GM:めい
メインログ /
雑談ログ
キャラシート
PC1:クリスタ (キャラシート) PL:ふろずん
PC2:深月藍歌 (キャラシート) PL:雅
PC3:二階堂新 (キャラシート) PL:LISP
PC4:浜崇晃 (キャラシート) PL:タロベー
目次
■ステージ紹介
千葉県凪宮市
■プリプレイ
HO&PC紹介
■オープニングフェイズ
01 UGN凪宮支部
02 彷徨う人形
03 人形作家
04 お前が殺した
05 死神
■ミドルフェイズ
06 二対一
07 行方不明の支部長
08 部外者達の集い
09 情報収集
10 情報共有
11 鏡映しの森
12 止まった心臓
13 死神は命を凪ぐ
14 抜け殻
■クライマックスフェイズ
15 死の舞踏
■エンディングフェイズ
16 託すもの
17 灯台
18 凪宮市の夜明け
19 デートの始まり
20 新たな夢
21 街の守護者
22 人形が人形の殻を破るお話
■アフタープレイ
経験点配布
■エクストラ
パーソナリティーズ:マトリョーシカ
ステージ紹介
■ステージ:千葉県凪宮市
凪宮(ナギミヤ)市は千葉県の南東部に位置する観光都市である。
総人口は約4万人。美しい海に面し、郊外には山と森が広がる自然豊かな町になっている。
龍姫川(リュウキガワ)という川が凪宮市を北と南に分けるように流れ、太平洋に注いでいる。
年間を通して温暖な気候に恵まれており、冬はめったに雪が降らず、夏は真夏日日数が少ない避暑地でもある。
そのため夏は避暑地に、冬には避寒地として多くの観光客が訪れている。
・UGN凪宮支部
凪宮市のUGN支部。
北東の別荘地帯の外れにある岬に建てられた屋敷を拠点としている。
支部は一年前から構えられているが、この支部の存在は何故かUGN内でも秘匿されており、ごく一部のUGN関係者しかその存在を知らない。
そのためこの町に住むUGNに保護されているオーヴァードやUGNイリーガルは、UGN日本支部か関東支部の世話になっている場合が多い。
・和辰巳学園(ワタツミガクエン)
共学の公立中高一貫校。
全校生徒数は約700人。学力は全国平均程度。
文化祭や体育祭、部活動などは全て中等部高等部合同で行われている。
・凪宮グランドホテル
凪宮市に本社を置く、ホテル経営・飲食店経営を手掛ける大企業。
凪宮グランドホテルが経営するリゾートホテルや旅館は凪宮市に数多く点在する。
本店であるグランドホテルは比奈浜海岸沿いに建っており、海が眼前に広がる高級感のあるリゾートホテルとして有名。
・凪宮駅
海沿いに走るJRの鉄道駅。
東出口からは比奈浜海岸に、西出口からは夕凪通りに向かえる。
南出口のバスターミナルには、凪宮アクアパークの無料送迎バスが往復している。
・夕凪通り
凪宮駅から西に向かって伸びる、凪宮市で最も長い商店通り。
通り全体に活気があり、ドラッグストアやファーストフードのチェーン店、喫茶店などが建ち並び、昔ながらの個人商店も充実している。
・比奈浜海岸
凪宮市内最大の海水浴場、比奈浜海水浴場が存在する海岸。
海辺にはヤシ並木と遊歩道が続き、南国ムードに溢れている。
海水浴場が開いている夏の季節には、家族連れを中心に多くの海水浴客で賑わっている。
・凪宮アクアパーク
大規模な総合海洋レジャー施設。
20年前に開園し、海水浴程度の観光地だった凪宮市を通年リゾート地に生まれ変わらせるきっかけとなった。
シャチやイルカの迫力あるパフォーマンスショーが人気。
・凪宮漁港
凪宮市南東に位置する太平洋に面した漁港。
漁港には船舶係留施設が整備され、マリンスポーツやクルージングが盛んである。
・藍羽公園(アイバコウエン)
凪宮市で最も広い自然公園。
桜の木が多く植えられているため、春には花見客がよく集まる。
・深滝山(ミタキヤマ)
凪宮市北部、町の郊外にそびえ立つ山。標高370m。
整備されたハイキングコースがあり、四季折々の自然の景色を楽しみに登山客が訪れている。
プリプレイ
GM :
ではPCの紹介から始めていきます
GM :
まずはPC1!お願いします!
クリスタ :
ワタクシが一番! よくってよ!!
クリスタ :
クリスタ=フォン=グラスマン! ドイツの名家の御嬢様ですわ!!
クリスタ :
貴族はその立場に相応しい能力を身に着けていなければならない、という考えの下、自己研鑽を続けている努力家でもありますの!!
クリスタ :
特に美の探求に余念がなくて『世界で一番の"美"を手に入れる』と豪語してますわ!
クリスタ :
そして『至高の美女』として認められるためにモデル活動等も行なっておりまして、同郷の有名モデルだった「レナ・エーデルシュタイン」とはライバル関係でしたの!
(共演した有名雑誌の表紙を奪われ続けた、という一方通行のライバル意識である)
クリスタ :
戦闘では【Dロイス:秘密兵器】で取得している遺産擬きを駆使して戦いますわ!
クリスタ :
RC技能で≪インビジブルハンド≫による範囲攻撃を行なう他、装甲諸々のおかげで合計58点のダメージ軽減ができますの!
クリスタ :
もはや護衛なんてジャマになる程の戦闘能力の高さですわね!
クリスタ :
以前の参加卓では、個性豊かなPCと偽装家族として数日を過ごしたのですが……今度は不良PCに囲まれていますわ!?
クリスタ :
しかも、またもUGN支部がない地域に出向いてますわ!?!?
クリスタ :
そんなカンジでPCは他PCを眺めて眉を顰めてそうですが、PLは高慢な令嬢でみんなと絡むのを楽しみにしてます!!
クリスタ :
以上!!!!
GM :
ありがと!いやほんまやんまた支部が無い街に来てる!
GM :
もうそういう縁なのよ
クリスタ :
ついてねえですわ~~~~!!!!
GM :
どんまいですわ~!
■PC1ハンドアウト
ロイス:シア
推奨感情 P:尽力/N:憐憫
キミはUGNに所属する、あるいは協力関係にあるオーヴァードだ。
ある日の夜、キミはシアという人形のレネゲイドビーイングに出会った。
UGN凪宮支部に保護されているシアは、行方不明になった支部長や支部員達を捜しているらしい。
キミはこの緊急事態を見過ごすことが出来ず、凪宮支部のメンバーを捜す手伝いをすることにした。
GM :
それはさておき、クリスタちゃんのOPではヒロインのシアと出会います。
GM :
行方不明になった支部員達を捜している健気な子なので、なんやかんや話聞いて最終的に協力してあげてください
クリスタ :
このワタクシが! ボランティアの人形保護!! 仕方ないですわね! 御嬢様でもPC1が出来るところを見せつけていきますわよ!!
GM :
頑張って下さいまし~!
GM :
では次いきましょ!PC2、お願いします。
深月藍歌 :
はーい!私よ。
深月藍歌 :
ちょっと演出風に!
深月藍歌 :
…これは、ある事件後に記録されたFHのログである。
深月藍歌が所属しているセルの室内で、FHエージェントと面談している様子が収められている。
深月藍歌 :
「は?名前…?わざわざそんなことまで聞くのね……」
深月藍歌 :
嫌味を含んだ溜息と共に、彼女は口を開く。
深月藍歌 :
「"アン・バースデー"の藍歌よ。これで良い?」
深月藍歌 :
「…あ?苗字?……そっちは別にいいでしょ。嫌いだし。」
深月藍歌 :
「私の近況?まあ…情報収集に混じったり、軽くトレーニングしたり、勉強教えたり……かしら。」
深月藍歌 :
「いや、私の身体を乗っ取られたことがあったりしたわね……。あれは最悪。二度とごめんよ。」
深月藍歌 :
「アンタ達からしたら、"賢者の石"の適合者がただの偏屈女に戻ったのが残念だったかしら?ご愁傷様ね。」
手をヒラヒラ振って皮肉を口走る。
深月藍歌 :
「……誕生日のUGNエージェントを襲う?あー、あれは……」
深月藍歌 :
「───つまらないから、止めたわ。」
深月藍歌 :
しばしの間を置いた後にそう答える。
深月藍歌 :
「幸せそうなヤツが妬ましいのは変わらないわ。気が向いたらまたやるかもしれないわね。」
深月藍歌 :
嘘を交えて、茶を濁す。彼女がUGNエージェントを襲うことは恐らくないだろう。
深月藍歌 :
「……もう良いかしら、私にもプライベートってものがあるから」
深月藍歌 :
そうして、彼女は足早にその場から退出していったのであった。
深月藍歌 :
とまあこんな感じで、ツンケンした態度のFH系女の子(UGNにダブルクロス予定)です!
深月藍歌 :
今回は凪宮市に遊びにくる形で参戦!よろしくお願いします!
GM :
アンバちゃん!PLが使いたいけどHO的に無理だなって思ってたのにGMが使ってもいけるよって言ってきて参戦したアンバちゃんだ!
深月藍歌 :
イエイ!GMが許可してくれたおかげで参戦できました。ありがとうありがとう……
GM :
どういたしまして!危うい立場だけど、UGNに何とか協力出来る状態の子だしね
■PC2ハンドアウト
ロイス:ヴァニタス
推奨感情 P:執着/N:恐怖
キミはUGNに所属する、あるいは協力関係にあるオーヴァードだ。
ある日の夕方、キミはヴァニタスという人形のレネゲイドビーイングの襲撃を受けた。
ヴァニタスが使う《ワーディング》は異質で、キミは今まで感じたことの無い程の死の恐怖を覚えてしまう。
このレネゲイドビーイングをこのまま放っておくわけにはいかない──そう感じたキミは、ヴァニタスを倒す決意をする。
GM :
さて、藍歌ちゃんのOPではヴァニタスに遭遇します。
GM :
未知のワーディングを使ってきたり、襲い掛かってくるそうなので頑張って対処してください!
深月藍歌 :
恐ろしいねえ…でも人形程度に負けるアンバちゃんじゃない!!(フラグ)
GM :
果たしてフラグは回収されるのか折られるのか!楽しみにしていきましょう…
GM :
では次!PC3、お願いします。
二階堂 新 :
いくぞいくぞ!!
二階堂 新 :
”スターマイン”二階堂新! FHに誘拐されて特殊な改造をされた経歴持ちのイリーガル!
二階堂 新 :
東京の悪の巣窟・湾岸地区ではちょっと知られたお洒落番長だ!
二階堂 新 :
といってもそのセンスは独特。普段からファッションでメイド服とかを着てる、街で見かけたらあんまりお関わりあいになりたくないタイプの男!
二階堂 新 :
中学時代は学校のアタマを張ってた札付きの不良だけど、高校はちゃんと通うって友達と約束したから今のところ大きな問題を起こしたりはしていない。優等生だぜぇ~
二階堂 新 :
が、自慢の衣装を馬鹿にされたらプッツンしたりしなかったりするかもしれない!
二階堂 新 :
戦闘は、突っ込んでって、自爆する! 以上!
二階堂 新 :
この街のワルどもをお洒落パワーでどんどん爆発させていくぞー!! そんな感じです!
GM :
芸術は爆発だって昔の偉い人も言ってたからなぁ!よろしくなぁ!
GM :
どんな立ち絵なんだろうって気になってたけど、悪そうな顔してるのに可愛くて良いね…
■PC3ハンドアウト
ロイス:燈台透
推奨感情 P:友情/N:不安
キミはUGNに所属する、あるいは協力関係にあるオーヴァードだ。
数ヵ月前、キミはとある任務がきっかけで、UGNのエージェント“ソウルイーター”燈台透(トウダイトオル)と友人になった。
その透から一週間前、「大事な話があるので、一週間後に自分の別荘に来て欲しい」とキミは頼まれる。
そして約束された日になり、キミは透の待つ別荘へと向かうことにした。
GM :
そして新くんのOPなのですが、HOロイスの燈台透と出会う回想シーンから始まります
GM :
そこから現在に戻って支部へ向かうぞって感じだと思ってくださいな!
二階堂 新 :
向かうぞ!(爆風で飛んでいく
GM :
目立ちすぎで笑っちゃった、爆風で飛んでも良いけどばれないようにしたって…!
二階堂 新 :
努力はします!(壁抜け(爆破))
GM :
努力するなら…いいか!(?) まあでもそれくらいするのは緊急事態な時でしょう、多分
GM :
では最後!PC4、お願いします。
浜 崇晃 :
ウス‼︎いきます!
浜 崇晃 :
17歳、浜崇晃。高校2年。
不良の半機械化兵。
浜 崇晃 :
中学時代、友人のいじめ現場に遭遇。怒りのまま主犯と思わしき生徒に殴りかかるも、崇晃を知る友人は主犯を庇い死亡。
浜 崇晃 :
覚醒と同時に幼少時からの友人、鈴木太一(HO4)の命を奪ってしまう。
浜 崇晃 :
イジメに気付けず、友人を殺してしまった自分のことも憎けりゃそんな力を持たせてきたレネゲイドウイルス、そんなものを受容する世界も憎い。
浜 崇晃 :
この世は不条理で力が全て(=クソッタレ)なのだとわかった今、大事な人達(HO4や母、良くしてくれたクラスメイト達)の生活を守るため、積極的に任務に参加している。
浜 崇晃 :
ブラックドッグのピュアブリードで白兵型!主力は両腕に埋め込んだパイルバンカーで、攻撃力は高くないものの詰んだ固定値と終盤のバリアクラッカー(装甲&防御無視)で地道にお役に立てればと思います!!
浜 崇晃 :
以上です!
GM :
うわあなんだこの重い過去は…でもこれHOのせいなんよな!
GM :
HOロイス:殺した相手とかいうふわっとしたやつなのに細かく作ってくれてとても感謝感謝…!
浜 崇晃 :
実は初めて罪を犯したPCをやるので張り切ってます!頑張るぞ〜!
GM :
がんばれ~!
■PC4ハンドアウト
ロイス:任意(殺した相手)
推奨感情 P:執着/N:悔悟
キミはUGNに所属する、あるいは協力関係にあるオーヴァードだ。
キミはかつて、自身のレネゲイドの力で殺した者がいる(その対象はFHエージェントやジャーム等の敵でも、肉親や友人等の大切な者でも自由に決めて良い)。
その相手は今でもキミの心の深い場所に根差しており、決して忘れることの出来ない存在だ。
そんなキミのもとに、顔なじみのUGN連絡員“眠り姫”茨木彩純(イバラキアスミ)が現れた。
行方不明になったUGN凪宮支部のメンバーの捜索任務を彩純から依頼されたキミは、UGN凪宮支部へと向かうことになった。
GM :
さて、崇晃くんのOPでは、HOロイスではないですがUGNの連絡員のお姉さんと会話することになります。
GM :
そこで依頼を受けて、支部へ向かうぞ~って感じですね。出発した後もちょっと色々展開があったりすると思っていてください!
浜 崇晃 :
なるほど!了解です💪
GM :
では、PCの紹介はそんなところで!
GM :
これからメインプレイを始めて行きます。よろしくおねがいします!
深月藍歌 :
よろしくおねがいします!!
クリスタ :
よろしくおねがいしますわ!!
浜 崇晃 :
よろしくお願いします!!
二階堂 新 :
よろしくお願いしますわ!
メインプレイ
シーン1 UGN凪宮支部
GM :
UGN凪宮支部。
それは千葉県南東部・凪宮市──美しい海と山に囲まれた、自然豊かな観光都市に構えられたUGN支部だ。
GM :
この支部はある理由から、UGN内でも秘匿されている。
その存在を把握しているのは、中枢評議会とごく一部のUGN本部エージェントのみ……。
日本に位置していながら、あのUGN日本支部支部長“リヴァイアサン”霧谷雄吾ですら知らされていないのだという。
GM :
そんな秘密の支部は、支部長を務める燈台透の別荘である、北東の岬に建てられた洋館を拠点にしていた。
支部員総数は透を合わせて四人。
そしてもう一人、少し変わった少女が所属していた……。
UGN凪宮支部
シア :
「お……お父様……!」
GM :
四月四日。
午後十時頃、透き通った女性の声が支部長・燈台透を呼んだ。
支部長室に静かに響いたその声に、透は仕事の手を止めて振り返る。
燈台透 :
「どうしたんだい?シア」
GM :
シアと呼ばれたのは、白い帽子を被り、ドレスを着た一人の少女だ。
しかし、彼女は人間では無い。
シアは人形のレネゲイドビーイングだった。
人形ではあるがその表情はまるで人間と変わりなく、青い瞳には確かな生気が感じられる。
もしも彼女の体長が50cm程のサイズ感でなければ、きっと誰もが人間だと思うことだろう。
シア :
「あの……えっと……その……」
GM :
シアは口籠りながら、透を上目遣いに見上げる。
燈台透 :
「……あぁ、そうか」 それだけで何を求めているのかを察し
燈台透 :
「おいで、シア」 仕事の手を止め、シアに手を伸ばす
シア :
「……!はいっ!」 ぱぁっと花が開いたように笑顔になる
GM :
透はシアを抱きかかえると、自分の膝の上に乗せた。
シア :
「えへへ……」 髪を撫でられ、心地良さそうに微笑む
燈台透 :
「……何かあったのかい?シア」
シア :
「え……」
燈台透 :
「君がこんな風に甘えて来るなんて珍しいからさ」
燈台透 :
「いつもは僕が作業しているときは、遠慮して声もかけてこないだろう?」
シア :
「そ、それは、ご迷惑になると思って……」
燈台透 :
「シアなら迷惑にも邪魔にもならないよ」
シア :
「う、あぅ……」
燈台透 :
「……それで、どうしたの?何かあるなら言ってごらん」
シア :
「こ、この後、封印の確認に……行かれるのですよね……?」
GM :
──凪宮支部の地下室には、一体のジャームが封印されている。
そのジャームは非常に強力であり、いつ封印を破って目覚めるか分からない。
そのため、透は定期的に封印の確認や補強を行う必要があった。
燈台透 :
「あぁ、そうだよ。それがどうかしたのかな」
シア :
「……その……」
シア :
「今日は、何だか……嫌な予感が、するんです……」
シア :
「じ、自分でも、上手く言えないんですけど……」
GM :
人形に鼓動する心臓は無いが、シアは不安そうに自分の胸に手を当てる。
燈台透 :
「ふむ……。何か胸騒ぎがするってことかな」
シア :
「……はい」
燈台透 :
「そうか……でも、また日を改めるのは少し難しいな」
燈台透 :
「元々は明日が予定日だったけど、今朝の計測を見る限り明日までは封印が持たないみたいだからね」
シア :
「はい……」 承知しているのか、重たそうに目を伏せる
燈台透 :
「……大丈夫だよ。皆もついていてくれるし、もし何かあっても対処出来るから」
シア :
「…………」
シア :
「あの、お父様……!わたしにも、何か手伝えることは──」
GM :
そう言いかけた瞬間、シアは急激な眠気に襲われた。
小さな体がガクンと傾いて床に落ちそうになったが、透がすぐに抱きとめる。
シア :
「あ……れ……?」
燈台透 :
「シア、大丈夫かい?もしかして、疲れているのかな」
シア :
「……っ」
燈台透 :
「こっちのことは心配しないで。シアは先に休んでいるといい」
GM :
あぁ、またか……と、シアは思う。
ジャームの封印を確認する日、シアはいつも決まって突然眠くなってしまう。
そのせいでシアは透の手伝いどころか、封印されたジャームの姿さえ見たことが無かった。
GM :
眠くなる原因は分からない。透や他のメンバーも知らなかったが、果たして本当にそうなのだろうか。
透はジャームのことを詳しくシアに説明しないし、透以外の凪宮支部のメンバーは、あまりシアと関わりを持とうとしない。
彼らはたまに会話をすることがあっても、どこかシアのことを避けているようだった。
GM :
シアは透達が、自分に何か大事なことを隠しているようにしか思えなかった。
だが、それを問いただすことは出来ない。
GM :
何故なら、透のシアを見るその目は──。
シア :
「…………」
シア :
「……分かり、ました。おやすみなさい、お父様……」
シア :
「……封印のことが、ちゃんと終わったら……」
シア :
「また、一緒に遊んでくださいね……」
燈台透 :
「あぁ、約束だ」
燈台透 :
「おやすみ、シア」
GM :
透の微笑を最後に、シアは瞼をゆっくりと閉じた。
深い眠りの中へ落ちていく。そこは死者が眠る棺の中のように静かで、何も感じることはない。
──だからこの時、現実の世界で何が起きていようと、シアにはもはや知る由も無かった。
GM :
シーン終了。
シーン2 彷徨う人形
GM :
まずはPC1、クリスタ=フォン=グラスマンのオープニングです。時系列としてはシーン1の翌日のシーン。
GM :
登場侵蝕のダイスをお願いします。
クリスタ :
1d10+47(1D10+47) > 1[1]+47 > 48
藍羽公園
GM :
四月五日。
あなたは今、ファッション雑誌のロケ撮影で凪宮市に訪れている。
ここ藍羽公園には桜が多く植えられており、凪宮市で人気のお花見スポットだ。
今の季節は春。この場所がロケ地に選ばれたのも、当然公園に咲く桜が目当て。
夜桜をバックに撮影は順調に進んでいき……
編集者後藤 :
「……うん、オッケーね!ん~、いいわぁ!流石クリスタちゃん、今回も最高よぉ!!」
GM :
写真の最終チェックが終わり、撮影の全行程が終了した。
撮影の指揮をとっていた編集者・後藤(※男性)が歓喜の声を上げる。
クリスタ :
「いえ、スタッフの皆様の働きあってこそですわ」ニコッと微笑む
クリスタ :
「(日本の雑誌が『外国の少女と日本の風景のコントラスト』を撮りたいのは明らか!! 求められているモノが分かっているのだから、ワタクシにかかれば当然の結果でしたわね!!)」
編集者後藤 :
「んもう、嬉しいこと言ってくれるじゃない!また次もよろしく頼むわね、クリスタちゃん!」
クリスタ :
「ええ、次は夏にでも」
編集者後藤 :
「そうね、そうねえ……!夏と言えば海!海と言えば……」
GM :
と、そのままだと話が止まらなくなりそうになった気配を感じたのか、他のスタッフが後藤に一言声をかけて
編集者後藤 :
「おっと、時間ももう遅かったわね!ちゃちゃっと片付け済ませるから、クリスタちゃんは休憩しておいて!」
クリスタ :
「……はい、おつかれさまでした」
クリスタ :
「(海といえば水着……シオンやエーデルシュタインのような胸部に余分な脂肪を蓄えた女共が跋扈する季節……ね……)」自分の胸元に目を落とす
GM :
そうして、カメラマンやスタイリスト、他スタッフ達が撤収の準備を始めていく……。
が、あなたにはずっと気になっていたことがある。
それは“視線”だ。撮影の途中から、あなたはずっと視線を感じている。
視線は公園の奥──少し遠くて確認し辛い辺りから……今も何者かがあなたを見ているようだ。
クリスタ :
「さて」と意識を切り替え、視線の方向に歩き出す!
GM :
では、あなたは公園の奥へと歩みを進めていく。
その先には、一本の桜の木が夜空に向かって伸びていた。
視線は確かこの辺りからだったはず──。
目を凝らしてみたあなたは、桜の木の根元に一体の西洋人形が置かれていることに気付く。
GM :
月明かりに照らされて輝く金色の髪。
ゴシックテイストの白い帽子とドレス。
驚くほどに精巧に造られた顔は、人間と全く変わらない。
その体のサイズが50cm程でなければ、美しい少女にしか見えなかっただろう。
クリスタ :
「人形……?」
クリスタ :
「またストーカーでも付いたかと思っていたのだけれど……」と桜の木の下に近寄り、その西洋人形をよく見てみる
GM :
人形はとても可愛らしく、その場に佇んでいる……
GM :
が、しかし
シア :
「…………」 きょろ、と青い目が僅かに動き、あなたと視線が交錯する
クリスタ :
「こんな人形よりワタクシの方が可愛」
クリスタ :
「…………!!!!」思わず目を見開く
シア :
「きゃあ!?」 その表情の変化に驚いたのか
GM :
突然、人形が動き出して悲鳴を上げる。
その様子はまるで生きているかのように──いや、実際に生きているとしか思えない。
クリスタ :
「生き、人形……!?」
クリスタ :
「アナタ、レネゲイドビーイングね……!!!!」バックステップで距離を取ると、即座に林檎の魔眼を展開し、臨戦態勢を取る。
シア :
「あ、あぁ、しまったバレちゃった……!」
シア :
「え!?あ、あれ!?それ……バロールの、魔眼……!?オーヴァード……!?」 ビクッと肩を震わせて
シア :
「い……いや!やめてください、殺さないでください……!」 頭を抱えるようにしてその場に屈む
クリスタ :
「…………」
クリスタ :
「(このレネゲイドビーイング……、ワタクシを見ていたようだけれど何が目的なの……?)」
クリスタ :
「……では今すぐ殺さない代わりに質問」
クリスタ :
「アナタの所属は何処?」有無を言わさない勢いで問いかける
シア :
「ヒッ……」 短く悲鳴を上げて
シア :
「UGN……ですが……」
シア :
「で、でもきっとあなたはFHの方なのですよね……っ」
シア :
「うぅ……助けてお父様ぁ……」 小さく震えてまた蹲る
クリスタ :
「……UGN? 証拠は?」
クリスタ :
「ワタクシは凪宮市にUGNがいるなんて聞いてないけど?」FH扱いを受けた事に腹を立てたのか、声色がワントーン低くなる
シア :
「あ……あぁ……」 涙がぽろぽろと零れ始めて
シア :
「そんな、恐ろしいお声を出さないでください……っ。こ、こわい……」
クリスタ :
「…………」恐ろしい声を出すな、と言われたのでキッと睨みつける
シア :
「……!そ、そのようなおめめで見ないでください……!」 声を震わせて
クリスタ :
「それじゃあ、どうすればいいのよ!!!!」怒鳴りつける
クリスタ :
「UGN所属である証拠はないか、って聞いてるのよワタクシは!!!!!!」
シア :
「きゃあああっ!!??」 怒鳴られた瞬間、風に吹かれたように尻もちをつく
シア :
「う、あぁ、あぅあぅぅ……!こんな、こんな野蛮なお方だったなんて……」
シア :
「とても綺麗な人間様がいらっしゃると思って、見ていただけなのに……」 目が更に潤んできて
シア :
「うええええええん!!助けてお父様ぁぁぁ……!!!」 恐怖に耐えきれなくなったのか大泣きしてしまう
クリスタ :
「あ~~~~もう!!!!」
クリスタ :
「泣いたら解決すると思わない! ワタクシはそういうの大嫌い!! それに言うに事欠いて高貴なワタクシに『野蛮』だなんて!」
クリスタ :
「もしかして喧嘩を売っていますの!?!?」
シア :
「うぅ……ひっく、喧嘩なんてしたことがありません……」 泣きながら嗚咽交じりに言って
シア :
「野蛮では無いというのなら、もうそのような大きなお声でお喋りになられないで……」
クリスタ :
「このッ……!! 言わせておけばッ……!!!!」バロール能力で周囲の小石を浮遊させる。 それをこのまま斥力で放てば、小石でも銃弾と遜色ない威力が出せるだろう。
シア :
「……!?や、やっぱり、わたしを殺す気なの……ですね……!?」
クリスタ :
「いいえ、そんな真似しない」
クリスタ :
「少々痛めつけた後、近隣のUGNの支部に持って行って、本当にUGN所属か調査するだけですわよ!!」
シア :
「い……いやぁ……!いやです……!」 首をぷるぷる横に振って
シア :
「そんなことしてる場合じゃ、ないのに……!お父様を捜さなくちゃいけないのに……っ」
クリスタ :
「お父様お父様、ってさっきから支離滅裂でそもそもアヤしいのよ! レネゲイドビーイングに家族なんているハズないでしょ!!」
シア :
「な、なんてことをおっしゃるのですか……!?」
シア :
「わたしにも、家族はいます……!わたしを作ってくれたお父様が……」
クリスタ :
「作ったですって…? レネゲイドビーイングを…?」
シア :
「はい……。お父様は、人形作家ですから……」
シア :
「お父様の作られた人形がレネゲイドビーイングになったのが、わたしなんです……」
クリスタ :
「ふうん、そのお父様もUGN所属なのかしら? 名前は?」
シア :
「そうですが……」 と、言いかけて、ハッとしたように溢れていた涙が止まって
シア :
「……!燈台透様と言います……!ご存じありませんか……!?どこかで見たことはありませんか……!?」
クリスタ :
「燈台透……」
クリスタ :
聞いたことはあるかしら?
GM :
どっちでもいいよ!聞き覚えのある方がこの場はやりやすいなら、UGNのエージェントとして名前だけ聞いたことがあるって感じにする?
クリスタ :
そうしてもらえると助かる!
GM :
じゃあそれで!コードネームは“ソウルイーター”です
クリスタ :
ちぇいちぇい! ありがた!!
クリスタ :
「それって“ソウルイーター”のコトを言ってるのかしら?」
シア :
「はい……!はい……!そうです、お父様のコードネームです!ご存じなのですね!」 涙は引っ込み、ぱぁっと嬉しそうに瞳を輝かせる
クリスタ :
「……ええ、ワタクシもUGN所属ですもの」表情がコロコロ変わりますわね…と思いながら、射撃用に浮遊させていた小石をパラパラと落とす
シア :
「そうなのですね……!よかった……」
シア :
「とても、心臓が……どきどきしたような気がしました……。本当に、殺されるのかと……」 小石が落ちるのを見て、力が抜ける
クリスタ :
「アナタの受け答えが判然としないのが悪いですわよ」華麗なる責任転嫁!!
シア :
「ご、ごめんなさい……」
クリスタ :
「まあ、いいでしょう……、ワタクシもUGNがいない土地だからと警戒しすぎましたし……」
クリスタ :
「それより“ソウルイーター”を探しているというのは?」
シア :
「支部から、いなくなってしまったんです……。お父様だけじゃなくて、他の皆さんも……だからわたし……捜していて……」
また寂しさや悲しさが心に滲んで来たのか、青い瞳が潤み始める
シア :
「あの……お父様をどこかで見かけたりしませんでしたか……?」
クリスタ :
「見ていませんわね」
クリスタ :
「第一、凪宮市にUGN支部があるという話さえ初耳ですもの」
シア :
「……あ!」 両手で口を押える
シア :
「い、言っちゃ……ダメなんでした……!秘密だったのに……」
シア :
「どうしましょう……」 不安そうにあなたを見上げる
クリスタ :
「…………」はあ、と溜息をひとつ漏らす
クリスタ :
「(この調子だとウソをついている訳でもなさそうですわね……)」
クリスタ :
「ではアナタを脅しつけたお詫びとして、選ばせてあげましょうか」
シア :
「……?」 小首を傾げる
クリスタ :
「一つ目、ワタクシは一連の出来事を『春の夜の夢だ』と忘れてあげる」
クリスタ :
「アナタは一人で“ソウルイーター”を探しつづける」
クリスタ :
「二つ目、ワタクシが一緒に“ソウルイーター”を探してあげる」
クリスタ :
「事情を知らないから、どの程度まで力になれるかは分からないけれど」
クリスタ :
「さ、どちらにする?」
シア :
「え……」
シア :
「一緒に捜してくれるのですか!?」 ぴょんっと立ち上がる
クリスタ :
「アナタが望むのなら、ね」
クリスタ :
「……ここで見捨てて帰るというのも、寝覚めが悪いですもの」
シア :
「そうして下さるのなら、とても嬉しいです……!」
シア :
「わたし……わたし、とても心細かったんです……。生まれて初めてお父様が傍にいないまま町に出て……とても不安だったんです……!」
シア :
「是非お願いします……!あぁ、良かった……こんなお優しい方が手伝ってくれるなんて……!」 初めて笑みを見せる
クリスタ :
「ええ、アナタは運がいいですわ」
クリスタ :
「こんなに強くて美しく優しい御嬢様、他にいませんわよ?」
シア :
「そうかもしれません……!」 さっきまで怖がっていたのはどこかへ消えてしまっている
シア :
「あ……わたし、シアと申します。よろしければ、あなたのお名前も……」
クリスタ :
「ワタクシはクリスタ=フォン=グラスマン、クリスタでいいわ」
シア :
「分かりました、クリスタ様っ」
クリスタ :
「……ところで」
シア :
「……?」
クリスタ :
「アナタ、ワタクシを『恐ろしい』とか『野蛮』とか好き放題に言ってくれてましたわね?」
シア :
「あ……ぅ……。はい……」
クリスタ :
「何か言うコトがあるんじゃないかしら?」
シア :
「ご、ごめんなさい……」
クリスタ :
「……よろしい、人形でも最低限のマナーは弁えているみたいですわね」
クリスタ :
「ワタクシも御免なさい、能力を向けて怖がらせてしまって」
シア :
「あ……い、いえ!そんな、もう気にしていませんから……!」
クリスタ :
「そう…それはよかったわ…」
クリスタ :
「それだけ切り替えが早いんだったら、いくら怒っても大丈夫そうで」
シア :
「え……。わ、わたし、何か怒られるようなこと……してしまいましたか……?」 ビクッと震えて
クリスタ :
「ええ! これまでの時間で分かったのだけれど、アナタの言動はどうにも癇に障るのよね!!」
クリスタ :
「そこは矯正してもらうから覚悟しておきなさい!!」
シア :
「あ……うぅ……。そんな……」
シア :
「…………」
シア :
「が、がんばります……。でも、まずはお父様達を見つけてから……」
クリスタ :
「ええ、そうですわね、さっそく行きましょうかシア」屈んで小さな手を握る
シア :
「は、はい……!」 手を握り返して
シア :
「……あっ、でも、少し待ってください」
クリスタ :
「……なんですの? やっぱり怒られたかった?」
シア :
「え!?ち、違います!」
シア :
「あ、あの、捜しに行く前に……凪宮支部に戻ろうかな、と」
シア :
「お手伝いしてもらえるのなら、見てもらいたいものが……あるんです」
シア :
「わたしが全て説明するよりも、きっと直接見て貰った方が分かりやすい気がして……」
クリスタ :
「そうね、アナタは説明下手だものね」
シア :
「へ、下手でしたか……?」
クリスタ :
「ん、オドオドしてて要領を得ないってカンジ」
クリスタ :
「もっと胸を張って振る舞う方がいいですわよ」
シア :
「が、がんばってみます……」 小さく肩肘を張る
クリスタ :
「……こんな調子で平気かしら」
クリスタ :
「それはともかく、先に凪宮支部に向かうのは分かったわ」
クリスタ :
「ワタクシも『凪宮支部が存在するなら早めに確認しておきたい』と思っていたところですもの」
シア :
「よかった……。それじゃあ、参りましょう。クリスタ様っ」
クリスタ :
「ええ」
GM :
では、あなたは撮影スタッフに挨拶を済ませてから、公園を出る。
北東の岬
GM :
シアに導かれるまま住宅街を抜けて別荘地帯に入り、更に外れの岬へと進んでいく。
そこには一軒の洋館が建っていた。
館には明かりが点いておらず、闇夜に溶けたように暗い。
玄関前まで来て、やっとあなたは館の存在に気付くだろう。
シア :
「こちらです」 門の前で立ち止まる
クリスタ :
「ふうん…こんなところに洋館があるなんてね…」
クリスタ :
「ここに来るまで小さくて分かりませんでしたわ」実家のサイズマウント
シア :
「そうなのですか……?わたしには人間様の建物はどれも大きく見えるので、あまりそういうのは分からないのですが……」
シア :
「とにかく、今、鍵を開けますね……!」
GM :
シアは両開きの扉の前に向かうと、背伸びをして腕を伸ばす。
小さな手はギリギリのところで鍵穴に届いた。
シア :
「どうぞ……!」 体重を後ろに傾け、両手で引いて扉を開く
クリスタ :
「そこまで身体が小さいと不便そうね」言いながら屋敷に入る
UGN凪宮支部 エントランスホール
GM :
館のエントランスホールは二階まで吹き抜けになっており、奥には幅広の階段が繋がっていた。
外観通りに広々とした館だ。
照明はついておらず、とても暗い。
しかし、目が闇に慣れるにつれて、あなたはこの館が滅茶苦茶に荒らされていることに気付く。
GM :
優美な飾り棚や、綺麗に並べられていたであろう数々のアンティークは全てひっくり返り、割れた破片が床に散らばっている。
その床に敷かれた赤いカーペットは、獣が引き裂いたかのように破け、壁には飛び散った血痕が残っていた。
あなたはこの有様を見て、オーヴァード同士の戦闘がこの場で起こったのだとすぐに分かるだろう。
クリスタ :
「オーヴァード同士の戦闘……」
クリスタ :
「シア、ここでは何があったの?」
シア :
「……わたしにも、はっきりとしたことは分からないのですが」
シア :
「先日、この支部の地下に封印されていたジャームが、解き放たれてしまった……のだと、思います……」
クリスタ :
「支部の地下にジャームなんて封印していたの…?」
クリスタ :
「(遺産に封印したジャームの力を利用してるワタクシの言うコトじゃないかもしれないけど、その存在自体が秘匿されてる支部に封印されてるジャームって……)」
シア :
「はい……。わたしはこの支部で保護されているだけのお人形なので、詳しくは知らないのですが……」
シア :
「この支部がUGN内でも秘密にされているくらい、とても危険なジャームなのだと聞いています……」
クリスタ :
「その強大なジャームをFHが利用しようとする可能性を考えていたのなら、支部ごと秘密にするのは納得できるような気がするわね……」
シア :
「おそらく、UGNもそう考えていたのでしょう……」
シア :
「……クリスタ様。このことを教えに、この支部まで来たのは……」
シア :
「そのジャームと、もしかしたら……戦いになるかもしれない、ということ……なんです」
クリスタ :
「……そのジャームは、今も凪宮市にいるってコト?」
シア :
「……分かりません」
シア :
「ただ、そのような危険なジャームを他の街で見かけた、という情報は入ってきてないようですから……」
シア :
「まだ、凪宮市にいるのではないかと……わたしは思います」
クリスタ :
「……そう」
クリスタ :
「軽い気持ちで見知らぬ相手のお願いを聞くモノじゃないわね全く」
クリスタ :
「手伝うのは人探しのつもりだったのだけれど」
シア :
「……も、もし、やっぱりやめたいなら」
シア :
「やめてもらっても……全然大丈夫です……」
GM :
そう言うシアの小さな手は、震えていることを隠せてはいない。
クリスタ :
「話が違う、とは思ったけれど」
クリスタ :
「別に辞めるとは言っていない」
クリスタ :
「……ジャーム上等! このワタクシの敵じゃありませんわよ!! 貴族の責務を果たすのに丁度いいですわ!!」人形の手をぎゅっと握り笑う
シア :
「……!」 手を握られ、震えが止まる
シア :
「クリスタ様……ありがとうございます。とても心強いです……!」 安心したように笑顔を見せる
クリスタ :
「ええ、大船(クイーンエリザベス号)に乗ったつもりで笑ってなさい笑ってなさい」
クリスタ :
「(秘密支部なんて任せられるのは精鋭揃いのハズ……それが全滅なんて笑える状況ではないけれどね……)」
シア :
「はい……!」
クリスタ :
「──とはいえ、今日は遅いし一旦解散しましょう」手を離して
クリスタ :
「夜中に捜索なんて、非効率的にも程がありますものね」
シア :
「それは……そうですね。人間様だと、確かにそうかも……」
クリスタ :
「人間は、ってアナタは夜目が効くの? 」
シア :
「いえ、そういうわけではありません」 青い目をパチパチとして
シア :
「わたしはお人形ですから、昼間に出歩くと目立ってしまうでしょう……?」
シア :
「だからオーヴァードでない方はびっくりしてしまうな、と」
クリスタ :
「Jetzt, wo du’s sagst!(なるほど)」
クリスタ :
「……というコトは、明日はワタクシがアナタを持ち歩くハメになるのかしら」
シア :
「そ、それは流石に申し訳ないです……!」
シア :
「日中は手分けして、別々の場所を捜しましょう。わたしは人が少ない場所に向かいますから」
クリスタ :
「それが良さそうね」
クリスタ :
「──ああ、明日の予定で言うと、落ち合う場所はどうするかしら? 人間探しの前に人形探しまでしないといけないなんて嫌よワタクシ?」
シア :
「そうですね……」 ふむむ、と少し悩んで
シア :
「……では、この支部でどうでしょうか。特に何か問題が起こらなければ、日が沈み始める夕方にまた会いましょう」
シア :
「それまでに、ここの片付けも出来れば済ませておきます」 荒れ果てたエントランスホールを見渡して
クリスタ :
「いいでしょう、明日の夕方ね」
クリスタ :
「一人でいる間、くれぐれも例のジャームに見つかったりしないようにしなさい? アナタはどうも抜けてるところがあるから不安よ?」
シア :
「は、はい……気を付けます」
シア :
「クリスタ様も、気を付けてくださいね……」
クリスタ :
「ふふ、アナタに心配されるほど落ちぶれてはいませんわよ」
クリスタ :
「──じゃあ、そろそろワタクシは近場のホテルにチェックインしにいきますわね」シアに背を向け
クリスタ :
「おやすみ、シア」背中越しに別れの挨拶を口にする
シア :
「……!は、はい!」
シア :
「おやすみなさいませ、クリスタ様……!」 ぺこりとお辞儀をして
GM :
ではシアと一旦別れたところで、シーン終了。
GM :
HOロイス:シアを差し上げますので、感情を報告してください
クリスタ :
庇護/不満のN表で!!
GM :
よわよわな性格に対する不満!
クリスタ :
失礼言動の憤りが完全に消えていないのもある
GM :
シアはもう脅されたこと許してるのに困ったお嬢様ですわ~!
シーン3 人形作家
GM :
PC3、二階堂新のオープニングです。
GM :
登場侵蝕のダイスをお願いします。
二階堂 新 :
1d10+37(1D10+37) > 1[1]+37 > 38
比奈浜海岸
GM :
数ヵ月前。
ある一体のジャームが凪宮市に現れたことがあった。
そのジャームは白昼堂々暴れた後、現場に居合わせたUGNイリーガルの男と交戦。
ジャームはイリーガルの男を返り討ちにした後に、町のどこかへと逃げ隠れた。
GM :
UGNはあなたに、“ソウルイーター”燈台透というUGNエージェントと協力し、ジャームの捕獲(やむを得ない場合は処理)をするようにと依頼。
その依頼を受けたあなたは、ジャームの最初の目撃情報があった比奈浜海岸へと急行する。
UGNから指定された合流地点に到着するが、まだ燈台透は来ていないようだった。
二階堂 新 :
「ッひゃー、海が綺麗だなー!」
二階堂 新 :
水平線を眺めながら、海岸沿いの道をヒールを鳴らしながら歩く。
二階堂 新 :
「同じ海でもゴミだらけの湾岸地区とは大違いだぜ」
二階堂 新 :
しなやかなシルエットと歩き姿からは想像できない乱暴な口調でそう評する、この少女……ではなく少年が今回の招集に応じたイリーガル、二階堂新である!
二階堂 新 :
「透チャンはまだ来てねぇのか? 俺を待たせるとはいい度胸してるじゃねーか」
二階堂 新 :
左手首につけたスチームパンク調の腕時計を見る。そろそろ待ち合わせの時間だ。
二階堂 新 :
「まだ時間はある……か」
二階堂 新 :
そうつぶやくと綺麗な海を背景に、おもむろに自撮りを始める。すっかり観光気分である。
二階堂 新 :
「せっかく来たんだから写真の100枚や200枚撮っていかないと損だよなぁ!」
GM :
では、あなたが自撮り等してしばらく待っていると、
GM :
「君がスターマイン……で合ってるかな」と、背後から声をかけられる。
二階堂 新 :
「おお、やっと来たか?」ピースしたまま器用に振り返って
GM :
振り向くと、そこには一人の男が立っていた。
銀色の髪に赤い瞳。歳は二十代前半程度で、ちゃんと食べているのか心配になるような華奢な体。
UGNから事前に情報を受け取っていたあなたは、この男がすぐに燈台透だと分かる。
GM :
そして、彼の腕には一体の西洋人形が抱えられていた。
50cm程のサイズの大きな少女人形だ。
人形は非常に精巧で、まるで生きているかと錯覚する程美しい姿をしている。
二階堂 新 :
「いかにも、俺が"スターマイン"さ……人形!?」
燈台透 :
「初めまして。UGNエージェントの燈台透です」
燈台透 :
「この子はシア。よろしくね」 人形を一瞥して
二階堂 新 :
「すげぇ~~、これあんたが作ったのか!?」 人形やその衣装を観察しながら
燈台透 :
「あぁ、そうだよ。僕は人形作家なんだ」 褒められて、口元に笑みを浮かべる
二階堂 新 :
「へえ、これ使って戦ったりするのか?」 人形が突っ込んでいって爆発するのを想像しながら
燈台透 :
「いや、確かに僕は人形を使って戦うオーヴァードだけど」
燈台透 :
「この子はそういうことには使わないよ。ただ、片時も離れたくないだけさ」
二階堂 新 :
「なるほどな~、せいぜい傷物にしないように気をつけてくれよ」
二階堂 新 :
「戦闘のとき俺の近くにいたら巻き添えになるかもしれねぇからな!」 ぐっと親指を立てる。
燈台透 :
「それは大変だ、気を付けないとね」
燈台透 :
「と言うと、君の力は結構派手な方なのかな?」
二階堂 新 :
「おう、突っ込んでって、派手に爆発する! 以上! 男らしいだろ?」
燈台透 :
「なるほど、爆破系の能力か」
燈台透 :
「男らしいかどうかは分からないが、そういう言い回しをするのは少し意外に感じたな」
二階堂 新 :
「よく言われんだよな~、こんな男らしい奴が他にいるかよ?」 スカートを浜風になびかせながら笑う。
燈台透 :
「そういう服装は、一般的に見れば女らしいと思うが……」
燈台透 :
「でも話していると確かに男らしい、と言う方がしっくり来るな。その服が似合っているのに、君は面白い子だね」 興味深そうに小さく笑う
二階堂 新 :
「それ褒めてんのか~? ま、とにかく任務の方は任せとけよ」
燈台透 :
「あぁ、褒めているよ。君とは何だか、気が合いそうな感じもするしね」
GM :
そう言って、腕に抱いているシアの髪を撫でる。
人の目を気にせず、自分の好きな物を大事にするという点において、透はあなたにシンパシーのようなものを感じているのだろう。
二階堂 新 :
「なるほどな。俺もあんたの作る服、結構好きだぜ! あとで展開図くれよ~」
二階堂 新 :
自分なりの照れ隠しなのか、顔を半分背けて流し目で言う。
燈台透 :
「ふふっ、ありがとう」
燈台透 :
「そう言ってくれるのは嬉しいし、それ位構わないよ。まずは無事に任務を終わらせてからだけどね」
二階堂 新 :
「おう、じゃあチャチャっとやっちまうか!」
燈台透 :
「あぁ……!」 頷く
GM :
その後、あなたは透と共にジャームを追跡。
見つけ出したジャームと交戦、そして勝利。
見事捕獲することに成功し、任務を完了させたのだった。
市街地
GM :
時は流れ、現在。
四月五日の夕方。
あなたは凪宮市の街を進んでいる。
目指す場所は、北東の岬にあるという燈台透の別荘だ。
燈台透 :
「君に大事な話がある。悪いが、これから指定した日の夕刻……僕の別荘に一人で来て欲しい」
GM :
そう透から突然頼まれたのは、今から一週間前のことだ。
あの時の透は有無を言わさぬような深刻な雰囲気を醸し出しており、あなたは理由を聞くことが出来なかった。
二階堂 新 :
「さて……特に変わりないようだな。この街は」
二階堂 新 :
舗装された市街地を、ヒールを鳴らしながら歩いて行く。あの日と違い、その足取りはどこか重い。
二階堂 新 :
「透チャンの奴、柄にもなく重い空気出しやがって……」
二階堂 新 :
「あ~~、やっぱ雰囲気に呑まれず要件くらいちゃんと聞いとくべきだったか?? 俺としたことが……!」 ヘアセットが乱れるのも構わず頭を掻きむしる。
二階堂 新 :
「ま、行ってみりゃわかることか……うし!」 両頬をぱんと叩いて気合を入れなおす。
二階堂 新 :
中学時代、数十人の不良を束ねて数々の修羅場をくぐって来た新にはわかる。あの有無を言わさない雰囲気、ちょっとした任務ではすまないような事件が待ち構えていると。
二階堂 新 :
「この街で何が待ってるか知らないが、俺が解決してやるぜ!」
GM :
やがて、燈台透の別荘である洋館が見えて来る……。
その場所が、彼が支部長を務めるこの街のUGN支部であることを、あなたはまだ知らない。
GM :
シーン終了。
GM :
HOロイス:燈台透を差し上げますので、感情を報告してください
二階堂 新 :
燈台透/P:友情/N:不安 表はPです!
GM :
了解!趣味の方向的に気の合いそうな友人…!
シーン4 お前が殺した
GM :
PC4、浜崇晃のオープニングです。
GM :
登場侵蝕のダイスをお願いします。
浜 崇晃 :
1d10+45(1D10+45) > 2[2]+45 > 47
自宅
GM :
夕方。
あなたが家で過ごしていると、突然携帯端末の着信音が鳴り響く。
画面に表示されている名前は“茨城彩純”──あなたによく指令を伝えに来るUGNの連絡員だった。
浜 崇晃 :
「…ハイ、浜です。……茨木サン?」
茨木彩純 :
「ふあぁ……こんにちは~、浜さん」 欠伸をしながら、眠そうな声が聴こえてくる。
茨木彩純 :
「急なんですけどぉ、あなたにお願いしたい仕事があるんですよ~」
浜 崇晃 :
「急ですね、いいですよ。受けます」
茨木彩純 :
「ふふっ、受けるかどうかは話を聞いてからでもいいんですよ~。せっかちさんですね~」
浜 崇晃 :
「……や、聞くも何もUGNにいるのはそれが望みですし。すんません、それじゃ詳細お願いします」
茨木彩純 :
「んー……そうですかぁ」 その声色はどこか心配そうで
茨木彩純 :
「じゃあ、直接伝えたいので~……とりあえずこちらに来てもらえますか~?」
GM :
彩純がそう言うと、目の前の空間にヒビが走った。
ヒビは瞬く間に広がって、扉窓程度の大きさの裂け目になる。
それはバロールシンドロームのエフェクト、《ディメンジョンゲート》の入口だ。
この先には、盗聴などを防ぐために《次元の裂け目》で作られた異空間が繋がっている……ということを、あなたはすでに知っている。
浜 崇晃 :
裂け目に足を向ける一歩手前、息を吐く。
浜 崇晃 :
この人には何度も世話になってる。空間移動能力はとても便利だ。けど関わる度苦手になる…人間から遠くって(バケモンじみてて)。苦々しい気持ちのまま、いつも通り裂け目をくぐり抜ける。
異空間
GM :
ゲートを通ると、そこはベッドが一つ置かれた寝室だった。
彩純はベッドに寝転がりながらあなたを待っていた。
茨木彩純 :
「いらっしゃ~い」 抱き枕を抱えながらあなたを見上げる
浜 崇晃 :
「……相変わらずっすね」呆れたような顔で
茨木彩純 :
「やー、なんか今日はいつもより眠くて眠くて……ごめんなさいね~」
茨木彩純 :
「あ、お菓子食べますか~?」 傍にあったチョコレートを示して
浜 崇晃 :
「体調良くなかったんだったら、それはいや…なんでもないす」語尾は小さく聞き取れない
茨木彩純 :
「……?」
浜 崇晃 :
「…ッお菓子はとりあえずいいので。気持ちだけ貰っときます。あざす、詳細聞かせてください」目線を微妙に晒して
茨木彩純 :
「はーい、真面目さんですね、浜さんは」
茨木彩純 :
「じゃあ、まず……浜さんは凪宮市にUGN支部があるってご存じでしたか?」
浜 崇晃 :
「…ぁ?いや、知らないです。じゃなきゃ免許取りにいかないですよ」
浜 崇晃 :
「え、なんですか?うちってUGN支部あるんですか?」驚いている
茨木彩純 :
「実はあったんですよ~。一年前くらいからなんですけどね」
茨木彩純 :
「ごく一部のエージェントにしか知らされてないから、浜さんがうっかり忘れてたってわけじゃないですよ~」
浜 崇晃 :
「あー、ごく一部…?なるほど…?はい」
茨木彩純 :
「それでですね?今回の依頼は、その支部に関係することなんですよ」
茨木彩純 :
「二日前、凪宮支部が襲撃を受けたみたいで~……支部長さんを含めて、ほとんどの支部員の消息が分からなくなったみたいなんです」
浜 崇晃 :
「……2日、前ですか。ほとんどってことは残ってる人はいるんですね」はいはいと頷く
茨木彩純 :
「はい、一人だけ」
茨木彩純 :
「今残っているのは、支部で保護されている、シアさんっていうレネゲイドビーイングだけらしいですね」
茨木彩純 :
「小さいお人形さんなんですよ~」
浜 崇晃 :
「へぇ〜人形のレネゲイドビーイング……」
「任務になる位ですから、望み薄ですけどそいつが詳しいこと知ってたりしないんですか?」
茨木彩純 :
「そうですね~……あまり詳しいことは知らないみたいですけれど……」
茨木彩純 :
「支部が襲撃されたのは、凪宮支部で封印されていたジャームが解き放たれたせいかもしれない、と言っていましたね」
浜 崇晃 :
「へーぇ……じゃ、おれの任務ってジャームの討伐が目的です?」
茨木彩純 :
「んー、それももしかしたらお願いするかもしれませんけど……」
茨木彩純 :
「まずは、いなくなった凪宮支部のメンバーを捜して欲しいんですよ~」
浜 崇晃 :
「なんだ、残念だなあ……わかりました。凪宮支部のメンバー捜索をすればいいんですね」
茨木彩純 :
「はい、そうですー」
茨木彩純 :
「現在、シアさんは支部員達の捜索にあたっているんですけど、クリスタ=フォン=グラスマンさんというイリーガルが昨日から協力してくれているみたいですね」
茨木彩純 :
「ですから、浜さんにはお二人と協力して捜していってもらおうかな~と」
浜 崇晃 :
「しあサンとくりすた、ふぉーん、ぐら…サン。はぁ。ちょっとあとでメモさせて下さい。その2人と協力するんですね、了解」
茨木彩純 :
「……と、大体はそんな感じなんですけど~……引き受けてもらえますか?」
茨木彩純 :
「浜さん、引き受けてくれそうですけど……危ないジャームもいそうだから、ちゃんと考えてくださいね」
浜 崇晃 :
「もちろ……大丈夫です。どっちにしても変わらないんで。任務は引き受けます」口角を少し引き上げて
茨木彩純 :
「そうですか~……分かりました。ありがとうございます」 抱き枕をぎゅっとして
茨木彩純 :
「それじゃあ、支部へはこれを見て向かってくださいね」
GM :
彩純は寝転がりながら端末を操作し、あなたの端末にマップデータを送信する。
それを見れば、凪宮支部の場所が北東の岬にあることが分かるだろう。
浜 崇晃 :
「届いたデータ問題なさそうです。北東の岬……だったんすね」頷いて
茨木彩純 :
「はい。支部長さん……の、別荘が支部になってるんですよ」
茨木彩純 :
「ふあ……それじゃ、がんばってくださいね~……おかえりはそちらになりまーす……」 部屋に繋がるひび割れを指差して、小さく欠伸をする。
浜 崇晃 :
「……あざーす」ひび割れに片足を入れる
「……茨木サンもお疲れ様です、これ終わったらちょっとは休んでくださいね。そんじゃ」
茨木彩純 :
「はい、ありがとうございます」 体を起こし、ベッドにぺたんと座り込んで
茨木彩純 :
「……浜さんも気を付けて、無茶はしないようにしてくださいね~?」 そう微笑みかける
浜 崇晃 :
返ってくる言葉はなかった。ひび割れから覗く手首だけがひらひらと茨木に返事していた。
自宅
GM :
あなたは自分の部屋に戻って来る。異空間から出ていくと、ひび割れは音もなく消えていった。
浜 崇晃 :
「……」「じゃ、北東の岬だな」
一つ伸びをして出発の準備をする。
そう時間はかからないだろう。
市街地
GM :
家を出たあなたは、凪宮支部を目指し街の中を進んでいく……。
しかし、あなたはその足を急に止めることになった。
何故なら、突然ワーディングが使用された気配を察知したからだ。
GM :
ワーディングの発生源はここではない。
もう少し進んだ先にある、夕凪通りの中から広がっているようだった。
浜 崇晃 :
「……なんだ?」夕凪通りに向かう足が早くなる
路地裏
GM :
あなたは夕凪通りへと向かって行く。
その途中、あなたは近道をするために、路地裏の中へと入った。
だが、あなたは急いでいたせいか、気付くことが出来なかったのだ。
GM :
──その道は、あなたの忌まわしき記憶が眠る場所だったということに。
GM :
GM :
かつてあなたには、鈴木太一という親友がいた。
小学生の頃に知り合った、あなたにとってほぼ初めての友人だ。
しかし約三年前、中学二年生のゴールデンウィークの頃。
その時は別クラスだった彼が、イジメにあっていることをあなたは知ってしまった。
イジメ主犯格の少年 :
「……なんだこりゃ?なんか少ないよな?」
イジメ主犯格の少年 :
「おれは五万持ってこいって、ちゃんと言ったはずだよなぁ?太一ぃ」 指に挟んだ万札をひらひらと揺らす
鈴木太一 :
「いや、でも……これ以上は……」
GM :
言い終わる前に呻き声を短く上げる。
太一の鳩尾には、男子生徒の拳が突き刺さっていた。
イジメ主犯格の少年 :
「これ以上、なんだと?足りねえってんなら、親の財布からでも何でも取ってくりゃ良いだろうが!」
GM :
蹲った太一の顔を蹴り上げる。
その周りで、少年の仲間達が嗤っていた。
GM :
その様子を目にした、あなたは……
浜 崇晃 :
「、ざっっっけんな……太一を離せよ!!!」
イジメ主犯格の少年 :
「ん?なんだ、おまえ──」
鈴木太一 :
「……!?崇晃!?」
浜 崇晃 :
走り出す、怒りの衝動のままに。まずは太一の顔を蹴り飛ばした屑、次に2人がかりで押さえつけてたゴミ、助走の勢いを味方に奴らの顔に拳がめり込んでいく。
イジメ主犯格の少年 :
「ブッ……!?」
GM :
拳が叩きつけられ、不良達の体が吹き飛んでいく。
GM :
太一を押さえつけていた少年二人はその一撃で簡単に気絶したが、イジメの主犯格と思われる奴だけは別だ。
イジメ主犯格の少年 :
「テ、メエ……!何しやがる……!!」
足元をふらつかせながらも、殴られた顔を抑えながらあなたを睨みつける。
浜 崇晃 :
問答無用で叩き込む。顔の皮膚の下、硬いものが折れてより奥にめり込む感触が拳に伝わってくる。
奴の口から歯が飛んだのが見えた、でもまだ足りない。許せない。よりにもよって太一にいままでこんなことをしてたのか?絶対に許さない。
GM :
強烈な怒りが心を支配する。
体中を巡る血潮が沸騰し、燃えるように熱くなっていく。
その怒りが、熱が、あなたに眠っていた力を呼び覚ますきっかけだった。
鈴木太一 :
「駄目だ、崇晃ッ!!」
GM :
その時、太一が飛び出して、あなたと少年の間に割り込んだ。
だが、感情に任せて振るった拳はもう止まらない。
GM :
血飛沫が上がる。
拳から伝わり返って来る強い衝撃は、今までとは全く異なるものだった。
それは柔らかい果実を潰すのに似ていて、その感覚をあなたはこれから決して忘れることはないだろう。
GM :
太一の体は車に撥ねられたような勢いで吹き飛び、後方の壁に打ち付けられた。
その顔は拉げて真っ赤に染まり、もはや原型を留めていない。
力無く投げ出された四肢が数回程痙攣するが、やがてピクリとも動かなくなった。
浜 崇晃 :
「…ッぁ、?あ、なあ、は、??」ぐちゃっとした、嘘だろ、なあ、自らの拳と目の前の惨状に何度も視線を往復させる
浜 崇晃 :
「…っな、あ、おかしいって、おかしいだろこれは…なあ、なあ!!どうなって、おい太一!!!」太一に、目の前の友人だったハズのなにかに駆け寄る
イジメ主犯格の少年 :
「ヒッ……」
イジメ主犯格の少年 :
「ひいいい!!ば、ばっ……化け物ぉ!?!?」
GM :
友人の声の代わりに返ってきたのは、誰かの絶叫だった
少年は恐怖で顔を醜く歪めながらそう叫び、その場から逃げ出した。
周囲にいた彼の仲間達も同様に逃走するか、もしくはあまりのショックで気絶してしまった。
その場に残されたのは、あなたと……かつて鈴木太一だった物だけだ。
浜 崇晃 :
「…ッおい、おいなんなんだよ、こんなの、こんなの嘘だろ、なあ……!なあってば、たい、たいち……」その場に崩れるように雪崩れ込む
浜 崇晃 :
そうして、蹲って、たった今自分が殺めてしまった友人の側を離れることができなかった
GM :
GM :
フラッシュバックする。
まるで昨日のことのように、全て鮮明に思い出してしまう。
GM :
そうだ。
ここで殺したのだ。
大切な親友を……
GM :
お前が殺した。
GM :
浜 崇晃 :
「チッ……」「ッはー……」舌打ち一つした後、大きく息を吐いて路地裏を突っ切る。
浜 崇晃 :
怒ろうが悔もうが、あいつはもう戻ってこないから。だっておれが殺した。今やるべきことはこの先のオーヴァードを追う。それだけ。
GM :
シーン終了。
GM :
HOロイス:鈴木太一を差し上げますので、感情を報告してください
浜 崇晃 :
鈴木太一に対しp執着/n悔悟のNで取得します!
GM :
はーい、了解!
シーン5 死神
GM :
PC2、深月藍歌のオープニングになります。時系列はシーン4と大体同じ頃。
GM :
登場侵蝕のダイスをお願いします。
深月藍歌 :
1d10+32(1D10+32) > 5[5]+32 > 37
レナ :
「今度、一緒に遊びに行かない?」
GM :
レナ・エーデルシュタインからそうデートに誘われたのは、一週間ほど前のことだった。
しかし、UGNに鞍替えしようとしているとはいえ、あなたはまだFHに所属している身だ。
UGNとFHの目が届く範囲で、レナと表立って会うのはリスクが高い。
GM :
そこで、レナは行き先に凪宮市を提案した。
どうやら、凪宮市にはUGNの支部が無いらしい。
FHはもしかすれば潜伏している可能性があるが、エージェントやセル同士の繋がりが薄い組織だ。
あなた達を目撃したとしても気付かないか、気付いたところで大した問題にはならない可能性が高い。
GM :
そう説明されたあなたは、レナの誘いを承諾。
一泊二日で凪宮市に旅行に行くことになった。
GM :
レナはいつも忙しく、今日も昼頃までUGNの仕事が入っている。
そのため、会うのは夕方頃からになる。
現地集合の方が両組織の目を避けれて良いということもあって、あなたは先に一人、凪宮市へと向かった。
夕凪通り
GM :
……が、しかし。
時間になってもレナは現れない。
あなたは待ち合わせ場所である夕凪通りで、ずっと待ちぼうけを食らっている状態だった。
深月藍歌 :
「……………」
夕凪通りでそわそわと一人佇む。先程からずっと前髪を整えたり、遠くを眺めたりしてレナを待つも一向に現れる様子がない。
深月藍歌 :
「(遅い…!こういう時は連絡しない人でもないでしょうに……!)」
この日の為に誂えたであろうファッションに身を包むも、披露したい相手が現れないのであればどうしようもない。
深月藍歌 :
「……何かあったのかしら。」
予想以上に仕事が手間取っているのか、予想外のトラブルがあったのか。一抹の不安が彼女の心に陰りを作る。
深月藍歌 :
「(……ま、そんな柔な女じゃないし。心配するだけ損ね。)」
暗い考えに囚われない様に、思考を切り替える。
これから楽しい時間を過ごすというのだ、そもそもレナにそんな心配は無用だろう。
GM :
そこで、あなたの携帯端末が着信音を鳴らす。
画面を見れば、レナから通話が掛かってきていることが分かるだろう。
深月藍歌 :
「!!」
素早く電話に出る。
レナ :
「もしもし、藍歌?」
深月藍歌 :
「も、もしもし……遅いじゃないの、私はもう夕凪通りで待ってるんだけど……!」
一先ず無事なようで胸を撫でおろす
レナ :
「やっぱりもう着いてるわよね……」
レナ :
「……ごめんなさい、藍歌。今日、そっちに行けそうにないわ」 申し訳なさそうな声が通話越しに聴こえる
深月藍歌 :
「………はあ!!?」
間を置いた後に夕凪通りに木霊するような声を上げる
深月藍歌 :
「……ご、ごめん。それで何があったのよ……」
思わず声を荒げたことに気づき、冷静に問いただす
レナ :
「先に話していた仕事の方は、無事に片付いたのだけど……」
レナ :
「それとは別に、緊急の任務が入ってしまったの。断りたかったのだけど、他に動けるエージェントがいなかったみたいでね……」
深月藍歌 :
「緊急って……」
せっかくのデート、しかも滅多にないデートだ。心の奥でふつふつと間の悪い運命に対して怒りが湧いて来る。
深月藍歌 :
「……わ、わかったわよ。行ってきなさいよ。」
若干拗ねた声色をしている。
レナ :
「本当にごめんなさい。この埋め合わせは、いつか必ずするから」
深月藍歌 :
「はいはい。もちろん、そのつもりだったわ。」
深月藍歌 :
「ちゃんと任務にケリをつけて来なさいよ。今日楽しめなかった分は次のデートで返してもらうんだからね」
レナ :
「えぇ、もちろん。無事に戻らなきゃいけない理由が増えちゃったわね」
レナ :
「ありがとう、藍歌」 声だけでも、彼女が微笑んでいるのが分かるだろう
深月藍歌 :
「お、お礼を言われるまでも無いわよ。ほら緊急なんでしょ?さっさと行って片付けて来なさいっ」
照れの籠った声で返す
レナ :
「そうね、行ってくるわ。それじゃ、また……!」
深月藍歌 :
「ん、また会いましょう…」
GM :
そうして、通話は切れる。
深月藍歌 :
「────────」
通話の切れた携帯電話をしまい。すうっと一呼吸。
深月藍歌 :
「U~G~N~~~ッ!!!!」
近くにあったコンクリの壁を思い切り殴りつける
深月藍歌 :
「間がッ!悪いのよッ!!なんでッ!!!今なのッ!!!!」
人の目を避けてはいるが、誰かの耳に届きかねない破壊音がしている
深月藍歌 :
「あああ~~~~~もう~~~~~~………!!!」
怒りを吐き出しいくらか落ち着いたのか、壁にできたクレーターに額をつけて深ーい溜息を吐き出す。
深月藍歌 :
「………はあ、お土産。買って帰ろうかしら……」
明らかに拗ねた顔と声色で、近くのお土産ショップを探そうと携帯を取り出す。
GM :
では、携帯電話で検索をかけてしばらくした、その時だった。
GM :
突然、周囲の空気が一変する。
顔を上げれば、あなた以外の人々が意識を失って倒れていくのが見えるだろう。
これは《ワーディング》──非オーヴァードの人間を無力化する結界だ。
GM :
しかし、その《ワーディング》は、あなたが知っているものとは明らかに違っていた。
《ワーディング》に込められた強烈な“殺気”。
それはまるで、死神の鎌を喉元に当てられたような──今まで感じたことが無い程、異常な恐怖を覚えるものだった。
深月藍歌 :
「────ッ!?」
感じたことのない殺気。心の底から駆り立てられる恐怖に思わず身が竦む。
深月藍歌 :
「(これ、は……っ)」
呼吸をするのも忘れそうになる恐怖感の中で、何とか冷静さを取り戻そうと必死に呼吸を繰り返す。
GM :
というわけで、ここでその恐怖に耐えるための判定をします。
GM :
<意志>で判定をお願いします。目標値は9です。
深月藍歌 :
1dx+1 クソザコ意志!(1DX10+1) > 5[5]+1 > 6
深月藍歌 :
駄目だ~!怖い~!
GM :
では、あなたの心は恐怖で埋め尽くされていく。
頭では冷静になっていても、心は今すぐにその場から逃げ出したくなる程だ。
しかし、体を支配する緊張で足が竦み、思うように動くことが出来ない。
今のあなたに出来ることは、ただその場に立ち尽くしたまま恐怖に耐えることだけだ。
深月藍歌 :
「は、ぁ…っ。なん、なの…よ……っ」
ジワリと汗が滲む。今までに与えられたことのない恐怖に身体が強張り、徐々に呼吸すらもまともに出来なくなる。
GM :
「あははっ、君……凄く良い顔するね。恐怖に歪んだ、美しい表情だ」
と、男とも女とも感じられる、不思議な声があなたのすぐ足下から聴こえる。
深月藍歌 :
「ぁ……!?」
声の主を視認しようと強張る頭を必死に動かす
GM :
あなたが視線を下げると、声の主の姿が視界に入る。
それは誰に操られることも無く動く、金髪の西洋人形だった。
50cm程の小さな体に纏った赤いドレスは返り血で色濃く、手には銀色に鈍く輝く草刈鎌を握っている。
まるで人間のように口元に微笑を浮かばせながら、あなたを上目遣いに見上げる少女人形。
その姿を見た瞬間、あなたは彼女がこの《ワーディング》の使用者であり、殺気の正体であると確信することが出来る。
深月藍歌 :
「ぁ、んた……っ、何者…よ……」
足元に佇む物騒な西洋人形に、恐怖心は拭えないが啖呵を切る
ヴァニタス :
「え?」
ヴァニタス :
「教えてあげてもいいけど、じゃあまずは君から名乗ったら?それが人間のルールだろ?」
深月藍歌 :
「ああ……!?(生意気ね、こいつ……っ)」
反抗的な視線を人形に向けるも、恐怖心に囚われているせいか凄みを感じられない。
ヴァニタス :
「……ふふっ」 その様子を見て笑うと
ヴァニタス :
「自分の名前も名乗れないくらい怖いの?だったら、しょうがないな~」 煽るように言って
ヴァニタス :
「僕はヴァニタス。死神だよ」
深月藍歌 :
「ヴァニ、タス……死神…ね……」
深月藍歌 :
「良い、でしょう……。わた、しは……"アン・バースデー"……。」
深月藍歌 :
「あんたを、ぶっ飛ばす…女、よ……っ!」
恐怖心を拭えずとも、自分をこんな屈辱的な目に遭わせた人形に精一杯の強がりを示してみせる。
ヴァニタス :
「“アン・バースデー”!へぇ~……!」
ヴァニタス :
「面白いね、君。だったら、ちょっとテストしてみようよ」
深月藍歌 :
「テスト……?」
ヴァニタス :
「うん。そう」 ぴょんっと跳ねて少し後退して
ヴァニタス :
「──こんな風にね!」
GM :
ヴァニタスは《加速する刻》を使用。高速の動作でメインプロセスを開始する。
GM :
というわけでここではまだ戦闘ではありませんが、これから行われる攻撃に対してリアクションを行なって貰います!
深月藍歌 :
なんとなんと!
GM :
よもやよもやだ
GM :
マイナーアクションは無し
GM :
メジャーアクションで《カスタマイズ》+《ギガンティックモード》+《コンセントレイト》を使用。
GM :
対象は藍歌と、ワーディングで倒れている周囲の人々。
GM :
周囲の人々はワーディングでエキストラ化しているため、彼らはリアクションを行なえないこととします。
GM :
10dx+4@8 命中(10DX8+4) > 10[1,1,1,2,2,4,5,6,7,10]+4[4]+4 > 18
GM :
18!リアクションどうぞ。
深月藍歌 :
人々にカバーリングできますかー!!
GM :
出来るよ!
深月藍歌 :
では一般人にカバーリング。さらに《電磁障壁》を使ってガードします!
GM :
了解!
GM :
ではダメージ
GM :
2d10+10 装甲有効ダメージ(2D10+10) > 18[8,10]+10 > 28
深月藍歌 :
4d10 電磁装甲。ワンチャン耐えれる可能性。(4D10) > 24[3,10,5,6] > 24
GM :
強い!
GM :
ガード値を引いてから二倍だったかな、じゃあ8点受けることに
深月藍歌 :
やったぜ!守った!
system :
[ 深月藍歌 ] HP : 33 → 25
GM :
これはUGNの鑑(まだUGNではない)、では演出
GM :
GM :
右手の草刈り鎌を軽く一振りする。
虚無から呼び出されたのは、それと同じデザインの無数の草刈鎌だ。
ヴァニタスの微笑を合図に、死神の鎌は高速回転を開始。
刃は円となって空気を切り裂きながら、罪無き人々へと飛来する。
深月藍歌 :
「ざ……けん、じゃ……ないわよっ!!」
深月藍歌 :
自分ばかりが狙われるかと思っていた矢先、死を描く円は無力化された一般人までをも巻き込む軌道を描いている。
深月藍歌 :
恐怖に震える細胞に電流を流し、強制的に身体を動作させる。
全てを切り刻む鎌の前に飛び出すと、自身の前方に雷電を放射。出鱈目な出力で放たれた青白い雷は鎌を弾き、軌道を逸らす。
深月藍歌 :
しかし、全てを弾いた訳ではない。
雷の間をすり抜けた数本の鎌が藍歌を切り刻む。
深月藍歌 :
「グ……ッ!」
幸いにも深い傷ではない。自分の背後にいる一般人の無事を確認した後、再びヴァニタスに向き直った。
深月藍歌 :
「ハァ…ハァ…っ、柄にも無いこと、させて…くれるじゃない……っ」
ヴァニタス :
「わぁ……!やるね~!!」 身を挺して一般人を守り抜いたその姿を見て、感嘆の声をあげる
ヴァニタス :
「まさか、そんな状態で周りの人達を守ると思わなかったよ」
深月藍歌 :
「……甘くみないで。次は…アナタよ……」
身体が硬直しないように、常時身体に電流を流して動けるように備える。
そのせいか、藍歌の髪は青白く逆立っていることだろう。
ヴァニタス :
「かもね!これは余裕ぶってたら本当に倒されちゃうかもな……!」
《インフィニティウェポン》を使用。草刈り鎌を手元に作り出す
ヴァニタス :
「でも、ちょうど良い。君みたいなオーヴァード相手に、どこまでやれるか試してみたいところだったんだ」
ヴァニタス :
「殺し合おうぜ、“アン・バースデー”」 ニヤリ、と楽し気に笑みを浮かべる
深月藍歌 :
「受けて立つわ…っ。ちょうど鬱憤が溜まってたところなのよッ!!」
もしもの時にと隠していた伸縮性警棒を取り出し、構える
GM :
両者が臨戦態勢に移る。夕方の商店通りで、戦いの火蓋が落とされそうに──
GM :
なった、その時だった。
ヴァニタス :
「……いや、待った」 ピタリと動きを止め、あなたの後方を見て
ヴァニタス :
「誰か……来たな」 そう静かに呟く
深月藍歌 :
「あ……?」
警戒を切らさずに、自分の背後をゆっくりと確かめる
GM :
では、振り返って見たところでシーン終了。
GM :
HOロイス:ヴァニタスを差し上げますので、感情を報告してください
深月藍歌 :
ほい!P執着/N敵愾心で!表に出てるのはNです。ぶっ飛ばす。
GM :
げきおこだ!了解!
GM :
では、次のシーンへ
シーン6 二対一
GM :
ここからミドルフェイズ、登場は藍歌と崇晃になります。
GM :
登場侵蝕のダイスをお願いします。
深月藍歌 :
1d10+39(1D10+39) > 8[8]+39 > 47
浜 崇晃 :
1d10+47(1D10+47) > 2[2]+47 > 49
夕凪通り
GM :
夕凪通りに到着した崇晃が目にしたのは、
返り血を浴びた紅い少女人形。
そして、人形と対峙する一人の少女──深月藍歌だった。
GM :
後ろを振り返った藍歌も、崇晃の姿を確認する。
緊迫した状況の中、二人の視線が交錯した。
深月藍歌 :
「……アンタ、何者よ。生憎と取り込み中なんだけど?」
雷を纏う少女、明らかにオーヴァードであることを示している。
浜 崇晃 :
「こっちの台詞だよ…なんだ?オーヴァードと、レネゲイドビーイングが一体ずつ。……なあ、お前一般人に手ェ出したりしたか?」僅かに眉を顰めて
深月藍歌 :
「私に言ってるなら見当違いよ…。手を出してんならさっさとトドメなり差してるわ。」
ヴァニタス :
「君は守った側だもんね~」
浜 崇晃 :
「…へー。あっそ、じゃお前とは共闘できそうだ。そっちの赤いのを潰す。そういうことになりそうだな、そんじゃ」人形に向き直り、戦闘態勢に入ります
ヴァニタス :
「えぇー、なんか余計なのが増えちゃったなぁ。どうする?」 藍歌に面倒そうに視線を向けて
深月藍歌 :
「どうするも何も……」
深月藍歌 :
「アンタをぶっ飛ばせればどうだって……良いわよっ!!」
雷を纏い、リーチを延長した警棒を振りかざす
ヴァニタス :
「わぁ、細かいこと気にしないタイプだ!」 面白そうに笑いながら、バックステップ
ヴァニタス :
「じゃあ、二対一か~!それは絶対負けちゃうな!よし、ここは逃げようか!」
深月藍歌 :
「はあっ!?逃がす訳ないでしょうが……っ!」
ヴァニタス :
「どうかな~?こんな体でも、移動位は慣れてきたんだぜ」
ヴァニタス :
「それじゃあね、アンバちゃんっ」 小さく笑いかけると、くるりと背を向けて
GM :
ヴァニタスは《見えざる道》を使用し、シーンから退場。
GM :
オルクスの因子が周囲に拡散する。
領域内の空間が陽炎のように揺らめいた瞬間、ヴァニタスの姿はあなた達の視界から消えていた。
深月藍歌 :
「気軽に呼ぶんじゃないわよーっ!!」
揺らめいた箇所に警棒を振り下ろすも、ヴァニタスは揺らめくように消えてしまう。
深月藍歌 :
「……チッ。逃げられたわね……。何がアンバちゃんよ……!」
纏っていた雷が治まっていく
GM :
ヴァニタスがいなくなったせいか、《ワーディング》は解除される。
夕凪通りで気絶していた人々も、その内目を覚ますだろう。
浜 崇晃 :
「……知り合いか?街中で随分なことしてたようだけど」人形の一方的かつ親しげな素振りに首を捻って 次の任務はあいつの討伐だといいなと
深月藍歌 :
「こっちが知りたいわよ……。それで、アンタは何者なの?」
浜 崇晃 :
「……UGN所属のオーヴァードだよ、どうせアンタもそうだろ」苦々しい顔つきで
深月藍歌 :
「UGN……?ここには支部は無いって聞いたけど……」
深月藍歌 :
「まあ、私も……イリーガルみたいな、もの……かしらね?」
浜 崇晃 :
「あ、そ。」頷いて おれもそうだしなと
「いやそれは……ああ、凪宮に支部はないよ」
深月藍歌 :
「(まさかUGNと鉢合わせするなんて……でも私のことは知らないみたいだし、好都合ね……)」
浜 崇晃 :
(流石に言うわけにいかないからな)
深月藍歌 :
「じゃあなんでいるのよ、旅行中?何かの任務?」
浜 崇晃 :
「……そんなことアンタに関係ないだろ」
深月藍歌 :
「はあ?なんか怪しいわね……」
深月藍歌 :
「(極秘の任務…?あのヴァニタスとか言うのを追いかけてきたのかしら……)」
浜 崇晃 :
「っせえな……っアンタ、一般人守るようなマトモな部類なんだから大体わかるだろ」
深月藍歌 :
「言ってくれなきゃわかんないわよ…!口下手なの!?」
ずいっと詰め寄る
浜 崇晃 :
「ッ〜〜〜だーーーッもう!!任務だよ、任務。ないって話だったけど実のところ凪宮には支部あんだよ、あったって話だけどさ。おれはこれからそこ行くんだよ」
深月藍歌 :
「ちゃんと喋れるじゃない。そう、秘密の支部って訳ね……。」
深月藍歌 :
「(ヴァニタスと決着つけたいけども……FHの私が任務に参加するのも……)」
顔を俯かせて、若干唸る
浜 崇晃 :
「……ッチ、アンタ傷負ってんだからとっとと支部戻って治してもらうなり、養生しろよ」っは〜と眉間を揉み込んで
深月藍歌 :
「(幸い、こいつは私のことを知らない……少し離れた場所なら悪名も届いていない、かしら……なら……)」
深月藍歌 :
「……いえ、私も任務に参加させてもらうわ。やられたままじゃ納得できないもの。」
浜 崇晃 :
俯いている女を前に気まずくなったのか
「……なんだよ、近場の支部の場所わかんねえの?それとも辛いか?同行した方が、ぁ?」ハ?と
浜 崇晃 :
「……ッは〜〜〜〜」面倒くせ〜〜〜〜って顔をした後大きくため息をついて
深月藍歌 :
「何よそのめんどくさそうな態度!?」
深月藍歌 :
「秘匿された支部なんて大した戦力を持ち合わせていなさそうだし、1人でも戦力が多い方が良いんじゃないの!?ええ!?」
ガミガミと詰め寄る
浜 崇晃 :
「いや…そーだけど。あーもう、勝手にしろよ。アンタ全ッ然マトモじゃねーじゃん……」怪我してんのにそっちが言ったんだからな、ついてこいよと顎でやる
深月藍歌 :
「あ?マトモじゃない友達を呼んで来ても良いのよ」
深月藍歌 :
「……それで、アンタの名前は?まだ聞いてないんだけど」
浜 崇晃 :
「全ッ然マトモじゃねんだよその言動は……」
「…ハマ。ハマタカアキ。そっちは?」
深月藍歌 :
「……まあ、マトモな人種ではないかもね。」
「私…私の名前は……」
深月藍歌 :
「……琥珀(こはく)、とでも名乗っておくわ」
浜 崇晃 :
「ふーん。琥珀サン。一応ヨロシク」頷いて
深月藍歌(琥珀) :
「ええ、よろしく。」
「それじゃ案内して頂戴。タカアキしか支部の場所を知らないんでしょ?」
浜 崇晃 :
「…いや、既に任務に当たってるやつがあと2名いるらしいけどな。確か、シアって人形とクリスタって人。じゃ行くぞ」
深月藍歌(琥珀) :
「あっそう。人形まで味方にいるのね……さっきのヴァニタスってヤツも人形だったけど……嫌な予感がするわね。」
浜 崇晃 :
「おれは人形(モノ)が生きてるって時点で嫌だけどね、キモいじゃん……」肩をすくめて
GM :
では、あなた達が凪宮市に向かって行ったところでシーン終了。
GM :
ロイスの取得と感情変更のみ可能です。あるかな?
深月藍歌(琥珀) :
どうしようかな、まだ温存で!
浜 崇晃 :
自分も今はまだ温存で…!
GM :
了解了解!
シーン7 行方不明の支部長
GM :
クリスタ、新のシーンになります。二人共登場侵蝕のダイスをお願いします。
クリスタ :
1d10+48(1D10+48) > 1[1]+48 > 49
二階堂 新 :
1d10+38(1D10+38) > 6[6]+38 > 44
UGN凪宮支部 エントランスホール
GM :
シアと出会ったその翌日。
約束通り、クリスタはUGN凪宮支部へと再び訪れた。
まだ日が完全に沈み切っていない夕方であるため、昨日程不気味な雰囲気は感じない。
GM :
支部の中に入ると、荒らされていたエントランスホールは幾分かましになっていた。
破けていた赤いカーペットは新しいものに敷き直され、倒れていた飾り棚は元あった位置に戻されている。
よく見れば、昨日は壊れて破片が散らばっていた数々のアンティークまで完全に修復されていた。
クリスタ :
「──少しは片付いていればいい、と思っていたのですけれど」
クリスタ :
「昨日と見違えるようですわね」
GM :
では、そうしてエントランスホールを見渡していると
GM :
壁際に設置された椅子の上に、シアがちょこんと座っていることにあなたは気付く。
クリスタ :
「ああ、そんなところにいたの? 小さくて気付かなかったわ?」
クリスタ :
「こんばんは、シア」
シア :
「…………」
GM :
返事が無い。よく見れば彼女は目を瞑っており、寝息も立てていた。
クリスタ :
「…………寝てますわ、この子」
クリスタ :
「このワタクシを呼びつけておいて勝手に眠るなんて」
クリスタ :
「──その小さな身体で、ここまで良く掃除できましたわね、なんて労いの言葉でもかけてあげようかと思ったのだけど」
クリスタ :
「まあいいわ……それで疲れたのでしょうし、その代わりに少し眠らせてあげましょう……」
シア :
「……ん……おとうさま……」
寝言が漏れる。この様子だと、しばらくは起きそうにないだろう。
クリスタ :
「夢でも“ソウルイーター”を呼んでるわ……」
クリスタ :
「秘密支部のRBなんて外界と隔絶されているでしょうし、であれば唯一の家族に依存してしまうのもムリはないか……」
二階堂 新 :
そうしていると、外からドンドンと扉を叩く音がする。
二階堂 新 :
「……おーい、誰も居ねぇのか!? 居ねぇなら勝手に入るぞー」
クリスタ :
「……何事?」来訪者なんて聞いていないけど、と思いつつ入口の方向を見る
二階堂 新 :
バン、と勢いよく扉を開く。
二階堂 新 :
「なんだ、人が居るんじゃねぇか!」
二階堂 新 :
よく知った友達の家にでも上がるように、わが物顔でエントランスへと足を踏み入れる。
クリスタ :
「…………」予期せぬ来訪者(しかも野蛮!)に目を見開く
クリスタ :
「(日本式のメイド服……この屋敷の掃除に……?)」
クリスタ :
「(いや家事代行がヒールはおかしいでしょう……)」
クリスタ :
「(そもそもこんなに乱暴なメイドは存在しない……ですわよね……)」
クリスタ :
「──アナタは、何者なの?」警戒した様子で尋ねる
二階堂 新 :
「は? 俺はここの主人に呼ばれて来たんだが?」
二階堂 新 :
「嬢ちゃん、前回来たときは居なかったな。もしかして新入りか?」
クリスタ :
「(ウソは言っていないようだけれど……)」
クリスタ :
「いえ、ワタクシは……」
クリスタ :
「失踪した凪宮市のエージェント捜索の手伝いをしているの」
クリスタ :
「それよりも『ここのエージェントに呼ばれてきた』ってどういうコト? このあたりのエージェントは誰も彼も消息不明になっているのよ?」
二階堂 新 :
「消息不明だって? マジで言ってんのか?」
二階堂 新 :
「……確かに人気はないみたいだが」
二階堂 新 :
「一週間前にここの主人に呼ばれたんだよ、今日の夕方にここに来いって」
クリスタ :
「一週間前に…?」
二階堂 新 :
「ああ」
二階堂 新 :
「ところであんた、ここにいるってことはUGNの関係者か?」
二階堂 新 :
「俺はUGNイリーガルの二階堂新。コードネームは”スターマイン”だ」
二階堂 新 :
「こういう事態だ、お互い名前くらい知ってたほうが都合が良さそうじゃないか?」
クリスタ :
「……そうですわね、ワタクシも名乗っておきましょう」
クリスタ :
「ワタクシはクリスタ=フォン=グラスマン、同じくUGNイリーガルですわ」
二階堂 新 :
「ああ……クリスタ=フォン=グラスマン? あのモデルの!?」
クリスタ :
「え? ええ、そうですけれど?」意外な反応に少しビックリする
二階堂 新 :
「マジかよ、あんたもUGNの関係者だったなんてな~! バイト先に置いてある雑誌でたまに見てるぜ!」
二階堂 新 :
さっと近寄ってまじまじと服とか観察している。
クリスタ :
「(……遠慮とかありませんのね)」と思いながらも遠ざけたりはしない
二階堂 新 :
「通りでカワイイ服を着てると……と、今はそんな話してる場合じゃなかったんだったな!」
クリスタ :
「……そうですわね、自己紹介を済ませたところで、早速いくつか聞きたいことがあるわ」もっと他に褒めるところあるでしょう! 顔の美しさとか体の美しさとか!!って思ったけど飲み込む
クリスタ :
「さっき『ここの主人に呼ばれた』と言っていたけど、それってソウルイーターのコトを言っている?」
二階堂 新 :
「ああ、よく知ってんじゃねーか」
二階堂 新 :
「一週間前に話したときは、結構マジな雰囲気だったけど……まさか来てみたらこんなことになってるとはな」
クリスタ :
「彼と知り合いなのね、だったら協力できそう」
クリスタ :
「ワタクシの知っているコトを教えてさしあげます」
二階堂 新 :
「おお、助かるぜ!」
クリスタ :
「……まずここは凪宮支部、ソウルイーターが所属していた秘密支部よ」
クリスタ :
「その秘密支部は強力なジャームを封印していたのだけれど、つい最近になって封印が解けてしまったらしくてね」
クリスタ :
「そうして凪宮支部のメンバーは襲撃を受けてしまった、と」そのあたりを探してみたら切傷とか血痕とか見つかると思うわ、と
二階堂 新 :
「な、なんか初めて聞く話がいろいろあるな…!」
二階堂 新 :
「俺は前にもここで任務に当たったけど、この街に支部があるなんて聞かなかったぞ!?」
クリスタ :
「ワタクシも知らなかったわ、強力なジャームを利用しようとする勢力から守り通す為、UGN内部にさえ秘密にしているのでしょうね」
二階堂 新 :
「(やっぱり来る前にちゃんと話を聞いとくべきだったな……)」
クリスタ :
「……そして凪宮支部のメンバーは漏れなく行方不明になった」当然、ソウルイーターも一緒にね、と付け加え
クリスタ :
「と、そんなところね」
クリスタ :
「──ワタクシとしては、アナタに協力してほしい」
クリスタ :
「知り合いだったらソウルイーターの行先に心当たりがあるかもしれないし」
クリスタ :
「何よりアナタも知りたいハズでしょう彼等の行方」
二階堂 新 :
「そうだな。俺も透チャン……”ソウルイーター”に会えないと困る。ここは協力して探そう」
二階堂 新 :
「まあ……心当たりは今んとこ無いけどな!」
クリスタ :
「ああ、それは……とても頼もしいですわね……」
クリスタ :
「────ええと」
クリスタ :
「もう一つ聞きたいコトがあるのだけどいいかしら?」
二階堂 新 :
「おう、今度はなんだ?」
クリスタ :
「ずっとずっと気になっていたのだけれど」
クリスタ :
「……何故、家政婦(メイド)の恰好をしているの?」
クリスタ :
「身長はワタクシと変わらないけれど、骨格や肉付からしてアナタは男性でしょう?」美を生業にしている人間からすれば、男女の差異程度は一目で分かる
二階堂 新 :
「なんでって、そりゃぁ……」
二階堂 新 :
その場でくるりと一回転する。柔らかい生地で出来たスカートがふわりと浮き、レースに包まれた両脚がその隙間から覗く。
二階堂 新 :
「カワイイ服着たいからに決まってるだろ!?」
クリスタ :
「…………」
クリスタ :
「ああ、日本の男性は変わり者が多いのかしら……」
クリスタ :
「真夏にコートを着てた知り合いもいるのよね……」
二階堂 新 :
「冗談みてぇな髪形で革ジャンとか着てる湾岸地区の野郎どもに比べたらよほど常識的な恰好だと思うぜ」
クリスタ :
「ええ……ひとまず湾岸地区には近寄らないようにしますわ……」
GM :
ではあなた達がそう話していると、
シア :
「……ん……」 と、シアが目を覚ます。
二階堂 新 :
「……に」
二階堂 新 :
「人形が動いた!?」
シア :
「きゃあっ!?」 大声で完全に覚醒し、肩をビクッと震えさせる
クリスタ :
「──レネゲイドビーイングですもの、それは動きますわよ」
クリスタ :
「RBは初めて見たの?」
二階堂 新 :
「前見たときは動いてなかったぞ! 確か!」
二階堂 新 :
「そうか、これが話に聞くレネゲイドビーイングってやつな……」
シア :
「わ、わたしははじめまして、なのですけど……っ。ど、ど、どなたなのですか……!?」 逃げるように椅子の隅っこに寄っている
クリスタ :
「レネゲイドが宿っていなかった頃のシアを見たのかしら」
二階堂 新 :
「俺は二階堂新だ。あんた、ソウルイーターが持ってた人形だろ? 前にも会ってるはずだけど、さすがに覚えちゃいないか」
シア :
「お、覚えていません……ごめんなさい……」
二階堂 新 :
「いや、いいんだ。相変わらず大事にされてるみたいだな」
二階堂 新 :
「あいつから俺が来ることは聞いてなかったのか?」
シア :
「大事に……えへ……」 一瞬気が緩んだように笑みを浮かべ
シア :
「い、いえ、聞いておりません……。新様は、お父様のお知合い……なのですか?」
二階堂 新 :
「ああ、ま、そんなとこだ!」
シア :
「そう……でしたか……!」 警戒が多少解けたのか、椅子の隅っこから戻って来る
二階堂 新 :
「さて、そのお父様がどこ行ったのか手掛かりを探さなきゃな」
クリスタ :
「シアは手掛かりは掴めていないの? 今日も捜索はしていたのでしょう?」
シア :
「いえ……。昨日……クリスタ様と別れてから夜明け前までは、捜していたのですが……」
クリスタ :
「……そう、まあ、ワタクシの方も収穫はナシよ」
クリスタ :
「手掛かりもない状態では仕方ないですわね、何事も最初の一歩が難しい、ってコトでしょう」
二階堂 新 :
「おー、早速俺の能力が役に立ちそうだな!」
クリスタ :
「……アナタの能力?」
二階堂 新 :
「〈サイコメトリー〉って奴だな。こういう行方不明者とか探させたらちょっとしたもんだぜ」
シア :
「まあ……!そんな力が……!」
クリスタ :
「モルフェウス能力は便利でいいですわね」
シア :
「……あ、あれ?でも……新様も、ご協力してくださる……のですか……?」
二階堂 新 :
「もちろん! ダチのピンチに何もせずにいられるほど男はすたれてないぜ!」
シア :
「お友達……知り合い以上のご関係だったのですね……!」
シア :
「お父様のために動いてくれるなんて、とても嬉しいです!じゃあ、これで協力してくれるのは“三人”なんですね……!」
シア :
「それなら、もしかしたら何とかなるのかも……!」
二階堂 新 :
「三人? なんだ、ここにいる二人のほかにもう一人いるのか?」
クリスタ :
「ワタクシは聞いていませんが……」
シア :
「あ、あの、今日のお昼頃……この館の片づけをしていて」
シア :
「その時、彩純さんの連絡先を見つけたんです。あっ、彩純さんっていうのは、この支部と本部の連絡役になってくれている方なんですけど……っ」
シア :
「それで、事情を話したら、一人捜索に協力出来るイリーガルの方がいると……」
クリスタ :
「人数が増えるのはいいけれど、正規のUGNエージェントは一人もいないのね……」
クリスタ :
「まあ、凪宮支部は秘密で壊滅までしてるし、この市街に残された人材がUGNイリーガルに固まるのは仕方ないか……」
シア :
「そ、それは、はい……。でも、イリーガルだから緊急時でもすぐに動けるっていうのも、ありますから……」
二階堂 新 :
「逆に言えば正規のエージェントはしばらく来ないってことか。なおさら早いところソウルイーターを見つけなきゃな!」
シア :
「は、はい……!支部長のお父様だけじゃなくて、他の支部員の方も、ですけれど……!」
クリスタ :
「ええ、そうですわね」
クリスタ :
「(捜索に掃除に連絡……、凪宮支部の面々が見つかるより先に、シアが過労で倒れてしまわないといいけれど……)」
GM :
ではそこで、
GM :
また再び、玄関の扉が開かれようとしていた──。
GM :
シーン終了。
GM :
ロイスの取得と感情の変更のみ可能です。ありますか?
クリスタ :
二階堂新にロイスを取ります! 連帯感/隔意のN表で!!
system :
[ クリスタ ] ロイス : 3 → 4
二階堂 新 :
ロイス取りましょう! クリスタ/尊敬/隔意の表はPで!
system :
[ 二階堂 新 ] ロイス : 3 → 4
GM :
了解了解!
クリスタ :
尊敬ロイス取られましたわ!!!! 崇めてよろしくてよ~~~~!!!!
二階堂 新 :
お嬢そんなキャラでした??
GM :
エアプクリスタちゃんじゃん
シーン8 部外者達の集い
GM :
PCの合流シーンになります。全員登場侵蝕お願いします。
クリスタ :
1d10+49(1D10+49) > 9[9]+49 > 58
深月藍歌(琥珀) :
1d10+47 いよ~っ、どんぶらこっ(1D10+47) > 2[2]+47 > 49
二階堂 新 :
1d10+44(1D10+44) > 6[6]+44 > 50
浜 崇晃 :
1d10+49(1D10+49) > 3[3]+49 > 52
UGN凪宮支部 エントランスホール
GM :
凪宮支部に到着した藍歌と崇晃は、玄関の扉を開く。
その先に広がるエントランスホールには、クリスタと新──
そして、ヴァニタスと服の色以外全く同じ容姿をした人形・シアの姿があった。
深月藍歌(琥珀) :
「ふ~ん。支部にしてはオシャレじゃな……っ!?」
視線の先にシアが映る。服装は違えどヴァニタスと瓜二つの人形を前に、咄嗟に警棒を構えてしまう。
浜 崇晃 :
「お邪魔…いやどうなんだこれ、失礼しまース」
「っておい、…さっきの」
扉を開き、先程見た人形と瓜二つの人形を見て目を見開く
深月藍歌(琥珀) :
「ヴァニタス……!?あんた達、その人形は!?」
入口から新とクリスタに呼びかける
シア :
「え……!?え……!?」 おろおろしている
二階堂 新 :
「おい、協力者ってあいつらか? 色々と聞いてた話と違いそうだけど……」
浜 崇晃 :
「……なに怯えてんだよ、さっさと戦闘態勢に入れ。一般人巻き込んだヤツは潰す」
シア :
「ひ、ひぃ……!?」 クリスタちゃんの陰に隠れにいく
クリスタ :
「……はあ、全く」意外な展開の連続に溜息をつく
クリスタ :
「いきなり入ってきたと思えば何? 日本では名乗る前に武器を向けるのが礼儀なのかしら?」なおOPでシアに能力を使おうとしたクリスタ
浜 崇晃 :
「…!ッぁ、やべ。ごめんタンマ」と、ここで茨木から聞いた情報を思い出す。そういえば協力者に人形のレネゲイドビーイングがいたような……
二階堂 新 :
「何を勘違いしてんのかわかんねーけど、この子はシア、ヴァニタスってのとは関係ねーと思うぜ!」
浜 崇晃 :
「あ〜…!うわ、いやすんません。琥珀サンもごめん。おれUGN所属の者です。なんだっけな……クリスタって人いますか?」
うわ〜シアって名前だよそうだったと顰めっ面で
深月藍歌(琥珀) :
「シア~……?」
ジロリと冷たい目線で、シアと呼ばれた人形を眺める
シア :
「い、いやぁ……っ。そんな恐ろしいおめめで見ないでください……」 ぷるぷる震えて
クリスタ :
「ワタクシがクリスタ=フォン=グラスマン……、その様子、せっかちなアナタ達が遣わされたUGNイリーガル?」庇うようにシアの前に立って
浜 崇晃 :
「そう、っすね、茨木さんから連絡いってんだ。……話が早いわ、あと協力者1名追加です」そこの。と琥珀を指す。
深月藍歌(琥珀) :
「……態度が違いすぎるわね。別種、ってことで良いのかしら」
紛らわしい、と警棒を仕舞い込んで
深月藍歌(琥珀) :
「崇晃も訳知りならちゃんと教えなさいよ…」
浜 崇晃 :
「いや完全忘れてた、ってか瓜二つだったから仕方ないだろ……」
シア :
「い、茨木さん……彩純さんのこと……?じゃあ、浜崇晃……様……?」
クリスタちゃんの後ろから、おずおずと顔を出して
浜 崇晃 :
「そ。シアサンだよね、おれがハマタカアキです。ヨロシク」
シア :
「……っ、よ、よろしく……おねがいします……」 まだ怯えた目で見ている
クリスタ :
「あんな風に武器を向けられる事態は、堂々と説明していれば避けられたハズ、アナタにも責任の一端はありますのよ?」後ろのシアちゃんに
シア :
「え……!?で、でも……」
シア :
「ご……ごめんなさい……」 しゅんとして縮こまる
クリスタ :
「……別に怒っている訳じゃないけれど、逃げ隠れていても解決できないコトもある、って覚えておきなさい」
シア :
「は……は、い……」
浜 崇晃 :
「ぁー…いやこっちが勘違いしたからさ。悪かった。おれもごめん」ヒラヒラと手を振って
シア :
「…………」 小さく手を振り返してる
深月藍歌(琥珀) :
「……ちょっと訳アリなのよ。悪かったわね。」
バツが悪そうな調子で
シア :
「い……いえ……」
二階堂 新 :
「まあ誤解も解けたみたいだしよかったじゃねぇか。俺はUGNイリーガルの二階堂新。あんたらは?」
浜 崇晃 :
「ドモ。改めて、浜 崇晃。…UGNイリーガル。ここには凪宮支部メンバーの捜索協力で来ました。ヨロシク」
深月藍歌(琥珀) :
「アン・バー……」
じゃなくて、と誤魔化すように咳払いをする
深月藍歌(琥珀) :
「ん゛んっ…!こ、琥珀よ」
クリスタ :
「…………?」違和感
深月藍歌(琥珀) :
「アンバーか琥珀、好きに呼んだらいいわ」
髪をくるくる弄って誤魔化す
クリスタ :
「……ええ、分かったわ」
二階堂 新 :
「浜に琥珀な、乗りかかった船だがよろしく頼むぜ!」 親指を立てる
深月藍歌(琥珀) :
「(メイド服を着ているけど、めっちゃ男ね…アイツ……)」
よろしく、と手をヒラヒラ振って応える
浜 崇晃 :
「……おー、そっちもな」一拍開けて親指を立てて返す
クリスタ :
「(こうして改めて見回すと……捜索隊に不良が多すぎませんこと……????)」
クリスタ :
「(え、こういう街なの……????)」
二階堂 新 :
「なんだ、どうかしたかクリスタ?」
クリスタ :
「ああ、いえ」
クリスタ :
「……とてもケンカが強そうなメンバーだな、と思いまして」オブラートに包む
二階堂 新 :
「? おう、こちとら中坊の頃は負けなしだったぜ!」
クリスタ :
「ああ……そう……」
クリスタ :
「(思った通り、この方も不良ではありませんか……!!!!)」
深月藍歌(琥珀) :
「なんだか含みがありそうな言い方ね…。まあ良いわ、戦い慣れてるのは事実よ。」
そう言いながらクリスタ達のグループに近づいていく
浜 崇晃 :
「……まぁ弱くはないな」琥珀サン強そうと溢しつつ同じように近づいて行く
シア :
「……!」 近付かれてビクッとするけど、味方なのは分かったので逃げたりはしない
クリスタ :
「……不安だったら、暫くの間、ワタクシに付いているコトを許可してあげますわ」精神の疲労も加わって倒れられても困るし、とシアちゃんに
シア :
「え、えっと、でも……」 迷惑なんじゃ、と少し悩むが
シア :
「じゃ、じゃあ……そうします。ありがとうございます、クリスタ様……」 ぴとっとクリスタの足下にくっつく
クリスタ :
「どういたしまして」気にしていないように
二階堂 新 :
「あんたらもここの支部のメンバーを探しに寄こされたんだろ? こんだけいりゃ捜査も捗りそうだな」
クリスタ :
「そうね、新たに『手掛かり』も持ってきてくれたようだし」
二階堂 新 :
「『手掛かり』?」
クリスタ :
「ヴァニタス、と言っていたでしょう? 二人の言い分によるとシアに似ているとか」
シア :
「ヴァニタス……」 小さく呟く
二階堂 新 :
「そういや”ソウルイーター”はシアのほかにも戦闘用の人形を持ってたな」
二階堂 新 :
「シアと似た姿っていったら、ヴァニタスもあいつの人形なのかも」
シア :
「わたしにそっくりの、お人形が……?」
浜 崇晃 :
「フーン……って言ってもな。ついさっき夕凪通り…わかるか?駅前の商店街。あそこでシアにそっくりな人形が琥珀サン襲ってたんだ。それがヴァニタス」それしかおれは知らないと肩をすくめる
深月藍歌(琥珀) :
「ええ、瓜二つよ」
恐怖心を想起させる特殊なワーディング、一般人を殺すことも厭わない残虐性についてカクカクシカジカで話します
シア :
「あ、あわ……なんてお人形……」 話だけで怖くなったのか、不安そうに声を震わせる
クリスタ :
「性格はシアと真逆ね」
シア :
「な、なのに見た目が……同じなんて……」
二階堂 新 :
「気になるな……ソウルイーターの失踪と何らかの関わりはありそうだ」
クリスタ :
「そうね……封印されていたジャームがヴァニタスという可能性もある訳だし……」
クリスタ :
「ワタクシ達の事情を抜きにしても、そんなアブないRBは放っておけないでしょう」
二階堂 新 :
「話を聞く限りじゃ、支部ひとつまるごと使って封印するほど強力なジャームって感じでもないように思えるが……」
二階堂 新 :
「一般人のいるところで暴れまわるような輩を放っておけねぇのは確かだな!」
浜 崇晃 :
「そうだな、どちらにせよそんな迷惑なヤツは凪宮市にいらない」頷いて
深月藍歌(琥珀) :
「気合入れてきた服装を台無しにされた恨みもあるのよ、絶対にぶっ飛ばしてやるわ」
よく見なくても切り傷だらけの服
クリスタ :
「(言われてみればデート服……)」
クリスタ :
「(タカアキとつきあっているのかしら)」
浜 崇晃 :
「……」負傷までしたしな…同情の視線を向ける
二階堂 新 :
「それでボロボロなのか。縫い直してやろうか?」
深月藍歌(琥珀) :
「あら、裁縫ができるの?」
二階堂 新 :
「これでも服飾の学校に通ってるからな!」
クリスタ :
「へえ、意外、というほどでもないかしら、メイドの恰好をするくらいですし」
二階堂 新 :
「本当はモルフェウスの能力で直せれば早いんだけど、生憎火薬と飯以外は作るの苦手でね。そんなボロボロで外歩いてたら怪しまれるだろ?」
深月藍歌(琥珀) :
「そうね、明らかに暴行に逢いましたって主張してるもの。」
浜 崇晃 :
「……」そこまで気が回らなかった自分を恥じている
深月藍歌(琥珀) :
「新、だったわね。服の修繕、お願いできる?」
二階堂 新 :
「任せとけ! 腕が鳴るぜ~!」
クリスタ :
「勿論それは結構だけれど、ここに集められたのは衣服の修繕のためじゃなくて、凪宮支部メンバーの捜索のためだってコトは忘れないでおいて頂戴よ……?」
シア :
「……そう、ですね。では、琥珀様の服の修繕を終えたら、捜索に向かいましょう……」
シア :
「…………」 目を伏せてから、皆の顔を見上げて
シア :
「クリスタ様、新様、崇晃様、琥珀様……」
シア :
「改めて、よろしくおねがいします……っ!」 そう言って、頭を下げる
クリスタ :
「ええ、安心して任せておきなさい!!」
二階堂 新 :
「ああ、改めて、ヨ・ロ・シ・ク!」 親指を立てる
浜 崇晃 :
「おう、早く見つけような」
深月藍歌(琥珀) :
「……はいはい。ぱぱっと片付けちゃいましょ」
支部メンバー捜索の件は初めて聞いた気がするわ。と思うもついで程度に思っておく
シア :
「は、はい……!」 頼もしさを感じたのか、四人に笑顔を向ける
GM :
シーン終了。
GM :
ロイスの取得と感情変更、それとアイテムの購入判定が可能です。
クリスタ :
ヴァニタスに有為/敵意のN表でロイスを取得します! 有為は凪宮支部の捜索の手掛かり的な意味合い!
system :
[ クリスタ ] ロイス : 4 → 5
深月藍歌(琥珀) :
浜崇晃にP連帯感/N隔意を取ろう!表に出てるのはN!
浜 崇晃 :
二階堂新に懐旧/厭気のp表でロイス取得します!
system :
[ 浜 崇晃 ] ロイス : 3 → 4
GM :
ロイス取得了解!
二階堂 新 :
ロイスはちょっと様子見しつつ購入で応急手当キット狙いますよ~!
GM :
はーい、宣言したら振っていって大丈夫です
二階堂 新 :
1dx>=8(1DX10>=8) > 1[1] > 0 (ファンブル) > 失敗
GM :
えー!
深月藍歌(琥珀) :
オォウ…
GM :
久々にファンブルを見た、失敗ですね…
クリスタ :
ワタクシも久しぶりにファンブル見ましたわ~
二階堂 新 :
こういう日もあるね…( ˘ω˘ )
深月藍歌(琥珀) :
あとは応急手当キットを狙います!怪我治したいぜ
GM :
そういえば怪我しとったね、どうぞー
深月藍歌(琥珀) :
1dx+1 目標値は8(1DX10+1) > 4[4]+1 > 5
深月藍歌(琥珀) :
売って無かったみたい
GM :
売ってなかったならしょうがねえ
クリスタ :
そんなものウチにはないよ…
クリスタ :
ワタクシの購入判定はワイヤーウィップで!
GM :
はーい、どうぞ!
クリスタ :
2dx+4 目標値12! 調達!(2DX10+4) > 7[4,7]+4 > 11
クリスタ :
1足りない! けど財産点を1点つかって購入しますね!!
GM :
了解!では成功
system :
[ クリスタ ] 財産点 : 21 → 20
クリスタ :
まだまだ金ならありますわ~~~~!!!!
GM :
金ならあるぞマン!
浜 崇晃 :
自分は購入判定はまた後で…!様子見します!
GM :
了解!
シーン9 情報収集
GM :
ではここから情報収集になります。
GM :
調査項目はこちら。
調査項目
◆シアについて
<情報:UGN> 7
◆燈台透について
<情報:UGN、噂話> 8
◆支部員達の行方について
<情報:噂話> 9
◆ヴァニタスについて
<情報:UGN> 12
GM :
この四つ!出たい人から登場して貰って、何を調査するか宣言していってください。
クリスタ :
とりあえず出ますわ!
クリスタ :
1d10+58(1D10+58) > 10[10]+58 > 68
クリスタ :
ゲゲェーッ! 10!!
GM :
ババーン
クリスタ :
◆シアについて を調査しますわ!
クリスタ :
3dx+1 情報:UGN(3DX10+1) > 10[1,6,10]+10[10]+6[6]+1 > 27
クリスタ :
え
GM :
シアのガチオタクじゃん
クリスタ :
ストーカーはストーカーで対抗ですわよ…(双方、そんな事実はない)
GM :
お嬢が闇堕ちしちゃった…(?) では公開します
◆シアについて
燈台透が五年前に作った人形。
コードネームは“エンジェルドール”。
レネゲイドビーイングに覚醒したのは今年の1月で、それから凪宮支部で保護されている。
シンドロームはモルフェウス。燈台透から指導され身に着けた《元素変換》と《完全複製》が得意。
能力の出力から分析してピュアブリードではなく、クロスブリードであると推測されているが、
今のところモルフェウスの力しか使えないため、他に何のシンドロームを発症しているかはまだ判明していない。
クリスタ :
エンジェルドールと来ましたか、天使を名乗るとは不遜ですわね~~~~
GM :
ワタクシの方が天使ですわよ~~~~
クリスタ :
まあ、ワタクシは天使より美しいし、そのくらいは名乗らせてあげますわ
GM :
草
クリスタ :
しかしモルフェウスの力もヴァニタスと共通なので、そのあたりの関連も気になりますわね…
GM :
ですわね…
クリスタ :
では調達判定は最後に回すとして、次の方!
二階堂 新 :
じゃあ行きましょうか!
二階堂 新 :
1d10+50(1D10+50) > 6[6]+50 > 56
GM :
では調べる項目の宣言どうぞ!
二階堂 新 :
◆燈台透について 調べましょう!
二階堂 新 :
サイコメトリーを使います
GM :
了解、どうぞ!
二階堂 新 :
4dx>=8(4DX10>=8) > 9[3,5,8,9] > 9 > 成功
system :
[ 二階堂 新 ] 侵蝕率 : 56 → 57
二階堂 新 :
よしよし
GM :
【朗報】サイコメトリー、役に立つ
二階堂 新 :
役に立たないではありませんの!とはならなかった
GM :
では公開します
◆燈台透について
UGN凪宮支部の支部長。
UGNの表向きのデータでは、本部エージェントとなっている。
有名な人形作家でもあり、透が作った人形は非常に高く評価されている。
その中でも五年前に作られた人形・シアは最高傑作と言われている。
シアの買い取りを希望する愛好家は多く現れたが、透はシアのことを最も大切に想っていたらしく、誰にも渡さずに自分の傍に置き続けていた。
シンドロームはモルフェウス/ウロボロスのクロスブリード。
作り出した人形の中にオーヴァードのレネゲイドを吸収・封印する力を持つ。
GM :
透チャンについてはこんな感じ
二階堂 新 :
なるほどね~!
二階堂 新 :
ではシアの服とか触ってみて調べたりしてた感じで!
GM :
了解!あわ…ってしながらも触らせてくれましたね
GM :
では次の人かな?
深月藍歌(琥珀) :
行きますわよ!
深月藍歌(琥珀) :
1d10+49 まず侵蝕(1D10+49) > 4[4]+49 > 53
深月藍歌(琥珀) :
◆支部員達の行方について 調べます!
深月藍歌(琥珀) :
1dx しかしザコザコの出目なのである(1DX10) > 9[9] > 9
深月藍歌(琥珀) :
やるやん
GM :
成功してる!
GM :
では公開しましょう
◆支部員達の行方について
いなくなった支部員達の行方は結局掴めなかった。
しかし彼らの捜索中に、凪宮市で最近流れている奇妙な噂を耳にする。
それは美滝山の麓に広がる森・水鏡の森の中で、深夜に不審な赤い光を見たという噂だ。
赤い光は二日前、つまり凪宮支部が壊滅した日から目撃されているため、何か関係があると推測出来る。
GM :
行方は分からんけど、なんか関係ありそうな手掛かりがあった感じです
深月藍歌(琥珀) :
怪しい光じゃ…
GM :
何の光じゃ…
GM :
では次の人かな?
浜 崇晃 :
はーい!◆ヴァニタスについて 調べます!
浜 崇晃 :
1d10+52(1D10+52) > 6[6]+52 > 58
GM :
了解、ではどうぞ!
浜 崇晃 :
1d10+2(1D10+2) > 4[4]+2 > 6
GM :
ダイスボットがちょっと違うやつ!でもこれは…失敗かな?
浜 崇晃 :
しつれい!dxでしたね、失敗です…!
GM :
そうそう!
GM :
ただ、失敗したけど調査は進んでいるということで、ヴァニタスについての目標値は-2されます。なので目標値は10になりますね
GM :
ヴァニタスについて再び調べる人はいるかな?シーンはそのままで登場し直しってことで再挑戦出来ます
深月藍歌(琥珀) :
それじゃアンバちゃんいきまーす!
深月藍歌(琥珀) :
1d10+53 60越えてよろしくてよ(1D10+53) > 5[5]+53 > 58
GM :
超え~無い!
深月藍歌(琥珀) :
ひーん!改めてヴァニタス行きます!
GM :
では判定どうぞ!
深月藍歌(琥珀) :
1dx オラーッ!出て来いやヴァニタスー!(1DX10) > 6[6] > 6
深月藍歌(琥珀) :
駄目だった
ヴァニタス :
出たくない(引きこもり)
深月藍歌(琥珀) :
うわ出た!帰れ帰れ!
GM :
出ろ言ったり帰れ言ったり!
GM :
失敗ですが、調査は進んでるということでまた目標値は-2なります。次は目標値8になるよ。
GM :
では他に再挑戦する人は、登場し直しどうぞ
浜 崇晃 :
再挑戦します!
浜 崇晃 :
1d10+58(1D10+58) > 9[9]+58 > 67
GM :
あいよ!判定どうぞ!
浜 崇晃 :
2dx+2(2DX10+2) > 10[8,10]+9[9]+2 > 21
GM :
いきなり凄いな????
浜 崇晃 :
悔しかったんだと思います…!やったー!
GM :
では公開します
◆ヴァニタスについて
ヴァニタスとは、死神のレネゲイドビーイングである。
誰かの死を望む人間達の思念を起源にしていると言われており、一年前の四月に凪宮市で初めて確認された。
ヴァニタスは死の概念そのものであるため、決して滅びることが無い。
そのためUGNは一年前、燈台透が作成した人形にヴァニタスを封印し、凪宮支部で監視・管理していた。
シンドロームはモルフェウス/オルクスのクロスブリード。
その能力は非常に高く、超広範囲に拡大した領域内に存在する生物を殺害することが出来る力を持っている。
一年前に起きたヴァニタスとの戦闘では、日本全国の生物が一夜の内に絶滅するかもしれなかった程の危機だったようだ。
GM :
苦労して調べただけの情報かもしれない
GM :
補足すると、人形の中に封印されているのに今もまだ人形の姿のままということは……つまり封印状態のまま動き回っているということ。
浜 崇晃 :
ヒェ……了解しました!
GM :
追加項目はありませんので、調査はこれでおしまい。
GM :
購入判定したい人はいるかしら?登場した回数分だけ判定して大丈夫です
二階堂 新 :
もっかい手当キットを狙いますわよ~~
二階堂 新 :
1dx>=8(1DX10>=8) > 2[2] > 2 > 失敗
GM :
ファンブルじゃないだけマシ…ってコト!?
クリスタ :
この街には応急手当キット置いてないのかもしれない
二階堂 新 :
ワ、ワァ…!(傷まみれ
クリスタ :
ではワタクシはダブルクロスで最も高価なアイテムのひとつ! リアクティブコートを購入しますわ!!
GM :
金持ちですわ~!どうぞ!
二階堂 新 :
砂の加護使いましょう~ダイス+4個だ
クリスタ :
ありがとう! デザイナーの卵の力も借りて手に入れますわよ!!
クリスタ :
7dx+4 目標値36(7DX10+4) > 8[1,2,2,4,6,7,8]+4 > 12
クリスタ :
1回転すれば手に入ったのですけれど…高望みをしすぎましたわね…
二階堂 新 :
ちょっと足りんかったね…! またチャンスがあったらやってみよう
system :
[ 二階堂 新 ] 侵蝕率 : 57 → 60
GM :
財産ポイント大量にあってもダメでしたわね…
クリスタ :
そ、そうですわね! 結果は失敗に終わってしまいましたけどバフありがとうございましたわ!!
GM :
そうね、まだチャンスはあるある
浜 崇晃 :
では、応急手当てキット(目標値:8)目当てで2回振ります!
GM :
応急手当キットどうぞ!
浜 崇晃 :
2dx+1(2DX10+1) > 7[1,7]+1 > 8
浜 崇晃 :
2dx+1(2DX10+1) > 9[6,9]+1 > 10
GM :
あったよ、応急手当キット!
クリスタ :
でかした!
GM :
二つゲットですね
浜 崇晃 :
丁度入荷したようだな!!ヨシ!
深月藍歌(琥珀) :
自分もついでに応急手当キット狙いますわ~!
GM :
どうぞ!
深月藍歌(琥珀) :
1dx+1 よいしょー!(1DX10+1) > 6[6]+1 > 7
深月藍歌(琥珀) :
1足りねぇ!財産ポイントで賄います…
GM :
OK!成功成功
GM :
アンバちゃんは二回登場してたっけ?もう一回購入出来るよ
深月藍歌(琥珀) :
そうじゃな、もう1回振っちゃおう
GM :
どうぞどうぞ
深月藍歌(琥珀) :
1dx+1 みんなキットは持ったな!(1DX10+1) > 3[3]+1 > 4
深月藍歌(琥珀) :
売り切れたからチクショウ!
GM :
テメエクソ応急手当キット!
クリスタ :
皆さんの判定が終わったところで、アンバちゃんとしたいRPがありますわ!!
GM :
了解です、導入とか色々は任せても大丈夫?
クリスタ :
大丈夫! ですわ!!(と言いながらみやびんに任せる体勢)
GM :
OK!
深月藍歌(琥珀) :
まかせい!
GM :
ではどうぞー
UGN凪宮支部 エントランスホール
深月藍歌(琥珀) :
情報収集を開始して、しばらくした後のこと。
担当していた情報を手に入れたのか、藍歌は広間のソファに腰をかけて待機していた。
深月藍歌(琥珀) :
しかし、彼女は初めて出会った時と違う服装をしている。
恐らくは新にデート服を修繕してもらっているため、替えの服を着て待機しているのだろう。
深月藍歌(琥珀) :
加えて、どこか落ち着かないのだろうか。そわそわとした挙動を見せ、組んでいた足を崩したり、また組んだり……忙しなさそうな雰囲気を感じさせている。
深月藍歌(琥珀) :
「はあ……(まさかこんな事になるなんてね、しかもUGNと……)」
目を閉じてソファにもたれかかる
クリスタ :
「──眠りたいのであれば寝室に向かうコトですわね、ここでは身体は休まらないでしょう」
クリスタ :
凪宮支部の広間に美しい声が響く。 声の主は上階から話しかけてきたらしい。
クリスタ :
「ごきげんようコハク」と階段から降りてくる
深月藍歌(琥珀) :
「……! ね、眠い訳じゃないわよ」
ゆっくりと上体を起こす
深月藍歌(琥珀) :
「クリスタ、だったかしら。 何か用でも?」
クリスタ :
「あら、用がなければ声をかけてはいけなかったかしら」
深月藍歌(琥珀) :
「……別に、雑談でもしたいなら付き合ってあげても良いわよ。丁度暇してるし」
クリスタ :
「それはよかった、ワタクシに特にヒマはありませんが、ひとつ聞いておきたいコトがありましたの」
深月藍歌(琥珀) :
「あら、何かしら?」
足を組みなおして聞く体勢をとる
クリスタ :
「──アナタ、隠し事をしているでしょう?」コハクの目を見つめる
深月藍歌(琥珀) :
「……っ。なんでそう思うのよ」
深い藍色の瞳が一瞬泳いだあと、再びクリスタと視線を合わせる
クリスタ :
「……ふふ、何故、と来ましたか」分かりやすく目を泳がせたコハクを見て笑う
クリスタ :
「ワタクシは貴族! 人の上に立つ者として、他人のウソを見抜く程度、当然の基礎能力と言えましょう!!」
深月藍歌(琥珀) :
「……そ、そう。あんたって貴族だったのね。」
珍しい物を見るような目でクリスタを見る
クリスタ :
「ああ、言っていなかったかしら?」
クリスタ :
「ワタクシは貴族でモデル!」
クリスタ :
「あのレナ・エーデルシュタインのライバルでも」
クリスタ :
「……と、レナ・エーデルシュタインは日本の知名度はありませんでしたわね、ワタクシとした事が分かりにくい例えをしてしまいましたわ」
深月藍歌(琥珀) :
「───は?レナの?ライバル??」
クリスタがレナの名を口にした途端、彼女の目つきが若干鋭くなる
クリスタ :
「……あら? レナ・エーデルシュタインをご存じですの?」思わぬ反応にきょとんとして
深月藍歌(琥珀) :
「知ってるも何も、レナは今日本に…………」
一瞬、しまった。と顔に出る。
クリスタ :
「日本に……!? エーデルシュタインが何処にいるか知っているの……!?」
クリスタ :
「あの女、急に失踪したと思えば日本にいたって言うの……!?」
深月藍歌(琥珀) :
「っ、っていうか!あんたはレナの何なのよ!ライバルって何!?」
明らかに話を逸らそうとしている
クリスタ :
「質問に質問で返さない!!!!」
クリスタ :
「……でもまあ、ワタクシが一方的に聞くのもフェアではない気もしますし、少しは答えてあげましょうか」
クリスタ :
「そうですわね」少し考える仕草をして
クリスタ :
「……ワタクシはエーデルシュタインにとって、唯一無二の存在、とでも言いましょうか」切磋琢磨しあうライバルみたいな意味合いで言っている
クリスタ :
「そして、業腹ですがワタクシにとってもエーデルシュタインは唯一無二と言っていいでしょう」
深月藍歌(琥珀) :
「は……」
ぷるぷると手を震わせて
深月藍歌(琥珀) :
「はああーーっ!?あんたの話なんかレナの口から聞いたこともないんだけど!!?唯一無二って何よ、唯一無二って!た、確かにレナなら何人かそういう相手がいてもおかしくないけど、クリスタなんて名前は聞いた事ないわよ!!!」
深月藍歌(琥珀) :
勢いよく立ちあがり、クリスタに捲し立てる!
クリスタ :
「急にエーデルシュタインの話になったと思ったら何ですの……!?」
クリスタ :
「アナタこそエーデルシュタインとは、どういった関係なのですか!!」
深月藍歌(琥珀) :
「恋人に決まってんでしょうが──────あっ」
思わず自分の口を塞ぐ
クリスタ :
「───は?エーデルシュタインの?恋人??」
クリスタ :
「(タカアキの恋人じゃなかったの????)」
深月藍歌(琥珀) :
「……わ、忘れなさい」
急にしおらしくなり、ソファーに座り直す
クリスタ :
「そんな言葉ひとつで忘れられる訳がないでしょう…!!」
クリスタ :
「何ですの!? 恋人って!?」
クリスタ :
「……あの女、ドイツを消えたと思ったら、日本で愛人なんて作ってましたの!?!?」
クリスタ :
「ハァ~~~~ッ!! 浅ましいッ!!!!」
深月藍歌(琥珀) :
「あ、浅ましいって何よ!レナもレナなりに日本で頑張ってんのよ!唯一無二の存在ってんならちゃんと追いかけるなりして現状把握しておきなさいよっ!!」
クリスタ :
「探しましたわよ!! アナタに何も言わずに勝手に消えられた経験があって!?!?」
深月藍歌(琥珀) :
「ないわよ!!!捨てられた方が悪いんじゃないの!?!?」
完全にそっちの方と思っている
クリスタ :
「す、捨てられた!? このワタクシが!?!? 言うに事欠いてアナタねえ!!!!!!」
クリスタ :
「……何故、こんな女と付きあっているのかしらエーデルシュタインは!?」
深月藍歌(琥珀) :
「はあああ~~~???何、喧嘩売ってんの!?売ってんなら買うわよ!?」
パチパチと静電気が散っている
クリスタ :
「あら、野蛮! 代金としてエーデルシュタインの居場所を教えてくれるのであれば、売ってあげてもよろしくてよ!!」
クリスタ :
「……と言いたいところですけれど」
クリスタ :
「今は先約がありますから止めておきましょう、こんなコトで争っているヒマはありませんわ」
深月藍歌(琥珀) :
「…………」
ジトーっとクリスタを見つめて
深月藍歌(琥珀) :
「……はあ。ええ、そうね……。無駄な消耗は避けるべきだわ。」
深月藍歌(琥珀) :
「……それで、なんだったかしら」
散っていた静電気を落ち着かせて
クリスタ :
「ええと……、なんだったかしら……」
クリスタ :
「ああ、アナタが隠し事をしているって話でしたわね」
クリスタ :
「(それがタカアキと恋人関係であるコトかもしれない、と少し考えていたのだけれど違ったみたいね)」
クリスタ :
「(いいえ、それは早計というモノですわね…! コハクが二股をしている可能性も…!!)」
クリスタ :
「(流石にないか……)」
クリスタ :
「──隠し事もいいけれど仕事に支障がない程度にしなさい、と一言アドバイスしておきたかったのです」
クリスタ :
「それなのに早速、仕事に支障が出そうになったのは本末転倒というモノですわね」
深月藍歌(琥珀) :
「あったとしても大したもんじゃないわよ……。さっきのがよっぽどだわ……」
まったくもう、と言った顔
クリスタ :
「まったくですわね」
クリスタ :
「……はああ、しかし」
クリスタ :
「ひとまず生きていてよかったですわ、エーデルシュタイン」口元に少し笑みを浮かべる
深月藍歌(琥珀) :
「……ええ、元気にしてるわよ。働きすぎな気もするけどね」
緊急任務で呼び出されたし、と恨みがましく小声で呟く
クリスタ :
「働き過ぎは相変わらずですのね、らしいと言えばらしいですが」
クリスタ :
「……マネージャーがいない分、そこは恋人のアナタが支えていきなさい」
深月藍歌(琥珀) :
「……そのつもりよ。言われなくても迷惑をかけた分は返していくわ……」
クリスタ :
「……そう、見た目ほど悪い恋人でもなさそうねアナタ」
クリスタ :
「いえ、口は悪いけれど」
深月藍歌(琥珀) :
「悪かったわね……っ」
不機嫌そうな声で返す
クリスタ :
「…………」
クリスタ :
「……先程は御免なさい、売り言葉に買い言葉でヒートアップしてしまったわ」
クリスタ :
「冷静じゃなかったわ、エーデルシュタインの勝手な失踪に対する不満をぶつける相手はアナタじゃなかったのに」
深月藍歌(琥珀) :
「……私も、すまなかったわね。あんたの言った言葉が本当かはわからないけど、過剰に反応しすぎたわ……」
深月藍歌(琥珀) :
「それと、レナのことは許してあげて。色々とあったみたいだから……」
クリスタ :
「……そうだったの」
クリスタ :
「それなら本人から弁明を聞くとしますわ、この事件が終わった後でね」
深月藍歌(琥珀) :
「ええ、是非そうして頂戴。私からクリスタのことは伝えておくわ」
クリスタ :
「ええ、宜しく伝えて」
クリスタ :
「──この事件が終わったらドイツに連れ帰る必要がありますから、すぐに準備をするようにと」
深月藍歌(琥珀) :
「……一応、伝えておくわ。前向きな返事が返ってくるかは知らないけど」
クリスタ :
「ワタクシとしては前向きな返事が貰えないと困るのだけれど……」
クリスタ :
「ずっとエーデルシュタインが勝ち逃げしている状態だもの、できるだけ早めに負けていただかないと」
深月藍歌(琥珀) :
「勝ち逃げ……?ねえ、クリスタ。改めて聞くけど……あんた達、どういう関係よ」
深月藍歌(琥珀) :
「その言い分だと、なんか引っかかるわ…」
クリスタ :
「ええ……? もう既に言ったでしょう……?」
クリスタ :
「ワタクシとエーデルシュタインはライバル」
クリスタ :
「ドイツの有名雑誌の表紙の奪い合いをしていたモデル同士って」
深月藍歌(琥珀) :
「……………」
深月藍歌(琥珀) :
「唯一無二の関係としか聞いてないわよーーーー!!!!」
深月藍歌(琥珀) :
「先に言いなさい!そっちを!!てっきり元カノか何かかと思ったじゃないっ!!!」
クリスタ :
「ええ…? 唯一無二の存在はライバルに決まっているでしょう…?」
クリスタ :
「恋人だと思い込むのはアナタの責任でもあると思うのだけれど…」
深月藍歌(琥珀) :
「それは…っ!ああもう……、んんんんっ……!!」
頭を抱える
深月藍歌(琥珀) :
「…少なくとも、先にモデル同士の関係って言えば言い争いをしなくて済んだわよ……っ!」
クリスタ :
「エーデルシュタインとワタクシと言えば有名モデル、とドイツでは常識だったものだから」
クリスタ :
「……しかし、恋って盲目ですわね? 思考回路が恋愛に浸されるらしいわ?」からかうように笑う
深月藍歌(琥珀) :
「ふんっ……!何とでも言いなさい……!」
ぷいっとそっぱを剥く
クリスタ :
「ふふ」この子のこういうところをエーデルシュタインは好きになったのかしら、と少し思う
クリスタ :
「……と、ワタクシはそろそろ行きますわね」時計を見て
クリスタ :
「その前に先程の非礼のお詫びを受け取って下さるかしら?」
深月藍歌(琥珀) :
「……何よ」
チラッとクリスタを横目に
クリスタ :
≪ポケットディメンジョン≫の異空間からワイヤーウィップを取り出し、コハクに渡しますわ!
クリスタ :
「必要になると思って調達しておいたのよ」
深月藍歌(琥珀) :
「鞭?珍しいものをくれるのね…」
クリスタ :
「タダのムチじゃないわ、電気を通しやすい特殊金属で出来ているの」
クリスタ :
「そこそこ切れ味もいいし、その護身用警棒よりは遥かに役立つでしょう」
深月藍歌(琥珀) :
「……どうも。気の利いたプレゼントだわ」
手に取って使い心地を確かめる
クリスタ :
「気に入ってもらえたようで何より」
クリスタ :
「恋人のアナタが傷付けば、エーデルシュタインの心も傷付くでしょうし、せいぜい上手に役立てて頂戴」
クリスタ :
「……それじゃあね」手をひらひらとさせて支部の出口に歩いていく
深月藍歌(琥珀) :
「……お気遣いどうも」
その背中を見送って
深月藍歌(琥珀) :
「……ふ、あいつと傷つけあう関係だったなんて。口が裂けても言えないわね」
出ていくクリスタに聞こえない声でボソリとそう呟いた。
GM :
シーン終了。
GM :
ロイスの取得と感情変更のみ可能です。ありますか?
クリスタ :
コハクちゃんに好意/不満のN表でロイスを取ります!
system :
[ クリスタ ] ロイス : 5 → 6
クリスタ :
もうロイス枠が埋まってしまいましたわ~~~~
GM :
早いですわ~
深月藍歌(琥珀) :
クリスタ嬢にP執着/N嫉妬で!表P!
GM :
はーい了解です
シーン10 情報共有
GM :
情報共有のシーンなので全員登場になりますが、最初はクリスタちゃんの場面から始まります。
GM :
全員、登場侵蝕のダイスをお願いします。
クリスタ :
1d10+68(1D10+68) > 3[3]+68 > 71
深月藍歌(琥珀) :
1d10+58 そいやっ(1D10+58) > 10[10]+58 > 68
二階堂 新 :
1d10+60(1D10+60) > 5[5]+60 > 65
浜 崇晃 :
1d10+67(1D10+67) > 5[5]+67 > 72
UGN凪宮支部 廊下
GM :
翌日、四月六日。
午後十時を回った頃。
町に捜索に出ていたクリスタは、凪宮支部へと戻ってきていた。
これから再び五人で集まり、情報交換を行うためだ。
GM :
クリスタは支部の廊下を歩いていく。
集合場所は、この先にある会議室だ。
しかしその部屋に辿り着く前に、後方から透き通った声があなたの名を呼んだ。
シア :
「クリスタ様……!」
GM :
後ろを振り返れば、廊下の奥にシアがいた。
クリスタを見つけて、笑顔で手を振っている。
クリスタ :
「Guten Abend(こんばんは)シア」
シア :
「ぐー……?」 言葉の意味を理解出来ていない
クリスタ :
「こんばんは、という意味のドイツ語よ」シアの方に歩いていく
シア :
「あっ、そういうことでしたか……!こんばんは、クリスタ様……!」
GM :
シアも、あなたの方へと小走りで駆け寄っていく。
……が、もうすぐ辿り着くという、その時だった。
シア :
「ふあっ……!?」
GM :
シアの足がもつれ、体勢が崩れる。
凪宮支部が壊滅してからの過労が祟ったのかもしれない。
シア :
「あぅ……!」
GM :
ズテン!とシアが転んだ。同時に、ビリッ!と、破けるような音を足元から響かせて。
手を床に突くことも出来ず、顔から倒れてしまっている。
クリスタ :
「……ちょっと大丈夫?」シアの傍に屈んで手を伸ばす
シア :
「うあ、ぁ……は、はいぃ……」
ぶつけた鼻を手で抑えて、目に涙を溜めているがまだギリギリ泣いてはいない。
右手を伸ばしてクリスタの手を握る。
クリスタ :
「まったくアナタも働き過ぎなのではないかしら?」握った手を引っ張り、ゆっくりと立たせてあげる
シア :
「そ、そうですか……?」 よろよろと立ち上がる
クリスタ :
「自覚はないの? 何もないところで転ぶなんて、相当な疲労が溜まっているとしか思えないのだけれど?」
シア :
「あ、あまり考えたことがありませんでした……。早くお父様達を見つけなくちゃってばっかり思っていて……」
クリスタ :
「そうでしょうね……」
クリスタ :
「でもこんな諺もあるでしょう? 急いては事を仕損じる、って聞いたことない?」
シア :
「それは……お父様とのお勉強で、聞いたことが……あったと思います……」
クリスタ :
「あら、しっかりと日本語の勉強も受けているのね」
クリスタ :
「だったらワタクシが言っている意味も分かりますわよね? 少し休みましょう?」
シア :
「…………」 少し不安そうにするが
シア :
「……はい、分かりました。あまりゆっくりはしてられませんけれど……クリスタ様がそうおっしゃるなら」
クリスタ :
「ええ、それがいいわ」
クリスタ :
「急がば回れ、とも言いますものね」
シア :
「はい」
シア :
「あ、でも……今は会議室に向かいましょう。皆様もう待っているかもしれませんから」
シア :
「休憩は、その後ちゃんと取りますね……!」
クリスタ :
「……そうですわね、皆を待たせる訳にはいきませんか」不服そうに同意をする
シア :
「はい……!」
GM :
そう言って会議室へと向かおうとするシアを見て、あなたはあることに気付く。
シアのスカートの裾が裂け、彼女の細い足が見えてしまっていた。
先程転んだ時に聴こえた音は服が破けた音だったのだろう。
クリスタ :
「……ちょっとシア、スカートが破れてしまっていますわよ」後ろから声をかける
シア :
「え……?」 立ち止まり、確認する
シア :
「あっ……!?う、うそ……」
シア :
「そんな……お父様に作って貰った大事なお洋服なのに……」 ショックを受け、今にも泣きそうな顔になる
クリスタ :
「こういうコトになるから休めと言ってますのよ」
クリスタ :
「……少し貸しなさい、みっともないから縫ってさしあげますわ」溜息交じりに
シア :
「え……?クリスタ様、お裁縫が出来るのですか……?」
クリスタ :
「ええ、裁縫はワタクシも得意なの、お母様に習いましたから」
クリスタ :
「アラタやソウルイーターと違って、衣服を一から作る技能は持ちあわせていないけれど補修くらいはできますわ」
シア :
「そうなのですね……」
シア :
「……それでは、お手間をかけますけれど……お願いしてもいいですか……?」
クリスタ :
「ええ、宜しくてよ」
クリスタ :
「それでは」
クリスタ :
「……その服を脱いで下さる?」
シア :
「ここで、ですか……?」
クリスタ :
「ええ、破れたまま歩いてて転んだら困るでしょう」
クリスタ :
「……もしかして、人形なのに、羞恥心なんてありますの?」
シア :
「あ、ありますよ……っ。そもそも、廊下でお洋服を脱ぐのははしたなくありませんか……?」
クリスタ :
「アナタが人間であれば、勿論そうでしょうけれど」
クリスタ :
「──ああ、それが恥ずかしいなら、内側に替えを着てから脱げばいいではありませんか」
クリスタ :
「アナタはモルフェウス能力で複製を造れるでしょう?」
シア :
「あ……」
シア :
「あれ?わたしのシンドロームがモルフェウスだって、ご存じだったのですか……?」
クリスタ :
「ええ、凪宮支部のメンバーの捜索の合間に、アナタのコトも調べていたのよ」
クリスタ :
「ソウルイーターにエフェクトの扱いを習ったんでしょう? その教えを今こそ役立てるべきではないかしら?」
シア :
「は、はい……。分かりました、それじゃあ……そうしてみます」
シア :
「あ、でも、脱いでいる間はじっと見ないで欲しいかもしれません……。それでもちょっと恥ずかしいので……」
クリスタ :
「そんなこと言われなくてもしないですわよ……、変態じゃないんですから……」
シア :
「そ、そうでしたか……!」
GM :
シアは少し安心してから、《完全複製》を使用。
服の下に白いワンピースを作ってから、ドレスを脱ぐ。
シア :
「ど、どうぞ」 両手で抱えて渡す
クリスタ :
「……白を随分と気に入ってますのね」言いながら受け取る
シア :
「はい……!個人的にも好きですし、お父様に白色が似合うとも言われたので……!」
クリスタ :
「その見立ては正しいですわね、アナタには白がピッタリだと思いますわ」
クリスタ :
「……ワタクシとしては黒の方が好きですけれど」
シア :
「本当ですか……!ふふっ……」 ピッタリと言われて笑みを零して
シア :
「クリスタ様は黒いお洋服を着ていますもんね……わたしも黒色も好きですよ」
クリスタ :
「そう? であれば、ソウルイーターが帰ってきたら黒の服も作って貰えるようにお願いしてみたらいかが?」
シア :
「そうですね……良いかもしれません。お願いしてみますっ」
クリスタ :
「ええ、そうしなさいそうしなさい」
クリスタ :
「……さて、裁縫も休憩も後にして、そろそろ会議室に向かいましょうか」
シア :
「は、はい……!」
GM :
ではクリスタはシアと共に会議室へと向かう。
UGN凪宮支部 会議室
GM :
扉を開く。
会議室は、アンティーク調の長テーブルの周りに椅子が並べられた部屋になっていた。
まだ他のメンバーの姿は見えない。あなた達が最初のようだった。
クリスタ :
「────ワタクシ達が一番乗りみたいですわね」
シア :
「本当ですね。焦って来なくても良かったのかも……」
クリスタ :
「まあ、先を見据えて行動しておいて損はないでしょう」
クリスタ :
「……皆様が集まるまで、服の補修作業を進めると致しますわ」俗に言うお誕生日席に座る
シア :
「あ……はい!お願いします」 そのすぐ近くの椅子によじ登り、ちょこんと座る
クリスタ :
≪ポケットディメンション≫の異空間から裁縫道具を取り出し、縫い目が目立たないように生地と同じ白の細い絹糸を選び出す。
クリスタ :
「──ところで、アナタはお父様は好き?」長机にシアの服を広げる
シア :
「はい!大好きです!」 迷うことなく笑顔で答える
クリスタ :
「ですわよね、それじゃあ……」
クリスタ :
「アナタの体も、アナタの服も、大好きなお父様に貰ったものですから、もっと大事にしなければいけませんわね?」
クリスタ :
「……似た複製が作れても、全く同じ替えは作れないのは分かっているでしょう?」
シア :
「は、はい……。それは、分かっています……」 今着ているワンピースの裾を指で摘まむ
クリスタ :
「よろしい……会議が終わったらしっかりと休むコトですわね……」
クリスタ :
「折角、ソウルイーターが見つかっても、アナタがボロボロになっていては悲しむでしょうから」
シア :
「……分かりました。お父様を悲しませたくはありませんから……」
クリスタ :
「それは結構」
クリスタ :
クリスタの裁縫技術は本物らしい。 慣れた確かな手付きで縫っていく。
クリスタ :
シアと会話している片手間の数分間で、魔法みたいに元通りにしてしまった。
クリスタ :
「────はい、できましたわ」補修を終えたシアの服を手渡す
シア :
「わぁ……!」
シア :
「全然、破けた跡が目立ってません……!」 青い瞳を輝かせて服を眺める
クリスタ :
「ええ、跡が目立たないように縫いましたもの」そんなシアを見て、思わず微笑む
クリスタ :
「……さて、補修も終わったコトですし」
クリスタ :
「お代を頂きましょうか?」
シア :
「え……?お代……?」
クリスタ :
「ええ、何かをしてもらったら代価を払うのが道理でしょう?」意地悪そうに笑う
シア :
「あ、ぅ……」
シア :
「でも、わたし……お金持っていません……」
クリスタ :
「ええ! そうでしょうね?」困り顔のシアをからかうよう微笑むと、ピッと人差し指を立て、
クリスタ :
「では代わりに人間様の小言(アドバイス)をひとつ聞いていきなさい?」
シア :
「小言、ですか……?」
シア :
「クリスタ様は、お代でなくてもお小言ならいつも言っているような……」
クリスタ :
「…………!!」
クリスタ :
「それなら結構よ…? 金銭を要求してあげても…!!」目は怒ってる・目が怒ってる・目で怒ってる・ほらたいへんだ
シア :
「ひっ……!?」
シア :
「ご、ごめんなさい……!そ、そんなおめめで睨まれないで……っ」 服を抱えて縮こまってしまう
クリスタ :
「はああああ……もう全くこの子は……」溜息をつく
クリスタ :
「反省しているのであれば、これから言うコトを心して聞きなさい?」
シア :
「はい……」 しゅんとして
クリスタ :
「────全ての人形は『愛されるため』に存在している」
クリスタ :
「分かりやすい例で言うと、子供のテディベアとか、ワタクシも小さい頃に……」
クリスタ :
「ああ、日本ではテディベアは浸透していなかったかしら」
クリスタ :
「とにかくそういうコトだから、愛されるために身嗜みと振舞いに気を配りなさい」
クリスタ :
「──とりあえず、さっきのはアウトね」
シア :
「アウトですか……」
クリスタ :
「ええ、ワタクシをイラッとさせてどうするのよ」
シア :
「ご、ごめんなさい……」
シア :
「……愛されるために、存在している……」
シア :
「分かる……ような、分からない……ような……」
シア :
「なんだか難しい気がします……。理由は分からないのですけれど……」
クリスタ :
「そう? まあ、そうかもしれませんわね?」
クリスタ :
「でもアナタには自由意志があるのですから、人間と同様に努力するコトはできるでしょう?」
シア :
「そう、ですね……」
シア :
「その……じゃあ、努力します……?」
クリスタ :
「……ええ、誰にも愛されるように努力なさい」
クリスタ :
「ひとまずワタクシに愛されるように頑張るコトね?」
シア :
「う、うーん……」 難しそうな顔をしている
クリスタ :
「……何ですの、その顔は」
シア :
「た、大変そうだと思って……」
クリスタ :
「その言葉の意味、詳しく聞かせて頂けるかしら…!!」キッ
シア :
「ふあ……っ。ご、ごめんなさい、ごめんなさい……っ!」 頭を両手で抱えて丸まる
二階堂 新 :
「ちーっす! 戻ってきたぜ……っておいおい!? あんまりシアをいじめんなよ!?」
深月藍歌(琥珀) :
「まったく……私の次はシアと喧嘩してんの?」
新くんに服装を整えてもらったらしく、綺麗なデート服を纏って入室してくる
シア :
「あ、新様…コハク様ぁ……」 目に涙を溜めてそちらに顔を向ける
クリスタ :
「……この子が失礼なコトを言うから悪いんですのよ」
シア :
「わたし……クリスタ様のご機嫌を取るのは無理かもしれません……」 しょんぼりしてる
二階堂 新 :
「おーおーよしよし…!」 近寄ってしゃがんで目線を合わせる。
深月藍歌(琥珀) :
「(クリスタのご機嫌を取るのは至難の業でしょうね…)」
やれやれ、と首を横に振る
クリスタ :
「もう! あまり甘やかさないでアラタ!」
浜 崇晃 :
タッタッタッと廊下を駆ける音がし、と間髪入れずにドアがバン‼︎と粗雑に開けられる
浜 崇晃 :
「……ッわりィ、遅くなった」
神妙な面持ちで部屋に入ってくる
深月藍歌(琥珀) :
「崇晃も来てたのね。丁度集まったところよ」
二階堂 新 :
「かわいい人形は愛でるためにあんだろう? ……お、来たか!」
クリスタ :
「……廊下を走らないでタカアキ、はしたないですわよ」ムッとして
二階堂 新 :
「全員へのチェックが厳しいな……クリスタ嬢ちゃん……!」
浜 崇晃 :
「いや、はしたないって言われてもよ……」うぇと顔を歪めて
クリスタ :
「……品行方正であれ、とまで求めたつもりはありません」
クリスタ :
「最低限のマナーくらいは守っては如何? と問うているのですわ」
シア :
「こ、こんばんは、崇晃様……」
浜 崇晃 :
「……ッチ、わぁーったよ。ひとンちだもんな、気をつける。おう、シアサンこんばんは」クリスタにはふてぶてしくハイハイと、シアには軽く手を振って
二階堂 新 :
「崇晃もこの緊急事態に少しでも早く情報届けようと頑張ってんだから……な!」
クリスタ :
「むう……」
二階堂 新 :
「ってことで~、さっそく情報交換と行こうや!」
二階堂 新 :
特に意味はないけど両手をパンと鳴らして景気づけする。
シア :
「は、はい……。あっ、ちょ、ちょっとだけ待ってください……っ」
二階堂 新 :
「おう、どうしたシア?」
GM :
慌てて、クリスタに直して貰った服を着直す。
今まで着用していたワンピースは、服の下で分解された。
シア :
「えっと、あの……遅くなりましたけど……。クリスタ様、ありがとうございました……」 少しおどおどとしながらも感謝の言葉を述べる
クリスタ :
「……はあ、ええ、どういたしまして?」急に礼を言われ毒気が抜ける
シア :
「は、はいっ……!」 大事な服を着て、少し元気を取り戻している
二階堂 新 :
「おお、それクリスタが仕立て直したのか!?」
クリスタ :
「……いえ、破れた箇所を補修しただけですわ」
浜 崇晃 :
「へー…優しいじゃん」裁縫ができんの新だけじゃなかったんだって顔してる
深月藍歌(琥珀) :
「新もだけど、綺麗に直すものね。こんな繊細な服を縫い直すなんて想像もつかないわ」
シア :
「お上手、ですよね……!」
二階堂 新 :
「へぇ~~この短時間で丁寧な仕事、いいとこあんじゃん!」 シアの服を観察しつつ
クリスタ :
「……ワタクシはいつも優しいですわよ」
クリスタ :
「今もこうして貴族に対する不遜な言葉の数々を聞き流していますし」
シア :
「ふ、不遜……だったでしょうか……」 分からない…といった困った顔
クリスタ :
「ええ、ワタクシに対する庶民の文句や評価は全てが不遜ですわ」傲慢!!!!
二階堂 新 :
「貴族ってのは難しいねぇ……ま、やれる範囲で気を付けるぜ!」
シア :
「あ、あぅ……」
深月藍歌(琥珀) :
「貴族に会ったのはクリスタが初めてだけど……取り扱いが難しいのね~……」
はあ、と聞こえやすい溜息
浜 崇晃 :
「庶民だってよ、すげーな……」うげって顔をして挑発しかけるも新の一言にやめる
シア :
「と、とにかく、情報交換のことでした、よね……?話の腰を折ってしまってごめんなさい、新様」
二階堂 新 :
「おお、すっかり頭から飛んじまってたな!」
クリスタ :
「……ではワタクシから得た情報を話しましょうか」
二階堂 新 :
「オッケー、頼んだ!」
クリスタ :
「とはいえ、シアに関する情報ですから役に立つかは疑問ですが──」とかくしかで説明しますわ!
◆シアについて
燈台透が五年前に作った人形。
コードネームは“エンジェルドール”。
レネゲイドビーイングに覚醒したのは今年の1月で、それから凪宮支部で保護されている。
シンドロームはモルフェウス。燈台透から指導され身に着けた《元素変換》と《完全複製》が得意。
能力の出力から分析してピュアブリードではなく、クロスブリードであると推測されているが、
今のところモルフェウスの力しか使えないため、他に何のシンドロームを発症しているかはまだ判明していない。
クリスタ :
「──とこんなところですわね」
シア :
「先程、調べたとおっしゃっていましたね……全て合っていると思います」
深月藍歌(琥珀) :
「可愛いコードネームしてるのね。そして発症してるのはモルフェウスと……後は不明、ってこと……」
シア :
「そ、そうですか?お父様に付けてもらったんです……!」 えへ、と小さく笑って
二階堂 新 :
「なるほどな~、やっぱ前に会ったときは覚醒してなかったワケだ」
浜 崇晃 :
「シアが覚醒したのは今年の一月、か。フーン……」
シア :
「わたしが新様のことを忘れてたわけでは無かったのですね。良かった……」
二階堂 新 :
「だな、偉い偉い!」 可愛いので褒めるハードルが低い
シア :
「えへへ……。あ、ありがとうございます」 照れたように笑みを零す
二階堂 新 :
「んじゃ、俺からはその持ち主……透チャンについての情報を話そうか!」
二階堂 新 :
かくかくしかじかで説明しましょう!
◆燈台透について
UGN凪宮支部の支部長。
UGNの表向きのデータでは、本部エージェントとなっている。
有名な人形作家でもあり、透が作った人形は非常に高く評価されている。
その中でも五年前に作られた人形・シアは最高傑作と言われている。
シアの買い取りを希望する愛好家は多く現れたが、透はシアのことを最も大切に想っていたらしく、誰にも渡さずに自分の傍に置き続けていた。
シンドロームはモルフェウス/ウロボロスのクロスブリード。
作り出した人形の中にオーヴァードのレネゲイドを吸収・封印する力を持つ。
二階堂 新 :
「……ってことだ。最高傑作らしいぜ! 流石だなシア!」
シア :
「わ、わぁ……!なんだか、嬉しいです……!」 両手を胸に当てて笑顔を咲かせる
シア :
「わ、わたしが流石だというわけではありませんし、凄いのはお父様ではあるのですけれど……!」 それでも嬉しい
深月藍歌(琥珀) :
「……親に愛されていたようで何よりね」
少しだけ眉間に皺が寄る
二階堂 新 :
「うん、可愛いのでヨシ!」
クリスタ :
「まあ、ワタクシの方が可愛いですけれどね」
クリスタ :
「シアもそこそこ可愛いのは確かでしょう」
二階堂 新 :
「ウーン……甲乙つけ難いな!」
浜 崇晃 :
「……なんだ、俺の情報と合わせるならこの後は透さんの捜索が最優先になりそうだな…」すこし安心したように
クリスタ :
「──ソウルイーターの捜索が最優先になりそう、とは?」崇晃くんに
二階堂 新 :
「あいつを見つけないことにはにっちもさっちもいかないのは確かだろうけど、なんか含みのある言い方だな?」
シア :
「お父様の能力に何か関係あるのでしょうか……?」
浜 崇晃 :
「……そのことなんだけど、ヴァニタスが関係してくる。奴さん、調べても調べても隠されててさ。…けど秘匿の理由も納得ってカンジ。まあ聞けよ」かくしかで説明
◆ヴァニタスについて
ヴァニタスとは、死神のレネゲイドビーイングである。
誰かの死を望む人間達の思念を起源にしていると言われており、一年前の四月に凪宮市で初めて確認された。
ヴァニタスは死の概念そのものであるため、決して滅びることが無い。
そのためUGNは一年前、燈台透が作成した人形にヴァニタスを封印し、凪宮支部で監視・管理していた。
シンドロームはモルフェウス/オルクスのクロスブリード。
その能力は非常に高く、超広範囲に拡大した領域内に存在する生物を殺害することが出来る力を持っている。
一年前に起きたヴァニタスとの戦闘では、日本全国の生物が一夜の内に絶滅するかもしれなかった程の危機だったようだ。
浜 崇晃 :
「──な、これは最優先じゃん?なんてたって滅びないらしいからな」
二階堂 新 :
「オイオイオイ、マジで言ってんのかよ!?」
深月藍歌(琥珀) :
「そんな厄介な相手なの……」
もし人形に封じ込められていない状態と相手していたら……と想像してしまい、ゾッとする
シア :
「……お、お父様に、また封印してもらわなくちゃ……って、こと……ですか……?」 話を聞くだけで恐ろしくなったのか、身体が小さく震えている
クリスタ :
「その死神と戦った二人が生存しているというコトは、不幸中の幸いと言いますか、まだソウルイーターの封印は効いているのでしょう」
クリスタ :
「ということは封印の術者であるソウルイーターが生存している可能性も高い、のではないかしら?」
シア :
「……!きっとそう……ですね……!?」
クリスタ :
「ええ、きっとね」安心させるように微笑む
シア :
「よかったぁ……!よかったです……!」 自然と笑顔になって
二階堂 新 :
「……ああ、そう簡単に死ぬタマじゃない。ましてあんな大事にしてたシアを置いて……な」
浜 崇晃 :
「おれとしちゃ今ントコ、他に道がなさそうなんだ。生きてなきゃいけないし今回も封印してもらわなきゃ困る……早く見つけような」
シア :
「はい……!」
二階堂 新 :
「おう! だが肝心の居場所がな……」
深月藍歌(琥珀) :
「……心当たり、というか…怪しそうな場所なら知ってるわよ。」
二階堂 新 :
「マジか!?」
深月藍歌(琥珀) :
「ええ、支部員の行方を調べていたら小耳に挟んだの」
調べた情報を共有します!
◆支部員達の行方について
いなくなった支部員達の行方は結局掴めなかった。
しかし彼らの捜索中に、凪宮市で最近流れている奇妙な噂を耳にする。
それは美滝山の麓に広がる森・水鏡の森の中で、深夜に不審な赤い光を見たという噂だ。
赤い光は二日前、つまり凪宮支部が壊滅した日から目撃されているため、何か関係があると推測出来る。
深月藍歌(琥珀) :
「ま、これが行方の手掛かりになると良いんだけどね……」
浜 崇晃 :
「深夜に赤い光ィ???赤、赤ねえ……」
クリスタ :
「他に手掛かりもないのだし今夜にでも向かいましょう」
クリスタ :
「ああ、いえ、この規模のRBを相手取るのであれば、その前に保険として日本支部……いえUGN本部に連絡した方がいいかもしれないですわね……」
二階堂 新 :
「本部……本部に伝手ねぇ……」
二階堂 新 :
「俺は透チャンに個人的に呼ばれただけだからな~んも伝手はない!」
深月藍歌(琥珀) :
「……残念ながら、私も大した伝手はないわ」
クリスタ :
「ワタクシは本部エージェントに知り合いはいるけれど……いまいち頼りにならないのよね……」無能眼鏡を思い出す
浜 崇晃 :
「……ァ!いるじゃん!伝手!」茨木サン!って叫んで携帯で連絡を試みる
シア :
「え……イリーガルなのに……?」
浜 崇晃 :
「でっかな…あの人寝てっかもだけど。出てくれ〜……?」prrrrrと待機音が鳴り響く
GM :
では、五回位コール音が鳴った後に通話が繋がる。
茨木彩純 :
「ふあーい……浜さん、どうしましたか~?」 眠そうな声
浜 崇晃 :
「寝てるとこすんません、浜です。今ちょっといいですか?急ぎで本部に協力頼みたくて、実は……」かくしかで説明します!
茨木彩純 :
「んー……」 と、途中まで話を聞いて
茨木彩純 :
「あ、少し待って……。ちょっと電話だとまずい話かもしれませんね~……」 ヴァニタスの名が出る直前で、話を遮る
茨木彩純 :
「そちらに向かいましょうか~……今、凪宮支部ですか?」
浜 崇晃 :
「…ぁー、了解です。助かります、よろしくお願いします」電話越しに頷いて
茨木彩純 :
「はーい、少し待ってくださいね……」
GM :
通話が切れる。それから三分程待つと……。
GM :
会議室の空間にヒビ割れが入っていく。
崇晃にとっては見慣れた、茨木彩純の《ディメンジョンゲート》だ。
GM :
ひびは広がり、やがて扉程度の大きさの穴が空いた。
茨木彩純 :
「こんばんは~」
白いネグリジェ姿で抱き枕を手に、彩純が空間を超えて会議室に現れる。
浜 崇晃 :
「あ、あざます……」俺が説明しなかったのが悪いですけど…いいのかコレ…
二階堂 新 :
「おお~~本当にすぐ来た!??」
深月藍歌(琥珀) :
「下着…寝巻……!?ていうかUGN直下のエージェントじゃない……」
こそこそと顔を背ける
クリスタ :
「バロールの空間跳躍ね……まさか直に来るなんて……」
シア :
「こんばんは……!彩純さんはいつもこんな感じですよ……?」
浜 崇晃 :
「茨木サン……」薄々そうだと思ってたけどいつもって……と目に毒なのでひとまず学ランを羽織れと渡す
茨木彩純 :
「ん~……?」 学ランを受け取る
二階堂 新 :
「(透チャンもなかなか大変だなこりゃ……!)」
茨木彩純 :
「あぁ、ごめんなさいこんな格好で……寝ちゃってたんですよね~」 とりあえず羽織る
茨木彩純 :
「それはそうと、初めまして~。UGNの連絡員の、茨木彩純です。よろしくおねがいしま~す」 ふにゃ、と笑って自己紹介と挨拶を済ませる
深月藍歌(琥珀) :
「どうも…」
軽くヒラヒラと手を振って
二階堂 新 :
「イリーガルの二階堂新、ここの支部長に呼ばれて来たぜ! よろしく!」 元気よく
クリスタ :
「ワタクシはクリスタ=フォン=グラスマン、短い付き合いにはなりそうだけれど宜しくお願いしますわ」
茨木彩純 :
「どうもさんと、二階堂さんと、あなたがクリスタさんですね~」
クリスタ :
「どうもさん……まあいいか、ワタクシの名前は合っていますし……」
深月藍歌(琥珀) :
「(どうもさんって……!が、我慢よ……あんなほんわかした奴でも正体を知ってるかもしれないわ……)」
浜 崇晃 :
「(いやまぁ、この感じが茨木サンだし琥珀サンがいいならいいけどよ…)」放置でいいのか?と琥珀をチラチラ見る
茨木彩純 :
「それで……えっと~……何の話でしたっけ?」
クリスタ :
「──本題はUGN本部に協力要請をお願いしたい、というコトね」
クリスタ :
「死神の封印が解かれた場合、その対処はワタクシ達の手に余るでしょうから」
茨木彩純 :
「なるほど~?」
茨木彩純 :
「とりあえず、その死神について……説明の続きをお願いして貰ってもいいですか~?」 さっきの通話は途中で遮っちゃったので
浜 崇晃 :
「それじゃ、続きから。まず今おれらだけど、封印するほか手立てがなくて、その上日本全国ほどの規模、その領域内にいる全生物の殺害を可能とする人形のRBに対峙してます。これが死神」
茨木彩純 :
「ふむふむ」
浜 崇晃 :
「コイツは今は封印が解けかかってる状態。で、その状態で動き回ってるようです。おれらとしては再度封印をかけるために透サンを探してます」
浜 崇晃 :
「そんで支部長のいそうな場所で上がってきたのが美滝山の麓の森、水鏡の森です。おれたちはこれからあそこに向かいます」
茨木彩純 :
「なるほどね~……?」
茨木彩純 :
「……もうその辺りまで、知ってるんですね」
浜 崇晃 :
「その最中、死神との遭遇もありえなくないんで……茨木サンには本部との連絡を…って」どういうことだと茨木を見つめる
茨木彩純 :
「あぁ、ヴァニタスのことについてはわたしも知ってますよ~」
茨木彩純 :
「ここの連絡員やってるわけですからね」
深月藍歌(琥珀) :
「それだけ知ってても崇晃に教えられないってことは、相当の秘匿具合のようね……」
茨木彩純 :
「そうなんですよね~、ごめんなさい。上から止められてて……」
浜 崇晃 :
「ぁ〜〜、そ、うなんすね(……マジでUGNってか組織のこういうとこダル過ぎだろ)」ハーと息をついて
茨木彩純 :
「お願いしたのは、ヴァニタスの討伐ではなくて支部員の捜索ですからね~……そこまで話すわけにはいかなかったんです」
二階堂 新 :
「これだけのヤバい代物だからな…それなりの事情がなきゃ教えられないってことか」
茨木彩純 :
「そういうことです~……」
浜 崇晃 :
「……まぁ、理解はしますよ」そりゃ言うわけないっすよねと気持ちを切り替えて
茨木彩純 :
「……それで、本部への応援要請でしたね」
浜 崇晃 :
「そうです。お願いできそうですか」
茨木彩純 :
「連絡はしてみます。けど~……多分、向こうも手の空いているエージェントは中々いないでしょうし、すぐには来れないでしょうねー……」
茨木彩純 :
「一日か、二日位はまずかかるんじゃないでしょうか~……」
クリスタ :
「つまり応援は頼りにはできない、と、そういうことでいいかしら」
茨木彩純 :
「そういうことになりますね~……」
クリスタ :
「仕方ありませんわね……極力、ヴァニタスとの交戦は避けるコトにしましょう……」
茨木彩純 :
「うんうん、そうしてください~」
茨木彩純 :
「あれと戦えるのは……透だけですからね」
二階堂 新 :
「結局はそこに行きつくってことだな……!」
二階堂 新 :
「っし、じゃあやるか!」
シア :
「お父様を見つけなきゃ、ですね……!」
深月藍歌(琥珀) :
「はあ……出来るなら私の手でぶっ飛ばしたいんだけどね。出来ないことは望まない方が良いのかしら……」
クリスタ :
「それが賢明、というモノでしょうね」
クリスタ :
「ワタクシとしては、元々の目的(凪宮支部のメンバーの捜索)を優先するだけですからラクで助かりますわ」
浜 崇晃 :
「ンだかな〜〜……じゃ、本部からの救援はナシってわかったところで支部長探しか」
茨木彩純 :
「ですね~……頑張ってください」
茨木彩純 :
「わたしも透を捜せるなら捜したいんだけど……また眠くて眠くて……皆さんにお任せしますね~……」 ふあ、と小さく欠伸をする
二階堂 新 :
「そこはもうちょっとなんとかならないか??」
深月藍歌(琥珀) :
「マイペースな女ね……」
クリスタ :
「ええ……眠いというならワタクシも眠いのですけれど……」10時就寝で5時起床の女
茨木彩純 :
「ならないんですよ~……不思議ですね~……どうしてでしょうね~……」 ぽけーっとして
浜 崇晃 :
「茨木サンはいつもこんなだぜ、こんな時間帯に起きてるのもそうないし……」今日だって起こしたしなと肩をすくめて
茨木彩純 :
「それじゃ、わたしは本部に行ってきま~す……。あ、これ返しますね~?」 崇晃に学ランを返す
GM :
《ディメンジョンゲート》を使用。
指先で撫でた空間にひびを入れ、ガラスの割れるような音を立てて砕き割る。
彩純は割れた空洞の奥に入ろうとしかけて、あなた達を一度振り返り、
茨木彩純 :
「……皆さんも、気を付けてくださいね」
GM :
そう一言声を掛けて微笑した後、空間を超えて行った。
不気味に穿たれた穴は彩純が通過すると自然に消滅する。
二階堂 新 :
「急に呼んだのにまるで自分の家みたいに過ごしていったな…」 手を振って見送っていた
深月藍歌(琥珀) :
「UGNにもあんなマイペースなエージェントがいるものね……」
ボソボソと小声で呟く
浜 崇晃 :
「上は何考えてんだか……マ、でも支部長の捜索自体はそう難しくないって判断なんだろうな」
クリスタ :
「まあ、UGN本部の意向はともかく、ワタクシ達だけで捜索を進める他ないみたいですわね」
シア :
「じゃあ、手掛かりのあった森に行くんですよね?早く行きましょう……!」
クリスタ :
「ええ……ってちょっと待ちなさい」
クリスタ :
「アナタも一緒に来るつもりなの?」
シア :
「え?行っちゃダメなんですか……?」
二階堂 新 :
「万が一戦闘になったら危ないかもしれないな……シアを守れるほど人数的な余裕はないし」
クリスタ :
「……そういうコト、アナタに自衛能力はあるの?」
シア :
「あ、ぅ……」
シア :
「無い……です、けれど……」
クリスタ :
「であれば相応のリスクを覚悟しなければならないですわよ」
クリスタ :
「──死神のRB・ヴァニタスに遭遇する可能性が高いのですから、いつもみたいに隠れるだけではアナタが助かる見込みは低いでしょう」
シア :
「…………」
シア :
「覚悟……と、言うのを、考えたことはありませんでしたが……」
シア :
「わたし……元々は一人でお父様を捜していました……。その時から、封印されていたジャームがお外にいるかもしれないってことも、知っています……」
シア :
「だから……怖いけど、ちゃんと全部分かっています。それでも、早く見つけたいんです……っ」 声を震わせながらそう答える
クリスタ :
「…………」
シア :
「そ、それに、もう一人で待っているのは嫌なんです……」
シア :
「お父様は、大丈夫って言ったのに……帰ってこなくて……」
シア :
「ここで一人で待っていたら、皆様まで帰ってこなくなっちゃう気がして……」
シア :
「そっちの方が、わたし……怖いんです……」 顔を俯かせて、両目をギュッと瞑る
二階堂 新 :
「なるほどな……」
二階堂 新 :
「いいんじゃねーか? シアは戦う力はないけど、逆に言えば俺たちと比べて優先的に倒す意味が薄いってことでもある」
二階堂 新 :
「そこまでの覚悟があって自分でケツ持てんなら、俺は何も言わねーよ」
シア :
「新様……も、持てます、お尻……!」
二階堂 新 :
「そういう意味で言ったんじゃねぇんだけどな……」苦笑いする
シア :
「あ、あれ……?」 つられて小さく笑っちゃう
深月藍歌(琥珀) :
「私も別に構わないわ。持ち歩くのに不便って訳でもなさそうだし……」
深月藍歌(琥珀) :
「誰かの異空間にいてもらうってのも良いんじゃない?それこそクリスタが出来そうだけど……」
深月藍歌(琥珀) :
「……ま、どちらにしても……足手まといにならないならどっちでも良いわよ。」
シア :
「な、ならないように……がんばります……!」
浜 崇晃 :
「……力がないんだったら行くべきじゃないとおれは思うけど。シアが納得できる方を選ぶべきだ」目を少し伏せて
浜 崇晃 :
「こういうのは手遅れにならないうちが花だからな、好きにすれば?」
「……あんまり気をつけてやれないから、支部長の為にもお前のことはお前が気をつけろよ」シアの目を見て
シア :
「はい……気を付けます……!あ、ありがとうございます……っ」 コクコクと頷いて
クリスタ :
「────────はあ、全く」
クリスタ :
「仕方ありませんわね……、皆様がそう仰るのであれば、ワタクシも同行を許可してあげますわよ……」
シア :
「え……。い、いいのですか、クリスタ様……!?」
クリスタ :
「ええ、アナタ方の言い分にも一理はあると思いますし」
クリスタ :
「……何よりシアが希望と危険を天秤にかけた結果だと言うのであれば、ワタクシが必要以上に口を出しても無駄というものでしょう」
シア :
「クリスタ様……」
シア :
「あ……ありがとう、ございます……」 嬉しかったのか、安心したのか、両目から涙がポロポロと流れ始める
クリスタ :
「……礼には及ばないわ」泣きだしたシアを見て、バツが悪そうに
クリスタ :
「その言葉は全てが終わるまで大事に取っておきなさい」
シア :
「は……はいっ……!」 涙を手の甲で拭いながら
二階堂 新 :
「よかったな、シア!」 しゃがみながら
シア :
「はい……!よかったです……うれしいです……!」 まだ目は潤んだままだが、えへ、と小さく笑みを零し
二階堂 新 :
「あ、そうそう。戦闘中に俺に近づくときは気をつけろよ。他のみんなもだけど」
二階堂 新 :
「爆発するから」
シア :
「ばくはつ!?」
深月藍歌(琥珀) :
「……全身義体の自爆ロボットなの?」
浜 崇晃 :
「?……お、おう?」爆発…?新サン死ぬじゃん?と首を捻る
クリスタ :
「…………そう、分かりましたわ」スッと椅子を引いて離れる
二階堂 新 :
「いやいや! 今は戦闘中じゃないだろ!?」
二階堂 新 :
「真っすぐ近づいてって火薬を爆発させるのが俺の戦い方だから巻き込まれんなよってだけの話! 身体に爆弾埋められたりしてねぇから!」
シア :
「よ、よかった……自爆されちゃうのかと思いました……」
深月藍歌(琥珀) :
「そ、そう……"ディアボロス"もびっくりの戦法ね……」
浜 崇晃 :
「…お、おお……人間爆弾じゃん、鉄砲玉でもそこまではいねえ……」つくづく人間じゃねえなとドン引きの顔
クリスタ :
「モルフェウスは武器を作るスタイルしか見た事がなかったけれど、アナタみたいな能力者もいますのね……」
二階堂 新 :
「一応爆薬って武器は作ってるぜ!」 両手を腰に当ててドヤ顔
クリスタ :
「────とにかくアナタが取り扱い注意というコトは把握したわ」
二階堂 新 :
「おう、他のみんなも気を付けてほしいことがあれば今のうちに行っとこうや。即席チームだし」
クリスタ :
「……気を付けてほしいコト、とは少し違うのだけれど」
クリスタ :
「コハク、アナタは大丈夫なのかしら?」
深月藍歌(琥珀) :
「……私?私の気を付けた方が良いこと、かしら?」
クリスタ :
「いえ、アナタはヴァニタスとの戦いで負傷していたでしょう? 治療は済ませた?」
深月藍歌(琥珀) :
「ああ…そういうことね。残念ながら完治はしていないわ。致命傷ではないからどうとでもなると思ってるけど……」
浜 崇晃 :
「琥珀サン、いつ死神に出くわすかわからないんだから治療しとけよ。…アイツ琥珀サンのこと妙に気に入ってたし、その状態のまま出ンのはまずいって」
深月藍歌(琥珀) :
「……そうね。アイツ、絶対にまた狙ってくるでしょうし……」
鬱陶しそうに溜息をつく
クリスタ :
「──では準備時間を取りましょうか、20分後に正面玄関集合でよろしくて?」
シア :
「わたしは大丈夫です……!」
浜 崇晃 :
「了解」
深月藍歌(琥珀) :
「そうしましょう……。私も軽く治療してくるから」
二階堂 新 :
「オーケイ、また後で!」
GM :
ではあなた達は準備を整えるために一旦解散する。
GM :
まずはアンバちゃんの回復からやっていきましょか
深月藍歌(琥珀) :
はーい、では応急手当キットを使って自分を回復します!
深月藍歌(琥珀) :
2d10 そいやー!(2D10) > 13[3,10] > 13
system :
[ 深月藍歌(琥珀) ] HP : 25 → 33
GM :
全回復!
GM :
では、後はロイスの取得と感情の変更、購入判定が可能です。ありますか?
クリスタ :
シアのロイスの感情を『庇護/不満のN表』から『庇護/不安のN表』に変更!
GM :
不満じゃなくなった!ヨシ!
クリスタ :
不満に不安が勝ちました
GM :
ヨシでも無いな???
クリスタ :
このGMはヒロインに酷いことするから不安ですね
GM :
そう?
クリスタ :
自覚ないの怖
GM :
ふへへ…
深月藍歌(琥珀) :
笑ってんじゃねえちぇ!!🍓💦
二階堂 新 :
ロイス取りましょう!シア/庇護/憐憫の表Pで!
system :
[ 二階堂 新 ] ロイス : 4 → 5
GM :
はーい、守護らねば
浜 崇晃 :
自分はロイスと購入判定ナシで…!
深月藍歌(琥珀) :
仕入れるか…応急手当キット…(?)
GM :
こんなもんなんぼあっても良いですからね、どうぞどうぞ
深月藍歌(琥珀) :
2dx+1 目標8!調達!(2DX10+1) > 2[1,2]+1 > 3
深月藍歌(琥珀) :
今日はこれくらいにしてやる
GM :
また売り切れたのか
クリスタ :
購入判定はアームドスーツを狙いますわ!! こちらはタカアキ君にあげたい気持ち!!
GM :
リアクティブコートじゃないならいけるやろの精神!判定どうぞどうぞ
クリスタ :
3dx+4 目標値15(3DX10+4) > 10[6,7,10]+7[7]+4 > 21
クリスタ :
なんで本当にリアクティブコートじゃなければいけるんですか
GM :
そういう運命
クリスタ :
(しかし…ククク…しめしめ…、こうして金で好感度を買ってやりますわよ…)
GM :
浅はかなお嬢様になっちゃった
クリスタ :
浅はか御嬢様になったところで、調達したアームドスーツをタカアキくんに渡しますわ! 是非とも装備してくださいまし!!
GM :
データはルルブ2の190ページに載っていますわ~
GM :
さてさて、処理的には以上で大丈夫かな?
クリスタ :
ですわ!
GM :
ちなみにもうここが最後の購入判定ポイントになるかもしれません。
クリスタ :
な、何ィーッ!?!?
二階堂 新 :
マジで!?
GM :
もし他にまだ購入したいなら、シーン作り直しで登場して貰っても構わないよ
深月藍歌(琥珀) :
なんと???
クリスタ :
作り直し! してもよろしくて!?
GM :
よろしくてよ~!
浜 崇晃 :
⁉︎え!!!すみません、応急キット買います!!!
GM :
登場振ってください!
GM :
浜くんも判定して貰って大丈夫よ
浜 崇晃 :
2dx+1(2DX10+1) > 2[1,2]+1 > 3
GM :
この出目さっきも見た…!
クリスタ :
1d10+71(1D10+71) > 4[4]+71 > 75
GM :
許容出来る範囲の侵蝕だ
クリスタ :
ではリアクティブコートを調達しますわ!! ラストチャンス!!!!
GM :
どうぞ!金の力、みせてやれ!!!
二階堂 新 :
〈砂の加護〉で援護しましょう~+4個
system :
[ 二階堂 新 ] 侵蝕率 : 65 → 68
クリスタ :
ありがとう! 絶対に負けられない戦いが、ここにある!!
GM :
がんばれー!
クリスタ :
7dx+4 目標値36(7DX10+4) > 10[1,1,5,5,7,10,10]+5[1,5]+4 > 19
GM :
お!?
クリスタ :
やったああああああああああああああああああああ
GM :
おめおめ!
クリスタ :
財産点16点はらってリアクティブコートゲットです!!
GM :
やったね、ここで装備していくかい
クリスタ :
防具は装備しないと意味がないので装備しますわ!! 行動値-2で装甲+6!!
GM :
了解!
クリスタ :
いや本当に新君に感謝の気持ちでいっぱいですわ…マジでギリギリでしたわ…
GM :
良かった良かった
二階堂 新 :
おめでとう……!(👏
GM :
準備を整え、あなた達は凪宮支部を発つ。
GM :
目指す場所は、美滝山の麓に広がる森……水鏡の森へ。
GM :
シーン終了。
シーン11 鏡映しの森
GM :
森に行きます。全員登場侵蝕のダイスをお願いします。
クリスタ :
1d10+75(1D10+75) > 2[2]+75 > 77
深月藍歌(琥珀) :
1d10+68(1D10+68) > 3[3]+68 > 71
二階堂 新 :
1d10+68(1D10+68) > 3[3]+68 > 71
浜 崇晃 :
1d10+72(1D10+72) > 1[1]+72 > 73
水鏡の森 入口
GM :
あなた達は水鏡の森に到着した。
道の脇には“水鏡の森ハイキングコース入口”という古い立札が設置されている。
森の奥へと続く道は歩きやすい用にそれなりに整ってはいるが、既に時刻は深夜零時。
僅かな月明かりしか差し込まない真夜中の森は、深い闇に包まれている。
二階堂 新 :
「夜の森はガチで暗いな。湾岸地区ならどこからゴロツキが現れてもおかしくなさそうだぜ」
深月藍歌(琥珀) :
「治安悪すぎでしょ、湾岸地区……」
スマホのライトで足元を照らしながら歩いている
浜 崇晃 :
「暗くて進むのに苦労する…シアは大丈夫か」
シア :
「わ、わたしは暗さより、草が……」 体が小さいので、よく茂った雑草に埋もれている
浜 崇晃 :
「だと思った、こうも茂った上でそうちっちゃいとな」
二階堂 新 :
「大変そうだな……運んでやろうか?」
クリスタ :
「それには及びませんわ」
クリスタ :
≪謁見の魔≫を雑草に対して使用していいですか!
GM :
雑草に!?
クリスタ :
雑草に重力を与えて倒してあげれば、歩きやすくなるかなって!
GM :
エキストラ相手に使うものっぽいけど、面白いし良いよ!雑草はエキストラ
クリスタ :
わあい! では進路に生い茂る雑草を薙ぎ倒す!
GM :
雑草は首を垂れました。
シア :
「え……!?」
クリスタ :
「フフ、何を驚いているのかしら? バロールの本領は重力操作よ? これくらいはできて当然でしょう?」ドヤ
シア :
「わ、わぁ……流石です、クリスタ様!助かります……!」
クリスタ :
「……別にアナタの為にしてあげた訳ではなくてよ、ワタクシも鬱陶しいと思っていただけですわ」
二階堂 新 :
「(なんだかんだ言って優しいんじゃねぇか)」ニコニコ見ている
シア :
「そ、そうでしたか……!」
クリスタ :
「ええ、とにかく先を急ぎましょう?」行先を遮るモノがなくなり軽やかな足取りで進んでいく
シア :
「はい……!」 足元の草に邪魔されることなく、ちゃんとついていくことが出来る
深月藍歌(琥珀) :
「便利ね、バロールの能力。重力の力で頭を垂れさせるなんて、他にも色々活用できそうじゃない?」
クリスタ :
「他って?」
深月藍歌(琥珀) :
「ヴァニタスを押さえつけるとか、クリスタのことだからきっと重力で押さえつけたくなるわよ」
クリスタ :
「ああ、成程……! それはいい考えかもしれませんわね……!!」クク、と笑う
深月藍歌(琥珀) :
「でしょう?ふふ……」
意地の悪い笑みを浮かべる
シア :
「わぁ……」 なんて恐ろしいお顔、という言葉は喉元で止まった
浜 崇晃 :
「…(クリスタは悪いやつじゃないけど、オジョーサマってか女王様のがまだ近い……)」伏した草を踏み越えて
水鏡の森 奥地
GM :
探索を開始して数十分後。
森の中を包み込む闇にやっと目が慣れ始めていった頃──異変は起こった。
GM :
風も吹いていないのに、周囲の木々がざわめき始める。
木の枝や蔓がまるでスライムのように蠢き、形を変えて急激に伸び始めているのだ。
クリスタ :
「────ねえ、アナタ方も気付いているかしら?」
シア :
「え……?」 気付いていない
深月藍歌(琥珀) :
「……ええ、領域に踏み込んだ。って所かしら?」
浜 崇晃 :
「……」険しい顔で辺りの木々を見ている
二階堂 新 :
「こいつぁ妙だな。聖徳(※)の番格でも通りかかったような雰囲気だぜ」※湾岸地区の学校
クリスタ :
「コハクの言う通り、領域の主がいそうねここには」
クリスタ :
「植物を操作する能力者とは戦闘経験があるけれど、結構な厄介さだったわ」
クリスタ :
「……用心して進みましょう」
シア :
「ひゃ、ひゃい……」 言われてやっと気づいたのか、怯えた目で周囲の木を見上げている
GM :
では、あなた達がそう話していると
GM :
草木はその形をさらに鋭く尖らせる。
枝はまるで槍となり──あなた達を突き刺そうと四方八方から襲い掛かった!!
GM :
この攻撃を避けたい人は<回避>で判定をお願いします。目標値は9。
失敗すると2d10+4点のHPダメージを受けます。
深月藍歌(琥珀) :
7dx+2 よいしょー!!(7DX10+2) > 9[2,2,3,4,6,8,9]+2 > 11
浜 崇晃 :
7dx(7DX10) > 9[2,4,5,6,8,9,9] > 9
二階堂 新 :
3dx>=9 よけんぞ~~!(3DX10>=9) > 10[5,6,10]+9[9] > 19 > 成功
深月藍歌(琥珀) :
すげえ避けてる!
二階堂 新 :
圧倒的回避力
クリスタ :
ウェポンケースで赤の靴(ブーストアーマー)を起動! 回避しますわ!!
GM :
ウェポンケースに入れてた!了解です
クリスタ :
4dx+1(4DX10+1) > 7[1,2,6,7]+1 > 8
クリスタ :
足りないですわ!!!!
GM :
1足りない…!
GM :
ではクリスタちゃんにダメージ
GM :
2d10+4(2D10+4) > 11[8,3]+4 > 15
クリスタ :
いて~~~~ですわ~~~~
GM :
では、藍歌・新・崇晃は自然の槍を掻い潜っていくが、
GM :
ヒュン、と空気を裂く音を響かせて。鋭利な枝がクリスタの美しい肌を傷つける。
その威力はもはやただの木の枝ではない。明確な殺意によって鉄のような硬度に変化している。
クリスタ :
「────ッ!!」
クリスタ :
普段は遺産の性能に頼っている為、とっさの回避が間に合わない。 木の槍が少女の柔肌を切り裂き、美しい肌と服を鮮血で染める。
シア :
「クリスタ様!!」
シアは体が小さいせいか、まだ攻撃の標的にはなっていないようだった。
二階堂 新 :
「おい、大丈夫か!?」 慣れた様子で大木の後ろに隠れながら
深月藍歌(琥珀) :
「チッ!クリスタ、動けるわよね!?」
クリスタ :
「愚問ですわねッ…!! ワタクシの美しい身体を傷つけるなんて…絶対に許しませんわッ…!!」
浜 崇晃 :
「ッ派手にやられたみたいだな、すっげえ血……」盛大に顔を顰めつつ周りの木から距離を取る
GM :
再び、周囲の木々が歪んでいく。
攻撃態勢。次の瞬間にも、第二第三の槍は飛んでくるだろう。
それに対処しようとも、この森の全てをエフェクトでなぎ倒すことは不可能に近い。
かといって、それらを操っているオーヴァードの姿はどこにも見えない。
GM :
この状況の中で活路を見出すためには、周辺をよく観察する必要があります。
全員<知覚>で判定をお願いします。目標値は7。一人でも成功すればOKです。
クリスタ :
5dx+1 許しませんわよ!!!!(5DX10+1) > 7[1,2,3,4,7]+1 > 8
深月藍歌(琥珀) :
2dx その姿見せろ!!(2DX10) > 5[3,5] > 5
浜 崇晃 :
2dx+1(2DX10+1) > 4[2,4]+1 > 5
二階堂 新 :
10dx+1>=7 知覚は得意でござるよ(10DX10+1>=7) > 8[1,3,4,5,5,6,6,7,7,8]+1 > 9 > 成功
GM :
では、判定に成功したクリスタ・新
GM :
あなた達二人は、遠く離れた場所から赤い光が仄かに差していることに気付くことが出来る。
その光はハイキングコースから逸れた獣道の先にあるようだった。
クリスタ :
「ッ……!! そちらですかッ……!!」頭に血が昇っているのか一直線に走り出す
二階堂 新 :
「らしいな! みんな、一気に駆け抜けっぞ!」
深月藍歌(琥珀) :
「あ!?なんか見つけたの!?」
あとに続く
浜 崇晃 :
「ッ⁈え、あ、ああ!」一瞬遅れるも駆け出していく
シア :
「あわ……は、はいぃ……!」 つんのめりながらも、慌ててついていく
GM :
背後から迫り伸びていく植物の蔓から逃げながら、あなた達は赤い光を目指す。
やがて、少し開けた場所まで辿り着いた。
そこまで行くと、一旦あなた達への攻撃を諦めたらしい。
木々の動きは止まり、元の静かな森に戻った。
GM :
近くまで辿り着くと、赤い光の正体は月明かりを受けて輝く結晶であったことが分かる。
大体2m程度のサイズの大きな結晶が、その辺り一帯にいくつも転がっていた。
クリスタ :
「何ですのコレは…!! ワタクシに攻撃してきたオーヴァードはどこ…!?」辺りを見渡す
GM :
辺りを見渡しても、人の姿は見えない。気配も感じられない。
二階堂 新 :
「撤退したか? 引き際を心得てるとしたらかなり厄介な相手だな……!」
深月藍歌(琥珀) :
「け、結晶…!?なんでこんな大きなもんが転がってんのよ……」
過去の経験を含め、慎重に調べようと試みる
浜 崇晃 :
「なんだこれ、赤い光ってこれ、だよな……?」
GM :
結晶をよく見れば、あることに気付く。
結晶の中には、人間が閉じ込められていた。
それも一つだけではない。全ての結晶に、人間が一人ずつ入っている。
GM :
そして、中にいる人間は皆、胸元や首に大きな傷を負っていた。
その傷口は、普通の人間なら致命傷──いや、オーヴァードであっても助からない程に深い。
結晶を染め、月明りに照らされて仄かに輝く血の色は、残酷なまでに彼らがすでに死んでいることを示していた。
二階堂 新 :
「!? おい、これって……!」
深月藍歌(琥珀) :
「これは……っ、そう……結晶の棺桶、って所かしら……」
思わず眉を顰める
クリスタ :
「結晶の棺桶……? 誰が何の目的でそんなモノ……!!」
浜 崇晃 :
「ぁ?…ぁ、ハ⁉︎ちょっと待てよ、なんだよこれ⁉︎なんでこんな…」中を確認しようと結晶に近づく
GM :
近付いてよく見ると、彼らが死んでいることがよく分かります。
恐怖の顔に歪んでいる者もいれば、目を閉じて眠るように死んでいる者もいる。
シア :
「………………」
GM :
そんな中、シアは目を大きく見開いて、奥に置かれた結晶の一つをジッと見つめている。
クリスタ :
「────シア? どうかしたの? 何か見つけた?」
GM :
シアの青い双眸は、奥にある木の幹に寄りかかるように転がった結晶を映していた。
その水晶の中に入っているのは、銀髪の青年──
シア :
「……お父様」
クリスタ :
「────ぇ?」
GM :
──燈台透。UGN凪宮支部の支部長が、他の死体達と同じように結晶に閉じ込められ、眠っていた。
二階堂 新 :
「……そんな、ウソだろ!??」 慌てて駆け寄り結晶を覗き込む
GM :
覗き込むと、間違いなく結晶の中に閉じ込められているのは透だと分かる。
結晶を染める色は真っ赤なのに、その肌の色は寒気がする程に青白い。
脈を取らなくても理解出来る。彼はもう死んでいる。
二階堂 新 :
「おい、悪い冗談だろ!! 返事しろよ!! 透チャン!!!」
二階堂 新 :
膝から崩れ落ち、天を仰ぐ。
浜 崇晃 :
「……ッ…ど、うすんだよ、コレ」その場にずるずるとしゃがみ込む
深月藍歌(琥珀) :
「……こいつが凪宮支部の支部長、なのね」
周りの反応から察し、結晶で息絶えた透を見つめる
浜 崇晃 :
「…っンで死んでんだよ、ここでなにが起きた……⁈アンタは生きてなくちゃ、生きてなくちゃダメだろうがよ!!」小さく、しかし吐き捨てるように
二階堂 新 :
「もしかして、これが凪宮支部のメンバーだって言うのか……!?」
深月藍歌(琥珀) :
「……最悪の事態ね。ヴァニタスの封印方法を知っている者が死亡したとなると、次の一手が思い浮かばないわ……」
凄惨な光景が広がる中、何とか冷静さを欠かぬように必死に頭を働かせている
二階堂 新 :
「……畜生ッ!!!」右手で思い切り地面を殴り、やり場のない感情をぶつける。
クリスタ :
「────状況が最悪ってコトは、イヤってほど身に沁みて分かったわ!!」
クリスタ :
「けれどね! ワタクシ達が今すべきなのは、ここで蹲っているコトではないでしょう……!! 先程の襲撃者が傍に潜んでいるかもしれないのだから……!!」自分だけはしっかりしなくては、と嘆いている皆に発破をかける
二階堂 新 :
「……ああ、その通りだ」すっと立ち上がる
二階堂 新 :
「透チャンは一週間前に俺に声を掛けた。もっと早く俺を呼ぶこともできたはずだが、あえてそうしなかった」
二階堂 新 :
「それには、絶対に意味があるはずだ……!」
二階堂 新 :
拳を強く握る。長い爪が皮膚に食い込んで、僅かに血が流れる。
深月藍歌(琥珀) :
「……ええ、その通りね……。もしかしたら既にヴァニタスが近くに潜んで、私達の首を狙っているかもしれないもの……」
結晶の周りを見渡して
浜 崇晃 :
「……ッ、……‼︎」ゆっくりと立ち上がる
浜 崇晃 :
どうしようもない、やるせない気持ちを飲み込んで前を向く。今やるべきことはこれではない、今は、今はその時ではないのだ。
浜 崇晃 :
「……そうだな」無数の結晶から目を離し、周囲を見渡す
シア :
「………………」
GM :
呆然と立ち尽くしていたシアだったが、ようやく目の前で起きているのは現実なんだ、と理解する。
シア :
「あぁ…………」
GM :
クリスタの声が聴こえていても、どうしようもない。
身体も心も、凍ってしまったように動かすことが出来ない。
シア :
「う、うぅ……あぁ…………」
シア :
「お父様…………」
シア :
「お父様ぁ…………っ!!」
GM :
氷が解けていく。
体は崩れ落ち、涙だけがとめどなく溢れ続ける。
クリスタ :
「シア…………」
クリスタ :
「(アナタが落ち着くまで時間をあげたいけれど……、それほどの余裕、今のワタクシには作れない……)」
クリスタ :
「シア…! アナタもしっかりして…!! 覚悟はしてきたハズでしょう…!?」
シア :
「…………」 涙の止まらない両目で見上げる。
クリスタ :
「…………っ」
クリスタ :
「これは、命令よ…! 今すぐに此処を離れるわ…! ワタクシについてきなさい…!!」
シア :
「…………クリスタ、様…………」
GM :
シアの唇が震える。その先の言葉は声に出せない。
GM :
シアは深い絶望で淀んだ瞳で、クリスタを見上げるだけで、一歩も動くことが出来ない。
GM :
……シアは透の死に対する覚悟なんて、一切出来ていなかった。
彼女が決めていた覚悟は、どんな危険や恐怖が待っていても、必ず透と再会するということだけ。
GM :
ずっと生きていると信じていたし、クリスタからも“きっと生きている”という希望を後押ししてもらっていた。
それが全て崩れた今、彼女はもう動けない。
立ち上がることも出来ないし、このまま心も体も朽ちていくだけだろう。
クリスタ :
「……もういいわッ! アナタには期待しないッ!!」
クリスタ :
シアに叫びながら迫る。
クリスタ :
そして、再び動けなくなった人形を抱きあげる。
クリスタ :
「──けれどワタクシはアナタを置いていくつもりはないわ!」
クリスタ :
「無理矢理にでも、連れ帰る!!」
GM :
では、シアは抵抗せずに抱えられる。
クリスタに返事をすることはなく、静かに涙の流れる目で虚空を見つめている。
クリスタ :
「……………………ッ」絶望的状況に歯噛みする
クリスタ :
「ひとまず下山しましょう…! ここは相手の領域…!! このまま留まっていても分が悪いわ…!!」
深月藍歌(琥珀) :
「……そうね、色々と考えることがあるわ。そいつにも時間が必要でしょうし……」
シアを横目に頷く
二階堂 新 :
「クソ、せめて回収していきたいが……今は状況が悪すぎる。俺たちがやられたら本当に終わりだ!」
浜 崇晃 :
「…ッ……今は降りるべきだ」頷いて
クリスタ :
「それなら回収はワタクシが担当します! アナタ方はワタクシのフォローに回って!!」
クリスタ :
≪軽快なる積み荷≫で燈台透が閉じこめられた結晶を浮遊させる。
二階堂 新 :
「了解! 任せたぜ……!」
浜 崇晃 :
「任せろ、支部長は頼む」
深月藍歌(琥珀) :
「色々と抱えて大変そうね、下で支えてあげてもいいわよ」
周りを警戒しながら、結晶を指す
クリスタ :
「ではお願いしますわ…!!」
深月藍歌(琥珀) :
「ん、まったく…アンタがいないってなるとどうしたものかしらね…!」
結晶支えながら、中にいる透へ愚痴を零す
浜 崇晃 :
「……あとは生きてるやつがなんとかするしかない、そうだろ」
GM :
では、あなた達は結晶を運んで元来た道を引き返そうとする。
GM :
しかしその時、少年とも少女とも、どっちとも取れるような声が響いた。
??? :
「おいおい、何人の物勝手に持って行こうとしてるんだよ」
??? :
「そういうの、泥棒って言うんじゃないの?」
GM :
冷たい殺気があなた達を襲う。
悪寒が走る。まるで内臓がそのまま氷に変えられたようだ。
そのまま背を向けていれば一瞬で殺されると、本能的に感じてしまう。
クリスタ :
「────ッ!? 何者ッ!?」即座に振り返る
深月藍歌(琥珀) :
「この感覚…ッ、その声は!!」
浜 崇晃 :
「出やがったな…ッ!!」
二階堂 新 :
「……!」振り向く
GM :
声はあなた達のすぐ頭上から聴こえる。
見上げると、木の上に立っているのは赤い服を着た一体の少女人形。
死神のレネゲイドビーイング──が、封印された人形、ヴァニタスだった。
深月藍歌(琥珀) :
「ヴァニタス……ッ!!」
鋭い眼光で真上の死神を睨みつける
クリスタ :
「アイツがッ……!!」
ヴァニタス :
「こんばんはー、アンバちゃん!と、愉快な仲間達?かな?」
深月藍歌(琥珀) :
「気軽に呼ぶなって言ってんでしょ!」
深月藍歌(琥珀) :
「で、何…ここでまとめて殺そうって訳かしら……!」
ヴァニタス :
「そうしてもいいけどさー、まずはそれ、返してくれない?」 透が閉じ込められた結晶を指差す
ヴァニタス :
「僕のなんだけど?」
深月藍歌(琥珀) :
「はあ…?なに、あんたもお父様が恋しいって訳?」
ヴァニタス :
「恋しいって言うか、所有物でしょ。僕がとどめを刺したものなんだから」
深月藍歌(琥珀) :
「蛮族の戦利品みたいな扱いね……」
深月藍歌(琥珀) :
「……そう言ってるけど、あんたらはどう思う?」
他の3人に声をかける
クリスタ :
「まったくもって理解不能ですわね」
クリスタ :
「そもそも死体を集めるなんて悪趣味にも程があるわ」
二階堂 新 :
「透チャンの帰る場所はあの館だ。あいつの主張、俺は認めないぜ……!」
浜 崇晃 :
「ナリとはかけ離れてまるきり獣の言い分だな……このバケモンがよ」
ヴァニタス :
「えぇ~?そうかな」
ヴァニタス :
「人間だって、仕留めた獣は狩人の物になるのに?おかしいなぁ~、おかしいなぁ、まるで人間だけが特別扱いみたいだ」
体をゆらゆらと左右に揺らしながら言う
クリスタ :
「狩人は目的があって狩りをしているでしょう」
クリスタ :
「……アナタの殺人は動機があるの?」
ヴァニタス :
「あるよ!知らないの?」
ヴァニタス :
「僕はね、死神なんだよ。君達人間の想いが集まって生まれた死神だ」
ヴァニタス :
「君達が殺せ殺せと幾度も望んだ。だから殺すんだよ」
クリスタ :
「…………」
深月藍歌(琥珀) :
「ふーん……。また厄介なRBが生まれたものね……っ」
ヴァニタス :
「そんなこと言わずにさぁ~、仲良くしようぜ?」
ヴァニタス :
「アンバちゃん、君だって誰かを殺したいって強く望んだこと、あるだろ?」
ヴァニタス :
「いや……もしかしたら、自分の手でもう殺した奴だっているのかもね」 鎌をかけるように、あなた達四人を見下ろす
深月藍歌(琥珀) :
「…………」
その言葉で過去の記憶が蘇る。この手で両親を殺めたこと。妬みから他人を殺したい程に呪い、痛めつけていたこと……。それが今でも、鮮明に思い出せる。
ヴァニタス :
「あらら、黙っちゃった……」 くすくすと口元に手を添えて笑う
浜 崇晃 :
「……」同時に浜も己が殺めてしまった友人のことを思い出す。笑顔。思い切り振り抜いた拳に伝わるぐちゃっとした感覚。赤、赤、一面の赤。レネゲイドウイルス。
クリスタ :
「コハク……? タカアキ……?」押し黙る二人に困惑する。 クリスタは今まで殺人衝動を持った経験がないからだ。
深月藍歌(琥珀) :
「……ふんっ。あんたの事、ますます気に入らなくなって来たわ……」
挑発に釣られて、殺意の籠った視線をヴァニタスへ向ける
ヴァニタス :
「そう?僕はもっと気に入ってきたけどね」 二人の表情を見て、何かを察したように微笑む
浜 崇晃 :
「……おれはイヤだね、お前なんか。殺意如きが何様のつもりだよ」睨み上げる
ヴァニタス :
「死神だから、神様かな?」
浜 崇晃 :
「いいや、ちがう。お前は神様なんかじゃない。神様なんていない」
「いるんだったらおれは太一を救ってもらってた。許せないとか殺してやりたいとかそんなんより、もっとずっと太一を救って欲しかった。だからさ。神様なんていないんだよ、生憎ーー」
浜 崇晃 :
「おれのレネゲイドへの殺意より、おれによくしてくれた奴等を守りたいって思いの方が強い。つまりだ、ヴァニタス。おれはお前を潰す」
ヴァニタス :
「ふーん?たいちって言うのが誰かは知らないけど……」
ヴァニタス :
「僕を潰すなんて言う時点で、それも等しく全て殺意なのにねぇ」
ヴァニタス :
「自分の暴力にだけ言い訳するなよって言いたいけど、まあ良いか!そんな口喧嘩するより、見てる方が面白いし!あっははは!」
ヴァニタス :
「良いんじゃない?潰せるものなら潰してみなよ!」
二階堂 新 :
「(対処法がわからない以上、逃げるしかないと思ってたが……そうもいかねぇな)」
二階堂 新 :
「やるしかねぇってことだな。俺も力貸すぜ!」
クリスタ :
「……ええ、この状況では仕方ありませんわね」
クリスタ :
パチン、と指を鳴らす。
クリスタ :
その指先の空間が歪み、林檎の魔眼が三つ実る。
クリスタ :
「ワタクシ達を見下すのも、いい加減になさいッ!」
クリスタ :
そのうちの一つを放ち、ヴァニタスが足場にしている木の枝を破壊する。
ヴァニタス :
「わっ」
GM :
足場を壊され、ヴァニタスが地面に落ちていく。
GM :
《猫の道》を使用。領域で抜け道を作り、落下距離を短縮する。
ヴァニタス :
「おいおい、不意打ちするなよ~。不意打ちってのは、弱いやつがすることだろ」
地面に着地し、見上げる。
クリスタ :
「それならアナタは弱者ですわね…? 先に不意打ちをしたのはアナタの方ですもの…!!」先程の木の槍で裂かれた傷口を抑える
ヴァニタス :
「うん、そうだよ!僕は弱いんだ。こんな体に閉じ込められてるからねぇ」
ヴァニタス :
「ま、でも……そろそろこの体にも慣れ始めて来た頃だ」
ヴァニタス :
「あの時は二対一だから逃げたけど、今ならそれなりにやれるかもね……!」
GM :
ヴァニタスが身構える。臨戦態勢に移り、小さく笑みを浮かべる。
二階堂 新 :
「来るぞ!」 戦闘の構え!
深月藍歌(琥珀) :
「今度こそぶっ飛ばしてやるわっ!」
クリスタ :
「ええ! ここまで溜まっていた鬱憤、全てぶつけてさしあげますわ!!」
浜 崇晃 :
「殺意ごとき。お前を潰す」
GM :
その場に緊張が走る。
戦いの火蓋が今、落とされる──
ヴァニタス :
「…………」
ヴァニタス :
「……って言いたいけど、一つしつもーん」
GM :
緊張を崩すように、ヴァニタスが緩んだ声でそう言った。
深月藍歌(琥珀) :
「……何よ!」
いらついた声で答える
ヴァニタス :
「いやー、ずっと気になってんだよね」
ヴァニタス :
「その子、誰?」
GM :
ヴァニタスはシアを指差す。
シア :
「…………」 心がそこに無いかのように、何も答えない
クリスタ :
「(ヴァニタスはシアを知らない……?)」
クリスタ :
「そんなコトをわざわざ教える義理があると思う?」
ヴァニタス :
「あははっ、そりゃ無い無い!でも、気になるよね」
ヴァニタス :
「随分とこの体に似た人形……というより、服の色以外見た目は全く同じだよね?」
ヴァニタス :
「どうしてかなー?どうしてだと思うー?」
楽し気に、体を左右に揺らす
クリスタ :
「…………」
クリスタ :
「(言われてみれば……同じ作者の人形とはいえ、ここまでそっくりに作る必要なんてないハズ……)」
ヴァニタス :
「……僕はさ、もしかして……って気がしてるんだよね」
ヴァニタス :
「だからさ」 ニィ、と唇が弧を描く
ヴァニタス :
「まずは先に、その子のことを調べてみようかなって!」
クリスタ :
「──そんなコト、許しません!」
クリスタ :
「アナタはここでワタクシ達に倒されるのですッ! ヴァニタスッ!!」
ヴァニタス :
「えぇ~……」
ヴァニタス :
「ヤダ」 もうあなた達への興味関心は薄れているというかのように、冷たい声で
GM :
ヴァニタスが右手を軽く振り上げると、オルクスの因子が拡散する
空気が重く淀んだような領域の中で、ヴァニタスの目は獲物を狙うかのようにシアを捉えていた。
クリスタ :
「…………!!」左腕に抱いたシアを庇うように構える
二階堂 新 :
「させねぇ! 速攻で追い返してやる!!」
深月藍歌(琥珀) :
「狙いはそっち……!」
浜 崇晃 :
「ダメだ、これ以上させない!!」
GM :
ヴァニタスはEロイス《囚人の鳥籠》を使用。
Eロイスの効果で、ヴァニタスはシアを連れ去ってシーンから退場します。
Eロイス《囚人の鳥籠》
タイミング:オートアクション
技能:- 難易度:自動成功
対象:単体 射程:視界
衝動:-
効果:いつでも使用できる。シーン内に登場している任意のキャラクターひとりを選択し、そのキャラクターを連れ去り退場させることができる。
連れ去られたキャラクターは以降、あなたが望むシーン意外には登場を行なうことができなくなり、また会いに行くこともできなくなる。
GMは任意に、特定の情報を入手する、Eロイスを使用したジャームを倒すことなどの、この効果を解除する方法を設定することができる。
また、この効果の対象にPCを選択することはできない。
シア :
「──あ」
GM :
と、言い終わるより先に、シアの姿がクリスタの腕の中から消失する。
領域を通じてシアの背後へと回り込んだヴァニタスが、領域内に作られた抜け道の中へと連れ去ったのだ。
その行為は一瞬で、あなた達は反応することさえ出来なかっただろう。
クリスタ :
「────なッ!?」
クリスタ :
気付いて振り向く時にはもう遅い。 抱えていたハズの人形は、既にヴァニタスに強奪された後だった。
二階堂 新 :
「あーーーー!!!」 突っ込んでいって飛び蹴りを放つが、空を切る
深月藍歌(琥珀) :
「ぐっ…!小賢しい真似を……」
電磁力を利用した妨害を試みるも失敗する
浜 崇晃 :
「ッチ…パ、イルバンカーも届かねえ、クソッタレ!!」即座に格納していた武器を展開し構えるも、みるみる間に遠くなっていく
クリスタ :
「やられた…!! ああもう…! すぐにシアを探さないと…!!」
深月藍歌(琥珀) :
「まんまと攫われたわね…!あんなことまでできるなんて……」
二階堂 新 :
「だがどうする!? こんな森ン中じゃ当てがないぞ!」ダッシュで戻ってくる
クリスタ :
「森全体が襲ってくるから手分けもできないし……」
浜 崇晃 :
「ッチ…‼︎ひとまず本部に連絡いれるのはどうだ?今やれることそうないだろ」
クリスタ :
「応援を呼ぶには日数が要ると言っていたでしょう…? 本部は頼れないわ…!」
浜 崇晃 :
「っあ゛ーーー!クソ!駄目だ、そうだった‼︎」ガシガシ頭をかき回して、ほかになにか、なにかないか?!
二階堂 新 :
「とにかくいったん下山しよう……! この場にとどまってたら状況が悪化する一方だ!」
クリスタ :
「……でも」
クリスタ :
「シアがここにいるかもしれないのに放って置いてはいけないわ!」
深月藍歌(琥珀) :
「……冷静になりなさい。今の私達には何の情報もないのよ、ここに留まったら森に飲み込まれるだけじゃないかしら?」
クリスタ :
「……ワタクシは!」
クリスタ :
「冷、静………………」
クリスタ :
「…………………………」
深月藍歌(琥珀) :
「クリスタ、ここは一旦引くのよ。探しにいく私達がここで倒れたら本末転倒でしょ?」
二階堂 新 :
「日本が消滅するかどうかの瀬戸際なんだ、本部が動けない今、俺たちがいなくなったら本当に終わりだぜ!!」
浜 崇晃 :
「お前が1番シアと付き合いが深いの見てたらわかるよ、シアをちゃんと取り戻すためにも今は下りよう」
クリスタ :
「くっ……分かり、ました……」
クリスタ :
「相手はオルクス能力者……、既に森にはいない可能性も高い……」
クリスタ :
「確実に連れ帰る為にも、今は引きましょう……」
二階堂 新 :
「……ああ、すまねぇな」
深月藍歌(琥珀) :
「…どうも、聞き分けが良い女は好きよ」
浜 崇晃 :
よかったと息を吐いて頷く
クリスタ :
「──────シア」小さく呟いた声が森の闇に飲まれ消える
GM :
では、そこで
GM :
ビシ、と引きつったような音が鳴った。
音の出どころは、《軽快なる積み荷》で浮遊させている結晶だ。
結晶にはひびが入っており、それは卵が割れていくかのように広がり始めている。
クリスタ :
「……え? 何!?」結晶を見る
深月藍歌(琥珀) :
「な、なんか割れてない…!?」
二階堂 新 :
「何が起きるんだ……!?」
浜 崇晃 :
「ぁ、ちょこれ……」割れると思わずたたらを踏む
GM :
やがて、結晶は音を立てて粉々に砕け散る。
解放された燈台透の死体が地面に落ち、うつ伏せに倒れた。
クリスタ :
「ワタクシは重力操作の加減を誤るようなミスはしていませんわよ…!? いったい何が…!?」
深月藍歌(琥珀) :
「これ、割れるようなもんだったのね……」
恐る恐る死体に近づいて状態を見ようとする
二階堂 新 :
「……!」近づこう!
浜 崇晃 :
「……」近づく
GM :
では、近付いて確認してみると、
GM :
──死体の指先が、ピクリと僅かに動いた。
その痙攣は一度だけでなく、何度も続いていく。
指先から波打つかのように体全体に広がっていく律動は、心臓が鼓動するのによく似ていて。
GM :
あなた達の目の前で、燈台透がゆらりと立ち上がった。
透はすでに死んでいる。一人でに動くはずが無い。
だが彼は、まるで生きているかのようにあなた達のことを見据えていた。
二階堂 新 :
「透チャン……!??」
深月藍歌(琥珀) :
「なっ……こいつ、死んでたんじゃ……」
浜 崇晃 :
「…い、ぇ、いや死んでた。死んでたハズ」
クリスタ :
「こんなコトって……」
燈台透 :
「…………」 何も応えない。その瞳には生気が宿っているが、彼自身の意志が何故か見えない
GM :
そして、透はその目を伏せ、
GM :
十字架に磔になったように両腕を広げる。
すると、透の足下に伸びる雑草がぐにゃりと歪み、形を変えていく。
これは、モルフェウスの錬成能力だ。
GM :
やがて作り出されたのは、十体の人形だった。
そのデザインは可愛らしい少女の姿をしている。
しかし、その創造は明確な敵対意志によるものであり、燈台透というオーヴァードの臨戦態勢であることを、二階堂新は知っていた。
二階堂 新 :
「……ッ、ヤバい、来るぞ!!」
深月藍歌(琥珀) :
「はあ!!?なんでいきなり襲いかかってくんのよ…!?」
クリスタ :
「ッ……! 次から次へと意味が分からないのよ……!!」
浜 崇晃 :
「ぁ?!!ンだよこの状況⁉︎」
GM :
では、ここで全員<知識:レネゲイド>で判定してください。目標値は8です。
クリスタ :
7dx(7DX10) > 8[2,4,5,6,6,8,8] > 8
深月藍歌(琥珀) :
2dx しらね~~~!!(2DX10) > 8[2,8] > 8
深月藍歌(琥珀) :
知ってるー!
二階堂 新 :
2dx>=8 振るよおおおお!!(2DX10>=8) > 8[4,8] > 8 > 成功
浜 崇晃 :
2dx+2(2DX10+2) > 6[3,6]+2 > 8
深月藍歌(琥珀) :
おそろっちじゃん
クリスタ :
みなさんご存じ
GM :
そんなことある???
GM :
では成功した人、というか全員!
GM :
ではこの死体には、他者を完全に支配するオルクスのエネミーエフェクト《ブレインジャック》
それともう一つ、完全に未知のエフェクトが使われていることが分かります。
この二つのエフェクトで、蘇った死体が操作されているようです。
GM :
《ブレインジャック》で操られてるのは分かるけど、それが死体に適用されているのは妙だな、と言う感じ。
クリスタ :
「死体を集める意味が分からなかったけどこういうコト…! まったく人形使いが操り人形にされてどうするのよ…!!」
深月藍歌(琥珀) :
「まさに人形状態って訳……っ!悪趣味なことをするものね!」
浜 崇晃 :
「や、ホントアイツ胸糞悪ぃ……」
二階堂 新 :
「許せねぇ……!!」
二階堂 新 :
「俺たちが正義だなんて抜かす気はねぇけど……それはライン越えだぜ!!」
二階堂 新 :
「あいつは俺が地獄に送ってやる!! が……その前にここを切り抜けるぞ!」
GM :
──戦いが始まる。
敵はUGN本部エージェントにして、秘匿された凪宮支部の支部長。
“ソウルイーター”燈台透。
もうすでに死んでいるはずのオーヴァードとの、戦い。
【行動値】
19 二階堂新
18 燈台透
10 人形群A
10 人形群B
04 浜崇晃
03 クリスタ=フォン=グラスマン
03 深月藍歌
【初期配置】
燈台透、人形群A、人形群B
|(5m)
クリスタ、深月藍歌、二階堂新、浜崇晃
【勝利条件】
燈台透を戦闘不能にする。
【備考】
・人形群A・Bは種別:トループで、五体で一つのエネミーとして扱う
・この戦闘に勝利することでEロイス《囚人の鳥籠》の効果が解除され、次のシーンに進むことが出来るようになる。
GM :
・ラウンド1
GM :
・セットアップ
GM :
燈台透は《集団錬成》を使用。対象は人形群AとB。
GM :
このラウンドの間、対象が行なうあらゆる攻撃の判定の達成値を+10、攻撃力を+10します。
GM :
PCもセットアップある人は宣言どうぞ。
クリスタ :
夢見の宝鑑(怨念の呪石)を使用! 暴走状態に! 自身の攻撃力に2D10点追加!!
クリスタ :
さらに暴走した事によって≪拒絶領域≫が起動! 常時HPダメージを30点軽減!!
深月藍歌(琥珀) :
ないんだよねえ!
二階堂 新 :
セットアップはないぜ!
浜 崇晃 :
セットアップないです!
GM :
了解です!
クリスタ :
「王柩励起、鏡界縫製」
クリスタ :
フワリと浮いた林檎の魔眼の一つを手に取ると、ちゅっと口付けをする。
クリスタ :
それは遺産起動の動作、とある物語に準えた『封呪』から解放する儀式。
クリスタ :
「……アナタを冥府に送り返す為」
クリスタ :
キスした魔眼を手放す。
クリスタ :
すると、三つの魔眼が、等間隔に並んで三角形を描いて浮かび上がり──
クリスタ :
少女の頭上の時空を歪めて『ゲート』を開いた。
クリスタ :
「相応しい衣裳に着替えましょう」
クリスタ :
──それから間もなく、ザアザアと打ちつける『豪雨』が降りはじめる。
クリスタ :
少女の遺産・魔法の鏡、その無数の破片が、ゲートから落ちてきたのだ。
クリスタ :
……降りしきる鏡の雨。
クリスタ :
それは少女を覆い隠す。
クリスタ :
────しかしやがて、門は閉じ、雨は止む。
クリスタ :
黒馬の低い嘶きと共に、
クリスタ :
鏡片の豪雨に隠されていた少女が、姿を現す。
クリスタ :
一瞬の内、その姿は一変していた。
クリスタ :
少女は夜空を編んだような漆黒の礼服を纏い、それと同じ色の漆黒の騎馬に跨っていたのだ。
GM :
・イニシアチブ
GM :
行動値19、二階堂新のメインプロセスです。行動どうぞ。
二階堂 新 :
いくぜ!!!
二階堂 新 :
マイナーで戦闘移動して敵グループにエンゲージ!
二階堂 新 :
メジャーで▼ダイナマイトクラッシュ(インスタントボム+ギガンティックモード+コンセントレイト:モルフェウス+光の舞踏)、オートで砂の加護+砂塵霊を使用します!
二階堂 新 :
敵全員を対象で!
GM :
了解です、判定どうぞ!
二階堂 新 :
14dx7+4(14DX7+4) > 10[1,3,3,3,4,5,5,7,8,9,9,10,10,10]+10[3,5,5,7,7,8,9]+10[2,3,9,10]+4[2,4]+4 > 38
GM :
良い出目だ、エネミーのリアクションは全員ドッジです
GM :
4dx 透(4DX10) > 10[1,3,6,10]+6[6] > 16
二階堂 新 :
いい出目だ!
GM :
7dx 人形A(7DX10) > 10[1,2,6,7,8,10,10]+6[4,6] > 16
GM :
7dx 人形B(7DX10) > 10[4,4,4,5,5,7,10]+1[1] > 11
GM :
全員当たる!ダメージどうぞ
二階堂 新 :
4d10+22 うおおお!!!!(4D10+22) > 15[4,7,1,3]+22 > 37
二階堂 新 :
装甲値は無視です!
system :
[ 二階堂 新 ] 侵蝕率 : 71 → 87
GM :
透がオートアクションで《雲散霧消》を使用。
透と人形群A・Bが受けるHPダメージを15点軽減します。
GM :
なので、受けるダメージは22点に
二階堂 新 :
「そうやって人間のことを操って、神様だから何でもお見通しってか!?」
二階堂 新 :
燈台透と新のスピードはほぼ互角。しかし。
二階堂 新 :
「でもな……透チャンのことならお前より俺のほうがよく知ってる!!」
二階堂 新 :
かつて共に戦った経験から一手先を読み、人形が動き出す直前……鼻っぱしを叩いて懐に飛び込む!
二階堂 新 :
「――吹っ飛べ!!!」
二階堂 新 :
身長の高さほどまで飛び上がり、そのまま地面を蹴りつけると、あたりが爆風とともに七色の光に包まれる。
二階堂 新 :
夜の空に次々と飛んでは消える……”スターマイン”の花火のように華々しく、その見た目に負けない威力を放つ攻撃だ!
GM :
爆発に巻き込まれる直前、透は咄嗟に人形を一つ作る。
一瞬にも満たない製作時間故に、周囲に佇む人形達やシアと比べれば、その人形の出来は悪い。
しかし、ソレの役目は愛でられるためでも、敵を討ち倒すためでもなかった。
GM :
人形が新の放ったレネゲイドを吸収する。
スターマインの爆発はその威力を削がれてしまう。
GM :
だが、それでも全てのレネゲイドを飲み込めたわけではない。
あなたの渾身の一撃は、透の防御能力を超えている。
足下から突き上げるように巻き上がった爆風に煽られ、透と人形達の体が吹き飛んだ。
燈台透 :
「…………」
GM :
焼け焦げた体でゆっくりと体勢を立て直す。
その感情の無い瞳は新を見据えていた。反撃が、来る。
二階堂 新 :
「速攻で決めたかったが……さすがに一発じゃ無理だよな! 透チャン……!」
二階堂 新 :
傷一つない服を靡かせながら、一回転しつつ大穴のできた地面に綺麗に着地する。
GM :
・イニシアチブ
GM :
行動値18、燈台透のメインプロセス。
GM :
マイナーアクションは無し。
GM :
メジャーアクションで《仮初の器》+《砂の鎧》+《高速錬成》を使用。
GM :
対象は人形群AとB。
GM :
対象が次に行なうメジャーアクションのダイスを+5個。このシーンの間、対象の装甲値を+6します。
GM :
・イニシアチブ
GM :
行動値10、人形群Aのメインプロセス。
GM :
マイナーアクションで《インフィニティウェポン》
GM :
メジャーアクションで《カスタマイズ》+《ブルータルウェポン》+《コンセントレイト》使用
GM :
対象は新です。
GM :
12dx+10@7 命中(12DX7+10) > 10[2,2,2,3,3,3,4,5,6,8,9,10]+10[1,9,10]+4[1,4]+10 > 34
GM :
34!リアクションどうぞ
二階堂 新 :
ドッジだ!
GM :
どうぞ!
二階堂 新 :
4dx>=34(4DX10>=34) > 9[2,3,9,9] > 9 > 失敗
二階堂 新 :
さすがに厳しい!
GM :
流石にね!ではダメージ
GM :
4d10+25 装甲有効ダメージ(4D10+25) > 33[10,6,10,7]+25 > 58
GM :
リザレクト処理あれば!
二階堂 新 :
いたーい!! リザレクトします!
二階堂 新 :
1d10+87(1D10+87) > 8[8]+87 > 95
system :
[ 二階堂 新 ] HP : 25 → 8
GM :
燈台透が周囲の人形に手をかざす。
その掌から発せられるのは、モルフェウスシンドロームの錬成能力だ。
大気を素材に創られたのは、人形達専用の武具。
空中に現れた様々な武器を人形達が受け取っていく。
全員が装備を整えたところで錬成は終了した。ここからは主のために働く人形達の仕事だ。
GM :
関節をキッ……キッ……と軋ませながら、五体の人形が新に突撃する。
この人形達が装備するのは近接武器だ。
足下からは長槍が伸び、目の前からは刃が迫り、頭上からは斧が振り下ろされる。
感情を持たない人形達の攻撃には、一切の躊躇も容赦も無い。
二階堂 新 :
「……!!」 爆風からの受け身で無防備になっていたところに斬撃を受ける!
二階堂 新 :
新の着込んでいる特注のメイド服は自身の爆風に対して傷一つつくことはない……が、敵からの斬撃や打撃を軽減する性能があるわけではなく、そのダメージは大きい!
二階堂 新 :
「野郎……今のは効いたぜ!!」 エプロンが赤く染まるが、オーヴァードの再生力と気合で持ちこたえる!
GM :
・イニシアチブ
GM :
行動値10、人形群Bのメインプロセス。
GM :
マイナーアクションで《ハンドレッドガンズ》
GM :
メジャーアクションで《カスタマイズ》+《ブルータルウェポン》+《スプリットアタック》+《コンセントレイト》使用
GM :
対象はクリスタ、藍歌、崇晃の三人。
GM :
12dx+10@7 命中(12DX7+10) > 10[1,2,2,2,4,4,6,7,8,8,8,9]+10[1,2,5,5,7]+10[8]+4[4]+10 > 44
GM :
44です、リアクションどうぞ
GM :
クリスタちゃんは暴走中か
クリスタ :
暴走しているのでリアクション不可! ライフで受ける!!
深月藍歌(琥珀) :
オートアクション、《電磁障壁》を使用してガードするZE!
GM :
了解だぜ
system :
[ 深月藍歌(琥珀) ] 侵蝕率 : 71 → 73
浜 崇晃 :
ガードします!
GM :
了解です、ではダメージいきましょ
GM :
5d10+25 装甲有効ダメージ(5D10+25) > 17[6,1,5,3,2]+25 > 42
GM :
ちょっと出目わるめ、42点
深月藍歌(琥珀) :
4d10 《電磁障壁》の軽減分(4D10) > 30[9,7,6,8] > 30
深月藍歌(琥珀) :
FOOOO
GM :
つよい!
深月藍歌(琥珀) :
12点受けるぜ!
system :
[ 深月藍歌(琥珀) ] HP : 33 → 21
クリスタ :
装甲34点! 軽減30点!! 合わせて64点のカットになるのでノーダメージですわ!!!!!!
GM :
迫真のノーダメージすぎる
浜 崇晃 :
今度こそ22点受けます‼︎
system :
[ 浜 崇晃 ] HP : 32 → 10
GM :
はーい、固いメンバーだ
GM :
新への攻撃の直後に、残り五体の人形が動く。
彼女達が装備しているのは銃火器。
カチャ、と音を立てて構える。その銃口が向けられたのは、クリスタ・藍歌・崇晃だ。
GM :
人形達はコンマ一秒のズレも無く、全員同時に引き金を絞る。
一斉掃射。無数の銃弾が三人を薙ぎ払うように放たれる。
クリスタ :
「──魔法装甲、臨時縫製」
クリスタ :
呟いて手を翳すと、周囲を覆う“魔法陣”が出現。
クリスタ :
それが斥力の結界を張り、放たれた弾丸を弾く。
浜 崇晃 :
「……ッゲホ、ッぁー、アームドスーツがなかったらあぶなかったかもな」
痛覚がもうだいぶ鈍いので然程焦っているようには見えない
浜 崇晃 :
スーツに覆われた胸部や四肢を除いたいくつかの部位からは肌が裂けて、部品が見えている
深月藍歌(琥珀) :
「……ッ、うざったい!」
深月藍歌(琥珀) :
前方に強力な磁場を発生させてバリアを展開する。一瞬、蒼い雷が光ったと思えば無数の弾丸は藍歌に届くことなく弾かれるだろう。
それでも、いくつかの弾丸は磁場を通り抜けて藍歌を撃ち抜き、肉体に穴を穿つ
GM :
・イニシアチブ
GM :
行動値4、浜崇晃のメインプロセスです。行動どうぞ。
浜 崇晃 :
はい!マイナーアクションで《イオノクラフト》+《メカニカルアクション》を使用。今回は5mの戦闘移動をします。
浜 崇晃 :
履いていたスリッポンをその場で脱ぎ捨てた、と同時に両脚に仕込んだ金属板に思いっきり電圧をかける。発生したイオンは下向きに打ち出され、空気中の分子と衝突し——
浜 崇晃 :
浮いた。
淀みなく両腕に格納していたパイルバンカーを展開、装備する。
浜 崇晃 :
——パイルバンカーの展開終了。
——リミッター解除。バトル・マニューバを起動、これより戦闘モードに移行します。
浜 崇晃 :
「″杭打ち機兵″、浜 崇晃」
「——お前を潰す」
浜 崇晃 :
メジャーアクションで《アタックプログラム》+《コンセントレイト》を使用。対象エネミーは燈台透になります。
GM :
了解です、判定どうぞ
浜 崇晃 :
6dx8+22(6DX8+22) > 7[1,2,4,6,7,7]+22 > 29
GM :
まわ……ってない!固定値が正義
GM :
透のリアクションはドッジで
GM :
4dx(4DX10) > 8[2,5,5,8] > 8
GM :
当たる!ダメージどうぞ
浜 崇晃 :
3d10+15(3D10+15) > 13[1,7,5]+15 > 28
GM :
透は装備してあるUGNボディアーマーで装甲値が8あるので、8点軽減して20点受けます
system :
[ 浜 崇晃 ] 侵蝕率 : 73 → 80
浜 崇晃 :
両の義眼のうち色素の薄い右目、——超小型カメラ搭載のそれが目まぐるしく動き、燈台の動きを捕らえた。
浜 崇晃 :
——目標、燈台透を捕捉。
浜 崇晃 :
脳に組み込んだ攻撃サポートプログラムは、どうすればより敵に痛手を与えられるか教えてくれる。
一瞬の逡巡を振り払い、正確に照準し——
浜 崇晃 :
金属製の杭が電気を帯び、バチバチと白く爆ぜる。爆発的な勢いで射出されたそれは彼に向かう。
浜 崇晃 :
……ガシュッッ‼︎ 貫通。これにより燈台透にバッドステータス〈硬直〉を与える。
GM :
避けようとする標的を確実に捉え、燈台透の脇腹に杭を突き刺す。
悲鳴は無い。やはり彼の目に感情は残っていない。
GM :
背中を破って伸びる杭が、透の体を地面に縫い付けた。
浜 崇晃 :
「……ッ」自らが選び実行したことと言えどあまりにショックな光景に思わず目をそらす。今はそれしかないんだ、ックソはやく…はやくおわってくれ!
GM :
・イニシアチブ
GM :
行動値3、クリスタ=フォン=グラスマンのメインプロセスです。行動どうぞ。
クリスタ :
マイナーアクションは放棄!
クリスタ :
メジャーアクションで『HOLD UP!(コンセントレイト+インビジブルハンド)』
クリスタ :
エネミー全体に攻撃を行います!
GM :
了解です、判定どうぞ
クリスタ :
11dx8+8 命中判定!(11DX8+8) > 10[1,4,6,6,6,7,7,8,8,8,10]+10[1,7,8,9]+10[7,10]+10[10]+10[10]+6[6]+8 > 64
GM :
スゲエ!
クリスタ :
C値8でこんなに回ったの初めてよ
GM :
それな~?今回のずんは出目良マンかもしれん
GM :
では、エネミーは全員ドッジします
GM :
4dx 透(4DX10) > 7[1,3,5,7] > 7
GM :
7dx 人形群A(7DX10) > 10[1,1,3,5,6,7,10]+8[8] > 18
GM :
7dx 人形群B(7DX10) > 10[2,3,5,7,8,9,10]+7[7] > 17
GM :
当たるね、ダメージどうぞ
クリスタ :
夢見の林檎(フォールンサラマンダー)を使用してダメージロール!
クリスタ :
7d10+4d10+1 装甲有効ダメージ!(7D10+4D10+1) > 30[1,5,9,1,2,5,7]+28[5,10,7,6]+1 > 59
GM :
透の装甲値が8なので51。人形達の装甲値は6だから53。
GM :
でかかったけど全員まだ耐えれます
クリスタ :
「──シアの最愛の人物、アナタはどんな人物なのか、と少し期待していましたのに」
クリスタ :
「残念ですわ、そんな醜い姿の人形(リビングデッド)にされているなんて」
クリスタ :
「(……急がなければ、シアもこのような姿にされてしまうかもしれない)」
クリスタ :
「悪いけれどワタクシはアナタ方に構っているヒマはないの! 全力を振るわせていただきますわよ!!」
クリスタ :
攫われたシアと初めて会った時の風景を回顧して、
クリスタ :
少女は林檎の魔眼をひとつ、足下の鏡片に落とす。
クリスタ :
「──晶喚『桜晶の魔雨(ローザ・レーゲン)』」
クリスタ :
魔法の鏡に命令を下す。
クリスタ :
散乱した無数の鏡片が、クリスタの命令に従って独りでに動きはじめる。
クリスタ :
足下で五つに分かれて、それぞれパッチワークのように結合しはじめる。
クリスタ :
……そして出来たのは、約1mの大きさの楕円のスタンドミラーが五枚。
クリスタ :
通常の姿見と違うのは、その外縁に木枠がなく刃物めいて鋭利なコトだ。
クリスタ :
──鏡の刃が、足下の草木に散った血の赤を微かに反射する。
クリスタ :
そうして淡紅に染まるソレは、巨大な薄桜の花片に似ていた。
クリスタ :
「……Eins」
クリスタ :
バロール能力を用いて、五枚の花片に斥力を付与する。
クリスタ :
巨大な花片が浮動して、ソウルイーター達を包囲する。
クリスタ :
「Zwei」
クリスタ :
相手に対して、右手を伸ばす。
クリスタ :
五枚の花片が、相手を取り囲む円軌道で高速回転をはじめる。
クリスタ :
──風を切り裂き輪舞する刃。
クリスタ :
その包囲網はじわじわ狭まり、ソウルイーターの喉元に迫る。
クリスタ :
このままジッと動かなければ、中心にいるソウルイーターは、ミキサーに入れられたようにズタズタにされるだろう。
GM :
透の体にはまだ杭が深く突き刺さったまま、回避するのは間に合わない。
GM :
ならば、とまだ無事な人形を迫りくる花弁に突撃させる。
GM :
装備した槌を振り下ろし、攻撃の手が届く前に粉砕していく。
クリスタ :
「──Drei」
クリスタ :
五枚の巨大な花片が砕け散り、無数の微小な花片に分かれる。
クリスタ :
──キラキラと舞い散る花嵐。
クリスタ :
朧気な月光を反射した夜桜が、殺風景な黒い森に彩りを与える。
クリスタ :
「せめて美しく散りなさい」
クリスタ :
その幽玄な美しさとは裏腹に、殺傷力を持つ桜吹雪が吹き荒れ、
クリスタ :
景観を損ねる人形を切り刻む。
GM :
桜吹雪が敵を飲み込む。
GM :
吹き荒ぶ桜が舞い散った頃、十体もいた人形の数は半分ほどに減っていた。
地面にはバラバラに切り刻まれて、美しさの欠片も残っていない残骸が転がっている。
GM :
人形に生き残りがいるということは、当然その操り手もまだ戦闘続行可能な状態ということ。
GM :
杭を引き抜き、紅に染まった体を無理矢理に立ち上がらせる。
意志の宿っていない瞳で、クリスタを見据える。
クリスタ :
「……随分としぶといですわね」
クリスタ :
「そのしぶとさを生前に発揮していれば、シアを悲しませる結果にはならなかったでしょうに」
GM :
燈台透はやはり返事をしなかった。
GM :
・イニシアチブ
GM :
行動値3、深月藍歌のメインプロセスです。行動どうぞ。
深月藍歌(琥珀) :
いえい!
深月藍歌(琥珀) :
まずはワイヤーウィップを装備、お嬢ありがとね
深月藍歌(琥珀) :
マイナーは《雷の加護》《真なる雷》。《真なる雷》の効果で藍歌のHPが-5されます
system :
[ 深月藍歌(琥珀) ] 侵蝕率 : 73 → 78
深月藍歌(琥珀) :
メジャーは《雷の牙》《獣の殺意》《CR:ブラックドッグ》。
回避の判定ダイスに-3個!
深月藍歌(琥珀) :
射程が伸びてるので今のエンゲージから燈台透を攻撃!
GM :
どうぞ!
深月藍歌(琥珀) :
10dx+7@7 よっこいしょー!(10DX7+7) > 10[3,3,3,3,5,5,5,6,9,10]+10[2,9]+1[1]+7 > 28
GM :
では透のリアクションはドッジ
GM :
1dx(1DX10) > 2[2] > 2
GM :
ただでさえクソザコドッジがさらに弱くなった、当たります!
GM :
ダメージどうぞ
深月藍歌(琥珀) :
やったー!
深月藍歌(琥珀) :
3d10+12 侵蝕率低いからそこそこですわ~!(3D10+12) > 7[1,3,3]+12 > 19
深月藍歌(琥珀) :
むーん
GM :
ぬーん
GM :
装甲値8引いて、ダメージは11
GM :
透のHPは100なので、戦闘不能になります。
system :
[ 深月藍歌(琥珀) ] 侵蝕率 : 78 → 84
system :
[ 深月藍歌(琥珀) ] HP : 21 → 16
深月藍歌(琥珀) :
「……あんた、良い父親だって聞いたわよ」
深月藍歌(琥珀) :
鞭を手に取りながら、憐憫と少々の妬みを込めた瞳で透だったモノを見つめる
深月藍歌(琥珀) :
「だったら」
深月藍歌(琥珀) :
「───生きてシアを迎えなきゃ、駄目でしょうがっ!!」
深月藍歌(琥珀) :
バチバチと藍歌から迸る蒼雷は、鞭にまで纏う。
深月藍歌(琥珀) :
「そんな父親は……こいつの試しにさせて貰おうかしら!?」
深月藍歌(琥珀) :
細長く加工された特殊金属の鞭。
藍歌が手慣らしにそれを振るえば、鞭は鋭くしなって風を裂き、蒼い雷が暗闇を照らす。
深月藍歌(琥珀) :
「あは、扱いは難しいけど…手に馴染むじゃない……っ!」
深月藍歌(琥珀) :
蒼い稲妻を纏った金属鞭は異常な膂力を持って振り下ろされ、藍歌の殺意が高速の斬撃となって雷と共に燈台透を焼き切る!
GM :
その叫びは燈台透には届かない。
闇夜を引き裂く蒼い斬撃だけが、彼の体を切り裂く。
燈台透 :
「…………っ」
GM :
言葉は無く、肺に溜め込まれていた息が唇の端から漏れるだけ。
GM :
蓄積したダメージは限界を超え、透の体は仰向けに倒れた。
深月藍歌(琥珀) :
「……チッ、親の死体に鞭を打たせるなんて……」
深月藍歌(琥珀) :
「恨むわよ、ヴァニタス……」
GM :
ではこの攻撃で、透は戦闘不能状態になりましたが。
GM :
しかし、ここで透に使用されたオリジナルのエネミーエフェクト、《屍の人形》の効果を公開します。
エネミーエフェクト《屍の人形》
最大レベル:1
タイミング:オートアクション
技能:- 難易度:自動成功
対象:単体 射程:視界
侵蝕値:- 制限:-
効果:人の命を支配するエフェクト。
自身が殺害した対象の死亡状態を回復する。
また、このエフェクトを使用された対象は、戦闘不能状態になっても行動することが可能である。
クリスタ :
戦闘状態になっても行動することが可能…!?!?
深月藍歌(琥珀) :
回数制限とか…(震え声)
GM :
回数制限?そんなものないよ
GM :
この効果により、透は戦闘不能状態でも戦闘を続行。
そして、戦闘の勝利条件が変更になります。
・勝利条件
燈台透にとどめを刺す
クリスタ :
えっ…
深月藍歌(琥珀) :
なるほどな~!!
浜 崇晃 :
わあ……
二階堂 新 :
うおお……
GM :
燈台透が上体を起こす。
オーヴァードの不死性を考えれば、倒したと思った相手の復活はよくあることだ。
しかし、透が受けた傷は全く癒えていなかった。
塞がっていない傷口からは今も出血は続き、折れた骨は捻じ曲がったまま戻っていない。
それでも立ち上がり、あなた達を意志無き瞳で見据えるその姿は──あまりにも異常だった。
深月藍歌(琥珀) :
「……嘘でしょ。こんなになってまで戦わせるって言うの……っ!?」
浜 崇晃 :
「……ッなんで、なんで動いてんだよ…!ッこれ以上、これ以上やれっていうのかよ!!」
二階堂 新 :
「……動かなくなるまでやらなきゃいけないってことか」
クリスタ :
「────それって……」
深月藍歌(琥珀) :
「……完全に殺す、ってことね……っ」
ギリ、と歯を鳴らす
浜 崇晃 :
「……ックソが、」グッと息を詰めて 力なく頷く
二階堂 新 :
「……」無言で、下を向く。
GM :
・クリンナッププロセス
GM :
エネミー側は特にありません。PC側も無いかな?
二階堂 新 :
ないよ!
クリスタ :
ないですわ!
深月藍歌(琥珀) :
ンないねぇ~
GM :
崇晃くんも無いよね、次のラウンドへ
GM :
・ラウンド2
GM :
・セットアップ
GM :
燈台透が《集団錬成》を使用。対象は人形群AとB。効果は1ラウンド目と同じ。
GM :
PCはありますか?
クリスタ :
夢見の宝鑑の効果はシーン継続なので、ありませんわ!
深月藍歌(琥珀) :
一応使っておこうか、《フルパワーアタック》をセット!
GM :
了解です
system :
[ 深月藍歌(琥珀) ] 侵蝕率 : 84 → 88
GM :
・イニシアチブ
GM :
燈台透が《加速する刻》を使用。メインプロセスを開始します。
GM :
オートアクションで《オリジナルツール》使用。
GM :
このラウンドの間、技能の判定の達成値を+10。
GM :
マイナーアクションは無し。
GM :
メジャーアクションで《封印の楔》+《原初の虚:神速の鼓動》+《コンセントレイト》を使用。
GM :
対象はPC全員。
GM :
この攻撃のリアクションは<回避>ではなく<RC>で対決を行ない、透が勝利した場合、こちらで指定したエフェクト全てを使用できなくなります。
GM :
11dx+20@7 命中(11DX7+20) > 10[1,2,4,4,4,6,6,6,7,7,8]+10[1,3,10]+1[1]+20 > 41
GM :
41!<RC>で判定どうぞ
クリスタ :
暴走につきリアクション不可!
深月藍歌(琥珀) :
3dx+1 聞いて驚け!ダイスが3つもある!(3DX10+1) > 3[2,2,3]+1 > 4
二階堂 新 :
3dx>=41(3DX10>=41) > 10[8,8,10]+3[3] > 13 > 失敗
浜 崇晃 :
4dx(4DX10) > 9[2,5,7,9] > 9
GM :
では全員失敗。
GM :
大量に使用不可にするので、逆に“使用可能”なエフェクトを伝えることにします。
使用可能エフェクト
全員共通:《リザレクト》、《ワーディング》、全てのイージーエフェクト
クリスタ:《インビジブルハンド》
深月藍歌:《雷の牙》
二階堂新:《インスタントボム》
浜崇晃 :《アタックプログラム》
GM :
このシナリオの間、今挙げた以外のエフェクトは全て使えなくなります。解除条件は燈台透の死亡のみ。
崇晃くんは《ハードワイヤード》も使えないので、ハードワイヤードで取得しているアイテムも全て使えなくなります。
GM :
燈台透が両腕を広げる。
錬成開始。素材となった周囲の大気がうねり、渦を巻く。
木々が騒めく中、透の足下に創られたのは四体の人形だ。
少年の人形が二体。少女の人形が二体……。
あなた達四人に、不気味な程に似たデザイン。
GM :
人形の口が裂けるように開いた。
大きく、激しく、息を吸い込む。
その勢いは人を丸のみに出来るのではないかと思う程に凄まじく、あなた達は一瞬体が引っ張られそうになってしまう。
だが、その理由はただ吸引力が強いからではなかった。
GM :
──レネゲイドウイルスが吸収されていっている。
体から力が抜けていく感覚を覚え、あなた達はそう気づくことが出来るだろう。
二階堂 新 :
「……! まずい、力が……!」膝をつく
深月藍歌(琥珀) :
「───ッ!?なに、これ……っ」
藍歌の纏う雷も徐々に衰えていく
浜 崇晃 :
「!?……あッ、くそ!あ、ああ!」
戻ってきた、鋭くなった痛覚になにが起こったかすぐに理解する
クリスタ :
「……ッ! これはウロボロスの能力ッ!!」
クリスタ :
クリスタが纏っていた黒いドレスが、自分の人形に吸いこまれ解けていく。
クリスタ :
「ソウルイーターの『封印』の力ですか……!!」内側に着ていた元の服が露わになる。
深月藍歌(琥珀) :
「ウロボロス…っ、相変わらず厄介な能力してるわね……っ!」
二階堂 新 :
「完全に封印される前に、なんとかしねぇと……!」
GM :
奪われゆく力は止められない。
やがて人形の口が閉じ、封印が完了する。
あなた達は心に穴が空いたような虚しさを感じるだろう。
もしかしたら、飢餓の衝動のジャームはこんな気持ちなのかもしれない。
その身に残されたレネゲイドは、あと僅かしかなかった。
クリスタ :
「いえ、もう遅い……」
クリスタ :
「こうなっては、術者を撃破するしか方法は……」
二階堂 新 :
「……」
二階堂 新 :
「迷ってる暇はないってことだな……!」
クリスタ :
「…………アラタ?」その後ろ姿を見る
二階堂 新 :
「ここで終わるわけにはいかないだろ!!」 拳を振るいあげ、吠える。
GM :
・イニシアチブ
GM :
行動値19、二階堂新のメインプロセスです。行動どうぞ。
二階堂 新 :
やるよ!!!
二階堂 新 :
《インスタントボム》で透に攻撃! とどめを刺します!
GM :
了解!判定どうぞ!
二階堂 新 :
4dx+4(4DX10+4) > 6[2,4,5,6]+4 > 10
GM :
では透はドッジ
GM :
4dx(4DX10) > 10[2,8,9,10]+3[3] > 13
GM :
避けまし…た!
GM :
残念だけど、演出はあるかしら
二階堂 新 :
じゃあちょっとだけ喋ろう!
GM :
おk!
二階堂 新 :
「俺は知らなきゃならない。透チャンが最後に何を考えていたのか……何を思って俺達にこの街を託したのか!!」
二階堂 新 :
「ここで諦めて何もわからないまま終わるなんて、そんなのあいつが一番望んじゃいねぇことだ!!」
二階堂 新 :
拳を振り上げたまま、透のほうへ飛び込んでいく。エフェクトを封じられたいま、その動きは鈍いが、それでも全力で。
二階堂 新 :
「ヴァニタス!! 今回はお前の書いたシナリオに乗ってやるが……」
二階堂 新 :
「天がお前を裁かないなら、この俺が必ず裁いてやる!!!」 渾身の拳を放つ!
GM :
しかし、その拳は空を打つ。
透が僅かに体をズラし、ギリギリのところで拳を躱していた。
GM :
透の感情の無い目と、視線が交錯する。
その瞳の奥で、ヴァニタスが嗤っているように見えた。
二階堂 新 :
拳は明後日の方向に飛び、大木を直撃して灰色の大きな爆発を巻き起こす。
二階堂 新 :
「チクショウ!! たったこれだけのこともできねぇのか俺は!!!」
GM :
・イニシアチブ
GM :
行動値18、燈台透のメインプロセス。
GM :
マイナーアクションは無し。
GM :
メジャーアクションで《仮初の器》+《高速錬成》を使用。
GM :
対象は人形群AとB。
GM :
対象が次に行なうメジャーアクションのダイスを+5個します。
GM :
・イニシアチブ
GM :
行動値10、人形群Aのメインプロセス。
GM :
マイナーアクションは無し。
GM :
メジャーアクションで《カスタマイズ》+《ブルータルウェポン》+《コンセントレイト》使用
GM :
対象は崇晃くんにしよう
GM :
12dx+10@7 命中(12DX7+10) > 10[1,2,3,3,4,4,5,6,7,9,9,10]+10[1,6,7,10]+10[5,10]+10[9]+10[10]+2[2]+10 > 62
GM :
62です、リアクションどうぞ
浜 崇晃 :
これは…ドッジ!
GM :
どうぞ!
浜 崇晃 :
7dx(7DX10) > 8[1,3,3,4,6,7,8] > 8
GM :
では当たる!ダメージ
GM :
7d10+25 装甲有効ダメージ(7D10+25) > 47[10,9,3,1,10,8,6]+25 > 72
GM :
リザレクトどうぞ
浜 崇晃 :
1d10+80(1D10+80) > 5[5]+80 > 85
system :
[ 浜 崇晃 ] HP : 10 → 5
GM :
三体の人形達が武器を構える。
レネゲイドの大半を封印された崇晃を、確実に仕留めるかのように。
剣を、槍を、槌を持った人形が殺到する。
GM :
それぞれが無感情のまま、しかし確実な殺意を持って。
機械化された体を切り裂き、突き刺し、粉砕していく。
浜 崇晃 :
先程感じていたそれとは比べ物にならない程の痛み、刃が内部を突き抜ける感覚に衝撃をうけ初動が遅れる。
浜 崇晃 :
「ぁ、あ゛っっっい、ギ…!!」
浜 崇晃 :
激痛で呻くと共に、かろうじてレネゲイドウイルスに侵されたその体は急速な回復を始めた。
浜 崇晃 :
「ッぁ、グ……ッぁ、」息も絶え絶えに燈台を睨みつける。
GM :
・イニシアチブ
GM :
行動値10、人形群Bのメインプロセス。
GM :
マイナーアクションは無し。
GM :
メジャーアクションで《カスタマイズ》+《ブルータルウェポン》+《コンセントレイト》使用
GM :
対象はどうしようかな、離れてる二人をダイスで決めよ
GM :
1d2 PC番号(1D2) > 1
GM :
クリスタちゃん
GM :
12dx+10@7 命中(12DX7+10) > 10[2,2,3,4,4,4,7,9,9,9,10,10]+10[1,1,7,8,8,10]+10[3,6,6,9]+2[2]+10 > 42
GM :
暴走してると思うのでダメージいきます
GM :
5d10+25 装甲有効ダメージ(5D10+25) > 28[3,3,7,6,9]+25 > 53
GM :
53!
クリスタ :
装甲34点で軽減して19点…! ヴァニタスの不意打ちを受けていなければ生存していましたが戦闘不能…!!
GM :
悲しい…リザレクトどうぞ
クリスタ :
1d10 ふたつのシナリオを通して初めてのリザレクト(1D10) > 5
system :
[ クリスタ ] HP : 11 → 5
system :
[ クリスタ ] 侵蝕率 : 85 → 90
GM :
二体の人形が銃を構える。
人形達も、もうほとんどが傷つき壊れた状態だ。
もし燈台透に意志があれば、武器とはいえ彼女達を下がらせていたのかもしれない。
GM :
しかし、銃声は響く。
全く同時に引き金を引き、二つの発砲音が重なって一つに聴こえる。
放たれた弾丸が、レネゲイドをほぼ失ったクリスタを襲う。
クリスタ :
「──魔力装甲、臨時縫製!」
クリスタ :
呟いて手を翳すと、再び“魔法陣”が出現する。
クリスタ :
……しかし、封印を施されたクリスタに斥力結界を維持するだけの余力はない。
クリスタ :
「……ッ!!」
クリスタ :
魔法陣は霧散して、斥力の障壁が貫かれる。
クリスタ :
放たれた弾丸の勢いはそれだけに収まらず、クリスタの磨きぬかれた肢体も同様に貫いていく。
GM :
・イニシアチブ
GM :
行動値4、浜崇晃のメインプロセスです。行動どうぞ。
浜 崇晃 :
マイナーは放棄です!
浜 崇晃 :
メジャーで《アタックプログラム》を使用。
浜 崇晃 :
燈台にとどめを刺します。
GM :
了解です、判定どうぞ
浜 崇晃 :
7dx+19(7DX10+19) > 8[1,2,3,4,4,5,8]+19 > 27
GM :
流石に固定値が高い、透はドッジします
GM :
4dx(4DX10) > 8[5,6,6,8] > 8
GM :
当たる!
GM :
ダメージどうぞ、素手なので攻撃力-5、アームドスーツで+3なので、攻撃力の固定値は-2になるかな
浜 崇晃 :
3d10-2(3D10-2) > 15[4,6,5]-2 > 13
GM :
装甲値8なのでダメージは5点、1点でもダメージが入ればとどめは刺せるので
GM :
燈台透は死亡。勝利条件を満たしたので、これで戦闘は終了になります。
system :
[ 浜 崇晃 ] 侵蝕率 : 85 → 87
浜 崇晃 :
——パイルバンカーの展開に失敗。拳での戦闘を推奨。
——リミッター解除不可。バトル・マニューバ、起動できず。これより戦闘モードに入ります。
浜 崇晃 :
「…ッグ、は、……ごめ、す、ぐ終わらせる、から」
浜 崇晃 :
——腹部損傷部位を狙うことを推奨。
浜 崇晃 :
「く……ッ‼︎うっ、ぐ…ッ‼︎」
浜 崇晃 :
手に伝わる感触はあのときと同じだ。痛みと悔しさ、やるせなさ、恐ろしさとで顔をグチャグチャにして拳を振るう。
浜 崇晃 :
燈台の体がぐらりとよろめく。それきり起き上がることはなかった。
燈台透 :
「……ガ、ハッ」
GM :
透が初めて声を発する。
だがその口から漏れ出たのは、赤い血でしかなかった。
GM :
透が従えていた人形達が、自壊していく。
ある者は指先から、ある者は胴体から、ある者は顔の中央から……。
美しい造形が塵となって消えていく。その場に残ったのは、解放されたあなた達のレネゲイドウイルスだけ。
奪われたレネゲイドは主の元へと戻り、あなた達の心に空いた穴は塞がっていく。
だがその感覚は、残酷な程に、燈台透が二度目の死を迎えたことを示していた。
浜 崇晃 :
「……ッ…ぁあ……」そのまま立ち尽くしている
二階堂 新 :
「……浜!! 気を確かに持て!」 自分にも言い聞かせるように
浜 崇晃 :
「…っ、あらた……」ビクリと肩を震わせて
浜 崇晃 :
「……おれたちこれで、これで、よかったんだよな……?」
「殺し、いや、眠らせてやった、んだ。……それしか、それしかなくて……」
二階堂 新 :
「……ああ、ああするしかなかった。あいつが誰かを手にかける前に終わらせたんだ」
二階堂 新 :
「……俺が外したからお前がやることになった、それだけの話だ」
浜 崇晃 :
「……」後悔と申し訳ないのとで歪めた顔を手で覆い、乱暴に拭う
浜 崇晃 :
「……おう」
深月藍歌(琥珀) :
「………」
崇晃に視線を映すが、かける言葉が見つからない。自分が声をかけたところで気休めにすらならないだろう
GM :
燈台透の死体から、黒い光の粒子が浮かび上がる。
禍々しい輝きに照らされると、空気が重く淀んでいくような気がする。
その感覚には覚えがある。それはヴァニタスが領域を広げた時と同じもの。
つまりこれは、ヴァニタスが扱うオルクスシンドロームの因子だ。
GM :
オルクスの因子はあなた達を素通りし、闇の中へと消えていった。
その方角は、この森の更に奥、そのまた更に山奥へと通ずる道だった。
クリスタ :
「山奥……」その様子を俯瞰していたクリスタが口を開く
深月藍歌(琥珀) :
「ヴァニタスの物ね……山奥へ吸い込まれていったけど、アレって……」
二階堂 新 :
「……本体はあの方向に構えてる、ってことだろうな」
浜 崇晃 :
「……だな」憎悪のこもった目つきで山奥を見やる
クリスタ :
「ええ、ソウルイーターの身体を操作していたオルクスの因子が持ち主の元に帰ったみたいね」
二階堂 新 :
「どうする? 逃げられる前に突入するのも手ではある」
深月藍歌(琥珀) :
「ええ、今のを追うって言うのは十分有りね」
浜 崇晃 :
「……おれもありだと思う、引き返したところで助けは当分ないわけだし」
クリスタ :
「今度は否定意見はないみたいね、ワタクシも同じコトを考えていました」
クリスタ :
「行きましょう、ヴァニタスを倒しに」
クリスタ :
「──────いえ、シアを連れ戻しに」
二階堂 新 :
「ああ……そうこなくっちゃな……!」
深月藍歌(琥珀) :
「やってやろうじゃない。でも私はヴァニタスをぶっ飛ばすことに集中させてもらうわ」
森の奥に広がる闇を見つめる
深月藍歌(琥珀) :
「シアの心配はクリスタ、貴女に任せるわ」
クリスタ :
「シアの、心配」
クリスタ :
「……そうね、それはワタクシに任せなさい」
二階堂 新 :
「(……透チャン、あんたの娘は俺達が必ず連れ帰るぜ)」
二階堂 新 :
「(俺はまだやることがあるからそっちには行けねぇが……いつかまた会おうな)」十字を切る
浜 崇晃 :
「おれは……そうだな。シアを連れ戻す、絶対に」
浜 崇晃 :
「……(そしてヴァニタス、お前との決着をつけにいく)」
浜 崇晃 :
ヴァニタスに対しp尊敬/n憎悪、Nを表で取得。
シアに対しロイスをp同情/n悔悟に変更、Nを表で取得。
新に対しては取得したロイスをp憧憬/n悔悟に変更、Pを表で取得します。
system :
[ 浜 崇晃 ] ロイス : 4 → 6
二階堂 新 :
ヴァニタスにロイスを取ろう! 執着/殺意の表はNで!
system :
[ 二階堂 新 ] ロイス : 5 → 6
深月藍歌(琥珀) :
自分もロイス変更!ヴァニタスの感情をP執着/N敵愾心に変更するぜ!表に出てるのはN!
クリスタ :
私もヴァニタスの感情を変更しましょう! 『有為/敵意のN表』から『感服/憤懣のN表』に!!
GM :
了解です
GM :
ではあなた達はヴァニタスを追うため、シアを連れ戻すため……山奥へと進んで行く。
GM :
シーン終了。
シーン12 止まった心臓
GM :
では次のシーン、登場は全員。
GM :
ヴァニタスを追いかけていった後のシーンになります。登場侵蝕のダイスをどうぞ。
クリスタ :
1d10+90(1D10+90) > 9[9]+90 > 99
深月藍歌(琥珀) :
1d10+88(1D10+88) > 3[3]+88 > 91
二階堂 新 :
1d10+98(1D10+98) > 3[3]+98 > 101
浜 崇晃 :
1d10+87(1D10+87) > 6[6]+87 > 93
美滝山 水鏡神社
GM :
ヴァニタスを追跡し、山奥まで足を踏み入れたあなた達が辿り着いたのは、赤く塗られた大きな鳥居だった。
ここは小さな廃神社、水鏡神社の鳥居だ。
鳥居の奥に続く石段の先には、廃れた祠が祀られている。しかし、今のあなた達がそこまで進む必要はない。
ヴァニタス :
「お、来た来た。遅かったじゃん」
GM :
何故ならヴァニタスが鳥居の上に立って、あなた達を見下ろしていたからだ。
シア :
「……。皆様……」
GM :
ヴァニタスのすぐ傍には、両手両足を縛られ、身動きの取れないシアの姿があった。
クリスタ :
「シア……!!」見上げて叫ぶ
シア :
「……クリスタ、様……」
さっきよりは意識がはっきりしている、しかしその目はまだ不安と絶望の中にあった
二階堂 新 :
「やっぱりここにいやがったか……ヴァニタス!」
ヴァニタス :
「まあね~。それにしても、一応来るとは思ってはいたけど……君達もよく追いかけてきたね?」
ヴァニタス :
「透くんをぶっ殺してまでさぁ」 くすっと笑う
浜 崇晃 :
「ッ‼︎……おまえと、お前なんかと一緒にするな!!殺したくなんてなかった!」息を荒げて怒鳴る
ヴァニタス :
「わぁ、怖い!」 キャーと悲鳴を上げて
二階堂 新 :
「……安い挑発だな。一流の技術で作られた身体が泣いてるぜ」無表情で
ヴァニタス :
「あははっ、君は冷静だね。かっこいいよ」
深月藍歌(琥珀) :
「相変わらず減らない口ね……」
ヴァニタスを見上げて溜息を吐く
ヴァニタス :
「こんばんは、アンバちゃん。まあ僕、お喋り好きだからね」
二階堂 新 :
「(……この余裕、話に聞いてたのとは随分違う様子だな。力を取り戻しつつあるのか?)」
ヴァニタス :
「まあーでも、透くんも可哀想だね」 足場にしている鳥居にちょこんと座り
ヴァニタス :
「こんな短い間に“二回目”だぜ。君達UGNのお仲間にガチ殺意向けられたの」
クリスタ :
「二回、目……?」
ヴァニタス :
「うん」
ヴァニタス :
「裏切られたんだよ、燈台透は」
深月藍歌(琥珀) :
「裏切り……UGNに、ってことよね……」
ヴァニタス :
「そ。もう二日前だっけ?」
ヴァニタス :
「僕の封印状態を確認しに来た時、後ろから撃たれたんだよ」
ヴァニタス :
「凪宮支部のお仲間の一人にさぁ」
二階堂 新 :
「……本気で言ってんのか?」
ヴァニタス :
「言ってるけど~?信じられない?」
浜 崇晃 :
「……お前はソイツと手を組んだのか?」
ヴァニタス :
「いや、それは全く。っていうか僕、凪宮支部の中じゃ透くん以外興味無いし」
ヴァニタス :
「突然透くんを撃って、そのまま返り討ちにあって逃げちゃったしね。一言も会話すらしてないよ」
クリスタ :
「は……? それなら何を目的とした裏切りだったって言うの……?」
ヴァニタス :
「さあ?そこまで僕が知るわけ無いじゃん」
ヴァニタス :
「ただ、最終的な目的が何かは知らないけど……とりあえず僕を自由に動き回れるようにしたかったんじゃないかな」
ヴァニタス :
「あいつの裏切りが無かったら、僕は不意を突いて透くんにとどめ刺せなかったしね」
クリスタ :
「(ヴァニタスを自由にするコトが目的……? 世界を巻きこんだ心中が目的だとでも言うの……?)」
深月藍歌(琥珀) :
「まったく迷惑な話だわ……。アンタなんか解放して何がしたいんだか……」
浜 崇晃 :
「……っ‼︎」あまりの胸糞悪さに顔を歪める
二階堂 新 :
「(考えることが増えちまったな……! ったく!)」
ヴァニタス :
「……ま、君達もよく知らなかったのなら別にいいや。もしどこかで知ることがあったら教えてよ。……もうどっかで野垂れ死んでるかもしんないけどね」
ヴァニタス :
「っていうか、それよりさ、そんなことよりさ!」 ぱぁっと瞳を輝かせ
ヴァニタス :
「僕、分かっちゃったんだよ!」
ヴァニタス :
「シアの正体!」
クリスタ :
「…………正体?」
深月藍歌(琥珀) :
「正体~……?何よ、まさかアンタみたいに何かが封じ込められてるって言いたい訳?」
ヴァニタス :
「うん、そうだよ。アンバちゃん」
ヴァニタス :
「シア、この子はもう一人の僕だ」
ヴァニタス :
「この子の体の中には、僕と同じ死神のレネゲイドが封印されているんだよ」
クリスタ :
「────は?」
クリスタ :
「虫一匹殺せないようなシアが同じ死神ですって…? 冗談も休み休み言いなさい…!!」
シア :
「………………っ」 目を伏せる
ヴァニタス :
「冗談は好きな方だけど、これは冗談じゃないんだよねぇ」
ヴァニタス :
「この体から微かに感じられたレネゲイドを、サイコメトリーで調べてみた。そしたら、やっぱり僕の力と全く同じだったんだよ」 シアを見て
ヴァニタス :
「透くんは僕のレネゲイドを分割して、二体の人形に封印したんだ」
ヴァニタス :
「どちらか片方の封印が解けかけても、完全に力を取り戻せないように、さ」
クリスタ :
「…………本当なの、シア?」ヴァニタスの言葉は鵜呑みにせずシアに尋ねる
シア :
「……わ、わたし、は……」
体が震える。その先の言葉が出てこない。
クリスタ :
「……………………」
ヴァニタス :
「……分かんないならさ、見せてあげよっか」
ヴァニタス :
「この子の中身」
クリスタ :
「中身……? 今度は何を言って────」
GM :
ヴァニタスは《加速する刻》を使用。
あなた達が反応するよりも速く、シアの胸倉を掴んで持ち上げ、
GM :
《インフィニティウェポン》で鉤爪のように変化した手を、
シアの胸に、深く突き刺した。
シア :
「……っ、え……?」 目を見開き、胸を抉るヴァニタスの手を見下ろす
シア :
「……!カ、ヒュ……」 肺から押し出されたような空気が口から漏れる
クリスタ :
「────ッ!? シアッ!? シアッ!!!!」
二階堂 新 :
「……ッ!! ヴァニタス、手前ぇ!!」
深月藍歌(琥珀) :
「ヴァニタス…!あんた何をしようって言うのよ!」
浜 崇晃 :
「ッア゛、あ、しあ?…シア!!」
GM :
叫ぶあなた達を意にも介さず、ヴァニタスは不気味に笑みを浮かべる。
ヴァニタス :
「──ほら、見つけた」
GM :
穿たれた胸の奥に隠されていた物を引きずり出す。
それは人間の心臓の形をした、レネゲイドの塊だった。
真っ白に染まったその心臓は鼓動を打つこと無く、死んだように止まっている。
シア :
「あ……ぁ、ぁ……」
GM :
体からレネゲイドを抜き取られ、シアの瞳から生気が消えていく……。
クリスタ :
「────ッ!! このッ!!」
クリスタ :
重力を操作し鳥居を駆け上る。
クリスタ :
そして、ふたつの林檎の魔眼を飛ばしてヴァニタスにぶつける。
ヴァニタス :
「おっと」
後ろに跳ぶ。《飛行能力》を使用。
領域を操作し、空中に浮いて林檎型の魔眼をギリギリのところで回避する。
ヴァニタス :
「そう怒るなよ。返してあげるからさ」
ヴァニタス :
「こんな抜け殻で良ければね」
GM :
ヴァニタスはシアから手を離す。
シアの体は宙に放り出され、鳥居の下へと落ちていく。
クリスタ :
「…………!!」
クリスタ :
≪軽快なる積み荷≫を使用! シアの体が石畳に叩きつけられる前に浮力を与えて回収します!!
GM :
では、シアを浮力で受け止めることが出来る。石畳に激突し、その体が砕け散ることはない。
シア :
「……っ、う、ぁ……」 まだかろうじて意識が残っているのか、掠れた声が漏れる
クリスタ :
「シア……!! しっかりしなさい……!! シア……!!!!」
クリスタ :
バロール能力で自分の両腕まで引き寄せ、シアの体を揺さぶる。
二階堂 新 :
「クソ……! 俺の能力じゃあそこまで届かねぇ……!!」 歯を食いしばる
シア :
「…………」
シア :
「クリスタ……さ、ま……どこ……ですか……」
焦点の合っていない目。もしかしたら、もう目がほとんど見えなくなっているのかもしれない
クリスタ :
「……!! ワタクシはここよ…! すぐ傍にいるわ…!!」
クリスタ :
自分の傷口から流血する程、シアの身体を力強く抱きしめる。
シア :
「……そこ、ですか……」
シア :
「…………」
シア :
「……わた、し……。ほんと、は……きづいてた…………」
シア :
「じぶんが……よくない、もの……だって…………」
さっきの返事のつもりなのだろう。か細い声で言葉を紡ぐ
クリスタ :
「そんな、こと……」
クリスタ :
「そんなこと、どうだっていい……!!」
クリスタ :
「シアはシアでしょう…!? アナタが人形のRBだと思っていたから、こんな傷だらけになっても探しにきた訳じゃない…!!」
シア :
「……そっか……」
シア :
「そう、です……か……」
シア :
「ふ、ふふっ……。やっぱり、おやさしい……かた、です……ね……」 弱々しく微笑む
クリスタ :
「何……、満足した顔、しているのよ……」
クリスタ :
「ワタクシを置いて勝手に死ぬなんて許しません…!!」
クリスタ :
「誰にも愛される存在に、なるのでしょう…? 死んだアナタを愛せる訳、ないでしょう…!!」
シア :
「………………」
シア :
「そう、です……ね……」
シア :
「でも……だけ、ど…………」
GM :
────ごめんなさい。
GM :
掠れた声で紡がれた最期の言葉は、何に対してのものだったのだろうか。
あなたの言葉を守れず、愛せない人形になってしまうことに対してか。
あなたをここまで巻き込んだことに対してか。
それとも、己の正体が罪深い存在であったことに対してなのか。
……おそらく、その全てだった。
GM :
その言葉を最後に、シアが瞼をゆっくりと閉じる。
彼女の全身から力が抜け、抱える両腕にかかる重みが増す。
GM :
本来、人形は自我を持って動かない。
そういう点において、シアは人形としての定義からは大きく外れた存在だ。
本当なら、動かなくて当たり前。
人形はすぐに涙を流す泣き虫では無いし、可愛らしい笑顔で笑うことは無いし、透き通った綺麗な声であなたの名を呼ぶことも無い。
GM :
今までが異常だったのだ。
……それなのに。ただの人形に戻っただけなのに。
シアの今の姿は、あなたに死を感じさせるものでしか無かった。
クリスタ :
「シア……、しあ……?」
クリスタ :
「し、あ…………」
クリスタ :
少女の頬をつたい、一滴の涙が人形に落ちる。
クリスタ :
自分でも気付かない内に、少女は泣いていた。
クリスタ :
──今まで後悔しないように人生を歩んできた。
クリスタ :
だから、少女は喪失を経験したコトがなかった。
クリスタ :
そうした悲しさで涙を流したコトが、なかった。
クリスタ :
「うっ、ううっ……」
クリスタ :
この感情が悲しいというモノなのか。
クリスタ :
……大事なモノは失って初めて気づく、とはよく言ったものだ。
クリスタ :
脅かしてしまったお詫びに手を貸す、ただそれだけの関係だったハズなのに、こんなに胸が締めつけられる思いをするなんて、思わなかった。
クリスタ :
「…………」
クリスタ :
足下のふらつきを堪える。 ここで悲壮と絶望に蹲って泣くのは誰でもできる。
クリスタ :
自分は貴族なのだ。 自分が後悔しない選択を続けるのだ。 ここで倒れるのは今までの自分への裏切りに他ならない。 と自分を奮起し、涙を拭う。
クリスタ :
「ヴァニタス……!!」
クリスタ :
涙で歪む視界に敵を捉え、戦闘態勢を取り直す。
深月藍歌(琥珀) :
「……やってくれたわね、ヴァニタス」
物言わぬ人形となったシアから、ヴァニタスに鋭い目つきを向ける。
深月藍歌(琥珀) :
「……少し理解できたわ。大切だったものが目の前で奪われる悲しさ……」
深月藍歌(琥珀) :
「クソみたいな気分ね……っ」
蒼雷を纏い、戦闘体勢を取る。
二階堂 新 :
「ああ」
二階堂 新 :
「倒さなきゃいけねぇ理由はいろいろあるが……」
二階堂 新 :
「俺は俺の矜持で……必ずお前を倒すぞ、ヴァニタス!!」
浜 崇晃 :
「……ッスー」叫び出したいような気分だった。どうして?太一が死んでからレネゲイドウイルスが憎かった。憎いと思っていた、今回の死神だって潰してやると思っていた。けれど……
浜 崇晃 :
酷い混乱の中にいる、しかし今ここでやるべきことは1つになった。
浜 崇晃 :
「……おしまいにしよう、ヴァニタス。今度こそお前を潰してやる」
ヴァニタス :
「ふふっ、良い殺意だね~みんな」
ヴァニタス :
「でも……本当に倒せると思ってるの?これから完全体になる、この僕を」
GM :
ヴァニタスは口を大きく開けて、その中に止まった心臓を放り込む。
そして、ゴクンと喉を鳴らして飲み込んだ。
ヴァニタス :
「……長いようで短かったなあ……この体も」 名残惜しむかのように呟いて
GM :
ヴァニタスの顔に、ピシリと亀裂が入った。
亀裂は美しい陶器の肌に走っていき……やがて、彼女の全身を醜く埋め尽くす。
それは卵の殻を破り、雛鳥が孵るのによく似ていて。
GM :
砕き割れた人形の中から、圧倒的な力が光と共に溢れ出す。
禍々しくも眩い奔流が闇夜を塗り潰し、あなた達は目を開けていることも出来なくなるだろう。
クリスタ :
「────ッ!!」シアの亡骸を抱えながら、足下に重力を生んで備える
二階堂 新 :
「なんて光だ……!」
深月藍歌(琥珀) :
「なにっ───!?」
あまりの光量に右腕で視界を覆う
浜 崇晃 :
「…っ‼︎」眩しさはとうに認識できないのだが、視界は光の白一色である。開いていても、いなくても変わらない。
GM :
…………。
GM :
光が収まり、あなた達は瞼を開く。
目の前の地面には、粉々になった人形の破片が落ちている。
GM :
視線を上げていく。
夜空に浮かぶのは、残酷な程に美しい満月。
そして、綺麗な月の光を遮るように漂う一つの影。
GM :
ボロボロの黒いローブを夜風に靡かせ、
一振りで全てを刈り取れそうな大鎌を手に、
肉も血も削ぎ落とされた白骨の体を顕にした──
GM :
────死神だ。
クリスタ :
「……これはまた随分とみすぼらしくなりましたわね、ヴァニタス」
クリスタ :
「それでも高いところが好きなのは相変わらずかしら!」殺意でなく敵意の籠った視線で夜空を見上げる
深月藍歌(琥珀) :
「まんま死神って訳ね…。いいわ、相手してあげる……」
深月藍歌(琥珀) :
「一度、神様ってヤツをぶん殴ってみたかったのよ!」
宙に浮かぶ死神へ私怨をぶつける
浜 崇晃 :
「……こうまで死神然と変わるとはな」太一やシア、燈台の姿が脳裏に浮かぶ
「仇討ちだ、いくぞ」
二階堂 新 :
「またつまんねぇ恰好になったな……!」
二階堂 新 :
「遠慮なくやれそうで助かるぜ!!!」
ヴァニタス :
「…………」
ヴァニタス :
「やる気になってるとこ、悪いんだけどさぁ」
ヴァニタス :
「別に僕は、君達と戦う気、ないんだよね~……」
ヴァニタス :
「だって君達、弱いんだもん」 まるで興味の無さそうな声で言う
深月藍歌(琥珀) :
「あ…?何、完全体になったからって余裕ぶっこいてる訳?」
ヴァニタス :
「そ。今までと違って余裕なんだよ、アンバちゃん」
ヴァニタス :
「どうして僕があんな人形に封印されてたか、忘れちゃったわけじゃないでしょ?」
深月藍歌(琥珀) :
「……まあね。とんでもないRBだってのは知ってるわよ……」
深月藍歌(琥珀) :
「───でも、ここで退いたら女が廃るじゃない?」
勝てないかもしれない、と思わなかった訳ではない。しかしここにいるのは私達4人だけ……ヴァニタスを逃せば、平穏は容易に崩されるだけでは済まないだろう。
深月藍歌(琥珀) :
「だから、あんたに歯向かわせてもらうわ…!」
湧き上がる死の恐怖を抑えながら、死神に不敵な笑みを浮かべてみせる
ヴァニタス :
「ふ~ん……なるほどね。そういうのは嫌いじゃないよ」 少し興味が出たように首の骨を鳴らして
ヴァニタス :
「でもそこまで言うんだったら、君達何か勝算があるの?」
深月藍歌(琥珀) :
「さあ、ね……」
これと言った対策はもちろんない。今言い切った言葉は突けば崩れる砂城のようなものだ。
ヴァニタス :
「……ま、無いよね?君達、透くんの死体を見て、この世の終わりみたいな顔して騒いでたしね」
ヴァニタス :
「あのさあ、アンバちゃん。僕がこの世で一番つまらないと思ってるのはさ」
ヴァニタス :
「勝つか負けるか分かり切ってる勝負だよ。大体、勇気とか覚悟とかそんなものだけで何とかなるのなら、僕はもうとっくの昔に殺されてる」
深月藍歌(琥珀) :
「……まったくね、そこには同意するわ。」
深月藍歌(琥珀) :
「あの世の存在に道理を説かれるのは私もつまらないけどね……」
ヴァニタス :
「だろ~?だから僕はもう行くよ」
ヴァニタス :
「そんなに戦いたいなら、もっと僕を楽しませられるだけの何かを用意してから来てよ。そしたら、僕も遊んであげる」
ヴァニタス :
「……ま、それまでに世界が終わってなきゃ良いけどね!!」
GM :
ヴァニタスは《瞬間退場》を使用し、シーンから退場。
夜空を飛び、真っ直ぐに街の方角へと向かって消えていく。
二階堂 新 :
「まずい!! 街の方に行きやがった!」
浜 崇晃 :
「ッ…‼︎」見るや否や街に向かって走り出す
深月藍歌(琥珀) :
「人の多い方に行くわよねそりゃ…!」
クリスタ :
「…………待ちなさい、タカアキ」シアを抱えて、トンと鳥居から降りて
浜 崇晃 :
「…ッなんだよ!」振り返らず、その声に立ち止まって
クリスタ :
「……一度、冷静になりなさい」
クリスタ :
「ワタクシが攫われたシアの捜索を強行しようとした時、そういったのはアナタの方だったハズですわよ」
クリスタ :
「……ヴァニタスの言葉通り、ワタクシ達に勝算がないのは確かでしょう?」
浜 崇晃 :
「…ッ‼︎クソ、」「ああッ!!そうだよ、わかってるよ…!けど、けどよ……」凪宮の皆にこれ以上手を出されたらどうしよう
焦燥の中大きく息を吐いて
クリスタ :
「分かっているのなら結構……、今、ワタクシ達が倒されては、それこそヴァニタスを打倒する機会がなくなって被害が拡大してしまうでしょう……」
クリスタ :
「とにかく勝算を見つけましょう……、万全の状態でも人間一人に封印されていた以上、絶対の存在ではないハズよ……」ギリ、と歯噛みする
深月藍歌(琥珀) :
「…透の人形でも残っていればね、私達で使えるかわからないけど……」
レネゲイドを吸収、封印する。という性質を思い出して
二階堂 新 :
「……透チャンはあいつの封印が解かれるよりも前……一週間前に俺に声を掛けた。すぐに来いと言わず、わざわざ時間差で来るようにな」
二階堂 新 :
「もしかしたら、俺達に何かを残してるかもしれないぜ」
浜 崇晃 :
「…っ、……悪かった」クリスタらしくもない、その切羽詰まった振る舞いに彼女も同じなのだといくらかの冷静を取り戻す
「……それじゃ、一旦凪宮支部に帰るってことか?」
クリスタ :
「ええ、そうですわね……」
クリスタ :
「考えてみればヴァニタスが封印されていた場所について、ワタクシ達は何も知らないと言っていい……凪宮支部に戻るのも選択肢としてアリでしょう……」
深月藍歌(琥珀) :
「……一旦戻りましょう。ヴァニタスを見逃すことになるのは癪だけどね……」
溜息を吐き出す
二階堂 新 :
「急がば回れって奴だ。いま俺達に勝算があるとすれば、あいつの余裕に付け込むことだからな…!」
浜 崇晃 :
「…ッとにな…‼︎…わかった。行こうぜ」
二階堂 新 :
「おう! 必ずあいつを倒すぞ……!」
GM :
では、あなた達が凪宮支部を目指して駆け出す……というところでシーン終了。
GM :
ロイスの取得と感情の変更のみ可能です。
クリスタ :
シアのロイスを『庇護/不安のN表』から『慈愛/喪失のN表』に変更!
クリスタ :
Sロイスに指定しますわ!!
GM :
了解ですわ!
浜 崇晃 :
二階堂新のロイスを憧憬/悔悟のp表から連帯感/悔悟のp表に変更します!
二階堂 新 :
ロイス変更は……一旦様子見で!
深月藍歌(琥珀) :
自分も今は保留!
GM :
了解です!
シーン13 死神は命を凪ぐ
GM :
このシーンはマスターシーンです。PCは全員登場不可。
凪宮市 上空
ヴァニタス :
「さて、と。どうやって殺すのがいいかな」
GM :
深夜二時。
夜空を漂うヴァニタスは、眼下に広がる凪宮市の夜景を見下ろしながら呟く。
ヴァニタス :
「見てて面白いのは、恐怖で顔が歪んだままの死体や、死に抗うけど結局殺されて無念の残った顔の死体だけど……」
ヴァニタス :
「…………」 何かを思い出すように考え込んで
ヴァニタス :
「……いや、そっちはやめておこうか」
GM :
ヴァニタスは大鎌を掲げ、静かに一言、こう告げた。
ヴァニタス :
「“死ね”」
GM :
それは本気か冗談か。
口に出したか、心の中で呟いただけか。
己に対してか、他者に対してか。
この国に住む者達が発した至極単純な殺意の言葉を、死神は死の宣告に選んだ。
GM :
ヴァニタスはオリジナルのEロイス《ヴァニタス》を使用。
Eロイス《ヴァニタス》
タイミング:オートアクション
技能:- 難易度:自動成功
対象:- 射程:-
衝動:殺戮
効果:いつでも使用できる。
指定した範囲内に存在する生物は、エンディングフェイズになった際に必ず死亡する。
この効果は《ヴァニタス》を使用したジャームを倒すことでのみ解除出来る。
このEロイスはバックトラックと経験点の計算の際、一つにつき三個分のEロイスとして計算する。
GM :
指定範囲は、全世界。
GM :
ヴァニタスの力を乗せた《ワーディング》が広がっていく。
GM :
ヴァニタスが選んだ死因は、“安楽死”。
安らかに、眠るように、苦痛を一切感じずに。
日本中の人間が、動物が、オーヴァードが、レネゲイドビーイングが……眠っていく。
GM :
ワーディングは更に拡大していく。
やがて力は海を超え、夜明けを迎える頃には全世界を覆い尽くすだろう。
その時、全ての生物は死に至るのだ。
ヴァニタス :
「あっけないな、ほんと」
GM :
人生は無意味で無価値で、虚しく儚い。
己の宣言一つで全てが終わる、そんな空虚な世界を嘆くようにヴァニタスは呟く。
ヴァニタス :
「……さて、そろそろ行こうかな」
GM :
しかし、凪宮市を見下ろす死神は、それでも何かを期待するかのような声色で呟いて。
GM :
その姿を、静かに消した。
GM :
シーン終了。
シーン14 抜け殻
GM :
ミドルフェイズ最後のシーンです。登場は全員。登場侵蝕のダイスをお願いします。
クリスタ :
1d10+99(1D10+99) > 8[8]+99 > 107
深月藍歌(琥珀) :
1d10+91(1D10+91) > 2[2]+91 > 93
二階堂 新 :
1d10+101(1D10+101) > 10[10]+101 > 111
浜 崇晃 :
1d10+93(1D10+93) > 6[6]+93 > 99
水鏡の森 入口
GM :
眠い。
そう感じたのは、あなた達が山を下りて森の入口まで戻り、ヴァニタスの《ワーディング》を感じ取った直後だった。
GM :
不自然な程に異常な眠気が襲い掛かってくる。
今すぐにでも横になって瞼を閉じたくなってしまうだろう。
だが、このまま夢の中に落ちれば最後。この先決して目覚めることはない──そんな確信染みた予感を覚える。
深月藍歌(琥珀) :
「これ…ヴァニタスの、よね……っ」
眠気に抗いながら、3人に確かめるように声をかける
二階堂 新 :
「だろうな! ああ……くそっ!」 ふらふらと歩く
浜 崇晃 :
「…く、ッこんな、状況でこの眠気…おれだけじゃ…ないってことなら、間違いなく……‼︎」
クリスタ :
「……ハッ、それなら対処は簡単ね」
クリスタ :
ソウルイーターの弾丸で穿たれた傷穴に指を入れる。
クリスタ :
当然、激痛が走るが、少女はニヤリと口角を歪める。
クリスタ :
……痛みは生存の証明だと、そう認識しているからだ。
深月藍歌(琥珀) :
「……貴族ってそんなえぐいこと平気でできるのね。気に入ったわ」
クツクツと笑って
クリスタ :
「フフ、ここで永遠の眠りについてバッドエンドだなんて、美しくないでしょう?」
クリスタ :
「王子様がキスで呪いを解きに来てくれるのなら考えなくもないけれど」
深月藍歌(琥珀) :
「ふっ、その王子様も眠りにつきそうな状況だけどね。バッドエンドはごめんなのは私もだわ」
二階堂 新 :
「根性あるじゃねぇか……! 死なない程度にしとけよ……!」
浜 崇晃 :
「……王子いらねえだろ、王女とかそんな可愛らしいタマはいねえし」見習って傷口に手を入れる
浜 崇晃 :
「……おれらはこんな終わり方、認めてなんかやらない」だろ?と片頬を薄く引き上げて
二階堂 新 :
「おうよ……!」両手で思い切り頬をはたく
GM :
では、あなた達がそう話している時だった。
GM :
突然、シアの体が淡い光を放ち始める。
クリスタ :
「────え!?」
二階堂 新 :
「なんだ!??」
深月藍歌(琥珀) :
「……は?」
眠気で一瞬反応が遅れる
浜 崇晃 :
「ぁ!?!」
GM :
優しく包み込むような光を放ちながら、シアの体が空中に浮かび上がる。
そして、あなた達は目撃するだろう。
彼女の砕けた胸の穴が、少しずつ修復され始めていることに。
まるで《リザレクト》でも発動したかのように、シアの致命傷が一人でに直っていく……!
クリスタ :
「ひとりでに直って……!? モルフェウスの能力……!?」
クリスタ :
「もしかして、まだ生きて────」
深月藍歌(琥珀) :
「再生してる…!?まさか、まだレネゲイドが残って……?」
浜 崇晃 :
「ッ…!?」目を凝らして様子を見ている
浜 崇晃 :
「……(シアは死んだ。ならどっちだ、奇跡か罠どっちなんだ…‼︎)」
二階堂 新 :
「……そうこなくっちゃな……!」
二階堂 新 :
「希望か、絶望か……!」
GM :
……やがて、修復は完了する。
破けた衣服さえも元通りになったシアが、ゆっくりと地面に降り立った。
キッ、と関節が軋む音を立てながら、彼女は瞼を開く。
GM :
──その瞳を、血のような赤色に染めて。
クリスタ :
「し、あ……?」
深月藍歌(琥珀) :
「……あんた、シアよね?」
瞳が赤く染まったことに警戒して、声をかけて様子を見る
二階堂 新 :
「……」何が起きてもすぐ反応できるように集中力を研ぎ澄ましている
浜 崇晃 :
「……ッ」赤の色にヴァニタスを思う。警戒は解かない。
シア :
「…………」
GM :
シアは自分の手や体を確認するように眺めてから、あなた達を見上げる。
シア :
「……僕が目覚めたということは……」
シア :
「シアの心臓は奪われ、死神は完全なる復活を遂げた……。そういうことで合ってるかな」
二階堂 新 :
「……ああ」
二階堂 新 :
「ただでは死なないと思ってたぜ……透チャン!」
シア :
「うん……久しぶり、新」
シア :
「それと、君達とは初めましてかな」 新以外の三人の顔を順番に見て
シア :
「僕は燈台透。UGN凪宮支部の支部長です」
シア→燈台透 :
「よろしくね」 そう自己紹介し、微笑む
クリスタ :
「ソウル……イーター……!?」
深月藍歌(琥珀) :
「……あんた、死んだはずじゃ……」
浜 崇晃 :
「燈台、サン……」唖然とした顔で
燈台透 :
「あぁ、死んだよ。その様子だと、僕の死体ももう確認済みか」
クリスタ :
「ええ……、ヴァニタスに操られたアナタの身体をワタクシ達は……」
燈台透 :
「そうか……あの力か……」
燈台透 :
「苦労をかけたことを謝りたいが、今は時間が無い」
燈台透 :
「まずは君達に説明をさせて欲しい。良いかな?」
二階堂 新 :
「再会を喜びたいとこだが……手短に頼む!」
深月藍歌(琥珀) :
「…ええ、話してちょうだい」
浜 崇晃 :
ひとまず…と堪えて頷く
クリスタ :
「…………」絶句しているがOKという意味らしい
燈台透 :
「……まず、今の僕のことについてだ」
燈台透 :
「この人形、シアの体には僕の魂の一部が宿っている。ヴァニタスのレネゲイドが失われた今、その魂の意識が表に出て来たんだよ」
GM :
と、透は事情の説明を始める。
少しややこしいから台詞で説明すると抜けが出そうなので、ここは箇条書きで要約して説明します。
燈台透の説明
1.ヴァニタスを完全に封印するためには、人間の魂が宿った人形が必要だった。
2.透は自分の魂を三つに分割し、シアとその複製に宿らせた。
3.封印の人形にシアが使われた理由は、透の能力は人形の完成度に依存するから。ヴァニタス程のジャームを封印するには、最高傑作のシアを使うしか無かった。
4.ヴァニタスの封印を人形二体に分けたのは、もし封印が解けた時、ヴァニタスが完全復活するのを防ぐため。
5.今年の一月、何故かEロイス《ファイトクラブ》が発動し、ヴァニタスとは全く異なる人格がシアに芽生えた。
6.分割された透の魂は基本的にシアの体の奥底で眠っているが、シアからヴァニタスのレネゲイドが無くなった時は、透の意識が表に浮上するようにあらかじめ仕掛けられていた。
Eロイス《ファイトクラブ》
タイミング:常時
技能:- 難易度:自動成功
対象:自身 射程:至近
衝動:-
効果:あなたは人格の一部だけがジャーム化している特殊なジャームである。
表層に現れているあなたは正常な人間関係を結び、ロイスを持つことができる。
ルール的には、表層と内面はそれぞれ同時に登場できない別のNPCとして扱うこと。
(シアとヴァニタスは別々の人形にレネゲイドを分けられている間のみ、このルールを無視出来ることとする)
クリスタ :
「そもそも『魂を分割した』という話から信じ難いのだけれど……優れたモルフェウス能力者は魂さえ錬成する、とも言われるし可能なのかしら……」
燈台透 :
「可能じゃなくちゃ、今こうして喋ってないよ」
クリスタ :
「…………」
二階堂 新 :
「な~るほどな! 透チャンなら……まぁできるだろうな」 さっきの戦闘を思い出し
深月藍歌(琥珀) :
「とんでもない事をするもんね、まるで魔法使いだわ…」
燈台透 :
「そこまで大層なことじゃないけどね……」
燈台透 :
「本当に魔法が使えたら、あっけなく殺されることもなかっただろうし」 悔やむように言う
クリスタ :
「そういえば、ソウルイーターは身内に裏切られて死ぬコトになった、とヴァニタスが言っていましたわね…」
燈台透 :
「あいつ、そこまで喋ってたのか……」
燈台透 :
「あぁ、そうだよ。今となっては言い訳にもならないが、僕は仲間に裏切られたんだ」
クリスタ :
「……その理由までは語られなかったのだけれど、心当たりはあるの?」
燈台透 :
「いや……」
燈台透 :
「“レッド・チェイサー”……沢渡進司は、一年前共にヴァニタスを封印した、信頼出来る仲間だった」
燈台透 :
「あの日だって、特に怪しい素振りも無かった。侵蝕率も正常値だったし、ジャーム化したという訳でもない……」
燈台透 :
「すまないが、何故彼が裏切ったのか何も心当たりがないんだ」
深月藍歌(琥珀) :
「裏切りに躊躇がない狂犬、って訳じゃないらしいわね……」
クリスタ :
「そこにも謎がありそうで気になるけれど……」
クリスタ :
「今はヴァニタスに関する情報を優先しなければならないですわね」
深月藍歌(琥珀) :
「そうね……それで、"ソウルイーター"。何かヴァニタスに対抗できる手段はあるかしら」
二階堂 新 :
「この状況を覆す手段があるのか? ……無かったら世界の終わりが一歩近づくんだが」
燈台透 :
「あるよ。そのために、こうして僕の意識が目覚めるようにしていたんだから」
二階堂 新 :
「おお、さっすが透チャン!」
クリスタ :
「それって一体……?」
燈台透 :
「僕がやれることは一つだけだ」
燈台透 :
「もう一度、二体の人形にヴァニタスを封印する」
燈台透 :
「この体に元のレネゲイドを封じ込めれば、シアの意識も再び戻って来るはずだ」
クリスタ :
「シアの、意識も……」
クリスタ :
「そう…! シアが甦るのね…!?」
二階堂 新 :
「シアが蘇る……!」
浜 崇晃 :
「……すげぇな、奇跡だ」
二階堂 新 :
「……いや、でも……」
二階堂 新 :
「それって、お前はどうなんだ!?」
燈台透 :
「……どうって?」
二階堂 新 :
「その身体がまたシアのものになるとになるとしたら、お前の意識はどこに行くんだ!?」
燈台透 :
「これまで通り、この体の奥底で眠り続けるだけだよ」
燈台透 :
「僕の魂は、封印の人形のパーツに過ぎないんだから」
二階堂 新 :
「お前……お前がいなくなった後、シアがどんな気持ちでいたかわかってんのか!?」
二階堂 新 :
「俺だって……!」言いかけて口をつぐむ
二階堂 新 :
「……いや、そうするしか、ないんだよな」
燈台透 :
「……あぁ。そうするしか、無いんだ」
燈台透 :
「ごめん、なんて言葉の一つで済ませられないのは分かってる」
燈台透 :
「残されたシアが、どんな気持ちでいたか……それが僕の想像以上であることも、分かってる」
燈台透 :
「だから……今の僕に出来る限りのことをする。それだけだ」 爪が砕けてしまいそうになる程、拳を握る
二階堂 新 :
「……わかったよ、俺にできることがあれば何でも言ってくれ」
燈台透 :
「新……」
燈台透 :
「分かった、じゃあ……」
燈台透 :
「君達はもう、何もしないで良い」
クリスタ :
「────は?」
二階堂 新 :
「おいい!? そりゃどういうことだ!??」
浜 崇晃 :
「……なにいってんだ、アンタ」
深月藍歌(琥珀) :
「ちょっと、それは無いんじゃないの…!?」
燈台透 :
「もう君達に出来ることは何も無いと、そう言っているんだ」
燈台透 :
「ヴァニタスの封印は僕一人で出来るから」
クリスタ :
「……はいそうですか、って引き下がれって言うの?」
燈台透 :
「あぁ、そうだよ。これ以上、君達を巻き込む必要はないだろう」
クリスタ :
「…………」
二階堂 新 :
「誰が迷惑だなんて言ったよ!」
二階堂 新 :
「そりゃ……俺達がいてもなんか対抗策があるわけじゃねぇけど……」
深月藍歌(琥珀) :
「……私は嫌よ。ヴァニタスは一度ぶん殴らせてもらうわ……あっちも私達のことを待ってるような口ぶりだったしね。」
浜 崇晃 :
「……いくらなんでも、今の燈台サンだけじゃヴァニタスの相手はキツイんじゃないか。魂も肉体も失った今だ。沢渡のこともわかっちゃいないし。……納得できないね」
浜 崇晃 :
「……アンタと新とのこともそうだ。おれは間に合うかもしれないなら信じてギリギリまで足掻きたいよ。シアだってそんな覚悟だった」
クリスタ :
「ワタクシも引くつもりはありませんわよ」
クリスタ :
「こんな中途半端なまま、他人に任せて逃げるなんて美しくありませんもの」
クリスタ :
「──それとハッキリと言わせてもらうけれど」
クリスタ :
「アナタは一人で封印を施そうとして失敗したばかりじゃなかったかしら?」
燈台透 :
「……そうだね」
燈台透 :
「でも、ヴァニタスは……最悪のジャームだ」
燈台透 :
「もう十分に分かってるかもしれないが、あいつは君達の想像以上の力を持っている」
燈台透 :
「戦えば、もしかしたら命を落とすかもしれない。誰かが戻れなくなってしまうかもしれない」
燈台透 :
「もし生き延びたとしても、後遺症が残るかもしれない。……例えば、今の眠気がずっと続き、一日の大半を仮死状態で過ごさなければいけなくなるような……」
二階堂 新 :
「それってまさか……」
燈台透 :
「心当たりがあるか」
浜 崇晃 :
「……ある」
燈台透 :
「だったら、分かるだろう?」
燈台透 :
「……一年前の戦いは、そういう戦いだった」
燈台透 :
「それでも、君達は退かないのか?」
GM :
燈台透は問いかける。
GM :
死神と戦うという覚悟を。
二階堂 新 :
「愚問だな」
二階堂 新 :
「世界の命運がかかった戦いに向かうダチを、指くわえて見てられるわけねぇだろ!」
浜 崇晃 :
「……退かない」
「ここで退いたら守りたかったもの、全部守れないままだ。退かないと決めた」
深月藍歌(琥珀) :
「……私も少し前に、死にかけたことがあるの」
深月藍歌(琥珀) :
「暗い闇に溶けていくような感覚。きっとあれが死ぬってことなんでしょうね……」
夜空に浮かぶ満月を見上げる
深月藍歌(琥珀) :
「……だから、もしもあんたがヘマして同じ感覚を味わうのはゴメンよ。」
深月藍歌(琥珀) :
「……死んでほしくない人もいるしね」
クリスタ :
「(後遺症……)」
クリスタ :
「(ワタクシの目標、世界で一番の『美』を手にする道が断たれる可能性は非常に高いのでしょう……けれど……)」
クリスタ :
「ワタクシも、答えは変わりませんわよ」
クリスタ :
「ここで引いてしまったら、もう一生、ワタクシはワタクシを美しいと誇れませんもの」
クリスタ :
「──それにね」
クリスタ :
「ワタクシはまだまだ、シアに小言を言い足りていないの」
クリスタ :
胸に手を当てて目を閉じる。瞼の裏に浮かぶのは、目の前でシアの命が失われていく風景。
クリスタ :
「……だから、シアはワタクシの手で取り戻す」
クリスタ :
「そう誓ってしまったの、もう誰に何を言われてもワタクシの意志は変わりませんわ」
燈台透 :
「…………」 あなた達の答えを聞いて
燈台透 :
「そうか……」
GM :
くるりと背を向け、一歩二歩と歩き、
燈台透 :
「思っていたよりも……」
燈台透 :
「僕は良い友人に恵まれていたし……」
燈台透 :
「この町を守ってくれる男の子はいたし……」
燈台透 :
「ヴァニタスに負けないような女の子はいたし……」
燈台透 :
「それに……」
燈台透 :
「いつのまにか、シアにも仲の良いお友達が出来ていたんだね」
GM :
小さく笑みを零す。それから、ゆっくりと振り向いて、
燈台透 :
「……さっきの、何もしなくて良いって言葉は取り消すよ」
燈台透 :
「そして、僕からお願いさせて欲しい」
燈台透 :
「一緒に戦ってくれ。みんな」 あなた達を真っすぐに見上げ、そう告げる
深月藍歌(琥珀) :
「……言われるまでも無いわ。さっさと封印してしまいましょう。」
自信に溢れた笑みを零す
二階堂 新 :
「ったりめぇだろ! そうこなくっちゃな!」拳を掌にぶつけ、パンと鳴らす
浜 崇晃 :
「そーだよ。その言葉を待ってたんだ、まかしときな」
クリスタ :
「ええ! 必ず勝ちますわよ!!」
GM :
透はあなた達に微笑んでから、
燈台透 :
「……と、ここまで話してなんだけど」
燈台透 :
「新以外、僕はまだ君達の名前すら知らなかったな。教えて貰えるかい?」
クリスタ :
「……ああ、これは失礼」
クリスタ :
「ワタクシはクリスタ=フォン=グラスマンと言いますわ」
浜 崇晃 :
「浜 崇晃。ヨロシク」
深月藍歌(琥珀) :
「私は……琥珀。それだけよ」
燈台透 :
「クリスタ、崇晃、琥珀か。改めてよろしく頼むよ」
クリスタ :
「ええ、よろしく」
クリスタ :
「……と言っても、あまり長い付き合いはできそうにありませんけれどね」残念そうに
燈台透 :
「……仕方ないさ」
燈台透 :
「……とりあえず、まずは移動したいところだけど……」 しんみりとしている暇はない、と切り替えるように
燈台透 :
「君達は大丈夫かな。まだ戦闘で受けた傷は治っていないように見えるけど」
浜 崇晃 :
「……」フンと鼻を鳴らして
「おい、これ」つっけんどんに医療キットをクリスタに突き出す
クリスタ :
「……え? いきなりなんですの?」急に渡されて驚きつつ受け取る
浜 崇晃 :
「……使えよ。貰ったアームドスーツの礼だ」
クリスタ :
「ああ、そういえばそんなモノも渡していましたわね」
クリスタ :
「…………」手にした医療キットを暫し見つめて
クリスタ :
「……ワタクシにくださるのならば『使って下さい』と最初に仰れば宜しかったのでは?」困り笑いを浮かべる
浜 崇晃 :
「!!…なっ、おま……っ」バッ と口をぱくぱく開けて
浜 崇晃 :
「ッいいだろ、わかってんだから!…さっさと使え!」お前が傷だらけなのチョーシ狂うんだよと怒鳴りつけてそっぽを向く
クリスタ :
「はいはい、言われなくても使いますわよ」
クリスタ :
赤の靴(ブーストアーマー)をいったん外して、応急手当キットを使います!
クリスタ :
説明しよう!
クリスタ :
ブーストアーマーはメジャーアクション毎に侵蝕率が増加してしまうので、
クリスタ :
治療でメジャーアクションを使う毎に侵蝕率が増加する欠陥装備なのだ!!
GM :
はぇ~!そういうこと!
GM :
でもお嬢…あなた前のシナリオでこの防具外せないって言って…!
クリスタ :
え、演出では遺産の能力のオンオフというコトで…! 最初から外してたし…!!
GM :
OKOK!思い出したので突っ込んでみただけだから大丈夫大丈夫
GM :
では回復量どうぞ
クリスタ :
ふたつを貰って、まずひとつめ!
クリスタ :
2d10+5(2D10+5) > 12[7,5]+5 > 17
クリスタ :
なかなかですわね
GM :
良いですわぞ
クリスタ :
2d10+17 ふたつめ!(2D10+17) > 10[1,9]+17 > 27
クリスタ :
最大HP26なので26点まで回復! 全回復ですわ!!
GM :
完全復活ですわ~!了解です
クリスタ :
少年に貰った医療キットで、一連の戦闘で負った切傷と銃創に丁寧にアプローチする。
クリスタ :
勿論、傷跡を残さないためである。
クリスタ :
それでもできるだけ治療を急いだ為、パパッと塗布した薬液が傷口に沁みるなどしたが、その激痛が今は丁度よかった。
クリスタ :
「……さて、と、お待たせしましたわね」きゅっと包帯を巻いて立ちあがる
燈台透 :
「済んだみたいだね。それじゃあ、行こう」
燈台透 :
「まだ説明しなくちゃいけないこともあるが、今は時間が惜しい。移動しながら話すよ」
GM :
だからついてきてくれ。そう言って、透は走り始める。
二階堂 新 :
「どこに行くんだ?」 合わせて走り出す
深月藍歌(琥珀) :
「屋敷の方かしら?」
ついていく
燈台透 :
「あぁ、そうだ。まずは支部に行く!」
浜 崇晃 :
「了解」 続いて走り出す
クリスタ :
「分かりましたわ」すぐにヴァニタスと戦うと思っていたけど、考えがあるのだろうとついていく
GM :
では、あなた達は凪宮支部の方角へと駆けて行く。
住宅街
GM :
凪宮市の町は静かだった。
時刻は深夜。すでに人々は夢の中にある時間だ。
人の気配なんてしなくて当たり前。何もおかしいことなんて無い。
GM :
……そう思えないのは、今も続く《ワーディング》のせいだろう。
ひたすらに安らかでありながら、冷たい殺意に満ちた力の領域。
その殺意に浸り続けている限り、夜明けを迎えても人々はもう目覚めて来ない。あなた達はそう確信できる。
深月藍歌(琥珀) :
「不気味なほど静かね…、ヴァニタスのせいなんでしょうけど……っ」
浜 崇晃 :
「……明日には、必ず起こしてやるからな」
二階堂 新 :
「ああ。明けない夜はないってな……!」
燈台透 :
「……そのために、これからやることについてだけど」
燈台透 :
「シアの意識を取り戻すには、前の封印状態に出来る限り近づける必要がある」
燈台透 :
「つまり、今回も二体の人形にヴァニタスのレネゲイドを分けて封印することになるんだ」
燈台透 :
「だから、まずはシアの複製を用意しなくちゃいけない」
クリスタ :
「シアの複製……その用意のために支部に向かっているの?」
燈台透 :
「うん。こういう非常事態の時に備えて、シアの複製は既に数体程作って支部に保管してある」
燈台透 :
「あとはそこに僕の魂を再び分けて組み込めば、新しい封印の人形は完成する」
クリスタ :
「成程、用意周到ですわね」
二階堂 新 :
「さすがだな! まあ、本当は使うことがないに越したことはないんだけど…」
燈台透 :
「そうだね……僕もそう何度も自分の魂を分け与えられるものじゃないし」
二階堂 新 :
「分け与えすぎて透チャンがパワーダウンしきったら……考えないようにしとくか」
浜 崇晃 :
「……」この戦いの後を考え、複数に分けることは可能かと その余力はあるか今にも聞こうとしていたところを押し黙る
燈台透 :
「それもあるし、封印を施す前にヴァニタスに人形を破壊されたらもうやり直しが利く状況ではなくなるだろうね」
燈台透 :
「そこで、だ」
燈台透 :
「確実に封印を成功させるために、君達にはヴァニタスに隙を作って欲しいんだ」
クリスタ :
「────隙?」
二階堂 新 :
「囮になれってことか?」
二階堂 新 :
「目を引くのなら得意分野だぜ!」
クリスタ :
「まるきり動く花火でしたものねアナタ」
燈台透 :
「はは……あの攻撃は派手だもんね」 かつて共闘した時のことを思い出す
浜 崇晃 :
「虹色に光ってな、ありゃ目を引くわ……」頷いて
深月藍歌(琥珀) :
「地上の打ち上げ花火ね…」
燈台透 :
「……囮になって欲しい、というのは合っている。ただ、僕から気を逸らすだけじゃ、確実性には欠ける」
燈台透 :
「あの死神はそう簡単に封印される奴じゃない。たとえ封印中でも、必ず抵抗してくるだろう」
二階堂 新 :
「まあそうなるか……そこを逸らす方法はあるのか?」
燈台透 :
「あるよ。君達が、あいつを思いっきり攻撃してくれればね」
クリスタ :
「……ああ、要するに」
クリスタ :
「アイツを斃すつもりで全力で戦えばいい、ってコト?」
燈台透 :
「そういうことになる」
燈台透 :
「ヴァニタスは不死の存在だけど、攻撃そのものが効かないわけじゃない。戦闘で押されれば、必ず隙が生まれるはずだ」
二階堂 新 :
「ほう、シンプルでいいな!」
深月藍歌(琥珀) :
「単純明快ね、小難しくなくて良いわ」
浜 崇晃 :
「ああ、やることは同じだしな」
浜 崇晃 :
「思いっきり潰す」
クリスタ :
「ええ、ここまでコケにされた分、全身全霊で返させてもらいましょう」
燈台透 :
「……頼もしいな、君達は」 フッと小さく笑って
二階堂 新 :
「やっと俺がここに来た意味が出て来たってもんだ! やってやるぜ!」
燈台透 :
「あぁ。気合を入れて行こう、新……!」 頷いて
GM :
そうして、あなた達は住宅街を駆け抜け、北東の岬へ向かっていく。
GM :
UGN凪宮支部は、もうすぐそこだ。
GM :
シーン終了。
GM :
ロイスの取得と感情の変更のみ可能です。ありますか?
あとSロイス設定したい人も他にいればお忘れなく
深月藍歌(琥珀) :
燈台透にP連帯感/N不安で取ります!表P!
system :
[ 深月藍歌(琥珀) ] ロイス : 5 → 6
GM :
了解!
二階堂 新 :
燈台透をSロイスにします! 以上!
GM :
わーい!了解!
浜 崇晃 :
鈴木 太一をSロイスにします!
GM :
了解よ!
GM :
それではミドルフェイズ終了。次のシーンへ
シーン15 死の舞踏
GM :
クライマックスフェイズです。全員、登場お願いします。
クリスタ :
1d10+107(1D10+107) > 4[4]+107 > 111
深月藍歌(琥珀) :
1d10+93(1D10+93) > 10[10]+93 > 103
二階堂 新 :
1d10+111(1D10+111) > 10[10]+111 > 121
浜 崇晃 :
1d10+99(1D10+99) > 4[4]+99 > 103
凪宮支部 エントランスホール
GM :
あなた達は眠気に耐えながら、ようやく凪宮支部に戻ってきた。
玄関からエントランスホールへと足を踏み入れる。
しかし、そこに待ち受けていたのは──
ヴァニタス :
「あ、やっと来た?待ってたよー」
GM :
──ヴァニタスだ。
吹き抜けになったエントランスの奥から繋がる、二階へと続く階段。
その階段を昇った先で、ヴァニタスがあなた達を見下ろしていた。
深月藍歌(琥珀) :
「ヴァニタス……っ!先回りするわよね、そりゃ……!」
ヴァニタス :
「こんばんは。さっきぶりだね~、アンバちゃん」
深月藍歌(琥珀) :
「ええ、こんばんは……。布石は敷いたから、暇になってお家に帰ってきた所かしら…?」
ヴァニタス :
「んー、そんなとこ?」
深月藍歌(琥珀) :
「……ああそう。死神もホームシックになるものなのね……」
深月藍歌(琥珀) :
「…冗談は置いておくとして、何しにきたのよ」
眠気で緩んだ瞳で睨みつける
二階堂 新 :
「先回りされるとはな。俺達なんか眼中にないんじゃなかったのか?」
ヴァニタス :
「うん、無いよ」
ヴァニタス :
「君達“だけ”ならね」 その視線は、シア──いや、燈台透を射抜いている。
クリスタ :
「────!!」ギリと歯噛みしながら、その視線を遮るように人形の前に立つ
浜 崇晃 :
「……」少女と並び立つようにして人形の前に出る
二階堂 新 :
「(まあ……気づくよな……!)」戦闘態勢
ヴァニタス :
「その反応なら、やーっぱりそれは透くんで間違いなさそうだね」
ヴァニタス :
「サイコメトリーでシアちゃんを調べた時に気付いたんだよ。あ、変な仕掛けがしてあるぞ~?ってね」
ヴァニタス :
「それにしても欠けた魂なのに表に出てくるなんて、全く凄いねぇ。流石に尊敬しちゃうよ!」
燈台透 :
「…………」 何も返さない。こいつとは会話もしたくないとでもいうように、冷たい目で見ている
ヴァニタス :
「あーりゃりゃ、何も言ってくれない。そこだけがつまんないんだよなぁ」
二階堂 新 :
「思ってたのとだいぶ違う状況になってんな。どうするよ、透チャン?」
燈台透 :
「そうだね……とにかくまずは、シアの複製を部屋に取りに行かないと」
二階堂 新 :
「とはいえ、そう簡単にやらせちゃくれなそうだぜ……!」
ヴァニタス :
「あぁ、複製ね」
ヴァニタス :
「────これのこと?」
GM :
ヴァニタスが足下に散らばる物体を蹴り上げる。
階段をバラバラに落ちていくのは、破壊された人形の残骸だった。
クリスタ :
「なッ……!?」
二階堂 新 :
「オイオイオイ!」
浜 崇晃 :
「ぁ……ぁ、おまえ…!!!」
深月藍歌(琥珀) :
「チッ…!これ、例の複製ってことよね…!」
GM :
階段から転がり落ちた人形の残骸は、よく見ればシアに似ている。
これが目的の複製で間違いないのだろう。
ヴァニタス :
「あっはははは!そうだよー!」
ヴァニタス :
「透くんの考えそうなことなんかぜーんぶお見通し!この人形で、スムーズに封印出来るようにしてたんだろ!?」
ヴァニタス :
「残念でした~!そーんな小細工させませーん!」
GM :
ヴァニタスはあなた達の顔を見て、面白そうに笑っている。
二階堂 新 :
「野郎……! コケにしやがって……!」
燈台透 :
「……新。怒らなくていい」
燈台透 :
「そういう態度は、あいつを喜ばせるだけだ」
二階堂 新 :
「……そうだな! で、これからどうするよ」
燈台透 :
「…………」 自分の手を見て
燈台透 :
「どうするもこうするも、君達がやることは何も変わらない」
燈台透 :
「変わったのはただ一つ」
燈台透 :
「僕が今この場所で、一から封印の人形を作れば良いということだけだ」 皆を見て
二階堂 新 :
「そう来るか……やれんだな!」
燈台透 :
「あぁ、やるよ」
燈台透 :
「君達が覚悟を決めて、ここまで一緒に来てくれているんだ。僕も覚悟を決める」
燈台透 :
「必ず完成させると、約束しよう。僕の全ての力を注いで、完璧な人形を作ってみせる」
燈台透 :
「だから、君達も……僕を信じて、全力で戦ってほしい」
二階堂 新 :
「ったり前だろ!!」 両手をパンと鳴らすと、そこから火花が散る!
深月藍歌(琥珀) :
「ええ、そのつもりよ…!あのスカした態度を一変させてやるわ!」
浜 崇晃 :
顔を歪めて、2人の会話を前に自身の無念をグッッッと堪える
「……っ‼︎」「わかった…!そっちは頼む」
クリスタ :
「……ワタクシ達のコトは気にしないで、アナタはアナタの仕事を遂げなさい」
クリスタ :
「けれどもしもヴァニタスを斃してしまっても、文句は言わないで頂戴ね?」不敵な笑顔を見せる
燈台透 :
「……あぁ」
燈台透 :
「全く、とても心強いよ、皆」 笑みを返す
ヴァニタス :
「ふ~ん……やっぱりそう来るよね」 階段の手すりに肘をつきながら見下ろして、
ヴァニタス :
「でも、そう来てもらわなくちゃ面白くないよな~……!」 歯を軋ませて笑う
クリスタ :
「面白くない、ね」
クリスタ :
「そんなに上から人間に評価を下すのが好きなら、ワタクシからもアナタに評価を下してあげますわよ」
クリスタ :
「先程、アナタはソウルイーターを『つまらない』と言ったけど」
クリスタ :
「本当につまらないのはアナタの方でしょう!」
ヴァニタス :
「そう?なんでー?」
クリスタ :
「美学もなく、矜持もなく、中身がない……」
クリスタ :
「可憐な人形の身体を被っていた頃から本質は何も変わらない」
クリスタ :
「空虚で醜悪なアナタには、美しさなんて欠片もない……!!」
ヴァニタス :
「…………」
クリスタ :
「──でも、その真の姿は評価しましょう」
クリスタ :
「空っぽの骸骨は、空虚なアナタにピッタリ!! よくお似合いですわよ!!」
ヴァニタス :
「……なるほどねぇ」 興味深そうに聞いている
ヴァニタス :
「…………」 顎に指を添えて、少し考えてから
ヴァニタス :
「僕が空虚かどうかっていうのは、この際どうでもいいな」
ヴァニタス :
「それより……」
ヴァニタス :
「そこまで言うってことは、君は相当美しいってことだよね?」
ヴァニタス :
「だったら見せてもらおうじゃないか!君の言う、美しさってやつをさ!!」 楽し気に、歪んだ笑みを浮かべる
クリスタ :
「フッ! いいでしょう!!」
クリスタ :
「これからの勝負で示して差しあげますわよ……!!」
クリスタ :
「醜悪なアナタに、ワタクシが……いえ……」
クリスタ :
「空虚なアナタに、ワタクシ達が負けるハズがないということを……!!」
二階堂 新 :
「ヴァニタス! 今お前が相手をしてるのはただの人間じゃないぜ!」
二階堂 新 :
「全世界の人間の命を背負った『覚悟』の戦士だ!」
深月藍歌(琥珀) :
「さ、この間の屈辱。晴らせてもらおうかしら……」
深月藍歌(琥珀) :
「私の恨みを買ったこと、生まれたことを後悔するほど刻んであげるっ!」
浜 崇晃 :
「(……新と燈台サン、そんでシア。あの三人が一緒に過ごすことはきっと、もう本当にないんだ)」
「(なら……それなら!)」
浜 崇晃 :
「いつかシアが笑って過ごせるように、そして凪宮の皆が変わらず明日の朝を迎えられるように。変わらず好きなように動くだけだ!……ヴァニタス!今度こそお前を潰してやる!」
GM :
ヴァニタスはあなた達の言葉を聞き、
ヴァニタス :
「良いね……!面白くなってきた……!!」 心底楽しそうに、笑う
GM :
GM :
透は《完全複製》を使用。
両手を前に。瞳を閉じて。呼吸は深く。
錬成開始。掌から淡い光が輝き始め、その光の中に小さな少女が形作られていく。
GM :
それを見たヴァニタスが、階段を降りる。
シアによく似た人形の残骸を踏み潰しながら、ゆっくりと。
あなた達へと“死”が迫る。
ヴァニタス :
「────さあ、始めようか」
GM :
強烈な圧迫感と緊張感、そして恐怖があなた達の中に広がっていく。
それは本能的な死への恐怖。人間が生きるために決して手離してはいけない感情。
死神の足音は、あなた達の体内に宿るレネゲイドさえも震えさせていくだろう。
GM :
ヴァニタスはEロイス《衝動侵蝕》を使用。
Eロイス《衝動侵蝕》
タイミング:オートアクション
技能:- 難易度:自動成功
対象:シーン(選択)射程:視界
衝動:-
効果:取得時に、任意の衝動ひとつを選択すること。
このEロイスを使用することで、対象に衝動判定をさせることができる。
この判定に失敗した場合、対象が持つ衝動では無く、Eロイス取得時に選択した衝動が発生する。
その結果どのようなことが起きるかはGMが決定すること。
GM :
ということで衝動判定ですが、判定するのは少し待って貰って説明。
Eロイス《衝動侵蝕》の効果で、失敗して暴走した時の衝動は恐怖に変更されます。
GM :
そしてこの衝動判定で暴走したPCは、このシーンの間、あまりの恐怖でロイスのタイタスへの変化・タイタスの昇華を除いた全ての行動が取れなくなります。
追加効果が強いので、このEロイスはバックトラックと経験点の計算の際、一つで二個分のEロイスとして計算することにします。
GM :
では改めて衝動判定に移ります。
目標値は9で、<意志>で判定。判定の成否に関わらず、その後侵蝕率を2d10点上昇してください。
クリスタ :
ウェポンケースで赤の靴(ブーストアーマー)を起動!
クリスタ :
9dx 意思!(9DX10) > 9[3,4,4,5,5,6,6,9,9] > 9
深月藍歌(琥珀) :
4dx+1 楽勝なんだよねえ!(4DX10+1) > 9[1,2,8,9]+1 > 10
二階堂 新 :
4dx+1>=9 いくぞお!!(4DX10+1>=9) > 8[3,4,8,8]+1 > 9 > 成功
浜 崇晃 :
5dx+1(5DX10+1) > 6[1,2,2,3,6]+1 > 7
クリスタ :
2d10+111(2D10+111) > 16[7,9]+111 > 127
深月藍歌(琥珀) :
2d10+103 浜くーん!!(2D10+103) > 16[9,7]+103 > 119
二階堂 新 :
2d10+121(2D10+121) > 10[5,5]+121 > 131
浜 崇晃 :
2d10+103(2D10+103) > 17[9,8]+103 > 120
GM :
では失敗した崇晃くんは、恐怖で行動不能になってしまいます。
GM :
この恐怖を打ち払うには、タイタスの昇華効果を使うしかありません。
GM :
というわけで、今使いますか?
浜 崇晃 :
ありがとうございます、使わせてください‼︎クラスメイトに対するロイスを1個タイタスに昇華します。
system :
[ 浜 崇晃 ] ロイス : 6 → 5
GM :
了解です、ではあらゆる不利な効果を打ち消す効果により、崇晃くんは行動可能になります。
GM :
これについてRPはしますか?
浜 崇晃 :
し、ます‼︎ちょっとお待ちを
GM :
了解了解!
浜 崇晃 :
ーーここでヴァニタスを倒す。そんな覚悟を決めて対峙したものの、圧倒的なプレッシャーに思わず身動きが取れなくなってしまう。
浜 崇晃 :
既に肉体の大半は機械と成り果てた。痛覚を筆頭に戦闘に邪魔となるような、生まれつき備わった感覚というのは極力削ぎ落とし最適化している。
浜 崇晃 :
即ち、覚醒してからは自らの死を恐怖することはなかった、その筈だったのに。
浜 崇晃 :
演算装置の隙間、生存本能の残りカスが喚いていた。おれの番。頭の中で警鐘が鳴り響く、しかし同時に世話になった奴の声も聞こえる。
浜 崇晃 :
中学時代のクラスメイト、佐々木だ。
浜 崇晃 :
ー-アイツ、事件後も転校したその後もおれを心配してくれたんだっけ……じゃあ駄目だな、動かなきゃ。
浜 崇晃 :
ここでヴァニタスを止めなきゃアイツに明日は来ないんだから。
浜 崇晃 :
使い物にならない四肢をどうにか動かす、…一歩動いた。ならもういける。やってやる。
浜 崇晃 :
「……ッ‼︎佐々木ィ…待ってろよ!!!」
GM :
GM :
一度は固まりかけた体が、動き出す。
死への恐怖を覚えても関係無い。
心の強さが、繋いだ絆が、恐怖を振り切る力となって全身を駆け巡る。
GM :
あなた達は立ち向かう。
敵は死の概念。人間の殺意の集合体。誰かの願いの結晶でしかない空虚な存在。
“死神”ヴァニタス。
GM :
この星全ての命を懸けた最後の戦いが────今、始まる。
【行動値】
24 ヴァニタス
19 二階堂新
04 浜崇晃
03 クリスタ=フォン=グラスマン
03 深月藍歌
【初期配置】
|(5m)
ヴァニタス
|(10m)─(10m)
クリスタ、深月藍歌、二階堂新、浜崇晃
|(5m)
【勝利条件】
ヴァニタスにEロイス《不滅の妄執》を使用させる
Eロイス《不滅の妄執》
タイミング:常時
技能:- 難易度:自動成功
対象:自身 射程:至近
衝動:-
効果:あなたが戦闘不能になった、もしくは死亡した際に自動的に効果を発揮する。
戦闘不能、死亡を回復する。この時、シーンから退場してもよい。
GMは任意にこのEロイスを解除する条件を設定すること。
その条件がクリアされた場合、以後このEロイスは効果を発揮しない。
解除条件:燈台透の封印
GM :
・ラウンド1
GM :
・セットアップ
GM :
使うものがあるPCは宣言お願いします。
クリスタ :
夢見の宝鑑(怨念の呪石)を使用! 暴走状態に! 自身の攻撃力に2D10点追加!!
クリスタ :
さらに暴走した事によって≪拒絶領域≫が起動! 常時HPダメージを30点軽減!!
クリスタ :
そして演出で≪ワーディング≫を使用しますわ!
深月藍歌(琥珀) :
《フルパワーアタック》をセット!攻撃力+20して行動値が0になりますわ!!
GM :
どちらも了解です。
GM :
ヴァニタスはEロイス《殺戮衝動》を使用。
Eロイス《殺戮衝動》
タイミング:セットアッププロセス
技能:- 難易度:自動成功
対象:シーン 射程:視界
衝動:殺戮
効果:このシーンの間、クリンナッププロセスの時点で戦闘不能のキャラクターは自動的に死亡する。
GM :
今まで体を重く蝕んでいた眠気が解けていく。
何故ならそんな眠ればいずれ死ぬなんて悠長なものよりも、今間近にまで命の危機が迫っているからだ。
ヴァニタスは戦いを楽しんでいる。
それはつまり自分を楽しめられない者は、さっさと殺しても構わないということ。
この戦いにおいて、戦闘不能は死を意味する。
あなた達はそう予感するだろう。
深月藍歌(琥珀) :
「───良いじゃない。その殺気、丁度良い目覚ましになったわ……ッ!」
肌がピリつくほどのプレッシャーを不敵な笑みで返してみせる。
二階堂 新 :
「みんな、わかってるな……気ぃ抜いたら死ぬぜ!」
浜 崇晃 :
「……ハッ、はしゃぐなよ。すぐ潰してやる」震える足で地面を踏み締めて
その意図を嗤ってみせる
クリスタ :
カツン、と踵を鳴らす。
クリスタ :
その足下の空間が歪み、林檎の魔眼が二つ実る。
クリスタ :
「殺意など満たせば消える儚いもの」
クリスタ :
「ほとんどの人間が封じられる欲望」
クリスタ :
「集合体になったところで、その本質は変わらない」
クリスタ :
「現に死神を気取っていても、人間ひとりに封じられていたじゃない」
クリスタ :
「そんなものを怖れる必要はないわ!」
クリスタ :
……少女は林檎の魔眼を掴み取り、その側面にちゅっと口付けをする。
クリスタ :
「王柩励起、鏡界縫製」
クリスタ :
キスした魔眼を落とす。
クリスタ :
……魔眼が地面に沈み、少女の足下の時空を歪めて『ゲート』を開ける。
クリスタ :
そのゲートから巨大な物体がゆっくりと浮かんでくる。
クリスタ :
──それは、少女の身長の二倍のサイズを誇る、黒水晶の“大鏡”だった。
クリスタ :
クリスタ :
少女の遺産・魔法の鏡。
クリスタ :
これは呪われたEXレネゲイド。
クリスタ :
──使用した人間の精神を蝕む、そんなリスクを孕んだ呪物。
クリスタ :
それは何故ならジャームの能力。
クリスタ :
世界で一番の『美』を追い求め、嫉妬と妄執に彩られた女王。
クリスタ :
その欲望の果てに“魔女”と呼ばれて処刑されても《不滅の妄執》で甦り、
クリスタ :
最後には「鏡に魂を封じる」という手段でしか囚える事ができなかった、ソラリス/モルフェウスの醜悪極まるジャーム。
クリスタ :
──その能力を借りているのだ。 ノーリスクで扱えるハズがない。
クリスタ :
「…………」
クリスタ :
目の前の鏡を使ったら、暴走状態に陥るだろう。
クリスタ :
そんな遺産を全力で使ったら、自分の人格が無事な保証はどこにもない。
クリスタ :
それほどに遺産の代償は重い。
クリスタ :
「フッ、目に物を見せてあげましょう」
クリスタ :
……しかし、少女は笑っていた。そこに女王の怨念に対する恐怖はない。
クリスタ :
だって、自分の「したい事」と「すべき事」がハッキリと一致している。
クリスタ :
……人類とシアを生かすために、全力を振るう。
クリスタ :
その揺るぎない信念が、自分を自分と証明する。
クリスタ :
そう確信しているのだ。
クリスタ :
クリスタ :
……むしろ、ここで全力で戦わなければ、全てを失ってしまう気がする。
クリスタ :
シアの言葉を借りる訳ではないが、その方がずっと怖ろしい。
クリスタ :
クリスタ :
不敵な笑みを浮かべ、そっと大鏡に触れる。
クリスタ :
クリスタ :
──────その瞬間、パリンとナニカが砕ける音が響いて。
クリスタ :
魔法の大鏡の表面から、光を呑む程に昏いレネゲイドの奔流が溢れ出す。
クリスタ :
インクめいた黒い霧が漏れだして、
クリスタ :
瞬く間に、凪宮支部のエントランスを包み込む。
クリスタ :
……その黒い霧に触れると、毒林檎を齧った後の様な息苦しさを覚える。
クリスタ :
しかしながら、少女は猛毒を放った訳ではない。
クリスタ :
それは《ワーディング》だった。
クリスタ :
──恐怖を生み出すヴァニタスのそれと異なり、
クリスタ :
そのプレッシャーで相手を畏縮させる高圧的なワーディング。
クリスタ :
……それに皆のレネゲイドが共振しているのだ。
深月藍歌(琥珀) :
「……クリスタ、あんた一体何を使役してんの……っ!」
異様な様を見せる彼女を横目に見る
浜 崇晃 :
「…ッ‼︎」身体に掛かる新たな重圧に思わず目を見開く
「は、ンだよこれ……とんでもねぇ女!」
二階堂 新 :
「すげぇな!! いよいよ怪獣大決戦の様相を呈してきたぜ……!」 わずかに表情を強張らせる。
ヴァニタス :
「ふーん……」 興味深そうに眺める。己のワーディングの中心地にいるためか、圧力や共振は感じない
ヴァニタス :
「面白そうな気配だ。じゃあ、さっさと見せてもらおうかな!」
右手を振るう。領域を操り、大気の流れを乱れさせて黒い霧を吹き飛ばす
クリスタ :
黒い霧の切れ目に少女の姿が覗く。
クリスタ :
……死神の漆黒のローブと同色のドレスを着て、
クリスタ :
美しい騎馬に跨った美しい少女が、そこにいた。
クリスタ :
「……ええ、早速はじめましょうか」
クリスタ :
「自分の言動を後悔しないようにね?」
クリスタ :
────死神と同じジャームの力。
クリスタ :
しかし、死神と少女の欲望は対極。
クリスタ :
殺すためと生かすため。
クリスタ :
……相反する両者の欲望の激突が、幕を開ける。
GM :
・イニシアチブ
GM :
行動値24、ヴァニタスのメインプロセス。
GM :
マイナーアクションで《インフィニティウェポン》+《アーマークリエイト》+《飛行能力》+《スーパーランナー》
GM :
攻撃力14とガード値3の白兵武器、装甲値10の防具を作成。
GM :
このシーンの間飛行状態になり、戦闘移動。
GM :
オートアクションで《縮地》を使用。PC達にエンゲージします。
GM :
メジャーアクションで《カスタマイズ》+《ペネトレイト》+《形なき剣》+《要の陣形》+《コンセントレイト》
GM :
対象はクリスタ・藍歌・新の三人
GM :
18dx+22(18DX7+22) > 10[1,1,1,1,2,2,3,3,5,7,8,8,9,9,9,9,9,10]+10[2,3,5,6,6,7,7,9,10]+10[3,6,6,10]+5[5]+22 > 57
GM :
暴走状態のクリスタちゃん以外、リアクションどうぞ。
装甲無視の攻撃で、ドッジする場合《形なき剣》の効果でダイスが-4個されます。
二階堂 新 :
ドッジします!
二階堂 新 :
2dx>=57 できらぁ!!(2DX10>=57) > 4[1,4] > 4 > 失敗
二階堂 新 :
できねぇ~~~!!
GM :
残念!
深月藍歌(琥珀) :
怖いねェ~、《電磁障壁》でガードしちゃうよ~🐵
GM :
了解です、ではダメージ
GM :
6d10+34 装甲無視ダメージ(6D10+34) > 48[8,5,9,10,10,6]+34 > 82
深月藍歌(琥珀) :
4d10 死ぬ~!!!(4D10) > 19[1,8,4,6] > 19
system :
[ 深月藍歌(琥珀) ] 侵蝕率 : 123 → 125
クリスタ :
リアクティブアーマーのわんちゃんに賭けます!
GM :
思ったよりダメージロールがでかいやつ!了解です
クリスタ :
82-3d10-30(82-3D10-30) > 82-17[5,9,3]-30 > 35
クリスタ :
流石に耐えられない…!
GM :
無理だった…!
GM :
では、タイタスの復活処理いきましょう
深月藍歌(琥珀) :
燈台透のロイスをタイタスに変えて復活!
system :
[ 深月藍歌(琥珀) ] ロイス : 6 → 5
クリスタ :
リアクティブアーマーの効果でリアクティブアーマーが破壊されるので、装備解除して諸々のペナルティがなくなって、行動値5に!
クリスタ :
ヴァニタスのロイスをタイタスに変えて昇華! 復活しますわ!!
system :
[ クリスタ ] ロイス : 6 → 5
二階堂 新 :
ヴァニタスのロイスをタイタスに昇華して復活します!! ぜってーまけねぇ~~!
system :
[ 二階堂 新 ] ロイス : 6 → 5
system :
[ 二階堂 新 ] HP : 8 → 12
GM :
了解です、では演出
GM :
ヴァニタスの姿が視界から消える。
動作も無く、音も無く、気配も無く。
まるで初めからそんな死神なんていなかったかのように、今まで見ていたのは悪夢だったのではないかと思える程に、敵はいなくなる。
GM :
だが、そんなことはありえない。
あなた達の背に突き刺さる、ナイフのように鋭い殺気がそう教えてくれる。
領域を利用した空間転移。
一瞬であなた達の背後に現れたヴァニタスが、嬉々として大鎌を振り上げていた。
ヴァニタス :
「そーれ!!」
GM :
子供染みた掛け声と共に、大鎌が水平に払われる。
ヴァニタスがまず狙ったのは、クリスタ・藍歌・新の三人。
巨大な三日月型の刃が迫る。
処刑を執行するかのように、迷いのない太刀筋で──その体を断ちに来る。
クリスタ :
「────斥力結盾、三重縫製!!」
クリスタ :
咄嗟に引力で鏡片を集め、歪な円盾を生み出す。
クリスタ :
──これは遺産の能力を借りた作成物ではない。
クリスタ :
言うなればテープで束ねた状態に近いだろうか。
クリスタ :
……故に強度が足りない。
クリスタ :
なんとか補強は試みたが、そんな小細工が通用するヴァニタスではない。
クリスタ :
────三層構造の盾は、一撃で儚く砕け散る。
深月藍歌(琥珀) :
「はやっ……!?」
咄嗟にワイヤーウィップを両手で握り、磁力を付与した上で斬撃を逸らす構えを取る
深月藍歌(琥珀) :
しかし、所詮は簡易な防御姿勢。それはあっけなく破られ、藍歌の身体を切り裂いた。
二階堂 新 :
「――っ!!」
二階堂 新 :
もとより回避は得手ではない。素直な太刀筋は読み切っても、躱すことは到底かなわず
二階堂 新 :
……メイド服の純白のエプロンが真っ赤に染まる。
二階堂 新 :
「手前ぇ……俺のとっておきの衣装を台無しにするとはいい度胸だ!!」 激痛の中でにやりと笑う。
二階堂 新 :
「倍返しにしてやるぜ!!」
GM :
・イニシアチブ
GM :
行動値19、二階堂新のメインプロセスです。行動どうぞ。
二階堂 新 :
いくぜ!!
二階堂 新 :
マイナーはなし、メジャーで真・ダイナマイトキック(インスタントボム+コンセントレイト:モルフェウス+光の舞踏+マスヴィジョン)
二階堂 新 :
オートで砂の加護+砂塵霊を使いヴァニタスに攻撃だ!
GM :
了解です、判定どうぞ!
二階堂 新 :
18dx7+4 いけー!!!(18DX7+4) > 10[1,1,1,1,2,2,3,4,5,6,6,8,8,9,9,10,10,10]+10[2,2,4,5,6,6,9]+10[10]+3[3]+4 > 37
GM :
ヴァニタスのリアクションはドッジで
GM :
15dx(15DX10) > 10[1,1,1,5,5,7,7,7,8,8,8,9,9,10,10]+7[1,7] > 17
GM :
当たります、ダメージどうぞ
二階堂 新 :
4d10+48(4D10+48) > 27[5,6,7,9]+48 > 75
二階堂 新 :
装甲は無視!!
GM :
了解です、ではそのまま75点のダメージ
二階堂 新 :
「文字通りの倍返しになぁ!!」
二階堂 新 :
新の身体が二つに分身する。
二階堂 新 :
エンジェルハィロゥのスピードとモルフェウスの砂を操る能力を応用した、質量を持った残像だ。
二階堂 新 :
この場にいる誰もが気づくことはないだろうが、その片割れはよく見れば新とは似て非なる姿……新がオーヴァードになるきっかけとなった事件で失った友人のものだ。
二階堂 新 :
「世界の命運がかかっていようといまいと、俺のやれることはひとつだ!!」
二階堂 新 :
本体と残像は、左右から挟み込むようにヴァニタスに向かって突撃し、天井すれすれまで飛び上がる!
二階堂 新 :
「見せてやるぜ……これからお前が刈ろうとしている、この星の、生命の火花って奴をな!!!」
二階堂 新 :
かつてないほどのスピードで2つの影の足がヴァニタスを捉えたとき、轟音とともに目を開けていられないほどの眩しい光が一面に溢れる。
二階堂 新 :
「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
二階堂 新 :
美しく火花を散らす二玉の花火が、ヴァニタスの身体にとめどない爆風の衝撃を与え続ける!
ヴァニタス :
「うわっ……と、ぉ!?」
GM :
爆裂し、骨の破片が宙に飛び散る。
GM :
その破片さえも爆風に呑み込まれていく。
GM :
領域を操って逃れようとするが、今さっき移動し終えた直後だ。転移して逃れることは出来ない。
二階堂 新 :
「どうだぁ!!?」
二階堂 新 :
全身の火薬を使い切り、残像が砂に戻る。
ヴァニタス :
「……っ、派手だねえ、君……!」
それでも死神の体は木端微塵には砕けない。
空中で態勢を立て直し、新を見下ろす。
二階堂 新 :
「そこだけは譲れないんでな……!」
二階堂 新 :
「……残念だが弾切れだ! みんな、火薬を作り直す間に攻撃を続けてくれ!!」
GM :
・イニシアチブ
GM :
行動値5、クリスタ=フォン=グラスマンのメインプロセスです。行動どうぞ。
クリスタ :
いきますわよ!
クリスタ :
マイナーアクションは放棄!
クリスタ :
メジャーアクションで『SHOW UP!(コンセントレイト+インビジブルハンド+黒の咆哮)』
クリスタ :
攻撃の対象はヴァニタス!!
GM :
了解です、判定どうぞ!
クリスタ :
11dx7+8 命中判定!(11DX7+8) > 10[3,3,3,3,4,6,6,7,9,9,10]+10[8,8,9,10]+10[1,1,7,7]+10[7,8]+10[1,9]+3[3]+8 > 61
GM :
おぉー
クリスタ :
思いが乗った達成値ですわよ!!
GM :
良いですわよ~、ではヴァニタスはドッジします
GM :
15dx(15DX10) > 10[3,4,4,5,5,6,7,7,8,8,8,9,9,10,10]+4[1,4] > 14
GM :
余裕で当たるね!ダメージどうぞ
クリスタ :
夢見の林檎(フォールンサラマンダー)を使用してダメージロール!
クリスタ :
7d10+4d10+26 装甲有効ダメージ!(7D10+4D10+26) > 27[2,4,5,5,2,3,6]+23[10,4,3,6]+26 > 76
GM :
装甲値10点引いて、66ダメージ
クリスタ :
まだ終わりじゃありませんわよ!
クリスタ :
≪インビジブルハンド≫の効果でヴァニタスの飛行状態を解除!!
GM :
普段日の目を見ないインビジブルハンドの追加効果さん!
GM :
ではヴァニタスは落ちちゃいます
クリスタ :
「ワタクシに任せなさい……!!」
クリスタ :
足下の鏡片に林檎の魔眼を落とす。
クリスタ :
そっと目を閉じて、数時間前の記憶を反芻する。
クリスタ :
“白の人形” :
『クリスタ様は黒いお洋服を着ていますもんね……わたしも黒色も好きですよ』
“黒の少女” :
『そう? であれば、ソウルイーターが帰ってきたら黒の服も作って貰えるようにお願いしてみたらいかが?』
“白の人形” :
『そうですね……良いかもしれません。お願いしてみますっ』
クリスタ :
クリスタ :
シアとソウルイーター、血の繋がりのない疑似家族。
クリスタ :
二人が生きている未来を、お揃いの服を着る未来を、誰もが幸せな未来を思う。
クリスタ :
──そんな幸福な未来は、もう来ないのだろう。
クリスタ :
仮に全て順調に終わったとしても、シアの命はソウルイーターの命と引き換え。
クリスタ :
二人が一緒に生き返る未来はない。
クリスタ :
……家族の団欒の一時は、二度と帰ってこない。
クリスタ :
「…………っ」
クリスタ :
けれど、だからこそ──
クリスタ :
少女はシアを“希望の未来”まで導く義務がある。
クリスタ :
ソウルイーターに代わり“美しい結末(ハッピーエンド)”を勝ち取る責任がある。
クリスタ :
「────晶喚『黒晶の魔剣(シュヴァルツ・シュヴェルト)』」
クリスタ :
シアの幸福と喪失の記憶を、覚悟に変えて、
クリスタ :
魔法の鏡に対して“剣を渡せ”と命令を下す。
クリスタ :
……散らばる鏡片が瞬時に結集し、縫い針のように細い剣を編んでいく。
クリスタ :
そして、オーダー通りに造られた数十本の黒水晶のレイピア。
クリスタ :
それに少女は右手を翳してバロール能力を行使。
クリスタ :
ふわりとレイピアを宙に浮かせて、指揮者みたいに自在に操りはじめる。
クリスタ :
「……誰にも愛されない哀れなヴァニタス」
クリスタ :
「空虚なアナタが何か持っているとすれば、それは罪悪くらいのものでしょう」
クリスタ :
──少女の高度なレネゲイドコントロールは『物体の隷属』の域に達している。
クリスタ :
スッと右手を挙げる動作ひとつで、黒剣は一斉に切っ先を死神に向ける。
クリスタ :
「ですからワタクシが手ずから与えてあげましょう」
クリスタ :
「────重い処罰を」
クリスタ :
死神に向けて右手を伸ばす。
クリスタ :
「さあ、咎人よ首を垂れなさい」
クリスタ :
「……斉射(フォイア)」
クリスタ :
クリスタ :
──────刹那、ズドンと銃声めいた轟音が響いて。
クリスタ :
無数の黒剣が撃ちだされた。
クリスタ :
クリスタ :
……そう認識した頃には手遅れだ。
クリスタ :
流星のように閃いた黒剣が、一瞬で死神を床に縫いつけて磔にしている。
クリスタ :
クリスタ :
「────どう? 高い所が大好きなヴァニタス? 人形だった頃より低い目線に立った気分は?」
クリスタ :
「少しは屈辱を感じてもらえているかしら?」
クリスタ :
コツコツと踵を鳴らして歩み寄る。
GM :
針山のようになったヴァニタスが、首だけで顔を上げる。
ヴァニタス :
「確かに、僕は高いところが好きだけど……」
ヴァニタス :
「今はそれより、楽しみになってきたね……君がこれからどう僕を罰してくるのかさ……!」
クリスタ :
「…………そう」
クリスタ :
「確かにこれは処罰というには不足でしたわね」
クリスタ :
死神の胸骨を踏みつけ、骸骨を貫いた黒剣の一本を引き抜く。
クリスタ :
「であれば、こうしましょう」
クリスタ :
────少女が握る結晶の黒剣が、窓の月を写してキラキラと白く光る。
クリスタ :
クリスタ :
「一度、死になさい」
クリスタ :
「死神だというのに死を知らないというのも可笑しいでしょう?」
クリスタ :
死神の胸倉を掴んで持ち上げ、
クリスタ :
純白の月光に染められた刃を、その胸部に深く深く突き刺す。
クリスタ :
…………これはきっと返報だろう。
クリスタ :
死神が純白の人形に行った所業が、そのまま返ってきたのだ。
GM :
肋骨が砕ける音が響く。
ヴァニタス :
「……っ、ハ……」
GM :
笑い声に似た息が口から漏れる。
もし死神に血肉があったら、赤い鮮血が黒いローブを汚していたかもしれない。
GM :
常人なら、確実に死んでいたかもしれない。
ヴァニタス :
「なるほど、良いね……」
GM :
だが、死なない。死ぬことが無い。
ヴァニタス :
「気分だけでも、味合わせて貰ったよ……っ」
ヴァニタス :
「死ぬってやつの、気分をさ」
GM :
体を磔にしていた黒い剣を、領域操作で一本一本引き抜いて行きながら、ヴァニタスは笑う。
GM :
その砕けた骨はまだ修復していない。殺せなくても、余裕そうに見えても、ダメージは確実に蓄積していっているだろう。
クリスタ :
「……いいえ、アナタは死を理解していない」
クリスタ :
「理解したならばそんな風に嗤えるハズない」
クリスタ :
「──その薄笑、すぐに消してさしあげます」
GM :
それでもなお死神は笑う。黒剣が床に落ちる、乾いた音を響かせながら。
GM :
・イニシアチブ
GM :
行動値4、浜崇晃のメインプロセスです。行動どうぞ。
浜 崇晃 :
マイナーアクションで両腕に格納している武器を展開、装備します!ここの演出は飛ばします!
浜 崇晃 :
メジャーアクションで《アタックプログラム》+ 《バリアクラッカー》+《MAXボルテージ》+《コンセントレイト》を使用。装甲無視、防御無視の攻撃となります。
対象エネミーはヴァニタス。
GM :
了解です、判定どうぞ!
浜 崇晃 :
7dx7+24(7DX7+24) > 10[1,1,1,3,4,5,7]+2[2]+24 > 36
GM :
そんな回らなくても固定値が凄いから問題ないってわけ、ヴァニタスはドッジします
GM :
15dx(15DX10) > 9[1,1,1,1,2,2,2,2,3,3,6,7,8,8,9] > 9
GM :
当たる!ダメージどうぞ
浜 崇晃 :
4d10+25(4D10+25) > 27[8,8,6,5]+25 > 52
GM :
では52点そのまま受けます!
system :
[ 浜 崇晃 ] 侵蝕率 : 120 → 132
浜 崇晃 :
——パイルバンカーの展開終了。
浜 崇晃 :
——リミッター解除。バトル・マニューバを起動、これより戦闘モードに移行します。
浜 崇晃 :
キュルキュルル……‼︎ ヴァニタスの動きを右の義眼が必死に追いかけ、目まぐるしく動いていた。
浜 崇晃 :
脳に組み込んだ攻撃サポートプログラムはいつだって最適解を叩き出す。
浜 崇晃 :
——おれの無事を前提に。
浜 崇晃 :
当然だった。レネゲイドウイルスが憎かった。オーヴァードにRB、ジャーム。大切な人の生活を脅かすバケモンが憎かった。
太一を殺してしまった自分が許せなかった。そんなモンが蔓延る世界に一矢報いてやりたかった。
浜 崇晃 :
肉の身体を捨て、感覚を捨て、どんなに人からかけ離れようと命だけは死守してきたのは少しでも多くの敵を屠りたかったからだ。けど——
浜 崇晃 :
「…ボルテージリミットを解除!」
浜 崇晃 :
ここでヴァニタスを止めることができるなら。今度こそ、守りたいものを守ることができるのなら。おれは、おれはそれでいい!
浜 崇晃 :
——了解。ボルテージのリミッター解除。
浜 崇晃 :
——目標、ヴァニタスを捕捉。
浜 崇晃 :
心拍音も警鐘音も、もう聞こえない。内臓コンピュータの稼働音がけたたましい。——上等だ。
浜 崇晃 :
両腕の射出機に今までにない程電圧をかける。
浜 崇晃 :
この杭がお前に確実に命中するように。願わくば息の根を止め、無力化への一助となるように。
浜 崇晃 :
少しでもシアの、凪宮の、守りたい日常の支えのひとつとなりますように…!
浜 崇晃 :
正確に照準する。引き金を引いた。
浜 崇晃 :
明らかなほど見合わぬ電磁気を帯びた金属製の杭。それはバチバチと白く煌々と爆ぜ、熱を発していた。
過去最高の速度で射出されたそれは死神に向かっていく。咄嗟の防御も装甲も意味を成さないだろう。
浜 崇晃 :
……グジュッッ‼︎ 貫通。これによりヴァニタスにバッドステータス〈硬直〉を与える。
ヴァニタス :
「ガッ……」
GM :
硬質化した黒いローブを貫いて、ヴァニタスに杭が突き刺さる。
GM :
骨が熱で溶ける音を聴きながら、ヴァニタスはそれでも倒れず、崇晃を見据え、
ヴァニタス :
「へ、えぇ……やるじゃんか……!」
ヴァニタス :
「さっきは一瞬、僕にビビってたくせにさぁ……!」
GM :
先の攻撃対象から外された理由だったのだろう。
ヴァニタスはあの一瞬の隙を見て、崇晃を侮っていた。
GM :
いつものような相手を嘲るような言葉。
しかし、その声色には、あなたを敵として認めた感情が見えるような気がするだろう。
浜 崇晃 :
「…だからだよ」
「で?……これでわかったろ?」
浜 崇晃 :
「おれも皆も、お前を潰しにきたんだぜ」
なぁ、油断するなよもっと怖いのがくるぜと琥珀に目線をやる
ヴァニタス :
「ふ、フフッ……!」
それはもっと楽しめそうだ、と骨を焼く痛みを吹き飛ばすかのように笑って返す。
GM :
行動値0、深月藍歌のメインプロセスです。行動どうぞ。
深月藍歌(琥珀) :
ばちこい!
深月藍歌(琥珀) :
マイナーは《雷の加護》《真なる雷》。《真なる雷》の効果でHP-5されます。
深月藍歌(琥珀) :
メジャーは《雷の牙》《獣の殺意》《MAXボルテージ》《CR:ブラックドッグ》。さらにDロイス《超侵蝕》の効果を発動!
深月藍歌(琥珀) :
対象はヴァニタス!
GM :
了解です、判定どうぞ!
深月藍歌(琥珀) :
11dx+7+10@7 これで良いはず!(11DX7+17) > 10[1,2,4,4,5,7,8,9,9,9,10]+10[2,2,5,6,9,9]+10[5,8]+5[5]+17 > 52
深月藍歌(琥珀) :
あ、ヴァニタスの回避ダイスは-5個されます!
GM :
ありがと!ではダイスを減らしてドッジします
GM :
10dx(10DX10) > 9[2,3,4,6,6,6,7,8,9,9] > 9
GM :
当たります、ダメージどうぞ!
深月藍歌(琥珀) :
6d10+14+20+10+10(6D10+14+20+10+10) > 29[3,10,5,6,3,2]+14+20+10+10 > 83
GM :
わー!
深月藍歌(琥珀) :
どうだー!
GM :
装甲値で10引いて、ダメージは73
GM :
まだ戦闘不能にはなりません
深月藍歌(琥珀) :
「……あんたが死神サマを気取るってんなら……」
深月藍歌(琥珀) :
「──元女神サマの力、見せてやろうじゃない!」
深月藍歌(琥珀) :
藍歌は使いこなし始めたワイヤーウィップを振り下ろし、打ち付ける……かに思われた。
深月藍歌(琥珀) :
ワイヤーは杭で固定されたヴァニタスを絡めとる様に巻き付いて、拘束する。
深月藍歌(琥珀) :
オーヴァードが使用することを想定されているからだろう。
頑丈なワイヤーはギチギチと音を立て、抵抗するヴァニタスを縛り付けて逃がさない。
深月藍歌(琥珀) :
「さあ、いつかの屈辱を晴らさせてもらうわよ!」
深月藍歌(琥珀) :
ぐいっ!とキュマイラ由来の膂力で、死神は宙を舞う様にして藍歌の元まで引き寄せられる。
深月藍歌(琥珀) :
藍歌は鞭を手放し、腰を大きく捻る。その構えから雷が迸る右足を振り上げ……
深月藍歌(琥珀) :
「はああああっ────!!」
深月藍歌(琥珀) :
引き寄せられたヴァニタスへ、右足を放つ。
深月藍歌(琥珀) :
その軌跡は半弧を描き、蒼い半月とも思える全力のハイキックがヴァニタスの胴を捉える。
深月藍歌(琥珀) :
その凄まじい破壊力は全身を巡り、衝撃が屋敷全体に響き渡る!
深月藍歌(琥珀) :
「───はっ……神様なんて、クソ食らえよっ!!」
深月藍歌(琥珀) :
絶大な破壊力と引き換えに損傷した肉体。
口内に湧き出る血反吐を床に吐き捨て、眼前の死を冒涜してみせた。
ヴァニタス :
「……ッ!!」
GM :
ヴァニタスの体が吹き飛んでいく。
GM :
絡まったワイヤーが解け、突き刺さった杭が抜け落ちる程の勢いで。
GM :
ヴァニタスが落ちる。床のタイルがひび割れ、そのまま地下へと抜けていきそうに思えた。
ヴァニタス :
「……ふ、フッ……」
GM :
捻じ曲がった骨の腕を、もう片方の腕で無理矢理に支えながら立ち上がる。
GM :
死んでいない。
GM :
まだ、死んでいない。
ヴァニタス :
「楽しいねえ……アンバちゃん!!」
GM :
まだまだ戦いが続くことを心底喜ぶように、お気に入りの少女へ不気味に笑いかける。
深月藍歌(琥珀) :
「ふんっ、あんただけ楽しくてもしょうがないのよ…!」
深月藍歌(琥珀) :
「だから……私が楽しくなるまで、殴り続けてやるわ……!」
血の滴る口元を拭い、再び構えを取る
ヴァニタス :
「ふふっ、そうこなくっちゃね!」
鎌を持ち直し、相手を見据える。
GM :
・クリンナッププロセス
GM :
PCもエネミーも特に無いよね、戦闘不能状態になってる人もいないので、《殺戮衝動》も発動しません。
GM :
次のラウンドへいきます。
GM :
・ラウンド2
GM :
・セットアップ
GM :
PCであるのはアンバちゃんのフルパワーアタックだけかな、使いますか?
深月藍歌(琥珀) :
使おうかな!慢心はせず行こう
GM :
了解です
system :
[ 深月藍歌(琥珀) ] 侵蝕率 : 140 → 144
GM :
ヴァニタスは怨念の呪石を使用。暴走状態になり、この暴走が続く間攻撃力を+2d10します。
クリスタ :
怨念の呪石…!? まさかのミラーマッチ…!!
GM :
よもやよもやだ!
GM :
空気が震える。
太鼓の音を聴いているかのように、体の奥に響いてくる。
ドクン、ドクン、と一定のリズムで伝わって来るその振動は、ヴァニタスの胸から発せられていた。
GM :
────心臓だ。
今までは、黒いローブに隠されて気付くことが出来なかった。
奪われたシアの心臓が、肋骨の中で鼓動を打っている。
拍動する度にヴァニタスのレネゲイドがより濃く、より強くなっていく。
目には見えない血管を伝って、ヴァニタスに更なる力を与えているようだった。
GM :
しかし、あなた達には、
その姿は、檻に囚われたシアが悲鳴を上げているようにも見えるだろう。
クリスタ :
「これはシアの……!?」
二階堂 新 :
「シア!? そこに居んのか……!」
深月藍歌(琥珀) :
「あれは…!シアの、心臓……っ」
浜 崇晃 :
「ッ、シア……!!」
クリスタ :
「……ッ! 必ず取り戻すッ!!」
クリスタ :
「この手でッ! ワタクシがッ!!」
ヴァニタス :
「シアとかなんとか、これは元々僕の物なのにね……」
ヴァニタス :
「ククッ……やれるものなら、やってみなよ……!!」
あなた達の反応を楽しむように笑い、構えを取る
GM :
・イニシアチブ
GM :
行動値24、ヴァニタスのメインプロセス。
GM :
マイナーアクションは無し。
GM :
メジャーアクションで《カスタマイズ》+《咎人の剣》+《ペネトレイト》+《形なき剣》+《完全なる世界》+《コンセントレイト》
GM :
オートアクションで《拡散する世界》を使用。HPを20点消費し、対象をシーン(選択)、射程視界化。
GM :
対象はPC全員。
GM :
24dx+22@7 命中(24DX7+22) > 10[2,2,2,2,3,3,3,3,4,5,5,5,6,7,7,7,8,8,8,9,9,10,10,10]+10[1,2,2,3,4,6,7,7,8,8,10]+10[3,3,3,5,8]+3[3]+22 > 55
GM :
暴走中のクリスタちゃん以外、リアクションどうぞ。ドッジのダイスは-4個です。
二階堂 新 :
ドッジします!!
深月藍歌(琥珀) :
ドッジ!!
浜 崇晃 :
ドッジします!
二階堂 新 :
2dx>=55(2DX10>=55) > 5[3,5] > 5 > 失敗
深月藍歌(琥珀) :
6dx+2 全部回れええええ!!(6DX10+2) > 9[3,4,6,8,8,9]+2 > 11
浜 崇晃 :
5dx(5DX10) > 9[4,6,8,9,9] > 9
GM :
では全員失敗、ダメージ出します
GM :
6d10+44+2d10(6D10+44+2D10) > 31[8,3,2,8,8,2]+44+20[10,10] > 95
GM :
死ね!(10,10)
GM :
復活する人はタイタスの使用をどうぞ。
深月藍歌(琥珀) :
すげェ!流石ヴァニタァ!
クリスタ :
コハクちゃんのロイスをタイタスに変えて昇華! 復活しますわ!!
system :
[ クリスタ ] ロイス : 5 → 4
深月藍歌(琥珀) :
クリスタ嬢のロイスをタイタスに!共に打ち倒すぞ!!
system :
[ 深月藍歌(琥珀) ] ロイス : 5 → 4
system :
[ 深月藍歌(琥珀) ] HP : 11 → 16
二階堂 新 :
友人のロイスをタイタスにして昇華!復活します!
system :
[ 二階堂 新 ] ロイス : 5 → 4
浜 崇晃 :
二階堂新のロイスをタイタスに昇華!復活!
system :
[ 浜 崇晃 ] ロイス : 5 → 4
GM :
了解です
ヴァニタス :
「さあ、僕もこっからは本気でやり返させてもらうぞ~?」
GM :
暴走状態となっても、ヴァニタスの調子は変わらない。
それも当然。ヴァニタスはジャームだ。常に暴走しているようなものなのだろう。
変わったのは、ここからの攻撃が更に苛烈になるということだけ。
死神が再び大鎌を振り払う。
ヴァニタス :
「とりゃ!」
GM :
しかし、その動作は不自然な程に遅かった。
こんな鈍い切り払い方、例えオーヴァードで無くても咄嗟に避けられるだろう。
斬撃は虚空に抜け、あっけなく空振りした──かに思えた。
GM :
突如、あなた達の周囲に三日月形の刃が無数に出現する。
さっきの大振りは直接あなた達を狙ったものでは無かった。
オルクスの領域操作で空間を歪め、攻撃を複製することが目的。
GM :
無数の刃が迫りくる。
眼前まで近付いて分かることだが、刃の表面は高速で振動していた。
まるでシュレッダーで紙屑を切断粉砕するかのようだ。
押し寄せる刃があなた達に到達した瞬間、その身をズタズタに切り裂いていくだろう。
二階堂 新 :
「グアァァァァ!!」 特注の強化繊維で織ったメイド服もろとも、肉を切り裂かれ血が噴き出す。もはや見る影もないほどに全身真っ赤だ。
深月藍歌(琥珀) :
「きゃああっ……!!」
深月藍歌(琥珀) :
避ける間もなく、短い悲鳴を上げて藍歌は切り刻まれる。
刃は肉を断ち、骨まで達するが……ヴァニタスの前で膝をつく訳にはいかない。
深月藍歌(琥珀) :
「ガ…ハッ……!クソッ……この服、気に入ってたのに……っ!」
痛みに屈することなく、更に闘志を燃やす
浜 崇晃 :
「‼︎…ッぎ、ッあ゛ぁああああ!?!」
理解した頃には、残り少ない生身の肉と合金の四肢とが分たれていた。
クリスタ :
傍らに控える黒馬が、身を挺して少女を庇って、大鎌の一撃を防いで見せる。
クリスタ :
……しかし、相手の斬撃は無数に複製されている。
クリスタ :
一撃、二撃、三撃、と身に受けるが、その献身も虚しく黒馬は霧散していく。
クリスタ :
「…………ッッッ!!」
クリスタ :
──守られた少女も無数の斬撃を受けて吹き飛ぶ。
クリスタ :
女王の能力で編んだ黒いドレスも、その斬撃でズタズタに裂けてしまう。
ヴァニタス :
「あははっ、おそろーい」 吹き飛んでいくあなた達を見て笑いながら、自身の破けた黒いローブを指で摘まんでいる
GM :
・イニシアチブ
GM :
行動値19、二階堂新のメインプロセスです。行動どうぞ。
二階堂 新 :
いくぞ!
二階堂 新 :
マイナーはなし、メジャーでふたたび真・ダイナマイトキック(インスタントボム+コンセントレイト:モルフェウス+光の舞踏+マスヴィジョン)
二階堂 新 :
オートで砂の加護+砂塵霊を使いヴァニタスに攻撃!! 決めてやるぜ~
GM :
了解です、判定どうぞ!
二階堂 新 :
18dx7+4(18DX7+4) > 10[3,4,4,5,5,5,5,6,6,7,7,8,8,8,8,9,10,10]+10[1,1,2,5,6,7,7,7,9]+10[3,5,8,10]+10[6,8]+2[2]+4 > 46
GM :
ヴァニタスは暴走中なので当たります、ダメージどうぞ
二階堂 新 :
5d10+48(5D10+48) > 39[7,10,9,3,10]+48 > 87
GM :
うおーでかい
GM :
ヴァニタスはオートアクションで《不壊の城壁》を使用。
GM :
HPダメージを50点軽減します。
GM :
なので受けるダメージは37点に
system :
[ 二階堂 新 ] 侵蝕率 : 148 → 165
二階堂 新 :
「おうおうおう……余裕じゃねーか!!」
二階堂 新 :
「お前、まだ自分は神様だから死なないとでも思ってんだとしたら……」
二階堂 新 :
新の身体が再び二つに分かれる!
二階堂 新 :
「「そのふざけた思い込みごと爆砕してやるぜ!!」」
二階堂 新 :
レネゲイドの侵蝕に伴い、先ほどよりも鋭くなった動き。大きく飛び上がり、再びヴァニタスを左右から蹴りつける。
二階堂 新 :
その瞬間、激しい閃光と爆音で屋敷中が満たされる!
GM :
屋敷を揺るがす轟音の後、視界を潰していた光が収束していく。
GM :
煙が晴れていくと、そこに見えるのは巨大な黒い影。
GM :
それは巨大な頭蓋骨だ。
GM :
全長三メートルを超える巨大な髑髏が、ヴァニタスを丸呑みにするかのように出現している。
GM :
モルフェウスの瞬間錬成で作り上げた防壁なのだろう。
GM :
しかしその強烈な爆破には完全に耐え切れなかったようで、髑髏はボロボロと崩壊していく。
ヴァニタス :
「……い、てて……っ。凄い殺す気だねえ、君も……!」
衝撃の全てを防ぎ切れてはいない。爆砕した肋骨を手で抑えている。
二階堂 新 :
「チィッ……! 耐えやがったか!」
二階堂 新 :
「でも……やっと本気で防ぎに来たなぁ!!」 不敵に笑う
二階堂 新 :
そのまま一回転して着地!
二階堂 新 :
「あれをぶち破れるくらいのを、頼むぜ、クリスタ!!」
クリスタ :
「ええ、今度こそ……!!」
GM :
・イニシアチブ
GM :
行動値5、クリスタ=フォン=グラスマンのメインプロセスです。行動どうぞ。
クリスタ :
マイナーアクションでヴィークルの搭乗を解除!
クリスタ :
メジャーアクションで『SHOW UP!(コンセントレイト+インビジブルハンド+黒の咆哮)』
クリスタ :
攻撃の対象はヴァニタス!!
GM :
了解です、判定どうぞ!
クリスタ :
8dx7+8 命中判定!(8DX7+8) > 10[1,1,1,2,4,5,6,7]+5[5]+8 > 23
GM :
ヴァニタスは暴走中なので当たりますが、
GM :
オートアクションで《隆起する大地》を使用。
GM :
HPダメージを-1D+18します。ダメージの方どうぞ
クリスタ :
夢見の林檎(フォールンサラマンダー)を使用してダメージロール!
クリスタ :
3d10+4d10+26 装甲有効ダメージ!(3D10+4D10+26) > 24[10,9,5]+17[9,5,2,1]+26 > 67
GM :
1d10+18 軽減値(1D10+18) > 2[2]+18 > 20
GM :
装甲値合わせて30軽減、受けるダメージは37点に
system :
[ クリスタ ] 侵蝕率 : 139 → 151
クリスタ :
足下の鏡片に林檎の魔眼を落とす。
クリスタ :
「アナタも死に様ばかり見飽きているでしょう」
クリスタ :
……遺産の能力を起動。
クリスタ :
鏡片の半数が、コツコツと擦れ合う小音を立てて浮きあがる。
クリスタ :
薄桜の花弁めいて小さなカケラが、契約者を取り囲む。
クリスタ :
「見せてあげますわよ……! ワタクシの生き様を……!!」
クリスタ :
パチン、と指を鳴らす。
クリスタ :
……次の瞬間、少女を取り巻く鏡片が吹雪のように舞い散り、
クリスタ :
中心のボロボロの衣服に張り付き、補修を施していく。
クリスタ :
クリスタ :
────激しい戦闘の余波を受けて、天井がガラガラと背後で崩れ落ち、
クリスタ :
そこから透き通る月光が差し込む。
クリスタ :
……世界のスポットライトが少女の姿を照らす。
クリスタ :
クリスタ :
月明かりに照らされて輝く金の髪。
クリスタ :
下の漆黒と上の純白、二階層で織り成す灰晶のドレス。
クリスタ :
それは至近の出力特化の戦闘衣裳。
クリスタ :
つまりは近接戦闘に必要な装備だ。
クリスタ :
クリスタ :
「斥力領域、臨時縫製!」
クリスタ :
足下に鏡片の残り半分を結集して、丸い鏡を一つ縫製。
クリスタ :
「──その目に焼きつけておきなさい!」
クリスタ :
……地面の円鏡を蹴って駆け出す。
クリスタ :
円鏡がパリンと砕け散る。
クリスタ :
クリスタ :
────刹那。
クリスタ :
少女の身体は、円鏡の生んだ斥力を受けて、音速を超えた速度で跳んで。
クリスタ :
瞬く間に、死神の眼前に躍り出た。
クリスタ :
クリスタ :
「……晶喚ッ!!」
クリスタ :
呪文を叫んで、右腕を振りあげる。
クリスタ :
砕けた鏡片が、掲げた右腕に結集。
クリスタ :
瞬時に灰晶のグローブを錬成する。
クリスタ :
クリスタ :
──肉体も精神も限界だ。
クリスタ :
美しかった少女の身体は、嘗てないほど傷ついている。
クリスタ :
傷だらけ。 血まみれ。
クリスタ :
……見方によっては“見苦しい”と思う者もいるかもしれない。
クリスタ :
だから、今の少女に残されているのは決意だけ。
クリスタ :
「この手でシアを救う」と誓った。
クリスタ :
……仮に肉体の美を喪ったとして、
クリスタ :
世界で一番の『美』を手にするという己の夢を喪ったとして、
クリスタ :
少女の決意は絶対に折れたりしない。
クリスタ :
その意志の強さが、その覚悟の重さが、
クリスタ :
死神の軽薄な殺意程度に劣るハズがないだろう……!!
クリスタ :
クリスタ :
握り込む右手に固い決意を込める。
クリスタ :
「────『灰晶の魔手(ジルバーン・ハント)』ッ!!!!」
クリスタ :
速度を生かして鏡の拳を振り抜く。
クリスタ :
──白い月の光を浴びた鏡片がキラリと閃いて。
クリスタ :
直線軌道で死神の頭蓋を撃ち砕く。
クリスタ :
……まるで灰塵めいて粉々にする。
ヴァニタス :
「……ッ!!」
GM :
髑髏のシェルターを再生させ、その一撃を防ごうとするが、
GM :
しかし、脆い。少女の覚悟を打ち消し切れるほど、空洞の盾は固くはなかった。
GM :
拳の一撃は骨の壁を貫いて、ヴァニタスの頭蓋に到達。
GM :
頭の半分が砕け散り、その足元がよろけていく。
ヴァニタス :
「ッ、アア……!!やるなぁ……!!」
粉々に欠けた顔を手で覆いながら、痛みに喘ぐ。
……倒れない。頭蓋が砕けても、これほどまでのダメージを負っても、まだ死なないというのだ。
クリスタ :
「ふっ…! ふふっ…!」
クリスタ :
「ようやく死んだみたいですわね…! アナタの醜い笑顔は…!!」
クリスタ :
……少女の纏う鏡片も、打撃の反動で砕け散り、
クリスタ :
共に地面にパラパラと落ちていく。
クリスタ :
「さあ…! あと一息…! 思い切りいきなさい…!!」
GM :
・イニシアチブ
GM :
行動値4、浜崇晃のメインプロセスです。行動どうぞ。
浜 崇晃 :
マイナーアクションは放棄します!
浜 崇晃 :
メジャーアクションで《アタックプログラム》+ 《バリアクラッカー》+《MAXボルテージ》+《コンセントレイト》を使用。装甲無視、防御無視の攻撃となります。
対象エネミーはヴァニタス。
GM :
了解です、判定どうぞ!
浜 崇晃 :
8dx7+24(8DX7+24) > 10[1,1,2,7,8,8,8,10]+10[2,4,5,6,8]+6[6]+24 > 50
GM :
暴走中なので当たります、ダメージどうぞ
浜 崇晃 :
6d10+25(6D10+25) > 28[8,2,3,4,5,6]+25 > 53
GM :
そのまま受けて、ダメージは53。
GM :
でもまだ倒れんよ…!
system :
[ 浜 崇晃 ] 侵蝕率 : 132 → 144
浜 崇晃 :
「…ッグ、任せろ…‼︎」
浜 崇晃 :
先程捥がれた右腕を、これまたかろうじてくっついているというような、まだマシな方というだけの左腕で必死に押さえる。押さえていれば肉と金属とが急速に癒着していくのがわかる。
浜 崇晃 :
「(……電圧上げて、右でもう一発。どうにかギリギリ間に合いそうだ)」
浜 崇晃 :
今日程己がオーヴァードであることに感謝した日はないだろう。
浜 崇晃 :
——目標、ヴァニタスを捕捉。
右腕の射出機に先程と寸分違わない程の電圧をかける。吹っ飛んじまうかもな、でも。それでも!
浜 崇晃 :
違わず正確に照準する、引き金を引く。
浜 崇晃 :
崩壊した巨大な頭蓋骨の中。ヴァニタスに向け、電磁気を帯び白熱する杭が恐るべき勢いで射出された。貫通。
GM :
髑髏の壁は再生しない。もう一度使うには時間が足りていないのか、それとも敵も余裕が無くなってきたのか。
GM :
骨を砕く音が響く。渾身の一撃がヴァニタスの体の骨を折っていく。
ヴァニタス :
「ガッ、グ……!……っ、君達も、頑張るよねえ……」
顎が砕けているのに、どこから声を発しているのか。いつもの調子で喋る。
ヴァニタス :
「強がってるけど、もう限界じゃないの?」 試すように言って、笑う
浜 崇晃 :
「…ッハ!!強がり上等!生憎自ら成し遂げようともせず投げ出した、そんな生半可な殺意でできたお前とは違って、背負ってるモンの重みってのがあっからなあ!」
浜 崇晃 :
「最後まで、折れてなんかやらねえ…!」
ヴァニタス :
「……ふ~ん」 何かを思うように小さく唸って
ヴァニタス :
「だったら、もっとちゃんと見せてもらおうかな?」
ヴァニタス :
「君達が言う、重みってやつをさ……!」
GM :
・イニシアチブ
GM :
ヴァニタスが《加速する刻》を使用。メインプロセスを開始します。
GM :
マイナーアクションは無し。
GM :
メジャーアクションで《カスタマイズ》+《咎人の剣》+《ペネトレイト》+《ギガノトランス》+《形なき剣》+《完全なる世界》+《コンセントレイト》
GM :
対象はPC四人
GM :
オートアクションで《ドミニオンレルム》を使用。判定の達成値に+12します
GM :
24dx+34(24DX7+34) > 10[1,1,1,1,2,3,3,3,3,4,4,4,5,6,6,7,7,7,7,7,8,9,9,10]+10[1,3,6,7,7,9,10,10,10]+10[1,5,6,8,10,10]+10[1,5,8]+4[4]+34 > 78
GM :
暴走中のクリスタちゃん以外リアクションどうぞ、ドッジのダイスは-4個です
二階堂 新 :
2dx>=78 うおおおお!!!(2DX10>=78) > 2[1,2] > 2 > 失敗
深月藍歌(琥珀) :
6dx+2 しゃあっ!(6DX10+2) > 9[4,5,6,6,7,9]+2 > 11
浜 崇晃 :
5dx(5DX10) > 10[5,7,9,10,10]+10[7,10]+3[3] > 23
GM :
では全員にダメージ
GM :
8d10+44+2d10 装甲無視ダメージ(8D10+44+2D10) > 37[2,4,5,5,9,2,1,9]+44+7[3,4] > 88
GM :
88点のダメージ!復活する人はタイタスの使用をどうぞ。
クリスタ :
アラタくんのロイスをタイタスに変えて昇華! 復活しますわ!!
system :
[ クリスタ ] ロイス : 4 → 3
深月藍歌(琥珀) :
浜崇晃のロイスをタイタスに昇華します!復活!
system :
[ 深月藍歌(琥珀) ] ロイス : 4 → 3
二階堂 新 :
霧谷雄吾のロイスをタイタスにして復活するよ~~!!
system :
[ 二階堂 新 ] ロイス : 4 → 3
浜 崇晃 :
母のロイスをタイタスに昇華します!復活!
system :
[ 浜 崇晃 ] ロイス : 4 → 3
GM :
ヴァニタスが大鎌を掲げる。
刃の先から死神のレネゲイドが溢れ出し、一気にこの場の空間に浸透していく。
その瞬間、あなた達は吐き気を催すような不快感を覚える。
何故なら“それら”はあまりにも、血生臭い匂いがしていたからだ。
GM :
まず視界に現れたのは、刀剣だった。
日本刀から西洋の剣。ナイフから包丁等まで、様々な刃がヴァニタスの周囲を浮遊する。
GM :
次に現れたのは銃火器だ。
ハンドガン、ライフル、ショットガン、マシンガン。
引き金を引くだけで人を殺せる武器が、その銃口をあなた達に向けて、館内の至る所に設置される。
GM :
武器は無数に現れ続ける。
原始的な石器武器から、近代的な兵器まで。
まるで血に塗れた人間の歴史を表わすかのように──
ヴァニタス :
「さあ、耐えてみせろよ。人間」
ヴァニタス :
「そのレネゲイドっていう、究極的な殺しの力でさ」
GM :
その言葉を合図に、殺意は放たれた。
犇めく刃がぶつかり合い、無数の銃声が重なり合い、様々な兵器が乱れ飛ぶ。
世界中の闘争を一ヵ所に詰め込んだような攻撃が混じり合った結果、
巻き起こったのは、混沌とした爆発と衝撃波の嵐だった。
GM :
エントランスホールを纏めて吹き飛ばす、強烈な爆風があなた達へと襲い掛かる。
深月藍歌(琥珀) :
人間の歴史を辿る殺意の嵐。その中心に立つ藍歌は声をあげる暇もなくその暴風に飲み込まれる。
深月藍歌(琥珀) :
……その嵐が収まった後。彼女はボロ雑巾のようになった身を投げ出し、地に倒れていた。
深月藍歌(琥珀) :
「……ガハッ……!死神の名は…伊達じゃ、ない……わね……!」
それでも、負ける訳にはいかない。心の芯が折れない限り、彼女が諦めることはないだろう。
二階堂 新 :
「うおおおおお!!!!」 吹き飛ばされる直前、脳裏をよぎるのは、霧谷支部長をはじめ、自分を助けてくれたUGNの仲間達。
二階堂 新 :
自分は今、戦うことのできない彼らの代表としてここに立っている。
二階堂 新 :
ここで倒れれば、この世界に今日と同じ明日は来ない。
二階堂 新 :
「――爆発なら俺の方が上だぁぁぁぁぁ!!!」
二階堂 新 :
再生力で蘇り、爆風を巻き起こして攻撃を押し返す!
クリスタ :
斥力の結界を生み出し、刀剣と弾丸を弾く。
クリスタ :
しかしヴァニタスの攻撃は、結界の防御性能を遥かに超える。
クリスタ :
……やがて結界は砕け、少女の腹部に一本の両手剣が刺さる。
クリスタ :
「…………ッ」
クリスタ :
口から鮮血が噴き出す。 腹から臓物が零れ出す。
クリスタ :
しかし、堪える。
クリスタ :
──流れるハズの鮮血と臓物を、引力で無理矢理に押し戻す。
クリスタ :
そんな醜い姿で、シアと出会う訳にはいかない。
クリスタ :
泣き虫な彼女のコトだ。 恐らくは泣いてしまうだろうから。
浜 崇晃 :
「……ッ‼︎」爆風、次いで衝撃波。舞い上がる粉塵の中数多の殺意が降ってくる。対応できるはずもなく、少年はそれらを一身に受けるほかなかった。
浜 崇晃 :
しかし、それでもなお生きていた。倒れるわけにはいかなかった。ここで倒れては守れなくなるものがあるから。
浜 崇晃 :
朦朧としながらも立ち上がる。最後まで折れるわけにはいかない。今度こそ、アイツのいた日常を、凪宮を、皆を守りきるのだ。
GM :
・イニシアチブ
GM :
行動値0、深月藍歌のメインプロセスです。行動どうぞ。
深月藍歌(琥珀) :
いえい、マイナーで《雷の加護》《真なる雷》!例の如くHPが5減ります
system :
[ 深月藍歌(琥珀) ] 侵蝕率 : 144 → 149
system :
[ 深月藍歌(琥珀) ] HP : 16 → 11
深月藍歌(琥珀) :
メジャーは《雷の牙》《MAXボルテージ》《CR:ブラックドッグ》!
深月藍歌(琥珀) :
タイタス化はやめよう!やっぱ怖いわ!対象はヴァニタス!
GM :
命大事に!判定どうぞ!
深月藍歌(琥珀) :
11dx+7@7 よいしょーっ(11DX7+7) > 10[1,1,2,3,3,4,6,7,8,8,10]+10[4,6,8,9]+10[1,9]+4[4]+7 > 41
GM :
ヴァニタスはオートアクションで《スモールワールド》を使用。
GM :
その判定の達成値を-20!達成値21にします
深月藍歌(琥珀) :
ちくしょー!
GM :
暴走中なので攻撃は当たる!ダメージどうぞ
深月藍歌(琥珀) :
3d10++20+10 なんとかなれーっ(3D10+20+10) > 16[1,6,9]+20+10 > 46
system :
[ 深月藍歌(琥珀) ] 侵蝕率 : 149 → 157
GM :
装甲値は10。ダメージは36点
GM :
ここまで受けたダメージは合計で449。そして、ヴァニタスのHPは444。
GM :
戦闘不能になります。
GM :
Eロイス《不滅の妄執》の効果で戦闘不能状態は回復しますが、勝利条件を満たしているのでこれでPC側の勝利となります。
GM :
というわけで、最後の攻撃演出をどうぞ
深月藍歌(琥珀) :
目の前の死へ向けて、一歩踏み出す。
身体は既に満身創痍、意識も保てているのが不思議な程だ。
深月藍歌(琥珀) :
しかし、この一歩は自ら死へ向かうものではない。
深月藍歌(琥珀) :
「さあ…決着をつけましょうか……!」
ヴァニタスへ向けて、決意の籠った瞳で睨みつけてみせる
ヴァニタス :
「さーて、どうかな!?来なよ、アンバちゃん!!」
鎌を両手で持ち直す。二つの視線が交錯する。
深月藍歌(琥珀) :
「望むところよ───!!」
深月藍歌(琥珀) :
ワイヤーウィップの持ち手を引きちぎり、捨てる。
残ったワイヤーに磁力を纏わせたと思えば、それを自身の周囲へ浮かべてみせた。
深月藍歌(琥珀) :
バロールの重力操作と違い、粗雑な浮かせ方だが……今の藍歌にはこれで十分だ。
深月藍歌(琥珀) :
「ヴァニタス……」
掌から血が滲むほど、拳を握りしめる
深月藍歌(琥珀) :
「───歯ぁ食いしばりなさいっ!!」
深月藍歌(琥珀) :
蒼雷を纏った拳が、ヴァニタスの胴を貫く。
深月藍歌(琥珀) :
続いて、そのパンチの隙を埋めるかの様に、浮遊していたワイヤーが空を裂いてヴァニタスの背を打ちつけた
深月藍歌(琥珀) :
しかし、ワイヤーに気を割く暇はヴァニタスには与えられない。
深月藍歌(琥珀) :
嵐のように振りかかる拳とワイヤーの連撃。
骨を砕く雷打と風鳴りが、ほぼ廃墟と化した屋敷中に響き渡る。
深月藍歌(琥珀) :
「これで……っ」
深月藍歌(琥珀) :
浮かせていたワイヤーを操り、ヴァニタスを拘束。
深月藍歌(琥珀) :
雷が迸る右拳を、大きく振りかぶる。この一撃に全身全霊を込めて……!
深月藍歌(琥珀) :
「……くたばりなさいっ!!」
深月藍歌(琥珀) :
……渾身の右ストレートを放つ。
まるで本物の稲妻を思わせる衝撃と雷光が発生し、ヴァニタスはそれを一身に受けることだろう!
ヴァニタス :
「────ッ!!!」
GM :
雷の迸る拳が、ヴァニタスの欠けた顔面に突き刺さる。
GM :
まるでガラスが割れるような音を響かせて。
GM :
ヴァニタスの頭蓋骨が完全に砕け散った。
GM :
焼き尽くすような雷光に照らされながら、骸骨が吹き飛ぶ。
GM :
エントランスホール奥の階段に叩きつけられる。人形の残骸が散っていく中、死神の体は倒れ伏していた。
深月藍歌(琥珀) :
「ハア…!ハア……!ガ、ハ……ッ、く……ど、どうよ……っ!!」
歪む視界で倒れ伏したヴァニタスを見る。あのRBのことだ、もしかしたらがあるかもしれない
二階堂 新 :
「土をつけた……!! やるじゃねぇか……!」全身から流れる血の海の中で、その様子を見届ける。
浜 崇晃 :
「やっ、た…よな!?琥珀サ、…やった!!!」
まずはガラスが割れるような音、次に階段に倒れ伏す頭蓋骨の砕けた骸骨を確認し、ようやくやったかと座り込む
クリスタ :
「ハ、ッ……! それ見なさい……!!」
クリスタ :
「は、あ……、これ、で────」息も絶え絶えに
ヴァニタス :
「フフッ……!アハハハハハハッ!!!」
その油断を貫くように、大気中に浸透したヴァニタスのレネゲイドから笑い声が響く。
ヴァニタス :
「やるじゃん、みんな!でも、まだまだこっからが楽しいところだぜ」
GM :
ヴァニタスの傷付いた体が、急速に再生を始めた。
欠片も残さず砕けた頭蓋骨までもが元通りに修復され、首と繋がりかけている。
あなた達の攻撃で蓄積したダメージは大きかったはずだ。普通のオーヴァードならとっくに息絶えていてもおかしくはない。
だが、ヴァニタスは死を願う人間達によって発生した存在。
人が誰かを殺したいという想いが、このレネゲイドビーイングに無限のエネルギーを供給し、その存在を許し続ける。
もしヴァニタスが死ぬことがあるとするなら、それは人類が滅んだ後になるのだろう。
深月藍歌(琥珀) :
「……チィッ……!ふざけた、性質…してる……わね……っ」
深月藍歌(琥珀) :
ふと、脳裏をよぎってしまう。あの時の……女神の力が残っていれば、と。
しかし、そんな考えはすぐさま拭いさり……背後にいる透に、希望を託す。
二階堂 新 :
「クソ!! 本当に不死身かよコイツ!!!」
二階堂 新 :
「だったら……こっちも死ぬまで戦ってやるぜぇ……!!」
浜 崇晃 :
「ッざっけんなよ、あれだけかかったのに、もう起き上がんのかよ……‼︎」急ぎ体勢を持ち直し、ギリと奥歯を噛み締め
クリスタ :
「どちらが先に倒れるか…! 根競べといきましょうか…!!」
ヴァニタス :
「あぁ、もっともっと楽しませて、」
GM :
────が、しかし。
ヴァニタス :
「……ん?」
GM :
突然、ヴァニタスの再生が止まった。
逆に、その体は指先からボロボロと崩れ始めている。
砕けた骨は白い粉となり、渦を巻いて二方向に飛んで行く。
燈台透 :
「いや、もうこれで終わりだよ。ヴァニタス」
燈台透 :
「みんなが十分にやってくれたからね……!」
GM :
一つは、あなた達の後方に立つ白い服の人形へ。
そしてもう一つは、ヴァニタスの足下に現れた、赤い服の人形へ。
その身に受けた傷を完全に修復する、その僅かな隙を突いて……
完成した封印の人形が、死神のレネゲイドを吸収していた。
ヴァニタス :
「…………あーあ、そっか」
ヴァニタス :
「また僕の負けか」
残念そうにため息を吐き、大鎌を床に落とす。もう抵抗する気は無いと示すかのように。
深月藍歌(琥珀) :
「───年貢の納め時よ、ヴァニタス。」
深月藍歌(琥珀) :
「人間はそんな柔じゃない、みたいね……!」
二階堂 新 :
「……よく言うぜ。殺す人間がいなくなりゃお前だって終わりだろうに」
二階堂 新 :
「どうやら死にたい殺したいって気持ちより、生きたいって気持ちのほうが強いらしいぜ……人間は!」
浜 崇晃 :
「……最後だから言う。前はおれだってお前を構成するものの1つだったんだと思う」
浜 崇晃 :
「だからってわけでもないし、それは贖いにならないけど……おれはこれから先、お前の封印が解かれることが2度とないよう尽くすことにするよ」
クリスタ :
「…………これで、終わり」
クリスタ :
「(タカアキの決意の通りに運べば、ヴァニタスは永遠に封じられる)」
クリスタ :
「(……シアを殺した奴に同情はできないけれど、それはきっと空虚な日々を過ごす事になるのでしょうね)」
クリスタ :
「────ではワタクシからも最後に一つ」
クリスタ :
「人類の醜悪な殺意が生んだ空虚な結晶、ヴァニタス」
クリスタ :
「ワタクシ達、人類に『美』は見つけられたかしら?」
ヴァニタス :
「……そうだねぇ」 と、少し考えて
ヴァニタス :
「うん、そうだな」
ヴァニタス :
「美しいと思ったよ。君達の戦う姿はさ」
負け惜しみでも、挑発するようなものでもない声で答える
クリスタ :
「…………そうですか」笑うでもなく目を閉じて応える
クリスタ :
「であれば、もう思い残す事はないでしょう」
クリスタ :
「ワタクシ達の『美』を胸に刻んで眠りなさい」死神の白い心臓を指し
クリスタ :
「その代価として、シアは連れ帰りますから」
クリスタ :
「────さあ、おやすみなさい、ヴァニタス」
ヴァニタス :
「……しょうがないな。じゃあ、一旦寝てあげるよ」
GM :
そう、穏やかに笑うヴァニタスを見て、
GM :
一つの疑問が、あなた達の脳裏に浮かぶ。
GM :
────何故、ヴァニタスは自分達と戦ったのだろうか。
GM :
ヴァニタスは、一夜の内にこの星全ての生物を殺し尽くせるだけの力を持っている。
燈台透はその力を唯一止めることが出来る天敵だが、それはよく考えれば然したる脅威ではないはずなのだ。
《ヴァニタス》さえ発動すれば、あとは透に封印されないようにタイムリミットまで逃げていれば良い。
オルクスシンドロームの力を駆使すれば、ヴァニタスは容易に逃げ切ることが出来るだろう。
GM :
だからわざわざリスクを負ってまで、透やあなた達を返り討ちにする必要は無い。
そもそも《サイコメトリー》で透の意識がシアの人形に浮上することを予見出来ていたのなら、その時点でシアの体を完全に破壊すれば良かったのだ。
そうすれば、ヴァニタスを止めることは誰にも出来なくなっていたはずだ。
この戦いは、ヴァニタスが確実に勝とうと思えば勝てる勝負だったはずだ。
ヴァニタス :
『あのさあ、アンバちゃん。僕がこの世で一番つまらないと思ってるのはさ。勝つか負けるか分かり切ってる勝負だよ』
GM :
神社でヴァニタスが発した言葉を思い出す。
GM :
……ヴァニタスが人間を殺そうとする理由は一つ。
人間に望まれて生まれ、人間を殺すことを使命としているからだ。
そこにヴァニタスの意志は存在しない。誰かに願われたからやる。極めて空虚な操り人形。
ヴァニタスはジャームでありながら、その殺戮の衝動は自分の心に由来するものでは無い。
GM :
では、それなら。
彼の意志は、欲望は、衝動は。
本当にしたかったこととは、何だったのだろうか。
ヴァニタス :
「…………でも」
GM :
ヴァニタスの全身が粉々に砕けた。
その身を構成するレネゲイドが、二体の人形の中へと全て閉じ込められた。
GM :
赤い服の人形が、ぎこちない動きでその顔をあなた達に向ける。
ヴァニタス :
「また遊ぼうね」
GM :
まるで親しい友達に向けるような、可愛らしい笑顔でそう言って。
人形がパタリと倒れ、それっきり動かなくなる。
GM :
────封印完了。
Eロイス《不滅の妄執》・《ヴァニタス》の効果、解除。
世界に広がっていた《ワーディング》が消失。
死の眠りに落ちていた人々は、きっと今日もいつも通りの朝を迎えることだろう。
深月藍歌(琥珀) :
「……ふん、またこんな殺し合いをするのは2度とごめんよ」
深月藍歌(琥珀) :
「だけど……」
動かなくなったヴァニタスを見下ろす
深月藍歌(琥珀) :
「───最悪の友人として、覚えておいてあげるわ」
深くため息をついて、人形へ軽く微笑んで見せる
二階堂 新 :
「へ、次に遊ぶのが誰になるか知らないが……」
二階堂 新 :
「きっとまた、俺達くらい骨のある奴が相手になるぜ」
浜 崇晃 :
「……少なくとも、おれがいるうちは二度と遊ばせるつもりはないけどな」
クリスタ :
「…………ワタクシもタカアキと同じ気持ちですわ」
クリスタ :
「“ヴァニタスが生き返る”というのは“シアが死ぬ”と同義ですもの」
クリスタ :
「────今度こそ、必ず守ります」
GM :
……シーン終了。
GM :
ではこれより、バックトラックに移ります。
GM :
まず、Eロイスで減らせるダイスは合計で10個。
GM :
各々任意で10d10分侵蝕率を減らした後、残ってるロイスの数のダイスをそのまま振るか、二倍で振るかを宣言して振っていってください。
クリスタ :
151-10d10 Eロイス(151-10D10) > 151-53[8,1,2,7,9,5,5,7,5,4] > 98
クリスタ :
1倍振りですわ~
クリスタ :
98-3d10(98-3D10) > 98-22[5,8,9] > 76
深月藍歌(琥珀) :
157-10d10 早速振らせていただきますわ!(157-10D10) > 157-52[8,3,8,6,1,8,3,5,3,7] > 105
深月藍歌(琥珀) :
105-3d10 1倍!(105-3D10) > 105-9[4,4,1] > 96
二階堂 新 :
うおお~~!!
二階堂 新 :
165-10d10(165-10D10) > 165-36[2,4,2,1,1,4,5,7,4,6] > 129
二階堂 新 :
二倍でいくしかねぇ~!
二階堂 新 :
129-6d10(129-6D10) > 129-32[6,3,7,7,1,8] > 97
二階堂 新 :
セーフ!!!
浜 崇晃 :
144-10d10(144-10D10) > 144-47[9,4,9,9,4,3,1,2,3,3] > 97
浜 崇晃 :
1倍振りします!
浜 崇晃 :
97-3d10(97-3D10) > 97-15[10,2,3] > 82
GM :
全員生還した?したね?おめでとう!!!
GM :
文句なしにPC達の勝利です
クリスタ :
ワタクシ達、やりましたわ~~~~!!!!
深月藍歌(琥珀) :
無事生還ですわ~~~!!
二階堂 新 :
だいぶ危なかったけど帰って来れたぜ~~!!
浜 崇晃 :
一時期はほんとにヴァニタスと一緒に世界の終わりを見るのかもとドキドキしていましたわ〜〜!!楽しかった〜!!
GM :
よかったよかった…!
シーン16 託すもの
GM :
共通エンディングです。登場は全員。
UGN凪宮支部 エントランスホール
GM :
ヴァニタスとの戦いは、あなた達の勝利で終わった。
激しい戦闘で高まっていた体内のレネゲイドの熱が、ゆっくりと落ち着いていく。
この様子であれば、誰かが戻れなくなるようなことも無いはずだ。
GM :
……そう安心した、その時だった。
ガシャン、と乾いた音を立てて、床に倒れる透の姿をあなた達は目撃する。
二階堂 新 :
「透チャン!?」
深月藍歌(琥珀) :
「……っ。あいつもお疲れかしら、ね……」
浜 崇晃 :
「……ッ、…かもな」
二階堂 新 :
「大丈夫か……!?」 近寄って様子を確認する。
燈台透 :
「……大丈夫だ。何も問題は無いよ」 そう言うが、体は全く動く様子が無い
クリスタ :
「……まったく大丈夫そうには見えないけれど? シアも無茶をするところがあったけれど父親譲りだったのかしら?」
燈台透 :
「大丈夫だよ。本当に、問題は無いんだ……」
燈台透 :
「死神のレネゲイドは再びこの体に戻り、シアの意識が目覚める条件は整った。……だから、僕の意識はまたこの人形の奥底に沈むだけ」
二階堂 新 :
「別の人形に移すとか、そういうこともできないんだな……」
燈台透 :
「あぁ、そんな余裕は無いかな……。それに魂を人形に分けるといっても、意識を表に出させるというのも結構無理があってね……」
燈台透 :
「このシアの体にしかそう仕掛けることは出来なかったんだよ」
二階堂 新 :
「そうか……」
二階堂 新 :
「……さよならとは言わないぜ。いつかまた会える可能性はあるからな」
燈台透 :
「……君らしいな」 小さく笑って
燈台透 :
「じゃあ、僕もさよならとは言わないよ。でも、残された時間も少ない……」
燈台透 :
「最後に、君達に頼みたいことが二つ程ある。聞いて貰ってもいいかな……」
クリスタ :
「……ワタクシ達に?」
深月藍歌(琥珀) :
「……聞いてあげるわ」
浜 崇晃 :
「……」頷く
二階堂 新 :
「任せろ!」
燈台透 :
「あぁ。じゃあ、まずは……」
GM :
透は《元素変換》を使用。
一通の封筒を手元に作り出す。
燈台透 :
「これを、茨木彩純というエージェントに渡して欲しい」
二階堂 新 :
「手紙?」受け取ろう
燈台透 :
「報告書だよ。本部へ伝えるべきことを記しておいた」
燈台透 :
「彩純は連絡員だからね……彼女に渡すのが一番確実だ」
二階堂 新 :
「どこまでも準備のいい奴だな……! わかった、確実に渡しておくぜ」
燈台透 :
「助かるよ」
燈台透 :
「それと、もう一つは……」
燈台透 :
「……みんなに、これからもシアと仲良くしてあげて欲しいんだ」
燈台透 :
「お願い、できるかな」
二階堂 新 :
「……ああ、言われなくても、当たり前じゃねぇか」
二階堂 新 :
「だろ?」みんなの方を振り返り
深月藍歌(琥珀) :
「……そうね、悪いようにはしないって約束するわ」
浜 崇晃 :
「……心配すんな、願われずともそうするよ」
クリスタ :
「そう、ですわね」
クリスタ :
「あの子を不幸にはさせませんわ、そのために戦ったのですもの」
二階堂 新 :
「……ってわけだ。心配ないぜ。きっと……」
燈台透 :
「……そうか」
燈台透 :
「……シアは死神を封印した人形だから、支部の他の仲間はずっと距離を取っていてね……」
燈台透 :
「僕以外だと、彩純くらいしか話し相手がいなかったけど……」
燈台透 :
「君達が、シアをシアとして見てくれる人たちで本当に良かった」
燈台透 :
「安心したよ。……ありがとう」 そう言って、嬉しそうに微笑む
クリスタ :
「……いいえ、謝意を示すのはワタクシ達の方でしょう」
クリスタ :
「アナタのおかげでシアと全人類は救われる」
クリスタ :
「────皆に代わってワタクシが礼を言わせていただきます」
クリスタ :
「ありがとう」
クリスタ :
今のクリスタが消えゆく燈台透に手向けとして送れるモノは、約束と言葉くらいしかない。
燈台透 :
「……律儀だね、君は」
燈台透 :
「全人類を救ったとも、僕が本当にシアを救えたのかも……正直、思う所はあるけれど……」
燈台透 :
「その言葉は、ちゃんと受け取るよ。どういたしまして、クリスタ」
クリスタ :
「…………」目の前の人間に言葉をかける事しかできない無力を呑みこむ。
GM :
……そろそろ限界が近いらしい。
透は眠るように瞼を閉じ始め、
燈台透 :
「それ、じゃ……」
燈台透 :
「新。クリスタ。琥珀。崇晃……」
燈台透 :
「僕の娘を……よろしく頼むよ……」
GM :
最後にそう伝えて、シアの体は動かなくなった。
透と入れ替わりですぐにシアが目を覚ますわけでは無いらしく、まだ少し時間がかかるようだ。
二階堂 新 :
「ああ……次に会う時は、きっと立派なレディーに成長してる。そう思うぜ」
二階堂 新 :
「またな、透チャン」
クリスタ :
「おやすみなさいトオル、眠っている間の事はワタクシ達に任せて……」
深月藍歌(琥珀) :
「ゆっくり眠っておきなさい。次の目覚めは吉報から始まると良いわね……」
浜 崇晃 :
「……おやすみ支部長。アンタ、立派だったよ」
クリスタ :
「(UGNの人間さえも殆ど知らないアナタの功績と人生、ワタクシは忘れませんわ……)」
GM :
GM :
燈台透に別れを告げたあなた達は、まずは彼の一つ目の頼みを叶えることにする。
GM :
崇晃は携帯端末を取り出し、茨木彩純に連絡をかけた。
GM :
いつもなら五コール程度待つところだが、通話は一コール目ですぐに繋がる。
茨木彩純 :
「もしもし?浜さん、無事なんですか?」
浜 崇晃 :
「‼︎」「……無事です」
茨木彩純 :
「よかった……心配していたんです。あのワーディングが発動していたから……」
浜 崇晃 :
「そ、うですよね。……あの。事情を説明したいんで、こっち来てもらえたりしませんか?」
茨木彩純 :
「大丈夫です。今からそちらへ向かおうとしていたところだったので……」
茨木彩純 :
「場所は支部ですよね?すぐに向かうので、待っていてください」
浜 崇晃 :
「了解」 電話を切ります
GM :
通話が切れて数秒後、エントランスホールの空間にヒビが入る。
内側からハンマーで叩いたように砕け散り、その中から茨木彩純が現れた。
茨木彩純 :
「……こんばんわぁ」
二階堂 新 :
「よぉ。なんとか終わったぜ……犠牲は小さくなかったが」
深月藍歌(琥珀) :
「どーも……」
茨木彩純 :
「あ~……そうみたいですね……」 二体の人形を見て
茨木彩純 :
「……犠牲、というのは……」
茨木彩純 :
「透のこと、ですか?」
二階堂 新 :
「……完全に死んだわけじゃないけどな。いまはこの子の中で眠ってる」シアのほうを指さし
茨木彩純 :
「……!やっぱり……」
茨木彩純 :
「彼の姿が見えないのに、死神が封印されているから……そうだと思いました……」
茨木彩純 :
「相当、状況は切迫していたんですね~……」
二階堂 新 :
「もうちょっとで世界の終わりが見えたぜ。今度からは、この支部の体制をもっと強化しなきゃな」
二階堂 新 :
「で、これが透チャンからの報告書だ」渡します!
茨木彩純 :
「透からの……」
茨木彩純 :
「分かりました、確認しますね~……」 受け取って
GM :
彩純は封筒を開け、中から十数枚の便箋を取り出す。
内容に目を通す。意外と読むのが早く、次々に便箋を手で替えていく。
しかし、最後の便箋まで読み終わりかけたあたりで、
茨木彩純 :
「…………っ」
GM :
ポタリ、と便箋に涙の雫が落ちた。
浜 崇晃 :
「……なんて、書いてあったんすか」
茨木彩純 :
「あ、あ~……えっとぉ……」
茨木彩純 :
「業務的な連絡について、色々と……それと……」
茨木彩純 :
「結構……わたしに対することが書かれていましたね~……」
茨木彩純 :
「……ごめんなさい、ただの報告書だと思ってたので……結構不意打ちで……」
零れていく涙を手の甲で拭いながら、恥ずかしそうに小さく笑う
クリスタ :
「トオル自身も報告書だと言っていたけれど、最後の最後にウソを言ったのね……」
茨木彩純 :
「まあ、それでもほとんどは報告書ですけど……。ふふっ、困っちゃいますね」
浜 崇晃 :
「そ、すか……(この人にはそういうとこ見せられたってことだったのかな)」
茨木彩純 :
「……泣いてる場合じゃ、ありませんでしたね」
茨木彩純 :
「わたしへの個人的なメッセージは、抜きにして……皆さんに必要な情報を二つ程お伝えしますね~……よろしいでしょうか?」
二階堂 新 :
「ああ、俺はいつでもいいぜ!」
深月藍歌(琥珀) :
「構わないわよ」
茨木彩純 :
「それじゃ~……まず、シアさんのことです」
茨木彩純 :
「シアさんのことは始末したりせず、彼女が望む暮らしを送らせて欲しい……という本部へのお願いが書かれていました~」
クリスタ :
「シアの今後の生活……、実際にヴァニタスが暴走して全人類が危険に晒された以上、本部としては何もしない訳にもいかないでしょうしね……」
浜 崇晃 :
「……茨木サンからみて、それってどれだけ通りそうですか?」
茨木彩純 :
「そうですね~……」
茨木彩純 :
「これまで評議会ではシアさんに対する扱いについて、真っ二つに意見が割れている状態だったんですよね~……」
茨木彩純 :
「順当に行けば、今回の件でシアさんは凍結処分を受けることでしょう……」
クリスタ :
「凍結、処分……」
二階堂 新 :
「そんな……どうにかならねぇのか!?」
深月藍歌(琥珀) :
「…ま、意見が割れる気持ちもわからないでもないけどね……」
凍結はあんまりだろう、とシアを見つめて
浜 崇晃 :
「燈台サン達ての願いだから、叶えてやりたいんだけど……」
クリスタ :
「……ええ、そんな処分は認められません」
クリスタ :
「いかなる手段を用いても阻止しますわよ」
茨木彩純 :
「…………」 あなた達の反応を見て、小さく微笑み
茨木彩純 :
「ただ、この報告書には~……」
茨木彩純 :
「シアさんの侵蝕率は正常値であることや、ヴァニタスとしての人格はもう一つの人形に封印されているから、ジャーム化しない限り死神にはならないということと……」
茨木彩純 :
「シアさんをこれ以上絶望させたり、殺そうとすることは、彼女のジャーム化を促す危険な行為だってもう半分以上脅迫状みたいに記されていますね~……」
透の感情が分かる文章だったのか、可笑しそうに小さく笑う
クリスタ :
「……評議会の対応はトオルも予測していたと」
深月藍歌(琥珀) :
「用意周到ね…」
二階堂 新 :
「まったく……過保護な父親だぜ」呆れたように笑う
浜 崇晃 :
「ッフ、なんだ……めちゃめちゃ父親してるじゃん。頼もしいすね」
クリスタ :
「シアがすぐに頼りにしたのも分かりますわね」
茨木彩純 :
「……ふふっ。だから、まあ……多分大丈夫だと思いますよ。感情的な意見だけじゃなくて、ちゃんとしたデータも支部のデータベースに残してくれているみたいですし」 支部長室の方角を一瞥し
茨木彩純 :
「いえ、大丈夫にしてみせます。透からの、最期のお願いなんですから……」
二階堂 新 :
「……頼りにしてるぜ、茨木サン!」
クリスタ :
「ええ、ワタクシも協力は惜しみませんわ」
深月藍歌(琥珀) :
「そこは頼んだわ……、根回しとかは苦手だし……」
浜 崇晃 :
「頼みます。おれも…シアの為にできることをするんで」
茨木彩純 :
「はい。まったく、シアさんも幸せ者ですね~……」
茨木彩純 :
「もし必要が出てきたら、皆さんからの報告書なんかもお願いするかもしれませんけれど……」
茨木彩純 :
「とりあえず、今はもう一つのこともお話ししましょうか」
茨木彩純 :
「シアさんじゃない方の人形について、ですね」 ヴァニタスを見て
二階堂 新 :
「そういや、ヴァニタスもまた起き上がる可能性があるんだよな……」
茨木彩純 :
「ですね~……ヴァニタスはまるでパズルを解くようにして、少しずつ封印を弱めていくわけですから……」
茨木彩純 :
「だから、あの人形は本部で預かってほしいみたいです。透程の能力者ではありませんが、封印の補強が出来るエージェントが本部にはいますから~……」
茨木彩純 :
「本部のサポートさえあれば、これまでと同じように封印の維持が可能だそうですね~」
二階堂 新 :
「なるほどな……秘密支部で封印する限界も今回でわかったし、それがいいだろうな」
浜 崇晃 :
「解除を目論むやつを撃退するだけじゃなくって、封印そのものを補強し続けないといけないのか……それならそっちのが適役だ」
深月藍歌(琥珀) :
「本部の方でどうにかしてくれんなら任せるわ……もう2度と会いたくないからね」
深い溜息を吐く
クリスタ :
「そうですわね、異論はありませんわ」
茨木彩純 :
「皆さんも大丈夫そうですね~?それでは、そちらの人形をお預かりしますね」
GM :
彩純はそう言って、床に倒れているヴァニタスを拾いあげる。
浜 崇晃 :
「あの、茨木サン。……ヴァニタスの警備。もし人手が足りなくなることがあったら呼んでください。すぐ行くんで」
茨木彩純 :
「あら……本当ですか?本部はアメリカにあるんですけど……」
凪宮市近辺から離れることが無いと思っていたのか、少し意外そうに目を丸くして
浜 崇晃 :
「ぁー……そりゃ凪宮から離れたくはないですけど、これもおれのケジメなんで」だから、必要になったら気にせず呼んでくださいと
茨木彩純 :
「ふふっ、そうですか~……そこまで言うなら、頼りにさせてもらいますね?浜さん」
茨木彩純 :
「その時は、わたしがちゃんとお送りしますから」 少し嬉しそうに笑って
茨木彩純 :
「……それじゃ、わたしはまた本部に行ってきますね」
GM :
彩純はあなた達に背を向けて、一歩二歩と進み、
茨木彩純 :
「……ふあ……」 と、大きく欠伸をする。まるで眠気を振り払うように
茨木彩純 :
「…………」
茨木彩純 :
「皆さん」 振り返り、あなた達の顔をはっきりとした瞳で見て
茨木彩純 :
「透と……」
茨木彩純 :
「わたしの幼馴染と最後まで一緒に戦い抜いてくれて、本当にありがとうございました」
GM :
彩純は《瞬間退場》を使用。
指でなぞった空間を砕き、別の座標へと繋げる。
彩純は穴の向こう側へと向かい、シーンから退場。
彼女の姿が消えると、割れた空間も元に戻った。
深月藍歌(琥珀) :
「……はあぁぁぁ、終わったわねぇ……っ」
力尽きるように背中から地面に倒れる
深月藍歌(琥珀) :
「もう動けないわ……」
クリスタ :
「……あら、だらしないですわねコハク?」強がりを言いながら近くにあった柱に体重を預ける
深月藍歌(琥珀) :
「少しはだらけさせなさいよ……茨木の前で立ってるのもやっとだったのよ?」
完全に脱力しきって、壊れた天井から夜空を見上げる
クリスタ :
「ふふ、そうですわね……、ここまで十分に頑張ったんですもの、少しくらいは力を抜くのもいいでしょう……」
深月藍歌(琥珀) :
「そうね~……。まったく、とんだ1日だったわ……」
ふっ、と軽く微笑みながら
二階堂 新 :
「世界を守ったんだぜ。誇りながら休むといいさ」戦いで張りつめていた緊張を解し、笑う
浜 崇晃 :
「いやでもほんと……とんだ一日だった。ほんとに」ずるずると座り込んで 琥珀に頷いて
深月藍歌(琥珀) :
「世界は守った……、そうね。できれば功績にしたかったけど……」
これじゃ無理そうね、と軽くため息を吐く
クリスタ :
「そうですわね、この一件はUGN内でさえ公表されないでしょう」
クリスタ :
「けれど、これは自慢するために掴んだ勝利ではないでしょう?」
クリスタ :
「────自分に誇れるのならば、それでいいのですわよ」
深月藍歌(琥珀) :
「……まあ、ね。良い女に一歩近づいた、そう思うことにしましょうか……」
クリスタ :
「ええ、そうしましょうそうしましょう」ふふと微笑む
二階堂 新 :
「おお、カッコいいこと言うじゃねぇか!」
浜 崇晃 :
その会話に呆れたように笑って
「……」「…新サンも、お疲れ」
二階堂 新 :
「おう! 崇晃もな……! すげぇ活躍だったぜ!」
二階堂 新 :
手を出して、ハイタッチ待ち。
浜 崇晃 :
「‼︎っ、…アンタもな!」一瞬遅れるも強く、ハイタッチを返す。
二階堂 新 :
「ヘヘ! 次はもっとのんびりできるところで会いたいな」
浜 崇晃 :
「そうだな、したら落ちついた頃にまた来ればいいさ」
浜 崇晃 :
「最近はアレだったかもしれねえけどいいとこだぜ、……それに、湾岸地区よりかは落ちついてる」ニヤッと笑って
クリスタ :
「……もしかしてデートの約束?」からかうように
二階堂 新 :
「湾岸地区と比べりゃだいたいはそうだろ……ってオイオイ! ちげーよ変な言い方すんな!」
クリスタ :
「あら失礼」
クリスタ :
「……でもいいんじゃないかしら」
クリスタ :
「今回の一件で知ったけれど、人生なんて一人のジャームの暴走で崩れかける儚いもの」
クリスタ :
「いざ死ぬ時に悔いがないよう、未来の予定はパンパンに詰めておいた方がいいですわ」
クリスタ :
「……そうでしょう?」
深月藍歌(琥珀) :
「……そうね。やりたい事はやりたい内に、ってこと……私にはよく染みるわ」
二階堂 新 :
「明日死んでも後悔がないように……はは、まったくその通りだと思うぜ!」
浜 崇晃 :
「……そうだな。おれたちなんか特にいつ死ぬかわからない身だ。少しでも悔いのないよう動くべきだよな」いや、でもデートは違うけどと溢して
GM :
……シーン終了。
シーン17 灯台
GM :
マスターシーン。PCは登場不可。
GM :
全員がバックトラックに成功したので追加されるシーンになります。
???
シア :
「……ここ、は」
GM :
暗く深い、闇の底。
シアが気付いた時、彼女は棺の中に閉じ込められていた。
とりあえず、ここから出なくては……。
棺の蓋を開けようと、シアは手を伸ばそうとする。
GM :
??? :
『シア、この子はもう一人の僕だ』
??? :
『この子の体の中には、僕と同じ死神のレネゲイドが封印されているんだよ』
GM :
シア :
「……あ」
GM :
ヴァニタスの言葉が暗闇に響く。
その瞬間、頭の中に知らない記憶が流れ込んできた。
シア :
「あぁ……」
GM :
記憶の中で、シアは巨大な鎌を持っていた。
両手でそれを振り回すと、目の前にいた人間の首が胴体から切り離される。
地面に転がる人間の頭。首の切断面から噴水のように溢れ出す血液。
骨の体を返り血で赤く染めながら、シアは楽しそうに笑い続ける。
シア :
「あ、あぁ、あぁぁ……!!」
GM :
これは、死神の記憶だ。
今までは知らないで済んでいた。
だが、自分の起源を知ってしまったからには、もう逃げることは出来ない。
GM :
自分がどれ程最悪な力を宿しているのか。
その力を持つ自分が、最後に行きつく先はどこなのか。
かつて自分が生まれる元となったレネゲイドが、残酷な程に教えてくる。
GM :
シアは髪の毛を両手でかき乱しながら、狂ったように叫んだ。
しかし、泣いても叫んでも、記憶はどこまでも追ってくる。
どうすることも出来ず、シアは体を丸め、ただ震えることしか出来なくなった。
GM :
??? :
「……ア」
??? :
「……シア……」
GM :
棺の向こう側から、声が聴こえる。
自分の名前を呼ばれ、シアは固く閉じていた瞼を開いた。
シア :
「……え」
GM :
引きずるような重い音を立てながら、棺の蓋が少しずつ動いていく。
僅かに開いた隙間からは、光を背に受けた人の顔が見える。
燈台透 :
「……シア」
シア :
「お父、様……」
GM :
棺を開けようとしていたのは、燈台透だった。
彼はシアの顔を見て、嬉しそうに微笑む。
燈台透 :
「よかった。やっとまた会えたね」
シア :
「お父様……。どうして……ここに……」
燈台透 :
「君を迎えに来たんだ。もう、全て終わったから」
燈台透 :
「死神は封印したよ。みんなのおかげでね……」
燈台透 :
「だからあとは、君が目覚めるだけだ。シア」
シア :
「そんな……」
シア :
「わたしは……嫌です。目覚めたくなんて、ありません……」
燈台透 :
「……どうして?」
シア :
「……だって」
シア :
「目を覚ましたら、きっと、いつか……わたしは死神になってしまう……」
シア :
「だから、わたしはこのままここにいた方が、良いんです……っ」
シア :
「……ごめんなさい、お父様……」
燈台透 :
「……そっか」
燈台透 :
「怖いんだね、シア。自分自身のことが」
シア :
「…………」
燈台透 :
「でもその気持ちは、分かるよ。僕も同じだから」
シア :
「え……?」
燈台透 :
「僕だけじゃないよ。皆同じなんだ」
燈台透 :
「オーヴァードは皆、いつか自分が自分では無くなってしまう恐怖を抱えている」
燈台透 :
「それでも少しの勇気を出して、大切な人達との絆を支えにして、日常を生きて行っている」
燈台透 :
「だから、死神の力があるからなんて関係無いんだ。君だけが眠り続ける必要なんて、どこにもないんだよ」
シア :
「……っ。でも、でも……!大切な人なんて言われても、お父様……!」
シア :
「お父様はもう、日常のどこにもいないじゃないですか……!!」
燈台透 :
「…………」
シア :
「う、うそつき……っ。うそつき、うそつき、うそつき……!」
シア :
「大丈夫だって言ってたのに!また一緒に遊んでくれるって約束したのに!」
シア :
「わたしは……わたしは……っ」
シア :
「お父様のいない世界でなんて、生きていけません……っ!」
GM :
シアは涙を流しながら叫ぶ。
透は悔しそうに目を伏せるが、すぐにシアの目を真っすぐに見てこう言った。
燈台透 :
「……ごめんね、シア。勝手にいなくなってしまって」
燈台透 :
「でも、ね。君にはもう、僕以外にも信頼出来る人達がいるはずだよ」
シア :
「え……?」
GM :
棺の隙間から、透の手が入り込む。
ゆっくりと伸びたその手は、シアの頭に優しく触れた。
シア :
「……あ」
GM :
バチン、と目の奥で火花が散って。
頭の中に知らない記憶が流れ込んできていた。
GM :
シアはその記憶を拒絶しようと目を瞑る。
また死神の記憶が見えてしまったのだと思った。
これ以上あんなものを思い出してしまったら、本当に心が壊れてしまう。
シア :
「…………?」
GM :
だが、違う。
それは死神の記憶ではない。
??? :
『それでも、君達は退かないのか?』
GM :
薄暗い森の中。
問いかけているのは自分の声だ。
だけれど、シアはそんなことを言った覚えは無かった。
シア :
「お父様の……記憶?」
GM :
だが、喋り方で分かった。
これは、燈台透が発した言葉だと。
透が自分の体を使い、誰かと話している。
GM :
目の前に見えるのは、四人の少年少女の姿。
彼らの名前を、シアは知っていた。
シア :
「新様……」
シア :
「崇晃様……」
シア :
「琥珀様……」
GM :
彼らは答えていく。
自分達が戦わなければならない理由を。
??? :
『ワタクシも、答えは変わりませんわよ』
GM :
最後に、貴族の少女が答える。
??? :
『ここで引いてしまったら、もう一生、ワタクシはワタクシを美しいと誇れませんもの』
??? :
『──それにね』
??? :
『ワタクシはまだまだ、シアに小言を言い足りていないの』
??? :
『……だから、シアはワタクシの手で取り戻す』
シア :
「…………!」
??? :
『そう誓ってしまったの、もう誰に何を言われてもワタクシの意志は変わりませんわ』
シア :
「クリスタ……様……っ」
GM :
少女の名を呼ぶ。
青い両目から、また涙が零れ落ちる。
でもその涙は今までとは違う感情に溢れていた。
GM :
潤んだ視界に、記憶の映像が更に流れていく。
GM :
────戦っている。
四人の少年少女が、死神と戦っている。
世界を守るために。そして、一人の少女を取り戻すために。
シア :
「みんな……」
シア :
「…………」
シア :
「死なないで……っ」
GM :
祈った。
これが過去の記憶だということも忘れてしまっていた。
目の前で彼らが傷つく度に、胸をナイフで刺されたように苦しくなる。
だから、ただひたすらに祈った。
彼らの無事を、勝利を、祈り続けた。
シア :
「……あ」
GM :
……その瞬間。
シアは自分の祈りが、神様に届いたのかと錯覚した。
シア :
「生きてる……」
GM :
ヴァニタスの体が砂のように崩れる。人形への封印が完了する。
戦いが終わった。
それでも、四人は立っている。
今にも倒れてしまいそうな傷だらけの体なのに、誰一人欠けることなく。
シア :
「生きてる……!」
シア :
「みんな、生きてる……!」
GM :
気が付けば、泣きながら笑っていた。
シア :
「よかった……よかったぁ……っ」
GM :
ごちゃ混ぜになった感情が、涙となって零れ落ちていく。
いつの間にか、自分の正体のことなんてどうでもよくなっていた。
涙と一緒に洗い流されたシアの心に残ったのは、彼女が大切に想う者達の姿だけだ。
GM :
透はシアの頭から手を離す。
記憶の共有はそこで終わった。
燈台透 :
「シア」
シア :
「……はい」
燈台透 :
「良い人達に、出会えたね」
シア :
「……!はい……っ」
燈台透 :
「……僕がいなくても、こんなに新しい絆を作れたんだ……」
燈台透 :
「これからもきっと、君はたくさんの良い人達に出会える……」
燈台透 :
「だから、君はもう大丈夫。大丈夫なんだよ。シア」
GM :
透と目が合う。その目は優しく細められていた。
シア :
「……お父様」
GM :
シアのことをいつも見ていた赤い瞳。
不安になった心を暖かく包み込んでくれるような微笑み。
GM :
燈台透はどんな時でも、シアのことを愛しく見守ってくれていた。
燈台透 :
「もう、僕はシアと一緒にいてあげることは出来なくなるけど……」
GM :
そう、どんな時でも。
燈台透 :
「それでも、これからもずっと、僕はシアのことが大好きだからね」
GM :
自分の意識が完全に消えてしまう────最期の瞬間であっても。
シア :
「お父様!!…………っ!!」
GM :
待って。
行かないで。
そう叫びそうになる声を必死に押し殺した。
GM :
その言葉を発したら、透の気持ちを裏切ってしまうような気がしたからだ。
だから耐えた。下唇を噛んで、目を伏せて、肩を震わせながら。
GM :
自分の父親が死んだという現実を、強く受け入れた。
シア :
「…………」
GM :
顔を上げる。
そこにはもう、愛する父親の姿は無い。
GM :
棺の隙間からは見えるのは、外から差し込む光だけ。
GM :
……ここは、まるで夢の中のような場所だ。
GM :
目を覚ませば、ここで起きたことはおそらく全て忘れてしまうのだろう。
GM :
透と交わした言葉も、受け取った記憶も全て消える。
GM :
その後、シアの心に何が残るかは分からない。
GM :
それなら、今このまま、ここにずっといればいいのではないか。
GM :
父親との最後の思い出を大事に抱え、眠り続けても良いのではないか。
GM :
一瞬、そんな考えが頭を過ぎった。
GM :
しかし、
シア :
「……お父様……」
シア :
「わたしも……これからもずっと、お父様のことが、大好きです……」
シア :
「だから……!」
GM :
彼女は、一歩を踏み出す。
シア :
「………………っ!!」
GM :
GM :
────そして、眩い光に照らされながら。
GM :
シアは棺の蓋をゆっくりと開き、あるべき世界で目を覚ました。
GM :
シーン終了。
シーン18 凪宮市の夜明け
GM :
二つ前のシーンから続いて、このシーンも全員登場のシーンになります。
UGN凪宮支部 リビングルーム
GM :
あの後、あなた達は戦闘で負った怪我の手当を行なった。
リビングルームにあった治療道具を使い、全員ひとまず応急処置が終わる。
後はオーヴァードの治癒能力で何とかなるはずだろう……。
GM :
そう一息ついた、その時だった。
シア :
「……。ん……」
GM :
ソファに座らされていたシアが、ついに目を覚ます。
長い睫毛に隠された瞼を開き、青い双眸にあなた達の姿を映している。
クリスタ :
「…………!!」
クリスタ :
「シア……? シア……!!」すぐに変化に気付いてソファに駆け寄る
シア :
「え……。クリスタ……さま……?」 寝起きでぽけっとしている
二階堂 新 :
「シア! 目が覚めたのか!」 駆け寄る!
深月藍歌(琥珀) :
「ようやくお目覚めね……」
浜 崇晃 :
「ッよかった……」
シア :
「新様……琥珀様……崇晃様も……」
シア :
「……!み、皆さん、その怪我は……!?だ、だいじょうぶ、なんですか……!?」
あなた達の体やボロボロの服を見て
二階堂 新 :
「無事……ってわけにはいかねぇけど、全員ちゃんと生きてるぜ!!」親指を立てる
クリスタ :
「少なくともワタクシの美しい肌は台無しですわね…」肩を竦めて
深月藍歌(琥珀) :
「……ま、そんなところね。シアも変わりはないかしら?」
シア :
「か、変わり……ないです」 自分の体をぺたぺたと触って
浜 崇晃 :
「……ほんとか?痛いとことか、無理とかしてないか?」
シア :
「……あ、ありません。痛いとこ、なんて……皆の方が、よっぽど痛々しくて……」
シア :
「…………」 四人を改めて見て
シア :
「……わ、」
シア :
「わたしの……せい、ですか……?」 顔が青ざめ、声を震わせる
シア :
「わたしのせいで、みんな……こんな怪我を、負ったんですか……?」
クリスタ :
「誰に罪があるか、と言われればヴァニタスでしょう」
クリスタ :
「もっと言えば、人類そのものかしら? 人類の殺意の結晶みたいですし?」
シア :
「ヴァニタス……」
シア :
「でも、それって……わたしのこと、じゃないですか……?」
シア :
「わたしは、元々は死神で……。レネゲイドを、取られちゃった、から……っ」
神社でのことを思い出してきたのか、手が震え出す
クリスタ :
「……確かに“元々は”そうかもしれませんわね」
シア :
「…………っ」 目を伏せる
クリスタ :
「けれど、今のアナタはヴァニタスと同じ死神などではありませんわ」
シア :
「どうして……そう思うんですか……?」
クリスタ :
「だって、生まれ直したアナタは『死を願われて生まれた存在』じゃない」
クリスタ :
「アラタに、タカアキに、コハクに、トオルに」
クリスタ :
「──────そして、ワタクシに『生を願われて生まれた存在』でしょう」
シア :
「…………!」
GM :
そう言われた瞬間、頭の中に記憶が朧げに蘇る。
四人の少年少女が戦っていた姿の記憶。
シア :
「……あ、ぅ」 涙が零れ、白いドレスが少しだけ滲む
クリスタ :
「……まったく泣き虫ですわねアナタは」屈んでハンカチで涙を拭う
クリスタ :
「出会った時にも言ったでしょうに『ワタクシは涙が嫌い』だと」
シア :
「ご、ごめんなさい……」
シア :
「でも、なんだか……涙が出ちゃうんです……っ」
クリスタ :
「……そう、人形なのにフシギですわね本当」
シア :
「え、へへ……」 泣きながら、小さく笑って
二階堂 新 :
「へへ……改めて、おはよう、シア!」
シア :
「あ……。お、おはよう、ございます……っ」
シア :
「……お、おは……?」 まだうす暗い窓の外を見て
二階堂 新 :
「あれ、今何時だっけ?」
クリスタ :
「5時頃……普段のワタクシの起床時間ですわね……」
二階堂 新 :
「もうそんな時間か~、今日という日を迎えるためにあんだけ苦労したのに、過ぎんのはあっという間だな!」
深月藍歌(琥珀) :
「早朝ってとこかしら……とりあえずおはよう、ってところね」
浜 崇晃 :
「5時?おはようには早いか……でもいいと思うぜ、おはようで」
「変わらず朝を迎えられたのはめでたいし、シアにおはようって言えるの嬉しいよな」おはようと続く
シア :
「そ、そうなんですか……?」
クリスタ :
「ワタクシとしてはおやすみを言いたい気持ちですけれどね…アレから眠れていないのですもの…」ふわあと欠伸しそうになるが、それはエレガントではないので我慢する
シア :
「……皆様は寝ていないんですね……一睡もせずに、ヴァニタスと戦って……」
二階堂 新 :
「まあこの仕事してたら別に珍しいことじゃないさ。あ~ベッド借りるぜ!」
シア :
「は、はい、それは……どうぞ……!」
深月藍歌(琥珀) :
「寝たら死ぬ、って状況だったのよ。文字通りね……っ」
身体を伸ばして、深く息を吐く
シア :
「……寝たら、死ぬ……」
シア :
「…………」
シア :
「……あ、あの……早く、皆様にはおやすみになってもらいたい……のですけど……」
シア :
「その前に……その……。き、聞くのが怖い……気持ちも、あるのですけど……」
シア :
「わたしが眠っていた間のこと……教えて貰っても、いい……でしょうか……?」
両手でスカートを握り、みんなを見上げる
深月藍歌(琥珀) :
「……私は構わない、けど……」
みんなは?と3人に視線を投げて
クリスタ :
「真実を話してあげるべきでしょう、隠し通すなんて美しくないもの」
浜 崇晃 :
「…シアが聞きたいなら話すよ」
二階堂 新 :
「そうだな。眠気が来るまで話してやらぁ!」
シア :
「……お願いします。わたしはちゃんと知っておかなくちゃいけないと……思いますから……」
二階堂 新 :
シアの心臓がヴァニタスに喰われてから、ヴァニタスを封印するまでのあらましを説明します!
GM :
了解です、ちゃんと説明出来ました。
シア :
「………………」
今にも泣きそうな顔になっているが、ちゃんと話を最後まで聞く。
シア :
「……お父様が、いたんですね……ここに……」 自分の胸元に手を当てる
二階堂 新 :
「ああ……今もそこにいるぜ」
シア :
「……そう、でしたか……」
シア :
「だけど、それなら……。本当にこれで良かったのでしょうか……?」
シア :
「わたしの意識が回復しなかったら、お父様は……この体で生きれたのに……」
クリスタ :
「……はあ、本当におばかさんですわね」シアちゃんにデコピンする
シア :
「きゃっ!?」
デコピンされると簡単に後ろに倒れ、ぽてっとソファに仰向けになる
クリスタ :
「これはトオル自身も望んだ未来」仰向けになったシアちゃんを見下ろし
クリスタ :
「──もしもそれに疑問があるのならば『これで良かった』と誇れるような未来に変えていきなさい」
シア :
「あ、うぅ……」 額を両手で押さえて
二階堂 新 :
「良いんだよ、シア。あいつ自身も、俺達も、そうなることを願ってお前はここにいる」
二階堂 新 :
「それに……なくなったわけじゃないからな。また会える未来がさ」
二階堂 新 :
かつて透がそうしていたように、屈んでシアの頭を優しくなでる。
シア :
「……本当、ですか?」
頭を撫でられると、透のことを思い出したのか……瞳を閉じている。
二階堂 新 :
「ああ、それこそ俺の……いや、みんなの頑張り次第ってとこだ!」
シア :
「……そう、ですか」 上体を起こし、ソファに座り直して
深月藍歌(琥珀) :
「…まあね、それに……シアが生きてく先は、悪いことばかりじゃないはずよ」
慰めることに慣れていないのか、どこかたどたどしい
シア :
「そう……でしょうか……?」
浜 崇晃 :
「……あのな、シア。茨木サンと燈台サンの計らいでヴァニタス、死神の封印を本部の方で補強してもらったり、誰かがまた封印を解かないよう警備してもらうことになったんだ。どうしてかわかるか?」
シア :
「……それは、また今回みたいなことにならないように、でしょうか……?」
浜 崇晃 :
「残念。赤点ギリギリの回答だな、勿論それもあるけど……」
浜 崇晃 :
「お前のお父さん、燈台サンはお前にこれからも幸せに生きて欲しいんだよ。さっき皆も言ってただろ。おれたちもそう」
浜 崇晃 :
「……これからまた色々と思い返したり、過ごしていくうちに迷ったり怖くなることはあると思う。けど。これでよかったんだって思えるよう、一緒に足掻いていこうな」
シア :
「…………」
シア :
「足掻く……」
深月藍歌(琥珀) :
「必死に生きてみなさい。あなたは生まれたばかりなんだから、色々やれることがあるはずよ」
深月藍歌(琥珀) :
「……でも、私みたいになっちゃ駄目よ。」
軽く付け足して
シア :
「……え?えっ、と……?」 最後の言葉の意味が分からず、戸惑っている
クリスタ :
「流石にシアはコハクみたいにはならないでしょう」茶化して
深月藍歌(琥珀) :
「ふ、案外わからないモノよ……」
深月藍歌(琥珀) :
「……まあ、シアが悪いことするようには思えないけどね。頼れる人が何人もいるし~?」
手をひらひら振って
シア :
「そ、それは……。そう、かもしれませんね……」
琥珀もその中の一人だというように見上げて
深月藍歌(琥珀) :
「…………」
期待の目線から逃れるように顔を逸らす
クリスタ :
「ふふ」その様子に微笑み
クリスタ :
「───さて、皆様の言葉で愚かな考えは消えたかしら?」
シア :
「お、愚かって……」
クリスタ :
「だって愚かでしょう?」
クリスタ :
「これで良かったのか、なんて思っているのは、アナタ一人だけなのだから」
シア :
「…………」 俯いて
シア :
「……ごめんなさい」
シア :
「だったら、わたし……愚かでいいです……」
シア :
「だって、だって……」
シア :
「皆様が、お父様が、わたしに生きていて欲しいと思う位……」
シア :
「わたしだって、お父様に生きていてもらいたかった……!」
シア :
「わたしからしたら、お父様の方がわたしよりも価値があって……!お父様にはもっともっと幸せに生きて欲しかった……!!」
シア :
「だからわたしの方が生きていて良かったって、そんなのどうしても思えないんです……っ!!!」
シア :
また、涙が溢れ出て来る。涙と一緒に、抑えきれない本音が流れて行く。
シア :
「…………だけど」
シア :
「もう、そう言うのは……。そう思うのは、ここで終わりにします」
シア :
「皆様が……お父様が。わたしのことを想ってくれた結果が、今生きているわたしだったというのなら……」
シア :
「わたし……ちゃんと生きてみます。わたしに何が出来るのか、何を頑張れるのかはまだ分からないけれど……」
シア :
「必死に生きて、足掻いてみせます。……未来のわたしが、自分のことを誇れるようになるために」
GM :
涙を流しながら、シアは小さく笑う。あなた達の言葉を受け止めて、前を向くように。
クリスタ :
「…………そう」
クリスタ :
「それならばアナタの行く末を、ワタクシは傍で見ていてあげましょう」微笑んで
クリスタ :
「────期待していますわよ、シア」慣れない手つきで、そっとシアの金髪を撫でつける
シア :
「……!はいっ」 髪を撫でられて、小さく微笑み返す
二階堂 新 :
「生きるっていうのは難しいことだ。少しずつ学んでいけばいいさ! 俺達も、いつでも力になるぜ!」
シア :
「は、はい……!困ったことが会った時は、皆さまのこと頼りにします……ね……!」
深月藍歌(琥珀) :
「……頑張んなさい。私は手伝えるかわからないけど、手が空いてたら何かはしてあげるから」
シア :
「……?が、がんばりますっ」
手伝えるかどうか分からない、というところに若干の引っ掛かりを覚えるが、とにかくコクコクと頷く
浜 崇晃 :
「……」その様子に安心した表情でゆっくり頷く
「……まぁ、他の奴らは凪宮以外の場所から来てるから。おれなら大体ここにいるからさ、なんかあったらすぐ言いな」
シア :
「そっか……そうでしたね……」 他の町が居場所であることに少し寂しそうにして
シア :
「……分かりました、崇晃様。ありがとうございます」
クリスタ :
「皆様に力を貸していただけるみたいで良かったですわねシア」
クリスタ :
「ワタクシは忙しい身ですから代わりに……」
クリスタ :
「未来を歩み出すアナタに、一つの言葉を贈りましょう」
シア :
「……?なんでしょうか?」
クリスタ :
「ワタクシがお父様に賜ったモノにこんな言葉があるわ」
クリスタ :
「『遺された者には、いなくなった者の願いを受けとめる義務がある』」
クリスタ :
「だから、アナタには“幸せに生きる権利と義務”がある」
クリスタ :
「他の誰が何と言おうとね」
クリスタ :
「アナタの歩んでいく未来は、まだ分からないけれど……とにかく……」
クリスタ :
「今のアナタに何もないとするならば、そこに記憶と愛情をパンパンに詰めこんで幸せになりなさい」
クリスタ :
「……それだけですわ」
シア :
「…………」
シア :
「分かりました」
シア :
「そうなれるように……がんばってみます、ね」
その言葉を受け止めて、弱々しくも美しく笑う
クリスタ :
「ええ、大変かもしれないけどがんばりなさい」微笑みを返す
シア :
「……はいっ」
GM :
……リビングルームの窓から白い光が差し込む。
夜明けが来た。永い永い夜が終わった。
死の闇を乗り越えて、世界はいつも通りの光に満たされる。
GM :
昨日と同じ今日。今日と同じ明日。
繰り返し時を刻み、変わらないように見える世界。
GM :
でも、その日の朝日はとても暖かく穏やかで。
まるで祝福するかのように、あなた達を優しく照らし続けていた。
GM :
シーン終了。
シーン19 デートの始まり
GM :
深月藍歌の個別エンディングです。
夕凪通り
GM :
翌日、四月八日。
あの後、シアは凍結処分になること無く、そのまま屋敷で生活することになった。
その内UGNからの監視はつくようだが、それでも彼女が危害を加えられることは無いだろう。
GM :
……さておき、新しくUGNの正規エージェントが増えると困ったことになりそうなのがあなただ。
琥珀────否、深月藍歌。
コードネームは“アン・バースデー”。
GM :
UGNとFHの狭間にいるとはいえ、あなたはまだFHのエージェントだ。
このままUGNの支部にいつまでもいるわけにはいかない。
先のことは分からないが、とりあえず今はこの町から離れるべきだろう。
GM :
そう考え、あなたは皆に一旦の別れを告げ、支部から立ち去った。
凪宮駅から電車で東京の町に戻るため、夕凪通りを歩いていく。
……色々とありすぎて、数日前にレナと待ち合わせしていたあの日が遠い昔のように感じてしまうだろう。
深月藍歌(琥珀) :
「……はあ」
溜息をつきながら、夕凪通りを重い足取りで歩く
深月藍歌(琥珀) :
「まったく、遊びにきたつもりがとんだ事態になったわ…危うく人類絶滅なんて……」
あれから適当に購入した服を着て、愚痴をぼやいている
深月藍歌(琥珀) :
「(……そういえば、レナは無事かしら……。緊急任務だったらしいけど、ヴァニタスの影響もあっただろうし……)」
憂さ晴らしにぶん殴った壁が目に入り、ふとレナのことが思い起こされる
GM :
では、そんなことを思いながら歩いて行っていると、
??? :
「藍歌」
GM :
と、後ろからあなたの名前を優しく呼ぶ声が、まるで幻聴のように聴こえる。
深月藍歌(琥珀) :
「(あー…疲れすぎて幻聴が聴こえるわ……。中止したのにわざわざ来るはずないし……)」
それでも、その声に誘われるように視線を後ろに向ける
GM :
振り向くと、そこにいたのは黒いライダースーツを着た外国人女性だ。
腰まで届きそうな程長い金色の髪を風に揺らし、宝石のような青い瞳であなたを見ている。
彼女はレナ・エーデルシュタイン。あなたの恋人だった。
深月藍歌(琥珀) :
「…………」
「……レナァ!?」
ぽーっと疲れ目でレナを見つめた後、まさかの登場に思わず声を出してしまう
レナ :
「ふふっ、久しぶり」 にこっと微笑む。その姿は確かに幻では無い
深月藍歌(琥珀) :
「な、なんでここにいんのよ……デートは中止したし、に…任務だって……」
久しぶりに会えたことはとても嬉しいが、藍歌の天邪鬼が邪魔をして素直な言葉が出てこない
レナ :
「不思議に思うのも当然よね。でも、任務ならもう終わったわ」
レナ :
「本当は来るつもりはなかったのだけど、あなたが東京に戻ってなかったみたいだったから……もしかして凪宮市にまだいるのかと思って探しに来たのよ」
深月藍歌(琥珀) :
「はあ、なるほどね…とんだ名探偵だわ。ここにいるのをよく見つけられたこと……」
わざわざ探してくれたことはとても嬉しいようで、ほんのりと頬を赤らめながら視線を泳がせている
レナ :
「そうね、携帯も繋がらなかったから……」
レナ :
「昨日から結構この町を歩き回っていたわ。見つけれて本当に良かった」
深月藍歌(琥珀) :
「昨日から…!?それは、その……ご苦労、様……」
深月藍歌(琥珀) :
「それじゃ……観光する所は、あらかた見ちゃったかしら?探し回ったって言うぐらいだし」
レナ :
「……本当は二人で見て回りたかった?」
深月藍歌(琥珀) :
「………まあね」
呟くようにそう答える
レナ :
「そうよね」
レナ :
「確かに見たけど、正直ちゃんと覚えてないわ。楽しむ気分でも無かったし……」
レナ :
「それより、ずっとあなたのことが心配だったもの」
深月藍歌(琥珀) :
「………そ、そう。それじゃ……」
深月藍歌(琥珀) :
「んっ……」
レナに左手を差し出す
レナ :
「…………!」 その手を少し驚いたように見る。
レナ :
「えぇ。随分待たせちゃったけど……」
レナ :
「行きましょうか?藍歌」 嬉しそうに手を握る
深月藍歌(琥珀) :
「ええ、貴女にきっちりとエスコートして貰おうかしら。待った分も楽しませてもらうんだからっ」
いつもの意地の悪い笑みではなく、ほんのりと柔らかい微少を浮かべる
レナ :
「ふふっ、任せて。絶対に退屈させないから」 笑みを返す
GM :
そうして、あなたはレナと手を繋いで歩いていく。
まるでここまで頑張って戦い抜いたご褒美かのように、彼女と楽しい一日を過ごしに。
GM :
シーン終了。
シーン20 新たな夢
GM :
二階堂新の個別エンディングです。
UGN凪宮支部 リビングルーム
GM :
あなたはある考えから、茨木彩純に連絡をする。
彼女の仕事もひとまず落ち着いたようで、彩純はすぐに《ディメンジョンゲート》で凪宮支部に来てくれた。
茨木彩純 :
「こんにちわぁ、二階堂さん。どうしたんですか~?」
GM :
通ってきたゲートを閉じながらそう訊ねる。
彩純の目元にはまだ泣き腫らしたような跡があったが、今の彼女はいつも通りな調子だった。
二階堂 新 :
「おお、悪いな。忙しいところわざわざ来てもらって」
二階堂 新 :
「で、要件だけどさ……日本支部にRラボって研究所があるらしいじゃん?」
二階堂 新 :
「俺も、UGNでレネゲイドの研究をしたいんだ」
茨木彩純 :
「……研究、ですか?それはどうして?」
二階堂 新 :
「透チャンとシアをまた会わせてやりたいんだ」
二階堂 新 :
「ヴァニタスとの戦いであいつの肉体はやられちまったけど、魂はシアの中にまだ眠ってる……それも大分薄まってるけど」
二階堂 新 :
「もし安全に魂を移し替える方法が見つかれば、また二人が一緒に暮らせるんじゃないかって思うんだ」
茨木彩純 :
「……なるほど~」
茨木彩純 :
「…………」
茨木彩純 :
「……でも、どうでしょう。そういうことなら……やめておいた方がいいんじゃないでしょうか」 目を伏せながら言う
二階堂 新 :
「そりゃ、どういうことだ?」
茨木彩純 :
「魂を移し替える、そんな技術はとても難しいでしょう。透でさえ、自分の魂にしか干渉することは出来なかった……」
茨木彩純 :
「何年、何十年……あなたの一生をかけても、果たせないことかもしれませんよ……」
二階堂 新 :
「へぇ」
二階堂 新 :
「何かと思ったらそんなつまんねぇこと心配してんのか?」 不敵に笑う
茨木彩純 :
「つまらなくは無いと思いますけど~……」
二階堂 新 :
「最初から覚悟の上だよ」
二階堂 新 :
「UGNに呼ばれては、まっすぐ行って爆発するしか能がない俺だけど、一生かけてでも挑戦したいことを見つけたんだ」
茨木彩純 :
「……そう」
茨木彩純 :
「では、もう一つだけ聞かせてください……」
二階堂 新 :
「おう、何でも聞いてくれ!」
茨木彩純 :
「二階堂さん。あなたはイリーガルでしたよね」
茨木彩純 :
「正規のエージェントで無いなら、あなたは自分の生活を一番大事にしていたはず……」
茨木彩純 :
「それも、あなたはまだ若い。これからやりたいことや、夢だってあったんじゃないですか……?」
茨木彩純 :
「今まで大事にしていたそれらを捨ててまで、透とシアさんのために、自分の人生を捧げるというのですか……?」
二階堂 新 :
「なるほどな」
二階堂 新 :
「あんた、何か勘違いしてんじゃねーか?」
二階堂 新 :
「俺がレネゲイドの研究をしたいと思うのはふたりのためじゃない。他の誰でもない俺自身のためだ」
二階堂 新 :
「……確かに、俺にはデザイナーになる夢があるよ。それは昔のダチに貰った大事な夢だ」
二階堂 新 :
「でも、俺自身の夢じゃない。……もちろん服作るのは好きだけしこれからもずっと続けるけどさ」
二階堂 新 :
「どっちの夢にも優劣はつけられないけど、結局俺は俺がやりたいようにしか生きられない男だ」
二階堂 新 :
「だからダチには悪りーけど……まずは自分が叶えたいことを優先するよ」
茨木彩純 :
「…………」
茨木彩純 :
「分かりました。そこまで言うなら……」 顔をあげて
茨木彩純 :
「あなたがアールラボに入れるように、手続きをしましょうか~……」
二階堂 新 :
「マジで!? 言ってみるもんだな!」
二階堂 新 :
「……自分で言うのも何だけど、本当に入れんのか? レネゲイドの知識なんて大して持ってないけど」
茨木彩純 :
「入れますよ~、多分。ちゃんとお勉強はしなくちゃいけませんけど、希望者を追い払うような組織ではありませんし~」
茨木彩純 :
「ただ、日本支部のアールラボは難しいかもしれませんし、必ずしもそこに行く必要は無いと思います」
茨木彩純 :
「研究班は大抵の支部には設置されていますからね~。それに、その支部ごとに専門も異なりますから」
二階堂 新 :
「なるほどな……まぁ、研究ができるならどこへでも行ってやるぜ!」
二階堂 新 :
「ありがとうな……! 茨木サン」
茨木彩純 :
「いいえ~……。これも、連絡員としてのお仕事ですから」
茨木彩純 :
「……では、わたしは手続きをしてきます。まずは魂の研究を専門にしている支部を探さないといけませんね」
二階堂 新 :
「よし、じゃ、結果が出るまで俺はレネゲイドの勉強でもすることにするぜ!」
茨木彩純 :
「えぇ、そうしてください~」
GM :
彩純はそう言って、《ディメンジョンゲート》を使用。
空間を砕き、日本支部に繋がる孔を開く。
茨木彩純 :
「……………」 ゲートを通ろうとして、立ち止まり
茨木彩純 :
「二階堂さん」 呼びかける
二階堂 新 :
「なんだ?」
茨木彩純 :
「あなたが、自分のやりたいことを優先する人だというなら……」
茨木彩純 :
「いつか別のやりたいことを見つけて、そちらに行って楽しくやって欲しい……とわたしは思っています……」
茨木彩純 :
「それくらい、あなたの選んだ道は過酷で困難に溢れてる。透の大切な友人を、そんな道に進ませたくありません……」
茨木彩純 :
「だけど……」
茨木彩純 :
「それでも、少し期待しちゃってるところもあるんです」
茨木彩純 :
「透とまた会えて、笑い合える……そんな未来を、あなたが作ってくれるんじゃないかって……」
二階堂 新 :
「……こんな爆発するしか能がないバカにか?」 いつものように、不敵に笑う
茨木彩純 :
「おばかさんじゃないと、そんな夢を持ちませんからね~」 ふふっと小さく笑って
二階堂 新 :
「なるほど、違いないな!」
二階堂 新 :
「ま、宝くじでも買ったつもりで気長に待ってな。そのくらいの期待は背負ってやるさ」
茨木彩純 :
「……分かりました」
茨木彩純 :
「じゃあ、ゆっくりお昼寝でもしながら応援してますね」
二階堂 新 :
「ああ……果報は寝て待て、ってな」
GM :
違いありませんね~、と笑いながら、彩純は空間に《ディメンジョンゲート》を潜ってシーンから退場します。
二階堂 新 :
「まさか俺が自分からマジに勉強したいと思う日が来るとはな……」
二階堂 新 :
窓の外を見る。新の眼に映るのは、かつて失った親友の姿。
二階堂 新 :
「……俺はもう一人で歩いていけそうだぜ。相棒。また、どこかでな」
GM :
────その後、あなたは茨木彩純の手引きでUGN研究班“アールラボ”に入ることになった。
場所は湾岸地区から近い位置にあるUGN支部だ。
GM :
こうしてあなたは、あなた自身の夢のために、新しい道へと歩んで行く……。
GM :
シーン終了。
シーン21 街の守護者
GM :
浜崇晃の個別エンディングです。
霊園
GM :
一週間後、四月十五日。
あなたは鈴木太一の墓参りに来ていた。
鈴木家の墓はこの霊園の奥にいつも通りにある。
GM :
しかし、今日は霊園の人の出入りが多かった。
まだ人形の状態で動き回っていた時のヴァニタスが、凪宮市で何十人もの人々を殺したからだ。
この数日間の内に、UGNは森にあった結晶の中から被害者を全員回収。
そして、レネゲイドやオーヴァードの真実を隠すため、正体不明の殺人鬼に殺されたという情報操作を行った。
GM :
太一が眠る墓に辿り着くまでに、被害者の遺族達が何人も通り過ぎていく。
彼らは皆、行き場のない怒りや悲しみを引きずったような顔をしていた。
浜 崇晃 :
すれ違う遺族らの顔を横目に鎮痛な面持ちのまま崇晃は太一の墓へと向かった。
浜 崇晃 :
鈴木家之墓と刻まれた御影石を前に、慣れた手つきで墓を掃き清め、打ち水をする。
浜 崇晃 :
花立に花を、水鉢に水をやり、線香に火をつけた。そうして両手を合わせる。
浜 崇晃 :
「…よォ、久しぶりだな。太一」
「実は会ってないうちに色々あってさ。長くなるけど聞いてくれ」
浜 崇晃 :
いくつか秘匿扱いの情報を含む為、声に出して報告できないこともあるが、内心での報告も併せぽつぽつと事件のあらましについて語っていく。
浜 崇晃 :
なによりも印象深かったのは一緒に支部員を捜索した仲間達だった。
浜 崇晃 :
ーー喪失の悲壮と絶望に屈せず、己の在り方を貫き一矢報いてみせた少女。クリスタ。
浜 崇晃 :
ーー死の恐怖に度々襲われるも守りたいものの為、一歩も退かず挑んでみせた少女。琥珀。
浜 崇晃 :
ーー大事な人との離別を前に気丈に笑い、希望を胸に前を向いてみせた少年。二階堂 新。
浜 崇晃 :
ーーそして最後に1体の人形。健気で可愛い、心の優しい、燈台透の愛娘。シア。
浜 崇晃 :
話すうちクリスタに琥珀、新にシア、戦いの中で見た皆の姿、思い。彼らの在り方がまざまざと思い出される。
浜 崇晃 :
「……今回の件でさ、おれの中で気づいたことがあってさ」
浜 崇晃 :
「…薄々わかっちゃいたけど、全てのオーヴァードが悪ってなわけじゃないし、全員嫌うのって無理があるな。その力で誰かを、誰かの大事なものを、傷つけ壊すような奴もいるけど……全員がそうってわけじゃない。」
浜 崇晃 :
「……ッお前を失ってから、オーヴァードなんて、RBなんてバケモノだってヒトじゃないんだからって、そう思って、そう決めつけてほんとうのことから必死に目を逸らして生きてきた……楽な方に、逃げて来た」
浜 崇晃 :
「……お前も、おれがこんなんなってんの見てらんなかったろ。クリスタもそんなこと言ってたんだ」ダサいよな、沢山ごめんなと小さく、笑って
浜 崇晃 :
「おれ、今まで逃げて来た分のケジメつけたくて。今後凪宮を離れて、ヴァニタスの警備をしにアメリカ?…もしかしたらほかにもどっか?行くこともあると思う。」
浜 崇晃 :
「……けど」通り過ぎる中見た遺族の表情を思い出す
浜 崇晃 :
「……もう誰かにあんな顔をさせたくない。我儘だけど、どっちのケジメもつけたいんだ。守れるようになりたい」
浜 崇晃 :
「おれはこれからも凪宮をおれができる限り必死で守っていくよ。どれだけやれるかわかンねえけどさ、こっからまた頑張ってみる。……お前もここから見ててくれな」
GM :
そこで、あなたの携帯端末がポケットの中で震えた。
手に取って画面を見れば、茨木彩純から通話がかかってきていることが分かるだろう。
浜 崇晃 :
「……茨木サンだ、ちょっとごめんな」詫びを入れて通話ボタンを押す
浜 崇晃 :
「…ハイ、浜です。……茨木サン?」
茨木彩純 :
「ふあぁ……こんにちは~、浜さん」 欠伸をしながら、眠そうな声が聴こえてくる。
浜 崇晃 :
「こんにちは。……次の任務ですか?」
茨木彩純 :
「そうなんですよ~……今って大丈夫ですか~?」
浜 崇晃 :
「…だいじょ、いや。今外なんで屋内に急ぎ移動します。着いたらまた連絡いれるんでそこで詳細聞かせてください。いいですか?」
茨木彩純 :
「あっ、今お外なんですね~。構いませんよ、ゆっくりで良いですからね~」
浜 崇晃 :
「…ありがとうございます。そんじゃまたあとで」通話を切る
浜 崇晃 :
「ってなワケだ、行ってくる。じゃ来月に。……またな!」墓に向けて笑顔を見せて 小走りで駆けていく
浜 崇晃 :
オートバイをトばせば、そう自宅まで時間はかからないだろう。
GM :
あなたは走る。今日も、この街を守るために。
GM :
桜舞う春の風が吹いていく。
……暖かな風を感じ、どこからか誰かが優しく見守ってくれているような気がした。
GM :
シーン終了。
シーン22 人形が人形の殻を破るお話
GM :
では最後のシーン。
GM :
クリスタ=フォン=グラスマンの個別エンディングです。
UGN凪宮支部 エントランスホール
GM :
あなたはシアの様子を見に、再び凪宮支部へと訪れた。
GM :
激しい戦闘で廃墟のようになっていたエントランスホールは、綺麗に元通りになっていた。
シアがモルフェウスシンドロームの力で直したのだろう。
あの時の戦いが嘘のようにエントランスホールは静かで、人の気配もしていない。
クリスタ :
「あの長い夜に見た夢だったように元通りですわね……」
クリスタ :
「(ここまでカンペキな修復は、いかにモルフェウス能力と言えど、元々の風景を正確に記憶していなければできないでしょう)」
クリスタ :
「(……大事に記憶していたのね、父親と過ごした凪宮支部を)」
クリスタ :
暫しの感傷に浸るが、すぐさまシアを探して歩き出す
GM :
では、あなたは館内を歩いて回るが、どこにもシアはいなかった。
一周回って、またエントランスホールに戻ってきてしまう。
時刻はまだ昼過ぎ。シアが外を出歩いている可能性は低いはずなのだが────。
クリスタ :
「……いませんわね、大丈夫かしら」
クリスタ :
シアの捜索の為、早足で凪宮支部を出ます
GM :
それでは、支部を出ようとしたところで、
GM :
周囲の空間が陽炎のように揺らめいたかと思うと、突然目の前に白い服の人形が現れた。
シア :
「きゃっ!?ク、クリスタ様!?」
GM :
シアはオルクスのエネミーエフェクト《見えざる道》を使用し、シーンに登場。
領域を調節して作り出した自分だけの道を走り、シアが飛び出してくる。
クリスタ :
「なっ…!? し、シア…!?」
クリスタ :
少女は早足で歩いていたので、急には止まれずに二人は激突してしまう。
シア :
「あぅ……!」 ぶつかり、床に落ちる
クリスタ :
「いたた……ちょっとあぶないでしょうシア……!!」そこまでの衝撃はなかったが、傷口に響いた苦痛に顔を顰める
シア :
「ご、ごめんなさい……っ!」 尻餅をついて、ぶつけた頭を両手で押さている
クリスタ :
「まったくもうアナタは……」
クリスタ :
「心配して損しましたわ……」ぼそりと呟く
シア :
「え……?あ、あの……?」 微妙に聞き取れなかったらしい
クリスタ :
「はあ……何も言ってませんわよ……」少しムッとした表情で
クリスタ :
「それよりも何なの? いきなり出てきたけれど?」
クリスタ :
「そんな能力が使えたなんて知らないですわよ!」
シア :
「あ、あの、えっと……」 あわあわとしながら立ち上がって
シア :
「最近、何故か急に使えるようになったんです……。わたしのもう一つのシンドローム、オルクスだったみたいで……」
クリスタ :
「急に……?」
クリスタ :
「(オルクス/モルフェウスと言えば、死神と同一のシンドロームだけれど……)」
クリスタ :
「…………他に変わりはないの?」
シア :
「え……?は、はい。オルクスシンドロームのエフェクトをいくつか使えるようになったこと以外は、特には……」 きょとんと目を丸くしている
クリスタ :
「そう」
クリスタ :
「……であれば、ひとまず良しとしましょう」
クリスタ :
「(死神の覚醒に影響を受けているのかと思ったけれど、シアの体調が悪化するようなモノではないみたいですし)」
クリスタ :
「────それよりシア」
クリスタ :
「アナタ、どこに行っていたの? 日中に自由に外出できる場所は限られるでしょう?」
シア :
「……街を。凪宮市を、見に行っていました」
クリスタ :
「凪宮市を?」
シア :
「はい……。クリスタ様が仰る通り、今まで日中は人目につく場所に行っていなかったのですけど……」
シア :
「今は姿を消したり、一瞬で移動出来るエフェクトが使えますから。気を付ければ、人の目を避けて出歩くことが出来ると思って……」
クリスタ :
「なるほど? 自分が住んでいる街の姿を見てみたくなった?」
シア :
「はい。見たくなったのです……」
シア :
「お父様が……クリスタ様達が命懸けで守った世界は、どんな場所なんだろうって……」
クリスタ :
「……それで? どうだったかしら凪宮市は?」
シア :
「そうですね……。上手く言うことは出来ないのですけれど……」
シア :
「とても、美しい街だと思いました」 見た景色を思い出し、楽し気に微笑む
クリスタ :
「……そう」微笑んで
クリスタ :
「けれど凪宮市が世界の全て、だなんて思わないコトですわね」
クリスタ :
「ワタクシ達が守ろうとした世界には、他にも美しい場所が沢山あるのですから」
シア :
「は、はいっ、それはもちろん……!御本でしか見たことはありませんけれど、色々とあるのですよね……!」
クリスタ :
「ええ! 特に!! 我が国ドイツには!! 美しいモノが沢山ありますのよ!!」
シア :
「ドイツ……ですか?クリスタ様はドイツのご出身だったのですね」
クリスタ :
「ああ、話していなかったかしら」
クリスタ :
「ワタクシはドイツの名家の令嬢」
クリスタ :
「……考えてみればアナタと巡り合うコトになったのは奇跡みたいなモノですわね」
クリスタ :
「ワタクシ達、接点が全くありませんもの」
シア :
「そう……かもしれません?」
クリスタ :
「そう思った方が素敵ですわよ」
シア :
「…………」
シア :
「そう、ですね」
シア :
「接点なんて何も無くて……。凪宮支部があんなことにならなかったら、わたし達は出会うことも無かったのでしょう……」
シア :
「……でも、クリスタ様と巡り会えて、本当に良かったと思います」
シア :
「あんなに最悪な状況だったのに……それこそ奇跡みたい、ですね」 小さく微笑む
クリスタ :
「……そう、ですわね」
クリスタ :
「(あんなコトを経験しても『良かった』と言えるなんて)」
クリスタ :
「(……成長しましたわねシア)」
シア :
「はいっ」 頷く
クリスタ :
「……………………」
クリスタ :
暫くの間、俯いて考える様な表情をした後、
クリスタ :
「ねえ、シア? ひとついいかしら?」と顔を上げて尋ねる
シア :
「……?何ですか?」
クリスタ :
「アナタ、これからの予定は決まっているの?」
シア :
「これから……ですか……?」
クリスタ :
「ええ、これから」
クリスタ :
「こうしたい、とかないの?」
シア :
「……こうしたい……。そう、ですね……」
シア :
「…………」 口元に手を添えて、少し考えてから
シア :
「それでしたら……。叶うことかどうかは分かりませんが、一つだけあるかもしれません……」
クリスタ :
「……ひとつだけ?」
シア :
「はい……」
シア :
「……凪宮支部を、復興させたいな……と。そう思いました」 上目遣いに見上げながら
クリスタ :
「凪宮支部を……?」
クリスタ :
「凪宮支部はヴァニタスの封印の為に作られた秘密支部でしょう? それを復興って……」
シア :
「はい。……ですが、今度はそうじゃなくて」 首を横に振って
シア :
「凪宮市を守る、一般的な……日本支部公認の支部として、復興させたいんです」
クリスタ :
「この街にUGN支部は、確かにないけれど……」
クリスタ :
「どうして? その必要があれば周辺地域の支部が事態解決に来るでしょう? これまでもそうしていたハズですわよね?」
シア :
「確かに、そうしてくれると思います」
シア :
「でも……それだともしかしたら、何かが間に合わないこともあるかもしれないと思うんです」
シア :
「状況としては、違うかもしれませんけれど」
シア :
「わたしが、お父様を失った……あの時のように……」
森で父親の死体を見た時のことを思い出すかのように、瞳を閉じる
クリスタ :
「…………」
クリスタ :
「そう、ですわね」
クリスタ :
「今回の事件で、凪宮市にUGNの人材が不足していたせいで数多の死傷者が出たのは確か」
クリスタ :
「……でも、それは茨の道かもしれませんわよシア」
クリスタ :
「凪宮支部の再建が成ったとして、そこで親しくなった支部員を失う可能性もある」
クリスタ :
「UGN支部で戦うには、そういう覚悟が必要でしょう」
クリスタ :
「──アナタには平穏に暮らす権利があるのに、それでも戦うというの?」
シア :
「……そう、ですね」 目を伏せ
シア :
「でも、さっき街で生活している人達を見て、思ったんです……」
シア :
「こうして平穏に暮らしている人達を守るために、お父様は覚悟を決めて戦っていたんだ、って……」 ドレスの胸元をギュッと手で握って
シア :
「支部を作って、一緒に戦えば、親しくなった人達を失うかもしれない……仰る通りだと思います」
シア :
「でもお父様は、きっと戦わなければもっと多くの大切なものを失うと思ったから、戦っていたんじゃないでしょうか……」
シア :
「だからわたし、戦いたいです……。もう何も出来ないまま、わたしの大切なものを傷つけられたくないから……」
GM :
それが茨の道だということは苦しい程に理解しているのだろう。
その両目には、透明な涙が溜まってきている。
クリスタ :
「…………」
クリスタ :
「アナタの覚悟は、伝わりましたわ」
クリスタ :
「(もしも予定が決まっていないのならば、一緒に世界を見てまわろう、と思っていたのだけれど……)」
クリスタ :
「(そこまでの御節介は、もうシアには必要なさそうですわね……)」
クリスタ :
「……そうですか、そうですか」
クリスタ :
「であればワタクシも一つ協力してあげましょう」微笑んで
シア :
「え……協力……?」
クリスタ :
「ええ、協力」
クリスタ :
「けれど全面的協力、というのは難しいですから」
クリスタ :
「三つの候補から一つ、選ばせてあげましょうか」
シア :
「え、えっと……?」
クリスタ :
「一つ目、UGN本部に根回しをしてあげる」
クリスタ :
「……信頼できる人材を集めて貰えるハズ」
クリスタ :
「二つ目、金銭の援助で設備等を追加する」
クリスタ :
「……少数の秘密支部でなくなったからには、色々と物入りになるでしょう」
クリスタ :
「────三つ目」
クリスタ :
「このワタクシが凪宮支部に入ってあげる」
シア :
「…………!」
クリスタ :
「……UGN凪宮支部の再建が成るまでの間、あくまで臨時メンバーとしてだけれど、ワタクシがアナタを支えてあげましょう」
クリスタ :
「それとついでに」
クリスタ :
「……ワタクシが絶対に幸せにしてあげる」
クリスタ :
「────さあ、どれにする?」
シア :
「……そんな」
シア :
「そんなの……」
シア :
「三つ目しか、無いじゃありませんか……」
クリスタ :
「ふふ、では決まりですわね」
クリスタ :
「……ねえ、シア?」屈んで目線を合わせる
シア :
「は、はい……?」
クリスタ :
少女のしなやかな五指が、シアの頬辺に添えられる。
クリスタ :
「少し目を瞑っていなさい」
シア :
「……?」 素直に目を瞑る
クリスタ :
シアの前髪を脇に流して、
クリスタ :
空いた額にキスを落とす。
クリスタ :
新たなる家族として“親愛”を示すための、
クリスタ :
周囲の人間に疎まれて、唯一の家族を亡くして、
クリスタ :
ついには天涯孤独になった呪われた死神。
クリスタ :
────その運命を断ち切る誓いを込めたキス。
クリスタ :
「……ふふ、改めて宜しくシア」短いキスを終えて離れる
クリスタ :
シアのロイスの感情を『慈愛/喪失のN表』から『親愛/悔悟のP表』に変更します
シア :
「…………」 キスされた額を、そっと手で触れて
シア :
「……わたし……」
シア :
「これ以上、クリスタ様を頼りにさせてもらうつもりは、無かったんです……」
シア :
「だって、クリスタ様は今まで凄く頑張ってくれて……。クリスタ様ご自身にも、大事な生活があるんだから……」
シア :
「……でも、良いんですね……」
シア :
「これからも、クリスタ様と……一緒にいても……」
クリスタ :
「ええ、勿論」
クリスタ :
「今日からまた、アナタは独りじゃないわ」
シア :
「…………っ!」
シア :
「分かりました……」
シア :
「クリスタ様。こちらこそ、改めてよろしくおねがいします……!」
シア :
「……ありがとう……」
GM :
ついに感情を抑えきれなくなり、涙がポロポロと零れ始める。
しかし、その表情は幸せに満ち溢れた笑顔だった。
クリスタ :
「もう成長したと思ったのに、泣き虫は相変わらずですわね」
クリスタ :
そんなシアをぎゅっと胸元に抱き寄せ、涙が見えないようにする。
シア :
「え、へへ……」
その腕に優しく抱かれながら、恥ずかしそうに微笑んだ
GM :
GM :
……その後。
GM :
シアはUGN日本支部長・霧谷雄吾に凪宮支部の話を持ち掛けた。
その要望は聞き入れられ、凪宮支部は再建されることとなった。
場所はこの館のまま。しかし今度は日本支部公認の普通の支部としてだ。
GM :
しかし、UGNも人手不足。そうすぐに新しいエージェントを何人も手配することは出来ない。
特に支部長が務まるエージェントとなるとかなり難しいようだった。
GM :
そこで霧谷雄吾は、凪宮支部に新しい支部長が就任するまでの間、シアに支部長代理を任せるよう提案した。
まだエージェントとしては未熟なシアだが、霧谷は彼女の実力では無く、その熱意を見て判断したようだった。
GM :
そうなると思っていなかったシアは、最初は戸惑っていたし、自分には務まらないと断りかけていたが……
彼女は自分に出来ることを探し、頑張って生きると決めたばかりだ。
最終的に、シアは勇気を出してその提案を受け入れた。
GM :
かくして、場繋ぎの代理としてだが、凪宮支部に新たな支部長が誕生した。
まるで、父親の跡を継ぐかのように。
GM :
選んだその道が、辛く苦しいものであったとしても。
もう、彼女は自分が大切にしているものを失いたくないから。
GM :
ただ愛されるだけだった人形は、自分の意志で立ち上がり……あなたと共に歩んで行く。
GM :
GM :
ダブルクロス The 3rd edition
GM :
『マトリョーシカ』
GM :
それは、人形が人形の殻を破るお話。
アフタープレイ
GM :
では最後に、経験点の配布を行います。
セッションに最後まで参加した、よいロールプレイをした~スケジュール調整を行ったのとこは纏めて5点
シナリオの目的を達成したので5点。
Dロイス・Eロイス分で11点。
あと全員生還で公開されたマスターシーンを見たので5点。
GM :
ここまで合計して、全員共通で26点。
それにルルブ1の211ページを参照してもらって、最終侵蝕率の経験点、もしくはロイス×2個振った場合の経験点を加えてください。
Sロイスが最後まで残ってる人は更にあと5点追加されます。
深月藍歌(琥珀) :
31点!でした!
二階堂 新 :
34点ですわ!!
クリスタ :
36点ですわ!!!!
浜 崇晃 :
36点になります!
GM :
じゃあ合計して3で割って1足して、GMは46点もらいます
GM :
終わった後のロイス整理とかは各々に任せるので、
GM :
これにてDX3rd「マトリョーシカ」を終了します。お疲れ様でした!!!
深月藍歌(琥珀) :
終わってしまった~~~!!お疲れ様でした!!!
クリスタ :
おつかれさまですわ!! 最高の卓でしたわ!!!!
二階堂 新 :
お疲れ様でした!!! とてもとても楽しかった……
浜 崇晃 :
ありがとうございました、沢山楽しかったです!!お疲れ様でしたーー‼︎
GM :
やりましたわ~~~~~~~~!!!!!
GM :
いやめちゃくちゃ楽しかったね…
GM :
GMが一番楽しんでんじゃないの?ってくらい楽しんでたけど、皆も楽しかったならよかった
クリスタ :
いや私の方が楽しんでたね
GM :
なんだとぉ…
深月藍歌(琥珀) :
おいらも負けてないでごわすよ
クリスタ :
最終回なのに誰????
GM :
謎キャラになっちゃった
二階堂 新 :
楽しすぎて謎の力士が出てきちゃったね…
GM :
このままだらだら語りたいけど、そういうのはTLの方でしましょうか!
GM :
解散します、お疲れ様!
クリスタ :
おつかれさまでした!
深月藍歌(琥珀) :
散ッ!お疲れさまでした!!
GM :
あ、あとログの方では今回おまけがあります。良かったら見てね
クリスタ :
え、なにそれ気になる…みよ…
深月藍歌(琥珀) :
なんだとぉ・・
二階堂 新 :
おまけ!? 見ますよ見ます…!
GM :
わぁい!
浜 崇晃 :
ワーー見ます!!✨
エクストラ
パーソナリティーズ:マトリョーシカ
“エンジェルドール” シア
「だからわたし、戦いたいです……。もう何も出来ないまま、わたしの大切なものを傷つけられたくないから……」
・DATA
性別:女性
年齢:0歳
ブリード:クロスブリード
シンドローム:モルフェウス/オルクス
ワークス/カヴァー:レネゲイドビーイング/人形
覚醒:生誕
衝動:殺戮
【肉体】 1
【感覚】 1
【精神】 3 <RC>2 <知識:レネゲイド>2
【社会】 1 <情報:UGN>1
【HP】25 【行動値】5 【侵蝕率】44%
エフェクト:《オリジン:レジェンド》1、《完全複製》1、《元素変換》1、《縮地》2、《見えざる道》1、他
・解説
燈台透に作られた西洋人形のレネゲイドビーイング。
死神のレネゲイドを封印された人形が、Eロイス《ファイトクラブ》の効果で別の自我が生まれた存在。
この自我が生まれた理由は、ヴァニタスの心に僅かに残っていた善性が、燈台透のシアへの愛情によって引き出され、増幅したからである。
同じモルフェウスシンドロームの透から指導されたことで物質の精製に長けており、凪宮支部の壊れたアンティークも容易に修復出来る。
長い間もう一つのシンドロームであるオルクスの力を使うことが出来なかったが、一度ヴァニタスに取り込まれたことと、彼女自身の心の成長によってある程度使いこなすことが可能になった。
シーン17 灯台で交わした燈台透との会話は全て忘れている。
しかしその時に感じた気持ちだけは心の奥底に残っているようだ。
“死神” ヴァニタス
「また遊ぼうね」
・DATA
性別:無し
年齢:1歳
ブリード:クロスブリード
シンドローム:モルフェウス/オルクス
ワークス/カヴァー:レネゲイドビーイング/死神
覚醒:死
衝動:殺戮
【肉体】 8 <白兵>22
【感覚】 8 <射撃>22
【精神】 8 <RC>22
【社会】 8
【HP】444 【行動値】24 【侵蝕率】444%
Eロイス:《ヴァニタス》、《不滅の妄執》、《衝動侵蝕》、《殺戮衝動》、《殺刃圏》、《囚人の鳥籠》、《ファイトクラブ》
エフェクト:《オリジン:レジェンド》3、《屍の人形》1、《インフィニティウェポン》7、《咎人の剣》3、《完全なる世界》5、《レネゲイドライフ》4、他
・解説
死神のレネゲイドビーイング。
誰かの死を望む人間達の思念を起源としているが、その体の核となったのは一年前の凪宮市・龍姫川で死亡した幼い子供である。
その起源から、全ての人間を滅ぼすという使命を持っている。
しかしその使命は人間達の意志に基づいたものであり、ヴァニタス自身の欲望や衝動では無い。
ヴァニタスはUGNからはジャームとして扱われているが、実際は通常のジャームとは異なった存在であると言えるだろう。
ヴァニタスは自分が力を振るえば簡単に死んでしまう人間のことを無価値な存在であると考えていた。
また、そんな生物を殺すために生まれた自身のことも無意味な存在であると感じていた。
しかし燈台透に敗北したことをきっかけにその考えは変わり、人間に対して強い興味を示すようになる。
ヴァニタスは死の運命に抗う人間を好み、彼らと向き合うことを望んでいる。
そうすれば、空虚な自分にも価値があると思えるからだ。
“ソウルイーター” 燈台透
「それでも、これからもずっと、僕はシアのことが大好きだからね」
・DATA
性別:男性
年齢:24歳
ブリード:クロスブリード
シンドローム:モルフェウス/ウロボロス
ワークス/カヴァー:UGN支部長/人形作家
覚醒:探究
衝動:加虐
【肉体】 1
【感覚】 5 <知覚>2 <芸術:人形制作>20
【精神】 8 <RC>10 <意志>4 <知識:レネゲイド>9
【社会】 2 <情報:UGN>2
【HP】100 【行動値】18 【侵蝕率】124%
Dロイス:錬金術師
エフェクト:《集団錬成》10、《仮初の器》4、《高速錬成》4、《戦力増員》2、《完全複製》1、《封印の楔》1、他
・解説
UGN本部エージェントで、凪宮支部の支部長。
凪宮市の裕福な家に生まれた。茨木彩純とは幼馴染の関係。
人形制作の天才。その才能がモルフェウスシンドロームの力と変わらないレベルにまで高まったことでレネゲイドウイルスが発症し、オーヴァードに覚醒した。
七年前、凪宮市を拠点とするFHセル“サイクロン”が開発したジャームの襲撃によって、両親を亡くしたことをきっかけにUGNのエージェントとなった。
自分が作った人形のことは全て愛しているが、最高傑作であるシアに対しては他の人形よりも特別な感情を抱いていた。
シアにヴァニタスとは違う人格が芽生えてからは、彼女のことを本当の娘のように扱うようになった。
茨木彩純に想いを寄せているが、結局その想いを直接伝えることは無かった。
“眠り姫” 茨木彩純
「じゃあ、ゆっくりお昼寝でもしながら応援してますね」
・DATA
性別:女性
年齢:24歳
ブリード:クロスブリード
シンドローム:バロール/ソラリス
ワークス/カヴァー:UGNエージェント/UGN連絡員
覚醒:死
衝動:飢餓
【肉体】 5 <白兵>5
【感覚】 1
【精神】 3 <知識:レネゲイド>2
【社会】 4 <交渉>1 <情報:UGN>3
【HP】33 【行動値】5 【侵蝕率】66%
Dロイス:屍人
エフェクト:《魔眼槍》1、《アドレナリン》3、《孤独の魔眼》3、《時の棺》1、《時空の裂け目》1、他
・解説
UGN本部エージェントの女性。
凪宮市で生まれ育った。燈台透とは幼馴染の関係。
七年前、凪宮市を拠点とするFHセル“サイクロン”が開発したジャームの襲撃を受けて死亡。オーヴァードに覚醒し蘇った。
その事件で両親を亡くした透を守るためにUGNエージェントとなった。
一年前、ヴァニタスと戦ったエージェントの一人。
《時空の裂け目》で作った異空間に自身ごとヴァニタスを閉じ込めることで味方の被害を抑えた。
当時のEロイス《ヴァニタス》の効果範囲が日本のみに留まったのはこのためである。
しかしヴァニタスの攻撃を受けすぎたことで、一定時間の間、体が仮死状態となってしまう後遺症を負った。
一日の半分以上の時間仮死状態になってしまうため、前線で戦うエージェントから空間移動能力を活かした連絡員に転向した。
携帯端末と連動した専用の機械装置を身につけており、心臓に電気ショックを与えることで仮死状態から無理矢理蘇生している。
燈台透に想いを寄せているが、結局その想いを直接伝えることは無かった。