのファイルや。」
「ヒバナの姉ちゃんの権力とカワイっちのゴネ力で取り寄せてもろたんや。」
暁月 絢音 :
「有栖の……。ちょうど、こっちも巻物が有栖の情報を出したから見ていたところなんだけど」
猿曳 松葉 :
「えっ!?!?ずっこ!?!?」
猿曳 松葉 :
「マツバの苦労はなんやったん!?」
暁月 絢音 :
「ずるくないよ。これあたしのなんだから」
蛇ノ目 衣葉 :
「経験は無駄にはならないから大丈夫だよ」
暁月 絢音 :
「それに、この巻物は全ての真実を写すわけじゃない。だからそのファイルも見せてよ」 松葉に巻物を見せつつ
猿曳 松葉 :
「おっしゃ通信交換や!」
ただの交換です。
暁月 絢音 :
「通信交換……?」
蛇ノ目 衣葉 :
「おま……ずっと〇ンゲラーを使っていた私への当てつけかい?」
猿曳 松葉 :
「え、なんで? ポケ◯ン交換したかったらすればええやん。」
友達がいないとか、ケーブルが無いとかの悲しみが伝わらないジェネレーションギャップ
蛇ノ目 衣葉 :
「くっ……これだからデジタルネイティブの世代は……」
暁月 絢音 :
「知らないゲームの話やめて! ほら、あんたも確認してよ!」 衣葉にファイルを見せて一緒に読もう
蛇ノ目 衣葉 :
「わ~い」 情報ですぐ機嫌が戻る子供
猿曳 松葉 :
「字が多いし! なんか達筆やし!! 読めへんでコレ!!」
由緒正しき巻物は、仮に松葉が手にしても使えなさそうだ。
蛇ノ目 衣葉 :
「なるほど、なるほど……」 熟読
暁月 絢音 :
「……有栖は未来のことが分かる力を持っていたの。分かりやすく言うと……」 要約して、松葉に情報共有しよう
猿曳 松葉 :
「あ〜……カワイっちが『夢と現実が曖昧になってたかもっす〜』とか『睡眠時間に影響してたかもっす〜』言うてたんはアリっちゃんの力のことやったんか」
河合の話の時点ではいまいち理解できていなかったが、付き合いの長い絢音の説明は松葉にも分かりやすかったらしい。
暁月 絢音 :
「…………」
暁月 絢音 :
「夢と現実が曖昧になるくらい、有栖はこの村に来てからも力を使ってたんだね」
暁月 絢音 :
「……わたし達に黙って。何も教えずに」 怒りの滲んだ声で
蛇ノ目 衣葉 :
「……これで、年神という戦略兵器を擁する重要な拠点でありながらこの村が比較的平穏だった謎も解けたね」
猿曳 松葉 :
「うーん…………わからん!!」
「アリっちゃんも大事なコト黙ってたんは腹立つような……でも言いたなかったってのもちょい分かるような……」
暁月 絢音 :
「わたしは腹が立って仕方ないよ」
暁月 絢音 :
「向こうはわたしのことも、堕トシ神のことも、未来のことも、全部分かってるのに」
暁月 絢音 :
「それをわたし達に教えてくれないのは全く公平じゃないでしょ」
暁月 絢音 :
「有栖も、うさぎも……。ほんと、最悪だよ……」 ファイルを握る手に力が入る
猿曳 松葉 :
「アリっちゃんも師匠も、ウチらを大事にしてくれてたのは間違いないはずなんやけどな……」
「なんでこんなんなってもたんやろな……」
蛇ノ目 衣葉 :
「今となっては推し量るしかないことだが……私には、彼女の気持ちが少し理解できるかもしれない」
暁月 絢音 :
「……どういうこと?」
猿曳 松葉 :
「いつもの名探偵か?」
「……でもな、アリっちゃんのコトやで。下手なコト言うたらシバくで。」
暁月 絢音 :
「いいよ、言ってみて。部外者で探偵のあんたにしか見えないこともあるかもしれないでしょ」
蛇ノ目 衣葉 :
「もちろんいろんな理由があるだろうが……端的に言えば、もしこのことを話せばもはや君たちとは今までどおりの関係ではいられなくなるからだろう」
蛇ノ目 衣葉 :
「年神という特殊な存在を抱える梅結村の平穏。それは彼女の犠牲の上にあった」
蛇ノ目 衣葉 :
「もしこのことを知っていれば、君たちはどうする?」
暁月 絢音 :
「少なくとも、ジッとはしてられないよ。有栖だけに戦わせない、かな」
猿曳 松葉 :
「あやねんと一緒や。どうにか抜け道がないか探すで。」
紅梅の制約に抜け道がないか、アレコレ試した夏休みが脳裏をよぎる。
蛇ノ目 衣葉 :
「そう、古いしがらみや呪いなどクソ食らえとさまざまな行動を起こすだろう」
蛇ノ目 衣葉 :
「それは日常の、そして犠牲によって保たれてきた梅結村の平穏な時間の終わりを意味する」
蛇ノ目 衣葉 :
「自分を守るために君たちは傷つき、場合によっては同盟関係にあったUGNと敵対し全方位と戦うことになるかもしれない」
蛇ノ目 衣葉 :
「彼女にとっては、自らの犠牲で成り立っていた君たちとのささやかな平穏な時間、それが何よりも替え難い幸せだったんだ」
暁月 絢音 :
「…………っ」 脳裏に有栖の楽しそうな笑顔が浮かぶ
蛇ノ目 衣葉 :
「……実に自分勝手な話だな。私も身に覚えがある」 すこし悲し気に微笑む
暁月 絢音 :
「本当だよ。……自分勝手すぎる」
蛇ノ目 衣葉 :
「残されたほうはああすればもっとよかった、と思うことは尽きないけれど……彼女はきっと幸せだったんだと私は思うよ」
蛇ノ目 衣葉 :
「そして自分の最期を悟らせたくないから、君たちといつも通りの年末を過ごしたのだろう」
暁月 絢音 :
「そうだろうね。ずっと隠し続けてたんだから……最期の最期にバラすわけない」
暁月 絢音 :
「あの時、あんた何考えてこんなのプレゼントしてたっていうの……有栖」 首に巻いた赤いマフラーを握る
蛇ノ目 衣葉 :
「プレゼントにマフラーか。手編みが得意な人だったのかな?」
猿曳 松葉 :
「いやめっちゃ不器用やったけど」
暁月 絢音 :
「そうだね。そうでもなかった……はず、だよ」
蛇ノ目 衣葉 :
「そうとは思えないな」
蛇ノ目 衣葉 :
「私も裁縫は少し嗜むが、これは相当な出来だ」
蛇ノ目 衣葉 :
「つまり、これは既製品か……」
暁月 絢音 :
「……いや、違う。思い出した」
暁月 絢音 :
「有栖、ここまで上手くなるのに一年位練習してたって……」
暁月 絢音 :
「でもそんな練習してるとこ誰も見たこと無くて。その時、確か睡眠学習したって言っていた」
暁月 絢音 :
「いつもの冗談だと思ってたけど、あれってつまり……」
蛇ノ目 衣葉 :
「その言葉通りだろう」
蛇ノ目 衣葉 :
「夢の中でたくさん練習したのさ。途方もない時間をかけて、職人と遜色のないものを作るために」
暁月 絢音 :
「…………」 目を瞑り、マフラーの温かみを感じて
暁月 絢音 :
「そういえば、わたくしだと思って大事にしてとか、そんなことも言ってたっけ……」
暁月 絢音 :
「ほんと、バカだよ。こんなもの、あんたの代わりになるわけないのに……」
蛇ノ目 衣葉 :
「……言いたいことはすべてちゃんと口にしていたということだ」
蛇ノ目 衣葉 :
「それだけ良いマフラーなら長く使えるだろうから、大事にしてあげるといい」
暁月 絢音 :
「……うん」
蛇ノ目 衣葉 :
「だが……いつまでも一緒にいたいか」
蛇ノ目 衣葉 :
「私なら、自分のことは忘れて前に進んで欲しいと思う……かもしれないな」
暁月 絢音 :
「あいつはそんな控えめなやつじゃないからね」 小さく、呆れたように笑みを浮かべる
蛇ノ目 衣葉 :
「…………君たちは心配いらなそうだな」
暁月 絢音 :
「……どうかな」
暁月 絢音 :
「ともかく、ありがとう……衣葉。色々考えてくれて」
蛇ノ目 衣葉 :
「ふふ、感謝されるほどのことではないさ。こちらこそありがとう」
暁月 絢音 :
「……そう」 笑みを返すと立ち上がり、社務所の扉まで歩いていく
猿曳 松葉 :
「こっちからもありがとうな。ウチらだけやったら……アリっちゃんのコトよう分からんままやったかもしれんし。」
マツバはアホやしなあ、と頭をかく。
暁月 絢音 :
「さて……」
暁月 絢音 :
「言いたいことは全て口にしてたんだってね、あんた」 扉を開け、空を見上げて
暁月 絢音 :
「だったら、わたしも言わせて貰うよ、有栖。あんたはそのご大層な予知能力でこの場面も見てると思うから」
暁月 絢音 :
「わたし、大義を名分に黙ってこの神社を監視して、最悪の時は滅ぼして何とかするために隠れてこそこそ銃口を向けたり……」
暁月 絢音 :
「あんたに未来予知の能力を持たせて、道具として利用し続けてきたUGNのことが、大っ嫌い……」
暁月 絢音 :
「自分の事情は隠して、一人で抱え込んで、その上で勝手にお姉ちゃん面して笑ってたあんたのことも……」
暁月 絢音 :
「全部……全部……!!」
暁月 絢音 :
「────大っ嫌い、なんだから……ッ!!!!」
暁月 絢音 :
夢皓有栖のロイス感情を〇好意/偏愛→〇好意/憤懣に変更。目に涙を溜めながら、社務所から走って出ていく。
Scene07 エンプレス・エンブレイス
GM :
過去回想シーンになります! 登場するのは神狩妃華のみ!登場侵蝕をどうぞ!!
神狩 妃華 :
1d10+85(1D10+85) > 10[10]+85 > 95
UGN大阪支部 医務室
GM :
令和元年 十二月二十五日 午後三時零分 UGN大阪支部医務室
GM :
────夢皓有栖の死から四年前。
GM :
おそらく、一年で最も幸福な日。クリスマス。
GM :
……ここ難波の国も例に漏れず、
GM :
殆どの人が、クリスマス気分に浮ついていた。
GM :
あなたが2019年のクリスマスを過ごすのに選んだのは、UGNホワイトハンドの病室。
GM :
この場所も、紅白のクリスマスカラーで彩られていた。
GM :
赤い血はベリーソース。白い包帯はホイップクリーム。
GM :
ベッドに横たわる男性は、まるでひしゃげたクリスマスケーキ。
GM :
電飾みたいなチューブを、緑の肌に巻きつけている女性。
GM :
こちらはクリスマスツリーを彷彿とさせるだろうか。
GM :
……床には、骨付きチキンみたいに剥き出しの肉塊。
GM :
ピッ、ピッ。ピッ、ピッ。
GM :
心電図がクリスマスキャロルの大合唱。
GM :
────まったく、ご機嫌なクリスマスパーティーだ。
GM :
その部屋にあったのは、慟哭と嗚咽ばかりの地獄で。
GM :
一歩でも外に出れば、イヤになるくらい目に入る笑顔は、ひとつもなかった。
GM :
……ありふれた惨状。
GM :
それがUGNホワイトハンドの日常だった。
GM :
────今日の惨状を作り出したのは、FH。
GM :
昨夜、クリスマスイヴ。
GM :
住宅街を襲ったジャームによって、多くの死傷者が出た。
GM :
そのジャームは既に、あなたの焔によって断罪した。
GM :
……だが、元凶を消したからといって、何もかもが元通りになる訳じゃない。
GM :
UGNの手によって、街並みは元通りになったが……依然、地獄はここにある。
神狩 妃華 :
つかつかと、早足の音。
病室の扉に備え付けられた覗き窓をちらと見やっては、次に移る。
神狩 妃華 :
緋の眼に映るのはそれぞれほんの少しだけ様相を変える地獄ばかりだが、思いを馳せる時間もない。
神狩 妃華 :
またしばらく足を進め、ようやく室内に目的の人物を認める。
神狩 妃華 :
「今大丈夫か」
短く簡潔に声をかける。
桐生 緋依 :
「…………」返事は無い。目の前の患者に集中していて、聞こえていないらしい。
GM :
この地獄で、あなたの友人である桐生緋依は────
GM :
夫婦だろうか、ひと組の男女の治療にあたっていた。
猿曳父 :
「う、ああ……松葉……」
猿曳母 :
「松葉、どこ……どこに行ったの……」
GM :
もう目も見えないようだ。ベッドの上で、娘の名を呼びながら藻掻いている。
GM :
────彼らは、猿曳夫妻。
GM :
あなたがFHエージェントの手から救いだした家族だ。
GM :
……いや、「救いだした」と言えるかどうか。
GM :
戦場に慣れているあなたは「二人とも助からない」と一目で分かってしまう。
桐生 緋依 :
「すみません……いま松葉ちゃんは生死を彷徨っていて、集中治療室にいます……」
神狩 妃華 :
「……そうか、彼女はまだ……”ある”んだな」
桐生 緋依 :
「ぁ……、妃華……」すぐ隣に来て、ようやく友人が来たことに気付く。
神狩 妃華 :
「悪い、邪魔したか」
桐生 緋依 :
「いえ……そんなことないわ……」ただ、と言ったきり、猿曳夫妻を見つめたまま口を噤んでしまう。
桐生 緋依 :
「あなたは……ここにいない方が良いかもしれない……」自分が救ったハズの夫妻の死に様など、見たくはないだろう。そう気遣ったのか、そんなことを言う。
神狩 妃華 :
「……いや、そうは行かない」
神狩 妃華 :
「私も残る。たらればなんて虚しいだけだが……私がもっと早く到着していれば、二人も助けられた」
神狩 妃華 :
「私がここに居たところで何の贖罪にもならないが……それでも、ここから逃げ出すのは私が私を許せない」
夫妻が寝かされているベッドの傍で、ただ立ち尽くしている
桐生 緋依 :
「そう、強いのねあなたは……」妃華ちゃんの表情を見て、
桐生 緋依 :
「わかった、そこまで言うのなら……すぐ傍で見守っていて頂戴……」
桐生 緋依 :
「わたしも……勇気が貰えそうだから……」
神狩 妃華 :
「ああ」
短く続け、後は押し黙る
桐生 緋依 :
「ごめんなさい、猿曳さん……」猿曳夫妻に向き直り、意を決したように言う。
桐生 緋依 :
「松葉ちゃんを連れてくる訳にはいきません……けど……」
GM :
桐生緋依はDロイス『記憶探索者』を使用。
GM :
ソラリス能力によって、猿曳夫妻の記憶を読み取り、
GM :
本来、ありえた筈の幸せなひと時を────
GM :
ふたりの最愛の娘「猿曳松葉」と過ごす日常風景を、夢幻によって再現する。
桐生 緋依 :
「しあわせな夢を……見せるくらいなら……」
GM :
それはせめてもの慰め。
GM :
桐生緋依にできる、最期の手向けだ。
猿曳夫妻 :
「ああ……ああ、松葉…………」
GM :
猿曳夫妻は安堵したように緋依の手を取ると、
GM :
ぱたりと息を引き取った。
桐生 緋依 :
「────っ」ぽろぽろと、緋依の頬を涙がつたう。
神狩 妃華 :
「…………」
深く呼吸をし、首を下げる。これ以上に何をすれば良いのか。
桐生 緋依 :
「生きていて、欲しかった……」
桐生 緋依 :
「せめて、娘さんにお別れの時間をあげたかった……自分の無力さが嫌になるわ……」
神狩 妃華 :
「そう……言うなよ。緋依は仕事を全うしただろ……?」
桐生 緋依 :
「わたしは……わたしは傷付いた人達を救いたくて、UGNホワイトハンドに入った……」
桐生 緋依 :
「こんなことで、仕事を全うしたなんて……言えるのかしら……」猿曳夫妻の手をそっと離す。
神狩 妃華 :
「……悪い。そうじゃないことくらい私にも分かってるんだ……でも、緋依が無力だからだとか、そう言う事でも無い……と、私は思う」
桐生 緋依 :
「…………いえ、こちらこそごめんなさい」
桐生 緋依 :
「あなたの前で、弱音なんて吐いたりして……みっともないわよね……」
神狩 妃華 :
「いや……!弱音は良いんだ」
神狩 妃華 :
「ただ……難しいのは分かってる。緋依の今の感情は私には推し量れない。でも……自分を卑下はしないでくれ……と」
桐生 緋依 :
「ありがとう、妃華……」
桐生 緋依 :
「あなたがいてくれるから……わたし、まだ頑張れるわ……」疲れた様子で言う。
GM :
神狩妃華は、桐生緋依にとって数少ない「自分が救えた患者」だ。
GM :
神狩妃華にとって、桐生緋依はもちろん恩人であるが、
GM :
この二人の場合、その逆も然りなのだった。
桐生 緋依 :
「ねえ……どうして、FHはこんな惨いことが出来るのかしら……」あなたが贈ったブローチを握り締める。
桐生 緋依 :
「この人達が……猿曳一家が襲われた理由なんて、ないのよ……」
桐生 緋依 :
「たまたま運悪く、FHの襲撃に巻きこまれただけ……」
桐生 緋依 :
「ひとり遺された娘さんは……猿曳松葉ちゃんは、これからどう生きていけばいいのかしら……」
神狩 妃華 :
「私から言わせれば……正直、襲い来る不幸にFHであるかどうかは関係ないのだと思う」
神狩 妃華 :
「ただ、そうだな……彼らは……いや……考えたが……理由なんて無いんだろう。遣る瀬無いよ」
神狩 妃華 :
「彼女は……覚醒していたんだったか?」
桐生 緋依 :
「ええ……あなたが駆けつけた時には、もうオーヴァードになっていた……」
桐生 緋依 :
「もう少し駆けつけるのが遅かったら、助からなかったかもしれないけど……ホワイトハンドの治療と自己回復能力があれば、松葉ちゃんは助かるハズよ……」
神狩 妃華 :
「そうか……彼女であれば、私と大体同じだろうな。UGNから保護を受け、チルドレンになるのか、或いは……他に身寄りがあればイリーガルか……」
桐生 緋依 :
「そうなる、でしょうね……正直に言えば、もう戦いなんかとは無縁の暮らしをしてほしいけど……」
神狩 妃華 :
「そうだな。だが……難しいとも思う。彼女はジャームに立ち向かった……立ち向かえてしまった、と言っても良いか」
神狩 妃華 :
「記憶でも失っていない限り、猿曳さんはまだ”戦える”」
桐生 緋依 :
「…………」目を伏せる。そうして戦場で散るチルドレン達を、数えきれないほど見てきたからだ。
神狩 妃華 :
「かく言う私もそうだった。だが私は不幸中の幸いとして、父が生きていた」
神狩 妃華 :
「父は厳しい人でな……でも何というか……道理の通った人だ。彼のおかげで私は無茶無謀をせずに今日ここまで生きている」
神狩 妃華 :
「まぁ、結局前線に出る仕事には就いてしまっているんだが」
神狩 妃華 :
「猿曳さんの心を慰められる人は……いてくれるだろうか」
桐生 緋依 :
「松葉ちゃんの家族は……FHの襲撃でみんな……」
神狩 妃華 :
「そう、か…………」
室内の手すりに後ろ手で寄りかかり、顔を伏せた
桐生 緋依 :
「彼女の両親を救えなかったわたしに、松葉ちゃんに会わせる顔はないけれど……」
桐生 緋依 :
「せめて、あの子が少しでも平和に生きられるよう……ご両親のかわりに力は尽くすつもりよ……」
神狩 妃華 :
「……?ホワイトハンドの仕組みは詳しくないんだが……後の面倒も担当者が見られるのか……?」
桐生 緋依 :
「いえ、ホワイトハンドの医師としてではなく……猿曳夫妻の死に立ち会った、ただの桐生緋依として……UGNに掛け合うつもり……」
桐生 緋依 :
「公私混同かもしれないけど、それくらいは許されるでしょう……?」
神狩 妃華 :
「私から咎めるようなことはしないよ。ただ程々にな……私は緋依にも休んで欲しい」
桐生 緋依 :
「あなたには、心配かけてばっかりね」
桐生 緋依 :
「大丈夫よ、妃華……わたしは大丈夫……」
神狩 妃華 :
「……緋依……」
桐生 緋依 :
「も~……本当に大丈夫だから……」
桐生 緋依 :
「それを言うなら、あなたこそジャームとの戦闘で疲れきっているでしょう?」
神狩 妃華 :
「私か?まぁ……疲労はもちろんあるが……」
自身の四肢を見る。まぁ、確かに傷も疲労もある。
桐生 緋依 :
「やっぱり傷だらけじゃない」
桐生 緋依 :
「……ほら、来て?それくらいは治してあげられるから」両手を広げる。
GM :
"エンプレスツリー"の回復エフェクトは、抱擁によって効果を増す。エフェクトで回復するつもりなのだろう。
神狩 妃華 :
「……全く……私の立つ瀬が無いじゃないか」
すごすごと腕の中へ収まっていく
桐生 緋依 :
「……よしよし」妃華ちゃんを自分の胸で包み込み、頭を撫でる。別にこれは回復エフェクトの効果を底上げしてくれるものではない。
桐生 緋依 :
「よく頑張りましたね、妃華」
神狩 妃華 :
「昔から思ってるんだが、この……撫でる方に効果は?」
桐生 緋依 :
「効果…? う~~ん…?」
桐生 緋依 :
「わたしが安心する…?」相手の利にならない上、曖昧な効能であった。
神狩 妃華 :
「う~ん……なるほど……」
釈然としてはいない
桐生 緋依 :
「とにかく……あなたが、生きて帰ってきてくれてよかった……」
桐生 緋依 :
「生きていてくれて、ありがとう妃華……」
神狩 妃華 :
「私の方こそ、心配かけてすまないな……」
桐生 緋依 :
「いいのよ、そんなあなたのおかげで救われた命も沢山あるわ」パッと離れて
桐生 緋依 :
「────さて、まだ一緒にいたいところだけど、わたしもあなたも、まだやらないといけない事が山積みよ」
桐生 緋依 :
「……またね、妃華」少し不安げに言う。
神狩 妃華 :
「ああ……またな、緋依」
起き上がり、襟を正して
神狩 妃華 :
緋依へのロイスを変更!✓友情/不安へ
GM :
────病室を出る神狩妃華。その背中を、桐生緋依は揺れる瞳で見つめていた。
GM :
以降、PC達は以下の効果を使用可能になります!
NPCサポート
◆桐生緋依
PCひとりのバックトラックが失敗したとき、
タイタスひとつをロイス扱いにして振り直すコトができる。
猿曳 松葉 :
メモリダイバーさん!
安心感あるね……
暁月 絢音 :
バックトラック振り直し!?
神狩 妃華 :
ウレシイ…
GM :
嬉しいバックトラック保険です! ジャーム化の恐怖がぐっと減りましたね!!
暁月 絢音 :
めちゃくちゃありがたい…!
GM :
それでは、次のシーンへ!
Scene08 白日夢
GM :
次はマスターシーン! 夢皓有栖の過去になります!
GM :
令和二年 六月二十四日 午後五時零分 UGN本部
GM :
────夢皓有栖の死から三年前。
アンサラー戦闘員 :
「何が……! 何が完璧な答えだ……!!」
夢皓 有栖 :
わたくしは胸倉を掴まれ、壁に叩きつけられていました。
夢皓 有栖 :
……痛みは全くありません。
アンサラー戦闘員 :
「あいつが……! あいつが死ぬことが、完璧な答えだって言うのか……! この魔女が……!!」
夢皓 有栖 :
何故なら、これはすべて夢。
夢皓 有栖 :
実際に起きたコトではありません。
夢皓 有栖 :
あくまで起こり得た可能性の未来。
夢皓 有栖 :
……現実の彼女も、他のUGNエージェントも、同じ怒りを秘めているのでしょうけど、
夢皓 有栖 :
実際にわたくしに怒鳴ったりはしていません。
夢皓 有栖 :
ですが、この怒りも当然でしょう。
夢皓 有栖 :
彼女の友人を殺したのは、わたくしなのです。
夢皓 有栖 :
────わたくしの能力は、予知夢。
夢皓 有栖 :
『万能』ではありますが、みなさんが思っているほど『全能』ではありません。
夢皓 有栖 :
かの有名なトロッコ問題で言えば、分かりやすいでしょうか。
夢皓 有栖 :
わたくしはいつも、分岐点のレバーを引く役。
夢皓 有栖 :
“犠牲”の取捨選択ができる立場に、取捨選択をしなければいけない立場にあります。
夢皓 有栖 :
多くの人々を救うために、少ない人々を殺している。
夢皓 有栖 :
世界秩序という大義名分で、無慈悲に冷酷に無辜の命を切り捨てる醜い大量殺戮者。
夢皓 有栖 :
そのようにして生まれ落ちた魔女。それがわたくし。
夢皓 有栖 :
……わたくしの手は、とっくに血塗れでした。
夢皓 有栖 :
誰もが幸せなハッピーエンド、なんて夢物語、そうカンタンに手に入りません。
夢皓 有栖 :
赤頭巾だって、おばあちゃんは食い殺されたまま。
夢皓 有栖 :
白雪姫だって、母親とは仲違いしたまま死に別れ。
夢皓 有栖 :
……ふしぎの国のアリスは、どうだったでしょう。
夢皓 有栖 :
ともかく、事件が起こってしまったら、御伽噺だって犠牲者ゼロとはいかないのが現実で。
夢皓 有栖 :
わたくしの未来予知は、いくつかのエンディングから「まだマシな未来」を選ぶだけの力。
夢皓 有栖 :
見たくもない地獄ばかり、悪夢ばかり見てきました。
夢皓 有栖 :
誰も犠牲にしない未来を夢見て……でも、そんなもの何処にもなくて。
夢皓 有栖 :
いつもできるだけ犠牲の少ない未来に『妥協』する。
夢皓 有栖 :
「できるだけ多くの命を救うためだ」と避けられない犠牲には目を瞑ってきました。
夢皓 有栖 :
これは責務だからと、仕方ないからと。最悪の未来よりマシだからと。
夢皓 有栖 :
まず犠牲になるのは、前線に立つUGNエージェント。
夢皓 有栖 :
彼女の友人。こんなわたくしに良くしてくれた、チャールズおじさん。
夢皓 有栖 :
次に無辜の市民たち。パン屋のテニエルおじさん。将来の夢を語っていた少年少女。
夢皓 有栖 :
……その全て、世界秩序の名のもとに見殺しにしてきました。
夢皓 有栖 :
他にも、見知った顔の死は一通り目撃していました。
夢皓 有栖 :
未来予知とは『最悪の未来を避けるために、すべての最悪の未来を体験する能力』。
夢皓 有栖 :
……むせかえるように生臭い血の匂いも、わたくしを責めるような怨嗟の呻き声も、
夢皓 有栖 :
死に逝く人々の苦悶の表情も、その全てがわたくしには見慣れたもの。
夢皓 有栖 :
────そのすべてが、わたくしの胸に焼きついて、離れてくれません。
夢皓 有栖 :
嗚呼、どうして。
夢皓 有栖 :
外で遊ぶ同年代の少年少女の晴れやかな顔を見ると、思ってしまう。
夢皓 有栖 :
羨ましい。自分はどうして、あの中にいないんだろうと。
夢皓 有栖 :
……そんなことを思う資格、ないのに。
夢皓 有栖 :
人々の幸せな人生を奪ってきた分、わたくしも幸せな人生を過ごしてはならない。
夢皓 有栖 :
役目を終えるときまで、孤独でいるのが相応しいのでしょう。
夢皓 有栖 :
────ですが、そんな未来があったらと焦がれてしまう。
夢皓 有栖 :
わたくしだって、一度くらいは、友達と触れあって笑いあって、
夢皓 有栖 :
思わず笑ってしまうような、ありふれた日常を過ごしてみたい。
夢皓 有栖 :
……けれど、それは叶うはずのない願い。そう諦めていました。
夢皓 有栖 :
そんな、ある日のこと。
夢皓 有栖 :
時空が歪んだ夢の世界で過ごすのは、存外に退屈なもので。
夢皓 有栖 :
わたくしは何気なく、機密ファイルに目を通していました。
夢皓 有栖 :
ただ自分の生い立ちについて、知っておきたかったのです。
夢皓 有栖 :
そこでわたくしは『運命』と出会いました。
夢皓 有栖 :
────紅の巫、暁月絢音。
夢皓 有栖 :
辺境の神社、そこに責務として囚われている少女。
夢皓 有栖 :
初代の紅の巫の生き写しのような彼女は、
夢皓 有栖 :
初代の白の巫のクローンであるわたくしにとって、
夢皓 有栖 :
『魂の片割れ』といっても、差し支えありません。
夢皓 有栖 :
わたくしは率直に、自由なき彼女の立場に共感し、
夢皓 有栖 :
「この世界には救いがない」と改めて思いました。
夢皓 有栖 :
けど、もし……
夢皓 有栖 :
もし、わたくしと同じ境遇の、この子を救えたなら……
夢皓 有栖 :
この子の運命を変えられたのなら、それはどんなに────
夢皓 有栖 :
嗚呼、わたくしはきっと、この子を救いたいわけじゃなかった。
夢皓 有栖 :
……ただ、彼女を救うことで、自分が救われたいだけかもしれない。
夢皓 有栖 :
魔女のわたくしらしく、どこまでも自分勝手な願い。
夢皓 有栖 :
まさしく、お節介にも程があるというもの。
夢皓 有栖 :
それでも……わたくしは初めて抱いた、この願いを……
夢皓 有栖 :
この幼い夢を、どうしても捨てられなかったのです────
神狩 妃華 :
メディカルアシスタントを使用、HPを全回復
system :
[ 神狩 妃華 ] HP : 25 → 32
Scene09 真っ赤なウソ
GM :
登場PCは暁月絢音と猿曳松葉! 他のPCも登場可能です! 登場侵蝕をどうぞ!!
暁月 絢音 :
1d10+89(1D10+89) > 1[1]+89 > 90
猿曳 松葉 :
82+1d10(82+1D10) > 82+5[5] > 87
梅結神社
GM :
令和五年 十二月三十一日 午前零時零分 梅結神社
GM :
いよいよ、明日は年越しだ。
GM :
暁月一族にとっては、あなたが『正月枝舞』を受け継ぐ大切な日。
GM :
決して、失敗は許されない。
GM :
……故に、あなたはこの日、ほとんど儀式の準備にかかりきりになっていた。
GM :
あれ以降、FHは姿を晦まし、また安黒うさぎの調査も進展は見られなかった。
GM :
一方、梅結村は正月枝舞のために訪れた観光客達で賑わっており、
GM :
「このまま無事に、新年を迎えられるのではないか?」
GM :
そうした安堵も聞こえてくるようになった。
GM :
なお、UGNはどのような動きを見せたかと言うと、
GM :
梅結神社防衛のために、数十人規模の本部エージェント達を応援に寄越してきていた。
GM :
堕トシ神のことがFHに知れてしまった今、UGNは梅結神社へ防衛戦力を割く他ない。
GM :
……どうやら、来年にはUGN梅結村支部は解体。
GM :
UGN本部から派遣されてきた”ガーディアンズ”なる精鋭を中心に、再編されるらしい。
GM :
もちろん、何もせずに他の組織に『年神』を奪われるよりずっと良い。
GM :
だが、かわりに改革派と穏健派の権力闘争の舞台になるかもしれない。
GM :
……少なくとも、以前の梅結村支部のような、ありふれた日常は戻ってこないだろう。
暁月 絢音 :
「……もう、今日なんだ」
暁月 絢音 :
準備をほとんど終え、あとは明日に備えて就寝するだけといった頃。ふと立ち止まって、夜空に浮かぶ月を見上げる。
暁月 絢音 :
《地獄耳》を使用。手元に現れた一枚の護符が仄かに輝き、静かに領域を広げる。
暁月 絢音 :
護符を通して瞼の裏に見えるのは、今まで会ったこともなかった人々の姿。数十人を超えるUGN本部エージェント。
暁月 絢音 :
「…………」 《地獄耳》を解除。うんざりしたように領域を閉じる。
暁月 絢音 :
「……人の村に土足で入り込んで、監視だの護衛だの戦いだの、よくやるよ」
暁月 絢音 :
「ほんと……最悪」
暁月 絢音 :
今や信用なんて全く持てない組織に向けて、疲れ切ったように一人呟いた。
GM :
あなたが溜息を漏らしていると、
GM :
ミシミシ。古びた床板が、わずかに軋む。
GM :
……夜遅くに、誰かが廊下を歩いている。
暁月 絢音 :
「……?」
暁月 絢音 :
「お母様ですか?」 音の聴こえた方を見る
GM :
かすかに差し込む月明りが、障子の裏に、女の影を浮かび上がらせる。
女の影 :
「久しぶりね、絢音? あたしのこと、探してたんでしょう?」
暁月 絢音 :
「……!? あ、あんたは……!!」
安黒 うさぎ :
「だから、あたしもあんたのことを」
安黒 うさぎ :
「────────殺しに来てやったわ」
GM :
ダン! いきなり障子が蹴破られ、あなたは床に押し倒されてしまう!!
暁月 絢音 :
「うあっ……!?」
暁月 絢音 :
「う、うさぎ……!! あんた……何やって……!!」 うさぎとの力の差は言うまでもない、なすすべなく倒されたまま彼女を見上げる
安黒 うさぎ :
「何……やってるんでしょうね……?」
GM :
うさぎが右手を振りあげると。
GM :
────その小さな手から、月明りを浴びた白銀のナイフが閃いた。
暁月 絢音 :
「…………!!」
暁月 絢音 :
ナイフの輝きが目に差し込んだ瞬間、嫌でも悟る。
暁月 絢音 :
安黒うさぎは、本当に裏切ったのだと。
暁月 絢音 :
こんな風に、有栖も殺してしまったのだと。
暁月 絢音 :
覚悟は決めていたものの、それでも最後まで信じ抜こうと思っていた。
暁月 絢音 :
だが、有栖の死や彼女が隠していた真実によって疲弊し、これから先の未来に絶望しつつあった絢音の心は。
暁月 絢音 :
もう。
暁月 絢音 :
限界で。
暁月 絢音 :
ここで殺されてしまった方が楽になれるのかもしれない────そう諦めたかのように静かに涙を流して、全身から力が抜けてしまっていた。
猿曳 松葉 :
その僅か手前。
きぃん、と快音を立ててナイフが宙に舞う。
猿曳 松葉 :
直後。部屋に飛び込んできた黒い影がナイフを奪い去り、大きく距離を取る。
猿曳松葉だった。
猿曳 松葉 :
「ええオモチャやんか。それと交換や。」
手にした銀のナイフで、床に転がったつややかで平たい石を示す。
猿曳 松葉 :
うさぎの部屋から持ってきた、松葉のプレゼントの水切り石。
ナイフをうさぎの手からはたき落としたのは、松葉が投げたコレだったようだ。
安黒 うさぎ :
「────マツ」さしたる驚きはないようだ。幽鬼のように緩慢な動きで、新しいナイフを取り出し、ぼんやりと松葉を見る。
猿曳 松葉 :
「師匠、いい加減にせえよ………」
猿曳 松葉 :
「このナイフで、あやねんをどうするつもりやったんや……!!」
奪い取ったナイフをいつでも投げられるように構える。
猿曳 松葉 :
「ジブン何考えとんのや!!!!」
安黒 うさぎ :
「……はあ、愚問にも程があるわ」
安黒 うさぎ :
「勿論、この女を殺すためよ? それが分からないほど馬鹿だった?」
猿曳 松葉 :
「ああそうや! アホの松葉で悪かったなあ!」
「だって意味分からんやろ! あれだけ仲良う過ごしておいて!」
猿曳 松葉 :
じり、と足に力を込める。
はっきり言ってタイマンでは分が悪すぎるが、絢音をこの場から逃さなければ。
安黒 うさぎ :
「…………」
神狩 妃華 :
1d10+95(1D10+95) > 10[10]+95 > 105
神狩 妃華 :
どう、と轟音が鳴る。
壁を突き破り側面から、赫爪が迫る。
神狩 妃華 :
「離れろッ!!」
GM :
うさぎは上体を逸らして、すんでのところで赫爪を躱す。
GM :
それから、まず邪魔者から屠らんとナイフを振りあげた。
GM :
……が、その瞬間。
男の影 :
「飛んで火に入る夏の虫……」
男の影 :
「いや、冬のうさぎですかい」
GM :
どこからか撃ちだされた銃弾が、安黒うさぎを追い撃つ。
安黒 うさぎ :
「チッ……」
GM :
うさぎは廊下から飛び退き、ずざざと境内の砂利を鳴らす。
GM :
……あなたたちに割って入ったのは、それぞれ短銃と曲刀を携えた男。
男の影 :
「助けに入るのが、ちっとばかし遅れちまいましたね」
男の影 :
「ともかく、あっしが来たからには安心してくださいや」
GM :
ジャバウォック。
GM :
梅結神社を護衛するため、廊下の影に《闇夜の烏》で潜んでいたのだ。
暁月 絢音 :
「…………」 うさぎが上からいなくなっても、力無くその場に倒れたまま起き上がらない
猿曳 松葉 :
「ジャジャ馬のおっちゃん!!!! ナイス!!」
絢音の元へ飛び込み、抱え上げる。
蛇ノ目 衣葉 :
1d10+96(1D10+96) > 9[9]+96 > 105
蛇ノ目 衣葉 :
「ジャノ目衣葉もいるぞ」 いつのまにかいる
暁月 絢音 :
「……みんな。もう……もう、いいよ……」 松葉に抱えられながら、声を漏らす
暁月 絢音 :
「もう……助けなくたって、いいよ……」
猿曳 松葉 :
「お断りや。嫌言うても助ける。」
暁月 絢音 :
「…………っ」 目を開ける
猿曳 松葉 :
「あやねんのどアホ! 大事な人が死んで辛いんやろ!」
「ほんなら生きて、笑わなアカンやろ!」
「アリっちゃんが今のしょぼくれたあやねんを見たいって言うんか!ちゃうやろ!」
猿曳 松葉 :
「前見ろ前! ボケっとしてる間ぁ無いで!」
暁月 絢音 :
「無理……無理だよ……」
暁月 絢音 :
「うさぎが、殺しに来て……どう笑えって、言うの……っ」 涙で溢れた目で、うさぎを見る
猿曳 松葉 :
「あのアホウは一回しばき倒して頭冷やさせなアカンわ。」
「ホンマ世話焼けるなあ!」
猿曳 松葉 :
「マツバの取り柄は人笑かすくらいしかないからな。ややこしいのは全部吹っ飛ばして!どいつもこいつも腹抱えて笑えるようにしたるわ!」
大げさで無茶苦茶な理論を振りかざす。
無理だとは思っていても、口だけでも。
安黒 うさぎ :
「そいつが笑えるように? それこそ笑える戯言ね?」
安黒 うさぎ :
「……マツ、あんたは何を言ってるの? どうしてその女を庇うの?」
猿曳 松葉 :
「あやねんがあやねんやからに決まっとるやろ。」
「大事な時間を一緒に過ごしたからに決まっとるやろ。」
「ジブンもおんなじやろが!!」
安黒 うさぎ :
「あたしも同じ……」
安黒 うさぎ :
「ええ、そうねえ! あたしだって、そう思ってたわ!」
安黒 うさぎ :
「────けど、その女は違う!!」絢音を指差して叫ぶ
暁月 絢音 :
「……っ、どうして……?」 ビクッと肩を震わせ、聞き返す
猿曳 松葉 :
指差しから絢音を庇うように背を向ける。
視線はうさぎから離さない。
安黒 うさぎ :
「どうして、ってあなたが聞くの? 誰より知っているハズじゃない?」
安黒 うさぎ :
「…………ああ、なるほど」
安黒 うさぎ :
「そういうこと? そいつに今も騙されているのね、マツ?」
猿曳 松葉 :
「いや何言うてるんや……」
「アホのマツバに! 分かるように! はっきりすっきり言いや!」
「あやねんが何を騙しとる言うんや!」
安黒 うさぎ :
「あ、はは……なるほど、やっぱり……」
安黒 うさぎ :
「くく、はははははは……! あんた救えないバカだわ、やっぱり……!!」何が可笑しいのか、うさぎはケタケタと笑いだした。
暁月 絢音 :
「うさぎ……?」
猿曳 松葉 :
「えぇ……? 笑うトコちゃうで……。」
「師匠、ホンマにどないしたんや……?」
暁月 絢音 :
「うさぎ、お願い……教えて……」
暁月 絢音 :
「わたしが何か、悪いことをしてたのなら……全部わたしのせいだっていうなら……」
暁月 絢音 :
「わたし、謝るから……。おねがい……」
安黒 うさぎ :
「ふふ、そうよね……? こうなっちゃった以上、もうあんたも大人しく聞くしかないわよね……?」
安黒 うさぎ :
「けど、まったく大した役者だわ、暁月絢音」
安黒 うさぎ :
「……もう猿芝居は結構よ、マツには真実を教える」
安黒 うさぎ :
「夢皓有栖を、あのバカを殺したのは────暁月絢音、あんただってコトをね……!!」
暁月 絢音 :
「…………え?」
猿曳 松葉 :
「はぁ?」
「あんだけアリっちゃんが死んでめそめそ泣いてたあやねんが? 犯人?」
「師匠、一回ちゃんと寝た方がええんとちゃうか?」
蛇ノ目 衣葉 :
「黙って聞いていれば……話が見えないな」
蛇ノ目 衣葉 :
「FHのエージェントたちから出てきた情報は彼らの勘違いだったということか?」
神狩 妃華 :
「彼女が嘘の情報を刷り込まれている可能性もあるが……」
小声で
安黒 うさぎ :
「FHエージェントから出た情報ねえ? あたしが有栖を殺したとでも教えられた?」
安黒 うさぎ :
「そんな訳、ないじゃない」
猿曳 松葉 :
「せやな、それは分かる。」
猿曳 松葉 :
「せやかて、ほなあやねんが犯人ですー。な、なんやてー!?逮捕!!」
ジェスチャーで小芝居を挟む。
「んなワケあるかい! なんかおかしいやろ!!」
暁月 絢音 :
「わたし……有栖を殺してなんかない……! どういうことなの……何を言ってるの、うさぎ……っ」
安黒 うさぎ :
「……確かに、あたしはFHチルドレンで梅結村支部の裏切り者よ」
安黒 うさぎ :
「夢皓有栖を殺せ、とFHから指令も受けた」
安黒 うさぎ :
「…………けど、あたしは有栖を殺せなかった」
安黒 うさぎ :
「あんたが殺したのよ、暁月絢音」
安黒 うさぎ :
「あのパーティーの帰り道、月明かりひとつない夜道で……!」
安黒 うさぎ :
「あんたが、その紅梅で……! いきなり斬りかかってきたんじゃない……!!」
暁月 絢音 :
「わ……わたし、が……?」
暁月 絢音 :
「そんな、そんなの……違うよ……。だって、そんなの知らない……覚えてない……っ」声を震わせる
猿曳 松葉 :
「せや! あやねんが夜道で手ぇ出すワケないやろ! マツバならともかく!」
「それに千歩譲ってあやねんが犯人やったとしても! 殺すのはやりすぎやろ!」
安黒 うさぎ :
「もう白々しい演技は止めなさい、暁月絢音」
安黒 うさぎ :
「あたしは見たわ、あんたが殺したところを」
暁月 絢音 :
「そんな……」
暁月 絢音 :
「違う……わたしじゃない……っ。わたしじゃ……」 頭を両手で抱えて蹲る
猿曳 松葉 :
「わかった、わかったから!」
「座って、ちゃんと話しようや!」
「なんかお互いに勘違いしとるって!」
蛇ノ目 衣葉 :
「……」 こめかみに指を当てていままでの情報を思い出している
安黒 うさぎ :
「勘違いだったら……! どうして有栖は死んだのよ……!?」
猿曳 松葉 :
「やから、ちゃんと話そうや!?」
「めっちゃ都合のええコトに、美少女名探偵がここにおる! ウチらはアホやろ、賢いヤツにちゃんと整理してもらおうや!?」
蛇ノ目 衣葉 :
こめかみに指を当てて考えながらVサインしている。
神狩 妃華 :
「確かに、お互いに認識していることを突き合わせる必要があるように感じる。明らかな食い違いがある」
本部エージェント達 :
「な、何の騒ぎだ……!?」
GM :
この騒ぎを聞きつけたのだろう。
GM :
周辺に待機していた本部エージェント達が、押っ取り刀で駆けつける。
安黒 うさぎ :
「……その必要も時間もないわ」溜息を吐く。
安黒 うさぎ :
「あたしは自分の目で見た。それ以上に必要なことはないでしょう」
GM :
うさぎにとっては、絶体絶命の状況。
GM :
だが、この包囲を切り抜ける自信があるのだろうか。
GM :
……うさぎはあくまで、余裕の態度を崩さなかった。
安黒 うさぎ :
「年越し一時間前、裏山で待つ」
安黒 うさぎ :
「来なければ────分かってるわね?」
GM :
有無を言わせない気迫。
GM :
もし約束を違えたなら、また梅結神社を襲撃するということだろう。
GM :
その場合、年越しに正月枝舞を見に来る村人や観光客達も巻き添え。
GM :
本部エージェント達の力添えがあったとして、犠牲ゼロで取り押さえられるかどうか。
GM :
……実質、人質を取られているようなものだ。
暁月 絢音 :
「うさぎ……。なんで……なんでなの……っ」
暁月 絢音 :
「おねがい、行かないで……。うさぎ……話を……」 力無く立ち上がり、ふらふらとうさぎに手を伸ばす
猿曳 松葉 :
「暴力で解決しようとすんなや!! アホゴリラうさぎ!!」
「話せえって!!」
蛇ノ目 衣葉 :
「ワトソン君、気持ちは理解するがお互いに冷静になる必要がある」
蛇ノ目 衣葉 :
「良いだろう。この蛇ノ目衣葉が責任をもって二人をそこへ連れて行く。君こそ、次は逃げないでくれたまえよ」
猿曳 松葉 :
「あっ、コラ! 衣葉探偵!?」
「勝手に話進めんとって!?」
神狩 妃華 :
「いや、それで良い。今深追いはできないだろう……ここで話をしようにも、戦闘そのものは回避できなかったように見える」
猿曳 松葉 :
「………っ。」
絢音の方を見る。蒼白な顔をした絢音を見てから、息を整える。
「…………分かった。」
安黒 うさぎ :
「それじゃ、良いお年を」皮肉たっぷりの捨て台詞を残し、
GM :
安黒うさぎは「完全熱光学迷彩服」を使用。
GM :
うさぎは指先から、闇夜に融けて消えていく。
GM :
……FHのステルス迷彩だ。
GM :
おそらく、夢皓有栖の予知能力を防ぐために用意されたものだろう。
GM :
未来予知の弱点のひとつ。
GM :
未来が見えたところで、相手が見えなければ対策の立てようがない。
暁月 絢音 :
「うさぎ……」 力を失い、その場にへたり込む
蛇ノ目 衣葉 :
「……形はどうあれ、この場は乗り切ったな。いち早く駆けつけたワトソン君のお手柄だろう」
神狩 妃華 :
「ああ……それに、お互いが抱えている謎を浮き上がらせることができたのも大きい」
猿曳 松葉 :
「いや、皆が駆けつけてくれるんが遅かったらヤバかったわ……」
「なんであんななってるんか分からんけど、師匠がホンマに手ぇ出してもうたら後には引けんところやった」
"ジャバウォック" :
「さっきみたいな調子で、いきなり何もないところから現れたってのに、よく集まってくれたもんだ」
"ジャバウォック" :
「さすがはUGNとゼノス、それぞれの精鋭ってとこですかい?」わざとらしくおだてる
蛇ノ目 衣葉 :
「ククク……入口で不審者扱いされて止められなければもう少し早く入れたんだけどね」
猿曳 松葉 :
「ジャージャービンクスのおっちゃんもな。」
「クロウサ師匠をあんだけ吹っ飛ばすのはなかなかできんで!」
"ジャバウォック" :
「あっしはただ、妃華の姐サンが作ったスキに、鉛玉をブチ込んだだけでさァ」
神狩 妃華 :
「良いアシストだった。流石、緋依が呼びつけた傭兵なだけはある」
暁月 絢音 :
「……UGNとか、ゼノスとか……そんなの、今はどうでもいい」 座り込んで床を見つめながら
暁月 絢音 :
「問題なのは、うさぎのことでしょう……」
猿曳 松葉 :
「別に心配あらへんよ。」
「マツバは……師匠がホンマにウチらに情のかけらもあらへんコトが怖かったんや。」
「でも……アリっちゃんを殺せんくて、死んだことに悲しんで、犯人やと思ったあやねんにえらい怒ってる……」
猿曳 松葉 :
「情があらへんワケないやろ、こんなん。」
「ほんなら一回しばき倒して、つぅめたい川に頭漬けて年越させたる!」
暁月 絢音 :
「……心配しかないよ、わたしは……」 暗い声で
桐生 緋依 :
「────二人とも、だいじょうぶ!?」
GM :
少し遅れて、緋依が駆けつけてくる。
暁月 絢音 :
「緋依さん……」 そちらを見る
猿曳 松葉 :
「ヒヨっちゃん……無事は無事や、誰もケガはしてへん。」
蛇ノ目 衣葉 :
「関係者は全員無事のようだね」
桐生 緋依 :
「ケガをしてなくても、その様子は……だいじょうぶ、ではなさそうね……」
暁月 絢音 :
「……有栖を殺したのは、わたしなんだって」
暁月 絢音 :
「そう、うさぎが言ってた……」
桐生 緋依 :
「え……? 絢音ちゃんが……?」
桐生 緋依 :
「でも、そんなはずは……確かに、有栖ちゃんの死因は刀傷だけれど……」
暁月 絢音 :
「わたしも知らないし、覚えてない……だけど……」
暁月 絢音 :
「もしかしたら、わたしが記憶を失くしているだけで……暴走して、有栖を殺したのかも……しれない……」
蛇ノ目 衣葉 :
「なるほど、新たな視点だな」
猿曳 松葉 :
「ほんで? もしそうならあやねんは殺されてええんか? ちゃうやろ!」
「あのアホ師匠、酒でも飲んでんか??」
"ジャバウォック" :
「ある意味で酔ってるとは言えるのかもしれやせん」
"ジャバウォック" :
「あの様子、おそらく暴走状態だ」
暁月 絢音 :
「……そうなの?」
神狩 妃華 :
「……確かに、話を聞けるような精神状態ではなさそうに見えた。友人が殺害されたから動転している……にしては、な」
桐生 緋依 :
「"ヴォーパルバニー"は暴走状態で戦闘するオーヴァードだったわ」
桐生 緋依 :
「絢音ちゃんや松葉ちゃんとの訓練で見せたコトはなかったかもしれないけど、資料で見たかぎりでは、ね」
暁月 絢音 :
「そう、なんだ……。わたしを殺しに来てたから、戦闘態勢だったのかな……」
桐生 緋依 :
「あるいはずっと……いつでも戦えるようにしていたのかもしれないわね……」
猿曳 松葉 :
「目ぇ覚まさせる薬とかないんか?」
桐生 緋依 :
「いえ、本人が戦闘態勢を解除するしかない……」
暁月 絢音 :
「そんなの、どうしたらいいの……?」
蛇ノ目 衣葉 :
「話し合いが通じないなら、戦えないくらいに弱らせるしかない……かな」
神狩 妃華 :
「結局は、か」
暁月 絢音 :
「そんなの……無理だよ」
暁月 絢音 :
「戦えないくらいに弱らせる、なんて……うさぎ相手に出来ると思えない」
暁月 絢音 :
「手加減が出来る強さじゃないよ、うさぎは……。戦ったら、どちらかかは必ず死ぬ……」
猿曳 松葉 :
「…………やってみな分からんやろ……」
そう言うしかないが、うさぎの強さは骨身にしみている。無理だという絢音の意見も強く否定出来ない。
蛇ノ目 衣葉 :
「ああ、我々も尽力しよう。彼女も私の戦闘データなんか把握していないだろうから、少しは役に立てるはずだ」
暁月 絢音 :
「衣葉……」
神狩 妃華 :
「お互いオーヴァードなんだ。存外しぶといぞ?私も、彼女も、暁月さんだって」
暁月 絢音 :
「そんなことない。だって、有栖は……死んだんだから……」
蛇ノ目 衣葉 :
「夢皓有栖か……」
蛇ノ目 衣葉 :
「少し時間ができたし、提案なんだが、もう一度事件について考え直してみるのはどうだろうか?」
暁月 絢音 :
「……いいけど、今更何を考えるっていうの?」
蛇ノ目 衣葉 :
「そう、今更言うまでもないことだが、我々は安黒うさぎを容疑者として調査を進めてきた」
蛇ノ目 衣葉 :
「だが、そもそも安黒うさぎを犯人と結びつけるのは死体の刀傷と春日恭二の発言だけだ」
蛇ノ目 衣葉 :
「刀傷は切断面の照合を取ったわけじゃないし、春日恭二の発言だけでは彼女を犯人と決めつけるには弱い」
蛇ノ目 衣葉 :
「だから本人の話を聞こうということになったわけだが、あの調子だと一度事件の前提そのものを見直す必要があるように思える」
暁月 絢音 :
「前提って、何?」
蛇ノ目 衣葉 :
「もちろん、安黒うさぎが犯人であるという前提だ。場合によってはもっと遡るかもしれない」
暁月 絢音 :
「そんなに遡ったって、わたし達には分からないでしょ……」
暁月 絢音 :
「結局、犯人の可能性はうさぎだけじゃなくて……他にもいるってあんたは言いたいんでしょう?」
暁月 絢音 :
「……わたし、とか」
蛇ノ目 衣葉 :
「君が犯人の場合、凶器はその刀だね?」
蛇ノ目 衣葉 :
「なら、その刀に残った血液の痕跡を調べれば真実がわかるはずだ」
暁月 絢音 :
「……そうは言っても」 紅梅を手に持って見る
暁月 絢音 :
「今更、調べられないよ。ディアボロスも斬った後だし……」
蛇ノ目 衣葉 :
「むう……なるほどな」
蛇ノ目 衣葉 :
「だが、いずれにせよ私は君が犯人だったとは考えにくいと思っている」
蛇ノ目 衣葉 :
「この大事な時期に、深夜に巫が出歩くのを誰も気づかないというのはあまりにも不自然だし――」
蛇ノ目 衣葉 :
「何より、短い付き合いだが君の愛の深さを見てきたからだ」
暁月 絢音 :
「……いきなり全然論理的じゃなくなったし」
暁月 絢音 :
「あんたも、松葉も……わたしが犯人だとは思わないんだね」
猿曳 松葉 :
「そうかぁ? スジは通っとるやろ?」
論理的、が分からない人
蛇ノ目 衣葉 :
「こんなことを言ってしまうと探偵失格かもしれないけどね」
蛇ノ目 衣葉 :
「探偵じゃなくて美少女名探偵だからセーフ!!!」 両手ピース
暁月 絢音 :
「意味分かんないし……」
神狩 妃華 :
「どんな理屈にせよ、人の感情を組み込んでこそ合理的だからな」
蛇ノ目 衣葉 :
「そうそう、私は初動捜査に関われなかったからずっと不思議に思っていたのだが……」
蛇ノ目 衣葉 :
「これは内部のものの犯行だろう? どうして君たちは容疑者を外されたんだい?」
猿曳 松葉 :
「え? いや、あやねんやマツバやヒヨっちゃんがやるワケないし…………」
0点の回答
暁月 絢音 :
「致命傷が刃物……その中でも大きかったから、わたしや松葉じゃないってなっただけだよ」
桐生 緋依 :
「大型の刀剣は"ヴォーパルバニー"しか扱っていなくて、事件直後に行方不明になっていたから、自然と第一容疑者に上がったのよ」
桐生 緋依 :
「おそらく、わたしや絢音ちゃんや松葉ちゃんの裏取りは、本部のほうで済ませてるんじゃないかしら」
蛇ノ目 衣葉 :
「なるほど……」
蛇ノ目 衣葉 :
「そうなると、必然的に犯人は安黒うさぎに絞られるわけか」
桐生 緋依 :
「普通に考えるなら、だけれど」
桐生 緋依 :
「夢皓有栖を殺害した結果、"ヴォーパルバニー"はジャーム化してしまった」
桐生 緋依 :
「その結果が、あの支離滅裂な言動と考えるのが自然だと思うわ」
暁月 絢音 :
「……だけど、証拠なんてない。うさぎが自分は犯人じゃないって言った以上、誰にも証明できない」
暁月 絢音 :
「……わたしと同じだね」
猿曳 松葉 :
「つまりどっちも犯人ちゃうってコトやろ?」
蛇ノ目 衣葉 :
「ますます安黒うさぎを殺すわけにはいかなくなったね」
蛇ノ目 衣葉 :
「彼女が死ねば、なんとなく彼女が犯人という雰囲気になって事件は有耶無耶になるだろう」
暁月 絢音 :
「でも、うさぎとは戦って止めなきゃいけない……」
暁月 絢音 :
「わたし、うさぎと戦いたくない……。それに、誰も死なせずに済む自信だってない……でも……」
暁月 絢音 :
「もう、やるしか……ないんだよね……。やってみなくちゃ分からない、そう信じて……」 先程松葉が言ったことを繰り返す。少しずつ落ち着いてきたのか、あるいは落ち着こうと努力しているのか、冷静に言葉を紡ぐ
蛇ノ目 衣葉 :
「ああ、大丈夫。初めての実戦であれだけやれたんだ」
蛇ノ目 衣葉 :
「君たちの力はちゃんと……安黒うさぎに通用する!」 エビデンスなしの力強い言葉
猿曳 松葉 :
「ほら!!名探偵のお墨付きや!!」
「当たって砕けろ、やってみようや!」
暁月 絢音 :
「砕けちゃダメなんだけど……」
猿曳 松葉 :
「せやな????」
神狩 妃華 :
「私からも保証させてもらおうかな。君は決して弱くないし、私”達”であればなおさらだ。そして、殺しもしない」
桐生 緋依 :
「……妃華も付いているもの、きっと大丈夫」
桐生 緋依 :
「あんなに小さな子に負けたりしないわよ、ね? 妃華?」
神狩 妃華 :
「そこで判断するのも……だが、当然負ける気はないとも」
暁月 絢音 :
「……前向きで相手を信じる人しかいないんだね、ここは」
暁月 絢音 :
「なんか、疲れてきちゃった……。もう、わたし、寝てもいい?」
暁月 絢音 :
「……少しでも休まないと、勝てる戦いも……勝てなさそう、だし」 ゆっくりと立ち上がって
蛇ノ目 衣葉 :
「ああ。明日は長い戦いになる。私たちが守るから安心して休んでくれ」
"ジャバウォック" :
「護衛は引き続きあっしらに任せて、ぐっすり眠ってくださいや」
神狩 妃華 :
「猿曳さん、君もな」
子供は寝て回復するのよ~
猿曳 松葉 :
「え!? ここは修行パートに入るとこやろ!?」
「……いや冗談やで?」
暁月 絢音 :
「冗談言ってないで、あんたも寝なさい。わたし、もう行くから」 そう言って踵を返して、
暁月 絢音 :
「…………」 立ち止まり、
暁月 絢音 :
「……ごめんね。わたしばっかり、ずっと……支えてもらってばかりいて……」
暁月 絢音 :
「それと、助けに来てくれて、ありがとう……。ほんとは、嬉しかった、から……」 背を向けながら、皆に伝える
蛇ノ目 衣葉 :
「!」
猿曳 松葉 :
「おう。ほなおやすみ。」
ニッ、と笑って、絢音の言葉を喜ぶ。
神狩 妃華 :
「おやすみなさい」
ゆるりと手を振って
蛇ノ目 衣葉 :
「やっと少しは信頼して貰えたかな……お休みなさい」
桐生 緋依 :
「……おやすみなさい、絢音ちゃん」その傍らでジャバウォックは手だけ振っている。
暁月 絢音 :
「ん……」
暁月 絢音 :
「おやすみなさい」 黒髪を揺らしながら振り返り、そう返す。弱々しくも小さな笑みを口元に浮かべて
Scene10 "望まれた"決戦
GM :
クライマックスフェイズです! 全員登場お願いします!
暁月 絢音 :
1d10+90(1D10+90) > 6[6]+90 > 96
猿曳 松葉 :
87+1d10(87+1D10) > 87+3[3] > 90
神狩 妃華 :
1d10+105(1D10+105) > 6[6]+105 > 111
蛇ノ目 衣葉 :
1d10+105(1D10+105) > 9[9]+105 > 114
梅結神社
GM :
令和五年 十二月三十一日 午後十時零分 梅結神社
GM :
────夢皓有栖の死から六日後。
GM :
新年を迎えるまで、残り二時間。
GM :
境内には溢れんばかりの参拝客がごったがえしていた。
GM :
人混みの向こう。雇われ巫女が甘酒を振る舞っている。
GM :
……盛りあがりは、例年以上だ。
GM :
なにしろ、今年は紅の巫が世代交代する年。
GM :
暁月絢音が初めて披露する『正月枝舞』を見るために、
GM :
多くの参拝客達が押しかけてきている。
GM :
……一方、最近は招かれざる客も押しかけてきていた。
GM :
FHエージェント。UGN穏健派、UGN改革派。ゼノス。
GM :
もとより「師走」とは師匠も走り回るほどに大変な月、
GM :
といった意味だったらしいが、それにしてもだ。
GM :
……全くもって、本当に厄年であった。
GM :
招かれざる客のひとつ、
GM :
UGN本部エージェント達は、その半分以上が出払っていた。
GM :
ここにきて、村外れで正体不明のオーヴァードが目撃され、
GM :
調査にあたったエージェント数名の連絡が途絶えたらしい。
GM :
……うさぎと約束の時間まで、もう時間が無い。
GM :
そちらに手を貸している余裕はないだろう。
GM :
ただ今ばかりは、来たるべき”ヴォーパルバニー”との決戦に専念せねばなるまい。
暁月 絢音 :
「……まあ、何十人でうさぎと戦う気はなかったけど」
暁月 絢音 :
「最後の最後まで、嫌な年末でしかないね……UGNは大丈夫なの?」
猿曳 松葉 :
「さあ……? 正直そっちのコトまで気にかけてられへんわ。」
「ヒバナの姉ちゃんはやっぱ気になる?」
年越しそばをすすって、英気を養う。
神狩 妃華 :
「ああ。今私達は安黒うさぎに集中すべきだが……」
「そもそも、『この梅結神社が恐ろしいものを封印した社であること』自体が全ての原因だ」
神狩 妃華 :
「これを狙う輩が、後から増えないとも限らなかった」
蛇ノ目 衣葉 :
「夢皓有栖不在の影響か……」
蛇ノ目 衣葉 :
「だが、戦力は申し分ない。私たちは私たちのやるべきことを全うしよう」
暁月 絢音 :
「……そうだね、もう行こう」
暁月 絢音 :
「わたしが転移の術を使えれば、良かったけど……今は無理そうだし」 強まった年神のレネゲイドを肌で感じながら
暁月 絢音 :
「歩いていくなら、裏山まで結構時間かかるよ」
猿曳 松葉 :
「マツバだけなら3分で行けるけどな!」
山が住処と言われることもあるくらい、梅結の山には慣れている。
河合 由佳 :
「ちなみに残存する本部エージェント達が、同行を申し出てるんすけど」
河合 由佳 :
「……どうするっす?」
GM :
本部エージェントの目的は、あくまで正月枝舞を行なう事。
GM :
……そのために、安黒うさぎの『排除』を優先しかねない。
GM :
なにより梅結神社自体の守りが手薄になってしまうだろう。
神狩 妃華 :
「いや、神社側の警備に回させてくれ。件の正体不明のオーヴァードとやらを警戒したい」
河合 由佳 :
「そっすね、それもたしかに」
河合 由佳 :
「そっちは先輩もいるし、心配はないか」
河合 由佳 :
「……護衛のエージェント達は『むざむざ紅の巫をFHの前に差し出すなんて~』とかめっちゃ反対してたっすけど」
河合 由佳 :
「ま、何とか説き伏せてみるっす」
暁月 絢音 :
「あの人達、そんなこと言ってたの?」
暁月 絢音 :
「……じゃあ、こう伝えといてくれる?」
暁月 絢音 :
「わたしはFHの前に出ていくんじゃなくて、友達に会いに行くだけだ……って」
河合 由佳 :
「ふふ、了解っす」
神狩 妃華 :
「邪険に扱うのもまぁ……手加減をしてあげてくれないか?彼らも世の平和を想う職員達なんだ」
眉を下げ、困ったように
河合 由佳 :
「もしっすけど、紅の巫が殺されちゃって、あるいは奪われちゃって……『堕トシ神』が暴走しちゃった場合……」
河合 由佳 :
「その被害は梅結村だけに留まらないっすからね」
暁月 絢音 :
「……別に、そうなったらそれはそれで良いんじゃない?」
暁月 絢音 :
「全世界仲良く一緒に滅んでしまえば、文句つける人もいなくなるよ」 夜空を仰ぎながらそんなことを言う
河合 由佳 :
「ワ、ワア……」
猿曳 松葉 :
「こらこら。そういうこと言う〜。」
「ま、死なんかったらええねん。ヒバナの姉ちゃんと秘策も考えたし。大丈夫や。」
暁月 絢音 :
「……冗談だよ」
暁月 絢音 :
「そうしないために、あんた達がわたしを守ってくれるんでしょ」
蛇ノ目 衣葉 :
「任せてくれたまえ」
河合 由佳 :
「そ、そっすね……ボクはオペレーターっすから、そっちに直接、力は貸せないっすけど……」
河合 由佳 :
「この神社から情報でサポートするつもりっすよ」
暁月 絢音 :
「情報で手伝うって今一よく分からないけど、それなら留守番よろしく」
神狩 妃華 :
「組織間の争いで情報戦は要だ、もちろん頼りにしてるよ」
猿曳 松葉 :
「あ、そば茹ですぎたからヒマやったら食べててええよ〜。」
「ニシンも天ぷらももう無いけど!」
河合 由佳 :
「え……? 最初からざるそばならともかく、残飯すぎるんじゃ……」
暁月 絢音 :
「人に残飯処理させないの。……もう行くよ」 勝手に歩き出す
猿曳 松葉 :
「おう、ほなまた来年! 良いお年を〜!」
河合 由佳 :
「う、うう~ん……そっすね……」
河合 由佳 :
「行ってらっしゃい、ここから無事を祈ってるっすよ」おだやかに微笑む
神狩 妃華 :
「そっちも無事でな」
出立する
暁月 絢音 :
振り返って微笑み、右手を小さく振る。
蛇ノ目 衣葉 :
「吉報を待っていてくれ。また後で会おう」
梅結村 裏山
GM :
神社の裏手、雪化粧を施した山道を歩いていく。
GM :
片道三十分すこしの道のり。
GM :
川のせせらぎを聞きながら、ただひたすら歩く。
GM :
山歩きに慣れていない都会の人間には、些か歩きづらかろうが、
GM :
絢音や松葉にとっては庭のようなもの。
GM :
……何故なら、この裏山は。
GM :
夢皓有栖と安黒うさぎと、楽しい夏休みを過ごした場所だった。
GM :
同日 午後十一時零分 山頂の小祠
GM :
……枝先に雪の華をつけた、枝垂れ梅のトンネルを抜けて。
GM :
ようやく辿り着いたのは、苔生した古い祠。
GM :
……そこには安黒うさぎの姿は見えず。
GM :
あたりにあるのは、左右に六対の灯篭。
GM :
それから、ただ厳かな静寂ばかりであった。
暁月 絢音 :
「……うさぎがいるとしたら、ここのはず。だけど……」 周囲を見回す。
猿曳 松葉 :
「来たでアホ師匠!」
「約束通りや、ツラ見せえ!!」
静寂さを引き裂くキンキン声でがなる。
蛇ノ目 衣葉 :
「どこかに隠れている……というタイプでもなさそうだが」 石の裏とか調べている
神狩 妃華 :
「もう警戒はしておくべきだな。飛び道具も確かあったろう」
指先から火を起こして周囲を温めながら
安黒 うさぎ :
「────ずいぶん少ない人数で来たのね、もしかしてピクニック気分?」
GM :
誰もいないハズの雪の上に、足跡がついていく。
安黒 うさぎ :
「本部エージェント共はどうしたの?」ステルス迷彩を解除。
GM :
うさぎの両手には、黒鉄と白銀。
GM :
……夢皓有栖を殺したとされた、二振りの大剣。
暁月 絢音 :
「うさぎ……」
蛇ノ目 衣葉 :
「来たか」
安黒 うさぎ :
「来たというより、最初からいたのだけど」
安黒 うさぎ :
「あんた達こそ、よく来たわね」
安黒 うさぎ :
「……その程度の人数で、あたしに勝てると思ってる? また随分と甘く見られたものね?」
暁月 絢音 :
「甘くなんて見てない。ただ、他の人も忙しいみたいだから」
暁月 絢音 :
「一応聞いとくけど、ついさっきUGNエージェント達が調べに行ったっていう正体不明の敵のこと……あんた知ってる?」
安黒 うさぎ :
「……は?」
安黒 うさぎ :
「これまた呑気なことね? 今から殺される自分よりもUGNの心配?」
暁月 絢音 :
「……別に、いいでしょ。気にしたって」
暁月 絢音 :
「わたしのせいで、誰かが死ぬのなんて……知らない人でも見たくないの」
安黒 うさぎ :
「は、はは……有栖を殺しておいて、よく言うわ……」
暁月 絢音 :
「…………」
暁月 絢音 :
「わたしは、有栖を殺してなんかいない」 はっきりと告げる
蛇ノ目 衣葉 :
「そうだ。戦いはさけられないにしても、せめてそこははっきりさせてからというわけにはいかないか」
安黒 うさぎ :
「いつまで、そんな世迷言を持ち出すの?」
神狩 妃華 :
「私たちは ”互いに” ”間違いなく” 何かを掴み損ねている。例えば君の言葉が真でも、そこに暁月さんの意志が介在したかは君には測れない」
神狩 妃華 :
「逆も然りだ。私達は君が夢皓有栖を殺害したと考えているが、これはFHエージェントの言葉を根拠にしている。確証と言うには弱いし、君はこれを否定している」
安黒 うさぎ :
「……うるさい」
安黒 うさぎ :
「小難しい言葉を並べて、煙に巻こうって言うんなら、そうはいかないわ」
安黒 うさぎ :
「……シンプルに行こうじゃない」
安黒 うさぎ :
「あたしは裏切り者で、あんたらはあたしを始末しにきた」
安黒 うさぎ :
「あたしはそれを返り討ちにする」
安黒 うさぎ :
「いっそのこと、その方がラクでしょう」
GM :
安黒うさぎは暴走状態。話し合いは通じそうにない。
猿曳 松葉 :
「結局それかい……」
「ウチの師匠がアホの脳筋でゴメンな、みんな。」
暁月 絢音 :
「いいよ。ここまでじゃなかったけど、うさぎが脳筋なのは元からだし」
暁月 絢音 :
「ただ、そんなに小難しいのが嫌で、シンプルなのが好きって言うなら」
暁月 絢音 :
「戦う前に、分かりやすく伝えておいてあげたいことがあるんだけど。いい?」
安黒 うさぎ :
「辞世の句として、聞くだけ聞いてあげるわ」
安黒 うさぎ :
「……何?」
暁月 絢音 :
「わたしは、あんたのこと裏切り者だとか思ってないし、始末しにきたつもりもない」
暁月 絢音 :
「だってわたしもあんたも、有栖を殺した犯人じゃないって分かってるから」
暁月 絢音 :
「今日一日考えて、やっと証拠も掴めたからね」
安黒 うさぎ :
「……証拠?」
暁月 絢音 :
「そうだよ。その証拠は……」
暁月 絢音 :
「証拠は……っ」 首元の赤いマフラーを手で握り、覚悟を決めたように呼吸して、
暁月 絢音 :
「────わたしが!! 有栖の妹だからだよ!!」
安黒 うさぎ :
「……はあ? 何を言うかと思えば、あいつの妹だから?」
安黒 うさぎ :
「散々、妹じゃないって否定していたクセに、今更になって何のつもり?」
暁月 絢音 :
「うっさい! 恥ずかしかったの! ほんとは……ほんとは……!」
暁月 絢音 :
「わたしは、有栖のことが……お姉ちゃんのことが……!!」 顔が熱くなっていき、
暁月 絢音 :
「誰よりも大好きだから!!」 感情の昂ぶりを表わすように、黒い狐の耳と尻尾が生え
暁月 絢音 :
「世界で……! 一番……!!」
暁月 絢音 :
「わたしは! お姉ちゃんのこと!!」 耳と尻尾の毛を逆立てながら、
暁月 絢音 :
「愛してるんだからーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!」 夢で見ている姉にまで届く程大きな声で叫ぶ
暁月 絢音 :
夢皓有栖のロイス感情を〇好意/偏愛→〇純愛/悔悟に変更、Sロイスに指定します!
安黒 うさぎ :
「…………」
暁月 絢音 :
「あんたも有栖のことが好きなんでしょ!? あたしに殺されたと思って、ここまで怒るくらいに!!」
暁月 絢音 :
「そんなやつが有栖を殺すわけない! はい、これが証拠!! 文句ある!?」
安黒 うさぎ :
「そんなものが証拠になるはずないでしょ、サルでも分かる」
猿曳 松葉 :
「いや、なるね! サル以下はそっちや!」
「なんで信じたれへんねん、可愛い妹分の言うコトやぞ!」
安黒 うさぎ :
「あたしはなんで信じられるかの方が疑問だわ」
安黒 うさぎ :
「ねえ、マツ? あたしの言うことは信じてくれないの? そいつが有栖を殺したのよ?」
猿曳 松葉 :
「そうかもしれん、言うことはホンマかもしれんと信じたるから座って話せえ、言うたやろがーっ!!」
猿曳 松葉 :
「無視してどっか行ったんはジブンやろアホタレ!!」
両手をブンブン振って怒りを顕にする
安黒 うさぎ :
「…………」目を伏せる。
安黒 うさぎ :
「そうだったわ、そもそもあたしはFHチルドレンってコトを隠していた裏切り者」
安黒 うさぎ :
「信じてもらえないのも無理ないわね」
安黒 うさぎ :
「……けど、もうどうでもいい」
安黒 うさぎ :
「あたしの前に立ち塞がるのなら、相手が誰だろうが斬るだけよ」
猿曳 松葉 :
「………さよか。よー分かった。」
「今日はマツバがキッツイお灸を据えたるわ!!覚悟せえ!!」
猿曳 松葉 :
うさぎのロイスを信頼/不信感のPから庇護/憤懣のNを変え、Sロイスに指定!
蛇ノ目 衣葉 :
「そうはさせない。真実を明らかにするために、この場の誰が欠けてもならないからな」 戦闘態勢
蛇ノ目 衣葉 :
安黒うさぎ ◯誠意/猜疑心で最後のロイスを取得し、暁月絢音のロイスをSロイスにしましょう!
system :
[ 蛇ノ目 衣葉 ] ロイス : 5 → 6
神狩 妃華 :
「ああ、何も判明せずに殺して終わりなど、探偵でなくとも許容できない」
神狩 妃華 :
安黒うさぎのロイスを取得!尽力/✓脅威で
system :
[ 神狩 妃華 ] ロイス : 5 → 6
安黒 うさぎ :
「……真実、真実ね」
安黒 うさぎ :
「それなら、覚えてるかしら?」
安黒 うさぎ :
「あのバカ、この近くの川でバーベキューするとか言いだして」
安黒 うさぎ :
「あのときは……皆で道具を運んでこないといけなくて、大変だったわね……」
安黒 うさぎ :
「食材を入れたクーラーボックス、バーベキューコンロ、炭に食器に……山ほど持って、登山って言うんだから……」
安黒 うさぎ :
「それもこれも、ぜんぶぜんぶ……」
安黒 うさぎ :
「あんたが村の外に、海に行けないからって……代わりにやったこと……」
安黒 うさぎ :
「あの日常を……あのバカを守るために……あたしは戦い方を教えてきた……」
安黒 うさぎ :
「その力を、有栖にぶつけるなんて……思わなかった……」
安黒 うさぎ :
「馬鹿なあたしは見誤った……そのせいで全て失ってしまった……」
安黒 うさぎ :
「それこそ、無二の真実ッ……!!」ぎりりと歯噛みをする。
安黒 うさぎ :
「あたしはあんたの師として、責任をもって……夢皓有栖と同じところに送ってあげるッ……!!」
安黒 うさぎ :
「────首が落ちる前に、あの世での謝罪の言葉でも考えておく事ねッ!!」白い大剣の切っ先を向ける。
暁月 絢音 :
「何度でも言うよ。あたしは有栖を殺してない!!」 思い出話を聞かされて怯みそうになるが、止まらない。今ここでブレーキを踏めば、決意が揺らぐからだ
暁月 絢音 :
「有栖を殺したやつは別にいる! そいつは今もこの村のどこかにいて、わたし達がこうして潰し合おうとするのを笑いながら見てるんだよ!!」
暁月 絢音 :
「そいつを捕まえて叩きのめすまで、わたしは死んだりしない……! 死んでたまるか!!」 うさぎを真っ直ぐに見据え、叫ぶ
安黒 うさぎ :
「口から出任せも、いい加減にッ────」
GM :
あなたたちが武器を構えた、その瞬間!
河合 由佳 :
『ちょ、ちょっと待ったっす! 後ろ!!』通信機越しに河合が叫ぶ。
GM :
────すぐ背後から、何者かの気配!!
暁月 絢音 :
「え!?」 振り向こう!
蛇ノ目 衣葉 :
「乱入者か」 振り向くぞ!
神狩 妃華 :
「件のか…?」ギロと後ろを見やる
猿曳 松葉 :
「なんやなんや!」
うさぎを視界からギリギリ外さない程度に頭を向けよう
春日 恭二 :
「はあ、はあ……ま、待てい…………」
春日 恭二 :
「UGNの犬共め……」
GM :
年末に冬山登山を敢行した男……”ディアボロス”春日恭二……!!
暁月 絢音 :
「ディアボロス!?」
猿曳 松葉 :
「ふざけんな、今は取り込み中や!」
「要件なら来年聞いたるわ!!」
FHチルドレンA :
「え、冷た~~い……うちらもきたのに~~……」
神狩 妃華 :
「”ベリーベリースモールケーキ”に”ビッグバグズ”……だったな」
FHチルドレンA :
「あ、どもども~覚えてもらえてフツーに嬉し~し」
蛇ノ目 衣葉 :
「驚いたな、もう復活しているとは……」
暁月 絢音 :
「うさぎと戦うってだけでも大変なのに、あんた達まで現れるなんて……!」 紅梅を握りしめる
GM :
因縁の相手であるハズのUGNを差し置いて、ディアボロスは安黒うさぎを睨みつける。
春日 恭二 :
「"ヴォーパルバニー"……貴様は何のつもりだ……!」
春日 恭二 :
「我々に断りもなく、UGNに宣戦布告しおって……! 挙句の果てに『紅の巫を殺す』だと……!?」
春日 恭二 :
「我々の目的は『紅の巫の確保』であって『紅の巫の殺害』ではない……!! そう説明したハズだ……!!」
安黒 うさぎ :
「…………」無言で溜息を漏らす
暁月 絢音 :
「……うさぎは有栖を殺したのがわたしだって思ってるんだよ。知らなかったの?」
FHチルドレンA :
「え、そうなん? うさぎちゃんが殺したんじゃないん?」
暁月 絢音 :
「うさぎが殺したわけないでしょ!」
暁月 絢音 :
「っていうかちょっと待って、あんた達うさぎから何も聞いてないの!?」
FHチルドレンA :
「うん? いや、調査報告書は届いてたよね?」
春日 恭二 :
「"ヴォーパルバニー"の調査報告によって、夢皓有栖や堕トシ神の正体が明らかになったのだ……! だというのに、なぜ今更、指令に背く……!!」
安黒 うさぎ :
「は……? 調査報告……?」
安黒 うさぎ :
「……………………」
FHチルドレンA :
「有栖ちゃんを殺せ、って指令を受けた直後に有栖ちゃんが死んだんだし、ふつ~は『うさぎちゃんが殺したんだ~』って思うじゃんね?」
暁月 絢音 :
「……ねえ、みんな。わたしやっぱり、別の犯人がいるとしか思えないんだけど」
暁月 絢音 :
「あいつらに調査報告をして、うさぎにわたしを犯人だと思い込ませて、この場面を整えた黒幕がさ……っ!!」 ギリ…と、紅梅を握る手に力を込める
蛇ノ目 衣葉 :
「……いよいよ推理の根拠はなくなった。完全な振り出しに戻ったわけだ」
神狩 妃華 :
「FHもこの状況にいるのが気がかりだが……いよいよ困ったな」
春日 恭二 :
「黒幕……我々をコントロールした何者かがいるかもしれん、か……」
春日 恭二 :
「クク……いやいや、何も困りはしないとも……」
春日 恭二 :
「どうやら、我々はツイているらしい……」
春日 恭二 :
「誰の思惑だろうと構わん! この状況は我々にとって好都合!」
春日 恭二 :
「今なら紅の巫の守りは手薄! この機に回収してしまえば、堕トシ神が手に入る!!」
春日 恭二 :
「結果的にだが、またしても良い働きをしてくれた"ヴォーパルバニー"」
春日 恭二 :
「おまえの独断専行も、黒幕の計画とやらも利用しつくし……」
春日 恭二 :
「我々が……! FHが、万能の願望器を手に入れるのだ……!!」
GM :
霊峰の宵闇に、悪鬼の哄笑が木霊する。
暁月 絢音 :
「こ、この……この……っ」 ふるふると小さく震え
暁月 絢音 :
「このダサダサオールバック眼鏡ハゲーッ!!!」 怒りのままに罵倒
春日 恭二 :
「な、何だと……!? ハゲとらんわ……!!」
猿曳 松葉 :
「うっさいわ!! 生え際と一緒に後退しとけや!!」
暁月 絢音 :
「あんたの態度見ててよく分かった! あんた達にうさぎはもう絶対に任せてられない!」
暁月 絢音 :
「全員まとめて叩きのめして、うさぎはわたし達が連れて帰る!!」
安黒 うさぎ :
「それはできない相談ね」
安黒 うさぎ :
「……あんたの死体は、これからあの川を流れるコトになるわ暁月絢音」
暁月 絢音 :
「だから、わたしは死なないって言ってるでしょ……!!」
暁月 絢音 :
《ワーディング》とブラックダイアモンドを使用! 絢音が手に握った勾玉から光が広がり、周囲の物体の時間が、川の流れまでも静止する!
春日 恭二 :
「殺すなと言ってるだろう……!!」ついでにキレてる
猿曳 松葉 :
「殺させるかボケ……!!」
ローファーを捨て脱いで、素足で新雪を踏みしめる。
神狩 妃華 :
「……この現場、どう収めるか…!」
グローブをギリと鳴らし、かぎづめの形をとる。
蛇ノ目 衣葉 :
「さて、肉体労働の時間と行こう」 行くぞ!!
GM :
それではまず、衝動判定をお願いします! 目標値は9!!
暁月 絢音 :
5dx(5DX10) > 6[1,2,5,6,6] > 6
暁月 絢音 :
失敗した!
暁月 絢音 :
96+2d10(96+2D10) > 96+8[1,7] > 104
猿曳 松葉 :
3dx>=9(3DX10>=9) > 8[7,7,8] > 8 > 失敗
猿曳 松葉 :
90+2d10(2D10) > 90+10[8,2] > 100
神狩 妃華 :
(2+3+0)dx(10+0)+1+0 〈意志〉判定(5DX10+1) > 6[2,2,4,5,6]+1 > 7
神狩 妃華 :
やべ
神狩 妃華 :
111+2d10(2D10) > 111+7[2,5] > 118
蛇ノ目 衣葉 :
8dx>=9 黄泉還りで何にでも補正が乗る!すごい!(8DX10>=9) > 9[2,2,4,6,7,7,8,9] > 9 > 成功
蛇ノ目 衣葉 :
114+2d10(114+2D10) > 114+15[10,5] > 129
GM :
結構な人数が失敗している
猿曳 松葉 :
GM!バディムーヴは有効ですか!
GM :
まだ戦闘ラウンドには入ってない裁定で使用可能とします!
暁月 絢音 :
嬉しい裁定!
猿曳 松葉 :
温情ありがとう!
神狩 妃華 :
ありがとうございます!ありがとうございます!
猿曳 松葉 :
妃華さんに使います!
GM :
妃華さんの衝動判定が成功になって、暴走は絢音ちゃんと松葉ちゃんね!
暁月 絢音 :
「…………!!」
暁月 絢音 :
自分の意志とは無関係に、内なるレネゲイドが感情をかき乱す。
暁月 絢音 :
恐怖の衝動が心に押し寄せる。もし勝てなかったら、うさぎが、誰かが死んだら……そんな最悪の想定が頭の中を埋め尽くす。
暁月 絢音 :
「……っ!! 負ける、か……こんなものに……!!」
暁月 絢音 :
胸を手で押さえながら、前を見据える。ほんの小さな勇気を手の中に握りしめて。
猿曳 松葉 :
「………!」
経験したことのない、場のレネゲイドの高まりに感情が乱される!
松葉のソレは、恐怖。
失うことを過剰に恐れる心。
「………あやねんは殺させへん。」
「師匠にも帰ってきてもらうからな……!」
「足一本、手ぇ一本もいででも帰ってきてもらうからな……!」
「安心せえ、そうなったらちゃんと面倒は見てるから……」
GM :
それでは、戦闘開始!!
【行動値】
19 FHチルドレンA
12 春日恭二
12 猿曳松葉
07 暁月絢音
05 蛇ノ目衣葉
04 神狩妃華
04 安黒うさぎ
03 FHチルドレンB
【初期配置】
安黒うさぎ
|
(1m)
|
春日恭二 / FHチルドレンA / FHチルドレンB
|
(5m)
|
暁月絢音 / 猿曳松葉 / 神狩妃華 / 蛇ノ目衣葉
【勝利条件】
・安黒うさぎに《蘇生復活》を使わせる。
◆第一ラウンド
GM :
それではまずセットアッププロセス!
蛇ノ目 衣葉 :
いくぞ~!!《命の鎧》
system :
[ 蛇ノ目 衣葉 ] 侵蝕率 : 129 → 133
暁月 絢音 :
《トップオブワールド》を自身に使用! 次に行なうメジャーアクションの判定のクリティカル値を-1します! 演出あります!
system :
[ 暁月 絢音 ] 侵蝕率 : 104 → 110
神狩 妃華 :
【叫喚之導】:《先陣の火》
取り巻きがいるなら当然使うぜ!私も演出ございます!
河合 由佳 :
ちょっと待ったっす!
河合 由佳 :
河合の情報支援!ここは一旦、様子を見た方が良さそうっす先輩!!
神狩 妃華 :
信頼できる後輩からの助言!”見”に回ります!
河合 由佳 :
ありがとうっす!後はボクは応援してるっす!!
GM :
うさぎは「コンボ:月兎演武・壱ノ足(加速装置+先陣の火+ヴァジュラ)」を使用!
GM :
行動値を+36して、ちょうど40に!
GM :
それから攻撃力上昇して『変異暴走:破壊』に!
GM :
「対象:範囲(選択)」が「対象:範囲」になりますが、PC側にはあまり関係ないですね!
暁月 絢音 :
エンゲージ次第で春日達が巻き添えに
GM :
うさぎは両手に持っていた二振りの大剣を、地面に突き立てる。
GM :
────途端、メキメキと何か軋む音。
GM :
あなたたちの立っている地面が捲れあがる。
安黒 うさぎ :
「夜の雪山は冷えるわね」白い息を吐く
GM :
……地中に埋められていた、左右あわせて十二の灯篭。
GM :
そのすべてが、うさぎの磁力で浮かびだしたのだ。
GM :
「石」の灯篭は、ブラックドッグ能力で動かないはず。
GM :
にもかかわらず、あの灯篭は浮かびだした。
GM :
……となれば、答えはひとつ。
GM :
あの灯篭、鉄筋コンクリートの支柱が仕込まれているのだろう。
GM :
金属が含まれているのなら、安黒うさぎの手足も同然。
安黒 うさぎ :
「いいじゃない、そのマフラー」
安黒 うさぎ :
「ねえ、あったかい?」
GM :
十二の灯篭は軍隊のように規則ただしく、一斉に散開。
GM :
あなたたちの周りを旋回しはじめる。
GM :
……使えるものなら何でも使えが、安黒うさぎの信条。
GM :
これくらいは不思議はない。
暁月 絢音 :
「…………」
暁月 絢音 :
目を閉じ、大きく呼吸する。荒波のように乱れた心を落ち着かせる。
暁月 絢音 :
「……うん。暖かいよ」 マフラーをぎゅっと握って
暁月 絢音 :
「これは、有栖がわたしに……」
暁月 絢音 :
「遠く離れていても寂しがらないようにって、送ってくれたものなんだから……!」
暁月 絢音 :
目を開き、前を見てそう応えた直後。
暁月 絢音 :
絢音の手元に、オルクスの因子が形作った護符が六枚、具現化する。
暁月 絢音 :
護符は絢音の手から離れて一斉に空中に散らばり、戦場の六隅に均等な距離で張り付いた。
暁月 絢音 :
そして、護符に刻まれた文様が赤い光を放ち。
暁月 絢音 :
光が地を這って真っ直ぐに進み、次々と護符同士を結び、やがて一つの形を描き出す。
暁月 絢音 :
その形とは、六芒星。
暁月 絢音 :
魔除けの籠目が陣を張ったその瞬間、現実は絢音の領域に塗り替えられる。
暁月 絢音 :
戦場の風景に重なるようにして現れた幻影、それは朱塗りの柱がそびえ立つ梅結神社の舞殿だった。
暁月 絢音 :
絢音は舞殿の中心に立ち、静かに命じる。
暁月 絢音 :
「舞い結べ」
暁月 絢音 :
舞殿の周囲を彩るように舞っていた、無数の梅の花弁の魔眼。
暁月 絢音 :
それら全てが紅梅に吸い込まれるように集まり、木刀の形を大きく変える。
暁月 絢音 :
……その姿を、安黒うさぎは初めて目にするだろう。
暁月 絢音 :
何故ならこの力は、人と鬼の境目に立って初めて到達することができる、紅の巫の最終奥義────!!
暁月 絢音 :
「────“万糸千紅正月仕舞”!!!」
暁月 絢音 :
巫女が両手で掲げるは、巨大な真紅の大太刀。
暁月 絢音 :
舞殿の幻影が鮮烈に輝く中、その場にいるオーヴァード達は悟るだろう。
暁月 絢音 :
ここは神域、神の御前。
暁月 絢音 :
そして、目の前に立つ紅の巫こそが、この神聖な世界の守護者であると……!
蛇ノ目 衣葉 :
「これが……"紅の巫"の力か」 神秘的な光景に見入る
神狩 妃華 :
「世界を変えうる遺産の……真なる防衛線……」
そこに存在する圧に感じ入る
春日 恭二 :
「神の力……その一端でもこれほどとは……」
春日 恭二 :
「クク、ますます欲しくなったぞ、堕トシ神……!」
安黒 うさぎ :
「見栄えだけは立派ね」
安黒 うさぎ :
「けど、肝心のあんたは? あたしから一本でも取れたコトある?」
暁月 絢音 :
「ないよ」 大太刀をくるりと回転させて、
暁月 絢音 :
「だけど、そんなの関係無い」
暁月 絢音 :
「御託はいいからかかってきてよ、うさぎ。この刀、この力で……あんたの目を覚まさせてあげる……!」紅梅を構え、静かに告げる
安黒 うさぎ :
「…………」溜息を漏らす
GM :
イニシアチブプロセス!
GM :
まず圧倒的に最速の行動値40! 安黒うさぎの手番!!
GM :
マイナーアクションで《ポルターガイスト》を使用!
GM :
所持している「滅びの刃」を破壊して、攻撃力+20!
GM :
メジャーアクションで、「コンボ:ラビットファイア(コンセントレイト+アームズリンク+アタックプログラム)」を使用!
GM :
FHアイテム「ラピッドファイア」を使用! 「対象:範囲」に変更して射撃攻撃!
GM :
攻撃対象は……春日恭二とFHチルドレン達!
GM :
8dx7+11+12 命中(8DX7+23) > 10[4,6,6,7,7,7,9,10]+10[3,4,5,7,9]+10[3,8]+10[8]+1[1]+23 > 64
GM :
7d10+9+12+20 装甲有効ダメージ(7D10+9+12+20) > 40[1,7,6,9,6,7,4]+9+12+20 > 81
GM :
FHチルドレンA、FHチルドレンB、共に先日の負傷もあって一撃で戦闘不能!!
GM :
春日恭二だけ生存! それでは演出!!
GM :
安黒うさぎは、FH製の軽機関銃を取り出し、
GM :
その銃口を暁月絢音に向ける。
春日 恭二 :
「紅の巫は殺すな! 絶対に殺すなよ!!」
安黒 うさぎ :
「…………」
GM :
眉さえ動かさずに、ただ引き金を引く。
GM :
────そして、撃ちだされた無数の弾丸。
GM :
その全ては、暁月絢音を貫くため放たれた。
GM :
……そう、誰もが思い違いしていた。
安黒 うさぎ :
「邪魔」
GM :
うさぎは磁力操作能力を銃弾に行使!
GM :
その弾道は反転して、ディアボロス達に殺到する!!
春日 恭二 :
「な、なんだと……!?!?」
GM :
うさぎの磁力操作によって、追尾する銃弾が乱れ舞う。
GM :
……そうして、銃弾が花嵐のように吹き荒れた後には、
GM :
ふたりのFHチルドレン達が倒れていた。
GM :
────まさに圧倒的だった。
GM :
まだ立っているのは、歴戦の”ディアボロス”一人のみ。
暁月 絢音 :
「……!? う、うさぎ……」 紅梅を構えたまま立ち尽くす
神狩 妃華 :
「し、死んでいないか……!?」
チルドレンたちの安否を気にする
蛇ノ目 衣葉 :
「そう来たか……さすがの余裕といったところか」
春日 恭二 :
「き、貴様……! いったい何を……!?」血を流しながら、睨みつける
春日 恭二 :
「我々を裏切るのか……!?」
安黒 うさぎ :
「裏切りなんてとんでもない」口角を歪める
安黒 うさぎ :
「人聞きの悪いことを言わないでくれる?」
安黒 うさぎ :
「────ハナから、あんたらを仲間だと思ったコトなんてない」
GM :
黒鉄の大剣を磁力によって持ちあげて、
GM :
そのまま、ディアボロスに叩きつける。
春日 恭二 :
「くッ……! UGNとヴォーパルバニーを相手取るには、多勢に無勢かッ……!!」
春日 恭二 :
「貴様ら、覚えていろッ……!! 必ず後悔させてやるぞッ……!!」
GM :
ディアボロスは破壊の爪で大剣をいなして《瞬間退場Ⅲ》を使用!
GM :
FHチルドレン達を連れて、シーンから退場!!
暁月 絢音 :
「逃げた……」
暁月 絢音 :
「連れて行ったなら、すぐに治療はされるでしょ。わたし達は自分の心配した方が良さそうかもね……妃華さん」 チルドレンを案じていた彼女を横目で見ながら
神狩 妃華 :
「こうなった以上は……そうだな。”ディアボロス”も味方を悪しようにはしないだろう」
視線を戻して
猿曳 松葉 :
【猿真似】
《異世界の因子》を使用!
うさぎの使った《ポルターガイスト》を習得します!
system :
[ 猿曳 松葉 ] 侵蝕率 : 100 → 105
猿曳 松葉 :
松葉は一部始終をただじっと静かに観察していた。
FHなんかのことは知ったことではない。
どうあれ、うさぎが先手で動くのは阻止できない。
ならば、いっそ全力で目に焼き付ける!
猿曳 松葉 :
3年間の鍛錬を礎に、FHとの戦闘経験を燃やし、
うさぎの教えを昇華せんと!
GM :
再びイニシアチブプロセス!
GM :
安黒うさぎはイニシアチブで「天壌無窮・仇射ち(極大消滅波)」を使用!
GM :
対象はPC全員!この攻撃には判定がないため、判定の直前に使用する《孤独の魔眼》は使用不能!!
GM :
ダメージロール前にアージエフェクト《爆雷撃》を使用! ダメージ+3D!!
GM :
8d10+3d10 HPダメージ!(8D10+3D10) > 34[5,3,6,2,8,3,5,2]+19[2,9,8] > 53
暁月 絢音 :
当然の…戦闘不能…!
暁月 絢音 :
安黒うさぎのロイスをタイタスに変えて昇華し、復活しましょうか…!
system :
[ 暁月 絢音 ] ロイス : 6 → 5
system :
[ 暁月 絢音 ] HP : 24 → 11
猿曳 松葉 :
両親のロイスをタイタス昇華!復活!
system :
[ 猿曳 松葉 ] ロイス : 6 → 5
system :
[ 猿曳 松葉 ] HP : 15 → 13
蛇ノ目 衣葉 :
同じく安黒うさぎのロイスをタイタスにして昇華! 復活するぞ!
system :
[ 蛇ノ目 衣葉 ] ロイス : 6 → 5
system :
[ 蛇ノ目 衣葉 ] HP : 31 → 15
神狩 妃華 :
当然死ぬぜ うさぎちゃんのロイスを昇華させていただこう
system :
[ 神狩 妃華 ] ロイス : 6 → 5
system :
[ 神狩 妃華 ] HP : 32 → 13
安黒 うさぎ :
「あんたらを相手するのに、誰かの手を借りるまでもない」
安黒 うさぎ :
「だって────あんたらが束になっても、あたしには勝てないもの」
GM :
うさぎは左手でバチバチと迸る雷を、右手で「掴む」。
GM :
そのまま引き延ばし、引き絞る。
GM :
────うさぎが作りだしたのは、雷の弓。
GM :
安黒うさぎは、猿曳松葉の弓の師だ。
GM :
戦闘において、弓矢を扱うのは当然だと言えるだろう。
安黒 うさぎ :
「ちゃんと避けなさいマツ」
安黒 うさぎ :
「避けられるものなら、ね」
GM :
雷の矢を番えていた右手を離す。
GM :
────轟雷一閃。
GM :
その瞬間、天地が身震いをした。
GM :
……雷の矢は空気の層を突き破り、あなたたちの耳を劈き、
GM :
猿曳松葉の身体さえ引き裂くために、光の速度で迫り来る。
猿曳 松葉 :
「手ぇ速すぎるわボケっ!!」
悪態をつきながら、舞い散る紅梅の花弁──魔眼を掴み、空中を雲梯の要領で駆け回る。
GM :
雷の矢は、猿曳松葉の右足を掠めて飛んでいく。
GM :
────確かに躱した。そのハズだ。
猿曳 松葉 :
「はん、下手クソ!! ───あれ?」
GM :
だが、猿曳松葉の身体は、雷撃によって貫かれていた。
GM :
……雷の矢を受けたのは、猿曳松葉だけではない。
GM :
暁月絢音、神狩妃華、蛇ノ目衣葉。
GM :
雷の矢の射線にいなかった三人も、まったく同時に射抜かれていた。
GM :
……ふと足下を見ると、護符が張り付いていた。
GM :
それは「避雷針」と同様の機能を持つ小型装置。
GM :
すなわち、雷を誘導する「導雷の護符」。
GM :
────ディアボロスへの裏切りは、陽動を兼ねていた。
GM :
裏切りで目を引き、そのスキに磁力操作を行使。
GM :
あなたたちに、導雷の護符を貼りつけていたのである。
GM :
……おそらく、うさぎは『計算』していた訳ではない。
GM :
彼女にとって、エフェクトの効率運用は、呼吸も同然。
GM :
その戦闘センスの高さこそ、安黒うさぎの最大の武器だった。
蛇ノ目 衣葉 :
「う、わああああああああ!!!」 電撃をもろに受けて身体が焼け焦げる!
蛇ノ目 衣葉 :
「まずいな、で、電気には弱いんだ……ジッパーが誘電するから……!」
暁月 絢音 :
「あ……っ、い、つのま……に……っ」 雪の中に倒れる
神狩 妃華 :
「ぐッ!?」
全身に、樹状に熱傷が広がる
猿曳 松葉 :
「……………!!!!」
電流が体を貫き、痙攣した肉体は声を上げることすら許さない。
電熱で溶けた新雪の泥に真っ逆さまに落ちて──
だが。四肢でぬかるんだ大地を掴み、獣のように着地する。
猿曳 松葉 :
「こんなあっさり終われるワケ、ないやろ……っ!!」
「オトンとオカンみたいに! あっさり負けて、あやねんを死なせるなんて……!」
「もうさせるワケ、ないやろが……っ!!」
暁月 絢音 :
「松葉……」
暁月 絢音 :
「安心、しなよ……。わたし、死なないから……っ!!」
暁月 絢音 :
無理矢理護符を剥がして、荒く呼吸しながらうさぎを睨み返す。
泣くのも諦めるのももうやめたと、心の中で誓ったはず。ここで寝るわけにはいかないと、闘志を燃やす。
安黒 うさぎ :
「……まだ立てるのね、驚いた」
安黒 うさぎ :
「この一撃で終わるものだと思っていたけど」
猿曳 松葉 :
「………おう。3年間、しばかれ続けたかいあったわ。」
泥まみれの顔を腕で拭う。
神狩 妃華 :
「熱いな……そこらの炎熱よりよほど熱い……」
内臓まで焦がした熱傷が更に燃え上がり、まるで巻き戻すかのように傷を消していく。
蛇ノ目 衣葉 :
「ふふ、相性最悪の戦いか……」
蛇ノ目 衣葉 :
「これで勝ったら私の美少女名探偵ポイントがまた上がってしまうな」 ボロボロの身体のまま立ち上がる!
安黒 うさぎ :
「揃いも揃って諦めの悪いコト、この上ないわね」
安黒 うさぎ :
「大人しく諦めて絢音を置いていったら、もう痛い思いはしないで済むのにね」
猿曳 松葉 :
「アホぬかせ。痛い思いするやろが。」
「ジブンも感じとる癖に!」
「アリっちゃんがおらんくなって、みんな胸が痛くてしゃあないやろ……!」
「これ以上、増やしてたまるかい!!」
安黒 うさぎ :
「…………」
GM :
改めてイニシアチブプロセス!行動値12の猿曳松葉の手番!!
猿曳 松葉 :
【松籟十二束・神射ち/卯申二柱】
マイナーでポルターガイスト、CR+踊る髪+浸透撃+マシラのごとく
猿曳 松葉 :
両手剣をぶっ壊します!攻撃+10
system :
[ 猿曳 松葉 ] 侵蝕率 : 105 → 120
猿曳 松葉 :
6dx7+19(6DX7+19) > 10[1,2,3,5,6,10]+5[5]+19 > 34
猿曳 松葉 :
ダメージ時硬直付与
ガード不可
必中の弓の効果でダイス減少無効
GM :
うさぎはドッジ!《イベイジョン》で30ありますが、ギリギリ失敗!!ダメージをどうぞ!!
猿曳 松葉 :
4d10+1d10+61+10(4D10+1D10+61+10) > 27[7,9,10,1]+4[4]+61+10 > 102
GM :
さすがの3桁ダメージ! 装甲で7点軽減して95ダメージ!!
system :
[ 安黒 うさぎ ] HP : 0 → -95
猿曳 松葉 :
「ほなこっちもいかせてもらうで……!」
「お礼や、オモロい技見せたる……!」
猿曳 松葉 :
「その辛気臭いツラにアッといわしたるわ!!」
猿曳 松葉 :
───時は少し前に遡る。
松葉は妃華に相談を持ちかけていた。
師匠との決戦は避けられない。
だが今の松葉では師匠には到底敵わない。仲間がいるとはいえ、何か秘策が欲しいと。
猿曳 松葉 :
『相手がこちらを知りつくしているのであれば、相手の知らない一手を最大限に広げるしかない』
妃華のアドバイスを受け、松葉が用意したのは───
猿曳 松葉 :
───もう一張の弓。
弓を二張持って、うさぎに相対する。
うさぎの二刀流ならぬ、二弓流。
一張の弓で勝てないからと二張持つのは愚かにしか見えない。
猿曳 松葉 :
事実、未熟者の松葉の実力のみではうさぎの影すら射抜けないだろう。
だがうさぎにとっての未知数が、前提をひっくり返す!
弓懸を嵌めた手で、常磐色の矢を取り出す。
猿曳 松葉 :
松籟十二束。
有栖が門松の落ちた枝から製作し、神社の蔵にしまっておいた十二本の矢。
松葉がこっそり持ち出し、黙って持っていたため……うさぎはこの矢についてよく知らない。
猿曳 松葉 :
この矢による射とは、すなわち年神へ奉納する芸である。
故に面白き射芸であれば、渾身の一芸であれば。
猿曳 松葉 :
年神は───願いを叶えることを。
猿曳 松葉 :
「当たれやあああああ!!」
射手の本願、必中祈願を叶えることを!
猿曳 松葉 :
左手だけで逆立ちし、両足で二つの弓を向け、右手と口で乱射する!!
猿曳 松葉 :
ある一本は子のように駆ける軌道を。
ある一本は巳のように這う軌道を。
子・丑・寅・…・辰・巳・午・未・…・酉・戌・亥。
猿曳 松葉 :
干支の動物を擬えた動きで、放たれた十の矢がうさぎへと殺到する。
安黒 うさぎ :
「あんたはまた、デタラメな弓を……!!」
GM :
安黒うさぎは猿曳松葉の弓を、独特のクセまで見切っている。
GM :
故に、回避は容易いと踏んでいた。
GM :
……だが、この弓はなんだ。あたしは教えてない。
GM :
そう悪態をつきながら、放たれた矢のうち十本は叩き落とす。
安黒 うさぎ :
「(まだ、ここまで教えてない……)」
安黒 うさぎ :
「(けど、この技の不意の突き方は……確かにあたしの……)」
猿曳 松葉 :
欲しいのはその一瞬。
うさぎが未知に適応する為に意識が向く瞬間。
猿曳 松葉 :
「目ぇ覚ませやボケ師匠おおお!!!!」
最後に残した本命の2本の矢を、同時に放つ!
猿曳 松葉 :
卯と申の松籟は、一陣の風とともに松葉の元を飛び去り──
猿曳 松葉 :
──遂にうさぎの中心を捕える。
GM :
松葉の狙い通りに不意を突かれたからか、うさぎが弟子の成長に見惚れていたからか。
GM :
いずれにせよ、うさぎの胸を松葉の渾身の二の矢が穿つ。
安黒 うさぎ :
「────ッ」
猿曳 松葉 :
「師匠!!!!」
手加減無用で自分から射った矢だが、胸を貫くとなると動揺する。
安黒 うさぎ :
「……ふ、なかなかやるじゃない」
安黒 うさぎ :
「今のは、悪くなかったわよ」胸に突き立つ弓矢を引き抜き、笑っている。
猿曳 松葉 :
「どや、参ったか!」
「………。……今の痛かったやろ、もうええやろ? な?」
安黒 うさぎ :
「この程度で諦めるなら、あたしは最初から……あんたらに弓を引いてないッ……」
安黒 うさぎ :
「あたしはまだピンピンしてるわッ! 死にたいヤツから、かかってきなさいッ!!」
GM :
何かに取り憑かれたように吼える。
暁月 絢音 :
「…………」 一歩、前へと踏み出る
安黒 うさぎ :
「あんたね……さっきは大見栄切ったんだから、あまりがっかりさせないで頂戴よ……?」
GM :
続いてイニシアチブプロセス! 行動値7の暁月絢音の手番!!
暁月 絢音 :
はーい
暁月 絢音 :
マイナーアクションで6m戦闘移動して前進、うさぎにエンゲージ
暁月 絢音 :
メジャーアクションで《ディストーション》《瞬速の刃》《完全なる世界》《コンセントレイト》、うさぎに攻撃!
暁月 絢音 :
期待値は70くらいらしいけど…妖精の手込みでそこまでいけばラッキーくらいに思うて…
暁月 絢音 :
いざ!
暁月 絢音 :
16dx5+4(16DX5+4) > 10[1,2,2,3,5,5,6,6,6,6,6,8,9,10,10,10]+10[1,1,1,1,3,5,5,6,6,8,9,10]+10[1,2,3,6,6,7,9]+10[1,1,8,8]+10[3,5]+10[5]+10[5]+3[3]+4 > 77
暁月 絢音 :
行ってるじゃん!
GM :
おお!
暁月 絢音 :
せっかくなのでおててしよう、妖精の手使用!
暁月 絢音 :
最後の3を10に変えて振り足し!
暁月 絢音 :
1dx5+84(1DX5+84) > 3[3]+84 > 87
暁月 絢音 :
5だと流石にね! 最終達成値87!
猿曳 松葉 :
そこにバディムーヴを使う!!+3!!
暁月 絢音 :
やったー、ではぴったり90! リアクションお願いします!
GM :
うさぎはドッジ!《イベイジョン》で30ありますが失敗!!ダメージをどうぞ!!
暁月 絢音 :
ガードしない優しいうさちゃん!? 了解です
暁月 絢音 :
10d10+24(10D10+24) > 52[8,10,1,6,5,1,5,4,6,6]+24 > 76
暁月 絢音 :
装甲は有効!
GM :
装甲7点を軽減して、69ダメージ!
system :
[ 安黒 うさぎ ] HP : -95 → -164
system :
[ 暁月 絢音 ] 侵蝕率 : 110 → 126
暁月 絢音 :
しゃん、しゃん、と領域内から響き渡る鈴の音。
暁月 絢音 :
絢音が前へと歩を進める度、その清らかな鈴音を鳴り響かせて、彼女の足下から紅い光が広がり始める。
暁月 絢音 :
やがて光の波紋は地面を染め上げ、巫女の領域に新たな力を加えていた。
暁月 絢音 :
戦場のオーヴァード達は気付くだろう。
暁月 絢音 :
祠の周囲に立つ梅の木々、その幹に護符が貼りつけられて神秘的な輝きを放っていること。
暁月 絢音 :
そして、それらが急速に成長を始め、幾千もの赤い蕾が瞬く間に開き……紅く艶やかな花を咲かせていくことに……!
暁月 絢音 :
「月紅演舞、明ノ手」
暁月 絢音 :
紅梅の切っ先を、真っ直ぐにうさぎへと向ける。
暁月 絢音 :
その瞬間、満開になった梅の木々から無数の花弁が宙に舞い上がった。
暁月 絢音 :
赤い花びらたちは風に乗るのではなく、意志を持つかのように空を埋め尽くし、煌めきながら踊る。
暁月 絢音 :
絢音はさらに深く息を吸い込み、全身に力を込め、鋭く言葉を放つ。
暁月 絢音 :
「────“燦然散華”!!」
暁月 絢音 :
その言葉と共に、舞い上がった花弁達が一斉にうさぎへと殺到。
暁月 絢音 :
赤い波となって押し寄せる花弁は、ただ美しいだけではない。一枚一枚が硬化し、鋭利な刃となっている。
暁月 絢音 :
無数の花弁の刃は旋風のようにうさぎを包囲し、その全身を容赦なく斬り裂こうとする!
猿曳 松葉 :
「いつもの連携やな!? 行くで!!」
射ち切った松籟の代わりに普通の矢を構え、梅の枝に足でぶら下がって援護射撃を行う!
円を描く花弁の動きから逃れようとするうさぎの動きを直線で阻み、コンビネーションで追い詰める!
安黒 うさぎ :
「あたしが教えたコンビネーション……模擬戦では幾度となく打ち破ってきたけど……」
安黒 うさぎ :
「これほどまでに高い攻撃密度……! 初めて、ね……!!」
GM :
うさぎは黒鉄の大剣で花弁を薙ぎ払い、包囲から逃れようとするが……
GM :
大剣は松葉によって弾かれ、その足で花弁の刃から逃れるには、先程のダメージが大きすぎた。
安黒 うさぎ :
「チッ……!」
GM :
回避不能と判断。磁力操作によって砂鉄を集めて鉄盾を形成。
GM :
花弁の勢いを殺いで、受けるダメージを僅かばかり軽減する。
暁月 絢音 :
「……結構、届くもんなんだね」
暁月 絢音 :
「ちょっと本気で無茶すれば、さ……!」
暁月 絢音 :
目と鼻の先に立つうさぎに不敵に笑みを向ける。自分が“鬼”の領域にすでに足を踏み入れつつあることを誤魔化すように。
安黒 うさぎ :
「……多少の成長は、認めてあげるわ暁月絢音」
安黒 うさぎ :
「三年前のあんただったら、あたしに傷ひとつも付けられなかった」
安黒 うさぎ :
「……けど、届いたから何?」
暁月 絢音 :
「届いたってことは……」
暁月 絢音 :
「勝てる見込みがあるってことだよ!」
この程度でうさぎが降参するとは最初から思っていない。隙を見つければすぐに斬りかかれるよう構え直す。
安黒 うさぎ :
「……さて、どうかしら? まだあたしが本気を見せてないだけかもしれないわよ」
GM :
続けてイニシアチブプロセス! 行動値5の蛇ノ目衣葉の手番!!
蛇ノ目 衣葉 :
いくぞ!
蛇ノ目 衣葉 :
マイナー《骨の剣》《死招きの爪》、メジャー《伸縮腕》《コンセントレイト:エグザイル》《ラバーアームズ》《ジャイアントグロウス》で攻撃だ!!
system :
[ 蛇ノ目 衣葉 ] 侵蝕率 : 133 → 139
蛇ノ目 衣葉 :
12dx7+18 絆パゥアー!!(12DX7+18) > 10[1,1,1,2,3,4,5,7,9,9,10,10]+10[1,4,4,4,7]+6[6]+18 > 44
GM :
うさぎはガード!
GM :
衣葉ちゃんの攻撃に対して《蒼き悪魔》を使用! ダメージをどうぞ!
蛇ノ目 衣葉 :
反撃がある!
蛇ノ目 衣葉 :
5d10+51+3d10(5D10+51+3D10) > 24[2,3,10,8,1]+51+15[3,7,5] > 90
system :
[ 蛇ノ目 衣葉 ] 侵蝕率 : 139 → 150
GM :
装甲値7で軽減して、83ダメージ!
system :
[ 安黒 うさぎ ] HP : -164 → -247
GM :
《蒼き悪魔》の反撃で、衣葉ちゃんに18点のHPダメージを与えますよ!
蛇ノ目 衣葉 :
都築京香のロイスをタイタスにして昇華、復活しましょう!
system :
[ 蛇ノ目 衣葉 ] ロイス : 5 → 4
蛇ノ目 衣葉 :
「……さて、相手は電気使い、つまり磁力使いでもある」
蛇ノ目 衣葉 :
「私の逆境無頼天地無用素人格闘術ではジッパーが磁化してしまう。もし攻撃が届いたとしても有効な威力は出せなさそうか……」
蛇ノ目 衣葉 :
「考え方を変えよう」
蛇ノ目 衣葉 :
先日の春日恭二との戦いと同様に、自ら身体のジッパーを開き腕を展開。
蛇ノ目 衣葉 :
そのままロケットパンチさながらにバネの容量で腕を飛ばす。
安黒 うさぎ :
「マツ以上にデタラメな技を……!」
GM :
うさぎはブラックドッグ能力によって目の前に磁力の大渦を生み出し、
GM :
こちらに届く前に弾き飛ばす。
GM :
……タダのエグザイル能力なら、大した攻撃ではないだろう。
GM :
だが、うさぎは戦いの直感で、大剣でも触れないほうが賢明だと判断した。
エグザイル能力は得体がしれない。何があるか分からない。
蛇ノ目 衣葉 :
腕は明後日の方向、木々の隙間に飛んでいく……。
蛇ノ目 衣葉 :
「そうだろうな」
蛇ノ目 衣葉 :
「――そうなると思っていた!」
蛇ノ目 衣葉 :
伸びた腕は山の木々の間をくねくねと器用に通過していく。
蛇ノ目 衣葉 :
このまま腕を戻せば掃除機のコードよろしくさまざまに絡まって悲惨なことになるだろう。
蛇ノ目 衣葉 :
それこそが、衣葉の狙いだった。
蛇ノ目 衣葉 :
「――最大出力!!!」
蛇ノ目 衣葉 :
力いっぱい、思い切り腕を戻す。
蛇ノ目 衣葉 :
ジッパーの断面の刃がチェーンソーのように木々を切り刻み、倒れた木々がうさぎに向かっていく!
安黒 うさぎ :
「────ッ!?」
GM :
メキメキと軋んで倒れる木々の音で、異変に気が付く。
GM :
……今から避けるのは、とてもじゃないが間に合わない。
安黒 うさぎ :
「ぐッ……」
GM :
うさぎは木々の雪崩に呑まれながらも、そのうち数本にワイヤーを巻きつける。
安黒 うさぎ :
「それならッ……!! こいつはあんたの推理どおりかしらッ……!!」
GM :
────そのまま、勢い任せに木々を投擲。
GM :
ワイヤーに磁力操作をかけて軌道修正。蛇ノ目衣葉を正確に狙い撃つ。
蛇ノ目 衣葉 :
「何、そこまで対応してっ……ぐぁああああっ!!!」 自らも飛んできた木々に巻き込まれて吹き飛ばされる!
暁月 絢音 :
「衣葉!! 大丈夫!?」 振り向いて叫ぶ
蛇ノ目 衣葉 :
「むぅ……ああ、まだまだ……っ! 残念ながら戦いの頭脳は相手が上手のようだ……」
暁月 絢音 :
「……よかった、あんた身体だけ見ると無事かどうか分かりづらいから……っ」 心配だが、相手の言葉を信じてうさぎに向き直る
安黒 うさぎ :
「はあ、はあ……なかなか、やるわね……」いつからか肩で息をしている。うさぎもダメージは大きいらしい。
安黒 うさぎ :
「けど、あたしはッ……」
GM :
イニシアチブ!
GM :
安黒うさぎは《マグネットムーヴ》を使用! 猿曳松葉を自分のエンゲージに引き寄せますよ!!
安黒 うさぎ :
「ずっとずっと……あんたらのことが嫌いだった……」
安黒 うさぎ :
「自分が狙われてるコトも知らず、与えられた役目を忘れ、」
安黒 うさぎ :
「何だかんだ言いながら、有栖と笑い合う絢音のことが……」
安黒 うさぎ :
「家族を失くしておきながら、何事もなかったように笑い、」
安黒 うさぎ :
「毎日みたいに鬱陶しく絡んでくるマツのことが……」
GM :
重々しく横たわっていた気持ちを並びたてる。
GM :
……その相手を情け容赦なく叩き斬るために。
GM :
うさぎは自らの刃に、気持ちの重さを乗せる。
GM :
猿曳松葉の身体がふいに、胸倉を掴まれたように浮きあがり。
GM :
そして、猛スピードでうさぎの方に引き寄せられる。
GM :
神社でうさぎから奪ったナイフが、うさぎの磁力に反応しているのだ。
安黒 うさぎ :
「裏切り者のくせして、あんたらと過ごす日常も悪くないと思っていた……」
安黒 うさぎ :
「自分自身のことがッ……!!」
GM :
地面に刺していた、もう一振り。
GM :
白銀の大剣に手を掛ける。
GM :
────事前調査どおりならば、推理するまでもない。
GM :
大技が、来る。
暁月 絢音 :
「っ!! 松葉!!」 磁力の線の間に割り込んで、飛んでくる松葉を受け止めようとする
猿曳 松葉 :
「はは、いつぞやの水筒になった気分やわ!」
こういう状況になった時、よくジタバタしていた松葉だったが、今回は大人しくうさぎの元へ飛んでいく。
猿曳 松葉 :
絢音の手を取って、縦に円弧を描いて着地。
うさぎの顔を、至近距離で見据える。
GM :
……うさぎの顔色は、夜闇に紛れて見えはしない。
GM :
大技が来る前にイニシアチブプロセス! 行動値4の神狩妃華の手番!!
神狩 妃華 :
いくぞいくぞ
神狩 妃華 :
【髪火之華】:《鳳凰の翼》+《氷炎の剣》
神狩 妃華 :
と、氷の回廊で接近
system :
[ 神狩 妃華 ] 侵蝕率 : 118 → 125
神狩 妃華 :
【大剣林】:《コンセントレイト:サラマンダー》+《炎神の怒り》
コンボはこれだけど、こいつに《爆砕の氷炎》をつけちゃうぜ
system :
[ 神狩 妃華 ] HP : 15 → 12
system :
[ 神狩 妃華 ] 侵蝕率 : 125 → 136
神狩 妃華 :
(5+5+4+0)dx(7+0)+1+18-2+0 判定/100%以上/|大剣林《だいけんりん》(14DX7+17) > 10[1,1,1,2,3,4,6,7,7,9,9,9,10,10]+10[1,1,2,3,5,7,10]+10[2,8]+10[10]+10[7]+6[6]+17 > 73
GM :
うさぎはドッジ!《イベイジョン》で30ありますが失敗!!ダメージをどうぞ!!
神狩 妃華 :
8d10+4d10+14+0 ダメージ/100%以上/|大剣林《だいけんりん》(8D10+4D10+14+0) > 36[5,3,1,4,7,6,6,4]+20[3,8,3,6]+14+0 > 70
GM :
装甲で7点だけ軽減して、63ダメージ!
system :
[ 神狩 妃華 ] HP : 12 → 10
system :
[ 安黒 うさぎ ] HP : -247 → -310
GM :
まだギリギリ、立ってます!!
神狩 妃華 :
「先ほどは出鼻を挫かれた。まさかFHエージェント達すら撃破してしまうとは……」
神狩 妃華 :
「ここまで破天荒な子は、私も初めて見たよ」
神狩 妃華 :
戦闘中でありながら、思わず苦笑を漏らす。
神狩 妃華 :
「流石、マスターエージェント候補生だ」
「最も……君自身はそういったものにほとんど興味は無さそうだが……」
安黒 うさぎ :
「ここまで来て、子供あつかい? 随分な余裕ね、本部エージェントさん?」
神狩 妃華 :
「いや……確かに私は年上だが、大して上でもない。気を悪くしたならすまない」
神狩 妃華 :
「当然、子供扱いをする気はない。こちらも全力で対処する」
神狩 妃華 :
獄卒の背中と拳から噴き出すのは、それぞれ三対六本の炎の柱。
神狩 妃華 :
拳の炎は手甲のように形を変え、赤熱した爪を形成する。
神狩 妃華 :
二種類の炎は、せめて自身の手の届く範囲に最速で到達するための祈りであり、翼であり、武装。
神狩 妃華 :
焔の名は、【髪火之華】。
罪人を啄む地獄の鳥の翼。或いは熱鉄の犬の爪。
神狩 妃華 :
「行くぞ、安黒うさぎ」
神狩 妃華 :
言うや否や、圧倒的な加速が行われる。
神狩 妃華 :
背中から噴射される炎による移動は轟音を伴い、瞬きの間に安黒うさぎを通過する。
神狩 妃華 :
当然、通り過ぎただけではない。一拍遅れて斬撃が到来する。
安黒 うさぎ :
「────ッ!! 神社で戦った時より速い!!」
GM :
うさぎも同じサラマンダー能力の業火で相殺しようとするが……
神狩 妃華 :
「君に頭を冷やしてもらうには、まだ足りないだろ」
神狩 妃華 :
ゆらりと身を翻し、再度加速。通過。加速。通過。加速。通過。
神狩 妃華 :
幾重もの炎の軌跡と、それに伴う一閃が安黒うさぎに襲来する。
神狩 妃華 :
焔の名は、【大剣林】。
罪人に振りかかる刃の雨。或いは今は、最後の一歩を踏み出させないために放たれた幾重もの楔。
安黒 うさぎ :
「……ッ、実力を隠してたのは"そっちも"って訳ね」
GM :
真っ向から焔の嵐を受けながら、最後の一歩を踏み出す。
GM :
態勢は崩さず、ただ白銀の大剣を振りかぶる。
安黒 うさぎ :
「冥途の土産に……あたしの本気、見せてあげるわ……」
GM :
最後のイニシアチブプロセス!
GM :
安黒うさぎは《加速する刻》を使用!メインプロセスを追加!!
GM :
マイナーアクションで《終末の炎》+《メカニカルアクション》を使用!
GM :
HPを20点消費して、攻撃力+20!
system :
[ 安黒 うさぎ ] HP : -310 → -330
GM :
「ラピッドファイア」から「トツカ」に装備変更! 最大出力の近接戦闘形態!!
GM :
メジャーアクションで「コンボ:ラビットチェイン(コンセントレイト+アームズリンク+アタックプログラム+エレキフィールド)」を使用!!
GM :
「対象:範囲」で白兵攻撃を行ないます!
GM :
対象は暁月絢音、猿曳松葉、神狩妃華!
暁月 絢音 :
普通の範囲だ! それなら《孤独の魔眼》を使用します! 攻撃の対象を絢音一人に変更!
system :
[ 暁月 絢音 ] 侵蝕率 : 126 → 130
GM :
くっ……とはいえ、うさぎの狙いは最初から暁月絢音……!!
GM :
安黒うさぎの全身全霊、受けてみよ!!
GM :
18dx7+11+12-5 クロウサの命中判定!(18DX7+18) > 10[2,3,4,4,4,4,5,5,5,8,8,8,9,9,9,9,10,10]+10[1,2,5,5,7,7,8,8,10]+10[4,5,5,5,8]+2[2]+18 > 50
暁月 絢音 :
暴走してるからリアクション無し! やりなさい
GM :
ダメージロール前にアージエフェクト《爆雷撃》を使用! ダメージ+3D!!
GM :
6d10+16+11+12+20+20+3D 装甲有効ダメージ!(6D10+16+11+12+20+20+3D10) > 31[1,6,4,10,8,2]+16+11+12+20+20+19[7,5,7] > 129
暁月 絢音 :
ひええ
暁月 絢音 :
これは本気ですわ…戦闘不能になる!
暁月 絢音 :
親戚のロイスをタイタスに変えて、復活しましょ!
system :
[ 暁月 絢音 ] ロイス : 5 → 4
GM :
ぽたりぽたり。
GM :
滴る血が燃え盛る。サラマンダー能力の暴走だろうか。
GM :
宵闇を溶かしたような黒い焔が、白銀の刀身を侵していく。
GM :
……雲間から、冷たい月が覗く。
GM :
薄明に照らしだされた少女の顔は、酷く青褪めていた。
安黒 うさぎ :
「くだらない因縁のすべてに、ケリをつけるために……」
安黒 うさぎ :
「すべてを斬り捨てるために……あんたを殺す……」
安黒 うさぎ :
「殺さなきゃ、ならないのよ……」
GM :
────月灯りの下、うさぎが跳ねる。
GM :
十二の灯篭を飛び石のように渡って、縦横無尽に跳ね回る。
GM :
……周囲を操る「磁力操作」と、足裏で放つ「火炎放射」。
GM :
ブラックドッグ/サラマンダー能力を併用した、殺人的加速。
GM :
あまりの速度で行なわれる立体軌道は、目も追いつかない。
GM :
あなたたちの目に映るものは、そのすべてが残像。
GM :
……メラメラと燃え滾る恩讐の焔。その軌跡ばかりだ。
暁月 絢音 :
「……っ!!」
暁月 絢音 :
目で追いきれない速度、絶対に反応出来ない攻撃。
暁月 絢音 :
中途半端な防御は無意味とするなら、絢音の打つ手は────
暁月 絢音 :
「あんたは、本当に……」
暁月 絢音 :
「いい加減、落ち着けって言ってるの!!!」
暁月 絢音 :
叫びながら紅梅を振り払うと、その刀身に纏った大量の花弁が分離する。
暁月 絢音 :
宙に舞い上がったバロールの魔眼は、周囲────安黒うさぎが跳ね回るルートの重力を急激に強める。
暁月 絢音 :
重力の負荷がかかったうさぎはトップスピードを維持出来ない。彼女の高速移動を抑えることで、松葉と妃華に反応する猶予を与える!
安黒 うさぎ :
「…………!!」
猿曳 松葉 :
「……! あやねん! ありがとう、死ぬなよ!」
絢音の意図を察するが、もう咎めない。
互いに生きて、切り抜けて、うさぎを救うんだという誓いを一瞬交差させた目線に込める。
神狩 妃華 :
「また無茶を……!!すまない、助かった!」
いちUGNエージェントとして思う所は当然あるが、この機を逃すことはできない。背の炎を噴かし、その場を脱する。
暁月 絢音 :
「……!」 二人に小さく笑みを向ける。うさぎの動きを遅くすることに集中している今、絢音はこの場から一歩も動けない。
GM :
うさぎはすぐさま重力操作を感知。
GM :
灯篭を蹴りつけて、月を背に天高く跳びあがる。
GM :
暁月絢音の戦い方なら、誰より詳しく知っている。
GM :
……何故なら、絢音の手解きは、自分がしたのだから。
GM :
自分ひとりで攻撃を引き受けるつもりなのだろう。
安黒 うさぎ :
「(……できれば、一気に片付けてしまいたかったけど)」
GM :
それはそれで、構わない。
GM :
……本当に殺したいのは、暁月絢音ただひとりなのだから。
GM :
生物の死角、上空から強襲を仕掛ける。
GM :
────小柄な少女の膂力から軽々と振り下ろされる、二振りの大剣。
GM :
絢音自身が付与した重力さえ、加速に利用して振り下ろされる双刃。
GM :
ここに至っては、もはや回避も防御も意味を為さない。
GM :
……ただ、昏い焔の刃が、暁月絢音の背を切り裂く。
GM :
それはつまり、夢皓有栖の死因通りの意趣返しだ。
暁月 絢音 :
「……………………っ!!!」
暁月 絢音 :
斬られる直前、紅梅を手放し。
暁月 絢音 :
背に垂れた赤いマフラーを素早く両手で抱きかかえ、斬撃からその身で守る。
暁月 絢音 :
完全に無防備な状態で斬られた絢音は、力無く雪の中に沈んだ。
暁月 絢音 :
「……っ、う……ぐ……」 だが、まだ息はある。周囲の雪を赤く染めながら、その体を震わせる。
安黒 うさぎ :
「あんた……、まだ……!!」その口で夢皓有栖を愛しているとほざくつもりか、と言いたげだ。
暁月 絢音 :
「まだ……何? 言ったでしょ……わたしは……」
暁月 絢音 :
「お姉ちゃんのことが、大好きだって……」 倒れ伏しながらも、うさぎの方を振り向く
暁月 絢音 :
「それに、あんた……何かまだ勘違いしてるんじゃないの……?」
安黒 うさぎ :
「は……? 勘違い……?」
暁月 絢音 :
「わたしは、自分の役目を忘れたことなんて……一度もない……」 先程、うさぎが言ってたことに対するものだ
暁月 絢音 :
狐憑きと疎み、正月枝舞の遂行だけを気にする自分の家の親戚達の顔が頭の中に浮かぶ。
暁月 絢音 :
だがもう、そんなことはどうでもいい。今この胸に灯る感情に比べれば、彼らへの恐怖など無に等しい。
暁月 絢音 :
「そして……」
暁月 絢音 :
「あんたが今、どれだけわたしを憎んでいようが……」
暁月 絢音 :
「わたしは、あんたのことも大好きだよ……うさぎ……」 背から全身に伝わる痛みに耐えながら作った笑顔をうさぎに向ける
安黒 うさぎ :
「…………ッ!!」
安黒 うさぎ :
「だ、黙れッ……!! その笑顔を、あたしに向けるなッ……!!」絢音の返り血で赤く染められた大剣、その震える切っ先を向ける。
暁月 絢音 :
「ふ、ふふ……っ」 その反応を見て、また笑う。だが、体の方は、立ち上がるだけの体力を振り絞るにはまだ時間がかかりそうだった。
GM :
クリンナッププロセス!1ラウンド目が終了!!
◆第二ラウンド
GM :
セットアッププロセス!2ラウンド目を開始!!
GM :
うさぎは「コンボ:月兎演武・弐ノ足(加速装置+ヴァジュラ)」を使用!
GM :
行動値を+16して、ちょうど20に!
神狩 妃華 :
火を燈せば先手が取れるか
神狩 妃華 :
【叫喚之導】:《先陣の火》
system :
[ 神狩 妃華 ] 侵蝕率 : 136 → 138
神狩 妃華 :
行動値を+20して24へ
GM :
イニシアチブプロセス! 最速の行動値24! 神狩妃華の手番!!
神狩 妃華 :
《氷炎の剣》のみ使用
system :
[ 神狩 妃華 ] 侵蝕率 : 138 → 141
神狩 妃華 :
【火雲霧散】:《コンセントレイト:サラマンダー》+《炎神の怒り》+《爆砕の氷炎》
system :
[ 神狩 妃華 ] 侵蝕率 : 141 → 152
system :
[ 神狩 妃華 ] HP : 10 → 7
神狩 妃華 :
(5+5+4+0)dx(7+0)+1+18-2+0 判定/100%以上/|火雲霧散《かうんむさん》(14DX7+17) > 10[1,2,2,3,4,6,6,7,7,7,9,9,10,10]+10[2,5,8,8,9,9,10]+10[1,7,9,10,10]+10[2,3,8,9]+10[4,7]+1[1]+17 > 68
GM :
うさぎはトツカでガードしますよ! ダメージをどうぞ!
system :
[ 神狩 妃華 ] HP : 7 → 5
神狩 妃華 :
8d10+4d10+14+4D+0 ダメージ/100%以上/|火雲霧散《かうんむさん》(8D10+4D10+14+0) > 50[5,7,2,2,9,9,9,7]+15[1,1,5,8]+14+0 > 79
GM :
装甲値7ガード値8で15点軽減して、64ダメージ!
system :
[ 安黒 うさぎ ] HP : -330 → -394
GM :
うさぎの最大HPは335! 戦闘不能!!
GM :
ですが!《燃える魂》でHP40で復活!!
神狩 妃華 :
安黒うさぎの技を大回りで回避した後、背中の炎は更に激しさを増す。
神狩 妃華 :
そのまま曲芸飛行よろしく宙返りをし、標的の元へ再度到来する。
神狩 妃華 :
「バニーとはよく言ったものだ!もう少し強めに行くぞ!!」
神狩 妃華 :
先ほどの攻撃で崩れ落ちた赫爪を再度生成。
神狩 妃華 :
より速く、より鋭く肉薄する。
神狩 妃華 :
瞬きもせぬ間に、双爪が目前に迫っていた。
安黒 うさぎ :
「次から次へと……!!」今や血塗れの大剣を振り翳す。
安黒 うさぎ :
「けど、あんたの速度には……! もう慣れてきた……!!」
GM :
大剣での切り返し。双爪の一方は弾き返し、破壊する。
神狩 妃華 :
「流石!!」
神狩 妃華 :
大きく吼える。元より代償の大きい技、弾かれた片腕は力なく風に煽られる。しかし───
神狩 妃華 :
残った爪が、安黒うさぎの肩を貫く。肉の焼ける音がする。
神狩 妃華 :
次の瞬間、神狩の纏う炎が二人を巻き込み渦巻いた。
神狩 妃華 :
濃い炎膜の中で光る双眸は、滾る赤より昏く緋い。
神狩 妃華 :
焔の名は、【火雲霧散】。
罪人を散り散りに焼き滅ぼす炎の嵐。或いは今は、激情を押し込めるための緋い壁。
神狩 妃華 :
「そろそろ寝てもらいたいが……」
神狩 妃華 :
「! …そうか、まだ戦えるか!!」
安黒 うさぎ :
「まだ、まだ……!!」大剣で横薙ぎに妃華を吹き飛ばす。
神狩 妃華 :
「シィ…!」
後方へ跳ね飛び、足裏で地面を抉る。
GM :
だが、妃華の業火に燃やし尽くされたダメージは大きい。
GM :
うさぎの血塗れの刀身は焼け落ち、本人も何とか立っている状態だ。
GM :
続けてイニシアチブプロセス! 行動値20! うさぎの手番!
GM :
マイナーアクションで 変異暴走を解除!
GM :
メジャーアクションで「コンボ:ラビットチェイン(コンセントレイト+アームズリンク+アタックプログラム+エレキフィールド)」を使用!!
GM :
「対象:範囲(選択)」で白兵攻撃を行ないます!
GM :
対象は同エンゲージの暁月絢音を除いた二人! 絢音を殺害しようと剣を振り翳すが、傷だらけの姿を見て、思わず攻撃が逸れてしまう!
暁月 絢音 :
う、うさちゃん…!
GM :
18dx7+11+12-5 クロウサの命中判定!(18DX7+18) > 10[1,1,2,2,2,4,4,4,4,5,5,5,5,7,7,8,8,9]+10[2,2,3,6,7]+10[10]+2[2]+18 > 50
猿曳 松葉 :
リアクションないよ!暴走中
神狩 妃華 :
ドッヂをするぜ~
神狩 妃華 :
(5+4+0)dx(10+0)+1+18+0 〈回避〉判定 なんとかなれー!!(9DX10+19) > 9[2,3,4,5,5,8,8,9,9]+19 > 28
GM :
さすがにキツかったね! ではダメージ!!
GM :
6d10+16+11+20 殺意のバフを失った装甲有効ダメージ!(6D10+16+11+20) > 35[1,9,8,4,3,10]+16+11+20 > 82
猿曳 松葉 :
死ぬ!
猿曳 松葉 :
ここは……絢音ちゃんのロイスで立ち上がる!
system :
[ 猿曳 松葉 ] ロイス : 5 → 4
system :
[ 神狩 妃華 ] HP : 5 → 0
神狩 妃華 :
というわけで戦闘不能になっておくぜ
GM :
了解!
GM :
“ヴォーパルバニー”も既に満身創痍。
GM :
だが、それでも戦意は消えていなかった。
GM :
導雷の護符をありったけ、折れた刃に貼りつける。
安黒 うさぎ :
「まだ、あたしは……」
GM :
最後の力を振り絞り、磁力操作を行使。
GM :
うさぎの磁力に引き寄せられた無数のガラクタ達。
GM :
それらが山のように集積。歪な刀身を組みあげる。
安黒 うさぎ :
「あたしは、あんたを……!!」
GM :
ガラクタの刃を振り翳す。
GM :
────その瞬間、うさぎの瞳に映ったのは、
GM :
自分が傷付けてしまった血塗れの友人、暁月絢音の姿。
安黒 うさぎ :
「────────ッッ!!」
GM :
ただ力任せに、ガラクタの刃を振り下ろす。
GM :
暁月絢音を今度こそ、殺す。殺さなければ、ならない。
GM :
これは正当な復讐だ。殺された夢皓有栖の遺志だ。
GM :
……だが、暁月絢音を圧し潰すはずだった復讐の刃は、
GM :
無意識に。だが確実に。その狙いを僅かばかり逸らしてしまっていた。
暁月 絢音 :
「……!?」倒れたまま、自分から確かに逸れていく巨大な刃を見上げる。
うさぎならどれだけダメージを負っていても、狙いは一ミリも外さないはずなのにと目を疑う。
猿曳 松葉 :
雪上をスライディングし、絢音の背に触れる。
逸れた刃の雪崩に巻き込まれぬように押しやり、自分は刃の陰の中へ。
暁月 絢音 :
「松葉!?」
神狩 妃華 :
「がっ……!!」
殺到した金属の塊に、ゴム毬のように撥ね飛ばされる。
神狩 妃華 :
「本…とうに、強、いな……!」
両の手は苛烈な攻撃の代償に焼け焦げ、指先は震えている。
神狩 妃華 :
彼女の闘志も潰えていない。しかし、倒れこまずに膝をつくのが精一杯になるまで追い込まれてはいた。
GM :
イニシアチブプロセス! 行動値12! 猿曳松葉の手番!
猿曳 松葉 :
マイナーで離脱!4m後退!
猿曳 松葉 :
【舞射ち】
CR+踊る髪
猿曳 松葉 :
6dx7+19(6DX7+19) > 10[3,4,8,9,10,10]+10[4,4,5,10]+6[6]+19 > 45
GM :
うさぎはトツカでガードしますよ!
GM :
松葉ちゃんの攻撃に対して《蒼き悪魔》を使用! ダメージをどうぞ!
猿曳 松葉 :
5d+1d+11+10(5D10+1D10+11+10) > 31[8,7,1,6,9]+8[8]+11+10 > 60
GM :
装甲値7ガード値8で15点軽減して、45ダメージ!
GM :
うさぎの残りHP40! 戦闘不能!!
GM :
《蘇生復活》を使用! HP1で復活しますが、
GM :
これにて戦闘終了! みなさんの勝利です!!
暁月 絢音 :
勝ったー!
神狩 妃華 :
やったー!
蛇ノ目 衣葉 :
やったーー!!やったやったやったーー!!!
GM :
なお《蒼き悪魔》の反撃で、松葉ちゃんに18点のHPダメージを与えますよ!相打ちです!!
猿曳 松葉 :
復活する必要ないじゃんね
暁月 絢音 :
そう、ない!絢音と衣葉がまだ起きてるのでこっちの勝ち!
system :
[ 猿曳 松葉 ] 侵蝕率 : 120 → 124
system :
[ 猿曳 松葉 ] HP : 13 → 0
猿曳 松葉 :
ぼごん、とガラクタの一角をこじ開けて、血まみれの松葉が立ち上がる。
猿曳 松葉 :
「………へ、へへ………」
「………アホや………アホやなあ………」
「ボロボロのあやねん見たら、手ぇなまったんやろ。」
猿曳 松葉 :
「………自分の心も分からんアホウは、もう寝る時間やよなあ!?!?」
雪に素足で赤い足跡を残しながら、愚直に走る。
猿曳 松葉 :
弓使いにあるまじき暴挙。
うさぎも白い剣を振り上げる、が。
猿曳 松葉 :
焼き爛れた腕はわずかに遅く。
松葉は矢を直接握り、剣を持つ手に突き刺した──!
安黒 うさぎ :
「────ッ!?」ボロボロの大剣を取り落とす。
猿曳 松葉 :
「こんの、ドアホ───!!!!」
ジャンプしながら、弓懸を嵌めた拳をうさぎの脳天に振り落とす!!
GM :
安黒うさぎの肉体は、もう限界を超えている。
GM :
……何故、自分は松葉と殺しあっているのか。
GM :
そんなことさえ思い出せなくなってしまう程、意識が朦朧としている。
GM :
白兵戦闘を教わっていない猿曳松葉の一撃も、今のうさぎは回避不能。
安黒 うさぎ :
「っぐ……」
GM :
猿曳松葉の拳骨が直撃。うさぎの身体は沈む。
GM :
────しかし、倒れない。
安黒 うさぎ :
「アホは、あんたでしょ……この猿松……」
GM :
死角から飛んできた何かが、松葉の後ろ頭にブチ当たる。
GM :
────水切り石だ。
GM :
神社を襲撃した際、松葉が返した水切り石。磁鉄鉱を含有する火成岩。
GM :
うさぎはソレを、磁力によって引き寄せたのだ。
GM :
安黒うさぎは、その半生を戦いに捧げてきた生粋の戦士。
GM :
……本人の状態に関わらず、最適な行動が取れるよう訓練されている。
GM :
ある種、それはFHに施された『呪い』だった。
安黒 うさぎ :
「弓取りが……こんなインファイト……」
安黒 うさぎ :
「標的に目を囚われすぎるなって……、いっつも口を酸っぱくして言ってるのに……」
猿曳 松葉 :
「がっ………」
意識が遠のき、白目になる。
が、ふらつく視界のままゾンビのようにうさぎへ抱きつく。
猿曳 松葉 :
「………当たり前、やろ………師匠から目ぇ、離して、どない………すんねん!!!!!」
残った気力、全身全霊を込めて。
自分の額を、うさぎの額に向けて振り抜く。
安黒 うさぎ :
「────っ!!」真っ正面から額を受け、焔で融けた雪の上に尻もちをつく。
猿曳 松葉 :
打ちつけた反動で、後ろへ倒れ込む。
完全に気絶してはいるが、死んではいない。
安黒 うさぎ :
「っ……マツ……」
GM :
思わず手を伸ばす。が、立ち上がれない。
GM :
松葉と同じように仰向けに倒れて、夜空を見上げる。
安黒 うさぎ :
「ああ……あたしの、完敗ね……」
安黒 うさぎ :
「いつのまにか……強くなったわね、二人とも……」
暁月 絢音 :
「うさぎ……」
暁月 絢音 :
「わたし達、そんなに強くなってないよ……」 何とか立ち上がって、うさぎを真っ直ぐに見て
暁月 絢音 :
「わたし達が勝てたのは、他にも味方がいたから」
暁月 絢音 :
「うさぎは、ずっと一人で戦ってたんだから……当たり前の結果、でしょ……?」小さく笑い、紅梅を下ろす
安黒 うさぎ :
「絢音……」
安黒 うさぎ :
「あたしは、どうして……」
GM :
ではここで! 安黒うさぎにかけられていたEロイスを発表いたします!!
暁月 絢音 :
結果発表おおおおお!!!
Eロイス
歪んだ囁き
タイミング:オートアクション
技能:- 難易度:自動成功
対象:単体 射程:視界
衝動:-
効果:いつでも使用できる。
対象が取得しているロイスひとつの感情を、あなたの任意に書き換える。
どちらの感情が表に出ているかも指定してよい。
対象は即座に感情を書き換えること。
感情を変化した結果、どのような影響が出るのかはGMが決定してよい。
なお、GMが任意に設定した条件をクリアすれば、再び感情を対象が再設定し直してもよいものとする。
GM :
こちらで暁月絢音に対するロイスを「遺志/憎悪」のN表に書き換えていました。
GM :
夢皓有栖の遺志に従って、暁月絢音を殺さなければならない。といった具合に。
GM :
解除条件は、安黒うさぎとの戦闘に勝利すること。
暁月 絢音 :
お、お前かー!!
GM :
なお紅梅の効果では「対象が使用したEロイス」しか解除できないので、効果なかったんですね。
暁月 絢音 :
そりゃそうじゃ
安黒 うさぎ :
「あたしはどうして、あんたたちを……」
GM :
僅かながら紅梅の破魔の力が効いたのか、
GM :
はたまた、失血によって頭が冷えたのか。
GM :
……或いは、うさぎを止めたいと願う心が通じたのか。
GM :
何者かに植え付けられた、偽りの憎しみ。
GM :
身を焦がすような衝動が、煙のごとく消えていく。
GM :
安黒うさぎの暴走は完全に解け、正気を取り戻す。
安黒 うさぎ :
「────っ」
GM :
我に返ったうさぎが、初めに見たものは。
GM :
自らが作りだした、破壊の爪痕。
GM :
傷だらけの友人たち。血みどろの惨状だ。
GM :
……どうして、こんなことになってしまったのか。
GM :
どうして、自分は暁月絢音を憎んでいたのか。
GM :
────どうして、だろうか。はっきり思いだせない。
GM :
思考には薄い靄がかかっている。
GM :
……暁月絢音は、夢皓有栖を殺した。そう思っていた。
GM :
だが、実際に死合って気付いた。
GM :
────あの太刀筋は、自分が教えた絢音のモノではなかった。
暁月 絢音 :
「うさぎ……」 足を引きずって、うさぎの傍まで行き
暁月 絢音 :
「もういいんだよ……。もう……喧嘩は終わったんだから……」 気絶した松葉の代わりに、うさぎを抱きしめる
暁月 絢音 :
「有栖は、もういないけど……」
暁月 絢音 :
「わたしと松葉はいるし、神社では緋依さんも待ってる」
暁月 絢音 :
「あと、うさぎはよく知らないだろうけど、褒め上手のエージェントも、マスコットも、変な名探偵も、傭兵もいる」
暁月 絢音 :
「もう、一人で戦わなくていいから。だから、苦しまなくていいよ、うさぎ……」 抱きしめる手に力を込める
安黒 うさぎ :
「でも……でも、あたしは……あんたを……」抱きしめてきた絢音の背中から溢れ出す血が、うさぎに自らの罪を否応なく突きつける。
暁月 絢音 :
「痛いけど、死んでないから大丈夫。気にしないで」
暁月 絢音 :
「マフラーも無事だしね……!」 小さく笑って
安黒 うさぎ :
「絢音……」
安黒 うさぎ :
「ごめんなさい……、本当にごめんなさい……」縋るように抱き返す。
安黒 うさぎ :
「あんたのこと、疑ったりして……あたしは、この手で殺そうとまで……」
安黒 うさぎ :
「こんなの……こんなの、許されるべきコトじゃないわ……」
暁月 絢音 :
「だから、いいんだってば……。わたしは最初から、許すも許さないもないんだから」
暁月 絢音 :
「妃華さん、衣葉……。松葉を起こせるかな?」 正気に戻ったなら松葉の顔を見た方が安心できるかもしれない、と思い声をかける
暁月 絢音 :
「頭、叩いてもいいから」
蛇ノ目 衣葉 :
「うむ。大丈夫かい? ワトソン君」 頭をぽんぽんして様子を見る
system :
[ 神狩 妃華 ] HP : 0 → 1
神狩 妃華 :
「よい、しょ……あぁ、ありがとう」
立ち上がるので精一杯で松葉まで気が回らなかったので、蛇ノ目に軽く礼を言う。
蛇ノ目 衣葉 :
「しかし、誤解が解けたようで良かったな……一時は本当にどうなることかと思ったよ」
system :
[ 猿曳 松葉 ] HP : 0 → 1
猿曳 松葉 :
「ギャーッ!!!! 痛ーッ!?!? 何!? めっちゃ痛い!!」
飛び起きて辺りを見回す。
満身創痍の癖に、一度起きるととてもうるさい。
暁月 絢音 :
「……ここまで元気とは思わなかったかも」
安黒 うさぎ :
「マツ……」この場の全員、あたしのせいで怪我を負ったのだ。と居心地悪そうに眼を逸らす。
猿曳 松葉 :
「うわ、なんかおる!」
うさぎを指差す。
「………んで? 頭は冷えたんか?」
暁月 絢音 :
「見れば分かるでしょ」 ハグしたまま
蛇ノ目 衣葉 :
「元気だな。それでこそワトソン君だ」
安黒 うさぎ :
「…………」錯乱して暴走状態だったとはいえ、一度は斬り捨てようとしたのだ。この扱いで良いハズがないと、ハグから逃れようとする。
暁月 絢音 :
「ちょ、ちょっと! どうして嫌がるの!?」
神狩 妃華 :
「まぁ、それはなぁ……」
猿曳 松葉 :
「おい、クロウサァ………」
もぞもぞするうさぎの前にヤンキー座りする。
安黒 うさぎ :
「な、何……」珍しくしおらしい
猿曳 松葉 :
「………めつぶしっ!」
ビス、とうさぎの両の目を突こうとする。
GM :
目潰しを食らう前、一歩だけ踏み出す。目潰しをしてきた指を破壊する為の体術だ。
安黒 うさぎ :
「……あ」戦闘状態が抜けていなくて無意識だったらしい。
猿曳 松葉 :
「グワーッ!! 今なら通るなと思ったのに!!」
安黒 うさぎ :
「……ご、ごめんなさい、身体が勝手に」
猿曳 松葉 :
「くそう。………あやねんが素直にぎゅうしたいってんやから、させたりいよ。」
突き指した手を押さえながら
安黒 うさぎ :
「そう、ね」
安黒 うさぎ :
「……今日のあたしは敗者なんだから、勝者には大人しく従うべきだわ」
猿曳 松葉 :
「………なーんか調子狂うなあ!」
「大人しく従う言うんならアレやコレやさせたろうかなあ〜〜」
暁月 絢音 :
「……そんな、変なことしなくていいでしょ、松葉」
暁月 絢音 :
「もう、勝手にどこにもいかないでよ。わたしは、それだけでいいんだから……うさぎ」 涙ぐみながら、ぎゅっと抱きしめる
安黒 うさぎ :
「絢音……」
安黒 うさぎ :
「ごめんっ……、本当にごめんね……」
GM :
ただ謝罪の言葉を繰り返す。
暁月 絢音 :
「いいよ……」 声を震わせながら
猿曳 松葉 :
「…………。まあ、その、なんや……おかえり。」
うさぎの肩を抱く。
安黒 うさぎ :
「…………っ」
GM :
ふたりの態度に戸惑って、口を噤んでしまう。
GM :
ただいまと言いきれない。言う資格などない。
GM :
……それほど、うさぎは大きな過ちを犯した。その自認があった。
GM :
暁月絢音や猿曳松葉が赦してくれても、安黒うさぎは自分自身を赦せなかった。
猿曳 松葉 :
「おかえり、言うたらただいま、やろ!!」
首に手を回し、締め上げに移行する。
安黒 うさぎ :
「いたたたた……いたいってば……」一瞬、今度は背負い投げをしそうになったが、なんとか踏みとどまる。
猿曳 松葉 :
「いや、そこは投げ飛ばすとこやろ!?」
「凹みすぎやろ!」
安黒 うさぎ :
「だ、だって…………」しょぼんとしている。すぐさま裏切り者を受け入れている二人の方が不自然だろう。
蛇ノ目 衣葉 :
「何はともあれ、これで最悪の事態は回避できた。みんなの努力の賜物だ」
蛇ノ目 衣葉 :
「しかし、すべてが解決したわけではない。問題は山積みだが、まずは正月枝舞をなんとかしないとな」
神狩 妃華 :
「ああ、治療も平行して行いたい。とっとと下山しよう。結構失血したと思うが、各々体温は大丈夫か?」
身体を払い、十分に暗くなった道を炎で照らす。
猿曳 松葉 :
「ウォッチ! 今何時ィ!?」
松葉は時計を付けていない。
暁月 絢音 :
「寒いのは我慢できるから一応大丈夫、だけど……」 懐から、時計を出して見て
暁月 絢音 :
「もう、二十分だよ。急いでギリギリ間に合うか、間に合わないか……」
猿曳 松葉 :
「森突っ切ればすぐやん?」
それが出来るのは猿と松葉だけである。
暁月 絢音 :
「それは野生動物くらいしか出来ないでしょ……」
神狩 妃華 :
「残り30分!マズいな、本当に木を焼き払って直進する手も考えうる」
安黒 うさぎ :
「……それなら、あたしに力を貸させてほしい」
GM :
うさぎはブラックドッグ能力を行使。電気信号を送り、無理やり身体を起こす。
暁月 絢音 :
「うさぎが? 大丈夫なの?」
安黒 うさぎ :
「元々こうなったのも、あたしのせいだもの」
暁月 絢音 :
「うさぎのせいじゃないよ。でも、とにかく戻らなきゃね……」 うさぎから離れ、立ち上がる
蛇ノ目 衣葉 :
「何か手があるのか?」
安黒 うさぎ :
「あたしがさっき使ってた灯篭、あるでしょ?」
安黒 うさぎ :
「アレにあんたらを乗せて、磁力操作でブッ飛ばす」
暁月 絢音 :
「……それ、着地はどうするの?」
安黒 うさぎ :
「…………あんたはバロール能力者でしょ?」考えなしだったらしい
猿曳 松葉 :
「あ!分かるで! 適当言うてる時の顔や!」
「マツバと一緒〜」
暁月 絢音 :
「まあ、そりゃ出来るけど……」 考えなしだったな、と察してため息
猿曳 松葉 :
「でもまあ、着地くらいは何とかなるわ。」
「ヒバナの姉ちゃんも衣葉探偵もいけるやろ。たぶん。」
神狩 妃華 :
「向こうに連絡を入れて受け止め役をよこさせても良い、可能ならそれでいこう」
河合 由佳 :
『ボクに受け止めろって!?!?!?!?』いきなり通信機越しに会話に入ってくる
神狩 妃華 :
「カワヨに無理なことくらい分かってるよ!!!!」おおごえ
暁月 絢音 :
「ああもう、うるさい!! 決まったなら早く行くよ!!」
蛇ノ目 衣葉 :
「私は高いところから落ちても大丈夫だ。中身がなくて軽いから」
蛇ノ目 衣葉 :
「というわけで行こうか。うさぎくんの操作精度なら問題ないだろう」
猿曳 松葉 :
「師匠は? 着地のフォローしたろか?」
安黒 うさぎ :
「やけにすんなりと受け入れたわね……さっきまで戦っていた相手よ……? 騙されてるとか思わないわけ……?」
暁月 絢音 :
「思うわけ無いでしょ……」
猿曳 松葉 :
「師匠はそんなまどろっこしいコトせんやろ。」
「倒したいんなら問答無用で振りかぶっとる。」
安黒 うさぎ :
「…………」
安黒 うさぎ :
「言いたいことはあるけど、分かったわ」
安黒 うさぎ :
「……他人を飛ばすのは精密作業になるから、あたしは残る」
GM :
言いながら四本の灯篭を並べる。
暁月 絢音 :
「な……何それ? わたし、勝手にどこか行かないでって言ったばかりなのに」
安黒 うさぎ :
「仕方ないでしょ……自分も飛びながらだと、周りの灯篭の制御が難しいのよ……」
猿曳 松葉 :
「え!? ほなマツバも残るわ!!」
安黒 うさぎ :
「ええ……? マツ、あんたは紅の巫が狙われてるって認識ある……?」
猿曳 松葉 :
「いや、狙ってたヤツらってFHやろ? さっき師匠が藪を枝で払うくらいのノリで吹っ飛ばしてもうたやん!」
暁月 絢音 :
「あいつらじゃないでしょ。他に黒幕がいるんだから」
猿曳 松葉 :
「え、そうなん!?」
暁月 絢音 :
「そうなんって……。わたしちょっと前に言ってたでしょ? わたし達とうさぎをぶつけるように仕組んだ奴が必ずいるって……」
猿曳 松葉 :
「あれ、せやったっけ?」
「ちょっと頭に刺激与えすぎたみたいや!!」
猿曳 松葉 :
「まだ安心でけへんねやったら、着いていかなしゃーないな。」
安黒 うさぎ :
「そういうこと」
蛇ノ目 衣葉 :
「君のほうはいいのか? 一人で」
安黒 うさぎ :
「……? あたしが狙われるような理由ある?」
安黒 うさぎ :
「FHのダブルクロス狩りはいずれ来るでしょうけど、その心配?」
神狩 妃華 :
「流石にそれはまだ来ないだろうな。後で君のことは保護させてもらうから、そこは頼まれてほしい。まぁ……君の場合返り討ちにでもしてしまいそうだが……」
安黒 うさぎ :
「……そう、ね」暫し逡巡する。
猿曳 松葉 :
「後でちゃんと帰ってきいや〜。おそば食べてもらわなあかんねん。」
蛇ノ目 衣葉 :
「心配ないならいいが……どのみち残ったところで私よりも君のほうがはるかに強いから、大した戦力にはなれないか」
暁月 絢音 :
「もう言っても聞かなさそうだし、それしか方法がないなら仕方ないけど……」
暁月 絢音 :
「でも、うさぎ。一つだけ約束してくれない?」
安黒 うさぎ :
「……何?」
暁月 絢音 :
「松葉が言うように、ちゃんと帰ってきて」
暁月 絢音 :
「具体的には、わたしが正月枝舞を始めるまでに。絶対……」 うさぎの手を不安そうに握る
安黒 うさぎ :
「…………」
GM :
たしかに感じる温もり。
GM :
……自分が斬り捨てようとしたソレに、おそるおそる触れる。
安黒 うさぎ :
「正月枝舞を始めるまでに、ね」
安黒 うさぎ :
「……間に合うかまで約束できないけど、分かったわ」
安黒 うさぎ :
「あたしは絶対、あんたらの居るところに帰る」
安黒 うさぎ :
「…………これでいい?」
GM :
単に気恥ずかしいのか、まだ暁月絢音や猿曳松葉と共に生きることに葛藤があるのか。
GM :
安黒うさぎは目を逸らしながらも、そう言った。
暁月 絢音 :
「……それなら、いいよ。約束だからね」
暁月 絢音 :
「途中からでもいいから、ちゃんといてほしいの……」
安黒 うさぎ :
「……ん」
安黒 うさぎ :
「…………ほら。急がないと、もう時間がないんでしょう?」
安黒 うさぎ :
「あたしに構っていて遅刻、なんてシャレにもならないわよ」
GM :
バツが悪そうに手を離すと、暁月絢音を急かす。
暁月 絢音 :
「……そうだね」
暁月 絢音 :
《ワーディング》を解除。幽世の勾玉の力によって、戦闘で解けた雪や抉れた地面、燃えた木々などが元通りになる。
暁月 絢音 :
「これに乗ればいいんだよね」 狐の耳と尻尾を収め、適当な燈籠にしがみつく
安黒 うさぎ :
「ええ、こいつで麓まで送り届ける」灯篭がゆっくりと浮遊する。
安黒 うさぎ :
「……くれぐれも、しっかりと掴まっていてちょうだい」
安黒 うさぎ :
「振り落とされて、ほんとに殺しちゃったなんて御免だからね」
暁月 絢音 :
「そうならないようにするから、大丈夫」
猿曳 松葉 :
「大丈夫大丈夫〜。」
灯籠に犬のお座りのような姿勢で座る。
神狩 妃華 :
「では、そちらも気を付けて下山してくれ」
灯篭に跨って姿勢を低くする
安黒 うさぎ :
「じゃ、カウントいくわよ」
安黒 うさぎ :
「3」
安黒 うさぎ :
「2」
安黒 うさぎ :
「1」
GM :
ゼロ────その瞬間、いきなり渇いた銃声が木霊した。
GM :
その銃声の正体は、いったい何だったか。
GM :
もう裏山から遠く離れた上空を飛んでいたあなた達に、確かめる術は無かった。
◆バックトラック
GM :
それではバックトラックのお時間です!!
暁月 絢音 :
こんな不穏なバクトラの入りがあるか!!!
GM :
ぜ、前編だから! すっきり終わらないのも仕方がないね!!
GM :
Eロイスは3つ! 『歪んだ囁き』と未使用のものが2つ!!
GM :
ではEロイスを使って侵蝕を減らしたあとに、それぞれ何倍振りするか宣言して、バックトラックをお願いします!!
暁月 絢音 :
Eロイス三つ全部使うよ!
暁月 絢音 :
130-3d10(130-3D10) > 130-15[6,8,1] > 115
暁月 絢音 :
絢音ママこと暁月鈴音のメモリーを使います!これで10減らして現在105!
暁月 絢音 :
ロイス四個を通常振り!
暁月 絢音 :
105-4d10(105-4D10) > 105-23[3,3,8,9] > 82
暁月 絢音 :
帰還!
猿曳 松葉 :
Eロイス2個使うよ!
猿曳 松葉 :
124-2d10(2D10) > 124-6[1,5] > 118
猿曳 松葉 :
ロイス4個等倍振りでいけるでしょう!
猿曳 松葉 :
118-4d10(4D10) > 118-30[3,10,7,10] > 88
神狩 妃華 :
使おう
神狩 妃華 :
152-3d10(152-3D10) > 152-21[4,10,7] > 131
神狩 妃華 :
生還者により5+3の等倍で飛ぶぜ!
神狩 妃華 :
131-8d10(131-8D10) > 131-33[3,2,4,3,5,1,7,8] > 98
GM :
妃華さんギリギリで草
神狩 妃華 :
チキンレース成功!!
蛇ノ目 衣葉 :
全部使うぜ!!
蛇ノ目 衣葉 :
150-3d10(150-3D10) > 150-19[8,6,5] > 131
蛇ノ目 衣葉 :
まあこれは2倍ですね!
蛇ノ目 衣葉 :
131-8d10(131-8D10) > 131-46[10,4,8,4,6,3,7,4] > 85
蛇ノ目 衣葉 :
よしよし
GM :
全員生還! おめでとうございます!!
暁月 絢音 :
緋依ちゃんのおっぱいハグ、お預け
GM :
緋依ちゃんの効果、使わないのが何よりではある。
暁月 絢音 :
それはそう!
Scene11 あなたのゆめ、わたくしのゆめ
GM :
それでは、エンディングフェイズに移っていきます!
GM :
登場PCは暁月絢音!
梅結神社
GM :
令和五年 十二月二十四日 午後十時零分 梅結神社
GM :
────夢皓有栖の死から二時間前。
GM :
パーティーのご馳走を堪能した後のコト。
GM :
いきなり夢皓有栖の姿が見えなくなった。
GM :
……どうしてか胸がざわついたあなたは、彼女を探すために席を立った。
GM :
雲間から覗く、冬の月。
GM :
ひらりはらり。白い月から零れ落ちたような冷たい花弁が舞い散る境内。
GM :
……夢皓有栖は、門松の下に佇んでいた。
GM :
どうやら、誰かと電話をしていたらしい。
GM :
あなたに気付くと、あわてて通話を切る。
GM :
……親しい誰かと通話してたのだろうか。
GM :
彼女の表情はどこか、名残を惜しんでいるように見えた。
夢皓 有栖 :
「……雪月花とはよく言ったもの、そう思いませんか?」
GM :
振り向かず、あなたに語りかける。
GM :
あなたが此処に来ることを、最初から知っていたように。
暁月 絢音 :
「……それ、びっくりするからやめてよね」 不満そうに言う
夢皓 有栖 :
「ふふ、ごめんなさい」
夢皓 有栖 :
「雪月花とは、美しい雪、美しい月……それから勿論、美しい花……」
夢皓 有栖 :
「すなわち、美しいわたくしのことを指して言ったのです」
夢皓 有栖 :
「雪月花揃った、美しい夜だと思いませんか?」
暁月 絢音 :
「絶対言わないし、思わない」
暁月 絢音 :
「あんたほんと、自分のこと大好きだね……」 呆れながら、すぐ傍まで歩いていく
夢皓 有栖 :
「ふふ、そうでもないのですが」
夢皓 有栖 :
「あなたがそう思うのなら、あなたと会ってから自分を好きになれたというコトでしょう」
暁月 絢音 :
「わたしと? あんた、最初からそんな感じだったような気もするんだけど……」
夢皓 有栖 :
「あなたと出会うまでわたくしは……いえ、遠くないうちに知る日がくるでしょう……」
夢皓 有栖 :
「ともあれ、わたくしは自分以上にあなたのコトが好きですよ」
夢皓 有栖 :
「……"花"と呼ぶのなら、絢音ちゃんの方が相応しかったですね」
暁月 絢音 :
「なっ……!」
暁月 絢音 :
「あんたはまたそうやってすぐ変なことばっかり言う……!」 油断していたせいで、瞬く間に顔が火照ってくる
夢皓 有栖 :
「ふふ、そうして頬が色付くところも、花のようだと言うのです」
GM :
有栖と話していると、ふと絢音の足下を白猫が潜り抜けていく。
ねこさま :
「……うにゃ~~ん」
暁月 絢音 :
「わ、猫? 勝手に人の下通らないでよ」 見下ろす
GM :
愛想の無い白猫は、そのまま絢音を通りすぎて、境内から足早に去っていく。
GM :
有栖はそんな白猫に「ではまた」と呑気に手を振っているのだった。
暁月 絢音 :
「……あんな野良猫いたっけ?」 去っていく猫を見ながら
夢皓 有栖 :
「ええ、ずっといましたよ」
夢皓 有栖 :
「地域猫、というやつです」
暁月 絢音 :
「村で飼ってる猫ってこと? 通りで野良にしては綺麗だと思った」
夢皓 有栖 :
「ええ、その認識で間違いはないかと」
夢皓 有栖 :
「────猫様のことはさておき」
GM :
少女はゆっくりと、絢音のほうに向き直る。
夢皓 有栖 :
「絢音ちゃんは、わたくしを探しに来てくれたのですよね?」
暁月 絢音 :
「まあ、そりゃ……ね。いきなりいなくなったし」
夢皓 有栖 :
「済みません、大事な用がありまして」先程の電話だろうか。
暁月 絢音 :
「さっきの電話のこと? なんか真剣そうな感じだったけど」
夢皓 有栖 :
「ええ、実は……」
夢皓 有栖 :
「思い人に告白していたのです……!!」
暁月 絢音 :
「……は?」
暁月 絢音 :
「思い人って……な、何? 好きな人ってこと……?」 明らかに動揺して
夢皓 有栖 :
「はい、好きな人のことですよ」
暁月 絢音 :
「ふ……ふーん……そう……」
暁月 絢音 :
「……それ、誰? わたしが知ってる人……?」
夢皓 有栖 :
「ええ、それはもう」
暁月 絢音 :
「……え? 誰……? まあ別に、そこまで気になるわけじゃない、けど……」 声が震えてる
夢皓 有栖 :
「秘密、です」
夢皓 有栖 :
「……ふふ、もしかして嫉妬しているのですか?」
暁月 絢音 :
「はあ!? 別にしてないよ!!」 大声で否定する
暁月 絢音 :
「別に、あんたが誰と付き合おうが、わたしには関係ないし……!」
夢皓 有栖 :
「そうですか、そうですね」
夢皓 有栖 :
「……安心してください、わたくしは絢音ちゃんのコトも同じくらい好きですよ」
暁月 絢音 :
「……あっそ。別に聞いてないけど」 自分と同じ位置にいる相手が別にいるのが嫌で、不貞腐れたように目を逸らす
夢皓 有栖 :
「ちょっとイジワルしすぎましたね」
夢皓 有栖 :
「……ああ、クリスマスですから、キスでもしますか?」からかうように
暁月 絢音 :
「しない!!」
暁月 絢音 :
「っていうか、他に好きな人いるならしちゃダメでしょ! それとも振られたの!?」
夢皓 有栖 :
「そんなところです」
夢皓 有栖 :
「でも、いいのですか?」
夢皓 有栖 :
「……最後の機会かもしれませんよ?」くすくすと笑って、自分の唇に触れる。
暁月 絢音 :
「な、何言って……」 動揺した目で有栖の唇をじっと見て
暁月 絢音 :
「いや、最後かどうかともかくそもそもキスなんてしないから!」
夢皓 有栖 :
「ふふ、そうですか」
夢皓 有栖 :
「……それはとても残念です」
暁月 絢音 :
「残念と言えば、わたしも残念かな。あんたに恋人が出来てたら、今みたいにからかわれることも引っ付かれることもなくなるわけだし」
暁月 絢音 :
「あーあ、残念残念。ほんと残念だったな」 そう言いながら、無意識に笑顔になってる
夢皓 有栖 :
「…………」曖昧に微笑む。
暁月 絢音 :
「何、その笑顔」
夢皓 有栖 :
「いえ、なんでも」
夢皓 有栖 :
「ただ、わたくしがいなくても、あなたは一人じゃないですから」
夢皓 有栖 :
「賑やかな日々は、きっと続きますよ」
暁月 絢音 :
「はあ……? 何言ってるの」
暁月 絢音 :
「仮にいなくなったとしても、絶対賑やかになんてならないでしょ」
暁月 絢音 :
「有栖が一番うるさいんだから」
夢皓 有栖 :
「……あら、これはまた」
夢皓 有栖 :
「けど、松葉ちゃんの方がずっとトラブルメーカーだと思いますよ?」冗談めかして
暁月 絢音 :
「わたしからすればどっちもどっちなんだけど?」
夢皓 有栖 :
「ふふ、相変わらず手厳しい」
夢皓 有栖 :
「……うるさいついでに、もう少し」
夢皓 有栖 :
「折角ですから、二人きりでお話しませんか?」
GM :
そのとき見せた有栖の笑顔はどこか、薄氷の上に立っているように儚くて。
GM :
触れた途端、雪のように消えてしまうような気がした。
暁月 絢音 :
「……………………」 有栖のその笑顔に魅入られたように見つめて
暁月 絢音 :
「……別にいいけど、その前にこっち来てくれる?」 小さく手招きする
夢皓 有栖 :
「はい、何でしょう?」歩み寄る
暁月 絢音 :
「……ん」
暁月 絢音 :
首に巻いていた赤いマフラーを解くと、自分の首にかけたまま、マフラーを有栖の首にも巻く。恋人巻きだ。
夢皓 有栖 :
「あら、これはこれは……」
夢皓 有栖 :
「いわゆる恋人巻きですね……!!」臆面もなく口にする。
暁月 絢音 :
「ち……違う!!」
暁月 絢音 :
「いや、そうかもしれないけど! 別にこれはそういうつもりでやったんじゃない!!」 お互いの息までかかりそうな距離で、恥ずかしそうに反論する
夢皓 有栖 :
「ふふ、分かっています分かっています」
夢皓 有栖 :
「少しからかってみただけですから、このまま傍にいてください」
暁月 絢音 :
「全くもう……! なんだか寒そうな顔してるなって思ったからやってあげたのに、すぐ調子乗るんだから」
夢皓 有栖 :
「嬉しかったもので、つい」
夢皓 有栖 :
「でも、本当に温かいですね……やっぱり知っているのと実際にするのでは、大きな差がありますよ……」
夢皓 有栖 :
「あっ! ついでに恋人つなぎもしておきますか?」
暁月 絢音 :
「…………」
暁月 絢音 :
「しない。しない、けど……」
暁月 絢音 :
「どうせ、手も冷たくなってるんでしょ。仕方ないから繋ぐくらいはしてあげる」
暁月 絢音 :
恥ずかしそうに目を逸らしながら、自分の手と有栖の手を繋ぎ合わせる。恋人繋ぎではなく、普通に握るだけ。
夢皓 有栖 :
「ふふ、ありがとうございます」言いながら握り返す。
夢皓 有栖 :
「…………」ふにふに、と手の感触を確かめるように触れる。
暁月 絢音 :
「ちょっと、変な触り方しないで」
夢皓 有栖 :
「ああ、ごめんなさい」
夢皓 有栖 :
「あなたのコトを毎日のように夢に見るものですから、どうにも夢か現実か曖昧で」
夢皓 有栖 :
「……この幸せな時間は夢じゃない、と触れて確かめたかったのです」
暁月 絢音 :
「ほんと変なやつだよね、有栖って。どう考えても現実でしょ?」 不思議そうに
夢皓 有栖 :
「ふふ、おかしいですよね」
夢皓 有栖 :
「……さあ、気を取り直して、そちらでお話しましょう?」
GM :
門松のお膝元、舞殿。年末年始にあなたが舞う神聖な舞台。
GM :
その縁に有栖は腰を下ろす。
暁月 絢音 :
「はいはい。でも言っとくけど、もういい時間なんだしちょっとだけだからね」 マフラーで繋がっているので一緒に隣に座る
夢皓 有栖 :
「ええ、ちょっとだけ」
GM :
有栖の手には、いつのまにか一本の酒瓶。
GM :
……毎年、梅結神社に奉納されるお神酒だ。
GM :
もちろん、蔵に眠っていたハズの代物。
夢皓 有栖 :
「ふふ、ちょっとだけ吞みますか」
暁月 絢音 :
「は!? 吞むわけ無いでしょ! っていうかそれ、うちの蔵にあったやつじゃないの!?」
夢皓 有栖 :
「ええ、そうです」そうですけど何かとでも言うように、
GM :
とくとくと漆塗りの朱い盃に酒を注ぐ。
GM :
……花開くように甘い梅の香りが広がる。中身は梅酒だ。
GM :
お神酒といえば、通常は清酒なのだろうが、
GM :
村の名物だからか、梅結神社には梅酒が奉納されていた。
GM :
……有栖は盃に口をつけて、こくりこくりと喉を鳴らす。
夢皓 有栖 :
「ふふ、未成年飲酒」
夢皓 有栖 :
「わたくし、やっぱり悪い子ですねえ」
GM :
空の盃から口を離すと、おかしそうに笑う。
GM :
……有栖は酒に弱いらしく、すぐ火照ってしまったのか、
GM :
さらりと長い白髪をかきあげると、うなじを夜風に晒す。
暁月 絢音 :
「あ~……も~~~~……!」
暁月 絢音 :
「さすがのわたしも呆れてものも言えないよ……」
夢皓 有栖 :
「絢音ちゃんも、どうです? まず一献」
GM :
さきほど自分が口をつけた盃を差し出す。
暁月 絢音 :
「飲みません。わたしは悪い子じゃないので」
暁月 絢音 :
「大体その盃でとか……あ、ありえないでしょ……」 盃の有栖が口を付けた辺りをじっと見て
夢皓 有栖 :
「ふふ、そうですよね」
GM :
巫女装束を着崩して、もう一杯。空の盃に酒を注ぎ込む。
夢皓 有栖 :
「────初めて会った日も、こんなふうに星空を眺めながら話しましたね」
夢皓 有栖 :
「あれがデネブ・アルタイル・ベガ……」夜空に手を伸ばす。
GM :
今は冬。夏の大三角形などない。酔っているのだろうか。
暁月 絢音 :
「いやそれ、夏の方でしょ?」
暁月 絢音 :
「まさかあんた、もう酔ってる……?」
夢皓 有栖 :
「……こほんこほん、もちろん酔ってませんよ?」
夢皓 有栖 :
「どれだけ外の世界を知っているのか、絢音ちゃんを試したかっただけです」
暁月 絢音 :
「それくらいなら、昔本で読んだことあるから知ってるよ。まあ、そんな詳しくはないけど……」 星空を見上げて
夢皓 有栖 :
「この時期は空気が乾燥していますから、そのぶん空が澄んで綺麗に見えますね」
夢皓 有栖 :
「絢音ちゃんの可愛い横顔も、いつもより綺麗に見えますよ」いつもの調子で顔を近付ける。少しアルコールの匂いがする。
暁月 絢音 :
「やっぱり酔ってるでしょあんた!!」 退こうとするが、マフラーを一緒に巻いているため逃げられない
夢皓 有栖 :
「ふふ、絢音ちゃんに酔ってるのかもしれません」
暁月 絢音 :
「酔っ払いすぎる……。まあでも、よく考えればいつも大体こんな感じか……」
夢皓 有栖 :
「────ああ、そういえば、夏の大三角形のお話は知っていますか?」
夢皓 有栖 :
「アルタイルとベガ、つまるところ織姫と彦星にまつわるお話を」
暁月 絢音 :
「七夕でしょ? それくらい知ってるよ」
暁月 絢音 :
「あんまり詳しくはないけど、短冊に願い事書くやつね」
夢皓 有栖 :
「ええ、その織姫と彦星です」
夢皓 有栖 :
「……織姫と彦星は、わたくし達と同じ」
夢皓 有栖 :
「ただ自由に生きるコトを許されなかった人々です」
GM :
自由の権化のような女が、戯言を言っている。
暁月 絢音 :
「……わたしはともかく、あんたはめちゃくちゃ自由だと思うけど?」
夢皓 有栖 :
「ふふ、たしかに"今"はそうですね」
暁月 絢音 :
「……まるで昔は自由じゃなかったみたいに言うね」
夢皓 有栖 :
「ええ。初めから何にも縛られていないヒトなんて、本当はいないのかもしれませんね」
夢皓 有栖 :
「……織姫と彦星も同じ」
夢皓 有栖 :
「織姫は機織りを、彦星は牛飼いを、それぞれ神様に与えられた使命を帯びていた」
夢皓 有栖 :
「二人は使命を捨て、愛に生きようとしましたが、そんなことは許されなかった」
夢皓 有栖 :
「使命を捨てた二人は結局、神罰によって離れ離れにされてしまう」
夢皓 有栖 :
「……そういう悲恋の物語です」
暁月 絢音 :
「ふーん……そんな話だったんだ」
暁月 絢音 :
「まあ、ちょっと可哀想な感じもするけど……やるべきことを放り出したのなら、自業自得とも言えるかもね」
夢皓 有栖 :
「自業自得の物語、そう絢音ちゃんは捉えるのですね」
暁月 絢音 :
「あんたはそうじゃないの?」
夢皓 有栖 :
「……ええ、私の見解は異なります」
夢皓 有栖 :
「織姫と彦星は、神罰によって一年に一度しか会えなくなった」
夢皓 有栖 :
「その結末は『使命を忘れて愛に生きた者への罰』だと、そうした教訓だと捉える者が大半でしょう」
夢皓 有栖 :
「けれども、わたくしはこう思うのです」
夢皓 有栖 :
「使命は絶対じゃない、好きに生きるコトは悪ではない」
夢皓 有栖 :
「二人の愛情は、使命に生きていては決して見えなかった未来の可能性を導いた」
夢皓 有栖 :
「二人の愛は、奇跡を起こしたのです」
夢皓 有栖 :
「……一年に一度だけでも、再び会えるようになったのですから」
夢皓 有栖 :
「都合の良い考え方かもしれませんが、結局は救いのあるハッピーエンドの物語だと思っていますよ」
暁月 絢音 :
「…………」 黙って聞いて
暁月 絢音 :
「そうかな……一年に一度しか会えないなんて、そんなの……」
暁月 絢音 :
「もしわたしだったら、寂しいよ……」 無意識に有栖を重ねて考えて、そう呟く
夢皓 有栖 :
「…………」
夢皓 有栖 :
「それもそうですね、わたくしも織姫だったら寂しいと思います」
夢皓 有栖 :
「でも、二度と会えないよりずっと、救いがある話でしょう?」
暁月 絢音 :
「まあ、そりゃ、二度と会えないよりはマシだけどさ……」
暁月 絢音 :
「……っていうか、なんでいきなりこんな話してるの?」
夢皓 有栖 :
「結局、何が言いたいかと言うと」
夢皓 有栖 :
「────絢音ちゃんには”将来の夢”はありますか?」
GM :
……暁月絢音にとって、それは初めての質問だった。
GM :
暁月家に生まれた以上、暁月絢音は”紅の巫”になる以外に道はない。
GM :
それを分かっていたからだろう。
GM :
小学校から中学校、そして今に至るまで。
GM :
暁月絢音に”将来の夢”を聞く者は、一人もなかった。
GM :
……子供の夢を応援する教師さえである。
暁月 絢音 :
「……有栖、あんた何聞いてるの?」
暁月 絢音 :
「将来の夢も何も、わたしは紅の巫でしょ……」 寂しそうに言う
夢皓 有栖 :
「あら? 絢音ちゃんこそ、何を聞いていたんですか?」
夢皓 有栖 :
「本来の使命とは異なる道を歩むとしても、わたくしは応援する! そういう気持ちで、先程の話をしたんですよ?」
暁月 絢音 :
「…………」
暁月 絢音 :
「そう言われても、な……」
暁月 絢音 :
「何も思い浮かばないよ。他に道があったとしても、わたしはこの村から出られないんだし……」 地面を見下ろす
夢皓 有栖 :
「最初から無理だと諦めていたら、それこそ何もできませんよ」
夢皓 有栖 :
「あなたを縛りつけるモノが全てなくなったとしたら、あなたはどうしたいですか?」
暁月 絢音 :
「ありえないけど、もしもの話ってわけね……」
暁月 絢音 :
「……うーん」
暁月 絢音 :
「それなら……旅に出てみたいかな」 顔を上げて
夢皓 有栖 :
「なるほど、その心は?」
暁月 絢音 :
「だって、行けるなら行ってみたいでしょ。東京とか、海とか、外国とか……自分の目で見たことないから」
夢皓 有栖 :
「それが絢音ちゃんの夢、という訳ですね」
暁月 絢音 :
「まあ、そうだね。……考えるだけ虚しくなる夢だけど」
夢皓 有栖 :
「いえ、そんなことありません」
夢皓 有栖 :
「本気で願うのなら、いつかきっと夢は叶います」
夢皓 有栖 :
「……根拠は、わたくしです」
暁月 絢音 :
「意味分かんないんだけど、どういうこと?」
夢皓 有栖 :
「元々のわたくしは、絢音ちゃんの知るわたくしと別人だったというコトです」
夢皓 有栖 :
「わたくしは今、決して叶わないハズだった夢の先にいる人間で……」
夢皓 有栖 :
「と、今のあなたには、よく分かりませんよね」
暁月 絢音 :
「あんたは時々わけわかんないこと言うからね」
暁月 絢音 :
「でもそれなら、あんたには将来の夢はもうないわけ?」
夢皓 有栖 :
「ええ、もう何も」
暁月 絢音 :
「人には聞いておいて……」
暁月 絢音 :
「まあいいか。それなら、わたしが旅することになったらついてきてよ」
暁月 絢音 :
「一人旅も良さそうだけど、有栖がいればもっと面白そうだし」
暁月 絢音 :
「将来何をするか決まってないなら、ちょうどいいでしょ」
暁月 絢音 :
決して叶わない夢なのに有栖と話している内に楽しくなってきたのか、足をぷらぷら揺らしながらそんなことを言う。
夢皓 有栖 :
「…………」僅かに目を伏せる。
暁月 絢音 :
「……何、嫌なの?」 少し寂しそうに
夢皓 有栖 :
「……いえ、そんな奇跡のような未来があったらいいのですが」同じように足を揺らす。ただ気持ちを紛らわせるように。
暁月 絢音 :
「あったらいいなって……急に曖昧になったね」
暁月 絢音 :
「本気で願うならいつかきっと叶うって、有栖が言って来たんだけど?」
夢皓 有栖 :
「…………」
夢皓 有栖 :
「それもそうですね」微笑みながら言う。
GM :
……二時間後に自分は死ぬ。それこそ決して叶わぬ願いだ。
GM :
だが、そんなこと口にできない。その事実を悟られてはならない。未来が変わってしまう。
暁月 絢音 :
「でしょ?」
暁月 絢音 :
「じゃあ、わたしの将来の夢は、有栖と一緒に世界一周旅行にでも行くってことで」
暁月 絢音 :
寒くなってきたからか、少し素直に甘えてみようと無意識に思ったのか、六本の狐の尻尾を出して自分と有栖の体に巻き付かせる。
夢皓 有栖 :
「……ふふ、温かい」盃を置いて、絢音の尻尾に触れる。
暁月 絢音 :
「マフラーも温かいけど、この方がいいでしょ」
暁月 絢音 :
「あっ、変な触り方したら怒るからね」 普通に触るだけならいいけど、と睨む
夢皓 有栖 :
「…………それはもしかして、フリですか?」関西圏だし、と
暁月 絢音 :
「フリじゃない!」
暁月 絢音 :
「あんたはいつもいつも、遠慮なく触りすぎなの! お……お尻まで触ってくる日まであるんだから」 思い出して恥ずかしくなって、目を逸らしながら言う
夢皓 有栖 :
「あら、イヤでしたか?」
暁月 絢音 :
「い……いやに決まってるでしょ……! あんただってお尻触られたら嫌じゃない!?」
夢皓 有栖 :
「相手が絢音ちゃんなら、わたくしはイヤじゃありませんよ」
暁月 絢音 :
「そ、そう……なんだ……」
暁月 絢音 :
「確かに見ず知らずの人じゃなくて仲良い相手ならまだ、っていうのも分からなくは……」 少し悩んで
暁月 絢音 :
「……いや、そもそもわたしは触らないからね」 照れ隠しで尻尾で有栖の顔をもふっと叩く
夢皓 有栖 :
「触らないのですか? 何と勿体ない!」顔に当てられた尻尾を掴む。
暁月 絢音 :
「ひゃっ!? つ、掴むな!!」
夢皓 有栖 :
「……というのは、流石に冗談です」尻尾を手放して。
夢皓 有栖 :
「いきなり絢音ちゃんにお尻を触られたら、わたくしも普通にビックリしますよ」
暁月 絢音 :
「そりゃそうでしょ……」
暁月 絢音 :
「そもそもわたし達、なんでこんな話してるんだか……」 白い息を吐く
夢皓 有栖 :
「絢音ちゃんがえっちなフリをしてきたから……」
暁月 絢音 :
「してないでしょ!!!」 顔を近づけて怒る
夢皓 有栖 :
「……ふふ、そうでしたっけ」
夢皓 有栖 :
「ともあれ、話を戻しましょうか」
暁月 絢音 :
「ん……」
夢皓 有栖 :
「……絢音ちゃんの夢は、世界一周旅行」
夢皓 有栖 :
「とっても素敵な夢じゃありませんか」
暁月 絢音 :
「……そうでしょ」 嬉しそうに口元に笑みを浮かべる
夢皓 有栖 :
「ええ」
夢皓 有栖 :
「……絢音ちゃんの未来はきっと、苦難に満ちている」
夢皓 有栖 :
「それでも、わたくしはあなたの夢を応援していますよ」
暁月 絢音 :
「……そりゃ、苦難も何もこの村から出れないわけだしね」
暁月 絢音 :
「でも、ありえないもしもの話でも……将来の夢、なんて話が出来て……ちょっと嬉しかったかな」
夢皓 有栖 :
「それなら、よかった」
夢皓 有栖 :
「……ああ、今更なのですが」
夢皓 有栖 :
「わたくしの夢はないと言ったコト、やっぱり前言撤回しますね」
暁月 絢音 :
「え? 別に良いけど、どうして?」
夢皓 有栖 :
「ふふ、夢ならあったのです」
夢皓 有栖 :
「────絢音ちゃんが幸せな未来を掴むコト、それがわたくしの夢です」
暁月 絢音 :
「…………」
暁月 絢音 :
「なんか……ほんとに姉みたいなこと言ってる……」
夢皓 有栖 :
「いえ、ほんとに姉なのです」
暁月 絢音 :
「いや、違うでしょ」
夢皓 有栖 :
「……お姉ちゃんついでに、もうひとつ」
GM :
暁月絢音を憂いを帯びた眼差しで見つめながら、ぽつぽつと言葉を紡ぐ。
GM :
それはきっと、夢皓有栖の遺言だったのだろう。
夢皓 有栖 :
「あなたは様々な人々に、生き方を願われている」
夢皓 有栖 :
「……でも、他人の願いに従うコトはありません」
夢皓 有栖 :
「他人の願いは所詮、どこまでいっても他人のものでしかない」
夢皓 有栖 :
「あなたは、あなた自身が本当に願う未来を選んでいって……」
GM :
盃を持ち上げ、口を噤む。
GM :
所在なさげに、盃に沈む月を揺らす。
夢皓 有栖 :
「────と、これは蛇足ですね」
夢皓 有栖 :
「他人の願いに左右されなくていい、なんて偉そうに言っておきながら、わたくしの願いを託すなんて本末転倒」
夢皓 有栖 :
「最期の言葉はどうか、忘れてください」
夢皓 有栖 :
「…………とにかく、わたくし達は子供なのですから『ワガママで夢見がちなくらいで丁度いい』ということで」
暁月 絢音 :
「確かに今日、というか今のあんたはいつになく偉そうだったかもね」
暁月 絢音 :
「でも別に何も忘れる必要はないでしょ」
暁月 絢音 :
「……わたしに幸せになってほしい、って言うんだから。一応、そこは素直に受け取っとく」 照れて頬を赤くしながら、目を逸らして言う
夢皓 有栖 :
「……ふふ」
夢皓 有栖 :
「まあ、絢音ちゃんには松葉ちゃんがいますし? わたくしが何か言わなくても、幸せになってくれるとは思いますが!」
夢皓 有栖 :
「……そう言ってくれたコト、嬉しく思いますよ」
暁月 絢音 :
「……そんなことは、ないと思うけど」 小声で言ってから
暁月 絢音 :
「っていうかね、あんたは子供にしても聞き分けがなさすぎ! これは没収!」 盃を奪い取る
夢皓 有栖 :
「……おおっと」
夢皓 有栖 :
「でも、まだ盃に残っている分が勿体ないのでは? お神酒を粗末にするんですか?」
暁月 絢音 :
「ほんとだ、まだ残ってる……」
暁月 絢音 :
「でもあんたにこれ以上飲ませるのもな……」盃を見つめながら悩む
夢皓 有栖 :
「……絢音ちゃんが飲んでは如何ですか?」
暁月 絢音 :
「絶対いや。共犯にしようとしても無駄だから」
夢皓 有栖 :
「────あなたはこれまで、使命に生きてきました」
夢皓 有栖 :
「ですから、少しくらいの勝手は許されるのでは?」
夢皓 有栖 :
「……あっ、年神さまもオッケーって言ってます」耳に手を当てる。
暁月 絢音 :
「絶対言ってない!」
暁月 絢音 :
「ああもう、すぐ勝手なことばっかり言う! 自分で処理して!」 盃を返す
夢皓 有栖 :
「ふむ、仕方ないですねえ」
GM :
有栖は盃に口をつけて、こくりこくりと喉を再び鳴らす。
夢皓 有栖 :
「……ふう、やっぱり美味しいですねえ」
夢皓 有栖 :
「梅結村産の梅ジュースは」
暁月 絢音 :
「……え? ジュース?」
夢皓 有栖 :
「ええ、最初からアルコールは含まれていませんよ」
夢皓 有栖 :
「ただ酒瓶に移し替えただけの梅ジュースです」
暁月 絢音 :
「なっ……なっ……」
暁月 絢音 :
「有栖……! 騙したんだね……!!」 ぷるぷる震えながら睨む
夢皓 有栖 :
「おお、怖い怖い」
夢皓 有栖 :
「よくよく考えても見てください? このわたくしが、大事な絢音ちゃんに未成年飲酒を勧めると思いますか?」
暁月 絢音 :
「大事だって言うならそもそも嘘吐くな!!!」 尻尾で有栖の顔や頭をべしべしべしもふもふもふ
夢皓 有栖 :
「い、痛い痛い……大事だからこそ、話せないこともあるのですよ……」
暁月 絢音 :
「そうやって言い訳ばっかりする! 全くもう……!」
夢皓 有栖 :
「絢音ちゃんに使命や規則を忘れてもらうために用意したので、まったく意味ないウソでもなかったのですよ……これはほんと……」
暁月 絢音 :
「あんたは一々回りくどいの!」
暁月 絢音 :
「もう~……! 次やったらほんと承知しないからね……」 ジトっと見て
夢皓 有栖 :
「次……」
夢皓 有栖 :
「ええ、そうですね……覚えておきます……」
暁月 絢音 :
「さて、どうだか……」 信用してない目で見て
暁月 絢音 :
「でももう、満足したでしょ。そろそろ戻るよ」
夢皓 有栖 :
「……最期にひとつ、宜しいでしょうか」
暁月 絢音 :
「何?」 まだ何かあるの? と言いたげな目だがちゃんと聞く
夢皓 有栖 :
「好きです、絢音ちゃん」
暁月 絢音 :
「なっ……!」 驚いて、狐の耳と尻尾がピンと逆立ち
暁月 絢音 :
「な、なに!? なにいきなり!?」
夢皓 有栖 :
「…………あなたの舞が、好きですよ」
夢皓 有栖 :
「と言いたかったのですが、どうしたんですか? そんなに驚いて?」
暁月 絢音 :
「…………~~~~~~~っ!!!!」 ぽこぽこと両手で有栖の体を叩く
夢皓 有栖 :
「ふふ、絢音ちゃんは可愛いですね」
暁月 絢音 :
「うるさい! あんたはいつもいつも飽きずにそうやって……!!」
暁月 絢音 :
「もういいでしょ、戻るよ!!」 怒ってるが、恋人巻きしているマフラーを外そうとはしない
夢皓 有栖 :
「あら、またからかいすぎましたか」
夢皓 有栖 :
「……ですから、わたくしが言いたいのはですね」
夢皓 有栖 :
「年越しはまだですけど、絢音ちゃんの正月枝舞を少し見せてもらいたいなと」
暁月 絢音 :
「はあ? なんで?」
暁月 絢音 :
「もうあと数日で大晦日だし、そもそもいつも練習風景見てるでしょ?」
夢皓 有栖 :
「さきほど言った通り、わたくしは絢音ちゃんの舞が好きなのです」
夢皓 有栖 :
「……使命に生きなくていいと話した手前、矛盾しているようですが、好きなのだから仕方ない」
夢皓 有栖 :
「それから、もう一つ」
夢皓 有栖 :
「……今年の正月枝舞は、見に行けないかもしれなくて」
暁月 絢音 :
「え……? わけわかんないんだけど。なんで見に来てくれないの?」
夢皓 有栖 :
「わたくしにも、色々あるのですよ」
暁月 絢音 :
「……何それ。好きとか言うくせに、わたしより大事な用事なんだ」不貞腐れたように目を逸らす
夢皓 有栖 :
「…………」
暁月 絢音 :
「見に行けない……」
暁月 絢音 :
「かもしれない、なんだよね。じゃあまだ確定じゃないんだ?」
夢皓 有栖 :
「……ええ」
GM :
ウソだ。だが、そうであってほしいと願っている。
暁月 絢音 :
「……だったら、そうならないように努力してよね」
暁月 絢音 :
「一応、わたしの初めての正月枝舞なんだし。有栖にもちゃんといて欲しいんだから」
夢皓 有栖 :
「そうですよね」
夢皓 有栖 :
「わたくしも、気持ちは同じですよ」
暁月 絢音 :
「……それなら、いいけどさ」
暁月 絢音 :
狐の耳と尻尾を収めると、マフラーを解く。
暁月 絢音 :
そして、有栖の首元だけに巻きなおした。
夢皓 有栖 :
「あら」自分の編んだマフラーに触れる。
暁月 絢音 :
「ちょっと持ってて。それ、気に入ってるけど邪魔になるし」
暁月 絢音 :
「あと、本番じゃないとはいえ伝統を壊すわけにはいかないでしょ」 立ち上がる
夢皓 有栖 :
「……ふふ、なんだかんだ言って、舞って見せてくれるのですね?」
暁月 絢音 :
「しょうがなくだからね。あんたがどうしても見たいって言うからやってあげるだけ」 座っている有栖を見下ろして
夢皓 有栖 :
「それでも、ありがとうございます」
夢皓 有栖 :
「やっぱり、絢音ちゃんは優しい子です」
暁月 絢音 :
「はいはい……」 聞き流しながら、舞殿の中央に歩いていく
暁月 絢音 :
「じゃあ、始めるけど。いい?」 紅梅を手にする
夢皓 有栖 :
「ええ、いつでも」
暁月 絢音 :
「……わかった」 目を瞑り、深呼吸をし
暁月 絢音 :
膝を畳み、紅梅を両手で掲げる。
暁月 絢音 :
無音の時────数秒の空白を置いて、絢音は天に舞い上がるように跳び立った。
暁月 絢音 :
そして、舞殿の中で大きく円を描くように踊る。
暁月 絢音 :
静寂の中、絢音が床を踏み、白い袖が風を切る音だけが続く。
暁月 絢音 :
そこには一切の乱れのない美しさが並び────
暁月 絢音 :
唯一の観客の有栖は、夜空に打ち上がる花火の幻を目の奥に映してしまう程、その姿に魅入られてしまうだろう。
夢皓 有栖 :
「ふふ、今日の絢音ちゃんの舞は、いつにもなく……」
夢皓 有栖 :
「ああ、やっぱりワガママは言ってみるものですね────」独り言つ。
Scene12 良い一年になりますように
GM :
登場PCは暁月絢音と猿曳松葉!
猿曳 松葉 :
あいよっ!
暁月 絢音 :
はーい
梅結神社
GM :
令和五年 十二月三十一日 午後十一時四十分 梅結神社
GM :
年越し直前。
GM :
……あの日、夢皓有栖と語らい合った舞殿にて。
GM :
いつのまにか暗雲が立ち込め、月灯りのない夜であった。
GM :
紅の巫を取り囲む、牢檻のような竹簾の向こう。
GM :
舞殿の四隅で燃える松明だけが、暁月絢音を照らしだす。
GM :
────外からは参拝客たちの賑わいが聞こえる。
GM :
紅の巫の”正月枝舞”を待ち望みにする人々の声。
GM :
……だが、そのような些事を気にしている余裕、あるかどうか。
GM :
『未来予知能力を有する夢皓有栖が死んだのは何故か』
GM :
『また予知した未来を誰にも告げなかったのは何故か』
GM :
『夢皓有栖を殺して安黒うさぎを操った”黒幕”とは何者か』
GM :
結局、謎は謎のままだ。
GM :
多くの疑念が糸のように複雑に絡み合っていた。
GM :
────神狩妃華と蛇ノ目衣葉。二人に相談するコトはできない。
GM :
何故なら現在、二人とも梅結神社にいない。
GM :
梅結村外れに現れた、正体不明のオーヴァード。
GM :
仮称『アンノウン』。その迎撃に当たっているからだ。
GM :
……元々、そちらの対処は本部エージェントが受け持っていた。
GM :
それでも二人が応援に向かうコトになったのは、アンノウンが手強かったからだ。
GM :
梅結神社に訪れた本部エージェントの内、おおよそ半数が対処に向かったはずだ。
GM :
……それでも、僅かに押されているというのだ。
GM :
万が一にも、本部エージェント達が敗れた場合。
GM :
アンノウンは当然、梅結神社を目指してくるだろう。
GM :
その場合、梅結神社に残った戦力で”紅の巫”を守れるかどうか。
GM :
……少なくとも、激しい戦いの巻き添えになる参拝客達は、五体満足で済むまい。
GM :
村内で確認している敵対勢力は、ディアボロス達を残すのみだ。
GM :
彼らは安黒うさぎにダメージを受けたばかりで、コトを構えられる状況ではない。
GM :
故に、アンノウンを斃せたなら、正月枝舞は恙なく終えられる。
GM :
────そういう訳で、二人の応援は『梅結神社防衛』において必須事項であった。
GM :
ふと、竹簾の外を覗く。
GM :
安黒うさぎは、まだ来ていない。
GM :
……別れの間際に聴いた、あの銃声のような音。
GM :
聞き間違いでなかったとしたら、もしかすると、安黒うさぎは────────
暁月 絢音 :
「…………」 うさぎがいないことを確認すると、竹簾から一歩退いて離れる。そして何も言わず、目を伏せていた。
猿曳 松葉 :
「傷はどないや? いけそうか?」
床を這うような低い姿勢から、簾の端を捲り声をかける。
暁月 絢音 :
「松葉」 顔を上げて
暁月 絢音 :
「うん……平気。少し休んで、痛みは引いて来たよ」 汚れ一つない、別の綺麗な巫女装束に着替えた姿を見せる
猿曳 松葉 :
「おっしゃ、舞は大丈夫そうやな。あやねんのお母ちゃんがすぐ本番や言うとったわ。」
猿曳 松葉 :
「………師匠、来とったか?」
暁月 絢音 :
「ううん……まだ来てないの」 首を横に振る
猿曳 松葉 :
「あんだけ言うたのに遅刻とか!」
あえて銃声には触れない。
猿曳 松葉 :
「終わったら山の方行くから、来てくれな。」
「師匠のとこ戻って引っ張ってこんと。ヒバナの姉ちゃんと衣葉探偵の方も気になるし。」
暁月 絢音 :
「うん……。いや、でも……」
暁月 絢音 :
「松葉、あんたはもう行った方がいいかもしれない……」
猿曳 松葉 :
「そうしたい気持ちもあるけどなあ……」
「枝舞を舞うあやねんを守らなアカンやろ。」
猿曳 松葉 :
「FHの連中は師匠がボコボコにしたけど……」
「流石に人少なすぎやろ。」
本部エージェントがごっそり抜けて、一般人ばかりの神社を見る。
暁月 絢音 :
「そうかもしれないけど……」
暁月 絢音 :
「……ねえ、松葉。あんたはあの銃声、聞いた?」
猿曳 松葉 :
「………猿のマツバやで? あやねんの4つ耳にかて負けへんわ。」
「でもな…あやねん、師匠に限ってそれは無いやろ。」
猿曳 松葉 :
「師匠はな、弾一発でタマ取られるようなタマしてへん。」
暁月 絢音 :
「そう、だよね……」
暁月 絢音 :
「間に合うかは分からないけど、ちゃんと帰るって言ってたし……」
暁月 絢音 :
「大丈夫、だよね……?」 震える手で袴をぎゅっと握る
猿曳 松葉 :
「大丈夫や。帰る、って言うたんやから。」
暁月 絢音 :
「……うん」
暁月 絢音 :
「でも、松葉……。もし正月枝舞が終わっても、うさぎが戻ってこなかったら……」
暁月 絢音 :
「その時は、すぐに迎えに行ってあげて。わたしのことは、本当に気にしないで良いから……」
猿曳 松葉 :
「…………わかった。」
「あやねんも気ぃつけてな。」
「ジャルジャルのおっちゃんがおるけど……おっちゃんくらいしかろくに残ってへんし。」
暁月 絢音 :
「ジャル……ジャバウォックのこと?」
猿曳 松葉 :
「そうとも言うらしいな。」
うろ覚えなんだかネタなんだか判別がつかない。
暁月 絢音 :
「そうとしか言わないから」
暁月 絢音 :
「でも、分かった。ちゃんと気を付けるよ」 少し緊張が解れたのか、小さく笑みを見せる
猿曳 松葉 :
「おし、ちょいマシな顔なったな!」
「気ばりや、10年以上練習してきたんやろ?」
「応援しとるで!」
親指を立てる。
暁月 絢音 :
「うん」
暁月 絢音 :
「……松葉、今まで本当にありがとう」
暁月 絢音 :
「有栖たちと一緒に来てくれたのが、あんたで良かった……」
猿曳 松葉 :
「おう。もっと感謝してくれてええで。なんなら今後もや。」
「ほんで、色々落ち着いたら世話なった皆で梅善哉でも食べよや。」
暁月 絢音 :
「そうだね。……そうしようか」
暁月 絢音 :
「もうすぐだね。わたし、そろそろ行くよ」
暁月 絢音 :
「……良いお年を」 小さく微笑みかけて
猿曳 松葉 :
「よいお年を! 次ん年が良うなりますように!」
ぱん、と一拍して絢音を見送る。
暁月 絢音 :
松葉に背を向け、紅梅を携えて竹簾の外へ。
暁月 絢音 :
そして、観客達が待つ舞殿へと上がる。
暁月 絢音 :
「…………」
暁月 絢音 :
あのクリスマスの夜を思い出してしまったからだろうか。
暁月 絢音 :
無意識に、観客の中に有栖の姿がいないか探してしまう。
暁月 絢音 :
「(もういるわけ、ないのにね)」
暁月 絢音 :
一人、心の中でそう呟きながら。
暁月 絢音 :
絢音は舞殿の中央に屈み込むように膝をつき、深々と顔を伏せる。
暁月 絢音 :
紅の巫女装束を灯火に照らされながら、静かに時を待ち。
暁月 絢音 :
やがて、夜空に花火が高く打ち上がる。
暁月 絢音 :
鮮烈な光が一瞬、辺りを明るく染め上げて、正月枝舞の始まりを告げた。
暁月 絢音 :
────その時だった。
暁月 絢音 :
風一つ吹いていないはずの舞殿の上空に、不意に赤い毛糸のマフラーがふわりと現れた。
暁月 絢音 :
マフラーはまるで意志を持ったかのように、観客たちの頭上をゆっくりと飛んでいき……円を描きながら絢音の首に巻きつく。
暁月 絢音 :
それは絢音の《テレキネシス》によるもの。
暁月 絢音 :
だが、伝統の衣装にそんな異物が加わることは想定されていない。
暁月 絢音 :
正月枝舞を演じる紅の巫が、赤い毛糸のマフラーを巻く。
暁月 絢音 :
その姿は神楽を見慣れた者にとって、あまりにも不自然で異質な光景。
暁月 絢音 :
観客や親族たちは皆、戸惑いや困惑の視線を絢音に向けていた。
暁月 絢音 :
「(……ごめんなさい、お母様)」
暁月 絢音 :
突き刺すような視線と首元の温もりを同時に感じながら、顔を上げることなく、心の中で謝罪を呟く。
暁月 絢音 :
「(お母様は物の怪と忌み嫌われたわたしを守るために、誰よりも厳しくここまで育ててくれたのに)」
暁月 絢音 :
「(わたしは、わたしを家に認めさせるこの大事な神楽を台無しにしてしまった)」
暁月 絢音 :
巫の血を宿した人間が、紅梅か白梅を手に、正月枝舞を正しく舞う。
暁月 絢音 :
それが堕トシ神の封印を限定解除する条件。
暁月 絢音 :
だから赤いマフラーという異物を身に着けていても、正月枝舞という儀式そのものは成功する。
暁月 絢音 :
だがしかし、多くの巫女がこれまで守ってきた伝統は破られる。
暁月 絢音 :
千年以上続く歴史と格式は、このたった一瞬で、全てが損なわれることとなったのだ。
暁月 絢音 :
それでも絢音は、震える心を静めるように自分に言い聞かせる。
暁月 絢音 :
「(だけど、仕方ないの)」
暁月 絢音 :
「(こうして、有栖の残してくれた温もりを感じていないと)」
暁月 絢音 :
「(首輪のように強く自分を縛っていないと)」
暁月 絢音 :
「(……わたしはきっと、これから何を願ってしまうか分からないから)」
暁月 絢音 :
震える両手で、紅梅を高く掲げる。
暁月 絢音 :
顔を上げた絢音の瞳には、涙が湛えられていた。
暁月 絢音 :
「(ずっと、考えていたことがあった)」
暁月 絢音 :
「(堕トシ神に願えば、有栖を生き返らせることが出来るんじゃないかって)」
暁月 絢音 :
「(封印を限定解除した堕トシ神に願うことが出来るのはわたしだけ。わたしには、有栖を生き返らせる権利がある)」
暁月 絢音 :
「(……だけど)」
暁月 絢音 :
紅梅を手に、天高く舞い上がる。
暁月 絢音 :
散りゆく花火の光が照らす、夜空の向こう側。
暁月 絢音 :
そこにはUGNの衛星兵器・天の火が、今も確実にこの神社に照準を合わせている。
暁月 絢音 :
「(UGNは、自分の願いを叶えるために堕トシ神を使ったわたしを見て……)」
暁月 絢音 :
「(わたしの家の人達は、堕トシ神に魅入られたわたしを見て……どう出るのかな)」
暁月 絢音 :
「(……そんなの、考えなくても分かるよ)」
暁月 絢音 :
「(世界を破滅に導く可能性のある危険分子。封印の要として相応しくない穢れた巫女)」
暁月 絢音 :
「(きっと、そんな風に思って、今まで以上に、わたしから自由を奪うんだろうな)」
暁月 絢音 :
しゃん、しゃん。鈴が鳴る。
暁月 絢音 :
爪弾く琴の調べに乗って、清らかな音色が神社に響く。
暁月 絢音 :
絢音は大きく円を描くように舞い踊り始める。その姿は、規則正しく美しい。
暁月 絢音 :
ただし当然、彼女が舞殿から外に出ることはない。
暁月 絢音 :
どれだけ自由に優雅に舞おうとも、巫女は檻のような舞殿の中に閉じ込められている。
暁月 絢音 :
「(わたし、ずっと、外の世界ってもっと自由だと思ってた。外から来た有栖が、あまりにも自由で楽しそうだったから)」
暁月 絢音 :
「(だけど、本当は違ったんだ)」
暁月 絢音 :
「(世界は思ってたよりもずっと窮屈で、今にも圧し潰されそうな位重苦しくて)」
暁月 絢音 :
「(落ちて来る天井に、必死に人の柱を挟み込んで、支えないといけないような場所だったんだね)」
暁月 絢音 :
「(……UGNが、有栖のことを世界を守るための道具として扱ってたみたいに)」
暁月 絢音 :
胸の内に怒りと哀しみが交錯する。
暁月 絢音 :
それでも、正月枝舞のためだけに生きてきた巫女としての肉体は、正確無比に舞いを続ける。
暁月 絢音 :
だが、少しずつ、少しずつ……。
暁月 絢音 :
巫女の舞いは、乱れていっていた。
暁月 絢音 :
「(外の世界も、この村も、一緒だ)」
暁月 絢音 :
「(世界を守るために、わたしや有栖みたいな人達が犠牲になり続けていて)」
暁月 絢音 :
「(偉い大人はそれを良しとして、たくさんの人々が何も知らずに平和を享受し続ける)」
暁月 絢音 :
「(わたしと有栖は世界を守るために辛い想いをしてるのに。世界はそんなわたし達を救ってくれない)」
暁月 絢音 :
「(……ねえ、だったらさ)」
暁月 絢音 :
「(こんな世界、わたしが守ってあげる義理なんて、ないんじゃないかな?)」
暁月 絢音 :
────堕トシ神に世界の破滅を願えば、この世界を滅ぼしてくれるのだろうか。
暁月 絢音 :
そんな思いが一瞬、頭をよぎる。
暁月 絢音 :
その時、絢音の舞いを見ていた人々は、皆一様に寒気を覚えた。
暁月 絢音 :
清麗を求められるはずの正月枝舞の巫女から、言葉では説明できない恐れを感じたからだ。
暁月 絢音 :
「(わたし達がいないとすぐに壊れるような世界なら、いっそもう壊れてしまえば良い)」
暁月 絢音 :
「(だけど……でも、そんなこと……)」
暁月 絢音 :
「(きっと、有栖は望まない)」
暁月 絢音 :
「(わたしに初めて将来の夢を聞いてくれて、その夢を応援して、わたしの幸せを願ってくれた有栖が、そんなこと望むはずがない)」
暁月 絢音 :
「(それに、本当は分かってるの)」
暁月 絢音 :
「(UGNも、わたしの家も、悪意があってわたし達を苦しめてるわけじゃないって)」
暁月 絢音 :
絢音はひたすら舞い続ける。
暁月 絢音 :
自分の感情を確かめるように、心の中で言葉を紡いでいく。
暁月 絢音 :
「(ただ自分達の大切なものを守るために、少しでも多くのものを救うために……)」
暁月 絢音 :
「(ただ誰かを犠牲にするしか方法がなくて、悩みに悩んでそうしてるだけだって……)」
暁月 絢音 :
「(有栖が自分のことを魔女だと蔑んでいたみたいに、みんな苦しんでるのかもしれない)」
暁月 絢音 :
「(……だからといって、有栖を辛い目に遭わせることを決めた奴も、それを知ってて無責任に有栖を見捨ててきた奴らも、わたしは絶対に許さない)」
暁月 絢音 :
「(有栖、あんたがわたしの境遇を悲しんでくれたみたいに、わたしがあんたの代わりにUGNの偉い奴らを全員憎んであげる)」
暁月 絢音 :
「(だけど、今はそれ以外に……それ以上に……)」
暁月 絢音 :
「(わたしが本当に憎むべき相手は、目の前にいる)」
暁月 絢音 :
舞いの途中、視線を神木へと向ける。
暁月 絢音 :
梅結神社の中央に座す、天を衝くように広がる巨大な松の木。
暁月 絢音 :
誰に言われなくても、紅梅を通して運命の糸が強く結びついた巫女の絢音には分かる。
暁月 絢音 :
あまりにも強すぎるレネゲイドの気配が、この神木の下から漏れ出ていたから。
暁月 絢音 :
そいつは、千年前からずっと、今も、そこにいる。
暁月 絢音 :
「(お前だよ、堕トシ神)」
暁月 絢音 :
「(お前が全ての元凶。わたしを苦しめ、お母様を苦しめ、たくさんの巫女を苦しめて……有栖が死ぬきっかけを作った、最低最悪の神様)」
暁月 絢音 :
「(わたしはお前を絶対に許さない)」
暁月 絢音 :
「(お前が人々の願いによって生まれ落ちて、お前自身の存在に罪が無かったとしても、そんなの関係無い)」
暁月 絢音 :
「(────いつかきっと、わたしがお前を倒してやる)」
暁月 絢音 :
「(方法なんて分からない。そもそもそんなことが可能なのかすら分からない)」
暁月 絢音 :
「(だけど、有栖が言っていたから)」
暁月 絢音 :
「(最初から無理だと諦めていたら、それこそ何もできないって……)」
暁月 絢音 :
「(本気で願うのなら、いつかきっと夢は叶うって……)」
暁月 絢音 :
「(だから、わたしは……)」
暁月 絢音 :
「(わたしは、お前に願わない)」
暁月 絢音 :
「(お前の力は絶対に借りない。どれだけ苦しくても、辛くても、お前にだけは縋らない)」
暁月 絢音 :
「(それが、無力でちっぽけな今のわたしに出来る、最大限の抵抗で)」
暁月 絢音 :
「(これからお前に挑み続ける、わたしの最初の戦いだから)」
暁月 絢音 :
年神のロイス感情を〇信仰/厭気→有為/〇敵愾心に変更。
暁月 絢音 :
「(だから、わたしは、願わないんだ。世界の滅亡も、有栖の復活も、わたしの夢も)」
暁月 絢音 :
「(絶対、絶対、絶対に。どんなことがあっても、絶対)」
暁月 絢音 :
神楽を見ている誰かが思った。
暁月 絢音 :
まるで糸車が回っているかのようだ、と。
暁月 絢音 :
目には見えない運命の糸が、巫女の体を絡めとって。
暁月 絢音 :
カタン、カタンと、軋んだ音を立てながら、ぎこちのない動きで彼女を突き動かしている。
暁月 絢音 :
「(あぁ、でも……)」
暁月 絢音 :
「(でも、やっぱり……)」
暁月 絢音 :
「……………………」
暁月 絢音 :
「もう一度、会いたいよ……有栖」
暁月 絢音 :
想いが溢れた瞬間、絢音の舞いは一層乱れた。
暁月 絢音 :
いつのまにか、酷い有様になっていた
暁月 絢音 :
伝統を壊す毛糸のマフラーで首を絞めているだけではない。
暁月 絢音 :
一応正しく舞えてはいるものの、そこに美しさは一切無く。ただ何とか形を保っているだけの不器用な舞い。
暁月 絢音 :
そして、何より。
暁月 絢音 :
演じる巫はずっと涙を流していて。
暁月 絢音 :
一年の終わりと始まりを祝い、願うはずの正月枝舞は、ただひたすらに哀しみに満ちていた。
GM :
────令和六年 一月一日 午前零時零分
GM :
紅、翠。橙、紫。
GM :
悲嘆に暮れる正月枝舞を、色合い豊かな火の花々が彩る。
GM :
そうして最後、年越しの”花火”が打ちあがった瞬間。
GM :
『辰年』を迎えた刹那。
GM :
轟音、爆風。
GM :
……暗雲が弾け飛び、夜空が真っ赤に燃えあがった。
暁月 絢音 :
「……!?」
暁月 絢音 :
哀しみを吹き飛ばすかのような熱風に煽られ、その場に倒れ込む。
猿曳 松葉 :
「あやねん!!」
見ていた木の上から観客の肩を撫でるように渡り、舞殿へ上がる。
猿曳 松葉 :
「一旦下がるで!」
巫女服の袖で絢音を覆うように包みつつ、舞殿の裏へ回ろうとする。
暁月 絢音 :
「で、でも……まだ……!」 正月枝舞は完了していない。その場から動くことは出来ない。
猿曳 松葉 :
「やっとる場合か! ええよ、後でもっかいやれば年神さんも怒らんて!」
暁月 絢音 :
「そんなわけないでしょ!!」 頑なに動こうとせず、空を見上げる
GM :
時を遡るように現れた”太陽”によって、緋色に染められる世界。
GM :
……だが、梅結神社の境内には、静寂が満ちていた。
GM :
誰ひとりとして悲鳴ひとつあげず、
GM :
ただ一人一人と眠るように倒れていく。死体のように次々と積み重なっていく。
GM :
────《ワーディング》だ。
河合 由佳 :
『ミサイル……天の火、撃ち堕とさ……すぐ逃げ……』
GM :
通信機越しに河合が叫んでいる。ノイズ交じりで、うまく聞き取れない。
暁月 絢音 :
「天の火……!? 今、天の火って言った!? それって……!」
猿曳 松葉 :
「ヒヨっちゃん!ジャバウォックのおっちゃん!どこにおるんや!?」
GM :
カツンカツン。静寂を破る靴音。
GM :
屍のように転がる人混みの海に、紅の巫に歩み寄る影がひとつ。
女の影 :
「ふふ、あはははは」
GM :
────桐生緋依。何が可笑しいのか、彼女は笑っていた。
暁月 絢音 :
「緋依さん……!? 何、笑って……」
猿曳 松葉 :
「………ひ、ヒヨっちゃん………」
「何わろとんや!? なんか指示出してえや!?」
暁月 絢音 :
「……まさか、何か……知ってるの?」 そんなわけない、と思いつつも問う
桐生 緋依 :
「……ええ、ええ」
桐生 緋依 :
「知っているわよ、勿論」
猿曳 松葉 :
「ほんなら、はよ何とかしてえや……」
桐生 緋依 :
「そうねえ、けどまず"あなたたちを"何とかしないと」スッと手を上げる。
GM :
周囲に控えていた護衛のエージェント達が駆け寄る。そうして、
GM :
────あなたたちを、拘束する。
暁月 絢音 :
「きゃっ……!? あ、あんた達、一体何を……!!」
猿曳 松葉 :
「おいっ、何触っとんねん!! やめろ、なんなんや!!」
エージェントの顔面に蹴りを一発入れるものの、複数人に四肢を掴まれ、抑え込まれる。
桐生 緋依 :
「ありがとう"ジャバウォック"」
桐生 緋依 :
「……と、従者に語りかけても本人には届かないんだったかしら」クスクスと笑う。
暁月 絢音 :
「従者……!? こいつらが、ジャバウォックの従者!?」
桐生 緋依 :
「ええ、その通り」
桐生 緋依 :
「元々いた護衛のエージェント達は、正月枝舞が始まる前に予め始末しておいたから」
暁月 絢音 :
「し、まつ……?」
暁月 絢音 :
「一体、一体何を言ってるの、緋依さん……」
猿曳 松葉 :
「なあ………マツバがアホなだけで勘違いやったらええんやけど………」
「ヒヨっちゃんが、まるでUGNと神社の敵みたいやんか、そんな風に言われたら……」
桐生 緋依 :
「もちろん勘違いよ、松葉ちゃん」
桐生 緋依 :
「わたしは依然、UGNのために動いているわ」
桐生 緋依 :
「……ただ、そのためには、本部エージェントは排除する『必要』があった」
桐生 緋依 :
「ああ、殺してはいないわ、ただ後ろから不意打ちして眠ってもらっただけ」
暁月 絢音 :
「意味分からないよ! UGNは正月枝舞の成功を望んでるんでしょ!?」
暁月 絢音 :
「お願い、こいつらを退けさせて、緋依さん! 早く堕トシ神の力を発散させないと、大変なことになるって知ってるでしょ!?」
桐生 緋依 :
「ええ、そうねえ」
桐生 緋依 :
「UGN本部"は"正月枝舞の成功を願っている」
桐生 緋依 :
「それでいいと、あんまりにも眠たいコトを言っている」
桐生 緋依 :
「……でも、勿体ないとは思わないかしら?」
桐生 緋依 :
「堕トシ神の力があれば、弱りきったUGNが立て直せる」
桐生 緋依 :
「より多くの人々が救えるというのに、ねえ?」
暁月 絢音 :
「……!?」 堕トシ神を自分のために使う。それは今、さっき、絢音が必死に抑え込んでいた欲望だ
猿曳 松葉 :
「おお? ほな……ええんか? んん?」
普通に話術に呑まれている。
暁月 絢音 :
「バカ!! そ、そんなの……ダメに、決まってるでしょ……!?」
暁月 絢音 :
「こいつに縋っちゃおしまいなんだよ、緋依さん!! 目を覚まして!!」 必死に訴えかける
桐生 緋依 :
「ふふ、目なんて覚めているわ」
桐生 緋依 :
「────わたしの願いを阻むだろう『夢皓有栖支部長を殺す』と心に決めた瞬間から」
暁月 絢音 :
「……は?」
猿曳 松葉 :
「───今、なんて?」
桐生 緋依 :
「あら、聞こえなかった?」
桐生 緋依 :
「有栖ちゃんはわたしが殺した、そう言ったのよ?」
桐生 緋依 :
「……ああ、殺害の実行自体はジャバウォックにしてもらったのだけど」
猿曳 松葉 :
「いや聞こえとるよ!」
「でも意味分からん!! 冗談にならへん!!」
暁月 絢音 :
「ふざけたこと……言ってるんじゃないよ……。あんたの指示で、ジャバウォックが有栖を殺した……?」
暁月 絢音 :
「嘘を吐くなぁ!!!」 取り押さえられたまま、叫ぶ
猿曳 松葉 :
「ヒヨっちゃんまでおかしなったんか!?」
桐生 緋依 :
「ウソをついている訳でも、おかしくなった訳でもないわ」
桐生 緋依 :
「ジャバウォックが有栖ちゃんを斬り捨て、」
桐生 緋依 :
「わたしは"記憶探索者"を使って、安黒うさぎに『絢音ちゃんが有栖ちゃんを斬った』と幻覚を見せた」
桐生 緋依 :
「……それこそ、無二の真実なの」
暁月 絢音 :
「そんな……! そんな、わけ……っ」 心は否定したがっている、だが目の前の現実が真実だと語っている
猿曳 松葉 :
「おかしいって!!」
「今、皆を救うためやって言うたやん!!」
「その為にアリっちゃんを殺して、師匠を騙して、あやねんと村の皆を泣かせた言うんか!?」
桐生 緋依 :
「ええ、その通りよ」
桐生 緋依 :
「……もちろん、非常に心は痛んだけれど」
桐生 緋依 :
「それでも、『必要なコト』だったから」
猿曳 松葉 :
「ひ、必要や、って………」
暁月 絢音 :
「…………。有栖が生きていたら、計画を邪魔されるから?」
桐生 緋依 :
「そう、あの予知能力は困りものだったの」
桐生 緋依 :
「……それから"必要なモノ"もあったから」
暁月 絢音 :
「何? 有栖の命以外に、必要な物なんて……!」
猿曳 松葉 :
「師匠があんな風に、心も体もボロボロになる必要が、あったか……? どこに、あったんや!」
桐生 緋依 :
「は……? 安黒うさぎに同情しているの……?」
桐生 緋依 :
「松葉ちゃんはFHを憎んでいた筈じゃないの……?」
猿曳 松葉 :
「………そうや。嫌いや。」
「せやかて、師匠は好きや。FHから来てたけど……」
「………一緒におったし、裏切りもせんかったやんか。」
「ヒヨっちゃんも……そうやろ? なあ……?」
桐生 緋依 :
「松葉ちゃんが何を言っているのか分からないわ」
桐生 緋依 :
「安黒うさぎはFHの裏切り者なのだし、惨たらしく仲違いをして死んで『当然』でしょう?」きょとんとしている。
暁月 絢音 :
「緋依……あんた……ッ」 声を震わせる
猿曳 松葉 :
「……………っ」
「ヒヨっちゃんは……大事じゃなかったんか……」
「師匠のコトも……アリっちゃんのコトも……あやねんも、マツバも……」
ぐっぐっ、と嗚咽が漏れる
桐生 緋依 :
「みんなみんな、大事だったわ」
桐生 緋依 :
「……けど、FHの安黒うさぎは例外だし」
桐生 緋依 :
「大事といっても、世界の人々と比べたら世界に天秤が傾くのは、仕方ないコトよね?」
暁月 絢音 :
「もういい!!」
暁月 絢音 :
「よく分かった……! よく分かったよ……!!」
暁月 絢音 :
「わたし達が知らなかっただけで、あんたもそうだったってだけでしょう……!?」
暁月 絢音 :
「世界の平和のために、わたしや有栖達を犠牲にする……そういう酷い大人だったって……!!」 涙を流しながら、緋依を睨みつけ
暁月 絢音 :
「だけど、これからどうするって言うの!?」
暁月 絢音 :
「堕トシ神の願いを叶えられるのはわたしだけ! 紅の巫じゃないあんたには、もう何も出来ないはずだよ!!」
桐生 緋依 :
「そうねえ、堕トシ神に願いを与えられるのは『巫の血を宿す人間』だけ」
桐生 緋依 :
「……でも、それはあなただけじゃない!」
桐生 緋依 :
「ここにもあるのよ、もう一つの資格が!」
桐生 緋依 :
「────白の巫の! 夢皓有栖の血がね!!」
GM :
桐生緋依は、注射器を取りだした。
GM :
そのシリンジには、真っ赤な液体が。
GM :
……夢皓有栖の殺害によって回収した、巫の血が収められていた。
暁月 絢音 :
「有栖の血……!? まさか……!!」
GM :
桐生緋依は自らに、注射針を突き立てる。
桐生 緋依 :
「ぐっ、うう……ふふ、ふふふふ……」
GM :
苦悶の表情が、歓喜の微笑みに変わる。
GM :
巫の血に含まれている特殊なレネゲイド因子が、桐生緋依に流れ出す。
GM :
……それはつまり、彼女も『堕トシ神に願う資格』を得たということ。
桐生 緋依 :
「あなた達はその特等席で、見ているといいわ」
桐生 緋依 :
「────新たな年が、新たな世が始まる! その瞬間をね!!」
暁月 絢音 :
「……………………ッ!!」
GM :
従者に組み敷かれたままの絢音を一瞥した後、緋依は『門松』に歩み寄る。
GM :
両手を大きく広げて、堕トシ神へ語りかける。
桐生 緋依 :
「────此の神樹に坐す、掛けまくも畏き堕トシ神よ!」
桐生 緋依 :
「巫の血をもちて、謹み謹み申す!」
桐生 緋依 :
「このわたしに! 桐生緋依に、汝の神威を授け給え!!」
GM :
桐生緋依の口が、願いを告げる。
GM :
堕トシ神はついに、その力を解き放つ。
GM :
……緋依の願いに呼応するよう、門松が明滅。眩い光が零れ出す。
GM :
その耀きは、止まる処を知らず、
GM :
梅結村一帯はたちまち、門松から溢れる光に包まれていく。
猿曳 松葉 :
「………年神さんが……門松が……」
茫然と神の光を眺める
「………な、なあ………年神さんの力で……全部元通りにしてから、やんな………?」
そんなはずはない。もしそうなら、有栖はそもそも反対しなかっただろう。
だから、これは現実逃避の言葉でしかない。
暁月 絢音 :
「堕トシ神……お前……!」
暁月 絢音 :
「……わたしが、わたしが、どれだけ……! どんな想いで……!!」 紅梅を握った手を震えさせて
暁月 絢音 :
「ふざけんな!!!! 堕トシ神ーーーーーーーーーッ!!!!!!」 衝動のままに絶叫する
GM :
────目映いばかりの曙光。
GM :
その向こう、光を放つ門松から『赤い糸』が蔓のように伸びる。
GM :
赤い糸はやがて、願いを告げた女を絡み取り。
GM :
優しく抱き寄せるかの様に、その躰を手繰る。
GM :
……そうして、緋依と門松が触れあった瞬間。
GM :
ひときわ大きく、曙光が弾けて。あなたたちの視界はなくなった。
GM :
────ようやく、門松から溢れ出す光が鎮まる頃。
桐生 緋依 :
「ふふ、あはははは」
GM :
狂喜の色に染められた女の声が、境内に響き渡る。
GM :
桐生緋依の姿は、変貌していた。
GM :
額から大角の如き枝が。
GM :
腰から双翼の如き根が。
GM :
……まさしく、龍神の如き威容。
GM :
それは千年の封印から解き放たれし偽神、堕トシ神。
GM :
その神威の具現である。
暁月 絢音 :
「何なの……その姿……」
猿曳 松葉 :
「何したんや……それ……頭になんか刺さっとるし……」
「だ、大丈夫なんか……?」
桐生 緋依 :
「ええ、ええ……最高の気分……」
桐生 緋依 :
「嗚呼、止めどなく力が溢れてくる……! これこそ堕トシ神の力……!!」
桐生 緋依 :
「遍く願いを叶え、FHを討ち滅ぼす……! 世界救済のための力……!!」
GM :
────これまで、エージェント達の無事を、
GM :
神狩妃華の帰還を祈るコトしかできなかった、無力な自分。
GM :
心の底に積もりに積もった絶望。
GM :
……それを拭える"絶対の力"を、幾度となく渇望してきた。
GM :
それがついに、手に入ったのだ。
GM :
桐生緋依は我を忘れて、ただ『解放』の衝動に耽っていた。
暁月 絢音 :
「……何が世界救済だよ……ッ」
暁月 絢音 :
「緋依、今のあんたは何なの……? 桐生緋依? それとも堕トシ神……?」
桐生 緋依 :
「わたしはわたしよ、それ以上でも以下でもない」
桐生 緋依 :
「ただ、愚鈍で惰弱なわたしとは……」
桐生 緋依 :
「傷付く人々を救うと宣いながらも、結局は何も成せずにいた愚かなわたしとは……もう別人かもしれないわね……」
暁月 絢音 :
「あんた……まさか、今の自分が愚かじゃないと思ってるんだ……?」
猿曳 松葉 :
「そんなコトあらへんやろ………ヒヨっちゃんは目の前の人をさっと助けてあげるような人やったやんか………愚かちゃうって………」
猿曳 松葉 :
「今のヒヨっちゃんの方が変や………!」
「誰を見て、救おうって言っとるんや……!?」
舞殿の前に折り重なる人々、抑えつけられ傷ついた絢音や松葉に対して何もしない緋依を非難する。
桐生 緋依 :
「この星に生きる人々、その総てよ」
桐生 緋依 :
「アルフレッド・J・コードウェル博士の裏切りによって、UGNは弱りきってしまった」
桐生 緋依 :
「そう遠くないうちにUGNは滅び、FHの手によって無辜の人々が危険に晒されるかもしれない」
桐生 緋依 :
「故に、わたしは堕トシ神の力を降ろし! 神憑りを為した!!」
桐生 緋依 :
「この神威によって、FHを存在ごと世界から葬り去り……恒久平和を実現するためにね……!!」
猿曳 松葉 :
「それは………まあ、FHが無くなるに越したことはないけど………」
「やからって何でもかんでもやっていい、みたいなんはちゃうやろ……」
猿曳 松葉 :
「………とりあえず、皆に謝った方がええんとちゃうか?」
「……めちゃくちゃ迷惑かけまくりやろ、今」
桐生 緋依 :
「ふふ、謝る? 神であるこのわたしが?」
桐生 緋依 :
「おかしなことを言うのねえ、松葉ちゃんは」
桐生 緋依 :
「感謝してほしいとまでは望まないけれど、此れは総ての人々のための行ない」
桐生 緋依 :
「あなたに咎められる謂われはないわ?」
暁月 絢音 :
「……ふふっ」 いきなり噴き出して
暁月 絢音 :
「ふふ、ふふふ……!!」
暁月 絢音 :
「あっはははははははははは!!!!」 いきなり狂ったように笑い出す
猿曳 松葉 :
「ひぃ………あ、あやねんまで……?」
「縁起でもない初夢でも見とるんか……?」
最後の砦だった絢音の正気まで失われたかと思い、怯える。
暁月 絢音 :
「夢を見るには寝なきゃ駄目でしょ、松葉」
暁月 絢音 :
「わたしは目の前のこの現実に笑ってるの」
暁月 絢音 :
「……あまりのバカバカしさと、嬉しさでね」
猿曳 松葉 :
「………い、意味わからんで……」
完全に混乱しきっている
暁月 絢音 :
「そう。じゃあ、あんたも分からない? 緋依?」
桐生 緋依 :
「…………」ただ無言で、次の言葉を待つ。
暁月 絢音 :
「総ての人を救うって言いながら、自分の都合で勝手に誰かを切り捨てる、お前のことを笑ってるんだよ」 笑顔を収め、冷たい目で睨む
暁月 絢音 :
「救う相手を自分の匙加減一つで決める、あんたのどこが神だっているの?」
暁月 絢音 :
「わたしには全くそうは見えない。でも、あんたの中に堕トシ神がいるっていうなら……ちょうどよかった」
暁月 絢音 :
「今さっき、舞いながら決意してたとこなんだよ。堕トシ神を倒すって」
暁月 絢音 :
「それなら今のあんたを斬れば! 堕トシ神を倒せるってことでしょ!!」 虚勢なのか本気なのか、拘束された何も出来ない状態で言い放つ
桐生 緋依 :
「……随分と嫌われたものね、悲しいわ」
桐生 緋依 :
「けど、なるほど? わたしを殺すつもり?」
桐生 緋依 :
「いえ、殺せるつもりなのかしら? その地を這う有様で?」
猿曳 松葉 :
「ま、待ってや!!」
「ヒヨっちゃんやで!? 丸ごと斬ったアカンやろ!?」
暁月 絢音 :
「どうしてダメなのか分からないね」
暁月 絢音 :
「こいつは有栖を殺して、うさぎまで酷い目に遭わせた」
暁月 絢音 :
「殺すつもりで斬られたって文句は言えない立場でしょ」
暁月 絢音 :
「……あぁ、でも、安心して?」
暁月 絢音 :
「最後に命乞いしながら土下座して有栖達に謝れば、わたしも許してあげないこともないよ」
暁月 絢音 :
「わたし、あんたと違って鬼じゃないから」 笑ってみせる
桐生 緋依 :
「ふふ、あはははは!!!!」
桐生 緋依 :
「嗚呼、まったくお可愛いこと」
桐生 緋依 :
「ええ、そうねえ……堕トシ神から生まれ落ちた『紅梅』……」
桐生 緋依 :
「それなら確かに、わたしに届くかもしれないわね?」
桐生 緋依 :
「わたしを傷付けるかもしれない、煩わしいその芽……」
桐生 緋依 :
「いえ、むしろ丁度いいわ」
GM :
桐生緋依は女神のように微笑んで、暁月絢音に歩み寄る。
桐生 緋依 :
「暁月絢音、あなたの願いは『海外旅行』だったわよね?」
暁月 絢音 :
「……そうだけど、なんで知ってるの?」
桐生 緋依 :
「有栖ちゃんの未来予知対策、その一環よ」
桐生 緋依 :
「彼女の予知範囲である八日、その前から村内に潜伏していたジャバウォックに監視させていたの」
暁月 絢音 :
「あの、影に潜む術ね……趣味の悪いやつ」
桐生 緋依 :
「それもこれも、仕方のないことだったのよ」
桐生 緋依 :
「いつでも始末できるようにしないと、先に詰ませておかないと、有栖ちゃんは逆転の一手を探しだせてしまうものね」
暁月 絢音 :
「……で、何が言いたいの? わたしの世界一周旅行の夢が、今あんたに関係あるわけ?」 苛立ったように睨む
桐生 緋依 :
「────忘れちゃったのかしら? わたしは神になったのよ?」
桐生 緋依 :
「神たるもの、誰が相手だろうと願いを聴いてあげるものでしょう?」
暁月 絢音 :
「いらないね」 即答する
暁月 絢音 :
「わたしは堕トシ神には願わないし祈らないし縋らないってもう決めたの。ちょっと悩んだりもしてたけど、今のあんたを見て完全に決心がついた」
暁月 絢音 :
「わたしの願いは、わたし自身の力で叶えるよ」
桐生 緋依 :
「ふふ、知らなかった? あなたの気持ちは関係がないのよ?」
GM :
暁月絢音が持つ紅梅。その切っ先を掴む。
GM :
神殺しの遺産、その刀身に触れた女神の指先から血が流れる。
GM :
それでも、痛がる素振りもなく、紅梅を取り上げようとする。
桐生 緋依 :
「……あら」驚きの声を上げる。
GM :
あなたたちは紅梅に目を落とす。
GM :
そこには無数の赤い糸が伸びていた。
GM :
暁月絢音と固く結ばれたそれは、紅梅の代償。
GM :
紅の巫を、この梅結神社に縛りつける永劫の呪い。
GM :
────赤い糸は、決して切れたりしない。
GM :
これまでも、これからもきっと。暁月絢音に”正月枝舞”を舞わせるために。
暁月 絢音 :
「……初めて気が合ったじゃない、紅梅」
暁月 絢音 :
「あんたに従うのは真っ平ごめんだってさ」 緋依に笑みを向ける
桐生 緋依 :
「なるほど、少し困ったわね」そう言いながら余裕の笑みを浮かべ。
暁月 絢音 :
「じゃあどうする、緋依」
暁月 絢音 :
「これでもまだ、わたしの願いを叶えるとでも言うのかな」
桐生 緋依 :
「ええ、もちろん」
桐生 緋依 :
「……あなたの意志も、紅梅の呪いも関係ない」
GM :
緋依はEロイス《超越者の戯れ》を使用!
Eロイス
超越者の戯れ
タイミング:オートアクション
技能:- 難易度:自動成功
対象:単体 射程:視界
衝動:解放
効果:いつでも使用できる。
このEロイスの使用には対象の同意が必要である。
対象となったキャラクターは、その衝動に対応する任意のEロイスをひとつ、即座に取得する。
ロイス枠は、対象のものを使用する。
なお、対象がジャームでなかった場合、対象は即座にジャーム化する。
このEロイスによって与えたEロイスは、あなたに影響を与えることはない。
また、あなたは与えたEロイスの効果をいつでも解除することができる。
GM :
緋依自身の「願い」によって、あるEロイスを従者に付与!
GM :
────暁月絢音に歩み寄る、一人の従者。
GM :
その手元に『糸切り鋏』が顕現する。
GM :
枝先から一対の緋の刃を生やしたそれは、堕トシ神の権能のひとつ。
GM :
願いの力で生みだされた、紅梅と同質の武器。
暁月 絢音 :
「……!? 鋏……!?」 視線をそちらに向ける
桐生 緋依 :
「────絢音ちゃん、お役目はさぞお辛かったでしょう?」暁月絢音の顔を覗き込む。
桐生 緋依 :
「あなたをこの地に縛りつける、その呪い……」
桐生 緋依 :
「このわたしが、壊してさしあげましょう……!!」
GM :
従者は手にいれたEロイス《砕け散る絆》を使用!
Eロイス
砕け散る絆
タイミング:メジャーアクション
技能:- 難易度:自動成功
対象:単体 射程:視界
衝動:破壊
効果:対象が持っているロイスひとつを消去する。
どのロイスが消去されるかはGMが決定すること。
対象はロイス欄から指定されたロイスを消すこと。
また、GMが任意に設定した条件を達成するまで同じ人物に対するロイスを再取得できず、他のロイスで空欄を埋めることもできない。
ロイスが消去されたことによる影響はGMが決定すること(対象から、消去されたロイスに関する記憶が無くなるなど)。
Dロイスを消去した場合、その効果を受けられないとしてもよい。
GM :
従者が破壊するのは────Dロイス《遺産継承者:紅梅》!!
GM :
赤い糸に、糸切り鋏の刃を当てる。
GM :
……堕トシ神の封印から千年。
GM :
数多の紅の巫の人生を縛りつけてきた、運命の赤い糸。
GM :
どんなに願ったところで、決して切れなかった赤い糸。
GM :
……だが、覚めない夢はなく、解けない呪いもない。
GM :
────ちょきん。
GM :
千年の呪いの最期は、あっけないものだった。
GM :
いともあっさりと唐突に、赤い糸が千切れて消える。
GM :
……途端、みるみるうちに紅梅は朽ちていき、
GM :
そうして終には、只の枯れ枝へと成り果てる。
暁月 絢音 :
「なっ……ぁ……。あ……」
暁月 絢音 :
「紅梅……そんな……」 枯れ枝を、力無く見つめる
猿曳 松葉 :
「あのガンコなウメ棒が……枯れてもうた……」
いつか絢音を紅梅から解放してやりたいとは思っていたが……今がそうあるべき時とは到底思えない。
暁月 絢音 :
「……っ! 紅梅! 何……何やってるの、ちょっと……!!」
暁月 絢音 :
「返事しなさい、紅梅!!!」 自身との繋がりが解けたことは分かり切っている。だが叫ばずにはいられない
桐生 緋依 :
「ああ、せっかく呪いを解いてあげたというのに、何と哀れなのかしら……」
暁月 絢音 :
「…………ッ」
暁月 絢音 :
────紅梅のことを、快く思っていたわけじゃない。
暁月 絢音 :
正月枝舞に使う祭具であり、自分のことをこの村に縛り付ける呪いの象徴。
暁月 絢音 :
そんな木刀のことを恨んでいないと言えば噓になる。
暁月 絢音 :
だが、この遺産は絢音が生まれた時からずっと共にあった。
暁月 絢音 :
切っても切れないような腐れ縁。もはや相棒とも呼べる存在がこんな姿になったのを見て……心が乱れないわけがない。
暁月 絢音 :
「……緋依。あんた、神様だから願いを叶えるって言ってたよね」 震えそうな声を必死に抑え、語り掛ける
暁月 絢音 :
「だったら、わたしの望みを聞いて貰ってもいいかな」 何を思ったのか、さっきとは真逆だ
桐生 緋依 :
「原則、願いは一人につきひとつなのだけど……」
桐生 緋依 :
「他でもない絢音ちゃんの願いですもの、聞くだけ聞いてあげましょう」
暁月 絢音 :
「そう、ありがとう。じゃあ……」
暁月 絢音 :
「────わたしと勝負しなさい、緋依」 紅梅を失くしてもなお、闘志の失われていない目で見つめる
猿曳 松葉 :
「ちょ、あやねん!? 無茶やて!!」
あからさまに桁違いのレネゲイドの圧を放つ今の緋依に、素手の絢音が勝てるわけがない。
暁月 絢音 :
「無茶? そんなの当たり前でしょ」
暁月 絢音 :
「でもね、有栖とうさぎ……」
暁月 絢音 :
「その上、紅梅まで……こんな目に遭わされて……!」
暁月 絢音 :
「大事なものを三つも踏みにじられて! 黙ってられるような女じゃないんだよ、わたしは!!」 今、紅梅をも友と認めて、強く叫ぶ
桐生 緋依 :
「……ふふ、あはははは! 何を言いだすかと思えば!!」
桐生 緋依 :
「まったく身の程知らずにも程があるというもの! まだ松葉ちゃんの方が賢いわ?」
暁月 絢音 :
「うるさい! で、どうなの? この挑戦、受けて立つの?」
暁月 絢音 :
「それともその姿は見掛け倒しで、実はわたしに勝てない位弱くて……内心怖くて仕方ないの!?」
桐生 緋依 :
「……そこまで言うのなら、仕方ないわね」
桐生 緋依 :
「いいでしょう、相手をしてあげるわ」
桐生 緋依 :
「ただ、ハンデを設けさせてもらうわね?」
暁月 絢音 :
「ハンデ?」
桐生 緋依 :
「普通に戦えば、ちょっとした弾みで殺しちゃいそうだもの」
桐生 緋依 :
「無益な殺生はしたくないのよ」
暁月 絢音 :
「いいよ、足下掬ってあげるから。どんなハンデでも勝手につけなよ」
暁月 絢音 :
「後から焦ってやっぱり無しでって頼んできても、認めてあげるから」
桐生 緋依 :
「ふふ、まったく威勢の良いコト」
桐生 緋依 :
「……わたしが設けるハンデは簡単よ」
桐生 緋依 :
「わたしはここから一歩も動かず、指一本たりとも動かさない」
暁月 絢音 :
「……へぇ、そんなに縛って大丈夫?」
暁月 絢音 :
「その程度なら、わたしは楽勝でやれちゃいそうだけど?」
桐生 緋依 :
「ふふ、それなら始めましょうか」
桐生 緋依 :
「……さあ、いつでも掛かってきなさい? お望み通り、神の力を見せてあげるわ?」
GM :
そう女神が言うと、従者は暁月絢音の拘束を解く。
暁月 絢音 :
「…………」 立ち上がる
暁月 絢音 :
「……松葉、勝手なことしてごめんね」 松葉の方を見下ろして
猿曳 松葉 :
「………ええけど、ヒヨっちゃんは殺さへん程度に頼むで……」
暁月 絢音 :
「なんだ。そう言うってことは、わたしが勝つって思ってくれてるんだ?」 小さく笑う
猿曳 松葉 :
「………わからん! わからんけど、あやねんが勝ってくれんと、ヒヨっちゃんまでどっか行ってまう!」
暁月 絢音 :
「そう、だったら応援しててよね」
暁月 絢音 :
「大丈夫、緋依は殺さないよ。……有栖達に謝って貰わないといけないし」
猿曳 松葉 :
「……頼むで!」
暁月 絢音 :
「ん」 頷いて
暁月 絢音 :
「行くよ、緋依……!」
暁月 絢音 :
いつでもかかってこいと言われた、もう一度確認を取る必要もない。
暁月 絢音 :
拳を握りしめながら、床を蹴り────
暁月 絢音 :
「っやあああああああああああ!!!!」
暁月 絢音 :
緋依に突撃する刹那、想う。
暁月 絢音 :
「(────有栖)」
暁月 絢音 :
「(わたしは、有栖の力を……)」
暁月 絢音 :
「(ううん、あんたのあの言葉を信じてる)」
暁月 絢音 :
「(わたしが幸せな未来を掴むコト)」
暁月 絢音 :
「(そう言ったあんたのあの夢を、わたしは信じてる……!)」
暁月 絢音 :
「(だから……!)」
暁月 絢音 :
「(わたしはここでは死なない。それに……)」
暁月 絢音 :
「(たとえここで惨めに負けたって……わたしの未来は、きっとまだ続いている!!)」
暁月 絢音 :
「(ねえ、そうでしょう……!?)」
暁月 絢音 :
「(お姉ちゃん!!!!)」
暁月 絢音 :
覚悟を乗せた拳を、桐生緋依────堕トシ神に突き出す!!
桐生 緋依 :
「……はあ」
GM :
救済の偽神は身動ぎもせず、紅の巫の攻撃は神に届く。
GM :
……かに思われたが、その刹那。
GM :
暁月絢音の四肢は、運命の赤い糸に絡み取られていた。
GM :
もとより、紅梅は堕トシ神から生まれ落ちたモノ。同じ力が使えたとしても不思議はない。
桐生 緋依 :
「……かつては、あれほど渇望した力だけれど」
桐生 緋依 :
「いざ手に入ってしまえば、こんなものか」
桐生 緋依 :
「圧倒的強者というのは、思ったより詰まらないものね」
GM :
赤い糸によって空中に吊るされた絢音を見て、溜息を漏らす。
暁月 絢音 :
「くっ……うぅ……!!」 それでもなお、希望を失っていない目で睨む
猿曳 松葉 :
「…………っ」
桐生 緋依 :
「これにておしまい」
桐生 緋依 :
「それじゃ、おやすみなさい絢音ちゃん」
桐生 緋依 :
「────良い夢を」
猿曳 松葉 :
「や、やめろ───っ!!」
GM :
瞬間、虚空から竹の槍が顕現。暁月絢音を串刺しにする。
暁月 絢音 :
「…………ッ!!」
暁月 絢音 :
咄嗟に、絢音の周囲に魔眼の花弁が出現。
暁月 絢音 :
茶色く枯れた梅の花弁は、重力の力場を展開し竹槍を防ごうとするが────
暁月 絢音 :
「ぐあああああああああああああああーーーーーーーーっ!!!!」
暁月 絢音 :
ただの人間が、神の力に敵うはずもなく。
暁月 絢音 :
結界は呆気なく打ち破られ、絢音は血と花弁を散らしながら大きく吹っ飛ばされる!!
猿曳 松葉 :
「どけっ!!!!」
従者の組み付きから関節を捩るように抜け出して、絢音の落ちる地点へ滑り込みキャッチする!
暁月 絢音 :
「……………………」
暁月 絢音 :
防げなかった竹槍に体を抉られてはいるものの、息はある。
暁月 絢音 :
だがたった一瞬で意識を持っていかれたようで、力無く松葉の腕に抱かれていた。
猿曳 松葉 :
息があることを確認して安堵すると、緋依の方を向く。
猿曳 松葉 :
「…………もう、やめてくれや。降参や………」
猿曳 松葉 :
有栖の死。うさぎとの戦い。そして緋依の裏切り……
大切な人たちと引き裂かれ続け、松葉の心はついに折れてしまった。
猿曳 松葉 :
「………アリっちゃんを殺したことも……師匠をめちゃくちゃにしたことも……皆を騙してたらしいのも……」
「許されへん、許されへんけど………」
猿曳 松葉 :
「………もう、嫌や。」
「これ以上、あやねんを傷つけんとってほしい、UGNの皆を傷つけんとってほしい、村の皆を傷つけんとってほしい………!」
猿曳 松葉 :
「これ以上、誰も傷つかへんねやったら……他はもう好きにしてくれや……」
「うちらのことは、放っておいてくれや……」
猿曳 松葉 :
「あやねんには、追いかけへんように言うて聞かすから………」
桐生 緋依 :
「何を言ってるのかしら、松葉ちゃん?」笑いながら歩み寄る。
桐生 緋依 :
「わたしが攻撃したのは、あくまで絢音ちゃんが望んだから」
桐生 緋依 :
「……元より、あなたたちを殺すつもりはないわ」
桐生 緋依 :
「先程も言った通り、無益な殺生は好まないもの」
桐生 緋依 :
「もし抵抗せず捕まってくれるなら、わたしからは何もしないと約束するわよ」
猿曳 松葉 :
「…………。わかった、それでええよ…………」
服従の言葉を吐く。過去の罪を放置することになったとしても、今これ以上何かを失うのは耐えられない。
桐生 緋依 :
「……ふふ、よかった。ありがとう」
桐生 緋依 :
「それから、言いそびれていたわね」
桐生 緋依 :
「明けましておめでとう」偽りの女神は微笑んで
桐生 緋依 :
「何も心配は要らないわ、松葉ちゃん」
桐生 緋依 :
「────少しだけ、ほんの少しだけ眠っていれば、何もかも良くなるから」
GM :
枯れ枝となった紅梅を踏み躙る。
GM :
……堕トシ神の打倒、その最後の希望であった紅梅。
GM :
其れは灰となって、猿曳松葉の目の前で砕け散った。
Scene13 新時代秩序
GM :
登場PCは神狩妃華と蛇ノ目衣葉!
梅結村 周辺部
GM :
令和五年 十二月三十一日 午後十一時四十分 梅結村外れ
GM :
年越し直前。
GM :
UGN護送車両の後部座席にて。
GM :
────エージェントやジャームの輸送に使われるという、その空間。
GM :
運転席側とは分厚い壁で隔てられた、鉄檻のような座席。
GM :
そこには、神狩妃華と蛇ノ目衣葉。
GM :
異なる組織に身を置きながら、目的を同じくする二人の姿があった。
GM :
あなたたちの今の目的は、仮称『アンノウン』。
GM :
梅結村外れに現れた、正体不明のオーヴァード。その迎撃であった。
GM :
……あなたたちは、未来を知ることはできない。
GM :
夢皓有栖とは異なり、先の未来に待ち受ける「惨劇」を知り得ない。
GM :
だが、歴戦のエージェントの勘か、はたまた探偵の直感か。
GM :
何故だろうか、胸騒ぎがしていた。
神狩 妃華 :
「…………なぁ」
神狩 妃華 :
重苦しい空間の中、口を開く。
神狩 妃華 :
「……あの銃声、君にも聞こえたか」
蛇ノ目 衣葉 :
「ほう、どうやら私の聞き間違いではなかったようだね」
蛇ノ目 衣葉 :
「なんの目的か知らないが、あの場で誰かがずっと標的を待ち構えていたようだ」
神狩 妃華 :
「嫌な予感が止まらない……」
神狩 妃華 :
「彼女には更生の余地……いや、その必要すら感じさせなかった。彼女を保護し、元の生活が送れるようにしてあげるのは私の義務だ」
神狩 妃華 :
「あれでもし彼女に何かあったら……」
神狩 妃華 :
肘をつき額に指をやる。誰が見ても、思案し悩める人のそれだ。
蛇ノ目 衣葉 :
「良い人だな。だが、正直言うと私はそこまでは心配していない」
蛇ノ目 衣葉 :
「いや、私がとやかく考えてもあまり意味がない、というのが正しいかな」
蛇ノ目 衣葉 :
「結局のところ、私があの場にいたところで彼女の足手まといになるだけだからだ」
神狩 妃華 :
「確かに彼女は強かった。だが万が一は誰にでもあって、それを防ぐのが……こう言うとなんだが、大人の役目だと思ったんだ」
神狩 妃華 :
身を起こし、蛇ノ目を見て表情を和らげる。
神狩 妃華 :
「良い人、か……私から言わせれば……君こそ、だな」
神狩 妃華 :
「あえて悪い言い方をするが、最初の胡散臭さは看過しきれないものがあったよ」
蛇ノ目 衣葉 :
「それほどでもない」 両手ピース
神狩 妃華 :
「フフッ……暫くしてなるほど、ちゃんと人を見ているし、探偵なんて言うのも伊達じゃないと思えた。蛇ノ目の推理には血が通っている」
蛇ノ目 衣葉 :
「おお、現場に割り込むといつも怒られるのだけれど、これだけ褒められたことはないかもしれないな」
神狩 妃華 :
「私が例外なだけさ。イレギュラーはまぁ困るが、こうして信頼に足ると思える相手なら歓迎したい」
蛇ノ目 衣葉 :
「有難いな。理解者がひとりいるといないでは仕事のしやすさがまったく違うから」
蛇ノ目 衣葉 :
「でも実際、今回は大した仕事はできていないさ。結局、大晦日までに犯人を捕まえることはできなかった」
神狩 妃華 :
「それは……進捗としてはこちらも同じだからな。舞さえ終わってくれればひとまずそれで良い」
神狩 妃華 :
「私達の真に達成すべき仕事は、犯人を狩り立てることではない。皆を安全に返すことなんだ」
蛇ノ目 衣葉 :
「……本気でそう思っているのか?」 意味深に
神狩 妃華 :
「……ん?もちろん、今後の安全の為に犯人を捜し出す……のは重要だし、すべきことだとは思うが……」
蛇ノ目 衣葉 :
「ふむ」
蛇ノ目 衣葉 :
「私には、あの梅結村支部が"安全"とは到底思えないけれどね」
神狩 妃華 :
「そうだな。秘匿が暴かれてしまった以上、今まで以上の策を講じる必要はあるかもしれない」
蛇ノ目 衣葉 :
「……」
蛇ノ目 衣葉 :
「いい人だな、君は」 苦笑して
蛇ノ目 衣葉 :
「それは長所であり、ときに短所でもある」
神狩 妃華 :
「……まぁ、確かに……同僚にそんなことを言われるようなこともあるが……?」
蛇ノ目 衣葉 :
「さて、負け惜しみはこのくらいにしておこう。向こうが無事だといいが……」
神狩 妃華 :
「……?そうだな」真意を掴み損ねる。
蛇ノ目 衣葉 :
「……それも、まずは自分たちの心配からだね。頼りにしているよ」
神狩 妃華 :
「ああ、互いにな」グローブをギリと締め、戦いに備える。
GM :
……いまごろ、正月枝舞は恙なく行なわれているだろうか。
GM :
そうした不安をよそに、
GM :
あなたたちの持っている携帯端末、その時計が零時を指した瞬間。
GM :
西暦2024年を迎えた刹那。
GM :
────車窓から見える、外の風景が真っ赤に染まる。
GM :
地響きの如き轟音が鳴り、爆風にあおられた車体が大きく揺れた。
蛇ノ目 衣葉 :
「―――ッ!!」
神狩 妃華 :
「ぐおッ!?」
車両の縁を掴んで揺れに耐える
蛇ノ目 衣葉 :
「――っ、私はあまり詳しくないのだが……西日本の正月とはこうなのかっ!?」 ペラペラになって扉にへばりついている
神狩 妃華 :
「まさか!何だあの規模の爆発は……!河合!!」
すぐさま無線機を取り出して連絡を試みる
河合 由佳 :
『ミサイル……天の火、撃ち堕とさ……すぐ逃げ……』
GM :
通信機越しに河合が叫んでいる。ノイズ交じりで、うまく聞き取れない。
神狩 妃華 :
「聞こえたな、天の火が投下されたか天の火が堕ちたかだ!───クソ、本部は何をしてるんだ!?」
扉を開けてすぐに飛び出せるように
蛇ノ目 衣葉 :
「え、天の火って京香様が毎日よくも飽きずに観察してるUGNのアレ? それは大ごとじゃないのかい……!」
GM :
……UGN護送車の後部座席から、すぐ外へ通じる扉。そこには何故かロックがかかっていた。
ジャームの護送にも使われるためか、内側から開けられない。
本部エージェント :
「ああ、よかった」
本部エージェント? :
「────ちゃんと堕ちたんすねェ”天の火”は」
GM :
運転席に座っていた男が、急ブレーキを踏む。
蛇ノ目 衣葉 :
「……ああ。どうやら一回戦は私たちの負けのようだな」
神狩 妃華 :
「私は探偵でもないが……今、丁度……!ハメられたことだけは分かったさ!」
ブレーキに負けぬよう、床に食い込むほど足を踏ん張って
"ジャバウォック" :
「おや、探偵さんはどうも、思ったより物分かりがいいらしい」
"ジャバウォック" :
「……あっしはてっきり、全力で抵抗してくるかと身構えてたんですがねェ」運転席から降りる。
蛇ノ目 衣葉 :
「いや、私ほど物分かりの悪い奴はいないさ」
蛇ノ目 衣葉 :
「言っただろう。"一回戦は"私たちの負けだと……!!」 臨戦態勢
"ジャバウォック" :
「ほう、一回戦? するってぇと、次があるとでも云うんですかい?」あなたたちの残った輸送車を、ジャバウォックの従者達が包囲する。
蛇ノ目 衣葉 :
「本部のお姉さん、この場を切り抜ける手は!」
"ジャバウォック" :
「残念ですがね、そんなものありやせん」
"ジャバウォック" :
「この護送車はジャーム輸送のために作られたものですぜ? いくらあんたらでも、そう簡単にゃ抜け出せねぇでしょうよ?」
蛇ノ目 衣葉 :
「残念ながらそうらしいな……!」 ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ
神狩 妃華 :
「蛇ノ目、できるだけ小さくなれるか」
蛇ノ目 衣葉 :
「畳めばなれなくもないが……」
神狩 妃華 :
「よし、全力で吹っ飛ばす!死んだら悪い!!生き返ってくれ!!」
瞬間、車内が赤く染まる。彼女の背中から、最大出力の業火が放たれる。
蛇ノ目 衣葉 :
「……無茶言ってくれるな。まあ、私よりそれが得意な人はそういないだろうが」
"ジャバウォック" :
「────へえ、なるほど」眩いばかりの火に目を細めて
"ジャバウォック" :
「クク、なるほど……! そう来ますかい……!!」
"ジャバウォック" :
「必要ない殺しはするなと言われてたんですが……、そのまま大人しく捕まったんじゃあ、面白かないわな……!!」
神狩 妃華 :
「言ってろ……!!」
護送車は、当然サラマンダーのジャームも運ぶ。熱への耐性は申し分ない。
神狩 妃華 :
炎がふつと途切れ、突然冷気が車内を満たす。普段は使わないが、訓練を積んだエージェントには造作もない。
神狩 妃華 :
車内の設備がバキバキと音を立てたかと思えば、転じて熱が場を支配する。
神狩 妃華 :
「体調崩したら緋依にでも言ってくれ」
ミシミシと、車体から音がする。頑丈な箱に大きな罅が入り始めた。
蛇ノ目 衣葉 :
「……そうできるといいね」 ヒビの隙間を抜けられるよう、できるだけ身体を小さく畳む
"ジャバウォック" :
「止めといた方が賢明だと思いやすがねえ」《赫き剣》と《赫き猟銃》、ふたつの得物を生み出す。そう言いながら口元は笑っている。
蛇ノ目 衣葉 :
「私もそう思うけれど、こればっかりは性分だからね」
蛇ノ目 衣葉 :
「きっとそんな私だから、京香様は選ばれたんだろう」 バネのように車両から飛び出す!
神狩 妃華 :
「私から目を逸らすなよ”ジャバウォック”!!その程度の人数で私を無視できると思ってるのか!!」
罅は広がっていく。間もなく彼女も脱出を果たすだろう。
"ジャバウォック" :
「なるほど? 自分を捨て石に、そっちの探偵だけでも逃がそうってハラですかい?」
"ジャバウォック" :
「ですがね、あんたは少しばかり忘れてるんじゃありやせんか?」
"ジャバウォック" :
「お互い万全ならいざ知らず」
"ジャバウォック" :
「安黒うさぎとの戦闘で疲弊してるあんたが、万全のあっしの足止めをできるとお思いで?」
神狩 妃華 :
「──そんなことは忘れた!」
神狩 妃華 :
「”する”んだよ……ッ!私が、お前達の、相手を……!!」
地獄の底から這い擦り出るように、ギリギリと装甲板が引き裂かれていく。
"ジャバウォック" :
「おお、流石は"怒りの緋"……あっしの雇い主が信用するエージェントだ、まったくジャームのような暴れっぷり……」
"ジャバウォック" :
「ですがね、あんまりあっしを舐めないほうがいい」車体の隙間から跳びだした衣葉を正確に捉え、その猟銃で狙い撃つ。
GM :
次いで、ダメージを受けて怯んだところに従者が追い縋り。
GM :
ジッパー部分を血の槍で穿ち貫き、地面に縫いつける。
GM :
……蛇ノ目衣葉は探偵であって、戦線離脱に手慣れた戦闘エージェントではない。
GM :
いかに変幻自在のエグザイル能力者といえど、小手先の思いつきで出し抜けるほど、ジャバウォックは甘くない。
蛇ノ目 衣葉 :
「くっ、そう簡単にはいかないか……」 引っかかってジタバタしている
GM :
ジャバウォックの従者。その兵数はざっと三十。
GM :
いずれも集団戦闘に優れた武器、すなわち血の槍で武装している。
GM :
────完全に包囲されており、逃げ場は無い。
GM :
この状況を打開するなら、一点突破で血路を開くほかにない。
GM :
……二人の得物は拳。従者の得物は槍。射程からして圧倒的不利。
GM :
そもそも、数が違う。
GM :
ジャバウォック自身も合わせれば、三十一対二。
GM :
……さきほど言われたとおり、勝ち目はゼロだ。
神狩 妃華 :
バギャリ、と大きな音をたて、ついに護送車が大破する。
神狩 妃華 :
飛び出てきたのは、焔を身に纏った鬼。
その身を蛇ノ目の前に晒すや否や、爪を地面に突き立てる。
神狩 妃華 :
「……数が多ければ距離も近い、助かるさ!道は開ける!千切ってでも抜け出してくれ!!」
蛇ノ目 衣葉 :
「どこを千切っても無事なわけじゃないんだけどね、仕方ないな」
蛇ノ目 衣葉 :
「切られるのは慣れているからな……ぐぁぁぁぁぁぁっ!」 痛みで吠えながら地面に刺さった部分を引きちぎって進む!
"ジャバウォック" :
「……まったく、ムダな足掻きをしなさる」
"ジャバウォック" :
「そういうの、何ていうか知ってますかい? 無鉄砲って言うんですぜ?」言いながら猟銃を構え、衣葉に再び狙いを定める。
神狩 妃華 :
「大勇と言ってくれ!……そォら!!」
神狩 妃華 :
突き立てた爪から業火が地面に吹き込まれる。
瞬間、土を巻き上げる炎が、轟音と共に地中から吹き上がる。
神狩 妃華 :
当然従者もこれに巻き込まれる。蛇ノ目を攻撃するために集合していればするほど。
GM :
業火に呑みこまれた三体の従者。
GM :
……瞬間、それらは火だるまとなって燃え盛る。
GM :
だが、ジャバウォックは構わず、猟銃のトリガーを引いた。
GM :
血の弾は業火によって妨げられて、衣葉の頬を掠めていく。弾道が逸れていなければ、脳漿をブチ撒けていたかもしれない。
蛇ノ目 衣葉 :
「……紙一重だ」 間一髪で回避しながら飛び回り逃げる!
"ジャバウォック" :
「は~~あ……逃がしちまいますね、こりゃあ……」逃げ去る衣葉を見送って、肩を竦める。
"ジャバウォック" :
「いや~~……こいつはあっしの落ち度ですねえ、失敗失敗……」猟銃を投げ捨て、笑っている。
"ジャバウォック" :
「もちろん、抵抗すること自体は想定してやしたが」
"ジャバウォック" :
「ゼノスの怪しい探偵ひとりの為に、ここまで必死に足掻くなんざ、夢にも思ってもなかったもんで」
"ジャバウォック" :
「……まったく、聡明なあんたなら、勝ち目がないコトなんざ分かりきってるでしょうに」
神狩 妃華 :
「はぁ……そうかな……?人を助ける為に、全力を出すって……言うのは……UGNエージェント、としての義務だろう……と……」
ジャバウォックから指摘されていた通り、戦闘後の消耗状態。全くと言って良いほど万全ではない。
"ジャバウォック" :
「ヒトねえ? あのビックリ人間を人扱いなんざ、これまた随分とお人好しだ?」
神狩 妃華 :
「ふっ、……考えたことも無かったよ……」
神狩 妃華 :
言われ気付いたが、本当に、全くもってそのような思考は無かった。
"ジャバウォック" :
「あっしとしては……堕トシ神の力が揺らぐ訳でもなし、探偵ひとりに逃げられたところで構いやしませんが……」
"ジャバウォック" :
「んじゃあ、そろそろ……その甘さの対価を払ってもらうとしますかね……?」血の刃を妃華に向ける。
神狩 妃華 :
「………取り立ててみろ」
ぐ…と、膝に手を突き立ち上がる。
GM :
従者、三十。その総てが一斉に、神狩妃華に殺到する。
GM :
四方八方から雨のように迫り来る血槍。
GM :
……其れはエージェントの多くにとって、絶対の死だ。
神狩 妃華 :
「……っだが!!」
神狩 妃華 :
神狩妃華というエージェントの強みは、その爆発的な機動力だ。
神狩 妃華 :
背から放出される炎をブースターとして、空に尾を引き、従者をひしゃげさせる。
神狩 妃華 :
或いは安黒うさぎにしたように、その場で爆炎を巻き上げて自身諸共燃やし尽くす。
神狩 妃華 :
従者は着実にその数を減らすが、連打するには彼女の攻撃は出力が高すぎる。
神狩 妃華 :
文字通り『身を焦がし』、そうして取り巻き共がいなくなったころには、両腕が黒く煤け、その指先はおそらく炭化していた。
神狩 妃華 :
「……っ……はぁ、っ、はぁ……!」
"ジャバウォック" :
「あんだけいりゃあ、手負いを仕留めるには十二分だと思ってたんですがね」
"ジャバウォック" :
「まさかここまでやるとは、火事場の馬鹿力ってヤツですかい」
"ジャバウォック" :
「流石は"怒りの緋"! あっしとしたことが、ずいぶん見縊ってたらしい!!」
GM :
従者は血霞と散る。
GM :
────だが、希望が見えたのも束の間。
GM :
霧散したハズの血液が凝集。
GM :
ジャバウォックの手元に、巨大な緋の刃を編み出す。
"ジャバウォック" :
「ま、甘く見てたのはお互い様ってコトでひとつ」
神狩 妃華 :
「………準備に……はぁ……時間がかかると聞いていた…っんだが……!」
神狩 妃華 :
焦点の合いきらない目を向けながら、薄く笑う。
"ジャバウォック" :
「ああ、悪いですねえ」
"ジャバウォック" :
「こっちは計画のために、二週間以上も潜伏して準備を済ませてたもんで」
"ジャバウォック" :
「────んじゃあ、もうムダに頑張らなくていいんで、ちっとばかし休んでてくださいや」
GM :
……一刀両断。
GM :
神狩妃華の大勇、その一切を無駄だと斬って捨てる。
神狩 妃華 :
「ク……ソ……!」
神狩 妃華 :
指の一本も動かせず、そのまま視界は暗転する。
"ジャバウォック" :
「……はあ、まったく大した相手だ」
"ジャバウォック" :
「アレを食らっときながら、まだ死んでねえとは……ハナから殺すつもりでかかりゃあ良かったですねえ……」
GM :
凶刃に斃れた神狩妃華を一瞥。
"ジャバウォック" :
「これも仕事なんで、探偵のほうは追わせやすが……」
"ジャバウォック" :
「ここまでお膳立てしといて逃げられたんだ、あっしの負けみたいなもんですかねぇ……」
GM :
ジャバウォックは煙草を取り出し、
GM :
激しい戦いの跡に未だ燻っている焔で、火を点けた。
梅結神社 裏山
GM :
……一方、その頃。梅結神社の裏山。
GM :
仲違いの舞台であった、うら寂れた祠。
???? :
「これがお主の導いた未来か」
GM :
名もなきそれは、眼下に広がる惨禍を見据える。
???? :
「紅の巫らの悲しむ姿を知りながら、斯様な悲劇を望むか」
GM :
誰にともなく呟く。
???? :
「……いや、望む他なかった、と云うべきか」
???? :
「その真意はどうあれ、お主が残した傷痕は呪いであろう」
???? :
「哀れなことよ、罪深きことよ」
???? :
「お主を縛りつける運命、その総てを識る妾が憐れもうぞ」
???? :
「のう白の巫、夢皓有栖」
???? :
「────”我が巫女”よ」
After play
経験点配布
GM :
これにて年越し卓の前編『Dreams Come True』が完結! お疲れ様でした!!
暁月 絢音 :
ぐああああお疲れ様でした!
猿曳 松葉 :
お疲れ様でした!!
神狩 妃華 :
お疲れさまでした!!!!
蛇ノ目 衣葉 :
お疲れ様でした!!! 後編は逆襲するぞ!
暁月 絢音 :
大分詰んでるが??????
GM :
後編で反撃するために、経験点配布のお時間です!
暁月 絢音 :
わーい
猿曳 松葉 :
もうダメだあ……おしまいだあ……(ベジータ松葉)
GM :
Eロイスは《歪んだ囁き》《超越者の戯れ》《砕け散る絆》で3点
GM :
Dロイスは安黒うさぎの《装着者》と桐生緋依の《記憶探索者》で2点
GM :
シナリオクリアで10点、いつもので5点。
GM :
合計20点に最終侵蝕率とSロイスぶんを合わせて、各PCの追加経験点として取得してもらいます!
暁月 絢音 :
30点! すごい貰えるじゃんね
猿曳 松葉 :
30点!色々出来るね
神狩 妃華 :
じゃぁ私は25!後でプールからもう5点補充できるって感じかな?
GM :
そうねね!最も高い取得経験点にあわせて、今回は所持経験点から補填できます!!
蛇ノ目 衣葉 :
28かな?たぶん
蛇ノ目 衣葉 :
とりあえずイージーエフェクトは取ろう
GM :
イージーエフェクト等は引き続き、所持経験点から補填した追加経験点でいくらでも取得可能になってるので、活用してもらえれば!!
暁月 絢音 :
ありがたいね
蛇ノ目 衣葉 :
ありがたすぎる!
神狩 妃華 :
やったぜ
GM :
それでは、みんなの取得経験点を3で割って切り捨て!わたしは96点もらいましょう!
暁月 絢音 :
でっか
GM :
せっかく継続PCだし、みんなに成長を楽しんでもらおうと思ってたら、クソデカ経験点が入ってしまった。
暁月 絢音 :
GMが一番頑張ったから当然っす
神狩 妃華 :
すげぇシナリオだぜ
GM :
ありがたいっすね!
GM :
では、解散……する前に! 破壊されたDロイス《遺産継承者:紅梅》について案内をしておきます!
暁月 絢音 :
なんかある!なになに教えて
GM :
破壊したDロイスのあった固定ロイス欄は、真っ白の空欄にしておいてください!
GM :
なお当然ではありますが、壊れた紅梅は所持品から失われます!
暁月 絢音 :
そりゃそう…!了解了解!
暁月 絢音 :
紅梅お前…Eロイス解除もせず何の良いところもないまま終わったな…?
GM :
後編には、見せ場があるのか……乞うご期待! できないな!! 完全に死んでるよコレ!!
暁月 絢音 :
枯れた上に踏んづけられて消滅してますからね…この空いたDロイスが果たしてどうなるのか、楽しみやね…!
GM :
では改めて、前編は全行程終了! 解散とします!!
GM :
次回をお楽しみに!!
猿曳 松葉 :
お疲れ様でした!!!!
神狩 妃華 :
お疲れさまでした!
暁月 絢音 :
お疲れ様でした!毎回衝撃な展開や情報があって飽きなかったし凄い面白かった!後編楽しみに待ってます!!
蛇ノ目 衣葉 :
お疲れ様でした~!! 後編もめっちゃ楽しみやね……
CREDIT
しば式めーかー
写真AC
てんぱる1
なかば
なごに屋
パンダ=ヒロ
フリー素材処くらげや
ふわふわ鱈メーカー4
みんちりえ
わたおきば
HSNG
KNTgraphics
PAKUTASO
本作は「矢野俊策」「有限会社ファーイースト・アミューズメント・リサーチ」「株式会社 KADOKAWA」が権利を有する
『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
©︎ 矢野俊策/F.E.A.R.